約 4,073,082 件
https://w.atwiki.jp/xr8drowa/pages/27.html
クリミナルガールズ・INVITATION テイルズオブリバース ToLOVEる・ダークネス ペルソナ4・ゴールデン 9S 伝説の勇者の伝説 VS!! 烈火の炎 めだかボックス 疾走する思春期のパラベラム 空色パンデミック ZETMAN キルミーベイベー 疾走する思春期のパラベラムの追跡表 00話 【佐々木一兎】 000 00話 【長谷川志甫】 000 ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1049.html
【初出】 禁書SS自作スレ>>686-687 朝。 久しぶりに感じる朝という感覚は妙に清々しいものだった。 結標・淡希は布団を片付けつつ窓の外を見て太陽の眩しさに思わず目を瞑る。 「いい天気」 思わず笑みを浮かべてしまうほどの晴天。 どうやら夜中から朝方まで雨だったようで窓から見える地面も濡れているが、逆にそれすらも心地良い。 結標は青色のシンプルな寝間着に包まれた身体で伸びを一つ、青い空を見つめる。 雲一つ無いとはこの事、と言える程何も無い青過ぎる空。 正直この家の惨状と交換して欲しい程だった。 「………」 伸びを終えて後ろを振り返る。 其処に待っていたのは現実。時々、ゴミの山。 結標の能力である【座標移動】で一箇所に纏めたのは良いが、ハッキリ言えば処分に困る。 頭が痛くなったのか思わず結標は両手で頭を抱える。 一時的とは言え廃人同然になった結標はとある問題を抱えていた。 その問題とは―――能力の低下。 能力者にとっては致命的な問題である。 精神状態がまだ安定していないのか、と罅割れている心に気づかず結標は首を傾げる。 精神に異常をきたしている者は総じて自覚症状が無いとは誰の言った言葉か。 勿論、例に外れず自分は大丈夫だと罅割れた心を補強している結標も気づいては居なかった。 「大丈夫。大丈夫。私はやれる。私ならやれる……ッ!」 精神を集中して目の前のゴミの山と向かい合う。 即座に脳内で計算式を展開。 どうすれば最短でこの山をゴミ捨て場まで持っていけるかを思案。 結論が出るまで十秒。 ……少しずつ捨てていった方がマシね……。 ガックリと肩を落とし、うなだれる結標。 能力低下は思考能力にまで影響をきたしているらしい。 体力自体は、そこは特殊なエキスパートを育成していた霧ヶ丘女学院出身。 現代のお嬢様は時として力強さも求められる為それなりに鍛えているのだ。 ちなみに現在は高校は停学中である。 それもこれもあの事件がキッカケだが、どうやら『仲間』達も同じような処分になっているようだ。 無事を聞いた時は錯乱していて気にもしていなかったが、こうして冷静になると、少し気になった。 「……ん、と」 ゴミを袋に詰め、持ち上げる。 かなり重いが、そんなものには負けぬと肩に担ぐ。肩に何かが勢い良くめり込んだ。 「―――ッ!」 思わず声にならない叫びを上げてしまう。 何事か、と見てみればゴミ袋の中間地点、そこが妙に尖っていた。 プラスチックのディスクケース。 昨日見つけた一方通行とその最強を支える少女の資料が入ったものだ。 結標はそれを見て目を鋭くする。 一方通行、学園都市最強の能力者。 それを倒すため、そして、"目的"を手に入れるため、結標は粉々に砕け散った心をかき集めたのだ。 勝てる、と己に言い聞かせる。 勝利のため、玄関から出て直ぐ近くにある階段を降りつつ結標は思考を走らせる。 まずは少女の確保。 然るべき処置の後に一方通行を倒す。 完璧だ。 色々段階を抜かしている辺りが更に完璧さを強調している。 結標は己の作戦の完璧さを確認して満足げに頷きつつ、まだ寝ぼけているな、と階段を降り終える。 ゴミ捨て場にゴミを分別して置き、今度は先程と逆に階段を登り始めた。 その間も結標は思考を止めない。 ……やはり演算能力を補っているって事はなんらかの能力?でも、一方通行が言っていた事が気になるわね。 『あのクローンどもの電波の届かないトコに――』 クローンという言葉が気になる。そして電波という言葉も何か引っかかりを得た。 恐らくそれは御坂美琴のクローンである妹達の事だろう。 どういう経緯で一方通行があの妹達と結託したのかはわからないが、一方通行は自らの力は前の半分と言っていた。 それでもなおあの威力。 あの恐怖。 思わず思い出して自分の身体を両腕で抱く。 少しの間、震えが止まらなかった。 「く、ハッ、ぁ」 息が苦しい。恐い、もう嫌だ。戦いたくない。逃げて。 甘ったれるな、と思う。 砕けた心の断片が恐怖を叫ぶ。 しかし、結標はそれを無理矢理意思で叩き伏せる。まだ終わるわけにはいかない。 終わるのは、一方通行を倒せずに"目的"を手に入れられなかった時だけだ。 格好の良いような言い草だが、結局は自分のためか、と結標は思わず自嘲する。 身体を抱いた腕を解き、階段の上を見据える。 次の瞬間。 階段の上から男の子が落ちてきた。 「ひぁっ!?」 思わず受け止めてしまうが、衝撃を殺し切れずに背中を階段の踊り場に設置された手すりにぶつける。 痛みと共に訪れるのは謎の生暖かさ。 視線を下に向けるとツンツンとした黒髪が見えた。 「………」 結標の時が止まった。 状況を整理しよう。視線を下に向けてまず見えるのは寝間着に包まれた己のそれなりに大きな胸の筈だ。 しかし、今は寝間着と黒髪。 状況検証完了。 誰かが胸に埋まっているのだと結標は判断し、取り敢えずは、投げた。 「ホブァーッ!?」 愉快な掛け声と共に踊り場の手すりに叩き付けられるツンツン頭。 結標は立ち上がって、目を回しているツンツン頭を見やる。 結標と同じぐらいの年代に見える少年は身体を上下反対にしつつ、唸っていた。 「うぅ……あだだだ」 どうやら少年は一時的に気を失っていたようだ。都合が良い。 ふと、結標の横を猫が通り過ぎて行く。 階段を優雅に下っていく姿はどこぞの貴族の飼い猫を思わせるような猫だ。 「ハッ!?なんで俺はこんなトコロで気を失ってるのでせう!?」 少年が起きたようだ。しかも微妙に記憶が飛んで居るらしい。 少年は上下逆になっていた身体を器用に回転させて立ち上がると結標へと向き直り、 「あ、なぁ、アンタ!ちょっと悪いんだが、猫見なかったか!?」 いきなり問答無用で詰め寄ってきた。 「か、階段を降りて行ったわ」 「そうか、ありがとう!」 面を喰っていた結標へお礼を言うなり少年は凄まじい速度で階段を降りていった。 あれなら何時こけてもおかしくはない。 先程はたまたま結標が居たからよかったものの、下手したら大惨事だ。 「今度会ったら注意をしないといけないわね」 地味に世話好きの結標は階段を上り、玄関へ向かいつつ対一方通行用への作戦を思案し始めた。
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1632.html
火災報知機を鳴らしたせいか、先程まで無人だった学生寮の周辺は消防関係者と野次馬で埋め尽くされていた。街を包む夜闇を、赤色灯が乱暴に切り裂いていく。 上条は一方通行に肩を貸したまま、路地裏から表の様子を窺っていた。 妹達――10032号は連れてきていない。あの場に置き去りにするのは気がかりだったが、流石に追われる立場でそんな大胆なことは出来なかった。 表には警備員もいくらか来ているが、現時点でそういった不自然な動きはない。一方通行が言うには彼女もすぐに後続の妹達と共に撤収していくだろうとのことだったので、警備員は単純に彼女の攻撃を受けて破損した箇所の調査をしているだけなのだろう。 とはいえ安心していられる状況でもない。こちらはこちらで重傷の一方通行をどうするのかという問題を抱えているのだから。 一方通行は病院に連れて行けない。 学園都市は日常的に『中の人間』を徹底的に監視している。人工衛星や警備ロボットなどの目は勿論のこと、街の出入りも国家間レベルの厳しい審査があるほどだ。病院に行くにしたって、学園都市の住人であることを示すIDの提示が必要になる。 そして、敵は『妹達』だけではない。 妹達なんてものが実在した以上、そこにこの街の上層部が一枚噛んでいることは確実だ。それがどの程度かは分からないが――最悪、病院にIDを提示したら妹達がやってきた、なんてこともありうる。 だからこそ、フラフラと病院にいって情報を流すなんてことは避けたい。 「だけど、怪我はどうにかしないといけねえしな」 「心配、すンな。これくらい、どォとでも……」 そう言う一方通行の呼吸は浅く、今朝のふてぶてしさなど欠片もない。 そうでなくとも、それが強がりだと上条にはすぐに分かった。彼の傷は応急処置をした程度でどうにかなるレベルを超えている。そもそも彼の額からは未だに血が滲んでいるし、それが治まる気配も無い。 上条は持ち前の不幸でよく冗談では済まないような怪我を負うこともあるが、そんな上条ですら錯乱しそうになるほど彼の傷は深刻だ。 こうなると、もはや他に頼れるものなど何もない。 何も出来ない自分が情けないが、取れる道は一つしかない。 741 :空から落ちてくる系の一方通行:2010/12/15(水) 02 24 48 ID pN0Z7rqA 「おい、一方通行。聞こえてるよな?」上条は一方通行の方に顔を向けて、「お前が忘れていったこの電極って、能力の補助をするもんじゃないのか? これを使えば、止血くらいならどうにかなるんじゃねえのか!?」 詳細は分からないが、一方通行は重傷の身を押してこの電極を取りに来たのだ。ならばこの電極にはそれだけの価値があると思いたいが――。 一方通行は大量の血を失ったことで意識を朦朧とさせながら、焦点の定まらない瞳を上条に向けて、 「確かに、そォだが……、今は、関係ねェ」 一方通行は一度呼吸を整えて、ゆっくりとした口調で続ける。 「それは元々、欠けた脳機能を補う為のもンだ……。だが今は、一時的に脳の別の部分が肩代わりしてやがるみてェだから、そっちは問題ねェンだ……」 現況打破のために一方通行の説明を聞き頭を悩ませながらも、他方では上条はその内容に違和感を覚えていた。 “欠けた脳機能を補うため?” 確かに今、脳を損傷した一方通行には必要なものだろう。しかし彼は今朝、妹達に頭を撃たれる前からこの電極を所持していたのだ。 それではまるで、こうなることを想定していたかのようではないか。 そんな上条の違和感に重ねるように、一方通行は続ける。 「単純に、ダメージがでか過ぎるンだ……。大雑把になら能力も使えるが、千切れた血管だけ血を止めるなンて細かい演算は出来ねェ……」 「手詰まりか、クソッ! どうする、危険を承知で救急車を呼ぶか!?」 「駄目だ……。そもそも、万が一、この街の妙な技術で完治なンてさせられたら、本末転倒なンだ……。最低限傷口を塞ぐ以上の処置は、必要ねェ」 そして、違和感は疑問に変わる。 『完治をしたら本末転倒』 確かに一方通行はそう言った。それでは最早、こうなることを想定していたどころの話ではない。こうなるように計画していたと言った方が正しい。 だが、一体何の為に? 脳を損傷することを計画していたなんて、正気の沙汰ではない。 ましてや彼は『一方通行』だ。そこいらの一般人とは脳を傷つけるということの意味が大きく違う。 その学園都市最強である能力は、彼の脳に依存するのだから。 単純な身体機能だけではなく、アイデンティティに繋がるその強大な超能力を損なうことにも繋がるのだ。 「大体、ちンたら入院してる時間なン、て……」 「おい、一方通行!?」 何度か呼ぶと一方通行は呻くように返事をした。どうやら意識はまだあるらしいが……。 上条は路地裏で途方に暮れる。一方通行はああ言ったものの、やはり無理にでも病院に連れて行くべきだろうか。確かに妹達に場所を突き止められれば危険だが、それ以前にこのままでは一方通行の命が危ない。 とりあえず最寄りの病院にでも駆け込んでちゃんとした処置だけでも、と上条が決めた時。思いがけない人物の声が聞こえた。 その声の主のことを、上条はよく知っていた。 「とうま? こんなところでなにやってるの?」 「……インデックス」 銀髪緑眼の真っ白な修道女は、暗闇の中に溶けることなくそこにいた。 そして、もう一人の少年も。 「テメェ……あの、時の……」 彼女のことを、知っている。 それからどうなったのか、一方通行はよく覚えていない。 意識をかろうじて繋ぎとめるのが精一杯で、記憶は途切れ途切れだ。 朧気ながら、覚えていることは二つ。 どこかボロボロのアパートの一室で、あのシスターが歌っていたこと。 そしてそれに呼応するように、『天使』が現れたこと。 漠然と、一方通行は無意識にそれを観測した。 “ 、 ” 薄ぼんやりとした意識の中、一方通行はよく分からないままに『何か』を理解する。 そして、目覚めてみれば昼だった。 鈍い頭痛に眉をしかめる。どうやら熱もあるらしいが、不思議と額の傷は疼かない。 意識もはっきりとしないが、それは熱と頭痛のせいだけではないだろう。脳を損傷した影響で、言語能力と計算能力が低下しているのだ。 額から濡れタオルが落ちるのも構わずに首を回せば、例の電極はすぐ枕元に置いてあった。一方通行は震える手でそれを掴んで、緩慢な動作でそれを側頭部につける。 眉間にしわを寄せながら目を閉じる。頭の中の歯車が噛み合ったような感覚を覚えたところでゆっくりと息を吐き、目も開いた。 (……で、ここはどこだ? あの時何が起きたンだ?) ひとまず落ち着いた一方通行は、状況を確認するために周囲を見渡す。昨晩の記憶は朦朧としていて、何が夢で何が現実なのかも分からない。 どうやら、貧乏学生が一人暮らしをするようなボロいアパートの一室のようだ。 布団の横には今時コントでも見ないようなちゃぶ台が置いてあり、その上には灰皿と大量の吸殻が乗っている。畳は日焼けして傷みまくっているし、部屋の隅にはこれまた随分な量のビールの空き缶が適当に押しのけられている。 ――ここまで観察して、一方通行は印象を訂正する。貧乏学生というよりは、野球か競馬が好きな中年オヤジが住んでいそうな部屋だ。 (裏道でぶっ倒れてたところを拉致られた、なンてことはねェよな?) 一方通行は更に情報を集めようと立ち上がる。ひとまず差し迫った危機は無いようだが、目覚めて見覚えの無い場所にいたというのはやはり落ち着くものではない。 ひとまず外を見る為に窓の方へ移動しようとした。が、すぐにバランスを崩して壁に手をついてしまう。 (……こいつはどォも、杖か何か必要みてェだな) 電極によって大分改善されてはいるものの、やはり脳へのダメージは深刻だ。 今の彼では、意識的にバランスを取らなければ真っ直ぐ立つことさえままならない。 一方通行が山積する問題の数々を再確認し、これからのことに頭をめぐらせ始めたとき、水が流れる音と共に玄関の横にあるドア(どうやらトイレらしい)が開いた。出てきたのは、昨晩彼を助けた少年。 彼は布団から起き上がっている一方通行を見つけると、一瞬驚いたのちに矢継ぎ早に質問を浴びせてきた。 「一方通行、目が覚めたのか! 額の傷はどうだ? 体調は? 腹ペコの話だと熱が出たり頭痛がしたりするって話だったけど」 「……ウッゼ」 起きて第一声がそれかよ!? とショックを受ける少年を尻目に、一方通行は壁にもたれるようにして座り込む。 それだけで軋んだ音を発する壁に少々不安を覚えつつも、彼は睨むようにして少年に問いを返す。 「ってかオマエ、苗字はなンだ」 「は? ああ、上条だけど」 「上条当麻、ね……。で、上条、ここはドコだ? あの後どォなったンだ?」 あれ、なんで名前は知ってたの? という上条のささやかな疑問は黙殺し、一方通行は説明を促す。 それを受けて上条は、インデックスの『魔術』とやらで額の傷を治療したことと、ここは自身の担任教師の小萌先生の家であることを話した。 したのだが。 「……『魔術』? なに寝ぼけたことほざいてやがるンだテメエ? しかもココが教師の部屋だァ? ンな人種が住むトコじゃねェだろ、どォ見たってもっとロクでもねェ人間の部屋だ」 一切信じてもらえなかった。 まあ確かにどちらも空を掴むような話だ。科学の街で魔術なんてオカルトを語るも然り、オカルトじみた生態の教師を語るも然り。 しかしまあ、一応小萌先生は「ただの教師」であるハズなのだが。魔術なんて胡散臭いものと同列に並べても違和感が無いって、あの人も大概だなと上条は思う。 「あー、とりあえずな、一方通行。今お前ワイシャツ着てるよな?」 「あァ、着てンな。何か妙に小せェけどよォ」 「それ、この家の先生のだから」 「……テメエはさっきから俺をおちょくってンのか? ンなミニマムサイズの教師がいるワケがあるか」 いやむしろお前がそれを着られたことが驚きなんですがね、と上条は呟く。 一方通行の服――特にシャツは血塗れでそのまま着せておくわけにはいかなかったものの、着替えを上条の部屋まで取りに戻ると色々と面倒が起きそうなのでそれは出来なかった。 とはいえ見た目小学生なミニマム教師、月詠小萌先生の家に男物の服などあるはずもなく。 結局、寝巻きに使ったりしていたらしい余裕のあるサイズのワイシャツを無理やり着せたわけである。 「ていうかお前、俺と身長同じくらいなのにそれに袖通っちゃうんだもんな……ちゃんと飯食ってんのか?」 「余計なお世話だっつうンだ」 それにしても一方通行は細い。それもアスリート体型というわけでもなく、単純に筋肉も脂肪も殆どついていないのだ。 肌だって不健康なほど白いし、挙げ句髪の毛まで白い。かといって女々しい雰囲気があるわけでは無いのだが、怪我のせいもあってか吹けば折れるような危うさがある。 「まあそれは置いといて。とにかく手段はどうであれ怪我は治ったし、一応この部屋も安全ってわけだ」 「……まァ、いい。10032号は?」 「多分大丈夫だろ。しばらく遠くから様子を見てたけど、そういう騒ぎが起きた感じはなかったし」 「そォか」 「因みに今、小萌先生は出かけてる。ついでにお前の服も調達してきてくれるってさ」 「……ってか、間に合わせにしたってこの服はあンまりじゃねェか」 その意見には上条も全体的に同意だ。裸よりはマシだろうと思ったのだが、前がはだけたつんつくてんのワイシャツというのは、なんか色々勘違いした末に変な悟りにたどり着いたような奇抜すぎるファッションである。 まあ風通しはよさそうだから蒸し暑くはないだろうが、なんて適当なことを考えながら、上条は落ちていた生ぬるいタオルを拾って洗面器の中の水に入れる。 「それはそうと、さあ」 布団の横に座って洗面器の中でタオルを泳がせながら、上条は一方通行の顔を見据える。 「出来れば、小萌先生が帰ってくる前にお前の事情を聞きたいんだけど」 「…………」 「お前が出来るだけ周りを巻き込まないようにしてるのも分かってる。けど、もうなりふり構ってられる状況でもねえだろ?」 そこまで言って、上条は口を閉じた。 洗面器からタオルを取り出して、固く絞る。 一旦それを開いてからたたみ直して、一方通行に投げる。とりあえず寝てろ、と。 片手でそれを受け取った一方通行は、そのまま微かに俯いた。 上条は視線を窓の外へ移す。空は雲ひとつ無い夏晴れだ。 初夏の日差しはまだ優しい方だが、じきに厳しい真夏のそれになるだろう。 今日は少し風が強い。それに吹かれ、微かにカタカタと窓枠が鳴る。 その振動が伝わった――わけでも無いのだろうが、台所で水道から水滴が零れる。ぴちゃんという音が耳まで届いた。 「……知りてェか」 一方通行が言った。 視線を戻した上条と目を合わせずに、何かを強く後悔するような表情で。 深く沈んでいくような声は、その響きそのままに『重み』を伴っていた。 上条にしてみれば、一方通行の事情なんてどうでもいいと思っていた。元来、上条は人の事情など気にする性分ではない。誰がどんな事情を抱えていても、上条はそのとき感じたままに好き勝手に動く人間なのだ。 女の子が不良に絡まれていようが、誰かが殺されそうになっていようが、ただ敵を倒して(逃げてどうにかなるなら逃げて)助ける。それだけだ。 だが、今度ばかりはそうはいかない。なにせその『敵』さえも助ける対象なのだから。 「俺の抱えてる事情を――犯しちまった『罪』を、本当に聞きたいか」 一方通行と名乗る少年は改めて言う。 上条は迷わずそれに答える。 覚悟など、とっくに決まっていた。 「なんていうか、俺はシスターさんじゃないんだけどな」 なんていうか、本当に。顔を伏せるその姿が、主に許しを請う罪人のようで。 「学園都市が何の為に超能力なンてものを開発してンのか、知ってるな?」 「まあ、それくらいは……」 いくら無能力者とはいえ、上条も開発されている側なのだ。それくらいは知っている。 「――”神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの”――、レベル6。いわゆる『SYSTEM』への到達だ」 もっとも本来は、レベル6はSYSTEMに到達するための手段の一つでしかない。 だが大々的に超能力開発を行っているこの街では、レベル6=SYSTEMという共通認識が存在する。 「そこに辿りつく為に、様々な研究が行われてきた。表で行われている通常の能力開発は勿論。それの陰で行われてきた、能力体結晶の利用や多重能力者の研究なンかの派生も含ンだ『裏』の実験。そしてその裏の実験の一つに……」 一旦つっかえたように言葉が途切れたが、微かに深呼吸をするようにして続ける。 「レベル6に最も近い、レベル5の第一位。つまり俺を利用した異常な実験が、腐るほど存在しやがったワケだ」 例えば暗闇の五月計画。一方通行の『自分だけの現実』を解析して他の能力者に適用することで、同等の能力を持つ能力者を量産しようとした実験だ。 とまあ、ここだけ説明すればこの実験、異常でもなんでも無いようにも思えるだろう。 だがおかしな点が一つある。これは本来レベル6を作る為の実験のはずだ。それなのにこの実験は『一方通行と同等の』能力者を作ることに重点を置いている。 つまりどういうことなのか。答えは単純、この実験は『いくらでも替えの利くモルモット』を量産しようとしたものなのだ。 一方通行は唯一無二の素材であるが故にそうそう使い潰すことは出来ない。 だが、それの代用品を作ることが出来ればより危険な――それこそ脳を切り刻むような――研究も可能になるのだから。 不幸中の幸いとして、この実験は中途半端な成果だけを残して凍結された。だがそれでも、『自分だけの現実』を乱された結果、自らの能力の暴走で死に至った能力者も存在する。 そんな人の道を外れた実験が、彼の周りには掃いて捨てるほどあった。 それらは少しずつ、しかし確実に彼の心を蝕んでいく。 「更に学園都市には、ツリーダイヤグラム――世界最高の演算機があった」 一方通行は話を続ける。 その表情が辛そうに歪んでいるのは、熱のせいだけではないのだろう。 「そいつを使って俺をレベル6に到達させる方法を演算した結果、二つのルートが浮かび上がった。一つは通常の開発によって導く方法だったが、それは二五○年なンていう膨大な時間が必要だった」 もっとも、そちらの案も一応実現する為の方法が存在した。 つまり、人間を二五○年生きながらえさせる、まさに神をも恐れぬような方法が。 「そしてもォ一つが、実戦での能力の成長を利用した方法。特定の状況下で特定の対象と戦闘することで、通常より効率の良い能力成長を促すってモンだった」 例えば、能力による遠隔攻撃での命中精度の向上により能力制御の進歩が見られたり、実戦的な能力の行使により演算の速度や精度が向上したり、といったものだ。 そういったものは本来、意図しない状況で行われるイレギュラー的な成長だった。しかしツリーダイヤグラムはそれすらも完全に予測演算し、一方通行がレベル6に到達する為に必要な敵と戦場を導き出してしまう。 「レベル5の第三位『超電磁砲』を一二八回殺害すれば、俺はレベル6に到達する。ツリーダイヤグラムはそォ結論を出した。だが、『超電磁砲』は一二八人も用意出来ねェ。だからその代替案として浮上したのが……」 「二万人の妹達、ってことか」 「……あァ」一方通行は浅く頷く。「もっとも、妹達は元々軍用クローンとして開発されていたらしいがなァ。ともあれツリーダイヤグラムに代用品として妹達を利用するって方向で再演算させた結果、二万の戦場と流血によって俺がレベル6になる道は開けるって結論が出た」 上条は10032号のことを思い出す。 上条は不幸だ。レベルはずっと0のままだし、女の子には全くモテないくせに、不良にはよく絡まれる。 だが、そんなくだらない不幸を嘆くことが出来る日常すら、彼女には与えられていなかったのだ。 始まりは兵器として、終わりは使い捨ての代替品として。 温もりなど何処にも無い非日常が、彼女達の日常だったのだ。 「でもそんなやばい実験、最初から協力しなけりゃ良かったんじゃねえか。お前が実験に参加しなけりゃ、そんなもん全て無くなっちまうだろ?」 「……そォならよかったンだがな。そォはいかねェから今も俺は追われてるワケだ」 無ければ実験が頓挫するということは、逆を言えば有れば実験は成功に近づくということだ。 そしてそこにまだ可能性があるなら、実験は本当の意味で終わることは無い。その可能性を完全に絶たない限り、その結果を欲する人々の欲望は永遠に彼を付け狙う。 「そしてそれ以前に、当の俺が最低の屑野郎だった」 一方通行はどこか泣き出しそうにすら見える表情で言葉を絞り出す。 「……それで全て解決とはいかなかっただろォが、確かに俺がその時止まれていればもォ少し救いがあったハズだ。だが俺は止まらなかった。結果、新たな実験は始まり、悲劇が芽吹いた」 彼の心は、そんな人々の欲望に喰らい尽くされていた。 その深刻な歪みは、彼一人の力で修正できるはずも無く。 「そして、これは今朝言ったな。――俺は妹達を殺した」 一方通行は目を伏せる。 「腐った研究者どもが『モルモット』を廃棄するよりも残酷に。毒でも飲ンで自殺した方がマシなくらいに。肉体だけじゃねェ、精神までズタズタにだ。この学園都市の中で一万を越える妹達を殺して殺して殺して、どうしようもねェくらいに殺しまくった」 まるで大量殺戮兵器のように。 いや、実際その通りであり、それ以上に凄惨なものだったのだろう。心の底まで腐りきった研究者達からも恐れられるほどだったのだろう。 だからこそ彼は、こんなにも後悔しているのだろう。 「……大体、分かった。つまり連中は、お前にその実験を続けさせたいってわけなんだな」 二万人もの妹達、それら全てを殺害することによってたどり着く到達点。 それは、学園都市が創設された理由そのものだ。 「……あァ。残り9970人の妹達を全て殺害すれば、俺はレベル6に到達する。つまり “神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの”になるってワケだ」 それは当然神ではなく、しかしもはや人間とも呼べず。 人間を超越し、神様の領域を侵犯する人外の化け物。 SYSTEM。 上条は無意識に拳を強く握り締める。上条は昔の一方通行を知らないから判断のしようもないが、彼が全く悪くないとは言えないのだろう。むしろこの悲劇の立役者と言っても間違いではないはずだ。 だが、それでも彼にとって妹達を虐殺することが本意であったわけが無いのだ。 何故かなんて語るまでもない。10032号と闘ったときのように、今の彼は少しでも犠牲者を減らす為に動いているのだから。 そんな思いが突然降って沸いて出るはずもなく、ならば当然、そういった思いは最初から彼の中に存在したのだ。 研究者達がそんな彼の思いを踏みにじってきたことも気に食わないし、そんな彼を『化け物』として扱うことはもっと許せない。誰も彼も人を道具みたいに扱って、そんな人間に一方通行は歪められてきたのだ。 そして何より、そんな連中の罪まで一人で全て背負おうとしている一方通行が一番腹立たしい。 「……、すまねェな。こンな屑に加担させちまって」 何に対してイライラしているのか、上条はその正体に思い当たった。 そして、そこで上条の怒りは沸点を越えた。 一方通行が着ているワイシャツの襟首を掴んで、捻り上げる。 「……なんでそんな話、黙ってやがった」 暗い瞳で問いかける上条に、一方通行の表情が凍りつく。まるで妹達のように目の焦点が曖昧になり、錆び付いた機械のように唇が動く。 「……これは俺がやっちまったコトに対する最低限のけじめだ。本来俺が一人で片付けなきゃならねェ問題だ。だからそこにテメェを巻き込んじまったコトについては後で死ぬほど謝る。そして俺に加担しちまったことはテメェが気に病むことじゃねェ。そもそもは」 「うるせえよ」 さえぎって上条は言う。 断言出来る。上条の怒りはここが臨界点だ。 耳に入る一方通行の言葉一つ一つが、ざらついた心の表面をいちいち逆撫でする。 「一々うっせえんだよ、お前は。くだらねえ話ばっかりしやがって。最低限のけじめだとか、てめえが片付けなきゃならねえ問題とか、俺になんの関係があるってんだよ?」 一方通行は答えない。まるで糾弾されるのは当然だといわんばかりに、暗い瞳を伏せて黙っている。 それだ、その目が一番腹立たしい。 「一万人以上ぶっ殺した? ああ確かにすげえな、そんな悪党なんざ骨董無形な御伽噺でもなかなか出てこねえよ。すごすぎて全然実感沸かねえな」 でもな、と上条は大きく息を吸って 叫ぶ。 「そんなこと、俺は知ったことじゃねえんだよ。そんな枝葉はどうでもいいんだよ! テメエが何人殺したかとか妹達が何人殺されたかとか、そんな話は一切関係ねえ!!」 伏せていた一方通行の目が大きく見開かれる。 何か言おうとして、結局音にすらならないで消える。 「それでもテメエは妹達を助けるんだろうが! それと同じだ、俺だってもうとっくにテメエまでひっくるめて妹達を助けることに決めてんだよ! なんで俺がテメエのくっだらねえ罪悪感だ制約だに縛られなきゃならねえんだよ!! ふざけてんじゃねえぞ!!」 一方通行が、何か信じられないものを見るような目で見ている。 それが一番イライラするのだ。自分は助けられなくて当然だと、たった一人で妹達を血塗れになって助けて、あとはゴミ屑のように扱われるのが当たり前だという考え方。 確かに一方通行は妹達を殺したのだろうし、それは決して許されることではない。許されようとすることすらおこがましいのかもしれない。 でも、だからといって、それは彼が助けられてはいけないということには結びつかないはずだ。彼がどれだけ深い深い罪を犯そうが、まだそこから戻ってくることが出来る『人間』ならば。 そう、むしろ一方通行は救われるべきなのだ。妹達と同じように、この街の暗闇にもてあそばれる一人の子供として。 それなのに、一方通行はそれすら認めない。上条の理屈も無くただ身勝手に差し伸べた手さえ、それに触れてしまうことまでもが罪のように振り払う。 それが、腹立たしい。 悲しいとか苦しいとか悔しいとか色々全部ひっくるめて、苛立たしい。 「……ちったぁ俺を頼りやがれ。人を勝手に見限ってんじゃねえよ」 つまりは、そこだ。これまでの一方通行がどんな人間であっても、それは上条が降りる理由にはならない。 そんなものは、最初からどこにも無い。 一方通行はぽかんと上条の顔を見ていたが、やがてため息よりも大きく息を吐いて、天井を仰いだ。 「二人目、か。……馬鹿みてェだな。なに見当違いのコトやってやがったンだ、俺は」 氷が溶けたような――否、何か無理な形で歪に留められていたものが開放されたような、そんな空気があった。 脱力して壁にもたれる一方通行。 彼は涙など流さなかった。嗚咽もしないかったし、顔を歪めることすらしなかった。 だがそれでも上条には、彼が泣いているように見えた。 「二人目?」 上条のその問いに対して、一方通行の返事は一言。 「"あひるの子は何故醜かったのか”」 それだけ言って、一方通行は立ち上がる。 ふらふらしながら歩き出した一方通行の背中に上条が言葉を投げかける前に、一方通行は便所に行くだけだ、となおざりに言い放った。 ガチャンとトイレのドアが閉まる。 「"あひるの子は何故醜かったのか”って……醜いあひるの子? それがどうしたんだ?」 一人呟いても、答える者はいない。 その部屋から遠く離れたビルの屋上で、10032号は双眼鏡を覗きながら一人呟く。 「一方通行は無事のようです、と10032号は報告します。しかし一晩でほぼ完治させるとは、そんな超能力者が存在するのでしょうか? と10032号は疑問を提示します」 「あの少年がレベル0ですか? と10032号は訝しみます。少なくとも私の電撃に干渉する何らかの能力が無いとおかしいのですが、と10032号は疑問が尽きません」 「……それはもう決定した事項なのですか? と10032号は確認します」 「…………いえ、異論はありませんが、と10032号は言いながらもなんとなく……上手く表現出来ません。複雑な気持ちというやつでしょうか、と10032号はもやもやしながら呟きます」 双眼鏡から目を離して、10032号はその場から立ち去る。
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/4736.html
鍋に関する大規模科学研究 アイドレスWiKiの該当ページ L:鍋に関する大規模科学研究 = { t:名称 = 鍋に関する大規模科学研究(イベント) t:要点 = 鍋、医療部隊、真面目に t:周辺環境 = 地獄の鍋の国 t:評価 = なし t:特殊 = { *鍋に関する大規模科学研究のイベントカテゴリ = ,,藩国イベント。 *鍋に関する大規模科学研究の位置づけ = ,,特殊イベント。 *鍋に関する大規模科学研究の内容 = ,,どうでもいい研究の結果国民の問題の一つが永久解決する。問題を指定してよい。このイベント効果にHQを乗せることは出来ない。 } t:→次のアイドレス = 鍋の楯(アイテム),ちゃんこ番(職業),猫のすみかとしての鍋(アイテム),魔法の土鍋(アイテム) } 派生前 ちりんの鍋 コメント (要点的に)まじめにやった結果がコレ(研究の内容=どうでもいい研究)だよ! ちなみに設定文担当としてもまじめ(?)にというか、内容が内容なので(目的が鍋の人の形質問題対策)どうやって書こう的なカンジで色々と悩ん……だというよりは、どう書き始めようか悩んだカンジか。 #書き始めが進めばわりとすんなり書く人。こういうなんとなく難しいよ系は書き始めるのに時間かかるんだよねぇ まぁ、難しい部分は藩王が設定文書くさいの要点として(~な内容として書いて)まとめてくれてたのでそんなに難しくなかった。というか内容ふくらませればOKみたいなカンジだったので……。 ちなみに書いた後にあ、要点、周辺環境満たしてない→SS追加した 的なこともあったけど、それも全てどうでもいい研究に繋がるのであった。いや、まぁいいんだけど、なんかそこが物凄くツッコミどころ……というか、オイシイ所でした。鍋だけにオイシイ……あれ、そういうこと? ちなみに派生の鍋の楯は派生前のちりんの鍋の防御特殊 *ちりんの鍋の効果4 = この鍋は、鍋で防げる程度の物理的傷害を防ぐことが出来る。衝撃が大きいと1度で壊れる。 からきているのであろう。
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/3752.html
大阪市営地下鉄の地下鉄整備計画紹介 次期整備路線 ★ 条例化(計画)路線 ★ 中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線 次期整備路線 今里筋線 ★ 長堀鶴見緑地線 ★ 敷津長吉線 ★ 千日前線 計画路線 今里筋線 計画名称 地下鉄第8号線(今里筋線)の延伸 目的 大阪市東南部地域における鉄道利用不便地域に地下鉄サービスを提供するとともに、 環状方向の路線として鉄道ネットワークの利便性を向上させる路線です。 計画種類 延長 既存駅 今里駅 終着駅 湯里六丁目(仮) 現状 近畿地方交通審議会答申第8号の中で、 中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線に選ばれる。 大阪市が次期整備路線として今里~湯里六丁目間を選ぶ。 外部リンク 近畿地方交通審議会答申第8号 次期整備路線 予想路線図 条例化(計画)路線 計画路線 長堀鶴見緑地線 計画名称 地下鉄第7号線(長堀鶴見緑地線)の延伸(大正から鶴町方面への延伸) 目的 長堀鶴見緑地線を大正から鶴町方面まで延伸することにより大正区における 鉄道利用不便地域に地下鉄サービスを提供する路線です。 計画種類 延長 既存駅 大正駅 終着駅 鶴町(仮) 現状 近畿地方交通審議会答申第8号の中で、 中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線に選ばれる。 大阪市が条例化(計画)路線として大正から鶴町方面を選ぶ。 外部リンク 近畿地方交通審議会答申第8号 条例化(計画)路線 予想路線図 計画路線 敷津長吉線 計画名称 敷津長吉線(住之江公園~喜連瓜破間) 目的 大阪市南部地域における東西方向の交通流動に対応するとともに、 環状方向の路線として鉄道ネットワークの利便性を向上させる路線です。 計画種類 新規 起点駅 住之江公園駅 終着駅 喜連瓜破町(仮) 現状 大阪市が条例化(計画)路線として住之江公園~喜連瓜破間を選ぶ。 外部リンク 条例化(計画)路線 予想路線図 計画路線 千日前線 計画名称 地下鉄第5号線(千日前線)の延伸(南巽から弥刀方面への延伸) 目的 平野区北部地域の鉄道利用不便地域に地下鉄サービスを提供する路線です。 計画種類 延長 既存駅 南巽駅 終着駅 弥刀町(仮) 現状 大阪市が条例化(計画)路線として南巽から弥刀方面を選ぶ。 外部リンク 条例化(計画)路線 中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線 計画路線 四つ橋線 計画名称 大阪市交3号線延伸 計画種類 延長 既存駅 西梅田 終着駅 十三 現状 近畿地方交通審議会答申第8号で中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線に選ばれる。 外部リンク 近畿地方交通審議会答申第8号 外部リンク 大阪市営交通局 地下鉄整備計画(公式サイト) 近畿地方交通審議会答申第8号(中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線) 公式サイトより引用 トップページ
https://w.atwiki.jp/ekish/pages/194.html
駅名 接続路線 所在地 エキスク コスモスクエア 中央線 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き トレードセンター前 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 中ふ頭 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き ポートタウン西 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き ポートタウン東 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き フェリーターミナル 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 南港東 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 南港口 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 平林(大阪府) 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 住之江公園 四ツ橋線 大阪市住之江区 たこ焼き、お好み焼き 南港ポートタウン線マスターバッジ 詳細はWikipediaで
https://w.atwiki.jp/uscjaparipark/pages/88.html
対戦相手:ハクトウワシ Lv 10 HP 21858 ATK 15 DEF 16 TOA 5 属性 風 状態異常耐性(%) 病気 100 不発 100 忘却 30 束縛 100 混乱 80 呪詛 0 煩悩 100 鈍足 30 その他のポイント 先手番は相手側。 HCP:Lv20 難易度:61 規定ターン数:16 使用する技 使用する技 効果 備考 通常攻撃 単体にダメージを与える。 ランダムで使用 突進 単体にダメージを与える。 鷲掴み 単体にダメージを与え、高確率で束縛1を付与する。 グライダースパイク 単体にダメージを与え、次のターンの自身のTOAを1増加する。 HPが一定の値減るごとに使用 スカイ・マジェスティ 次のターンの全体のTOAを1減少させる。 HPが一定の値減るごとに使用 ファストイーグルアロー 全体にダメージを与える。 アドバイス概要 一撃一撃の威力は低いが、TOAが5もあるので、チェインを防がないと大きなダメージを受けてしまう。 HPが一定の値減るごとに、単体にダメージを与え、自身のTOAを1増やす「グライダースパイク」を4回使用し、残りのコマンドで全体のTOAを1減少させる「スカイ・マジェスティ」を使用する。そのままだと次のターンは、ハクトウワシが9回行動になるので、何か対策しないとやられてしまう。 攻略 TOAが5と多いが、一発の攻撃力は大したことはない。基本的には相手のチェインを切るようにコマンドをセットしていこう。 TOAを1減少させる「スカイ・マジェスティ」をどう防ぐかがポイントになる。HPが一定以下になると毎ターンのように使ってくるので、防御でやり過ごすという手は使いづらい。 前回同様、忘却耐性が30%と低めなので、ワシミミズクの「ストライクワンド」が効きやすい。ただ、ハクトウワシのHPは前回よりも倍近くの量があり、この戦法だけでごり押すのは難しい。他の攻撃手段も用意しておこう。 ミナミコアリクイの「ポーズ・オブ・カウンター」を使う方法もある。終盤になると全体攻撃のファストイーグルアローをよく使ってくるので、反撃する機会が多くなる。この技を使えばTOAが減らされても相手を攻撃することができる。 メンバー候補 このステージからHCP LVが20になる。改めてフレンズのスキルを確認しておこう。 相手の攻撃回数が多いので、風属性のフレンズなら防御面で有利だ。地属性のフレンズとバランスよく編成しよう。ワシミミズク:「ストライクワンド」で忘却を付与できる。忘却はそのターンの全てのコマンドに効果があるので、使いやすい。LV20スキルの「猛禽の眼光」もそこそこ威力がある。機を見て使っていこう。 ミナミコアリクイ:地属性なので攻撃の相性がよい。「ポーズ・オブ・カウンター」を使用した後にうまく防御できれば相手の攻撃に耐えつつ反撃でHPを減らすことができる。 サーバル:LV20でTOAが2になるので、TOAを1減らされても行動不能にならない。他のフレンズが行動不能でも相手のチェインをある程度切ることができるので、相手の攻撃力を下げることができる。風属性なので耐性がある。攻撃相性では苦手になるが、TOA2のため総合的な攻撃力はそれほど低下していない。 オナガラケットハチドリ:「フラワーワール 」は割合でダメージを与える技なので、今回のようにチェインを繋ぎ辛い相手とは相性がいい。攻撃相性が苦手なのも関係なくなる。 アルパカ・スリ:LV20で「ぽっかぽかダージリン」が使用可能になる。全体回復ができるので、回復役を1人で賄える。束縛を治療できるのも嬉しい。KP消費が多い点には注意。 クリア後に解放されるステージ ストーリーモード:ジャパリパークの三賢者 スカウトモード:サーベルタイガー(本気の戦い) スカウトモード:ヒラコテリウム(本気の戦い) 勢いを増す暴風 ←前ページ 次ページ→ ジャパリパークの三賢者 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/3750.html
大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線 案内 路線基本情報 正式名称 高速電気軌道第7号線 略称 長堀鶴見緑地線 カラー 黄緑色 起点 大正駅 終点 門真南駅 駅数 17駅 営業距離 15.0km 路線地図(Aが大正駅、Bが門真南駅) 駅紹介 駅番号 N11 駅名 大正駅 所在地 大阪府大阪市大正区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 設置済み 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N12 駅名 ドーム前千代崎駅 所在地 大阪府大阪市西区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 設置済み 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N13 駅名 西長堀駅 所在地 大阪府大阪市西区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N14 駅名 西大橋駅 所在地 大阪府大阪市西区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N15 駅名 心斎橋駅 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 未設置 エスカレーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N16 駅名 長堀橋 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N17 駅名 松屋町駅 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N18 駅名 谷町六丁目駅 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N19 駅名 玉造駅 所在地 大阪府大阪市天王寺区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N20 駅名 森ノ宮駅 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N21 駅名 大阪ビジネスパーク駅 所在地 大阪府大阪市中央区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N22 駅名 京橋駅 所在地 大阪府大阪市都島区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 未設置 改札~ホーム 設置済み AED(自動体外式除細動器) 設置済み 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N23 駅名 蒲生四丁目駅 所在地 大阪府大阪市城東区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 未設置 改札~ホーム 設置済み AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N24 駅名 今福鶴見駅 所在地 大阪府大阪市城東区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 未設置 改札~ホーム 設置済み AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N25 駅名 横堤駅 所在地 大阪府大阪市城東区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 未設置 改札~ホーム 設置済み AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 設置済み 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N26 駅名 鶴見緑地駅 所在地 大阪府大阪市城東区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 未設置 改札~ホーム 設置済み AED(自動体外式除細動器) 未設置 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 駅番号 N27 駅名 門真南駅 所在地 大阪府大阪市城東区 駅施設 エレベーター 地上~改札 設置済み 改札~ホーム 設置済み エスカレーター 地上~改札 設置済み(車いす対応) 改札~ホーム 設置済み(車いす対応) AED(自動体外式除細動器) 設置済み 誘導・警告ブロック 設置済み 誘導チャイム・音声誘導装置 未設置 公式サイトへ サイト 駅周辺地図 駅構内図 外部リンク 大阪市営交通局 駅紹介(公式サイト) Wikipedia(大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線) 公式サイトより引用 トップページ
https://w.atwiki.jp/divingshop/pages/1759.html
ホエールシャーク帝塚山店 〒545-0037 大阪府大阪市阿倍野区帝塚山1-6-25 http //dive.whaleshark-group.com/
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3602.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン) 第3部 第10話 第二章(5) 9月11日 午前0時 <美琴サイド> 研究所内 副所長室 私は、当麻と一方通行を「送った」後、モニターから片時も目を離さず、情勢を 見守っている。超短時間だったが理想送りの解析結果はおおむね正確だったのだ ろう。2人の位置は確実に追跡できている。 (まあなんとかなりそうだな) 私は胸をなでおろしながら、あくまで慎重に情勢を見守る。 (あの2人なら・・少々のことならぶちのめす・・はず) だけど、もしも当麻は失えば私はこれから生きていけるのだろうか・・正直 不安はつきない。事前の情報では1体の劣化したとはいえ魔神がいる。 AAAの砲撃により劣化、弱体化術式を撃ち込まれ全部死ぬはずだったのが、計算誤り で1体がまだ死んでいない。 (まあ、アレイスターが納期前に実証試験もやらずに無理やり実行させるから失敗 しても当然よね。) それでも、もう・劣化したから、位相を操る能力は・・たぶんほとんど残っていない だろう。 大丈夫・大丈夫・・それに、最悪無理やり回収すればいい。 それより問題は一番の危険人物木原唯一をどうするか。 力技で殺すのは簡単。証拠なんて何にも残さずに、だが、アレイスターに くだらない借りは作りたくない。 一応、これでも風紀副委員長・・ある意味正義の味方だ。殺すのではなく、法律で彼女 を裁く。 (まあこの小細工が役立つだろうかしら・・) 上里の右手の詳細情報と・・その嘘の保管場所を上里勢力と、木原唯一に送り付けた。 私は、能力で再度取り付けた自分の腕を伸ばし、自分の士気を鼓舞するように 一言を放つ。 「全員まとめて器物損壊の現行犯で一網打尽にしましょう」 「そのほうがあとくされなくていいでしょ。」 私は、モニターを確認し、お客様が周囲に散開していることを確認する。 「さあてそろそろ始めましょうか・・」 私は、私の小細工にはめられた木原唯一とそそのかされた少女達に 憐憫の情をこめながら、警備ロボットを稼働させる。 「ふふ・・ついにこの日が来たのね・・人はいつまで戦うのかしら」 「ロールアウトしたファイブオーバーその威力見せてもらうわよ」 私は、木原唯一に、上里の右手の情報をインプットし、上里ハーレムには右手が 上里を取り戻す鍵という情報をインプットした。 双方に、反面の事実だけを伝えることで、木原唯一に、上里ハーレムに接触させ、 ただ上里の帰還を願う上里ハーレムは、唯一を受け入れその指示に従っている。 もしも、上里ハーレムがクールボックスに保存する右手が本物なら唯一は上里 ハーレムを使い世界をも制覇出来たかもしれない。 だが・・ あの右手は模造品デコイ・・私が再現した、ただの模造品。 (まあDNAレベルまで一緒だから判定しようもないけどね) 疑うこともなく単なる偶像に振り回されるのは、迂闊としか言いようがないが、私の 研究所を破壊し、私の暗殺を企てる以上、犯罪者は犯罪者として糾弾させてもらう。 私は、網にかかった侵入者の末路に想いを馳せながら、思考を切り替える。 「結標、木原唯一を指定の座標まで転移させてくれない。」 こちらがせっかく和解の機会を提供したのに、それを無視したやつにはそれなりの 罰を与えよう。 <上条サイド> 俺は美琴に送られた、異世界で目を覚ます。 隣にどうやら一方通行も送られているようで、まずは一安心。 (だけど・・異世界ね・・確かに美琴の言う通り現実世界の延長にしか見えないな) (どうやら・・。しかも学園都市の廃棄物処理場か) 俺は意識を、周辺に移し、状況を確認する。 (どうやらここに上里はいないか) 俺は、美琴にもらった計測装置を確認する。上里の生体反応を確認し、その位置を 表示する装置だ。その表示だと、約5kmほど離れた地点で、上里と魔神1体が同じ 位置にとどまっている。 俺はその情報を一方通行へ伝える。 「で・・上条・・どうする気だァ」 「どうせ、魔神はすぐに俺たちがここに来たことに気が付く」 「待ちかァ」 「いや・・1分以内だろう。今移動している」 俺は、腕時計のような計測装置で、魔神と上里の到着を確認する。 「どうやらおいでなさったようだ」 木乃伊のような奇怪な骨と皮だらけのケッタイナ存在・・ 魔神 僧正 計測器のモニターにはそう表示されていた。 隣に上里?という一見普通の高校生を連れている。 「でエ?」 「とりあえず話好きだから話は聴けとさ、美琴は」 「ほオ・・」 俺と一方通行は、顔を見合わせて僧正が何を言い出すのか身構える。 が、実際には想像以上にぶっ飛んだジイさんだった。 「ほう・・?上条当麻・別名幻想殺しだったかのう」 僧正は、隣の学園都市2位など存在しないように俺だけに話かける。 「で、上里なるものを回収しに来たと・・そうゆう話かのう」 一方通行が、存在を無視されて不服そうに、僧正を睨みつける。 俺は、話をぶち壊されると困るので、一方通行を目で黙らせる。そもそも 圧倒的に戦闘力が上の存在に、できるだけつまらない戦いなど避けたほうがいい。 一方通行は俺の意思を察知したのか、不服そうだが発言を抑える。 「上条とやら、おぬしは御坂美琴がおぬしと婚約する前は、我らグレムリンの魔神 の合意で採点者になる予定じゃった。」 「だが、おぬしにその話をする前に、御坂美琴は我らからお主を取り上げ、我らを 人間アレイスターと結託し、おぬしらの世界から追放した」 「なんて御坂美琴に聞かされていたかのう?」 俺は正誤の判定しようもない話を聞かされ、ただ話を聴き続ける。 「まあ、アレは、御坂美琴は、自分が魔神に相当する存在になりつつあることに気 が付いておらんようじゃがのう・・」 「で・・まあそれは前置きじゃが・・正直な話・・ここは退屈でな・・上里が きたおかげでなんとか飽きずにすんでおるのじゃ」 俺は僧正のなぞかけに意味をやっと理解する。 「で・・上里を譲るわけにはいかない?」 「うほほほ・・それでは高い点はやれんのを・・」 それまで口を噤んでいた一方通行が、たまらずに口を開く。 「おイ・・俺がテメエを愉快なオブジェに変えてしまえば終わりだよなア」 僧正は、相変わらず一方通行などそこにいないかのように反応しない。 一方通行はたまらずに攻撃を始める。 バン・・轟音を立て、ほとんど瞬間的に近隣のビル傍へ移動する。 地面に手を合わせ、地球の自転エネルギーの一部を運動エネルギーに変換し、 目の前にビルにたたきつける。数十万トンはありそうな高層ビルが、超音速に 加速され、僧正へぶつけられる。 「はァ・・これで・・?」 一方通行は今の現象が信じられないのか、目を丸くする。 「ほほ・・なんかぶつかったのかの・・」 僧正は片手、ぶつけられたビルを垂直にはねのける。 「はァ・・一方通行だったかの・・ベクトル操作かの・・」 「なかなか面白い見ものじゃが・・・魔神になりつつある御坂美琴の超荷電粒子砲 とやらに比べてささやかじゃのう・・」 一方通行は自分の渾身の攻撃がまるで通用しないことに衝撃を覚えたのか一言も 発しない。 「つまらんのオ・・上条」 「おぬしの婚約者でも一緒なら、楽しませてくれそうじゃが」 僧正は、片手を振り上げ、持ち上げる動作を始める、たちまち僧正の後ろに 山のような巨大な土塊が形成される。それが、僧正からあふれ出す熱のようなもので 沸騰し、酸化ケイ素の融点約1000度に達し、にぶい光を放出し始める。 ポイ・・ 僧正はためらうこともなく俺たちに投げつける。余りに高速なのか、音すらすぐには 到達しない。 (オイオイ・・まったく話が通用しないぞ。このままじゃ・・一方通行はともかく 俺は死ぬ) だが俺は死ぬことはなく、一方通行が事情を察知し、瞬間的に黒々とした数百枚の羽 根を広げ、土塊を跳ね返す。莫大な小山に匹敵する土塊はすべて散らされる。 僧正は、初めて敵として一方通行を見つめる。 「ほほほ・・一応天使の力の片鱗を使えるか」 「ならば少々遊ばしてもらおうかのオ・・」 僧正は手を大地につけ、なにやら始める。 「ほほほ・・まあどうせおぬしら以外は住民もおらんしのう・・」 「オイ・・何をする気だ・・」 「わからんかの・・」 ドオ・ドオ・ドオ・・ 耳をつんざく重低音のまるで地球が割れるような、轟音とカタカタと震度4くらいの 細かな揺れが次第に強さを増しながら響きわたる。 「マグマ・オーシャンて言葉を知っているかの?」 俺はそれほど成績のよくない高校生当然知らない、が・・隣の一方通行は違う。 学園都市で2番目に優秀な学生。即答する。 「46億年前の地球草創期に地球の表面が微惑星の衝突で溶けていたて話かァ・・?」 「ほお・・さすがに知っておるか・・」 「それをじゃ・・再現させてもらおうかのう・・」 僧正は、軽くまるで電子レンジで米を炊くような口調で、さらっととんでもないことを 言い始める。1兆分の一の力に弱体化されようが魔神は魔神、小さな惑星の表面をす べて溶解するなど些細な事だと。 あっという間に、僧正と俺たちの周辺を除く見渡す限りのすべての大地が、溶岩の ように煮えたぎり、莫大な赤外線を放出し始める。 温度計がないので測定しようもないが、おそらくは、2000度はありそうな灼熱 空間で意識が飛びそうになる。一方通行は赤外線を反射できそうだが、右手だけでは 全身から照射される溶鉱炉のような赤外線を防ぐすべもない。 「もう・・あきらめてもらおうかのう」 「できるか・俺は美琴に約束した上里を連れ帰ると・・」 「ほほほ・・その状態でどうする気やら・・」 一方通行は、手を地につけ、溶岩全体の熱を奪うように演算を開始するが、あまりの 質量の地球全体に広がる、深さ10kmのマグマ全体の冷却はさすがにできないの か、状況は一切変わらない。 「楽には死んでもらわんよ」 「はあ?」 「この空間は24時間ですべてがリセットさせるようじゃ」 「テメエ・・」 「何度でも安心して殺せる・・とまあそんな話だろうて」 「テメエ・・それだけの力がありながらツマンネエ野郎だな」 強がりは吐くが正直しゃべるのもつらい。 俺は、溶岩に熱せれたサウナという表現すら生ぬるい刺すような熱気で肌を焦がされ フライパンの焼き魚になった気分だ。所詮は右手で触れたものしか打ち消すことが できない中途半端な能力。神様に太刀打ちなどできるはずもない。 (くそ・・このままじゃ・・) もう限界だ。後30秒で俺の肺は焦がされ、死ぬだけだ。一方通行も莫大な赤外線を 無力化するのに力を喰われ、そう遠くないうち意識が飛ぶだろう。 薄れゆく意識の中で必死に婚約者を呼び続ける。 (美琴・・すまん。お前の言う通りにしておけばよ・・) もう終わり・・だ・・そう思った瞬間・・異変は起こった。 あれほど、地平線の果てまでおそらくこの小さな惑星一杯まで広がった猖獗を極め たマグマが急速に冷却され、普通の土くれに変わっていく。余りに突然の変化で俺は 頭が切り替わらないが、こんな惑星規模でエネルギーを操作できる存在は、おれは 一人しか知らない。御坂美琴、俺の配偶者だ。 姿は見せないが、天上から突然声が響き渡る。 「当麻、おそくなってごめん」 「ああ、何とか死なずにすんだよ」 俺は、かろうじて命が救われたことに胸をなでおろす。 いくら何度でもやり直せるにしても単純に死の恐怖は怖い。 俺は美琴の介入によって、どうやら命だけは助かり安堵の溜息をつく。 美琴の声は突然、僧正に語り始める。 「私には貴方を糾弾する資格なんてない」 「だけど、今の貴方のやり方には賛成できない」 僧正は、美琴の青臭い言葉に軽く反応する。 「ほお・・ひよっこが言うの・・」 「ええ・・アンタの言うとおり私に人生経験なんかしれてるのは事実」 「だけど、聡明なアンタなら弱いもの虐めのくだらなさくらいわかるでしょ」 「弱いもの虐めだと?」 「ええ。今の当麻や一方通行じゃどう逆立ちしてもアンタに太刀打ちできないくらい わかっているでしょ」 「それを自分の思いのままにならないから、問答無用に地球ごと壊すなんて間違っ ているわ」 魔神僧正は骨だらけの体をかさこそと音を立て笑い始める。 うほほほ・・ いかにも馬鹿にしたような驕りが滲み出た笑い。 「つまらないの・・破壊力こそ突出しているだけで後はお子様か・・」 冷ややかさなアルトボイスが俺の胸に響き渡る。 「アンタも長く生きた割には随分三下なセリフね・・結局仏教界で現実的な 方法ではなんら力を得ることができず、しかも即身仏として認めさせる ことに失敗したただの失敗者じゃないの・・」 僧正の顔に、はっきりと動揺が広がる。ただの小娘が、自分の過去をズバリ指摘 されたのか、自分の黒歴史を思い出したくないのか明らかに震え始める。 「なぜ・・それを・・知っている?」 「さあね。私はアンタ達と違ってもともと才能のない劣等生なのよ、それを自覚し、 必死で巨大な障害を何度も乗り越えた。だから・・当然ライバルとか敵のことは隅々 まで調べるわ」 「ほほほ・・これは少し舐めていたかの」 「アンタの能力は土を扱う能力よね・・ベースは。だったら河川の改修工事や 田畑を造成して貧しかった中世農民をいくらでも豊かにできたでしょう」 「空海や行基のことを言っているのかの・・そんなもの脚色である事を 知らん御坂美琴ではあるまい」 空間のどこからか大きなため息が響く、 「これだから・・神様風情は困ったものよね・・ひねくれすぎよ」 「アンタには力があるじゃない。でも現実に何かしたの?」 「アンタが偽善者と言うアンタから見ればささいな空海なんて誰でも知っているわ」 「どんな小さくても一歩を踏み出した空海のほうが、文句だけぶーたれるアンタより 何倍もましよ」 「ははは・・はおぬしに何がわかる」 「儂を勝手にこの世から奪おうとしたお主に・・」 「勝手・・ね。アレイスターの運命を狂わし、全人類に2度の大戦を起こし おもちゃのように運命を操ってきた貴方達にそんな事を言う資格なんてないわ・・」 「余計なお世話じゃ。70億人を一度殺したお主にも儂を裁く資格なぞないのでは ないか」 「ええ・・だから・・私ではなく当麻に判断してもらうわ・・」 美琴のアルトボイスが空間に響き渡る。その刹那無数の光の柱が僧正の体に 突き刺さる。あれだけ飄々とした僧正がうめき苦しみ始める。 「何を・・」 「これはね・・呪詛・・よ。貴方達の不作為や思いつきで命を奪われた無辜の民の 慟哭よ」 「当麻・・今なら幻想殺しで僧正を倒せる。当麻がどうするか決めて」 「ああわかった」 正直言ってどっちが正しいのか俺にはよくわからない。だが、常に少しでも前進して 前向きに事を運ぼうとする僧正、あり余る力をただ自分の思い付きのまま行使する 僧正に率直に言ってひとつも同情する気にならない。 まあ考えるまでもないか・・ 「僧正、俺はお前の信念や気持ち、歴史は知らない。だが、いきなり話もせず、力 のないものを嬲り殺すようなやり方にちっとも賛成できない。お前が、力で脅せば すべて済むなんてそんな幻想を抱いているなら、幻想ごとお前をぶち殺す」 俺はただの右手を、突き出し僧正の骨だらけの体をぶっ飛ばす。 魔力をほとんど失ったほとんど質量のない体は、一撃で9割以上崩れ去った。 ・・その瞬間俺の意識は飛んだ・・ 11日 午前4時 私は、回収した当麻と一方通行をベッドの上に寝せている。 木原唯一と上里ハーレムを全員拘束し、研究所の地下倉庫に人の脳を昏睡させる 低周波音波攻撃で黙らせている。 まあ無事終わったわね・・・・ (正直・・ヒヤッとしたわ・・僧正に当麻を殺されるかと思ったわ・・間一髪ね) 一方通行はまだ昏睡しているが、当麻は瞼をもぞもぞ動かし、目を覚ます。 私は、頑張ってくれた当麻に軽く接吻を交わす。 (本当に帰ってきてくれてよかったわ・・) 私は、ミルクティーとバームクーヘンを接客テーブルに準備し、当麻を 進める。 「当麻お疲れ様」 「美琴・・終わったぞ」 「ありがとう」 私は冗談半分で当麻へ苦言を言う。 「だから・・言ったじゃない。本人が直接行くなんて」 「悪い、本当美琴言う通りだったすまん」 当麻は、 「で・・僧正はどうなる」 「死なせないわ・・ふふ・・・死なしてなるもんですか・・」 「美琴ならそう言うと思っていたよ」 「私はね・・あんな奴を簡単に殺したくないのよ。」 「そうだな・・。」 「私はね、少なくとも力を持つものにはそれなりの責任と矜持がいると思うのよ」 当麻が私の事を真剣に見つめる。普段はどことなく、チャラ男的なとこもなくはない 上条当麻が私と真剣に心のやり取りをするときの、鋭いまなざし。 (・これがあるからころ私は当麻を愛したのだから・・) 「ああそうだな」 「彼は、挫折の末に、魔神になった」 「だけど、その得た力を何ら有効に活用しなかった」 「正直・・・私にはわからない。ただこの世界を滅ぼす力を得ただけであれほど 狂う理由がね」 「彼は・・仏教界に絶望し、即身仏になることさえ否定され、その恨みで魔神 なった。その絶望を私は理解できない」 「それでもやっぱり・・彼を肯定できない」 私は当麻の傍へ体を預け、当麻は私の頭を撫で始める。 私は、当麻が撫でるままに任せる。 「やっぱり当麻の体は暖かい、そばにいてくれるだけで心が休まるわ」 「ああ、俺もだ」 「ね・・当麻は今日は休もう?」 「え?学校が・・」 「いいわよ、どうせ授業なんて聞かないでしょ。大丈夫、風紀委員の特別任務で 公休を申請するわ。だから・・美琴様に感謝して・・ね・いいでしょ」 「俺に拒否権はなさそうだな・・」 「ふふ ありがとう・・」 「じゃ・・まずお風呂に入ろう」 「ああ・・」 「楽しませてね」 続く 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン)