約 4,151,118 件
https://w.atwiki.jp/iwarpg_wiki2/pages/520.html
浸食された廃坑 出現MOB 名前 属性 Lv HP 攻撃力 防御力 ドロップ 備考 蠢くピッケル 地 350 1000 9 0% ピッケルを持った透明な敵。 ポイズンフィアー 闇 365 1050 0 0% 毒の羽 コウモリ。攻撃はしてこない。 BOSS 名前 属性 Lv HP 攻撃力 防御力 ドロップ 特殊行動 備考 汚染物質 闇 390 4000 0 8% 凝縮された塊 毒Ⅰ~Ⅳ付与(25秒)汚れた肉体召喚 透明のためHPの確認ができない全く動かず、攻撃もしてこない。 ???(ネタバレ防止) 汚れた肉体 - 390 800 3(稀に3以外) 8%(稀に8%以外) - ボスに召喚されるゾンビ。殴られた時たまにHPと最大HPが大幅UP 攻略等 道中は非常に短い。コウモリのポイズンフィアーは攻撃を全くしない為、非常に目立たない蠢くピッケルにだけ注意。 BOSSの汚染物質は敵を倒すというよりオブジェクトを破壊するといった感じ。ものすごい勢いで毒と雑魚ゾンビをまき散らす。 カウンターとして100%使用してくる毒は強力であり、回復を怠ると簡単に死ぬ。これが向こうの攻撃のメインとなる。 対して召喚されるゾンビの汚れた肉体ははっきり言って雑魚、HPが多くとも数が多くとも攻撃力3じゃお話にならない。 しかし汚れた肉体はたまに物凄い回復をする他、稀にスコップや剣を持った攻撃力が割と高い個体が出現する。その点には注意。 またPC・鯖の調子によっては「増えまくってラグらせる」というおぞましい特殊能力を使用するため出来るだけ処理しよう。 このダンジョンに繋がっているエリア ハイデル鉱山地帯 ※旧バージョンの情報はこちら→侵された廃坑※ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gtathetrilogy/pages/16.html
リマスターとオリジナルとの比較動画 Rockstar Games公式より比較動画が公開されているので、購入を検討している場合は視聴してみてはどうだろうか。 グランド・セフト・オートIII 決定版 グランド・セフト・オート バイスシティ 決定版 グランド・セフト・オート サンアドレアス 決定版 リマスター版は何が進化したのか 新たに追加されたライティング、環境面のアップグレード、高解像度テクスチャ、描画距離の向上、『グランド・セフト・オートV』のスタイルを採用した操作性や照準などにより、おなじみの世界が新次元のディテールで描かれる。 以下のアップデートによりユーザー体験が向上 『グランド・セフト・オートV』スタイルのコントローラーレイアウト 『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』で走行時における銃の使いやすさと照準操作が改善 武器ホイールやラジオホイールの更新 目的地までの行き先マーカーを設定できるようナビゲーション機能を強化したミニマップの改善 失敗したミッションをすぐにリスタート可能な機能を追加 さらに、ロックスター・ゲームスSocial Clubメンバー向けの新しい実績 改良されたグラフィックと忠実度によってビジュアルが向上 キャラクターから武器、乗り物、道路に至るまで、高解像度テクスチャで細部まで表現 影や反射などの描写を強化し、完全に再構築されたライティングシステム 水および天候のエフェクトを改善 木や葉の描写を強化 描画距離の向上とこれまでにないレベルの深度と精密度を実現 プラットフォーム固有の機能 PlayStation®5とXbox Series X版で最大60FPSと4K解像度に対応 PC版でNVIDIA DLSSに対応 Nintendo Switch版で、タッチスクリーンを使ったカメラのズーム、カメラのパン、メニューの選択、ジャイロ照準に対応
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18240.html
「それ以上は言わないでくれよ、律。 律が私に謝りたいって思ってくれるのは嬉しいけど、 私だって律に謝りたかったんだ。もっともっと謝りたいんだ。 でも、それは二人のためによくない事だって思うんだよ……。 だからさ、これでお相子って事にしないか? 私も律もお互いに謝りたいんだけど、 それを我慢する事がお互いへの本当の謝罪って事にしてさ。 それが一番いいって思うんだけど……、どうかな?」 言葉が出せなかった。 何だよ……、澪のくせに一番いい解決策出してくれやがって……。 一番先に怯えてたくせに、カッコいいじゃんかよ……。 いや、一番先に怯えてたからこそ、かな。 澪は弱い。怖がりだし、人見知りだし、すぐに逃げ出す。 でも、だからこそ、一番先に恐怖に向き合えるんだと思う。 特に澪は追い込まれてから実力を発揮する奴なんだ。 追い込まれてから、立ち直って、強くなるタイプなんだよな。 追い込まれると弱い私とは正反対だ。 普段こそ澪を引っ張ってる私だけど、 色んなピンチの時には澪に助けてもらってた。 どっちがいいって話じゃない。 そういうのが私達の長い付き合いの中で築き上げて来た私達の関係ってやつなんだと思う。 私はまた寝転がってから、静かな風に吹かれながら空を仰いだ。 「そっか……。そうだな……。 ごめ……、いや、ありがとな、澪……」 それ以上は何も言わなかった。 何も言えなかったし、何も言わない方がよかったんだろうと思う。 ただ、軽く手を伸ばすと、澪はその私の手に指を絡めてくれた。 澪と手を繋ぐなんて本当は恥ずかしいはずなのに、不思議とそんな事は感じなかった。 凄く自然に、子供の頃みたいに手を繋げた。 澪の手の温もりを感じる。 澪も私の手の温もりを感じてるはずだ。 多分、それでよかった。 また二人で言葉を止める。 今度は失ったわけじゃない。 何も言わない時間を過ごそうと思っただけだ。 静かな時間を澪と過ごしたかった。 どれくらい経っただろう。 風に吹かれ、 星空を見上げ、 お互いの体温が一体化する感覚に気づき始めた頃、 私は不意に澪とまた話したくなった。 夜空を見上げたまま話そうと口を開いた瞬間、 私の言葉は先に言われた澪の言葉に止められてしまった。 どうも二人とも同じ気持ちだったらしい。 「綺麗な夜空だよな……。本当に綺麗な……」 確かに綺麗な夜空だ。 でも、その夜空はもしかしたら……。 その思いは口には出来なかった。 私は躊躇いがちに頷いて、小さく呟いてみる。 「そうだな……、確かに綺麗だよな……」 「うん、綺麗だ。偽物かもしれない夜空でも……さ」 「……えっ?」 驚いた。 この世界が私達の世界とは違ってる事には気付いてるんだろうと思ってたけど、 まさかこの夜空を偽物って考える方が理に適ってる事にも気付いてるとは思ってなかった。 私は和の話からそう考えたわけだけど、澪はほとんど自力でその答えに至ったんだろう。 私は偽物かもしれない夜空から目を逸らさず、澪に訊ねる。 「偽物の夜空かもしれない……ってどういう事か訊いていいか、澪?」 「いいけどさ……。 でも、律だって気付いてるよな? この世界の夜空、ううん、この世界自体が偽物かもしれないってさ。 さっき、律の反応を見て、気付いたよ。 嘘を言う時の声色だったし、手に汗も掻いてたから……。 分かるよ、律の嘘は……」 「マジかよっ?」 「ああ、長い付き合いのせいか、何となく分かるんだよ。 律の嘘なんて、私には簡単に見抜けるんだからな! 今度から嘘を吐く時は精々気を付けろよ。 まあ、嘘を吐いてたって、全部見抜いてやるけどな」 「何てこった……」 私は呻くみたいに呟く。 いや、澪に私の嘘が見抜かれやすいとは思ってたけど、まさかそこまでのレベルだったとは……。 嘘を言う時の声色……、ってそんなのがあるのかよ……。 今度、唯辺りにどんな声色か聞いてみようかな……。 いや、やめとこう。 下手に意識しちゃうと、変な癖が身に着いて余計に見抜かれちゃいそうだ……。 「だからさ」と妙に真剣な声色で澪が力強く言った。 とても懐かしい気がする澪の強い声だった。 「私に嘘を吐かないでくれよ、律。 嘘を吐かれても分かるし、嘘が分かっちゃうのも悲しいじゃないか。 だからさ……、嘘を吐かないでほしい。 その代わり、私も嘘を吐かないようにするからさ」 嘘を吐かないでほしい……か。 騙したり、からかったりする事こそ多かったけど、 澪に本当の意味の……自分の気持ちを悟られないための嘘を吐いた事はあんまり無い気がする。 だからこそ、澪には私の嘘が分かるし、嘘を吐かれると悲しいんだと思う。 私だって、澪に嘘を言われたら悲しい。 だったら……。 「分かったよ、澪……。 約束は出来ないけど、出来る限り嘘は吐かないようにする。 澪を悲しませるのは趣味じゃないし、バレバレの嘘を言うのもカッコ悪いしな」 「ああ、ありがとう、律……」 私が言うと、澪が私の手を強く握ってくれた。 私も強く握り返す。 嘘は悲しい。 嘘が必要な事もあるんだろうけど、 八人しか居ないこの閉ざされた世界で、嘘を吐きながら生きるのは私だって辛い。 だから……、せめて澪の前でだけは正直で居よう。 私はとても気が楽になった気がして、笑顔になって……、 でも、口元を引き締めて、訊かなきゃいかない事を訊く事にした。 「それで偽物かもしれない……、ってのはどういう事なんだ、澪? いや、私もそう思ってなくはないんだけどさ、上手く説明出来ないんだよ。 だから、よかったら、澪の考えを聞かせてくれないか?」 「実はさ、律……。 皆には言えなかったんだけど、こんな事になって一番怖かった事がそれなんだ。 皆の姿が消えてしまったってだけなら、私もそこまで怖くないよ。 いや、怖い事は勿論怖いんだけどさ……。 でも、それより怖かったのは、 この世界そのものが得体の知れない何かなんだって気付いた事なんだ。 こんな事になって夜を迎えて、夜空を見てて気付いたんだよ。 ほら、律、見てくれるか?」 言って、澪が夜空を指差す。 何だか天体観測をしてるみたいだ。 私はつい軽い感じに訊ねてしまう。 「何だよ? あれがデネブ、アルタイル、ベガってか?」 「違うって。 まあ、確かに今は夏の大三角の季節だけど……。 そうじゃなくてさ、山の近くに見えるあの端っこの方の星座を見てくれないか? 十字型のやつだよ」 「端っこの方の十字……?」 と言われても、満天過ぎてどれがどれやら分からない。 澪の指先を見つめて、どうにかその十字の星座を探してみる。 って、指先なんか見てても分かるわけないか。 私は自力で十字っぽく見える星を探す。 と。 急に澪が赤いフィルムをライトに巻いた懐中電灯を点けた。 そっか。 廊下に電気点けてないんだから、そりゃ澪も懐中電灯持ってるよな。 私は夜目でどうにか屋上まで来てみたけどな。 「赤い光……?」 「星を見る時は赤い光が眩しくなくていいんだよ。 昔、律の家族と私の家族で天体観測やった時、赤いライト使ってただろ?」 「そうだっけ?」 「まったく、律は……。 まあ、いいか。ほら、ライトなら分かるか? この光の先にある星座だよ」 指先だと無理だったけど、 流石にライトで辿ってもらえれば私にだって分かる。 澪の照らす光の先には、確かに十字の星座らしきものがあった。 私は頷いてから訊ねる。 「ああ、あの星座な。 あの十字型の星座が何なんだ?」 「あの星座はみなみじゅうじ座……、俗に言う南十字星だよ」 「サザンクロス!」 「どうして英語で言い直す……」 「いや、何となくそんなイメージが……」 「言いたい事は分かるけどな。 確かにサザンクロスって名前の方が漫画とかじゃ有名かもしれないし」 「ご理解頂き、光栄です。 でも、その南十字星がどうしたんだ? 私だって南十字星くらいは知ってるんだが……」 「名前は知ってても、詳しくは知らないみたいだな、律。 普通はそうなのかもしれないけど、 実は南十字星にはあんまり知られてない事があるんだよ。 律……、南十字星は日本じゃ見えない星座なんだ」 「日本じゃ……見えない……?」 「正確には沖縄くらいかなり南の方なら見える星座なんだよ。 それも十二月から六月頃までならって話なんだ。 つまり、さ……」 うちの県は北の方じゃないけど、沖縄ほど南ってわけでもない。 しかも、今は八月……のはずだ。 なるほど、私にも澪の言いたい事がやっと分かった。 南十字星はどうやったってうちの県から見える星座じゃないんだ。 時期的にも全然合ってない。 閉ざされた世界の偽物の夜空……。 偽物の……世界……。 澪は溜息を軽く吐いてから、続ける。 「あれは間違いなく南十字星だと思う。 だったら、どうして南の方じゃないうちの県から見えるんだろう? 可能性は何個かある。 一つ目は、この世界は星の配置が私達の世界とは全然違う世界って可能性。 それなら説明は付くけど、生き物が存在しない理由には説明が付かなくなるよな? なら、二つ目の可能性。 この世界は私達の世界から何億年も過ぎた未来の世界って可能性。 それなら多少星の配置が変わっててもおかしくないし、生き物が絶滅したって説明も出来る。 でも、そう考えるとやっぱり変だ。 何億年も未来の世界なら、私達の町がそのままの形で残ってるのはおかしいよ。 食料だって賞味期限も切れずに残ってるしさ。 だから、この可能性も無くなる。 その結果、私の辿り着いた可能性が……」 「偽物の夜空……ってわけだな」 「或いは偽物の世界……かな」 偽物の世界……。 和の言ってた事と大体同じだ。 この世界をちょっと調べれば分かる事だけど、やっぱりそういう事なんだろうか。 この世界は作られた電脳世界なのか、偽物の箱庭なのか、それとも誰かの夢なのか……。 澪が懐中電灯を消して、息詰まるような口振りで呟く 「偽物の世界の正体は私にも分からないよ、律。 私に分かったのはこの世界が偽物って事だけ。 でも、私にはそれだけで十分だった。 それだけで十分怖かったんだ……。 だから、偽物だって分かってても、家に閉じこもる事しか出来なかったよ。 誰に作られた世界だとしても……、 得体の知れない世界に生きる事がすっごく怖かったから……。 この世界にパパとママ……、ううん、他の誰でもいい……、 私達以外の誰かに助けてもらう事でしかどうにかなるって思えなかったんだ……」 吐き出されるような澪の苦しみ。 何とかしてやりたかったけど、私がそうするより先に澪は微笑みを見せていた。 やっぱり……、澪は追い込まれると強い。 「でも、そうしてるわけにもいかないって、和に説得されて思ったんだ。 皆が動いてるのに、私だけじっと誰かの助けを待つなんて、 何の意味も無いって、和と話をしてて思えたんだよ。 同時に恥ずかしくなったな、皆に迷惑を掛けてる事が。 だから、何も出来なくても、どうにかしたくなったんだ。 ……また律達と笑って話したかったしさ」 そういう澪の表情は見惚れるくらい綺麗だった。 畜生、カッコいいな……。 残念だけど、この偽物の閉ざされた世界に関しては、私には何も出来そうに無い。 私に出来るのは、皆のフォローをする事だけだと思う。 この閉ざされた世界の中で、私達がどうなるのかは分からない。 でも、和と澪が居れば、きっといい形の答えが見つけられるはずだ。 その結果、例え元の世界に戻れなくたって……。 私も、笑ってみせる。 笑って、澪に言葉を届けてみせる。 「そういや、和はこの世界は誰かの夢じゃないかって言ってたよ。 誰かの夢で閉ざされた世界なんだって。 一緒に居た時間が長かったおかげか、澪も和も似た事を考えてたんだな」 「和が……? そうなんだ……、誰かの夢……か。 うん、そういう考え方もあるよな。 だから、和は訊いて来たんだな、あの公園の樹の事を……」 「お、澪も訊かれたのか? そりゃそうか、重要な事だもんな。 澪も憶えてるよな? あのでっかい樹の事」 「ああ、今日、和の手伝いで地面を掘って、 でも、何も見つからなくて、不安そうな表情の和に訊かれたよ。 樹の事は私も憶えてる。 忘れたくても律のせいで忘れられないよ。 律、あの樹から落ちて、人差し指折ったじゃないか。 あの有り得ない方向に曲がった指……、思い出すと今も……。 あああああああっ! 思い出したくない、思い出したくない……。 ………。 ……。 …。 と、とにかく、私もあの樹の事は憶えてる。 その調子だと律もあの樹の事を憶えてるみたいで安心したよ。 世界じゃなくて、私の記憶の方が偽物だったら嫌だもんな……」 「そりゃ私だって嫌だよ。 何もかも偽物でもさ、せめて記憶だけは本物であってほしいじゃん? とは言っても、あんまりはっきり憶えてるわけじゃないんだけどな。 結構昔の話だし、澪が泣き叫んでた記憶しか無いな。 大体、私はどうして樹に登ってたんだ……? なあ澪、何で私が樹に登ったのか、おまえは憶えてるか?」 「えっ? 律、憶えてないのか……?」 「うむ、全く憶えとらん!」 「自慢そうに言うなよ……。 そうだな……、私は憶えてるんだけど、律に教えていいもんなのかな……?」 「えー、いいじゃん、ケチ。 私と澪の大切な思い出だろー?」 「忘れてた奴が言う台詞じゃないだろ、それ……」 軽く溜息。 それから昔を懐かしむ表情を浮かべると、澪は穏やかに話し始めた。 「私のために登ってくれたんだよ、律は」 「澪の……ため……?」 「今でもよく憶えてるよ。 あの日、私は律と公園でボール遊びをしてたんだ。 それできっかけは忘れたんだけど、私がボールを暴投しちゃったんだよ。 そのボールがあの樹に引っ掛かって、それを取りに律が樹を登ってくれたんだ。 あの時は怖かったんだぞ? 私のせいでりっちゃんが死ぬ事になったらどうしよう、ってすっごい怖かった」 「いや、死なねーっつの。 たかが人差し指折ったくらいで」 「まあな……。 でも、小学生にとっては、骨折ってそれくらいの大惨事だろ? それにさ、大した怪我じゃないって分かった時も、まだ怖かったんだ。 私のせいで骨折したわけだし、律に嫌われてたら嫌だって思ってたんだ。 だけど……、律は私を責めなかった。 むしろ骨折した事をステータスとして友達に自慢してたくらいだったしさ。 あの時はホッとしたな……」 「ふふふ……、澪に気を遣わせないように振る舞うとは、やるな、昔の私」 「単に皆に骨折を自慢したくて、私を責めるのを忘れてただけじゃないのか?」 ……んー、まあ、多分そうなんだろうけどさ。 澪と話す内に少しずつ思い出して来た。 確かに私はボールを取りにあの樹を登った気がする。 澪の泣き声しか憶えてないから、その辺はすっかり忘れちゃってたな。 でも、澪の表情を見る限り、澪にとっては結構大切な思い出だったみたいだ。 私が忘れちゃってたのは、どうにも申し訳無い気がするな……。 私のその考えを読み取ったのか、澪が嬉しそうに言ってくれた。 25
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15281.html
和「そうかしら」 憂「うんっ、私も思ってた」 唯「もしかして和ちゃんにもついに春が!?」 和「そんなんじゃないわよ」 唯「でも、なにかいいことあったでしょ」 憂「教えてよ、和ちゃん」ギュッ 和「ちょっと離しなさいよ」 憂「えへへ、ごめんなさい」 和「まったく……」 唯「憂、冷たい和ちゃんのかわりに私に抱きつきにおいで」 憂「やったー!」トトッ ギュウ 唯「むふふー」ギュー 和「……」ニコニコ 唯「あっほら、また嬉しそうな顔してるー。なに考えてたの?」 和「なにも考えてなんてないわよ」 憂「うーん……あやしいよ」 和「あやしくないわよ。それより、そんな調子で宿題終わるの?」 唯「うおっ、そうだ! 急がないと!」バッ 憂「ごめんっ和ちゃん!」ババッ 和「まったく……」 和「それにしても、唯が8月31日に泣きついてくるのは例年のことだったけど」 和「今年は憂まで、どうしたの?」ニコニコ 憂「あう……えっとそれはその……」 唯「ほ、ほら! そんなことより宿題、宿題っ!」 憂「そ、そうそう! 無駄話してられないの!」 和「ふーん……まあいいけど」ニコニコ 和「……」 唯「……」カキカキ 憂「……」ペラリ 唯「ねぇ、ういー。これどうするの?」ズイ 憂「ん? んー……」 和「……」ニコニコ 憂「非可算無限次元常微分方程式かな……ごめん、ちょっと無理かも」 唯「んー、そっか……じゃあ和ちゃん」 和「ふふっ」 唯「えっ、何?」 和「いや、二人ともなんだか距離が近くなったなって思って」 唯「距離?」 和「そう。今課題見てたけど、二人ともキスするんじゃないかってぐらい顔近かったわよ」 憂「あ……」カァッ 唯「な、なな何言ってるの和ちゃん! き、きぃっきすなんて私たちしてないよ!」 憂「……」モジモジ 和「あら、そうなの?」 唯「そうだよ! いいからこの問題教えてってば」ドキドキ 和「はいはい……」 憂「……」クイクイ 唯「ん? なーに憂?」 憂「キス……したくなっちゃった」ボソッ 和「……」ニコニコ 唯「えっ、けど……」 和「……あー、ちょっとこの問題難しいわねー(棒)」ニコニコ 唯「へっ?」 和「これを唯に理解してもらって解いてもらうとなると日が暮れちゃうわよ」ニコニコ 和「私が解いておくから、かわりに二人はお昼でも作っておいてくれない?」ニッコニコ 唯「……!!」 唯「い、いいよ! とびきりの作る! 憂っ、おいで」グイ 憂「んー、お姉ちゃあん……」ズルズル 唯「よろしくっ、和ちゃん!」 ガチャ バタンッ 和「……」 和「さて、答え書き写しといてと」サラッ 和「どうかしら……」コソコソ ……チュ チュッチュ 憂『お姉ちゃん、おねえちゃんっ……んむっ』 和「……うふ」ニヤッ 唯『んっ、ここじゃばれちゃうよ憂……』 憂『ばれてもいーもん……ちゅうっ』 和「……なんですって?」 唯『ん……もう、いっかなあ……ういーっ』 憂『ひゃんっ……あっ、んう……』 和「……だめ、だめ……おさえるのよ和……」ワナワナ 唯『ういっ、ういっ……』クチュクチッ 憂『ん、あああんっ、ん……――っ!!』 和「……ああっちくしょう!!」 和「何してるの二人とも!」ガチャッ 唯「ひえっ!」 憂「の、和ちゃん!」 唯「あっの、こ、これはそのっ」アセアセ 憂「ちち、ちがうんだよっ。これは姉妹のスキンシップでね……」 和「言い訳はいらないわよ。3ヶ月前からでしょ?」 唯「うっ……ばれてたの」 憂「さすが和ちゃん……お見通しなんだね」 和「あんな風にあちこちでちゅっちゅちゅっちゅされてたら誰だって気付くわよ!」 和「……だめよ、そんなんじゃ。それともみんなにバレたいの?」 唯「バレたくは……ないです」 和「だったらもっと、周りに気を付けなさいよ」 憂「だけど、我慢できなくて……」 和「……気持ちは分かるわ。でも気付かれたくなかったら我慢するしかないじゃない」 憂「そうだよね……」 唯「……あのさ、和ちゃん」 和「なに、唯?」 唯「和ちゃんは……私たちが付き合ってていいの?」 和「それはまあ、ね……心配だけど、唯と憂はいずれ結ばれるって思ってたもの」 和「だから反対するつもりなんてないし、むしろ応援するつもりよ」 唯「よかった……」 憂「和ちゃんやさしいね……」 和「とりあえず、二人とも昼食にしましょうよ。考えるのはそれからでも遅くないわ」 憂「あの、和ちゃん……私まだやり足りなくて」 和「……じゃあ台所借りるわよ」 唯「ありがとう、和ちゃん」 憂「あとでちゃんとお礼するから」 和「いいのよ。いつももらってるわ」ニコッ 憂「……お姉ちゃん、またキスから……ん」 お台所 和「うーん」 和「困ったわね。我慢もできないなんて」 和「じゃあ学校でも隠れてキスしてたの? ……気付かなかったわ」 和「とにかく、なんとかして二人が我慢できるよう方策を練ってあげないとね」 和「いずれはみんなにも……だけど、今は隠された百合としての官能を楽しむ時期よ」 和「さてどうしたものかしら……」 和「あら、これは?」 和「マスク……どうして台所なんかにあるのかしら」 和「でも、これは使えるかもしれないわね。持っていきましょう」 和「よし、用意も整ったし二人を呼びましょ」 和「唯憂ー! 降りてきなさい!」 和「……」 唯『んっはむっ……ちゅ』 憂『おねえっちゃ……和ちゃんが、呼んでっ』 唯『いーよ。ほら、3回目いっちゃお』 憂『ああっ……はあああっ! だめっ、もう……』 和「……」 憂『っく……ふ……』ギシッ 和「いかないで来なさいって言ってるのに……」 唯『ふふぅ……ちゅ。和ちゃん、今いくねー!』 憂『ま、まだ……立てないっ』 唯『ご心配なく! お妹様だっこぉ!』 憂『ひゃっ……すごぉい、お姉ちゃん!』 和「……ま、こんな苦労も二人のためならね」 ―――― パクパクモグモグ 唯「ごちそうさまー。憂、キスしよー」ノソノソ 和「宿題がまだでしょ。それに、これから二人には我慢の訓練をしてもらうのよ」 憂「んむ……ちゅっ。訓練?」 唯「ういー、歯みがき歯みがきー」ベー 和「ねぇ……」 憂「ごめんね、和ちゃん。これは日課だから」 和「ん……まあ、それだけなら」 憂「ありがとう。おまたせ、お姉ちゃん……」 唯「はぁくー」チロチロ 憂「ん……んはっ」ピクッ 和「……」ニコニコ 唯「んーっ……ちゅぱ!」 憂「んはっ。えへへ、唇にキスマークついちゃう」 和「つくの?」 唯「つくとしたら憂の唇、毎日まっかっかだね。口紅いらずだよ」 憂「口紅はいらないけどお姉ちゃんはいるー」ギュー 唯「んふふ、そうかそうか。じゃあまだまだちゅーしないと足りないね?」 憂「うん……」 和「唯、そこまでよ」 唯「なにが? んー」 和「キス我慢の訓練するって言ってるでしょう!」グイグイ 唯「んー! んむー!」ギュー 憂「んんっ! んーっ」ギュギュ 和「離れなっ……く!」 和「ハァハァ……」 唯「んー♪」チュッチュチュ 和「こうなったら最終手段ね……」スチャ 和「こんなこともあろうかと使いきりカメラを用意しておいたのよ!」 和「のどかちゃん☆フラッシュ!」バシャッ 憂「お姉ちゃん……ん、ん……」 唯「憂ー……さわっていい? んむ……」 和「……」ジリッジリッ 和「……のどかちゃん☆フラッシュ!」カシャッ 憂「いいよ……えっちしよ、お姉ちゃん!」 和「いい加減にしてくれないかしら」ハァハァ 唯「あ、ごめん」 和「まったくもう……唯たちがいつまでもキスやめないから私まで変にテンション上がっちゃったじゃない」 憂「和ちゃん☆フラッシュとか言ってたね」 和「とにかく、二人がキスしてるところはばっちり記録させてもらったから」 和「今後、私の言うことをきかないで勝手にキスしたら、これをバラまくわよ」 唯「ええっ! どうしてそんな……」 和「こうでもしないとあんたたちキス我慢しないどころか人の話聞かないじゃない」 憂「う……」 唯「まあそれは確かに……」 和「自覚はあるのね……さてそれじゃあ、学校でキスを我慢できるようになるための訓練をしましょう」 唯「訓練って、きついのはやだよ」 和「安心して。ただマスクをつけるだけよ」 唯「マスク?」 和「そう。唯、これをつけて」 唯「ムグッ」 憂「ふつーのマスクだね……」 和「見た感じ、どうも先にキスが我慢できなくなるのは憂のほうみたいよね」 唯「うんうん、私の唇見てたら、キスしたくなってる証だよ」 唯「かーわいいよ。ほんとに私の唇だけじーっと見てるの。そーっと近付いてね」 和「だから唯には、これで唇を隠してもらうわ。憂、今はまだ平気?」 憂「ぜんぜん平気じゃない」 和「じゃあ落ち着きなさい」 唯「ねえ和ちゃん、これだったら憂にもマスクしたほうがよくない?」 和「普通だったらそうなんだけど、憂の場合ね」 和「唯はわかると思うけど、憂のほうがキスに敏感に反応してるの」 唯「おおっ、すごい和ちゃん。よく見てるね」 唯「舌の裏なめたげると、それだけでぶるぶるぶるっ! ってするんだよ」 憂「うぅ……ううー」 和「……憂、がんばって」 和「それできっと、憂にマスクをさせたら、唇に触れるマスクの感触のせいで」 和「よけいにキスしたくなっちゃうだろうと思うから。だから唯だけにマスクをしてもらうの」 唯「私はつらいなぁー」 和「お姉ちゃんなんだから頑張りなさい」 唯「はーい。うい、がんばろうね」 憂「……無理」 唯「って言ってますけど」 和「とりあえず、1時間我慢。それまで宿題よ」 ―――― 唯「和ちゃん、これむずいー」 和「10+7? うわー、二桁とはエグいわね。ちょっと待ってなさい」 憂「……」モクモク 唯「憂はえらいねー、ずっと宿題やってる」 唯「……!!」ドキッ 和「どうかした?」 唯「う、憂のノート……」 憂「……」モクモク 和「……キスしたい、って書き続けてるわね」 唯「か、かわいいよお……かわいすぎるう! はやくちゅーしてあげたい……」 和「はいはい、あと20分よ」 唯「ううぅ……」 和「あと憂は宿題やりなさい」 憂「むー……」 和「ちゃんとやらないと時間延ばすわよ」 憂「う……、ふ」グスッ 唯「うーい、泣かない泣かない! あとちょっとだけ、がんばろう憂!」ナデナデナデ 憂「うっ、ん……」 唯「和ちゃん、さっきのやつの答えは?」 和「ああ、17よ。さ、続きやりなさい」 唯「よしっ。がんばろうね憂」 和「……」 憂「……」カキカキ 和「さすがに……心が痛むわね」ボソ 2
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/56525.html
【検索用 さくしょされたとうか 登録タグ 2023年 UTAU VOCALOID さ 初音ミク 春川はしっこ 曲 曲さ 重音テト】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:春川はしっこ 作曲:春川はしっこ 編曲:春川はしっこ 効果音:OtoLogic 唄:初音ミク、重音テト 曲紹介 曲名:『削除された動画』(さくじょされたどうが) 削除動画・非公開動画を揶揄する曲。 ニコニコ動画からは本当に非公開になってしまった。ただし、いずれ再公開する予定とのこと。現在は再公開されている。 歌詞 残念! この動画は削除されたため視聴できません。 じゃあね。 マイリスト あれあれ何だか足りねえ 大好きだったのに 消えちゃったあんたのことが まったくいっこも思い出せねぇ プレイリスト あれあれ何かが足りねえ 大好きだったのに 忽然と跡形もなく途絶えて もう二度と聞こえねぇ 君の「愛した」はその程度? (毎日増えてく音 雑踏に呑まれ消えゆく応答 相当の無理を承知で再放送を望む 不誠実な思考) 僕に返してよその音色 (推せるときに推し問答 感動は確かにあった、本当 今後に期待と口だけの感想どうも 冷笑層) 最高だったんだ、その音楽は なにも残さないで消えたけど! 真っ黒佇むサムネイル だけど まだ僕らに見せてほしいのだ! 自我も身体もない歌姫に縋り 電子音を流し込み 裏にいたその「誰かさん」は 幻のように儚くさようなら! じゃあね。 もういいぜ もういいぜ 再生数の罠 工作中 マイリス数、コメント数、可愛いサムネイル 拡散中 あの人気ボカロが歌唱だ!歌い手のカバーだ! 小学生、中学生、若き才能だ! 根掘り葉掘り探れ そんな「愛した」は要らないの? (数字は確固たる根拠 運も実力も武器にしていこう その陰で何も持っていない 才能もない 言い訳のプライド) それじゃ、本当の価値はどこ? (結果が全ての証拠?結果が出なけりゃないのと一緒? 争うほど、戦うほど、心が欠けてく焦燥) 最高だったんだ、その作品は 全部伝えそびれてたけれど すぐに誰もが忘れていく だけど また僕に聞かせてほしいのだ! 声の届かない画面越し そんな限りなく広い海を 彷徨い続けてまた出会い もう一度愛させてほしいから 最高だったんだ、その音楽は なにも残さないで消えたけど! 真っ黒佇むサムネイル だけど まだ僕らに見せてほしいのだ! 自我も身体もない歌姫に縋り 電子音を流し込み 裏にいたその「誰かさん」は 幻のように儚く居なくなるんだな 【この動画は削除されました】 コメント やっぱり好きだわこれ -- 削除された名無し (2023-11-20 22 35 12) めっちゃ良かった、ほんとに歌詞一つ一つのわかりみが深すぎる -- 名無し (2023-11-25 12 58 26) 動画制作してる身だから歌詞一つ一つが刺さる -- 名無しさん (2024-07-24 09 55 24) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/childsupport/pages/6.html
お茶を浸しているときにお茶碗や茶托を用意しますが、寒い時期などは、いれたお茶がすぐに冷めてしまわないように、置湯をして、お茶碗をあたためておきましょう。 時間がきたら置湯を捨て、お茶をついでゆくのですが、三分の一ずつ全部のお茶碗につぎ、あとは、その逆の順につぎ帰ります。 必ず一回で急須の中のお湯をつぎ切ってしまいます。 これは、二煎目もおいしく飲むためです。 では、今度はあなたが、お茶を出される側になった場合を考えましょう。 お茶は毎日、何度も飲みますから、飲み方なんて、とお思いでしょうが、立派な座卓にふたつきのお茶碗などで出されますと、ドギマギしますね。 その扱い方を説明しましょう。 ふたは保温とちり除けのためについてくるのですから、ふたつき茶碗で出されたら、ていねいにしてくださったと感謝していただくと、一段とおいしいものです。 お茶は「どうぞ」と進められたら熱いうちにいただくのがよく、変な遠慮をしては、せっかく心をこめていれてくださったお茶が台なしになり、かえって失礼です。 まず「いただきます」と軽く会釈をしたら、左手はお茶碗に添え、右手の親指と人差し指でふたのツマミをつまみます。 そのとき、他の三本の指は伸ばして揃え、ふたの向こう側を押さえるようにしておきますと、次の動作がしやすいのです。 保育士・長谷川桜子
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1395.html
ベッドの軋む音で目が醒めた。 眠気を引きずったまま時間を確かめる。 AM6 00 右腕に重みを感じて見下ろすと、そこには丸まって眠る愛しい人。 そうか、昨夜仕事終わってから帰って来て一緒に寝たんだったっけ。 ってか、まるまりすぎじゃろ。 しかもまるまりつつしっかりあたしにくっついている。 器用じゃね、ほんま犬みたいじゃね。 寝ている間にあたしがどこかへ行ってしまわないようにか、しっかり腰にまとわりついている。 そんなのっちがとてもかわいくて愛おしくて、寝ているのをいいことに思わず緩い顔を向けてしまう。 どっか行くわけないじゃん、こんなに好きなのに。 いつも見上げてばかりだから、寝ているのっちを斜め上から見下ろせるこんな時間が好き。 まつげ長いなー、きれーな顔だなぁ、髪伸びたなぁ、 起きたら上目使いでいつもの、でもちょっとヌケ笑顔で「おはよう」って言ってくれるんだ。 一言であたしの顔を赤く染める。 そんな幸せな目覚めの時が待ち遠しいような、まだ来てほしくないような。 今はもう少し、のっちの温もりを感じたまままどろんでいたい気分。 起きとくのがもったいないな、 セットしたアラームの時間まであと1時間。 身動きしたのっちを引き寄せて、あたしは心地よい眠りに沈んだ。 頬っぺたがくすぐったくなって目が醒めてしまった。 今では見慣れたピンクの部屋で時計を探す。 AM6 45 あたしの頬っぺたをくすぐるった正体がふわふわの髪だとわかると、なんだかとても落ち着いた。 あたしのほうが少し背が高いのに、いつも寝ている間に腕枕されている。 なんだかおかしいよね。 こーやって胸に顔をうずめて腰に腕を回していると、なんだかあたしはあ〜ちゃんから産まれた赤ちゃんみたいな不思議な安心感に包まれるんだ。 起きている間ではなかなか巡り会えない距離感で、角度で顔を見上げる。 まつげ長いなー、寝顔もきれいでかわいいなー。 あっくちびる、ちゅーしたくなる。 「おはよう」って言ってあたしの顔を引き寄せてしてくれるキスが大好きなんだ。 あ〜ちゃんは寝ぼけてて絶対覚えてないんだろうけど。 早く起きてキスしてくれないと、のっちからしちゃうよ? そんなに長く「待て」出来るほどお利口なわんこじゃないのです。 愛しい寝顔を眺める。 寝るのなんてもったいないよ。 今日はどこに出かけて何を食べようか? 考えながら待ってるから、早く起きておはようって言ってね。 アラームが鳴るまであと15分。
https://w.atwiki.jp/wiki9_vipac/pages/2458.html
「吊るされた男」 鉄の枠組みのベンチを照らすのは黄色と言うには少し蒲色の強い街灯の光。 影を落とす中年の大男と対象的に体の小さな少女、二人は静かに座っていた。 不意に少女は口を開く。 「それで、大切な女性(ひと)が死んじゃった男の人はどうなったの」と。 それは先ほどまで、隣の大男が少女に聞かせていた話のことだ。哀れな男が想い人に先立たれる物語。 ははと笑いながら飴の甘さに頬を落とす少女への答えは「名前通りに、吊るされちゃったんだよ……自分の愚かさによって」というものだった。 その時男の瞳に浮かぶものなど、幼い聞き手には理解できないだろう。 「なんて名前だっけ」 棒付きの飴を口から離して問う少女、そこで男はベンチから立ち上がり再び答え合わせ。 「ハングマン、今じゃ首の縄は鎖に変わったけどね」 そう言って少女に、ポケットから取り出したくしゃくしゃの紙幣を渡す。いいの?と、今にもはしゃぎそうな子供の頭を撫でると、大男は街灯の下から影へと消えた。 闇の中、語部の端末が知らせる緊急連絡の音は少女の耳に届いただろうか? ―――ZIO MATRLX 『ネオ・アイザックにて我が社の遣り方に不満の声を上げる連中が集っているのは知ってるな? 彼奴等に武装したMTを流した駄企業が在ったようだ、歩く者は火炎瓶に手製の爆弾、MTは四方に発砲していて手に負えん』 愚痴煩い端末の向こうの老人が喋り続けるのも構わない、そんな様子で男は言った。 「どうしてやればいい」 『皆、殺せ』 男が迎えの車に乗りネオ・アイザックの都市部、ジオマトリクス所有区画での暴動を抑え込もうとするシティガード部隊の元へと付くのに十分と掛からなかった。 黒塗りの車から降りる男の元へと駆け寄る現場責任者、いきなり向けられた怒号は、此処にACが運ばれていることへの怒りからだ。 「この状況でACを出したら被害がどれだけ拡大するのかわかってるんですか!MTが居るとは言え数はたったの―― 「許可は出た」 一言で小うるさい相手を黙らせ、自分の荷物を届けてくれたトラクターへと男は向かう。 幾つかの書類を持って端的な説明をしに駆け寄る整備班、その言葉に耳を傾ける代わりにコートを預けヘルメットを受け取った。 小型のシャフトを使い上へと、幾重ともなる装甲と板金との人型を模した重装義体の上に足を下ろす。 トラクターの上ともなれば、横たわる人型兵器からでもかなりの高さになる。シティガードが必死に抵抗するラインの向こう、不満を叫ぶ人だかりがよく見える。 それよりもかなり後方にはMTがいる。確かに発砲はしているようだがコチラに飛んでくる気配はない、素人の操縦ではそんなものなのかと男は不満げだ。 これじゃあ一般人を殺すのと大差ないな、そう思えるから。 『身を出してちゃあ危ない、ACに乗れぇ……』 『ハングマンッ』 わかってる、メットの通信機から聞こえる整備班長の声に返答。 花の弁のようにに開いているコア中心に足を置き、一部を力強く踏みつける。それと同時に立ったままの男を取り込む形で装甲が包み込み、カシャカシャと音を立て、時にガスは排出しながらコアは頑丈に、堅牢に出来上がっていく。 最後に前のめりに倒れている装甲と頭部が持ち上がり定位置へ。密閉用ガスを何度か押し出し、ハングマンの搭乗機である重量級AC戒世はその出力を巡らせ紅いフレームを動かした。 ゆっくりと立ち上がり荷がなくなることで少しだけタイヤが押し上げたトラクター、その横脇に設置されている機関砲を掴む、それは従来の物に比べ幾分も大型化され形状の変化したAC用兵装、EWG-MGSAW。 背部の追加弾装から垂らした弾帯を引っ張り機関砲に装填、重々しい金属音はシティガードを退避させる合図になった。 男は何を見ているのか? アーチ状に飛び出し落ちていく薬莢か。それとも、次々と機関部に取り込まれていく弾薬帯か。 止まることなく発せられる銃口からの閃光か。それとも連続発射で見える弾頭の真っ直ぐに伸びる光か。 目の前で繰り広げる虐殺劇なのか、血飛沫と煙なのか、拉げて行くMTなのか、その残骸なのか。 違う。 吊るされた男は彼女以外何も見えていない、自分の中に残った想い人だけしか。 それを知っているのは他でもない男だけ、過去を聞かされた少女はきっとあの話を理解できなかっただろうから。 だから男だけなのだ。 世の戒め、そんな正義感に満ちた機体は悲しくも、敵とする者を殺すだけの道具と成り果てていた。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/28.html
205 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 23 29 20 ID eXBC3K/Z 「ふぅ・・・」 ボク・・・国広一が読書をしている横で、ともきーこと沢村智紀は、大きくため息をついた 「どうしたの? ともきー」 「はじめ・・・ううん。なんでもない」 心配するボクからの問いにも、上の空で答える 「そんな大きなため息して、なんでもなくはないと思うんだけどな~。何か悩みがあるなら言いなよ。『家族』でしょ?」 「家族・・・」 我ながらくすぐったい台詞、嬉しいような恥ずかしいような。だけどともきーが心を開くには十分な一言となったみたいで 「・・・もし女性多数・・・ここでの例としては5人の中に、男性が1人混じっていたら」 「・・・? いたら?」 「女装するのかな」 「・・・は?」 その突飛な台詞を理解するのに、ボクは少々の時間を要した 「・・・別にやらないと思うけど」 「確かめたい」 「は、はぁ・・・」 だから、別にやらないだろうって! 確かめるまでもないよ! そもそもなんでともきーは、そんな事考えてるんだろう? ・・・ん? 待てよ、女5人に男1人って、最近どこかで見たような・・・ 「ここに、清澄高校麻雀部部長の携帯電話の番号がある。地方決勝に残った高校の部長同士で番号交換しあってたから、透華から見せてもらった」 そう言ってともきーは、生徒手帳から紙片を出した あ、そっか。そういや清澄が男1人って状態だったなあ。確か名前は・・・んん、金髪の・・・ああ、名前は知らないや ボクが清澄の金髪クンの顔を思い出そうと記憶の片隅を探っていると、ともきーは紙片をまた手帳に戻した 「あれ? その番号に電話して確かめるんじゃないの? 清澄も女性多数に男性1人だよね。僕はてっきり・・・」 「・・・こんなこと聞くのは、ちょっと・・・」 「ああ、まあ・・・確かに、ちょっと恥ずかしいね」 ちょっとどころじゃないけどね 「うん」 その日の会話はそんな感じで終わった 次の日 「やっぱり、電話して聞いてみようかな」 「・・・何を?」 「清澄の須賀京太郎君の事・・・」 「あ、ああ。そっか、そのコトか」 ごめんともきー、一日経ってその話のコトすっかり忘れてたよ。っていうか清澄の金髪クン、「すがきょうたろー」って言うんだ・・・ともきーはなんで知ってるんだろ 「うん。疑問解決に邁進すべく、電話しちゃってもいいと思うよ。女装はしてないと思うけど」 「もしもし、清澄高校の竹井さんですか? 私、龍門渕高校麻雀部の・・・」 「って、もう電話してるし!」 ───── 「・・・はい、そうですか。ありがとうございます・・・いえいえ。・・・はい、ではまた今度・・・失礼します」 ともきーの電話が終わったみたいだ。疑問の結果は・・・まあ、聞くまでもないよね 「やっぱり女装してるんだって」 「だよね~。まっ、それが当たり前・・・・・・・・・って、ええ!!!!? してるの!?」 「してるんだって」 そう言ったともきーの顔は、なぜかとても満足そうだった・・・ 「じゃあ、私部屋で同人・・・じゃなかった。えーと、勉強するから」 去っていくともきーの後ろ姿を見ながら、ボクは「すがきょうたろー」なる男の事を必死に思い出していた 記憶の断片を辿ると・・・たしか純の試合の時に、仲間に食べ物差し入れしてたけど・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・アレ。けっこうイケメンじゃなかったっけ・・・? 記憶が曖昧だからこう言うのもなんだけど、人は見かけによらないってホントだね・・・うへえ。あんな顔して女装好きの変態だなんて・・・ 「ふふふっ」 ふと口元が緩んだ。え? ボク、なんで笑ったんだろ? ・・・ああ、そっか。うん 「興味、沸いちゃったかも・・・なんか面白そうだし」 一度「すがきょうたろー」と、ちゃんと会って話してみたいな・・・なんて ボクも結構物好きだよね。ともきーに負けず劣らずさ 清澄高校 「ねえ、須賀く~ん。ちょっと頼みがあるんだけど~」 右手に学校指定のセーラー服、左手にまこの店のメイド服、そしてクラッとくるような上目使いで、部長は言った 「な、なんですか部長・・・その頼みとやら、嫌な予感しかしないんですが」 「私のため、じゃなかった部のために!」 「部のために?」 「女装して写真に撮られて!」 「イヤです」 「そんなキッパリ断らなくてもいいじゃない!」 そう言って部長は頬を膨らまし、セーラー服、メイド服のハンガーを武器に、京太郎の胸をポコンと小突いた 「急になんじゃ一体。理由くらい言わんと京太郎も困るじゃろ」 まこが理由を聞く 「うん、実は深~~いワケがあるのよ。さっき、龍門渕の沢村さんから電話があってね・・・」 沢村智紀が言うには。「研究のため」女性の中に男性が1人いてなにか弊害はないのか調べている、特に男性の心理状況に及ぼされる影響云々がどうこう・・・ まあ端的に言って、「京太郎は女装してるのかどうか」という、なんとも変な質問をしてきた 「で、な~んか面白そうだったから、つい・・・『うん、してるわよ~。いつも女装してお茶汲みさせてるの~』って・・・」 「つい・・・って何ですか!! そんなの俺やったことないでしょ!」 「だから私もすぐ『な~んて冗談よ!』って言おうとしたのに! 沢村さんが・・・沢村さんが・・・!」 「沢村さんが?」 「須賀君の女装写真を送ってくれたら、龍門渕家が経営してる高級プール施設の無料券を100枚綴りでくれるって・・・」 「・・・は?」 「サウナやエステサービスもあるって・・・」 「・・・で?」」 「仕方なかったのよ・・・!」 「うん、それは仕方ないのう」 「んなワケ無いでしょーー!!?」 悲痛な声をあげる京太郎だったが、プールタダ券100枚に動かされている先輩二人に抵抗する手段もなく・・・ 「でも、前々から須賀君って、女装とか似合うんじゃないかな~って思ってたのよね~」 「安心せい京太郎。和や咲や優希にはバレないようにしちゃるから」 「いやー! やめてーー!!」 「ちょっとくらいいいじゃな~い!」 「あーー!!」 ───── これは後の話であるが、今年の沢村智紀の同人誌最新作は過去最高の人気を誇ったらしい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/2505.html
改竄された職人石 2 アーティファクト T:あなたのマナ・プールに1を加える。その後、あなたの墓地に「改竄された職人石」という名前のカードが1枚以上ある場合、あなたのマナ・プールに2を加える。 その後、あなたの墓地に「改竄された職人石」という名前のカードが2枚以上ある場合、あなたのマナ・プールに3を加える。 その後、あなたの墓地に「改竄された職人石」という名前のカードが3枚以上ある場合、あなたのマナ・プールに4を加える。 そりゃ集めてそれなりに料理しろとは言ったさ、ただの例え話をこんな形で実行するとは思わなかったし でもそれが結果的に良い事になるとは、もっと思わなかったけどさ 35版の224 [部分編集] 墓地にある同名カードの数に応じて生み出せるマナが1→3→6→10と爆発的に増えていく職人石。 普通のデッキではそれなりに使いづらい性能。手札を捨てたりアーティファクトを生け贄に捧げる手段があれば楽に運用できるのだが…… ↓それなりに料理した結果がこれだよ!!! イラスト _,、-''"´`"`‐-、._ ─┐ ,、-'"´"",, 、、 、 ヾ. │ ,、''´" 、、、,, , ,, ',''"´`````‐-、._ . ─┘ ,、'" 、 ,,, " " ;;;;;;;;i .. 、、 " ,,, ` 、 ┌─┐ ,、'´;;、、"'' 、、 '"´ 、、 ;;;;;;;;;;;' ,, '、 、、、 `、. | │ ,'´ 、 " ,,, "" 、 ;;;;;;;' 、 ,,, 、" ;; . └─┘ ,',,, ' " 、、 、,, 、、 ;;;;;;;;;' 、、 、、、 ;;;、 ; ''" ,,,、、、 ,," 、、 ;;;;;;;;;;;' " , " ,,;;;;` ヽヽ ; 、 ,, " 、;;;;;;;;;;' 、 ,,, "' ,,,,,,;;;;;' __ノ '; ,, 、、、 ,,,;;;;;;、'´ ;;;;;;; 、、 、,,,,,,,,;;;;;;;;;' `、,,,、、、 ,,,,,,,,,,,;;;;;;''';;;;、'"´' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、'´ ノ‐┬‐ `-、,,,,,;;;;;;;;;;;;;_,、-''´ `` ‐-、;;;;;;;;;;;;;;;;;、,、、''´ 丿