約 439,965 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/441.html
「おい、起きな」 ガン!とルイズのベッドを蹴り飛ばす。しかしルイズは起きない。 ガン!もう一度、更に強く蹴り飛ばす。しかしルイズは目覚めない。 ドガン!更にもう一度、勢いをつけて蹴り飛ばす。しかしルイズは気付かない。 ベッドを蹴り飛ばしていた男の眼がスッと感情をなくす。 「クソガキ・・・このオレがわざわざ早起きまでして仕事をしてやってる ってェのによォォ~~」 ギアッチョの糸より細い堪忍袋の緒は音も立てずに切れた。 「ホワイト・アルバム」 ギアッチョがその言葉を口にした途端、ルイズの部屋は北極の海にでも 投げ込まれたかのように急激に冷え始めた。 ビシィッ! 窓が凍る。 ビシィィッ!壁が凍る。 ビシビシィッ!!絨毯が凍り、 ビキキキキッ!!シーツが凍り始めたところで、 「さ、さささ寒ッ!!?」 ルイズはようやく眼を覚ました。 「ようやくお目覚めかァ?お嬢様」 「なななななッ!何してんのよあんたはァーーーッ!!危うく二度と起きられ なくなるところだったじゃないッ!!」 「別にいいじゃあねーか そうなりゃ二度と早起きしなくて済むんだぜ それによォ これでおめーは『起きなきゃ殺される』って事が理解出来た わけだ 明日からはちゃんと目覚められるんじゃあねえか?ええおい」 ギアッチョの詭弁にもなっていない発言にルイズがブチキレかけた時―― バガンッ! ドアを開けたとは思えないような音を立ててキュルケが部屋に入ってきた。 「何やってるのよあなた達ッ!私の部屋まで凍り始めたわよッ!!」 「このお嬢様がいくら起こしても起きねェもんでよォォ~~ 手っ取り早く 起こす方法を取ったってェわけだ もう解除はしてある 安心しな」 勢いで飛び込んできたもののギアッチョは正直怖い。キュルケは怒りの 矛先をルイズに向けることにした。 「ああそう・・・それにしてもルイズあなた何歳よ?それとも睡眠に何か こだわりでもあるワケ?生死を賭けた状況になるまで起きないなんて そうそう出来ることじゃあないわよねぇ」 「うっ、うるさい!昨日は色々疲れてたのよ!」 昨日の礼を言うどころか罵倒で返してしまった。これだから私は、と ルイズは内心自分が情けなくなる。 「やれやれ、それじゃあ私は部屋に帰るわ。明日はこんなことになる 前に起きてよね」 そう言い残してキュルケは去って行った。 「ギアッチョ!あんたのせいよ!」ルイズはギアッチョをキッと睨む。 「あんたは今日から雑用だからね!まずは私の服を着替えさせてそれから ――、って!どこ行くのよッ!!」 ルイズが気付いた時にはギアッチョは既にどこかへ行ってしまった後だった。 「あのダサ眼鏡・・・どうやら使い魔としての自覚が足りないようね・・・! 私の従者としての立場を教育してやる必要があるわッ!!」 喉元過ぎればなんとやら。ギアッチョの呼び方があなたからあんたに戻って いることといい、どうやらルイズは昨日の恐怖をすっかり忘れ去って いるようだった。 あの後、結局ギアッチョは部屋に戻ってこなかった。ルイズの怒りは 収まらないようで、「せいぜい勝手に歩き回って朝食を食いっぱぐれれば いいんだわ!」と怒りもあらわに一人食堂に向かった。 食堂に入り、適当な場所を探していたルイズだが―― ドグシャアァ!! というおよそ食事をする場所では耳するはずのない音を聴いて振り返り。 そして奴を発見した。 ルイズ言うところのダサ眼鏡は―貴族専用の椅子にどっかりと鎮座し、 テーブルを殴りつけながらワケの分からないことを叫んでいた。 「テーブルマナーってよォォォ~~ イギリス式とフランス式で作法が 違うんだよォォォ~~~ スープの飲み方とかフォークの置き方とか よォーーーッ それって納得いくかァ~~?オイ? オレはぜーんぜん 納得いかねえ・・・ どういう事だッ!どういう事だよッ!クソッ!オレを ナメてんのかッ!一つに統一しろッ!ボケがッ!」 何度も殴られたテーブルは形が歪み始めたが、そんなことおかまいなしに ギアッチョは暴れ続けている。一方ルイズは、口の端を引きつらせたまま 完全に固まっていた。 数秒して我に返ったルイズが採った行動は、とにかくこの場から逃げる ことだった。「あいつが私の使い魔だってことがバレたら・・・!」と思うと ルイズの心臓は凍りつきそうだった。が、1秒後彼女の心臓は脆くも ブチ割れることになる。 「ああ~?ルイズじゃあねーか 遅ェぞご主人様よォォ~~!」 その瞬間食堂にある数十対の目が全てルイズに集まり―彼女は本気で 泣きたくなった。 「何やってんのよあんたはァーーーーーーッ!!!」 ルイズは激怒した。必ず、この横暴無比の使い魔を躾けねばならぬと決意 した。ルイズには裏社会の事がわからぬ。ルイズは、貴族のメイジである。 杖を振り、失敗を重ねて生きてきた。けれども無礼に対しては、人一倍に 敏感であった。 「見なさいよこれッ!テーブルがバキバキにヘコんじゃってるじゃないのよ! ああっ!?しかも貴族用の料理を平らげてる・・・食前の唱和すら始まって ないのに!!」 「ああ?何か悪かったかァ?こっちのルールはまだよく知らないもんでよォォ」 「このバカッ!周りを見なさいよ!誰一人食事をしてないのに待たなきゃ いけないってことがわからないの!?いやそれ以前にあんたの世界じゃ テーブルは殴り壊していいってルールでもあったわけ!?ええ!?」 物凄い剣幕である。しかも涙目。これにはギアッチョもちょっとだけ悪い事を した気分になった。 「そりゃあ悪かったな。ま・・・次からは気をつけるとするぜ」 しかしその余裕の態度が更にルイズの怒りを燃え上がらせる。 「・・・あんた 今から私の部屋を掃除してきなさい!それが終わったら 教室の掃除よ!授業が始まるまでにね!」 「ああ?」 「ご主人様には敬語を使いなさい!私が上!あんたは下よッ!!私の 事はルイズお嬢様と呼びなさい!そして常に私の後ろに控えていることッ! 良いわね!!」 そこまで言うと一瞬ギアッチョの眼が温度をなくしたように見えたが、ルイズ は負けじと睨み返した。 「・・・やれやれ 仕方ねえ・・・ 掃除をさせていただくぜェェ ルイズお嬢様 よォォー」 どうみても敬意はこもってなかったが、 「わ、解ればいいのよ!行きなさい!」 ルイズはとりあえず妥協することにした。なんだかんだでやっぱりギアッチョの 眼は怖かったようである。 前へ 戻る 次へ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1154.html
グゥゥゥゥ~~ッ 大きな音を立ててギアッチョの腹が鳴る。 「チッ・・・」 何も食べずに食堂を飛び出してきたのだ。腹が減るのは当たり前で ある。他に食うものがないというのなら、彼もあれを食べる事に抵抗は ない。しかし、あれがルイズ―主から出されたものだというのなら、 例え飢え死にしようが絶対に!口をつけるわけにはいかない。 ギアッチョはそう決意していた。 「しょぉぉおがねーなぁぁあ」 ギアッチョの口からは無意識に戦友の口癖が飛び出していた。実際の ところ問題は切実である。早いところ安定した食糧確保の方法を 考えなければ飢え死には免れない。 ――貴族のガキ共から日替わりでメシを奪うか? と思ったが、食堂には入りたくないし、毎日そんなことを続けていれば 間違いなく問題が起こる。 「プロシュートの野郎ならよォォーー 今ここで奴らを皆殺しにしそうな もんだが」 自分以上にキレっぱやいものはいないということに気付いていない ギアッチョである。 「あ、あのー・・・」 ギアッチョの後ろで声がした。 「ああ?」 色んな要因でかなり気が立っているギアッチョは、気だるげな声を 上げて肩越しに後ろを見た。 そこにいたのはメイド服を着た黒髪の少女だった。 「何か・・・用か?このオレによォォ~~~」 「す・・・すいません その・・・失礼かとは思ったのですが 食堂での お二人のお話を聞かせていただきました」 ――大人しそうなツラしやがってよォォーーー 堂々と盗み聞きって ワケかァァ~~? ギアッチョが発する殺気の量が更に上昇する。それに気付いたのか、 少女は慌てて本題を口にした。 「そっ、それでですね!あの、よろしければ厨房に来ませんか?賄い食 ですが料理をお出しします」 「・・・・・・」 ギアッチョは少女に向き直ると、その眼を覗き込む。少女はちょっと 驚いたようだったが・・・瞳に嘘は感じられなかった。 「・・・いいだろう 世話にならせてもらうぜ」 罠ではなさそうだ。ギアッチョは素直に好意に預かることにした。 「・・・こいつはうめぇな」 「貴族の方々にお出しする料理の余りで作ったシチューなんですが、お口に 合われたならよかったです」 「ああ マジによォォ~ 助かったぜ ルイズのヤローに出されたエサは ブチ割っちまったからな・・・」 「凄い握力なんですねギアッチョさんって・・・ 私ビックリしました」 どうやら、シエスタにはトレイ自体は見えていなかったらしい。単純にトレイを握り つぶしたのだと思っているようだった。 「ところでよォォーー 何故オレを助けた?」 ギアッチョにはそこが解らなかった。ルイズの物言いから察するに、ここでは 貴族と平民には絶対的な上下関係がある。今オレを助けたことで貴族――ルイズの 恨みを買う危険性もあったはずだ。するとメイドの少女――シエスタと名乗った―― はニコリと笑って言った。 「ギアッチョさんは平民でしょう?平民が平民を見捨てるような時代になってしまえば、 私達はおしまいです。貴族の圧政に耐えるためには、私達平民は常に団結して いなければならないんです」 ――何も考えてない小娘かと思ってたがよォォー・・・ ギアッチョは少し感心した。 「それに・・・ 貴族にあんなに堂々と逆らう人なんて初めて見たんです それが その・・・なんていうか 格好よくて」 シエスタは少し照れたように眼を伏せる。こう言われてはギアッチョも悪い気はしない。 「なるほどな・・・気に入ったぜェーーシエスタ! 改めて自己紹介するがよォォー オレの名はギアッチョだ ここに来るまでは、遠いところで暗殺稼業をやってたッ 気に入らねえ奴がいるならよォォ~~ いつでも暗殺してやるぜ」 「暗殺・・・!?ギアッチョさんて 殺し屋さんだったんですか!?」 普通なら、ここで殺人者に対する拒絶が心の中に芽生えるであろう。しかし シエスタは、というよりシエスタ達は違った。純粋に「凄い」と思ったッ! だって平民である。単なる平民がそんな凄まじい技量を持っている!シエスタと 話を聞いていた厨房の平民達は、そんな男が自分達の仲間であることに「誇り」と 「勇気」を感じた!! 「『我らの剣』ッ!オレぁおめーが気にいったぜ!!おら!こんな余りモンで よかったらいくらでもおかわりしてくんなッ!!」 マルトーというらしい四十がらみのコック長がガシッとギアッチョの肩を抱く。 厨房は一転熱気に包まれた。当のギアッチョはというと、これがまんざらでもない ようだった。ギアッチョが生きていた頃は、チーム以外の人間と親しくするなど ありえないことだった。知っての通りリゾットチームは暗殺を生業にしていたが、 その報酬だけでは毎月生きていくこともかなわなかった。ギアッチョを含めて メンバーはそれぞれが色んな表の仕事を転々として何とか糊口をしのいでいた のだが、彼らは暗殺に対する報復などに四六時中警戒しなければならない身で ある。敵の刺客はどこに潜んでいるか分からない。仕事仲間にさえも気を許す ことは出来なかった。彼らが心を許せる相手は、リゾットチームの仲間のみ だったのである。 ――ここは・・・違う ここではギアッチョはただの平民だ。暗殺者という職業、ボスへの反逆者という 立場、命を狙われる身という立場・・・、ここではその全てがリセットされている 事にギアッチョは気付いた。今、ギアッチョは真っ白だった。―もし。もし永遠に イタリアへ帰れないのなら。ここでの行動全てが――トリステインの平民としての ギアッチョの境遇を決することになる。それを理解したギアッチョは、自分が 突然何も無い宇宙の真ん中に放り出されたような眩暈を感じていた。 ――どォォォすりゃいいんだよッ!!!クソッ!!! ギアッチョは――自分がどうするべきなのか解らなくなってしまった。昨日、 ルイズはギアッチョを元の世界に帰す方法について、「私は知らない」ととても 悲しげな声で答えた。その声はまるで、そんな例は古今東西ありえないとでも 言外に告げているかのようにギアッチョに聞えた。 ――どォすりゃあいいんだッ!!ええッ!?教えてくれよッ!!リゾット!! プロシュート!!メローネ!!ホルマジオ!!イルーゾォ!!ソルベ!! ジェラート!!ペッシッ!!ええおいッ!!答えてくれよッ!!! ギアッチョがいくら問いかけても――彼らは答えてはくれなかった。 ギアッチョが心中凄まじい葛藤をしていたその頃、シエスタはルイズによって 厨房の外に呼び出されていた。 「・・・あ、あの・・・何の御用でしょうか・・・ミス・ヴァリエール・・・」 ギアッチョを厨房に招いていることは、ルイズにはとっくに気付かれていた ようだった。ルイズはうつむいたままシエスタに言う。 「・・・これからも あいつに料理を出してやってくれないかしら」 「えっ!?」 シエスタは驚いた。そもそもギアッチョ用にあの貧相極まる食事を出させた のはルイズなのだ。まさかギアッチョの剣幕に怯えたわけでもあるまい・・・ シエスタは内心首をかしげながらも、 「・・・分かりました、ミス・ヴァリエール。ご用命とあらば、喜んでお世話を させていただきます」 と答えた。ルイズは「よろしくお願いするわ」とだけ答えると、返事を待たず 歩き出した。ルイズは見ていた。厨房の窓から、馬鹿騒ぎする料理人達と その輪の中心にいるギアッチョを。 ――あいつの居場所は・・・私の隣じゃない ルイズは悲しげにそう呟いてその場を後にした。 ←To Be Continued?
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2132.html
14話① 信じる。 この一言を、ホワイトスネイクはルイズに期待していなかった。 今しがたゴーレムの一撃で小屋ごと吹き飛ばされた、人の形をした何か。 それを「ただの小さいゴーレム」と言ってしまうことは出来ても、 実際にそうであることを証明するものは何一つ無い。 しかもその「人の形をした何か」が、 「数秒前に小屋に入っていったミス・ロングビル」だったなら……事態は最悪の展開を迎えたことになる。 いや、状況から考えれば後者である可能性の方が高いだろう。 「あれはただのゴーレムだ。だから心配なんかしなくていい」……とする方にこそ、無理があるのだ。 なのにルイズは「信じるわ」と言った。 それはかつてプッチ神父のスタンドだったときには当たり前のように受け取っていたものだった。 しかし、それはホワイトスネイクがこの世界に来て初めて受け取ったものだった。 「無償の信頼」だった! 自分は、これに応えねばならない。 主人の力となって主人を守護する、スタンドとしての自分の本能がそう叫んでいるのを、ホワイトスネイクは感じた。 そしてまたホワイトスネイクは思った。 この小さな主人の思うようにやらせてみたい。 自分がどれほどの傷を受けようとも、「どうにもならない事態」になるまでは守り抜きたい。 あの強大なゴーレムに立ち向かうことがルイズの精神をどこまで成長させるのかを見てみたい、と。 「ちょ、ちょっとルイズ! 今ゴーレムに吹っ飛ばされたのって……」 いまだに状況がつかめないモンモランシーが引きつった声を上げる。 だが、 「ごめん、モンモランシー。あとバックアップお願い」 「え? 何……バックアップ?」 モンモランシーが聞き返したときには、既にルイズはゴーレムに向かって走り出していた。 直後、ホワイトスネイクがすぐにその小さい背中に追い付き、そして横に並ぶ。 ルイズとホワイトスネイク、互いの視線が一瞬だけ交錯する。 互いの目的を確認するにはそれだけで十分だった。 そして自分の方に一直線に向かってくるルイズとホワイトスネイクに気づいたかのように、 ゴーレムもまた動き始めた。 一歩一歩、地響きを立てながら歩むゴーレム。 ルイズが全力疾走に近い速度でゴーレムに向かっていることもあり、 当初20メイル以上もあった間合いはほんの数秒で殆ど埋まった。 その距離は、ゴーレムがルイズを踏み潰せる距離。 その距離は、ルイズがゴーレムに爆発の魔法を当てられる距離。 互いが、互いを射的距離内に捕らえた。 先手を取ったのはゴーレムだった。 鈍重な足を軽く持ち上げ、その足をルイズの真上に踏み込もうとする。 だが、 「シャアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」 突如、足の内側から叩き込まれた蹴りのラッシュが、その狙いを逸らさせる。 ゴーレムが踏み込んだ足は、ルイズからわずか10サントの位置に踏み込まれた。 必殺の踏みつけを邪魔したのはホワイトスネイク。 ゴーレムの挙動を先読みした、「ルイズを守るため」の防御行動だ。 拳撃でなく蹴撃を用いたのには2つの理由がある。 一つはゴーレムの圧倒的なパワーに対抗するため。 拳のラッシュを打ち込んだところで、ゴーレムの動きのベクトルを変えることは困難だからだ。 そしてもう一つは―― ビシィ! ホワイトスネイクの蹴り足に一筋のひびが入った。 ゴーレムのパワーと真正面からでないにしろ、ぶつかったのだ。 その代償が、これだった。 (ヤハリ、足ニダメージガ……!) 蹴りを使ったもう一つの理由。 それは拳のラッシュによって自身の腕にダメージを負い、 ラングラーとの戦いでそうだったように、DISCの使用に支障を来たさないためである。 ルイズへの攻撃を予想しえぬ形で外したゴーレム。 それは周囲の木々の影に隠れてゴーレムを操作する、土くれのフーケにとっても同様だった。 だがフーケにとってさらに予想外だったのが、 「バカな……あの小娘、なんであんなことを?」 ルイズはゴーレムが踏み込んだ足のすぐ隣――最初にゴーレムがルイズに狙いをつけた位置で立ち止まっていた。 ゴーレムにほんの少し、横に足を払わせれば、それだけで殺せる位置。 紛れも無く「死地」だ。 そんな場所に、何故? その疑問が、フーケのゴーレムへの指令を中断させた。 ゴーレムの動きが、ほんの一瞬だけ止まる。 その隙を、ルイズは見逃さなかった。 「な、何してるんだ、ルイズ! は、はや、早くそこから逃げるんだ!」 ギーシュが悲鳴に近い声を上げる。 だがルイズに迷いは無い。 「何言ってるのよ、ギーシュ」 彼女が掲げる杖の先にあるのは―― 「この距離がいいのよ、この距離が!」 ゴーレムの膝関節。 巨体で鈍重なゴーレムの、もっとも脆弱な部位だ。 「錬金ッ!!」 短い詠唱と共に放たれたルイズの魔法はゴーレムの右膝に命中! そしてその効果は―― ドッグォォオオオオン!!! 爆発ッ!! あえて立ち止まることで狙いを正確なものとした魔力の炸裂は、ゴーレムの右膝を跡形もなく吹き飛ばしたッ! ズズゥゥゥン………… 片足を失い、轟音を立てて倒れるゴーレム。 ルイズはそれに目を向けながら、荒い息をついた。 破裂しそうなぐらいに鳴り響く心臓の鼓動が、やけに大きく聞こえた気がした。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/791.html
ゼロの誘い 題名:ゼロの誘い 原題:Down In The Zero (1994) 作者:Andrew Vachss 訳者:佐々田雅子 発行:早川書房 1996.4.30 初版 価格:\1,900 バークにもう一度会いたい読者でありながら、こういう形ではバークに再会したくなかった人って、実はけっこういっぱいいるんじゃないだろうか? そういう感じの、本当は終わって欲しかったシリーズの続編である。 もっとも本当に終わって欲しかったのはシリーズの終止符と当時言われた『サクリファイス』ではなく、だれもがバークのエピローグと感じていた『ハード・キャンディ』であったろう。あれをもってバーク・シリーズの「ニューヨーク死闘編」は終了したとされている。だから『ブロッサム』と『サクリファイス』は、言わば外伝であったはずなのだ。 作者はおそらく外伝だけにはしたくなかったゆえに、これまで多くを語られることがなかったバークの秘密を、この二作を通してつまびらかにしたのだった。それなりの衝撃は読者にもあった。しかし、やはりバークのシリーズのクライマックスは『ブルー・ベル』以外に有り得ない。 『ハード・キャンディ』がこの投げ出されたままの傑作(=『ブルー・ベル』)を、エピローグのようにして巧くまとめたのだと思う。そこでぼくのほうはいったんバークを終えていた。 そして『サクリファイス』でバークは本当に終わると言われた。そしてさらに三年後、バークはまた『サクリファイス』を引きずるようにして、帰ってきた。今ひとつ還ってきた感覚が薄いのは、ニューヨークからまたも離れて舞台がコネティカットの田舎に移動したせいだろうし、職業的な探偵となっているバークと、その仲間の、血の濃さ以上に、金やビジネスを感じさせる巧すぎる繋がり方のせいだろうとも思う。 ヴァクスのエンターテイナーとしての方向性に『凶手』が光を与えたと言うのに、もとのシリーズに戻らねばならなかったこの結果、返す返すも残念なのは、この作品がつまらなかったからではないのだ。何とも惜しまれるさまざまなバーク・シリーズへのこちらの勝手な思いが、素直にヴァクスの今を肯こうという気持を、根底からどこかで妨げてしまうのである。 (1996/07/19)
https://w.atwiki.jp/anime_impression/pages/110.html
ゼロの使い魔 レビュー (ジャンル:ラブコメ、ファンタジー) 全13話 監督:岩崎良明 アニメーション制作:J.C.STAFF 評価 ストーリー キャラクター 声優 映像・作画 2点 2点 16点 16点 合計36/100点 感想 ロリコン、または所謂萌えアニメ好きのオタク向けの作品。 主人公(才人)がここまで扱いが良いと感じられる作品は珍しいかもしれません。 ルイズの「使い魔」として、異世界に召喚され、まるで奴隷のように扱われます。 しかし、その奴隷というのも どちらかと言えばキツイと言う程のものでもないし、 ルイズを含めその他の女性陣から好意を抱かれ、オイシイ思いばかりしていくという、 何だか良く分からないお話でした。 「ゼロの使い魔」アニメ公式サイト
https://w.atwiki.jp/subcul40/pages/56.html
ゼロのしま ほくぶ グミ 依頼主 目的 場所 難しさ お礼 パス 備考 アイテム 依頼主 目的 場所 難しさ お礼 パス 備考 ウツドン めぐすりのタネを とどける ゼロのしま ほくぶ B61F ☆9(1500) つきのいし Y8#T 2QXQ K%5&X2WY #@RT 6@89 ジバコイル ニドリーノを たいほする ゼロのしま ほくぶ B73F ☆9(1500) キトサン そのた QPXJ Y1N5 0S6QJC7& &3F8 =T66 飛行タイプ同伴 ☆アイテム 依頼主 目的 場所 難しさ お礼 パス 備考 タマゴ(♂) 依頼主 目的 場所 難しさ パス 備考 タマゴ(♀) 依頼主 目的 場所 難しさ パス 備考 依頼主が仲間になる依頼 依頼主 目的 場所 難しさ 種族・性別 パス 備考 おうごんのま依頼 依頼主 場所 難しさ お礼/種族・性別 パス 備考 たからさがし依頼 依頼主 探すアイテム 場所 難しさ お礼/種族・性別 パス 備考
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3409.html
「マブラヴ」より白銀武 ゼロの因果導体-01 ゼロの因果導体-02 ゼロの因果導体-03
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7273.html
52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/01(土) 15 13 26 ID Rajx9s2Y タッグフォースの三沢の紹介文を思い出したわ 前衛的すぎるだろ・・・ 53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/01(土) 15 18 58 ID EAT74KfG 平民すら召喚できないとは、さすが[[ゼロのルイズ]] 54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/01(土) 15 26 14 ID OpecLKo2 あぶりだし? 73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/01(土) 17 55 50 ID NO+dNcJT 51 GJ! めっちゃ意表を突かれた。さすがH ERO
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1856.html
カプリ島 ここ観光客が賑わい、美しい風景と海が広がるのどかな島には不釣合いな男たちがこの島にいた。 山頂で金を取りに行っている6人組みとはまた別に不釣合いだった。 なぜなら二人とも血まみれで、一人は全身傷だらけで、もう一人は明らかに致命傷の銃によると思われる傷が有った。 この男たちの名はサーレーとマリオ ズッケェロ。 この二人はスタンドという超能力使いでさらにギャングである。 この二人はこの島にある先日自殺したポルポという幹部の遺産の回収のためにこの島にやって来た。 ブチャラティという男が遺産の在処を知っているのがわかったまでは良かった。 しかし、一時はブチャラティの仲間を人質に取ったものの、ブチャラティの機転により破れ、ズッケェロは拷問を受けた。 先にカプリ島で待っていたサーレーも奇襲をうけ、今の今まで縛られていた。 意識を取り戻した二人はお互いのスタンドで縄を切り、今現在逃げる途中である。 「これからどうする?ズッケェロ。俺たちもうパッショーネに居られねえぜ?」 「世界の果てをしらねェように未来のことなんてしらねえ。」 (このバカは・・・。 後先考えないから負けたんだろうが・・・。) 明らかに自分のことを棚に上げているサーレーなのであった。 この二人、一見正反対のように見えるが一つだけ意外な共通点がある。 後先考えずに一つのことに突貫する。 良い意味でも悪い意味でも二人はそうであった。 目的のためにはどんな策でも練れるがその作戦もどこか行き当たりばったり。 しかし、この奇妙な共通点はこの二人の奇妙な友情も同時に作り出していた。 だから正反対の二人が一緒に居るのかもしれない。 しかし、それも今日までだった。 異変に最初に気がついたのはズッケェロだった。 「おい、あそこで何か光ってねえか?」 サーレーがズッケェロの指した方向を見る。 そこには円形の鏡があった。 しかし、どこか不自然だ。 何故こんな人っ子一人いない道路にこんな物があるのか。 有り得ない。 サーレーはそう思うと鏡に一歩、また一歩と近ずいていった。 (まさか、スタンド攻撃か?) サーレーはいやな予感がしていた。 (まさかブチャラティの仲間が俺たちを始末しに来たのか!?) しかし彼には全てを“固定”する強力なスタンド『クラフトワーク』が付いている。 (まさかまた負けるわけがナイよな。) この慢心が悲劇を招いた。その慢心でミスタに負けたというのに同じ間違いを繰り返した。 サーレーはクラフトワークを出しながら鏡に近ずく。 あと20メートルという所でいきなり鏡がサーレーに向かって猛スピードで突っ込んできた。 「何いぃイイ!!クラフトワーク!!」 固定して止めようとするが止まらない。 仕舞いにはクラフトワークから飲み込まれていった。 「何だとオオオ!?」 「サーレー逃げるんだよオオオ!!」 サーレーはすでに脱出を試みている。ズッケェロに言われなくてもそんな事分かっている。 じきに鏡はサーレーの体の3分の二を取り込んでしまった。 サーレーは改めて思った。 (俺は馬鹿だ・・・。こんなのに無策で突貫するなんて・・・。) サーレーは諦め抗う力を緩めた。 もう悟ったのだ自分は死ぬのだと。 「ズッケェロ、家族のことは頼んだ!」 サーレーはそう言うと鏡の中に消え去った。 「サアアアレエエエエエ!!!」 ズッケェロの悲鳴がカプリ島に響いた。 ドッカアン! 馬鹿でかい音と共にサーレーは盛大に尻餅を付いた。 「痛ェ!」 (うん?痛いだと?) 「は!俺はいきてんのか!?」 「あんた・・・誰?」 サーレーの目の前には桃色のブロンドの少女がいた。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3103.html
人造昆虫カブトボーグ VxV より、天野河リュウセイを召喚 ゼロのボーガー-01 ゼロのボーガー-02 ゼロのボーガー-03