約 905,849 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3315.html
マクロスなのは 第7話『計画』←この前の話 『マクロスなのは』第7話その2 「ど、どうして止めるんですか!?」 なのはが珍しく声を荒げる。 「これ以上聞くのは勧められない。・・・・・・きっと君は後悔する」 「構いません!お願いします!」 なのはの懇願にレジアスは彼女に再度答えが変わらない事を確認すると、再生を押した。 沈黙 ただ爆音が響く時間が10秒ほど続くと、微かな声がした。 『・・・・・・ぃゃ、いやだよ!わたしまだ死にたくない!なのはちゃん、誰かお願い、助けて!私にはまだやりたいことがたくさん残ってるの!私には、私にはぁぁぁーーーーー!!』 恐らく最終防衛ラインであった全方位バリアを破られたのだろう。直後ガラスが割れるような音とスピーカーを割らんとする程の断末魔の悲鳴が部屋を包んだ。 そこで今度こそ再生が終わった。 しかしアルトはなのはの顔を窺うことができなかった。彼女はそれほどの負のオーラを放っていた。 「さて、君はガジェットとの戦闘に慣れている。その見解から聞かせてほしい」 「・・・・・・はい、なんでしょうか?」 なのはが顔を上げ気丈に振る舞う。目に涙を溜めて・・・・・・ 「シングルAランクの空戦魔導士部隊1編隊(3人)と、ガジェットⅡ型の10機編隊が会敵した場合、どうなると思うか?」 「適切に対応すれば十分ガジェットの撃破は可能であるはずです」 なのはのセリフに自信がこもる。 彼女は教導という仕事にはまったく妥協を許さず、しっかりした人材を育てることを誇りとしていた。それは短期の教導をしてもらった俺やフォワードの新人達だけではなく、以前からそうであったはずだ。 彼女の自信はそうした自負と誇りを背景に確立されたもののようだった。 しかしその自信も現実の前には脆かった。 「ではAランクをリーダーに置き、大多数のB,Cランクの魔導士で形成されている現状の部隊ではどうだ?」 「それは・・・・・・」 なのはは口を濁す。 彼女が担当したのは彼女が確立した戦法が使いこなせる最低クラスAの魔導士に限定されていた。しかしクラスAのリンカーコア保有者はキャリア組といわれるようにエリートに分類され、その数は極めて少ない。 なのは自身そうした背景を十二分に知っていたのでそれに対応するべく彼らにできうる限りのことを教えていた。だが相手が予想を超えて強大であった場合、その被害は恐ろしいものになることは不可避であった。 「すみません・・・・・・」 なのははもう俯いて喋れなくなっていた。 「甘いよ、高町空尉。これが現実だ」 映り変わったディスプレイには予想される1年後の損耗率が表示される。 〝Aランク 25% Bランク 50% Cランク 75%〟 なのはは遂に堪えきれず泣き出し、その数字が的外れでないことを表した。アルトは彼女の背中をさすりながら呟く。 「これほど逼迫していたのか・・・・・・」 この損耗率ならばまだ殉職者が12人〝しか〟いないというレベルだ。なぜならもし、Aランク1人、Bランク4人、Cランク5人で1部隊の場合、最悪半数以上が帰還できない。 アルトの驚愕に、レジアスは追い討ちをかける。 「加えて、先ほど六課から報告があった。君達は確か、今回の戦闘で新型空戦ガジェットと遭遇したそうだね?」 アルトは背筋から血の気が引くのを感じた。あいつら―――――「ゴースト」は能力リミッター付きとはいえ、最精鋭たる六課が苦戦した。つまり彼ら、現状の空戦魔導士部隊が会敵した場合など、考えるまでもなかった。 (*) 今、応接室にはアルトとなのはの2人しかいない。それはレジアスが 「高町君が落ち着くまで我々はフェニックスを見に行ってこよう」 と言って田所を伴い、部屋を出ていったからだ。 あれから15分。なのははまだ嗚咽を漏らしながら涙を流している。 無理もないことだった。彼女が友人をどれほど大切にしているかをアルトはよく知っている。 そんな彼女がそういう友人の無惨な死を知らされ、今後も死者は増えるというのだ。その心中、察するに重かった。 アルトは根気よく彼女が落ち着くよう努力したところ、だんだん嗚咽が少なくなってきた。 そしてなのはは訥々と喋り始めた。 「・・・・・・栞とはね、教導隊の同期だったからよく話したの。生い立ちとか、夢とか。その時の私はみんなを守れる気でいたの。・・・・・・でも結局私は、自分の見えてる範囲の人達しか・・・・・・いや、誰も救えてなかったんだ・・・・・・大切な友達だって・・・・・・ほんとダメダメだよね。私なんて・・・・・・」 普段の彼女、エース・オブ・エース『高町なのは』からは想像できない弱音の数々。それは彼女がいままで1人でため込んでいたものだ。 幼少期から受け継がれているこの、悩みを1人でため込んで処理しようとする悪い癖はいまだに彼女を束縛していた。 「・・・・・・俺は、そうは思わない」 アルトは立ち上がると、俯くなのはに昔話を始める。 「あれは、フロンティア船団がバジュラに初めて襲われた時だった―――――」 ―――――――――― 燃え上がる市街地。 コンサートを開いた歌手(シェリル・ノーム)に、混乱への対応をしないでそそくさと逃げようとしている事に対する文句を言いに行ったアルトは、彼女のボディガードによって気絶させられていた。 「くそ!統合軍はなにをやってやがる!」 地面に叩きつけられた痛みでガンガンする頭を上げ、野外を見渡すと、その赤い圧倒的な存在があった。 よくみれば防衛出動したらしい統合軍のベアトリーチェ(8輪の装甲偵察車。偵察車とあるが、実際には105mm速射砲塔を搭載しているため従来の戦車のように運用される)があちらで数両大破している。そして目の前の怪物(バジュラ)には被弾したらしき弾痕があった。 つまり統合軍は必死に戦ったが、敵が圧倒的だった。 そういうことなのだろう。 逃げられないアルトは統合軍の質の低下を招いた、時の政府に悪態をつき、後ずさる。 「いやぁぁーっ」 場違いな悲鳴がしたのはその時だった。驚いてそこを見ると、先ほど道案内した緑色の髪をした少女だった。ビルの壁面に追い詰められ、腰を抜かしている。 なお悪いことに怪物は彼女に興味を持ったらしく、そちらへと方向を変えた。 (どうする・・・・・・俺は・・・・・・!) 逃げるなら絶好のチャンスだ。今怪物の意識は完全にそれている。しかし――――― (見捨てるのか!?) 怯え、すくみ、ただ恐怖するしかない少女を。 だが助けるにも今のEXギアでは、彼女を助けて2人で離陸するだけの推力はなかった。 怪物の頭らしき物に付いた無数の目が、妖しく光る。しかし次の瞬間、その頭を曳光弾混じりの機関砲弾が殴打した。それを行ったのは純白に赤黒ラインの映えるVF-25Fだった。 『さっさと逃げろ坊主!仕事の邪魔だ!』 そのバルキリーのパイロットのものであろう割れた声がEXギアの無線を介して届く。 VF-25Fはガウォーク形態に可変するとバジュラを抑え込んだ。 だがアルトは言われた事と正反対の行動に出ていた。先ほどの少女に向かって全速力で走り出したのだ。 しかし、怪物の爪が抑え込んでいたVF-25Fのコックピットを襲い、キャノピーを大破させた。 『負けてたまるかよ!』 パイロットは自衛用のリニアライフルを1挺担ぎ、EXギアで飛翔する。パイロットにもアルトの意図がわかっていたのだろう。彼女から数十メートルも離れていなかった怪物を、1区角先まで誘導する。 『やらせるかよ・・・・・・!ここは俺たちの船、フロンティアなんだからよぅ!!』 彼はそう叫んでリニアライフルで4.5mmケースレス弾を怪物に叩き込む。しかし、VF-25Fの50ミリ超級の機関砲すら効かない相手には全く効果がない。 「やめろ!死んじまうぞ!」 アルトは叫ぶが、パイロットは 『・・・うるせぇ!坊主、早くお嬢ちゃん連れて逃げるんだよ!』 と、まったく取り合わなかった。 ―――――――――― 「それでパイロットさんはどうなったの?」 なのはが先を促す。 「あの後、バジュラがパイロット―――――ギリアムを掴んで―――――」 アルトが広げた手を閉じ、強く握る動作をする。それを見たなのはは痛々しい顔をして背けた。 「だがな、彼は最後の最後まで撃つのをやめなかった。多分彼は守ろうとしたんだ。悪態をつくことしか出来なかった俺や、怯えることしかできなかったランカを。だから俺は周りの人間・・・・・・いや、目の前の人間を守ろうとするだけでも尊いと思うんだ。そうでなければ、あのVF-25を遺してくれたギリアムに、なんと言えばいいかわからない・・・・・・」 悲しそうに握りこぶしを振るわせて語るアルト。その時なのはの脳裏に2週間前の光景がフラッシュバックした。 それはVF-25の魔導兵器への改装が終わって、ついでに塗装も変えるか?という話になった時のことだ。 アルトはSMSの国籍表示マークはともかく、その純白に赤黒ラインの塗装を断固として譲らなかった。 今思えば、彼の3代目VF-25にも引き継がれたこの塗装は、アルトに掛けられたカース(呪い)なのだ。ギリアムを初めとする散っていった者の意志を継ぎ、人々を守るための・・・・・・ 「・・・・・・ありがとう、アルトくん。おかげで元気が出てきた!でも、今日はみっともない所ばっかり見られちゃったな~」 テヘへ、という笑顔はいつもの彼女のものだった。 その時、計ったかのようにドアが開き、レジアス達が入って来た。 (*) 「それでは続きに入ろうか。この損耗率に憂いた我々は、低ランク魔導士でも運用可能な装備の開発に着手した。今回リニアレール攻防戦でその実用性を示した新型デバイスもこれに当たる。これは陸士達の装備だが、空戦魔導士の装備を考えた結果出たのがバルキリーだ」 ホロディスプレイにバルキリーを使うことの有用性を箇条書きにしたものが示される。 MMリアクター(擬似リンカーコア)の導入でリンカーコア出力がクラスCならBへ。クラスBならAへ。クラスAならSという超絶的な火力になる。(事実、クラスAAのアルトのガンポッドから撃ち出される最大出力時の魔力砲撃は、シングルS+の威力を有している) 全体的に魔導士ランクが低くできるため、管理局の規定にある『1部隊が持ちうる魔導士ランクの限界』がほぼ無視できる。 非魔力資質保有者を整備員や生産工として大量雇用し、非魔力資質保有者の就職氷河期に歯止めをかける。 ファイター形態は速度が速い(音速以上)ため、即時展開性が向上し、素早い対応ができる。 局員の生存性の向上。 それらを見る限り悪いことはないように思えた。 「これらの理由からバルキリーの制作は決定された。わかってくれたか?」 2人は異論なく頷いた。 「我々はこのように公表するつもりだ。あと、彼女の遺言も・・・・・・。これで世論はわかってくれるだろうか?」 レジアスが2人に再び問う。 「レジアス中将の考えは間違ってないと思います。だからみんなにも―――――栞にもきっとわかってもらえると思います」 なのはの同意にレジアスは 「ありがとう」 と礼を言いい、田所に報告を続けるよう促した。 (*) 田所の報告が終わり、4人で修正点などを協議して一段落したのは昼の12時だった。 「そろそろ私は本部に戻らなければならない。田所所長、バルキリーの開発を急いでくれ」 レジアスは立ち上がると、田所に向かい合って小さく頭を下げる。 「承りました」 そしてレジアスはアルト達を振り返ると、深く頭を下げ 「ミッドチルダをよろしく頼む」 と言い残し退出して行った。 アルト達はまだ、彼の言葉の裏に隠された重さには気づいていなかった。 田所は深呼吸をすると、アルト達に向き直って言う。 「さて、アルト君や高町君ももうお昼だろう? 食堂に行くか?」 田所の提案に2人は頷く。そして 「考えて見れば俺はまだ朝飯前じゃないか!」 と悪態をついたアルトに、なのはと田所は一様に笑う。 「じゃあ行こうか。ああ、アルト君。昨日君が作ってくれた料理だがね、料理長にも食わせたらいたく気に入ったらしくてね。作り方を教えて欲しいと言っていたんだ」 昨日の料理とは、田所と談笑する時に、小腹が空いたアルトが作ったつまみだった。 「え?アルトくん、料理上手なんだ。私も食べたいなぁ~」 なのはが上目遣いに見てくる。アルトは胸を叩き、宣言する。 「いいだろう、みんな俺にまかせとけ!」 「やったぁ!」 ―――――さっきの重い雰囲気はどこへやら。 2人は田所を加え、食堂へと向かった。 (*) 食堂には、昨日のコンサートの熱気は完全になく、閑散としていた。 やはり研究職。昼の12時と言えど、机や実験施設からなかなか動けるものではないようだ。 そして全員で厨房に行くわけにも行かないので、なのはと田所は席で待つことになった。 (*) 「え?この肉使うの?」 まだ若い料理長はアルトの手際の良さに感心しながら訊く。 アルトの作ったつまみとは唐揚げだった。しかし彼が手に取ったのはミンチになった牛肉。そのため怪訝に思ったのだろう。 「そう、ここがポイントなんだ」 そう言ってアルトはもったいぶりながらその秘密の具材を料理長に示す。 「それは・・・・・・!?」 彼は絶句する。 アルトの手に乗ったもの、それは豆腐だった。 <作り方は家業秘密により伏せます> 「すごい!食感が、肉のそれと同じだ!それどころか柔らかくて美味しい!」 料理長は歓喜しながら、2個目を口に運んだ。 (*) 結局料理長に10個以上持っていかれたが、材料費がかからないため大量生産に向いたこの唐揚げ団子はその程度では減らなかった。 (ちょっと作りすぎたな・・・・・・) しかし、結果としてアルトの反省は無用なものとなった。 (*) なのは達の座っていた席の周りになぜか20人以上の人が集まり、黒山のひとだかりになっている。 研究員かとも思ったが、着ている服は技研の正装である白衣やツナギではなく、地上部隊の茶色い制服だ。 そこからは会話が聞こえてくる。話しているのはなのはと、制服を着た少女だ。 内容から察するに、空戦のアドバイスのようだ。 制服を着た少女が彼女1人しかいないためか、その存在感は群を抜いている。 年の頃は15,6だろうか。幼さを残す顔立ちのなかで、大きな目を見開き、頬を赤く染めている。特に大きな赤いリボンで後ろに結わえた黒髪は、まるで川のせせらぎのような清らかな印象を与えた。 「よう、アルト姫」 なのはの対面に座っていたミシェルがこちらに気づいて片手を挙げる。その一言に周囲の顔がアルトに集中し、一様に納得した顔になった。 「・・・・・・なんだよ?」 舞台で聴衆に見つめられることには慣れていたが、この違った雰囲気に気圧される。 「あぁ、アルトくん。この子達がバルキリーパイロット候補の1期生なんだって」 なのはの説明に、生徒一同はアルトに敬礼した。 とっさに答礼しようとして両手がふさがっている事に気づく。仕方なく苦笑しながら両手を差し出したなのはに皿を渡し、ようやく答礼した。 「ミシェル教官からお話は聞き及んでおります」 生徒のリーダーらしき25歳くらいの青年がアルトに言う。その言葉には敬意の念があるが、何かのスパイスが効いている。 「おい、ミシェル。コイツらになにを話した?」 「・・・・・・さあ、ね」 イタズラっぽい笑み。 (コイツ、いったいなにを吹き込みやがった・・・・・・!) アルトは胸の内で悪態をついた。 (*) 結局スパイスの中身はわからなかったが、山と積まれた唐揚げはアルト達や昼飯前の生徒達の胃袋に消えるのに時間はかからなかった。 そうして昼食を済ませると、田所からある提案がなされた。 「今日はうちのパイロットの卵の授業を見学するのはどうだろう?」 その提案は、生徒達の大賛成という空気に流され、2人はそれを飲む形になった。 つづく ―――――――――― 次回予告 1期生達の訓練を見学することになったアルトとなのは。 しかしそこにはマクロス・ギャラクシー出身と名乗る者が・・・ 果たして彼は敵か?味方か? 次回マクロスなのは、第8話『新たな翼たち』 管理局の白い悪魔が今降臨する! ―――――――――― シレンヤ氏 第8話へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3619.html
マクロスなのは 第18話『ホテルアグスタ攻防戦 前編』←この前の話 『マクロスなのは』第19話「ホテルアグスタ攻防戦 後編」 シグナムが敵を発見した頃、地上の戦線に変化が起こっていた。 突然北西5キロの位置に巨大な魔力反応があったかと思えば魔法が行使され(この時の魔法はキャロの報告により召喚魔法と判明している)、同時にガジェット達の動きが変わった。 いままで陸空でガジェットが展開していても共同で組織的に何かをすることはなかったのだが、彼らは突然連携を始めたのだ。 陸戦型の進攻を阻止している陸士にⅡ型が上空からレーザーによって空襲。たまらず塹壕から飛び出した陸士に陸戦型がレーザーを集中射する。 結果、戦線は一気に総崩れになった。 「後退!六課のラインまで後退するんだ!!」 森の中に命令という名の怒声が響き渡る。しかしその声は敵の攻撃と友軍の砲火の前にすぐかき消される。もちろん各人を無線という通信回線で繋いでおりその意図は全体にすぐに伝わるが、激しい空襲と陸戦型の追撃を前になかなかうまくいかなかった。 MINIMI(軽機関銃)が放つフルオートの発砲音を轟かせながら陸士部隊の1個分隊が後退していく。 後退の援護は2人1組で構成され、片方が後退する時はもう片方が敵へと援護射撃して頭を押さえる。MINIMIに代表される分隊支援火器の登場で分隊でも容易になったこの戦術機動だが、今回の敵は手強すぎた。 後退を援護していた片方が、被弾を恐れず突入してきたⅢ型のレーザー攻撃を足に受けて転んでしまったのだ。援護射撃が止み、後退中の相方が無防備となる。 「この野郎!」 一部始終を目撃していたロバートは振り返りざまにそのガジェットⅢ型を照準すると、装填されていたカートリッジ弾を撃ち込む。だがその1発はすんでのところで〝回避〟された。 「チッ!」 ロバートは銃のセレクタレバーをフルオートにすると、トリガーを引き絞った。 レールガン方式を採用したため、この銃に薬莢はない(廃莢口は適正によってベルカ式カートリッジシステムを着けることができるよう、残されている)。そのためマガジンは純正89式小銃の約2倍の装弾数(66+1発)を誇り、まだ半分程残っているはずだ。 最初の5、6発が敵の滑るような機動で回避されたが、後退中だったあの相方が援護して十字砲火を形成。その後は命中し、途中で完全に沈黙した。 「くそ!動きまで良くなりやがった!」 吐き捨てると足を撃たれた部下に肩を貸し、すぐに後退する。 だがあることに気づいた。 その部下は足に命中弾を浴びたはずなのに外傷がなかったのだ。 「負傷者の搬送はお任せください」 「頼む!」 駆け寄ってきた隊員の左腕に赤十字の腕章を認めると、彼を託して後退援護の射撃を後方に放つ。 相方の退避を確認。即座に銃撃を止めて遮蔽物から出て後退する。その間は阿吽の呼吸で相方の援護射撃が放たれた。 しかし小隊長である自分がいつまでもこうしてはいれない。後退しながらHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を一瞥して増援として近くにいた1人を呼び寄せた。 その間に頭に引っ掛かっていた事象を確認するためJTIDS(統合戦術情報分配システム)に届く負傷者情報を呼び寄せてみると、やはり誰1人出血を伴った負傷者が出ていなかった。このやられ具合だと軽く10人以上の重傷者が出ても不思議ではないはずだ。 その時、後方監視していた自身の89式小銃『エイトナイン』が音声とHMDで警告を発する。 『Get down!(伏せろ!)』 愛機の情報を疑いなく信じると、考える間もなく伏せる。 数瞬後、立っていたら腰あたりを薙ぐはずだったレーザーは射軸上にいたすべてを焼いていく。 それに構わず伏せたままランチャーにカートリッジ弾を装填し発砲。弾体はⅢ型のシールドを対シールド機構とその物理的な推進力を盾に突き破ると、そこで内包されていた魔力を爆発的に炎熱変換して自爆した。 目標の沈黙を確認すると後方に振り返る。薙いだレーザーは射角的に先ほどの衛生兵と負傷者を巻き込んだはずだった。しかしそこには問題なく搬送していく彼の姿があった。 「なに?」 だが攻撃が幻覚でなかった証拠に増援として来た1人の陸士が腰辺りを抱えてうずくまっていた。 「おい、大丈夫か!?」 「は、はい・・・・・・」 苦しそうに応える彼に駆け寄ってみるが、抱えていたその患部に外傷は見られなかった。これには彼も驚いたようだ。 これではっきりした。どうやら敵は非殺傷設定で攻撃しているらしかった。しかも非戦闘員を巻き込まないよう選択的に。 とにかく彼に訓練に使う魔力火傷用の簡易的な麻酔魔法をかけると、肩を貸しつつ戦線に復帰させた。 「どうやら今までの奴よりは、理性ある奴が操作してるらしいな・・・・・・」 その後ロバートの小隊は第2次防衛ラインまで後退すると、六課の4人を加えて迎撃を始めた。 (*) 上空でも突然動きの良くなった敵に翻弄されかけていた。 「まとめて、ぶち抜けぇー!」 ヴィータが鉄球を10発生成するとアイゼンで加速、向かってくるガジェットⅡ型に当てようとした。しかし───── 「なに!10機中3機だけだと!?」 驚くのも無理はない。いままで奴等が自分の攻撃の回避に成功した記憶はない。それが突然、自らの攻撃が避けられるほど動きが良くなったのだ。 しかしヴィータにはあまり関係ない。 「めんどくせぇ!アイゼン!」 「Raketen form.(ラケーテンフォルム)!」 アイゼンは1発ロードするとクラスターエンジンを展開する。 「ラケーテン、ハンマー!!」 雄たけびも高らかにそのまま敵に突貫し直接叩き潰してしまった。 (*) 『どうやら有人操作に切り替わったようだ。各員、注意して敵に当たれ』 ホークアイの指示が飛ぶ。その指示に戦術が一新された。 いままでの数に物を言わせた戦いから、いつもの戦いに。 バルキリーは空を舞い、景気良くミサイルをお見舞いする。そして魔導士部隊も砲撃を惜し気もなく撃ち込む。 外したミサイルや砲撃、ガジェットの破片は六課のザフィーラとシャマルの展開した広域バリアによってすべてがホテルとの衝突を免れた。 (*) そして六課のラインでは、すでに第256陸士部隊の全部隊が防御の正面であるホテル前のC-3エリア付近に集結。迎撃が行われていた。 『第3小隊損耗率30%!後退します』 「安心しろ、ラインは支える。後ろで休んでろ」 『了解。感謝します』 『こちらスターズ3。C-2エリアに孤立していた第4小隊第2分隊と合流。本隊と合流するため、支援願います』 「第5小隊了解。10秒後20秒間全力射撃する。その隙にこっちに走って来い!」 『スターズ3、了解』 『第2分隊、了解』 ロバートは無線から手を離すと、隊に呼びかける。 「俺の合図で〝あっち〟に20秒間全力射撃。向かってくるスターズのお嬢ちゃんと第2分隊の連中に当てるな!・・・・・・3、2、1、今だ!」 その合図に第5小隊の保有する合計25の火器が一斉に弾幕を形成した。 頭のよくなったガジェットたちはそれに当たるまいと遮蔽物に隠れる。 その隙に遅滞行動(撃っては後退、撃っては後退という戦闘機動を交互に行い、敵の進攻を遅らせる戦術的後退術)をしていていつの間にか包囲されてしまった第2分隊はスターズ3、スバル・ナカジマを先頭に走って来た。彼女は猛烈な突破力を武器に敵の群れを突貫していく。 既定の20秒が経ったときには隣にいた。 そしてさらに上空のあの赤く幼い魔導士からの空爆とオレンジ色の髪をツインテールにした二丁拳銃使いの誘導弾が、動きの止まったガジェット達を撃破していった。 (やっぱり六課は心強い!) ロバートは彼女達がいる限り、管理局は無敵だ。と実感した。 (*) ホテル東部 高度4000メートル 元々動きの良かったゴーストはバルキリー隊が対応に当たったが、更に頭の良くなったゴーストは危険な存在になっていた。 高空より侵入してきたゴースト6機は連携とりつつ接近してくる。 ホテル東部を担当することになったサジタリウス小隊はさくらの狙撃に援護されながらそれに応じた。 しかし狙撃は当たらず、天城の放ったマイクロハイマニューバミサイルの弾幕も絶妙な連携プレーで突破してきた。 これまで4カ月という訓練期間の短さをハード(機体性能)によって補ってきた感のあるバルキリー隊は苦戦を強いられることになった。 (*) ドッグファイトに持ち込まれたサジタリウス小隊の2機は徐々に分断。距離を離されていく。 『離されるな天城!』 アルト隊長の声が耳朶(じだ)をうつ。 「しかし・・・・・・くそ・・・・・・」 ゴースト3機に囲まれた自分は、さくらの支援狙撃もむなしく隊長のVF-25と完全に分断されていた。 最高速度で優越しているため、ファイターに可変して振り切ることも選択肢だろう。しかしそれでは防衛ラインに穴を開けることになり、隊長や下界の陸士達、つまり友軍を見捨てる事となる。 隊長も3機のゴースト相手では分が悪い。それが増えたら尚更だ。 天城は持ちうる技術を結集して何とかさばこうと努力するが、ゴーストの機動性、バルキリーの火力、賢い頭脳を与えられたそれは徐々に彼を追い詰めていった。 (転換装甲のキャパシティがやべぇ・・・・・・) 空戦では余剰エネルギーが最大限利用できるガウォークで戦闘しているにもかかわらず、構造維持エネルギーが限界に到達しようとしていた。それは限界を超えたとき、自機の損壊を意味する。 (そろそろ潮時かな・・・・・・) 度重なる被弾の衝撃で精神の参っていた天城は自暴自棄になっていた。 彼は左手に握るスラストレバーを45度倒してファイターに可変する。そして目前で丁度旋回してきたゴーストに狙いを定めると突撃した。余剰エネルギーの関係でPPBSは作動しない。 しかし彼は躊躇わなかった。 こちらの乱心に気づいたのか通信機ががなりたてているが、彼には聞こえない。そして目前のゴーストが視界いっぱいに広がり───── (*) 「天城ィィィーッ!!」 『天城さん!!』 アルトとさくらの声が空にこだまする。 爆発したその場所からは大量の金属片が下に力無く落ちていき、これまた大量の黒煙がその場を包んでいた。 イジェクト(緊急脱出)は・・・・・・・確認できない。 ゴーストが撤退していく。いや、ガジェット達も同じく撤退するらしい。 『そんな・・・・・・天城さん・・・・・・!』 さくらの茫然とした声が聞こえる。 「畜生!」 自らの担当した3機のうち2機を叩き落としていたアルトは、あと少しだったのに!とコックピットの内壁を叩く。 (また俺は失ったのか!?スミスやマルヤマ、ジュンのように!!) 暴発しそうな激しい感情と共に、バジュラ本星突入作戦で散って行った部下2人の顔が脳裏を過る。 しかし視線を落としたアルトは、ディスプレイの表示に息を呑んだ。 天城のVF-1BとのJTIDS(相互データリンク)が接続されたままだ。 (これは、ひょっとして・・・・・・) 顔を上げたアルトの目に飛び込んできたのは、ガウォークでホバリングしたVF-1Bだった。 『・・・・・・あれ?』 モニターに拡大された天城のアホ面(づら)が印象的だった。 (*) 「逃がしたか・・・・・・」 こちらは地下駐車場。謎の人型甲虫と遭遇したシグナムだが、取り逃がしてしまっていた。しかし〝それ〟が抱えていた箱は斬撃によって吹き飛ばされ、床に四散していた。 シグナムはそんなこと全く関しなかったが、敵は違ったようだ。身軽になった体で意外に小さな〝箱の中身〟を拾い上げ、光学迷彩を再起動して闇に消えていった。 「大丈夫ですか!?」 さっきの警備員だ。派手に戦闘をやらかしたので様子を見に来たのだろう。 「ああ。犯人はとり逃してしまったが」 「そう、ですか・・・・・・」 彼は周囲を見渡す。 めくれ上がったコンクリートの床。 深い切り傷の残る柱や壁。 最早廃車であろう高級車。etc、etc・・・ その場は破壊の限りを尽くしたような光景が広がっていた。 (*) 「ぶつかる前に相手が自爆しただとぉ?」 天城に生還の理由を聞いていたアルトが驚きの声を上げた。 彼によるとその時は気にしなかったが、特攻の瞬間なぜか相手は銃撃を止めて回避に専念したらしい。 『何か無人機のくせに端々の挙動が人間ぽかったんですよね・・・・・・まるで事故を回避しようと急ハンドルした感じでした』 天城は元々突っ込むつもりのため当然追う。VFは可変という特殊機構を持つため小回りでは負けない。 結局天城は衝突を免れないコースをとり、今まさにぶつかる!という時に自爆したらしい。 「う~ん・・・・・・」 アルトは理解出来ずに頭を捻る。 無人機なのだから戦術・戦略上必要なら自爆や特攻することはよくある。しかし突っ込む天城を撃墜して止めようとせず、全力で回避し、なおかつ回避不能とわかると自爆してくれるとは・・・・・・ 「有人操作だから術者に良心が働いたのか・・・・・・?まぁいい、とりあえず天城、もう二度とあんなことするなよ!」 『すいません・・・・・・』 天城に釘を刺すと、被害報告を待つホークアイに回線を繋ごうとした。しかし今度はさくらから通信が入った。 「どうした?」 『お願いがあります』 (おいおいなんだ、このデジャブは) アルトは一瞬躊躇うが、先を促す。 『はい。実は─────』 その願いはまたしてもアルトを驚かせた。 (*) 「まぁ箱はしかたないよ。邪魔者が強すぎただけだから。・・・・・・うん、お疲れ様。あとは中身をそのままドクターに届けてあげて」 ルーテシアはデバイスを通した通信を終えると魔法陣を解除する。 すると自らが操作していたガジェットとゴースト達の縛りが解かれた。しかし完全にではない。彼女が最後に発した命令は〝速やかな撤退〟だった。 インゼクト・ズークによってプログラムを根こそぎ書き換えられた機械達はこれに従って撤退を始めた。 「・・・・・・結局、品物の中身は何だったんだ?」 ゼストがローブを片手に聞いてくる。 「よくわかんないけど記録媒体だって。オークションに出す品物じゃなくて密輸品みたいだけど・・・・・・」 「・・・・・・そうか」 彼はそう言ってローブを手渡し、自身は交戦地帯だった所に視線を投げた。 そこでは突然攻撃を止め、撤退していくガジェット達を見送る管理局員達の姿があった。 「管理局も強くなったものだ。以前のままなら突破されていただろうに・・・・・・」 彼は上空を警戒飛行する空戦魔導士部隊とバルキリー隊を一瞥する。その時少女の手が彼のローブを弱く摘まんだ。 「・・・・・・さて、お前の探し物に戻るとしよう」 ルーテシアは頷くと、転送魔法を行使。魔力反応を感知したバルキリー隊が駆けつけた時にはすでにもぬけの殻であった。 (*) 「甘いな」 変装したグレイスが呟く。 「やはり子供だ。それほどまでに人を傷つけたくないか」 「なァに、目的が遂行されるなら良心を通してもいいさ」 スカリエッティはそう言うと、先ほど転送されてきた『ガリュー』という人型甲虫から受け取った記録媒体を自らの端末に繋いだ。 立ち上がるウインドウ群。その一番上のタイトルには〝ユダ・システム〟とあった。 「なるほど、有機ネットワーク構造による人工生命か・・・・・・」 彼の顔に徐々に笑みがこぼれてきた。 コンピューターに意識を持たせるという命題には誰一人として成功していない。 しかし例外を言えば製作元でも解析不能なデバイスの基本フレーム、特にインテリジェントデバイスだ。現在その製作技術は戦争で完全に失われており、戦前から稼動していたオートメーション工場にその生産を100%依存している。 だがその意識を持たせる方法が目の前に転がっているのだ。学者として興奮しないはずがなかった。 「どうだ?品物は」 「あぁ、実に素晴らしい。・・・・・・だがこのシステムのプログラムは・・・・・・変だな?この矛盾したサブルーチンはなんだ?これではこのシステムの良いところである自己保存本能が働かない」 実はそこはシャロン・アップルの事件をきっかけにこのシステムに追加されたところだ。 2040年に試作されたゴーストX-9のメインコンピュータはマージ・グルドアの手によって完成を見た。 彼は伝説のバーチャル・アイドル「シャロン・アップル」のシステムエンジニアであり、彼の構築したシステムは仮想空間の中で生物の自我、無意識レベルの感情をもエミュレートする恐るべきものだった。 事実自我を持ったシャロンはマクロスシティにおいて暴走している。理由について統合軍は、機密事項としてそれ(暴走の事実すら)をひた隠しにしているが、彼らも詳しいことは知らないらしい。 ともかく、それでもブラックボックス化したマージの基礎システムはゴーストの中に生き続けていた。なぜなら誰も彼の基礎理論を理解できず、これを分離してしまうとシステムが完全に崩壊してしまうからであった。 そこで封印サブルーチンをL.A.I社が幾重にも掛け、自我を、自己保存本能を完全にオーバーライドしていた。 お陰で最新のゴーストは、ユダ・システムを解放してもまず安心になったのだ。 更によいことに、自らを守ろうとする考えがなければ戦術・戦略及び効果面でしか物を考えないので、彼ら無人機は必要ならば平気でその身を捧げる事ができる。 ユダ・システムを解放したゴーストが、優秀で重要な有人機を守るために、自ら敵弾に当たりに行った例が少なくないのはこのためだ。 ちなみにユダ・システムを自我レベルまで完全解放できるのは、オリジナルを押さえているフロンティアのL.A.I社だけだ。 しかしスカリエッティはプログラムを斜め読みしただけでその機能が封印されていることを言い当ててしまった。これはまさに生身の人間では最高峰の天才と言えた。 「まあ、好きにしろ。こちらとしてはどんなものが完成するのか楽しみだ」 「ご期待に沿えるよう、頑張ってみよう」 彼はほの暗い不気味な笑みを浮かべると、改良のため前時代的なキーボードに手を伸ばした。 グレイスの扮装する男はそれを見届けると、手の内にあったトラックのキーを握り折った。 (*) ホテル内部では予定通りオークションが開始されていた。 しかしその茶髪でドレスを着た美女は会場には入らず、身内からの報告に耳を傾けていた。 『─────という顛末(てんまつ)でガジェットは撃退できたんだけど、召還士は追えませんでした』 『でも近隣の部隊に要請はしましたから、転移座標ぐらいならわかるかも知れないです』 その身内─────シャマルと彼女を手伝うリィンフォースⅡの報告にはやては、六課には負傷者もいないし目立った被害もなく、自らの任務も順調なため良しとした。 『それじゃ、任務を続行するわね』 「ああ、お願いな」 映像通信を切ったはやては、暫し思考の海に浸る。今回の襲撃は不可解な点が多かった。 ガジェット達の襲撃はわずか25分で終わりを告げ、即座に撤退してしまった。 最初の15分はいつも通りだが、後が違った。突然召還士が現れてガジェット達の動きが良くなったかと思えば、まるでこちらを気遣ってくれたかのように非殺傷の攻撃に終始した。 どうやらいままでガジェットを使っていた敵と、今回ガジェットを操った召喚士は別の考えを持っているらしい。 少なくとも召喚士の方は、目的のためなら人殺しもためらわない〝彼〟のような人物とは思えなかった。 (人間がやることには必ず意味がある。これほどの良心がありながら、その召還士がやろうとしたことはなんやろうか?) まずガジェットが主でないのは確かだ。彼らは防衛部隊をかき回しただけで本質的にはなにもしていない。 (となると本命があるはずやけど、まだ何の報告も上がって来て─────) 「主、はやて」 振り返ると、バリアジャケット姿のシグナムがいた。しかし彼女の頬には一筋の切り傷があり、血がにじんでいる。 「なんや?階段でも転げ落ちたんか?」 はやてのジョークに彼女は 「いえ」 と、無愛想に応対する。 (職務に徹するのもいいけど、もうちょい愛想よくしても良いと思うんやけどなぁ・・・・・・) はやては生真面目な身内に、胸の内で場違いな評価を下すと先を促した。 「はい。私は地下駐車場の警備に付いていたのですが、巡回中妙な車上あらしに遭遇しました」 「どんな風に妙なんや?」 「それが人間ではなくて、人型の甲虫のようなフォルムをしていました。残念ながら追いきれませんでしたが・・・・・・」 「そうか・・・・・・」 使い魔や他の次元世界の多様な生態系があるためそのような生物がいること自体は不思議ではない。しかし管理局が遭遇してきた使い魔以外は、生命体であってもほとんどが知性体ではなかった。つまり、牛や魚などと同じだ。 また、生態系の問題から次元世界間の移動はほとんど禁止されていた。 例外として召還魔法により古来から使役され、安全性の確認されている種については召還魔法による呼び出しなど一時的に連れ出すことは認められている。 となると召還士という共通点から今回の事件との関わりがある可能性は高い。 「・・・・・・それで、何を荒らしてったん?」 「はい、密輸品を運んでいたトラックの荷台らしいのですが、何を盗んだのかなど、それ以外は不明です。目下のところトラックの持ち主を捜させています」 「了解や。その生物について管理局のデータベースで調べといて。他にも何か分かったら知らせてな」 「は!」 シグナムは敬礼すると一階に続く階段を降りていった。 (*) その頃なのはとフェイトは会場内で警備に着いていた。 しかしフェイトが合流したのは1分程前からだ。 フェイトは出動しようとシャマル達と合流して準備していたが、敵が本気になってからたった10分で撤退したため出鼻を挫かれていた。 彼女は 「外のガジェットは撤退したから、出動待機は解除。私達は警戒任務に集中してだって」 と、シャマルからの要請をなのはに伝える。 ずっと会場内で警備に着いていたなのははフォワード4人組を含め防衛部隊に目立った被害がないことを聞いて肩をなでおろした。 「あともう1ついいニュース。懐かしい人に会ったよ」 「え?だれ?」 「それは・・・・・・あっ、来たみたい」 フェイトの視線はオークション開催寸前の舞台に向けられている。仕方ないのでなのはも彼女にならった。 『─────ではここで、品物の鑑定と解説を行って戴けます、若き考古学者をご紹介したいと思います』 拍手のなか現れた青年はなのはにとってとても馴染深い人物だった。 そう、彼女を普通の少女からこの世界に引き込んだのは他でもない彼であった。 『ミッドチルダ考古学士会の学士であり、かの無限書庫の司書長、ユーノ・スクライア先生です』 『あ・・・・・・どうも、こんにちは』 彼はマイクの前で少し緊張した様子で挨拶した。 ―――――――――― 次回予告 なのはの過去とさくらの出生秘められたものとは? そしてさくらの願いとは? 次回マクロスなのは第20話「過去」 追憶の歌、銀河に響け! ―――――――――― シレンヤ氏 第20話へ
https://w.atwiki.jp/cscs/pages/847.html
マクシミリアン・ジーナス 銀河を駆ける歌声 プロモーションカード CHARACTER CH-004 青 発生 青/黒 3-4-0 R (自動A) このカードがセットされているユニットは「鉄壁(1)」を得る。 (防御ステップ) 《(1)》このカードの「専用機のセット」が成立している場合、このカードと交戦中の敵軍ユニット1枚をロールする。 マクロス系 男性 子供 SDF [2][2][2] 出典 「超時空要塞マクロス」 1982 時空の戦慄 CHARACTER CH-052 青 発生 青/黒 2-5-0 R (自動A) このカードの部隊の全ての自軍ユニットは、「特徴 移動」「特徴 支配」を持つ敵軍コマンドの対象にならない。 マクロス7系 男性 大人 [2][2][2] 出典 「マクロス7」 1994 このカードと「専用機のセット」が成立するユニット VF-1A バルキリー(マックス機)[B] VF-1J スーパーバルキリー(マックス機)[B] クァドラン・ロー(マックス機) VF-22S シュトゥルムフォーゲルⅡ(マックス機&ミリア機)[F] VF-1A バルキリー(マックス機&柿崎機)[B]
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3293.html
マクロスなのは 第2話『襲撃』その2←この前の話 『マクロスなのは』第3話「設立、機動六課」 あの襲撃事件は重傷者3名、軽傷者18名を出すに止まった。幸いなことに負傷したのは全て管理局局員と学校の警備員で、子供達に被害はなかった。 そして襲撃してきた魔導兵器は、クラナガンに張り巡らされたレーダー網によると突如上空に出現したものらしいが、それ以上詳しいことはわかっていない。 しかしマスコミは結果的に死者が出ていないせいかその報道は控えめになった。代わりに死者2名に抑えたテロ事件での地上部隊の必死の働きをクローズアップし、公務員である地上部隊が労働三権を行使するという違法な労働争議を打ち消していた。 また、首相は地上部隊の予算を増やすと公言した日から2日目に遂に英断。緊急措置として企業団からの出資を受け入れることとした。しかし企業団側に主導権を握られないよう契約は10年以上に渡る長期で、原則としてそれまで脱退、出資渋りは認められず、額も会社の規模によって一律に決まる。 そして仮に契約終了後更新しない時はGDP(国内総生産)を削ってでも必要予算を増やす法案を通すと公言。直後の世論調査も大勢が「管理局に使うのなら自分達の生活に還元される」とこれを援護する。こうしてこの先、更新を渋って管理局を脅そうとする企業を牽制した。 これら条件は企業側にとても厳しい内容ではあったが、それでも時空管理局は今回のテロ事件のこともあってさらに魅力的なイメージアップの商品に見え、その長い歴史は彼らに十分な信頼感を与えた。 こうして4日目にはGDPにして2%にも上る莫大な出資金が地上部隊に注ぎ込まれ、組まれていた予算と出資との合計でこれまでの予算の3倍強(概算要求の1.5倍)となったことに、今まで苦渋をなめてきた地上部隊財務課は狂喜したという。 余談だが予算の使途はできうる限り公開することになっていて、担当者はまず、 給与水準の向上 老朽化のひどい駐屯地などの施設の改修費 装備のアップグレード版の開発費 ミッドチルダ全体をカバーする探知用魔力レーダーの設置費 などに中心的に充ててミッドチルダの防衛体制強化を図ると説明した。 (*) アルト達がこの世界に来てから7日目 海上を埋め立てて作られた敷地。そこには新しく建てられた立派な隊舎があった。しかし隊舎の正門にある表札にはまだ何も掛けられていない。 そしてその反対側にある広場では、今まさに産声を上げようとしている部隊の設立式が行われていた。 4月という季節柄風は温かく、太陽の下行われている設立式は順調に進んでいた。 そこに彼らの、まだ若い部隊長が壇上に上がった。 「本部隊の総部隊長、八神はやてです。・・・・・・平和と、法の守護者『時空管理局』として事件に立ち向かい、人々を守っていくことが、私達の使命であり、なすべき事です」 一言一言かみしめるように続ける。 「この部隊は管理局の、対応が遅く、練度の低い地上部隊を支援するために設立されるテスト部隊です。そのためこの部隊は1年でその役目を終えますが、現状の管理局システムの修正など残す物は多いでしょう。また、テストといっても―――――」 彼女の視線が舞台を前に整列している部隊員達に注がれる。 「実績と実力に溢れた指揮官陣。若く可能性に溢れたフォワード陣。それぞれ優れた専門技術の持ち主のメカニックやバックヤードスタッフ。全員が一丸となって事件に立ち向かっていけると、信じています」 その口調、瞳に迷いはなく、彼女の寄せる信頼の大きさを物語っていた。 「私はこの部隊での1年を、実りのある1年にする所存です。ですから報道機関、管理局の庇護の下に生活する市民の皆さんの、温かいご理解と、ご協力をよろしくお願いします」 報道関係者がときたま焚くフラッシュを無いもののようにスルーし、地上部隊の制服(茶色を基調とした正装。新人から佐官まで幅広く使われる)を着た少女、八神はやて二等陸佐はそう締めくくり、仮設の舞台を降りた。 その後彼女は、部隊隊長の席に腰を降ろすと、次の予定のために部下達を準備に走らせる。その間報道関係者達の質問に応じる事となった。 「部隊長であるあなたや、分隊を指揮する隊長が若すぎるとの批判がありますが、これについて・・・・・・」 「これからの管理局を背負っていくのは若者です。また本部隊設立の目的の1つが管理局システムの刷新にあります。そのためには若者の、柔軟な発想に基づく部隊運用が求められるからだと、私は考えます」 「あなたを含めて隊長陣が全員オーバーSランク魔導士。副隊長でニアSランクですが、管理局の規定にある『1部隊の持ちうる魔導士ランクの限界』についてはどうなっているんですか?」 「私を含め、隊長格位には能力限定用のリミッターが設定されております。例えば高町なのは一等空尉の通常のリンカーコア出力はクラスS+ですが、リミッターにより2、5ランクダウンのクラスAAにまで出力を落としてAランク魔導士として登録・運用します。しかし、どうしても必要な時のみ解除する権限を与えられています」 その後も質疑と回答は続き、時間の関係で次を最後としたところ、こんな質問が出た。 「では、新設された部隊の名称を」 その質問に、はやては我が意を得たりとにっこり微笑むと――――― 「本部隊の名称は・・・・・・あちらをご覧ください!」 一斉にはやての指し示す方向に数十台のカメラか振り向く。その瞬間彼らの目前十数メートルを航空機が察過していった。 「あれはバルキリー!」 報道関係者の1人が興奮気味に言う。 そう、そこを飛ぶは、純白に赤黒ラインを施したVF-25。バルキリーの名は報道された際に広まった通称だ。 バルキリーが雲一つない晴天の青空の下を一筋の白いスモークを残して飛行する中、地上より発進した桜色と黄金色の2色の光の筋がそれを猛追、編隊飛行に入る。そして大きく旋回して会場上を通過したと思った瞬間、先頭を飛んでいたバルキリーが突然ガウォークに可変。減速とロール回転をしながら高度を落としていく。2色の光もそれに続く。 そしてバルキリーは海上に到達すると、その上をまるでアイススケーターのように2色の光と共に滑っていく。その軌跡は渦を巻くように形成され、中心まで描ききったバルキリーはファイターへの可変によって瞬時に機首を上に向けて、2色の軌跡と共に急上昇。 そこでバルキリーは突如パイロンに搭載した増槽のような円筒形の箱から小さなミサイルらしきものを乱射した。 その行為は、 「質量兵器!?」 と驚き、反射的に頭を抑える者。またはミサイル達の青白い軌跡が織り成す美しさに魅せられ、見惚れてしまう者とを生み出した。 ミサイルは回避機動という名の乱舞をしつつ上昇していく。そしてある高度で桜色の光線が下から照射されてミサイル達を薙ぎ、それらを一斉に爆発させた。 そこには花火のように文字が浮かび上がっている。 〝機動六課〟と。 「これが管理局の新部隊『機動六課』や」 はやての不敵な声が、辺りに響き渡った。 (*) 15分後 はやてが『時空管理局 本局 機動六課』と書かれた表札を正門に掛けたりするなど式らしいものを終わらせると、隊舎に併設して突貫工事で作った500メートルの海上滑走路で待機していたバルキリーが離陸して会場へとガウォーク形態で降りてきた。 カメラマン達は何事かと、片付け始めていたカメラを再び引っ張り出す。 そこに追い討ちをかけるようにアナウンスが流れる。 『これより、機動六課のイメージソング「アイモO.C.~機動六課バージョン~」の視聴会を行います。歌うは時空管理局期待の歌手、ミス、ランカ・リー!』 その瞬間報道関係者達は色めきだった。 ランカは暴徒鎮圧ライブ以来姿を見せたことはなく、名前は報道されたが、1週間で半ば伝説となっていたからだ。 そこで、ガウォークで着地したバルキリーの前にホロディスプレイで大きなテロップが流れる。 『魔法を行使している方はただちに使用をやめてください。ご協力お願いします。byランカ・リー』 とある。 なぜそうしなければならないかを彼らは知らなかったが、彼女の頼みとあっては聞かないわけにもいかない。彼らは飛行魔法の解除などしっかり従った。 全ての魔法行為が止まったことを確認したのか曲が流れ出す。そしてそれに合わせるようにキャノピーが開いてゆく・・・・・・ <ここはアイモOCをBGMにするとより楽しめます。(多分・・・・・・)> 〝アイモ アイモ ネーデル ルーシェ!―――――〟 果たしてそこには地上部隊の制服を着たランカが歌っていた。しかし、フラッシュどころかシャッターすら全く炊かれない。誰もがそれに聞き惚れ、茫然自失となっているのだ。その中を彼女の力強く澄んだ歌声が沁みわたる。 〝進め! 機動六課 誇り高き名を抱いて 飛べ! 機動六課 眠れる力呼び覚ませ〟 その歌はライトニング(いかづち)を携え、スターズ(りゅうせい)が舞う。そんな幻想的な光景を聞く者に抱かさせたという。 (*) 2時間後 マスコミがいなくなり、六課の隊舎ではささやかな設立記念パーティーが行われていた。 「今日はみんなのおかげでマスコミの人たちに目にもの見せてやれた。ありがとうな。今日はよく食べて英気をやしなってや!」 八神はやて二等陸佐はいつもの柔らかい関西弁を操る〝はやて〟にもどり、楽しそうに飲み食いする部下達を見守っている。自分が入ると階級のせいで気まずくなることがわかっているからだろう。まったく強い少女だ。 その頃彼女から 「みんなに挨拶しておきな。これからは同じ釜の飯を食べる戦友になるんやから」 と言われていたアルトとランカは、今最も人の集まっている食堂に来ていた。 (*) 食堂 そこは広く、平時には食券を買うのであろう自動券売機が並んでいた。 今日は特別にバイキング形式であるため、皿を手に 「どれもおいしそうだね・・・・・・」 と困ったように笑うランカと共に食べ物を探していると、肩に誰かが運んでいたらしい皿が軽くぶつかった。 「あ、ごめんなさい」 「大丈夫だ。なんてことはない」 そう言いながら振り返ると、そこにいたのはフェイトだった。 「ああ、アルト君か。ランカちゃんは久しぶり」 フェイトがいつもの調子で挨拶してきた。 しかし俺の(おそらくランカも)視線は両手に乗せられた大量の食べ物に固定させてしまっていた。 (おいおいこりゃ、とても1人じゃ食べられないぞ・・・・・・コイツ、こう見えてこんなに食うのか・・・・・・) と思う視線に気付いたのだろう。彼女は頬を赤らめると、 「あ、いや、これは・・・・・・エリオ、キャロ」 「「はーい!」」 遠くで2人分の返事が聞こえる。どうやら、あの2人のためらしい。育ち盛りの子供がこちらに、やってくる。 フェイトは2人に 「気をつけてね」 などと注意しつつ、両手の皿を分けて渡した。 そこで何かを我慢できなくなったのかランカが問う。 「あ、あのぅ、フェイトさん」 「ん?」 「・・・・・・お子さんですか?」 その問いにフェイトは一瞬キョトンとした顔を見せると、笑みを浮かべて応えた。 「ふふ、そうとも言うのかな。この2人は私の保護している子でね。今度ライトニング分隊の3と4を務めるエリオ君とキャロです」 ライトニング分隊とは、先ほどイメージソングで歌われたが、もう1つのスターズ分隊とともに前線を務める分隊の事だ。ちなみに、六課にはもう2つ分隊があり、その名をフロンティア分隊とロングアーチ分隊という。 フロンティア分隊は当初の予定になかったアルトとランカが属する分隊だ。フロンティア1にはアルトが、2にはランカが相当する。任務はVF(ヴァリアブル・ファイター)という汎用性の高い特殊な機体とランカがいるため超広域に渡り、必要なら宇宙や海中おも守備範囲としていた。 そしてロングアーチ分隊ははやてなどが属し、その名の示す通り縁の下の力持ちとしてこの隊舎にある指揮管制所で現場指揮の補助などを行う。 話は戻るが、エリオと呼ばれた方は、赤い髪をした利発そうで中性的な顔立ちをした男の子。キャロと呼ばれた方は、少し気の弱そうなピンクの髪をした女の子だった。 2人はそろって 「「こんにちは」」 と、可愛く頭を下げた。 その後席へと向かっていったフェイト達だが、そこからこんな会話が聞こえてくる。 「でもフェイトさん、いくらなんでもこんなに持ってこなくても・・・・・・」 「ダメよ。育ち盛りなんだから好き嫌いなくたくさん食べないと大きくなれません」 振り返ってみると、切々(せつせつ)とたくさん食べることの重要性を語るフェイトの姿があった。 「それにしたって―――――」 「多すぎだよね」 そう繋いできたランカに 「ああ、まったくだ」 と苦笑して答えた。フェイトの過保護(?)という新たな一面を見た2人は再び食探しの旅を続行した。 (*) 「あ、アルト君、ランカちゃんは久しぶりだね~」 フェイト達と別れてすぐ会ったのはなのはだ。彼女の手にも皿がのっており、こちらは慎ましい和食中心だ。 なのはやフェイト達とはこの1週間、先ほどのアクロバットの打ち合わせなどで毎日のように会っていたが、ランカは時空管理局本部でいろんな検査などをやっていたようで、俺ですら通信以外で彼女と話したのはようやく今日で、分かれてから6日ぶりであった。 彼女に挨拶を返すと、なのはとランカは話に夢中になっていった。 「さっきの歌良かったよぉ~」 「ありがとうございます!」 「六課バージョンらしいけど、元はどうだったの?」 「元は、〝機動六課〟の所に、私のいた船団の名前だった〝フロンティア〟ってのが入るんです」 「フロンティアかぁ・・・・・・昔見てたドラマに『宇宙、それは最後のフロンティア』ってナレーションで始まるのがあったなぁ」 「あれ?それってまさか『宇宙戦艦エンタープライズ号が―――――』って続きませんでしたか?」 「え!?うん、そうだよ。やっぱり『ス〇ートレック ネクストジェネレーション』って名前?」 「はい!やっぱり劇場版のエンタープライズEのデザインが感動ものです!」 「うんうん、わかるわかる!スラッとしたフォルムがなんとも言えないかっこよさだよね!・・・・・・でも私はどちらかというとヴォイジャー派かな・・・・・・」 と、そんなこんなでどんどん話が進む。 マニアの会話は、得てしてノコノコと知らない者が入っていける空間ではない。 この時も同様であり、いわゆる〝スタトレファン〟や〝トレッキー〟と呼ばれる人種ではないアルトには何の話かさっぱりなので、やんわりと戦線を離脱した。 すると、少し離れた所で呼び止められた。 「おまえが早乙女アルトか?」 「ああ、そうだが・・・・・・」 聞こえてきた誰何(すいか)に肯定しつつ振り向くと、そこには特徴的なピンクの髪をポニーテールにした20歳ぐらいの女性がいた。 しかし彼女にはその歳ぐらいならば少しはあるはずの頼りなさが全く感じられない。逆に何かを守るという意志の光が強く灯っている。そして全身からにじみ出るオーラはまごう事なき武人のものだった。 「主はやてから話は聞いている。先日の襲撃の時は、対応の遅くなった管理局の代わりに初等学校を守ってくれ、感謝している」 彼女はコクリと頭を下げた。しかし、その動作のどこにも隙がない。例え今この会場の全員が、彼女を倒そうと襲いかかっても失敗するだろう。そんな雰囲気を醸し出していた。 「いや、あの時俺は偶然あそこにいて、偶然それに対応できるだけの装備があっただけだ」 「では、その巡り合わせにも感謝せねばな」 そう言うと彼女は不敵に微笑んだ。 「自己紹介がまだだったな。私はシグナムだ。この部隊ではライトニング分隊の副隊長を務めさせてもらう。だが同時に特別機動隊(地上部隊上層部直轄の対テロ特殊作戦部隊)空戦部隊の隊長だからあまり六課には顔を出せないだろう」 残念だ。と肩を落とす。 「なんで残念なんだ?」 問うと彼女は不思議そうな顔をした。 「なんだ?お前は〝こちら側〟の人間ではないのか?」 彼女は待機状態のデバイスを仮起動させる。すらりと伸びたそれは剣の形をしていた。 どうやら彼女はこちらを同業者と思っていたようだ。確かにアルトは 「役者は演じる全ての事に精通していなければならない」 という父の教えから剣技だろうが料理だろうが並みの稽古はしてこなかった。どうやらそれはプロの目から見てもその道の者に見えるようだ。 「確かにそうだが・・・・・・」 「ではまたいつか手合わせ願おう」 烈火の将シグナムはそう言い残すと食堂から出ていった。 (*) その後、医務室で医師を務めるシャマルやスターズ分隊のヴィータと笑撃的(?)な出会いをするがここでは割愛させていただこう。 (*) 「よぅ、アルト。今日のアクロバット、なかなか決まってたぞ」 そうビール片手に陽気に声を掛けてきたのは、人が単独で飛べるこの世界にあって同じく〝パイロット〟という役職を持つ人物、ヴァイス・グランセニック陸曹だった。 「あ、ああ・・・・・・」 アクロバットでの〝あること〟が原因でその返事がおざなりになってしまうが、そこでヴァイスの後ろをついてきた少女の姿が映る。 すると視線に気づいたのか、彼女がこちらに向き直った。 「こんにちは。機動六課ロングアーチ分隊の索敵とレーダーを担当するアルト・クラエッタ二等陸士です。よろしくお願いしますね」 ペコリとお辞儀するクラエッタと名乗る少女。しかしヴァイスは突然彼女の頭をひっつかむと髪を掻き回し始めた。 「このやろ、な~にしおらしくしてんだよ」 そうやって彼はひとしきり 「やめてくださいよヴァイス先輩~!髪がぼさぼさになっちゃいますよぉ~!!」 といやがる彼女で遊ぶと、こちらに向き直って言う。 「コイツな、7歳ぐらいまで自分が男だって思ってたんだぜ」 「あー!ヴァイス先輩それは『秘密に』って―――――!」 「すぐに化けの皮剥がれるだろ?ほらこの前の書店で痴漢に遭った時だって―――――」 「あー!それ以上言わないでぇーーーーー!!」 「―――――コイツ「この痴漢野郎!」って叫びながらそいつに〝大外刈り〟かけたんだぜ。しかもスカートのままで」 「キャーッ、もうお嫁に行けなーい!!」 「お、お前もか!?」 「「え?」」 〝楽しそうに〟漫才をやっていた2人だが、こちらのセリフに声を揃えて向き直る2人。 「実は俺もガキの頃は自分を女だと思っててだな―――――」 アルトは歌舞伎の〝真女形(まおんながた)〟という日常生活までを女として過ごすものだったから、完全に自らを女と誤認していた。 彼が初めて自らが男だと知ったのは小学校の保健の授業が初めてだと言うからもう始末におえなかった。 一方クラエッタの方は兄2人と弟1人という男所帯であったため、ずっと自らを男だと思い込んでいたという。また、兄弟喧嘩で鍛え上げられた彼女の体術は否が応でも昇華され、柔道の女子どころか男子同クラスでは負けなし。数十Kgのハンデを付けてやっと互角になるというワイルドな少女だった。 そんなこんなで意気投合し、お互いのあるある話に夢中になっていく。 「んーハブられちゃったな・・・・・・」 ヴァイスが寂しそうに呟くとクラエッタは、〝べー〟と舌を出して見せた。 シレンヤ氏 第3話 その2へ
https://w.atwiki.jp/macrossuf/pages/25.html
基本的に、楽曲は聴けば登録されます。 スキル・歌武装は青文字、Vocal付きの曲は背景ピンク No. 曲名 出典 出現条件 備考 01 Burning Fire マクロスアルティメットフロンティア Vocal (オープニングムービーは独立しているので、カスタムしても変わらない) 02 私の彼はパイロット 超時空要塞マクロス 03 私の彼はパイロット 超時空要塞マクロス Vocal 04 愛・おぼえていますか 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか ※敵増援 05 愛・おぼえていますか 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか Vocal 06 INFORMATION HIGH マクロスプラス ※敵増援 07 INFORMATION HIGH マクロスプラス Vocal 08 After, in the dark マクロスプラス ※敵増援 09 突撃ラブハート マクロス7 ※敵増援 10 突撃ラブハート マクロス7 Vocal 11 HOLY LONELY LIGHT マクロス7 ※実質空番(フリー協力「美と怪物」開始時のみ) 12 HOLY LONELY LIGHT(バサラ) マクロス7 Vocal 13 HOLY LONELY LIGHT(ミレーヌ) マクロス7 Vocal 14 MY FRIENDS マクロス7 ※実質空番(フリー協力「モニターから目を離すな!」開始時のみ) 15 MY FRIENDS マクロス7 Vocal 16 TRY AGAIN マクロス7 ※敵増援 17 TRY AGAIN マクロス7 Vocal 18 DYNAMITE EXPLOSION マクロスダイナマイト7 Vocal 19 射手座☆午後九時Don't be late マクロスF ※敵増援 20 射手座☆午後九時Don't be late マクロスF Vocal 21 インフィニティ #7 マクロスF Vocal 22 星間飛行 マクロスF Vocal 23 アイモ マクロスF ※敵増援 24 ノーザンクロス マクロスF Vocal 25 ライオン マクロスF ※敵増援 26 ライオン マクロスF Vocal 27 2億年前のように静かだね マクロスII ※敵増援 28 突撃ラブハート(ファイヤーバルキリー 歌武装1※1) マクロス7 Vocal 29 HOLY LONELY LIGHT(ファイヤーバルキリー 歌武装2※2) マクロス7 Vocal 30 TRY AGAIN(ファイヤーバルキリー 歌SPA) マクロス7 Vocal 31 MY FRIENDS(ミレーヌバルキリー 歌武装1) マクロス7 Vocal 32 HOLY LONELY LIGHT(ミレーヌバルキリー 歌武装2) マクロス7 Vocal 33 突撃ラブハート(ストームバルキリー 歌武装1) マクロス7 34 TRY AGAIN(ストームバルキリー 歌SPA) マクロス7 35 DYNAMITE EXPLOSION(VF-19P 歌武装1) マクロスダイナマイト7 Vocal 36 星間飛行(フォールドスピーカー 歌武装1) マクロスF Vocal 37 ライオン(フォールドスピーカー 歌武装2) マクロスF Vocal 38 サラ(スキル:滅びの歌) ゲームオリジナル 特定ミッション中にはBGMとして流れる 39 愛・おぼえていますか(スキル 愛・おぼえていますか) 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか Vocal 40 ミュン(スキル:VOICES) ゲームオリジナル 特定ミッション中にはBGMとして流れる 41 INFORMATION HIGH(スキル:シャロンの誘惑) マクロスプラス Vocal 42 星間飛行(スキル:キラッ☆) マクロスF Vocal 43 射手座☆午後九時Don't be late(スキル 銀河の妖精1) マクロスF Vocal 44 インフィニティ #7(スキル:銀河の妖精2) マクロスF Vocal 45 ノーザンクロス(スキル:銀河の妖精3) マクロスF Vocal 46 イシュタル(スキル:イミュレーター) ゲームオリジナル 特定ミッション中にはBGMとして流れる 47 ドッグ・ファイター 超時空要塞マクロス ※敵増援 48 ゼントラディアン大要塞(前編) 超時空要塞マクロス ※敵増援 49 ゼントラディアン大要塞(後編) 超時空要塞マクロス ※敵増援 50 The Target マクロスF ※敵増援 51 Battle Frontier(前編) マクロスF メニュー(ハンガー)画面の曲 52 Battle Frontier(後編) マクロスF ※敵増援 53 エース・フロンティア ゲームオリジナル ※実質空番(時代選択画面のみ) 54 ブリッツクリーク ゲームオリジナル 前作より引き継ぎ? ※実質空番(チュートリアル「地上演習場」開始時のみ) 55 root 2045 ゲームオリジナル 前作より引き継ぎ? ※実質空番(チュートリアル「宇宙演習場」およびエクストラ「俺たちの歌を聴けぇ!!」開始時のみ) 56 Stratosphere Diver ゲームオリジナル 前作より引き継ぎ? ※敵増援 57 ガウォーク・ストライクス ゲームオリジナル 前作より引き継ぎ? ※実質空番(チュートリアル「室内演習場」開始時のみ) 58 Central Paranoia Unit ゲームオリジナル ※敵増援 ※実質空番(エクストラ「メリー・ポピンズ」マンフレート登場ルートのトーマ・シュン登場時のみ) 59 戦争の臓腑 ゲームオリジナル ※敵増援 60 巨人達の咆哮 ゲームオリジナル ※実質空番(エネミー「コンバット・コマンダー」開始時のみ) 61 フォーメーション・テイクオフ ゲームオリジナル ※実質空番(チュートリアル「飛行演習場」開始時のみ) 62 リトル・ワンダー ゲームオリジナル OPムービー後のタイトル画面の曲 63 リメンバー・クァドラン ゲームオリジナル ※敵増援 64 遭遇 ゲームオリジナル ※敵増援 65 サターン・コンフリクト ゲームオリジナル ※敵増援 66 エア・ビート ゲームオリジナル ※敵増援 67 Hacking Deathtrap Device ゲームオリジナル ※敵増援 68 拒絶する力 ゲームオリジナル ※敵増援 69 Flashing "Fire-V" ゲームオリジナル ※敵増援 ※演習系 70 娘々ショップ ゲームオリジナル 娘々ショップ内の曲 補足 ※1 VF-19P 歌武装2と兼用 ※2 VF-19P SPAと兼用 ※敵増援:敵増援などで、ミッション中の曲変更を伴って始まることがある曲 ※実質空番:カスタムサントラで差替えても、比較的影響が少ないと思われる曲 ※演習系:味方機と対戦する演習系のミッションで流れる場合が多い曲 53~70はゲームオリジナル。特に53~61は前作でも使用されたBGMが殆ど。
https://w.atwiki.jp/macross_psp/pages/14.html
基本的に、楽曲は聴けば登録されます。 Vocal付きの曲は背景グリーン No. 曲名 出典 備考 01 Get in on-flying rock マクロストライアングルフロンティア ※敵増援 02 私の彼はパイロット 超時空要塞マクロス ※開始のみ 03 愛・おぼえていますか 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか ※敵増援 04 愛・おぼえていますか 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか ※敵増援 05 INFORMATION HIGH マクロスプラス ※敵増援 06 After, in the dark マクロスプラス ※敵増援 07 突撃ラブハート マクロス7 ※開始のみ 08 突撃ラブハート マクロス7 ※敵増援 09 HOLY LONELY LIGHT マクロス7 ※開始のみ 10 HOLY LONELY LIGHT(バサラ) マクロス7 ※敵増援 11 HOLY LONELY LIGHT(ミレーヌ) マクロス7 ※敵増援 12 MY FRIENDS マクロス7 ※開始のみ 13 MY FRIENDS マクロス7 ※敵増援 14 TRY AGAIN マクロス7 ※敵増援 15 TRY AGAIN マクロス7 ※敵増援 16 DYNAMITE EXPLOSION マクロスダイナマイト7 ※敵増援 17 星間飛行 マクロスF ※敵増援 18 アイモ マクロスF ※敵増援 19 アイモO.C. マクロスF ※敵増援 20 射手座☆午後九時Don't be late マクロスF ※敵増援 21 射手座☆午後九時Don't be late マクロスF ※敵増援 22 インフィニティ #7 マクロスF ※敵増援 23 ノーザンクロス マクロスF ※敵増援 24 ライオン マクロスF ※敵増援 25 ライオン マクロスF ※敵増援 26 ユニバーサルバニー マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ ※開始のみ/時代選択画面兼用 27 オベリスク マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ ※敵増援 28 2億年前のように静かだね マクロスII ※敵増援 29 突撃ラブハート(ファイヤーバルキリー 歌1) マクロス7 VF-19P 歌2兼用 30 HOLY LONELY LIGHT(ファイヤーバルキリー 歌2) マクロス7 VF-19P SPA兼用 31 TRY AGAIN(ファイヤーバルキリー SPA) マクロス7 32 MY FRIENDS(ミレーヌバルキリー 歌1、SPA) マクロス7 33 HOLY LONELY LIGHT(ミレーヌバルキリー 歌2) マクロス7 34 突撃ラブハート(ストームバルキリー 曲1) マクロス7 35 TRY AGAIN(ストームバルキリー SPA) マクロス7 36 DYNAMITE EXPLOSION(VF-19P 歌1) マクロスダイナマイト7 37 エミリア(クァドラン・キルカ SPA) ゲームオリジナル 特定ミッションでは開始BGM 38 星間飛行(フォールドスピーカー 歌1、SPA) マクロスF 39 ライオン(フォールドスピーカー 歌2) マクロスF 40 サラ(スキル:滅びの歌) ゲームオリジナル 特定ミッションではBGM 41 愛・おぼえていますか(スキル 愛・おぼえていますか) 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 42 ミュン(スキル:VOICES) ゲームオリジナル 特定ミッションではBGM 43 INFORMATION HIGH(スキル:シャロンの誘惑) マクロスプラス 44 星間飛行(スキル:キラッ☆) マクロスF 45 射手座☆午後九時Don't be late(スキル 銀河の妖精1) マクロスF 46 インフィニティ #7(スキル:銀河の妖精2) マクロスF 47 ノーザンクロス(スキル:銀河の妖精3) マクロスF 48 ユニバーサルバニー(スキル:銀河の妖精4) マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ 49 オベリスク(スキル:銀河の妖精5) マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ 50 イシュタル(スキル:イミュレーター) ゲームオリジナル 特定ミッションではBGM 51 ドッグ・ファイター 超時空要塞マクロス ※敵増援 52 ゼントラディアン大要塞(前編) 超時空要塞マクロス ※敵増援 53 ゼントラディアン大要塞(後編) 超時空要塞マクロス ※敵増援 54 The Target マクロスF ※敵増援 55 Battle Frontier(前編) マクロスF ハンガー画面 56 Battle Frontier(後編) マクロスF ※敵増援 57 High School Life マクロスF ※学園のみ(夏) 58 TestFlightDelight マクロスF タイトル画面/学園(秋)兼用 59 イヌミミランカ マクロスF ※学園のみ 60 Bajura マクロスF ※学園のみ 61 エース・フロンティア ゲームオリジナル ※不使用 62 ブリッツクリーク ゲームオリジナル ※敵増援 63 root 2045 ゲームオリジナル ※開始のみ/学園兼用 64 Stratosphere Diver ゲームオリジナル ※敵増援 65 ガウォーク・ストライクス ゲームオリジナル ※開始のみ 66 Central Paranoia Unit ゲームオリジナル ※敵増援 67 戦争の臓腑 ゲームオリジナル ※敵増援 68 巨人達の咆哮 ゲームオリジナル 学園のみ 69 フォーメーション・テイクオフ ゲームオリジナル ※開始のみ/学園兼用 70 リトル・ワンダー ゲームオリジナル ギャラリー 71 リメンバー・クァドラン ゲームオリジナル ※敵増援 72 遭遇 ゲームオリジナル ※敵増援 73 サターン・コンフリクト ゲームオリジナル ※敵増援 74 エア・ビート ゲームオリジナル ※開始のみ 75 Hacking Deathtrap Device ゲームオリジナル ※敵増援 76 拒絶する力 ゲームオリジナル ※敵増援 77 Flashing "Fire-V" ゲームオリジナル ※敵増援 78 娘々ショップ ゲームオリジナル ショップ/学園兼用 79 恋する乙女、夢見る季節 ゲームオリジナル ※学園のみ 80 一緒に帰ろう ゲームオリジナル ※学園のみ 81 責任取ってよ! ゲームオリジナル ※学園のみ 82 ひとりぼっち ゲームオリジナル ※学園のみ 83 ラヴァーズ ゲームオリジナル ※学園のみ 84 フェスティバル ゲームオリジナル ※学園のみ 85 トライアングル・フォース ゲームオリジナル ※開始のみ/学園兼用 86 トライアンファント・リターン ゲームオリジナル ※学園のみ 87 Examinee Score Report ゲームオリジナル ※学園のみ 88 Green Wind ゲームオリジナル ※学園のみ(春) 89 Snowy Town ゲームオリジナル ※学園のみ(冬) ※敵増援:敵増援など、ミッション中の曲変更に伴って始まることがある楽曲 ※開始のみ:キャンペーン/フリーモードにおいて(SURVIVALを除き)ミッション開始曲としてのみ使用される楽曲 ※学園のみ:学園モードでのみ使用される楽曲(括弧内は体験コースを除く主な使用場面) ※不使用:ゲーム内で実際に使用されていない楽曲
https://w.atwiki.jp/28ni-hati/pages/96.html
4月の火曜夜中3時頃からのTV放送から始まり、中盤以降のDVD鑑賞と約半年をかけてマク ロス7を見てきました。最初のファイアーボンバーのライブから始まり、最後のプロトデビルと の戦いに至るまで様々な出来事がありました。その中で私が印象に残った話を最初から追って考 えてみたいと思います。 するとだいぶ飛ぶのですが、まずはフィジカの妻浮気事件。その事実を知ったガムリンのショ ックは大きいと思われますが、視聴者にとってもかなりの衝撃を受ける話であったと思います。 次に浮かぶ話は、プロトデビルンとの戦闘が徐々に激しくなってきた時の、金龍大尉が戦艦め がけて突撃ラブハートを歌いながら、曲名如く突撃し自爆してしまう話。まさかあの状況下で 突撃ラブハートを歌って突撃するとは…。最後に浮かぶ話はプロトデビルンのアジトにバサラ達 が奇襲をかける話において、ガムリンが死んだと誰しもが思った話です。ガムリンが死んだと 思ったバサラの反応が思いのほか薄いのは置いといて、次の話で何事もなかったようにひょっこ りガムリンが出てくるのはストーリーの構成としてはどうだろうか?生きているということにす るなら、もっと後の話で“ここ”という所で登場させれば良かったように感じました。このよう に特に印象に残った話はこの3つですが、七色の歌エナジー、惑星ラクス、ラストバトルとい った所も印象に残りました。 この話の全体のストーリー構成を見ると、全てがバサラ達の歌に結びつき、プロトデビルンの弱 点であるアニマスピリチュアにいきつくと感じました。その為にも、ストーリーの前半のファイ アーボンバーが徐々に有名になっていく話を少し短縮して、何故プロトデビルンにとってアニマ スピリチュアが弱点であるかをもっと明確にして欲しかったように感じました。さらに、話とは 直接関係のない話を省き短縮することができるのではないかとも思いました。やはり50話近く はかなり多く感じました。 とはいえ、主人公バサラの熱いロックで敵を倒すわけではなく感動?させていく辺りはとてもシ ュールでとてもよかったし、私が知らないマクロスの歌を知ることができましたので選んでよか ったです。今度機会があればマクロス7の前作品である超時空要塞マクロスをみてみたいと思い ます。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3314.html
マクロスなのは 第6話『蒼天の魔弾』←この前の話 『マクロスなのは』第7話「計画」 アルトはこちらと同じ様にガウォークで並進するバルキリーに呼び掛ける。 「なぜ生きてるんだミシェル!? 魔法でも死者甦生は無理なはずだぞ!?」 『勝手に殺すな。それともなにか? 死んだ方が良かったのか?』 「いや・・・・・・生きててよかった」 『・・・・・・へぇ、見ないうちに素直になったなアルト姫』 「姫はやめろ!もう一度ここで戦死したいか!?」 アルトとミシェルと呼ばれる謎のパイロットの激しい口撃の応酬。後部座席でそれを聞くなのはは何がなんだかわからない。 「えっと・・・・・・アルトくん、どうなってるの? お友達?」 アルトはこちらを振り返ると怒鳴る。 「こんなやつ友達なもんか!」 すると聞こえたミシェルが言い返す。 『ほう、言うじゃないか。だが女の子に怒鳴るとは天下のアルト姫も地に落ちたようだな』 それに怒鳴り返すアルト。スカした言動で翻弄するミシェル。口喧嘩はさらに5分にもおよんだが、一触即発という雰囲気どころかお互いそれを楽しんでいるように感じられた。そう思うと自然と笑みがこぼれた。 (本当に仲がいいんだ) 自然と思ってしまった思考はどうやら念話に乗ってしまったらしい。2人は同時に否定する。その息の合ったユニゾンに今度は笑い声を隠すことができなかった。 (*) なのはの仲裁によってようやく2人は矛を収めたが、アルトはやっと重要な事に気づいた。 「そういえばお前、その機体どうした?」 ミシェルはしばし沈黙を守ると一言。 『メイド・イン・ミッドチルダだ』 「は!?」 「え!?」 『・・・・・・詳しいことは技研に着いて、田所所長から聞いたほうがいいだろう』 ミシェルのVF-0はガウォークからファイターに可変し旋回していく。アルトはなのはの了解を得ると、ミシェルを追った。 (*) 10分ほど巡航飛行を続けると六課を飛び越し、クラナガン湾に出た。VF-0が降りる大地は六課とは対岸の半島に存在した。下界には湾内に浮かぶ大きな人工島が見える。 『こちらは時空管理局地上部隊、技術開発研究所のテストパイロット、ミハエル・ブラン一等空尉。管制塔、着陸許可願います』 『・・・・・・確認しました。第7滑走路はクリア。着陸OKです』 続いてVF-0の後についてきたVF-25にも通信が入る。 『管制塔からフロンティア1』 「こちらフロンティア1、どうぞ」 『路面が通常のアスファルトのため、ファイター形態にて滑走路に進入、ミハエル機に続いて着陸してください』 「フロンティア1、了解」 コールサインで呼んでいるのは、近くを飛ぶ民間機の多いせいだ。 この滑走路は管理局の施設ではなく、国営のミッドチルダ国際空港だ。レーダーを見ると、100を超える民間の旅客機、次元航行船が写っている。 ちなみに通常のアスファルトやコンクリートの地面だと、ガウォークのエンジン噴射の熱に耐えられずひび割れが発生する。技研にそのまま帰れないのはそのためだ。 「・・・・・・珍しいのか?」 なのはがさっきからキョロキョロしているので聞いてみる。それになのはは目を輝かしながら応えた。 「うん。空戦魔導士でも危ないって緊急時以外近づかせてくれなかったの。・・・・・・こんなに飛行機が飛んでるんだ・・・・・・ほら!あんな大きい飛行機の操縦なんて楽しいんだろうなぁ~」 彼女はそう言って着地のアプローチに入ったVTOLジェット旅客機を指差す。 オートパイロットの見張り役と酷評される民間機のパイロットからすれば、Sランクで自由に空を飛べるなのはの方がよっぽど羨ましいに違いない。だが人間、自分に無いものが羨ましくなるものだ。 その後もひっきりなしに離着陸する民間機に混じって無事着陸。そのままVF-0とVF-25は格納庫へ運ばれ、アルト達はリニアレールで技研に向かった。 その道中なぜミシェルは生きているのか?また、なぜこの世界にいるのか?が彼の口から明かされた。 彼の話によると宇宙に放り出されてすぐ、EXギアの緊急装置を作動させて体を風船のようなもので包み、凍死と窒息の危機から身を守ったらしい。 そして今度は怪我から意識を失いかけていたミシェルだが、そこにアイランド3から誤作動で切り離された脱出挺が偶然通りかかり救助されたという。 その後避難していたフロンティア市民を乗せたまま漂流していた脱出挺はアイランド3から発生した謎の爆発に呑み込まれフォールドしたらしい。―――――その爆発がバジュラ殲滅に使ったフォールド爆弾『リトル・ガール』であることは言うまでもない。―――――脱出挺は奇跡的にフォールド空間へと振り落とされたらしく、乗員達が気づいた時にはこの世界に来ていたという。 「じゃあこの世界には俺たちよりも早く来たのか?」 向かい合わせのミシェルは頷くと話を続ける。 「あぁ、もう8カ月前になるな。そういえばその様子だとバジュラの野郎共には勝ったみたいだな。フロンティアはどうだ?・・・・・・クランはどうしてる?」 (やはりこの男はクランを気にかけているんだな) そういえばなどと言っているが、ずっと気にしていたのは分かった。おそらく彼女にもしものことがあったら・・・・・・と聞くのが怖かったのだろう。 「安心しろ。あれからバジュラとの共存の道が開けたんだ。だから両方とも無事。今ではバジュラの母星に移民した。もう1年になる」 「そうか・・・・・・よかった」 ミシェルはそう胸を撫で下ろした。 ちなみにそれぞれの客観時間がずれていることはフォールド航法を使うとよくある事なので、まったく気にならなかった。 「・・・・・・でだ、なんで知らせてくれなかったんだ?」 「技研の作業がぎっちぎちでな。しかしおまえがランカちゃんと来た時には驚いた。暴動に歌か。まったく昔の自分を見るようだったぜ。しかも俺達が必死こいて守ったオーバーテクノロジーも全部暴露しやがって」 「あ、いや・・・・・・すまない・・・・・・」 機密を漏らすということに罪悪感があったので素直にあやまった。そんな2人の会話になのはが仲裁しながら入り込んできた。 「まぁミハエル君、あんまりアルトくんを責めないであげて。それで他のフロンティア船団から来た人達はどうなったの?」 「なのはちゃん、親しい友人はみんな俺のことをミシェルって呼ぶんだ。だからミシェルって呼んでいいよ」 彼のウィンクに頬を赤らめるなのは。 ミッドチルダとフロンティアでは客観時間がずれている。そのためまだミシェルは17~18歳のはずだ。一方なのはは資料によれば19歳。年上だ。つまり年上しか狙わないミシェルの射程内ということになる。 しかしクランとのことや、なのはが戦闘職であることから外れるかもしれないが、この8カ月が彼を変えたかもしれない。 (こいつ(空とベットの撃墜王)に狙われてからでは遅い・・・・・・) アルトは一応予防線を張ることにした。なのはに念話で呼びかける。 『(なのは、こいつはやめたほうがいいぞ)』 『(? どうして?)』 『(実はそいつ・・・・・・ゲイなんだ)』 「ふぇ!?」 なのははおどろきのあまり素っとんきょうな声をあげた。 「どうしたの? なのはちゃん?」 ミシェルは顔を真っ赤にしたなのはに問う。 「ううん、なんでもない・・・・・・」 「ん? そっか。とりあえず他の人達だよね。民間人は普通にミッドチルダで暮らしてるけど、元新・統合軍の軍人さんはみんなを守りたいって残らず時空管理局の地上部隊に入局してるよ」 不思議なことに、民間人含めてみんながみんな魔力資質があってね。と付け加える。 「ミシェル君も?」 「ああ。大抵クラスBだったんだが、俺はAA+だった」 「へぇ、そっちの世界に魔法がないのが残念なぐらいだね」 なのはが言った辺りでリニアレールのアナウンスが、技研に最も近い駅に到着したことを知らせた。 (*) その後研究員の運転する車で技研に戻ると、彼らを出迎えたのは田所だった。アルトは彼に問いただしたいことが山ほどあったが、田所のたった一言にその気力を挫かれた。 「おかえり」 アルトだからわかる演技でない心からの言葉。父の姿が重なったアルトは少し戸惑いながら 「ただいま」 と返した。 (*) 帰還直後ミシェルは 「用事がある」 とか言って田所と研究員達に連れていかれたが、アルトとなのはは応接室に通された。 しかし入れる部屋を間違えたのか先客がいたようだった。 「レ、レジアス中将!?」 なのはは入ると同時にそのおじさんに敬礼する。 「ん? あぁ、高町空尉。君も来ていたか。第256陸士部隊から君達六課の活躍は聞いている。地上部隊の窮地を救ってくれてありがとう」 もし予算を増やしたのに陸士部隊が敗北してロストロギアを奪われていれば、地上部隊の存続すら危うくなる。リニアレール攻防戦はそういう深い意味のある戦いだった。 「いえ、私達は任務を忠実に実行しただけです」 「それを尊いと言うんだと、私は思う」 彼はそう言ってなのはの肩を叩き、こちらに向き直る。 「早乙女アルト君、君とランカ君には特に感謝しなければならない。君達と我々は元々関係のない間柄なのに、以前の襲撃事件や今回のことなど助けてくれてありがとう」 アルトはその言葉に、以前シグナムに言った事と同じセリフを返す。 「いや、俺たちは偶然あそこにいて、偶然それに対応できる装備があっただけだ」 「とんでもない!我々が助かったことは事実だよ。精神面でも〝技術面〟でも」 技術が各種オーバーテクノロジーを示していることは明白だったが、そこを強調するところはタヌキだ。こうしてこちらの反応を試しているのだろう。 すでにアルトは彼がペルソナ(仮面)をかぶっていることを見抜いていた。しかし、以前のフロンティア臨時大統領、三島レオンのような野心や悪意は感じられない。 彼にあるのははやてと同じような〝守りたい〟という強い思いだけだ。 おそらく彼のような立場になると否が応でもペルソナを・・・・・・権謀術数にまみれた権力の世界を渡るために、被らなければならないのだろう。 「どういたしまして」 そう答えるのと田所が入室するのは同時だった。 邪魔かな?と思ったなのは達は出ていこうとするが、レジアスに呼び止められる。 「丁度いい。君達にも関係ある話だから聞いていきなさい」 そう言うレジアスは空いたソファーの席に俺たちを誘導した。 (俺たちに関係あるってどんな話だ?) なのはのほうも見当が付かないようで、同じようにこちらを見てきた。俺は肩をすくめてそれに応えると、準備する田所所長に視線を投げた。 3人の視線に晒されながら田所は空中に大型のホロディスプレイを出すと、資料を手に説明を始める。 画面には大きく『時空管理局 地上部隊 試作航空中隊についての中間報告』とある。 「今回完成した試作1号機『フェニックス』の実戦テストは無事終了。量産機としてVF-1『バルキリー』の第1次生産ラインの整備が進んでします。現在は第25未確認世界より漂流してきたL.A.I社研究員より提供されたVFシリーズの設計図から選定したVF-11『サンダーボルト』の解析が完了。試作2号機として試作を開始しました。試作機が完成し、テストも順調ならば1ヶ月以内に同機種の生産ラインが整備できる予定です。またパイロットの養成は彼らを教官に順調に進んでおり、1週間以内にVF-1の試験小隊が組める予定です」 ディスプレイに写るVFシリーズの図面は紛う事なきアルトの第25未確認世界のものだ。しかし随所にVF-25の最新技術、またはミッドチルダの技術がフィードバックされている。 2機種のエンジンが初期型の熱核タービンから最新の熱核バーストエンジン(ステージⅡ熱核タービン。AVF型では初期型の2倍。VF-25の最新型では約4倍の推進力を誇る)に換装され、装甲が第3世代型の『アドバンスド・エネルギー転換装甲(ASWAG)』になっていた。 また、推進剤のタンクが本来入るべき場所に小さなリアクターが居座っていた。このリアクターは改修したVF-25の装備と同じようだ。 VFシリーズの装備群は、基本的に反応炉(熱核タービン)のエネルギーを流用する。しかしそれではまるっきり質量兵器と同じなため、このリアクターが搭載されたのだ。 これは名称を『Mk.5 MM(マイクロ・マジカル)リアクター(小型魔力炉)』といい、ミッドチルダにはすでに30年以上前から製作、量産する技術力があった。しかし魔導士が携帯するには大きすぎ、車両に搭載すると質量兵器に見られかねない。・・・・・・いや、まずこれほどの出力が通常個人レベルの陸戦では必要なかった。 かといって基地や艦船の防衛システムに使うには逆にひ弱で、正規の艦船用や基地用の大型魔力炉に比べると受注量は少なかった。 そこに目を着けたのが『ちびダヌキ』の異名を持つ八神はやてだった。 彼女は比較的安価でVF-25に搭載するには十分小型なこの魔力炉を搭載させ、兵装と推進系を改装したのだ。 この魔力炉は『疑似リンカーコア』とも呼ばれており「個人の魔力を最大500倍まで増幅する」というのが本当の機能だ。しかし本物のリンカーコアがないと、使用はおろか起動すら出来ない。 だから誰でも、そしてボタンを押せば使えるような兵器ではない。 「これは魔法そのものである」 というのが六課側の主張であり、報道機関の協力もあって世論からは認められている。 しかし六課自身もこれは質量兵器であり、ランカを守るための希少な戦力であるべきだと考えていた。 「田所所長・・・・・・まさか本気で量産したりしないよな?」 アルトの問いに田所の表情が陰る。彼は正直なのだ。 しかし、今まで『管理局は質量兵器を使わない』と信じていた。または、信じようとしていたなのはやアルトには衝撃だった。 「田所所長、君は答えなくていい。私から説明しよう」 レジアスは立ち上がると、自らの端末を操作してディスプレイに投影する。 〝56回〟 上の見出しによるとミッドチルダでのガジェットの出現回数のようだ。 確か六課はこの回数の半分ぐらい出撃しているはずだ。 六課は新人の研修ばかりやっているように思われがちだが、今回のリニアレール攻防戦以外にも要請を受けてスクランブルしたことは多い。 目立たないのはほとんどが空戦であり、新人達が実戦に臨むことがなかったためだ。 「現在、六課の善戦で地上の平和が守られているといっても過言ではない。しかし、君達1部隊に地上の命運を託すわけにもいかないのだ。そこで突破口となるのがアルト君、君のバルキリーだ」 多少芝居がかったようすで大仰にこちらを指差す。 「俺の?」 「そうだ。バルキリーは改良すれば、魔導兵器として管理局でも採用できるのだ。君が以前襲撃事件の時バルキリーを使い、その業績から世論はそれを許した」 報道機関も珍しく比較的ソフトに表現しており、ミッドチルダ市民はVF-25が上空を飛んでいても不安を覚えず、子供達が手を振っているほどに受け入れられていた。 ちなみに早くも普及の始まったPPBS(ピン・ポイント・バリア・システム)も今では魔法として人々にとらえられており、格闘でもPPBを併用すれば質量兵器を使った攻撃とは見なされない。(VF-25では反応炉で発生させたものであるが、そんなことはもちろん伏せられている) 「しかし、質量兵器廃絶の理念に違反するすれすれではないでしょうか?」 なのはがつっこむが、レジアスは悲しい顔をして言う。 「そこまで追い詰められているのだよ、我々は」 『ピッ』という電子音とともにディスプレイの数字が変わる。 〝12人〟と。 「この数字は、ガジェットとの戦闘で戦死した数だ」 それを聞いた2人の顔が強ばり、田所は顔を伏せた。 「しかしそんな報道は―――――」 「君は住民にパニックを起こせ。と言うのかね?」 レジアスはそう言ってなのはの反論をねじ伏せた。どうやら厳重な報道管制が行われているようだ。 「戦死したのはほとんどBランク以下の者だ。」 列挙される殉死(戦死)者名簿。右端に書かれた魔導士ランクを見ると、確かにB,Cランクで固まっている。しかし1人だけAAランクの魔導士がいた。職種は空戦魔導士。部隊名は『第4空戦魔導士教導隊』。それはどこかで聞いた部隊名だった。 (確かなのはの―――――) 「え?うそ・・・・・・栞!?」 なのははそのAAランクの者の名を叫ぶ。 そう、確かその部隊はなのはの前任地だった。 レジアスはそんな彼女の驚きを予想していたようだ。彼はその宮島栞二等空尉のデータを呼び出す。 「彼女は管理局員の鏡だった」 レジアスはそう前置きをして話始める。 彼によれば教導隊はその日、海上で学生上がりの見習い空戦魔導士の訓練を行っていたそうだ。 しかしその時、部隊は大量のガジェットⅡ型の奇襲を受けた。教導隊は必死の防衛戦の末撃退は不可能と判断し、転送魔法による撤退を選択した。 だが敵の攻撃が激しく、学生を守りながらではとても逃げられなかったという。 「そんな時彼女は、全員を逃がすために囮になったんだ。おかげで新人含め部隊はほとんどが無事に帰還した。だが彼女だけは・・・・・・」 遺体は海上のためか発見されなかったらしい。しかし発見された彼女のデバイスのフライトレコーダーから彼女の死亡が確認されたという。 「彼女はフライトレコーダーに最期の遺言を残していた。それがこれだ」 レジアスは端末を操作してプレーヤーを起動し、再生した。 『みんな、無事に逃げたよね? 私はここまでみたいだけど、きっと仇をとってね。私は空からみんなを見守ってるから! ・・・・・・なのはちゃん知ってるよね?この前見た映画で私、「私も『空からみんなを見守ってる』って言ってみたいなぁ~」って言ってたこと。でもいざそうなってみると、あんまり感慨深くないんだね』 無理にでも明るく振舞おうとする声。きっとそうして恐怖に対抗しているのだろう。 敵に囲まれ後は座して死を待つのみ。その恐怖は想像するに難くなかった。 そしてその声に混じる爆音。それは彼女の後ろに迫る死神の足音のように響く。 『・・・・・・もう時間がないみたい。これを聞く人みんなにお願いします。絶対この機械達に私の無念を晴らさしてやってください―――――』 そこでプレーヤーが止まった。・・・・・・いや、まだ残っているがレジアスが止めたのだ。 シレンヤ氏 第7話 その2へ
https://w.atwiki.jp/sheryl/pages/145.html
マクロスF関連商品 娘コ~ル。 http //www.animate.co.jp/charafortune/contents20.html ムービック マクロス商品一覧 おたく星
https://w.atwiki.jp/macrossaf/pages/139.html
ミッション名 詳細 ミッション概要:敵艦内部に侵入し、敵を殲滅せよ。 天候 時刻 制限時間 レベル 目標 機体固定 - XX XX 僚機 敵機 初期配置 増援 敵エース 攻略ポイント まずはVF-27の格闘を完全にチューンして下さい。搭乗キャラは覚醒が高いのが良いです。まず始まった瞬間からファイターで近づき(早すぎて操作しにくい人はガウォーク)バトロイドになって格闘というのをくり返して下さい。ひとまずSP3個溜まったら高速化して雑魚狩り再開(もちろん格闘)。それ以降は絶対高速化は使わないで下さい。一条が出て来たら再び高速化。格闘で3発〜4発で沈むはずです。時間早めに終わらせる事が出来ればSSいきます。 ランク 25300PT以上でS 30900PT以上でSS SV-51でランクSSクリア。 VF-1Aには素早く挌闘で対応。 一条輝に対してのみ機銃(弾数MAX、威力MIN)で対応し、コンボを稼ぐ(60発Hit)。 -- 名無しさん (2008-11-09 05 43 59) 30810でSS確認しました。攻略ポイント自分の方法ですが書いておきました。 -- 名無しさん (2009-01-05 23 01 20) ファイター移動でバトロイド格闘撃破戦法を使うのであれば、VF-1J(MJ)の高速化でもじゅうぶん。チューン限界解除して機体性能と格闘をフルチューンすればOK。31300点でSSクリア。かなり「運次第」でもあるが、一条機出現したら即高速化をかけて先に雑魚を格闘撃破してからその流れのまま一条機を撃破するとよさそう。 -- 名無しさん (2009-04-16 18 41 04) VFー25Fでガンポットの威力を最小にしてパイロットのスキルはマックスザワールドにしてはじめる。始まったらファイターのまま三角の攻撃を当てたら次からはファイターで近くに行ってパイロットの格闘で雑魚を倒す。一条一輝がでたらマックスザワールドで時間を止めてから一輝を格闘で急いで倒した後他の二機をガンポットで撃つこのとき一体倒した後にすぐにもう一体にロックオンしなければSSは無理に等しいそれで20コンボ決めれば行けると思う(俺は24コンボ)それで31710でSS -- 如月 (2009-05-16 22 31 09) ランクSSクリア。スパルタンで、地上に来た一条をマックスワールドで止めて火炎放射で丸焼けにしてくださいな。 -- 名無しさん (2009-07-29 23 42 57) このゲームって速さよりもパターン重視なんだなwww -- 名無しさん (2009-08-26 09 45 53) 一条丸焼きでSSw -- 名無しさん (2009-09-28 13 37 54) 30870でSS確認しました。 -- ニンジン (2009-10-12 16 02 45) 初期限界のクァドラン・ローをスピード,格闘向けに性能上げて、雑魚を格闘で素早く倒し、輝をSPAでコンボ稼ぎ、30930でSSゲット -- 名無しさん (2009-11-29 12 04 54) 30820でSSクリア。YF21で雑魚ボコってマックスワールドで時間止めて一条にフル改造のガンポッド16コンボでもいけた。デチューンの必要なし。 -- hetare (2010-11-03 04 18 19) 名前 コメント