約 632,118 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/354.html
注意:一部死なない(虐待されない)ゆっくりを含みます 俺はゆっくり種の研究をしている。 一応個人的な研究になるのだろうが、「ゆっくり加工場」という施設で研究結果を高値で買い取ってくれるために最近では設備も整ってきた。 最近では「体つきのゆっくりの種類と繁殖のさせ方」等、指定つきで依頼されることもある。 加工場のほうがそういう研究は進んでいるのかと思ったが、研究科は人手不足で思うように進まないのだという。 最近では・・・そう、捕食種の研究を依頼されることが多い。(数が少ないので研究が進まないのだという) 朝、俺は最近やっとできた助手(研究内容もゆっくりも増えてきたので、一人は何かとキツかった)とともに長期的な環境変化の実験をしているゆっくりの部屋を回る。 "極寒の地、酷暑の地でゆっくりの体にどういう変化が現れるのか"。 どうでもいいことだが、この実験をするための設備は、何にでもよく効く薬を作ってくれる美人の薬師さんにもらったものだ。 対価が「普通と違うゆっくりができたらその都度数匹ゆずる」だったのには面食らったが、まぁそれだけでいいというのだから素直にお言葉に甘えた。 まず極寒の部屋。 ここのゆっくりは普通のゆっくりより一回り大きく、触るとつるつるした感触がある。 しかし持ち上げてみると見た目より軽いのだ。 まず体が大きいのは、皮の部分が内側で何枚かに分かれ、空気の層を作っているからだ。 実験当初は毛皮のようなものができると予想していたのだが、どちらかというと人間の服のような構造に進化したらしい。 つるつるしているのは雪を付着させにくく、重みで移動が困難になるのを防ぐためだろう。 味? 皮はふわふわ、あんこはしまっているのでかなり美味い。 助手も気に入っているようだ。 部屋に入るとゆっくりたちが集まってくる。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「「ゆっくりちていってね!」」 「ゆ? このおにーたんはゆっくりできるひと?」 昨日のうちに増えたらしい。このプチゆっくりとは初対面か。 「まぁ、ゆっくりできる人だよ。ほら、お菓子をあげよう」 そういってエサを撒き、個体数や状態(病気、怪我など)を助手にメモさせて部屋を出る。 次は酷暑の部屋だ。 ここのゆっくりは以外にも外見上の変化はあまりない。 ただ触ってみるとその硬さに驚くだろう。 外側の薄皮が硬質化し、水分が逃げないようになっているのだ。 地面に接する部分が特に顕著で、皮の厚みの半分くらいが硬質化し、あんこに地面の熱を伝えにくくしている。 味? あんこは水分が多めでいろいろ使えそうなのだが・・・ 皮がこう、1日素でさらした饅頭のようになっていて、そのまま食うとかなりマズい。 加工場にうってつけの素材だろう。(実際職員たちは喜んでくれた) 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 ここで出てくるのは成体のゆっくりだけで、幼生は1匹もいない。 生まれたばかりのゆっくりは皮がやわらかめで、外に長時間いると脱水症状を起こしてしまうのだ。 なのでプチたちは地中深く掘られた巣穴から出ず、お母さんやお姉さんの持ってくるエサを騒がずゆっくりと待っているのだ。 こういった行動様式がちゃんと確立されているあたり、野生動物(?)としては(少なくとも進化の方向性としては)合格ラインだろう。 「よしよし。ほら、飯だぞ。」 そういってエサを撒くのだが、ここでも面白い変化を見ることができる。 クッキーやパンなど、水分のないエサには目もくれず、野菜やクリーム系などの水分の多いものに寄っていくのだ。 そして食べ終わった後に残ったものをくわえて行き、巣の中の地下水があふれている所にひたしてからやっと食べる。 その場で食べて万が一にも水分不足にならないためだろう。 同じ理由だと思うが、こいつらが交尾するのも決まって水場の近くだ。 やはり厳しい環境で生き残るための知恵なのだろう、極寒、酷暑ともに普通のゆっくりでは考えられないような知恵と絆を見せてくれる。 俺はゆっくり達の状態を確かめ、助手にメモさせて部屋を出た。 廊下を歩いていると、庭で観察しているゆっくりのことを思い出し、助手に尋ねる。 「そういえば庭のあいつはどうしている? まだ大きくなっているか?」 助手がうなずいたのを見て、庭に行ってみることにする。 庭には巨大なゆっくりゆゆこがいる。 "理想の環境でゆっくりはどこまで大きくなるのか"という研究の実験体の1つだ。 最初は部屋の中で飼っていたのだが、大きくなりすぎて庭に出したのだが・・・。 2週間ぶりに見るゆっくりゆゆこは2メートル50を超えていた。 もはや狙ってきたカラスやフクロウなども食べてしまうらしい。 「ゆー?おにーさん、おはよー」 ずっと普通に話しかけていたら、「こぼね」以外の言葉もしゃべるようになった。 生態はまったく変わらないようなのでゆゆこに挨拶をしてそのまま次の部屋へ向かった。(正直少し威圧されていた) 昼食をとった後、予定通りゆっくりブリーダーの人が訪ねて来た。 "ゆっくりブリーダー"とは、ゆっくりに知性を与え、人間と共存させようと日々努力している人たちだ。 俺もゆっくりの知能を高める研究をしているため、たまに相談に来て情報交換をするのである。 「お邪魔します」 「おじゃまします!ゆっくりさせてね!」 「ゆっくりしていくね!」 「ゆっくりしていってね!」 調教(しつけ)は、ほぼ完全なのが1、半分くらいなのが1、残りの1匹は・・・まだ始めたばかりか? 一方こちらは、 「いらっしゃいませ!お部屋にどうぞ!」 「お部屋でゆっくりしていってくださいね!」 「・・・案内します。こっちにどうぞ」 まぁ幼生のときにあんこの密度を上げる増量剤を使い知識を埋め込んできたから当然だが、ゆっくりパチュリーに至っては口調まで変わってしまった。 茶を沸かし、茶菓子をゆっくりたちに用意させ(菓子はゆっくりではない)、ゆっくりとくつろぐ。 ゆっくり達は語彙も豊富にしゃべくりあっている(会話が続く分普通よりうるさい・・・)。 と、そこへ 「大変だ!! うちの畑とゆっくりがあんたのゆっくりで・・・!!」 ふもとの農家のおっさんが駆け込んできた。 要点はこうだ。 この人はゆっくりが比較的好きで、ブリーダーの人にゆっくりをもらい、ともに畑を耕しともに生活していたのだが、 最近畑にちょっかいを出していたゆっくりたちが集団で襲ってきて、畑のゆっくりとたまたま近くを通りかかったうちのゆっくり(お使いに出していた)が応戦。 しかし数に負け、押されつつあるというのだ。 他の家にも救援を頼むため子供を向かわせたが、1件1件が遠いため時間がかかるという。 せっかく知能、体力面で徹底的に強化したゆっくり達に死なれては困るので、俺は助手を連れて速攻でふもとまで向かった。 畑はひどい有様だった。 ただでさえゆっくりたちが食い散らかしている上に、その上で乱闘しているのだから当然だ。 「ゆっくりしないやつはゆっくりしね!」 「こ・・・ここはゆっくりたちとおじさんのはたけだよ・・・おじさんのおやさいたべないで・・・」 「これはまりさのおやさいだよ!ゆっくりし・・・うぶぎゅ!」 「ゆっくりやめろ! 早く出てけ!」 「ここは人の畑だよ!ゆっくりでてけ!」 お、うちのゆっくりは生きてるな。 しかし相当疲労しているようで、動きにキレが無い。 この畑のゆっくり達は半数程度やられているようで、おっさんがぼろぼろ泣いている。 「ハフ、これうっめ!」 「むーしゃ、むーしゃ、おやさいよりもおいしいよ!」 「や゛め゛でえ゛え゛ぇぇぇ!!れ゛い゛む゛の゛ごども゛だべな゛い゛でえ゛っぇぇぇぇ」 早いとこけりをつけよう。 しかし持ってきた装備の中で広範囲タイプは無差別な噴霧タイプのみだ。 この場で発射するわけには行かないので、入り口にトラップとして仕掛け、畑の中のやつは手作業で排除する。 幸いゆっくりたちの行動パターンは知り尽くしているので、効率的に潰していける。 「おにーさん!ここはれ・・・ぶぎ」 「なにするの!ゆっく・・こぴゃ」 「ゆゆっ。・・・ ゆっくり死んでい・・・げぴょ」 ゆっくりの体構造を調べ上げて完成させた殺傷用鞭だ。面白いように弾け飛ぶ。 バチッ、ブチュッ、バシュッ、パシャッ、ガシュッ、プシャァッ・・・ 「ゆ・・・ゆっくりしんでいってね!」 さすがにやばいと認識した数匹が入り口へ向かって逃げ出すが、そこは俺特製の殺ゆっくり剤(すごく言いにくい)の出番だ。 ボシューーーー・・・ 「ゆゆっ!」 「ゆ?」 「なんともないよ!はやくにげようね!」 甘いよ。 「ゆっ・・・ゆげえ゛え゛ぇぇぇ!!」 「ゆぐっ・・ぎあ゛あ゛あ゛ぁあぁ・・・!」 「ま゛り゛さ゛の゛か゛ら゛だあ゛ぁああぁぁ!!!」 皮もあんこもぐずぐずに溶け、ものすごい表情で地面と同化していく。 「よし、実践でもちゃんと成功だな。」 これはゆっくりのみに作用し、体に付着すれば30秒で発症し、全身を腐らせて溶かす、その名も対ゆっくりパープル・h(自主規制) 「ゆっ。ぬけたよ!おにーさんのばーかばーか!」 霧の薄いところを抜けた数匹が余裕の表情でこちらを挑発している。 まぁそこを抜けられたとしても、外の地面は技術屋のカッパさん謹製"振動地雷"なるもので泥沼となっているのだが。 「ゆっ!ゆっくりしずんでいくよ!」 「ゆぶっ!ぬけないよ!」 「ゆぐぐぼごぼごぼ・・・・」 内輪もめする暇もなく全部沈んでいく・・・流石と言わざるを得ないな。まさにお値段以上だ。 感心して見ていると、袖を強く引っ張られた。 助手が指差すほうを見ると、野菜の一時保管所でこの畑のプチゆっくり達をかばっているうちのお使い組の1匹、ゆっくりパチュリーが危機に瀕していた。 「・・・ここは通さない。ゆっくりあっち行って」 「あっちいってだってさ。おお、こわいこわい」 明らかに他のと表情が違うゆっくり(俺は長命種と名づけている)がうちのパチュリーを挑発している隙に、同じ長命種のやつが後ろに回りこんでパチュリーに噛り付こうとしている。 やばい! しかし逃げられないとわかったゆっくりたちが俺に総攻撃を仕掛けてきて思うように走れない! 助手を見ると食い入るようにそちらを凝視している。 こいつに行かせるか!? しかし今は"食事制限"中・・・! しかしもう後ろのやつはもう口を開いている!! 仕方ない・・・! 「ちゃんと"区別"できるか!?」 力強くうなずく。 「よし・・行け!」 口を大きく開いてパチュリーの頭を咥えようとしていた長命種が、たぶん向かってくるものを認識する前に粉々になり中を舞う。 「おお!?」 「キャハハハッ♪ ゆっくり死ね!!」 狡猾かつ運動能力上位な長命種だったが、体つきゆっくりフランにかかってはひとたまりもないだろう。 まして、研究を重ねて大幅に改良されているのだ。 もう1匹の長命種にごぼうを3本突き刺し、三脚のようにして立てた後(早贄のつもりだろうか)、フランはまだ畑に点在するゆっくり達に向き直る。 「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!いだいいだいいだいいだいいだいいいいいい!!」 ほぉ、長命種があの程度であんな表情をするのか。 よほどの急所を狙って刺したらしい。 ものすごい勢いで泣き喚いている。 フランは・・・おお、全開で暴れ回っている。 齧っては投げ、ちぎっては投げ、足元のゆっくりを踏み潰し、後ろから果敢に飛び掛って来たやつを羽で両断し・・・ ただその性質ゆえか、食い尽くす、即死させるというようなことはあまりなく、嬲って楽しむことを優先させている。 「ゆぎいぃぃっ!れ゛い゛む゛の゛あ゛だま゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 「ほっぺがああぁぁあ!!いだいよおおおぉぉぉぉ!!」 「あがあああぁあぁぁ!!あーー!!あーーーー!!!」 家族連れらしいゆっくりに近づき、プチをすべて両手に握りこむ。 「ま゛り゛ざの゛あ゛がぢゃんがえじでえええぇぇぇ!!」 ぐにぐにと手を動かした後、手の中を親ゆっくりに見せるフラン。 器用にも顔を上手に外側に出したあんこおにぎりが出来上がっている。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!まりざのあがぢゃんがああぁぁぁ!!」 親ゆっくりには近くにあった雑草用の鎌を突き刺し、地面へ固定する。。 はたから見るとお地蔵様とお供えのおにぎりのようにも見えるが、お地蔵様の表情はまるで般若のそれだ。 喚き続ける親ゆっくりには興味が失せたのか、早くも次のゆっくりへ向かうフラン。 進行方向にいたうちのゆっくりとこの畑の生き残りをまとめて野菜保管所へ放り込む。 「ゆぶっ!」 「ゆぐぇっ!」 「ゆぎゃっ!」 安全地帯へ送る判断力は買うが、加減なく放り込んだため、全員少々どころではないダメージを被っている。 あんこ吐いちゃってるやつまでいるよ。大丈夫か? 固まって逃げ回るゆっくりたちの前へ回り込み、1匹を抱き上げる。 「ゆ?たすけてくれるの?ほかのみんなはたべてもいいよ!!」 「ゆっ、ひどいよ!れいむもたすけてね!」 「そいつはたべてもいいから、まりさをたすけてね!」 うーむ。やはり野生は自己保存本能が何より優先するか。 見ればフランも流石にあきれ返った表情をしている。 「ゆ?・・・ゆががああああぁぁぁっ!!」 抱えていたやつの下あごを踏みつけ、上あごを片手で限界まで開く。 そしてもう1匹をつかみ、その中へねじ込む。 「や、やめてね。ゆっくりやめ・・・うぶっ・・・・」 すっぽりはまり、抜け出すことができない。 ジャストサイズなため、中のゆっくりも口を開くことさえできない状態だ。 「んー!んーーー!!」 「むー!んむぅ~!!」 2匹ともまともに呼吸ができず、死の苦しみを味わっている。 フランはといえば、残りの1匹をかじりながら次へ向かっている。 かなり無駄なことをしているように見えるが、動作が人間並みに速く、しかも飛べるためかなり効率よく駆逐していっている。 こちらもまとわりついてくるやつはあらかた殲滅したため、フランの応援に回る。(手作業の場合、人間より"命令をよく聞く"ゆっくりフランのほうが効率がよかったりする) 畑から(フランの"作品"以外で)生きているゆっくりが消えたころ、他の農家の人も駆けつけてくれたようだ。 「あんた、一人でゆっくりの大群を全滅させたのか!?」 「俺達もみんなで組んで待ち伏せしてやっと駆除したことはあるけど・・・」 「すげぇなぁ・・・」 「いえ、私にはこの殺ゆっくり剤(もう少しいい名前を考えよう)がありましたし、優秀な助手もいますからね」 「助手って・・・これか?」 「ゆっくりじゃねぇか」 「賢くて優秀ですよ・・・この薬は進呈しましょう。もう少し低コストになったら商品化できるかもしれません」 まぁ体つきゆっくりの繁殖の研究時に偶然できたものなのだが、調教(一部拷問)でここまで躾けた。 調教内容は・・・今語る必要はないだろう。 「そうかー。ありがとなゆっくりのお嬢ちゃん。村によく来るゆっくりれみりゃとは大違いだぜ」 「本物?ゆっくりれみりゃって肉まんの形でしか見たことないの」 語彙量が増えない割に、たまに教えてもいない言葉を発するときがある。これもいまだ原因不明の現象だ。 村人たちに感謝され、おっさんとブリーダーさんにまだ生きているゆっくりの治療を頼まれ、怪我をしたゆっくり達の乗った台車を引いて家(兼研究所)に向かう。 ゆっくりフランは久しぶりに暴れられて機嫌がよさそうだが、こっちはひたすらに疲れた。 なお、フランの作った早贄達はゆっくりフランの生態研究用に加工場が買ってくれた。(うちのフランの"作品"では野生種の研究はできないと思うのだが・・・) 畑を立て直す資金として足りるといいのだが・・・ 夜。 幸い俺の治療で怪我をしたやつは全員生き延びた。 治療がすべて終わったあと、夕食を助手と一緒にとる。 もうかなり人間としての生活に慣れたようだ。 後は語彙量の少なさをクリアすれば完成といって差し支えないだろう。 短期的な研究の失敗などで死んだゆっくり(の中の死体が使えないやつ)を捕食種に配り、メモを研究冊子にまとめる。 今日は身体的に疲れたな・・・そろそろ寝るか。 まだまだ元気な助手に声をかけ、自室に戻る。 布団の中で、最近来るいろいろな通知のことを思い出す。 Y-1グランプリとやらの出場依頼、薬師さんのところからの実験体譲渡依頼、紅魔館付近の捕食種(主にゆっくりレミリア)の駆除依頼、加工場からの助手の研究依頼・・・ まぁ、今日はゆっくり眠って明日考えよう。 夜何か異変が起こり、助手にたたき起こされないことを祈って俺は眠りについた。 ****************************************************************************************************************************** 駄文長文申し訳ありません・・・初投稿なのでご勘弁を。 なんかいろいろすんませんでしたOTL 読み返してみると、前半いらない子な気がするなぁ・・・ いろいろな方のネタをパクって詰め込んだ結果がこれだよ! 新しいものに挑戦しようとして自爆したというのもあります 主人公の感情(ゆっくりへの憎しみ等)があまり現れないのは、ゆっくりを(野生種含めて)研究対象としてしか見ていないからです。 ゆっくりフランに不満がある方は、サドッ気の高い人間の助手とかで脳内保管お願いします。 でもこの設定で懲りずにまた何か書くかもしれません ここまで読んでくださりありがとうございました
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/939.html
※オリ設定満載 ※現代社会にゆっくりがいます ※東方キャラ登場注意 ※fuku2200.txtの人物が登場しますが、読まなくても多分大丈夫です。 数年前に突如現れ、急速に社会に浸透していった(ような気のする)ゆっくりと呼ばれる新たなる生命体。 人間の生首が膨張したような容姿のそいつらは饅頭のクセに生きていたり、どこから来たのは全く不明だったりとあまりに謎が多すぎる。 が、目新しいものや珍しいものを好む人々はその「ゆっくりしていってね!」とか「ゆーっ!」などと珍妙な鳴き声をあげる未知の存在をあっさりと受け入れた。 そして僕はそんな不思議に満ちた生命体の研究や飼育用の商品の開発に携わっている“ゆっくりカンパニー”のしがない一社員だ。 僕は社長命令でゆっくりの地下施設『闘技場』の視察に訪れていた。 あるビルの地下にあるその施設は古代のローマの闘技場を髣髴とさせる造りになっていて、中央にはゆっくり達が戦うものと思しきフィールドがある。 また客席に目をやると後方の客のためだろうか、四方に巨大なモニターが設置されていた。 そこでは観客らが制服を着た男にお金を渡し、代わりにチケットを受け取っている。恐らく賭博行為だろう。 付け加えるならば、その賭博は間違いなく違法であり、それゆえに警備が異常に物々しい。 「なんで僕がこんな仕事を・・・」 先輩にでも押し付けて逃げれば良かったな、と内心毒づいていると、試合の時間がやってきた。 それと同時に闘技場内の明かりが消え、代わりに照明の熱い光とギャラリーの眼差しがフィールドへと注がれる。 むせ返りそうなほどの熱気の中、一つの影が佇んでいた。影の正体は大柄な男。 総合格闘技やボクシングのレフェリーの正装に似た衣装を身にまとったその男が顔を上げ、手にしたマイクを口元に近づけると観衆は静まり返る。 「紳士淑女の皆様、わざわざこのようなむさ苦しいところにお集まりいただき誠にありがとうございます! 皆様もご存知のとおり、この闘技場はゆっくりどもを情け容赦なく殺し合わせるための施設でございます。 ですから、もしそのような行為を残酷だ、可愛そうだと思われるようなお客様がいらっしゃいましたら直ちにお帰りください。 ここはゆっくりどもを!たとえ愛するものでも!我が身を痛めて産んだ子供でも!一片の慈悲も無く殺し合わせる場所です! この空間に同情の言葉など不要!我々が望むものは殺せ殺せの大合唱と!飛び散る餡子と!血湧き肉躍る殺し合いだけなのです!」 開会宣言と思しきその言葉を聞いた観客達は一斉に立ち上がり、惜しみない拍手を送っていた。 「なるほどなぁ・・・」 ゆっくりの殺し合いを見せ物にするのは違法だろうか? 正直、先輩や紫社長ののように優秀ではないし、その辺の知識も乏しい僕には判断しかねる。 しかし、賭博行為は間違いなく違法だろう。これくらいは僕にだってわかる。 とはいえ、そんなことを声高に叫ぶのが僕の仕事ではない。 と言うか、正直何をすればいいのかさっぱりわからない。 仕方が無いので今日は素直に闘技場ライフを満喫することにした。もちろん、賭博は無しの方向で。 試合は8匹のゆっくりによるトーナメント制で、賭けに参加する場合は優勝者を当てるらしい。 初戦のカードはゆっくりれいむ(倍率8.90倍)とゆっくりまりさ(倍率2.03倍)。 「ゆふううううううううううん!!ゆうううううううううう!!」 ゆっくりれいむはドーピングによって強化されているらしく、試合開始前から異常に興奮していた。 「・・・・・・ゆぅ」 一方のゆっくりまりさは非常に落ち着き払った態度で、しかし目にうっすらと涙を浮かべながらそのれいむを見据えていた。 近くのギャラリーの話によるとあの2匹は元々夫婦で、れいむはまりさとの試合を拒んだ結果、過度のドーピングを受けて明日の朝日を拝めないことが決定しているとか。 「さあ、2匹とも・・・準備はよろしいですね?・・・・・・では、ファイッ!!」 レフェリーの掛け声と同時に勢い良く飛び出したのはゆっくりれいむ。その足取りは普通のゆっくりのような秒速25センチメートルの鈍足ではない。 1回の跳躍で70センチメートルは前進し、次の跳躍に移るまでの時間もかなり短い。間違いなく通常のゆっくりの2倍以上の速度で動いていた。 しかし、まりさは微動だにしない。こちらもれいむと戦うのを拒否しているのだろうか? そんなまりさを尻目に、薬物の力によって狂わされたれいむはどんどん距離を詰めて行く。 そして、あと50センチほどでまりさに届くところまで詰め寄ると、上方に跳躍した。 「た、高い!?」 最高到達点は恐らく1メートルを越えていた。そして、落下地点にはまりさが・・・いない。 いや、それが当然なのだろう。日頃から殺し合いばかりさせられている生き物が来るとわかりきっている攻撃を受けるはずが無い。 れいむの落下地点から30センチほど離れた場所にいるまりさの口にはいつの間にか小さな竹槍がくわえられている。 そして、れいむの着地にあわせて放たれた竹槍による一撃であっけなく決着がついた。 竹槍を貫通させられたれいむは一瞬で絶命し、二度と動くことは無かった。また、勝者であるはずのまりさもしばらくそこから微動だにしなかった。 そして、しばらくれいむだったものに寄り添って嗚咽を漏らしていたまりさはおもむろにその亡骸を食べ始めた。 その光景に沸き立つ観衆。どうやら、これがここの名物らしい。 その後も様々な試合が展開された。 小刀の扱い方を身につけたゆっくりみょん(倍率4.06倍)と常時発情しているゆっくりありす(倍率3.79倍)。 耳の部分に丈夫な角らしき何かをねじ込まれたゆっくりさくや(倍率3.98)とかなり鍛えられたゆっくりれみりゃ(倍率3.36倍) 尻尾に毒針をつけたゆっくりちぇん(倍率3.64倍)とドーピングされたゆっくりぱちゅりー(倍率108.29倍)。 どの試合も勝者は敗者の死肉を喰らい、そのたびに観衆は狂喜した。 「そう、良い報告だったわ。ありがとう」 「え、ええ・・・そうっすか?そんな大した報告してないですよ」 「くすくす、その通りね。良くわかってるじゃない?」 「はい?でも、さっき・・・」 「貴方にしては上出来と言うことよ。もっと高度なことのできる人は相応の場所に回すものでしょう?」 「え、ええ・・・はい・・・」 終始笑顔で「この仕事は無能な貴方でもできそうだったから任せたのよ」と言わんばかりの言葉を並べる社長。 この人は本当に美人なので一部には罵られても嬉しいという社員もいるのだが、あいにく僕にそっちの趣味は無い。 なので、落ち込むことしかできないのだが、そんな安易なことをしないのがカリスマ社長。 「あら、落ち込むことも恥ずかしがることも無いのよ?確かに貴方の先輩は優秀だったけど、あれは特別だもの」 「はあ、そうですか・・・」 「でも、それだけに有名になりすぎた。この業界では知名度が高すぎて、アングラな世界に送り込むことなんて出来ないのよ」 「それは・・・そうですよね」 「だから、私は貴方に頼んだのよ。彼以外は似たり寄ったりの中で、私が、直々に、貴方に、この仕事を任せた。その意味がわかるかしら?」 社長は扇子で口元を隠したまま、ずっと胡散臭い笑みを浮かべている彼女の内心は良くわからない。けれど、それなりに僕を評価していくれているらしいことだけはわかった。 「は、はいっ!ありがとうございます!」 少し恥ずかしくなった僕は丁寧にお辞儀をしてから、退室した。 「なるほど、そりゃ久々のスーパーゆかりんタイムが拝めるかもしれないな」 「なんすか、すーぱーゆかりんたいむって?」 闘技場のこととその後の報告のことを先輩に話すと、おかしなことを言い始めた。熱でもあるんだろうか? 「いや、お前は知らんだろうけど、あの人を怒らせると、というかあの人に敵と認識されると必ずと言って良いほどエライ目に遭うんだよ。 ゆー園地の建設反対派と揉めた時のアレは本当に恐ろしかった。で、今回の件は多分初戦のゆっくりれいむの行動がまずかったんだろうよ」 「ドーピングっすか?」 「いや、ドーピングは違うな。問題はドーピングされているのに試合開始まで攻撃しなかったことだ」 「・・・あ!興奮していたにしては理性的っすね。拘束とかはされてなかったし」 「そういうこと。で、薬物で過剰に興奮しているゆっくりでもパブロフの犬よろしくの条件付けで行動を正誤することが出来るんだよ」 「でも、その実験の情報って・・・」 「ああ、社外秘だ。理想的な飼いゆっくりを自由に作れるとんでもない情報だからな。でも、持ち出した馬鹿がいる」 「でも、偶然見つけただけかも知れないっすよね?」 「だとしても神隠しに遭ってお終いだよ。おお、こわいこわい」 そう言いながら立ち上がった先輩はにやりと笑うと、最後にこんなことを言い残して立ち去っていった。 「ところで、今回の闘技場潜入は俺に漏らしていい話だったのか?」 ---あとがき--- 虐待作品と言うよりも虐待の方法やシステムの紹介だよ、これじゃ。 本当はじっくりと戦闘や調教シーンをしっかり書けばよかったんでしょうが・・・。 まあ、その辺は土下座衛門氏の復讐のゆっくりまりさでも読んで補完してください。 【どうでもいいおまけ】 みょんVSありす・・・瀕死のみょんを執拗にレイプし続け、ありすの勝利。 さくやVSれみりゃ・・・装備していた角がいい具合に羽に刺さりさくやの勝利。 ちぇんVSぱちゅりー・・・戦いが始まったときには既にぱちゅりーは死んでいた。ちぇんの勝利。 まりさVSありす・・・先の試合ですっきりしすぎて疲労困憊のありすを瞬殺し、まりさの勝利。 さくやVSちぇん・・・角が毒針を上手いこと受け止めてくれたおかげでさくやの勝利。 まりさVSさくや・・・ゴリ押しでまりさの勝利。2連覇。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1361.html
慧音先生とゆっくり。 上白沢慧音は里で寺子屋の教師をしている。 まだ、幼い子供達に文字を教えたり、計算を教えたりしていた。 そんな彼女のもとに、ある子供がゆっくりを連れてきた。 ゆっくりとは生首のような生物で、ぴょんぴょん跳ねたりして移動する。 足という部分もあるらしいが、詳しい事はよく分かっていない。 中身が餡子なだけに、美食家達からも重宝されている。 しかし、ゆっくり達にはある欠点がある。 それは恐ろしいまでの知能の低さだ。 なぜか頭に付いている帽子を外すと、仲間と認識できなくなり攻撃する。 さらに、自分の妻が産んだ子供を自分が生き残るために殺したりする。 これは動物界では珍しい事ではないと言われるかもしれないが、なにせこいつら、言葉を話すのだ。 簡単な言葉ばかりで、難しい話をすると頭を傾げるが、大抵の事は理解する。 このゆっくりの中の種類にゆっくりまりさというものがいるが、そいつが典型的な裏切り者だった。 逆にいえば悪知恵が働くと言うが、時々人間らしさを見せるゆっくりが子供を見捨てたり、理不尽な事を言って仲間のゆっくりを攻撃しているのを見れば、並大抵の人間は怒りを覚えるだろう。 しかしこの慧音、ゆっくりと言う生物をあまり知らない。 大抵里に行くときは授業のためだし、家に帰れば残った仕事をするので、あまり接する機会が無かった。 「これが、ゆっくりって奴か」 慧音は興味深そうにそれを見つめる。 子供が持っていたのはゆっくりれいむで、うまく育てれば普通の家庭でも育てられる。 他にいる、まりさ、ありすも育てようと思えば育てられるが、まりさは何をしでかすかわからないし、ありすは異常性欲と言う特性をもっているので、あまり飼おうとは思わない。 ゆっくりれみりあなど例外だ。 この他にもゆっくりはいるのだが、それは省略する。 「おねーさんこんにちわ! ゆっくりしていってね!」 れいむは慧音に向かって挨拶をする。 「ああ、こんにちわ」 慧音は優しく挨拶をする。 彼女は、最初ゆっくりは害獣だと聞かされていた。 畑をあらし、民家に侵入しては食い物を荒らす。 そしてあたかも自分の家としてふるまう。 やることだけなら山賊に近い生物だ。 (なんだ、ゆっくりって結構礼儀のある奴もいるんだな) 「慧音先生、ゆっくりっておもしろいんだよ!」 そう、生徒の一人が言う。 「ほう、何か芸でも覚えているのか?」 慧音が尋ねると、生徒の一人がれいむを机の上に置いた。 そして、いきなり指を目の上に突っ込むと、そのまま目玉をくりぬいた。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「お、おい! 何してるんだ!」 突然起きた生徒の行動に、慧音は叫ぶ。 だが、生徒は手馴れたようにもう一個の目玉をくりぬいた。 「ゆ゛っぐえ゛!」 目玉を両方失ったれいむの目が合った場所から、涙のように餡子が流れ出ている。 「はい慧音先生、目玉の部分はぷるぷるしてて中に餡子が詰まってて美味しいんだよ」 そう言って、生徒は固めを慧音に差し出した。 しかし、彼女は受け取らず生徒をしかりつけた。 「何してるんだ! 仮にも生き物だぞ!」 生徒は怒られた事にびっくりしていた。 まるで、なぜ怒られたんだと言うような目だ。 「で、でも……」 「でもじゃない! 生き物を大切にしない奴は私は大嫌いだ! 出て行け!」 慧音は怒鳴りつける。 生徒は、裏切られた気持ちで半べそを書きながら、目玉の無いれいむを連れて出て行った。 しかし、他の生徒から非難を浴びる。 「先生ひどいよ! あの子は先生においしいお菓子を食べさせようとしたんだよ!」 「そうだよ! 先生はゆっくりの事なにも知らないの?」 「うるさい、ゆっくりがどんな生き物だろうと私はああやって悪戯に命を奪う奴が大嫌いなんだ」 結局、慧音は怒ってその秘の授業を全部自習にした。 竹林を抜けて、慧音は家へ向かう。 「まったく……近頃の子供は命の尊さというものを知らないのか」 怒りながら進んでいくと、人並みくらいにでかい物体が竹林を抜けていた。 ゆっくりと進むそれは、巨大なゆっくりまりさだった。 「ゆ? おねーさんはゆっくりできるひと?」 その質問に、慧音は笑顔で返す。 「ああ、できるぞ」 「ゆゆ! じゃあおねーさんたべものちょうだいね!」 通常、妖怪おにいさんだったら攻撃するか策略を練っていたぶるだろう。 だが、相手はゆっくりを知らぬ慧音だ。 「ああ、腹が減ってたのか。 昼の残りならあるぞ」 そう言って食べ切れなかった握り飯を巨大まりさに与える。 すると、どこに隠れていたのか寺子屋で見たときと同じくらいの成体ゆっくりがわらわらと現れた。 「おかーさん! それちょうだいね!」 「まりさにはこどもがいるからさきにちょうだいね!」 握り飯を分けても足りないくらいに成体がいる。 そこで、慧音はある提案を出した。 「そうだ、私の家にくれば少しだけだがあげられるぞ」 「ゆっ!?」 その言葉にまりさは警戒心を強める。 まるでまたかとでも言うような感じだ。 「おねーさんはうそつきだね! そうやってまりさたちをいじめようとしてるんだね!」 「ち、違うっ。私はそんな事思ってない!」 慌てて慧音は言う。 そして思った。 (こいつらは人間達にいじめられてきたのか……かわいそうに) 「わかった、ここでその親と待っててくれ。私が持ってくれば文句無いだろう?」 「ゆっ……わかったよ、でもうそだったらおねーさんつぶすからね!」 巨大ゆっくりは警戒心剥き出しでそういった。 確かに、この質量のゆっくりにつぶされれば人間ならひとたまりも無いだろう。 「安心しろ、約束は守る」 そう言って、慧音は家に戻り自分の分を残したあまり物の野菜などをまりさ達に持っていった。 「ゆっゆっ! このおねーさんうそつきじゃなかったよ!」 「まって! やさいにどくがはいってるかもしれないからまりさがさきにたべるよ!」 巨大まりさは慎重に言う。 確かに、おにいさん達なら睡眠薬やら入ってただろう。 「だからそんなもの入ってないぞ」 困った風に慧音が笑う。 そして巨大まりさが食べ終えた。 「だいじょうぶだったよ! このおねーさんはいいひとだからみんなでごはんたべようね!」 その言葉を合図にまりさたちは一斉に野菜を取り囲んだ。 成体ゆっくりが野菜をくわえ、その後ろにいる子供にも分け与える。 そして他人の子にも分けていた。 どうやら群れで行動しているゆっくり達は団結力が強く、みな家族だと思っているようだ。 そういう触れ合いを見ていると、慧音も嬉しくなる。 どこまでも甘い人だ。 そこがいい所でもあるのだが。 「おねーさんありがとう!」 「「「「ありがとう!」」」」 「ああ、どういたしまして」 慧音は笑顔で去っていくまりさたちに手を振った。 ちなみに、この時彼女は里の襲撃を防いだということは後に分かる事である。 ■■■ しばらくして、慧音の家に一匹のまりさが来た。 なんでも、パーティをやるからおねーさんも食べ物を持ってきて一緒に来いとの事だった。 慧音は自分の分の食料しかなかったが、それを半分にして持っていくことにした。 ぴょんぴょん跳ねるゆっくりまりさ、慧音はその後をついていく。 しかし、山の近くである事件が起きた。 「う゛~♪ だ~べちゃ~うぞ~♪」 ゆっくりれみりあが襲い掛かってきたのだ。 れみりあ種はゆっくり達を食べる種類なのでまりさ達は恐れていた。 「おねーさんたすけてね!」 「あ、ああ……」 見た目は頭が以上にでかい子供なので、いささか抵抗があった。 しかし。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ま゛り゛ざのぼうじがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 丁度、ゆっくりれみりあがこけてまりさの後ろに倒れたときだった。 闇雲に振り回した腕が、ちょうどまりさの帽子を引き裂いたのだ。 「くそっ! この!」 軽く蹴飛ばして、ゆっくりれみりあを追い払う。 半べそをかいてざぐやざぐやと叫んでいた。 「大丈夫か?」 「ゆぅ……大丈夫だよ」 傷ついたまりさを抱えて慧音は山を登った。 巣に着いたらうんと楽しませてやろう。 この傷が少しでもいえるように。 そう慧音は思っていた。 「ここだよ! ここにまりさのおうちがあるんだよ!」 「そうか」 慧音は山の中にできた洞窟に入る。 元々ここら辺には山賊がいて最近妖怪に食われたと言う話を以前聞いたのでたぶんここがその砦だったのだろう。 ついた頃にはもう日が暮れていた。 「おかーさん! おねーさんを連れてきたよ!」 すると、中にいた成体ゆっくり達が一斉に帽子のないまりさを見る。 そして案の定非難の声を浴びせた。 「ゆ! ぼうしのないやつはまりさじゃないよ!」 「しらないゆっくりはゆっくりしんでね!」 その光景に慧音は困惑する。 「お、おい……これはお前達の仲間だぞ?」 「そんなぼうしのないまぬけなまりさはしらないよ!」 そういわれてぼうしのないまりさは泣き出す寸前だった。 その時。 「みんなばかだね! あれはまりさたちのまりさだよ! おかーさんにはわかるよ!」 洞窟の奥から巨大ゆっくりまりさが現れた。 そして帽子なしまりさは希望に満ちた顔をする。 「ありがとうおかーさん! きづいてくれたんだね!」 「みんながばかでごめんね! あとでぼうしつくってあげるからね!」 多少の違和感があるが誤解は解けたようなので慧音はほっとする。 しかし、その瞬間慧音の袋に入れた野菜がかすめとられた。 「!?」 「そしておねーさんもばかだね! みんな! あとでおねーさんのおうちにあんないするよ! ここよりとってもゆっくりできるよ!」 いきなり手のひらを返したように罵倒してきた帽子なしまりさに慧音は唖然とする。 「は?」 そうしている間に、慧音に数匹のゆっくりがタックルしてきた。 もう帽子なしまりさを仲間と認識したようで、いつもの団結力だった。 一匹だけならマッサージ程度にはなっていたが、数匹になると子供に突き飛ばされたくらいの痛みがあった。 「きゃっ」 慧音は地面にしりもちをつく。 そして馬鹿にしたように巨大まりさが舌を出した。 「おねーさんはほんとばかだね! あたらしいおうちをおしえてくれてありがとう! ゆっくりしね!」 巨大ゆっくりは転がって慧音の足をつぶす。 折れはしないものの、とても痛い。 「ぐっ!?」 さらに膝。 太もも、胴。 巨大まりさに体をつぶされていく。 (なんで……どうして、パーティをするんじゃなかったのか) 慧音は裏切られた気持ちになる。 そして、何とか動こうと頭を動かしたとき、月が目に入った。 「!!」 慧音の体から動物本能が目覚める。 上白沢慧音はハクタクと呼ばれる妖怪のハーフで、満月になると本来のハクタクの姿となるのだ。 「ぐが、おおおおおおおおおっ!!」 裏切られた怒りと悲しみとで、力任せに巨大まりさの体に腕をねじ込む。 「ゆぐっ!?」 通常のゆっくりより耐久力のある巨大まりさだが、妖怪の本気に勝てるわけが無い。 そのまま足を引き裂かれ、体の中に腕が侵入する。 「あ゛がががががががががが!!!! ゆ゛っぐり゛でぎだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 そして侵入させた腕に力を込め、弾幕を発射した。 弾はまりさの餡子脳を突き破り、天井を削る。 しばらく弾を浴びせた跡、まりさは破裂して弾けとんだ。 「お゛がああざあああああああああああああん!!!」 「ゆ゛ううううううううううううう!!!」 成体ゆっくりが叫び声をあげる。 びちゃびちゃと雨のように降る餡子の中、慧音は月夜に照らされて手についた餡子を舐める。 その姿には、普段の生真面目さがない獣のような獰猛な姿であり、妖しく美しくもあった。 「ひぃいいいいいいっ!!」 一匹のまりさが恐怖にかられて洞窟から出ようとする。 だが、慧音に捕まり握りつぶされた。 「ゆびげぇ!」 目玉を飛び出し、歯を食いしばりながら死んでいくまりさを見て、慧音は楽しいと思った。 なぜ、こんな下衆のような奴等に餌を与えてしまったんだろう。 それだけが悔しかった。 「まりさはおいしくないよ! ほかのまりさをたべてね!」 そう言って子供のまりさを差し出す。 「ゅー! ゅー!」 小さなまりさは怯えている。 慧音は再び殺意を覚えた。 「子供を差し出してまで自分が助かりたいかぁっ!!」 拳を唸らせ、差し出したほうの成体まりさを潰す。 さらに、集団でタックルし、逃げる機会を作ろうとまりさが飛び掛る。 だが、慧音の手刀で横に薙ぐ。 すると、食らったまりさの横顔が歪み、皮が破れて餡子が飛び散る。 あとは怯えているまりさたちだけだった。 「……おまえら、もうだれも騙さないと誓えるか?」 「ぢがいまずううううううう!! おでがいでずううううううう!!!」 慧音はもう殺す気など起きなかった。 こんな下衆野郎は殺すに値しない。 だが。 「せいぜい暗闇の中、その私から盗んだ野菜で生き延びるがいい」 そう言って洞窟を出て指をパチンと鳴らす。 背後で爆発音がしたかと思うと、土砂がくずれて洞窟を塞いでしまった。 「はぁ……今日は妹紅の家に泊めて貰おう」 妙にむしゃくしゃした気分が晴れないまま、慧音は山を降りていった。 ■■■ それから。 「なぁ、君」 「は、はい……」 教室の中で先日叱った子供を呼んだ。 「その……すまない。酷い事言って……私が間違っていた」 両手を合わせて頭を下げる。 すると生徒は笑って許してくれた。 嬉しくなって慧音は生徒を抱きしめる。 なんとうらやまし、もとい感動的な光景だろうか。 しかし、代わりにゆっくりの目玉が食べたいと言った。 「よしまかせろ、先生の習性については最近よく知ったからな」 こうして、しばらくは課外授業として生徒達と慧音のゆっくり狩りは続いた。 そしてその中で、慧音は一生ゆっくりまりさの事を嫌いになったそうな。 あとがき 即興で書いたからって言い訳にしませんよ。 生徒、俺と代われ、その乳は私のものだ! このアホが作った作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3 霊夢のバイト 作:神社バイト このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2743.html
ゆっくり虐めSS ゆっくり木こりの泉 後編 前編からの続き 「こっちだよー!めーりーん!」 「じゃお!じゃおおん!」 「みょん、そのいずみというのはどこにあるのかしら」 「こっちだみょん!ゆゆこさま!」 「むきゅ、はやくきなさい、こあくま!」 「こあ!こあー!」 昨日の3匹はそれぞれの伴侶を連れ泉まで来た、彼らの帽子の中にはたっぷりと食料が詰まっている。 どうやら昨日獲った食料を「ごほうび」に変えてもらおうという魂胆のようだ。 「ここだよー、ゆっくりついたよー!」 「じゃお・・・」 「きれいなところねぇ・・・」 「こあ・・・」 「さぁ、はやくごはんをいずみにいれるみょん!」 彼らはみょんの指示に従い、持ってきた食料を帽子の中から取り出し始める。 木の実、キノコや山菜など、種類は様々である。 「あなたが落としたのは・・・」 「ちがうみょん・・・」 「ちがうよー・・・」 「じゃお!・・・」 「ちがうわねぇ・・・」 「むきゅ、ちがうわ!・・・」 「こあ!・・・」 「あなたはとても正直なゆっくりですね・・・」 数分後、彼らの前には食料がうず高く積まれていた。 果物や野菜など、豪華なシロモノばかりがである。 「これだけあればー」 「むきゅ、ふゆごもりも」 「ゆっくりあんしんだみょん!」 「むしろたのしみなくらいね」 「こあー!」 「じゃお!」 誰もがこれから来る冬篭りに思いを馳せていた・・・ が、そんな幸せな雰囲気をぶち壊す者達が近づいてきていた。 「おいありす!ただでごはんがもらえるいずみさんはどこなんだぜ!」 「ゆふふ、まりさ、どす、ここよ!きのうありすがみつけたゆっくりとかいはないずみさんよ!」 「急いでね!他のゆっくりが来る前にドス達の縄張りにするよ!」 「ゆっゆっ、まりさはさきにいくんだぜ!・・・ゆゆぅ?」 茂みの中からまりさ種が飛び出してきた、続いてありす種が。 挙句の果てには茂みを掻き分け、ドスまりさまでが出てきた。 ドスまりさ・・・いや、ドゲスまりさ達は6匹に気づくや否や唾を吐きかける勢いで問いかけてきた。 「おいそこの6匹!ここの泉は誰のものか知ってて使ってるんだぜ?」 「む・・・むきゅ?このいずみはだれのものでもないでしょ?」 「違うよ、ここはドスまりさ様のゆっくりぷれいすだよ!邪魔者はとっとと消えてね」 「なにいってるのかわからないよー、なかよくつかうべきだよー」 「ゆゆ、やかましいのぜ!このいずみをさいしょにみつけたのはありすなんだぜ」 「でもさきにつかってたのはみょんたちだみょん、それならごぶごぶだみょん」 「うるっさいわねぇ!いなかものはさっさときえなさい、そこのちぇんはなに?うすぎたないばっぢなんかつけて、にあわないのよ」 「!!」 ありすの悪口の対象がちぇんの帽子に付けられたバッジのことだと気づいためーりんはいてもたってもいられなくなった。 怒りに任せてありすに体当たりする、 「じゃおお!」 「ゆぶっ!なにするのよ!これだからゆっくりしてないいなかものは・・・」 「じゃおおお!」 そのままめーりんはありすに追い討ちをかけようとする。 が、しかしそれを制する一際大きな声が上がった。 「そこまでなんだぜ!ゆっくりうごくんじゃないんだぜ」 「じゃおお!?」 「それ以上動くとドススパークをおみまいするよ、死にたくなかったらここから立ち去るんだよ」 「じゃおお・・・」 「ゆっへっへ、どうあがいてもどすにはかてないんだぜ!よわむしはさっさといなくなるんだぜ!」 「そうだよ!でもドスは寛大だからね、その食料だけは持って帰ることを許してあげるよ。だからゆっくりしないで消えてね」 「もうくるななんだぜ!ゲラゲラゲラ!」 「・・・わかったわ。」 「わかったみょん」 「みょん!?ぱちゅりー!」 「ゆふふふ!やっぱりいなかものね、これだからみのほどしらずのおばかさんは・・・」 「ちぇん、めーりんあきらめなさい・・・、いのちあってのものだねよ・・・」 「・・・じゃお」 「・・・わかったよー」 荷物を抱え、とぼとぼと巣に帰る6匹だった。 だが、あれだけの量の食料なら一冬越えるのに全く問題は無い。 いくばかの心残りはあるだろうが、幸せな冬篭りを送ることが可能であろう。 さて、こちらは無理やりに泉を奪い取った三匹たち。 邪魔者を追い出し、自分達のゆっくりぷれいすを手に入れたとホクホク顔である。 さっそくご馳走を手に入れようとしているが・・・ 「ゆゆぅ!でありす!どうやったら人間さんにご飯を貰えるの?ドスはやり方を聞いてないよ」 「ゆふふ!このなかになにかをいれると、あのおねえさんがもっとゆっくりしたいいものにかえてくれるのよ」 「それだけでいいのかだぜ?らくしょうなんだぜ!」 「ちがうのよ、そのときおねえさんがいうしつもんにしょうじきにこたえるのよ!やってみせるわ」 そう言ってありすは小さなキノコを泉の中に放り込んだ。 「あなたが落としたのはこの大きなマツタケですか?」 「ゆゆ!ちがうわ、とかいはなありすがおとしたのはただのきのこさんよ!」 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの大きなマツタケをあげましょう」 「こんなものよ、ゆっくりとかいはなありすにかかればあさめしまえね」 「すごいんだぜ!ありす!さっきのばかどもとはおおちがいなんだぜ!」 「とうぜんよ、これはありすがいただくわね、むーしゃむーしゃ・・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ま、まりさにもやらせるんだぜ!」 三匹は、すっかりこの泉の虜になってしまったようだ。 とくにまりさはいち早くご馳走を得ようと、帽子をひっくり返して中の食料を掻き出している。 「ち、ちょっとまりさ、一度にそんなにたくさん入れなくてもいいと思うよ」 「やかましいんだぜ、どうせぜんぶごちそうになるんだからかまやしないんだぜ」 「がっつくのはやめなさいよ、とかいははそんなことしないのよ」 「いいからありすのごはんもぜんぶだすんだぜ!まりささまがぜんぶごちそうにかえてやるんだぜ」 「お、落ち着いて、ゆっくりしてよまりさ・・・」 「うるさいんだぜえええええ!!まりささまがやるっていってるのがわかんないのかだぜえええええ!!」 「「・・・・・」」 このまりさ、ゲスの気質を持っていたようだ、まぁ今までの言動を見ていれば分かるだろうが。 ありすやドスまりさの食料までも自分一人で交換しようとしている。 「ゆへへ、ぜんぶ、ぜんぶまりさがごちそうにかえてやるんだぜ」 やはり一人で泉の中に食料を全部放り込み始めた。 しかし・・・あれだけの量を一度に入れたら・・・ 「あなたが落としたのはこのご馳走やお菓子や・・・、とても豪華なご飯ですか?」 「「「・・・」」」ポカーン 三匹が絶句するのも無理はない、入れた量が問題なのか、それともまりさの欲望が女神に届いたのかは知らないが・・・ 一言で言うなら、すさまじい、ゆっくりでは絶対に手に入らない量と質の食料が山と積まれていた。 そのなかには砂糖菓子や揚げ菓子、パンや魚などの人の食べ物もたっぷりと含まれている。 「そそそ、そうなんだぜええええええ!それはぜんぶ、まりささまのものなんだぜえええええええええ!」 「「ま、まりさ!」」 「いいからはやく、はやくよこせえええええええ!」 「あなたは嘘つきのゆっくりですね。罰です、ご馳走もご飯もあげません」 「ゆ・・・なんで!なんでなんだぜええええええええ!よごぜえええええええ!ばりざのごはんんんんんん!!」 「・・・」スゥー・・・ 「ああああああああ!やべてえええええ消えないでええええええ!ご飯持ってかないでよおおおおおおお!」 「なにやってるのおおおおおお!まりさああああああああああ!せっかくのごはんがあああああああああ!」 「しらないんだぜええええええ!まりさはわるくないんだぜええええええ!」 まりさは目の前のご馳走に心奪われ、つい嘘をついてしまった。 当然ご馳走は没収、その挙句、もともと自分達が持ってきた食料まで失ってしまった。 「しょうじきにこたえろっていったでしょおおおおお!なんであんなこといったのおおおおおおお!」 「うそなんかついてないんだぜええええええええ!あれはまりささまのものなんだぜえええええええ!」 ありすはまりさを怒鳴りつける、がまりさは自らの非を認めずに怒鳴り返す。 「ぢがうでじょおおおお!うそづいだじゃないのよおおおおおおおおおお!どすもなんかいってやりなさいよおおおおお!」 「ゆっ!ど、どす!ごめんなんだぜ、でもまりさはわるくないんだぜ。わるいのはあのばばあなんだぜ!」 「・・・・・」 「もしほんとうにくれるつもりならだまっててもくれたはずなんだぜ、でもあいつはくれなかったんだぜ」 「・・・・・」 「つまりまりさがなにをいってももんくをつけてごはんをくれることはなかったんだぜ、ばばあはひきょうものだったんだぜ」 ゆっくりお得意の間抜けな責任転嫁だ。 だがしかし、そんな言い訳が通用するのもまたゆっくりである。 「ゆゆ、そうだね!あの人間はゆっくりできないひどい奴だね」 「そうね!いなかもののくせにありすたちをだまそうとするなんてひゃくねんはやいわよ」 「そうなんだぜ!わるいのはばばあでまりささまにはなんのつみもないんだぜ!」 「ならば話は別だよ、あの人間を倒してさっきのご飯をドス達の手に奪い返すよ!」 「「ゆっくりうばいかえすよ!!」」 ドスまりさは帽子の中からとあるキノコを取り出し、咀嚼し始めた。 どうやらドススパークを使うつもりのようだ、閉じられた口内から青白い光が漏れている。 そして泉に照準を合わせる。 「いくよおおおおおお!ドススパーーーク!!卑怯者の人間さんはゆっくりしないで死んでね!」 「ざまみろなんだぜ!」 「いいきみよ!」 放たれたドススパークは土ぼこりや砂煙、落ち葉などを巻き上げ、辺り一面を覆い隠した。 「ゆゆっ、さすがにこれならあのいずみさんもきえてなくなったんだぜ」 「あとはいずみのなかのばばあをころしてごはんをうばうまでよ!」 「任せてね、ドスがちゃちゃっと殺しちゃうからね」 そしてやっと視界が晴れ、そこには・・・ 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「「「・・・・・」」」ポカーン 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 無傷の泉。 そして女神の手にはドススパークとは比較にならない、本家マスタースパークが、発射される寸前の状態で静止していた。 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ、ゆ、ゆううううううううう!黙れええええええええ!何で、何で生きてるんだあああああああああ!」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「うるさいいいいいいいいいい!”違う”うううううううううううう!質問に答えろおおおおおおお!」 狂ったかのように怒鳴りつけるドスまりさとは対象的に、女神はニッコリと微笑み 「あなたは正直なゆっくりのようですね、ご褒美にこのマスタースパークをあげましょう」 ドスまりさ目掛けて、女神からの『ご褒美』が放たれた。 「・・・げほげほっ、いったいなにがおきたのよ」 「ごほごほっ、まったくドスはなにやってんだぜ・・・」 「・・・・・」 「ゆっ、どす。だまってないでおへんじするんだぜ」 「・・・・・」 「どす、むしなんてとかいはのすることじゃないわ」 「・・・・・」 その時一陣の風が吹き、マスタースパークの余韻である煙が晴れた。 そこにあったのは・・・ 「・・・・・」 「「う、うわああああああああああああああ!どすうううううううううううううう!」」 ドスまりさの残骸が、そこに残っていた。 二匹がそれをドスだと認知できたのはかろうじて帽子の一部がドスまりさの燃えカスにへばりついていたからだ。 「・・・・・」 「おおばかもののまりさはゆっくりしないでしになさい!」ドスン 「いだい!ありす、いきなりなにするんだぜ」 「ごはんがなくなったのも、どすがしんだのもぜんぶまりさのせいよ!せきにんとってしになさい!」 「ふざけるなだぜ、このいずみをみつけたのはありすなんだぜ!ありすがみつけてこなければなにもおきなかったんだぜ」 「まりさもよろこんでたでしょおおおおおおおお!」 「そのけっかがこれなんだぜえええええええええ!」 二匹はお互いに罪をなすりつけ、取っ組み合っている。 それこそ、お互いの飾りが取れても気にせずにである。 二匹の飾りは外へ外へと追いやられ・・・ ポチャン 「「ああああああ!まりさ(ありす)のおぼうし(かちゅーしゃ)がああああああああ!」」 そして出てくる女神、手には帽子とカチューシャを持っている。 だが、この泉は入れたものがグレードアップして出てくる泉。 ちぇんの時、帽子は傷だらけで泥汚れが付いていたが、二匹の飾りは特に目立つ傷も汚れもない。 よって・・・ 「あなたたちが落としたのは、この金の帽子とカチューシャですか?」 「ゆ、ごたくはいいからはやくかえ「まりさ!」 「なんなんだぜ!」 「いい、ほんとうのことをいうのよ。そうじゃなきゃかえしてもらえないのよ」 「そうだったんだぜ・・・えーと・・・。ちがうんだぜ、まりさとありすが落としたのはふつうのおかざりなんだぜ」 「・・・・・」 「「・・・・・」」 「あなた達はとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの金の帽子とカチューシャをあげましょう」 その途端、二匹にそれぞれの飾りが『ドスン』とのしかかった。 「ゆううううううう!おもいいいいいいいいい!」 「ゆぶうううううう!どぼじでえええええええ!」 女神はニコニコと笑みを浮かべながら泉の中に消えていった。 「おぼうしがおもくてうごけないんだぜええええええええええ!」 「まってええええええええ!これはずしてよおおおおおおおお!」 「ま、まりさ、しょうがないからだれかにたすけてもらいましょ!」 「そうするんだぜ、まってればだれかくるはずなんだぜ。いっそさっきのよわむしちぇんやくずめーりんでもいいんだぜ」 「「だれかまりさ(ありす)をたすけるんだぜええええ(たすけなさいよおおお)!!」」 「・・・・・」 返事はない 「おかしいんだぜ、なんでまりささまをたすけにこないんだぜ!」 「ほんとにゆっくりできないやくたたずばっかりね、ぷんぷん!」 その時、カラスがカァーと鳴いた。 泣き叫んでいた二匹はその声でふと我に帰った。 西の空が紅に染まっている。 ああ、もうよるになるのか。 それはそうだよ、ふゆがちかいもの。 きょうここにきたのだってふゆごもりのごはんをあつめるためだもの・・・ 二匹は気づいた。 最も気づきたくないことに気づいてしまった。 もうすぐ冬篭り、誰もが巣の中に篭もり始める。 わざわざこんな森の奥にくるゆっくりは誰もいない、どこにもいないだろう つまり・・・ 「「だれかたすけてええええええええええええええええええええ!」」 =その後、番外編= 「うー、よくねたんだどぉー。おなかぺこぺこなんだどぉー」 春になり、冬眠から覚める動物やゆっくりたち。 その中の一匹、ゆっくりれみりゃは『おぜうさまにふさわしいぶれっくふぁすと』を求めて森の中を歩きまわっていた。 だが、少しばかり早すぎたのだろうか、周りには他のゆっくりが全く見当たらない。 「うー・・・あまあまがいないんだどぉ・・・しょうがないからおぜうさまはもうひとねむりするんだどぉ」 「おぉ、ぐうたらぐうたら」ヒュンヒュン 「う、うぅううう!きめぇまるなんだどおおおおおおお!」 「おぉ、きよくただしく、はるいちばんのきめぇまるです」ヒュンヒュン 「うわぁぁぁぁぁ!にげるんだどおおおおおおお!」 「おぉ、まてまて」ヒュンヒュン 森の奥でれみりゃときめぇ丸(胴付き)の追いかけっこが始まった。 が、どう考えても速度的にきめぇ丸に分がある・・・、というよりれみりゃを翻弄して楽しんでいるようだ。 と、どこかで見たことのある泉が見えてきた。 「うー!」スッテーン 「おぉ、とまれないとまれない」ボチャーン おや、れみりゃは何かにつまづいて転び、きめぇ丸は勢い余って泉に飛び込んでしまった。 「うー・・・いたいんだどぉ・・・、うー!、ぴかぴかがきれいなんだどぉー」 れみりゃは自分がつまづいた金の山高帽に気づいたようだ、隣には金のカチューシャも落ちている。 「うー、これはおぜうさまのたからものにするんだどぉー」 「あなたが落としたのはこの・・・なきめぇ丸ですか?」 「うー?」 泉の女神がいつの間にか現われていた。 その腕にはきめぇ丸が抱えられている、うつむいているので顔はよく見えない。 「うー、そんなきめぇまる、しーらないんだどおー」フリフリ れみりゃは腰を振り、ダンスを踊りながら答えた。 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの、きれいなきめぇ丸をあげましょう」 「う?」 「おぉ、なかよしなかよし」ヒュンヒュンスリスリ 「うぅ!?きもちわるいどぉー、やめるんだどぉー!」 「おぉ、ともだちともだち」ヒュンヒュンスリスリ 「こわいんだどぉー!!にげるどぉー!!」 「おぉ、まってまって」ヒュンヒュン 逃げるれみりゃとそれを追いかける、やたら可愛く美化されたきめぇ丸。 そんな二匹をニコニコとした笑みで見送る女神。 向こうから無事に冬篭りを終えた、ちぇん達六匹の声が聞こえてくる。 森は、今日も平和だった。 【後書き】 ドススパーク返しときれいなきめぇ丸が書きたくて書いた、後悔はしていない。 今までに書いたの ゆっくり地球防衛軍 前編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 中編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 後編 その1 その2 その3 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1201.html
男が家に帰てきた。その戸を開ける音にビクついたものが居た 「うー?」 ゆっくりの中でも胴体を持つ珍しい種のれみりゃだった 以前夜道を歩いているところを見つけて捕獲した そして今は部屋の隅に設置してあるゲージの中で飼育されていた ゲージは縦横5mと以外と広く、食事も適度に与えられていた 「うー♪ うー♪」 れみりゃは男が抱えているものに興味深々だった れみりゃ種と同じ胴体をもつ種のゆっくりフランだった 「ギャオー!! ギャオー!!」 男の腕の中で激しく暴れまわっていた 「うー♪ トモダチ? うー♪ トモダチ?」 これから行われることも知らず、手を叩きはしゃぐれみりゃ 男はゆっくりフランを床に降ろすと、暴れるその手を力でねじ伏せて。両手両足を皮ベルトで拘束する 「ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!!・・・・・・・もがッ!!」 さらに叫ぶ口に布を巻きつけて、口を封じる 「フーー!! フーー!!」 羽だけがバタバタと暴れる ゆっくりフランを床にうつぶせに組み伏せてると、着ているスカートをまくりさらに下着を脱がせる 「ングー!! ングー!!」 その露になった幼い尻のその肛門に男は容赦なく、中身の入った酒瓶を突っ込んだ 「ッッ!!!!!!!!!」 もの凄い勢いで腸にアルコールが流し込まれて吸収されていく 「・・・・・ッ・・・ン・・・・・・・・」 急性アルコール中毒になり徐々に意識が遠のいていくゆっくりフラン 羽が枯れた草のようにしおれだし、口の布の越しに今に消え入りそうなうめき声だけが聞こえてきた フランがおとなしくなるのを確認して酒瓶を引き抜く ブピィィィィィという不快な水を音とともに餡子混じりの酒が肛門から逆流し、噴出した 部屋は一瞬でアルコールと餡子の甘ったるく生温い空気に包まれる 男は衣服脱ぎ、既に臨戦状態だったイチモツをその純真無垢な乙女の秘所にあてがう そして前戯も無しにいきなり奥まで突き刺した ブチブチと中を削りながら進むペニス 本来絶叫するはずの激痛にも関わらず、とうのゆっくりフランは感覚が麻痺しているため大した反応は見せず、夢と現実の狭間を行き来していた 「いぎゃあああぁぁぁああああぁあああぁぁぁあぁぁあぁぁあああ!!!!!」 絶叫したのはゲージの中のれみりゃだった。れみりゃは性器を弄られたことはあったが、まだ性交はされていなかった 自分と似た種の仲間がレイプされている、目の前の光景がただただおぞましかった ゲージの柵を握りガシガシと揺らす。もちろんそれぐらいではゲージはびくともしないのはわかっていた わかっていたが目の前の仲間が傷つけられるのが我慢ならなかった ここに来て飼われてから、れみりゃはいっしょにいて寂しさを紛らわせてくれる“仲間”が欲しかった 本当は怖かった。許されるなら隅で毛布をかぶりガタガタと震えていたかった バックから犯されるゆっくりフラン 確実に内臓を破壊しながらストロークを繰り返す男 腰が動くたびに膣内から血のように赤い餡子が掻き出された 「いギィッ・・・・・・・・イギッ・・・・・・・・・・アグッ・・・・・・・・ヒグッ・・・・うあ゛~~~~~~」 いつの間にか口の布は緩み外れていたが、そこから垂れ流される声に感情は無かった。ただ肺から空気が漏れたような音しかしなかった そんなうめき声など意にも介さず。男はただ我武者羅に快感と征服感に身を任せて、ひたすらピストン運動を続けていた ジュポジュポ ヴぁ~~~~~~~ ガンガンッ!! ペニスが膣をかき回す音と、ゆっくりフランのうめき声と、ゲージを揺らす音はもうしばらく続きそうだった ゆっくりレイパーが果てた頃には、ゆっくりフランの膣内はズタズタだった。種族の特性故に傷は短時間で再生するが、一度破壊された処女膜はもう元には戻らない ゆっくりレイパーはアルコールで完全に意識の飛んだゆっくりフランを毛布で包むと、れみりゃのいるゲージの中に寝かせた ゲージが閉じられるとゆっくりレイパーがゲージの中にお菓子を4つ放り込む れみりゃは2つ食べて、残りの2つには手をつけなかった お菓子を2つ食べ終わると、れみりゃは気絶するフランの元に恐る恐る近づいた れみりゃにとってゆっくりフランは天敵であることを本能が感じ取っていた 近づいて酒で真っ赤になった頬を指先でつつく。しかしフランの反応は無い 自分を襲ってこないと分かると本能が警戒を解いた ゆっくりフランの頭を持ち上げて膝枕をして頭を優しく撫でて介抱する 「うー♪うーうー♪う~~~~♪うー♪うー♪うー♪う~~~~うー♪うー♪」 そして微笑み、まるで赤ん坊を寝かしつけるようにれみりゃは歌い始めた この夜、酔いからさめたゆっくりフランは遅れてやってきた激痛にのたうち回ることになる れみりゃはその間、ゆっくりフランを励ますようにずっと抱きしめていた その姿はまるで姉が妹を守るようで尊かった
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1692.html
前話から 「ゆっくりおきてね!!」 「ゆ!?」 驚いて目を覚まし周りを見ると20匹のゆっくり家族が自分を囲んでいた 親れいむと親まりさが1匹ずつ、子れいむが7匹、子まりさが5匹、赤れいむと赤まりさが3匹ずつだ 「ゆ!ゆっくりおきたぜ!!」 「だいじょーぶ?ゆっくりしてる?」 れいむはイマイチ状況が飲み込めずにいた 自分はさっきまで恐いおじさんがいた家から森に向かって逃げ出して、それから・・・ 「まりさがもりでたおれてたれーむをはこんできたんだよ!!ゆっくりほめてね!」 これで全部思い出した、あの後私は気絶したんだ、そこをこの家族の子まりさが巣に運んでくれたのか、 「ゆ!!ゆっくりたすかったよ!!まりさはすごいね!!」 「ゆっゆっゆ!もっとほめてもいいんだぜ!!」 他愛ない話を始めるゆっくり家族とれいむ、まさに幸せだった だがそれと同時にあることも思い出した 自分達の家族が全滅したことである。途端にれいむは泣き出した 「ゆゆっ!!どうしたの!?」 「なかないでゆっくりじじょーをはなすんだぜ!!」 「ゆっくりはなすよ・・・」 れいむは自分が30人のゆっくり家族の3女でゆっくりまりさとゆっくりありすに家を奪われ、更には人間に家族を殺された事、全てをありのまま話した 「ゆ!!ありすたちはひどいね!!」 「それよりかぞくをゆっくりできなくしたにんげんのほうがひどいんだぜ!!」 「それにしてもれいむはかわいそうだね・・・」 まあ、予想していた通りの反応だ、 次は冬の間ここで住ませてくれないか聞いて・・・ 「よかったらずっとここでゆっくりしない!?」 え?まだ何も言ってないのに・・・それにずっと・・・? れいむは当然喜んだ 「ゆ!!ほんとうに!?」 「ほんとうだぜ!!いまさらかぞくがひとりふえたところでなんともないんだぜ!!」 「これからはいっしょにゆっくりしようね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 ゆっくり家族達の暖かい歓迎にれいむは涙をながした、悲しさではなく嬉しさからだ 「ゆ・・・ゆっくりしていくね!!」 この日かられいむはゆっくり家族の一員となった 冬篭りの間はれいむが赤ゆっくり達と遊んであげたり、 元々他のゆっくりと比べてずば抜けて頭の良いれいむが食料の配分をしてくれたのでゆっくり家族は大いに助かった そしてなによりれいむもゆっくりできた。 こう言ったら悪い気もするが前の家族のように自分勝手なゆっくりがいない、それだけでれいむはとてもゆっくりできた そして春がやってきた 「ゆーー!!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 一斉に巣から飛び出すゆっくり家族、その後方では母れいむと父まりさが微笑んでいた 「ゆ!!きのみしゃんだぜ!!まりしゃにゆっくちたべりゃれてにぇ!!」 「むーちゃ♪むーちゃ♪ちあわちぇーー!!」 「ゆゆっ!!あっちにもきのみしゃんがありゅんだじぇ!!」 「ゆっくりたべられてね!!」 「ゆーーーー!!あんまりとおくにいっちゃだめだよー!あぶないよー!!」 「ゆ!!ゆっくりりかいした・・・・ゆぎゃあああ!!れみりゃだあああ!!」 「うー♪うー♪たーべーちゃーうーぞー♪」 案の定である 通常れみりゃ種は夜行性だが、冬の間はゆっくりのように食料を蓄えることができないので絶食する。 なので空腹のれみりゃが冬篭りを終えたゆっくり達を狙ってくるのはよくあるのだという 「うー♪うー♪れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー♪」 相変わらず意味不明な事を言いながら赤れいむに接近するれみりゃ 「ゆ!!はやくたすけないとあかちゃんしんじゃうよ!!」 れいむが母れいむに訴えるが、母れいむは大して取り乱さずこう言った 「ゆ!!くろいさんれんせい!れみりゃをゆっくりたおすんだよ!!」 黒い三連星?このどこかで聞いたような名前を呼ぶと巣の中から3匹の子まりさが出てきた 「まっしゅ!おるてが!れみりゃにじぇっとすとりーむゆっくりをかけるぞ」 リーダー格のがいあが一声かけると3匹のゆっくりまりさが一列になり、れみりゃに狙いを定めた すると次の瞬間先頭に立っていたがいあがれみりゃに噛み付き皮を引きちぎった 「ゆぎーーー!!!」 ぶちっ!! 「う゛あ゛ーーー!!いだいどぉーーー!!ざぐやーーー!!!」 すかさずまっしゅが飛び上がり渾身の体当たりを食らわせる 「ゆ!!」 「ぶぎゃっ!!」 傷付いた皮から肉汁をこぼれさせながら地面に落下するれみりゃ 「うあーー!!こーまかんかえるどぉーー!!ぷっでぃんだべるどぉーーー!!」 休む暇も与えずおるてがが空高く飛び上がりれみりゃ目掛けて急降下する 「おるてがはんまぁーー!!」 「ぶぎゅうううううう!!ざ・・・・ぐや・・」 一度も見たことのない従者の名前を言い残すと傷口から全ての具を出し切りれみりゃは絶命した 「まりさたちのしょーりだぜ!!」 「くろいさんれんせいのおかげだよ!!ゆっくりかんしゃするよ!!」 「ゆっゆっゆ!もっとほめてもいいんだぜ!!」 ちなみにくろいさんれんせいは戦闘が終わると口調が普通のゆっくりと同じになる 一方でれいむは呆気に取られていた、 昔前の家族にいたころに一度れみりゃが襲ってきたが母れいむはもちろん父まりさでさえ全く歯が立たなかったのだ だがそれをこのゆっくり達ははものの数秒で倒してしまったのだ。関心せずにはいられなかった 「すごいね!まりさ!!」 「てれるんだぜ!!でももっとほめてもいいんだぜ!!」 「ゆっゆっゆっゆっゆ!!!」 しかしその一部始終を木の陰で観察していた者がいた 「うー・・・みんなにほーこくするどぉー・・・」 その影は小さな羽根をはばたかせながら森の奥へと消えていく しかしゆっくり家族は飛んでいくそれには気づかず夕食の木の実や虫を集めていた 「ゆ!!みんなくらくなってきたよ!!はやくおうちにかえらないとあぶないよ!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」」 そう言うと家族ゆっくり達とれいむは急いで巣の中へと戻った 「ゆー!!とってもゆっくりできたよ!!」 「いっぱいゆっくりしたからおなかへったよ!ごはんちょーだい!!」 わらわらとれいむに集まる赤ゆっくりと子ゆっくり達 「ゆっくりわけてあげるよ!!」 れいむは皆の皿に今日の夕食を配分した。母れいむの合図と共にゆっくり家族は夕食にがっつく 「うっめ!めっちゃうっめ!!」 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせええええ!!」 「ゆっくりできたよ!!とってもおいしかったよ!!」 「ゆっくいしたらねむくなっちぇきちゃよ・・・・」 家族ゆっくりが眠りにつく だがゆっくり家族は気づいていなかった、自分達の巣に謎の影が迫っていることに 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた・・・ 「ゆうー・・・ゆうー・・・」 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた・・・ 「ゆくー・・・ゆくー・・・」 ダァン!!ダァン!!ダァン!! 「ゆうっ!!?」 ダァン!!!ダァン!!!ダァン!!! 「どうしちゃの!?」 「ゆっくりきんきゅーじたいだよ!!」 寝ていたゆっくり家族は突然の出来事に驚き全員目を覚ましてしまった、もちろんれいむも ダァンッ!!!・・・・・ 扉を破壊し侵入してきたのは一匹のれみりゃだった 「うー♪たーべーちゃーうーぞー!!」 「ゆぎゃああああ!!れみりゃだああああ!!」 「ゆ!!ゆっくりおちついてね!こっちにはくろいさんれんせいがいるかられみりゃなんてこわくないよ!!」 母れいむの言葉でゆっくり達が落ち着きを取り戻す 「ゆ・・・そうだよ!!こっちにはくろいさんれんせいがいるかられみりゃなんていちころだよ!!」 「かくのちがいがわかったらさっさとでてくんだぜ!!」 「うー?くろいさんれんせーってなんだどぉー?」 「とってもつよいゆっくりだよ!れみりゃなんかじゃたおせないよ!!」 後方ではがいあ、まっしゅ、おるてががじぇっとすとりーむゆっくりの構えをしている だがそれを見るとれみりゃはニッコリと笑ってこう言った 「これをみてもおんなじこといえるんだどぉー?」 れみりゃの号令に合わせて次々とれみりゃが空から降りてくる その数およそ20匹 「うー♪れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー♪かりすまでいっぱいなかまあつめたんだどぉー♪」 ゆっくり達は固まっていた、まさに蛇に睨まれた蛙 一匹ならまだしも二十匹なんて数、分が悪すぎる 母れいむが叫ぶ 「ゆっくりにげてえええええ!!!!」 「ゆぎゃああああああ!!だずげでええええ!!!」 「ゆっ・・・ゆっくりしたいよおおおお!!」 ゆっくり達は我先にと非常口から巣の外に脱出する 「うー♪にがさないんだどぉー♪おいかけるんだどぉー♪」 それを追うれみりゃ達、 いくらこのゆっくり家族達の運動神経が良いと言っても種族の差は大きく、あっという間に追いつかれてしまった 「うー♪でざーとなんだどぉー♪はやくたべるどぉー♪」 じりじりとにじり寄るれみりゃの群れ、赤れいむは恐怖のあまりに気絶している 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!!」 「たーべーちゃーうーぞ♪」 痺れを切らしたれみりゃの群れが一斉にゆっくり家族に飛び掛る れいむは自分の死を悟った、そして冬の間だけだったがお世話になったこの家族との楽しかった思い出を思い出していた 「「「ゆぎゃああああああああ!!」」」 れいむは目を閉じた ああ、もうすぐ鋭い牙が体に突き刺さり前の家族と同じ場所に行ける もうそろそろかな ん?・・・やけに長いな・・・? ひょっとしてもう死んじゃったのかな?じゃあここは天国? ちょっと目を開けてみよう れいむは勇気を振り絞り閉じていた目を開いた、 状況は目を閉じる前と全く変わっていなかった ただひとつ変わっていたことはれみりゃ達が一点を見つめて固まっていたことである ―――そこにはスーツ姿の青年が立っていた 暗闇で顔はよく見えないが笑っていることだけは分かる 「ハロー!元気かい!?皆大好き虐待お兄さんだよ!!」 青年がそう言うとれみりゃ達の顔が恐怖に染まる 「うあーーっ!!にげるんだどぉーー!!」 「じゃぐやーー!!だじゅげでだどぉーー!!」 蜘蛛の子を散らすように逃げるれみりゃの群れ 恐怖のあまりに固まってしまって逃げ遅れたれみりゃもいる 「あれあれ、まだなんにもしてないのに・・・まあそれだけ虐待お兄さんも有名になってきたってことだな!!」 そう言いながらも青年は逃げ遅れたれみりゃの羽をちぎる 「よいしょ」 ぶぢっ! 「うあ゛ーーー!!!いだいどぉーー!!」 すかさず鞄の中に詰め込む 「よいしょ」 「う゛あ゛ーーっ!!はやぐだずんだどぉーーー!!れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉーー!!」 「残念ながらここは2009年の日本だ、紅魔館なんてとこあったら俺が行きたいわ」 「だずげでぇーー!!じゃぐやーー!!れみりゃはごごだどぉーー!!」 「残念ながらPA・・・メイド長もいない!いるなら俺が会ってみたいわ それにしても9匹だけか・・・ま、鞄もいっぱいいっぱいだしいいや」 そして青年はゆっくりの家族を見てニッコリと微笑んだ 「いつもなら虐殺確定だけどお兄さん今日機嫌がいいから見逃してあげるよ!ゆっくりしていってね!!」 それだけ言うと青年は去っていった 「いやー・・・まさか会社の帰りにれみりゃを見つけられるとは思わんかったなぁ」 補足だがこのれみりゃ達は青年の家で散々虐められた後加工所に高値で売り飛ばされたらしい 一方ゆっくり家族 「ゆ!あのおじさんがれみりゃをやっつけてくれたよ!!」 「ゆゆっ!?わたしたちでもはがたたなかったのに!?」 「いのちのおんじんだよ!ゆっくりかんしゃするよ!」 どうやらゆっくり達は青年が最後に言った言葉は聞き取れなかったらしい れいむはというと素直に人間を信じていいのか迷っていた 自分の家族はおじさんに殺されたが、さっきは逆に自分の家族を救ってくれた どっちなんだ? 心の中で葛藤を続けるれいむに母れいむが言った 「またれみりゃがくるかもしれないからあしたになったらおうちをべつのばしょにうつすよ!」 「ゆ!?」 れいむは驚いた、当たり前の事だが自分が今までお世話になった家を離れるのは嫌だった 周りを見ると静かに頷いているゆっくりもいれば、目から涙をこぼしているゆっくりもいた 「ゆ!ゆっくりするためにはしかたないんだぜ!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」」 父まりさの一喝で家族ゆっくり達は涙を堪えて大きな返事をした ―――とはいえ、こんな夜中に森の中を歩き回るのは危険極まりない なので今日だけは特別に前の家でゆっくりした 子ゆっくりや赤ゆっくりは色々な事があり気疲れしてしまったのか家に入るなり眠ってしまった さて私も寝よう――― そして朝が来た。 「ゆ・・・ゆっくりおきるよ!!」 「ゆうう・・・もっとねていたいんだぜ・・・」 「ゆ!わがままいっちゃだめだよ!ゆっくりできなくなるよ!!」 母れいむが家族ゆっくり達を起こす。 「じゃあゆっくりおうちをさがしにいくよ!」 家族ゆっくり達とれいむは一列になり森の中を進んでいく 朝食がまだだったのでゆっくり家族は落ちている木の実や虫を食べながら進む だがここでまたゆっくり家族を不幸が襲う、一番最初に気づいたのは赤まりさだった 「ゆゆゆ!!あめがふっちぇきちゃじぇ!!」 そう、雨だ ゆっくり達の特定の種以外は大変水に弱く長時間水を摂取しつづけると皮がふやけて餡子が漏れ出しやがて死んでしまう だから雨はゆっくり達にとって大変危険な物であり普通ならばここで巣に避難しなければならないのだが 自分達が前住んでいた巣からゆっくり達は離れすぎていた、更に周りには雨宿りできそうな場所もない 母れいむは決断した 「ゆ!!あめがふってきたからはやくあたらしいおうちをさがすよ!!」 それは家探しを続行する事だった 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」 他のゆっくり達はそれを了承した、もちろんれいむも だがそうは言っても家はなかなか見つからず雨が降り始めてから10分近くが経とうとしていた 赤ゆっくり達が段々皮がふやけ始めてきている。 「ゆうううう!!りぇーむのかわがやぶけちゃうよおおおお!!」 「もうやだじぇ!!おうちかえりたいんだじぇ!!」 赤ゆっくりが騒ぎ始める もうゆっくり達は精神的に限界だったのだ 子ゆっくり達もそれに誘発されて騒ぎ始めた 「ゆううう!!もうやだああああ!!おうぢがえるううう!!」 「もっどゆっぐりじだがっだんだぜえええ!!」 「ゆ・・・おねがいだからもうちょっとがんばってね・・・」 子供達をなだめる母れいむ、しかし全く言うことを聞いてくれない子供達 このどこかで見た光景にれいむは腹を立て、騒ぐゆっくり達に向けて怒鳴った 「ゆ!!おかーさんがこまってるのにじぶんかってなこといわないでね!!」 れいむの怒声に子供達は面食らったが少しすると一匹の子まりさがれいむに向けて罵声を浴びせる 「ゆうううう!!かぞくじゃないれいむにおこられるすじあいはないんだぜ!!」 「そうだよ!!ちょーしにのらないでね!!」 「おまえなんかゆっくちちねぇ!!」 「ゆ・・・!?どおじでぞんなごどいうのおおおお!?」 次々とれいむに罵声を浴びせる子供達 れいむは大きなショックを受けた、自分がこの家族の一員として認めてもらえなかったことに 罵声を浴びたれいむはその場で泣き崩れてしまった 「ゆ!ないたらいいとおもってるの!?ばかなの!?しぬの!?」 「なきむしのれいむはもうしらないんだぜ!!」 そう言うと子供達はれいむから離れていってしまった 親ゆっくりは哀みの目でこちらを見ているだけ れいむは自分の孤独を嫌というほど感じた それとは別に先程のやり取りを見ていた母れいむは心身共に疲れ果てていた、 皆はこの状況で少しイライラしているだけ・・・だから家さえ見つけられればそう思って母れいむが前を向いた すると、 「ゆっくりぷれいすみつけたよ!!」 母れいむが喜びに満ちた声で家族全員に伝える 「ゆ!?ほんとうおきゃーしゃん!?」 「ほんとうだよ!!ゆっくりついてきてね!!」 その言葉を聞いた子供達は母れいむの視線の先へと跳ねて行く 遅れてれいむも涙を拭いながらゆっくりと後について行く 「ゆーー!ゆっくりできそうなところだね!!」 子れいむの声が聞こえてきた 「ゆ!!こんなにおおきかったらともだちのぱちゅりーもよべるんだぜ!!」 今のは子まりさの声・・・ん?ちょっと待て、大きい? 「でもこれはいるところがないよ!!なかはちゃんとみえるのに!」 まさか・・・!! 遅れて子れいむが到着する。そこには森の中に佇む一軒の民家とゆっくり家族がいた まだまだ続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちわHILOです。 「ゆっくりとかくれんぼ」シリーズ番外編第2話いかがでしたか? 今回は割と虐待成分少なめです。(空気の読める虐待お兄さんもいましたが) それにしてもれみりゃの資料が少なすぎて結構時間かかりました。ただ単に私がれみりゃを嫌いなのもありますが とりあえずこれを読んでくれた皆さん、今後とも 「ゆっくりしていってね!!」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1425.html
ゆっくりのすくつ 「先輩! 見つけましたっ!」 ゆっくり殲滅用の最新機器を背負い、ゴーストバスターズのような出で立ちをした新人君が俺に呼びかける。 「でかした! 今そっちへ行く!」 反応の途絶えたレーダーの電源を切り、俺も重たい装備を背負い直して新人君のあとに続く。 鬱蒼とした森を抜けると、一気に視界が開ける。切り立った崖のふもとにそれはあった。 「まさかこんなところに……」 人間も容易に出入りできるほどの巨大な洞穴。ゆっくりたちの巣穴だ。 「なるほど。こんなところじゃレーダーの電波も途絶えるわけだ」 「行きましょう先輩――」 「ここはれいむたちのおうちだよ!! ゆっくりでていってね!!」 「ちちちちーんぽ!! ちちちちーんぽ!!」 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!! あのおじざんだぢだあ゛あ゛あ゛!!」 「むきゅううーー!! ゆっくりできないひときらいーー!!」 「かえりみちでじこにあってゆっくりしね!!」 処理場の作業着姿の俺たちを見るなり、巣穴の数十匹のゆっくりたちは思い思いの反応を見せた。 ぷくーっと膨れて威嚇するもの。怯えて泣きわめくもの。口汚く罵るもの。 そのけたたましい声を聞いていると吐き気がしてくる。 「ゆ゛!? なんでおじさんたちがここにいるの!?」 騒ぎに気づいた一匹のれいむがやってきて、こちらの様子をうかがっている。 頭のリボンに小さな発信機が付けられていることを確認する。 いつだったか、俺が捕獲し、発信機をつけた上で開放してやったれいむだった。 捕獲した饅頭に発信機をつけて放し、レーダーで追跡する。無尽蔵に増え続けるこの害獣を根元から断つためには、 現在最も効果的な戦術だった。 と、その時、無謀にも一匹の赤ちゃんれいむが新人君に飛びかかり、その腕に噛み付いてきた。 「ゆっくちちねーー!!」 だが、饅頭共の噛みつき攻撃など痛くもかゆくもない。 「あん? バーカ」 グシャア!! 「ぴッ……!!!」 愚かな赤ちゃんれいむは一撃で叩き潰され、洞穴内に甘ったるい香りが広がった。 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛!!!」 「なにするのおじさんたち!! いますぐしね!!」 「わからない!! わからないよーー!!」 「ここはれいむたちのおうちだっていってるでしょ!! さっさとでていt 『黙れぇッ!!!』 たまらず俺が大声で一喝すると、ゆっくりたちは恐れおののき、一瞬にして静まり返った。 「ひゃはは! さすがは先輩!」 「ふんっ……」 こんなゴミクズ共に対して声を荒げてしまった大人気ない自分を少々恥じる。 「しかしこれまた……見てくださいよ先輩。あれ」 洞穴の隅には、田畑を荒らし、民家を荒らし、商店を荒らし、人間たちから奪い取った大量の食料が備蓄してあった。 野菜、果物、その他加工品の山に加え、中でも目に付くのが大量のプリン……。 「一体どうやってこんなところまで食料を運び込むんですかねぇ」 「……おそらくあいつの尽力によるものだろう」 「うーうーうまうまっ☆ もっどぷっでぃんだべだいじょーー♪」 騒ぎには我関せずで、洞穴の奥でプリンを貪り食っているゆっくりれみりゃ。 その身体は丸々と太り、”お嬢様”などといった印象は微塵も感じさせない。 れみりゃ種は四肢があるものが多く存在しており、空を飛ぶこともできる。 こんなデブでも、一匹いるだけで作物被害は甚大なものとなるのだ。 「うげぇー……あれってれみりゃっすか……? きもちわるっ……」 「おい饅頭共! 今すぐそこの作物を人間に返して来い!」 「これはまりさたちがみつけたごはんだからあげないよ!!」 「おじさんたちはあせみずたらしてはたらいて、もっといっぱいごはんつくってね!!」 「どうしてもというならすこしだけわけてあげてもいいよ!! ゆっくりどげざしてね!!」 まったく、どこまでも生意気で憎たらしい饅頭共だ。 「やはり話にならんな。仕方ない、さっさと済ませてしまおう」 「へーい」 その場を新人君に任せ、俺は入り口側で待機する。 「はいはい饅頭共っ! ちゅうもーーーく!!」 敵意むき出しで、しかし若干恐る恐るといった様子で、新人君の言葉に耳を傾けるゆっくりたち。 「お兄さんたちは、ゆっくり処理場から君たちをぶっ殺しにやってきましたー!」 処理場という言葉にビクッと身を震わせるゆっくりたち。 ただの人間とは違う。処理場から来た人間だ。ゆっくりたちはよく知っている。 ありとあらゆる残虐な手段で自分たちを痛めつけ殺してきた恐ろしい人間たちだ。 小さなゆっくりでも親から教えられて知っている、決して捕まってはいけない地獄の使者だ。 そういえばこの人間たちもよくわからない機械を背負っている。 きっと火や水が出て、自分たちを一網打尽にしてしまう機械なんだ。 そうして殺されてきた家族や仲間を見てきたものもいる。 処理場の作業着を見たことがなかったゆっくりたちも、事態の重さを痛感する。 もうおしまいだ。戦慄が走り、吐き気が襲い、冷や汗が吹き出る。 と、いち早く大声で泣き始める一匹のまりさ。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! じに゛だぐな゛い゛い゛い゛!!!」 「黙れやこらぁ!!!」 グシャアァッ!! 「ぶヒゅッ……!!」 新人君に強烈な蹴りを入れられ、破けた皮から餡子をぶちまけながら吹っ飛んでいくまりさ。 そのまま洞穴の壁面にぶち当たって弾け、絶命する。 「お兄さんがしゃべってるのに余計な口を挟まないことー! いいですねー!?」 ふわりと舞い落ちるまりさの帽子。ゆっくりたちは言葉を失い、目に涙を浮かべ、立ちすくんだ。 「ただしっ! 今から君たちにも、生き残るチャンスがありまーす! はいっ!」 小さな子供へ手を差し伸べるかのごとく屈み、手のひらを差し出す新人君。 「この手に最初に乗っかったコは、逃がしてあげまーす!」 「ゆっ!」「ゆゆっ!!」「ゆー!」 目を血走らせ、今にも飛び出さんばかりのゆっくりたち。まったく単細胞な生き物である。 「それじゃあ始めるよー? いいー? はい! スタート!」 「「「「「「ゆーーー!!!!」」」」」」 一斉にピョンピョンと飛び跳ね、猛烈な勢いで新人君の手のひらへと向かっていく。 「どいてよおおおお!!! れいむがゆっくりするのおおおお!!!」 「いやああああああ!!! じゃまするれいむはゆっくりしねええええ!!!」 「おがあざんはいっぱいゆっぐちじだんだがらもういいでしょううう!!?」 「そんなこというあかちゃんはいらないよ!!! ゆっくりしね!!!」 押し合い、へし合い、噛みつきあい、潰しあい、仲間割れが始まる。 何匹かの赤ちゃんゆっくりは、自分より大きなゆっくりに踏み潰されて死に至った。 と、遂に一匹のまりさが新人君の手のひらに乗っかる。 「ゆっ!」 「はーーいおしまーーーい!!」 「「「「「ゆ゛ぐううううーーー!!!!」」」」」 ゲームオーバーを知らせる声に顔を歪ませ泣きじゃくる、満身創痍のゆっくりたち。 と、競争を避けて脱走の機会を窺っていた一匹のぱちゅりぃが、新人君の脇をすり抜け強行突破を図る。 「おおっと、君たちは逃がさないよー!」 ほかのゆっくりたちはもう新人君に遮られて逃げられない。 病弱な身体で必死に飛び跳ね、肩で息をしながら入り口へと向かうぱちゅりぃ。 遂に入り口で待機中の俺の元へたどりつく。 「むきゅ……むっきゅううーーーーー!!」 ドグシャアアア!! 「む゛ギゃ゛ア゛っ……!!」 強引に走り抜けようとしたところをすかさず踏み潰す。 跡形も残らないように何度も踏みつけ、地面にできあがった汚らしい染みをグリグリと踏みにじる。 本来は俺と新人君の役割は逆なのだが、彼がいつもあちらの役を務めたいと言うのでね。 まぁ将来有望というかなんというか……。 「よしよし、君は新しいゆっくりプレイスで存分にゆっくりしてね」 「うん!! ありがとうおにいさん!!」 手のひらに乗ったまりさを優しく撫でてやる新人君。 もちろんその帽子にこっそり新たな発信機を付ける作業は忘れない。 「ま゛っ゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! わ゛だじも゛づれ゛でっ゛でえ゛え゛え゛!!!」 「ま゛り゛ざだげずる゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「のろまなみんなにはかまってられないよ!! そこでゆっくりしんでね!!」 まりさは仲間を見捨て、入り口側へピョンピョンと飛び跳ねていく。 「君が競争で勝ったんだね。おめでとう」 「ありがとうおじさん!! これでゆっくりできるよ!!」 先ほどのぱちゅりぃの亡骸を素通りし、まりさは森の中へと消えていった。 レーダーの電源を入れ、今のまりさの位置情報が問題なく受信できていることを確認する。 強い個体は生存競争で生き残りやすく、別の巣穴へ合流したり、新たな集団を形成して別の住処を開拓したりする。 あのまりさもいつか新しい巣穴へ案内してくれるだろう。そんな期待をしつつ、俺も洞穴の中ほどへと進んでいく。 「ごれからわだじだぢはどうな゛る゛の゛ぉ!? ゆっぐりにがじでね゛ぇ゛!!!」 涙ながらに許しを乞うバカ饅頭共。 「逃がして、だ? あははっ、なにを言ってるんだい? 君たちは一匹残らず皆殺しだよ!?」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「うるせぇっつってんだろ!!!」 グシュゥ!! 「ぶぇえ゛ッ……!!」 「ゆぐーーーーーっ!!」 「逃げられると思ってんのか!!」 ブチブチィ!! 「びゃ゛あ゛あ゛あ゛っ゛……!!」 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!! も゛うお゛うぢがえる゛うううう!!!」 やれやれ。あいつめ、また遊んでるな……? 「おい」 「せ、先輩っ?」 「なにやってんだ。早く片付けてしまえ」 「も、もう少し遊ばせてくださいよー」 奥の方を見やると、デブれみりゃはまだプリンをパクついていた。 そして驚くべきことに、あれだけたくさんあったプリンがもうなくなりかけていた。 と、新人君への懇願は効果が薄いと思ってか、一匹のまりさが俺の足にまとわりついてきた。 「おじざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛っ!!! だずげでよ゛お゛お゛お゛ンぶぅッ……!!!」 躊躇なく踏み潰す。 しかし、懲りずにまた一匹のれいむが擦り寄ってくる。 「おじさん!! あのときのおじさんでしょ!?」 リボンに発信機をつけ、逃がしてやったれいむだった。 「ああ、覚えているよ」 「あのときみたいにれいむをにがしてよ!! おねがいだよ!!」 「ゆっ!! れいむだけずるいよ!! わたしたちもにがしてね!!」 また押し合いへし合いとなる。そこへ薄ら笑いを浮かべた新人君が語りかける。 「バカだなぁ君は」 「ゆっ!? れいむはばかじゃないよ!! ゆっくりあやまってね!!」 「みんな見てごらーん。このれいむのリボンを。変なものがついてるだろーう?」 「ゆっ? ほんとうだ!! なぁにこれ!?」 「これは発信機さ。これが君たちの居場所を処理場の人に教えてくれてたんだ。実はこのコはおにいさんたちの友達なんだよ」 「ゆゆッ!? れいむそんなのしらないよ!? うそつきなおにいさんはゆっくりしね!!」 「君は今までよく頑張ってくれたね。お疲れ様。でも君はもう用済みなんだ。だからここでさよならだよ。ぷぷっ」 「れ゛い゛む゛の゛ばがあ゛あ゛あ゛!!」 「う゛ら゛ぎり゛も゛の゛はゆ゛っぐりじねえ゛え゛え゛!!」 「ゆ゛ぐぅぅぅ!!! み゛んなや゛め゛でえ゛え゛え゛え゛!!!」 洞穴内はもうパニック状態だ。 笑いを堪えきれない様子の新人君に問いかける。 「そろそろ満足したか?」 「くくっ……! は、はいっ……! じゃあ一気にやっちまいますか! ふっ……ふひゃひゃひゃひゃ!」 俺たちは、背負った機器から伸びたホースを構え、スイッチを入れる。 「放射ああああああ!!!! うっひゃひゃひゃひゃ!!!」 内部分裂して混乱状態の饅頭共に、霧状の薬品を吹きかける。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 霧を吹きかけられたゆっくりたちの身体は、見る見るうちに膨れ上がる。 「な゛、な゛に゛ごれ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 次第に皮が内側から破け始め、その激痛に涙がとめどなく溢れ出る。 「ゆ゛ぐうううううううううううううううううううううううウウウウウウぇ゛ア゛ッ……!!!」 限界まで肥大し、破裂していくゆっくりたち。 この薬品は、饅頭共の体内の餡子を膨張させ、そのまま破裂に至らしめる特殊な薬品なのだ。もちろん人間には無害。 これまでの火攻めや水攻めでかかっていたコストを大幅に減らす、処理場の画期的な新発明だ。 「ゆ……ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーーーっ!!!」 死に物狂いで逃げ回る饅頭たち。しかし、広範囲にわたる薬品の噴射から逃れることなどできはしない。 「ウェーーハッハッハッハ!! イーーヒッヒッヒッヒ!!」 破裂する饅頭たちの返り餡子を全身に浴びながら、狂ったように薬品をばら撒き続ける新人君。 ここは彼に任せておこう。俺は薬品を噴霧しながら、奥にいるデブれみりゃの方へと向かった。 「おい」 「う?」 口の周りをカラメルソースでベトベトにした豚がこちらへ振り向く。 「うーーー♪ だーべぢゃーうぞぉーー♪」 豚が食い散らかしたプリンの容器を見る。消費期限も過ぎていない新品だった。 「貴様、どこからプリンを持ち出している」 「うー? れみりゃーはごーまがんのおぜうざまだっどー♪」 パーン! 豚の頬を平手打ちする。 「ぅ……うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!! はだじでえ゛え゛え゛え゛!!!」 パーン! 逃げ出そうとする豚の胸倉をふん掴み、また平手打ち。 「答えろ。このプリンはどこで手に入れた」 「う゛うぅっ……れみ、りゃ、うーーーっ☆」 パーン! 「さっさと答えろ!」 「わ゛ぅ゛ッ……!! ご、ごーじょーっ……!!」 「工場?」 はぁ、なるほど。ちょうどこの辺りにプリンの製造工場があることに思い至った。 「うー……ぷっでぃんもうなぐなっだ……。だがら、まだどりにいぐーー♪」 パーン! 「ヴぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛っ!!!」 肥え太った手足をじたばたさせ、必死に抵抗する。 「貴様っ」 パーン! 「人様にっ」 パーン! 「どれだけっ」 パーン! 「迷惑をかければっ」 パーン! 「気が済むんだっ!」 パーン! 「や゛べでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! い゛だい゛の゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 涙と鼻水とよだれで顔をグシャグシャにする豚。 すぐにでも殺してやりたいところだが、これだけは聞いておかなければいけない。 「おい、おまえの飼い主は誰だ」 「ぅーー……」 パーン! 「答えろっ!」 「う゛ぅぅぅぅ!!!! ざぐやにい゛い゛づげでや゛る゛ううううう!!!」 「ざぐや……か」 最近、ゆっくりを利用した飼い主の窃盗事件が相次いでいる。 特にれみりゃは扱いやすく、犯罪に活用されるケースが多くなっている。 こいつをいたぶり続けると、そのうち特定の名前や、お兄さん、おじさんといった誰かに助けを求めるのだが、 こうして遺伝子的に組み込まれている咲夜という人物の名前が出てくる場合は、野良ゆっくりであるということなのだ。 飼い主がいる場合は警察に届けなければならないのだが、野良ゆっくりのこいつを生かしておくべき理由はなくなった。 「おまえが与えた経済的損失、せめて死んで償ってもらうからな」 「ぅぅ……? うううぅぅわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」 邪魔な翼をもぎ取ったあと、後頭部を鷲掴みにし、顔面を地面に叩きつける。 ガスッ!! 「う゛ぇ゛ア゛ア゛ア゛あ゛あ゛!!! ごべんだざい゛い゛い゛い゛!!!」 右目の眼球が破裂し、前歯がいくつか砕ける。 ガスッ!! 「ぅぶっ……ごボぉお゛っ……!!」 衝撃と共に身体全体を揺さぶられ、体内のプリンを嘔吐する。 ガスッ!! 「ぶゥッ……!!」 後頭部から握り潰さんばかりに突き立てた俺の爪が豚の頭にぐいぐいと食い込み、指先に生温かい肉まんの感触が伝わる。 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! ガスッ!! ガスッ!! ガスッ!! 「あ゛ア゛ッ……!! あ゛がっ……!! ガあ゛ッッ……!!」 やがて顔面の皮が全て剥がれ落ち、肉まんの具から身体が生えている状態となる。 身体はヒクヒクと痙攣し、もはや声を上げようにもヒューヒューというおかしな音しか出ない。 「……気持ち悪い」 わき腹から思い切り蹴飛ばす。肉塊はぐるぐると回転し、頭部の肉を撒き散らしながら宙を舞う。 石ころを蹴飛ばしながら通学路を帰るように、頭部のなくなった豚の身体を何度も蹴飛ばしながら入り口の方へと向かう。 途中で豚の胴体と下半身が千切れてしまった。体内に残っていたプリンがどろりと溢れ出す。 俺はその胴体を踏み潰し、残った下半身を股裂きの要領で引き千切って放り投げてから、新人君へ声をかけた。 「おーい、そろそろ引き上げるぞー。……って、まだやってんのかー?」 新人君は、妊娠中のゆっくりだけを何匹か生かして縛り付け、 同じ妊婦ゆっくりに薬品を少しずつかけて、じわじわと膨れ上がる様を楽しんでいた。 「ゆ゛ぐう゛う゛い゛い゛い゛い゛……!!!」 「苦しいか? ん? おい饅頭、苦しいか? ふひゃひゃひゃ!」 「も゛う゛や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「まりさちゃん、君、俺が指でちょっとでも触れたら破裂しちゃうけど、どうする? ねぇ、どうする?」 「ゆ゛ッ……!! ゆ゛ぅ゛ッッ……!!!」 破裂寸前のまりさは、この世のものとは思えないほど不細工な表情で、体中から変な汁を垂れ流し続けている。 ところどころ破けた皮から餡子が溢れ出し、耐え難い激痛に喘いでいる。その耳元で新人君が語りかける。 「これからかわいいかわいい赤ちゃんが産まれるって矢先に、残念だったねぇ♪ じゃ、バイバイ♪」 フッと息を吹きかけると、妊婦まりさはたちまちバシャッと破裂し、新人君の顔を餡子で染めた。 飛び散った餡子は、縛り付けられたほかの妊婦ゆっくりたちの顔にもふりかかる。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛ざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 弾けた妊婦まりさから未成熟の赤ちゃんまりさがコロッとまろび出る。 口の周りについた餡子を舐め回しながら、新人君は今にも崩れ落ちてしまいそうな胎児まりさをそっと手に取り、 ほかの妊婦ゆっくりたちの眼前に掲げ、握りつぶす。そしてその餡子を妊婦ゆっくりたちの顔に塗りたくった。 「あ゛ッ……!!! あヒッ……!!」 壮絶な光景を見せられ、一匹の妊婦れいむは発狂してしまう。 もう一匹の妊婦まりさは流産してしまい、それを示す餡子が下部からどろりと流れ出た。 ショックのあまり、もう言葉を発することもできず、ただヒクヒクと痙攣する。 「おーい、もういいかー?」 腹を抱えて爆笑している新人君に再度声をかけ、区画殲滅用の使い捨て薬品発生器の封を切る。 「ふひゃひゃひゃひゃ!! あ、先輩、もう満足したっす! いやーやっぱ饅頭の断末魔はたまらんっすわー!」 新人君は、ゆっくりを痛めつけることを心底楽しんでいるようだった。 ”できるだけ凄惨なやり方で虐殺し、人間を畏怖させ野に帰す”という国の指針からしても、彼はこの仕事に適任だ。 俺はいつしか虐待することにも飽きてしまって、淡々と仕事をこなすようになってしまった。もう歳かな。 「発信機は回収したか? 盗まれた食料は?」 「え、ええっ。こちらに。飼い主はいないみたいですね。こいつらただの野良ゆっくりの集まりですわ」 「そうか。よし、それじゃあ引き上げるぞ」 「あっ、待って下さいよぉ先輩っ! あのれみりゃはどんな風にぶっ殺したんすかっ? 聞かせてくださいよぉ!」 設置した薬品発生器が辺りを煙で包み込む。 大量のリボンや帽子が散らばる洞穴内。 そこからはもう、物音一つ聞こえない。ただただ甘い香りが充満するのみだった――。 人と共存することを選択しなかったゆっくりたち。 人間界の衣食住を崩壊せしめ、食物連鎖の構造を根底から破壊してしまう害獣。 こいつらをペットに、などと考える人間ももういない。 最初はうるさかった動物愛護団体も、ゆっくりが環境にもたらす深刻な悪影響に口を閉ざさざるを得なくなった。 ゆっくりも、別の世界に生まれていたのなら、もっと幸せに暮らすことができたのかもしれない。 だが、爆発的に繁殖し続けるゆっくりは、この世界では害獣でしかない。狩られ続けるしかない存在なのだ。 俺はせめてもの慰めとして、仕事が終わるとやつらの魂にこう語りかけてやる。 あの世でゆっくりしていってね、と。 完 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/242.html
虐待ゆっくり byくらっかーあき やあ!僕は虐待鬼威参! 今日は野良を調達して虐待するとこなんだ! お あそこにいじめをしているゆっくりがいる! レッツゴー 「やめてね おちびちゃんをいじめる田舎者のゲスはゆっくりしんでね」 「何を言っているの? そのクリームパンはお前みたいなクズありすが好き勝手やった末路がそれでしょ? あとそこらにいるゲスと一緒にしないでね! れいむとまりさは 虐待ゆっくりさんなんだよ」 「そうなんだぜ ゆっくりおちびを渡すのぜ だったらお前も奴隷にするだけで勘弁してあげる」 「ふ ふざけるなああああ おちびちゃんはあああ えいえんにゆっくりしちゃったぱちゅりーとのこしたたからものなのよおおお! いなかものはさっさとしねえええ」 「あーこのクリームパンめっちゃうめえ」 「ばでぃすのおちびちゃんがあああああああ」 「ちょっと待て!」 「何?虐待お兄さんはさっさと向こう行ってね れいむ達は食事をしてるんだよ?」 「れいむ ここまで苦しめたなら親も少しは美味しくなってると思うのぜ さっさとありすを食わないとれみりゃを狩に行く準備が間に合わないのぜ」 「まあ待て 俺のところに来ればれみりゃなんかより上手いのを食わせてやるぜ」 「じゃあ虐待用のゆっくりをちょうだいね そこに行ってからでいいよ!」 「ゆっくりゃくらいならやるよ」 「ありがとうお兄さん!」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/268.html
―――ここは幻想郷にある人里 この人里で、俺は便利屋として生計を立てていた。 趣味と実益を兼ねたゆっくりの駆除を行い、甘党な俺は仕事が終わったあとで頑張った自分へのご褒美(笑)に狩ったゆっくり達の餡子でスイーツパーティー(笑)を行うのが恒例行事であった。 しかし・・・最近人里で、とある噂が囁かれている。 「ゆっくり達が消えるのではないか」という噂だ。 幻想郷にある日突然現れた生物(?)であるゆっくり達は「ゆっくりしていってね!!!」という独特の鳴き声をしており、 人語も多少は解するが中身は餡子やらクリームやらであることから人里では甘味の材料として重宝されていた。 実際、以前は人里を少し離れれば頻繁に見かけられたゆっくり達がここ数週間殆ど見当たらないのだ。 本当に居なくなってしまうのだろうか・・・ まぁそれならそれで構わないし、ゆっくりが幻想郷に突如出現するまでは普通に農作業を手伝ったり、獰猛な野犬の駆除などをして生活していたのだ。 その生活に戻ったところで大して困ることも無いさ。 そんな事を考えながら過ごしていたある日、里の少しはずれの畑で農夫の手伝いをしていると森の方から大きな物音が聞こえてきた。 音のする方へ急ぐと、森の入り口に異様に大きなゆっくりまりさがどっしりと構えていた。 巨大ゆっくりまりさの近くにある若木から察するに、身の丈は六~七尺程であろうか・・・ゆっくりとしてはとんでもない巨体である。 俺と農夫が近づくと巨大ゆっくりまりさは声を張り上げて叫んだ。 「よくもまりさたちのおともだちをたくさんころしたね!!!まりさたちをゆっくりさせないにんげんたちはゆっくりしね!!!」 その言葉を発した直後、どこに隠れていたのか大量のゆっくりが「「「「ゆっくりしね!!!」」」」の掛け声と共に巨大ゆっくりまりさの元に現れた。 近頃ゆっくり達を見かけなくなっていたのは、この蜂起の準備をしていたせいなのだろう。 「・・・早く!あなたは里に戻って自警団に報告してください!」 俺はひとまず農夫をこの場から逃がし、ゆっくりの大群と相対した。 ボスまりさの後ろには様々な種類のゆっくりが群れを成している。その総数は二千は下るまい。 「「「ゆっくりしね!!!」」」 近くにいる十数匹のゆっくりが俺にいっせいに飛びかかってくる。 人間を滅ぼそうというゆっくり、それがこの数で飛びかかってきた。 「う・・・うぉわあぁぁぁああぁあああぁぁ!!!」 死ぬ、そう思った。 ボムッ、ボヨォン、ブニッ。「……あれ?」 と思いきや無傷、まったくの無傷であった。 数の多さと勢いで圧倒されるかと思ったが・・・よく考えれば所詮はただの饅頭である。殺傷能力などあろうはずもない。突進の速さも種族の名に違わずスロウリィ。 「・・・ふ、ふふふ、うふ、ふふふふふふ」 と、在りし日の魔法の森の白黒のような笑いがこみ上げてくる。 「ゆ?きもちわるいわらいかたするにんげんはゆっくりしんでね!」「ゆっくりじゃまするにんげんはゆっくりはやくしんでね!!!」 「がぁおー♪たーべちゃーうぞー♪」「ちーんぽ!!!」「わたしたちのあっとうてきせんりょくにぜつぼうしちゃったんだね!!!わかる、わかるよー!!!」 俺の様子を見たゆっくり達が騒ぎ立てるが、ゆっくり達が集まったところで全くの無力。 それを悟った俺には、もうこの状況が――― 「すいいいぃぃぃぃいいぃぃつ祭りィ・・・、開催じゃあああぁぁぁああぁぁああぁッ!!!!!みんなァッ!!!ゆっくりしていってねえぇっ!!!」 ―――もはや、大地一杯に広がる甘味畑にしか見えなくなっていた。 大声で「ゆっくりしていってね!!!」という言葉を聞いた途端に動きが止まるゆっくり達、これも種族の性か。 大地を蹴りゆっくり達の群れの中心に飛び込む。手当たり次第にゆっくりをつかみ上げて噛みちぎり、啜り尽くし、薙ぎ払い、踏み潰し、蹂躙する。 「おいちいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!最高でえええぇぇぇぇぇッス!!!」 気分がノってきて、すごく楽しくなってきた。やっぱりゆっくり狩りは最高だね!こんな楽しい事が無くなっても構わないなんて、 最近の俺はどうかしてたね!!!スイーツ(笑)最高おおおおおおおおおおおおお!!!」 「おじさんはゆっくりできてないよ!!!ゆっくりやめてね、こっちこないdぎゅbりゅぎッ!!!」 「ゆっぐりじだげっががごれだよ゙おおぉぉおおぉぉっ!!!」「もっど、ゆっぐり、ぢだがっだよおおおぉぉおおぉぉっ!!!」 「ぢぼっ、ぢんっ、ぢんぼおおおぉぉおおぉぉぉっっ!!!」「わがら゙な゙い、わがら゙な゙いよ゙おおおおぉぉおおおぉぉぉ!!!」 辺りに鳴り響く大量の断末魔、阿鼻叫喚とはこの事を言うのだろう。 「あ、肉まんはいいや、ポイだポイ。」言うと俺はゆっくりれみりゃの両腕を千切り取り、遠くへ投げ捨てた。 「あ゙あ゙あ゙があ゙あぁぁ゙!!い゙だい゙、いだいぃぃぃ!!!でみでゃのぷりぢーなおででがあ゙あ゙ぁぁあ゙ぁぁっ!!! ざぐやにいいづげでやどぅううぅぅ!!ざぐや!!ざぐやあ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ!!!」 投げ捨てた両腕に向かって飛んで行こうとするゆっくりれみりゃの両足を捕らえて地面に叩きつける。支える腕の無いゆっくりれみりゃは顔面から勢いよく地面に激突した。 「ぶぎゅる!!がぁおー!!!だべぢゃうぞおおおおおぉぉぉ!!!」 それでも闘志を失っていないのか、それともただやけっぱちになっているだけなのか、恐らくは後者であろう。この期に及んでまだ威嚇などしている。 これ以上時間をかけても面倒なので、手早く頭を踏み潰すと俺は再び他の甘味ゆっくりの蹂躙を始めた。 ひとしきりスイーツ(笑)を堪能し終えた頃、自警団や里の男達が鎌や鍬を携えてやってきた。 俺は里の者達と合流して残党ゆっくりの掃討を始めた。逃げ遅れたゆっくり達が残っている、こいつらも処分しなければ。 「どおぢでええええええええぇぇ…。」 「ゆぎぐがあああああああああああああああああ!!!!!」 残党をあらかた処分し終えた頃、ある事に気付いた。群れを統率していた巨大ゆっくりまりさの姿が見当たらないのだ。 「逃げたか・・・」 ゆっくりまりさ種は自分の身に危険が迫ると群れを犠牲にしてでも逃げる狡猾さで有名だ。 しかし所詮はゆっくり、まだそんなに遠くには逃げていない筈だ。幸いなことに、その巨体の重さ故に巨大ゆっくりまりさの移動跡は大きく荒々しい。 程なくして巨大まりさは自警団に発見・捕縛された。辺りを必死に逃げ回ったのだろう、所々皮が破れて中身が見えている。 「まりざはなにもわるいごどじでないよおおおおおおお!!!ごろずならほがのゆっぐりにじでねえええぇぇぇええぇぇっ!!!」 巨体から発せられる大声を間近で受けて、耳にキーンときた。 なにはともあれ、ここまで人間を恐れるようになってしまえば、もう駆除までの手間は普通のゆっくりまりさと大して変わらない。さっさとバラしてしまおう。 と、ここで巨大まりさの餡が露出した部分から濃く甘い匂いが漂ってきた。なぜだろう、さっきまでゆっくり達を喰い散らかしていたというのに唾液が止まらない。 中身の露出した部分へ腕を突っ込み、手で掬って口へ運んでみる。 「ゆ゙ぎぎぐうぅぅぅっっ!!?」 巨大まりさが耳障りな悲鳴を上げたが、俺はそんなものは意識に入っていなかった。 「これは・・・美味い!凄く甘くて美味い!!」 強烈な甘さ、それに特有の舌触り。この味は――― 「栗だ、こいつの餡は栗の味がするぞ」と、農夫が言う。 そう、栗の味がする。この巨大ゆっくりまりさの中身は通常のゆっくりと違って栗餡なのだ。 おせち料理の栗金団に入っているアレである。 「よし、こいつは持ち帰ってみんなで食べよう。今晩は宴会だァ!!!」 「「「「うおおォーーーッ!!!」」」」 ・・・でもまずは、この残骸を片付けないとな・・・。思い切って残業(笑) その後、生きたまま里へと持ち帰られた巨大ゆっくりまりさの中身の栗餡は里を挙げて行われた夜の宴会にて振舞われた。 ―――厨房にて 「もう・・・やべでええええええぇぇぇぇぇ・・・・・・」 特別に用意された十尺四方の檻の中で力なく抵抗する巨大ゆっくりまりさ、もはや暴れる気力も体力も無いようだ。 食べる時は栗餡の鮮度を保つため、食べる分だけを巨大ゆっくりまりさの背中に空けた穴の中からへらを使ってこそぎ取る。 「ゆぎゃが゙あ゙ぁぁぁあ゙ぁ!!!や゙め゙っ、ゆ゙るじでぇぇぇぇぇ…ま゙りざのながみ…なぐなっぢゃうのほお゙お゙お゙ぉぉお゙お゙ぉ…!!」 「こいつは・・・すごいな」ゆっくり加工所勤務の友人が言う。 「そんなにすごいのか?」 「ああ、このゆっくり、エサを口に入れたそばからどんどん消化して栗餡にしてるよ。この特異体質のせいで今まで野性で生き続けられたんだなぁ。これなら死なない程度に餡を取って、エサを与え続ければかなり長い間餡が採れそうだ。子を産ませるのも良いかもな。」 ふたりの会話を聞いた巨大ゆっくりまりさは悟った。「もう自分は二度とゆっくりできない」と。 (ゆっくりしたけっかが・・・・・・これだよ・・・・・・) きっとこれからも、ゆっくりは人間達に搾取され続けるのだろう。スイーツ(笑) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/901.html
かわいいゆっくりゲットだぜ!!5(湖畔) 俺設定、れみりゃの捕食設定があり2匹います。主人公のゆっくりのれみぃと届け物のだめりゃ wiki設定と2次設定を基にした頭の可哀相な⑨ゆっくりとかでます。 原作キャラが登場します。 前に注意された事の実験に一部のゆっくりが漢字を使います。⑨と子ゆっくりは漢字を使えない設定です それでよければどうぞ読んでください できれば⑨話にしたかったが諦めて本文開始 現在、私は知人から返却されたれみりゃ種を飼い主に返すための旅に出ている。 2つのてっぺんがある帽子をかぶり短い手足と狐のような9本の尻尾と耳をはやしたゆっくりらん(75cm胴体付き) 緑色の帽子とネコミミと茶色の髪の毛と2本の尻尾が生えたソフトボールぐらいのゆっくりちぇん 背中には黒い小さな悪魔のような羽をもつゆっくりれみりゃ(胴体付き)75cmと1メートル2匹だ それと先ほど旅の一行に加わった美しい短い金色の髪、紅い瞳、白い肌、頭に赤いリボンをつけた肉まんぐらいのるーみあだ。 私達が休憩場所を離れてから30分もすると霧に覆われた湖が見えてきた。 ここのどこかの島に紅魔館があるのかと私は感慨にふけっていた。 幻想卿でのこんな冒険は初めてだった。 人間の里以外では妖怪の山ぐらいにしか行った事がなかったので今回はいい経験になったと思う。 そんな時に話し声が聞こえてきた 「なんでかえるがみつからないのよ!」 「ちるのちゃん、まだ春じゃないから蛙はいないわ」 「う……あたいってばおなかぺこぺこね…」 「早くるーみあちゃんを見つけてお家に帰りましょうよ」 3月のこの時期に蛙がいないのは常識だろうと思いそちらを見てみた。 そこには20cmぐらいの大きさのゆっくりが2匹いた 水色の髪で青いリボンに背中に氷の羽のはえた⑨のゆっくり 緑色の髪で黄色いリボンに背中に羽のはえたゆっくり。 あの二人も記憶にある大妖精と氷精チルノにそっくりだ。 「おかさーんたちなのだー。ゆっくりしていってね」 そういってるーみあが2匹のゆっくりのほうへ飛んでいった ということはあの二人がゆっくりちるのとゆっくりだいちゃんかと考えていると2匹も返事した 「「ゆっくりしていってね」」 「る-みあ、あんたどこにいってたのよ」 「おかーさんにいわれてひとりだちしたのだー」 「あたいは、そんなことはいってないわよ」 「ちるのちゃんがまた⑨なことをいっている」 どうやらあのちるのというゆっくりは頭があまりよくないようだ。 とりあえず、私たちは2匹に自己紹介を開始した 「あたいはちるの、さいきょーよ!」 「初めまして、あたしはゆっくりだいようせい…通称だいちゃんと申します」 ちるのというゆっくりは大声で子供が自分は強いんだと主張するような感じで叫んだ。 だいちゃんのほうは丁寧な世話好きという印象を受けた 私はお近づきのしるしにと残っていたおむすびを渡した。 2匹は「むしゃむしゃ、しあわせー」と嬉しそうに食べてくれた。 だが疑問が残るこの2匹は成体の大きさではない。 なのに何故るーみあの親代わりをしたのだろうか。 「そんなのきまってるでしょう。あたいがさいきょーだからよ!」 「私たちるーみあちゃんのお母さんにお世話になったんです。そのお礼にと思って頑張ったのです」 大ちゃんのほうは言葉も丁寧だなと感心した。 私はこれからの問題を聞こうと質問をした。 「君たちは紅魔館の場所を知ってるかい?」 「さいきょーのあたいにまかせなさい」 「はい、知っています。あっ、ちるのちゃんそちらは逆方向よ」 …とりあえず大ちゃんに任せれば大丈夫だろうと信用する事にした。 だが、私はこの時にいたるまで大切なことを忘れていた。 湖の島にあるという事は湖を渡らなければいけないのだ。 そして、湖を渡る手段を何も考えていなかった。 ここまできて変えるのも癪だがどうするかと悩んでいるとちるのがでてきた 「あいはさいきょーよ! あんたをあのしままではこんであげるわ!」 いや、無理だろうとツッコミをいれたくなった。 ちるのは私が知っている成体ゆっくりよりも一回りは小さいのだ。 到底、人間を運べるわけが無い。だが気持ちだけは嬉しいよと答えた。 「だめりゃ、君だけであの島まで飛んでいきなさい」 「うー♪ うー♪ さくやにあえるんだどぉー♪」 だめりゃは嬉しそうに腰を振りながら踊っている。 正直、ここまで来たのだからあの島に渡ってみたいという気持ちが強い。 だが、湖を渡る方法が思いつかないでいるとれみぃがはなしかけてきた。 「かいぬしさん、さくやにあいたいんだどぉー?」 「ああ、出来ればゆっくりの愛好家として話してみたいかな」 「なら、れみぃたちにまかせんるんだどぉー」 そういうとれみぃはゆっくり達が話しはじめた そして飛べるゆっくり全員で私たちを順番に運んでくれるといってきた 確かに1匹なら無理でも5匹なら運べるかもしれないな。 「本当に任せていいんだね」 「わはー、まかせるのだー」 「あたいはさいきょーよ! まかせなさい !」 「任せてください」 「「だいじょうぶだどぉー」」 5匹は自信満々にうなずいた。これならば信頼できる だが結果は…非常だった。いや常識の範囲内だろうか 冷たい、マジ冷たい、ゆっくり5匹の力では私を抱えて飛ぶ事はできなかった。 3月のこの時期に両手を万歳の状態で体の首の当たりから下を水の中で45度に曲げた状態で両手を引きずられていった。 ポジティブに頭が濡れなかったのでよかったと考えた。 だが体中が寒さで痛いのは気のせいではないだろう。 『ゆっくりを信じた結果がこれだよ』と口の中でつぶやいた 「あたまいがいはかざりだからだいじょうぶよー! あたいっててんさいね!」 ちるのの声が聞こえるが私はそれどころではなかった。 島にたどり着くと私はとりあえず着ていた服を絞ったが冷たいままだ。 燃やすものが無いかと周りを探したが見つからずあきらめた。 霧でよく見えないが遠くに何か赤い洋風の建物が見える。 全体的に紅い色調をしていて時計台があり、館の前の道も一面の紅になっている巨大な洋館。 あれが吸血鬼が住むという館…それよりも寒くて死にそうだ。 何か温まるものがあるかもしれないと屋敷に近づいていった。 「zzzz……。」 そこには、緑の中華風の服を着た紅い髪で、星に「龍」の文字が書かれた帽子を被った長身の女性が門の横にいた。 昼食後の昼寝――シエスタをしているのだろうか門に寄りかかって寝ていた。 私はとりあえずその人物に話しかけた。 「お休みのところを申し訳ありませんが、何か服を乾かす道具を貸していただけませんか?」 「zzzz……はっ、お屋敷に何か用かしら、人間!?」 穏やかな中に威圧を含めた女の声。長年の修行を重ねたものだけが持つ何かをかんじた。 だが昼寝からさめたあとだと威厳は半減した。 それよりも体が寒い・痛い、速く乾かさないと死ぬかもしれない。 「何か服を乾かす道具を貸していただけませんか? 私は人間の里に住むものです。あとこれを見てください」 「何ですか?この汚い緑のリボンは?…!!」 私はだめりゃについていた『迷子ふだ 紅魔館 メイド長 十六夜 咲夜』 と書かれたリボンを門番に渡した。 「少々、お待ちください。」 「それよりも寒くて死にそうなんです。何か体をふくものをください」ガクガク、ブルブル 「仕方ないわね」 彼女は懐からタオルのようなものを投げてくれた。 私は急いでからだの濡れている部分をふいた。 服は冷たいが先ほどよりかは幾分かマシな気がした。 そして、タオルについているほのかなかおりに気付いて年甲斐もなく照れた。 だが体中が寒くてガクガク、ブルブルと震えが止まらない。 「うんうん、わかるよー! おにいさんはさむいんだねー」 後ろを振り向くとちぇんと他のゆっくり達がきていた。 どうやららんとちぇんと荷物は普通に運んでもらえたようだ。 可哀相だからとゆっくりたちが体を押し付けてきて暖めてくれた。 中が肉まんのれみりゃはホカホカで他のゆっくりよりも暖かった ゆっくり達がやるからこれが本当の『おしくらまんじゅう』だ。 その時だった1人のメイドさんが目の前にいきなり現れた だめりゃとれみぃ(以下れみりゃ達)をみると「「さくや♪ さくや♪」」と嬉しそうに泣いてる。 その女性もれみりゃ達をみて涙を流してる 女性が良し良しとなだめると、れみりゃ達は咲夜さん(?)の片腕ずつにギューと抱きついた。 そんなれみりゃを、咲夜さんは温かくギュッと背中に手を回して両手で抱きしめる。 ガクガク、ブルブル(寒くて歯をかじかんでる) 年齢は10~20歳程だろうか、背は高めで銀髪にカチューシャと緑のリボン、白と青のメイド服を着ている。 記憶にあるぞ…だめりゃをゆっくり屋に預けた時にあったメイドさんだ。 咲夜さんの両ほっぺたを"すりすり"しあう、れみりゃ達。 !! 咲夜さんが鼻血を出しているが大丈夫か・・・いろんな意味でガクガク、ブルブル、 「お取り込み中すみませんがガクガク、ブルブル(歯がかじかんで言葉が出ない)」 「あなたがれみりゃ様を連れてきてくださったのですか?」 「はい、そうです。」ガクガク、ブルブル 「とりあえず、お風呂の用意をしておりますのでお入りください」 「ありがとうございます」ガクガク、ブルブル 「どうぞこちらです。」 そういうメイドさんは私の家よりも大きいと思われる浴場に連れて行ってくれた。 体を洗い終わってでるとびしょ濡れだった服が新品のように綺麗になり乾いていた。 どうやったのかと聞くと「悪魔のメイドですから」と答えられた。 答えになっていない気がするのは気のせいだろうか…名前を確認するとやはり咲夜さんだった 「申し訳ないのですが隣の館に移動してもらってもよろしいですか?」 「構いませんがどうしてですか?」 「それはレミリアお嬢様に関係あります」 咲夜さんの話をまとめて聞いてみるとれみりゃ達が住んでいるのはここではないそうだ。 だめりゃがあまりにもゆっくりした日々を謳歌してしていたのが原因だ。 ガラス窓は壊すは、皿などの食器を割るは、気にいらない食べ物を捨てるわなどを行い。 館の主の前で駄々をこねてる時に遭遇したために怒らせてしまい、追い出せと命じられた。 困った咲夜さんが門番に隣に作らせたのがこうまかんと呼ばれる建物だ。 ゆっくり達の住むこうまかんとはいったい… そう思いながら紅魔館を出て少し歩くといつの間にか湖を渡って隣の島にいた。 そしてそこにあったものは? いつものやつ 「今回はゆっくりゲットできなかったぜ」 「さすがちるのだぜ。⑨はだてじゃないんだぜ。あやうく凍え死に…ハックション」 「頭に星のついた緑の帽子をかぶり赤い髪のゆっくり。誰だ?」 『じゃぉおおおん』 ナレーション】 「こうして、主人公の旅はまだまだ続く。続くったら続く。」 byゆっくり博士 【あとがき】 作者名無しです。 先日は私の浅慮な行動がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。 紅(だめりゃお届け)編を書き終えたあとで進退はきめようと考えています。 その時は、天狗メモみたいな感じでその後のあらすじをあげときます それと長身の女ゆっくりゲットだぜ!!5(湖畔)は題名間違いしたので 編集された方が削除依頼してくれました 間違えて読まれた方に謝罪します。申し訳ありませんでした。 次もかわいいゆっくりゲットだぜ!! 書いたもの かわいいゆっくりゲットだぜ!! 1~5 外伝1 頭以外は飾りって、ジオングでもそこまでいわないだろw -- 名無しさん (2009-04-07 11 15 12) 名前 コメント