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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/246-254 ※10巻ネタバレを含みますので、10巻見てない方はコテハンをNGで 京介×あやせ 10巻直後より そんなあなたの事が好きです。 新垣あやせ。 俺の妹、桐乃のクラスメイト。ファションモデル仲間であり、モデルだけあって見た目は極上。 俺の好みにクリティカルヒットを生み出すオーバーキルな容姿――反面、性格に難があり、 人に手錠を掛けて火で炙るなんて事をしでかすとんでもない女。過去を思い返すと痛い目にばかり合わされていて、 彼女が包丁を持っているだけで、心が落ち着かなくなる。そういう女の子。 関係は、桐乃の友達、という桐乃を介さないと成り立たない関係、だった。 その関係が変わるだろう一言を、あやせは言った。 「……俺の事、嫌いだったんじゃないのか」 ずっとずっと、そう言っていた筈だ。 「ええ、嫌いですよ」 あやせは続けて言う。 「でも、大好きなんです」 笑顔で、こちらをしっかりと見て。 「……さっきより、大がついたな」 「あ、ほんとですね」 対して、俺はその笑顔が見られず目を逸らしてしまう。 告白されて。好きと言われて。胸は確かに高鳴る。 けど、不思議と動揺はなく、まるで想定していたかの様な。 そういう心境だった。 何より、まず俺の脳裏に浮かんだのは―― 「……桐乃ですね」 あやせは、俺の心を見透かすかのように俺を見つめる。 「桐乃との約束が、お兄さんにはありますから」 そう。俺は、桐乃と約束をしたのだ。桐乃との関係が一旦落ち着くまで、俺は新たな彼女を作らない。そう、決めた。だから―― 「そうだ。俺は桐乃と約束をしたんだ。だから、」 「付き合う事は出来ない、とあなたはそういうんですね」 「ああ、悪い……」 約束の事は誰に聞いたのかは知らないが、あやせは知っている。その事を知った上で、 思いを告げてくれたのだろうかと考えると、切ない感情が俺の胸を締め付ける。 例え付き合えなくても、と。 「そういう事だから、その気持ちは、嬉しいんだが……」 「どういう事です?」 「いや、だから、桐乃と約束があるから」 「わたしはしてませんよ?」 ん? 「わたしは、桐乃と約束をしてません。だから、わたしが誰かと付き合う事は、問題が無い筈です」 んん? 「いや待て、でも俺は約束を――」 「――なぜあなたの約束を、わたしが守る必要があるんですか?」 そう言われると、確かに無い。 ならあやせが誰と付きあおうと、いや、俺と付きあおうと問題ないのか。 いや、おかしいだろう。そうすると、俺が桐乃との約束を破ってしまう。 あれ、でもあやせは何か約束を破った事になるのか? 「な、無いな」 そう、これは俺の約束であってあやせの約束ではない。 俺にとって不都合であっても、あやせにとって不都合では無い。 あれ、待て。何かがおかしい。俺は思考を纏めようとした所で、 「そうでしょう。なら問題はありません。わたしは、あなたが好きです。 お兄さんが好きなんです。そして、わたしはあなたのそばにいたい」 畳み掛けるように、あやせは言う。 「例え、桐乃を敵に回したとしても」 それは、 「駄目だ!」 認められない。俺が、桐乃から親友を奪うなんて、そんな事は間違えている。 「……」 「あやせは、桐乃の親友だろう? そうだ。確か言っていたじゃないか」 前に黒猫との口論で。 「桐乃が嫌がっている事をするのなら、親友は失格だって――」 ――そうか、だから敵に回しても。 「――親友の座を引いても、か?」 そういう事なのか? あやせは、あくまで毅然としたまま、こちらを見続けている。 桐乃から嫌われる事を、あんなに恐れていたのに。 どういう心境の変化だ。 「いえ、違います」 あやせは、はっきりと言った。 「わたしは、桐乃の親友です。それは、変わることはないでしょう」 きっぱりと。宣言した。 「だからこそ、わたしはそれを理由に身を引いたりしません。そしてお兄さんの一番も決して渡したくありません。それが、桐乃の嫌がる事であっても」 その強い目の輝きは、誰かを思い出す。そう。かつて、妹が浮かべた光。 自分の趣味も、親友も、どちらも手に入れると言った妹の。 「わたしは、桐乃も、お兄さんも、どちらも手に入れます」 正直に言おう。 その宣言の前に、俺はどうしようもなく、惹かれてしまった。 妹との約束を、確かに破棄してしまいそうになるぐらいに。 強さ。そうか、あやせは、桐乃と同じフィールドで戦ってきたんだ。 モデルとして、時にライバルであったりした筈だ。 親友であり、戦友である彼女は、あの桐乃とタメを張れるぐらいに、理不尽で、そして、どこまでも努力家なのだろう。 そして、同時に悟った。 俺は、妹にもずっとずっと惹かれていたのだ。あの目の輝きに。 成し遂げるというその強さに。 その強さを、輝きを失わせるぐらいであれば、俺なんて幾ら罵倒されたっていい。 笑顔でいてくれるなら、それでいい。 その妹に対して抱いていた想いが、そのままあやせへと向かう。 何故、蹴られても、罵倒されても、俺はあやせの好感度が落ちなかったのか。 桐乃と似ているからだ。 好きな人、好きな事の為には努力を惜しまない。 必ず、手に入れるべきものは手に入れる。 「あやせ……」 「お兄さん……」 この時は、桐乃との約束を破棄してしまってもいい、と。 そのぐらいに心を動かせされていた。 だから、俺はあやせを見て。 そして、そこにあるヘアピンに気付いた。 桐乃から、貰ったというそのヘアピン。 それは何故、貰ったものか。 桐乃が大事にしていて、数がもう残り少ないヘアピン。 なのにそれを何故あげたのか。 それは、それは。 京介の邪魔をすんなぁっ! 「……ッ!」 慌てて、一歩引く。 今、何をしようとしていた。 あやせの肩に手を掛けて、引き寄せて。 今、何をしようとしていた、高坂京介! 「……」 静かな目で、俺を見続けるあやせ。 その視線を見ていられずに俺は、目を背ける。 「わ、悪い。やっぱ、あれだ。うん、考えさせてくれ」 この期に及んで考えさせてくれ、だなんて我ながら情けない。 思いっきり好感度を下げてしまった気がするが、それはそれで仕方ないのだろう。まだまだ、未完成な男なのだ、高坂京介という男は。 恐る恐るあやせの方を見る。 「いいですよ」 予想に反して、あやせは笑っていた。 「ふふっ、確実に断られるという状況から、考えて貰える状況まで進展したんですよ、お兄さん」 目を細めて、嬉しそうにこちらを見て、ウインクをして見せて。 「どう考えても、これはわたしの勝ちでしょう。楽しみにしていてくださいね」 そう言いながら、あやせは踵を返していく。 「わたし、桐乃に負けませんから」 次の日。 俺は風邪を引いていた。馬鹿は風邪を引かないと言われてる事から、風邪を引いた俺は決して馬鹿ではない、と言える所ではあったが、 「あんた、本当バカ? 何、あれ? ちょっと普通に引いたんですケド。何、死にたいの? 殺してあげようか?」 等と妹に罵倒されても全くもって言い返せないのが今の心境である。 何があったか、少し思い出してみよう。 あれから俺はあやせを追いかける事が出来ず、ただ呆然とそこに立ち尽くしていた。 頭の中がぐちゃぐちゃして、とても思考が纏まらず、後悔なり懺悔なり何なりで青ざめたりしながら、 しかし、心が火を付けられたように熱かった。 あやせ。見た目は、とても好みな女性。そして、性格もまた好みだったのだと気付いた、女性。 黒猫に告白された時。そしてデートを重ねた日々。その時も胸は高鳴り心は熱かった。 だが、あの時の心は暖かい、何か湯たんぽのようなそういう熱さだった。 なら今のこの燃え尽くすような熱さは何なのか。 余りに熱く、恐らく顔も真っ赤になっているだろうこの状態をどうにか脱したくて、俺はそれから家に帰り、 もう冬にもなろうという時期なのに関わらず、風呂に水を張り、そこに身を沈めた。 そこから数十分後。 寒さの余りガタガタ浴室で震えて気を失いそうになってる所を、桐乃に発見され、母親に自殺の疑いをかけられ、父親に無言でため息をつかれ、 そのまま服を着せされ、布団に連行され、気を失うようにして眠り。 今に至るという訳だ。 一晩寝た所で、寧ろより悪化していて、歩きまわる事はおろか、満足に立つことさえ出来ない状態の俺の隣で、最大ボリュームで延々と俺を罵倒し続けているのが桐乃。 流石に文句を言うだけではなく、お粥を持ってきてくれたり、額のタオルを交換してくれたりと中々甲斐甲斐しく面倒を見てくれてはいるのだが、 ここまで延々と罵倒されていると休まるものも休まらない。 「……桐乃」 「ん、何かして欲しいの? ほら言ってみ?」 黙れ、とはいえなかった。こうして俺が声をかけると直ぐに心配そうにこちらを覗きこみやがるのだ、この女は。そんな顔を向けてくる奴に、文句など言えようもない。 何より、俺自身、バカな事をまるで否定出来ない訳で。 「なんでもない」 「ん、分かった」 まるで母親のような優しい微笑みを俺に向けて、桐乃はテーブルにノートパソコンへと視線を戻す。 ノートパソコンに映しだされているのは当然、エロゲだ。 桐乃曰く、人を看病するのならこのゲームは必須というものらしく、展開としては看護師である妹が、兄を甲斐甲斐しく奉仕する作品な訳だが、間違えても病人の兄の側で妹が嬉々としてプレイするものではないと思うんだが。 そんなゲームをしながら、ブツブツ俺への文句を言いつつ、会話の端々に「菜々ちゃんかわいー!」だの「うひょー、たまんねえこれ」とか織り交ぜてくるものだから、ただの罵倒よりもどっと精神的に疲れていく訳だが。 しかしこれはこれで悪くない、なんて思うほどドMに染まった訳ではないが、まあ、こいつらしいな、と思って少し、心が暖かくなる部分もあり、とりあえず何も言うまいと思う訳だ。 「はぁはぁ、あーもう! 菜々ちゃん最高、どうやれば画面の中に入れるかな、うはっ、駄目だ、鼻血でそ、うひひ」 「やっぱ戻れてめえ!」 // 夜。 熱が大分引いてきて、自分で歩けるようには回復してきたので、桐乃を自分の部屋に帰し、一人安静してた訳だが、昼にひたすら寝ていたせいか、目が冴えてしまっていた。 とはいえ夜中なので、徘徊する訳にも行かず、PCを起動させる程の気力はなく、やる事はせいぜい、頭を使って思考する事だけだ。 そして当然考えるべき事は、昨日の事だ。 あやせ。もう昨日の事は、桐乃と話したんだろうか。その割には、桐乃に変わった所は見受けられなかった。ならまだ黙っているのか。しかし、いつかは話すのだろう。その時、桐乃はどういう反応を返すのだろうか。 怒るのだろうか、それとも――。 携帯の着信音が部屋に鳴り響く。 桐乃が取りやすい位置に置いておいてくれたので、特に動かず携帯を手に取る。 何となく予感はしていたが、あやせからのメールだった。 文面としては、昨日の事は特に触れず、桐乃から聞いたのか風邪の事を心配するメール。 結果が出てほっとしたのが今頃出たのかも知れない等と風邪の原因を推測しているが、まさかあやせとの事が原因だとは言えず、どう返したものか、と頭を悩ませていると、また着信音が鳴った。 またあやせからのメールだった。 なんだろと思い、開いてみると添付ファイルがついていた。 「ぶはっ!」 あ、あやせ、いや、てめ、俺を殺す気か、つか、なんで、えええ?! そこには、ナース姿のあやせの画像がついていた。 何故あやせがナースの服を持っているのか、そしてどういう意図でこの画像を送ってきたのか分からないが、少なくともせっかく下がりつつあった俺の体温が再び向上したのは間違いない。 別にナースフェチとかそんなんじゃないんだが、これは破壊力がありすぎる。 無意識に画像を保存してしまい、尚且つ待受にしてしまいそうになるぐらいヤバい画像だった。 「……何を考えてやがるんだ」 桐乃に負けないとは言っていたが、何、そういうバトル? こうあやせには健全な方向性で頑張って欲しかったがコスプレかよ。 桐乃も前にメイド服とか割とノリノリで着ていたが、流石にナース服は着てこなかったぜ。 いや、ナース服とメイド服と言ったら、後者の方がアブノーマルな感触はあるが……。 つか、返信しづれえ。 どう返信すればいいんだ。この最初のメールの返信で作ってた、そんな心配しなくても大丈夫、ありがとうなとかいう平凡なメールをこれに返していいのか? だからといって、ナース服、最高でした、とか返したらセクハラで訴えられそうだしな……。 「ナース服、最高でした、と」 ピ、送信。 はっ! いかん、セクハラを辞めると決意した筈なのに、ついそのまま送ってしまった! いやでも待て待て、俺は単純に褒めただけだ。セクハラじゃない。そもそも送ってきたのはあやせだ。俺が欲しかった訳じゃない。俺は悪くない筈だ。 トゥルルル。 電 話 か か っ て き た ! どうしよう、と悩んでみたが、取らないと取らないとで怒られそうだ。 俺、病人なんだぜ、なんでこんな悩ませる。 ふぅ、と息を吐き、覚悟を決めて電話に出る。 「はい、高坂です」 「わたし、あやせです。あなたの家の前にいます」 「ひぃっ!」 メリーさんかよっ! 「冗談です」 しかも冗談かよ。慌てて飛び起きて、窓を覗きにいってしまったじゃないか。 無論、ときめきとかじゃなく、恐怖ゆえの行動だ。 「ちょ、ちょっとお兄さん。なんかドタバタした音が聞こえましたけど、まさか窓に確認しにいってませんよね?」 「……月が綺麗だな」 「月が綺麗って……、あ、あれですか、そのI love youの」 「違うっ! なんでこの流れでそんなロマンチックな解釈が出来る!」 「そうですか。残念です」 しゅんとした解答が返ってくる。 ……あれ? いつもであれば、「なんて破廉恥な事を言い出すんですか、この変態!」とか続く筈なんだが。 「な、なあ、あやせ?」 「月が綺麗ですね」 ぐはっ! こ、この流れでこの台詞、だと……! 「あ、ああ。そ、それよりもあやせ?」 「わたしがお兄さんに告白してる事よりも重大な案件ですか?」 「…………」 「あ、もしかして知らないんですか。月が綺麗ですね、というのはですね。そ、その、あ、愛し」 「知ってるから! 大丈夫、知ってます!」 この女、前々から恐ろしいとは思っていたが、今、別の意味で戦慄している。 「そうですか。ところで……」 あやせは、ここで会話を一旦切り、そして真剣な口調に変わった。 「わたし、あなたの家の前にいます」 月を見ていた視点を、下げる。 暗闇。そこに携帯の明かりでぼんやりと映し出される女性の姿。 同じく、月を見上げていた視線を、こちらに向けて。 「家に、入れてくれますか?」
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「ちょっと違った未来24」 ※原作IF 京介×桐乃 黒髪桐乃の過去編 ~大学近く、地下バーにて~ 「う~ん♪よく飲んだなあ~」 「あはは…」 香織さんはその後も色々とお酒を頼み続けた。 この人、さっきの飲み会の飲み屋でも思っていたが、あまり食事はしないタイプの人らしい。それなのにアルコールはザル。…肝臓は大丈夫なのだろうか。 「あ、あの…そろそろお酒は控えたほうが…」 「ん?なに、あたしの身体のこと心配してくれんの?くぅ~うれしいね~!お姉さん桐乃ちゃんに抱きついちゃうよぉ~!」 右隣に座る香織さんがあたしをぎゅうっと抱き寄せる。 「え…?え・あ、あの…」 「う~ん、槇島奥義必殺すりすり!槇島秘儀必殺ぷにぷに!ああ~!この抱き心地!完全にツボだわ!お姉さんはまりそう!まさにきりりん!きりりん萌え~!きりりん萌え~!」 「はう…」 あの…。香織さん?そのきりりんってあだ名は一体…? 酔った彼女の即席の命名、きりりん。きりりんきりりんと連呼するその姿は知らない人が見たらぎょっとするだろう。生憎ここにはマスターと寝ている京介君しかいないが。 普段姿勢よく凛として自信満々に笑っている彼女の意外にも(?)甘ったるい体臭と甘いアルコールの匂いにあたしは包まれた。 「でも…」 「うん?なぁに桐乃ちゃん?」 あたしは香織さんにぎゅうっと抱きしめられたまま、 「京介君も、香織さんも…皆凄いですね…。あたしなんか全然…」 「…」 「全然、かなわないや。皆、苦しいことや辛いことがあっても逃げずに立ち向かってるのに、あたしなんていつまでたっても…。何をしても人並み以下で…何をしてもどんくさくって…」 「…」 「京介君や香織さんを見ていたら、一体自分って何なんだろう?って思えるんです…。この歳になっても特技一つもやりたいこと一つも何も見つからない。今までどこにいても何をしてもあたしなんて誰の役にも立たなかったし…」 「…」 「…京介君が一番辛い時にも自分のことばっかりで…。そんな、そんなあたしの存在価値なんて、」 「それは違うよ、桐乃ちゃん」 香織さんの今までの酔っていた雰囲気はどこへやら、厳しくもしかし優しい眼差しであたしの目を見つめていた。 「いいかい、桐乃ちゃん。この世は一人じゃ生きていけないんだよ。どんなに「凄い」といわれてる奴だって誰かに何かで助けてもらって、支えてもらってるからその今があるんだ」 「…」 「この世は絶対に一人じゃ生きられないんだよ…。これは決して綺麗事じゃない、真実さ。それに、ほら。あたしを見ろよ。あたしなんてまさにそうじゃないか。さっきあたしは成人まで本来なら生きられないといっただろ?本当にそうなんだ。あたしは本当なら「居ないはずの人間」だったんだよ」 「…」 「けれど皆の力で、父や母や妹の沙織や…あたしを治してくれたお医者様やあたしの幼馴染みの旦那のおかげで何とか「槇島香織」という今がある。そのおかげで今こういう風に自由な放蕩が出来ている。サークルの奴らとも、そして桐乃ちゃんともこうして…出会えたんだ」 「香織さん…」 「誰一人、要らない奴なんてこの世にいやしないよ。皆が誰かの為に、誰かが皆の為に…目には見えないけど世の中はそうやって循環してるんだ。それなのに自分一人の力だ、とか、俺は一人で生きてきてここまでのし上ったんだ、なんていう奴がいたらあたしはどうしようもなく腹がたって仕方がないんだよ。てめえ誰のおかげでそこまで出来ると思ってるんだ、ってな。どんなに弱いっていわれてる奴でもな、誰かが全くの無力だなんて…そんなことあってたまるかよ」 「…」 「それに…桐乃ちゃんはそう自分で自分のことを言うけどさ…。現に確実に助けられてる奴がそこに一人いるじゃないか」 「え?」 香織さんが指差す方向には、寝息をくうくうたてて眠っている京介君の姿があった。 「こいつはね、桐乃ちゃんの存在だけが心の支えだったといっても間違いのない半生を送ってきたんだ。普通の人間だったら間違いなくどこかで心が折れてる。それでも折れなかったのは…桐乃ちゃんのおかげだよ」 「京介君…」 胸が熱い…。彼はそこまでしてあたしの事を…。 寝ている京介君の顔をよく見れば頬がこけて目元に隈が出来ていた。香織さんの言うとおりこんなになってまで彼はあたしのことを想っていてくれたのだとしたら…。 それは凄く女冥利に尽きる話ではないだろうか。 あたしのことを考えてくれながら額に汗するそんな彼のことを思うと…。不謹慎なのはよくわかっているけど、それでもあたしは幸せで胸が一杯になってたまらなかった。 「なあ…桐乃ちゃん」 「はい」 香織さんはどこか真剣な顔で右ひじをカウンターに置きこちらに身体を向けて、 「本格的に…小説を書いてみないか?」 「え?え~?!」 な、なんでいきなりそんなこと…。 「おっと、いきなりじゃないよ。前に一回保留にしてる話じゃないか…」 「うう~」 にやにやと笑う香織さん。確かにこの前書いた小説の原稿を瀬菜先輩が読んだ後そんなことがあったけど…。 「な?!そもそも桐乃ちゃんは自己評価が低すぎなんだよ!桐乃ちゃんは自分で考えてるよりもずっといい子だし、誰よりも可愛いよ!それにあの小説を皆に見せたら…たくさんの人が幸せな気持ちになれるんじゃないかな」 「そ、そんなこと…」 「それにいい機会じゃないか。桐乃ちゃんには本当に凄い文才があるんだって。今まで色んな本を読んできたんだろ?だからじゃないかな…そういう「下地」のようないい意味での粘りっこさを読んでて感じた」 「…」 「あれは一回こっきりの一発屋のような作品とは違った、息の長い作風になるよ。な?!一回やってみようよ!小説家・PN☆きりりんの誕生を見たいと思ってるお姉さんを助けると思ってさ?!」 ペンネームはそれで決まりですか…。 そうしていると左隣の京介君が…。 「う、うう~ん…。こ、ここは?」 どうやら、目が覚めたようだった。 「おはよう。目覚めは如何かな?寝ぼすけ君?」 「…香織さんか。はあ…」 「おい?!目覚めの一発目のその態度はなんだ?!こんな美女の顔を気付け代わりに出来るなんて男なら泣いて喜ぶ話だろうが?!」 「…義理とはいえ姉に欲情する奴はいませんよ…」 「何言ってるんだ!世の中には義理はおろか実の姉や妹にも欲情する奴だってなあ…」 「ケダモノじゃないですか、そいつ…」 いつも通りの(?)香織さんと京介君の「槇島姉弟」の漫才のような姉弟喧嘩。本当によかったね、京介君…。こんなに素敵なお義姉さんに巡り会えて…。 「ふふふ」 「お、どうしたの桐乃ちゃん?」 「いえ、楽しくって…」 「そっかそっか!楽しいってのはいいことだ!人生なんざ楽しんだ勝ち、遊んだもの勝ちだからな!」 うれしそうにあたしの顔を抱きしめる香織さん。はう…いい匂い。それに体温もあったかい…。 「もう離してあげてくださいよ…桐乃、困ってるじゃないですか…」 「あん?…。はは~ん?さては妬いてるな?この義姉に向かって!嫌だねぇ~?男のジャラシー程見苦しいものはないぞ~?」 「何をまたわけのわからないことを…」 「いつの間にか呼び方も高坂から「桐乃」になってるしな~?どうしたんだ?とうとう観念したのか?おにいちゃん?」 「…別にそういうわけじゃありませんよ」 「桐乃ちゃん」 「は、はい」 香織さんはあたしに向きながら、 「こいつと結婚しなよ!そしたらあたしはきりりんを手に入れることが出来るのか~!もう京介要らないからさ、うちの妹になっちゃえよ!沙織と並べるところを想像するだけで…!」 「何をまた馬鹿なことを言ってるんですか、香織義姉さん…」 そう言って京介君はあきれた顔で香織さんを見つつ、 「そんなこと、許されるはずがないでしょう…」 そう、小さくつぶやいた。 ~~~ その日の飲み会は桐乃達が喧嘩をして出て行った後、すぐに終わった。香織さんもあの後出て行ったし、飲み会そのものの推進力が失われたからだ。 赤城さんたち男の人達はあの後も飲みに行ったみたいだけど…。(その時赤城先輩に誘われたが、瀬菜先輩がブロックしてくれた) ブブブブブ… ブブブブブ… ん?あれ? 鞄の中に入れてある携帯電話のバイブレーションが鳴っている。こんな時間に誰だろう…? 画面を見てみると…。 「お姉さん?」 画面には「田村麻奈実」との表示が出ている。彼女は今年の夏にニュージーランドに公刊留学生として行って以来だから日本には今いないはずだ。一体どうしたんだろうか。 ピ 「はい、もしもし」 「はろー。あやせちゃん元気ー?」 「お姉さん!お久しぶりです!」 「えへへ。久しぶりだねあやせちゃん」 電話越しの麻奈実さん…お姉さんは日本を出立する前と変わらぬ元気さと穏やかさだった。 「すみません、最近電話出来なくて。いつも写真がたくさんついたお手紙を読ませてもらってます」 「いつもありがとねー。それと手紙みたいなあなろぐでごめんね。皆やってるでじたるなふぇいすぶっくとかいんたーねっととか上手にできたらいいんだけどねー」 「お姉さん…」 およよ…。留学してるのに英語の発音が私から見ても絶望的だった。ニュージーランドの温暖な気候でもお姉さんの英会話能力の壁を溶かすことは難しいのか…。 受験の時は普通に答えを教えてもらっていたのに、どういうことなんだろう…。あれはやはり受験英語ということなのだろうか。 その上未だにネット回線やSNSサイトの扱いが出来ないようだ。まあ私もSNSサイトは登録だけで全く開いていないので人の事を言えないが。 この人、田村麻奈実さんは私が今まで見てきた中で誰よりも人として頭がいい人なのだけど、人も誰よりもいい人だった。 「どうですか?そちらの生活は?」 「うん!とってもいいところだよー!皆いい人なのー!ただ…」 「?」 「ホームステイ先の家の人が菜食主義者でねー。べじたりあんっていうのかな?こういうの。お肉が足りないの。だから夜中にこっそり一緒に来た仲間の留学生の子達とお肉と野菜を交換してるんだ。えへへ」 「そうなんですか」 どうやら食生活が少々大変なようだ。私も肉類はあまり好きではないけれど、やはりなければそれはそれで困る。 国外に出た時の外国での食事事情は思ったよりも重要で、私も短期で仕事で出た時に水の問題を甘くみており大変苦労した。その時はスタッフの人の機転でなんとかなったけれど…。 そういえば美咲さんに海外でのモデル撮影を頼まれている。この件も近々考えなければならない。あ、そういえば…。 「お姉さん、一つお聞きしていいですか?」 「いいよー?なんでも聞いてー?」 お姉さんは朗らかに、いつものような間延びした独特の甘ったるい口調で答える。 「お姉さんって、高坂桐乃ちゃん達と幼馴染みだったんですね」 ピク 電話越しの姿が見えないお姉さんの空気が変わった気がした。 「…そうだよー?」 「そうですか。じ、実は桐乃と私、中学の時の同級生でして、こっちの大学で一緒になったんです」 「そうなんだー。元気かなぁ桐乃ちゃん」 「ええ。今は一緒のサークルに入って楽しくしています。桐乃、元気ですよ」 「そっかぁ。昔から綺麗な子だったもんね。今はどんな風に成長してるのかなぁ」 「あまり会ってないんですか?」 「うん…。子供の頃たくさん遊んだんだけどね。ちょっとある事で喧嘩しちゃって…」 「そう…ですか…」 お姉さんの感情を害するあまり良くないことを聞いてしまったのかもしれない。しかし、そんな私の気持ちを察してくれたのかお姉さんは、 「でも今は何とも思ってないよ?会ったら仲良くしたいなと思ってる」 「お姉さん…」 すごく朗らかに私の気持ちを柔らかく押し隠した。 私も社会に半ば出て常々思っていたのだけれど…社会でも家庭でもどこにでも認められる本当の力というのはこういう包み込むような優しさだと思う。 このお母さんのような日向ぼっこの暖かさに比べたら、車やお金の多さを自慢したり学歴の高さを鼻にかけて群がってくる周りの男達がとても幼稚なものに思えてくるのだ。 お姉さんを見ていると、人間最後はやっぱり徳だな、と素直に思えてしまうから凄い。 …同時に自分の至らなさをも猛省する羽目になるけれど…くすん。 「そ、それでですね。桐乃ともう一人お兄さん…今は槇島京介っていう人なんですけど…。二人とも私と同じサークルに入ってるんですよ。この京介さんとお姉さんと桐乃って三人で幼馴染みだったと今日お兄さん…京介さんから聞きまして」 「…」 今度こそ、電話越しの空気が確実に変わった。あれ?一体どうして…。 「きょう…ちゃん?」 「え、ええ…。京介さんです。桐乃とお姉さんと幼馴染みだと言ってましたし…」 「…あの今から8年前の、中学生の時に居なくなった?」 「え、ええ。だと思いますけど…」 「…」 …どうしたんだろう。こんなお姉さん初めてだ…。 「ねえ、あやせちゃん…」 「ひゃ、ひゃい!」 び、びっくりした!お姉さんの声なのに地下からの声に似た身体に響く声音だったから。 「…お願いがあるんだけど」 「は、はい。ど、どうぞ」 「…」 …え?え?どうしてまた黙るの?なんか怖い…。 「…その二人。きょうちゃんと桐乃ちゃん、なるべく一緒にさせないで欲しいの」 「え?」 それってどういう…。 「あの…お姉さん、それって一体どういう意味…」 「その二人…絶対に二人っきりにしちゃだめ。ましてや…絶対に恋人なんかにさせちゃ駄目だよ!!」 出会ってから今までで未だかつて聞いた事のない切羽詰った厳しい口調で、お姉さんは私にそう告げた。 続く
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コンコン 「どうぞ」 「よっ、準備できたんだって?・・・よく似合ってるじゃねぇか」 「あたりまえじゃん、あたしを誰だと思ってんの?そういうアンタは・・・ま、まあまあじゃん」 「おいおい、こういう時ぐらいカッコいいとか言えねぇのかよ・・・」 「キモッ!自分でカッコいいとか何言っちゃってるのこいつ!? あんたナルシストっぽいところあると思ってたけど、そういうところ直したほうがいいよ? …なんてね、冗談だって。カッコいいじゃん『兄貴』」 「こんなときでも相変わらず口がへらねえのな、お前も。というか何だよ、今更『兄貴』なんて」 「ん~・・・ちょっと昔のこと思い出しちゃってさ。そのせいかな」 「昔のことねえ。・・・そういえばお前にミスター・シスドーだのなんだの言われて色々言わされたこともあったか」 「うっ・・・」 「おっ、まさか図星か?たしか『そんな道理ッ!私の無理でこじ開ける!!』だったか。 今更シスコンだとかそういうのは否定するつもりもねえけどよ、今思えばあれは今まさにこの状況を望んでたってことだったのか?」 「・・・あんたが悪いんじゃん。何をしてもあたしの気持ちに気付きもしないし。 あのころのあたしがドンだけ苦労してたかわかんないでしょ?」 「うぐ・・・ま、まあいいじゃねぇか。今お互いこうしていられるんだからよ」 「結果論じゃん・・・色々あったよね、あたしたち」 「そうだな。・・・後悔してるのか?」 「してるわけないじゃん。これはあたしが望んだこと。それを後悔なんてするわけない」 「・・・」 「ただ、この場に『あいつら』がいないのがちょっと・・・ううん、すごく残念、かな」 「駆け落ち同然に家を飛び出して、色んなところを転々としてきたからな。 今頃なにやってるんだろうな、あいつら。案外昔とほとんど変わってなかったりしてな」 「あははっ、流石にそれはないでしょっ」 コンコン 「はい、どうぞ」 「お邪魔しますね。おお、お二人ともよくお似合いですよ」 「ありがとうございます、神父さん」 「いえいえ。準備が出来たのでお呼びにきたんですよ」 「そうですか、わかりました。んじゃ、行くか。桐乃」 「うん、兄貴」 「それまだ続けるのか?」 「いいじゃん、なんかそういう気分なの!」 「へいへい」 「こんな辺鄙な教会で式を挙げてくださるというので、こちらも張り切って準備したんですよ」 「それは、なにかすいません。気を使わせてしまったみたいで」 「お気になさらないでください。…こちらです。この扉の向こう。きっとお二人ともびっくりなされますよ」 「え?それってどういう・・・」 「それでは、どうぞ」 「「え?」」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「よう!久しぶりだな高坂!こんなめでたい席に呼びもしないなんて友達がいのないやつだな!」 「そうですよ先輩!ちょっとぐらい声かけてくれたっていいじゃないですか!お久しぶり、桐乃ちゃん!」 「あ、赤城!?」 「せ、せなちー!?な、なんでここにいるの!?」 「私たちもいるよ、きょうちゃん」 「へへへ、かなかなカッコいいじゃんか!あんちゃん!」 「麻奈実、ロックも・・・」 「桐乃、久しぶり・・・」 「なんだ、結構元気そうじゃんか。そっちの変態兄貴も♪」 「あやせ、かなこ・・・」 「なんでみんなここに・・・」 「拙者がよんだんでござるよ」 「沙織!」 「お久しぶりでござるな。きりりん氏、京介殿」 「お前、なんで・・・」 「何でとはまたつれないでござるな京介殿。拙者とお二方の仲ではござらんか」 「そうじゃなくて!何であたしたちがここにいるって・・・それに式のことも」 「それは、そこにいる神父殿でござるが・・・実は拙者のおじい様であるからして」 「「ええええええ!!?」」 「というのは嘘で、実はそちらの方はお父様のお知り合いでして。その関係でこちらに情報が流れてきたでござるよ」 「沙織さんがあなた方を探しているというのは私も聞き及んでいましたので。勝手ながら連絡させてもらいました」 「そ、そうだったんだ・・・もう、あんまりびっくりさせないでよね!・・・でも安心した。沙織、あんた何にもかわらないわね」 「だよな。しかし沙織よ、そのドレスにぐりぐりめがねはどうかと思うぞ・・・」 「はっはっは!そう褒めないで下され、照れるではござらんか。作戦成功でござるな。 では失礼して・・・そうそう、お二人にはまだ会っていただきたい人がいるんですよ」 「え・・・」 「まさか・・・」 「久しぶりね、二人とも。相変わらず兄妹そろっての間抜け顔で安心したわ」 「・・・」 「桐乃、京介、心配してたのよ」 「あんた・・・」 「親父、母さん」 「京介」 「・・・なんだよ、親父」 「もう私はしのごのいうつもりはない。お前達の覚悟も、決意もよくわかっているつもりだ」 「親父・・・」 「だがこれだけは覚えておけ。もし桐乃を泣かせるようなことがあれば、今度こそお前を許すつもりはない・・・わかったな」 「そうよ、京介。そんなことしたら、もう家の敷居またがせないからね。覚えておきなさい」 「ああ、わかったよ。親父、母さん。絶対に桐乃を泣かせるようなことはしない。約束する」 「それさえ聞ければもう私は言うことはない。・・・京介」 「なんだよ?」 「・・・すまなかった」 「!・・・ああ」 「ほら、あなた。席につきましょ」 「うむ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「黒猫・・・」 「・・・」 「あたし、アンタになんて言っていいか・・・」 「・・・ふう、やっぱりあの時のことを、いまだに気にしてたのね。あきれたわ」 「そんなことって・・・!あたしは!ずっと、アンタに謝りたくて!でも、どういえばいいか、わかんなくて・・・」 「謝られることなんてあったかしら?彼は私ではなくあなたを選んだ。ただそれだけのことでしょう?」 「でも!」 「もう、しつこいわね。私がいいと言っているのだからそう受け取りなさい。・・・そうね、そんなに私に悪いと思っているのなら・・・」 「な、なによ・・・」 「せいぜい幸せにおなりなさい?私が、私たちがあなたたちをやっかむほどにね。 私はあなたが嫌いだけれども、あなたたちが幸せならそれでいいわ。だって私達は・・・と、友達でしょう?」 「!!・・・~~~っ!」 「きゃっ!・・・いきなり抱きつかないでくれるかしら?ああ、もう、涙をおふきなさい」 「だって、だって・・・!」 「ふう、・・・高坂桐乃」 「・・・なに?」 「あなたには、私の真名を呼ぶことを許すわ。これからは私のことは瑠璃と呼びなさい」 「! くろ・・・瑠璃、ありがとう。それとごめんね。あたし、あんたのこと・・・大好きだから!」 「!・・・そう」 「よう、久しぶりだな、黒猫」 「そうね、誰かさんに見限られて以来かしら?」 「むぐ、相変わらずキッツいっすね黒猫さん。そういわれてもしかたないんだけどね!?」 「ふふ。、さて、そろそろこの子を離してもらっていいかしら?いつまでも抱きつかれていたらたまらないわ」 「・・・そうか。ほら、桐乃離れろって。あ~あ~こんなに泣いちまって。ほら、これで涙拭けよ」 「ぐすっ、・・・うん、ありがと」 「じゃあそろそろ席に着くわ。失敗して恥をかかないようにね?『兄さん』?」 「余計なお世話だよ!?」 「みんなかわらねえな。なんか安心しちまったぜ」 「そうだね。・・・ねぇ兄貴」 「なんだよ」 「絶対にこの手はなしたら嫌だかんね?離したら一生恨んでうやるから!」 「離すつもりなんてはなからねーよ。それこそお前が嫌だっつってもな!・・・桐乃、今幸せか?」 「当たり前じゃん!兄貴が隣にいて、みんなが祝福してくれるんだよ?あたしちょー幸せだよ」 「そっか。そうだよな・・・」 「・・・?どうしたの兄貴」 「いや、控え室いるときにお前が昔のこと思い出してたっていってただろ?」 「うん」 「俺もちょっと思ったんだよ。もし昔の、お前に人生相談受ける前の俺が今のお前を見たらなんて言うかって。 でも考える必要もなかったわ」 「ふ~ん、なんで?」 「あのころの俺がなんて言うかなんて分かりきってるってこった。そう、あのころの俺はきっとこう言うんだろうさ・・・」 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
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好きな漫画 部屋には少年漫画と少女漫画が半々くらいあるので、一般男性よりかは少女漫画の比率が高いと思います。 電子書籍は集めていないのですが、今後も増え続けていくことを考えると、早めに移行した方がいいのかなと悩むことが多いです。 少年漫画 ▼SLUM DUNK/井上雄彦(集英社) 当時のバスケブームはすごかったと思います。 私も当時は小学校のバスケの少年団に所属していました。 残念ながら努力不足と才能のなさで、何とか試合に出れるレベルでしたが、今でも当時のメンバーとは仲が良いです。 好きなキャラは宮城リョータです。 好きな試合はインハイ出場がかかった綾南戦です。 アニメ版ももちろん大好きです。 ▼ハイキュー!!/古舘春一(集英社) バレー漫画はハイキューが出るまではリベロ革命が1番好きだったのですが、さすがにハイキューが面白すぎます。 まだ連載中なので、無駄に引き延ばしはせずに、いい感じに結末を迎えることを願うばかりです。 好きなキャラは青葉城西の及川徹と音駒の孤爪研磨です。 アニメ1期のPVは衝撃的なクオリティで当時話題になりました。 ▼DRAGON BALL/鳥山明(集英社) 元々は兄が全巻揃えていたのですが、新装版の発売を機に自分でも全巻揃えてしまいました。 今やプレミアとなっているエピソードオブバーダックも持っています。 好きなバトルはサイヤ人編の悟空VSベジータ戦です。 好きなキャラは幼少期の孫悟飯とベジットです。 賛否両論ありますがGTや超も大好きです。 ▼BLEACH/久保帯人(集英社) 元々は連載派だったので、ジャンプ購入をやめた破面編の途中から単行本で集め始めました。 尸魂界編が1番好きです。 好きなキャラは砕蜂と吉良イヅルと涅マユリと平子真子と斑目一角です。 好きな斬魄刀は侘助です。 この作品は何周もしないとキャラ・斬魄刀・始解・卍解を覚えるのが困難です。
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黒猫「貴方にしてはやけにはっきり言うわね」 京介「あぁ。俺とデートして欲しい」 黒猫「そう。……でも、今までだって何度かしてきたじゃない」 京介「え?……いや、前のは別の用事がイロイロあっただろ。そう言うんじゃなくてさ、お前と……、ふたりで……」 黒猫「貴方、もうすぐ三年でしょう?こんな事してていいのかしら」 京介「う……、確かにその通りなんだが 黒猫「良いわよ」」 京介「え?」 黒猫「良いと言ったのよ。それで?何時にするの」 京介「あぁ、…じゃあ、今度の日曜二時に駅の改札で待ち合わせな」 黒猫「わかったわ」 ~デート当日~ 京介「すまん。……遅れた」 黒猫「あと二十秒したら帰るところだったわ」 京介「す、……すまん」 黒猫「うふふ。冗談よ」 京介「おう、……実はさ、コレを買いに行ってたんだ」 黒猫「紅帯十字架(リボンクロス)?ハッ、………まさか、それで私の力を封じようと?ウフフフフ、甘いわね。私ほどにもなればその程度で呪具に抑えられる魔力量ではないのよ」 京介「いや、…単純にお前に似合うかと思って買ってきたんだが」 黒猫「一一ッ!? ///」 黒猫「そ、そ、そう。解らずに買ってきたと言うの………。この男、危険ね…。早いウチに芽を摘んでおかないと」 京介「取り合えず、秋葉原でいいのか?」 黒猫「それであの女は満足するかもしれないけれど、皆がそうと思ってもらっては困るわね」 京介「あの女?って桐乃のことか…?いや、違うぞ‼俺はそういう意味で言ったんじゃなく………」 黒猫「貴方は一つ大きな前提を忘れているわね…………。今日は、…デートなのよ///」 京介「…………。そ、そうだったな///」 京介「よし、それじゃ御台場に行くか」 黒猫「ええ、期待しているわ」 それから俺達はたまたまイベントのあったネットラジオの公開録音を一緒に見て、バカでかいホットドッグを食べたあと、腹ごなしに海浜公園をブラブラすることにした。 京介「もう、日が沈むな……」 黒猫「冬ですもの。フフフ、冬は良いわね。凍てつく空気、夜永く、私達のような闇の眷属に最良の季節だわ」 京介「……そうだな」 黒猫「あら、貴方はしおらしいのね。いけないわ。私の溢れでる魔力に当てられたのかしら」 京介「あぁ、俺はお前に参っちまってるよ」 黒猫「え?」 京介「海をバックにしてお前を見てると、街中で見てたよりもずっと可愛いと思ってさ」 黒猫「な、なにを…」 京介「朝、買ってきたクロス…、着けてくれよ。店員に着け方教わってきたんだ」 黒猫「そ、そうね。貴方が私の邪気に当てられて苦しいようだから、仕方なく付けてあげるのよ。感謝なさい」 京介「あぁ、そうだな」 ……………… ………… …… … 京介「えっと、一周ぐるっと首を回して、十字架の中心を見せるように菱形に結んで、と………。よし、出来たぞ」 黒猫「そう、……ありがとう。しかし、何か褒美をあげなくてはならないわね」 京介「いや良いって、別に……。やりたくてやってんだし」 黒猫「そうもいかないわ。そうね、キス………、しても良いわよ///」 スッ 京介「え? うわっと、…(目を閉じて、顔ちけー)///」 黒猫「どうしたの?はやくなさい///」 京介「あ、…あぁ、い、…いくぞ?」ギュッ 黒猫「ん…、ちゅ、……はぁ、はぁ……はむ、んちゅ。れろ…」 …………… ……… … 黒猫「イ、イキナリ舌を入れるなんて…、何をッ」 京介「え~~~!?キスってそういう事じゃなかったのか!!」 黒猫「あ、貴方ごときが…、舌を、舌を入れるなんて百年はやいわ。取り合えず、この事はあの女にもきつく抗議しておかなくてはならないわね」 京介「バッ、頼むからやめてくれ!殺されちまう」 黒猫「あら、もうすっかり暗くなってしまったわね。そろそろ帰りましょう」 京介「不自然に話を反らすな!」 黒猫「わんわんキャンキャンと落ち着きがないわね」 京介「それ…、俺の所為かよ」 黒猫「違うのかしら?」 京介「違うわ!!」 黒猫「強い言葉を使うと弱く見えるわよ」 京介「何所かで聞いたような言葉を……」 黒猫「それに……」 京介「…?」 黒猫「私はまだ貴方から大事な言葉を聞いてないわ」 京介「あぁ、……悪い」ダキッ 京介「大好きだ」 黒猫「遅いのよ/// 莫迦///」 … …… 黒猫「私も貴方に知ってもらいたいことがあるわ。これから時間あるかしら?」 京介「まだ六時だしな。時間なんていくらでもあるが……」 黒猫「そう、……なら、これからウチに来て頂戴」 京介「いいぜ。でもその前に……」 京介「手、繋いで帰ろうぜ」ギュッ 黒猫「か、勝手になさい!」 黒猫「ここが私の家よ」 京介「ずいぶんとレトロ調だな……」 黒猫「クスッ、そうね。ものは言いようだわ。さ、入って」 京介「お邪魔しまーーっ!?」 黒猫「あら、貴方達……。ただいま。この人はね、お姉さんの高校のお友達で高坂京介さんっていうの。ほら、挨拶なさい」 妹1,2「「こんばんわー」」 京介「あ、あぁ、こんばんわ」スッ 妹1,2「一一一一ッ!?」ビクッ 京介「よろしくな」ナデナデ 黒猫「貴方のおウチみたいにキレイではないけれど、どうぞ上がって頂戴」 京介「あぁ……(二人きりってんでもないんだな)」 黒猫「フフ、どうしたの?残念そうな顔して……」 京介「いやぁ、そんなことないぞ!!」 黒猫「そう、なら夕飯までその子達をあやしてて頂戴」 京介「いいけど、一一夕飯ってお前が作るのか?」 黒猫「そうよ。………安心なさい。毒なんて入れないわ」 京介「いや、疑ってねェけど……」 黒猫「あら、彼女の初手料理がこんなに早く出て来る幸運に泣いて感謝する所よ」 京介「お、……おう」 黒猫「貴方達も……。お姉さんお料理してくるから良い子にしてるのよ」ナデナデ 妹1,2「「ハーイ」」 妹1,2 壁|ω・)・) ジーーー 京介「(すげー見られてんな)」 京介「だ、大丈夫…。怖くない、怖くないぞー」ソー 妹1,2 ビクッ 京介「(な、なんだか厚い壁を感じるな……)」 京介「ほ、ほら。親指が……外れるんだぞーー(流石に子供騙し過ぎるか…?)」 妹1,2 ビクッ ピャーーー 京介「逆効果だったか…」 京介「(アイツがこのくらいの時はどうしてたかなんて覚えてねーな。まぁ、その時は俺もこんなにいかつくなかったろーけど……)」 黒猫「惨敗したの?」 京介「観てたのか?」 黒猫「あの子達が『お兄ちゃん親指が取れた』って私を呼びにきたのよ」 京介「あぁ、それな…。古い手品だよ。ほら」 黒猫「だそうよ。ほら、大丈夫みたいだからちゃんと遊んでもらいなさい」 妹1,2 黒猫|ω・)・)チラッ 京介「ありがとな」ワシワシ 妹1,2「「………///」」 黒猫「もうちょっと掛かるからしっかり面倒みるのよ」 京介「りょーかい……」 妹2「コレ………」 京介「………?」 妹1「ご本読んで…」 京介「あぁ、いいぞ。ほら、だっこしてやるからここ座って」 妹1,2 トテトテ スク 京介「一一一一昔、むかしあるところに…」 ……………… ………… 京介 ガオーーーーー 妹1,2 キャーーーーー 黒猫「フフフ」 …… 黒猫「出来たわ、机を出して頂戴」 京介「お、早いな。よし、片付けするぞー」 妹1,2 ハーーイ 黒猫「少し時間が掛かってしまったわ」 京介「帰ってきて休みなしなんだから、よくやってる方だろ」 黒猫「ふふ、そうね。普段のご飯はどれくらい食べるのかしら」 京介「並程度だと思うぞ…。って、うお!かなり作ったな、大変だったろ」 黒猫「たいしたことないわ…。さ、ご飯にしましょ。お箸もった?」 妹1,2「「ハーイ」」 黒猫「そう、それじゃ」 一同「「「「いただきます」」」」 一同「「「「ご馳走様でした」」」」 黒猫「さて、片付けだけど…、あなた、手伝って頂戴」 京介「あぁ、いいけど。放っておいていいのか?」 黒猫「今からはメルルの放映があるからその子達は忙しいのよ」 京介「ふーん」 黒猫「『アイツも今頃、テレビに噛り付いているのかな』という顔ね」 京介「な、何を言って……」 黒猫「図星のようね。私の前で他の女の事を考えないで…、不愉快だわ」 京介「他の女って妹だぞ!?」 黒猫「なら尚更ね。解った?」グイッ 京介「わ……、わかった」 黒猫「そう。じゃあ、食器を運びなさい」 京介「おぉ」 黒猫「返事は『おぉ』じゃなくて『はい』でしょう?」 京介「はい」 黒猫「よく出来ました」ナデナデ 京介「(なんでこんなドキドキしてんだ、俺は?)」 ………… ……… … ジャー ジャバジャバ パシャパシャ 黒猫「で、どうかしら?」 京介「あぁ、お前達、姉妹って仲良いんだな」 黒猫「じゃなくて!」 京介「ん?」 黒猫「『ん?』じゃないわ…。まさか、本当に分からないのかしら?」 京介「え?あ、いや………。美味かった!あんだけ作れるなんてすげーよ。ホントにびっくりした」 黒猫「まったく、ここまで言わないと分からないなんて……。次からはもっと早く言いなさい」 京介「おぉ…….、じゃなくて!はい!」 黒猫「それと、明日からお昼は一緒に食べることにしましょう」 京介「それはちょっと、あからさますぎるんじゃ?」 黒猫「嫌なの?何か私と食べることで不都合があるのかしら?」 京介「ないです。むしろ、嬉しいです」 黒猫「ふふふ」 黒猫「あら、眠ってしまったのね」 京介「遅くなっちまったな……。迷惑になるだろうしそろそろおいとまするか」 黒猫「その前に、この子達をお布団に運ぶのを手伝って貰えるかしら」 京介「そのぐらいお安い御用だ」 ギュッ ダキッ 黒猫「二人一緒に運べるなんてね」 京介「どこ持ってけば良いんだ?」 黒猫「こっちよ」 一一一一一一一一一一一一一一 黒猫「お布団を敷くからすこし待って頂戴」 京介「しかし、このくらいが可愛い盛りだよな」 黒猫「ふふふ、そうかしらね。そうかも知れないわね」 京介「お前も立派にお姉さんやってるんだな」 黒猫「そうね、あなたと同じ。………さ、敷けたわ」 京介「この者達の身柄は預かった。我が元で育ちいずれ、お前に牙を剥くことになろう」ギュッ 妹1,2 クークーー スースーー 黒猫「なんてこと!油断したわ……。まさか、こんな所にまで天界の手が伸びていたというの!?後悔なさい!私の眷属に手を出した事を!!」 黒猫「しかし、こうなったら私一人の力で立ち向かわなくてはならないという事ね。でも、私の魔力では例え低級魔術を行使してもあの子達を巻き込んでしまう……。先ずはアイツから引き離さないと……」 黒猫「あけびの花は地に堕ち、紅く爛れた酸鼻な血に酔わん。右にみずちを、左に雷を、かの者に死霊の叫びと鉾槌を!」 シーーーーーーン 京介「………………」 黒猫「………………」 妹1,2 スーーースーーー クーークーー 黒猫 トテトテトテ ボフッ 京介「………………や、やられたーー」 黒猫「莫迦……」 京介「じゃあ、今度こそ本当に帰るよ。メシ、美味かったぞ。ありがとうな」 黒猫「いずれまた作ってあげるわよ」ギュウ 京介「ん、……また明日も会えるってのに、やっぱり、お姉ちゃんでも甘えたい時はあるもんか?」ナデナデ 黒猫「違うわ。ただ、今宵の星の巡りが人間には危険だから、加護があるようにと祈ってあげてるのよ。分からないのなら黙っていなさい///」ギューー 京介「そりゃ、ありがとうな///」ギューー ……………… ………… …… … こうして俺たちの初デートは終わり、帰宅した俺は連絡忘れで親父に絞られ、初デートという事でいくらかの恩赦は得られたものの行きがけには上機嫌だったはずの桐乃の八つ当たりとも思しき理不尽な暴力を受けることとなったのだった。 ~黒猫√ 初デート編 了~
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このページへようこそ(・ω・。) ギターが大好きなみくりさん 暇なときは、弾き手さんのギター演奏を見て 自分で家で練習してます(≧□≦●) そんなみくりさん、誰が好きなのかというと・・・ まず... 中西さん!!! 中西さん学生さんじゃないのに緑のジャージで有名です。 そして弾き方がかっこいい上、凄く面白いです 次... マウリーさん!!! カッティング凄くうまいです。美味しいですw マウリーさんは長門風コスプレしてうpしてます 性別は聞いてはいけないのですが、多分男の人かと まぁ、そんなのはどうでもいいとして この人たちは有名なのでね 調べるとすぐみつかりますよ! あと脳漿炸裂ガールをうpしてる かっちゃんという人物・・・ ベースなんですが、凄いうまいです。美味しいです!w かっこよさで言うと、リプTONEさんが一番//// 因みにベースです。 かっこいいですw 細いし、指がながい/// みくりさんもギター大好きなんでね ギブソンのレスポール・・・というかレスポールしかつかえないのですがw レスポールかっこいいですよね。 あの重さが良いんですよね これから「ゆるふわ樹海ガール」を練習したいと思います 頑張りますし なわけでここページは何となく適当に ギターとか弾き手さんとかのことを書いていくよ!(*つ・ω・)つ もしよかったら見てねおね!
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あたしの名前は来栖加奈子。 ちょー可愛い未来のスーパーアイドル。 いまはその下積みとしてアニメキャラのコスプレをやってる。 加奈子ってばこーゆーセイカクだから、口では「キモオタうぜー」な~んて言ってるけど、心の中ではなんてゆーか上手く言えないんだけど……まあアレだ。 って、言わせんなよ、恥ずかしい。 そんなワケで、いま加奈子は、姉貴の仕事部屋にいる。 姉貴のこと? あー見た目はかわいいし、けっこう加奈子に似てるかな? ムネも無いし。 んでもって漫画家ってゆーの? それやってる。 加奈子がやってるコスプレって「星くず☆うぃっちメルル」の主人公のメルルだったりするんだけど、姉貴がそのメルルのエロいの描いてたのを見た事があるから、姉貴に部屋に呼ばれた時は、やべ、バレた? と思って、ちょっとビビリ入ってたんだよね。 それにしても姉貴の部屋っていつ見てもいろんな意味であっとーされる。 アニメキャラの人形、フィギュアってゆーの? そんなのとか、プラモデルとか、アニメのDVDやブルーレイとか、漫画の本とか、あと本屋では売ってないようなみょーに薄い本とかがたくさんあって、いつも「うわ……」ってゼックしてしまう。 んで、今日姉貴に部屋に呼ばれたのは── 「いまメルルの同人誌作ってるんだけど、ポーズの研究したいからちょっとモデルになって?」 「なんでンなこと加奈子がやらないといけないわけ? 意味わかんないんですケドー」 「そう言わないでさー、お願い」 「加奈子っていちおープロのモデルべ? ジムショに言えよジムショに」 姉貴とこんな言い合いしながらも、加奈子は「メルルのコスプレしてるの、完全にバレてる?」ってドキドキしていた。 ……まあ、バレたらバレたでいいやって思ってたのもジジツだけど。 「──ったくしゃーねー……」 結局、最後は姉貴に言い負かされる加奈子であった。 「ありがとっ。お礼に、この部屋にあるもの、なんでも一つあげるよ?」 「いらねーよ! ……あれ?」 なんか見覚えのある絵が見えて、あたしはイッシュン固まってしまった。 姉貴は加奈子の視線をたどって、その先にあるブツを手に取る。 「ああ、これ? テレビアニメで『maschera~堕天した獣の慟哭~』っていうのがあったんだけどね、一応アニメオリジナルなんだけど、これの原案って実はあたしなんだ! これはその元となったあたしの漫画! ちょっと変更されてる部分もあるけど原作本と言ってもいいよ! プロの漫画家としてマスケラの原作描いて、同人作家として同時刻の別チャンネルでやってるメルルのパロ描いてるなんて、あたしも節操無いよね、あははっ」 あいかわらずしゃべり出したらとまんねーな。正直うぜー。 この後も、マスケラファンやメルルファンに刺されたらいけないからペンネームも絵柄も変えているとか言ってたけど、全く聞いてない加奈子であった。 加奈子が注目してたのは、アニメの話、ではなくそこに描かれていた女の絵だ。 なんだっけ、どっかで見たよーな気がするんだけど─―。 「話は変わるけど加奈子ってメルルにちょっと似てるよね? メルルもどき? なんちゃって」 ──メルルもどき── 『だ、黙りなさいメルルもどき』 「──誰がメルルもどきだこらァ~っ」 「あっ、ゴメン、まさか加奈子がそんなに怒るなんて思わなかったから」 「あ、いや、姉貴じゃなくて」 そう、その姉貴の描いた女はあの頭がイッてしまってる電波女と同じ服装をしていた。 この絵とあの電波女とでは、顔とかスタイルとかがかなり違ってたから気付くのに時間がかかったワケだ。 同じ「メルルもどき」という言葉でも、いま姉貴が言ったのは、妹かわいがりのおちょくりだったし、姉貴自身もメルルというキャラクターが好きみたいだから、別にいい。 けどあの電波女~……。 加奈子だけでなくメルルまでバカにした言い方だったよな~、アレは! あ、いや別にアニメのメルルなんてぶっちゃけどーでもいいんだけど、公式コスプレイヤーとして……な? 「あ・姉貴? そのマスクなんとかってアニメ、ゲンサクシャだから持ってるよな?」 「むっ。マスケラだって。もちろんあるよ」 「それ貸して!」 「! そっか、加奈子もとうとうこっちの世界に足を踏み入れる気になったのね!?」 「ちげーよ! いーから貸して!」 「いいよー。DVDとブルーレイ、どっちがいい?」 桐乃の家ってブルーレイ見えたっけ? 「……どっちも!」 「一期と二期、どっちにする? それとも話数の指定とかある?」 なにそれ。イッキとかニキとかわけわかんねー単語言いやがって。 「……全部!」 どさっ。 「はい!」 げ……。こんなにあるの……? 次の日、ガッコが終わってから加奈子は大荷物をバッグに詰めて桐乃の家の前に来ていた。 チャイムを押して待つ事しばし。 パタパタとドアの向こうからスリッパの音が近付いてきて、そして、ドアが開く。 桐乃だ。 「はーい、どなた……加奈子!? どうしたの? 今日来るって言ってたっけ?」 「んー、ちょっとカクニンしたいことがあってね。京介いる?」 「……いるけど。なに? あいつに何の用があるの?」 急に不機嫌になる桐乃。 こいつもたいがいブラコンなんだよな。 女が会いに来たってだけでこうまであからさまにクラスメートに対してこんな態度を取るんだから。 「京介もだけど、桐乃にも用事があるんだよね」 「あたしはついでね、へ~、そう」 「いーから呼んでヨ」 「どうでもいいケド、人の兄貴を呼び捨てするなんて、加奈子、あんた何様?」 「そりゃ、加奈子ってぇ、京介と付き合ってっからぁ」 「それ、前に聞いた」 そこに京介が階段を下りてやってきた。 「桐乃、お客さんか……。げっ」 「レディに向かってげってなんだヨ、げって!」 「おー悪い、なんだクソガキか。桐乃に何か用か?」 「桐乃もだけど京介にも用事が……痛っ」 「だから人の兄貴を呼び捨てするな!」 「だったら、その兄貴にも親友をクソガキって言ったことにつっこめヨ!」 「おいおい、桐乃、友達を足蹴にするなよ」 「京介まで加奈子の味方するの!?」 「──で、あらためて、何の用?」 リビングで桐乃は聞いてきた。 この場には京介も同席している。 どうでもいいけど桐乃ってばトゲのある言い方だよな。 「これなんだけどさ」 あたしは言いながらバッグの中からマスケラのDVDを取り出した。 「え? こんなのわざわざ持って来なくてもウチにあ……むぐっ」 京介が妙に慌てて桐乃の口を塞いだ。 なんなんだ? 「なんだ、それは。アニメかなにかのDVDか?」 と京介。 「んー、ちょっとコレ見て聞きたいことがあるんだよね」 「今日は木曜だし、親は習い事でいないから、別にいいケド、あまり遅い時間まではだめだよ?」 「なんで?」 「だって、夕方からメルルがあるか……むぐっ」 また京介が桐乃の口を塞いだ。 なんなんだヨ、いったい。 「まー加奈子も長居するつもりは無いけど。今日はメルルがあるから見ないといけないからさー」 がたっ。 桐乃が顔を突き出してきた。 「加奈子、メルルってあの子供向けアニメの?」 「そーだよ、他に何があるんだヨ?」 「加奈子って、……オタクだったの?」 そういう桐乃の目は、なぜからんらんと輝いていた。 「ちげーよ! 加奈子ってメルルの公式コスプレイヤーだべ? キャラ作りの一環ってヤツ? そうでなかったら誰がこんなアニメ見るかってーの!」 「なんだって!? 加奈子、いまの言葉、もう一度言ってみな……むぐっ!!」 ……だからいったいなんなんだヨ、この兄妹は。 「そ・そうだ、加奈子、この前のライブ、加奈子の出番、見れなかったから、良かったらここでちょっと歌ってみてくれよ」 京介が何かを取り繕うような感じで言った。 「えー? でもアニメソングだべ?」 「それはそうだけどさ、アニメとかは関係なく、桐乃も友達がどんなショーをやったか興味あるだろ? な?」 「み、見──み、」 なぜか桐乃は「み」を繰り返し、そしてすーはーすーはーと深呼吸した。 「見てあげてもいいけどぉ……! あくまでクラスメートとしてね!」 「ほらな。頼むよ、加奈子」 「えー、でも、オケとか無いしー」 「加奈子くらいの実力あったらアカペラだって全く問題無いだろ?」 京介のこの言葉で、あたしの中のなにかが切れた。 「しょーがねーなぁ、トクベツだべ?」 「よっ、待ってました!」 「テンポ取るから手拍子頼むヨ」 「おっけー、ほら、桐乃も!」 ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。 めーるめるめるめるめるめるめ~ めーるめるめるめるめるめるめ~ 宇宙にきらめ~く流れ星~☆ まじーかるじぇーっとで、てーきを撃つ~ ………… 「さっすが加奈子! 良かったよな、桐乃?」 「よ、良──よ……(すーはーすーはー)ま・まあまあ良かったんじゃない?」 「とゆーワケで、このDVDなんだケド見てみ?」 あたしが出したディスクを桐乃が受け取って、プレイヤーにセットした。 再生スタート。 本編が始まり、しばらくして、夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア)が登場した。 「あ、ちょっとストップ!」 「え? う・うん」 桐乃が慌ててリモコンで一時停止した。 「どうしたんだ?」 あたしは画面を指差し、 「この女、誰かに似てね?」 ………… どーしたんだヨ、急に二人とも固まって。 「だ・だだだだ誰に、ににににに似てるって?」 「ほらぁ、あん時のパーティーにいただろ? このアニメの女とおんなじカッコしたやつがさー?」 いまの仕事のほとんどはアニメのコスプレだったりする加奈子だけど、いちおープロのモデルだし、一度見たファッションなんて見間違えるワケがねーべ。 「あ・ああ、黒猫ね」 「そーそーそいつ」 「その黒猫がどうした?」 「そいつとこのアニメの女、おんなじカッコだけどよー、これって偶然? それともコスプレ?」 「さ・さあ、黒いのがマスケラの大ファンで同人誌とかも作ってるって聞いてないしー?」 「おいバカ、桐乃!」 「あっ……」 言質は取れた。 「なるほどー。このアニメのコスプレなんだー?」 なぜか正座になって頷く兄妹。 「ってことはあいつはオタなんだー?」 「ま・まあ……」 「そうとも……言うかな……」 「んで、あのパーティーにあいつがいたって事は桐乃や京介もあいつと友達だってことだべ?」 「……だとしたら……?」 「おまえらにあいつの居場所吐かせて見つけ出してブッ殺す!」 そもそもあいつさえいなければ、あのパーティーで誰が京介の食事の世話をするかなんて騒ぎは起きなかったワケだし、騒ぎが起きなければあやせが京介のアパートに通うことも無かったワケで、全ての元凶はあいつってワケだ! いやいやいやいや、京介がらみで無くっても── 「あいつはメルルをバカにしやがった! ゆるせるワケねーべ!!」 ……思わず声に出してしまった。 慌てて視線を戻すと、桐乃も京介も口をポカンとあけている。 「どーしたべ? バカみたいなツラして?」 「あーいや、その、オタクの友達がいるって事で、あたしたちもオタクだって疑ってたんじゃなくて?」 「き・桐っ!」 なんで今日は桐乃の言葉に京介が慌てるシーンが多いんだ? 「あー? 桐乃みたいなのがオタなわけねーべ? それに、知り合いがたまたまオタだったってだけっしょ?」 がしっ。 いきなり京介が加奈子の手を取って握り締めてきた。 「加奈子……、おまえってマジでいいやつだな!」 「え? え?」 がばっ。 今度は桐乃が抱きしめてきた。 「加奈子と親友で本当に良かったよぉ!」 「あ? あ?」 いーから二人とも離せヨ、暑苦しーじゃん。 「もし、もしもだよ? もしあたしがオタクだったらどうする?」 「えー? 別にどーもしねーヨ」 「じゃあバカにしたりとかしない?」 「するヨ。決まってんべ?」 ………… あら? なんでいきなり二人ともガクッとするの? 「……バカにするって例えばどんな?」 「あー?『桐乃オタなのかよキメェwww』ってからかったり、ライブイベントのチケットを餌にして肩揉ませたりするかなー」 前に京介に言ったまんまのセリフを桐乃にも言った。 「ふーん、そっかあ」 桐乃はうんうんと何度も頷いてから、いきなり立ち上がり、 「加奈子、悪いけど待ってて。京介、ちょっと来て」 「はいよ」 「おう」 リビングから出て行く兄妹。 そしてドアの向こうでごしょごしょと話している。 どうしよう言おうか、とか、取り合えずバレるまでこのままでもいいんじゃないか、とか聞こえてきたけど、いったい何のことだ? しばらくして、二人は帰ってきた。 二人とも気持ち悪いほどニコニコしてて、特に桐乃なんかは今にも踊りだしそうなほどご機嫌だ。 「ゴメンねえ、待たせて。あ、ジュース飲む? お菓子もあるよ?」 ……なんか急にすごいもてなしを受けてるんですケド? いったい何があった? 「そういえば加奈子ってば、ブリジットちゃんと同じ事務所なんだよね? 仲良くなりたいからあたしもメルル見てアニメの勉強しようかな~? とらの……ナントカにも一緒に行ってみたいしぃ」 と言う桐乃に、なぜか吹き出しそうになる京介。 本当にこの兄妹はよく分からん。 そうこうしている内に、五時過ぎになった。 「あ、そろそろ急いで帰らないとメルルが始まっちゃうべ」 プレイヤーからDVDを出してもらってバッグに入れる。 「それじゃー桐乃、また明日ガッコで~」 「ウン、よかったらまた遊びに来てね、いつでもいいから~」 バイバイして高坂家をあたしは後にした。 ってやべー。ダッシュしないとマジで五時半に間に合わねー。 めーるめるめるめるめるめるめ~ めーるめるめるめるめるめるめ~ よかったー。間に合ったー。 それにしても、何か忘れてるような気がするんだよなー? ──あっ! オタ電波女の居場所を突き止めるのを忘れてた! あの時、言おうかとかバレるまでこのままとか言ってたのはオタ電波女の事を加奈子に言おうかどうしようか相談してたんだな!? その後の急な歓迎ムードは、その件を忘れさせるためってワケかー!? ちくしょー、ハメやがったなーっ!? ぜってー今度聞き出してやる! ……っと、今のシーンのメルルのポーズ、今度のイベントのパフォーマンスにも取り入れようっと。 了
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登録日:2010/11/21 Sun 23 25 24 更新日:2023/09/23 Sat 20 43 55NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 ブラコン メガネっ娘 伊瀬茉莉也 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 変態 天使←兄にとって 妄想癖 妹 巨乳 後輩 浩平の妹 潔癖症 眼鏡 腐女子 赤城瀬菜 魔眼遣い お兄ちゃんに言いつけてやるんだからっ!! 赤城(あかぎ) 瀬菜(せな)は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の登場人物。 声優:伊瀬茉莉也 性別:女 年齢:15歳 身長:163cm 体重:48kg 3サイズ:89/58/83 赤城浩平の妹で、黒猫の同級生。高坂京介の後輩。 巨乳のメガネっ娘で、いわゆる委員長タイプの少女。 エロを不潔に感じる新垣あやせとはまた違ったタイプの潔癖症で、自堕落な者、周囲との調和を取れない者や、雑然とした部屋などを嫌っている。 どこぞのきっちりさんみたいだ……。顔は元貧乏姫付きレジスタンスに似てるけど。 初出は原作五巻。京介が黒猫の高校での友人を作ろうとして、目に止まったのが彼女であった。 黒猫や京介よりも一足先にゲーム研究会に入部していたが、入部してから数回部活に顔を出してもちょうど行き会うことがなかった為、 はじめ京介は彼女がゲー研に所属していること自体知らなかった。 ゲー研に入部しても、なかなか馴染めなかった黒猫を見て、 男性ばかりの部活だから話すのが怖いのではないか?と考えた京介が、そのことを真壁楓に相談すると、 彼女の話を聞かされる。 真壁と協力して、新歓コンパを切っ掛けに二人の仲を縮めようとするが、 コンパで二人は既に知り合いであり、更に犬猿の仲であったことが判明する。 協調性のない人間を嫌っている彼女は、痛々しい発言ばかりして、 周りを遠ざけている黒猫を更生させようとしており、当の黒猫からは疎まれていた。 このままでは友達にすることなど不可能だと悟った京介は、以前兄の浩平から聞いたことのある彼女の秘密を奥の手として用いる。 以降は五巻のネタバレを含む為、閲覧注意。 京介「ところでホモゲ部ってやったことある?」 瀬菜「あれ神ゲーですよね!!」 そう、彼女は腐女子だったのである。 それもガチムチ系を好み、半生から三次元、果ては無機物までおいしくいただけるような、相当重度の。 高坂桐乃と黒猫が仲良くなった状況を「オタクが仲良くなるサンプルパターン」と考え、 お互いの趣味をさらけ出して存分に語り合わせれば何とかなるのではないかと考えた京介の目論見はしかし、瀬菜が混乱してしまい失敗に終わる。 京介が、自分の趣味を恥ずべきものとして捉えている腐女子の習性を今一つ理解していなかったが為であった。 その後、三浦絃之介の助けもあって、新入部員二人にゲームを共同制作させ、コンテストに出品するというアイデアで二人の間を取り持とうとする。 お互いが作りたいものをプレゼンとして発表し、多数決によって認められた方のゲームを制作するという方式をとられた共同制作は、黒猫に軍配が上がり、 瀬菜は自信とプライドを打ち砕かれ、そして「自身の恥ずべき性癖」を部員全員の前で喜々と語ってしまった恥ずかしさから、 共同制作をほっぽりだしてゲー研から逃げ出してしまう。 仕方ないので瀬菜を除いてゲーム制作に着手する黒猫だったが、完成間際にプログラムの不具合が発生し、 修正するにもコンテストに間に合わないという状況に陥ってしまう。 黒猫は、この危機を打開する為に、プライドを捨てて瀬菜に力を貸して欲しいと頭を下げ、懇願する。 これを受けた彼女は、限られた時間の中、死ぬ思いで共にゲームを作り上げたことで、黒猫と「友達」になるのだった。 表面上はクールで大人っぽい印象を与えるよう振る舞っているが、一皮剥けば子供のような性格。 しかし、京介には「こっちの方がかわいい」と好感を持たれている。 巨乳や眼鏡など、京介の琴線を刺激する属性を備えている為か、恐らくあやせの次にセクハラ被害に遭っている。 京介も自覚的にやっている節があり、「エロゲーで言えば後○回会ったらHシーンだからな」とか勝手にカウントされている。 だが、逆に男子に対してセクハラすることも多く、可愛い容貌を持っているにも拘らず、 京介には本気で気持ち悪いと思った女の子は初めてだと言われたり、真壁くんの淡い恋心を打ち砕いたりしている。 本人は否定しているが(または無自覚なのか)、結構なブラコンであり、追い詰められると兄に頼ってしまう傾向があるようだ。 デジタルデータなら見るだけで穴や綻びを見つけられるらしく、その能力故に黒猫並みにゲームが上手い。 黒猫はその能力を「デジタル版直死の魔眼」と表現し、羨んでいる。そのせいで厨二っぽいあだ名をつけられそうになった。 境遇が似通っている為か、桐乃とは出会ってすぐに意気投合した。 ゲームでは、『俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブルが続くわけがない』にて初登場。 前作にはいなかったため、ルートは瀬菜と恋人になるまでの話になる。 部活や相談を通して仲を深めていくという王道的ストーリー。πタッチなどのお約束イベントもある。 京介を頼るうちに異性として意識し始め、赤面しながらアプローチしてくる瀬菜は非常に可愛い。 まあ、BL趣味で真壁くんを凹ませたり、黒猫を呆れさせたりもしているが。 ちなみに上記のカウントも京介のモノローグで登場し、『おっぱいカウント』と呼称されている。 ガチで瀬菜ルートに入っているので、あながち間違ってはいないのだが……。 もちろん最後に立ちはだかるのはやはりあの男。 京介とシスコンの兄同士言葉をぶつけ合うシーンは笑うべきか燃えるべきかわからない。 また、EDにて子供が登場しない唯一のヒロインである。 余談 2ちゃんねるライトノベル板伏見つかさスレに於いて、 男同士の同性愛を仄めかすような書き込みは全て彼女の仕業という暗黙の了解がある。 もし見掛けたら「瀬菜ちゃん、ハウス」と優しく返してあげよう。 「――――い、いまのはナシでお願いします!」 「愚か者!」 「……うん、そうする。……ありがとう、ごめんね、お兄ちゃん。試合、がんばって」 「ごめんなさい……なんだか高坂先輩を見ていると……その……どうしてもみだらな妄想が膨らんでしまって……」 「教えてあげましょう。腐女子という言葉は、そもそも自重と自嘲から生まれたんですよ、高坂せんぱい」 「あたしたちの使う単語が一見暗号のようになっているのも、サイト運営に当たって伏せ字の文化が根付いているのも、 純真な一般人の方が、間違ってあたしたちの領域(テリトリー)に入り込まないようにという配慮からなんです。 感性の違うマジョリティ層から迫害を受けないための自己防衛でもあります」 「変態!! 変態!! 変態!!」 「あら、手伝ってくれるの?」 「手伝いませんよ」 「一緒に、作るんでしょ?」 「……光栄に思いなさい。今後あなたのことは、敬意を込めて〝魔眼遣い〟と呼ばせていただくわ」 「厨二病全開の二つ名付けられましたかあたし!?」 「へぇ~っ、お兄ちゃんにとって、あたしって天使なんだね?」 「ええ……それはもうキツいわけですがー……会場にひしめく男たちが実は全員愛し合っているという妄想でなんとか耐えています」 「ハハハ、相変わらず頭わいてんな」 「えっへへ」 そーですね。認めます、追記・修正大好きです。やるのも、見るのも。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 俺妹P続のEDでは唯一子供が生まれていないのが残念。初登場だからか。 -- 名無しさん (2013-10-06 23 29 21) 最後のこれは何? -- 名無しさん (2014-10-31 03 13 39) 京介の結末があれだったからこの娘が真壁くんとくっついた時は心底ほっとした -- 名無しさん (2023-09-23 20 43 55) 名前 コメント
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【検索用 きのうのこと 登録タグ 2011年 Synthesizer V UTAU き きの(嘆きのP) 曲 曲か 重音テト】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:きの(嘆きのP) 作曲:きの(嘆きのP) 編曲:きの(嘆きのP) 唄:重音テト 曲紹介 あなたの日々は、どんな色? 曲名:『きのうのこと』 2023年4月にはsynthv版を使用したセルフカバー版が投稿された。 歌詞 (ピアプロより転載) それは涙です。日記に描いた水たまり 「これは雨なんです。」もう、泣き虫じゃないよ 少し滲んだページ でもね、明日はきっと笑って 重ねてく真っ白な日々に 昨日の夢を描いても ぎこちない笑顔と涙で溢れてく。 なんでかな…。 キミが好きだった花の栞を挟んだまま 少し眠るように色褪せてく昨日 いつか、忘れていくの? ボクの栞はあの日、止まって 欠けていく真っ白な日々に 昨日を描けなくなって どこかに落としてしまった 大切はまだあの日のまま? 真っ白な日々に 褪せていく昨日にどうか色を。 いつかの雨を。 重ねてく真っ白な日々に 昨日の夢を描いてさ あの時みたいに優しく笑えたら いいのにね。 戻れないのなら キミイロの未来を描くから ほんの少し今も寂しいけど 平気だよ。 ずっと、ボクが繋いでいく キミと、きのうのこと。 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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刀のこと 東方の島国である、倭国で製造されている剣で、カタナと読む。 どの作品でもある一般的な認識どおり、非常に高性能であるのはダブンも倣っている。 正式名称は刀だが、国外では倭国剣と呼ばれることが多い。 ほとんどが国内で使用されるため、海外への流出は少なく高価である。