約 579,014 件
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/497.html
*小さな宿屋のあるじに借りた台所で、一番に目覚めたゼシカがテーブルに簡単な朝食の準備をしていると、エイトやヤンガスが順番に起きてきた。最後にのっそりと現れた、低血圧なはずのクク―ルと目が合った瞬間。「おはようゼシカ。ハッピーバレンタイン」「……。」ゼシカは心底うんざりした顔で、ニコニコ笑うそのバカつらを見る。「…おはよう。何を期待してるのか知らないけどアンタにあげるものなんかないわよ」「またまた。何もチョコレートじゃなくたってオレは全然かまわないんだぜ? なんならゼシカ自身にリボンをつけてプレゼントしてくれても…って、ちょっとベタすぎるか」「バカじゃないの?うちのパーティはいつも金欠なんだから、そんな無駄な出費するわけないでしょ。そんなこと期待してるのアンタだけよ」「だから金のかからないものでいいんだよ。ゼシカの愛がこめられてるならなんだって」「こめる愛なんかありません」にべもないゼシカの態度にククールはたちまち不機嫌になる。「マジかよ?ホントになんもねぇの!?」「ないって言ってるでしょ!あるとしたら朝ごはんくらいよ。ぐだぐだ言ってないで手伝って」「ウソだろ~そりゃないぜゼシカさんよ~」がっくりと肩を落とした色男は情けない声をあげながら、渡された皿をテーブルにのろのろと運んだ。エイトやヤンガスがクスクス笑っている。彼らはククールが数週間も前から、この日を浮足立って待っていたのを知っている。本人は隠しているつもりなのだが、ことあるごとにゼシカってバレンタイン知ってんのかな、とか、知ってても当然サーベルト兄さん☆にしかあげたことねぇんだろうな、とか、アイツの手作りチョコなんて考えただけでゾッとするよな、とか。クールぶっているがまったく成功しておらず、バレンタインチョコなど掃いて捨てるほどもらってきたであろう色男がそわそわと話す様は、少し滑稽で、なんとなくかわいかったりした。ククールは一皿運んだだけで椅子に座り込み、頬づえをついてブツブツと文句を言っている。それを見て、ゼシカは盛り付けたサラダをテーブルに置きながら呆れた。「甘いものそんなに好きじゃないくせに。そんなにチョコが欲しいなら自分で買ってくればいいじゃない」「2月14日に男がチョコレート買いに行くとかどんな罰ゲームだよ。女の子がくれるからいいんだろ」「あっそ」ゼシカはツンとあごをそらして踵を返す。尚もククールはグダグダとテーブルに突っ伏し、「あ~つまんねーの~~……。……ドニにでも行ってこうかな…」まったくそんな気もないのだが、惰性でなんとなくそう呟いた。今日ドニに行けば、間違いなく大量のチョコが雨あられと渡されるだろう。取り巻きに飛びつかれ、抱きつかれ、キスされ、女の子たちにもてはやされるククール。そんな光景が容易に思いつく。「……。」ゼシカは無言で4人分のカップを用意する。背後では、まだ何か不満をもらし続けているバカな男。「………………コーヒー、いる人」はーい、がす、うぃ、と3人分の返事が聞こえた。レトロなやかんがピーーーと音を立て、しばらくするとトレイにカップを乗せたゼシカがテーブルに戻ってきた。エイト、ヤンガスの前にカップを置いて、最後に突っ伏しているククールの前にドンと置く。そして自分は再び流しの前に戻り、洗い物や後片付けを始めた。すっかり不貞腐れていたククールだが、コーヒーのいい香りに誘われ顔を上げ、まだ何やらしつこくボヤきながら、ゼシカの淹れてくれたコーヒーを飲む。「……ん?」すぐにククールは口を離し、カップの中をのぞいた。あれ?「おいゼシカ、これコーヒーじゃ…」「――おかわりはないから!」しかし唐突にゼシカがその声を遮ったので、ククールは目を丸くした。ゼシカは背を向けたまま、小さな声でポソリと告げた。おそらくは、ククールに対して。「……だから、味わって飲みなさいよ」ククールはしばらく考えて。そして。―――あぁ、と気付く。カップの中身は苦いコーヒーじゃなくて、…甘いココア。でも香りはしているから、自分以外の連中にはコーヒーを淹れたのだろう。それを知られたくなくて、ゼシカはあんな風に言ったのだ。今この空間で、2人の間だけにある秘密。ククールのカップだけ中身が違うこと。内緒にして、と。ククールは頬がゆるむのを隠せなかった。気のせいか若干ぎくしゃくした動きで洗い物をしているゼシカの後ろ姿はかたくなで、もうしばらくは決してこちらを振り返らないことは確かだった。多分顔はトマトのように赤いに違いない。それならば、と正面に座りなおして、改めてココアを口に含む。多分自分基準で砂糖を入れたのだろう。それは普段なら絶対にククールが飲むことのない甘ったるさ。でも今は、この甘さが幸せで、最高に愛しい。思わずのどの奥でクックッと笑いがもれたククールを、仲間たちが不気味そうに見ていた。さりげなさを装ったゼシカがテーブルに戻り、全員が朝食を終えた頃、エイトがふと尋ねる。「そういえばククール、さっき言ってたけど、今日ドニに行くのかい?」だったらついでに買ってきてほしいものが…などと計画的なことを言い出したエイトに、ククールは笑って首を振った。「いや、行かねぇ」「でも今日行ったらお望みのチョコが死ぬほど貰えるんじゃねぇんでがすかい」「ゼシカが淹れてくれたコーヒーが最高に甘かったから、他のチョコなんてもういらない」ククールはすでに空のカップを持ち上げ、ウィンクして見せる。いつもブラックの彼が甘いコーヒー?2人は顔を合わせて首をかしげた。途端にゼシカがガタンッ!!と音を立てて立ち上がり、ククールの手からカップを奪い取って、彼の後頭部をバシッと叩く。まったくめげず、ククールは「ごちそうさま」とニヤける。ゼシカは悔しいような表情でそれを睨むと、すぐにカップを流しの中に突っ込んだ。証拠隠滅。でも、この甘さをなかったことには絶対できない。それは今まで貰ったチョコレートなど足もとにも及ばない至高の甘さだったのだから。「――ハッピーバレンタイン」ククールが嬉しそうに囁くと、消えそうな声でゼシカが「バカ」と呟いた。 *
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/514.html
「ゼシカ…ゼシカ…ッ、ごめん、ごめんな…!」「く、く…? ……――――ッッ!!!!」痛みと熱にに浮かされたゼシカの意識は、突然スカートの中に忍んできた手の感触に急激に我に返った。「い、やよ…っ!!なにしてんのよ、バ、カ…ッッ」押しとどめようにもケガのせいで腕に力が入らない。無理やり動かした傷から血が吹き出す。「動くな!頼む、これ以上出血するとまずい…」「だ…っ!じゃあ、やめてよ…っ!アンタってこんな時に、最低…っ!!」「頼むから、よけいな抵抗しないでくれ…頼むから…」苦しげな顔で懇願するククールに戸惑い、わけがわからないまま強引に押し付けられる口唇に目を見開くものの、ゼシカはろくな反撃もできない。「…っん、は…っ、……やだ、やめて…」かろうじて絞り出された声はすでに震えていた。今やいつものように燃やすことも殴ることもできない状況で、いつもの軽薄な様子とはまるで違う表情で組み敷いた自分を見下ろすククールに、ゼシカは本能的に恐怖を覚えた。ククールが何かを決意している。動けない私の意思を無視して、何かをしようとしている。考えたくなかったが、それが何かわからないほどゼシカは幼くなかった。太ももを上へ上へと這い上がってくる手の平は、その残酷な答えを如実にゼシカに突きつける。ククールの舌が耳の裏を舐め、そこからぬるぬると蛇線を描いて首筋をたどり、鎖骨や肩を甘噛みした。くすぐったさで、ゼシカの身体が無意識にピクリと反応する。ゼシカがいちばん反応を示した首筋の縦のラインを、再びククールの舌が上下に這い時折強く吸うと、彼女のキツく噛みしめられた口唇から呻くような声が漏れた。そこに意識を取られている間に、ククールの片手が上着をずり下げてゼシカの胸を揉み始める。先端ばかりを色んな角度で優しく抓り、彼の大きな手の平にさえ余るほどの大きさの乳房を波立たせるように揉み、絞り上げる。ゼシカの身体が何かをこらえるように何度も跳ねた。「…っ、く、ぅ…っ」「ゼシカ、今はなんにも考えないで素直に感じて。頼む」「…はぁ、っ、いや、よ、バカ…やめて、クク…ッ」ククールは焼き尽くさんばかりの非難の視線を無視した。スカートの中、足の付け根で留まっていた手の平を動かし、指先を下着の中に滑り込ませる。驚いたゼシカの腕が咄嗟にそれを押しのけようとしたが、ククールの方が早い。ゼシカが言葉もなく暴れた。しかし傷つき力のない抵抗などないも同然だ。片腕で彼女の肩を押さえつけ、口唇と舌で緊張に硬くなっている胸の先を弄り、残った片手は完全なる未開拓地である処女の秘部を犯そうとしている。――――これは強姦以外のなにものでもない。犯す者も犯される者も、この瞬間、同時にそう考えていた。 経験のないゼシカにはククールのしている行為の意味などわかるわけもなかったが、ただ闇雲にゼシカの身体を弄ぼうとしているわけではないと、処女でなければ気づいたかもしれない。ククールはゼシカの性感帯を探り、少しでも彼女を感じさせようと必死になっていた。ただ感じさせるだけならば、例え処女であろうがククールにとってそれはたいした苦ではなかっただろう。しかし今は、優しく卑猥な愛撫でゆっくりと楽しみながら前戯をする、そんな余裕も時間も皆無だった。限られた時間の中でできうる限りゼシカを気持ちよくさせ、濡らしておいてやりたい。「大切に抱く」行為とは程遠い、性急になるばかり。それでもククールはそれを実行するしかなかった。あとで心の底から憎まれてもかまわない。二度とあの笑顔を見られなくなったとしても。ゼシカを絶対に死なせない。騎士でも、僧侶としてでもなく、彼女に惚れた男として、誓った。下半身の最も敏感な突起をとにかくなぶり、はじめての衝撃に彼女が支配されている間に指を侵入させた。わずかに委縮する内部を、強引に広げる。ここだろうと思う場所を強く擦ると、ビクンと腰が浮く。あとは、ゼシカの体中に見つけ出した性感帯を刺激し続け、溢れ出した蜜を使って指の数を増やし限界まで奥を探り、狭いそこを少しでもこじ開けることに専念した。ゼシカの噛みしめられた口唇に指を差し入れると、熱い吐息と煮つまった喘ぎがこぼれ出た。可愛い、甲高い、甘ったるい声に、ククールは陶酔したようにゼシカに口づける。もう、抵抗される気配もない。傷と痛みに侵された精神は、さらに強引に目覚めさせられた性的な快感に堕ちかけ、ゼシカの思考回路をほとんど麻痺させていた。「あっ、あっ、ん…っ、あぁ……っ」「ゼシカ…そのまま…オレのことだけ考えて…頭真っ白にして…」「…ヤ、……あっ、…く、ククー…ル、あっ…」―――しかしゼシカの強い意志の力は、背徳に溺れかけている自分自身と目の前の男をどうしても許せなかった。ふいに、逃れるように身体をねじらせ、精一杯ククールから顔を背ける。「……ッ!ダメ、いや、だめ…っ」「…ゼシカ」「だめ…クク…おねが…」ククールはゼシカの瞳から唐突に溢れ出した涙を、呆然と見下ろした。自由に動かない身体を震わせ快感に喘ぎながらも、なお正しさと過ちを捨てない、その強さ。その瞳の光に、一瞬で魅せられたククールの腕が、無意識にゼシカの足を持ち上げる。「―――-ッ!!イ、イヤッ!!おねがい!!ククール!!」「…ゼシカ、ごめん。………これしか方法がないんだ」たいして準備が整ったとは言えないまだまだ固く未熟なそこに、躊躇なくあてがわれる灼熱の塊。ゼシカの蒼白な顔を間近に見ながら、それでもククールは先端を押し入れるのを止められなかった。「く、アアッ…!ダメよ…っ、わたし、たち、…っ、…こんな…こんな」「ごめん、…我慢して…頼む…!」「待って!!!おねがい!!!ダメこんな…ッッ……――――!!!!」声にならない悲痛な叫びが響き、ククールは自分がゼシカの処女を奪ったことをはっきりと感じた。そしてお互いの身体の内側から回復呪文が広がっていく。見る間にゼシカの傷が癒えていく。 「ヤダ、痛…っ痛い、やだ…!おねがい…やめて…っ!!」「…ッ、ゼシカ…あとでオレを殺して…」本気でそう言った。それと引き換えにできるくらいに、甘美な瞬間だった。ククールの中のもう一人の自分が嘲笑った―――“回復なんてタテマエのくせに”「これしか方法がないんだ」…?なんて都合のいい免罪符があったものだろう。所詮そういうことだ。同情や悔恨の念があるなら、例え義務だってこんなに勃たない。本当にゼシカの身を案じるなら、すでに命に別状はなくなったこの瞬間にも、彼女の最奥に無理やり捩じ込んでいるこの欲望の楔を抜けばいいのだ。それができないのは。―――――オレは自分がゼシカの最初の男になれたことに、心の底から歓喜している――――身体を起こし、ゼシカを膝に乗せて正面から力の限りに抱きしめた。浅く苦しそうな息が耳元に聞こえ、ククールはしばらくそのままで一ミリも動かないでいた。お互い中途半端に身につけたままの衣服が、性急な行為を物語っている。ククールは自身も次第に早くなる呼吸を抑え、ゼシカの汗ばんだ肩に噛みつきながら、囁く。「―――……好きだゼシカ………」ゼシカは朦朧とする意識の中で、それを聞いた。遠ざかる思考の片隅で、こんな悪い夢は、もうすぐ終わると思った。 **
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/153.html
633 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/04(日) 22 17 08 ID 7hVYO94U0 唐突な話題だけど… 料理は苦手なゼシカ設定がイイ。 もちろん得意なのはククールで。 旅の途中で何度か手料理披露するんだけど、 「薬膳料理でゲスか…?」なんて言われたり。 逆にククールはかなりの腕前で称賛をあびちゃったりして。 そこでしぶしぶゼシカも、苦虫かみつぶしながら 料理を教えてもらうんだけど… ゼ「ほんっと手先が器用なのね」 ク「まあ…ね。修道院にいたころから、色々と叩込まれましたから」 ゼ「色々と…」 ク「そ。色々と…。…指先の魔術師、との称号を、いただいたくらいね」 ク「試して…みる?」魅惑の瞳でゼシカをみつめるククール。 わずかに上気するゼシカの頬。 そして。 「すごいじゃない!ぜひ見たいわ!!このキャベツ、その技で千切りしてみてよ!」 興奮してキャベツを取り出すゼシカ。 ク(つ…通じてねえ…!!) 天然小悪魔ぶりを発揮するゼシカに翻弄されるククール…。 あれ?あんまり料理の話題関係なくなっちゃった。一人モエすまん 634 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/04(日) 22 36 33 ID qNfkMS1N0 633 あるある!メンバーが料理するところって。楽しそうだよねー。 なんせ彼女の家ではコックさんがいたよね。だから当然出来ない。 彼がゼシカに料理を教えてあげたりとかね。 で、教える際にはこの上なく優し~く教えてあげてイチャイチャなのか、それとも 互いに軽口たたきながらちょこっとケンカ風味で作るのか… このあたりの話をまたどなたか職人さんがSS化しないかとつぶやいてみるテスト。 んで新婚となったら当然裸エってうわなんだおまえrやめrくぁwせdrftgyふじこlp;@ 638 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/05(月) 00 23 02 ID q0AI7T2n0 634 何を!目玉焼きを作って驚かそうとんこっそり早起きして孤軍奮闘する ゼシカは裸にただククールのワイシャ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン 639 633[sage]2005/12/05(月) 00 27 20 ID +M3AIFmX0 小皿で味見するゼシカ。 その後同じ皿で「かしてみ」とククール。 間接キスに動揺するゼシカ。 その態度に事態を察しゼシカの初な反応にきゅんきゅんなククール。 …て、妄想が厨ですな…。 640 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/05(月) 08 05 01 ID NHwGaeig0 639 自分もきゅんきゅんしたぞ、その設定。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/460.html
ククールのIラブTシャツ ククールの座右の銘 951名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 10 55 20 ID PH3EYF8N0 Iラブ巨乳吹いたw 下の方はなんかしんみりするね なんとなくゼシカ=太陽 ククール=月というイメージが個人的にあるから それもあって何か感じるものがある 952名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 20 56 52 ID QCAg8JDX0 上と下で凄い落差がw ゼシカ=太陽 ククール=月 同意 というかクク自身がゼシカと自分を太陽と月に見立てて ゼシカの事を眩しく感じていそうに思う。 ゼシカの直情的でまっすぐな性格に憧れる反面、 時には眩しすぎて直視できずにいるような… 953名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 23 16 11 ID UpGsaY0i0 『直視できない太陽より 君が見つめる月になりたい』 これテンプレに入れたいわ…ブワッッとすごい勢いで妄想の広がる銘だ 「私、お月さまって昔からなんとなく好きなの。いつも静かに見守ってくれてる気がして」 「……ゼシカは太陽に似てるよ」 「そう?それならククールは月ね。気まぐれに毎日形を変える月。…ふふ」 「そうかもな…。 ……知ってるか?月は太陽の存在がないと、月光を放つことすらできないんだぜ…」 こんな感じのなんかよーわからんがウジウジした感じの… ところでこのTシャツ、いきなりククが朝着てきたらどうすんだろゼシカwww これ着たククとゼシカが並んで街歩くとしたら羞恥プレイどころの話じゃねーな 954名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/27(日) 23 54 22 ID ZVmjTfOh0 その格好でククールが街を歩こうものならダッシュで逃げていくゼシカの様子しか思い浮かばないwww ククが月でゼシカが太陽ってはまりすぎだわ ククのちょっと寂しげな様子がぐっとくる 955名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 18 05 39 ID 5s8+K1yL0 ククールってゼシカの事を想いつつも ゼシカに自分は相応しくない、諦めようという感情が大きそうな風に見える 本編での印象だと 956名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 19 48 45 ID GMfq5QF/0 953 そんな感じ、そんな感じだよ… そうしんみりした感じの空気感 眩しすぎて直視できない事もあるゼシカに恋焦がれるククールといった感じの… 巨乳Tシャツは両思いになったククが舞い上がって壊れたとしかw ゼシカもI(ハート)銀髪Tシャツでも着て対抗すればいいよ 955 それがEDの女の人2人引き連れるククに繋がってくる感じがする 957名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 20 30 29 ID jcYHWmZI0 950 すげぇwwwwワロスwwww 誰 か 着 用 時 を 絵 に 描 い て く れ 958名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/28(月) 23 32 17 ID F1Lfv6c/0 956 「……知ってるか?月は太陽の存在がないと、月光を放つことすらできないんだぜ…」 するとゼシカはクスリと笑って、 「…じゃあ知ってる?昔、神父さんに教わったわ。 月の光は疲弊した心を癒し、けがれた心を童心に帰す。 迷えるものを無言で見守り、時には痛みを我が身で受ける。 そして心と体を浄化して、魂を天へと導くの。 …簡単に救いは与えない。でも、ただひたすらに優しく照らす。 気まぐれで冷たいフリしてるけど、困っている人を放っておけないお人好しの僧侶みたいでしょ?」 「……」 「だから私は、月が好きよ」 ククの杞憂などお見通しでにっこり微笑むゼシカ。 呆気にとられたあと、やっぱりコイツにはかなわない…と泣きそうに笑うクク。 こ、こんなんはどうだろう…? そんで「ゼシカも遠慮せず思いのたけをTシャツに書いてこいよ!!☆」と壊れたククに促されたゼシカが 着てきたTシャツには「I LOVEv 兄さん」って書いてたりしてな 959名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 00 18 00 ID K0crUQhs0 絵ではないけど950に衝撃受けてやってしまった アイラブTシャツ 958 シリアスな雰囲気も恐ろしいくらい様になる2人だなー 泣きそうに笑うククと温かく微笑むゼシカの様子を想像しただけで切なくなる アホなもん作ってしまったことに罪悪感が…w 961名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 08 11 ID 8dthhGDG0 ちなみに、ほかのキャラの場合のTシャツの文字を調べてみたら エイト・・・・・・アイラブ細長 ヤンガス・・・・・・アイラブ滞納 トロデ・・・・・・アイラブ抱擁 ミーティア・・・・・・アイラブ備品 マルチェロ・・・・・・アイラブ年末 アローザ・・・・・・アイラブ養殖 ゲルダ・・・・・・アイラブ洗面所 チャゴス・・・・・・アイラブ上流 ラプソーン・・・・・・アイラブ消毒 だった。 チャゴスはすごく理解しやすい。 謎なのはヤンガスとミーティア そして兄貴は年末に爆発するタイプか…。 962名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 37 51 ID yN5rW/WF0 チャゴスがぴったりすぎてワロタw トロデも意外と合っている気がする ちなみにゼシカ・ククールと入れたらアイラブ恋愛ってなったw 963名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/09/29(火) 22 58 25 ID oLFrMzdw0 959 久々にモニターに吹いたwww2人とも似合ってないにもほどがあるだろw ククールのやたらに真面目くさった顔が本物のアホにしか見えないww そしてヤンガスがいいwwww これがバカップル以外のなんだというのか…
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/307.html
朝なかなか起きてこないゼシカの様子を見に行ったククが 寝起きでちょっと乱れた降ろし髪+無防備なゼシカと対面 雰囲気がまるで違うゼシカに呼吸も忘れるくらいの勢いで固まるが、 ゼシカが時間がないからとそのまま仲間達の元へ行こうとしたので慌てて阻止 「なんで止めるのよ…急いでるんじゃないの?」 「いいから座れ」 「はぁ?」 「す わ れ。オレが結ってやるから」 「な… ………ボサボサで悪かったわねッ!!」 「いいからジッとしろ!」 「けっこうよッ どうせ私はアンタみたいに綺麗な髪じゃないわよ!!」 「うるせぇ!お前がかわいすぎるからオレが嫌なんだよッ!!大人しくいつものにしとけ!!!! 「な、何言ってんのよ…!…バカ…」 なんとなーく気まずい空気の仲間ゼシカの髪を結い始めるクク… (俺ってなんで、ゼシカ相手だとこうも決まんねえーのかな…。情けな…) 「本当、ゼシカには調子狂わされっぱなしだよ…」 ゼシカの髪を梳かしながら大げさな溜め息を吐くククール。 それに対しゼシカは鏡越しにククールを睨みながらムッとする。 「なによ、それはこっちの台詞なんだから」 「これだもんなあ。人の事色々と振り回しといてさ、全く自覚ねーんだもん」 「それもこっちの台詞よ!ククールはいつだって余裕綽々じゃない。今だって…」 「全く。どれだけ人の事を無自覚に翻弄すれば気が済むんだろうね、このお譲ちゃんは」 「嘘!全然翻弄されてなんかいないじゃない!何でいつも私ばっかり、 こんなにククールにドキドキさせられなきゃなんないのよッ!!!…あ」 唖然としたあとニヤ~リと笑うクク。真っ赤なゼシカに「へぇ?ドキドキしてるんだ?」などとからかいまくり 後ろから抱きしめたりうなじや肩にキスしたり噛み付いたり耳許に囁いたり息ふきかけたり舐めたり 恥ずかしくて振り返れず鏡越しに口だけで弱々しく抵抗するゼシカにもう萌え萌えしちゃうククール 辛抱たまらず色々と触りかけたところでドアバーン!!「2人とも朝っぱらから何やってんの行くよ!!」 今朝ジャマした責任を取れとククにつめ寄られた主人公は その晩の宿でククゼシが2人部屋になるように仕組まねばならなくなる。 そんな事は露知らないゼシカは夜、宿の部屋割りに驚愕するはめとなった。 そして翌朝焼け焦げた焼死体が宿屋から運び出されたという。 …昔むかーしのおはなしじゃ
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/223.html
キャプ画改造 ククゼシバカップル ククゼシアホ漫画 背中漫画 ククミン 2月14日はバカップルの日 3月14日といえば…2月14日はバカップルの日の続編的なもの とあるホワイトデーの日の話 キャプ画改造一コマネタ ククゼシ日常の一コマ 指輪 ククゼシプロポーズ 台詞を… たまにはこんな事があっても… ククールの変化 アイラブTシャツ もたれるククール プレイアーツフィギュアネタ プレイアーツで遊んでみた プレイアーツで遊んでみた2 タッチ 告白 久々にプレイアーツで遊んでみた 久々にプレイアーツで遊んでみた・おまけ 男と女のラブゲーム 続・男と女のラブゲーム 公式派生ネタ 攻略本~世界編~関連 攻略本世界編ネタ 告白? 告白?別パターン いただきストリート いただきストリートネタ ドラクエ9 プレゼント カリスマの服 コラ&パロ 省略 某少女漫画のコラパロ 一コマネタ&一枚絵 ノーマル漫画 移り変わり おべんとう漫画 さらわれた ゼシカとククール 意外な反応 いたずら マイエラ修道院にて… 地方の領主に俺はなる! トーポとゼシカとククール 元気出してPCが不調の住人さんへのククゼシエール もしドラクエ8メンバーがあいのり参加者だったら 言い訳 淡々としたククゼシ 色んな「何よバカ!」 キスで… ヤキモチ 秘密の関係 ぎこちない二人 難攻不落 張り合う2人 ナチュラルセクハラ クリスマスのプレゼント チョコバレンタインネタ レティスの背中の上で 呪われゼシカちゃんと かわいいひと。 上着 ぽかぽか ゼシカにぽかぽかされ隊 カリスマッチョ おなか 猫化シリーズ 猫化シリーズの簡単な説明 ゼシ猫とクク猫イラスト ゼシカとクク猫4コマ ゼシカとクク猫?4コマ いくら猫だからって…4コマ クク猫とククール4コマ すやすやクク猫イラスト ゼシ猫ピンチイラスト
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/230.html
ククゼシ移り変わり妄想2が発展した話 「お前を…お前らを信用してないわけじゃねぇよ…これでも、オレの中では随分許してる方なんだ。 ………正直言うと、もっと曝して、頼って、完全に寄りかかってしまいたいって思ってるのもホントだ。 でも………ダメなんだ。オレ、怖いんだよ。ビビってるんだ。だからダメなんだよ」 「……………バカ!!!! それのどこが信用してるっていうのよ!!全然信じてくれてないじゃない!! 私のククールを想う気持ち、全然信じてないからそんな風に思うんじゃない!!」 ククールは耐えきれずに叫んだ。 「……っオレはゼシカじゃなくて、オレ自身が信用できないんだよ!!」 「だから何よ!!!!!!!!!!!!!」 ずっと言いたくてでもどうしても言えなかった本音を思わず吐露してしまったのに、 それを意にも介さず間髪入れずに怒鳴り返してきた彼女に一瞬あっけにとられた。 興奮状態のゼシカの瞳からボロリと涙がこぼれるのを見て慌てる。 「おい、泣…」 「あんたのことなんてもうわかってるわ。あんたが思ってる以上にわかってる。 きっとあんたよりあんたのことわかってる。自惚れでもいいわ、私はそう思ってるのよ。 だから今さら突き放したり、信じられなくなったりなんてしない。独りになんてしないわ」 「………ゼシカ」 「怖い?私が離れていくかもしれないから?だから最後は自分の中に籠もってしまうの? そうやっていつから心を凍らせてるの?ずっとそうやって…こごえていたの?」 「……………。」 「たった一人で」 ゼシカの顔がくしゃくしゃに歪む。 なんで泣くんだ、意味がわかんねぇよゼシカ。なんでオレなんかのために。 ………ちがう。 泣いてるのはオレだ。 「悔しい…っ」 ゼシカが消え入りそうな声で呟く。 「なんで私、もっと早く…っククールに出会えなかったんだろう………」 「…………ゼシカ」 「なんでもっと早く、ククールの心、溶かしてあげられなかったんだろう………!」 たまらずククールはゼシカを抱きしめた。 「………なぁ、ゼシカ。もっかい言って」 「え…?」 「オレが、オレとゼシカをまた信じられなくなっちまう前に…お願いだからもっかい聞かせて」 「………………。」 耳元で囁かれるその声は、泣いているように聞こえる。 ねぇククール、泣いてるの?もう泣かなくていいのよ、だって 「…………ククールを独りになんてしないわ。ぜったい」 壊れそうなほど強く強く抱きしめられ、壊れそうな彼の広い背中を優しく撫でながら、ゼシカは思った。 私が炎の魔法を憶えたのは、全てこの人に出会うためだったのかもしれないーーーと。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/79.html
トンネルを抜けるとそこは雪国であったが、情緒もへったくれもあったものではなかった。 吹雪が針の束のようになって容赦なく一行に襲いかかってくる。 ふとククールが振り返ると、すぐ後ろを歩いていたはずのゼシカがはるか彼方で立ち尽くしてしまっていた。 初めて見る雪景色に感動しているなどという風情とは違う。明らかに様子がおかしい。 「ゼシカ?ゼシカ!大丈夫か!?」 駆け寄って叫ぶククールの声にハッとして、ゼシカは頭をぶんぶんと振る。 「ううっ。あまりの寒さに意識が朦朧としてたみたい」 そう答えるとゼシカは両肩に手を当てて震えた。 「リブルアーチに防寒具が売ってれば良かったのに…。何よ、まほうのビキニなんて訳の分からないものを…」 ゼシカがぶつぶつと愚痴を言いながらも歩き出したので、ククールはホッと胸を撫で下ろした。 しかし吹雪は変わらずその勢いを保ち続け、一向におさまる気配はなかった。 こんな状態ではまたいつ何時ゼシカの意識が怪しくなってもおかしくはない。 そう危惧したククールは、今度はゼシカの背を見る位置で歩く事にした。 ゼシカのすくめられた剥き出しの肩が小刻みに震えている。 自前の断熱材に恵まれているあのヤンガスでさえ音を上げている状態だ。 この寒さではさぞかし辛いことだろう。 ククールはそう思い、制服のケープを外して震えるゼシカの肩にそっとあてがった。 「きゃ?!びっくりした!」 予期せぬ出来事だったようで、ゼシカは驚いて振り向く。 「こんなものでも、あれば少しはマシになるだろ?」 「うん、ありがとう。あったかい」 ゼシカは笑みを見せながらケープを受け取り、両手で襟元を合わせた。 「あはは、大きいからすっぽりくるまれちゃうわ」 そう言いながらゼシカはククールの前でくるりと身体を回らせてみせた………… (……ってな感じの筋書きだったんだけどなぁ…) ククールはベッドに腰掛け、ゆっくりと海より深いため息をついた。 苦々しい表情で毛布を握り締める。 「雪崩の…ばっかやろう!」 そのまま背後に倒れ、ボフッと音を立ててベッドに大の字に横たわった。 「…ククール?」 奥のベッドに寝かされていたゼシカが起き上がって部屋の様子を伺う。 「雪崩がばかやろうなのは賛成だけど、みんな助かったみたいだし、いいんじゃない?」 「よくねぇんだよ…」 「なんで?」 歩み寄ってきたゼシカはベッドの上に大の字になったままのククールを覗き込む。 「いや、こっちの話さ」 「なによそれ?わけわかんない」 やや呆れ顔になったゼシカの大きな瞳を見つめながらククールはにやりと笑い、起き上がった。 ~ 終 ~
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/63.html
その戦いでエイトたちは窮地に立たされていた。 相手の魔物たちは強敵ではなかったが、休みなく戦い続けた無理が祟って、全員が体力も魔力もほとんど使い果たしていた。 敵の放った毒がククールを襲い、また別の魔物の一閃が、ゼシカを限界まで痛めつける。 ククールは強烈な毒に耐えながら、残された魔力の全てでゼシカを回復した。 エイトたちは残された力を振り絞り、敵への攻撃をする。 エイトが斬り、ヤンガスが打ち、ゼシカがとどめをさす。魔物たちは塵となって消えて行った。 それを見届けると、激しい痛みと嘔吐感を耐えていたククールは前のめりに倒れた。 「ククール!!」 叫びながら、ゼシカは倒れ込むククールに駆け寄った。 毒に冒されたその顔は色を失って、額には汗が滲み出ている。 「エイト!どくけし草を…!」 ゼシカの訴えに、エイトは沈痛な面持ちで首を横に振る。 どくけし草はおろか、薬草も、魔力を回復する道具もない、とその顔は物語っていた。魔力を使い果たしたエイトがルーラを唱える事も出来ない。 状況は絶望的だった。そうしている間にも、毒はククールの身体を蝕んでいく。 ゼシカがククールに取りすがる。 「イヤ!イヤよ…。死なないで!ククールゥ…ッ」 大粒の涙がゼシカの頬を伝った。 「ゼシカ、オレの為に泣いてくれるのか」 ククールは苦痛に歪む顔をゼシカに見せまいと笑ってみせた。 その手がゼシカの頬を優しく包む。ゼシカはその手を握り返した。 「ククールを失いたくないの…。ずっと言えなかったけど…好きなの…。」 「ゼシカ…。オレもだよ。」 ククールは嬉しそうに笑った。不思議と穏やかな気持ちだった。 ヤンガスはどうする事も出来ずにククールとゼシカを見守っていた。自分の腑甲斐なさに歯噛みする。 とても見ていられないと後ろを向くと、エイトが何やらゴソゴソと、ズボンのポケットを探っていた。 「ウウ…、兄貴。こんな時に何をしているんでげすか?」 エイトはズボンのポケットからしなびた草を取り出した。 「あ、どくけし草…。」 エイトとヤンガスは顔を見合わせた。 ゼシカとククールを見ると、二人は今や熱烈に口付けを交わしていた。 「ゼシカの姉ちゃん、怒るでげしょうね…。」 エイトとヤンガスの脳裏にゼシカのスーパーハイテンション双竜打ちが鮮やかに浮かぶ。二人の背筋に冷たい汗が伝った。 そして---ふたりはそっと『どくけし草』を処分した。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/243.html
酒場の扉をバン!!と開く。 静まりかえった客達など気にもとめず、ゼシカはツカツカと歩いて空いているテーブルを陣取った。 その顔は、美人も台無しの憤怒の形相。遠慮がちに注文を尋ねてきた店員にかなりアルコール度数の 高い酒を言いつけると、あとは運ばれてきたそれをひたすらグイグイと煽り続ける。 (もう知らないわあんな男。女と見れば誰でも追っかけてヘラヘラして) ―――あそこの酒場は、雰囲気は明るいがあんまりよくない連中がいる だからお前は絶対一人で行くんじゃねぇぞ (偉そうに、何よ年上ぶっちゃって。酒場くらい一人で来れるし、自分の面倒くらい自分で見れるわ) ―――ほんっとおっかねぇなゼシカは。もうちょっと可愛げってもんはねぇの? オレが昨日街で出会ったアイリスちゃんみたいにさ… (悪かったわねっっ!!どうせ私は短気で不器用でお子様で…) ―――わ、わっ!!メラゾーマはやめろ!!せめてメラにしろっ!!!! (…そうよ。いつも素直になれないかわいげのない女よッッ!! ククールのバカ!!!!だいっっきらい!!!!!!) ××× 「…………おいおいお嬢ちゃん、こんなところで寝てたら風邪ひくぜぇ?」 たいした時間も経たないうちにゼシカはたちまち泥酔状態となり、まだ何かブツブツ文句を言いつつ、 グラスを握ったままテーブルに突っ伏してしまった。親切そうな言葉で近寄ってきたのは、 いかにもろくなこと考えていませんというような品のない笑みを浮かべた胡乱な男達だ。 はじめのうちはゼシカのただならぬ勢いに怖じ気づいていたが、遠巻きにずっと様子を窺っていたらしく、 このタイミングをここぞとばかりに見計らってきたのだろう。 男の一人が隣の席に座り、俯せのゼシカの耳元に話しかける。 「ちゃんとお部屋に帰ろうぜ?オレ達が連れてってやるからさぁ」 ゼシカはう~ん…と寝言のような声をもらすだけで、答える意識は残っていない様子だ。 男達はニヤニヤと笑い合い、まったく起きそうにない彼女の身体に手を伸ばした。 その時。 「―――ハイそこまで」 ゼシカの剥き出しの白い肩に手を回した男の鼻先に、突如スラリと突きつけられたレイピア。 世にも見目麗しい青年が、薄く笑いながらいつのまにか男達の後ろに立っている。 ギョッとして一瞬身を引くも、一見いかにも優男な風貌の彼をみとめると 男達はたちまち余裕を取り戻し、青年にからみ始めた。 「なんだぁ兄ちゃん?そんなおもちゃの剣持って本気かあ?王子様ごっこは顔だけにしろよ」 しかし青年は怯んだ風もなく鼻先でフッと笑う。そしてレイピアをかまえていた右手をすっと降ろし、 「あいにくオレは王子様じゃなくて、ただの騎士だけどな。 ………ただ、お姫様をお護りすると誓いを立てた身としては―――」 今度はレイピアを左手に持ち替えた。そしてほんの刹那レイピアがヒュッと空を切ったかと思った 次の瞬間には、未だにゼシカの身体を触っていた男の前髪が、真一文字にバッサリと切られていたのである。 それまでの柔和な態度をいきなり変貌させ、凄味を帯びたオーラを全身から放つ青年は 笑っていない目で笑いながら、低い声で言い放った。 「―――もう一度お前達が彼女に触れたら最後。 1秒でお前達全員を地獄送りにすることくらい、なんの躊躇もないんだぜ?」 その目は、はったりなどでは決してない。 男達は本能に従いすぐさまゼシカの身体から手をどけ、格好悪く店の壁にベタッと張り付くのだった。 「………へ、へッ!騎士サマだぁ?か、かっこつけやがって、結局てめぇの女なんだろうがよ!」 すっかり固まってしまった男達は、それでもまだ小さなプライドがこのまま引き下がるのを許さないのか、 青年と一定の距離を保ちつつ負け惜しみをわめき立てた。 「あぁ、だったらいいんだけどな」 青年はスラリとレイピアをしまうと、この騒ぎにもまったく目を覚まさない彼女に歩み寄り、 床に片膝をついてかがみ込むと、頭を撫でながら耳元に何ごとか囁きかける。 「………でもまぁ、当たらずとも遠からず、かな」 微笑みながら青年は呟く。 眠り込んでいたゼシカがむにゃむにゃと寝言を言いながら顔を上げ、ねぼけまなこで彼を見る。 ほら帰るぞ、と両腕を差し出す彼をぼーっと見てから、くくーる、とねぼけた声を出すと、 ゼシカはそのまま青年―――ククールの首に手を回して抱きついた。 小さくよいしょ、と言いながら、ごく自然な動作でそれを抱き上げる。 ククールは苦笑しつつ。 「こいつ、オレに惚れてるからさ」 美しいお姫様を抱き上げ連れ去る麗しい騎士。 その光景はあまりにもサマになりすぎていて、酒場の誰もが言葉もなく、去ってゆく後ろ姿を眺めていた。 ××× 宿のゼシカの部屋に戻り、眠っている彼女をそっとベッドに横たえて布団をかける。 この旅をはじめてから、何度このお役目をつとめてきただろうか。騎士稼業もラクじゃねぇな、と一人ごちる。 まぁ彼女が酒場で飲んだくれるのも、原因のほとんどは自分が作っているようなものなので 文句を言える立場ではないのだが。しかしゼシカはあまりにも無防備にすぎるのだ。 ゼシカが寝返りをうち、ククールの方に身体を向けた。幸せそうに眠る幼い寝顔と、 腕と脇の下でいかにも柔らかそうにはみ出している大きな胸、晒け出される白い肩のギャップ。 「………ホント ラクじゃねぇ…」 ククールは苦い心の呟きを思わず声に出し、わざと大きくため息をつくと、 平静のままさっさとこの場を退出しようと、改めて布団をかけ直すために手を伸ばした。 ―――ふと、酒場の下卑た男が、彼女の肩になれなれしく触れていたことを思い出す。 唐突に沸き上がった強烈な不快感に逆らえず、ククールは眠るゼシカに覆い被さり、その細い肩に口づけた。 それは明らかに丸出しの独占欲。その行為に、先ほど酒場で見せたモテる男の余裕はカケラもない。 一度口唇を離し、再度口付ける。今度は軽く歯を立てて。跡すらつけたい欲望にかられたところで ゼシカが小さく身じろぎしたため、ハッとして身体を離す。 小さな寝言がしばらく続き、最後にゼシカはポツリと呟いた。 「………………ククール……」 その半開きの口唇に、瞬間、色んなことが頭からふっ飛んだ。 ククールは引き寄せられるようにゼシカに口付けていた。夢うつつのゼシカをいいことに、 触れるだけでは足りなくて、舌を潜り込ませて、さらに深く味わおうとして…。 その時お互いの口唇の合間で、ゼシカの微かな声が聞こえた。 だいきらい、と。 ククールはギョッとして顔を離し、間近に彼女の顔を見つめる。 ゼシカは未だ夢の中だ。ククールは安堵の息をつくと、今度こそゆっくりと彼女の身体の上から身を引く。 (…………寝込みを襲うとか…) 顔を片手で覆って、はぁっと深いため息をつく。モテる男のする真似じゃない。 「…誰が誰に惚れてるって?」 素直じゃないのはどっちなのやら。 答えなどわかりきっているようにククールは苦笑すると、穏やかな寝息を立てる愛しい寝顔をのぞきこむ。 じゃあな、ゼシカと囁いて。 「………明日もヤキモチ、妬いてくれよな」 どんな夢を見ているのか。ゼシカは眠りの中で、小さく ばか と呟くのだった。