約 632,148 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/223.html
ある男のゆっくりレポートのおまけ ゆっくり霊夢一家の越冬(誤算編) ゆっくり霊夢一家は師走の寒さの中家路を急いでいた。 「さむい! さむいよおかあさん!」 「おうちにかえったらゆっくりしようね!!」 そんな返事しか出来ないお母さんゆっくり。 それも当然だ、今までこの時期は巣の中で皆でゆっくりしていたのだ。 しかし今年はそれが出来なかった、出来なくなってしまった。 「いそいでかえってゆっくりしようね!!!」 ともかく家路を急ぐ事しか出来ない、雪に埋まってうまく進めない中、懸命に家まで進んでいく。 日が完全に落ちようとしていた頃、ようやく自分達の巣に到着できた。 「ゆー?」 中を覗いてみるが気配はない、入り口にはドアを塞ぐのに毎年使っている石と松葉が転がっていた。 しかし、既に外気にさらされて冷え切っているが、確かに先ほどまではゆっくり魔理沙一家が居た形跡が感じられた。 「いまのうちにうちにはいろうね!」 のんびりもしていられない、雪の中を進んできた体は凍りそうなほど冷たくなっていた。 今か今かと待っていた母親の号令で、急いで中に入る一家。 お母さんとお姉さん達が急いで入り口を塞いでいく。 何時もならゆっくりしながら数日かかる作業が、あっという間に終わり入り口は綺麗に塞がれた。 これで外気が入ってくる心配はない。 依然として寒い室内だが、だんだんと暖まってきている。 次第に、一家の顔にも暖かさが戻ってくる。 「よかったね!」 「あったかいね!」 「はるまでゆっくりしようね!!!」 「はるになったらみんなでゆっくりしようね!!!」 無事に巣が戻ってきたことが嬉しいのだろう、口々に出るのは越冬の間の楽しそうな計画と、春になってからのゆっくりする計画だった。 「いっぱい歩いて疲れたからごはんにしようね!」 お母さんゆっくりが提案する。 ふと、ゆっくり魔理沙一家が蓄えておいた食糧はどこだろう、と巣の中を見渡す。 綺麗な鳥の羽、大きくて綺麗な石、そんな素敵なものは多々あったが肝心の食料は何処にもなかった。 「たべものがないよ!」 焦るお母さんゆっくり、何時もなら冬の前に実り豊かな山の幸をたっぷりと蓄えて冬を越す。 いや、蓄えなければ途中で凍死か餓死してしまう。 その大事な備蓄が今年は出来なかった、何時までも暖かい部屋に居た所為で季節感覚が狂ってしまっていたのだ。 「おかあさん、たべものならあるよ!!」 「ゆっくりできるよ!!」 今年生まれた子ゆっくり達だ。 当然、この六匹はまだ越冬を経験していない。 明日にでも取りに行けば良い位に思っているのだろう。 「だめだよ! それたべたらゆっくりできないよ!!!」 あの男から貰ってきた綿菓子の袋に口を伸ばそうとしたところを、お姉さんゆっくり達が止める。 小さくても、越冬の経験だけは頭に残っているらしく皆の表情は必死だった。 「これはれいむがもらったおかしだよ!!」 「れいむのだもの!!!」 口々に文句を言ってくる、お母さんゆっくり達が何とか今の状況を伝えようとするが、なかなか伝わらない。 「あしたになったらみんなでおさんぽにいって、そのときにあつめればいいよ!」 「あしたゆっくりあつめるよ!!!」 「それよりも、おうちさむいよ!!!」 「すとーぶをつけてね!!!」 「おかあさんすとーぶつけてゆっくりしようよ!!!」 「すとーぶ♪ すとーぶ♪」 お母さんゆっくりは困り果てた、どうしても今の緊急事態が理解してもらえなかったからだ。 今も、お姉さんゆっくり達が懸命に説明しているが、おそらくは徒労に終わるだろう。 「おねえちゃんたち、れいむのおかしかってにたべようとしてるの!!?」 「ずるい! ずるいよ!」 「ゆっくりできないなら、おうちからでていってね!!!」 同時に、お姉さんゆっくりに飛び掛る。 妹とはいえ、既に十分成長したゆっくりの攻撃を食らった数匹のお姉さんゆっくりは壁まで吹っ飛んだ。 「ゆ!! このおかしは、ゆっくりできるれいむたちがたべるんだよ!!!」 「おかあさんたちは、ゆっくりできないからたべれないよ!!」 プンプン、と再びお姉さん達に襲い掛かろうとする。 「ゆっくりごめんね!!!」 吹っ飛ばされたのは襲い掛かろうとしていた子ゆっくりの方だった。 「ゅー、ぃたいよ……ゆっくりでぎないよぉ!」 「どうじでゆっぐりざせてくれないの! ゆっくりじだいよぉ」 弱々しく呟く子ゆっくり達、既に大半の餡子は外に飛び出していた。 半ば瀕死のそれを、躊躇なく踏んでいく大きなゆっくり。 先程まで、子ゆっくりと残りのゆっくりを天秤にかけていたお母さんゆっくりだった。 「ほかのゆっくりがゆっくりできなくなるから、ごめんね!!!」 必要以上に潰してくお母さんゆっくり、姉たちも真意を理解したようで母に倣って他の子ゆっくりを潰していった。 その一方的な虐殺は、あっという間に終わりを迎えた。 先程とは打って変わって静寂が辺りを包む。 泣き叫ぶ子ゆっくりは見る影も無く、床に転がっている皮と餡子が混ざった物体がその名残を残しているだけだ。 「あのこたちのぶんも、ゆっくりふゆをこそうね」 「うん、ゆっくりこそうね」 今や十匹ほどに減ったしまった巣の中で、お母さん霊夢と他の霊夢達がお互いに口々に話す。 残念ながら、そこに罪悪感が有るのかは窺い知る事は出来ない。 それから数日が経った。 既に潰れた子ゆっくりの餡ペーストを少しずつ食べながら、越冬するゆっくり一家。 少なくなったことで室内の温度は下がってしまったが、それでも越せないことは無い。 去年と同じ人数になっただけだ。 どのゆっくりもそう思っていた。 だから、誰も不満も言わずじっと寒さに耐えていた。 大寒時、美味しかった餡ペーストも後僅か。 その頃には、子ゆっくりとその餡ペーストを結びつけるゆっくりはいなかった。 殺したことは覚えているが、今食べているこれが野山を駆け巡っていたとは、既に思っていないのだろう。 巣の中も当初は寒かったが、段々となれてきた一家には徐々に口数も戻ってきた。 「おいしいのすくなくなってきたね」 「だいじょうぶ! もうすぐさむいのおわるから!!!」 「でもこれだけだと、あたたかくなるまえにゆっくりできなくなるよ」 「おじさんからもらったおかしがまだのこってるよ。これだけあればゆっくりふゆをこせるよ!!」 「じゃぁこのおいしいの、いまたべちゃってもだいじょうぶだね!!」 「おかあさん、たべていい?」 「ゆゆ……。 ! なんとかぶじにふゆをこせそうだから、きょうはゆっくりおいわいしようね!!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 久しぶりにお腹いっぱいご飯を食べれるゆっくり達はご機嫌だ。 「むしゃ、むしゃ、おいしいよ♪」 「むっしゃむしゃ♪ ゆっくりできるね!!!」 「ゆっくりたべようね!!!」 床がピカピカになるまで舐め終えて、その日の楽しい食事は終わった。 最後の晩餐は、とても賑やかなモノになったようだ。 翌日、お昼頃に目を覚ましたゆっくり達は食事を取ろうと、あのわたあめの袋を運んできた。 一日半分ずつ食べれば間に合う、長年の経験からお母さんゆっくりはそう思っていた。 本当に袋の中にそれに見合うだけの中身が入っていたならば。 「ゆゆ!!?」 「ないよ! ないよ!!!」 大きな袋の中身は殆どなく、そこには微かに甘い香りのする中に、米粒程の塊が入っているだけであった。 「なんで!? なんでないの!?」 「これじゃあゆっくりできないよ!!!」 「おいしいわたあめがないよ!!!」 おじさんの所で出された中でも、特に美味しかったわたあめ。 そのおいしかったわたあめが、袋の中に入っていない。 ゆっくり達には無くなった理由など分かるはずもなく、巣の中はパニック状態だ。 「お、おがしがないよー!!!」 「れいむのおがしがーーー!!!」 「もってでるときはあっだのにー!!!」 必死で他の袋も開け始める、勢いよく飛びつき袋を食い破るゆっくり達。 が、全て同じ、小さな塊が出てくるだけだ。 ボロボロに引き裂かれた袋、訳が分からず叫び続けるゆっくり一家。 丼一杯にも満たない塊、これが今この家にある全食料だった。 それから、数日が経った。 既に一家の顔は青白くなり、目もトロンとしている。 「しんだ、ゆっくりたちの、ために、ゆっくり、ふゆを、こそうね」 「「……ゆっくり、こそうね」」 まるで合言葉のように、死んでいった仲間のためにも、と呟きながら懸命に寒さと空腹に耐え続ける。 この頃には、自分達で殺した子ゆっくり達が他の原因で死んだと思っているらしい。 いつもはゆっくりゆっくり騒がしいゆっくりの巣だが、今は雪が降り続ける外の方が賑やかなくらいだ。 次第に意識が朦朧としてきた、目に映るのはぼんやりとした家族の姿。 それが、段々と輪郭を失っていく。 「……ゆ!」 輪郭を完全に失ったそれは、大きな饅頭の姿になってゆっくりの目に映りこんだ。 「たったべもの!!! ゆっくりできるよ!!!」 一匹が力を振り絞ってもう一匹にかぶり付く、周りでは同じように数匹がかぶり付いていた。 「ゆ! いだいよ! れっ、れいむはたべものじゃないよ!!!」 「やめて! ゆっくりやめてね!」 「むしゃむしゃ、はぁはぁ、うめぇ、めちゃうめぇ!!!」 「ごくんっ! はぁはぁ、ゆっぐりたべるよ!!!」 既に正常な判断が出来なくなっているゆっくり達は、ただ生きるために目の前の饅頭に貪り付いていた。 家族なんてものは関係ない、まさに弱肉強食、たべれれている方が霊夢や魔理沙で食べているほうがれみりゃやフラン、それと同じことだ。 「やめてね!!! みんなでゆっくりしようね!!!」 お母さん霊夢が大きく膨らんで残った数匹の子供達を隠す。 ゆっくりが子供を守る時の常套手段だった。 「うっめぇ! このおおきいまんじゅうもうっめぇ!!!」 「これだけあればゆっくりできるよ!!!!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛! み゛ん゛な゛でゆ゛っぐり゛じでよ゛ーーーー!!!」 突進するでもなく、殴りつけるでもなく、ただただその大きな饅頭を食べていく。 後ろに隠れていた子供達も、段々と母親の声が小さくなっていくのが分かる。 か細くなっていく声、それがあるときぴたりと止んだ。 今聞こえるのは何かを咀嚼する音のみ、その音はどことなく、ゆっくりれみりゃのそれと酷似していた。 「……ぷはぁ!」 「!!!」 今まで守ってくれていたお母さんゆっくりの背中から、ゆっくり霊夢が顔を出した。 一匹、また一匹とその数は段々と増えていく。 おそらく全員が顔を出したのだろう、一匹のゆっくりがこう叫んだ。 「みんなでゆっくりしようね!!!」 「…………!!!」 巣の中にはゆっくりが数匹、これが巣の中に残っている全ての食料だ。 「むっしゃむっしゃ♪ う~すっきり~!!!」 最後の一口を綺麗に食べ終え、ご満悦のゆっくり霊夢。 どうやら、これで最後の晩餐が終わったようだ。 だが、ユダさえも居ない一人さびしい晩餐だった。 「!! おかあさんたちどこ? どこにいるの?」 正気に返った霊夢は辺りを見回すが、母親達の姿はない。 皆、お腹の中に入っているのだから。 「わかった! たべのもさがしにいったんだ! れいむはゆっくりまってるよ!」 キラキラと目を輝かせて部屋の真ん中に佇む。 時折、体を揺らしてリズムを取りながら母達の帰りをワクワク待つ。 このゆっくり霊夢が犯した間違いは二つ。 一つは、家族は全て自分が食べてしまったという事。 二つ目は、大事な食料を何の考えもなしに全て食べ尽くしてしまったという事。 「ゆっくりまってるから、はやくかえってきてね♪」 雪が津々と降る二月の山の中、あと一ヶ月以上も続くこの冬は、彼女をいったい何時まで生かしておいてくれるのだろうか。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5159.html
精神的にゆっくりをいじめたい話 (なまぬるいよ!) 「はい!今日は待ちに待ったれみりゃの特別な日です!」 「うーっ♪」 「何の日かわかるかなぁー!?」 「う?うーうー!」 「人の言葉を喋れよ豚まん!」 ドゲシッ 「うえええええん!!!」 「あ、泣いてしまった。まあいいか、エムっけあるしこいつ」 やあ。僕は虐待お兄さん。 エムっけのあるれみりゃを飼っているよ! 今日はゆっくりを精神的にいじめるトレーニングをしよう! 虐待お兄さんたるもの、トレーニングはかかさないよ! じゃあ、一つ目いってみようか! このトレーニングでは、れみりゃと、適当なれいむやまりさを使うよ!飼っているれみりゃに協力してもらうことにしよう! さて、今回使うれいむとまりさは、番だけども、 このまりさ、一度試したことがあるからわかるけど、れみりゃに襲われたりしたら番を見捨てちゃうんだ! 前のお嫁さんはそれで死んじゃったんだよねー。 じゃあ、早速虐待部屋にれいむとまりさを放そう! 虐待部屋はバカがつくほど広いんだ。虐待お兄さんたるもの、虐待ビデオでお金を稼いだりもするから虐待部屋は広くて損はないよ! 「ゆゆっ?おにーさん!なにここ?ゆっくりできるの?」 「ゆっくりできるんだぜ?」 「ゆっくりできるよ。ほら、草もいっぱい生えてるし、ちょうどいい洞穴だってあるよ。ほら、あっちに」 「ゆゆ!!まりさたちはここをゆっくりプレイスにするんだぜ!!」 どうやら気に入ってもらえたらしい。 虐待部屋は自然に近い状態にするのもアリだと思うよ。 ま、洞穴のとこは、火炎放射器とかを壁に隠してあったりするけどね…。 「ゆっ!まりさ!きょうはれいむがごはんさんとりにいくよ!」 「いいのぜ?」 「れいむにまかせてね!」 「わかったぜ。いってらっしゃいのぜ!」 ぜっぜぜっぜうるさいなあ。あ、監視カメラやマジックミラーでの観察は必須だね。状況がよくわかるから。 しかしれいむは健気だね。新居に移ったその日から食料集めかあ。 「ゆゆーん!おいしそうなりんごさんだよ!」 「ゆ?あまあまさんだあああ!!わーいわーい!ゆっくりできるよぉ!」 リンゴを見つけたか。栄養たっぷりだぞ、ふふふ。 え?あまあまさん?あ、レイパーれいむを3ヶ月かけて作り出した時に犠牲になったゆっくりの亡骸が残ってやがった! 「まりさ!これできょうとあしたはゆっくりできるよ!」 「あまあまさんもあるのぜ!れいむはすごいのぜ!」 「ゆふふふー、まりさには負けるよぉ」 「ゆふふふふ」 結構仲いいのな。さて、1日ゆっくりさせたら、翌日まで放置していて大丈夫。 あ、レイパーれいむの話でもしようか? レイパーれいむは、お兄さんが秘蔵の妄想自作マンガや工口画像を見せたり、 すりすりしまくったりした結果に出来たものだよ。 完成した後は虐待部屋でテストしたんだけど、レイパーありすと違って警戒されないから、どんどん犠牲になっていくんだよ。 でも一応母性が強いれいむだから、レイパーありすと違い、犠牲になったゆっくりの子供には子守唄を聞かせたり、 朽ちた犠牲者の中身を食べさせたりするんだよね。なんか偽善者っぽくて笑える。 この前はゲスなドスの群れに潜入させたっけな。 さて、朝になったられみりゃを放して虐待部屋のゆっくりを蹂躙! といきたいところだけど、 れみりゃと適当なれいむをセットで放す。 放すタイミングが重要で、そうだな、今回はれいむが出てきた時にしよう。 そら、出てきた。二匹とも!!いけ!!! 「ゆ〜、きれいなおそらさんだよぉ〜♪」 「ゆ?なにかきこえるような?」 「ゆぎゃあああああ!!!いだいよおおおお!!!」 「う〜♪う〜♪」 「ゆっ…れみりゃだ!見つかるまえににげるよ!」 このれみりゃにはわざとセットになったれいむのみ食べるように言ってあるけど、 野良れみりゃとかにやらせるとトレーニングの予定が狂うこともあるので、気を付けないとね。 「まりさぁ!!れみりゃがいたんだよ!!」 「なにいってるんだぜ?ここはゆっくりできるはずだぜ?」 「でもほんとにいたんだよぉ!!」 「ゆう…ゆっくりできないのぜ」 「だいじょうぶかなぁ、みつからないよね…?」 「だ、だいじょぶにきまってるぜ!まりさはさいきょうだからみつかってもたおせるぜ!」 「そそそそうだよね!大丈夫だよね!」 2匹に「ゆっくりできないれみりゃがいる」と思わせるのが先の行動の目的さ。 では、2匹とも出てくるまで待とう。 出てきたら、少したったぐらいでれみりゃを放す。 れみりゃには「れいむを頭に乗せて一緒に遊んでやってくれ」と言ってある。 ここが今回のトレーニングの要さ! 「ゆゆーん、すてきな花だよぉ」 「れいむにあげるのぜ!」 「ゆっ!すてきなぷろぽーずだね!」 「ゆへへへへ…」 「うー♪」 「「どぼじでれみりゃがいるのおおおおおおおおおお!!!」」 「れ、れみりゃだよ!まりさ!」 「わわわかってるのぜ!!でも、でも…まりさはたたかわないのぜ!!!」 「ゆううう!?どぼじでえ!」 「れいむがおとりになって、まりさをにがしてくれるからだぜ!あばよ!!」 「ゆぎゅうううう!おいてかないでよおお!ひどいよ!うらぎりものぉ!!」 想定通り、まりさはれいむを見捨てたよ。語尾にぜが付くまりさはこういう行動が多いんだよなあ。 「うー♪」 「ゆうう…ひとりでもたたかうよ!」 あれ、勇敢だな。ボインボインとれみりゃに体当たりしているぞ。 「うー!」 「きいてるの!?きいてないの!?わからないよおお!ううう!!」 そんなちぇんみたいなセリフを喋らなくても。 「うー」 「…ねえ、たべないの?どうして?」 「うー!」 「ゆー、ふしぎなれみりゃだよ!」 「うー♪」 「のっけてくれるの?」 よしよし。 「おそらをとんでるよお!すごいよ!れみりゃはゆっくりできるよ!!」 「うーうー♪」 それじゃ、ここでお兄さんが登場だ。 「れいむ、楽しんでるね」 「ゆゆっ!お兄さん!ちょっとこわかったけど、ゆっくりできるれみりゃもいるんだね!!」 「そうだよー。実はそのれみりゃはお兄さんが飼っていたんだよ」 「じゃあおともだちになれるの!?」 「なれるよ。あ、心配しなくてもいいよ。れいむをエサになんかしないから」 「あんしんしたよ!!ゆ、でも、あのまりさは…」 「せっかくだからからかってやろう!」 「いいあいであだよ!!れみりゃ!まりさをおいかけてね!」 お兄さんは退室して、また外から様子を見るよ。さあクライマックスだ! 「ゆっぐ、ゆっぐ、ばかれいむはぎせいになったのぜ!まりさはいきのびるのぜ! ごはんもひとりじめできるし、ばかれみりゃさまさまなのぜ!!」 「まりさ!ゆるさないよ!」 「どぼじでれいむがいるのおおおお!!ばかれみりゃにのってるじいいいいい!!」 「れみりゃがのっけてくれたんだよ!ひどいまりさはれみりゃものせないっていってるよ!!」 「う゛ー!!」 「ぢぐじょおおおお!!!ばがでいぶどもどもぶっごろしでやるうううううう!!」 「うーーーー!!!」 「どぼじでだいあだりあだらないのおおおおおお!!」 いいぞ!れいむと一緒にまりさの攻撃をよけ、自分から手は出さない! 精神的に追い詰めるんだ! 〜30分後〜 「ゆ…ゆ…つかれた…」 「うー」 「まりさはゆっくりれっとうかんをかんじてね!」 「ゆ…ゆ…もうやだ…」 まりさはかなりストレスがたまっているはずだ! もう少しだ! 「まりさはもうたのまれてもけっこんしてあげないよ!」 「ゆ…ゆ…ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっゆゆyっゆゆゆゆゆゆゆうゆゆゆゆゆいうるゆゆるうゆうゆゆゆゆゆゆゆゆ」 「ゆ?まりさのあたまがおかしくなったよ!」 「うー♪」 「そうだね!おにいさんのところにいこうね!」 フィニッシュだ!まりさはストレスのあまり気が狂った! しかし、トドメがあの一言か。まりさも一応れいむの事を好きではいたようだなあ。 あ、れみりゃきた。 「おまえたちはれいむの部屋で一緒にゆっくりしててね」 「うん、わかったよ!」 乗せてしかも飛んだまま移動しているって不思議な光景だわ…。 さて、後始末はお兄さんがやらないとね。 「YUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYUYU」 「まりさ」 「湯があああああああああああああああああああああああああああああ愛wf呪医あああああああああああああ ああh著tvwskkhvwヂvhfdvgfgvhsfsgrjjtbsjvレkjjkレjjgレjjgレjhgrhケvkレwjvgkjvgrケtvkレvghレvhレgvjレvgレkvgレkvgレkゲrkj」 「死ね」 ブチッ 「……ゆ゛っ゛…」 悲しい最後だなぁ。それじゃあ二つ目いこう。 二つ目のトレーニングは、シンプルに、レイパーありす50匹をつめこんだ部屋に適当なれいむを入れるんだ。 レイパーありす50匹は一歩間違えれば危険な代物。トレーニングが終わったら、潰すなり、鎮めるなり、 はたまた君がHENTAIならその性欲を自らの性欲でうちたおすのもアリだよ! ともかく、れいむを入れる前に、ありすのいない空間を作って、外から入れないように仕切りを作るんだ。 そうしないと、こうなる。 「ゆっくりしていっでねえええええ!?でぎないよおおおお!!!」 「はあっ、はあっ、はあっ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 3匹のありすにこすられまくって、犯し殺されてしまうよ。 運が悪いと、子供が生えたのに反応してキモいことを口走るよ。 「はあ、はあ、ありすとれいむのあいのけっしょうなのねえええええ!! さらなるあいをあたえてあげるわあああああああああああああああ!!!」 と産まれてもいない子供に突進。これはひどい。死ね。 本番といこうか。 「ゆっくりしていっで…エレエレエレエレエレエレ」 「はいてるれいむもがわいいいよおおおおおおおおお!!!!」 周りを囲むレイパーに気付いた瞬間、激しく嘔吐した。 一応れいむがいる場所を居住空間として、嘔吐物やうんうん、しーしーをする穴(穴の先は排泄物置き場。これはまた別の虐待に使うこともあるよ!)や、 水飲み場、おふろ(浅いものじゃないと溺れちゃいます)、遊具やベッド、緊急時のオレンジジュースを用意しておこう。 「はあ…はあ…おれんじじゅーすさんがあるよ…ゆ、ゆう、あぶなかったよ…」 「はあはあはあはあ…どぼじでれいむにごのあ゛いをづだえられないのがじらあああああ!!!!!」 「こ、こないでね!!!…あれ?これって、ありすはこれないの?」 「ううううううううううううううう!!!!ぐるじいいい!!あいをおおお!!!」 「ゆ、ゆう…うるさいしきもちわるいからゆっくりできないけど、これならやっていけそうだよ」 と、まあ、ありすを放置プレイしつつ、れいむに普通に生活させる。 一度でもお兄さんとか元の母親の姿をみているゆっくりだと、ストレスですぐにさっきのまりさのようになるから気を付けて。 さて、ここでこのトレーニングのターゲットを明かそう。 そう、ターゲットは実はれいむではなくレイパーなんだよ! レイパーは実はその愛(笑)を受け止めてくれる相手がいないと…おっと、これはヒミツ。 それじゃ、一日1体、ゆっくりを投下するよ。 「ゆっ?レイパーだああああ!どぼじでごんなにいるのおおおおおお!!!」 「まりさああああああ!ありすがあなたをほねぬきにするからねええええ!!」 「やべでよおおおおおお!ずっぎりじだぐないいいいいい!!」 五日経ったら、二日に1体にシフトするよ。 さらに三日経ったら、一気に1週間に1体にする。 こうなると、ありすは阿鼻叫喚。 「ぐるじいいいいい!!!!」 「ゆゆう、きもちわるいよ!こっちこないでね!」 「でいぶうううう!!ごっぢぎでずっぎりじまじょうよおおおお!!」 「やだよ!あっちいってね!」 人間のようにはいかず、一人では性欲をためこむばかり。 レイパーどうしですっきりはしないので、どうにもならない。 ありすたちが不満を口にし始めたあたりで、まりさをれいむの居住スペースに投下。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!ゆ!?レイパーだ!!!」 「大丈夫だよ!こっちにはこれないから!ゆっくりしようね!」 「ゆ、ゆ!ほんとだ!ゆっくりしようね!」 しばらく置いて、仲良くなったら照明を薄暗くする。 夜のような感じでね。 「ゆ…夜なの?」 「でもいままで夜にはならなかったよ?」 「ゆゆう、まあいいよね」 「そうだね。…ねえまりさ…」 「ゆ?なに?」 「れいむ、あかちゃんほしいよ」 「でいぶうううううう!!!まりざああああああああ!!!!わだじの゛ごどもはらんでええええええええ!!」 「…むししようね。うん、いいよ。」 ありすの目の前ですっきりをさせるというわけ。 「「すっきりー!」」 「ああああああああああああああああああああああああずっぎりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいじだいいいいいいいいいい」 「ゆゆう、いきなりレイパーがいたら怖がらないかな?」 「たぶん、目を開ける前にあんぜんだっていってあげたらだいじょぶだよ」 「そうかなあ」 さて、これでゆっくりした家族生活をはからずもれいむとまりさは見せつけることになる。 ありすは、性欲がたまって、だんだんヤバい状態になる。 「ゆげっ、ゆげっ、、ずっぎり、ずっぎり!!!」 「ゆげじ!!ずぎ!ずぎり!あい!あい!」 「あかちゃん、あれがれいぱーだよ」 「ゆ?きょわいよお!」 「ゆっくりできるよ。あんしんしてね」 「ゆっきゅりちゅるよ!!」 「あぎゃ!!!ずううう!ぎぎぎい!」 これをお兄さんは自爆症候群と呼んでいるよ。 自爆症候群とは、ありすがすっきりできなすぎて自爆することをいうよ。 あ、ほら… パァン!!! 「ゆげええええええええげげげげげげっげえ!!!」 パァン!!!!! 「あああああああ!あいがだりないのおおおおおお!」 パンッ!! しかし中にはあまりのキツさや本来の家族愛を目にして正気に戻る者もいる。 「ああああああああああ!!!……ゆ…ゆ?どぼじでれいぱーがいるのおおおおお!?」 「ゆげっ!ずぎり!ずぎり!」 「いなかもの!ずっぎり!じだくないよおおおおすっきり!!うわあああああすっきり!」 正気に戻ると最早同種ですっきりするのも厭わないようで、即犠牲になる。 このような犠牲者から生えてきた茎を、素早くマジックアームで確保。 オレンジジュース漬けにして素早く赤ゆっくりとして誕生させる。 それら全てがありすであり、またレイパーと元レイパーの子ということで、 ちょっとすりすりしてやったら性欲狂いになる超過敏な爆弾だ。 これを、成長を早める薬を使用しつつ、 レイパーをその愛でうちたおすことを教える。 「ゆゆ!ときゃいはのありしゅがいなかもののれいぱーにときゃいひゃのあいをおしえりゅのね!!」 まあ自覚のないレイパーということで。 大きくなったらレイパーありすの部屋に投下。よく見たらもうありすが30匹ぐらいになってるな。 「あがぢゃあああああああん!!!!ありずのあいをうげどめでえええええ!!!」 「ゆっ!いなかものね!ほんとうのあいをおしえてあげる! んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 「っ゛!!!っ゛!!!っ゛!!!…もっ…っ゛!!!ずっぎ…!!!」 レイパーをレイパーが犯し殺す。不思議な光景である。 また、普通のレイパーとは性質が違うので、なんか、こう、ものすごい。 犠牲になったレイパーの頭からは茎が50本生えている。うわあ。 「すっきりー!!ふう、いなかものはいなくなったわ!!」 「たしかにいなくなったけど、やっぱりきもいよおおおおお!!」 「どぼじでぞんなごというのおおおおおおおおおおお!!」 パァン!!! 成長を早める薬は、精神的な面での成長が遅くなるという欠点を持つ。 ようするに豆腐メンタル、いや饅頭メンタルということで、罵倒されると素早く爆発する。 レイパーが全滅したら、れいむとまりさの家族の待遇は自由だ。 トレーニングの一環として、殺すことにしよう。 「ゆっ!おにいさん!ゆっくりしていってね!」 「うん!ゆっくりしていくよ!れみりゃも仲間に入れてね!」 「え?」 「うー♪」 れみりゃにエサをあげよう! 「れみりゃはむりだよおおおおお!!」 「うー!!」 「いだいいだいいだいいだいいだい!!!!!」 「おかあしゃあああああん!!!」 「うあー!!」 「ああああああああああ!!!」 「うーうー♪」 全滅したぞ! さて、トレーニングはここまで! みんなもゆっくりトレーニングしていってね!!チャオッ☆ 「おにーさん、なんなのこれ…」 「虐待お兄さんに捧ぐトレーニングビデオ 第一弾!らしいけど…」 「なんか…やだ…」 「…もう借りるのやめるよ」 「それがいちばんだよ…」 終 [[このSSに感想をつける 感想フォーム]]
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2042.html
「かわいそうなれみりゃをかいほうしてあげよう!!!!」 ここは一つのゆっくり達の群れである。 ドスはいないが、その分ゆっくり達の知能も高く、むやみやたらに人間のものを盗むような輩はいない。 問題が起こったときには、ゆっくり裁判と言う、言ったもん勝ちの裁判を行い有罪か否かを決める。 そして、本日行われた裁判。 議題は、ゆっくり霊夢の一家がお散歩の途中で見つけたお屋敷でのことだった。 「うっう~~~♪ れ☆み☆りゃ☆だどぉ~~~~♪」 「ゆ!! れみりゃだよ!!! みんなかくれてね!!!」 屋敷の中でれみりゃを確認した一家は、即座に身を屈めて姿を隠した。 トレードマークのリボンが草原で存在感を誇示しているが、特に問題ではないのだろう。 「うっう~~~♪ れみりゃおさんぽにいくどぉ~~~~!!!」 「おぜうさま~~~♪ ぷっでぃんをおもちしましたよ~~~♪」 「う~~~~~~!!!!! ぷっでぃ~~ん!! おっぎぃ~~~~どぉ~~~~~~~!!!」 「おいしいですか? れみりゃさま?」 「うっう~~♪ べりーでないすだどぉ♪」 外に出ようとしたれみりゃは、興味をなくしたようで、プリンをぱくつきながら屋敷の中へと戻ってゆく。 それは、紅魔館ではよく見る光景であった。 その後ろには、獲物を見つめるような目をした小悪魔とスカーレット姉妹が隠れていたりするのだが、今回は割愛させていただく。 「ゆゆゆ!!! あのれみりゃはにんげんにつかまってるんだよ!!」 「ほんとだね!! おさんぽにもいけないなんて、ゆっくりできないね!!!」 しかし、飼うという概念を知らないゆっくりにとって見れば、この光景は正に人間がゆっくりを閉じ込めていることに他ならず、いくら捕食種といえども見過ごせないことであったのだろう。 「ゆっくりりかいしたよ!! いまからはんけつをいいわたすよ!!」 そして舞台は裁判に戻る。 家族から話を聞いたパチュリーは、他の事は一切聞かずに、息を大きく吸い込んで判決を言い渡した。 「そのゆっくりをかいほうして、このむれにむかえてあげるよ!!」 「ゆゆ!! だめだよ!! れみりゃはゆっくりできないよ!!」 「そうだよ!! みんなたべられちゃうよ!!」 一気に騒然となる観衆を尻目に、パチュリーは咳払いで間をおき、ゆっくりと話し出した。 「あんしんしてね!! ぱちゅりーのいうことをよくきいてね!!」 パチュリーが説明した内容は、助けてもらったのだからきっと自分達には返しきれないほどの恩が出来る。 そうしたら、れみりゃにボディーガートになってもらおうというものであった。 「それはいいかんがえだね!!」 「れみりゃがいれば、こわいものなしだね!!」 パチュリーの説明を聞き、この考えに同調したゆっくり達。 その頭の中には、空を縦横無尽に飛びまわるれみりゃが、敵をどんどんやっつけていく様子が思い浮かんでいた。 そのしたで、沢山の食べ物をこれでもかと食べている自分達の姿も幻視していた。 「むきゅ!! それじゃあ、これから、どうやってたすけるか、みんなでかんがえるわよ!!」 既に裁判はどこへやら、いかにしてれみりゃを助けるかという会議が行われていった。 既に大半のゆっくりがすやすや寝息を立て、巣に戻った子供達が空腹に負けて食料庫を荒らしまわる中、パチュリーとその他数匹のゆっくり達によって、その会議は深夜まで続けられた。 翌日。 練りに練られた作戦を実行するべく、ゆっくり達は行動を開始した。 「まずは、れいむたちがなかにはいるよ!!」 事実上の実行部隊となった一団が、眠っている門番の横をすり抜け、中に入っていく。 「れいむたちは、みぎにいったっていってたよ!!」 はじめて見る大きな建築物に、若干浮き足立ったメンバーに活を入れるべく強めの口調で話す魔理沙。 一団は、その言葉に従って門を抜けて右手へと進む。 「あれ? ゆっくりですか?」 しかし、そこにれみりゃの姿はなく、いるのは赤い髪が特徴的な小悪魔であった。 「ゆゆゆ!! ま、まりさたちはれみりゃのおともだちなんだぜ!!」 「わかってねー!! きょうもあそびにきたんどよー!!」 とっさに出たのは常套句の嘘であった。 箱入り娘同様に飼われているれみりゃに友達などいるわけはなく、屋敷のものからすれば明らかな嘘である事は見て取れた。 「あらあら。そうだったんですか。今なら、反対側で遊んでいると思いますよ」 しかし、小悪魔はあえて追求せずに親切にれみりゃがいる場所をゆっくりに教えていた。 満面の笑顔で説明する小悪魔を見て、ゆっくり達は親切なお姉さんと思った事であろう。 「ゆゆ!! おねーさんありがとーね!!」 「ゆっくりさせてもらうよ!!」 口々にお礼を言ってその場を後にするゆっくり達。 既にコソコソ進入した事を忘れて、かって知ったる我が家のように、堂々と庭を進んでゆく。 「うまくだませたぜ!!」 反対側へ回る途中、魔理沙が何気なく呟いた一言。 自分の機転で危機を回避できたことで、まりさはこの作戦が上手くいくことを確信していた。 「うっ!! う~~~~♪ れ☆み☆りゃ☆う~~♪」 言われた通り反対側へ着てみると、一匹のれみりゃがさも真剣と言うかのようにダンスを踊っている最中であった。 「ゆゆ!! れみりゃがいたぜ!!」 「わかるよー!! さくせんかいしだよ!!」 その合図に、物陰に隠れていたもう一つのゆっくりのグループが姿を現した。 そのグループのゆっくりは、どれもまだ小さく、成体ゆっくりと呼べるものは何一つなかった。 「ゆゆ!! おねーちゃんたちばっかりあそんでじゅるいよ!!」 「れいむたちもゆっきゅりあそびたいよ!!」 それは、昨日いち早く自分たちの巣にもどり、さっさと食糧庫を空にしたこゆっくり達。 表面上は、何のお咎めもなかったゆっくり達である。 「ゆんゆん!! おねーーちゃんたちは、しゃっさとなくなったごはんをあちゅめてね!!」 そして、お説教に耳をまったく貸さなかったゆっくりであった。 「だいじょうぶだよ!! このなかにはいれば、すっごくゆっくりあそべるよ!!」 「とってもゆっくりできるたべものがたくさんあるよ!!」 「ここからはいれるから、ゆっくりしていってね!!」 言うまでもなく、それは全くのウソ。 が、ゆっくりの、しかも子供にその真偽を判断できるわけもなく、とたんに目を大きくした子供たちはわれ先に紅魔館の中へと入って行った。 「う~~!! そこはれみりゃせんよ~~のつ~~ろだどぉ~~!!」 いつもは、れみりゃが出入りする通路から。 れみりゃの声に耳も貸さずに。 「うーー!! れみりゃをむしするなだどぉーー!!」 無視されたと思ったれみりゃは、両手を大きく上げて未だ庭にいる魔理沙たちに向き直る。 しかし、勢いあまって足をひねり、そのまま顔面から地面にぶつかってしまう。 「う~~!! う~~~~!!!」 余りの痛みに涙目になって泣き出してしまい、威嚇どころではなくなってしまった。 これ幸いと、魔理沙が代表して話しかける。 「ゆっゆ!! れみりゃ!! ここからにげるんだぜ!!」 「そんだよ!! こんなところにいたらゆっくりできないよ!!」 「う? 」 しかし、ここで満足な生活が出来ているれみりゃには、何が言いたいのか分からなかった。 従者である咲夜が、キチンとわがままを聞いていくれている。 たまに友人が消えることはあっても、それが自分でないのだから気にはならない。 「う~~? れみりゃはこ~まかんでゆっぐりしてるんだどぉ~~♪」 両手を大きく掲げ、今の生活の充実感を表現する。 しかし、今のゆっくり達には、それさえも演技にしか写らない。 「ゆゆ!! だいじょうぶだよ!! いまは」だれもいないからね!!」 「そうだよ!! さっさとにげるんだぜ!! まりさたちのむれにくるんだぜ!!」 「わかるよーー!! おいしーたべものがたっくさんあるよ!!」 「う? ぷっでぃ~んよりぃも~~?」 食べ物の話題が出た瞬間。 それまで、しかめっ面をしていたれみりゃの表情が劇的に変化した。 「もっちろんだぜ!! はやくくるんだぜ!!」 「う~~♪ はやくつれていくんだどぉ~~♪」 何不自由なく暮らしていたとしても、飽きる事は避けられない。 おいしい食べ物に釣られた格好ではあるが、れみりゃはゆっくり達の目論見通りに屋敷からの脱出を果たす事になる。 その時、紅魔館の中では、例の子ゆっくり達が元気百パーセントで遊びまわっていた。 「ゆゆっゆ!! ひっろ~~いよ♪」 「ゆっくりできるよ~~~!!」 「れいむたちの、ゆっくりぷれいすにしようね!!」 屋敷内を駆け巡り、大声で騒ぎ、勝手に自分達の所有物とする。 やっている事は殆どれみりゃと変わりないが、そんな事は関係ない人物がここには住んでいる。 「ちょっと……」 「ゆゆ? んびゃ!!」 「ゆ? まりさ……ぎゃ!!!!」 声の下方向を振り向くと、既にそこにはナイフが突き刺さった饅頭が二つ。 お供え宜しく、垂直にナイフが突き刺さっていた。 「こんなところで何してるのかしら? 一介の饅頭風情が」 その表情は、明らかに怒りのオーラを出しているが、そんな事に気が付くゆっくりではない。 「ゆゆ! おねーーさん! ひどいことしないでね!!」 「どうしてこんなことするの?! ゆっくりあやまってね!!」 「おなかすいたよ!! はやくたべものもってきてね!!」 口から出るのはどれも身勝手な事ばかり。 聞くに堪えない自己主張に構っていられない、とばかりにナイフを握り締め、踏み潰し、饅頭たちの殲滅にかかる。 「ゆっくちにげるよ!!!」 「かくれるよ!!」 「ゆゆ!! かぁっくれんぼだね!!」 広い屋敷内。 時間を止める能力を持っていても、既に隠れているモノを見つけるのは容易い事ではない。 結果として、彼女が考えるよりも、十二分に余計な時間がかかってしまう事となった。 その間に、ゆっくりはれみりゃを連れ、自分達の群へと無事到着する事が出来た。 そこには、群中のゆっくりが集まって、今か今かと帰りを待っていた。 「むきゅ♪ このむれにようこそ♪ かんげーするわ♪」 「うっう~~♪ かん、げ~されるんだど~~♪」 リーダーであるパチュリーの挨拶、そして歓迎ムードの群のゆっくり達を見て、ご機嫌になるれみりゃ。 そして、紅魔館のお嬢様としての自信の表れだろうか。 お礼とばかりに、たどたどしいダンスを踊る。 それを見て、お世辞抜きでそのダンスに賞賛の声を送るゆっくり達という、非情にシュールな光景が夕刻続いていた。 「それじゃあ。さっそくえんかいにしようね!!」 それを終わらせたのは、一匹のゆっくり霊夢の声。 目の前のご馳走の山。 お預け状態に、とうとう我慢の限界が来たようであった。 それは、他のゆっくりも同じだったようで、その言葉を合図に、我先に食べ物にかぶりついていく。 「うっう~~♪ れみりゃもたべるどぉ~~♪」 当然、食べ物に釣られてきたれみりゃも、おいしいモノを食べるべく、他のゆっくり同様に積み上げられた食べ物へと向かっていく。 しかし、いざ手にしようとしたところで、その両手を突き出しそのまま山を突き崩してしまう。 雪崩のように崩れる食べ物の山に、食べる事に夢中だったゆっくり達が食べる事を止め、一斉に れみりゃに視線を向ける。 「う~~♪ こんなのぽい♪ ぽい♪ だどぉ~~♪」 それをどう勘違いしたのか、れみりゃの行動はヒートアップしていき、そのまま散らばった食べ物をドンドンと音を立てて踏み潰してゆく。 「ゆぎゅう!! いだい!! いじゃいーー!!」 稀に、踏み潰した中に雪崩に巻き込まれた赤ちゃんゆっくりもいたが、ノリノリのれみりゃが気付く訳もなく、結局全てが潰されるまでれみりゃオンステージは続いていった。 「うっう~~♪ はやくすい~~つをもってくるんだどぉ~~♪」 全て潰し終えたことに満足したれみりゃは、運動したことも手伝って、空腹を訴えてきた。 が、野生のゆっくり達に用意できるものではない事は明らかで、ゆっくり達もどうして良いのか分からないと言った表情をしている。 「ゆゆ……。にんげんさんのたべものはじゅんびできないよ!!」 「そうだよ!! ……つぶれちゃったけど、このかきさんも、おとなのにがみでおいし~よ!!」 「うっう~~♪ そんなのしらないんだどぉ~~♪ はやくぷっでぃ~んをもってくるんだどぉ~~♪」 先ほどと同様に、再び平行線を辿る会話であったが、今回それを終わらせたのはれみりゃの方であった。 「うあーーー!! ぷでぃ~~んがたべたいどーー!! さぐやーー!!!」 何時までたってもプリンが出てこない事に痺れを切らし、潰れた果物や虫の汁などで服が汚れる事も構わず、腰を下ろし手足をバタつかせて泣き出した。 「うあーー!! さぐやーー!! ゆっくりしてないで、すぐにでてくるんだどぉーー!!!」 その様子に、呆気に取られたのはゆっくり達のほうであった。 今まで見てきたれみりゃとは比べ物にならないほど幼く、そして弱弱しく見えたからである。 下手をすれば、自分達の赤ちゃんよりも幼いかもしれない。 口には出さずとも、ゆっくり達の中で誰もがそう思った事であろう。 「ゆっくりわがままいわないでね!!」 一匹の霊夢。 先ほど食欲に負けた霊夢であるが。 お説教といわんばかりにれみりゃに体当たりを仕掛けた。 威力は殆どなく、赤ちゃんゆっくりを叱る程度の力しか込めていない。 それは、余り強くすると、怒らせてしまうのではないかと言う恐怖心からのものでもあった。 「うっぎゃーー!! さぐやーー!! さぐやーーー!!! れみりゃのぽっべいだいーー!!」 しかし現実は奇妙なもので、れみりゃは怒るどころか、さらに声を大きくして泣き叫ぶだけであった。 しかも、ぶつかったところは赤くなり、必死に手をあて痛みを訴えるれみりゃ。 それを見ていたゆっくり達は、ある一つの結論に至った。 「ゆ? このれみりゃは、とってもよわっちいよ!!」 「ほんとだね!! こんなやつじゃ、まもってもらえないよ!!」 「こんなのをたすけるために、かわいいかわいいこどもたちがぎせいになったんだね!!」 「れみりゃはゆっくりしんでね!!」 当然といえば当然。 しかし、聊か強引なところもあるのだが、ここに来てこのれみりゃが普通のれみりゃとは比べ物にならないほど貧弱であると結論付けたゆっくり達。 それと同時に、今までの苦労が怒りへと変わり、期待をかけていたれみりゃへ、その代わりにぶつけられる事となる。 「うあーー!! ……? うぐぁ!! あががー!! たすげでーーー!!!」 ゆっくりによるたこ殴り。 普通ならば絶対に反撃されるこの様な方法は行わないが、れみりゃは反撃できない。 種としても攻撃の本能すら忘れたのか、ただただ泣き叫び、助けを呼ぶ事しか出来なかった。 「さぐやぁ……。あとでおしおきだどぉーーー……」 餌となり、格好の食料源となり、既にボロボロになったれみりゃは、薄れ行く意識の中最後まで咲夜を呼び続けた。 「まったく。こんなに屋敷を汚して。お嬢様の機嫌が損なわれるわ」 当の咲夜本人は、漸くゆっくりを全て駆除した事を確認すると、今までほったらかしにしていたれみりゃの事を気にし始めた。 「れみりゃさま? どこですか?」 何時ものように直ぐに出てこないれみりゃを不思議に思いながら、主であるレミリアに出す為の紅茶を淹れ部屋まで運んでゆく。 「咲夜さん。れみりゃさまなら、ゆっくり達に連れられて東南の方向にある森の、三本の栗の木がある群に行かれたようですが」 道中、ばったりとであった小悪魔がれみりゃの居所を伝えた。 「ありがとう子悪魔。悪いけど、この紅茶をお嬢様のところに持って行っておいてくれないかしら?」 伝えられた咲夜は、いてもたってもいられずに、お盆を小悪魔に押し付け近場の窓から外に飛び出して行ってしまった。 「がってん任されました!! どうぞ行ってらっしゃいませ」 その後姿に返事をし、暫く眺めていた子悪魔は、その足をレミリアの寝室へと向ける。 「……。これだから人間を嵌めるのは止められないですね」 その呟きを聞き取れたものは、誰もいなかった。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5064.html
みなさんはゆっくりがおそれるゆっくりをどこまで知っているだろうか ゆっくりれみりゃ?メジャーですね ゆっくりふらん?それもメジャーですね れてぃ?ゆゆこ?それも比較的有名ですね ですが、ゆっくりがれみりゃ以上におそれるゆっくりがいます。 そいつの名は・・・・ 恐るべきゆっくり 「ゆ~~、ゆ~、ゆ~~~~~~!!!」 「「「ゆ~~、ゆ~、ゆ~~~~~!!!」」」 れいむ親子の音痴な歌がれいむ親子のお家に響き渡る。 ここはドスが治めるゆっくりの群れである。れいむ親子はドスの群れに所属するどこにでもいる ゆっくり家族であった。 夫のまりさは今は狩りにいっており、妻のれいむは子供たちとゆっくりできるお歌 の練習をしている。 「ゆっゆっゆ~~~~~~」 「「「ゆっゆっゆ~~~~~~」」」 雑音がようやくフィナーレを終え、れいむは子供たちを褒め称えた 「ゆ~~ん、さすがれいむとまりさのおちびちゃんだよ!! とてもゆっくりできるおうたさんだったよ!!」 「ゆん!!とうぜんだよ!!れいむはぷろのあーてぃすとなんだよ!!」 「れいみゅおねえちゃん、とてもおうちゃがうまっきゃったよ!! れいむのあきょがれだよ!!」 「さすがまりさのいもうとだよ!!」 家族はにぎやかにとてもゆっくりできたよと誉めたたえあった。 特に長女れいむはゆっくりからしたらとても歌がうまく、皆の歌姫であった。 群れのゆっくりからは将来の歌姫だよ!!と期待を寄せられていた。 「ゆっくりただいまだよ!!」 家族がわいわくと談話していると一家の大黒柱である親まりさが帰ってきた。 口は大きく膨らんでいる。どうやら今日は大漁だったようだ。 「「「ゆわ~い、おとうさんおかえりなさい!!!」」」 子ゆっくり達は父親の姿を見るや否や親まりさへと駆けて行った。 親れいむも夫であるまりさに微笑みで返した。 「おかえりなさいまりさ!!かりはじょうじょう?」 「もちろんだよ!!まりさはもりいちばんのかりうどさんなんだよ!!」 そうまりさが返答すると、口を大きく開け今日の狩りの成果を広げた。 出てきたのは食べられる山菜やキノコなどなどゆっくりから見れば御馳走の山だった。 「「「ゆわ~~い、ごちそうがいっぱいだよ!!」」」 大はしゃぎする子ゆっくり達。三匹とも美味しそうな御馳走に我先と駆けだしたが 親れいむが子供達を止めた。 「だめだよおちびちゃんたち!!ちゃんとわけてからね!!」 そういうと親れいむは均等になるように御馳走の山を分けて行った。子ゆっくり達も納得し、 率先して母の手伝いを始めた。実に微笑ましい光景であった。 そうこうしているうちに配分が終わり、一家はきれいに整列した。 「それじゃあおちびちゃんたち!!きょうもがんばってかりをしてきてくれたおとうさんに ゆっくりおれいをしてからいただきますをしようね!!」 「「「ゆ!!ゆっくりわかったよ!!」」」 子ゆっくり達は親まりさの方を向いた。 「「「おとうさん!!きょうもおいしいごはんをありがとう!! ゆっくりいただきます!!!」」」 「「ゆっくりいただきます。」」 親ゆっくりのいただきますを皮切りに御馳走の時間が始まった。 美味しそうな木の実にキノコ、山菜、どれもゆっくりにとっては御馳走であった。 ただ一つ、長女れいむのごはんに白い木の実があった。 「ゆ?」 長女れいむは今まで見た事もない白くて大きな木の実に気が付き父に聞いた 「おとうさん!!このしろいしろいさんはなぁ~に?」 「ゆ?それはね、おとうさんがにんげんさんからもらったごはんだよ!! むかしにね、それとおなじようなごはんがあったんだけどねもうどくがあったんだよ!! でもね、このしろいしろいさんはおとうさんがどくみをしたからだいじょうぶだよ!!」 長女れいむはそれを聞いて安心し、おそるおそる口に含んだ 「む~しゃ、む~しゃ・・・・・し、しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! ヘブンじょうたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 長女れいむはあまりのおいしさに飛び跳ねながら叫んでいた。 「おちびちゃん!!おしょくじちゅうにおぎょうぎわるいことしちゃだめでしょ!!」 親れいむは長女をたしなめようとしたが、聞く耳持たずだった。 あまりに革命的なまでにおいしかったのだろう。 「ゆぅ~~、おねえちゃんだけじゅるい!!れいみゅもたべちゃいぃぃぃ!!」 妹れいむが駄々をこね始めた。だが、あの白い木の実はすでに長女が平らげてしまっていた。 親れいむはどうにかしてなだめようとしたが、耳に入る様子もなかった。 「しょうがないね!!あしたおとうさんがにんげんさんからまたもらってくるから がまんしてね!!」 親まりさがそういうと妹れいむはピタっと泣きやみ大喜びで跳ね始めた。 「ゆぅ~~、まりさも!!まりさも!!」 長女まりさも欲しがっていたようだ 「しょうがないね!!みんなの分をもらってくるよ!!」 「「「ゆわ~~い!!おとうさんだいすき!!」」」 子ゆっくり達は皆大喜びであった。 かくして一波乱食事は終わり、辺りを片づけた後皆床に着くことにした。 「それじゃあ、ゆっくりおやすみ!!」 「「「「ゆっくりおやすみなさい!!!」」」」 家族はそれぞれのベッドに健やかな眠りにつき始めた。 ベッドといっても枯れ葉や落ち葉を敷き詰めたものなのだが。 「ゆぴー、すぴー」 「しろいしろいさん・・・・れいむにたべられ・・・・」 「まってねぇ~~・・・・」 子ゆっくり達は皆幸せそうに寝ていた。 一方そのころ、とある暗い所で新しい命が誕生した。 「・・・・・・・」 ソレは辺りを見回し始めた。黒くて生暖かいものが辺りに敷き詰められていた。 否、自分が埋まっていたのだ。 ソレは本能的に分かっていた。ご飯だ。 ソレは生まれたばかりの小さな口を小さくあけ、少しずつ食べ始めた。 本当にほんの少しの量を何度も回数を分けながら食べて行く。 少しずつ食べて行くと腹はさすがに満たされ、ソレは生まれた所から少しずつ移動を始めた。 「・・・・・・・」 目の前にあるご飯をかき分けながら進むと自分と同じ生き物がいた。 ソレは本能的に分かった。あれは自分の姉妹だ。 ソレは少しづつ姉妹に近づいて行った。姉妹の方も気づいたらしく、自分の方へと寄ってきた。 少しずつ、少しずつ。 そしてお互いが頬ずりが出来る位近くにたどり着いた。 ソレと姉妹はさっそく信頼の頬ずりを始めた。 あまり空間がないのにも関わらず、姉妹は器用に頬ずりをしていく。 そして本能が呼びかける。子孫を残せと 姉妹の方も本能の呼びかけに答えたらしく、ゆっくりと後ろを向いた。 どうやら「受け」をやってくれるようだ ソレは姉妹と交尾を始めた… 1時間後、姉妹の腹は非常に大きく膨らんでいた。 ソレは交尾の成功に満足したのか少し眠りについた。 さらに数時間後、ソレは目が覚めると姉妹のお腹はさらに膨れ上がっていた もうそろそろ頃間であると本能が語り始めた。 ソレは姉妹にそろそろだという事を伝えると姉妹は適当な空間に生殖器を向けた。 姉妹は体に力を入れ始めた。必死に力を入れているのが見て分かるぐらいに顔を歪めていた。 そして ぼん!!ぼん!!ぼん!! 姉妹は空間目掛けて何かを自分の生殖器から射出した。 それは非常に早く何か良く分からなかったが白い物体にであるように見えた。 ぼん!!ぼん!!ぼん!! 姉妹はまだ射出を止めない。腹の中にそれだけ大量の物が詰まっていたのだろう、今だに止む気配がない 結局、射出が止まったのは100個ほど飛ばしてからだった。 朝、ゆっくり一家はゆっくりと目を覚ました。 とある一匹は除いて 「ゆ~ん・・おかあさん・・ぽんぽんさんがいたいよぉ・・・」 昨日しろい木の実のような物を食べてヘブン状態になったあの長女れいむだった。 翌朝起きるとお腹が痛く、食事もほとんど取れない状態になった。 「おねえちゃん、いたいいたいさんはやくなおってね・・・」 「れいむぅ・・・」「おちびちゃん・・・」 親まりさは狩りをお休みして長女れいむの看病したり、腹痛に効くお薬を飲ませても一向に 良くならなかった。 それどころか、痛みが少しずつ増してきているようだった。 「おかあさぁぁぁぁぁん、ぽんぽんがゆっくりいたくなってきたよぉぉぉぉぉぉ!!!」 娘の状態が一向に良くならないどころかますます悪化してきたことに親達は、このままではまずい と考えぱちゅりーの診療所に長女を連れていくことにした。 長女れいむは大きな葉っぱの上に横になり、両親はその両端を咥えゆっくりと運び始めた。 姉妹の子ゆっくり達は横について長女れいむを励まし続けていた。 「おねえちゃん!!もうすぐびょういんだからね!!」 「ゆっくりだいじょうだからね!!」 だがそんな励ましの声も今の長女には届かなかったようだ。 長女の顔色はますます青白くなっていき、呼吸は少しづつ小さくなっていった。 「ゆぅ・・・・ゆぅ・・・・」 必死に痛みに耐える長女。だが、その緊張した空気は突然の悲鳴に打ち砕かれた 「ゆぴぃ!!ゆぷぅ!!」 長女の苦しみ方が変わった。今までは痛みに耐えるような様子が尋常ではない痛みに苦しむものに かわったのだ。 「ゆぷぅ!!うbひfふsぅvfvふぃおwぇjjjねいぁj」 突如として発せられる解読不能な言語。これには両親はただ事ではないと悟り 歩みが自然と速くなっていた。 「jkhbtkぶjひlすぇrbふlうぇr・・・fykhうぇjkbち・・・・ふ」 病院に近づくにつれ、長女の叫びは少しづつ小さくなっていった。 駆けること30分、一家はどうにか群れ唯一の診療所にたどり着いた。 長女はぐったりとしており、両親は心配そうに戸を叩いた 「ぱちゅりー!!おちびちゃんがたいへんなの!!たすけてあげてね!!」 2,3度叩いた辺りでぱちゅりーが出てきた 「むきゅ!!こんなあさはやくからどうしたの?」 「おちびちゃんがたいへんなの!!はやくたすけてね!!」 ぱちゅりーは群れの中でも歌姫として有名な子れいむの身になにかあった事を理解し すぐに家の中に家族を招きいれ、容態を見た 長女の体は青白くなり、呼吸は停止しており、瞳孔も開ききっていた… 「むきゅ……、もうえいえんにゆっくりしちゃっているわ…」 ぱちゅりーは少し悩んだが、素直にそう告げた。 家族はそんな馬鹿なという顔でポカンとしていた。 「ぱちゅりー…なにいってるの…ぽんぽんがいたいだけでしんじゃうなんてそんなこと ないでしょ…」 親まりさはそうか細い声で喋った。 だが、ぱちゅりーは辛い現実を続けた 「残念だけど…もうえいえんにゆっくりしちゃってるわ…さわってみなさい…もうこんなにつめたいわ…」 信じられないような顔をしながら両親は頬ずりをした。とても冷たかった。 昨日あんなにゆっくりしていたのに…たった一日で…たった一日で皆に愛されていたおちびちゃんが …おちびちゃんが!! 「おちびちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「どぼじでごんなごどにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 両親の叫びが残りの姉妹に全てを語っていた。 「しょんな…うしょだよね!!おねえちゃんがえいえんにゆっくちちちゃうわけないよね…」 「うそだぁぁぁぁ!!ばりざのいぼうどがじぬわげないんだぜ!!」 言葉ではそうはいっているものの、目には涙が溜まっていた。 姉妹はその場で耐えきれなくなり、両親と一緒に泣きだしてしまった。 「おねえぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「でいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 家族はわんわんと泣きだしてしまった。 両親は頬ずりしながら泣き、姉妹はその場で両親以上に泣きだしてしまった。 あんになゆっくりしていたのに…死んだなんてうそだ… あんなに群れのみんなに愛されていたのに… あんなに(ゆっくり基準で)きれいなお歌を歌っていたのに… そんな思いが錯綜する中、あり得ないことが起こった。 むくっ… 死んだはずのれいむが体を起こしたのだ。 体を器用に動かし、何事もないように起き上がったのだ。 この光景にぱちゅりーは驚き、家族は喜んだ。 「ゆ?おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!いぎがえっだんだねぇぇぇぇぇ!!」 「よがっだよぉぉぉぉ!!よがっだよぉぉぉぉ!!」 「おねえぢゃんがいぎがえっだぁぁぁぁ!!」 「ゆぅゆぅ…ゆわ~~~ん!!」 家族は大喜びでれいむにすり寄り、さっそく頬ずりしはじめた。 だが、ぱちゅりーは見逃さなかった。 そう、れいむは間違いなく死んでいた。 瞳孔は完全に開いており、すでに死臭が漂い始めていた。 つまり、れいむは死んでいるはずなのになぜか起き上がったのだ。 家族はれいむが起き上がった=生き返ったとみなして大喜びのあまりその事実を完全に 見落としていた。 ぱちゅりーはあり得ない光景に目を丸くしてその様子を見守るしかなかった。 ぱちゅりーが見守っていると、一瞬ではあるがれいむの腹がふくらんだ。 「むきゅ!?な、なに!!」 れいむの腹から何かが出ようとしているように見えた。 れいむの腹は一瞬膨らんだらすぐしぼむを繰り返し、さすがの一家もただ事でないことに 気づいた。 「ゆうぅぅぅぅ!!どうしたのおちびちゃん!!」 「またぽんぽんいたいの?いたいの!?」 「おねえちゃん、ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 「こわいことしないでねぇぇぇぇぇ!!」 家族は皆恐慌状態に陥った。 そして一拍おいてれいむの腹が裂け、中から何かが出てきた。 それは…… とりあえず前半はここまで あとがき ここ最近書いていなかったせいか腕が落ちた気がします。 ですので一旦ここでとめて数日後に後半を挙げます。 作者 アイアンゆっくり 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 ゆっくりおしえてね!! 1~2 世界で一番短い虐待 ゆっくり地縛霊 まりさ達の場合 鬼斬 1~ 怪奇現象 ゆっくり自縛霊 ありすの場合 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1329.html
前作 ゆっくりいじめ系159 ゆっくり飾り Part.1 ※このSSには俺設定があります。別の書き手の設定が使われています。 「ほいほい」とはゆっくりを捕まえる為に掘られた落とし穴のことです。 穴が完成してから一週間がたった。 3mの深さがあった穴も、すでに3分の1が埋まっていた。 死んだゆっくりは完全に踏み潰され、堆積し、穴の底に溜まっていくからである。 中では今でも殺し合いが続いている。 異端ゆっくりに釣られたゆっくりが、次々と穴に落ちるからだ。 その度に穴の中にいたゆっくり達は、傷ついた身体にムチうって「新人」に襲い掛かった。 子供は真っ先に踏みつぶされ、親は噛みつかれ、吹き飛ばされた。 「どおしてええ なんででいぶのごどもをつぶすのおお 」 「きずついたまりさもかわぶっっ!!!!」(←潰された) 「ちーーーーんぽ!!ちーーーーんぽ!!!」 「うるさいよ!おまえたちがいるとゆっくりできないよ!さっさとしね!しね!」 「ちーーんぽしねえ!」 「ゆっくりするにはころすしかないんだよ!わかってるよおお!」 「ゆっくりできないやつらならしねええ!」 「よくもれいむのごどもをををを!!!!」 「なんでこんなことするのおおお!!」 最初は攻撃されるがままの「新人」たちも、家族を殺された憎しみ、理不尽な扱いに対する怒り、 そして生命の危機から反撃を開始した。 こうして殺し合いは続く。 その間にも新たな新人達が落ちてくるが、そういった新人達も否応無しに殺し合いに巻き込まれていった。 「みんななにしてるの?ここはくらくてせまいから、はやくここからだしべっっ!!」 状況判断が遅いゆっくり程、さっさと殺されていった。 1日目に落ちたゆっくりは2日目に全滅し、 2日目に落ちたゆっくりは3日目に全滅し、 3日目に落ちたゆっくりは4日目に全滅し、 . . . こうして激しい世代交代が繰り返されていた。 穴の中では 「最後の一人だけがゆっくりできる」 というただ一つのメッセージだけが受け継がれていた。 そんな日々がクリを繰り返すある夜のこと、 ゆっくり達を思わぬ敵が襲っていた。 「ゆ”っ!かゆいよ!」「からだがむずむずする」 それは虫だった。 通常、虫はゆっくり達の恰好の餌となる。 しかし、傷ついて中の餡子が剥き出しになったゆっくりにとって、虫ほど怖い存在はない。 身体が食べ物そのものであるゆっくり達は、野外で暮らす限り、 傷が塞がって餡子が外に出なくなるまでずーと虫につけ狙われるからだ。 だから、完治するまで傷口に葉っぱを貼り付けて、餡子が漏れないようにするゆっくりも多い。 少しでも眠れば、どこからともなく蟻や小さな虫達が忍び寄ってくる。 雨のせいで、穴に堆積した餡子が地面に染み出し、土中の生物を呼び寄せてしまった。 落とし穴の壁に貼り付けた木の板と、セメントの間から虫が這い出してきているのだ。 今まで、ゆっくり達には夜中に数時間程休める時間があった。 夜になれば新しく落ちるゆっくりがいない上に、 穴の中のゆっくりの数がある程度減り、 互いにある程度の距離が出来るからだ。 おまけに、夜中の3時ぐらいになれば、どんなに体力のあるゆっくりも 完全に体力を使い果たし、動けなくなることもその理由の一つだった。 しかし、死んだゆっくりの数が増え、穴に餡子が溜まり始めたことで 虫が集り始め、今度こそ少しもゆっくり出来なくなっていた。 身体に虫が侵入したあるゆっくりは、身体から追い出そうと暴れだし、 傷口に蟻が集りだしたもう一つのゆっくりは、それを潰そうと飛び跳ね始めた。 それに反応したゆっくり達は、それを攻撃と勘違いしてパニックに陥った。 「がゆ”い”よ”お”!!」「つかれてるんだからゆっくりさせてよお!!」「ねむいからしずかにしてね!!!」 「ぶつからないで!あんこがあ!!まりさのあんこがああでちゃううう!!!!」 真夜中のことなので、姿も見えず、互いにぶつかったりぶつかられた、踏みつけられたりの状況が続いた。 結局、早朝になり、虫が侵入して暴れまわるゆっくりが潰されるまでそれは続いた。 この騒ぎで、昨日までに生き残ったゆっくりの内、2匹が失餡子多量で息絶えた。 無論、他のゆっくりたちも睡眠不足と戦闘でボロボロである。 野生のゆっくり達を誘き寄せる異端ゆっくり達も。 最初は怖がったり文句を言っていたが、日数が経つにつれ慣れてきたようで、 野生のゆっくり達が自分めがけてつっこんで穴に落ちていく様子を楽しむ余裕もでてきた。 「ゆっくりできないゆっくりはしねええええええええ」 「しねええええええええええええええ」 必死の形相で襲い掛かってくる野生のゆっくりを見ては、 「ゆっくりできないゆっくりはしねだって、おおこわいこわい。 ゆっくりしてないのはそっちでしょ?ばかなの?」 ニヤニヤして馬鹿にしていた。 もちろん、一度、透明の箱に入れられ、穴の上に吊るされると夕方まで一日中放置される為、 太陽の下、飲まず喰わずで過ごさなければいけなかった。 死臭を出す為と、呼吸の為に穴がいくつも空けてあるが、 夕方になって箱から出したときは、いつも生きも絶え絶えの状態になっていた。 ホイホイにも大量の餡子が溜まり、そろそろ底までの距離が2mぐらいになっていた。 そんなある日、畑仕事をしているとドス魔理沙がやってきた。 ドスといっても2mぐらいで、ドスの中では小さいほうだ。 ドス魔理沙というのは、長い間ゆっくりし、知識と経験を蓄えたゆっくりのことで、力も人間よりある。 ただ、基本的には単なるデカイゆっくりで、ドススパークとかゆっくり光線なんてものは出せないし、 信頼の証として他のゆっくりから飾りを受け取ることもない。 おそらく、近くの里の長だろう。ホイホイに落ちて出て来れないゆっくりの数が多いから、直々に 探しに来たのだろう。 「ゆっくりできないゆっくりがいるよ!」 「ゆっ!かざりのないゆっくりはしねえ」 周囲の小さいゆっくり達も、ドスに続いて侮蔑と怒りの声を異端ゆっくりに投げかける。 だが、ホイホイのせいで近づけないので、代わりに石を投げているようだ。 「ゆっくりできないゆっくりが、ドスのなかまをゆっくりできなくしたんだよ」 「ゆっくりできないゆっくりはしね」「ゆっくりごろし!」 後ろからこっそり近づくと、 「おりゃああああああああああ」 背中を押し付け、体全体でドスをホイホイに突き落とした。 「ぶべっっ!」 ドスには体全体にタップリつまった餡子と、それを包み込む厚い皮がある。 それ故に重量があり、他の小さなゆっくりのように高く飛び跳ねることが出来ない。 これだけの重量では、飛び上がることも、人の手で引き上げることも無理だな。 「じっじいいい!!ゆっくりひきあげろおおおおお!」 「ゆっくりできないじじいはしねえええ!!」 そうだ。たしかコイツら、餡子そのものが胃みたいなものなんだよな。なら・・・ 穴の周りにいた、五月蝿いゆっくり達を蹴り落としていく。 「ゆぎゃっ!」「とかいはのすることじゃないわああ!!」 「いたいよーわかないよー!」 その後、俺は家の脇に立てかけてあったシャベルを持ち出すと、 ホイホイに落ちたドスまりさの帽子を取り上げ、頭頂部をくりぬき始めた。 「ゆ”ゆ”っ、じじい”い”い”い”や”め”ろ”お”お”お”お”!じね”え”え”え”え” い”だい”い”だい”い”だい”い”い”い”い”い”い”い”い”い”!!!!」 ぽっかりと開いた穴から、ドスの中身の餡子が良く見える。 これで準備完了。 落ちたゆっくり達は、最初は飛び跳ねて抗議し、餡子に刺激を与えてドスを苦しませる。 だが、次第に飛び跳ねる高さが低くなってくる。 徐々に底面から吸収されているからだ。 「ゆっ?へんだよ?あしがうごかないよ」 「うごけないよ~!わからないよ~」「ありすは」 やっと自分達が喰われてることに気づいたか。 「だじでえええええええ!じにだぐないいいいいい」 「」 「うごげなけよおお!!とめられないよ!お”に”い”ざん”、みんなをゆっぐり”だしてあげてねぇぇぇぇ!!」 こんなときだけ「おにいさん」呼ばわりかよ。 「どすのばがああああ」「しょくゆっぐりき~」 「わがらないよ~わがらないよ~」「どがいはなのにいい!!」 結局、夜になるまで恨めしい声は続いた。ドスは自分の大切な仲間を強制的に食べされられることになった。 それからというもの、異端ゆっくりを攻撃する為に突進してホイホイに落ちていったゆっくり達は、 否応無しに、ドスの餌に変わっていった。 「そらそら!ドスの餡子を平らげないと喰われちまうぞ!」 「ぐぐっぐゆゆゆゆ・・・もうだべられないよおおおおお・・」「おがあしゃんうごげないよお!だずげでよおお!!」 ある親れいむは、限界までドスの餡子を食べ続け、ついに動けなくなったところを、 ゆっくりとドスの餡子に吸収されていった。 体の小さい子ゆっくりは、親の目の前でドスの餡子に飲まれていった。 吸収されるゆっくり達は、口々にドスに対して恨み言を言いながら一部になっていった。 ドスは、そんな自分に対する恨みや憎しみがたっぷりつまった餡子を毎日大量に吸収する羽目になった。 ある夜には、れみりゃがやってきた。 「う~! すごくおいしそうなにおいがするんだどお♪ あまあまがいっぱいだどお~!」 こんな巨大な餡子の塊があるんだから、気づくのもあたりまえか。 れみりゃの背後から近寄ると、地面に引き倒し、羽や手足をもぎ取った。 「いだいんだどおお!!!!れみりゃのぷりちーなからだがあああああ!いだいいだいいだいいいいいいい!!」 あまりの痛みに暴れる(胴だけだったので大して動けないが)れみりゃを ほいほいに突き落とした。もし、ほいほいの中が空だったなら、 れみりゃは自身の再生能力のおかげで、間違いなく次の朝までに脱出できただろう。 だが、れみりゃが落ちたのは、ドスまりさの剥き出しの餡子の上だった。 ドスは日中の苦痛に耐え続け、すっかり精神的に参って眠りに落ちていた。だが、眠りに落ちてからも 強制的に吸収してしまったゆっくりの餡子が持っていた強烈な感情(怒り・憎しみ・悲しみ・恐怖・絶望もろもろの負の感情) がドスに悪夢を見せて苦しませていた。そんなドスは、れみりゃの落下という苦痛をともなった強烈な痛みによって、 再び現実に引き戻された。 「うぎぎぎ!!!やめてね!!うごかないでね!!」 「う~!ごごからだずんだどおお!!れみりゃばごーまがんのおじょーざまなんだどおお!」 人間にしてみれば、脳や内臓をかき混ぜられるのと同じだから、相当な痛みや不快感が ドスまりさを襲っているのだろう。 れみりゃは、しばらくの間、喚いたり芋虫のように体を強引に動かし続けたりした。 だが、徐々に冷静になるにつれて、自分の体がだんだん餡子に埋もれていっていることに気づいた。 「うーーー!へんだどおお!!うごげないんだどおお!からだがしずむんだどおお!!! しゃくやーー!こーまかんのおじょーさまをたすけるんだどおお!!!」 そんなれみりゃの悲鳴を聞きつけて、なんと、ゆっくりふらんまで現れた。 「う”-!!ゆっくり死ね!ゆっくり死ね!!」 「れーばていん」と呼ばれる棒切れをもったゆふらんは、狂気に満ちた顔でほいほいのそばまで降り立った。 俺はガン無視かい。 俺はゆふらんに近寄ると、棒切れを奪い取り、羽を引きちぎり、突き落とした。 ただし、今度は手足を引きちぎらない。 「う”ーごろじでやるううううう」 そう憎しみのこもった目で俺を睨み付けるが、すぐに近くにいたれみりゃに意識が向く。 そして、れみりゃの上に馬乗りになり、上から殴り続けた。 「う”ー!!じねええ!!じねええええ!!!」 「やめるんだどおお!れみりゃば、ごーまがんおおじょーざまなんだどお!!じゃぐやにいいづけるどおお!!」 ゆふらんは、思いっきりれみりゃを痛めつけて、食べようと考えたらしい。 だがゆふらんは気づかない。 ドスの餡子に密着している足の部分から、徐々に吸収されていっていることに・・ 「うー!ゆっぐりしないでじねええ!!」 手足がないため、抵抗することできずに殴られ続けたれみりゃは生きも絶え絶えだ。体の半分以上は 餡子に埋まっているか。ふらんのほうも、殴ることに夢中で、足が完全に餡子に埋もれていることに気づいていなかった。 だが、さすがに足の自由が利かなくなっていることに気づいたのか、強引に足を引き抜いた(ただし、存在したのは脚だけで、 足の部分は完全に吸収されて無くなっていた)。 そして、れみりゃを食べることも忘れて不機嫌そうに暴れ始めた。自分が閉じ込められているということや、 吸収されているということに苛立っているのだろう。 「うーー!!ここからだせえええ!だせえええ!!!ゆっくりしないでだせえええ!!」 「ごごがらだずんだどおお・・・じゃぐやああゆっぐりじないでだずげるんだどおお・・・」 ゆふらんは、脚だけの状態になりながらもほいほいの中を歩き回ったり、腹をすかせるとドスの餡子をほじくり返して 食べたりしている。これはゆふらんが完全に度すの餡子に吸収されるまで続いた。 「ゆっぐりだぜええええ・・じねえええええじじいいいい・・・」 「しゃ・・・・ぐ・・・や・・・」 当然、この間も途切れることなく延々と苦痛がドスにもたらされていた。 そんな出来事があったりした数週間後、ついにドスから提案があった。 提案というより切実な願望か。 「もうごろじでええ!がゆい!ぐるじい!じにだい!」 吸収するたびに、負の感情が詰まった餡子が蓄えられてゆき、自身の餡子(脳)が締め付けられる。 さらに、ドスのブ厚い皮にも、底辺や側面から這い出してきた虫達が侵食しているようだ。 ゆっくりの皮は炭水化物だからか。 それにドスの声もそろそろ耳障りになってきたし、農閑期に入るし、 埋 め る か 俺は異端ゆっくり達を突き落とし、ドスに吸収させると、シャベルで穴を塞ぎ始めた。 ドスは、これから土に含まれる虫や微生物達に分解されるわけだが、 無論、あれだけの量の餡子が分解されるのはいつのことになるのやら。 ドスが完全にゆっくりするまで、まだまだ時間がかかりそうだった・・・ Part.1から何ヶ月たったんだろ・・・ ※俺設定として、ドスの能力が単に大きかったり、賢さだけになっています。それから別の書き手の方の 設定をつかって、ゆふらんが「れーばていん」という棒切れを振り回します。 written by 御湯栗
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1256.html
制裁ものじゃないと罪悪感を感じる方は注意 ある日の昼下がり、ゆっくりれいむは博麗神社の縁側でお昼寝をしていた。このゆっくりれいむは以前神社の中のおせんべいを 勝手に食べてしまって、巫女である博麗霊夢に叱られ、追い出されそうになったゆっくりであった。 その際にゆっくりれいむが行く当てもなかったところを見かねた霊夢によって飼われることとなった。 今では神社の中でゆっくりする居候またはペットとなっている。 「れいむ~。おやつよ~」 「すぐにゆっくりいくね!!おやつ♪おやつ♪」 今ではおやつを一緒に食べる。 「れいむ、こっちにいらっしゃい。一緒に食べよう。」 霊夢がれいむを膝の上に招く。 「ゆっくりできるね♪れいむのおひざやわらかくてきもちいい♪」 縁側で霊夢はれいむを膝の上に乗せて、おやつを食べることにした。日向でお昼寝をしていたれいむはほかほかと日の光を吸収して暖かい。 このゆたんぽのような暖かさが心地よい。ちなみに夏には冷やして冷やし饅頭になるので、これがまた気持ち良い。 「ほら、こぼしそうになっているわよ。しょうがないわね。」 そういう霊夢は普段他者と接する時と違って柔らかい物言いだった。 「ゆぅ?れいむ、ありがとね!!ゆっくりたべさせてね!!」 れいむは食べるときにこぼしてしまうので、霊夢が手をそえてゆっくり食べさせてあげるのだ。 最初は掃除の手間を省くためにこうしたのだが、今ではこの位置が一番しっくり来た。 霊夢にとってはれいむの暖かさと柔らかさを感じることができ、安らかな気持ちになれる。 そう、ゆっくりできるのだ。霊夢は元々面倒くさがりなところがあり、暇さえあればお茶を飲んでいた。 暇な時間を一人で満喫することは確かに味わい深い。しかし、れいむが来てからは、 だれかと一緒にゆっくりすることをより楽しめるようになっていた。 今では毎日のお茶の時間が本当に楽しみである。 「れいむ、れいむ、おやつありがとね!!おれいするね♪」 そう言うとれいむは縁側で霊夢を招いた。そうすると霊夢が寝転がる。れいむは霊夢の枕になった。 「あ~、ふわっとしてあったかい。れいむ、気持ちいいわよ。ありがとね。」 そういうとれいむは満足げな表情をした。それはどこかふてぶてしくて偉そうだ。 けれども霊夢はそんなれいむをみてほほえましく思った。すこし背伸びがしたい、 かまってほしいと思っている妹がいるとこんな感じなのかと思った。 そうすると、友人の霧雨 魔理沙が尋ねてきた。何でも異変の兆候があるらしい。霊夢は身支度を整えると、 「これから出かけてくるからね。おみやげもってくるからいい子にしてまっているのよ。」 「うん!ゆっくりいってらっしゃい!!」 れいむは満面の笑みで霊夢を見送った。本当はもっと霊夢と一緒にゆっくりしたかったが、 異変解決が巫女の仕事なのだから仕方がない。れいむは仕事で疲れた霊夢が帰ってきたときに たくさんゆっくりしてもらうためお手伝いをしようと思った。口を使ってちりとりをくわえ、器用に掃除をしている。 霊夢が帰ってきたときにほめてもらいたい。なでてもらいたい。れいむは霊夢の事が大好きだった。 そのとき、 神社の上空より鳥がれいむ目掛けて急降下した。れいむは鈍重な動きと警戒心の少なさから、以前より目をつけられていた。 そして巫女がいないところを狙われたというわけである。 あっというまにれいむは鳥に捕まえられ、空高くに連れ去られることとなった。 「ゆぅ?おそらをとんでる!!たかい♪たかい♪」 れいむはまだ現在の状況を把握していないようだった。 霊夢の愛情に守られていたれいむには、これからどのような地獄が待っているのかまったく理解ができていなかった。 だんだん神社が遠ざかってくる。さすがにおかしいと感じたのか、れいむは 「ゆっくりれいむのおうちにかえしてね!!れいむのおてつだいおわっていないの!!」 と催促するが、鳥に言葉がわかるわけはない。 しばらく飛んで、れいむは鳥の巣に落とされた。鳥はそのまま次の獲物を求めて飛び去っていく。 れいむの目の前には鳥の雛達がいた。目の前にはぴぃ、ぴぃと雛たちが自分目掛けて擦り寄ってくる。 よちよちとゆっくりしたペースだ。 「ゆっくりしてる~♪」 野生から遠ざかったれいむは自分に向かってくる雛達を何の警戒心もなく近づけてしまった。 雛たちを可愛いと思ってしまっていた。あるものを忘れていたためにこのような愚行を犯してしまった。 野生の法則 弱肉強食 「いたい!いたいよ!とりさんやめて!!」 雛達はれいむのことを食料としてしかみていなかった。抵抗手段を持たないれいむは雛達についばまれていく。 小さなくちばしによるついばみは、ひとつひとつはたいしたことはなかった。しかし大量の雛、 それもとても飢えているので、久しぶりのご馳走にありつこうとみな必死にれいむをついばんでくる。 「ゆっ! ゆ゛う゛う゛うううううっ!!!やだよ!れいむはおいしくないよ!!」 生態系の最下層、動く食料のゆっくりにはあるまじき発言である。くすぐったさといたみとかゆみが同時に襲ってくる。 「れいむたすけてよ!れいむー!!!」 しかし霊夢は助けに来ない。異変解決に向かっているので当然である。 ひなのくちばしがついに中の餡子に届いてしまった。あふれ出す餡子。そしてそこに群がる雛達。 地獄の蹂躙劇がついにクライマックスへと突入しようとしていた。 しかし親鳥がいなかったことが幸いした。れいむは巣から転がり落ちることによって、うまく雛達から逃れることができた。 れいむはまた逃げていた。神社へとたどり着くことを願っていた。 しかし神社がどこにあるのかはわからなかった。 それでもまったく動かなければ餡子におびき寄せられた虫達の餌食となってしまうのである。 先ほどついばまれたところがかゆいと思ったら、蟻がたかっていた。れいむはあまりの気持ち悪さにどうにかしてしまいそうであった。 転がって蟻をふりはらうとすぐに逃げる。しかし蟻達はしつこく追ってくる。 「れいむじにたくないっ、れいむじにたくないよっ!!!ゆっぐりじたいよぉ!!」 れいむはゆっくりできなかった。蟻達は大群をかたどって襲い掛かってくる。一匹でも再び侵入を許せばそれまでだった。 はやく、はやく跳ね、少しでも遠くへと逃げようとした。それがれいむの餡子をこぼし、より多くの蟻をおびき寄せることとなっていた。 「ゔわ゙ああああああん!な゙んでえええええ!!な゙んでづいてぐるのぉぉぉ!!」 れいむは逃げる。 餡子がこぼれる。 逃げる。 こぼれる。 こぼれる。 こぼれる。 ついてくる。 しかしなんという幸運か、目の前には浅い水溜りが道を横切っていた。 れいむは全身全霊の力を使って飛び跳ねた。蟻達は追ってこない。上手く逃げ切ることに成功したのである。 「ここどこ・・・。おうちかえる・・・。れいむにあいたい・・・」 もはやどこが神社か完全にわからなくなっていた。しかし幸運にも目の前には民家、そして畑があった。れいむは民家を尋ねた。 しかし誰もいなかった。何か食べたい。ご飯をもらいたい。れいむはたいりょうのあんこを失っていたため、早く栄養を取る必要があった。 それなのに長い間飼われていたれいむはえさのとり方を忘れてしまっていた。 ふと目の前の畑に目が行った。たくさんの野菜がある。れいむはこれを食べれば傷がふさがるかと思った。 しかしそのとき霊夢の顔が頭に浮かび、以前しつけられたことが思い出される。 「今度からは勝手に人のものをとっちゃだめよ。悪いことなんだから。いい子にしていたら私がごはんをあげるからね。」 霊夢に嫌われたくない。今まで霊夢と過ごしてきた思い出が蘇る。 かまってほしさにいたずらをして怒られたことがあった。 逆に霊夢にいたずらをされたこともあった。頭からダンボールをかぶせられた。すねていたら、 霊夢が謝ってきてその後一日中遊んでもらったことがあった。 一緒に外に遊びに行ったこともあった。霊夢の友達にほっぺたをつねられたことを覚えている。 喧嘩をしたこともあった。あのときは何が原因だったのか覚えていない。れいむは都合の悪いことはすぐに忘れる。 しかし寂しくなって霊夢の布団にもぐりこんでしまったことは覚えている。喧嘩した後なのに霊夢は抱きしめて寝てくれた。 れいむは泣きながら謝った。 ひとりでゆっくりしていても楽しくはない。霊夢といっしょにいたい・・・。 「ゆ"っ・・ゆ"っ・ゅっ・・・・・ゆ"・・・・・ゅっ・・・・・・・・・ゅ゛・・」 体の中の餡子の3分の1がなくなってしまったためか、意識が朦朧としてきた。 目の前の野菜を食べないと決めたことで一気に今までのダメージが押し寄せてきたらしい。 もう動くことさえできない。 蟻達が追いついてきた。別の道を通ったのだろう。れいむの体内へと侵入し餡子をむさぼってくる。 もはや助からないことはれいむにもわかっていた。霊夢には二度度会えないと。 最後にいってらっしゃいと言ったことを後悔した。もっとわがままをいえばよかった。 少しでも霊夢と一緒にいたかった。こういうべきだったのだ・・・ ゆっくりしていってね、と 「今戻ってきたわよれいむ~。どこに行ったの~。おみやげ持ってきたわよ。いっしょにたべよ~。」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2097.html
オレ設定注意 東方キャラ注意 仲良し姉妹 闇が支配する時間。空には薄蒼い色で輝く月が地上を妖しく照らしている。 人は眠り、野生の生き物も巣で睡眠を取る夜に二つの人型が空を飛んでいた。 二つはふよふよと辺りを見回すと何かを見つける。 夜目が利くその瞳は暗く離れた偽装を見抜く。 二つは地上に降り立つ。 何かが住んでいる巣であろうそれは草と板で遮られている。 偽装のバリケートのつもりなのだろうが人の手を持つ二つはそれは障害にならない。 バリケードを退けると巣の入り口が見える。 二つは…いや二匹のゆっくりは静かに入っていった。 「ゆぅ…ゆぅ…」 「ゆちゅぅ…ゅぅ…」 巣の中は比較的広かった。 人間の子供でも楽に入ってそれなりに動き回れるその巣にはゆっくりが暮らしている。 成体サイズのれいむ。そして小さいボールサイズの子供れいむとまりさだ。合わせて7匹はいるだろうか。 とても安らかな寝顔をしたゆっくり達である。 れいむには夫であるまりさがいた。 仲の良い夫婦であったが二匹は寝る前のすりすりで発情してしまい、「すっきりー」をしてしまったのだ。 本来は成体サイズになると子供を作っても黒ずみの饅頭になる事はなく、死なずに出産が出来る。 しかしまりさは中身の餡子が足りないのか、それとも子供を作るのに体が弱い方だったのか。 赤ん坊が実ると共に黒ずみ、まりさは死んでしまった。 れいむは悲しんだ。泣いて悲しんだ。 最愛のまりさが「すっきりー」で死んでしまい、心がぽっかりと穴が開いてしまった。 だがそれもすぐに吹っ飛ぶ。 まりさの頭から元気な赤ちゃんが生まれたのだ。 初めて赤ゆっくりの言葉である「ゆっきゅりちていってね!」にれいむは涙を流し、 そしてまりさの形見であるこの子達を育てようと強く誓った。 最初は手間がかかった。何せ初めての赤ちゃんを世話をするのだ。 失敗もあった。赤ちゃんの泣き叫ぶ声で一睡も出来なかった事もあった。 しかしれいむは慈愛を持って育てた。近所のぱちゅりーとありすの手伝いもあって、赤ゆっくりも子ゆっくりまで成長した。 いずれこの子達は自分から離れ、巣立つだろう。 その時まで、れいむがゆっくりと育てるよ。 れいむは幸せだった。 まりさが死んだのは悲しいけど、それでも子供達が育っている事にゆっくりとできた。 巣も偽装をしているから侵入者も来ずにゆっくりと過ごせる。 だがいつの世も、幸せというのは突然壊れるものだ。 バリケードを退かし、進入した人型のゆっくりは巣を見渡すと赤ん坊を一つに集める。 その後、れいむの頬をぱしっと叩いた。 「うー、おきろ」 れいむは夢から覚める。 こんな時間に誰が起こしたのだろう。 まさかちびちゃんがこわいゆめをみた? れいむは目をゆっくりと覚めると、 金の髪に赤い瞳をした捕食者が目の前にいた。 「ふ、ふ、ふ、ふらんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 れいむを夢から覚ましたのはゆっくりふらんだ。それも人型の。 捕食者として最強クラスの戦闘能力の持ち主であり、 その気性の荒さと相まって適うもの無しとゆっくり界では常識が作られる存在である。 な、なんで!?かもふらーじゅはかんぺきなはずだよ!! れいむは混乱していた。 捕食者を初めとした野生動物に見つからないようにカモフラージュしていたのに目の前にその捕食者がいるのだから当然だろう。 ち、ちびちゃんは!? 自分の安全より子供の安否を先に確かめるのは母性に優れたれいむらしい思考だ。 「うー♪おまえのさがしてるのはこいつらかどぉー♪」 れいむは凍りついた。 ふらんだけではない。ゆっくりの天敵である最悪の捕食者が二匹いる事に。 もう一匹はゆっくりれみりあ。通称れみりゃ。 ババ臭いおべべにニコニコとした下膨れ。 ふらんと劣る戦闘能力と気に入らない事があるとすぐに泣き叫び、某瀟洒なメイドに助けを求める。 それでもただのゆっくりでは適わない力を持つ恐ろしい天敵だ。 そのれみりゃの手にはれいむの愛する子供達が握られた。 「ち、ちびちゃんをどうするのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「う?あまあまをたべるにきまってるどぉ~♪そんなこともわからないんだどぉ?」 れみりゃは手に持つ子供れいむを牙で突き立てるとじゅるじゅると吸い始める。 中身の少ない子供のためか、すぐに餡子が無くなり皮だけのデスマスクとなる子れいむ。 「ゅびゅ…」 声は一瞬。痛みがなく逝けたのは幸せだっただろう。 なぜなら地獄はまだ始まったばかりなのだ。 「あ゛、あ゛、あ゛、あ゛、ぢびぢゃん゛があ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」 「うー☆なかなかおいしいんだどぉー」 あまあまの味に満足するれみりゃと子供を食べられ殺される母れいむ。 れいむはふらんに掴まれた腕を振り解こうともがく。逃げるためではない。子供を殺したれみりゃを殺すためだ。 しかしれいむとは遥かに差のある強い力を持つふらんはビクともしない。 「すこしだまれ」 「ゆぷぅ!!?」 脳天からふらんに殴られ、動きが止まる。 ゆっくりは痛みに弱い。ちょっとした事で動きを止めたり、命乞いをするナマモノだ。 事実、怒りに燃えたれいむはふらんの一撃で意気消沈してる情けなさである。 「うー、おきるんどぉー」 「ゅ…?」 「だーれ?おねーさん」 「ゆっくりしていってね!」「していってね!」 子ゆっくりは夢から覚めると起こしたれみりゃに挨拶をする。 まだ小さいからなのか目の前にいるのはゆっくりである事が判ってもれみりゃである事を知らないようだ。 「にげてぇぇぇぇぇぇぇ!おちびちゃん!ゆっくりにげてぇぇぇぇぇ!」 母れいむは声を張り上げる。 自分はどうなってもいい。ふらんとれみりゃに食われてもいい。 せめて、せめて自分の子供達だけはと言わんばかりに叫ぶ。 「ゆ?おきゃーしゃん。どうちたの?」 「おかーさん、もっとゆっくりしようよ!」 「ちがうの!れみりゃはゆっくりできないの!はやくにげないとゆっくりできなく「うー、うるさい」ゆぶぅ!」 危機感が足りない子ゆっくりを早く逃げるように言うがそれを理解していない。 騒ぐれいむを煩わしいと思ったふらんは再びれいむを殴った。 「おかーしゃんになにするの?!」「ゆっくりはなしてあげてね!」「ゆっくりしね!」 子ゆっくりは自分の母親を殴ったふらんに攻撃しようと跳ねてたいあたりをしようとする。 しかしそれはれみりゃに押さえられた子ゆっくりは動きすらままならない。 「ゆっくりはなちてね!」「おかーさんのところにつれていってね!」 恐れを知らずにれみりゃに命令する子ゆっくり達 「うー、うるさいんだとぉ…」 むりやり動こうとする小さい饅頭にれみりゃは一匹一匹に底部に小さな傷を付ける。 それはカッターなどでほんの少し皮を切ってしまう小さな傷だ。 「ゆぴぃ!?ゆっくりやめてね!」「やだよ、いたくしないでね!」「い゛だい゛だいい゛たい゛いぃぃぃぃ!」 だがそれは痛みと縁の無かった子ゆっくりにとって初めての体験だ。 元々跳ねたりして移動するゆっくりにとって、底部に傷が付くのはかなり嫌う。 なぜなら移動の出来ないゆっくりは敵対者から逃げる事も、食べ物を探しに行くことも出来ないからだ。 そうなってしまったら生物として底辺に位置するゆっくりだ。死んで一生ゆっくりできないのは明白である。 れみりゃに傷つけられた底部の痛みによって、もう子ゆっくりは跳ねる気力すら無くしてしまう。 底部に傷を付けられるとゆっくりは跳ねられなくなるのだ。 「うー、おまえはゆっくりとこどもがころされるのをみてろ」 ふらんはれいむに悪夢の始まりを告げる。 自分の大事な愛する子供が傷つけられるのをじっと待てと言うのだ。 「まずはおまえからなんだどぉー♪」 最初に選んだのはれいむの子供だ。 可愛らしい顔は恐怖と苦痛で苦しむその姿はれみりゃにとって、これから始める行為のスパイスに過ぎない。 まずは手始めに目を抉った。「ゆぴゃぁぁぁぁぁぁ!?!れいむのおめめがあぁぁぁぁぁ!!」 小さい目はぷるぷるとしていて感触が気持ちいい。思わず握りつぶした。舐めたら甘かった。 次は皮を剥いだ。「ゆびいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!??!!いぢゃいい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 餡子が漏れないように丁寧に剥ぐ。時々剥く加減を間違えて餡子が漏れかけた。 リボンを取った。反応がない。先に取って反応を楽しむべきだったか。 髪の毛を剥いた。「ゆぼぉuw;cujw@ wt!?!!」 むりやり剥いた結果、皮ごと髪の毛が取れた。頭には餡子が丸見えになった。 露出した餡子から指を突っ込んだ。掻き回したり、こねこねしたり弄る。「ゆ!ひょへっ!ゆぽ!?」と一つ一つ反応を示して楽しい。 もう壊れてしまった。これだから子ゆっくりはすぐに壊れて楽しめない。 食べてみるととても甘く美味しい。苦痛で味を凝縮されているのだろうか。ふらんの分も残しておこう。 次に選んだのはまりさだ。 「ゆっくりやめてね!やるなられいむをやってね!」とさっそくまさり種特有の裏切りを発動している。 しかしれみりゃには関係ないことだ。 まずは帽子を取る。「やめてね!それはまりさのおぼうしだよ!!」 びりびりに引き裂いてやった。柔らかく脆いそれは見るも無残な状態になる。涙を目と同じ幅を流して気分がいい。 口に指を入れる。「ゆげぇ!がぎぎい゛ぎがぁ゛」 中は暖かく、餡子の感触がする。指の位置を変えると目が白目になったりして面白い。 頬を千切った。「ゆぎい゛ぃぃぃぃぃ!!ばりざの゛ぼっぺがあ゛ぁぁぁぁぁ!!」 食べてみると美味しいがれいむ程ではない。まだ苦しめる必要がある。 金色の三つ編みの毛を毟った。「ゆ゛ぎああぁぁぁぁ!?まりさのかみがあ゛ぁぁぁぁ」 右側の部分が皮ごと取れて見るだけで痛々しい。餡子を触るとぴくんぴくんして可愛かった。 片方の目に指を入れた。「ゆべぶあ!ゆびぃ゛!」 プチっといい感触と共に目は潰れ、その先の餡子ごと貫く。暫く震えていたが動かなくなった。 どうやら死んでしまったようだ。 食べると甘くまろやかになっている。子ゆっくりはそのままでも美味しいが苦しめれば更に美味しくなる。 子れいむ、子まりさと続いて二匹目の子れいむを手に取るれみりゃ。 まだ終わらない。子ゆっくりの地獄は。 口から頬まで裂いた。「ゆ?!ひゅほほほほほ!!?」 微妙に餡子が見えそうなぐらいまで裂けられた姿はまるで口裂け女だ。言葉もまるで喋れてない。 紅白の色をしたリボンを取る。「ひょるはひぇいむのぉ!!」 ハチマキのようにれいむの額に巻くと、力を込めて引っ張る。頭が皮があるのに餡子が見えるぐらい圧迫されている。 プチュウ 「ぢびぢゃん゛ん゛ん゛ん゛!!」 「うう!つぶしちゃったんだどぉ」 れいむは目の前の光景が信じられなかった。 最愛のまりさから生まれたゆっくりとしていった子が一瞬で4匹も奪われた。 それは悪夢としか言う他が無かった。 一方、れみりゃは不満だった。 このふらんとれみりゃはゆっくりを苦しめる事で味が甘くなり美味しくなるのを知っている。 しかし脆い子ゆっくりでは苦しめてもすぐに死んでしまう。 自分の手加減の問題とはいえ最後の一匹を苦しめさせる事が出来ないのにちょっと悔しかった。 「ゆ!おねーしゃん、なにちてる?!」 「ゆひひひひひ」 残る二匹の子ゆっくりはとてもゆっくりしていった。 一匹は現実逃避による幼児化。もう一匹は精神崩壊。 目の前で姉妹が壊される光景に小さい餡子脳は耐え切れなかったのだ。 これではどれだけ苦しめようとしても意味がないだろう。元々脆い子ゆっくりでは苦しめる事は難しい。 「めんどくさいんだどぉー、もうたべちゃんだどぉ」 「や゛め゛でぇ゛ぇぇぇぇぇ!おねがいです゛!でいぶはどう゛なっでい゛い゛でずがらこどもだけば!」 れいむの懇願。その姿は真剣に子供を愛してるのが分かる。 まりさだったらさっさと見捨てて、自分だけゆっくりするだろう。 れみりゃとふらんは視線を合わせる。 子供を持ったれみりゃはニコニコとした顔でれいむに近づいていく。 たすけてくれるの…? 思わず淡い希望を見だす。 れみりゃは手に持つ子まりさをふらんの口に、れいむをれみりゃの口に。 ゆっくりと自分の子供が食われる様を見せ付けた。 「うー☆おいしいんだどぉー♪あまあまなんだどぉー♪」 「おいしかった」 ゆっくりと見せ付けようにも子ゆっくりは餡子が少ない。 結果的には最初に吸われて死んだ子れいむより少し長く吸っていた程度だろう。 しかし母れいむは違った。 長く、長く。それこそ永遠に近い悪夢を見せ付けられた。 いっそ夢であれば良かった。 しかしこれは現実だ。 ふらんに殴られた痛みが、ふらんの口から漏れた子供の餡子の暖かさが、そして自分を縛る恐怖と怒りが教えてくれる。 「ゆ゛があ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 力いっぱい暴れた。今まで生きてきて最も力を発揮していた。 それでもふらんはビクともしない。圧倒的な力の差があった。 ふらんとれみりゃは外に出た。 れいむは相変わらず暴れているが無意味な行動である。 ふらんは空に飛んだ。れいむを掴んだまま高く高く、空に飛び続ける。 れいむは思わずちびり掛けた。 地上といたと思ったら、突如高い空にいるのだ。 能天気なゆっくりなら「おそらをとんでるみたい!」と喜んでいただろう。 しかしれいむはそんな余裕など無かった。 落ちれば死ぬ。 明確な死に今更背筋が凍っていた。 「れいむははなしてほしいの?」 「や、やめてね!いまはなしたらしんじゃ…!」 パッと離した。 落ちる落ちる落ちる。 地上から空まで約30m程だ。 それでもゆっくりからしてみれば身も竦んでしまう高さ。落ちて潰れて死んでしまう。 れいむの脳裏にはまりさの顔が、子供の顔が、近所のぱちゅりーとありすの顔が浮かび上がる。 あと少しで地表に激突する瞬間、落下は止まった。 「!!!?」 れいむの顔は涙と鼻水のようなものでぐちゃぐちゃだ。 地表に当たる前に掴んだのはれみりゃであった。 れみりゃはれいむを掴んだまま、空へと飛び上がる。 そしてまた落とした。 「ゆぅあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 地表に激突する直前にまた止まる。 止めたのはふらんであった。 ふらんはれいむを掴んだまま、空へと飛び上がる。 またまた落とした。 「ゆええぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」 これはれみりゃとふらんの遊びだ。 ゆっくりを掴んだまま空に飛び、ゆっくりを落としてそれが地面に落ちたら落としたものの勝ち。 掴んで止めたらそのまま空に飛び上がり、止めたものは落とす。 シンプルではあるが、能天気で餡子脳であるゆっくりの悲鳴は耐えることが無い。 「ゆゆ!おそらをとんでるみたい!」→落ちる→「ゆゆ!おそらをry」→落ちる→以下エンドレス しかしれいむは賢かった。 自分の子供が殺され、空に落ちる恐怖が餡子脳であるにも関わらず記憶していた。 ゆっくりは物忘れが激しい。特に自分の嫌な事に関しての物忘れっぷりは痴呆症と疑われかねない程だ。 それはそうでなくてはゆっくりが自然で生きていけないからだ。 巣で、外で、出産で、すっきりで、超冬で、食事中で、川で、飾りで、人間に殺されて…。 いつ如何なる事でも脆弱なゆっくりでは死に繋がる。 特に赤ゆっくりの脆さは石にぶつかるだけで皮が破けて餡子が漏れるほどである。 死が日常に存在し、それでいて自分の肉親から友人、赤の他人まで死ぬ状況で、 半端な精神と記憶力を持っていたらすぐに壊れてしまう。 賢いゆっくりは自然で生きていけない。れいむはふらんとれみりゃに会うまで幸運に恵まれていたのだ。 何回空から落とされただろうか。 れいむは声を発していなかった。精神が完全に壊れて声すら出ないのだ。 ストレスの影響か、黒い髪は抜け落ちており、見た目はハゲ饅頭にしか見えない。 「うー、こわれちゃった」 「つまらないんだどぉー、もうたべちゃうんだどぉー」 壊れた玩具を二つに分けた。 最後まで声を発することなくただの饅頭になったれいむはふらんとれみりゃの食べ物になる。 「うー!おいしいんだどぉー!」 「うー、あまあま」 れいむの餡子はとても美味しかった。 ゆっくりは成体になると餡子がパサパサと水気が無くし、美味しくなくなってしまう。 しかし度重なるストレスと精神が壊されるまでの遊びにれいむはとても美味しい餡子に変わっていた。 そして恐怖と苦痛で甘くなった子ゆっくりを食べながら二匹は新たな獲物を探しに行った。 れみりゃとふらんは敵対してる。 いや、ふらんがれみりゃの天敵といっていいだろう。 何せ出会うとふらんは一方的にれみりゃを殺しにかかる。 理由はふらんの気性の荒さがあるだろう。それ以外にもあるかもしれない。 それなのになぜ二匹は仲がいいのか。 それは姉妹であるからである。ただし餡子の繋がりはないが。 れみりゃは一人っ子であった。 れみりゃ種は交尾をしても子供が生まれにくく、にんっしんっをしても一匹か二匹が関の山だ。 体の無いれみりゃの植物型にんっしんっでも5匹以下という少なさ。これが希少種の理由かもしれない。 れみりゃの両親はれみりゃが出来たのが嬉しかったのか持てる愛情を持って育てた。 しかしれみりゃには欲しいものがあった。 「妹」である。 以前、父に付いていった狩りにゆっくりの姉妹がいた。おねーさんと呼ばれる事に憧れたのだ。 しかし子供が出来にくいに加えてれみりゃ種は一度子供が生まれると体力などの問題で暫く交尾すらままならない。 一度は諦めた。我が儘も言ったが無駄に終わったからだ。 そんなある日の事である。 ゆっくりの狩りの帰りにれみりゃは一匹の赤ゆっくりを見つけた。 綺麗な金の髪に透き通る赤い瞳。 ゆっくりふらんである。 親とはぐられたのか、捨てられたのか、なぜここにいるのは分からない。 れみりゃはそれを拾うとれみりゃはふらんを「妹」にすると両親に言ったが断られた。 当然である。れみりゃとふらんは敵対してる。それもふらんはれみりゃを簡単に殺す事ができる危険な存在だ。 赤ちゃんならまだ安全だ。しかし成長して自分たちを襲ってきたときに勝てる保障はないのだ。 だがれみりゃは食い下がらない。 『れみぃはがんばっておねーしゃんになるぅ!』 涙目になりながらもれみりゃは両親を説得しつづけ、ついに折れた。 そこかられみりゃとふらんの奇妙な姉妹が生まれた。 最初は両親も気味が悪がっていた。天敵に対しての恐怖が拭えないのだろう。 しかし「ぱあーぱ?」「まうまぁ?」の言葉取らずだが自分たちを親と認識してる姿に両親は驚き、喜んだ。 両親はれみりゃとふらんに愛情を注いだ。 子供が二人になって嬉しかったのだろう。 れみりゃもふらんを大事にした。狩りを一緒にしたり、遊んだりもした。 やがて月日が流れると二匹は成体に近いサイズに成長する。 巣立ちの時だ。 両親と子供は別れを済ませるとゆっくりと羽ばたく。 れみりゃは両親に感謝した。自分をここまで育ててくれた事を。 ふらんは両親に感謝した。天敵である自分を娘として育ててくれた事を。 両親は子供達に感謝した。とてもゆっくりとした子が自分たちの所に来てくれた事を。 ふらんとれみりゃの姉妹はとても固い絆で結ばれている。 れいむ一家で遊んだ後、姉妹は更にゆっくりの住処に襲撃し、遊んで壊して殺して食べた。 ぱちゅりーを殺した。すぐに死んで詰まらないがむきゅむきゅと言って面白かった。 ありすを殺した。子供を玩具にすると泣き叫ぶ母ありすの姿に性欲溢れるれいぱーの面影すらない事に滑稽で笑った。 クリームにコクが出て美味しかった。 みょんを殺した。相変わらず単語が統一されているが痛めつけるととてもいい顔をしてくれる。 親ゆっくりを目の前で殺した。子ゆっくりは涙でぐしゃぐしゃになって精神が壊れた。 ちぇんとらんを殺した。ふらんとれみりゃの二人係でちぇんとらんを互いが痛めつけられる姿を見せ付けた。泣き顔にゾクゾクとした。 てるよとえーりんを殺した。てるよは痛めつけても何も反応は無かったがえーりんはとても慌てふためいた。 てんこを殺した。殺す直前まで歓喜な顔に引いた。 …?ゆっくりがいるのに姿が見えない。 服を着てない人間の男に出会った。れみりゃとふらんを見るやいなや、凄まじい形相で走ってきた。 命の危険ではなく貞操の危機を感じて逃げた。 ドスの群れを壊した。全てのゆっくりの飾りを外し、食料庫の食べ物を何処かに捨て、赤ん坊と子ゆっくりを潰し饅頭に、 寝ているドスの底部の近い部分に穴を数個開けた。これでドスは動こうと跳ねると穴から大量の餡子が漏れて死ぬだろう。 阿鼻叫喚となるドスの群れを想像し、二匹は笑った。 まりさは逃げている。 最凶と最悪の捕食者の手から逃れるために。 「ゆっくりおとりなっているんだぜ!まりさはにげるんだぜ!」 「どぼじでえ゛ぇぇぇぇぇぇぇ!でいぶも゛おぉぉ!」 妻と子供を見捨ててしまったが自分が死んだら意味が無い。 妻も子供も自分が生きていればまた作れる。 それにここまで引き離せばたとえれみりゃとふらんが追いかけても間に合わない。 まりさはそう思っていた。 「ゆぶぇあ!!」ボグシャア 突然まりさの体が爆散した。 皮と餡子が内側から爆裂し吹き飛んでミンチと化したまりさは地面に降り注ぐ。 なぜこのようになったのか?れみりゃ側の視点を見てみよう。 れみりゃとふらんはゆっくりの夫婦を見つけた。 まりさとれいむ。探せばいくらでも見つかる夫婦だ。 いつも通り、親を殺さず子供が壊され殺される様を見さしていたがまりさが隙を見て逃げ出した。 逃げ出したまりさとの距離はそこまで遠くない。全力で飛べばすぐに追いつけるだろう。 だが、れみりゃは違った。 「うー、にがさないんだどぉー☆」 右腕を高く上げるとそこに霊力が集う。 薄い霊力とはいえそれは集まり圧縮されると一つの球体になっていく。 弾幕だ。 赤い色をした弾幕を作り上げるとれみりゃは逃げたまりさに狙いを定め、撃ち出した。 「ゆぶぇあ!!」 効果は見ての通り。 威力の薄い弾幕でも饅頭に過ぎないゆっくりでは一撃必殺と成りえる。 しかし威力のコントロールが出来ないのかまりさの体は原型を留めないほど砕け散った。 これでは遊ぶ事も出来ないし死んだ痛みも一瞬だ。味も変化してないだろう。 れみりゃとふらんはゆっくりの中で著しく成長する個体だ。 しかしふらんは成体になってすぐに強くなるがれみりゃは成体になって早くて数年という時間を要する。 これではれみりゃが強いところを見た者など皆無だろう。 野生のゆっくりは数年も生きられないのだから。特にれみりゃ種は総じて馬鹿なのが多く、それで自滅してしまう。 だがこのれみりゃは違った。 親の教育、姉としての心、成長して増加した中身と知識。 ふらんと共に生きたれみりゃはついに成長期を迎えた。 その結果、妖精に近いゆっくりであるれみりゃはついに弾幕を操れる程の強さになる。 中身が増加した事で言語能力、理解力も伸び、純粋な戦闘能力はふらん種に匹敵するだろう。 さすがに人間には適わないだろうが、それでもゆっくり程度なら負ける事などまずない。 「「うー!うー!」」 二匹は楽しんだ。 毎日毎日ゆっくりで遊んで食べて、ゆっくりできた。 夜は自分たちのテリトリーだ。 ゆっくりが寝ている間に蹂躙し、壊されていくゆっくりの群れに快感すら覚える。 姉妹は月が照らす夜を楽しんだ。 しかし姉妹は早く帰るべきだった。 最初のれいむ一家で終わりにして巣に戻るべきだった。 なぜなら夜はふらんとれみりゃだけのテリトリーではない。 ここは幻想郷。 忘れ去られた妖怪が行き着く一つの道。 ならば夜という潜在的な恐怖を支配する化け物がいても不思議ではないのだ。 「こんな所でゆっくりに会うとはね…運がないわね。あなたも…」 ふらんとれみりゃに重圧が押しかかる。 それは恐怖だ。久しく忘れていた根本的に存在する感情。 めのまえにいるのはなんだ? それは最悪の化け物。それは最強の化け物。 蒼く輝いていた月は紅く染まる。まるで血のように…。 串刺し公「ヴラド」の末裔と自称する化け物。吸血鬼と呼ばれる悪夢の顕現。 「不愉快だわ…あなたたちは」 永遠に紅い幼き月「レミリア・スカーレット」であった。 レミリアはゆっくりが嫌いだ。 愚鈍で馬鹿で分際すら弁えない。 かつてあろう事か自分を命令し、高慢としていたゆっくりの群れを存在から消し飛ばしてやった。 その時は冷静さが足りなかったので反省した。淑女は常にCOOLだ。 しかし彼女の従者がレミリアを模したゆっくり(本人は認めたくないが)を溺愛してる。 正直頭を心配して竹林の薬師に見せたレミリアは間違ってないだろう。 なぜならゆっくりとオリジナルはかなりかけ離れている。 いや、一部は似たのもいるがそれは置いておこう。 ありすを例に取ると彼女のオリジナルであるアリス・マーガトロイドは性欲を溢れる存在だったり、都会派が口癖でもない。 常に冷静で魔法の腕はさすがにレミリアの友人であるパチュリー・ノーレッジに劣るが精細さと人形との連携は優るとも劣らない。 しかしレミリアを模倣したゆっくりは最悪の一言だ。 我が儘で自分の気に入らない事があれば従者を呼び、プリンばかりを要求し、あまつさえ屁をこく肉饅頭。 力はゆっくりの中では上位に位置するらしいがちょっとした事で馬鹿故に自滅し、 しかもフランを模したゆっくりに殺される程度の存在。 プライドの高いレミリアにはそれが許せなかった。 愚鈍と馬鹿なのを拍車にかける自分を模倣したれみりゃは特に嫌っていた。 れみりゃとふらんは逃げ出したかった。 普通のゆっくりと違い、姉妹は自分より強い敵を見つけるとその場から逃げ出すのが多い。 それは生き抜くための知恵の一つだ。 たしかにゆっくりの中では強いがそれだけ。自分より強いのはいくらでもいるのを知っているし、挑んで死んだら話にならない。 故に妖怪や人間の類は極力関わらないようにしていたのだが…。 目の前にいる化け物から逃げ切れる自信がなかった。 動けば一瞬で肉片に変えられる。そんな光景が頭に浮かんでしまう。 れみりゃとふらんは目を合わせる。 「うー!」 「ゆっくりしね!」 選んだ選択は弾幕で動きを止めてすぐに離脱する事。 れみりゃとふらんは数にして数十個の弾幕を作り上げるとレミリアに撃つ。 それで倒せるなんて思っていない。時間稼ぎにすらならない。ただ、相手を驚かせればいい。 まさかゆっくりが弾幕を撃つなんて思わないだろう。 着弾したのも確かめずに後ろに逃げる姉妹。 それが普通の人間や妖怪なら逃げ切れたかもしれない。 しかし、相手は普通の妖怪ではない。 自他も認める化け物なのだ。 「!?うぎああぁぁぁぁぁぁ」 「う゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!?」 突然翼が引きちぎられた。 誰が千切ったなんて簡単だ。 レミリアである。 「弾幕を使うなんて驚いたわ…でもあの程度では当たらない」 翼を失った姉妹は地に落ちる。 高い空から落ちてしまう。 いくら高い再生力と生命力を持つふらんとれみりゃとはいえ地面に叩きつけられる衝撃で無事で済むはずがない。 「うぐぅあ!!?」ブチャア 「うべぁあ!!」ドグチャ 地面に落ちた。 その衝撃は凄まじく、長く生きた中でも受けた事の無い痛みが全身に広がる。 並みのゆっくりであったら潰れた饅頭に成り果てるだろう。幸いれみりゃの傷は浅かった。 れみりゃの体は再生が始まっている。翼も生えかけて、痛みもだんだんとだが薄れていく。 「うー!ふらんがあぁぁぁ!!」 だがふらんの傷が深かった。 全身の打撲は当然として腕や足は千切れかけ、曲がってはいけない方向に曲がっている。 腹から中身が出かけており、頭は血のように餡子が流れていた。 再生が追いついていない。 早めに治療をしなければ死んでしまう程の重症だった。 「ふ、ふらんはれみりゃがたすけるんだどぉー!」 ふらんを抱きかかえるようにして急いで巣に戻ろうとする。 しかしまだ吸血鬼の悪夢は続いている。 「何処に行くつもりかしら?私を置いていくつもり?」 目の前に紅い化け物が立っていた。 もはやどうしようもない。絶望がれみりゃを染めた。 戦う?Noだ。勝ち目なんて万の一つない。 逃げる?Noだ。逃げ切れる可能性なんてまた万の一つも無い。 ふらんを置いて逃げる?それこそNoだ。愛する妹を置くぐらいなら自分で死ぬ。 命乞いをする?…それしかないのか。 「れ、れみりゃはどうしてもいいですから、ふらんはたすけてくださいだどぉ…」 レミリアは一瞬、目を丸くして興味深そうにれみりゃを見つめる。 「ふぅん…どうしてもねぇ…なら私はあなたを痛めつけるわ 死んだほうがいいぐらいに拷問をかけてあげる もちろん死なさない。これでもゆっくりが死ぬぎりぎりまでやれるから どう?それでもやるかしら?」 レミリアは内心笑っていた。 所詮他力本願で痛みに極端に弱いゆっくりだ。 たとえ姉妹だろうが肉親だろうか簡単に切り捨てるゆっくりには耐えられるはずがない。 そう思っていた。 「わかったどぉ…れみりゃをすきにするどぉ…」 「そう、ならいいわ。始めるわよ」 レミリアの拷問が始まる。 人の手で行えるであろう様々な拷問を掛けた。 腕を千切り取った。 足を千切り取った。 鼻を千切り取った。 目を抉り取った。 腹を裂いた。 中身を掻き混ぜた。 一つ一つの指に針を刺した。 皮を剥いた。 火で体を焼いた。 生えかけた翼を少しずつ千切った。 人間ですら発狂するであろう拷問を与える。 なまじ一般のれみりゃより再生力が高いが故に死ぬ事はない。レミリア自身の腕もあるだろう。 一つの痛みを与える度にれみりゃの叫び声が空に響く。 泣いた。目から涙が溢れ出る。その目を抉り取られ、更に痛みが襲い掛かる。 だがれみりゃは決して助けなど呼ばなかった。 ふらんを差し出して自分だけゆっくりしようなんて言わなかった。 どれだけ拷問を掛けても、どれだけ苦痛を与えても。 レミリアは不快を感じた。 なぜこいつは助けを呼ばない?いつものなら咲夜の名前を言うのに。 なぜこいつは見捨てない?ゆっくりは他人を差し出してまで生き残ろうとするのに。 「なせだ…なぜ助けを呼ばん。いつもなら咲夜の名前を出すはずだ 自分が助かるなら肉親でも差し出すはずだ」 レミリアの口調が淑女から素に戻る。 判らない。目の前の饅頭が判らない。 「う…あ…お、ねーざんば…いもーどを゛、まも゛る゛んだどぉ゛… れみぃが…ま゛も゛る…」 所々が肉汁が溢れ出るその体はふらんの傷をも超える。 レミリアの拷問の凄さが窺い知れるがここまで自我を失わないのもさすがだろう。 それでもれみりゃは決して痛みに屈しない。 ふらんを助けるために自分を差し出した。 ならば自分が耐えなければ意味が無いのだ。 レミリアは不快を感じた。 なぜ不快に感じるのか分からない。だが目の前のれみりゃとふらんに不快を感じた。 それは500年を生きる吸血鬼でありながら心は少女である事に関係してるのかもしれない。 レミリアには妹がいる。 フランドール・スカーレット。5歳違いの妹だ。 姉をも超えるポテンシャル、能力の危険性、気の触れてる節からレミリアは妹を地下に閉じ込めた。 フランも地下にいることに不満は無かった。 仲が悪いという程ではないが逆に良いとはっきりと言える姉妹ではない。 フランは白黒の魔法使いと紅白の巫女と出会って昔のような笑顔をするようになった。 それはレミリアが自分で消してしまった笑顔だ。 レミリアの抱いてるのは不快感は「嫉妬」だった。 自分たちを模しているのにも関わらず、なせこいつらは仲が良い? 吸血鬼の少女は気づかない。もしくは嫉妬という感情を知らないのかもしれない。認めたくないのかもしれない。 「もういい。貴様は飽きた。妹諸共痛み無く消してやる」 今すぐこの不快感を消したかった。 だから目の前の饅頭を消す。容易な事だ。人間が力を入れるだけで壊れる存在。 吸血鬼たるレミリアの弾幕はれみりゃとふらんを消しカスすら残さないだろう。 れみりゃはレミリアの言葉に怒った。 自分を殺すだけならまだいい。しかし妹も殺す?約束を破るなんて。自分自身を差し出したのに。 れみりゃは弾幕を練る。ボロボロの体で。死にそうな体で。 全ては妹を守るため。今この瞬間、彼女の力はゆっくりの域を超える! 「!それは」 「うあーー!!」 れみりゃの手にあるのはただの球体の弾幕ではない。それは紅い槍。 成長する事で弾幕を覚えたれみりゃは次なる技を会得する。 レミリア・スカーレットのスペルカードを模倣したそれは─── 「すぴあ・ざ・ぐんぐにるー!!」 槍が放たれた。 それはまともにレミリアの頭に直撃する。それと同時に爆音が響いた。 その威力はもはや妖精の持つ弾幕の域ではない。下手したら人間でも殺しかねない代物であった。 だか、相手は人間ではない。 化け物だ。 人間を遥かに凌駕する化け物にダメージなど無かった…。 「う…あ…あ…」 「まさか私のスペルカードを模倣するとは…だが、所詮は偽者だな これは面白いものを見せた礼だ」 レミリアはカードを手に取ると魔力を解放する。 集う集う集う集う。 人間には成し遂げられぬほどの魔力の解放と収束。 紅い色をした霧がレミリアの右手に漂う。 霧は形を作り始める。極限まで圧縮されたそれは槍だ。紅い紅い色をした槍だ。れみりゃの槍より紅い槍。 それは神の持つ武器を模した代物か。もしくはそれその物なのか。 その名は 神槍{スピア・ザ・グングニル} レミリアの持つ最大にして最強の武器(スペルカード)であった。 れみりゃはふらんに寄りかかった。 息はある。だが、長くはないだろう。 「ごめ゛んね゛…おね゛ーざんがよ゛わ゛ぐで…ごめ゛んね」 「おねーちゃ…ん」 最後の姉妹の言葉。 レミリアの槍は放たれた。 紅い流星だった。その槍は音を置き去りにした。 投げられた直後に爆音が響く。土が巻き上がり、後に残るのは小さいクレーターだけ。 これでもまだ手加減されたほうであろうが、威力の高さが窺い知れる。 しかしレミリアの気分は晴れなかった。最後まで不快感が残った。 紅い月が地上を照らし続ける。 だが少女の背中は酷く小さく見えた。 「めーりーーん!!」 「ぐぼふぁ!?お、お願いですから妹様!あまり強く飛び掛ると危険ですよ!主に私の命が!」 「えー、めーりんは妖怪で頑丈なんだからいいじゃない!」 紅魔館は今日も平和だ。 紫もやしは白黒魔法使いと図書館で本の取り合いを。 メイド長は役に立たない妖精メイドに代わって仕事をやり続ける。 門番と妹様は最近仲が良い。微笑ましい光景だ。門番が口から血を吐いていなければだが。 そして我らのお嬢様はフランを遠くから見ていた。 (本当に…楽しいそうね…) 紅白の巫女から言わしてもらえばレミリアは十分シスコンだ。 本当に危険と判断し、冷酷ならたとえ血の繋がった肉親でも殺す事が出来る。それは心の持つ者なら当然の事だ。 しかしレミリアはフランを閉じ込めるだけにした。殺す事はやろうと思えばやれるというのにだ。 「お嬢様…少し宜しいでしょうか」 「咲夜?何かしら」 突如レミリアの隣に立つのは従者である十六夜咲夜だ。 彼女は時間と空間を操れる。突然現れたのもその能力故だ。 「何かを間違えてもそれは取り戻そうとすればやれるものです」 「私のした事は間違いではないわ。それと同時に許されるものでもない」 「いいえ、お嬢様は歩かないだけなのです。一歩でも前に歩けば…何かが変わると思われますよ?」 従者は言い終わると姿を消す。自分の仕事をしにいったのだろう。 「生意気ね…私に説教をするなんて」 レミリアは笑みを溢す。 まったく自分の従者に説教を喰らうとは情けない。 日照り用の傘を持つとレミリアは外に出る。 「フラン、ちょっと……」 「お姉様、どうしたの?」 姉妹の仲はこれからどうなるのかは… 語るのは野暮だろう。 人里とも紅魔館とも離れた場所に二つの何かが動いてる。 それはゆっくりだ。ボロボロで瀕死に近い状態であるが。 一匹はゆっくりれみりあ。れみりゃ。 もう一匹はゆっくりふらん。ふらん。 レミリアのスピア・ザ・グングニルを喰らったゆっくりだ。いや正確には槍は当たっていなかった。 槍は地面に当たっていた。しかしそれによって起きた凄まじい爆風がれみりゃとふらんを飛ばしたのだ。 それでも傷はより酷くなり、もう虫の息と言って良い。 それに近づく人型が一人。麦わら帽子を被ったそれは二匹を見つめると、丁寧に抱きかかえる。 れみりゃとふらんは苦痛を抱えながらもだんだんと安らかになる。 母親に抱かれるのに似た安心感を感じたのだろう。 麦わら帽子を被ったそれは住処に着くと瀕死の姉妹を治療する。 傷が深く、難航を極めたが治療はなんとか成功した。 姉妹の手は強く握られていた。安らかな寝顔は何を見ているのだろうか? ゆっくりと夜は明けていった。 (おわり) 今まで書いたもの のうかりんランド①、② ぺにぺに饅頭 ゆっくりゆうかの一生 あとがき レミリアの口調は淑女とシリアスの二つがあっていい 自由とはそういうことだ キャラ崩壊してたらごめんね。超ごめんね 追記 修正+追加修正 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2390.html
ゆっくり罠地獄その1 畑を荒らすゆっくりどもの対策には無視できないほどの労力と金が必要だった。 村人総出で群れを潰すのが手っ取り早いのだが残念なことにこの村のほとんどは老人だった。 年寄りがゆっくり狩りなどは危険すぎた。 ある農家では紫外線耐性をつけたれみりゃを加工場から買い、逃げ出さないように畑全体をカバーできる程度の紐を くくりつけ用心棒にした。 罠を仕掛けた当初は効果てきめんだった。 だが数日もすると悪知恵を働かせたまりさが紐のレンジ外から石を吹き付けて殺してしまった。 高い授業料となった。 ある農家では潰したまりさやれいむの帽子やリボンを柵にぶらさげて寄せ付けないようにした。 これも当初はその死臭を恐れたゆっくりどもを寄せ付けなかったが、これまた数日もすると風雨に晒されたせいか 臭いが薄れてしまったようで何の効果も発揮しなくなった。 つぶれたゆっくりは掃いて捨てるほどいるので見つける度に補充はしたのだが、どうも夜中にゆっくりれみりゃが その臭いに寄せ付けられて持っていってしまうらしい。これでは意味が無い。 ある農家では柵の手前にわざと野菜を置きその中に大量の唐辛子を混ぜ込んでおいた。 初回にやってきたゆっくりどもはうまいこと食いつき、その辛さにもんどりうって餡子を吐き出し死んだが、 ゆっくりどもは無数にいる。その都度トラップ野菜を仕掛けるのでは経済的によろしくない。 更には唐辛子入り野菜を川まで運び洗って食うゆっくりも出現しだした。どうやらゆっくりぱちゅりーの入れ知恵らしい。 ある農家では落とし穴を掘り毒液を満たしておいた。 このトラップにひっかかるのはいいのだが、狂ったように暴れるゆっくりがその勢いで穴を飛び出し畑の中で派手に踊るらしく、 野菜にも毒液が付着しとても食えたものじゃない。 そんなこんなで男に白羽の矢が立ったというわけだ。 村の中では一番若く、昔とった杵柄で工作や土木工事が得意だからというのも理由だろう。 罠なんてこれまで一度も作ったことがないがやるしかない。 単純なトラップではすぐに効果が無いことはこれまでの経験で分かっていたので、どうしたものかとかなり悩んだ。 それほど労力もかからず、なおかつ効果的で、それでいてゆっくりに大していつまでも有効。 そんなトラップあるのだろうか? 夜遅くまで図面とにらめっこした結果、一つの作品、といってもいいだろう。 対ゆっくり用罠1号が完成した。 仕組みはこうだ。 50cm x 100cmぐらいの長方形の穴を掘り、そこをゆっくりがやってくる側の唯一の柵の切れ目に仕掛けておく。 深さは70cm程度だ。次に奥行き100cmを50cmずつ2エリアに区切るように立板を差し込む。 その2エリアにはそれぞれ5cm間隔で先を尖らせておいた木の棒を突き刺しておく。 ふたは2枚にし、それぞれ50cmずつをカバーするように上からかぶせる。手前のふたはゆっくりの重みで外れる程度のものだ。 そして奥のふたは手前のふたより重さに耐えられるようにしておく。 つまり落とし穴をダブルで設置することになる。一発目のトラップにひっかかりつがいのうち一匹は死ぬだろう。 そこで恐れをなして戻ればいいのだが、おそらく残った親がトラップが無いことを確認するために石か何かを奥に投げて 確認するだろう。だが2枚目はそれくらいじゃ外れない。石を投げても穴は無いと勘違いする、 そして立板があるから奥の杭も見えない。もうトラップは無いと勘違いして引き続き落とし穴をジャンプで越えて進入を試みる だが助走をつけて飛び込んだ親の重みには耐えられない。 そのまま飛び跳ねて2匹目もドカンだ。 よしいける!男は一人ほくそ笑んだ。 早速夜が明けてすぐ作業を開始した。土木工事の経験がある男にとっては難なく完成させることができた。 ご丁寧にトラップの横の柵には虐待され餡子が飛び出したまりさとれいむの絵を書いた看板を設置しておいた。 わざとらしい方がかえって奴らの注意をひくだろう。 そして翌日の早朝 男は早く起きだし納屋の中に隠れ窓の隙間から様子を伺っていた。しかけた罠のすぐ横に建ててあるので 罠もはっきりと確認できる。 そろそろゆっくりどもが野菜を荒らしに来る時間だ。 「そろーり、そろーり」 程なくして男の予想通り間抜けな声が聞こえてきた。馬鹿共ご一行様の到着だ。 親まりさと親れいむ、小ゆっくりが二匹。 「おちびちゃんたち、おとをたてないでね。これからおいしいおやさいたくさんたべられるからね!」 おまえが一番うるさいだろうと思ったが男はじっと見つめていた。 「ゆっ!おかーちゃん!おとーちゃん!あぞごにごわいのがあるよぉぉぉぉっ!」 ズタボロになったまりさとれいむの絵を見つけてブルブルと震える小れいむと小まりさ。効果があったか? 「おちびちゃんたち!だいじょうぶだよ!あれはばかなにんげんがかいたえだよ!だまされちゃいけないよ!」 「ゆぅ・・?だいじょうぶなの?いたくないの?」 まだ少し涙を流しながら小刻みに震える小ゆっくり達。 「まかせておくんだよ!こんなのこわくもなんともないよ!」 そう言って看板にドンドンと体当たりをする親まりさ。そのまりさを見てうっとりする親れいむ。 おいおい、静かにしろと言い聞かせておいてどんだけお祭り騒ぎだ。 看板に無意味な攻撃をして満足したのか親まりさは入り口の方を向き直り直進する。よし、いいぞ。 ズボッ! 「ぎゃぶばびゅっ!!!」 親れいむと小れいむの前でまりさが消え気色悪い声が聞こえてきた。 突然のことに目を見開き硬直する親まりさと小ゆっくり達。 「ぐげぇ・・・・ぐぞおおおお!!・・・・ぢぐじょう・・・にんげんべ・・・・!!」 納屋の窓から穴を覗き込むと体のあちこちから杭を突き出しあんこをゲロゲロと漏らしている親まりさが見えた。 (ヒット!) 男は心の中で叫んだ。 「ゆがあああ??!!!ばでぃさぁぁあああああ?!どぼぢでええええ!!!???」 穴の中を見て半狂乱になる親れいむ。うっしっし。 「でいぶ・・・おぢびぢゃんだぢ・・・・だのんだよ・・・ばでぃざはもう・・・びゅぶぶぶっぶっ」 事切れたようだ。 「ウがああああああああああああ!!!!!!!!!ばでぃざ!!!!!」 ぬらぬらとした体液を目や口から垂れ流して親れいむが絶叫する。小ゆっくり達は白目をむいて気絶している。 嗚呼美しき夫婦愛家族愛哉。 「ゆぐぐぐぐぐ!ばでぃざのしはむだにじないよ!!!」 目を吊り上げて怒りを露にする親れいむ。おお、こわいこわい。 親れいむは目から汚い汁を垂らしながらも野菜をゲットする気満々だ。そうこうなくちゃな。 数歩後ろに下がった親れいむ。おや、怒りのあまり罠を確認しようとはしないのだろうか。 まぁ別にそれは構わないのだが。 「おがあぢゃん!もうがえろうよぉ!!!!」 泣き叫ぶ小ゆっくり達。 「あんだだぢはだまっでなざい!!!ごごでひぎざがっだらばでぃさがなぐよ!!!ばでぃざのぶんまで やざいをたべるんだよ!!!」 親れいむに鬼の形相でにらまれた小ゆっくり達はビクッとして黙る。 そして1mほど後ろに下がり既に開いている第一の罠をジャンプして飛び越す。 しまった!ゆっくりのジャンプの距離を間違えたか?! 男がそう思うくらい親まりさは必死になって飛び跳ねていた。 ガシッ 第二の罠を超えたあたりに着地成功・・・ッ・・・・か? いや違う、ふたと地面の丁度境目あたりに親れいむは着地した。 「おかあちゃんかんばれ!がんばれ!」 必死に応援する小ゆっくり達 れいむは思っていた。 (あいするまりさのしをむだにしてはいけない。のこされたおちびちゃんのためにもやさいをてにいれるひつようがあるんだ。 おちびちゃんたち、みてなさい、おちびちゃんたちもこうやって・・・・えっ?) ガタン 第二のふたが着地の衝撃で内側に開く。 「ゆ"っ・・・・?!ゆがっっ?!!」 れいむの体はゆっくりらしくとてもとてもゆっくりと後ろに傾いていた。 「ゆぐべらっ!ゆびびゅぶぶぶべらっ!!!!」 鋭利な杭の先がれいむを突き刺す。目を貫通していた杭もあった。一瞬たくさんの針で頭の中身を刺されたような 痛みがれいむに走る。何かを喋ろうとすると口から餡子が噴出してきた。 もはやこの親れいむは長くは無いだろう。 「ゆがっ・・・・がっ・・・・」 その様子を目の前にし、小れいむは大量の餡子を吐いて皮だけになって動かなくなっていた。 小まりさは白目のまま硬直していた。 「イェーイ!!」 男は納屋の戸をバンと開けると浮かれた声を上げながら飛び出してきた。 その勢いはBGMにサンバの調べが聞こえてくる気がするぐらいに。 「おちびちゃんはこの畑100匹目のゆっくりでーす!おめでとうございまーす!嘘だけど!」 男は嬉しさのあまり馬鹿丸出しの声をあげ小躍りしている。 小まりさはまだ白目をむいて小刻みに痙攣したままだ。 「98匹目と99匹目のおとうさんおかあさんは残念でしたー!残念賞をあげまーす!」 男はそう言いジッパーを下ろすと串刺しになっている親まりさと親れいむに じょぼじょぼと放尿を始めた。 まだ生きている親れいむは男の放尿を受けて 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・」と唸っている。口にも杭が刺さっておりまともに会話はもうできない。 目からはぬらぬらとした液体が溢れていた。そして動かなくなった。 穴の下に向かって放出されていた尿が徐々に角度を上げて行き当たりに飛び散るようになる。 穴のふちにいたため男の放尿をまともにくらった小まりさは気絶から覚醒し「ぐぎゃあああああ!!!」 と叫びながら森の方へと逃げていった。 快感に包まれていた男はそれを潰すことをすっかり忘れていた。 「あ、しまった、逃がしちゃった」 我に返った男は穴の中で死んでいるゆっくり二匹を棒で取り出し川に放り投げる。 小れいむの死体は適当に足ですりつぶしておいた。 「よし、とりあえずこの罠は成功だな、明日も別のゆっくりどもが来るかもしれんし元に戻しておくか」 男は尿の臭いを消すために水を撒き臭いの強い野菜くずを適当に穴の底に撒いておき、ふたの仕掛けも 元に戻しておいた。 「小便なんかしなきゃ良かった。ああめんどくさい」 そしてその晩は安心して朝までぐっすり眠った。 翌朝 「どうしてだ・・・・」 目の前に広がる畑は見事に荒らされていた。 全ての野菜がほじくり出され、残っていたのは硬い芯や破片だけだった。 男は罠の方に走っていった。そして思わず「あっ」と叫んだ。 ダブルの罠にはどちらにも成体まりさとれいむが詰まっており髪の毛が見えている。 合計四匹。底の方には深く杭が突き刺さり餡子を飛び散らせているれいむ二匹。その上には貫通はしてないものの 深く刺さったまりさが二匹ひっかかってた。よく見ると上に重なっているまりさのうち一匹はまだかろうじて生きている。 「おい、何があった、どうして四匹も穴に落ちてるんだ!」 男はそういい生きているまりさに問いただす。 「ゆぐ・・・・ばでぃざはなにぼじでないのに・・・・どぼじで・・・・びどい・・・・」 男はまりさを穴から引き上げた。足の方には下で死んでいるれいむを貫通した杭が刺さった穴がいくつも開いている。 この傷で放置されたのだからもう助からないだろう。 「ばでぃざは・・・おぼうじなぐじだの・・・・だがら・・・ごのあなに・・・ぶでぃやり・・・・」 そう言うとまりさは餡子をぶりっと吐いて死んだ。 おそらく昨日逃がした小まりさが別の家族にここの罠のことを知らせたのだろう。 そしてこの罠の仕組みを知ったそのまりさ一家が帽子やリボンをなくしていじめられていたゆっくりを 無理やり連れてきてこの中に叩き落し、杭が露出しないことを確認してその上を悠々と渡り畑を荒らしたようだ。 ゆっくりをみくびっていた。男はがっくりと膝をついた。 噂には聞いたことがあるが、ゲスまりさというゆっくりはこういった悪知恵も働くらしい。 「しまった・・・俺の完敗だ・・・・」 男は昨日の自分の浮かれようを思い出し、そしてただ悔しさに土を拳で何度も叩いた。 しかし数分後、男はすくっと立ち上がる。既に落胆の表情は無い。 いやむしろ不適な笑みさえ浮かべている。 そしてぼそっと呟いた。 「次は戦争だ」 ~続く~ =====あとがき====== 2作目の虐待SSです。 トラップネタを書きたいなぁと漠然と思ってるところにfuku3373.txtが投下されたので触発されました。 この話を思いつく前からかなり長い話を書いてるのですが、ちょっと内容に行き詰っているので 気分転換に短い話を書いてみました。しかし続編アリになってしまった・・・ また勃起してますね。 これまで描いた話 【うんうんの報い】 by ゆっくりジェントルマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5358.html
ゆっくりの種類 レア度 高級種 希少種 準希少種 普通種 通常種 高い ←←←←←←←←→→→→→→→→ 低い ゆっくりれいむ 通常種(でいぶになる可能性在り ゆっくりまりさ 通常種(ドスになる可能性在り) ゆっくりありす 通常種(レイパーになる可能性在り) ゆっくりぱちゅりー 通常種 ゆっくりみょん普通種 ゆっくりようむ 普通種 ゆっくりちぇん 普通種 ゆっくりるーみあ 準希少種 ゆっくりだいようせい 準希少種 ゆっくりめーりん 準希少種➕ ゆっくりこあくま 準希少種➕ ゆっくりれみりぁ 通常種 ゆっくりさくや 準希少種➕ ゆっくりちるの 準希少種 ゆっくりふらん 普通種 ゆっくりれてぃ 準希少種 ゆっくりるなさ 希少種 ゆっくりめるらん 希少種 ゆっくりりりか 希少種 ゆっくりゆゆこ 希少種 ゆっくりらん希少種 ゆっくりゆかり 特別種 ゆっくりりぐる 準希少種 ゆっくりみすちー 準起床種 ゆっくりけーね 希少種 ゆっくりえーりん希少種 ゆっくりかぐや 希少種 ゆっくりもこう 希少種 全ては登場しません ここからはSS ゆっくりれいむ「すっきりー」 ゆっくりまりさ「すっきりー」 そして午前10時 父まりさ「かりさんにいってくるのぜ!」 一時間経過 父まりさ「ただいまなのぜ」 母れいむ「おかえりなさい」 母れいむ「ごはんさんたべようね」 ゆっくりたち「いただきます!」 ゆっくりたち「むしゃーむーしゃーしあわせーーーーーー」 ゆっくりたち「ごちそうさま!」 一時間経過 そして母れいむの茎から赤ゆたちが生まれようとしている 父まりさ「れいむーーがんばれーー」 母れいむ「うばれる」 赤ゆたち「ゆきゅちしちぇいてね!!」 生まれた数は10匹 多すぎる 運良くエサ不足に陥らなかったようだ そして 時は11月 子ゆっくりたち「ゆっくりしていってね」 母れいむ「もうそろそろふゆごしの準備をするよ」 子まりさA「ふゆごしてなに?」 父まりさ「ふゆごしはゆっくりできないふゆさんからのがれるために秋に食料と落ち葉を準備します」 子れいむA「ふゆさんてなに」 母れいむ「ふゆさんはとてもさむいきせつのことだよ」 そして れいむ一家は冬越しの準備をした やがてゆきがふりそのさむさで別の一家が死んだり餌不足で死んだりするが この一家は無事だった そして2ヶ月後雪は強まり扉の固定を怠ったゆっくり一家をころした この一家は無事だった扉の固定をちゃんとやったそうだ 2ヶ月後 母れいむ「ゆんやーーーーーーーー」 増えすぎたため一斉駆除が始まったそうだ やがて絶滅した 幸い長ぱちゅりーは生き延びたようだ おしまいhm
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/786.html
※現代にゆっくりがいたら、という話です。 ※某ゆっくりの飼い方のマンガに影響を受けてます。 ※虐め分はいつも通り軽いです。 『ゆっくりペットショップ』 ゆっくりペットショップの朝は早い。 部屋の明かりをつけ、窓のブラインドを上げる。 そして店内に並んでいるゆっくりの入ったケースに掛った暗幕を外していく。 「ゅ…ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 光に反応してケースの中のゆっくり達が目を覚まして鳴き声を上げた。 れいむ種とまりさ種がほとんどだが、他のゆっくり種も大抵取り揃えている。 レティ種やゆゆこ種、もこう種などのレア種はさすがに高価なので入荷できてない。 成体のゆっくりは基本二匹組でケースに入れ、子ゆっくりは最低でも5匹以上セットでケースに入れてある。 赤ちゃんゆっくりはある程度育つまで親ゆっくりと一緒に倉庫の飼育用ケースの中だ。 ゆっくりはさびしがり屋なので一匹だけではゆっくり出来ないし、 赤ちゃんゆっくりに至っては親がいないと食事もままならなず死んでしまうのだ。 「ゆっゆっゆっゆ」 「ゆっゆ~」 「ゅ~」 「ゆゆゆーっ」 ケースの中のゆっくり達は鳴きながらケースの中を自由に飛び跳ねている。 中に入れてあるボールで遊んでいるゆっくりもいる。 「ゆっくりしていってね!!」という定番の挨拶は感情が高ぶった時や挨拶時にしか言わない。 普段は「ゆっ、ゆっ」と鳴く。 インコみたいに簡単な言葉なら覚えるのだが記憶力の良い生物ではないので数日で忘れてしまう。 餌を持った皿をケースの中に入れてあげると中のゆっくり達は皿に殺到して餌を食べていく。 満腹になると幸せそうな表情を浮かべ、体を震わせて喜びを表現する。 この時に食べカスが散らかるが、放っておけばゆっくり達が舐めとるので掃除する必要がなくて楽だ。 後は給水器の水を取り換えて店内のゆっくり達の準備は完了だ。 次は倉庫の飼育ケースへ向かう。 倉庫の飼育ケースにはゆっくり家族のケースと子ゆっくりだけを集めたケースが複数あってこちらも皆ゆっくりとしている。 私がケースに近づくと親ゆっくりはこちらを向いて鳴いてくる。 「ゆっくりしていってね!!!」 それに続いて赤ちゃんゆっくり達も親を真似て鳴く。 「「「「「「ゆっくりちていっちぇね!!」」」」」」 まだ舌足らずな鳴き声だが、何度か繰り返すうちにちゃんと鳴けるようになる。 赤ちゃんのいる方のケースに餌を持ったお皿を入れると、お皿へは親ゆっくりだけが近づいてくる。 赤ちゃんゆっくり達はまだ親ゆっくりが咀嚼して柔らかくなった餌しか食べられないのだ。 「ゆむゆむゆむ…ゆぺっ」 親ゆっくりがお皿に柔らかくなった餌を吐き出すと今度は赤ちゃんゆっくりがお皿の周りに集まって食事しだした。 赤ちゃんゆっくりが食事する様子を親ゆっくりは優しい笑みを浮かべて見ていたのでこの時に親ゆっくりにも餌を手渡しで食べさせてあげる。 何せ親ゆっくりがいないことにはこの商売が成り立たなくなるので特に大事にしている。 まずゆっくりを大量生産出来ないし、赤ちゃんゆっくりを育てるのも親ゆっくりが一番上手い。 その調子で他のゆっくり家族にも餌を与え、水を取り換えてあげる。 次は親離れさせたばかりの子ゆっくりだけを集めたケースの世話する時間。 ゆっくりをペットとして売り出す以上、気性の荒いものや傷モノは店に出すわけにはいかない。 なので店に出す前に子ゆっくりだけのケースを作って生活させ、『選別』を行う。 この時間が何よりの楽しみである。 最初にれいむ種とまりさ種の入ったケースを見ると隅の方で震えているゆっくりれいむがいた。 特に外傷は見当たらない。親と離れたばかりで寂しいのだろう。もう数日待ってもこの調子なら処理が必要になる。 他を見ると複数のまりさが一人のれいむに飲み水を吹きかけて虐めていた。 ゆっくりは水に弱い。飲むのならば良いが体に長く吹きつけられると皮がふやけ、最終的に皮が破れて中身の餡子が漏れて死に至る。 水をかけられたれいむはというと起きてからずっと水を吹きかけられたのか皮がぶよぶよになって今にも千切れそうだ。 「ゅ…ゅ…」 体を小さく震わせて声にも元気がなくなっている。餡子が外に漏れ出してないが放っておけば死ぬだろう。 「ゆー!」 「ゆっゆ~」 対してまりさ達は弱い者いじめをして楽しんでいる。 ゆっくりは大抵親から離れたストレスからこうして他のゆっくりにストレスを発散することがある。 しかし周りのゆっくりもその様子を見て怯えているし、許せるレベル悪戯でもないのでまりさ達と死にかけのれいむをケースから取り出した。 小型のケースにまりさ達とれいむを分けて入れておいてまずはこのケースの餌と水を取り換えておく。 「ゆっゆっゆ」 「ゆむゆむゆむ…」 怯えていたゆっくり達もその原因のゆっくりがいなくなったので元気に食事を始めた。 小型のケースに入れたゆっくり達だが、残念ながらここまでだ。 悪戯するまりさ達はこのまま育っても気質は変わらないだろうし時間を割いてまで更生させるつもりもない。 れいむも同じでわざわざ治療する時間も勿体ないので『ミキサー』と書いてある箱の中に放り込んでおく。このれいむが死んでも代わりは居るもの。 まりさ達はミキサーする前にすることがある。 まりさ達を倉庫の水道近くへ運んでいく。 そこには子ゆっくりが入るぐらい直径のあるメスシリンダーを複数置いてある。 これは水を使って他のゆっくりを虐め、商品価値を無くさせた悪いゆっくりを処刑するための道具だ。 いくつかのメスシリンダーには水が満杯で、底には生気のない瞳をしたゆっくり達が沈んでいた。 棒でも差し込めばゆっくりの体は抵抗なく棒を通すことだろう。 試しにパチンコ玉を落としてみたらメスシリンダーの中が茶色に染まった。 このメスシリンダーの中に悪戯したまりさ達を一匹ずつ別々に入れる。 「ゆっ! ゆっ!!」 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆゆっ!!」 十分に動くことのできない場所に入れられてご立腹のようなので早速頭を冷やしてあげよう。 メスシリンダー上部にある蛇口の栓を少しだけ緩める。水滴が一滴ずつゆっくりと滴るように緩める。 ポツン 「ゅ?」 ポツン 「ゆー?」 水滴が帽子にかかって不思議そうにするまりさ達。 まりさ種にとって幸せなのはメスシリンダーの底に水が溜まり始めるまで自分の危機に気付かないことか。 しかし最後には例外なく同じ結末を辿る。 まりさの帽子に落ちた水滴は帽子の傾斜に従ってまりさの背中側へ流れていく。 「ゅ?」 背中に冷たい何かが当たってまりさはきょろきょろし始めた。 また水滴が落ちる。また背中側へ流れる。 まりさ達がその正体に気が付いたのはメスシリンダーの底に水が薄く張ってようやくだった。 「ゅゅ…? ゆゅーっ」 「ゆー! ゆー!」 ゆっくりにとっての足である体の底が濡れて危機感を覚えたらしく いつも餌をあげている私に向かって激しく鳴いてくる。 瞳には涙が浮かび、足元をひどく気にしている。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ」 一匹のまりさがジャンプし始めた。 ジャンプすることで少しでも水に浸り続けるのを避けようとしたのだろう。 だがそれは時間稼ぎにすらならない。そうしている間にも水滴が天から落ちてきて徐々に水かさは増していく。 時間さえあればずっと眺め続けていたいものだが、他の子ゆっくりの世話もあるのでこの場は放置しておく。 後でまた見にくることとする。 次はぱちゅりー種のケースを見る。 数匹中身を吐いて死んでた。 しかし体の弱いぱちゅりーにはよくあること。これ以上他のぱちゅりーにストレスを与えないためにも手際よく死体をミキサーの箱に放り込んだ。 ぱちゅりーはペットに申し分ない性格をしてるが体の弱さが玉に瑕(きず)だ。 ありす種のケースは安全だった。今日は、何事もないようだ。 というのもありす種は基本的に大人しい性格なのに荒れるときは激しく荒れる。 ひどいときはケース内のありす種が全滅していたこともあった。 なのでデリケートな飼育が必要だ。 れみりゃ種のケースには体無しのれみりゃが数匹いる。体ありのれみりゃは希少なので個人経営のこの店にはおいてない。 「うー、うー」 と上機嫌なれみりゃ達の中、一匹のれみりゃが他のれみりゃに噛みつかれていた。 牙は危ないので幼少のときに抜いているのだが、そうとう強く噛まれたようで中身が流れ出ている。 「う"ー、う"あー」 噛まれた方は顔をゆがませ、涙を流しながら逃げようと必死だ。 だが逃げるにはこのケースは狭すぎて逃げられずに何度も噛まれて体中至る所に噛み傷があった。 再生力の高いれみりゃ種なのでこの程度の傷は放っておいても治る。 噛まれた方は放っておいても良いとして、噛んだ方の悪いれみりゃをケースから取り出す。 「うー! うー!」 楽しんでいる所を邪魔されて不機嫌そうに唸り声を上げる。 そんなれみりゃを店の裏へと運んでいく。 店の裏にはすでにカラスが獲物を狙って待っていた。 他のゆっくりを噛む悪いゆっくりは啄まれて死んでもらう。 店の裏にある柵に囲まれた中にはリボンや帽子の残骸が散らばっている。ここがれみりゃの最後のおうちとなるのは言うまでもない。 「うー、うー♪」 柵の中に放たれたれみりゃは初めて味わう外の気持ちよさに機嫌が直っていた。 朝の暖かな日差しとケースの中では味わえない自然の風。そして見たことのない生き物。 「うー、うー、うあうあ♪」 これがれみりゃ式の挨拶だ。れみりゃは満面の笑みを浮かべて柵の中に降り立ったカラスへ飛び跳ねて近づいていく。羽は飾りなので飛べないのだ。 「うーう"っ!?」 再び楽しそうに鳴き声を上げたれみりゃの頭にカラスの鋭い嘴が刺さった。 二羽目のカラスが後頭部をつつく。三羽目は頬だ。 「う"っ、う"あ"っ!? ぅ"……ぁ"っ…」 瞬く間にれみりゃはカラスたちの波に飲み込まれた。苦しそうな鳴き声も徐々に聞こえなくなる。 たまに帽子の切れ端や髪の毛が辺りに散らばる。 5分もしないうちにれみりゃの生きていた証は帽子の切れ端と少しの髪の毛だけしか無くなっていた。 そんな調子で倉庫のゆっくり達の世話と処理を終えた。 後は店の出入り口の鍵を開けて扉にかかった看板を裏返し、『営業中』を表にして開店だ。 開店後しばらくするとお客さんがバラバラと来客してくる。 買いに来たもの3割。見に来ただけのもの5割。残りの1割は「うちのゆっくりが~なんですけど」と飼育方法を聞きにくる人だ。 誰もお客のいない時間はゆっくりを苛めていたいけどそんな所を見られたらイメージダウンもいいところ。 外ではゆっくり好きの店長さんで通っているのだ。 いや、内でもゆっくりは大好きだ。ただゆっくりのいろんな顔を見たいだけ。 愛なのだから仕方がない。 「ゆーっ! ゆーっ!」 「ゆっゆっゆ~」 「ゆゆゆ~」 昼時になると店内のゆっくり達が騒がしくなる。 飯はまだかと俺の方を向いて飛び跳ねるゆっくり達の元へ餌を持っていく。 後は朝と同じように餌を分け与えていくがここでもゆっくり達は悪さを行う。 「ゆー! ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆゆゆ~♪ ゆっくりしていってね!!!!」 れいむ種がまりさ種の分まで餌を食べてしまったので涙ながらに抗議するまりさ。 そんなまりさに対してれいむは見せつけるように食べカスも舐めとっていた。 「ゆ"~! ゆ"~!」 悔しそうに泣くまりさとは対照的にれいむは勝ち誇って胸、いや顎を張っていた。 このケースのれいむとまりさのペアは、ここ数日いつもれいむがまりさを押しのけて餌を奪っていた。 ゆっくり種の食事の取り合いは珍しいことではないので一々処罰してもキリがない。しかし何度も餌を奪うようなら処罰せざるを得ない。 れいむをケースから取り出し、残ったまりさには餌を与える。 食事を奪ったれいむは倉庫へ連れていく。 ちょうど見ていたお客さんに「そのゆっくりをどうするの?」と聞かれたので、 「悪い子は躾をやりなおすんですよ。明日にはケースに戻ります」とだけ言っておく。 だが明日ケースに入るのは別のれいむだったりする。 倉庫の隅、仕切りで囲まれた中に大きめの机がある。 机の上には釘を脳天から貫かれて机に固定された数匹のゆっくりがいた。 「ゆ"っ…」 「ゅっゅっ……」 「ゅ"、ゅ"、ゅ"」 体を貫かれた痛みに苦しんで涙を流すもの、体をなんとか動かそうともがき続けるもの、焦点の合わない瞳で空を見ているだけのもの。 この机にいるゆっくりはどれも餌を奪った悪いゆっくりだ。餌を与えず運動も出来ない状態にしてゆっくりと餓死させている。 釘で刺して机に張り付けなくても透明な箱に閉じ込めれば済む話だが、釘で貫いたのは単なる趣味だ。 「ゆ、ゆゆ…ゆっくりしていってね!!」 れいむは腕の中で恐怖で震えながら鳴き声を上げた。仲間の苦しそうな姿が怖いようだ。 そんなれいむを机に設置させて釘を頭に打ち込む。柔らかい体なので釘は簡単に貫通する。 「ゅゅーっ!? ゆっゅゅぃ!」 突然の痛みに暴れだすれいむを押さえつけ、金槌で釘を打ちつけてれいむを机に固定した。 「ゆぅぅ…ゆっぐりじでいっでね…!」 泣きながら脱出しようと体をよじる。 「ゆ"っ!?」 動こうとすると貫かれた部分を中心に激痛が走り、悲鳴をあげる。 ここでれいむは痛みをかき消そうとしたのか体をさらに激しく動かした。 「ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"ゆ"!! ゆ"ゆ"っ、ゆ"ゆ"っ!!!?」 少し動いただけでも激痛が走るのに激しく動けばどうなるのかは想像に難くない。 ここでれいむはやっと大人しくなった。 それでも断続的な痛みに苦しそうな顔をしてプルプルと震えてはいたが。 後はこれを放っておけば周りのゆっくりのように体の痛みよりも空腹感の方が苦しくなっていくのだ。 店を長く開けるのも良くないのでそろそろ店に戻ろうとしたが、空腹のゆっくり達が物欲しそうな顔でこちらを見ていることに気が付いた。 そう言えば自分の昼飯を食べていなかった。 せっかくなのでこのゆっくり達の目の前でおにぎりを食べることにした。 「ゆ、ゅ…」 「ゅっぐりじで、いっでね…」 「………」 「ゆぎ、ゆぎぃっ! ゆゅ」 ゆっくり達の反応は様々だ。 痛みで目の前のおにぎりどころではないゆっくり。 羨ましそうにおにぎりを見つめて涎を垂らすゆっくり。 おにぎりを見ているものの声も出せないほど衰弱したゆっくり。 そんなゆっくり達を見ながらの食事はなかなか乙なものだった。 お礼に動けないゆっくり達の目の前にご飯粒を置いてからその場を離れた。 最後に振り返ると、舌を必死に伸ばしてご飯粒を食べようと無駄な努力をしていたのでつい微笑ましくて笑ってしまった。 店に戻る前に、朝にメスシリンダーへ入れておいたまりさ達の様子を見ることにした。 「ゅ"…ゅぶぷ…!」 「ゆっぷっ! ゆっ…ぶくぶく」 「ゆっ……ゆっ……ゅっ…」 メスシリンダーに溜まる水はまりさの下半身ほどの高さまでになっていた。 ゆっくりの体型上そのままでは口が水の中に沈んでしまうので、まりさ達は必死に跳ねていた。 しかしその跳ねる高さは低い。 足代わりでもあるゆっくりの底がふやけたのも一因だし、そもそも水の中で飛び跳ねるのは相当体力を使うので子まりさには飛び跳ね続けるのは辛いだろう。 まりさ達のうち一匹なんかは跳ねて息を吸い込もうとして水も一緒に飲み込んでしまったらしい。 跳ねることが出来なくなり暗い瞳で宙を見ていた。 水滴が帽子に当たるとピクリと反応するからまだ生きているみたいだが、こんな状態ならもう沈めてやってもいいだろう。 そのゆっくりの上にある蛇口を緩めて一気に沈めてやることにした。 数秒もしないうちにそのまりさの入ったメスシリンダーは満杯になり、底には完全に光を失った瞳でこちらを見続けるまりさの姿があった。 そんな仲間の様子を見て隣のまりさ二匹は泣きながらジャンプしつづけていた。 しかしそんなまりさ達の努力は報われる訳もなく、一分もしないうちにまりさ達は水の底の住人となった。 店に戻るとちょうどゆっくりが喧嘩していた。喧嘩と言っても一方的なものだ。 子ゆっくり達の入っているケースでちぇん種がありす種に体当たりしている。 「わかるよー。わかるよー!」 「ゆっ、ゆ"っ! ゆ"ゆ"っ」 ちぇん種は他のゆっくり種とは違って「わかるよ」「わからないよ」の二通りの鳴き声を発する。 快適なら「わかるよー」と鳴き、不快なら「わからないよー」と鳴くだけで実際には何も分かってない。 ありすは涙をこらえながらちぇんの体当たりを受け続けている。 見るとちぇんの尻尾が荒れていて、床には尻尾の毛がハラハラと散らばっていた。 どうもありすがちぇんの尻尾を噛んだのが原因らしい。しかしひどいことをする。 尻尾が汚いちぇんはそれだけでも価値が下がる。このちぇんは尻尾の一部が禿げているのでもはや価値は無いに等しい。 よって処分だ。 体当たりしているちぇんを取り出してまたも倉庫へ連れていく。 ありすも処分しようかと思ったが今はありすの在庫が少ないので我慢する。 ちょうど来客したがきっと冷やかしだろうと決めつけてイソイソと奥へ。 過剰な暴力をしていたちぇんには体罰こそふさわしいだろう。 「わからないよー! わからないよー!!」 ちぇんは私の手に捕まえられて不満そうな声をあげてジタバタする。 尻尾をパタパタさせながら私の手の中でもがくちぇんが可愛いのでデコピンで顔を打つ。 「わか……わからないよ! わからないよぉぉぉ!!!」 デコピンされて一瞬何をされたのか分からず固まったちぇんだが、すぐに顔に響く痛みに泣き出してしまった。 二本の尻尾をピーンと立たせて泣きわめくちぇんの姿にに苛めたい感情が刺激され、さらにデコピンを続ける。 「わからな、に"ゃ!? わがらないに"ゃ!? わ"がっ!? に"ゃっ」 ちぇんが泣く暇もないほどのデコピンの連続。泣く隙はなくとも猫のような悲鳴で鳴いてくれる。 なおもデコピンを続けるととうとう人間で言う鼻の辺りから餡子が漏れ始めた。 「わ"がら"っ、な"い"…っ!!」 デコピンにも飽きたので今度は尻尾を握る。 尻尾の感触をいくらか楽しんだあと、二本ある尻尾のうち一本を引きちぎった。 「わ"、わ"がら"な"い"よ"!?」 大事な尻尾を千切られて、デコピンで潰れかけた顔をさらにゆがませて苦しそうな鳴き声をあげた。 もう一本の尻尾も引きちぎる。再び悲鳴が響く。 ちぇんの尻尾の生えていた部分からは中身が少しずつ流れ出てしまっている。 「わがら、わがらない…よ……」 尻尾が無くなって途端に元気、というよりも生気を失っていくちぇん。 そろそろ終わりにしようか。 左右の手の平でちぇんを潰していく。 「わ"っ、がっ、ら"っ、な"い"ぃぃぃ!!」 おてての皺と皺を合わせて幸せとはまさにこのこと。 手の平で押し潰したちぇんはもうわかることもわからないことも無くなった。 ちぇんの処理の終わり、もう用はないのでミキサーの箱に放り込んだ。 夕方の六時にゆっくりペットショップは閉店する。 店の出入り口を施錠して窓のブラインドを下げてゆっくり達の餌を替える。 この時にも喧嘩したり他のゆっくりの分まで餌を食べるゆっくりは処分する。 例えば他のゆっくりを押しつぶそうとしたありすは万力で押しつぶし、 ゆっくり苛めに参加した冷たい性格のゆっくりは冷凍庫に入れたりと色々だ。 ケースの中のゆっくりがゆっくりし始めたらケースに暗幕をかける。 「ゅ…」 「ゆっくりしていってね…」 「ゆー…ゅー…」 ゆっくり達は暗くなればすぐに眠りだす。暗幕をはずせばすぐに目を覚ますだろうけどゆっくりのストレスになるのでやめておく。 倉庫のゆっくり達も同じように寝かしつける。 ゆっくり親子のケースでは、私を見て寝る時間だと気づいた親ゆっくりが赤ちゃんゆっくりを自分の傍へと呼びよせる。 赤ちゃんゆっくりが集まると私の方を向くと合図の鳴き声を発する。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「「ゆっくりちていってね!!!」」」」」 暗幕をかけると中からは早速寝息が聞こえる。 そんな感じで他のゆっくり親子も寝かしつけると倉庫には幸せそうな寝息と、苦しそうなゆっくりのうめき声だけが響いた。 ゆっくり達を寝かしつけたが私の仕事はまだ残っている。 明日のゆっくり達の餌を寝る前に準備するのだ。 ミキサーと書かれた箱の中には数匹のゆっくり達が詰まっていた。 大半は死んでいるが何匹かは力の無い鳴き声を上げて何とか生きている。 言うまでもないが、この箱に入ったゆっくりの結末はミキサーで刻まれることだ。 タイ焼き屋や工場なんかで見られる巨大なミキサーに箱のゆっくり達を放り込んでいく。 中に放り込まれたゆっくり達は明日の朝までゆっくりとかき混ぜられて他のゆっくりの餌になる。 一説には遺伝子が取り込まれるとかなんとか。 少なくとも恐怖を味わわせただけあって美味しい餌になるのでゆっくり達は残さず食べてくれている。 とにかくこれで今日の業務は全ておしまい。 自分の時間を過ごしたらもう寝よう。 何せゆっくりペットショップの朝は早い。 明日も問題を起こすゆっくりが出ることを願いつつ、私は眠りについた。 終 by ゆっくりしたい人 キャラに個性を出さないように虐めようかと思ったけど難しいものですね。 個人的には机に刺したゆっくりを一日中ゆっくりと眺めたいなぁと自分で書いてて思ったり。 このSSに感想を付ける