約 244,186 件
https://w.atwiki.jp/orichararpg/pages/133.html
作者:穐亨 全身図 「はぁ……タナトス、どこにいるんですかぁ~~?」 プロフィール [部分編集] 名前 アレフ(♂・外見年齢20歳前後) 種族 魔族 口調 一人称 私 二人称 貴方、貴女、あのお方 三人称 ○○さん【老若男女関係なし】心から信頼した相手、タナトスのみ呼び捨て 特徴 タナトスや心から信頼した相手にはタメ口、その他の相手には敬語で話す。 補足 オリキャラRPGキャラへ15の質問 回答 生い立ち [部分編集] 空間を渡る能力と、他者の心に働きかける能力に長けているが、逆にそれ以外はなにも出来ないヘタレ魔族。 タナトスの主人。 動植物や子供が好き。争いごとがキライ・怖いという魔族の風上にもおけない性格をしている。 タナトスのことは主従というより友人だと本人は思っている。 また、本名は心から信頼した相手にしか教えず、現時点で本名を知っているのはタナトスのみ。 アレフというのは略名で、通常はこちらを名乗る。 幼く、まだ自分の力がコントロールできなかった頃、 あちこちから他者の心が入り込んで来て、他者の心の闇の深さに混乱し、空間を渡る能力を発動。 とにかく遠くへ逃げたいという思いがあったためか、自分がいたのとは違う世界(魔界)にまで来てしまっていた。 帰ることも出来ず、心細く、辺りを散策していた時に、タナトスと出会う。 その後、しばらくタナトスと魔界で仲良く暮らしていたが、一人で出かけている最中に、 はずみで再び空間を渡る能力が発動してしまい、別れを言えないまま自分の世界に戻ってしまった。 その後、成長し昔よりは自分の力がコントロール出来るようになったため、タナトスに会いに再び魔界へ。 だがタナトスを見つけることは出来ず、風の噂を頼りに、タナトスを探す旅に出た。 現在は、ある程度コントロール出来ているため、意識しなければ他者の心に踏み入ることはない。 また、心を「読める」というよりは、「共感」し「働きかける」ことが出来るという形。 そのため、具体的に何を考えているかなどはわからないが、漠然とした感情を受け止め、それにアクションを起こすことは出来る。 (例えば、恐怖を感じている人物がいれば、その恐怖を全く同じレベルで自分も感じ→その人物が感じている恐怖感を昇華させる、など) あちこちの町で見かけるが、初期段階ではパーティーのメンバーに話しかけられると 「わわわ私は魔族なんかじゃないですよーーっ退治しないでくださいぃぃぃっ」と叫んで逃げる。 タナトスと再会イベント後は、タナトスと共に仲間になる。 争いごとが怖いため、戦闘には加わらない。タナトスが戦闘メンバーに入っている時だけ、補助メンバーとして戦闘に参加する。 その際は、敵の弱点を教えてくれる(25%の確率で、戦闘とは全く関係のない弱点を教えてくることもある。10%の確率で間違いであることも)。 また、戦闘時以外では、離れた場所まで空間移動(要はテレポート)の力によって連れて行ってくれる。 但し、離れすぎた場所だと移動してから5日間前後、近い場所でも最低丸1日は、疲労のため同じ能力を使うことが出来ない。 また、集中して行わなければならないので、戦闘時にも使えない。 誰も行ったことのない場所にも移動できない。パーティー内の人間が行ったことのある場所には、30%の確率で行くことが出来、 40%の確率で目的地ではないが近い場所まで行くことが出来る。また、アレフ自身が行ったことのある場所だと、移動成功確率が80%になる。 移動に失敗すると、全く違う場所に連れて行かれてしまうので、空間移動を頼む際には覚悟が必要。一度に移動出来る人数は4人まで。 特徴 [部分編集] イベント [部分編集] タナトスとの再会イベント 冒険中盤近くなってくると、何度も会ったことがある(見かけたことがある)為、 少し心を許し、パーティーが話しかけた時に「あのぉ……黒い犬知りませんかぁ? もしかしたら、赤い首輪をつけてるかもなんですがぁ……」と訊いてくる。 「知っている」を選ぶと、「え? え? 本当ですか?? 何処にいるんですか?? 連れてってくださいっ」と頼まれる。 「知らない」を選ぶと、「そうですかぁ……」と落ち込んでまた街の中をうろうろし始める。 その後、何度話しかけても同じ会話をするが、パーティーメンバーが犬の姿時のタナトスと会ったことがある場合、 5回以上この選択肢を選ぶと「ほ、ほんとうですかぁ……? もしかしてぇ、違ったら申し訳ないんですけど、うそ、吐いてません?」と言われるようになる。 それでも「吐いていない」と選ぶと、「そうですかぁ……すみません……」と言われ、エンドレス。 「嘘吐いた」と選ぶと、「え? じゃ、じゃあ知ってるんですね? 何処にいるんですか? 連れてってくださいっ。こ、今度はうそを吐かないで……!」と頼まれる。 関連キャラ [部分編集] 交流について [部分編集] 是非…!大歓迎です! S022 サブキャラ 作者:穐亨 名前_仮名:あれふ 名前:アレフ 種族:魔族
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1247.html
「レディイイイ、ゴウ!!」 口だけ男の号令とともにマコトは手にしたICカードをスロットに挿れる。 画面の中央に「loadig___Orpheus s harp」の表示が出た数秒後、表示は消え、代わりに大きなノイズが画面に走る。 「さぁさついにチートを使ったオルフェウス!その効果は果たしてぇ!?」 画面が砂嵐で覆い尽くされる、ミコト・イナバは画面をゆったりと眺めつつ呟く。 「……神話にて、オルフェウスは竪琴の音色により種々の困難を退けた。ケルベロスを眠らせ、ハデスの心を鎮めた……」 画面が晴れるーーすると、彼女は満足そうに頷いた。 「……よし、やっぱり完璧」 画面には、タナトスのチート『タルタロス』によって変化したあの異界ではなく、 その前の『東京』ステージが映されていた。また、タナトスの機体もあの死神の姿ではなく、 普通のライフル装備の高機動型に戻っている。それだけではない、 マコトとタナトスふたりの機体ステータスとフィールド上の位置もまたゲーム開始時の万全な状態に戻っていた。 「おやおや、こいつはどうしたことだ?タナトスのチートが打ち消されちまっているぜ!」 「『オルフェウスの竪琴』は」 ミコトが解説する。 「相手のチートによって改変されたプログラムを修正し、チート使用前の状態に戻すカードだ。 『相手と対等な条件で戦いたい』という彼の願いを反映させたものだよ。なぁ、オルフェウス?」 「ああ、完璧な出来だ。」 マコトはステータスを確認した。彼女の言うとおり、ステータスはタナトスがチートを使用する直前のものに 戻っている。 マコトが今いるのは東京タワーの展望台よりやや上空で、目の前にはタナトスの高機動型がタワー北側を バックに浮かんでいる。 唇を舐めた。 両機は空中で睨み合っている。 マコトはこの戦いを『実質的な勝者が勝つ戦い』だと理解していた。 つまり、たとえゲームで勝ったとしてもその直後に警察に逮捕されたり、観客にリンチされてしまったら意味がない。 重要なのは、自分がどのような結末を望むかだ。 俺が望む結末はーー『このゲームに勝ち』『タルタロスを壊滅させる』こと。だったが、 タナトスがイナバさんだと分かってからは、それが微妙に変わってきている。 すなわち、『このゲームに勝ち』『イナバさんを逮捕して』『タルタロスを壊滅させる』ことだ。 たしかにイナバさんはユウスケを殺した仇だ。そのことを思えば今でも凶暴な衝動が胸の奥にチラつくが、 イナバさんを失うのも、俺は嫌だ。 マコトは自分の気持ちに気づいていた。 イナバさんは……大切な人だ。あの女の子が撃ち殺されて、激昂して、やっとそのことを自覚できた。 だから、然るべき方法できっちりと罪を償ってほしい。 しかしそうなってくると今度はゲームで勝利していいものか判断がつかなくなってくる。 マコトの勝利はミコトの死に繋がる可能性が高いからだ。かといって、敗北は普通に自分の身が危ない。 ベストの結末はーー 「ーー『引き分け』、かな?」 はっとして視線を上げる。言葉を発したのはイナバだった。マコトからは直接には見えないが、 会場のモニター越しに彼女がにこにことしているのが判った。 「君が望むのならば、そうしてもいいけれど、どうする?」 その表情を見て、マコトはかぶりを振る。 「何のことかわからないな」 ーーダメだ。ここで彼女の中のタナトスを完膚なきまでに叩きのめさなければ、 あの人の呪われた魂はタルタロスから永遠に解放されない。 しかしだからといって、彼女を殺すのは…… そのときだった。 「オルフェウス!」 檻の向こう、タナトスがわから飛んできた声がマコトを貫いた。 マコトは視線を送らずともその声の主が判った。 アヤカ・コンドウは腕を組んでマコトをただ見ている。その目のなんと冷たく鋭いことか。 だが今のマコトにはそれが何よりも頼もしく感じた。 ーーそうだ、俺にはコンドウさんがついている。 タナトスへの復讐を目的とする彼女なら、わざわざミコトの身を 観客たちに与えるなんてことはしないはずだーーそう信じて、口元をかたく結ぶ。 軽く頷いて、あらためて画面の中の敵機体を睨んだ。 東京タワーの紅白の鉄骨を背にふわふわとホバリングしている高機動型には自分から動く気配は無い。 カウンタータイプなのだろうか。 マコトは自機のスラスターの状態を確認した。……いける。 長い呼吸――直後。 「じゃあ、いくぜ!」 マコトは叫んで、ライフルを乱射した。タナトスは最小限の動きでそれを地面に向かうように避け、 機械振興会館の屋上を足で蹴り、下方からマコトを狙った。 人型兵器にとって、真下と真上はどうしようもない死角だ。マコトは空中で機体の足を振り上げ、 スラスターを吹かし、機体の前面をタナトスに向けるように機体を空中で回転させた。 だがそうした瞬間にはタナトスはすでにそこには居らず、高機動型の最大の武器である空中での急激な 方向転換を行なって、マコトの側面でほぼ同高度のあたりまで近づいていた。 マコトは気づいて対応しようとするが、鈍重な重装型では間に合わない。0.2秒で腹をくくって、 思い切りスラスターの炎を上方に向けて吹かす。マコトは道路にボディプレスをするかたちになった。 しかしそのまま止まるわけにもいかない。マコトの機体は道路に沿って、 胸の装甲でアスファルトをえぐりながら少し飛び、 背面からのタナトスの射撃が一瞬途切れた隙をみて左腕に握った銃の台尻で地面を叩き、 再び浮き上がる、と同時に機体をねじって方向転換も行う。だが振り向いた先にタナトスはいない……。 ――突如襲う、左半身が削がれる錯覚。 初めて経験する絶対零度の感覚にマコトは思わず小さな叫び声をあげ、 めちゃめちゃに銃を振り回して、結果近くの建物に墜落することになった。 衝撃と共にHPゲージがわずかに削れ、瓦礫と埃で視界が埋まる。 しかしそんなことはもうマコトは気にしてはいなくて、その目は目の前に着地した死神の姿を見ていた。 「……君も感じた?」 タナトスが語りかけてくる。その機体は普通の高機動型なのに纏う雰囲気はさっきの死神姿よりも ずっと恐ろしいものだ。 「あれが『死』だよ。」 冷や汗が全身から吹き出ている。 「どんなに忘れていても、どんなに望まなくても、確実にやってきて、全てを、本当に全てを一掃する。 ……しかもそれはいつだって私たちのそばにいるんだ。」 寒くもないのに奥歯が鳴る。 「怖い?」 するとタナトスは小鳥のように可愛らしく笑った。 「当たり前だよね、生きているんだから。」 彼女はあご先に指をやり、小さく首をかしげる。 「でもじゃあたとえば自殺する人とかはなんで死を望むんだろう? どうして殺し合いは無くならないんだろう? エロスはどうしてタナトスに敗北するのだろう? 私たちの社会、倫理、道徳は『生』を尊重する方向に動いているのに。」 タナトスは思考する。 「私は解を『理由』に求めた。 自分を含めた誰かを殺すには多くの場合理由があるけれど、 なにか理由があって生まれてきた人間なんていないのだからね。 だから逆に言ってしまえば」 イナバは胸に手をあて、優しくほほえむ。 「『生の理由』さえあれば、自らタナトスに敗北する人はいなくなるんじゃないかーーそう思ったんだよ。」 「そのために……」 搾り出すような、マコトの声。 「そんなことのために、何人殺した……何人殺した!!」 「『お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?』ってね。 人数は問題じゃない。重要なのは、答えが出るか、出ないか。」 「そんなこと……!もっとほかに方法があったはず……!」 「ならばそれを私に示して。実際的な経験に基づかない理論なんて、妄想と大差無いよ。」 「だけど、そのために、ユウスケは死んだんだ!」 「何度も同じことを――」 その瞬間、冷徹な調子を崩さなかったタナトスの声に苛立ちが透ける。 「――言わせるな!」 タナトスがマコトに銃を向ける。マコトは反射的に足下のペダルを踏み込んで、 大地を蹴り、タナトスに突進した。 (このまま体当たりをーー!) だがマコトがそう思った直後、突進した先にタナトスは居らず、真横に気配を感じて、 マコトはとっさに防御姿勢をとりながら足を止めた。アスファルトが爪先で引き剥がされ、破片がはじける。 気配を感じた方にカメラを向けると、そこには果たしてタナトスが銃も構えず棒立ちでいた。 しかし不可解だ。あいつはたしかに今まで自分の目の前にいたはずなのに…… 口だけ男がわめく―― 「惚れ惚れするほどの回避テクニックだタナトスぅ! オルフェウスの突進を余裕で避ける様はまるでマタドール! 完全に相手を手玉にとってやがるぜ!」 その実況を聞いて、タナトスは物憂げに少し息を吐く。 「弱い……ね。」 マコトには画面の向うにタナトスの顔が見えるようだった。 「もう少しマシだと……そう思ってたのにな……」 それは心からの失望だった。 貶しているわけでも、挑発でもない、ただの落胆だった。 マコトはますます神経を逆なでされて、後先を考えずにライフルを向ける。だが同じだった。 やはり銃を向けたときにはその先にタナトスは居らず、まるで全然違う方向の、 マコトの死角に潜り込んでいるのだ。 その『こちらの動きが予め分かっている』としか思えない軌道にマコトは驚愕し、また焦る。 「これで3回。」 タナトスの静かな通告。 「私が君を殺せたチャンス……これで3回目。」 にわかに背筋が寒くなる。 まさかタナトスはあえて撃たずにいたのか。 「普通のアクションゲームだったら、これでゲームオーバーだよ。コンテニューする?」 「コンテニュー……?」 「君が納得するまでいくらでも圧倒してあげるよ、ここまで付き合ってくれたお礼に。」 「……ざけんなっ!」 マコトが乾いた声の恫喝もタナトスには意味がなく、彼女はゆっくりと目を伏せるだけだった。 「オルフェウスはタナトスに手も足も出やしねぇ! やはりタナトスは頂点だ! いったいどういうカラクリかは知らねーが、タナトスはオルフェウスの動きを完璧に読み切ってやがる!」 実況を聞いてマコトははっとした。 カラクリ――そう、『カラクリ』だ。 いくらなんでもこれはおかしい。 こちらのアクションを一から十まで読み切っているなんて……それには必ずタネがあるはずだ。 そして恐らく、タナトスの強さの秘密もそこにある。 それさえ暴ければ……! マコトの胸に闘志がちらついた。 「それで、どうするの? コンテニューする?」 退屈そうにタナトスが問いかけてくる。 「……コンテニュー、する。」 マコトはせいいっぱいにその闘志を見せないように、そう答えた。 まだ、なるべく惨めに、なるべく情けなく抵抗するように装っていたほうが都合がいいだろう。 観客たちがあからさまな嘲笑をあびせてくる。耳に直接汚物をぶつけられるような笑い声を、 マコトは下唇を噛んで耐えた。 「じゃあ逃げて。」 無感情にそう言われて、また頭に血がのぼりそうになったが、 マコトはなんとか踏みとどまる。テスターの言葉がちらついた――『当たり前』を、『当たり前』に――そうだ。 その言葉がマコトの脳に絡みついた余計なものを削ぎ落としていく。 視界がクリアになっていくような気がした。 そうだ、俺は何をごちゃごちゃと余計なことを考えていたんだ。 結局いつも通りじゃないか。 勝てばいいんだ。クールな頭で、そのためにだけ思考すればいいんだ。それが『当たり前』だ。 もうタナトスの言葉には耳を貸すな。あれはノイズだ。観客の反応を窺うな。あれもノイズだ。 実況もいらない。なにもかも、ノイズだ。 勝負のあとのことはそのときに考えればいい。 今は目の前の敵を倒すことだけを! マコトは機体を敵に向け、右腕の大剣を盾のようにかまえた。 視界の右半分が大剣の影に隠れる。そしてまた突進した。 当然手応えは無いが、それはマコトの予想どおり。機体を捻りつつ、 自分で作った死角――自機の右側に向けて薙ぐように銃を乱射する。居るはずだ、そこに―― だが 「どこに向けて撃っているの?」 敵の声が聞こえて、反射的に機体をターンさせた。 レーダーを見ると、光点は自分を含めてひとつしか無い――真上か!デタラメに乱射する。 敵はしかし余裕たっぷりにそれを避けて、落下方向にスラスターをふかしつつ、 腰の高熱ナタを抜いてマコトに迫った。 マコトは大剣をそちらに向けて、刃で刃を弾く。敵は少し距離をとってから着地した。 足下の乗用車が踏み潰されてひしゃげる。 そんな――意外だった。 マコトは今、自分でわざと死角を作り、そこに敵を誘い込むつもりだった。 だが敵はそれを察知してマコトの真上に飛び、真下に向けて攻撃をした。 真上と真下は、人型兵器のどうしようもない死角――一番攻撃し辛く、一番攻撃を受け易い位置だ。 まさか自分からそこに飛び込んでくるなんて。これも敵の自信のあらわれだろうか……? ――いや違う。敵は、『俺が真上には注意を払っていない』ことを完璧に見抜いていたんだ。 ――なぜ見抜かれた? まだ答えはわからない。答えを得るためには、とにかく戦うことだ! マコトはライフルを撃つ。敵はまた例によって銃口の先から消えていて、 マコトをあざ笑うようにそばの建物の屋上から、マコトの銃をうち落とした。 すぐそばに転がったそれを素早く拾うが、顔を上げた瞬間に、 目の前に高熱ナタの切っ先を突きつけられる。 「はい5回目の死亡。あと1回で2度目のコンテニューだよ。」 話を聞かずにマコトは飛びのき、そのままスラスターを点火して上空に逃げる。 まただ。 また、銃を向けたときには敵は既にそこにいない。まるで、一瞬先の未来が分かっているみたいに。 ――そうか――!! マコトは閃いた。もしかしたら、これがトリック――! マコトはほんの少しだけ北に飛び、すぐ近くにあったサッカー場に着地する。 足の側面で土煙をあげながら転回し、敵を見据えた。 俺の考えが正しければ……! マコトは前方に着地しようとする敵に銃を向ける。が、発砲はしなかった。 にも関わらず敵は銃の射線上から外れるような動きを着地後に一瞬見せて、それから停止した。 やっぱりそうか。 少し安堵するマコト。 敵はこちらの行動を100%完璧に読み切っているわけじゃない。撃つつもりがない銃を避けたのがその証拠だ。 だがそれは裏を返せば、マコト機の四肢の動きだけなら、かなり正確に見抜かれているということでもある。 そのトリックは恐らく―― 「コラージュ!」 だしぬけにマコトは叫んだ。 タナトスがいぶかしげに動きを止める。 会場にコラージュの返事がスピーカーから流れてきた。 「なんだい?」 「ゲームを止めろ!」 「なんだって?」 意外そうな声だった。マコトは続ける。 「このゲーム機は故障している!」 「な、なんだってー!」 どことなくわざとらしい反応。マコトの胸に影がよぎる、がかまわずなおも声を張り上げる。 「ラグだ、データ通信に致命的なラグが発生してる!これじゃあダメだ、八百長も同然だ!」 マコトは考えをぶちまけた。 タナトスがこちらの攻撃を避けているのではなく、マコトがタナトスの居ない場所に攻撃をしていたのだ。 データ通信にラグか発生していることを知らなければ、相手が居るように見える位置と、 実際に居る位置がズレているのだから当然攻撃は当たらない。対してラグの存在を知っていれば、 相手の行動を先読みした位置に射撃すれば普通に攻撃は当たる。 このラグが作為的なものか、そうでないのかはわからないが、 少なくとも前回の『ケルベロス』戦まではそんかラグは無かった(はず)のだから、 これを理由にゲームを止められれば、一番円満に解決できるかもしれない、とマコトは思ったのだった。 しかし、そんな希望はやすやすと打ち砕かれた。 「本当なのかキバヤシ!」 コラージュのわざとらしく切迫した声。タナトスは軽く手を上げてそれを制した。 「なるほど、ラグか。チートで随分とプログラムをいじくったからな、 発生してもおかしくはないかもしれないな。」 マコトは素早く視線を巡らせ、アヤカを探した、が、見つからない。 「だがアマギ君、周りを見てみろ。」 言われてマコトは気づいた。 会場には先程まで満ち満ちていた熱気は無く、笑いまじりの、呆れたように緩い空気が漂っていた。 その雰囲気はまるで命のやりとりを行う場のものではなく、マコトは困惑する。 「わけを教えてやろうか。」 タナトスが言う。 「私と戦った相手は、皆例外無く君と同じことを言い出すからだ。」 その言葉を聞いて、マコトは深く暗い穴に突き落とされたような気分になった。 次の瞬間、マコトを襲う、先程よりもはるかに強い嘲笑の嵐。 「大マヌケ! グズ! 知ったかぶり! 鬼の首をとったようにほざきやがって! 弱い頭を働かせても無駄なんだよ! ラグってんのはテメーのおつむさ! 生きる公害め! さっさと殺されちまえ! あの世でオカマの恋人が待ってるぜ!」 口だけ男すらもそう嘲笑った。 マコトはショックで何も言えない。そんな様子を見てタナトスが言った。 「なに、落ち込むことはない。その答えは当然だ。ああも動きを読み切られていたら、私だってラグを疑う。しかし」 肩をすくめるタナトス。 「ラグなんてものはここにはないさ。あったとしても0.01秒以下のごくわずかなものだよ。 なんなら、席を交換してやろうか」 「そんな……」 「せっかくだから、種明かしもしよう」 マコトにそう聞かせるタナトスの声は至極優しい。 「トリックはふたつある。」 まだタルタロスは鎮まらない。恐らくこの説明も初めてではないのだ。 「ひとつは『予備動作』だ。このゲームには、ごくわずかだが機体が何かアクションをする直前に予備動作がある。 ある程度経験を積めば、その予備動作から相手が何をしようとしているかはだいたい予測がつく。」 その程度なら俺だって少しはできる、とマコトは思った。同時に、きっとその精度が段違いなのだろうな、とも。 「ふたつめは……これだ。」 タナトスは手をまた操作レバーに添える。何をするつもりかとマコトも身構えた。が、次の瞬間―― 離れた場所に立っていたはずのタナトスの機体は、マコトに肉薄していた! 驚いて思わず声をあげてしまった。それほどに突然だった。 タナトスはしかしそれ以上は何もしない。ただマコトの眼前で佇んでいる。 彼女はあえて手を出さないでいるのだ。 「今の、見えなかっただろう。」 マコトは頷くしかない。 「相手の意識の隙を付いた挙動、これが、ふたつめ。」 「俺は今、一瞬も目を離さなかった……!」 「でも、身構えた。」 タナトスはふふと嗤う―― マコトは飛び退いて、銃を構えた。 だが、また。 気づかない内に傍らに立っていたタナトスにマコトはまた飛び退きそうになったが、 タナトスに攻撃の気配がないことにも同時に気づき、すんでのところで踏みとどまる。 「ヒトの意識というものは!」 タナトスの声。 「ビデオテープのように一分の隙間も無く続いているものではない。 動作Aから動作Bへ移行する間には、どうしようもなく、脳が周囲の警戒を怠る瞬間があるのだ! それは日常生活では意識もされないごくごく短い間だが、その隙間に起こった出来事を脳は知覚しない! 君は後ろから呼び止められて振り向くときに、その振り向く間に目にした周囲の光景を少しも覚えていないだろう? 例えば銃を下ろした状態からそれを構えるときにも、 銃を持ち上げるまさにその瞬間には、脳がそれに夢中になってしまう。 その何分の1秒の間を的確に突けば、相手には敵が瞬間移動したようにしか見えない! 私が練り上げた理論を、先程説明した予備動作による予測と合わせれば、 無敵のメソッドが完成する……それが、『擬似ギフテッド理論』。」 「『擬似ギフテッド理論』……?」 「つまり、『君が私に勝てない理由』。」 タナトスはそこで少し息を吐く。 「それで、諦めはついた?」 「……え」 「まだ私との実力差がわからないのかな?」 イナバの言葉からは、彼女がこの勝負を続けることにもはや1ミリの興味もないことがヒシヒシと伝わってくる。 「……どうしろってんだよ……」 マコトにはもう、どうすればいいのかわからなかった。
https://w.atwiki.jp/blazer_novel/pages/121.html
タナトスが勢い良く片手を振り下ろす。 指揮者のように、堂々と。 クロウは刀を構えたまま、周囲を警戒した。 目の前のタナトスは攻撃するそぶりを見せない。指揮者の真似事をしているのだから、当然と言えるかもしれない。 と言うことは。 「っ!!」 クロウは床を蹴り、右方向に跳んだ。 その直後、今までクロウのいた場所に、青白い火の玉が飛来する。 着地し、視線を上げたクロウは、周囲を見回した。 ノアとゼゼとクロウとタナトス、彼らを包囲する銀色の仮面の集団。彼らは両手が無く、ある筈の、黒装束の両袖の先には青白い炎が燃え盛っている。 その炎を、銀色の仮面の集団は一斉にクロウへと向けていた。 その炎から分裂するように、同じ青白い色をした火球が、クロウへ向かって飛来する。 今度は一発ではない。何発もの、無数の火球がクロウへ向けて飛来してくる。 このままだと、食らうのはクロウだけではない。いずれノアとゼゼにも当たるだろう。それは避けねばならない。 クロウは再度立ち上がると、地面を蹴って飛来する火球をかわしつつ、ノアとゼゼから離れた。狙われるのが自分であるなら、その方がいいからだ。 そしてもう一つ。 「(タナトスは『ゲーム』と称しているが…それにわざわざ付き合う義務など無い…!!)」 飛来する火球を刀で斬り払う。火球が刀で散らせる事が可能な代物だったのは、クロウにとっては幸いだった。 「気をつけた方がいいですよ」 そんなクロウの心を見透かしたかのように、タナトスが声をかける。 クロウがタナトスに視線を向けると、彼は言葉の続きを紡いだ。 「この火球は掻き消すのは可能です。が、一度身体に接触すれば…決して無事では済みませんからね」 そんなタナトスを睨み、クロウは更に飛来してくる火球を次々に刀で斬り払い、言った。 「悪いが…俺はもう、躊躇はしないと決めた」 そして地を蹴り、駆け出すと、包囲する銀色の仮面の集団に向かう。 刀を構え、そして。 「本当に、そうですかね?」 タナトスの鋭い言葉に、クロウは動きを止めた。 直後に攻撃を警戒し、後ろへと跳ぶ。だが、絶好の機会の筈のこの瞬間に、クロウに向かって火球は飛んでは来なかった。 何のつもりかと、クロウはタナトスへと視線を向ける。 「確かに貴方はググや、無数の兵士を惨殺しました。だが…例えば無抵抗の女子供でも、貴方は本当に殺せますか?」 タナトスがそう言った途端に、再び状況に変化が起こる。 仮面を被った者達が、また歌い出したのだ。 ゼゼがノアに銃を発砲する直前に歌っていた歌を、今度は先程よりも更に高い声で。 そこでようやく、クロウは銀色の仮面の集団が全員、女性である事に気づいた。 「くっ…!!」 全方位からの歌声。それが、聴覚が聞かなくなるほどに高い声で紡がれる。 思考にすらも影響が出始めた所で、再度仮面の集団は火球をクロウに向けて発射した。歌ったまま。 「っ…!!」 かろうじて避けるクロウ。直後に二発目が飛来し、今度は刀で叩き落とす。 今度は刀で斬り払うには、量が多すぎた。 「く、ぅ…!!」 全方位から、絶え間なく、更に時間差を置いて火球は飛来してくる。 遂に刀が追いつかなくなり、クロウの身体に火球が接触した。 そして、接触した箇所から一気に、クロウの身体全体を炎が包み込む。 「っ…!!」 熱さではない。 異様な冷たさが、クロウの身体全体を包み込む。 「何、だ、これ、はっ…!?」 刀を取り落とし、その場に膝をつくクロウ。 「寒いでしょう?寒さは、生物全てに平等に、死を齎すのですよ」 頭上から降ってくるタナトスの声を無視し、目の前に落ちている刀を震える手で拾おうとするが、身体が上手く動かない。 「古来より、冬が死の季節とされ、春が生の季節とされるように」 歌うように、タナトスの声が響く。その声は、仮面の集団の歌の中にあっても、鮮明にクロウの耳に届いた。 寒さと、歌。これらの相乗効果は、急速にクロウの意識を落としてゆく。 このままでは、意識を繋ぎ止めていられない。瞼は重く、視界が狭まる。 だが断じてここで、意識を失うわけには行かなかった。決意したクロウは、バックパックからナイフを取り出す。 「それで、何をしようと言うのですか?」 もはや顔を上げる体力も無い。それでもクロウはナイフを振りかぶり、息を止めて。 左の小指を切り落とした。 「ぐうぅ…!!」 傷口から血が溢れ、苦悶の呻きを上げる。 それでも、痛みを懸命に堪え、クロウは立ち上がった。 そんなクロウの姿に、タナトスは感嘆の声を上げる。 「ほう…素晴らしい…!」 「…指を、失うのは…二度目だからな…もう、慣れたさ…」 呟くようにそう言うと、クロウは目の前の刀を手に取り、無言で再度タナトスへと向けた。 「やはり、貴方を選んだのは正解でしたね」 タナトスは、再度笑みを浮かべる。 ゼゼは、ノアに向かって何発も発砲を続けた。 銃弾は確実にノアの身体に食い込み、その全ての銃弾からは、ナノマシンを狂わせるウィルスがノアの身体に流れ込む。 だが、遂にゼゼの銃に装填された銃弾が底をつき、ゼゼが引き金を引いても銃は金属音を響かせるだけとなった。 「ほら、死なないだろう」 口から血を流しながらも、ノアは微笑む。 ゼゼは、うろたえていた。その表情がゼゼ本人のものなのか、それとも操っている人格のものなのかは分からないが。 そんなゼゼにノアは遠慮なく近づくと、彼女の背中に左手を回し、抱き寄せた。 そうしてそのまま、ノアは右手を前方に掲げ、人差し指と中指を伸ばす。 「今、楽にしてやる」 幸い、ゼゼは抵抗のそぶりを見せなかった。本人の意思と、タナトスの支配とが未だ戦っているのだろう。 タナトスは言っていた。生死を問わずにゼゼをリゲルに連れて来させたと。 つまり、今彼女が生きているのか、死んでいるのかは分からないという事だ。 それは同時に、タナトスの支配から解き放った時、ゼゼが機能を停止した死体に戻るのかもしれないという可能性も示唆していた。 「(だとしても…このままよりはずっといいさ。だろう、ゼゼ?)」 そしてノアは、人差し指と中指を、ゼゼの首の後ろに突き入れた。 「よく耐えますねぇ…!」 タナトスの、感嘆するような声が響く。 クロウは、周囲より飛来する青白い炎を刀で懸命に斬り払っていた。 一度タナトスに斬りかかったものの、その途端に二発目の炎を食らってしまった。一度食らったのが幸いしたのか、今度は指を切り落とさずに立ち上がる事ができたが。 それから、ずっと炎を斬り払い続けている。 次に食らえば、意識を保ち続けられる自信は無い。 だがそれでも、彼は諦めなかった。 間断なく火球は飛来してくるが、それでもいつか切れ間はある筈だ。その切れ間に、目の前で観察するタナトスを攻撃する。それが今のクロウにできる、唯一の策だった。 だが、退こうと思えば退けるのに、タナトスはクロウの正面、前方に立ったままだ。それはつまり、いつかこちらが攻撃してきても問題無いように対策を立てている可能性が高い事を意味していた。 その証拠に、先程用いていた、糸による攻撃をまだ一切出してきていない。 「(それでも…こちらにはそれしか方法が無い…!!)」 周囲の歌も、益々高らかに歌われ続けており、それがクロウの聴覚を狂わせ続けている。これも不安要素の一つであり、下手をすればやがて脳の奥深くまで狂わせられ、炎をまともに浴びかねない。 「くっ…おおぉ!!」 だが、やはり期待したような切れ間は来ず、そして遂に火球が三度クロウの身体を直撃した。 「がっ…はっ…!!」 全身を青白い炎が包み、三度目の凄まじい寒さがクロウの全身の感覚を突き抜ける。足がくず折れ、それでもかろうじて右手を床につけるが、もう立ち上がれそうも無かった。 「(ここまで来たのに…これまでか…?)」 その肩に、手を置かれる感触があった。 「待たせたね、ミラージュ君」 ノアの声。もはや力の入らぬ身体で、クロウは懸命に振り向いた。 ノアは、ゼゼの体を抱きかかえていた。 ゼゼに意識のある様子は無い。 「ノ…ア…」 「彼女を頼む」 意識を懸命にハッキリさせ、クロウは身体を持ち上げた。 ノアに、ゼゼの身体を預けられ、クロウはその場に座ったまま彼女の身体を受け取った。 「大、丈夫…なのか…?」 瞼が落ちそうになり、目元を擦りながら、クロウは受け取ったゼゼを見下ろした。 その目は虚ろに開かれたまま、ピクリとも動かない。 「…そんな…」 自然と呟かれたクロウの言葉に、ノアは答えなかった。そのまま立ち上がり、彼は数歩前へと足を踏み出す。 クロウの前に立っていた筈のタナトスはいつのまにか、かなり遠くでクロウとノアの姿を楽しそうに眺めていた。周囲の仮面の者達の歌も、いつのまにか止んでいる。 そんなタナトスを見つめたまま、ノアが口を開いた。 「ミラージュ君、君に言っておく事があった」 クロウはノアを見上げた。彼からは、ノアの後姿しか見えない。だから、ノアが今どんな表情をしているのか、分からなかった。 「クビだ」 「…何?」 ノアの言っている事の意味が分からず、疑問の声を思わずクロウは口にする。 ノアは溜め息を吐くと、再び言った。 「もう君は私の駒ではない。そういう事さ」 そして、ノアは歩き出した。 その背に、クロウは再度言葉をかける。 「…本当にそれでいいのか」 ノアはクロウの言葉に対し足を止め、振り返らぬまま言葉を返した。 「前から、一つ聞きたかった」 急な質問。クロウはその意図が分からず、息を呑む。ノアは言った。 「私は君に、二度目の人生を与えた。古き神々との戦いという人生を。それについて…私を恨んでるかね」 クロウは目を瞑った。瞑った時間は僅かだったが、その間に、ノアの研究室で目覚めてから、これまでの事を思い返した。 「…いや。辛い事が多かったが、楽しい事もあった」 その言葉で終わらず、クロウは言葉を紡ぎ続ける。 「悔やんでも悔やみきれない事や、出さなくていい犠牲を出した事もあった。道を誤る所だったが、正してくれた奴もいた」 自分でも思っていた以上に、言葉が出続ける事にクロウは少々驚いた。 「だから、俺はお前を恨んでなどいない」 「…そうか」 ノアは再び歩き出そうとした。そんなノアに、クロウはもう一度声をかける。まだ聞きたい事があった。 「ノア、お前いつか言ってたな。悪人に見える善人や、その反対もいると」 そこで言葉を切る。しかし、ノアは無言のままだった。意を決し、クロウは続きを紡ぐ。 「あれは、お前自身の事だったのか?」 やはり、しばらくノアは無言のままで、その沈黙の間、クロウは固唾を呑んで待ち続けた。 やがてノアは静かに、口を開く。 「昔、一人の男がいた」 「男は、この世の全てが憎かった。自分を生み出した者、自分を陥れた者、自分を裏切った者。それら全てが憎く、憎悪の対象はやがてこの世の全てになった。男は地下に篭り、この世の全てを葬る為に研究を続け、技術を磨いた」 「…そんな時、男は傷ついたリーバードを見つける。一時の気紛れか、男はそのリーバードを迎え入れた。駒として、いつでも捨てられるとそのリーバード自身にも理解させて」 「男は最初、すぐにリーバードは自分の下から離れるだろうと思った。だから冷たく接しもしたし、その身体を実験に使用したりもした」 「しかし男の予想とは裏腹に、リーバードは仕え続けた。それが男には信じられず、心のどこかでは悪くないとも思ってしまっていた。いつしか、リーバードに対する男の接し方も変わってきていた」 「だがある時、男は決断した。自分を生み出した者に復讐する時が来たのだと」 「やがて男は、かつての同胞すらその手にかけ、自分に仕えていたリーバードも捨て駒にし、復讐を続けた」 「だが、男は気付いていなかった。自分の憎悪が偽りの代物で、自分が犠牲にしたものこそが、自分にとって一番大事なものだったのだと。それに気付いたのは、よりにもよって仇敵に指摘されてからだった」 そこまで一気に話すと、ノアは振り返り、哀しそうに微笑んだ。 「もはや後の祭り、と言うわけさ」 ノアの独白。そんな真似を彼がすること自体が信じられず、クロウはただ、絶句するしかなかった。 「これで、退屈な昔話はお仕舞いだ」 やがてノアは歩き出す。だが途中で足を止め、言った。 「君は最高に使い潰し甲斐のある駒だったよ。さらばだ。クロウ・エリュシオン」 もうクロウにも、止められなかった。 そのままノアは、タナトスの元へと歩いて行った。 乾いた拍手の音。 タナトスは、ノアが間近まで来てから、まずそれを鳴らした。 ノアはただ、無表情でそんなタナトスを眺める。 「素晴らしい物語でした。世辞ではありませんよ」 「…一つ聞きたい」 タナトスの言葉に構わず、ノアは低い声で言う。そして、タナトスが答えるよりも早く言葉を切り出した。 「私がロックマン・ミラージュと殺し合った事。君がロックマン・ミラージュと殺し合った事。どちらも、君の物語に入っているのか」 ノアの言葉に、タナトスは首を振る。 「そこは、カットの必要があるでしょうね。貴方と私の因縁など、この物語には蛇足と言えましょう」 「そんな『編集』が必要な時点で、筋書きは破綻しているのではないのかね」 ノアの言葉に、タナトスは僅かに表情を篭らせた。 続けて、ノアは言う。 「君がいかに脚本家を気取ろうとも、私の戦いも、ロックマン・ミラージュの戦いも、決して語られる事は無い。ここで、君は筆を折るからだ」 そしてノアは、片手を上に掲げた。 同時に、上空の遠くの方で爆発音が鳴った。 空が、赤く燃え上がる。 その異変を感じ取ったタナトスが見上げる。 空を覆い尽くすように無数のビットが浮いており、それらが次々に爆発を起こしていた。 「一体…何のつもりです?」 ノアとタナトスの周囲に、火と金属の破片が降り注いでいく。 「君の糸に対して、私のビットは有効ではないと分かった。糸の方が速い以上、攻撃に移る前にビットは破壊されるだろう。だから、使うならこの方がいいと思ってね」 そう言うと、ノアは片手に何かを持ち、タナトスに向かって掲げる。 それは、一本の銀色の糸だった。 「ゼゼの神経中枢と電子頭脳に張られていたものだ。先程私を攻撃したのと同種の糸だ」 ノアは、手に持ったこの糸を見つめてから、タナトスへと視線を移し、言う。 「この糸は、生きている」 そこまでノアが言ってからようやくタナトスは、ノアの手の上にある糸から、ノア自身の方へと視線を移した。 「生きているどころか、単純ではあるが意思さえ持っている。だから私の防御壁も通り抜けられたのだ」 忌々しげに、ノアは持っていた糸を握る。 「ゼゼを支配していたのも、この糸の意思だった。…よもやこんなものが手品のタネだとは、思ってもみなかったよ」 そして、ノアは真っ直ぐタナトスの顔を見た。 「だから今、上空にビットを召喚し続けている。全てのビットは君を狙ってレーザーを放とうとしているが、その前に君の糸によってビットは斬り裂かれていく。しかし狙うビットが多ければ多いほど、その分撃墜に回すのに必要な糸も多くなる。その結果、君自身の守りに回す糸は減っていき…やがては無くなる。違うかね」 タナトスは、再度空を見上げた。 「正解です。あの糸一本一本が、生き、意志を持つ、古き神々なのですよ」 しばらくタナトスは沈黙したが、言った。 「確かにあのビットの量では、こちらも全ての糸を迎撃に出さねばなりませんね。しかし、あの量を召喚し続けていれば、いずれ尽きる。いつまで持ちますか?」 タナトスの言葉を聞いたノアは、顔いっぱいに笑みを浮かべた。 「そうだね…現在毎秒700万のビットを転送している。それら全てに対応する君の糸も賞賛に値するが、このペースでも、尽きるまでに13時間はある。決着をつけるのには十分だ」 そこで一拍の間を空け、ノアは言った。 「勿論、転送量はまだ増加できる。だから…」 そう言うと、彼は周囲を見回す。包囲している、銀色の仮面の集団を。 「彼らに使っている糸も、いずれ迎撃に回す必要が出てくるだろう。違うか」 「フッ…ハッハッハッハッハッハ!!!」 高い声を上げて、タナトスが笑う。 楽しくて仕方が無いとでも言うように。 やがて彼はようやく笑いを静めると、言った。 「実に面白い。確かにあなたの言う通り、このまま転送量が増えれば、周囲の同胞も出さざるを得なくなりますね」 そう言うと、タナトスは指を鳴らした。 途端に、周囲の仮面の集団が、次々に崩れるように倒れていく。同時に、彼らの手に発生していた青白い炎も消えていく。 そして彼らの中から出てきた糸は、上空へと昇っていった。さながら、身体から抜け落ちた魂が昇天する様に。 糸の抜けた無数の身体は、闇の中に沈むように消えていった。銀色の仮面だけを残して。 「つまり貴方は、私の糸を封じて一対一の状況を作り出したかったわけですね」 「その通り。だから…これで心置きなく闘える!」 一際強い爆発が起き、空から鉄粉と火が落ちてくる。ノアはそんな中でワームホールを開き、一本の黒い十字架を取り出した。 「それは、カストルを斬り伏せたものですね」 タナトスの言葉に、ノアはただ無言で頷く。 そして、十字架の長い縦棒の部分に当たる箇所から、鞘を引き抜いた。 「元々は、『この時』のために用意した剣だ。名を…」 ノアはゆっくりと、剣と化した十字架を掲げると、その切っ先をタナトスへ向ける。 「オリジナル・シン」 「『原罪』…ですか」 そんなノアの姿を見たタナトスは、目元に右手を当てると、言った。 「この期に及んで、まさか救世主を気取ろうなどとは。些か、傲慢が過ぎる」 タナトスの言葉に、ノアは答えなかった。 その代わりに、切っ先をタナトスへと向け、目は彼を睨み付けたまま静止している。 タナトスは、溜め息をつくと、言った。 「いいでしょう。これにて、最終幕と致しましょう」 そう言うと、彼は片手を広げ、ノアに向かって掲げる。 「あまりにも呆気無い、ね」 言いながら、タナトスは微笑んだ。 ノアは、ただただタナトスの睨みつける。 そして彼は、一歩を踏み出した。 最終章へ 流れよ我が涙と、科学者は言った・目次
https://w.atwiki.jp/unknown-ro/pages/14.html
事前知識として ここでのタナトスタワーは狩場は10F温もりがメイン火力のSG献身狩りになります。 多少火力がなくとも安定しやすく耐えやすいことがメリットになります。 10Fにおける目指す場所はテンキー5↓ 次点として9があげられます。 9Fと違い、混むことが比較的少ないため、どちらかには立てるはずです。 狩り手順 a.壁端に魔が移動、ブラギ及び4Uを魔が端を踏むように設置、魔と対角線になるように献身が魔を献身(拳に献身はかけない) b.SG1を献身周辺におき続ける(釣りはSG通過献身周辺を通る) c.魔と献身に集まったmobに温もりがぶつかる d.aにぶつかる 装備 速度減少と呪いが若干迷惑な狩場←異様なほどかかるため釣は注意 上の階はboss属性がほとんどなため、アリス盾が有効な狩場 天使盾+深淵帽でも可 釣さんの場合、他の方と共有できるアイスでの回復が得策です。 棚下層はテレポでの移動なのでハエを忘れないようにしましょう
https://w.atwiki.jp/blazer_novel/pages/136.html
そこは、真っ暗な場所だった。 上下左右、どこまでも広がる闇。『彼』には、その中に自分の意識だけが漂っているのが感じられた。 「(俺は…死んだか)」 最後に残った記憶を辿る。 天使の背中に剣を突き立て、その翼をもぎ取った。代償は、己の命だった。 「(はは、呆気ないものだな。この程度で、終わりか…)」 『終わりで、良いのか?』 何者かの声。聞き覚えの無い声。 だが、闇に漂う自らの意識に直接語りかけたこの声の主を、『彼』は直感で悟った。 「(…ベテルギウス、か…!)」 かつて同じ陣営に属していた者の名を思い浮かべる。 口調も声も違う。そして今聞こえるこの声は、まるでこの目の前に広がる暗闇全てから語りかけているかのようだった。 『再度聞こう。汝は、これで終わりで良いのか?』 意識だけとなった『彼』には、声を発することはできなかった。代わりに、頭の中で返答を返す。 「(そう訊くという事は、答えは分かっている筈だ)」 一拍を置いて、『彼』は思った。 「(まだ、終われない…!!)」 『良かろう。汝に今一度チャンスをやろう。かつてのロックマン・ジーザスと同じように』 その答えに、『彼』は何の感慨も浮かびはしなかった。 只々、己の内側に目を向けていたからだ。己の、憎悪に。 「(そうだ。まだ俺は、この憎悪を、晴らしていない…!!)」 そんな『彼』の想いを踏み躙るかのように、声は宣告した。 『但し、汝の意思が残るかは…分からんがな』 次の瞬間、『彼』は自らの全身に『糸』が突き刺さる激痛を感じ、そのまま意識は掻き消えた。 「ロード…!!」 「タナトス」 自分の発したものとは異なる名前が呟かれた。 それを察知したクロウは思わず、その名を言った横にいるイデアの方に視線を向けていた。 イデアの視線は、真っ直ぐマスタールームのゲートの前に立つ、一人の男に注がれている。 その姿は、かつてクロウが見たロックマン・ロードそのものだ。 但し、数時間前に見た、死んだ時の姿とは少し違う。 マントもフードも、そしてアーマーも数時間前と同じく血と埃に汚れていたが――その顔には、銀色の仮面を着けていた。 少し前に、タナトスがヘブンズ・ゲートの内部に出現させた無数の『人形』。それらがその顔に被っていたものと同じ。 そこまで考えて、イデアが目の前の男を『タナトス』と呼んだ理由に、クロウは思い当たった。 「まさか…!!」 そして、クロウはよく観察した。目の前の男を。やがて彼は気付いた。 仮面の奥の右目が、リーバードの瞳だった事に。 「ゼゼと同じ…いや、違うか。操るどころじゃなく、全身を改造したな…自らの、新たな身体として」 冷静そのものの、しかしその内側に憤りを滲ませた声で、イデアは言う。 目の前の男は答えた。 『言った筈だ。次の演目も、期待していると』 先程イデアに滅ぼされた筈の、真の姿となったタナトス。彼と同じように、その声は実際に発せられるものではなく、その場にいた者の頭の中にだけ響く。 「死して尚…お前は自らのシナリオ通りに事を進めようというのか…!!」 『無論。とは言え、汝に肉体を滅ぼされたのは計算外だった』 言いつつ、ロックマン・ロードの肉体を持ったタナトスは、目の前に拳を掲げる。 『だが、既に退場した者を舞台に戻す必要もあったのでな…丁度良かったとも言える』 「ノアが言った筈だ…君の脚本は、既に破綻していると…!!」 言いつつ、イデアは片手に持っていた剣――オリジナル・シンを目の前に掲げる。 「それでも尚、この世界を自分の思い通りにしようとするなら…今一度、その肉体ごと意思を消滅させてやる…何度だって…!!」 そう言い放ったイデアを制するように、クロウはイデアの方へと片手を掲げた。 「ロックマン・ミラージュ…!?」 クロウは、目の前にいるタナトスを睨んだまま、言う。 「たとえ意識が残ってなかろうが…あいつはロックマン・ロードだ。だったら…俺が決着をつけるべきだ」 そこまで言ってからイデアに視線を向け、クロウは続けた。 「それに…お前には別にやるべき事がある筈だ…違うか」 「それは、そうだけど…!!」 尚も言い募るイデアを無視し、クロウはタナトスへ向かって言った。 「お前のシナリオとやらでも、この場で俺とロードが最後の戦いを繰り広げる筈だった…違うか」 『その通りだ、ロックマン・ミラージュ。最終幕は、汝とロックマン・ロードとで紡がれるのだ』 両手を広げてそう言い放つタナトス。クロウは、油断無く彼を見据えたまま、問いを口にした。 「勝敗も決まっているのか?」 タナトスは、静かな口調で、言い結ぶ。 『安心しろ。結果がどうなろうとも、勝敗が決した時点で我が神話は完結し…そして完成をみるのだ』 「ミラージュ」 尚も緊張を帯びた口調のまま、イデアは一歩彼の前に立ったクロウの背中に、言った。 「分かってる筈だ」 クロウは答えない。それでも、イデアは言葉を紡ぐ。 「ロックマン・ジーザスと、そして先程のタナトスとの戦いで、君の身体はもう、限界を迎えてる。本当なら…立ってるのもやっとな筈だ」 「そんな事…関係無い」 それだけを言って、クロウは歩き始める。 「お前の望み通り…決着をつけてやるぞ、タナトス。表に出ろ」 クロウの言葉を肯定するように、タナトスは数歩後ずさる。そして背後のゲートを開けながら、再び自らの言葉をこの場の者達の頭に響かせた。 『最後の幕にしては些か華のない場所であるのは残念だがな。汝が望むならそれでいい』 「タナトス…!!」 そんなタナトスに向かい、最後の抗議とばかりに、イデアは声を荒げる。 「僕を…ここで自由にしてもいいというのか、君は。僕の目的を忘れた訳では無い筈だ…!!」 『ロックマン・ミラージュに言った言葉が己自身に返ってきているぞ、イデア』 それだけ言うと、イデアに背を向けて、タナトスはゲートを出て行く。 『汝ももはや、目的を遂げる時間は無い』 イデアは、そんなタナトスの背を睨みつける事しかできなかった。 「…アラン」 最後にクロウの背に声をかけたのは、それまでずっと黙っていたレノアだった。 クロウは答えない。だが、足を止めた。 「…私は…」 レノアは、まるで何かを恐れるように言い淀む。 そんな彼女の言葉を遮るように、クロウは言葉を紡いだ。 「お前が本当は誰だろうが、関係ない」 遮られたレノアは、哀しそうにクロウの背に視線を送る事しかできなかった。 「生き残ったら、話したい事が山ほどある。できる事なら…また会おう」 そう言い残し、クロウはマスタールームを出て行った。 マスタールームの外に広がる草原。 東西南北の四方にワープゲートが配され、そこから先の地面は途切れ、海が広がる。 ここはそれほど大きくはない島だった。 だが、二人の人間が殺し合うには十分な広さだ。 数メートルの距離を取り、向かい合ったクロウとタナトスは、互いに刀と剣の柄に手をかけた。 クロウの頭には勿論、この戦いに生き残る事がある。 正直に言って、先程イデアの言った通り、今のクロウの状態は満身創痍という他無い。身体中にできた傷は今も彼の体力をジリジリと減らし続けている。 それでも、今のクロウは気力を振り絞り、戦いに望もうとしていた。 そして、何より。 「(お前はそれでいいのか。ロード)」 目の前で剣を手にするタナトス。彼に肉体を奪われたロックマン・ロードの事を思った。 「(お前はそんな奴に身体を乗っ取られて、それで終わるような奴だったのか?)」 『さぁ、終局を彩れ、ロックマン・ミラージュ』 そうタナトスがクロウの頭蓋に声を響かせた瞬間、一直線に彼はクロウに向かって突進してきた。 「行かせて、良かったのか」 クロウとタナトスを見送ったイデアは、未だにモニターの前に佇むレノアに言った。 レノアは少し寂しそうな顔で、閉じたゲートを眺めている。 「…僕も、もう行く」 そう言うと、イデアはマスタールームの中央にある操作盤に手を伸ばす。 「あなたは、死ぬのが怖くないの?」 急にそう言われ、少し驚いたイデアはレノアの方へ視線を向けた。 そして、彼は気付いた。 レノアの表情には僅かに、しかし確実に、『怯え』が含まれていた事に。 そして、イデアは悟った。 先程まで『デウス・エクス・マキナ』の事を語っていた彼女は、終始無表情だった。しかしそれは、今目の前で浮かべている『怯え』を、彼女がロックマン・ミラージュに悟らせたくなかったが為だったという事に。 そして、それを悟ると同時に、イデアは微笑んだ。 「良かったよ。君が、ちゃんと人間の感情を持っていてくれて」 レノアは答えない。先程の問いを知りたいのだと、彼女の目は訴えていた。 だからイデアは、自分の本心を語る事に決めた。 「怖いさ、凄く。自我が消える事への恐怖は、もう二度も味わったから」 一拍をおき、溜め息を吐いてから、彼は言葉を継ぐ。 「でもね。今までの僕の人生と、犠牲になった人達の事を考えると…そんなもので止まれないと、そう思えるんだ」 イデアの答えを聞き、レノアは諦めたように目を瞑った。 やがて目を開くと、彼女は依然として哀しみを込めた目で彼を見つめると、言う。 「…その身体、もう保たないんでしょう?」 「そうだよ。あと1時間立っていられれば幸いな位さ」 そう答えると、イデアはその場で僅かに考え、ある事実に気が付いた。 「…そうか。君はもう、『デウス・エクス・マキナ』としての自我から隔離…いや、解放されてるのか」 レノアは、ただ沈黙したままイデアを見つめ続ける。 その沈黙が何よりの肯定だと、イデアは受け取った。 「本体の自我は…」 「…ええ。マザールームで、あなたを待ってる」 レノアの答えに、イデアは微笑みながら溜め息を吐く。 やがて彼は制御版のスイッチに指を添え、言葉を紡いだ。 「さよなら。お互い、縁があったら…また来世で」 マスタールームの中央の台座が、ゆっくりと下降を始める。 この先へ続く、マザールームへと続く道へと降りていく。 イデアは自らの身体も下降していくのを感じながら、ずっとレノアを見ていた。 「っ…!!」 凄まじい速度で迫ってきた剣を刀で受け止める。 続けて第2撃、第3撃を悉く刀で受け止めながらも、クロウは地面を蹴って後退していた。 数時間前、地上の大聖堂で闘った時と同じか、それ以上のスピードで攻撃を繰り出しているように感じられる。 タナトスは、思った以上にロックマン・ロードの身体を使いこなしているようだ。 否、自らの意思に、無理矢理身体を伴わせているように、クロウには感じられた。 「貴様…!」 『たった数撃打ち合っただけで、随分息が上がっているな。これだけで終えられては、後の世に伝えられぬ』 頭の中に声を響かせるタナトス。 そんなタナトスに向かい、クロウは声を上げた。 「『糸』を…どれほどその身体に仕込んでいる…!!?」 『この身体が我が意思に従うのに必要なだけ、だ』 そこまで言うと、再び地面を蹴り、タナトスはクロウに向かって剣を振り下ろす。 刀で切っ先を防御しつつも数歩後退したクロウは、剣を振り下ろしたタナトスに向かい、刀を薙ぎ払った。 間接を外しでもしなければ回らない角度で曲がった右手が、クロウの刀を受け止めた。 アーマーに覆われた掌から、血が滴り落ちる。 地面を蹴って距離を取るクロウに対して、タナトスは出血した己の掌を眺めた。 そして、刀によって中央がパックリと切り開かれた右の掌を、クロウがよく見えるように前方に掲げる。 空中から降りてきた一本の『糸』が、たちまちその切り口を縫合した。 溜まらず、クロウは叫ぶ。 「これ以上、その身体を…玩具にするな!!」 『理解する事だ』 縫合され、血すら止まった右手で剣を握り、タナトスはクロウの頭に響かせた。 無慈悲な声を。 『たとえ四肢を切断しようとも…皮膚、骨、血管を縫合し、更に神経をも「糸」で代用できる。故に汝には、二つの道しかない。「ロックマン・ロード」を殺すか、「ロックマン・ロード」に殺されるか』 ゆっくりと、タナトスは前進する。 『尤も、汝の状態を見るに前者はあり得なさそうだが』 タナトスに指摘され、それでもクロウは彼を睨み、刀を握る。 だが、認めざるを得なかった。この数度の打ち合いで、もはや事実は歴然としている。 自分は、確実に負ける。 もはや意思に身体がついてこない。気を抜けばすぐにふらつきそうだった。 対してタナトスにはまだまだ余裕がある。と言うか、手加減すらしているのが戦っているクロウにさえ分かるほどだ。 タナトスがその気になれば、すぐにでもクロウは斬られ、命を落とすだろう。 肩で息をしながら、クロウはそう考え始めていた。 「はぁ…はぁ…」 肩で息をしながら、十字架の形をした剣を担ぎ、イデアは歩く。 エレベーターで降りた先には、薄暗い廊下があった。 目的の場所は、ここから更に廊下とエレベーターを伝った先にある、マザールームだ。 一歩一歩進む毎に、僅かにではあるが確実に、身体が重くなっていくのを感じる。 額から流れた汗が床に落ちるのを眺めながら、イデアは歩き続けた。 そして彼は、いつのまにか次の部屋のゲートが目の前に迫っている事に気が付く。 「…何でだろうな、こんな単純な事に気づかなかったなんて」 自嘲するように、そう彼は呟いた。 マザールームへの道中に待ち受ける、リーバードの事を考えていなかった。 今の彼には、この奥にいる筈の、強大なリーバードに抗する術がない。 今持っている剣は確かに強力な力を持つが、満足に振り回せる力など、最早到底残ってはいなかった。 「ハハ、こんな事で全てが水泡に帰すなんて…」 言いながら、彼はゲートを開けた。 そして数歩足を踏み入れて、目を瞑る。 しばらく、彼は静止した。最期の時を待ち。 だが、それはいつまで経ってもやっては来なかった。 「…?」 目を開ける。そして気付いた。 彼の傍らにいる巨大なリーバードは、停止していた。 それを眺めて、イデアはポツリと呟いた。 「阻むつもりは無い…そういう事か」 そう呟いた後、彼は歩き始めた。 地面を蹴り、現在出せる最速のスピードで、クロウは刀を薙ぎ払う。 それよりも一瞬早く、そして余裕を持って大きく地面を蹴り、タナトスはクロウの頭上を通過した。 逆さまになりながら、タナトスは剣をクロウの背中に向けて大きく振る。 間一髪、それを察知したクロウは、振り向き様に刀を構えタナトスの剣を防御した。 着地するタナトスへ向けて、今度はクロウが一足飛びに刀を振るう。が、後方へとステップを踏んだタナトスにその刃は届かなかった。 「はぁ…はぁ…」 『どうした。その程度か?』 肩で息をしながら再度刀を構えるクロウの頭に、タナトスが声を響かせる。 クロウはその声を無視し、再び地面を蹴った。 最早タナトスの言葉に答える余裕など無かったからだ。 大きく横に薙ぎ払われたクロウの刀を、タナトスは身体を沈み込ませて回避する。 それを確認したと同時に、クロウはその体勢から無理やり、片足でタナトスへ向かって蹴りを繰り出した。 が、それすらも読んでいたタナトスは、更に地面を蹴ってクロウの軸足の側へと身体を移動させ、最小限の動きで蹴りを回避すると、その軸足へ向けて剣を薙ぎ払おうとする。 だがタナトスは即座にその動作を止め、再度地面を蹴って横に飛び、クロウから距離を取った。 そしてその一瞬後に、タナトスがそれまでそこにいた場所にクロウは刀を突き立てた。 『やはり、そうでなくてはな…あっさり死なれては、価値ある物語にならぬ』 タナトスの言葉に、クロウは答えない。ただ再度刀を構え、タナトスを睨みつけるのみだった。 『だが、温いな…死に行く者の形相を、この世に刻め』 次に仕掛けたのは、タナトスの方だった。 そしてこの突撃で、勝敗はあまりにもあっさりと、決着を迎える。 地面を蹴り、一直線に飛び込んで来るタナトス。 軌道は直線的だ。これから何を行うにしろ、今は。 クロウは即座に刀を鞘に納めて、迎撃した。 己の出せる最速の、抜刀で。 脳内で分泌されるアドレナリンが、目の前に迫り来る影を、スローモーションに見せる。 その影が射程内に入った瞬間、クロウは抜刀した。 だが。 その影は、ロックマン・ロードの姿をしたタナトスは、クロウの刀の範囲に入った瞬間に、己の突撃の方向を変えていた。 クロウから見れば、僅かに右側へ。 そして同時に身体を回転させ、クロウの放った抜刀を、その剣で受け止めていた。 それだけではない。クロウの刀の威力を利用し、更に身体を回転させると、彼の横を通り過ぎ様に、その背中を剣で薙ぎ払っていた。 アーマーごと背中を斬られ、鮮血が飛ぶ。 「がはっ…はぁっ…はぁっ…!!」 それでも尚、震える手を押さえ、クロウは振り向いて再度刀を構えた。 だがタナトスは、構えを解いていた。 「…何のつもりだ…!?」 『…最早汝にも分かっている筈だ、ロックマン・ミラージュ。汝にはもう、勝ち目など無いと。そして…』 タナトスの言葉に合わせるように、クロウの身体が自らの意思に反し、ガクリと傾ぐ。 「う…」 右膝が、地面を着いていた。 絶対に離すまいとしていた刀もその手を離れ、クロウの目の前に横たわる。 「くっ…そ…」 今の一撃で、クロウの身体には限界が訪れていたのだ。 懸命に身体を動かそうとするが、僅かに動かす事はできても、足は立ち上がってはくれない。手も刀を握れはしても、持ち上がりはしなかった。 『汝の肉体も、最早限界だ』 それを待っていたかのように、タナトスはゆっくりとクロウの方へと歩を進める。 これまでとは全く違う、警戒心を解いた歩き方で。 それはさながら、死刑執行人のようだった。 「(これで…終わりなのか?)」 もはや前方を向く力も無く、その場にクロウは俯いたまま佇んでいる。 タナトスの足音が酷くゆっくりと近づいてくる。 絶対に、勝たなければならなかった。 だが、勝つには相手が悪すぎた。 もはや、自分に抗う術などない。 そう、ある手段を除いては。 「(できれば使いたくなかった。だが…使わないで、終わるくらいなら…)」 クロウの頭に、状況を打開する術はまだ残っていた。 とはいえ、それを使ったとしても、逆転できる可能性が低い事は変わらない。 しかしこのまま殺されるよりは絶対にマシな筈だ。ここに来て、漸くそうクロウは結論を出していた。 そして彼は最後の力を振り絞って、左腕のアーマーに取り付けられた操作盤を開き、あるボタンを押した。 それは、ノアがアーマーに仕込んだ薬品を、自分に投与するボタンだった。 一つ目の『蘇生薬』は、ロックマン・ロードとの地下での戦いで使用済みだ。 二つ目の『感覚麻痺薬』も、ロックマン・ジーザスとの大聖堂での戦いで使用した。 そして残った三つ目が『感覚鋭敏化薬』。ノアが言っていた通りなら、五感を鋭敏化させる薬品である筈だ。 無論、他の薬品と同じく、クロウが自分にこれを試すのは初めてだ。 故に、どうなるのか想像もつかなかった。 『良く頑張った…誇っていい。故に、安らかに死を受け入れるがいい』 急にタナトスの言葉が頭に響き、クロウは顔を上げる。 いつのまにかタナトスは目の前まで来ており、自分に向けて剣を振りかぶっていた。 そして、クロウが何かを言う暇すら与えず、タナトスは剣を振り下ろす。 その瞬間、時が止まった。 「(…お前、は…!?)」 その時クロウの目に映ったのは。 目の前に立つタナトスと、静止したタナトスの振り下ろした剣の切っ先と。 そしてそのタナトスの背後に立つ、一人の男の姿。 『やぁ、ごきげんよう、ミラージュ君』 その男――ノアは、クロウの記憶とまるで変わらぬ様子で、いつも通りに言葉を紡いだ。 次々と額から流れ落ちてくる汗。 それを拭う体力も、イデアにはもう残っていない。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 幾度も休みたいと思ったが、そんな時間は無いと分かっていたし、一度休めばもう一度歩き出せるかどうか分からなかった。 そして、ようやく彼はマザールームの前まで辿り着く。 以前マザー・セラが収めた封印の鍵を一瞥すると、彼はゲートの前で目を瞑った。 この先で、きっと『デウス・エクス・マキナ』は待っているのだろう。 ここまで護衛のリーバードを停止させていた事からして、物理的に抵抗してくるとはとても思えない。 しかし、きっと何らかの『姿』をとって、自分に干渉してくるのだろう。そうイデアは確信していた。 やがて眼を開けると、彼はマザールームのゲートを開けた。 目を見開いた。そこに待っていた人物に。 『待ってたよ』 ヘブンの支配者たる、マスターの姿に。 後編へ 新たなる日々へ・目次
https://w.atwiki.jp/orichararpg/pages/107.html
作者:水鴇裕加 全身図 「タナトス君、今度は何処へ行ったの?」 「ライムと申します。宜しくお願いします」 プロフィール [部分編集] 名前 ライム(♀・17歳) 種族 人間 職業 服作り・カーニバルの衣装作り 口調 一人称 ○ 二人称 ○ 三人称 ○ 敬語 ○ 特徴 タナトスには君付けし、「だよ」「だよね」という風にため口。その他の人には年が自分より下でもさん付けで、ですます調。 補足 オリキャラRPGキャラへ15の質問 回答 生い立ち [部分編集] トルナーレに住んでいる娘でタナトスの恋人。 普段は服を縫ったり、カーニバルに備えて衣装を作ったりして生計を立てている。 タナトスが帰ってきた後に話してくれる旅の話を聞かせてもらうのが一番の楽しみであり、それでもアレフさんの話が途中から入ってきて少々嫉妬気味。 最近は恋愛の先輩であるココリータとソフィアにタナトスの相談をしたり、恋愛の話に華を咲かせたりしている。 裁縫はできるが、料理は苦手なのでロカターリオ号がくるとビゴーを捕まえて料理を無理やり教わる。 「黒い犬」や「悪魔」という言葉に過剰反応してしまう。 特徴 [部分編集] イベント [部分編集] 休憩イベント タナトスと一緒に家に来ると「タナトス君、怪我してないの?大丈夫なの?」としつこく聞いてくる。そのため強制的に休憩する事になり、HPだけ回復する。 以後、ライムの家に来ると宿泊できたり仲間の衣装替えなどもできるようになる。 関連キャラ [部分編集] 交流について [部分編集] こんな子ですが、宜しくお願いします! S043 サブキャラ 作者:水鴇裕加 名前_仮名:らいむ 名前:ライム 種族:人間 職業:服作り・カーニバルの衣装作り
https://w.atwiki.jp/game_memo/pages/301.html
レベルカンストしすぎて、最早育てるカードが全然無い中で、 合成素材(もはや不良債権)ばっかり延々撒きすぎなんだよ。 不良債権と化したプチスイーツを救出してもしょうがないから、 救出無視して上がられて、結果秘宝不足で骨肉の争いに。 …本当育てるカードが無いから困る -- (名無しさん) 2011-05-03 08 48 39 課金組がいるからゲームなりたってんじゃん? 無課金組は寄生虫だろ? すみっこでオコボレ漁ってろやw -- (名無しさん) 2011-05-03 08 53 51 弱いカードしかないけどカンストばっかだから売るの躊躇してたアーヴァンクとか上げてる・・・もうモンスバコ買うくらいなら 多少成長率損してでも圧縮しておかないと気がすまない。なんかいいカード出たらそのカードにLv70N+をぶち込むw ↑にもあったけど競争率低い秘宝もみんな争ってプレゼント仕舞い込んでてレアリティあまり意味無いよ。 仮に今全階で秘宝出るようにしても上階層の人間が一気に下層相手に狩りに出て一昼夜阿鼻叫喚になるだろうし そもそも以前のアケロンとほぼ同じイベントなのにドロップ率下方修正した意味がわからん。 落し穴販売中止で運営完全に課金目当てだったのを認めた形になったしね。 -- (名無しさん) 2011-05-03 09 00 45 オンラインゲームで需要と供給が成り立つのは99%のライトユーザーの産出する収集品やレア売った金のおかげだべ。 オコボレとか言ってるけどお前の言ってるドラコレ理想は「ドラコレやってる人間=公式コミュ書き込んでるキモ集団だけ」になる罠www 課金を医療費に回して抗欝剤でももらって偏った考え修正してもらえよwww -- (名無しさん) 2011-05-03 09 08 14 だれかコナミ運営のTEL知らない?教えてくれたら貯めてたジャンボ落し穴207個あげるよ -- (名無しさん) 2011-05-03 09 11 39 ↑↑↑ 下層狩りは確実に発生するだろうけどとにかく物が産出されないことには状況は最後まで変らんと思う。 あくまで予想だけど、今の運営の狙いはこんなところじゃね? 罠販売停止 泥率アップ 上層の秘宝需要満たす 残り2日罠開放するから下層組みも頑張って集めて -- (名無しさん) 2011-05-03 09 43 20 とにかく、今回は酷い -- (りらまろ) 2011-05-03 09 49 15 0570-086-573 -- (名無しさん) 2011-05-03 10 32 13 廃人どもが秘宝を奪って回復で売ってるのが原因だろ 2chでも秘宝販売してる廃人が晒されてるから そのうち廃人も辞めてくだろうな -- (名無しさん) 2011-05-03 10 42 58 おいおいおい、ゲームの成り立ちじゃねぇよww 頭の中身ゲームの世界全てかよw 金ってジェニっすか?しかも99%てwwww 笑えすぎて腹いてえww ボランティアでゲーム作ってんじゃねーんだから? 廃人だの課金乙だの言われてるやつらもいるからドラコレ存続してるって忘れんな? そいつらがいなくなったら閉鎖すんのよ? もちろんライトユーザーいなくなっても楽しくなくなるしな? 無課金だってはしゃいでんのも結構だけど金使う奴もいるから成り立ってんしょ?w 鬱は欝とも書くが、薬は抗鬱←剤な? 俺が抗鬱剤飲むならお前は社会の仕組みと漢字の勉強してからいらっしゃい -- (名無しさん) 2011-05-03 10 45 02 ↑ こんなに必死に書き込んでる時点でお前もゲームに必死になってる同類だと気づいてはいるんだよな? とりあえずここはお前らがケンカする為の場所じゃないんだよ -- (名無しさん) 2011-05-03 11 26 16 なんか殺伐としてるな ↑のほうのやつの防御10万を廃人扱いしてるやついるけど、盾鎧壁+のうち2個もってれば10万くらいいくだろ -- (名無しさん) 2011-05-03 11 38 53 荒れてるな・・文句言うやつもおれば綺麗事並べてるやつもいる。 いっそやめちまえ -- (ドラコレスタオ) 2011-05-03 11 54 53 気付いてるww 新ガチャ出る度に必死で回すしなwN+やRのためにw とりま叩くのは課金組じゃなくて外部サイトで売り買いしてる奴らにしてくれるとありがたい つーわけですまんかった もう書かないよ -- (名無しさん) 2011-05-03 12 00 06 素直にやめるのが一番 ここで皆やめたらカード価格暴落で廃人涙目w -- (名無しさん) 2011-05-03 12 15 32 無課金でもコンプできる方法教えてもらってるのに中国人とか100%詐欺とか廃人って惨めですね。ゲームセンスなさすぎ。まぁ、そういう惨めな方を生んでしまうこのゲームもひどいですけど。 -- (名無しさん) 2011-05-03 12 20 31 てかコンプしようと思ったらできるけど、今までの秘宝に比べたらやめたいくらい面倒って話じゃないの? -- (名無しさん) 2011-05-03 12 27 13 2個上の方、相手は単なる負け犬の遠吠え。相手にするの止めましょう。 -- (名無しさん) 2011-05-03 12 42 16 運営は実際にユーザーとしてドラコレで遊んでるんかな? これじゃ引退するなって何故気付かん! ガッツ米でも結構楽しんでんだけど引退者続出で「ガッツ」しか入れない奴ばっか残ってく。 ママンに続き悪魔と不祥事続きでもう後が無いね。 -- (名無しさん) 2011-05-03 13 05 07 運営のやり方が鬼畜過ぎるんだよ。 これじゃライトユーザー離れちゃうよ... -- (名無しさん) 2011-05-03 13 43 14 でも結構レベル高い人も離れてくよね。飽きたのかな? -- (名無しさん) 2011-05-03 14 01 56 たかが携帯ゲームの情報で必死に貶しあってる奴はみんな同レベルだよ(笑) 辞めたい奴は黙って辞めればいい、わざわざライトユーザーが云々とか理屈ばっかり並べて、結局辞められないんでしょ?(笑) こんな所で文句言ってたって無意味なのわからんかね。 ゲームだってビジネスなのがわからない奴は、携帯ゲームなんかさっさと辞めた方がイライラしなくて済むよ。 ユーザーの都合の良いようにゲームが作られると思ってる事がそもそも間違いだよ。 -- (j) 2011-05-03 14 28 37 アケロンの時ってこんなに殺伐としてたっけ?ww -- (名無しさん) 2011-05-03 14 41 06 落とし穴大杉でウザイっていったり、販売停止したら防御手段が無いっていったり忙しい奴らだな。 コンプした奴ら妬んで自分が良ければいいのかみたいな事言ってるが自分も同じだって気付かないのかね? ここに愚痴ってる暇があるなら仲間に「ガッツ巡回~」以外の言葉を送っとけ。 そんなんだから仲間に協力してもらえないんでしょ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 14 57 16 レベル高いと相手が、ダーク・サリエル複数とか平気で入れてるので勝てなくなります。レベル80が境目かな。 -- (りらまろ) 2011-05-03 15 20 37 26階の階段ですが、左下でしたよ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 15 43 36 回復なしでといっているが、そもそも回復ないと100階に行くのも無理っぽいが。 別に課金者に文句はないけど、これなら巨獣のように1000人までとかの方が楽しめたと思うよ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 15 55 53 森26F階段が左下だったので、編集しておきました~ -- (名無しさん) 2011-05-03 16 15 51 いちいち偉そうに正論吠える奴ウザいな。愚痴なんだからさらっと流せよ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 18 29 39 とりあえず、いらない秘宝は仲間やコミュの友人に投げてますよ。 まぁ課金者の金とあとはサブのサイトに登録することで得られる収入で成り立ってるんですよね。 だからその点においては課金者の皆様にも感謝です まぁ重課金者に当たると萎えますけどね(笑) あ。私見ですが今60レベ台の奴危険な希ガス さっきドラゴン+が8枚入ってる66レベに当たってびっくり^q^ まぁ、仲良くしようよ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 18 43 25 じゃあここは愚痴を書き込むところじゃないから雑談にいこうか(笑) -- (j) 2011-05-03 18 58 50 招待特典で自分から水増ししてるくせに集金と集客が一番できるイベントを絞りに絞るとか ここの運営はつくづく商売が下手だな -- (名無しさん) 2011-05-03 19 04 43 ここも、公式コミュも、2ちゃんも大荒れですね。アケロンの最終日より攻撃がひどいし、 ここも見ていない普通のユーザーは退会しますよ。仲間で引退者が続出しております。 運営陣は今まで良かったのに残念ですね。 -- (馬) 2011-05-03 19 16 41 聖戦ケルベロスの方がまとも。今のところ。 -- (りらまろ) 2011-05-03 19 17 58 情報欄にバカみたいに愚痴書いてるやつらも運営と一緒だがな。 俺もか -- (童貞⑨) 2011-05-03 19 24 44 けじめだよけじめ。 ここでやめられないならずっと負け組み。ズルズル引っ張っていい事なんてないし やめようと思ったらバッサリやめるのが一番 -- (名無しさん) 2011-05-03 19 29 29 今回秘法バトル勝ち抜けないぐらいの奴にこの先強くなる望みはねーよ。 全員やめちまえ!!! -- (それと便座カバー ) 2011-05-03 19 37 24 そうそうやめちゃお~w -- (名無しさん) 2011-05-03 19 44 08 最下層はランダムではないのを確認森の階段は中下です。 -- (名無しさん) 2011-05-03 19 52 55 お前ら暇なんだな -- (ひまじんさん) 2011-05-03 19 58 59 要はRMTゲーだからだろ 真面目にドラコレしこしこやってもなんにもならねーよ あと↑で運営がどうとか言ってたけど ゲームが大きくなりすぎたからしょうがないと思うよ -- (以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします。) 2011-05-03 21 03 43 暇じゃなきゃドラコレなんてやらねえよw -- (名無しさん) 2011-05-03 21 05 55 ↑たしかにww -- (名無しさん) 2011-05-03 21 18 14 3000コインの販売始まった時の末期臭が凄かった -- (名無しさん) 2011-05-03 21 43 17 明日から無課金の救出無視組が70~80階に上がりだす頃。 普通のプレイヤーは40階ぐらいなんだろうなぁ。まだまだ供給不足は続くぜ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 22 24 19 でも本当に攻撃ひどいですね・・・ 秘宝とって30秒で6人に襲われて4人は勝ちましたが2人怖いのがいましてwww おかげさまで悪魔はハープ・ガント・弓全部が4つで停滞してますね それと3000コインの買った人いますか? いたらアレの中身がどんなんだったか知りたいんですよねw -- (名無しさん) 2011-05-03 22 30 23 水袋2つ買ったらジークとエリゴスがきた! -- (名無しさん) 2011-05-03 22 32 46 あれの中身というか、あれは単に自属性縛りのある課金ガチャ10回だよ。 それにおまけでスィーツとかがつくだけ。 -- (名無しさん) 2011-05-03 22 35 01 運営の春の人事でモバゲから引き抜いてたりして・・・4月から変になってるし -- (名無しさん) 2011-05-03 22 37 05 モバのチームとは完全に別だと思う。あっちの戦国コレクションはもっとセンスないし。 -- (名無しさん) 2011-05-03 22 41 19 なるほどね てかグリーとモバゲーで全くってレベルで同じのあるよね ガチャやって・合成して・秘宝盗って、みたいな -- (名無氏) 2011-05-03 22 45 32 福袋はN+やRがほとんど。たまにR+、一応SRも出たけどたまたまじゃないかな。 オマケのグラディウス演出は遊び心あってオモロイんだけどね。 -- (名無しさん) 2011-05-03 22 54 28 福袋はSR4枚出たけど残りはN+でした。 ビミョーですorz -- (名無しさん) 2011-05-04 00 03 22 運営さんチワースw -- (名無しさん) 2011-05-04 00 21 48 1万円以上使ってもSRなんて大抵は出ないから -- (名無しさん) 2011-05-04 00 23 05 今回のイベはクリア特典ありますか? -- (名無しさん) 2011-05-04 00 26 19 秘宝コンプで最上階いけば一応ドラゴンジェリーですよ -- (名無しさん) 2011-05-04 00 29 12 ドラゴンジェリーですか~ 情報感謝します -- (名無しさん) 2011-05-04 00 31 11 3000コインのやつやったけど、R+1枚、R8枚、N+2枚 オルトロス+が一番いいとか・・・orz -- (名無しさん) 2011-05-04 00 57 44 ぶっちゃけR以上ガチャの時に回したほうがまだマシでしょ -- (名無しさん) 2011-05-04 01 30 53 R以上じゃRしか出なかった^^; 性別ガチャがよかったなぁ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 01 33 22 最上階のループでてっきり秘宝出るんだと思ってたが違うみたいだな -- (名無しさん) 2011-05-04 01 57 10 悪魔秘宝なんとかコンプしたら変なメールが来た「悪魔秘宝がみんなに行き渡るとあなたの手に入れたドラゴンジュリーの価値が下がっちゃいますよ!よかったら僕たちと一緒に悪魔秘宝集めしませんか?」 出会い系みたいなテンプレだし相手も相手のガッツコメ履歴もみんなコンプ済の廃人。てかジュリーって、こいつもテンプレで誘われてそのままコピったのか? -- (名無しさん) 2011-05-04 02 09 05 今回のイベントのおかげで鬼畜の廃人どんどんアク禁できるから助かってるよ。 アク禁にした後ガッツ帳の先頭がほぼ廃人なのはびびったけど(爆) 廃人隔離イベントだ -- (名無しさん) 2011-05-04 02 37 04 価値が下がるってことは買占めやすいってことなんだけどな。 お前がいう廃人がその程度の脳ならこのゲームも末期かもな。 ※廃人=ゲームを支えているネットでの神 -- (以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします。) 2011-05-04 02 48 56 廃人の方々は課金してるんですかね… ある程度まで行くと課金せずにゲームを回してるイメージがあるのですが。 そうなると運営にとってはあまり喜ばしくないのかと。。。 あくまで俺のイメージだからわからんがね^^; -- (名無しさん) 2011-05-04 02 54 57 晒しスレからきますた 廃人=ネットにのめり込んで高等になったがリアルでは反比例して自宅警備員 おまいの言う神はGMのことだ平成生まれめw バトラン1位見て見ろ秘宝を回復で強奪請け負ってくれる廃人だぞ 今晒しスレに出されてるぐらいだからな おまいら小市民も魔力減らして負け数増やしてやってみるぐらいはしてみろよ -- (名無しさん) 2011-05-04 02 56 55 うあ・・・バトラン①位と秘宝売りのウマさ話してるユウってウチのグリ友・・・・・ドラコレでからんでなかったけど最悪だこいつ・・ -- (名無しさん) 2011-05-04 03 05 04 ここで秘宝売りの輩を晒したら情報提供になるよねw -- (名無しさん) 2011-05-04 03 09 16 快く思わない無課金組にアク禁されたらおしまいじゃん。自分は出た秘宝奪う輩ってわかったからアク禁したw 大多数はどうしても無課金でしょ。トレもバトルも廃人同士でしかできなくなるからいい封じ込めじゃん。 -- (名無しさん) 2011-05-04 03 13 01 俺は平成生まれだけどわかるけどな。ゲームを支えているのは一部の廃人じゃなく大勢の無課金ユーザーってことでしょ?でもこのイベントでそうじゃないって、せめて課金廃人に大事な回復渡さないとイベントできないんだから課金しろって運営が表明したようなものなんだと思うけどな。 -- (名無しさん) 2011-05-04 03 16 39 プリンって奴秘宝をバーバヤーガ+2匹で売ってたな‥ -- (名無しさん) 2011-05-04 03 42 10 無課金でも回復で秘宝買わずにコンプできたぞ? 回復薬15個くらい使ったけど、みんな回復薬使うタイミング悪いんじゃね? -- (名無しさん) 2011-05-04 04 06 57 15個..1500円かぁ -- (名無しさん) 2011-05-04 04 11 47 ここに晒されてガッツ帳載せてもらってもアク禁されたら減って困るんですけど削除してもらえませんか?廃人って妬むならゲームなんかしないでください -- (名無しさん) 2011-05-04 04 19 09 攻魔少ない状態で罠壊し→罠してない奴なら2凸で削ってから回復使ってバトル 先に他の奴に盗られてたらアウトだけどね。 削り2凸で文句言われるかもだけどそれができるゲームなんだししょうがないでしょ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 04 26 11 炎福袋でSRバアル出ました。後はRが5枚とN+だったかな。 ちなみに、回復4個と落とし穴2個プチスイーツ4枚とゴールドジェリーが2枚、友情が2000Pだったよ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 04 28 33 廃人含めて秘宝売りが一番むかつくんだよ 皆に平等に回せよ。姑息過ぎて情けない。とりあえず秘宝売ってるような奴は即アク禁! 沢山掘って一人でも多くに回してやるぜ! -- (名無しさん) 2011-05-04 04 53 04 3000水ガチャで凍土の王出たー! -- (名無しさん) 2011-05-04 07 54 05 2回でアークバレス2枚とオーベロン、ビッグフット+でた俺はまさに神wwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2011-05-04 08 18 37 情報欄で雑談してる阿呆がいっぱいでワロス -- (童貞⑨) 2011-05-04 08 27 28 教えて下さい。 最上階まで到達した後に秘宝コンプしてもドラジェは貰えますか? -- (名無しさん) 2011-05-04 08 43 09 貰えますよ -- (名無しさん) 2011-05-04 08 46 47 アク禁の仕方を教えてください。 -- (名無しさん) 2011-05-04 08 52 28 100階到達だけでは、何も貰えないのでしょうか -- (名無しさん) 2011-05-04 09 07 27 正直書く場所じゃないけど・・・ 0でホーム→設定・メルアド云々→禁止リスト設定→禁止したい相手のIDを入力。 IDって何?みたいなのは勘弁してくれ 欄チすまそ -- (名無しさん) 2011-05-04 09 47 42 マグマの騎士+ MAX攻 5450 MAX防 3300 -- (名無しさん) 2011-05-04 09 52 20 暇だったんで、ジェリーで落とし穴破壊しまくったw -- (名無しさん) 2011-05-04 10 01 54 質問は質問板に書き込めよ 回答者のは情報になるが -- (童貞⑨) 2011-05-04 10 06 17 ↑2 後は任せろw -- (名無しさん) 2011-05-04 11 08 49 競争率の高い秘宝と色教えてください!とりあえず、それはねらわないようにしたいんで -- (HIRO) 2011-05-04 11 36 07 質問する奴は死ねばいいと思うよ -- (それと便座カバー ) 2011-05-04 11 36 55 じゃぁみんな死ですね -- (HIRO) 2011-05-04 11 37 52 あんまり関係ないだろうけど、、 なんか登るって表現する人いるけど タナトス、アケロン、タルタロスいずれも 設定上は地下にもぐってるんじゃないのか? まああんま関係ないけどね -- (名無しさん) 2011-05-04 11 54 17 ドラやき捕ったらみんな地上まで100階上がるって事ね! -- (名無しさん) 2011-05-04 12 07 06 今回のドラジェは人数制限ないんですよね? だから秘宝の出現規制して激戦になってるわけですよね?? もう少しで悪魔も全制覇出来るのですが、ふと不安に思ったので… ↑質問してしまったのでここで私は死にますが。。。 -- (名無しさん) 2011-05-04 12 17 25 きっとね・・・ -- (名無しさん) 2011-05-04 12 27 53 まぁ俺のような無課金+ksはあきらめろってことですね -- (名無しさん) 2011-05-04 13 01 19 アポリオン 5200 3600 でした -- (名無しさん) 2011-05-04 13 07 36 かき集め野郎を全員アク菌にした。 無限にできんのかな。 -- (名無しさん) 2011-05-04 13 43 26 楽しみ方は人それぞれだからあきらめることないと思いますよ^^ -- (名無しさん) 2011-05-04 13 45 52 この大混戦の最中に福袋SR報告は完全に工作員だろ。 てか+特殊付いてないSRデッキなんて+特技のN+デッキで簡単にブチ抜けるんだぞ? -- (名無しさん) 2011-05-04 13 47 06 ランチタイムガチャでミイラマンでました! 嬉しかったんで報告します☆ -- (名無しさん) 2011-05-04 14 05 53 よっしゃ! アイスサラマンダでた!! -- (名無しさん) 2011-05-04 14 16 20 >なんか登るって表現する人いるけど 階の切り替えの時はどう見ても下り階段で 下がっていく演出だし、 101階で「最下層」って表示されるから 間違いなく地下に下がってる設定だね。 -- (名無しさん) 2011-05-04 14 16 55 事故発生 落とし穴5つ仕掛けた秘宝が30秒で6人に攻められ撃沈 2人落とし穴壊し厨がいて、残り4人が90レベ以上かつ謎の重課金者だった。 絶対課金者優先イベだろ・・・ -- (名無しさん) 2011-05-04 14 53 44 課金者が優先されて何が悪いのかと -- (名無しさん) 2011-05-04 14 59 27 ガチャ報告なんて芳しい雰囲気作りを無にするビチクソだな貴様 落し穴なんて壊す為にあるもんだ 秘宝取れなくてもメダル1or100円ダメージあるから爽快爽快♪ 数に自信あるやつ名乗り出てみれ!おれのミドリジェリーで3ぬぷぬぷしてやるひゃっはーwwwwwwww -- (名無しさん) 2011-05-04 14 59 41 課金者が優遇されるのはあたりまえだと思う。俺は本スレや晒しスレの凸祭に乗じて課金廃人の罠破壊しまくり秘宝たまにゲッチュだけどね~ 課金組の罠破壊してあいつらの支払いどんどん増やしてやる -- (名無しさん) 2011-05-04 15 01 55 最近改行知らない人多くない?脳がダメな人なの? -- (名無しさん) 2011-05-04 15 03 24 ここ聞いて来てみたらほんと荒れてますね・・・ みんなバトルの為に回復薬ケチったり6周回ってるから知らないんですか? 101階のループでアケロンと同じ全色秘宝出るし101階だけドロップ率高いんですよ -- (名無しさん) 2011-05-04 15 11 47 残り回復13・・・死んだw -- (名無しさん) 2011-05-04 15 18 26 確かに101階層ヒーホーやたら出るなぁ! 今更だよ・・ -- (名無しさん) 2011-05-04 15 26 20 うちのジェリダスは今日も元気にジェリー+出してくれたぜ -- (名無しさん) 2011-05-04 15 35 11 糞トレコミュ管理人のかいじがアカ停止なってたのはウケたwwww通報したのオレ以外もいたのかなwwww -- (名無しさん) 2011-05-04 15 36 16 ここは情報提供の場ですから雑談や荒らしした↑20人くらいは罰として私の秘宝集め手伝うかダメなら全財産ください -- (名無しさん) 2011-05-04 15 40 45 http //dracole.com/←ここのランダムガッツリンクをクリックすればクリック&戻るの2キーだけで連ガッツできるよ!攻略情報も満載!! -- (名無しさん) 2011-05-04 15 46 11 「すべてのコメントを見る」で表示されないんだけどどうして? -- (名無しさん) 2011-05-04 15 52 42 ここは情報提供の場ですからクレクレやお願いをしたあなたは罰として私に全財産譲って死んでください -- (名無しさん) 2011-05-04 16 07 20 タヒんでくださいはブロックワードでしょ サイバーネットポリスに通報しマンコ -- (名無しさん) 2011-05-04 16 19 56 頭の中でタナトスの魔宮なんか無かった事にして通常クエスト進めてる俺は勝ち組ww アイムポジティブwwww -- (名無しさん) 2011-05-04 16 56 56 ジェリー救出しながら進んでる? -- (名無しさん) 2011-05-04 17 24 33 101階で結構+特技出るから回復使い んでコンプしてるけどなんか攻魔もったいないからバトル どうせなら秘宝のがいいんじゃね?ってなる あげると仲間が喜んでアリガトって+特技くれる 俺 調子に乗る んで繰り返しw -- (名無しさん) 2011-05-04 17 55 49 秘宝友達にプレゼントして返してもらえば4つまで安全に確保できる すごく今更ですけどね -- (名無しさん) 2011-05-04 18 41 18 ごめんなさい。レベ80代で秘宝所持者の落とし穴つぶししてます。 どうせ勝てないので1凸目で落とし穴だったら連続で3回攻撃してます。 早く皆がコンプして自分にも秘宝が回ってくると信じて(笑) -- (けん) 2011-05-04 19 02 50 秘宝売ってる人誰かぼこってよー 今もそういう人にとられたばっか>< -- (名無しさん) 2011-05-04 19 11 10 ごめんなさいっ!ホントごめんなさいっ!あなた達無課金のゴミクズにはすごい悲しいお報せなんですが ガントレ矢ハープで入手難易度違いますよね~??あの難易度は後半に反転しちゃうんですっ! みんなコンプ目前で難易度低い秘宝血眼になって探しまくるって話なんですよ~っ^^ だからあなた達がドラジェリ目当てにイベント進める必要なんて無いんですっ! 不可能だし~ちゃんとお金掛けてる大人が不可能にさせるし~躾みたいなものなんですよっ! 運営もわかってくれたんだと思いますっ!無課金がゴミクズで仕方ないって^^ -- (名無しさん) 2011-05-04 19 22 21 悪魔コンプしないと100階行ってもドラジェ貰えないって本当ですか? -- (名無しさん) 2011-05-04 19 30 21 負け組の廃人に言われてもな~w そーですねーw -- (名無しさん) 2011-05-04 19 33 31 なんか香ばしいのが来たなぁw -- (名無しさん) 2011-05-04 19 35 11 天使&悪魔の計6種コンプが貰える条件かと -- (名無しさん) 2011-05-04 19 35 58 みんなデータを金で買うこと自体愚かな事って分かってるでしょ 後1年したら‥って考えると俺は課金できないわ~w -- (名無しさん) 2011-05-04 19 39 11 じゃあ、はよやめろ。 -- (それと便座カバー ) 2011-05-04 19 53 42 うぇwww悪魔コンプしないとドラジェないのかよオワタ -- (名無しさん) 2011-05-04 19 58 01 ↑↑↑↑↑↑↑↑ コメながれすぎでむかつく -- (名無しさん) 2011-05-04 19 59 43 データをお金で買いまくっていますが…。そもそもこんな金額で1年後のことを考えるのなら仕事見直した方が良いのでは?? それとパケホ(データ通信)にお金使ってること事態考え直した方が良いと思いますよ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 20 25 41 まあ、ビジネス的に考えて課金者を優先させるのは当然だよな。。。 -- (名無しさん) 2011-05-04 20 28 02 廃人だのゴミクズだの口悪いな・・・ストレス? -- (名無しさん) 2011-05-04 20 35 53 デス・アポリオンlv40 攻4500 防6700 竜の盾+ -- (名無しさん) 2011-05-04 20 36 35 課金組は必死だな -- (名無しさん) 2011-05-04 20 38 22 今回のイベントは酷い言われようだが私はとても良いイベントだと思っているよ。攻略情報揃って駆け上がる情報ハイエナに先駆けていた上層から強奪ゲーム。先駆け過ぎたあんまりな廃人は悪魔秘宝確認出来ずに到達もありえるし助太刀で確認しようにも循環が早過ぎて間に合わない。底に付いたコゲにも浮いた渥にもちゃんと痛いイベントだ。だからこそ天罰撤廃なのは寄り付かない方が良い廃人を目立たせてアク禁や凸で孤立させること。悔しいなら自分たちで自警コミュでも作って日付変わるタイミング使ってバトラン廃人100人くらいで袋叩きにして秘宝ばら撒きぐらいしてみたら?行動もしないところ見ると使える頭も無いか。戦略で勝てないなら戦術で喰らい付いてみろよ。それが出来ないならお前らはジェニー目当てにバトられる位しか役に立たないマルタだよ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 20 44 45 ↑なかなかいいますな ほかのひとてつだってあげないの? -- (名無しさん) 2011-05-04 20 50 47 確かにオンラインゲームでここまでレートが酷いゲームないからな 交換対象のジャンボ:レア:メダルすら回復に換算してもぐちゃぐちゃ トレードしないヤツはたしかに秘宝ジェニー取られるくらいしか影響は無いしな ただちゃんと改行しろよ。ホントなんなんだこのゲーム・・・。 マトモなこと言っててもfushianasannぶち込むような重病人ばかりだなwww -- (名無しさん) 2011-05-04 20 52 19 3つ上 改行してくれ -- (名無しさん) 2011-05-04 20 53 47 まあ、「課金しても何も楽にならず何も有利にならない」ってゲームだったら 課金する人なんて一人も居るわけないよねw -- (名無しさん) 2011-05-04 20 57 04 ↑↑ダラダラ長過ぎ! -- (名無しさん) 2011-05-04 20 57 59 タナトスの子宮 -- (名無しさん) 2011-05-04 21 10 54 無課金組み!!がんばってくだ茶位(笑) -- (名無しさん) 2011-05-04 21 11 51 廃人てどういう意味ですか~?? -- (名無しさん) 2011-05-04 21 12 29 廃れた人 -- (名無しさん) 2011-05-04 21 17 36 早くスマホ対応しないかな。。。 -- (名無しさん) 2011-05-04 21 18 26 何でドラコレやってて廃れた人になっちゃぅんですか~???? -- (名無しさん) 2011-05-04 21 19 24 きみ素直で頭いいこだね!! きっといい大人になるよ -- (名無しさん) 2011-05-04 21 20 56 ↑オモロイ( ^^)! -- (名無しさん) 2011-05-04 21 35 26 ↑やめろしww ちからぬけたww -- (名無しさん) 2011-05-04 21 42 08 ここは情報提供欄ではないのでしょうか・・・・? -- (名無しさん) 2011-05-04 21 54 22 あたりまえだろクズ -- (名無しさん) 2011-05-04 22 07 36 ここでやるなら公式サイトで、な? もう炎上してる?してないなら燃やそうぜーw -- (名無しさん) 2011-05-04 22 11 06 攻撃きたんで反撃しようとしたら禁止リスト入ってたwww -- (名無しさん) 2011-05-04 22 15 19 公式燃えてないの?? ハァハァ -- (名無しさん) 2011-05-04 22 16 52 はあ、こんな所に書き込んだ私が馬鹿だったよ。 -- (名無しさん) 2011-05-04 22 20 53 上の方の長文、いかにも自分のことを棚に上げた 厨二病の中学生が書くような文だな。 ダラダラ長いだけで要領を得ない。 -- (名無しさん) 2011-05-04 23 13 24 ガキを相手にするなってw -- (名無しさん) 2011-05-04 23 17 18 みんな課金して強くなろうね! -- (名無しさん) 2011-05-04 23 48 38 ホントの強さは無課金でどれだけ強くなれるかだろ -- (名無しさん) 2011-05-04 23 59 43 まあ、個人が楽しめればそれが一番いいと思います。 -- (名無しさん) 2011-05-05 00 23 32 ブラック・ネビロス LvMax 攻7000 防4700 もう出てたらすまん子 -- (さなぎちゃん) 2011-05-05 03 51 52 森の56階の階段は、右上でした。 -- (名無しさん) 2011-05-05 09 29 05 課金最高www -- (おしりぷりっぷり) 2011-05-05 09 33 34 盾★20も課金★20にはかなわんなw -- (名無しさん) 2011-05-05 10 32 09 ↑確かに課金★20には勝てる気がしないなww -- (名無しさん) 2011-05-05 11 03 35 クリア報酬ってドラジェリですか? -- (名無しさん) 2011-05-05 11 06 47 もちろんドラジェリ。イベント始まったときから書いてるやん。 -- (名無しさん) 2011-05-05 11 09 53 無課金は黙って属性揃えて息爪牙盾鎧+入れろよw 上記+プレ機能+ジャンボ3個+回復3個でドラジェリ取れるっつーの。 運が良ければ。 文句言う前にゲームセンスがなさすぎなのが問題。 -- (名無しさん) 2011-05-05 11 15 46 やだ・・・なんか動物臭い・・・ -- (名無しさん) 2011-05-05 11 19 19 課金組と無課金組が同じ待遇でなきゃいけないとか無課金がゆとりを加速させるようなこというから運営も辛いよな -- (以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします。) 2011-05-05 11 35 59 無課金でもクリア余裕でしたよ^^ -- (名無しさん) 2011-05-05 12 02 59 課金組が必死すぎて笑えるw -- (名無しさん) 2011-05-05 12 19 35 今更ながらジェニーの期待値体感表記の1/4も行ってない気がする。 あとここで情報提供以外のコメしてるヤツは全員ksだから。 -- (名無しさん) 2011-05-05 12 30 36 荒れている流れは止まらないんだから、いっそとことん荒そうず^^ みんなでksになろうよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2011-05-05 14 18 47 もう表も埋まったことだし 書き込まなきゃいいだけじゃん -- (名無しさん) 2011-05-05 14 40 58 バトルくんの早すぎ -- (名無しさん) 2011-05-05 15 26 15 5/5 23:55にてドラコレID170277のヒロキに対し波状作戦を開始します 23:55から23:59まで各自3凸、日付が変わり次第回復薬を使い 0:00から5分毎に計6凸する有志を募っています 秘宝屋から秘宝を奪還し、アク禁にしてみんなが楽しめるイベントを取り戻しましょう!! 自分たちは「黒衣の騎士団」を結成しています! コミュニティやメール、リーダーは存在しません 全員が末端であり軍師なのです!! 我々の不文律は ①殲滅作戦後にケシズミになった対象のガッツコメにて名乗る ②対象の友だちや仲間に晒されていること、していた事等を流布し孤立させること ③SNS上に炎上させることの出来る可能性があるならば可能な限り裁く 以上となります!!コミュや肩書きが無いので仲間に見つかって責められても 「ノリで書いたが自分は無関係だ」という言い訳が出来るし足がつきません。 みなさん何卒今夜の作戦に奮ってご参加ください!! なお、今夜の作戦は偉大な宇宙の第一歩と同じ日ということにあやかり 以降は作戦名を「アラン・シェパード」と呼称します!!! -- (アルビオン=オールグッド) 2011-05-05 16 14 23 ↑の文章をメモ帳やワードパッドに保存し出来るだけ多くの有志を募ってください! -- (アルビオン=オールグッド) 2011-05-05 16 16 30 トラップ発動 ぱんでみっく!! おいでませ でも一瞬一瞬マジカルで 叶えて my friend 暴露 暴虐 嫉妬 淫奔 闇にはびこる力を持って 開け扉 示す呪文 描く魔方陣のもとに 現れよ 光を抱いて 今 トラップ発動 ぱんでみっく!! おいでませ でも一瞬一瞬マジカルで 叶えて my friend ほら手と手をつないでたら 毎日が fever 喧嘩だってするけれど 世界はOK -- (名無しさん) 2011-05-05 16 42 21 ↑↑も↑もいらねぇ! -- (名無しさん) 2011-05-05 17 21 18 ドラコレIDから相手をどうやって検索するの? -- (名無しさん) 2011-05-05 17 25 32 95F 水 階段と救出が逆になってました(泣) -- (名無しさん) 2011-05-05 17 55 07 公式燃やす=BANだからな。でもそれだけ他に飛び火してるからRMT業者が増えるぞ。 -- (名無しさん) 2011-05-05 17 59 50 サロンスレじゃコナミ不買運動まで起きてるwグリ暇人強えwwww -- (名無しさん) 2011-05-05 18 07 08 クエスト大成功の確率低いな -- (名無しさん) 2011-05-05 18 11 06 ここにきて空白厨が活躍 -- (以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします。) 2011-05-05 18 36 45 暇やなー -- (名無しさん) 2011-05-05 18 40 59 ダーク・パンドラ 初期値 攻2800 防2800 -- (名無しさん) 2011-05-05 18 42 04 空と蒼しかないけどガントレットとハープ放流するよ 青ジェリ10体にしてあるから未コンプの人だけ持っていって^^ http //mgadget.gree.jp/1?url=http%3A%2F%2Fagk.konaminet.jp%2Fagk%2Fweb%2Ftreasure%2Fseries_list.php%3Fuser_id%3D547153%26type%3D1%26page%3D8%26bt%3D0%26vs%3D1%26u%3D1304590036 gmobile=b33d83981938b6b31d83f1288f161ad2 -- (名無しさん) 2011-05-05 19 13 15 ↑ガントレットいただきました!ありがとうございます!! -- (名無しさん) 2011-05-05 19 17 26 地獄に仏や -- (名無しさん) 2011-05-05 19 20 55 空ハープもらいます、ありがとう! -- (名無しさん) 2011-05-05 19 28 56 私も黄色ハープ4個だけですがもらってください http //mgadget.gree.jp/1?url=http%3A%2F%2Fagk.konaminet.jp%2Fagk%2Fweb%2Fgreet%2Fgreet_list.php%3Fpage%3D2%26user_id%3D429610%26filter%3D0%26u%3D1304586562 gree_mobile=26bf63c532e036260c53852438645dc8 -- (名無しさん) 2011-05-05 19 56 59 ↑ガントレットいただきました!ありがとうございます!! 仲間に連絡します(笑) -- (名無しさん) 2011-05-05 20 04 02 タナトスすげーなコンプしたら落し穴破壊ゲーになったww -- (名無しさん) 2011-05-05 20 40 57 そろそろ情報できっちゃってるっぽいけど 相変わらずの激しい秘宝争奪戦 -- (名無しさん) 2011-05-05 21 13 57 6÷2(1+2) -- (名無しさん) 2011-05-05 21 40 44 9 -- (名無しさん) 2011-05-05 21 43 33 森だけど91F~94Fで桃のハープを2回拾った。ドロップ率微妙にUPしてる? -- (名無しさん) 2011-05-05 22 03 23 と書き込みしつつ94F進めてたら今度は桃のガントレット拾った。 90台のフロアはドロップ多い?それともいつの間にか調整入ったか? -- (名無しさん) 2011-05-05 22 06 46 調整しなきゃいけないのはお前の頭だろ 情報提供した人間は救出扉も階段も区別せずに潜ったんだから秘宝それほど拾ってない 且つ、自分が18個秘宝拾ってなきゃ人数で割ればコンプ数以下になるから結局争奪戦。 足し算割り算勉強して来いバカ女 -- (名無しさん) 2011-05-05 22 20 11 おいおい・・・ -- (名無しさん) 2011-05-05 22 23 03 ↑ 話が噛み合ってねえよ。 -- (名無しさん) 2011-05-05 22 30 51 1 -- (名無しさん) 2011-05-05 22 57 10 ↑の人、なんでそんなに怒ってんの? -- (名無しさん) 2011-05-05 22 58 50
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/944.html
「なに…なにを言ってるの、エレフ…」 信じられないといった様子で、ミーシャは変貌したエレフに近寄る。 「アルテミシア」 エレフ―――否。<冥王>タナトスは、優しげな微笑を浮かべる。 「ァノ仔カラノ伝言ダヨ…スマナカッタ、モゥ傍ニィテヤレナィ。ト」 「エレフ…」 「違ゥ。サッキカラ言ッテルジャナィカ。我ハ冥王―――タナトス」 その姿が不意に消える。その次の瞬間には、彼は奴隷部隊の兵士達の眼前に立っていた。 「あ、あ、あ…」 死を告げる紫の瞳に魅入られ、奴隷達はガチガチと歯を鳴らす。 「畏レルナ。死ハ救ィ―――残酷ナ運命カラノ解放」 例ェバ、キミ。そう言ってタナトスは、一人の若い男を指し示す。 「キミハ戦火ノ中デ、家族ヲ失ッタ…父モ、母モ、マダ幼ィ妹モ」 「う…うう…!」 「奴隷部隊ニ参加シタノモ、自由ヲ勝チ取ルタメデハナィ―――死ニ場所ヲ探シテイタンダロゥ?」 「や、やめろ…やめてくれ!」 男は目を閉じ、両手で耳を塞ぐが、タナトスはゆっくりと彼に手を翳した。 「怖ガラナクティィンダヨ。我ハキミヲ愛シテルンダ。キミヲ救ィタィダケナンダヨ」 「救う…俺を…」 「ソゥ。救ォゥ」 サァ。我ガ手ニ抱カレルガィィ。男は言われるがままに、タナトスの腕に縋り付いた。 「冥府デ、家族ガ待ッテイルヨ」 「家族…ああ…みんな…」 タナトスの瞳が輝く。そっと腕を離した瞬間、男はぐらりとよろめき、倒れ伏した。周囲の者達が駆け寄るが、彼の 身体に触れた瞬間、慌てて手を引っ込めた。 「…死んでる…!」 「う…嘘だろ…」 狼狽する奴隷達。彼らに向けて、タナトスは語りかける。 「怯ェルナ、仔等ヨ―――彼ハ逝ッタ。只、逝ッタノダ」 そう―――男は逝った。まるで母の腕に抱かれる赤子のように、安らかな死に顔だった。 タナトスの姿がまたしても陽炎のように揺らぎ、消え失せる。 「次ハ…キミ達ダ」 「あ…」 そこにいたのは、幼い兄妹―――フラーテルと、ソロル。 「冥府トハ即チ楽園。サァ…楽園ヘ還ロゥ」 二人は恐怖すら感じることができず、ただ立ち尽くしたまま自らに向かって伸びてくる死神の手を見つめるだけだ。 その刹那、タナトスの背後で閃光が激しく迸る。思わず二人から手を引き、タナトスはそれを見た。 「<死者蘇生>―――<青眼究極竜>!」 三つ首の竜を背に、海馬はタナトスを睨み付けていた。そして、叫ぶ。 「オルフ、シリウス!部隊をまとめて逃げろ!」 「し、しかし!閣下は…アメジストス様は一体…」 「奴はもはやエレフではない―――この場の全員を殺しかねんぞ!」 「そんな…」 「逃げろと言っているんだ!」 「―――くっ…皆の者、退却だ!この場から離れろ!」 その声が契機となり、奴隷部隊の者達が我先にと駆け出していく。しかし、その中でたった二人。 フラーテルとソロルだけは、その場から動かなかった。 「…お前達も行け。ここにいても、危険なだけだ」 「皇帝様…だけど僕は…僕らは…あなたの御傍に…」 海馬はそっと首を振り、そして笑った。不敵でも皮肉でもなく、それはただの微笑だった。 「生きろ―――お前達は、どこまでも生きるんだ。生き延びるんだ」 「生きる…」 「そうだ、生きろ。そして、誰かに示された道でなく…自分自身の地平線を目指せ!」 「―――行こう、ソロル!」 フラーテルは妹の手を握りしめ、走る。その小さな姿はすぐに周囲の混乱に紛れて見えなくなった。 そしてもう一つの陣営である、アルカディア軍。 「…カストルさん、あんた達も兵を連れて逃げろ。大勢いても被害が大きくなるだけだ」 闇遊戯は険しく顔を引き締めて言った。 「ミーシャと…レオンティウスも頼む。彼はもう、闘える状態じゃない」 「うむ―――陛下、アルテミシア様。こちらへ!」 「…………」 「陛下!」 レオンティウスは死人のような顔で立ち上がり、馬に跨る。カストルは不安げにそれを見届けながらも、イサドラの 亡骸を抱え上げる。 「アルテミシア様、私がお守りいたします―――行きましょう」 「けど、エレフが…それに、皆は…」 「心配すんな。妙なモンが取り憑いた相手なら、オレや遊戯は専門家だからな!」 「おうよ。あのバカの頭でもぶん殴って、正気に戻させてやるさ」 城之内が威勢よく胸を張り、オリオンもそれに続く。闇遊戯も不敵に笑った。 「オレ達は、必ず生きて戻る―――だから、待っていてくれ」 「分かったわ…気をつけてね」 三人は力強く指を立てて歩いていく。それを見届けて、カストルは号令を放つ。 「全軍退却!アルカディアへ戻るぞ!」 それと同時に、アルカディア兵達も撤退を始める。その喧騒をよそに、闇遊戯達は海馬の元へと辿り着いた。 「何をしに来た、遊戯」 「海馬。ここはオレ達も共に闘おう。いくらお前でも、その身体で一人で闘うなど無茶だ」 「―――貴様らの助けなど、必要ない」 海馬は吐き捨て、大地を踏み付ける。 「奴とは、オレがケリを付ける」 その一部始終を静かに見守っていたタナトスは、悲しげに目を細める。 「退ィテクレナィカ、海馬。キミトハ闘ゥツモリハナィ―――キミハ我ノ救ィガナクトモ生キテユケル強キ人間ダ。 ナラバ、敢ェテ死ニ急グコトモナィダロ?キミノ後ロニィル者達モ同ジダ。死ヲ恐レズトモ、本意デハナカロゥ… 我ハァクマデモ、生ニ嘆キ死ヲ望ム者ダケデモ救ィタィト」 「黙れ。愚神が…!」 海馬はワナワナと拳を震わせ、眼前の死神をその眼光で射抜く。 「エレフ―――そのような下賤な死神に身も心も奪われるくらいならば、いっそ我が手で貴様を砕いてくれるわ!」 主の憤怒が伝わったかのように、究極竜が三つの口から激しい雄叫びを放つ。 「砕け散れ、死神!―――アルティメット・バースト!」 咆哮と共に撃ち出された、破壊の光。だが次の瞬間、信じられない光景を海馬は目の当たりにした。 「ハァッ!」 タナトスは右手を突き出し、その掌で究極竜の一撃を受け止めていた。そのままアッパーカットの要領で、破壊光線 を空へ向けて弾き飛ばす。 「なん…だと…」 「海馬…エレフニ対スル友情ヲ、キミカラ確カニ感ジタ…」 タナトスは語る。 「ダカラキミハ怒ッティルンダネ。友ヲ奪ッタ我ヲ―――本当ニ、スマナィ」 ケド。 「其レデモ、彼ハ待チ望ンディタ我ガ器。還スコトハ出来ナィ。ソシテ、斃サレル訳ニモィカナィ」 「くっ…」 タナトスの瞳が大きく見開かれ、妖しく輝く。漆黒の闘気が迸り、世界が震える。 「強キ者ニモ、弱キ者ニモ、賢キ者ニモ、愚カシキ者ニモ、死ハ万物ニ平等…」 黒き焔が究極竜に巻き付き、一瞬にして細胞の一つまで消し炭に変えた。 「ぐわああぁぁぁーーーーーーーっ!」 海馬は自らが焼かれたかのような苦痛に絶叫し、倒れ伏した。それを見つめ、タナトスは言い放つ。 「死(タナトス)ハ、誰モ逃ガサナィ」 「この野郎ォォーーーっ!」 オリオンが猛り、星屑の矢を構える。 「エレフの身体で…好き勝手なことやってんじゃねえ!」 放たれた星屑の矢。それは一筋の流星と化して、タナトスを確かに射抜いた。 「星女神(アストラ)ガ与ェシ星屑ノ矢カ…」 だが、タナトスは眉一つ動かすことなく矢を引き抜き、それをぽっきりとへし折った。 「残念ナガラ、今ノキミハ満身創痍ダ。其レデハ星屑ノ矢ノ力モ半減シテシマゥヨ」 蠅を払うような動作で腕を振る。ただそれだけで烈風が吹き荒び、オリオンは羽毛のように跳ね飛ばされた。 「くそっ…よくもオリオンを殺りやがったな!(※死んでません)次はオレが相手だ!」 城之内の闘志に呼応するかのように、雷を纏う騎士が顕現する。 「―――<ギルフォード・ザ・ライトニング>!オレのデッキ最強のモンスターだ!」 雷光の騎士は雄々しく剣を振り上げ、勢いよくタナトスに向けて振り下ろす―――だが。 タナトスはその剛剣を、人差し指と中指で挟み込む。たったそれだけで、もはや微動だにしない。 そして軽く指を捻ると、巨大な剣がまるでマッチ棒のように根元から折れる。そのまま貫手でギルフォードの心臓に 風穴を開け、彼を一瞬で消し飛ばす。愕然とする城之内に対し、額と額が触れ合うほどに顔を近づける。 「城之内。キミハ好マシィ男ダガ―――勇気ト無謀ノ違ィハ知ッテォィタ方ガィィ」 トン、と。何気なく城之内の胸板を指先で叩いた。それだけでその身体は、大砲で撃ち出されたような勢いで大地に 叩き付けられた。そしてタナトスは、闇遊戯へと視線を向ける。 いや―――正確には闇遊戯ではなく、その首にかけられた千年パズルへ。 「先程カラ気ニナッティタケレド、キミノ持ツ其ノペンダント―――其レハ、闇ノ力ニテ産マレ出シ物ダネ。人間界 ニ在ッテハナラナィ物ダヨ、其レハ」 「…………それが、どうした」 「我ニハ分カルンダ。ソシテキミモ、現世ニ存在シテハナラヌ古ノ亡霊…」 タナトスは、ゆっくりと手を差し伸べる。 「我ト還ロゥ。キミノ眠ルベキ地―――冥府ヘ」 「悪いな。そいつは遠慮させてもらうぜ!」 闇遊戯は一枚のカードを天に向けて翳す。それは三幻神最後の一柱にして、最強の神! 「光臨せよ!不滅にして無敵、あらゆる神の頂点たる太陽の翼!」 夜空を煌々と照らし、それは大きく翼を広げる。 「この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこい!太陽神―――<ラーの翼神竜>!」 生命の象徴たる日輪。その金色の輝きと大いなる焔を宿す巨大な鷹。圧倒的な神気が世界を満たし、灼熱の風が 大地を駆け抜ける。灰燼と化すまで闘い、灰燼と化してなおその裡より蘇る伝説の不死鳥。 頂点の中の頂点―――太陽神ラー! 「太陽の前に消え去れ、冥王よ―――ゴッド・フェニックス!」 ラーは咆哮し、その全身が獄炎と化す。遍く全てを焼き尽くす焔はタナトスへと襲い掛かり、その身を呑み込んだ。 火柱は天高く燃え上がり、熱風が闇遊戯の肌をも焼いていく。 「やったか…」 だが。 「コノ力…マサニ太陽カ。フフ…ケレド、太陽ノ光モマタ、闇ノ前デハ無力。水辺ノ儚キ水泡ニ過ギヌ」 焔の中で、タナトスは笑っていた。 「吹キ荒レロ。永遠ナル理力ノ吹雪ヨ―――」 その全身から迸る魔力が、絶対零度の冷気と化す。 「―――エターナル・フォース・ブリザード!」 一瞬だった。天を焦がす焔は刹那で凍り付き、砕け散る。無数の氷の破片と化したラーは月と星の灯りに照らされ、 美しく煌きながら散っていった。 「バカな…ラーが、こうも簡単に破れるだと…!」 「ココマデダヨ、古ノ王(ファラオ)…フンッ!」 「アッー!」 タナトスから放たれた衝撃波が、闇遊戯を吹き飛ばす。息が止まるほどに地に叩き伏せられ、呻きながら転がる。 「…ゴメンヨ。痛ィ思ィナドサセタクナカッタノニ」 「う…うう…」 苦鳴を漏らす闇遊戯―――否。その姿からは彼特有の険しさが消え、年相応の少年の顔となっていた。 「フム。ドゥヤラ、今ノ衝撃デ人格ガ入レ替ワッタカ…ソレナラ好都合ダ」 タナトスはそっと千年パズルに手をかける。その腕を、遊戯は渾身の力で掴んだ。 「ダメだ…パズル…は…もう一人のボクは…渡さ…ない…」 「何度モ言ワセナィデクレ」 タナトスはあっさりと遊戯の腕を振り解き、千年パズルを奪い取った。 「死者ハ冥府デ眠ルベキ―――現世ニ留マッテハナラヌ」 「…そんなことは…分かってる…けれど、今はまだ…」 「キミモ、疲レタロゥ…少シ眠リナサィ」 掌を遊戯の眼前に翳し、タナトスは微笑む。どこまでも優しく―――残酷に。 「ォ休ミ。ソシテ、ォ別レダ。二度ト会ゥコトモナカロゥ…キミガ天命ヲ全ゥスル、ソノ時マデ」 急激な睡魔が遊戯を襲う。意識を失う寸前に目に焼きついたのは、タナトスの微笑。 そして彼の手に握られた、自らの半身――― 死の神にして冥府の王タナトス――― そして彼に挑む、死すべき者達――― 人の世の戦乱は終わりを告げて、神と人の闘い―――<死人戦争>が始まる――― 限りなき命を持つ神と、限りある命を燃やす人間――― 神が人を殺すのか、人が神を殺すのか――― 運命の女神は今なお、黙したまま、何も語らず―――
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1251.html
マコトにはもう、どうすればいいのかわからなかった。 「どうしろ、と言うならこうしろ、と言うよ。」 そんな彼に優しく手を伸ばすように、タナトスは言う。 「降参しろ。そうすれば、全部終わる。」 「なに……?」 「今の君には殺す価値もない。今降参してくれたなら、私の権限で助けてあげよう。」 タナトスの提案はマコトよりも観客たちの心を乱した。怒号が舞う、野次が飛ぶ。 彼女はそれでもなお微笑んでいた。その表情はミコト・イナバのあの明るく優しげなものと同じだ。 その表情を見たマコトは、不覚にも一瞬、彼女は自分を見逃してくれるのかもしれないと信じてしまいそうになる。 だが、そんなことあるわけない、とすぐに考えなおす。 タナトスにとってもう俺を生かしておく意味なんてないはずだ…… でも…… 「本当に……助けてくれるのか……?」 もし本当に助けてくれるのなら…… このままでは俺に勝ち目は無い。 だけどタナトスの素顔を手に入れることはできた。これは全体的に見れば『勝ち』と言えるんじゃないのか。 俺が勝てなくても、アヤカさんなら上手くやってくれるはずだ……。 ユウスケの仇は直接に討てなかったけれども、俺は充分に頑張ったはずだ。 そうだよ、俺は頑張った。 だいたい、どこにでもいる高校生が犯罪組織と戦うなんて現実味が欠けているんだ。 勝てるわけないじゃないか、そんなの。 はじめから警察に任せておけばよかったんだ。アヤカさんに全部任せておけば、今ごろユウスケの仇も討てていたんだ。 結局俺は最後までタナトスのいいように利用されただけだ。 このまま殺されてしまうなんて嫌だ、冗談じゃない。死にたくない。死にたくない! いったいどこで間違ったんだ? 最初にタルタロスにきて、契約書にサインしたときか? アヤカさんの復讐計画に手を貸したときか? ケルベロス――キムラとの戦いを承諾したときか? イナバさんと初めて出会ったときか――? そこまで悔いたマコトの脳裏になぜか浮かんだのは、かつて覚えた違和感だった。 ……そういえば。 マコトはイナバと初めて出会ったあの部屋を思い出していた。 本来ならそんな悠長なことをしているヒマは無いのだが、もうすっかり精神を削られてしまったマコトは 現状にまっすぐ向き合うことにすら嫌気がさし始めていたのだった。 マコトはイナバの部屋をなるべく鮮明に頭に描く。 あの部屋、ウサギのグッズで飾られた、可愛らしい部屋。 机の上にはパソコンがあって、出窓の先にはエリュシオンが見える……。 その出窓に何かがあった気がする……。 ……そうだ、写真立てだ。 イナバさんが、男と写っていた。 あの男、たしかイナバさんの元カレだったっけ。 違和感の原因はここだ。 そうだ、初めてあの写真を見たとき、何かがおかしいと感じたんだ。 なんというか、何かが『違う』ような……。 マコトは気づいて、項垂れていた頭を上げた。 心拍数が上がる。目を見開く。頭の中でパズルのピースが組み上がっていく。 そうだ。 あの写真……、あの写真のイナバさんの外見は、その後自分と話していたイナバさんとまったく同じ外見だったのだ。 色の薄い髪に、茶色の大きな瞳―― だけど問題はそこじゃない。違和感の正体は男のほうだ。 ……そう、たしかに男の瞳は『金色』だったんだ! イナバさんは普通の瞳で、男は金眼。 ……もしそうなら、全てが繋がる。タルタロスも、アヤカさんの復讐も、金眼事件も、タナトスも、全てが。 マコトはぎっと相手を睨んで言い放った。 「その眼は――ハヤタ・ツカサキから貰ったんだな。」 同時に、どこかだらけた雰囲気すらあった空気が、緊迫したものに変わる。 それでマコトは確信した。 通りで写真の男をどこかで見たことがあったはずだ。 ハヤタ・ツカサキの顔はニュースでもネットでも散々見たことがあったんだから。 「アンタ、あいつとその目を――」 言うがはやいか、タナトスは高熱ナタを振り上げてマコトに迫った。 マコトは不意のタイミングで驚き、思わずライフルを乱射する――信じ難いことが起こった。 放たれたライフルの弾丸がタナトスの高機動型の手元を直撃し、そこに握られていた高熱ナタが 火花を散らしつつ根本からへし折れ、飛んだ刃が近くの地面に突き刺さったのだ。 この出来事にマコトはもちろん、コラージュを含むタルタロス全てが一瞬、驚愕のあまり沈黙した。 そのなかで唯一即時に思考の切り替えができたのはタナトスだけで、彼女は機体の軌道をねじ曲げ、 ライフルを数発撃ちつつ、サッカーグラウンドから飛び去っていく。 「追えぇッ!!」誰かが叫んだ。 マコトは応えて、スラスターを点火。瀑熱と轟音と共に三たび空中へ舞い上がった。 歓声があがる。口だけ男がマイクをつかむ。 「YEAH! なんだ今のは見まちがいかぁ!? いやちげぇ! なんとタナトスの武器をオルフェウスが壊しやがった! 俺もナゲーこと実況やってるが、こんなの見るのは初めてだぜ! 見ろよ、タナトスが後退してる!」 マコトはレーダーを見てタナトスを探す。しかしレーダー上に彼女を発見するよりもはやく銃撃が襲ってきた。 高度を低くし、建物を蹴る。機体を捻りつつ飛び上がって銃撃の方向を見るとそこには何もいない。 代わりに別の死角から銃撃が浴びせられる。HPゲージが順調に削られていく。 マコトはペダルを目一杯に踏みつけ、スラスター出力を全開にした。 障害物の多い都市部は不利だ。もっと見晴らしのいい――そうだ、海の方へ行こう。 『グラウンド・ゼロ』は究極までリアリティを追求しているが、所詮ゲームだ、そのマップ容量には限界がある。 この『東京』ステージの、街を走る電車等まであますとこなく再現したフィールドも埋立地から先は存在せず、 東京湾に飛び出した瞬間に反則負けになってしまう。 しかしその湾に浮かぶ埋立地は、大きな施設が数個あるだけなので、ギミックや建造物、 視覚的な障害に溢れた都市部よりも断然戦いやすい。それに…… ……もしかして、『あそこ』なら…… ひと筋の光を見た気がする。少し遠いが目指す価値はある。 東京タワーから南へ飛ぶマコト。タナトスは後を追ってビルの影からの飛び出してくる。 自分がどこに向かっているのか、さとられるべきじゃない――マコトはそう感じて、 振り返ってタナトスに狙いを定めた。が、また、彼女はすでにそこにいない。 ツカサキの話題を持ち出して、一瞬揺さぶられた心もすでにもう持ち直しているらしい。 ハヤタ・ツカサキは彼女にとってどれほどの人だったのだろう、 そのことを考えると少しだけ胸が苦しくなるような気がしたが、今はそれよりも戦いだ。 機体をときどきロールさせ、少しでもダメージを減らそうとする。 さっきの一撃でタナトスの高熱ナタが使えなくなったのは最上のラッキーパンチだった。 今のタナトスにとって、マコトの重装型の装甲を、唯一一撃で貫ける威力の武器はあのナタだけだったから。 残るライフルは、正面から受ける分にはそこまで脅威ではないが、 それでも連続で受けるのは危険だし、背後から銃撃を浴びせられたらあっという間にお陀仏だ。 おまけに機動力は向こうの方が圧倒的にまさっている。だから油断はできない。 日本電気本社ビルの横を過ぎる。遠目に海が見えてきた。 もう少しで着く――思ったそのとき、衝撃がくる! 「うお!?」 いきなりの振動で思わず操作を誤った。機体は制御を失い、田町駅を越えたところの道路に墜落した。 残りHPがもう半分をきっている。なんでいきなり――すぐにわかった。 機体の右肩メインスラスターが吹き飛んでいた。ライフルで撃ち抜かれて爆発したんだ。 周囲の状況を確認する。背の高いビルに挟まれたこのまっすぐな道路は交通量もあるが、 通る車はマコトが突っ込んできたせいで大規模な衝突・玉突き事故を起こしていて、完全に流れが止まっている。 マコトは立ち上がる。今の一瞬でまたタナトスを見失った。 相手はまた建物の影に入ったのだろう、レーダーにもうつらない。 マコトは地図を一瞥する。海はすぐそこだ。せめて海に出られれば、 タナトスも身を隠したままではいられないはずだが……逆に今のままのほうがマコトにとっては安全かもしれない。 タナトスは明らかに慎重になっている。それは重装型のライフルの威力を警戒しているのと、 さっきツカサキの話題を持ち出したときの精神的な動揺を反省してのことだろうが、 あの『擬似ギフテッド理論』――正直マコトにはギフテッドが何なのかよくわかっていなかったが――がある以上、 タナトスにとって、お互いの姿がよく見える状況はかえって望むところのはずだ。 だが、マコトのビジョンではタナトスに勝つには埋立地に行くしかない。 覚悟を決めるか。 使えなくなった右肩スラスターを切り離し、重さのバランスをとるために思い切って右腕の大剣をも捨てる。 ライフルの残弾はまだ余裕があるので問題はない、どうせハイスピードな高機動型にスローな大剣の攻撃は 当たりゃしないんだ。だったらいっそ捨てたほうが機体も軽くなる。 片腕となったマコト機は周囲を警戒しつつ、またアスファルトを蹴って空を飛んだ。 数秒のうちに、芝浦ポンプ所のある埋立地上空に出る。だけど目的地はもう少し先だ。 真下の東京モノレールの線路を目印にしてさらに南下する。おかしい――タナトスが追ってこない。 そう思った次の瞬間、建物の影からタナトスがいきなり進路を塞ぐように飛び出してきて、マコトは面食らった。 同時にマコトはライフルを構えたが、またタナトスは銃口の先にはおらず、すでにマコトの新たな死角、 右側にまわっていた。 輝くマズルフラッシュ、浴びせられる銃弾。いけない、下は海だ、落ちたら負けだ――! そんなマコトの思いもむなしく、HPはさらに減る。もう残りは3割だ。おまけにスラスターの熱も危険域に達している。 その上タナトスの銃撃。マコトは落ちるしかなかった。 マコトが落下するのを見てタナトスは銃を下げる。それはマコトが海中に没するのを見届けるためだったのかもしれないが、 マコトはその期待を裏切る。 埋立地には何隻かのクルーザーが停泊していた。マコトはその船体上に着地し、巻き上がった海水でめくらましをすると 共にそれを蹴り、陸地に上がったのだ。 よし、一瞬だがスラスターを休ませられた。急がなくては、まだ目的地にたどり着くまでは数秒かかるのだから。 スラスターを全開! 「しっぶってぇーぜオルフェウスッ!! 今のタナトスの奇襲喰らってまだ生き延びていやがる! しかし状況、依然不利! 否俄然不利!? バトルはウサギ狩りの様相を呈してきた!」 実況はあいかわらずの調子だ。 マコトはそれをうるさく感じた。こっちはタナトスのアクションの僅かなヒントも逃さないよう、 感覚器官に全神経を集中させているんだ、邪魔するな! そうしているうちに建物を蹴り、次の埋立地に飛ぶ。そこには背の高いビルが集中して建っていて、 マコトはそれを盾にしつつ足で蹴りながら、単純に二倍の負荷がかかっているスラスター を休ませつつ、それらの合間を縫うように飛んでいった。 エリアオーバーが近いことを示す警告表示が画面の真ん中に出る。だがもう目的地は目の前だ。 マコトは最後に一瞬だけ最高速を出し、埋立地の間の海を飛び越える。 辿り着いた先は最後の埋立地だった。広い道路と広い駐車場、コンテナが山積みになっている船の荷卸場に、 大きな工場。ここから先の海は作戦エリア外で、一歩でも飛び出したら反則負けになる。 マコトは一番近いセメント工場のタンクの上に着地した。レーダーを確認する。 タナトスは海の上を飛んで、マコトを追ってきていた。ライフルを向ける。 タナトスはわずかに軌道を変えつつこちらをなおも追ってくる。マコトは跳んだ。 それから近くにある、埋立地を南北に貫いて、東の荷卸場と西の工業地帯を分断している広く長い直線道路の交差点に 立ち止まり、やってくるタナトスを待ち構えた。 まもなく工場の屋根の上に姿を現したタナトスはマコトに向かって言った。 「もう鬼ごっこも終わり?」 言われたマコトは不敵に笑って―― 「なぜここまでお前を誘い込んだかわかるか?」 わざとらしく小首をかしげるタナトス。 「ううん」 「ここはエリアオーバーギリギリで、エリア外にツッコむ様に長く広い直線道路がある、唯一の場所だ、 そんなとこでやることといえば、ひとつだろ?」 「……チキンレース。」 「話が早いぜ。」 「いいだろう、やってやる」 予想外の展開に観客たちがまたにわかに興奮しはじめる。 「俺が右、あんたは左だ。海に向かって道路を南下して、相手より速く、 よりエリアオーバーに近いところで止まった方の勝ち。」 「いいだろう、しかしいいのか?」 「なにが」 「機体のスペック的に君の勝利は厳しいぞ」 「ああそうだ。だから誓え」 「なにを」 「正々堂々戦うことを」 「いいだろう、誓おう、この勝負に負けたら潔く負けることを。だから君も誓いたまえ」 「俺の誓いはこれだ。」 マコトはそう言って左腕に握られたライフルを地面に放った。これでマコト機に武装は無くなり、 もし攻撃されても逃げることしかできない。 「なるほど、了解した。」 「こりゃあまたまた予想外の展開だ! 圧倒的不利のオルフェウスが苦肉の策で持ち出したのは、エリア外へのチキンレース! タナトスが立場上挑戦を断れないことをふんで打ったであろう奇策だが、 単純な勝負よりかはいくらか望みがありそうだ! しかし機体のスペック的にはそれでも勝ち目は薄め!」 実はそうでもないんだけどな、とマコトは思う。右腕は肩から無くなっているし、 まだまだ切り捨てられるパーツはあるので、しようと思えばさらに機体を軽量化できるのだから。 「審判とスターターは俺がやってやるぜ!」 口だけ男はそう叫んだ。 マコトとタナトスは南を向いて横並びになる。 間髪入れず、口だけ男が号令を発する。 「Get ready? .........GO to HELL!!」 2機はスタートした!
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4865.html
―――聖地『ολυμπου(オリンポス)』――― そこは、ギリシャ神話の世界。 人間界とは隔離されているため、通常の手段ではこの聖地への進入は許されない。 逆に、人間界へ移動するのも神々の権限が必要となる。 生まれるものは、ギリシャ神話が語るもの。兵士も、動物も、植物も、神も。 語られるものは全て生まれ、ここで育つ。 その世界は大きく3つに分かれている。 その1つは、獣の区域。山の麓にある自然、動物や植物が育つ場所。 その1つは、民の区域。山の中にある町々、兵士達が育つ場所。 その1つは、神の区域。山の頂にある居城、神が育つ場所。 そしてその城の最上階こそが、オリンポス十二神の座。 ―――この世界で、私は生まれた――― 私は【タナトス】。死の神として神の区域で生を受ける。 つまり私は、生まれながらにして絶対的な力を手にしていたのだ。 しかし、私は何をするべきかだけ教えられていなかった。 神話通りの生き方をすればいいのか?それとも他に使命があるのか? 私は、先人達に訊ねる事にした。 タナトス「【クロノス】、私は何をするべきなんでしょうか?」 クロノス「……。」 最初に訊ねたのは【Χρονος(クロノス)】。時を司る神。 彼は時間―つまり、全てのものの動き―をコントロールできるらしい。 いつも懐中時計を持っていて、眺めていたり、磨いていたり。 能力と関係があるのかもしれないが、詳しくは知らない。 彼は『καθιστικο(居間)』の椅子に腰をかけていた。 机の花瓶に刺さった花は、少ししおれていた。 クロノス「あなたのやるべき事、ですか?」 タナトス「はい。」 クロノス「さぁ?私は時の神なので、そんな事は知りません。」 タナトス「……いえ、仕事があるなら手伝わせてくれませんか、と……。」 クロノス「私は時の神。貴方は死の神。できる事、やるべき事が違います。」 そう言うと、【クロノス】は懐中時計の針を動かす。 同時に、この城の全ての時計が動き、花瓶のしおれた花がだんだんと元気になっていった。 クロノス「貴方には、この時計を動かす事も困難でしょう。」 タナトス「……失礼します。」 流石は時を司る神。彼には何人たりとも触れられないだろう。 彼の手伝いは、不可能だろう。そう思うのに時間は必要なかった。 しかしそんな彼も……私のやるべき事を言わなかった。 次に訊ねたのは【ヘラクレス(ηρακλης)】。彼は神と人の子。 人の血を持った彼は、神として扱われるために10の―実際は不正などの理由で12となった―試練を課せられる事となる。 故に、彼は多くの試練にも耐える肉体を持つ。 彼の死にも諸説あり、ヒュドラの毒で死んだとする説がよく聞かれるだろうか。 死後、彼は神の座に上がりオリュンポスの十二神の一柱として迎え入れられた、とする説もある。 おそらくここに彼がいるのは、その説を受けてだろう。 彼はいつも庭で、ある男と拳闘の訓練をしていた。 その男の名は【アキレウス(αχιλλευς)】。彼は神話が誇る英雄。 子供のころ、母である海の神テティスが彼を不死身にするため冥界の川スティクスに浸し、 そのとき彼女がつかんでいた彼のかかと以外のところは不死身となった。 アキレウスの葬儀や武具の分配をめぐる争いについては語られても、その死の真相には触れられていない。 主に何者かにかかとを射られて死んだとされている。 彼は本来ここに入るべき存在ではないが、【ヘラクレス】が迎えたものと思われる。 ヘラクレス「はっはっはァ!技のキレがだいぶ上がってきたなァ!」 アキレウス「まだお前には負けるぞォ!」 タナトス「失礼します。」 ヘラクレス「おォ!?新入りかァ!」 タナトス「【タナトス】です。修行ですか?」 アキレウス「あぁ!サボるとなまるからなァ!」 お前に訊いていない、と心の中で呟く。 ギリシャの英雄と言えども、仮にも一兵士。神と会話するなら、敬語が望ましいはずだ。 タナトス「しかし何故、こんな所で?修行なら他に相応しい所もあるでしょう?」 ヘラクレス「あァ!あんな所で修行したら息が詰まるからな!外の方が落ち着く!」 アキレウス「おぉい!俺達が修行すると全壊するから、と怒られたからだろう!?」 ヘラクレス「おォ!そうだったかなぁ!?はっはっは!」 うるさい。……しかし伊達に英雄の名は語れんか。 修行するだけでも周りに被害を与えかねない、彼らの力……。 本当の戦闘なら、いったい相手はどうなるのだろうか。 タナトス「毎日そうやって修行するのも、世界を守る使命からですか?」 ヘラクレス「はっはっはっ、はァ!?使命!?」 アキレウス「なんだァ、使命とは!?」 タナトス「……は?」 アキレウス「俺達はただ、修行したいから修行しているんだ!」 ヘラクレス「誰かに命令されてやっているのではないッ!では続きだ!」 アキレウス「おうっ!」 そう言って、彼らは修行に戻った。……『したいから』という子どものような言い訳で。 やはり所詮は兵士という事か。期待した私が間違っていた。 ―――その後も私は――― エロス「使命ィ?そんなの知った事か。あ、あのカップル腹立つから別れさせよっと。」 ―――先人達の言葉を訊いて周った――― バッカス「ひっく、なんだぁてめぇ、ガキじゃあるまいし。ひっく。」 ―――しかし、その答えは全て――― ポセイドン「はっ、やるべき事ォ?そんなの知った事か。俺は忙しいんだ。帰りな。」 ―――私の求めたものではなかった――― 私は庭で地に腰を下ろした。 訊ねた神全員が、私の質問にまともな答えを示さなかった。 それどころか、全員はまるで勝手気ままに過ごしている事まで分かってしまった。 ……それを知って、私はどうするべきか、と悩んでいた時だった。 ゼウス「ここに居たか。」 彼が、最高神が私に話し掛けてくださったのだ。 タナトス「ぜ、【ゼウス】様……!?」 ゼウス「【タナトス】、神々を訊ねて周っているらしいな。」 タナトス「はい……。」 その時は、少し失礼だとも思ったが、私は最高神に率直な意見を述べた。 タナトス「【ゼウス】様。私が訊ねた神々は神としての自覚がありません。」 ゼウス「ほぅ……厳しいな。」 タナトス「事実を言っているだけです。全員自分勝手に行動していて、お世辞にも統率がとれているとは……。」 ゼウス「まぁ、待て。」 この後の言葉が、私の運命を大きく動かすものだったと、その時は気付かなかった。 ゼウス「空を見てみろ。」 タナトス「空……?」 ゼウス「あの雲は、誰かが願ってあの形になったのか?」 タナトス「……神ならば、可能でしょう。無駄だと思いますが。」 ゼウス「そう考えるか。」 しばらく沈黙が続いて。 ゼウス「私は、全てが雲と同じだと思うんだ。」 タナトス「は……?」 ゼウス「人も、動物も、植物も、神も、決まった生き方なんて決められてはいない。 雲のように、時にある形を保ち、時に形を変える。 【タナトス】の言葉を借りるなら、それを他人が意のままに決めるのは無駄な事だろう?」 タナトス「しかし……。」 ゼウス「雲は雲のままに、空は空のままに。なら人も人のまま、神も神のままでいいじゃないか。」 タナトス「……。」 そのまま最高神はその場から立ち去った。 タナトス「……最高神が最高神なら、下の神も、という事か。」 絶望した。最高神さえも、使命を忘れて勝手気ままに過ごしていたとは。 それ故に他の神もあのような始末だったのか。 このままでは私も自堕落な神になってしまう。 ……しかし、それでは、私は何をするべきなのだろうか……? 無意識の内に、私は城に戻っていた。 ふとその目に、自分がまだ訪ねていない部屋が映った。 半ば諦めていたが、念のためその扉をノックし、中に入った。 タナトス「……何の部屋だ?」 薄暗くて周りが良く見えかったが、壁には何かが掛かっているらしい。 部屋の真ん中では蝋燭が点いていて、誰かが作業をしている事が分かった。 音から推測すると、機織りだろうか。 タナトス「こんなくらい部屋で何をしているんだ?」 その時は、既に多くの神に期待を裏切られていたせいで、礼儀を忘れて乱暴な口調で訊ねてしまった。 しかし、彼女は私の質問に丁寧に答えてくれた。 ???「……できました。」 タナトス「……?」 彼女は織機から出来立ての布を取り外し、それを広げて私に見せた。 ―――その布はとても色鮮やかだった。暖色と寒色が交互に入り混じり、まるで虹のように輝いて見えた。 たった1つの色でなく、多くの色で作られたそれには、何か意味があるのだという事ぐらい私にも分かった。 タナトス「これは、いったい何ですか?」 ???「『Μοιρα(モイラ)』……。」 タナトス「『モイラ』?」 モイラ「私の名でもあり、この布の意味でもあります。」 ―――モイラ―――それは人のさだめ。そしてそれを司る神。 未来を予言するその能力は、最高神に匹敵する、いやそれを上回るものと言ってもいいだろう。 ……正直、現在でもそう思っている。 モイラ「この布は人の一生をあらわしたものです。私が糸を切った瞬間から、その布の果てまでの人生が始まるのです。」 タナトス「……布の色は何を意味しているのですか?」 モイラ「色はその」 【モイラ】が手を振り上げると、全ての蝋燭に火を点いた。 その灯りのおかげで、壁に掛かっているものが、いや、この部屋中にあるものが、人々の『モイラ』だと分かった。 【モイラ】はさっき出来た布を空いていた壁に掛け、また最初の場所に腰を下ろし機織りを始めた。 モイラ「この部屋にある全ての布が、私が紡いだもの。私が紡ぎ終えて始めて、命が生まれるのです。 そして私の紡いだ糸をたどって、生きていく……。」 タナトス「……私と似ている、いや、あるいは対になるという事ですか。」 モイラ「……?」 タナトス「『タナトス』。私の名であり、人の終わりでもあります。」 モイラ「……なるほど、似ているかもしれません。」 少しの間、私達は微笑みあっていた。しかしその時間を引き裂くように、その時はやってきた。 急に【モイラ】は顔色を変えて、壁の布を見つめた。 私もそちらに視線を移すと、恐ろしい事が起こっていた。 ある布の真ん中の、赤みがかった部分がだんだんと紫色に変色しだした。 それと同時に、下の方がじわじわと光になって消えていく。 ……やがてその現象は紫の所まで到達して止まった。その頃には元の長さの半分ほどになっていた。 タナトス「今のは……?」 モイラ「また、ですか……。」 【モイラ】はその光景を、寂しそうに見つめたまま、続ける。 モイラ「私の紡いだ【モイラ】は不完全……ある存在なら簡単に変える事ができるのです。」 タナトス「い、いったい誰がその様な事を?」 モイラ「都市伝説……人でないものの『モイラ』は、元々私が紡ぐべきものでもないのです。」 タナトス「さっきのも、トシデンセツが何かをしたという事ですか……。」 モイラ「……死んだのです。無論、形はどうであれ、都市伝説が関与しています。」 私は耳を疑った。まだ【モイラ】の話は続く。 モイラ「昔は、私が紡いだ通りに幸福もあり、不幸もあり、そして人は定められた死を迎えました。 しかしいつからか、私を無視して彼らは行動を始めました。それ以来、多くの人が……。」 しばらくの沈黙の後、【モイラ】はまた機織りを始めた。 邪魔にならないために、私はその部屋を後にした。 あの日の事を、今まで忘れる事などできなかった。 その真意だけは、未だに分からない。ただ……。 ―――【モイラ】が紡いだ本来の『モイラ』を、こうもあっさり変える事ができてよいのか――― ―――あの美しい布を汚し、さらに掠めるものを、どうして許せるか――― ―――あの時【モイラ】が見せた、あの顔を、何故思い出してしまうのか――― それらが頭を巡って、酷い時は呪われたように苦しんだ時もあった。 その時は本当に呪いを疑い、真っ先に浮かんだのはあの悪戯者の顔だったか。 そして、私は決心した。 私が【モイラ】を救おう、と 私は剣を封印した。その代わりに、巨大な鎌を造った。 そうする事によって、私は【死神】の力を取り込む事ができ、より強大な力を得た。 もっとも、『都市伝説を倒すためなら都市伝説の力だって得よう』と考えてやった事なのだが。 その後は鍛錬の毎日だった。来る日も来る日も、扱い辛い鎌でどのように攻撃するかを考えていた。 鍛錬の内に、鎌を変形させてハルバートにする機構を組んだ。 このおかげで勝ち筋が見えた。 ハルバートを振り回しながら戦術を考える。 ハルバードを振り下ろす、少し上げて突く、横へ逃げた所を薙ぐ、また突く、或いは……、そして最後に……。 途中、怪力兵士の妨害も受けたが、ついに並程度だがこの武器を使いこなせるようになった。 とうとう時が来た。 私は今日、【死神】となる。 都市伝説を狩る【死神】に。 彼らは私を恐れ、逃げ惑い、命乞いをするだろう。 しかし絶対に彼らを許してはならない。 ―――【モイラ】様のために――― ―――その日、翼を真っ黒に染めた神が地上に降りた。 その神は手に持つ巨大な武器で来るものも去るものも等しく裁った。 後に風が、虫が、人が、それを伝え―――【都市伝説の死神】の名は広く知れ渡ることになる。 それを喜ぶ神が1柱 悲しむ神も、また1柱――― Σχεδιο編番外「聖地」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王