約 34,366 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2479.html
その風景は、俺の出身中学校の校庭だった。 ただし、見渡す限り360度がセピア色で染まっている点で、現実のものではないとすぐに分かった。 「私の世界へようこそ」 俺の目の前には、佐々木がいた。 なぜか、いつもの口調とは違う女口調だ。 「せっかくのご招待だが、モノトーンの空間にはいい思い出がないんでね。さっさと帰りたいんだが」 「相変わらず、つれないわね。帰り方については、橘さんや周防さんから、ヒントをもらってないかしら?」 俺は、忌々しい二人のセリフを思い出した。 白雪姫。 sleeping bueaty。 ふざけるな! 俺の感情がそう主張する。 これには、俺の理性も満場一致で賛同していた。 「断る」 佐々木の表情が曇る。 「そんなに嫌なの?」 「好きでもない女にするもんじゃないだろ、そんなことは」 「私のことが嫌い?」 「嫌いってわけでもねぇよ。ただ、好きでも嫌いでもないってだけの話さ」 佐々木のことを、そういう対象として見たことはなかったし、今も見てはいない。 ただそれだけのことだ。 「私の何がいけないの? 私を好きになれない理由は何?」 「別に理由なんてねぇよ。好きならば、その理由をあげることは簡単だ。嫌いな場合でも、理由をあげるのは簡単だろう。でも、好きでも嫌いでもない理由をあげろなんていわれても、はなはだ返答に困るな」 「やっぱり、キョンは、涼宮さんのことが……」 俺は、佐々木の言葉を即座にさえぎった。 「ハルヒは関係ない。たとえ、ハルヒがこの世にいなくても、佐々木とずっと同じ学校で同じクラスだったとしても、答えは変わんなかっただろうさ」 佐々木の表情が変わった。 どこか狂気を帯びたような……。 「でも、それをしないと一生ここからは出られないのよ」 「そうだろうな。だが、なんといわれようと、俺の気持ちは変わらない。こんな卑怯なやり方で俺の意思を強制しようとする奴のことは、軽蔑するだけだ。絶対に恋愛感情の対象なんかにはならないな」 佐々木の表情がますます狂気に染まっていく。 「私は、あなたの感情を変えてしまうことだってできるのよ」 俺は、佐々木に冷たく言い放った。 「やってみろよ。ここではお前は神様なんだからな。でも、それは、この俺を殺して、まがい物の俺を作り出すことと同じだ。お前がそんなまがい物で満足できるってんなら、やればいいさ。 この俺は、そんな奴を親友だと思っていた自分の馬鹿さ加減をののしりながら、くたばってやる」 神のごとき力をもってしても、いやそのような力だからこそ、それはただ虚しい結果しかもたらさないのさ。 それは、人間には過ぎた力だ。せいぜい、無意識にささやかな望みをかなえるぐらいですますのが、人間の身の丈にあってるんだ。 俺の冷たい言葉に、一転して、佐々木の表情が崩れた。 ぼろぼろに涙を流しながら、大声で泣き始めた。 最悪のフリ方だな、これは……。 俺はいささか自己嫌悪に陥ったが、だからといってさきほどの感情に変化が生じたわけでもなかった。 それでも、この場を収めて、ここから脱出しなければならない。何とかこの佐々木をなだめなければならないだろう。 事ここに至っても、そんなことを冷静に考えている俺は、最悪の男なんだろうな。ハルヒや朝比奈さんや長門がここにいれば、袋叩きにされていたかもしれない。 俺は静かに語りかけた。 「確率なんてことを言い出したら、確かに不可能なことなど何もなくなるよ……だったけっな。いつだか、お前が言ってただろ?」 佐々木が顔をあげた。 じっと、俺を見ている。 「確率論でいえば、将来、俺がお前をそういう対象として見る可能性だって0じゃないさ。神様もどきの力なんて大げさなものを使わなくたってな」 佐々木はしばらく沈黙していたが、やがて、ゆっくりとうなずいた。 そして、世界が崩れ始めた。 セピア色の空間にひびが入り、ガラスが割れるように崩れていく。 意識が一気に闇に落ちた。 目を開けると、見慣れた天井が見えた。 自宅の俺の部屋のベッドの上。俺は、そこに仰向けで寝ていた。 どうやら、無事に戻ってこれたらしい。 その夜はまともに眠れず、朝となった。 妹のボディプレス目覚ましの恩恵を受けることなく起き上がった俺は、眠たい頭を酷使しながら、朝飯を食って顔を洗って、登校した。 いつもよりきつく感じられるハイキングコースを這い上がって、何とか校舎にたどりついた。 教室に入ると、いつもどおり、ハルヒが先に来ていた。 「あんた。今日は一段と冴えない顔ね」 「ああ、昨日は眠れなくてな」 「いかがわしいビデオでも見て興奮してたわけ?」 「ちげぇよ。夢見が悪かったんだ」 「ふーん。私も、昨日は変な夢を見た気がしたんだけど、全然思い出せないのよねぇ」 そこに、担任の岡部が来た。 朝のホームルーム。なんだかんだいっても、いつもどおりの学校生活の始まりだ。 俺のそんな思いは、岡部の次の一言で、粉微塵にまで粉砕された。 「今日からこのクラスに転校生が入ることになった」 教室に入ってきた女子生徒は、どこからどう見ても、見たことのある人物だった。 「佐々木さんだ。みんな仲良くしてやってくれ」 「佐々木です。よろしくお願いします」 ぺこりとお辞儀をした女子生徒は、紛れもなく佐々木だった。 午前中をひたすら睡眠という名の体力回復行為にあて、やがて昼休みとなった。 ハルヒが学食に向けて飛び出していったのを確認して、佐々木は俺を屋上に呼び出した。 「昨日のことはすまなかったね。僕はどうかしていたよ」 「いいさ。無事にこの世界に戻ってこれたんだからな」 「やっぱり、君は優しいね。でも、そういう優しさが人を苦しめることがあるということも、君は認識すべきだよ」 「俺は別に優しくしているつもりなんかねぇけどな」 「無自覚なだけに余計にたちが悪い」 「そんなことより、おまえがいきなりここに転校してくるなんてどういうことなんだ?」 北高には古泉の「機関」の目が光ってるし、長門だって黙っちゃいないだろう。橘京子の組織や周防九曜の情報操作を駆使したって、こんなことは容易ではないはずだ。 「昨日、涼宮さんに『力』を返すときにお願いしてみたんだ。僕を北高のキョンのクラスに転校させてほしいとね。彼女はその願いをかなえてくれた。彼女自身は、そんなことは覚えてはいないだろうけど」 なるほど、そういうことか。ハルヒが望んだ結果だとすれば、「機関」も長門も下手に手は出せないよな。 でも、ハルヒは何で佐々木の願いを聞き入れたんだ? 「彼女は本当に優しい人だね」 なんかよく分からんが、佐々木はそれで納得しているらしい。 「それはともかくとして、なんで、北高に転校しようなんて考えたんだ? 勉強とか進路とかいろいろと大変だろ?」 佐々木は、険しい表情になった。 「君の鈍感さには、ほとほとあきれるよ。君は昨日言ったじゃないか、可能性は0じゃないとね。僕はその可能性に賭けてみることにしたんだ。ただ、今までのままじゃ、あまりにもハンデがありすぎる。だから、そのハンデを少しでも縮めようというわけだ」 「……」 佐々木の返答に、俺は言葉を詰まらせるしかなかった。 「まあ、そういうことだから、よろしく」 佐々木は、そういい残すと、去っていった。 俺もいつまでも屋上でたたずんでいるわけにもいかないので、後に続く。 時間差をつけてさりげなく教室に戻った俺は、俺の弁当を勝手に食っているハルヒの姿を発見し、いつもどおりに言い争いを始めることとなった。 そんな俺たちの様子を見ていた佐々木が、羨ましそうな表情に見えたのは、きっと気のせいだろう。 その日は、俺は掃除当番だった。 掃除を終わらせて、文芸部室、別名SOS団のアジトに向かう。 一応、扉をノックしてから中に入った。 長門は定位置で分厚い本を読んでおり、ハルヒはパソコンでネット巡回、麗しの朝比奈さんはヤカンにさした温度計とにらめっこしている。古泉は、ボードゲームを広げていた。 いつも変わらない光景。 しかし、その光景に、唯一イレギュラー要素が紛れ込んでいた。 古泉がボードゲームで対戦している相手は、佐々木だった。 「いやはや、佐々木さんはお強いですね」 「古泉君が弱いだけだと思うよ」 さすがは佐々木。男に対しては、容赦ない。 って、そんな呑気なことを言っている場合じゃねぇ! なんでここに佐々木がいるんだ!? 「バカキョン。やっと来たわね。新入団員を紹介するわ。佐々木さんよ」 「よろしく」 「…………」 俺は、しばし絶句するしかなかった。 「なあ、ハルヒ。なんで、佐々木の入団を認めたんだ? 普通の人間は入れないんじゃなかったのか?」 「佐々木さんが条件に一致していたからよ。あたしと考えが真逆な、新しい息吹を吹き込んでくれるような人、って条件にぴったりだったのよね」 ある意味では、そうかもしれないがね。 おい、古泉。大丈夫なのか? 「かえって好都合ですよ。こちらの内懐に抱え込んでしまえば、敵対勢力が佐々木さんを利用しようとしたとしても容易に阻止できます。長門さんも同意見でしょう」 俺は、長門の方を見た。 長門は、本から顔をあげると、1ミクロンだけうなずいた。 確かに古泉や長門の言い分には一理あるけどなぁ……。 なんか大きな問題が発生しそうな気がして仕方がないのだが。 「まあ、その問題はあなたの頑張りで何とかしてもらうしかないですね。僕のアルバイトが増えるのは勘弁してもらいたいところです」 おいおい、俺に押し付ける気かよ。 「こればかりは、第三者にはいかんともしがたいですよ」 いや、まあ、そうなんだけどな……。 「はい、そこ! 私語はやめなさい! これからSOS団のミーティングをやるわよ!」 ハルヒは、朝比奈さんがいれてくれたお茶を一気に飲み干すと、こう言い放った。 「新団員が加入したことを記念して、これから闇鍋パーティをやるわ! みんなで親睦を深めなきゃね!」 「それはよいアイデアかと」 イエスマン古泉が即座に賛成する。 長門も朝比奈さんも異議はないようだった。 俺だって、異議はないさ。学校で鍋料理ってもどうかと思うが、いまさらな話だ。俺たちには前科があるからな。 「材料はどうするつもり?」 佐々木の質問に、ハルヒはきっぱりと言い切った。 「もちろん、雑用係のキョンに買いに行かせるわ!」 ああ、そうですか。どうせ、拒否権はないんだろうから、反論などという無駄なことはしない。 「キョンだけだと何買ってくるか心配だから、あたしもついていくわよ!」 はいはい。仰せのままに。 「私もついていっていいかしら」 佐々木のその言葉に俺は思わず顔をあげた。 一瞬、ハルヒと佐々木の間に、火花が散ったように見えたのは、気のせいだろう。 是非ともそう思いたい。 「ごちそうになってばかりじゃ悪いし」 「……いいわよ。佐々木さんも一緒に来て」 ハルヒ、今の間はいったい何だったんだ? 「まさに両手に花ですね」 古泉が耳元でささやきやがった。 おいおい、どこが花だよ。これじゃ、両手にいばらだ。 「確かに、お二人ともバラというにふさわしいかもしれませんね。綺麗なバラにはとげがあるものです」 勝手にほざいてろ。 三人による買出しの光景がどのようなものだったかについては、俺の記憶からすっぱり消去したので、語ることはできない。 針のむしろというにふさわしい光景だったことは間違いないだろうな。 しかし、その間ずっとハルヒの右手が俺の左手の手首を握りっぱなしだったのは、はて、なぜだろうね? 闇鍋パーティは、終始楽しいものとなった。 ハルヒの天才的な味付けによりこれ以上なくうまかったし、名誉顧問として参加してくれた鶴屋さんのおかげで、ハルヒも佐々木も上機嫌だったしな。 場を明るくすることは関しては、鶴屋さんは天才的だ。 彼女には、いくら感謝しても感謝しきれない。神棚に飾って毎日拝み倒したいくらいさ。 これですべて丸く収まればよかったんだが、そうは問屋がおろさなかった。 翌日、クラスの席替えがあったのだが、そこで大事件が発生した。 俺の後ろがハルヒという永遠の黄金パターンが崩れたのだ。 では、ハルヒはどこに行ったのか? 俺の右隣の席だった。まあ、これはいい。後ろだったのが、横になっただけだ。ハルヒが俺の近くにまとわりつくパターンは変わらん。 問題は、左隣だった。 ここまでいえば予想がつくと思うが、そこは佐々木の席となった。 谷口が恨めしそうに俺をにらんでいたが、代われるもんなら代わってやるぞ。これで、学校にいる間中、ずっと針のむしろ状態だ。 古泉にいわせれば、これもハルヒが望んだからってことになるんだろうが。 ハルヒよ、お前はいったい何を考えてるんだ!? 俺の波乱の高校生活は今しばらく続きそうである。 終わり
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/329.html
佐々木啓夫 出演作品 長編 リメンバー・ミー(入国係官) TV ちいさなプリンセス ソフィア*(ポポプ教授) TV映画 カーズトゥーン メーターの世界つくり話飛行機メーター TV映画:実写 ゾンビーズ(デール・ウェルズ【ポール・ホプキンス】)ゾンビーズ2(デール・ウェルズ【ポール・ホプキンス】) ゾンビーズ3(デール・ウェルズ【ポール・ホプキンス】) Disney+ ダグの日常(リス(#5)) ミッキーマウスのワンダフルワールド(ライオン(#15)) Disney+:実写 ウェルカム・トゥ・アース あなたの知らない地球(ドウェイン・フィールズ(#5-6))※ナショナルジオグラフィック ウソつきはどっち!?(マリオ(#24)) BECOMING 目指す自分になるために(ダン・グロンコウスキー(#10)) フードタスティック!ディズニーフード対決(ベニー・リベラ) マーベル616(バラク・オバマ*(#2)) Disney+映画:実写 ブラック・ビューティー(馬商人) 無限の彼方へ:バズと「バズ・ライトイヤー」への旅(クリス・エヴァンス) ゲーム キングダム ハーツ 3D ドリーム ドロップ ディスタンス(ブラックガード) 実写 ザ・ブリザード ジャングル・クルーズ(アクセル) ダンボ(ブルーゲルベッカー) トロン:レガシー(青プログラム、ブラック・ガード) BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント*(ハグリン) マーベル・シネマティック・ユニバース*ドクター・ストレンジ*(ドクター・ウェイス) その他 バズ・ライトイヤー(バズ・ライトイヤー)※予告編
https://w.atwiki.jp/shooto/pages/377.html
佐々木 信治(ささき しんじ) 誕生日:1980年5月2日 出身:広島県福山市 所属:総合格闘技道場BURST 身長:177cm 階級:ウェルター級 2005年 第5回西日本アマチュア修斗選手権大会 ウェルター級優勝 戦績 年月日 対戦相手 結果 大会 その他 2005/11/13 尾松賢 ○ 1R 三角絞め プロフェッショナル修斗公式戦 2006/5/14 柴博 ○ 2R 判定2-0 GRAPPLINGMAN5 闘裸男 2006/9/8 アローイ石橋 ○ 1R 三角絞め プロフェッショナル修斗公式戦 2006/11/10 児山佳宏 × 2R 判定0-3 プロフェッショナル修斗公式戦 新人王決定トーナメント決勝戦 2007/5/13 藤原正人 ○ 1R 三角絞め GRAPPLINGMAN6 闘裸男 2007/7/20 岡田孔明 ○ 2R 三角絞め BATTLE MIX TOKYO 04 修斗 2007 BEST 2008/3/15 パオロ・ミラノ ○ 2R スリーパーホールド SHOOTO GIG WEST 9 2008/5/3 ベンディ・カシミール × 3R 判定0-3 修斗伝承 1 2008/7/18 風田陣 ○ 1R スリーパーホールド 修斗伝承 02 DVD収録試合 2009/7/19 田村ヒビキ × 2R 判定0-3 REVOLUTIONARY EXCHENGES 1 2009/11/29 ウエタユウ × 3R 判定0-3 GRAPPLINGMAN 09 闘裸男 2010/4/4 ガイ・デルモ ○ 1R 三角絞め GRAPPLINGMAN 10 闘裸男 2010/6/13 杉江 アマゾン 大輔 ○ 3R 判定2-1 SHOOTO GIG CENTRAL Vol.20 YouTube 2010/9/26 タクミ ○ 1R KO SHOOTO GIG WEST 12 2011/1/10 児山佳宏 × 1R KO SHOOTOR S LEGACY 01 環太平洋ウェルター級王座決定戦 ■1980年生まれ ▲広島県出身 ▼ウェルター級 ◆総合格闘技道場BURST ●西日本アマチュア修斗選手権大会優勝
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1547.html
「ねえキョン」 「ん?」 「相談があるんだけど……」 「おう。 どんな相談だ」 「近々友人が誕生日を迎えるんだ。 それで彼に何かプレゼントを渡したいんだけど……」 「何を渡せばいいのか分からない、ってか。 …ちなみに、彼…っていうことは男か?」 「うん、男性だよ。 そこで、君だったら誕生日に何が欲しい。 これは真面目に答えてほしい質問だ」 「ん…あ、ああ。 佐々木に男友達か……」 「何か言ったかい?」 「あ、いや、なんでもない。 俺が欲しいもの……………あっ」 「何かあるのかい?」 「ああ、洋服なんだが……この前、広告でいい感じのを見つけてだな、なんとなく欲しいなーと思っただけなんだが」 「洋服、か……。 どんなのか見せてもらえるかな?」 「あ、ああ……取ってくる」 「ふう……どうやら上手く聞き出せそうだ。 キョン、君の誕生日の話なんだが……はてさて、いつ気づくのか見物だよ」 「取ってきたぞー。 えーと……あった、これだ」 「ふむふむ」 「佐々木。 分かってると思うが、どんな服が欲しいのかはその友達に直接尋ねるしかないぞ」 「ん? ああ、そうだね」 「そういえば……俺の誕生日ももうすぐだな。 親に買ってもらうか」 「えっ(´・ω・`)」 「ほ、他に欲しいものはないのかい?」 「他に……?」 「ああ、洋服以外にないのかい?」 「……佐々木」 「なるほど僕か……ってえええええ!?」 「ち、ちがっ! 顔が近い、って言おうとしただけだ……っ!」 「ですよねー(´・ω・`)」 「そ、そういう佐々木は誕生日プレゼントに何が欲しいんだ?」 「………キョン」 「なんだ?」 「え? いや、だから………キョンだよ」 「さ、佐々木………。 でも、男友達ってのは」 「だから……そ、それもキョンだよ」 「さっ、佐々木……」 (続かない) .
https://w.atwiki.jp/genesis-ticket/pages/422.html
「無視するに決まってんだろうがあ――――――!!!」 【所属】 P.A.ODA・M.H.R.R. 【役職】 M.H.R.R.側総長連合:特務五大頂:「4-1」 【名前】 佐々・成政 【読み方】 さっさ・なりまさ 【種族】 不明 【字名】 不明 【元ネタ】 佐々成政ウルージ・レイス 【戦種】 近接武術師? 【HN】 百合花 【登場巻】 3巻上 【人物】 P.A.ODAの教導院・P.A.M.、そしてM.H.R.R.との共同部署であるP.A.O.M.に所属する五大頂の「4-1」 浅黒い肌と総髪に流した髪を持つ男性。 櫛を常に持ち歩き、戦闘で乱れた髪を整える几帳面ヤンキー。 かつてはスレイマンのもとで「ウルージ」という名を襲名していた。 襲名元は、兄弟で海賊をしていたトルコ人。人呼んで「バルバロッサ(赤髭)」。 妹が作った術式である「百合花」を織田・信長より与えられた癒使で強化して戦う。 これにより呼ばれる力を全身に宿し、それぞれの部位に百合の紋章を発光させることで驚異的な身体能力を有する。 奔獣を着込んだアデーレ・バルフェットの防御を抜き、蜻蛉切を半壊状態にするなど単身でありながら非常に高い戦闘力の持ち主。 実力主義であり、種族を問わない五大頂において、高い地位と襲名を行っているということはそれだけ彼が実力者であることを示している。 しかし、猪突猛進気質なところがあり、突っ込んだのはいいが目標である武蔵ではなく六護式仏蘭西の 狩猟館 だったため引き返したり、 戦場では部下を置いて前線に一人で突撃したりと暴走気味。 そのフォローはたいてい、五大頂の相方である前田・利家が行っている。 六護式仏蘭西と武蔵の戦いの最中に突然現れ、理由は不明だが葵・トーリに用があると言い彼を狙う。 役職持ちでないアデーレが二度も相対してきたことにそれなりの評価をしている。 敗者の道を歩むことになる滝川・一益の運命に憤慨するも、利家らにたしなめられ矛を収めた。 その後は待機状態であったが、8巻上から始まった夏休みにて福島・正則を鍛えることとなったのだが、 福島がとある事情で腑抜けいたために山ごもりを命じて自身も山ごもりに入る。 そのため、五大頂の中で、行動を起こす明智・光秀と会話しなかった。 さらには本能寺の変のことを受け柴田・勝家一行が賤ヶ岳の戦いを開始。成政は置いてきぼり状態と なってしまう。 そんな成政は周囲に存在を見て見なかったフリをして貰いつつ、本能寺の変に参戦。 武蔵性の足止めを担うが梅組の総合力で負けてしまう。この戦いでメアリとは術式的に相性が悪いと 明らかになった。 本能寺の変や山崎の戦い後、停滞していた武蔵勢が出発しようとするところを自身の決着を付けるために 武蔵側に荷担。末森城の戦いの歴史再現を起こし、武蔵側を留めに来た利家と対決する。 殴り合いvsある意味での怪獣超決戦の中、成政はこれ以上使えば癒使の加護を失ってしまうことを悟る。 それでも自分自身に決着を付けるため、戦いを強硬。 かつて歴史再現において処刑された妹、百合花の術式をくれた小百合のことを思い浮かべつつ全力を出すに出す。 成政の妹、小百合は体が弱く、術式や加護を生存のために必須としていたが、 時が経つにつれ、かけていても命がつきていく(延命がきかなくなっていった)ため、歴史再現として兄の役に立つために処刑の道を選んだ。 成政自身、そのことは把握していたが気持ち的には許せず、スレイマンの処を出る。 その際に小百合が作った百合花を貰ったことが回想によって明らかになった。 そして成政自身、死にそうになる中、とどめを指されそうになるところ不破・光治が割って入り、 彼女からある意味の逆プロポーズを受けながら回復系術式をかけるにかけまくった。
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/7005.html
佐々野いちご〔ささの いちご〕 作品名:咲-saki- 全国編 作者名:としあきA 投稿日:2014年2月1日 画像情報:640×480px サイズ:111,469 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2014年2月1日 としあきA 個別さ 咲-saki- 全国編
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1960.html
僕の横に並んで歩いている橘京子は、ご機嫌だった。 小さい頃はいつもこうやって一緒に並んで歩いていた。父親同士が親友で、しかも父の仕事を支える優秀な人材 である京子の父親は、僕にとっては親戚同然であり、そのため京子とは兄妹のように育った。 ただ、こうして並んで歩くのは、二年ぶりのことだ。 自分の生き方を他人に決められるのは好きじゃない。たとえ親でもだ。 両親は僕を自分たちの後継者にしたいと思っている。親の仕事に対しては悪い感情などない。むしろ敬意を抱いている。 だが、それを決めるのは自分で納得してからだ。 京子を婚約者に、と親同士が決めたことで、僕はしばらく家を離れることにした。年齢不相応の金融工学で得た金は、 少なくとも大学まで行き、卒業してもおつりが来るくらいある。 自分のことは自分でやれ、という親の教育方針のもと、何でもやっていたので、一人暮しには困らない。その点は親に感謝 している。 京子のことを嫌っているわけではない。あの家にそのままいて、親同士が勝手に婚約者と決めなければ、いまでも僕の隣に いるのは京子だと思う。 家を出て、転校先で、僕は一人の女性と出会った。 涼宮ハルヒ。 今の僕の想い人である。 「こうやって二人で歩いていると昔を思い出すわ」 京子の言葉に僕も頷く。 コンテストが始まるまでの時間、僕は京子を案内することにした。 「楽しそうな人が多そうね、この学校。涼宮さんに、あなたの友人だと言ったキョンさん、その彼女の佐々木さん。とても 個性的ね。光陽じゃなくて、こっちに転校してくればよかった」 厳密に言えば、佐々木さんは彼のまだ正式な彼女というわけではないが。 「でも、親は光陽しか許してくれなかったし、残念だわ。一樹さんみたいに一人で生きていく力もないし、ほんと駄目ね。 せいぜい出来るのは家事ぐらいだし」 「それだけできれば上等でしょう」 「何なら一樹さんのおうちに住まわせてもらおうかしら」 楽しそうに京子は笑った。 「でも、一樹さん。涼宮さんはあなたの友人を好きみたいね」 「ええ。先程は生きた心地がしませんでしたよ。火薬庫に松明持って入ったような感じですね」 正直、佐々木さんがあそこまで強い感情を見せるとは思わなかった。彼のことに対しては佐々木さんは一歩も譲る気はな さそうだ。 「あなたの友人が恋のライバルだということに対してどう思っているの?」 「あまり関係ないですね。何故なら、彼は涼宮さんに対しては、佐々木さんにかけるほどの気持ちを向けてない。基本的に 彼は女性には優しいですが、佐々木さんに対しては他の人とは比べ物にならないほど大事にしている。お互いの信頼関係も強 いですし、正直涼宮さんが入り込むのは難しいでしょう」 「だけど、人の気持ちは変化する。可能性はゼロじゃない。涼宮さんはそう考えてそうね」 人の気持ちは変化する。絶対というものは存在しない。それは真理だ。 だからこそ、僕は思う。 今は涼宮さんは僕には振り向いてはくれない。しかし、いつか必ず彼女の気持ちを捉えてみせると。 一通り案内した後、京子は何故かSOS団の部室を見たいと言い出した。 「今は誰もいませんが」 「ちょっと興味があるの。一樹さんがいる部室をみてみたいの」 学園祭の喧騒から外れた文化部棟の一室。僕らSOS団が入る前は物置だったが、涼宮さんによって僕らの根拠地 となった。そしてSOS団を作るきっかけを与えた彼が所属する文芸部の部室はすぐ側にある。 「そろそろ戻らないと。もうすぐコンテストの時間だし、その前に周防さんたちにも会わなきゃ行けないし」 中学時代のクラスメ-ト、谷口君の彼女だというその女生徒と京子が友人だと言うのも、因縁めいている。 「それじゃ、一樹さん。頑張ってきてね」 そう言って笑った後、京子は言葉を続ける。 「昨日も言ったけど、あなたを涼宮さんに渡すつもりはないから。だけど、今日だけは目をつぶるわ」 その言葉におもわず、ため息をついた。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「結構参加者がいるね」 ああ。商品に釣られたのかね。 「部の予算が増える可能性があるから、そっち絡みじゃないのかね。つくづく思うのだが、うちの学校の生徒会は、 やる気を起こさせることに関してはけっこう優秀なような気がするんだ」 上手い金の使い方を心得ているのだろう。 「まあ、人間のやる気を引き出すコツは、人の持つ欲望を上手に生かすことだからね」 コンテスト会場にはかなり多くの参加者がいた。 こんなに多いと、目立たなくなって俺達が優勝する見込みはないんじゃないかね。涼宮と古泉、あるいは鶴屋さんと 国木田コンビだったら、目立って優勝の可能性はありそうだが。 「まあ、キョン。当たって砕けろだ。お祭りなんだから楽しんでやればいい。商品何か関係ないよ、僕には。君と 出られるだけでも嬉しいからね。それに、僕自身は、いつも君と組むと負ける気はしないんでね」 自信たっぷりにそう言って、佐々木はくっくっくっと笑った。 ペアコンテストの出場者は合計40組。一分間という短い間に、自分たちの紹介を行い、観客にアピ-ルする。 そのペアのなかで、誰がベストペアなのか、観客は投票を行う。 生徒全員参加ではないし、けっこう時間がかかるので、俺はそこまで参加する奴はいないと思っていたが、何故か 異様に盛り上がり、会場となった講堂は熱気に包まれた。 正直、舞台の上に立ち、俺達がなにをしゃべったか、覚えていない。気がついたら、あっつと言う間に時間は過ぎ ていた。 「大丈夫だよ。キョン。うまくできたよ」 佐々木はそう言ってくれたが本当かね。 俺たちの後に、涼宮&古泉、国木田&鶴屋さん、そして最後に谷口と九曜がアピ-ルした。 なお、何故か長門と朝倉の先輩、喜緑先輩と生徒会長も出ていたが、これはありなのか? 『投票受付は只今をもちまして終了します。なお、結果が出るのは二時半頃になると思います。優勝者は校内放送で お知らせします』 「キョン、とりあえず、昼食を食べよう」 そうだな。少し疲れたからな。気分転換に何か食べようぜ。 「そうだね。出店で何か買って部室で食べよう」 それがいいな。そうしよう。 俺は頷いて、佐々木と一緒に、各クラスが出している屋台を見て回ることにした。 学園祭の出店であるから、まあ、メニューは決まりきったものが中心だが、こういう時は不思議とそう言うものが美味く思える。 「縁日や夏祭りの時と同じだよ。普段は買いそうにないものを何故か買ってしまう。雰囲気に乗せられるんだね」 成程な。佐々木の言うとおりだろう。 文芸部の部室へいくと、長門の姿があった。 「どうだ、占いの客足は」 「うん。かなり盛況。昨日のキョン君と佐々木さんの数字が話題になって、クチコミで広まったみたい。クラスのみんな、喜んでいた」 それは何よりだ。 長門もいくつか買い物をしてきたらしく、俺たち三人は買ってきたものをテ-ブルに広げて、少しずつ交換しながら、みんなで味わった。 「そういえば、朝倉さんはまだ、中河君を案内しているのかな?」 「朝倉さんは一年九組に行く、て言ってたよ。中河君、て人も一緒だった」 あの二人が涼宮たちのクラスでどんなコスプレをするのやら。 コンテストの結果発表まで、まだしばらく時間があった。俺と佐々木、それに長門の三人は視聴覚室へ行くことにした。 ここで、原作・俺、超監督・涼宮ハルヒによる映画『SOS探偵団』が上映されている。それにはSOS団員のみならず、佐々木や文芸部の部員 たちも出演している(結局俺は出ていないが)ので、是非とも見に行かなくては、と思っていた。 「はたしてどんな映画になっているか楽しみだね」 撮影現場を見ていた俺としては不安だらけだが、古泉がうまく調整していたみたいだから、何とかモノになっているんじゃないかね。 視聴覚室は結構観客がいた。映画研究部作品と入れ替え二本立になっているのだが、ちょうどこの時間は『SOS探偵団』の上映時間だった。 俺の右に佐々木、左に長門が座ると、視聴各室の照明が消され、室内は真っ暗になる。 スクリーンに映像が映し出される。映画の始まりだ。 『ようこそ、皆様。初めまして。世の中の不思議なことを捜すSOS団です』 ・・・・・・何故かメイド姿の朝比奈さんが映し出された。 『私たちSOS団は私たちの日常のすぐ側にある不思議なものを随時募集しています。連絡はこちらまで』 画面下にURLが表示される。どうやらSOS団のホ-ムペ-ジのアドレスらしい。いつの間にそんなものを作ったんだ? 『それでは超監督・涼宮ハルヒ作品、原作・文芸部部員キョン君、『SOS探偵団』お楽しみください』 朝比奈さんがウインクして、画面が切り替わった。今度こそ映画が始まるらしい。 上映が終わり、室内が明るくなった。 「いや、なかなかよくできていたよ。悪くないと思うね」 現物を見るまで不安だったが、観たあとの感想は、出来栄えとしてはかなり良い物だったと思う。古泉の苦労の跡が感じられるが、涼宮も一応 真面目に撮影していたんだな。俺の原作の世界をかなりうまく捉えていた。 「僕と長門さんの演技はどうだった?」 いや、お世辞抜きで上手だった。二人とも画面によく映えていたな。 「君にそう言ってもらうと、僕としても涼宮さんたちに協力した甲斐があったというものだ。まあ、結構面白かったしね。そうだ、今度は長門 さんの小説を原作に撮影してもらおうか?」 それはいいかもな。 「え、え?私の小説を?」 そんなことを話しながら歩いていると、校内放送を告げるチャイムが鳴り響く。 『ペアコンテストの集計が終わりました。只今より結果を発表します。ベストペアコンテスト、優勝者は――――』
https://w.atwiki.jp/3size/pages/2322.html
佐々木絵梨花 プロフィール(スリーサイズ、カップ情報) ササキ エリカ 生年月日:1987年03月01日(34歳) 身長:154 体重: B:87 W:66 H:87 カップ: 備考: Wikipedia: 関連URL: http //zeal-gr.jp/talent/sasaki-erika.html 所属アイドルグループ コンテスト 出演ドラマ 刑事7人 第3シリーズ 関連タグ:刑事7人 第3シリーズ
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/274.html
『調子の良い日』 その日は朝からなんだか調子が良かった。 夢で見た内容をきっかけに起きてから次々と素晴らしいネタが浮かんできた。 以前夢で浮かんだ素晴らしいネタを忘れて悔しい思いをしたのを教訓に俺の枕元にはメモ帳がおいてある。 浮かんだ内容はそこに書き留めるようにしてあるのだが所詮は寝起きの脳みそ。 寝ぼけた文字のせいでで判読不能だったり改めて読んでみたら理解不能な内容だったりすることが多々あった。 ……この蟹味噌ってのはどういうつもりで書きとめたんだろう? しかし、今日に限っては違った。 俺の脳が完全に覚醒したとき書いてあった文字はきちんと読めるものだったし、内容も現在の連載に即した使える奴だった。 それをきっかけの俺の頭の中には次々と原稿の内容が生まれてくる。 それは俺に早朝から仕事をさせるのには充分な理由だった。 普段ならまだベッドでゴロゴロしているような時間なのだが早々にPCを起動し原稿の作成に取り掛かる。 高校のころと比べて倍にはなっている俺のタイプ速度の全てを発揮できるほどよどみなく文章が作成されていく。 調子がいいときというのはどれだけ仕事をしても疲れないものだ。 何時も佐々木が来る時間には受け持っている三本の連載の次回分が全て完成していた。 「え、出来てるのかい?」 「おう、全部な」 いつもの時間にやってきた佐々木はもう持っていくばかりになっている原稿の束を見てかなり驚いた顔をしている。 まぁ何時もギリギリまで粘ってようやく完成させてるような奴が向こう一週間休暇になるような速度で原稿を仕上げれば驚きもするわな。 佐々木は原稿の束をパラパラとめくって読んでいる。 三作品分あるとはいえそろぞれ毎回十数ページで連載しているやつの1回分なのでたいした分量ではない。 俺が佐々木の淹れたお茶を飲み終わるころには全てを読み終わっていた。 「凄いじゃないか。いや、まさかこういう展開になるとは思っていなかったよ。凄いできだ」 「っていうか今朝思いついたんだけどな。作家になってからこんな調子の良いのは初めてだぜ」 「所謂『神が降りてきた』とかいうやつだね」 ……そんなこというとあいつが爆砕重落下でも仕掛けてきたみたいだから止めてくれ。 いや、佐々木も似たようなものだったか。 「そうだな、何時もこうならいいんだが……」 「くっくっ……まったくだね」 「…………」 「…………」 「…………じゃ、お昼にしようか。今日は暑いから冷麦にしよう」 「ん?原稿持ってかないのか?」 「え?ああ、いいじゃないか。締め切りまではまだ間があるし」 「おいおい、何時もたまには余裕もって完成させろとか言うのはお前じゃないか。それに一つは締め切り明日だぜ?」 「あ、えっとだね……その、せっかく材料買ってきたし無駄になっちゃうじゃないか」 「いつもいつも作ってもらうのも悪いし、それに冷麦なんか大分持つだろ」 「……えーとだね、なんというか……ほら、もうご飯作るの日課になっているじゃないか。 君なら知っていると思うけど僕はそれなりに規則正しい生活を心がけているわけだよ。いつもの僕なら今日はこれから夕方までここにいるのがスケジュールになっているんだ。 それを急に変更しても手持ち無沙汰になるというか、バイオリズムがずれるというか。……とにかく調子が狂ってしまうじゃないか」 「編集者なんて仕事しておいて規則正しいもクソもない気がするが……あ、成る程、そういうことか」 「な、何がだい?」 「お前はもっと俺の家に居たい訳だ」 「え、え……あ、そんなことは。いやそうじゃないなんて事は決してないわけだけどね? キョ、キョン。君がそんなことに気づくなんて……」 「今日は暑いもんなぁ、えっちらおっちら歩いて編集部になんか帰りたくねぇよな」 「…………ああ、そうだね。その通りさ……君がそういうならそうなんだろう」 「別にそうならそう言えばいいのによ。そういうことなら大歓迎だぜ?お前の作る飯はうまいからな」 「そうだね、とりあえずお昼にしようか…………調子が良くて鈍感が治ったのかと思ったよ」 「ん?なんか言ったか?」 「なんでもないよ」 その後は何時も通り飯を食った。 時間に追われずのんびり食うというのは中々いいものだな。 食事中の会話って奴はいつもは大抵締め切りが迫っている連載の話になるわけだが今日はそんな話をする必要は無い。 まるで学生時代に戻ったかのようなたわいの無い話を繰り返す。 と、そんな話しをしているうちに一つひらめいたことがあった。 「なぁ佐々木、今日はこの後何にも予定無いって事でいいのか?」 「え?ああ、そうだね。君から原稿を取るまで帰らないことになってるけど」 「んじゃこの後どこか出かけないか?」 「え?」 「いつもいつも世話になってるしなぁ……今日は全額奢るぞ?」 「君がそんなこと言い出すなんて以外だな。いや、全額というのは流石に気が引けるけどそういったお誘いならば喜んで乗らせてもらうよ」 「気にするなよ。普段の礼と、あと件の恋愛小説の資料もかねるつもりだしな」 「……あ、あれの題材にするのかい?」 「そうだな、次くらいで二人でどこかに出かける展開を入れるのもいいかもしれんし」 ぶっちゃけいい加減ネタ切れ気味なわけだがな。 ……あのシリーズいつまで続くんだろう。 しかし調子のいい今ならなんかいいのが思いつくかもしれない。 そういった期待も込めてのお誘いなわけだ。 「だ、だったらその……なんというか……所謂デートコースみたいなところに行ったほうがいいのかな?」 「お前の行きたいところでいいと思うぜ?なんせお前がモデルだしな」 「……なら君が選んだほうが良いんじゃないかい。こういうときは男性がエスコートするものだろう?」 「……そうか、そうだな。俺がお前の喜びそうなところを選んだほうがいいのか」 「そ、そうだね。そうしてくれたまえ」 その後、映画やら美術館やらまぁ佐々木が喜ぶならこのあたりといったところを選んで出かけることにした。 夕食は普段の礼もかねてそこそこ高級なところだ。 佐々木は金額の心配をしていたがこちとら金を使う時間がまったく無い職業をやっているので余裕があったからな。 佐々木が終止ご機嫌だったところを見るとこのコースはそれなりに正解だったらしい。 どうやら今日はいろいろな意味で調子が良かったようだ。 「キョン、いつもとは言わないがたまにはこういう日を作ってくれよ?」 「出来ればそうするよ、毎度お前を締め切り間際に待たせるのも悪いしな」 「そういう意味ではないんだが……やっぱり君は君か」 15-845「作家のキョンと編集者佐々木」 15-866「編集者佐々木外伝」 15-895「モデル付き恋愛小説」 16-69「新人の宿命」 17-404「作家のキョンと編集者佐々木~調子のいい日」 17-718「『スイッチの入れ方』」
https://w.atwiki.jp/wiki14_ra-men/pages/65.html
佐々木菓子店で揚げ饅頭を。 此処は小牛田橋が新しくなってすっかり本道から隠れてしまっていたので、心配でしたがしっかり営業していました。 此処の揚げ饅頭はあまり油っぽくなく時間が経っても比較的ベタつかないので良いです。(食べた感じでも解ります) あと面白い(?)事に中の餡は食べてみないと何餡かわかりません。(まぁ色違いがいいとこですが) 他には落雁なんかがいいらしいです。 (住所) 宮城県遠田郡美里町南小牛田字仁54-1 by 灯