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赤銅の大剣の乙女(しゃくどうのたいけんのおとめ) 赤銅の大剣の乙女 ユニット- ワルキューレ 使用コスト:赤1無2 移動コスト:赤1無1 パワー:2000 スマッシュ:1 タイミング クイック バトルスペースのスクエアにあるこのカード以外のあなたのユニットのパワーを、そのユニットのスマッシュ1につき+1000する。 一風変わった支援効果を持つユニット。 スマッシュ値を増やすカードと相性が良いのはもちろんのこと、ただ置いてあるだけでも中々の上昇量になる。 ユニットが敵軍エリアに進んでも"スマッシュ値"が増えるわけではない点に注意。 フレーバーテキスト 斬られる前に斬る。 その戦術を選択するならば、必然的に装甲よりも攻撃力と機動力が重視される。 収録セット サード・センチュリー エキスパンション 敵陣を貫く疾風(004/100 コモン) イラストレーター SHERLOCK 関連リンク スマッシュ値を増やすカード例 ジャガーノート・ソウル? ニトロ・カタパルト 天上宮ヴァルハラ? 白き勇者ジャンジャック 誇りある反乱者 梁山泊 種族 ワルキューレ(赤) 参考外部リンク
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【種別】 人名 【初出】 とある魔術の禁書目録SS 第七話 【解説】 北欧系五大結社のひとつに所属する魔術師。 自身の結社を襲撃したブリュンヒルド=エイクトベルにより、 『両手足を2ヶ所ずつ骨折。肋骨五本を粉砕。右目を抉られ、肝臓の1/4を破裂させられ、 傷の治りを阻害する魔術を肺の内側に刻まれる』 という重傷を負っている。 『混ぜ物(ヘル)』と『ワルキューレ』の意味を追求する神裂火織に対し、 「ブリュンヒルドの存在が北欧系術式のフォーマットを崩しかねなかったから襲撃した」という、 自分勝手な理屈を述べた。 更に、この発言が行いの全てではなく、 襲撃により死亡したブリュンヒルドの小結社の子供の墓を掘り起こして遺体を狼に喰わせる等、 関係した人々や捕らえた彼女自身に対するに対して行った数々の非道の仕打ちを、 他ならぬ彼女自身に暴露されている。 襲撃の根底にあったのは、絶大な力を持つ『ワルキューレ』への恐怖であり、 ブリュンヒルドから『主神の槍』の完成が近いと聞かされたときには、 その恐怖から自ら舌をかみ切ろうとした。
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『青銅』のギーシュ⑤ 間違いない・・!今のオレの力は!確実に上がっているッ!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・ ルイズの行動により、黄金の精神を取り戻し、復活したブチャラティ。戦いを再開する! だがその際に彼にとある変化が起きていた・・・・。 そしてその変化は、ルイズにも起こっていたッ!! 「アイツの後ろにいる『霊』はなんなの・・?アイツは・・一体・・?」 ルイズにはブチャラティの"スティッキィ・フィンガース"が見えているのか・・? ギーシュもまた驚いていたッ!! 「ブチャラティ・・・・一体何をしたんだ・・?一瞬で・・・僕のワルキューレを・・?」 その変化に一番驚いていたのは他でもないブチャラティ! 「これはジョルノの時のような感覚の暴走などでは断じてないッ!!これはまぎれもなくオレ自身に変化が起きているッ!!」 そして、体の痛みが少し引いているのに気づく!! 「足が・・・・まだ動く!!」 ギーシュに向かって走るッ!! ギーシュが動かないッ!!やはりショックは大きいか? 「・・・・・なぁーんてショックを受けると思ったかい!? そのルーンが光ったら強くなるなんてスデに想定の範囲内だッ!!」 ギーシュが造花の花弁を散らすッ!そしてワルキューレ(×7)!! 「僕はすでにこの戦いをずっと前から感じ取っていたんだ。精神が覚えていると言えばいいのかな。 そんなパワーアップくらいではこのギーシュ・ド・グラモンはうろたえないッ!!」 ワルキューレが突進するッ!!ブチャラティが構えるッ!! (オレに起こった変化・・・。まずこれだけの重傷でなお動く事が出来る・・) 2体のワルキューレの槍が捉えるッ!! ズバッ!ズバッ! 「ああ!剣で真っ二つに!」 ギャラリーも思わず息を呑むッ!! (二つ目・・・。本体のオレ自身が剣を自在に使えるようになっている・・・。) 彼は一応パッショーネで銃火器などの扱い方もスタンドの扱い方と一緒に学んでいたが、剣は素人のハズだったッ!! だが今のブチャラティはまるで何十人、何百人もの剣豪を斬り捨ててきた達人のような動きをしていたのだッ!! (そして何より三つ目・・!これはかなり大きな利点ッ!!) ブチャラティが後ろに控えていた3体のワルキューレを捉え・・! 「"スティッキィ・フィンガース"!!」 スタタァン!! まさに一瞬の出来事ッ!!その3体のワルキューレが『打撃』一発で粉々にぶち割れたッ! 「何ッ!?『打撃』だと・・!?だがさっきまでは一発では・・。」 ギーシュがそう言ってブチャラティがこっちを見ているのに気づくッ! 「落ち着け・・。まだあいつのスタンドとやらの射程距離には入ってない・・。 絶対に2メイル近づかずに『伸びる腕』に警戒すれば・・! "ワルキューレ"!今から新しく出す奴と連携して奴を・・!」 ボグシャア!! 突然の打撃ッ!ブチャラティはまだ5メイル先にいるのに!腕も伸ばしてなかった! 「ぐあああ!!」 ワルキューレごと後ろに吹っ飛んだッ!! 「そんな・・・まさか・・!」 「S・フィンガースも合わせて強化されている!!パワーは一撃で青銅を粉々に! スピードはそれを3体相手に一瞬でやってのけるほどにッ!! 射程距離に至っては5メートルに伸びているぞ!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・。 一方ギーシュは不幸中の幸い!ワルキューレを寸前に出していたおかげでギリギリ決定打には繋がらなかったッ!! 「ク・・・フフ、そうこなくてはいけないな!決闘を侮辱するよりはいい展開だぞブチャラティッ!!」 ギーシュがかまえ直すッ!! 「射程距離は5メイルに伸びたんだったな!ならさらに遠距離からッ!!」 ジャンプと同時に石礫ッ!!衝撃でさらに後ろにッ!! だが着地するときッ!! ミシッ! (く・・・。やはりあまり無理は出来ない・・・。もうこっちの魔力も尽きようとしている・・・。あまり戦いを長引かせることはできない・・・。) だがそれはブチャラティも同じッ!! (一時的に動けるとはいえオレのダメージが消えたわけではない。動きすぎて自滅なんてマンガのやられ役みたいな展開だけはゴメンだ・・・。) ((お互い、次の攻撃で勝負が決まる!!)) ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールがブチャラティを助けるために跪いてからまだほんの百数十秒しかたっていない・・・ 二分程しかたっていない・・・・・・。 あとその半分にも満たない時間で最終の決着はつくであろう・・・ 彼らをつつみ込む運命を変えることだけは・・・ どんな魔法でも、どんなスタンドにもできないのだ・・・ 次に動いた時!最後の勝負は始まるッ!! 「なんか使い魔の奴・・。剣持った時から強くなってないか・・?」 「ああ・・。なんかあの見えない『打撃』、今はアイツからほとばしるオーラそのものが攻撃してるように感じるんだけど・・・。」 (・・?みんなには『アイツ』が見えていないの・・?存在を感じ取っているだけ・・?) ルイズはブチャラティの後ろの存在に今なお困惑していた・・・。 (アレは・・・ブチャラティが動かしているの・・?ブチャラティ・・・ただの平民じゃない・・? 私だけがハッキリ見ているのは私がアイツの主人だから・・?) 使い魔とメイジは一心同体。使い魔はメイジの目となり、手となり、足となる存在。 その絆がルイズの感覚に変化を表したようだ・・・。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・。 「『錬金』!!一体のワルキューレに青銅を集中させるッ!!」 先に動いたのはギーシュッ!! ピタッ ピタッ ピタッ 「耐久力を強化・・。そして魔力を極限まで脚部に集中させて強化ッ!!」 タンッ! ブチャラティが駆け出す!! 「いけッ!強化ワルキューレよ!!」 スタッ!!強化ワルキューレが迎え撃ったッ!! 「速いッ!!さっきまでより凄く速くなっている!!」 「さらに耐久力も上がって一撃では破壊できないッ!!」 そしてブチャラティと強化ワルキューレが接近した!! 「忘れたか・・?オレには『ジッパー』があるんだぜ・・。"スティッキィ・フィンガース"!!」 「かかったなアホがッ!!」 ギーシュが叫ぶッ!! 「ジッパー?よく覚えているさ・・。それがあれば耐久力は関係ないだろう・・。 だが逆に考えると、耐久力を上げればおまえはジッパーを使わざるを得ないだろう?」 ギーシュが造花を前におもいっきり突き出す!! 「ああっ!!まさかッ!!」 「君のジッパーは打撃と比べ、出した後にほんのわずかながら大きな隙が出来ているッ!!一瞬。だがこの一瞬を僕は待っていたんだッ!!」 ギーシュが『石礫』を唱え始めた! 「僕との間に直線上に強化ワルキューレを置き、その直線のラインを渡っていけば、 君はワルキューレを攻撃するためにそのまま直線状に走るだろう。だがそれが狙いだ! ブチャラティからみて僕がワルキューレの影、『死角』に入りジッパーを使ったために隙が出来る、この一瞬を待っていたんだッ!! この最後の石礫は発射されてからじゃあ対応できない!突進力を重視したのは彼に考える暇を与えないためだッ!」 いままでで一番高密度、超硬質に練り上げられた礫ができあがる!! 「ギーシュが優位に立ったぞッ!!」 「ギーシュが勝つのかぁ!?」 「ブチャラティさん逃げてぇーーーーーッ!!」 シエスタが叫ぶッ!! 「あ・・あ・・ブチャラティ・・・!間に合わない・・!」 ルイズが負けを確信する・・! 「勝ったッ!!こいつをくらって終われッ!!」 「なるほど・・・死角ができる一瞬をねらうつもりだったか・・・。 危なかった・・。こっちも策を練ってなければやられていた・・。」 「えっ!!?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・。 意外ッ!その男は背後にッ!! 「い、い、いつから!?どうやって僕の後ろに!?」 「言っただろ?オレにはジッパーがあると・・。」 ブチャラティが地面に指差す。そこにはッ!! 「じ、地面にジッパーが・・?」 「ジッパーは何も切断だけが使い道ではない。オレのS・フィンガースのジッパーは壁や地面に貼ればそこに『中の世界』を作り出す事ができるッ!! さらに開閉はオレの意思で自在に行うことができるッ!!」 ギーシュはジッパーを目で辿るッ!ブチャラティとワルキューレのいた所から自分の背後までジッパーは伸びていたッ!! 「あ、あれかッ!あれで『ゼロのルイズ』の爆発からやり過ごしていたんだッ!! だからアイツは無傷だったんだッ!!」 キュルケも思い出すッ!! 「じゃあ最初の日、私たちの目を欺いたのもアレと言う事なの!?」 「まあ図で説明するとこういうことになる。」 ● →ワルキューレ ∥ →ジッパー縦。 = →ジッパー横 ① ギーシュ ●突撃方向―→ ←― ブチャラティ 「こうやって普通に突撃を行う。すると、」 ② ギーシュ ●→ ←ブチャラティ ↑ ↑ 『石礫』用意 こっちからはギーシュが見えない。 「こうやってワルキューレで死角を作りオレに止めをさすつもりだったんだろ? だがオレは・・・。」 ③ ===ギーシュ==============●=∥ ←ブチャラティ (中に入った。) ↑ ↑ 実は彼からも見えない。 ジッパーを貼って中に入る。。 「お前の見えない角度から地面にジッパーを貼ってその中に入る。 おまえ自身も呪文でトドメを指す事に集中して足元に気づかない。後は・・・。」 ④ ブチャラティ ===ギーシュ==============●=∥ ←―――――――開け!ジッパー! 「ジッパーの持ち手を持ちながらジッパーを開けば、お前に気づかれる事無く射程距離内に難なく入る事ができると言うワケだ。」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ 「な、なぜ今までそれをもっと速く使わなかった・・?」 「実戦であろうがなんだろうが、切り札は最後のいよいよ危なくなった時に使うものだろう?」 場の空気が張り詰めるッ!! 「ブチャラティが・・・逆転した・・・!」 「ギーシュが危ないッ!!」 「逃げろギーシュ!!」 ジリ・・・・。 「無駄だ。オレのS・フィンガースのスピードと射程距離は・・・すでにお前を捉えているッ!! 逃げる事は・・・不可能だ!!」 モンモランシーが息を呑む! 「いや・・・・・。まだよ・・。」 「・・・・・・・フフフフ・・。ハハハハハハハハハ!!!!!!!! なぁ~んで僕が逃げなきゃ行けないのかなぁ!?わざわざそっちからトドメをさされに来たのにさぁ!!」 ギーシュがブチャラティに造花を向けるッ!!その先には・・・発射準備の完了した『石礫』!! 「僕の作戦が失敗しようが・・、それがどうした!?いくら僕に攻撃を当てるためとはいえ、ここまで至近距離まで近寄ればもうハズす事はない!! 最終的に・・・攻撃さえ当たればよかろうなのだぁ――――ッ!!」 「・・・・・・・・・・・。」 ブチャラティは石礫に目を据えるッ!! 「さらにッ!こうしている間に強化ワルキューレは戻って来ているんだぜッ!! 罠に嵌め返したつもりが、嵌ったのは結局君だブチャラティッ!!」 ガシャンガシャン!! 強化ワルキューレが猛スピードでこちらに向かうッ!! 「ああ!ブチャラティ!!もうダメ!降伏してッ!!」 「もうおそい!脱出不可能だッ!喰らえッ!!」 その瞬間誰もがギーシュの勝利を疑わなかったッ!! だがブチャラティはッ!! (見える・・・。見えるぞ・・・!) ズバッ!ガキンッ!! 「な・・・・え・・?」 ほんの、一瞬の出来事だった。 ワルキューレが剣で見事に切り刻まれていた。そして! 「ぐうッ・・・おりゃぁぁぁぁ!!!」 バキィィン!! 石礫を剣だけでぶっ壊したッ!! 「な・・バ、バカな・・・!こんなはずは・・!」 「・・・・ゲーム・・・・セットだ・・!!」 「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!」 右頬、顎、左肩、胸、右膝、両脛… 至る所を殴り付け確実な勝利をもぎ取るッ!! 最後の力を振り絞った渾身のラッシュだったッ!! 「ぶっ!ぐおっ!がっ!ぐあっ!ぐえっ!」 「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!」 ドッバァ――――ッ!! 「ブァガァーーーーーーーッ!!」 バラッ! 「アリーヴェデルチ!(さよならだ)」 ドタドタドタッ!! 「う、うわあああああああっ!ぼ、僕の体がぁーーーーーーッ!!」 「ひいいええええーーーーっ!ギーシュがバラバラにぃーーーッ!!」 誰もが悪夢をみていると錯覚したッ!!あのギーシュが!トドメを刺されたと思ったら、次の瞬間、頭!胴体!腰!右腕!右手首!左腕!左手首!右足!左足! 計9パーツのバラバラ状態に変わり果ててしまったのだ! これにはルイズも顔を青ざめさせるッ! 「ブ、ブチャラティ・・・!何も・・!何も殺さなくたって・・!!」 「安心しろ。死んじゃあいない。『今』はな。」 ブチャラティがギーシュに近づく。 「さあ、オレの勝ちだ。ここから先はお前をどうしようとオレの勝手だよな。」 「あ・・・。あ・・。僕は・・・・勝てなかったのか・・?」 ブチャラティが髪のところをニンジンを掘るように持ち上げる。 「さて、ルイズ。約束通り『晒し首』を見せてやったぜ。」 「ぼ、僕は死ぬのか!?このまま死ぬのか!?」 ルイズは口をアングリさせた。 「え・・?生きてる!?どうやって生きてるのコレ!?」 「どうだ?何か感想はあるか?」 「あ、あるわけないでしょ!この馬鹿使い魔!!無茶しすぎよ・・・!」 ルイズはもはや展開についていけなかったが、ギーシュは生きていたので安心したようだ。 そしてブチャラティがギーシュに顔を向ける。 「さてギーシュ!お前はもう死んだも同然だがまだ生きている。 だがそれもいつまでも続かないぞ・・・?そろそろ息が苦しいだろう?」 「い、息が・・・・出来ない・・!」 ギーシュの顔がどんどん赤くなるッ!酸素が足りなくなっているのだッ! 「このまま体に繋がなかったら、そうだな、あと4,5分でマジに死ぬぞ。 それがイヤならこのまま降伏し、あとルイズに対する非礼も詫びてもらおう・・。」 モンモランシーが心配そうに見ている。 「ギーシュ・・・。」 「わかった・・・。僕の負けだ・・・。 ルイズに対する僕の失言についても謝るよ・・・。」 ギーシュは俯いて言った。 「そうか・・・・・・。」 「ブチャラティ・・。もういいじゃない・・。何もここまでやる必要なんてない・・。」 ブチャラティはギーシュの胴体を見る。 「そうだな・・。軽はずみな発言についカッとなってしまったが、コイツはこのまま殺すには惜しいものを持っている・・。ここは『殺害』と言う形ではなく・・・。」 ギーシュの頭を繋ぐ。 「頭だけ繋いで『再起不能』という形にさせてもらおう・・・。残りは他の誰かに繋いでもらうんだな・・・。」 ヨロ・・・。 ルイズが肩を持つ。 「ブチャラティ!大丈夫!?」 「大丈夫・・。一人で歩ける・・。」 「早くケガを直してもらって来なさいよ!もうゆっくり休んでなさい!」 「そうだな・・・。もうオレは疲れた・・・。」 ブチャラティは学院に向かって歩き出した・・。 「バカ・・・。無茶するんだから・・・!」 「ギーシュ!大丈夫か!?」 「ギーシュ!しっかりして!!」 モンモランシー達数名がギーシュの元に駆け寄る。 「う・・ううん・・。」 「ギーシュ!大丈夫!?生きてるわよね!?」 モンモランシーが腕を繋ぎながら言う。 「モンモランシー・・・。すまなかった・・。 結局・・・僕は・・・勝つことが出来なかった・・・。」 「もうしゃべらないで・・!ケガに響くわよ・・・。」 ギーシュは空を向いて言う。 「結局・・。僕は無様なまま終わってしまった・・・。 運命を変える事は・・できなかった・・。」 モンモランシーは少し黙ってから言った。 「そうね・・。あんたは運命を変えられなかった・・。 でもこれだけはいえるわ。運命を変えようとがむしゃらになったあんたの姿は、とても輝いてた。それこそ、どの宝石にも勝るほどにね・・。」 「モンモランシー・・・。」 モンモランシーは続ける。 「あんたは確かに成し遂げる事はできなかった。でも私は見ててこう思った。 本当に大切なのは、何かを成し遂げようと行動する強い意志のほうじゃあないかって。 だから・・・。もういいじゃない・・。もう・・・。」 ギーシュのパーツは修復完了した。 「・・・フ・・。何言ってるのさ・・。いつも言ってるだろう?一番素晴らしいのは 君の、女王陛下も顔負けな神々しい美しさに決まっているじゃないか・・。」 「それだけ口が聞ければ大丈夫そうね。」 ギーシュが手をついて上体を起こす。 「しかし・・・。ブローノ・ブチャラティ・・。結果論とはいえ、結局最終的に彼によって成長のための機会を作ってもらってしまったようなものだ・・。 彼を見ていると、まるで僕を正しい道へと導いてくれるチームリーダーのように見えるよ・・。」 ギーシュは偶然か核心をついていた・・・。 「ルイズ。結局彼は・・・ブチャラティは何者なんだ・・? 彼のあの実戦慣れした動き、能力、何より彼から痛いほど感じられた『覚悟』・・・。 戦い終わってから、急に知りたくなったんだ・・。僕は何者と戦っていたのか・・。」 「・・・アイツは、」 バタッ!! 「あ!アイツ倒れちまったぞ!?」 「ブチャラティ!んもうッ!結局世話かけてッ!!」 ルイズがブチャラティのほうに向かおうとして、一度止まった。 「・・・アイツは、私の使い魔よ・・・。 それ以上でもそれ以下でもない。私が知ってるのはそれだけ。」 そう言って、ブチャラティの元に走っていった。そして思った。 「アイツが何者?そんな事、私が一番知りたいわよ・・・。」 ギーシュもふと呟いた。 「やれやれ・・・。得体の知れない男だ・・。完敗だな・・。」 ―※― ―――――我々はみな『運命』の奴隷なんだ。 形として出たものは変える事はできない・・・。 現に君はその運命によって命を落とした・・・。 誰の・・・声だ・・? ―――――まさか生き返るとは思わなかった。こればかりは僕も見落としていた。 君はまだ運命の形を留めていないのだ・・・。 何だ?何を言っている? ―――――君たちがこれから歩む『苦難の道』にはきっと何か意味があるのだろう・・。 かつて君が・・・かつての仲間達と歩んだあの道のように・・・。 君たちの苦難はやがて、あの少年に受け継がれたように、どこかの誰かに希望として伝わっていくような何か大いなる意味となる始まりなのだろう・・。 僕には何も出来なければ無事を祈ってやることもできないが、君が『眠れる奴隷』であることを祈ろう・・・。 何か意味のあることを切り開いていく『眠れる奴隷』であることを・・・。 ―※― 「・・・ラティさん・・。ブチャラティさん・・・・。」 「ブチャラティさん!!」 起こしたのはメイド服の少女だった・・。 「シエスタ・・。」 「よかった!もう5日も眠っていたんですよ!? 病室だった。どうやら途中で倒れてしまったようだ。 「本当に・・・よかった・・。もしかしたら・・・もう目覚めないかもしれないと思って私もうどうしようかと・・!」 「お、おい・・。オレは大丈夫だから・・涙を拭きなよ・・・。」 ブチャラティが涙を拭いてやる。そして自分の体の異常を確かめた・・。 「これは・・・。ケガが完全に直ってる・・。1ヶ月は安静にしたほうがいいかと思っていたのに・・。」 「ええ、治癒の魔法の効果なんですよ。すごい大怪我だったから直るかどうか 気が気でなかったのですが・・・。でもよかった・・。脈拍も呼吸も良好です!」 「・・!!・・・そうか・・。」 そう言ってブチャラティはふと疑問に思った。 「シエスタ。君がオレを看護してたのか・・?」 「いえ。あなたを看護していたのはミス・ヴァリエールですよ。 シエスタの指した先には、疲れきってブチャラティにもたれかかって眠っていたルイズがいた。 「ブチャラティさんをここまで運んだのも、「『治癒』の呪文のための秘薬の代金を払ってくれたのも、ミス・ヴァリエールなんです。」 ブチャラティがルイズの肩に毛布をかけてやって言う。 「後で、礼をいわなくちゃあいけないな……秘薬って、やっぱり高いのかい?」 「平民に出せる金額でないことは確かですね」 そう言って、意地悪そうにシエスタは笑った。 「5日間ずっと付きっきりで看護していたんですよ・・。包帯を取り替えたり、顔を拭いたり……。 ずっと寝ないでやってたから、今はお疲れになったみたいですけどね」 「そう・・・・か・・・・。」 ブチャラティはルイズの寝顔を見ながら、どこか微笑ましい気持ちになった。 「んん~。アンタご主人様を心配させるんじゃないわよ・・・。ムニャ。」 「生意気で、ワガママで、傲慢な女だと思っていたけど、けっこうカワイイところがあるもんだな。 ・・・・ありがとうな。ルイズ。」 ブチャラティは頭を撫でながらそう言った。 そして思った。オレの命を救ってくれた恩を返すまでは・・・。 そして、イタリアに変える方法を見つけるまでは・・・。 ――――――――――――――――こいつの使い魔でいても、いいかな 「あーオホン。お取り込みのところ悪いんだけど・・。」 全身包帯グルグル巻きの正体不明の男がいた。だがその声に 聞き覚えがあった。自分の声に似てたから。 「もしかして、ギーシュか?」 「ああ、正真正銘"青銅"のギーシュ・ド・グラモンさ。」 だがその痛々しい姿はブチャラティもビビッた! 「お前・・・そんな怪我になるほどぶん殴った覚えがないんだが・・・。」 「まあ・・・いろいろあってね・・・。実は・・・二股ではないことがバレたんだ・・。」 ―※― 「さあ、アンタも治療を受けにいくわよ。」 「ああ・・・。」 ギーシュ様―――――――――――!!!!! 「「えっ!?」」 「ギーシュ様!お怪我は大丈夫ですか!?」 「負けてもかっこよかったですよ!ギーシュ様!」 「すぐ応急処置を!私"水"使いだから直せますよ!」 「何よ!私だってできるわそれくらい!」 ガヤガヤ!ゴタゴタ! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・ 「ひい、ふう、みい・・・・12人ね。ケティも入れたら合計十四股だったって事・・。 ふぅ~~ん・・・。」 ギーシュが身の危険を感じ取るッ!! 「じょ・・じょうだんだってばさぁモンモランシー!ハハハハハ。 ちょ、ちょっとした茶目っ気だよぉ~~ん!たわいのないイタズラさぁ! やだなぁ、もう! ま…まさか、もうこれ以上殴ったりしないよね…? 重症患者だよ。全身骨折してるし絶対安静にしてないと・・・。ハハハハハハハハハハ・・。」 「もうアンタにはなにもいうことはないわ・・・。 ・・とてもアワレすぎて・・・。 何も言えないわ。 「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!」 「ちょ、やめ!骨折部分にひび・・グワァ!!」 右頬、顎、左肩、胸、右膝、両脛… 至る所を殴り付け断罪を下すッ!! 怒りの力を振り絞った渾身のラッシュだったッ!! 「ぐあっ!ぐえっ!わ、悪かった!僕が悪かったからもう・・!ゆるグパァ!!」 「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!」 ドッバァ――――ッ!! 「ブァガァーーーーーーーッ!!」 バラッ! 「アリーヴェデルチ!(さよならよ)」 ―※― 「と言うわけで・・ね・・。」 「・・・・・そうか・・。それで、もう懲りたのか?」 「まさか!僕はグラモン家の人間だよ?これからも全ての女性を愛でる薔薇でいつづけるよ。 それより、君には負けた。君の黄金の精神にはいずれ一矢報いて見せるよ。 これからもよろしく!ハッハッハ!」 ブチャラティは半ば呆れつつも、 「やれやれ、これからもいろいろ大変そうだ。」 半ば楽しみにしていたりもするブチャラティだった。 ギーシュ・ド・グラモン――――再起不能――――まさかのダブルアリアリで 全治半年(『治癒』のおかげでで2週間) モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ―――それでもギーシュの看護を行った。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール―――部屋に連れて行ってもらうとき ブチャラティに お姫様ダッコを されていたことに顔を赤らめ、ぶん殴る。 シエスタ―――――――その騒動の後、ブチャラティに食事を作ってやる。 ブローノ・ブチャラティ――――再起不能から離脱。 to be continued・・・-
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ケロテレビ年間音楽BD/DVDランキング2018 年間 | シングル | アルバム | CDシングル | DLシングル | BD/DVD特典CD | トータルセールス | 作品・シリーズ別 | ジャンル別 1-45 + 【ランキング動画を見る】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm34287606 http //www.nicovideo.jp/watch/sm34287606 順位 CD名 アーティスト タイアップ 発売日 年間売上 1 THE IDOLM@STER SideM 3rdLIVE TOUR ~GLORIOUS ST@GE!~ Side MAKUHARI - THE IDOLM@STER SideM 11/7 32326 2 Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR Memorial BOX Aqours ラブライブ! サンシャイン!! 4/25 29277 3 THE IDOLM@STER SideM GREETING TOUR 2017 ~BEYOND THE DREAM~ - THE IDOLM@STER SideM 4/25 24763 4 A3! FIRST Blooming FESTIVAL - A3! 4/25 23950 5 あんさんぶるスターズ! DREAM LIVE 1st Tour “Morning Star!" - あんさんぶるスターズ! 6/13 20874 6 シンフォギア ライブ2018 - 戦姫絶唱シンフォギア 8/29 19662 7 ワルキューレ LIVE2018 ワルキューレは裏切らない ワルキューレ マクロスΔ 10/24 18995 8 NANA MIZUKI LIVE GATE 水樹奈々 - 6/20 17795 9 Saint Snow PRESENTS LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL Memorial BOX - ラブライブ! サンシャイン!! 10/24 15707 10 MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2017 ~LOVING!~ 宮野真守 - 3/21 14768 11 あんさんぶるスターズ! Starry Stage 1st - あんさんぶるスターズ! 10/5 13982 12 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @OSAKA - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 6/27 13553 13 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @ISHIKAWA - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 6/13 13459 14 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @MIYAGI - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 5/30 13357 15 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @FUKUOKA - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 8/8 13164 16 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @SAITAMA - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 8/29 13152 17 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @SHIZUOKA - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 7/11 12574 18 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! @MAKUHARI - THE IDOLM@STER シンデレラガールズ 7/25 12305 19 林原めぐみ 1st LIVE -あなたに会いに来て- 林原めぐみ - 17/12/13 12099 20 THE IDOLM@STER SideM Five-St@r Party!! - THE IDOLM@STER SideM 9/26 11852 21 Inori Minase LIVE TOUR 2018 BLUE COMPASS 水瀬いのり - 10/17 11602 22 Inori Minase 1st LIVE Ready Steady Go! 水瀬いのり - 4/4 11174 23 THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE! - THE IDOLM@STER ミリオンライブ! 1/17 10835 24 Animelo Summer Live 2017-THE CARD- 8.27 - アニサマ 3/28 10814 25 Animelo Summer Live 2017-THE CARD- 8.25 - アニサマ 3/28 10300 26 ユーリ!!! on CONCERT - ユーリ!!! on ICE 4/27 9979 27 Poppin Party 2015-2017 LIVE BEST Poppin Party BanG Dream! 5/30 9035 28 Animelo Summer Live 2017-THE CARD- 8.26 - アニサマ 3/28 8412 29 Kalafina 10th Anniversary LIVE 2018 Kalafina - 6/13 8382 30 Kiramune Music Festival 2018 - - 11/28 8332 31 TrySail Second Live Tour"The Travels of TrySail" TrySail - 9/26 7974 32 S.Q.P -SQ PARTY 2017 SUMMER- - ツキプロ 17/12/22 7217 33 Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2017 ~ORE!!SUMMER~ - おれパラ 8/8 7214 34 田村ゆかり Love Live *Crescendo Carol* 田村ゆかり - 5/23 7150 35 THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 765 MILLION ALLSTARS THE IDOLM@STER ミリオンライブ! 11/21 7069 36 君の名は。 オーケストラコンサート RADWIMPS 君の名は。 4/18 6007 37 蒼井翔太 LIVE 2017 WONDER lab.0 蒼井翔太 - 6/27 5945 38 小倉唯 LIVE Cherry×Airline 小倉唯 - 9/12 5033 39 夢色キャスト DREAM☆SHOW 2017 夢色キャスト 夢色キャスト 9/12 4943 40 ワルキューレ LIVE2017 ワルキューレがとまらない ワルキューレ マクロスΔ 17/5/31 4520 41 THE IDOLM@STER SideM 1st STAGE ~ST@RTING!~ - THE IDOLM@STER SideM 16/7/13 4192 42 Mimori Suzuko Live 2017 Tropical Paradise 三森すずこ - 17/12/20 4028 43 遠藤ゆりか FINAL LIVE -Emotional Daybreak- 遠藤ゆりか - 10/31 3993 44 A.L.P -ALIVE PARTY 2017 SUMMER- - - 1/26 3840 45 KING OF PRISM SUPER LIVE MUSIC READY SPARKING! - KING OF PRISM 3/30 3793 年間 | シングル | アルバム | CDシングル | DLシングル | BD/DVD特典CD | トータルセールス | 作品・シリーズ別 | ジャンル別
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前ページ次ページTALES OF ZERO 午後からは授業はなく、生徒達はそれぞれ自由に時間を過ごしていた 昼食を終え、ルイズと合流したクラースは彼女に個人授業を行っている 「良いか、落ち着いてやるんだ…魔法を使うのに必要なのは精神力と集中力だからな。」 「解ってるわよ、それくらい。」 解りきった事を言われて、ルイズはクラースに向かって怒鳴る 二人から離れて、才人とタバサが見学していた…最も、タバサは本を読んでいるが 「何であの子まで一緒にいるのよ…先生はさっきまであの子と一体何を…。」 「ほらほら、文句は後で聞いてやるから…まずは、目の前の事に集中するんだ。」 クラースの言葉に話はそこまでにして、ルイズは目の前の標的に目をやった それは、魔法練習の為にクラースが作った藁人形だ 「さあ、ルイズ…ファイアーボールを唱えてみるんだ。」 軽く頷くと、ルイズはルーンを唱えだした…落ち着いて、落ち着いて…と、心の中でも唱えている そして、ルーンを唱え終え、目標に向かって杖を振るった 直後に爆音が響き、目標となっていた藁人形は木っ端微塵に吹き飛んだ 「おお、人形が吹っ飛んだ……で、あれってファイアーボールなのか?」 「違う。」 確かに魔法は発動し、藁人形に命中した…が、あれはファイアーボールではない その名の通り火球を飛ばす魔法なのだから…決して爆発する魔法ではない 「ああ、もう…どうして成功しないのよ!!」 失敗した事に腹を立て、地団駄するルイズ…クラースは爆破された藁人形を見て、口を開いた 「そうだな…まあ、今のは10点といった所だな。」 クラースの評価を聞いて、ルイズは目を丸くさせた まさか、これくらいで得点がもらえると思わなかったからだ 「確かに、ファイアーボールは発動しなかったが、目標には当たったからな…努力点というやつだ。」 今までのルイズの魔法は、目標とは見当違いの場所が爆発を起こしていた 木だったり、壁だったり、噴水だったり…今だって、周辺の土が抉られている 今のは珍しくも目標に当たった…それを評価しての10点である 「そう…ま、まあ、慰めぐらいで受け取っておくわよ。」 初めて魔法の事で褒められたのに、素直に嬉しいと言えないルイズ ふと、ルイズはクラースの召喚術の事で疑問を浮かべた 「ねぇ、クラース先生…先生が使える魔法ってあの妖精みたいなやつだけなの?」 「シルフだ…まあ、前に話したように今はオパールの指輪しかないからな。シルフしか呼び出せん。」 召喚術の話を始めたので、興味を持ったタバサは二人に歩みよった 才人もその後へと続き、クラースは続きを話す 「精霊は多種多様に存在する…地水火風、分子、闇、光、月、そして根源を司るもの、様々だ。」 「そんなに…先生って、それを全部使役してたの!?」 「まあな…しかし、私が精霊達と契約出来たのは仲間達がいたからこそだ。」 クレス達と出会ったからこそ、彼は偉大な召喚士としてその名を残す事が出来たのだ 出会わなければ、その名が知られるどころか、召喚術が完成していたのかどうかさえ危い 「ふーん…ねぇ、私でも先生の召喚術が使えたり出来るの?」 「どうかな。私も数々の手順を踏んで使えるようになったし…簡単に使えるのはエルフぐらいだな。」 実質、前にハーフエルフであるアーチェは自分が契約した精霊を簡単に召喚してみせた しかも三体同時召喚まで…あの時ほど、エルフとの差を実感して涙目になりそうだった事はない 「そう…なら、良いわ。先生みたいにそんな悪趣味な刺青と格好はしたくないし。」 「またそんな事を…良いか、これは私が研究に研究を重ねた末に考案した召喚士の…。」 「失礼するよ。」 そんな時、彼等の耳にキザったらしい声が聞こえてきた 振り返ると、そこにはギーシュの姿があった 「ギーシュ、何であんたが…。」 「僕はミスタ・レスターに呼ばれて来たんだ…君の力を貸して欲しいってね。」 「ああ、もうそんな時間か…じゃあ才人、始めるか。」 突然、自分が名指しされた事に驚く才人…クラースは道具袋に手を伸ばした 一体何を…そう聞く前に、クラースはロングソードを取り出した 「さあ…剣の稽古の時間だ。」 「だ、大丈夫なのかな…俺。」 ロングソードを両手で持ち、才人は目の前の相手を見つめる そこには、ギーシュが作り出したワルキューレが一体佇んでいる 「準備は良いか……よし、始めてくれギーシュ君。」 「解りました…行くよ、才人。」 クラースの言葉に、ギーシュはワルキューレを操りはじめた 剣を構え、ワルキューレは才人に接近する 「わっ、来た!?」 向かってくるワルキューレ…一気に間合いをつめ、剣を振り下ろしてくる 咄嗟に才人は剣を構え、ワルキューレの攻撃を受け止めた 「くっ…このっ!!」 左手のルーンが輝く…受け止めた剣を弾き返し、バックステップで才人は後ろに下がった そして、反射的に決闘の時に見せたあの技を繰り出す 「魔神剣!!!」 剣を振り払うと、剣圧がワルキューレに向かって地面をかけていく その一撃を受けたワルキューレは、ごとんと地面に倒れこんだ 「おおっ、あれだ…あの時、僕のワルキューレを吹き飛ばした…。」 ギーシュはまたあの技を見て驚いていた…それはルイズも同じである 「あれって、一体どういう仕組みで放てるの?魔法?」 「そうだな…解りやすくいえば闘気と言う、人間の中にあるエネルギーを剣に集中させ、剣圧として飛ばしているんだ。」 解るような、解らないような…とりあえず、魔法とは違う事は理解した その間に才人はワルキューレに接近すると、続けて技を繰り出す 「飛燕連脚!!!」 二連撃の蹴りと剣による突き…その攻撃に、ワルキューレは破壊される 「ああ、僕のワルキューレが…。」 「はぁ、はぁ、はぁ…ふぅ。」 落ち込むギーシュに対し、才人は呼吸を整えて剣を振るう 一度、二度…と剣を振り回し、最後はくるりと回して高々と掲げる 「それにしても…まさか、僕のワルキューレを使って剣の稽古とはね。」 そう、ギーシュが此処に呼ばれたのは、才人に剣の稽古をさせる為だった クラースが帰ってきた時に、彼は彼らしい長い謝罪を行った その全てを振り返ると長くなるので省略すると、彼は何でもすると言ったのだ 自分に出来る事でお詫びがしたいと…その結果がこれである 「ほぼ実戦に近い状況で才人を鍛えられるからな…今後の為に鍛錬は必要だ。」 この未知の世界にある脅威…それに備える為に いざという時は、才人は自分自身でその身を守らねばならないから 「さて…ギーシュ、次を出してくれ。」 「解りました…今度は負けないよ、サイト。」 再びギーシュは才人に向かって薔薇の杖を振った 花びらが一枚、地面に落ちて新たなワルキューレを生み出す 「次か…よし、こい!!」 一体倒して自信がついたのか、剣を構えなおして才人は新たなワルキューレに挑む 相手の攻撃をかわし、慣れているかのように剣技を繰り出す 「(あの剣技、やはりアルべイン流…動きも、何処となくクレスに似ているな。)」 そんな才人の動きを見ながら、クラースは考えを巡らせる 今の彼は剣を持った事のない、素人とは思えない動きを見せている 「(まともに剣を振るえなかった彼がああなるとは…伝説のルーンの力とは凄いな。)」 クラースは左手の甲を見る…そこには、才人と同じルーンが刻まれている 同時に、オスマンから聞かされた話を思い出した 『ガンダールヴ?』 『そうじゃ、お主らの手に刻まれしルーンはかつて、伝説の使い魔に刻まれしルーンなのじゃ。』 帰って来た後、クラースはコルベール経由でオスマンに呼び出された そこで、自分と才人に刻まれたルーンが伝説の使い魔のものである事を知らされた 『そのルーンを宿した使い魔は、ありとあらゆる武器を使いこなしたという伝説があるでな。』 『成る程、コルベール教授が言っていたのはそれか…それなら、才人の事もある程度納得出来る。』 決闘の時に見せた才人の力の源を、クラースはようやく理解した が、すぐに新たな疑問が生まれる 『そんな使い魔のルーンが刻まれたのは…ルイズが召喚したからですか?』 『解らん…その辺の事は全く解らんのじゃ。何故ミス・ヴァリエールなのか…』 うーむ、とオスマンが唸る中、クラースはその答えの手掛かりについて考えた 爆発しか起こらない魔法、異世界人である自分達を召喚した… そして、伝説の使い魔のルーン…彼女は他のメイジとは違った、特殊なメイジなのかもしれない 『兎に角、お主だけには伝えておこうと思ってな…じゃが、くれぐれも…。』 『解っています…時がくるまでは誰にも言うな、ですね。』 『うむ、これが公になれば色々と不味い事になるからの…当然君達もじゃ。』 この事は、ルイズと才人にも秘密にしておいた方が良いだろう 話した所で、今はまだその事実を受け止めきれないだろうから 『ところで…ミスタ・レスター、お主等は一体何処から来たのじゃ?』 『何処と言われても…私は貴方達が言うロバ・アル・カリイエから来たのですが…。』 建前上の、本来自分達の出身地ではない東の国の名を口にする 『では、君がグラモン家の息子と決闘した際に見せたあれ…あれは一体何なのじゃ?』 『あれは…東で生み出された新たな魔法のようなものです。事情により詳しい事は言えませんが。』 召喚術の詳細を言えず、そういう事で誤魔化そうとする だが、オスマンはそれで納得したようではなく、鋭い眼差しを向け続けている 『そうなのかのぅ…ワシにはあれは魔法とは思えんのじゃがなぁ。』 『………。』 クラースは思った…この老人に、本当の事を話すかどうかを しかし、彼は学院の最高責任者で国との繋がりもある…迂闊に話さない方がいいのではないか そう思考を巡らせていた時、ノックの音が室内に響いた 『む、誰じゃ?』 『私です、オールド・オスマン。』 ドアが開き、ミス・ロングビルが学院長室に入ってくる 『王宮の勅使、ジュール・ド・モット伯が御出でになられたのでお伝えに来たのですが…。』 『おお、そう言えば今日じゃったな…忘れておったわい。』 そう言うと、改めてオスマンはクラースの方を見る 『すまんな、王宮からの使いが来たようでな…話はこれくらいにしようかの。』 『はい…では、これで…。』 取りあえず話が終わったので、クラースはすぐに退室しようとする その際、ミス・ロングビルがジッと見つめている事に気付いた 『ん、何か?』 『あっ、いえ…素敵な指輪をされていると思ったので…。』 指輪…とは、クラースが嵌めているオパールの指輪の事である 唯一の契約の指輪なのでなくさないよう、クラースは肌身離さず身につけている 『これか…これは、私が魔法を使う上で重要な術具なのでね。』 『そうですか…でしたら、さぞ貴重な品なのでしょうね。』 そう言ったロングビルの目が、一瞬獲物を狙う獣のように見えた 瞬きすると、そこには普段彼女がする美しい表情があった 『ふむ……では、オールド・オスマン、それにミス・ロングビルも…失礼。』 気のせいだと思い、二人に一礼するとクラースは学院長室を退室した しばらくして一息入れると、後ろを振り返る 『(オールド・オスマン…流石この学院の学院長をしているだけあって、鋭いな。)』 それに、普通の人とは違うオーラと言う者を纏っているような気もする 侮れない…そう思った時、扉の向こうから大きな音が響いた 『あだっ、ミス・ロングビル、年寄りをもっといたわらんかい。』 『オールド・オスマン、今回ばかりは我慢の限界です。貴方は何度セクハラすれば……。』 ロングビルの怒声とオスマンの情けない声が聞こえてくる…そこに先程の威厳は微塵も無かった 自分の勘違いだったか…等と考えつつ、クラースはその場を後にするのだった 「…生、クラース先生!!」 ルイズの声が聞こえ、クラースはそこで回想を中断して顔を上げた 「どうしたの?何か考え事してたみたいだけど…。」 「ルイズ…いや、何でもない。さて、才人の方は…。」 彼女の質問をはぐらかして才人の方を見ると、彼の周りにワルキューレの残骸が点在していた クラースが回想している間に、既に6体のワルキューレを倒していたのだ そして、七体目のワルキューレとの模擬戦も終わりを告げようとしていた 「魔神飛燕脚!!!」 魔神剣と飛燕連脚を組み合わせた奥義…それが、最後のワルキューレに炸裂する 前回同様、ワルキューレは奥義を受けて粉々に砕けちった 「ま、負けた……こうまであっさり倒されると、僕は自信をなくしそうだよ。」 今自分が作れる7体全てを倒された事に、ギーシュは軽くショックを受ける 「へへ、楽勝だ…ぜ?」 得意げになる才人だが、突然彼の身体を疲労感が襲ってきた 自身を立たせる事が出来ず、地面に尻餅をつく 「サイト、大丈夫?」 ルイズが心配そうに声を掛けるが、前のように気絶はしなかった 立ち上がろうにも身体が上手く動かせず、地面に座りこんだままになる 「な、何か急に疲労感が…何で?」 「無理をしたな…まだ十分な鍛錬もしていないのに、奥義なんか使うからだ。」 クラースはアップルグミを取り出して、才人に渡した グミを頬張る才人…疲労感もある程度なくなり、立ち上がる 「あ、ありがとうございます……で、それってどういう事ですか?」 「そもそも奥義とは、元となる特技を極限まで鍛えた上で初めて使えるものだ。」 「だから、まだ鍛錬の足りない貴方にはそれを使いこなす事が出来ない…。」 クラースの言葉を理解したタバサが補足する…その補足が正しい事を、クラースは頷いて答える 「極限までって…どれくらい鍛えれば良いんですか?」 「そりゃあ、使用率100%にすれば良いんじゃないかい?」 身も蓋もない言い方をすれば、ギーシュの言うとおりである 「まあ、君に奥義はまだ早い…鍛錬を続けるんだな。」 「はーい…まあ、こうやって剣を使うのも何か楽しいし。」 剣を振るう事に楽しさを覚えた才人は、剣を振り回す 素人に比べれば上なのは確かだが、クレスに比べるとまだまだ動きが雑である 今はまだ見習い剣士…しかし、今後も鍛えればそれなりに上達するだろう 「ああ、此処でしたか。」 そんな時、本塔の方からコルベールが此方に向かってやってきた 「コルベール先生、どうして此処に?」 「いえ、ミスタ・レスターが此処にいると聞きましてね…それにしてもこれは?」 眼鏡を掛けなおしながら、コルベールは散乱するワルキューレの残骸を見る 「ああ、才人の鍛錬にとね…彼のワルキューレを使わせてもらった。」 「結果は、僕のワルキューレが前回同様全部やられましたけどね。」 「ほほう、それはすごい。流石はガンダー…モガッ!?」 危うくガンダールヴの事を話しそうになったコルベールの口を、クラースが止める 「えっ、何?ガンダー…。」 「気にしなくて良い、こっちの話だ。そんな事より…コルベール教授、私に何か用かな?」 「モガモガ…は、はい、今日もミスタ・レスターの話を伺いたいと思いまして…。」 一言一言を強調した言い方に、自分の失態に気付いたコルベールは本題に移った 彼は時折、クラースから色々と故郷の事について話を聞きにやってくる 情報交換の為、故郷の事をはぐらかしながら彼との交流を行っていった 「そうか…皆、今日は此処までだ。私はコルベール教授の所に行ってくる。」 「解ったわ…でも、この前みたいに夜遅くまでにはならないでよ。」 了解…と答えると、クラースはコルベールと一緒に彼の部屋へと向かっていく そしてこの場がお開きになったので、4人もそれぞれの場所に帰っていった 「うーむ……遅くならないようにとは言ったんだがな。」 その日の夜、そろそろ学院の者達が眠りに着く時間…… 女子寮へ向かって歩きながら、クラースは呟く コルベール教授と話しているうちに、すっかり夜が更けてしまった 「色々興味深い話は聞けたが…これでは、またルイズに説教されてしまうな。」 頭の中で自分が説教される姿を浮かべ、苦笑するクラース そろそろ女子寮が見える…そんな時、ドサッという音が聞こえた 「ん、何だ?」 それは女子寮から聞こえ、気になったクラースは足を速める その間にも、小さな悲鳴と共に再び落下音が聞こえてきた 「まただ…一体何が…。」 ようやく女子寮が見え…クラースはジッと暗闇の先を見てみた すると、女子寮の前で男が二人、黒焦げになって倒れていた 服装からして、学院の男子生徒のようである 「これは…まさか、何者かが学院に…。」 一瞬、そう思ったクラースだったが…… 「キュルケ、そいつは誰なんだ!恋人はいないっていってたじゃないか!!」 突然、上空から声が聞こえ…クラースは上を見上げた 女子寮の三階付近…ある一角で三人の男子生徒が浮かんでいる 「なんだ、あれは…一体何をしているんだ?」 まさか、覗き…だとしたら、何て大胆な その間にも押し合い圧し合いしながら何か叫ぶ彼等だが、突如炎が彼らを襲う 炎に飲まれ、魔法を維持できなくなった彼等は地面に落下した 「おおっ、落ちた…大丈夫なのか、彼等は?」 放っておく事も出来ず、取りあえず彼等の元へと駆け寄ってみる 焼かれて三階から落ちたにも関わらず、一応彼等は生きていた ピクピクと動く5つの物体…その一つにクラースは近づく 「おい…大丈夫か?」 「畜生、キュルケの奴…やっぱり俺の事は遊びだったんだな。」 クラースの言葉が聞こえてないのか、生徒は独り言を呟く キュルケの名が彼の口から出たので、他の四人を見てみる 「よく見れば…全員キュルケの取り巻きの男子生徒達だな。」 恋多き女性を自称するキュルケが、何人もの男子生徒をキープしているのを知っている 此処にいるのは、よく授業や食事の時などに彼女とよくいる美青年達だ 「んん…あっ、お前はゼロのルイズの使い魔!?」 その時、倒れていた生徒がようやくクラースの存在を認知した 「ようやく、私に気付いたようだな…大丈夫か?」 「くそぉ…あんたももう一人の使い魔みたいにキュルケとよろしくやるつもりなんだろ?」 「もう一人の使い魔…才人の事か?彼がどうしたんだ?」 「とぼけるなよ、さっきもう一人の使い魔がキュルケと一緒にいるのを見たんだぞ。」 彼の話から察するに、今キュルケの部屋には彼女と才人がいるらしい こんな夜遅くに、歳若い少年少女が一緒とは… 「教育上良くないな…ルイズとの事もあるし、見過ごすわけにはいかんな。」 キュルケとルイズの家の関係を思い出し、女子寮の中へ入ろうとする その前に、此処に倒れた五人を放っておくのは忍びない 「そうだ…君、彼等にこれを食べさせてやってくれ。」 クラースは道具袋からアップルグミを取り出し、五つ分を彼に渡す 「それを食べれば元気になる…君の分もあるからな。」 じゃあな、と後の事をその生徒に任して女子寮の中へと入っていった この少年がギムリである事をクラースが知るのは、まだ先の話である 「さて…此処に才人がいると言われて来てみれば…。」 女子寮に入り、三階に上がってキュルケの部屋の前にクラースはやってきた 中に入ると、際どい下着をつけたキュルケ、その彼女に押し倒されている才人がいる 「あら、ミスタ・レスターじゃありませんか。」 「く、クラースさん…助けて……。」 キュルケの胸に埋もれながら、クラースに助けを求める才人 そんな彼の姿に、クラースはため息を吐いた 「まったく…見損なったぞ、才人。まさか君がそんなに節操がない男だったとは…。」 「ち、違いますよ。俺はただ、帰りが遅いクラースさんを迎えに行こうと思って…そしたら…。」 キュルケのサラマンダーに捕まり、此処に連れ込まれてしまった… そう言おうとした時、キュルケが更に胸を押し付けた 「見ての通り、私達は取り込み中ですの…何でしたら、ミスターも一緒に如何ですか?」 「悪いが遠慮させてもらうよ。それに才人にとっても教育上良くないから連れ帰らせて貰う。」 即答すると、クラースは二人に歩み寄ってあまり乱暴にならないように引き剥がした 「さあ、帰るぞ才人…こんな所ルイズに見つかったらどやされるぞ。」 「は、はい…でも、どやされる前に手と足が出そうですけど。」 彼女が怒ると言葉より先に手と足が出る事は、才人自身が身をもって経験している 違いないな、そう言って二人はキュルケの部屋から立ち去ろうとする 「ちょっと、お待ちになって…ミスタ・レスターは読書がお好きなのですよね。」 帰ろうとする二人を呼び止めると、キュルケは近くにあった箱に手を伸ばした がさごそと中身を探し、その中からあるものを取り出す 「でしたら、これを差し上げますわ…私には不要な物ですので。」 「ん、それは?」 「これは『召喚されし書物』と言って、我が家の家宝ですの。」 そう言って、手に持っている本をクラースに差し出す 気になったクラースはそれを受け取ると、どんなものかと見てみる 「召喚されし書物って…どういう本なんだよ。」 「何でも、魔法の実験中に偶然召喚された物だそうよ…それを、私のおじい様が買い取ったの。」 「……これは鍵が掛かっているな。」 よく見ると、これはケースになっていて問題の本はこの中に入っているようだ だが、クラースの言うとおり鍵が掛かっているのでケースは開かない 「鍵なら此処にありますわよ。」 何時の間に忍ばせていたのか、胸の谷間からケースの鍵を取り出す わざわざ本体と鍵を分けたという事は、単にプレゼントするというわけではないらしい 「成る程、本体はくれると言っても鍵までとは言ってないな…で、交換条件は?」 「察しが良いですわね。今宵私と付き合っていただければこの鍵を差し上げますわ。」 キュルケとしては、クラースを自分の男にしたいとの魂胆である 周囲の男子生徒や教師とは違うその知的な所と魔法、そして大人の雰囲気に惹かれたからだ えっ、俺は…等と呟く才人を他所に、クラースは本をキュルケに突き出す 「そういうのならお断りだ…これは返す。」 キュルケに本を押し付けると、才人を連れて出て行こうとする 断られると思わなかったのか、彼女は目を丸くして驚く 「えっ、ちょっと…ミスターはこの本が欲しくないの?」 「気にはなるが、そうまでして欲しくはないな…それに、後が怖い。」 女の怒りと恨みは恐ろしい事を、クラースは32年の人生から熟知している それでも諦めきれないキュルケは、自身の胸をクラースに押し付ける 「そう仰らずに…私、ミスターに十分すぎるほどの興味を持っておりますの。」 「だから、私は……ん?」 しつこいキュルケを一喝しようと、クラースは振り返る だが、その時初めて彼女が指輪をしている事に気づいた 「キュルケ、その指輪は?」 「これですか?これはこの本と同じく我が家の家宝の一つ、炎のガーネットですわ。」 そう言って、彼女は指に嵌めたガーネットの指輪を二人に見せる 蝋燭の炎に照らされ、宝石は淡い輝きを放っていた 「炎のガーネット?それって唯の指輪じゃないの?」 「ええ、火の魔法の効果を高める作用があるの。普段はおめかし位にしか使ってないけど。」 自分の魔法には自信があるから…ドーピングのような真似はしたくないらしい ふーんと何でもないように見つめる才人に対し、クラースはジッと指輪を見つめている 「それは…そのガーネットの指輪は……すまん、ちょっと見せてくれ。」 急にクラースは態度を一変させ、指輪をよく見ようと近づいた だが、そんなクラースにキュルケは抱きつき、顔を近づける 「ただでは見せられませんわ…ねぇ、ミスター?」 「いや、だからその指輪を……。」 クラースの喰い付きに、ここぞとばかりに色気を振りまくキュルケ 先程のように振りほどこうとせず、クラースは戸惑いを見せている 「クラースさん、どうしたんですか?その指輪が一体……。」 才人が尋ねようとした時、後ろのドアが突然開いた 誰だろう…と、才人が振り返り、それを見て驚いた 「る、ルイズ!?」 入ってきたのは、ルイズだった…しかし、それだけで才人が驚いたわけではない 彼女は今、誰から見ても解る様に、どす黒いオーラを身にまとっている クラースもキュルケも、ルイズが入ってきた事に気づいて振り返る 「ルイズ、丁度良かった。実は彼女が……。」 クラースが何か言おうとしたが、彼女の気を察知して何も言えなくなった その間に、ルイズがずかずかと二人に近づいていく 「クラース先生…この馬鹿犬なら兎も角、まさか貴方がツェルプストーの色香に惑わされるなんて。」 「ま、待てルイズ、私は唯彼女の指輪が……。」 「物につられたってわけ!!!」 更に怒り出すルイズ…普段人の話を聞かない彼女は、怒ると更に話を聞かなくなる 取りあえずキュルケから離れると、才人に話を振った 「才人、キュルケの指輪に見覚えがないか?」 「ええっ、ちょっと…何も俺に話振らなくても。」 「そうじゃない、よく見てみろ。」 そう言われて、才人はジッとキュルケの指にはめられた指輪を見る 蝋燭の火によって淡い輝きを見せるガーネットに、才人も気付いた事があった 「あっ、そう言われると何処かで見た事が………ひょっとして!?」 「ああ、間違いないと思う…まさか、こんな近くにあったとは。」 二人の会話にキュルケは疑問を浮かべるが、相変わらずルイズは怒ったままだ 「ちょっと、サイトも先生も…この期に及んで言い逃れする気?」 「ルイズ、昼間話しただろう。私の召喚術は契約の指輪を使って行うものだと…。」 「それと今の状況が何の関係があるのよ!!」 怒っているルイズには、クラースの言葉を理解する事が出来なかった 仕方なしに、才人がルイズに解りやすく伝える 「だから、今キュルケがしてんのがクラースさんの契約の指輪かもしれないって事だって。」 「それがどうしたって……えっ、ええ~~~~~!!!!!!」 才人の言葉に、ようやくルイズも理解できたらしく、大きな声を上げる 三人の視線がガーネットの指輪に集い、キュルケ自身もそれを見つめる 「これが、ミスタ・レスターの?でも、これって先祖代々から続く品だと聞いていますけど?」 「まあ、似ているだけかもしれんが…ちょっと貸してみてくれないか?」 手を差し出し、クラースはガーネットの指輪を渡すよう頼む だが、キュルケはそんなクラースの手から指輪をはめた手を遠ざける 「構いませんけど…タダで、というのも味気ないですわね。」 「ツェルプストー、あんた…。」 ルイズの反応を見て笑みを浮かべながら、彼女は少し考える しばらくして、「そうだわ」という声と共に、ある考えが彼女の脳裏に閃いた 「私のお願い事を聞いて下されば、この指輪を貸してあげますわ…何、簡単な事ですから。」 「お願い事?」 「そう、明日は虚無の曜日、つまりお休みだから……フフフ。」 三人に向けて、キュルケは微笑む…蝋燭の火に照らされたその微笑は、とても艶美なものだった 前ページ次ページTALES OF ZERO
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事件! 王女と盗賊……そして青銅 その③ 三十メイルはあろうかという土のゴーレム。 その手にルイズが掴まっているという事態に承太郎とギーシュは遭遇した。 このゴーレムは何なのか、目的は何なのか、メイジはどこにいるのか。 疑問はあったがルイズは今にも絞め殺さようとしている最中であり、迷っている時間もためらっている暇も無く承太郎は即断した。 ルイズは承太郎の『腕』の力を知ってはいたが、『腕』だけでこの巨大なゴーレムに太刀打ちできるとは思っていなかった。 「ジョータロー! 無理よ、あんたは逃げ――えっ!?」 地面がめり込むほどの勢いをつけて、承太郎は跳び上がった。 一瞬でゴーレムの腕の高さまで来ると『腕』を出してルイズを握る指を殴る。 「オォォォラァッ!!」 ボゴンと音を立てて指が粉砕し、承太郎はルイズを『腕』で引っ張り出す。 そしてルイズを生身の肉体でしっかりと抱きしめると、地面に着地すべく飛び降りる。 だがゴーレムが足を振り上げて二人を狙う。 空中では動きが取れないため、咄嗟に『腕』を身体の前でクロスさせて防御する。 強烈な衝撃により承太郎とルイズは塔の外壁に吹っ飛ばされた。 「スタープラチナ!」 ゴーレムの蹴りを防いだように壁への衝突を『腕』で防ぎ、壁の表面をずり落ちる。 「ジョータロー! ルイズ!」 慌ててギーシュが駆け寄ってくると、承太郎はギーシュの目を見、抱いていたルイズをギーシュに向けて突き出した。 「ルイズを連れて逃げろ」 「どうする気だ、ジョータロー!」 「奴が何者かは知らねーが、このまま放っておく訳にもいくまい」 「無茶だ! いくら君でも――」 再び承太郎は人間とは思えない速度と高さの跳躍をしてゴーレムに迫った。 承太郎の本当の実力がどの程度のものなのか知らないギーシュは、不安と希望を同時に抱いていた。 だが、自分より前に出てルイズが杖を構えている事には不安を通り越して危機感を抱いた。 「何をする気だルイズ! 奴を挑発するな!」 「うるさい! 目の前に賊がいるっていうのに、逃げる訳にはいかないわ!」 「ジョータローが逃げろと言ったろう!?」 ギーシュがルイズの右腕を掴むと、頬に平手が飛んだ。 「邪魔をしないで!」 怒りのこもった言葉にギーシュは口ごもってしまい、 その間にルイズは杖をゴーレムに向けてファイヤーボールを唱えた。 ゴーレムは巨大だった。あまりの質量を前に、承太郎はメイジ狙いの戦法を選ぶ。 どんなにゴーレムが強かろうと、メイジは生身の人間。 ようするに巨大な土人形のスタンドを操るスタンド使いと戦うようなものだ。 ルイズを助けた時のようにスタープラチナの足で跳躍し、一直線にフーケ本体へ。 だがフーケは承太郎を近づけまいとゴーレムの腕を振るわせる。 しかし遅い! 手が承太郎を捉える前に、承太郎がフーケを捉える! そうなろうとしたまさにその瞬間! 轟音ッ! ルイズの魔法が狙いを外れ、塔の外壁で爆発を起こしたのだ! 「ぬうっ……!」 「えっ!?」 突然のアクシデンド。承太郎もフーケも爆風から身を守らねばならなかった。 ここで空中にいた承太郎と、ゴーレムの肩にいたフーケの差が生まれる。 フーケはゴーレムの身体にしがみつき、かがんでいればよかった。 だが承太郎は爆風によりバランスを崩し、爆煙で視界をふさがれてしまった。 「オラオラオラオラオラッ!」 爆煙の中スタープラチナの拳がうなるが、爆発のショックでゴーレムが傾いたせいで、拳の狙いがそれ空を切ってしまった。 「くっ、何が起きて……えっ? 宝物庫の壁が……!」 フーケは承太郎の攻撃から逃れられた事と、宝物庫の壁に今の爆発でヒビが入った事、この二点に気づいた。 ニンマリとフーケは笑い、さっそくヒビの入った壁をゴーレムのパンチで粉砕する! さらなる轟音が鳴り響き、承太郎やルイズ達の頭上に瓦礫が降り注ぐ。 「うわっ、あ……!」 ギーシュは身をすくめ、瓦礫が自分に当たらない事を祈った。 だが『自分に当たりませんように』と願いながら見上げてみれば、人の頭くらいの大きさの瓦礫がこちらに――目の前のルイズの頭目掛けて落ちてきていた。 「ルイズ! 危ない!」 咄嗟にルイズを突き飛ばした直後、ギーシュは背中に強い衝撃を受けて転倒した。 視界がガクンと揺れ、それでもピンクの髪は目立ち、ルイズがどこにいるかは解った。 「うっ……ギーシュ? ギーシュ!」 ルイズが慌てて振り返る。ギーシュはうつぶせに倒れたまま動かない。 最悪の予感がルイズの脳裏をよぎった。 だがすぐにギーシュは顔を上げ、薔薇の杖を掲げ、花びらを舞わせた。 「えっ?」 ワルキューレが七体ルイズの前に出現し、スピアを構えた。 フーケは宝物庫に飛び込みながら、承太郎を危険視し、狙いのお宝を盗み出すまでの間の時間稼ぎをすべく、すでに行動を起こしていた。 ピンクの髪はよく目立つ。 すぐに狙いをつけてゴーレムの足で踏みつけようとした、だが一体のワルキューレがルイズを担いで逃げ出す。 「なっ、何するのよ! 放して!」 ワルキューレを操っているのがギーシュであったため、ルイズは激昂して抵抗した。 そうこうしてるルイズの後ろで、もう一体のワルキューレが何とか逃れ、残り六体のワルキューレはいっぺんにゴーレムに踏み潰された。 ルイズを担いだワルキューレは、地響きによって転倒しルイズをその場に放り出してしまう。 「キャアッ!」 地面を転がって、ルイズはギーシュのすぐ隣に仰向けになって倒れ込んだ。 「ううっ……」 ルイズの視界の中、土ぼこりで汚れきったギーシュがよろけながら立ち上がる。 「ルイズ。君は『薔薇になぜ棘があるのか』知っているかい?」 こんな時に何の話を、とルイズは心の中で毒づく。 薔薇の造花、己の杖を構えながらギーシュは高らかに言った。 「それは『女の子を守るため』さ!」 ルイズを助けようとしたため被害から逃れたワルキューレが、ゴーレムの足にスピアを突き刺す。 だがゴーレムは何て事ないといった風に足を上げてブンブンと左右に振り、まるで虫けらのようにワルキューレを振り飛ばした。 ギーシュが一度に出せるワルキューレは七体、もうワルキューレは出せない。 それでもギーシュは一歩踏み出し、ルイズとゴーレムの間に立つ。 「何やってんのよ! 殺されるわよ!?」 「ルイズ、どうしよう。もう魔法を使うどころか、立ってるのがやっとだ……」 「ギーシュ!」 ルイズは立ち上がり、杖を構えた。もう一度、失敗でもいいから爆発を起こしてやる。 今度は狙いを外さない。 狙いは、今にも自分達を蹴り飛ばそうと振り上げられているゴーレムの左足。 だが詠唱する暇が無い、と思い知らされる速度で左足が迫ってきた。 あまりの巨大さに、一発食らえば中庭の外まで吹っ飛ばされてお陀仏だと瞬間的に理解する。 死ぬ。死んでしまう。 ルイズもギーシュもそう確信し、死の恐怖に心を震わせながら、瞳は、瞳は確かに『それ』を見ていた。 圧倒的質量を持って迫る『死』という存在の前に回りこんだ『黒い影』を。 黒い帽子、黒い髪、黒い服、黒いズボン。 空条承太郎! 195サントある承太郎の身長だが、それに匹敵するゴーレムの爪先。 土のゴーレムといえどこの速度この質量、受け切る事などできるはずがない! 承太郎の学ランが、強烈な風圧を受けてはためいた。 「オオオオオオッ!」 身動きの取れないルイズとギーシュを背後に、圧倒的破壊力を持つゴーレムの左足を前に、承太郎は吼えた。 その声は闘志に燃え、ルイズとギーシュの恐怖を吹き飛ばす! 「オラァッ!」 バゴンッ! 承太郎の右腕から出た『右腕』がゴーレムの爪先の先端を吹っ飛ばす。 「オラァッ!」 ドゴンッ! 承太郎の左腕から出た『左腕』がゴーレムの爪先をさらにえぐる。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」 左右の拳が残像を残すほどの速さで猛烈なラッシュを繰り出す! その一発一発がギーシュのワルキューレを容赦なく粉砕する威力! 鉄よりも脆い土のゴーレムは強烈なラッシュに、爪先から踵まで真っ二つに粉砕する。 左右を通り抜ける巨大なゴーレムの足の迫力にルイズとギーシュは驚きながらも、それ以上に承太郎の『腕』の力強さに驚嘆する。 そしてついに三十メイルあるゴーレムが尻餅をついて倒れ、地響きを起こした。 三人を囲うように舞う土ぼこりの中、承太郎は学帽を深くかぶり直しながら、こちらを振り向いて『終わった』と言わんばかりの態度を取った。 「やれやれだぜ」 承太郎の口癖。それはまさに『勝利宣言』のようにルイズとギーシュは感じられた。 「た、助かったぁ~……」 安堵のため気が抜けてしまい、ギーシュは情けない声を上げてその場にへたり込んだ。 土と冷や汗でよごれ、瓦礫で負傷し、ボロボロになってしまったギーシュ。 とても『薔薇』とは呼べないその姿を見つつ、承太郎は静かに声をかけた。 「……ギーシュ。おめーが奴に立ち向かわなければ……間に合わなかった」 「は、はは……もう二度と、こんなのはゴメンだよ……」 疲れたような口調ではあったが、表情はやり遂げた男だけが見せる頼もしさがあった。 そんな彼を見て、ルイズは震える唇をギュッと閉じる。 ――最低最悪の侮辱をしたギーシュが、命懸けで自分を守ってくれた。 それだけは揺ぎ無い事実であり、彼の勇気を賞賛し、感謝せねばならないものだった。 だが、感謝の言葉が出てこない。 つまらない意地を張っているのか、ギーシュを認めたくないのか、何も言えない。 正真正銘命を救ってくれた承太郎に対してもルイズは同じような気持ちだった。 自分が何とかしようと魔法を使ったら、失敗して、承太郎の足を引っ張ってしまった。 そしてギーシュに助けられ、承太郎に助けられる自分。 『こうでありたいという自分』と現実のギャップが痛々しく小さな胸を絞めつける。 「ところでギーシュ、メイジがゴーレムを操れる『射程距離』はどの程度だ?」 「メイジの技量にもよるから正確には言えないけど、 あのゴーレムを操った奴はまだ近くにいると思う……」 「となると……塔の中か?」 ゴゴゴゴゴゴ……。 ポッカリと穴の空いた塔の外壁を睨みつけた承太郎は、そちらに向かって跳ぼうとする。 しかし視界の端で起きた変化に視線を向ける。 丁度土のゴーレムの足が修復完了した瞬間だった。 「何ッ……!?」 ゴーレムは即座に立ち上がると、再び塔の外壁に手を伸ばし、手のひらの上に人影が飛び移る。 ニヤリ、とフードをかぶったそいつの唇が笑うのを承太郎はスタープラチナの目で捉えた。 その笑み、まるで「足手まといのお世話ご苦労様」と言わんばかりに嫌味たっぷり。 「野郎ッ……!」 一気にゴーレムの手に跳び移って本体を叩こうかとも思った承太郎だが、今はルイズとギーシュという怪我人を抱えてしまっている。 下手に動けば、またこの二人を狙われるだろう。迂闊には動けない。 そんな承太郎をあざ笑うように、フーケはゴーレムを動かした。 学院の外へ向けて。 承太郎が追いかけようとすると、頭上に青い影が見えた。 タバサのシルフィードだ。 ようやく品評会会場の連中が騒ぎに気づき、機動力のあるタバサが一番に駆けつけたらしい。 タバサはシルフィードに乗って空中からフーケを追跡する。 承太郎も走って追いかけようとしたが、さすがに三十メイルのゴーレムとは歩幅が違いすぎた。 後ろからゾロゾロと学院関係者や警備の連中も駆けつけてきたので、スタープラチナの足で跳躍を繰り返して追う姿を見せる訳にもいかない。 「やれやれ……あのゴーレム、一部の特性がザ・フールに似ているらしい。 土と砂の違いか。奴を追うのはどうやらあのドラゴンに任せるしかねーようだな」 しかし、学院から離れた位置でゴーレムは崩れ去り、その場にフーケの姿は無かった。 その旨をタバサから報告されたオールド・オスマンはどうしたものかと悩むのだった。 そして宝物庫に残された書置きから、盗賊は土くれのフーケだと判明。 こうしてこの事件は一時の小休止を得る。 盗賊、土くれのフーケによる『破壊の杖』の盗難と逃亡。 アンリエッタが品評会を観覧しに来たため、学院の警備を王女に割いてしまった責任。 このふたつが今後解決せねばならない問題である。 ルイズは宝を守れず賊を逃がした事をアンリエッタに詫びたが、アンリエッタは警備を割かせた自分にこそ責任があり、 王宮に報告しなければならない事を伝え……ルイズの心は痛んだ。 最悪、アンリエッタの責任問題になりかねない。 不幸中の幸いというか、ゴーレムに握り潰されそうになったルイズの負傷は軽く、特に治療しなくても少し休んだ程度で普通に動き回れるようにはなった。 だが青銅のギーシュの負傷は重く、ルイズをかばって複数の瓦礫に当たったのか、打撲だけでなく一部の骨にヒビも入っていたようであり、衛兵が駆けつけると安堵したのかすぐ気を失い、水のメイジによる治療を受けねばならなかった。 おかげでルイズはまだギーシュに何も言えないでいるが、自分の気持ちの整理もついていないので、話せる状態でもきっと何も話せなかったろう。 そして翌朝――土くれのフーケと遭遇したルイズと、追跡を試みたタバサが、オールド・オスマンに学院長室へ呼び出された。
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学院長室は本塔の最上階にある。トリステイン魔法学院の学院長を務めるオスマン氏は、白い口ひげと髪を揺らし、重厚なつくりのセコイアのテーブルにひじをつきながら、ミスタ・コルベールの報告をさもめんどくさそうに聞いていた。 「オールド・オスマン。あの『ロハン』という平民。私は危険だと考えます」 「彼は『不思議な能力』を持っています。どうやら、召喚時にミス・ヴァリエールの記憶を読んでいたように思えます」 「どういうことじゃ?」オスマンの目に、よぼよぼの年寄りとは思えない光がやどった。 このじじい、もとい、この老魔法使いはやるときはやるのである。 やらないときはミス・ロングビル相手のセクハラしかしないが。 「はい、彼が召喚されたとき、彼は空中に『人影のようなもの』を出現させていました。それを見たミス・ヴァリエールは、顔の部分が本のようにぱらぱらとめくれるようになって気絶していました。それをロハンが興奮したように読んでいました」 「おそらく、彼が出現させた『人影のようなもの』を見たら自分の記憶が体に書き込まれた本の状態になり、気絶するような能力なのでしょう」 「他の生徒に被害は?」 「いえ、生徒たちは遠巻きに見ていたので被害はありませんでした。私はとっさに目の前に炎を作り出して、炎を通した、『ゆがんだ人影の像』しかみていないので術にかかりませんでした」 「おぬしのことなんぞ聞いてないわい」 「…そして彼に浮かび上がったルーンですが、このルーンが現れました」 コルベールは『始祖ブリミルの使い魔たち』という本の挿絵のひとつをオスマン氏に指し示した。 「ふむ…『ガンダールブ』か。これはやっかいじゃのう」 ドアがノックされた。 「誰じゃ?」 扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてきた 「私です。オールド・オスマン」 「なんじゃ?」 「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒たちがいます。 止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて止められないようです」 「まったく、暇をもてあました貴族ほどタチの悪い生き物はおらんわい。で、だれが暴れておるんだね?」 「一人は、ギーシュ・グラモン」 「相手は?」 「それがメイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔のようです」 オスマン氏とコルベールが顔を見合わせる。 「ミス・ヴァリエールには使い魔が二人いたはずじゃが、いったいどちらかね?」 「ブチャラティと名乗る青年のほうです。教師たちは、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」 「アホか。たかが子供のけんかを止めるのに、秘宝を使ってどうするんじゃ。ほうっておきなさい」 「わかりました」 ミス・ロングビルが去っていく音が聞こえてきた。 コルベールはつばを飲み込んで、オスマン氏を促した。 「オールド・オスマン。彼の方も何か『能力』を持っている可能性があります」 「うむ」 オスマン氏が杖を振ると、壁にかかった大きな鏡に、 ヴェストリ広場の様子が映し出された。 「怪我したくなかったら、謝ってきなさい。今なら許してくれるかもよ」 ブチャラティに追いついたルイズが話しかける。 「いや、俺はこの『決闘』を受ける」 「なんでよ!あのね?平民は絶対メイジに勝てないし、あんたは怪我するわ。いえ、殺されてしまうわ!」 「大丈夫だルイズ。奴はオレを『殺そう』とは思っていない。 痛めつけるついでに『死んでしまってもかまわない』とは思っているようだが。 この差は大きい」 「それにだ。彼のような生意気なガキは一度痛い目を見なければならない。でないとゲスのような精神を持った大人になってしまう…」 ブチャラティは、まるで自分が必ず勝つかのように話している。 「そして、メイジに魔法の能力があるように、オレにも『スタンド』という能力がある。オレが完全敗北する可能性は非常に低いだろう」 「『スタ…ンド?』なんだねそれは…いったい」 ルイズがボケをかましている間にブチャラティは群集の環を通り抜けてギーシュと正対してしまっていた。 「もう!あんたなんて知らない!」 「とりあえず、逃げずにきたことは誉めてやろうじゃないか」 ギーシュは堂々と正対する男を見下すように言った。 (平民のくせに!僕の彼女を!そのルックスもイケメンな顔でぎろうなんてよ~~~!! こいつはメチャゆるさんよなぁぁぁ~~!!) ブチャラティのルックスがイケメンかどうかは意見の分かれるところだが、とにかくギーシュはこの『決闘』に貴族らしく勝つことで、モンモランシーに「ギーシュ様素敵!」と、再度自分にホレさせようとしていた。 「まずは名乗らせていただこう。僕はギーシュ・ド・グラモン。二つ名は『青銅』。 青銅のグラモンだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』でお相手するよ」 そういいながらギーシュが右手に持つバラの造花を振った。 花びらが一枚、中に待ったかと思うと、人間と同じくらいの甲冑に変化し、ギーシュとブチャラティの間に出現した。 「そして予告しよう!君は僕の『ワルキューレ』にボコボコにされ、剣をのど元に突きつけられた状態で『参った』という!」 ゴーレムをブチャラティに突進させる。 「まった」 ブチャラティの言葉にあわせて、ピタリとワルキューレを停止させる。 「なんだ?もう怖気づいたのか?フッ!これだから平民は!」 「いや違う。俺も名乗らせていただこう」 「オレはブローノブチャラティ。二つ名はない。 だからただ『ブチャラティ』と呼んでもらって結構だ」 なにを余裕ブッこいているんだ?この状況で?イカれてるのか? いや、それよりも彼の隣に立つ亜人はいったいなんだ?いつからそこにいた? 「スタンドが見えるようだな…そしてオレも宣言しておこう!」 次の言葉で、ヴェストリの広場全体の雰囲気が凍りついた。 「決闘にはオレのスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』が相手する。 こいつの能力は射程距離内ならばいくらでも開閉可能な『ジッパー』が取り付けられる。 それを利用して物を『切断』することも可能だ」 「そして、オレはこの『能力』で君の杖を右腕ごと切断し、『再起不能』…いや、魔法による『戦闘』を不可能にする!」 広場内が静まり返っている。 すでに最初に作ったワルキューレはバラバラにされ、破片が中に散乱している。 ゼィ…ゼィ…ハァ…ハァ 自分の呼吸がとても大きく聞こえる。 あの平民、なんと言った?『ジッパー』を取り付けられる?切断も可能? そんなのアリかよ?反則だ! 「どうした?何もしてこないならこちらからいくぞ?」 突如『スティッキィ・フィンガーズ』が左手で僕に向かって一発ジャブを放った。 僕と『スティッキィ・フィンガーズ』(スタンドといってたな)は十歩ほどの距離が開いている。 通常ならば彼のスタンドのこぶしは僕にはヒットしない。…通常ならば、だ。 だが僕は見た!ジャブの瞬間、スタンドの右手が左腕の上腕二等筋をたたいたのを! 飛んでくる左腕!これは怖い!ケティ他生徒数名が失神しているのが目の端に映った。 大丈夫なのか?走りよって無事を確かめたいが… 今はこの『飛んでくる腕』を何とかしなければ! 「ウオォ!ワルキューレ!僕を防御しろ!」 目の前に二体目を召還する。腕は止まって地面に落ちたが、ワルキューレは胴体をきれいに真っぷたつにされていた。 「人間のような気配がほとんどないのがやっかいだが、オレの敵じゃあないな」 「まだ続けるか?マンモーニ?」 お…恐ろしいッ 僕は恐ろしい!! 何が怖いって、『貴族』の僕が平然と『平民』に向かって命乞いしそうなことだ! むしろそうするべきだと心の声が叫んでいる! 「ま…」 参ったと叫びかけたとき、ふとモンモランシーの姿が目に映った。 彼女はハラハラした表情で見つめている。今にも倒れそうな表情だ。とても心配している。 ブチャラティでなく。『僕』をだ。 もし僕がここで降参したら、彼女はおそらく僕を幻滅するだろう。 そんなことよりも! 彼女自身に『男を見る目がない』ことを証明することになってしまう! わがグラモン家には一人たりとも女性を不幸にしないのがわが家訓! 「わかったよ父上!『命を惜しむな、名を惜しめ』という言葉が! 『言葉』でなく『心』で理解できた!」 女性の名誉は!グラモン家にとって!命を張るほど重要なのだ! 「『ま…』、何だ?待ってほしいのか?」 ブチャラティが話しかけてくる。 「ああ。君のスタンド、『スティッキィ・フィンガーズ』といったっけな? 今の攻撃方法から見て、わかったことが二つある」 がんばれ、僕。声を震わせないように必死に努力する。 「一つ目は手の部分で触れないと『ジッパー』は取り付けられない。 そして、そいつの『射程距離』はかなり短い。 そうだな、2メイルか3メイルってところだろう」 「…なるほど、よく見ているな。だが、それがわかったところで勝算があるのか?」 「ああ、君を倒す方法を思いついた。やはり勝利するのはこの僕だ!」 ブチャラティに『左腕』を投げ返す。 「なかなかいい目をするようになったな…」 「僕の魔力では『ワルキューレ』は合計で7体しか作れないといったら、信じるか?」 「本当なんだ…君に2体ぶっ壊されたからあと『5体』しか召還できない」 「余裕のつもりか?ギーシュ?」 「『まさか』だろ?戦いの実力は君のほうが圧倒的に上だ」 「この宣言は賭けだ!自分をもっと追い込むための賭けだ!『死中の活』ってやつさ!」 「行くぞッ!ブチャラティ!」 今度は3体同時に召還する。 3体目をブチャラティの右に! 4体目をブチャラティの左に! そして5体目を正面に! それらを同時に攻撃させる! 「なかなかいい『覚悟』だが…実力が足りないな」 3体のワルキューレが、同時に『解体』されてゆく… 「こんなものか?これなら5体同時に召還すべきだな」 「いやッ、まだだ!」 正面のワルキューレの影から僕自身が突っ込む! 右手に杖を、左手に練成した剣を持ち、『フライ』の魔法で距離をつめる!二刀流だ! 「『ワルキューレ』はおとりか?」 「『スティッキィ・フィンガーズ』!」 アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ 僕が突きの形で押し込んでくる剣を、スタンドが細切れにしていく。 「ここまで近づいたぞッ!出ろッ『ワルキューレ』!」 「だが、遅い」 ギーシュの杖は、振り上げた右腕ごと、地面に落下した。 「これで、君は残りの2体も召還できなくなったわけだな」 『スティッキィ・フィンガーズ』の左足で、僕の右腕を踏みつけながら、ブチャラティが淡々と語りかけてきた。 「これは『賭け』だったんだ」 それに対して、ぼくはこう答える。 「『ワルキューレ』を作り出す準備は終わっていた。 『杖を振り下ろす動作』のほかはね…」 「そして、『腕ごと振り落としても魔法は発動するか』なんて誰も試したことはなかったからな…だが、僕は『賭けに勝った』ようだ」 「何だと?」 「『囮』は僕自身だッ!」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド 6体目と、7体目。 ブチャラティとスティッキィ・フィンガーズ。 彼らの真後ろに発現させた『ワルキューレ』は、それぞれ、目標ののど元にレイピアを突きつけていた。 全魔法力を使い切ったせいか、意識が薄れてゆく… バカな!決闘中だというのにッ… 「いや、『参った。』君のその根性。 正直見損なっていたよ。マジに恐れ入った…君は…」 なんだって?最後まで聞き取れずに、僕は無意識の底へと沈んでいった。 「ハッ!」 僕はベッドの上で気がついた。 「大丈夫?あなた気絶していたのよ?」 モンモランシーが傍らに座って僕の切断されたはずの右手を握っている。 「僕のケガはどうなったんだ?それに『決闘』はどうなった?」 「あなたの傷はブチャラティが完璧に直していたわ。 ううん、直したというより『元どおりにくっつけた』感じだったけど… そして『決闘』は終わったわ。あの平民が『参った』といったの。 あなたはあの化け物使い魔に勝ったのよ!」 「違うな。モンモランシー。勝ったのは彼だ」 「彼は決闘直前に『スティッキィ・フィンガーズが相手する』といった… そして、気がつかなかったのか?彼自身は決闘中『まったく動いてないんだ』… 彼は、最後まで『自分の決闘のルール』で闘った…」 「おそらく、ルール無用の『殺し合い』では僕はあっという間に殺されていただろう… 彼こそ貴族にふさわしい… いや、平民とか貴族とかを超越する、何か『黄金の精神』を感じる…」 「モンモランシー…僕は彼のような「偉大な精神を持つ男」になれるだろうか…」 「ええ…あなたならきっとなれるわ」 「ところで…」 「なんだい?モンモランシー?」 「私の聞き違いかしら?教室のところで、 『ギーシュはケティと付き合っている』ような言葉が聞こえたのだけれど?」 なんというか、モンモン。君の笑顔はステキだけど、なんだか張り付いたようになっているのは気のせいかい? 「僕は君一筋だよ。モンモランシー」 「そんなことはわかっているわ。私のギーシュ」 パァン。僕の頬に紅葉模様ができる。 「ほかに浮気相手はいるの?」 「ちょっと。笑顔でたたくのはやめておくれよ」 パァン。「ほかに浮気相手はいるの?」 「ちょっと…」 パァン。「ほかに浮気相手はいるの?」 「ちょっ…」 パァン。「ほかに浮気相手はいるの?」 「ち」 パァン。「ほかに浮気相手はいるの?」 …… … ルイズとブチャラティは昼食をとりに『アルヴィーズの食堂』に向かっていた。 「ケガがなかったのはよかったけど!せっかくなら勝ちなさいよね!」 ルイズは安心したのか、とたんに怒鳴りつけてくる。 「そんなに怒るなよ… やつは思ったよりも根性のあるやつだったし… 何よりも少年をバラすのはオレの流儀に反するんでね…」 「何なのよまったく… でもドットメイジとはいえあそこまで健闘したのは誉めてあげる。 今度町に行ったとき何かご褒美を買ってあげるわ」 「それはありがたい…」 アルヴィーズの食堂に二人ではいる。 「お疲れ様ですMr.ブチャラティ!」 …ギーシュがいた。背筋を伸ばしてこちらを見ている。 「さ、Mr.ブチャラティ、こちらへどうぞ!僕の隣へお座りください!」 「な、なんなのよ!人の使い魔にちょっかい出さないで! 彼のご飯は別に用意しているんだから!」 「ひょっとしてあの床においてある小汚しいのかい?ふざけるな! Mr.ブチャラティを侮辱することはこのギーシュ・ド・グラモンが許さん!『決闘』だ!」 「まあまあ、落ち着け。二人とも」 争いを止めながらブチャラティは思った。 (な…なんだ?これは…展開が読めない…) そのころ、大破した教室内では… 「……」 「なにッ!本名シャルロット!?北花壇警護騎士団!?スゴイぞこの子はッ」 きゅいきゅい!(お姉さまたちなにしてるの? 私もまぜてー) 掃除はゼェーンゼンはかどっていなかった。 「ところで、ギーシュ。君のワルキューレは杖がなくても動かせるのか?」 「!」 「ハハハ…動かせませんね…」 「詰めの甘いやつだな…」 勝敗の行方 当事者がどちらとも「自身の敗北」を主張したため、 「引き分け」との見方が広がる。 ルイズ ブチャラティを見直す。が、露伴に洗濯を『だが断るッ』されてヘコむ。 ブチャラティ なぜか貴族の食事をGetする。 キュルケ 『私のダーリン』がブチャラティに確定。 ギーシュ ルイズとの決闘は取りやめに。 いやな顔をされたので呼び方を「ブチャラティさん」に改める。 モンモランシー ギーシュとよりを戻す。バカップルL5発動中。 ケティ ブチャラティにちょっとだけときめく タバサ 岸辺露伴に友情を抱いている。本にされたこと自体は気づいていない。 岸辺露伴 短編集『ブルーライトの少女』を執筆中。 マリコルヌ 知らね。 To Be Continued... 戻る 味も見ておく使い魔-3に戻る
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│ステータス│入手方法|詳細情報|性能|性能比較│その他│コメント│ 神鉄の盾 No.818 礼装名 神鉄の盾 初期最大 Rare 4 LV 80 Cost 9 HP 100 タイプ 絆礼装 ATK 100 ワルキューレ(ランサー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間、味方全体のNP獲得量をアップ 10% &クリティカル威力をアップ 10% 詳細情報 イラストレーター たつよ 解説 ……はい。 この盾は神鉄で形成されています。 大神オーディンが、私たちに下賜されたもの。 現代ではその製法は失われている、と私の頭脳には 記録されています。 これは、私たちの誇りでもあります。 すなわち決してひび割れず、砕けることがなく、 如何なる力にも屈しない。 私たち戦乙女の誇りが永遠であるように、 この神鉄の盾もまた、永遠であるのです。 入手方法 ワルキューレの絆レベル10達成報酬 要155万ポイント 性能 コメント これがマシュの手に渡れば形状的にもキャプテンマシュに… - 名無しさん (2018-07-19 00 22 07) キャプテンカルデア……最近はどっちかって言うとケーブルっぽいがw - 名無しさん (2018-07-26 22 51 37) 名前 すべてのコメントを見る