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殺したい女 原題:Ruthless People 公開:1986年6月27日 時間:95分 監督:ジェリー・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー 目次 殺したい女ストーリー 概要 キャスト ストーリー ビバリーヒルズ*でファッション会社を経営するサム・ストーンは妻のバーバラの財産目当てで結婚し、彼女を亡き者にしようと企んでいた。作戦決行当日、サムが帰宅するとバーバラが見当たらない。そこへ誘拐犯から「妻を誘拐した。身代金50万ドルを用意しろ。警察に連絡したら妻を殺す。」という電話が掛かってくる。サムは千載一遇のチャンスだと考えて警察とマスコミに連絡し、悲劇の夫を演じることに。 サムの愛人キャロルは事前にサムから殺害計画を聞いていたため、この誘拐騒ぎをサムの狂言だと思い込む。そしてサムを強請るため、本命の恋人アールにサムの殺害現場を撮影させる。アールが撮影したのは警察署長の密会現場だったのだが、アールは全く気付いていない。 バーバラを誘拐したケスラー夫妻は、サムがデザインを盗用し大儲けしていたことに恨みを持つ一方、無実のバーバラを監禁することに後ろめたさを感じていた。ケスラー夫妻は値下げしてもサムがなかなか身代金を払おうとしないことに違和感を覚え始める。 概要 遺産相続目当てに妻を殺そうとする男と、勘違いに振り回される人々の混乱を描くコメディ。 主演はダニー・デヴィート。夫に命を狙われる豪快な妻をベット・ミドラーが演じる。 ビル・プルマンの映画デビュー作。 キャスト サム・ストーン ダニー・デヴィート 青野武 バーバラ・ストーン ベット・ミドラー 中尾ミエ ケン・ケスラー ジャッジ・ラインホルド 鈴置洋孝 サンディ・ケスラー ヘレン・スレイター 佐々木優子 キャロル・ドッズワース アニタ・モリス 沢田敏子 アール・モット ビル・プルマン 江原正士 ヘンリー・ベントン署長 ウィリアム・G・シリング 増岡弘 ベンダー警部 アート・エヴァンス 石森達幸 ウォルターズ警部 クラレンス・フェルダー 加藤正之 ベッドルーム・キラー J・E・フリーマン ヘビメタ好きの少年 ゲイリー・ライリー 島田敏 判事 シャーロット・ザッカー 竹口安芸子 融資担当者 フィリス・アップルゲイト 検死官 城山堅 警官 秋元羊介 インストラクター 古田信幸 ドミネーターの客 秋元羊介 吹替版:1990年1月13日放送『ゴールデン洋画劇場』その他:千田光男、さとうあい、大山高男、広瀬正志、伊倉一恵、小室正幸、星野充昭、井上喜久子 翻訳:小川裕子*、演出:伊達康将*
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クマ殺しの証【くまごろしのあかし】 「クマを倒した証だ。これでみんなに一目置かれるぞ」 『4』に登場するアイテム(ポケット)の一つ。 3年目のスペシャルパーティーに登場するキラー月の輪グマを倒すともらえるアイテムのうちの一つ。 装備すると根性が2P上昇する効果を持つ。 また全員のときめき度上昇率もアップさせる。 さらに引き継ぎ可能という優れもの。…なのだが、熊を殺した証などというのは 人を怯えさせるだけでときめかせるのには逆効果のような気もする。 龍光寺カイ・郡山知姫・皐月優らときめき度の上がりにくいキャラを攻略する時のために獲得しておくと役立つ。 ただ龍光寺に関しては漢の証の方がより役に立つだろう。 スペシャルパーティーに参加するとモラルが10低下するが、この3人の告白条件にモラルは関係ないので問題はないと思われる。 直接関係はないが、エリサ・D・鳴瀬の奥義の名前は秘剣熊殺しである。 関連項目 スペシャルパーティー キラー月の輪グマ クマの毛皮 クマの片腕 名銃次郎丸
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格闘ゲームにおいて、初見或いは対戦経験の少ないキャラクターと相対した時に、 性能或いはその対処法を知らないために適切な対応を取れずに攻撃を食らう、或いはそれによって敗北する事を指す。 類義語に「初見殺し」なども。 また、何が来るのか自体は分かっていても、それに対する対策が即席では思い付けない場合に使われる事もある。 「対策が存在しそれを実行すれば容易に対処できる」という要素がこれに該当し、 「対策らしい対策がほとんど存在しない」「対策は存在していてもそれを実行するのが難しい」といった単純に強い要素とは明確に区別される。 格闘ゲームにおいてはダイヤグラムが下位であったり、キャラクター自体の不人気などの要因により、 使用人口が少ないキャラクターが熟練者に操作される事によって起こる場合がある。 多くは「所詮はわからん殺し」であり、対策さえ取れればかなり改善できるのであるが、 使用人口が少ない理由がとてつもなく強いのだがそれ以上に操作が難しいというような場合、 使いこなされるとただでさえ理論上最強なのが理論値以上の恐ろしさとなり、極めて厄介な事になる。 MUGENでは、AI同士の対戦の場合、AIがフレーム単位で設定されたリアクションを取るためわからん殺しが起こる事は無く、プレイヤー操作限定用語。 しかしAI同士の場合は、AIにとって判別しにくい攻撃によるAI殺しが起こる場合がある。 特にプレイヤー操作でのランダムセレクトによる勝ち抜き戦などでは、 古今東西の格闘ゲームや改変・オリジナルキャラが入り乱れるため非常に起こりやすい事態でもあり、ある意味それが醍醐味であるとも言える。
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このページはこちらに移転しました 殺しの賛美歌 作詞/ヨハネ・クラウザーⅡ世 お前の父親 俺が殺した お前の母親 俺が犯した お前の妹 俺が沈めた 我は魔王 全ての死者の頂点に立つ 我は魔王 全ての死者は我の生贄 明日はお前の父親殺す 明日はお前の母親犯す 明日はお前の妹沈める 四肢をもぎ取れ 首を掻き切れ 精神崩壊 脳髄爆破 目ん玉喰らえ 我は魔王
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デッキ名 殺し間デッキ 解説 SS明智光秀が持つ「殺し間」を中心に据えたデッキ。 殺し間は味方の武力を上げつつ、鉄砲隊ならば貫通効果を付与するというもの。効果的には織田家版の雑賀の采配と考えてもらっていい。 武力上昇値は+4、効果時間は10.5C(Ver1.20D現在)。雑賀采配との詳しい相違点は後述。 その効果を最大限活かす為に鉄砲主体のデッキを構築するといいだろう。 必要士気が7と重い為、混色で使う場合は他の計略とのコンボは使い辛い。 敢えて混色にする場合は計略以外の何かを求める(主に車撃)事になる。 キーカード SS035 SS明智光秀 2.5 鉄砲 8/8 伏 狙 殺し間 7 味方の武力が上がり、鉄砲隊であれば敵を貫通して射撃できるようになる。 武力は低いが高統率伏兵、狙撃持ちとスペックは高い。 ただし、織田家の狙撃持ち武将は明智光秀名義のものだけなので、狙撃を活かそうとすると他部隊との射撃タイミングがずれてしまうのが悩みの種。 殺し間と雑賀の采配の相違点は以下の通り。 武力上昇値が高い 武力+4と最低限乱戦のできる武力上昇値になっているので、全弾撃ちきった後は乱戦に持ち込んでやるといい。 効果時間が長い 10.5Cというのは計略全体からみても長い部類に入る。黄・白ロックを織り交ぜてリロード後にも計略を生かせるようにしたい。 士気が2重い 士気7というのは計略単体で見ても重く、計略コンボが非常にやりにくい。 候補カード(織田家) 殺し間の効果を活かすのであれば光秀を含め、最低3部隊は鉄砲隊を確保したいところ。 2コスト 織田016 R佐々成政 2 鉄砲 7/7 - 母衣衆の采配 5 織田家の味方の武力が上がり、敵の計略の対象にならなくなる。 織田058 R細川藤孝 2 鉄砲 7/8 - 有識故実 5 味方の武力が上がり、その味方の統率力が高いほど兵力が回復する。 サブ采配要員。殺し間は気軽に打てる計略ではないので、士気の軽いサブ計略の需要は大きい。 織田027 R蜂須賀小六 2 鉄砲 6/9 伏 山津波の計 7 敵に土砂によるダメージを与える。ダメージはお互いの統率力で上下する。 対超絶用のダメージ計略。高統率伏兵もおいしい。 織田002 R池田恒興 2 鉄砲 8/2 気 超弩級射撃 5 武力が上がり、射撃アクションが以下に変化する。【チャージ発動】チャージ時間が長いほど射撃時の攻撃回数が増える。 織田032 UC堀秀政 2 鉄砲 7/9 柵 魅 一斉射撃 3 射撃時の攻撃回数が増える。 SS003 SS滝川一益 2 鉄砲 7/6 - 貫通一斉射撃 4 射撃時の攻撃回数が上がり、敵を貫通して射撃できるようになる。 2コストの武力鉄砲。 計略の使いやすさならUC堀やSS滝川、武力重視ならR池田を。 織田013 C坂井政尚 2 槍 8/5 - 覚悟の構え 3 統率力が上がる。 織田039 R森可成 2 槍 7/4 城 気 攻めの三左 5 槍が長くなり、槍撃ダメージが上がるが、兵力が徐々に下がる。 織田043 UC荒木村重 2 槍 7/6 柵 道糞の茶 4 敵と味方の兵力が回復し、自身は自城に一瞬で移動する。 織田059 R本多忠勝 2 槍 7/5 気 無謀なる武 5 兵力が下がるたびに武力が上がる。 織田061 R森長可 2 槍 8/2 - 人間無骨 5 武力が上がり、槍撃が以下に変化する。【チャージ発動】チャージ時間が長いほど槍撃ダメージが上がり、槍が長くなり、敵を吹き飛ばすようになる。 SS004 SS前田利家 2 槍 8/2 制 魅 あばれ祭 4 武力が上がり、兵力が徐々に回復する。 SS020 SS千鳥 2 槍 8/1 忍 魅 忍法影走り 4 発動後、範囲内のいずれかの場所でカードを押さえると、その場所に影状態で移動できる。一定距離以上移動すると武力が上がる。 SS038 SS仙石権兵衛 2.0 槍 7/3 気 魅 無の一字 5 味方の中で最も前方にいるときに武力が上がり、兵力が徐々に回復する。その効果は後方にいる味方の部隊数が多いほど大きい。 2コストの武力槍。耐久力の高い壁が欲しいなら。 超絶ならR森父子を。鉄砲主体のデッキなので、SS仙石の計略も使いやすい。 局地戦向けなのがR本多忠勝、SS利家。騎馬隊への牽制能力が高いのは忍槍のSS千鳥。 1.5コスト 織田006 C織田信包 1.5 鉄砲 5/7 - 方陣 5 【陣形】味方の武力が上がる。 織田040 UC梁田政綱 1.5 槍 5/6 伏 前線への采配 4 味方の武力が上がる。(自身含まず) 1.5コストのサブ計略要員。士気が軽く自身を含まないのがUC梁田、 士気は重めだが、全員の武力が上がるのがC織田信包と効果が違うので好みに合わせて。 織田005 C織田信勝 1.5 鉄砲 5/2 - 呪縛の術 7 敵の移動速度を下げる。 織田011 SR帰蝶 1.5 鉄砲 4/5 柵 魅 胡蝶の毒 4 【陣形】敵の兵力を徐々に下げる。 織田054 C筒井順慶 1.5 鉄砲 4/7 - 呪縛の術 7 敵の移動速度を下げる。 織田024 R羽柴秀長 1.5 槍 3/8 柵 魅 山津波の計 7 敵に土砂によるダメージを与える。ダメージはお互いの統率力で上下する。 SS021 SS羽柴秀長 1.5 鉄砲 3/8 魅 山津波の計 7 敵に土砂によるダメージを与える。ダメージはお互いの統率力で上下する。 サブ計略候補となる妨害、ダメ計持ち。 超絶対策は呪縛の術、山津波の計。手軽に使うなら胡蝶の毒。 織田014 R佐久間信盛 1.5 鉄砲 5/6 - 退き佐久間 3 織田家の味方を自城に一瞬で移動させる。 転進計略持ち。足の遅いデッキ編成になりがちなので、ところどころで役に立つだろう。 織田037 C村井長頼 1.5 鉄砲 4/6 制 柵 弾丸補給 3 味方の残弾数が回復する。その効果は範囲内の味方の部隊数に応じて変化する。 弾丸補給持ち。鉄砲主体になる関係上、弾丸補給は需要が高い。 織田009 UC金森長近 1.5 鉄砲 6/4 制 母衣武者の構え 3 武力が上がり、敵の計略の対象にならなくなる。 織田019 C滝川益氏 1.5 鉄砲 6/5 - 撹乱射撃 3 武力と射程距離が上がり、射撃が命中すると敵の統率力が一定時間下がるようになる。 織田026 UC橋本一巴 1.5 鉄砲 6/3 - 貫通射撃 3 武力と射程距離上昇、敵を貫通して射撃が出来るようになる 1.5コストの武力鉄砲。それぞれ士気の軽い計略を持つので、局地戦などで役立つ。 織田001 UC安藤守就 1.5 槍 5/6 制 占領作戦 4 範囲内の最も武力の高い味方が、静止していると武力が徐々に上がるようになる。 織田029 C塙直政 1.5 槍 6/3 制 母衣武者の構え 3 武力が上がり、敵の計略の対象にならなくなる 織田025 SR羽柴秀吉 1.5 槍 4/9 城 魅 一夜城 4 大筒の前方に、壁を出現させる。(大筒の発射まで) 織田038 R毛利新助 1.5 槍 6/1 - 大手柄 4 武力と移動速度が上がる 織田047 UC榊原康政 1.5 槍 5/6 気 姉川の奇襲 5 移動速度が上がり、「忍」状態になる。さらに隠れている間、武力が徐々に上がる。 SS037 SS木下秀吉 1.5 槍 4/6 気 魅 不死身のパシリ 4 武力が上がり、「気合」効果が上がる。 1.5コストの武力槍。それぞれ特技面で個性があるので、デッキ編成に応じて。 1コスト 織田家にはまだ1コスト鉄砲が配備されていないので、槍か足軽になる。 織田051 C武井夕庵 1 槍 1/5 伏 分断の調略 4 範囲内の敵の武家数が多いほど、武力と統率力を下げる。 武力低下計略持ち。鉄砲威力を底上げを狙うなら。 織田036 C村井貞勝 1 槍 1/5 柵 弾丸補給 3 味方の残弾数が回復する。その効果は範囲内の味方の部隊数に応じて変化する。 弾丸補給計略持ち。1.5コストの人選次第で十分に候補になる。 織田020 C沢彦宗恩 1 足軽 2/6 - 山津波の計 7 敵に土砂によるダメージを与える。ダメージはお互いの統率力で上下する。 1コスト山津波持ち。常用するものではなく、あくまで奥の手。 織田034 SRまつ 1 槍 2/4 魅 賢妻の手直し 3 範囲内の最も武力の高い味方の武力を上げ槍が長くなる。 織田041 C山内一豊 1 槍 3/3 - 不屈の構え 4 武力と兵力が上がる。 織田050 C高山友照 1 槍 2/4 柵 正兵の構え 4 武力と統率力が上がる。 織田056 C原長頼 1 槍 2/2 気 多勢の構え 4 戦場にいる味方部隊が多いほど武力が上がる。 武力特技要員の槍。このあたりも個人の好みでいいだろう。 候補カード(島津家) 車撃目的。殺し間の士気の重さから計略コンボは狙い難いので、裏の手として使える計略持ちやスペックで採用する事になる。 島津013 R川上久朗 2 鉄砲 7/6 気 車 座禅の陣 5 自身の武力が上がる。自身と敵の移動速度が下がるが、効果終了後に撤退する。 島津015 C猿渡信光 1.5 鉄砲 5/3 気 車 捨て奸 4 【陣形】自身の武力が上がり、敵と自身の移動速度が下がる。ただし効果終了時に撤退する。 騎馬隊対策の座禅・捨て奸。混色にするなら是非採用しておきたい。 島津002 UC伊集院忠倉 1.5 鉄砲 6/3 車 薩摩隼人の攻め 3 武力と移動速度が上がる。残弾数が0のときは、さらに効果が上がる。 島津004 UC伊集院忠棟 1.5 鉄砲 5/6 制 車 薩摩隼人の護り 3 武力が上がり、兵力が徐々に回復する。残弾数が0のときは、さらに効果が上がる。 島津026 UC種子島時堯 1.5 鉄砲 5/5 伏 車 鉄砲伝来 3 範囲内の最も武力の高い味方の武力が上がり、鉄砲隊であれば残弾数が回復する。 島津027 C種子島久時 1.5 鉄砲 6/2 城 車 攻城射撃の構え 3 武力と射程距離が上がり、射撃で城門を攻撃できるようになる。 1.5コストの武力要員。計略の必要士気も軽くあと一押しの場面や明智光秀不在時に使い易い。 島津006 島津家 R上井覚兼 1 鉄砲 1/5 伏 車 鉄砲侍の援軍 4 島津家の味方の兵力が回復し、鉄砲隊であれば残弾数が回復する。 島津008 島津家 R花舜夫人 1 鉄砲 2/3 魅 車 攻城射撃舞踊 4 【舞踊】味方の鉄砲隊は射撃で城門を攻撃できるようになる。 織田家には居ない1コスト鉄砲隊。鉄砲隊を1枚でも増やしたいなら。 候補家宝 鉄砲強化が主体となるため、速度低下が基本となる。 鉄砲の威力上昇、乱戦力強化の全体武力上昇も有力な候補。 超絶相手なら保険として全体復活もありだろう。 デッキサンプル(9コスト) № 所属勢力 武将名 コスト 兵種 武/統 特技 計略名 士気 計略効果 SS035 織田家 SS明智光秀 2.5 鉄砲 8/8 伏 狙 殺し間 7 味方の武力が上がり、鉄砲隊であれば敵を貫通して射撃できるようになる。 織田032 織田家 UC堀秀政 2 鉄砲 7/9 柵 魅 一斉射撃 3 射撃時の攻撃回数が増える。 織田039 織田家 R森可成 2 槍 7/4 城 気 攻めの三左 5 槍が長くなり、槍撃ダメージが上がるが、兵力が徐々に下がる。 織田054 織田家 C筒井順慶 1.5 鉄砲 4/7 - 呪縛の術 7 敵の移動速度を下げる。 織田036 織田家 C村井貞勝 1 槍 1/5 柵 弾丸補給 3 味方の残弾数が回復する。その効果は範囲内の味方の部隊数に応じて変化する。 総武力27 総統率力33 槍2鉄3 城1魅1柵2伏1気1狙1 基本となる鉄砲3枚型。 殺し間を軸にし、一斉射撃や攻めの三左で局地戦に対処する。弾がなくなったら弾丸補給を。 超絶騎馬の相手は呪縛の術で。 № 所属勢力 武将名 コスト 兵種 武/統 特技 計略名 士気 計略効果 SS035 織田家 SS明智光秀 2.5 鉄砲 8/8 伏 狙 殺し間 7 味方の武力が上がり、鉄砲隊であれば敵を貫通して射撃できるようになる。 織田013 織田家 C坂井政尚 2 槍 8/5 - 覚悟の構え 3 統率力が上がる。 島津015 島津家 C猿渡信光 1.5 鉄砲 5/3 気 車 捨て奸 4 【陣形】自身の武力が上がり、敵と自身の移動速度が下がる。ただし効果終了時に撤退する。 島津002 島津家 UC伊集院忠倉 1.5 鉄砲 6/3 車 薩摩隼人の攻め 3 武力と移動速度が上がる。残弾数が0のときは、さらに効果が上がる。 島津027 島津家 C種子島久時 1.5 鉄砲 6/2 城 車 攻城射撃の構え 3 武力と射程距離が上がり、射撃で城門を攻撃できるようになる。 総武力33 総統率力21 槍1鉄4 城1伏1気1狙1車3 島津との混色型。 素武力の高さと車撃を活かしての戦い方になる。 槍の少なさは捨て奸でカバー。 このデッキの基本運用 基本的なことは雑賀の采配デッキと変わらないのでそちらも参考にして欲しい。 できるだけ開幕筒を取ってリードを奪い、殺し間で守る展開に持ち込むことができれば楽になる。 殺し間は乱戦もこなせる武力上昇値を持つので、鉄砲隊の弾がある間は槍が前線で壁になり、 弾を撃ちきった鉄砲は槍と入れ替わる形で前線に周り、槍は乱戦からはなれ槍撃で鉄砲をサポート、 弾がリロードされれば再び鉄砲は後衛に回り…という動きが理想的か。 このデッキへの対抗策 対策する側も基本は雑賀の采配デッキを相手にするときと変わらない。 直撃を受けないように部隊を散会させ、弾を撃ちつくさせるように立ち回るとよいだろう。 速度上昇計略を持った騎馬隊がいれば対処も楽になる。士気の関係上、殺し間さえ引き出せれば速度低下妨害は飛んでこない。 ただし敵は織田家となる関係上、質のいい槍が多いのでそれは注意したい。 雑賀采配とは違い、乱戦をこなせる武力上昇値になので、相手の白兵スキル次第では押し負ける可能性もあるのでそれは注意したい。 守りの鉄砲強化の守備は固いので、できるだけリードを奪いワンスルーも使えるようにして試合の主導権を握りたい。 コメント *編集が苦手な方はこちらへ訂正指摘などをお願いします 名前 自分は仙石、光秀、猿渡、鉄島津、鉄村井でやってます裏の手で無の一字もいいです、仙石を千鳥にしてもいいですし - 名無しさん 2012-05-04 18 21 23 2.5・2.5・1.5・1.5・1の形は苦しいのかな?例えばイスパニアと組み合わせたら結構ヤバそうだけど - 名無しさん 2012-05-04 17 32 23 高コスト制圧+柵ってことで丹羽は入れられるかもしれんが、あんまりコンボは考えない方がいいだろうな。士気12も使えばそれくらいのコンボは割とできるし、ヤバいってことはないと思う。 - 名無しさん 2012-05-04 19 29 03 うん、相手に応じてイスパニアと殺し間を使い分けるイメージで言ってみたんだ、すまない - 名無しさん 2012-05-05 01 37 17 必要56,不必要4で正規枠に移動しました - 名無しさん 2012-04-09 21 12 02 SR滝川,SS半兵衛,R森可成でやっている。序盤・中盤はおされ気味(ある程度城ダメージをうけ、虎口が早く開くように)に戦い、終盤士気12程たまってから、半兵衛の森1体掛け+殺し間のファイナルアタックに賭けている。このデッキやり始めたばっかりだけど、どうかな? - 名無しさん 2012-04-09 12 40 03 戦国数寄って枠がな…将来単色用の貫通射撃采配もでないかな - 名無しさん 2012-04-09 03 33 59 いや、これは普通に考えて島津と混ぜたほうが強いだろ - 名無しさん 2012-04-07 00 39 44 混成殺し間を考えるときの最大のネックが必士気7。混成にするなら雑賀采配のほうがやりやすいっていうのが現状…だから今は織田オンリーになってると思う - 名無しさん 2012-04-07 01 35 59 とはいえ敵と味方の位置取りが重要な貫通采配で動き回れる車撃ちって言うのはかなりのアドバンテージだと思うよ 必要士気も多いとはいえ雑賀采配と比較した場合、他の采配と比べて力負けしにくいって事でもあるし混色の可能性も視野に入れた方がいいと思う - 名無しさん 2012-04-07 04 51 42 自分は混成を否定する気はない(しんどいとは思うが)から色々と試してみる感じかなあ。まだあんま研究も進んでないデッキし。 - 名無しさん 2012-04-07 05 10 49 雑賀の采配は赤ロックを生かして、乱戦前に敵を殲滅する意味合いの方が強いからね。 似てるようで違う - 名無しさん 2012-05-04 18 02 30 雑賀の采配デッキを織田単で作る(ただし雑賀の采配は頃島に変わってる)のがコンセプトか・・・統合するわけにもいかないし、これでいいんかな。何で織田単限定で書いたかも書いておくといいと思う。 - 名無しさん 2012-04-06 22 05 17 超絶騎馬対策の呪縛なら素武力重視で信勝で大丈夫じゃないかな?ラインが低いなら城に逃げて史実通り殺し間で両サイドから撃ち抜くのもアリかと - 名無しさん 2012-04-06 18 24 32 どうだろう、やっぱ妨害要員は武力より統率のほうがほしいかなって気になっちゃう。ライン低いときはそうやって迎撃するのもありやね。殺し間は時間が長いから城に戻る余裕もあるし - 名無しさん 2012-04-06 18 30 50
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大延国のとある街のとある街角 とあることで知り合ったとある今は亡き国史学者の言を宿した風鬼は未だ語ることをやめる気はないようで誰にともなく語り続けている。 延の皇帝の子として生まれ、次の皇帝になれなかった者はどうなるのか? いかにも延の歴史やその内情に疎い者が口にする見識の乏しさがありありとわかる言葉である。 そこらの歴史の浅い国であれば継承問題やその後に蟠る遺恨というものが問題になるだろうが長き歴史の中で様々な失敗や挫折を経験してきた延に向かってそれを口にすることはまさに自分の無学をひけらかすことであり私は嘆かわしく哀れとさえ思えてならない。 そもそも、延の皇帝の子として生まれるということ、まずその時点でその者は類まれな精霊使いとしての才をもってこの世に生を受けたと言ってまず間違いない。 知らぬ者はいないと思うが精霊とは根っからの芸好きである。 なぜ彼らがこうも芸に魅了され、芸見たさに己が力まで貸し与えるかまでは諸説あって私も断言はできないが彼らそれほどまでに芸に恋い焦がれ才能あふれる者に魅了されるそういう質なのである。 そして、延の皇帝の子として生まれた者は物心がつく遥か前よりありとあらゆる芸事に触れさせ物心がつけば詰め込めるだけ学べるだけの芸能教養を教授されることになる。 いかに生まれながらに精霊を魅了する才能を有していたとしても、それを発露させる方法を知らなければ宝の持ち腐れとなる だからこそ皇太子・皇女には多くの学者や芸者が傍仕えとして勤め、その素質の開花に尽力する。 しかし、個々人によって向き不向きというのがあるのは当然のことであり、そのため延の宮廷行事の中には三折座・五折座・七折座と三歳・五歳・七歳の祝いの折にその子の向き不向き好き嫌いを吟味する席が設けられる この三度の吟味によってその子の素養素質が見極められ、それに合った教授者が選ばれるのである。 もちろんその後に趣味思考が変化することもあることはあるが長い歴史の中で七歳までにおおよその傾向は形作られるということはほぼ間違いないというのが延での定説である。 こうして、才能の開花に方々多くの者たちの手間と努力を受けて育った御子達は皆何かしら一芸に自信アリというように育つ このように芸能に秀でた者はたとえ皇帝指名に選ばれず市井に下ってもその才能と教養で路頭に迷うどころか引く手数多となってどれを選ぶかで苦慮ほどとなるのが通例である。 また、歴史的に見れば才能の開花によって皇帝指名で選ばれたにも関わらず皇帝となるより我が芸の道を行くと揉めに揉めた事も何度となくある。 第75代皇帝シキョウなどはその最たる皇帝と言って良いだろう 幼い頃より類まれな武芸の才を認められた彼には延国中から様々な武芸者が彼の指南役として集められ彼に様々な武術を指南した 結果、シキョウは17歳の頃には延のほぼすべてと言ってよい武術についての知識と技量を身につけ。彼を指南した者のほとんどは逆に彼によって打ち負かされることとなり、彼が唯一勝つことができなかったのは後に編纂される延武術史「百家武伝」において永代剣聖と冠される四人のうちの一人に数えられることとなるスイメイただ一人だけだった。 シキョウはスイメイに勝つことだけを終生の目標として剣の鍛錬に勤しむこととなるが、そんな折先帝が逝去し皇帝指名が行われることとなった。 シキョウは最初から皇帝指名を辞すると大きく表明していたが、当時の後宮の精霊達の多くはシキョウの剣の道への一途な心に強く感化されており、結果シキョウが次期皇帝となることが決まってしまう。 その結果を知ったキショウはあまりのことに憤慨し、あくる朝には剣と必要最低限の荷物を持って宮廷から姿を消してしまい、彼はその後5年間に渡って消息不明となってしまう。 シキョウ出奔後の延はシキョウの双子の弟のサイヒョウが宰相として延の政を取り仕切っていたが、サイヒョウは自分は兄ほどの皇帝としての器はないと自覚しており、また兄の生存を固く信じていたことからシキョウの師であったスイメイのもとに何度となく足を運び兄を探し出し連れ戻すように頼み込む その当時楽隠居を決め込んでいたスイメイはサイヒョウの思いにとうとう折れて重い腰を上げシキョウ捜索の旅に赴く その一年後、まるで粗末な布切れがごとく痛めつけられたキショウを連れてスイメイが大都に帰還 シキョウほどの武芸者が一体誰にこれほどの痛手を受けたのかという問いに 「帰ってこいと言っても私に勝つまでは帰らぬと駄々をこねたので、面倒になって半殺しにして連れて帰ることにした。サイヒョウには生きて連れて帰れとは言われたが、無傷でとは言われていないので別に反省はしていない」 との言を飄々と吐いたスイメイにサイヒョウをはじめ多くの者が唖然としたのは言うまでもない。 スイメイに強引に連れ戻され無理やり皇帝となったシキョウはその後も度々逃亡を図った。 だが、その度にスイメイによって手荒く阻止されたとも記録されている。 シキョウはその後、延の武術発展に大きく寄与し85歳で没することとなるが、彼は終生剣の師であるスイメイに剣で勝つことはできなかった。 しかし、彼の死に顔はこの上なく満足そうで生前彼は「剣では勝てぬが寝台の上では負け知らず」と言って屈託なく笑い、スイメイに半死半生にされたことも二度や三度ではなかったとか また、彼の亡き後に第76代皇帝となったシメイはシキョウとスイメイの間に生まれた6人の子の末子にあたることも付け加えておこう。 このように武芸に秀でた者は将となり武芸者となって国を外威から守る道を選ぶこともできる。 また代官として州という延全土と比べれば小さいながらも一国一城を任されることもある。 多くの場合、地方を治める代官は官僚出身や延平定前までその土地の有力者であった者の末裔などがなることが多いが、それでは駄目な土地というのも存在する。 たとえば呂州などがそれに当たるだろう 呂州は活発な地精と火精がせめぎ合う極めて治精学的に不安定な地域にある州である。 この州では歴史的に度々激しく地精と火精が荒ぶり時に争い、その度に多くの民が犠牲となってきた。 この州の代官は代々霊的に優れ対話に長けた才のある者が選ばれることとなっており、その代官職に皇帝と血のつながる者が就くことが多いという歴史的な経緯がある。 呂州の歴代代官の中で最も名が知れている者は誰かと問えば、呂州出身者の多くが名を上げるのはハクレンであろう。 ハクレンは玄王を冠した第56代皇帝ハクヨウを父に持ち、母に朱王を冠したレンカを持つという強く地と火の精霊に愛された血を受け継いだ女性であった。 また彼女は幼少の頃より強く話芸に興味を示し、彼女の教育には国中の弁士や噺家果ては詐欺師までもが集められたとされる。 その結果彼女は13歳の時にはすでに弁舌で名だたる一癖二癖もある官僚を言い負かし、またまるで見てきたかのごとくまったくのデタラメを淀みなく語り聞かせ人々だけでなく多くの精霊までも魅了する稀代の弁舌家に成長していた。 しかし、時節悪く彼女は皇帝指名で惜しくも選ばれることはなく、その代わりに彼女はその当時新しく延の一部となった呂州の代官となる。 呂州は延の一部となるまでは呂邦と呼ばれた場所であったが、地と火の精が荒ぶり未だ山野には怪異が跋扈する極めて危険な場所であった。 未だ延に対しての不審や不満そして敵意が残る呂州に代官として着任したハクレン 彼女はなんとたった数カ月でその巧みな話術を余すところなく活用し呂州の民の信頼を得るだけに収まらず なんと山野で暴れる怪異や荒れ狂う火と地の精霊さえ彼女の話術の虜にしてしまったのである。 こうしてハクレンは瞬く間に一切の武力に頼ることなく話術だけで荒れた呂州を静め、ハクレンによって平安を得ることとなった呂州はそれまでの貧しさが嘘のようにそれまで荒ぶっていた火と地の力は民に豊富な恩恵を与える存在となり、山の幸と紫珠葡萄や呂州蜜柑など芳醇な果実の恵みによって南方一豊かな州となる 余談ではあるが延の守護神たる金羅はこの呂州の果実を大層気に入っており、呂州の果実が実る季節には度々仙界を抜け出し金侍三仙をはじめ仙界に住まう仙人達を困らせているという話である。 この他にも皇帝の血を引きながらも皇帝となれなかった者たちは歴史上数多いるが、その多くはなんらかの形で延国の発展に寄与し延史に名を刻む功績を残してきたことは明らかである。 また、過去には皇帝となった者が病や不慮の事故などで命を落とし、その時まだ子を成していなかった時、再び次期皇帝指名が行われたということも幾度となくある。 つまるところ延皇帝の子として生まれるということは生まれながらに人生の勝利者として勝ち竜馬に生まれながらに跨り、約束された勝利の矛を手にしていると言って過言ではないのだ さて次の話はというと 一区切りついたかと思ったがまだまだ話は続くようだ 皇帝になるのは皇帝になるべくしてなった傑物であると血ではなくその者の中身と力による処というのが民も納得するという具合でいいですね。完成されたナレーション口調の語りは声が聞こえてきそうでした -- (名無しさん) 2013-12-01 17 24 06 素質以上に当然の如く注がれる英才教育とそれらをこなす日々が皇帝たる人物を生み出す説得力。帝位から外れても実りのある人生を送ったというのはほっこり。大延の歴史には出てこないそういう人生はいくつもあるんだろうなと -- (名無しさん) 2015-05-29 01 44 00 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一八九 ルイズとギーシュはあまり気乗りせぬ様子だが、君の意見に強硬に反対する理由もないため、やがてふたりとも同意する。 確かに、ごろつき同然の傭兵どもと同じ船に乗り合わせるのは危険かもしれぬが、おとなしく目立たぬようにしていれば厄介ごとは避けられるだろうし、 なにより船賃の安さは魅力的だ。 『ウィップアーウィル』号に乗船すると決めた君たちは、急いで朝食をとり(体力点一を得る)、荷物をまとめて桟橋へと向かう。 数百段はある長い階段をのぼり終えた君は、信じられぬものを目にする。 山のような大樹が天をついてそびえ立ち、葉のつかぬ枝を四方八方に伸ばしているのだ。 「あれが桟橋よ。ほら、枝に船が泊まっているでしょ?」 ルイズは、唖然とする君に説明する。 彼女の指差す先を見ると確かに、舷側から翼が突き出した帆船らしきものが、いくつも枝にぶら下がっている。 多くの人々が行き交う道を進み、大樹の根元に開けられた門をくぐってその内側に入ると、そこは巨塔を思わせる広大な空間だ。 見上げると、壁いっぱいに木製の階段や、広々とした踊り場、荷の積み降ろしに使う起重機などが設けられている。 どうやらここは、枯れた大樹の幹をくり抜いて、空飛ぶ船の発着する施設へと作り変えた場所らしい。 木が相手では≪土≫系統の魔法も役に立たぬはずだが、人力だけで大樹をこれほどの施設に作り変えたのだろうか? きしむ階段を何段ものぼった君たちは、大樹の幹の内外を隔てる戸口のひとつを通り抜け、『ウィップアーウィル』号の停泊している幅広い枝の上に立つ。 枝は上側が平坦になるように削られ、頑丈な手摺が設けられているため危険はないが、ラ・ロシェールを一望できるその高さに、君は息を呑む。 「高い場所は苦手かい?これから向かう先は、さらにずっと高いところにあるんだよ」と薄笑いを浮かべて言うギーシュに、 見くびるなと言い返した君は、酒の臭いをぷんぷんさせた船員に船賃を渡すと、甲板へと続く階段を上る。三八へ。 三八 風を切る船体も、張り詰めた帆も薄汚れた『ウィップアーウィル』号だが、船内はさらにひどい有様だ。 君たちが座りこんでいる船倉は、そこかしこに酒の空き瓶や腐った食料などのごみが散らばり、異様な臭いがたちこめている。 与えられた『座席』がこの船倉では、船賃の安さにも納得がいくというものだ! この『ウィップアーウィル』号の乗客は君たちだけではなく、すでに大勢の先客――戦乱のアルビオンでひと稼ぎしようともくろむ傭兵ども――が居て、 船倉のあちらこちらに腰を下ろしたり寝転がったりして、やかましく騒いでいる。 彼らの話すことといえば「貴族派につけば略奪も強姦も思いのままだ」といった、およそ聞くに堪えぬものばかりだ。 ラ・ロシェールを出港して一時間も経たぬうちに、ルイズとギーシュは、船倉内から消えぬひどい臭いと傭兵どもの下卑た笑い声に耐え切れず、弱音を吐きはじめる。 「やっぱり、他の船にしておけばよかったかも……」 ルイズが眉をひそめて、君にささやく。 「ぼくはちょっと甲板に上がって、新鮮な空気を吸ってくるよ」 心なしか青ざめた顔のギーシュがそう言って立ち上がると、ルイズも慌てて一緒に行くと言うので、君も腰を上げる。 旅用のマントに身を包み頭巾を目深にかぶったルイズはともかく、黒いマントに飾りつきのシャツをまとい、胸ポケットに薔薇を挿したギーシュの姿は 否応なしに目立ち、傭兵どもの冷やかしを浴びる。 「お手洗いですかい、貴族の坊ちゃん!」 「見ろよ、女連れだぜ! いいご身分だ」 からかいの言葉に反応せず歩を進めるギーシュだが、その端正な顔は怒りに赤く染まっている。 君は、なにか言い返したくてたまらぬ様子のルイズに、無視するよう耳打ちするが、この判断は誤っていたようだ。 自分たちが嘲笑した貴族が、魔法も脅しの言葉も使わぬことで、傭兵どもはいよいよ調子に乗る。 浴びせられる嘲りにギーシュもルイズも肩を震わせるが、やがて甲板へと通じる階段にたどりつく。 ギーシュが踏み板に片足をかけたところで、傭兵のひとりが足をひっかけてきて、彼を転倒させたので、船倉のなかは爆笑に包まれる。 「おいおい、ちゃんと前を見ろよ貧乏貴族の小僧が! 痛ぇだろうが」 足をひっかけた傭兵は謝るどころか、ギーシュをさかんに罵る。 「き、きさま……いい加減にしろよ……」 歯を喰いしばり、相手の眼をじっと睨みつけながら、ギーシュが唸るような声で言う。 「餓鬼が! 仲間の靴を汚しておいて、詫びの一言もなしか? さっさと頭を下げて、それから靴を舐めて綺麗にしてもらおうか」 別の傭兵がにやにや笑いながら、腰に差した剣の柄に手をやる。 「あ、あ、謝るのはそっちでしょう! 今すぐギーシュに謝罪しなさい!」 ルイズが声を震わせて叫ぶが、周囲をとり囲んだ傭兵どもは笑うばかりだ。 通常、貴族の操る魔法は平民にとって圧倒的な脅威なのだが、この状況では話は別だ。 彼らは、いかにも未熟そうな少年少女を圧倒的な数で取り囲んでいるのだから、負ける要素などどこにもない。 呪文を唱える前に、背後からの一撃が片をつけてしまうだろう。 「なあ、やっちまおうぜ。できの悪い親のかわりに、俺たちがこの餓鬼どもを躾けてやろう!」 「半殺しにして、身ぐるみ剥いじまおうや」 何人かの傭兵は、剣を抜き放ち、石弓に矢をつがえる。 「や、やってみろ下郎ども! 後悔するぞ!」 「誇り高いトリステイン貴族は、そんな脅しなんかで怖がったりしないんだからっ!」 ギーシュは胸ポケットから薔薇を抜き、ルイズも小さな杖を構える。 もはや事態は最悪だが、君の行動しだいではなんとか収拾がつくかもしれない。 君は、ルイズたちを殴りつけてでも謝らせるか(八七へ)? 武器を抜いて身構えるか(一四へ)? それとも、術を用いるか(一四七へ)? 一四七 どの術を使う? HOW・三三七へ FOF・四九六へ ZAP・四〇八へ DUD・三八一へ GAK・四七四へ 四七四 体力点一を失う。 黒い仮面の持ち合わせはあるか? なければこの術は使えない。 武器をとって一四へ。 仮面を持っているなら、顔にあてがって術を使え。 君たちをからかっていた連中が、急におびえて縮こまる! 何事かと覗き込んだ他の傭兵どもも、君の顔を見るや否や恐怖に支配され、悲鳴を上げて逃げ出す。 この術は勇気のある者にはあまり効果がないのだが、どうやら、ここに居るのは臆病者ばかりのようだ。 なにが起きたのかと当惑するルイズとギーシュを、先に甲板まで上がらせ、君は仮面をかぶったままゆっくりと階段を上る。五四へ。 五四 甲板に上がった君たちは、めいめい胸を撫で下ろし、冷たく新鮮な空気を吸い込む。 緊張の糸が切れたギーシュは、へなへなとへたり込んでしまう。 「こ、怖かった……」 「だ、だらしないわねギ、ギーシュ! 男の子なんだから、しゃきっとしなさい、しゃきっと!」 まだ震えのやまぬふたりをそっとしておき、君は今しがた上ってきたばかりの開口部をじっと見張るが、誰も姿を現さない。 術の効果がなくなっても、臆病者ぞろいの傭兵どもには、君たちを追いかけて甲板まで上ってくる勇気はないようだ。 吹きさらしの甲板上に座り込み、毛布にくるまって寒さをしのぐルイズとギーシュ、そしてそのふたりを護衛する君の三人は、はたから見れば異様な連中だ。 通りかかる船員はいずれも怪訝そうな眼で君たちを見るが、幸い、邪魔なので船倉に戻れと言う者は居ない。 『ウィップアーウィル』号はそのまま何事もなくアルビオンへ向かって何時間も飛び続ける。 眼下に広がるのは白い雲海だ。 「アルビオンだ! アルビオンが見えたぞ!」 見張りの叫びを耳にした君が舳先(へさき)の方向に視線を転じると、雲の切れ目から黒い塊が垣間見える。 やがて、その黒い塊が意味のある形を取り出す。 それは鋸刃を思わせる連峰の稜線であり、麓には緑の森が広がっている。 話には聞いていたが、こうやって実物を眼にしていてもいまだ信じられぬ眺めだ。 雲と霧に包まれた大陸が、空中に浮かんでいるのだから! このような光景を眼にした≪タイタン≫の住人は、七大蛇を除けば、おそらく君が最初だろう。 生涯忘れ得ぬであろう光景を前にぽかんと立ち尽くす君に、 「驚いた? あれが『白の国』アルビオンよ。わたしも来るのは久しぶり」と、 ルイズが話しかける。 彼女は浮遊する大陸の特性や、アルビオン王国の成り立ちについて君に説明するが、君は別のことを考えているため生返事を返すばかりだ。 あれこそが、水大蛇の言っていた『我らの拠点』『いと高き地』に違いない。 冥府より蘇った怪物どもは、あの戦乱の地でいったいなにを企んでいるのだろうか? 王国を二分する内乱に、なんらかの形でかかわっているのだろうか? そして、君をカーカバードへ送り返す方法を知っているかもしれぬ、リビングストン男爵は無事なのだろうか? 君の頭の中は疑問だらけだが、ひとつだけ確かなことがある。 リビングストン男爵を探してアルビオンをさまよう旅が、危険きわまりないものになることは間違いない。二〇九へ。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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「うわー、浮いた!」 「浮いてるんじゃないんだ、スタンドが手にとって持ち上げてるだけで」 「詠唱無しで浮かせられるのかい?なんでも?!」 「話を聞け!無視するな!」 『何も物が動かない』世界そのものよりも、ただ『物が動く』だけに酷く興味を示すギーシュ。 否、ただ動かすだけなら彼にだって出来るのだろう、ただその物体が どの方向へ、何のためにだとか言う秩序を持たずふわりと浮き上がったのが面白いらしい。 オレはマン・イン・ザ・ミラーに『そこの造花を手に取れ』と命じただけで、 それをその後どうしろだとかは特に注文をつけていなかった。 マン・イン・ザ・ミラーは造花を手に取り注意深く覗き込んだ後、それに向かって手を伸ばしたギーシュから ひょいと造花を遠ざけて、暫く手を止めた後に俺の傍らに置いた。 「その『スタンド』っていうのは、魔法が意思を持ったようなものかい?」 「さあ?意思があるかは良くわからない。見るからに自由意志を持ってべらべら喋る奴もいるし、 本体の意思をそのまま口に出しているだけの奴もいる。分身みたいに動くんだ。 逆に意思なんて持ちようも無い形をしてるのもある。本体の言う事を聞くのだけは確かかと思ったら、そうで無い奴もいる。」 「結局何なんだい?」 「さあ。オレが知りたいくらいだ。」 ギーシュはマン・イン・ザ・ミラーを目で追う。と言っても、『ここに居るんじゃあないか』と推測して見ているだけだから どうもずれた場所を凝視していて、『マン・イン・ザ・ミラー』の方からギーシュの視線にあわせて動いた。 「使い魔と魔法をごったにしたみたいだ」 「『使い魔』ね・・・・そんな感じもするな。それで」 魔法の方は見せてくれないのか?というと、杖を手に取らなければ無理だと返ってきた。 なんと面倒くさい。鏡が無けりゃ何も出来ないと少し自信喪失していたが、それも吹っ飛ぶようだった。 そんな明確すぎる弱点をぶら下げてメイジって奴らは何故平気な顔をしているんだ? 『マン・イン・ザ・ミラー』のがずっとマシだ。鏡が無くてもぶん殴れるからな。 「じゃあ、ちょっと『マン・イン・ザ・ミラー』、洗面所までもってって・・・・よし、『許可』しろ。これでどうだ?」 ふわふわと鏡の前から返ってきた造花は、なんとなく冷え切っていた先ほどとは違って 造花なりに生き生きと色を取り戻していた。 「おお、触れるようになってる。」 「外のそいつを鏡の中に持ってきたんだ。そいつは『本物』だ。」 「さっきのは?」 「『鏡に映った造花』だから、外側だけだな。見た目以上の意味はもって無いから、電化製品なんかは許可しないと動かない」 「デンカ・・・・?何?」 「気にするな、ほら」 何かやって見せろよ、と言うとギーシュは『錬金』を唱えて衣服のボタンを別の金属に変えた。 モンモランシーは、自分の頭がおかしくなったのかと思った。 無用心に開け放されたギーシュの部屋を覗いたところ、人っ子一人いないと言うのに 部屋中に転がるギーシュの私物が出たり消えたり浮いたり落ちたり、ポルターガイストだってもう少し大人しいだろうと言う お祭り騒ぎが現在進行中なのだ。 (『鏡の中』で男二人が自分の特技を見せ合って、ギーシュが『青銅製の鏡』を作り出した辺りで オレ達が組んだら結構強いんじゃあないか?とテンションを上げているのをモンモランシーは知らない。) 「どうしたの?モンモランシー。中へ入らないの?」 「ルイズ・・・・」 イルーゾォ捜索は、まだ続いていた。『犯人は現場に帰ってくる』という根拠の無い定説に基づき、 何故かモンモランシーを筆頭に少女四人はギーシュの部屋を訪れる。 タバサは『勝手に帰ってくる』と結論付けたものの、モンモランシーの方では自分の恋人を半殺しにした薄気味悪い使い魔を信用できなかったし、 ルイズだって「そう、じゃあ勝手に帰ってくるまで待つか」という訳にもいかなかった。 使い魔を自分の思い通りに出来ないんじゃあ当面『ゼロ』は払拭できそうに無いし、 それに、一人の人間として、きちんとイルーゾォの事を判りたい。そう思ったのだ。 「あたしもね、ダーリンと一対一で語らい合いたいわ。まだお互いの事を知らなさ過ぎるもの・・・・」 何故こうも意味合いが違って聞こえるのか知らないが、要するにキュルケもまた、待つだけなんか性に合わないのだ。 「放っておけばいいのに」 タバサだけが、少しイルーゾォに同情する調子で呟いた。 「ルイズ・・・・貴方も?その、部屋が変になってる。私だけじゃない?」 「・・・・・・・・っ!」 ルイズは、自分の頭がおか(ry 「な、何これ?!何が起こってるの?」 「『消失』・・・・」 タバサが、やはりそうかと言うように呟く。 「イルーゾォ、居る。ギーシュも・・・・ずっと居た。」 ルイズは思考を巡らす。 そもそも、イルーゾォが忽然と『消え』、再び『現れる』事は誰しもが知っていた。 目にとまるのはその『消え』『現れる』一瞬の事象ばかりで、『消えている』間一体何処に居るのだろうとか、そんな事は考えもしなかった・・・・ 「透明になってるだけ、って事?」 「違う。透明になるだけなら、現れる必要は無い。ずっと透明で居るだけで安全・・・・」 タバサは言い終わらないうちに、手に持っていた本を思い切り投げた。 「何?!」 デスクから人一人分の余裕を持って引かれた椅子の上、『人が座っていて不思議じゃない』その場所をめがけ本は飛んで行き、 そして『叩き落とされた』。 「どんな仕組みかは、彼に聞けばいい。ルイズ、頑張って。」 タバサに背中を押される。ううん、やっぱり良くわからないけれど。私に何か出来る事があるの・・・・? 部屋に一歩足を踏み入れ、良くわからないうちに杖をぎゅっと握る。 何も無いはずの空間がぴりりと、私を警戒した。 「うわっ、何あれ?」 ギーシュが驚いたようにドアを指差す。 音も無く開いたドアから勢い良く分厚い本が飛んできた。 咄嗟に『マン・イン・ザ・ミラー』が叩き落とすが、軽率だったかもしれない。 堰を切ったように部屋中の小物が渦を巻いて暴れだし(まだ日中だぞ。ポルターガイストだってもうちょっと大人しいだろう) 『マン・イン・ザ・ミラー』はオレにぶつかりそうになる幾つかを忙しく叩き落とす。 「おいギーシュ!こりゃ何だ?さっきの『レビテーション』か?」 「いや、タバサの杖がある、多分風の魔法だと思う!部屋の中で風が起きてるんだ!!」 部屋に4本の杖が浮いている。一つは目に見えてメガネ女のものだとわかるが、残りは区別がつかない。 花瓶だの万年筆だのの直撃を食らって悲鳴を上げるギーシュを尻目に、 先ほど奴が作り出した鏡を『マン・イン・ザ・ミラー』が持って駆ける。 『外』では空中を落下する鏡に映る、一つだけ明らかにデカい杖に『マン・イン・ザ・ミラー』が手を伸ばす―――― 「『マン・イン・ザ・ミラー』、杖を『許可』しろ!杖だけだ!」 やはりと言うか杖さえ取り上げれば異変は収まり、 しかしそれは『先ほどの旋風はオレにとって危険だった』と教えてしまったことにもなる。 それだけじゃない―――― 空中で少女四人を睨み付けていた鏡が、破片も残さず弾け飛んだ。 ほら見たことか、嫌な予感がした!『ゼロ』の爆発はオレにとって危険なものだ! 多少砕けるならばむしろ有利なぐらいだが、『無くなってしまう』なら訳が違う。 鏡が無ければオレは無力だ!そして何より、たった今証明された・・・・『マン・イン・ザ・ミラー』と『爆発』、俊敏性と射程が段違いだッ! このままじゃあ・・・・・・・・! 「ギーシュ!洗面台行――――」 瞬間、世界が裏返るような浮遊感と共に背景が瞬き、「やっぱり『鏡』に関係しているようね!」と勝ち誇った声が振ってくる。 ルイズだ――――やはり気づかれていた――――存外に恐ろしいぞ、『爆発』ってモノは。 この短時間に、『マン・イン・ザ・ミラー』の射程内の鏡を、片っ端から吹っ飛ばしたって言うのか? (正確には、何も『爆発』で鏡を消失させずとも、初歩の錬金で一時的に鏡に成り得ない物質に変えればいいだけなのだ。 ギーシュの部屋以外には迷惑がかかるだろうと、キュルケ・タバサ両名が錬金をかけた。) 『鏡の世界』は勿論鏡が無ければ維持できず、射程内に鏡が無くなったせいで反転世界は霧散し放り出された先は『現実』だ。 こんな事態は初めてで、ぐにゃりと歪んだ空間を見たときは胃が裏返るかと思った。 「もう逃げようなんて考えない事ね!」 ルイズに杖を突きつけられて――――向けんな、頼むから。爆発したくない――――観念する他無いようだ。 絶対安全で最良のスタンド『マン・イン・ザ・ミラー』・・・・『魔法』なんてものの存在で、オレの取り戻しかけてた自信は見事粉砕されるハメになる。 ①現実と鏡の世界で物体は同じように動く ②鏡の世界で物体を動かせるのはマンミラのみ ③引き込むにはマンミラが触れる必要あり ④衣服は身につけている者が『自分の体の一部』と思える範疇まで。 ポケットの中身はおk、本やカバンは駄目。襟元でイガイガして気になる洋服のタグとかも駄目。 他に魔法については原作のパープルヘイズの時のイメージで 鏡の外で発生する『事にしてある』。注釈が多くてゴメン。
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253 名前: NPCさん 2006/02/08(水) 17 52 50 ID ??? 252 他人との距離を計るのが不得意な人なんでしょう。 同じコンベに参加しただけで友達感覚で話しかけてくる人とかいるでしょ? 294 名前: NPCさん 2006/02/09(木) 00 03 47 ID ??? 253 同じコンベに参加しただけでストーキングされた経験ならある。 まさかこの時代に、初対面かつ話してもいないかつ同じ卓でもない人間に 「コンベであなたを見たときにハートに電流が走りました。結婚前提でお付き合いしてくれませんか」 なんてたわ言を言う人が存在するとは思わなかったよ。 結局恋人交えて三者面談で2ヵ月後に片をつけたけど。 361 名前: 294 2006/02/10(金) 00 12 07 ID ??? なんかちょっとした話題転換のために書いたら、kwsk聞く人が多くてちょいびっくり。すいません。 情報の後出しで困ったちゃん認定でいいです。はい。 えー、もともと私はそのコンベには何回か逝ってまして、相手は新顔さん(だったらしい)。 それなりにスタッフの人と仲良くなり、特にたまたま同じ大学だった人とは学校で待ち合わせるほどになってました。 私の個人情報が漏れた経緯はよく知らないんだけど、当日も最寄り駅の話題だのなんだのごちゃごちゃ話していたし 別に誰に秘密にしてたわけでもないので、スタッフの誰からでも漏れたと思います。 んでコンベが終わってしばらくしていきなり電話がかかってきて「どこか遊びに逝きませんか?」 そもそもあんた誰だよ。 その時は、名前をいえないけど親しくなくもない別のスタッフの友達と名乗ったので うさんくさいながらもそれなりに相手をし、言質は与えずバイバイ。後日ちょっとそのスタッフにその人のことを言ったとき 「え?別に友達じゃないよ」との返事を戴きました。多分この人が電話番号を教えたんだろうと思いますが (番号の管理を適当にしてた自分を反省しつつ)『友達でもないのに番号を教えるなよ』と思ってしまいました。 ちょい長くなりそうなので切ります。ごめんなさい。 365 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 00 37 42 ID ??? 騒ぎが収束し始めたときに態々燃料を投下しに来るとは 一寸空気の読めないところがあるんじゃね? いや、むしろ空気読んでの補給なのか? 366 名前: 294 2006/02/10(金) 00 44 27 ID ??? その後も毎日、電話が20件以上かかってきた(履歴を見ると)ので、ちょうど古くなってたこともあり携帯を変えました。 そうすると一月位経ったある日いきなり、駅で男に話しかけられまして。その人が件の男。 微妙にキョドりつつも情熱的に(公共の場で)口説かれて引いたことはまだしも 「急に電話番号を変えたから探すのに苦労したよ。あれから毎日この近くを歩いて、この駅にもいつも寄って待ってたし もう駄目かなと思ったけど、今日こうやって会えたのも何かの縁だよね」 と言われたことには寒気がしました。 もうその時点で駄目だったんですが、強引に携帯の番号を聞こうとしてきたり 「これからも毎日ここに立つよ。こうやって会えた記念碑みたいなものだから」どうこうとポエム交じりで言ってきたり 勝手に旅行の計画や女とはこうあるべき的な理論を押し付けたりして、もう駄目でした。 そのままタクシーで逃げて、彼氏の家に東京をぐるぐる回って一万円ほど浪費したところで逃げ込み 数日家に帰れませんでした。 そのときいぶかる彼氏に怒られるかと思って恐る恐る事の次第をはなしたら、案の定激怒。 見つけ次第半殺しだとかオタクの会合に行くなだとか言われ、一時期は本当にTRPGをやめようかと思いました。 でも、話し合った結果、そのコンベとは縁を切る(丁度いいというか、今度の番号は彼氏と大学のTRPGと関係ない仲間以外、 誰にも伝えていませんでした)、その男にマンションなどを見つけられたら本格的にまずそうなので彼氏と一緒に きっちり話をつける、そしてちょっと嬉しい誤算というか、彼氏も私が心配だからコンベには同行する、 でもTRPGそのものは私が好きなので否定したくない。だからTRPGを教えてくれ、ということになりました。 同じ趣味に引きずり込めるので、ストーキング男にはその時は感謝までしてしまったくらいです。 368 名前: 294 2006/02/10(金) 00 48 04 ID ??? で、その男を私が駅でおびき寄せて、彼氏のところまで釣るという作戦に出ました。ほとんど美人局ですが。 そのときまでは、単に恋愛が下手なだけで、ストーカーとまでは思ってませんでした。 しかし久しぶりに男に会った途端いきなり抱きしめられキスされそうになり、必死でやめてくださいというと、なんで?と 返されました。 会えなかったから嫌われたと思った。でも少し望みをかけてたら会えた。私もその男のことが好きに違いない、そうです。 さらに、次のようなことを言われました。 普段家から駅まで君がどうやって歩くのか知りたかった。あのマンションは綺麗だね。二人で住むにもよさそうだ。 近所の人にも彼女がお世話になってますって挨拶した。近所づきあいは人生を豊かにする云々。本気でやばいと思いました。 どうやってこいつ家を知ったんだ? 麻薬でトリップしたようなことを言ってるそいつから距離をとりながら、案の定激怒してる彼氏の待つ路地裏へ連れて行きました。そしてすぐさま彼に抱きつき泣きました。正直、あのときほど泣いたのは小学校以来だと思います。 本当は彼氏に暴力は振るって欲しくなかったのですが、その時はほとんど思考能力が麻痺してたし 自分が男だったら絶対こいつ殴ってるだろうな、なんて暢気に考えたりしてました。 彼氏は案の定、その男を殴り、俺の彼女に手を出しやがってとかそんなことを言い 向こうも暴力は最低とか自分のほうが幸せに出来るとかそんなことを言ってたような気がします。 後で聞いたのですが、結局男は私に金輪際近づかない、という誓約書を書かされ捺印を押され(いまだに思うけど、 その誓約書って何か拘束力があるんだろうか?)逃げ出しました。以後顔も見ていません。 私はこの機会に一人暮らし同士だからと同棲に踏み切り、私達は大学の友達を介して別のTRPGサークルに顔を出すようになり 最初はクリティカルなんてありえないだとか俺はファンタジー世界のゴルバチョフ書記長になるとかいい感じの厨っぷりを 発揮していた彼氏も、最近は落ち着いてきたようです。 こんなものかな?最後以外は本当にTRPGと関係なくてごめんなさい。 365 そうでしょうね・・・。いや、この時間なのは本当に偶然なのですが。 鬱陶しければ以後レスはやめます。 373 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 01 25 48 ID ??? ファンタジー世界のゴルバチョフ書記長になる ここがすげぇ気になるんだがw もしやその彼氏も困ったちゃんだったという二段オチではあるまいね? 375 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 01 45 05 ID ??? 三者面談というか、ほとんど手口はツツモタセだ。 そいつがおかしいのは分かるが、殴るのもどうだろ。殴りたくなるのは分かるが。 それよりやっぱり 俺はファンタジー世界のゴルバチョフ書記長になる のが気になるw 彼氏はっちゃけすぎだ。 383 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 02 37 06 ID ??? 正直な話もうストーカー云々はすっかりどうでもよくなって、 ゴルバチョフ書記長について詳しく聞かせてもらいたい俺困ったちゃん。 384 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 04 07 25 ID ??? ストーカー男は死んだ方が良いと思う。 しかしそんな事はどうでもいい、早くゴルバチョフの詳細を…! 385 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 06 50 32 ID ??? 368 というわけで詳細乙。詳細キボンヌ(古)して正解だったw ・・・が、ゴルバチョフまだぁ? 391 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 09 14 01 ID ??? 誓約書なんてどうでもいいからゴルバチョフを早く 393 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 09 23 23 ID ??? 経済開放を旗印に人間社会との融和を図る 頭に大きなシミのある老エルフとか 394 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 09 28 04 ID ??? このスレ的には誓約書だの暴力だのはどうでもいい ゴルバチョフを出すんだ 396 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 09 33 07 ID ??? ゴルバチョフの話題を隠蔽しようとするお前らは困ったチャンだ 398 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 10 20 07 ID ??? ってか、いつごろの話やねん<ゴルビー 399 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 10 25 21 ID ??? でも実際、ちゃんと守ってくれる彼氏がいてよかったですよー。 あたしの彼氏なんて、あたしがストーカーにあっても 「俺と結婚しろ」というメールを送りつけられても 「自分の身は自分で守れ」としか言わないやつだったから。 412 名前: NPCさん 2006/02/10(金) 19 23 41 ID ??? 時代は海賊王からゴルバチョフなのか… やはり21世紀に入ったのは大きな時代の変化だったのだな。 スレ89 MKP
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とある二人の教育実習(キンダーガーテン) 「おーす御坂。珍しいな、こんな朝っぱらから」 上条当麻は自分の少し前を行く、見慣れた後ろ姿に向かって声をかけた。 早朝の憂鬱な道のりに道連れができたと喜び、上条は駆け寄る。「あん? ……ああ、おはよう。アンタは朝から元気ね」 若干不機嫌気味に、声をかけられた御坂美琴が答える。 いつもより美琴のテンションが低いのは、朝食を抜いたとか上条に逢えた事への照れ隠しなどではなく、単に今日の都合が自分の意に染まぬ物であるからだ。「いやー、これからちっと面倒な用事で出かけるんだけど、てくてく歩いていくのもつまんねーと思ってたらお前の姿見かけたからさ。平日の朝からこんなところで会うなんて奇遇だな」「そういえばそうね。何? アンタもこっち方向に用事があんの?」 美琴は努めて平静を装い、人差し指で自分の前方を指し示す。「ああ。だから方向が同じなら途中まで一緒に行かねえか?」「え? ええ。いいわよ。私も一人でつまんなかったところだし」 上条は歩く速度を美琴のそれに合わせ、肩を並べる。「しっかし、一端覧祭の振替休日とはいえ貴重な休みをつぶさなきゃいけなくて不幸だと思ってたけど、御坂に会えてちっと不幸が減ったな。旅は道連れ世は情けだ」「あ、ああ、そう。それはよかったわね。アンタの不幸指数が下がって」 二人はその後雑談に興じるが、信号を渡っても歩道橋を降りても角を曲がって道が分かれる様子はない。「……なあ御坂。こんな朝早くからお前はどこに行くつもりなんだ?」「そう言うアンタこそ、どこへ行こうってのよ」 上条はとある施設の前で足を止め、看板を指差す。「ここなんだけど」「……、へ、へぇ、本当に奇遇ね。私もここに用があんのよ」 その施設の名は。 ――さくら幼稚園、という。「上条当麻さんと、御坂美琴さんね。お話は聞いています。今日一日よろしくお願いしますね」 上条と美琴の前で、眼鏡をかけたポニーテールの先生が軽く頭を下げる。 先生は上条に青の、美琴にピンクのエプロンを渡すと『そこの隅で着替えてくださいな』と職員室の一角へ誘導した。「お、おい。お前何しにここに来たんだ?」 学ランの代わりに羽織ったスタジアムジャンパーを脱ぎながら、上条が尋ねる。「そ、そう言うアンタこそこんなところで何やってんのよ。ま、まさかアンタ、とうとうロリコンに走って……?」 エプロンに腕を通しながら顔を青ざめさせる美琴に「ちっ、違えーよ! 俺はな――」 上条が今日ここへ来た事情。 それは欠席や遅刻が続き、とうとう補習や追試をフルに使っても単位の埋め合わせができなくなったため『上条当麻は欠席がちだが地域社会に貢献する好青年』というアピールで下駄を履かせて進級への温情を与えようという、高校側の苦肉の策によるものだった。だったら振替休日も補習に当てればいいじゃないかと思うところだが、あいにくこの期間を使って一端覧祭で運び込まれた機材や資材類を搬出するため、現在は校内への立ち入りが禁止されている。「穴埋めの利かない記憶術(かいはつ)に補習の時間を振り分けると、追試で何とかなる他の教科の分が間に合わねえんだと。んでその辺を大目に見てもらうために『上条当麻イメージ向上大作戦』として、こうやってボランティアに勤しんでるわけだ。今日はここで一日先生をやるんだよ。そう言う御坂は?」「へっ? わっ、私? 私もそう、ボランティアよボランティア。地域社会に貢献しましょうって奴? アンタと同じ一日先生よ」「へえ……。お前は俺みたいに単位が足りない、って言うのと違うみたいだしな。積極的にこういう事に参加するなんて、お前良いとこあるじゃないか」 すごいなお前見直したよ、と上条は美琴の意外な一面を見て笑顔になる。 その実、美琴は美琴で(ま、まずい。まさか寮則違反の累積で一日勤労奉仕をする事になりましたなんて言えないじゃない) 常盤台中学の範たるべきエースは度重なる寮則違反で寮内清掃や校内清掃を繰り返していたが、さすがにこれ以上人目につく罰則を与えるのは常盤台のイメージを著しく損ねると、学校側は美琴に『あくまでも自主的に』ボランティアに参加するよう命じた。美琴は休日を取り上げられ、学校側としてもボランティアに参加する美琴の姿を『常盤台中学の学生の嗜み』として前面に押し出せると、まさに一石二鳥の懲罰だ。ちなみに美琴と同室で同類で同罪の白井黒子は『風紀委員の活動』があるためひとまずのお目こぼしをもらっている。「はは、ははは、ははは……。きょ、今日一日、お互い頑張りましょ……ははは」 上条の純粋な尊敬のまなざしに耐えきれず、常盤台中学のエースは泣きたい気分を押し殺して引きつった笑みを返した。 一時間目は『おうたの時間』だ。「はーいみなさん注目してください。今日は、当麻先生と美琴先生がみんなのクラスに来てくれました。今日一日、仲良く遊んでくださいね」「「「「「はーい!!」」」」」 二〇人ほどの園児達を目の前に、上条と美琴は声を合わせて『よろしくお願いします』と挨拶する。二人の胸にはそれぞれ「とうま」「みこと」と書かれたチューリップ型の名札がつけられている。「それでは、私は事務仕事が残っていますのでお願いしますね」 ポニーテールの先生は二人に後を任せると教室を出て行った。「ねーせんせいおうたおうたー」 ポニーテールの先生が姿を消すと、園児達が一斉に二人を取り囲む。新人先生が珍しくてしょうがないのだろう。興味深そうにエプロンを引っ張ったり、中には上条の体によじ登ろうとする猛者もいる。「な、なあ御坂。おうたの時間って何やるんだ?」「そこにオルガンがあるから、それを弾いて子供達と一緒に歌うのよ」「俺オルガンなんて弾けねーんだけど」「私も弾いた事ないけど、たぶんピアノと同じでしょ」 美琴はオルガンの前に置いてあった椅子を引いて座り、オルガンの蓋を開ける。鍵盤を二、三本軽く指で押し「ちょっと音が狂ってるけど、何とかなるわね」 近くに差しかけられていた楽譜を広げた。「……、すげーなお嬢様。お前何でもできんじゃねーの?」「私にだってできない事もあるわよ」 美琴が苦笑する。「ハープやバスドラムはやったことないもの」 それ以外ならできるのかとツッコミたくなるのを上条は喉元で押さえる。「とにかく、子供達も待ってるし始めましょ。それじゃみんなー、元気に『チューリップ』歌いましょー!」 園児を意識してか美琴は先生っぽい口調で促し、オルガンを弾く。メロディに合わせて園児達の最大音量によるソプラノと美琴のメゾソプラノが和し、ハーモニーを生み出す。(そういやコイツの歌って初めて聞くけど、これだけの人数にかき消されないし結構良く通るじゃねーか。天使の歌声、とまでは行かないけど何て言うかこう……癒される? いやいや、チューリップで癒されるとか何考えてんだよ俺)「? ほらぼけーっとしてないでアンタも歌うの」 上条の視線に気づいた美琴が『アンタ何やってんの?』と首をかしげる。伴奏と歌に気を回している分上条の様子には気づいていないならしい。「とうませんせー、いっしょにうたってうたってー」 上条は子供達に頷くと、その声に合わせてたどたどしく歌い始めた。 二時間目はお絵かき、間に昼食を挟んで午後は保育の時間だ。 保育と言っても『お外で元気に遊びましょう』という、いわば自由活動時間に当たる。 教室でおとなしくしている事に飽きた園児達は一斉に敷地に飛び出し、めいめいがクライミングウォールや砂場を占拠するべく走っていく。子供ってのはつくづくパワフルだなとぼんやりしていると「みことせんせー、砂場でおしろづくりしよーぜー。むてきのようさいだー」「とうませんせー、高い高いしてー」 二人はそれぞれ園児達に手を引っ張られた。やはりというか何というか、美琴には男の子達が、上条には女の子達がなついている。(相手は小さい子供達とはいえ、どうしてアイツはあいもかわらず女の子に囲まれてんのよ) ここまで考えて、自分よりはるかに年下の子供達にまでやきもちを焼くなんてどうかしていると美琴は思い直す。(今日はボランティアで来てるんだから先生役をしっかり務めないとね。アイツの事は気になるけど、今日だけは後回し) 美琴は一つ頭を振った。「よーし、先生頑張っちゃうぞ。トンネルも作ろっか」 美琴は園児達に混じってしゃがみ込むと砂をパンパンと叩いて固め、城の形に整え始めた。 遊んでくれとねだる園児達を一人一人抱き上げて、リクエストの『高い高い』をしながら上条は目線で美琴の姿を追う。 園児達に囲まれて、美琴が声を上げて笑う。 派手に砂をかけられて時には困ったように。 城が徐々に形作られて行く様を見て嬉しそうに。(アイツ、あんな顔して笑えんじゃねーか。俺と一緒の時とは大違いだな。やっぱ子供好きなんかね)「せんせー、とうませんせー?」 園児の一人が上条のエプロンを引っ張る。どうやらほったらかしにしてしまっていたらしい。「ああ、悪りぃ悪りぃ。先生ボケっとしてたな。何しようか? 高い高いか? お馬さんか? それとも飛行機びゅーんが良いか?」「とうませんせー、ずっとみことせんせー見てるけど、みことせんせーの事好きなの?」「え? い、いや先生は別に美琴先生の事は見てないぞ? お砂場チームが楽しそうだなーって思ってな」「すなばはいつも男子が『なわばり』ってとっちゃうから。みことせんせーもとられちゃったの? せんせい?」「い、いや? 別に美琴先生は取られてないぞ? うんうん」「せんせー? あーやしーなー」「あーやしーなー」 園児達の無邪気な追求に上条は冷や汗をかく。女の子は男の子よりませていると言うのは本当だったんだなと、上条はこの時身をもって思い知らされた。「とうませんせー、みことせんせーのことすきなんでしょー?」「さっきからずっとみことせんせーの事ばかりみてるもんねー」「けっこんするのー?」「みことせんせーにふられちゃったらわたしがけっこんしてあげるー」「えーだめだよ、とうませんせーはみことせんせーとけっこんするんだから。あーちゃんにはけんいちくんがいるでしょー?」「とうませんせーはみことせんせーがだいすきなんだよねー?」 園児達の包囲網がさらに上条を追い詰める。(こ、子供達って無邪気で悪意があるワケじゃないから下手な返事もできねーし。どうするよ。御坂、お前ならこんな時どうする?) 上条は砂場で園児達と遊ぶ美琴に、救いを求めるまなざしを向けた。 砂山の向こうとこっちから同時に穴を掘って、その真ん中で園児の手が美琴に触れた。「よし、トンネル完成ー!」「わーいわーい!」 綺麗に真ん中がくりぬかれた砂の城を囲み、園児達と美琴が拍手する。「ねー、みことせんせー。好きなおとことかいるのかー?」 美琴の隣で砂を固めていた園児が美琴に尋ねる。「ひゃっ、ひゃい?」 唐突な質問に、美琴は思わず舌を噛みそうになった。「せんせーにかれしがいないんだったらオレがかれしになってやんよー」「よーすけ、そんなこといってっとみかちゃんがまた泣くぞ―?」「みことせんせーのかれしはとうませんせーにきまってんだろー? きょうは『ふうふ』で来てんだから」「僕しってるよー。『どうはんしゅっきん』っていうんだよね、せんせー?」「どっ、同伴ッ!?」 五歳の子供の口から飛び出た、歳に似合わぬとんでもない単語に美琴が慌てふためく。「へー僕どうはんしゅっきんってはじめてみたー」「なにいってんだ。いつもあーちゃんとけんいちがやってるじゃないか」「なーんだ、あーちゃんとけんいちってどうはんしゅっきんだったのかー」「あの、あのね? 同伴出勤って言うのはそういうんじゃなくてね?」 臨時でも先生の端くれとして園児達の間違った知識を正そうと美琴は頭の中の知識をフル回転させるが、あいにく子供向けの都合の良い言葉が出てこない。「じゃあみことせんせーはけんいちのなかまだなー」「どうはんしゅっきんどうはんしゅっきんー」 子供達に冷やかされ、どうした物かと頭を抱えて美琴は悩む。(うーん困ったな。間違った知識を覚えんのは子供の教育上良くないしかといって下手な事は教えられないわね。子供好きそうなアイツなら何か良い方法知ってるかな……) 美琴はこの場を切り抜ける手段を求めて上条のいる方へ振り向いた。 そこで二人の視線が交差した。 お互いの顔に引きつった笑いが浮かぶのを見て、それぞれが置かれた状況を一瞬で理解する。ついでに『もしかして今そちらもヤバい局面ですか?』と同時に手なんか振ったりしてみるが、だからといってこの場を乗り切る名案が浮かぶわけでもない。「わーいわーい、とうませんせーとみことせんせー見つめ合ってるー」「やっぱふうふだもんねー」「とうませんせーみことせんせーのこと大すきだっていってたもんねー」「ばっかだなみことせんせーだってとうませんせーのことだいすきなんだぜー?」「そんなのあたりまえだろー、ふたりは『こいびと』どうしなんだからー」「え? いやちょっと待ってねみんな私は別にアイツ、じゃない当麻先生とは特に何もなくてね? もしもしよい子の皆さん私の話を聞いてますか?」 園児にまで話をスルーされ、気がつくと美琴は上条の隣に立たされていた。 左右から子供達に冷やかされ、上条と美琴が見つめ合ったまま凍り付く。「な、なあ御坂。何でこんなことになってんだ?」「そ、それは私の方が聞きたいわよ。アンタ、子供達に何吹き込んだのよ?」「わーい、とうませんせーとみことせんせーがないしょばなししてるー」「とうませんせー、ふうふなんだからみことせんせーにきすしてー」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 園児達の容赦ない追撃は続く。「………………」「………………」 下手に口を開けば子供につけこむ隙を与えてしまうと、上条と美琴は共にうつむいて口を閉じる。「みことせんせーまっかになってるー」「とうませんせーもまっかっかー」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 園児達にはやし立てられ、二人は再度顔を見合わせる。「…………どうする?」「どうするって、それは……」 上条は息を一度大きく吸い込んで、止める。「…………御坂」「…………何?」「一瞬で済ませるから我慢してくれ」 上条が美琴の肩をガシッと掴むと「へっ?」 次の瞬間、何かが美琴の頬に軽く触れた。「…………ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、今、アンタな、な、な、何を」 予期せぬ感触に、美琴が狼狽しながら頬を押さえる。「よい子のみんなー! これでいいかなー?」 最大限の作り笑いと共に、上条が園児達に向かって無理矢理陽気に呼びかける。「「「「「「「「「えーーーーー?」」」」」」」」」 即座に大ブーイングが帰ってきた。「え? 何で? 何で?? 先生、美琴先生にちゃんとキスしたじゃないか」「とうませんせーそれちがうよー」「きすってこういうのだよー」 園児達に『あーちゃん』と呼ばれていた女の子と『けんいち』と呼ばれていた男の子が上条と美琴の前に並ぶと『キス』を披露した。この二人はどうやら園児達公認のカップルらしい。「……こ、子供ってのは無邪気で良いな……」「ばっ、馬鹿な事言ってないでよ。大体アンタがこの子達に乗せられてあんな事するから……」 目の前で繰り広げられた現実に、上条と美琴は逃げ出したくなる両足を必死で押さえる。まかりなりにもボランティアで来ている以上、園児達を放り出すわけにはいかない。 だからといって無茶な要求を聞く事などできない。「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 子供達の声は止まず、逃げられぬよう二人を取り囲む。「……どうする?」「……、どうするって、子供達の前で教育に良くない事できるわけないでしょ」「その子供が目の前であれやってんだぞ。俺達逃げられると思うか?」「……だけど……それは……」「はーいみんな、おやつの時間ですよー」 崖から落ちるまで後二歩、のところで二人に救いの手が差し伸べられる。「「「「「「「「「わーい!」」」」」」」」」 園児達は教室のドアを開けて手を振るポニーテールの先生に向かい、まるで今の騒ぎがなかったかのように一斉に駆けだして行った。「「た、助かった……」」 上条と美琴は顔を見合わせて大きく息を吐いた。だが、美琴は上条を見ると顔を赤くし、怒ったように肩を聳やかせて背中を向ける。「あ、お、おい?」「上条先生、御坂先生もおやつの時間ですから中に入ってくださーい」 ポニーテールの先生に呼びかけられ、上条は気持ちを切り替えると美琴の背中を追うように小走りで教室を目指した。(うわー、本格的に怒らせちまったかなこりゃ) 折り紙の時間も園児達を送迎バスに乗せるときも美琴は園児達に囲まれて楽しそうに笑っていたが、上条と目が合うととたんに不機嫌になってそっぽを向いた。最後に先生達に挨拶をして幼稚園を辞した後も、美琴は無言のままだった。 今も美琴は、上条の二歩先を歩いている。「な、なあ御坂?」「…………」「そ、その……悪かった。軽はずみにあんな事して」 その一言で美琴がキッ! と上条を見つめる。 ああこれは完全にお怒りモードですねと観念し、「みっ、御坂さん? ここはあのですね、電撃でも何でもあなたの気の済むようにしてくださってかまいませんから! 何でしたら不肖上条、ノーガードで全て受け止めますから!!」 上条はビクビクしながら美琴を見る。「……ノーガードで受け止めんのね?」 美琴がニヤリと笑い、その眉がピクリと動く。「い、いやあの超電磁砲とか砂鉄の剣はたぶん無理! きっと無理!! あれノーガードで受けたら間違いなく俺死ぬから!」「受・け・止・め・ん・の・よ・ね?」 美琴の纏う殺気が質量を増す。「ひ、ひぃぃ! せめて手加減お願いします……」「じゃ、そこ動かないで」「は、はい……」 上条は目を固く閉じ、両手を組んで判決の時を待つ。 できれば超電磁砲と砂鉄の剣と一〇億ボルトは勘弁してくださいと祈る。 体内電気をいじられんのもマンホールの蓋をぶつけられんのもオーソドックスな電撃も嫌だが死なないで済むならならこの際なんだってマシだと、上条は心の中で両手を合わせて祈った。 美琴の両手が、上条の肩にかけられる。(き、来た! やっぱり体内電気操作系かクソ! あれやられると内蔵の位置が狂ったみてーになるけどそれで御坂の怒りが収まるならこの際仕方ない!!) 時間が止まる。心臓の鼓動が早くなる。 上条にとって永劫に続くとも感じられる一瞬の後、裁きの刃が振り下ろされる。 美琴の淡い桜色の唇が、上条の左頬に軽く触れた。「は、はい……………?」 上条は目を開けた。 横を見ると、美琴が赤い顔のまま上条を睨んでいる。「こっ、これで、おあいこ。人前でこんな事されたらアンタだって恥ずかしいでしょ?」 上条は改めて左右を見渡す。 二人は交差点の前で足を止めていた。 信号は赤で、車の流れを見る限り青に変わるまでもう少しかかりそうだ。 上条たちの背後と車道を挟んだ向かいには歩行者が並び、同じように信号待ちをしている。「は、はは、ははははは、半殺しにされるかと思った……」「……、半殺しよりはマシじゃない?」「あ……ああ、そうかもな。女の子からのキスならな。うん、助かった……」 上条は頬に手を当てて美琴を見る。目が合うと、美琴の顔の赤みが増したような気がして「……き、き、きききキスとか言わないでよ! 恥ずかしいんだから!!」 美琴は上条を置き去りに、信号が青に変わった横断歩道をつかつかと歩き出した。「お、おい、待てよ、御坂!」 上条がその後を追いかける。何だかよくわからないけど怒らせたまま別れるのはまずいと感じて、上条はその背中に向かい「お、お前さ、子供達とあんなに楽しそうに笑ってて」「…………」「何かすげー笑顔が無邪気だなというか」「…………」「う、歌もうまいんだな」「…………」「あ、あの優しさを俺にも向けて欲しい……なんて、ははは」「……よ」 美琴が何事かを呟いて足を止めた。「え?」「あ、アンタが、その……えーい、私に変な事言わせんな!!」 美琴は今度こそ上条を置き去りにして走り出した。「御坂? 待てってば、御坂!」 美琴はくるりと振り向いて「競争よ! わ、私に優しくして欲しかったら私をつかまえてみなさい! ゴールは常盤台の寮! ハンデで能力は使わないであげる!!」「え? 何? 競争すんの?? お、おいちょっと待てよ御坂! 御坂!!」 ここで置き去りにされるのはどこか、何故か寂しい。 夕暮れ空の下遠ざかる美琴の背中を追いかけて、上条は全力で走り出した。