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秘技 燕返し・混一色・萬子・三元 秘技名 属性 局(最小局) 最大熟練度 効果 備考 燕返し・混一色・萬子・三元 元 12 / 8 5 盤面に萬子・三元を合わせて13枚作る 同秘技雀士 0095-icon.PNG0100.PNG0250-icon.PNG
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悪い子シルフの意趣返し 依頼主 :オルムシオ(黒衣森:東部森林 X22-Y26) 受注条件:レベル48~ 概要 :シルフの仮宿のオルムシオは、冒険者に聞いてほしいことがあるようだ。 オルムシオ 「アナタ、こんにちは~なのでふっち。 ちょっと聞いてほしいのでふっち。 例のヘッポコ学者のことでふっち。 いつも暇そうにちているから、 ためしに、お裁縫の手伝いをさせたのでふっち。 ・・・・・・でも、全然ダメなのでふっち! いきなり針で指を刺ちて、半泣きでふっち。 驚くほどヘッポコでふっち。 あまりにヘッポコだから、雑用をさせているのでふっち。 仮宿の「ナトハシオ」にカントクちてもらってるから、 サボってないか見てきてほしいでふっち。」 ナトハシオと話す ナトハシオ 「・・・・・・おやや、ヘッポコ学者をお探ちでふっち? アイツなら、棲家を直す「大宿り木の葉」を 「シルフ領」の入口まで採りに行かせたでふっち。 だってアイツ、何やってもダメなのでふっち。 ホントにヘッポコでふっち! だからツカイパシリにさせたでふっち、げひひ。 でも、ずいぶんと帰ってくるのが遅いでふっち。 もちかして、かけてやった「隠れ身のおまぢない」が 切れたのかもでふっち・・・・・・。 ・・・・・・さすがに心配になってきたでふっち。 ヘッポコだから、魔物に食べられちゃうかもちれないでふっち。 ちょっと森へ行って、探ちてきてほぴいでふっち。」 シルフ領の入口のヴォイスを救助 ヴォイス 「はぁ・・・・・・助かった・・・・・・。 冒険者さん、また助けられちゃいましたね。 何度も何度もすみません・・・・・・。 ここに来る前に、シルフさんから「隠れ身のおまぢない」を かけてもらったのですが・・・・・・ もたついていたら、あっという間に効果がきれてしまって・・・・・・。 う~ん、ボク、やっぱりヘッポコなのかなぁ。 なんだか自信なくなってきました・・・・・・ 帰りましょう・・・・・・。」 シルフの仮宿のオルムシオと話す ヴォイス 「ああ、冒険者さん、お帰りなさい。 何度も命を救われ、なんとお礼を言っていいか・・・・・・。 ・・・・・・ん? なんだか仮宿が騒がしいですね。」 オルムシオ 「あらアナタ、さっき会ったばかりなのに、何か用でふっち? ・・・・・・ええっ? ヘッポコ学者を助けるために、 今まで森に行っていたのでふっち? またまた~、ジョーダンでふっち? ついさっきまで仮宿をウロウロしていたでふっち。 ・・・・・・それって、アナタがふたりいたってことでふっち? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 アナタがふたり・・・・・・? も、も、もちかして・・・・・・。 ふっちっち! 嫌な予感がするでふっち! 今すぐ、長ちゃまの所へ行くでふっち!」 フリクシオと話す フリクシオ 「うわわわわわ、大変でぶっち! 緊急事態でぶっち! 天幕の中に、大事に大事に寝かせておいた、 「御子ちゃまのゆりかご」が、なくなっているのでぶっち!! ぼ、冒険者どの!? お前さんが持ち出したでぶっち!? 何のためにでぶっち!?」 ???? 「ふあーっはっはっはっはぁでふっち!」 ヴォイス 「ぼ、冒険者さんが、ふたり・・・・・・!?」 ???? 「ふふふ、バカめでふっち! もちろん、このオレちゃまでふっち!」 フリクシオ 「御子ちゃまっ!」 ディルシオ 「御子ちゃまのゆりかごは、返ちてもらったでふっち! このオレちゃまを出し抜くなんて、千年早いでふっち! ・・・・・・むっ!? おおっ! この胎動はっ! ふふふふ、御子ちゃま誕生のときは間近でふっち! 御子ちゃま誕生のあかつきには、 このオレちゃまが育ての親となって、 たっぷりと教育をしてやるでふっち! 御子ちゃまとラムウちゃまの力が合わされば、 お前らと「テイコク」・・・・・・。 両方まとめて根絶やしにすることも可能でふっち! ふぁーっはっはっはっはぁでふーっち!!」 フリクシオ 「た・・・・・・大変でぶっち・・・・・・。 えらいことになったでぶっち・・・・・・!!」 ヴォイス 「み、御子ちゃまが・・・・・・。 ボクのせいだ・・・・・・ボクがシルフ領に行かなければ、 こんなことには・・・・・・うう、ごめんなさい・・・・・・。」 オルムシオに報告 オルムシオ 「た、大変でふっち・・・・・・。 ディルシオたちを探し出して、もう一度、 御子ちゃまを取り戻さなくてはいけないでふっち! ・・・・・・でも「ジョーホー」がフソクしてるでふっち。 御子ちゃまとディルシオの行方は、 あたぴらとヘッポコ学者で調べてみるでふっち。 アナタはそれまで、いままでどおり、 悪い子シルフの反撃に警戒しといてほしいでふっち! よろしくお願いするでふっち!」
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795 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/03/15(火) 22 50 31.38 ID ??? ネーナ「あのさ、昨日ドタバタしてて忘れてたんだけど、ホワイトデーのお返しちょうだい」 ギリ「はあ? 僕が? お前に? ホワイトデーのお返しを?」 ネーナ「うん」 ギリ「よし…落ち着け僕…こいつがトンチンカンな事を言い出すのは今に始まった事じゃないだろ…」 ネーナ「何ブツブツ言ってるの?」 ギリ「あのな、いいか?ホワイトデーと言うのは、バレンタインデーのお返しをする日なんだぞ?」 ネーナ「え?そんなの知ってるよ」 ギリ「だったら!なぜ何ももらっていない僕がお返しをしなくちゃならないんだ!?」 ネーナ「ひっど!先月ちゃんとあげたでしょ!」 ギリ「なんだと…………あっ!まさかあの駄菓子がそうだと言うつもりか?」 ネーナ「駄菓子じゃないよ!チョコバットよ!」 ギリ「同じ事だ!」 ネーナ「も~!細かい事言わないの。今作ってるそのケーキでいいから1個もらうよ」 ギリ「あ、こら!それは店に出すやつ…て言うかあの駄菓子と僕の作った高級スィーツじゃ釣り合わないだろうが!」 ネーナ「三倍返し♪三倍返し♪おいし♪」 ギリ「三倍できくか!これじゃ十倍返しだ!」 シーリン「マリナ…店の商品が一つ食べられたわよ…」 マリナ「まあ、あれくらいで仲良くしてくれるのなら…まかないって事…でね」 シーリン「ふぅ…本当に優しいと言うか甘いと言うか…それが良いところなんだろうけど…」 ルナマリア「お姫様なのに貧しいのが少しわかった気がする」 メイリン「今さらだよお姉ちゃん」
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ウィキペディアにはまだ記事がありません。というか作られづらいだろう。 作っても削除される。格の違いを見せ付けてやろう。 作成日は2014.01.02 半沢直樹が発した一言。 2013年流行語大賞に何故か選ばれた。 やられたこと以上のことをするため対等ではない。 使用例 ビンタされた⇒バットで頬を殴ってやった。 怒鳴られた⇒倍以上に怒鳴り返す 罰金を取られた⇒罰金?以上の所有金を奪う 水をかけられん⇒消防用水ぉ相手に噴射 小突かれた⇒タックル 鳥ど食料奪われた⇒焼き鳥にしてしまえ! 余談 実はこのフレーズんが流行るずっと昔に倍返しというものがあった。 例えばウィキトラベルでの出来事。 2010~11年頃にとあるIPユーザーが善良トラベラー組合なるのを作った。 しかし管理者に削除され、作った当人はブロック。 再度負けじと作成したが削除されブロック。 最終的には「やられたら作りかえす!倍返しだ!」と、13?ぐらい組合記事を作った、しかし結局全削除され当人はブロックされている。
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No.1018 「永夜返し -世明け-」 Node 6 / Cost 4 蓬莱山 輝夜 Spell - プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果 / 瞬間 【相手ターン1枚制限】 【ラストスペル】 抵抗(3) このゲームの間、あなたの「永夜返し -世明け-」のテキストは以下に変更される。その後、〔このカード〕をゲームから除外する。 「【世界呪符】 (自動γ)あなたのターン開始時に、あなたの冥界に術者が「蓬莱山 輝夜」であり、それぞれ異なる名称の装備カードが5枚以上ある場合、〔あなた〕は勝利する。」 2012年7月9日 Q.「永夜返し -世明け-」や「幻視の系譜」のように、 テキストを変更する効果を適用した場合、「【相手ターン1枚制限】 【ラストスペル】 抵抗(3) 」や「【自分ターン1枚制限】 」といった 効果は無効になりますか? A.それらの効果も全て新しいテキストに変更されます。 戦術や特殊効果もテキストの一部。IR-2.12の内容が全て変更される。 2012年7月9日 Q.「永夜返し -世明け-」を一度プレイした状態で、 自分のキャラクターに「変装」をプレイし、 名称を「永夜返し -世明け-」にした場合、そのキャラクターは、 ターン終了時まで「永夜返し -世明け-」の効果により、 テキスト変更され、世界呪符になりますか。 A.はい、なります。 2013年11月13日(抜粋) Q.この場合の(名称を「永夜返し -世明け-」に変更した)キャラクターは戦闘を行ったり、 キャラクターを指定する効果の対象になることができるでしょうか。 A.世界呪符であってもキャラクターであるなら通常通りにキャラクターとして扱います。
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技名 EMPEROR/つるしやまびこ返し 演技者 EMPEROR/つるしやまびこ返し 出典 - 説明 つるし状態からやまびこ返しを決めます。 備考 やまびこ返しのやり方はタグをたどってください。 タグ つるし まわし やまびこ返し コメント x - 名無しさん 2015-02-05 18 02 07 名前
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第三回WWAコンテスト作品 リンク 制作者は幻雷竜 関連項目 WWA作品
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構文 canvas.drawTextBox( 文字列, GX, GY, 文字サイズ, 文字色, 描画幅[,背景色] ) 説明 メイン画面に折り返して文字を書きます。描画幅まで書くと折り返します。折り返し書いた行数が戻り値として返ってきます。 引数 Text 表示文字GX 表示開始X座標GY 表示開始Y座標文字サイズ 文字フォントサイズ文字色 文字の色コード描画幅 文字を書く横幅背景色 文字背景の色コード1文字幅を指定すると擬似的な縦書きになります。背景色を省略したときは背景無しとなります。文字は随時、実画面に表示されます。 戻り値 行数 折り返し書いた行数 ------------------------------------------ -- メイン画面に折り返して文字を書くサンプル canvas_drawTextBox_sample.lua ------------------------------------------ function main() canvas.drawCls(color(255,255,255)) canvas.drawText("メイン画面に折り返して文字を書くサンプル", 0, 0, 24, color(0,0,0)) ret1 = canvas.drawTextBox("あいうえおかきくけこ",50,50,24,color(0,0,0),24*5) ret2 = canvas.drawTextBox("さしすせそたちつてと",50,50 + 24 * ret1,24,color(0,0,0),24*5,color(255,0,0)) canvas.drawTextBox("あいうえお",300,50,24,color(0,0,0),24,color(0,255,0)) canvas.drawText("画面タッチで終了します。", 0, 50 + (ret1+ret2)*24 + 50, 24, color(0,0,0)) touch(3) end main() コメント(最大10行) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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大学1年の夏休み。 榊は大学に通うため一人暮らしをしているアパートから、今では一回り成長し たマヤーを連れて実家に帰省する途中だった。家の最寄の駅に到着した後は徒 歩で家を目指し、あともう少しで到着するところだった。歩を進めるにつれて よく見覚えのある風景が次々と目の前に広がり、横を通り過ぎてゆく。 ――あれから4ヶ月しか経っていないのに、随分懐かしく感じる。 榊はそう思った。 みんなも帰って来ているだろうか。 帰ってきていたら会えるといいな。 でも、ちよちゃんは日本と学校のスケジュールが違うから無理かも。 榊は次々と高校時代の友人たちの顔を思い浮かべる。 「智ちゃんに会ってもひっかいたりしちゃダメだぞ、マヤー」 榊は胸に抱いていたマヤーにそう言った。 しかしマヤーは、榊の言葉が聞こえていないような様子だった。両耳をしきり にぴくぴく動かしながら、じっと前方の道の曲がり角を凝視している。 「マヤー?」 再び榊が名前を呼ぶが、やはりマヤーは反応しない。まるで何かを警戒してい るかのようである。 と、そのとき、曲がり角から一匹の猫が姿を現した。感情を読み取ることので きない、鮫にも似た目をした黒猫である。それは榊のよく知る猫だった。 ――かみねこ。 かみねこは傷ついていた。顔といわず体といわず、全身いたるところに噛み傷 や引っかき傷と思われる傷がついている。どこかの猫とケンカでもして体力を 使い果たしたのだろうか、まっすぐ歩くこともままならず、左の後ろ足を引き ずり、ふらつきながらこちらへ向かってくる。前方に注意を払う余裕もないと 見え、榊たちとの距離が3メートルにまで縮まっても、かみねこは目の前の一 人と一匹の存在に気づかないまま近づいてきた。 それを見て、おもむろにマヤーは榊の腕の中から抜け出し榊の足元に飛び降り ると、かみねこと榊の間に立ちはだかった。それによって、ようやくかみねこ は榊とマヤーに気づき、同時に先ほどまでの消耗振りが嘘のようにすばやく臨 戦体勢をとった。それに応じ、マヤーも背中を低くして構える。 しゃぁッ、とかみねこが牙をむいて威嚇する。 ふうぅッ、とマヤーが鋭い目つきで唸る。 二匹の間の空気がにわかに緊張した。一触即発である。 止めなければ、と榊は思った。今やり合えばかみねこの命すら危険に晒される 可能性がある。相手が傷を負っているからといって、マヤーが手加減をする保 証などない。榊は流血を覚悟で両手を差し出し、二匹の間に割って入った。 しかし、榊の制止の手が目前に立ちふさがるより一瞬速く、マヤーはかみねこ に向け突進を開始していた。榊の手を身を低くしてかわし、股の間をすり抜け、 まっすぐにかみねこへと飛びかかる。かみねこはマヤーのすばやい襲撃に反応 しきれないのか、敵の接近する中、威嚇の構えのまま微動だにしない。マヤー の剥き出しにされた爪が、かみねこの顔面に襲いかかる。 しかし、その瞬間。 マヤーの爪は空を切り、かみねこの顔を切り裂くことはなかった。 マヤーは着地した後、突進の勢いを残したまま少し走ると、すぐさま振り返っ て敵の逆襲に備えた。 すると。 かみねこは倒れていた。 マヤーが攻撃の態勢を解いた。榊は急いでかみねこにかけ寄り、そばに しゃがみこんだ。かみねこは目を閉じたまま微動だにしない。 死んだ?――まさか。 榊はかみねこの鼻先に手をやった。かろうじて呼吸はしているようだっ たが、それはあまりに弱弱しかった。 このままじゃ――。 助けないと――でも。 ――そうだ。 そこで榊は、以前にちよに案内され、マヤーを連れて行った獣医のこと を思い出した。 あそこへ行こう。そうすれば助かるかも。 榊は服が泥と血で汚れるのも構わず、かみねこの体を胸に抱き上げた。 すると、マヤーが唸りながら、榊のズボンの裾を加えて引っ張った。 こんな奴を助けるのか。そう言いたげな目をしている。 榊は言い聞かせるようにマヤーの頭をなでると、口を裾から離させ、お いで、と手で言うと、わずかな記憶を頼りに走り出した。 奇しくも榊がかみねこに再会した場所は、かつて榊がかみねこの率いる 猫の集団に襲われ、マヤーに救われた場所だった。あの日マヤーを救う ために走った道を、今榊はかみねこを助けるために走っていた。 かみねことの奇妙な縁を、榊は走りながら感じていた。 途中何度か道を間違え迷いそうになったこともあったが、どうにか榊は 動物病院の前にたどり着くことができた。走って来た勢いに任せ入り口 のドアを開ける。マヤーが榊のそばをすり抜け中へ入り込む。開いたド アの少し奥にある受付カウンターの窓越しに、係の女性の姿が見えた。 「先生はいますかっ!?」 榊は呼吸を整える間もなく急いでカウンターに向かうと、ぐっと顔を窓 に近づけ、息を切らせたまま大声で、切迫した口調で女性に言った。 「あの…少々…お待ちください」 榊の態度に少し呆気にとられながら、受付の女性は医師を呼ぶため立ち 上がると、カウンターの向こうにある奥のドアの向こうへと消えていっ た。 早く来て――早く。 榊は焦る。そして、胸に抱いたかみねこを少しだけ強く抱きしめた。 かみねこは、やはりぐったりして反応を示さない。 もうすぐだから。もうすぐ助かるから。だから――お願い。もって。 それから医師が榊の前に姿を現すまでのわずか2分間が、榊にはとてつ もなく長く感じられたのだった。 待合室の長椅子に膝にマヤーを乗せて座り、医師がかみねこの手当てを終える のを待ちながら榊は考えていた。 あの時、かみねこにマヤーの攻撃が当たらなかったのは、やっぱりかみねこが よけたからじゃなかったんだ。 きっとどこかの猫とケンカして、傷ついて、もうフラフラになっていて、それ で力尽きて倒れて、たまたまそれがマヤーの攻撃をかわしたようになったんだ。 あの子は大丈夫だろうか。 死んだり――いや、絶対死んで欲しくない。 それにしても、どうして――。 その時、老医師が診察室のドアを開け、待合室に姿を見せた。 「ふう」 老医師はタオルで手を拭いながら息をついた。 「どう…でしたか?」 榊が恐る恐る尋ねた。 すると老医師はさらりと答えた。 「ああ、ありゃあずいぶん派手にやられたなあ。ひどいもんだ」 「えっ――」 榊は動揺して言葉を詰まらせる。 「じゃ、じゃあ――」 「ま、しかし心配はいらん。あの猫は呆れるほどタフなようでなぁ。あんなケ ガしておきながら、点滴一本打っただけですぐに目ぇ覚まして逃げようとし よった。だから押さえつけたら暴れるわ暴れるわ。おかげで手当てするのに ずいぶん骨が折れたよ。ほれ、このザマだ」 老医師は笑ってそう言うと、榊に両手を差し出して見せた。真新しい歯型が、 全部で七つか八つほどついていた。 「じゃあ、助かるんですか!?」榊は尋ねた。 「ああ。むしろあの猫は、死ぬことの方が難しい。消耗の具合一つとっても、 君のその猫が前にウチに来たときよりもひどかったというのになぁ」 医師はマヤーを見ながら言った。マヤーは心なしか少し複雑そうな表情をして いるようだった。 ああ、良かった――。 「本当に――どうもありがとうございました」 榊は心の底から老医師に感謝した。 「なに、大したことはしていないさ。ふむ…しかしなぁ」 老医師は顎に手を当てて言った。 「ケンカをしたんなら、どうしてあんなにボロボロになるまでやったんだろう な。勝つにせよ負けるにせよ、普通あんなになるまでやらんぞ。何かよっぽ ど退けない理由でもあったのか」 「えっ――」 その疑問は、榊も感じていた。どうしてあれほど満身創痍になって、体力を使 い果たして倒れるまで戦い続けたのか――。 どうしても負けられない――理由? 榊は考えたが、答えは見つからなかった。すると老医師は言った。 「ま、何にせよあの猫は大丈夫だ。連れて帰って構わんよ。ただし今はまだ安 静にさせておかなきゃあ駄目だが」 「はい、どうもありがとうございました」 榊は答えた。 「ところで」 老医師は唐突に言った。 「初めて見たときも思ったんだが、やはり君のその猫、イリオモ」 「雑種です」 榊はすばやく老医師の言葉を制した。 そうか、と老医師は笑って言った。 身体中に絆創膏やガーゼを張られたかみねこを抱いて、榊は帰路についた。治 療の際に暴れたという話を聞いたが、今はなぜか天敵とも呼べる榊の腕の中で おとなしくしていた。やはり今は無理をするべきではないと悟っているのか。 老医師の話では、3日もすれば普通に動き回れるようになるらしい。それまで は自分の部屋に居させてあげようと榊は考えていた。マヤーはやや釈然としな いといった目をしながら後をついて来る。 お母さんには近づけないように気をつけないとな。 マヤーはやっぱり同じ部屋にいるのは嫌がるだろうけど、仕方ないか。 そんなことを考えているうちに、家のすぐそばの十字路にさしかかった。ここ を左に曲がれば、もう家は目の前だ。そう思いながら榊が角を曲がろうとした ――その時。 十字路を直進した先の道の突き当たりの塀の下に、猫が群れを成して座ってい るのが榊の目に映った。そのほとんどが過去に幾度か触ろうと試みてことごと く失敗に終わった、すなわちいずれも見覚えのある猫だったが――。 塀の上の一匹。その猫だけは榊は見覚えがなかった。もともと白かった毛が土 で汚れたような毛の色をした、目つきの鋭い長毛の猫である。心なしか、堂々 と胸を張り、他の猫たちが全てその下に集まっている様子から、その猫が群れ の頂点に君臨しているかのように榊には感じられた。 よく見ると、先ほど出会ったかみねこほどではないにしろ、顔や身体に何箇所 か傷を負っているのがわかった。 その姿を見たとたん、急にかみねこは歯を剥き、かぁっ、と声にならない怒り の叫びを上げ、榊の腕から抜け出そうともがき出した。その瞬間、榊は全てを 理解した。 そして、榊はにわかに走り出すと、全速力で角を曲がり、家へと急いだ。マヤーが 後からついて来る。腕の中のかみねこは、暴れるのをやめない。走るのに精一杯で 見ることはできなかったが、榊はかみねこが自分の腕の中から逃れるべく、腕や手 を幾度となく噛むのをその痛みで知った。しかし榊は抱く力を緩めず走り続ける。 今、この子を放すわけにはいかない。 おそらくあの猫は、よそから来た流れ者だ。榊は思った。かみねこはきっと、あの 猫とボスの座をかけて争って、負けて、あの場所まで逃げてきたんだ。あの時病院 で沸き起こった疑問の答え――どうしても負けられない理由が、今はっきりと榊に は理解できた。 そんな状況と今のかみねこの様子を考えれば、榊は一刻も早く十字路から立ち去ら ずにはいられなかった。 もし今、この子を放してしまったら――。 惨憺たる敗北を喫したばかりであるにもかかわらず、かみねこは早くもリベンジを 挑むつもりらしい。今のかみねこの怪我と体力をかんがみれば、それは無謀としか 言う他ない。もしやり合えば、今度こそ命が危ないかも知れない。 それでもかみねこは止まらない。意地と、誇りのために。 榊は、これ以上かみねこが傷つくのを見たくなかった。だから走った。全力で、必 死で走った。 そして、やっとのことで家にたどり着き,玄関の戸を開けて中に入った途端、榊は にわかに腕の力を緩めて半ば放るようにかみねこを下に降ろすと、へたりこむよう に上がり框に座り込んだ。 疲れた。榊は心底そう思った。 少し遅れて息を切らせて中に入ってきたマヤーは、かみねこを一瞥すると、す、と 頭を榊のすねにこすりつけた。 その夜、榊は真夜中に目を覚ました。 昼間の疲れから榊はいつもより早く床につき、泥のように熟睡していたのだっ た。にもかかわらず不思議なことに、榊はまるで少しうたた寝をしてしまった 後であるかのように深夜に目を覚まし、しかもその意識は朝まで十分に睡眠を とったかのように冴えていたのだった。枕もとの時計を見ると、午前1時を回 っていた。 榊は寝る前に確かに閉めたはずの窓が開いていることに気づいた。月明かりが 部屋の中を照らし、夜風が吹き込んでいた。 その月明かりに照らされて、ベッドの足元側の部屋の隅に、榊は自分のよく知る 人物の姿があるのを認めた。榊は起き上がった。 「やあ」 彼はその体型の割に細い右腕を挙げて言った。 この人が窓を開けて入って来たのだろうか、と榊は思ったが、不思議なことに 榊はこの時、少しの不審感や嫌悪感も感じることはなかった。まるで彼がそこ にいるのが当然であるかのように。 「どうも…お久しぶりです」 榊は上半身だけを起こした姿勢のまま、お辞儀をして言った。 「あれから本当のネコを探すことができたようだね」 彼は同じベッドで榊のそばに寝ているマヤーを見て言った。 「ええ…みつかって…本当によかったです」 榊は答えると、マヤーに目をやり、いとおしそうに頭を撫でた。 「ふむ。…ところで彼は、決着をつけに行ったようだ」 その人物は唐突に言った。 「彼?」 榊は訊いた。しかしその人物はそれに答えることなく、言葉を続けた。 「しかし心配は要らない。彼はきっと無事に戻ってくる」 榊にはその人物の言う彼が一体誰なのかわからなかったが、その人物は構わず 続ける。 「何しろ私が特製のぴ――ゴホン、ン、とにかく君は心配することはない。私 の言葉を信じたまえ。娘の友達に嘘はつかん。…さてそれじゃあお別れだ。 本物のネコと幸せに暮らしたまえ。あと、もしあの目の大きな君の友人に会 ったら、よろしく伝えておいてくれたまえ」 彼は言い終わるとふわりと浮き上がり、宙を漂うように移動して、窓から月明 かりで少し青みがかった夜の闇へと消えていった。 それからいつの間に再び眠りに落ちてしまったのか覚えていないが、榊は朝の 日差しと少しだけ寒さを覚える空気によって目を覚ました。窓はやはり開いて いた。 ふと窓の下を見てみると、昨夜、中にバスタオルをしいて、かみねこを寝かせ ていた段ボール箱が横倒しになっていた。バスタオルが外に出てしまっている。 中にかみねこの姿はない。よく見ると、箱のあたりの床から箱の上を経て、窓 枠のあたりまで、かすかに足跡らしきものがついている。それは、窓の前でい くつか固まっていた。 これは。じゃあ、まさか本当に――。 その足跡を見て、榊はかみねこが自分で窓を開けて外へ出て行ったことを悟り、 同時に昨夜の彼の言葉を思い出した。 本当に――決着を?あんな身体で、そんなことをしたら――。 でも。 あの人は言っていた。心配は要らないと。榊はあの人の言葉とかみねこを信じ、 待つことにした。 それから数日後の朝。かたり、というかすかな音が聞こえたような気がして、 榊は目を覚ました。窓を見ると、外側のふちに何か四角い紙のようなものが置 いてあった。榊はそれが何なのか確かめようと、ベッドから出て窓へと近寄り、 窓を開けると外へと手を回して、その四角いものを手に取った。同じく目を覚 ましたマヤーもベッドから降りて榊に近寄る。 それは一枚の写真だった。そこには、誰がどうやって撮ったものか、数日前に も増して身体中に傷を作った、身体は正面を向いているが、顔は伏し目がちに 斜め下を見ている、まるで照れているかのような様子のかみねこが写っていた。 それを見て、榊は思った。 あの人の言った通り、きっとかみねこは無事に戻ったんだ。 それは、ほぼ確信に近いものだった。 そして、この写真は、きっと――。 「お礼っていうこと、かな。マヤー」 榊はマヤーに向かって微笑みながら言った。マヤーは複雑そうな表情をした。 榊は微笑んだまま、そんなマヤーの背中を撫でた。 もしまた会うことができたら、きっとあの人にお礼を言おう。 榊はそう心に決めたのだった。 (おわり)
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技名 EMPEROR/3回転やまびこ返し 演技者 EMPEROR/3回転やまびこ返し 説明 やまびこ返しの回転を3回転にして行います。 備考 力を入れすぎると回転がぶれるので、自然な感じで回転をかけてください。 やまびこ返しのやり方はタグをたどってください。 タグ やまびこ返し コメント 名前