約 579,051 件
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/275.html
979 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/04/19(土) 00 53 31 ID bnIAoKhp0 そういやずっと疑問だったんだけど、ゼシカ登場時のサーベルトの口調が 「わたしは~なのだ」という固い口調で、何より一人称がわたし だったのに、 呪われ後の夢の中では「オレは~なんだぜ」ってのに変わってて、大いに首を傾げたんだよね 前者は魂のみということでちょっと神格化?されてるのかとも思うけど。しかし違いすぎ。 後者はじめて見た時「……………つーかこの口調ってかなりククっぽいやないの」と思った… 「昨日夢で久々に兄さんと話したの。そういえばククールって、ちょっと兄さんと しゃべり方が似てるのよね」とゼシカとしては何の他意もなく笑顔で言っちゃって それ聞いたククが突如、超ッッッ絶!!不機嫌になってほしい。とか…妄想… 980 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/04/19(土) 15 52 52 ID hE0in29gO 何で急にそんな不機嫌になっているのか分からずに混乱するゼシカと 我ながらガキっぽいと思いながらも拗ねずにはいられないククさんですか 981 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/04/19(土) 22 21 18 ID hmROLPuj0 ククールに惹かれたゼシカの脳内で兄の印象が改竄されたでも可 982 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/04/19(土) 22 43 57 ID n1Ou3yjC0 ゼシカが自分とサーベルトを重ねているんじゃないかと悶々とした日々を過ごしていたククに 何かのキッカケでゼシカが「兄さんとククールとじゃ全っ然違うわよ」と真っ向否定してくれるといいなw 「兄さんはいつも凄く真面目で優しくて、私を怒らせるような事しないもの。 多少口調に似ている部分があるからって重ねようがないわ」 「へーへー。どうせ俺は御立派なお兄様と違って、ゼシカを怒らせてばかりの不良僧侶ですよ」 「そうね。あんたはすぐ女の人を口説いたり、ケーハクな事を言うし、 何度言ってもお酒やギャンブルは止めないし…」 (…おいおい、随分な言われようだな。…否定できねえけど…) 「本当は…優しいところもあって、淋しがり屋で…。そのくせわざと悪ぶって本音を隠そうとするし…。 全然素直じゃないんだから。兄さんとは似ても似つかないわ。 …だからかしらね。ククールの事が、こうもほっとけないの」 「………はあ?」 「確かに兄さんの事は今でも大好きだけど、兄さん相手にはこんな気持ちにはならないわ」 「それって……、どういう意味?」 「ふふふ、秘密♪」 以上長文妄想失礼しました。 でも981のパターンも美味しいなw 983 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/04/19(土) 23 11 05 ID WCEg8VjIO 981 ククにサーベルト兄の面影を重ねるのではなく、 ククを好きなあまりに記憶の中のサーベルト兄がクク化していくのかw それは今までにない発想だったからなんか萌えてしまったw
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/28.html
ここにある作品は全て年齢制限がございます。 18歳未満の方、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。 ククゼシスレ ~小ネタ~ ※小ネタ1※(362さん) ~SS~ ※無題1※(379さん) 隠れ屋スレ ※こんどーむ※(2さん) ※うしろ※(9さん) ※むかいあわせ※(18さん) ※のる※(26さん) ※若い※(49さん) ※お仕置き?※(57さん) ※襲われたゼシカ※(雑談スレ385さん) ※吊り橋※(69さん) ※こんなところで※(106さん) ※甘えんぼの正体※(151さん) ※裏メロメロン※(179さん) ※エロスのビスチェ※(185さん) ※暴走ゼシカ※(218さん) ※口を塞いで※(227さん) おかしなくすりシリーズ 34さん ※おかしなくすり※ ※おかしなくすり ver2※ ※続・おかしなくすり※ 雑談スレ125さん ※おかしなくすり 小ネタ※ エロホイミシリーズ 79さん ※エロホイミ※ ※続エロホイミ※ ※続続エロホイミ※ 開発未満シリーズ 113さん ※開発未満1※ ※開発未満2※ ※開発未満3※ ※開発未満4※ ※開発未満5※ ※開発未満6※ 傷つけたシリーズ 197さん ※傷つけた・前編※ ※傷つけた・後編※ オリキャラが出てきます 外部スレ ドラゴンクエスト官能小説保管庫 こちらにもククールとゼシカの年齢制限SSがございます。 - - -
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/228.html
クク猫ゼシ猫 愛妻家で子煩悩なククールとマルチェロ EDの二人 墓穴! ぐぬぬな二人 ククゼシくくり 後ろから抱きしめる 後ろから…2 ひなまつり pixiv婚姻届 ククールとククールの抱き枕 脱ぐと凄いんです ククールのシャツを着たゼシカ ドラクエ9ネタ ゼシカ配信 2010年
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/290.html
ククールが原因不明の病で倒れた。きっとこのままでは死んでしまう。 治せるのは洞窟深くに隠されていると言われる、幻のパデキアの種だけ。 「お願い、行かせて。私ならレリミトも使えるし、万が一の時も安全だわ。じっとしてるなんてイヤなの」 「回復の使えるぼくと…そうだね、確かにレリミトは大きいかもしれない」 「あ、兄貴ぃ!あっしを見捨てるんでがすか!?大体あっしだってホイミの1つや2つお茶の子さいさいでげすよ! しのびばしりも使えるし、あっしの方が断然兄貴のお役に立てるでがす!!」 「ヤンガス落ち着いて。わかってるよ、ぼくも悩んでるとこなんだ」 考え込むエイトの姿にジリジリと胸の奥が焼ける。悩んでないで早くして、お願い。じゃないとククールが。 あんなに苦しんでるのよ。かわいそうに。ろくに食べられず意識も戻らないで、何日も寝たままなのよ。 焦燥で心が締め付けられる。無意識に身体のどこかに力が入り、スカートや拳を握りしめている。 ………あんなに弱々しいククール見たことないの。 最低なの。最低な男なのよ。いつもいつも適当で、いい加減で、ヘラヘラ笑って無駄口ばかり叩いて。 でも、私のことをちゃんと見てくれていたのは知ってた。時に励まして、時になぐさめて、時に肩の力を抜いて、 ……そして、どんな時でも私を護ってくれていた。 私が知っているのはそんなククール。 優しくて色ボケな人。器用なくせに不器用な人。…バカな人。それが本当の彼の姿。 どうして今になってそんなことに気付くんだろう。 一刻も早くパデキアの種を手に入れなきゃ…!! 「エイト、はやく!」 「……ゼシカ、ぼくからのお願いなんだけど」 真剣な瞳で顔を上げたエイトに、嫌な予感がした。 「ゼシカは…………残ってくれないかな」 「どうして!!」 予想通りの言葉に、私は大声を張り上げていた。 エイトはちょっとだけ苦笑すると、ククールが寝ている部屋に私を導き入れる。 相変わらず容態は変わらない。部屋中に苦しげな息づかいが響いている。いつもは美しく輝いている銀髪が、 乱れて枕に広がって。憎まれ口の1つもたたけないで、荒い呼吸ばかりを繰り返している。 イヤよ。いつものようにあの皮肉な笑みを浮かべてほしいのに。…バカ。ククールのバカ。 かわいそう。かわいそう。何もしてあげられない。代わってあげたい。どうしたらいいの。 私がどうしようもないジレンマに再び陥りかけていると、エイトが静かに声をかけてきた。 「ゼシカ、手を握ってあげてくれないかな」 びっくりして振り返る。なんなのいきなり?べ、別に病人の手を握るくらい…かまわないけど…。 力無く毛布からはみだしていた彼の汗ばんだ手をおそるおそる手に取ると、ゆっくりと彼の指は 力をこめて私の指を握り返してきた。その強さになぜか胸が痛む。 「ククール、楽そうだろ?」 「…え?」 「ゼシカがさ、手を取ってあげたり顔をふいてあげたりすると、ククール容態が少し落ち着くんだよ。 ゼシカは気付いてなかったみたいだけど。…ぼく達じゃ駄目なんだ。ゼシカじゃないと」 「………そ、そんな」 思わず顔が赤くなる。そんなの知らないわ。看病に必死で気づきもしなかった… ほんとうに? 「ほとんど意識はないはずなのに。ゼシカがそばにいるとわかるんだね、きっと」 「……………。」 そりゃあ、男よりは女に看病された方が具合がいいのは、コイツなら当然のコトでしょ。 いつもならそう言い返す。今だって言いかけたけど、…言えなかった。 握りしめる指の強さと熱さが、ほんとうだったから。 「………う」 ククールがうなされ、苦しげに身をよじった。思わず握った手にぎゅっと力をこめる。 そして、彼の口唇が空気に揺れるようにかすかにつむいだ言葉を私達は聞いた。 ククールは熱に浮かされながら………私の名を呼んだ。 その瞬間、熱くなっていた脳内に冷水がかけられた気がした。 ……………わたし、この人を置いていけない。 そう思った。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/196.html
237 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/06/05(火) 04 26 19 ID TjZ2W3QuO あぁ!こんな夜中に良スレハケーン! 近ごろ、まさに8やっててこのカプに萌えていたところですよ(興奮して日本語が変) ところでうちのゼシカたんは、今はしんぴのビスチェを着ているのですが、この格好でククールとフィギュアスケートのペアを踊ってほしいとか妄想してます。 この二人ならフィギュアよりアイスダンスの方が似合うかな? (よりモダンで激しい) 238 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/06/05(火) 07 29 27 ID vpg+ieaI0 あぁ!こんな出勤前に良レスハケーン!w 自分もフィギュアスケート見てて同じ事を何度も妄想したよ。 そうだね、アイスダンスの方がより似合うかも。 「んもう!便乗してへんなところ触らないでよね!承知しないわよ!」 「…それじゃ演技にならんだろ…」 239 237[sage]2007/06/06(水) 11 11 44 ID ig03kTr9O あぁ!w 同意本気で嬉しす。 しんぴのビスチェは、背中に羽根があるところが可愛いと思うんだ。 「この姿でククールと銀盤の上を舞い踊って欲しい…」と何度も思ってたよ。 二人で正装してワルツ…なんてのも良さげだけど、ここは氷上で華麗にダンスする二人を見たい。 「もうバカバカ、そんなとこ触らないでよ!」 なんて言われながらも、難しい技ではしっかりゼシカを支えるククールとか、すごく見たい。 そんな想像(スケート)から派生して、 219氏のSS((萌え狂いました!GJ!)に準拠して、マメにリーザス村を訪ねているククール。 そんなククールを思い出の場所に連れて行くゼシカ。 「この湖はね、冬になると凍るのよ。子どもの頃はよくサーベルト兄さんとスケートをしたわ。 私ったら最初は滑れなくて、よく転んじゃって…、だけど全然怖くなかった。 いつも兄さんがケガしないように見ていてくれたもの。兄さんは私の王子様だったのよ」 みたいな話を聞かされたククールが、 サーベルト兄さんへの嫉妬+NGワード「兄さん」で自分のトラウマスイッチをONしちゃって、 ちょっと意地悪な気持ちになってゼシカをひどく乱暴に押し倒してしまい、後からものすごい自己嫌悪に陥る…… (だけど最後は仲直り) みたいな妄想しちゃったよ自分。 どうしよう。 242 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/06/06(水) 22 26 31 ID fVwOsAE90 「…んのヤロ~…ヤラしい目で見てんじゃねーよ!オラァ!!そこのテメーだよ!!」 「それじゃ演技にならないでしょ…あんたこそ…」 (着地して胸が揺れたり開脚するたんびに…) 243 239[sage]2007/06/07(木) 11 46 26 ID bnpA8LA4O わかるわかるw最初は、 「どうかな…、私の滑りでペアのダンスなんて出来そう?」 とか言いながらリンク上をくるんと回ってみせるゼシカに、 「(ヒュゥ、と例の口笛を吹いて)…相変わらず魅力的なボディだな。ギャラリーの男どもにとっちゃ、そのカラダだけで充分だろうよ」 なんて余裕しゃくしゃくなことを言っておきながら、 実際に練習を始めると見物人の(特に男の)ゼシカを見るエロい目付きが、気になって気になって仕方ないククール。 そして伝説(242)へ。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/183.html
13 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/07(水) 18 33 57 ID k7D9pmc/0 では、ククゼシ派としての考察を一つ。 他カプを否定するようなことは書きたくないけど、個人的に主ゼシ派ではなくククゼシ派な 理由を垂れ流してみます。 ゼシカは猪突猛進タイプなので、思い込みで間違った行動を取ろうとした場合に止める人間が必要。 でも主人公はゼシカのパワーに押し切られて、彼女の思い通りにさせてしまいそう。 その点、ククールは多少キツい物言いにはなっても、キッパリ駄目出しできるように見える。 (ドニの酒場での乱闘時、主人公は呆然としてただけだったけど、ククールはメラを 放とうとしたゼシカの腕を掴んで、問答無用で外に連れ出したことから推察) 更に、あれだけ慕ってたサーベルトとも兄妹ケンカはしていたらしいし、 ケンカばかりしてる母親とも、深い部分ではちゃんと想いあっていた。 つまりゼシカは、ケンカすることでお互いの考えを知り、理解していきたいタイプだと思う。 ククールも竜骨の迷宮で『ケンカも対話の一種』と言ってたし、その点の価値観は合いそう。 (実際、この二人はケンカする度に仲良くなっていく関係に見える) でも、主人公とゼシカがケンカしてる姿は想像つかない。 よって、ゼシカはククールとの方が相性は良いと思う。 14 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/07(水) 21 05 41 ID mIxLe7HN0 EDでククールが町娘を口説こうとしていた向こうでゼシカはメラを構えてたけど あれは嫉妬?それとも町娘がククルの毒牙にかからないための牽制? 15 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/07(水) 21 13 34 ID 9BxQxI/10 14 EDですでにククゼシ萌えだったような気がするけど、まだその自覚は薄く そのEDでは意外と後者にしか見えなかった。 ゼシカは潔癖症なところがあるから、ククールが女を見れば すぐにああいう行動に出るのが普通に許せなかったんだろうな。 「ククールがつれてるあのちゃらちゃらした女性は何よ?私仲良く出来そうに無いわ」 と言ってたのも、これから大事な場面に行くのになんで行きずりの お気楽な物見遊山気分の女性なんか連れて来るんだ、みたいな感じで。 16 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/07(水) 21 36 15 ID mIxLe7HN0 15 なるほどね。 ただ、対外的にはそうでもゼシカ自身気付かない無意識な感情も混ざっていたんだろうね。 17 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/07(水) 23 25 49 ID sznZTBiV0 14 ゼシカ自身は牽制の意味でククールを狙ってたとしても、 一般人の方向にメラを打とうとするのはよほど理性がなくなってる証拠だと思った。 19 名前が無い@ただの名無しのようだ[]2007/02/08(木) 07 36 27 ID FRBVGdEM0 13 考察、なかなかいいねぇ。(・∀・) 友人知人と、ククールの相手はどんな人がいいかを軽く談義した事があったんだけど ククールみたいなのは、きちんと愛情受けた人じゃないと共倒れしそう、 という意見が出ててみんな頷いてた。 あとDQFF板の他スレの書き込みで見たんだけど、トラウマ同じカップルは くっついたらすぐに別れてそうで嫌、という書き込みも見た。 人の心理に疎い自分にはこれらの理由がよく分からないけど、 もしそうなら、このククゼシの2人はなかなかいいんじゃないかと思った。 20 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/08(木) 07 55 58 ID sThHV9u5O くっつきそうでくっつかない歯痒さが良い 21 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/08(木) 08 29 23 ID 4sPLLlUb0 13 そうそう。 要するに、8で描かれなかった部分が必要って事だよね。 そこに関してはあくまで妄想の域を出ないから、 あえて8を見た限りでの考察を 11でしたが、 そもそも妄想スレなので、無問題w 22 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/08(木) 08 32 14 ID 4sPLLlUb0 19 そういうのもわかる。 要するに、晴れて結婚出来たらベストカップルになれそうなのが、この組合せ。 だけど、そこへ至る道はなかなか厳しそう… 無難な組合せで行けば、主ゼシって感じ。 23 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/08(木) 09 35 40 ID Y9JijhhH0 ククールが騎士団の服とテンペラーソード、ゼシカがおどり子の服とルーンスタッフ という装備で並んでるのが、絵的に大好き。 衣装と髪の色は赤と白がベースで(こう書くとククールが白髪みたいw ごめんククール) 武器は緑っていうのが、ペアルックっぽくてすごくお似合いのカップルに見える。 ついでに盾は、こおりの盾とほのおの盾がいいかな。 対になってるというのが、良い感じ。 24 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/08(木) 20 20 19 ID uMQanahv0 23 クリスマスカラーみたいね。なかなかいいかも。 何より男と女で対の装備ってのが美しい! では逆にペアルックで絵になるのはどんな装備だろう。 …いや、DQ装備でペアルックって笑いを誘っちゃうかも…。 25 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/02/09(金) 00 55 53 ID P9sJThNs0 ぜひぜひこの2人には、温かい家庭を築いてもらいたいと思うよ…うん
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/378.html
ゼ「ククール年越し蕎麦食べましょ」 ク「うーん、俺は年越し蕎麦よりもゼシカを食べたいな」 ゼ「…またすぐそうやって…ッ…。もう、頭の中それしかないの?!」 ク「まあ人の煩悩は108あるというからな」 ゼ「その煩悩全部除夜の鐘にはらってもらっちゃいなさいよ」 ク「除夜の鐘ねえ…。多分無理だな。 一般的には煩悩の数は108かもしれないけど、 俺のゼシカに対する煩悩は無限大だから」 ゼ「本当…信じらんないわ、これで僧侶だなんて」 ク「あ、鐘なんかよりよっぽど効果ありそうなもん知ってるぜ」 ゼ「?何よ?」 ク「除夜のゼシカ打ち…」 ゼ「~~~………バカッ!!!」
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/561.html
お騒がせ兄妹の護衛をなんとか終え、ベルガラックのカジノが華やかに再開したあとのこと。「実際アッシらがいなかったら、フォーグもユッケも竜骨の迷宮で行き倒れてたかもしれねえでげすよ」「もしそうなったら跡取りが亡くなったってことで今ごろカジノは人手に渡ってたかもしれないわね…」ヤンガスの言葉にゼシカは頷いて、事態が丸くおさまって本当によかった、と胸をなで下ろした。しかしそこに水を差してきたのはククールだ。ふんと鼻で笑って肩をすくめ、「…その方がよかったんじゃねーの?この先兄妹ゲンカが起こるたびに カジノが閉鎖したら、客もいい迷惑だろ」ゼシカは一瞬目を丸くして、それから はあっ、とわざとらしいため息をついた。「それがあなたの本心じゃないくせに、わざと冷たく突き放したことを言ってカッコつけるのはよしなさいって」思わずこぼれたゼシカのツッコミに、ククールはぎょっとして、珍しく動揺を顔に張り付けた。「うっ うるせーな!」「よかったじゃない。兄妹は仲直り、カジノも無事復活。素直に喜んでおきなさいよ」「…うるせぇっつーの」ククールはろくに言い返しもできず、不機嫌に背中を向けて先に行ってしまった。その後ろ姿に、残った仲間たちは顔を見合わせてクスリと笑うのだった。 *「…か・わ・い・く・ねえぇぇええーー」「あはは」酒場でグラスをテーブルに叩きつけたククールに、爽やかな笑いを返すのはエイトだ。「何がおかしい」「あ、ごめん」そう言いつつあっはっはっはと声をあげて笑うエイト。ククールは頬をひきつらせるが、無視を決め込んでひとり言のように呟いた。「かわいくねぇ。あんなにかわいくない女マジではじめてだぜ。ムカつく」「ほぅほぅ」「あんな顔してよーギャップありすぎんだろ。黙ってればいいのに口開くとアレだよ。何様よ。言いたいこと言いやがって。あー腹立つ。カワイクねぇ」「ふんふん」「おまけに魔法は最強でムチはつぇえし胸はアレだしケツもアレだしなんなのアイツ」「くっくっく」怒り心頭のククールに対して、何がおかしいのかエイトは終始ニコニコニヤニヤしている。「おい気持ち悪く笑ってねぇで。なぁ、お前だって思うだろ?」「なにが?」「アイツ、ホントに可愛げがないったらありゃしねぇ。史上最強にかわいくない女だよ」「ゼシカはかわいいよ」「はぁ?どこが」「ククールもかわいいけど」「…きめぇ」「あははは」げんなりしたククールが、ブツブツ言いながらも愚痴をおさめて飲むに徹したので、お互いしばらく無言で酒やつまみを消化していた。「―――…あんなにかわいい女はじめてだよ。おかげで退屈しないで済みそうだ」やがてエイトが微笑みを浮かべたままポツリと言葉をおとしたので、ククールはぎょっとした。「…なんだって?」「美人だし身体はエロいし、なんと言ってもあの気の強さがたまらない」「…エイト?」「それにオレを見る時のあの目ときたら!精一杯の抵抗と虚勢はわかるけど、オレに惹かれてるのは隠しようがないらしい。そのくせ触れられるのは許さない」「……おい」「あの顔とあの幼稚さに対してあのボディというギャップが、どうしようもなくそそる。一日中からかってても飽きないね。怒らせた顔がまた極上にかわいいのさ」「…………。」「かわいいね、ホント。さすがのオレも、あんなに可愛い女はじめてだよ。 どうにかしてやりたくなる。最高にかわいい。―――史上最強に、かわいい」「………………………………。」いまやククールは絶句していた。非常に嫌な予感に襲われたからである。限りなく聞き覚えのある言葉の羅列…エイトがにっこり笑って、悪びれなく言った。「仲間になったばかりの頃のククールのセリフだよ」確かに、覚えはある。聞き覚えではなく、言った覚えが。「……~~お前……」「いやー、なんとなく思いだしただけなんだけどね」ぼく記憶力いいんだよねーなどと嘯くエイトは確実に確信犯だ。「あの頃はさっきみたいに、ゼシカのこと毎日毎日かわいいかわいいって言ってかまってかまってからかってからかって燃やされて、へらへらへらへらしてたなぁ、と思って」「…あのな…」「そのククールがいまや“あんな可愛くない女見たことない”だもんね。いやぁ、人間変わるもんだよね」「うるっせぇぞエイト!!!!」頭を抱えたククールが悔し紛れに怒鳴っても、エイトにはのれんに腕押しである。「不思議なのは、あの頃より今の方が、断然君たちの仲がいいように見えるってことかな」困ったようにわざとらしく首をかしげ、両手を広げてククールに問いかけた。「“かわいくない”のに、どうしてだろうね?」爽やかなのかふてぶてしいのか、掴みどころのない笑顔はもはやエイトの特技だ。ククールが苦虫を噛み潰したような顔でエイトを睨む。頬がわずかに赤いのは、酒のせいのはずだ。「…………お前はホンットにかわいくねぇ」「ククールはかわいいけどね」「死ねッ」 *「ククール!」エイトに勘定を押し付けて酒場から一人帰る途中、聞き慣れた声がしてイヤイヤながら後ろを振り向いた。思った通り、そこには胸元を魅力的に揺らしながら走ってくるツインテール。「…お前な…夜になったら一人で出歩くなって何度…」「どこにいたのよ?まぁいいわ、ちょっと付きあって」「聞けよ」酒場での色々なアレのせいで、彼女の顔をまともに見られないククールのいつもより弱々しい小言など完全にスル―して、ゼシカは彼の腕に手を回して強引に引っ張った。「なんだよ、酒場ならもう行かねぇぞ」「違うわよ。連れてって」「どこに」連れてってと言いながらスタスタ進むゼシカに、ククールは怪訝な顔を向ける。ゼシカは子供のように無邪気に、満面の笑みを浮かべて夜空に浮かぶネオンを指さした。「カジノ」再開したばかりのカジノに浮足立っているのは住人ばかりじゃない。そのうち情報が行き渡れば、他の町や地方からも待ちかねた客が大挙して押し寄せるだろう。本格的に混む前に、一通りめいっぱい遊んでおきたいの、とワクワクするゼシカ。「ヤンガスに言われたの、一人では絶対行くなって。だからあなたを探してたのよ」「ヤンガスと行けばよかったんじゃねーの?」ククールはぶっきらぼうに答える。「ダメよ。本人も言ってた、自分は賭けごとに向いてないって。エイトも経験ないって言ってたから、どうせなら詳しいククールと行った方が絶対楽しめるじゃない」「詳しいねぇ。どうせイカサマは禁止なんだろ?」「当たり前でしょ!もしバレたら、あの兄妹に何言われるかわかったもんじゃないわよ」「再開したのは半分オレ達のおかげなのに、結局カジノで金落としてるんじゃ、オレらは貧乏くじで、アイツらは完全においしいとこ取りだな」「それをなるべく落とさないために、あなたを連れてくのよ」相手が付いてきてくれるとカケラも疑っていないその様子が、なんとなく面白くない。無理やりに立ち止まって腕を振り解き、不思議そうな表情で振り返るゼシカに、言ってやった。「……正直、もう眠いし、風呂入りたいし、メンドクサイんだけど」本当は、どんな理由であれ自分を選んでくれたのが嬉しいし、これから楽しいデートをできるのが間違いない状況に、心躍らないわけがない。だから精一杯の仏頂面で、精一杯の虚勢で、精一杯の抵抗をしてみる。ゼシカは心底驚いた顔でまじまじとククールを見つめていたが、しばらくしてふいに眉尻を下げ、小さな声で言った。「…そうなの…ごめん、私、浮かれちゃって」垂れ下るツインテールに、こみあげる罪悪感がククールをじりっと苦しめる。もうすでに後悔している。…早すぎないか、自分。「えっと…じゃあ、とりあえず一人で行ってみる、ね。大丈夫チラッと見てくるだけにするから。ヤンガスには内緒にし…」「いや待て。一人でだけは行かせない」「だって」ゼシカの細い腕を掴むと、戸惑いに満ちた瞳がククールを見上げる。いつもなら絶対に見られない、不安に揺れる弱々しい表情。ゼシカが再びククールの腕に腕をからませ、控え目ながらそっと寄り添ってきた。彼女の豊かすぎる胸がククールの腕に押し付けられる。見上げてくる潤んだ瞳。「…お願い、一緒にきて?……ククールじゃないと、ダメなの」…………………………くそぅ…かわいい…っククールが心の中でそう思ってしまったのは、敗北宣言に等しかった。上機嫌でカジノに向かって進んでいく少女と、腕を取られ、半ば惰性のように付いていく青年。「…ゼシカさん。…胸、当たってますけど」ククールは遠い目をして半笑いだ。一方のゼシカはクスッと微笑み、「おいろけスキルも、役に立つでしょ」付いてきてくれるわよね?と、大変キュートにウィンクをして見せるのだった。ククールは複雑な笑みと、諦観に満ちたため息を同時に吐きだす。もちろん。お望み通り、華麗にエスコートいたしますよ、お嬢様。オレは君の騎士だから。いつの間に、こんなに勝てなくなっていたのだろう、と思う。いまやすっかりおいろけスキルを使いこなす、こんな危険な小悪魔に。ウブな彼女を翻弄して楽しんでいたのは、そう昔のことでもないというのに。「…かわいくない」「なんですって?」「なんでもないです」満足げによし、と頷く彼女は、やっぱりどうしようもなく可愛くない。…わけがない。かわいいかわいいと連呼していたあの頃より、今の方がよっぽど愛しく感じているのはなぜだろう。勝てなくて、ムカつくのに、腹が立つのに、それが彼女と自分の距離の近さの証明なのだとわかっているから、悔しいような、でもそれだけじゃない、くすぐったいような胸の内。目前に巨大なカジノが近づいてきた。煌びやかなネオンに、否応なしにテンションが上がる。「わーすっごーい!間近で見ると全然迫力がちがうのね!!このネオン素敵!!」ククールの腕にしがみついたまま、ゼシカはその場でぴょんぴょんと飛び跳ねた。ククールはふんと鼻を鳴らし、皮肉な笑みを浮かべる。「どいつもこいつもこの灯りに惹かれて集まり、有り金と魂を吸い取られるわけだ。飛んで火にいるなんとやら、そのまんまだな。なんとも滑稽だぜ」ゼシカはその様子をじぃっと見上げ、それから、はあっとわざとらしいため息をついた。「…それがあなたの本心じゃないくせに、わざと冷めてるフリして、かっこつけるのはよしなさいって」「―――うっ、うるせーな!!!!!」「ほんっと、ククールってかわいいんだから」「かわいくねぇっつってんだろ!!!!!」思わず声を張り上げてしまった時点で、図星であることを露呈してしまっているわけで。ゼシカはクスクス笑い続け、ふてくされたククールが「やっぱやめる」ときびすを返すのを、ゼシカの腕が自然に掴まえた。見上げてきた彼女の笑顔には、ただ純粋な好意があるだけで、思わず脱力してしまう。ククールの決まり悪そうな表情など気にもせず、ゼシカは大きな扉に手をかけた。「カジノ好きなんでしょ?」「…。」まだブスッとしている彼に、ゼシカは屈託なく笑いかける。「一緒にめいっぱい楽しもうね、ククール」子供のようにはしゃぐその表情に、ククールは次第、色々なことがバカらしくなってしまった。つまらない意地や矜持など、彼女の前ではなんの役にも立たないのだ。「…あぁ」あきらめて笑い返すと、彼女はククールの腕を掴む手にぎゅっと力をこめ、嬉しそうに見上げてくるのだった。かわいかろうが、かわいくなかろうが。オレはきっと永遠に、ゼシカには勝てないのだろう。輝かしい勝利だけを求め遊びに興じる人々の中で、ククールはそんな風に確信して、一人笑った。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/125.html
「愛してる。ずっとゼシカだけ見てた」 ククールがそう言ってくれてから一カ月が経った。 私はリーザス村の入り口で、彼を待っている。 サヴェッラで幸せそうなエイトとミーティア姫を見送ったその日、私たちは初めてお互いの想いを確かめ合った。 ククールは私を困らせないように、ずっと自分の気持ちを押し殺して、仲間であることに徹してくれていたって。 私の方はというと本当に鈍くて、ククールを好きだという自分の気持ちに気がついたのは、ラプソーンを倒し、リーザス村に帰ってきて、しばらく経ってからだった。 いつも近くで見守っててくれた人がいないことが淋しくて。 ううん、それ以前に、ククールがどんなに私のことを大切に守ってくれていたか、全然わかってなかったことに気が付いて、毎日泣きたい気持ちだった。 ミーティア姫を、チャゴス王子との結婚式場であるサヴェッラまで送り届ける為に再会した時も、私はやっぱり素直になれなくて。でもククールはちゃんと察してくれて、自分から先に私に気持ちを打ち明けてくれた。 ずっと一緒に生きていこうって、約束してくれたの。 私はすぐにリーザス村に来てほしかったけど、ククールはその時、神父様のいないドニの町の教会の仕事を手伝っていて、シスターを一人にして突然やめるわけにはいかないから一カ月だけ待ってくれと、またドニの町に戻っていった。 口では軽薄そうなこと言うけど、本当はそういう誠実な人。 気づかなかった初めのうちは、もったいないことしてた気もするけど、今考えるとそれで良かったのかもしれない。この一カ月間、私の頭の中は、寝ても覚めてもククールの事ばかりで、こんな状態でラプソーンと戦ってたら、命が幾つあっても足りなかったわ。 そして、今日が約束の日。 仕事の邪魔をしたくなかったから、この一カ月、会いたくてもずっと我慢してた。 やっと一緒にいられる。もう二度と離れたくない。 「おや、ゼシカお嬢様、ずいぶんとお早いですね」 開店準備をしにきた防具屋さんに声をかけられた。 日の出と一緒に起きだしてきたのは、ちょっと早すぎだったかしら。 「ええ、ちょっと目が覚めちゃったの」 朝が来るのが待ち遠しくて、眠れなかったっていうのが本当のことだけど。 いくら何でも、こんなに早くは来ないってわかってるのに、家でじっとしてなんていられなかった。 木にもたれて、門の上の風車を眺める。 ゆっくりと吹く風は暖かく、戦って勝ち取った平和を祝福してくれているよう。 不意に魔法の気配を感じた。 風と光が渦を巻いてこちらに向かってくる。そう、これはルーラ。 朝日を受けて輝く銀色の髪が、着地の瞬間フワリと舞い上がる。 「ククール!」 私は叫ぶと同時に駆け出していた。 そのまま彼の腕に飛び込みたかったんだけど、ククールは両手に一杯花束を抱えていて、私は慌ててブレーキをかける。 「ずいぶん早起きだな、ゼシカは」 ククールは驚いたように私を見ている。 「待ち遠しくて、眠れなかったの」 私が言い終わらないうちに、唇を重ねられた。 「オレも」 あいかわらず手がはやいわ。素早さでは負けてないはずなんだけど、こういう時には何故か勝てない。もちろんイヤではないんだけど。 「すごい花ね。どうしたの?」 ちょっとテレちゃうので、話題をそらす。 「ゼシカのお母さんに挨拶するのに、手ぶらってわけにはいかないからな」 それで選ぶ手土産が花っていうのが、ククールよね。絵にはなってるんだけど、やっぱりキザだわ。 「とりあえず、これはゼシカに」 レースのリボンで結ばれた、小さなブーケを渡される。 「・・・ありがとう」 くやしいけど、嬉しい。やっぱりククールには敵わないわ。 「こんなに早いなら、朝食まだでしょう? うちで一緒にとらない?」 今から頼めば、一人分くらいはどうにでもなるはず。 「いや、やめとくよ。それより教会に寄りたい」 「教会?」 「そ、挨拶しに」 ここでも教会の仕事を手伝うつもりなのかしら? 教会に着いたククールは、建物の方には見向きもせず、墓地の方へと進んでいく。 足を止めたのは、サーベルト兄さんのお墓の前。 空の色と同じ、青い花を供えてくれる。 あの花は願いの丘にしか咲かない花。 もうずいぶん前に、本当に軽い気持ちで、兄さんのお墓に供えてあげたいと口にしたことがある。言った私でさえ忘れていた言葉をククールは覚えていてくれた。 涙で目の前が霞む。 サーベルト兄さん、私、この人を好きになって良かった。 私自身だけでなく、私が大切に思うものすべてを同じように大切にしてくれる。 こんなに強くて優しくて、心のきれいな人が私を好きだと言ってくれる。こんな幸せなこと他にない。 だけど、たった一つ。一つだけ悲しいのは、兄さんにククールを紹介できなかったこと。兄さんはきっと『良かったな、ゼシカ』って言ってくれたよね。私、兄さんに祝福してもらいたかった。 胸がいっぱいになってしまい、祈りを捧げてくれているククールの背に額を当てる。 「なんだよ、泣くなよ」 ククールが困ったような声を出す。そうよね、悪いことしたわけじゃないのに、泣かれたら困るわよね。 「ありがとう・・・」 でも、これだけ言うのが精一杯だった。 だいぶ陽が高くなり、村の人達も外に出て、それぞれの活動を始める。 私とククールは手を繋いで、私の家へと向かう。 宿屋の前を通り過ぎるあたりで、ククールがうかない声で訊ねてきた。 「なあ、ゼシカはオレのこと、家の人には話したのか?」 「ええ、好きな人がいて、その人が今日挨拶に来るからって」 「それが、『オレ』だっていうのは?」 変なこと訊くのね。 「わかってるわよ。ククールもお母さんとは何回か顔を合わせてるでしょう?」 「一応、ゼシカにも心の準備しておいてほしいんだけど、多分オレ、いい印象もたれてないから認めてもらえないと思う。そうなっても、ケンカしたりしないでくれな」 ・・・。 一瞬、何を言われてるのかわからなかった。 「どういうこと?」 「その何回か顔を合わせた時、オレにだけ妙に冷たい視線が向けられてたんだよな。悪い虫がついたと思われてる気がする。定期船のオーナーだから、向こうの大陸の話も耳に入るだろうし、オレってかなり有名だったからな。良くも悪くも」 「まさか・・・だって、お母さん何も言ってなかったわよ。反対するなら、まず私にダメだって言うはずでしょう?」 「ああ、だから一応、その可能性もあるってことだけ覚えておいてくれればいいよ」 ククールったら、笑っちゃうぐらい自意識過剰なところもあるのに、変なところで自分に自信がないんだから。 でも、正しかったのはククールの方だった。 日中はいつも屋敷の中で待機している衛兵さんが、今日は玄関の前に立ちはだかり、私たちが中に入るのを阻んできたのだ。 「大変失礼ですが、そちらの紳士をお通ししてはならないと、奥様からのご命令です」 何なの、これ・・・。 「どういうこと? 私、そんな話きいてないわ! どいてちょうだい、お母さんに説明してもらうから!」 私の剣幕に衛兵さんは怯むものの、ドアの前から動こうとはしない。 「どかないのなら、力づくでどかせるわよ・・・」 掌にメラの炎を発生させた私の腕を、ククールが掴んで止めた。 「だから、そういうことやめてくれって、さっき言っておいただろ」 「何、他人事みたいな顔してるのよ! こんな失礼なやり方されてるんだから、怒りなさいよ!」 やけに落ち着いているククールにまで腹が立ってしまう。 その時、内側から扉が開いた。 「何ですか、大声でみっともない。はしたない行為はおやめなさいと、いつも言っているでしょう?」 お母さんが、すました顔で出てきた。 「何がみっともないのよ! こんなやりかたの方がよっぽどひどいじゃない! これじゃあ、まるで騙し討ちだわ!」 「あなたに言ってきかせたところで、聞きやしないでしょう? 私が直接、この方にお話しします」 お母さんはククールに向かって話し出した。 「ククールさん、貴方の評判はよく存じています。修道院で神に仕える身でありながら、酒色と賭け事に溺れる、どうしようもない不良騎士だと」 「お母さん、私だってはじめはそう思ってた。でも、それだけの人じゃないの。そんな評判なんかで彼を判断しないで!」 それでも、お母さんは私を無視して話を続ける。 「更には、祈りを捧げると称して、貴族の家でいかがわしい行いをしていたとか。かつてドニの周辺の領主であった貴方のお父上のことも私はよく存じています。思い出しただけでも腹の立つ。 あの方は妻子ある身でありながら、夫を亡くしたばかりの私に何度も不埒な行為を誘いかけてきました。大層な美男子であったことを鼻にかけていたのでしょう。 あげくの果てに財産を全て食いつぶすような、どうしようもない男・・・。貴方にはそのお父上の面影が強く残っていらっしゃるわ」 昔そんなことがあったなんて、私、全然知らなかった・・・。でも、それはあくまでククールのお父さんの話だわ。 「いい加減にしてよ! そんなのククールには何の責任もないじゃない。これ以上彼を侮辱するようなこと言わないで!」 ようやくお母さんは私の方に顔を向けた。 「ゼシカ、あなたはまだ若いからわからないのよ。美しい外見や、うわべだけの優しさに惑わされてしまう。私はあなたの母親として、この人とのお付き合いは決して認めませんからね」 怒りで体が震える。お母さんなんて、何にも知らないくせに! 私はククールの腕をつかんで、踵を返す。こんなところにいたくないし、ククールをこんなところにいさせたくもなかった。 「待ちなさい、ゼシカ!」 お母さんが呼び止めるが、待つつもりはない。とにかく村を出たかった。いつのまにか村の人達が集まって家の近くで様子を見ていたけど、そんなこともどうでもいい。 こんなのってひどすぎる。あんまりだわ! 「イオラ!!」 道を歩いている時も、塔に昇っている時も、出現する魔物は全て先制のイオラでなぎ払った。頭に血が昇っていて、戦術もMPの消費も考えたくなかった。 その内、魔物も恐れをなしたのか出てこなくなり、リーザス像の前まで来た時も、私たちにはかすり傷一つなかった。 「すげぇな、ゼシカ。オレ手だしするヒマなかったよ」 それまで黙って私に腕を引っ張られていたククールがようやく口を開いた。 「ある程度覚悟はしてたけど、門前払いまでは予測しなかったな。花束無駄になっちまった。リーザス像にでも捧げとくか。クラン・スピネルのお返しってことで」 そう言ってククールは、手にしていた花をリーザス像に供える。 その声の調子や態度がいつもとまったく変わらなくて、私はかえってそれが悲しくて、涙が溢れてきた。 「ごめんなさい、お母さんがあんなひどいこと・・・。私、恥ずかしい・・・」 くやしくて、悲しくて、腹が立った。 お母さんなんて、何も知らないくせに。 あの命懸けの戦いの日々の中で、ククールがどれだけ私を助けて、支えてくれていたか。どんなに私が救われてきたか。知りもしない人に、一言だって彼のことを悪く言われたくない! 「ゼシカ、オレなら平気だよ。言ったろ? 心の準備しといてくれって」 ククールが宥めるように私の頬に手を添える。 「アローザさんはゼシカのこと心配だから、ああしたんだよ。いいお母さんじゃないか。ちゃんと大事にしろよ」 「あれだけひどいこと言われて何言ってるのよ! ククールは誰の味方なの!?」 「もちろん、ゼシカの味方」 「そうじゃない! ちゃんと自分の味方してよ!」 小さい頃から、あんまりひどいこと言われ慣れすぎて、感覚がマヒしちゃってるのかもしれない、この人。 「オレのことはゼシカが味方してくれたから、それでいいさ。さっきは悪かったよ、ゼシカ一人に喋らせてさ。さすがにオレもオヤジの話が出てくるとは予想できなくて、動揺しちまった。ホント、クソ親父、最後の最後までやってくれるよな」 自分のお父さんまで侮辱されてるのに、こうして平気な顔をする。どんな辛い思いを重ねてきたら、ここまで強がるクセがついてしまうんだろう。 「ククール、一つ、ひどいこと訊いてもいい?」 お母さんがもう一つ、言っていた。修道院でも、同じ話を聞いたことがあった。 「いいよ」 こんなこと訊いたら、彼を傷つけるかもしれないけど、知らない顔をしていたくない。 「貴族の家で、寄付金集めのために、ひどいことさせられてたって、本当?」 ククールは驚いたような顔をして私を見、それから優しく微笑んだ。 「ウソだよ。ウソっていうより未遂か。確かにこの美貌だからそういう奴らもいたけど、きっちり返り討ちにした。 オディロ院長はダジャレは気が遠くなる程つまらなかったけど、何の後ろ盾もなしにマイエラの修道院長にまでなった人だぜ? そんなに甘くなかった。 オレにバギとルーラを教えてくれた後、『本当にイヤなことされそうになったら、構わないからぶっとばして逃げてこい』って言ってくれた。その通りにした時も、ちゃんとかばって守ってくれてた。 ああ見えて、本気出したら怖い人だったよ。箱入り貴族がどうこうできる人じゃなかった」 あの、人の良さそうなオディロ院長から『ぶっとばしてこい』なんて言葉が出てたのは意外だったけど、ホッとした。そうよね、そういう方だったから、ククールだって慕ってたのよね。 「ま、信じる、信じないはゼシカ次第だけどな」 「信じるわよ、決まってるじゃない。ちゃんとククールのこと守ってくれた人がいたのが嬉しいだけよ」 顔を上向けられ、唇が重ねられる。今度は深くて長いキス。私はまだ慣れてなくて、どうすればいいのかわからず、ククールに全てを任せるしかできない。 息苦しさを感じる頃、ようやく唇が離される。足に力が入らず、ククールの腕に体を預ける。 「オレの為に、怒ったり泣いたりしてくれるのも嬉しいけど、やっぱりゼシカは笑ってくれてた方がいいな。久しぶりに会って、やっと二人きりになれたんだし」 ・・・そうだ。私、嬉しかったり、悲しかったり、怒ったり、自分の感情ばかりだったけど、ククールの気持ちを考えてなかった。 こうなることを予測していたのにリーザス村まで来てくれた、その心に気がつかなかった。 「ごめんね、いやな思いさせて。でも、会いにきてくれて嬉しかった。ありがとう」 私は顔を上げ、笑顔でこたえた。 「で、これからのことなんだけど・・・」 私の頭が冷えたのを見計らったのか、ククールが話題を変えてきた。 「オレ、しばらくベルガラックに行くよ。フォーグとユッケに頼まれてたんだ、あそこの用心棒、少し鍛え直してくれって」 ちょっと待って。展開が早すぎて、頭が付いていかないわ。 「ホントに、こうなるってわかってたのね」 「オレはいつでも、最悪の事態を想定してるからな」 「でも、それなら私もベルガラックに行くわ。あんなわからずやのお母さんのいる家になんか戻るもんですか」 「ダーメ。ゼシカは残るんだ。オレの方も三カ月はかからないだろうから、終わったら改めてリーザス村に行くよ。 ここでゼシカを連れていっちまったら、ますますアローザさんの心象悪くなるだろうし、それは避けたいんだよな。というわけで、そろそろ村に戻ったほうがいいから、リレミトよろしく」 ・・・え? 「リレミト。あれ? もしかしてイオラ撃ちすぎて、MP全部使っちまった?」 「いえ、リレミト分くらいはあるけど・・・。平気なの? あんなやりかたされて、ひどいこと言われたところに戻るの」 「全然平気。オレの素行が悪かったのは事実だし、母親だったら反対するのが普通だろ。むしろ反対してくれて安心する。ゼシカ、大事にされてんだなって」 「お母さんなんて、頭が堅いだけよ。ククールがいくら気遣ったって、わかってくれやしないわ。ただのわからずやなのよ」 「そんなこと言うもんじゃないぜ。オレからすれば、あんなふうに心配してくれる母親がいるってのは、羨ましいぐらいなんだからな」 ・・・ククールにそう言われると、何も言い返せない。 「オレは変わったからさ、時間はかかってもわかってもらえるって信じてる。 エイトやヤンガス、トロデ王、ミーティア姫、そしてもちろんゼシカ。いろんな人達のおかげでオレは変われた。 もう、何かで自分をごまかして生きるのはやめたんだ。そんなつまらない生き方に、ゼシカを付き合わせるつもりはない」 真剣な目だった。本当にこの人は変わった。初めて会った時の、淋しさや辛さを一時の快楽で紛らわせていた人とは、もう違う。 ・・・私一人が、自分の感情で泣きわめいているわけにはいかないわ。 私はククールに言われたとおり、リレミトを唱えた。 リーザス像の塔の外に出ると、ポルクとマルクが、武器を構えて立っていた。 こんなところまで二人で来たのかしら。いつのまにか強くなってたのね。 「ゼシカ姉ちゃん! 良かった、やっぱりここにいた。こいつが姉ちゃんを連れてこっちに歩いてくのが見えたから、追っかけてきたんだ。おい、お前! ゼシカ姉ちゃんをどっかにさらっていこうとしたって、そうはいかないからな!」 「ゼシカ姉ちゃんは、どこにも行かせないぞ」 ポルクとマルクの言葉に、ククールが抗議の声をあげる。 「いや、ちょっと待て。連れてこられたのはどうみてもオレの方だろ、どういう見方したらそうなるんだよ」 「うるさい! お前なんかにゼシカ姉ちゃんを渡すもんか! どうしても姉ちゃんを連れていくつもりなら、オレたちと勝負しろ!」 「勝負しろ!」 ククールはため息をつき、うんざりしたような声を出した。 「なあ、ゼシカ。この『問答無用で実力行使』ってのは、リーザス村の基本方針か何かなのか?」 そんな基本方針はないけど、自分の行いを振り返ると違うと言えないのが悲しい。 「まあ、いいや。挑まれた決闘は受けないとな」 ククールは腰に差していたレイピアを抜いた。 「お、おい、お前、子供相手に剣を抜くのかよ」 ポルクが動揺している。 「そっちは二人掛かりだろ? ちょうどいいじゃないか」 「ちょっと、ククール、やめなさいよ、子供相手に」 さすがに私も黙って見てはいられない。 「そいつは違うぜ、ゼシカ。こいつらはガキでも男だ。剣を抜くってことの意味は知っておいた方がいい。・・・さがっててくれ」 こういう時、ククールは甘くない。 私も、ラプソーンを倒す旅でいろいろなものを見てきたつもりなんだけど、世の中にはまた違う種類の修羅場があるんだろうと想像させられる。それは私が全く知らない世界。 私は言われたとおり、後ろにさがる。 「ほら、かかってこいよ」 ククールが、ポルクとマルクを手まねいた。 私は、まだわかってなかった。 ククールは、本当に子供みたいなところもある人だって。 かれこれ二十分くらい経ってるけど、ククールはまだ一度もレイピアを使っていない。 二人の攻撃を、ひらりひらりとかわすだけ。ポルクとマルクは、もう息があがってる。 「ほら、どうした? こんなんでへばってて、ゼシカ姉ちゃん守れるのか?」 しかも、妙に楽しそう。そういえば以前、ごっこ遊びしたことないって言ってたわね。生まれて初めての剣術ごっこで遊んでるのかも。 大人なんだか、子供なんだか、本当にわからないわ。 マルクが足をもつれさせて転び、そのまま座り込んだ。 それを見て、ククールは初めて、ポルクの剣をレイピアで受ける。 何度も剣を振り下ろして疲れている腕に、その衝撃が耐えられるはずもなく、ポルクは剣を取り落とした。 「勝負ありだな」 ククールは、レイピアを鞘におさめた。 マルクが大声で泣き出し、ポルクは唇を噛み締めて、必死にこらえている。 ククールはしゃがんで、二人の顔をのぞき込んだ。 「あのな、いいか? 人間なんだから、まず話し合うってことを覚えろよ。大丈夫、お前らから大好きなゼシカ姉ちゃん、取ったりしないから」 前半部分、耳が痛いわ。 「でも、お前、ゼシカ姉ちゃんの恋人なんだろ? どこかにゼシカ姉ちゃん、連れていっちまうんだろ?」 「だから、連れてかないって。それにな、もしこの先ゼシカがオレとどっか行っちまうことがあったとしても、ゼシカがお前らのゼシカ姉ちゃんだってことが変わるわけじゃないんだ。 誰もお前らからゼシカ姉ちゃんを取り上げるなんて出来ないんだよ。・・・って、これはガキには難しいか。何言ってんだ、オレ」 「いや、わかるよ」 「うん、わかる」 ポルクとマルクは頷いた。 「勝負に負けたから仕方ない、お前のこと認めてやる。そのかわり、ゼシカ姉ちゃん泣かせたら、その時は許さないからな」 「ゼシカ姉ちゃん、幸せにしろよ」 ククールは嬉しそうな笑顔を見せる。 「そっか、ありがとな。オレ、またしばらくいなくなるんだけど、その間はお前らがゼシカの味方してやってくれよな」 「えっ、行っちゃうのか? ・・・任せろ、その間、姉ちゃんはオレたちが守る」 「うん、男の約束」 「ああ、頼むな」 ・・・捨ててなんていけない。 当たり前のようにそこにあったから気づかなかったけど、私は幸せだったんだ。 心配してくれる人、慕ってくれる人。そして帰ることが出来る場所。 私は何もかも持っていた。 ククールは私以上に、私にとって大切なものをわかってくれていた。 私の居場所はやっぱりリーザス村。もしそれが二度と戻れない場所になってしまったら、私はきっと耐えらえない。 帰りたいと願う自分の気持ちに潰されてしまう。 私も変わろう。ただお母さんに反発してるだけで、許してもらえるわけがない。 もっとしっかりして、認めてもらって、信じてもらって、外見やうわべに惑わされてるんじゃないってわかってもらおう。 今の私はまだ未熟で、ククールには釣り合っていないけど、いつまでも守られるだけではいたくない。 今、ククールが私にしてくれているように、彼にとって本当に大事なものが無くなろうとしていたら、私が必ずそれを守ってみせる。もちろん、それがあのマルチェロのことだったとしても。 「ポルク、マルク。私はどこにも行かないから。どこかに行かなきゃいけなくなっても、必ずリーザス村に戻ってくるからね」 私もククールの隣にしゃがんで、二人と目の高さを合わせる。 お母さんと対決する覚悟ができたわ。 「ククール、ルーラお願い」 まずは、これ以上ククールを悪者にしないことだわ。 家に戻って、ちゃんと話し合おう。 あれから一年が経った。 ククールは今、ポルトリンクに間借りして、リーザス村とポルトリンク、そしてリーザス像の守り手となってくれている。 加えて、ポルトリンクの教会もシスター一人できりもりしてるので、その手伝いもして毎日忙しそう。 村や港の人達には完全に受け入れられ、すっかり人気者になってる。 リーザス村の人たちは、こっちに移ってこいと言い、ポルトリンクでは手放したがらないので、困ってるみたい。 ちょっと心配だったけど、浮気してる気配は感じられない。お酒は飲んでるけど、まあ許容範囲。カジノには時々行ってる。 子供は好きじゃないみたいに言ってるくせに、ポルクとマルクに『ククール兄ちゃん』と呼ばれるのは嬉しいらしく、毎日楽しそうに剣を教えている。 二人が一人前になったら、はやぶさの剣をプレゼントするんだって、カジノのコイン二万枚分の引換券を見せてくれた。こういうのって、メロメロっていうのよね。ちょっとだけ妬ける。 初めはあれだけククールのことを嫌っていたお母さんも、半年も経つ頃には少しづつ態度を緩め始めた。 あいかわらず付き合いは許さないとは言いながら、時々、夕食やお茶にククールのことを招くようになった。今では週に二回ぐらいの割合になっている。 それはとっても嬉しいんだけど、一つだけイヤなことがある。 今もククールを招いて、午後のお茶を飲んでるんだけど・・・。 「ゼシカときたら、いくら言ってもはしたない格好するのをやめてくれないのよ。若い娘が、あんなふうに肌をさらして歩くなんて、本当にやめてほしいわ」 「わかります。オレだって外ではあんまり露出しないでほしいって言ってるんですよ。他の男の目には触れさせたくないから」 「まあ、あなたが言ってもダメなの? 本当にしょうがない娘ね」 最近お母さんは、私のことをククールにグチる。そして、ククールはそれに対して、ほとんど反論してくれない。 「本当に、あの娘は誰に似たのかしら。一度思い込んだらテコでも譲らなくて、止めてもきかずにつっぱしるのよ」 「ああ、そうですよね、ゼシカの心配してたら、体が幾つあっても足りませんよね」 ・・・こんな意気投合のされかた、何だかイヤだわ。 もう・・・ふたりともいったい、誰の味方なのよ! <終>
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/412.html
アロ「全くあの子ったら。無鉄砲で、後先考えずに動くんだから」 クク「ええ。俺もそれでゼシカには散々苦労させられています」 アロ「直情的で、思い立ったら即実行。痛い目見ても諦めようとしないから、見ている方は生きた心地がしないわ」 クク「本当懲りないですよね」 アロ「頭に血が昇りやすく、周りが見えなくなる事も多いし…」 クク「そのうえ妙に生真面目で、いちいち考えすぎてしまう面もあったり、かと思えば全く考えてなかったり」 アロ「警戒心の低さも心配だわ。あんなに肌を露出して、異性の視線というものを少しは気にして欲しいものだわ」 クク「同感です。俺の事は最初めちゃくちゃ警戒していたくせに、なんたって他の男連中の下心には、 あそこまで無頓着なのか理解できません」 アロ「あの子は…そうね、良くも悪くも純粋すぎるのよね」 クク「分かります。バカみたいに素直な部分もあって、大人びているかと思えばやけに幼かったり…」 アロ「しっかり者なのか、抜けているのかよく分からないのに、自分じゃとってもしっかりしているつもりなのよね」 クク「危なっかしくって放っておけませんよ」 アロ「どうしてあんなにおてんば場で手のかかる子に育ってしまったのかしら…」 クク「でも、そんなゼシカだからこそ、俺は他の誰よりも彼女に惹かれて止まないんだと思います」 アロ「あの子の事をそんな風に仰ってくれて嬉しいです。母親の私が言うのも何だけど可愛いところも沢山ある子なのよ」 クク「知ってます。俺は、ゼシカの全てが可愛くて仕方がないです」 アロ「まあ…。ふふ、あなたとはつくづく気が合いますね、ククールさん」 クク「俺も同じように思っていたところです」 最初はゼシカに対しての愚痴?を二人で言い合っていたのに 気がついたらゼシカ萌え話になっている 親バカツンデレアローザさんと、愛妻家ククールとか…。