約 6,361 件
https://w.atwiki.jp/resonant/pages/405.html
登場人物&能力一覧(第149話) 第150話 第148話 ※登場人物は名前が作品中に明記されておらず 類推に拠るものも含みます ※能力名は作品中のものではなくテンプレのものに統一してあります (149)73 「獣人ちゃんはまーのモノ」(仮題) http //resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/149/149-73/ ※佐藤優樹 (149)82 「Re 約束した日」 http //resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/149/149-82/ ☆小田さくら ☆野中美希 (149)241 「The curtain rises」3 http //resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/149/149-241/ ☆加賀楓 ☆横山玲奈 ★男 (149)330 「カオスの間」(ネタ部門) http //resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/149/149-330/
https://w.atwiki.jp/animelonif/pages/281.html
112 パラサイト・イブ ◆rZaHwmWD7k 乗用車並みのスピードで大地を駆ける一人の―否、一匹の獣。 最強のパラサイト“だった”その獣の名は、後藤と言った。 だが、今は違う。 かつてMI6最高のエージェントと呼ばれた契約者の策によってその半身はもがれた。 故に今の後藤は五頭/五統には成りえない。 (たかが半身の一部をもぎ取られた程度でッ、あの有様とはな…) 駆ける後藤の脳裏を過るは、研究所に離脱する際行った、自身の性能テスト。 内容は以前暴力団を襲撃した時とさほど変わりは無い、その対象が人間からコンクリート製の柱に変わっただけだ。 本来ならば鉄すら易々と両断する硬質化した寄生生物の刃。 しかし、寄生生物一匹の半分ほどの質量では、全力の斬撃を幾度か繰り返しようやくコンクリート製の柱を両断できると言った所だった。 (足りんな…やはり実質的な隻腕ではプロテクターの隙間は広がり、バランスも狂う) それでも人間の柔肌を引き裂くには余分な威力を秘めているし、今なお三体の寄生生物を総べる後藤を仕留められる者は少ないだろう。 しかし、それでは、その程度の強さでは後藤の求める『最強』には程遠い。 きっと今の後藤の表情を表すならば「失望」「怒り」と人は呼ぶだろう。 異能者とは言え、人間の策に嵌り戦闘力を大きく低下させた自身への失望。 そして、この種を食い殺せと言う命令が寄り集まった結果、生まれた人間の憎悪からくる怒り。 それらの感情は混ざり合い、さらなる強さと闘争のへの渇望を齎す起爆剤となる。 (あの銃…あれはあの男の能力では無いとすれば、あの一丁で打ち止め、とはいかないかもしれんな) ショットガンの制圧射撃すらものともしないプロテクターの装甲を貫き右腕を消し飛ばした異形の銃。 次にあの銃を装備した相手と戦う際は発射までの微妙なタイムラグの内に回避か、殲滅に移る必要がある。 どちらの行動を選択するにせよ、あの黒い銃を装備した敵は、優先的な抹殺対象に定める事に決め、思考を切り替えた。 「―――田村玲子がいるとすれば、やはり音ノ木坂学園か」 田村玲子がまだ“田宮良子”だった頃に泉新一の高校に教諭として潜伏していた事は後藤も知っている。 さらに、人間の子どもの出産後は度々同種の会議を欠席して大学に足を運び、講義を受けていた事も広川の口から以前聞いたことがある。 ならば、このバトルロワイアルでも教育施設を目指す可能性は高いと後藤は踏んでいた。 方角も南に位置しており、DIOから与えられた情報と合致する。 何故田村玲子が学校と言う場所にそこまでの価値を見出したかは理解できないし、するつもりもないが、貴重な手掛かりは活用しなければならない。 何しろ、田村玲子と泉新一の両名が死んでしまえば後藤が再び完全体になるための道は閉ざされるのだから。 並み居る異能者達に勝利するためには後藤は『最強』の生物であり、生物種の、生物種の頂点で居なければならない。 田村玲子も泉新一も寄生生物としての力を秘めているが、この場所ではそれは絶対のアドバンテージになりはしない。 2人が自分以外の誰かに殺される前に何としてでも片方だけでも喰らわなければならないのだ。 「誰にも邪魔はさせん。待っていろ泉新一、田村玲子…」 田村玲子は後藤にとっても決して侮れない相手だ。 単純なスペックの差で言えば、単体の寄生生物である田村玲子に勝機は万に一つもないだろう。 しかし、田村玲子にはそれを補って余りある高い知能がある。 その頭脳をもってして、万に一つの勝機を見いだすかもしれない。 それを越えて見せてこそ最強のパラサイトであることの証明であり、さらなる高みに至る事ができる。 後藤は、地位も、経歴も、出自も、人種も、性別も、名も何も必要としない。 求めるモノはただ強さと殺戮だけだ。 誰にも縛られず、やがて命が終わるまで、後藤は闘う事を止めない。 そんな彼を縛ることが出来るものが居るとするのならば、 それはみんなの未来を守らねばと、ふと思った“誰か”だけだろう。 ▽ 研究所を出発してしばらくした後、後藤は初めて走る速度を緩めた。 休息を取るためではない、現在位置の確認のためだ。 その時、先ほどまでとは違い、ディパックからデバイスを取り出し難くなっているのに軽い苛立ちを覚え、仕方なく立ち止まる。 後藤に利き腕の概念は無いが、思えば人間として広川の傍らで行動している時は右腕を、三木を使う事が多かったかもしれない。 「……」 そんな事を思いながら細くなった触手を器用に使い、デバイスの地図機能を使用する。 現在位置はG-4の丁度中央の辺り、時間を考えれば驚異的な速度だった。 闘いになる事を考慮してある程度スピードを落としても放送前には学園にたどり着くだろう。 スピードこそすれ数刻前と比べれば落ちているが、現在とでは身に纏う気迫が違う。 今の後藤はまさしく鬼気迫る手負いの獣だった。 このまま直線に進めば学園にたどり着く。 田村玲子が学園に居るとするならば、戦いは近いだろう。 デバイスをディパックに放り込み、再び走り出す。 速度を上げながら右腕を一瞥する。 「三木、お前は最期まで俺の右腕でしかなかったが、分相応の働きはした―――精々休め。 戦いは俺が続ける」 誰の耳にも届く事の無い後藤の呟き。 本来人間が言う死者への弔いと言う感情は寄生生物には存在しない。 この言葉も後藤にとって新たな右腕を手に入れる前の“区切り”でしかない。 だが、この場所に連れてこられる前の後藤ならば恐らくこんな言葉はいうことは無かっただろう。 闘いこそが存在意義である後藤も、このバトルロワイアルを通して変化しつつあるのかもしれない。 それは進化なのかそれとも―――、 【G-4/1日目/午前】 【後藤@寄生獣 セイの格率】 [状態]:両腕にパンプキンの光線を受けた跡、全身を焼かれた跡、疲労(大)、ダメージ(大) 、寄生生物一体分を欠損 [装備]:なし [道具]:基本支給品、首輪探知機、拡声器、不明支給品0~1、スピーカー [思考] 基本:優勝する。 1:泉新一、田村玲子に勝利し体の一部として取り込む。 2:異能者に対して強い関心と警戒(特に毒や炎、電撃)。 3:セリムを警戒しておく。 4:余裕があれば脱出の手掛かりを集める。首輪も回収する。 5:南に向かい田村怜子を探し取り込んだ後DIOを殺す [備考] ※広川死亡以降からの参戦です。 ※異能の能力差に対して興味を持っています。 ※会場が浮かんでいることを知りました。 ※探知機の範囲は狭いため同エリア内でも位置関係によっては捕捉できない場合があります。 ※デバイスをレーダー状態にしておくとバッテリーを消費するので常時使用はできません。 ※敵の意識に対応する異能対策を習得しました。 ※首輪を硬質化のプロテクターで覆い、その上にダミーを作りました。 ※首輪の内側と接触している部分は硬質化して変形しません。 ※寄生生物一体を欠損した影響で両腕から作り出せる刃の数が2つに減って全身のプロテクターの隙間も広がっています。 ※黒い銃(ドミネーター)を警戒しています。 時系列順で読む Back インヴォーク Next To the other side 投下順で読む Back インヴォーク Next 不穏の前触れ 102 noise 後藤 119 調律者は人の夢を見ない…
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/456.html
・奈良苗字シリーズ このシリーズのキャラ達は同じクラスメイトという地味に裏設定。 安価『ロールキャベツ』のみはクラスメイトの親の話。 『両思い』 『玲子の場合』1 『玲子の場合』2 安価『ノーブラ』 安価『ロールキャベツ』 ・その他 安価『神主』 安価『ゲーム』 『小野妹子』 安価『あ・い・し・て・る~♪』 『妥協』
https://w.atwiki.jp/kangamer/pages/46.html
背景を用意できたら背景名→に○をつけてください。 ■背景は順次追加されていきます ■かぶっている背景は、1枚のみでおkです。 可音ルート 背景名 有無 玲子の部屋 校門 学校_教室 図書室 通学路 喫茶店 食堂 交番 職員室 可音_家 玲子家_居間 繁華街 裏路地 ホテル_部屋 ホテル_フロント ファーストフード_店内 海沿い道路 高台 魔法氏必須背景 高台 ショッピングモール スーパーマーケット 高校 もえの家 げふ氏必須背景 美恵の家
https://w.atwiki.jp/allmiccore/pages/282.html
[部分編集] 早見・ドラマCD ※1:傍線は立ち絵/一枚絵なしの登場人物。 ※2:但しモブキャラ未満、伝聞からの登場人物・怪物等は傍線を付けない。 ※3:主要人物・重要用語・ネタ以外で今作品に初出演の登場人物/用語は赤色 早見・ドラマCDDisc.1 オープニングオープニング01 オープニング02/カエルですか?ネズミですか? オープニング03 オープニング04/七不思議の集会 オープニング05 オープニング06 Disc.2 新堂誠高木ババア ボクシング部のしごき Disc.3 風間望しりとり小僧 ひとり七不思議 僕は霊能力者 Disc.4 岩下明美偽りの愛 赤い傘、青い傘 Disc.5 荒井昭二正しいフィギュアの作り方 時田君の自主製作映画 Disc.6 福沢玲子十三階段 あなたは幸せですか? Disc.7 元木早苗飴玉ばあさん 座敷童の家 Disc.8 エンディング type.Aうしろの正面 ピクちゃん Disc.9 エンディング type.Bワタシ、リカちゃん 鬼ごっこ Disc.10 エンディング type.Cフクさん シミケン 占い同好会にて Disc.11 全キャラクター収録 シチュエーションCD坂上修一 倉田恵美 日野貞夫 朝比奈慎也 岩下明美 福沢玲子 風間望 新堂誠 荒井昭二 元木早苗 細田友晴 桃瀬毬絵 綾小路行人 剣持京華 不知火美鶴 筒井里佳 Disc.12 出演声優によるフリートーク集新聞部の日常 [部分編集] Disc.1 オープニング [部分編集] オープニング01 日野貞夫キーワード(新聞部) キーワード(七不思議の集会) 倉田恵美 坂上修一 [部分編集] オープニング02/カエルですか?ネズミですか? 倉田恵美 スポットキャラ(松原さくら)キーワード(保健室)ワード(保健室登校) サブキャラ(葛城先生)キーワード(葛城聡子) [部分編集] オープニング03 日野貞夫サブキャラ(坂上修一) サブキャラ(倉田恵美) サブキャラ(筒井里佳) サブキャラ(新堂誠) サブキャラ(不知火美鶴)キーワード(合唱部) サブキャラ(桃瀬毬絵) [部分編集] オープニング04/七不思議の集会 桃瀬毬絵 キーワード(七不思議の集会)ワード(百物語) サブキャラ(七不思議の集会の発起人)キーワード(旧校舎)キーワード(開かずの間) [部分編集] オープニング05 日野貞夫 桃瀬毬絵 [部分編集] オープニング06 倉田恵美キーワード(桃の香り) 坂上修一 キーワード(七不思議の集会)サブキャラ(荒井昭二) サブキャラ(岩下明美) サブキャラ(新堂誠) サブキャラ(元木早苗) サブキャラ(福沢玲子) サブキャラ(風間望) [部分編集] Disc.2 新堂誠 新堂誠(全話) [部分編集] 高木ババア ⇒「早見・VNV/高木ババア」 [部分編集] ボクシング部のしごき [部分編集] Disc.3 風間望 風間望(全話) [部分編集] しりとり小僧 ⇒「早見・小学怖/しりとり小僧」 [部分編集] ひとり七不思議 (執筆者募集中) [部分編集] 僕は霊能力者 (執筆者募集中) [部分編集] Disc.4 岩下明美 岩下明美(全話) [部分編集] 偽りの愛 ⇒「早見・VNV/偽りの愛」 [部分編集] 赤い傘、青い傘 (執筆者募集中) [部分編集] Disc.5 荒井昭二 荒井昭二(全話) [部分編集] 正しいフィギュアの作り方 ⇒「早見・AMC2/正しいフィギュアの作り方」 [部分編集] 時田君の自主製作映画 (執筆者募集中) [部分編集] Disc.6 福沢玲子 福沢玲子(全話) [部分編集] 十三階段 キーワード(旧校舎)キーワード(十三階段) ネタ(悪魔の呪い鏡) ネタ(三階にあるトイレに棲む仮面の少女) キーワード(日めくりカレンダー) サブキャラ(染谷洋子)ワード(占い同好会) サブキャラ(浦部美緒)ワード(女子サッカー部) キーワード(小さな赤ん坊) [部分編集] あなたは幸せですか? ⇒「早見・VNV/あなたは幸せですか?」 [部分編集] Disc.7 元木早苗 元木早苗(全話) [部分編集] 飴玉ばあさん スポットキャラ(飴玉ばあさん) スポットキャラ(佐久間昇) [部分編集] 座敷童の家 スポットキャラ(安条ミルク) ネタ(あばばばばばばば) キーワード(座敷童) モブキャラ(ミルクの父) モブキャラ(加代さん) モブキャラ(早苗の御先祖様たち) サブキャラ(恩師様) [部分編集] Disc.8 エンディング type.A 坂上修一 倉田恵美(「ピクちゃん」スポットキャラ) 新堂誠 風間望 岩下明美 荒井昭二 福沢玲子 元木早苗 [部分編集] うしろの正面 (執筆者募集中) [部分編集] ピクちゃん 剣持京華ワード(記念日ちゃん) スポットキャラ(Kさん)キーワード(ピクちゃん) キーワード(夢) サブキャラ(S君) スポットキャラ(倉田恵美)キーワード(小説) サブキャラ(綾小路行人)キーワード(悪魔) サブキャラ(桃瀬毬絵) [部分編集] Disc.9 エンディング type.B 坂上修一 倉田恵美 新堂誠(「ワタシ、リカちゃん」サブキャラ) 風間望 岩下明美 荒井昭二 福沢玲子 元木早苗 [部分編集] ワタシ、リカちゃん 筒井里佳 キーワード(連続殺人事件) キーワード(リカちゃん電話)ワード(都市伝説) キーワード(人形) ワード(スマホ) サブキャラ(日野貞夫) サブキャラ(新堂誠)ワード(アイ・ドール) [部分編集] 鬼ごっこ 日野貞夫 キーワード(新聞部) スポットキャラ(朝比奈慎也)キーワード(行方不明) スポットキャラ(大内光) キーワード(鬼ごっこ)ワード(鬼事) ワード(鬼子) モブキャラ(約二十名の新聞部部員) キーワード(鬼) キーワード(旧校舎) サブキャラ(桃瀬毬絵) [部分編集] Disc.10 エンディング type.C 坂上修一 倉田恵美 新堂誠 風間望 岩下明美(「フクさん」サブキャラ) 荒井昭二 福沢玲子(「占い同好会にて」スポットキャラ) 元木早苗 [部分編集] フクさん 不知火美鶴ワード(日野さん ⇒ 日野貞夫) キーワード(合唱部) スポットキャラ(君沢麗巳) スポットキャラ(金木まどか) モブキャラ(ソプラノ派) モブキャラ(アルト派) モブキャラ(君沢の母) キーワード(フクさん)キーワード(旧校舎) キーワード(妖怪) モブキャラ(不知火の母) サブキャラ(岩下明美) [部分編集] シミケン 細田友晴 キーワード(いじめ)キーワード(トイレ) モブキャラ(いじめっ子たち) キーワード(旧校舎のトイレ)キーワード(シミ) スポットキャラ(シミケン)サブキャラ(昆野研哉) [部分編集] 占い同好会にて 綾小路行人 キーワード(占い) キーワード(占い同好会) スポットキャラ(初見一仁) サブキャラ(占い同好会の会長)モブキャラ(会長の父) モブキャラ(会長の母) キーワード(魔導書) ワード(談話室) モブキャラ(初見の両親) モブキャラ(占い同好会のメンバー) スポットキャラ(福沢玲子) キーワード(交換留学生)ワード(魔女) ワード(妖怪の国) ワード(銀河の果てにあるスンバラリア星) ワード(四次元世界) ワード(精霊王国) ワード(地底大陸) ワード(海底要塞) ワード(異次元空間) キーワード(監視官) [部分編集] Disc.11 全キャラクター収録 シチュエーションCD ※セット購入限定の特典ディスク [部分編集] 坂上修一 [部分編集] 倉田恵美 [部分編集] 日野貞夫 [部分編集] 朝比奈慎也 [部分編集] 岩下明美 [部分編集] 福沢玲子 [部分編集] 風間望 [部分編集] 新堂誠 [部分編集] 荒井昭二 [部分編集] 元木早苗 [部分編集] 細田友晴 [部分編集] 桃瀬毬絵 [部分編集] 綾小路行人 [部分編集] 剣持京華 [部分編集] 不知火美鶴 [部分編集] 筒井里佳 [部分編集] Disc.12 出演声優によるフリートーク集 ※予約購入限定の特典ディスク [部分編集] 新聞部の日常 朝比奈慎也 日野貞夫 倉田恵美 坂上修一 情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。 もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/416.html
レギオン 本当に大丈夫だから。 そんな、何度目かとなる囁かなる抵抗は結局虚しく終わる事となり、真冬のシャツは半ば強引に少女に捲り上げられた。 怪我人の意思を無視して行われる手当てだが、それも厚意によるものなのだから無下にするのも躊躇われる。已む無く、真冬は少女におとなしく従う事にした。 簡単な応急処置を施しただけだが、しっかりと患部を押さえてくれていた脇腹のガーゼがベリベリと音を立てて無遠慮に引き剥がされる。傷口が空気に触れ、少し沁みた。 「うわ、いったそ~」 銃弾の走った痕を見て、少女は率直に顔を顰めた。 心配そうに、と言うよりは、まるで自身が脇腹に痛みを覚えたかの様な表情だ。 「そうだ、傷口洗わなきゃ! お水お水」 少女は立ち上がり、パタパタと慌ただしくキッチンに駆け込んでいく。 その後ろ姿に真冬は、本当に深紅とは随分と違うな、と仄かな苦笑を漏らしていた。 二人が今居るのは、出会った路上からすぐ近くにある民家のダイニング・ルームだ。 ここに来るまでの短い道程の中で済ませた簡潔な自己紹介によれば、少女は名前を福沢玲子といった。 幼さ、あどけなさの残るその外見と仕草から漠然と中学生位だろうと考えていたのだが、予想に反して彼女は鳴神学園という高校の一年生らしい。 これでいて妹である深紅と一つ違いというのだから驚きだ。見た目も、落ち着きのなさそうな性格も、とても深紅と近い年頃のものとは思えなかった。 無論、人の性格など十人十色。年齢だけで一括りに出来るはずもない。 そんな事は真冬も重々承知だが、同じ年頃の妹を持つ身としては無意識に比べてしまうものだ。 (深紅……) 自宅を出発する際、不安気な表情を浮かべて自分を見送った引っ込み思案な妹の事を、真冬はついつい思い返す。 深紅は、幼い頃に両親を亡くしてからは自分以外に心を開こうとはしなかった。 同性であれ異性であれ、深紅が真に心を通わせられる友人の存在は真冬の知る限りでは一人もいない。 兄として頼られるのは悪い気はしていないが、自分もいつまでも側にいてやれる訳ではないのだ。 もう少し明るく成長してくれて、他人と打ち解けられる様になってくれるといいのだが。 例えば、そう、玲子のように明るくなってくれれば――――。 「きゃあーーーっ!」 そんな思いに耽ていた真冬の耳に届いたのは、甲高い悲鳴。玲子の入ったキッチンからだ。 まさか、怪物がいたのか。そう言えば家内の安全を確かめてはいなかった。何かが潜んでいたとしてもおかしくはない。 電車を徘徊していたナースの姿が脳裏をよぎり、鉄パイプを持ち上げた手に力が篭もった。 「福沢さん!」 呼びかけに、反応がない。 まだ出血が止まった訳ではない傷口にシャツが直接かかる事も厭わず、真冬は玲子の後を追ってキッチンに飛び込んだ。 果たして、怪物は――――何も、いない。そこには玲子がいるだけだ。玲子は、顔を恐怖に引きつらせて背後の茶箪笥にもたれかかっていた。 どうしましたか。そう口にする前に巡らせた視線が、玲子の表情と悲鳴の理由を解き明かす。 彼女が捻ったのだろう。蛇口から水が静かにシンクに流れ落ちている。その水が、ここに来る途中で見た湖と同じような赤色で染まっていたのだ。 赤錆にしては鮮やか過ぎ、どこか幻想的にも見える色合いの水。じっと見つめていると、意識がぼんやりと霞んでくるようだった。 胸の奥が不意にざわめき立った。背筋を走る悪寒に突き動かされる様に、真冬は蛇口を締めた。 「ししし、死体……」 「死体?」 「き、きっと死体が入ってるんです! ここの貯水タンクに! だから血の混じった水が出てくるんだわ!」 後ろで玲子が少々興奮気味に、冷静さを欠いた様子で言った。 確かにそれはそれで気味の悪い話だが、違う。今の水はそんな現実的な説明がつけられる代物ではない。 間近で見て理解した。あれは、真冬がいつからか見えるようになっていた『ありえないもの』に近しい存在だ。 人の理解を超えた、人が触れてはならない世界にある存在。 もしも触れればどうなるか――――悪霊に取り憑かれる事と同様であれば、精神を病んでしまうか、身体に異常を来すか。 どうであれ、ただで済むとは到底考えられない。 「落ち着いて。ここは一軒家だから貯水タンクは取り付けられていません。 死体なんかじゃなくて、今のは多分大量の赤錆か何かでしょうから、心配ありませんよ」 「…………え? あ。そうか……そうですよね」 ただ、そうと感じていても、それをわざわざ玲子に伝える必要はない。 それでなくても今はいつ恐怖に囚われても不思議の無い状況だ。 無意味に怖がらせては、パニックや錯乱を引き起こす事に繋がりかねない。 ここは、玲子をあの水から遠ざける。それだけで良い。 「それはともかくとして……とりあえず手当ては止めにしましょう。 こんなに濁った水で傷口を洗ったら余計に傷を悪化させてしまいますからね」 「あっ! そうだ!」 「……どうしました?」 「もしかしたらきれいなお水あるかも!」 言いながら、玲子はまたパタパタとダイニングに戻って行く。 切り替えが早いというか何というか。真冬は顔に2度目の苦笑を浮かばせて玲子の後について行こうとし、ふと足を止めてシンクを振り向く。 蛇口からは締め方が甘かったのか、赤い水滴が1滴、また1滴と垂れていた。 人が触れてはならないもの。近寄る事は可能な限り避けたいが、落ち続ける雫をそのままにしておいてもいいものだろうか。 蛇口を締め直すべきか、少しだけ迷う。その間に水滴の落ちる間隔は段々と長くなり、やがてシンクは静かになった。 水滴の止まった蛇口をしばらく眺めて、真冬はキッチンを後にした。 ダイニングに戻ると、玲子は自身のバッグを抱えて一枚の用紙を眺めているところだった。 水があるかも、と言っていたのだから、バッグの中に水筒でも入れていたのだろうか。 玲子の持つバッグは運動部の学生が部活動で使用する類のバッグのようだ。水筒を持ち歩いていたとしても不思議はない。 しかし、もしも玲子がその水筒の水を使って手当てをするつもりならば、それは絶対に断らなくてはならない。 水道から得体の知れない液体が出て来るこの世界では、飲料水はいつ手に入れられるかも分からない貴重品だ。自分の手当てなぞに使用する訳にはいかない。 真冬はその旨を伝えるべく声をかけようとして、玲子の様子がおかしい事に気付いた。キッチンの時よりも彼女の顔色は悪く見える。 「どうかしましたか?」 「こ、これ……」 玲子は蒼白の顔面を真冬に向けて、その用紙を差し出した。 それは、駅で流れた陽気なDJによる放送の内容を裏付ける、この街を支配しているルールの説明書きだった。 何気無しに裏面を見れば、そこには『呼ばれし者』と表題のつけられた名簿も記載されている。 これが、この街に迷い込み、殺し合いを強要されている人間の名前なのだろうか。 福沢玲子、ジェイムス・サンダーランドの名前もその中には確かにある。 そのまま視線を下げていけば、用紙の下部には自分の名前も見つかった。更に――――。 「深紅……!?」 心臓を鷲掴みにされたかのような驚愕と共に眼に飛び込んできたのは、その隣にある『雛咲深紅』の文字。妹の名前だった。 真冬は言葉を失った。深紅までもがこの世界に囚われてしまったというのか。一体、何故。 自分はともかくとしても、あの大人しい妹がこんな場所で裁かれるような罪を犯しているとはどうしても思えない。 「ミクって……誰なんですか?」 「……僕の、妹です。どうやら僕達と同じ様に、この街に迷い込んでしまったようですね。 ところで福沢さん。この用紙は、どこに?」 「んーと……バッグの中なんです。ペットボトルでも無いかと思って探してたんですけど……」 「バッグの中? 貴女のそのバッグの中ですか?」 「あ、これ私のじゃないんです。説明すると長くなっちゃうんだけど――――」 そう前置きして、玲子はこの世界に入り込んだきっかけと、これまでの経緯を簡潔に語り始めた。 彼女は放課後の水泳部部室でロッカーに引きずり込まれ、気付けばこの街のあるアパートにいたらしい。 バッグはその時に側に落ちていたものだという。つまりは、この街で用意された物。名簿が何かの間違いという可能性は少ないようだ。 となれば、深紅もまたこの世界に迷い込んでいる。それは事実として受け入れなければならないという事か。 無意識に、真冬は悲痛で顔を歪めていた。そんな彼を気遣ったのか、いつの間にか玲子は話を止めて気まずそうな表情を真冬に向けていた。 「ああ、すみません。……ついでに続きもお願いします」 深紅の事はとりあえず置いておくしかない。真冬は無理に笑顔を作り、話の先を促す。 迷いながらも再開された玲子の回想は、そのアパートで荒井という学校の先輩に再会し、少しの間だが一緒に行動していた事、 そして、その荒井も怪物に殺され、街をさ迷っている時に真冬と出会ったのだという事までを話して終わった。 「アライ……アライ?」 名簿を見返しながら話を聞いていた真冬は、一つだけ違和感を覚えた。 玲子がしばらくの間一緒に行動していたという『荒井昭二』。彼の話についてだ。何度名簿を見返してみても、その中に荒井の名は見当たらなかったのだ。 「すみません、荒井君というのは――――」 真冬は率直に疑問を口にしようとした。しかし、その問いかけは――――家内の何処からか聞こえてきた金属音によって遮られた。 ガン、と何かを叩くような重く、鈍い金属音。それが、ダイニングまで響いてきたのだ。 思わず口を閉ざし、二人は耳を済ませた。 音は、一度では終わらない。ガン、ガン、と。重い金属同士が忙しなくぶつかり合うような鈍い音が、止む事なく響き始めていた。 「何なんですか、あの音……」 抑えた声だが、堪えきれない不安を玲子が吐き出した。 そう問われても真冬にも音の正体の見当は付かない。 答えて安心させてやりたいのは山々なのだが――――。 「話の続きは後にしましょう。ちょっと、見てきます。 ……福沢さんは念の為にいつでも逃げられる準備をしておいて下さい」 「逃げるって……そ、外に!?」 玲子が窓の外に怯えの色を浮かべた目を向ける。 確かに外には異形の怪物が徘徊している。真冬が玲子に出会う前には、付近からは激しい銃声も聞こえてきていた。 出来る事なら家の中に篭っていたいと、そう願う気持ちは理解出来るが、それを状況が許してくれるのか。 「もしもの場合は、です。何でもなければそれで良いんですから。 ……とにかく確認してきます。ここを動かないで」 血に濡れた鉄パイプと、氷室邸を探索する際に使うつもりだった懐中電灯を躊躇いがちに握ると、真冬はダイニングのドアを開いた。 金属音が若干大きくなる。それ以外の音は、今は何も聞こえない。 殆ど視界の利かない暗闇の廊下に懐中電灯の明かりを差し込むと、汚れと錆で飾り立てられた世界が浮かび上がった。 左右に光を巡らす。とりあえず見える範囲に異常はない。 身体を廊下に出し、落ち着かない様子で見送る玲子に頷きかけると、真冬は静かにドアを閉めた。 耳を澄ませ、金属音の確認をする。音の鳴る方向は玄関側ではなく、家内の奥のようだ。 明かりを廊下に向け、慎重に1歩を踏み出した。極力気配を殺そうとする真冬を嘲笑うかのように、足元の床板がギィッと軋んだ。 予想外の物音にハッと視線を落とし足を止めるが、鳴り続けている金属音は別段に変化を見せなかった。 音は一定間隔で鳴っている訳ではないが、数秒以上の間を開ける事もなく。ただ不規則に、ひたすらに、鳴り続けている。 前を向き直し、歩みを再開する。床板を軋ませながら一歩ずつ近づいていく。近付くに連れ、音は大きくなる。 鉄パイプを握り締める手に、高まる緊張で強張る顔に、冷たい汗が滲んでいた。 と、真冬の動かした円形の明かりが、数m先の左手のドアを照らし出した。 手前と、奥。ドアは2つある。その幅は、約3~4mと言ったところか。 真冬は手前のドア付近まで進み、耳に意識を集中させた。 金属音はドア側の壁の向こう――――ドアとドアの中間程の位置から響いて来る様だ。 つまりは、恐らくこのどちらかのドアの向こう側という事なのだろうが、どちらが正解なのか。そこまでの判別はつけられそうにない。 暫し、逡巡。薄汚れた2つのドアを、迷いの混じった明かりと視線が行き来する。 数秒の後、真冬は手前のドアを開く事に決めた。判別出来ないなら、近い方からだ。 鉄パイプと懐中電灯を一纏めにして右手で逆手に持ち、錆び付いたドアノブを左手で掴んだ。 ノブを捻り、ドアを押す。やはり錆び付いていた蝶番が音を立てた。ドアに若干の重さを感じるが、それも錆のせいか。 半分程ドアを開くと、中から独特の悪臭が漂ってきた。ここはどうやらトイレだった様だ。 怪物の類が飛び出してくる事にも注意を払っていたが、その様子もない。そのまま慎重にドアを開いていく。すると――。 「はっ……!」 真冬は目を見開いた。個室内に居たのは、男子学生の死体だった。 壊れているのか、水が溜まってもいない便器。それに顔を突っ込むかの様に男子学生の死体が伏している。 いや、正確には『男子学生らしき者の死体』だ。その死体が本当に男性であるのか、まだ真冬には分からない。 死体は、白骨化していたのだから。男子学生だと推測出来るのは、骸骨が纏っている男性用の制服のおかげだ。 そのズボンとシャツは骸骨の骨格と比べてやや大きめに映った。 それがこの人物の物だと素直に受け取るのなら、彼は少々肥満体だったのかもしれない。 (彼も犠牲者なのだろうか……?) 金属音はやはり変わらず鳴り続けていた。 懐中電灯を左手に戻し、トイレの隅々に光を入れる。死体以外には特に異常はない。音が鳴る様な物も無い。要するにこちらは外れだ。 ただ、一つだけ気になる物があった。骸骨の側の床に黒っぽい小さな手帳が落ちているのだ。 死体には若干の恐怖は感じているが、それでも、真っ二つに捌かれていたジェイムスの死体を見た時程の衝撃はない。 異を決して、真冬は手帳に近寄った。手帳には所々血液が付着していた。 ゆっくりと手を伸ばし、そして、それに触れる。 ――――――――頭の中に、残留思念が流れこんできた。 白と黒。単色で描き出された誰かの思念。 そこは、どこかのトイレの様だ。個室しかないところを見ると女子トイレか。 三人の学生が居る。一人はやや肥満体の少年。一人は幼さの残る少年。 そしてもう一人は、奇妙な白い仮面を被っている女生徒だ。 肥満体の少年は、驚くべき事にトイレの天井に張り付くように浮かんでいた。 『嫌だ! 嫌だよ! 助けてくれよっ!』 肥満体の少年が天井に吸い込まれていく。まるで水の中に沈む様に。 『うわあーーーーーーっ!』 絶叫を残し、肥満体の少年の姿は天井に飲み込まれた。 幼さの残る少年は、唖然として天井を見上げていた。 彼は怯える小動物の様に、震えながら、ゆっくりと、視線を天井から外して仮面の少女へと動かしていく。 少年と少女の視線が混じり合い、そして――――。 そこで、残留思念は途切れた。 左手の中に何かの感触がある。視線を落とせば、そこにはいつの間にか手帳が握られていた。 「鳴神学園……。細田、友晴……?」 それは、高校の生徒手帳だった。 鳴神学園。そこは玲子の通っているという高校のはずだ。そう言えば仮面を被っていた少女は玲子と同じ制服を着ていた。 しかし、細田友晴。その名前には心当たりがない。記憶を辿ってみても、名簿には記載されていなかったように思う。 最初のページを捲ると、手帳の所持者の顔写真が貼り付けられていた。 その顔は見間違えようもない。残留思念の中で天井に飲み込まれて消えたあの肥満体の少年だ。 真冬は骸骨に目を向ける。やはりこの死体が彼なのだろう。 ならば、この細田友晴もジェイムスと同様だという事だろうか。 天井に飲み込まれた後、何らかの罪を償わせられる為にこの街に呼ばれ、裁かれたという事なのだろうか。 しかしそれならそれで疑問が生じる。何故彼はジェイムスや自分と違い名簿に名前が載っていない。何故彼がここで死んだ時の残留思念が残っていない。 或いは死体だけがこの世界にやってきたのか。それは何の為に。どんな理由で。いや、意味などは無いのかもしれないが。 この細田友晴に話を聞ければ何かしらの答えが出るのかもしれないが、残念ながらその魂の気配も付近には感じられなかった。 仕方がない、と真冬は小さく頭を振り、纏まらない思索を打ち切った。 考えていても答えは出ないし、今はそれよりもする事がある。 壁の向こうからは今も金属音が続いている。現時点ではその確認をして安全を確保する事が最優先だ。 細田友晴の事は気になるが、名簿に載っていない人物でこの世界に来ていたのは彼だけではない。先程玲子が話していた荒井も同じだ。 機会を見つけ、荒井という少年の所に行ってみよう。 この世界で死んだのか、死んでからこの世界に来たのかが分からない細田と違い、荒井ならば死んで間もないのは確かだ。まだ霊魂が死体の側にいる可能性は高い。 もし話せれば、細田友晴の事も含めて何かが分かるかもしれない。 トイレから出ようと、真冬が骸骨に背を向けて廊下に戻ろうとした時だった。背後で、カサリ、と気配がした。 ハッと身体を返し、懐中電灯を向ける。便器の中を覗き込んでいた頭蓋が、黒く大きな目でこちらを見つめていた。 いや、見つめていただけではない。頭蓋は小刻みに動き、僅かながら便座から持ち上がったではないか。 まさか。 冷静になろうと努めるが、動揺は隠しきれない。 息を呑み、後退りをした。まさか、こんなものまで襲ってくるというのか。 真冬の恐れが胸中で膨らみかけた次の瞬間――――頭蓋と便座の間から黒い物体が姿を覗かせた。 「これ、は……!?」 その物体は、虫だった。それも、相当に大きい。15、いや20cmはありそうだ。 信じられない大きさだが、形状から判断すればその虫は、ゴキブリだ。それ以外の何物でもない。 そいつは一旦動きを止め、何かを探る様に二本の触覚を円を描くように動かしている。どこに目があるのかは良く知らないが、真冬をじっと見据えている様な気がした。 頭蓋が動いていたのは、便器の中からこの虫に押されていたせいか。 ゴキブリが動き出した。便器を伝い降り、真っ直ぐに真冬へと向かってくる。持ち上げられた頭蓋はゴキブリが通り過ぎた後は、軽い音を立てて便器にぶつかり動かなくなった。 特別に虫が苦手という意識は無いのだが、流石にこの悍しさには真冬も身を震わせた。 慌ててドアノブを掴み、勢い良くドアを閉める。内側から、ドアに激突する音が響いた。 2度。3度。ドアに衝撃が走る。巨大ゴキブリが体当たりを繰り返している。 有り得ない。あれ程に巨大化している事もそうだが、ゴキブリが人に向かってくるなど有り得るはずがない。 ――――いや、この世界はそもそもが異常。ここにいる生物を常識で測ろうとしても無意味なのかもしれないが。 衝撃が、止んだ。諦めたのだろうか。真冬はホッと息を吐き、肩の力を抜く。 直後、一際大きな金属音と、続けて何かが落下して床を叩く鈍い音が響いた。隣の部屋だ。 それを堺に鳴り続けていた金属音は一切しなくなる。部屋で何か変化が起きたらしい。 真冬は奥側のドアを見据えた。音の正体は、もう間もなく判明する。 奥のドアの前に立ち、先程と同じ要領で鉄パイプと懐中電灯を握り直し、赤錆まみれのドアノブをそっと捻った。 唾を飲み込み、ドアを押す。何かが蠢く気配が部屋から漏れ出した。確実に、何かがいる。 開け放したドアから、真冬は数歩離れた。鉄パイプを構えてしばらく待つが何も出てこない。気配は今もしているというのに。 廊下から室内を照らす。浮かび上がった部屋の様相は、脱衣場のそれ。 半身だけ身体を室内に入れ、隅からゆっくりと光を動かしていく。果たして、蠢く音の正体は――――見えた。 脱衣場の更に奥。曇りガラスに仕切られたそこは、浴室だろう。 その曇りガラスに浴室側から張り付き蠢いている黒い影は、見間違えようもない。トイレにいたのと同じ種類の巨大ゴキブリだ。張り付いているのだけでも4、5匹はいる。 1つの黒い影が浴室内を走り、バンッと曇りガラスに突進してきた。ガラスに張り付いていた連中が衝撃で落下していく。 反射的に床に光を向け、そして真冬は気付いた。黒い影が浴室内の1点から続々と出てきている事に。 あの1点――――あれは、排水口だ。 金属音は、ゴキブリ達が排水口から這い出て来る為に排水筒と排水目皿を破る際の音だったのだ。 (虫が金属を破壊する……馬鹿な) 否定はしてみるものの、それしか考えられなかった。信じ難い事ではあるのだが、他に音の正体らしきものはない。 ガラスに激突した1匹を皮切りに、他の個体も突進を始めていた。走ってくる個体。飛びかかってくる個体。次々と加えられる衝撃が脱衣場内の空気を震わせる。 加減をする気は全くないのか、ガラスに激突してそのまま潰れる個体もあった。白い体液と黒い残骸が曇りガラスに飛び散り、こびりついていく。 そんな姿になる仲間に構おうともせず、そんな姿になる事を躊躇おうともせず、ゴキブリ達は激突を止めようとはしない。何匹も、何匹も、曇りガラスにぶつかっては潰れていく。 何故そうまでして向かって来るのか――――真冬がそう疑問に思うと同時にフラッシュバックしたのは、トイレの少年の白骨化していた姿だった。 (白骨……まさか、このゴキブリは人を食べる……のか?) 何故細田少年がこの世界にいるのか今はまだ分からないが、虫に食われた、とそう考えればあの無残な姿の説明だけはつけられる。 この虫達は今、テリトリー内に餌が入ってきた事に喜び、餌にありつこうとする一心でガラスをも破ろうとしているのだ。 浴室内の様子は最早伺う事が出来ない程に、曇りガラス一面が白と黒で染まっていた。だが、今も虫達が排水口から這い出し続けているであろう事は想像出来る。 曇りガラスに何度目かも分からない衝撃が走った。真冬の耳が、ピシリと、亀裂の入る音を捉えた。 ガラス――――ではない。ガラスよりも先に悲鳴を上げたのは下方の蝶番だった。 一瞬の戸惑いの後、真冬は理解する。 原因は、赤錆だ。赤錆で蝶番が腐り、強度が脆くなっているのだ。排水口が破られたのも恐らくはそのせいか。 次の衝撃で、亀裂の入った蝶番が弾け飛んだ。同様にドアの下部が弾かれ、一瞬だけ開いた隙間から1匹が姿を覗かせた。 隙間から這い出ようとしたその個体は、反動で戻ったドアを潜り切れず、半身を潰されて体液を辺りに撒き散らした。 そこまでを見知って、真冬は大きな音を立てながら脱衣場のドアを閉め、急いで廊下を戻った。 あの曇りガラスが破壊されるのは時間の問題だ。脱衣場やダイニングのドアの蝶番もあの大群の総攻撃を受ければやはり破壊は免れないだろう。 このままこの家にいては、いずれあいつらに押し包まれる。一刻も早く別の場所へ逃げなくては。 「福沢さん!」 ダイニングに飛び込むと、玲子が真冬の剣幕に驚いたように目を丸くした。 荷物は握り締めている。真冬に言われた通り、逃げる準備はしていてくれたようだ。 「ど、どうなっちゃったんですか真冬さん? 何か音が大きくなってません?」 「説明は後でします。とにかくこの家を出ましょう!」 「え? え? え? な、何があったの?」 「いいから、早く!」 真冬は福沢の手を取り、ダイニングを出て玄関に向かう。 ガラスドアが倒れて砕ける耳障りな音と振動を背中に受け、二人は家から飛び出した。 【C-5/路上/一日目夜中】 【雛咲真冬@零~ZERO~】 [状態]:脇腹に軽度の銃創(処置済み→無し)、未知の世界への恐れと脱出への強い決意 [装備]:鉄パイプ@サイレントヒルシリーズ [道具]:メモ帳、射影機@零~ZERO~、クリーチャー詳細付き雑誌@オリジナル、 細田友晴の生徒手帳、ショルダーバッグ(中身不明)、懐中電灯 [思考・状況] 基本行動方針:サイレントヒルから脱出する 0:とにかく場所を変えなくては 1:名簿には名前の無かった荒井の霊魂に話を聞いてみたい 2:福沢からもう少し詳しく話を聞く 3:この世界は一体? 4:深紅を含め、他にも街で生きている人がいないか探す 【福沢玲子@学校であった怖い話】 [状態]:深い悲しみ、固い決意 [装備]:ハンドガン(10/10発) [道具]:ハンドガンの弾(9発)、女子水泳部のバッグ(中身不明)、名簿とルールの書かれた紙 [思考・状況] 基本行動方針:荒井の敵を撃ち出来るだけ多くの人と脱出する 0 真冬さんについていく 1 真冬と情報交換をする 2 人を見つけたら脱出に協力する。危ない人だったら逃げる ※荒井からパラレルワールド説を聞きました ※荒井は死んだと思っています 【クリーチャ基本設定】 ラージ・ローチ 出展:バイオハザード2 形態:複数存在 外見:巨大化したゴキブリ 武器:歯 能力:ゴキブリ。通常のゴキブリよりも凶暴で怪力。1匹1匹の力は然程でもないが群れで行動すれば腐った金属くらいなら破壊できる。 攻撃力:個体による 生命力:個体による 敏捷性:個体による 行動パターン:他の生物を捕食する為に、生物の気配を感知すれば襲いかかってくる。基本的には下水道に生息。 備考:サイズは個体によって様々であり、20cm~40cm程。攻撃力、生命力、敏捷性もその大きさで変化する。 back 目次へ next せめて一度くらい、幸せな夢を見させて 時系列順・目次 Unknown Kingdom Dog Soldiers 投下順・目次 風海純也の考察物語 back キャラ追跡表 next 猫歩肪当(猫も歩けば棒に当る) 福沢玲子 さらに深い闇へ 猫歩肪当(猫も歩けば棒に当る) 雛咲真冬 さらに深い闇へ
https://w.atwiki.jp/mogitatepurin/pages/163.html
【性別】 男 【読み方】 きだまさる 【生年月日】 4月18日 【登場作品】 マウンド 【初出】 三十九話 【解説】 朝霞南高校に在籍。影野光輝の一つ年上。 四番菊田賢太郎、五番板倉敦と共に「不動のクリーンナップ」といわれている。三番サード。 一発に期待は出来るが、凡打も多く打率が悪い。 野球を始めたのは中学二年生の後半。それまでは朝霞南中一のワルなどと言われていた。きっかけは無二の親友である奥山宏明が野球部に居たから。 握力は中学二年生で40を軽く越しているなど、パワーに自信があり、まともなスイングが出来ぬまま、生まれて初めての打席でホームランを打つなど、馬鹿げたパワーを誇る。 それ以来、野球に熱を入れ、三年生になる頃には不動の四番打者に君臨。県大会出場の原動力となる。 その後、奥山と共に朝霞南高校に入学。 監督の沼田幸一に素質を見抜かれ、一年目からクリーンナップ入りを果たし、公式戦初打席ではホームランを放つ。 二年の夏には四番を任され、朝霞南高校史上初のレフト、センター、ライト方向にホームランを放つ。 【元ネタ】 特に無し
https://w.atwiki.jp/kana0609/pages/1165.html
日本ハムファイターズ137年度 昨年度 来年度 136年 138年 【チーム成績】 勝ち 負け 引分 連勝 打率 防率 安打 本塁打 盗塁 得点率 失点率 失策 失策率 64 65 6 5 .257 2.80 1229 124 44 2.9 2.9 43 0.32 【対球団成績】 西武 SB 楽天 ロッテ オリックス 11-14-2 8-18-1 12-14-1 18-9-0 15-10-2 総評 【野手】 捕 聖・六式 一 アソパソマソ 二 結城p 三 ふぃなう゛らど 遊 百姓 左 小阪由佳 中 ガビ 右 岡崎朋也 DH おそれざん 【投手】 先 かませ犬 先 プラセオジム 先 奥山しおり 先 2009 先 白木義一郎 先 七瀬ルーミン 中 ギルド 中 中村くん 中 マシノ 中 レインⅢ 中 カン 抑 事故米 136年度球団支配下選手 136年度球団支配下選手&成績(野手) 136年度球団支配下選手&成績(投手) 野手詳細年齢 守備 選手名 製作者 年齢 プロ年数 捕 聖・六式 sei 33 10 一 アソパソマソ アソパソマソ 29 8 二 結城p おさげ 29 8 三 ふぃなう゛らど Mid 31 7 遊 百姓 百姓 37 13 左 小阪由佳 韓国の至宝 22 1 中 ガビ マルセリーノ 27 6 右 岡崎朋也 バニラ 22 1 DH おそれざん ねぽろん 30 13 投手詳細年齢 守備 選手名 製作者 年齢 プロ年数 先 かませ犬 黒豹 36 15 先 プラセオジム ch 37 14 先 奥山しおり ピザ粉 35 14 先 2009 杉田 33 12 先 白木義一郎 モッツァレラ 27 6 先 七瀬ルーミン 田都 26 5 中 ギルド BUMP 35 14 中 中村くん 中村 34 13 中 マシノ マシノ 33 12 中 レインⅢ スノー 23 6 中 カン アラン 26 5 抑 事故米 梅 30 8 個人タイトルなど 選手名 タイトル名 おそれざん 野手MVP 本塁打王B9 中村君 最優秀中継ぎ B9 今日の観客数 - 昨日の観客数 - 合計観客数 -
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/324.html
第2回放送までの死亡者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 朝 ミハエル・ギャレット 東條悟 084 価値ある命084 ガラスの友情 射殺(頭部を撃たれる) レイ・ラングレンの銃 朝 前原圭一 稲田瑞穂 093 上田次郎は二人の狂人を前に気絶する 撲殺(全身を滅多打ちにされる) 鉄パイプ 朝 篠崎咲世子 田村玲子 096 仮面ライダー vs 寄生生物 斬殺(触手に頸動脈を斬られる) 玲子から切り離された触手 【残り46人】 最期の言葉 名前 最期の言葉 ミハエル・ギャレット 「まだ、私にはやることがあるんだ! だからやめ――――」 前原圭一 ――ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ―― 篠崎咲世子 「ヒュー……ヒュー……」 殺害数 順位 該当者 人数 このキャラに殺された人 生存状況 スタンス 1位 後藤 4人 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、真紅、斎藤一、平賀才人 生存 マーダー(無差別) 2位T レイ・ラングレン 2人 北条悟史、橘あすか 生存 マーダー(無差別) シャドームーン 2人 銭形警部、亀山薫 生存 マーダー(無差別) 東條悟 2人 北条沙都子、ミハエル・ギャレット 生存 マーダー(無差別) 田村玲子 2人 緋村剣心、篠崎咲世子 生存 観察 5位T シャナ 1人 園崎魅音 生存 対主催(危険) 柊つかさ 1人 ルルーシュ・ランペルージ 生存 洗脳→対主催 泉こなた 1人 柊かがみ 生存 マーダー(無差別) 枢木スザク 1人 高良みゆき 生存 マーダー(奉仕) 城戸真司 1人 劉鳳 生存 マーダー(ライダー限定)→対主催 桐山和雄 1人 織田敏憲 生存 マーダー(ステルス) 稲田瑞穂 1人 前原圭一 生存 対主催(危険)
https://w.atwiki.jp/degistory/pages/54.html
place:暮海探偵事務所 01.「ホワイトボード」を調べると新たに依頼が追加される。 【追加される依頼】 依頼(黄)「真っ赤な拳、たぎる汗!」 依頼(青)「花の趣味はないけれど・・・」 02.「暮海探偵事務所」から出ると「暮海 杏子」から通信が入り、「ホワイトボード」を調べることにより依頼が追加される。 【追加される依頼】 依頼(赤)「中野アンダーグラウンド」 「中野アンダーグラウンド」攻略 03.「K-カフェ」に移動する。 place:K-カフェ 04.「リョウタ」に話しかける。 05.「暮海探偵事務所」に移動する。 place:暮海探偵事務所 06.「ホワイトボード」を調べることにより依頼が追加される。 【追加される依頼】 依頼(赤)「リョウタの青春」 「リョウタの青春」攻略 07.「渋谷」へ移動する。 place:渋谷 08.「タワーレコード店内」へ移動する。 09.「田和玲子」に話しかける。 10.「暮海探偵事務所」へ移動する。 place:暮海探偵事務所 11.「ホワイトボード」を調べることにより依頼が追加される。 【追加される依頼】 依頼(赤)「田和玲子の事件簿」 「田和玲子の事件簿」攻略 12.上記依頼(赤)を全て解決するとチャプターが進行する。 Chapter07へ