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130: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01 31 45 憂鬱大陸化 朝鮮転移ネタ 事の始まり 1950年6月末頃、世界中を巻き込んだ大戦からそろそろ6年が経過しようとしていたこの日、3役兼務の重責から解放された嶋田の 元へある知らせが舞い込んで来ていた。 「フィリピン沖に正体不明の陸地が突如出現?」 其の言葉に答えたのは嶋田たちを呼び出した東条であった。そして持ってきた封筒から2枚の写真を取り出すと机の 上に置いた、写真には一部が不自然に真っ直ぐ途切れて海に浮かんでいる島が写っていた。もう一枚は其の島を都市部の部分の 画像を拡大した物の様で写真にはアメリカや今の日本を思わせる高いビル群が写り込んでいる。 「ああ、今年の春に種子島宇宙センターから打ち上げられた衛星からの写真なんだが・・・少なくとも現在把握されている限り、 その海域に大規模な陸地があると言う話しは聞かんし、大陸化の影響と言うには遅すぎる。」 「しかし、写真に写っているこの陸地、可笑しな形をしていますね。まるで元々の別の形だった物を切り取った様な・・・」 「確かにそうですね、しかし、この形どこかで?ってまさか・・・」 陸地の形をじっくりと見ていた辻が突然何かに気が付いたように顔色を変える、其の状況を見ていた東条も気が付いたかと言わんばかりの 疲れた表情で語り始める。 「拡大した画像を解析した結果、細かな港湾やインフラの整備、都市の発展を除けば粗朝鮮半島南部と同じだそうだ・・・」 「つまり此れは、この国は、史実やそれに近い歴史を辿った韓国の可能性が有ると?・・・」 「辻君の思っている通りだ、少なくともこの写真を見た情報局や陸軍所属の夢幻会メンバーはそう考えている。」 「しかし、そうなると厄介ですね・・・都市の発展具合を見ると最低でも現在より遥かに未来から来た事は確実です。 最悪は我々の前世の時代より遥かに・・・」 「何の道、混乱は避ける為の情報の統制や接触は必須です。戦力や時代の正確な把握は其の時行うべきでしょうね・・・」 「其れが無難ですね。情報局には続き監視を続けるように連絡をお願いします。私は山本に連絡して海軍を動かせるように しておきますから東条さんも陸軍の準備をお願いします。」 「解かった。こちらでも準備はしておく、しかし、やっと戦争が終わったと思ったら此れか・・・」 「トラブルの神様にでも好かれてるんですかね?七難八苦を与えてくれと頼んだ覚えは無いのですが・・・」 そう話しながら二人が執務室から出た事を確認した嶋田は手元にあった電話を取り、山本の番号が入った短縮番号を 押していた。 131: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01 32 25 朝鮮の現状 一方で転移した韓国では、青瓦台で現状の把握や混乱の把握に努めていたが、収拾された情報の結果此処が1950年中ごろの 太平洋フィリピン沖であることが判明していた。しかし、それ以上に彼等に衝撃を与えたのは、この世界では大日本帝国が 健在であり、アメリカに勝利したという事実であった。このことに対して半ばパニックになった韓国政府は直ぐに駐韓アメリカ大使と 在韓アメリカ軍の司令官を呼び、共に日本に対抗するべく協力を要請していた。元々、韓国を防衛する為に派遣されている 事から何らかの防衛計画の見直しがくるかと考えながら青瓦台を訪れた二人に待っていたのは予想の斜め上を行く要請 だった。 「日本への先制攻撃?」 思わず鸚鵡返しに返したアメリカ大使の言葉に、大統領は自信満々に頷いた。 「ええそうです、先制攻撃です。情報を集める限り、現在、我が国の周辺は悪しき帝国主義を前面に押し出した日帝の支配下に置かれています。 この状況を見る限り、日帝は必ずわが国を支配する為、戦争を仕掛けてくる事は間違いありません。そうなる前に日帝を打ち倒し、周辺諸国を 日帝の支配から開放する事こそ、我が国の、如いては世界平和へと繋がるのです。」 「あくまで我々は防衛の為の戦力です。それに、もし本当に日本が東南アジア全体を先ずは防衛を固めるべきでは?」 その言葉を聞いた大統領は理解ができないと言わんばかりの表情で返答を返した。 「何を悠長な事を言っているのですか?こうしている間にも日帝は新しく出現した我が国を支配するべく動いてくるに決まっています。そうならない ために先制攻撃です。」 「しかし、貴国と今のアメリカ軍の戦力を足した所で単純な物量は日本が上です。それに燃料や食糧の問題もある。此処は日本と交渉するべきでは?」 「あの邪悪な帝国主義者たちが話しあいに応じる筈などありません!それにあの野蛮な日帝の事です。約束など直ぐに破棄して襲い掛かってくるに決まっています。」 「それに、食糧や燃料なら日帝から開放した東南アジアの国々が喜んで提供してくれます。」 「・・・それは、東南アジアに侵攻すると言う事ですか?」 「此れは侵攻では有りません、開放です。先進国たる我々が悪しき帝国主義者たちから、アジアを開放する為の正義の戦いです!」 そう、一方的に要求を突きつけて、協力が当然と言わんばかりの大統領を前にアメリカ大使は曖昧に応えながら、国に帰れなくなった外国人は 在韓米軍で保護するという事だけを伝えて会談は終了した。車の中では助手席に座る在韓米軍司令官とアメリカ大使が今後の行動について話し有って いる。 「毎度の事ならこの国TOPが何を考えているのかまるで理解できないな・・・」 「全くです。しかし、これから如何するのですか?まさか、本当に韓国に協力を?」 「其れこそまさかだよ、この世界のステイツが日本の敗北したと言うのなら、少なくともこの世界の日本は同じ時代の我が国匹敵するだけの 力を持っていることになる一時的には有利に立てるだろうが其処までだ。此方がわれわれの世界の日本と同じ末路を辿る事になる。」 「それではやはり?」 「ああ、最初に計画した通り、韓国内の外国人を保護しながら独自に日本と接触する。」 「しかし、応じるでしょうか?」 「それは実際に接触して見なければ解からん、しかし、我々の兵器はこの時代より遥か先のものだ、未知の技術は 日本も興味を示すだろう。君は兵士達の中から日本語が話せる者と成るべく韓国人に見えない兵士を中心に接触の為の 人選を行ってくれ。流石に韓国軍も動くまでには時間がかかるだろう、其の前に何とかするぞ」 「了解しました。」 その後、アメリカ軍ないでは日本と接触する為の人選を行う事となるが、選定終了の3日前に一足早く韓国軍が 動き出し、レイテ島は謎の武装勢力に襲撃される事となる。 132: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01 33 02 レイテ攻撃と朝鮮無双 其の日はフィリピン独立以来最悪と言って良い日として記録される事となる。其の日、不審な船団を見つけたとの一方が入った フィリピンの海上警備隊は其の艦隊の対処に向かうも相手からの警告なきミサイル攻撃によって警備艇は撃沈、更に謎の艦艇が 海面で生き残っていた兵士達に機銃掃射を行い容赦なく命を奪っていった。 更にその数時間後、レイテ島へ近づいた正体不明の艦隊はレイテ島の港湾部へ次々と艦対地ミサイルで攻撃を開始、スクランブルに出た 九七式戦闘機もフリゲートやイージス艦から繰り出される対空攻撃にあえなく撃墜された。その後、韓国軍は独島強襲揚陸艦と LSTを使用して上陸を開始し、住民の残る市街地で大規模な市街戦を始めた。 フィリピン軍も日本から供与された九七式戦車や三式戦車で対抗しようと試みるも、M48には歯が立たず次々とスクラップに変えられた その様子を見て、韓国の戦車兵達は笑いながら敵戦車を追い回していた。 「日本の戦車は一台残らず撃破しろ!日本に協力する兵士もだ、捕虜を捕る必要は無い!」 「無駄、無駄、そんな遥か昔の遺物でこのM48には傷一つ付かんぞ!」 「燃料が有りそうな所には手を出すな!後で我々が使うんだ。」 「見たか!日帝め!これが俺達の力だ!」 「隊長、日帝の戦車の後ろに民間人が逃げ込んだ様ですがどうします?」 「民間人とは言え、日帝に協力するなら後でゲリラになるかもしれん、今のうちに潰せ!」 韓国陸軍の民間人を巻き込んだ市街戦によって、最終的にレイテ島を防衛していたフィリピン軍は全滅。また、 民間人の避難が終わらぬまま戦争に突入した事によって多くの市民が犠牲となる結果となっている。フィリピン のレイテ島を開放したという報告は韓国国民を大いに沸かせ、更に当初韓国政府が分析した通り、日本軍の陸戦力が 非常に貧弱だと判断した韓国軍は次の目標を油田のあるインドネシアへと定めて行く事と成る。 133: ナイ神父MK-2 :2016/08/07(日) 01 33 36 以上ですWIKIへの転載は自由です。
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もうすぐ4周年!カウントダウンイベント 最終更新日時 2021/06/27 13 48 15 このページを編集 開催期間 2021/6/21(月) 18 00 ~ 2021/6/27(日) 23 59 2021/6/28(月) 3 59 メイン報酬 画像 カード アイテム名 備考 絆の結晶(極) 初回報酬で1個獲得できる絆の結晶(極)がどんなアイテムかについては「向日葵スキル」を参照。 ナインスター 初回報酬、ストーリー報酬で10個獲得できる 初心者の方の優先度 【難易度】G1 【オススメ度】最優先 集めた「カード【4周年カウントダウンイベント】」を使って結晶極やナインスターを獲得しよう イベント概要 ログインボーナスで貰える「カード【4周年カウントダウンイベント】」を使って試合に挑もう ストーリーは6/21~27のログイン時に再生されたものと同一で、メニューの「ストーリー」から後で読み返すことも可能 昨年のカウントダウンイベントはこちら→ハチナイ3周年カウントダウンイベント! カード【4周年カウントダウンイベント】の集め方 毎日ログインで計9枚手に入る。全ステージクリアには7枚必要。 入手方法 配布期間 枚数 ログイン 2020/6/21(月) 4 00 ~ 2020/6/27(日) 3 59 計6枚(1日につき1枚) 2020/6/27(日) 4 00 ~ 2020/6/28(月) 3 59 3枚 イベント構成 ステージ名 相手評価 初回報酬 消費カード 対戦ボーナス ドロップアイテム あと6日! G1 ×1 ×1 ×1 ×1 ×1 +0.0% なし あと5日! G1 ×1 ×1 ×1 +0.0% なし あと4日! G1 ×3 ×1 +0.0% なし あと3日! G1 ×3 ×20 ×50 ×1 +0.0% なし あと2日! G1 ×75 ×5 ×1 +0.0% なし あと1日! G1 ×120 ×50 ×5 ×1 +0.0% なし 祝4周年! G1 ×1 ×1 +0.0% なし 累積報酬 なし コメントフォーム いちいちプレゼントボックスに送られるのめんどくさくてやるの忘れてたわ - 名無しさん (2021-06-29 16 52 37) 名前
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107:ナイ神父Mk-2:2022/12/12(月) 23 41 55 HOST p524061-ipngn701akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ 台詞集その83 ファンタジールート クロスネタ 主人公たちの動向 その5 「やはり、ストリボーグ艦隊が抜けた穴は埋め切れないか…」 「オラーシャ欧州方面と北欧諸国の防空を一挙に賄っていた艦隊の撤退は痛すぎると言えるかと」 「ブリタニアも余計な事を…」 「少なくとも此方が可笑しな行いをしている事は分かっている以上早々に戻ってくるとは思いますが…」 オラーシャ及び北欧各国の軍上層部の会話の一部。ブリタニアの一件以降連合では各地の貸与機体の確認をせざるを得ない状況と成っておりその為、各地に展開していたアイガイオン級及びその支援機群は最寄りの連合拠点へと廻航される形となっていた。 それは激戦区となっているオラーシャペテルブルグを根拠地とする、アイガイオン級二番艦ストリボーグもその対象となった。本来は早急に返還される予定で有ったストリボーグ艦隊はグリゴーリ出現による航路封鎖に寄って到着が遅れる事態が発生結果的にブレイブウィッチーズの戦力低下につながる事となる。 「それで?例の部隊に関しては判明したのか?」 「そ、それが…」 「コレを見てください。」 「…なんだ?連合が使っている機体では無いのか?」 「それが例の部隊の顔です…」 「何?」 「少なくとも公式に存在しない部隊と言うのは確かな様です。可能な限り情報を集めましたが素顔らしい物すら見られていません。」 502内部に於ける会議の一部始終。激戦区への新人の派遣と言う連合の不可解な行動に対して不信感を持った502は雁淵ひかりへの独自の調査を開始する。その中で判明したのは連合の公開する公式記録には存在しない部隊によるひかりへの教導の記録であった。 そこに何かカギが有るのではないかと考えた502はこの記録に無い部隊の調査を行う事となるが、情報が少ない上に相手は連合拠点から出る事のない部隊である事から情報取得には限界があった。 「オーカ・ニエーバにそれとなく話を聞いてみましたが、やはり手掛かりは有りませんでした。」 「…やはり、MPF部隊とは言え機密にまでは早々確かめられんか…」 「お待たせ。色々な所に手紙を送ったけどどれも空振り。でも面白い情報を連合の部隊と仲の良い娘から教えて貰えたよ。」 「お前が正式に上げる情報だ。単なる寄多話という訳では無いのだろう?」 502に於ける会議の一幕。各地の関係者や伝手を伝って情報を集めていた同部隊であったがその中でも不確定要素ながら僅かな情報は手に入り始めていた。特にクルピンスキーが独自の伝手を伝って集めた情報は不確定ながら連合軍兵士の口から語られた事であり、噂レベルではあるもののある種の確証を持って齎された物となる。 108:ナイ神父Mk-2:2022/12/12(月) 23 42 26 HOST p524061-ipngn701akita.akita.ocn.ne.jp 「先ず件の子猫ちゃんに教導をした部隊。地球連合軍第8492特殊鎮圧部隊、通称は死神部隊その中でも特殊な装備を持ったベーオウルブズってチームらしい。」 「死神部隊…そう呼ばれるだけ生存率の高い部隊なのですか?」 「いや、彼等の呼び名は傭兵部隊時代からの物らしい。傭兵時代はブラックスレスレの任務を熟す後ろ暗い連中で出会ったら即殺し合い、敵を殺し尽くして焼き尽くすから死神って事らしいよ」 「…うわぁ…」 「…それで?その死神が何故扶桑の新人を教育しているんだ?」 「それが解らないんだ…ここからは更に曖昧な噂なんだけど…件の死神部隊って傭兵時代から何かを探していたらしいだよね… 選別や候補者って言葉を聞いたって噂もある位だし…」 「そんな不確かな…」 「だって噂だからね」 「隊長はどう思いますか?」 「解らん…が、しかし時間が無い以上調査は此処迄だ。これだけ集めてこの程度の出所の怪しい噂しか出なかったんだ時間を掛けても任務に差しさわりが有るだけだ。」 502に於ける雁淵ひかりに対する調査の結論を出した場における各員の発言の一部。件の新人への調査に関しては最終的に502は連合の意図を図る事が出来ずに調査を終える事と成った。彼女らが後に彼等のひかりへの教導の意味を知るのはひかりに与えられた新型のMPFの存在を知ってからである。 「大分深くまで探りを入れられた様ですがいかが致しますか?」 「捨てて置いて構わん。」 「しかし…」 「その件は此方でも察知している。が…確証までには至って居ない以上死神部隊の真相にはたどり着けないだろう。」 リーゼロッテと部下との会話の一部。連合側では502の死神部隊への調査に対して既に察知している所であったが調査の方向性が連合の危惧して居た物とはずれていた事から放置される事となった。その後は調査も追加で行われなかった事から連合もこの件に関しては警告等を行わずに静観している。 『欧州ノ地…静寂を乱すモのヲ…」 「軍曹なにか?」 「アレ?私何か言ってました?」 「はい…欧州がどうとか…」 「緊張し過ぎて声に出ちゃいましたかね?」 (同調率引キ下ゲ…調整二ヨル精神汚染0.015%確認。修正。) 502基地へと向かう輸送機の一室に於ける会話の一部。研修を終えた雁淵の姿は航空機の中にあった。彼女自身は姉の代わりに欧州の重要拠点へと向かう事で頭がいっぱいとなっており、向こうで自分が騒動の種になっている事等知る由も無かったのである。 109:ナイ神父Mk-2:2022/12/12(月) 23 43 41 HOST p524061-ipngn701akita.akita.ocn.ne.jp 以上です。WIKIへの転載は自由です。 取り敢えずは弥次郎氏の現在上げている話に前後したネタをば…
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540: ナイ神父Mk-2 :2021/05/13(木) 01 08 59 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ 台詞集その67 ファンタジールート クロスネタ 怪獣事変にまつわる彼是 その4 『貴重な生物的資源を失うべきでは有りません。駆除よりも捕獲を目指すべきです』 『見つけた生き物をすぐに殺す等と言うのはとても先進国とは言えない。彼らとの共存の術を探すべきです。』 『我々は帝国主義者とは違う。平和的な未来こそ世界をよりよい方向へと導くのです。』 アメリカの有識者の発言の一部、転移生物が出現した際に共和党や軍から上げられた攻撃の要望は有識者や或いは生物保護を訴える教授や政府高官により却下されており初期は州軍などによる強力な麻酔薬や強固な網に寄る捕獲作戦を実行したがその何れもが失敗この捕獲作戦の実施が後に重大な時間ロスであったと後の研究者などからは語られている。 「南部の状況は…」 「現在阻止の為に空軍の爆撃部隊が対地攻撃を実行して居ますが決定打とは言えないのが事実では有ります。」 「西部は?」 「敵は現在海中へと潜航現在潜水艦部隊が捜索中で…」 「おい待て、アレはなんだ!?」 「そんな馬鹿な…なんで、ノースカロライナの信号が地上のど真ん中にあるんだ?」 転移生物対応に出る事に成った米軍指令室に於けるやり取りの一部、転移生物が出現後アメリカ軍では当然生物の進行方向を予測して包囲網を形成しようとするも、生態も何もわからない状況に於いて陸軍は終結前に進行方向を変えられてしまうと言った状況が続いて居た。その為、米軍では攻撃の許可後には航空機による駆除作戦を慣行、当初は対地攻撃機や戦闘爆撃機による駆除を狙うも効果は見られずエルギヌスの群れは歩行を続けていた他、オオタチは出現後に近くのポートランドを蹂躙後に海へと突入米潜水艦隊がその行方を捜索していた物のその内の一隻であるノースカロライナが突然船ではありえない速度と場所を移動し、サンフランシスコにてその信号は消滅している。その後、サンフランシスコ上空にて高高度から落下してくる原子力潜水艦が目撃された他、サンノゼがオオタチに寄って襲撃されている。 「どうなってる?行先は日本の筈じゃ…」 「緊急でテキサスへと行先を変更だ、未確認生物駆除の為の兵力が足りない」 「空軍の攻撃はどうなったんだよ?」 「失敗だ奴らにゃ傷一つ付けられなかったそうだ…」 「冗談だろ?B-52の絨毯爆撃だぞ?」 特地移動の為に移動を開始していた米陸軍兵の会話の一部、戦闘ヘリや対地攻撃機での駆除作戦の失敗の後米軍は被害の拡大を厭わずに戦略爆撃機によるバンカーバスター等を用いた大規模爆撃を開始する。しかし、そうした攻撃も転移生物を落とすには至らず更に飛行を開始したオオタチに寄ってB-2爆撃機3機とその護衛のF-22中隊が壊滅する等の被害が発生している。 541: ナイ神父Mk-2 :2021/05/13(木) 01 09 31 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 「クッソ、バンカーバスター喰らって無傷な奴が砲弾で死ぬかよ!」 「ソ連だって吹き飛ばせるだけの弾薬喰らってもびくともしない…本当にこいつは生き物なのか!?」 「ジョージのヘリが食われた!現行戦力では抑えきれない、増援を早く寄越してくれ!!」 ヒューストン防衛の為に急遽集結した米陸軍戦車隊及び戦闘ヘリ部隊からの通信の一部、オクラホマシティ近郊に出現した12頭のエルギヌスはそのまま州都へと突入して破壊の限りを尽くしてその後ハイウェイに沿う様に南下を開始する。その間、ダラスまでの間に行われた多数の爆撃も空しく群れはダラスへと突入走行する車両などを襲撃した後にはヒューストンへと接近する。コレに対して米陸軍は防衛ラインを引いてコレを阻止しようと攻撃を開始するも止めるには至らず小型の獲物の群れと見做された戦車隊やヘリ部隊は狩りの対象として執拗に攻撃を受けて居る。 「…攻撃の結果は?」 「全個体無傷です…目視での損傷は確認されません…」 「メガトン級の核3発だぞ!これで死なない生物がいない筈が無いんだ、もう一度確認しろ!」 「映像は現在の物です。残念ながらこれは事実です…」 本土にて核攻撃を行った米軍内における会話の一部、いずれの攻撃作戦も失敗したアメリカはこれ以上の被害を阻止する為に核攻撃を敢行する。移動し続ける目標に対して米政府は止むを得ず、比較的滞在時間の長い都市部へと弾道弾攻撃を慣行ロサンゼルスとヒューストンに対して3発の核兵器を使用するも目標に目立った損傷は与える事は出来ず結果として都市部に甚大な被害を与えるのみにとどまっている。 「おい、援軍はどうしたんだ?補給は?」 「…補給は来ない、本土が攻撃を受けた…」 「攻撃って一体どこから!?」 「怪物だそうだ…我々もコレから撤収して本土へと向かう」 「ちょっと待て!弾も無しにどうやって戦えってんだ!盗賊が来るんだぞ!?」 「弾薬を節約して戦え!連中まともな銃火器なんざ持っちゃいないんだそれ位何とかしろ!」 特地東部に於けるヘリ部隊と現地駐留の部隊との会話。本土が攻撃を受けた事から政府は急遽足の速い部隊から順に戦力の呼び戻しを開始するコレに寄って少なからず補給や人員の補充に関して混乱が発生した他、情報が錯そうコレが後の大陸東部からの撤退作戦を地獄染みた状況に落とす遠因と成って居る。 542: ナイ神父Mk-2 :2021/05/13(木) 01 10 47 HOST p431031-ipngn2301akita.akita.ocn.ne.jp 以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えずはアメリカにおける怪獣事変の動きをば…感想の返信は明日に成るかもです。
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28 :ナイ神父Mk-2:2015/12/20(日) 23 07 21 大陸化世界 2chネタ 掲示板では 大陸日本総合スレ3000 1名前:名無しさん[sage] 大陸化した日本について話し合うスレです。変化したもの変わらない物他世界の記憶、何でもOKどんどん話し合いましょう。 222名前:名無しさん[sage] 【悲報】艦コレ遂にネタ切れか?【現代の兵器】 艦コレ終わったな。 223名前:名無しさん[sage] (釣りなのか?) 224名前:名無しさん[sage] お前は何を言っているんだ(AA略 225名前:名無しさん[sage] と言うかこのスレの証拠画像のやつ呂600じゃないか? 226名前:名無しさん[sage] 本当だ、何だただの釣りじゃないか 227名前:名無しさん[sage] ごめん史実民(仮称)な俺には良くわからないんだがこの潜水艦現代の物じゃないの? 228名前:名無しさん[sage] 227 呂600は日蘭世界の船だな、米国敗戦後に接収された潜水艦でタスク・セイレーンで 作られた奴だな。元の名前が確かマーフォークだったかな? 229名前:名無しさん[sage] 日蘭世界だと二次のころにもうミサイルなんて開発されてたのか? 230名前:名無しさん[sage] と言うより大陸の戦国時代でもうロケット弾が開発されてる、使用者は信長が有名で 長篠の戦で実用化されてたな、海外との戦争で使われたのは鎖国世界が多分早かったかな? 他の世界分岐だと日蘭でフランス革命時に使用されているはずだし、案外あの手の兵器は 大陸化世界では使用実績があったんだよ。 231名前:名無しさん[sage] 史実の記憶のみの身としては信じられないことばかりだな。・・・ 232名前:名無しさん[sage] 【速報】日本次世代型戦闘機として紫電を発表 233名前:名無しさん[sage] マジか! 234名前:名無しさん[sage] これアメリカが悲鳴上げないか? 235名前:名無しさん[sage] キター 236名前:名無しさん[sage] 祭りじゃー!! 29 :ナイ神父Mk-2:2015/12/20(日) 23 08 05 237名前:名無しさん[sage] 史実の記憶のみのワイ、また話題に取り残される。 238名前:名無しさん[sage] ごめん、盛り上がってる所悪いけどまったく解からない。 239名前:名無しさん[sage] 採用されたのは何処の世界の紫電? 240名前:名無しさん[sage] 日蘭世界らしい、あの世界考察によると比較的史実に近い位置に有るんじゃないかって 話しで割りと物理的な物も流れてる見たいなんだよ。で、今回は倉崎から21c時代の 紫電とそのステルス型の設計図が見つかって国産戦闘機の開発に名乗りを上げてたらしい 241名前:名無しさん[sage] そうなのか、あれ?でも今使用されてる「かが」と「あかぎ」って増えた自衛隊員の記憶から 日米世界で作られてた正規空母に近いんじゃ無いっけ? 242名前:名無しさん[sage] 241 問題ないらしい、技術の収束進化とでも言うべきなのか、細部は違うけど基本的な構造は 現代大陸日本だと大体共通している物が多いらしい。 243名前:名無しさん[sage] 問題ないと思う流石に日蘭世界の期待そのままじゃなくてこっちの世界の空母に合うように 設計変更するだろうし、あの機体確か其れなりに拡張性があったはず。 244名前:名無しさん[sage] 主力戦車は安定性の高い鎖国世界の物が生産スタートで現状は 気候に合わせて10式を微調整して使ってるんだっけ?そうなると 今後も各会社は血眼になって会社内の資料庫ひっくり返してそうだな 社内の何処に大陸世界の欠片が残ってるのか解からないし。 245名前:名無しさん[sage] やはりこうなるか・・・【速報】オーストラリア日和る 246名前:名無しさん[sage] 今速報やってたもんな 247名前:名無しさん[sage] 皇族管理の海牛牧場の運営妨害した上一部の機構破壊して数百頭以上の海牛を 飼育範囲の外に逃がしたんだっけ? 248名前:名無しさん[sage] 馬鹿だなあ、あの海牛達ってたしか江戸時代から延々品種改良や家畜化が進められてきた 個体だろ逃がしても長生きできないと思うんだが・・・ 249名前:名無しさん[sage] 前まで学術調査目的の船の妨害だったから何も言わない人が多かったけど今回は皇族関係の物を 害したからなあ、日本が切れるのも無理ないだろ韓国と同じレベルで遺憾の意を出したはずだろ? 30 :ナイ神父Mk-2:2015/12/20(日) 23 08 37 250名前:名無しさん[sage] 今回の被害は洒落にならないからなあ、確か被害額も相当だろ 251名前:名無しさん[sage] 被害額は億一桁じゃ済まないレベルらしいし、残当としか・・・ 252名前:名無しさん[sage] 話しは変わるけど今年の年末の特別番組でTOKIOが村でマタギに挑むらしい 253名前:名無しさん[sage] ・・・冗談だよな。 254名前:名無しさん[sage] TOKIO其処までやれるならもうジャニーズ最強(物理)だろ 255名前:名無しさん[sage] HAHAHA冗談がうまいなあ(白目) 256名前:名無しさん[sage] もしかして大陸関係でマタギの意味も変わってる? 257名前:名無しさん[sage] ?狩猟程度で何を驚いてるんだ 258名前:名無しさん[sage] ヒント 大陸化と魔境と化した山々 259名前:名無しさん[sage] あ、(察し) 260名前:名無しさん[sage] 何?どういうこと? 新着スレを表示する
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773 :ナイ神父MK-2:2015/09/04(金) 23 30 42 欧州出兵と幕府 享和四年 「どうしたものか、夢幻会※1の用意していた水軍が役に立ち隣国の危機を救うことが出来たのは 幸いだが、オランダ以外の黄色人種の扱いが是ほど酷いとは思わなかった。」 時の将軍である家斉は薩摩藩から欧州遠征の記録、通称島津見聞録※2に悩まされていた。 見聞録の中には、現地での戦闘記録や戦果だけでなく、現地の文化や兵器または人々の 様子など当時としては最新の欧州の様子を描いた書物である。 それだけに、欧州での黄色人種への扱いや他国の植民地の扱い方などは、幕府に欧州の 太平洋進出を警戒させるには十分であった。 「やはり、今回も知恵を借りるしかないか・・・」 しばらく自室で悩んだ後、家斉は自室を出て夢幻会のメンバーを呼び今後の幕府の動きを 相談するべく会合専用に作られた間へと入室した。 部屋の中には、すでに複数の人間が入室しており、中には公家や商家の人間も見られる。 「家斉様、よく御出でになられました。私たちを呼んだ理由はやはりフランス革命の件についてですね。」 型道理の挨拶を済ませ、口を開いたのは元老中田沼意次だ、彼も転生者であり罷免という 形で老中の役こそ解かれていたが、その後は夢幻会のに戻り家斉に影からサポートしていた。 「そうだ、オランダを助けることには成功したが、この後どうする?」 「少なくとも史実道理であればしばらく国周辺は大きな問題は起きないでしょう。 その間に国全体の基礎技術を向上、特に外洋航海と火砲を初めとした欧州の海洋進出に 目を向けたものに注力すればいかがでしょう?」 「うむ、他の家臣には島津が書いたものを見せ納得させよう。 其方は技術のほうを頼むぞ。」 「承知いたしました。」 家斉退室後、夢幻会メンバーは今後の予定を話し合った。 「まさかオランダがオーストラリアや周辺諸島に入植して一大帝国を築いているなんて 予想外でしたね。しかし、おかげで労せずして外洋航海可能な船舶が手に入ったことは幸いでしたね。」 「そうですね、蒸気機関などはこれからになりますが、幕府が海外に目を向けてくれたことで、 海外技術にも興味を持ったようですし、このまま行けば比較的早い段階で蒸気船なども配備できるでしょう。」 「私たちの代では無理でしょうが、後続の転生者たちが少しでも活動しやすくなる土台はこれで整いました。 後は待つだけですね。」 翌享和五年 家斉主導により新型船の開発やオランダへの使節団の編成が行われ、幕府の海外へ目を向けた取り組みが加速して いき、後の開国までの混乱減少や素早い軍の近代化に繋がっていくことは夢幻会メンバー以外知る由も無いことだった。 ※1 当時の夢幻会は、将軍家専属のアドバイザー的な存在として、存在し幕府の重要役職の人間へ転生した、転生者 たちによって運営されており、明治維新の際、皇族や薩摩・長州の転生者へ受け継がれ、運営されていく。 ※2 この書物は派兵された島津家家臣が書いたもので、中には一般人から聴取したものや捕虜にした敵兵からの言葉 を翻訳したもの、オランダ王族と謁見した際み見聞きした他の欧州の国についてのなどの情報が何冊もの書物として まとめられている。
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242: ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21 27 12 憂鬱日本大陸化ネタ 1942年編 其の8 1943年8月ハワイ全島を制圧した日本は其の勢いに乗り、遂に合衆国がある北アメリカ大陸にも上陸を開始ししていた。目標は アメリカ最北の州アラスカである。この攻撃に対し、日本の次の攻撃目標を西海岸への直接攻撃だと考え、西側の州へと戦力を 集中していたアメリカ軍は対応しきれず。日本のアラスカ占領を許しているしかし、問題は此れだけでは終わらなかった。 アラスカ、ハワイを攻略した日本は侵攻時に破壊した飛行場の修復を開始し、同時に富嶽、芙蓉、三式弾頭弾の大量配備を 推し進めている。更には枢軸とインドへ戦艦を初めとした主力水上艦を大盤振る舞いで売り渡し、イギリスの戦力を本土に釘付けに している。そして、その枢軸へと提供した戦力が目下のアメリカ海軍の頭痛の種であった。 「確認するが、本当に海軍の機密は日本へ漏れていないのだな?」 「現在、EBI、CIAも動員して調査に当っていますが建造した造船所、海軍司令部共に情報が流出した形跡はありません」 キングの質問に対して報告に来た担当官はそう答えるも、キングは納得していない様子であった。 「ふん、あの狡賢い日本人の事だ、何らかの抜け道を用意下のだろう。しかし、実際に種が解からなければ対策は取れんか・・・」 「現状、機密管理の厳重化や暗号の変更等で対応していますが・・・」 「情報漏れについてはもう良い、それより戦力の回復はどうなっている?」 「現在、各造船所に納期をできる限り早めるよう要請を出していますが、年明けまでにアイオワ級1隻とエセックス級2隻が限界との事です・・・」 「それでは全く足りんぞ、それ以上の増産は望めんのか?」 「現状では不可能かと・・・」 「最悪は完成した新型艦のみを太平洋に回し、今有る戦力で大西洋を守るしかないか・・・」 「しかし、それでは太平洋での防衛戦力が足りなくなります」 「どの道両海岸を守るには戦力が足りん、それに下手に東海岸側の防衛に穴を開ければ 人口の多いニューヨークや首都であるワシントンが危機に晒される。」 この後、アメリカ政府は海軍の提案を受け入れ、西側の州へ引き続き陸軍戦力の集中を続け、逆に徐々に東側の防衛は薄くなっていく。 海軍が戦力不足を嘆く一方で陸軍でも兵器の性能不足が問題視され、其の情報は参謀本部長であるマーシャル大将へも報告が上げられていた。 「M4では現在日本の主力と成っている戦車には威力不足、か・・・」 「信じられない事ですが、日本はタイプ97-55及びタイプ3-64を中戦車として認識している様です。」 「それでは今まで我々が中戦車と認識していたタイプ95-41は・・・」 「軽戦車です・・・アラスカ防衛での防衛線で偶発的に撃破した歩兵支援用の軽自走砲も85mm砲を搭載しています。」 「最早75mmでは軽戦車にすら力不足か・・・新型重戦車の開発状況は?」 「AGFからの反発はありましたがやっと設計に取り組めます。」 「やっとか・・・」 「流石にカナダを挟んでいるとは言え、本土に上陸されて危機感を持った様ですね」 「遅すぎるのだがな・・・とは言え新型が配備されればある程度は日本の戦車に対抗できる様になるが時間が足りないな・・・」 243: ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21 27 42 「現状M12の量産を支持していますが何分」 「兎に角、日本が本格的な上陸作戦を行ってくる前に戦力を西海岸に集中させるよう指示を出してくれ」 「了解致しました。」 アメリカが本土決戦に向けて戦力を配備している頃、夢幻会でも対米戦終盤へと向けて、調整が進められ嶋田が 陸海の進行状況をまとめていた。 「では、報告を陸軍の方からお願いします。」 「陸軍は現状、今年の10月までには爆撃機と弾頭弾の配備が終わるな、念の為に芙蓉の特殊型と特殊弾頭型の三式は今の所本土から動かしては居ないが・・・」 「どの道核兵器を使用するのは来年からに成りますからね、海軍は現在大和を中心とした第二艦隊、伊吹型を中心にした第七艦隊がハワイへと駐留しています。 白洲さん、枢軸と南米への交渉はどうなっていますか?」 「枢軸、南米共にやる気は有るようです、兵器の提供も順調に進んでいます。」 白洲の其の言葉に合わせるように辻も現在の財政状況を嶋田に伝えた 「日本から各国に販売している兵器は中々人気の様ですねえ、特にインドは独立後に国軍を再編成してチハや九七式戦闘機を大量購入しています。 武装についても小火器は此方の物を購入していますし、それなりの儲けは出ていますね。所で東南アジアには予定通りレーンと九七式突撃砲(戦後チハ)の 販売をするんですか?」 「大陸化で領土は元と比べ物に成らない程増加していますがやはり、友邦は作りたいですねアジア全域を日本が支配すると成ると負担もバカに成りませんし 本来中東やインドを受け持つ筈の英国はあの様ですから・・・」 イギリスと言う言葉が出た時点で室内にいた夢幻会メンバーは誰もが苦虫を噛み潰した様な顔となった、当然であるがせめてイギリスが中立を取っていたなら 日本は態々インド洋まで攻め込まずに太平洋に集中できていたのだから日本国内でのイギリスへの怒りは上下を問わず相当な物となっていた。 「曲がりなりにも大帝国だったイギリスの裏切りの穴は大きいですからね・・・」 「せめてアメリカよりでも中立であれば時間を掛けて関係を修復と言う可能性もありましたが・・・」 「全てはもしもだ、現に裏切った以上は許すわけには行かないな」 「では例の機体とレーンをドイツへ?」 辻の言葉に嶋田は頷きながら肯定の言葉を変えした。 「あの機体で連合国が焼かれることになるのは皮肉としか言い様が有りませんがね」 その後、日本からドイツへと向けて出発する輸出用兵器を載せた輸送船が出発しようとしていた。 運用する輸送船の船員達は自分達が運ぶ兵器に付いての話で持ちきりとなっている。 「日本がこんな機体を作ってるとは予想外だったな」 「ああ、しかしこの機体を日本がなあ・・・」 「何かあるのか?」 「これ、俺が居た所だとアメリカ使ってきてた機体なんだよ・・・」 「そうなのか?てっきり日本製だとだと思ってたな」 船の中に鎮座していたのは、史実の人間から見れば忌むべき機体、そしてアメリカ軍からはスーパーフォートレスと呼ばれた 戦略爆撃機B-29に酷似した機体がドイツへと向けて運ばれようとしていたのである。 そして、1943年11月戦力が整いソ連とは小康状態となったと判断した枢軸国は、連合国であるイギリスへと宣戦布告し、此処に 第二次バトルオブブリテンが勃発する事となる。 244: ナイ神父MK-2 :2016/07/09(土) 21 28 14 以上ですWIKIへの転載は自由です。
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929 :ナイ神父Mk-2:2016/11/02(水) 20 31 32 取り合えず、この世界のオーブの歴史を簡易的に作ってみたので掲載して見ます。 大陸SEED オーブ史 西暦???~C.E元年 WW3が発生。国家の再統一や構築が行われ、その戦時中の最中、反夢幻会派の日本人を含む者達が後 に大洋連合と成る国家群より離脱、ソロモン諸島の一部群島を占拠(若しくは危険人物や勢力の隔離 兼逃げ道?)して独立オーブが成立する。 C.E9年 国連会議によって正式に国家の線引きが決定、此処でオーブも正式に独立国家として他海外諸国が承認。一時的な平和の時代へ 其れと同時に大洋もオーブ船籍の船舶も航行を許可、大西洋や東アジア、南アメリカ等と交易を開始する。 C.E10~30年 オーブ国内も安定化し、同時に他国に続いてマスドライバー「カグヤ」と資源衛星ヘリオポリスの建造が 開始される。 C.E56~58年 ウズミ・ナラ・アスハ代表首長に就任、この時には既にある程度5大氏族やアスハの権勢高まりも見え始め る。同時にヤマト夫妻より養子(カガリ)を迎えたのもここら辺だと思われる。 C.E70年 コペルニクスの悲劇等の一連の流れによって中立国化、同時に重要理事国にプラント製製品の販売を始めて利 益を得始める。 同年中にサハクが大西洋連邦のハルバートンとコンタクト、正式にMS開発計画や恐らくこの頃からスタートし ていたと思われるギガフロート開発計画をサハク主導で実施する。又、ジャンク屋の権利を守る条約に加盟 C.E71年 国内での権力闘争の結果サハクの権勢が落ちてアスハが一強状態に成るが、政治闘争のあれこれが大西洋連邦 に多大な被害を齎し大西洋の不審をかってしまう。しかしウズミは国内の権力闘争の延長で此れを考えてしま い、最終的に大洋の反連合勢力を一箇所に集める策略に嵌って最終的に連合による「オーブ攻略作戦」が発令、 ザフト地上軍、地球在住のギルド所属のジャンク屋と共に攻撃を受けて敗戦 大体此処までが現在までの本編までに起った事ですかね?70~71の間には他にもジャンク屋関係のゴタゴタ等もあったと思いますが・・・
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787 :ナイ神父Mk-2:2016/09/26(月) 00 31 35 大陸SEEDネタ その3 プラント完成と二種のコロニー C.E.44、理事国が投資を行っていた新型コロニーが完成を迎え、大規模な生産拠点として名称を「プラント」と名づけられている。 このプラントの生産能力は理事国が莫大な予算投入を行ったこともあり、大国と言って差し支えない理事国4国の需要を十分に賄えるほどの物資・エネルギーの生産能力を誇っていた。 しかし、同時にその管理運用の難しさが露呈することになり、管理や運用などには高い能力を持つコーディネーターの存在が必須となり始めていた。そこで大西洋連邦や東アジア共和国は食糧、特に穀物関係の生産を強く禁止する事を訴え、大洋やユーラシアでもこれに同意している。 一方で、大洋が中心となって建造するコロニー群では新しい移民により着実に人口とコロニーの数を増やし、C.E.45を迎える頃には、人口約1億まで膨れ上がっており、有力な市場として三菱等の古株の財閥から倉崎重工のような新興企業まで様々な企業が進出を開始。 同時にこれまでの地球から議員が派遣される形で行われてきた議会運用も、徐々にコロニー移住者に交代を始め、遂にC.E.46には初のコロニー出身の国会議員も出現、コロニーが主権を有した大洋連合の支柱の一つである事を各国へと宣伝している。 こうした、プラントと大洋が建造したコロニー群の運用や扱いの違いは、よりプラントのコーディネーターの不満感を大きく煽り、独立運動の原動力になっていったとされている。 そして、大洋の宇宙開発計画も同年には火星付近で建造されていた大型の補給及び資源開発を目的とした拠点アクシズが完成を迎え、大きな節目を迎えている。 だが、C.E.53に発生したジョージ・グレン暗殺を切欠に世界は大きく動き出す事になる。 S2インフルエンザと対立激化 C.E54年、ジョージグレン暗殺から僅か1年ばかりのこの時期、WW3末期に発生が確認された新型インフルエンザS1の変異型が、世界で大流行を起こし、大洋連合は、感染患者の一時隔離措置やワクチンの開発を急ぐ等の対応に追われていた。 そんな中、夢幻会では緊急会合が開かれ、今後の展望について話し合われていた。 「それにしても、やはり防げませんでしたか・・・」 「生物兵器にしろ、自然発生にしろ、変異したウィルスが原因である以上仕方がない事だ」 「そうですね・・・しかし、今後の動きは如何しますか?現在はS2の脅威や感染予防の周知だけですんでいますが、我々の持つ知識が正しければこの後・・・」 そこまで話を聞いた所で参加者メンバーは全員揃って苦い顔をしていた。 当然といえば当然である、これまで夢幻会、ひいては大洋連合としては、ある程度のコーディネーターの保護も行ってきていたが、今回の事で水泡に帰る可能性も十分に有るのである。そうなれば、順調に進んできた宇宙開発や資源開発も遅延してしまうという事態は目に見えている為だ。 「取り合えず、国内での対応は不用意な噂の除去やワクチンの早期の開発、それに感染者が多い地域にはコーディネーター系の医療従事者の派遣で構わないですかね?」 「それが限度だろうな、流石に宣伝だけで完全に国内感情を抑えるのは難しいからな。」 「では、皆さん各部署に戻って対応をお願いします。特に情報局の皆さんは情報収集を密にお願いしますよ。こんな時に病院襲撃なんてやられれば洒落じゃ済みませんよ・・・」 その後、宣伝や噂消しが功を奏して大洋連合内の反コーディネーター感情自体は抑えることに成功したが、その代わりユーラシア連邦を中心にアフリカや南アメリカから避難してきたコーディネーターを受け入れる事となり、結果的にではあるが大洋連合内のコーディネーター人口は増大し、その増えた人口は開発の真っ最中で必要とされている宇宙開発事業で積極的に登用され有用な人材として重宝されている。 そして、C.E.55、プラントがS2用のワクチンを開発した事を公表するが、元々が工業コロニーでありコーディネーターがS2インフルエンザに掛からない事は周知の事実である為、必要の無いはずのワクチンを逸早く開発した事がよりプラントの陰謀説を強調し、反コーディネーター感情の緩和には至っていない。 788 :ナイ神父Mk-2:2016/09/26(月) 00 32 06 地球がそうした騒動に見舞われている頃、運用を始めていたアクシズで、UC関係の技術を研究していた部門では定例の報告会が開かれていた。 「主任、月の新因幡の研究所より送られてきたルナチタニウムの事なのですが・・・」 「何か進展が有ったのか?」 「はい、此方ではアステロイドベルトで取れる希少金属や人工重力下での研究を進めていたのですが、結果として現状では硬度が落ちる物の現状の物より安価に加工が可能なα型とその中間のβ型を開発する事に成功しました。」 「生産コストは?」 「α、β、オリジナルの順ですね、装甲材として使用すればαで有っても現在の艦艇の対空砲やミストラルの機関砲程度ならまともに傷を付けるのは不可能だと思われます。」 「α、βの情報は本土へと送れ、チームはそのまま研究を続行してオリジナルのコストダウンや加工性の向上を目指してくれ。エネルギー開発チームからは報告は有るか?」 「はい、ユーラシアから移住して貰ったミノフスキー博士の協力の下、試作型の大型融合炉は完成したのですが、大きすぎて拠点や建造物、コロニーへの搭載は問題が無いのですが、艦載用となると不可能ですね。それに、運用時に僅かながら周辺機器の異常や、施設の無線通信が一部妨害される等の問題が発生しています。」 「まて、電波障害と機器の故障?」 聞き捨て成らない言葉を聴いた主任は、報告に来た研究員に対して、そう応じた。 「はい、恐らくは何らかの電磁波や何かが原因だと考えるのですが・・・」 「少し、炉の周辺に粒子が無いか調べてくれ」 「は?粒子・・・ですか?」 「そうだ、粒子だ。眉唾だと思っていたが、もし実在するのなら・・・」 その後、地球の大洋連合首都に居る夢幻会の元にはある通信が送られていた。内容は「ミノフスキー粒子が見つかった」と言う内容である。 この報告は多くのUCファン転生者達を喜ばせ、同時に他のガンダム世界の技術や粒子も存在し得ると言う重要な証拠となり、より高性能なエネルギー源である太陽炉を始めとしたほかの技術開発へも積極的に動いていく事となる。 理事国駐留と戦争へのフラグ C.E.57、悪化するコーディネーターへの反感とプラントの活発化する独立運動の動きから、理事国各国は共同して宇宙艦隊の駐留を開始。後の地球連合軍の前身となる戦力であったが、ここでもプラントに対する立ち位置の違いで温度差が出てきている。 元からプラントへの依存を強めていた大西洋連邦と東アジア共和国はプラントの独立を阻止するべく大規模な艦隊の派遣を行っていたが、最悪は損切りも考えていたユーラシア連邦は通常規模の艦隊を派遣するに留まり、日本もそれなりの艦隊は派遣していたものの、艦自体は既に旧式となっている須磨型軽巡洋艦を中心とした艦隊に留まっている。 この動きに対して、プラント側は強く反発。C.E.63には大規模テロと駐留艦隊からの威嚇による危機感から、MSの軍事転用の研究が始まり、2年後のC.E.65には1号機「ジン」をロールアウト。同時にこの時、「黄道同盟」は名称を改め「自由条約黄道同盟:ZAFT」を名乗り、独立運動を加速させている。 プラントの独立運動の加速とそれに対する大西洋連邦や東アジアの動きに危機感を持った大洋連合は、ひそかにアクシズへと地球圏への移動命令を出し、L2の航路防衛の為の新戦力として大型戦艦である長門型戦艦の開発を公表。ア・バオア・クー鎮守府、新因幡鎮守府、本国防衛用の艦隊の3艦隊に旗艦として、C.E.68までに配備している。 この大型戦艦の発表に、東アジア共和国やプラントからの非難が出される物の、大洋連合は重要な開発拠点であるコロニー群の防衛と維持の為として配備を行っている。 そして、C.E.69、遂にプラントと理事国との間では武力衝突も発生する事態となり、プラントはここで新兵器MSを投入、理事国側のMAを翻弄して大打撃を理事国艦隊に与えている。 その後、同年、理事国とプラントの緊張は極限状態にまで達し、年の変わったC.E.70 1月1日、国連の首脳部とプラントとの対話に応じる筈だった理事国の代表者達が、事故で遅れたプラント側を除いてテロにより全滅。 これをプラントからの宣戦布告と見なした大西洋連邦は地球連合軍の発足を宣言する。ユーラシアや大洋連合にも参加を促すが、主導権等の面で大西洋連邦との間に隔意があった事も有り、物資の都合や戦力の派遣は認めている物の積極的な参加とまで行かない事態となっている。 こうして、組織内部での隔意はある物の、ある程度の結束を固めた地球連合軍は、結成後にプラントへと対して宣戦を布告し、原作とは違う様相を見せながらも戦争を開始している。 789 :ナイ神父Mk-2:2016/09/26(月) 00 32 38 以上です。WIKIへの転載は自由です。
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142 :ナイ神父Mk-2:2016/10/13(木) 00 50 58 大陸SEEDネタ その10 作戦結果と相応の被害 トリポリでの防衛線の突破以降のアフリカに於けるザフトと連合の戦闘は既に勢力圏を塗り替えるだけの塗り絵の様相を呈し始めていた。ザフトは既にアフリカへと降下していた大半の部隊が壊滅、残存部隊はバルドフェルドが予め指示していた、タンジェ基地に残存兵力を集結後に南米方面へと脱出を開始し、同盟を結んでいた親ザフト政権は各地で反政府運動が激化した事に加えてケープタウン陥落後に臨時首都としていたダカールが連合の攻撃を受け、大統領以下政府関係者は全て捕縛されている。 この結果、作戦開始から6日後のC.E71年5月22日、事実上アフリカ共同体の全領土は連合支配下に置かれることになり。 その後、旧アフリカ共同体の領土を統治するための臨時政権が連合によって打ち立てられるが、此れに対して「明けの砂漠」を初めとした一部の戦力が反発を示したが、大多数の国民は臨時政権の支持に回り、大半の反政府戦力は住民の協力を得られないまま解散もしくは壊滅していった。 一方で作戦を行った夢幻会はと言うと、作戦の成功と始めてのMSを使用した大規模戦闘での戦果に、ささやかながら祝杯を挙げていた。約一名を除いて。 「お疲れ様です林さん、此れで何とか、当面の安全は確保できました。」 「いや、此方としても緊張したよ。陸軍の指揮は此れまで幾度と無くしてきたが、MSを使うのは初めてだったからな。所で、辻本君は如何したんだ?隅の方でどんよりとしているが・・・」 「其れがよく解からないんですよ。私達が集まった時には既にこの状態でして。虚ろな目をして飲んでるばかりで・・・」 見れば辻本は何時もの席ではなく、部屋の隅に置かれた御膳を前に酒を飲んでいる。周囲には5、6個の徳利が並んでおり、辻堂の周りだけが心なしかドンヨリと薄暗くなっている。理由を知らない林は、周りのメンバーに尋ねるもメンバーも知らないと首を傾げるばかりである。そんな状況に気が付いたのか。辻本はゆっくりと顔を上げてメンバーの方を向く、その顔は死人の如く青白い。 その様子に若干引いているメンバーを他所に辻本はポツリ、ポツリと語り始める。 「今回の作戦での被害の出費がですね・・・。予想以上に大きくて、私が推進していた教育プランの一つがダメに成りまして・・・」 「それでか・・・しかし、予め被害が出る事は予想できていただろう?何時もの辻君なら其れ位予想できそうな物だが・・・」 「確かに、何時もの辻本らしく無い様な・・・」 「いえね、私も予想はしていたんですよ。しかし、まさかドム3個中隊と投入した空軍の2割弱がたった2機のMSに食われるなんて予想外も良い所だったんですよ・・・。この世界のエースが強い事は聞いていましたが、予想外でした・・・」 「其れは、まあそうだろうな。こっちとしても報告を聞いた時は焦ったよ。やはり予想は出来ていても、実際目の当たりにするとな」 「まあ、何時までも愚痴っていても仕方が無いだろう?」 「其れもそうですね。高く付きましたが、授業料としておきましょう。」 辻本はそう言うと御膳を持って何時もの席へと移動し、新しく頼んだ酒を手元の御猪口へと注いでいる。何時もの様子に戻った事に他のメンバーが安心していると、辻本は何かを思い出したのか「そう言えば・・・」と声を出す。 「配備されたサイコガンダムの性能はどうでしたか?それなりの資金が掛かっていましたし、役立たずと言う事は無いと思いますが」 「ああ、それなら性能を十全に発揮できていたよ。乗り手の腕もあるだろうが、あれならMk-2の配備に踏み切っても申し分無さそうだ」 「そうでしたか。其れは何よりです。この世界で財務の管理をやるのはどうにも大変で・・・。まあ、其れでも大陸の時より遥かに資金力が増えている分、有り難い部分もあるんですが・・・」 「それは、軍だって同じだ。守備範囲が広範囲な上、シーレーンと地球~ムンゾ間の宇宙用航路を守らなければならないからな。其れでも、まだ、火星や木星にまで守備隊を大量に配置しないでいい分、手はあいているが・・・」 「どちらにせよ、投資もフロンティアもまだ残されています。さっさと戦争を終わらせて開発に集中したい物ですよ・・・」 そう言って又、酒を飲み始めた辻本を見ながら話をしていた神埼や林も自身の派閥の下へと向かい、其処で談話に加わっている。大洋の上層部がこうして余裕を見せている頃、プラントでは評議会メンバーが自信満々に投入した切り札の被害に顔を引き攣らせていた。 143 :ナイ神父Mk-2:2016/10/13(木) 00 51 28 「・・・其れは事実、なのか?」 嘘だとあって欲しい。そういった感情が込められた声は、無常にも報告に来たパトリックの部下であるユウキの声によって否定される。 「残念ながら事実です。フリーダムとジャスティスは大打撃を受けて南米まで撤退。大洋のMSの喪失は殆どありません。」 「幾らなんでもそれは・・・連合の欺瞞では無いのか?」 「ナチュラルがその様な兵器を開発するなど信じられん・・・」 「情報を齎したのはアフリカでのバルドフェルド隊壊滅後に指揮を取った臨時の司令官からです。又、他の兵士達からも 同じ様な情報が齎されている為、欺瞞の可能性も低いかと・・・」 「敵の分析は出来ているのか?偶々フリーダムとジャスティスの弱点を付く形になったのかも知れん、詳細が知りたい。」 その言葉に評議会のメンバーはざわつくも、何とか平静を保っていたパトリックは、ユウキに対して敵の機体の詳細情報を求めた。しかし、返って来たのは絶望的とも言える答えであった。 「周辺戦域で目撃したパイロットや実際に戦ったパイロットからの情報によりますと、ジャスティスと相対した機体は推定で約40mの可変能力を持った機体の様で高火力のビームで弾幕を張る等の特徴が見られ、対ビームコーティングのシールドが一瞬で蒸発、耐熱性の高い赤いPS装甲が掠っただけで融解を始める等、艦載砲やそれに比類する火力が有ると推定されます。 対してフリーダムが戦った機体ですが、此方は可変機体の様でMA形態では戦闘機クラスの速度で飛行し、MS形態になって接近戦を仕掛けてくる等の特徴が見られています。又、このUFOの様な円盤型の機体は量産型の様で、多数の戦域で確認されており、纏まった数が量産されている事は確かかと・・・」 「つまり、フリーダムを苦戦させていた一部の機体は量産機だったと?・・・」 「恐らくは」 その言葉にもう一度議会は騒然となるが、今度は議長であるパトリックの言葉でも止まらず、仕方無く落ち着くのを待って、パトリックは対策を話し始める。 「少なくとも、このままでは市民にも余計な混乱が広がる可能性がある情報は公開を避けるべきだ」 「情報規制を行うと?」 「其れしか有るまい、現在の状況で公表すればそれだけで市民に混乱が広がる。それだけは、避けねば成るまい」 「其れはそうですが・・・。穏健派に対する対応は如何しますか?このままでは再び政権交代が行われる事もありえますが」 「やはりスピットブレイクを行うしかないか・・・」 「しかし、議長。現戦力ではアラスカどころか、パナマでさえも攻略は困難です。」 「いや、狙うのはパナマでもアラスカでもない。狙うのは北米の東海岸だ。大西洋連邦の継戦能力を奪い講和を図る」 その言葉に周辺の評議委員は驚きの表情で議長の顔を見返し、一部の議員は強く反発を始める。 「ナチュラルと講和など、議長は正気ですか!」 「認められません!まだ、戦力は残っています!徴兵を合わせて行えば連合にも対抗できる筈です!」 そうした議員の反発は有る物、最終的にはオペレーション・スピットブレイクは承認される事と成り、ザフトでは徴兵年齢を更に低下させた徴兵が行われて戦力の拡充がはかられていく。 144 :ナイ神父Mk-2:2016/10/13(木) 00 52 21 大西洋連邦とブルーコスモスの動き ザフトが北アメリカを狙う一方で、大西洋連邦及びブルーコスモスで俄かに南米の攻略論が持ち上がり、ジブリール派を 中心としたブルーコスモス過激派は此れを大西洋連邦単独で行うことを声高に主張して気炎を上げるも、アズラエル派や穏健派等の集団は連合全体で確実にザフト勢力を包囲撃破するべきとして慎重論を唱えていた。 「ストライクダガーとアークエンジェル級が揃った今こそ、打って出るべきです!そしてコーディネーターと裏切り者の南アメリカを排除して地球から奴等を追い払うのです!」 「威勢が良いのは結構ですが、アフリカで確認されたザフトの新型Gに対しては如何対処する積りなんですか?大洋から齎されたあの2機の性能は脅威と言って良いレベルですよ。うちでも新型は開発していますが、単機としての性能なら向こうが上です。」 「私も報告を見ましたが、見解が随分と違うようだ。あの程度の機体など、物の数では有りませんよ。あの機体対空能力は確かに有る様だが、MS隊は中隊規模を多少撃破した程度で撤退しているでは有りませんか。こちらでも数を揃えて攻撃すれば問題は無いのでは?」 「大洋のMSと此方のストライクダガーの性能差を考えて下さいよ・・・。どちらにしろ僕は大西洋と東アジアのみでの南アメリカ攻略には反対です。まあ、何れにしろ決めるのは大統領と軍部ですからね。」 そう言ってアズラエルは議論を打ち切り、自分の席へと戻って行った。その後、会合中は、結局アズラエルにあしらわれる一方であったジブリールは、終始不機嫌なまま会場を後にし、自宅の私室へと戻った後に怒りを爆発させる。 「くそ、あの臆病者が!なぜ、今コーディネイターを絶滅させようとする事に異議を唱える!このままでは何れまたNJのような危険な兵器を開発してくるに決まっている。だからこそ今此処で絶滅させるべきだと言うのに、大洋やユーラシアの裏切り者共の肩等持つのだ!」 そう言ってひとしきり、周囲の物に当って怒りを落ち着かせたジブリールは、ふと前方のモニターに通信を知らせるランプが点灯している事に気が付き、通信を繋げる。そこには仮面の男、ザフト軍のエースパイロットであるラウ・ル・クルーゼの姿が映っていた。 「随分と荒れていますな」 「お前か、貰った情報は中々役に立ったぞ。しかし、驚いた物だ。まさかザフトのエースが裏切りを働いているとはな」 「此方としても事情があるのですよ。ですがあの情報だけでは不足だった様ですね。」 「ああ、弱腰なアズラエルのせいでな!他に何か情報は有るのか?アレだけでは軍部を納得させるには足りん!」 「・・・其れならば」 クルーゼは少し思案したような姿を取るとおもむろに有るデータを転送してきた。その情報にジブリールは思わず笑みを浮かべる。 145 :ナイ神父Mk-2:2016/10/13(木) 00 52 52 「成るほど、これならば軍部や政府を認めさせるには十分か。此れで奴の鼻を明かしてやれるぞ」 不気味に笑うその様子に、クルーゼは満足したと判断したのか。他の幾つかの追加のデータをジブリール側の端末へと送信して通信を切り、後には一人不気味に笑うジブリールの姿のみが残されていた。其処にタイミングを見計らって入って来たのは彼の義妹であるプリンシア・ジブリールである。 「随分と嬉しそうですね。お兄様」 「ああ、シアか・・・嬉しくも成るさ。此れであの煩いアズラエルに一泡吹かせてやれるのだからな」 そう言って笑い続けるジブリールにとは対照的に、話を聞いたプリンシアは心配そうな口調でジブリールに情報を流しているクルーゼの事について話し始める。 「其れは良いですが、信用できる情報なのですか?あのクルーゼと言う男、気を付けた方が良いかも知れません。あくまで勘ですが、少し嫌な予感がします。」 「解かっているさ、所詮は奴もコーディネーター。用済みになれば何れあの砂時計ごと焼き払うだけだ」 「いえ、そういった部分ではなく・・・」 「其処まで心配する事は無い。それに奴が何らかの罠を仕掛けていたとしても、連合を動かす手札程度にはなる。心配はいらん、私は勝つよ」 そう自身満々にプリシアに宣言するジブリールであったが、其れでもプリシアの心配は収まらず、不安げな表情で義兄であるジブリールの姿を眺めていた。 この後、大西洋連邦ではジブリール派の主張していた、大西洋連邦と東アジアのみでの南アメリカ攻略作戦を承認して作戦の発動に取り掛かり、大西洋連邦内でのジブリール派勢力を増大させる事に成功している。しかし、その裏でアズラエル派は元穏健派代表のマリア・クラウス議員や軍内部の反ブルーコスモス派の重鎮であるアンダーソン提督と水面下での接触を図り始め、ジブリール派に対抗する為の動きを活発化させて行く事となる。そして、C.E71年5月30日、南米攻略の準備を進めていた連合軍はザフト軍から攻撃を受ける形で急遽、南米攻略作戦を発動させる事となり、準備不足の連合と準備を終えたザフト・南アメリカ合同軍が拮抗する形でパナマ周辺にて激戦が巻き起こる。 146 :ナイ神父Mk-2:2016/10/13(木) 00 53 26 以上です。WIKIへの転載は自由です。