約 439,965 件
https://w.atwiki.jp/hmnsxx/pages/14.html
「ゼロの使い魔」はこちら
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/478.html
autolink() ZM/W03-T03 ZM/W03-013 カード名:ゼロのルイズ カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《虚無》? 【起】集中[① このカードをレストする]あなたは自分の山札の上から2枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたのキャラすべてに、そのターン中、パワーを+2000し、ソウルを+1。 TD:ちょっと失敗したみたいね C:私、召喚魔法、サモン・サーヴァントだけは 自信があるの! レアリティ TD C illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 レベル0の集中要員。大沢 マリアと比べると成功率は低いが、成功時の見返りはこちらの方が大きい。 実はソウルが上がる集中はトライアル下においてはこの1枚のみであり、パワー上昇値も他の集中を下回る事はなく、非常に優秀な1枚。 1コストがかかるとは言え、パワー+1000、ソウル+1のクライマックスを落とせば、それ以上の効果が発揮される。 その為、ストックと相談しつつ可能な限り狙い続けるのが理想。 ・関連ページ 「ルイズ」?
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/458.html
ゼロの使い魔 作品情報 5枚 ルイズ01 ルイズ02 ティファニア タバサ イルククゥ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2272.html
6話 「諸君、決闘だ!」 そう言ってギーシュが薔薇の造花の杖を掲げると、周囲から大きな歓声が上がった。 ヴェストリの広場にはすでに多くの生徒が集まり、ギーシュとホワイトスネイクを取り囲んでいる。 ルイズは生徒の輪の最前列で、ホワイトスネイクの背中をじっと見つめていた。 「さて、逃げずに来たことは褒めてあげるよ」 「部屋ノ隅デ震エテイルコトヲ選バナカッタノハ立派ダッタナ」 食堂での応酬と同じように、ホワイトスネイクから挑発が返される。 「ふん、では始めさせてもらうよ」 そう言ってギーシュが杖を振ると、杖から薔薇の花びらが一枚離れた。 だが次の瞬間、薔薇の花びらは甲冑を着た女戦士の人形へと変わった。 人形は金属製らしく、全身が淡い金属光沢を放っている。 「ホーウ……」 ホワイトスネイクが感嘆した声を上げる。 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。文句はないだろう?」 「御託ハイイカラサッサトソノ人形デ仕掛ケテコイ」 「そうかい、では遠慮なく」 ギーシュが言い終わるのと同時に女戦士の人形が走り出す。 が、数歩で立ち止まった。 「おっと、そういえばまだ名乗っていなかったな。 僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。 したがって僕の青銅のゴーレム、ワルキューレが君の相手をするよ」 そう言ってまたフッとカッコつけた。 ただこれがやりたかったがために女戦士の人形――ワルキューレを止めたようだ。 「では、いくぞ!」 その声とともに、再び走り出すワルキューレ。 ホワイトスネイクとの間合いを一気に詰める。 そして自身の拳の間合いにホワイトスネイクをおさめると、すかさずパンチを放ったッ! ぶおん、と空気を切り裂く青銅の拳はホワイトスネイクのボディへと一直線に向かい―― グワシィッ! 受け止められたッ! 「な、なんだってぇ!?」 (コノ威力……パワーハCッテトコカ。 私ノ方モパワーCガ妥当。ルイズハ近クニイナイシ、コノ距離ナラ当然ダナ) 驚くギーシュと、相手と自分を冷静に評価するホワイトスネイク。 「今度ハコチラノ攻撃ダ」 ホワイトスネイクは素早くワルキューレの懐に潜り込む。 そしてその伸びた腕を掴むと、一気に反動でワルキューレの体を宙に浮かせ―― ドグシャアッ! 頭から地面に叩きつけたッ! 「『ジュードー』トカイウヤツダ。パワーノ弱イ私ニハ、ウッテツケノ技デナ」 「な、な、な……」 予想だにしなかった事態にギーシュは言葉を失う。 彼の目の前で地面に突き立てられたワルキューレはしばらく手足を動かしていたが、すぐに墓標みたいに動かなくなった。 そしておろおろするギーシュとは逆に生徒達は大歓声を上げた。 「すっげぇーぜ、今の! あいつ、何やったんだ!?」 「ワルキューレを頭から地面に叩きつけるなんて……」 「野郎……面白くなってきたじゃねーか」 そしてルイズも、予期しなかったホワイトスネイクの実力に唖然とする。 「な、何なの? 今あいつがやったの……?」 「特別な体術」 「……え?」 「彼は体の反動を使ってゴーレムを投げ飛ばした。 力任せに投げたのとは違う」 いつの間にかルイズの横に立っていたタバサが解説する。 「な、何であんたがここにいるのよ! っていうか今の説明……」 「この子が自分で見たいって言ったのよ、ルイズ」 「あっ、キュルケ!」 「ご機嫌いかが? 今朝は危うく寝坊するところだったそうじゃないの」 「う、うるさいわね! ちゃんと朝食には間に合ったんだからいいじゃないの!」 「はいはい。それでタバサ、あいつはどうなの?」 「分からない。動きに余裕があるから、まだ何か隠してるのは確実」 「ふ~ん……それは楽しみ。っと、そろそろ動きそうね」 一旦止まった戦いが、再び動き始める。 場所は変わってトリステイン魔法学院の学院長室。 ギーシュとホワイトスネイクの決闘が始まる、数分前のことだ。 「暇じゃのう……」 「平和ですからね」 「何かこう、面白いことでも起きんかのう……例えば決闘とか」 「学院長自らが風紀を乱さないでください。それと」 「何じゃ、ミス・ロングビル」 ドグシャァッ! 「ぶげぇッ!」 「私のお尻をなでるのはやめてください」 華麗なハイキックで老人を椅子から蹴倒す女性は、ミス・ロングビル。 反対に椅子から蹴倒された老人がオールド・オスマン。 ロングビルはオスマンの秘書で、そのオスマンはこのトリステイン魔法学院の学院長を務めている。 「あいたたた……」 ミルコ・クロコップのようなハイキックをモロに食らったにもかかわらず、何もなかったかのように立ち上がるオスマン。 「今度やったら王宮に報告しますからね」 「ふん。王宮が怖くて学院長が務まるかい」 オスマンはふてくされたように言うと、床から何かを拾い上げた。 「気を許せる友達はお前だけじゃ、モートソグニル。 ん、ナッツが欲しいのか? ちょっと待っておれ」 オスマンはポケットからナッツを数粒取り出すと、 手の上にちょこんと乗っているハツカネズミのモートソグニルに近づける。 モートソグニルはちゅうちゅうと鳴いて喜ぶと、ナッツをかじり始めた。 「ん、どうじゃ? うまいか? もっと欲しいか? じゃがその前に報告じゃ、モートソグニル。 ……ほうほう、純白かね。だがミス・ロングビルは黒にかぎ」 ボグォッ! 「うげぇっ!」 オスマンの言葉を遮るようにして叩き込まれたのは、胃袋に正確に打ち付けられるヒザ蹴りッ! そして頭から床に倒れこんだオスマンに、さらに追撃の後頭部への踏みつけッ! ゲシッゲシゲシィッドガッドゴオッドゴッドゴッ! 「分かった! 分かったから! ちょ、やめるんじゃミス・ロングビル! 痛い! 痛いからッ!」 そんなふうにしてオスマンがロングビルに蹴り回されていると、不意にドアが大きな音を立てて開いた。 「オールド・オスマン!」 「何じゃね?」 そう答えたオスマンは、すでに床の上でなく椅子の上に座っていた。 まるで何もなかったかのようだ。 ロングビルも同様に、部屋の隅の椅子に腰かけて物書きをしている。 まさに早業である。 学院長室のバイオレンスな日常はこうして保たれているのだ。 「たた、大変です!」 そう言って広すぎる額を汗で光らせているのはコルベール。 使い魔召喚の儀式に立ち会っていた教師だ。 「なーにが大変なもんかね。どうせ大したことのない話じゃろうて」 「そんなこと言わずに! こ、これを見てください!」 そう言ってコルベールがオスマンに突き出した本のタイトルは「始祖ブリミルと使い魔たち」。 「ほーう……それでこの古い本がどうしたのじゃ?」 「その本の……このページです! それと、これを!」 コルベールが本のページと、一枚のルーンのスケッチをオスマンに見せる。 オスマンの目が本とスケッチを素早く行き来した。 その眼は先ほどまでの好々爺の目ではない。 熟練の魔法使い特有の、鷹のように鋭い目だった。 「ミス・ロングビル。少し席をはずしてもらえるかね?」 「かしこまりました」 ロングビルはそれだけ言って、学院長室を出た。 と、入れ替わりに一人の教師が血相を変えて飛び込んできた。 「オールド・オスマン! い、一大事です!」 「今度は何じゃ?」 オスマンが眉間にしわを寄せて言う。 「それが、ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるようで……」 「決闘? やれやれ……暇を持て余した貴族は、本当にロクなことをせんのう」 今さっき暇を持て余して「決闘でも起きないかな」とか言った揚句にセクハラしていた男とは思えないセリフである。 「それで、決闘しとるのはどいつじゃ?」 「は、はい……一人はギーシュ・ド・グラモン。もう一人は……」 「グラモンのとこのバカ息子か。どーせ女の子の取り合いでもしたんじゃろうて。それでもう一人は誰じゃ?」 「もう一人は……その、私も信じられないのですが……」 「何じゃ、早う言うてみい」 「……亜人です。昨日ミス・ヴァリエールが召喚して、契約したやつです」 思わず顔を見合わせるオスマンとコルベール。 「よろしい。ではその決闘は放っておきなさい」 「ええ!? い、いいんですか? 教師の中には『眠りの鐘』の使用許可を求める者もいますが……」 「……ギーシュ・ド・グラモンと戦う亜人はどんなヤツじゃね?」 「へ? は、はあ……ミス・シュヴルーズの話では、言葉も話せるし授業も聞けるとのことでしたが……」 「つまり頭はいいんじゃろ? だったらやり過ぎるようなことはせんハズじゃ。放っといて構わんよ」 「そ、そうですか……」 そう言って教師が学院長室を出て行くのを見届けると、壁にかかった大きな鏡に杖を振った。 すると、その鏡にある光景が映し出される。 ヴェストリの広場の、今まさに行われている決闘の光景だった。 鏡の中ではギーシュと亜人――ホワイトスネイクが向き合い、 二人の間にギーシュのゴーレムが頭から地面に突き立てられていた。 「……コルベール君。わしの判断は合っておったと思うかね?」 「まだ分かりません。でも、間違っていたと分かった時には全てが手遅れでしょう」 「そうじゃな……そうならんようにせんとなあ」 机の上でナッツをかじっていたモートソグニルが不意にぴょんと窓に飛び移ると、そのまま外に出て行った。 戦いが動いたのは、ちょうどその時だった。 場所はヴェストリの広場に戻る 「ふふ……ま、まさか僕のワルキューレを倒すとはね。な、中々やるじゃあないか。 だが、これで終わったと思うなよ!」 冷や汗をぬぐいながらギーシュが再度薔薇の造花の杖を振るう。 杖から離れた花びらは6枚。 それらが宙に舞い上がって、6体のワルキューレになって地面に降り立ったのはやはり一瞬の出来事だった。 「おいおいおいおいおいおい! ギーシュのやつ、出せるワルキューレの残り全部出したぞ!」 「あれで頭に血が上っちゃったのかなあ?」 「そりゃああんなの見せられたらなあ……」 ギーシュの陣容に生徒も驚きの声を上げる。 だが―― 「サッキノガ6体カ。面白クナッテキタジャアナイカ」 ホワイトスネイクは焦り一つ見せずに、むしろ楽しそうに言った。 「ふふん、そうやってのん気してられるのも今のうちさ。 考えてもみなよ、君? 6対1だぜ? 勝てっこないよ。 もし君が僕に『ごめんなさい』と言えば」 「脳ミソガクソニナッテルラシイナ」 「な、なんだとお!?」 「ソンナ寝言聞イテルヒマガアッタラサッサトソイツラヲ私ニ差シ向ケロ」 「……そうか、そんなに死にたいんだったら!」 ギーシュが杖を振るうと、ワルキューレたちの目の前の地面から武器が突き出てきた。 剣、両手剣、長槍、ランス、斧、スレッジハンマー……。 いずれも大変な重武装だった。 そしてワルキューレたちが、それらを手に取り、ホワイトスネイクに向けて構える。 「今ここで殺してやるッ!」 ギーシュの声とともに、一斉にワルキューレがホワイトスネイクに襲い掛かる。 やられる! 次の瞬間に訪れているであろう凄惨な光景に、思わず目をつむるルイズ。 その直後に大きな歓声が上がった。 やられ、たんだ。 あいつが、あのにくたらしい嫌味な使い魔が、ホワイトスネイクが! ルイズが絶望に近い、うすら寒い感情が自分の心に湧きあがってくるのを感じる中、 その肩をぽんぽん、と叩かれた。 思わずルイスは振り向く。 「なーに目なんかつむっちゃってるのよ、ルイズ」 キュルケだった。 「でも、でもあいつが!」 「自分の使い魔の安否ぐらい、自分で確かめなさいよ」 そう言われて、顔を正面に向けられるルイズ。 その目に飛び込んだ光景は―― (私ノスピードハA。上々ダナ。 ソレニ対シテコイツラハCッテトコカ。 何テ、スットロイヤツラナンダ) ホワイトスネイクはワルキューレたちの有様に呆れながら、大振りの斧の一撃をやすやすとかわす。 その後ろから飛び込むようにして襲ってきたランスの突きも、とっくに見えていた動きだった。これも難なくかわす。 さらに両手剣の横薙ぎ、長槍の連続突き、スレッジハンマーの振り下ろしが立て続けにホワイトスネイクに向かってくる。 だが、全部遅すぎた。 スキを窺うようにして仕掛けてきた、剣を持ったワルキューレの攻撃も見え見えの奇襲にすぎなかった。 軽くかわして、ついでに足を引っ掛けてやった。 ワルキューレが無様にすっ転んで地面を転がる。 そうやってホワイトスネイクがワルキューレをあしらうたびに、周りの生徒たちから歓声が上がった。 あの亜人は何なんだ? 何であれだけ武装した、しかも6体もいるワルキューレ相手にあんなことができるんだ? なんてヤツなんだ、あの亜人は! そんな呆れたような、あるいは感嘆したような感情が彼らの歓声の源だった。 「あいつ……すごい」 「そうね。あんなに大きいのに、あんなに身のこなしが軽いなんて、感心しちゃうわ。 ……でも彼、攻撃はしないのね」 「さっきみたいな投げ技は使えない。かと言って青銅のゴーレムを一撃で破壊できるようなパワーは彼にはない」 「……何で分かるのよ?」 タバサの推測にルイズが異議を唱える。 「一発ぶん殴っただけでワルキューレを壊せるなら、最初の一体をそうやって壊してるじゃない?」 「あ……そ、それもそうね……」 「でもキュルケの言うとおり。このまま避け続けてもそれだけじゃ意味がない」 「じゃあ彼はどうするのかしら?」 キュルケがタバサに尋ねる。 タバサの視線の先には前後をワルキューレに挟まれたホワイトスネイクがいる。 前のワルキューレは斧を、後ろのワルキューレはランスを構えている。 「彼は、避ける」 タバサが呟くように言った。 前門のワルキューレが斧を振りかぶる。 後門のワルキューレが構えたランスをホワイトスネイクの背中に突き出す。 瞬間、ホワイトスネイクは地面を強く蹴り、宙に飛んだ。 斧のワルキューレとランスのワルキューレが、互いに攻撃すべき相手を見失い―― 「避けて同志討ちさせる」 ズゴォッ! 互いの得物が、互いに直撃したッ! 一方のワルキューレは胴体をランスで穿たれ、もう一方のワルキューレは斧で首を跳ね飛ばされていた。 「くそッ、だが!」 ギーシュは毒づきながらもすぐにハンマーを携えたワルキューレをホワイトスネイクの着地点に先回りさせる。 自由落下するホワイトスネイク。 それを待ち受けるワルキューレ。 ホワイトスネイクはそれにちらりと目をやると、小馬鹿にしたように笑った。 そしてワルキューレのハンマーの射程に、ホワイトスネイクが入ったッ! 「今だッ!」 ゴヒャァァッ! ギーシュの声に応じ、ワルキューレは打ち上げるようにハンマーを振るうッ! だが、手ごたえなし。 ハンマーがホワイトスネイクを粉砕する音は、響かなかった。 (あれ? 何だ? 何が起きた?) 混乱するギーシュをあざ笑うかのように、ホワイトスネイクはワルキューレの背後にすとんと着地した。 「言イ忘レタガ……私ハ射程圏内ノ空中ヲ自在ニ移動デキル。 空中デ一旦停止スルクライ、造作モナイコトダ」 そう言ってホワイトスネイクは腰を落としてワルキューレの胴体に腕を回し、ガッチリとロックする。 そしてッ! メシャッ! バックドロップだッ! 後頭部から地面に叩きつけられたワルキューレは、自重と落下の衝撃で簡単に自分の首を手放した。 「くそぉぉぉーーーーーーーッ!!」 やけくそになったギーシュが残る3体のワルキューレでホワイトスネイクを取り囲む。 「やれぇッ!」 ギーシュの号令で、3体が一斉にホワイトスネイクに襲い掛かる。 「『ギーシュ』・・・・・・ダッタカ。ヤハリオ前ハ……」 ホワイトスネイクは3体の攻撃を容易く避ける。 さっきのようなそれなりのコンビネーションもない、 ただ3体が一緒に仕掛けてくるだけの攻撃などホワイトスネイクには何の意味もなさない。 ゆえに今回、ホワイトスネイクは避けるだけではなかった。 攻撃を避ける間際にワルキューレたちの武器の切っ先、矛先をわずかにずらしていた。 そしてホワイトスネイクが3体の包囲から抜けると同時に―― 「タダノ、馬鹿ダッタナ」 ガッシィィーーンッ! 3体のワルキューレは一体化していた。 互いの武器で、互いの胴体を貫きあって。 「そ、そんな、ぼ、ぼぼ、僕の、ワルキューレが……ぜ、全滅……」 ギーシュがかすれた声でそう呟いたのと、ヴェストリの広場が大歓声に包まれたのはほぼ同時だった。 「や、やりやがった! あいつ勝っちまった!」 「ブラボー……おお、ブラボー!」 「グレート! やるじゃあねーかよ」 そして驚いていたのは、ルイズも同じだった。 「あいつ、あんなに強かったんだ……」 「すごぉーい! いいカラダしてるとは思ってたけど、まさかこんなに強いなんて! あたし、彼のこと気に入っちゃったかも……」 「ちょ、キュルケ! あんた本気なの!? っていうかあれはわたしの使い魔よ!?」 「そんなの関係ないわ。恋ってのは突然訪れるものなの。 ツェルプストーの女はそれに何よりも忠実なのよ」 「そういう問題じゃないでしょ!」 「二人とも静かに」 唐突にルイズとキュルケの会話をタバサが遮る。 「どうしたの、タバサ?」 「様子がおかしい」 「え……?」 タバサの言葉に従い、ルイズとキュルケは広場の中心に目を向ける。 そこにあったのは、腰を抜かして地面にへたり込むギーシュと、彼にゆっくりと歩み寄るホワイトスネイクの姿。 「お、お前! ぼぼ、ぼ、僕に、何する気だ!」 「私ガコノ決闘ヲ楽シミニシテイタ理由ハ3ツ」 一歩ホワイトスネイクが近づく。 しかしギーシュは動けない。 「ち、近寄るな! 来るなあ!」 「1ツ目ハハメイジノ戦イノ一端ニ触レラレルコト。 私ハコノ世界ニ来テマダ日ガ浅イ。 ナノデコノ世界ノ一般的ナ戦イニ直ニ触レラレタノハトテモ価値ノアルコトダッタ」 また一歩ホワイトスネイクが近づく。 しかしギーシュは動けない。 「なな、何言ってるんだお前! や、やめろ、近づくな! 来ないでくれ!」 「2ツ目ハ自分ノ戦闘能力ノ現状ヲ測レルコト。 ヤハリ戦闘能力トイウヤツハ実戦デシカ測レンカラナ。 コッチニ来テカラ私自身ガ弱クナッテイルコトモ心配ダッタカラナ」 ホワイトスネイクが、ギーシュに手の届く位置まで来た。 しかし……ギーシュは動けない。 「そ、そうだ! ぼくが悪かった。ぼ、ぼくが悪かったんだ、だから……ひぃっ!」 「ソシテ3ツ目ハ……」 ホワイトスネイクがギーシュの胸元を掴んで無理やり立たせる。 ギーシュは動けない。逃げられない。 そして「それ」が行われる。 「だから許し」 ドシュンッ! 空気を切り裂くような音とともに、ホワイトスネイクの貫手がギーシュの額に突き刺さった。 「3ツ目ハ、オ前ノ記憶ト『魔法ノ才能』ヲ得ラレルコトダ」 「あいつ、やりおったわ!」 「遠見の鏡」で決闘を見ていたオスマンが叫ぶ。 同じく決闘を見ていたコルベールは既にここにはいない。 ヴェストリの広場に行ったのだろう。 「まさかとは思っとったが……ええい、モートソグニル!」 遠い場所で決闘を見張らせていた自分の使い魔の名を呼ぶオスマン。 すぐに返事と思しき鳴き声が返ってくる。 「眠りの鐘じゃ! すぐに鳴らせぃ!」 言うが早いが、オスマンは素早く杖を抜いてルーンを唱える。 「サイレント」の呪文だ。 その鐘の音の響くところにある者をことごとく眠らせる眠りの鐘。 響きは音としては学院長室まで聞こえなくとも、音の波として確実にここにも到達する。 うっかり自分も眠ってしまうわけにはいかないため、音そのものを遮断したのだ。 (たかだか子供の決闘とはいえ、死人を出すわけにはいかぬ) オールド・オスマンは人間としてはダメな男だが、教師としては最上の男だったのだ。 「あ、あいつ、ギーシュを殺しちゃったの!?」 ルイズが震える声で言う。 「どうでしょうね……血は出てないみたいだけど、放っておくのはヤバそうだわ」 「同感」 キュルケとタバサが杖をホワイトスネイクに向けて構える。 「な、何してるの二人とも!?」 「止めるのよ。このまんまじゃ、本当にただ事じゃ済まなくなりそうだもの。 別に彼を殺したりはしないから大丈夫よ」 そう言ってルーンを唱えるキュルケ。 タバサの方はすでにルーンを唱え終わっており、その目の前に7、8本のツララが形成されている最中だった。 そして、タバサがツララをホワイトスネイクに向けて飛ばそうとした瞬間、その鐘の音は響いた。 決して大きな音ではなく、しかし心の奥底にまで浸み渡る音。 その音がタバサの体から力を奪っていった。 (こ、これ、は……) 薄れゆく意識の中で、タバサは音の正体を理解した。 (これは、『眠りの鐘』) その眠りの鐘の影響は、ホワイトスネイクにも及んだ。 「コノ音……何、ダ……コレハ?」 全身から力が抜けていき、激しい睡魔がホワイトスネイクを襲った。 「第、三者ノ……介入カ? アルイハ……ダガ……!」 ホワイトスネイクは、ギーシュの額から貫手を引き抜いた。 引き抜いた指に挟まれていたのは輝く二枚のDISC。 貴重な戦利品だ。 滅多なことでは手放せない。 こんな、わけのわからない攻撃なんかのためには、決して。 「コレハ……回収……スル。カ、確、実、ニ……」 最後のパワーを振り絞って体内にDISCを収納すると、ホワイトスネイクは煙のように姿を消した。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/nijifan/pages/18.html
コンキリエ枢機卿の優雅な生活 【原作】ゼロの使い魔 【ジャンル】コメディー 【文字数】140,309文字 【備考】オリキャラ多数 【感想】 主人公が起こした行動が本人の意図を無視して解釈されていく話 二次創作といっても原作主人公達がほとんど登場せず世界観とキャラを使ったオリジナルに近い 主人公がのじゃのじゃ言っててかわいい 原作を知らなくても楽しめる小説だと思う ゼロ魔転生物一人称練習作品(原作名 ゼロの使い魔) 作者:Y.A ※グラモン家オリ主。ギーシュとの確執は子供っぽさも出てて面白い。 安直に強くなるわけでもないのだが、話に起伏が少ないままに長く続くので途中で疲れてしまった。 ゼロ魔のRENKINチートものの走り。チート能力付加はないがご都合主義的に地球の書物が書庫にある 原子結合図を思い浮かべるだけできれいなRENKINとか化学なめんなファンタジー 当時は物珍しかったが最近は類似品多数なので今見直すとあまり面白くない 毎日ひたすら錬金して金を稼ぎ、資金をものに言わせてゴリ押しする流れが続く 公爵家の片隅で ゼロ魔2次。ヴァリエール家のメイド視点で進むルイズ幼少期のほのぼの日常話 主人公の祖父が地球人で、祖父からの知識が物語のアクセントになったりする 非転生オリ主。文章力、話の構成共に高水準 良くも悪くも正統派サイドストーリー ルイズん家のメイドさんが主役の「お話」 物語の隙間を埋めるようなしっかりとした「読み物」 最近の流行りである転生者ネタがちょこっとあるというか、見つけてニヤニヤできる ゼロ魔の世界・・・なのか? ゼロの使い魔。転成オリ主。ゲルマニアの秘境の魔物群からハルケギニアを守る領地に転成。 主人公が常識をどんどん壊されてムキムキに。ギャグ物。中途半端な原作知識違和感 よくあるテンプレチート転生オリ主。転生先の環境は魔獣が多くて少し厳しめ(?) もらったチートを活用しなさすぎて笑った。三人称と一人称がいきなり混ざることがある。 学園に行く直前でリタイア。どうでもいいがドドグメルって家名が何だかエロスを感じた。どどめ色に似てるからだろうか 転生?チート?勘弁してくれ…… ゼロ魔二次。神様と漫才あり。Side表記あり。 平穏に生きたいのに生まれと神様の悪意でどんどんドツボにハマっていく主人公の話。 魔法の才能はなく、コミュ力というなんとも解釈しにくいチートを駆使して口先三寸で生き延びようとする。 ご都合主義的な展開が多いもののよくある武力制圧系ではないのでそこそこに読める。 雪風と風の旅人 ゼロの使い魔とジャンプの封神演義のクロス ゼロの使い魔の世界に太公望+アルファが召喚される話 どっちの原作も大事にしてる感じが伝わってくる良二次小説 原作の名シーンとか名台詞とかちゃんと登場するのもうれしい てかにじファンで一番好きな小説 にじファンの中では面白いとよく評判になる作品。今の所100話。ふじりゅー太公望がタバサに召喚され、 こちらの世界でサボろうと画策する。知力を如何なく発揮して周りの評価を高めつつ、導いていったりする。 説教臭いというわけではないが、太公望が本質を見抜いて周りに驚かれを繰り返すのが辛い人もいるかもしれない。 文章は上手だが話自体は薬にも毒にもならなく感じた俺は50話でリタイア。 個人的にだが、他作品からキャラをクロスさせるときは一人だけにしてほしい。二人以上いてかつ片方が敵側で、 原作キャラよりも強かったりすると、「自分らの作品でやれ」と思ってしまう。世界観もクロスさせる場合はこの限りではないが。 ゼロ魔二次。藤崎竜版封神演義クロス。タバサに太公望が召喚される。 双方の設定の擦り合わせと再現が見事。 にじファンで読めるものを訊ねた時に真っ先に挙げられる良作品。 ただし、中盤に太公望SUGEEと持ちあげる描写が続くので注意。アルビオン編で持ち直す。 水の国の王は転生者 トリステイン王国でアンリエッタの兄に神様特典転生。しかし特典は魔力無限と目から破壊光線で影が薄すぎる。 斜陽な、むしろ滅んだ方がいいんじゃないかなと思うほど腐ってきているトリステインを立て直すために頑張る話。 カトレアを治療して嫁に迎える展開はもはやテンプレ通りだが、騒乱や反乱というオリストーリーを書いてるのは評価できる。 まぁその内容は残念な出来ではあるが……カトレアの心臓を複製して移植するのには笑った。 最近は北米大陸を目指す計画を出したりと、期待できるようなそうでもないような。王子が新大陸に自ら行くとか何やってんだ。 大抵のゼロ魔でカリーヌの性格がDQNになるのはどうしてなんだろうか?特にこの作品で主人公は王子なのに……。 ゼロ魔二次。神との漫才あり。チート能力は無限魔力と目から破壊光線。アンリエッタの兄に転生。 典型的な幼少期の溜めが長いゼロ魔NAISEIモノ。 媚を売ってくる貴族が目障り→この国は腐敗している改革だ、という動機が意味不明。 病気のカトレアを治療してヒロイン化は様式美。 でもクローン技術で培養したオリ主の心臓を移植ってのはないと思うの。 オリ主は正義、反対する貴族は悪の構図で進むので色々とお察し下さい。 使徒の使い魔 ゼロ魔二次。神との漫才あり。チートはエヴァンゲリオンのゼルエルの能力。 顔文字やニコ動ネタが地の文によく出てくる。 エルフマンセー貴族ヘイト。特にヴァリエール家の扱いがひどい。リョナの域なのでマジ閲覧注意。 残虐かつ外道な行為をしながら自身を正義とするさまはまさに吐き気を催す邪悪。 ゼロ魔ファンが読むと冗談抜きで作者に殺意が湧くのではないだろうか。 ゼロの英雄奪還日記 ゼロ魔世界で平民に転生したオリ主は前世で科学の変態だったため、生活環境を変えようと努力し上手くいくも、自由にできるのは学園編前までの話。 世界の修正力により原作キャラに関われず、原作通りに進んでいく。 チートしても周りから認めてもらえないこともあって、亜人やエルフと共に風石によるラピュタの建設を始める。 その王国は戦力が半端ないことになり、当然のようにハルケギニアから目をつけられ、魔王と呼称されるように。 最後は主人公(魔王)対原作キャラ連合(英雄)の対決。 文章がスカスカで空行も多いし、一話あたりの文量も少ないが、序盤で切るのは尚早かと。 浮遊島作りやその島での内政、要塞化などの過程はわくわくとさせられた。アンリエッタなどからすっごい曲解した印象を持たれているのも面白い。 原作キャラへの安易なアンチに入らないことも好感がもてた。主人公の性格も悪くはなく、SEKKYOUもなし。 100話以上あるが、20万字程度しかないのでそこまで時間はかからないかと。暇なら読む価値はある……かも。 生まれ変わりは貴族? 暗殺者がゼロ魔世界でゲルマニア貴族の長男に転生。最強チーレムオリ主が王族にまで成り上がっていく。 これを読む頃には最強系に飽きていたので読むのがきつかったが、振り返ってみるとチートが常識の範囲にとどまっていることに気付いた。 原作知識はなしだし、前世の経験を元に軍事や政治で力を見せつけるが、世界観を壊すようなチートではない。 神様特典やら、精霊に気に入られたという要素もなく、普通に魔法や肉体を鍛え上げたのみ。 最強系には変わらないので、俺がなろうやにじファンのチート群に感覚を狂わされてるだけなのかもしれないが(笑) 読む価値はあんまりない、かな。トリステインアンチ。フラグはほとんど回収済みでどうするのかと思っているとエター。 適当な使い魔 遥か未来、無人艦隊唯一の人間である主人公が次元流の渦に艦隊ごと呑み込まれた。 その先にあったのはゼロ魔世界だった……という変わった導入のゼロ魔二次。 超科学チートによりやりたい放題する主人公に対する周囲のリアクションを楽しむ形の話。 ハーレムもあるよ。 終盤にグダグダ展開があるものの完結した点は評価したい。 他人に勧めようとは思わないが、同作者のゼロ魔転生物~よりかは好きかも>適当な使い魔 初っぱなでトンデモ設定ぶちかましているのがいっそ清々しいのと、科学技術と部下が凄いだけで 自分自身は大した事無いと弁えている主人公に好感持てた、あと皇帝がいいおっさんな所 (ゼロ魔転生物~は主人公の人柄がアレなのと、チートが変に具体的な分逆に設定の粗が気になって無理だった) 適当な使い魔は最初は読んでたんだけど、戦争が始まったら敵側のご都合主義が激しくなってきて読んでても面白くなかったな。 あの作者の錬金チートの方も最初は面白かったんだけどって感じだったなぁ。 適当な使い魔は設定変更されたサイトが部下(?)的な立場に組み込まれたあたりで 断念した記憶があるけど、それにいたるまでの悪印象の理由は今やすっかり忘却してるな。 最初は読んでて面白かった記憶がある。 今サイト召喚のあたり見直したけど、このあたりのとくにジュリオにたぶらかされる ルイズのあたりが、事前の経緯無視した話の都合がすぎる白痴化でうんざりしたのを思い出したわ。 原作キャラがテンプレな中身のうすいオリキャラクソキャラ化ばかりで面白くないってことだったんだろうな。 ルイズをわけわからんオリキャラとくっ付けるとかの辺り自慰全開だわ 全体的に長ったらしくて内容もつまらん ゼロの使い魔~幻獣騎士~ ゼロ魔二次。神との漫才あり。1話あたりの文量が少なめ。 前世のゲームで捕まえたことがあるポケモンを召喚できるチート。男主。 作者がポケモンが好きなことは伝わってくるのだが何故ゼロ魔でやった。 同級生にマーシャルアーツの達人の伝説の狼とその弟の骨法使いがいたり、傭兵として鉄球使いのデブが 登場したりと地味に格ゲーからも色々クロス。 主人公が調子に乗るタイプではなくどちらかといえば好感が持てる性格なのが救いか。 ルイズ入学時には魔法学園の教師になっており陰ながら学生たちのサポートをするなど 物語の構成には光るものがある。 二度目の人生を好き勝手して生きてみる ゼロ魔二次。神との漫才あり。女性運のない人生を送った主人公がチート能力持ってゼロ魔世界へ。 グラモン家の妾の子に生まれるが冷遇され、ある出来事をきっかけに実母とともにゲルマニアへ出奔。 錬金チートで資金を稼いで爵位と領地を買い上げ、原作知識でジョゼットや佐々木老人を確保し 竜の羽衣ことゼロ戦を入手して航空機を量産そして独立とタイトル通り好き勝手する話。 キャラクターを描くというより状況を描写する要素が強い。主人公の女性不信もあって非常に淡白に話が進む。 火葬戦記が好きな人向け。 革命@トリステイン ゼロ魔二次。原作知識持ちがトリステインの公爵家に転生。チートと神様は無し。 現代知識を用いた内政もの。革命というタイトルに反し体制維持なのはツッコミ待ちなのだろうか。 主人公の淡々とした語り口で淡々と話が進むので文字数の多さと合わせて読み進めるのがかなりきつい。 主人公以外にも転生者がいるが、珍しいことにその大部分が善人寄りで世界をより良くしようと互いに協力し合う。 転生者それぞれが自分の専門分野を担当する形ゆえに全部一人でやってしまうNAISEIものより不自然さは少ない。 サブタイトルに主人公の年齢が書かれているのを見て分かるように30年近くを順番に描いており(現在国王) そこまで続ける作者のモチベーションには感心するほかない。 原作の30年くらい前から始まっているため言うまでもないことだが原作の展開は影も形も無くなる。 自叙伝ジャンルが好きなら楽しめるかも。 奇公子ヴェンツェル ゼロ魔。転生。最初の方は太っているし魔法もドットだしで落ちこぼれ。クルデンホルフから放り出されることに。 従妹で従者は主人公に傲岸不遜に振る舞うし最初の方は主人公も見せ場がなくてつらい。 しかし、超超超珍しいヒロインなのが心に来た。ハーレムの一員でなく本命としてこの人とは……。評価は一転、甘くて好きになった。 過去に理想郷で連載していた。 ゼロの使い魔~ダンブルドア異世界記~ ヴォルデモートの事をハリー等に託し死んだ筈のダンブルドアがルイズの使い魔として召喚されて…… ダンブルドアの性能が性能だから基本は無双、ダンブルドアせんせーマジパネェっス ジョゼフにリドルが取り付いて暗躍中なのでどうなるか 起きてしまったので 平民の生まれのオリ主の生活がひたすらに綴られてるけど エタったかと思ったら更新復活したよねあれ 名前出てくるオリキャラ(オリ主の先祖とか)が多すぎて訳わかんなくなって メモ帳に「起きてしまったので家系図.txt」を作って確認しながら読んでたわ さすがにもう読む気は起きんが懐かしい 虚無を継ぐもの 逆召喚。ガチSFとのクロス サイトとルイズが幼少期に出会っていたら、というIF 牛丼をかっさらうルイズかわいい 1年近く更新が止まってるのが残念でならない 漂流のA オリ主転生の領地経営系 娼館経営したりするのは目新しいが、矛盾がある無理やりな設定も少なくない 自分の骨を杖に~辺りはゼロ魔二次ではよくあるけどどうなんだろ とはいえ分量もそこそこにあり、とっつきやすいとは言えるかも オリキャラの名前を覚えられんかった ゼロの使い魔~神龍(しんりゅう)になった男~ 神様の部下がミスして死んじゃった主人公が転生。 姿形を選べたのでドラクエのしんりゅうの姿になる。チートとして死亡復活以外のドラクエ魔法が使用可能に。 モンモンの使い魔として召喚される。話の前後に作者と死神が会話する。そしてSIDEの文字が表れた!(苦笑)の表記が表れた! とまあ内容はゼロの名に恥じぬ感じ。ただ、原作でギーシュとサイトが決闘する場面で別の話を展開させたことだけは評価できる。 ゼロが喚んだ混沌の使い魔 意 味 が わ か ら な い 同作者のネギ魔二次「魔法世界の混沌」オリ主召喚ものらしいが、まあ地雷 ある意味にじファンを象徴しているような作品 絶対正義な使い魔 コメディ成分は一切ないONE PIECEの海軍大将サカズキ、赤犬召喚もの、バトル系というべきか 書きたい場所だけ抜き出して書いたおかげか描写もそこそこ力が入っている 面白いかどうかは人によってわかれそう、個人的にはそこまで 空に挑む ゼロ魔でまさかの鳥人間コンテストもの、オリ主なしの青春系 一人称で大会に至るまで試行錯誤を繰り返しながら淡々と、後半は名言をパロディしながら熱く 改行の多さが鼻につくものの、短編としてしっかりまとまっている 行商にトラブルは要らない!! チートの一文字でスコップが震えるが読む、途中まで まず二話目にチート&設定があるので読むとスコップにヒビが入るので注意 そして例のごとく空白が多し、内容は原作知識なしの主人公が行商でハルケを周って行くというもので チートのお陰で何というか……台無し タルブ村のシエスタさん 連載15部にして11000文字というあまりの文字の少なさ。予想通りの毎行スペース。 原作知識なしとはあくまで転生した主人公のことらしい。ですます調とだである調がいきなり入れ代わったりして違和感マックス。 本文で説明仕切れてない部分を後書きで説明したりする所からも、文章力が全くないことが窺える。 アレ? 窺えるってこの字でいいんだっけ? 伺えるだっけ? 描写さえ増やせばそれなりに面白そうだから、思いついた作者がいけなかった。 ゼロの使い魔で転生記 【地雷条件又は注意事項】無駄な空行と脱字多め トラックでゲルマニア貴族に転生。神様チートは無し。原作知識微妙? 一話が2000字前後で一行ごとに空行が入り、読点抜けが多い一人称、会話多め。文章力はお察し。 まだ六話しかなかったので読みきれたが、幼少時代で修行してるだけの話だった。 最新話で戦闘があって逃げちゃだめだ云々。大体テンプレでした。 ゼロ戦才人 長期連載と言う根性は評価したいが、すでに原作の原型はない。 架空戦記のタグが付いているが稚拙な戦闘描写が残念。 第二次世界大戦の兵器を作者が好きなんだなと言う事は伝わってくる。 マンセー信者は多いが、個人的にはそこまで優れた作品と思えない。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2391.html
17話 「悪いわね、タバサ。部屋貸してもらっちゃってさ」 「気にしてない」 「でもキュルケは来る必要ないじゃない。 あんたの部屋はまだ大丈夫だし」 「でもドアがないし、壁に穴だって開いてるわ。 とてもレディーの住める場所じゃないわよ」 「わたしのとこはドアもなければ壁に穴も開いてるし、 おまけに部屋の中は全部真っ黒焦げよ。 あ~あ……誰のせいかしらね」 「それをいうなら、あたしの部屋のドアはどこの誰にぶっ飛ばされたのかしら?」 途端に両者の間に流れる空気が剣呑なものになる。 すかさずタバサは杖を振って、「サイレント」の呪文を唱えた。 タバサの部屋に二人が来たのは、昼ごろだ。 ルイズとキュルケが賊と戦ったという話はタバサも聞いていたので、 「いる部屋がないから、中に入れてほしい」と言われて断る理由は無かった。 だが部屋の主人はあくまで自分である。 激しい罵り合いをそのままにしておいては自分も本を読んでいられなくなるので、 魔法で強引に静かにさせた。 タバサがサイレントを唱えた後も、二人は罵り合いを続け、 両者が杖を抜いたところでとうとうホワイトスネイクが止めに入った。 部屋の椅子に腰かけてラングラーの記憶のDISCの中身を見ていた彼も、 当初は好きなようにさせるつもりでいた。 だが魔法を使っての戦いになったのではさすがに好きにさせるわけにもいかない。 ルイズでは100%確実に負けるし、それにTPOから言ってもタバサに多大な迷惑がかかる。 前に出会い頭にツララを何発か撃ち込まれて以来、ホワイトスネイクはタバサを警戒していし、 もっと言うならばあまり関わりたくないと思っていた相手だったが、 一応の、そしてとりあえずの、さらに成り行き上やむを得ずに従ってやっている主人が世話になっている以上、 やりたいようにさせるわけにもいかないからだ。 ふと、タバサは横目でキュルケが自分に何か言っているのを見た。 もう言いあいも終わっているようだったので、タバサはサイレントを解除する。 「タバサ、今日の舞踏会はどうするの?」 やっぱり解除しない方が良かった、とタバサは少し後悔した。 「あんた、確か昨日もそんなこと言ってたわね」 「当然よ! ああ、今年は何人の男の子と仲良くなれるのかしら。 今から楽しみでしかたないわ!」 キュルケはキラキラしたオーラを振りまきながら雄弁に語る。 彼女の美貌なら、きっと1ダースほどの男の子を集められるだろう。 「ええ、そうでしょうね」 「同感」 ルイズとタバサは棒読みで同意する。 「あなたたちはどうするの?」 キュルケがキラキラオーラを二人に向ける。 「食べる」 そう答えたのはタバサだ。 「た、食べるって……男の子を!? ああタバサ、あなた随分積極的になったのね……」 「違う。食べ物の方。 私は人食いじゃない」 タバサは呆れ半分で否定する。 「あっはっはっは! タバサったら、本当は何の事だか分かってるんじゃないの?」 キュルケはげらげら笑いながらタバサの肩を叩く。 キュルケが言った「男の子を食べる」とは、性的な意味で男の子を襲ってしまうことだからだ。 当然タバサがそっちを考える筈はない。 キュルケもそれを知った上で言っているのだ。 タチの悪いことである。 「ところで、ルイズは?」 話の矛先がルイズに向く。 「わたし?」 「そうよ。あなたはどうするつもりなの?」 ルイズは少し考えて、 「……行かないかも」 そう答えた。 「な、何ですっ「何ダト?」」 キュルケが驚きの声を上げ―― 「……今の声」 3人が同時に一方向を見る。 その先にいたのは、 「ルイズハ舞踏会ニハ行カナイノカ?」 ホワイトスネイクである。 舞踏会の話題になってから、ずっと椅子に座ってDISCを見ていたようだ。 おまけに足まで組んで、大変リラックスしていたところらしい。 「……何であんたがその心配を「あらダーリン! あなたも舞踏会に行きたかったの?」」 訝しげなルイズの声を遮って、キュルケの甲高い声がホワイトスネイクにかかる。 「ソウダ。舞踏会トイウカラニハ、必ズソノ土地ノ文化ガ現レルンダロウ? 音楽トカ、美術トカ、舞踏トカ……私ハソレヲ見タイノダ」 「あたしと踊るのはどう?」 「生憎トダンスハ心得テイナクテナ」 「あら、大丈夫よ。 あたしが手取り足取り教えてあげるから」 そう言ってウインクするキュルケ。 「考エテオコウ」 ホワイトスネイクはそれだけ言った。 「ちょ、ちょっとホワイトスネイク! そこは断る所でしょ!」 面白くないのはルイズである。 自分が行かないと言っているのに使い魔は行きたいというし、 おまけにライバルの女の子と踊る約束までしかけているのだ。 「ソレグライハ私ノ好キニサセテモライタイモノダガ」 「ダメよ、絶対ダメ! っていうかあんた、私の半径20メイルから離れられないんじゃないの? わたしが行かないなら、あんたも行けないことになるじゃない!」 「ソコハ私ナリニ解決策ガアッタノダ」 「どっちにしてもダメよ! ダメって言ったら、ダメなんだから!」 完全に癇癪を起しているルイズ。 ホワイトスネイクは少し考えて、 「何デ行キタガラナインダ?」 「別に、大した理由があるわけじゃないんだけど……」 「大シタ理由ジャナクテイイカラ、言ッテミロ」 「……やっぱり言いたくない」 駄々っ子ルイズに、流石のホワイトスネイクもため息をついた。 「聞き方が気に入らないのよ! あんた、いっつも上から目線だし、今だって『聞いてやるよ』って感じだったじゃない!」 「…………」 (ツマリ、言イタクナイッテ事ダナ) もはや言うべきことは何も無かった。 キュルケはやれやれ、といった表情でルイズを見ているし、 タバサに至ってはまたサイレントの魔法を使いそうだ。 もうこの場にいることはないだろう。 「ルイズ、先程『アレ』ヲ見オワッタ。 今カラヤツニ返シニ行クカラ、一緒ニ来テクレ」 「あれって……ああ、あれね」 DISCの中身が記憶であることは、ルイズとホワイトスネイク、それとオスマンの間だけでの秘密である。 他人の記憶を自在に覗けるってことは、あまり人に知られたいことではないからだ。 「じゃあ、わたしは用があるから行くわ」 「そう、じゃあね」 「また今晩」 そう言ってルイズは部屋から出て、二人はその小さな背中を見送った。 ホワイトスネイクは何も言わずにその背中に続く。 「……それで、あんたは記憶を見て、何か見つけたの?」 「アア、大変ナ収穫ダッタ」 「何があったの?」 見上げるルイズの眼を見下ろし、ホワイトスネイクは、 「敵ノ首謀者ノ情報ダ」 自信ありげに、そう答えた。 「首謀者の情報?」 「ソウダ。ラングラーハ自分カラアンナ危険ヲ侵スヨウナ男デハナイ。 確実ナ利益、確実ナ報酬ガ引キ換エニデモナッテイナケレバ、マズ動カナイヤツダ」 「ってことは……雇い主がいる、ってこと?」 「ソノ通リダ。中々頭ガ回ルヨウニナッテキタナ、ルイズ」 「いちいち褒めないでいいわよ。なんか腹立つから」 「ソレハ残念ダ」 「それで……分かったのは、その雇い主の情報なの?」 「ソウダ。ダガソイツモマタ、誰カニ雇ワレテイルラシクテナ……」 「そ、そこまで分かっちゃったの!?」 「推測ノ領域ヲ出テイナイガナ。ルイズモ見ルカ?」 「見るって、記憶を? い、いいわよ、わたしはそんなの!」 「ダガルイズヲ襲ッタ連中ノ情報ダ。 自分ノ事ナノダカラ、ソレグライハ自分デ知ロウトスルベキダト思ウガナ」 ホワイトスネイクの言うことには一理あった。 確かにそう言われると、知っておきたくなる。 「そうね。じゃあわたしも見てみようかしら」 「イイ心ガケダ。デハ……少シ待テ。再生ヲ開始スル場所ヲ探ス」 そう言ってホワイトスネイクはDISCを額に挿す。 「ココカラ再生開始ダ」 少ししてから、ホワイトスネイクがDISCを頭から引き抜いた。 「貸しなさい」 ホワイトスネイクが差し出したDISCを、ルイズはあえて乱暴な態度で取った。 さっきはちょっと怖がらされちゃったけど、 これからは誰が主人で誰が使い魔なのか、きっちり教育してやるのだ。 こいつにはまだ勝ってないし、だからこそ勝ちたい。 でもその前に、最低限のことだけは叩きこんでおかねばならない。 それが上下関係であり、どっちが上でどっちが下かって話だ。 アイツは「半年間は使い魔でいてやる」と自分から言った。 なのにアイツはわたしの言うことをちっとも聞かないし、 おまけにわたしに指図までする始末! 使い魔はご主人さまより下だし、ご主人様は使い魔の上に立つ。 そんな基本の基本の基本さえ、アイツは分かっちゃいないのだ だから、教育する。 これはその第一歩。 由緒正しきヴァリエール家の三女として、あのナマイキなホワイトスネイクに、キッチリと教えてやるのだ。 首を垂れるのはどっちなのか、ってことを! そう張り切って、いざDISCを頭に差し込み―― 『空気はおまえをあたしの方に吹き戻してくれてるぞォォォォッ!! オラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラオラ オラオラオラオラオラオラオラオラァーーーーーーッ!!!!』 そのまま、ブッ倒れた。 使い魔教育は第一歩から踏み外し、頭から落っこちるハメになった。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2293.html
10話 【名前通称】ラング・ラングラー 【囚人番号】MA-13022 【罪状】殺人。通っている大学の女教授をナイフで69回刺して殺害した。 【性格、特徴】理論的に物事を考えて行動する。身体的特徴としては、手足の指の指紋が吸盤状に変化している。 【報告内容】行方不明。 金品も含めて私物はすべて室内に置きっぱなしだった上に、 脱獄が考えうるルートからは一切の異常警報は出ていないため、 脱獄の可能性は限りなく低い。 ラング・ラングラーが行方不明になった当日の昼に7-B通路で警報が発生しているが、 この7-B通路付近からの脱獄は不可能なため無関係と考えるべきである。 なお、ラング・ラングラーが最後に目撃されたのは洗濯場のカゴの中。 囚人番号FE40536、空条徐倫を襲った際に彼女の正当防衛で重傷を負っていたところを、 G.D.st.刑務所教戒師のエンリコ・プッチ氏に目撃されている。 G.D.st.刑務所――通称「水族館」データベースより。 ――以上がラング・ラングラーが「元いた世界」での公式の最終報告である。 その後ラングラーがどこへ行ったのかを知る者はその世界には一人もいない。 彼と実際に戦った空条徐倫にも、彼を空条徐倫に差し向けたエンリコ・プッチにも、当然何も分からない。 ラング・ラングラーが異世界ハルケギニアに行ってしまったことなど、誰にも知る余地はなかったのだ。 ラング・ラングラーがハルケギニアに来た――いや、「召喚された」のは数か月前だ。 空条徐倫との戦いに敗れて洗濯カゴの中で気を失っていて、気がついた時には深い森の中にいた。 何故自分がこんなところにいるのか。 それをまずラングラーは考えたが、それは後で考えることにした。 まずはラングラー自身のダメージを回復しなければならなかったからである。 幸いにも命にかかわるようなダメージはなかったが、それでも重傷には変わりなかった。 そして一ヶ月後、ラングラーはようやく森を出られるまでには回復した。 後遺症は当然残った。 今までみたいに這うように歩けば関節がズキズキ痛んだし、 顔の形も少し変形してしまった。 おまけに偏頭痛だってする。 最悪だ。 ラングラーは何度そう思ったか知れない。 だが森を出てからラングラーは気づいた。 本当に最悪なのはこれからなのだと。 まず、森から街まではあまりにも距離がありすぎた。 馬なら半日の距離だろうが、当然ラングラーはそんなものを持ち合わせてはいなかった。 よって、歩かなければならなかった。 歩けば数日かかる距離を、後遺症を残した体で。 街に着いてからはラングラーはさらに絶望した。 街の文明のレベルがどうしようもなく遅れているのだ。 建物はどれも木造、地面は舗装されていないし、電信柱の一本さえも見当たらない。 西暦2011年の文明に慣れ親しんできたラングラーにとって、これは全くの予想外だった。 自分はいったいどこへ来てしまったのか。 ラングラーはそれを改めて考える羽目になった。 とはいえ、やはりそれを考えていられる時間はそうなかった。 名前も知らない土地、場所も知らない土地。 そんなところに一人で放り出されたラングラーが食っていく方法は、ただ一つしかなかった。 裏稼業である。 幸いにも言葉は通じたから、そうした連中の集まりに関わっていくことは可能だった。 その際に自分にインネンを付けてくる輩には「能力」で軽くヤキを入れてやればよかったし、 それさえすればラングラーはそれなりの実力者として認められた。 それがラングラーには楽しくてたまらなかった。 シャバで自分の「能力」を使い、そしてそれを称賛されるのはラングラーにとっては全く初めてのことだったからだ。 裏稼業においては、ラングラーは全く苦労しなかった。 何せ相手には自分の「能力」が見えていないのだから、まるで鴨を撃ち殺すかのように標的を殺すことができた。 「殺し屋」ラングラーはここに誕生したわけである。 そして仕事で手に入れたカネは主に自分の腹を満たすために、そしてなるべくグレードの高い宿に宿泊するために使った。 こうして何件か仕事をやっているうちに、ラングラーはあることに気付いた。 自分が同業者の恨みを買っているということに、である。 理由は簡単だ。 今まで何人も人を雇わなければ達成できなかった仕事が、 ラングラーという優秀な殺し屋一人で達成できてしまうからだ。 そうして仕事にあぶれた者は、当然ラングラーに恨みを持つ。 ラングラー自身としては、戦えば誰にも負ける気はしなかった。 だがいつ誰に襲われるとも限らない状況はありがたくなかった。 とはいえ仕事をしない、という選択肢は存在しない。 仕事をしなければ自分は食事にありつけないし、クサいベッドで寝なくちゃあならなくなる。 そこで彼は上客を求めた 自分を恨むようなマヌケな殺し屋どもが手も出したくならないような、難しい仕事にありつくために。 そのために彼はその街を出て、もっと人の集まりやすいところへ向かった。 トリステインの首都、トリスタニアに。 そして彼はトリスタニアで成功し、今ここで新たな上客と仕事の打ち合わせをしている。 場所はトリスタニアでも指折りの高級宿の一室。 ランプの明かりが揺らめく薄暗い室内で、 ラングラーとシェフィールドはテーブルの上の二枚の紙を前にして話し合っていた。 一枚は人物画、もう一枚は建物の見取り図のようだ。 「この場所から敷地に、その後ここから建物の中に侵入……そしてこのガキをゲットして学院を脱出……か」 「その通り。そして受け取りはこの場所……ここに受け取り人を寄こしておくわ」 「残りのカネは……その受け取り人が持ってるわけか?」 「そうなるわね」 「1000エキューなんて大金だ……誰かに奪われたら……シャレにならねえが」 「その点は心配いらないわ。受け取り人は相当な使い手だから、野党程度なら軽くあしらうわ」 「なら、心配はいらないか……」 「どうした? まだ何か心配ごとでも?」 「いや……この娘だが……」 ラングラーは人物画の少女に目をやる。 「わざわざ2000エキューも支払って人さらいするからには……相当な大物の娘だろう?」 「それが、何か?」 「分からねえな……だったら何故その名前をオレに話さない」 「知る必要はないよ。お前はただその娘をさらってくればいいだけさ」 「……あくまで、話さねえか。……まあ、いい。 こっちも貰うものは貰ってる……今更、商談に余計なケチつけることもないだろうしな……」 「ふふふ……その通り。まったく利口なことだね。 組み上がりかけたパズルをわざわざ壊して元に戻すことなんかない。 ピースの形の意味など分からなくても、パズルは組み上げられる……それと同じさ」 「ああ……。では、二日後か。残りの1000エキュー、期待しているぜ……」 ラングラーはそう言って部屋から出て行った。 それを見届けると、シェフィールドはおもむろに人物画を手に取った。 「トリステイン王家の『虚無』の使い手……早く当たりをつけておくに越したことはないわ。 あのお方のためにも……」 人物画の少女には、桃色のかかったブロンドの髪と鳶色の目。 少女は、紛れもなくルイズそのものだった。 そして、その二日後。 ルイズがキュルケから明日に迫った舞踏会の話を聞かされた日の、夜。 魔法灯がぼんやり光る室内で、ルイズは静かに呼吸を整えていた。 緊張のせいで、心臓がドキドキする。 握りしめた拳の中に、汗がにじむのを感じる。 粘っこい汗が、こめかみを伝うのが分かる。 一週間前の敗北のことは、何もかもをよく覚えている。 自分が感じた迷いも、ホワイトスネイクの俊敏な動作も、そして敗北の瞬間に自分が目をつむったことも。 何もかも、焼き付けられたみたいにはっきり覚えている。 だからこそもう一度ホワイトスネイクに挑みたい。 このままで、済ませたくない。 ルイズはおもむろに杖を抜いた。 そしてその名を呼ぶ。 「ホワイトスネイク」 そして待つ。 1秒、2秒、3秒……。 ごくりと生唾を飲み込んで、ルイズは振り向く。 はたして、そこにホワイトスネイクはいた。 「ホワイトスネイク」 ルイズが再び名を呼ぶ。 しかしホワイトスネイクは答えない。 じっと、カーテンのかかった窓に目をやっている。 「……どうしたのよ、ホワイトスネイク?」 「窓ハ閉メテイルナ?」 「へ?」 「窓ハ閉メテイルカト、聞イテルンダ」 「え、ええ。閉めてるわよ。じゃないと虫が入ってくるもの。……それがどうかしたの?」 「窓ハ閉メテイル……カ。ナラバ……」 「何故カーテンガ揺レテイルンダ?」 言われて、ルイズははっとした。 窓は閉めてる。 だから風は入ってこない。 なのに……なんでカーテンが揺れているの? 「風ガ無イノニカーテンヲ揺ラス……力ヲ加エズニ物ヲ動カス……コレハ魔法デ可能ナコトカ?」 「む、無理よ。第一この部屋にはわたしとあんただけ。 外からカーテンだけ動かそうとすれば、窓ガラスを割っちゃうもの」 「ソウカ。ダガ私ハ知ッテイル」 「な、何をよ?」 「コレガ出来ルヤツヲ、私ハ一人ダケ知ッテイル」 そう呟くホワイトスネイクを見て、思わずルイズはゾッとした。 そこにいたホワイトスネイクは、今までのホワイトスネイクとはまるで違ったからだ。 ここには口先でルイズを馬鹿にするホワイトスネイクはいない。 何かを楽しむような様子のホワイトスネイクもいない。 凶悪な何かで、ドス黒くギラついたホワイトスネイクだった。 その姿を形容するのに、もはや悪党などという言葉は生ぬるかった。 言うなれば、邪悪の権化。 あらゆる手段をもって敵を殲滅し、食らいつくし、勝利する、 ルイズが出会ったこともないような恐るべき何かだった。 呆気にとられるルイズを尻目に、ホワイトスネイクはジリジリと窓に近づく。 「ダガソイツハココニイル筈ノ無イヤツダ。 何故ナラ――」 そう言うや否や、ホワイトスネイクはルイズの机の上に置かれた本を手に取り、 「コンナトコロニ来テシマッタノハ、私ダケノ筈ダカラナ。ソウダロウ? ――」 「――ラング・ラングラーッ!」 窓に投げつけたッ! グワシャァァァンッ! 窓ガラスが派手な音を立てて砕け散る。 間髪入れずにホワイトスネイクは飛ぶように窓際に接近、そして―― 「シャアアアアアアーーーーーーーーッ!!」 ありったけの拳撃のラッシュを、カーテンの向こう側へ叩き込むッ! ゴシャゴシャゴシャァッ! 手ごたえ、あり。 ホワイトスネイクは胸中にそれだけ刻むと、更なるラッシュを叩き込む。 ここで、こいつを倒してしまうために。 こいつの独壇場に上がらぬために。 「うおぉっ!」 カーテンの向こう側から驚愕に震える声が漏れる。 全く予期していなかった本の投擲、そして接近がバレたと思いこみ、 すかさず仕掛けに入った瞬間を完全にカウンターで合わせられたのだ。 だがホワイトスネイクのカウンターはギリギリで凌がれた。 襲撃者が攻撃のために前に出していた手をカウンターの防御に使ったのだ。 ホワイトスネイクのラッシュが襲撃者を窓のサッシから弾き飛ばす。 相手が間合いを取った。 その意味をホワイトスネイクは瞬時に理解した。 と、同時に全速力でルイズの傍まで戻ると、ひょいとルイズを小脇に抱え、 「え、ちょ、あんた! いきなり何して」 「頭ヲ下ゲテイロッ!」 そしてドアを蹴り破って部屋から脱出を図ろうとした瞬間―― 「ジャンピン・ジャック・フラッシュ!」 襲撃者が自分の「能力」の名を叫び、その力を行使した。 ドンドンドンドンドンドンドンッ!! 直後、矢のように放たれた小さな何かがホワイトスネイクとルイズに殺到するッ! 「ヌウゥッ!」 ルイズを抱えたまま、転がるようにして部屋を飛び出すホワイトスネイク。 そして素早くドアの脇へと回りこむ。 「ルイズ、無事カ?」 「はぁっ、はぁっ……」 「ルイズ!」 「だ、大丈夫よ。平気。へ、平気だから……」 「ソウカ。見タトコロ怪我モ無イシナ……ダッタラソレデイイ」 それだけ言って室内へとそっと目をやるホワイトスネイク。 直後、ホワイトスネイクの鼻先を何かがかすめた。 「ッ!」 「ホワイトスネイク!」 「気ニスルナ。食ラッタワケジャアナイ……」 そういってホワイトスネイクは腕からDISCを一枚抜き取り、開いた手で自分の背中側にルイズを押しやった。 「ちょ、ちょっと、何して……」 「イイカラ黙ッテイロ……ヤツヲ始末スルンダカラナ」 そう言って強引にルイズを自分の背後に回らせる。 「だ、誰が、あんたなんか、に……」 言いかけて、ルイズはホワイトスネイクの背中を見てはっとした。 ホワイトスネイクの大きな背中に、いくつもの小さな金属の塊が深々とめり込んでいる。 めり込んだ場所にはひび割れのような亀裂も走っている。 (こ、これって……さっき、わたしを守るために?) 思わずホワイトスネイクの横顔を見る。 ホワイトスネイクの注意は依然室内に向けられており、ルイズの視線には気付いていないようだ。 (こいつ、一体何なの? 自分のためだなんて言っておいて、自分を盾にしてまでわたしを守って……) ホワイトスネイクの真意の在り処を、ルイズは理解しかねていた。 「くそっ……何だっつーんだ、一体……」 襲撃者――ラング・ラングラーは短く毒づいた。 この仕事は、本当ならもっと楽なハズだった。 まず窓のサッシに唾液を吐きかけて無重力化。 あとは寝て待っていればガキの部屋を含めた半径20メートルが完全に無重力化する。 あとは無重力の中であっさり無力化したガキをとっ捕まえて帰るだけ。 それだけのハズだった。 なのにあんなヤツが、よりによってホワイトスネイクが、なんでこんなところにいやがる? あいつのせいで、こっちの計画は御破算になっちまった。 いや、そもそもなんでホワイトスネイクのヤツが自分の標的を守っている? 考えれば考えるほど、ワケが分からない。 ラングラーの理性は混乱の極みにあった。 だが――だが、とラングラーの残忍な部分が囁く。 自分の能力なら、ヤツなんか目じゃあない。 軽くぶっ殺せるハズだ。 空条徐倫のときは雲のスタンドを使う野郎が加勢していたから負けた。 雲の野郎さえいなければ楽勝で勝っていたんだ。 そして今宵の相手はホワイトスネイク一人だ。 楽勝すぎる。 負けるはずがない。 やっちまえよ、ラング・ラングラー。 お前の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」なら何も問題ないさ。 そう囁くのだ。 「そうだ、それでいいじゃあねーか……」 果たして、ラングラーはその囁きに乗った。 何でホワイトスネイクがこんなとこにいるかは分からない。 自分と同じように来たのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 でもそんなことはどうだっていい。 オレのスタンド「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」ならあんなヤツ楽勝だ。 肝心なのはそれだけだ。 だから、何も問題ない。 いける。 その確信と同時に、JJF(ジャンピン・ジャック・フラッシュ)が両腕を突き出してラングラーの前に出る。 そして、JJFの両腕の球状リングがグルグルと回転し始める。 ラング・ラングラー。 スタンド名、ジャンピン・ジャック・フラッシュの本体。 この世界で「魔法殺し」と称された、恐るべき「無重力」の操り手がホワイトスネイクに牙を剥く。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2331.html
13話 状況は最悪だった。 ラングラーにこちらの攻撃は通じない。 しかし、ラングラーはこちらを攻撃できる。 その上、一度でもラングラーの攻撃を受ければ、それですべてお終いだ。 はっきり言って、完全に追い込まれている。 「ここまでヤバくなるとはねぇ……」 キュルケもさっきまでの余裕が吹っ飛んで、厳しい表情になっている。 「アア、マッタクダナ」 ホワイトスネイクも表情を変えずにそれに同意した。 「ダガコノ状況、ドウニモナランデモナイ」 「な、何か考えがあるの?」 心配そうにルイズが聞く。 「アル」 ホワイトスネイクはそれに短く答えた。 「そ、そうなの? だったらわたしも……」 「ダメダ」 「へっ?」 「コレカラヤルコトニハ、オ前ハイナイ方ガイイ」 「な、何よそれ! わ、わたしが、足手まといだっていうの!?」 「勘ガイイナ、ルイズ。マッタクソノ通リダ」 「な、何ですって……」 「理由ハ後カラ説明シテヤル。トモカク今ハソコデ大人シクシテイロ」 ホワイトスネイクは淡々とした口調でそう言うと、今度はキュルケに声をかけた。 「サテ……キュルケ、ダッタカ? コレカラヤツヲ追イ詰メルカラ、オ前モ手ヲ貸セ」 「貸さなかったら?」 「全滅ダ」 「ならやりましょう。で、具体的にはどうするの?」 「ソウダナ」 ホワイトスネイクはそう言って、壁のある一点を見上げた。 そこには、ラングラーが弾丸を跳弾させた痕が残っていた。 「手始メニアノ辺リヲ燃ヤセ」 「今の試し撃ち……着弾の音からすれば、だいたいあの辺りか……」 ラングラーは顎に手を当てて、跳弾の弾道を計算する。 「少し高い気がするな……ターゲットのガキの身長、あとから出てきた女の身長…… 人間に当たった音じゃあなかったしな……屈んでたんだろーな……だからちょっと高くなったんだ」 そしてラングラーはJJFに再び両腕を構えさせ、 「少し下げて、」 その両腕のリングを回転させ、 「多めにバラ撒くか」 ドバババババァッ! 弾丸を撃ち放ったッ! しかもその数は、先ほどの倍以上! 一発でもルイズたちに掠らせるつもりでの攻撃だ。 放たれた弾丸たちは先ほどと同様、ドア枠にぶつかって軌道を変え、 さらに壁にぶつか―― ヒュンヒュンヒュンヒュンッ! ――らなかった。 弾丸はぶつかるはずの壁にぶつからず、そのまま直進した末に どこかの壁だか家具だかにぶつかって、めり込んだ。 「何だと?」 思わずラングラーはそう呟き、そしてすぐに理解した。 ぶつからなかったってことは、障害物が存在していなかったということ。 つまり―― 「壁ヲ焼イテ、弾丸ヲ反射出来ナイヨーニシテヤレバイイ」 「さっすがダーリン! 頭いいわね!」 反射するはずの壁はキュルケの手で全て跡形もなく焼き尽くされていたのだ。 「……ちょっと待ちなさいよ」 ホワイトスネイクの横ではしゃぐキュルケをじろりと睨んで、ルイズが低い声で言った。 「壁を無くすぐらいだったら私の爆発でもできたじゃない! 何であんたはそうやってご主人さまを除け者にするのよ!」 「音ガ立ツカラダ。 ルイズノ爆発ハキュルケガ燃ヤスノニ比ベテ立ツ音ガ大キ過ギル」 「音が何だっていうのよ!?」 「音ガ立テバラングラーニコチラノ動キヲ悟ラレル。 ラングラーダッテ馬鹿デハナイ……弾丸ガ反射シナイト分カッテイテソコニ撃ッタリハシナイダロウ。 跳弾ノ軌道ヲ再検討シ、先程トハ全ク別ノ軌道デコチラニ跳弾ヲ撃チ込ンデクル」 「うっ……」 「ソレニ音ヲ気ニスルノハラングラーダケデハナイ。 他ノ生徒ダッテ、大キイ音ガ立テバ目ヲ覚マスダロウ。 部屋カラ出テクルモノダッテイルダロウ。 ソウシテノコノコ出テキタヤツラハドウナル? ソシテソウナラナイタメニソイツラヲ守ッテヤラナクッチャアイケナイノハ一体誰ダ?」 「わ、分かった、わよ……」 完全装備の理論武装で追い詰められたルイズは、力なく降伏した。 「ルイズ、今の状況がどれだけ危ないか分かっているの? アイツには私の炎は効かないし、弾丸を壁に跳ねさせて襲ってくるわ」 「オマケニソノ弾丸ニ掠リデモスレバ終ワリダ」 「そうらしいわねぇ、どうも。 致死性の毒か何か……一撃必殺になりうる何かが塗られてるか何かしてるんでしょ?」 「詳シイ説明ハ省クガ、ソウイウコトダ」 「つまりこんな感じなのよ。 メンツとか体面とか気にしてて生き残れるほど甘くないわ」 「ふ、ふん! 体面を気にするなですって!? 何よ、節操の無いゲルマニア女らしい言い草じゃないの!」 「あ、あんたねぇ……」 この期に及んで負けん気と意地っ張りを発揮するルイズと、それに怒りを通り越して呆れるキュルケ。 見かねたホワイトスネイクは、 「黙レ、小娘」 殺気を撒き散らしながら間に入った。 というより、ほとんど脅して、無理やりに止めた。 ルイズとキュルケは一瞬、背筋にツララを詰められたような気分になって、口論を止める。 それを確認したホワイトスネイクは、ルイズの目を見て言った 「一ツダケヲ見ルナ」 「へ?」 「タッタ一ツニ気ヲ取ラレルナ、ルイズ。ソノ一ツト何ガ線デ繋ガッテイルノカヲ見ルノダ」 「そ、それってどういう……」 「分カラナケレバ心ニ留メテオケ。ソノウチ分カル時ガ来ル」 そう言って、ホワイトスネイクは次にキュルケの方に向き直る。 「キュルケ、本番ハココカラダ」 「と、言うと?」 余裕ぶって、口端に笑みを浮かべて聞き返すキュルケ。 「壁ヲ焼カレタコトデラングラーノ計算ハ大幅ニ狂ッタハズダ。 ダガヤツモ再ビ計算ヲ立テテコチラヲ狙ッテクル」 「でも、どうやって? 弾丸を反射するものなんて廊下にはもうないわよ?」 「大方、室内デ家具ニ弾丸ヲ当テテ反射サセルノダロウ」 「ど、どういうこと?」 「コチラニ弾丸ヲ当テルニハ角度ヲ稼ガナケレバナラナイ。 ダガ今ノママデハ反射角度ガ足リナイカラ、ソレヲ補ウタメニヤルノダ」 「わ、分かったような、分からないような……」 「理解デキナクテモイイ。 トモカク、室内デ反射ヲ殆ド完了サセタ跳弾ヲ撃ッテクルノガ問題ナノダ。 反射角度ガ十分ニ足リテイレバ、天井ナリ焼ケ残ッタ壁ナリデ少シ反射サセテ、 簡単ニコチラニ当テテクル」 「相変わらずよくわかんないけど……ヤバそうなのは分かったわ。じゃあどうすればいいの?」 「簡潔ニ言オウ」 ホワイトスネイクはそう言って、 「ルイズノ部屋ニアル家具ヲッパシカラ焼キマクレ」 とんでもないことを口にした。 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! わわ、私の部屋の家具を、どうするですって!?」 「全部燃ヤス」 「な、何ですってえ!? あああ、あんた一体どういうつもりよ! どれもこれも高い家具ばっかりなのよ!?」 「後デ買イ直セ」 「オーダーメイドのだってたくさんあるのに!」 「モウ一回オーダーメイドサセルンダナ」 「ひ、ひどい!!」 「全ク同感ダ」 かくしてルイズの至極当然かつ悲痛な抗議は、ホワイトスネイクにあっさりスルーされた。 「でも……あたしが家具を焼くってことは、あたしはそのドアから身を乗り出すわけよね? それって、アイツの射撃の範囲内に入ることになるから……」 「ソレハ問題ナイ。ソレヲヤル間ノキュルケハ私ガ援護スル」 「なあんだ、二人の共同作業ってわけね! だったら喜んでやらせてもらうわ!」 キュルケが張り切っているのを尻目に、ルイズは地獄の底のような心境になっていた。 ルイズが愛用した家財道具の数々がコゲコゲの燃えカスになるのはもはや確定的で、 ホワイトスネイクが「やると言ったら必ずやるタイプ」であることからもそれは明白だった。 キュルケの言葉にいちいち目くじら立てる余裕など、今の彼女にはなかった。 「あ、そうだわ! フレイムにも手伝わせましょうよ!」 「フレイム? ……アア、オ前ノ使イ魔ノアレカ」 記憶の隅から真っ赤な巨大トカゲの姿を引っ張り出すホワイトスネイク。 「そうよ。あの子の炎は強力だから、きっと何かの役に……」 「ダメダ」 「え? な、何で?」 「アイツデハラングラーノ弾丸ヲ避ケラレナイ」 「……確かに、あの子に俊敏な動きは無理だわ。どちらかというと腕っ節が強い子だもの」 「ダガオ前ノ言ウ通リ、何カノ役ニハ立ツダロウ。 イツデモ動ケルヨウニ命令シテオイテクレ」 「オッケーよ」 「サテ……始メルカ。ルイズ、私ノ近クヘ来イ」 「……いまさら何よ」 どんよりした空気を漂わせつつ、ルイズが答える。 「私ハ、ルイズトノ距離ガ近ケレバ近イホド強イパワーヲ発揮スル」 「「えっ!?」」 ルイズとキュルケが同時に声を上げる。 「距離が2メートル……イヤ、2メイル以内ノ時ニ最モ強イパワーヲ発揮スルノダ。 弾丸ヲ弾キ飛バスニハソノパワーガ必要ニナル」 ホワイトスネイク自身は、自分の能力を最大限に発揮するために言っただけでしかない。 だがルイズやキュルケのようなうら若き乙女にからすれば、 「君が近くにいてくれるほど、僕は強くなれるのさ」 みたいな、某家の四男が言いかねないような甘ったるいセリフを聞かされたのと同じだったのだッ! そして、先ほどのセリフはルイズの脳をびりびりと痺れさせ、 (えっ……ちょ、ちょっと何よ今の! 今のって、今のって……ひょ、ひょっとして……) またホワイトスネイクに夢中なキュルケの心に敗北の二文字を刻みつけた。 (ま、負けた……この私が……。 恋愛において未だ負け知らず、百戦無敗のこのキュルケがこうもアッサリと……) 二人ともが、しかしまったく異なる理由で思わずフラリとした。 「オイ、何ヲ呆ケテイル」 そしてホワイトスネイクの声で、二人とも同時にハッと我に返った。 「わ、わかったわよ! 行けばいいんでしょ行けば!」 ルイズは強い口調でそう言ってホワイトスネイクのすぐ横、部屋の入口のすぐ脇にちょこんと座り込んだ。 (ふ、ふふふ……たった一週間かそこらで何をしたか知らないけど、ルイズにしてはやるじゃない。 見てなさい、いい女ってのはこういうとこから挽回するものなんだから!) そう心に誓い、しかし何も言わずにホワイトスネイクのすぐ後ろに立って杖を抜いた。 「……行クゾ」 ホワイトスネイクが低く呟くのと同時に、ホワイトスネイクとキュルケが入口の前に飛び出した。 (何だと……何故、今更になって出てきやがった……?) ラングラーがそう思ったのは一瞬のことだった。 しかし、その一瞬のためにラングラーの動きは完全に止まり、 同じ一瞬でホワイトスネイクは部屋に入って一歩のところで踏みとどまり、 その背後のキュルケは呪文の詠唱を完了した。 次の一瞬でラングラーが脳内で進行していた跳弾の計算をストップさせ、 かわりにJJFの両腕の狙いをホワイトスネイクとキュルケに定め、 一方のホワイトスネイクは弾丸を叩き落とすために両腕の拳を力強く構え、 キュルケは杖の先から6発のファイア・ボールが花のように膨らんだ。 そして―― 「ジャンピン・ジャック・フラッシュッ!!」 ドンドンドンドンッ! 「ファイア・ボール!」 ヒュゴオァッ! ラングラーの弾丸と、キュルケの火球が同時に放たれ、交錯したッ! 放たれた弾丸は一直線にキュルケに向かい、 「シャアアアアアアアアアアッ!!」 バシバシバシィッ! しかしその手前に立つホワイトスネイクにすべて叩き落とされた。 一方、キュルケが放ったファイア・ボールはラングラーの方には向かわず、 室内の家具に命中して次々と燃やし始めた。 火がついた家具はその瞬間に丸ごと火に包まれ、たちまちに真っ黒い炭と燃えカスの塊に変わっていく。 「そうか……こいつら、オレの跳弾を潰すために……」 ホワイトスネイクとて、跳弾への対処が難しいことなど十分に承知していた。 だから「跳弾を防ぐ」のでなく「跳弾を使わせない」ことを選択したのだ。 「だがホワイトスネイク……アンタ一つミスッたな」 ラングラーは素早く室内に目をやる。 今まさに片っぱしから燃やされまくっている家具には目もくれていない。 どうせ反射の対象としては使えないからだ。 計算してるうちに燃えカスにされてしまう。 だから、ラングラーは家具は見ていなかった。 その向こうにある部屋の壁を見ていたのだ。 反射角度の計算、弾道の計算、反射する弾丸の数。 全ての計算をあっという間に処理し、ラングラーはおもむろにJJFの両腕を下ろした。 「……何ノツモリダ?」 構えを崩さずに、ホワイトスネイクが問いただす。 「いや……そろそろ、止めにしようと思ってな……」 「……何ヲ言ッテイル」 「この仕事……結構キツいんだよなあ……。 空条徐倫に散々やられたせいで、体には後遺症まで残っちまってるからさあ……余計キツいんだよ。 だから……終わらせるのさ」 「引キ返スノカ?」 「いや……」 そういった直後、だらりと下がっていたJJFの腕が跳ね上がり、部屋の壁に向けられた。 「決着をつけようかと思ってね」 ドンドンドンドンドンドンドンッ! そして弾丸が放たれる。 放たれた弾丸は壁に当たって反射、天井に当たって反射、床に当たった反射、 全てが異なる軌道と反射角度で、一斉にホワイトスネイクに、その後ろのキュルケに襲い掛かるッ! 瞬間、キュルケが肩を強く掴まれ、ルイズのいる廊下側の、JJFの射界の外に放り出された。 「へっ?」 「キュルケ!?」 唖然とした声を上げるキュルケと、思わず声高に叫ぶルイズ。 そしてキュルケが目の焦点をホワイトスネイクに合わせ、 そしてルイズが未だホワイトスネイクを見上げた時。 ルイズの鳶色の瞳に、キュルケの赤い瞳に、 バシュバシュバシュバシュバシュッ!! 全身を弾丸に貫かれるホワイトスネイクの姿が映った。 室内に突入してから、まだ30秒も経っていない時のことだった。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2323.html
11話 「ホワイトスネイク……あいつ、一体何なの?」 恐る恐る、ルイズはホワイトスネイクの背中に聞いた。 今のホワイトスネイクはルイズの室内を身じろぎ一つせずに窺っている。 その片手にはDISCが一枚、その体は殺気に満ち溢れ、質問なんてとてもできた空気ではない。 それをひしひしと感じていながらもルイズが聞けたのは、 彼女の中に未だ潜む、本当の殺し合いを知らない「甘ったれ」の部分があったせいだろう。 「……ヤツノ名ハラング・ラングラー。 カツテ『私がいた世界』ノ囚人デ、私ガ手下ニシテイタ男ダ」 「て、手下って、なんであんたが自分の手下に襲われてるのよ! 手下だったら言うこと聞かせられるはずじゃないの!?」 「ヤツトノ契約ハトックノ昔ニ切レタ。 ソレニヤツハ、別ノ人間ノ手下ニナッテルミタイダシナ……」 「別の人間?」 「ソウダ。ヤツニ自分ダケデ貴族ノ令嬢ヲ襲ウヨウナ甲斐性ナンカ無イ。 ヤツハソレナリニ頭ガ切レルカラナ……ヨホドノバックアップガ無イ限リハ、コンナ真似ハシナイ」 「でもそんな……たとえどんなバックアップがあったって、ヴァリエール家の人間を襲うなんて……」 「御託ハ現実ヲ見テカラニシロ」 「ご、御託ですって!?」 「癇癪ヲ起コスノモ現実ヲ見タ後ダ」 むぅ~、と唸って抗議の意思を示すルイズだったが、 頭の冷静な部分ではホワイトスネイクの言うことは理解できていた。 理由がどうあれ、事実として襲われてしまっているのだからどうしようもないのだ。 「わ、わかったわよ……。それで、どうすればいいの?」 「ヤツノ攻撃手段ハ大キク分ケテ二種類。 スタンド『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ニヨル近距離攻撃。 ソシテ無重力ヲ利用シタ遠心力ノ弾丸ニヨル遠距離攻撃ダ。 前者ハソレナリノ破壊力ハアルガ近付カナイ限リ脅威デナイ。 ダガ後者ハ……」 「ちょ、ちょっと待って!」 「何ダ?」 「な、何よ? さっき言った……じゃんぴん、じゃんぴん、じゃんぴん……」 「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ダ」 「そう、それ」 「一回デ覚エロ」 「うっさいわね! で、そのジャンピン何とか、ってのは何よ?」 「『スタンド』ダト言ッタダロウ」 「でも同じ種族なのに名前があんたと違うわよ」 「オ前ハ犬ト狼ヲ見テ両方トモ犬ダト言ウノカ?」 「……あ、そういうことね。トロールとかと一緒にして考えてたわ」 トロールが何なのかをホワイトスネイクが知ったらプッツンしかねないことを、平気な顔でルイズは言った。 「質問ハモウ無イナ?」 「まだあるわよ。『むじゅうりょく』って何? あと『えんしんりょく』とか」 「……コノ世界ノ科学ハ遅レテイルヨーダナ。 分カラナケレバ魔法デ……イヤ、『呪い』デ弾丸ヲ飛バシテクルト考エロ」 「の、『呪い』?」 「ソウダ。一発デモ受ケレバ、アルイハ体ヲ掠メレバ10分以内ニ 半径20メイルノ人間ヲ巻キ込ンデ死ヌ、トビキリ厄介ナ『呪い』ダ」 「な、何よそれ……そんなの私、一回だって聞いたことないわよ?」 「言ッタダロウ。元々ヤツハ『私がいた世界』ノ住人ダ。 ソコカラ『呪い』ヲ持チ込ンダノダカラ、知ラナイノハ当然ダ」 「あ……そっか」 「今ノ説明デ分カッタダローガ、ココデ問題ニナルノハソノ『呪い』ダ」 いつになく深刻そうな声でホワイトスネイクは言った。 「『呪い』ハ弾丸ニ込メラレテイルモノダ。 弾丸ヲ受ケレバ『呪い』モ受ケル。 加エテ面倒ナコトニ、弾丸ダカラ物体ヲ貫通デキル……ドア程度ナラ、簡単ニナ」 「……まさか!」 「察シガイイナ、ルイズ。 オ前ガ一発デモ弾丸ヲ受ケレバ、オ前ノ半径20メイル以内ノ生徒ハ全滅。 オ前以外ノ他ノ誰カガ弾丸ヲ受ケテモ、ソイツノ半径20メイル以内ハ全滅ダ。 ツマリコノ状況……スデニ我々ハ追イ詰メラレテイル」 そう言ってホワイトスネイクが顎をしゃくった先には―― 「そういう、ことだったのね」 ルイズは思わず息をのんだ。 ホワイトスネイクが示したのは、キュルケの部屋のドアだ。 キュルケの部屋のドアはルイズの部屋のドアの真向かい。 つまり、まさに侵入者――ラングラーから丸見えの位置だ。 幸いにもラングラーはまだ弾丸を一発も撃っていない。 だがラングラーが一発でも弾丸を発射して、それがキュルケに掠りでもすれば……。 「ど、どうすればいいの?」 「ソレガ分カッテイレバ私ハコンナトコロデ縮コマッテイタリハシナイ。 下手ニ飛ビ出シテ弾丸ヲ撃タレデモスレバ、ソレデ終ワリダカラナ……」 「でも、このまま待ってたって!」 「ソーダナ……イクラヤツガ用心深クタッテ、ソロソロ動キヲ見セナケレバ奴ノ方カラ動クダロウ。 ヤツハ自分ノ状況ヲ作リ出サナイ限リハ決シテ動コウトハシナイシ、 特ニ予期セヌ事態ニ対シテハ尚更用心深クナルガ……ソレニモ限界ガアルカラナ」 ホワイトスネイクの言葉に、ルイズは考え込む。 とにかくキュルケに弾丸が当たるようなことがあってはならない。 となると、キュルケを弾丸が当たらない場所に移動させること ――つまり部屋から逃げさせることが最優先となる。 だが、どうやってキュルケに危機を伝える? 下手に動けば逆にこちらが撃たれてしまう。 かといって、ラングラーにこちらがキュルケを逃がそうとしていることが知れれば、一気にこちらが不利になる。 ホワイトスネイクが自分とキュルケの二人を同時に守らなければならなくなるからだ。 だから、部屋の外から大声でキュルケに「逃げろ」と言う選択肢はない。 一体どうすればいいのか、ルイズには分からなかった。 しかし、迷っている時間もない。 今すぐにでもラングラーは行動を始めるかもしれないのだ。 いくら用心深くて、こっちを警戒してるからといっても……。 そこで、ルイズの考えが立ち止まった。 何故ラングラーはこっちを警戒しているのか? それはホワイトスネイクがラングラーに対して先手を打ったからだ。 さっきホワイトスネイクは言った。 『ヤツハ自分ノ状況ヲ作リ出サナイ限リハ決シテ動コウトハシナイシ、 特ニ予期セヌ事態ニ対シテハ尚更用心深クナル』 あの時、「風もないのに揺れるカーテン」を見ただけでホワイトスネイクはすべてを看破した。 そして奇襲をかけたのだ。 それはラングラーにとって大きなショックを与えたに違いない。 だからきっとラングラーは再び奇襲を受けることを恐れているのだ。 ラングラーが警戒しているのは、「再び予期せぬ攻撃を受けること」だ。 つまり、ラングラーが予期していない手段ならば、ラングラーは動かない。 ならば、ラングラーが予期していない手段とは何だ? ラングラーが予期「できない」手段とは何だ? ラングラーは一体いつからこの世界にいるのだろう? ラングラーはどれだけのものを見てきたのだろう? その上でラングラーが見ていないものは? ラングラーが知らないものは? 考えろ、考えろ……。 あった。 これしかない。 ラングラーが絶対に知らないもの。 その上で、自分の手元にあるもの。 これ以外にはあり得ない。 それは「爆発」だ。 ルイズの失敗魔法による、強力な爆発。 これならラングラーの射線に入らずにキュルケの部屋のドアを叩ける。いや、吹っ飛ばせる。 それに古今東西探しても、失敗魔法が爆発になるなんてメイジは自分以外にいるはずがない。 ラングラーにとってもまったく予期できないものに違いない。 だが問題はある。 爆発でキュルケの部屋を吹き飛ばして、それでキュルケに対する「逃げろ」というメッセージになるだろうか? ちゃんとこちらの意図通りに逃げてくれれば問題ない。 だが、そうでなければ―― 例えば部屋のドアを吹き飛ばした相手をすぐにでも叩きのめそうとする行動に出たならば、 確実にラングラーに撃たれるだろう。 だがやるしかない。 迷ってる時間はないのだ。 これしか手段がないなら、もうこれをやるしかない。 ルイズは心の中で踏ん切りをつけると、静かに杖を抜いた。 そして、それをドアに向け、詠唱する。 ラングラーに聞かれてしまわないように、小さな声で。 しかし、力強い声で唱え、 「ファイア・ボール」 ドッグォォォオオオオン!! ドアを吹っ飛ばしたッ! 一拍遅れて、爆風が巻き起こる。 その埃混じりの強風に思わずルイズは目を瞑る。 瞑ってからすぐにしまったと思い、眼を開けると、眼前にはルイズを庇うようにホワイトスネイクの腕があった。 「ルイズニシテハ、機転ガ利イタモノダ」 そう言うホワイトスネイクの眼は、僅かにルイズに向けられていた。 それを見てルイズはふふん、と笑い、 「当然よ。だって私、あんたのご主人さまなんだもの」 「ヨク言ウ」 それにホワイトスネイクは軽口で答えて、キュルケの部屋に目をやった。 ドアがあった場所はもくもくと黒煙を上げており、まだ何かがくすぶっているようだった。 (勝負はここから……。お願い、キュルケ! 気づいて!) そして一方、 「な、何だと!?」 驚いたのはラングラーである。 向かい側の部屋のドアが突然吹っ飛ばされたのだ。 (ば、爆発だと? 一体何が起きた? 火種なんぞ、あそこにはなかったはずだ! 設置する余裕だってある訳がない……。 ホワイトスネイクの能力か? ヤツがまた何かやりやがったのか?) これが爆発でなかったのなら、ラングラーは真っ先に「ドアが吹っ飛ばされた理由」を考えただろう。 しかし、今のルイズの爆発はあまりにも予想外すぎた。 この世界特有の「魔法」という存在にも、傭兵稼業を続ける中で幾度となく触れてきた。 だから分かる。 こんなことができる魔法は、存在しない。 その一方で科学文明溢れる世界からこの世界に飛ばされた男だからこそ、 この世界の科学の遅れっぷりは十分に分かっていた。 だからこそ分かる。 この世界の科学では、今の爆発は起こせない。 ならば一体何が爆発を起こしたのか? あの爆発は威力はそこまでないだろう。 昔テレビで見た手りゅう弾の爆発の何分の一程か、とラングラーは推測した。 だから爆発そのものは怖くない。 怖いのはその爆発がいつ起こるか、だ。 戦いの流れは何でもないようなことでも修復不可能なほどに変わってしまう。 かつて空条徐倫に敗れたときもそうだった。 だから正体を突き止めようとせずにはいられない。 根拠もなしにホワイトスネイクを疑ったのもそのためだ。 かくしてラングラーはルイズの爆発に対して恐怖を覚えた。 爆発の威力にではなく、その正体の知れなさ、いわば「未知」であることに。 そしてこのことが、ルイズとホワイトスネイクに「一手」与えることとなる。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/9348.html
ゼロの使い魔 Memorial Complete Blu-ray BOX 発売日:3月28日 1)「始祖の祈祷書」風BOX 2)キャラクター原案・兎塚先生描き下ろしパノラマ4面デジパック 3)アニメ描き下ろしパノラマ4面デジパック 4)アニメーションメモリアルブック 5)スペシャルブックレット 6)映像特典 ここを編集 2012年1月放送開始。ゼロの使い魔シリーズ完結編。Amazonインスタントビデオが配信開始。 http //www.zero-tsukaima.com/ 監督 岩崎良明 原作・シリーズ構成 ヤマグチノボル チーフライター ヤスカワショウゴ キャラクター原案 兎塚エイジ キャラクターデザイン・総作画監督 藤井昌宏 プロップデザイン 野田康行 美術監督 廣瀬義憲 色彩設計 但野ゆきこ、石川恭介 撮影監督 武原健二 ビジュアルワーク 向井吉秀 3D 塩田潤 編集 後藤正浩 編集助手 坪根健太郎 音響監督 明田川仁 音響効果 今野康之 録音調整 小原吉男 録音助手 武田直城 音楽 光宗信吉 制作担当 福世晋吾 プロデュース ジェンコ アニメーション制作 J.C.STAFF 脚本 ヤスカワショウゴ 國澤真理子 絵コンテ 岩崎良明 堀之内元 柳伸亮 岡村正弘 園田雅裕 鈴木洋平 大久保政雄 島崎奈々子 越田知明 演出 岩崎良明 藤本次朗 堀之内元 丸山由太 岡村正弘 奥野浩行 鈴木洋平 嵯峨敏 村上貴之 作画監督 藤井昌宏 神本兼利 北川大輔 山本篤史 前田学史 出野喜則 のりみそのみ 落合瞳 北村晋也 戸田麻衣 長谷川亨雄 小野和寛 兵渡勝 市原圭子 原修一 北原サトシ 砂川正和 伊部由起子 宮川智恵子 満田一 Amazonインスタントビデオ ゼロの使い魔F Ep. 1 "聖国のルイズ" 監督 岩崎良明 再生時間 0時間23分 初公開日/初回放送日 2012年1月7日 提供 ゼロの使い魔F製作委員会 ■関連タイトル ゼロの使い魔 Memorial Complete Blu-ray BOX Finale ゼロの使い魔コンプリートイラストコレクション 兎塚エイジ アートワークス Blu-ray ゼロの使い魔F Vol.1 ゼロの使い魔 ~Last Song from ZERO~ ゼロの使い魔 主題歌集 OPテーマ ICHIKO/I'LL BE THERE FOR YOU《限定盤》 EDテーマ 釘宮理恵/キスシテ↑アゲナイ↓《限定盤》 ゼロの使い魔 ルイズBEST[CD+DVD] ねんどろいど ルイズ 画集 兎塚エイジZeroゼロの使い魔イラストコレクション フィギュア・ホビー:ゼロの使い魔 原作小説 ヤマグチノボル/ゼロの使い魔 1巻 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」