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登録日:2011/04/07(木) 18 23 06 更新日:2024/06/08 Sat 21 33 41NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ZECT ネイティブ ネタバレ項目 仮面ライダー 仮面ライダーカブト 仮面ライダーザビー 山口祥行 平成ライダー 平成ライダー一上司にしたい男 漢 理想の上司 田所修一 蕎麦 部下思い 『仮面ライダーカブト』の登場人物。 演:山口祥行 ZECT田所チームのリーダー。カガーミンこと加賀美新と、ミサキーヌこと岬祐月の上司にあたる。 髪を固め、佇まいを崩さない強面の男であるが、加賀美や岬からは信頼されている。 普段はトレーラーのなかでゼクトルーパーや加賀美に指示を出しているため、前線に出ることは少ないが、カッシスワームのエリアX襲撃など、重大な事態の際は自ら前線に立つこともある。 また、組織の人間には珍しく、壊滅寸前であったゼクトルーパー隊を救うために加賀美にカブトゼクターを託すなど、杓子定規でない柔軟な思考が出来る人物でもある。 実家は老舗の蕎麦屋で、現在では弟が店を継いでいる(弟も別ベクトルで強面)。そのためか食事のマナーには厳しく、まずい蕎麦を出された際にはブチキレた。 物語中盤、加賀美の身を守るためにガタックの資格者に自ら志願(ガタックゼクターは資格者として認めない人物を半殺しにするため、ライダーになりたがっていた加賀美がガタックの噂を聞き付ける前に自分が資格者となろうとした)するも、資格者には選ばれず、重症を負う。 全ては加賀美のためを思ってのことであったが、結局加賀美はガタックの資格者に志願。(その時は)資格者と認められず、やはり重症を負ってしまう。理由があったとは言え、かがみんのバカ…。 その後、加賀美がガタックの資格者になってからは現場に復帰し、岬と共に加賀美をサポートする形で戦闘に貢献した。 加賀美と岬がZECTに不信を抱き、本部に乗り込もうと反乱を起こした際には、ガタックに変身したままの加賀美を殴り付け、自らの手が出血してなお二人を止めようとするという熱い一面を見せた。 その後、組織の人間である自分と加賀美ら部下を大切に思う自分との間に苦悩し、ZECTに辞表を提出しようとしたが、加賀美の説得で思い直し、三人のチームでワームを撃破。チームの結束を深める。 上記の通り作中ではライダーになることはなかったが、ヒーローショーではザビーの資格者となって変身することがある(通称、田所ザビー)。 以下、重大なネタバレ 実はネイティブ。加賀美らと出会う遥か昔から擬態していたと思われる。 しかしその正義感や部下を大切に思う心は本物で、加賀美が乃木に倒され、変身解除してしまった際にはネイティブの姿のまま単身、ワームの群れに立ち向かった。 この一件で加賀美と確執ができてしまうが、あくまで人間として戦うと告げる田所に、加賀美はこれまでのことを思い出し、『自分が信じるもののために戦う』と決めたことで和解した。 彼がZECTに入隊した経緯は不明だが、さすがにワームを素通りで入隊させるほど杜撰な組織ではないだろうからおそらくZECT側もこの事実を了解していたと思われる。 根岸との最終決戦においては、ネイティブの身でありながら加賀美を信じぬき、ZECTに反旗を翻して最後まで戦った。 ZECT解散後は実家の蕎麦屋を継いだようであり、ビストロ・サルに集まった面々に蕎麦を振る舞っていた。 なお、実家がある以上「本物の田所修一」がいたはずだが本編時点でどのような処遇にあったかは不明。 順当に考えるならば死亡しており、最悪田所か他のネイティブに殺されたことになる。 尤も、彼が最初から最後まで正義の人だったのは紛れもない事実であり、視聴者間ではその点の疑問について 「擬態天道みたいに人間の田所修一本人がネイティブに改造されたのでは」 「事故か何かで死の淵にあった本物と遭遇し、後を託されて擬態した可能性も」 「料理の腕前が弟より上なのに実家を継がなかったということは、弟は地球人のままで、本物の田所家を存続させるためでは」 など、ネイティブの田所に対して擁護的に考察されることもあるが…… 何分、『カブト』本編でそこら辺の解答を一切合切スルーしているため、どんな説にせよ視聴者の憶測の範疇でしかないのが難である。 ちなみに公式の『仮面ライダー図鑑』では、 「年齢から逆算すると生まれ年はネイティブの地球来訪と重なるので、ひよりと同じく妊婦に擬態したネイティブの胎から生まれた境遇なのでは」 というアンサーが疑問形ながらも提示されている。その妊婦の人権はどうなるんだ、というツッコミもあるが 追記・修正は錆びた包丁を持ってる人がお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] TV本編でも田所ザビーをやって欲しかったなあ。あの渋い声でのライダースティング!を聞きたかったよ。実に勿体無いと思う -- 名無しさん (2013-08-20 21 13 01) ネイティブとして珍しい正義漢だったのか、それともオリジナルの性格が反映されてたのか -- 名無しさん (2013-08-20 23 15 53) ↑↑ザビーのスマートさはおっさんライダーには似合わんなあ。むしろクジラ怪人路線の味方怪人として戦う姿が見たい(死亡フラグだが) -- 名無しさん (2013-08-20 23 35 26) タドコロータックルは… -- 名無しさん (2013-08-20 23 51 54) 砥石高速化のスキルの持ち主。 -- 名無しさん (2013-08-31 11 10 46) 本物の田所修一は殺されたみたいな言い方をしてますが、たまたま通りかかった人とかに擬態したという可能性は? -- 名無しさん (2013-09-06 20 58 46) ていうかここに載っている弟さんもネイティブなんでしょうか -- 名無しさん (2013-09-06 21 02 00) 闇の料理人と光の料理人の回での『錆びてるゥ!?』に腹筋崩壊した -- 名無しさん (2013-09-06 21 17 37) 田所さんネイティブは、結構強い。 敵ワームの同じサナギ体を蹴散らしただけだが。 -- 名無しさん (2013-09-06 22 55 46) ダブトみたいな元は人間だったのを改造したネイティブって可能性も -- 名無しさん (2013-09-07 00 32 00) ひょっとしたら本物が事故などの要因で人知れず死にかけていた場に偶然会い擬態したとか…? -- 名無しさん (2013-09-07 01 42 27) ひよりのようにネイティブが擬態した後に生んだ子供の可能性も -- 名無しさん (2013-11-05 18 28 55) 年齢35歳だっけ。 弟さんもネイティブかもしれないな。 -- 名無しさん (2013-12-04 16 00 50) 田所さんの蕎麦食ってみたいな。ちなみに中の人は鬼爆の一人。 -- DCD (2013-12-04 21 42 36) 元々ZECTに付いていたネイティブで、戸籍上死亡していた人物から姿を擬態して今の田所さんになった可能性も -- 名無しさん (2013-12-22 16 09 46) 岬と加賀美とのトリオ関係がすごい好きだ。お父さんと姉と弟みたいで。実際役者同士も仲良いんだよね -- 名無しさん (2014-01-14 17 48 49) 俺はどうしても田所さんがオリジナルを殺害して擬態したとは思えないんだよな。普通に死人の姿を借りたとかじゃないかと思う -- 名無しさん (2014-03-25 20 02 07) もしかしたらダブトや三島みたいにネイティブに改造されたんかもね -- 名無しさん (2014-03-31 09 46 33) ただお坊っちゃまみたいな例があるしなぁ -- 名無しさん (2014-04-18 03 03 52) 殺して擬態したって考えるのが一番納得がいく -- 名無しさん (2014-04-18 20 48 33) ↑の続き、ひよりの両親だって本物殺した後は普通に家族で暮らしてたわけだしな、擬態した後は人殺してなさそうだけど -- 名無しさん (2014-04-18 20 51 05) ここに書かれてるみたいに擬態した経緯が本編で明かされてないからなー・・・ -- 名無しさん (2014-08-13 14 37 44) ネイティブはZECT上層部の根岸みたいな奴等ばかりじゃない。しかし人を殺して擬態することは許されることではない。ジレンマだな -- (2014-08-13 14 41 28) 『ダイナ』のチャダビン星人みたいに、不慮の事故で本物の田所を死なせてしまって贖罪の為に擬態したとかは? -- 名無しさん (2014-08-13 15 01 40) ヒドゥンみたいな感じ? -- 名無しさん (2014-08-13 15 03 16) 多分本物の田所さんが事故か病死していて、「俺の意思を継いでくれ」で擬態だと思う -- 名無しさん (2014-11-11 10 33 19) ZECTに「人間の」田所さんと元々ZECTについていたネイティブがいて、何かあって「人間の」田所さんの死をそのネイティブが看取る。んで↑みたいなやりとりがあって「ネイティブが擬態してる」田所さんが(結果的に)すり替わる。何があったか知った上層部が事後承諾。…こんな感じか? -- 名無しさん (2015-01-09 18 33 05) ガタックゼクターに殺された可能性が… -- 名無しさん (2015-03-27 16 08 01) 田所と聞くと某クッソ汚い野獣を思い出してしまう。 -- 名無しさん (2015-10-08 09 15 37) 人間の田所はどうなったのかは分からないけど人間の田所の意思を継いだネイティブの田所に乾杯。 -- 名無しさん (2015-10-09 12 54 56) 田所さん、なにしてんすか!? -- 名無しさん (2015-11-18 14 38 43) まずいですよ!田所さ… -- 名無しさん (2016-05-01 08 12 44) 田所さんの正体云々について、とりあえず視聴者間でも解釈が分かれてることを明記の上で分割してみました -- 名無しさん (2016-10-16 09 48 14) 中の人が真理がキャットファイトやってる映画の支配人として出てたの気付いて吹いた -- 名無しさん (2016-10-25 13 39 57) 大昔に飛来し地球で田所と名乗って蕎麦屋を開いたネイティブの子孫である可能性がタキオン粒子レベルで存在している・・・? -- 名無しさん (2017-08-29 23 16 40) ザビーゼクターは先ずこの人に目をつけるべきだった。あと自分は「ダイナ」のチャダビン星人のパターンだと信じてる。 -- 名無し (2019-04-24 21 05 41) 本日更新の仮面ライダー図鑑にて「ひよりと同じ境遇なのではないか」と疑問形ながらも新たなアンサーが -- 名無しさん (2021-10-27 18 37 00) ↑そうなると弟の方もネイティブってことにならないか? -- 名無しさん (2021-10-27 21 02 42) だって本編じゃ人間ともいわれてない... -- 名無しさん (2021-10-27 23 27 42) 自分が考える説だけどカブト終盤に出てきた人間をワームに変える石の開発のための実験体にされてしまった人なんじゃないかって思うんだ田所さん。 -- 名無しさん (2022-06-11 12 17 04) 名前 コメント
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とある二人の教育実習(キンダーガーテン) 「おーす御坂。珍しいな、こんな朝っぱらから」 上条当麻は自分の少し前を行く、見慣れた後ろ姿に向かって声をかけた。 早朝の憂鬱な道のりに道連れができたと喜び、上条は駆け寄る。「あん? ……ああ、おはよう。アンタは朝から元気ね」 若干不機嫌気味に、声をかけられた御坂美琴が答える。 いつもより美琴のテンションが低いのは、朝食を抜いたとか上条に逢えた事への照れ隠しなどではなく、単に今日の都合が自分の意に染まぬ物であるからだ。「いやー、これからちっと面倒な用事で出かけるんだけど、てくてく歩いていくのもつまんねーと思ってたらお前の姿見かけたからさ。平日の朝からこんなところで会うなんて奇遇だな」「そういえばそうね。何? アンタもこっち方向に用事があんの?」 美琴は努めて平静を装い、人差し指で自分の前方を指し示す。「ああ。だから方向が同じなら途中まで一緒に行かねえか?」「え? ええ。いいわよ。私も一人でつまんなかったところだし」 上条は歩く速度を美琴のそれに合わせ、肩を並べる。「しっかし、一端覧祭の振替休日とはいえ貴重な休みをつぶさなきゃいけなくて不幸だと思ってたけど、御坂に会えてちっと不幸が減ったな。旅は道連れ世は情けだ」「あ、ああ、そう。それはよかったわね。アンタの不幸指数が下がって」 二人はその後雑談に興じるが、信号を渡っても歩道橋を降りても角を曲がって道が分かれる様子はない。「……なあ御坂。こんな朝早くからお前はどこに行くつもりなんだ?」「そう言うアンタこそ、どこへ行こうってのよ」 上条はとある施設の前で足を止め、看板を指差す。「ここなんだけど」「……、へ、へぇ、本当に奇遇ね。私もここに用があんのよ」 その施設の名は。 ――さくら幼稚園、という。「上条当麻さんと、御坂美琴さんね。お話は聞いています。今日一日よろしくお願いしますね」 上条と美琴の前で、眼鏡をかけたポニーテールの先生が軽く頭を下げる。 先生は上条に青の、美琴にピンクのエプロンを渡すと『そこの隅で着替えてくださいな』と職員室の一角へ誘導した。「お、おい。お前何しにここに来たんだ?」 学ランの代わりに羽織ったスタジアムジャンパーを脱ぎながら、上条が尋ねる。「そ、そう言うアンタこそこんなところで何やってんのよ。ま、まさかアンタ、とうとうロリコンに走って……?」 エプロンに腕を通しながら顔を青ざめさせる美琴に「ちっ、違えーよ! 俺はな――」 上条が今日ここへ来た事情。 それは欠席や遅刻が続き、とうとう補習や追試をフルに使っても単位の埋め合わせができなくなったため『上条当麻は欠席がちだが地域社会に貢献する好青年』というアピールで下駄を履かせて進級への温情を与えようという、高校側の苦肉の策によるものだった。だったら振替休日も補習に当てればいいじゃないかと思うところだが、あいにくこの期間を使って一端覧祭で運び込まれた機材や資材類を搬出するため、現在は校内への立ち入りが禁止されている。「穴埋めの利かない記憶術(かいはつ)に補習の時間を振り分けると、追試で何とかなる他の教科の分が間に合わねえんだと。んでその辺を大目に見てもらうために『上条当麻イメージ向上大作戦』として、こうやってボランティアに勤しんでるわけだ。今日はここで一日先生をやるんだよ。そう言う御坂は?」「へっ? わっ、私? 私もそう、ボランティアよボランティア。地域社会に貢献しましょうって奴? アンタと同じ一日先生よ」「へえ……。お前は俺みたいに単位が足りない、って言うのと違うみたいだしな。積極的にこういう事に参加するなんて、お前良いとこあるじゃないか」 すごいなお前見直したよ、と上条は美琴の意外な一面を見て笑顔になる。 その実、美琴は美琴で(ま、まずい。まさか寮則違反の累積で一日勤労奉仕をする事になりましたなんて言えないじゃない) 常盤台中学の範たるべきエースは度重なる寮則違反で寮内清掃や校内清掃を繰り返していたが、さすがにこれ以上人目につく罰則を与えるのは常盤台のイメージを著しく損ねると、学校側は美琴に『あくまでも自主的に』ボランティアに参加するよう命じた。美琴は休日を取り上げられ、学校側としてもボランティアに参加する美琴の姿を『常盤台中学の学生の嗜み』として前面に押し出せると、まさに一石二鳥の懲罰だ。ちなみに美琴と同室で同類で同罪の白井黒子は『風紀委員の活動』があるためひとまずのお目こぼしをもらっている。「はは、ははは、ははは……。きょ、今日一日、お互い頑張りましょ……ははは」 上条の純粋な尊敬のまなざしに耐えきれず、常盤台中学のエースは泣きたい気分を押し殺して引きつった笑みを返した。 一時間目は『おうたの時間』だ。「はーいみなさん注目してください。今日は、当麻先生と美琴先生がみんなのクラスに来てくれました。今日一日、仲良く遊んでくださいね」「「「「「はーい!!」」」」」 二〇人ほどの園児達を目の前に、上条と美琴は声を合わせて『よろしくお願いします』と挨拶する。二人の胸にはそれぞれ「とうま」「みこと」と書かれたチューリップ型の名札がつけられている。「それでは、私は事務仕事が残っていますのでお願いしますね」 ポニーテールの先生は二人に後を任せると教室を出て行った。「ねーせんせいおうたおうたー」 ポニーテールの先生が姿を消すと、園児達が一斉に二人を取り囲む。新人先生が珍しくてしょうがないのだろう。興味深そうにエプロンを引っ張ったり、中には上条の体によじ登ろうとする猛者もいる。「な、なあ御坂。おうたの時間って何やるんだ?」「そこにオルガンがあるから、それを弾いて子供達と一緒に歌うのよ」「俺オルガンなんて弾けねーんだけど」「私も弾いた事ないけど、たぶんピアノと同じでしょ」 美琴はオルガンの前に置いてあった椅子を引いて座り、オルガンの蓋を開ける。鍵盤を二、三本軽く指で押し「ちょっと音が狂ってるけど、何とかなるわね」 近くに差しかけられていた楽譜を広げた。「……、すげーなお嬢様。お前何でもできんじゃねーの?」「私にだってできない事もあるわよ」 美琴が苦笑する。「ハープやバスドラムはやったことないもの」 それ以外ならできるのかとツッコミたくなるのを上条は喉元で押さえる。「とにかく、子供達も待ってるし始めましょ。それじゃみんなー、元気に『チューリップ』歌いましょー!」 園児を意識してか美琴は先生っぽい口調で促し、オルガンを弾く。メロディに合わせて園児達の最大音量によるソプラノと美琴のメゾソプラノが和し、ハーモニーを生み出す。(そういやコイツの歌って初めて聞くけど、これだけの人数にかき消されないし結構良く通るじゃねーか。天使の歌声、とまでは行かないけど何て言うかこう……癒される? いやいや、チューリップで癒されるとか何考えてんだよ俺)「? ほらぼけーっとしてないでアンタも歌うの」 上条の視線に気づいた美琴が『アンタ何やってんの?』と首をかしげる。伴奏と歌に気を回している分上条の様子には気づいていないならしい。「とうませんせー、いっしょにうたってうたってー」 上条は子供達に頷くと、その声に合わせてたどたどしく歌い始めた。 二時間目はお絵かき、間に昼食を挟んで午後は保育の時間だ。 保育と言っても『お外で元気に遊びましょう』という、いわば自由活動時間に当たる。 教室でおとなしくしている事に飽きた園児達は一斉に敷地に飛び出し、めいめいがクライミングウォールや砂場を占拠するべく走っていく。子供ってのはつくづくパワフルだなとぼんやりしていると「みことせんせー、砂場でおしろづくりしよーぜー。むてきのようさいだー」「とうませんせー、高い高いしてー」 二人はそれぞれ園児達に手を引っ張られた。やはりというか何というか、美琴には男の子達が、上条には女の子達がなついている。(相手は小さい子供達とはいえ、どうしてアイツはあいもかわらず女の子に囲まれてんのよ) ここまで考えて、自分よりはるかに年下の子供達にまでやきもちを焼くなんてどうかしていると美琴は思い直す。(今日はボランティアで来てるんだから先生役をしっかり務めないとね。アイツの事は気になるけど、今日だけは後回し) 美琴は一つ頭を振った。「よーし、先生頑張っちゃうぞ。トンネルも作ろっか」 美琴は園児達に混じってしゃがみ込むと砂をパンパンと叩いて固め、城の形に整え始めた。 遊んでくれとねだる園児達を一人一人抱き上げて、リクエストの『高い高い』をしながら上条は目線で美琴の姿を追う。 園児達に囲まれて、美琴が声を上げて笑う。 派手に砂をかけられて時には困ったように。 城が徐々に形作られて行く様を見て嬉しそうに。(アイツ、あんな顔して笑えんじゃねーか。俺と一緒の時とは大違いだな。やっぱ子供好きなんかね)「せんせー、とうませんせー?」 園児の一人が上条のエプロンを引っ張る。どうやらほったらかしにしてしまっていたらしい。「ああ、悪りぃ悪りぃ。先生ボケっとしてたな。何しようか? 高い高いか? お馬さんか? それとも飛行機びゅーんが良いか?」「とうませんせー、ずっとみことせんせー見てるけど、みことせんせーの事好きなの?」「え? い、いや先生は別に美琴先生の事は見てないぞ? お砂場チームが楽しそうだなーって思ってな」「すなばはいつも男子が『なわばり』ってとっちゃうから。みことせんせーもとられちゃったの? せんせい?」「い、いや? 別に美琴先生は取られてないぞ? うんうん」「せんせー? あーやしーなー」「あーやしーなー」 園児達の無邪気な追求に上条は冷や汗をかく。女の子は男の子よりませていると言うのは本当だったんだなと、上条はこの時身をもって思い知らされた。「とうませんせー、みことせんせーのことすきなんでしょー?」「さっきからずっとみことせんせーの事ばかりみてるもんねー」「けっこんするのー?」「みことせんせーにふられちゃったらわたしがけっこんしてあげるー」「えーだめだよ、とうませんせーはみことせんせーとけっこんするんだから。あーちゃんにはけんいちくんがいるでしょー?」「とうませんせーはみことせんせーがだいすきなんだよねー?」 園児達の包囲網がさらに上条を追い詰める。(こ、子供達って無邪気で悪意があるワケじゃないから下手な返事もできねーし。どうするよ。御坂、お前ならこんな時どうする?) 上条は砂場で園児達と遊ぶ美琴に、救いを求めるまなざしを向けた。 砂山の向こうとこっちから同時に穴を掘って、その真ん中で園児の手が美琴に触れた。「よし、トンネル完成ー!」「わーいわーい!」 綺麗に真ん中がくりぬかれた砂の城を囲み、園児達と美琴が拍手する。「ねー、みことせんせー。好きなおとことかいるのかー?」 美琴の隣で砂を固めていた園児が美琴に尋ねる。「ひゃっ、ひゃい?」 唐突な質問に、美琴は思わず舌を噛みそうになった。「せんせーにかれしがいないんだったらオレがかれしになってやんよー」「よーすけ、そんなこといってっとみかちゃんがまた泣くぞ―?」「みことせんせーのかれしはとうませんせーにきまってんだろー? きょうは『ふうふ』で来てんだから」「僕しってるよー。『どうはんしゅっきん』っていうんだよね、せんせー?」「どっ、同伴ッ!?」 五歳の子供の口から飛び出た、歳に似合わぬとんでもない単語に美琴が慌てふためく。「へー僕どうはんしゅっきんってはじめてみたー」「なにいってんだ。いつもあーちゃんとけんいちがやってるじゃないか」「なーんだ、あーちゃんとけんいちってどうはんしゅっきんだったのかー」「あの、あのね? 同伴出勤って言うのはそういうんじゃなくてね?」 臨時でも先生の端くれとして園児達の間違った知識を正そうと美琴は頭の中の知識をフル回転させるが、あいにく子供向けの都合の良い言葉が出てこない。「じゃあみことせんせーはけんいちのなかまだなー」「どうはんしゅっきんどうはんしゅっきんー」 子供達に冷やかされ、どうした物かと頭を抱えて美琴は悩む。(うーん困ったな。間違った知識を覚えんのは子供の教育上良くないしかといって下手な事は教えられないわね。子供好きそうなアイツなら何か良い方法知ってるかな……) 美琴はこの場を切り抜ける手段を求めて上条のいる方へ振り向いた。 そこで二人の視線が交差した。 お互いの顔に引きつった笑いが浮かぶのを見て、それぞれが置かれた状況を一瞬で理解する。ついでに『もしかして今そちらもヤバい局面ですか?』と同時に手なんか振ったりしてみるが、だからといってこの場を乗り切る名案が浮かぶわけでもない。「わーいわーい、とうませんせーとみことせんせー見つめ合ってるー」「やっぱふうふだもんねー」「とうませんせーみことせんせーのこと大すきだっていってたもんねー」「ばっかだなみことせんせーだってとうませんせーのことだいすきなんだぜー?」「そんなのあたりまえだろー、ふたりは『こいびと』どうしなんだからー」「え? いやちょっと待ってねみんな私は別にアイツ、じゃない当麻先生とは特に何もなくてね? もしもしよい子の皆さん私の話を聞いてますか?」 園児にまで話をスルーされ、気がつくと美琴は上条の隣に立たされていた。 左右から子供達に冷やかされ、上条と美琴が見つめ合ったまま凍り付く。「な、なあ御坂。何でこんなことになってんだ?」「そ、それは私の方が聞きたいわよ。アンタ、子供達に何吹き込んだのよ?」「わーい、とうませんせーとみことせんせーがないしょばなししてるー」「とうませんせー、ふうふなんだからみことせんせーにきすしてー」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 園児達の容赦ない追撃は続く。「………………」「………………」 下手に口を開けば子供につけこむ隙を与えてしまうと、上条と美琴は共にうつむいて口を閉じる。「みことせんせーまっかになってるー」「とうませんせーもまっかっかー」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 園児達にはやし立てられ、二人は再度顔を見合わせる。「…………どうする?」「どうするって、それは……」 上条は息を一度大きく吸い込んで、止める。「…………御坂」「…………何?」「一瞬で済ませるから我慢してくれ」 上条が美琴の肩をガシッと掴むと「へっ?」 次の瞬間、何かが美琴の頬に軽く触れた。「…………ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、今、アンタな、な、な、何を」 予期せぬ感触に、美琴が狼狽しながら頬を押さえる。「よい子のみんなー! これでいいかなー?」 最大限の作り笑いと共に、上条が園児達に向かって無理矢理陽気に呼びかける。「「「「「「「「「えーーーーー?」」」」」」」」」 即座に大ブーイングが帰ってきた。「え? 何で? 何で?? 先生、美琴先生にちゃんとキスしたじゃないか」「とうませんせーそれちがうよー」「きすってこういうのだよー」 園児達に『あーちゃん』と呼ばれていた女の子と『けんいち』と呼ばれていた男の子が上条と美琴の前に並ぶと『キス』を披露した。この二人はどうやら園児達公認のカップルらしい。「……こ、子供ってのは無邪気で良いな……」「ばっ、馬鹿な事言ってないでよ。大体アンタがこの子達に乗せられてあんな事するから……」 目の前で繰り広げられた現実に、上条と美琴は逃げ出したくなる両足を必死で押さえる。まかりなりにもボランティアで来ている以上、園児達を放り出すわけにはいかない。 だからといって無茶な要求を聞く事などできない。「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」「「「きーす、きーす、きーす、きーす!」」」 子供達の声は止まず、逃げられぬよう二人を取り囲む。「……どうする?」「……、どうするって、子供達の前で教育に良くない事できるわけないでしょ」「その子供が目の前であれやってんだぞ。俺達逃げられると思うか?」「……だけど……それは……」「はーいみんな、おやつの時間ですよー」 崖から落ちるまで後二歩、のところで二人に救いの手が差し伸べられる。「「「「「「「「「わーい!」」」」」」」」」 園児達は教室のドアを開けて手を振るポニーテールの先生に向かい、まるで今の騒ぎがなかったかのように一斉に駆けだして行った。「「た、助かった……」」 上条と美琴は顔を見合わせて大きく息を吐いた。だが、美琴は上条を見ると顔を赤くし、怒ったように肩を聳やかせて背中を向ける。「あ、お、おい?」「上条先生、御坂先生もおやつの時間ですから中に入ってくださーい」 ポニーテールの先生に呼びかけられ、上条は気持ちを切り替えると美琴の背中を追うように小走りで教室を目指した。(うわー、本格的に怒らせちまったかなこりゃ) 折り紙の時間も園児達を送迎バスに乗せるときも美琴は園児達に囲まれて楽しそうに笑っていたが、上条と目が合うととたんに不機嫌になってそっぽを向いた。最後に先生達に挨拶をして幼稚園を辞した後も、美琴は無言のままだった。 今も美琴は、上条の二歩先を歩いている。「な、なあ御坂?」「…………」「そ、その……悪かった。軽はずみにあんな事して」 その一言で美琴がキッ! と上条を見つめる。 ああこれは完全にお怒りモードですねと観念し、「みっ、御坂さん? ここはあのですね、電撃でも何でもあなたの気の済むようにしてくださってかまいませんから! 何でしたら不肖上条、ノーガードで全て受け止めますから!!」 上条はビクビクしながら美琴を見る。「……ノーガードで受け止めんのね?」 美琴がニヤリと笑い、その眉がピクリと動く。「い、いやあの超電磁砲とか砂鉄の剣はたぶん無理! きっと無理!! あれノーガードで受けたら間違いなく俺死ぬから!」「受・け・止・め・ん・の・よ・ね?」 美琴の纏う殺気が質量を増す。「ひ、ひぃぃ! せめて手加減お願いします……」「じゃ、そこ動かないで」「は、はい……」 上条は目を固く閉じ、両手を組んで判決の時を待つ。 できれば超電磁砲と砂鉄の剣と一〇億ボルトは勘弁してくださいと祈る。 体内電気をいじられんのもマンホールの蓋をぶつけられんのもオーソドックスな電撃も嫌だが死なないで済むならならこの際なんだってマシだと、上条は心の中で両手を合わせて祈った。 美琴の両手が、上条の肩にかけられる。(き、来た! やっぱり体内電気操作系かクソ! あれやられると内蔵の位置が狂ったみてーになるけどそれで御坂の怒りが収まるならこの際仕方ない!!) 時間が止まる。心臓の鼓動が早くなる。 上条にとって永劫に続くとも感じられる一瞬の後、裁きの刃が振り下ろされる。 美琴の淡い桜色の唇が、上条の左頬に軽く触れた。「は、はい……………?」 上条は目を開けた。 横を見ると、美琴が赤い顔のまま上条を睨んでいる。「こっ、これで、おあいこ。人前でこんな事されたらアンタだって恥ずかしいでしょ?」 上条は改めて左右を見渡す。 二人は交差点の前で足を止めていた。 信号は赤で、車の流れを見る限り青に変わるまでもう少しかかりそうだ。 上条たちの背後と車道を挟んだ向かいには歩行者が並び、同じように信号待ちをしている。「は、はは、ははははは、半殺しにされるかと思った……」「……、半殺しよりはマシじゃない?」「あ……ああ、そうかもな。女の子からのキスならな。うん、助かった……」 上条は頬に手を当てて美琴を見る。目が合うと、美琴の顔の赤みが増したような気がして「……き、き、きききキスとか言わないでよ! 恥ずかしいんだから!!」 美琴は上条を置き去りに、信号が青に変わった横断歩道をつかつかと歩き出した。「お、おい、待てよ、御坂!」 上条がその後を追いかける。何だかよくわからないけど怒らせたまま別れるのはまずいと感じて、上条はその背中に向かい「お、お前さ、子供達とあんなに楽しそうに笑ってて」「…………」「何かすげー笑顔が無邪気だなというか」「…………」「う、歌もうまいんだな」「…………」「あ、あの優しさを俺にも向けて欲しい……なんて、ははは」「……よ」 美琴が何事かを呟いて足を止めた。「え?」「あ、アンタが、その……えーい、私に変な事言わせんな!!」 美琴は今度こそ上条を置き去りにして走り出した。「御坂? 待てってば、御坂!」 美琴はくるりと振り向いて「競争よ! わ、私に優しくして欲しかったら私をつかまえてみなさい! ゴールは常盤台の寮! ハンデで能力は使わないであげる!!」「え? 何? 競争すんの?? お、おいちょっと待てよ御坂! 御坂!!」 ここで置き去りにされるのはどこか、何故か寂しい。 夕暮れ空の下遠ざかる美琴の背中を追いかけて、上条は全力で走り出した。
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概要 ゲーム概要 概要 亀をやっつけろ 最新バージョン ver1.0 公開日 20/11/21 ゲーム概要 赤と緑の双子が協力して亀を殺すゲーム プレイヤーが操作するのは、緑の男のほう 赤と緑の双子は常に両者互いの方向を向いている 赤の男は、緑の男からある程度逆の位置を移動する。 シフトを押すと緑の男は赤の男に向かって突進する。 突進中に亀に触れると、亀を捕まえることができる。亀を捕まえた状態で赤の男にぶつかれば、亀を殺すことができる。亀1匹につき、スコア1点となる。 亀を同時に殺す、または素早く連続で殺すと、コンボが増えていく。 亀を1匹も捕まえてない状態で突進してしまうと、赤の男の持つトゲに刺さって死んでしまう。突進せずに赤の男に触れても死ぬ。 亀を画面下に逃してしまうと赤の男は怒り、あっちから突進されて死ぬ。 緑の男が死ぬとゲームオーバー 亀を殺した数と、最大コンボが記録される このゲームはあほげー第33回(ゲーム制作イベント)に投稿された。お題は「TWIN」
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味方殺しの剣 闇 R 5 クロスギア ■これをクロスしたクリーチャーは自分のクリーチャーのみ攻撃することができる。 ■これをクロスしたクリーチャーがバトルに勝った時、各プレイヤーのバトルゾーンにある他のクリーチャーのパワーは、倒したクリーチャーのパワーの分だけ下げる。 (F)あまりにも切れ味が良すぎると、身近なものを斬り殺したくなってしまう。 作者:ドシロウト 外道編 第二弾 火文明の滅亡 名前 コメント
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▼目次 猿殺しルート ルート突入まで ルート突入後各注意点 勢力毎の変更点・注意 コメント 猿殺しルート ルート突入まで ・パッチ1.02β以降を、適用する必要有り。 ・本ページはver1.03以降について。1.02βについては猿殺しルートβを参照。 ・クリアボーナス「籐吉郎を殺せる」を選択(10P) ・鈴女が仲間になった後、1つ目の瓢箪が割れる前に、地域コマンドで「藤吉郎を殺す」 ・国力に、ある程度余裕が必要? ・国力は、特に不必要?コスト26/国力26で出現確認。鈴女仲間化後、次ターン。 ルート突入後 各注意点 ・基本は、蘭ルートと同じ。ザビエル関係と、鬼関係のイベントが起こらない ・本筋のターンや瓢箪数制限に振り回されずじっくりクリアしたいという要望に応えて、追加されたルート。 ・専用の冒頭イベントがいくつかあるだけ。従属国含めて全国統一したらクリア。 ・作戦許可証の入手イベントは起きない ・20ターン敵国未制圧時の人望の杖の入手イベントは起きない ・クリアしても+5ポイントされない 猿殺しでキャラクリが不可能なキャラ(クリア履歴に載っている者のみ) ・柴田勝家・南条蘭・北条早雲 猿殺しで仲間にするのが不可能なキャラ(クリア履歴に載っている者のみ) ・小川健太郎・性眼・言裏・アギレダ ・香姫(クリア履歴に名前がない) 勢力毎の変更点・注意 天志教 ・天志教は宣戦布告してこない。こちらから宣戦布告可能。 ・天志教関連の兵数減少イベントは発生しない。一揆は、開戦後しばらくすると発生。事前鎮圧不可。 北条家 ・南条蘭は、石油穴に行くと死亡。イベントを進めなければ、最後まで残る。 ・北条早雲は、キャラクリ不可(戯骸が出ないため)。仲間には出来る。 毛利家 ・小早川ちぬは、死なない。 巫女機関 ・玉籤風華は、いつでも仲間にできる ・名取が普通→信頼になるイベントには、???マークがつかないが可能。手順は他ルートと同様。 上杉家 ・上杉謙信が信頼→愛情になるイベントには、???マークがつかないが可能。手順は他ルートと同様。 島津家 ・毛利領の出雲or赤ヘルどちらかを制圧すると、活動開始 ・蘭ルートと異なり、島津はタクガを吸収しない。 ・島津の寝取りイベント後、黒姫を拉致できるが、黒姫とエッチした後の黒姫とエッチするコマンドは出ない コメント 寝取り起きないままクリアできる - 名無しさん (2008年12月27日 20時46分29秒) 「藤吉郎を殺す」ってどこの地域コマンドで出るんすか? - 名無しさん (2009年11月27日 22時25分58秒) すずめ仲間にしたあと、国力に余裕がないと出ないみたい。だれか更新してくれ。 - 名無しさん (2009年12月06日 23時26分49秒) 鈴女が仲間になって、次のターンから、「藤吉郎を殺す」ってコマンド出た。国力26/26 - 名無しさん (2009年12月15日 15時09分40秒) 国力42/27 ちゃんと出るよ - 名無しさん (2010年01月08日 21時39分46秒) ダイターラ戦を小分けにしてやると倒した後のイベントが酷いことになる。 - 名無しさん (2010年01月21日 03時47分14秒) 遊園地イベントで馬場の選択肢が出てきた - 名無しさん (2010年07月09日 04時41分57秒) 国力18ででたよ - 名無しさん (2011年01月24日 17時25分34秒) コスト67国力34ぐらいで出てきたから全然国力の余裕とか関係ない気がするんだが - 名無しさん (2011年03月16日 16時39分11秒) タクガは死国に封じても制圧したことになる? - 名無しさん (2011年03月18日 10時14分18秒) ↑そもそも猿殺しでは死国門閉じれないんじゃなかったか? - 名無しさん (2011年08月11日 09時11分47秒) ↑猿殺さず14ターン以内に封鎖なら出来る。 国力18でもでましたよー - 名無しさん (2012年07月16日 09時44分54秒) 猿殺しって、魔軍の出ない蘭ルート? 早雲と引き換えに蘭死んだのに、島津の会話イベントに普通に出てくる - 名無しさん (2013年03月20日 06時00分02秒) ザビエル・蘭関係のイベントが起きない蘭ルート - 名無しさん (2013年03月20日 16時29分09秒) コメント 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
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せみをころした【登録タグ yamada せ 初音ミク 曲】 作詞:yamada 作曲:yamada 編曲:yamada 唄:初音ミク 曲紹介 「蝉を殺せば夏が終わるような気がした。」 yamada氏の3作目。 歌詞 (piaproより転載) まだ忘れていたような言葉を 吐いて 吐いて 空に漂う 蝉の声に揺れる夏の空 夕が 夕が 溶けていくだけだ 殺したい人がいました 夏の気温に落ちる言葉を探して 空を見てました 梔の影を見つけた 夏影の下に 夕暮れの隅に咲く 花を見てました 曖昧な心の中で 募っていく灰色に 七月の夕立が注ぐ 僕は何も言えないな ねえ 忘れることもできないまま 君は 君は 空を見ていた 藍色に揺れるこの世界さえ 僕は 僕は 嫌いでありたい ねえ 君のさ 声が残る 部屋に一人きり 夏の灯火に酔う 朝を迎えたら 藍を裂く 君の言葉が 遠くに咲く群青を 溶かしていく 何も知らないような顔で さよならだ ねえ 君がそこにいることさえも 僕は 僕は わからないままだ この僕を閉ざす世界の青 遠く 遠く 落ちていくのだろう 「わかってるよ」なんて 縋っていたいだけだ 君の声もさ あぁ 雨のあと 遠くに消えた 蝉の声を描いていた いつかの空 言葉の端 君は僕を笑うだろう あぁ 嫌いなものを数えていた 昨日、未来。浅くなぞった 何かが溶けるような夕暮れに 吐いた 吐いた 夏の片隅 あぁ 君がまだそこに居るような 日々を 日々を 空に還そう またどこかへ行ってしまいそうだ なんて なんて 君が言うからさ コメント 名前 コメント
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プレイヤー名 アンドリュー デッキ名 鳥殺し デッキコード[デッキコード] 1061V1W205u6o6v6B6H6T6W7d7j7D7K7N7S898k8n8H8I8M [ユニット] × 9 No003 アサシン × 1 No040 フレアバード × 3 No041 アクアバード × 1 No042 サンダーバード × 2 No114 大魔王ルシファー × 2 [マジック] × 31 No133 命削りの水 × 1 No135 精神の秘箱 × 2 No137 心削りの石 × 2 No139 補充の緑泡 × 2 No143 未完のキューブ × 2 No144 封魔石の欠片 × 2 No150 守備強制の原石 × 1 No152 速攻反転 × 1 No158 ソーマの烙印 × 3 No161 生体転送 × 1 No162 魔道転送 × 1 No163 生命吸収 × 3 No169 契約の石 × 2 No173 援軍要請の蒼玉 × 1 No174 支援要請の紅玉 × 1 No180 夜叉神の竜殺し × 3 No181 復活の蓮華門 × 1 No182 降魔の蓮華門 × 2
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ツバメ殺し お知らせ:wikiのメニュー構成を変更しました 店舗に投票できるようにしました 1人一票です 各店舗にコメント欄を設けました 当時私は向かうところ敵なしの、売り出し中のロットデュエリストで、 その日も三田本店で大豚Wの食券片手に、隣のロッターにデュエルを申し込む。 相手は、黒のスーツを品よく着込んだジイサン。 目が悪いのかサングラスをかけている。 デュエルの申し込みに、老人は驚いた風だったが二つ返事で承諾した。 どん、と私たちの前に大豚W全マシが置かれる。 老人相手でも、容赦はしない・・・デュエル開始! しかしその老人はなかなかのスピードで、私に追いついてくる。 いや・・・向こうのほうが僅かに早い! 「・・・お若いの、ちと暴れすぎたようだな。 ワシは『協会』から派遣された『潰し屋』さ。 俺に負けたら三田界隈からは出て行ってもらうぜ。」 『協会』・・・だと!畜生、ハメられた! しかし、このまま引き下がるわけには行かない。ならば―― どんぶりから立ち上る湯気が、老人の顔を覆ったその刹那―― 秘技『ツバメ返し・一閃』 両手に持ったハシで行う通常のツバメ返しに対し、 一閃は一本のハシで野菜の山を丸ごと掬い上げ、カウンターの下に高速廃棄する。 ――勝った!念のため、カウンター下の野菜を奥のほうへと靴で押しやる。 「ジイサン、悪いな。私の勝ちだ。 私は野菜を食うスピードには定評があってね。私は・・・」 しかし、老人は驚く風も無く、薄く笑いながら私のどんぶりを指差した。 馬鹿な・・・! 確かに今カウンターの下に捨てたはずの野菜が、 私のどんぶりに盛りなおされていた。 ありえない・・・いつの間に・・・? 何をされたのかさえ解らず、頭の中が真っ白になる。 床洗浄剤とゴキブリの死骸にまみれたそれを食い続けることは、 私にはできなかった。 「・・・約束だ。もう本店には顔を出すんじゃねえ。 池袋あたりからやり直すんだな。」 Wを完食した老人が、席を立つ。 悔し涙を浮かべる俺。 ふと老人がサングラスを外し、俺の目の前にコトリと置いた。 「腫れた目じゃあ、帰りの電車の中で恥ずかしいだろう。持っていきな。」 「さっきの技・・・あれは一体・・・」嗄れた喉で問いかける。 「絶技『ツバメ殺し』。おまえさんには使えねえよ。 ロットの声が聞こえないおまえさんにはな。 だが、お前にもロットの声が聞こえるようになれば・・・あるいは、な。」 去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。 コメント欄 名前 ヤサイの高速投棄のところで毎回笑う - 名無しさん (2023-10-19 18 54 39) しれっとゴキブリの死骸まみれとかいう店ディス好き - 名無しさん (2023-08-28 14 16 25) 池袋あたりで草 - 名無しさん (2023-07-08 00 53 16) 理解るぜ・・・、ガムシャラやったんだろ・・・?これは、竹篦返しさ - 名無しさん (2023-04-16 21 20 13) 面白すぎるwwwww - 名無しさん (2023-03-05 21 54 40) 途中お互いの口調忘れて入れ替わってもうてるやん - 名無しさん (2022-11-15 13 47 45) 二郎コピペには作り話もおそらくあると思われるけど大半は事実だからな - 名無しさん (2022-04-18 18 50 15) 何でジイサンにデュエル申し込んじゃうんだよwww - 名無しさん (2021-10-02 21 09 35) あからさまな作り話も好きだわ。 マジレスするバカ湧きにくいし。沸いてるけどwww - 名無しさん (2021-05-31 18 06 31) 野菜を捨てるデブの末路やな!wwww - 名無しさん (2021-02-22 23 50 43)
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殺し合いの話 ◆EPyDv9DKJs 休日だったら、多くの人がスクリーンに釘付けになるであろう映画館。 スクリーンは煌く剣から光を放ち、空を舞う敵を倒す金髪の麗人を映している。 多数横並びにされた中央の席に座っているが、スクリーンではなく参加者の名簿を閲覧している人がいた。 その姿は十代中頃で、短い黒髪に精悍な顔を持つ。 黒いジャケットを着て腰を太いベルトで締めており、 そして隣の座席には、デイバッグがおかれている。 (───また、か。) 名簿を見終えた後、スクリーンを軽く眺めながら、人間───キノは少し呆れた。 またと言うのは、以前キノは似たような国を訪れたことがあるからだ。 一対一のトーナメントのような命がけの戦いを行い、優勝者には褒美を与える。 今起きてやらされている事は、あのコロシアムと内容は殆ど変わっていない。 否、むしろあちらの方がマシだったかもしれないと、体験したキノでさえ思えてくる。 あちらは相手が認める必要があれども、降参と言う形で負けながら生きることが出来るが、 これは降参もなければ、参加拒否することで奴隷として生きる道もなく、『死』だけなのでなお質が悪い。 (戦闘不能に追い込む形以外で降参を認めるような人間がいたかと言われれば、ほぼいなかったのだが。) キノは人を殺した経験は、一人や二人ではない。 相棒を奪還するためにかなりの人数を撃った事もあるぐらいに人を撃てる。 しかし、理由は基本的に旅に支障が出る場合か、自衛以外では人を撃たない。 たとえ先のコロシアムのような場合でも、キノは対戦相手は殺さないで勝ち進む程だ。 ・・・・・もっとも、事故と言う形でその国の王を射殺している上に その国の奴隷を対象にしないと言うルールを付け加えたとは言え、 今の殺し合いのような法律を作って住人同士を争わせたりと、容赦がないこともある。 前者は暴君であり、後者は住人もノリノリだったので、外道や非道かと言われるとそうでもないが。 この状況においてもキノはそのスタンスを変えるつもりはなく、 相手が殺し合いに乗るつもりがないのならば協力する。 この殺し合いと言う舞台に錯乱してるだけの相手なら気絶に追い込む。 ただし、コロシアムと違って優勝のために躊躇いがない相手ならば、 戦闘不能に追い込もうとは一切考えず、そのまま引き金を引く。 コロシアムはただ戦うだけでなんとかなったが、今回は首輪やこの島の調査が必要だ。 手がかりになるかもしれない人物を、優勝のために喜々として殺し回る相手を放っておく理由はない。 無論、脱出が出来ないなら優勝を狙うことも考える。『優勝者の願いを叶える』は当てにならないが、 少なくとも生存の道に繋がる以上、最後の手段として考慮しておく必要はある。 方針を決めながらジャケットに隠れた腰のホルスターに手を当てるが、 (流石に没収されたか。) そこにあるはずのハンド・パースエイダー(銃器のこと。この場合は拳銃)はない。 万が一の時にしか使わない、銃の機能を備えたナイフもなかった。 銃器があれば殺し合いを是とする連中を相手にしても有利に立ち回れるが、 流石に都合よく武器を残してくれてると思ってはなかったので、それほど落胆はしてない。 寧ろ見方を変えれば、武器になりうるものは全員が没収されていると言う裏返しでもあるだろう。 徒手空拳のような、武器を使わない人物でもない限り、今すぐ十全の力を発揮する人は限られてくる。 勿論、キノも十全の実力が発揮できない状況であり、不利にこそなりにくいが有利になったわけでもない。 コトミネと呼ばれた神父の発言を思い返し、武器があるとされる隣の座席のデイバッグの中身を調べる。 大半は特に何の変哲もない、キノでも見知ったものだから特に気には留めない。 そんな中見つけた、筆記用具に注目する。 『指定された禁止エリアの侵入、その他我々にとって無視できない言動が確認された場合起爆する仕組みになっている。』 神父は説明でそう言っており、首輪やゲームの打破を画策するのも、無視できないものになるだろう。 一方で、この言葉に語弊がなければ、『言動以外で此方の行動を把握する手段がない』と受け取ることも出来る。 ならば言葉を解さず意思の疎通が出来る手段が最初からあるのならば、脱出についても円滑に進められるだろう。 無論、これがミスリードという可能性を秘めているので、確信を持ったわけではないが。 バッグを漁ると、剣の鞘らしきものがある。 蒼と金を基調とした鞘は詳しいわけではないキノでも高価な代物だと感じ取れた。 一応武器ではあるのだが、これはキノにとっては余りありがたいとはいえない。 キノは細身の身体なので、長剣や大剣よりも短剣と言った小回りの利く武器の方が有用だ。 他に武器がなければ使おうと言う気持ち程度にとどめておいて、他を探す。 探すと何か物々しい雰囲気の宝箱のような箱があり、その中身を特にためらいもなく開ける。 中に入っていたのは十本程収納されている、調理用のナイフで、中に入っていた紙を手に取る。 『DIOのナイフ十本セット』 紙にはそう書かれており、数が多いのは単純にセットだから、特に疑問は持たない。 一方で、DIOと言う名前にキノは注目し、先ほど軽く見た名簿にも同じ名前が書かれている。 このナイフのDIOが名簿のDIOを指すのであれば、参加者に縁のある物が支給されてるかもしれない。 つまり、他の参加者にハンド・パースエイダー『カノン』を筆頭とした武器も存在する可能性が出てくる。 中でも、キノが愛用するパースエイダーのカノンは銃としては低性能で、普通の銃器よりも不便な部分が多く、 説明書があったところで、素人では弾丸の装填すら出来るか怪しいほどに使い勝手が悪い代物だ。 殺し合いを否定する者からならその性能の低さから譲渡されやすく、是とする者なら不便さゆえに有利に立ち回れる。 一方で威力はともかく、性能はカノンよりもはるかに高い『森の人』、ライフルである『フルート』、 ならびに仕込み銃のナイフの方も、意表をつくのに優秀であり、否定する者でも譲ってもらうのは難しいだろう また、武器以外もあると明言されているので、もしかしたらエルメスもどこかにいるのかもしれない。 ありがたいことではあるが、脱出の前に回収しておきたいものが増えて、遠回りになる可能性もある。 出来ることならないことを願いつつあさるが、他に武器と言えるものはなく、 これ以上は時間の無駄と判断してナイフを数本程懐にしまい、背後の映像は特に気にせず動き出す。 広い上に静寂のせいで、扉を開ける音でも、足音でも響く。 デイバッグの中身を調べる際に時間を費やしたので、 敵が潜んでいるかもしれない可能性があるとなると、あまり好ましいことではなかった。 とは言え、廊下には観葉植物すらない、赤を基調とした廊下だけなので身を隠す場所はない。 なのでさほど気にすることなく、非常口などのいざと言う時の逃走経路を確認した後、売店に向かう。 食料や水は多めにあるものの、キノという人物は貧乏性で、パースエイダーを用いるにも関わらず、 銃を無闇に使うこともなければ、そもそも銃弾すら買うことをしないこともザラである。 カノンは材料があればその場で弾を作ることが出来るので、キノと相性がいいのが証拠だ。 だから摂取できる可能性があるなら、今すぐデイバッグのを使う必要はないという考えである。 特に何か起きるわけでもなく、キノは売店と受付の場所へとたどり着く。 売店の頭上に明るくライトアップされた、ポップコーンやコーラの看板。 売り子がいない、と言う観点を除けば、キノも何度か見たことのある映画館の受付だ。 「よぉ。」 売店の向かいにある休息用のスペースの席に、一人の男が座っていた。 青いライダースーツのような、体格が分かる青い服に青い髪の男だ。 その格好から鍛えられているというのは、考えずとも理解できる。 (あの人は・・・・・・) キノは彼のことを知っている。この催しの主催者の神父をコトミネと呼んだ一人だと。 「こんにちは、でいいのでしょうか。僕はキノ、 こっちは・・・・・・ああ、エルメスはいないんだった。」 少なくとも、神父に反発していた以上、協力が見込める人物な方であることは察しており、 殺し合いの場であるので何時も通りでいいか悩んだが、普段と余り変わらない挨拶を交わす。 「俺はランサーだ。変な名前って思うかもしれねえが、 名簿にはそう表記されてるからそう名乗らせてもらう。」 ランサーは席を立ちながら自己紹介をする。 立った後、横においてあったデイバッグを拾い上げ、キノと距離を置きながら向かい合う。 友好的な発言をしているが、相手の視線は突き刺すように鋭く、 修羅場をくぐった経験のあるキノでなく、普通の人間ならすくみあがるだろう。 距離もそこそこ開けており、敵か味方かの判断をしていることが察せられる状態だ。 「早速だが質問させてもらう。てめーはこの殺し合い、どう動くつもりだ?」 『返答次第では殺す』。暗にそういわれてるような気がする質問だ。 「・・・・・・進んで殺すつもりはありません。ただ、自衛のためなら躊躇いません。 もっと正確に言えば、錯乱せず、喜々として殺し合いに乗る人だけ、と言った所しょうか。」 キノは特に動じるわけでもなく、自分の方針を軽く相手に伝える。 淡々と答えては嘘と疑われるのも困るので、顎に手をあて、考えて数秒の沈黙の後に答えた。 「ただの坊主だと思ってたが、えらい達観してんな、おい。」 返答にランサーは呆気に取られたが、直後に呆れてるような顔へと変わった。 彼からすれば、聖杯戦争に参加していた志郎や遠坂よりもキノは年下に見える。 だが、キノの方針は殺し合いと言う現実から逃避することなく現実を受け入れて、 一方で脱出不可能だから殺し合いに乗る、と自棄になっているわけでもない。 理解した上で必要であるなら人を殺すことを、初対面の相手に明言する事が出来る。 大人よりもこの状況を理解しているかのようだと、ランサーは思えたのだ。 「そちらの方針を伺っても、構いませんか?」 「俺か? 二度も言峰に従うつもりなんざねえが、 この先何処を目指すとかの方は決めてなかったな。 そうだな、何人か俺の知り合いが此処に参加している。 まずはそいつらに当たってみる、ってのが俺の考えだな。 ああ、そうだ。そっちは誰かにあったか? 俺は会ってねえが。」 「いえ、貴方が最初の人です。」 「ま、そう都合よくはねえよな。 んじゃま、此処には用はないし次の場所にいくとすっか・・・・・・」 ランサーの知る知り合いが、篭城と言う待ちに徹する性格を持つ人物はいない。 となれば、先ほどのキノの足音を聞いてこの場に姿を見せるはずなので、 それがないのだから、知り合いが此処にはいないのが察せられる。 「良かったら、同行させてもらえますか? 僕は貴方の知り合いが何処を目指すのかわかりませんので。」 二手に分かれたところでエルメスのないキノでは短時間で探す範囲は限られる。 多くの人と出会えばカノンやエルメスを見つかるかもしれないのもあるので、 相手を無力化するための人員も、一先ずは欲しいところだ。 「俺は構わねえが、テメエの知り合いはいねえのか?」 「僕は深く人と関わらないので、いてもいなくても変わりはありません。 相棒のエルメスは、多分支給品で誰かに配られている可能性もあることですから。」 「そうか。んじゃ、行く場所についてだが......」 一先ずは、ランサーと同行することになったキノ。 時間こそ限られたわけではないが、禁止エリアと言う概念がある以上、時間は有限だ。 食料も限られている以上、長居は出来ない。勿論、するつもりもないが。 仕方がないとは言え、キノは一つミスを犯していた。デイバッグに眠る剣の事だ。 否───そもそも、キノのデイバッグに剣などない。あれは『鞘しかない』。 デイバッグを逆さにするか、鞘を引っ張り出すか、奥に眠った説明書を見れば、気づいたかもしれない。 魔術の素養がないキノではその鞘が優秀な支給品と気づくのは、今後も難しいだろう。 納める剣こそ不在だが、その鞘は傷を癒す騎士王の聖剣の鞘だということをキノは知らない。 この殺し合いにおいては有力となりうる、治癒能力を持った宝具。 鞘がその真価を発揮するのは、この三日間に果たしてあるのだろうか。 【キノ@キノの旅】 [状態]:健康 [装備]:DIOのナイフ(懐に三本、後の七本はデイバッグのケース) [道具]:基本支給品、全て遠き理想郷(アヴァロン) [思考・状況] 基本行動方針:探し物回収した後、脱出優先。喜々として殺し合いに乗ったものは殺人を優先 1.カノン、森の人、フルート、エルメスを探す。一番入手出来そうなカノン、移動手段からエルメスを優先 2.1は最悪、カノンとエルメスの二つだけも考える。他の二つは危険を冒すリスクと。仕込み銃は機会があれば程度 3.首輪をなんとかしないといけない。機械に精通した人物を探したい 4.万が一脱出が不可能なら、優勝も視野に入れる。考えたくはないけど 5.ランサーさんと同行 ※参戦時期は原作からして曖昧なので、 『カノン』『森の人』『フルート』『名称不明の仕込み銃』を所持していて、 少なくとも『コロシアムの国』『宗教の国』を経験しているキノです ※主催者が何かしらの手段で言動だけを把握していると推測してますが、確信は持っていません ※全て遠き理想郷が鞘だけで、剣がないことに気づいていません ※ランサーが性別を間違えてる事に気づいていますが、理由がなければ訂正する気はありません ※志郎など、最初の場で目立った人の顔は覚えてはいます 【ランサー@Fate/stay night】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(槍に該当しないものか、もしくは未確認) [思考・状況] 基本行動方針:言峰の言う通りに従うつもりはない 1.坊主(キノ)と同行 2.槍が欲しい。出来ることならゲイ・ボルグだと尚いい 3.アーチャーはわからねえが、他の連中なら協力は見込めそうか ※参戦時期はUBWルート、少なくとも遠坂と協力~言峰を道連れにする前の間 ※キノの性別が女性であることに気づいていません ※ルーンの魔術は特に制限されてませんが、サーヴァントのクラスによる制限は受けてます ※映画館は参加者に縁のある映像が流れています 現在はFate/stay nightですが、一定の時間で変わるかもしれません DIOのナイフ@ジョジョの奇妙な冒険 時止めを体得した承太郎に対して使用する前に突っ込んだ店から拝借したナイフ 調理用なのでサバイバルナイフなどよりかは劣るが、店の調理用故にちゃんと研がれている 吸血鬼の腕力もあると思われるが、投げナイフの要領で分厚い雑誌にきっちり刺さるほど 因みにナイフのケースはDIOが眠っていた棺桶に類似した造型 全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/stay night セイバーの所持する宝具で、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の鞘 鞘を持つ者の傷を、本人が死亡してなければ癒す力がある 効果の制限については 真名開放で妖精郷に使用者を隔離することは不可能 体内に取り込んでの使用は不可。鞘を押し当てる事で回復 回復速度については後続の書き手にお任せします 004 月夜の邂逅 投下順に読む 時系列順に読む 初登場 キノ 000 オープニング ランサー