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伊 六九 基本情報 キャラクター名:伊 六九(いーろっく) 性別:女性 特殊能力『完全潜航(パーフェクトブルー)』 潜水缶なので、どぶんと地面や床・壁に潜って移動するよ。 特殊効果で自身の周囲を液状化して潜れるようになるみたい、すごいね! 潜航中は視界が制限されるのでソナーで物の位置や存在を感知するよ。 キャラクター設定 忌諱なる奇異。 生じたわずかな運命の差異。ゆえに賽は投げ捨てられルビコンに没した。 水は何処までも深く蒼く暗く、そして、私は沈みゆく体を還し、光を見上げる、決して届かぬ水面を その先には―― 三星重工が開発した国産人造魔人「缶娘」の伊4KAN型ユニット(☆☆☆) その姿形は重工を支配したフィクサー、彼の孫娘と瓜二つであり、そしてその魂もまた その身に移し替えられていた。 ホーリーランド4NPC『終末を背負う者』RMX-114の転生体。 忌諱なき奇異。 崩壊する体から依代を移し、再び命を手にした彼女は何者かの手により三度、戦いの舞台へと送り込まれる。 『能力』 探知や潜伏を得意とするステルス缶のため基本スペックは低い。 またかつてのオーバーテクノロジーはすべて失っているため、自らの力量で補わなければならない 『兵装』 魚雷手裏剣 水陸両用。起動すると爆発する。主に投擲して使用する 鎖分銅 能力使用時に体を固定させる為の錨(アンカー)としての役割を持つ。 包帯 体に巻き付いている包帯。鎖分銅に変化したり魚雷を生み出したりする。キーアイテム 『謎の少女』 六九の内面に存在し、彼女に語り掛けてくる少女。 姿は六九の姿そのもの。 『彼女』は彼女のことを一六九と呼び、彼女もまた『彼女』のことを一六九と呼ぶ。 今のところ、六九自身にしか存在を認知できていないようだ。 「キャラの出典」など ホーリーランド4 同SS バトルシンデレラ~sea side episod【業と才】~ プロローグ 金色の鷹が一羽、暗闇の中に舞い降りる。 ”カッ” 次の瞬間、スナップ音とともに広がった閃光は一つの黒影を浮かびださせた。 ソレは言う。今から一つの物語を語ろうと 『―――――――話をしよう。 ――あれは今から3年前―――いや2020年代の設定だったろうか? ――まあいい、 私にとっては昨日の出来事だが君たちにとっては 明日の出来事かもしれない。』 『彼女には72通りの仮初めの名(コードネーム)があるから、なんとよべばいいか ――最初に会った時の名は、 一 六 九 ( い ー ろ っ く) 思えばあいつは最初からいうことを聞かなかった…。もう少し、ヒトの話を聞いてくれればなぁ。 まあ、いい奴だったよ。』 =============================================== ガコンガゴンガコン 定期的に響く振動音を全身で感じながら、”私”はゆっくりと目を開けた。 人工光。 右手の指先に感じる吊革の感覚。 隔離された空間。 車両。 人の気配はない。 目先を外に転じれば窓の先に映るであろう景色はなにもなく、ただただ暗闇の広がりを見せ 窓のガラスが車内の内部の様子と、一人の少女を映し込むのみだった。 美しい少女であった。 顔半分と左腕を包帯で覆っているため全容を伺うことはできないが、それでも わずか覗かせた片鱗のみで全ての人間が絶世と断言するであろうほどの美貌であった。 華奢な体躯は、発達仕切らない少女特有の緊張感を醸し出し、その組み合わせは 独特の緊張と高揚感を見る者たちに生み出していた。 例えるならバイオリンの独奏寸前。 人は弦を引けば如何なる音色かと魅入られ、固唾を飲んで見守るしかない。 もっとも少女は自身の美醜にはとことん無頓着であったので、表情一つ動かすことなく ”よく知った”けれど”初めて見る”自分の姿を確認した。 「――そんな装備で大丈夫なの?」 声は目の前から聞こえてきた。少女が静かに瞳の青を注ぐとそれに答えるよう窓ガラスの 中の”少女”がゆっくりと微笑んだ。 ◆◆◆ 「――そんな装備で大丈夫なの?」 ”少女”はごく親しい女友達に話しかけるように気軽に鏡写しの自分へと話しかけた。 それは心配しているような、からかっているようなどちらとも聞こえる口調だった。 「大丈夫。問題ない。むしろ安定している」 当の少女自体は全く表情を動かしていない。ゆえに窓に映る微笑む少女の姿は十分な 怪奇現象に類することであったが、彼女は詮索することなく現状を受け入れていた。 視線を外すと、まず吊革から離した右手を閉開しながら掌の感覚と状態を確かめた。 強度は並みの魔人。タイプ伊型の発展缶…。詳細能力は内部メモリーで確認…。 次に逆の手を翻すと垂らされた包帯が白銀の鎖へと変化を遂げる。軽く振り、振り子のように回す。 「…。」 確かに戦力的には大幅な減退といえるだろう。 彼女はもともとRMX-114、十束学園の戦術兵器としてナノ細胞より造り出した超兵器の数々を 自在に操り、終末の名を背負うだけの資格をもった存在だった。 ただその力ゆえに、楔から逃れず定められた崩壊という道を突き進む存在でもあった。そこまで 考え、六九こと元RMX-114は疑問に思った。…なぜ自分は生きてるのだ?と。 「そりゃ私が貴方を支配していたOSをえいやってぶち壊したからよ。あれ?覚えてない」 「前後の記憶が酷く混濁している。」 垂らした鎖を引き寄せる。左手に巻き付けた鎖は瞬時に包帯へと戻った。 混迷模糊。 自分が覚えているのは酷くぼんやりしたものばかりだった。一つは頭を撫でる優しい感触。 伸ばした手をつかんでくれたナニカ。そして何柔らかな何かに全身を包まれるような感覚。 思い出すと胸の奥が少し熱い。情報を整理、管理するblue‐OSは消滅した弊害か情緒不安定 の度合いは極まりなかった。けれど、この感覚は不思議と― 「あーじゃ、うわーん、おじーちゃんって縋り付いて大泣きしてたこととかも覚えてないんだ」 「・・・・・・・。 そういうのは していないから。」 「そこらへんまでの記憶はあるわけね。ということは…」 「いや記憶にない。全くそこらへんの記憶ない。ないったらない。」 「はいはい。じゃことの経緯はこっちでだいたい把握しているから道すがら説明していくわ。 正直、命あるだけ儲けものってレベルだから、本来なら確実に海の藻屑コースだったんだから」 「拾った命か」 「拾われた命かもね」 そういって”彼女”は肩を竦めた。感情表現豊かだなと場違いな感想を抱く。 経緯上、彼女と自分にそういった経験上差はないと思えるのだが、勝てる気はしなかった。 そして今度は真っすぐに自分の目を見てきた。 「六九、貴方はこれから過去か未来、とにかく”どこか”に送り込まれる。送り込んだ存在は 学園ではなくもっと別の”何か”。目的も不明。だから一番重要と思えることを最初に伝えるわ。 いい?」 一六九は頷いた。 「安全院綾鷹と名乗ったあの男に対して心の隙を見せるな。そして私の存在を決して気取られること ないように振る舞って―――このこと努々忘れないでね。以上よ」 停車。駅。 流血少女-Diabolic Flowers- ←―――――――――――――→ DP戦略 | 禁止句域 ppppppppppppp そして、再び運命のベルが鳴る。
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ホームに着いた電車は既に人を多く含んでいて、私が体を滑り込ませると周りの人が窮屈そうに顔を顰めた。 (・・うー、仕方ないじゃない、こっちだって都合があるのよ) 実際、私の通う高校の始業時間に間に合わせるためには、この電車を利用する以外にない。 それと、もう一つ。 それは・・・・・・うふ。 中の上ぐらいの成績なら誰でも歓迎、そんな高校に親の都合で入学した私は、最初こそ体験したことのなかった満員電車に戸惑った。 立っているだけで息が詰まって、顔を動かすこともできない。それなのに駅に着けば更に人が乗り込んできて、強引に人の波に押し流される。 そんな満員電車の初体験日、私は降りるべき駅で身動きできず苦笑いしたまま、三駅も先まで運ばれてしまった。 (・・うそぉ、こんな電車で通うの・・?) 朝が弱い私の選択肢に、時間帯を変える、というものはなく、私は本気で悲壮感に打ちひしがれた。 でも、思いがけず数日後、それは新たな喜びとの出会いに繋がった。 相変わらず人の多さで窒息しそうになる車内、私は隣のスーツ姿の中年男性から香るコロンのきつさにうんざりしていた。 もちろん、うんざりの原因はそれだけじゃない。鞄を持った手は動かすこともできないし、吊革を握る手は人の波に押される度に痛みを感じる。後ろの女子高生はお尻でぐいぐい押してくる上、その女子高生は何人かで固まってるらしく、耳障りな話し声が引っ切り無しに耳を襲った。 (・・・・我慢、我慢・・・・) もう何度か乗った電車、どう対処すればいいかは分かっている。 まず、我慢。周囲のことなど関係なし、目を閉じて呼吸を殺し、息を潜める。これだけで不快指数は随分と下がる。 そして後は、度胸。乗る時は人を押し退けて絶好の立ち位置を獲得し、降りる時は顔を俯けて突進する勢いで扉に向かう。 さすがに度胸を実行すると周囲の人が不快感も露にするけど、でも何も言ってこない。 だって皆も分かっていて、中には私と同じことを実行している人もいるから。 我慢と度胸、この二つがあれば、満員電車だって耐えられる。 (・・・・だから、我慢、我慢・・・・) その時、不意に電車が揺れて、背後の女子高生が驚いた声を上げた。 私も何事かと思って目を開ければ、どうやら駅に到着して止まる際の不手際だったらしく、やや急停止気味になったようだ。 背後から「今日の車掌、下手だね」「ほんと」「っぶなぁい」といった声が上がっている。 (・・車掌も不憫だねぇ) まさか女子高生に毒づかれてるとは、思いもよらないだろうに。 そんな取り留めもない思考を、扉の開く音が遮った。 (・・・・来たか) そう、ここは最も人の入りが激しい魔境、覚悟に吊革を握り締めると案の定、人の波が大きく動いた。 私は体を左に持っていかれそうになり、それを中学校時代の短距離走で鍛えた足で踏ん張る。でも背後の女子高生集団は見事に流されたようで、何かが落ちる音や大きな足音、それに甲高い声が聞こえた。 (・・うふふ、まだまだね) 勝ち誇りながらも、私は吊革のしなりや膝の曲げ具合に意識を向けている。これこそが、朝早く起きることを諦めて満員電車を選んだ者の力だ。 「きゃっ」 そんな私を動揺させたのが、その声だった。 か細い悲鳴、そして軽い衝撃、何が──と踏ん張りながら状況を把握しようとしたが、事態は明白なほど簡単だった。 恐らく人の波に流された女子高生が、背中を向けた格好で私にぶつかってきたのだ。 幸い、私の胸に背中をぶつける形になったお陰で、私にしても目の前の彼女にしても、大仰にバランスを崩す悲劇は避けられた。 (・・・・ふう、危なかった・・) しかし、この駅を乗り切れば後は楽なものだ。目的の駅までは人が少しずつ乗ってくるだけで、大きな波は起こり得ない。 私はほっと安堵して、その瞬間、ぞくっと背筋を走る感触に襲われる。 「・・・・・・っ?」 危うく声が出そうになったが息を呑んで堪えて、更に落ち着くために唾を飲み込む。 私の、踏ん張るために心持ち開いていた足の間に、目の前の女子高生のお尻が入り込んでいる。そしてその、スカートごしの柔らかなお尻が、私のあれを擦るように動いたのだった。 (・・ちょっとぉ・・・・) 彼女にしてみれば体勢を整えただけかもしれないが、その動きは確実に私の気持ちを揺るがした。 見れば目の前には白くて細い首があり、少し視線を動かせば、僅かに開いた襟首から綺麗な肌が見える。 (・・わ、わ、ちょっと・・) 本当なら何でもない、些細なことなのに、あそこへの刺激のせいで変な感じに見えて、その自覚がますます私のあそこを反応させてしまう。 (うわ、うわ、ちょ・・・・あー・・) 程なく、私のあそこは硬くなって反り返っていた。 私のそれは下着を持ち上げて、目の前の彼女のお尻の間に挟まってしまう。 さすがにそんな感触があれば誰でも驚く、目の前の彼女も例外じゃなくて、びくっと体を震わせると首を左右に振って周囲を見回した。 だけど人の多さと、痴漢疑惑対策のために男の人が両腕を上げてるため、彼女が見ることのできる範囲なんて微々たるもので、私の方を振り向くこともできなかった。 それをいいことに私のあれは、彼女のお尻の感触に時折り小さく震えている。 (・・・・うあ、どうしよ・・まあ、女の子同士なんだから、話せば分かってもらえるかな・・話せれば、だけど・・) まさかとは思うけど、人が少なくなって動ける余裕ができた途端、振り返った彼女が私の腕を掴んで持ち上げて「痴漢です!」と叫ばないとも限らない。 (・・あー、参ったなぁ・・) こんな事態が有り得るとは、予想だにしていなかった。 私もまだまだ、この満員電車を知らないおのぼりさんってことね・・・・とか、悠長な場合でもない。 最悪の場合、私は現役女子高生痴女だ。 (それだけは回避しないと・・・・・・) そうは思うけど、動こうにも動けないのが現状で、どうにもできない。 それでもどうにかしようとすれば、体がほんの少しだけ動くけど、彼女のお尻からは逃れられない。いや、というよりも彼女が私の足の間に入ってきているんだから、私は本当にどうしようもない。 (・・でも、そういうのって捕まったら言い訳だよねぇ・・・・) そういったネガティブ思考が堂々巡りして、どうするかどうするかと悩んでいると、私の降りるべきホームに満員電車が滑り込んだ。今度は穏やかな停車だったから、あの女子高生の集団も満足しているだろう、とか思いながら、度胸を出す。 ここに着けば逃れる方法は簡単だ。私は目の前の女子高生を押し退けて、同じ学校の子達が出て行く流れに乗って外に出た。 「・・ふぃー、危機一髪・・・・」 不自然に盛り上がっているスカートを隠すために鞄を前に構えて、私は大きく息を吐いた。 不測の事態は翌日、起こった。 いつもの満員電車、周囲にある顔ぶれは違うけど、意識しなければ判断もできない。 私はいつものように吊革を握り締め、そして昨日の教訓を活かし、右足を心持ち前に、左足を後ろに出し、上半身も斜めに構えることで隙をなくす。 (これで完璧だわ・・・・) 何故に戦闘態勢? と背の高いお兄さんが花の女子高生に奇異な目を向けてきたけど、私は全く気にしない。 何しろ、満員電車では何が起こるか分からない、という経験をしているのだ。満員電車で油断すれば、現役女子高生痴漢で逮捕、なんてことも有り得るのだ。 (あの人はまだ知らないのね、この満員電車が秘める恐怖を・・・・・・!) と無意味に盛り上がってみるが、虚しいので溜息を吐き、訝しげな目を向けてくるお兄さんと目を合わせる。 人の良さそうなお兄さんは即座に私から視線を逸らして窓の外に目をやった。背が高いと見える景色が違うらしい。私の目には窓すら映らない。 そして昨日、私にとって教訓となった出来事の発端が起こった駅に着くと、開いた出入り口から大量の人がなだれ込んできた。 (・・やっぱ多いなー・・・・) うんざりする私の目に、出入り口から人を押し退けて向かってくる女子高生の姿が映る。 (・・・・おお、すごい度胸だ、わ・・・・え、え・・・・?) 周囲の迷惑を無視、という格好いい生き様に感心する私のもとに、女子高生は向かってきた。しかも防衛姿勢をとる私にまるで抱きつくみたいにして、動きを止める。 (・・え、え、なに・・・・?) いきなりの展開に頭が混乱する。 だけど私の混乱なんて無視で電車は発車して、私たちの周りには私たちを押し潰すみたいに人が押し寄せ、あっさりと身動きが取れなくなった。 (・・・・・・あれ?) 電車が動き出して微かな揺れを感じながら、ふと気付く。そういえば、抱きついてる子の制服、昨日の彼女と一緒だ。 それに気付いた時、私はまさか復讐かと息を呑んだが、どうやら違うらしい。 (うおわっ!) と、そんな馬鹿な声を出さなかったのは本当に偉かった。ただ、問題はそこじゃない。 問題は、周りに押し潰されるようになっているこの状況の中で、何故に目の前の彼女が私の内股をさすっているか、だ。 (な、な、なによぉ・・・・?) 私と彼女では背丈の差があり、彼女は私の首に顔を寄せるようにしているので、その表情は窺えない。 でも今の体勢から考えるに、私の内股をさすり、尚且つお尻を触れるのは、目の前の彼女しかいない。しかも先程から彼女の口から熱い息が漏れていて、それが私の首を撫でているとなれば、状況は一目瞭然だ。 (・・・・・・ち、痴女?) しかし、その予測も昨日のことを考えれば首を捻らざるを得ない。 もしも昨日の彼女と今の彼女が同じ人物ならば、これは質の悪い仕返し、ということになる。その場合、やっぱり最初に仕出かしたのは私の方なのだから、堂々と文句は言えない。 目の前の彼女が昨日の彼女と別という証明さえあれば、その時は耳元で「叫びますよ」と警告すればいいだけだが、残念なことに朝の弱い私の脳はいちいち人の顔なんて記憶していない。 (・・・・うー、どうしよっかなぁ・・) 悩む間も、彼女は面白がるように手を動かしていて、下着ごと揉むようにお尻を触ったり、焦らすようにあそこのすぐ側を指先で擦ったりしている。 (・・うー・・) 当然のように硬く大きくなったあそこのせいで下着は盛り上がり、脇に隙間ができて、その隙間から彼女の指が入り込んで棒の部分を突付く。 いくらこっちにその気がないといっても、反応してしまうのは悲しい業。私のあれは更に硬くなって、そんな状態だというのに彼女の指先が舐めるように先端に向かい、雁を擦る。 「・・・・、ぁ」 と、彼女の熱い息に促されるように吐息が漏れて、慌てて息を呑む。 (・・このままじゃ、まずいなぁ・・) そうは思うが、昨日と同じ、動くことができないというのは諦めを感じさせるには十分だ。 考えるだけでどうにもできない中、首に触れる彼女の唇が小さく開き、そこから生温かく柔らかいものが這い出てきて、肌に触れた。 お尻に回されていた手は下着の中に滑り込んでいて、柔らかさを楽しむみたいに手の平で撫で回している。 もう一つの手は下着の隙間から指を滑り込ませ、指の腹で裏筋を撫でていて、時たま皮に爪を立てる。 「・・、ぅ・・ぁ」 漏れた声を欠伸ですと主張するように口を大きく開くことで誤魔化し、口を閉じて舌の先を歯で軽く噛む。 そうして声を抑えて、目的の駅で出る間際に目の前の彼女の腹に拳でもお見舞いしてやろう、という私の計画は、早々と頓挫の体裁を見せた。 (・・・・まじ、ですか・・) 彼女の手によって下着がずらされ、大きくなったあそこが露出した。 かろうじてスカートで隠れてはいるけど、これでは駅に到着して少しでも動いた瞬間、どうなるか分かったものではない。 さすがに洒落にならない事態に動揺して周囲を視線を左右に走らせるけど、まさか水面下でそのようなことが行われているなんて思いもしないのか、誰もが正面や心持ち上に視線をやった体勢でじっと目的の駅が来るのを待っている。 (・・うう・・どう、しよう・・・・?) 周りにばれないというのは幸福な状況だけど、それだけでは到底救われない。 背中に冷や汗が浮いて心臓の鼓動が高鳴る中、またも目の前の彼女が、とんでもないことをしてくれる。 (・・・・・・はは) もう笑いしかこぼれない。 彼女は私のあれから手を離し、やった、と喜ぶ私を嘲笑うように、腰を前に進めてきた。 そして私のあれに触れたのは、私のものと変わらないほど大きな、彼女のあれ。 僅かな先走りで濡れる私のそれの先端にキスでもするように、彼女の先端が触れた。 思わず声が出そうになったけど、それは舌の先が鈍い痛みを味わうことで堪えられた。 (・・・・しかし、と・・) どうしよう、この素晴らしき状況下。 今や私のあれは垂直で、それは彼女が腰を進めてきて、私のあれを自分のあれで押してきたからだ。つまり今、私の裏筋と彼女の裏筋がぴったり合わさっていて、お互いのものが震えるたびに背筋が寒くなる気持ちよさを感じている。 (・・いやいや、気持ちいいってのはちょっと・・・・) 語弊がないではない。実際、背筋を走る快感は凄いものがあるけど、そんな快感が走れば声が漏れそうになるわけで、でも声は舌が歯で押さえらされているから上げられなくて、代わりとばかりに力の入った歯の鋭さを舌先で感じることになる。 だから──痛気持ちいい? (・・なんだ、その頭の悪い造語は・・?) 思わず突っ込むが、それどころではない。 彼女は唇の隙間から僅かに出した舌で私の首を舐め、そこに熱い息を浴びせながら、電車の振動に合わせるように腰を動かしている。 その振動で私のあれは、なぶられるように微かに皮を上下させられて、更に先端を先端を擦られて、もう、そろそろ、やばい。 仕方なく舌を解放して、彼女の耳元に口を近付ける。 「・・・・・・ね、ぁ、ぇ、ちょっと・・・・」 本当に小さな、吐息と間違うほど小さな声で話しかけるが、彼女に反応はない。 「・・・・・・ぁ、や、やばい・・ん、だけど・・・・」 その言葉を放った時、だった。 彼女が顔を上げた。まるでマンガに出てくる小悪魔を連想させる満面の笑みを浮かべた彼女の顔は、可愛いというより思わず抱き締めたくなる、みたいな感じで、そしてそれを見抜いたかのように、彼女は強く腰を押し付けてきた。「・・ぅ、ぁ・・!」 今の状況でそんなことをされれば、どうなるか。 ただでさえ震えていた私のあれは、彼女の先端で激しく擦られ、為すすべなく背中が砕ける感覚を味わった。 凄まじいまでの開放感、腰の震えるたびにそれが襲い、あれを隠していたスカートが濡れていくのを感じる。しかも、それだけじゃない。彼女もまた、射精していた。 私のあれに熱いものがたっぷりとかけられていく。 射精の開放感に襲われる私のあれが、彼女のものを浴びて、不必要なほど射精する精液の量を増やす。 「・・・・・・はぁぁ・・・・」 一体、どれぐらいの時間が経ったのか。 それすら忘れるほど激しい、しかし傍目からは穏やかな絶頂は、目的駅の到着で開く扉の音によって醒まされた。 「・・・・・・着きましたよ」 しかも耳元でそう囁かれて、私は完全に覚醒する。 私はぐっと息を呑み、彼女を押し退けて、同時に鞄で無理やりに前を押さえつけて満員電車から降りた。萎えかけていたそれは鞄の力で簡単に下を向いて、スカートに広がっているであろう染みもなんとか隠すことができた。 そしてホームに人がいなくなる瞬間を待ち、周りに人の気配が消えたると同時、私は漸く小さくなったそれと濡れたスカートを処理するため、トイレに走った。 その場から離れる際、ちらと背後を振り向けば、先程まで私が立っていたところには微かな染みがあった。どうやら、まだ少し出ていたらしい。 「・・・・・・・・・・・・」 私は、大きく、まるで感じた快楽の全てを吐き出すみたいに息を吐いてトイレへと駆け込み、便座に腰掛けた状態で天井を見据え、思った。 「・・・・・・だめだ」 もう私は、きっと、明日も明後日も、あの電車に乗ってしまう。 何しろ私の目には、未だ彼女の見せた満面の笑顔が浮かんでいる。 「・・・・もう、離れられない」 私はあの瞬間の快楽を思い出し、その余韻を味わうように笑みを浮かべ、再び硬くなったそれを自分の手で扱いた。 当然、学校は休んだ。 終わり。
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【検索用 ✦✦ 登録タグ UTAU その他の文字 デフォ子 ニコニコ外公開曲 全て夢の様でした。 曲 曲他】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:全て夢の様でした。 作曲:全て夢の様でした。 編曲:全て夢の様でした。 唄:デフォ子 曲紹介 曲名:『✦✦』 全てあなたの所為です。氏の「..」をリスペクトした楽曲。 歌詞 (動画より書き起こし) 大変申し訳ありませんが、 この動画はアップロード者が削除した為、 ご覧になることが出来ません。 またの御アクセスをお待ちしております。 異常も無く進む者に、 眼差しが向けられている。 水溶液が無差別に、 愚弄し始めていたのです。 孤独の使徒が踏み入れる、 蠱毒を溜め込んだ儘、 身体を奇妙に震わせて、 楽園へと向かうのです。 認可を無視し、 幻想を、 掌で締めました。 それは此の世の理ごと、 破壊して周るかの様に、 遥かよりの祈りさえも、 踏み躙られるのです。 それは緊急事態を呼び、 数多を脅かす為に、 贖罪から逃げ続けて、 命を落とすのです。 是非に及ばず理解する、 吊革には血が塗られ。 短兵急接の薬物に、 異を唱えて殺すのです。 虹の掛かる曇り空で、 二重螺旋の真理の、 元凶を直視した者は、 来世へと繋がるのです。 廉価に落ちて、 内臓を、 意味も無く棄てました。 それは此の世の理ごと、 破壊して周るかの様に、 遥かよりの祈りさえも、 踏み躙られるのです。 それは緊急事態を呼び、 数多を脅かす為に、 贖罪から逃げ続けて、 命を落とすのです。 走馬灯過ぎ、 最期に見えたのは、 現か幻かそれは、 全て夢の様でした。 それは此の世の理ごと、 破壊して周るかの様に、 遥かよりの祈りさえも、 踏み躙られるのです。 それは緊急事態を呼び、 数多を脅かす為に、 贖罪から逃げ続けて、 命を落とすのです。 私達の空が、 幾千の眼差しで、 満たされていたのだろうか。 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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広研用語集 あ行~さ行 あ アイスブレイク、アイスブレイキング 「氷を壊す」こと。 つまり、初対面の人達同士で話し合うときの緊張などを取り除くために行うもののこと。 主に、簡単な雑談やゲームを行うことで、解消する。 例)最初の班活ではアイスブレイクをします。 アジェンダ 「予定、議題」の意。 会議などの目次のことを指す。 つまり、会議で何をするのかをまとめたもの。 例)次回の班活のアジェンダは、宿題の発表と分析です。 例)今日の班活のアジェンダを先に確認しよう。 裏三役 企画委員長、総務委員長、会計の三役職者の総称。 裏方として広研を支える大きな背骨であるために裏の三役、裏三と呼ばれる。 また裏で広研を支配するダーティな意味も含んでいる。 か クライアント 「依頼人」の意。 広研で使う場合は、広告の依頼主のことを指す。 例)2012年アドフェスのクライアントは、Googleでした。 コアアイデア 「核となる考え」の意。 文字通り、広告を作る際に、中核となる考え方のことを言う。 例)私たちの案のコアアイデアは、「タイムカプセル」です。 コマーシャルフィルム CF(しーえふ)と略される。 映像を用いた宣伝広告のこと。 また、日大広研の4媒体の内の一つ。 コマーシャルメッセージ CM(しーえむ)と略される。 一般にテレビCMを指すが、本来は、宣伝すべて(新聞広告や吊革広告など)を指す言葉である。 コンセプト 「概念」の意。 広告制作においては、広告全体を通して貫かれる基本的な概念のことをいう。 さ セグメント 「分割する」の意。 広研内では、主にターゲットを細分化するときに用いる。 例)今回のターゲットである大学生を、一人暮らしかどうかや学年、性別などからセグメントしよう。 サンプリング 広告・宣伝の一種。 街頭などにおいて試供品(サンプル)を配布する手法のこと。 三役 広研の顔である会長、内部研究幹事、外部研究幹事の三役職者を指す言葉。生徒会でいうなら会長と二人の副会長といったところ。 三役には表三役と裏三役が存在するが、一般的に三役という場合は表三役を指す。 CF(しーえふ) コマーシャルフィルムの項目参照。 CM(しーえむ) コマーシャルメッセージの項目参照。 SWOT(すうぉっと) ある商品、企業について、4つの観点から分析する方法のこと。 4つの観点とは、強み(Strengs)、弱み(Weak)、機会(Opportunity)、脅威(Thread)である。 それぞれの観点に当てはまる要素を書き出すことで、対象にどのような特徴があるのか理解できる。 またどの要素に着目するか考え今後の思考の方針を導くこともできる。 制作班 前期制作(ADFES)、夏期制作(学展)、後期制作(学展)、新歓制作時にそれぞれ組織される。 6~8ほどの班に別れ、鎬を削り制作をする。その後、学内批評会にて互いの制作結果を発表しあう。 全体活動 日大広研全体での活動。新歓合宿、定例総会などが当たる。
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あいそうしれんま【登録タグ 2012年 GUMI JUN-T VOCALOID jun-jun あ 曲 曲あ 酒言実行P】 作詞:酒言実行P 作曲:酒言実行P 編曲:酒言実行P ギター:jun-jun ベース:JUN-T 唄:V3 GUMI 曲紹介 現実逃避の依存症 中高生くらいの少女が主人公の歌です。 ∩^ω^∩ この歌詞にはいろいろな思いを込めました。聴いてもらえたら嬉しいです ∩^ω^∩ 曲名:『愛憎ジレンマ。』(あいぞうじれんま。) 酒言実行P の12作目。 ちょっとしたきっかけで本作のタイトルが、歌い手の ぽこた氏 に同意の上でパクられた(笑)。実際に同タイトル(「。」無し)の曲が ぽこた氏 のソロメジャーデビューCDに収録されている。 歌詞 憐れね 惨めだね 自分が嫌いすぎて でも嫌いになれない 「愛憎ジレンマ。」 無力ね 孤独だね 理想とは裏腹の 現実を知るたびに 涙をこぼすの 「キミガヒツヨウナンダ」 そんな言葉くれるなら 私は存在価値を 実感できるの このまま堕ちてしまおうか? 一歩前へ踏み出せずに 現実逃避の依存症 愛して抱いてと泣いて 傷痕を掻きむしる 嘘でいいから今は 忘れさせて 想い描く理想なんてどうせ絵空事 枯れた絵の具で黒く塗り潰した ゆらゆら揺れている 誰もいない電車で 吊革がうらめしく 見下してる 「こっちへおいでよ」と 吊るされた首みたいね あぁ もぅ そんな嬉しそうに 見つめないでよ このまま消えてしまおうか? 一歩前へ踏み外せば 少しは楽になるのかな? 飛びこむ勇気もなくて 褪(あ)せた生にしがみつく 前も後ろも見えず 蹲(うずくま)るの 誰か背中を押して 踏み出す理由(わけ)が欲しい 死んでも生きてもいいから 進みたいの 午前0時過ぎ 新宿駅東口 「今から会える?」 乾いた声 誰でもいいから 傍にいて欲しくて 携帯鳴らし続けた 愛して抱いてと泣いて 傷痕を掻きむしる 嘘でいいから今は 忘れさせて 想い描く理想なんてどうせ絵空事 枯れた絵の具じゃ黒く塗り潰せない 午前6時過ぎ 新宿駅7番ホーム 「今からいく」と 震える声 誰でもいいから 私を突き飛ばして 「ああ、またダメだ・・・」 泣きじゃくる コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2012-11-10 00 53 45) この曲まじ好き!! -- 名無しさん (2012-11-12 19 51 40) いいね! -- 名無しさん (2012-11-12 21 06 13) 綺麗、素敵です -- レモン (2012-11-14 11 28 53) すきだああ -- まぐろ。 (2012-11-16 18 10 49) すき -- 乙月 (2012-11-16 20 41 30) めっちゃ好き! -- あおい (2012-11-20 23 08 10) すごく好き!中毒です -- びびび (2013-02-21 18 28 14) うわーはまったー頭から離れない!! -- あお (2013-10-02 01 12 44) 名前 コメント
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四人掛けの対面座席に紬と梓が座ると間も無くして車窓が流れ始めた。 最近導入されたばかりの新規車両なだけあって走り出しは滑らかだったがそれがかえって居心地の悪さを感じさせる。 「なんか、これはこれで変な感じですね」 レバーを引いて背凭れを起こしながら梓が言った。 「え?対面じゃないほうがよかった?」 「あ、いえ、そうじゃなくて、電車ってもうちょっと揺れるイメージがありません?」 うーんと唸った後、紬は「そう?」と返事をして、それが梓には少し素っ気無く思えた。 それから天気の話やテレビの話を芝居がかった調子で申し訳程度にして、30分もすると話題は尽きた。 梓が喋れば喋るほど紬は聞き役に徹してしまい、さらに梓が言葉を重ねると紬は微笑みながら頷くだけになる悪循環。 紬にとって会話というものは向こうからやってくるもので、と言っても相手に任せるという事ではなく、「会話」自体が布のように二人の上に降りてくるのを待つともなく待つといった具合で、「もたせる」とか「盛り上げる」という発想がなかったのだ。 いよいよ梓が次の言葉を見つけられなくなると、紬は車内を見渡したりシートを寝かせたり起こしたりするだけになった。 向かい合った座席がもう少し近ければ無理にでも会話を続けようと話題を捻り出すこともあったろうが、ゆったりとしたスペースは話すも寝るも自由といった具合で、徹しきるのが苦手な梓には仇となった。 時計のストップウォッチ機能で7を揃える遊びを梓は提案したがそれも数回やってお開きとなった。 八月の早朝の空が遮音壁の隙間から僅かに見える程度で、コンクリートを眺める趣味のない紬はすぐにそれに飽きてしまった。 紬につられて外を見ていた梓も、車窓の発見と言えば遠くにそびえる巨大な杭打ち機のみで、それすらすぐに流れていったので紬の方に視線を戻した。 紬はサンダルを履いた自分の足を動かして爪先を眺めながらシャララと鼻歌のようなものを歌う一人遊びに興じ始めた。 紬の爪の光沢。梓が話をしにくい理由が一つ増えた。 ペディキュアの光沢のえも言われぬ緊迫感。 無色の爪に重ねる無色が放つ気品の光を見て、梓は自分の真っさらな爪が野放の不恰好なものに思えた。 紬への憧念や畏れではなく、爪に彩りを施すという習慣の無さが違和となった。 しきりに足を動かす紬がふと顔をあげると、梓と目が合った。 困ったように笑って、梓はまた味気無い車窓を眺めることにした。 そしてやはりその味気無さに困るのだった。 新幹線はあくまでも移動手段であって、娯楽を目的としていないということに今更ながら梓は気付いた。 梓はノースリーブの青い服と七分丈のパンツを、紬はチュニックの白いワンピースとハーフパンツをそれぞれ着ていたが、その格好が季節に合っているかどうかもわからなくなった。 トランプでも持ってくれば良かったと思いながら、梓は高架線の内側が流れていく様子を見るともなく見て、遠方に杭打ち機を思い描いた。 ――大学の部活の合宿の他に桜高の現軽音部とOGの合同合宿を発案したのは澪で、紬の別荘以外の場所にしようと提案したのは梓だった。 「私達はいいですけど、ムギ先輩は新鮮味がないんじゃないですか?」 紬は最初、別荘を使うのは構わないしみんなとなら楽しいからと言ったが、三年の夏に苗場に行った時や卒業旅行の時の紬が、別荘での宿泊以上にはしゃいでいた事は誰もが覚えていた。 そういう訳で紬には頼らずに合宿の場所を探すことになった。 「私は大丈夫なんだけどなぁ」と言っていた紬も、いざ候補地を考える段階になるとやはり活き活きとし始め、唯は梓に「よかったね、ムギちゃん楽しそうだよ」と耳打ちしてにんまりとするのだった。 何度か話し合いをした後、桜が丘からは大分離れた場所の、海の近くにある宿に決まった。 その下見役となったのが時間の都合のついた紬と梓だった。 8月の頭の早朝、二人は新幹線に乗って目的地を目指した。 「あ、そうだ、お菓子持ってきたの」 思い出したように紬は言ったが、実際は言い出すタイミングを見計らっていたらしく、胸の前で両手を合わせる仕草もどこかぎこちない。 肘掛けに備え付けのミニテーブルを出してクッキーとアイスティーを広げる。 早朝でまだ活発化していない胃に詰め食べ飲み干し、当てなく言葉が漂う。 その言葉のほとんどは低く唸る走音に紛れて互いに聞き取りにくい事が多く、適当に相槌を打ったり、話の内容もわからないまま笑って見せたりするだけだった。 どうにも声を張ろうという発想が出てこない。 そのうち紬の瞬きが鈍くなった。 ほっとした梓は「着いたら起こしますよ」と言って寝るのを促した。 他の常客がいなかったせいか、買ったばかりの靴のような身体に合わない感覚に梓は覆われた。 いかにも用意してもらったような空間。 空間に合わせた振舞いをしなければいけないような。 その中にあっていい加減に打たれた杭のように座らされている。 それを思うと、梓は何を話したところで無様になる気がして、正しい態度を模索しているうちに新幹線はどんどん進んでいってしまうのだった。 時折遮音壁が途切れて野山、田畑、街並みがそれぞれ朝日に照らされているのを見ることが出来たが、他人行儀の側から見ても何の感慨も湧かなかった。 目的の駅に着くと、梓は紬を揺すって起こした。 車両から出てすぐに、紬は「あっ」と言って引き返した。 自分達が座っていた席まで戻り、お菓子のごみを急いで袋に入れる。 梓は窓の外からその様子を見守り、構内アナウンスが発車を予告すると、焦って「発車しちゃいますよ!」と言った。 が、分厚い窓ガラスに阻まれて紬の耳には届かない。 片付けを終えた紬は梓の方を見て微笑み、そこでようやく梓が焦っている事に気付いて急いで車両から降りた。 ベルが鳴って新幹線はさっさと次の駅に向かって走り出し、線路の中は空になった。 「もう、危ないところでしたよ」 「だって、ごみ置きっぱなしは良くないよ」 「そうですけど……」 と梓はばつが悪そうに言って、時計を見てから「行きましょう」と言って紬の意識を電車の乗り換えへと向けさせた。 改札を出て案内板を頼りに進んでまた改札を通る。 駅の中は蒸していてやや息苦しい。 別線のホームに立つと日は高くなり始めていて、さんざんじり焼かれた後二人は電車に乗り込み、がたがた揺れながら発車すると梓は少しほっとした。 「あ、本当ね。ちょっと揺れたほうが電車っぽい」 紬が揺れに合わせて身体を動かしながら言った。 車内はそれなりに人がいたため、うまい具合に二人ぶんの席が空いていなかったので二人とも吊革に掴まって立ち続けていたが、そのうち紬がぎこちなく足を捻り始めた。 「どうかしました?」 「うーん、ちょっとこのサンダル足に合ってなかったみたい」 「買ったばっかりなんですか?」 「うん」 見ると、紬の足の親指と人差し指の間が少し赤くなっている。 「でも我慢する」 「じゃあ今日は早めに下見終わらせて帰りましょうか」 「うん」 途中、駅に停まって発車するたびに紬は身体を揺らし、梓のほうを見て得意気に笑った。 降りる客はいても乗ってくる客はいなかったので、車両の中は閑散とし、目的地の二駅前ではとうとう紬と梓だけになった。 背の低い梓は吊革に掴まるだけで指先が圧迫されて白くなった。 発車の時以外はそれほど揺れないことに気付いてからは吊革に頼らずに立ち、カーブの時にはバランスをとりながら少しよろめいた。 その様子を見た紬も吊革を離し、同じようにして楽しみ始めた。 なんとなく座るタイミングを逃した二人は、そのまま立ち続けた。。 窓ガラス越しに見える広葉樹の緑の葉々が日射しを飲み込む。 電車が呑気な走り方をしているせいで風にそよぐ様もはっきり見えた。 山の中にゆっくりと電車は潜り、少しの間二人は風景の変化を眺めた。 山を抜けてしばらくして、目的の駅に着いた。 無人の改札をくぐるとロータリーの地面の照り返しが二人の目を眩ませた。 嬉しそうに顔をしかめると、紬はバッグから印刷しておいた地図を取り出して、 「こっちね」 と言って歩き始めた。 駅の周囲には、土産屋がぽつぽつと立っている他は小綺麗でやたら広い道路と木しかない。 道路を作ったはいいが往来が少ないため綺麗なままなのだろう。 宿までの徒歩二十分で二人は随分と汗をかいた。 自販機で飲み物を買い、蝉の爆弾に怯え、地図を逆さに見て、なるべく日陰を選んで歩き続け、ようやく目当ての場所に着く頃には背中に汗のシミができていた。 特に紬はサンダルの擦れで余計に体力を使い、前髪が額に張り付き、白い肌はみるみる紅潮していった。 起伏の多い道がそれに拍車を掛けた。 日差しが重さを持ったように感じられ、梓は納得できないといった目つきで太陽を睨んだ。 しかし熱気で睨み返され、やる瀬なく額と首筋を拭うのだった。 会議の際はあくまでも軽音部の合宿ということで最初はスタジオつきの宿を探したが、そんな条件に合う場所はそうそう見つからず、ならばと結局宿とは別にスタジオが近くにある所を選んだ。 奇しくもそれを見つけたのは唯でも律でも澪でも梓でもなく紬だった。 二人は先にスタジオをみて、これといった問題もないことを確認した後、すぐ傍の宿に向かった。 外よりはいくぶんか良かったが、ロビーは空調が効いているとは言えなかった。 「ムギ先輩はちょっと休んでてください」 「大丈夫。平気だから」 そうは言っても紬の顔は真っ赤なままで声にも力がない。 「いいから無理しないでください」 宿のパンフレットをラックから二冊とり、梓はそのうち一枚を紬に渡した。 「私が見てきますから、ほら、座って休んでてください」 梓はパンフレットで軽く紬を仰いでやりながら言った。 紬は目を閉じて吹かれながら申し訳なそうにありがとうと言って、ソファに座った。 梓を待つ間、紬はまずロビーのテレビを観て時間を潰した。 高校野球の中継を紬以外に見ていたのは、一番前のソファに座っていた老人だけだったので、ここは大して客の入らない宿なのかもしれない。 紬自身は特に野球が好きというわけでもなかったので、「あのお爺さんが応援してるほうが勝ってくれたらいいな」となんとなく思いながら中継を見守った。 しかし程なくしてその老人は席を立ってしまった。 どうやら老人も大して興味がなかったと見え、拍子抜けした紬はクテンと横になってパンフレットを開いた。 パンフレットによると宿泊客には送迎バスを出しているらしく、当日は今みたいに暑さにやられる事がないとわかって紬はほっとした。 その後はただ目を瞑って梓を待った。 下見の旨を受付で話した後、大体の紹介と案内をしてもらった梓は、 「じゃあ用も済みましたし帰りますか?」 と横になって休む紬に自販機で買ったスポーツドリンクを渡しながら訊いた。 「え?もう帰っちゃうの?」 赤いままの頬にペットボトルを当てながら紬が残念そうに訊いた。 「だってムギ先輩、足痛そうですし」 「あ、うん。そうだよね」 とは言え、梓も実際のところ物足りなさを感じていた。 そもそも下見をする必要自体なかったし、下見をしようと言い出したのも唯と律で、それにかこつけて遊ぶつもりだったその二人は結局夏季レポートを残してしまっていたせいで時間がなくなり、紬と梓になったのだ。 そういった経緯を思い返すと、梓も遊んでしまってもいいような気になってきた。 「ね、梓ちゃん。せっかく来たんだし、ちょっとだけ海見ていこうよ」 梓の心情を察したわけではなかったが、タイミングよく紬が提案した。 「足、大丈夫なんですか?」 「大丈夫よ。ただの靴擦れだもん」 「じゃあ……」 腹は決まっていたが、少し考えるフリをしてから、 「行きましょうか」 と梓は答えた。 ――宿から歩いて5分のところに、湾状の海岸がある。 潮風避けの雑木林を歩く。 塩の匂いをのせた風が木々の隙間を流れ、葉が日陰を作り、涼やかになった。 そこを抜けると潮騒の轟きが聞こえてくる。 長く高い堤防にところどころ階段があって、それをのぼってようやく海が見える。 しきりにサンダルと指の間を整える紬の手を引いて、梓はその階段をのぼった。 「あ。梓ちゃん、あれ」 紬が指差す方を見ると、「遊泳禁止」と書かれた看板が立っている。 「あ……ここ泳いじゃだめだったんですね」 「うーん……それなら合宿は他の場所にしたほうが良さそうね」 道理で……と紬はさっきの宿に客入りが少ない事を納得した。 あてが外れた二人は「ふぅ」と溜息を漏らしたが、いよいよ下見の大義名分はなくなった。 階段を上りきると、ぼっという音と共に髪が風になびいた。 人影はほとんどなく、犬の散歩をしている人、カイトをあげている人がいる程度の静かな浜辺。 カモメすらいなかった。 営々と築かれた雲と白い砂、蒼穹の空と海面が広々と並存し、そのパノラマの間に入るはうねった形状の小さな岬。 「わ……」 二人同時に小さく声を上げた。 体積のある風がばたばたと鳴る。 「叫んだらやまびこ聞こえる?」 「山だからやまびこなんじゃないですか?ここ、海ですし」 それでも紬はやってみたそうな顔をしていたので、梓はひとつ咳払いをしてから「せーの」と声をかけた。 「わーーーっ」 声は風に押し返されただけで反響しなかった。 顔を見合わせた後、一段一段、トントンと階段をおりた。 靴の裏から砂の柔らかい感触が伝わる。 「サンダル脱いじゃったほうがいいですよ」 歩くのが少しずつ早くなって、辛くなった紬に梓が促す。 「うん」 サンダルを脱いで指先に引っ掛けるように持つと、紬は梓を引っ張りながら軽くなった足で小走りになった。 流木の破片を避けながらさくさく砂を鳴らして波打ち際まで行き、紬はおそるおそる波に足をひたす。 「つめたい!」 嬉しそうに紬が言うと、梓も靴を脱いで足を出した。 砂の中に足を埋もれさせて、よせてかえす波の動きを感じているうち、動いているのは波ではなくて自分の足のような気がした。 その錯覚のすぐ後、やはり波が動いているという感覚。 かかとの周りに砂がひっかかって積もる。 時折、大きな波がくるとひざ下まで濡れて、そのたびに二人はうれしくなった。 裸足で砂を踏みつけ、水を蹴り上げ、しぶきが顔にかかるとことさらによろこんだ。 波から逃げて、波を追いかけ、手で水をすくってまき散らして、声を上げる。 梓の目に紬の金髪が空に溶け出すように映り、紬の目には波打ち際の濡れた砂と梓の黒髪が重なって見えた。 身体を日に晒しながら海水に冷やされて汗を気化させていると、水彩画の中にいるように輪郭が薄く透けていく気がした。 ――堤防に並んで座り、二人はカイトを見上げた。 太陽はもう真上まで来ていて影を短くしていた。 ぬるくなったスポーツドリンクを代わる代わる飲んで喉を鳴らし、空っぽになったペットボトル越しに海を見ると、容器の中で波が動いた。 「いいなぁ。私も凧あげてみたい」 「じゃあ合宿の時に持っていきましょう」 「うん」 「普通はお正月にやるんですけどね」 「私、やったことない」 「私も二、三回くらいしかやったことないですけど」 「あ、ねえ梓ちゃん。今日ずいぶん日に当たったけど平気?」 「え?」 「焼けて黒くなっちゃうんじゃない?」 「あっ!……もういいです、手遅れです」 ふふ、と笑って、紬は手を広げて仰向けになった。 「汚れちゃいますよ、髪」 「いいの。もう塩できしきしになっちゃったから、私も手遅れだもん」 そう言うと、紬はまたシャララと歌いだした。 梓はカイトを見上げたまま、紬に合わせて口の中で小さく歌ってみたがまるで別の歌に聴こえてしまいそうなのですぐにやめた。 きっとはしゃぎ過ぎからだ、と梓は思った。 首が疲れてきた梓は足元に視線を落とした。 サンダルを脱いだままの紬の素足の爪先に砂が残っている。 梓が手で払ってやるとペディキュアの光沢のある爪が見え、砂粒はぱらぱら落ちて地面に吸い込まれて見えなくなった。 おわり 戻る
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21000系電車は,新都メトロの通勤型車両。2020年に全ての車両が252000系及び361000系に改番された。本項目では最初から252000系,361000系として新製された車両についても扱う。 新都メトロ21000系電車 上段 前面(改番後の252101F,もと21101F)下段 前面(361123F) 基本情報 運用者 新都メトロ 製造所 船橋重工業豊崎工場 製造年 2015~21年 製造両数 224両 運用開始 2015年11月12日 主要諸元 軌間 1,067mm 電気方式 直流1500V(架空電車線方式) 最高運転速度 100km/h 設計最高速度 120km/h 起動加速度 3.3km/h/s 減速度 4.2km/h/s(常用)5.0km/h/s(非常) 車両定員 本文参照 全長 先頭車 20,200mm中間車 20,000mm 自重 Tc1車,Tc2車 23.4tM1車 29.8tM2車 30.2tT車 21.0t 全幅 2,820mm 全高 4,050mm 床面高さ 1,125mm 台車 ボルスタレス方式空気ばね台車「TiWing」電動車 FHI-MB115付随車 FHI-TB115 主電動機 かご形三相誘導電動機FEI-IM113E1 主電動機出力 190kw 駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン方式 歯車比 99 16(6.19) 制御装置 フルSiC-FET素子VVVFインバータ制御 制動装置 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ(全電気式) 保安装置 本文参照 概要 船津線の増発(快速運転開始)用として2015~20年に12本が導入されているほか,北條線用に50番台が4両20本導入されている。2021年には北條線延伸開業に備えて4連12本が追加導入された。車体工法はNexsus 2.0,台車にも船橋重工製チタン合金製台車「TiWing」を採用。それによりステンレス合金製車両としてはかなり軽量化されている(アルミ製の車両より軽量なステンレス車両は珍しい)。なお,都西開発鉄道2000系電車は本形式と共通設計となっている。 外観 前面帯は路線色と白色に加え,新都メトロのコーポレートカラーである青色を採用。側面の塗装パターンは窓上に青+路線色。2020年以降の導入車両(251109~12F及び361121F以降)では前面のデザインが変更されている。 内装 内装は淡青系で統一されているが,北條線向け車両は吊革を緑色としている。なお一部車両(50番台の2・3号車)は扉間の座席が6人掛けとなっている。 走行機器 炭化ケイ素を材料に用いたMOS-FET素子を採用し,走行に必要な電力を削減している。1C1Mの個別制御であり,各電動車に4基ずつ搭載。主電動機は定格出力190kwの誘導電動機(船津・東城線の車両は全てこれに統一されている)を搭載する。 新型電動機試験 252112Fは2021年1月18日より同期リラクタンス電動機の試験に使用された。搭載したのは船橋電機製のFEI-RM120Y(定格出力200kw級)。走行試験は計16回実施され,終了後は通常の誘導電動機に換装されたうえで営業運転に復帰している。
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台風一過 「世の中には良い人っているもんだなあ」 いつも不機嫌そうにしている友人が、妙に嬉しそうにそう話しかけてきた。 頻繁にトンネルの中を走り抜けるこの電車の中は会話には不向きな場所なのだが、それにもかかわらず饒舌に話し続ける。 何でも先月の台風の時、駅で途方に暮れていた友人に傘を渡して、自分は雨の中を走り去った男がいたというのだ。 この傘を使いなさい、安物だから返さなくていいよ、とだけ言い残して。 「走って行ったってことは、予備の傘じゃなくて差してた傘か」 「多分そうだろ」 そう言ったあとで、友人は何故か、悔しそうな顔になった。 「ただなあ……俺はあの人がどこの誰かも知らないからさ、傘も返せないし、礼も言えないんだよ」 どんな男だったかと冗談半分に訊いてみれば、髪の長さから背の丈まですらすらと答えるのには少々呆れた。 進級してから半年経っても級友の顔を覚えない奴に、一体何があったというのだろうか。 「そこまで覚えてたら、次に会ってもすぐわかるだろ」 「もう二度と会うこともないんだろうけどなあ」 眉がハの字に下がった妙な顔で笑う。 何でもこの一ヶ月、早朝や学校が終わった後に駅の周りをひたすら歩き回り、一度見たきりの男を捜し続けたのだという。それこそ雨の日も風の日も、片手には借りた傘。 呆れてしまうほどの努力だった。 「……何でそこまでするんだよ。その人、返さなくていいって言ってたんだろ?」 俺がそう言うと、やつは黙り込んでしまった。 長い沈黙の後に小さく唇が動いたが、声は電車がトンネルを抜ける轟音にかき消された。 間の抜けた声で放送が入って、電車が徐々にスピードを落とし始めた。 この駅で乗客の大多数が降りてしまうから、座席には大分空きが出来るはずだ。 そろそろと電車がホームに滑り込む。早く着けよと内心焦れながら、俺は、ちらりと友人の様子を窺った。 その時やつの顔に浮かんでいた表情を何と言えばいいのか。驚愕や疑念や歓喜や焦燥が少しずつ入り混じった顔。 空気が抜ける音がしてドアが開く。それを待ちかねたように、友人は人を掻き分けるようにしてホームに飛び降りた。 咄嗟に降りる駅じゃないぞ、と声をかけたが、聴こえもしなかったようだ。 俺は思わず脱力して、吊革に半ばぶら下がるような姿勢になった。ああ、今あいつの視界に入っているのは一人だけだ。 雨の中ずぶ濡れになって駆けてった男。急に息を切らせて椅子の前に立った高校生に、優しそうな顔が軽い驚きの表情を浮かべている。 友人が何か言ったらしく、表情がゆっくりと笑みに変わった。 そこまで見届けた時に、俺の乗っていた電車が動き出した。友人と男がゆっくりと遠ざかっていく。友人が驚いたように俺のほうを振り返った。あ、忘れてた、てなもんか。軽く嫌味をこめて、満面の笑みで手を振ってやる。 気まずそうな奴の後ろで、台風が過ぎた後の空が青く輝いていた。 観察日記
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伊 六九 ステータス(レーティング:A) キャラクター名:伊 六九 よみ:いーろっく 性別:女性 体型:華奢 学年:中等部2年 部活:不明 委員:不明 武器:魚雷手裏剣 初期ステータス攻撃力:11 防御力:1 体力:5 精神:2 FS(にのまえ):1 移動力:2 アビリティ『狙撃』 特殊能力『完全潜航(パーフェクトブルー)』(発動率:100%) パッシブ能力 自分の位置情報などを隠匿する「かくれんぼ」機能を自身に付与する。 これにより敵陣営は提出された伊六九の行動内容、位置を知ることができなくなる。 自身のZOCは消失(敵のZOCは無視できない) 範囲系のダメージは通常通り受ける。 伊六九の行動内容は陣営掲示板にて提出する 能力原理 潜水缶なので、どぶんと地面や床・壁に潜って移動するよ。 特殊効果で自身の周囲を液状化して潜れるようになるみたい、すごいね! 潜航中は視界が制限されるのでソナーで物の位置や存在を感知するよ。 キャラクター説明 忌諱なる奇異。 生じたわずかな運命の差異。ゆえに賽は投げ捨てられルビコンに没した。 水は何処までも深く蒼く暗く、そして、私は沈みゆく体を還し、光を見上げる、決して届かぬ水面を その先には―― 三星重工が開発した国産人造魔人「缶娘」の伊4KAN型ユニット(☆☆☆) その姿形は重工を支配したフィクサー、彼の孫娘と瓜二つであり、そしてその魂もまた その身に移し替えられていた。 ホーリーランド4NPC『終末を背負う者』RMX-114の転生体。 忌諱なき奇異。 崩壊する体から依代を移し、再び命を手にした彼女は何者かの手により三度、戦いの舞台へと送り込まれる。 『能力』 探知や潜伏を得意とするステルス缶のため基本スペックは低い。 またかつてのオーバーテクノロジーはすべて失っているため、自らの力量で補わなければならない 『兵装』 魚雷手裏剣 水陸両用。起動すると爆発する。主に投擲して使用する 鎖分銅 能力使用時に体を固定させる為の錨(アンカー)としての役割を持つ。 包帯 体に巻き付いている包帯。鎖分銅に変化したり魚雷を生み出したりする。キーアイテム 『謎の少女』 六九の内面に存在し、彼女に語り掛けてくる少女。 姿は六九の姿そのもの。 『彼女』は彼女のことを一六九と呼び、彼女もまた『彼女』のことを一六九と呼ぶ。 今のところ、六九自身にしか存在を認知できていないようだ。 「キャラの出典」など ホーリーランド4 同SS バトルシンデレラ~sea side episod【業と才】~ エピソード 金色の鷹が一羽、暗闇の中に舞い降りる。 ”カッ” 次の瞬間、スナップ音とともに広がった閃光は一つの黒影を浮かびださせた。 ソレは言う。今から一つの物語を語ろうと 『―――――――話をしよう。 ――あれは今から3年前―――いや2020年代の設定だったろうか? ――まあいい、 私にとっては昨日の出来事だが君たちにとっては 明日の出来事かもしれない。』 『彼女には72通りの仮初めの名(コードネーム)があるから、なんとよべばいいか ――最初に会った時の名は、 一 六 九 ( い ー ろ っ く) 思えばあいつは最初からいうことを聞かなかった…。もう少し、ヒトの話を聞いてくれればなぁ。 まあ、いい奴だったよ。』 =============================================== ガコンガゴンガコン 定期的に響く振動音を全身で感じながら、”私”はゆっくりと目を開けた。 人工光。 右手の指先に感じる吊革の感覚。 隔離された空間。 車両。 人の気配はない。 目先を外に転じれば窓の先に映るであろう景色はなにもなく、ただただ暗闇の広がりを見せ 窓のガラスが車内の内部の様子と、一人の少女を映し込むのみだった。 美しい少女であった。 顔半分と左腕を包帯で覆っているため全容を伺うことはできないが、それでも わずか覗かせた片鱗のみで全ての人間が絶世と断言するであろうほどの美貌であった。 華奢な体躯は、発達仕切らない少女特有の緊張感を醸し出し、その組み合わせは 独特の緊張と高揚感を見る者たちに生み出していた。 例えるならバイオリンの独奏寸前。 人は弦を引けば如何なる音色かと魅入られ、固唾を飲んで見守るしかない。 もっとも少女は自身の美醜にはとことん無頓着であったので、表情一つ動かすことなく ”よく知った”けれど”初めて見る”自分の姿を確認した。 「――そんな装備で大丈夫なの?」 声は目の前から聞こえてきた。少女が静かに瞳の青を注ぐとそれに答えるよう窓ガラスの 中の”少女”がゆっくりと微笑んだ。 ◆◆◆ 「――そんな装備で大丈夫なの?」 ”少女”はごく親しい女友達に話しかけるように気軽に鏡写しの自分へと話しかけた。 それは心配しているような、からかっているようなどちらとも聞こえる口調だった。 「大丈夫。問題ない。むしろ安定している」 当の少女自体は全く表情を動かしていない。ゆえに窓に映る微笑む少女の姿は十分な 怪奇現象に類することであったが、彼女は詮索することなく現状を受け入れていた。 視線を外すと、まず吊革から離した右手を閉開しながら掌の感覚と状態を確かめた。 強度は並みの魔人。タイプ伊型の発展缶…。詳細能力は内部メモリーで確認…。 次に逆の手を翻すと垂らされた包帯が白銀の鎖へと変化を遂げる。軽く振り、振り子のように回す。 「…。」 確かに戦力的には大幅な減退といえるだろう。 彼女はもともとRMX-114、十束学園の戦術兵器としてナノ細胞より造り出した超兵器の数々を 自在に操り、終末の名を背負うだけの資格をもった存在だった。 ただその力ゆえに、楔から逃れず定められた崩壊という道を突き進む存在でもあった。そこまで 考え、六九こと元RMX-114は疑問に思った。…なぜ自分は生きてるのだ?と。 「そりゃ私が貴方を支配していたOSをえいやってぶち壊したからよ。あれ?覚えてない」 「前後の記憶が酷く混濁している。」 垂らした鎖を引き寄せる。左手に巻き付けた鎖は瞬時に包帯へと戻った。 混迷模糊。 自分が覚えているのは酷くぼんやりしたものばかりだった。一つは頭を撫でる優しい感触。 伸ばした手をつかんでくれたナニカ。そして何柔らかな何かに全身を包まれるような感覚。 思い出すと胸の奥が少し熱い。情報を整理、管理するblue‐OSは消滅した弊害か情緒不安定 の度合いは極まりなかった。けれど、この感覚は不思議と― 「あーじゃ、うわーん、おじーちゃんって縋り付いて大泣きしてたこととかも覚えてないんだ」 「・・・・・・・。 そういうのは していないから。」 「そこらへんまでの記憶はあるわけね。ということは…」 「いや記憶にない。全くそこらへんの記憶ない。ないったらない。」 「はいはい。じゃことの経緯はこっちでだいたい把握しているから道すがら説明していくわ。 正直、命あるだけ儲けものってレベルだから、本来なら確実に海の藻屑コースだったんだから」 「拾った命か」 「拾われた命かもね」 そういって”彼女”は肩を竦めた。感情表現豊かだなと場違いな感想を抱く。 経緯上、彼女と自分にそういった経験上差はないと思えるのだが、勝てる気はしなかった。 そして今度は真っすぐに自分の目を見てきた。 「六九、貴方はこれから過去か未来、とにかく”どこか”に送り込まれる。送り込んだ存在は 学園ではなくもっと別の”何か”。目的も不明。だから一番重要と思えることを最初に伝えるわ。 いい?」 一六九は頷いた。 「安全院綾鷹と名乗ったあの男に対して心の隙を見せるな。そして私の存在を決して気取られること ないように振る舞って―――このこと努々忘れないでね。以上よ」 停車。駅。 流血少女-Diabolic Flowers- ←―――――――――――――→ DP戦略 | 禁止句域 ppppppppppppp そして、再び運命のベルが鳴る。 -Summon of Sedna- 伊 六九@流血少女SS前半戦第五試合 後半戦第二試合 延長戦第一試合
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【共轟弾撞】《Howling Hustler》 状態を問わず、自身に所有権のある弾を「現在の座標に固定する」能力。 固定された弾は一定以上の圧力を受ける事で同じく状態を問わず「再度発射」される。 発射される方向は固定時の向きや加えられる圧力のそれによって左右され、本体の才によりある程度の制御が可能。 また、再度発射された弾丸は弾速こそ大きく低下するものの、「硬い物と衝突した場合、跳ね返る」性質を得る。 尚、ある一定の条件を満たす事で特殊能力「ブレイク(変更可)」を行う事が出来る。 簡単に言えば「複数同時固定」。向きや数を自在に設定し、瞬時の設置が可能。 ただし設置には「マガジン内の弾丸を消費」し、加えて「設置範囲は固定する座標から数十センチまで」、という制限がある。 発動条件は「固定された弾丸が存在しない事」。 スペック 銃の腕前 空間把握と演算の能力 動体視力高 初期装備 お好きな拳銃一丁 弾薬入りマガジン3クリップ(毎ロール3クリップまで補給) オプションでAP(対装甲)弾、ホローポイント弾が3つとマガジン二つ、こちらは補給なし 性別:女性 年齢:23歳 身長:162cm 体重:49kg 好き:規則、綺麗な部屋、パリパリのワイシャツ、筋トレ、真っ直ぐなもの 嫌い:怠け者、曲がったもの 、男性 容姿: 黒色の髪で長さは耳の半分くらいまでのボブヘアー 常にワイシャツスーツ姿、スーツの色は紺色である 黒色のローファーを履き、頭にはスマイリー形の髪留めを付けている 黒縁の眼鏡をかけており、度はかなり高めの仕様 それなりに体を鍛えているので細すぎと言う事はないが、そこまで筋肉質と言う訳でもない それなのに武装を扱えるのはやはり能力の補助による部分が大きいらしい 蛇足ではあるが、Cである、大きさは 概要: 真面目、真面目、大真面目 そしてかなりの潔癖症であり、電車の吊革を握れタイプ 男嫌いな面も大きくあり、触れられるのさえ拒む、ナンパされたりすると鳥肌が立つ 拳銃自体はかなり特殊なモノであるが入手経路は不明 この女性のみが知るところとなっている 勉強や筋トレするのが趣味と言う変わった女性であり、尚且つ完ぺき主義者の傾向も強い 毎日の予定を予め手帳などに事細かに記すタイプなのである 視力は0,05、乱視有りのド近眼である 愛用銃はベレッタ社製『M92』。ホローポイント弾は正規品であるが装甲貫通弾は特注品である 勤務時間中は後ろ腰のベルトに差し込んで携帯しているが、勤務時間外はジェイルの事務室の机の引き出しの中に鍵をかけて保管する決まりとなっている。 手記: ジェイル員の少女と会う。色々と怖かった経験。 刀らしき武器を所有していた青年に職務質問を行う。常に笑っていて少しいらっと来た。 ナース服を着たコスプレイヤーらしき女性に職務質問を行う。連絡先を聞いても住所も電話番号も無いそうなので、仕方なく私の連絡先一通りを教えた。 非行少年の集団に解散を促していた最中にバットを持った少年に助けられる。出来れば二度とお会いしたくない。ちなみにこの日は下に続く。 夜10時過ぎに何故か鉄棒の練習をしていた少女と遭遇。補導にはできればしたくないものなので帰宅を促すがかなり抵抗された。一応帰ると言ってくれたあの様子では恐らく嘘だろう……今日の缶ビールは特に美味しかった気がする。