約 4,073,280 件
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/3305.html
暮相に並走する誓い 最終更新日時 2024/02/25 20 23 /このページを編集 イベント概要 開催期間 【恒常化】2024/02/22(木) 12 00 ~ 【ボーナス期間】2024/02/22(木) 12 00 ~ 2024/03/07(木) 12 59 本イベントのStage1~Stage9と累積報酬(~100万pt)は恒常開催。 Bonus1~ExBonus2と累積報酬(105万pt~1000万pt)は開催期間が限られている。 このほかの開催中イベントはこちらを参照。 チャプターの時期と開放条件 時期 3年生編 6月上旬 開放条件 ? プレイの優先度 相手のチーム評価 恒常ステージ:A2~S2期間限定ステージ:D1~SSS1 オススメ度 オススメ 報酬 メイン報酬 画像 アイテム名 備考 ストーリーメダル 【期間限定】累積報酬で10枚獲得できる 絆の記憶(極) 【期間限定】累積報酬で5個獲得できる絆の結晶(極)の交換には15個必要 累積報酬 + 累積報酬一覧 画像 名前 恒常時個数 Bonus個数 おこづかい 4000 3000 ソウルストーン(種) 60 100 ソウルストーン(芽) 30 50 ソウルストーン(花) 10 20 絆の結晶(小) 40 100 絆の結晶(中) 20 60 絆の結晶(大) 10 20 絆の結晶(超) 1 1 思い出のしおり 50 100 努力のしおり 2 5 結束のしおり 2 5 ストーリーメダル 10 絆の記憶(極) 5 ストーリーメダルについて 累積報酬のストーリーメダルは購買部で下記アイテムに変換できる。 ココロのカギ(大)とクリスタルコインの交換回数は毎月末にリセット。 画像 アイテム名 必要数 交換上限 絆の結晶(極) ×1 3 なし ココロのカギ(大) ×1 6 1回 SSR確定チケット ×1 3 なし シンデレラチケット ×50 1 なし Dr.ベアマックス(S) ×1 3 なし クリスタルコイン ×25 1 8回 イベント構成と獲得評価pt + ... 恒常部分 ステージ名 相手評価 初回報酬 消費元気 対戦ボーナス ドロップアイテム Stage1 A2 ×1 ×1 ×1 ×1 10 +***.0% × × × × × × × × Stage2 A3 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × × × × × × × × × Stage3 A4 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × × × × × Stage4 A5 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × × × × × × × × × Stage5 A5 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × × × × × Stage6 S1 ×1 ×1 ×1 ×1 12 +***.0% × × × × Stage7 S1 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × Stage8 S2 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × Stage9 S2 ×1 ×1 ×1 ×1 +***.0% × × × × 期間限定部分(3/7まで) ステージ名 相手評価 初回報酬 消費元気 対戦ボーナス ドロップアイテム Bonus1 D1 ×1 7 +450.0% × × × × Bonus2 C1 ×1 +650.0% × × × × × × × × Bonus3 B1 ×1 10 +800.0% × × × × × × × × ExBonus1 SS1 ×200 15 +960.0% × × × × ExBonus2 SSS1 ×200 +2150.0% × × × × 獲得評価pt計算式 試合内容(恒常ステージ・ボーナスステージ) 評価pt 単打 二塁打 三塁打 HR 四球 盗塁 打点 猛打賞 奪三振 失点 三振 エラー 被安打 被HR 勝利 引き分け 敗北 50 100 150 300 10 50 300 300 50 -500 -25 -100 -50 -300 7000 6000 5000 (評価pt)=(試合内容の合計)×(1+対戦相手ボーナス) Q.彡(゚)(゚)「んで、どのステージがおすすめなんや?」 A.(´・ω・`)「 BonusステージがあるうちはBonusステージの8割程度は勝てるステージを繰り返し挑戦すると良いよ。 」 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3664.html
次の獲物を求め東京都を彷う一体の人形。 ―――見つけた。人数は筋肉隆々の四人組。だが、他愛もない。それが家鴨の抱いたものであった。 レオナルド博士に与えられたリストには載っていない、ならば、好きにしていい。 右腕に装備されたステークに弾薬を充填し、構える。 そして、地面を蹴り、加速する。驚異的な踏み込みの速度で間合いを一気に詰める。 一人目。 腹部に狙いを定め、ステークを突き付け貫く。 どんな筋肉という名の鎧をしていても無駄ということを証明する。 貫かれた一人目は血を吐きながら倒れた。だが、死人などには興味がない。 ―――獲物は残っている。 二人目、三人目。 流石に二度目の奇襲は通用しない。そして、その異変と襲撃者を感じ取った二人は逃げようとするが、 「……逃さん」 退こうとしたその二人より速くその黄色い家鴨は動き、追撃を仕掛ける。 一人はステークで心臓を撃ち貫く、そしてもう一人にはステークを装備していない、逆の腕で貫く。 ―――あと一人。 四人目をやろうとした時であった。 「やれやれ、マーダーとは感心しませんなぁ、近頃の家鴨はやんちゃで困る」 緑の帽子を被った男が声を掛けてきた。男はスライディングを仕掛ける。 だが、家鴨には通用せず簡単にいなす。男の拳が家鴨の顔面に迫る。 しかし、家鴨は近くにいた仮面ライダーガイでガードする。 「なっ!?」 突然、現れた仮面ライダーガイに驚きを隠せず、一瞬動きが止まる男。 家鴨はその隙を見逃すことなく、緑帽子の眉間を撃ち貫いた。 ―――脆い、この程度か。 最後の四人目に狙いを定め、撃ち貫く。 もうこの場にいるもの全てが動かないのを確認すると、ステーク弾薬を交換する。 そして、再び獲物を求め徘徊する。その仕種は家鴨というよりも血に飢えた獣であった。 ―――ククク……ハハハハハハハハハハハハ!!!! 【芝浦淳@仮面ライダー龍騎 死亡確認】 【ジェネラル@カイザーナックル 死亡確認】 【イクスヴェリア@リリカルなのはシリーズ 死亡確認】 【柊つかさ@らき☆すた 死亡確認】 【日下部みさお@らき☆すた 死亡確認】 【片岡優希@咲~saki 死亡確認】 【四日目・0時45分/新惑星・東京都】 【アヒル隊長@鉄腕!DASH!!】 【状態】人形、擬人化 【装備】小型リボルビングステーク 【道具】不明 【思考】 1:レオナルド博士に従い、敵を討つ
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/645.html
* 少女と一方通行はあるビルの屋上で対峙していた。 「お久しぶりですね、一方通行」 「俺はてめェなンざ知らねェよ。ところで……」 「なんでしょうか?」 「てめェ……、何人繋がってンだァ?」 「!!」 一方通行は知っていた。 『幻想御手』 事件が起きたのは暗部に堕ちる前のことだったが、情報は耳にしていた。 脳波リンクを形成することによる演算能力の一時的な上昇。 その副産物。 事件の全貌を聞いた一方通行はいつかこうなることを予想していた。 そして目の前の少女。 御坂美琴の心を読んだ読心能力。 そして空間移動系能力。 そしてもう一つ、少女が元から持っている能力。 「多才能力者か……」 「さすがは第一位ですね。超正解です」 一方通行は小さく舌打ちした。 幻想御手事件の話を聞いた一方通行は、当然使用者の末路についても知っていた。 何を何人使ったのかは知らないが、全くこの街は清々しいほどに腐りきっている。 「てめェの身の上なンざ興味ねェが……」 一方通行が再び首のチョーカーに手をやる。 「俺に勝てると思ってンのかァ?」 その瞬間、周囲の空気が一気に張りつめる。 少女はバックステップで数メートル後ずさると、ポケットから小さい玉のようなものを取り出した。 玉は少女の手を離れふわふわと宙に浮くと、突然一方通行に襲い掛かった。 (……念動能力か?) 玉は弾丸のようなスピードで一方通行の額にぶつかったかと思うと、なぜか少女の方に反射されずに上方に向かって弾かれていった。 一方通行は少しだけ驚いたような顔をすると不気味に口の端を吊り上げる。 「へェ……、木原くンを知ってンのかァ」 少女は表情を変えない。 「まさか、これが必殺技なンてこたァねェよなァ」 一方通行が一歩足を踏み出した瞬間、少女は昆虫の羽根のような音を残しその場から消え去った。 * 「シスターアニェーゼ、何をしているのですか?」 聖堂の書庫でアニェーゼを見つけた神裂が声をかけた。 「これですか?美琴のやつが、持ち帰った本を読み終わったから次のを送ってくれと言って来やがりましてね。適当なのをみつくろっているんですよ」 「もうですか……、かなりの量を持ち帰ったと思いますが」 「今更驚きやしませんよ、あれは間違いなく天才です」 「……そうですね。彼女は学園都市230万人の頂点に純粋な力で上り詰めた人間ですからね。我々とは根本的なところから違うのでしょう」 「それに魔術をあんな使い方するやつはほかにいやしませんよ。雷を操る魔術や魔術師は、そりゃ数え切れないほどいますけど、なんて言うんですかね、電磁力だとか電磁波だとか……よくわかりませんがあんな使い方があるなんて初めて知りましたよ」 「私たちは科学のことに関しては全く知識がありませんからね。それに……」 「上条当麻のことですか?」 「それもあります。やはり彼のためというところが大きいのでしょう」 「それと、なんですか?」 「魔術を使う感覚は超能力のそれとかなり近しいと言っていました。我々にはわかりかねますが」 「超能力と魔術がですか……?全く別物だと思いますがね」 「私もそう思っていました。ただ、案外両者は同じようなルーツを持っているのかもしれませんね」 * * 美琴が魔術を学び始め半年が経つころには、既にその実力はロンドンでも10指に入るほどになっていた。 しかし目の前にいる男はそれをはるかに凌ぐ怪物だった。 美琴は建物の陰から男に向かい渾身の超電磁砲を放つ。 オレンジ色の光の線が、音速を遥に超えるスピードで男に向かってのびる。 しかしそれは男から1メートルほどの地点で急に速度を失い途切れた。 赤く光るコインの残骸が男の足元にポトリと落ちる。 男はそれに目をやると光線が発せられた方に手をかざした。 美琴は慌てて磁力を使いその場から離れる。 元いた場所のアスファルトが大きくめくれる。 力を使い倉庫の間を飛び回る美琴の後を追うように、建物が次々と崩れていく。 追撃を振り切った美琴は男の背後に回りこみ、離れた位置から雷撃の槍を放つ。 しかしその雷撃も男の直前で進路を変え、そのまま地面に消えていった。 (このままじゃ埒があかない……っ) 美琴はそう思った。 射程距離も力の強さも向こうが上だ。 しかも男は能力を駆使して周囲に自動防御のようなものを築いている。 このままではじわじわと体力を奪われ、いつか捉まってしまう。 美琴は小さく息を吐くと、ポケットから十字架を取り出し呪文を吐いた。 * (どォいうことだァ……?) 一方通行は考えていた。 先ほどから少女は瞬間移動を使い逃げ回ってばかりいる。 一方通行から距離をとると、すかさずそこから能力を撃ち込む。 能力は発火能力、念動能力、空力操作といったものから、よくわからない光線や熱線といったものまでその種類は20近くに及んだ。 しかし一方通行はそれをことごとく反射する。 地面を蹴り攻撃が反射していった地点に飛ぶが、あと少しのところで少女の姿が消える。 この鬼ごっこが始まり既に10分以上が経っていた。 先ほどの少女の攻撃は明らかに一方通行の能力を知ってのものだった。 ならばこんなことをしても無意味なことは分かっているはずだ。 一つの考えが一方通行の頭に浮かぶ。 (へェ……) 再びどこからともなく飛来した白い光線を反射すると、一方通行はニヤリと笑った。 * 頭上でパリッと小さな音がした。 雷撃なら先ほどから何度も防いでいる。 殺さない程度に加減された雷撃なら何度撃ち込まれようと物の数ではない。 もちろん彼女の性格をよくわかってのことだ。 しかし今回は違った。 何か嫌な予感がする。 (あかんッ!!) とっさに能力を発動し、近くの倉庫に転がり込む。 直後自分がいた場所に、今までと比べ物にならない巨大な雷撃が落とされた。 アスファルトが大きくえぐれ、むき出しになった地面が赤く光り湯気を立てる。 小さく汗をかくと同時に、足元に違和感を覚えた。 体育館ほどの倉庫の床一面に、薄く水が溜まっている。 薄暗い屋内で、青白い火花が音をたてた。 (おかしいですね……) 少女は腕に巻かれた時計に目をやった。 戦闘が始まり30分近くが経っていた。 しかし一方通行の追撃がやむ気配はない。 いつの間にかだいぶ遠くまで来てしまったようだ。 廃墟ばかりが建ち並ぶ、見慣れない景色に囲まれていた。 深夜と言うにはまだ早い時間だが、辺りは灯り一つない。 急に背中を嫌な汗が伝った。 (まさか……) 過去の一方通行のデータが脳裏に浮かぶ。 (追い詰められていた……?!) 慌てて能力で一方通行を捕捉する。 そこには巨大なコンクリートの塊を地面に叩きつける一方通行の姿があった。 * 倉庫の中で男が横たわっていた。 どうやら足元の水を伝う電撃に対する防御は張られていなかったようだ。 威力は抑えたが、しばらく動くことも能力を使うことも出来ないはずだ。 「勝負あったわね」 仰向けになったままの男に言い放つ。 「まさか……ボクを殺そうとするなんて予想外やったな……」 「冗談言わないで、あんたがあれを避けることは想定通りだったし、そもそも“あれ”はそういう力じゃないの」 「なんや、能力を失くしたゆうとったのに、いつの間に元に戻ってたんかいな」 男はそう言うとおもむろに上半身を起こした。 「な……!!」 美琴の目が見開かれる。 あの電撃を喰らって動けるはずがない。 「まさか“また”これを使うことになるとは思わんかったわ」 男は倉庫の壁に立てかけられていた大きな鉄板に手をかざす。 男が何か喋ったが、見えない壁に遮られているかのようにその声は聞こえない。 しかし男の口は確かにこう言っていた。 (そのまま無能力でいればよかったものを) 立てかけられた鉄板が振動し、聞き覚えのある耳障りな音が倉庫内に響き渡った。 * 巨大な衝撃波と轟音が過ぎ去り、辺りに静けさが戻ってくる。 先ほどまで建物が建ち並んでいた場所は、直径1kmにわたり瓦礫の山と化していた。 「はぁ…はぁ……」 少女は瓦礫の下にいた。 (まったく、超無茶苦茶なやつですね) とっさに防御を展開したが、瞬間移動を使う時間まではなかった。 (でも……) 透視能力を使い、爆発の中心地を見る。 案の定そこには一方通行が倒れていた。 (超時間切れです) 暗部にいれば大概の情報は手に入った。 第一位の一方通行が負傷し、能力に制限を負ったことも知っていた。 少女がとったのは、それを利用した最も確実に一方通行を倒す方策だった。 念には念を入れ、瓦礫の中から一方通行に狙いを定める。 いかなる遮蔽物も突き破る最強の攻撃能力。 『原子崩し』が少女から放たれた。 * 美琴は地面に膝をついた。 男はそれを見るとポケットから銃を取り出す。 『キャパシティダウン』 以前開発されたその装置と、まったく同じ効力を能力を使って生み出すことができた。 演算能力の大半を要するため、音を遮断する空気の壁を残し能力の使用はできなくなる。 しかし既に勝負はついている。 一年前もこれを使い彼女を追い詰めた。 男は撃鉄をおこし彼女に狙いを定める。 その瞬間彼女と目が合った。 彼女は膝を突いたままこちらを見て何かを呟いた。 声は聞こえなかった。 しかし唇が読めた。 (だからそういう力じゃないって言ったでしょ) 次の瞬間、美琴から放たれた電撃の槍が男を貫いた。 * 全演算能力を使用した原子崩しを放つと、少女は小さく息をついた。 再び透視能力を使い、原子崩しが貫いた場所を見る。 (!!!!) 少女は驚いた。 あるはずの死体がない。 それどころか一方通行の姿すら見えない。 (やばいっ!!) 慌てて演算を始めるが既に遅かった。 上方の瓦礫が吹き飛び一方通行が現れる。 「かくれんぼは終わりだァ」 大きく裂けた口が不気味に笑う。 「がっ……!!」 皮肉にも一方通行から受け継いだ能力が無意識に身を守るが、彼の前では無力だった。 踏みつけられた肩に激痛が走り、演算を阻害する。 「どうし…て……」 まるで全てが読まれていたかのようだった。 一方通行は口元を歪める。 その瞬間少女は全てを理解した。 何のことはない、一方通行は始めから知っていたのだ。 少女がとった作戦。 そしてアイテムのこと、原子崩しのこと。 あの状況に置かれれば、少女が原子崩しを放つだろうと一方通行は読んでいた。 そして本来レベル4の少女が、レベル5の“彼女”の技を使う際には他の能力が使えなくなることも。 それでも少女が原子崩しによせる信頼と拘泥も。 わかっていてあの状況を作り出した。 全て掌の上で転がされていたというわけか。 「超完敗ですね……」 少女が諦めたように呟く。 それを見下ろしながら一方通行が無表情で口を開く。 「絹旗最愛だな」 「……知ってたんですか。超嘘吐きですね」 「俺は知らねェよ」 そう言うと一方通行はポケットから白い封筒を取り出し、絹旗の上に放り投げた。 「ロンドンのチンピラから郵便のお届けだ」 そう言うと一方通行は足をどけ、音もなく去って行った。 * 「何で私を殺そうとしなかったの?」 美琴は倉庫の床に倒れている男に尋ねた。 男は今度こそ力尽きたようで、仰向けの状態から動く気配がない。 美琴はその顔を見て、どこか既視感を覚えていた。 「ボクは女の子は傷つけへんよ」 「……? でもアンタ、だって……!」 「一年前のあれはボクやない。いや、途中まではボクやった。依頼を受け、ボクはお嬢ちゃんを捕まえた。ボクが知っとるのはそこまでや」 「え……じゃあ……」 「そこから先のことはお嬢ちゃんと同じことしか知らん。せやけど」 突然男が目の前から消えた。 逃げたのかと一瞬思ったが、能力は使えるはずがない。 瞬間移動特有の音も聞こえなかった。 背後に人の気配を感じ、慌てて振り返る。 見知らぬ男がそこに立っていた。 「誰……?」 全く見たことのない男だった。 極短いブロンドと碧眼の、東欧風の顔立ち。 歳は50才くらいだろうか。 灰色のスーツのようで、ところどころに明らかに魔術的なものを散りばめた服装。 どれも見覚えがないものだった。 この男は誰なのか。 美琴が思ったのはそんなことではなかった。 この男は一体何なのか。 美琴は戦争中、フィアンマを始めとする神の右席や、何人かの聖人を目にした。 彼らはみな、箍が外れたような馬鹿げた力を持っていた。 能力を目にせずともわかる、絶対的強者の纏う空気。 美琴が目の前の男から感じたものはそれだった。 男は腕時計に目をやると日本語を口にした。 「時間だ」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/216.html
第17学区 操車場 人気の無いここに、少女を背に乗せた白髪の男が現れた ずっと背に乗せてきたはずだが、額には汗一つ見えない 常に戦闘体勢にしている彼には女一人運ぶ分には苦労など無いだろう コンテナを背に座るかのような体勢にして、気を失っている結標を背から下ろす 青髪「いやぁ、時間指定しておけば良かったわ。えっらいまたされたやんかー」 声の元へ振り返ると背の高い青髪の男が銃をこちらに構えて立っていた 白髪が声を出そうと口を開いた瞬間、銃口から何かが発射された 方向は自分では無い―ということを理解したときには、寝ている少女に当っていた 虚を突かれた中で、一瞬で音速域に達する銃弾に反応出来る人間はこの世にはいない 結標の胸元には、液体が入るような特殊な弾頭が刺さっていた 青髪「起きて逃げられても困るから、こうさせてもらった。君ならちょうど戦ってる最中に目を覚ますようにしてるかも知れ へんし」 一方「はン。こっちの考えなんて全部お見通しかよ」 青髪「彼女に打ち込んだのはその辺にある麻酔じゃない。解毒薬を投与しない限り、目は開かん」 一方「なんですかァ?脅迫のつもりかよ」 青髪「誰かさんなら分解できるかもしれへんけどな。でも、あのちっちゃい子だけで保険は十分やろ?」 もともと優しい目で見ていたわけでないが、その表情を険しくさせる 一方「あァそうだ。うちのヤツを泣かせた代償、払ってもらおうかァ!」 微妙に体を浮かせ、青髪に向かって突進した 前回同様、壁を作りその進路を阻む 青髪「それじゃ、前回の復習からやな」 空中の一点に、異常な重力が発生した 周りのコンテナが振動を始め、軽い物は既に中心へ飛ばされる 一方「二度もそれを食らう程俺も馬鹿じゃねェよ!」 引き寄せるエネルギーが無限となるブラックホールが完成するまでの時間ならば、ベクトルによって自分を動かすのは不可能ではない その間でいつの間にか離れている青髪へ接近する 一方「致命的な弱点が有るからなァ!お前自身がコレに巻き込まれる訳が無いっていうよオオオオォォォォ!」 当然、ブラックホールができたままにしておけば、青髪も巻き込まれてしまう つまり、敵が吸い込まれたところですぐに能力を止めなくてはならない その消されるタイミングが位置的に決定されることを一方通行は見抜いていた 勢いを殺さず、加速しながら青髪へ迫る 当然、やすやすと攻撃を避けられるわけにも、加えられるわけにもいかない 見えない壁が現れる。だが、彼には対策済みだ それが物質で有る限り、どんな重い物でも地球の重力の影響から逃れることはできない 常に下方向へ1G分の重量からなるベクトルがある それを操作し、方向を変えさえすれば空中に物質が有るのと同様、その方向へ自由落下と同じように動く その上、移動中に重い壁にぶつかったところで、反作用をあらかじめ反射しておけば、衝撃が一方通行に加わることは無い 青髪を守るべくして現れる壁を左右へ吹き飛ばしながら、青髪との距離を縮める 飛ばされた見えない壁が、かなりの速度で周りのコンテナに当って凹み、砕け、中身が飛び出した ついに拳が届く範囲に青髪を捉えた 一方「さァァァ!くたばりやがれ!!」 音速移動からの渾身の左ストレート。人間の青髪には避ける術は無いハズだ 拳が完全に青髪の腹に当たった 一方(まァた何かしやがったか…!) 音速を超えた勢いを乗せた拳を食らえば、粉微塵になる事は避けられない 攻撃が当たる瞬間にその部位の質量を限りなく0に近づけ、当たった直後に同部位のすぐ後ろの部位の質量をぐんと増加させたことで、作用による衝撃を受け流したのだ 腹に拳が刺さったまま、青髪の口が動く 青髪「前回の復習としては完璧や」 青髪「壁の対処、ブラックホール精製までの時間と僕が巻き込まれんようにしてるのに目を付けた」 青髪「流石学園都市の誇る第一位と言いたいところだが」 青髪「現に今、僕に致命傷を与えられる好機やったけど、残念やな」 青髪「結局は今までの対処だけしか出来てないってことだ」 一方「何が言いたいんだテメェは」 拳を突きだした姿勢でしばらく居た為、一方通行は腰が浮いていた そこに強烈な右回し蹴りが放たれる 無論、運動作用を全て反作用に回したが、逆にそれが仇となる 相手が足の質量を増加させたらしく、反射した作用を混ぜた反作用が有る程度また反作用となって一方通行を襲う 体の軽い一方通行にとってこの衝撃は厳しい 一方(最大限体中に衝撃を広げて緩和させたんだが、畜生が) 弱い筋肉が痺れを起こす。強引に神経を整えて直したが、何度も貰うわけにはいかない 青髪「やっぱりこれでも駄目か」 一方「ァ?今度はこっちの番だ!」 痺れは回復し、すでに戦闘再開は可能となる 青髪「やはり、君自信を追い込むのは効率が悪いみたいやな。でも今回はちゃんと準備がある」 そう言って胸のポケットから携帯端末を取り出した 簡単な操作をし、また胸に戻す その瞬間、一方通行がバランスを失い、その場で崩れた 一方(まさか、野郎…!) 彼への補助演算が途絶えた。この状況で、このことが意味することは 青髪「君が、いつまでもちんたらしてるから、こうなってしまったけど、これで見せてくれるよな」 冷静な顔をした髪の青い男が、少し離れて一方通行をじっと見下ろしていた 赤い非常灯の明りだけが通路をぼんやりと照らす。目の前の扉を潜ると、巨大な空間が広がっていた 部屋の明かりをともすと、巨大な翼を持った物体が有った 絹旗「風洞実験室、のようですね。ここの学区らしく飛行機の開発でもしてたんでしょう」 上条「そうだな。でも地下に飛行機ってなんだかな」 絹旗「研究のためでしょう。まさか持ち出したいとか?」 上条「流石にこんな物を持って帰れとは言わないさ」 絹旗「え、欲しかったんですか?えっと、超無理すれば出来ないことは無いでしょうけど」 上条「いやいや、冗談。でもこれが有るってことは、分析してる部屋が有るはずだ。そこで、ここの情報を集めよう」 絹旗「了解です。ただの航空機開発施設なら、あんな部屋あり得ないですしね」 広い部屋を後にし、解析室を探す。円形のフロアの中心にエレベーターらしき円柱と壁に二つの扉 地上が壊れている時点でエレベーターが使えることは無いと判断し、扉の中を調べる 巨大なモニターが壁一面に広がり、入力装置らしきものが散乱している 絹旗「あちゃー、こりゃあ超駄目ですね。壊されてます」 上条「うーん。絹旗ちゃん、コレをさっきの対能力者装置みたく、表面の板だけとったりできるか?」 絹旗「ちゃん、は恥ずかしいので辞めてください。…どうせなら、最愛と呼んでも構いませんよ?」 上条「じゃあ、最愛ちゃん、お願いします」 絹旗「呼び捨てで、お願いします」 上条「最愛、頼んだ」 眼鏡をしているため目元の表情は読み取れないが、口許が緩む 中の基盤があらわになった。上出来、と言い、上条が手を突っ込む メインモニターに映像が写し出される 上条「生きてたか。ラッキーだな」 モニターに情報が表示される。が、操作があまりに速くて、視認する前に次の画面に移ってしまい、絹旗にはよくわからない 上条「眼鏡ちょっと貸してみ 」 と言われ、渡す。返ってきた眼鏡には施設情報が映し出されていた 上条「この施設は飛行機だけのためのものじゃない。この学区の最高頭脳部だ。あの飛行機はそれを使って研究してたんだろう」 上条「でもって、白井がいたあの部屋は、新兵器が能力者にとって効くかどうか対人実験していた部屋らしい。この都市で行方不明になった能力者の多くがここで実験に使われたようだ」 絹旗「超えぐい場所ですね。でも、ここが最高頭脳って言う割には、規模が小さくありませんか?」 上条「隣の扉の部屋に行けば、それが分かるさ」 そう言われて、隣の部屋に移動した 中にあったのは、たくさんの水槽と電極が刺さったたくさんの脳 絹旗「げぇ、何ですかこれは。悪趣味すぎます」 上条「これが、文字通り最高頭脳だ。実験に使われて、体が使い物にならなくなった被験者の脳を補完し、部分胚クローニン グで大量に生産して繋ぐ」 上条「複数人の脳を同様に増やすことで、互いを牽制し合わせて、造反を防いでいたようだ」 部屋の壁のパネルを開いて、何かしら作業をしながら、喋る 上条「牽制の疲弊によって、既に彼らの意思や意識ってものは壊れちまったらしく、今じゃ唯の演算装置さ」 絹旗「演算なら機械の大量配置でも代用できるでしょう」 上条「高レベルの能力者の頭脳をつなぎ合わせれば、機械に比べて場所はとらないからな。それに、複数人でやることで並列処理にも適してる。1学区の頭脳としては申し分ない使い勝手さ。電力もかからないしな」 絹旗「人の手によって能力を弄られた身としては、親近感と苛立ちを覚えさせてられますね」 小さな拳をきゅっと作ったのを、上条は横目で見ていた (話を変えてあげましょう。少し可哀想です) 上条(ああ、まだ所詮中学生だもんな) 上条「よし、作業は終わった。これで―」 急に、何かの駆動音が鳴り始める 絹旗の眼鏡には部屋の出口すぐにあるエレベーターが駆動しているという表示が出た 絹旗「下から敵がきます! 」 上条「アララ…あのエレベーターは上から下りる為のじゃなかったのか」 エレベーターが開き、中から軽装兵が下りてくる音がした 二人は脳の水槽の陰に隠れる どうやら隣の部屋に先に入ったようだ 敵は明らかに彼らを探している 隣の部屋の捜索をしているようで、クリア!という声が聞こえた 絹旗「どうするんです?いずれ見つかりますよ? 上条「危険だけど、囮になってくれ。最愛」 苦肉の策なのだろう。表情が明るくない 絹旗「…分かりました」 覚悟をして、返答した そう言って、絹旗は部屋の扉から見てまっすぐな所に立ち、上条は部屋の入り口付近の死角で銃を構える 隣の部屋の捜索を終え、こちらの部屋へ向かってくる 扉が開き、3人ほど入ってきた。同時に正面奥に立つ絹旗を見つける 両手をあげて、立っている絹旗に一人がカービン銃を構えて近づき、他の二人がクリアリングを行い始めた クリアリングをしていた兵の一人が上条の方を向く僅かな時間に、顔に銃弾をお見舞いする。マスクとメットの間を弾が突き抜けた 銃声が鳴った瞬間、両手を上げた絹旗が銃撃を覚悟して両手で頭部を守りながら突進 銃撃の衝撃に耐えながら手前の男を殴り、地面に伏せさせて頭部を潰した 残った一人にも上条が掃射を仕掛けて命を奪う。慌てながらも応射してきたので上条の太ももへ銃弾が貫通した 上条「よし、次が来るまでにとっとと逃げよう。もう少し調べたいけどリスクの方が大きそうだ」 絹旗「その傷は、いいんですか?」 上条「再生でなんとでもなる。今は応急処置の時間すら惜しい」 絹旗(再生できる人が応急処置、ですか。再生にも都合が有るのかもしれませんね) 足から血を垂らしながら、上条が走り出した それに絹旗も続いて行った 一方「…テメェ、打ち止めを殺したのか。%、;,<」 黒い翼を持った細い白男が立ちあがり、青髪を睨む 青髪「へぇ、ちゃんとした意識を保てるもんなんやな」 一方「いいから、答えやがれ! <!『。;」 目を細めて一呼吸おいて、青髪の口が開いた 青髪「今の君なら分かるんやないの?ベクトル、向かってきてないやろ」 目を見開き、顔の表情が深まる 一方「打ち止めを殺した、あいつが、死んだ…_)!。%」 顔を伏せて言葉を二三呟くと、強く青髪を睨んで叫びをあげる 一方「やァってくれやがったなァァァアアァアァア!jog[] 」 声が青髪に届くころには、既に青髪が居たところには拳があった 青髪「ほっほ、それや。僕が見たかったのは」 声の源は既に200mは離れているだろう距離にある 一方通行が青髪を視認した瞬間、体はまっすぐに一方通行へ向けて引きずられる その途中で無数の黒い羽根が青髪の体を襲う が、その羽は青髪の体に当る瞬間、黒点によって吸い込まれ全て消える そして距離が残り4分の1といったところで青髪が止まった 無論、一方通行が能力を解いたわけではない 引き寄せている力の向きを、一方通行と青髪の間にブラックホールを発生させることで撹乱させたのだ 青髪「少しは本気を出さないと殺らるなぁ、これは」 目を細め、腰の位置を下げ、手を一方通行の方へ向けた 知覚できるほんの一瞬の時間に、一方通行から青髪が居た空間までの半径の全てが消失する 位置と消滅する半径を一瞬で割り出し上空へ回避した一方通行が、同じく空に移動した青髪の方向へ強烈に引き寄せられる その1km程の経路上には多くのブラックホールの出来かけがあるのが把握できる 一方「食らうかよォォ!%,、」 叫びながら、逆に引き寄せられる力に自分の推力を加えて青髪に急速接近する 速度は既に極音速とかいったレベルでは無い。お互い10km/sの速度で行動している 一方通行が通過した空間にブラックホールが連続して瞬間的に発生して消えた。大きくすることで吸引範囲を増して逃れる一方通行を捉えようと試みた為、地面に3つのクレーターが出来る 青髪「コレ!この力を見たかったんや!さぁもっと観察させてな!」 光速の4分の1の速度で飛行する一方通行が発生させるソニックブームと青髪が空中に作るブラックホールによって、地面はズタズタになり、ブラックホールに舞上げられた建造物やコンテナなどが地球の引力に引かれ自由落下を始める 気流も無茶苦茶で電波や磁場は完全に混沌としていて、あらゆる特異物理現象が発生していた。光も瞬間的に消え失せたりす る。 だが、そんなものは彼らにとって僅かな誤差でしかない 接近した一方通行の近接攻撃を、自身を超引力によって移動させて避ける。これもまたとんでもない速度となり、轟音が辺りに響いた 移動しながら、一方通行がいる座標に合わせてブラックホールの瞬間発生を連続して行う それを水平方向への高速移動で回避しながら、青髪に再度接近を図る 先ほどと同じように青髪は回避するが、それが一方通行の狙いだった 青髪を引き寄せているBH(ブラックホール)の方向へ、さらに彼を引き寄せるように力を加えた 人間の感覚では理解できない速度でお互い移動している為、流れる景色などでは速度の変化には気が付かない 青髪「ぬぁっ」 彼の声など当然一瞬で消え失せた 超重力の原因が消えたので辺りは落ち着きを取り戻す。地上へ向けて一気に吹き下ろしの風と大量の落下物が落ちた 一方「やったか…?!」 不意に、空中の一方通行の首を掴む腕が現れた 焦りの反応も兼ねて、翼でその腕の切断を図り、同時に先ほどの速度で距離をとる 移動前に居た場所を確認すると、僅かながらBHが生まれた瞬間があったようだ 一方(ッ、どういうことだ) 辺りを注視する またも、真後ろに反応が有った 最大速度で距離をとる。すると今度は進路上に質量の反応が現れ、青髪が姿を現して一方通行に蹴りを加える 尋常ではない質量に蹴られて弾き飛ばされる力が生まれるが、更に増した重力により引き寄せられ、また強烈な蹴りが炸裂した 真下に向かって蹴りだされ、地面に押しつけられそうになるも、何とか反対方向へ向かわせ、体勢を整える 青髪の姿はさっきまでの所には無い 首だけが空間を割って現れ、声を出す 青髪「君のその翼は所詮暴走の一種やな」 消え、また後ろに首だけが現れ、話を続ける 青髪「単に本能が暴走を、仮の姿を用いて抽象的に理解していることにして、押し留めてるに過ぎない」 青髪「君と闘って、理解したわ」 青髪「人工的にこんな力を持って制御してる僕らにはできんけど」 消えたり現れたりを繰り返す青髪の顔を追うのを諦め、まっすぐに前だけを見て答える 一方「だったらなんだってんだ?》:;:」 青髪「今の君じゃまだ僕には届かんってことや」 青髪「君はまだ翼に、能力に動かされている。もっと理解するんだ。もう一度言おう、結局、君のそれは所詮暴走だ」 青髪「それを、君は理解できる可能性が有る。意識もしっかりしている上に、抽象的だが形をなしている。すでに本能が制御の方法をある程度把握している証拠だと思う。後は、理性によってその溢れをまとめてやるんだ」 青髪「君の頭脳ならそれが出来る。出来ない内じゃ、僕には触われん。分かるまで、実戦で追い込まさせてもらう」 肩を回し、腰を落として跳躍、空間へ飛び立とうとする 青髪「ああ、最後に大ヒントだ。翼の持つ意味は、大体『逃避願望』な 」 言葉が一方通行に伝わったときには、高度300m直線距離1000mに青髪はあった 一方通行も飛び上がる。落ちてきたビルやコンテナの残骸が邪魔で、地上での高速移動には支障が出る為だ 一方(何言ってやがんだ。アイツは俺の翼を観察したかったんじゃないのか) 青髪の方を睨み続ける 一方(打ち止めを殺してまで黒い翼を見たかったのは結果からの推測だと至極妥当だ。…だがまさか敵を強化しろなんていう任務もないだろう) 後ろにBH形成の超重力反応。そして前方の青髪は自己をBHに吸い込ませて、消えたように見えた 反射的に前に逃げると、駄目出しのように背後左右上下計5つのBH形成反応が起きる 一方(クソが! ) 当然更に前に逃げるしかない その逃げた先にBH形成のタイムラグを逆手にして、一方通行が逃れられないタイミングでBHが誕生しそうになる 不可避 咄嗟に両腕を顔の前でクロスさせ、守る 何も意味をなさない行為のハズだが、なぜか死の瞬間は訪れない 目を開けると、黒い翼がBHを覆うかのようにして広がっていた 一方(何が起きた?俺は何をしたンだ?) 一方通行が何かの理由でBHを消し去ったが、青髪の方は関係なく攻撃を続ける 青髪(きっかけは出来た。それなら) 正面背後左右上、下以外の空間にBHの反応 一方(またかよッ!) 不確定要素に自分の守りを任せるわけにはいかない 素直に下方向へ逃げる。逃げた先の地面には先ほどのような罠は無かった 大量の瓦礫によって少々視界が悪いが、すでに見えない青髪相手に今更視界など気にはならない 背後に巨大な引力反応。当然、逃げる しかしBHになる程度の強さでは無い。後の視界も光が飲み込まれたりすることなく、中心に向かって物が集まっているのが見える BHでなければ引き寄せられる力を逆向きまたは0にすることが出来るので、しかし、罠だった場合を予想して、下手には動かない 当然、一方通行の後ろに向かって塵芥や瓦礫が音速域で集まる 一方(これは何を狙って…ハ?!) 一方通行めがけて集まる瓦礫の中にBHの形成反応が紛れていた 当然、かなりの速度でそれらは動いている。早い話、BHが一方通行めがけて飛来したのだ 回避の為に上へ逃げた。地面に有った巨大な引力反応は立ち消え、代わりに一方通行が逃げた先に現れ、大量の矮小なBHが一 方通行を追跡する ますます移動を絶やすわけには行かない 固定式の大BH瞬間形成と追跡式の小型BHによる集団追跡に対応する必要が出てきた 巨大な見えない壁が誕生。行く手を阻む 一方「今更こんな物が出てきた所で!〇 ?、」 移動しながら壁を吹き飛ばそうと腕を振り払うが、当った感触が無い 振り向くと先ほどの壁が複数に壊れて更に小型のBHが増える 否、これまで追跡していたBHが大きく成長してしまった為に小さいものに替えたのだ 一方(わざと見せてきやがった。舐めてるのか、仕込んでるのか ) しばらく回避を続けると、また正面に巨大な壁が現れる ブラフの可能性もあるので、薙ぎ払うという動作は含める 分裂、BH再配備、追跡再開 先程と変わりが無い ある程度青髪の攻撃パターンが割り出され、回避にも少ないながら余裕が出る 一方(ずっと逃げ続けるってわけにもいかねえ。奴はどこだ? ) 少なくとも自分の動きをずっと見続けることが出来る位置にいることになる 地面は大小様々な瓦礫が有って監視には向いてない 一方通行(居るなら上か) BHをひきつれて上空へ舞い上がる そこへ水平に巨大な壁が現れ、自由落下 薙ぎ払おうと近づいた時、それは巨大なBHの核となった 一方通行(この規模だと!ふざけるなよ?!この都市ごと消滅させる気か?) 逃げ場など無い。 先程のように消し去ることができない限り 巨大な為か、形成にかかる時間が長い 一方(この翼がどうだとかぬかしてやがったが) 一方(確かに、一般的な暴走は抑えが効かないし、能力が固定的な形を成して思い通りに動いたりなどしない) 一方(奴の言うように本能が暴走を食い止めるために理解しているならば) 一方(翼は本能が動かしている?だが生物の本能なんてのはたかが知れている。そんな高度な事は出来ない) 一方(だから翼という形にして理性によって制御可能な形にしているとすると、俺の理性は既に理解を始めてる訳か。つまり、さっきBH化を止めることが出来たのは俺の能力の応用なのか?) 一方(翼の意味が逃避解放とするならば、俺は何から逃げたい?何から解放されたい?なぜ色が黒い? ) 一方(今俺がこいつと闘っている理由は? そもそもベクトルという概念とは?) 頭の中で思考を高速で回す ほんの数秒の事だったが、思考のベクトルさえ操って高速な思考を可能にした 黒い翼が拡散しながら消えてゆく。否、拡がっていった 同時に、追いかけていた小BHも形成中のBHも消える 任意の座標地点への思考や意識のベクトルすらも拡散させた翼によって変性させたのだ 青髪の能力自体はBHそのものを作る能力ではない。対象へ異常質量を常にかけ続けることでBHを管理している以上、一瞬でも撹乱させれると維持はできない 引力によって巻きあがっていた、最早もともと何だったのか分からない瓦礫も、地面へ落ちる 青髪も、その姿を現にされる 予想とは違い、地面で少女を腕に抱え、一方通行を見ていた 青髪「理解できたみたいやな。ハァ、この状況じゃ、僕やったら君に触れることもできへんよ」 腕に抱えた少女を下ろし、良心的な速度で近づいてきた一方通行へ顔を向ける 青髪「見てみ」 青髪が指をさした先には、さっきまで戦っていた傷跡が有り有りと示されていた この学区はもちろん、他学区の多くのビルは、第一学区のメインタワーを始めとして大半が崩れ落ちており、空は舞い上がった塵は視界を遮る これらは全てさっきのBHと高速移動による衝撃波がもたらしたものだ 当然被害者も多く出たであろう 青髪「僕らが戦っただけで、この惨状。この子もそうや」 少女は、頭には大きなHMDを装備し、弾倉がポケットからはみ出している 服の腹部に赤黒い染みが広がり、足は有らん方向に曲がって、こと切れていた 一方「妹達…」 青髪「大方、ネットワークが消えたから、管理者を助けに行こうとしたところを僕らの戦いに巻き込まれたんやろうな」 亡骸の方を向いて、開きっぱなしの瞼を閉じさせる 青髪「せっかく復興が始まってたのに、これじゃいつまでかかるやら」 立ち上がり、遠い目をしながら深く息を吸う 青髪「嫌になるわ。何しても死体のでる仕事なんてな。だから僕を殺してくれるか」 無言でうなずき、肺の内部で一酸化炭素を生成した 青髪「…ありがとさん」 青髪が崩れ落ちる。死体となった彼は、最早他の亡骸と変わりない 一方(手こずらせるだけしやがって、クソが) ほとんどが廃墟と化したこの都市を見渡して、ため息をつく 一方(これからどうする?守るべきものも、なくなっちまったしな) 額に手を当てて、目を伏せた。 しばらくそうした後、死体となった青髪の装備をあさる 上条当麻の写真が出てきた 一方(いやこれは、流石にそういう趣味じゃないよな。となるとこれは…三下の所へ行くか。生きているかはわからねェが)
https://w.atwiki.jp/etcranking/pages/6211.html
大阪市営地下鉄 長堀鶴見緑地線ランキング一覧 一覧説明 大阪市営地下鉄 長堀鶴見緑地線の乗降車人数を駅別でランキングにしています。 一覧の中に阪急京都線等路線名がありますが、これはその路線からの直接の乗降車を指しています。 ランキング一覧(現在30ランキング) 乗降者総人数★ 乗車人数★ 降車人数 名称 種類 説明 総人数(10) 乗客数 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 乗降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい乗降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい定期での乗降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 乗車(10) 乗客数 多い順 乗車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい乗車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい定期での乗車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 名称 種類 説明 降車(10) 乗客数 多い順 降車人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期 多い順 定期で利用している人数を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 定期の割合 多い順 定期で利用している人の割合を、駅別で比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┣ 割合 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい降車がいるのか、比べました。 ┃ ┗ 少ない順 ┗ 割合(定期) 多い順 長堀鶴見緑地線の中で、どれくらい定期での降車がいるのか、比べました。 ┗ 少ない順 トップページ
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2629.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/全力で貴方たちを倒す! if√ 「なんでてめえが…」 上条は驚いた。それもそのはず、目の前にいる人物は既に死亡扱いになっているのだから。 「オマエやっぱり生きてやがったか」 「ほう?君は驚かないのか」 「どうせこんなことだろうと思ってたからなァ、クソッタレが」 「それにしても久しい者も集まってくれたようだね、歓迎するよ」 アレイスターの歓迎を遮る声が響いた。 「おい、てめえ。てめえの目的はなんだ」 「目的?目的などないさ、プランの崩壊と共に私は全てを失った。今やこの世界に興味など微塵もない」 「しかし何もせずにただ日々を過ごすのも退屈だろう。そこでこの世界を混乱させるために一計講じたわけだ」 「なるほどなァ……それがこれか。まさに二枚舌外交というわけか」 一方通行が納得したように頷く。 「どういうことだ一方通行」 「分からねえか、学生を好きにしていいと研究者どもを煽った。かと思えば利害を一致させた研究者と外部の人間のグループを統率していた」 「そして今、その二つが争っている。そこに俺たちが加わっているがな」 「……!!ということは俺たちは皆コイツの手の平で踊らされてたってことか!?」 「さすが第1位。この短時間でそこまで見抜くとは」 「オマエに褒められても全然嬉しくないんだがなァ」 「さてどうする。私を殺すか?それも余興だな」 「ふざけんなよ!さんざん俺たちを利用して、挙句の果てにはてめえの暇つぶしのためだけに世界を混乱させやがって…」 「ああ、殺してやるよ、てめえのふざけた幻想をなぁぁ!!」 「お前ら今だけでも良い、俺の力になってくれないか」 「当然だろ、そのために来たんだからな」 「幻想殺し、君は他人を極力巻き込まないのでは?」 「今さらだろ。俺一人で解決できたことなんて数えるほどしかない。皆がいたから今まで戦って来れたんだよ!」 「では君を見せてもらおう。楽しい楽しいショータイムの始まりだ」 「どうする?何か手はあるのか。アイツは神の如き存在だ。俺様…というかここにいる全員の力でも勝率はかなり低いぞ」 「アイツの魔術はできる限り俺が打ち消す。攻撃は任せる」 「了解した」 アレイスターの元に突っ込むや否や、彼(?)を中心に無色透明の衝撃波が展開された。 急な出来事だったが、今までの経験で常人を超える反射速度を備えた上条はとっさに右手を伸ばす。 しかし、 「がっ……」 打ち消せなかった。 「ここは私の城だよ?最先端の科学技術も詰まっていることくらい予想できてもいいものだが?」 「だったらそれは俺の領分だァ。全部ブッこわす」 「どうする気かな?全て破壊する前にまず幻想殺しが倒れる方が先だと思うけど?」 「ならオマエをミンチにするまでだ。クッソ野郎がぁぁぁ」 一方通行が地面を思いっきり踏みつけると浮遊建造物の建物やらが根っこから折れ、アレイスターに降り注ぐ。 一気に視界が曇るのにもかまわず、一方通行は能力を使って飛び出していった。 徐々に視界が晴れていき、上条達が目にしたのは一方通行を引きずって歩くアレイスター。 「口ほどにない。第1位とはいってもこの程度か」 「そいつを放せ!」 また先と同様に衝撃波が発生した。 「同じ手を食らうか!」 上条は身をかがめ、避けた… かのように思えたが、それは向きを変え、隙ができた上条の背中に命中した。 「今のは魔術だよ。君の右手でも打ち消せる程度のものだったのに」 「いつまでそうやって余裕こいてんだ?あんまり天狗になってると足元すくわれるぞ。俺たちは雑魚キャラじゃないんだからな」 「なら来るがいい。私を楽しませてくれ。そして存分に失望してくれ」 直後、神の如き者と魔術界の化け物達が激突した。 別次元の戦いに上条はただ黙って観戦してるしかできなかった。 (と…まずは一方通行を保護しないとな) 一方通行の所まで這って上条は一方通行の異常に気付いた。 外傷がなかったのだ。 そればかりではない。何か奇妙な膜が一方通行を覆っているのだ。 右手で触れた瞬間幻想殺し特有のあの音が響く。 だが、膜が消えることはなかった。 いや、正確には消滅するのだが、またすぐに現れる。 大覇星祭のときに土御門が受けた魔術のような感じである。 (くそっこれも本体そのものを倒すまでは術式が続くってやつか…) ひとまず一方通行を少しでも危険が及ばない場所まで運び、上条は再び戦いに赴く。 不気味な光を放つ剣と説明のつかない何かがぶつかり、それを中心にあらゆるものが破壊されていく。 「オッレルスといったか……確かに弱くはない。だが私を倒すほどの力でもない」 「ッ…!?」 動揺した一瞬の隙を狙って剣を振りおろしてくるアレイスター。 いかに魔神になり損ねた男とあっても、避けるのは不可能だった。 「お別れだ」 しかしアレイスターが退屈そうに振ったその剣を、幻想殺しが砕いた。 「勝手に終わらせてんじゃねえ。お前には言いたいことが山ほどあるんだ」 「なあオッレルス、神裂達はまだ来ないのか」 「ああ、道中敵に遭遇してばかりでなかなか進めないらしい。もう少し時間がかかるだろうな」 「それまでもつか?」 「何か策を思いついたらしいな」 「そんな大したもんじゃないよ。ただあん時の再現をしようと思ってな」 「あん時?」 「まぁ、今は均衡を保つので精いっぱいか。アレに人員を割くわけにはいかないか……」 「だったらやるべき事は一つしかないよな…」 「あいつらが来るまで全力でアレイスターを抑える!」 そこから先のことはよく覚えていない。 次から次へと繰り広げられる攻撃を無我夢中で、ただ本能に従って打ち消していたから。 ひとつひとつの攻撃にそれほどの威力はない。ただ、それらは多様多種で、数も多かった。 右手一本で対処するには限界があった。 フィアンマ達も反撃をしているようだが、アレイスターは涼まし顔でそれらをなんなくいなしていく。 正直もう持ちこたえられそうにない。 「上条さーん!!」 そんな声が聞こえたかと思うと、背後からピンクのかたまりが勢いよく飛び出してきた。 「上条さんをこれ以上傷つけはしません!」 五和とアレイスターは一騎打ちを始めた。 「神裂いるか!」 「ここに。遅れて申し訳ありませんでした、上条当麻」 「いいよ。それより神裂テレパシーみたいな術式使えるか?」 「誰かと話すつもりですか?」 「範囲は学園都市にいる奴ら全員」 「そんなに?できないことはありませんが、人数が必要です。天草式を半分そちらに動員させましょう」 「五和聞いてましたね、交代です!貴方は通信術式の用意をしてください!」 「分かりました、プリエステス!」 「これは珍しい客だな。神裂火織といったか。聖人か」 「今は天草式の神裂として貴方を倒します」 「ふっ…聖人が一人増えただけでパワーバランスに変化があるとは思わないことだな」 「上条さん、準備が整いました!」 「分かった!始めるぞ」 ※長いので読まなくても結構ですw 「あー、あーえっと聞こえるか皆」 「俺は上条当麻だ。今まではお前らの敵だったわけだけどさ、ちょっと聞いてほしいんだよ」 「俺は今まで守りたいものがあるから戦ってきたんだ。勝手に体が動いちゃうっていうのもあるけど」 「お前らはどうなんだ。いろんな目的を持っているだろう。利益目的で戦っているやつもいるだろうし、そうじゃないやつもいる」 「ただ単に戦いたいからってやつもいるだろう。ただ一つ言いたい……」 「お前ら本当にそれでいいのか?」 「大切なものを守るために全力を尽くすのと、その希望を打ち砕くために全力を尽くすのと、どっちが胸を張れると思う?」 「んなもん決まってるよな。お前らにだって大切なものがあるんだろう?」 「なら想像できるだろう。それを失ったときの気持ちが…」 「焦ったはずだ、痛かったはずだ、辛かったはずだ、恐かったはずだ、苦しかったはずだ、震えたはずだ、叫んだはずだ、涙が出たはずだ!」 「だったらそれは駄目なんだ!」 「だからこの戦いが終わるよう協力してくれないか。これ以上誰かが傷つけられなくちゃいけないってんなら、そんなくだらない幻想みんなまとめてぶち殺しにいこうぜ!」 「…ちょっと行ってくるわ」 「どこにだ!?」 「上条って奴のところさ。あんなことを言える奴を見てみたいんだよ」 「私も興味があります」 「私もついていきます」 「なんかこう、心に響いたな」 「そうそう。なんか今までの自分がアホらしく思えたよ……」 「上条と一緒に戦ってみたいな」 あれほどうるさかった戦の音など、もうどこでも聞かれることはなくなった。 一人また一人と上条のもとへ行こうとする人間が集結していく。 いつしかそれは100人になり、1000人になり、加速度的に増えていく。 最後の戦いを終わらせるために。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/全力で貴方たちを倒す! if√
https://w.atwiki.jp/retropcgame/pages/668.html
アリスたちの午後 vol.2 メーカー システムハウスOH! 発売 1989年12月 ハード PC-8801/SR PC-9801 X68000 メディア PC88:ディスク4枚 + 1枚(セーブ)PC98:ディスク2枚 + 1枚(ユーザーブート)X68: 攻略に使ったバージョン PC-9801 基本情報 基本的に Vol.1 のマップが左右反転して、女の子が変わっただけです。 リクルートEXPO会場で、各パビリオンの女の子を口説いて写真を撮る事が目的です。 気力が 0 になると、所持金を半分失ってスタート地点に戻されます。 会場のあちこちにお金が落ちています。 施設一覧 【プレスセンター】 写真を撮ると、1枚につき 10 OH$の取材費がもらえる。 【EXPO特設レストラン】 品名 値段 効果 日替りランチ 10 気力 全回復 ホットドッグ 6 気力 +10xレベル 【売店】 品名 値段 効果 テレホンカード 50 公衆電話でワープできるようになる スタミナ弁当 12 気力 全回復 のり弁当 8 気力 + カロリーメイト 6 気力 +8 【メーカー直売店】 品名 値段 効果 スタミナ弁当 20 気力 全回復 とんかつ弁当 10 気力 + カロリーメイト 6 気力 +8 【有料トイレ】 品名 値段 効果 料金を支払う 10 気力 全回復 【ファーストフード】 品名 値段 効果 ハンバーガー 20 気力 全回復 ポテト 10 気力 +50 シェイク 7 気力 +33 【弁当屋】 品名 値段 効果 スタミナ弁当 20 気力 全回復 エビフライ弁当 16 気力 + とんかつ弁当 10 気力 + のり弁当 8 気力 + 【病院】 具合が悪くなったら行きましょう 【その他の施設】(進行状況に合わせて行く必要が出てきます) インフォメーションセンター 女子寮 EXPO特設派出所 倉庫 攻略の流れ 最初のエリア(1) 【撮影可能】 5:大東邦モーターズ株式会社 7:株式会社 ニチヘイ 1:大東京瓦斯株式会社 9:大日産自動車 株式会社(休憩中、忘れ物を取りに来た女の子が近くにいます) 11:大日製産業 株式会社 倉庫の下にある51番に行くと「金色のカギ」を持ってくるよう言われますが、手に入るのはもっと後なので今はスルーします。 5人目の女の子を口説くと、「赤いパンティ」がもらえます。 これを探している女の子にあげると、「インフォメーションセンターの招待状」がもらえます。 これで、インフォメーションセンターを通り抜けられるようになります。 インフォメーションセンターの内側(2) 【撮影可能】 8:ニジメン株式会社 13:大日本火災海上保険 株式会社 4:大東陶機器 株式会社 10:大日商岩井 株式会社 2:株式会社 大東京銀行(病院前の公衆電話からワープ、オーデコロンが必要) 3:株式会社 大東芝(13番前の公衆電話からワープ) 6:株式会社 ドーメン 売店で「テレホンカード」を購入する事で、公衆電話が使用可能になります。 最初のエリア・倉庫近くの公衆電話から行ける島で、メーカー直売店の裏に落ちている「オーデコロン」を取ります。 3番の女の子を口説くと、6番へ行ける様になります。 6番の女の子を口説くと、一方通行を通って次のエリアへ行く事が出来ます。 次のエリア(3) 【撮影可能】 12:日本愛ビーエム 株式会社 20:大日本電気 株式会社 21:大日本ビクター 株式会社 17:日本ゴロムビア 株式会社(インフォメーションセンター前の公衆電話からワープ) 24:大日本レース 株式会社(レベルが4になってないとキツイ) 25:ハッスル 株式会社(女の娘が帰ってこない) エッチ大好きな女の子と致していると、巡査に見つかり派出所に出頭するよう言われます。 派出所でしぼられた後、25番の女の子が出てきます。 このエリアで撮影できるすべての写真を、12番の裏にいる変なおじさんに見せると、レストラン前にある公衆電話を修理してくれます。 この公衆電話からワープした先で、左隣の公衆電話から次のエリアへ行けます。 次のエリア(4) 【撮影可能】 23:大日本郵船 株式会社 26:株式会社 大博報堂 15:大日本工営 株式会社 16:株式会社 大日本交通公社 上記4か所の女の子を口説いてプレスセンターへ行くと、裏にある公衆電話のカギを開けてくれます。 この公衆電話から次のエリアへ行けます。 次のエリア(5) 【撮影可能】 35:大富士通 株式会社 36:株式会社 ブランダン銀座 31:大日立リース 株式会社 32:株式会社 ウィヴィット 33:大富士銀行 株式会社 34:ブシダ工業 株式会社 27:株式会社 ポリス 28:株式会社 パルゴ 29:ハング・オブ・アメリカ 30:B−Rザーティツーアイスクリーム株式会社(外出中) トイレのガードマンがさぼる話を、トイレの裏にいる女の子から聞きます。 女子トイレに入ろうとすると、女の子に突き飛ばされます。 外出中だった30番の女の子が戻っているので、口説くと「トイレ掃除のおばちゃんに頼むといい」とアドバイスをもらえます。 トイレの前で動かない女の子(掃除のおばちゃん)と話すと、「モップ」がもらえます。 女子トイレに入れるようになるので、地下通路を通って川向こうへ行けます。 川向こうにある公衆電話から、さらに公衆電話を経由して次のエリアへ行けます。 次のエリア(6) 【撮影可能】 39:松上電気貿易 株式会社 37:株式会社 ホテル大田急 38:ホルホ・ジャパン 株式会社 エッチ大好きな女の子と致すと、「倉庫のカギ」がもらえます。 倉庫の中で「フリーパス」が手に入ります。 これで一方通行を無視できるようになります。 一方通行の先にある公衆電話からワープすると、17番の横にある島に出ます。 17番の横にある島(7) 【撮影可能】 18:大日本コンピュータシステム 株式会社 19:大日本信販 株式会社 14:日本グラッチェ 株式会社 22:日本マグドナルト 株式会社 51:株式会社 渡鍋プロダクション(金色のカギが必要) 22番に行くと、倉庫からオーデコロンを取ってくるよう「金色のカギ」を渡されます。 倉庫にいる犬に勝つと、オーデコロンが3つ手に入ります。 22番の女の子を口説くと、「婦警さんはオーデコロンが好き」とアドバイスしてくれます。 婦警さんにオーデコロンを渡すと、一方通行を通してくれます。 一方通行を通った先は、最初のエリア(11番の近く)です。 「金色のカギ」があるので、51番の女の子も口説けるようになってます。 7番の裏にある一方通行も通れるようになっているので、そちらへ行きます。 7番の裏にある一方通行の先(8) 【撮影可能】 49:株式会社リグルードコンピュータプリント 48:ライペックス 株式会社 47:ユニ・ジャーム 株式会社 右の公衆電話からワープした先にいる女の子と話すと、「3人の女の子を口説いてから、このカードを使って空き倉庫へ行って」と言われ、「カード型のカギ」をもらいます。 左の公衆電話(3人口説くまで使えません)からワープした先にある空き倉庫で、電話BOXのスイッチを入れると、入り口前の公衆電話が使えるようになります。この時、物が落ちてきてケガをするので、とりあえず病院に行きましょう。 入口前の公衆電話からワープすると、女子寮横の崩れた通路の先に出ます。 女子寮横の通路の先(9) 【撮影可能】 50:株式会社 レナ運 43:ミノルタガメラ 株式会社 42:大三菱商事 株式会社 41:大三井物産 株式会社 40:□紅 株式会社 上記5か所の女の子を口説くと、派出所の近くに取材記者が現れます。 話すと写真を4枚ほど取られ(取られた写真の女の子は口説きなおしです)、代わりに「VIPカード」をもらいます。 これで、レストランを通り抜けられるようになります。 レストランの内側(10) 【撮影可能】 44:大宮坂醸造 株式会社 46:大山一証券 株式会社(3回くらい拒否される) 45:株式会社 ヤグルト本社(44番と46番を先に口説く必要あり) 上記3か所の女の子を口説いた後、プレスセンターへ行くとゲームクリアです。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1100.html
「えーっ、じゃあじゃあ美咲華ちゃんの彼氏ってあのカミジョーって人なのー?」 「何言ってんだよー、学園都市最強って言ったらレベル5第一位の一方通行だろー」 「知らないのー? 風のうわさってやつだとね、その第一位をフルボッコにしたのがカミジョーって人なんだよ。つまりカミジョーが最強なの!」 そう、確かに学園都市第一位は一方通行だが、その一方通行を倒した当麻の存在は子供達の間でも噂になっていたのだ。 当麻が噂になった原因、それは言わずもがな強さ以外にもあったりする。 「あたし知ってるよ。そのカミジョーってね、すっごいスケコマシだから近づいちゃダメだってママが言ってた! でもスケコマシって何だろー?」 「俺も聞いたことある! カミジョーはフラグ魔だってお姉ちゃんが言ってた! 女をとっかえひっかえしてるらしーぜ」 「……不幸だ。子供達の間でこんな噂が流れてるなんて……」 「しっかり当麻。私は本当の当麻を知ってるからそんなに落ち込んじゃダメよ」 子供達の口から出た自分の根も葉もない(?)噂に心が傷付いてへこんでる当麻を慰めてる美琴。 しかし今度の子供のターゲットはその美琴本人へと移される。 「でもそのカミジョーって恋人いるよ? 常盤台のエースの御坂美琴だって聞いたことあるもん」 「確か第二位か第三位のカミナリねーちゃんだろ? でも色気ねーらしーぜ。スカートの中に短パン穿いてるらしーぞ」 「えー? 中学生にもなって短パンなんて子供っぽーい。女らしさの欠片もないってちょっと尊敬できないなー」 「色気あるもん……子供っぽくないもん……女らしいもん……」 子供達はあくまで噂だけを口にしているだけなのだが、それに気付ける余裕が美琴には無く、当麻同様に落ち込んでしまう。 教室内はカオス状態にも関わらず、担任の教師はとても落ち着いており、むしろこの状況を楽しんでさえいた。 「それにしても凄いな、あの先生。こんな大騒ぎになってるのに落ち着き払ってるぜ」 「まあ俺の母ちゃんだからな、これ位じゃあ驚かないぜ」 「そっかー、井ノ原姉の母親だったかにゃー……ってマジですか!」 「ああ……ってあれ? そのこと言ってなかったっけ?」 真昼の発言を聞いていた者達な内心で「言ってないっ!」って突っ込んだが、真昼の母親だと分かると落ち着き払っていた理由に納得した。 なにせあのポリアモリーカップルを認めた母親だ、この程度で動じるワケが無いのだ。 「あのね、ミサカの恋人は一方通行だよってミサカはミサカは」 「皆様、ご静粛に。美咲華さまの恋人が誰だろうと騒ぐことではありませんわ。はじめまして美咲華さま。私、黒井白子(くろいしらこ)と申します」 「こ、これはこれはご丁寧にってミサカはミサカは恐縮してみたり」 (名前も喋り方もまるで白井ちゃんみたいだにゃー。これで行動パターンが同じだったらミニチュア白井ちゃんぜよ……おぞましい) 黒のツインテールをなびかせて自己紹介した色違いのミニ黒子こと、黒井白子に黒子をよく知ってる人間は嫌な予感をひしひしと感じていた。 そしてその予感は的中、それどころか予想を超えたリアクションを起こしてくれた。 「美咲華さま、白子は貴女に一目惚れしました! よってここに愛の告白をいたします! 愛人にして下さい!」 白子の子供らしからぬ告白に打ち止めも、クラスメートも固まってしまう、その光景を楽しんでいる担任こと井ノ原母だけは楽しそうに笑っているが。 もちろんそんな告白などスルーされて当然なのだが、一方通行だけは看過出来ずにとうとう教室の扉を蹴破って乱入した。 「おいコラそこの変態テレポーターのパチモン。てめェ誰の許可得て俺の女ごべらっ!!」 すぐさま白子を襲撃すると思われた一方通行をドロップキックでぶっ飛ばしたのは教室内でただ一人冷静な井ノ原母だった。 ぶち切れ状態の一方通行に『反射』の設定をする余裕などあるわけも無く、しかも基本モヤシっ子なので回避能力は皆無なのでモロに喰らってしまう結果に。 「テ、テメェ、イキナリナニしやがる……」 「授業中、そしてなんで部外者がいるのよ?」 「いやー、それは私が悪いじゃん」 壊れた扉から堂々と黄泉川が入っていった。 「あー、どもども黄泉川!お元気でした?」 この口ぶりからするとどうやら二人は知り合いらしい。 まあ黄泉川は顔が広いので教師の知り合いが一人や二人いても変わらないが……。 「こっちは元気じゃん、でもそっちのモヤシはうちの連れじゃんよー」 「モヤシ言うなモヤシを」 「ああ、そうだったんですか。皆さーん、このモヤシが学園都市最強だそうですよー!!」 「ナンだよその自己紹介の仕方はァ!?そしてテメェらはコッチに来るンじゃねェ!!」 話題のその人とあってか、子供たちがぞろぞろと集まってきた。 その子供たちを全て反射(念のためいうが、血流操作はしてない)していた。 もちろん打ち止めは例外で頭に乗っけてたが……。 「この人に触ると反射する!!ほんものだ!!」 「でもさっき先生に蹴られてたよ?」 「ウッセェガキ共、コロスぞ?」 その言葉で子供たちはズザザザーと、下がっていった。 どうやら子供たちは、一方通行の恐ろしさは充分知っているらしかった。 「ていっ」 「グオッ!! て、てめっ何しやがンだァ……」 全くもって大人げない一方通行を諌めたのは肩車されてる打ち止めの平手打ちだった。 もちろん打ち止めに『反射』の設定などしてるわけもなく、手を出したのが自分の恋人なので強く出られない一方通行なのだった。 「ミサカの新しいお友達にそんな怖いこと言っちゃダメってミサカはミサカはあなたにちょっとプンスカだったり」 「……チッ、悪かったよ」 「素直でよろしいってミサカはミサカはそんなあなたにご褒美を上げるって宣言してみたり♪」 一方通行から降りた打ち止め、何の恥じらいも無く一方通行にキスをした、しかも唇に。 打ち止めへの愛はフルオープンだが、人前でいちゃつくとかキスをすることには慣れていない一方通行は顔を真っ赤にさせて固まった。 一瞬の沈黙の後、教室内は打ち止めのキスに感動した子供達が大騒ぎを始めてしまう。 「キャー、美咲華ちゃんおっとなー♪」 「本当にあの一方通行と恋人なんだー、すっげー」 「美咲華たん、激萌えであります!」 「この短い時間の間にクラスのハートをゲットするとは、やはり彼女は私のライバルとなる運命のようデース」 「みんなー、これがあの有名なバカップルだぞー。しっかりと覚えるんだぞー♪」 本来なら止めるべき教師の井ノ原母だが全くそんな気は無く、むしろ推奨してる様子だった。 そこへ再び、ミニ黒子こと白子が打ち止めへのアプローチを開始する。 「マーヴェラスですわ美咲華さま! あの学園都市第一位をここまで虜になさるとは! これは是が非でも白子を愛人、それがダメならペッぶるぎゅ!」 「ゴメンな美咲華。白子の言うことはまるっと無視していいから。私も長年教師やってるが娘以上に苦労する生徒だからどうも扱いに慣れなくてさ」 「悪かったな、苦労する娘で。つーか母ちゃん、子供にかかと落しはマズイだろ……」 「何だ来てたのか、真昼。言っとくが白子のご両親から許可は得ているぞ。こいつのご両親も苦労してるみたいでな、これくらいなら問題無いんだよ」 生徒にかかと落しを敢行する自分の母親に呆れる真昼だが、それ以上にこれを容認した白子の両親に呆れてしまう。 真昼の後に続いて土御門、浜滝、半郭、芳川が教室に入ってきた(上琴はまだ落ち込んでいる)。 そして今度は土御門、浜面、半蔵の三名が子供の容赦ない言動の餌食となることに。 「あー!!いかにも柄の悪そうなお兄ちゃんたちがいるぞー!!」 「金髪だ!!グラサンだ!!キャラ作りかな?」 グサッ!!←土御門の心に針が刺された音 「あっちのにいちゃんはダサいバンダナなんかしてるー!!」 「あれもキャラ作りかいな?別に萌えへんけど」 グサッ!!←半蔵のファッションセンスにひびが入った音 「こっちのにーちゃんはなんだか地味だ」 「茶髪でも顔気持ちワルーい!!」 グサッ!!浜面の何かが傷ついた音 「でもこの三人、」 「「「「「モテなさそう~!!」」」」」 ブッチィィィイイイイイイイイイイイイイイイン!!!←三人の何かが切れた音 「「「ガキ共ォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!そこにn 「「「いい加減にしろッ!!」」」 暴れようとした三人は、あっけなく上条、美琴、一方通行に止められた(とともに気絶)。 「すいませんでした~。俺たちはとっとと帰りますので、どうぞ授業再開してください!!」 上条は言葉とともに逃げようとしたが、ガシッ!!と井ノ原母に捕まってしまった。 「……どっかで見たことがあるような……?」 当麻は記憶喪失前の知り合いかと焦り、その他の『打ち止め初登校見守り隊』の面々(気絶してる三人除く)はまたフラグ立てたのかと思っていた。 しかし井ノ原母の答えは当麻達の予想と違い、しかもかなり好印象のものだった。 「ツンツンの黒髪に一見頼りなさそうだけど真っ直ぐな瞳……。アンタ、上条当麻だろ?」 「は、はい、確かに私は上条当麻でせうがあの~、どうして俺のことを知ってるのでせうか?」 「ウチの真夜から何度か聞かされててね。あの子が尊敬する奴だから一度会ってみたいと思ってたが……成程。真夜の目も節穴じゃなさそうだ」 実は当麻、合宿の罰ゲーム、一方通行とフィアンマの戦いが理由で真夜から凄い奴という認定を受けていたのだ。 ちなみに見たことあるのも事実だが、情けない顔で大勢に追いかけられていた時だったので当麻の名誉の為に敢えて伏せることにした。 その事実を聞かされた当麻は柄にも無く照れてしまうが、子供達にカミジョーだと気付かれると一気に取り囲まれてしまう。 「これがあのウワサのカミジョーかー。意外とマトモー。でも女の人、毎日とっかえひっかえしてるんだよね?」 「ねーねーカミジョーさん。カミジョーさんってスケコマシなの? ところでスケコマシってなーにー?」 「あたしこの人知ってる! 前にスキルアウトに絡まれた時に助けてくれたもん! やっぱりカッコいいなー、付き合ってー♪」 小学生に取り囲まれて困ってる当麻、しかし相手が子供なだけにいつものように殴って退散というわけにもいかなかった。 そんな言われ放題の当麻を救ったのはやはり恋人の美琴だが、かえって更なる混乱を生む結果に。 「あんた達いい加減にしなさい! 当麻の恋人は私だけ! スケコマシじゃないしスケコマシは当麻と真逆の人間! 当麻は私と結婚確定だから諦めなさい!」 「おお、子供達の質問に短くも分かりやすく答えるとはさすが俺の美琴だぜ! そんな所も愛してるぞ♪」 「もー、当麻ったらこんな子供達の前で抱きしめないでよー♪ みんなが困ってるじゃない……ってあれ?」 子供達は固まってしまった、ただし上琴がいちゃついたことではなく当麻が美琴の名前を言ったことが原因で。 そして僅かの沈黙の後、子供達の好奇心が一気に爆発する。 「すっげーーーーっ! 本物じゃん! 常盤台の超電磁砲の本名って美琴だから間違いねーよ!」 「わー、とってもキレイー♪ それに何だかちょっとセクシー。わたし、やっぱり尊敬しちゃうなぁ♪」 「せやけど短パンはホンマに穿いとるんですね♪ かえってその方が萌えるもウギャッ!」 「実際に短パン穿いてるの見たけど、全然子供っぽくなーい。実物のがはるかに素敵ー。ねーねー、お話聞かせてー♪」 収拾がつかなくなりつつあった打ち止めのクラスだったが“パンパンッ!”と手を鳴らして大人しくさせたのは井ノ原母だった。 「はーいみんな一旦静かにしよーかー♪ お兄ちゃんたちも困ってるだろー?」 「えー? もっとカミジョーたちのお話聞きたいよー!」 「心配するな、誰も話をするなとは言ってないから。というわけで今から特別授業だ♪ ここに居るカップル達に普段の生活を教えてもらうぞー」 井ノ原母のとんでもない提案に喜びの声を上げたのは彼女のクラスの生徒と何故か打ち止め、残りの面々というかカップル対象者達は心底困ったような表情を浮かべた。 反対派代表として井ノ原母に抗議を申し立てる当麻だったが、 「あ、あの~井ノ原姉弟のお母様。出来ればそのような羞恥プレイは辞退したいとアダッ!!」 「お前さ、あの子供達のキラキラした笑顔を曇らせる気か? 当麻、ここはあの子達の為に一肌脱いでくれ、頼む」 「……わ、分かりました。で、ですから頭を上げてください。そこまでされると流石に罪悪感が……」 井ノ原母の強烈なローキックと真摯な頼み方を前に仕方なく折れる結果に(他の面々も何とか納得することに) そして生徒全員が大人しく座ると上琴、一打、浜滝、半郭の4組のバカップルに子供達の素朴かつ大胆な質問がされるのだった。 (ふぅ、月夜が居ないお陰で何とか難を逃れることが出来たぜい。にしても月夜、今頃まだ学校で翔太の特訓の手伝いかにゃー?)
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/634.html
最終決戦を制した上条勢力。 魔術、科学の「世界の崩壊」を望まぬ者達の活躍と、覚醒した三人の超能\力者と一人の幻想殺し、三人の聖人と二対の天使によってアレイスター率いる敵を撃破した。 そして、禁書目録は上条当麻に別れを告げる。 「とうま、私はこれから壊れ果てた世界を直す為に、いろいろな所を旅しなきゃならないの」 なら俺も付いて行く、上条がそう言うが、禁書目録は止める。 「とうまは短髪…みことを護るって約束があるでしょ!だから、これでお別れ。…とうまと逢えて楽しかったよ!もう会えないかもしれないけど、とうまはみことと幸せになってくれなきゃ嫌かも!…かおり達が呼んでるからそろそろ行くね!」 「禁書目録……。あぁ、わかった。それじゃあ、運が良かったら一万二千年後にまた会おうぜ!」 飛びきりの笑顔で禁書目録は去っていった。 「インデックス…笑ってたけど辛そうだったわね…」 「美琴…。そう、だな。…それじゃ俺達も行きますか!」 「どこに!?」 「決まってんだろ。美琴の両親に挨拶だよ」 絶対能\力者の一人、御坂美琴の叫び声が木霊した。 「皆さん、それでは宜しいですね?」 「はい、火織」 「もちろんだよ」 「良いのよなー」 その他大勢のアニェーゼ部隊や、天草式のメンバー、女子寮のメンバーが神裂の問いに答える。 「それじゃあかおり、行こ!」 禁書目録はその先頭に立ち、世界を直す長い旅に出た。 「舞夏ー、今帰ったにゃー」 「やっと帰ってきたなー。正直…帰って来ないかと…思ってたん…だぞ…」 「ごめんな…舞夏」 とある学生寮では感動の再開を果たし、 「さてと、絶対能\力者と言えど、修行を怠ってはならねーな!」 またある場所では一人の熱血漢が修行を始め、 「またパシリかよ…」 とあるマンションでは平和に暮らす少女と、それを守る無能\力者が居て、それぞれが勝ち取った平和を楽しもうとしていた。 そして─。 「本当にこの道で合ってンだろうなァ?」 「ミサカが嘘付くわけ無い、ってミサカはミサカは断言してみる!」 絶対能\力者の中でも最強の一方通行と、彼を支え続けた打ち止めが、ある目的地を目指していた。 「確かこっちだったよな」 「ね、ねぇ…本当に行くわけ?」 「ん?あぁ。俺は一秒でも早く美琴と一緒になりたいからな」 「…バ カ」 後に世界を救った英雄として語り継がれる上条当麻と、生涯、彼を支え続ける妻となる御坂美琴もある目的地を目指していた。 「そこだな」 「そこか」 ここで二組の足は止まった。 「あなた方もここに用事ですか…って一方通行!?」 「奇遇ですね…って当麻!」 「あら、打ち止めも一緒ね」 「わーいお姉様!ってミサカはミサカは久しぶりの再開にはしゃいでみる!」 上条当麻と一方通行は驚き、御坂美琴と打ち止めはさも当然のように抱き締めあう。 「えーっと、一方通行もご挨拶的な?」 「そういう当麻もかァ?」 こういう時だけ仲良しな二人。最終決戦で互いに背中を預け合った仲である。 「そ、それじゃあ行くぞ…」 「あ、あァ…」 ピンポーン、とチャイムを鳴らす上条。 程なくして一人の女性が出てきた。 「どちら様ですかーって白い子…確か一方通行 途中から消えたっぽいから続きから 君に当麻君、それに打ち止めちゃんに美琴ちゃんじゃないの!どうしたの?」 御坂美鈴。上条と一方通行を結び付ける一因の女性だ。 「今日は大切な話があって来ました」 「同じく。重要な用件なンだよ」 「そ、そんなに改まって…美鈴さん困っちゃうな…。と、とりあえず上がって」 いつもとは違う雰囲気の二人に気圧される美鈴。ひとまず家の中に入るように指示する。 「一方通行、第一段階はクリアだな」 「次が難関なンだよな」 家の中に二人は入っていく。 どうやら二人は共同戦線を張るつもりらしい。 「お姉様ー、この二人はいろいろ正反対なのに中身は一緒だったりするよねー、ってミサカはミサカは面白がってみたり」 「そうね。ま、そこが二人の良いとこなのよね」 打ち止めと美琴は、二人の後を追う。 御坂家にお邪魔する上条と一方通行。美琴と打ち止めは実家に帰ってきた。 「さて、何の用だ?上条当麻君に一方通行君。まぁ、そこに座りなさい」 美鈴に案内され、居間にやってきた上条と一方通行は、そこに待ち構\えていた一人の父親ー御坂旅掛のオーラに体が硬直する。旅掛に言われた通り、テーブルを挟んで旅掛の向かい側に正座する二人。 「きょ、今日はお義父さんに話があって来ました」 「同じく。大切な用件があって来ました」 上条の隣には、美琴が。 一方通行の隣には打ち止めが座っている。 「ふむ…君達の意志は本気のようだ。声色を聞けばわかる。だが、君達にお義父さん、等と言われる筋合いはない」 その一言に背中に冷や汗が流れる二人。 「しかし、君達の話を聞かせて貰おう」 旅掛は、いつの間にか美鈴が煎れていたコーヒーを一口飲み、言い放った。 「最初に一方通行君から聞かせて貰おうか」 指名された一方通行は一瞬、少しだけ震えたが、自分の意志を旅掛に伝える。 「お、俺は今日、打ち止めを貰いに来ました!」 「却下だ。どうやら君は敬語と言うものを知らないのかな?そんな奴に打ち止めは任せられない」 次は当麻君、と言われ上条は深呼吸する。隣の一方通行が俯き、涙を溜めたのが見えた。 意識を集中させて宣言する。 「答えは却下だ。挨拶に来たというのに、なんだ?そのボロボロの服は。挨拶に来るならもっとマシな格好で来るべきだな」 正論を突きつけられ、反論出来ない二人。 「…悪い、一方通行……仇取れなかった…」 「…別に構\わねーよ……」 「用件が済んだなら帰りたまえ」 意気消沈する二人を見て旅掛は帰ることを勧める。 無言で立ち上がり、玄関に向かおうとする二人。 (このまま帰ったらいつまで経っても了承はしないぞ?良いのか?若造共…) 旅掛は二人の背中を見つめ、問い掛ける。 「なぁ、一方通行」 「なんだ当麻」 「俺は諦めが悪いようだ」 「奇遇だなァ。俺もそう考えてたとこだ」 上条と一方通行は旅掛に背中を向けたまま、会話を交わす。 そして─。 「俺は美琴を貰う!」 「俺に打ち止めを寄越せっ!」 振り向き、吠える。 「なっ…当麻…」 「一方通行…」 覇気を取り戻した二人に美琴と打ち止めが驚く。 が、それに驚いたのは二人だけではない。美鈴と旅掛も同じだ。 「何度言っても無駄だ。却下だ」 その答えは予\想通りとも思われる表\情の上条と一方通行。 「そうだと思ったぜ」 「演算無しでもわかるってことだなァ」 満身創痍。まさしくこの言葉が合う二人だった。 深呼吸をして意識を高める上条と一方通行。 「俺は何度も打ち止めに救われたァ。そして今日もコイツに救われた…。最初は鬱陶しいと思ったこともあったがよォ、いつの間にか俺は打ち止めが居ねェと寂しくなっちまうんだよ。だから俺から打ち止めを取り上げるんじゃねェ!…それでも却下するってェなら俺は打ち止めをかっさらって行ってやンぞ!」 拳を握り締め、自分の想いを旅掛にぶつける一方通行。 「良くやった一方通行…次は俺の番だッ!俺は美琴を愛してる…。最初から愛していたわけじゃない。だけど!学園都市で過ごして行く中で美琴は俺の掛け替えのない存在になった!これからも美琴と一緒に居たい!それでも却下するなら…その幻想は俺がぶち殺す!」 一方通行に続き、上条が想いをぶつける。 二人は互いに拳と拳をぶつけ合い、行動を賞賛した。美琴と打ち止めは初めてみる想い人の一面に圧倒されていた。 「全く…若いって良いよな」 黙って聞いていた旅掛が動く。 「お前達は本当に娘達を幸せに出来るんだな?」 勿論、と二人は頷く。 「もし幸せに出来なかったら覚悟しておけよ?俺は容赦しないからな。美琴、打ち止め。幸せになるんだぞ」 その言葉を聞いた4人(+話を聞いていた美鈴)は最高の笑顔になった。 激闘を終え、御坂家を後にした4人は学園都市まで戻ってきた。 「なぁ一方通行」 「あァン?」 「良かったな、了承貰えて」 「てめェもな、当麻」 二人はどちらともなく右手を差し出し、握手していた。 「ホント、無茶苦茶よね…あの二人」 「でもそんな当麻お義兄さんに惚れたんでしょーってミサカはミサカは悪戯に質問してみるー!」 「なっ…アンタねぇ!…そう言う打ち止めもそこに惚れたのよね」 「ギクッてミサカはミサカは姉妹の遺伝子は怖いって思ってみたりー!」 御坂美琴の体細胞クローンの打ち止め。しかし美琴の妹達である打ち止めだが、一生を共に歩む男性は違った。が、本質は似たようなものだったりするのだが。 「そういえばアンタ、さらっと当麻義兄さんとか言わなかった?」 「だってお姉様の旦那様は義兄になるわけだよ、ってミサカはミサカは当たり前のことを言ってみる」 この一言が、夕日をバックに未だ握手し続ける旦那達に波乱を呼ぶことになるのだが、それはまた別のお話し。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/592.html
エルシィ「いや~!でも、すっごいですよ神様っ!」 一方「あン?唐突になンだよ、このへっぽこ」 エルシィ「だって、もう駆け魂を2匹も捕まえちゃったんですよ!これは驚異的な早さですっ!!」 一方「ハッ・・・ポンコツが何を言い出すかと思えば・・・当然の結果だってンだよ」 エルシィ「流石は神様ですっ!・・・やっぱり神様が上条・・・」 一方「・・・・・・」ゴンッ!! エルシィ「いったぁい!?軽い冗談じゃないですかぁ~!?」エグエグ 一方「だから人間界には言ってイイ冗談と悪ィ冗談ってもンがあるンだよ!」 エルシィ「うー・・・しっかり覚えました・・・」シクシク 一方「ったく、毎度毎度テメェはよォ・・・」 エルシィ「すいません・・・」シュン・・・ 一方「・・・まァ、いいさ」 一方「逃げ出した駆け魂三匹のうちの二匹を捕獲・・・これで学園都市にいる駆け魂は残り一匹になったってわけだ」 一方「ソイツさえ捕まえちまえば俺達のノルマは終了・・・お前との腐りきった縁も切れる」 一方「そォ考えたら少しは身も心も軽くなるってもンだぜ」 エルシィ「あっ・・・」 エルシィ「(・・・そっか、あと一匹、なんだ)」 エルシィ「(あと一匹で私たちのお仕事はおしまい・・・)」 エルシィ「(人間界に来て1週間・・・だいぶこっちの世界にも慣れてきたけど)」 エルシィ「(最後の駆け魂を捕まえちゃったら、私はもう神様と一緒には・・・)」キュッ・・・ エルシィ「・・・・・・」 エルシィ「(やっぱり神様はそれを強く望んでいるのかな)」 エルシィ「(・・・私のこと、うっとおしいだけのヤツって思っちゃっているのかな・・・)」 一方「・・・ィ」 エルシィ「(私は・・・神様のことをどう思っているんだろう・・・)」 一方「・・・ルシィ」 エルシィ「(私は・・・)」 一方「オイ、エルシィ!!」 エルシィ「は、はひっ!?」ビクッ 一方「なーに、ボンヤリしてやがンだ?帰ンねェのか?」 エルシィ「あっ、す、すみませんっ!帰りましょう!一緒に帰りましょうっ!!」 エルシィ「今日も腕によりをかけて美味しい晩御飯をお作りいたします!!」 一方「今日も俺は缶コーヒーだけでイイ」 エルシィ「えーっ!?今日のは絶対に美味しいのにー!!」 エルシィ「(・・・神様にどう思われていようが、私が神様のことをどう思っていようが1つだけわかることがあります)」 エルシィ「(私は今、人間界で過ごしている毎日がとっても大好きですっ!)」 エルシィ「(・・・だから、サヨナラは・・・まだ考えなくてもいいかな・・・)」 一方「(このくだらねェ契約を結ばれてから約一週間・・・)」 一方「(ポンコツ悪魔のとンでもねェ人違いから始まり・・・)」 一方「(あのオリジナルを恋に落とし、涙子と出会い、そしてまた恋に落とした・・・)」 一方「(ったく、なーンなーンですかねェこりゃァよ。人を救う為とはいえ、この俺がガキと恋愛ごっこをするハメになるなンてよォ)」 一方「(今さらながらホンットにどーかしてるぜ、今年の夏はよォ・・・)」 一方「・・・・・・」 一方「(救う、か)」 一方「(涙子とキスした時にもそンなこと思ったっけか・・・)」 一方「(ハッ!悪党がなにヒーロー気取りをしてンだかな・・・)」 一方「(・・・らしくねェ)」 一方「(俺は自分の命の為に仕方なく契約に乗っかっているだけなンだ)」 一方「(周りのヤツらがどーなろうが知ったことじゃない。そーだろォ?)」 エルシィ「今日のペスカトーレ三途仕立ては本当に美味しいんですってー!!」ムキー 一方「(それにこのアホ魔ともさっさと縁を切りてェしなァ・・・)」 一方「(・・・エルシィ)」 一方「(ホント見た目といい話し方といいバカといい悪魔なンかにゃ見えねェよなァ、コイツ)」 一方「(まァ、羽衣や料理を見る限りじゃ悪魔ってのもうなずけるけどよ)」 一方「(そんなコイツともあと少しの付き合いか・・・)」 一方「・・・・・・」 一方「(・・・いなくなるからなンだってンだ)」 一方「(別に何かが変わるわけじゃねェだろ)」 一方「(そう、何も変わらねェさ)」 一方「(しっかしあと一匹って言っても・・・)」 一方「(まーた駆け魂の持ち主捜しから探さなきゃいけねェわけだよな)」 一方「(正直オリジナルと涙子の時は運が良すぎた・・・)」 一方「(オリジナルはともかく涙子は顔も名前も知らなかったわけだしな・・・あンなにもあっさり見つかったのは今、考えたら奇跡近ェ・・・)」 一方「(最後の一匹を学園都市全体から捜しだせって、つーのは簡単にはいかねェだろうな・・・)」 一方「(駆け魂に入る女は悪魔の近くに集まりやすい、とかいう関連性があればまた別だが・・・)」 一方「(まァ、流石にそこまで都合のイイもンじゃねェだろう。地道に明日からまた歩きまわるとするか・・・)」 一方「だから三途だろうがマグマだろうがケーキに呪いかけるようなヤツの作ったもンは食わねェっての!!」 エルシィ「あれは神様が~!!」ドロドロドロドロ・・・ エルシィ「・・・えっ?」ドロドロドロドロ・・・ エルシィ「わ、わっ?セ、センサーが・・・?」ドロドロドロドロ・・・ 一方「・・・・・・」 一方「(オイオイ・・・最後の一匹もあっさりと見つかっちまったみてェだぞ・・・)」 ?「・・・・・・」 イタズラに覗いた心の声 そう、ただの気まぐれ だってその二人は思わず目を奪われるような白い髪と肌をした男性と変な格好をしている女性だったんだもの そんな二人の思考は期待以上に奇抜的なものだった 「神様」 「悪魔」 「契約」 「駆け魂」 「命」 「恋に落とす」 神と、悪魔が手を組んで 生きる為に女性を恋に落とす・・・ 心理掌握「うーん・・・そういう解釈で良いのかしら?」