約 4,150,684 件
https://w.atwiki.jp/jojobr3rd/pages/353.html
▼ ―――初めて乗るバイクはとても大きかった。 ▼ 双葉千帆は小説家を夢見るフツーの女の子だ。 親の愛情をたっぷり受け、のびのびと育ち、温かな家庭で生きる女の子。 家に帰っても母親がいないというのは年頃の女の子に少しだけ辛い事実であるが、父は優しく、時に過保護すぎるほどだった。 そんな家で育ったから千帆は夜遊びなんてめったにしなかったし、バイクに乗るなんてことはもってのほかであった。 彼女にとってバイクとは学校にいる悪い先輩のオモチャ道具、あるいは住宅街でやたら騒音をたてる耳障りなものでしかなかった。 「……お前、運転できるか?」 折りたたまれた最後の支給品を開けば、そこから飛び出て来たのは一台のバイク。 なにが入っているか確認していたとはいえ千帆が想像していた以上にそのバイクは大きかった。 目を丸くする千帆にプロシュートが尋ねる。千帆は黙って首を振った。自転車なら載れますけど、彼女はそう申し訳なさそうに返事をした。 プロシュートはそうか、とだけ言うと何でもないといった感じでバイクに近づき、シートやハンドルを優しく撫でた。 えらく手慣れている感じがした。普段からバイクに乗り慣れているのだろうか。 千帆が見守る中、プロシュートはサッと脚をあげ座席に跨り、メーターをチェック。 ガソリンの量を確認し、ハンドルの感触を手に馴染ませる。なんら異常のない、むしろ手入れが行き届いている良いバイクだった。 手首を返すようにグリップを捻り、バイクのスタンドを蹴りあげる。途端に機械の体に命が宿ったようだった。 腹のそこまで響く様な低音が辺りを包む。ドドド……と唸るバイクはまるで大きな獣のようだ。手懐けられた元気いっぱいの鉄の生き物。 そしてそれに跨るシックなスーツをまとったプロシュート。 凄く『絵になる』風景だな。千帆は状況も忘れ、一人そう思った。 まるで古いハリウッド映画の一コマの様な、そんなことを連想させるワンシーンだった。 「なにしてるんだ、おいていくぞ」 千帆の思考を破ったのはそんな言葉だった。目をパチクリとさせながら見れば、プロシュートが座席の後ろ側を指さしている。 千帆は最初プロシュートが何を言っているのかわからなかった。おいてく、って何が? いまいち状況が飲み込めていない千帆の状況を察し、男が深々と息を吐く。 「お前が持ってた支給品なんだからお前がのらないんでどうするんだ」 だから乗るって……どこに―――? ▼ 「しっかりつかまっておけよ」 改めてみる男の背中は大きかった。千帆は振り落とされないようにその体にしがみつく。 親でも兄妹でも恋人でもない男の人に抱きつくのは初めてのことで千帆は最初、それを躊躇った。 腕越しに伝わる男の体の温もり、スーツ越しでもハッキリとわかるほど鍛え抜かれた肉体。心臓が早鐘を打つ。 お願いだから振り返らないでほしい。誰にいうわけでもなく千帆はそう願った。今の自分は間違いなく赤い顔をしているだろうから。 一台のバイクが街をゆく。ゆるいカーブに千帆は振り落とされないよう、少しだけ腕に込める力を強くした。 プロシュートが気を使ってくれたのだろうか。あるいは乗車中に襲撃されることを考慮したのかもしれない。 バイクはそれほどスピードを出さないで、滑るように道路を進んでいった。音は微かにしか出ず、振動もほとんど感じられない丁寧な運転だった。 最初は緊張に身を固くしていた千帆も、その内運転を楽しむまでになっていた。 頬を撫でる風が心地よい。風景があっとういまに前から後ろへ流れていく。とても新鮮だった。 バイクに乗るってこんな感じなんだと思った。そんな驚きと興奮が彼女の中で湧き上がっていた。 二人の旅は順調に進んでいく。千帆とプロシュートは一度地図の端まで参加者を探しに南下し、ついで禁止エリアの境目を確認する。 そこにはなにもなく、目印も標識も一切なかった。何も変わりない街並みが、ずっと先まで続いている。 それはとっても非現実的な光景だった。日本のただの住宅街なのに、そこには生活の臭いと言うものを感じさせない、居心地の悪い無機質感が漂っていた。 折り返し、今度は病院を左手に北上していく。東から地図に記されている拠点をしらみつぶしに周っていった。 レストラン・トラサルディー、東方家、虹村家、靴のムカデ家、広瀬家、川尻家、岸辺露伴の家……。 そうして幾つものカーブを曲がり、無数の十字路を通り過ぎ、何度か左に右に曲がったころ……。 順調に進んでいたバイクがスピードを落とし始め、遂には完全に止まる。 それはこの旅で一度もなかったことで、突然の停止に千帆は何事かとプロシュートの背中を見つめた。 ひょっとしたら誰か他の参加者を見つけたのかもしれない。それとも何か人がいたと思える痕跡を見つけたのかも。 何も言わないプロシュートの後ろから首を伸ばして道路の先を見る。すると一人の男が立っているのが視界に写った。 どうやら向こうもこちらに気づいたようで、ゆっくりとこちらに近づいてくる。 近づいてくるにつれ、その男の容貌がはっきりとしてきた。ヒゲ面で腰のベルトにナイフを刺した風変りな男だ。 抜き身のまま剥き出しの刃物が怪しく光る。見るからに『危ないヤツ』というを雰囲気を醸し出している。 アウトロー丸出しの、西部劇に出ても違和感なく馴染めそうな浮世離れした男だ。 自然と千帆の腕に力がこもる。プロシュートは何も言わなかった。だが千帆の腕を無理にひきはがすようなこともしなかった。 それが彼女を少しだけ冷静にさせた。 バイクにまたがる二人に近づく男。お互いに顔がわかるぐらいまで近づいたころ、ようやくその男が口を開いた。 思ったよりハッキリとした口調でしゃべるなと千帆は思った。もっとぼそぼそとくぐもった声でしゃべるかと思っていた。 「エシディシという男を知らないか。民族衣装の様な恰好をして、がっちりとした体つきの二メートル近い大男だ。 鼻にピアスを、両耳に大きなイヤリングをしていて頭にはターバンの様なものも巻いていた。 一度見たら忘れらない様な、強烈なインパクトの男だ」 「……しらねェな、そんなヤツは」 「そうか」 沈黙が辺りを漂った。会話はそれでおしまいのようで、ヒゲ面の男は要は済んだという顔で踵を返し、元来た道を戻り始める。 プロシュートはそんな男を何も言わず、ただ見つめていた。とても険しい顔をしていた。 千帆が話しかけられないほどにプロシュートは鋭い目つきで、その男が見えなくなるまでずっとその後ろ姿を睨んでいた。 男が角を曲がり、ようやくその影も見えなくなる。初めてプロシュートが緊張を解いた。 短い間だったはずなのにずしっりとした疲労感を感じさせる、緊迫した時間だった。 千帆も止めていた息を吐くと、張りつめていた神経を解く。実を言うと千帆はあの男が怖かった。 ギラギラとした眼、亡霊のように力なく揺れる身体。気味が悪かった。エシディシと言う男との間によっぽど何かがあったのだろう。 その底知れない執念というのか、怨念と言うのか。きっとそれは千帆が初めて体験した『生の殺意』だったのかもしれない。 混じり気なしの、ただただ“殺したい”という気持ちが凝縮された感情。 思い出すだけでゾッとした。千帆はそっと鳥肌が立った腕を撫でる。改めて自分がとんでもない場所にいるんだ、と実感する。 早人や露伴先生、プロシュートのような人ばかりでない。あんな恐ろしい男が沢山いるかもしれないのだ。 再び動き出したバイクはさっきより遅くなったように思えた。 滑るように進んでいたその機体はノロノロと住宅街を進む。千帆は少し躊躇ったが口を開いた。 ずっと黙ったままのプロシュートに尋ねる。背中越しにその表情はうかがえない。 二人を包む風に負けないよう、大きめの声で言った。 「あれだけでよかったんですか?」 「あれだけって言うのはどういうことだ」 「だからあれだけですよ。何も聞かなかったじゃないですか。 向こうはエシディシって人のことを聞いたのに何も聞かなかったし、今思えばあの男の人の名前もわからないじゃないですか。 さっき言ってましたよね、仲間と情報が欲しいって」 「……そうだな」 「そうだな、って……」 「千帆、アイツの眼見たか?」 プロシュートがスピードを緩めるとT字路を左に折れた。 こうやって会話を交わしながら、運転しながらでも、プロシュートが辺りをしきりに警戒していることがわかる。 見ることは見ましたけど。千帆は自信なさげにそう返す。だけど見たからなんだというんだ。 千帆は軍人でもないし、心理学者でもないのだ。正直言ってあまりいい印象を持たなかった、としか言いようがない。詳しく聞かれたところでなにも言える自信はない。 プロシュートも彼女の言わんとすることがわかったのか、問い詰めるようなことはしなかった。ただ少し間を開けた後、彼はこう言った。 「病院で話したよな。“最終的には『持っている』人間が生き残る。力の優劣とは、また別の次元の問題だ”って。」 「はい」 「直感でいい、お前から見てアイツはどう思った? あの男は『持ってる』ヤツか? それとも『持ってない』ヤツか? 千帆の眼にはどう映った?」 「…………」 すぐに答えることはできなかった。難しい問いかけだ。 千帆はもう一度さっきの男のことを思い出す。今度は曖昧な記憶を掘り起こすのでなく、しっかりと男の容姿から話し方まで、全部くっきりとイメージする。 話しながらどんなふうに身振りをしていたか。プロシュートを見る時どんな眼をしていたか。千帆を見た時、どういう顔をしていたか。 身長はどれぐらいだ? 癖は何かなかったか? 薄暗い雰囲気をしていた。ならどうしてそう思ったのか。どこがそう思えたのか。 プロシュートは千帆の返事をじっと待っていた。急かすようにするわけでもなく、その間もバイクの運転とあたりの警戒に神経を注いでいる。 やがて長い直線が終わるころになってようやく千帆の中で答えがまとまった。 ハッキリとした声で千帆は言う。まちがってるとか、正解は何だと聞かれてたらこうは答えられなかっただろう。 でもプロシュートが聞いたのはどう映ったか、だ。だから自分の思ったことなら、千帆は自信を持っていうことができる。 「『持ってない』ヤツ、だと思います」 「……なんでそう思った?」 「難しいんですけど、あの人から“死んでも生き残ってやる”って気持ちが伝わってきませんでした。 変な表現なんですけど……というか矛盾してるし、きっと小説でこんな言葉使っちゃいけないんですけど……私にはそう見えたんです。 凄い気持ちがこもってる人だとは思ったし、それが伝わってきたのは確かです。怖かったぐらいです。 でもだからこそ、一度それが壊れたら……脆いんじゃないかなって」 「なるほど」 「エシディシ、って人を探してるみたいで……きっとその人を……殺したがってるみたいなんですけど……。 なんというか、殺したらそれで満足しちゃいそうな気がしました。生き残れって言われてるはずなんですけど、殺したらそれで満足だ、みたいな……。 悲壮な覚悟って言えばいいんですか。特攻隊というか、思いつめてるというか……」 「俺もだいたい同じことを考えてた。俺から見ればアイツは『持ってるものを放り捨てれるヤツ』だと思った。 目的のためなら簡単に飛び移れるやつだ。何かを犠牲にして次のステージに写って、そっからまた次へ……って具合でな。 こうやって言うのは簡単だが、それをするのはなかなか難しい。それにそれがいつだってそれがいい事かと言えばそうでもない」 持ってるものを放り捨てるヤツ。千帆はその言葉を聞いて顔をしかめた。 あまり好きそうになれないタイプだ。繋がりとか積み重ねというものを大切にする千帆にとってはそういう人はなかなか信用できる人ではない。 勿論何かを成し遂げるには何かを犠牲にしなければいけない。小説を書くときに睡眠時間を削ったり、友達の誘いを断ったり。 でもそういうのも普段の積み重ねのうえでの取捨選択だ。100から0に、イエスかノー。切り捨てや立ち切りというものはそう簡単にできるものではない。 逆説的に言えば、それができるほどあの人は強い人でもあるのかもしれないけど。千帆はそう思った。 プロシュートの話は続いた。 「俺が銃の構えを教えた時、何て言った?」 「えっと……引き金を引くことに意識を集中させるんじゃなくて、引き金を『絞る』」 「それ以外は?」 「6発あるからだなんて考えるんじゃなくて、一発で仕留めろ」 プロシュートが大きく頷いたのが筋肉の振動で伝わってきた。 声のトーンが少し変わった。もしかしたらうっすら笑っているのかもしれない。 「そうだ。なら聞くけど一発でも仕留められそうにもない時、お前だったらどうする? 今しかきっとチャンスはない。ここで撃てば確実仕留められるはずだ……ッ! でもどうしてだか、相手に銃弾が当たる気がしない。コイツを討つイメージが頭に浮かばない。 そう思った時、お前はどうする?」 「…………」 「……俺がお前の立場なら答えは決まってる。『逃げる』、ただそれだけのことだ。 そしてもう一度待つ。次こそは見逃さない、今度こそ絶対に一発で仕留めてやるってな」 「逃げていいんですか?」 「勿論逃げちゃいけない時もあるし、逃げられない状況もある。けど逃げが間違いだっていうのは『間違い』だ。 逃げだって選択肢の一つだ。それに時には撃つ時よりも、戦う時よりもよっぽど勇気が必要な『逃げどき』だってある。 忘れるな、逃げることだって立派な選択肢なんだ。進む方向が違うだけで逃げだって前進してる。 イノシシみたいになにがなんでも突っ込めばいいってもんじゃねーんだ。まぁ、その選択が一番難しいってのはあるけどな」 難しい話だ。一発で仕留めなければいけない覚悟が必要なのに、二発目以降も準備しておかなければならない。 歌を歌いながら小説を書けと言われてるのも同然だ。そんなことが自分にできるのだろうか。まだ銃の構えだっておぼろげなのに。 千帆の不安が伝わったのか、プロシュートは更にスピードを緩めながら口を開く。 その口調は確かに柔らかなものになっていた。 「俺が言いたいのはな、さっきの言ったことと矛盾してるみたいだが、一発外したら、はい、そこでお終いなんてことはないってことだ。 そりゃ相手を前に外したら誰だってヤバいって思う。衝撃を受けるのは当然だ。俺だってきっと動揺する。 けど大切なのはそこで敗北感に打ちひしがれないことだ。まだ相手は生きてるし、自分も生きてる。 もしかしたら相手が俺を撃ちぬくことのほうが早いかもしれない。けどもしかしたら相手も慌てていて、俺の二発目が間に合うかもしれない。 俺が逃げ伸びて、次の時にうまく弾丸をぶち込めれるかもしれない。一瞬硬直して、逃げようとしたら背中を撃たれるかもしれない」 「…………」 「つまりだな、千帆、生きることを最優先しろ。生きてればリベンジできる。生きてる限り、銃弾を込めなおすこともできる。 けど死んだらおしまいだ。死んでもやってやるなんて覚悟は『死んだ後』にでも考えておけ。それか『どうあがいても間にあわない』って時にでもとっておけ。 死を賭してでもって覚悟はけっこー諸刃のもんなんだ。少なくとも俺はそう思う」 「…………」 千帆は何も言えなかった。ただ何も言わないのは失礼な感じがして、黙って大きく頷いた。 背中越しでも頷いたことがわかるように少しだけ大袈裟に。プロシュートがどう思ったかはわからない。でも千帆はその言葉に素直にうなずけない自分がいることを自覚した。 自覚したから頷くだけで返事をしなかったのだ。バイクは何事もなく進んでいった。辺りには人影一つ見当たらなかった。 ―――生きること、か。 それは時にものすごく残酷な刃物になる。 悲しみを背負って歩き続けなければいけないことは辛いことだ。それが努力ではどうにでもならないものであればなおさらだ。 だが千帆に逃げる気などさらさらない。死のうだなんて絶対思わないし、さっきプロシュートに言った言葉に偽りはない。 ―――『私、小説を書くんです。元の世界に戻って。絶対に』 絶対に……。絶対に……! 彼女は言い聞かせるように心の中でその言葉を繰り返した。 ああ、そうだとも。生き残ってやる。例えそれが呪われた運命だとしても、それを選んだのは千帆だ。千帆自身だ。 千帆は自分が『何かに巻き込まれた』とは思ってない。千帆がここにいるのはそうする必要があったからだ。 千帆がここにいるのは、千帆である必要があったから。千帆にしかできないこと、千帆が成し遂げるべき何かがあるからだ。 プロシュートが一瞬だけ視線をサイドミラーに移した時、後ろの少女と眼があった。 さっきあった男と正反対の意志が彼女の瞳には宿っていた。誇り高き、強いものの眼だ。プロシュートは彼女のそんなところが気に入った。 再び口を開いた時、プロシュートの口調は元の淡々としたものに戻っていた。 バイクのスピードを落とし、次の角も右に曲がる。まるでそこにある『なにか』がわかっていたかのような感じで、彼はバイクの速度を緩める。 二人の視線の先に一人の男が映っていた。さっきのような怪しい気配剥き出しの男ではなかったが、こちらを警戒しているのが一目でわかる。 身長は平均よりやや高いぐらい。腕や肩のあたりががっちりしていて、それに比べると足や腰はほっそりしている。 バイクの音を聞きつけていたのか、びっくりした様子もなく、鋭い目つきでこちらを睨んでいる。 片方の腕を伸ばし、突きつける様に指さしている。見た感じ武器を持っているようには思えなかったが油断はできない。スタンド能力を持っているのか知れない。 プロシュートはそんな彼の手前、三十メートルほどでバイクを止めると振り向くことなく千帆に言った。 「千帆、お前が説得してみろ」 「え?!」 「さっきのヤツは見るからにヤバいヤツだったから俺が対処した。今度のヤツはまだマシに見える。 いつまでも俺におんぶにだっこってわけにはいかねーだろ。それに俺はお前の眼を信用してる。お前のツキも信用してる」 「そんなこと言われても……」 いいからやってみろって。そう背中を押され、千帆は最後にはやるしかないと覚悟決め、バイクを降りた。 プロシュートが隣に立ってくれていることが彼女を勇気づけた。真正面に立つ青年がそれほど怪しい目つきでないのも彼女を奮い立たせてくれる。 唇を一舐めすると、心臓に手をやりながら口を開いた。なんだか喋ってるのが自分じゃないみたいだ。 千帆は相手に聞こえる様、大きな声ではっきりと話した。 「私は双葉千帆と言います。ある人を探していて、その人のことについて知っているならお話がしたいです。 私は誰も殺したくありませんし、貴方も誰も殺さないというのなら一緒に力を合わせたいと思います。 どうでしょうか、私と協力してくれませんか?」 訪れた沈黙が居心地を悪くする。ジャケットに入れた拳銃がひやりとしていて、その感触がなんだか胃をムカムカさせた。 馬鹿正直に話しすぎだろうか。千帆は少しだけ後悔した。でも彼女は自分の勘を信じていた。 眼の前の青年は決して平和ボケしたような甘ちゃんではないが、誠意をもって話せば話は通じる相手だろうと。 ピンと来たのだ。この人は私と同じだと。私と同じように誰か探している様な気がする。それも堪らなく会いたいと思えるような、大切な人を探してる。 「彼女の後ろに立ってるアンタ……。アンタはスタンド使いか?」 返事は冷たく、固かった。 視線を千帆からゆっくりと外し、プロシュートを睨みながら青年が口を開いた。 プロシュートは唇を捻っただけで何も言わなかった。肯定も否定もしない。初対面でこの反応はいい印象を与えないだろう。 隣に立つ千帆は少しだけ心配だった。自分に説得するようやらせておいて、それはないんじゃないのと思った。 長い沈黙の後、ジョニィが口を開いた。依然指先はこちらを向いている。その鋭い眼光も一向に衰えていない。 「話をするなら……一人ずつにしたい。僕はあなたたちを悪いヤツではないと思ってる。 だけど、まだ完全に信頼することはできない。騙し打ちをする気なんじゃないかって、そう疑う気持ちだってある。 だから話をするならどちらか一人ずつだ。ここじゃないどこかで、一人ずつ話をしたい」 千帆が振り向けばプロシュートは我関せずと言った顔であらぬ方向を向いていた。 話をするかどうかも、全部任されたということだろうか。初めての交渉なのにいきなり投げっぱなしとは信頼されているのか、試されているのか。 少しの間考えてみた。ずっしりとした拳銃の重みが彼女の決断をより一層重大ものにすると訴えている。 そうだ、間違えたら死ぬのだ。眼の前の青年を測り違えたら殺されるのだ。そう簡単にできるものではない。 それでも……再び千帆が動いた時、彼女の中で迷いはなかった。 ジョニィに見える様、彼女は力強く頷いた。その目に一点の躊躇いも持たず、千帆はジョニィ・ジョースターとの対峙を選択した。 ▼ ティッツァーノからもらったタバコを病院に置いてきたのは間違いだったかもしれない。 千帆とジョニィ・ジョースターがひっ込んだ民家の前で座り込み、プロシュートは一人思う。 こんなのんびりとした時間がこうもはやく来るとは流石に予想外だ。病院を一歩出ればそこは戦争で、戦い尽くしの未来だと勝手に思っていた。 スーツについたほこりを叩き、さっきまで乗っていたバイクにもう一度またがる。 千帆の予想に反し、プロシュートはそれほどバイクに乗り慣れているわけではない。どちらかと言えば車のほうが普段からよく使うし、車のほうが好きだ。 座席は柔らかいし、オーディオもいい。風にバタバタ煽られることもなければ、不格好なヘルメットをつける必要もない。 ただどうしてか、プロシュートは昔から何事も飲み込みがよく、バイクだってそのうちの一つでしかなかった。 実際さっきの運転中も見た目以上に神経をすり減らしていたのだ。千帆にそれを悟らせなかったところは流石と言うべきか。 わかっていたことではあるが、キツイ道中になりそうだ。プロシュートは身体を馴染ませるようしばらくの間、バイクに跨り考えにふけっていた。 プロシュートの思考を破ったのは道路の先から聞こえてきた足音だった。 住宅に跳ね返り聞こえてきた靴の音。それほど先を急ぐような音ではなかった。一歩一歩、確実に進んでいくような足取り。 バイクにもたれ何が来るだろうと曲がり角を睨んでいれば、一人の男が現れた。 ナルシソ・アナスイだ。そこに現れたのは愛に生きる一人の男。 プロシュートを最初見た時、彼は露骨に警戒心をあらわにした。だが見敵必殺とばかりに襲いかかってこないことがわかると、少しだけ警戒心を緩めた。 そのまま少しずつプロシュートへと近づいてくる。一歩、そしてまた一歩。その歩き方が少し不自然で、プロシュートはアナスイが怪我を負っていることに気がついた。 見れば服装も汚れ、所々血が付いているの見える。プロシュートはアナスイにばれないよう、後ろのベルトに刺した拳銃に手を伸ばす。 グリップの冷たさが彼の思考をクリアにした。怪我を追っているとはいえ油断はできない。なにかあれば容赦なく、撃ち抜く。 「……ここを誰か通っていかなかったか?」 アナスイが言った。 「人を探してるんだ。男と女の二人組。アンタは見てないか?」 ▼ タロットカード、十三枚目。それは死神。 意味は終末、破滅、決着、死の予兆。しかしひっくり返して逆位置にすれば……その意味は再スタート、新展開、上昇、挫折から立ち直る。 リンゴォ・ロードアゲイン。双葉千帆、プロシュート。ジョニィ・ジョースター。そして、ナルシソ・アナスイ。 死神に取りつかれ、死神に魅了された五人ははたして死神に呑みこまれずにいられるのか? to be continue...... 【D-7 南西部 民家/1日目 午前】 【プロシュート】 [スタンド] 『グレイトフル・デッド』 [時間軸] ネアポリス駅に張り込んでいた時 [状態] 全身ダメージ(中)、全身疲労(中) [装備] ベレッタM92(15/15、予備弾薬 30/60) [道具] 基本支給品(水×3)、双眼鏡、応急処置セット、簡易治療器具 [思考・状況] 基本行動方針 ターゲットの殺害と元の世界への帰還。 0.目の前の男に対処。 1.暗殺チームを始め、仲間を増やす。 2.この世界について、少しでも情報が欲しい。 3.双葉千帆がついて来るのはかまわないが助ける気はない。 【ナルシソ・アナスイ】 [スタンド] 『ダイバー・ダウン』 [時間軸] SO17巻 空条承太郎に徐倫との結婚の許しを乞う直前 [状態] 全身ダメージ(極大)、 体力消耗(中)、精神消耗(中) [装備] なし [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~2(確認済) [思考・状況] 基本行動方針:空条徐倫の意志を継ぎ、空条承太郎を止める。 0.徐倫…… 1.情報を集める。 【備考】 ※放送で徐倫以降の名と禁止エリアを聞き逃しました。つまり放送の大部分を聞き逃しました。 【双葉千帆】 [スタンド]:なし [時間軸] 大神照彦を包丁で刺す直前 [状態] 疲労(小) [装備] 万年筆、スミスアンドウエスンM19・357マグナム(6/6)、予備弾薬(18/24) [道具] 基本支給品、露伴の手紙、救急用医療品 [思考・状況] 基本的思考:ノンフィクションではなく、小説を書く。 0.ジョニィ・ジョースターと情報交換。 1.プロシュートと共に行動する。 2.川尻しのぶに会い、早人の最期を伝える。 3.琢馬兄さんに会いたい。けれど、もしも会えたときどうすればいいのかわからない。 4.露伴の分まで、小説が書きたい。 [備考] ※千帆の最後の支給品は 岸辺露伴のバイク@四部・ハイウェイスター戦 でした。 【ジョニィ・ジョースター】 [スタンド] 『牙-タスク-』Act1 [時間軸] SBR24巻 ネアポリス行きの船に乗船後 [状態] 疲労(中) [装備] なし [道具] 基本支給品×2、リボルバー拳銃(6/6 予備弾薬残り18発) [思考・状況] 基本行動方針:ジャイロに会いたい。 0.双葉千帆と情報交換。信用はまだできない。 1.ジャイロを探す。 2.第三回放送を目安にマンハッタン・トリニティ教会に出向く [備考] ※サンドマンをディエゴと同じく『D4C』によって異次元から連れてこられた存在だと考えています。 【D-7 南西部/1日目 午前】 【リンゴォ・ロードアゲイン】 [時間軸] JC8巻、ジャイロが小屋に乗り込んできて、お互い『後に引けなくなった』直後 [スタンド] 『マンダム』(現在使用不可能) [状態] 右腕筋肉切断、幼少期の病状発症、絶望 [装備] DIOの投げナイフ1本 [道具] 基本支給品、不明支給品1(確認済)、DIOの投げナイフ×5(内折れているもの二本) [思考・状況] 基本行動方針:??? 1.それでも、決着をつけるために、エシディシ(アバッキオ)と果し合いをする。 [備考] ※名簿を破り捨てました。眼もほとんど通していません。 ※幼少期の病状は適当な感じで、以降の書き手さんにお任せします。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 120 Dream On プロシュート 147 夢見る子供でいつづけれたら 110 石作りの海を越えて行け ナルシソ・アナスイ 147 夢見る子供でいつづけれたら 118 彼の名は名も無きインディアン ジョニィ・ジョースター 147 夢見る子供でいつづけれたら 119 ああ、ロストマン、気付いたろう リンゴォ・ロードアゲイン 143 本当の気持ちと向き合えますか? 120 Dream On 双葉千帆 147 夢見る子供でいつづけれたら
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1690.html
1限の数学の時間、数字なんて頭に一つも入ってこない。寝起きの頭には辛いってのもあるけど、そんなことじゃなくて。 さっきの一瞬のあ〜ちゃんの表情がのっちの頭ん中を占領して数字の入る余地無し状態なんだ。もうすぐ1限が終わる。ただそれだけなのに、自己紹介の時くらい心臓が早く動いた。 授業終了のチャイムが鳴る。 あ〜ちゃんが振り向く。 またスローモーションに見える。 「おはよー。寝坊したの?」 「あ、うん。そうです」 「先生あんな大きい声出さんくてもいいのにねー。びっくりしちゃった」 「あ、うん本当そうだよね。のっちもビビった」 やばい のっち今、あ〜ちゃんと話してる。話してるよ。ゆかちゃんどうしよ! 「ねぇ大本さん」 「な、何?」 「嫌かもしんないけど……のっちって呼んでもいい?」 「えっ」 「あ、嫌ならいいけえ」 「やじゃないやじゃない!全然…はい、嫌じゃないです」 「本当?」 「うん!てか、あの、のっちも…あ〜ちゃんって呼んでいい?」 陰ではこそこそ呼んでるけどね。一応ね? 「うんいいよ。ふふっ嬉しい」 くしゃって笑った顔が異常にかわいくて、また一瞬にして頭を占領する。 さっきの上目使い微笑みあ〜ちゃんと、今のくしゃくしゃ笑顔あ〜ちゃんとがのっちの頭ん中で喧嘩してる。 いや、融合してすごいことになってる。 「こうやってちゃんと話しするの…初めてだね」 「ずっと話してみたいと思ってたんよ、あ〜ちゃん」 「…のっち?」 「あ……のっちも、です」 「本当〜?」 「本当です、うん」 絶対顔真っ赤だ。 「ふふ、さっきから敬語なってるよ」 またくしゃって笑って…ダメだ。もう限界です。 「ちょちょっとトイレ行ってくるね」 急いで駆け込んで、とりあえず顔に冷たい水をバシャバシャかける。顔が熱い顔が熱い顔が 「のっち」 「うわああ!」 急に耳元で声がして思わず大声をあげてしまった 「びっくりしすぎ」 そこには見たことないくらいニヤけたゆかちゃんが立ってた 「見てたよー。ふふ、はいハンカチ貸したげる」 「ゆかちゃん…のっちダメかもしんない」 「…とりあえず顔拭こうね?」 ゆかちゃんのハンカチはいい匂いがして、なんだか余計にドキドキした つづく
https://w.atwiki.jp/mankake/pages/217.html
imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 作者:一ツ橋夏菜実 作品概要 後でここに記載 作品を読む
https://w.atwiki.jp/kokigame/pages/103.html
コキのあるゲーム一覧 コキのあるゲームの一覧です。 ※手コキ足コキとは限りません。 あ行 か行 さ行 た行 な・は行 ま行 や・ら・わ行 英数字 あ行 ああっお嬢様っ あうあう アウトライン 青い鳥 青空の見える丘 朝凪のアクアノーツ 甘艶母 青空がっこのせんせい君 アッチ向いて恋 あなたと見た桜 あねてぃ!? 兄嫁はいじっぱり あまかん あまつみそらに! 雨に歌う譚詩曲 委員長のいいなり教師 委員長は承認せず! イキジゴク いじケア いつまでも… 神長さん家の春夏秋冬 田舎でシよう!2 いな☆こい! 妹汁 妹でいこう 妹(に)交姦(される兄)の会 ヴェルディア幻想曲 うそ×モテ うちの妹の場合 うつりぎ七恋天気あめ 裏入学 エッチなバニーさんは嫌い?2 おいしい魔法のとなえかた 王立ネコミミ学園 お母さんは俺専用! オカズは27歳女教師 幼なじみは大統領 オシオキSweetie お嬢様のために鐘は鳴る おとこの娘はおんなの娘が好き 処女はお姉さまに恋してる 鬼医者 お姉ちゃん先生 叔母の寝室 思い出アルバム おやつのじかん 俺たちに翼はない 俺の彼女のウラオモテ 女の子のヒミツ か行 カオスべいべ~義美 下級生 下級生2 がくと! 家族計画 彼女たちの流儀 神様のいうとおりッ カラフルキッス カレンダーガール 河原崎家の一族2 がんがんイコうよ がんばりどーたー キスと魔王と紅茶 きすみみ! 犠母妹 君と恋して結ばれて きみはぐ ぎゃくたま2 キラリ南国小麦色 霧谷伯爵家の六姉妹 クドわふたー グリーングリーン3 ぐりぐりキュートユフィ 黒髪少女隊 くろふぁん4GHZ けがれた英雄 快落 恋色マリアージュ 恋騎士Purely☆Kiss 恋する妹は切なくてお兄ちゃんを思うとすぐHしちゃうの 恋Q! 恋夏 こころナビ ご主人様だ~いすき コスってマイハニー こすままにあ コズミックマン こっすこす! この青空に約束を この胸の中 生きて… コレクター 檻の中の美少女 こんな娘がいたら僕はもう…… こんねこ さ行 ザーメンジャンキー 催眠学園 催眠術2 さくらシュトラッセ さくらビットマップ さっきゅば☆SOON サド姉さんのエッチなおもちゃにされる僕。 しーしーしんどろーむ 汐見崎学園演劇部 恋☆ぷれ シ・カ・エ・シ ジサツのための101の方法 思春期 シスターコントラスト シスターマリヤの桃色聖歌 肢体を洗う 死神のテスタメント ~menuet of epistula~ 忍ちっく☆はぁと 姉妹妻 しまいま 車輪の国、向日葵の少女 雀虐2&3 純愛girl しゅ~てぃんぐ妹スター シュクレ 少女連鎖 小交女 ショコラ 処女ママ 白鷺の鳴く頃に しる☆シルっ!! 白詰草話 シンクロナイズドリーム 親戚の小母さん 水夏 水平線まで何マイル? すくぅ~るメイト すずり先生と26個のエッチなオッパイ すぱっちゅ! スマガ セイクリッド・プルーム 聖肛女 ぜったい絶頂☆性器の大発明!! せふれしんどろーむ せんせいがおしえてあげる 先生だ~いすき2 洗濯屋しんちゃん 相姦遊戯 操心術0 ソニックプリンセス それは舞い散る桜のように た行 ダークロウズ だっこしてぎゅっ! だぶる先生らいふっ チェリーボーイにくびったけ 痴漢サークル 痴漢サークル2 痴漢サークル3 乳ちちちちち~ッ! ちゅうちゅうナース 超昂天使エスカレイヤー 尽くしてあげちゃう 尽くしてあげちゃう2 つくしてあげるのに! つぼい君のスイッチ! 妻いじり 人妻×人妻3 妻みぐい つよきす 天使のひめごと 天使の罠 同級生 どうして抱いてくれないの? ときたまふぁんたずむ となりのお姉さん 智代アフター とらいあんぐるハート とらいあんぐるハート3 虜 ドリル少女スパイラルなみ トロピカルkiss どんどこドーン!~真夏のこーふんどC~ な・は行 夏色あさがおレジデンス 夏の終わりに ななプリ 二重影 任侠華乙女 人形の館 姉、ちゃんとしようよっ! 姉、ちゃんとしようよっ!2 ね~つま はぁ・はぁ・テレパス 灰被り姫の憂鬱 ぱいめが パクっちゃうぞ!! ぱすてるちゃいむCONTINUE 果てしなく青い、この空の下で…… 花と乙女に祝福を 花の記憶 第七章 はぴねす!りらっくす はぴぶりいまさらふぁんでぃすく パペットプリンセス はめドリ ハルカナソラ 陽だまりのはな 人妻コスプレ喫茶 人妻戦隊アイサイガー 媚肉の香り 姫様限定 ひめしょ ひよこのキモチ ファインドラブEX フェチ 裏の記憶 フェ○りんぴっく フォルト!!S ふた魔女 ぶらばん! 不倫家族 ~誤利用は計画的に~ プリンセスうぃっちぃず プリンセスラバー! ぷる萌えンジェル アイドルあいこ べっぴんママ へんしんア・ラ・メイド へんし~ん へんし~ん2 放課後キッチン ぼくの巫女さま ぽこぽこ軍将 ホチキス ま行 マーブル★ブルマ 毎日がM 魔界天使ジブリール 魔界天使ジブリール4 まじかるLOVEれっすん ましろ色シンフォニー 真夏の夜の雪物語 魔法少女の大切なこと 魔法少女Twin☆kle 魔法のミルクティーにおねがい まほこい まほ☆たま スク水編 まほ☆たま ブルマ編 ママごと 継母調教 守ってあげちゃう就職パーティー編 み・こ・こ・ん 巫女さんファイター涼子ちゃん 水恋 水の都の洋菓子店 瑞本つかさ先生の(エッチ)を覚える大人の性教育レッスン! ミセスジャンキー みにょっ!2 未亡人 ~ぬめり合う肉欲と淫らに濡れる蜜壺~ 六ツ星きらり メイドさんと大きな剣 めいどさん☆すぴりっつ めがちゅ! メカミミ めばえ モノごころ、モノむすめ や・ら・わ行 館熟女 夜勤病棟 夜勤病棟弐 夜勤病棟参 夜想文化祭 闇の声異聞録 闇の声Ⅱ ヤンデレな彼女に死ぬほど尽くされる 結い橋 ゆうわく家族エッチ 雪蛍 ゆのはな 夢見白書 ユメミルクスリ 要!エプロン着用 夜が来る! らぶ2Quad らぶデス らぶフェチ サド編 らぶフェチ 三者面談編 ラブリー・ラブドール リアル妹がいる大泉くんのばあい リトルモニカ物語 ローデビル 和姦催眠 ワルキューレロマンツェ ワンダリング・リペア 英数字 ANGEL NAVIGATE auction BibleBlack BIN★CANダーリン Canvas2 C.D.C.D/2 CLEAVAGE CloverPoint Cute days innocent DEEP2 DEVOTE2 Dies irae DRAC-RIOT! effect~悪魔の仔~ ELYSION Emblem ENGAGE LINKS FairlyLife FESTA!! FIFTH TWIN FORTUNE ARTERIAL FOLKLORE JAM FromM GRAND LIBRA ACADEMY greenhorn HAPPY HEARTWORK HideMind HoneyComing Immoral Emotion KISS×400 Lunaris Filia Love Lesson LOVELOVEロボッ娘 LOVERS Love Split LOVELY×CATION MACHINE MAIDEN May Queen Nails nega0 Orange Memories Orange Pocket Princess Bride PRISONER PRIVATE EMOTION quadrant REさいくりんぐdays Really?Really! relations sister×sister RU.RU.R se・きらら seduce schoolぷろじぇくと Sixty Nine2 Sugar+Spice!Party☆Party stitch vision WhitePrincess YU-NO _summer &LOVE √ after and another 1/2 summer 2×4! 3days ×××な彼女が田舎生活を満喫するヒミツの方法
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/4196.html
壊されたお守り こわされたおまもり【登録タグ:SOUND HOLIC ZUN aki 曲 曲こ 曲こわ 東方Project 隣人】 曲情報 作詞:aki?(SOUND HOLIC?) 作曲:ZUN 編曲:隣人? 唄:aki? ジャンル・作品:東方Project カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり オンボーカルワイプあり コメント 名前 コメント 曲,曲こ,曲こわ,aki,ZUN,隣人,SOUND HOLIC,東方/PV
https://w.atwiki.jp/dragonquest10/pages/84.html
とざされた牢獄 TOP マップ ガナン帝国領 ガナン帝国城 とざされた牢獄 [#zefd3be9] 宝箱 [#o79263be] 出現モンスター [#cefb9835] 宝箱 ちいさなメダル とうしのうであて 青い宝箱*1 B6F(A) 出現モンスター 名前 シンボル 出現フロア 備考 ウィングデビル ガメゴンロード キラークラブ クローハンズ シュプリンガー だいまじん てっこうまじん ナイトリッチ ボストロール ワイトキング ミミック - B6F 青い宝箱(A)
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/506.html
806 名前:セイラが脅迫され日1/8投稿日:05/01/30 09 14 38 ID ??? ギレン「……以上が、本年度の運営計画となります。」 デギン「……ウム、ご苦労であったな。」 ここ、ジオン学園の理事長室では理事長代理のデギン=ザビに、その息子であ り高等部の校長でもあるギレン=ザビの学園の運営計画の説明が行われていた。 ジオン学園は、かつて教育改革を行った名市長ジオン=ダイクンの理念を元に 彼を支えたデギン=ザビとジオン=ダイクンの政治家秘書であった息子のギレン によって作られた学園である。小学部、中学部、高等部とあり、それぞれの校長 にデギンの子供が就任していた。 一通りの説明が済むと、計画に満足したのかデギンは、気になっている事をギ レンに問いただした。 デギン「ところでギレン、グレミーの奴アルテイシアを随分と追い詰めている用 だな。」 ギレン「ククッ おや、流石にお耳が早い。」 ギレンは驚いた風も無く特徴的な笑いを浮かべる。多くの人が怯えるその笑い 方だがデギンは息子のその態度に慣れてた。 デギン「流石は貴公の息子よ。やる事がえげつない。」 ギレン「おや、アレは父上の孫でもありますが?」 デギン「フン、まあ良い。アルテイシア、アレは父親に似て頑固だからな。それ ぐらいは、せねばなるまいて。」 ギレン「御意、これでアルテイシアも少しは素直になるでしょう。クククク」 シャア「何!ザビ家の連中、性懲りも無く。」 株式会社ネオジオンの社長シャア=アズナブルは秘書のナナィから、ザビ家の アルテイシアへの行為を聞いて、怒声を上げた。 ナナィ「ですが社長・・・」 シャア「黙れ! 止める事は許さんぞナナィ、ザビ家め、これ以上好きにはさせ んぞ!」 807 名前:セイラが脅迫され日2/8投稿日:05/01/30 09 15 41 ID ??? アルテイシア=ソム=ダイクン、現在はセイラ=マスと名乗っている女性は友 人の経営する孤児院、カラバに向っていた。そこに、彼女が用事のある人物が働 いているからだ。彼女はその人物が連絡してきた内容を思い返していた。 セイラ(まさか、あの坊やがこのような手を打ってくるなんて!) セイラは、グレミー=ザビ、現在は母方のトトという性を使っている若者を思 い浮かべた。 セイラ(外見は父親に似ない優男だというのに……カエルの子はカエルという訳 ね。) やがて、目的地であるカラバの前にたどり着いた。カラバはセイラの若い頃か らの友人、ハヤト=コバヤシとフラウ=コバヤシ(旧姓ボウ)の経営する孤児院 で、最近までは資金難で経営自体が危ぶまれていた。 セイラ(ずいぶんと変わったわね・・・・) 以前来た時は壁などが壊れていたが、今はきれいに修復されていた。最近ここ で働き出した若者の親が資金を援助した結果だった。その若者こそが今回セイラ が会いに来た人物、つまりジオン学園の高等部校長ギレン=ザビの息子グレミー である。 リィナ「セイラさん!!こんにちは!!」 セイラが門の前で物思いにふけっていると、カラバで生活している孤児の一人 であるリィナが箒を持ったままセイラの元に駆けてきた。 セイラ「こんにちは、リィナ。お掃除?」 リィナは、まだ10歳ながらも家庭的でしっかりした性格で、孤児院の家事を 進んでやっていた。セイラが一番気に入っている少女で、リィナもセイラに懐い ていた。 リィナ「はい。ところで今日は園長先生もフラウさんも留守なんですけど?」 セイラ「ええ、知っているわ。……今日はグレミーに用があって来たんだけど」グレミー「私に御用ですか?」 リィナ「あ!グレミーさん。」 その時、セイラが訪ねに来た若者が自分の方から現れてきた。 セイラ「ええ、そうよ……」 セイラはそこまで口にすると、グレミーに付いて来た双子の少女を見た。 グレミー「プル、プルツー、それにリィナも……向うへ行ってなさい。」 リィナ「へ?……はい、解りました……」 プル「え~~!せっかく来たのに!」 プルツー「……フン」 リィナは名残惜しそうに、プルは拗ねながら、プルツーはセイラを睨みつける と、それぞれ離れていった。 セイラ(プルツー?……何か嫌われる事でもしたかしら……) 以前、会った時は外見だけでなく、性格も姉のプルと瓜二つだったプルツーの 変化に疑問を感じていると グレミー「……で、人払いは終わりましたが。」 セイラ「……そうね。では、単刀直入に言います。貴方の祖父と父親に用があり ます。案内しなさい。」 グレミー「ようやく、その気になってもらいましたか、祖父も父も喜びます。」 セイラ「よくも、ぬけぬけと……貴方のやった事は脅迫とういのよ」 グレミーがセイラに連絡してきた内容を端的に言うと『セイラがジオンに戻ら なければ、グレミーは今後孤児院に関らない、よって援助を打ち切る』というも のだった。 808 名前:セイラが脅迫され日3/8投稿日:05/01/30 09 16 30 ID ??? ザビ家の屋敷は現在、思いもよらぬ人物の訪問を受けていた。デギンが『アル テイシアを連れてくる』と言う孫からの連絡を受けたあと、4人の子供を集め孫 の帰りを待っていた時である。 デギン「何しに来た、キャスバル……いや、今はシャア=アズナブルか。」 シャア「知れたこと! アルテイシアに何をした!」 デギン「ほう……何をとは?」 シャア「まだ、とぼける気か! 貴様らが普通に呼んだとて、アルテイシアが、 来る訳あるまい。」 キシリア「今の貴様には関係ないことだ。」 横から割り込んできた発言者の方を向くと、そこにはキシリアの他ドズルとガ ルマの3人が揃っていた。 シャア「では、キャスバル=レム=ダイクンとして答えよう。かつて私を追放し た者が、妹によからぬ手出しをしている。黙って見過せるものでは無い!」 キャスバル=レム=ダイクン。それは、かつて名市長と呼ばれた、ジオン=ダ イクンの長男で、ジオン学園の理事長だった男の名前である。若くして、ジオン 学園の理事長になったキャスバルは、当時、偽名を使いMSのテストパイロット をしていた。その時の名がシャア=アズナブル『赤い彗星』と呼ばれた伝説のエ ースパイロットである。 デギン「キャスバルという男など、もう存在せんよ。」 シャア「……だが、私はこうしてここに居る。かつて、貴様らの陰謀で私の理想 とする改革は邪魔されたが」 ガルマ「あれの、何処が理想とする改革だ!!」 シャア「フッ、坊やには解らんさ。いいか!私の改プギャ!」 熱く改革の内容を語ろうとしたシャアは、突然後頭部に打撃を受け、奇妙な鳴 き声をあげながら倒れてしまった。 シャア「いったい、何を!……アルテイシア?」 シャアは自分に攻撃してきた方向を見ると、そこには仁王立ちして、自分を見 下すセイラと、その隣で呆れているグレミーの姿があった。 セイラは、生ゴミを見るような冷たい視線で、しばらく兄を見ていたが視線を 外すと屋敷の主に挨拶をした。 セイラ「お久しぶりです、デギンおじさん。」 その表情は兄を見ていた時と違い、温和で暖かい笑みだった。 809 名前:セイラが脅迫され日4/8投稿日:05/01/30 09 17 16 ID ??? デギン「おお! 懐かしいのアルテイシア!」 ドズル「久しぶりだな、アルテイシア! ドズルは、そう言いながらセイラを子供の様に抱きかかえた。 セイラ「ドズル兄さん、私は子供では無いんですよ。もう30過ぎのオバサンな んですから。」 ドズル「なぁに、俺が20歳の時より若く見える!」 セイラ(あんまり、嬉しくないんだけど……) ガルマ「少し、痩せたのではないか?」 キシリア「まぁ、元気そうで何よりだ」 セイラ「ありがとうございます。ところで、ギレン兄さんは?」 セイラは幼い頃から、家族の様に暮らしてきた親類の集まりの中で、ギレンだ けが居ない事を訊ねた。 デギン「奴は、その方が帰ってくると聞いて、蕎麦を打っておるよ。」 蕎麦作りは、かつてジオン=ダイクンの元で『ソリコミ秘書』と呼ばれていた 時からのギレンの趣味でセイラの好物であった。 再開を懐かしむ妹と仇敵に無視されていたシャアは我に戻り シャア「ア、アルテイシア! 何故、そんな連中と仲良くする!?」 セイラは、再びシャアに冷たい視線を送ると、まだ倒れたままのシャアの元に 歩み寄り、そのまま頭を踏みつけた。 セイラ「貴方に何か言われる筋合いはありません。」 シャア「うぉ! 兄の頭を踏むとは!!」 セイラ「それに、何ですかその格好は!?」 シャアの服装は例の仮面と軍服であった。 セイラ「いい年して、そのような! それに最近、同じような格好の変態と周囲 に迷惑をかけていると聞きますが!?」 シャア「聞き捨てならんぞ、アルテイシア! 私だけならともかく同志の悪口は 許せんぞ!!」 セイラ「ダ レ が ダ レ を 許 せ な い ん で す か!?」 シャア「……ゴメンナサイ」 キシリア「赤い彗星も地に落ちたな。」 810 名前:セイラが脅迫され日5/8投稿日:05/01/30 09 18 00 ID ??? デギンは、セイラに踏まれるシャアを見ながら、過去を思い出していた。 名市長、ジオン=ダイクンが、志半ばに病死した時、シャアはまだ10歳だっ た。デギンはシャアの後見人としてジオン学園を設立、シャアを未来の理事長と して、その成長を見守った。 シャアはジオンの息子として恥じぬ、いや、父を上回る才を発揮し、18歳の 時には大学を卒業していた。その後も名を変えMSのパイロットになるなど、知 勇兼備の若者と育っていた。 デギンは、恵まれた容姿と、頭脳、そして危険だと止めてもMSに乗り続ける 勇敢さを合わせ持つ、かつての盟友の息子に狂喜し、20歳になった時、正式な 理事長に就任させた。 しかし、シャアが理事長に就任してから行った改革はデギンを戸惑わせるもの だった。 最初に行ったものは体育の時の服装に『ブルマー』を復活させる事だった。旧 世紀に滅んだその衣装を、わざわざ生地から調べ上げ作り上げたのである。その時は、そこまで出来るシャアの能力に感心したし、動き易そうと不思議に思わな かった。 次に行ったのは、『乾布摩擦』だった。これも旧世紀の風習で、健康に良いと の事だったが、上半身裸の生徒を見つめるシャアの姿に不吉な物を感じていたが シャアを信じた。いや、信じたかった。 そんな時だった、シャアがザビ家の親類ハマーン(当時13歳)に性的イタズラ を行っているのが発覚したのだ。デギンは確信した『コイツは変態』だと。 デギンが、政治家を目指していたギレンに相談した結果、ジオンの名を穢すも のと、シャアを追放した。デギンとギレンは後継者をアルテイシアにしようとし たが、彼女は当時17歳で高校生だった。女子高生が『変態の妹』というレッテ ルに耐えられるはずも無く、彼女は姿を消し、どこに行ったかもわからなくなっ てしまった。 今回、アルテイシアを発見できたのは、カラバで働き出したグレミーが園長夫 妻の友人セイラがアルテイシアと気付いたからだった。デギンは戻ってくるよう セイラに伝えたが、セイラが頑なに拒絶したため、グレミーが強行手段にでたの である。 811 名前:セイラが脅迫され日6/8投稿日:05/01/30 09 18 43 ID ??? セイラ「だいたい、何です!?あの『ブルマー』とか言う服装は、あれの所為で 幾らお金を使ったんです!」 そう、すでに滅んでしまった『ブルマー』を復活させる為、シャアは生地工場 から縫製工場まで作り上げたのである。その為、そこで働いている従業員の為に もジオン学園は、いまだに『ブルマー』を使い続けなければならなかった。 セイラ「それに、『乾布摩擦』何故そんな事を!?」 シャア「何を言うか! 私が理事長であったら今頃ロランやシャクティの裸が見 れたと何故解らん!!」 セイラ「ワ カ リ タ ク モ ! ア リ マ セ ン !!!」 シャア「イタイ、イタイ、だから踏むなと! おっ!そういえばミネバも食べ頃に」 ドズル「!!!!やらせはせん!!やらせはせん!!やらせはせんぞ――!!」 ドズルの逆鱗に触れボロボロになるシャアを見ながらセイラは嬉しそうに呟い た。 セイラ「やらしかったキャスバル兄さんは、もう居ないのね。」 キシリア「……いや、あの程度では奴は死なんよ。」 その頃、ガンダム兄弟の家では末弟のアルがアムロに質問してきた。 アル「アムロ兄さんは、シャアのライバルだったんだよね?」 アムロ「ああ、そうだよ……決着は付いてないから今でもそうかな。」 アムロはかつての宿敵との激しい戦いをアルに話そうか迷っていると、アルが 続けて聞いてきた。 アル「あの人のライバルって……恥ずかしくない?」 アムロ(……………………………………………………!!) 812 名前:セイラが脅迫され日7/8投稿日:05/01/30 09 19 31 ID ??? ザビ家からの帰路グレミーはセイラを送っていた。 セイラ「……でも、今日はありがとう。お陰で、少し楽になれたわ。ずっと逃げ ているのも心苦しかったし」 エレカの助手席からセイラが声を掛けた。グレミーは、さっきまで昔は可愛か ったのに、ギレンと一緒で陰謀家だの性格が捻くれている等、散々文句を言われ ていたのだが、突然の変化に戸惑っていた。 結局グレミーの企みは成功しなかった。ザビ家でのセイラの言葉を思い出す。 セイラ「私は、あの時、逃げ出したんです。そのような弱いも者に大勢の子供を 預かるなど出来るはずがありません。」 デギンも黙って受け入れ、後は昔話やシャアを殴ったりして時間を過ごしたの である。 グレミー「失礼を承知で、お尋ねします。アルテイシア様、今はどれくらい強く なられました?」 グレミーは、セイラの言葉の裏を見取っていた。『子供を預かるには、強くな らなければならない』彼女は強くなろうとしている。だからこそ、カラバに出入 りしたり、看護士の仕事をしているのだと セイラ「良く気付くわね。本当に可愛くなくなった。誰に似たのかしら?」 グレミー「昔の事を言われても困ります。アルテイシア様が居なくなったのは私 が、3歳の時ですよ。それに、誰に似たかってザビ家の血です。みんな貴女の考 えに気付いていましたよ。」 セイラ「ドズル兄さんも?」 グレミー「そ、それは……」 言いよどむグレミーにセイラは溜飲を下げた。今日はずっとこの若者のペース で来たのだ。今の内にと、セイラは話題を変えた。 セイラ「ところで、カラバは如何するつもり?」 グレミー「如何も何も、本気で私が見捨てると思っていたのですか?」 セイラ「まさか、貴方を苛めているだけよ。」 グレミー「……もう、許してください」 セイラは本気で落ち込みかけているグレミーを見て苦笑すると、カラバで気に なった事を思い出した。 セイラ「そういえば、プルツー、あの子どうかしたの?」 グレミー「は? どうか、とは?」 セイラ「あんなに、元気だった子が」 グレミー「ああ、それでしたら私がカラバに来た時からですよ。園長が言うには 私が来る前は元気だったらしいですが、」 正確には来てすぐは、引っ込み思案になり、最近、元気にはなったが以前とは 喋り方や態度がまったく違っているという事だった。 グレミー「最初は嫌われているかと思ったのですが」 セイラ「そうね、嫌っているようなら貴方と一緒に居たりしないないでしょうか ら」 813 名前:セイラが脅迫され日8/8投稿日:05/01/30 09 22 02 ID ??? グレミーがカラバに到着するとプルツーが出迎えた。 プルツー「随分と遅かったね。」 グレミーはセイラと別れるまで話題になっていた少女を見て、訊ねた。 グレミー「プルツー、前は元気だったらしいけど、私が何かしたのかい?」 プルツー「な、何も無い! 私は昔っからこうだよ! それより、何時までここ に居る気だい?」 グレミー「そ、そうだな」 グレミーはプルツーと一緒に園内に入っていった。 リィナ「グレミーさん、お帰りなさい。」 リィナがそう言いながらお茶をだしてくれた。 グレミー「ただいま、リィナ何か変わったことは?」 リィナ「いいえ、別に……ただ、カツさんが」 グレミー「またか……」 リィナが園内の問題児の事を話そうとすると プルツー「リィナ! 牛乳貰うよ」 リィナ「うん……でも、ホント最近よく飲むね。」 プルツー「……体に良いだろ。」 プルツーはそう言い、牛乳を飲みながら、そっとムネに手を当てた。そう、彼 女は変わった、何故なら彼女は『恋』をしているからだ。 プルツーはその恋の相手グレミーをを横目で見た。彼に一目惚れし、最初は口 を聞けなかった。そこで彼女はグレミーの好みの女性像を調べ上げた。結果は行 動力のある大人っぽい女性、しかも胸がデカイ方が好まれると出た。 それから彼女は周りの行動力のある大人の女性(キシリアやハマーン)を参考 に口調を変えた。しかし、それだけでは足りない、それを補うのが牛乳だった。 ムネに当てた手に僅かながら、しかし確かな手応えがある。双子の姉プルを確実 に上回る膨らみ。 プルツー(フフフッ、待ってなよグレミー……) プルツーはナイスバディに成長した自分にメロメロになるグレミーを想像した。 プルツー「フフッ、アハハハハハハハッ 貰ったよ!!」 グレミー「だ、大丈夫なのか?」 リィナ「最近、多いですね。」 プル「あははっ、なんか、もう慣れてきちゃったよ。」 完 最後のページは蛇足と思いましたが、次回のMSの話に出てくるメンバーなの で、ここで出しておきました。ZとZZの話、長くなりそうです。 タイトルは《お兄ちゃんになった日》です。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ 5コマ以上 グレミー・トト ザビ家 シャア・アズナブル セイラ・マス デギン・ゾド・ザビ リィナ・アーシタ 中編
https://w.atwiki.jp/namagakihotel/pages/95.html
55 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 19 11 「Love or Like 」 を書いた者です やっぱりあれだけだと申し訳ないので時事ネタ使って新作書いてきました ガキさんがイギリスに行ってきたということでそれが題材となってます 56 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 24 36 「イギリスより愛を込めて」 57 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 25 08 『新垣さん今頃どうしてるかなー』 衣梨奈は撮影の為イギリスへと旅立った新垣さんの事を思い過ごしていた。 新垣さんが卒業してからはそんなに頻繁にあうことが出来なくなった為、新垣さんが海外へ行ってしまったからといって普段と特に大差無いのだが、すぐ会える距離に居ないというのは不安で寂しいものだ。 58 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 25 41 海外へ行くと言っても通信の発達したこのご時世だ、 携帯のアプリを使えばメールも電話もできる。 しかし、電波や時差という壁もあり中々連絡を取る事ができなかった。 新垣さんの事を考えていたら無性に新垣さんの声が聞きたくなってきた。 急いで時差を確認し電話をかけても迷惑で無い時間である事を確認すると、 わずかな望みに掛け通話アプリを使って新垣さんに電話を掛けた。 59 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 26 42 呼び出し音が鳴る。 どうやら電波は大丈夫なようだ。 5コールを過ぎても出ない。 いきなりだったし仕方ないかと諦めかけたその時、 大好きな人の声が聞こえてきた。 「もしもし。生田?」 60 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 28 08 普通に名前を呼ばれただけなのに嬉しくて泣きそうになる。 やっぱりこの人が大好きなんだと痛感する。 泣きそうなのを無理矢理抑え込み返事をする。 『はい。生田です。 突然電話してごめんなさい。 今大丈夫ですか?』 「本当突然でびっくりしたよー。 大丈夫だよー。今ねーちょうど撮影終わったところなんだ。」 『撮影お疲れ様です。 イギリスはどうですか? 楽しんでますか?』 「ありがとー。楽しんでるよー。街並みはオシャレだし、 なによりイギリス人のファンの人達とも交流できたしね。」 『そっかー羨ましいです。衣梨奈も海外行きたいなー。 あっそうだ新垣さん英語は大丈夫なんですか笑』 61 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 28 42 こんな事言うのは失礼だが正直新垣さんはちょっとおバカだ。 まあそこが可愛いんだけど。 そんな事を思いつつ新垣さんに問うた。 すると新垣さんはおどけてこう言った 「余裕余裕!バッチリだよ! なんなら通訳さん無しでもやっていけるって笑」 新垣さんの冗談に衣梨奈は笑う。 そしてその冗談にのって無茶ぶりしてやろうと思い、 新垣さんにこうお願いした。 『へえー!凄いじゃないですか。 じゃあ新垣さん、イギリスから英語で衣梨奈にメッセージをお願いします!』 ちょっと調子に乗り過ぎたかなと反省し、謝ろうと口を開こうとした瞬間、 聞こえてきた言葉に衣梨奈は頭が真っ白になった。 62 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 29 22 「I love you」 単語3つ。 英語のメッセージとしてはお粗末だが、 破壊力は抜群だった 63 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 30 12 予想もしない言葉に何も言えないでいると、 心配してくれたであろう新垣さんがこう続けた 「あれ?発音違った?伝わってない」 『・・・いえ。発音バッチリです。』 この人はどれだけ好きにさせれば気が済むのだろう。 衣梨奈のツボを知り尽くしているようで正直怖いくらいだ。 やられっぱなしでは悔しいので新垣さんが日本に帰ってきたら仕返しようと心に決める。 嫌がられる程囁いてやろう 愛の言葉を 64 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:12/11/16(金) 01 31 16 以上です 天然タラシなガキさんならやりかねないと思います
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1338.html
私の視界に猫がいた。 目測で大体30㎝あるかないかくらいの子猫だった。 毛の色は薄茶色で少し白混じっており、子猫らしいもこもこした毛に覆われクリッとした目でこちらを見ている。 この世界に来て猫を初めて見たが、案外普通なんだな。 見る限り典型的な猫だ。何の変哲も無い猫だ。毛の色が変わってるだとか体のどこかが変わっているといったところも無い。 魔法が使える世界で変な生き物がいるからこっちの猫は変わっているものだと思っていた。 でも案外まともなんだな。見た目だけかも知れないが。 よく犬と猫、どちらが好きかという質問がある。 どちらかを選べと言われたら私は猫を選ぶだろう。 犬は好きじゃない。吠えるから五月蠅いしな。そして何よりいい思い出が無い。犬のせいで手足を失う危険性すらあったほどだ。 考えてみれば好きじゃないというレベルじゃなくて嫌いというのが正しいな。 だからと言って猫が好きかと聞かれれば答えはNOだ。 好きでもなければ嫌いでもない。 幽霊だったときにこちらに何もしてこなかったから嫌いではない。 だが何か役に立つことをしたというわけでもないから好きでもない。 もう一度子猫に目を向けるとまだこちらを見ていた。何時まで見ているつもりなのだろうか? ちょっと好奇心でこっちも暫らく見詰めてみる。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 子猫はまったくこちらから視線を外そうとしない。 なぜ、こちら、みる? ……バカらしい。どうして私がたかが猫畜生と見詰め合わないといけないんだ。 視線を逸らしサンドイッチを齧ろうとする。 しかし、どうしても、視線を、感じる。 もう一度目を向けると子猫は先ほどと変わらずこちらを見詰めていた。 いや、もはや知っても視姦といっても過言ではないほど食い入るように見詰めている。 なんだって言うんだこの猫は! 視線に圧迫感を感じる。圧迫祭りか?圧迫祭りってなんだよ!? 「シッシッ!」 声を出し手を振り払う。しかし猫は動かない。動こうとしない。ただこちらを見詰める。 いい加減にして欲しい!気になって仕方ないじゃないか! あたりを見回し石ころを探すが見つからない。 そのとき猫がわずかに、よく見ていないと気づかないぐらいだが首を動かした。 何かに反応した?だがなにに反応したんだ?もしかすると…… サンドイッチを持っている右手を思いっきり横に伸ばしてみる。 その動きに合わせ子猫の首が横に動く。 今度はその手を上に持っていってみる。するとやはり子猫の首も上に動く。 なるほど、こいつは食べ物を見詰めていたのか。 そうわかると子猫の視線が急に軽くなった気がする。私があれほど圧迫感を感じていたのはただの思い込みだったのだろう。 私がそう感じるほど子猫はサンドイッチを見詰めていたのだ。 しかし猫がパンを食べるなんて聞いたことが無い。食べる猫ぐらいいるとは思うがそう好んで食べるわけではないだろう。 つまりパンに挟まっている具が目的ということか? それなら納得が行かないこともない。ふむ。顎に手をやり考える。 ものは試しだ。実験してみよう。両手の手袋を外す。 そしてサンドイッチから鳥の肉を取り出す。この中で猫が一番食べそうなものといったらこの鳥ぐらいだからな。 「ほれほれ」 取り出した鳥の肉を子猫に向けて振ってみる。 「いらないのか?いらねえなら食っちまうぞ?ほれほれ」 しばらく振っていると子猫は少し屈んでと尻(じゃないな。尻尾か)を振りはじめる。 そして、こちらに向かって、鳥肉にむかって突っ込んでくる。 子猫だからだろうか足はそんなに速くない。しかし一生懸命なのはわかる。 そしてあと少しで鳥肉に食いつけるというところで鳥肉を上に持ち上げる。子猫はそれにあわせ跳び上がり両前足を鳥肉に向かって精一杯に伸ばす。 だが甘い!私の手はまだ上に持っていける! その思い通り、さらに手を上に伸ばす。そして子猫の前足は空を切った。そのとき子猫は驚愕に顔を歪めた……気がした。 子猫はそのまま前に向かって跳び上がっている。そのまま跳び続けたらどうなる、簡単だ。 落下して着地するだろう。猫なんだから。しかし地面との間に障害物があったら? 勿論障害物に激突するに決まってる。 では目の前にいる猫にとって地面との間に障害物はあるか否か、私が障害物だ。つまり……猫は私にぶつかるってことだ。 「ミィッ!」 予想通り子猫は私の胸に突っ込んできた。その際短く悲鳴のような泣き声を上げた。 別にぶつかってきたからといって私は痛くもかゆくも無いんだがな。 ぶつかった猫はそのまま私の足の間に落下する。そして身を起こす。無様だな。 でも働きに免じてこの鳥肉はくれてやるか。 身を起こした子猫の前に鳥肉を差し出す。子猫はそれにすぐさま気がつき跳びかかる様に鳥肉に銜えついた。危うく私の指も銜えられかけた。 そんなことを思っている間に子猫はもう鳥肉を平らげてしまった。早いなーおい。 子猫はサンドイッチをまた見詰め始める。 「まだ食い足りないのか?」 子猫はそれを肯定するかのように私の足をカリカリと引っかいてくる。 改めて猫を見る。青い瞳で薄いピンク色の鼻をピスピス鳴らしている。世間一般の動物好きが見たらかわいいと言えるんじゃないだろうか? しかた無いな。鳥肉をサンドイッチから取り出し猫の前に落とす。 すぐさま子猫はそれに食らいつく。その間にもう一つサンドイッチから食材を取り出す。 それは結構苦い葉っぱだった。これを食べればどうなる! 子猫が鳥肉を食い終わり顔を上げた瞬間に葉っぱを口の中に突っ込んで、押し込む! 「ミャオッ!?」 子猫はその場で顔を激しく揺らし口を空けたり閉めたりしはじめた。 猫って結構笑えるな。
https://w.atwiki.jp/dq9sugisita/pages/69.html
こちらの地図は スターアルケミスト 「イスオリ」 が所持しています。 地図名:残された光の巣LV79 発見者:インパルス、ありがとう、すたあ、いち、マックス、としゅき、まさひろ 場 所:ダダマルダ山(5D) 地 形:洞くつ 敵ランク :9-12 ボ ス:B17Fアトラス 内 容:即鬼神の魔槍(B11F)、即グリンガムの鞭(B13F)、即必殺の扇(B15F) S8A4B1 地図名:残された光の巣LV79 発見者:せいふく、てけてんち、エンドさん、ゆっきー、きこう、ローレン、まさひろ 場 所:西ベクセリア(8A) 地 形:洞くつ 敵ランク :9-12 ボ ス:B17Fアトラス 内 容:即鬼神の魔槍(B11F)、即グリンガムの鞭(B13F)、即必殺の扇(B15F) S8A4B1