約 632,651 件
https://w.atwiki.jp/yaruopokenaru/pages/2119.html
やる夫のポケモン > ステラ 基本情報 特性1:貰い火 相手の炎タイプの技を受けた時にその技を無効化し、自身の炎タイプの技の威力が1.5倍になる。 特性2:サンパワー 天候が晴れの状態だとHPが減り(毎ターン最大HPの1/8)、特攻が1.5倍になる。 ┏【種族値】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━──────────┃H P 70┃攻撃 95┃防御 75┃特攻 135┃特防 100┃素早 125┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ タイプ:炎/格闘 耐性:◎=4倍 ○=2倍 △=1/2 ▼=1/4 ×=無効 ノ 炎 水 電 草 氷 格 毒 地 飛 エ 虫 岩 ゴ ド 悪 鋼 △ ○ △ △ ○ ○ ○ ▼ △ △ 技一覧 技名 分類 タイプ 威力 命中率 範囲 効果 オーバーヒート 特殊 炎 140 90 相手一体 使用後自分の特攻が2段階下がる 聖なる剣 物理 格闘 90 100 相手一体 相手の能力変化を無視してダメージを与える 引っ掻く 物理 ノーマル 40 100 相手一体 なし 横取り 変化 悪 - - 不定 相手がそのターン使おうとしていた技を奪って使う(優先度+4)相手が自分(相手自身)を対象にした技しか奪えない あくび 変化 ノーマル - 必中 相手一体 相手を次のターン眠り状態にする 相手が交換すると無効 火の粉 特殊 炎 40 100 相手一体 10%の確率で相手を火傷状態にする 爪とぎ 変化 悪 - - 自分 自分の攻撃と命中率を1段階上げる メタルクロー 物理 鋼 50 95 相手一体 10%の確率で自分の攻撃が1段階上がる すり替え 変化 悪 - 100 相手一体 相手と自分の持ち物を交換する 物真似 変化 ノーマル - 100 相手一体 相手が最後に使用した技をコピーして自分の技にする物真似と置き換わり、戦闘終了後元に戻る 切り裂く 物理 ノーマル 70 100 相手一体 急所に当たりやすい 暴れる 物理 ノーマル 120 100 相手ランダム 2~3ターンの間暴れる状態になり、その間攻撃し続ける攻撃終了後、自分が混乱状態になる 怖い顔 変化 ノーマル - 100 相手一体 相手の素早さを2段階下げる 辻斬り 物理 悪 70 100 相手一体 急所に当たりやすい 鬼火 変化 炎 - 75 相手一体 相手を火傷状態にする 真空波 特殊 格闘 40 100 相手一体 先制技(優先度+1) 直接技ではない 神秘の剣 特殊 格闘 85 100 相手一体 相手の特防ではなく、防御でダメージ計算をする 吼える 変化 ノーマル - 100 相手一体 野生ポケモンとの戦闘を終了させるトレーナー戦で相手ポケモンをランダムで交代させる(優先度-6) ビルドアップ 変化 格闘 - - 自分 自分の攻撃と防御を1段階上昇させる 目覚めるパワー 特殊 ノーマル ※ 100 相手一体 ポケモンの個体値によって威力とタイプが変化 守る 変化 ノーマル - - 自分 そのターン自分が受ける技を無効化する(優先度+4)連続で使用すると失敗しやすくなる 雨乞い 変化 水 - - 全体の場 天候を5ターン雨が降り続いてる状態にする 恩返し 物理 ノーマル 不定 100 相手一体 懐き度が高いと威力が上がる(最高100) 影分身 変化 ノーマル - - 自分 自分の回避率を1段階上昇させる 破壊光線 特殊 ノーマル 150 90 相手一体 使用した次のターンは反動で動けない シャドーボール 特殊 ゴースト 80 100 相手一体 20%の確率で相手の特防を1段階下げる 大文字 特殊 炎 120 85 相手一体 10%の確率で相手を火傷状態にする 気合球 特殊 格闘 120 70 相手一体 10%の確率で相手の特防を1段階下げる ニトロチャージ 物理 炎 50 100 相手一体 100%の確率で自分の素早さを1段階上昇させる 泥棒 物理 悪 40 100 相手一体 持ち物をこちらが持っていないとき、相手の持ち物を奪う ソーラービーム 特殊 草 120 100 相手一体 技を使用した次のターンにダメージを与える天候が晴れの時は即時発動、雨・霰・砂嵐・霧の時はダメージ半減 神秘の守り 変化 ノーマル - - 味方の場 5ターンの間味方の場が神秘の守り状態に相手から受ける状態異常と混乱を防ぐ ドレインパンチ 物理 格闘 75 100 相手一体 相手に与えたダメージの1/2のHPを回復する 瓦割り 物理 格闘 75 100 相手一体 相手の場のリフレクター・光の壁を解除してから攻撃する 居合い切り 物理 ノーマル 50 95 相手一体 なし 燕返し 物理 飛行 60 必中 相手一体 必ず命中する しっぺ返し 物理 悪 50 100 相手一体 相手の後攻になった時、威力が2倍になる 空元気 物理 ノーマル 70 100 相手一体 使用者が毒・猛毒・麻痺・火傷状態の時、与えるダメージが2倍になる 日本晴れ 変化 炎 - - 全体の場 天候を5ターン陽射しが強い状態にする 八つ当たり 物理 ノーマル 不定 100 相手一体 懐き度が低いと威力が上がる(最高100) 火炎放射 特殊 炎 95 100 相手一体 10%の確率で相手を火傷状態にする 誘惑 変化 ノーマル - 100 相手全体 相手の特攻を2段階下げる異性にのみ有効、性別不明は無効 岩砕き 物理 格闘 40 100 相手一体 50%の確率で相手の防御を1段階下げる ステラのレベル技 Lv 1 オーバーヒート Lv 1 聖なる剣 Lv 1 引っかく Lv 1 横取り Lv 2 あくび Lv 5 火の粉 Lv 7 爪とぎ Lv10 メタルクロー Lv12 すり替え Lv15 物真似 Lv20 切り裂く Lv22 暴れる Lv25 怖い顔 Lv27 辻斬 Lv30 火炎放射 Lv30 見切り Lv37 鬼火 Lv42 真空波 Lv45 神秘の剣 Lv50 聖なる剣 Lv55 インファイト ステラの現在の特徴 ネロと同じく鋼が炎に置き換わったデルタ種だが、特性が日照りではなく貰い火になっている。 あちらと比較した場合日照りによる炎技強化とサンパワーの能動的な使用ができないもののその分気合の襷との相性が良くなっている。 そのためサンパワーはダブル以上もしくはネロ以外の始動役のいる晴れパに限定するといいだろう。 もう一つの特性貰い火は純粋に耐性が増えたくらいの気持ちでいい、炎技は元から半減なものの耐久は高くないので無効化はありがたい。 性格補正がAにかかっているので気合の襷とアンチシナジーだが飛び膝蹴り、インファイトといった高威力物理技を組み込んでもいいだろう。 デルタ種なので、通常のセイバー種と覚える技が異なっている。 アイアンテールが火炎放射、ラスターカノンが大文字に置き換わっている。 習得可能技一覧 習得相手 習得できる技 エド(教え技) 泥かけ、連続切り、いびき、真空波(済)、電磁浮遊、スピードスター、頭突き、ダブルチョップ、雷パンチ、炎のパンチ、鉄壁、思念の頭突き、竜の波動、なりきり、ドレインパンチ(済)、けたぐり悪の波動、手助け、寝言、威張る ルイズ(卵技) クロスチョップ、見切り、噛み付く、心の目、スカイアッパー、高速移動、真空波(済)、噛み砕く、けたぐり、鉄壁、ブレイズキック、バレットパンチ、この指止まれ、巴投げ、飛び膝蹴り 金剛晄 クロスチョップ、カウンター、爆裂パンチ ソル クロスフレイム、Vジェネレート、ブラストバーン、青い炎、マグマストーム、炎の舞、聖なる炎、聖なる剣(済)、神秘の剣(済)
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11529.html
今日 - 合計 - タグ ステルスアクション バンプレスト プレイステーション2 ルパン三世シリーズ 変装 版権もの ルパン三世 魔術王の遺産の攻略ページ 基本情報 ストーリー 攻略情報 アイテムリスト プチ情報 設定資料 関連動画 参考文献、参考サイト 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ジャンル ステルスゲーム 制作 バンプレスト 発売 バンプレスト 開発 バンプレスト ハード プレイステーション2 発売日 2002年11月28日 価格 6980円(税別) 『ルパン三世 魔術王の遺産』は、2002年11月28日にバンプレストから発売されたアニメ『ルパン三世』を題材にしたプレイステーション2用ゲーム。CEROレーティングはB相当である。 ゲームシステム プレイヤーはルパン一味となり、敵の目を盗みながら仕掛けを突破し、財宝を手に入れることを目的としたアクションアドベンチャーゲームです。得意の変装やアイテムを駆使して手がかりを集め、フィールドに設定された謎を解いていきます。ルパン以外にもお馴染みの仲間やライバルが登場し、ゲームオリジナルキャラクターとともに物語を盛り上げます。 ストーリー [部分編集] 俺の名はルパン三世。世紀の大泥棒だ。 今回のお宝は「ランドルフ王の遺産」。 何でも昔の王さまが、金貨10000000枚にものぼる 大金を遺したらしい。それを見つける鍵となるのが 二つの美術品、"栄誉の水差し"と"勝利の水差し"…。 狙った獲物は逃がさない。 それがこの俺のポリシー。 今、栄誉の水差しの方はテレーゼってかわいこちゃんが持ってて、 貨物列車で運ぶ予定なんだと。 時刻は17 30分。 ヘルデンリートシュロス駅発。 ほーんじゃ次元、そろそろいただきにいこうか。 攻略情報 [部分編集] アイテムリスト [部分編集] アイテム名 入手方法 GAMEカード 第1章・11車両目2階 すりとりアイテム。 BGMカード 第1章・11車両目1階 すりとりアイテム。 DORAMAカード 第1章・9車両目1階 すりとりアイテム。 飲み薬 第1章・6車両目 すりとりアイテム。 ホイッスル 第1章・8車両目1階 すりとりアイテム。 グラビアの切り抜き 第1章・5車両目 すりとりアイテム。 身分証 第1章・2車両目 すりとりアイテム。 懐中時計 第2章・北翼館1階 すりとりアイテム。 特殊警棒 第2章・北翼館2階 すりとりアイテム。 キーピック 第2章・北翼館2階 すりとりアイテム。 コミックブック 第2章・北翼館2階 すりとりアイテム。 眼鏡 第2章・北翼館2階 すりとりアイテム。 ウィスキーボトル 第2章・北翼館3階 すりとりアイテム。 レーザーポインター 第3章・北翼館3階 すりとりアイテム。 ライター 第3章・北翼館3階 すりとりアイテム。 財布 第3章・北翼館1階 すりとりアイテム。 サムカフ 第3章・北翼館3階 すりとりアイテム。 サングラス 第3章・北翼館1階 すりとりアイテム。 ビタミンのサプリメント 第3章・北翼館2階 すりとりアイテム。 シガレットケース 第3章・北翼館2階 すりとりアイテム。 スタンガン 第3章・南翼館2階 すりとりアイテム。 折りたたみ式ナイフ 第3章・南翼館2階 すりとりアイテム。 家族の写真 第3章・南翼館1階 すりとりアイテム。 恋人の写真 第3章・南翼館1階 すりとりアイテム。 ハンディライト 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 タブレット 第1章・8車両目2階 すりとりアイテム。 腕時計 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 ゴーレム君人形 第4章・地下迷宮・玄室 円盤を入れる直前 恋人からの手紙 第3章・旧王宮2階 すりとりアイテム。 懐中電灯 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 ペーパーナイフ 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 ルパンの手配書 第1章・12車両目 すりとりアイテム。 次元大介の手配書 第1章・10車両目2階 すりとりアイテム。 石川五エ門の手配書 第1章・10車両目2階 すりとりアイテム。 峰不二子の手配書 第3章・南翼館3階 すりとりアイテム。 銭形幸一への辞令 どの章でもいいので銭形からスル。 警備各位関連資料01 第1章・3車両目 すりとりアイテム。 警備各位関連資料02 第2章・北翼館3階 すりとりアイテム。 警備各位関連資料03 第2章・北翼館1階 すりとりアイテム。 警備各位関連資料04 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 警備各位関連資料05 第3章・旧王宮1階 すりとりアイテム。 警備各位関連資料06 第3章・南翼館2階 すりとりアイテム。 ルパンのフィギュア 第1章・13車両目 すりとりアイテム。 次元のフィギュア 第2章・北翼館2階 すりとりアイテム。 五エ門のフィギュア 第3章・南翼館3階 すりとりアイテム。 不二子のフィギュア 第3章・北翼館2階 すりとりアイテム。 不二子のトレカ01 第1章・8車両目2階 すりとりアイテム。 不二子のトレカ02 第2章・北翼館1階 すりとりアイテム。 不二子のトレカ03 第3章・北翼館2階 すりとりアイテム。 不二子のトレカ04 第3章・南翼館1階 すりとりアイテム。 不二子のトレカ05 第3章・旧王宮2階 すりとりアイテム。 変装一覧 変装衣装名 入手方法 解説 警官の服 第1章・列車 警官に変装できる。同じ警官の目をごまかせるほか、後半のステージで銭形を油断させる意外な効果もある。 観光客の服 第1章・列車 観光客に変装するが、必要とされる場面はない。敵に見破られることも多い。 銭形の服 第1章・列車 銭形警部に変装できる。警官たちの上役だけに、警官に対してはとくに有効。当然ながら、銭形には通用しない。 機動隊の服 第3章・北翼館1階 南翼館で警備に当たっている機動隊員に変装する。第3章以外では、とくに必要とされる場面はない。 招待客の服 第3章・南翼館 旧王宮でパーティーに興じているテオドールの招待客に変装する。この衣装を着ていないと通れない場所もある。 衛兵の服 第3章・旧王宮1階 パーティー会場で警備に当たっている衛兵に変装する。同じ衛兵から情報や手がかりを入手したいときに役立つ。 ラーベンクロイツの服 第3章・旧王宮1階 ラーベンクロイツの団員に変装する。団員はもちろん、戦闘員に対しても有効で、後半のステージでもとくに重宝する。 プチ情報 [部分編集] 設定資料 ●年表 880年頃 ·ハンネヴァルト城造られる。 880年~890年 ·最初のキリスト教会が建てられる。 924年 ·聖王ヴァーツラフ即位。 925年 ·ドイツ人宣教師招聘。 935年 ·ヴァーツラフ暗殺される。 1135年 ·ハンネヴァルト城改築。 1230年 ·ズラトニツカ (後のゴルデンガッセ市)創立。 1257年 ·オトカル二世による都市拡張。 1330年 ·ルクセンブルク家のカレル一世即位。 1333年 ·カレル一世によるハンネヴァルト城大改装始まる。 1344年 ·ハンネヴァルト城の大聖堂定礎。 1348年 ·カレル大学創立。 ·外国人の流入増える。 1349年 ·都市名をズラタ·ウニチカに改名。 1357年 ·グナーデ橋の定礎。 1391年 ·ベツレヘム礼拝堂の建立。 1402年 ·ベツレヘム礼拝堂でヤン·フスが説教師として活動を始める。 ·グナーデ橋完成。 1410年 ·市庁舎天文時計建造。 1415年 ·ヤン·フス、火刑に処される。 1419年 ·神聖ローマ皇帝ジギスムント、対フス派十字軍を要請。 ·フス戦争始まる。 1420年 ·ヤン·ジシュカ率いるフス派軍、十字軍を撃退。 1435年 ·フス派の内部抗争。 ·リパニの戦いで穏健派が全権掌握。 1436年 ·ジギスムントとフス派に「協約」結ばれる。 ·フス戦争の終結。 1524年 ·J.ファウスト博士が訪れる。 1526年 ·ハプスブルク家のフェルディナント一世即位。 1528年 ·都市名をゴルデンガッセに改名。 1542年頃 ·パラケルスス訪れる。 1556年 ·反宗教改革の動き。 ·カトリック強行派のイエズス会を招聘。 1576年 ·ランドルフ二世即位。 ·ランドルフ二世によるハンネヴァルト城の大改装始まる。 1602年 ·ランドルフ二世の侍医マイヤー、ラーベンクロイツー思想による結社設立。 1609年 ·カトリック·プロテスタントの融和政策「信仰の自由令」発布。 1611年 ·ランドルフ二世、弟のマティアスによって幽閉される。 1613年 ·反宗教改革の動き加速。 ·マティアス、プロテスタントを迫害。 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (2) 2024年06月18日 (火) 17時08分33秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/ross/pages/19.html
プロンテラの歴史書
https://w.atwiki.jp/nekoyutrpg/pages/133.html
「王家の遺産」プリプレイ 「王家の遺産」オープニングフェイズ 「王家の遺産」ミドルフェイズ1 「王家の遺産」ミドル戦闘1 「王家の遺産」ミドルフェイズ2 「王家の遺産」ミドル戦闘2 「王家の遺産」ミドルフェイズ3 「王家の遺産」クライマックスフェイズ 「王家の遺産」エンディングフェイズ
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/734.html
ラピスの脳内再生ボイスは蒼と同じで タイトル「未来への遺産」 1「出会い」 19世紀、ドイツ、ここに一人の少年がいた。彼は孤児だった。 父は戦争で死に、母は敵国兵士の慰安婦として連れて行かれた。 彼は他の孤児達と上手く馴染めず、いつも一人だった。 子供は仲間外れの子を何故か非常に敵視する。 彼はいつも虐められていた。 来る日も来る日も虐められた。幼いということは残酷だ。手加減を知らないから。 彼は少年達の本能のままに、サッカーボールのように蹴られ、サンドバッグのように殴られた。 幼い心はそれに耐え切れず、ある時彼は死を決意した。 死ねば痛みから解放される。父母の元へ逝ける・・・ 夜、彼は孤児院をこっそり抜け出し、近くの川へ向かった。 「入水自殺。」小さな頭をいっぱいに使って出た答えだった。 今まさに、川に飛び込もうとした時、彼の後ろで声がした。 「ねぇ君、そんな所で何をしているの?」 彼はビックリして後ろを振り向いた。今は真夜中、皆深い眠りについている時間だ。 振り向いた先にいたのは、彼と同じぐらいの年の男の子だった。 「そんな所にいたら、川に落ちてしまうよ、こっちへおいでよ」 「止めないで、俺はこれから死ぬんだから」 「何で死ぬんだい?」 「もう一人は嫌だから、虐められるのが嫌だから・・・」 彼はいつの間にか泣いていた。思えば同い年の子供とまともに話したのは これが初めてであった。嬉し泣きだった。 「一人?君も一人なのかい?じゃあ僕と一緒だね」 「え・・・?」 「こっちへおいでよ。一緒に話そうよ。手を貸すよ」 見知らぬ子供からの誘いに、彼は戸惑ったが、自然に手が差し伸べられた男の子の手を握っていた。 男の子は力いっぱい彼を引き上げた。引き上げた時の反動でどてっと後ろに倒れた。 「キャッ」と男の子らしからぬ声を上げた。 「あの・・・君は誰なの?」 「折角だから公園でも行こうか」 男の子は彼の質問には答えず、公園に行こうと促した。 彼は男の子の誘いに乗って公園に行く事にした。 夜中の公園は、昼間の賑やかな姿とは違う、もう一つの姿をしていた。 いつもは満員のブランコが、風邪に吹かれてキコキコ揺れていた。 その光景は、幼い彼には何故かとても怖く感じられた。 「あそこのベンチに座って話そうよ」 彼は男の子に促されるままベンチに向かって歩いていった。 一体この子は誰なんだろう。何故自分に構うのだろう・・・ 何故こんな時間に外をほっつき歩いているんだろう。 聞きたいことが多すぎて、頭がパンクしそうになった。 「ふぅ、疲れたね」 「うん・・・」 口では疲れたと言いながらも、男の子は全く疲れた様子を見せない。 それどころか、男の子は足をパタパタさせている。 まるで足が独自の意思を持っているみたいだ。 「ねぇ」 「ん?」 「どうして俺に構うの?」 「どうしてって・・君がとても寂しそうにしていたから」 「・・・」 「それに君は、僕に似ているんだ。僕も一人ぼっち、君も一人ぼっち、 一人ぼっち同士、仲良く出来ると思ったんだ。」 共通する物がある者同士の間には、見えない「絆」のようなものが生まれる。 きっと男の子も、彼の一人ぼっちという部分に強いシンパシーを感じたのかもしれない。 「あ、後、友達が欲しかったから」 「友達?」 「僕も君と同じで、いつも一人ぼっちで寂しかったんだ。だから、 この寂しさを共に受け止めてくれる存在が欲しかったんだ。」 「友達・・・か・・・」 「それでどうなの?君は僕と友達になってくれるのかい?」 彼は少しの間黙り込んだ。「友達になろう」なんて持ちかけられたのは 初めてだったので、何て答えたらよいのか分からなかったから。 「俺は・・今まで一人だったから、友達になるっていう事がよく分からない。 だから、君の言う「友達」にはなれないかもしれない。だけど、それでもいいなら・・友達になろう」 不器用な言葉で不器用に自分の気持ちを彼は伝えた。男の子は笑いながら言った。 「やったぁ!これで君と僕は友達だね!」 「そ、そうだね・・・よろしく」 「こちらこそよろしく!」 照れくさそうに彼が笑うと、男の子もまた、照れくさそうに笑った。 「あっ!そうだ、君、名前は?」 大事な事を忘れていた、という感じで男の子が言い出した。 「名前・・・名前はないよ。あるんだけど、思い出せない」 彼はいつも周りから「おい」とか「お前」と呼ばれていて、名前を呼ばれた事など無かった。 父母に呼ばれていた自分の名前など、とうに忘れていた。 「じゃあ、考えようよ、君と僕で」 「え?」 「そうだなぁ・・あ、そのバラのバッジ、可愛いね。」 彼の胸に光るそれは彼の宝物であった。母から貰った大切なバッジであった。 「そうだ!そのバラのバッジにちなんで「ローゼン」っていうのはどう?」 「ローゼン・・・うん、いいかも」 「じゃあ今度から君はローゼンだ!宜しくね!ローゼン」 「うん、宜しく。ところで・・・君の名前は?」 「僕はラピス。と言っても、僕が自分で決めたんだけどね。」 「自分で決めた?」 「僕も君と同じで名前が無かったんだ。だから自分で決めたんだ」 そう言うと、彼はポケットから何かを取り出した。 それは青い石のような物であった。 「綺麗でしょ?ラピスラズリって言うんだ。この石から取ってラピスにしたんだ。」 蒼く輝くその石は、不思議と彼を魅入らせた。彼が手を伸ばし触れようとした時、 ラピスはさっと石を引っ込めた。 「駄目だよ。僕の宝物なんだ。もっと仲良くなったら触らせてあげる」 「意地悪」と言った感じで、彼はラピスを見た。 「あっ・・・もうこんな時間だ。帰らなくちゃ。ふふ、楽しい時間はあっと言う間に流れてしまうものだね」 ふと空を見上げる。太陽が少し顔を出していた。 「ねぇ、また会えるかな」 「僕はまた明日の夜も公園にいるよ。だからローゼンも来てね」 「夜?」 「うん。僕は夜しかローゼンに会えないんだ。昼はいろいろ忙しくて」 「ふぅん・・・」 「じゃあ、そろそろ行くね・・・じゃあね!」 ラピスが彼に背を向けて走り出した。が、不意に何かを思い出したかのように彼の元へ 戻ってきた。そしてラピスの唇が彼の頬に軽く触れた。 「言い忘れたけど、僕は女の子だよ。こんな服装で「僕」なんて言うものだから、 いつも男の子に間違えられるんだけどね」 少し頬を赤く染めてラピスは言った。そして「またね」と言うとそそくさと走って行ってしまった。 走り去るラピスの後姿を見えなくなるまで彼は見送っていた。 2「真夜中の密会」 彼はばれないようこっそりと孤児院に帰ると、自分の部屋に戻り ラピスの事を思い出していた。 栗色のショートヘアに左右で色が違う目が妙に印象的だった。 ラピスに会った日から、彼は変わった。虐められても抵抗するようになった。 いままでほとんど光を宿していなかった目が、日に日に輝きを増してきた。 やがて誰も彼を虐めなくなった。 そして彼は毎晩、ラピスに会いに行った。 「やあ、ラピス」 「ローゼン。今日も来てくれたね。嬉しいよ」 二人は毎晩、ふたりが友達になったあのベンチに腰掛け、話をした。 「あれ?そのシルクハット、どうしたの」 「家にあって気に入ったから被ってきたんだ。変じゃないかな?」 「変だなんて。その逆だよ、凄く似合ってる」 「そうかな?でも、これだと益々男の子に見えちゃうかな?」 「そんな事無いよ。でもまだ少し大きいみたいだね。もう少し大きくなったらきっとピッタリだね」 「フフ、そうかもね」 「アハハ」 ラピスが笑うと彼も笑った。笑ったときのラピスは、とても可愛らしかった。 「ねえ、ローゼンは兄弟とか欲しいとは思わない?」 「俺は思わないよ。いたら一人で羽を伸ばせないしね」 「ふうん。僕はその逆、姉妹が欲しいんだ」 「姉と妹、どっちがいいの?」 「姉も妹も、両方。そうしたら、きっと毎日賑やかで楽しいよ」 「確かに、お転婆なラピスにはその方がお似合いかもね」 「あ、こらぁ!ローゼンの意地悪」 冗談ぽく彼が言うと、ラピスは頬を膨らませた。 ラピスは見た目こそ男の子のようだが、話してみれば可愛らしい女の子だ。 毎晩二人は夢のような時間を過ごした。 初めて出会った時から一年が過ぎようとした頃、ラピスが言った。 「ローゼンは、随分変わったよね」 「変わったって、何が?」 「すっかり明るい性格になって、体も僕なんかよりもずっと大きくなったね」 「そう?自分じゃよく分からないな」 「ねぇ、ローゼン」 「ん?」 ラピスはポケットからあのラピスラズリを取り出してみせた。 「もう、触ってもいいよ」 ラピスは、彼の手を取ると、そっと彼の手にラピスラズリを乗せた。 蒼い輝きを放つラピスラズリは、微かな温もりがあった。 そして、何故だかとても懐かしい感じがした。 しばらくすると、ラピスが彼の手からそれを取り上げると、再びポケットにしまった。 「どうだった?」 「なんだかとても、気持ちが安らいだよ」 そう言うと、ラピスは嬉しそうに微笑んでみせた。 暫くの間、二人とも黙っていた。 先に沈黙を破ったのは、ラピスの方であった。 「ローゼンは、神様って信じてる?僕は信じてるんだ」 「俺は信じてないよ、今まで何度も祈ったけど、一度も報われた試しがないから」 「そんな事を言うものじゃないよ。祈り続ければ、きっといつか報われるんだ」 「そうなのかな?」 「そうさ。必ず。だって僕がそうだったから」 「何を祈ったの?」 「それは・・・秘密さ」 何としても聞こうと思い、何度も問い詰めたが、ラピスは話してくれなかった。 来る日も来る日も聞いてみたが、その内彼は聞くのをやめた。 何故だか聞いてはいけないような気がしたから。 知ってしまったら、何かを失うような気がしたから。 3「成長」 五年の時が流れ、彼は少年から青年になった。 大きくなるにつれ、彼の周りには友達が増えていった。 彼は毎日が楽しくて、笑いが絶えなかった。 この頃から彼はラピスに会いに行く回数が少なくなった。 以前は毎日会いに行っていたのに、月を重ねるにつれ、一ヶ月に20回、10回、5回・・・と減っていった。 今の彼には、ラピスといるより、他の友達といる方が楽しかったから。 ある時、彼は久しぶりにラピスに会った。 「やあ、ラピス。久しぶり」 「うん・・久しぶり」 久しぶりに会ったラピスは、どこか悲しげな顔をしていた。 以前のように元気に彼を出迎えてはくれなかった。 二人はいつものベンチに移動すると、静かに腰掛けた。 このベンチも初めて座った頃に比べると、大分朽ちてきている。 座ったときに少し軋んだような気がした。 二人は暫く一言も話さなかった。 気まずい空気の中、ラピスが話し出した。 「ねぇ、ローゼン」 「何?」 「君は最近、あまり僕に会いに来てくれないね。どうして?」 「どうしてって、もう子供じゃないんだ。仕事も忙しいし、友達関係もある」 「僕、昨日も待ってたんだよ。一昨日も。でも、君は来なかった・・」 「それは悪かったと思ってる。でも忙しくて」 「子供の頃は良かったね・・何にも捕らわれないで、二人で楽しくここで話していれば良かったから」 「何が言いたいんだ!はっきりしろよ!」 遠まわしに何かを言おうとしているラピスに、彼は腹を立て つい怒鳴ってしまった。静かな夜の公園に、彼の声だけが響く。 「ひどいや・・いきなり怒鳴るなんて・・」 「・・・お前がはっきり言わないから悪いんだ」 「僕はただ・・」 ラピスは涙声になりながらも続けた。 「君と、ローゼンとずっと一緒にいたいだけなのに・・」 「さっきも言ったろ。もう子供じゃない。ずっと一緒なんていうのは無理なんだ」 「・・分かった。君にはもう僕は必要無いんだね。」 「そういう訳じゃ・・」 「今まで楽しかったよ。ありがとう。そして、さようなら・・・」 「あっ、待てよ・・!」 ラピスは走りながら去っていってしまった。彼は追いかけようとしたが、 彼女は既に闇の中に消えていた。 彼は暫くの間突っ立ったままだったが、こうしていても何も起きない事に気付き、 仕方なく家に帰ろうとすると、足元で何かが光った。蒼い輝きを放っているように見えたそれは、 ラピスの大切にしていたラピスラズリであった。 彼はそれを拾おうか迷ったが、今度ラピスにあった時に返そうと思い拾う事にした。 家に帰った彼は、ベッドに寝転がったり、さっきまでの事を考えていた。 彼は怒鳴った事を後悔した。まさか泣かれるとは思っていなかったから。 気丈なラピスならきっと何か反論してくると思っていたから。 それに自分がラピスにとってそんなにも大きな存在になっていたなんて考えていなかったから。 明日ラピスに会って、これを返して謝ろう。そう決めると彼は眠りに付いた。 次の日、彼はいつもの場所で待っていたが、ラピスは来なかった。 体でも壊したのかと始めのうちは気にも留めなかった。 だが次の日も、その次の日もラピスは来なかった。 一ヶ月経ったが、来なかった。 ラピスも今の自分と同じ気持ちで待っていたのだろうか? 普段あって当然という物は、無くなって初めてその大切さが分かる。 「当然」は大切な物の価値観を狂わせる悪魔だ。 彼はその悪魔にまんまと騙され、ラピスを傷つけてしまった事を改めてした。 4「堕落」 あの日から彼はだんだん心が荒んでいった。悪友に唆されて、喧嘩や恐喝などをするようになっていった。 ラピスを失った事を忘れるため、彼はひたすら喧嘩や酒を繰り返した。 人間とは弱いもので、例えそれが人道に反している事だとしても、自分の心を癒してくれるのならそれにしがみついてしまう。 もがく様に、酒を飲み、争った。その内彼は誰からも恐れられるようになった。 誰も彼に近づかなくなった。また彼は一人ぼっちになった。 彼を唆した悪友でさえ、彼を恐れて彼から遠のいていった。 いつものように酒を飲み眠り込んだ夜、彼は夢を見た。 「痛っ!」 「どうしたの?」 「さっきそこで転んじゃってさ。傷口に触っちゃったんだ」 「放っておいたら駄目だよ。ちょっと待ってて。」 何時だっただろうか。ラピスが転んで足を擦りむいたことがあった。 どうやらその時の夢のようだ。 「ハンカチを濡らしてきたから、これで傷口を拭くと良いよ」 「でも、君のハンカチが汚れちゃうよ」 「平気だよ。ハンカチなんかまた洗えばいいんだから」 「ありがとう。君は優しいね」 「優しいのだけが取り柄だから」 「君にはずっと優しい人のままでいて欲しいな。」 ここで目が覚めた。この後自分は何と言ったのかは覚えていない。 思い出そうとしても、酔いが回っているためか、上手く考えられない。 「くそっ!」 物に当たったところで、物は何も知らないし、何も言わない。空しくなり、物に当たるのを止めた。 気分が冴えない。外の風に当たろうと、夜中の街を出歩く。 川に向かったはずが、知らぬうちにいつもの場所へ来ていた。 彼はいつも座っていたベンチに一人で腰掛けると、物思いに耽った。 何故自分はこんな風に堕落してしまったのか、何故自分はこうなる事を選んだのか。 友人に相談できればいいのだが、せっかく出来た友人も皆彼から遠のいてしまった。 彼は今までの行為を悔いた。だがもう遅い。悔いても友は帰ってこない。 「優しいのだけが取り柄だから」 夢の中でラピスに言った事を思い出した。 優しさを失った自分には、他に何かあるのだろうか。 そんな事を考えていると、横から声をかけられた。 「あの、隣いいですか?足が痛いんで座って休みたいのですが」 「どうぞ」 「では失礼して・・よいしょっと」 彼に断りを入れると、その人は彼の横に腰掛けた。 彼はその人の方を見ないで返事をした。 声からすると女性のようだ。 「さっきから何かを悩んでいるみたいですが、どうかしたんですか?」 「なんで自分はこんなに駄目な奴なのかと考えてましてね」 「そういうのは一人で悩んでも何も解決しませんよ。私で良かったら相談相手になりますよ」 悩んでいる時は、見知らぬ人であろうと相談に乗ってくれると助かるものである。 は「是非」と彼女に相談した。 「そうですか・・別れたのが原因で酒と喧嘩の毎日ですか」 「ええ」 「彼女が今何処にいるのか分かりませんか?」 「それがね、何も分からないんです。会うのはいつも夜だけだったし」 「いつも?」 「それも決まって真夜中」 「彼女、ひょっとしたらお化けかなんかじゃないですか?」 「そんな馬鹿な話あるわけないでしょう」 「フフ」 彼女が笑った。すると彼も少し笑った。笑ったのは随分久しぶりに思えた。 「それにしても、貴方は本当に駄目な人ですね」 「そうですね。笑ってくださいな」 彼は自嘲するかのように言った。 「でも、いい人ですね」 「え?」 「貴方の傍にいると、何故だか楽しい気分になります。きっとその人も 私と同じ事を感じていたのではないでしょうか」 「止めてくださいよ、恥ずかしい」 「ああ、すいません」 「ところで、貴女は何故こんな時間に外を出回ってたんです?」 「落し物をしてしまいまして」 「お礼も兼ねて、俺も一緒に探しますよ」 「そうですか?わざわざすいません。でももう少しお話しませんか?」」 「ええ。構いませんよ」 二人は暫くの間色々語り合った。話していくうちに、彼は彼女にラピスの面影を感じていた。 そんな事を思っていたためか、ついつい口に出てしまった。 「貴女、似てますよ」 「似てるって、誰にです」 「さっき話した人に。だから抵抗無く貴女に相談出来たのかもしれないな」 「その人もこんな感じだったんですか」 「ええ。貴女みたいに明るくて、お喋りで、お節介焼きでね、それで少し男の子っぽいんだ。」 「へえ」 「それに俺は付き合うと言ってないのに、勝手に彼女面して勝手に別れていってさ、 よくよく考えれば、ホント馬鹿な奴でした。」 「ふうん」 「そうやって、少し無愛想に相槌を打つところもよく似てる」 「だって僕だもん。当たり前じゃん」 「・・・え?」 「ところで貴方、さっきから一度もこっちを見てませんよね。そろそろ見てもいいんじゃないですか」 彼は慌てて彼女のほうに顔を向けた。そこにいたのは、栗色のショートヘアーに シルクハット、左右で色の違う瞳。紛れも無くラピスであった。 「ラピス・・」 「や、久しぶり。お節介焼きとは君も言ってくれるじゃない。それに何さ、勝手にだなんてひどいなぁ」 彼は突然のことで目の前の現実を理解するのに少し時間がかかった。 が、ようやく事を理解すると、目の前のラピスの手を握った。 「うわぁ!いきなり何するのさ」 「目の前のお前がお化けじゃないか確かめたんだよ」 「もう!失礼だな。僕は僕だよ」 「そうだよな。悪かった」 隣の女性がラピスだと分かった途端、また会話が途絶えた。 あの時と同じように気まずい空気になる。 だが前と違ったのは、彼が先に会話を振った事だ。 「なあ。ラピス」 「ん?」 「ごめんな」 「何が?」 「あの時、怒鳴ったりして」 「ああ、別にいいよ。僕も遠回し言おうとしたのが悪いんだし」 仲直りの後、二人とも照れくさそうに笑った。 「ここでこうして二人で話すの、何ヶ月ぶりぐらいだろう」 「ええっとね、確か五ヶ月ぶりだね」 「そんなに」 「うん、そんなに」 「寂しかった?」 「うん、とっても」 「俺もだ」 「やっぱり僕達、似ているね」 「そうだな」 短い会話が続く。何か会話のネタになる物は無いかと回りに目をやったとき、 ラピスが足を怪我している事に気付いた。 「お前、足怪我してるじゃないか」 「ああ、さっき転んじゃって。これぐらい何とも無いよ」 「ちょっと待ってろ」 彼は水道のところでハンカチを濡らすと、ラピスに手渡した。 「ほら、傷口をこれで綺麗に拭けよ」 「でも君のハンカチが汚れちゃうじゃないか」 「ハンカチなんかまた洗えばいいんだから」 「ありがとう。やっぱり気味は優しい人だね」 「ああ。優しいのだけが取り柄だからな」 夢の展開と全く同じだ。もしかしたらあの夢は、この事を予知していたのかもしれない。 違うのは俺とラピスが成長した事だけだ。 「君にはこれからもずっと、優しい人でいて欲しいな」 「お前にずっと好きでいて欲しいから、ずっと優しい人でいるよ」 ああ、思い出した。そう言ったんだ。あの時も。 そしてあの時のラピスの笑顔を見た時から、俺はラピスに恋をしてたんだ。 「ありがとう。もう大丈夫だよ」 「そうか?良かった」 「ところで、今日は僕も君に話そうと思ってる事があるんだ」 ラピスの真剣そうな顔を見ると、どうやら少し深刻な話のようだ。 一体何だろうか?妙に辺りが静まり返っているような気がする中、ラピスが話し始めた。 5「真実」 「僕、人形なんだ」 「?」 何を言い出すのかと思えば、そんな事を突然言われても信じる事など出来るはずがない。 しかし、ラピスの真剣な顔を見ると、冗談を言っているようには見えない。 「何言ってるんだ?」 「五年前の事、覚えてる?」 「五年前・・・」 「僕にしつこく聞いてきたじゃない。ほら、思い出せない?」 「・・ああ!神様の話か!」 「ビンゴ」 思い出した。五年前ラピスが神様の話を持ち出して、ラピスが祈った事をしつこく聞き出そうとした事があった。 そういえばあの時は結局分からずじまいだったと、改めて思い出した。 「結局何を祈ったんだ?今なら教えてくれてもいいだろう」 「それをこれから話そうと思って」 ラピスは大きな深呼吸を一つすると、覚悟を決めたのか話し始めた。 いつものラピスとはどこか違った雰囲気を放っていたためか、彼は緊張した。 「丘の上に廃墟があるの、知ってるよね?」 「ああ、知ってる」 「僕はそこにある人形なんだ」 「あそこには何があるんだ?」 「あそこにあるのは、僕の家族の面影と、僕だけさ」 「家族?」 「そ、僕だけ残して皆引っ越しちゃった」 ラピスはゆっくりと話し始めた。あの廃墟の元の主人は、人形を愛でるのが趣味で、 色々な人形を集めていた。ラピスもその内の一体であったが、ラピスは他の人形と比べると 劣って見えたため、引越しの際、ラピスだけ置いていったのだそうだ。 「それから僕は一人ぼっちになっちゃったんだ」 「酷い話だ。見劣りするからって捨てるなんて」 「・・・」 「あ、ごめん。本人の前で」 「いいよ。続き、話していいかな?」 「ああ」 「寂しかったよ。暗い部屋の中でね、ずっと一人で座ってるんだ。毎日ずっと。」 「・・」 「知ってる?人形は喋れないけど、心はあるんだ。僕は何時からか心の中でこう祈り続けてたんだ。「人間になりたい」ってね」 「何でそう思ったんだ?」 「だって、人間って素敵じゃない。毎日仲良くお喋りして、美味しいものを食べて、自分の足で歩いて出かけて。 君らには当然のことだと思うけど、僕ら人形にとっては夢のような話なんだよ」 「ふうん・・」 「でね、ある時ついに願いが叶ったんだ。神様がね、夜の間だけだけど人間にしてやるって言ったんだ」 彼は半信半疑でラピスの話を聞いていた。神様が問いかけてくるなどあるはずがない。 「信じられないって顔してるね。だったら、これならどう?」 ラピスはブラウスの袖を少しまくってみせた。彼は目を疑った。 ラピスの手首の関節は人間のような物ではなく、人形にある丸い球体関節だった。 彼は悪戯だろうと思い、そこに触れてみた。悪戯などではなく、本物だった。だが、人肌の温かさを持っていた。 「やっ・・・くすぐったいよ」 「あ、すまない・・」 「これで信じてもらえたかな?」 「信じるしかないだろ。目の前で見せられたんじゃな」 「ふふ・・ありがとう。」 「なんか不思議だな」 「何が?」 「今おれはこうして人形と話してる。多分、喋る人形と話した人間なんて、 世界中探しても俺だけなんだろうなと思ってさ」 「僕だって、人間と話した人形なんて僕だけだろうね」 そこまで話すとラピスは黙って何やら物思いに耽ってしまった。 彼も一緒に物思いに耽った。もしあの時死のうとして夜中に川へ行かなければ、 ラピスには出会っていなかっただろう。彼は無性に自分を虐めていた少年達に感謝したくなった。 最も、虐めっ子に感謝するというのも可笑しな話だが。 「僕ね、君にあえて本当に良かったと思う。君と出会ってからは、毎日が本当に楽しくて、 いつも夜になるのが待ち遠しかったんだ。いっその事夜のまま時が止まってしまえばいいと思うぐらいに。」 「俺だってそう思ってたさ」 「覚えてる?二人であの噴水の中に飛び込んだ事」 「ああ。あの時の水の冷たさは今でも覚えてるよ」 「覚えてる?二人で君の持ってきたパンを食べた事」 「ああ。バターの付けすぎでしょっぱかったよな」 「君は覚えてるんだね。やっぱり人間はすごいなあ」 「そうでもないさ。お前だって覚えてたじゃないか」 「だって、僕はもうじきそれも忘れてしまうから」 「・・何を言っているんだ?」 「この人形劇は、そろそろ終焉を迎えるんだよ・・」 6「別れ」 「さっき言い忘れた事があるんだ。神様は夜だけという条件のほかにもう一つ条件をつけたんだ」 「それは?」 「6年。6年の間だけ人間にしてくれるっていったんだ」 「6年・・・」 「そう。そして今日がその最後の日・・今日の朝には僕はただの人形になって消えちゃうんだ」 「そんな!」 彼は思わず叫んだ。せっかくまた会えたと思っていたのに。 またこうして毎日会えると思っていたのに。 彼の願いはまたしても打ち砕かれた。やはり神様などは存在しない。 「どうしてそれを先に言わなかったんだ!」 「・・・本当は言わないつもりだったんだ。言わないでいつものように家に帰って、静かに人形に戻ろうとおもってたんだ。だけど・・」 「だけど・・?」 「やっぱり君が、ローゼンが好きだから、最期は君に見届けて欲しくて、やっぱり言う事にしたんだ」 「俺だってお前の事が好きだ!だから今度こそずっと一緒にいようって言おうと思ってたんだ!なのに、そう言おうとした側から・・」 彼は泣いた。声を上げて泣いた。彼は今まで一度も泣かなかった。泣くのはかっこ悪いと思っていたから。 しかし好きな人の為に泣くのは格好いいと思ったので泣いた。 「・・・ずるいや、君ばっかり泣いて・・僕は女の子だけど、泣くのは我慢してたのに・・」 ラピスも泣いた。二人は所構わず泣いた。傍から見ればさぞ奇妙な光景なことだろう。 深夜の公園で、青年と少女が大声で泣いているのだから。 「・・そろそろ泣き止もうよ。僕達変な人達だと思われちゃうよ・・」 「・・・そうだな」 二人はやっとの事で泣き止むと、また黙りこくってしまった。 話したい事が沢山あるはずなのに、何を話せばいいのか分からない。 「ねぇ、今何時?」 「3時丁度だ」 「後三時間・・・これからどうしようか?」 「遊ぼう」 「何して?」 「前みたいにあの噴水に飛び込もう」 「いいね。やろうか!」 ラピスはいつもの元気なラピスに戻った。だが心の中ではきっと・・ 彼は今自分に出来る事はラピスを楽しませる事だと悟った。 「じゃあ、いくぞ!」 「うん!」 二人は同時に噴水へ飛び込んだ。バシャーンと音を立てて二人とも水に浸った。 忘れかけていたあの時の水の冷たさが鮮明に蘇ってきた。 あの時もこうして二人で水に浸かりながら笑いあっていた。 「ひゃぁ!冷たいね!」 「ああ!あの時と同じだ!何も変わってないな!」 「うん!アハハ!」 「ハハハ!」 ラピスが笑ってる。彼も笑ってる。体は大きくなってしまったが、心は二人とも 少年の頃に戻っていた。無邪気に笑いあう。幸せだ。 「次はいつものベンチでパンを食べよう」 「うん!食べよう!」 彼は家に戻るとあの時と同じパンとマーガリンを持ってきた。 彼は走って公園に戻った。時間を無駄にしないように。 「美味しいね」 「うえ、しょっぱい」 「もう、そんなにマーガリンつけるからだよ」 「あの時よりは少なくしたつもりなんだがなぁ」 「はい、交換してあげる。君のも食べてみたいし」 「しょっぱいから体に悪いぞ?」 「大丈夫だよ・・・うわ!しょっぱい!」 「ほら言わんこっちゃない」 「でも美味しいね」 「だろ?」 二人で食べるパン。どんな一流のコックに作らせても、どんなにお金を積んでも二度と味わう事の出来ない味。 彼はゆっくりと味わって食べた。この味を忘れないように。 残された時間は後二時間。二人は食休みをしながら次にすることを考えた。 「あ、そうだ!」 「何だ?何かしたいことがあるのか?」 「キスしようよ!」 「な!?」 「だって恋人同士でしょ?ほら、早くしようよ」 この期に及んで、キスがしたいだなんて・・確かにラピスらしいが。 しかし始めてのキスの相手が人形と言うのはどうなのだろうか? しかも、もう会えない相手だなんて。 「じゃ、じゃあいくぞ?」 「うん・・いいよ」 彼は目を瞑ると、自身の唇をラピスの唇に重ねた。唇にラピスの柔らかな唇の感じが伝わってくる。 人形なのに人形とは思えなかった。彼はしばらくの間こうしていたが、突然ラピスが唇を離した。 「ぷはぁ!苦しいよ。いつまでそうしてるつもりなの!?」 「え、ああ、ごめん。初めてだったから」 「僕だってそうだよ」 「ところで俺達って恋人同士だったのか?」 「違うの?僕はそう思ってるけど」 3時間だけの恋人か・・嬉しいのか嬉しくないのかよくわからない。 ふと時計に目をやる。彼は唖然とした。時が流れるのが早すぎたからだ。 「お前、前にも言ってたよな?”楽しい時間はあっと言う間に過ぎる”って」 「それがどうかしたの?」 「本当にその通りだと思って。ほら、後一時間しかないや」 「・・・」 「次、何しようか?」 「ベンチに座ってまたお話しようか」 「そうだな」 二人は再びベンチに移動すると、静かに腰掛けた。 時間は刻一刻と迫ってくる。今、ラピスはどれ程の悲しみに耐えているのだろうか。 きっと言葉では言い表せないだろう。でもラピスは泣かなかった。 「強いね・・ラピスは」 「何が?」 「こんな時なのに涙一つ流さないなんて」 「・・・」 「ラピス・・?」 何だかラピスの動きがぎこちないような気がした。 いきなりラピスが苦しみだした。 「どうしたんだ!?」 「・・始まったみたい。どうやら僕はこれからただの人形に戻るみたいだ・・」 「そんな!!まだ一時間経ってな・・・」 時刻は5時55分。ついさっきまで5時丁度だったはずだ。 彼は時の流れにへ激しい憤りを感じた。そんなにラピスを早く人形に戻したいのかと。 「ふふ・・とうとうお別れみたいだね・・・」 「待てよ!!まだ話したい事が沢山あるのに!なんで行ってしまうんだ!!」 また涙。彼は泣き虫な自分を恨んだ。最後は笑顔で送ろうと思っていたのに。 これではラピスに面子が立たないではないか。 「また泣いているの・・?駄目だよ・・笑ってよ。僕まで・・・悲しくなっちゃうじゃ・・ないか」 ラピスはぎこちなく指を動かし、彼の涙を指で掬うと舐めてみせた。 「ふふ・・しょっぱい・・嬉しいな。僕の為に・・泣いてくれてるんだね・・」 「当たり前じゃないか!恋人の為に泣かない奴なんかいない!」 「やっと恋人って・・認めてくれたね・・嬉しい・・・」 ラピスの瞳から大粒の涙が零れ落ち、頬を伝う。彼はその涙を指で拭ってやった。 「ありがとう・・君はやっぱり・・・優しいね・・」 「ああ。優しいのだけが取り柄だって前にも言ったじゃないか!」 「僕ね・・君に逢えて本当に良かったと思ってる・・一人ぼっちで寂しかった僕を君は 楽しくさせてくれた・・・毎日が本当に楽しくて、楽しくて・・・」 「・・・」 「本当に・・君にはいくら「ありがとう」と言っても足りないくらい感謝してるんだ・・・」 「それはこっちのセリフだ!あの時、お前が俺を止めてくれなかったら、俺はもう、この世にいなかった! 何回お礼をいっても足りないのは俺の方なんだよ!うう・・」 後三分。彼は「あっ」と思い出したかのようにポケットに手を突っ込むと、 あのラピスラズリを取り出した。 「これ・・あの時お前が落としていったんだ・・ほら」 彼は震える手でラピスの手を取ると、そっとラピスの手の中にラピスラズリを握らせた。 が、ラピスはそれを彼に返した。 「どうして、どうして受け取ってくれないんだ!?お前の宝物なんだろ!?」 「それ・・君に・・あげる。ぼくの・・た・・からもの。だいじにしてね・・」 「・・・ああ、大切に、大切にするよ・・そうだ・・」 彼はもう一度ポケットに手を突っ込むと、彼の宝物のバラのバッジを取り出すと ラピスの胸につけてやった。 「これ・・きみの・・宝物じゃないか・・」 「お前がお前の宝物をくれたんだから、俺も俺の宝物をやるよ。大事にしてくれよな」 「ありがと・・・」 「どう致しまして・・・」 、もはや話す事もままならないらしく、言葉が益々途切れ途切れになる。 しかし、彼はもう泣いていなかった。笑顔でラピスの最期を見届けると決めたから。 「ねぇ・・いつかきみは・・僕の事を・・忘れてしまうのかな・・・?」 「忘れはしない・・・忘れられないよ・・・・」 「ねぇ・・ぼくの・・・最後のお願い・・聞いてくれるかな・・・?」 「もちろんさ!何だ?なんでも言ってくれ」 「にんぎょうしになって・・・おねがい・・・」 「人形師・・?」 「うん・・・そして誰からも愛される人形をいっぱいつくって・・ぼくみたいに捨てられる人形は・・・もう・・みたくないよ・・」 自分のような運命を辿るのは自分だけでいい・・ラピスの精一杯の願いだった。 「・・ああ!任せろ!世界一の人形師になってやるさ」 彼は笑顔でラピスの最期の願いを聞き受けた。 ラピスはにっこりと微笑んだ。その笑顔は、今までの中で一番の笑顔であった。 「やくそくだよ・・・」 「ああ。必ずなるさ・・」 「そうだ・・これもあげる・・ぼくにはもうひつようないから・・・」 ラピスは自分のシルクハットを取るように彼に促した。 「そんな・・これはお前のお気に入りじゃないか」 「いいの・・・きみのつくったにんぎょうに・・かぶせてあげて」 残り一分。彼は精一杯の言葉をラピスに送った。 「ラピス・・・俺はお前が大好きだ。だから、いつか俺が一人前の人形師になったら、 必ずお前にそっくりの人形と、その姉妹を作ってそばい置いてやるからな。」 「ありがとう・・・ねぇ、ろーぜん・・」 「何だ?」 「だ・い・す・き・だ・よ・・・」 「ああ、俺も大好きだ」 彼は笑顔で答えた 彼の返事にラピスの返事は返ってこなかった。時計に目をやると6時を指していた。 時計に目をやった一瞬のうちに、ラピスは消えていた。 今までの事はすべて夢かと思ったが、服が濡れていて、手にはあのラピスラズリが握られている。 紛れもなく事実だ。彼は泣かなかった。笑顔で見送るとラピスと約束したから・・・ 彼は朝日に向かって歩き出した。胸に固い決意を抱いて。 7「エピローグ~未来への遺産~」 「よし、完成だ」 ここはある年老いた人形師の家。なにやら一体の人形が完成したようだ。 出来たのは栗色のショートヘアーにシルクハット、赤と緑のオッドアイの人形。 「こんにちは。私の4人目の娘よ」 「紹介しよう。お前のお姉さん達だよ。お前達も仲良くしてやっておくれ」 「双子のお前の姉はとても怖がりで臆病なんだ。だからお前が守ってあげるんだよ」 「どれ、私も長くない。お前の妹達を作りにかかるとするか・・」 数百年後、未来の人形愛好家達の間で実しやかに流れている噂がある。 ~ローゼンメイデン~ まるで生きているかのような繊細さが特徴。しかし市場に出回った事が無く、 その存在が疑われている人形である。全部で七体いるが、その全てが謎である。 そしてその人形達を創ったのが・・・ 稀代の天才人形師「ローゼン」である。 fin 番外編「願い」 「マスター、お茶が入ったよ」 「ああ、すまないな」 「うわぁ!ちょっと、何するのさ!」 「いや、お前の帽子ってどこのメーカーなのかなって思ってさ」 「お父様が作って下さったんだからメーカーなんか無いよ!返してよぉ!」 「はっはー!取れるものなら取ってみろ」 「もう、マスターの意地悪・・」 「ん?何か書いてあるぞ・・・メーカーじゃないか?」 「え?見せて」 「ほらここ」 「えーと・・「Lapis」って書いてあるね」 「ラピス?やっぱり何処かのメーカーじゃないか?」 彼らは「ラピス」の意味を知らない。それには沢山の思い出が込められている事も。 「そんなメーカー聞いたことがないよ。それよりお茶冷めちゃうよ」 「ああ、そうだな」 男の元で微笑んでいる彼女は人形である。彼女は今まで多くの人間に愛されてきた。男もまたその人形の事を愛している。 「誰からも愛される人形」、彼はラピスとの約束を果たした。 そしてラピスの願いは、彼女の帽子と共に受け継がれていく。これからもずっと・・ fin showrss プラグインエラー RSSが見つかりません。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/12850.html
今日 - 合計 - 名探偵コナン 大英帝国の遺産の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2013年01月20日 (日) 08時11分05秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/840.html
【ゲーム】ルパン三世 魔術王の遺産(PS2) 【作者名】時雨 【完成度】更新中(08/06/07~ ) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7022379 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/infamous3kouryaku/pages/28.html
初回特典のDLCミッションです。 附属されているコードをPSストアにて入力、ダウンロード後プレイが可能になります。 コールの遺言 - Part1 ミッションガントレットクリア後、シアトルセンターにてスタート。 記者ウルフから電話がかかってくるので、サンダイアル公園に向かう。 指示された通りに魚のステッカーを追って進む。地図看板の左側にあるのがスタート。 やや左側寄りに進み林の中に入っていく。 DUP兵が多数いるので最初は暗殺気味に進み、集団と対峙したらカルマコンボで一掃しよう。 最後に魚のステッカーが2枚貼ってある岩の上にログがあるので入手して終了。 コールの遺言 - Part2 ミッション光を追ってクリア後、クイーンアンからスタート。 ウルフに指示された通りにマーケット地区の桟橋に向かう。 装甲車に近づくと爆発し、待ち伏せしていたDUP兵との戦闘になる。 開始地点は場所が悪く、エリート兵やガトリング重装兵もいるので安全圏まで避難してから戦おう。 せん滅したら終了。 コールの遺言 - Part3 ミッションライトアップクリア後、ベルタウンからスタート。 ウルフに指示された通りに、DUPの内通者と合流する。 後を追っていくと桟橋の近くでDUPの会合と出くわす。 せん滅した後、落ちている会議所を拾って終了。 コールの遺言 - 最終話 パラマウントにてスタート。 ウルフから捕まったので助けてくれとの旨の連絡が入る。 指定された場所に行くとDUP兵がいるのでこれをせん滅。 エリート兵やガトリング重装兵がいるのでカルマコンボで一掃できると楽になる。 せん滅した後ウルフの死体を調べ、魚のステッカーを追いながら記録を探す。 記録は近くのビルの中腹ほどにおいてある。 ジークとの会話後、記録の引き渡し場所が指定されるのでマーケット地区にいく。 ビル街路地の行き止まりのような場所にスプレーアートがあるのでそこで記録を置くと終了。 コールの遺産コンプリートとなり、カスタムジャケット「コールのジャケット」がアンロックされる。
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/8238.html
【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 タイトル ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 機種 ドリームキャスト 型番 T-1205M ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 1999-11-25 価格 5800円(税別) 【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service タイトル ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 フォーマッチングサービス 機種 ドリームキャスト 型番 T-1231M ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 2000-10-26 価格 3800円(税別) ジョジョの奇妙な冒険 関連 SFC ジョジョの奇妙な冒険 PS ジョジョの奇妙な冒険 DC ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service 駿河屋で購入 ドリームキャスト ドリームキャスト
https://w.atwiki.jp/suproy/pages/271.html
ある野望の遺産 デビルガンダムは、既に次の段階への進化を始めていた。 その進化のスピードは、元々のデビルガンダムのそれに比べ、異常なまでに速い。 生体ユニットが女性であることも当然だが、やはりゲッター線の効果が大きい。 ミオ・サスガの持つ高いプラーナが、生体ユニットとして効果的に作用しているのかもしれない。 (素晴らしい……まさか、これほどまでとはな) その様子を見ながら、ユーゼスは感嘆の溜息をつく。 これなら、最終形態に辿り着くまで、そう時間はかかるまい。 さらに、アニムスの実をその身に取り込んだことで、デビルガンダムの自己進化機能が働き…… 実の遺伝子情報から、少しずつ、しかし確実に、デビルガンダムにベターマンの特性が備わっていく。 この上でベターマンを取り込むことができれば…… 神の身体は、ひとまずの完成を見ることになるだろう。 あまりに上手く事が運ぶため、全身に震えすら走る。 だが、順調だからこそ、ここで油断してはならない。 次の計画が動き出そうとしている、今だからこそだ。 デビルガンダムが一定段階以上に成長した今、“システム”が動き出す。 そして、デビルガンダムにまた新たな力が宿る。 新たな……最悪の、力が。 (ここ、どこだろ……何も見えない……) 目前に広がるのは、果てしない暗闇。 その奥底に、少女の意識はあった。 自分はどうなってしまったのか―― 上下の感覚も、時間の感覚も何もない。 生きているのか、死んでいるのかすらも分からない。 あるのは、ただ一つ。目の前の暗闇から感じられる感覚のみ。 恐怖――― 絶望――― (誰かここから出してよ……もうやだ、帰りたい……) その弱気は、普段の彼女からは想像もつかない。 それほどまでに、少女の精神は打ちひしがれていた。 もはや冗談を飛ばす余裕などない。そこにあるのは、ただ底知れぬ恐怖に怯える、哀れな姿のみ。 (……なんで……こんなことになっちゃったんだろ……) 思い出そうにも、思い出せない。 自分の記憶が、いや自分の意識そのものが、目の前の闇に侵食されていくような感覚。 味わったこともないような深い絶望がのしかかり、彼女が考えることを邪魔する。 どうして、こんなにも不安になるのだろう――? まるで、絶望が直接自分の心に流れ込んできているような…… 直接…… (え……?) その闇は次第に勢いを増し、周囲をさらに黒く染め……直接、少女を包み込んでくる。 (何、この感じ……あたしの中に……何かが、入ってくる……?) 怒り。悲しみ。憎しみ。疑い。嫉妬。恐怖。絶望。狂気。 ありとあらゆるさまざまな負の感情が、大波となって少女に押し寄せてくる。 (やだっ、何よこれ!?いやああああああああああっ!!!) ユーゼスがバトルロワイアルを始めた、一番の理由。 それは、人間の持つ心の闇……いわゆる「負の心」を集めること。 (人間とは愚かな生き物だ。 苦しい状況に追い込まれると怯え、もがき、妬み、憎み合い……そして心に闇を抱くようになる。 この狂気に満ちた殺し合いの世界で生まれた、計り知れない闇…… それをエネルギーに変換すれば……ククク……) そう……ユーゼスがこのゲームを通じて集めていたという、超神の力とは。 人の心の闇……人間の負の感情。 負の心によって生まれるエネルギーが、超神の新たな力の源。 そして、ユーゼスの設定した“システム”として…… DG細胞が一定段階以上に進化を遂げた時、 負の心によるエネルギーに耐え、そしてそれを行使できる段階まで成長したと思われる時、 収集した負の心のエネルギーは、負の波動となって、この会場のDG細胞へと送られるようになっている。 デビルガンダムは、力を満たすための、いわば容器。 「ふ……ふはははは……! 成功だ……予測どおり、いや……それを凌駕する成果だ……!!」 この上、さらに活性化を始めるDG細胞。 デビルガンダムは、負の波動を吸収したことで……さらなるパワーを得た。 その進化は、留まる所を知らない。 (うああああああああああああああああああっ!!!!) 負の波動が、デビルガンダムへと一気に流れ込んでくる。 それはDG細胞を通じて、生体ユニットの少女にも直接伝わってきた。 (怖い!!苦しい!!痛い!!気持ち悪い!! やだ、助けて!!誰か助けて!!) 殺し合いの中で生まれた闇の全てが、鮮明に少女の脳に流れ込む。 その感情が生まれた瞬間の状況までもが、吐き気がするほどに鮮明に。 殺される恐怖。傷つけられる痛み。 大切な人を失った悲しみ。生きている相手への嫉妬。そこから生まれる憎悪。 壊れゆく精神。それを埋めあわせる狂気。 肥大化する疑心。それらが連鎖し、生まれる敵意。 そうした感情のもたらす、殺意。 バトルロワイアルによって曝け出された、人の心の闇。 それらが、ご丁寧な状況付きで少女の頭を駆け巡る。 まるで、疑似体験をさせられているかのように。 (あああああああああああああああああ!!!! やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてお願いだからあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!) この狂った殺し合いの世界で生まれた、巨大すぎる闇。 本来ならば平和のために正義を貫く強き戦士達すらも、狂気に走らせるほどの闇。 そんな強力な闇の全てを、たった一人の少女の心で受け止めるなど…… 耐えられるはずがない。 (うああ……が……がぁ……ぁ……ぎゃぁああああああああああああ!!!!) ただでさえ衰弱しきっていたその心が、正気を失っていく。 (もう嫌、こんな想いなんてしたくない!!!これなら死んだほうがいい!!! 死にたい、死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死なせて!!! あたしを助けて、誰かあたしを殺してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!) その悲痛な叫びは誰にも届かない。今の彼女には死すらも許されない。 ただ、悪魔の心臓として、その場に存在するだけ。 (誰も助けてくれない……誰もあたしを殺してくれない……あたしに構ってくれない!! 誰か構ってよ!!あたしを一人にしないで!!なんで誰もあたしに構ってくれないの!! なんで、なんでなんでなんでなんでなんで!!!なんでなのよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!) 壊れゆく心。 そしてそれは、次第に……他者への殺意にすら変貌していく。 (誰もあたしを助けてくれない みんな、あたしが苦しむのを嘲笑ってるんじゃないの?そうだ、そうに違いない みんないなくなっちゃえばいい、そうすれば、こんな思いしなくていいのに! いなくなれば、死んじゃえばいい、そうだみんな死んじゃえば、 殺しちゃえばみんな死んでいなくなる そうだ殺せばいい殺せば殺せば殺せば殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ……) あらゆる負の感情に徹底的に陵辱され、その心は狂気に染まり…… それはやがて狂気すら通り越し、崩壊の一途を辿りだす。 そこにまともな理屈などもはや存在しない。 彼女の心は、深い闇に堕ちていった。 今でこそ、こうして外部の“システム”を介しなければ負の心を集め、取り込むことはできない。 だが、今のスピードで無限の進化を続けるデビルガンダムならば…… そう遠くないうちに、外部からの干渉を要せずとも、自ら闇を取り込める段階まで進化することだろう。 それは、霊帝ケイサル・エフェスや破滅の王ペルフェクティオに等しい存在といえる。 「いや違う……私は、神を超えるのだ」 人の心の闇を糧にし、ゲッター線の力で無限の進化を続ける、究極の生命体。 彼の目指す所は、目前まで迫っている。 「さあ、どうするラミア・ラヴレス?」 誰とも無く呟く。ラミア……己の手駒。 デビルガンダムは、殺し合いを扇動する彼女にとって、障害となりえるだろう。 このままデビルガンダムが肥大化すれば、いずれ全ての参加者達の目に付く。 そしてその存在は、「共通の敵」として、参加者同士の結束を促す可能性を生む。 それは彼女の任務遂行にあたって好ましい展開ではない。 ひいては、彼女自身の危機を導く結果にもなるだろう。 しかし、その結束に、彼女がどれだけ亀裂を入れられるか……それを期待するのも、また一興。 「今後、生存者達がゲームを壊し、私に牙を剥いてくるか…… ゲームを完遂し、さらなる多大な負の心のエネルギーを提供してくれるか…… 全ては、お前の働き次第かもしれんぞ。ククク……」 このゲームを娯楽として心底楽しんでいるような嘲笑。 参加者の負の感情を煽り立てるために、ラミア・ラヴレスはジョーカーとして投入された。 彼女の役割は、確かに重要ではある。だが大局的に見れば…… 彼女もまた、ユーゼスにとって、余興を楽しむための駒のひとつに過ぎないのだ。 【二日目:20 10】 【二日目:???】 それはほんの、偶然だった。 進化を続けながら地中を進むデビルガンダム。 その通り道に、たまたま――マシンが一機乗り捨てられていた。 デビルガンダムは、その機体をまるでもののついでのように取り込んでいく。 それが大局に影響することなど何もない。 果てしない進化の階段を登るデビルガンダムにとって、そしてユーゼスにとって。 今となっては、この機体を取り込む程度のことは、取るに足らない些細な出来事でしかなかった。 ……それでも。 その偶然は、小さな、しかし確実なきっかけになった。 (ア……レ…………ハ…………?) ほんの僅か、彼女が我を取り戻すきっかけに。 取り込まれたのは、マシュマーの乗っていた機体。そして本来なら、ブンタの搭乗していた機体。 ――魚竜ネッサー。 (マシュマーサン……ブンチャン……) ネッサーの吸収でわずかに戻った、ミオ・サスガの理性。 (―――――――――!?) そのほんのわずかな切り口から…… 少女の中に、何か別のものが流れ込んできた。 負の波動とは違う、何かが。 (え……?) ミオの目の前に、世界が広がる。 それは進化の記憶の一部であり。 世界の成り立ちの一部でもある。 生まれる地球。恐竜の誕生と、滅亡。サルから進化する人類。 人類の歴史。そこから生まれる、無数の並行世界。その行き着く果て。 (何、これ……?) そして――――――命。 「どうなってんの……」 ミオはしばし呆然とし……そして、改めて気付いた。 自分を覆い尽くしていた闇が、心を埋め尽くしていた闇が晴れていることに。 先程までの地獄の苦しみが、嘘のように消えている。 「なんで?どうして……?」 その心も、先程までとはうって変わって、安定を見せていた。 (大丈夫、恐れないでミオさん) 誰かが、ミオに語りかけてくる。 その声に気付き、面を上げると……そこには。 「プレシア!?」 ミオのよく知っている仲間。プレシア・ゼノサキスの姿があった。 「よかった、無事だったんだ……って、どうしてここに!?」 ミオの問いかけに、プレシアは語り始めた。 (私は、死を迎えて……そして魂が、この地に蔓延したゲッター線に導かれて……ここに来たの) 「……は?死んだ?魂?ゲッター?何言ってんの?」 いきなり意味不明の言葉を告げられ、困惑する。 するとまた新たに別の声が聞こえ、その主が姿を現してきた。 (ゲッター線、それは宇宙の意思のひとつ…… 私達の魂はそれに導かれ、あるべき所に還っただけなのです) 「ブンちゃん!?」 その主は、ハヤミブンタ。ミオの目前で確かに死んだはずのブンタが、そこにいた。 いや、彼だけではない。 (そうだ……全ては同じ次元、同じエネルギーから発生したものなのだからな……) 「アクセルさん!?」 死んだと聞かされた、アクセル・アルマーも。 「何よこれ……ここってひょっとして死後の世界!?あたし死んだの?」 (いいえ。あなたはデビルガンダムを通じて、ゲッター線に触れているだけです。 死んだわけではありません……今の状況では、生きているとも言い難いですがね) 今度はシュウ・シラカワが現れ、ミオに語りかける。 「あ……シュウ!それに……?」 それだけではない……このゲームで散っていった40の魂が、そこに存在した。 それは別の言い方をすれば……このゲームによって生まれた、「まつろわぬ霊」達。 (全ては同じ次元から発生しているのだ) (そして、みんな同じ次元に存在する) (そう……みんな、ここにいる) (生物も物質も、天国も地獄も) (時間も空間も、そして命も。同じエネルギーでバランスを保つパラドックス……) 霊達のメッセージが、ミオの脳裏に流れ込む。それは、まるで何かの意思のもとにあるかのようだった。 「あのー……話についていけないんだけど……」 (だが、その宇宙の理を崩そうとしている者がいる) 新たな声が響いてくる。 それはゲッターの意思そのもののようでもあり……目の前の霊達全ての声のようでもあった。 (――ユーゼス・ゴッツォ。 彼はこのバトルロワイアルを通じて、神をも超える存在になろうとしている。 人の心の闇を、負の感情を糧とする、超神に…… それは無限力と対極をなす、霊帝や破滅の王と呼ばれる者達と同質の存在。 ユーゼスがその目的を達成すれば、ここにいる者達は皆、まつろわぬ霊のひとつとして…… 彼に取り込まれることになる。それは、宇宙の真理を乱す行為……) とりあえず、ミオは黙ってそれを聞く。内容は相変わらず意味不明だ。 だがこのゲームを通じて、ユーゼスは負の感情を集めて神を超えようとしてるらしい。 よくわからないけど、何かのアニメみたいだ……ミオはそう思った。 (ミオ・サスガ……時間がない。アニムスの実を取り込んだことがきっかけで、 デビルガンダムはゲッター線に適合し始めている。 そうなれば、我々の声を君に届けることもできなくなるだろう。 だから、君に今分かっていることを伝える……) その言葉と共に、ミオの頭に新たな情報が流れ込んできた―― (この会場のある場所に、“ゲート”が存在する。 デビルガンダムに供給される負の波動は、そこから放出されている。 それは、会場を構成する、このバトルロワイアルの“核”…… それを壊せば、ゲームの破壊のための大きな切り口となるだろう) 「ゲート……?それって、どこに……」 (生体コアである今の君ならば感じ取れる。 DG細胞に流れ込む負の波動、それを遡ればいい) 「そ、そんなこと言われてもさ。第一、今のあたしの状態じゃ……」 そうだ。例え、打開する術を見つけたとしても、今のミオの身体は死んだも同然の状態。 ゲートを壊すために行動することも、ゲートの情報を誰かに伝えることすらもできない。 (……今は、心を強く持つがいい) 「え?」 (そうだ。DG細胞に飲まれないよう、心を強く持て。 強い精神力を備えれば、DG細胞を跳ね除けることは可能だ デビルガンダムの進化を遅らせることも、君自身が元の身体に戻る可能性も出てくるだろう) 「そ、そうかなぁ」 (大丈夫よ、ミオさん) プレシアが言った。 いつの間にか、彼女の身体はうっすらと透け始めていた。 プレシアだけではない、ミオを囲む霊達全てが。 (みんな、ここで見守ってるから) その言葉を最後に、彼女はミオの前から消えていく。 その瞬間、ミオの中に彼女の記憶が流れ込んできた。 (大丈夫です。マシュマーさんを信じていてください) (今のヴィンデルなら……やってくれるさ) 続いて、ブンタ。アクセル。次々と、魂達はミオの前から姿を消す。 そのたびに、ミオの中に、いろんな記憶が流れ込んでくる。 それは、犠牲者達の想い。 負の感情だけではない、彼らがこのゲームを通じて感じてきたこと。 彼らがもがき、足掻いてきた確かな痕跡。 その中で、信じて想いを託してきた生存者達の存在も。 彼らの想いが、伝わってくる。 ゲッター線の意思とは違う、彼らの確かな願いが。 やがて全ての霊達は消え……そして、最後に流竜馬が残った。 (君と話せるのもここまで……あとは君の心次第だ) その声は、語りかけてきたゲッターの意思と同じようにも思えた。 「……うん」 ミオの瞳からは、怯えや絶望は消えていた。 死んでいった者達の想いを、確かに感じ取ったから。 そんな彼女に、竜馬は語りかける。 (最後に一つ、頼みがある。ゲッターの意思ではない、俺の、流竜馬としての頼みだ) 「え?」 (鉄也君を……剣鉄也を、助けてあげてくれ。 彼は闇の力に取り込まれ……そして、自ら受け入れた) 「それって……自分の意思で、あたしと同じようになってるってわけ?」 (そうだ。彼はゲッターの見せる運命を否定し、全てを捨てて悪鬼になった。 しかし、彼は全てを捨て切ってはいないと思う。 彼の行為の原動力には、間違いなく仲間への想いがあるはずなんだ) 「……なんで、あたしに?」 (今、おそらく彼の一番近くにいるのは君だからだ。DG細胞で繋がっていることで…… 君なら、彼の心に触れることもできるかもしれない) 彼と話したことも、逢ったこともない人間に、それを頼むのは無茶であるかもしれない。 竜馬自身、それはわかっていただろう。 だが、彼をこのまま闇に堕ちたままにしておくのは。ユーゼスの野望の道具として使われるのは。 それは、あまりにも哀しい。 (できれば、で構わない……彼がただの殺人鬼ではない、それを心に留めておいてくれるだけでも……) 「……わかった。頑張ってみる」 (そうか。ありがとう……) 竜馬は遥かな時空の彼方へと消えていった。 ゲッターロボと共に…… そしてミオの意識も、現実へと引き戻されていく。 【二日目 21 00】 会場のほぼ中心部。 そこを震源として、激しい地響きが鳴り渡り、地面が割れていく。 その地割れの中から、巨大な怪物の如き物体が姿を現した。 新たな形態へと進化を遂げた、デビルガンダム―― DG細胞が、周囲の大地を汚染していく。 汚染された地面から、ガンダムヘッドが姿を現し…… 程なくして、デビルガンダムを中心に巨大な「要塞」が形作られた。 依然として、デビルガンダムは進化を続けている。 このまま肥大化を続ければ、いずれ会場全土を覆いつくしてしまうかもしれない。 そこに、止め処なく流れ込んでくる負の波動。 デビルガンダムに更なる力を与え、どんどん手が付けられなくなっていく。 その負の波動の出所、それは――― 丸いドーム状のオブジェクト。 それこそが、ゲートと呼ばれた……バトルロワイアルの核。 “ダイダルゲート” かつて、ある世界に、新帝国ダイダルと呼ばれる悪の組織が存在した。 その首領・帝王ダイダスは、このダイダルゲートを地球の各地に設置。 ゲートからワームホールを発生させ、そこからダイダル兵と呼ばれる戦闘員を地球各地に送り出し侵略を行ったという。 ユーゼスは、このダイダルゲートに目をつけた。 ワームホールを生み出すこのゲートを、自分の持てる技術を注ぎ込んで改造する。 そしてその機能をさらに発展させ、会場全体の空間操作・制御のための基点としての機能を持たせることに成功した。 ……だが、ダイダルゲートの機能はこれだけではない。 ゲートには、もう一つの……真の機能とも呼べるシステムがある。 むしろそれこそが、ユーゼスにとって最も目を引いた要因。 それは……人の心の闇、人の持つ負の心、それを感知・収集し、エネルギーに変換するシステム。 これが、イングラムの探していた空間操作装置であり、 今、デビルガンダムに負の波動を供給し続けているものの正体である。 負の波動は、このゲーム会場に存在する全てのDG細胞に送られている。 そう、全てのDG細胞に。 「デビルガンダムか……さらに力を増したようだな」 水中から飛び出し、剣鉄也が最初に見たもの。 それは、巨大なデビルガンダムの影。 E-2のこの場所からでもうっすらと目視できるほどに、巨大な姿に進化を遂げていた。 「俺も、あれと同じ……か」 呟く鉄也。 あのデビルガンダムも、外部から流れ込む闇の力で、パワーアップしたのだろう。 ……自分と、同じように。 剣鉄也の身体に、力が漲ってくる。 それはガイキングも同様。自己修復能力が急激に上昇し、戦闘力が回復していく。 この修復スピードならば、デビルガンダムの元に辿り着くころには傷は完治していることだろう。 流れ込んでくる、どす黒い心の闇。強烈な悪意が、彼の心身を包み込む。 不快感は感じない。むしろ心地よさすら感じる。 その感覚は、彼の心が闇に染まりきっている証。 このまま、この感覚に身を委ねたくなる。 「ふん……冗談じゃない」 だが鉄也はそれを拒んだ。 悪魔の手先に堕ちようとも。 俺の心まで、どうにかできると思うな。 これは、俺の選んだ選択だ。 確かに、俺はデビルガンダムの力を受け入れた。 この力を使い、これからまた暴虐の限りを尽くすことだろう。 だがそれは悪魔の意志によるものではない。 俺の意志だ。 ユーゼスの手の上で、ただ踊らされているだけだとしても。 これは間違いなく、俺の選んだ道。俺自身の罪だ。 それは、誰にも否定させはしない。 鉄也は闇を受け入れる。ただし、それに全てを委ねることなく、あくまで自我を選んだ。 その強靭な意志を持ったまま、彼は悪魔の道を歩み始める。 全ての罪を、全ての業を背負うのは、他の誰でもない。 この剣鉄也、俺自身だ。 この人が、剣鉄也っていうんだ―― 朦朧とする意識の中、ミオは接近してくるガイキングの、そして鉄也の存在を感じ取った。 流れ込む彼の負の波動、そしてDG細胞を通じて、彼の心が見えたような気がした。 彼の行いは許されるものじゃない。しかし確かに、その心は哀しすぎた。 ダメだ。彼を、デビルガンダムの……ユーゼスのいいようにさせちゃ。 逢ったこともない人だが、それでもできることなら彼をこの闇から救い出したい。 もっとも……今は自分自身のことで精一杯なわけであるが。 ミオの意識は、再び闇の中に戻っていた。 負の波動は、今もなお彼女の心を蝕んでくる。 それは瞬く間に、平常を取り戻していたミオの精神を破壊していった。 だが、それでも…… (ダメだ……負けちゃ……!!) その心が壊れる一歩手前で、踏みとどまる。心を強く持ち、自我を崩壊させまいと。 いかに抗った所で、デビルガンダムの動きを止められるわけではない。 しかし、絶対に、負けられない理由がある。 死んでいったみんなの想いを、託された。 そして、マシュマーが……自分を助けようとしている者達がいる。 だから、安易に死を選ぶような真似は、できない。 最後の最後まで、絶望なんかに負けるもんか―― ユーゼスは見落としていた。大局を見据えすぎたが故に。 デビルガンダムに取り込まれたネッサーが見せた効果。 それがきっかけで、生体コアの少女がゲッター線に触れたということ。 そこで得た知識で、少女が真実の片鱗を知ったこと。 何より少女は、まだ希望の光を失っていないこと。 そして……帝王ダイダスは、その「希望の光」そのものに敗れたこと。 ダイダスだけではない。まつろわぬ霊の王も、破滅の王も。 皆、そうした想いの前に敗れていったこと。 ゲームは続く。 そして、少女の孤独な戦いも。 【ミオ・サスガ 搭乗機体:デビルガンダム第二形態(機動武道伝Gガンダム) パイロット状態:デビルガンダムの生体ユニット化(精神崩壊寸前) 機体状況:超活性化。ゲッター線及び負の波動による能力強化。胸部装甲、ほぼ修復。 現在位置:E-4(一帯がDG化。汚染はさらに広がる恐れあり) 第一行動方針:???(心を強く持ち、DGに完全に取り込まれないようにする) 第二行動方針:???(マシュマー達を信じて助けを待つ) 第三行動方針:???(ダイダルゲートの破壊) 第四行動方針:???(剣鉄也を助けたい) 最終行動方針:???(主催者を倒しゲームを潰す・可能な限りの生存者と生還) 備考1:コアを失えば、とりあえずその機体の機能のほとんどが無力化すると思われる 備考2:ハロを失ったため、DG細胞でカイザースクランダーのような新たな別個の存在を生み出すことは不可能 備考3:ダイダルゲートを介し、負の波動が供給されている 備考4:ダイダルゲートの機能、及び位置を把握】 ※ネッサーはデビルガンダムに吸収されました 【剣鉄也 搭乗機体:ガイキング後期型(大空魔竜ガイキング) パイロット状態:DG細胞感染。ダメージ回復中。強い意志。 負の波動による戦意高揚(ただし取り込まれていない) 機体状態:DG細胞感染。ダメージ修復中。負の波動による強化・活性化。 現在位置:E-2南部 第一行動方針:DGの元に一旦帰還する 第二行動指針:DG細胞に自我を完全に取り込まれないようにする 第三行動指針:皆殺し 最終行動方針:ゲームで勝つ 備考1:ガイキングはゲッター線を多量に浴びている 備考2:ダイダルゲートを介し、負の波動が供給されている】 ○本ロワにおけるダイダルゲートについての説明(暫定版) 登場作品「スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望」 ドーム状の建造物。大きさは家屋一軒分くらいか? 本ロワにおいては、ユーゼスの改造により空間操作装置として機能 ゲートのさらに地下深くに、人の負の心を収集しエネルギーに変換するシステムがある 変換されたエネルギーは、現在会場内のDG細胞に供給されている なおこのシステムは、負の心だけでなく、人の持つ希望の光も収集することが確認されている (原作において帝王ダイダスはそれによりダメージを受け、倒された) 【二日目 21 00】 前回 第212話「ある野望の遺産」 次回 第211話「殺戮の向こうに未来を夢見て」 投下順 第213話「high on hope」 第219話「戦友の帰還を待ちながら」 時系列順 第214話「マリオネット・メサイア」 前回 登場人物追跡 次回 第200話「謀-Project-」 ミオ・サスガ 第223話「全ての人の魂の戦い」 第211話「殺戮の向こうに未来を夢見て」 剣鉄也 第223話「全ての人の魂の戦い」 第207話「悪魔に囚われし少女」 ユーゼス・ゴッツォ 第223話「全ての人の魂の戦い」