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総評案8 大賞 熟処女~私、はじめてなんです~(wiki選評案旧5氏 本スレ10本目735再掲) 735 名前:総評案1[sage] 投稿日:2011/02/08(火) 21 31 30 ID 99l4H/+e0 初年度にして怪物を生み出した08年、電波一本勝負の潔さである種の感動すら覚えさせた09年が終わり、 住民たちは今年はいかなる化物がこの世に生まれ出でるのかと戦慄を覚えつつ新年を迎えていた。 新年初っ端を飾ったのは130cmの「鬼まり」である。「鬼うた」のファンディスクである本作、メインルートは縮小再生産、 サブヒロインルートは相手を振ってエンド、そしてルートはこの2つだけ。エロシーンは実質4つの上に本番は妄想上の 1回のみという薄さ。さらにメーカー側の「本番がないとあかんのですか?」という斜め上の対応。シナリオ、エロ、 対応と全方位に渡って褒めどころ皆無という堅実なクソゲーぶりを発揮した。後に400Mもの巨大パッチでエロシーンを 追加して改善が見られたものの、新年一発目としてまずまずの盛り上がりを見せた。 超空間の核実験場ことZEROも「オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない」で実力を見せ付ける。この作品は 宣伝では純愛路線を全面に押し出しながらも、メインルートではNTRやレイプを不可避のイベントとして盛り込んで 来るという展開を筆頭に、このタイトルにも係わらずそれっぽいネタは皆無など期待を裏切る要素がてんこ盛り。 シナリオは超展開だらけ、エロシーンも数あれどそれぞれが短すぎるなど単純にクオリティも低い。あらゆる意味で ZEROらしさを残すその作風は住人たちからも高く評価された。 だが、その「俺の妹(ry」を霞ませるほどの破壊力を発揮したのが、前年の次点作品を擁するアーベルソフトウェアが 今年最初の刺客として送り出した「恋刀乱麻」である。今回は前回に懲りたのかボイスもあるしバッドも含めてエンドも 数種類揃っている。では何が問題なのかというと、搭載された戦闘システム、「五行戦闘システム」が救いようがないの である。名前こそ大仰だが内容は5種類に増えただけのジャンケン、この運ゲー10本勝負が各ルートで10回程度行われる。 ただでさえ引き分けが多い上にもっさりした戦闘エフェクトもカットできないため、味わわされる作業感と疲労感は筆舌に 尽くしがたい。システムとして純粋にクソ、という点では他の追随を許さないところがあり、その個性は住民たちに絶賛された。 3月にはOverflowの「Cross Days」が案の定の参戦。大方の予測を裏切ってパッチこそわずかな程度で済んだが、 それが消し飛ぶような問題を巻き起こしたのは流石と言う外ない。最大の問題は「宣伝詐欺」──即ち、一部ヒロインの 雑誌告知シーンを削除した上に、好みの大きく別れる「男の娘」と「ガッツ」を一切事前告知せずに、しかもルート数では ほぼ半数に達するほどの大きな扱いで盛り込んだことである。さらにそれに対する抗議や反発を「2chで宣伝ありがとう ございます(笑)」などと煽りで返した挙句、プロデューサーの出演するニコ生では都合の悪い言葉をNG指定する見事な対応。 ネット認証ソフトであることにより中古売り逃げという退路が絶たれた上に、追撃の罵詈雑言が雨あられと降ってくるという 孔明も裸足で逃げ出す悪辣な罠に引っかかった犠牲者は数多く、発売直後の作品別スレッドは怨嗟の声渦巻く呪詛の儀式場と 化してしまった。定価13440円(買取不可)の末路がこの体たらくでは泣くに泣けない話だと言えるだろう。 一方、ZERO、アーベル、Overflowと同じく定評あるSSαは戦極姫2を大きなバグもなく出荷。前評判の高い大物同士の 間で大きく明暗が別れることになった。もっともSSαは携帯版でバグ乱舞ゲーを2本も出しているため、企業体質が改善 したというより足掛け数年でやっと一つの作品が完成したと考えるのが妥当かもしれない。 だがクソゲーと呼ばれるものは決して「定評ある」メーカーのみから生まれるものでもない。そのことを我々に思い出させて くれたのがういんどみるが送り込んだまさかの刺客、「色に出にけり我が恋は」であった。王道のストーリーとキャラ萌えに 定評のある同社だが、ユーザーが見たものは風呂場でスッポンポンになって奇声を発しながら腰をクネクネさせるヒロイン という大変シュールな絵だった。主人公はセクハラ魔人、ヒロインは奇行や迷言だらけ、エロシーンですら笑わせにかかる テキストなど同社の作風から想像できない作品に仕上がっており、クラスター爆弾クラスの広域破壊能力を如何なく発揮した。 犠牲者という意味では10年度でも屈指のレベルだろう。 しかしなんと言っても上半期で一番の話題作といえばbiscottiの「Floating Material -The hill where the star born-」に尽きる。 公式HPですら間違えてしまうほどタイトルの長ったらしいこの作品、HPキャラ紹介の文章がwikipediaや他メーカーから 盗作という、発売前から伝説を成し遂げたことで聞いている人も多いだろう。その後の追跡調査でサンプルのゲームCGも大部分が トレスであることが判明。copy rightの部分まで他からのコピペというのは笑うところなのだろうか。さすがにメーカーも反省 したのか、発売延期して疑惑部分については削除と謝罪で対応することとなった。 とはいえゲーム部分だけでも十分にひどい。会っただけでヒロインが主人公に一目ぼれするプロローグ、やたら「、」が多く 読みにくい文章、まさかのSEなしと目に付くところだけでこの有様。これに耐えてシナリオを続けても、山場に来るとヒロインの 問題が学外で勝手に解決してしまう感動ゼロのシナリオと、書き直したパーツの変なやっつけCGがプレイヤーを奈落に突き落とす 仕様である。 早くからコピー疑惑で騒がれた作品であったが、クソゲとしてはまさに「本物の作品」だったと言えよう。 夏に入り、話題をさらったのはまたもアーベルソフトウェアだった。彼らの放った第二の刺客、デュアル・エムが前評判を上回る 出来栄えでスレに降り立ったのだ。本格探偵モノを銘打っているが、序盤情報による消去法でアッサリ犯人にたどり着くうえ、 選択肢を間違ってもパートナーが全自動でやってくれるためバッドエンドも存在しないという親切なセミオート設計。アドオンで 修正されたものの左利きの犯人が堂々と右手で銃を撃つ、暗号にまさかの誤植など、ジャンルは本格クソゲーの間違いではないかと 思えるような素晴らしい内容に満ちているのは流石である。もちろんボイスもOP・ED曲もない。相変わらずのアーベルらしさに あふれるその素晴らしいクオリティは、住民たちから手放しの賛辞を受けた。 LOST SCRIPTの「ふぇいばりっとSweet」も忘れられない。 この作品の問題は、フルプライスにも係わらず総容量468Mというところから始まる。さらに数だけあっても実用性皆無のエロシーン、 ただでさえ少ない内容の9割が共通というシナリオの薄さ。それでもシナリオ自体は面白いかと思いきや、シナリオの中核を担う 主人公とメインヒロインの設定とエピソードは「西洋骨董洋菓子店」のパクリもといリスペクトだったという体たらくである。 その何ともいえない出来栄えはクソゲに飢えていた住民たちにそれなりに歓迎され、秋に向けて住民たちの期待は膨らんでいった。 そして9月、満を持して登場したのがPurple Softwareの新ブランド、delightが世に放った「Orange Memories」である。 内容は「エロゲではよくあること」で片付くものでエロシーンも質はともかく数を揃えており、ここまでならただの凡作で 終わるはずであった。ところがデータ解析を行った人間が内部に大量の未使用ボイスを発見したのである。この結果、少なくとも 6つのエロシーンが削除されたことが判明。つじつま合わせのために関係ないシーンのCGを流用したらしく、「ラブホエッチの CGで星空が見える」などといった不自然なシーンが存在。さらにヒロインの名前を「奏」から「心」に変更した際に一括置換を 行ったため、「奏者」「伴奏」が「心者」「伴心」などと誤植される有様。もちろん一部のフラグ処理がおかしいといった基本も しっかり抑えている。この脇の甘さを隠すどころかあえて見せびらかすという捨て身の姿勢は住民たちに大いに歓迎されるとともに、 久々の本格派にスレは沸きかえった。「delight」とは「大喜び」という意味とのことだが、この出来栄えで大喜びなのはメーカーと KOTY住人くらいであろう。 ところがこの盛り上がりも束の間、その後スレは再び年末まで停滞を迎えることになる。この間、アーベルの三作目である 「萌恋維新!」や原作ファンを失望どころか絶望させた「JINKI EXTEND Re VISION」、体験版で終わればみんな幸せだった 「なないろ航路」などが名前として挙がったものの、どれも普通につまらない上に不愉快というインパクトに欠ける出来栄えに 終わってしまった。 このまま何事もなく年の暮れを迎えるかと思われた12月──やはり年末の魔物はやって来た。 その魔物の名はHammer Headsの「熟処女」。本作品はいわゆる低価格作品ながら、オチンチンペに始まるタイプミス、 ミス音声の収録、台詞と音声のズレなど抜きゲーのはずなのに「真っ最中」で致命的に萎えさせる仕様を誇る。極めつけは一部の エロシーンのテキストを他作品からまるまるコピペしてるせいで作中に登場しない人物の名前が出てくるという点で、スタッフの 能力とモラルの低さを象徴するエピソードと言えるだろう。誤字脱字もひどいを通り越して凄いのレベルに突入しており、 「女性を放っておくなって許せない」「寛げた俺の下半身」「ゆっくりを受け入れてください」などなど、それだけでも十分すぎる 破壊力を誇っている。ただ萎えさせるのみならず笑わせるにまで押し切るその圧倒的な迫力はスレ住民から熱狂的に支持された。 これに追い討ちをかけるのが信頼と実績のアーベルソフトウェアが本年四作目にして最後の刺客として送り込んだ「まるめる」である。 「あなただけの物語を作れ!」という煽り文句から想像できるとおり、本作はマルチエンドで実に18のエンドがある。 ところが実際にはエンドの攻略順がほぼ固定されており、独自どころか一本道というひどいオチ。発売当日のアドオンを発表しながら、 内容はヒロインの表情差分という必要最低限の機能を補う程度の代物。キャラ10人中4人はセリフなし、背景の昼夜が無茶苦茶など、 量産型の駄作では済ませないあたりは流石熟練のクソゲメーカーといったところか。唯一の救いは既に名声を確立したメーカーであった だけに、犠牲者が少なくてすんだということだろう。 それでは、本年度の入選作と大賞を発表しよう。 入選作は「恋刀乱麻」、「Orange Memories」、「Floating Material」の3作。大賞は「熟処女」とする。 業界でのアフターサービスの金字塔を打ち立てたCross Daysは間違いなく今後も語り継がれる作品となるだろうが、最大の問題点は ゲーム内容と無関係であるためクソ「ゲー」としてはもう一つと判断した。そうした中で入選作はいずれもゲームをやるだけで やるせなさがこみ上げてくる破壊力を有するメンバーが選ばれ、その中でも一番大きな「本編の文章盗作」を実行した熟処女が大賞に 輝くこととなった。 魔王が君臨した08年、王者を生んだ09年と比べて、10年度は群雄割拠の戦国時代という形容が相応しいだろう。突き抜けてひどいもの こそなかったが、クソゲと呼ぶに十分値するゲームが数多く排出されたユーザーにとって過酷な一年であった。 そうした一年を代表する言葉は「コピー」だろう。トレスやリスペクトはもちろん、文章のコピペにまで至った事例まであり、 一部メーカーのモラルの低下は目を覆いたくなるレベルだった。また、KOTYに限らず期待を裏切ったと言われる作品も例年より多く 排出され、メーカーが安定したクオリティを残すことがいかに困難かを感じさせる一年でもあった。 そうした中で一年に四作も発表しながらも、どれ一つとして前評判を裏切ることなくクソゲーを出し続け、二年連続の入選作を 排出するに至ったアーベルの安定性は流石というほかない。その作品群は住民に「アーベル四天王」と称され、最後の作品は発売後 しばらく工作板にスレッドが出来ないという偉業すら達成した。ある意味で業界の頂点を極めたと言えるだろう。 よって、一年の最後の言葉はこの偉大なるアーベルの言葉をお借りし、biscottiとHammer Headsに贈ろうと思う。 「盗作なんかしないであなただけの作品を作れ!」
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HEXAMOON GUARDIANS 【へきさむーんがーでぃあんず】 ジャンル ADV+SLG 対応機種 プレイステーション 開発元 ゼロシステムスタジオOX(開発協力) 発売元 インクリメントP 発売日 2000年3月30日 定価 7,334円 判定 クソゲー ポイント 90年代熱血ロボ+学園コメディ豪華アニメ&声優陣分岐一切なしセーブ間隔が長い戦闘は作業 概要 システム 評価点 問題点 総評 概要 アニメパートを多用した、学園コメディADVに巨大ロボで戦うSLGパートを組み合わせた作品。 販売元は『格ゲー野郎 Fighting Game Creator』を送り出したインクリメントP。 開発にはOVA『アイドルプロジェクト』などで知られるスタジオOXが協力。同社に所属していた鈴木典孝氏がキャラクターデザインを担当。 普通の高校生だった轟堂大地が、突如現れた異世界『ヘキサムーン』からの逃亡者ミューズと出会ったことで鉄鋼魔神ドルガイヤーと融合し、侵略者であるクロスロード鋼鉄兵団と戦っていくのがシナリオの軸になっている。 システム ADVパートはオーソドックスな内容 ○ボタンでのセリフ送り以外操作はないが、会話時は立ち絵もかなりアニメーションする上、フルボイスになっている。 表情毎にアニメパターンが用意され、立ち絵とは言うものの棒立ちのシーンは殆ど無い。 要所要所でアニメやイベントスチルが挿入されるため、画面的には結構派手。 SLGパートでは巨大ロボたちを操作 最初は大地と同一化したドルガイヤーだけだが、話が進むと「敵に囚われていたミューズの仲間を、機体ごと奪還した」ということで味方に加わってくれる。 ドルガイヤーのみ回復コマンドが使用可能。 バトルマップは3Dモデルだが、攻撃時にはフルサイズでのアニメが流れる。 評価点 90年代のロボットアニメを思わせる、王道シナリオ 具体的に言うと、エヴァより前の熱血ロボ系。ドルガイヤーなどロボットの造形は勇者シリーズを思わせる。ロケットパンチは当然装備、終盤では合体しフルパワーで金色化。 とはいえその終盤での合体は、形としては『六神合体ゴッドマーズ』だが(*1)。 やたらキャラ立ちしたモブも結構いるためキャラクターとしてのインパクトは強め。 頼まれたらイヤと言えない熱血主人公や天然ヒロインなど、その手のアニメではお馴染みのファクターも多い。 また当然のようにサービスシーンもちらほら。 鈴木典孝氏のキャラクターデザイン 女性キャラは美女揃い。男性キャラも端役を含め個性派が揃っている。 豪華な声優陣 主人公役とヒロイン役には当時若手の鈴村健一、満仲由紀子を起用している。 他のプリンセスたちもかかずゆみや雪乃五月、井上喜久子など当時の人気声優が担当。 生徒会長役の飛田展男は怪演ぶりが光っている。他にも敵役に松本保典や平松晶子、ナレーションに若本規夫など有名かつ実力派揃い。 正直、大ヒットしなければ採算が取れないレベルである。 問題点 シナリオに分岐が一切ない 一応話の中では「今日はどうしようか」「どこから案内する?」など、選択を思わせる文面があるものの実際にはプレイヤーによる選択は存在しない。 そのため一本道の話をただ見続けるだけの時間が長く、ダレやすい。せっかく女性キャラが多いにもかかわらず、ヒロインと呼べるのは一緒にいる時間が長いミューズと幼馴染の睦だけ。 どうも多くのシナリオを削っているらしく、何かの伏線のようになっている部分がガン無視されるケースも。 また「満月の日にしかクロスロードはこちらの世界に侵攻できない」ということでこのパートはかなり長く、途中セーブも出来ない。セーブはSLGパート前と次の章へ行く前だけ。 SLGパートはミニゲーム程度 成長要素や改造、隠しユニットなどがないため戦略性は薄い。作中でも言われるがドルガイヤーは別格の強さを誇っており、負ける方が難しいレベル。 それでも頭数が少ない序盤は少々痛手をこうむる場合があるが、数がそろってくると完全に作業と化す。 敵のザコ機体は何故かオブジェクトの破壊をやたら優先し、執拗にビルや木を攻撃してターンを無駄にする。 どんなに被害が広がろうが、別に大地たちに不利になる要素はない。というか資金という概念もシナリオ分岐もないので、ペナルティのしようもないだろうが。 反撃の発動条件が不明で、しかもランダムでノックバックする仕様なので非常に運任せ。 プリンセスの説得も、結局撃破しなければならないので二度手間。 総評 メディアミックス優先による弊害なのか、設定はともかくゲームとしてはかなり不出来。 せめてシナリオ分岐や収集要素でもあれば、話は違ってきたかもしれないが。 インクリメントPのコンシューマ作品としては、本作だけがアーカイブス配信されていない辺り会社としても外れと認識しているかもしれない。
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「要強化記事」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 依頼内容は「操作方法やゲームシステムについての明記(特に『真武道会』からの変更点について)」です。 2024年8月24日までに改善されない場合は削除対応します。 ドラゴンボール エヴォリューション 【どらごんぼーる えう゛ぉりゅーしょん】 ジャンル 対戦型格闘アクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス(バンダイレーベル) 開発元 ディンプス 発売日 2009年3月19日 定価 5,040円 判定 なし ポイント 『真武道会』をベースにした実写版のゲーム作品元ネタはクソだがゲームとしては十分遊べる佳作 ドラゴンボールゲームリンク 概要 ストーリー システム 評価点 問題点 賛否両論点 総評 余談 概要 アクション描写が高く評価され世界中に熱狂的なファンをもつ(*1)人気作品『ドラゴンボール』を、ド派手な演出で知られるハリウッドが実写化したのが、本作の原作に位置する映画作品『ドラゴンボール エヴォリューション』。 しかしその映画は世界的に大失敗してしまう(*2)。 同名でゲーム化された『ドラゴンボール エヴォリューション』は、そんな原作の評判を引きずる事となった可哀想なタイトルである。 ストーリー 七つ揃えると、どんな願いも叶えてくれるというドラゴンボール。 本来の力を隠し、普通の高校生として暮らしていた孫悟空は、18歳の誕生日に祖父の孫悟飯を何者かに殺害される。 その犯人、2000年の眠りから目覚めたピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止するため、ドラゴンレーダーで悟空の持つドラゴンボールを奪いに来たブルマや、盗賊として行く手を阻むヤムチャ、自宅に侵入してきた悟空達を強盗と勘違いする武天老師らと共に、修行をし、残りのドラゴンボールを探す旅に出る。 自分の中に眠る大猿の力を制御できずに仲間を襲いはじめる悟空。大猿の力を制御し、ドラゴンボールを全て集め、祖父悟飯の仇、ピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止することは出来るのだろうか? (ウィキペディアより) システム すでにPSPで展開していた『ドラゴンボールZ 真武道会』のシステムを流用している。 ただし本作では空を飛べず、エネルギー弾系を使えないキャラも多い。システムも接近戦中心の仕様になっているので操作感はかなり違う。 2P対戦ももちろん可能で、回り込みや相殺などもしっかり出来ている。 『真武道会』を接近戦仕様にアレンジした追加・変更 フルバースト、気功波の削除、ガードゲージ、気力ゲージを消費量の変更 遠距離攻撃を使えても、近くで当てないとダメージ効率が非常に悪い。 プレイしていくことによって、映画の資料などを閲覧できるようになる。 評価点 圧倒的なスピード感 エネルギー弾系や気功波が基本的に存在しないため、接近戦中心のゲームシステムになっている。間合いが常に狭いのでゲームのテンポが非常に速い。 さらにオーラバーストとフルバースト状態になると、キャラの動き自体が速くなる。 見極めや避けといった特殊動作の気力ゲージ消費量が低く抑えられているので、遠慮なく使っていける(*3)。 ガードゲージ ガードゲージが存在するため、攻め続けたほうが有利になっている。 当身技の存在感 交戦距離が近く、スピード感があるため、当身の存在感が大きい。当身技はわかりやすい動きをするにも拘らず、対人戦だと注意してても思わず手が出てしまう嫌らしい存在。 ゲームバランスが良好 問題点 ストーリーがブツ切りにも程があるというくらい雑 二時間の映画の話を一本のゲームに圧縮する必要があるだけに無理が生じるのはどうしても仕方ないとはいえ、かなり重要な部分まで削られている。また、映画版で次回作への引きとなっていたシーンは入っていない。 話に期待しない分アーケードモードの方がいい、という声も。 プレイアブルキャラクターの少なさ 隠しのネオピッコロ含めて11人。サイバイマン的ポジションのフーラムや、大猿まで入れてようやくその数って…。 一応アーケードモードでは個別ストーリーあり。大猿にまでストーリーつけるとは思わなかったが。 BGMが情けなくマヌケっぽい ストーリーログの際のBGMがチューバで吹いただけのように聞こえるBGMである。 何故かネタキャラ扱いのヤムチャ 映画では横穴掘りに使っていたドリルがメイン武装になり、さらに必殺技として「ヤムチャカーアタック」なる技がでっちあげられた。 ポコポコ殴って敵を転ばせその隙を突いてエアカーで轢く、所謂「ひき逃げアタック」。映画本編では敵を轢くようなシーンは存在しないのだが、何故こんな技を。 賛否両論点 画面が地味。 上記のとおり、空を飛べないしエネルギー弾系を使えないキャラも多いため。公式サイトではかなり派手さを強調しているが…。 これは仕方ないだろうが、どうにもドラゴンボールらしくない。 総評 原作となった実写映画版の酷評から「クソゲーではないか?」とささやかれ続けている本作だが、実際の出来は突出したスピード感が特徴のタイトルである。 様々な必殺技はもちろん、接近戦からの瞬間移動を伴う見極めや吹っ飛ばしてからの追い討ちなどの特殊動作や、華麗な当身などの立ち回りが頻発するので、大きな迫力があるゲームに仕上がっている。 実写版の世界観をベースにしているため、『真武道会』のシステムを使いながらも『真武道会』では地味だった各種システムの重要性を引きあげ、良い意味で既存のドラゴンボールのゲームらしくないゲームに換骨奪胎できているといえる。 ただ『ドラゴンボール』の格闘ゲームは数が多く、名作・良作も多数存在しているため「クソ実写版のゲームをわざわざ買う理由がない」と判断されがちなのは不遇といえる。 余談 初日の売り上げは約1200本。初日に数万本は当たり前の『ドラゴンボール』のゲームにおいて、かなり少ない。映画の悪評が響いたのだろう。 そもそもが実写で外観からして違いすぎるので同じ土俵では測れないが。
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DX人生ゲームIV 【でらっくすじんせいげーむふぉー】 ジャンル ボードゲーム 対応機種 プレイステーション 発売元 タカラ 開発元 インフォグラムス 発売日 2001年11月29日 定価 6,090円 判定 良作 人生ゲームシリーズ 概要 システム 評価点 問題点 総評 概要 ゲーム版人生ゲームの中でも、比較的高い評価を獲得している『DX人生ゲーム』シリーズの作品。前作である『III』を発展させた要素が多い。 システム 本作にはいつも通りの「わいわいモード」の他、コンビでの攻略を要求される「たっぐモード」、たっぐモードに似ているが、こちらは男女のカップルで進めていく「ペアモード」、決められた目標の達成を目指す「未来絵日記」、クリア済みのキャラクターがいる時のみ選べる「達人アイランド」の各モードが用意されている。 以下最も基本となる「わいわいモード」について解説していく。 まずは自身の分身となるキャラクターを作成していく。名前、性別、誕生日、血液型(なぜか?型というものがある)を決めた後、キャラクターの外見を決めていく。 これは言ってみればモンタージュのようなもの。おまかせ機能もあるが、ほぼ確実に人外と化すので愛着を持ってプレイしたい人は注意。これを逆手にとって全員おまかせで始めるのも一興だが。 そしてゲームの肝となる「どの段階からゲームを始めるか」と「マップをいくつ入れるか」を決定する。 ゲーム開始時の段階は「赤ちゃん」から以下「小学生、中学生、高校生、社会人」のいずれかから始められる。ちなみに社会人からの場合、全員フリータースタートとなる。 マップは最大8個まで。入れないこともできる。 その後は決めた段階からゲームスタート。ボードの人生ゲームと同様、ルーレットを回して止まったマスのイベントをこなしていくことになる。 イベントによってはパラメーター(体力、知力、センス、モラル)が増減したり、所持金が変動する。 またミニゲームが発生したり、カードが手に入るマスもある。 これ以外にも「ショップマス」「物件マス」「ペットマス」と言うマスでは買い物ができる。ショップでは「洋服(外見が変わる。能力には変化なし)」「カード」「宝くじ」が買え、物件やペットは最後にお金になる。 人生の重要なポイントでは「受験」や「就職」といったイベントが待っている。 この時重要になってくるのは前述のパラメーター。受験ではパラメーターが高いほど合格しやすく、就職ではパラメーターが足りていないとそもそも就職できない。 また各職業に就いた後は給料日マスで給料がもらえる。この時パラメーターが基準を満たしているとランクアップし、給料が上がる。また複数の職業を最高ランクまで上げると就ける特別な職業もある。なお、これらの上級職の条件はオプションからいつでも確認可能。 結婚は強制イベントではなく、高校生から登場する「ハートマス」に止まり、デートをこなし、好感度を上げた後告白することで達成できる。 思い通りの人がいなければ出会いを探したり、自分に自信がなければ自分を磨くことでパラメーターアップもできる。 結婚後はハートマスは結婚イベントとなる。子供ができることもあり、この際はみんなからお祝いがもらえるのは原作と同じ。 こうして様々なイベントをこなしていき、「最後の賭け」で人生の総決算をした後、総資産が多い人が勝者となる。 また総資産とは関係なく人生の行いに応じて「人生ランク」というものが発表される。 全150段階あり、最下層には「キャプテンくん(*1)」「ミトコンドリア」と言ったものが並んでいるが、上位になればなるほど「ウサギ」「ゴリラ」など脊椎動物になっていき、ついには「人間」を超えて「ニュータイプ」などになっていく。 評価点 イベントが非常に多彩。 その総数4500種類。4人同時プレイでもイベント被りはほぼ起きない。 イベントには「喜びマス」のプラスイベント、「悲しみマス」のマイナスイベントの他、ペットを飼っている時だけ起きるイベント、職業ごとに固有のイベントなどもある。 マップは8種類。起きるイベントに違いがあるだけでなく、喜びマスが多い「天国」、逆に悲しみマスの多い「ホラー」、ハートマスが多く恋愛成就させやすい「メルヘン」、唯一ギャンブルマスがあり一発逆転が狙える「カジノ」などマップ構成そのものが大きく異なる。 人生の各時期限定のイベントも多い。中には受験に失敗し、浪人した時しか見られないイベントなどもある。 選択肢のあるイベントも多い。例えば高校生の時の喜びマスのイベントに「今日は勉強をしよう!誰と勉強しようかな?」というものがあり、「○○さんと復習する」「△△さんに復讐する」という選択肢が出現する。前者を選ぶと自分と○○さんのパラメーターが上がり、後者を選ぶと△△さんのパラメーターと自分のモラルが下がる。 職業も79種類存在し、いずれも個性豊か。「教師」「花屋」などの一般的な職業、「発明家」「ギャンブラー」といった実際に就くのは難しい職業、「正義の味方」「悪の大王」などそもそも現実に存在するか怪しいものまでバラエティに富んでいる。 上級職も転職条件が最初から明かされているので、目標を立てて特定の職を目指すことが容易。人生の最初から人生設計が可能である。 マスの種類も豊富。例を挙げると… 「クリスマス」…サンタが現れ、一人ずつルーレットで「誰が誰に○○(*2)をいくつあげるorもらう」ということを決定する。運が良ければ総取りだが、運が悪ければ根こそぎ分捕られる名前に反した恐怖のイベント(*3)。 「捕まりマス」…なぜか逮捕されて刑務所エリアにぶちこまれる。このエリアはマイナスマスが多いので早急に脱出したいところ。 「新世紀マス」…2001年に入ったためか、名称に「新」が付いている。2個の檻があり、この檻に全員一緒か、マスに止まった人とそれ以外に分かれて入ることになる。その後ランダムにどちらかの檻が選ばれ、選ばれた方の檻に入っている人全員のパラメーターが激減する。一蓮托生を狙うもよし、一人だけ助かる可能性に賭けるもよし。マスに止まった人の良心が試される。 ユーザーフレンドリーで初心者にも優しいゲームデザイン。 ゲーム中マスコットキャラの「天使くん」が基本的な進め方を教えてくれる「天使のアドバイス」が聞ける。 初心者でも非常にわかりやすい。またゲーム開始時を含め、ゲーム中いつでもオン、オフを切り替えられるので何度もプレイしていても安心。 ミニゲームは「技」「運」の2系統各6種類の全12種類。ミニゲームマスに止まった際は各系統から1種類ずつランダムに選択され、好きな方を選択できる。 「技」はテクニックや反射神経が要求されるもの、「運」は文字通り運とその場の勘が物を言うゲーム。ゲームに不慣れな人を交えて遊ぶときはできるだけ「運」を選べば公平になる。 ちなみにゲームの名前は「どっちのボールショー」「渡る氷はヒビばかり」など有名テレビ番組のパロディになっている。現在では放映の終わっている番組も多いので、元ネタのわからない人もいるだろうが。 時間がなくても安心な「時短モード」搭載。 ルーレットの出目と獲得金額が2倍になり、あっという間にゲームが進行していく。こちらもゲーム中いつでも切り替えできる。悪用できるが、良識ある人ならばそんな使い方はしないだろう。そもそもパーティーゲームでイカサマしたところで面白くもなんともない。 問題点 「ガンゲームマス」がやや理不尽。 このマスでは全員参加のガンシューティングをプレイすることになる…のだが、その仕様が面倒なものになっている。 本作ではパーティーゲームの例に漏れず、コントローラーの使いまわしが可能である。よってコントローラーが一個しかなくても多人数で遊べるのだが、一個のコントローラーでガンシューティングをやるために4つのボタンに全員が集合するという妙なプレイスタイルになる。 たとえコントローラーが2つあっても、必ずどちらかのコントローラーで全員が操作することになる。このため人が密集して場合によっては画面が見にくくなる。 ゲーム自体は自動で照準が移動していき、悪人に照準が合ったらボタンを押し、一般人を撃ったらペナルティ、敵が出た時は最初にボタンを押せた人がポイントをもらえ、最終的に一番ポイントが多い人が勝利、というもの。 しかし要求される反応速度が意外と速く、他のミニゲームと異なり「運」という逃げ道がないのでゲーム初心者には結構キツイ難易度になっている。 しかも時々プレイヤー自身が出現する。一般人と同じ扱いだが、撃つとゲーム終了時撃たれた人の体力が下がるので間違って撃ってしまうと険悪な雰囲気にもなりかねない。 前作からの追加要素が少なめ。 基本のゲームシステムに大きく様変わりしたところがなく、グラフィック、ミニゲームなどもほぼ使いまわしで占められている。 もちろん本作単体でも十分魅力的な存在ではあるのだが…前作既プレイ者にはあまり目新しさのない内容である。 総評 単体のパーティーゲームとしての完成度は非常に高い。ユーザーフレンドリーなシステムもそうだが、なによりイベントが非常に多彩なので、何度もプレイしても飽きが来ず何度でもプレイできる。 もちろん人生ゲームというシステムの根幹上、ほぼ運ゲーでありプレイヤーの介入できる要素はあまり多くないのだが、それが逆にゲーマーと初心者の境界を低くし、あらゆる層の人が問題なく楽しめる内容になっている。 この後、人生ゲームシリーズは『V』が出た後、PS2で『EXシリーズ』として発売されていくのだが、EXシリーズの評価は芳しくなく、トドメとばかりにWiiで発売された人生ゲームがいずれもクソゲーであったため、完成度面で最も安定しているのは本シリーズと言うことになる。今から人生ゲームシリーズを遊ぼうと思っているならば、中古屋で本シリーズを探してみるといいだろう。
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真・恋姫†無双 ~萌将伝~ 【しん・こいひめむそう もえしょうでん】 ジャンル 妄想満載煩悩爆発歴史AVG 対応機種 Windows 2000~7 発売・開発元 BaseSon 発売日 2010年7月23日 定価 8,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 配信 2012年4月27日/6,995円 判定 シリーズファンから不評 ポイント 一部キャラクターの行き過ぎた冷遇性的要素のバランスが悪い企業態度も悪い一応完結編だった BaseSon作品リンク 概要 問題点 賛否両論点 評価点 総評 ネット上の評判 ゲーム外の問題点 その後と完結撤回後 概要 三国志演義の人物の女体化で人気を博した『恋姫†無双』シリーズの3作目で、前作『真・恋姫†無双』のファンディスク(FD)にあたる。作品としては多分『猛将伝』のパクリ洒落であろう。 「実在する有名人の女体化」という発想自体は特に目新しいものではないが、本シリーズはそれをメジャーなものに押し上げた点で特筆される。ある意味で『戦極姫』にとって大先輩にあたる。 第1・2作は一般向けに移植され、第2作は「萌えゲーアワード2009」大賞部門で金賞を受賞し、シリーズで3度アニメ化&数度漫画化されるなどその人気は高い。また、ブラウザゲーム&格闘ゲーム化されていたりとアダルトゲームの枠を超えた多様なメディア展開をしている。 本作はアニメ3作目『真・恋姫†無双 乙女大乱』終了直後の時期に発売が決まり、「シリーズ完結編」と謳われファンの期待は非常に高いものであったが……。 問題点 一部キャラの冷遇 本シリーズは多くのヒロインが登場するゲームであり、個々のキャラ人気の高さもあって開発側にとってもキャラの扱いは極めて難しい一面がある。しかし、本作はバランスを欠きすぎている向きがある。具体的には、愛紗(関羽)(*1)、雛里(鳳統(*2))、恋(呂布)、華雄、本郷一刀(主人公)の扱いが問題視されている。 愛紗は、本作ではHシーンはおろか個別シナリオ、新規CGすらない(CG自体はある)。 愛紗は第1作からメインヒロイン級の座にあり、アニメ『恋姫†無双』では実質的な主人公を務めるなどシリーズを象徴するヒロインとして高い人気を誇っていた。本作では広告塔にも起用され、販促にも多用された。販促時には新規CGが相当数あったらしく、愛紗役の声優にインタビューまでしていた。そのためここまでの冷遇は誰も予想できず、ファンから明らかな宣伝詐欺と揶揄される事となった。 雛里と恋は、個別シナリオ(ただしキャラ単体ではなく複合イベント)と新規CGはあるが、Hシーンが無い。2人とも人気投票で上位に入っており、この冷遇はファンを嘆かせた(*3)。 華雄に至ってはラストの全員集合絵に豆粒のようにうつるだけで出番自体が無し。 華雄というキャラ自体“出番がない事・扱いが悪い事”をネタにされるサブキャラなのだが、第一回人気投票では1位の栄冠に輝くなど人気はあり、ファンの間でも「完結編なら今回こそ出番を……」と言う意見が多かった。本作発売直前に行われた「“学園モノの友達”にしたいキャラは?」という人気投票企画でも1位に輝き、ファンの期待を一層押し上げたことは想像に難くない。公式ブログでも出番がある事を仄めかされていたのだが……。 あまつさえ彼女に真名が付けられる事は本作でもなかった。ファンからは再三にわたって「華雄に真名を!」との要望があったのに……。 後述になるが、「なぜこれら4人を差し置いて人気の低いキャラ(*4)を優遇しやがった」などとファンから批判の声が多い。 一刀にも疑問がもたれている。 肉体関係にまで発展してる程ラブラブな筈の嫁の穿いてるパンツを何故かわざわざ隠れてまで覗こうとするなど性格が改変されている。これではただの変態。 ヒロインの1人から「私は魅力が無いのか?」と聞かれただけなのに周りに居た他のヒロイン達から勘違いされその内の2人から袋叩きにあうなどとばっちりを喰らうネタが多い。こんなもの見せられて一体どう萌えろと? 確かに一刀の自業自得話も少なからずあるが、半分以上のヒロインの主人公への好意や信頼が見られない(*5)。 本シリーズの主人公はこの手のハーレム系エロゲとしては珍しくユーザーからかなり好意的に見られており(*6)、これまではきちんとキャラが立っていた(*7)。当然ながら、不快感をもたれただけであった。 因みに『真・恋姫†無双』以降何故か居なかった事にされた大喬&小喬に至っては本作でも何故か居なかった事にされた。彼女達にもファンは居るのだが……。 この2人は嘗てキャラ人気ランキングで最下位になった上(『恋姫†無双』では)片方は何とふたなりである。はぶられたのはそれが原因か? ところがアニメでは『乙女大乱』で再登場させてもらえた。公式は彼女達をどうしたいのか? なお、この2人にも真名はない。華雄以上に不憫な奴等が居た。 Hシーンの扱い 上記のヒロイン4人はHシーンがなく冷遇の最たるものだが、低人気キャラが優遇されているケースが見られるなど、キャラ間での待遇の格差が顕著なものとなっている。一部キャラにはHシーンはあってもいわゆる「本番」がない(*8)。 + 参考として各キャラのHシーン回数の内訳は以下の通り ()内に書いているのは各キャラのモチーフとなった武将、複というのは各キャラが持つHシーンのうち複数人でのHシーンの回数。なお初代からのキャラについては太字で強調している。 0回 愛紗(関羽)、雛里(鳳統)、恋(呂布)、華雄、璃々(紫苑の娘(*9)(*10)) 1回 鈴々(張飛)、朱里(諸葛亮)、星(趙雲)、焔耶(魏延)、華琳(曹操)、春蘭(夏侯惇・複1)、秋蘭(夏侯淵・複1)、桂花(荀彧)、季衣(許褚)、流琉(典偉)、稟(郭嘉)、風(程昱)、真桜(李典・複1)、沙和(于禁・複1)、雪蓮(孫策・オーラルセックスのみ)、蓮華(孫権)、小蓮(孫尚香)、冥琳(周瑜)、穏(陸遜)、思春(甘寧)、亞沙(呂蒙)、月(董卓)、詠(賈詡)、霞(張遼)、音々音(陳宮)、麗羽(袁紹・複1)、猪々子(文醜・複1)、斗詩(顔良・複1)、天和(張角)、地和(張宝)、人和(張梁)、白蓮(公孫瓚)、美以(孟獲・複1)、シャム(オリジナル・複1)、ミケ(オリジナル・複1)、トラ(オリジナル・複1) 2回 桃香(劉備)、翠(馬超)、蒲公英(馬岱)、凪(楽進・複1)、祭(黄蓋・複2)、明命(周泰)、美羽(袁術・複1)、七乃(張勲・複1) 3回 紫苑(黄忠・複2)、桔梗(厳顔・複2) ちなみに前作『真・恋姫†無双』において一部のキャラはコンビやトリオ単位で攻略をしていたのだがその間の中でも格差が発生している場合もある(*11)。 「Hシーンが無いことがそんなに問題か?」という意見もあるが、極端な話エロゲーは気に入ったヒロインのそういうシーンを見るためにプレイする人が殆どなため、そう言ったプレイヤーから見れば問題なのであろう。 中の人に事情があった(病気・妊娠等)として擁護する人もいるが、他に新録ボイスが当然あるわけで、その可能性は極めて低い。 ちなみにこの傾向は前作である『真・恋姫†無双』の頃からあったとされているが、回数の違いはあれど各キャラにきちんとHシーンが割り振られていたので当時はさほど問題視はされなかった。 また、事前に一部キャラのHシーンが無い事を公式サイトやブログや各紹介雑誌で一切告知しなかったため、全クリして「あれ?こいつのシーンは?」となったプレイヤーも多く、後述の事情から事後のフォローもなかった事も相まって、この点にプレイヤーの怒りの矛先が向いた。 シナリオ 本作はヒロインごとのイベントを集めたショートシナリオ集の形式をとっている。メインとなるストーリーは特にない。 複数のシナリオによる連結イベントもあるが、「伏線が投げっぱなし」「展開が唐突過ぎる」など評価は低い。 大会系連結イベントの覇者が愛紗や雛里だった事と武闘会で鈴々VS思春の試合後それがなかった事になっている(*12)などの話の展開から、大会後に固有イベントを置く用意があったと推測され、納期のために話を削った疑惑も囁かれている。 各ヒロインに関しても体重ネタや年齢ネタなど単一のネタばかり強調するので、FDにもかかわらずキャラの掘り下げが浅く「またこの話か」と観ててうんざりしてくる。旦那である筈の一刀に自分の年齢を知られたくないと思うのは幾ら何でもおかしい。 出来の悪いアンソロジーコミックか同人レベルで、本作のアンソロジーの方が褒められてしまう有様(後述)。 スタッフの態度 企画・原案 K.バッジョ氏の「開発者演技」内での発言が発売後に色々と問題視された。 「まぁ? ウチの会社がヤバくなれば、バッジョ以外の誰かが制作をはじめるかもしれませんが、それはそれってことでご理解くださいませ(^^ )」「それにしても大きくなったが故に、色々と面倒くさい問題が出てきました。」「もしかしたら、いつか皆さんに伝わるかもしれませんが……」などと、非難されることを見越してあらかじめ言い訳しているようにも見える。 「開発者演技」において別の開発者が行った自身と星(趙雲)の自慰的なやり取りも問題視された。 「そんなネタやる暇があればエピソードの一つでも追加しろ」という意味合いで、特に冷遇されたキャラのファンからは非難囂々だった。星が人気の割に扱いがイマイチだったことも大きい。 賛否両論点 マニアックな話だが周瑜(冥琳)や陸遜(穏)などの眼鏡っ娘が眼鏡を外すイベントが存在しない(*13)。 評価点 各勢力の垣根を越えた掛け合いもあり、『恋姫†無双』らしさはきちんと出てはいる。 過去作で目立たなかったキャラにスポットを当てた。 パロディーが豊富。 「異議有!!」などどこかで聞いたような台詞が。 総評 一部キャラの冷遇こそ際立ってはいるものの、ゲーム内容としては「クソゲー」というほどではない。せいぜい「ユーザーの希望に添えなかったFD」「一部キャラのファンにとってはがっかりゲー」「修羅の国が誇る一線級のクソゲーとは渡り合えない」という評価にとどまる。 もっとも、「事前の広報や事後の対応のまずさ」というゲーム以外の部分で心証を余計に悪くした感は否めず、さらにはパッチ等で補完することも期待できないため人気シリーズの完結編としては「あわわ」な結果となり、一般向けへの移植もされなかった。シリーズの人気も理由ではあるが完結宣言が撤回されるまでそこまで時間はかからなかった。 ネット上の評判 発売後に各種ニュースブログやゲームブログがエロが無いので騒いでいると強調したせいで各所が荒れたが、実際には固有イベントが無い事が問題となっていたのである。クソゲーオブザイヤーinエロゲー板でも、これに便乗したお客さんが選評を出したせいで、提出内容がおかしくなっている。 巷の評価としては、テックジャイアンの俺ゲーグランプリ2010で2位に選ばれており、満足した人も多かったのは事実である。実際、まともな扱いをされたキャラのファンからは好意的な評価も少なくない。 一方で、冷遇されたキャラのファンにとっては擁護できないのも事実である。愛紗(関羽)とのエッチが欠けていた事から「関欠編」、出来の悪さから「萌少伝」などと揶揄されたりもした。 ゲーム外の問題点 ブログ炎上後の対応 上記の各問題に一部ファンが激怒し、公式ブログが炎上。さすがに次回ブログ更新時に何らかの対応を示すものと思われたが、「ありがとうございました」の一枚絵のみで公式ブログを閉鎖、完全な逃げの態勢に。事前の告知がなかったばかりか、事後のフォローも無しとファンの感情を完全に無視している。 ただし、炎上を引き起こした主体はファンよりもむしろ後述のニュースブログやゲームブログ起点の便乗犯・愉快犯であるため、ブログ閉鎖という手段は乱暴ではあるが妥当な対応だったと見ることもできる。もっとも、本当に怒っていたファンがそれで納得できたかどうかは別の話であるが……。 商魂の酷さ 事前書籍などを発売しその商魂の酷さがうかがわれ(*14)、発売後の関連商品の発売も出来の割には必要以上に積極的である事がさらに不満を強めた。 また、購入者向けにパッケージに封入されたシークレットシートというファン感謝で何か特典を出すという代物は発売から一月もせずに開催されたコミケでしおりと引き換えと言う事に。「コミケ」と言う明らかに出向く事ができない人間のほうが多いであろう場所での引き換えのみで、しかも普通は店頭配布物に使うような代物。本当に感謝があるようには思えない。 その後と完結撤回後 公式もさすがにやばいと感じたのか本作のアンソロジーやブラウザゲー『恋姫†夢想』、業務用対戦格闘『真・恋姫†夢想 ~乙女対戦★三国志演義~』やコラボ作品など関連商品がしばらく出され続けていた。 アンソロジーは複数の出版社から出され続け、長い物だとなんと30巻も出た。華雄も活躍するなど本編よりまともな話が多くしかもオリジナルキャラが登場する話も。本編もそれぐらいのやる気で作ってほしかった。 本シリーズの流れを汲んだ新シリーズ『戦国†恋姫』が始動。日本の戦国時代が舞台で戦国武将を美少女化した作品となっている。 世界観の似た作品としては既に前述の『戦極姫』シリーズやのちにPSVにてゲーム化される事となる『戦国乙女』シリーズなどがあるが、大袈裟に言うと「それらに喧嘩を売った形」となる。 “一刀が主人公の伯父”など本シリーズの設定を一部取り入れているが一応パラレル設定である。 本シリーズのキャラと思われる人物が台詞のみで一部出演しているが、2作目となる『戦国†恋姫X』では回想シーンで一部キャラがはっきり出演している。 そして本作発売から5年も経たずして新キャラを追加した『真・恋姫†英雄譚』が発売。完結編とは何だったのか。
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。HappyenD 【おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない はっぴーえんど】 ジャンル 思い出作り奮闘Liveシミュレーション(アドベンチャー/シミュレーション) 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 1枚/ダウンロードソフト 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ガイズウェア 発売日 2013年9月26日 定価 通常版/ダウンロード版:7,480円限定版:10,980円(税5%込) プレイ人数 1人 セーブデータ 5個(ヒロイン1人につき1個) レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 クソゲー ポイント ファンアイテムと見ても残念シナリオ、シミュレーションともに手抜き(悪い意味で)色々おかしいアイドル生活俺妹シリーズの他ならぬバッドエンド 電撃文庫シリーズリンク 概要 ゲームシステム 問題点 賛否両論点 評価点 総評 概要 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルの流れを組むバンナムによる俺妹のゲーム作品。プラットフォームがPSPからPS3へ変更されている(*1)。 ひょんなことからアイドルオーディションを受けて合格した妹・桐乃や周囲の友達ヒロインを、主人公の京介がマネージャーになりプロデュースする。 前2作の出来が良く高評価を受けたことから、本作にも期待が寄せられていたのだが・・・。 ゲームシステム SNS ヒロイン育成は主にここで行うことになる。ヒロインは固有の3つのパラメータを持っており、この合計とフォロワー数を総合評価してアイドルレベルが上昇する仕組み。 1週間でヒロインはSNSで4つほど発言を行うので、マネージャーである主人公はどれかを読み、さまざまな反応をする又は写真撮影をすることになる。 選択肢の結果に応じてヒロインのパラメータ属性が変動していく。最も高いパラメータ属性がシナリオ分岐の鍵になる。 基本的にどれかの発言を捌くことで日にちが進むというシステム。全体的な期間は8月から1月までの6ヶ月間。 シナリオで上昇させたアイドルとしてのレベルは、周回プレイをすることで引継ぎ可能。 攻略とは関係ないが、本ラノベのサブキャラがSNSにコメントを入れることがある。 撮影モード カメラは十字キーで「寄り引き・回転」、スティックで「カメラ移動」、○ボタンで「カメラ目線要求」といった操作がある。 制限時間がくるか特定枚数を撮影することで撮影パートは終了となる。 撮影者のテクニックを底上げするスキルの使用や装備が可能。 良いできの写真をブログにアップするとフォロワー数が増加する。 クリティカルショットを3つ以上撮ると場の雰囲気が高まる。逆に恥ずかしいNGショットを3つ撮ってしまうと、ヒロインのモチベーションを壊してしまい撮影モードが中断されてしまう。 その他オプション 既読のテキストのスキップ、文字表示速度の調節、カメラのリバーシブル操作の切り替えが可能。 バックログ機能は存在し、ボイスが当てられているところではボイス再生機能もある。 問題点 ひたすら単調なシステム群 分量自体は少ないとも言い切れない部類ではあるが、選択肢は殆どすべてが無声のSNSで繰り広げられるため、ヒロインの反応を楽しみにくい。ゲームの6割はボイス無しといっても過言ではない。またこのSNSの文字が妙に小さく、表示環境によっては字が潰れて読めないこともある。 攻略ヒロインが5人(桐乃、黒猫、あやせ、加奈子、麻奈実)に減少。 5人だと一般的なADVではとりわけ少ないという部類でもないのだが、前作で攻略できた沙織・バジーナと赤城瀬菜が除外されている。アイドルというコンセプトに合わなかったという理由で除外したというなら当然麻奈実も該当するので違和感がある。 一応、沙織はマネジメントの指南役として登場はする。 シナリオ構成の薄さ・不親切さ 作れるセーブデータが各ヒロインルートにつきたったの1つだけ。セーブ自体も(セーブの機会が非常に少ないわけではないが)チェックポイントに到達しないと行えないので中断が困難。さらには撮影パートをスキップする機能はないのでルートのやり直しの際に煩わしい。 エンディングもヒロインごとTRUEからGOODまで6つ(計30つ)用意されているが、移行するための選択肢もやや分かりにくい。シナリオに山場は存在するにはするが、そこに至るまでが体感的に長い。 また、EDに至るまでに繰り広げられる会話に俺妹らしさはあるものの、芸能関連に話題が固定されがちなためか様々な起伏やロケーションに富んだPSPに対してひたすら平凡。繰り返すが大半のシーンにボイスはあてられていない。 バックグラウンドを彩るその他登場人物は登場するがその絡みは圧倒的に減少している。時期的にはアニメ2期終盤あたりの設定で話が進むが、このゲーム内容と脇役薄という状況にかみ合っていない。 ロード時間と頻度がやたらと高く、ゲーム時間の1割はこれにもっていかれると言っても過言ではない。内容自体にロードが必要となる要素はあまり見当たらないのだが…。 さらに連射撮影することでフリーズバグが発生することも報告されている。 圧倒的な作業に対してイベントCGも30枚ほどとやたらと少ない。 こんな過酷な環境の中、アイドルレベルを高くする、全EDを見る、カメラスキルを揃える、といった網羅プレイがトロフィーの開放条件になっていたりする。最早苦行の域。 撮影パートの必要性の薄さ プレイヤーのカメラアングルによってリアクションはしてくれるのだが、カメラアングルも決して広くはない。ヒロインの衣装やポーズ、背景のバリエーションがやたらと少なく1ルートで事前に撮ったような写真を何度も撮らされてしまうこともありうる。 それだけでなく、ヒロインの間で同じポーズをするといったモーションの使い回しも見られる。 そもそも顔さえ入っていれば高評価を出せてしまうので、写真撮影シミュレーションとしても面白みがない。 それでいて、アングルが狭くNGショットによる制限もついているため、そっち方面の写真を撮るという楽しみ方も出来ない。 ゲームの本場を楽しみたいなら確実に周回プレイをすることになるのだが、一度通過している写真撮影シーンをスキップできない。 ゲーム攻略上の都合のためだと考えられるが、主人公の持つカメラは写真を20枚しか記憶できない(一応、PS3本体のHDDメモリに容量が許す限り保存は可能)。 アイドル育成シミュレーションとしての薄さ もともと、素人である京介にマネージャーをさせているのでこうならざるを得なかったとはいえるが、それにしてももう少しやりようがあった筈である。 このテのゲームでは定番となっている歌唱力や体力、ダンスなどの要素を鍛えるのでもなく、言ってしまえばひたすらヒロインたちの写真撮影とご機嫌取りをすることでアイドルとしてのパラメータが変動するという、面白味のないシミュレーションとして仕上がってしまっている。 『アイマス』を冒頭で登場させるなど、「意識している」のは伝わっているが本場のアイマスにも至らない点が多い。 主人公とヒロインの立場関係 あらすじや設定からすでに色々とブッ飛んでいるが、それを考慮しても主人公である京介はあくまでマネージャーでヒロインはアイドルという関係なのにもかかわらず、彼女たちと普通にデートができてしまうのは芸能界での影響を考えるとかなり問題である。(*2) 何よりヒロインたちが所属することになる芸能会社は、素人上がりとはいえ抱えるヒロインのマネジメントを一般人に殆ど丸投げしている。一般人にアイドルのマネジメントをさせるなどリスクを考えれば冗談であっても発想すらしないもので、無責任もいいところである。 現実のアイドル事情に忠実に…とまでとはいかずとも、少なくとも製作陣は一般人が抱くアイドル像を履き違えているのではないだろうか?少なくともこの辺は、たとえフィクションであってもある程度現実に忠実にするべき箇所である。 DLCのコスパが悪すぎる バンナムゲーの恒例となってしまっているが、10分で終了できる短シナリオ5本と追加コスチューム・アクセサリを全キャラに着せられるという特典がある。 この価格が1,000円と割高。しかも短シナリオに至ってはコスチューム・アクセサリと異なりヒロインに対して均等に用意されていないので、揃えるには5回分(=5,000円)支払う必要がある。 賛否両論点 ポリゴンモデルの変更 これに関しては前作の使いまわしではなく、いろいろな角度からも眺められるようになっている。 キャラモーションは良いのだが、ややバリエーションが少ないかもしれない。 前作のキャラの顔は全体的に横に広がっておりのっぺりとして印象を受けていたが、近作はそれなりに丸顔に近づいてはいる。 しかしまつげのラインが変に太いのでジト目をさせるとややマヌケに映る。また驚いてこちらを覗き込むモーションの際、瞳孔が小さくなったりはしないためただ寄り目をしているようにしか見えない。 あやせは目のパーツが立ち絵と比較して中心により過ぎているので、人によっては別人な印象を受ける。 評価点 OPアニメは(一部アニメの使いまわしでもあるが)良くできている。しかし、本作であまり活躍できない赤城瀬菜をはじめとしそのほかのキャラも登場してしまうので、ゲーム内容を盛っているともいえる。 シナリオの分岐自体は豊富。SNSをゲームシステムに取り入れているのは他ゲームではなかなか見られない特徴。上記の無声や山場に至るまでの冗長さといった問題点もあるが、シナリオの土台から崩壊しているわけでもなくキャラたちの会話劇はそれなりに楽しめる。 SNSや写真撮影などの新システムは意欲的に取り組んでいるので、前2作に対して完全なる劣化とはいえない、かもしれない。 ヒロインのポリゴンモデルにポーズを取らせて撮影できるというのは前2作にはない長所ではある。 総評 個別で見れば我慢できなくもない問題点を、全方面にて手堅く揃えてしまっているというタイプのクソゲー。 とにかくゲーム性が単調であるが、それならまだしもADVとしてもロード・ノーボイス地獄につき合わされ、アイドル育成シミュレーションとしても大半は一般人が素人アイドルと他愛ない会話をする程度であり、何もかもが中途半端・手抜きな本作は前2作からの継続プレイヤーの期待をどん底に叩き落したことだろう。 SNSシステムやキャラモーションは前作に対して辛うじて胸を張れる評価点ではあるが、それを踏まえてもよほどキャラが好きで彼女らが動いているところを見たい等の理由がなければ、購入はあまりお勧めできない。 本作のDL版及びDLCの配信は既に終了している。
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ミシシッピー殺人事件 【みししっぴーさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 ジャレコ 開発元 トーセ 発売日 1986年10月31日 定価 5,200円 判定 クソゲー ポイント ミステリー失格の破綻したシナリオスペランカー並の死にゲー死体発見前に死体と化す不親切すぎる推理パートにひたすら不愉快な登場人物うぁー・・・ゲームオーバー おめでとう チャールズくん 概要 問題点 死にゲー要素 ゲームシステムの問題 ミステリーとしての問題 ファミコン版独自の問題 評価点 総評 余談 概要 アメリカではApple IIとコモドール64/128向けに開発され、Activisionから発売された推理アドベンチャーゲーム『MURDER ON THE MISSISSIPPI』のファミコン版。 ライセンスを得たジャレコが日本語版としてローカライズした上で移植したものである。 偶然その場に居合わせた探偵「チャールズ・フォックスワース卿」とその助手「ワトソン」が、ミシシッピ川を下るクルーザーで発生した殺人事件を解決する、という探偵モノとしてはベタな内容。 豪華客船が舞台の水上ミステリー! …と言えば聞こえはいいが、その正体は『スペランカー』と並び語られる「死にゲー」。船内を探索して、殺人現場に出くわすことがプレイヤーの最初の目標なのだが、ここでさっそく死にゲーの片鱗を見ることになる。 問題点 死にゲー要素 理不尽なトラップが仕掛けられている。 特定の客室で落とし穴が仕掛けられており、落ちると「うぁー・・・」という断末魔と共にゲームオーバー。しかしどう見てもバラエティ番組によくある落とし穴にしか見えない。船の中の落とし穴とは、仕組みは一体どうなっているのだろうか? 「強度不足という欠陥によって穴ができ、転落死」と強引に解釈したい所だが、ワトソンが「誰かの罠だったんだ」と断定している。 そもそも1階下の部屋などワトソンが「この高さから落ちたのでは先生は…」と案ずる程の高さではない。怪我はしてもおかしくないだろうが、それだけで簡単に死亡するチャールズ卿はスペランカーやしんのゆうしゃ並の虚弱体質とでも言うのか。 特定の客室の壁から飛んできたナイフが刺さり、やはりゲームオーバー。 部屋に入った途端、主人公目掛けて一直線に飛んで来る。主人公の移動速度が遅い関係上、すぐに避けなければ即死である。 ちなみに、ナイフが飛んできてから一歩も動かずにいると、見事に主人公の額に突き刺さる。そのシュールな姿はよくネタにされる。 逆に回避がわずかに遅れると、グラフィック上は帽子の上を掠めた状態なのに刺さったと見なされゲームオーバーとなる。 これらトラップの所為で、死体発見前に死体と化すなどとは本作ではよくある事。しかし事件が解決しても、これらのトラップを用意した人間は謎のまま。 そしてワトソンの台詞「あぁ もし さいしょから やりなおす ことが できれば なんとか なるのに…」がプレイヤーを脱力させる。 穴に落ちた時だけ「なんんとか なるのに…」となっている。 なおこれらの即死トラップは、PC版では入室できなかった部屋を使ったFC版オリジナル要素である。 ゲームシステムの問題 推理もののようではあるが、勘か総当りでしか進められないシステム。 特定の証言をワトソンに「メモ」させないと、他の人への聞き込みで活用できず、そのメモは証人1人につき3つまでしかキープしておけない仕様が曲者となっている。どれが重要な証言かが分からないと先へ進めない。 しかも証言を一度聞いた後に同じ人物に同じ事柄を尋ねても、どんなに重要な証拠をしゃべっていても「もういいました」「さっき はなし ましたよ」としか言わなくなる。メモし忘れた、あるいはもう一度聞いてメモしたくなったと思った頃には時すでに遅し。 証言のメモし忘れへのペナルティがゲームオーバー等はっきりと諦めがつくものではなく、気づかぬうちに先に進めなくなる「手詰まり」であることも洒落にならない。同じADVでも選択ミスがほぼゲームオーバーで同じ場面をすぐやり直せる『シャドウゲイト』の方がまだ良心的である。こうなると電源を入れなおすか落とし穴やナイフを使ってわざとゲームオーバーになるなどしてゲームを最初からやり直すしかない。 証拠品が意味不明なところに隠されている。まるでいいかげんなFLASH脱出ゲーム的ノリ。 いちいち自室に帰らないと証拠品整理や分析が出来ないのも不親切。 ミステリーとしての問題 回収し切れていない伏線がある。 会話に脈絡が無い。 例を挙げると、被害者を知る関係者を殺人現場に連れて行き死体を見せた場合、「ああ、ブラウンさんですね」と妙に冷静。しかしそのままコマンドで被害者について聞いてみると「な、なんですって!? ブ、ブラウンが!?」などと一転して驚く。バカにされているようにしか思えない。 登場人物の目に余る言動の数々。 「若くて可愛い売春婦」と公にすることが望ましくない他の乗客の情報を平然と打ち明けたり、趣味で鳥を銃殺したり、私物である宝石を船長に預ける乗客とかたや「責任を持ちたくないから」とその宝石を施錠していない金庫に放置している船長など、誰も彼も常識や倫理観が欠落している。 人間関係が極めて険悪。 「あの下品な若い女か。洋服の着方などからわかりますよ」「あいつは人間のクズですよ。下品で無教養で信用できない奴ですからね」「彼のような人の事をお聞きになるなんて侮辱ですわ」。もう2、3人ほど被害者が出てもおかしくない状況である。 これらが事件解決の鍵や終盤への伏線になっていたのなら有意義な演出といえるのだが、そんなことはなかった。そればかりか後述する結末の不可解さを余計に助長している。 事件全容の推理やトリックも極めていい加減な上に、探偵の推理内容と犯人の言動が噛み合っていない。 事件の起きた部屋に銃弾が無かったことに対し探偵は「弾丸は彼の体を貫通し床を転がった。そのうちに床の隙間から下に落ちたのだろう」と推理している。加えて助手はそれに対し「だから弾丸が下の部屋にあったんだ!」と納得している。確かに事件現場の真下の部屋に弾丸はあったのだが、そうだとすれば落とし穴といい床・天井は足踏みもままならないほど脆いということになる。さらに、その弾丸は机の中から発見されているのだが、自動的に弾丸が机の中に入るのだろうか。 凶器の行方についても「柵に当たったピストルは銃身とグリップの2つに折れて銃身は海に落ちたがグリップは柵に引っかかったままになってしまったのだ」と推理しているが、柵に投げて当たっただけで壊れる程度の耐衝撃性ならば発砲した時点で粉々になってしまうはず。そしてこの船が航行しているのはミシシッピ「川」であり、海上ではない。 銃声が聞こえなかった事に対し探偵は「他の乗客に上述の毎朝鳥を撃つ癖がある人物がおり、鳥を撃つ時間に持っていた2丁のピストルのうち1丁を箱から出して被害者の部屋へ行き、その乗客の銃声に合わせて射殺した」と推理しているが、犯人は「被害者は自分の船室に来るように告げられて部屋に行った後争いになりやむ無く発砲した。殺す気は無かった」と証言している。だとしたら鳥を撃った乗客の銃声と被害者を射殺した銃声が全く同じ時間に聞こえたのは偶然なのだろうか。 更に犯人は「私は錯乱状態に陥ってしまった。ピストルを綺麗にしていると(以下略)」と発言しているが、果たして錯乱状態に陥りながら証拠隠滅を図れるのだろうか?。 こうしてようやく犯人を追い詰めても、他の乗客が一斉に犯人の弁護をし始める。 しかもまるで真相を暴いた主人公が悪いかのように言い出すばかりでなく、それまでの捜査時に証言しなかった重要な証拠や、事件の背後要因等を今更になって次々口にした挙句、勝手に犯人を正当防衛の無罪と断定する。 殺人の動機に少なからず同情する余地はあるものの、そういった重要事項を探偵に証言せず、だんまりを決め込んでいたのは他ならぬ犯人以外の乗客達である。後出しじゃんけんもいいところであるし、何より捜査を主人公に任せっきりにしていたくせに何様のつもりだ。 加えて前述の落とし穴や飛びナイフのような凶悪なトラップをあちこちに仕掛けて無関係の探偵まで殺そうとしていたのに、その件については一切追及されない。犯人が仕掛けた者ならば到底無罪とは言えないし、そうでないというのならいったい誰の仕業なのか。 その犯人も、とても正当防衛で止む無く人を殺めてしまっただけとは思えない行動(*1)を取っており、上記のいい加減なトリックからも分かるように、計画性や共犯者の存在を匂わせる様子も多く、無罪と結論付けるにはあまりにも無理がある。しかしラストの弁護ではそれらについては一切スルーされる。 ここにきてこの事件の根底には「所有していた銀山の採掘権を騙し取られ両親を失った娘の復讐劇」というシリアスな背景があったことを仄めかされるのだが、上述の理不尽かつ支離滅裂なシナリオ展開が全てをぶち壊しており、全くもって感情移入できない。 序盤では事件を悲観したり、被害者を憐れんでいたりしたのだが… 船長「そんな…彼はこの船の共同経営者なのに」 被害者の息子「実はあいつは俺の父親なんだ」 しかし犯人が確定した途端、 船長「彼女は当然のことをしただけです。被害者は彼女の父親を自殺に追い込んだ奴ですよ」 被害者の息子「勝手なことを言うな!奴は彼女を脅していたんだ!(中略)彼女は自分の身を守るためにやったんだぞ!それなのにひどいじゃないか!」 と、一斉に掌を返す始末。 乗客達に押し切られるままに「我々は大いに反省せねばなりませんな」とあっさり犯人の追及を取り下げる探偵も大概である。これでは真相を暴いたプレイヤーが報われない。 助手は「記録に残る事件でしたね、先生」と呑気に宣う。他の事件関係者に非難され殺人犯を忖度したなどという事件の記録が世間に知れ渡れば、立場が危うくなるのは探偵達であろうに。 この他の乗客も前述の通りやたら人間関係が険悪な上に、捜査段階ではやたら他人を疑ってかかっていたのだが、シナリオ終盤で犯人が追い詰められた途端、これまでの不仲ぶりが嘘のように一致団結して犯人の弁護に走っていることや、捜査段階で重要な証拠や事件の背後要因や人間関係を証言してなかったこと、そしてさも最初から犯人を知っていたかのような言い回しをしていることも手伝って、一部のユーザーからは「殺人を起こした犯人の他に罠を仕掛けたりアリバイ工作をしたであろう共犯者がいる」という説、更には「チャールズとワトソン以外の登場人物が全員グル(*2)」という説が囁かれている。 なお、古典推理小説にも「登場人物の大半が犯人とグル」という作品はある(アガサ・クリスティーのポアロシリーズのある1作など)が、その場合はラストで探偵が事件解決時にはっきりとそれを指摘するものであり、仮に本当に登場人物の大半が共犯という設定でもこのような終わり方ではミステリーとして問題である。 また、ゲームシステム上の仕様なのだが、ワトソンは一切トラップに引っかからない事から、トラップの仕掛け人はワトソン説まで浮上する始末である。 ファミコン版独自の問題 ローカライズ移植作としてみると、オリジナル版から劣化した部分や粗が多い。 死にゲーなのに セーブ機能が削除されており、プレイの度に最初からやり直さなければならない。 捜査も中盤に差し掛かった頃あたりに、ついうっかり部屋を間違えて飛びナイフに刺されることも。もう嫌だこの船。 原語版にはセーブ機能があるので死んでも途中からやり直せた。死亡時のセリフ「やり直すことができれば」は、恐らく「セーブ地点からやり直すこと」を指していたと思われる。 移動速度がとにかく遅い。 原語版はもっと速く移動出来たのに、FCになって大幅に鈍化してしまっている。 上述の「なんんとか なるのに…」の他にも日本語訳のテキスト面に粗が見られる。 プロローグのテキストの時点で突っ込みどころ満載。「げんき ずけているかの ようです」「さつじんを かいけつ」という誤字・稚拙な語彙表現や、それまで「ですます」調で語られてきたのに殺人事件発生を仄めかす部分だけ語尾が「~だろうか」になっているという文体の一貫性のなさが確認できる。 ある外交的ではない乗客が富豪の乗客から社交界に出るようにとしつこく勧められている話をする際、「私を社会に参加させようとしているが全くの無駄だ」と語っており、その人物が引きこもりであるかのように誤解しかねない。 "society"が「社会」と「社交界」の両方の意味を持つことによる誤訳と思われる。 序盤の流れが不親切になった 原語版は最初に犯行現場の部屋しか入れず、これを船長に報告してから他の部屋に入ることを認められた。このためよく言われる「事件発覚前にトラップの部屋に入って訳も分からず死亡」という展開は起きなかったのだが、このフラグがなくなってしまったせいでゲーム開始直後に罠にかかって即死する事態が起きるようになった。 もっとも理不尽なトラップ自体については、FC版は実はこれでも緩和された方だったりする。原語版ではドアを開けようとすると物が落下してきて首の骨をへし折るという極悪トラップがあり(しかも、ドアを開けようとした瞬間にランダムで発生する)、確認したら即座にドアから離れないと死んでしまう。…コレはどう考えても無差別殺人ではないだろうか。 スプライト表示可能数の問題なのか、真犯人と犯行のトリックを暴いた後に他の乗客達が弁護しだすシーンでは、乗客が「部屋に入る→発言→退出」という一連の行為を一人一人繰り返すという非常に不自然な描写が見られる。ボタン連打でテキストを早送りすればファッションショーさながら。 原語版でも同様に一人一人探偵の前に来て発言するが、こちらは全ての乗客がちゃんと部屋の中に集合している上での描写である。 原語版に存在していた事件解決後のエンディングが削除された。 このため、クリア後の演出は画面はそのままで「ゲームオーバー おめでとう チャールズくん」といった祝福のメッセージが表示されるだけという非常に味気ないものになっている。スタッフロールも存在しない。 ゲームオーバー表記に関しては後述の原語版のエンディングを反映したものとも解釈できる他、「ゲームは終了した」という広義で捉えれば間違っておらず、当時はクリア時にゲームオーバーと表示されること自体はそこまで珍しくはない。だが、ただでさえ腑に落ちない結末であるがゆえに、プレイヤーにとってはひたすら骨折り損のくたびれもうけである。 さらに、ここでページ送りをすると大事な事なので2度言いましたとでも言わんばかりにもう一度ゲームオーバーの文字が表示される。 原語版のエンディングは「これから到着するニューオーリンズでも数々の事件に遭遇するかもしれないが、今日はもう充分に刺激的だったことだしアイスクリームでも買いに行こう」といった会話が繰り広げられた後、死体発見時・ゲームオーバー時のBGMが流れるという、こちらも実になんとも言えないものとなっている(*3)。 評価点 当時のミステリーゲームとしてはまだ少なかった、3人称視点のマップを探索して調査するシステムを採用している。 本作発売当時、ミステリーゲームといえばポートピア連続殺人事件のようなコマンド形式が主流だったため、この手のゲームとしてはかなり斬新なシステムだった。 それだけに、即死トラップの多さや、移植に際して劣化した移動速度などの点で遊び難さに繋がってしまっているのが残念なところである。 短いジングルではあるものの、乗船者のいる部屋に入った際のBGMが人物ごとに個別に用意されている。 今となっては落とし穴やナイフトラップの方がネタとして有名になっており、その点では愛されるクソゲーと言えなくもない。 本来の遊び方ではないが、開始何秒で穴に落ちるかを競ったり、船長室BGM終わりの効果音(アタック25の早押しボタンの音)を何度も聞いたりといった楽しみ方を見出す人もいた。そう言った遊びが出来る点はまだ救いがあると言えるか? 総評 洋ゲーのローカライズではあるが、トリックはいい加減・シナリオも不可解でツッコミ所満載・理不尽な仕様に最悪なUI・演出、グラフィック面でもチープで当時としても誉められたものではない、と何処を切っても問題点しか出て来ず、クソゲーと断ずる他無いのが実情である。 余談 原語版におけるワトソンの本名は"Regis Phelps"(リージス・フェルプス)だが、ファミコン版ではなじみ易い名前に、との判断で有名な推理小説シリーズであるホームズシリーズにおける主役の相方から名前を拝借したようだが、さすがに主人公"Sir Charles Foxworth"をホームズにするのは控えている。 実は双葉社が出版していた「冒険ゲームブックシリーズ」の一作として本作の続編的作品が存在する。本作の事件の犯人が射殺されると言う衝撃的な幕開けであるが、本作で放置された伏線が回収される補完的作品…ではなく、物語そのものは本編とは関連が無いオリジナルのものであり、主人公も本作の二人ではなく新キャラの少年達である。 FC版発売の翌年にMSX2版が同じくジャレコから発売されている。タイトル画面や聞き込み画面の顔グラフィックが書き換えられていたりと単なるベタ移植にとどまっていない点がある。
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2012総評案4 大賞 華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~ 578 名前:総評4 ◆fie2FdgopM [sage] 投稿日:2013/02/14(木) 13 52 14.30 ID GfROF2/e0 [2/11] …『革新』。2011年を一言で称するならば、この言葉こそ適切であろう。紙芝居ADV一辺倒と称される闇の大陸から生まれた3DやRPGといった別ジャンル。 そして年明けに行われた「最凶のクソゲー」と謳われた『ゾンビ』と「最高のクソゲー」と謳われた『学園迷宮』の頂上決戦は、 一ヶ月の議論の末に決着つかず異例のダブル受賞となった。そしてその決着を見届ける前に、 かつて天才と謳われたクソゲーマイスター・管野ひろゆき氏は早すぎる生涯に幕を下ろしたのである…。 一つの世代交代が終わり、新たな一つの時代が始まる…。 無限に地雷が湧いて出てくるこの大陸において、散りゆく戦友に鎮魂を遺しながら進む男達の戦いが新たに始まったのだった。 そして、平穏は年明け早々に打ち砕かれた。前年度覇者の一角・softhouse-sealが、新時代の覇権を取るべく、年明け早々の1月28日に大賞級をもって KOTYeに突撃を仕掛けてきたのである。こうして生まれた会心の地雷手裏剣…その名は『華麗に悩殺 くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~』。 某同人Flashアクションゲームのオマージュとして作られた本作だが、起動ファイルまでAdobe Flash playerそのまんま。 元がFlashなので、セーブは勿論、オプションで操作キーを変更する事すらできない。 シナリオは、今より昔の山の奥という斬新な文章表現で、忍術を学ぶ必要がなさそうな平和な時代の忍びの里を襲った、最後まで謎の忍者集団と戦うという はじめから真面目に話を練る気がないのが丸分かりな超投げっぱなしストーリー。 アクションゲームとして見ると、「異常なまでに少ないモーション」「やる気が微塵も感じられないボイスと効果音」「性能に違いがない2キャラ」 「ジャンプ中は完全無敵」「自機は右側、敵は左側にしか攻撃できない」「そもそも左右に振り向くことができない」「行動パターンが2つあるのはラスボスのみ」 等々、バランス以前の欠陥だらけであり、ファミコン時代のクソゲーにも劣る化石同然の仕様には開いた口が塞がらないほどである。 エロゲーとして見ると、まず前提として本作にはまともなHシーンが存在しない。 Hシーンと呼べるものは、アクションシーンにおける雑魚忍者とラスボスから受ける計6パターンの陵辱アニメーションのみで、CG付きのHシーンは1枚もない。 全CGはステージ間に挿入される申し訳程度の半裸10枚のみで体験版に全部入ってるので回収に手間はかからないという有様だ。 その凄惨極まりない出来は、発売後KOTY内外問わず話題が沸騰。某エロゲ批評サイトでは一時2012年度評価点最下位を独走、怖いもの見たさで購入した人々からは、 「核地雷どころかスペースコロニーが堕ちてきた」「門番どころか破壊不能のバキュラ」「チーターマンか何か?」と多大な反響を呼び、絶大な虚無と絶望を植え付けた。 さらにsealは春先から連投を開始する。2月には別ブランドDevil-sealから『獣ノ躾 ~本能と理性の狭間で悶えるケモノ~』を発売。 調教したケモノっ娘に売春させてお金を稼ぐ経営シミュレーションという、相変わらずコンセプトだけは面白いが、 「所持金900万から500万返済したら、残金が0になってゲームオーバー」といった闇金業者も素足で逃げ出すバグで台無しにする客の舐めっ振りも相変わらず。 他にも「音声とセリフの不一致」「作る意味が微塵もない調教アイテム」「別ゲーのセーブデータを当てるとCGと回想が全て埋まる」などシステム面もガタガタである。 幸い本作はパッチによって何とか遊べる代物に進化成功したものの、年明けから敷かれた磐石の体制は多くの住民にある種の不安を抱かせた。 このままでは、ノミネート作品が全てseal作品で埋まってしまうのではないか、と…。 そんな空気もあってか、2012年は『何処がsealの座を脅かすか』に注目されながら月日が流れていった。 3月に話題を集めたのは地雷エロゲーの老舗・戯画マインこと戯画の『マテリアルブレイブ』。 非常に短い伏線未回収の一本道シナリオ、周回プレイの無意味さやフラグ回収の面倒臭さという駄作の王道で攻めつつ、 日常パートにおける「ヒロインにジュースを奢り続けていたらオチた」というパターンの多さから、媚薬でも盛ってるんじゃないか? とツッコまれるも、 バトルパートはまともな出来ゆえにやはり印象としては物足りない印象だった。 他を見ても不快すぎて彼女どころか友人にすらなりたくないヒロイン勢が登場する『Friends』や、シナリオが酷すぎて戦評を書く気力が中々起きないと言わしめた『Princess-Style』、 インストーラーがバグっていて内容がプレイできないことから始まり、完全に寝取られを舐めていると評された『NTR48 ~俺の家族が寝取られるまでの48日間~』が軽いジャブを 続けながら住民達は安堵混じりのため息を漏らしながら地味な日々を過ごしていった。 そんな閉塞感が漂い始めたKOTYeに鬼才が現れたのは6月29日…。あかべぇそふとすりぃの『JOKER-死線の果ての道化師-』。 同人出身から始まり、解散宣言、復活、姉妹ブランド統合と動きが絶えないあかべぇが送り出した本作は「JOKER(切り札)」の名に恥じない圧倒的存在感を持っていた。 有象無象の中から唯一無二のテキスト郡が生まれるエロゲ業界に突如現れた一人の男「小山田伸」。彼が書き記した 「ざざーんざざーんごごうごうばばばば」「ごごろぴごーーん、なんてときどき落雷」「びひゅおうおうおうおうびひゅおうおうおうおうおう」 「僕は迷子だ。 世界的迷子だ。」「そそそそそそそそそそそとセイタカアワダチソウののオーケストラ。」(全て原文まま)といった数々のテキストは発売後 作品スレ住民を阿鼻叫喚と抱腹絶倒の渦に巻き込んだ。その他にもルール厳守のデス・ゲームなのに登場キャラがことごとくルールを無視したり、 夜間に腹をナイフで深々と刺された主人公が翌朝何事もなかったかのように登校するというフラグ管理の杜撰さも相まって、 人々に国語と読解の大切さを改めて理解させたのだった。 これを受けてsealも3度動く。7月には『変態勇者』『学園迷宮』に続くエロRPG第三弾『魔物っ娘ふぁんたじ~』を投下。 何も成長していないを通り越し、成長する気がまるでないという本作の出来は悪い意味で必見である。 まずsealお得意のバグであるが、宝箱が開かない、特定の場所で逃げると進行不可の場所に飛ばされ「いしのなかにいる」状態と化したり、 パッチを当てたら当てたで今度はボスのイベントフラグが消滅して実質クリア不能になるなどもはやお家芸状態である。 苛烈極まりないザコ敵と数歩でエンカウントするバランスは苦行に等しく、まともにやればクリアは困難であるが、 幸い主人公は最初から最強武器を持っているので、「チートで固めて物理で殴ればいい」のは某KOTY大賞に対する盛大な皮肉だろうか…。 そして夏の問題作といえば、スワンアイの『SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!~』は外せないだろう。 SEXの強さによって序列が決まる世界観でありながら、上位陣は処女という矛盾したストーリーから分かるように、 本作は「おバカなノリを意識した抜きゲー」を狙って完全に外した出来損ないである。 前述の理解に苦しむ設定もさることながら、本作はフラグ管理の杜撰さと地の文と補足説明すらないダイジェスト展開がとかく多く、 SEX勝負で負けたはずなのに後日では勝ったことになったり、一度もHしていない女性が主人公の子供を妊娠していたり、 破瓜シーンで主人公が「使い古しのマンコなのに気持ちいい!」と発言したりと、人間の理解の限界に挑戦するかのようなシナリオが延々と続く。 Hシーンも10~20クリック程度で終了する程の早漏振りで抜きゲーとしても使い物にならず、フルプライスでありながら4時間あればコンプ可能な極薄さもさることながら、 トドメに特典ディスクをインストールすると本編が上書きされてプレイ不能になるという特大の不具合をかまし、満場一致のKOTYe入りを果たした。 その1つが、発表から実に10年の歳月を費やし遂に発売に至ったExceptionの『白神子~しろみこ~』。 伝記モノとして月並みながら、明らかに生まれた時代を間違えている本作は、絵、キャラ描写、演出、全てが10年前と比較してもその水準にすら届いていないという彷徨う白骨死体である。 その特徴の1つが「肛門の筋肉がゆるゆるで、身体から汚物の匂いを漂わせている」という時代を先取りし過ぎた設定もさることながら、 本作をクソたらしめている最大の要素、それは百科事典並みのテキスト量で構成された地獄の耐久シナリオである。 選択肢は優に100を超え、エンディング数は34。総プレイ時間はボイスなしにも関わらず約45時間というからその長さたるや尋常ではない。 数々の小粒のクソ要素を冗長すぎる話で包んだ本作は、「単純な苦痛度」でいえば歴代KOTYe作品屈指の代物であることは間違いないだろう。 もう1つがEMUの7年半ぶりの新作となる『パジャマさんこんにちは』だ。選評者をして「そのまま永眠していればよかったのに」と言われた本作は、 なんと容量が僅か201MBという搾りカス振り。しかも体験版と容量が変わらないことから「製品版は体験版のルートを開放しただけなのでは?」と邪推される事になる。 おまけに初回特典のおまけが製品版より上の642MBと、傍から見ても何故発売したのか問うてみたいほどであり、戦う前から既に負けている感がひしひしと伝わってくる。 シナリオは、心の闇を抱えたヒロインの問題を解決してHするという中学生のダークパワーが感じられる各20分弱のSSをもって展開され、フルコンプまでは僅か2時間程度である。 挙句真エンドは「実は引きこもり主人公の夢の中のお話でそれまで出てきた女性キャラは全部妄想の産物」という救いようがない夢オチで締められる。 虚無でありながら最後に後味の悪さを持って存在感を示すという制作側の底意地の悪さが伺える本作の出来に住民からは多くの失笑が浮かんだ。 パッケージ裏には、アイ惨よろしく「嘘だろ?騙された・・・」という迷言が載っているが、それはこっちのセリフなのは間違いないだろう。 そんな邪霊の駆逐を目論見、sealも4度動く。11月には『欲情トマランナーズ ~エルメロスは絶頂した~』を発売。 強制スクロールアクションゲームなのに、肝心のジャンプボタンと攻撃ボタンがたまに機能せず、しかも攻撃中はジャンプできないので、 敵の配置次第では穴落ち即死確定というメロスでなくても激怒仕様の有様。 Hシーンはまともなため『くのいち』ほどのインパクトこそなかったが、そろそろ走るのを止めて一休みしたらと思うのは大きなお世話だろうか。 こうして身に沁みる秋風が一区切りついたところで、いよいよ彼らが蠢きだした。 そう…、KOTY界の安心と伝統の天邪鬼「年末の魔物」である。 その中でも特に住民の心を掴んだのが、FLATZの『Cross Quartz』だ。 昨年度『シークレットゲーム』がエントリーしたFLATの別ブランドだが、そのゲーム性は悪すぎる意味で大きく異なっている。 古来より、面白いものに面白いものをまぜても更に面白くなるとは限らないのは普遍の定理であるが、 なんと今作はエロゲに即死級鬼畜アクションを混ぜるという邪神融合を成功させた快作である。 まず本作は仕様上、『被弾すると立っている場所をすり抜ける』という特徴があり、その下には大抵針山があるので、被弾=即死というパターンが異常に多い。 更に根本的な操作性もハシゴを昇り降りするだけでも一苦労というほど極悪極まりなく、 プレイヤーはファミコンの最弱神スペランカーやメガドライブの大魔王・ソードオブソダンの如く死体を積み重ねていくことになる。 このように即死ゲーの常識だけはしかと受け継いでいる本作ではあるが、救済措置としてセーブポイントが存在する。 しかしそれも約500フロアのうち精々30ポイント程度で、仮にボスを倒せたとしても戻る途中にうっかり死ぬと実質ボスと再戦を余儀なくされる。 エロゲーとしてもコマ落ちするエロシーンや、紙より薄いシナリオなど散々で、 挙句登場キャラが作中で「クソゲーじゃねぇか」と発言するなど正直褒めるところがない惨状。 それでも歴戦の勇者たちが突貫し「次やればもう少し先に進めるかも」「この攻略パターンならいけるはず」などと言い出す猛者が現れるのもやはり伝統というべきか…。 こうして年の瀬も近づき、役者が揃いつつあった年末の12月28日…そこにREALの『いたずらっ娘 ~うちの娘にかぎって~』が変死体と化してKOTYeに滑り込んできたのである。 本作は3Dエロゲであり、その破壊力は昨年度の『修羅恋』『恋愛+H』で多くの人々を畏怖させてきたのだが、7月27日に世に送り出されて以降、 DLCを含めパッチを当てるたびにバグを倍プッシュしていくという悪夢のような逆サポートで年末の魔物に変貌しこの度見事エントリーを果たしたのだ。 発売当初から動作が重すぎたり、環境次第ではプレイすることすら出来ないと一部の人々を絶望させてきたが、初期はまだ「壁に埋まる」程度に過ぎなかった。 だが、地獄はここから始まる。Hシーンでゲームが落ちる、ロードが行われなくなる、座標がズレる、触手のように髪の毛が伸びる、尻が荒ぶる、首があらぬ方向に曲がる、 胸が崩壊する、垂れた乳が地面に張り付く、髪がちらつく、服が伸びる、腕が複雑骨折する、etc、etc…、 その総数は最終的に30の大台に乗り、メーカー側も完全にバグの完全駆逐を諦めた模様。その有様は有料デバッグを通り越し、 怪しげな幻覚鑑賞ソフトと化してしまった。バグはドラに過ぎないとは本家KOTYの言葉だが、 バグのみのストロングスタイルで住民の目を汚し続けた本作もまた、KOTYe界の友(とも)であったと断言できる。 今年を振り返ってみると、飛びぬけた個性にはやや欠けるものの、突き抜けた酷さがそれを上回るという苦難に満ちた一年であったと言える。 その中で次点は、 『SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!~』『Cross Quartz』『いたずらっ娘 ~うちの娘にかぎって~』 そして大賞は、 『華麗に悩殺 くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~』とする。 昨年度に続き、今年もプレイヤーの生命すら脅かしかねない駄作が数多く発売された2012年。 その中でも激寒変態設定バカゲーの『SEX戦争』、鬼畜系アクションエロゲという新ジャンルを開拓した『Cross Quartz』、 バグを上乗せし続けることで更にレベルアップを重ねていく『いたずらっ娘』は特筆するに値し、大賞に選ばれてもおかしくないゲームだった。 だがそれらは低水準ではあるがまだ「エロゲー」であろうとしたし、また「エロゲー」であることは間違いなかった。 対して『くのいち』はどうか? 本作にはまともなHシーンがなく、まともなアクションシーンもなく、そしてまともな開発体制すらないことが垣間見える。 言うまでもなくエロゲーとは極めて得意な嗜好品であり、そこには人々の性的趣味と業界の規制のせめぎ合いがある。 その中で『くのいち』は、これはエロゲーと呼べるのか? とまで言わしめるほどの魔性の虚無を持っていた。 本家KOTYでも『ゲー無』と称されるジャンルが存在するが、ここにきて遂に性的嗜好品の世界から『ゲー無』が生まれたことは紛れもない負の歴史の1ページであろう。 故にその無価値の追求を実践し、それを体現してみせた本作に大賞という不名誉を授与したい。 2012年はsealを始めとする元同人勢力の台頭もあってか、無料の同人未満作品が数多く市場に出回った。 一方で実績がある大手・中小もやや精彩を欠き、期待を裏切る報告が挙がる等、全体を見ればやや不作に終わった年と言えるだろう。 アイ惨ショックから始まった当企画も今年で5年目を迎えたが、世に何が起こるのか分からないように、どんなクソゲーが現れるか、それは誰にも分からないのだ。 たった1つ間違えるだけで供給する側が邪悪な魔物と化す。そんな暗黒大陸での戦いは、来年も、再来年も続くことだろう…。 最後に、『華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~』を送り出し、事実上のKOTYe2連覇を獲得したsofthouse-sealに 次の苦言を呈することで2012年クソゲーオブザイヤーを締めくくりたいと思う。 「エロゲーから、エロとゲームを忍んだら何が残るんですか?」
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「判定不一致修正依頼」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 Tokyo Xtreme Racer Advance 【とうきょう えくすとりーむれーさー あどばんす】 ジャンル レースゲーム 対応機種 ゲームボーイアドバンス 発売元 Crave Entertainment 開発元 David A. Palmer Productions 発売日 2005年4月20日 備考 日本未発売 判定 クソゲー ポイント 首都高なのに東京以外の所に行ける SPバトルの構造が180度違うライバルが全部知らない者ばかり『首都高バトル』と思わなければ遊べなくもない 首都高バトルシリーズ 概要 問題点 問題のゲームのプレイ動画 評価点 総評 余談 概要 『首都高バトル』初の任天堂ハード(携帯機)向け作品(*1)。 2003年に実在する自動車会社をライセンスした『首都高バトル01』以降の作品では唯一形式名のみの車種の作品である。 全体的な雰囲気やメニュー等の部分は『首都高バトル0』(外国ではTokyo Xtreme Racer Zero)のそれに近い。効果音も音程こそ違うがDC以降の物が使用されている。 問題点 最初にクルマを選ぶのだが、その際に下に表示される車名が車体と一致してないものしかない。 例を挙げると、本来なら「ST205」と表示すべき部分が何故か「S30Z」(おまけにそれっぽいのが見当たらない)になっている事など。 自動車のポリゴンの形状が幼児の描く落書きの自動車のような歪な形をしている。 その結果、ほとんどマトモなデザインの車が収録されていないという惨状が起こってしまっている。(*2) ライバルの乗るクルマは全て黒一色で同一車種である。 本来、このゲームは多種多様のカラーリングや車種のライバルが出ているのだが、これだけはマークと性格以外個性感を感じないライバルしか出ていない。 開発会社が元気ではないので、おなじみのライバル(紅の悪魔や迅帝、挙句の果てには不明までもがいない)も出ていない。 レースを始めると、SPが減るはずが増えており、その自分のSPが満タンになったら勝ちというシステム。 おまけに常に接戦。普通首都高バトルなら物凄い差が出来る筈だが。 バトルエリアは『ミッドナイトクラブ(*3)』でもないのに「ロサンゼルス」や「ロンドン」と、もはや「東京」どころではないゲームになってしまっている。(*4) アザーカーもまた、日本でロンドンバスやアメリカントラックという、イカれているかつ、手抜き感MAXな感じが出ている。(*5) エアロパーツにも問題があり、一部ボディカラーと一致しないエアロがあるという、あまりにも酷すぎるシステムになっており、罪の無い愛車をダサくしてしまう事になってしまう。(おまけに色も変えれない。) なかなかお金が貯まらない。 ホイールがまさかの高価格。 これは前述したお金が貯まらないこともあるが、通常ならホイールはレースで稼いだお金で手に入る程度の価格である。 おまけにこのホイールがグリップタイヤとセットになっている事である。普通なら1つずつに分けて買うのだが…。 問題のゲームのプレイ動画 + YouTube 動画が始まった時点でこのゲームのクソさ加減が良く分かる動画である。 これを観るとまだ本家の会社が販売したPSPの劣化移植ゲーの方がまだマシに感じてしまう。 評価点 何かと首都高バトルではない部分が多いが、一応評価できる部分もあったりする。 延々とオートパイロットが可能 但し、オートパイロットの場合、何かとぶつかる事が多いが、一応その状態でもライバルを追うことは可能。 SPバトルのスリル感 どの作品にも言えることだが、この作品でも十分味わえる。 カラーリング変更可能 これもどの作品に言えることだが、基本的な色は揃えている。この機能はショップででき、デフォルトカラーに戻す事も可能。また、この機能で前述したエアロパーツの酷さを軽減する事が可能。 但し、自由に色を変える事はできない。(RGB形式ではなくその色がチェンジする為) 最初にセーブして以降、メニュー画面の前に毎回ロードをするかしないかの選択が可能。 ちなみにしないを選ぶとニューゲームとなる。 セーブはクエストモードのメニューから出ると可能。ロードと同じ方式であり、しないを選ぶとセーブをしない事になる。 長い首都高をGBAカセットに納めており、首都高も海外製の割には良く出来ている。 最初こそ短いが、「TOKYO2」以降のコースはまさに首都高らしい複雑なコースになる。 BGMはそれないに聞けるレベルで、主にテクノ系が多い。 特にフリーラン(ライバルを探す部分)時のBGMの一つが迫り来る様な感じになっており、いかにもそのシーンに合わせてBGMが流れるようになっている。 総評 ハードを考慮したとしても、到底真面目に『首都高バトル』の作品として送り出そうとしたとは思えない雑な作りで酷い作品として免れない作品。 車のデザイン周りにしても、シナリオにしても、何故この出来でいいと思ったのかが不明。 いずれも、ゲームは普通に出来るというのは幸いか。 余談 このゲーム、前述したとおり見覚えの無いライバルばかりであるが、そのライバルのロゴの一部が首都高バトルの「炎のドラゴン」に似たロゴだったりする。 このゲームの開発元のサイトがあるが、このサイトに当作品の情報が見当たらない為、開発元は恐らく黒歴史にしてしまったのだろう。 ちなみに外国の「GameSpot」における評価はまさかの「7.1」であり、かつ良評価である。 ただし、そのほとんどがたった一人による超過大評価であり、当のGameSpotは低評価である。
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「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 ディープブルー海底神話 【でぃーぷぶるーかいていしんわ】 ジャンル シューティング 対応機種 PCエンジン 発売元 パック・イン・ビデオ 発売日 1989年3月31日 定価 5,300円 判定 クソゲー ポイント 嫌し系深海探索ゲーム深海探索の雰囲気は良く出ている 概要 特徴 ストーリー 問題点 評価点 総評 概要 タイトルの通り、神秘的な深海を舞台にした横スクロールシューティング。海中・海底洞窟・深海・深海神殿の全4ステージを進んでいく。 特徴 シューティングゲームでありながら、敵は一切弾を撃ってこない。その代わりに画面の半分を埋める程の膨大な物量、(遅すぎる自機と比して)速すぎる速度、非常にトリッキーな動きで自機を翻弄してくる。そのため「敵幕(魚幕)シューティング」と呼ばれている。 舞台に合わせ敵は全て魚介類。ダライアスのようなメカ魚ではなく、サイズはおかしいものの本当に魚。 当時のシューティングとしては珍しく、ただ目の前の敵を倒せばいいわけではなく、如何に被弾を最小限に抑えながら、様々な行動パターンで群ってくる敵を掻い潜れるかが攻略の鍵となっている。 すべてのステージの中途に、BGMが変化すると共に強い雑魚が猛攻をかけてくる場面が存在する。特に4面・深海神殿のそれは強烈(後述)。 自機の窓(目)の色で残りライフを表すシステムで、一定量被弾するごとに青~赤へと変わり、最後には爆発しゲームオーバーとなる。 道中のマンボウを倒すとアイテムを出す。攻撃アイテム三種類・スピードアップ・ライフ全回復の全5種類 攻撃アイテムは、デフォルト装備で3連射が可能だが威力が乏しい「黄」、貫通性に優れる「紫」、威力は最大だが連射が効かない「緑」。同じ色をとるとパワーアップする(最高3段階)。 ストーリー 波風のさざめきや天空の光さえも届かぬ 一碧と澄み渡る海底世界 そしてまた気紛れな神々達が統べる 不思議世界でもある そんな世界に神々と共に在りし者達が居る 神々の声を聞き力操る詩を唄い 海馳せる舟に乗り 見知らぬ物未知なる知識を求め旅を続ける そんな彼等が操広げる冒険物語 その一片が今始まる… 問題点 自機の速度があまりにも遅い。スピードアップのアイテムを取ってようやくまともな移動速度だと思えるレベル。 加えて画面に対し自機・敵のサイズが大きく、特徴で述べた通り敵の量、速度、軌道が尋常でないため、非常に回避しづらい。 パワーダウンの仕様がエグく、一度の被弾で武器もスピードも一段階ダウンする。火力も機動力も低下し更に被弾しやすくなるという悪循環。簡単にゲームオーバーにならないという点も、魚群に嬲られる時間が長引くだけという短所に。 そもそもの自機が非力過ぎる上、ショットの幅も狭すぎるが耐久力だけは妙に高いので並み居る敵の撃破もままならずただひたすらストレスの貯まる時間を費やされる。STGとしての爽快感は皆無。 攻撃力を上げるか敵の耐久を下げて扇状のワイドショットでもあれば遥かにゲーム性はマシになると思われる。 またどんなにパワーアップしても、攻撃が「自機下部から発射される」前方ショットのみであるため、爽快感に乏しいどころか、攻撃で敵の体当たりを処理するのすら至難の業。 1面から鬼畜と言える物量で攻めてくるゲームだが、4面での強雑魚の猛攻が特に鬼畜。見てから避けるのが間に合わないような速度でウニが降り注ぐ。攻撃力も高く、ライフ最大でも4回接触したらゲームオーバー。 地形、ステージ内での背景の変化、敵の攻撃の緩急といったものがなく、ゲームとして非常に単調。 BGMが変化し、敵が猛攻を仕掛けてくるという場面も、元々の敵量が膨大なため緩急になっていない。 エンディングが無い。4面のボスを倒すと画面にNEXTと表示され、敵の攻撃力が1.5倍上がった2周目に入るだけ。 3面の音楽が「マリンスノーが降っている深海」の雰囲気を盛り立てていない。「ドラえもんの不協和音」と評する人も出た。 どのボスも本体にぶつかるとどれだけライフがあっても即死となる。 残機もコンティニューも存在しない。 HuCARDでありながら、ゲーム開始時、ゲームオーバー時にロードが入る。 評価点 ライフ制の都合上、少々の被弾で自機が倒される事はない。更に、弾を撃たずにいるとライフが徐々に回復するし、全回復アイテムのおかげで簡単にゲームオーバーになるようなことはない。 道中の音楽がゲームの雰囲気をこれでもかと言わんばかりに盛り立ててくれる。1989年当時のPCエンジンソフトの中では頑張っている方だろう。 総評 知名度の高いソフトではないが、ワゴンセールでうっかり買ってしまったユーザーに強いインパクト(トラウマ)を与えた作品である。 深海魚という幻想的なモチーフや、敵への攻撃よりも(弾を撃たないことによる)ライフ回復・温存を優先すべきという斬新な攻略法により、ある意味で趣深い作品として一部から評価される事も。 もっともそれは、敵への攻撃(による処理)という正当な攻略が推奨されない程、このゲームのデザインが理不尽という事なので褒められたものではないが。