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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343884611/ 京太郎「俺もっと麻雀が上手くなりたいんです。」 ハギヨシ「確かに私は一流の執事ですが麻雀までは……わかりました、衣様に頼んでみます。」 京太郎「嫌です‼ハギヨシさんじゃ無いとダメなんです‼」 ハギヨシ「!?」 ハギヨシ「それはどういう意味で…?」 京太郎「言葉の通りです。ハギヨシさんじゃ無いとダメなんです。」 ハギヨシ「いやしかし私は麻雀は不得手で…」 京太郎「それでも構いません。俺ハギヨシさんとヤりたいんです。」 ハギヨシ「そこまで言うのなら…わかりました。私で良ければお相手いたしましょう。」 京太郎「優しくお願いしますね…///」 ハギヨシ「そ、それでどの辺りをお教えすればよろしいのですか?」 京太郎「ええとですね…この場合どの牌を捨てた方が良いですかね?」 ハギヨシ(良かった普通の質問だ…) ハギヨシ「その場合はですね…発が残り1枚なので、諦めて捨てた方がいいですかね。」 京太郎「なるほど‼それじゃここは?」ナデナデ 京太郎はハギヨシの股関を撫で始めた。 ハギヨシ「ちょっ何を…///」 京太郎「ふふ…かわいいですよ。ハギヨシさん…」ナデナデ ハギヨシ「や、やめてください…」 京太郎「そんな事言ってる癖して体は正直なんですね。」ナデナデ ハギヨシ「あ…////はああ…///」ビクッ 京太郎「ふふっ…こんなに大きくしちゃって…このままじゃ辛いですよね。抜いてあげましょうか…?」 ハギヨシ「じょ、冗談はよして下さい京太郎様…。流石にこれ以上は許しませんよ…?」 ハギヨシ「それにこの事を貴方のご学友に知られたら貴方もタダじゃ済みませんよね?」 京太郎「ああ…咲の事ですか?咲ならさっきから俺らをカメラ撮影してるじゃないですか。」 咲「京ちゃん…早く続き見せて…///」ハアハア ハギヨシ「」 京太郎「さあ続けましょうか…」 ハギヨシ「…私はやるとは言ってません。」 京太郎「え?今なんて?」 ハギヨシ「私はこんな事したくはありませんし、そんな趣味もありません。」 咲「ツンデレだね///ハギヨシさん可愛い///」 ハギヨシ(クソッ…なんでこんな事に…。一体どうすれば…。) 衣「ハギヨシー?何をしてるんだー?」 ハギヨシ(こ、衣様!?) 京太郎「子供は見ちゃダメだぞー。」 咲「衣ちゃーん一緒に見ようよ‼」 衣「子供じゃない!衣だ‼というか何故男同士でいちゃついているんだ。」 ハギヨシ「ご、誤解です!京太郎様が急に私の股間を…」 京太郎「そーなんだよー急にハギヨシさんが股間を俺に触らせてきたんだよー。」 ハギヨシ「ちょっと何を…」 咲「ハギヨシさん気持ち良さそうだったよ‼」 衣「ふーん…そうなのか…」 ハギヨシ「誤解ですうううううううう‼‼」 衣「同性愛者。全人口の5%はそうだと聞いていたがまさかこんな近くにいたとはな。あ、好きにしていいけど部屋は汚すなよ。」 京太郎&咲「はーい」 ハギヨシ「絶望した…」 京太郎「さあ、続きを…」 ハギヨシ「…もう好きにして下さい…」 咲「やったね京ちゃん!」 京太郎「じゃあ始めようか。」 京太郎は無数の麻雀牌から東を一枚取り出した。 ハギヨシ「え…何ですかそr」 次の瞬間京太郎はハギヨシのアナルに東を突き刺した。 ハギヨシ「はいいいいいいいいいいい??」 東は見事にハギヨシの奥まで入っていった 京太郎「よっしゃあああああああ ‼‼次イイイイイイ‼‼」 咲「はい京ちゃん!今度はリーチ棒だよ‼」 京太郎「よっしゃあああああああ‼‼イくぜええええええ‼‼」 ハギヨシ「やめてえええええ‼‼」 リーチ棒も難なくハギヨシの中ひ入っていった 京太郎「よっしゃあああ‼」 咲「振り込めば跳満確定だね‼」 京太郎「裏が乗れば倍満だぜ‼今度は積み棒イくぜえええ‼」 ハギヨシ「もういやだああああ‼」 積み棒もすぐにハギヨシの中へ吸い込まれていった。 京太郎「すげえよ‼ハギヨシさん‼」 咲「麻雀って楽しいね‼京ちゃん‼」 ハギヨシ「もう…限界…」 京太郎「ラストだ‼もう一回東行くぜええ‼」 ハギヨシ「やめて…‼もう…トンじゃうううううううう‼‼」ビクビクビクン 次の日 衣「気安く触るなこの同性愛者。」 京太郎「また一緒に麻雀ヤりましょうね」 咲「昨日のビデオ一つにつき500円で売れたよ!麻雀って本当楽しいね!」 ハギヨシ「…………死にたい」 完
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本編 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」1 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」2 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」3 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」4 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」5 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」6 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」7 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」8 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」9 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」10 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」11 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」12 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」13 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」14 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」15 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」16 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」17(完結) 小ネタ スレ別 元スレ -京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」咲「2体目も欲しいね」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」照「3体目、じゃなくて本人が欲しい」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」玄「よ、4体目?泣きそうだよぉ……」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」和「5体目、です」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」淡「6体目ー!!」 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」竜華「小ネタで続くんやって」 -参考URL 参考URL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365165001/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367072729/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369054087/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370447466/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371997739/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373895718/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379504970/
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智美「ううぅ~、う~……」 ゆみ「蒲原、そこ間違ってるぞ。ああ、そっちもだな」 智美「ゆみちん、もう少し休憩時間が欲しいぞー」 ゆみ「甘えるな。一時間おきに十分も作ってあるんだからもう少し頑張れ」 智美「あーうー……」 ゆみ「ハァ……卒業目前にして補習テスト受けなきゃいけないのは誰なんだ」 智美「ワハハ、私だなー」 ゆみ「わかってるじゃないか」 智美「頭では理解してるんだけどなー」 ゆみ「まったく、しょうのない奴だな。…………五分だけ息抜きの時間に使っていいぞ」 智美「わーい、ゆみちんは優しいなー」 智美「――――――――はぁ……」 ゆみ「珍しいな、蒲原がため息なんて」 智美「いやなー、もうすぐ……ほら、アレがあるじゃないか、二月のメインイベントの――」 ゆみ「ああ、大学入試の試験日か」 智美「違うぞー。受験生だから違わなくもないけど、そうじゃないなー」 ゆみ「じゃあなんだ、節分か」 智美「太巻き美味しいよなー……そっちでもないぞ」 ゆみ「ハァ……バレンタインデーか。それで?どうやってチョコを渡すかどうかで悩んでいるのか」 智美「…………ウン」 ゆみ「何か問題でもあるのか?」 智美「須賀君にチョコを渡すとして、その後どうするかだなー。結局、ずっと昔に会ったことあるって話せてないし……」 ゆみ「向こうは完全に忘れてるっぽいと話してたな、そういえば」 智美「何度か会ってるけど、いつも麻雀の話だけで終わっちゃうんだー」 ゆみ「…………彼の麻雀好きはもう麻雀狂いの域までいってしまったか」 智美「で、でも私は諦めないぞー。ちゃんとバレンタインにチョコ渡して、子供の時に会ってること思い出してもらうんだ!」 ゆみ「まあ、頑張れ。――――それじゃ、休憩時間は終わりだ。受験の最後の追い込み、気張っていくぞ」 智美「ワ、ワハハー……大学受験なんかに負けないぞ、私はー」 そしてバレンタイン当日―――― 智美「大学受験には勝てなかったぞー……」(ズゥン 京太郎「ハ、ハハ……お疲れ様です」 智美「いや、まだ結果が出るまで勝負はわからないから、うん」 京太郎「まあ確かに、勝負は裏ドラをめくるまでわからないですからね」 智美「そう都合よく裏ドラが乗ることなんて、あまりないと思うけど……」 京太郎「気合があれば、オーラスで裏ドラ五枚ぐらい乗るもんですよ!」 智美「それは……なんていうか、麻雀の神様的なものが憑いてくれてるなー」 京太郎「もしそうなら嬉しいことこの上ないですけどね。あ、それで蒲原さん、今日はなんの用事ですか?」 智美「お、おぉ、うっかりしてたー、今日はコレ渡そうと思って会いにきたんだ」 京太郎「なんですか?」 智美「ワハハ、今日はバレンタインだからなー。須賀君にチョコをプレゼントだ!」 京太郎「おー、マジですかありがとうございます!」 智美「喜んでもらえてこっちも嬉しいぞー。そ、それでな須賀君、実は聞いてほしいことが――――」 京太郎「あ、そうだ蒲原さん、この後時間ありますか?」 智美「へ?」 京太郎「受験、お疲れさまでしたってことで、よければ今からどこか遊びにいきません?」 智美「え、い、いいのかー?」 京太郎「ええ!蒲原さんが嫌じゃなければ!」 智美「ワハハ、嫌なんてこと絶対にないぞ!いいぞ、どこに遊びにいこうかー!」 京太郎「そんなの決まってるじゃないですか――――!!」 ――――後日 ゆみ「で、それからどうなったんだ?」 睦月「今の須賀さんの状態から考えると、雀荘に行くぐらいしか思いつかないですけど」 佳織「そうだよね~」 桃子「と見せかけて、まさかまさかのホテルなんていうのもありっすけどね。元部長さん、意外と好きな人に押されると何でも言うこと聞いちゃいそうですし」 睦月(それは東横さんも似たようなものなんじゃ……) 佳織「ね、ね、智美ちゃん、それで一緒にどこに遊びに行ったの?」 智美「――――す、須賀君のお友達って、すごく麻雀強い人ばかりなんだなー」(カタカタ ゆみ「蒲原が笑ってない……だと……」 智美「すごくおっきな料亭に連れてってもらってなー?美味しいご飯食べさせてもらった後、みんなで打ったんだけどなー……」(ポロポロ… 佳織「わわわっ、智美ちゃん!?智美ちゃん、しっかりしてよ~!?」 桃子「一体どんな人外魔境に連れてかれたんすかねー……」 睦月「私、部長の心が折れるところ初めて見ました……」 <Prrrrrrr… ゆみ「ん?蒲原、携帯が鳴ってるぞ」 智美「ホントだ……グスッ、ちょっとゴメンなー」(ピッ ゆみ「……しかし、須賀君にも困ったものだな」 桃子「最初にどんな人か聞いた時は、おもち狂いの変態さんだったはずなんすけど」 佳織「清澄の人に聞いたけど、麻雀強くなる毎におもちって口にしなくなっていったみたいだよー」 睦月「余計なものが禊がれて、雀士としての純度を上げていってるんですね……。さすがゴッドハンドです、カードの引き当てだけじゃなくて麻雀まで極めようとするなんて!」 桃子「むっちゃん先輩の麻雀せんべいカード好きは筋金入りっすね……」 智美「ワ、ワハハッ、ホントかー?じゃあ次のお休みの日、ドライブに行こうな!」 佳織「智美ちゃん、すごく楽しそうにお話してるなー。あんな風に笑う智美ちゃん、私あんまり見たことないよ」 ゆみ「…………とりあえず蒲原は幸せそうにしてるし、しばらくは見守る方向でいいんじゃないかな」 桃子「そおっすねー。あ、でも私的に先輩にはもっとガツガツ来てほしいっすけど」 睦月「変わらないね、東横さんは……」 ゆみ「対応に困るよ……」 智美「ううん、気にしないでいいぞー。須賀君を乗せてドライブするの、私大好きだからなー!じゃ、じゃあ、今度の休み楽しみにしてるから!」 ゆみ「まあ、最後の手段として……私たちが蒲原の想いを成就する手伝いをすればいいさ」 桃子「そうっすね」 睦月「部長、とてもイイ人だから幸せになってほしいですしね」 佳織「そうだよねー」 蒲原智美編……カン!
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次話 京太郎インタビュー 西田「うーん……原村和さんのインタビューに成功したのはいいけど、必要最低限って感じだからもうちょっと何か欲しいところね。 チャンプの妹である宮永咲さんに取材出来たら良かったのだけど……ってあれは」 咲「京ちゃーん。これから部活ー?」 京太郎「あー、いや先に購買でシャーペンの芯買ってくるわ。ついでになんかあるか?」 咲「んー。それじゃあ……」 西田「すみませーん!」 咲「ひぇっ!?」 京太郎「ん?」 西田「少しお話いいですかー!?」 咲「あわわ、き、記者の人だ! ごめん京ちゃん後でね!」ビュー 京太郎「あ、おい! ……行っちまった」 西田「あら、逃げられちゃった」 京太郎「すいません、何か咲に用ですか?」 西田「ええ。清澄高校麻雀部のインタビューとして、あの子にもお話聞きたかったのだけど……あの様子じゃ無理そうね」 京太郎「そうっすねー。あいつ結構人見知りなんで、そういうのは無理かなって」 西田「姉妹でも、似ない所は似ないのね……」 京太郎「はい?」 西田「こっちの話。申し遅れました。私、西田といいます。よろしくね」 京太郎「あ、須賀です。よろしくっす」 西田「須賀君。君は彼女と仲良いの?」 京太郎「? ええ、まぁ」 西田「もしかして、彼氏……だったり?」 京太郎「いやいや、そういうのじゃないっすよ」 西田「あらそう。仲良さそうだったからつい」 京太郎「よく言われますけどね。それじゃ、俺もそろそろ行きますね」 西田「……あ、ちょっと待って」 京太郎「?」 西田「さっき清澄高校麻雀部のインタビューをしたいって言ったじゃない?」 京太郎「ええ、はい。咲にも話聞きたいって」 西田「良ければ、君の話も聞かせてもらえないかな?」 京太郎「お、俺っすかぁ?」 西田「ええ。選手達と関わりある、選手でない人の意見っていうのも、結構ネタになるからね。一応撮影はさせてもらうけど、そんなに時間は取らせないし、退屈もさせないから」 京太郎「んー……。まいっか。部長に遅れる連絡だけさせてもらっていいですか?」 西田「ありがと」 それじゃあ改めて、お名前から。 京太郎「清澄高校一年、須賀京太郎です。よろしくお願いしまーす」 清澄高校麻雀部とは、どういう関係で? 京太郎「関係っつーか、一応部員です。俺も」 一応、と言うと? 京太郎「いやー、他のみんなは大会に出て全国へー、とかってレベルなんですけど、俺だけ初心者なんですよね。高校に入ってから初めたばっかで」 周りは経験者ばかり? 京太郎「そうですね。と言っても、部員は大会に出た5人と俺の合計6人なんす。ハーレムってやつですよハーレムははは」 あまり嬉しそうではありませんね。 京太郎「……いや、部活で他が女の子だけって、どーしたって異物感出ますよねって話です……」 部室にいると気まずい? 京太郎「気まずいかって言われるとそーでもないんですよ。やっぱり女子だから男子だからで気を遣わなきゃいけない事はあるんですけど、そういう壁をお構い無しに仲良くなる奴もいますし、みんな良い人ですしね」 特に仲のいい部員といえば? 京太郎「やっぱ咲とタコス……あー、優希ですね。片岡優希。さっき言ったお構い無しの奴です」 同学年ですと原村和さんもいらっしゃいますが、そちらとは? 京太郎「仲が悪い、って訳じゃないですよ? ただ、和は二人よか真面目なんで、男女は適切な距離感を保つべきって考えがあるんでしょうね。二人と比べたら距離はあるかなって」 ガードが堅いと。 京太郎「そう………いや、あれで無防備な所もあるんで、身持ちが固いって言うべきかな。うん」 片岡優希さんは男女垣根無い方だそうですね。 京太郎「良い言い方をすればそうですねー。お子ちゃまとも言えますけど」 宮永咲さんは、そうではない? 京太郎「男女どちらとも人見知りするって意味なら、垣根無いとも言えますけどね。学校の友達は部内にしかいないみたいですから」 宮永さんとは、どのように仲良くなったのでしょうか? 京太郎「どのように、かー……。えーとですね、咲とは中学の時に同じクラスだったんですよ」 高校の部活以前に交流があった? 京太郎「そうですね。で、クラス委員を男女一人ずつ出さなきゃいけないってなった時に、ほぼ押し付けられる形で俺と一緒にクラス委員になったのが咲だったんですよ。俺は面倒だけどまあいっかーってノリだったけど、あいつは多分嫌だけど嫌って言って話し合いにもつれ込む方が嫌って感じでしたね」 その頃の宮永さんは、どんな人でした? 京太郎「ぼっちなのは変わらないんですけど、あの頃は人見知りってより、誰とも関わりたくないって言いたげなぼっちでしたね。委員で最初話しかけた時も挨拶だったかをボソッと喋るくらいで、暗いなーとか冷たい奴だなーとか思いましたし」 そこからどうやって仲良くなったのでしょうか? 京太郎「それが聞いてくださいよ! クラス委員の最初の仕事で、誰々の席がどことかの掲示を作るんですけど、出来た紙を先生に見せてくるつってさっさと教室を出て、しばらくしても戻ってこなかったんですよね」 その間、須賀さんは待ってた? 京太郎「掲示を貼るまでが仕事なんで、先に帰られるとは思わなかったですしね。で、暇潰しに携帯弄ってたら、先生が教室に来て「まだ出来ないのか?」って言うんすよ。あいつが行った筈って言ったら、いや来てないって」 入れ違いになってた? 京太郎「どころか咲の奴、校舎内で迷子になってたんですよ!」 迷子。 京太郎「信じられます!? 入学して一週間足らずとはいえ、一緒に行くと言った俺に「別にいいです」と言っておきながら! その棟の一階にある職員室までに辿り着けず! 俺と先生が探しに行って見つけたのが別の棟の3階ですよ!? しかも見つけた時にはトイレが限界近くて、涙目でプルップルしてやがったんすよ!」 京太郎「目視出来る距離にあった女子トイレに案内され、駆け込んで行く姿を見て、俺は確信しましたね。「ああ、こいつはポンコツだな」と」 ポンコツ、ですか。 京太郎「ええ。それからというものの、日常のあらゆる所でそのポンコツぶりを遺憾なく発揮して、クラスでの立ち位置は「一人になりたいぼっち」から「クールぶりたいポンコツ」に変わっていきました」 いわゆるマスコット枠、みたいなものですか? 京太郎「そんな感じですねー。それで、そのポンコツをからかいつつ話してたらいつの間にやら、という風に」 宮永さんはその頃、麻雀では 京太郎「あ、中学の時には麻雀やってなかったですあいつ」 やっていない? 京太郎「ええ。どうやら小学生の頃までに家族麻雀でやってたぐらいで、中学の時にはそういう話全くしてなかったです。俺もその頃はハンド部で、麻雀とか全然でしたし」 それで、団体戦の大将を任されている? 京太郎「びっくら、ですよねー。俺もまさかカモだと思って麻雀部に連れてきたポンコツが、麻雀では魔王に変身するとは」 魔王ですか。 京太郎「俺が勝手に呼んでるだけですけどね。あいつ麻雀やってる時、時たまスゲー形相というか、黒いプレッシャーぽいのが出るんすよ。部長とかは俺が気付いてるより多めにそういうの感じてるみたいです。それがもう魔王! って感じで」 萎縮してしまう? 京太郎「んー。そうなった時には「うわ怖っ」ってなるんですけど、「でもこいつポンコツだしなぁ」って考えると冷めた目になりますね」 麻雀をしている時と、していない時のギャップをどう思う? 京太郎「ギャップと言われても、みんなそういうもんじゃないですか? 咲のは極端な方だと思いますけど、俺だって家族と接する時と友達と接する時で違いはありますし。なんならもっと変わる人もいますしね」 現在の宮永さんを見てどう思いますか? 京太郎「俺以外にも友達出来てるし、前より明るくなったし、熱中するものが出来たしで、良い変化だと思います」 では、最後に何か一言。 京太郎「清澄はレディースランチが美味いですよ」 咲「ちょっと京ちゃん! これどういうこと!?」 京太郎「ん? ああ、この記事この前のインタビューの」 咲「私の中学時代の黒歴史が暴露されてるし、「ポンコツ魔王」とか呼ばれてるんだけど!? これ京ちゃんの仕業でしょ!? なんでこんなことするの!?」 京太郎「だってお前がポンコツなのは今でも変わりないし、魔王っぽいのは事実だし」 咲「ひどい!」 京太郎「ひどくない!」 久「和のでっかい写真のページに、事細かに書いてあるわねー。大将、宮永咲の素顔って」 和「何故か須賀君の顔写真付きですね。目線に黒線が入ってますけど」 優希「京太郎、お前ついに……」 京太郎「ついにってなんだよ! 容疑者の供述とかじゃねーんだよ!」 咲「話終わってないよ! どうしてくれるの!? 私全国の場でこれ読んだ人に「あ、ポンコツの人だ」とか「魔王の人だ」って思われるんだよ!?」 京太郎「逆に聞くけどお前、麻雀してない時でポンコツじゃない時あるか?」 咲「あるよ! なんかこう……京ちゃんより国語の成績良いとか!」 久「語る所がそれの時点でもうポンコツよね」 優希「しかも理数系はのどちゃんの半分以下だじぇ」 和「体育だと何もないところでずっこける運動音痴ですし」 京太郎「な? 咲。お前は誰もが認めるポンコツなんだよ」 咲「むきー!」 久「けど須賀君。今回はいいけど、メディアの場であんまりうちの情報ベラベラと喋らないようにね。ただでさえノーマークだった清澄が県大会優勝して注目を浴びてるんだし」 京太郎「大丈夫ですって。俺相手にそう何回も取材なんて来ないですし」 ガチャ まこ「おーい京太郎ー。前回のインタビューが好評だったから、おんしにまた取材したいと記者の人が来とるんじゃが」 京太郎「あるぇ?」 カン 次話
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ゆみ「……なあ、普段世話になっている京太郎に何か礼をしたいのだが……何がいいんだろうか」 始まりはこの一言だった 智美「ワハハ。ゆみちんがそういうこと言うとはなー」 ゆみ「茶化すなよ。世話になっているのは事実だろう」 桃子「確かに京太郎には先輩どころか私達全員世話になっていると言っていいっすからねー」 佳織「いっそ麻雀部みんなで何かお礼しませんか?」 睦月「うむ、それがいいな」 智美「ワハハ。じゃあ、何する?京太郎が喜ぶようなことか?」 佳織「うーん……分からない」 智美「ドライブでも連れていくかー?」 ゆみ「却下」 桃子「私は先輩に抱きついてたっすけど……いっそドライブで抱きつかせてたらいいんじゃないっすか?」 睦月「京太郎の性格から抱きついてくるか?」 佳織「むしろ、私が抱きつきそう……」 智美(ワハハ。多分喜ぶぞー。言わないけどなー) 睦月「うむ……このカードを」 桃子「むっちゃん先輩、こないだ京太郎からカード貰ってたっすよね?」 智美「ワハハ。レアカードだーってはしゃいでたよなー」 ゆみ「記憶が正しければ、京太郎は津山よりレアなカードばかり当ててたな」 睦月「……さあ、どうしましょうか」 佳織(諦めた……) 桃子「私がこのステルスを利用して普段の京太郎の手伝いを…」 ゆみ「手伝うようなことあったか?」 智美「ワハハ。掃除とか完璧だよなー」 佳織「雑用もなんかすぐ終わらせるよねー」 睦月「この間なんて弁当自作してきたな。アレおいしかったな」 桃子「…………」 ゆみ「しれっと消えようとするな」 智美「ワハハ。仕方ないな、久しぶりに部長らしく決めるか」 ゆみ「お前は普段から部長らしくしろよ……」 智美「ワハハ。まず皆でな……」 翌日 京太郎「今日は俺だけ後で来いって……なんなんだろな」 ガラッ 京太郎「ちわーっす」 5人「お帰りなさいませご主人様」 京太郎「……はい?」 智美「ワハハ。どうだー?」メイド服 睦月「インパクトはあったな」メイド服 ゆみ「ああ……これ、少しスカート短すぎないか?」メイド服 佳織「私のは、なんか胸が……」メイド服 桃子「むむ……これは恥ずかしいっす」メイド服 京太郎「なんでみんなメイド服なんですか!?」 智美「ワハハ。京太郎がメイド好きだって聞いたからな?」 京太郎「そ、そんなこと……」 智美「ほほう……さらにここに猫耳がある」 京太郎「!?」 智美「これを……ゆみちんにつける」 ゆみ「は?ちょっと待てなんで私だ!?」猫耳メイド 智美「ワハハ。似合ってるぞ?」 ゆみ「こ、こんなもの私に……」 桃子「先輩が言いだしっぺっすからね。京太郎に何かしてあげようって」 ゆみ「くっ……」 智美「ワハハ。さあゆみちん。京太郎をご主人様と呼ぶんだ」 ゆみ「……ご、ご主人様?」赤面&上目遣い 京太郎「……すいません、写真取っていいですか?」 ゆみ「やめろ!!」 その後、京太郎に喜んでもらうということで、たまにメイド服を来ていたとか なお、1人だけ猫耳が付いていたとか カンッ!!
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あらすじ:女子がIH優勝後なんやかんやで居場所が無くなり学校に行かなくなって引き籠り数年後 TV「今年の新人王は高卒1年目の宮永選手に決まりました」 京太郎(咲のやつ…) 京太郎(それに引き換え俺はなんだ…) 京太郎(高校も中退で、引き籠って…いや、考えても無駄か…) 京太郎(どうせ俺には何もできやしない、こうやって親のスネをかじるくらいしか…) ピンポーン 京太郎「チッ」 京太郎(誰だよ…)ガチャ 咲「こんにちは京ちゃん」 京太郎「咲…」 京太郎(ヤベ)ガチャン! 咲「ちょ!京ちゃん!?開けてよ!せめて話だけでも!」 京太郎「うるせぇ!いまさら新人王様が俺なんかに何の様だってんだよぉ!」 咲「違うよ…そんなんじゃ…」 京太郎「はっどうせ可哀想だとかって俺を見下して優越感に浸りに来たんだろぉが」 咲「いいから聞いて!」 京太郎「なっ…」 咲「京ちゃんだってこのままでいいなんて思っていないでしょ?」 咲「でもやっぱり中卒引き籠りニートが就ける職なんてなかなかない…」 京太郎(何も言い返せねぇ…) 咲「だからね!私のところに来ない?」 京太郎(は?) 咲「最近何かと仕事が来てて私じゃ管理仕切れないの…」 咲「それでその辺のスケジュールを管理する人を探していて…」 咲「どうせだったら知ってる人の方がいいし」 咲「私の…」 咲「マネージャーになってくれないかな!私が養ってあげるから!」 京太郎「んな戯言を!いいから帰れ!」 京太郎(んなもん男としてのプライドが…) 咲「今男のプライドがとか考えたでしょ!」 咲「いいもん、私は何度でも来るからね!」 咲「今日のところはこれで失礼するね」 咲「それじゃあ」スタスタ 京太郎(はぁ…) 京太郎(なんだよ、養うって…第一そんなもん、プライドが…) 京太郎(それに心の片隅で”それでもいいかも”だなんて思ってるのがムカつく…) 続きますん
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343541215/ 京太郎「え、朝食は俺の仕事だしいいのに……」 小蒔「いえ、毎回京太郎さんにまかせるというのも悪いです」 京太郎「といってもなぁ……俺の仕事減っちまうしなぁ」 小蒔「ぶぅ」プクー 京太郎「わ、わかったわかった……怒らないでくれ」 小蒔「それで、味見をしていただきたいのですが……」 京太郎「ん、お安い御用だ」 小蒔「ドキドキ」 京太郎「うん、うまいな」 小蒔「わぁ、よかった~」 京太郎「で、今までにどれだけ失敗したんだ?」 小蒔「……言いませんよ?」 京太郎「あはは…わりぃ」 初美「ご飯まだですかー?」 京太郎「ん、今運ぶよー」 初美「あれ、もうできてるんですねー」 京太郎「あぁ、小蒔が作ってくれた」 初美「ぇ゛」 小蒔「初美ちゃん?」 京太郎「ちょ、今回はうまくできてるから!」 初美「京太郎のお墨付きなら安心ですねー」 小蒔「どれだけ信用されてないんでしょう……私」 京太郎「失敗してばっかだからなぁ……はは」 小蒔「でも、今日こそは!」 初美「今日は姫様が作ったみたいです……」 巴「これは、覚悟したほうがいいのかな……?」 霞「あら……」 春「食べられれば、それで」 京太郎「なに話してんだお前ら」 霞「あら?意外と形になってるわ」 巴「これ、姫様が作ったんですか?」 春「京太郎が作ってたりして…」 小蒔「もー!」 京太郎「とりあえず食べてみろよ」 霞「そうね」 一同「いただきます」 初美「ん、いけますねこれ」 春「ん」 霞「今までに失敗してたのが嘘見たいね」 小蒔「私だって、やるときはやるんですよー」 巴「姫様、もしかして寝てたり……」 小蒔「なんでそうなるんですか!!」 ギャーギャー 京太郎(卵焼きがこんなに綺麗にできてるとは……感動したなぁ) 初美「で、姫様」 小蒔「?」 初美「何時起きだったんですかー?」ニヤニヤ 小蒔「うぐ…」 小蒔「よ……四時起き……です……」 初美「三時間もかかったんですか……」 霞「頑張り屋さんですものね」 巴「犠牲になった食材たち……ごめんなさい」 小蒔「しっ、失敗は……そんなに……」 春「いつもよりは少なそうだけど……」 小蒔「そうです!いつもよりは!」 霞「失敗したのには変わりないのよね?」クス 小蒔「はぅ……」 京太郎(お、この魚焼き加減ばっちり) 京太郎「ふー、食った食った」 霞「悪くなかったですね」 初美「ですねー」 春「うん」 小蒔「えっへん!」 巴「後片付け、してきますね」 霞「お願いしますね」 京太郎「おっと、もうこんな時間か……」 京太郎「んじゃ、ちょっといってくる」 初美「また修行ですかー」 小蒔「お父様曰く、能力はあるけど使いこなせていないとか……」 霞「ここにきてもう2年になるというのに……」 春「大変そう」 初美「雑用ならなんでもこなせそうなんですけどねー」 霞「でも、立派な後継になってもらわないと困りますからねぇ」 霞「そういえば」 初美「?」 小蒔「なにかありましたか?」 霞「いえ、ここ最近は京太郎もずっとあれだし息抜きとか必要なんじゃないかしら……」 春「一理ある」 小蒔「そうですね……」 初美「かといって、遊びに行くところも……」 霞「そうだったわね…」 巴「なんの話をしてるんですか」 小蒔「京太郎さんにも息抜きが必要なのでは?と話してました」 巴「なるほど」 霞「ここはやはりカラダでご奉仕を」 巴「すぐシモにもっていくな、エロBBA」スパーン 霞「良い案だと思ったのだけれど」 巴「さすがにやめてください、死なれたら困るでしょう」 小蒔「こまりますね……」 初美「こまりますよー」 巴「ほら」 霞「仕方ないわ……別のを考えましょう」 初美「あついですよねー最近……」 小蒔「もう夏ですから……」 霞「そうだ、プールへ行きましょう!」 巴「このあたりにあったっけ」 春「市内にはない」 初美「私は川で遊んでましたよー……」 霞「あら……そうだったの……」 霞「川で泳ぐっていうのもなんだかいやね」 巴「同感ですね」 初美「え……?」 巴「はっちゃんは他の子に混ざっても大丈夫でしょうけど……」 初美「え、いや……」 霞「そうねぇ……そこに混ざるっていうのは恥ずかしいわ」 初美「あの、ちょっとまって……」 小蒔「流石に、厳しいです……」 初美「この二年間で中学3年くらいの身体に成長しましたよ!?」 巴「まだギリギリセーフじゃない……」 初美「ぐぬぬ」 霞「じゃあ、明日プールにいきましょう!」 巴「隣の市までいくんですか……?」 霞「ええ、それと今日水着を買いにいきましょう!」 初美「急ですねー……」 春「私は構わない」ポリ 小蒔「私も、それで構いません!」 霞「決まりねー」パンッ 巴「あれ、私の意見は?」 霞「え、いくんでしょ?」 巴「……まぁ」 霞「じゃ、早速いきましょうか」 巴「ほんと急だなぁ……」 霞「いいじゃなーい、レッツゴー」 初美「おー」 霞「というわけで着きました」 小蒔「電車使いましたけど……」 春「致し方ない」 霞「じゃぁ、水着は各自て選ぶとして」 巴「集合場所はどこにしましょう」 霞「ここでいいんじゃないかしら……」 小蒔(水着ですか……) 小蒔(さすがに19にもなってスク水はダメですよね……) 小蒔「うーん……」 小蒔(かといって、サイズが合うものがらあるのかもわかりません……) 小蒔「ううー」 小蒔「はぁ、悩んでいても始まらないですね」 小蒔「サイズがあっていればそれにしましょうか」 小蒔「……」 妄想 京太郎「おー、みんな水着似合ってるなぁ」 京太郎「小蒔はどんな感じだ?」 小蒔「その、変かもしれないのですが……」 京太郎「あ……ごめん……」 小蒔「ううっ」 妄想終了 小蒔「だめですだめですっ……」 小蒔「可愛いのを選ばないと!」 小蒔「あ……これぴったりですね」 小蒔「……」キョロキョロ 小蒔「試着してみましょう」 初美「ふふん」 初美「なんとわたくし、しーかっぷに成長してしまいました」 初美「巫女福も新しいのに変えてもらいましたからねー」 初美「大人な水着をきちゃいますよー」 巴「飾り気のないのでいいわよね……」 巴「黒、は私に合わなさそう」 巴「あえて赤色……?」 巴「似合わない似合わない!」 巴「むむむ……」 巴「これでいいか」 霞「この日のために用意しておいた特注品……うふふ」 霞「あの、あれありますか?」 「あ、あれ……ですか?」 霞「そう、あれ」 「えーと……お名前は」 霞「石戸霞よ」 「あーはい、はいー」 「なるほどなるほどー」 「これですね?」ドヤッ 霞「ええ、ありがとう」 霞「ふふふ、この特注水着で京太郎もイチコロよ」 霞「この、ひもの水着で……ふふっ」 小蒔「よし……これなら……!」 巴「ん、これくらいのでいいか」 巴「別にアピールなんてするわけじゃないんだし」テレテレ 初美「サイズよし、見栄えよし、これでいきますよー」 春「みんな遅いなぁ……」 小蒔「買いましたよ、みなさん」 霞「私もバッチリよー」 巴「私も」 初美「明日が楽しみですよー」 春「みんな遅い」 巴「春ちゃんが早すぎるの……」 霞「あ、お父様には許可をとってあるのかしら?」 小蒔「ええ、でる前に」 霞「準備がいいわねー」 小蒔「えへへ」 初美「あとは京太郎にはなすだけですねー」 春「その必要はないんじゃない?」 霞「そうね」 巴「まさかのドッキリ……?」 霞「どんな反応するか見たいじゃない」 初美「一理ありますねー」 巴「あ、それはたしかに……」 霞「じゃあ、明日ね」 巴「そうですね」 小蒔「ええ……!」 初美「んー、わかんねー」 小蒔「!?」 初美「そうですねー」 春「とりあえず、京太郎帰ってくるの待とうか」 霞「そうねー……」 京太郎「ふぁ~、しんどー」 小蒔「おかえりなさい」ニコッ 京太郎「あぁ、ただいま」 小蒔「先にご飯でいいですか?」 京太郎「あー、みんな集まってると思うけどわりぃ……汗臭いだろうから風呂先がいいな」 小蒔「わかりました」 霞「小蒔ちゃんもらしくなったわねー」 巴「つい最近まではあたふたしてばかりだったのに」 初美「感慨深いですよー」 春「感動した」 小蒔「そこ!なにいってるんですか!」 京太郎「あはは」 小蒔(そういえば、京太郎さんは明日なにもありませんよね?)モクモク 小蒔「あ、そういえば明日は休みだったりしませんか?」 京太郎「あぁ、そうだな……休みだ」 巴(休みって知ってましたよね……?)チラッ 霞(そういえば聞いてなかったわー)チラッ 巴「おいおい……」 小蒔「そ、そうですか……よかったです」 京太郎「……?」 京太郎「なにかあるのか?」 小蒔「い、いえ!こちらの話ですので……」 京太郎「そうか」 京太郎「ふー、ご馳走様」 霞「お粗末様です」 京太郎「霞の料理は安定感があるなー」 霞「ありがとうございます」 小蒔「む」 京太郎「あぁ、朝の小蒔の料理も美味かったって」 小蒔「えへへ」テレテレ 巴(思わず真顔に…) 初美(平常心ですよー) 京太郎「疲れたし、今日は寝るなー」 霞「はい」 春「おやすみ」 初美「おやすみなさいですよー」 巴「おやすみなさいー」 小蒔「おやすみなさい」 霞「さて、明日は何時からいきましょうか?」 春「マカのロン開店凸」 巴「まぁ、長く遊びたいですからねぇ……」 春「そゆこと」 初美「いつプールにいくというんですかー?」 霞「着くまで言わないという手もあるわね」 霞「それと、明日も車でいいかしら?」 初美「い、異論はないですけど……」 巴(免許とってからやけに乗りたがるんだよなぁあの人……)ハァ 霞「あぁ、忘れてた」ガサゴソ 霞「勝手に京太郎の水着買ってきたわー」 小蒔「サイズは大丈夫なんですか……?」 霞「ええ、ちゃんと測ってますから」 巴「やだこわい」 霞「ん?」 巴「はい」 春「それじゃ、朝一に着くように計算して……それでここをでれば大丈夫ね」 初美「そうですね……」 初美(アシがそれを除くと電車しかないので腹くくりましょう……) 霞「じゃ、みなさんおやすみなさい」 京太郎「んー!いい朝だー!」 京太郎「おはよう日本!おはよう永水!!」 霞「朝から元気ねぇ……」 春「あ、京太郎……今日は出かけるから」 京太郎「へっ?……わかった」 霞「峠を通るから……血が騒ぐわねぇ」 春「……」 京太郎「お、おう……?」 霞「クラッチ引いてここでハンドル切るっ!!そしてサイド!!」ギャギャギャ 京太郎「ちょっ、安全運転しろや!」 春初小「め、めがまわる……」 霞「大丈夫大丈夫」 京太郎「ちょ、手ェ離すな!」 霞「ここは体重移動した後はベタ踏みで曲がるのよー」 京太郎「前向けよー!!」 霞「うふふ、攻めるわよー」 巴「はぁ、これだから……」 京太郎「はー、死ぬかとおもった……」 春初小「きゅう……」 霞「まぁ、まだ時間はあるから……」 京太郎「ん、そういえばどこに……」 京太郎「……」 京太郎「プール?」 霞「ピンポーン」 京太郎「出かけるってそういう……」 巴「はい……開店までは時間ありますから、この三人もそれまでに起きるとは思いますけど……」 小蒔「ううー、ひどい目にあいましたー」 初美「峠とかもういやです……」 春「はぁ……まだ帰りがあるなんて……」 京太郎「ひぃ」ゾクッ 霞「あ、今のうちに……京太郎の水着です」 京太郎「あ、あったのか……」 霞「ええ」ニコッ 巴「そろそろ入りましょう」 霞「そうねー」 京太郎(五人の水着か……ふむ) 京太郎(霞さんとか大胆なの選んでそうだよなぁ) 京太郎「ふひひ」 京太郎「さて、とりあえず着替えて中で待つか……ん?」 京太郎「oh...ブーメラン……」 京太郎「しかもぴったり……」 京太郎「……」 京太郎「気にしたら負けだな」 京太郎「ふー、ここんとこあついからなー」 京太郎「プールは助かるわ」 京太郎「だいぶ経ったし、そろそろかな……」 初美「一番乗りですよー」 京太郎「お、おお?初美か」 初美「どうですか、可愛いでしょう?」 京太郎「まぁ……」 京太郎「ふむ……」 京太郎「あれ、ポニーテールなんだな」 初美「左右で結うと泳ぐ時、邪魔なので……」 京太郎「なるほどな……」 京太郎(水色の水着にパレオを巻いて……最近主張し始めた胸とかを見てもただの中学生か高校生だな……) 京太郎「うむ、(外見相応で)似合ってるな」 初美「当たり前なのですよー」 京太郎「でも、ポニーテールだと特徴がなくなるぞ」 初美「う、うるさいですよっ」 巴「うーん……」 京太郎「お、今度は巴か」 巴「やっぱりメガネかけて持ってくれば良かったかしら……」 京太郎(ほー、ふちの赤い白かー)ジー 京太郎(メガネとったギャップもあって可愛らしい……) 京太郎「そうだな、しいていえばインフィ……」 初美「それ以上はだめですー!」 京太郎「うわっとと……なんだよいきなり」 初美「いけない匂いがしましたので」 京太郎「は、はぁ?まぁ……素材もいいからか綺麗だな」 巴「ひぇ……?」ボフン 初美「……爆発しましたよー」 小蒔「うう……恥ずかしい……」 京太郎「今度は小蒔か……ぶふっ」 初美「黒の水着とは大胆ですね……」 小蒔「あ、あの……あまり見ないでいただけると……」モジモジ 京太郎「なるほど、黒か……」 京太郎(でかい胸を覆う布のボリューム、そしてなによりムチムチのお尻を隠しきれない布っ!!) 京太郎(普段見せないギャップも素晴らしいな……!) 京太郎「満点ッ!!」 小蒔「あっ、ありがとうございます?」 京太郎「うむ、いいものを見させてもらいました」 京太郎「いやー、みんなレベル高いなー」 巴「そ、そんなこと……」テレテレ 初美「えへへー」 小蒔「も、もう……口がうまいですね……」 京太郎「で、後二人か……」 春「次は私」 京太郎「おお……水着がよく似合う!」 京太郎「ん?なんか文字が書いてあるけど……」 京太郎「黒……、糖……」 京太郎「黒糖……?」 春「うん」ニコッ 京太郎「あ、あー……春らしい……」 春「でしょう?」 春「つい、買っちゃった」 京太郎「さ、さいですか……」 霞「ふぅ、水着を着るのも時間がかかるわー」 京太郎「あぁ、霞さ……」 京太郎「」 巴「」 春「」 初美「」 小蒔「」 霞「私のすごさに言葉もないのかしら」 京太郎「い、いや……なんですかその水着は……」 霞「なにって……ひもの水着よ?」 京太郎「」 巴「」 初美「」 春「」 小蒔「」 京太郎「その……」 京太郎「趣味の悪そうなプリントは」 霞「趣味の悪そうってなによ……干物だけど」 京太郎「いやぁ……人は予想を超えてくるんだなーって、改めて感じまして」 初美「これはちょっとババくさいっていうか……」 巴「引きますね……」 小蒔「私もちょっと……」 霞「え?結構いいデザインだと思うのだけど……」 京太郎「干物水着……ですか……まぁ、うーん」 京太郎「まぁ……テンションは下がりましたけどとりあえず泳ぎますか……」 巴「そうねー……」 バシャバシャ 霞「う、受けなかった……」ドヨーン 小蒔「霞のちゃん、元気だしてください!」 小蒔「ネタが受けなかったからっていって泳がないんですか!?」 霞「そ、それは来た意味ないわね……」 小蒔「だから、泳ぎましょう!」 霞「え、ええ……」 霞「京太郎は……あら?」 小蒔「み、見失っちゃいましたね……」 一方その頃 巴「……」スイー 京太郎「……」スイー 巴「あ、行き止まり……」 京太郎「みんなは……」 京太郎「あ、ここはみんながいた場所の死角なのか……」 巴「何時の間にか泳いできちゃいましたね……」 巴「……」 巴「えいっ」フニッ 京太郎「どわっ!?」 巴「京太郎さんのここ、反応しましたね?」 京太郎「ちょっ…おま……」 巴「うふふ」 巴「最近はそういうこともしてなかったし、ムラムラしてるんじゃ……?」 巴「ですから……口でしてあげます」 京太郎「……」ゴクリ 京太郎「ふう……」 巴「ごちそうさまです」 京太郎「こんなところでやらなくてもいいのに……」 巴「えへへ」 京太郎「はぁ……こんなところで抜かれるとは……ん」 初美「……」ジー 初美「……」スイー 京太郎「見てたのかー(棒)」 初美「ッ」ビクッ 初美「……」スイー 初美「私にも権利はあるはずですよー」ジトー 京太郎「お、お前もか……」 初美「んくっ……」コクンッ 初美「ふん」スイー 京太郎「まるで何事もなかったかのように……」 京太郎「いやはや、ここにくる目的は息抜きのためだったんじゃないのかあ……?」 京太郎「息抜き……抜き……んん?」 春「正解」 京太郎「」 春「ふふ」ニコッ 京太郎「あー……きっつい」 春「まだ、二人残ってるけど……」 京太郎「う……」 春「ふふ、じゃ、またあとで」 京太郎「はぁ……あと二人か……」 小蒔「あ、みつけましたよ京太郎さん」 京太郎「今度は小蒔か……ふぅ」 小蒔「……?」 京太郎「あぁいや、なんでもないさ」 小蒔「そ、そうですか……」 京太郎「で、なんだ?」 小蒔「な、流れるプールがあちらにあるらしいので行ってみたいなぁなんて……」 京太郎「へぇー、そんなのがあったのか……」 小蒔「だ、だめですか?」 京太郎「いこうか」 小蒔「はいっ」 京太郎「ここ、結構急流だなぁ」 小蒔「そ、そですね……わぷ」 京太郎「もしかして、足ついてない?」 小蒔「い、いえ……ちょ、とは……」 京太郎「場所変えるか、ここだと深すぎるし」 小蒔「は、はい……」 京太郎「うわっ急に流れが……」 小蒔「んー!」バシャバシャ 京太郎「ちょ、おおおい!!」 京太郎「流されてる!」 京太郎「あぁもう!」バシャバシャ 小蒔「足が……つかな……うぷっ」 京太郎(どうして深いところに……) 小蒔「わっぷ……げ、限界で……」 京太郎「よし、捕まえた」ガシッ 京太郎「もう大丈夫……で、す」 京太郎(あれ?小蒔が着けていたものがなんで俺の手に……)アセアセ 小蒔「……?」 小蒔「ぴゃ……」カアア 小蒔「ーーーッ!!」ギュウウ 京太郎(生乳が押し付けられて……) 京太郎「とりあえず!これつけて!!」 小蒔「は、はひ……」 京太郎「あの、その……さっきはごめんなさい」 小蒔「いえ……流された私が悪いですから……」 京太郎「いえ、俺がもうちょっと注意してれば……」 小蒔「それはたしかに……」ジトー 京太郎「うぐ……」 京太郎「はぁ……」 小蒔「はぁ……」 小蒔「なんかどっと疲れました……」 京太郎「ですねぇ……」 霞「あらあら、お二人さん……お疲れかしら?」 京太郎「干物……」 霞「……」イラッ 京太郎「なんでもないです……」 小蒔「喧嘩はやめてくださいね?」 霞「わかってるわよー」 京太郎「で、なんのようですか」 霞「京太郎と泳ぎたくてきたんだけど……迷惑だったかしら?」 京太郎「干物じゃなければ喜んでお受けしたんですけどねぇ」 霞「あら……不評?」 霞「しょうがないわ……脱ぎましょうこれ」スッ 京太郎「おまっ……周り見ろー!」 霞「えーだって」 京太郎「だってじゃない!ついていけばいいんだろ!」 霞「理解が早くて助かるわ」 京太郎「はぁ……」 小蒔「じゃ、私はみんなとあそんでます」 京太郎「ん、わかった」 小蒔「ふぅ、おや…あれは」 「ねぇお姉さんたち、俺たちと遊ばん?」 「退屈させないからさー」 巴「いや、あのですね……」 初美「私たち子持ちですよー?」 「ぇ゛……」 「この年でもう子どもとか……おい、いこうぜ」 「あぁ……」 小蒔「……変な方でしたね」 初美「そうですねー」 巴「まぁ……すぐ諦めてくれるからいいですが」 春「だねぇ」 小蒔「あはは……」 京太郎「で、どこいくんですか」 霞「え、特に考えてなかったけど……?」 京太郎「うぉぉい」 霞「てへへのペロンッ」 京太郎「……」 霞「やっぱり京太郎はロリコ……」 京太郎「なにいってるんですか」 霞「とりあえず、泳ぎましょうか」 京太郎「そ、そうですね……」 ーーーーー ーー 初美「ふぃー、たのしかったですよー」 春「気分転換になった」 京太郎「今日は暑かったからな、水が気持ちよかったぜ」 霞「あ、みんな」 小蒔「?」 巴「ぁ゛……」 霞「帰るまでが遠足なのよ?」 巴「もー、安全運転してくださーい……」 霞「のぼりも違った楽しみがあるのよね」ギャギャギャ 京太郎「ちょ、スピード落としてください!」 霞「だめよ、ここはフルアクセルで曲がらないと!」 霞「ギアを二速まで落としてハンドル目一杯切ってサイドォ!」 京太郎「」 巴「あぁ……のぼりはスピードでGがきつい……うぷっ」 智美「ワハハー、あの車踏めてるなぁー」 ゆみ「どうする?」 智美「うち落とせばいいんだろ?」 カン!
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菫「で、何の真似だ」 京太郎「えっと…その…」 菫「お前が私をつけていたのは申し訳ないくらいにバレバレだ、理由によっては赦してやる。話せ」 京太郎「すいません、でも話しても許して貰えそうにないですし…」 菫「それは私が判断するから早くするんだ、このまま通報されたいなら話は別だが」 京太郎「そ、それは勘弁してください!お話しますから!」 京太郎「えーっと、こんな感じです…」 -全国大会ちょっと前- 久「須賀くん、君には全国大会では偵察をしてもらうわ!」 京太郎「はぁ…でも一体どうやって?練習風景を覗き見て牌譜でもとれと?」 久「まあそんな感じね」 京太郎「ほとんど無理なこと前提じゃないですか…」 久「冗談よ、冗談!ただBブロックの試合に注目してもらって要対策なところの対策をあらかじめ練って欲しいの」 京太郎「それならなんとかできそうですが…」 久「じゃあよろしく頼むわね、須賀くん。わからないことがあれば何でも聞きに来ていいから」 京太郎「了解です、力になれるように頑張ります」 白糸台はブロックAでかつ、抽選は全国当日だったわ、訂正 京太郎「えーっと、こんな感じです…」 -全国大会ちょっと前- 久「須賀くん、君には全国大会では偵察をしてもらうわ!」 京太郎「はぁ…でも一体どうやって?もしかしてそこの練習風景を覗き見て牌譜でもとれと?」 久「まあそんな感じね」 京太郎「ほとんど無理なこと前提じゃないですか…」 久「冗談よ、冗談!ただ私たちと別のブロックの試合に注目してもらって要対策なところの対策をあらかじめ練って欲しいの、私は自分達のほうのブロックの対策に注力するから」 京太郎「それならなんとかできそうですが…」 久「じゃあよろしく頼むわね、須賀くん。わからないことがあれば何でも聞きに来ていいから」 京太郎「了解です、力になれるように頑張ります」 菫「まあ、ここまでは理解できる。じゃあテレビ中継に張り付くだけで十分じゃないか」 京太郎「まだ続きがあってですね…」 まこ「それはちょっと無茶すぎんかの?」 久「それくらいしておかないと彼を腐らせることになるでしょう?」 まこ「だったら他の方法もあったじゃろに…」 久「きっと別ブロックの有力校はシード校になると思うの、つまりね」 まこ「つまり?」 久「須賀くんが多少しょっぱい対策を練ったとしても、全国に行く以上シード校の対策は既にある程度あるわ」 まこ「あまりにも京太郎が不憫じゃろ…」 久「そうじゃなくて、須賀くんが何か報告さえしてくれれば、彼のおかげで対策も取れるって形になるの、むしろ彼の面子を立ているわ」 まこ「なんつーか、怖い女じゃ。わしですら寒気がする」 久「褒め言葉として受け取っておくわね」ニッコリ 京太郎(聞いてしまった…) 京太郎「うわぁ~ショック、なんてことはないですね!その分みんなを見返してやれるんだから!」 回想終了- 菫「まぁ…なんだ…ご苦労なことで」 京太郎「だから白糸台部長の弘世菫さんをつけて来たんです!」 菫「確かに動機もわからんでもないし、気持ちはわかる。だからといって他校の偵察を受け入れるほど甘くはない」 菫「今日の出来事はなかったことにするから、素直に帰るんだ」 京太郎「お断りします!」 菫「あのなぁ…赦してやるから素直に引き下がれって言ってるんだぞ?」 京太郎「弘世さんの言うことは確かに尤もですが、清澄麻雀部員としてこの機を逃すつもりは毛頭ありません!」 菫「清澄…というと、君は長野の高校の子か」 京太郎「はい、今年初出場なんですよ」 菫「つまり大会本部に清澄の部員が云々と言えば解決できると」 京太郎「えっと…それは…」 菫「世辞じゃなく君の気持ちはわかる、だから何もなかったことにしたい。それじゃ駄目なのか?」 京太郎「これは清澄麻雀部員としてではなく男としての須賀京太郎の問題なんです」 京太郎「ただ俺一人のプライドのためにあなたたちの弱点をリサーチします!」 菫「えっと…須賀君でいいか、そこまで正直だと逆に好感が持てる、だが私も白糸台の部長としてのプライド…」 照「菫、何やってるの?」 菫「あ、照かちょっと面倒なことに巻き込まれてな」セツメイセツメイ 照「じゃあ二人から意見を聞いて、私が判断する。それでいい?」 菫「ああ」 京太郎「大丈夫です」 説明タイム終了- 照「なるほど、判断をする前に京ty…須賀くんに少しの質問と要望、大丈夫?」 京太郎「はい」 照「本当にどうしても私達のリサーチがしたい?」 京太郎「はい!」 照「そのために何でもしてくれる?」 京太郎「何でもしますから!」 照「じゃあ、一局打って、ちょうどここにカード麻雀があるから」 菫「?」 照「ほら、菫も入って、二人じゃ流石に退屈」 菫「あぁ…」 照「せっかくの出会いを祝して半荘で、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします!」 菫(意図がわからないが…まあ考えあっての事だろう) 京太郎「うぅ…断トツ最下位…」 菫「言うまでもなく照の独壇場だったな、で、照の判断とやらは?」 京太郎(どう見てもダメだよなぁ…今の対局から何かわかることは…) 照「他レギュラー達に紹介してあげる、今から時間ある?」 菫(…え?) 京太郎「…」ポカーン 京太郎「あ、あります!」 照「ん、でも流石に夕食後のほうがいいかな、この時間にまたここに来てくれる?」 京太郎「はい、では一旦失礼します」タタタッ 菫「…どういうことだ?」 照「ただの気分のせい…」 菫「そんな訳あるか、正直に言え」 照「京ちゃんは菫に一回も振り込んでなかったこと気付いてた?菫が狙い打とうとしてたのに」 菫「言われなくても…そんなことわかっている」 照「正直狙い撃ちをする菫への対処法は私にもわからない、きっと京ちゃんは何か菫への対策はとれていたと思う」 照「その対策を研究して、それを対策して私は菫に全国で活躍して欲しい、それじゃダメ?」 菫「…ダメじゃない、わかったよ。ありがとう、照」 照「どういたしまして」 夕食後- 京太郎「ちょっと早く来すぎたかな、自販機でアイスコーヒーでも…っと」ガシコーン 菫「なんだ、早いな」 京太郎「弘世さん、こんばんは」ニコッ 菫「あぁ…こんばんは」 京太郎「弘世さんが案内をして頂けるのですか?」 菫「いや、照…じゃない、宮永がここに来ると言っていた。さっき照と言っていたカード麻雀を一緒にやった奴だ」 京太郎「流石に偵察する相手のフルネームくらい把握してますから、自分の前で照って呼んでも通じますよ、菫さん?」 菫「ま、まだ知り合って間もない女性に対して下の名前でだな…」 照「あれ、菫もいたの」 菫「照が迷子になったらアレだから先に着ておいた」 照「…」ムーッ 照「そこまで方向音痴じゃない、心外」 菫「すまなかったな、じゃあ行こうか」 京太郎「今日はよろしくお願いします」ペッコリン 菫「で、どこでみんなと顔を合わせるんだ?」 照「え?ホテルでしょ」 京太郎「!?」 菫「だ、男女がホテルの同室など…は、破廉恥にもほどが……//」 照「ただ私達の麻雀の練習風景の見学でしょ、他に破廉恥な要素はない、むしろ破廉恥な要素はあった?」 京太郎「確かにそうですが…人目が…」 照「さっき何でもするって言ったでしょ、京ちゃん」 京太郎「確かに…って、まさか照さんって…」 照「やっと気付いた?積もる話は後で」 渋谷「渋谷です…よろしく」 亦野「君が須賀くんか!亦野だ!よろしく頼む!」ガシッ 京太郎「はは…よろしくお願いします」 淡「私は大星淡、同い年だし私は京太郎って呼んじゃうね、京太郎も淡って呼んじゃっていいから!」 京太郎「えーと、よろしくな、淡」 照「自己紹介は済んだ?じゃあ…」 菫「その前に一つ質問いいか、照」 照「構わない」 菫「なんで私の部屋が集合場所なんだ!」 照「多数決…」ボソッ 渋谷(正直私は乗り気じゃないし…) 亦野(私の部屋の軍備を見られる危険に晒すなんて言語道断!) 淡(別に部屋は綺麗だったけど、面白そうだったから片付いてないことにしちゃったし) 菫「お前ら…部屋はある程度整理しておけと…」 照「京ちゃん、さっそくだけど、私達の中に入って打つ?それとも外野で見学する?」 京太郎「えっと…」 菫「せっかくだ、入って行け、もし牌譜が欲しいなら後で寄越すから」 京太郎「ありがとうございます、ではよろしくお願いします」 淡「じゃあ私も入るねー!」 渋谷亦野「「…」」ジー 京太郎(そんな見られるとやりにくいな…) 京太郎「ではよろしくお願いします」 菫(私の弱点…今ここで見極めなければ…!) 照「事情は言ってあるけど、みんな偵察だからってわざわざ打ち方を変えないで」 照「偵察されて得たデータ如きに負けるような白糸台とは私は思ってない、安心して」 照「悪いけど少しの間、一人の人間のプライドのために付き合ってあげて」 京太郎「すみません、照さん…」 京太郎(どんな惨めでも俺は勝ってみせる…!) 淡「じゃ、やるよー!」 京太郎「また…焼き鳥のまま最下位…」 菫(また…狙えなかった…!) 淡「京太郎ちょっと弱いよ、もっと頑張ってくれないとつまんない!」 京太郎「悪い、きっと弱いから偵察なんて負かされてるんだな…ハハッ」 淡「もう少し京太郎が強くならないと偵察としての意味もないよ?もっと上達してからにしたら?」 京太郎「正論だけど…今日一日だけだし…」 照「いや、二日目以降も構わない」 京太郎「えっ?」 照「さっき言ったとおり白糸台は偵察された程度で負けないし、京ちゃんが来てくれるのはこちらにもメリットがある」 京太郎「では…またお邪魔しても…?」 照「大丈夫、気にしないで」 淡「じゃあ次回までに淡が麻雀教えてあげよっか?白糸台はシードで暇だし」 京太郎「じゃあ淡に頼もうかn」 菫「もしよければ私にその役目を譲って貰えるか、淡?」 淡「んーいいよ!菫がどうしてもって言うなら!」 菫「そんなこと言ってないだろ!」 淡「あー照れてる菫可愛い」 菫「馬鹿言え!」 渋谷「…」ズズー 照「もう夜も遅いし、そろそろお開きにして京ちゃんを帰すよ」 亦野「はい!これが牌譜だ!今日はご苦労だった!」 渋谷「…また」 淡「まったねー!」 菫「え、えーっとだな君に麻雀を教えるにあたって連絡先が欲しい」 京太郎「ええ、いいですよ」ポチポチ 菫「じゃあ、明日の朝頃連絡するけど、返事できるか?」 京太郎「はい!わざわざありがとうございます!今日は失礼します!皆さんおやすみなさい!」 照「道がわからないだろうから、私が送ろうか」 京太郎「正直道がわからないんで助かります」 淡「京太郎ー!テルーに手を出すなよー!」 京太郎「出さないって、では」ガチャッ 道中の公園にて- 照「昔話代なら120円でいい…」 京太郎「相変わらずちゃっかりしてますね…アイスティーでいいですか?」 照「ありがとう。それと敬語やめて、他人行儀は嫌」 京太郎「だって、最初は照さんって気付かなかったし」 照「そんな変わったつもりはない…」 京太郎「いや、やっぱり変わったよ、より可愛くなってる」 照「あ、ありがとう…」カア… 京太郎「で、照さん…」 照「いいよ、本題に入っても。真剣な時の京ちゃんの表情はすぐわかる」 京太郎「流石にわかるかー、えっと…」 照「咲のこと…でしょ?」 京太郎「…」 照「そういうときの沈黙は肯定を表す。言いたいことはある程度わかるけど無理だから、ゴメンね」 京太郎「でも咲は照さんに会いたいって麻雀を再開して!」 照「やっぱり今傍にいる分、京ちゃんは咲派なんだ」 京太郎「そういうわけじゃ…」 照「言い方が酷かった。ゴメンね」 京太郎「いえ…別に」 照「きっと京ちゃんのことだから、二人を中立的な立場から和解させたいのはわかる」 京太郎「なら…」 照「そのことは咲が私に勝たないと、お互い納得できない。道理が通ってないけど、姉妹喧嘩なんてこんなもの」 照「道理がないからこそ、解決策は単純。力を示せばいい、そこに綺麗な合理性はいらない」 京太郎「…それが団体戦での勝利でも?」 照「当然、白糸台を舐めないで。まあ、勝てたらの話だけど。だから京ちゃん、私達の仲直りの為に偵察頑張ってね」 京太郎「そういうことか…なら完膚なきまでに俺の偵察力をもって叩き潰すから待ってろ!」 照「うん、待ってる」ニコ… 菫の部屋- 淡「スミレー♪」ニヤニヤ 菫「な、何だ気持ち悪い」 淡「いやいやー、京太郎に惚れでもしたの?先生に立候補なんて柄にもないじゃん」 菫「いや、彼は私の狙い撃ちを完全に回避してきた、彼の先生役をやる内にその理由を見つけたい」 淡「ふぅ~む、なるほどなるほど~」 渋谷「…」ズズー 亦野「ああ、菫先輩にも今日の牌譜です、どうぞ」 菫「牌譜を見ても全くわからん…淡、何かこれを見て心当たりはないか?」 淡「まったくもって!」 菫「はぁ…答えは明日以降か…」 翌朝- 京太郎「朝かー、今日はAブロックの試合だったっけ…注目校はどこだっけ…」ユゥガッタメイル 京太郎「メール…って弘世さんか、えっと」 From 弘世 菫さん『昨日の夜の待ち合わせ場所に11時頃で大丈夫か?』 京太郎「『おはようございます、その時間で大丈夫です。本日はよろしくお願いします』送信っと」prrr 京太郎「もしもし?」 咲「おはよう、京ちゃん?朝からゴメンね?もし暇ならAブロックの試合見に行かないかな?」 京太郎「悪い、部長から野暮用頼まれてて行けそうにない、和達とでも行ってくれ」 咲「じゃあ和ちゃん達と見に行くね、京ちゃん。いつもご苦労様、ありがとう」ピッ 京太郎(いかなる理由であれ嘘は気が引けるな…まあ支度しないと) 11時頃- 菫「遅いぞ、どれだけ待たせる気だ、もう10時50分だろ」 京太郎「すみませんでした…」 菫「先に言っておくが私は基本的に15分前行動を心がけている、留意しておけ」 京太郎「はい…ところで」 菫「なんだ?」 京太郎「その服お似合いですね、大人って感じがして美人オーラが出て」 菫「そ、そういうのはやめてくれ…!自分が設定しておいて悪いが中途半端な時間だし指導は昼食を済ませてからでいいか?」 京太郎「大丈夫ですよ、何にしましょう?パスタにします?それとも…」 菫「須賀くんに任せるとは言ったが…」 京太郎「えーと、何か不満でした?」 菫「正直に言うと、店を選ぶセンスがいい。こんなに落ち着けるカフェで不満になる訳がない」 京太郎「ありがとうございます、正直ホッとしました。弘世さんの好みに合うかどうか不安で…」 菫「割と合ってるから安心しろ…で」 京太郎「はい?」 菫「注文は決まったか?」 京太郎「じゃあ、ハムサンドと食後にホットで」 菫「っと、私はBLTサンドにしたいのだが後で一切れ交換しないか?どんなものか気になる」 京太郎「こちらこそ、喜んで。…店員さーん!」 店員「お待たせいたしました、BLTサンドとハムサンドです」 店員「召し上がりましたら食後のコーヒーお持ちしますので、お知らせください。ごゆっくりどうぞ」 京太郎「じゃあ、頂きます」 菫「頂きます」 菫「ん、おいしい…」 京太郎「えっと、一切れ頂いていいですか?あまりに美味しそうなんで」 菫「あぁ、大丈夫だ。ほら、あーん」 京太郎「あーん…って、弘世さん!?」 菫「こ、これはだな照とか淡とかにあげる時の癖で、カ、カップルがやるようなあーんの意図はなくてだな…その…ちが…」 菫「…!ちょっと席を外す…」 菫「ふぅ…食後のコーヒーは落ち着くな…」 京太郎「両方とも美味しかったですね、おいしいコーヒーもありますし、何か甘いものでも頼みません?」 菫「私は須賀くんと同じ奴でいい、さ、さっきの反省を生かしてだな」 京太郎「じゃあブラウニーでいいですか?」 菫「構わない」 店員「ではこちらブラウニーです、ごゆっくりどうぞ」 菫「ご馳走様でした」 京太郎「ブラウニーも美味しかったですね」 ブブブブ 菫「ん?すまない電話みたいだ、ちょっと席を外す」 京太郎「はい、お構いなく」 菫『もしもし?』 淡『やっほー!スミレー!上手くやってるー?』 菫『淡か…』 淡『いくら男の子と出かけた経験がないからってパニクっちゃダメだよ、へーじょうしん、へーじょうしん』 菫『何の話をしているんだ』 淡『誤魔化さなくていいよ、通話時間もったいないし』 菫『わかった、須賀くんと一緒にいるのはお見通しと言う訳か、で、何の用だ?』 淡『さっきも言ったじゃん、へーじょうしんが大事だって』 菫『それだけか?』 淡『それだけだけと、へーじょうしんだよ!』 菫『…切るぞ』プッ 菫(平常心って言ってもそのおかげでさっきは恥をかいたんだぞ…) 菫(むしろ平常心ってなんだ、普段意識しないから全くわからんぞ…) 菫(それでもさっき、恥をかいたのは平常心を失っていたというのも大いにありうる) 菫(平常心平常心平常心…ああゲシュタルト崩壊してきた) 菫「す、すまない、待たせた」ギクシャク 京太郎「大丈夫ですよ」 菫「そろそろ出ようか、指導する時間がなくなるしな」 京太郎「そうですね、じゃあ出ましょう」 菫「えっと会計は…」 京太郎「ああ、もう会計は済ませておきましたよ」 菫「えっ?そ、それは申し訳ないから私の分は出す…」 京太郎「今日の授業料ということで受け取ってください、むしろこうでもしないと俺が申し訳ないですよ」 菫「なんだ…その…ありがとう…」 京太郎「すごく今更ですがどこで指導をして貰えるんですか?」 菫「えっと…だな…その…ネットカフェでネトマを打ちながら添削しようとは思ってたんだが…」 菫「公共の空間ゆえ声を出しにくい…から…」 菫「わ、私の部屋でやるぞ!」 菫の部屋- 菫(平常心…平常心…) 京太郎「お邪魔します」 菫「パソコンの用意するから少し待っててくれ、とりあえずネトマを打ってもらって添削する、さっき言った形でいいか?」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 菫「そこでだ、私が隣からすぐ口出しできるように牌を切る時に理由などを可能な限り話しながら打ってくれ」 菫「集中が途切れるだろうが、時間も限られているしな…よし立ち上がった、ほれ」 京太郎「はい…その…マウスカーソル可愛いですね」カタカタ 菫「こ、こう見えて、ネコが好きだからいいだろ!…それはさておき指導を始めようか」 30分後- 京太郎「テンパイ即リーワーイワーイ」 菫「トップだしリーチのみの手より手代わりでタンピン期待のダマでいくべきだろ…」 京太郎「そうですかね?」ロン! 京太郎「あー捲くられてる」 菫「あのなぁ…」 菫(どう見ても素人の中でも酷いレベルじゃないか…これは) 菫「一旦やめにして、牌譜を検討しよう、あと基礎的な理論も今叩き込む」 菫「正直基礎的な理論は口で説明するよりサイトを見たほうが早い」カタカタ 京太郎「はあ…」 菫「飲み物買ってくるからその間にそのサイトを…えーっとここだ、ここを全部読んでおく事」 京太郎「わかりました」 菫「須賀くんの分も適当に買ってくるけど何でもいい?」 京太郎「大丈夫です、ありがとうございます」 菫「じゃあ、少し行って来る」ガチャ 菫「早く読んだとしても30分ほどかかるだろうし、少し時間を潰すか…」 亦野「菫先輩、お疲れ様です。例の子はどうですか?」 菫「悪い意味で想像以上だったよ…」 亦野「それはご愁傷様です」ハハ 菫「他人事みたいに言うな、巻き込むぞ」 亦野「謝りますから冗談はやめて下さいよ、そうするとより不思議ですね」 菫「何が?」 亦野「彼が菫先輩に絶対に振り込まないことですよ、きっと彼がわかりやすいアナログの癖でも捉えたのですかね」 菫「私にそんな癖あったか?」 亦野「いえ、私にはわかりません。これはただの仮説ですし冗談程度に聞き流してください。では!」 コンビニ- 菫(確かに須賀くんの昨日の牌譜と今日の打ち筋と大差はないし…誠子の仮説が正しいのか?) 菫(もしアナログ的な癖があるとしたら矯正しなければ…マズいだろうな) 菫(かといってそんなもの自分でわかる訳ないだろ、本人に直接聞くか…?) 菫(はぁ…こんな状態で大会に出て大丈夫か…) 菫「って、考えてたらかなり時間が経ってるじゃないか、お詫びになんか甘いものも買って…」 菫「急ぐか」 菫「ゴメン、色々あって遅れた。本当に申し訳ない」 京太郎「…zzz」 菫「なんだ寝てるのか…ちゃんと最終章まで目は通したようだな」 菫「淡が昼寝していたときより幸せそうに寝てて、起こしにくい…」 菫「自分でもキャラじゃないと思うのだがな…冷房つけっぱなしだし風邪引かれても後味が悪いし、一般道徳としてだな…」ファサ 菫「って、私は誰に言い訳しているんだ…」 菫「やれやれ…」 菫「そういえば牌譜の検討、し損ねたな…」 菫「っと、本当に私の柄じゃないんだが…」カタカタ 京太郎「…zzz」 菫「アメを与えるのも大事だしな…」カタカタ 菫「かと言って、ムチを寄越すってほど厳しくするつもりはないがな…」ハッ 菫「独り言が過ぎたな、作業に集中しよう」カタカタ 京太郎「んー?」ムニャムニャ 菫「おはよう須賀くん、よく眠れたか?」 京太郎「えっ、俺まさか…」 菫「寝てたぞ、全力で」 京太郎「あ、あの…すみません」 菫「構わない、きっと疲れが溜まっていたのだろう、疲労した身体に指導は無意味、無理はせずちゃんと休め」 京太郎「はい…」 菫「だから気にするなと言っただろ、これ牌譜に対しての私のコメントだから参考程度に…」 京太郎「ありがとうございます!」ガシッ 菫「ひゃっ!てっ、手をいきなり握らないで!」 京太郎「ご、ごめんなさい、つい…」 菫「わ、わざとじゃないなら構わないから…さっきのネトマの牌譜を見ながら解説する、いい?」 京太郎「はい!」 菫「その前に君に買ってきた飲み物とお菓子がある、それで眠気を覚ましてくれ」 京太郎「ありがとうございます…ってえぇっ!」 菫「ど、どうしたんだ?」アセアセ 京太郎「オランジーナは最近一番好きな飲み物なんですよ!」 菫「な、ならよかった、じゃあ始めるぞ」 京太郎「よろしくお願いします」 菫「じゃあ東二局のこの場面から…」 京太郎「あっ、なるほどなるほどなるほど~」 その少し後- 菫「解説は不慣れだけどわかって貰えた?」 京太郎「十二分ですよ!そこらへんのサイトより何倍もわかりやすかったですよ!」 菫「あ、ありがとう…」 京太郎「今までの事を踏まえてネトマでもう一局打ってみたいんですが、大丈夫ですか?」 菫「ああ、構わん、成長した証を少しくらい見せてくれよ、そうじゃないと、私が報われんからな」ニヤッ 京太郎「プレッシャーかけられると困りますよ…」 菫「お、マッチングしたか、今回は何も喋らずに君の自由に打ってくれ」 京太郎「はい、…この初手ならこう動くべきかなー」 京太郎「うあ…二着かー、菫さん、ゴメンなさい…」 菫(いや…これは…もしかして…) 菫「いや今回はトップのツモが良過ぎた、君の打ち方自体は悪くなかった」 京太郎「世辞でも嬉しいです、これも菫さんのご指導のおかげです!」 菫「少しでも上達してくれて私も嬉しいよ、指導した甲斐がある」 京太郎「そうでしょうか?」 菫「少しくらいは自信を持て、自信がない打ち筋はジリ貧になりやすいからな…」 菫「君に基本的な指導をすることで、私も初心に帰れた、例を言う」 京太郎「こ、こちらこそお礼をイワナ…」 菫「例なら実践で打った後に言ってくれ、じゃあ、行くぞ」 菫(何か引っ掛かることがあったけど…まあ、いいだろう…) 菫(わざわざ気にすることでもないし、むしろ…) 菫「流石に焼き鳥は勘弁してくれよ、教師役の私が何をしていたか疑われる」 京太郎「はい…!」 …… 淡「やっほー!」 照「どうも…」 京太郎「俺の成長、見せ付けてやりますよ!」 半荘後- 淡「あんな大口叩いた割にトばれるとかえって反応に困るよー」 京太郎「…」 照「まあ…残念だけど予想通り」 菫(結局須賀くんからまたロンあがりできなかった…)ズーン 京太郎「今日はありがとうございます、勉強になりました」 淡「まあ、勉強されるべきな私達だしね」ドヤッ 菫「アホかお前は…」 照「じゃあ遅いしそろそろお開き…」 京太郎「では失礼します、今日はありがとうございました!」 照「帰り道の案内いる?」 京太郎「二回目なんで、大丈夫です、お気遣いありがとうございます。では、失礼します!」 菫「ああ、またな」 淡「じゃーねー!おやすみー!」 照「気をつけて…」 京太郎「みなさんおやすみなさい!」ガチャッ 淡「ねーテルー、一つ聞いていい?」 照「どうぞ」 淡「今更だけど照と京太郎ってどんな関係なの?元恋人だったり?」ワクワク 照「そんなことはない、ただの長野にいた時の旧友だ」 菫「ただの旧友にしてはやけに仲良くないか?」 照「私は友人が少ないから、数少ない友人を大事にするのは当然…」ドヤァ 菫「そのなんだ…すまないことを…」 淡「テルー、可哀想!私はいつまでもテルーと仲良しだよー!」ガシッ 照「あ、ありがとう淡…ちょっと…苦しいから…離して、あ、菫はその哀れむ目を止めて」 翌日- 京太郎(菫さんのおかげで何か掴めた気がする) 京太郎(ああ、ここでこう打った理由が自分でもわかるな) 京太郎「少しは成果が出た…のかな」 咲「京ちゃん、ボーっとしてどうしたの、会場に行くよ」 京太郎「ああ、悪いな」 咲「私、一回戦から活躍するから見ててね!」 京太郎「おう、頑張ってこい」 京太郎(早く何か、Aブロック側の対策を立てないとな…) 京太郎(実際、対策する時間はかなり限られてる、時間を無駄にできない) その後- 咲「出番がなかった…」 京太郎「ま、まあ落ち込むなよ。とりあえず一回戦突破おめでとう」 咲「ありがとう、でも早いうちに全国の舞台で打ってみたかったよ」 京太郎「まあ咲なら強ければ強い相手のほうが緊張せずに楽しんで打てるだろ?」 咲「もう、少年漫画の主人公みたいに言わないでよ…」 京太郎「二回戦の活躍楽しみにしてるから、頑張れよ」 咲「うん頑張る!」 その日の夜- …プルルル 菫「もしもし?」 京太郎「もしもし、弘世さん?どうかしましたか?」 菫「いや、清澄の一回戦突破のお祝いだ、おめでとう」 京太郎「はは…自分は全く力になってませんがね…」 菫「まあこれで私達Aブロックの対策がより必要になったわけだ、頑張れよ」 京太郎「はい」 菫「明日は白糸台の試合がある、試合を見て対策があるなら練ってみせろよ?」 京太郎「ど、努力します」 菫「せいぜい頑張れよ、じゃあな」 京太郎「あっ!ちょっとまっ…」 菫「どうかしたか?」 京太郎「ちゃんと明日は勝って下さいよ?俺が編み出した弘世さん対策が無駄になるので」 菫「え、私対策って具体的になんなん…」 京太郎「明日はお互い早いですし失礼しますーおやすみなさい」 菫「…切られたな。私対策がどうとうとか言ってたけど本当に具体的な策でもあるのか?」 菫「もういい、今度須賀くん本人に直接聞こう、明日さえどうにかすればいいんだ」 菫「で、今度っていつだ?…まぁいい、寝るか」 Aブロック二回戦終了後とある公園 京太郎「今日は二回戦突破おめでとう、今までの礼をこめて差し入れもって来た!是非みなさんで」 照「ありがとう、甘いものは本当に助かる」 京太郎「そういえば今日は他のみなさんは?」 照「疲れたみたいで部屋で個別に休んでる、体調管理もレギュラーの仕事のうちだもの」 京太郎「じゃあ照さんも休まなくて大丈夫なの?」 照「大丈夫、私は先鋒だから。体力的には大丈夫」 京太郎「ならいいんだけど…」 照「じゃあせっかくだし120円で昔話、いいかな?」ニコッ 照「今日は楽しかった、遅くまでありがとう。帰り道に気をつけて」 京太郎「それ普通は男が言うセリフじゃないかな…」 照「普通は、ね」 京太郎「あー悪かったよ、帰り道には気をつけさせて頂きますよー」 照「じゃあ、バイバイ」 京太郎「照さんも気をつけてー」 … 京太郎「弘世さんにはさっき直接祝おうと思ったけど、いなかったら仕方がない、メールでっと…」 京太郎「流石にこの時間はまずいか、明日の朝にでも送るか」 菫の部屋- 菫「…」 菫(…どう考えても祝辞の一つ寄越さないのは失礼だろ!世話になっておきながら!)ソワソワ 淡「すみれー、ほら、落ち着いてー。どーどーどー」 菫「おい、動物扱いするな」イラッ 淡「人間だって立派な動物だよ!つまり菫も動物!よーしよしよしよし」ワシャワシャ 菫「ちょっ…やめ…」 淡「イライラしても何も解決しないよ、もっと大雑把に行こうよ」 菫「なにを言って…」 淡「菫は真面目だから可愛がりようがあっていいよねーってこと」ワシャワシャ 菫「やめろって…あぁもう!」 淡「菫、ケータイ借りるねー、京太郎に電話するー」 菫「はぁ?今何時だと」 淡「菫は真面目だなぁ、もっと大雑把に行こうって言ったばっかりなのに」 prrr 京太郎『もしもし、弘世さん?』 淡『残念、淡ちゃんでした!』 京太郎『おう、淡か。とりあえず二回戦突破おめでとう、格好良かったぞ』 淡『でしょー、カッコいいでしょー。京太郎は見る目あるよ!』 京太郎『どーいたしまして、つーかなんで淡が弘世さんの携帯から?』 淡『やっぱり菫と話したいのー?しょうがないなー青春しちゃって!今電話代わるよー』 淡「はい、菫。どうぞ」 菫「えっ」 淡「ほら、電話の向こうで京太郎が待ってるよ。早くしないと」 菫「わ、私が電話に出る必要もないだろ」 淡「京太郎を待たせたままにするほど菫は礼儀がないなんて、ガッカリだよ」 菫「いや…そうじゃなくて」 淡「いやいや、そうだよ。普段人に礼節を説く人間がすることとは思えないよ」 菫「あー、もう電話に出るから黙ってろよ!」 淡(菫は扱いやすくて可愛いなぁ!) 菫『も、もしもし…?』 京太郎『もしもし、弘世さん。遅れましたが二回戦突破おめでとうございます』 菫『まあ当然の結果だが、ありがとう』 京太郎『…』 菫『…』 京太郎『今日は弘世さんもお疲れみたいですし、お祝いだけさせてもらって早めに失礼させていただきます。お休みなさい』 菫『ああ、お休み。そちらも頑張ってくれ』 京太郎『ありがとうございます、では』 ツーツーツー 淡「何この糖分が全くない会話は!やる気あるの!」 菫「会話にやる気ってなぁ、淡…」 淡「やる気ないなら自分の部屋に帰れ!」ビシッ 菫「いや、ここ私の部屋だし」 淡「そうやってツッコミできるならなんで京太郎と会話のキャッチボールをしないのさ!」 菫「その…してだな」ボソボソ 淡「え?」 菫「緊張してたんだよ悪いか!私だって人間だぞ!」 淡「じゃあもう一回電話しようよ、諦めたらそこで試合終了って偉い人も言ってたしねー」prrr 菫「ちょっ、待て少しは猶予期間をだな…」 淡「はい」 菫「は?」 淡「もう繋がってるよ」 菫『もしもし?須賀くん、淡が迷惑を掛けて申し訳ない』 京太郎『構いませんよ、迷惑と思っていませんし』 菫『その…なんだ、迷惑じゃないならまた電話しても大丈夫か?大会中は心労が積もって仕方がない、愚痴でも聞いてくれ』 京太郎『今までのお礼もありますし、清澄の試合中じゃなければいつでも大丈夫ですよ。』 菫『ありがとう…またの機会に電話する、じゃあ本当にお休み』 京太郎『お休みなさい』 ツーツーツー 菫「ふぅ…これで満足したか、淡?」 菫「って、なんでこういうときだけ無駄に空気読んで席を外す…」 準決勝終了- 菫「お疲れ様。決勝進出、やったな」 照「当然のこと、むしろ決勝以外眼中にない…」 淡「というか私がいれば宇宙単位で敵なしだしね!」 … 菫「はいはい、そうだな。じゃあ帰るぞ」 淡「うー、ノリが悪いよー」 照「流石に凹む…」 菫の部屋- 照「やっほ」 菫「何しにきたんだ」 照「数少ない友人との交友を深めに」 菫「…そうか」 照「…流石の菫でも決勝の前は緊張してる?」 菫「そりゃするさ、私だって普通の女子高生だぞ」 照「面白いジョーク…」 菫「照の好みに合って良かったよ」イラッ 照「私は菫を信頼してる、だから緊張する必要はない。菫のミスくらい簡単に取り返せる」 照「だからそんな表情しないで」 菫「なんというか…お前がそういうこと言うと違和感あるな…」 照「…心外」 菫「悪かった、じゃあ明日は優勝しよう!」 照「もちろん」 prrr 照『やっほ、京ちゃん。私達に勝てそう?』 京太郎『正直余裕だよ、相性で8 2くらいかも』 照『それは楽しみ、ところで一つ質問いい?』 京太郎『?』 照『京ちゃんがやってた、菫対策、ヒントだけでも教えてくれる?純粋に興味がある、もちろん菫達には黙っておく』 京太郎『んー、恥ずかしいから、秘密で』 照『何それ…まあ大会終わったらちゃんと聞かせて。最後に一つ』 照『勝ってね』 京太郎『頼まれなくても』プツッ 決勝戦当日 久「正直驚いたわ、阿智賀一校だけでもこんなに綺麗な対策を示してくれるなんて」 京太郎「いえそれほどでも…」 久「やっぱり白糸台のはないの?あれば期待したいけれど」 京太郎「さすがに去年の優勝校は部長がきっとすでに対策立ててるかなーて、阿智賀に研究時間を注ぎました」ハハハ 久「そう…残念ね。でもこの濃度のデータなら一校でも十二分よ、ありがとう」 京太郎「白糸台に手をつけてなくてすいません…」 久「想像通り白糸台は対策を練ってあるから安心しなさい!」 久「…じゃあ、みんな!勝つよ!」 照「ほら、菫。何か一言」 菫「…ゴホン」 菫「私達は勝って当たり前だ、今更何も言う必要はない」 菫「だが敢えて宣言する、皆の者、勝つぞ!!」 シーン 菫「えっ」 照「菫が昨日一時間くらいかけて考えたセリフなんだからみんな乗ってあげて…」 菫「そんな長く考えてもないし、お前も乗ってなかったじゃないか!」 照「まあ、場も和んだところで、頑張っていこう」 基本的に試合は染谷さんがキンクリしてくれました 照「負けちゃったね…」 淡「み、みんなゴメンね…私が…私が…」 照「いいのいいの淡は悪くない…」ヨシヨシ 菫「それでも準優勝だから、恥じることはっ…」 照「菫も泣かないの、決勝で一番頑張ってたでしょ」 照(本当に負けるとは思ってなかったから驚嘆の感情のほうが強いなぁ…) prrr 照『もしもし。ん、約束通り顔を出す。時間はまた連絡して』 照『あとさ』 照『ゲスト呼んでいい?』 とある公園にて- 京太郎「こんばんわ、照さん」 照「…」 京太郎「変な話だけど、ここで仲直りして欲しい、約束したよね?」 照「構わない」 咲「お姉ちゃん…」 照「咲…久しぶり、優勝おめでとう」 咲「お姉ちゃん!」ダキッ 京太郎「あれ?想像してたのよりスムーズすぎ…」 照「喧嘩こそしてたけど、仲自体は悪くないから…」ナデナデ 咲「…そうだよ、京ちゃんはどんなのを想像してたの?」 京太郎「まぁ…いいか」 照「ところで」 照「白糸台の対策見事だった、あれは京ちゃんがやったの?」 京太郎「いや、俺は白糸台についてはノータッチだよ、卑怯なことしたくないし」 咲「…?」 照「ゴメン、咲しばらく静かにしてて後で事情は話すから」 京太郎「というか、本当に俺じゃ対策は取れなかったってのが実情かな」 照「あれでも、菫は完全に京ちゃんが対策取れてたよね?」 京太郎「それは…えーっと」 照「正直理由は察するけど、今ここで言葉にして吐いて」 京太郎「いや…菫さんって美人じゃないか…その」 京太郎「あんな可愛い人と対局したらさ、視線とかより敏感に感じるっしょ…」ゴニャゴニャ 照「本当にゴメンね、咲」ギュッ 照「京ちゃん、悪いけどグダグダ言わず簡潔に纏めて。私の意図を察して」 京太郎「…なら一目惚れして対局中も全神経が菫さんに向いてたからと言えば満足か」 照「うん、満足した」 照「だから咲、諦めようね?私も諦めるから」 咲「お、お姉ちゃん…!」 照「ゲストはお約束通り後ろにいるから、後は頑張ってね」ニッコリ 菫「わ、私が全力で癖があるのかとずっと悩んでいたら…そ、そんなオチか」 京太郎「…ごめんなさい」 菫「どれだけ塞ぎ込んでたかも語ると一日を越えるんだぞ…睡眠時間も減ったし…」 京太郎「…本当にすみませんでした…!」 菫「あーもう!だ、だからだな、怒ってはないから!」 菫「君から私になしかしら直接的な言葉とか、行動が欲しいんだ」 京太郎「じゃあお言葉に甘えて…」ダキッ 菫「ふぇっ?」 菫「で、な、何の真似だ」 京太郎「えっと…その…」 「付き合ってください」 カン
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第十九章【すばらっ! 大好きなお姉ちゃん!】 アフター 京太郎「しっかし、なんでいきなり花田さんをお姉ちゃんだなんて」ウーン 煌「ふふ、気になりますか?」 京太郎「あ、はい。どうしてかなーって」 煌「その理由を知りたければ、実際にお姉ちゃんって呼べばいいんですよ」フフフ 京太郎「ええっ!? で、でも」 煌「嫌、ですか?」ウルウル 京太郎「そんなことはありません!!」キリッ 煌「じゃあ、お願いしますね♪」ニッコリ 京太郎「は、はい。じゃあ」ドキドキ 煌「……」ゴクッ 京太郎「き、煌お、お姉ちゃんっ」キャルンッ 煌「」 透華「」 一「」 衣「」 智紀「」 純「」ジュンッ ト -ァ /,、く ∠/(o_ハ V,、__〈〉〈〉 , 、∠、く_ Vハ (oノ__ `´ 〈 辷'-、 `¨^}ノ_ ⌒)) ,≠´ `ヽ /. \_ . ∧ マ ``丶、 // 、 / ' / W*、 \ ,′ | \| ∨ | } i i \ }\. ,.≠ { | | ∧| i i /| /| i|!| ヽ / .. / ; W ∧ / ヽ }从,x=≠≪jノリ j / } ,, ゙ / V V ,z==ミ、 'ブ ノ},灯‐く ,.≠´ /. / { ;/ ヽ ぅ*イ ,ノ ハ 弋辷ソ .!' < / i 乂 i{ 〉^ヾ 弋辷ソ /// ! < / ! ≧=‐-‐ ヤ_,,゙ , /// ′ j''′`¨¨¨¨´ ‘ ; /\_゚ r  ̄, ′ |. \ _;; *''´ ゝ. 、__/ / __人,r-、 , ‐- 、. `¨⌒ ` .,_, イ__ `Y´\ ヽ/ / `ヽ ハ] _少゙ \ _____ | ' , `〈_,/ / } __/ `7V¬ i `ヽ { ∨_,z / , ´ | o / ' , o / ' , A / / \/\_/\/ |\ /} / \ {___} / ', |  ̄ ̄i| / Y i ´ 厶=-‐/ | xく/\ ∨ i | ∨'///,/ } / \/\ | || } ̄ ̄| / / \/\ | | | j / / 煌「はいっ!! 私が煌お姉ちゃんです!!」キラキラ 京太郎「は、恥ずかしいぃ……//」カァァ こんなお姉ちゃんが、欲しかったなぁ……
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和「ゆーき」 優希「ん?」 和「前の質問の答えなんですけど」 優希「質問?」 和「好きな人が出来たら、という質問です」 優希「あー、あれ……(ちょっと恥ずかしいじょ)」 和「私もようやく、答えが出せそうです」クスッ 優希「え?」 -‐…‐- ´ `` . / \ ___ . / 〈i i 〈. / / / ! | 〈i i 〉 / ∧ /| |i | | | ¨ , || /! / ∨| |i | | |i |. ′ | / |/ | 八人| |i . , | Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト 从/ ′ | | 乂rツ ヒrツ.ムイ | . | | ,.,.,. 、 ,.,. .′ | , | | 、 , , | |./ | | } iト イ | | | | j{ うr≦ | | | /| | \ {`ヽ〕iト ..,,__| | /i i i| | i i i \ } i i i i i i i i| | 和「アタックあるのみです」ニヤリ 第五章 厨二病ギアス! 紅騎士と化した天使 高校に入りたての頃の私は、過去の自分を少々悔いていました 自分の中学時代は全然間違ってはいないものの、男性との付き合いがまるで無かったからです それは親友とも呼べるゆーきも同様のようで 時折二人で恋愛小説の話を膨らませながら、うわ言のように出会いが欲しいと呟いたこともあります 和「……はぁ」 厳格な父と母に、手塩にかけて育てられたお陰で私は完璧な箱入り娘と化していました 家も裕福でしたし、成績も優秀 麻雀では中学でインターミドルチャンプにもなり、この頃の私は天狗となっていましたね 中学を無事卒業した私は、どこか周りの男性を必要以上に見下すようになり、 若干高二病に感染していました 性格も相変わらず気取った敬語口調のままで、部活以外では必要最低限の友人しかいません まして、クラスメイト以外の男性との出会いなんてまるで…… 京太郎「よっ! 今日から俺も麻雀部なんだ、よろしくな」ニッ と、思っていた矢先になんと麻雀部に男子部員が入りました 今の時代、麻雀をやっている男性がいることにも驚きましたが もっと驚いたのは、彼が素人だったことでしょうか 彼を合わせてもわずが五人ほどの麻雀部 私は女性だけの部に男性が入ったことで、大分萎縮してしまったことを覚えています 彼は私が隣に座るだけで、なぜか急にそわそわしだし 京太郎「……な、なぁっ! 和は、その、麻雀が好きなのか?」 しかもなぜか呼び捨て――こんなのおかしいです 出会ったばかりの女子を呼び捨てしていいのは、かっこいい男の人だけだとゆーきが言っていました 優希「ね、ねぇ京太郎!」 京太郎「なんだ片岡?」 優希「ゆ、ゆゆゆ優希でいいじぇ!」 和「なんと」 ゆーきが認めたということは、彼はかっこいい男子だということです 久「はいはい。いいから入部手続きの紙をちゃっちゃと書いて」 京太郎「あっ、はい。っと」ポロッ 和「あ、落としましたよ」 私は彼が落としたボールペンを広い、彼に手渡そうとしました しかし、彼はそのボールペンを受け取らず、引きつった顔で 京太郎「だ、だだだ大丈夫! もう一本あるから!」アセアセ ヽ./ , ヽ ヽ冫 | / / /」 /} }゙`「丁ヽハ ! ! ! }-ィ |_,'_,,|-‐''/ / / .} /.| | | /. } | | . リ !.|. ト.、 ,. ──‐、 ト、 ィ゙ | |\/ //. / / ! !/!/ !从 /| .| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ', |人小|ヽ !.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′ U } } l ヾ |/{ ⊂. ′ ´ ! ィ./ ト,ムノ ! , ,' ' γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ゝ-.″ | } | //', { ` 、 レ′ !. { !..',\ ノ ! U | `ー´\ ,. , / ! ! ! ! |. ` 、 ./| . ! ! ! ! ◯ | }` .. __ , イ | | | | | | } ィ‐┤. ├ .、| | | | | { 京太郎「(やべー、和の前だとてんぱっちまう!)」ドキドキ 何を緊張しているのでしょうか? 私は何も言い返せずに、そのボールペンを貰うことにしました それからは、淡々と日々が過ぎていきました 男性に対して免疫の低い私は、相変わらず彼に関わろうとせず ゆーきを介しての会話や、事務的な返事くらいしかありません 京太郎「お茶はいるか?」 和「はい。紅茶をお願いします」 特に彼に思うことも無かった私にとって この日々は少しだけ、心地よくも思えました このまま男性に慣れていけばいい そう考えていた時―― 私は、とんでもないものに出会ってしまったのです SAYOKO-SUBARA:とてもすばらなアニメがありますよ 和「アニメ?」 私は懐かしい先輩とチャットで麻雀をしていました その時に、彼女からアニメをオススメされたんです のどっち:なんてタイトルのアニメですか? SAYOKO-SUBARA:それはですね…… i`ヽ __r‐、 ┌───‐'^ヽ | |└、_f┘ rヘr───…¬ └─‐… ┐ 」 |  ̄ ̄} r‐┐ __ ' ー‐r‐=≦´___, 、 | { ____」 |\_/ } {_rへ j } \____, 〉 | │} _/| | r‐‐ '_ r‐rヘ、 / / / / ┌───‐┘ |  ̄ ̄´ | | `二 ┘ r─‐<__,/ / , ヽ、 └──── 、_」 L.ノ {_ . -‐ヘ `、 , -‐ ´ / \ 丶、 ─‐C‐O‐D‐E─G‐E‐A‐S‐S=───‐}__}──<_, -‐‐ ´──‐ヽ_r‐'─ 反 逆 の ル ル ー シ ュ 和「こーどぎあす?」 それはまさに、運命の出会いでした(恍惚) 和「……テロリストのお話、でしょうか」 私は早速、休日にDVDをレンタルして家で視聴することにしました 和「……」ジィー ジブンヲーセカーイーサーエーモー 和「FLOW、というアーティストですか」 OPもかっこよくて、作画も綺麗で 私は借りてきたDVDを夢中で見ていました そして、私は―― . .... `ヽ、 ...... ヽ、─-- .,_ .... `ヽ、 ─一 - _`' ‐-- ,_ ..... ヽ、 /!  ̄` ‐-  ̄`' - .,_ .. へ、 __,. /! /! l .......`' - .,_ ... ヽ、 __,. -‐_'"_,. / /てソ l l、 /! `' - _ .. ヽ、 ト-‐''"" / / ハt/ `" l lー/ l _,. -─ '" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`' ‐- .,_ ..`ヽ 、 . \ l . / /`'-l / ,γ'´7-、`' l_,.-,"´ .... ... ... . ... `' ‐- .,_ `'ヽ、 .. .゙, . l l .l ! / ,゙ ゙, l-'/ _,.- ─一 ´ ̄ ̄ ̄ ̄`' .── -- ., _ `'‐-.,_ ゙, . l l. ! l !,゙ ,゙ l l / ヽ て==-rz ...... `'‐-.,_ `ヽ, ヘ . ゙, ゙, l l{ !ヽ、.,゙ _/ i ノ/`ー──} / . / r- 、 ........`' ‐-.,_ ヽ、 . ヽヽノ,l l ヽ l  ̄フ//´} // . . / ___ / j ..... `' - .,_ \ .ヾ, lミ,'ヘ`ー‐-'/-' l j ,' ,.-‐'´.... ... .. ̄ ̄ ̄,'フ、 /─ - .,_ ....`' - ヽへヾ,ヽ`/斤,イl lノ 〃.,.-‐'´ ノヽ、 l ´〈  ̄`' ─ - .,_ >- 、', - _ ヾ、!`'ヘ } ヽ l / ,ィ'´, ィ、`゙' - .,_ / ノ .. j / ヽ .....`゙' ─- .,__/ .`ヽ了__ヽ_!__o_jノ/' " _,. - ヽ `' ‐- .,_. / . /_,、_ノ { . j-‐''""゙´ ̄ ̄ ̄_,.二 ニ===- -'一‐- .,_ . ヽヽ- .,_ ̄  ̄ _,-=zzzzシ _,.-≫ / /"´ ヽ,. へ l _,. - ─ '"ニ二 -─ ''""´ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄` "ァ-z==ヾ、  ̄'-=三Zシ _, ィz -'"'´ヽ_'___ / ノ、 lニ-,r-‐'"´ ̄`ヽ、 {' ' /!l !l ヽへ、 ...._,. -‐'==-'"´´ 7 . ./ }, .フ´ 〉-,/⌒! \、 / / !l j l _,z=1l`ーr -<'" ̄'<ヽ-、 / / _ y´ / Y´ / `ー-, `'- _/ _,イ ヽl !/-' l{! l! l >- _ _/r- 〉、 _,.-'´ 、,.-‐'-、 / / _ / /j j!ー- .,_ノ、 / l j/ヽ 、 !l!;; ;l! l てz<'",.-‐'_/ ヽrz、-っ_'_,.-'´ / / ソ // lヽ ,/ ! /`' .,_ ヽ .. l ! ヾ、ゞ、l! l  ̄ ̄ ̄ l _,.- 二ニっ /ー'7`ヽ_/∠/ ノ´ ,/ .. . l/ `'- ヽ l ! l l !z lヘ、 ヽ 〈 , ゙ / _,. z='シ _,.ノ _ __ / ヽ、 l ! ! li l!ヽ \、_ ヽ_j / / _,z=Z=ニ_,. -'"´`¨¨¨ ´ `ー-'゙ ヽ、 ゙,゙, l !l l! l, `ヽ、‐- .,_ / /∠z≠''"´ ヽ、 \ ゙, ゙, !゙, ヽ r- .,_ `'=z.,_ ' ─- .,__ 和「わ、私にはゼロしかいません……//」ポワーン 私はテレビの中のゼロに恋をしてしまいました ※ゼロ(アニメ コードギアスの主人公、ルルーシュが扮するテロリストのリーダー CV福山潤) 和「しかもこのカレンという少女……どこか私に似ています」ドキドキ ※カレン(アニメ コードギアスのヒロインの一人 ゼロを信頼し、付き従う忠犬のようなキャラ CV小清水亜美) 和「はぅぁっ……」 私は一日でDVD全てを見終わりました R2まで全て……アレは至福の時でしたね 私は身も心もすっかりギアスにハマり いつの間にか、自分が本物のカレンになったような感覚に陥っていました 学校に通っている時には、アニメの中のカレンのように病弱な少女の姿を偽り 女子M「ねーねー原村さん。一緒におにぎり食べてほしいの」 女子H「わっほい! 一緒に食べようよ! クラスメイトだもんげ!」 和「ごめんなさい……体調が、悪いので」コホコホ 帰宅した後に 部屋の中では髪をかきあげて 和「たくっ、いい子ぶるのも疲れるわぁー」コキッコキッ などと隠れて言ったりしていました 当然、カレンに憧れてホットパンツに上はチューブトップ 少し胸がキツくて溢れることも多々ありましたが、私は満足でした 和「……」 しかし、私のなかで一つだけ満足出来ないものがありました それは―― 和「はぁ、ゼロ……」 ゼロの不在です いくら私がカレンになりきろうと、そこにゼロがいなければダメなのです ゼロのいないカレンなんて、ルーの無いカレーと同じです ネタの乗っていないお寿司と同義です ゴミです カスです 扇死ね 和「あぁ、ゼロぉ……」クチュッ 私はこの日、生まれて初めてオナニーナになりました ※オナニーナ(コードギアスに出てくる女キャラ レズっ気があり、作中でオナニーを披露したメガネ) ゼロの不在に悶々とした日々を過ごしていた私ですが ある日、全てを変える出来事に出会いました 和「あ、須賀君」 部室に入ると、そこには須賀君だけがいました そういえば、しばらく彼と話していなかったことを思い出し 私はカレンから得た勇気を持って彼に話しかけます 京太郎「ん? あぁ、和か」 和「えっ!?」ゾクッ 耳を疑いました それも無理はありません なぜなら、彼の発した言葉のトーン……声、全てが完璧にゼロそのものだったからです 京太郎「ごめん。考えごとをしていたんだ」 和「あ、いえ! べ、べちゅにっ!」 今度の爽やかな声はルルーシュ状態の声 はぅぁ……前は気付きませんでしたが、彼の声は福山潤さんに似ています 京太郎「どこが具合でも悪いのか?」 和「い、いいいいいえ!? なんでもありません!」ドキドキ この時、私は思いました 私にとってのゼロは須賀君しかいない 思えば彼はかっこいいですし、私に優しくしてくれます 麻雀が弱いというのも、ヒョロヒョロなルルーシュだと思えば可愛いポイントですしね 和「(あぁ、ゼロ)」 京太郎「?」ゾクッ この日から、私の彼への執着は始まりました 私は須賀君をゼロと決めつけ、部活の時はなるべく彼に接近しました とは言っても、まだまだ男性に話しかけることが苦手だった私は 毎回ゼロの隣の席に座ったり、彼が使用したカップやフォークを舐めたりしていました 時折、既に綺麗に拭き取られていることがありましたが そういうマメな掃除をするゼロは流石だと思いました そして私はゆーきづてに彼の住所、電話番号を聞き出して ゼロの個人情報も手に入れることができました ゼロの住所をゲットした私はさっそくゼロ邸周辺に座り小便(マーキング)をし 彼の家を観察しました 手には通販で買ったトランシーバーを常備し 時折、誰相手でもなく 和「こちらカレン。ゼロに異常はありません」 などと、架空の報告を繰り返していた 京太郎「(なんか最近、家の周りに犬の小便されすぎじゃないかな 観察の結果、ゼロには飼っているペットのカピバラがいること 休日によく、カピバラとジョギングをする習慣があることが判明しました 和「……しかし、このままでは」 私はずっと彼を見守るだけで終わってしまう なんとか彼にもゼロの自覚を持ってもらいたい そう考えた私は持ち前の頭脳を活かし、作戦を練ることにしました この頃の私は自分のことを完全にカレンと思い込んでいて ルルーシュが使った(という設定)のチェスの駒を弄りながら至高したり その駒でオナニーナになったりしていました 和「……そうですね」 長い熟考の末、私が編み出した作戦はこうです 今の須賀君は皇帝によって記憶を消された状態 ならば、記憶を思い出させる為にゼロの小道具を見せれば魔神が目覚めるハズ 作戦というより、ただの設定でした 和「そうと決まればゼロスーツですね」 私はさっそく通販でゼロのコスプレグッズを買おうとしましたが 最近の度重なる浪費でお小遣いが足りないという事態に陥りました そこで仕方なく、私は近くのドンキでスケキヨマスクを買って、それを代用することにしました 私はこれに追い討ちをかけるべく ゆーきから聞き出した、彼のアドレスにメールを送ることにしました その内容が、こちらです 『はじめまして 紅騎士、紅月カレン(K・K)というものです 須賀君を初めて見た時、ついにかの魔神ゼロが地上に降臨したのかと思い、驚きました よって僭越ながらあなたをゼロと呼ばせていただきます そして勝手ではありますが、これからあなた専属の騎士(彼女)を務めさせていただきます とは言ってもかつての騎士の力は失われています故に 今の私には麻雀でわからない問題を解説する程度のことしかできません。 もしわからない問題があったら、気軽に私を頼ってくださいね(*^_^*) あと、私は表向きに存在しないことになっており(特にブリタニア人には気付かれたくありません) 極秘であなたの手助けをするので、このことは誰にも言わないでください 約束です 紅月カレンより(チェスのナイトの画像添付) P.S. 夜にジョギングをするときは気をつけてくださいね(笑) 一人だけでは無防備です』 / / ./ ,ィ ヽ ヽ_ / / ./ // /! |l! .lY' ) ; i くlハ //,ィ / .| リ! j l } l! |イl! ' _`Vメ、 l / __.! ./_l/__ ノ l i='ヽ ゝゝ| ;´んィ !` =j/__ノノイ /¨T ヽヽ || l 弋_丿 'んィ !.ヽ// ,' ! } } || l 、、、 弋_丿 // .,ヘ .! j/ / ̄ \ || l ' 、、、 // ./イ | | ア | || ゝ. __ // ./. ! | | リ .! || | l > ´‐-' _イ//∥| l | <. で | |l!. l_L ;ノ .ト!¨ T¨ェ //.∥ll! l | .| す ! l|-、 ヽ .l! ̄` | . .// /l!ll| .! | .! ね .! /-、 ヽ ヽ l ̄ ̄l .// / ヽ! .! ! \__/. / | >ヽ ヽ . . l l;'/// /\ .| |. / l . /ヽ ヽ ';. ヽ / ////、 \ | 人.. V } ! ヽV/'/l;;;_/ Y ..人 !. / ヽl l ! [__] / .l i/ ヽ| 我ながら完璧な内容です これなら彼も、ゼロとして私を認めてくれるに違いありません 次の日 久「優希! あれだけ言ったのに! また須賀君を裏切ったの!?」 優希「私じゃないじぇええええええっ!!」ビェェェンッ 京太郎「部長! まだ優希だと決まったわけじゃ!」 まこ「……」 なぜかゆーきが泣かされていました 一体何がどうなっているのでしょうか それから数日間待ったものの、ゼロからの返信はありませんでした 私はアピールが足りなかったのかと思い、追撃メールを送ることにした 『物理と化学も教えますよ^^』 和「返事はありませんでした」ポツーン それでも私はどうにか、彼に振り向いて貰いたくて再び作戦を練りました そこで思いついたのが、染谷先輩のお店で行われるコスプレイベントでした つい先日、店員が好きなコスプレをして接客するバイトをやらないかと誘われていたのです 和「(これで須賀君がゼロの格好を)」 私は勇気を振り絞って、須賀君にも声をかけました 京太郎「え? 染谷先輩のお店で?」 和「はい。衣装は、私が用意しますよ」ニッコリ 京太郎「……うーん、じゃあやろっかな」 和「あ、ありがとうございますっ!」 私はその日、須賀君がゼロのコスプレをするところを想像してオナニーナしました この頃にはお小遣いも溜まっていたので、ゼロスーツも購入済みです 後はその日を待つだけ 私は一人、ほくそ笑んでいました そして当日 私はカレンのコスプレをして、咲さんと一緒にお店で待っていました 咲「楽しみだねー」 和「はい」 咲さんはアーニャの格好で楽しそうに笑っていました オレンジとお幸せに、咲さん 和「(さて、問題は須賀君ですが)」 後は彼の到着を待つだけ 和「(前日にゼロスーツは渡していますし、問題はありません)」ドキドキ 高鳴る胸の鼓動 私はそのときを静かに待ち…… ガチャッ 和「!!!」 遂に、お店の扉が開かれました 和「すが……」 京太郎「どうだ! これ、似合ってるかな?」 ___ _ 、 ヽ _,. -─'"`ー- ,ヽ,}l _,.- _,ィ´" ., .- .─ . . - . . . . ! . `⌒≦、 _zフ'"´,.‐'´ . . . . ._,.-‐'´. . . .! . .、 . . . 二ヽ、 ,イ/ ' _,. . . . . . /'", . . . . . . . l } . ̄≧, ヽ /'/´ . / . . . . //' . . ./ . . . . .l l . `ヽ、ヘ イ ./ .‐---' . ./ ./ ./ ./ . . / ! .lノ !ヽ ヽ \ .ヽア フ { . /ノ .フ .7 ./ . / .{ . . ./! .lノノ l ヽヘ ! } ヽ} / / / / . ./ . l . { . .{ . . l .ー‐rイl ハ l l l l } j ノ .l_,ソ! . .l . .j! /! . l . . l . . . . .j . /l / }! j! .} l} !l 卞 イ、ヽ lVチ=l .lzl lヽ. . . .ハj/ /ノ ノ斗r l /j ヽ!ヽ ヽ .! r千ォzミヽヘヽ . l !/i≦チ,rヘノノノ'´ `ヘr≦ヽ}丐fェ!、 ヾ{_ イrf月}ノイ彳〉 ヽ,l  ̄ ̄´ . l `  ̄ ̄´ j_ノN ヽ | /_,. -──‐, _,. -、ノ .\ __'__ / .| r───l 匸゙'.r-´ヽ jヽ、´ ー-`' /r、__,| | . | l | | . . .lニz、` 、__,/z=〆 | | . |_ _,. -──- 、 | | | . . l `ヾ'/ ` 了| ヽ . /,> '" . . ゙, | /..| . . /j r-, j' } ィ-ヘ / | /. ,.-‐'" .. . l |ヽ | / / {!^l } lイ l /⌒!} / ,.゙ /. / . . .. .j ___,.ノ} | |´ / /j / ! { l / ノ l . ィ, _. _,.ノ- ─- 、 r-─'´ ̄ j | | / ヽ! V /ノ /.,_ j l //,/ _,.-ニZ-''"ノ .. .ヽ | | |r‐7、 !l 〆 / Y / / /'´ _〆"´ j ,.- '´ ..ヽ | . / j | l } j / /7 / / ノ"´〈 ノフ .. _/´,. - ── - .,_ ヽ 和「す、スガァァァァァァァァァァクゥゥゥゥゥ!!!?!!」ガッタァーン! 私はもんどり打って雀卓にダイビングを決めました なぜ、なぜですか!? なぜ須賀君がスザクに!? 私が渡したゼロスーツは!? ※スザク(コードギアスの登場キャラの一人 ルルーシュの親友 言動がうざい為に ルルーシュファンからはウザクと呼ばれることもある) 京太郎「え? 大丈夫か和!?」 咲「和ちゃん!?」 二人が心配して私に駆け寄ります これがゼロだったらどれだけよかったことか 和「す、須賀君。なぜ、その格好……?」ブルブル 京太郎「ああアレか? 染谷先輩にマスクはやばいじゃろって言われてさ」 和「?!!?」 咲「それで私がセットで頼んだこの服なんだよねっ」 京太郎「ああ。ラウンズセット? だっけ?」 咲「えへへ、一緒にナイトメア乗ろうね」 和「(あ、アアアアアアアアニャアアアアアアア!!!!)」ブルブルブルブル 私は衝撃のあまり、ちょこっと失禁していました 涙を見られぬよう、トイレに駆け込み股間を拭く 今までに無い、最高の屈辱でした 和「……」 京太郎「お待たせしましたー」 ゆみ「いい格好だな」 桃子「たまにはこういうお店もいいっすねー」 咲「京ちゃん、記録」パシャッ 京太郎「お、かっこよく撮ってくれよ」ニヤリ 和「……」ブルブルブルブル こうして私は、スザク姿の須賀君が咲さんと仲良くしているのを見せつけられました アーニャ許すまじ 私はその日、帰路に着いてから狂ったようにオナニーナになりました 和「……はぁ」 その日から、私は生きる気力を失ってしまいました 彼にはアーニャがいる スザクなのにアーニャとカップリング 意味が分かりません 和「う、うぅ……ゼロ、須賀君」ジワッ 私は狂ったように泣きました 部屋の外では無駄にディートハルトに似た声の父親がうるさく叫んでいます 恵「どうしたんだ和!? ゼロか! ゼロは素晴らしき逸材なのか!?」 お願いですからその口を閉じてください それからどれくらいの時が経ったでしょうか 学校を数日休み、私は部屋の中で食事も取らずに篭っていました 和「……」 瞳も虚ろなまま、私はベッドの上で泣き腫らした顔を上げました それは、携帯の着信音に反応したからです 和「……須賀、君?」 番号は須賀君から 何か……あったんでしょうか? ピッ 和「も、もしもし……?」 私は恐る恐る携帯を取りました すると―― ?「カレン。いつまでそうしているつもりだ?」 和「え?」 ?「お前は我が部のエース。勝手に抜けられては困るんだがな」 和「~~~~っ!?」ビクビクッ それはまさしく、ルルーシュ いえ、ゼロの声でした 和「な、なじぇ、なーじゃ、なじ、なじぇ、なぜっ!」 私は数日声を出していなかったことと 緊張のあまり、声がおかしくなってしまいました すると、電話先の声がこう言います ?「窓から外を見ろ、カレン」 和「っ! (外!?)」ダッ 私は急いでカーテンを開きました 暗い部屋に、久方ぶりの眩い光が注ぎ……顔をしかめながらも 私はそれを見ました ,.....、 〈 〉 { } ` ´ i i i i ' ' ' ' ' ', / ム / ム / /`|l| \ ム { ′ |l| \ ム 乂{ |l| `ヾ; ` |l| }! |l| ソ |l| |l| |l| |l| _|l|_ |l| |l|l|l| |l|l|l| `|l|´ |l| 和「!!?」 逆光で姿はよく見えませんが、あの電灯の上にいる人影 あの孤独なシルエット……紛れもなく、ゼロ ?「久しぶりに顔が見れて安心した。学校でお前を待つ」バッ 和「あ、ゼロ!!」 ゼロは電話越しにそう告げると、街灯から飛び降りて去っていきました 3m以上はある街灯から飛び降りるなんて…… 和「……無理、しちゃって」クスッ ドンドンドン 恵「和! 今、外に! 外にゼロがいたんだ! カメラに撮ったぞ!!」ドンドンドン 和「須賀君……ありがとうございます」ポロポロ 翌日、久しぶりの学校ではみんなが私に声をかけてくれました 咲「和ちゃん! お帰りなさい!」 優希「心配したじぇ!」 まこ「まったく。体調管理には気をつけるんじゃぞ」 久「全国はアナタ抜きじゃ戦えないのよ?」 和「……はいっ!」 そして、私の大切なあの人も 京太郎「よう、和。具合はどうだ?」 和「はい。お陰様で」クスッ 京太郎「べ、別に俺は何もしてないというか、その」アセッ 和「ふふ、もういいんです。私には、これさえあれば」スッ 京太郎「ロケット? 中に何か写真でも入れてるのか?」 ,>─. .──- .ィ─-、._ __┌.、/ \/ | | ∨′ . . . ', }. ,ゝ / ト、 ∨ ゙i { / ,.! ! ! . .| .| | | ', ! ! } ',;;;;ィ゙ ヽ ! .{ { | | | 」| .| | ィ‐十ト| | } } \ / |/{ |.!.| {斤人|ヽj\| .レ゙リリル ノ ィレ′ ヽ .{',从|レィ==、 ィ==x .リ/ |」| ├┤| 沁 ノ/ ! | . .|',| 人 r─‐┐ ハ/ / | | . .| | |> , `.-- ' ,∠// /! | | . .| | . |ィ‐=_,,} ー {.__//゙ /_.| i| |... | | ! リ.| {_ __.//゙ / ヽ!| | . .| .| ! / /_,ヽ.∠ィ'/ /─=|| | . .| .| / /─'、,..ィ‐-、_,..| | |_ || | . .| .i! ../. . . . | ∨ ゙< 小. | . .| .{ ! ∨ . ヽ`>、 ∨ |. ) |. . | | { . } ! ! | .. |∧ ', . . . i. ..ノ| | リ | ../ ヾ.\__, 人 ,.イ〃.ノ/ ゝ | `ーイ / | /゙_.∠.ィ゙/ | \.|_ / ! ,ィ゙ {" ∧ \ } / ∧ 和「はい。でも、中は内緒です」クスクス 街灯から飛び降りる瞬間に、撮ってくれた写真 それは今でも私の胸の中に 和「私の、好きな人の写真ですから」 京太郎「え、えええええ!?」ガターン 和「(見せられるわけ、ないじゃないですか)」ギュッ /⌒\人/⌒ヽ ノ \(○)/ ヽ Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 く \ だって、アナタのことなんですよ? ねぇ、須賀君―― 第五章 厨二病ギアス! 紅騎士と化した天使 カンッ