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昼休み、谷口がいきなり変なことを言い出した。 谷口「おーい、キョンお前の姉さん美人なんだってな。」 キョン「あ?誰がそんなことを…ってお前か。」 国木田「ゴメンね。谷口がいろいろと聞いてきてね。」 谷口「どうなんだよー。本当なんだろ?一度あわせてくれよ。」 キョン「あーもう、うるせーな」 キョンの姉貴が佐々木で、佐々木の弟がキョン キョン「ただいま。」 別に誰に言うでもなくつぶやく。習慣ってやつだな。聞こえていないと思っていたのだが聞こえていたらしい。 佐々木「おかえりキョン。今日は真面目に勉強したのかい?母さんが君の成績表を見て、何度もため息ついているようだったが」 玄関に立っているこいつは俺の姉貴だ。妙に小難しい話し方をする。頭はいいほうだ、俺と違ってな。 キョン「ああ、ただいま。ところで何故、玄関に立っているんだ?」 佐々木「君の帰りを待っていたといったら?」 キョン「は?」 佐々木「くっくっ、嘘さ。ただここを通り過ぎようとしたら君の自転車のブレーキ音が聞こえたものでね、待っていたのさ。」 キョン「ああそうかい。」 そういって俺は靴を脱ぎ捨て、自分の部屋に行こうとするときに、呼び止められた。 佐々木「ところでキョン。君は今日の夜、何か用事はあるかな?」 キョン「別に何もないが…なにかあるのか?」 佐々木「いや、今日ビデオ屋に行ってみたんだ、そしたらなかなか面白そうなDVDがあってね。」 キョン「ああ、いいけど…何借りてきたんだ?」 佐々木「『時をかける少女』さ」 キョン「…それこの前にテレビできていたぞ。」 佐々木「ああ知っているさ、しかし僕はそれを見ていないのだがね、友達が面白かったといっていたのを思い出してね。」 キョン「ああ分かった。」 佐々木「では、楽しみにしているよ。」 その後、飯食って風呂入ってシャミセンとベッドでゴロゴロしているときにノック音が聞こえたので、適当に返事した。 佐々木「キョン?起きているかな」 キョン「ああ、まだ9時だからな、寝る気にはなれないんでな。」 佐々木「じゃあ見ようか。」 そして、俺らは『時をかける少女』を見始めた。 佐々木「…時間は不可逆といっているのに何故主人公は戻るのだろうね。」 キョン「そういうものだ。映画なんだし適当に見ておけ」 佐々木「つれないな」 まあ内容は割愛しよう。というか、途中から意識がないんだ。つまり寝たんだ。 キョン「…ん」 目が覚めた。目の前には姉貴の顔と、蛍光灯。妙に柔らかい感覚。 佐々木「やっと起きたかい?」 キョン「…俺、寝てたのか?」 佐々木「主人公が告白される前にね。」 キョン「…どの場面だよ。」 佐々木「なんせ君が寝ていたときだ。わかるはずもない」 キョン「そうだな。」 佐々木「あと、そろそろ降りてもらえるとうれしいのだがね。」 俺はそのとき理解した。姉貴は俺を膝枕していたのだ。 キョン「わ、悪い。」 佐々木「別に悪い気分ではなかったのだが、足がしびれてきてね。」 キョン「今…何時だ?」 俺が時計を確認する前に姉貴は答えた。 佐々木「深夜の2時さ。君はずいぶん寝ていたようだったが、そんなに疲れていたのかい?」 キョン「別に疲れることはしていないさ、ハルヒからギャーギャー言われて、変な集まりの中で古泉とゲームして、朝比奈さんのお茶で喉の渇きを潤して、長門の本の合図で帰ってきたのさ。」 佐々木「楽しそうだね。僕もそんな高校生活が送れたら良かったものなんだが。」 ああ、言い忘れてたな。姉貴は大学生だ。近くの国立大に推薦で軽々入ったのだ。 キョン「平穏な高校生活が欲しかったよ。俺は。」 佐々木「あとで思い出すと、いいものだと思うよ。」 そういうと、姉貴は立ち上がり、部屋を出て行こうとする。俺はただ、その姿をボーっと眺めていた。 佐々木「どうしたんだい、そんなに見つめて。僕と一緒に寝たいのかい?」 俺はすぐにからかっているものだと分かった。本気でこんなことをいうやつがいるわけがねぇ。 キョン「ああ、寝たいよ。」 からかわれたら、からかい返す。基本だな。しかし、意外な答えが返ってきた。 佐々木「そうか。嬉しいね。じゃあ寝るとしようか。」 俺は最初訳がわからなかった。ああ、からかってるんだな。ならば徹底抗戦だ。 キョン「じゃあ俺はもう寝る。」 そういうと俺は布団をかぶった。こうして、相手の出方を待つ。「くっくっ、冗談だよ」とでもいうがいいさ。 佐々木「もう少しつめてくれないか?僕のスペースがないんだ。」 徹底抗戦だ。言われたとおり、少しつめる。 佐々木「ああ、このくらいあれば大丈夫だろう。」 そういうと、姉貴は布団に入ってきた。 佐々木「おやすみ、キョン」 そういうと、姉貴は目をとじた。しかし、シングルベッドに二人はきつい。 キョン「……」 俺は絶対そのうち起きて、「本気にしたかい?」というのを待っていた。しかし、 佐々木「くーくー」 規則的な寝息が聞こえてくる。これも罠か?と思ったときに姉貴はもぞもぞと動きながら俺の真後ろに来た。 寝息がうなじにかかり、こそばゆい。それになんか甘い匂いもしてきた。 俺はうろたえている間に姉貴は俺の脚の間に脚を絡ませてきた。 くそ。こんな攻撃耐えてやる。耐えてやる。たえて…や…r ふと目が覚めると、目の前は真っ暗だった。何か目の前に圧迫感がある。柔らかい。いい匂いがする。 頭が覚醒してくる…まさかな…そう思って頭を離そうとしたが頭が何者かにロックされているらしい。離れようと少々暴れると、嫌な事態が起きた。 佐々木「ん…きゃぁ!!」 妙に可愛らしい声とともに投げ出された。久しぶりかもな。姉貴のこの声。 そうだ。わかっている人もいるかもしれないが俺は姉貴の抱き枕状態で寝ていたのだ。ついでに言うと、姉貴の胸は朝比奈さんに比べるとまだまだだな。比べるものが悪いのか? とまぁこんな感じで俺の日常は過ぎていく。まぁ退屈になることは少ないな。多分俺は楽しいと思っている。 そして今日も、 佐々木「キョン、今日も暇かい?…ちょっと買い物に付きあって欲しいのだが…」 と、こんな感じだ。 fin
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裏SOS団の会合は橘のマンションという印象がある。 佐々木の家は、はしかで休んだときに配布された進路調査票を届ける ために、中2の3月くらいにはしかに罹患したからお前が行けということで 行かされるキョンというのが思いついた。 「お前、確か3月くらいにはしかになったよな?」 という去年と同じだった担任の記憶によって、はしかで休んでる佐々木の 家に進路調査票を届ける任務が俺に言い渡された。 もっと家が近い女子生徒も居たが「はしかてのはな、結構強力な伝染病 なんだよ。免疫があると安全だがな」などという解説だか説得を受けて、俺 はそれなりに急ぎの提出物であるところの進路調査票を届けることになった。 というか、先生、あなたも俺と佐々木をカップル認定してるんですか?
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佐々木「はい谷口君、義理だよ」 佐々木は不機嫌そうな表情で俺にチョコをくれた。 何故不機嫌なのかは知らんが、もらえるなら万々歳だ。 もっとも俺の鞄の中は半ば強引に稼いだ義理チョコで一杯だったりするが。 谷口「ありがとう!佐々木」 佐々木「…ねえ?」 谷口「な、なんだよ?」 佐々木「お昼休みとか…随分チョコ貰ってたよね」 な、なにー!見てたのか!…ってまさかこの展開は、嫉妬か!? 佐々木「あんなに貰ってるんだったら、僕のチョコなんていらないんじゃない?」 谷口「い、いやーコレは殆ど無理やり貰ったもんだからさ!全部義理以下っていうか、自主的に貰ったのは一つもないし!」 言っててむなしくなってきたぜ…ちくしょう。 佐々木「じゃあ、これが初めてのチョコなんだ?」 谷口「あ、ああ」 佐々木「はい本命、だよ。受け取ってもらえるかな?」 谷口「じゃ、じゃあ、口移しで…」 佐々木「……もう、ばか」 終わり。 谷口「チョコ、うれしかったぜ、佐々木。俺と付き合ってくれ」 佐々木「すまない。谷口。キミの気持ちには答えられないんだ」 谷口「な、なぜ?」 佐々木「すまない。実は仕事の都合で、僕は来月からシアトルへ行かなくてはなってしまったんだ。だから、キミの気持ちには応えられない」 谷口「そ、そんな……」 佐々木「せめて最後にキミに気持ちを伝えられてよかったよ」 谷口「佐々木」 佐々木「そんな顔をしないでくれ。大丈夫。僕は向こうでもがんばる。得意のフォークボールでばったばった三振の山を築くよ。そして立派にクローザーとしての役目も果たしてみせる」 谷口「わかった。そこまで言うなら俺も止めはしない」 佐々木「ありがとう、谷口……」 谷口「お前も大魔神の名に恥じない活躍をして来い、応援してるぜ」 ――こうして俺と佐々木の初恋は終わった。 佐々木「そんなに喜ばれると、胸が苦しいね…それがイイんだけど」 谷口「な、なんだって?」 俺も苦しいぜ!お前への思いでな! 佐々木「なんでもないよ。カード、見てね」 ~自宅~ 谷口「NaNaNaなんだろうな~。お、合った。メッセージカード」 うひゃっほうー『本命』だって!お、裏面もあるな。なになに・・・ だが、俺は見るべきじゃなかったんだ。そこにはこう書いてあった・・・・・ 『こう書くようにってキョンに言われたんだ。すまないと思ってるよ谷口君。キョンと僕はこういう精神的なマゾプレイにハマっていてね。君に悪いことをしたんだと思うと、本当に胸が痛いよ、、、あぁだめだもう我慢出来な・・・(滲んでいてもう読めなくなっている)』 谷口「ちくしょーーーーーーーー」 エンド 団長「という映画を撮るわよ」 キョン「却下、却下、却下。なんだそのGdGdの展開。大体佐々木がいないのに勝手にきめるな」 団長「古泉くん達はどう思う?」 古泉「それは素晴らしいですね」 みくる「えーと、良くわからないです」 長門「…私は良いと思う」 鶴屋「面白そうだっねっ」 佐々木「主人公はキョンにすべきだね」 お?佐々木よく来た。いつの間に? 国木田「僕もそう思うよ」 谷口「俺を主人公にした恋愛映画じゃなかったのかよ。そういう約束だよな」 団長「しょうがないわね、谷口主人公のままで有希を恋のライバルにして…」 長門「…それは拒否する」 団長「何?団長命令に逆らうの?」 有希「…調子に乗らないで欲しい。私の部室と部費を借りていることを忘れないで欲しい」 すったもんだの末、主人公の性格をいじくって谷口らしくないようにした。 そして、佐々木、長門、ハルヒ(ヒロインは素のまま)が谷口を取り合う展開で、佐々木と谷口の結婚式で終わることに。 映画の中だけど谷口モテモテだな。 国木田「キョンはあの映画に不満らしいね。みくる伝説の時はそこまで嫌がってなかったけど」 キョン「…」 国木田「でも、谷口は現実世界のキョンの役だね」 あれが俺か?全然違うだろ。 国木田「不思議と、あの映画と同じことが起きるんだよね」 そういや、あの映画と同じように佐々木が北高校に編入してきたな。 国木田「だから、キョンは佐々木さんと結婚するのかな?」 さすがに、そこまでは… 佐々木「キョンは随分チョコを貰ったね。僕のチョコなんていらないみたいだね」 キョン「そういうわけでは…」 佐々木「あまり食べると虫歯になるので、僕からはあげないことにするよ」 キョン「待ってくれ、佐々木。俺が貰って一番うれしいのは佐々木のだ。義理でも良いから…」 佐々木「じゃ、これ。本命」 キョン「本命?ありがとう。夢みたい。できれば口移しで」 佐々木「馬鹿…」 国木田「僕まだいるよ。でも、また映画の通りだね」 まだいたのか、国木田よ
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佐々木は唐突に言った。 「僕は猫だったことがあるんだ」 ‥‥‥。は? 「だから、僕は猫だったことがある」 ‥‥‥。そういえば、こいつは中学のときにもこんな冗談をよく言っていたな。 僕は鳥なんだ、なんて言ってな。そこから見えるもの、感じること。そんなことを詳細に語っていた。 それがあまりにリアルで、びっくりすることもあったが、佐々木のことだ、表現力があるだけなんだ、将来は作家にでもなればいい、とか俺は思っていた。 「高校生になっても、そんな冗談を言うんだな」 大人の冗談にしてはシュールすぎるぞ。まあ、まだ高校生だけどな。 「いや、冗談じゃない。というか、正確には冗談じゃなかった、とでも言うべきかな」 また、何やらわけのわからんことを言い出したな。 「今の君なら信じてくれるだろうと思ってね。中学の時に言っても、頭がおかしい女だとしか思わなかっただろう?」 そりゃ、そうかもしれんが、今の俺だって十分にお前の頭の心配をしているぞ。 「いや、今の君は真実を受け入れる力がある。 なぜなら、涼宮さんと世界を共有することによって、君の思考はまさにコペルニクス的転回を経験したはずだからね」 確かに俺の思考がかなり柔軟になったことは間違いないだろう。 今の俺は宇宙人も未来人超能力者も信じられるくらいに寛容な人間だ。 「なら、僕の精神が動物に憑依できると言っても、信じられるんじゃないか?」 それとこれとは話が別だろう。そんなどっかの昔話みたいなこと、いきなり信じられるか。 「そうか。じゃあ、信じられるように証拠を挙げていくしかないようだね。 僕はシャミセンの中に入って、言語を操ったことがある。覚えはあるかい?」 シャミセンが言葉を話したこと、そんなこと忘れられるわけがない。あれは文化祭の自己制作映画をとった時の話だ。 たまたまハルヒが捕まえた野良猫のシャミセンは、なんと難しい言葉を巧みに操っていたのだ。 というか、佐々木。なんでお前がそのことを知っている。 そうか、お前、北高の文化祭に来て映画を見たんだな?そういえば作中でもシャミセンが話すシーンがあった。 長門の腹話術ってことになってたがな。 「残念ながら、そうじゃない。僕は去年の北高の文化祭には行ってないんだよ。知っているのは、僕がしゃべったから。それだけだ」 その後も佐々木は部外者が知り得ないようなシャミセンについての情報を滔々と語った。 「これで信じてもらえたかな?」 む・・・。まあ、信じるしかない・・・な。だから、シャミセンはあんな難しい言葉を使っていたんだな。 佐々木が話していたのだとすれば、納得がいく。 「君は僕の閉鎖空間を見ただろう?」 ああ。灰色で穏やかな閉鎖空間だったな。佐々木らしいって感じの。 「そうか、君は僕をそんな風に見ていたんだね。少しがっかりだよ」 佐々木はうつむいてしまう。 え・・・、ご、ごめん。 「うん、まあいいよ。 で、率直に言うと、あの時の僕は精神を飛ばしていた。 つまり、心が空っぽだったんだ。あの閉鎖空間は、中身が空っぽの入れ物だった。 君に心を覗かれたくなかったからね」 精神を他の動物に飛ばして、佐々木自身の心は空っぽだったってことか? 「そういうことだ。そして、君が現実世界に戻ると同時に自分の心も戻したわけだ。 あんな、心になんの動きもないような人間がいるわけないだろう?」 それはそうかもしれんが。でも、お前ならありうるかと思ったんだ。 「そんなわけないよ。今だってほら・・・・」 佐々木は俺の手を掴むと、自分の心臓、つまり胸に押し当てた。 「こんなに心臓が早く動いているのに。僕は君と話すだけでこうなっちゃうんだよ。 顔に出ないだけなんだよ。 中学時代からそうだった。ねえ、なんで君は気づいてくれなかったんだい? 僕はずっと・・・・」 佐々木の眼には涙が薄く光っている。こんなに取り乱した佐々木を見るのは初めてだった。 「俺もずっとお前のことが好きだった」 俺だって、クールな男子高校生みたいなモノローグをやってるけどな。 こんなのは読者向けのジョークみたいなもんなんだよ。 朝比奈さんだって、ハルヒだって、長門だって、好きだったさ。ああ、友人としてはな。 でも俺の心の奥にはいつも同じ顔が笑っていた。 佐々木、お前だ。 俺だって、中学生のときからお前のことが好きだったんだよ。 お前があまりにサバサバしてるから、脈なしだ、そう思った。だから言えなかったんだ。 「一回しか言わんぞ。よく聞けよ」 佐々木はコクリと頷く。 「佐々木、好きだ」 そして、佐々木の肩を抱き、唇を合わせた。 そこは見慣れた教室。中学3年の教室だ。 「起きたかい?まだ、昼休みだ。よく眠っていたね」 佐々木が言う。 ああ、起きたよ。なんか、すごい夢をみていた気がするんだけどな。 ハルヒ・・・?とか、シャミセン・・・・?とか。 なんだっけな。思い出せねえ。すごい重要な話だったはずだ。けど、重要だってことしか思い出せん。もどかしい。 「なんか愉快な夢でも見ていたのかい?そうだ、今日は僕も夢をみた。 僕は鳥になるんだ。そして、学校の外で、優雅に羽ばたきながら君を眺めるんだ・・・・・・・」 やれやれ、また電波な話を佐々木がしはじめた。 でも、なんだろう。 今日は、少しだけ、信じてやってもいい気がした。 fin .
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[ささき] 登場作品:谷川流 「涼宮ハルヒシリーズ」 ◎ 俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない ◎ 彼らはDQ2でロトと賢者の末裔のようです(完) ◎ 戦国メガテン立志伝【R-18】 ◎ やらない夫は、ここでヒーローになるようです ◎ やる夫は誰かの為に生きるようです ○ 佐々木さんは見かけ倒し ○ プリンセス佐々木 ○ やらない夫は”黒きhistory”と戦うようです(完) △ エロゲーのシナリオ考えたwwww(エ) △ 俺の屍を越えてゆけ ~新速出一族の歴史譚~(完) △ やらない夫はひとりぼっち SHINE(エ) △ やらない夫のスタート・ユア・エンジン ◇ 佐々木達の常識的な日常 ◇ やらない夫が仕事人になるようです(完) ◇ やる夫が仕置人になるようです(完) ←佐倉千代 サに戻る 沙条愛歌→
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15-132「キョンと佐々木とハルヒの生活 1日目」 15-225「キョンと佐々木とハルヒの生活 2日目」 15-242「キョンと佐々木とハルヒの生活 3日目」 15-519「キョンと佐々木とハルヒの生活 4日目」 16-406「キョンと佐々木とハルヒの生活 5日目」 16-567「キョンと佐々木とハルヒの生活 6日目」 17-681「キョンと佐々木とハルヒの生活 7日目」
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「――――――嘘だっ!?」 俺は目の前の光景にそう言葉を投げつけずにはいられなかった。 忘れたくても忘れられず、棺桶の中にまで持っていくことになりそうな記憶だからな。 単刀直入に言ってしまう。今俺が居るのは閉鎖空間だ。色と生物と音を失ったこの光景、それ以外に考えられない。 しかもだ。さらにやっかいなのはこの風景だ。そしてこの色だ。ここは閉鎖空間だが、ハルヒの生み出した閉鎖空間じゃない。 「さすがはキョン。良い観察眼を持っている」 呑気に俺に拍手を送ってくる奴を見つけ、俺は俺の予想が当たってしまったことに顔をしかめる。 「ここがハルヒが生み出した閉鎖空間じゃない事はすぐ判ったさ。ハルヒはここを知るはずがないからな」 そう、ここは俺が3年間通った中学だ。 「そう、ここは僕とキョンが3年間通った中学だね」 佐々木は懐かしそうに校舎を見上げているが、俺はそんな感傷に浸る余裕がない。 なぜだ。なぜ俺とお前がここにいる?この閉鎖空間は… 「あぁ、そうだね。キミが言わんとしている事は理解しているつもりだよ。 ここは涼宮さんが作りだした閉鎖空間ではない。僕の作りだしたものさ」 なぜだ!なぜお前がそんなことを! 「キョン知っているかい?世界というモノはひどく不平等に出来ているのだよ?」 いきなりなにを言い出す。 「だってそうじゃないか?僕にはこれだけしか与えられなかったモノを」 佐々木が指さした部分をまじまじと見つめてしまい、俺は慌てて目をそらす。 「朝比奈さんと言ったかな?彼女にはあれだけのモノが与えられている。これを不平等と言わずしてどうする?」 ちょっと待て佐々木。お前の言おうとしていることが理解できたが、意味がわからないぞ。 「キョンだって小さくモノより大きなモノがいいのだろう?」 そりゃあ確かに朝比奈さんの特盛りは国の重要文化財に指定されてもおかしくはないだろうが…って、問題はそこじゃないだろ。 「いいや、そこなのだよ。今のままでは僕の胸は平均でしかない。 けれど世界を創り変えることが出来たのなら、そこに新しい僕が立つことが出来たのなら、僕のこの控えめな胸はキョンの言う特盛りになれるかもしれない」 ちょっと待て佐々木!お前は、そんな理由で世界を創り直すというのか!? 「そんな理由と言って欲しくないなぁ。キョン、キミは男の子だから判らないかもしれないけど、女の子にとってこれは死活問題なんだ」 「佐々木――!」 俺は佐々木の肩をつかんで正面から見つめ、言葉を失った。泣いて……いるのか? 「あぁ、もう戻ることはできないのさ。ほら、見てごらん」 涙を溜めた佐々木の視線に促されそちらを見れば「神人!」 「いつだったか、渋るキミから無理矢理聞いたことがあったね。 一度終焉を迎えようとしていた涼宮さんが創りだした閉鎖空間での出来事を。僕は今、それと同じ事をしようとしている。 世界を一度終焉へと導き、そして新たに創世する。僕にはその力があるそうだよ」 「やめろ!やめるんだ佐々木!」 佐々木は俺と目線を合わせようとはせず、俺たちの横で校舎を壊し始めた神人ばかりを見ている。 このままだと本当に世界が終わるのはそう時間がかからないだろうな。だから。 「佐々木、俺実は貧乳萌えなんだ。人にはそれぞれ合った形があると思う。だからお前は今のままが一番かわいいぞ」 俺がそう告げたあと佐々木がなぜか笑ったように見えたが、 いつかの時のように目を閉じて唇を重ねた俺にそのあとのことはよくわからない。 今佐々木は泣いたままなのかそれとも怒っているのか。 とりあえず、次に会ったときにまずは謝ろうと思う。 了 -‐ ´ ̄ ̄`ヽ / \ / / / .ィ ./ヽ.Y l . , ヽ くっくっ。まったく予想通りだよキョン。 , ! -/7 Y /| ´ヽ|. !!i いつかキミが話してくれた話で、唯一はっきりと聞かせてはくれなかった ! !.ト⌒ リ ⌒ ! !ノ、i ! 涼宮さんに世界の創世をとどまらせたきっかけの部分、 , l l l ● ● l丿 ! リ やはり僕の予想した通りだよ。 !;!l|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j l丿i/ ありがとうキョン。僕はキミがいるこの世界が大好きさ。 |/⌒l,、 __, イァト|/| | ./ /|___|/ ヽ || l 彡,
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遡るも遡らないも中学三年生の頃の話になる。 本当ならこんな思い出話なんぞしたくないしきっと皆様も聞きたくないだろうがまぁそこはご容赦願いたい。 ここで話を聞く羽目になった貴方とも何かのご縁。古泉に頼めばその辺胡散臭く納得させてもらえるぞ。 さて、本題に入ろう。えーと、中三の頃とまで話したのか。 その頃佐々木という奴と仲良くしていたことはおそらくご存じだろう。ご存じない? それなら今すぐ本屋で「涼宮ハルヒの分裂」をご購入いただくよう強くお勧めする。 売り切れていようが何だろうが三日三晩走り回ればきっと買えると団長様が仰ってたぞ。ホントに買えるかは知らんがな。 おっと、また脱線か。申し訳ない。 その頃は中三なので当然塾とやらに通っていて、その行きは佐々木を自転車の後ろに乗せ、帰りは話しながら並んで帰ったものだったが、その絡みのお話だ。 ある雨の木曜のことである。雨とは言っても天気予報は無責任にお天気マークを輝かせていて、事実朝も昼も太陽はさんさんと照っていた。 そんな日だから俺は傘を持たずに自転車を家から出し、窓から覗くお袋の楽しそうな視線をカッタウェイして後ろに佐々木を乗せて塾へと行った。 最初のうちは他人を後ろに乗せて自転車をこぐのが怖かったがもうすっかり慣れていた。周りの視線にも。 すれ違う人にいちいち俺と佐々木の間柄について説明していては塾に間に合わないことを悟ったお陰でもあるがな。 とにかく俺は自転車の前かごでカラカラぶつかったり絡んだりする二つのカバンのストラップを見ながら信号に悪態をつき、塾の始業時間の10分前には見事到着した。 少し時間があるなと言ったのはどちらともなく、じゃあ、と自習室の空席二つに並んで陣取ったのもどちらともない。 椅子に座るといつものようにちょっとした疲労を感じて伸びをする。やっぱり二人乗りは一人より重たい分結構疲れるからな、座れるありがたみを感じるよ。 「ずいぶんな言いようだね。そんなに重いつもりじゃないんだけれど」 言い方が悪かった。別におまえが重いとか軽いとかいう次元じゃなくて人間一般論だ。 「それは変だね。キョンが疲れた原因として問題になるのは一般論として二人乗りが重いかどうかではなくキョンの後ろに座った僕が重かったかどうかであって、 たとえばその理由は僕が護身用に持ち歩いている鉄アレイなのかもしれないわけだ。 その鉄アレイは一般論の二人乗りが包含しない要素であっても君にとっては疲労の大きなファクターだろう」 ポロッと物騒なことを言うな。そんなもん持ってる奴を後ろに乗せたくないぞ。佐々木は喉で笑って返した。 「例えばの話だよ。 ともあれ、要するに君の発言を総合すると君はいつも僕を後ろに乗せることで重い思いをしていて体中に乳酸が貯まっていくことに不平を言いたいのではないのかい?」 相変わらずまどろっこしい言い方をする。そのくらいの疲労、おまえの無駄に頭を使う話が俺の脳内に乳酸をまき散らす分に比べたら些細なものだ。 だいいち……と抗議の続きをしようとしたところで佐々木は不意に立ち上がった。 「そろそろ時間だよ」 タイミングの悪い。教室に動き出す人に紛れてせっかく展開しようとしていた俺の反論はすっかり霧散してしまった。まったく。 それにしてもその理屈ばった喋り方、女子の前ではそう話さないんだろう?どういうわけでだ。歩きながら訊く。 「これかい?一応僕なりに訳があるんだけれど、出来ることなら言わずに済ませておいてもらえないかな」 どんな訳だ。気にはなったが無理言って聞き出すには時間がなさ過ぎた。それはまた今度だな。 とにかくそのインテリ優男みたいな話し方な固執すると変人に見られるぞ。 「ごあいにく様。既に変人の称号は十二分に頂いたよ」 俺は何か言うべきだったのかもしれないが、妙な誤解をし続けてる隣の席の奴の冷やかしにうるさいと叫んで気がつくと授業は始まっていた。 塾が終わると外はザーザー言う雨音が完全に支配していた。 横で佐々木はごく普通に紺色の折り畳み傘を取り出していたが俺はそんなに用意周到な人間ではないしその上自転車のことを思うと完全にメランコリーに覆われていた。 とりあえず佐々木、傘二本持ってないか。持ってないだろうな。俺は佐々木の方を向いた。 佐々木は何かイタズラを思いついたような顔をしていた。 大方相合い傘しようとでも言い出すんじゃないか。そう先読みしようとしたが残念なことに佐々木の思考回路は俺の斜め上を行っていた。 「ごめん、今日私一本しか持ってないの。キョン君、一緒に入っていかない?」 俺は開いた口がふさがらなかった!どうした、何か悪いものでも食ったか? 「ひどい言い方ね」 口では言いながらも顔は笑っている。始業前の話を気にしてたのかこいつは。 確かに事情を知らない人が見れば平均以上には可愛らしい少女がごく普通に少女的言葉使いで話しているだけに見えるだろう。 だが俺は違和感でどうにかなってしまいそうだった。皆さんにもこの違和感をもっと実感を伴ってお伝えしたいものだが文章というのは不便だ。 誰かにマンガかアニメあたりでこの状況を表してもらいたいものだね。 「どうしたの、キョン君?」 佐々木は俺の顔を覗き込んだ。彼女の顔には愉快さを堪えられない笑みが貼り付いている。 何やってるんだとでも言いながら睨みつけてやりたかったところだが、 佐々木のその笑みはいつも俺の前で見せるクククではなく女子の前で見せるウフフの微笑なんだから目を合わせにくいこと著しい。 もっとも佐々木にそのことは筒抜けにお見通されていて、今度は声に出さずに顔だけでクスクスと笑った。さっきからいろいろ笑ってばっかりで楽しそうだな、おい。 「キョン君の反応が面白くて。あ、いつもみたいにキョン、って呼んだ方がいい?」 わざわざそんな女の子らしいイントネーションをつけんでもいい!その口調で呼ばれるとむずかゆい! 「理屈っぽくない口調っていうとこんな感じじゃない?たまになら面白いね」 佐々木は微笑んだまま余裕綽々に言う。完全にイニシアチブは佐々木だ。わかったよ、俺の負けだ。俺は白旗を鮮やかに揚げた。 それにしても雨足はさっぱり止まない。どうしたもんかと佐々木を見ると佐々木は傘を掲げてどうすると首を傾げた。 既に授業が終わって結構経ってしまったのであまり人影は少なかった。別にやましい訳じゃないが無用な噂が増えるのはごめんだしな。うん、大丈夫だろう。 まぁいいだろう。背に腹は変えられん。自転車は明日回収しよう。俺は正当な事実確認をすると佐々木に頷いた。佐々木がそう大きくはない傘を広げる。
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佐々木(大)「やあキョン、久しぶりだね。ああ、キミにとってはもしかすると最近僕としばしば会っている頃合いかも知れない」 キョン「お前……もしかして、佐々木か?」 佐々木(大)「嬉しいね。キミの知っている僕とは随分外見に変化があったと思うのだが、さすがだ、ひと目で解ってくれたようだ」 キョン「どこから……いや、この場合はいつから、と訊くべきか。いつから来た?」 佐々木(大)「その言い方から推察するに、キミはこのような事態に慣れているようだね。この時代のキミの体験が非常に興味深く感じられる」 キョン「いいから答えろ」 佐々木(大)「そんなに慌てるなよ。そうだな、僕は――」 (省略されました。続きを読むには花壇にパンジーの種を蒔いてください)
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佐々原 哉 「」 「」 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (0.png) 名前 佐々原 哉(ササハラ カナ) 性別 男 身長 体重 血液型 誕生日 住所 家族構成 学年 回生 学部 部 サークル 好き 嫌い 特技 一人称 俺 二人称