約 1,948,307 件
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/655.html
必要事項のみを記載した書類を持って今日も応接室へ向かう 部屋を二回ノックすればすぐに返事が返ってくる ・・・・はずだ しかし今日は何故か返事がない この部屋の主は今外出中だろうか そう思い書類だけでも置いておこうと思いドアのノブをひねり中へ体を進ませた しかし、そこには主が居た 「委員長いらっしゃったんですか。あの書類を届けに来ました」 「・・・・」 「委員長?」 いくら話しかけても主は窓の外を眺めて返事をしてくれない もしや自分は彼の気に障る事をしてしまったのだろうか 少し心配になり委員長の机に書類を置くと委員長の目線の先を見てみた 委員長が眺めているのは校門前 当然ながら今は授業中だ そのためそこには通行人が前を通るだけで生徒の姿はない 「あの、委員長どうかなされましたか」 「・・・・・、さっきまでそこに沢田が居たんだ」 「はぁ・・・・沢田、ですか。あの一年の?」 「そう、居たんだ」 いったい全体沢田綱吉がどうかしたのだろうか 「沢田が、どうかなされましたか?」 「なんかあの子って、こう、ふわふわしてて・・・・可愛い、よ・・ね///」 わが耳を疑った 今委員長は可愛いと、言ったのだろか 疑問に思い委員長の顔を見てみるとほのかに赤く色ずいている ま、まさか・・・・ いや、しかし・・・委員長は草食動物が大嫌いであって・・・ ましてやあの弱そうでいつも群れを作っている・・・・あの 沢田に、委員長は・・・・ 「なんか、こう可愛いからついギュってしたくなる・・・・そう思わない」 「えっ、いっいえ・・・私は・・・・」 「前廊下ですれ違った時何故だが思わず抱きしめたくなって、ギュってしたら、泣いちゃって・・・本当に、なんなんだろうね。もしかして母性本能?否、でも僕は男だから・・・父性本能・・・・かな。あの子なんか危なっかしいから・・・」 父性本能?? 可愛い、ギュってしたくなる・・・・・ 間違いない、委員長は恋をしてらっしゃる!!! 「あの、委員長それは・・・父性本能ではなくて、おそらく恋だと思われます」 「!?恋!!??」 「はい、抱きしめたくなったり、可愛いと思ったり、触ってみたくなったり・・・・そういうのはきっと恋だと思います」 「草壁、君詳しいね。恋したことあるの?」 「えっ////ま、まぁ・・・・」 「・・・・ふーん・・・・恋、ねぇ・・・・こ、恋////」 うわぁー委員長が照れてらっしゃる 貴重だ、 凄い、恋の力!! 「委員長!!」 「何?」 「私は委員長を応援します!!」 「え、」 「頑張ってください!!」 次 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/601.html
節分といえば 鬼は外、福は内 ってゆう、あれだよな? まぁこれは日本の場合なんだけどさぁ じゃぁ、眞魔国ではどうなるんだよってゆう疑問をたどり着いた有利 あっちの世界でいう鬼ってのは・・・・? むしろ、魔族である皆さん、じゃなくて俺も含める皆さんかもしれない そして節分といえば鬼を外へ追い払った後豆を自分の年と同じだけ食すわけだ それなら一体全体間族の皆さんはどんだけ食べなければいけないのか・・・ もしや、!!もしや・・・俺もあっちの向こうへいったら百何十個って食べなきゃいけないのか!?・・・・って俺は日本で育ったわけだから、そんなに年はとってない ギュンターらへんが一番大変だよな・・・・ だってあれもう100・・・・150歳?あれ?何歳だっけ?? まぁ、別にいい年なんて こん畜生ー!もし日本でもそんな年のじじー、いや言葉が汚かったおじいさんとおばあさんがいたなら、もう既によぼよぼのへにょへにょだぜ!? なのに、なんだあの澄ました顔!しわ一つない綺麗な美形! ここは別に問題ではない、いや、ある意味大きな問題だか こんな大きな問題を抱えていた有利にある日突然眞間国のほうからお呼びがかかる その日はいつも突然だ こっちの状況なんてお構いなしにやってくる もう何度目かなんて両手両足の指を使っても、数え切れない程体験したスタツアなんてもう減っちゃら、茶ッ羅チャラ! 「あぁー来てしまったー。くっそー!なんでこんなくそ寒みー日に何が悲しくて冷水に浸からなきゃいかんのだー!」 バシャバシャと抵抗してみるが、水はただ水玉を作って中に舞うだけ 「陛下ー!お帰りなさい」 「あぁー、うん、ただいま・・・なんか、新婚夫婦みたいだなー」 「出来れば、現実になればいいんですけどね」 聞こえないふり、聞こえないふり この名付け親、謙俺の護衛であるコンラッドはクールな顔してたまにおかしな発言をしてくる。 笑えないサブーイギャグから、笑えない冗談まで多様様々 「それより、陛下早くこの中へ」 コンラッドはバスタオルを手に手を広げて俺がその中へ飛び込んでくるのを笑顔で待っている 「あの、コンラッドこれは勢いに任せて飛び込むべき?」 「出来るなら、勢いとかではなく、自分の意思で来てくれたらうれしいですかね」 とりあえず俺はおどおどしながらもそのバスタオルにくるまれれはやっと体温が戻ってくる気がした 次 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/606.html
今日は節分 ってことで学校から帰宅してから恵方巻を家族分作ってみた 今年は『南南東』を向いて食べるんだよね ってことで、皆で南南東に現在向いています 「さぁ、リー君レン君手にもって。はい雲雀さんも」 「ありがとう」 「あぁーそうだ、二人ともこれを食べるときは絶対にしゃべっちゃ駄目だよ」 「「うん」」 元気欲返事したのを合図にいただきますというとみんなで巻き寿司にかぶりつく もくもくと食べるリー君と俺と雲雀さんをよそに既にレン君が喋りたそうにしている 「・・・」 ついにレン君は巻き寿司をお皿においてジェスチャーをし始めた 「「「?」」」 いつの間にかその場は沈黙のレン君のジェスチャー大会になっていた そして、2分程が経過して・・・・ぶわっ、っとレン君が涙を溢れさせた 「おかあたん、おちっこぉー!」 なんだ、トイレか・・・・って!早く連れて行かなきゃ! こんなところでもらされたら後が大変だ! 雲雀さんが口に巻き寿司を加えながらレン君を抱えてトイレへと駆け込んでいきました 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/426.html
その日の夜空は曇り黒い雲が空を覆い雨が地に降り注いだ 綱吉は部屋の窓から空を見上げて明日の天気を心配していたが 次の日空は雲一つ無い晴天となった 「あ、雲雀さん!」 9時5分前に店に行くとすでに雲雀はいた 別に遅れたわけでもないのにやはり人を待たせたということで 自然とごめんなさいというと笑って頭を撫でてくれた 「雲雀さんの手って大きいですね」 なんて、意味のわからない事をいうと君の手は小さいんだねと返って来た 頬を膨らませていると雲雀は綱吉の腕を引いて後ろにあったバイクのメットを 綱吉に渡して自分もメットをかぶる 「バイクで行くんですか・・・?」 「そう。」 ヘルメットをかぶりバイクにまたがる雲雀に後ろに座るように言われ 後ろへ座る 「捕まってないと危ないよ」 「え・・・?」 そういったときにはすでにバイクは走り出していた いきなりの事に雲雀の腰に一生懸命にすがり付いた 思っていた以上にスピードは速く体感速度がすごい それでもしばらくすると慣れてきて過ぎていく景色を見流す余裕も出てきた 「何処に行くんですか?」 「そうだね・・・綺麗なところ」 「綺麗なところ・・・?」 「そう、とても綺麗で空気の澄んだ所に行こう」 一層速くなったスピードに驚きながらも振り落とされないように 雲雀の腰にまわした腕に力をこめるのだった 1時間ほど走った付いた場所は海辺 海辺に沿うように綺麗に咲き誇る花々の隣の道を走りながら海を眺めた 太陽に光海がキラキラとしていてとても綺麗だ 海沿いに立つ店の前にバイクを止めるとバイクから降りると 大きく深呼吸をした 鼻をつく甘い花の香りと潮の香りに混じってお店の中から誘うように美味しい匂いが漂ってきた 「少しお昼まで時間あるしそこら辺歩こうか」 「はい」 海沿いの花の中を咲きに綱吉は先にかけていく 走るたびに花びらが中を舞いヒラヒラと地面に降り注ぐ 楽しそうに走っていたかと思うといきなりこけた綱吉に 雲雀は走って綱吉の隣に行くと綱吉は笑って仰向けになった 「綺麗ですよー空。雲雀さんもどうですか?」 「・・・ったく、君は・・・」 口はへの字になっているのに顔が笑顔の雲雀の手を引張ると 体制を崩した雲雀が綱吉の横に腰を置く そのまま天を仰ぎ見た 遠くから聞こえる鳥の声と海が波立つ音が耳の癒してくれた 「気持ちがいいですね」 「うん、そうだね」 「雲雀さん、ありがとう御座います」 「え・・・?」 「こんな気持ちのいいところへ連れて来てくれて・・・」 そういってへにゃりと笑う綱吉の唇に雲雀は腰を曲げて自分の唇を重ねていた 即座に自分が何をしたのか思い出し唇を放すと顔を真っ赤にして 自分のの顔を見る綱吉と目が合ってそっぽをむいてしまった 「・・・・ごめん・・・今の冗談だから、気にしないで」 冗談だと言い張ってみた だけど綱吉からは意外な答えが返って来た 「・・・・///冗談だなんて、言わないで下さい・・・その・・・う、嬉しかった・・・ですから・・・」 自分の耳を疑った。嬉しい・・・?今嬉しいっていったの? 確かめたくて綱吉の方を振り向くと顔を真っ赤にしながらも 微笑む綱吉の顔を見て聞くまでも無く『嬉しい』といったのだと確信した 雲雀は綱吉の腕を引いて自分に引き寄せた いきなり腕を引かれた綱吉は体を起こしたものの体制を崩して 雲雀の胸に飛び込むようになってしまった 「・・・」 「ごめん、ちょっとこのままでいさせてよ」 こくりと頭だけを振った綱吉の頭を雲雀は優しく撫でて背中にその手を回した しばらくして雲雀は綱吉の体を離して綱吉の手の甲にキスを送った キスは手の甲からおでこへおでこから頬っぺたへそして鼻にキスを送った後 綱吉の両頬を手ではさむと目を閉じる綱吉に肯定とみなしてリップ音を立てて唇を重ねた 唇を離した雲雀は照れ隠しにその場所から立って頭をぽりぽりとかいた 太陽があったって逆光で雲雀の顔を見ることは出来なかったけど きっと赤い顔をしている事だろう 綱吉も腰を上げて雲雀の横へ立つと 地面にたれた手に自分の指を絡める 雲雀の顔を覗くと笑っていた 「「あの!」」 両方の声が重なりしばし沈黙が訪れた後雲雀が話し始めた 「ずっと気になっていたんだ、君のこと」 「俺・・・・もです。その、一目ぼれ・・・でした//」 「僕もだよ。僕達はずっとお互いに惹かれ合っていたんだね」 「そう・・・ですね。今日は嬉しい事ばかりだ。」 「それはよかった。でもまだこれで終わりじゃないよ。」 雲雀は綱吉の腕を引き海辺を歩く 水をすって濃くなった砂の上に残されていく二つの足跡 そのまま海辺を歩き先ほどのレストランへと足を運んだ その間お互いに言葉は無かったが手から伝わる熱に胸をドキドキとさせていた 前 次 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/542.html
本当に鹿を狩ってくるのか、昨日から家に姿を見せない雲雀さん そんな、雲雀さんから携帯に電話があった 「今すぐに、窓を開けてごらん」 そういわれ、窓を開けて下を見てみる・・・ ここは、高層マンションの最上階だがかろうじて雲雀さんの姿を発見 そして、その隣には・・・・鹿・・・・しか!!??マジで狩ってきたの!!?? いや、いや、ちょっとまて・・・・・おかしいだろ、冗談だとばかし・・・・ 窓から俺は即座に森へ返しテクテクダサい!!と、叫んだ しかしそこにはすでに雲雀さんの姿がなく、どこへ行ったのかと探していると家のチャイムが鳴る くっそ、このくそ忙しい時に誰だと、インターホンのカメラを見ると雲雀さんが・・・ そして、左端に移る茶色の姿 いやー!!つれてきたのかよ!! 鎖を掛けてドアを開くと笑顔の雲雀さんが・・・・ 「おかえ、りなさい・・・・・・・」 「ただいま。ねぇ、早くあけてよ」 あの、雲雀さん・・・さっきからちらちら見える茶色の物体は・・・・・? そう聞くと、笑顔で鹿と答える雲雀さん それは、どこへ入れるつもりですか? もちろん、家に あぁ、そうですか 俺は全力でドアを閉めて携帯を鳴らす 相手は草壁さん 「草壁さん!雲雀さんを説得してください!!マジで、鹿つれてきたんですけどーーー!!」 すると拍子抜けする答えが 「あぁ、それ本物じゃないですよ。よく出来ているでしょう~?確かジャンニーニとかゆう人が作ったロボットだとか・・・」 ロボットやったんかい!!! 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/545.html
どこに惹かれたのだ 、とリボーンに聞かれた 俺は、どこに惹かれたんだろう・・・・ 俺は貴方だから、好きなんです -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/479.html
幼稚園の帰りリー君とレン君をつれておもちゃを買いにいきました そう、昨日のトンファーの変わりに・・・・ 間違っても二人にはあんな危ないものは渡せない ってか目に触れさせてはいけない! なんだって愛息子ですから んで、結局リー君にはおもちゃの剣 それをまねしてレン君もおもちゃの剣 ん・・・・? 剣・・・だけど、まぁ、おもちゃだしいいよね? 「間違っても、スクアーロみたいにならないでね?」 「あ゛ぁ?何か言ったか~?」 「ん・・・スクアーロみたいに剣豪にはならないで・・・って!!???」 母さん 噂をすれば・・・ってゆうのは本当なんだね 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/507.html
郵便受けに入っていた一通の手紙 ディーノさんからでした 内容は今月末には仕事が一段落するみたいだから こちらに遊びに来るとか それをしった雲雀さんが心底嫌そうな顔をしてヤダと一言 そして雲雀さんは突然旅行雑誌を広げて ディーのさんが来る日にあわせて旅行に行こうとゆう魂胆らしい そこで、ディーノさんも一緒に皆でいこうと提案したら軽くスルーされて どこへ行きたい?聞かれた そこまで、嫌なんですか・・・・・ 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/599.html
すまねーな また頭の上から甘い声が降ってくる 「とりあえず風呂でも入ってこい」 「お風呂・・・?」 「あぁ、しかしだなお前たちの世界の風呂とこっちの世界の風呂は全然違うぜ」 「え?」 こっちだといわれて男の後を付いていけば 付いた場所はこれまた不思議なものが沢山置いてある綺麗な場所 男が扉をあけたその場所がお風呂と言うらしい 「すごい・・・俺のところなんて・・・川で入ることもあるのに・・・すごいね、あなた」 「俺はリボーンだ」 「え?」 「あなた、って新婚みたいで萌えるが俺の名前はリボーンだ」 「リボーン、カッコイイ名前」 「さっ、入るぞ」 リボーンは黒いスーツの上を脱いでズボンとシャツの袖をまくるとずかずかと中へと入っていた 「えっ、ちょっとまって」 「タオルが欲しいならそれ使え」 指差された場所にあったタオルを腰に巻き中へ入るとリボーンが長いホースを手に片手で蛇口をひねる すると勢いよく湯気を立てたお湯が先端からまだらに出てきた 「ほら、ここに座れ」 「あ、うん」 突然背中に暖かいお湯を掛けられる 「暖かい、本当にこっちの世界では技術が発展しているんだ」 「まぁな」 リボーンいわく今まで俺が見てきたものは全てこっちの世界では当たり前のことらしい 頭に液体を載せたリボーンはワシャワシャと癖っ毛な俺の髪の毛を洗い始めた 次第に泡が沢山立って鏡に映った俺の姿はアフロみたい こんな頭の人たまに下町で見たかけたことがあるとかどうでもいいことを考えていたらまた頭にお湯が掛けられて鏡を見ていた俺の視界は一気に閉ざされて目の前を髪の毛を伝ってお湯が流れていく 石鹸とゆう白い塊を渡されて使い方を教えてもらった 手の平に乗せて手でこする そうすると泡が出てきてそれを顔にこすりつけて洗うんだって お湯をかけてもらった俺の顔は何時もよりなんだかすっきりした感じがする そういえば肌に張り付いた髪の毛からもほのかにいい香りが漂ってくる気がする リボーンは壁にかかっている布に石鹸をつけて俺の体を背中から洗ってくれる さすがに腰まで来るとリボーンも布を手に渡して後ろを向いてしまった 後は自分で洗えるだろうと 頭から最後にお湯をかけると俺はお湯の中に肩までつかる 体の芯から温まっていく・・・そんな感覚に思わされる暖かいお湯だった 「だいたい体が温まったら外へでてタオルを置いておくから拭いて出て来い」 「うん、わかった」 「後、服も置いておくからそれを着ればいい」 「ありがとう、リボーン」 がらりと外へ出て遠くへ足音が遠のいていった 足が伸ばしても足がつかない 鼻の下まで顔をお湯につけた俺はぶくぶくと息を吐き出してみた 「・・・・・」 前 次 戻る -
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/630.html
目が覚めるともう部屋の中にはリボーンはいなかった きらびやかと光る高級そうな時計は既にお昼の12時を指していた 一月一日 お正月 毎年一緒にすごしたお正月 5回一緒に毎日欠かさず過ごしてきた でも、直感で分かる今年は多分もうない、と・・・・ だから前から決めていた、今年のお正月は大掃除をしようと 家へ帰るとこんなに天気がいいとゆうのに相変わらずしまったままのカーテン。懐から鍵を取り出して鍵を開けてドアを開けたけど、開かない。あれ、昨日俺締め忘れたのかな・・・? もう一度鍵を回して玄関に入ったら見慣れない靴が一つ 黒い艶やかな女性のはくハイヒール 真ん中にはチェック柄の大き目のリボン 心臓がやけに煩かった ドクンドクンと大きな音を立て始める 思わず静かにドアを閉めて靴を棚の下に隠していた 何故自分の家でこそこそしなければいけないのか 今はそんなのどうでも良かった リビングにはいない それでは、上か? そっと階段の手すりに手を掛けたとき部屋から人が出てくる音がした すぐに近くの部屋に飛び込むと身を潜めた 余り聞こえないけど階段を下りてくる音と一緒に声が聞こえてくる 一つは俺の聞きなれた声 もう一つは女性特有の高い綺麗な声 「恭弥さん、愛してるわ」 「僕もだよ」 二人は愛をささやき合っていた ドアの隙間から覗いてみたら女性の腰に手を回して怪しく動く恭弥さんの手 「・・・・っ・・・・」 あぁ、やっぱり やぱり、その言葉が思い浮かんだとき驚いた 俺はずっと前からこうなるであろうことを知っていた 心のどこかで知っていた 恭弥さんが俺に興味をなくしていたことも 恭弥さんに女の人が出来たことも 全部、俺は知っていたんだ ただ認めたくなくて、俺は恭弥さんの傍にいることしか出来ないから俺の都合のいいように考えていただけだった ガチャリと女の人が出て行く音がして雲雀さんはリビングへ戻っていく 俺は玄関に行きドアを一度開けるとただいまと明るい声でいって中に入って行く さも、今帰りましたよ見たいに 何も見ていない俺は見てない 俺は今帰ったんだ ただ今ちょっと厳寒の近くで女性を見て不思議に思いながらも今家に入ったばかり 恭弥さん、にいつも通りにただいまと言って手を洗ってソファーに付く まだ、俺はこの家にいる権利が与えられているんだから 確かにここには俺と雲雀さんの日々の生活がある だから堂々とここに居座っていればいい 傍に入れるだけでいいじゃないか 俺はそれ以上を望んではいけないんだ でなきゃ、罰が当たるぞ 前 次 戻る -