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好きな人 想いを寄せて みたものの 叶わぬ恋が 露わになりゆく 名前 コメント
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746 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/08(金) 11 29 58.60 ID Xd9+PwXQo 夏休み二十五日目。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/15(月) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx なんだかとんでもないフラグを立ててしまった気がするが、俺は敢えて無視する なんか夏らしい安価ない? 今の所海だけなんだけど。 ≫753 753 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 11 40 05.83 ID A5qOaE7+o ブリジット・日向・珠希の幼女トリオと動物園へ 記念撮影をしたら、それを桐乃にメールで送る 758 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 11 44 58.96 ID 581ykBsWo ふれあいパークで幼女とも触れ合うぜフヒヒヒヒとか京介氏許されざるよ 825 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/09(土) 19 47 41.85 ID GH5XnRp1o もう最後の一文には突っ込まないことにした。 もはや、お約束ってやつになりつつあるからな。 「休日っぽくはあるけど、夏っぽくはないな」 っていうか、リアル幼女3人組を連れて歩くのはちょっと危ない予感がする。 通報的な意味で。 せめて、他にもう一人女性と呼べる人がいればよかったんだが。 「昨今は、幼女を見ただけでも通報されるご時世だからなあ」 ニュー速で見たひとつの記事が頭をよぎる。 『フルフェイスのメットをかぶったライダーに見つめられる事案が発生』 「…………捕まったら、あいつらちゃんと誤解といてくれるかな?」 指定された面子に、駅前に集合するように電話をかけた。 約束の時間の10分前。俺が駅に到着すると、そこにはもう俺以外の全員が揃っていた。 「高坂くーん。こっちこっち」 「おにぃちゃーん」 「あっ、お兄ちゃん」 まわりの視線が一気に俺に注がれる。 どう見ても姉妹には見えない幼女と金髪幼女からの、これまたどう見ても兄妹には見えない男へのお兄ちゃん発言。 もう一人の女の子はなぜか名字呼び。 なんという異色のとりあわせか。 これで違和感――もっと言うと“犯罪の匂い”を感じない方がおかしい。 まるで俺が幼い子たちをたぶらかしてどこかへ連れ去る計画のようにしか見えない。 というのは冗談だが、目立つのは確かだ。 周りの視線がすごい痛い。 ……あれ? まさか、ほんとにそう思われてるわけじゃないよね? 「さ、早速でかけようか!」 通報されないうちにな! 道中でブリジットと妹猫たちも互いに自己紹介をすませ、たわいない世間話ができるくらいには打ち解けていた。 特にブリジットと珠希ちゃんはメルルの話題で盛り上がっていた。 やっぱり共通の趣味があると仲良くなるのも早いんだな。 さすがに動物園まで来ると、子供連れも多く、俺たち一行が目立つようなことはなくなった。 「おにいちゃん、こあらですよ!」 「あぁ、コアラだな」 コアラではしゃげる純真さがまぶしい。 俺の妹ときたら、エロゲではしゃいじゃってるもんな。 珠希ちゃん、どうかそのまま健やかに大きくなってくれ。 「ブリジット、あんまり離れちゃだめだぞ?」 「はい、お兄ちゃん」 ブリジットは相変わらず素直だし、桐乃にブリジットの爪の垢を煎じて飲ませてやりたくらいだ。 「……高坂くんってロリコンなの?」 「おまえはいきなりなんてことを聞くんだ!?」 今のどこにロリコン要素があった!? 「だって、高坂くんさっきから顔にやけっぱなしだよ?」 「それは違う意味でにやけていたんだ」 826 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/09(土) 19 48 09.23 ID GH5XnRp1o 俺はあくまでも珠希ちゃん、ブリジットの微笑ましさににやけていただけで、決して性的な興奮を覚えていたわけではない。 それにしても、日向ちゃん、小学5年生のくせにどこでロリコンなんて言葉を覚えたのか。 「日向ちゃんって、なんだかおばちゃん臭いよな」 年相応じゃないというか、もっと端的に言うと耳年増っつーか。 「乙女になんてことを!? これでもあたしぴちぴちの小5ですけど!?」 「どこの小学生が“ぴちぴち”とか言うんだよ」 もう完全に死語だろ、それ。 「ぐっ……って、あれ? 珠希とブリジットさんは?」 「俺はごまかされ――あれ?」 さっきまでそこにいたはずの二人の姿がない。 「あいつらどこいった!?」 あんだけ離れちゃ駄目だって言っといたのに! 「と、とにかく探そうよ!」 「……いや、その必要はない」 「なんで!? 高坂くんは心配じゃないの!?」 「落ち着いてあれを見てみろ」 俺はそう言って一つのショップを指さした。 「……ほんとだ」 そこには、仲良く並んでソフトクリーム屋の前に立ち、期待を込めた表情で俺を見つめるブリジットと珠希ちゃんの姿があった。 「ははっ……おまえも食うか? アイスくらいなら奢るぞ?」 「えっ? いいの?」 「乙女に奢るのは紳士のたしなみだからな」 「さっすがお兄ちゃん! 話がわかるぅ!」 「で? これは何?」 「動物園で撮った記念写メ」 桐乃が俺につきつけている携帯の画面には、うまそうにソフトクリームを食べる幼女3人組+俺が写し出されていた。 自分で持って撮ったため、撮影できる範囲が狭く、4人がひしめきあうようにして映っている。 「そんなことを聞いてるんじゃない!」 「おいおい、それじゃあ何を聞きたいんだ?」 「なんであんたがロリコン全開でブリジットちゃんと映ってんのって聞いてんの! っつーか他の2人誰!?」 「黒猫の妹たち。大きい方が日向ちゃんで、小さい方が珠希ちゃんな。どう? かわいくね?」 「やっば……超かわいい。……じゃなくて! なんであんたがその子たちと出掛けてんの!?」 ちっ。話題転換失敗。 「いや、黒猫が、夏休みなのに妹たちをどこにも連れて行ってやれなくて可哀想だって言ってたからさ。それじゃあ俺がと、保護者がわりに連れてったわけだ。ブリジットは俺が誘った」 「なんで勝手にブリジットちゃんと着実に仲良くなってんのよ!」 「いやいや! 何で仲良くなるのにおまえの許可がいるんだよ!」 どっちかっつーと許可が必要なのは向こうのご両親のだろ! 夏休み、二十五日目。朝パート 安価成功 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/16(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx いやあ、いい休日だった やっぱ幼女の癒しパワーはぱねえな 昼の安価を決めようか ≫834 834 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 19 54 37.88 ID nNd29YgGo 桐乃と二人で出かけて昼飯奢らせる ついでにプリクラ撮って麻奈実、沙織、加奈子、フェイトに送りつける 848 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 20 03 40.94 ID i05PBOSDO これは修羅場くるでwwwwww 849 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 20 05 05.20 ID Z/3Zbyh2P 昼を奢らせるのが難度高そうだw プリクラは口ではごねてもムッチャ乗り気でしそうww 857 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/09(土) 21 42 04.47 ID GH5XnRp1o 「奢らせる……だと……?」 奢るなよ、京介。最初から誰も、下僕であったわけではない。 俺も、赤城も、麻奈実でさえも。 だがその耐えがたい忍従の時も終わる。 「これからは私が上に立つ」 「無理でした」 「ちょっと、何のろのろしてんの! 早くしてってば!」 「ちょ、ちょっと待てって!」 せかされ、桐乃の後を追いかける。 俺たちは駅前のショッピングモールに遊びにきているのだが、終始桐乃にイニシアチブを握られっぱなしだ。 『ショッピングモールって……もっと他になかったのか』という意見もあるだろうが、仕方なかったんだ。 昼飯+プリクラという安価を達成するにはここがちょうどよかったんだよ。 フードコーナーもあるし、ゲーセンもあるしな。 さて、桐乃に飯を奢らせるにあたって、まずは主導権をにぎることから始めようと思ったのだが、それすら上手くいかない。 奢らせるとか無理ゲーだろ……“驕らせる”なら何もしなくても安価達成できるんだけどな。 「桐乃ー、昼飯どうする?」 半ば投げやりで桐乃に尋ねる。 「ソフトクリーム食べたい」 「えらくピンポイントだな」 っていうか、それが昼飯でいいのか? まあ、ソフトクリームくらい、フードコーナーへ行けばあるだろうけどさ。 それでなくてもショッピングモールには飲食店も多数入ってるし、ソフトクリームでなくても桐乃が気に入る店もあるだろう。 「じゃあ、うろうろしながら気に入った店探すか。さすがにソフトクリームじゃ腹は膨れん」 「うん、そうする」 「あんた、今なんて言った?」 「お、奢ってくれたらうれしいなー……なんて」 実際、この夏休み、出費が半端ねえんだよ。 一介の高校生には無茶が過ぎる。 ディ○ニーランド1泊2日旅行(2人分)プレゼントとかいうのもあったしな。散財とか言うレベルじゃねえぞ。 「この夏休み遊びすぎちゃってさ、お財布が悲鳴をあげてるんだよ」 「あー。あんた、あっちこっちに貢いでたもんね」 「その表現はやめてくれ」 なんだか俺が駄目男みたいじゃないか。 俺だって貢ぎたくて貢いだわけじゃないんだぞ。 「はあ……仕方ない。ここはだしといてあげる」 「まじで!? ごちになります!」 「そのうざいテンションやめてってば。……仕方なくだかんね。あやせとの旅行代出してくれたのあんたなんでしょ?」 「なぜそれを知っている!?」 まさかスレの存在が―― 「あやせが言ってた。……遅くなったけど、ありがと」 「……おう」 どうやらスレバレではなかったようだ。 そして、不覚にも感動しそうだ。 俺のお財布は安価に踊らされただけではなかった。目には見えないが、散財した分の成果はこうしてはっきりと残っている。 「よーし! またプリクラでも撮るか!」 「なんでそんなノリノリなのよ。……でも、あんたが撮りたいって言うなら、しかた――」 「桐乃! これにしようぜ!」 「人の話は最後まで聞きなさいよ!」 <フレームヲエランデネ! 858 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/09(土) 21 42 37.35 ID GH5XnRp1o 俺はアナウンスに従い、ハートのフレームを選択。 そして、さらさらと画面に文字を書き込んでいく。 「これでよし!」 「だから、なんでそんなに――」 「はっはっは! 大好きな妹とプリクラ撮るのにハイテンションになって何が悪い!」 続いて、筐体から撮影の準備に入ったことが告げられる。 <3.2.1 ハイ、チー ちゅー。 <ズ! 「き、桐乃!? おまえ、今何した!?」 「ほっぺなんだからうだうだ言わない!」 「言うに決まってるだろ!」 印刷されたプリクラをしげしげと眺める。 どこからどうみても、日常的にちゅーしているバカップルにしか見えない。 前回の“日常的にちゅーしてそうなバカップル”から、晴れて“日常的にちゅーしているバカップル”へと昇華した俺たち。 「……これはあんたのテンションが変に高かったせいで。あ、あたしはそれに乗せられただけだからね」 「この際だ。そんなことは置いておこう。…………いいか?これは絶対に誰にも見つからないようにするんだぞ」 特にあやせとか、親父とかにはな。 「うんっ、わかってる」 俺たちは絶対に見つからない保管場所について相談しながら、帰路についた。 夏休み、二十五日目。昼パート 安価成功 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/16(火) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 安価達成してきたぜ。なんだかすんなり行きすぎてて怖い プリクラ送った時の各々の反応は以下に記す なお、名前は全て仮名だから本気にしないように 幼馴染 『ちょ、ちょっと仲良くなりすぎじゃない? 確かに前に、桐乃ちゃんとはもっと仲良くなれるよって言ったけど、こういう意味じゃ――』 ぐるぐる眼鏡 『うひょおおお! 禁断の妹√解禁でござるか、京介氏!? いや、いつかはと思っておりましたが……まさかこんなに早いとは! もげろ!』 ちんちくりん 『最近のプリクラって合成機能ついてたっけ? ふざけてっと桐乃にちくるぞ? 桐乃にばらされたくなかったら加奈子の言うことなんでも聞くこと』 行き遅れのお姉さん 『通報しました。…………という冗談はおいといて、なんなのこの異常事態』 956 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/12(火) 04 20 26.10 ID m/6GUyE6o 「おし、夕方は沙織んとこにブリジットとお泊りだったな」 お邪魔することは昨日のうちに伝えておいたし、ブリジットも一緒であることも伝えてある。 さらには、ブリジットをだしにして「できれば眼鏡は外した状態でいて欲しい」ともお願いしておいた。 『ござる』だとブリジットが怯えてしまいそうだとか言ってな。実際の所、全くの嘘ってわけでもないし。 万事抜かりはない。 「あとはブリジットと合流して、沙織ん家に行くだけだ」 「お二人とも、遠いところよくいらっしゃいました」 「悪いな、世話になる」 「お世話になります」 ぺこりとお辞儀をするブリジット。 本当に行儀のよい、できた子供だ。 桐乃を筆頭にその周辺の連中は少しは見習ってほしい。 ここへ来る道中、沙織について軽く説明しておいた。 俺や桐乃の友人であること。気のきく優しい奴だってこととかな。 「あなたがブリジットちゃんですわね? お噂はかねがね」 「うわさですか?」 ブリジットは頭上に?マークを浮かべ、困惑顔だ。 その噂とやらが気になるのだろうか。それとも、単純に初対面の相手に戸惑っているだけなのだろうか。 あるいはそのどちらもか。 「ええ。メルルのコスプレ大会で優勝した経験をお持ちで、さらには京介氏のロリコン開眼に一役買ったとか」 「ろりこん?」 「おい、幼い子になんてことを吹き込もうとしているんだ!」 着いて早々ヒートアップする俺。だけど、それもしょうがないだろ。 ブリジットが他の人の前でロリコンなんて言葉を発して見ろ。真っ先に疑われるのは俺なんだぞ? あやせあたりに問い詰められたら、上手く切り抜けられる自信なんてかけらもない。 ほんとのこと言ってもどうせ信じてくれそうにないしな。 「お兄ちゃん、ろりこんってなに?」 「もうお兄ちゃんと呼ばせている!? きっ、きりりんさんというものがありながら!?」 今度は沙織がヒートアップする番だった。 っていうか、少しバジーナの気が出ちゃってるぞ。落ち着け。 「これについては追々説明してやるから、まずは落ち着け。俺は別に開眼も何もしてねえから」 「あら、そうなのですか? まあ、立ち話もなんですからお部屋へどうぞ。お茶の用意もできておりますから。ブリジットちゃんにはケーキもありますよ?」 室内に通されると、沙織がお茶の用意をしてくれた。 出されたケーキと俺との間で視線を行ったり来たりさせている。 「……」 「ん? どうした?」 「えっ……あ、あの」 「ふふ。どうか、遠慮なさらず食べてください」 沙織はそう言って、ブリジットに優しく語りかけた。 「はいっ。いただきます」 どうやらブリジットは沙織の好意に素直に甘えていいものかと戸惑っていたようだ。 いきなり泊めてもらうだけでも悪いのに、さらにはケーキまでご馳走になるのは気が引けたのだろう。 その辺をいとも簡単に察する辺り、さすが沙織というべきか。 「…………あれ? どうした?」 「え? あ……なんでもないです」 気が付くと、ブリジットが再び俺の方を無言で見つめていた。 ははっ、さすがに今度のは俺もわかるぞ。 その目には、“覚え”があったからな。 「こっちも食べるか?」 「えっ!?」 957 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/12(火) 04 21 52.39 ID m/6GUyE6o うっかり口に出してしまったとでも思ったのか、口をおさえ、「しまった」というような表情になるブリジット。 大丈夫だぞ。出てない出てない。 俺はケーキをさくっと真っ二つにし、その片割れをブリジットへと差し出す。 「ほら、これで半ぶんこだ」 「はいっ!」 ブリジットは元気に返事をし、自分のケーキをいそいそと半分に切り始めたのだった。 「ふふ。こんなこと言ったらきりりんさんに怒られてしまいそうですが、まるでほんとの兄妹みたいですわね」 「ほ、本田・ムルコ……?」 「本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星」 えらく長ったらしい名前だが、これが正式名称なのだと言う。 沙織も案の定、途中でつまってしまう。俺も空で言えるようになるまで時間かかったもんな。 「友人から今日が最接近する日だって聞いてな」 「それで、いきなり『明日、おまえんちで天体観測させてくれ』なんて言い出したのですね」 「そうなんだよ。悪いな、毎度毎度いきなりで」 よくよく考えたら、これまでいきなりでなく沙織の家を訪れたことがない気がする。 初めて来たときでさえ、アポなしで突撃したくらいだからな。 前日に連絡した今回が一番計画的ってどういうことなの。 「それで? 見える方角はどちらなのですか?」 「えっ?」 「えっ?」 沙織ともども呆気に取られる。 「に、肉眼で視認可能なのかどうかとか……」 「えっ?」 「えっ?」 「えっ?」 今度はブリジットもついてきた。 ……ブリジットは一人にこにこ顔なので、意味はわかってないと思うけどな。 「ま、まさかとは思いますが、見える時間は夜で間違いなんですよね?」 「…………すまん。名前しか知らん」 それから俺たちは、大慌てで本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星について調べた。 「だあああ! どこもかしこも8月15日に最接近としか書いてねええええええ!」 何時ごろとか、どの方角に見えるとか知りたい情報はいっさい書かれてねえ! 特に時間がわからないのは致命的だ。下手したら朝方に終了してる恐れすらある。 「……すまん」 「京介さんがあやまることではありませんわ」 沙織はそう言ってくれるが、俺があのとき 685に詳しい情報を聞いていればこんなことには……。 「とりあえず、屋上に行ってみませんか? ひょっとしたら見えるかもしれませんし」 「……そうだな」 大した情報もなし星空を見上げて彗星が見える確率なんてたかが知れてるけど、部屋で項垂れているよりかはずっといいもんな。 「あ、その前に」 沙織はタンスの傍から何かを取り出した。 「なんだ?」 「虫よけです。ほら、ブリジットちゃん。こっち来て?」 「あの妙に明るい星はアルタイルって言うんだ」 「へえー」 「で、それから少しそれたところにある明るい星がベガ。……ブリジットは七夕の織姫と彦星って知ってるか?」 「しってます。いちねんにいちどだけ、会うことができるんですよね?」 「ああ。その彦星と織姫があの、アルタイルとベガなんだよ。で、二つの星の間にあるのが天の川」 「ミルキーウェイですね?」 ああ、そういえば外国では天の川のことをミルキーウェイって言うんだったな。 958 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/12(火) 04 22 36.41 ID m/6GUyE6o 「そうそう、天の川と言えば」 なんでも、俺たちの住む地球は銀河の端っこよりの所にあるらしい。 天の川のある方向は銀河の中心方向であり、そのため、その方向ではより多くの恒星が観測でき、その結果としてあのような明るい帯状の模様が夜空に浮かび上がるのだと言う。 「ふわぁ……お兄ちゃんって、ものしりなんですね」 「そうでもないさ」 実際、小学生で習う程度のことしか言ってないしな。 多分、ブリジットの言には多少のおべっかも入ってると思う。本人がそれと自覚しているかは別にして。 「謙遜なさらなくてもいんですよ? 銀河の中心云々の話は小学生では習いませんし」 「沙織もからかうなよ。大したこと言ってないのに褒められるとくすぐったくなる」 「ふふ、いいではありませんか。ブリジットちゃんも尊敬してくれてるみたいですし。ね、ブリジットちゃん?」 「はいっ、さすがお兄ちゃんです」 若干“さすが”の意味をはき違えている気がするが、ここは敢えてスルーしよう。 俺も“どこがどうおかしい”としっかり指摘できる気がしないからな。 「さて、会話に一区切りがついたろころでお知らせがあるのですが」 と沙織が切り出した。 「どうした?」 「ひょっとして、あれが本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星ではありませんか?」 「なにい!?」 念のために言っておくが、沙織が本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星をすらすらと言えたことに驚いたわけじゃないぞ。 沙織の指差す方向。さっきまで俺たちが向いていた方向とは逆の夜空を見上げる。 そこには青く輝く彗星があった。 「多分あれだ」 まさか本当に見つかるとは。 ……っていうか、案外ゆっくり移動するのな彗星って。俺、もっと流星みたいなの想像してたよ。 「きれいですわね」 「そうだな」 なんというか、不思議な光だな。 世の男性諸君。女性を口説くには絶好の機会かもしれないぞ。 ……ロマンチックなことを言うような柄ではないので俺は遠慮しておくが。 そして、俺の隣では完全に流星と勘違いしている奴がいた。 「お兄ちゃんがマネージャーになりますように。お兄ちゃんがマネージャーになりますように。お兄ちゃんがマネージャーになりますように」 なんだ? その願い事は。 「というわけで、無事、沙織たちと彗星を観測することに成功したのだよ」 「死ね」 「一言だけ!? というか、あまりにも辛辣すぎねえ!?」 もっと他になかったの!? ……こうなったら、意地でも他のリアクションを引っ張り出してやる。 「なんと昨日は川の字で寝たんだぜ! あ、真ん中は当然ブリジットな」 「この馬鹿兄貴! いっっっつも口酸っぱくしてあたしも誘えって言ってんでしょうが!」 ようやくいつものリアクションをしてくれた桐乃。 やっぱり、こっちのが落ち着くな。淡々と「死ね」は心に来る。 『死んでください』 「あやせもかよ!」 上は俺があやせに送った報告メールの返事である。 ……俺、今回そんなに死ななきゃならないようなことしでかしたか? 落ち込んでいると、あやせから続いてこんなメールが届いた。 『ブリジットちゃんは無事なんでしょうね?』 ……あやせの俺への信用度が低すぎる。泣きたい。 959 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/12(火) 04 23 47.88 ID m/6GUyE6o 『たしかにブリジットの世話頼んだけど、そこまでやれとは言ってなくね? っつーか全部おめーにまかせるのもあれだから、そろそろブリジットの世話加奈子が変わってやるよ』 一体どういう風の吹き回しだろうか。 あの加奈子がブリジットの世話を申し出るだなんて。 ともあれ、別に俺はブリジットと遊ぶことは苦とも思っていないので、断る旨を返信した。 ただでさえ貴重な癒しタイムを奪われちゃかなわんからな。ビバ、幼女の癒しパワー。 『いやいや、大丈夫だから。加奈子がやっから』 ……何を焦ってるんだ? こいつは。 夏休み、二十五日目。夕方パート 安価成功 夏休み二十五日目終了 本日の好感度変動 桐乃 朝 ±0 (もう嫉妬補正ぐらいではあがりません) 昼 +0.5 夕 ±0 (もう嫉妬補正ぐらいではあがりません) ―――――――――――――――――――――― 計 +0.5 麻奈実 ±0 沙織 朝 ±0 夕 +1 ――――― 計 +1 あやせ -1 加奈子 昼 -1 夕 -1 ─―――─ 計 -2 ブリジット 朝 +1 夕 +1 ――――─ 計 +2 日向 +1 珠希 +1 フェイト -1 夏休み二十五日目終了時の好感度 桐乃 +12 ※嫉妬無双 麻奈実 +8 黒猫 +3 ※覚醒済み 沙織 +7 あやせ +1 ※女王様気質 加奈子 +6 ブリジット +7 日向 +5 ※眼鏡をかけるようになっている 珠希 +4 瀬菜 +6 フェイト +2 ※年下の良さを認識 佳乃 ±0 赤城 +2 大介 ※殺意の波動の気配がする「仏の顔も3度まで」残り…1回
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404 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/03(日) 20 54 57.77 ID 29t+w5Obo 夏休み二十三日目。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/14(日) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx いやあ、抱き枕ってのを舐めてたわ あれだけ快眠できるんだ。そりゃ売れるはずだよ 夏休みもあと一週間。今日入れたら8日あるけどな ≫413 413 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/03(日) 20 58 29.75 ID kikUUnLCo 桐乃の見ている前で麻奈美に膝枕+αをしてもらう 473 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 08 24 16.65 ID 9/gnJY5qo 「+αってなんだ、+αって」 おまえらは余計な何かつけないと気が済まないの? しかも、俺が+αで何かしてもらうという受け身の体勢じゃ桐乃や麻奈実への悪戯は難しそうだ。 「……いや、待てよ」 その+αの内容次第では、悪戯をすることは振り回すことくらいは可能なんじゃないのか? 上手くやれば、桐乃や麻奈実の慌てるところが見られるかもしれない。。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/14(日) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 安価は把握した。ところで、俺は+αで何をしてもらえばいいんだ? できるだけ妹たちを振り回せそうなのを頼む ≫480 480 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 08 39 17.70 ID bPBDMmne0 キス 481 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 08 40 45.63 ID oRZndIWY0 おいwwwwww 桐乃、暴走するぞwwwwww 490 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 18 52 27.71 ID 9/gnJY5qo 「難易度あがりすぎだろ」 麻奈実にキスしてもらうとか、ありえないだろ。 そりゃあ、頼んだらしてくれそうではあるよ? あのおばあちゃんは。 孫に対するスキンシップ的な意味で。 だけど、桐乃の前はまずい。よりにもよってなんで桐乃に見せつけなきゃいかんのだ。 せっかく桐乃と麻奈実の関係が修復された気配を見せているというのに。 「……これでだめになったら恨むぜ」 「桐乃、今から田村屋行かないか?」 「今から? 何しに?」 麻奈実を家に呼んでもよかったのだが、俺は田村屋に行く方を選択した。 理由は色々あるが、一番の理由は家には和室がないからだ。 膝枕をしてもらう状況を作るには、ソファやベッドは邪魔になる。 そう判断した俺は田村屋にお邪魔することを選んだのだ。 以前の膝枕安価の実行場所も田村屋だったしな。 「和菓子食べに」 「え~。太るし、やだ」 「たまにはいいじゃねえか。それに、俺はおまえと食べに行きたいんだよ」 「チッ、シスコン。……しょうがないから今回だけはついてってあげる」 「サンキュー、桐乃」 桐乃がこんなに素直に言うこと聞いてくれることがあっただろうか。 いや、そりゃあっただろうけど、俺は今、改めて感動している。 「きょうちゃん」 「なんすか、じいちゃん?」 「そちらのお嬢さんはどちら様じゃ? 答えによってはわしはきょうちゃんを殴らねばならん」 なんで俺が殴られねばならんのだ。というか、俺の答え次第ってどういうことだ。 あれか? よくも麻奈実の前に他の女を連れてこられたなってことか? 「何を勘違いしてるのか知らないが、こいつは桐乃。俺の妹っすよ」 「ほんとに?」 「ほんとっす」 「ほんとにほんと?」 「しつけえ! そんなに不安なら麻奈実にでも聞いてくれ!」 もうやだ、このじじい。 「ご無沙汰してます。高坂桐乃です。いつも兄がお世話になってます」 そう言って桐乃は、ぺこりと頭を下げた。 「おお、なんじゃ。ほんとに桐乃ちゃんか。うへへ、すっかりべっぴんになって」 「それ以上桐乃に近づいたら怒りますよ」 「なんじゃい、きょうちゃんのけちー。歳よりはいたわらんか」 異様に変態臭い笑い方をするのが悪い。 じじいが桐乃に向かって伸ばした手をぴしゃりと叩いたところで、家の奥から一際大きな声が響いた。 「あああああ! あんちゃんが彼女連れてきてる!!」 ……このじじいありにしてこの孫ありだな。 「おまたせ。きょうちゃん、桐乃ちゃん」 居間で待っている俺たちに麻奈実が和菓子を運んできてくれた。 「悪いな。いきなりおしかけちまって」 「気にしないで。ちょうど新作のお菓子の味見してもらおうと思ってたところだから」 「それが新作の和菓子?」 桐乃はお盆に乗った和菓子を指さし、そう尋ねた。 「うん、秋の新作なの。栗とかお芋をいっぱい使ってるんだよ~」 491 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 18 53 05.71 ID 9/gnJY5qo まだまだくそ暑い時期だというのに、もう秋の話か。 とはいえ、お店はそうじゃないといけないんだろうな。 「食べていい?」 「うん。めしあがれ~」 桐乃はむぐむぐと食べ始めた。 スイーツショップには学校の友達とよく行くなんてことも言ってたし、甘い物自体は好きなんだろうな。 モデルやってるから食べすぎるわけにはいかないってだけで。 妹は甘いものが好き。 普通の兄妹なら普通に知っていそうなことを、俺はようやく知ることができたよ。 「……食ったら今度は眠くなってきたな」 膝枕してもらうための口実ってわけじゃない。わりとガチで眠い。 春眠暁を覚えずというが、別段春に限らず眠いときは眠いだろ、と俺は思う。 「寝る?」 「ああ、そうするわ。……膝枕してもらっていいか?」 意を決して、麻奈実にそう頼んでみる。 別に膝枕をしてもらうのにそれほどの気持ちを必要としたわけじゃない。それだけならこの前もしてもらったしな。 その原因はもちろん桐乃だ。 以前、俺が麻奈実にデレデレするのが気にくわないとか言ってたし、これは非常に危ない。 下手したら、ブチ切れる可能性だってある。 が、俺の心配をよそに、むすっとしてはいるが、キレる気配はない。 不思議に思いつつも麻奈実の膝に頭を預けると、俺の腿の辺りに何かが乗っかるのを感じた。 「おまえ、何してんの?」 「あたしも寝る」 「いや、そうじゃなくて」 頭を起こして見てみれば、俺のももには桐乃の頭が乗っていた。 「なんで俺の足を枕にしてんの?」 「駄目なの?」 「いや、駄目ってわけじゃないが……」 わけがわからん。 「普通の枕、かしてもらうか?」 「いい」 「で、でもさ」 「いいの」 ……ほんとに、わけがわからん。 ぽふっと頭を戻すと麻奈実がにやにやとしながら俺たちを見ていた。 目を閉じ、考えを巡らすこと10分。 一向にいいアイデアは湧いてこない 「無理ゲーすぎるだろ……」 キスをしてもらえとか、難易度高すぎる。しかも妹の前でだなんて。 どんな高度なプレイなんだよ。 俺は振りまわせそうなのを頼んだはずなのに……。 「何か言った、きょうちゃん?」 「なんでもねえ」 せめて、桐乃が寝ててくれればなあ。 桐乃は俺のももに頭を乗せたままあっちへ寝返りをうったりこっちへ寝返りをうったりと、落ち着かないようだ。 寝心地悪いなら大人しく枕借りればいいのに。 493 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 18 53 47.19 ID 9/gnJY5qo このままずっとこうしてても仕方ねえ。 黙っていても安価が達成される可能性は0%だ。ならば、こちらから何らかのアクションを起こさねばならない。 「麻奈実」 「なあに、きょうちゃん」 「ちょっと頬にチューしてくれ」 「はああああああああ!?」 一番早く反応したのは桐乃だった。 「何言い出してんの!? っつーか妹の前で発情してんじゃない!」 「お、落ち着け! これにはちゃんとワケがあるんだ! 麻奈実も聞いてくれ!」 『妹の前じゃなきゃいいのかよ』と一瞬ツッコミそうになってしまったが、ぐっとこらえた。 でかしたぞ、俺。 それから俺は、SSを書く際の参考にするという旨を桐乃と麻奈実に言って聞かせた。 麻奈実はSSを知らないので、簡単な小説のようなもんだと説明しておいた。 SS書くためってすごい便利な言い訳だな。最初にこれを考えてくれた奴には感謝したい。超GJ。 「……だからってなんでまなちゃんに頼むのよ。メイワク考えないの?」 「き、桐乃ちゃん。わ、私は大丈夫だからあんまりきょうちゃんを怒らないであげて?」 「だって、こんなこと他に誰に頼めって言うんだよ」 そういうと桐乃は「む……」と言葉に詰まった。 そして、一呼吸おいてから兄妹にあるまじきことを言い出した。 「…………あ、あたしとか」 「い、いやいやいや! おかしいだろ! っていうか頼んだっておまえ絶対嫌がるだろ!」 「他の人に迷惑かけるくらいならあたしがやってあげるって言ってんの! 兄貴が不祥事起こさないようにすんのは妹の務めでしょ!」 そんな務め聞いたことねえよ! っていうか不祥事なのか、幼馴染にチューをねだることは。 昨今は児童にちょっと声をかけただけで“声かけ事案”発生とか言われる社会だから、そうと言えばそうなのかもしれないが。 「とにかくおまえは駄目だ。なんか……倫理観とかいろいろな面でまずい」 最近、東京都である条例が施行されたの知らないの? 「ふ、二人とも喧嘩はやめて~…………そうだ! 私と桐乃ちゃんふたりですればいいじゃない」 「おまえは何を言い出すんだ!」 東京都では近親があれで賛美が云々なんだぞ!? 発禁になったらどうする! 「ねっ、桐乃ちゃんもそれでいいよね?」 「…………うん、わかった」 わかったじゃない! じわじわと俺の頬との距離を詰める桐乃と麻奈実。 これはセーフだ! これはセーフなんだ! わかってくれ石○都知事!! そんなことを心の中で叫びながら、田村家での朝は過ぎて行った。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/14(日) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 今さらだけど、近親云々の前にロリコン云々でアウトだったな 金髪幼女やらガチ幼女やらへの安価で 次行こうか ≫500 500 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 18 57 55.15 ID 8ieMWGxVo 瀬菜と一緒に出かけて瀬菜のほしい物何か一つ買ってあげることで 借りをチャラにしてもらう 帰り際「赤城と兄弟になりたいな」とボソッとつぶやく 513 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 08 04.29 ID xWyn0m2IO ≫500 瀬菜的に解釈すると穴兄弟になりたいとも取れるな 514 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 13 21.55 ID 1wNxVOdSo 着々とせなちーも好感度を上げてるな てか腐だし下がりようが無い? 515 名前: ◆5yGS6snSLSFg[] 投稿日:2011/07/06(水) 19 27 01.36 ID 9/gnJY5qo 「ハイパーお財布心配タイム」 っていか、まだ借りが残ってたんだったな。完全に忘れてたぜ。 「ここであったが百年目。今日こそは借りを返してもらいますよ、先輩」 どこの時代劇だ。 「あ~、その話なんだけどさ。赤城の欲しい物一つ買ってやるから借りチャラにならないかな?」 「えっ? 何でもいいんですか?」 思った以上に食いつく瀬菜。 ……なんだか嫌な予感がする。 「あ、ああ。……あんまり高価なのはあれだが」 「ペンタブくらいなら大丈夫ですかね?」 「ペ、ペンタブ?」 疑問形になったのは俺がペンタブを知らないからではない。 黒猫がそんな道具を使ってたのを見てるからな。。 瀬菜の欲しい物が思った以上にまともでびっくりしただけだ。 「えっ? そんな普通のでいいの? [ピーーー]とか、[ピーーー]とかは?」 「……先輩、私をなんだと思ってるんですか」 「早すぎた巨神兵」 「腐ってるのは認めますが、変態ではありませんから!」 「むふふ~。ありがとうございます、先輩」 お目当ての物を手に入れてホクホク顔の瀬菜。 「いや、こちらこそ赤城には世話になったからな」 「今月ピンチだったんで迷ってたんですよね。帰ったら早速使っちゃお」 おかげで俺も今月ピンチだよ。 だが、喜んでもらえたならそれでいっか。瀬菜に世話になったのは事実だからな。 さて、そろそろ安価実行する頃合いかな。 「赤城と兄弟になりたいな」 「!? 今何て言いました!?」 一瞬にして、テンションマックス。トップギアに入る瀬菜。 なんでそんなノリノリなんだよ。 「い、いや、赤城と兄弟になりたいなって」 「わ、私と義兄妹!? ということは先輩とお兄ちゃんが[ピーーー]で[ピーーー]で……うへへへ」 「待て、そっちじゃない」 「えっ? 違うんですか? ……はっ!? じゃあ、穴兄弟的な……!」 「そっちでもねえから」 「そ、それじゃあ“穴”は一体誰!? まさか、あたし!? あたしはそんなの認めませんよ!」 「おい、そのこ早すぎた巨神兵、いい加減現実に帰ってこい」 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/14(日) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx ははっ、案の定だよ 誰か腐女子の妄想を簡単に止める方法知らない? 次≫523 ―――――――――――――― ≫513 ( ゚д゚) (゚д゚) 516 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 28 10.34 ID xWyn0m2IO こっち見んなww 523 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 31 33.67 ID 8ieMWGxVo 桐乃へのプレゼント選びの名目であやせと麻奈美に買い物に付き合ってもらう 帰り際二人に内緒で買っておいたプレゼントを二人に渡す ※この時買う桐乃へのプレゼントは夏休み明けまで封印する 526 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 33 08.73 ID H0BsQR61o ≫523 やりおる 528 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 19 36 07.11 ID TvfNOFSto 京介氏の貯金は今年の夏で消えそうだなww 533 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 20 09 59.65 ID 9/gnJY5qo 「またしてもハイパーお財布心配タイム」 お財布にやさしい安価はないの? 「……プレゼントか」 何を選べばいいのかさっぱりわからん。 桐乃へのプレゼントは麻奈実やあやせと考えるからいいとして、当の2人に渡すプレゼントが問題だ。 「困ったら安価だな」 きっと画面の向こうのあいつらもそれを望んでいるだろうし。 名前:兄貴[] 投稿日:2011/08/14(日) xx xx xx.xx ID xxxxxxxxx 安価把握 妹へのプレゼントは2人と相談して決めるから、相談相手2人に渡すプレゼントをそれぞれ選んでくれ 幼馴染へのプレゼント ≫542 元ヤンデレ少女へのプレゼント ≫550 537 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 11 58.34 ID v6ff/uQDO せくしーらんじぇりー 539 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 12 02.49 ID av21iWmfo 電マ 541 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 12 27.13 ID 1wNxVOdSo アナルビーズ 542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 12 29.03 ID bIyv3CjDO 眼鏡 543 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 12 29.41 ID 8ieMWGxVo 指輪 545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 13 40.21 ID DmOa8v2e0 コンドーム 546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 13 45.50 ID 2JvXflgIO ぬいぐるみ 547 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 13 51.12 ID Pn1hTsxio 自分にリボン巻いて、「俺がプレゼントだ!。」 548 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 13 55.70 ID XnaZ49FU0 手錠 549 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 07.58 ID DXDEUuwuo 加奈子とのツーショット写真 550 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 06.64 ID bIyv3CjDO 鞭 551 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 09.96 ID 1wNxVOdSo 自分のパンツ 553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 10.36 ID E5k067Wxo この前桐乃と書いた兄妹物のSS 554 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 15.38 ID aCt6KSkCo きりりん写真集 555 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 14 25.64 ID 1n0HKa2AO 塩 558 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 18 14.20 ID SvEon1yUP まさか一人で二つとも安価を掻っ攫っていくとは…… スナイプ率ハンパない 559 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 19 21.68 ID DXDEUuwuo くそっ! 時空が歪んだせいで折角の加奈子が! 561 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 20 32.91 ID SvEon1yUP と思ったらおやおや?時間が逆転してるじゃないかww> 549 550 加奈子埋められなくてよかったねww 562 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 21 56.84 ID bPBDMmne0 眼鏡はいいとして鞭は… 565 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/07/06(水) 20 30 19.73 ID q5JFH2dAO 誰だよ、電話レンジで書き込んだ奴はwww 571 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 21 33 27.34 ID 9/gnJY5qo 「眼鏡はいいとして……鞭?」 そんなもん渡してみろ。骨から肉が削げ落ちるまで叩かれかねんぞ。 思わず『あやせ様、ばんざあああい!』と叫んでしまいそうだ。 ま、そんな冗談はさておき、さっさとプレゼント買いに行かないとな。 「きょうちゃんはどんなのがいいと思ってるの?」 「それがわからんからおまえらに頼んだんじゃねえか」 「だからって丸投げは……せめてアタリくらいつけておいて下さい」 俺は今、麻奈実やあやせと一緒に買い物に来ている。 俺が桐乃へのプレゼントを選ぶのを手伝って欲しいと頼むと、麻奈実は快諾、あやせは訝しがりながらも承諾してくれた。 「とは言ってもなあ。女子中学生が喜びそうな物なんてさっぱりわからん」 桐乃が喜びそうなものは俺だってわかるよ? 今度出たメルルグッズ欲しがってたし。それでなくてもエロゲやらなんやらと候補はいくらでも浮かんでくる。 俺がわからないのは一般的な女子中学生の話だ。 「う~ん。きょうちゃんが選んだものだったら、桐乃ちゃん、何でも喜んでくれると思うよ」 「そりゃあねえよ」 いくら最近桐乃がブラコンの気配を見せてきているとはいえ、それはない。 下手なもんプレゼントしてみろ。 『はあ? なにそれ? あんた、まじセンスないよ。……で、でも、まあ、もったいなからもらっておいてはあげる』 こうなるのが関の山だ。 …………意外と何でも大丈夫そうだな。 だが、“何でもいい”は逆に困ることもある。 俺みたいにアタリすらつけられないような人間にとっては悩む時間が増えるだけなのだ。 そして、悩んだからと言って必ず正解に辿り着けるってもんでもない。 「おまえら、桐乃が欲しがってるもんとか知らない?」 「私は聞いてないかな。……あやせちゃんは?」 「私も特に。桐乃は欲しい物があったら自分で買っちゃいますし」 「そうなんだよなあ」 モデルなんてやってるもんだから、欲しい物は自分で買えちゃうんだよなあ、桐乃のやつ。 「よし、こうしよう」 「どうしたの?」 「貰って嬉しい物じゃなく、いくらあっても困らないものを選ぶことにする」 「お兄さん、お中元じゃないんですから……こういうのは気持ちが大事だと思うんですが」 あやせは若干呆れ気味だが、しょうがないだろ。 あいつの欲しい物は思いついてはいるが、おまえらと一緒だと買えないものばっかりなんだよ。 麻奈実たちと一緒にファンシー?な雑貨屋へと入っていく。 俺一人であれば、絶対に入らないような店だ。 「なにこれ。超アウェー」 周りを見渡すと、そこかしこで女の子たちがわいわいと各々の友人たちと雑貨を見て回っている。 以前、桐乃と行ったスイーツショップの比じゃねえ。なんだこの居辛さは? さながら、女性専用車両に迷い込んだおっさんのような気分だ。 「何か気になるものあった?」 辺りを見回す俺に、麻奈実が声をかける。 「そうだな……髪留めとかどうかな」 「髪留めですか?」 「ああ。桐乃のやつ、いつも同じ髪留め使ってるだろ? ずっと同じってことは何か思い入れでもあるんだろうけど、他のがあってもいいんじゃないかと思うんだ」 「お兄さん、意外と桐乃のこと見てるんですね。どんだけシスコンなんですか」 「ほっとけ」 「今日はありがとな」 「ううん、気にしないで」 「私は気にしてもらいたいです。暑い中付き合ってあげたんですから」 無事、桐乃へのプレゼントを選び終えた俺たちは、近場の公園の藤棚の下で涼を取っていた。 572 名前: ◆5yGS6snSLSFg[saga] 投稿日:2011/07/06(水) 21 33 54.47 ID 9/gnJY5qo 「わかってるって。だから、感謝の気持ちってわけじゃないが、実はおまえらにもプレゼントがあるんだ」 「えっ? き、聞いてないよ!?」 「わ、私もそういうつもりで言ったんじゃ……」 驚く麻奈実と、少し申し訳なさそうにするあやせ。 そんな二人を尻目に、俺は持参した鞄から二つの包みを取り出した。 「これは麻奈実の分、こっちはあやせのな」 「もらっちゃっていいの?」 「ああ。日頃の感謝と謝罪の証だ」 特に夏休みに入ってからは迷惑かけっぱなしだったからな。安価のせいで。 「あ、ありがとうございます」 「ああ。あやせもいつもありがとな。それと、色々とすまんかった」 あやせにかけた迷惑――主にセクハラだが、よく訴えずに我慢してくれたと思う。 ……ほんとに申し訳ない。 「開けてもいい?」 「私も開けていいですか?」 「おう」 どうやら俺の“日頃の感謝と贖罪計画”は無事達成できた。 ただ、一つ問題があるとすれば、 「わぁ、眼鏡だ! ……あれ? きょうちゃん、この眼鏡、度が入ってないよ?」 「……鞭って」 そのプレゼントの中身が安価に委ねられたという点だろうな。 「麻奈実のはおまえの視力がわからんから伊達眼鏡にしておいた! レンズはセルフサービスだ。あやせの方に関しては説明不要だろ。好きな時に使ってくれ」 「好きな時に使えって……こんなものいつ使えって言うんですか!」 「こんなものとは失敬な! プレゼントは気持ちが大事って、おまえ言ってたじゃねえか。それには俺の気持ちがぎっしりと詰まってるんだぜ!」 「どんな気持ちですか! 叩かれたいってことですか!? ……わかりました! もうこうなったらお兄さんの望みどおりにしてあげます!」 「えっ?」 ぴしゃり! 「ひいっ!?」 慣れた手つきで鞭を振るうあやせ。 その狙いは寸分の違いもなく、俺の腕を執拗に狙い続ける。 なんでおまえはそんな鞭の扱いに慣れてるんだよ! ぴしゃり! ぴしゃり! ぴしゃり! 「い、いてえって! ちょ、ちょっとあやせさん、お願いやめて!」 このままじゃ、俺の世間での評判が“白昼堂々、女子中学生とSMプレイに興じる変態”になってしまう! 「あはははは、なんか楽しいですねこれ。案外いいものもらっちゃったかも♪」 「麻奈実、そんなとこで笑ってないで助けてくれ!」 夏休み、二十三日目。夕方パート 安価成功 ※あやせが女王様気質に目覚めました 夏休み、二十三日目終了 本日の好感度変動 桐乃 +0.5 麻奈実 朝 +1 夕 +1 ――――― 計 +2 あやせ +1 瀬菜 +1 夏休み二十三日目終了時の好感度 桐乃 +10.5 ※嫉妬無双 麻奈実 +8 黒猫 +2 ※覚醒済み 沙織 +6 あやせ +2 ※女王様気質 加奈子 +8 ブリジット +5 日向 +3 ※眼鏡をかけるようになっている 珠希 +2 瀬菜 +6 フェイト +3 ※年下の良さを認識 佳乃 ±0 赤城 +2 大介 ※殺意の波動の気配がする「仏の顔も3度まで」残り…1回
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大好きな人 此曲的音乐为白雪美帆的BGM,人声版亦是她的Image Song之一。 歌曲信息 作词:田中みほ 作曲:メタルユーキ,広瀬充寿 编曲:広瀬充寿 Guitar:Makoto Sato Bass:Jimmy Maeda All Other Instruments:Michitoshi Hirise Chorus:Kazuko Hamano 演唱:橘ひかり 歌词 とんがり三日月 ぶらんこ仔猫 金色おヒゲを クルリと洗う 明日の予想は くもりのち晴れ 並べたカードに 星屑の雨 おやすみ… 大好きな人 やすらかな夢を 心は夜空を越えて そっと寄り添う 貝がら細工の小さな箱に きらきら夜明けの光 閉じ込め あなたの部屋へと届けにゆこう 静かに眠るあなたの窓辺へ おはよう… 大好きな人 やさしい目覚めを 新しい風のなかで開く 花びら 信じてる きっといつか わたしだけを見て 「ずっと君を すきだった」 そう囁いてくれる おかえり… 大好きな人 ずっと待ってたよ だれより… 大好きな人 そばにいさせて いついつまでも あなたが好きよ 收录CD 心跳回忆2 Vocal Tracks (1999/12/23) 相关页面 音乐
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 19 20.31 ID Wk1uDimX0 あやせ「本当に?」 加奈子「えー、桐乃ってすっげえブラコンっぽいんだけど」 桐乃「だから、そんな事ないってばー!」 加奈子「いひ。焦ってる桐乃っておもしろ~い!」 桐乃「もー、いい加減怒るかんね!?」 あやせ「……じゃあ、試してみよっか」 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 22 32.49 ID Wk1uDimX0 桐乃「はっ?……試す、って……?」 あやせ「だから、桐乃が本当にブラコンじゃないか試してみるの」 加奈子「おほっ! ソレ、チョー面白そうじゃねぇ~?」 桐乃「そ、そんなのどうやって試すってのよ?」 あやせ「それは……うーん」 加奈子「桐乃のお兄さんを加奈子達が誘惑してみるってのはどうヨ?」 桐乃・あやせ「はぁっ!?」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 25 02.66 ID Wk1uDimX0 桐乃「あ、ああっ、あんた何言ってんの!?」 あやせ「ゆ、誘惑って……!?」 加奈子「さえない感じだから、ロリかわいい加奈子が迫ればイチコロだっつーの」 桐乃「ちょっと! それ本気で!?」 あやせ「……確かに、それならわかりやすいかも」 桐乃「あ、あやせ!?」 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 27 54.30 ID Wk1uDimX0 あやせ「だってさ、桐乃はブラコンじゃないんだよね?」 桐乃「そ、そうよ」 あやせ「だから、わたし達がお兄さんを誘惑しても耐えられるでしょ?」 桐乃「だから、そうじゃなくて! 友達が自分の兄貴を誘惑だなんて……」 加奈子「暇つぶしだからいーじゃん。加奈子だって“そう”なるつもりなんてねーし」 桐乃「だ、だけど……」 あやせ「――耐えられる自信が無いの?」 桐乃「……へっ?」 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 31 26.30 ID Wk1uDimX0 あやせ「ブラコンだったら、お兄さんが他の女の子とイチャイチャするのイヤだもんね」 桐乃「だ~か~ら~!」 あやせ「ねえ桐乃、これはチャンスなんだよ?」 桐乃「……チャンス?」 あやせ「うん。桐乃はブラコンじゃない、って証明するチャンス」 桐乃「だ、だけど……」 加奈子「うわ~~~、すんげ~~~詐欺師っぽいわ~~~~」 あやせ「何か言った?」 加奈子「……い、いえ、何も」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 33 57.33 ID Wk1uDimX0 あやせ「桐乃もさ、ブラコンって思われるのイヤでしょ?」 桐乃「それは……まあ」 あやせ「だからさ、今回だけ! ねっ?」 加奈子「そーそー。オモシロそーだし」 桐乃「……もう! 仕方無いんだから!」 桐乃「た・だ・し! ヤバくなったらすぐ助けを呼ばなきゃダメだからね!?」 あやせ「うん、それに関しては“大丈夫”」 加奈子「う~い」 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 38 23.17 ID Wk1uDimX0 あやせ「……それじゃ、どっちから行く?」 加奈子「どっちでもいいっつーの」 加奈子「――そうだ! 何か賭けねぇ?」 あやせ「賭ける……って?」 加奈子「飲み込みがわりーなぁ。あの兄貴を誘惑した方が、 出来なかった方に何か一つ命令すっとかさぁ~」 あやせ「加奈子、そんなに自信あるんだ」 加奈子「当ったり前だっつーの。ちょろいちょろい」 桐乃「……」 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 43 57.36 ID Wk1uDimX0 あやせ「それじゃあ、今度お茶した時に奢るとか?」 加奈子「しょぼっ!……でもま、あの兄貴だったらそんなもんか」 あやせ「それじゃ、加奈子が選考で良いよ」 加奈子「ぺっ! はぁ? なにソレ、加奈子じゃ誘惑出来ないってワケぇ?」 あやせ「演技でもあのお兄さんを誘惑だなんて……あはは、違うよ~」 あやせ「自信が無いから、加奈子のを参考にしようと思って」 加奈子「ちぇ、それならしゃーないか。いいよ、加奈子が先で」 あやせ「頑張ってね!……私のために」 桐乃「……」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 46 25.82 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ 京介「なんだか隣がうるせえな」 京介「……まっ、俺には関係ないからいいけどな」 コンコン 京介「ん? 何だ? っていうか誰だ」 ガチャッ! 加奈子「――おにぃ~いちゃん♪」 京介「……」 京介「意味が分からん!」 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 50 59.64 ID Wk1uDimX0 加奈子「だって、桐乃のおにぃちゃんだから“おにぃちゃん”でしょっ?」 京介「いやいや、ブリっこされてもリアクションに困るから!」 加奈子「えっ、それってぇ……加奈子がかわいいから困るってことぉ?」 京介「断じて違ぇ!……つーか、かわいいというより不気味だ」 加奈子「あ? オイ、こら。今なんつった? おぉ?」 京介「化けの皮がはがれるの早すぎだろ……」 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 54 28.00 ID Wk1uDimX0 加奈子「別にぃ、ただの暇つぶしだし」 京介「はあ?」 加奈子「奢るっつーのもしらばっくれりゃいいしなぁ~」 京介「というか、なんでいきなりあんな真似したんだよ」 加奈子「しっかし、あのブスに負けるのもシャクだな。オラ、とりあえず誘惑されとけヨ」 京介「俺の話を聞いてもらえませんかねぇ!?」 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 20 58 41.55 ID Wk1uDimX0 京介「なんなんだよ、誘惑とか……」 加奈子「あんたが加奈子にメロメロになればいいんだっつーの」 京介「えっ?……何? お前、もしかして……」 加奈子「なワケねーだろォが! うぜぇから、そういう勘違い」 京介「……そりゃどうもすみませんね」 加奈子「つーかさ、なんか妙に加奈子に馴れ馴れしくね?」 京介「そ、そうか?」 京介(……マネージャーのフリしたのがバレちゃまずいよなぁ、やっぱ) 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 01 16.22 ID Wk1uDimX0 京介「それを言うなら、お前だって馴れ馴れしいじゃねえか」 加奈子「んー、なんかあんたってそんな感じすんだよねぇ~?」 京介「な、なんだよ。ジロジロ見んな……」 加奈子「前に、どっかで会ったっけ?」 京介「そ、そりゃ、初めて会った時の事だろ」 加奈子「いや、そーじゃなくて……あー、うぜぇ、思い出せねぇ」 京介「……!」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 06 49.42 ID Wk1uDimX0 京介「ほ、ほらほら! 用が無いなら出てってくれ!」 グイグイッ! 加奈子「あっ、コラ! ドコ触ってんだテメェ! 金寄越せコラぁっ!」 京介「へっ、お前みたいなぷにぷにの腹に払う金はねえよ」 加奈子「んなっ!? ケンカ売ってんのかゴルァ! 乙女に向かって……」 加奈子「……あん? な~んかその台詞、っつーか声に聞き覚えが……」 京介「!? じゃ、じゃあな!」 バタンッ! 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 09 48.18 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ あやせ「誘惑失敗……かぁ」 桐乃「ねっ、もうやめよう?」 あやせ「ダメ。桐乃、自分で気付いてなかったの?」 桐乃「へっ? 何が?」 あやせ「加奈子がお兄さんの部屋に行ってる時、かなりソワソワしてたよ?」 桐乃「そ、そんな事……無いって」 加奈子「……っあ~~~思い出せねぇ~~~」 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 14 20.04 ID Wk1uDimX0 あやせ「ううん、かなりソワソワしてた」 桐乃「それは、ほら……あいつが加奈子に何かしないか心配で……」 あやせ「加奈子だから安心だったのかもしれないけど」 加奈子「……なぁ? 今もしかして加奈子のことバカにしたぁ?」 あやせ「ううん、そんな事ないよ」 加奈子「そんならいいんだけどよぉ~」 あやせ「わたしの場合、何かしてくると思うんだよね」 桐乃「……」 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 17 20.26 ID Wk1uDimX0 桐乃「そ、そう思うならやめた方が良いって! マジで!」 あやせ「“大丈夫”だって」 あやせ「……ねえ、桐乃。わたし、桐乃のこと信じたいの」 桐乃「あやせ……」 あやせ「だから……加奈子、わたしが行ったらちゃんと桐乃を見ててね?」 加奈子「あー、はいはい」 あやせ「――それじゃ、行ってくるね」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 19 51.18 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ 京介「ったく、さっきのは何だったんだ?」 京介「……まー、なんとか誤魔化せたからよしとするか」 コンコン 京介「って、また来たのかよ!?」 ガチャッ! あやせ「――お邪魔します」 京介「……」 京介「はい?」 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 22 28.27 ID Wk1uDimX0 京介「あいつに続いて、今度はお前か。一体何の用なん」 あやせ「近寄らないでください。ブチ殺しますよ」 京介「……ここ、俺の部屋なんだけど」 あやせ「そんな事言わないでください! 意識しないようにしてるんですから!」 京介「さすがの俺でもそれは傷つくぞ!?」 あやせ「大声を出さないでくださいよ」 京介「えっと……ごめんなさい?」 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 26 44.53 ID Wk1uDimX0 あやせ「……」 京介「……あの」 あやせ「な、なんですか!?」 京介「……あのー、何の用があるんでしょうか」 あやせ「そ、そうでした」 あやせ「わたしとしては本当に嫌なんですが……お兄さんを誘惑に」 京介「バッチこぉい!」 あやせ「ひぃっ!?」 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 29 34.41 ID Wk1uDimX0 あやせ「なっ、なんなんですか、その喜びようは!?」 京介「理由はわからん。が、お前が俺を誘惑する」 京介「それだけで――十分ってことだ」 あやせ「期待に満ちた目をしないでください! ブチ殺しますよ!」 京介「で? どうやって俺を誘惑してくれるんだ?」 あやせ「それは……」 あやせ(ぜ、全然考えてなかった……!) 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 33 42.71 ID Wk1uDimX0 あやせ「……えっと」 京介「……」 あやせ「その、ですね……」 京介「……」 あやせ「……」 京介「……はぁ。ま、そんなもんだよな」 あやせ「は、はい?」 京介「今回のは一体どんな考えがあっての事なんだ?」 あやせ「……バレてたんですか」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 36 50.90 ID Wk1uDimX0 京介「バレるも何も、さっきの加奈子に続いてお前じゃ丸分かりだっつーの」 あやせ「……そう言われれば、そうですよね」 京介「あのな、さっきは大変だったんだぜ?」 あやせ「っ、この変質者! 桐乃だけじゃなく、加奈子までっ!?」 京介「違うわっ! っつか声がでけぇ!」 あやせ「……!」 京介「……だから、マネージャーのフリしたのがバレそうだったんだよ」ヒソヒソッ あやせ「あ、あぁ、そういうことですか」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 40 23.79 ID Wk1uDimX0 京介「さすがに焦ったぜ。バレたら面倒な事になるだろうからな」 あやせ「確かに、そうかもしれませんね」 京介「だろ? あんなことでギスギスするのも何だしな」 あやせ「……お兄さん、わたしと加奈子の仲を心配をしたんですか?」 京介「まあな。大したこっちゃねーけどよ」 あやせ「っぐ……ありがとう、ございます」 京介「そんなに苦々しそうに言われても」 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 43 30.99 ID Wk1uDimX0 あやせ「……はぁ、バレてるんならもう意味がないですね」 京介「だから、何が目的だったんだ?」 あやせ「わたしか加奈子がお兄さんを誘惑して、 桐乃がどんな反応をするかを見ようと」 京介「そりゃまた、何のために?」 あやせ「桐乃がブラコンなのかどうかを確かめるためにです」 京介「はぁ!? なんだそりゃ」 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 46 33.90 ID Wk1uDimX0 京介「アイツがブラコン? はっ! あり得ねえよ、そりゃ」 あやせ「そうでもないですよ」 京介「何?」 あやせ「だって、わたしがお兄さんの悪口を言っても桐乃ったら乗ってこないですもん」 京介「お前達の会話に俺の悪口が出てくるのがショックだよ!」 あやせ「だから、怪しいと思ってるんです」 京介「……はぁ、そうですか」 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 50 43.96 ID Wk1uDimX0 京介「それじゃ、今は加奈子が桐乃を監視してるってわけか」 あやせ「そのはずです」 京介「――そんじゃ、いっちょ協力してやるか」 あやせ「はい?」 京介「悪いけど、あいつは俺のことを嫌ってるよ」 あやせ「……そんなこと、ないと思いますけど」 京介「嫌ってなかったとしても、好いちゃいないさ」 京介「だからまー、お前の疑いを晴らすのは簡単だ」 あやせ「……」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 54 49.13 ID Wk1uDimX0 あやせ「えっと、それじゃあ……」 あやせ「わたしと桐乃、どっちが好きですか?」 京介「お前に決まってるだろ。結婚してください」 あやせ「あ、無理」 ブー! 京介「防犯ブザーはマジでやめてくれ! 泣くぞコラ!?」 ガチャッ! 桐乃「あやせに何してんのよこの変態があああっ!」 京介・あやせ「……」 桐乃「えっ、何? その目……」 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 21 57 03.19 ID Wk1uDimX0 京介「いや、お前……」 桐乃「な、何よ」 あやせ「……ねえ、桐乃」 桐乃「な、何?」 京介「……ブザーが鳴ってほぼノータイムでドアが開くってどうなんだ?」 あやせ「……明らかに、部屋の前で突入する準備をしてましたよね」 桐乃「……」 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 00 24.89 ID Wk1uDimX0 京介・あやせ「……」 桐乃「ちっ、違うわよ? あたしはただ……そう! トイレに行こうとしてたの!」 あやせ「桐乃って……ブラコンだったのね」 桐乃「だっ、だから……ほら、あんたも何か言いなさいよ!?」 京介「何を言えっていうんだよ……!?」 桐乃「チッ! 使えない奴!」 あやせ「……」 桐乃「……」 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 06 11.00 ID Wk1uDimX0 京介「なんつーか……ごめんな、桐乃」 桐乃「な、何が」 京介「俺、あやせの方が好きなんだ」 桐乃「あんたもブラコン扱いするんじゃないわよ、ウザっ! っつーかキモっ!」 京介「いや、だってなぁ」 あやせ「……あれ?」 あやせ「そういえば……お兄さんって、桐乃が好きなんじゃないんですか?」 京介「……」 京介「あ」 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 09 46.98 ID Wk1uDimX0 桐乃「バカっ! あん時の誤魔化しが無駄になるじゃんっ!」ヒソヒソッ 京介「いや、今のは……つい、な……!?」 あやせ「つい? つい、何ですか?」 京介「だからほら、つい……」 京介「……」 京介「俺はシスコンだから、つい!」 桐乃・あやせ「……は?」 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 12 38.88 ID Wk1uDimX0 あやせ「意味が分からないんですけど」 京介「だ、だからだな?」 京介「さっきの好きってのはその――妹として好きって事だ」 あやせ「……はい?」 京介「ほら、お前は可愛いだろ。正直、桐乃よりも可愛い」 あやせ「あ……ありがとうございます」 桐乃「……」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 16 13.92 ID Wk1uDimX0 京介「異性に抱く好きってのと、家族に抱く好きってのは違うだろ?」 あやせ「それじゃあ……わたしのことは、妹として好きってことですか?」 京介「そ、そうだ! 俺はシスコンだからな!」 あやせ「わからない……オタクってそういうものなの……!?」 京介「そういうものなんだって! 俺は、お前が桐乃より妹として好きなの!」 桐乃「……何よ、それ」 京介「はい? き、桐乃さん……?」 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 20 52.98 ID Wk1uDimX0 桐乃「意味わかんないんだケド……だって、妹はあたしでしょ?」 京介「そりゃそうだが……」 桐乃「なのに、なんであやせの方が妹として好きなわけ?」 京介「お、おい」 京介(せっかく誤魔化せそうなのに、何を言い出すんだコイツは!?) あやせ「き、桐乃?」 桐乃「……マジでムカつくんだけど」 京介・あやせ「……」 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 26 18.41 ID Wk1uDimX0 桐乃「何? あやせに『お兄さ~ん』って言われて? キモっ」 桐乃「デレデレしちゃってさぁ、ホントウザい」 京介「おい、お前」 桐乃「喋んな!」 京介「……」 桐乃「あやせの方が妹として好き? ハッ!」 桐乃「――兄貴の妹はあたしでしょ!」 京介・あやせ「……」 桐乃「……」 桐乃「あ」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 30 53.68 ID Wk1uDimX0 京介「えっと、桐乃……」 桐乃「っ!」 タタタッ……バタンッ! 京介「……」 あやせ「……」 あやせ「……桐乃、かなりのブラコンだったみたいです」 京介「……何て言えばいいかわかんねえよ」 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 35 18.30 ID Wk1uDimX0 京介「しっかし……桐乃がブラコンだったとはな」ニヘラッ あやせ「何ニヤついてるんですか。ブチ殺しますよ」 京介「いや、嫌われてると思ってた妹に好かれてると知って悪い気はしねえって」 あやせ「そういうものですか」 京介「そういうもんだ」 あやせ「……」 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 40 05.94 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ あやせ「――というわけで、わたしの勘違いでした」 ???『でしょう? やっぱり、桐乃ちゃんはきょうちゃんの事が好きだったんだぁ』 あやせ「お兄さんも、やっぱりシスコン入ってると思いますけど」 ???『ほら、きょうちゃんって優しいから。家族に対してはなおさらだと思うよ~』 あやせ「……お兄さんって、桐乃の事を異性として見てないんですよね?」 ???『も~! そんな事ないよってずっと言ってるじゃない! ぷんぷん!』 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 43 59.34 ID Wk1uDimX0 あやせ「薄々怪しいとは思ってたんですけど……」 ???『ん? なぁに?』 あやせ「オタクだったのって、桐乃が先なんでしょうか……」 ???『ん~、わたしにはわからないけど、 きょうちゃんって“ぱそこん”は持ってなかったよ?』 あやせ「それじゃあ、あの時のは桐乃をかばうための嘘……?」 ???『桐乃ちゃんとあやせちゃんを仲直りさせようと必死だったんだよ。 だから、あまり怒らないであげてね……?』 あやせ「……怒りませんよ」 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 52 29.09 ID Wk1uDimX0 あやせ「とにかく、色々と問題がわかってよかったです。 ありがとうございました」 ???『あはは、お礼なんていいよ~』 あやせ「監視を任せた加奈子がサボって漫画を読んでたのは想定外でしたが、 ちょっとお仕置きをしておいたので次の機会があったら平気だと思います」 あやせ「お兄さん……いえ、京介さんって実は凄く良い人ですね」 ???『うん! きょうちゃんは凄く優しいし、いざという時は格好良くて……えへへ』 ???『……あれ? どうして呼び方が……』 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 22 59 28.06 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ 沙織「ま、まあまあ良いではありませんか!」 桐乃「……良くないっつーの」 黒猫「フッ、自らの“真の姿”を安易に晒すとは愚かね」 桐乃「邪鬼眼ウザいから」 沙織「しかし、これで兄妹仲もよりよくなるでしょうな」 桐乃「……」 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/08/11(水) 23 08 50.73 ID Wk1uDimX0 ・ ・ ・ 京介「それにしても、桐乃がブラコンだったとはなぁ」 京介「……」 京介「あやせも前に比べたら随分とリアクションが柔らかくなったし」 京介「……」 京介「ま、俺はシスコンじゃないけどな」 おわり
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エロゲーよりもすごいこと エロゲーよりもすごいこと サブヒロインらがテンプレな死亡フラグを乱立させる中、桐乃のみ諦め→全力という勝利フラグを立てた。 そして、その「エロゲーよりもすごいこと」とはなんだったのか。 エロゲーの数は膨大であるため、どんなエロゲーでもできないプレイとなるとエロゲー内で御法度とされるものぐらいしかない。 エロゲーヒロインは18歳以上、桐乃は15歳、つまりそういうことではないだろうか。 どちらにせよ京介の暴走によって12巻で実行できなかったようなので、これも死亡フラグだったようだ。 桐乃が派手に行動を起こすんじゃないかと見せかけておいて、行動を起こすのは京介という迷彩か。 意見・批判等 名前 コメント すべてのコメントを見る
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拝啓、お父さん、カレーママへ 一応これは日記的な物なんだが、始まりはこれで行くと決めました まぁ、そんな些細な事はさておき 今回は俺、高坂京介の日常について書きましょう 最近は、外を出歩いてもクソバ……、もとい婆さん達に襲われる事は滅多に無くなりました それだけでも十分俺にとっては嬉しいのだが、俺の生活はあれからまだまだ変化し続け、今では殆ど跡形も無くなりました 学校には俺の手紙専用なるロッカーや、弁当保存用の冷蔵庫が先生陣によって作られていたし、麻奈実と一緒に帰っても、多少周り視線が鋭くなっている気がするが問題無くなった 麻奈実は何やら「私、死んじゃうのかなぁ」何て事を呟いていたが、心配のし過ぎだろう。 とにかく、何が書きたいかというと、俺も今の生活に馴れ。日々青春を謳歌しているという事だ 「ふぅ」 俺はここまで書くとペンを多少乱暴に放ってベッドへとダイブした 現在時刻は午前十時半、土曜日だ。ついでに言うと非常に久しぶりの休みだ。 本来なら清清しい気分な筈なのだが、俺はひとっつも清清しい気分になどなれない。 改めて振り返ってみるとどんだけ自分が異常な環境に居たのかが分かるのだが、今はそんな事はどうでもいい よく考えてみろよ?、俺は今までモテた事があったか? ……いや、無い!、無いんだよ畜生!!!! でも今は自分で言っちゃなんだが多分モテていると思う そりゃぁモデルなんて今でも辞めてやりたいけど、それのおかげで俺は今モテ期という奴が来ているんでは無いだろうか? ラブレター?、貰っている。 告白?、されている。 お弁当?、貰っている。 だがこれらのイベントが起きたのは全部俺がモデルを始めてからだ。 非常に認めたく無いのだが、こうなった以上認めるしかあるまい 俺が今モテているのは俺がモデルをしているおかげだと。 どうする?、モデルは是非とも辞めさせていただきたい。でもこのままモテてもいたい ここまで考えて俺は一つの結論に辿り着いた 「……今の内に彼女作っちまえばいんじゃね?」 この作戦じゃ俺の理想のハーレムエンドは迎えられんが仕方あるまい。 非常に残念だがな。 とにかく明日から行動だ。 久しぶりに部活に顔を出してみよう、何かしらのイベントが起きるかもしれん。 俺はそこまで考えると明日の英気を養うためにもう一度寝ようとベッドにダイブしたのだった。 ・・・・ 「あ……兄貴が彼女を!?」 だ、駄目!!、兄貴は私を彼女……じゃなくてそんな事になったらモデルの仕事に支障をきたしちゃうじゃん!! 私は壁から体を離して何とかしなければ!、と頭を悩ませた。 ………な、何も思いかばないんですけど……。 どうしたらいい!?、早くしないと手遅れになる!! 時間が過ぎ去っていく中、私は最初に思いついた確実なんだがやりたくない、そんな作戦の事を考えていた これは一人では出来ない、最低でも助けが二人は必要なのだ。 だけどこの情報を出来る限り他の人には言いたくない 兄貴が彼女を欲しがっているなんて知ったら皆絶対に積極的になるに決まってる。 でもこのままだと絶対に兄貴に彼女が出来てしまう、だって最近の兄貴は私から見てもかなりモテる 多分次学校に兄貴が行っても靴箱の中は手紙で一杯だろう(桐乃は京介の手紙専用ロッカーがある事を知らない) なら私に残される道はどうにかして兄貴に一番遠いっぽそうな奴を選んで兄貴の邪魔をするしかない。 まず兄貴の学校に先回りして靴箱の中の手紙を一掃する 直接行動する奴は変装して兄貴の学校に潜り込んで、偽の兄貴に彼女がいる情報作戦で仕留める。 お弁当はまぁ許してやっても良いだろう、兄貴はチキン&鈍感だから殆ど好意に気付かない、気づいたとしても勘違いが怖くて「俺の事が好きなの?」とは聞けない。渡したりする側も同じく怖くて遠回りな好意表現をしているので自分から告白は無い。 だから遠回りな好意表現をする奴はこの際無視でいいだろう。 まぁ作戦はこんな所だろうか、そして次はメンバー決めだ。 一人はもう決まっている、加奈子だ。 加奈子は一番兄貴の好みから遠いし感情を表すのが下手だ。よって兄貴は加奈子の好意には気付いていないし、多分それはこれからも変わらないだろう。 問題は二人目だ、あやせはどうだろうかと思ったが結果的に却下だ 多分この中で一番兄貴の好みに近いのはあやせだろう、よって却下決定。 ブリジットはどうだろうか、いや、これも却下だ、兄貴の性格的好みが一致し過ぎている。 黒猫?、却下決定、多分この中で好意表現が一番上手いのは黒猫だからだ よって……、沙織に決定。 沙織も外見がかなり良いが普段はあのメガネのせいで隠れているためセーフ、性格も兄貴は良い奴とは思っているけど友人的好意なのでオーケー かなりきわどいけれども何とか全てクリア。 という事で今回のメンバーは加奈子と沙織に決定。 この三人で朝から手紙を処分したり、告白する側には偽情報で処分。 これで決定だ。 さて、そうと決まれば早速連絡だ、兄貴の事だ、どうせ「有言実行!、早速明日部活で何かしらのイベント確保だぜ!!」とか言って明日から行動するに決まってる。 うん、我が兄貴ながらアホだな。 そんな事を考えながらまずは加奈子に電話をする prrrrrrrrr prrrrrrrrr prrrrrrrrr 何回かコールするが出る気配がない ただでさえ時間が無いのに出る気配がないので私はイライラが募っていくばかりだ。 チッ、何してんのよ加奈子の奴!! 私がそんな風に愚痴っていると加奈子が合計15回目のコールでやっと出た 『あーい、もしもしぃ?どったの?。プッ、アハハハ』 出たと思えばこれだ、どうせ昼ドラでも見ているんだろう。そうに違いない。 「もうちょっと早く出ろっつの!」 『えぇ?、だって今加奈子ってばドラマ見てたしさぁ』 まだ笑っていた余韻が残っているのか、息が荒い。どんだけ笑ってたんだ。 向こうはドラマが気になるのか、雰囲気的に早く切りたいのが分かった だけどこれを聞けばドラマなんて一瞬で頭の中から消え去るだろう。 「折角兄貴に関する情報持ってきてやったのに教えてやんないよ?」 私がそう言うと電話の向こうで何かぶつかる音がした、焦って机に足でもぶつけたんだろう 『いってぇえ!!、きゅ、急にそんな事言うから足ぶつけちまったじゃん!!』 やっぱりね。 ってそんな事より用件を伝えないと 「で?、聞くの?聞かないの?」 『……ど、どうしてもって言うならき、聞いてやっても良いけど?』 はいはい、ツンデレ乙。 まぁこのまま加奈子をいじって楽しむのもいいがそろそろ本題を言うとしよう。 「実は兄貴が彼女を作りたがっているみたいなんだ…」 『え!?、マジで!?、だったら早く行動しないと駄目じゃん!!』 「まだ続きがあんだっつの。兄貴の奴が彼女を作りたがってるのは良いんだけど、どうせ兄貴の事だから明日には行動し始めると思うんだ。言っちゃなんだけど兄貴って今結構モテるでしょ?、だから今積極的になられたら多分ヤバいと思うんだ、だからちょっと協力して兄貴の計画を潰そうって言いたかったの」 私がここまでまくし立てると加奈子は情報を処理仕切れなかったのか、返事まで結構の間が空いた 最初は『あ……う……』とうめき声を上げていたが、やっと頭の中を整理できたのか話し始めた。自信が無いのか小さな声だったが。 『つ………つまり京介…』 「京介?」 『あ………』 加奈子のこの発言から暫く間が空く へ~、ほ~。 「加奈子ってば家では兄貴の事京介って呼んでんだぁ」 私がニヤけているのが電話越しでも分かったのか慌てて加奈子が言い訳をし始めた 『ち、違くて!、ただ桐乃の前でクソマネって言ったら桐乃はブラコンだから怒ると思ったからだよ!?』 だがそんなに慌ててたら何の説得力も無いのは明らかで、そんな状態でブラコンと言われてもはっきり言って全く気にならなかった っていうか逆に加奈子をからかえる話題が出来たので愉快なくらいだ。 でも残念ながら今の私にそれだけの時間の余裕は無い このまま加奈子をからかいたいのは山々なんだが、それはまた今度の機会にした方が良いだろう 私はそう決めると話題を元に戻すために再び話し始めた 「はいはい、分かったから、で? どうなのよ、行くの?行かないの?、兄貴の彼女作りを邪魔しに」 『しょ、しょうがないから行ってやっても良いかな、ふふん、感謝しろよ』 何故威張っているのかは分からないが一人目確保、多分沙織は簡単にOKを出してくれるのでもう決まったも同然だ。 「まぁとにかく、来るんだったら明日の6時に私の家に来てよね」 『お~う』 私はここで電話を切るとすぐさま手馴れた動作で沙織の電話をコールした prrrr… 『はいもしもしこちら沙織バジーナこと沙織でござる』 …………早っっ!!、僅かワンコール目で出るなんて流石ね 『それで、どうしたのでござるか?、まぁ桐乃氏の事ですから京介氏に関わるのでござろう?』 何でそんな事を知ってんのよ、あんたは。 『ぬふふん、勘でござる』 あ、そう。 「まぁいいわ、それで、用件なんだけど…………」 私が呆れながらも全部話し終えるとまるで話が終わるのを待ってましたと言わんばかりに二つ返事でOKをくれた。 やっぱり沙織も兄貴の事を好きなんだろうか。 『ぬふふふ、当たり前でござろう?。拙者も京介氏の事が大好きでござるよ』 ふっ、ミスったな…………、私とした事が用件が終わって安心して電話を切り忘れるなんて……。 まぁでもこの口調なら好きと言っても友人的な意味だろう、うん。 私がそう思って一人で頷いていると、またもや私が何を思っているのか読んだみたいに沙織が話す 『いいえ、わたくしも京介さんとは恋仲になりたいと思っていますわよ?』 い、何時の間にかメガネを取ってお嬢様口調になっている? ってそんな事より 「ちょっ、あんた何言っ……」 この先に「てんのよ」と続けようとしたが、それを私が言う事は無かった、何故かって言うと沙織が割り込んできたからだ 『だから………わたくし達は 『ライバル』 です』 一方的に沙織はそう言うと『ではまた明日』と言って電話を切ったのだった ――――ふむ、何故か沙織を誘ったのが失敗に思えてきた そんな事を考えるが時既に遅し、最早取り返しはつかない。今から沙織に「やっぱ勘違いだったぁ」なんて言ったとしても明日の朝にはちゃっかり居るだろう。 ていうかもしかしたら今回の事も私が連絡する前から知っていたんではないだろうか。そんな気がする。 「うがぁああああ!」 私は何かとやりきれない思いを奇声に変えてベッドへとダイブした はぁ、兄貴がモデルになってから生活が一層大変になった気がする。……はぁ。 そこで私は寝ようと無理矢理、意識を手放したのだった。 ・・・・ ふむ、良い朝だなぁ 昨日何時もよりかなり早く寝たおかげか俺は日曜だというのに6時半には起きていた、久しぶりに早く起きて何か得した気分だ。 でもいくら6時半とは言えそんなに悠長にはしていられない、7時半には部活が始まっているからな。別に遅刻しても何のお咎めも無いだろうが俺はそんな無駄は許さない。 ちょっと早めに出て黒猫との早朝出会いイベントを確保だ。だがこのイベント発生にはたまたま出会わなくてはならないという結構難易度の高いミッションをこなさなければならない。俺はそんなに運がよくないので早めに出てわざわざ待ち伏せしようというのだ。 そんな訳で只今時刻は6時45分、俺はくだらない事を考えながらもちゃんと用意していた訳で、もう制服にも着替えたし、食パンもくわえた 準備万端だ。 何で食パンをくわえてるかって?、そんなのは簡単だ、黒猫イベントの前にあわよくば見知らぬ女子高生との衝突イベントをするためだ。転んだ時に「きゃぁっ!。あ、私の朝ご飯がぁ~!!」何て事を言ってくれたら尚良い。 「とにかく!、俺は今日から彼女作りに励む!!」 そんな事を言いながら俺は玄関の扉を勢い良く開いて走り……………出した途端にぶつかった 最早唖然とするしか俺に選択肢は残されていない、これが黒猫とか桐乃なら分かる、黒猫は俺を部活に誘いに来たりするし、桐乃に至っちゃあここは桐乃の家だ、だから納得できる だが俺が唖然としている原因はここにそのどちらでもない奴が居たからだ、ていうか俺はこいつとそんなに接点が無い、ていうかこいつが何でこんな所に居るかが分からない。こいつはアメリカで走っている筈だろう? はあぁ、分かってるって、うん。もう黒猫イベントor謎の女子高生と衝突イベントは無しなんだろう?。分かってるって。 俺は今日行われる筈だった数々の恋愛イベントを思って涙目になった。 まぁとにかく、挨拶でもしておこうか。気絶してるけど。 俺は脳内で今日のプログラムを大幅修正しながら倒れている人物に向かって挨拶をしたのだった。 「よぉ、久しぶりだな『リア』」
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なんでハムスターやねん
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これって何なの?前編 雛見沢分校の最年長、そして部活リーダーの園崎魅音 園崎家の次期頭首でもあり、実質彼女の名前を知らぬ者はいない それは興ノ宮でも当然であり、ここでも彼女の顔は広い 部活において、強引に人を引っ張って行くそのリーダーシップは今日では珍しい 彼女の部活では最低限のルール…モラルがある 相手の意志はくんであげる、罰ゲームを嫌がっていてもあくまでこれは悪ふざけだ だから前原圭一を部活に誘い、彼が大変なことになっても、妥協しているからたくさん笑いあう この部活はみんなの為の部活であり、誰か個人の為という訳ではない だから彼女はこのプロジェクトに嫌悪感を示していた 相手の意志など構いもせず、無理矢理人を集めて勝手なことを言いだした 挙句には殺し合いをしろ、と ただのくだらない自己満足の為のお遊びにしか過ぎない こんな事は彼女にとって許せるはずもなかった しかし彼女はあの時動くことはできなかった 人の首が飛んでしまった その光景を見て大勢の人が恐怖の渦に包まれた 彼女もその一人だ 許せない、そう思っても行動できなかった。この首輪のせいで 会場に飛ばされ、しばらくして落ち着きを取り戻した 彼女は行動を開始した 少し歩いてみたけど、はっきりいって何かしたかった訳じゃない 気分転換のつもりだった。こんな所に連れてこられたら誰だって気が滅入ってしまう あの人が何のつもりでこんな事をするのかはわからない でもこんな事は許さない われらが部活メンバーのやってることに比べたら天国と地獄だ 「どう……しようか……」 バックの中の食料を見てもろくな物はなく、量も少ない。 「せいぜい3日ぶんかぁ~」 もしこんなことが長引けばまず足りはしない。 「武器も……なんかこれ……ふざけてるの?」 綺麗な色で、一瞬なにかのカードと思っちゃったけど ……まあいいか。 いわゆるハズレだけど別に武器が欲しかったわけじゃないし…… 「…………とりあえず、なにか探してみよう」 まず1番は食料、これは絶対。 次は人かな、部活の皆に合流できれば…… 考えながら、名簿と書かれたノートを確かめた。 目を通していると、一人の名前に大きな違和感を感じた。 「えっ悟史!?なんで悟史がここにいるわけ?」 どうなってるの!? ………………………………………} そんな。悟史は転校……いや、行方不明になってる筈………… もしかしたら、これが私の知ってる悟史じゃないってことも…… ………でもこれはむしのいい発想じゃないだろうか? この悟史は沙都子と梨花ちゃんの名前に挟まれている…………………きっと本人だ… ……沙都子に詩音も……どうするつもり…? 探し回るに違いない……詩音…… 詩音は悟史の為なら何でもできる。 きっと人も殺せる。 私には……そんな事をするための人は……… 「……………圭ちゃん…………」 ………ん……… 今はもう……自分がしなきゃいけない事をしないと。 私はいろいろ悩みながら歩き出す。 これって結構危ないんだけど……そこまで頭は回らなかった。 しばらく自分のいる地帯を歩きまくった。 比較的新しい住居が立ち並んでいて、どれもかなり立派だ。 「こりゃぁ~圭ちゃんとこの前原屋敷と同等だね」 全体的な感想として、興ノ宮なんて足元にも及ばない規模の町だと思った。 「これが都会ってやつか~」 …………いけないいけないっ!こんなこと考えてる場合じゃなかった! 目的を思い出すと、一番大きな家の中に入ろうとした。 遠くから見てもよく目立つ、いかにも金持ちが作った感じの成金趣味が全開だった。 そしてドアノブに手を出そうとした時、ある事に気づいた。 「あれ?鍵穴が……?」 鍵は開いていたが鍵穴は壊れていた……というよりも壊されていた。 「ひょっとして誰かいるの?」 私は躊躇した。 他の人が私よりも早くここに入ったのかもしれない。 もしかしたら待ち伏せを受けるかもしれない。 でもそれが、私たち部活メンバーの一員なら。 私は賭けに出てみた。かなり危険な賭けに…… あくまでも目的は食料の調達……でも警戒は怠らない。 「………………よし!」 そして私はこの扉を開けた。 この場所に仲間がいると信じて。
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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は、伏見つかさによるライトノベル。イラストはかんざきひろ。 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より2008年8月から2013年6月まで刊行。全12巻。 担当編集は小原一哲、三木一馬副編集長。 公式な略称は「俺の妹」。ネット掲示板などでは「俺妹」(おれいも)「俺芋」。 本作を原作とする漫画、ドラマCD、アニメ、ゲームなどの様々なメディアミックス展開が行われている。 アキバBlogやカーズSPといった実在のサイトを出すなど、積極的にインターネットサイトを利用した。近年の電撃文庫のプロモーション手法・メディアミックス戦略の集大成。 2012年には熱狂的なファンが伏見つかさ氏に対し、作中ヒロインに関することで脅迫する事件も発生した。 既刊情報 タイトル 初版発売日 ISBN 1 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2008年 8月10日 ISBN 978-4-04-867180-4 2 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2) 2008年12月10日 ISBN 978-4-04-867426-3 3 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3) 2009年 4月10日 ISBN 978-4-04-867758-5 4 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(4) 2009年 8月10日 ISBN 978-4-04-867934-3 5 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(5) 2010年 1月10日 ISBN 978-4-04-868271-8 6 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(6) 2010年 5月10日 ISBN 978-4-04-868538-2 7 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7) 2010年11月10日 ISBN 978-4-04-870052-8 8 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(8) 2011年 5月10日 ISBN 978-4-04-870486-1 9 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(9) 2011年 9月10日 ISBN 978-4-04-870813-5 10 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(10) 2012年 4月10日 ISBN 978-4-04-886519-7 11 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) 2012年 9月10日 ISBN 978-4-04-886887-7 12 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12) 2013年 6月 7日 ISBN 978-4-04-891607-3 参考 2008年下半期ライトノベル界の話題作 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ先生インタビュー(前編) http //web.archive.org/web/20101028081017/http //closeup-nettube.livedoor.biz/archives/581598.html 2008年下半期ライトノベル界の話題作 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 伏見つかさ先生インタビュー(後編) http //web.archive.org/web/20101026084914/http //closeup-nettube.livedoor.biz/archives/581591.html