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小さな旅館で~同日談 佳望学園の教師一同は、とある旅館に慰安旅行にやって来ていた。 美味しかった夕食も終盤。気持ちよく酔っていた帆崎は何かに気づいて、隣で同じく酔っている猪田に尋ねる。 「いのりん、サン先生知らない?」 「あー…そういえば姿が見えないですね」 「うーい。じゃちょっと探してきまーす」 その場で見回すが、小さな身体で大きな存在感のサン先生の姿は見えない。 帆崎はトイレに立つついでに会場の外を探してみようと考えた。 襖を開ける前に振り向いて、もう一度座敷を見回す。 すると、先程は見えなかったサン先生の姿が… ピシッ 帆崎は硬直した。それは見事に、石像の如く。 疑問に思った猪田が歩み寄り、同じ方向を見て…同じく固まった。 ふたりの目線の先には眠っているサン先生。そしてその場所が… よりにもよって怒れる女帝。英先生の膝枕。 「えちょ…何…あれやばくないすか」 「…うん…まずいね」 何をどう間違ってあんな状況になったのかはわからないが、 普段の英先生を、特にサン先生とのやりとりを見ているだけに、恐ろしい状況。 下を向いて見えない英先生のあの顔には、一体どんな形相が浮かんでいるのか。 英先生の背後から底知れない怒りのオーラが立ちのぼっているような気がして。 正直関わりたくなかった。が、このままでは平和なはずの慰安旅行が サン先生にとって恐ろしいトラウマと化してしまうかもしれない。 彼を助けなければ。ただの同僚ではない、かけがえのない親友として。 戦場に臨む漢たちの姿がそこにあった。 「あ、あのー…」 恐る恐る話しかけたのは帆崎。猪田もそれに続く。 「サン先生も決して悪気があるわけではなくてですね、ただ疲れて…」 ふっと、顔を上げる英。猪田はつい言葉を失う。 その目には意外にも 「ええ、寝てしまったわ。サン先生も疲れてるのね」 意外にも、穏やかな光が宿っていた。 全く予想外の言葉にふたりは少しの間、ポカンとしていたが、やがて思い出したように帆崎が声を出す。 「えっ…と、すぐ寝室に連れて…」 「いいわよ。気持ちよく寝ているから、もう少しこのままで…」 さらに愕然とする帆崎に、英先生が提案する。 「そうね、何かかけるものを持ってきてくれると助かるわ」 「え、あ、はい」 帆崎は慌てて寝室に走り、指示されるままに眠るサン先生に毛布をかける。 英先生にありがとうと言われて、帆崎はうろたえるばかりだった。 不思議なこともあるものだと、尻尾をくねらせながら戻る帆崎。 付き合いの長い猪田に聞いても、わからないと首をかしげるだけだった。 そんなふたりの近くで白が立ち止まる。サン先生に気付いて、ほぉと感心したような声を出す。 「ほほえましいな。まるで親子みたいじゃないか」 意外な感想を聞いて、猪田はふたりを見直した。なるほど確かに先入観を取り払って見てみれば ああしている英先生と小さなサン先生は、まるで仲の良い親子のように見えるではないか。 「ああ、盲点だった。確かにそう見えますね」 「な。帆崎もそう思うだろ?」 「………」 「帆崎先生?」 「…え、あ、はい。そうですね」 帆崎の答えに満足したようにふたりは頷いた。 本当は帆崎には、白、猪田とは違うものが見えていた。 どこまでも優しく見つめる英先生。安心しきって眠るサン先生。 そんなふたりに、いつもそうしている、自分とあいつの姿が重なって。あれは、親子ではなく… 「って…ないない」 そんなことがあるはずない。まったく、何考えてるんだか。 帆崎は小さく肩をすくめるのだった。 <おわり> ぼくは今、板書された数学の問題と戦っている。数学の苦手なぼくが自分で申し出たことだ。 サン先生とふたりきりの放課後の教室に、ペンを走らせる音だけが響く。 「生徒がみんなヒカルくんみたいに積極的なら、ぼくたちも助かるんだけどねえ」 そう言ってサン先生は快く相談に乗ってくれた。 ようやく問題が解けた。ペンを置いて前を見ると、サン先生は教卓に山積みにされたプリントを次々に捌いている。 「あ、解けた? こっちはあと5分で終わるからもーちょっと待っててね」 手を止めずに続けている、サン先生の本来の仕事だ。先生は忙しい。チクリと、少しの罪悪感。 「学年違うけどテストの丸付けだから、あんまり見ないでくれると助かるかな」 ぼくは慌てて解答用紙に目を落とした。空いた手でペンをとる。 さて、どうしよう。もう一度計算をやり直してみようか。正直あまり気が進まない。 そんなぼくに気付いたのか、丸付けを続けながらサン先生が話す。 「この間さ、教師みんなで旅館に慰安旅行に行ったんだ。 で、ぼくもびっくりしたんだけど偶然ミナに会ったんだよね」 「ミナ…杉本さん」 彼女のからっと澄んだ声が脳裏に浮かぶ。 「温泉で。混浴ね」 ボキ しまった。シャープペンの芯が折れてしまった。 汚してしまった解答用紙を消しゴムできれいにする。 ミナも大胆なことをする。 でも、活動的な姿を思い出して、あのひとらしいな、とも思う。 「あのときはなーんか変だったんだよね。それでさあ…」 ぼくの興味は先生の話に集中する。とても仲が良い、楽しい会話が聞こえてくるようだった。 ん…? 途中で出たひとつの言葉に、ぼくの尻尾がぴくりと反応する。 「月が綺麗…?」 「え? うん…どうしたの?」 つい顔をあげたぼくと、キョトンとしたサン先生の目が合う。 「あ、いえ、なんでもないです」 慌てて机に顔を戻した。 ぼくはある小説家の言葉を思い出していた。 明治の世を生きた有名な小説家。数年前ならば、この国のきっと全ての人がその顔を知っている。 『あなたといると、月が綺麗ですね』 英語教師でもあった彼が、ある短文をそう訳したと言われている。 本が好きなぼくは知っていた。他には例えば、国語の先生も知ってるだろうか。 ――あのとき、言っとけばよかったのね。今考えたらさあ―― 続いて脳裏に浮かんだのは、いつかのミナが呟いた言葉。 あのときはよくわからなかったけれど、その意味が今になってわかった気がした。 「ヒカルくん、終わったよ。ヒカルくん?」 名前を呼ばれて我に返る。そうだ、今は勉強が大切。 考えていたことは、頭の隅に追いやった。 帰り道。冷たい空気を耳に受けながら、ぼくはミナのことを考える。 彼女には失礼にあたると思うけれど。彼女の想いを想像して、それが現実になることを思う。 それはきっと素敵なこと。だけど…なぜだろう。ぼくは少しだけ複雑な気分になった。 <おわり>
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登録日:2014/01/16 Thu 13 14 13 更新日:2022/12/06 Tue 21 41 00NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 37話 BACA Gバンカラン Gバンカランの歌 OG SRW お〜れ〜はバンカラン♪バンバンババンバ〜ン エターナルバンチョー グレートなバカ スパロボ スーパーロボット大戦 バンカラ バンバンババンバーン ミチル・ハナテン メンチ ロボット 歌は気にするな 第2次OG 葉山宏治 頑鉄番長 惚れた女に命を賭ける! それが漢の心意気! Gバンカランとは『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場するロボット。 元ネタはファミ通のOGs攻略記事に登場したエターナルバンチョー。 とある企業からの依頼でキサブローが開発していた機体、バンカランを改造したサポート・メカ。 開発自体は結構前から進められていたが、その途中でコンパチブルカイザーが落下してきたため、キサブローはそちらにかかりきりになっていた。 その後、修羅の乱でコンパチブルカイザーの修理が完了したことで改めて開発を始め、ミチル・ハナテンのモーション・パターンを組み込んで完成した。 そしてBFベースに襲撃を仕掛けてきた量産型ジンライの撃退の為、ミチルをパイロットにして出撃。 萬南無学園番長、関西轟学連合総番! ミチル・ハナテン! ほんで、こいつは!! 頑鉄番長 Gバンカラン G☆BURNKWARAN 第37話 お〜れ〜はバンカラン♪バンバンババンバ〜ン OGシリーズにおける第37話の方向性が決定した瞬間である。 その外見は番長のイメージそのまんまだが、これはキサブローの若かりし頃をモチーフにしている。 そんなどう見ても格闘戦ベースの機体でありながらサポート・メカだけあって補給装置を装備している。 付いたあだ名は「強いボスボロット」。 スーパーロボットでありながらロケットパンチもなければ移動補助のブースターさえない、 基本的に走って殴る蹴るのみの漢らし過ぎる機体(眼からビームは出るが)。 ちなみに地形適応は空B・陸A・海C・宇A。続けて読んではいけない。 あとデフォルトで強化パーツ「ハチマキ」がセットされている。 〇武装 G・ビーム 「ガン飛ばしたる!」 正式名称「ガン・ビーム」。カメラアイからレーザーというガンを飛ばす。要はメンチビーム。 ちなみにカットインでミチルの目も光る。 バン・パンチ 「いてもうたらあぁ!!」 蹴り飛ばした相手の胸ぐらをつかんでひたすら殴りつける。 ちなみに失敗するとコケる。 カラン・キック 「動くなっちゅーとんじゃ、このボケェ!」 体当たりで吹き飛ばした相手を地面に叩きつけて蹴りまくり、ぶん投げた後に飛び蹴りを食らわせる豪快な技。 自分で吹き飛ばしておいて動くなとか理不尽にも程がある。 8710式龍虎射連打(はなてんりゅうこしゃれんだ) 「どついて!どついて!どついてぇ!!」 「どついてどついてどついてどつき倒す!」 どこからともなく取り出したサンドバッグで相手をひたすらどつき、相手を蹴り上げて夕焼けの荒野に叩き落とす。 元ネタは以前関西地区で放映されていた有名なご当地CM「ハナテン中古車センター」。ほとんどの人が分からなかったのは言うまでもない。 ちなみにサンドバッグには補給物資が入っている。 上の三つを縦読みしてみると…? 余談 Gビーム以外のすべての武装に攻撃失敗演出があり、敵に避けられるとミチルの「あかん…」のセリフとともに、相手の後ろに行きその場で、 地団太踏んだり、相手にがんを付けたりする。 ちなみにBGMの『頑鉄番長Gバンカランの歌』はバラン・ドバンの『我こそはバラン・ドバン』、ランド・トラビスの『LAND CRASHER/負けないぜ!ガンレオン』を作曲した我らが“兄貴”葉山宏治氏。元気が無い時は聞くと良いぞ。 追記・修正はイカ焼きを食べに行ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] メダロットかと思ったよ。 -- 名無しさん (2014-01-16 17 39 17) 走るグレート馬鹿 -- 名無しさん (2014-01-16 20 18 50) ブースターも無しにあの加速力とあのジャンプ力・・・ -- 名無しさん (2014-01-16 23 30 31) これがサポートメカとか本当マリオン博士が作ったんじゃないんだよな.. -- 名無しさん (2014-01-17 13 28 43) ↑ハッキリキサブロー作と明言されてるのに何をどうやったらそんなアホな発想になるんだか -- 名無しさん (2014-01-17 13 45 02) 低い命中率と移動・射程がネックだが素の装甲と火力の高さは一見の価値あり -- 名無しさん (2014-01-17 21 29 18) ↑2トンデモ機体と言えばマリオン博士の作った機体が大半だからじゃね? -- 名無しさん (2014-01-17 21 46 53) 初見でメダロットと某格ゲーの漢を思い出したのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2014-01-17 23 48 26) 先入観抜きで見るとフツーに男前なロボだよな。テーマ曲で台無しになるけどw -- 名無しさん (2014-01-18 00 04 18) 名前の元ネタはジーパンと学ラン? -- 名無しさん (2014-01-26 08 09 15) ↑バンカラっていうのは明治のスラングだ。蛮カラ。ハイカラの反対で、ちゃらちゃらしたお洒落に気を使わない荒っぽく硬派なスタイルのことを指す。 -- 名無しさん (2014-01-26 08 24 42) ↑アザッス -- 名無しさん (2014-01-26 08 31 01) サンドバッグの中身が気になる -- 名無しさん (2014-03-28 11 45 01) ブースターらしいブースターが下駄裏にしかない…あれでどうやって宇宙で動き回ってるんだ…しかも宇A。 -- 名無しさん (2014-04-12 14 29 48) ↑すまん、Bでしたorz -- 名無しさん (2014-04-15 07 02 24) 強いボスボロットというか、むしろ頭の悪いガンレオンって感じ。ガチで戦える補給メカとか何なんだよ… -- 名無しさん (2014-10-18 14 33 04) ミチルが鉄壁覚えてくれてれば文句無しだったんだよなぁ…本当にもったいない。 -- 名無しさん (2014-11-30 17 25 30) Gビーム撃つ時のミチルカットインがサキエルみたいだった -- 名無しさん (2015-03-22 12 31 06) ロボライダー「蹴り飛ばしておいて動くなとかw」 -- 名無しさん (2015-07-04 04 06 31) ↑おたくは殴り飛ばしておいて「逃がさん!」だもんなぁ -- 名無しさん (2016-07-06 22 21 27) 改造すると意外と強い、特殊防御無しで同改造のコンパチカイザー並にしぶとい。低命中と鈍足は仕方ないけど -- 名無しさん (2016-07-20 10 30 45) まぁ知ってる人はメダロット思い出すよねぇ -- 名無しさん (2016-08-06 20 12 33) 名前 コメント
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I=D偵察 陣形 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。 最低行動単位をツーマンセルとし、効率よく偵察する。 装備 観測機器は双眼鏡、熱源探知装置、動体探知装置、カモフラージュとして三色迷彩服、偽装ネットを装備を支給。 紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知カメラなどのセンサーを利用する。 レーダーによる探知を行う。 音響探知などから三角法で音源の位置を特定する。 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。 無線に指向性アンテナをつけることでより確実に情報を送る。 水筒満水、長物は全てロープで縛着 金属には全てテープを巻く 偵察時、ホバー等騒音を発する装置を切ることで騒音を減らし敵からの索敵を防ぐ。 索敵/観測担当機を除いて、エンジン出力を必要最低限度まで落とし、余分な廃熱・音響を軽減する。これにより索敵/観測担当機の赤外線・音響系センサーの感知能力を上げる。 全般 背の高い建物が無い土地ではジャンプを行う事で瞬間的な高さを稼ぎセンサーの有効半径を広げる 平地で移動しやすいので、高速移動しながら走査することで疑似的に走査面積を広げる事が出来る 死角になる部分は切り捨てて絞り込む事で走査回数を上げ精密なデータを出す 事前に入手出来ている地形情報比較することで差異をピックアップして調べる事で精度を向上させる 人工物が味方又は敵が殆どで、熱を発生する存在が少ないため熱源走査が有効に行える 索敵終了後は遮蔽物を利用しながら移動することで、撃破される事を防ぐ 足音を出来るだけ立てないよう、注意する。 視覚だけでなく、足音、銃声、臭いなどにも十分警戒する。 移動は迷彩効果を生かすよう、出来るだけ姿勢を低くして行う。 観測時は、深くゆっくりとした呼吸を心がけ、疲労と緊張を最小限に抑える) 退路を複数確保、また隠蔽潜伏後は極力身動きしない。また視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 目標を確認し次第、随時後方隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを知らせる。 味方部隊と情報を常にリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行い戦闘部隊の準備が整うのを待ってから敵の誘導を開始する。 逆に敵に発見された場合、即座に本部へ連絡し、誘導と足止めを行ないつつ後退し、戦闘部隊のいる場所まで敵を誘導する。 敵がいない場合、引き続き監視を行い、本隊到着まで待機する。 遮蔽から遮蔽へと縫うように移動。 偵察視界は広域警戒 目立たないように匍匐移動やカモフラージュネットで身を隠して、詳細な位置を確認する。 偵察する際は、「いつ、どこで、どの程度の規模の部隊が、なにを装備し、なにをしていたか」を確実に把握し、仲間に伝える。 斥候中は、遭遇戦が発生したり、敵に待ち伏せされたりすることがあるので注意する。 敵の攻撃が脅威でない場合は、威力偵察も視野に入れる。 威力偵察を行う際は、本格的な戦闘に発展してもいいように準備しておく。 威力偵察の目的はあくまで偵察であり、戦闘よりも部隊の帰還を優先することを認識しておく。 安全確保の出来ていない場所での連絡は原則厳禁。 無線、GPSを装備し、詳細な地点を本部ないし近隣部隊に伝達する。 常に後退経路を複数確保し、迅速な後退と生存を心がける。 移動に支障が出ないよう、装備は身体に密着できるようにしておく。 地形は、可能なら、作戦前にあらかじめ調べておき、変化がある場合のみ報告することで、連絡にかかる時間を短縮する。 地形地理を最大限生かして、身を隠しながら移動する。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林に身を隠して偵察する。 迷彩ネットや林、地形を使用してI=Dの姿を隠蔽する。 無線連絡の際、一名はセンサー等も併用して周辺警戒に当たる。 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。 必要に応じて地形スケッチしたり、カメラの映像を送る。 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 敵情報を通信で送るときはデータを暗号化して送る。 通信は極力短時間で必要なときのみ行う。 本部と情報をリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。 急に移動したり、姿を現さない。 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。 いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。 退路を複数確保する。 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。 ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。 目立たないように匍匐移動やカモフラージュネットで身を隠して、対象の詳細な位置を確認する。 迷彩や林、地形を使用して姿を隠蔽する。 市街地 砂漠 水辺、海 森 雪原 洞窟 体術
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ID重複事例 「自演ちゃん」と他の住人のIDが被って重複した事例の ごく分かりやすいシンプルなケースを紹介します。 (2ちゃんねるでのID重複はWiki管理人自身にも経験があるので、ありうることと前提して話を進めます) ★先入観を防ぐため、ここでは事例本文を住人と自演ちゃんで色分けしません。 「必死チェッカーもどき」より トップページ アニメ特撮実況 2009年09月09日 AqCpHjf1 ◆書き込んだスレッド一覧◆ TOKYO MX アニメ実況★28 アニソンぷらす★5 ◆書き込みレス一覧◆ TOKYO MX アニメ実況★28830 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 30 35.30 ID AqCpHjf1 プリまた TOKYO MX アニメ実況★28838 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 32 25.67 ID AqCpHjf1 食後ににょげーは・・・ TOKYO MX アニメ実況★28862 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 36 52.09 ID AqCpHjf1 アチャー TOKYO MX アニメ実況★28882 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 40 15.18 ID AqCpHjf1 残り少ないのに回想長いよ TOKYO MX アニメ実況★28896 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 42 51.63 ID AqCpHjf1 またこいつらかw TOKYO MX アニメ実況★28930 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 48 11.80 ID AqCpHjf1 セックルセックル TOKYO MX アニメ実況★28969 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 53 06.26 ID AqCpHjf1 ピンポイントな湯気w TOKYO MX アニメ実況★28981 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 55 05.08 ID AqCpHjf1 Aパートいらなかったな・・・ TOKYO MX アニメ実況★28992 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/09/09(水) 01 59 18.08 ID AqCpHjf1 987 乙 アニソンぷらす★5190 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2009/09/09(水) 03 06 07.77 ID AqCpHjf1 のみこさんが、レイプ未遂にあった被害者女性みたいになってた 新人であんな体験したら絶対トラウマになるだろ せめて、豊崎とか少しくらい画伯を知ってる人じゃないと アニソンぷらす★5191 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2009/09/09(水) 03 07 35.53 ID AqCpHjf1 186 あ~ 牛か~ 画伯にしてはわかりやすいな~ 違うの? 犬? パンダ!? アニソンぷらす★5226 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2009/09/09(水) 03 20 58.29 ID AqCpHjf1 写真だけなら カネトモ星人と小林画伯は、何発も抜けそうな美人なのに アニソンぷらす★5385 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2009/09/09(水) 03 46 57.69 ID AqCpHjf1 347 :ワールド名無しサテライト:2009/09/09(水) 03 43 32.30 ID k45MjI45 Pタカイワのウラバナシ アニソンぷらすのタカイワです。 いよいよ次週は小林さんと9月ナレーターの金田さんがロケに!その名も『金田朋子と小林ゆうのおまかせ!』 それぞれのワールドを持つお2人が揃うということで、色々企画を考えたのですが、結局「いくら考えてもどうなるか想像がつかない、ここは2人にまる投げしよう」という結論に至りました。 見ていて楽しくないわけがありません新たな伝説をしっかりと目に焼き付けて下さい!好評だったら第2弾も…アニソンぷらすのスタッフやっぱりすげぇ…普通番組背負ってる人達が寄りによってこの2人に丸投げしようと思うかw広橋涼さんから間もないのに、また伝説残す気かw ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 上記の通り TOKYO MX アニメ実況★28とアニソンぷらす★5の両スレでは、 微妙に書き込み特徴の差があるのをお分かりいただけるかもしれません。 Wiki管理人の判断としては、 アニソンぷらす★5に書き込むID AqCpHjf1が「自演ちゃん」です。 最大の特徴は「age」と「sage」の違いでしょう。 「自演ちゃん」は自分が居づらくなる気配を感じると「sage」で他人を装う工作を行いますが、 原則として「age」で書き込むのが特徴です。 番組ch板の「マターリ/sage 局スレ」でも原則ageているので、一層目立ちます。 他の特徴については「自演ちゃん」による第三者成りすまし偽装を防ぐため、 ここでは明示を控えます。 以上の通り、 当Wikiでは誰彼構わず認定しまわっている訳ではなく、 「自演ちゃん」なる荒らしを作り出して楽しんでいる訳でもありません。 書き込みの内容など、可能な限り複数の条件をもって判断し「自演ちゃん」を確認するようにしています。 その書き込みから事前に確認済★であった通りのプロバイダーで「自演ちゃん」が全サーバー規制(アク禁)になり、 Wiki管理人による「自演ちゃん」の抽出が正しかったことを裏付けるものとなりました。 (事実アク禁になった期間に「自演ちゃん」の書き込みは、Wiki管理人の把握した限りでは実況も含め2ちゃんねる上で見られません) ★ 携帯ゲーム関連の某スレッド(いわば「自演ちゃん」報告スレ・・・現在dat落ち)において、 Wiki管理人が把握した「自演ちゃん」のプロバイダーがDTI(千葉エリアのリモートホスト)であることを事前に告知済み。 アク禁の際には、規制されたのも千葉エリアを示すリモートホストで一致することを確認。 <参考> 直接スレッドを確認したい方は下記URLを参考にログを調べてみてください。 (2chDAT落ちスレミラー変換機で確認できると思います) アニメ・特撮実況@2ch掲示板 TOKYO MX アニメ実況★28http //atlanta.2ch.net/test/read.cgi/liveanime/1251995324/ アニメ・特撮実況@2ch掲示板 アニソンぷらす★5 http //atlanta.2ch.net/test/read.cgi/liveanime/1252348125/
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103偵察1 ロール 応援ロール 作戦 【地形】 ≪山林≫ 周囲の森や林、くぼ地に身を隠す 土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。 枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。 偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。 森林の模様をした迷彩服を着る。 偽装用ネットを使う。 迷彩を施す。 木々を遮蔽として身を隠す事が出来る 木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和 木に登る事で上から攻撃することが出来る 下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる 【装備】 ≪全般≫ 市街地用に都市迷彩を施すことで目立たないようにする。 観測機器は双眼鏡、熱源探知装置、動体探知装置、カモフラージュとして三色迷彩服、偽装ネットを装備を支給。 紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知カメラなどのセンサーを利用する。夜間であれば低温のため熱感知装置が有効と思われる。 レーダーによる探知を行う。 音響探知などから三角法で音源の位置を特定する。 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。 無線に指向性アンテナをつけることでより確実に情報を送る。 ≪I=D≫ 偵察時、ホバー等騒音を発する装置を切ることで騒音を減らし敵からの索敵を防ぐ。 索敵/観測担当機を除いて、エンジン出力を必要最低限度まで落とし、余分な廃熱・音響を軽減する。これにより索敵/観測担当機の赤外線・音響系センサーの感知能力を上げる。 【陣形】 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。 【体術】 ≪全般≫ 退路を複数確保、また隠蔽潜伏後は極力身動きしない。また視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 目標を確認し次第、随時後方隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを知らせる。 味方部隊と情報を常にリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、瞑想通信等速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行い戦闘部隊の準備が整うのを待ってから敵の誘導を開始する。 逆に敵に発見された場合、即座に本部へ連絡し、誘導と足止めを行ないつつ後退し、戦闘部隊のいる場所まで敵を誘導する。 敵がいない場合、引き続き監視を行い、本隊到着まで待機する。 遮蔽から遮蔽へと縫うように移動。 偵察視界は広域警戒 おおまかな位置を予知夢などで把握する 展開箇所も既に敵勢力下となっている為、周辺の敵には極力警戒。偵察に必要な以外の挙動は一切取らない。 得られた情報は森国人の瞑想通信等で、各部隊が共有。 目立たないように匍匐移動やカモフラージュで身を隠して、詳細な位置を確認する。 移動は匍匐と忍び足。枯れ木に注意 地形地理を最大限生かして、身を隠しながら移動する。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林に身を隠して偵察する。 偵察する際は、「いつ、どこで、どの程度の規模の部隊が、なにを装備し、なにをしていたか」を確実に把握し、仲間に伝える。 地形は、可能なら、作戦前にあらかじめ調べておき、変化がある場合のみ報告することで、連絡にかかる時間を短縮する。 斥候中は、遭遇戦が発生したり、敵に待ち伏せされたりすることがあるので注意する。 敵の攻撃が脅威でない場合は、威力偵察も視野に入れる。 威力偵察を行う際は、本格的な戦闘に発展してもいいように準備しておく。 威力偵察の目的はあくまで偵察であり、戦闘よりも部隊の帰還を優先することを認識しておく。 ≪情報収集≫ 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。 必要に応じて地形スケッチしたり、カメラの映像を送る。 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 ≪通信≫ 敵情報を通信で送るときはデータを暗号化して送る。 通信は極力短時間で必要なときのみ行う。 本部と情報をリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。 ≪移動≫ 急に移動したり、姿を現さない。 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。 いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。 退路を複数確保する ≪夜間、暗視≫ 暗いところや夜間の偵察には暗順応を利用したり、周辺視野を生かして観察する。 夜間であることを利用し、闇にまぎれる。 ≪隠密行動≫ 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。 ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。 迷彩や林、地形を使用して姿を隠蔽する。 目立たないように匍匐移動やカモフラージュネットで身を隠して、対象の詳細な位置を確認する。 SS&イラスト
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side.K ねぇ、まだ? 疲れたよ。 どこ行くの? もう日が暮れてきたよ。 投げ掛け続けるあたしの言葉に、彼女はひたすら生返事。 うん。ん〜。ん? その表情はいつまで経ってもだらしない笑顔で、まぁよくもここまで気にしないでいられるなと、呆れたを通り過ぎて些か尊敬。 おっかしいな〜。 あ、いいんだいいんだ、ここだ! あれ? 違うか……? う〜ん、わからん。 斜陽。木々の影が長く伸びる。さっきまで清々しく感じていた身の周りがざわざわと物々しくなり、なんだか不安な気持ちになる。 黒とオレンジ。ちょっと前までは、緑と青だった視界。まるで違う世界。 やばいやばい。 間に合わないかもしんない…… わっかりづらいなぁ〜。 あ、ここのことか……? 頻りに時間を気にし始める。力強く握ったなにかの紙は、見せてみなよと言ってみても頑なに拒む。 その紙を逆さまにしてみたり、自分の顔を横にして見てみたり。 どこかに向かってるつもりなのは分かっても、その目的地は皆目見当もつかない。 だって目に見える景色、森、森、森。 「ねぇっ、もう暗くなっちゃうよ?」 「ん〜……?」 「泊まるとことかちゃんと決めとるんよね?」 「……あ〜」 「もうっ。大体最初っから不安だったんよ」 「お?」 「のっちに任せるとか危なっかしすぎるのに、ゆかもどうかしてたわ」 「あっ」 「サプライズで旅行連れてってくれる、って言うからゆか本気で楽しみにしてたのに」 「あ〜……」 「のっちが珍しく頑張ってくれたから喜んでたのに。どんだけ行き当たりばったりなんよ」 「あ〜! はいはい!」 「普通こういうとこには荷物置いてから来るもんなんよ。あ〜重たい」 「あった!」 「え?」 「ついた! よかった〜」 ……え? あれ? なんで、海? ここは、どこ? あまりに多い緑の匂いと、歩き続け既に出来上がった先入観で気付けなかった潮の香り。 こうやって目の前に見せ付けられると、強烈にそれはあたしの中に主張を始める。 沈んでいく太陽は大きくて丸くて、その着地点には真っ直ぐ空に向かってのびる海から少し顔を出したこれまた大きな岩礁。 そこに小さく隠れた太陽の一部は、光を乱反射させ、空へ、海へ、あたし達二人へ。 「すごい……」 気の利かないことは言いたくないくらいのその様子に、零れた言葉はそんなもので。 綺麗でしょ? なんて。あたしが死んでも言うもんかと思っていた、最高に俗な気の利かない言葉を彼女はさらっと言ってのけた。 「うん。綺麗」 要らないのかも。それでいいのかも。 ずっとニヤけていた彼女は、あの時から既に二人でここに居たんだと思うと、愛しくて仕方なくなった。 旅の支度ばっちりの大きなバックから、愛用のカメラを取り出す。 もう慣れた様子の彼女は、もうシャッターを押すだけになったカメラを受け取ると、長い腕を伸ばしもう一方の腕をあたしの肩にまわした。 撮るよ? って声からシャッター音までがやたら早くて、なんだか嬉しい気分のあたしはきっと締まらない顔してたかな。 辺りには人の気配なんてなくて、広い海を二人占めしたみたいだった。 「ねぇのっち」 「うん?」 「キスしてあげてもいいよ」 「お〜! マジで!?」 「うん」 「すげ〜! これホントじゃん!」 「……なにが?」 大袈裟に驚いてみせた彼女は、さっきまで必死でにらめっこしていた紙をひらひら。 これだよ。そう言って渡してくれたその紙は、旅行代理店なんかによく置いてある、お手軽おすすめスポットなんて謳われた安っぽい広告だった。 謳い文句は、恋人のハートを擽るだの、思わず息を飲むだの、一生の感動をあなたにだの。 一緒に見れば、彼女はキスしたくなること間違いないそうで、あたしの反応を待つのっちはしてやったりな顔。 じゃああたしは広告通りの女かい。そんでもって、計画の段階からあんたは信じきってたわけ。どんだけよ。 ばか正直というか、素直というか。 あたしならバカにして鼻で笑っちゃいそうなこの広告を、真に受けて行動できるこの子は、やっぱりあたしとは全く違う人間なんだな、と。 あんなに大きな太陽が、見る間に動いて沈んでいく。 キラキラ光ってみえたあの光は何本かにまとまって、白くて力強い線になる。 輪郭が曖昧になっていく海に映る太陽は、今からあたし達の知らない街を照らし始める。 ひとつだけ分かってないのは、嬉しいのは気持ちだってこと。 あたしがちょっとなんかしてやれば、奇跡みたいに喜ぶ癖に。 自分がしたことで、あたしは同じ気持ちになってるのに。 あたしなんか只の一人のどこにでもいる女なのに。そんなに尊いものだと思ってくれてるのは、きっとただ一人の大切さを知ってるから。 誰だって、誰かの誰にも負けない大切な人になれること、知ってるから。 そんなあんたが、あたしにとってどんなに大切か、あんたは知らない。 いつか言ってあげる。 あんただって、世界で誰よりも大切な人になってんだって。 誰かにとって、そうなれてんだって。 「間違いがあるわ。というより、勘違い?」 「なにが?」 「誰もキスしたくなんてなってないもん」 「え、だってさっき……」 「ゆかはしてあげてもいいよって言ったんよ」 「あ〜……でもしたくなったからでしょ?」 「御褒美みたいなもんかな、珍しくちょっとは頑張ったのっちに」 「うんっ! 苦労したからねー。じゃあして」 影を落とした表情は慣れない目にはっきりしないけど、目一杯微笑んでくれてるのははっきり見えた。 キスする前に辺りを窺ってみれば、勿論人なんていない。いないけど……暗い。 「のっち?」 「ん?」 「懐中電灯とか持っとるんよね?」 「なんで? ないよ?」 「……帰り道は把握しとるんよね?」 「…………あ。そういうことか」 「もう真っ暗になるよ? 街灯なんてあるわけないよ?」 「しまったな……のっちとしたことが」 「なんも考えてなかったん!?」 「うん。なんも考えてなかった」 「〜っ、バカ! あほ! 変態! 人殺し!」 「え〜……最後のはちょっと」 「はぁ〜、なんでこの子はこんなにアホなんじゃろ」 「そんな沁々言わなくても……」 「ここでゆか達は腹ペコで死ぬんじゃね」 「そんな大袈裟な」 「帰れんってことはそういうことじゃ」 「帰れる」 「え?」 「絶対帰れる!」 そう言って力強くあたしの手を引っ張ってくれたのが嬉しくて、旅館に着いたのは日付変わる頃だったけど怒ったりしなかった。 でもね、のっち。 あのあとあたし、あの場所のこと調べたんだ。 高台降りたらすぐに、バスが走ってる道路があったみたいだよ? 〜end〜
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管理局X-FILE No00256389「アースラ乗員消失事件」⑦ 前回まで "アレ"を迎え撃つはずが先手を取られた過去の生存者達。 次々に仲間を失い進退極まった彼らの救援要請を送るという言葉を聞いたその時、 「私」は今まさに我々がいるこの場所に向かってくる奴の姿を見てしまった。 部屋を出るとその足で格納庫へと走りながら私は格納庫の小型艇で待機している部下に呼びかけた。 私「E班!聞こえるか!すぐに発進準備をしろ!脱出する!」 部下E「隊長?どうしたんですか?」 私「アースラを襲った襲撃者の姿を確認した!現状では有効な対処法が無い!一時撤退だ!」 部下E「隊長?どうしたんですか?」 私「聞こえなかったか!すぐに脱出準備……を……」 格納庫まであと10メートルという距離で私は胸に剣先を突き付けられたような感覚に襲われた。 アースラに来たのは私率いるA班を含め1班6人構成のE班まで。 つまり識別コードは私を除いて29の反応が無ければならない。 だが今、識別コードの発信を伝えるはずの端末画面は、 画面を埋め尽くすおびただしい数のマークで埋め尽くされている。 部下E「隊長?どうしたんですか?」 念話能力を増幅する通信インカムからは―――録音のように同じ声が繰り返し聞こえていた。 部下E「隊長?どうしたんですか?」 あの扉の先に私の部下はいない、私は確信すると同時にある事を思い出した。 はやてと呼ばれる少女とクロノ執務官達の最後の念話だ。 はやて『(あかん方向も見んととにかく逃げてきたから……ここはブリッジの近く……?)』 そう、そして彼らはブリッジへ向かった。その後格納庫へ向かったが既にそこは襲われていた。 そうか……あれも……! 私「総員、構えろ」 既に臨戦体制の部下達に指示を出し扉を開ける、そこには―――――"アレ"がいた。 その瞬間通信インカムとアレから同時に声が発せられる。 部下E「隊長?どうしたんですか?」 ■「タイチョウ、ドウシタンデスカ」 私「―――撃て」 無感情に言い放つと部下達が放った前後左右上方からの誘導操作弾がアレを襲う。 そうして逃げ場を断った所で私は直射線上にいるアレに魔法を放つ。 私「吹き飛ばせ!!」 デバイス<Burst Blast> ドゴオオオオオォォォォォン! だがそれで倒れる相手でないことは先刻承知だ。 私「散開!」 ガガガガガガガガッ 爆煙の中から1秒前まで我々がいた位置に伸びてくる攻撃。 だが既に部下達が左右と後ろからチェーンバインドを、さらにその上からリングバインドを仕掛けている。 ドスッガスッ! 動けないアレを槍撃魔法で床に釘打つように拘束する。だが追撃はしない。 私「離脱する!」 今は少しずつでもアレが何であるかを探るのだ、いつかは必ず勝機が見えてくる……! すぐに格納庫から離脱した我々はブリッジへと向かった。 部下「どれくらい時間を稼げるでしょうか……」 部下はすぐにでもアレが追ってくるものと身構えている。 私「いや、しばらくは足止めできるはずだ」 今まで観察してきて一つ妙なことに気付いた。 アレは魔力を求めて獲物を襲う、これは間違い無いだろう。だが何故必ず本体ごと吸収するのか? 直接相手のリンカーコアを強奪する方が断然効率的だ。だがそれをしない。 考え得る可能性は―――あれは魔力その物を直接吸収出来ないのかもしれない。 ならば蛇が卵を殻ごと飲み込むように本体ごと吸収するのも頷ける。 それこそ魔力収集型ロストロギアとして考えれば非効率的だがアレがそうじゃないとしたら? 本来は何か別の目的のためのロストロギアだとすれば説明がつく。 今アレは体内に直接魔力を撃ち込まれた形で拘束されている、脱出まで多少時間がかかるはずだ。 私「急いで本局に連絡を!」 部下「だ、ダメです隊長!通信システムが破壊されています!」 通信システムを破壊、だと? 施設を物理的に破壊するのではなくシステムを破壊する。これが意味する事は――― 私「どうやら我々は手の平で踊らされていたようだな……」 先入観が植え付けられてしまっていたようだ。 システムに介入して破壊するような芸当が化け物にできるものか。 無秩序な襲撃、緩慢な動作、本能のみで動いているように見えたのは……アレ、いや奴の演出か。 私「修復は可能か?」 部下「一部ではなく完全に破壊されています……不可能です」 どうやら我々も孤立してしまったようだ。まるで映像の中で見た彼らの後を追っているようだ。 これで逃げ道は無くなった、か……上等じゃないか。 私はこの背水の陣で奴と戦う決意を新たにした。 私は改めて現状を分析する。 まず格納庫の状況だ、あそこにいたE班の部下は……全滅と見ていいだろう。 退避したならば連絡があるはずだ。同様に定時連絡が絶えた他の班も絶望的か…… だが腑に落ちない、奴は部下の声を模写していたのだ。 ならばクロノ執務官の時と同じく本人に成りすまして我々を騙まし討ちする事も可能だったはずだ。 しかしそれをしなかった……できなかったのか? 考えてみれば奴が模写したのは声だけだ、少なくとも記録映像でも姿まで擬態した様子は無い。 断定はできないがその可能性は高いだろう。 問題は奴を倒す方法だ、実際攻撃が通ってはいるもののダメージが蓄積された様子は見られない。 と言うより顔も何もあったものではないのでどの程度ダメージを与えているのか判別できないのが本音だ。 そこで一つ気になったのが「直接魔力を吸収できない」という一点。 できないからには直接魔力が体内に入ってはいけない理由があると言う事、それこそが勝機だ。 私「奴の所在はわかるか?」 部下「ダメです、エリアサーチにもかかりません」 やはりダメか……奴の奇襲がことごとく成功したのは獲物に感知されないという点に尽きる。 魔力反応を隠せるのか先ほど対峙しても物理的気配だけで魔力を感じられなかった。 私「よし、今度は我々から仕掛けるぞ」 私は部下に作戦の概要を説明しブリッジを後にした。 フォーメーションを組み前後左右上下を警戒しつつ奴を誘うように艦内を移動。 だが今度は奇襲でもなんでもなく、奴は通路の奥からゆっくりと姿を現した。 私「随分と舐められたものだな……行くぞ!」 この狭い通路だ、今度は引くことは出来ない。 我々が奴を倒すか、それとも先人と同じ運命を辿るか、そのどちらかしかないのだ―――!
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459 名前:NPCさん :04/06/26 22 13 ID ??? スレ違いかもしれないけど、ちょっとご相談が。 うちの大学のTRPGサークルに今年入った女の子が、入部からずっと4人の取り巻きの男達とのキャンペーンを続けてて、その中でいわゆる姫プレイヤーって奴になってて。 ルールブックやダイス等は殆どプレゼントしてもらった物らしいし、みんなで食事に行った時も その子の代金は取り巻きが払ってたり、セッションの様子も、みんなでその子をちやほやしっぱなしみたいな様子。 周りへの実害は特にないんで、とりあえず放置しておいたんだけど。 今週ちょっとその子と二人で話す機会があったが、どうやらその子は自分の立場に困ってるらしい。 いままでもてた事がなかったのが、急にちやほやされてちょっと調子に乗ってたら、段々周りの 態度がエスカレートしてきて、姫状態に祭り上げられてしまったという話。ストーカー寸前の事もされてるみたい。 ゲーム自体は好きなので出来ればサークルには残って、他の人と普通にゲームしたいんだけど、 試しにそう言ってみたら取り巻きの人達が許してくれなかったらしい。(この辺りどういう風に言われたかは、言いたくないといって教えてくれなかった) それに、自分が周りから姫PLのレッテルを貼られてるのも自覚してる。今さら周りに溶け込めるかも不安だ。 どうしたらいいか迷ってる、という相談を受けたんですよ。 どうしたもんだろう。取り巻き連中と話し合ってみるとか、無理矢理他のセッションに引っ張ってみるとか考えたんだけど、もしかしたら変に手を出さない方がいいのかも知れないとも思うし。 463 名前:怪傑ペドロ :04/06/26 22 17 ID ??? 大学生でそれってのがイタいわな。 とりあえず取り巻き達のリーダー格一人だけ読んで、姫さんと一緒に話し合いしてみれ。 取り巻き全員呼ぶと絶対収集つかなくなるから。 そういう連中は群れると強気になるからね。 あともしものために、取り巻きさん以上の人数は用意しておくこと。 できれば話し合いは部室とかじゃなくて、喫茶店とか他人の目があった方がいい。 やばいことになったとき目撃者がいた方がいいし、警察呼んでくれる確率高くなるからね。 486 名前:NPCさん :04/06/26 23 07 ID ??? 「本当に姫状態がいやなら自分でどうにかしてるはず。 それすら乗り切れないようでは女子プレイヤーはやっていけない。 困っている素振りは、責任逃れか自慢か狙われてるかのどれか」 と昔サークルのお姉さまに言われました。 わりと真実だと思います。 493 名前:NPCさん :04/06/26 23 25 ID ??? 取り巻き痛いなあ。よほどこれまで女友達に恵まれない人生を送ってるのか、 それとも4人とも姫さんに惚れきってしまってるとか。 ただもう、姫本人というより、作り上げられた「我らの偶像」にしがみついてんだろうか。 極論すれば、取り巻きの4人全員に美人のリアル彼女ができれば多分やむと思うが・・・ 496 名前:NPCさん :04/06/26 23 36 ID ??? 493 むしろ美意識の問題だと思う。 取り巻いてる自分をカッコイイと思えるかどうか。客観視してみればいい。 …やべぇ、TRPGやってるオレ、カコワルイんじゃないか? 実はオレ、姫PLの取り巻きだったことがあるんよ。正確には周りからそう捉えられてた。 でも当時のオレにとっては姫PLと見られていた女性PLには他のPLと同程度の興味しかなかった。 彼女が持ってくるお菓子の方が彼女自身より重要だった。 セッション上、居た方が潤いがあるかもしれない(男性PLの女性PCと比べれば、ねぇ)とは思ったけど。 案外、取り巻き君たちの姫に対する粘着力もそう大した事ないんじゃないか? 511 名前:NPCさん :04/06/27 08 24 ID ??? スミマセン、今起きました。 やっぱりほっとくのも何なんで 463さんのやり方を参考に調停してみようかと思います。 昨夜サークルの別の女の子と電話で話したら、女子の間でもあの子はちょっと可哀想なんじゃないか、って話になってるみたいなんで。 今日のコンベで仲間と会うんで、話題にしてみますね。 どうもレスありがとうでした。 519 名前:NPCさん :04/06/27 15 51 ID ??? 511 ガンガレ とか言いつつサークルに他の女子が複数いるのに、相談する相手がキミだったことに ほのかに香ばしさを感じるが…・・・。 女子よりもまず男子に相談するヤシは性根が姫な気もするし。 とりあえず、他の女子がさりげなく彼女を別の卓に誘導してあげるのがいいのでは ないかと。 女性限定セッションとか企画して。 下手に男が口を出すと、誤解されてこじれることも多いしね。 ていうか、これってサークル崩壊の序曲にありがちなパターンだと思われ。 521 名前:NPCさん :04/06/27 16 25 ID ??? 496 そういえば、俺もそんなことあったな。 サークル内で仲いい奴のグループがいくつかあって、 俺がそのひとつのリーダー的な存在で、 そのグループにサークル唯一の女性が混ざってたんだけど、 まわりの男から、すごいけなされようだったよ(媚びてるとか、気を引きたいんだろ、とか)。 普通に仲のいい友達だったんだけどな。 523 名前:521 :04/06/27 16 30 ID ??? 追記。 結局どうなったかというと、 1.周りの男たち(他グループ)が女性に自分たちのキャンペーンに参加することを要請。 2.そのグループがちょっとアレな人間のグループだったので、女性がやんわり拒否。 3.なぜか俺が入らないように言っている、という噂が立つ。 4.俺、そこを半分追い出されるような形で、仲いい人だけ集めて違うサークルを作る。 そんで今に至る。 なんか、今回の話に似てるなw 535 名前:459=511 :04/06/27 22 22 ID ??? お騒がせしてます。中間報告させて頂きます。 あくまで噂を集めた段階ですが、思ったより面倒そうな状況になってるみたいです。 ・取り巻き達は、サークルやメンバーについての悪口を姫に吹き込んでるらしい。 ・姫のバイト先のコンビニにまで乗り込んでたむろして迷惑かけてるらしい。 ・姫は気が弱くて、強く言われると断れない種類の人らしい。 ・休日などにも1人暮らしの取り巻きのアパートでセッションを行い、そこに姫も呼び出してる。 4つ目は今日彼女の携帯にかけたら分かった事実です。サークルメンバーの女性が連れ戻しに行きました。過剰反応だったかもしれませんが、つい不安が先走ってしまって…。 姫プレイヤーという先入観のせいで、対応が甘かったかもしれません。明日から本腰入れて対処してみようと思います。 皆さんのご意見大変参考になりました。解決したらまた報告させて頂きます。 スレ22
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ABSOLUTE / Special Demo CD-R Vol.2( 10) 京都のハード・ロック・バンドによる、2ndデモCD-R。↓の1stデモと比較しても、ブルース・ロック寄りの「枯れた味わい」が顕著で、一気にソチラに振れた印象…なのだが、これが良い! M-4とか、言われなかったら「TESLAのアウト・テイク」かと思っちゃうほど(誉め言葉)。M-3とか原曲と全然印象が違うし。マーケティングとか考えると、1stデモの路線の方が受け入れられ易いのかもしれないが、そういう事を考えさせない(有無を言わせない)「ホンモノの凄み」がある。プロモーション・オンリーのデモらしいが、勿体無い…というか、アルバム早く作ってください! 1.SNAKEBITES / 2.MY LAST WOMAN(LIVE) / 3.RENDEZVOUS(ACOUSTIC Ver.) / 4.GO YOUR WAY (20100618・大西) ABSOLUTE / Special Demo CD-R( 09) BOILING BLOODのVo:KATSUがBOILING BLOOD脱退と並行して立ち上げたニュー・バンドによる4曲入りデモCD-R。元Being所属でZARD等に曲を提供したり、稲葉浩志のソロ・ツアー等でもプレイしていた敏腕G:綿貫(Mの項、 MASAAKI WATANUKI も参照)のトリッキーでエモーショナルな演奏と、骨太なVo、そして勿論リズム隊のシュアな演奏にも耳を奪われる。楽曲は、BOILING BLOODよりはメタル的(例えばY Tとかを彷彿とさせられる)。個人的にはM-2"Rendezvous"のテーマとGソロがツボ! 併せて、コンピ『SAMURAI METAL Vol.4』収録の"Supersonic Fighter-Bomber"も是非聴いて欲しい。音楽的なポテンシャルが高いだけに、今後の展開に期待したい。 1.HUNG TOUGH / 2.RENDEZVOUS / 3.WAITING FOR YOUR CALL / 4.CRY NO MORE (20100424・大西) AFTER ZERO / Blackest Carnage( 09) 埼玉のデス・メタル・バンドのデモCD-Rは、ここ最近のバンドの代表曲でもあるタイトル曲の他、ライヴ音源等も含めた4曲入。Dsのブラストとか、ブルータルなVoとか、「"デス・メタル"であるが為の類型的な部分」も多くあるが、その中から滲み出てくるツインGのちょっとした絡みとかソロとか、メロディックでオーセンティックなパワー・メタル/スラッシュへの憧憬も聞き逃せない。ライヴのタイトさも定評有り。 1.Blackest Carnage / 2.Push Them Other Side / 3.No Brightness(Live) / 4.M.R.M(Live) (20100421・大西) ALDIOUS / Dear Slave( 09) 「大阪発・アゲ嬢メタル」として本誌でも話題のバンドによる、コンピ参加以外では初の正式デモ音源。楽曲は意外と(…と言っては失礼だが)、オーセンティックなハード・ロック/メタルのテイストを醸し出しており(同時にヴィジュアル系サウンドの影響下にもあるのだが…)、好感触。いかにも打ち込みなDsと、曲によってバラツキのある音質が残念ではあるが、キャッチーな楽曲のポテンシャルは、近い内に発売されるであろう、(本作品リリース後、正式に揃った)現メンバーでのラインナップによるアルバムを充分に期待させる内容。 1.Bind / 2.夜蝶 / 3.紫苑 / 4.夜想曲(Vocal solo version) (20100423・大西) ALL IMAGES BLAZING / Sample Sound Source( 08) 「POPでコンパクトなプログレ」を標榜する大阪の5人組による、3曲をサンプラー的にクロスフェイドしたデモ。引き出しが多いアイディアの発露とプログレチックな音楽性(変拍子や転調、リズム・チェンジ等バリバリ!)が昇華されたサウンドは、リーダー:片岡(Key、元LEVOLUZIONE、Galneryus、他)の底深い音楽性によって見事1つに纏め上げられている。"My Images Blazing"はコンピ『SAMURAI METAL Vol.1』( 05)にて既に結実しているが、その5年(この音源までは2年半程度)の間にメンバーも既に数回替わっており(現在のGは元ALHAMBRAのGo Ikeda)、再開されたというレコーディングによってリリースされるであろうアルバムにも期待が高まる。 1.Secret World Tour / 2.My Images Blazing / 3.Mind Talker (20100423・大西) AMILIYAH / Hide And Seek( 10) 東京・吉祥寺クレッシェンドを中心に活動中の、女性ツインVo/ツインG/B/Samplerの6人組(Dsはサポート)、1st音源。「腹にガツンと来るヘヴィ・ロック」を感じさせるライヴの世界観を正統に表現しているのはM-2か…ライヴでも使用されているダークな映像が脳裏に甦る。M-1は寧ろ「メタル」と言っても違和感が無い(笑)位のメロディーのキャッチーさで攻めてくるという2面性を持ちながらも、違和感は感じさせない。ツインVoならではの魅力がフルに発揮出来ていない(ユニゾンやカウンター・パート、アレンジも含め)のが若干残念だが、トータルでのコンセプトの完成度とクオリティーは認めざるを得ない。 1.hide and seek / 2.thread (20100618・大西) ANCIENT MYTH / Distant View To The Ashen Light/Level X( 10) 女性Voを擁すシンフォニック・メタル・バンド、シングル『Aurora』発表後の初音源は、その『Aurora』の路線を引き継ぐ世界観の、日本語詞による新曲と、ミニ・アルバム『Antibes』収録楽曲(但し、Voは前任)の新録ヴァージョンの2曲入デモCD-R。英語詞から日本語詞に移行しているバンドの現在の状況の中でも、"Level X"はライヴでも外せないレパートリーとなっており、現在のVo:Michalのヴァージョンを発表するというのは「正解」だといえよう。若干アレンジも違うので、『Antibes』を聴いた方にも新鮮に届くはず。余談だが、全体に音量レベルが低い点のみ気になる。 1.遠望のアシェン・ライト / 2.Level X (20100512・大西) ASRA / Ahura Master( 10) 仙台出身のハード・ロック・バンド、1stアルバム。オリエンタルな音階とヘヴィだけど意外な程ストレートなロック・グルーヴ、そしてブライトで清廉なVo:夢華の歌唱…これらが「三位一体」となっており、そのギャップ感とかバランス感覚、緩急自在の曲の流れは、もはや「天才的確信犯」の域! バンド名や曲名、曲調等から醸し出されている「民族色」に音楽的拒否感がある向きもあろうかと容易に想像するが、その先入観を覆すだけのしたたかさと音楽センス、そして何よりもM-2やM-4、M-10のようなパワフルなノリのある曲で掴める潜在力を持っている。ライヴは更に強力!! 1.トワイライト / 2.AxCell PraNa / 3.Sephiroth / 4.Bouvardia / 5.black box allegory / 6.聖天 / 7.Butterfly Devi / 8.最果ての夢 / 9.Prayer / 10.阿修羅 (20101119・大西)
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執筆日 2008年8月17日 備考 中学3年生のこなたが雨の日に出会ったものとは。 in a rainy dayのベース。 不覚だった。 傘を忘れたわけじゃない。今日の予報では雨は降らないはずだったけれど、それでも私は常日頃から折り畳み傘を持つようにしていたからだ。だから問題は傘のあるなしではなく、長らく使っていなかったその傘が、知らず知らずのうちに使い物にならなくなっていたことなのだ。 結果的には同じことで、はっきり言えば、今の私には傘がない。 身体が濡れるのは構わない。制服だって乾かせばいい。ひょっとしたら明日までに乾かないかもしれないけれど、その時は久々にカッターシャツを着ていこう。 荷物はあきらめた。どうせあと半年しか使わないテキストばかりだ。一応乾かしはするけれど、まったく元通りにはならないだろう。それでもいい。 ならば問題などないと言って差し支えない、はずだった。 猫を拾った。 黒猫だった。まだ小さく、雰囲気が普通の親猫とは明らかに違う。仔猫だ。 黒猫が前を横切ると不幸になるなんて迷信を、私は信じてなどいなかった。私が現実主義者[リアリスト]だからというだけではない。イギリスでは黒猫が前を横切ると幸福が訪れる、という話を知っていたからだけでもない。単純に、猫に対してあまりに礼節を欠いていると思ったからだ。何なら猫の立場に立って考えてみればいい。 私は生まれてこのかた猫と戯れたことがなかった。犬なら3つか4つの頃に遊んだことがある。、そして偶然ではあれ、私はこのとき猫というものに初めて触れた。 たとえ黒猫であっても、物の本で読んだような奇妙なイメージ――いわゆる先入観よりも先に、可愛らしい、という感情を抱くことができたのは、黒猫が怖いというのが、極めて脆弱[ぜいじゃく]なステレオタイプなのかもしれないと思ったからだろう。 相変わらず雨は降り続いていた。私がこの猫を拾った時だって、雨は降っていたけれど。 段ボール箱に入れられていたわけではなかった。でも首輪は着けている。本来なら人間に懐かないはずのこの猫が、見ず知らずの私の胸元に飛び込んできた時、私はこの猫を見捨てるタイミングを完全に失ってしまったのである。 ただの住宅街の片隅だというのに、何故この猫は行き場ひとつ見出せないのだろう。単に猫が愚かなのか、おごりたかぶった人間の悲しき業[ごう]か……いずれにせよ、私は仔猫を見捨てることができなかった。決して豊かとはいえない私の良心でさえも、それを許さなかった。 ここで仔猫を逃がしたところで、よもやこの仔猫が息絶えてしまうことはあるまい。ただの夕立にすぎないのだから。きっと今までだってそうしてきたはずで、そうでなければ仔猫とはいえこの猫は独りで生き延びてなどいないだろう。 私は、携帯電話を持っていなかった。持つ癖があるかないかではなく、単純に携帯電話を持っていないのだ。行動範囲が半径3キロメートルに収まる生活で、なぜ携帯電話が必要になるだろうか?だから私は同級生たちが携帯電話を持つことが未だに解せなかった。 或いはコンビニの、今や数少ない公衆電話から連絡すれば良かったかもしれない。でも誰に? お父さんなら間違いなく迎えに来てくれる。でも猫まで連れて帰れる保証はない。それは厭[いや]だ。 仕方がない。近くのコンビニで傘を買おう。私自身ではなく、この猫のために。 コンビニの中だけは異空間だった。雨風[あめかぜ]を避けられたし、天候に関係なくアルバイトは働いていた。歯の浮くようなBGMは、昼夜を問わず店内に流れ続けている。コンビニだけはどうやら夕立という言葉を知らなかったらしい。ひょっとすると、私が今日その言葉を教えてしまったのではないだろうか。 いい時代になったかどうかは分からないけれど、今に限って言えば、500円で傘が買える日本に生まれたことを感謝しなければならない。私は今や濡れねずみだったが、それでも傘を差した。どれほど滑稽かなんて考えたくもない。 右腕には鞄、手には傘。左腕には黒猫を抱いた、小学生のような中学生。それが私だったし、それ以外はない。雨の日の奇妙なオブジェであって、それだけだった。 結局私は、また今までと同じように独り宛てもなく彷徨[さまよ]い歩く他はなかった。行き場がないのは猫だけではないのだ。それは私自身にも当てはまることで、私はこんな状況になって初めて自らの孤独を――知らなければ幸せでいられたことを、知った。 私は手近な公園に逃げ込んだ。一軒家が3軒か4軒は建とうかという大きな公園だったけれど、この豪雨の中で遊んでいる酔狂な子供などいない。 4つあるベンチの上には屋根があった。しばらくは息を抜いて休めるだろう。でもいずれ、私はこの雨に打たれながら帰ることになるはずだ。雨はやみそうにない。それは東の真っ黒い、薄気味悪い空を見れば明らかだった。 「あんたはさぁ」私は何の気なしに問いかけた。「どこから来たの?」 仔猫は、にゃあ、と一言答えた。一体どこから来たと言ったのだろう。 「どこに帰ればいいのかな、私は」 そんな答え、猫が知っているはずもない。仔猫はぷいとそっぽを向いてしまった。 私は仔猫から手を離した。しかし猫はこの雨の中へ走り出してゆくこともなく、ベンチの上に寝転がる私の上に仮初めの居場所を見つけ、くるりと丸くなっていた。 温かくもない。お互い様だ。仔猫は毛皮にたっぷりと雨水を含んでいたから、出来れば私にまとわりつかないで欲しかったのだけれど、きっと頼んだって聞いてくれはしない。 孤独な者どうしが集まったって、それはあくまでも孤独。私は、また知らなくても良かったことを知ってしまった。 雨は止まない。もういい、帰ろう。どちらにせよ、ずぶ濡れになって帰ることには変わりないのだ。猫なんて知らない。 そう思った瞬間、仔猫は私のお腹の上から飛び降りた。仔猫は私を一瞥してから、私がまばたきする間に、草むらの中に姿を消した。 あの猫は一体何だったのだろう?私の知るところではないけれど、何か引っかかるものがあった。あれは本当に猫だったのか?或いは、猫の形をした、全然別の何かだったのかもしれない。 知ったことじゃない。それこそ私の知るところではない。 結局、私はずぶ濡れにもかかわらず、傘を片手に自宅に帰り着くことになった。シャワーはもちろん浴びたけれど、降り続く雨の余韻を私の身体から流し去ってしまうことは、とうとうできなかった。 Back to in a rainy day Back to Novel