約 632,109 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4036.html
作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 作者名の改名は、お気軽にお申し出下さい。ご自分で編集して変えていただいても問題ありません。 作品の一覧追加も、漏れがありましたらお気軽にお申し出下さい。これまたご自分で編集していただいても問題ありません。 個人作品集のある作者は作者別試験ページから作品集に行けます。 作者別(敬称略・「か」~「ど」まで)怪僧トンポ 課本 キャベツ頭(ハチの人から改名) きめぇ丸大好きっ子 クラムボン ケイネスキー ケラ子 剣客みょん じーえふ しゃべらないゆっくり 少女Q(ゆっくりゃバーガーの人から改名) 白い人 神父 推進委員会の人 睡眠不足な人 高菜の人 ちはる 町長 同志ゆっくり小町 作者別(敬称略・「か」~「ど」まで) 怪僧トンポ ゆっくりいじめ系73 こどもたちが屠殺屋ごっこをしたはなし1虐共家 ゆっくりいじめ系81 こどもたちが屠殺屋ごっこをしたはなし2虐共家 ゆっくりいじめ系224 ゆっくり藍の憂鬱虐無 ゆっくりいじめ系225 ゆっくりたちの生き地獄制家環無 課本 ゆっくりいじめ系383 畑番めーりん制そ ゆっくりいじめ系522 ゆっくりめーりんの話虐無 ゆっくりいじめ系550 体付きゆっくりの冬虐家捕無 ゆっくりいじめ系675 一人きりの子育て虐性家 キャベツ頭(ハチの人から改名) ゆっくりいじめ系896 ハチとゆっくり ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1 ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2 ゆっくりいじめ系1335 ゆっくりおろしていってね!!! ゆっくりいじめ系1372 都市型ゆっくりの受難 きめぇ丸大好きっ子 ゆっくりいじめ系764 究極お兄さん制無 その他 きめぇ丸といっしょ ゆっくりいじめ系820 きめぇ丸といっしょ2 ハロウィンゆっくり虐家捕無 ゆっくりいじめ小ネタ144 改造お兄さん ゆっくりいじめ小ネタ148 ゆっくりりぐる クラムボン ゆっくりいじめ系41 ゆっくり一家と俺の冬 前編 制家無 ゆっくりいじめ系42 ゆっくり一家と俺の冬 後編 制家共無 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め虐制 ゆっくりいじめ系449 あるゆっくり姉妹の話そ ケイネスキー ゆっくりいじめ系306 ゆっくり改造職人のお話 前編虐そ無 ゆっくりいじめ系340 ゆっくりダイビング虐環無 ゆっくりいじめ系466 ゆっくりに激しいぼうこうを加えるお話虐 ゆっくりいじめ系475 ゆっくりイクと俺虐 ケラ子 ゆっくりいじめ系509 紅い弾丸 ゆっくりいじめ系601 ある新人ゆっくりーだーの話(前編)制無 ゆっくりいじめ系647 ある新人ゆっくりーだーの話(後篇)制共無 ゆっくりいじめ系711 ある植物型奇形妊娠の話 ゆっくりいじめ系748 ある動物型奇形妊娠の話 ゆっくりいじめ系807 あるロボットゆっくりーだー達の話(前編) ゆっくりいじめ系844 あるロボットゆっくりーだーの話(後編) ゆっくりいじめ系1437 ゆっくりー島の悲劇 剣客みょん (暫定的に作者名を勝手につけました。一作品目が名前にそのまま出来そうなタイトルでしたので。微妙な場合はご遠慮なく改名要請お願いします。by管理人) ゆっくりいじめ系1528 剣客みょん ゆっくりいじめ系1547 合戦 ゆっくりいじめ系1561 ゆっくり冬将軍 ゆっくりいじめ系1576 怨念 ゆっくりいじめ系1633 ゆっくりさん ゆっくりいじめ系1644 ここが奇跡のゆっくり村!鬼意山は舞い降りた!! じーえふ ゆっくりいじめ系1376 ゆっくり自滅していってね?_01 ゆっくりいじめ系1377 ゆっくり自滅していってね?_02 ゆっくりいじめ系1384 虐待少な目だよ! ゆっくりいじめ系1390 虐待少な目だよ!2 ゆっくりいじめ系1402 お兄さんの日記帳 ゆっくりいじめ系1568 変態と後輩 ゆっくりいじめ系1606 ゆっくり虐待と復讐 ゆっくりいじめ小ネタ197 理不尽な ゆっくりいじめ小ネタ256 レイパーありすとお兄さん しゃべらないゆっくり ゆっくりいじめ系630 狭き門虐環家共無 ゆっくりいじめ系653 ゴッドかなこ虐共 ゆっくりいじめ系690 ゆっくりとカビ虐性家無 ゆっくりいじめ系715 不可侵条約虐無 ゆっくりいじめ系765 子沢山(植物篇)虐性無 ゆっくりいじめ系1054 子沢山(にんっしんっ篇) ゆっくりいじめ系1166 ゆっくりによる裁判 少女Q(ゆっくりゃバーガーの人から改名) 紅魔館×ゆっくり系8 ゆっくりゃバーガー虐 ゆっくり加工場系18 ゆっくり連環腿虐薬道 慧音×ゆっくり系5 ゆっくり奇々怪々(上) 慧音×ゆっくり系6 ゆっくり奇々怪々(中) 慧音×ゆっくり系9 ゆっくり奇々怪々(下) その他 にちょりは仲良く暮らしたい。 ゆっくりいじめ小ネタ213 ゆっくり鞭打 ゆっくりいじめ系1600 ゆっくりくずまんじゅう 白い人 その他 ようむそ ゆっくりいじめ系616 ゆゆほーる虐道無 神父 その他 辻斬り妖夢譚 ディレクターズカット版 (前編)虐性料 その他 辻斬り妖夢譚 ディレクターズカット版 (後編)虐料 小悪魔×ゆっくり系5 パティシエールな小悪魔虐料 小悪魔×ゆっくり系6 パティシエールな小悪魔2虐料 ゆっくりいじめ系1800 パティシエールな小悪魔3虐料 推進委員会の人 ゆっくりいじめ系577 ゆっくり推進委員会_1虐環無 ゆっくりいじめ系578 ゆっくり推進委員会_2虐環無 ゆっくりいじめ系666 ゆっくり推進委員会2虐環家無 ゆっくりいじめ系747 ゆっくり推進委員会3虐環捕無 ゆっくりいじめ系774 ゆっくり推進委員会4虐環捕無 ゆっくりいじめ系1182 悪徳の栄え1虐環無 ゆっくりいじめ系1226 悪徳の栄え2虐環無 睡眠不足な人 ゆっくりいじめ系718 ドスまりさのお願い(前) ゆっくりいじめ系719 ドスまりさのお願い(後) ゆっくりいじめ系743 楽園 ゆっくりいじめ系875 楽園2-裏側 ゆっくりいじめ系879 あるゆっくり家族の話 高菜の人 ゆっくりいじめ系1523 じゃがいも ゆっくりいじめ小ネタ228 高菜 ゆっくりいじめ小ネタ322 ふりだしにもどる ちはる ゆっくりいじめ系924 ゆっくり姉妹 前編 ゆっくりいじめ系925 ゆっくり姉妹 後編 ゆっくりいじめ系967 カントリーガール 1 ゆっくりいじめ系968 カントリーガール 2 ゆっくりいじめ系1540 ゆっくりと悪魔のような子供達 ゆっくりいじめ系1670 ゆっくりと悪魔のような子供達2 ゆっくりいじめ系1671 ゆっくりと悪魔のような子供達3 ゆっくりいじめ系1672 ゆっくりと悪魔のような子供達4 町長 ゆっくりいじめ系642 満員電車とゆっくり虐環無外 ゆっくりいじめ系662 大岡裁き虐家無 ゆっくりいじめ系858 ゆっくりセラピー ゆっくりいじめ系913 頭外 ゆっくりいじめ系1190 ゆっくりの巣 ゆっくりいじめ系1729 年の瀬とゆっくり虐 同志ゆっくり小町 ゆっくりいじめ系1401 男と一家 ゆっくりいじめ系1421 きめぇ丸の恩返し 丙 ゆっくりいじめ系1438 きめぇ丸の恩返し 丁 ゆっくりいじめ系1459 ゆっくりハザード 永遠亭の怪 ゆっくりいじめ系1508 楽園の終焉 ゆっくりいじめ系1579 感染拡大 ゆっくりいじめ系1626 内から侵食 ゆっくりいじめ系1766 ゆっくりの逃避行 丙 ゆっくりいじめ系2159 ゆっくりの逃避行 丁 ゆっくりいじめ小ネタ404 王様とゆっくり
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2193.html
本編へ 「…あれ?」 帰ってきたら姉貴もれみりゃもいなかった。 この部屋ははっきり言って狭いので隠れる場所などある訳がない。 外に出かけたのだろうか。 しかし、少なくとも俺が家にいる間はれみりゃを外に出したことはなかった。 恐らく姉貴が一緒にいるとは思うから大丈夫だとは思うが…。 漠然とした不安が俺の中によぎる。 2人はどこに行ってしまったのか。 「うわっ!?」 突然上着のポケットが震えだした。 いや、これは…。 「何だ…携帯のバイブか…」 一瞬でも焦ってしまった自分がバカみたいだった。 気を取り直して俺は携帯を開く。 そこには… 『今すぐ近くの公園に来てね お姉さんより』 というあまりにも簡潔なメールが届いていた。 姉貴とれみりゃは公園にいるのだろうか。 そこに2人はいるのだろうか。 どちらにせよ行くしかないだろう。 先程の不安は気の所為であってほしい。 俺はそう願うしかなかった。 近くの公園と言われたら一つしかない。 そこはあまり大きくはないが、遊具も一通り揃っている。 犬の散歩のコースにもよく使われている。 姉貴はそこで何をしようというのだろうか。 俺はそのようなことを考えながら公園への道のりを走っていた。 「れみりゃ!?姉貴!?」 俺は公園に着くと2人の姿を探す。 この公園は広くない。 端から端まで見渡すことが出来る。 しかし…見つからない!? ここじゃなかったのか!? 「うっう~♪おに~さぁ~ん♪」 …!? 今のは…れみりゃの声か!? しかし…どこにいるんだ!? 「れみりゃ!?どこにいるんだ!?返事をしてくれ!!」 「うっう~♪おにいさぁ~ん♪れみぃはここだっぞぉ♪」 ここってどこだ!? 俺にはれみりゃの姿を見つけることが出来ない。 れみりゃの声は実は幻聴なのか? 焦りばかりが広がっていく。 「れみぃはぁ♪おそらをとんでいるんだぞぉ♪」 お空? 俺は反射的に見上げる。 そこには…翼をはためかせ、滞空しているれみりゃがいた。 「うっう~♪いまからぁ♪おに~さんのところにぃ♪とんでいくぞぉ♪ゆっくりまっててねぇ~ん♪」 れみりゃの高度は大体3m程。 そして、れみりゃと俺の水平面の距離は1mもない。 垂直面の距離はともかく、水平面の距離は歩けば1秒で届く距離だ。 その距離をれみりゃは飛んで来ようと言うのだろうか。 「う~!う~!」 れみりゃの身体はゆっくりゆっくりと俺の方へ飛んでくる。 俺には、れみりゃがいつの間に飛べるようになったのかはわからない。 恐らく俺に隠れて姉貴に手伝ってもらいながら頑張っていたのだろう。 秘密にされていたことは少々寂しいが、俺にも見せてくれたから…よしとしなきゃな。 飛ぶれみりゃの顔は可愛らしい笑顔のままだが、どこか無理したような笑顔。 必死に頑張っていると言うことが見て取れる。 本当なら俺の方から迎えに行きたかったが、それはれみりゃの努力に水を差してしまうだろう。 「頑張れ!れみりゃ!俺はここだぞ!」 俺は両腕を広げてれみりゃに声援を送る。 それしか出来なかった。 「う~!…う~!」 疲れてきたのだろう。 その声にも必死さが混じる。 しかし、今の俺とれみりゃの距離は最初の半分くらいまで縮まった。 あともう少しだ。 「もう少しだ!頑張れ!れみりゃ!」 「う~…!う~!!」 ゆっくりゆっくりと俺に近づいてくるれみりゃ。 あと30センチ…20センチ…10センチ… この10センチの距離がもどかしかった。 そして… 「う~!!!」 その叫びと共にれみりゃが俺の上空まで辿り着く。 後はここまで降りてくるだけだ。 「れみりゃ!あとちょ…うわ!?」 俺は驚いた。 れみりゃが…落下してきたのだ。 れみりゃの高度は大体3mくらい。 もしここから地面に落ちれば…。 「弟君!れみりゃを受け止めて!」 姉貴の声がどこからか聞こえる。 言われなくてもわかっている! 俺は両腕を使ってポケットキャッチの要領でれみりゃの全身を受け止める。 …危なかった。 子供の頃に野球をやってて良かったぜ…。 「う~…しっぱいしちゃったぞぉ…」 れみりゃが泣きそうな顔を…ん? れみりゃの頬に痣みたいな物がある。 何だこれは? 「おい…れみりゃ、その…顔に付いている痣は何だ?何かあったのか?」 「う~!?」 れみりゃの驚愕の声。 何だ? 言ったらまずかったのか? 「な、なんでもないぞぉ…」 れみりゃが柔らかそうな両手を使ってその痣の部分を隠す。 言わない方が良かっただろうか。 「あ~…ちょっと…れみりゃが練習中にちょっとドジっちゃったんだよねぇ…」 「う、う~!そ、そうだぞぉ!」 いつの間にか俺の背後に立っていた姉貴の声にれみりゃが慌てたような調子で同意する。 何だか怪しいが…まあいいか。 それより、俺はれみりゃにしなければいけないことがあるしな。 「れみりゃ、よく頑張ったな」 俺はれみりゃの頭を帽子の上から撫でる。 れみりゃは撫でられると喜ぶ。 ならば、今は撫でてやるべきなのだろう。 「う~♪なぁ~でなぁ~できもちいいぞぉ♪」 「お兄さんに褒めてもらえて良かったね、れみりゃ」 「うっう~♪おね~さんもありがとねぇ~ん♪」 最後の落下は危なかったが…まあ、れみりゃも失敗だと自覚しているようなので言う必要はないだろう。 今はれみりゃを褒めてあげることが優先だと思った。 「弟君、思ってたより来るのが早かったねぇ。準備がギリギリだったよ」 俺は背後から聞こえる声を無視し、れみりゃの小さな体を抱きしめる。 今はれみりゃの暖かさを感じたかった。 「れみりゃ、俺をゆっくりさせてくれてありがとな」 「うっう~♪ゆっくりゆっくりぃ~♪」 「無視するな~!私にもれみりゃを抱かせて~!!」 れみりゃとなら俺は一緒にゆっくりして行けるだろう。 こいつと出会えた運命ってやつに感謝しなければいけない。 「れみりゃ、これからも一緒にゆっくりして行こうな」 「うっう~♪ゆっくりしていくんだぞぉ♪」 れみりゃが輝くような笑顔を見せてくれる。 これからもこの笑顔を見ることが出来ると思うと、未来が楽しみに思える。 俺はこの笑顔を守っていかなければいけない。 れみりゃと一緒にゆっくりする為に。 「れみりゃを弟君の所に連れてきたの私だよね!?弟君は私に感謝しなきゃいけないよね!?私って運命の女神だよね!?無視しないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 自称運命の女神の声はいつまでもやかましかった。 後書 お兄さんはれみりゃの飛行のことを秘密にされていた件でお姉さんに対してパルパルしております。 尚、お兄さんが主役の話にはお姉さんサイドの話を持ち込ませないようにしたいと思っております。 おまけまで読んで下さって本当にありがとうございました。 冷静に考えたられみりゃもまだまだ子供なんだよなあ -- 名無しさん (2011-02-04 19 19 02) れみぃマジプリティ -- 名無しさん (2011-02-05 03 00 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1856.html
『誰にでもは出来ないお仕事』 ※ついつい急ぎ書きなぐってしまいました…… ※とあるSS作家さんに捧ぐ……といえるほど大したものじゃありません(汗) 幻想郷のどこか、妖怪の山や外から来た湖のさらに向こう。 切り立った谷の上、少し寒い風の吹く小さな花畑に、彼女らはいた。 ずんぐりむっくりした身長1mほどの幼女体型に、ピンク色のおべべと帽子。 背中には、申し訳程度に黒く小さな羽がはえている。 1匹、また1匹と、その場所に集まってくるのは、 ニコニコと下膨れスマイルを浮かべあう"ゆっくりれみりゃ"達だ。 「う~う~♪ うぁうぁ~♪」 「うっうー♪ おぜうさまたちがいっぱいだどぉー♪」 「みんなえれがんとだどぉー♪ かりしゅまもりだくさんだどぉー♪」 集まるれみりゃの数は増えていき、今や30に迫ろうとしている。 初めて会うれみりゃ達は、互いの可愛さを褒め称えあいながら、"うぁうぁ"踊りあい、歌いあう。 「れみりゃはかわいいどぉー♪ さっすが、もりのおぜうさまだどぉー♪」 「うーうー♪ れみりゃのだんすもさいこーにしぇくしぃーだどぉー♪ めろめろになっちゃうどぉー♪」 「おともだちいっぱいで、れみりゃうれしぃどぉー♪ みんなおぜうさまのこーまかんにあそびにきてだどぉー♪」 実にゆっくりした、楽しいひと時。 れみりゃ達はすぐに仲良くなり、この出会いを感謝し、喜び合った。 「うー♪ まんまぁ~☆おぜうさまがいっぱいだどぉー♪」 「うぁ☆あかじゃ~ん♪ みんなにごあいさつするどぉ~♪」 そんなれみりゃ達の集まりに、遅れて親子のれみりゃがやって来た。 親子のれみりゃは、腕をぐるぐる、羽をぱたぱた、お尻をぷりぷり左右に振り始める。 親愛の情を全身で表現する、れみりゃ種特有の"のうさつ☆だんす"だ。 「「「うぁー♪ のう☆さつ☆だんすだどぉー♪」」」 そのダンスにつられて、周りのれみりゃ達も自慢の"のうさつ☆ダンス"を踊りだす。 ダンスのクライマックス『れみ☆りゃ☆うー♪ にっぱぁー♪』をやる頃には、全員が気の置けない仲になっていた。 「うー♪ いいあせかいたどぉー♪」 「おからだ、ぽかぽか☆するどぉー♪」 「あーぅあぅー♪ おぜうさまは、"おしごとまえ"のじゅんびうんどうもえれがんとだどぉー♪」 「仕事前」……1匹のれみりゃは確かにそう言った。 そのれみりゃに呼応するように、他のれみりゃ達もそれぞれ、 お帽子の中から1枚の紙切れを取り出して"おしごと"について語り合いだした。 その紙切れには「ぎゃおー♪」と下膨れスマイルを輝かせるれみりゃザウルスのイラストと、 イラストにそえられるように数行の平仮名が書かれていた。 『だれにでもできるかんたんなおしごとです♪』 『えれがんとにとべるゆっくり、とくにおぜうさまだいかんげい♪』 『びっぷをおでむかえしますので、それにはじないかりすま☆がもとめられます』 『じきゅう、ぷっでぃ~ん☆3つ♪ おうそうだんです』 『しゅうごうばしょは・・・・・・』 それは、まさしくれみりゃ達に対する求人情報だった。 この場所に集まっているれみりゃ達は、ぷっでぃ~ん☆を得ようとこの仕事に応募したのだ。 「う~♪ あがじゃんまってるんだどぉ~♪ いま、まんまぁーがぷっでぃ~ん☆もらってきてあげるどぉ♪」 「まんまぁーありがとぉーだどぉー♪ れみぃー、だいじにだいじにぷっでぃ~ん☆たべるどぉ~♪」 一番後に来た親子のれみりゃも、両手で頬をおさえて、報酬のぷっでぃ~ん☆を期待している。 大好きなぷっでぃ~んを親子そろって食べる光景を思い描き、幸せに身もだえするれみりゃ親子。 そうこうしているうちに、一人の人間がれみりゃ達の前に現れた。 そして、れみりゃ達に仕事の指示を始めるのだった……。 * * * 10分後、そこには谷の対岸を結ぶ、 奇妙な"れみりゃの橋"が出来上がっていた。 人間の指示の下、1匹のれみりゃが谷の向こう側まで飛び、対岸の大地に手をかける。 続いて、別のれみりゃを対岸へ飛ばし、谷の上をパタパタ浮遊させながら、先にいるれみりゃの足を持たせる。 それを永延と繰り返し、総勢30匹のれみりゃからなる、橋が完成する。 しかし、たまらないのはれみりゃ達だ。 れみりゃ種は、一様にぷよぷよふにふにした手足と、ずんぐり重たいお尻が特徴だ。 筋力の低いれみりゃ達では、この組体操のような姿勢を保つのは、非常に重労働だった。 「う~! れみりゃのかわいいおててがぁ~!!」 「うぁぁー! れみりゃのかぼそいあんよがいたいどぉー!!」 「もういやだどぉー! こんなのおぜうさまらしくないどぉー!!」 「ぷっでい~んもっでぎでぇ~! じゃなきゃ、さくやにいいつけてやるどぉ~!!」 あるものは頬を膨らませて、あるものは涙ぐみながら、不満や助けを叫ぶれみりゃ達。 一方、れみりゃ達を求人した男は、そんならみりゃ達を満足気に眺めて頷いた。 その人間の傍らには、サイズが小さいために「橋」になることから免れた子れみりゃがいる。 橋の先頭で対岸の地面をおさえて"うーうー"と声を漏らす親れみりゃを見ながら、 子れみりゃは"うぁうぁ♪"リズムを刻みながら声援を送っている。 「まんまぁ~がんばるんだどぉ~♪ れみぃーもがんばって"のうさつ☆だんす"でおうえんするどぉー♪」 と、その時だ。 人間と子れみりゃの後方から、ドドドドドという地鳴りにも似た音が聞こえてきた。 その音は次第に大きくなり、どんどん近づいてくる。 「う、うぁ? にんげんしゃん、あれなんのおとだどぉー?」 子れみりゃは近づく音にそわそわしながら、傍らの人間の裾を引っ張った。 それに対し、人間は何も答えず、ただ子れみりゃの頭を撫でながら微笑んだ。 「う、うー! かってにれみぃのおぼうしおさわりしちゃだめなんだどぉー♪」 男に帽子を触られるのを嫌がり、音の方へ振り向く子れみりゃ。 次の刹那、音の正体を見て、子れみりゃは目を見開いて叫んだ。 「うぁぁぁぁーーーー!!!」 そこにいたのは、凄まじい速さで走る、馬の頭のついたキノコだった。 「しゃくやぁぁーー!! まんまぁーー!!! こぁいひどがいるよぉぉーーー!!!」 ドドドドドドドドッ! 地響きの主は、何も言わぬまま、子れみりゃと人間のわきを通り過ぎていく。 混乱し、滝のように涙を流す子れみりゃの叫びは、その音の前にかき消されてしまう。 そして同じように。 馬頭のついたキノコが谷を渡る際、 足下の橋から次々に発せられる叫び声が誰かに届くことは無かった。 「「「ぷんぎゃぁぁぁーーーー!!!」」」 ドドドドドド……。 地響き音は、あっという間に谷を越えていく。 踏みつけられ、耐え切れずに谷へと落ちていくれみりゃ達の叫びを背に受けて、 馬の頭のついたキノコは地平の彼方へ消えていった。 「…………」 人間は、霞んでいくキノコの姿を確認してから、その場を後にした。 この人間もまた、とある別の人間に雇われた存在でしかない。 人間は依頼主へ報告をすべく、幻想郷の森の中へと消えていった……。 * * * 一方、谷の底では、一定のリズムでながれるせせらぎが乱れ、 川の中からぬぼぉーっとした影が現れた。 「う~~~! ごぁがったどぉ~~~!」 ひたひたと、自慢のおべべを水浸しにして、水の中かられみりゃが這い出てくる。 れみりゃは肩で息をしながら、川辺にペタンと座り込み滝のような涙を流した。 すると、水面が次々に乱れ、ざばーざばーとれみりゃ達が陸へ上がってきた。 「う~~、びっくりしちゃったどぉ~~♪」 「ざむいどぉ~~! びちょびちょきもぢわるいどぉ~~!」 「あのにんげんしゃんはゆっくりできないどぉー! さくやにいぢめてもらうどぉー♪」 「れみりゃのおぼうしがぁー! だいじだいじがどっかいっちゃったどぉー! うわぁぁぁーー!!」 あるものは安堵し、あるものは涙ぐみ、あるものは泣き叫びうろたえて、れみりゃ達は川辺で体を休める。 その中で、橋の先頭で対岸の大地を支えていた親れみりゃが、そわそわパタパタ羽を動かし始めた。 「う~、あがじゃんにあいたいどぉ~」 「そうするがいいどぉ~♪ きっとしんぱいしてるどぉ~♪」 友達になったれみりゃにも促され、親れみりゃは崖をパタパタ登っていく。 その上で待っていてくれるだろう、愛する我が子の下膨れスマイルを胸に描いて。 「あがじゃんといっしょにこーまがんにかえるどぉー♪ きょうはいっしょにあまあまぱーてぃにするどぉー♪」 崖は思った以上に高く、れみりゃのパタパタ☆では中々上がりきることができない。 それでも親れみりゃは「うーしょ♪うーしょ♪」と額に汗を浮かべながら、 とうとう夕焼けの照らす崖上の花畑にまでたどり着いた。 そして、親れみりゃは、きょろきょろあたりを見回す。 その時親れみりゃは、川の水以上に冷たい汗が流れるのを感じた。 「う~? れみりゃのあかじゃ~ん?」 * * * ドドドドドッ! 走り抜ける馬の頭のついた巨大キノコ。 その馬の頭には、数々のゆっくりがくくりつけられていた。 そして、そのキノコのカサの上には、おべべの引っかかった子れみりゃがいた。 「う~♪ おまんじゅうだどぉー♪ あまあまいっぱぁ~い♪」 「「「どぉーじで、れみりゃがいるのぉぉーー!?」」」 ゆっくりれいむ達を見て、ヨダレをたらす子れみりゃ。 「まんまぁーといっしょにおまんじゅうたべるどぉー♪ う~♪ れみぃーをはやくまんまぁーのところへえすこーとしてねぇーん♪」 ドドドドドッ! 地響きが如く移動音は、止むことがない。 どこかにあるだろう目的を目指してか、それとも移動すること自体に意味があるのか。 「う、うー?」 果て無き旅路は続いていく。 子れみりゃの声は、その音の前にかき消され、届くことはなかった……。 おしまい。 by ティガれみりゃの人? ※3月7日更新:誤字脱字修正しました(by ティガ)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2061.html
前 あれから3週間後。 少し生暖かい風が吹く真夜中。 庭に二匹のゆっくりが居た。 一匹はバレーボールぐらいの大きさのれみりゃである。パタパタと地面から数cm上を飛んでいた。 そして、数m移動するたびに後ろを振り向いている。 振り向いた先に居るのは、野球ボールぐらいの大きさのれみりゃである。 このれみりゃは普通と違い、右側の羽が無い。 羽の生えるべき場所はハンダで潰されていた。 それゆえに、この子れみりゃは飛ぶ事もできずに、地面を普通のゆっくりのように跳ねながら移動していた。 しかし慣れていないのか、どこかたどたどしい動きである。 どこに行くのかが気になったので追いかけることにした。 れみりゃと違って夜目の効かない俺は追跡に結構苦労したが しばらくすれば目も馴れるものである。 二匹がついた場所は、近くの野原。そこに草や石が不自然に多く固まっている場所があった。 おそらくはゆっくりの巣なのだろう。すると今日は狩りの練習にでも来たのだろうか? 「うーうー!」 「う・・・うー!」 親れみりゃは歩き疲れている子れみりゃにすりすりとほっぺを擦りつけながら何かを言っている。 子の方はそれに嬉しそうに反応していた。 何を喋っているのか全くわからないのが結構悔しかったりする。 親れみりゃは草や石を退かし始めた。 一通り退かし終えると、そこにはポッカリと大きめの穴が現れた。 「うー♪」 親れみりゃはそこへ遠慮なく入っていく。 同時に穴の中から声が聞こえてくる。 「ゆゆ?♪・・・ゆげぇ! どう゛じででびりゃがいるのおおおおおお!!!!」 「ゆっぐりじないでででいっでねえええええええ!!!!」 「うー♪うー♪あまあまー♪」 「ゆがあああああああああああ!!!」 「でいぶううううううううううう!!!」 「おぎゃーじゃああああああんんん!!!」 声だけで何が起きているのかよくわかるのも珍しい。 想像どうり、穴から出てきたれみりゃは、中身の無くなったれいむとまりさはを口で掴んで現れた。 そしてそのペラペラの皮をポイっと捨てると、子供にせかすように唸った。 「うー!うー!うー!」 「ううー!」 子供の方も、ポンポンと跳ねて気合十分なのをアピールしている。 それを見た親は、もう一度巣穴に入ると、口に何かを加えて戻ってきた。 「ゆゆ・・・ゆっきゅちはなちちぇええええええ!!!」 「まりちゃおいちくにゃいよおおおおお!!!」 子供である。3匹ほど居るだろうか。 親は子供を口から離すと、子供たちはすぐさま逃走した。 「ゆっきゅちちないでにげりゅよ!」 「おきゃーしゃんたちのびゅんまでゆっきゅちちゅるよ!」 「みんにゃでにげりゅよ!」 しかし悲しきかな。ナメクジと同じレベルのスピードでは到底逃げられまい。 大きさから考えるに恐らく生まれて一週間も立っていないのだろう。 「うっうー!」 親れみりゃがまずは見本を見せるようだ。 さっと飛び立つと、そのまま低空飛行で一匹のれいむに狙いを定める。 「ゆゆ! きょっちにきょないでね! きょないでね! きょないでね!」 何度も何度も拒否の言葉を口にするが、それが通じる訳もなく、親れみりゃはあっさりと子供の頭に牙を突きたてた。 「ゆびぃ!」 突然の、そして生まれて始めての痛みに表現しずらい顔で喚く赤れいむ。 親の方は容赦なく牙で中の餡子をチューチューと吸い上げる。 「ゆべべえべえええげええげえええぎゃあがいあsfにlkげあgyhゆdjgkk・・・・・」 餡子を吸われた影響か徐々に言語が狂っていっている。 他の二匹はその惨事を見ないように必死で走っていた。 「ごみぇんねれーみゅ! まりちゃはいみょうととれーみゅとおきゃーしゃんたちのびゅんまでゆっきゅりちゅるよ!」 「ちゅるよ!」 涙を流しながらの逃走である。 その後ろから子れみりゃが追いかけていることには気づいていないようだ。 子れみりゃは馴れない動きながらも必死に追いかけ、ついに赤まりさの帽子にまだ小さい牙を突きたてた。 「ゆぎゃん!」 しかし移動中だったためか、はたまた浅かったのか。 牙はまりさの皮を抉りながら、帽子をもぎ取っただけだった。 「ばりちゃのおびょうしぃいいいいいい!!!」 「だめだよまりちゃおねーしゃん! ひゃやくにげよー!」 「きゃわいいおびょうしいいいいいい!!!」 子まりさは泣きじゃくりながら子れみりゃに突進してきた。子れみりゃにとっては運がよかったのだが、 肝心の子れみりゃの方は、牙に引っ掛かった帽子が中々取れないらしく、どうするべきかオタオタしていた。 「うー?うー?」 「ゆっきゅちちねえええええええ!!!!」 まりさの渾身の体当たりが子れみりゃへと・・・・届かなかった。 その前に親れみりゃに阻止されたのだ。 後ろからがっしりと体を押さえつけられた子まりさは、何が起きたのかわからない。 「ゆ? どうちてぇうぎょけないの?」 黒く染まった牙が頭を狙っていることになど気付かなかった。 結局二匹は帰路に付くようだ。二匹仲良く夜道を歩いている。 しかしつまらない。本当につまらない。 なんだかんだでこのれみりゃは片羽という状況に順応してしまっているのだ。 ほらこう・・・なんというか・・・そう! 飛ぶことによるメリットを失った感じがしないのだ! しかしこちらから手を出すのは俺ルール違反である。 そんな事を考えていると、二匹の後ろから何かが現れた。 「まりさとれいむのかたきだねえええええええええええええ!!! わぁかるよおおおおおおおおおお!!!!」 「ちぇええええええええええんんんん!!!」 「チーーーーーーーーンポ!!!!」 やたら気合いの入ったちぇんとみょんとらんが奇襲を仕掛けてきた。 「う! うー!」 気づいた親れみりゃはとっさに空中に逃げる。 「うー!うー!」 しかし空中に逃げられない子れみりゃはそのまま捕まってしまった。 「このれみりゃはかたほうしかはねがないんだねー。わかるよー。」 「うううううううううううう!!!!」 子を助けようと地面へ向かうれみりゃ。と、目の前に何かが現れた。 「よふけにゆっくりをおそうなんてとんだいなかものね!」 「むきゅん! さいていね!」 「そんなれみりゃ! ゆっくりしゅうせいしてやるんだぜ!」 「もこたんいんしたお!」 「ぱるすぃぱるすぃ!」 「おお、きめえきめえ。胴がないきめえ丸です。」 「オン!バシ!ラー!」 「うつしくざんこくに、このゆっかりプレイスからいね!!」 ワラワラと大量のゆっくりが現れたのだ。その数実に100近くである。 この状況とセリフから推察するに、どうやらこいつらはあの家族の仇討ちに来たらしい。 群れに属していたのかあいつら。 親れみりゃはこの光景を見て動きを止めた。 流石の捕食種も、この状況を見ればどちらが有利かぐらいはわかるら。 そして子供を取り返そうにも既に捕まっている。 この状況で取る選択肢は・・・ 「うわあああああああああああああああああああああああ!!!さくやあああああああああああああ!!!」 泣きながら逃げて行った。ていうか胴なしも「さくや」って言うんだ。 「うううううううううう!!!!!」 子の方も子で、親の突然の裏切り行為にただただ泣き叫んでいるだけだった。 これが他のゆっくりなら怒りをぶつけるなり泣きながら助けを求めるのだろうが 言葉の壁は厚いものである。 「ゆっくりしんでね!」 「じゃおおおおおおおお!!!」 「う!!!」 周りをゆっくりに囲まれた子れみりゃはリンチを受けていた。 簡単に死なないように手加減された体当たりで全身が土だらけになっている。 「うう・・・う!」 立ちあがろうとしてもすぐさま吹っ飛ばされる。そんな事をさっきから1時間以上続けていた。 「れみりゃにはゆっくりするしかくなんてないよ! ゆっくりりかいしてね!」 「このれみりゃはかたはねしかないね! だからおやにみすてられたんだね!」 「おお、おろかおろか。」 「むにょーなれみりゃはゆっきゅちちんでね!」 全員が嘲笑いながられみりゃをいたぶる。 れみりゃには反撃するすべなどなく、ただ涙を流しながら耐えるしかなかった。 「うううう・・・・」 涙が溢れているその目には何が映っているのだろうか。親との楽しかった日々だろうか。 まあ姉妹を食べたこいつにそんな日々が与えられただけ幸運だったのだ。仕方ないね。 れみりゃはついにピクピクとしか動かなくなった。 そこへ群れの中から一匹のゆっくりが現れた。 「みんにゃのきゃたきだよ! ゆっきゅちちんでにぇ!」 あの赤れいむである。その目には怒りの炎があった。 「ちね!」 そのままれみりゃの頬へ齧り付く。 「うわああああああああああ!!!!」 「ちね! ちね! ちねええええええ!!!」 れいむはひたすら噛みちぎり続けた。羽根以外の全てが無くなるまで。 俺は家に帰ると、庭のれみりゃの巣を設置してあるカメラで覗いてみた。 そこにはすやすやと寝ているれみりゃがいた。 俺はカメラを回収すると、その中へホースで十分ほど水を入れた。 その後、今日の事をデータとしてパソコンに入力する作業に取り掛かった。 別にゆっくりの研究をしている訳でもない。ただの趣味である。 『それから』 とある野原。そこにはゆっくりの群れがあった。 その中の一つ。群れの長のゆかりん一家の壁に、奇妙なものが飾ってあった。 それはれみりゃの羽だった。 「れいむ! ゆっかりおきてね!」 「ゆゆ! れーみゅおきるよ! ちぇんもおきちぇね!」 【あとがき】 空を飛べるのは逃げるのに便利ですよね by バスケの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4415.html
ゆっくり虐めSS ゆっくり木こりの泉 後編 前編からの続き 「こっちだよー!めーりーん!」 「じゃお!じゃおおん!」 「みょん、そのいずみというのはどこにあるのかしら」 「こっちだみょん!ゆゆこさま!」 「むきゅ、はやくきなさい、こあくま!」 「こあ!こあー!」 昨日の3匹はそれぞれの伴侶を連れ泉まで来た、彼らの帽子の中にはたっぷりと食料が詰まっている。 どうやら昨日獲った食料を「ごほうび」に変えてもらおうという魂胆のようだ。 「ここだよー、ゆっくりついたよー!」 「じゃお・・・」 「きれいなところねぇ・・・」 「こあ・・・」 「さぁ、はやくごはんをいずみにいれるみょん!」 彼らはみょんの指示に従い、持ってきた食料を帽子の中から取り出し始める。 木の実、キノコや山菜など、種類は様々である。 「あなたが落としたのは・・・」 「ちがうみょん・・・」 「ちがうよー・・・」 「じゃお!・・・」 「ちがうわねぇ・・・」 「むきゅ、ちがうわ!・・・」 「こあ!・・・」 「あなたはとても正直なゆっくりですね・・・」 数分後、彼らの前には食料がうず高く積まれていた。 果物や野菜など、豪華なシロモノばかりがである。 「これだけあればー」 「むきゅ、ふゆごもりも」 「ゆっくりあんしんだみょん!」 「むしろたのしみなくらいね」 「こあー!」 「じゃお!」 誰もがこれから来る冬篭りに思いを馳せていた・・・ が、そんな幸せな雰囲気をぶち壊す者達が近づいてきていた。 「おいありす!ただでごはんがもらえるいずみさんはどこなんだぜ!」 「ゆふふ、まりさ、どす、ここよ!きのうありすがみつけたゆっくりとかいはないずみさんよ!」 「急いでね!他のゆっくりが来る前にドス達の縄張りにするよ!」 「ゆっゆっ、まりさはさきにいくんだぜ!・・・ゆゆぅ?」 茂みの中からまりさ種が飛び出してきた、続いてありす種が。 挙句の果てには茂みを掻き分け、ドスまりさまでが出てきた。 ドスまりさ・・・いや、ドゲスまりさ達は6匹に気づくや否や唾を吐きかける勢いで問いかけてきた。 「おいそこの6匹!ここの泉は誰のものか知ってて使ってるんだぜ?」 「む・・・むきゅ?このいずみはだれのものでもないでしょ?」 「違うよ、ここはドスまりさ様のゆっくりぷれいすだよ!邪魔者はとっとと消えてね」 「なにいってるのかわからないよー、なかよくつかうべきだよー」 「ゆゆ、やかましいのぜ!このいずみをさいしょにみつけたのはありすなんだぜ」 「でもさきにつかってたのはみょんたちだみょん、それならごぶごぶだみょん」 「うるっさいわねぇ!いなかものはさっさときえなさい、そこのちぇんはなに?うすぎたないばっぢなんかつけて、にあわないのよ」 「!!」 ありすの悪口の対象がちぇんの帽子に付けられたバッジのことだと気づいためーりんはいてもたってもいられなくなった。 怒りに任せてありすに体当たりする、 「じゃおお!」 「ゆぶっ!なにするのよ!これだからゆっくりしてないいなかものは・・・」 「じゃおおお!」 そのままめーりんはありすに追い討ちをかけようとする。 が、しかしそれを制する一際大きな声が上がった。 「そこまでなんだぜ!ゆっくりうごくんじゃないんだぜ」 「じゃおお!?」 「それ以上動くとドススパークをおみまいするよ、死にたくなかったらここから立ち去るんだよ」 「じゃおお・・・」 「ゆっへっへ、どうあがいてもどすにはかてないんだぜ!よわむしはさっさといなくなるんだぜ!」 「そうだよ!でもドスは寛大だからね、その食料だけは持って帰ることを許してあげるよ。だからゆっくりしないで消えてね」 「もうくるななんだぜ!ゲラゲラゲラ!」 「・・・わかったわ。」 「わかったみょん」 「みょん!?ぱちゅりー!」 「ゆふふふ!やっぱりいなかものね、これだからみのほどしらずのおばかさんは・・・」 「ちぇん、めーりんあきらめなさい・・・、いのちあってのものだねよ・・・」 「・・・じゃお」 「・・・わかったよー」 荷物を抱え、とぼとぼと巣に帰る6匹だった。 だが、あれだけの量の食料なら一冬越えるのに全く問題は無い。 いくばかの心残りはあるだろうが、幸せな冬篭りを送ることが可能であろう。 さて、こちらは無理やりに泉を奪い取った三匹たち。 邪魔者を追い出し、自分達のゆっくりぷれいすを手に入れたとホクホク顔である。 さっそくご馳走を手に入れようとしているが・・・ 「ゆゆぅ!でありす!どうやったら人間さんにご飯を貰えるの?ドスはやり方を聞いてないよ」 「ゆふふ!このなかになにかをいれると、あのおねえさんがもっとゆっくりしたいいものにかえてくれるのよ」 「それだけでいいのかだぜ?らくしょうなんだぜ!」 「ちがうのよ、そのときおねえさんがいうしつもんにしょうじきにこたえるのよ!やってみせるわ」 そう言ってありすは小さなキノコを泉の中に放り込んだ。 「あなたが落としたのはこの大きなマツタケですか?」 「ゆゆ!ちがうわ、とかいはなありすがおとしたのはただのきのこさんよ!」 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの大きなマツタケをあげましょう」 「こんなものよ、ゆっくりとかいはなありすにかかればあさめしまえね」 「すごいんだぜ!ありす!さっきのばかどもとはおおちがいなんだぜ!」 「とうぜんよ、これはありすがいただくわね、むーしゃむーしゃ・・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「ま、まりさにもやらせるんだぜ!」 三匹は、すっかりこの泉の虜になってしまったようだ。 とくにまりさはいち早くご馳走を得ようと、帽子をひっくり返して中の食料を掻き出している。 「ち、ちょっとまりさ、一度にそんなにたくさん入れなくてもいいと思うよ」 「やかましいんだぜ、どうせぜんぶごちそうになるんだからかまやしないんだぜ」 「がっつくのはやめなさいよ、とかいははそんなことしないのよ」 「いいからありすのごはんもぜんぶだすんだぜ!まりささまがぜんぶごちそうにかえてやるんだぜ」 「お、落ち着いて、ゆっくりしてよまりさ・・・」 「うるさいんだぜえええええ!!まりささまがやるっていってるのがわかんないのかだぜえええええ!!」 「「・・・・・」」 このまりさ、ゲスの気質を持っていたようだ、まぁ今までの言動を見ていれば分かるだろうが。 ありすやドスまりさの食料までも自分一人で交換しようとしている。 「ゆへへ、ぜんぶ、ぜんぶまりさがごちそうにかえてやるんだぜ」 やはり一人で泉の中に食料を全部放り込み始めた。 しかし・・・あれだけの量を一度に入れたら・・・ 「あなたが落としたのはこのご馳走やお菓子や・・・、とても豪華なご飯ですか?」 「「「・・・」」」ポカーン 三匹が絶句するのも無理はない、入れた量が問題なのか、それともまりさの欲望が女神に届いたのかは知らないが・・・ 一言で言うなら、すさまじい、ゆっくりでは絶対に手に入らない量と質の食料が山と積まれていた。 そのなかには砂糖菓子や揚げ菓子、パンや魚などの人の食べ物もたっぷりと含まれている。 「そそそ、そうなんだぜええええええ!それはぜんぶ、まりささまのものなんだぜえええええええええ!」 「「ま、まりさ!」」 「いいからはやく、はやくよこせえええええええ!」 「あなたは嘘つきのゆっくりですね。罰です、ご馳走もご飯もあげません」 「ゆ・・・なんで!なんでなんだぜええええええええ!よごぜえええええええ!ばりざのごはんんんんんん!!」 「・・・」スゥー・・・ 「ああああああああ!やべてえええええ消えないでええええええ!ご飯持ってかないでよおおおおおおお!」 「なにやってるのおおおおおお!まりさああああああああああ!せっかくのごはんがあああああああああ!」 「しらないんだぜええええええ!まりさはわるくないんだぜええええええ!」 まりさは目の前のご馳走に心奪われ、つい嘘をついてしまった。 当然ご馳走は没収、その挙句、もともと自分達が持ってきた食料まで失ってしまった。 「しょうじきにこたえろっていったでしょおおおおお!なんであんなこといったのおおおおおおお!」 「うそなんかついてないんだぜええええええええ!あれはまりささまのものなんだぜえええええええ!」 ありすはまりさを怒鳴りつける、がまりさは自らの非を認めずに怒鳴り返す。 「ぢがうでじょおおおお!うそづいだじゃないのよおおおおおおおおおお!どすもなんかいってやりなさいよおおおおお!」 「ゆっ!ど、どす!ごめんなんだぜ、でもまりさはわるくないんだぜ。わるいのはあのばばあなんだぜ!」 「・・・・・」 「もしほんとうにくれるつもりならだまっててもくれたはずなんだぜ、でもあいつはくれなかったんだぜ」 「・・・・・」 「つまりまりさがなにをいってももんくをつけてごはんをくれることはなかったんだぜ、ばばあはひきょうものだったんだぜ」 ゆっくりお得意の間抜けな責任転嫁だ。 だがしかし、そんな言い訳が通用するのもまたゆっくりである。 「ゆゆ、そうだね!あの人間はゆっくりできないひどい奴だね」 「そうね!いなかもののくせにありすたちをだまそうとするなんてひゃくねんはやいわよ」 「そうなんだぜ!わるいのはばばあでまりささまにはなんのつみもないんだぜ!」 「ならば話は別だよ、あの人間を倒してさっきのご飯をドス達の手に奪い返すよ!」 「「ゆっくりうばいかえすよ!!」」 ドスまりさは帽子の中からとあるキノコを取り出し、咀嚼し始めた。 どうやらドススパークを使うつもりのようだ、閉じられた口内から青白い光が漏れている。 そして泉に照準を合わせる。 「いくよおおおおおお!ドススパーーーク!!卑怯者の人間さんはゆっくりしないで死んでね!」 「ざまみろなんだぜ!」 「いいきみよ!」 放たれたドススパークは土ぼこりや砂煙、落ち葉などを巻き上げ、辺り一面を覆い隠した。 「ゆゆっ、さすがにこれならあのいずみさんもきえてなくなったんだぜ」 「あとはいずみのなかのばばあをころしてごはんをうばうまでよ!」 「任せてね、ドスがちゃちゃっと殺しちゃうからね」 そしてやっと視界が晴れ、そこには・・・ 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「「「・・・・・」」」ポカーン 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 無傷の泉。 そして女神の手にはドススパークとは比較にならない、本家マスタースパークが、発射される寸前の状態で静止していた。 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「ゆ、ゆ、ゆううううううううう!黙れええええええええ!何で、何で生きてるんだあああああああああ!」 「あなたが落としたのはこの、マスタースパークですか?」 「うるさいいいいいいいいいい!”違う”うううううううううううう!質問に答えろおおおおおおお!」 狂ったかのように怒鳴りつけるドスまりさとは対象的に、女神はニッコリと微笑み 「あなたは正直なゆっくりのようですね、ご褒美にこのマスタースパークをあげましょう」 ドスまりさ目掛けて、女神からの『ご褒美』が放たれた。 「・・・げほげほっ、いったいなにがおきたのよ」 「ごほごほっ、まったくドスはなにやってんだぜ・・・」 「・・・・・」 「ゆっ、どす。だまってないでおへんじするんだぜ」 「・・・・・」 「どす、むしなんてとかいはのすることじゃないわ」 「・・・・・」 その時一陣の風が吹き、マスタースパークの余韻である煙が晴れた。 そこにあったのは・・・ 「・・・・・」 「「う、うわああああああああああああああ!どすうううううううううううううう!」」 ドスまりさの残骸が、そこに残っていた。 二匹がそれをドスだと認知できたのはかろうじて帽子の一部がドスまりさの燃えカスにへばりついていたからだ。 「・・・・・」 「おおばかもののまりさはゆっくりしないでしになさい!」ドスン 「いだい!ありす、いきなりなにするんだぜ」 「ごはんがなくなったのも、どすがしんだのもぜんぶまりさのせいよ!せきにんとってしになさい!」 「ふざけるなだぜ、このいずみをみつけたのはありすなんだぜ!ありすがみつけてこなければなにもおきなかったんだぜ」 「まりさもよろこんでたでしょおおおおおおおお!」 「そのけっかがこれなんだぜえええええええええ!」 二匹はお互いに罪をなすりつけ、取っ組み合っている。 それこそ、お互いの飾りが取れても気にせずにである。 二匹の飾りは外へ外へと追いやられ・・・ ポチャン 「「ああああああ!まりさ(ありす)のおぼうし(かちゅーしゃ)がああああああああ!」」 そして出てくる女神、手には帽子とカチューシャを持っている。 だが、この泉は入れたものがグレードアップして出てくる泉。 ちぇんの時、帽子は傷だらけで泥汚れが付いていたが、二匹の飾りは特に目立つ傷も汚れもない。 よって・・・ 「あなたたちが落としたのは、この金の帽子とカチューシャですか?」 「ゆ、ごたくはいいからはやくかえ「まりさ!」 「なんなんだぜ!」 「いい、ほんとうのことをいうのよ。そうじゃなきゃかえしてもらえないのよ」 「そうだったんだぜ・・・えーと・・・。ちがうんだぜ、まりさとありすが落としたのはふつうのおかざりなんだぜ」 「・・・・・」 「「・・・・・」」 「あなた達はとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの金の帽子とカチューシャをあげましょう」 その途端、二匹にそれぞれの飾りが『ドスン』とのしかかった。 「ゆううううううう!おもいいいいいいいいい!」 「ゆぶうううううう!どぼじでえええええええ!」 女神はニコニコと笑みを浮かべながら泉の中に消えていった。 「おぼうしがおもくてうごけないんだぜええええええええええ!」 「まってええええええええ!これはずしてよおおおおおおおお!」 「ま、まりさ、しょうがないからだれかにたすけてもらいましょ!」 「そうするんだぜ、まってればだれかくるはずなんだぜ。いっそさっきのよわむしちぇんやくずめーりんでもいいんだぜ」 「「だれかまりさ(ありす)をたすけるんだぜええええ(たすけなさいよおおお)!!」」 「・・・・・」 返事はない 「おかしいんだぜ、なんでまりささまをたすけにこないんだぜ!」 「ほんとにゆっくりできないやくたたずばっかりね、ぷんぷん!」 その時、カラスがカァーと鳴いた。 泣き叫んでいた二匹はその声でふと我に帰った。 西の空が紅に染まっている。 ああ、もうよるになるのか。 それはそうだよ、ふゆがちかいもの。 きょうここにきたのだってふゆごもりのごはんをあつめるためだもの・・・ 二匹は気づいた。 最も気づきたくないことに気づいてしまった。 もうすぐ冬篭り、誰もが巣の中に篭もり始める。 わざわざこんな森の奥にくるゆっくりは誰もいない、どこにもいないだろう つまり・・・ 「「だれかたすけてええええええええええええええええええええ!」」 =その後、番外編= 「うー、よくねたんだどぉー。おなかぺこぺこなんだどぉー」 春になり、冬眠から覚める動物やゆっくりたち。 その中の一匹、ゆっくりれみりゃは『おぜうさまにふさわしいぶれっくふぁすと』を求めて森の中を歩きまわっていた。 だが、少しばかり早すぎたのだろうか、周りには他のゆっくりが全く見当たらない。 「うー・・・あまあまがいないんだどぉ・・・しょうがないからおぜうさまはもうひとねむりするんだどぉ」 「おぉ、ぐうたらぐうたら」ヒュンヒュン 「う、うぅううう!きめぇまるなんだどおおおおおおお!」 「おぉ、きよくただしく、はるいちばんのきめぇまるです」ヒュンヒュン 「うわぁぁぁぁぁ!にげるんだどおおおおおおお!」 「おぉ、まてまて」ヒュンヒュン 森の奥でれみりゃときめぇ丸(胴付き)の追いかけっこが始まった。 が、どう考えても速度的にきめぇ丸に分がある・・・、というよりれみりゃを翻弄して楽しんでいるようだ。 と、どこかで見たことのある泉が見えてきた。 「うー!」スッテーン 「おぉ、とまれないとまれない」ボチャーン おや、れみりゃは何かにつまづいて転び、きめぇ丸は勢い余って泉に飛び込んでしまった。 「うー・・・いたいんだどぉ・・・、うー!、ぴかぴかがきれいなんだどぉー」 れみりゃは自分がつまづいた金の山高帽に気づいたようだ、隣には金のカチューシャも落ちている。 「うー、これはおぜうさまのたからものにするんだどぉー」 「あなたが落としたのはこの・・・なきめぇ丸ですか?」 「うー?」 泉の女神がいつの間にか現われていた。 その腕にはきめぇ丸が抱えられている、うつむいているので顔はよく見えない。 「うー、そんなきめぇまる、しーらないんだどおー」フリフリ れみりゃは腰を振り、ダンスを踊りながら答えた。 「あなたはとても正直なゆっくりですね、ご褒美にこの、きれいなきめぇ丸をあげましょう」 「う?」 「おぉ、なかよしなかよし」ヒュンヒュンスリスリ 「うぅ!?きもちわるいどぉー、やめるんだどぉー!」 「おぉ、ともだちともだち」ヒュンヒュンスリスリ 「こわいんだどぉー!!にげるどぉー!!」 「おぉ、まってまって」ヒュンヒュン 逃げるれみりゃとそれを追いかける、やたら可愛く美化されたきめぇ丸。 そんな二匹をニコニコとした笑みで見送る女神。 向こうから無事に冬篭りを終えた、ちぇん達六匹の声が聞こえてくる。 森は、今日も平和だった。 【後書き】 ドススパーク返しときれいなきめぇ丸が書きたくて書いた、後悔はしていない。 今までに書いたの ゆっくり地球防衛軍 前編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 中編 その1 その2 ゆっくり地球防衛軍 後編 その1 その2 その3 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/908.html
かわいいゆっくりゲットだぜ!!6(小さな防衛線) 俺設定、れみりゃの捕食設定があり2匹います。主人公のゆっくりのれみぃと届け物のだめりゃ 原作キャラが登場します。 めーりんは今のところはしゃべらない設定です。(急に喋るかもしれません) とんでも設定(こうまかん)ありです。 子ゆっくりと⑨(ちるの)以外のゆっくりは漢字を使います。 それでよければどうぞ読んでください 【これまでのあらすじ】 紅魔館のれみりゃを返しに旅に出た主人公 旅のお供は、2つのてっぺんがある帽子をかぶり短い手足と狐のような9本の尻尾と耳をはやしたゆっくりらん(75cm胴体付き) 緑色の帽子とネコミミと茶色の髪の毛と2本の尻尾が生えたソフトボールぐらいのゆっくりちぇん 背中には黒い小さな悪魔のような羽をもつゆっくりれみりゃ(胴体付き)75cmと1メートル2匹 美しい短い金色の髪、紅い瞳、白い肌、頭に赤いリボンをつけた肉まんぐらいのるーみあ それに案内をしてくれたゆっくりちるのとゆっくりだいちゃんだ。 紅魔館に到着すると咲夜という女性に『こうまかん』と呼ばれる場所に案内されることになった そして、そこで待ち受けることとはいったい… では本文開始 「ありえんだろうこの大きさは…」 私は、ゆっくりが住むこうまかんという物体を大きくても物置か8畳位の小屋を予想していた。 だが、私の目の前にある建物はなんだ… こうまかん…名前のとおり紅魔館を模倣して小さくした館だ 実際の紅魔館に比べれば小さいが私の家(6畳間が3つの3LD(土間)K)の4・5倍はあるだろう 咲夜さんの話では2階建てで地下室も含めて10部屋以上の部屋があるらしく増やすこと(?)も可能だそうだ 門の建て構えも立派な鉄製の柵だった。 目の前の庭だけでも学校の教室2個分程度の広さはあるだろうか。 左右の庭も合わせればどれだけの大きさになるのだろうか… 私達が入口に近づくと頭に星のついた緑の帽子をかぶり赤い髪のバスケットボールぐらいのゆっくりが寝ていた 「zzzz……。じゃぉおおん!!」 とそのゆっくりは眠りから覚めるといきなり鳴き声をあげた。 ここをとおさないぞという気合いの雄叫びのようだ 「めーりんやめなさい。その方達はお客様よ」 咲夜さんがいうとめーりんは昼寝だろうかすぐに眠りについた。 これだけ眠りにつくのが速いのかと驚いてしまった 相当に深い眠りなのだろうか鼻提灯を出して眠っている 「申し訳ありませんがこちらでお待ちください。れみりゃ様達は一緒に来てください」 こうまかんの庭の日傘があるテーブルに案内された。 咲夜さんは私に紅茶、ゆっくり達には牛乳をだすとれみりゃたちを連れてどこかに行ってしまった。 咲夜さんのいれてくれた紅茶はとても美味しくいっきに飲みこんだ。 そうするとやることのない私はめーりんに興味をもった めーりんは鼻提灯をあげながら眠っている。 私は悪戯心にそれを割ってみた。 「じゃお?」 めーりんが何が起きたのかとおどろいた顔をして目をさました。 私はその様子をクスクスと笑った。 ゆっくりらんがご主人の悪い癖がでたと呆れてる 私は面白半分にめーりんの言葉を真似してみた 「じゃお」(私) 「じゃお?」(めーりん) 「じゃおおおん、じゃあじゃあお」(私) 「じゃおじゃお」(めーりん) らんが私たちの会話を見て驚きの声を上げた 「ご主人はめーりんの言葉がわかるのかてんこ?」 私はそれに対して胸を張って答えた 「全くわからん。適当にじゃおといっただけだ」 らんがその言葉を聞いて頭を抱えているが私は気にしなかった。 めーりんが不思議そうに「じゃお?」といってる…え、もしかして通じたの? そのことは置いておくとして私はめーりんを抱きかかえてみた。 「じゃお?」 普通のゆっくりに比べて皮が硬い気がするが特に変わった箇所がないようだ 「私が咲夜さんに後で説明するからみんなで遊ぼうか?」 「じゃおじゃお」 コクコクと首をたてに振った。どうやらOKの意思表示のようだ。 「そうだな…追いかけっこをしようか。鬼はめーりんで30秒後でどうだい。場所ははこの庭の中だけだ」 「じゃおじゃお」 「うんうんわかるよー! ちぇんはにげるんだよー!」 「わかったてんこ」 「わはー、にげるのだー」 「あたいさいきょー! ぜったいつかまらないわ!」 「あたしもつかまりませんからね!」 最初の鬼ごっこはめーりんの足は速く庭の知識もあることもありるーみあがタッチされた。 るーみあが「まつのだー」といいながら追いかけるが転んだりして誰もつかまりそうにないので私がわざと捕まった 私は、ゆっくり達を捕まえれそうで捕まえれないふりを何度もしてら最終的にらんをタッチした らんは「ちぇえええええーーーーん!!」と叫んでちぇんだけを狙ったが捕まらなかったので他のゆっくりにタッチした。 そうして追いかけっこを何回か繰り返した後に疲れたので休憩をすることにした。 めーりんに寄り添ってちぇんが尻尾を背中から時計回りにして右頬の下に尻尾をおいて寝ている。 めーりんの帽子の上ではるーみあが暖かそうに丸まっている ちるのとだいちゃんはというと 「あたいさいきょー! ぜったいつかまらないわ!」 「ちるのちゃん追いかけっこはもう終わったのよ」 と二人で仲良く追いかけっこを続けて遊んでいるようだ。 らんと私はイスに座って他のゆっくり達の様子をみている。 「らんは幸せだてんこ。旅をしてる時はこんなゆっくりできることがあるとは思ってなかったてんこ!」 「そうだな。私も村の外れで適当に仕事をしながら残りの人生を暮らすつもりだったが、今はにぎやかで楽しい」 「どうしてご主人は村の外れに住んでいるてんこ?」 「前に行ったかもしれないが…私はあまり人付き合いというのが好きではないんだよ 例えば村で品物を買ったときに相手に対して丁寧に対応する それをみて相手がおまけをしてくれるがあえて気付かないふりをする そのことによって相手との付き合いをその場で絶つんだ。 良い印象を与えても顔見知りにならないための方法だよ。 結果、相手に悪い印象は与えないがその場その場の付き合いしかない」 だからオレはここにいると心の中でつぶやいた。 「どうしてそんなことをするんだてんこ?」 「そういうらんこそたまに楽しく遊んでる時に悲しそうな顔になるけどどうしてなんだい?」 「それは…」 「言わなくていいよ。人間なんて1個や2個、人に言いたくない事をを持つもんだよ」 「わかったてんこ。この話はもうしないてんこ」 そうそれでいいのだ。 人間生きてれば言いたくない事などいくらでもある。 今が楽しければ未来や過去なんて考える必要はないし気にする事はないのだ。 らんが家に来る前に何をしていてこれから何をしたいと考えてるかなど気にしない… そんなことを考えているといつの間にか目の前に咲夜さんが戻ってきて私に話しかけた。 らんは席を外してゆっくりのほうに遊びに行ったようだ。 「どうもお待たせをいたしました。中が散らかっていたもので」 「いえいえお気にしないで下さい」 庭では目を覚ましためーりんに高い高いをしてもらって喜んでいるちぇんがいた。 らんは「あぶないからやめるてんこ」と心配しているが他のゆっくり達は順番待ちをしている その様子をみながら彼女は私に対して微笑んできた。 一瞬、彼女がらんに対して鋭い視線を送ったのは気のせいだろうか… 「この度は、れみりゃ様を届けてくださってありがとうございます」 「いえいえ、当然の事をしたまでです。きにしないでください」 「それとは別にあのゆっくりらんがれみりゃ様に手を出したというのは本当でしょうか?」 確からんがちぇんを助ける時にだめりゃに怪我をさせたことがあったと聞いた気がする。 だがこの場でひいたらまずい気がするので強気に出ていった。 「確かににそうですが、あのれみりゃが俺のちぇんに手を出したからんが反撃しただけです」 「傷をつけたのは認めるのですね」 「ええ、事実は否定できませんから、付け加えればあのれみりゃはあそこにいるちぇんの家族を食べました」 「まあ、いいわ。れみりゃさえ様達さえもどれば文句はないから、そのことはおあいこという事にしましょう。」 私は胸の中で安堵の溜め息をついていた。 時間を操る程度の能力…それがどんなものかはわからないが私のかなう相手ではないことはわかる そういってもらえるとありがたい。私の命がたすかったようだ 「それとは別に何か望みはあるのかしら?れみりゃ様を届けたお礼ぐらいはするわ?」 私の望み…それは… 続く ではいつものやつ 「今回もゆっくりゲットできなかったぜ」 「さすがめーりんだぜ。 いつも眠れる能力は伊達じゃないんだぜ。 すぐに寝ることが出来るんだぜ」 次回のゆっくり紹介 「銀髪にカチューシャと緑のリボンをつけたお洒落なメイドさんのゆっくり。誰だ?」 『ゆ! おぜうさまぁ!!』 「ピンクの帽子に赤い洋服で背中に七色に光る翼が生えた胴体つきのゆっくり。誰だ?」 『うー、ゆっくりしね♪』 【あとがき】 作者名無しです。 例大祭の熱が冷めないのか気付いたら書いてました。 次回、初登場するゆっくりが2種類います。 あとおまけのゆっくりも2匹… 次もかわいいゆっくりゲットだぜ!! 書いたもの かわいいゆっくりゲットだぜ!! 1~6 外伝1 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5142.html
前話から 「ゆっくりおきてね!!」 「ゆ!?」 驚いて目を覚まし周りを見ると20匹のゆっくり家族が自分を囲んでいた 親れいむと親まりさが1匹ずつ、子れいむが7匹、子まりさが5匹、赤れいむと赤まりさが3匹ずつだ 「ゆ!ゆっくりおきたぜ!!」 「だいじょーぶ?ゆっくりしてる?」 れいむはイマイチ状況が飲み込めずにいた 自分はさっきまで恐いおじさんがいた家から森に向かって逃げ出して、それから・・・ 「まりさがもりでたおれてたれーむをはこんできたんだよ!!ゆっくりほめてね!」 これで全部思い出した、あの後私は気絶したんだ、そこをこの家族の子まりさが巣に運んでくれたのか、 「ゆ!!ゆっくりたすかったよ!!まりさはすごいね!!」 「ゆっゆっゆ!もっとほめてもいいんだぜ!!」 他愛ない話を始めるゆっくり家族とれいむ、まさに幸せだった だがそれと同時にあることも思い出した 自分達の家族が全滅したことである。途端にれいむは泣き出した 「ゆゆっ!!どうしたの!?」 「なかないでゆっくりじじょーをはなすんだぜ!!」 「ゆっくりはなすよ・・・」 れいむは自分が30人のゆっくり家族の3女でゆっくりまりさとゆっくりありすに家を奪われ、更には人間に家族を殺された事、全てをありのまま話した 「ゆ!!ありすたちはひどいね!!」 「それよりかぞくをゆっくりできなくしたにんげんのほうがひどいんだぜ!!」 「それにしてもれいむはかわいそうだね・・・」 まあ、予想していた通りの反応だ、 次は冬の間ここで住ませてくれないか聞いて・・・ 「よかったらずっとここでゆっくりしない!?」 え?まだ何も言ってないのに・・・それにずっと・・・? れいむは当然喜んだ 「ゆ!!ほんとうに!?」 「ほんとうだぜ!!いまさらかぞくがひとりふえたところでなんともないんだぜ!!」 「これからはいっしょにゆっくりしようね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 ゆっくり家族達の暖かい歓迎にれいむは涙をながした、悲しさではなく嬉しさからだ 「ゆ・・・ゆっくりしていくね!!」 この日かられいむはゆっくり家族の一員となった 冬篭りの間はれいむが赤ゆっくり達と遊んであげたり、 元々他のゆっくりと比べてずば抜けて頭の良いれいむが食料の配分をしてくれたのでゆっくり家族は大いに助かった そしてなによりれいむもゆっくりできた。 こう言ったら悪い気もするが前の家族のように自分勝手なゆっくりがいない、それだけでれいむはとてもゆっくりできた そして春がやってきた 「ゆーー!!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね!!」 一斉に巣から飛び出すゆっくり家族、その後方では母れいむと父まりさが微笑んでいた 「ゆ!!きのみしゃんだぜ!!まりしゃにゆっくちたべりゃれてにぇ!!」 「むーちゃ♪むーちゃ♪ちあわちぇーー!!」 「ゆゆっ!!あっちにもきのみしゃんがありゅんだじぇ!!」 「ゆっくりたべられてね!!」 「ゆーーーー!!あんまりとおくにいっちゃだめだよー!あぶないよー!!」 「ゆ!!ゆっくりりかいした・・・・ゆぎゃあああ!!れみりゃだあああ!!」 「うー♪うー♪たーべーちゃーうーぞー♪」 案の定である 通常れみりゃ種は夜行性だが、冬の間はゆっくりのように食料を蓄えることができないので絶食する。 なので空腹のれみりゃが冬篭りを終えたゆっくり達を狙ってくるのはよくあるのだという 「うー♪うー♪れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー♪」 相変わらず意味不明な事を言いながら赤れいむに接近するれみりゃ 「ゆ!!はやくたすけないとあかちゃんしんじゃうよ!!」 れいむが母れいむに訴えるが、母れいむは大して取り乱さずこう言った 「ゆ!!くろいさんれんせい!れみりゃをゆっくりたおすんだよ!!」 黒い三連星?このどこかで聞いたような名前を呼ぶと巣の中から3匹の子まりさが出てきた 「まっしゅ!おるてが!れみりゃにじぇっとすとりーむゆっくりをかけるぞ」 リーダー格のがいあが一声かけると3匹のゆっくりまりさが一列になり、れみりゃに狙いを定めた すると次の瞬間先頭に立っていたがいあがれみりゃに噛み付き皮を引きちぎった 「ゆぎーーー!!!」 ぶちっ!! 「う゛あ゛ーーー!!いだいどぉーーー!!ざぐやーーー!!!」 すかさずまっしゅが飛び上がり渾身の体当たりを食らわせる 「ゆ!!」 「ぶぎゃっ!!」 傷付いた皮から肉汁をこぼれさせながら地面に落下するれみりゃ 「うあーー!!こーまかんかえるどぉーー!!ぷっでぃんだべるどぉーーー!!」 休む暇も与えずおるてがが空高く飛び上がりれみりゃ目掛けて急降下する 「おるてがはんまぁーー!!」 「ぶぎゅうううううう!!ざ・・・・ぐや・・」 一度も見たことのない従者の名前を言い残すと傷口から全ての具を出し切りれみりゃは絶命した 「まりさたちのしょーりだぜ!!」 「くろいさんれんせいのおかげだよ!!ゆっくりかんしゃするよ!!」 「ゆっゆっゆ!もっとほめてもいいんだぜ!!」 ちなみにくろいさんれんせいは戦闘が終わると口調が普通のゆっくりと同じになる 一方でれいむは呆気に取られていた、 昔前の家族にいたころに一度れみりゃが襲ってきたが母れいむはもちろん父まりさでさえ全く歯が立たなかったのだ だがそれをこのゆっくり達ははものの数秒で倒してしまったのだ。関心せずにはいられなかった 「すごいね!まりさ!!」 「てれるんだぜ!!でももっとほめてもいいんだぜ!!」 「ゆっゆっゆっゆっゆ!!!」 しかしその一部始終を木の陰で観察していた者がいた 「うー・・・みんなにほーこくするどぉー・・・」 その影は小さな羽根をはばたかせながら森の奥へと消えていく しかしゆっくり家族は飛んでいくそれには気づかず夕食の木の実や虫を集めていた 「ゆ!!みんなくらくなってきたよ!!はやくおうちにかえらないとあぶないよ!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」」 そう言うと家族ゆっくり達とれいむは急いで巣の中へと戻った 「ゆー!!とってもゆっくりできたよ!!」 「いっぱいゆっくりしたからおなかへったよ!ごはんちょーだい!!」 わらわらとれいむに集まる赤ゆっくりと子ゆっくり達 「ゆっくりわけてあげるよ!!」 れいむは皆の皿に今日の夕食を配分した。母れいむの合図と共にゆっくり家族は夕食にがっつく 「うっめ!めっちゃうっめ!!」 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせええええ!!」 「ゆっくりできたよ!!とってもおいしかったよ!!」 「ゆっくいしたらねむくなっちぇきちゃよ・・・・」 家族ゆっくりが眠りにつく だがゆっくり家族は気づいていなかった、自分達の巣に謎の影が迫っていることに 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた・・・ 「ゆうー・・・ゆうー・・・」 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた・・・ 「ゆくー・・・ゆくー・・・」 ダァン!!ダァン!!ダァン!! 「ゆうっ!!?」 ダァン!!!ダァン!!!ダァン!!! 「どうしちゃの!?」 「ゆっくりきんきゅーじたいだよ!!」 寝ていたゆっくり家族は突然の出来事に驚き全員目を覚ましてしまった、もちろんれいむも ダァンッ!!!・・・・・ 扉を破壊し侵入してきたのは一匹のれみりゃだった 「うー♪たーべーちゃーうーぞー!!」 「ゆぎゃああああ!!れみりゃだああああ!!」 「ゆ!!ゆっくりおちついてね!こっちにはくろいさんれんせいがいるかられみりゃなんてこわくないよ!!」 母れいむの言葉でゆっくり達が落ち着きを取り戻す 「ゆ・・・そうだよ!!こっちにはくろいさんれんせいがいるかられみりゃなんていちころだよ!!」 「かくのちがいがわかったらさっさとでてくんだぜ!!」 「うー?くろいさんれんせーってなんだどぉー?」 「とってもつよいゆっくりだよ!れみりゃなんかじゃたおせないよ!!」 後方ではがいあ、まっしゅ、おるてががじぇっとすとりーむゆっくりの構えをしている だがそれを見るとれみりゃはニッコリと笑ってこう言った 「これをみてもおんなじこといえるんだどぉー?」 れみりゃの号令に合わせて次々とれみりゃが空から降りてくる その数およそ20匹 「うー♪れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉー♪かりすまでいっぱいなかまあつめたんだどぉー♪」 ゆっくり達は固まっていた、まさに蛇に睨まれた蛙 一匹ならまだしも二十匹なんて数、分が悪すぎる 母れいむが叫ぶ 「ゆっくりにげてえええええ!!!!」 「ゆぎゃああああああ!!だずげでええええ!!!」 「ゆっ・・・ゆっくりしたいよおおおお!!」 ゆっくり達は我先にと非常口から巣の外に脱出する 「うー♪にがさないんだどぉー♪おいかけるんだどぉー♪」 それを追うれみりゃ達、 いくらこのゆっくり家族達の運動神経が良いと言っても種族の差は大きく、あっという間に追いつかれてしまった 「うー♪でざーとなんだどぉー♪はやくたべるどぉー♪」 じりじりとにじり寄るれみりゃの群れ、赤れいむは恐怖のあまりに気絶している 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!!」 「たーべーちゃーうーぞ♪」 痺れを切らしたれみりゃの群れが一斉にゆっくり家族に飛び掛る れいむは自分の死を悟った、そして冬の間だけだったがお世話になったこの家族との楽しかった思い出を思い出していた 「「「ゆぎゃああああああああ!!」」」 れいむは目を閉じた ああ、もうすぐ鋭い牙が体に突き刺さり前の家族と同じ場所に行ける もうそろそろかな ん?・・・やけに長いな・・・? ひょっとしてもう死んじゃったのかな?じゃあここは天国? ちょっと目を開けてみよう れいむは勇気を振り絞り閉じていた目を開いた、 状況は目を閉じる前と全く変わっていなかった ただひとつ変わっていたことはれみりゃ達が一点を見つめて固まっていたことである ―――そこにはスーツ姿の青年が立っていた 暗闇で顔はよく見えないが笑っていることだけは分かる 「ハロー!元気かい!?皆大好き虐待お兄さんだよ!!」 青年がそう言うとれみりゃ達の顔が恐怖に染まる 「うあーーっ!!にげるんだどぉーー!!」 「じゃぐやーー!!だじゅげでだどぉーー!!」 蜘蛛の子を散らすように逃げるれみりゃの群れ 恐怖のあまりに固まってしまって逃げ遅れたれみりゃもいる 「あれあれ、まだなんにもしてないのに・・・まあそれだけ虐待お兄さんも有名になってきたってことだな!!」 そう言いながらも青年は逃げ遅れたれみりゃの羽をちぎる 「よいしょ」 ぶぢっ! 「うあ゛ーーー!!!いだいどぉーー!!」 すかさず鞄の中に詰め込む 「よいしょ」 「う゛あ゛ーーっ!!はやぐだずんだどぉーーー!!れみりゃはこーまかんのおぜうさまなんだどぉーー!!」 「残念ながらここは2009年の日本だ、紅魔館なんてとこあったら俺が行きたいわ」 「だずげでぇーー!!じゃぐやーー!!れみりゃはごごだどぉーー!!」 「残念ながらPA・・・メイド長もいない!いるなら俺が会ってみたいわ それにしても9匹だけか・・・ま、鞄もいっぱいいっぱいだしいいや」 そして青年はゆっくりの家族を見てニッコリと微笑んだ 「いつもなら虐殺確定だけどお兄さん今日機嫌がいいから見逃してあげるよ!ゆっくりしていってね!!」 それだけ言うと青年は去っていった 「いやー・・・まさか会社の帰りにれみりゃを見つけられるとは思わんかったなぁ」 補足だがこのれみりゃ達は青年の家で散々虐められた後加工所に高値で売り飛ばされたらしい 一方ゆっくり家族 「ゆ!あのおじさんがれみりゃをやっつけてくれたよ!!」 「ゆゆっ!?わたしたちでもはがたたなかったのに!?」 「いのちのおんじんだよ!ゆっくりかんしゃするよ!」 どうやらゆっくり達は青年が最後に言った言葉は聞き取れなかったらしい れいむはというと素直に人間を信じていいのか迷っていた 自分の家族はおじさんに殺されたが、さっきは逆に自分の家族を救ってくれた どっちなんだ? 心の中で葛藤を続けるれいむに母れいむが言った 「またれみりゃがくるかもしれないからあしたになったらおうちをべつのばしょにうつすよ!」 「ゆ!?」 れいむは驚いた、当たり前の事だが自分が今までお世話になった家を離れるのは嫌だった 周りを見ると静かに頷いているゆっくりもいれば、目から涙をこぼしているゆっくりもいた 「ゆ!ゆっくりするためにはしかたないんだぜ!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」」 父まりさの一喝で家族ゆっくり達は涙を堪えて大きな返事をした ―――とはいえ、こんな夜中に森の中を歩き回るのは危険極まりない なので今日だけは特別に前の家でゆっくりした 子ゆっくりや赤ゆっくりは色々な事があり気疲れしてしまったのか家に入るなり眠ってしまった さて私も寝よう――― そして朝が来た。 「ゆ・・・ゆっくりおきるよ!!」 「ゆうう・・・もっとねていたいんだぜ・・・」 「ゆ!わがままいっちゃだめだよ!ゆっくりできなくなるよ!!」 母れいむが家族ゆっくり達を起こす。 「じゃあゆっくりおうちをさがしにいくよ!」 家族ゆっくり達とれいむは一列になり森の中を進んでいく 朝食がまだだったのでゆっくり家族は落ちている木の実や虫を食べながら進む だがここでまたゆっくり家族を不幸が襲う、一番最初に気づいたのは赤まりさだった 「ゆゆゆ!!あめがふっちぇきちゃじぇ!!」 そう、雨だ ゆっくり達の特定の種以外は大変水に弱く長時間水を摂取しつづけると皮がふやけて餡子が漏れ出しやがて死んでしまう だから雨はゆっくり達にとって大変危険な物であり普通ならばここで巣に避難しなければならないのだが 自分達が前住んでいた巣からゆっくり達は離れすぎていた、更に周りには雨宿りできそうな場所もない 母れいむは決断した 「ゆ!!あめがふってきたからはやくあたらしいおうちをさがすよ!!」 それは家探しを続行する事だった 「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」 他のゆっくり達はそれを了承した、もちろんれいむも だがそうは言っても家はなかなか見つからず雨が降り始めてから10分近くが経とうとしていた 赤ゆっくり達が段々皮がふやけ始めてきている。 「ゆうううう!!りぇーむのかわがやぶけちゃうよおおおお!!」 「もうやだじぇ!!おうちかえりたいんだじぇ!!」 赤ゆっくりが騒ぎ始める もうゆっくり達は精神的に限界だったのだ 子ゆっくり達もそれに誘発されて騒ぎ始めた 「ゆううう!!もうやだああああ!!おうぢがえるううう!!」 「もっどゆっぐりじだがっだんだぜえええ!!」 「ゆ・・・おねがいだからもうちょっとがんばってね・・・」 子供達をなだめる母れいむ、しかし全く言うことを聞いてくれない子供達 このどこかで見た光景にれいむは腹を立て、騒ぐゆっくり達に向けて怒鳴った 「ゆ!!おかーさんがこまってるのにじぶんかってなこといわないでね!!」 れいむの怒声に子供達は面食らったが少しすると一匹の子まりさがれいむに向けて罵声を浴びせる 「ゆうううう!!かぞくじゃないれいむにおこられるすじあいはないんだぜ!!」 「そうだよ!!ちょーしにのらないでね!!」 「おまえなんかゆっくちちねぇ!!」 「ゆ・・・!?どおじでぞんなごどいうのおおおお!?」 次々とれいむに罵声を浴びせる子供達 れいむは大きなショックを受けた、自分がこの家族の一員として認めてもらえなかったことに 罵声を浴びたれいむはその場で泣き崩れてしまった 「ゆ!ないたらいいとおもってるの!?ばかなの!?しぬの!?」 「なきむしのれいむはもうしらないんだぜ!!」 そう言うと子供達はれいむから離れていってしまった 親ゆっくりは哀みの目でこちらを見ているだけ れいむは自分の孤独を嫌というほど感じた それとは別に先程のやり取りを見ていた母れいむは心身共に疲れ果てていた、 皆はこの状況で少しイライラしているだけ・・・だから家さえ見つけられればそう思って母れいむが前を向いた すると、 「ゆっくりぷれいすみつけたよ!!」 母れいむが喜びに満ちた声で家族全員に伝える 「ゆ!?ほんとうおきゃーしゃん!?」 「ほんとうだよ!!ゆっくりついてきてね!!」 その言葉を聞いた子供達は母れいむの視線の先へと跳ねて行く 遅れてれいむも涙を拭いながらゆっくりと後について行く 「ゆーー!ゆっくりできそうなところだね!!」 子れいむの声が聞こえてきた 「ゆ!!こんなにおおきかったらともだちのぱちゅりーもよべるんだぜ!!」 今のは子まりさの声・・・ん?ちょっと待て、大きい? 「でもこれはいるところがないよ!!なかはちゃんとみえるのに!」 まさか・・・!! 遅れて子れいむが到着する。そこには森の中に佇む一軒の民家とゆっくり家族がいた まだまだ続く ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちわHILOです。 「ゆっくりとかくれんぼ」シリーズ番外編第2話いかがでしたか? 今回は割と虐待成分少なめです。(空気の読める虐待お兄さんもいましたが) それにしてもれみりゃの資料が少なすぎて結構時間かかりました。ただ単に私がれみりゃを嫌いなのもありますが とりあえずこれを読んでくれた皆さん、今後とも 「ゆっくりしていってね!!」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/410.html
ゆっくりのすくつ 「先輩! 見つけましたっ!」 ゆっくり殲滅用の最新機器を背負い、ゴーストバスターズのような出で立ちをした新人君が俺に呼びかける。 「でかした! 今そっちへ行く!」 反応の途絶えたレーダーの電源を切り、俺も重たい装備を背負い直して新人君のあとに続く。 鬱蒼とした森を抜けると、一気に視界が開ける。切り立った崖のふもとにそれはあった。 「まさかこんなところに……」 人間も容易に出入りできるほどの巨大な洞穴。ゆっくりたちの巣穴だ。 「なるほど。こんなところじゃレーダーの電波も途絶えるわけだ」 「行きましょう先輩――」 「ここはれいむたちのおうちだよ!! ゆっくりでていってね!!」 「ちちちちーんぽ!! ちちちちーんぽ!!」 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!! あのおじざんだぢだあ゛あ゛あ゛!!」 「むきゅううーー!! ゆっくりできないひときらいーー!!」 「かえりみちでじこにあってゆっくりしね!!」 処理場の作業着姿の俺たちを見るなり、巣穴の数十匹のゆっくりたちは思い思いの反応を見せた。 ぷくーっと膨れて威嚇するもの。怯えて泣きわめくもの。口汚く罵るもの。 そのけたたましい声を聞いていると吐き気がしてくる。 「ゆ゛!? なんでおじさんたちがここにいるの!?」 騒ぎに気づいた一匹のれいむがやってきて、こちらの様子をうかがっている。 頭のリボンに小さな発信機が付けられていることを確認する。 いつだったか、俺が捕獲し、発信機をつけた上で開放してやったれいむだった。 捕獲した饅頭に発信機をつけて放し、レーダーで追跡する。無尽蔵に増え続けるこの害獣を根元から断つためには、 現在最も効果的な戦術だった。 と、その時、無謀にも一匹の赤ちゃんれいむが新人君に飛びかかり、その腕に噛み付いてきた。 「ゆっくちちねーー!!」 だが、饅頭共の噛みつき攻撃など痛くもかゆくもない。 「あん? バーカ」 グシャア!! 「ぴッ……!!!」 愚かな赤ちゃんれいむは一撃で叩き潰され、洞穴内に甘ったるい香りが広がった。 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛!!!」 「なにするのおじさんたち!! いますぐしね!!」 「わからない!! わからないよーー!!」 「ここはれいむたちのおうちだっていってるでしょ!! さっさとでていt 『黙れぇッ!!!』 たまらず俺が大声で一喝すると、ゆっくりたちは恐れおののき、一瞬にして静まり返った。 「ひゃはは! さすがは先輩!」 「ふんっ……」 こんなゴミクズ共に対して声を荒げてしまった大人気ない自分を少々恥じる。 「しかしこれまた……見てくださいよ先輩。あれ」 洞穴の隅には、田畑を荒らし、民家を荒らし、商店を荒らし、人間たちから奪い取った大量の食料が備蓄してあった。 野菜、果物、その他加工品の山に加え、中でも目に付くのが大量のプリン……。 「一体どうやってこんなところまで食料を運び込むんですかねぇ」 「……おそらくあいつの尽力によるものだろう」 「うーうーうまうまっ☆ もっどぷっでぃんだべだいじょーー♪」 騒ぎには我関せずで、洞穴の奥でプリンを貪り食っているゆっくりれみりゃ。 その身体は丸々と太り、”お嬢様”などといった印象は微塵も感じさせない。 れみりゃ種は四肢があるものが多く存在しており、空を飛ぶこともできる。 こんなデブでも、一匹いるだけで作物被害は甚大なものとなるのだ。 「うげぇー……あれってれみりゃっすか……? きもちわるっ……」 「おい饅頭共! 今すぐそこの作物を人間に返して来い!」 「これはまりさたちがみつけたごはんだからあげないよ!!」 「おじさんたちはあせみずたらしてはたらいて、もっといっぱいごはんつくってね!!」 「どうしてもというならすこしだけわけてあげてもいいよ!! ゆっくりどげざしてね!!」 まったく、どこまでも生意気で憎たらしい饅頭共だ。 「やはり話にならんな。仕方ない、さっさと済ませてしまおう」 「へーい」 その場を新人君に任せ、俺は入り口側で待機する。 「はいはい饅頭共っ! ちゅうもーーーく!!」 敵意むき出しで、しかし若干恐る恐るといった様子で、新人君の言葉に耳を傾けるゆっくりたち。 「お兄さんたちは、ゆっくり処理場から君たちをぶっ殺しにやってきましたー!」 処理場という言葉にビクッと身を震わせるゆっくりたち。 ただの人間とは違う。処理場から来た人間だ。ゆっくりたちはよく知っている。 ありとあらゆる残虐な手段で自分たちを痛めつけ殺してきた恐ろしい人間たちだ。 小さなゆっくりでも親から教えられて知っている、決して捕まってはいけない地獄の使者だ。 そういえばこの人間たちもよくわからない機械を背負っている。 きっと火や水が出て、自分たちを一網打尽にしてしまう機械なんだ。 そうして殺されてきた家族や仲間を見てきたものもいる。 処理場の作業着を見たことがなかったゆっくりたちも、事態の重さを痛感する。 もうおしまいだ。戦慄が走り、吐き気が襲い、冷や汗が吹き出る。 と、いち早く大声で泣き始める一匹のまりさ。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! じに゛だぐな゛い゛い゛い゛!!!」 「黙れやこらぁ!!!」 グシャアァッ!! 「ぶヒゅッ……!!」 新人君に強烈な蹴りを入れられ、破けた皮から餡子をぶちまけながら吹っ飛んでいくまりさ。 そのまま洞穴の壁面にぶち当たって弾け、絶命する。 「お兄さんがしゃべってるのに余計な口を挟まないことー! いいですねー!?」 ふわりと舞い落ちるまりさの帽子。ゆっくりたちは言葉を失い、目に涙を浮かべ、立ちすくんだ。 「ただしっ! 今から君たちにも、生き残るチャンスがありまーす! はいっ!」 小さな子供へ手を差し伸べるかのごとく屈み、手のひらを差し出す新人君。 「この手に最初に乗っかったコは、逃がしてあげまーす!」 「ゆっ!」「ゆゆっ!!」「ゆー!」 目を血走らせ、今にも飛び出さんばかりのゆっくりたち。まったく単細胞な生き物である。 「それじゃあ始めるよー? いいー? はい! スタート!」 「「「「「「ゆーーー!!!!」」」」」」 一斉にピョンピョンと飛び跳ね、猛烈な勢いで新人君の手のひらへと向かっていく。 「どいてよおおおお!!! れいむがゆっくりするのおおおお!!!」 「いやああああああ!!! じゃまするれいむはゆっくりしねええええ!!!」 「おがあざんはいっぱいゆっぐちじだんだがらもういいでしょううう!!?」 「そんなこというあかちゃんはいらないよ!!! ゆっくりしね!!!」 押し合い、へし合い、噛みつきあい、潰しあい、仲間割れが始まる。 何匹かの赤ちゃんゆっくりは、自分より大きなゆっくりに踏み潰されて死に至った。 と、遂に一匹のまりさが新人君の手のひらに乗っかる。 「ゆっ!」 「はーーいおしまーーーい!!」 「「「「「ゆ゛ぐううううーーー!!!!」」」」」 ゲームオーバーを知らせる声に顔を歪ませ泣きじゃくる、満身創痍のゆっくりたち。 と、競争を避けて脱走の機会を窺っていた一匹のぱちゅりぃが、新人君の脇をすり抜け強行突破を図る。 「おおっと、君たちは逃がさないよー!」 ほかのゆっくりたちはもう新人君に遮られて逃げられない。 病弱な身体で必死に飛び跳ね、肩で息をしながら入り口へと向かうぱちゅりぃ。 遂に入り口で待機中の俺の元へたどりつく。 「むきゅ……むっきゅううーーーーー!!」 ドグシャアアア!! 「む゛ギゃ゛ア゛っ……!!」 強引に走り抜けようとしたところをすかさず踏み潰す。 跡形も残らないように何度も踏みつけ、地面にできあがった汚らしい染みをグリグリと踏みにじる。 本来は俺と新人君の役割は逆なのだが、彼がいつもあちらの役を務めたいと言うのでね。 まぁ将来有望というかなんというか……。 「よしよし、君は新しいゆっくりプレイスで存分にゆっくりしてね」 「うん!! ありがとうおにいさん!!」 手のひらに乗ったまりさを優しく撫でてやる新人君。 もちろんその帽子にこっそり新たな発信機を付ける作業は忘れない。 「ま゛っ゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! わ゛だじも゛づれ゛でっ゛でえ゛え゛え゛!!!」 「ま゛り゛ざだげずる゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「のろまなみんなにはかまってられないよ!! そこでゆっくりしんでね!!」 まりさは仲間を見捨て、入り口側へピョンピョンと飛び跳ねていく。 「君が競争で勝ったんだね。おめでとう」 「ありがとうおじさん!! これでゆっくりできるよ!!」 先ほどのぱちゅりぃの亡骸を素通りし、まりさは森の中へと消えていった。 レーダーの電源を入れ、今のまりさの位置情報が問題なく受信できていることを確認する。 強い個体は生存競争で生き残りやすく、別の巣穴へ合流したり、新たな集団を形成して別の住処を開拓したりする。 あのまりさもいつか新しい巣穴へ案内してくれるだろう。そんな期待をしつつ、俺も洞穴の中ほどへと進んでいく。 「ごれからわだじだぢはどうな゛る゛の゛ぉ!? ゆっぐりにがじでね゛ぇ゛!!!」 涙ながらに許しを乞うバカ饅頭共。 「逃がして、だ? あははっ、なにを言ってるんだい? 君たちは一匹残らず皆殺しだよ!?」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「うるせぇっつってんだろ!!!」 グシュゥ!! 「ぶぇえ゛ッ……!!」 「ゆぐーーーーーっ!!」 「逃げられると思ってんのか!!」 ブチブチィ!! 「びゃ゛あ゛あ゛あ゛っ゛……!!」 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!! も゛うお゛うぢがえる゛うううう!!!」 やれやれ。あいつめ、また遊んでるな……? 「おい」 「せ、先輩っ?」 「なにやってんだ。早く片付けてしまえ」 「も、もう少し遊ばせてくださいよー」 奥の方を見やると、デブれみりゃはまだプリンをパクついていた。 そして驚くべきことに、あれだけたくさんあったプリンがもうなくなりかけていた。 と、新人君への懇願は効果が薄いと思ってか、一匹のまりさが俺の足にまとわりついてきた。 「おじざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛っ!!! だずげでよ゛お゛お゛お゛ンぶぅッ……!!!」 躊躇なく踏み潰す。 しかし、懲りずにまた一匹のれいむが擦り寄ってくる。 「おじさん!! あのときのおじさんでしょ!?」 リボンに発信機をつけ、逃がしてやったれいむだった。 「ああ、覚えているよ」 「あのときみたいにれいむをにがしてよ!! おねがいだよ!!」 「ゆっ!! れいむだけずるいよ!! わたしたちもにがしてね!!」 また押し合いへし合いとなる。そこへ薄ら笑いを浮かべた新人君が語りかける。 「バカだなぁ君は」 「ゆっ!? れいむはばかじゃないよ!! ゆっくりあやまってね!!」 「みんな見てごらーん。このれいむのリボンを。変なものがついてるだろーう?」 「ゆっ? ほんとうだ!! なぁにこれ!?」 「これは発信機さ。これが君たちの居場所を処理場の人に教えてくれてたんだ。実はこのコはおにいさんたちの友達なんだよ」 「ゆゆッ!? れいむそんなのしらないよ!? うそつきなおにいさんはゆっくりしね!!」 「君は今までよく頑張ってくれたね。お疲れ様。でも君はもう用済みなんだ。だからここでさよならだよ。ぷぷっ」 「れ゛い゛む゛の゛ばがあ゛あ゛あ゛!!」 「う゛ら゛ぎり゛も゛の゛はゆ゛っぐりじねえ゛え゛え゛!!」 「ゆ゛ぐぅぅぅ!!! み゛んなや゛め゛でえ゛え゛え゛え゛!!!」 洞穴内はもうパニック状態だ。 笑いを堪えきれない様子の新人君に問いかける。 「そろそろ満足したか?」 「くくっ……! は、はいっ……! じゃあ一気にやっちまいますか! ふっ……ふひゃひゃひゃひゃ!」 俺たちは、背負った機器から伸びたホースを構え、スイッチを入れる。 「放射ああああああ!!!! うっひゃひゃひゃひゃ!!!」 内部分裂して混乱状態の饅頭共に、霧状の薬品を吹きかける。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 霧を吹きかけられたゆっくりたちの身体は、見る見るうちに膨れ上がる。 「な゛、な゛に゛ごれ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 次第に皮が内側から破け始め、その激痛に涙がとめどなく溢れ出る。 「ゆ゛ぐうううううううううううううううううううううううウウウウウウぇ゛ア゛ッ……!!!」 限界まで肥大し、破裂していくゆっくりたち。 この薬品は、饅頭共の体内の餡子を膨張させ、そのまま破裂に至らしめる特殊な薬品なのだ。もちろん人間には無害。 これまでの火攻めや水攻めでかかっていたコストを大幅に減らす、処理場の画期的な新発明だ。 「ゆ……ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーーーっ!!!」 死に物狂いで逃げ回る饅頭たち。しかし、広範囲にわたる薬品の噴射から逃れることなどできはしない。 「ウェーーハッハッハッハ!! イーーヒッヒッヒッヒ!!」 破裂する饅頭たちの返り餡子を全身に浴びながら、狂ったように薬品をばら撒き続ける新人君。 ここは彼に任せておこう。俺は薬品を噴霧しながら、奥にいるデブれみりゃの方へと向かった。 「おい」 「う?」 口の周りをカラメルソースでベトベトにした豚がこちらへ振り向く。 「うーーー♪ だーべぢゃーうぞぉーー♪」 豚が食い散らかしたプリンの容器を見る。消費期限も過ぎていない新品だった。 「貴様、どこからプリンを持ち出している」 「うー? れみりゃーはごーまがんのおぜうざまだっどー♪」 パーン! 豚の頬を平手打ちする。 「ぅ……うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!! はだじでえ゛え゛え゛え゛!!!」 パーン! 逃げ出そうとする豚の胸倉をふん掴み、また平手打ち。 「答えろ。このプリンはどこで手に入れた」 「う゛うぅっ……れみ、りゃ、うーーーっ☆」 パーン! 「さっさと答えろ!」 「わ゛ぅ゛ッ……!! ご、ごーじょーっ……!!」 「工場?」 はぁ、なるほど。ちょうどこの辺りにプリンの製造工場があることに思い至った。 「うー……ぷっでぃんもうなぐなっだ……。だがら、まだどりにいぐーー♪」 パーン! 「ヴぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛っ!!!」 肥え太った手足をじたばたさせ、必死に抵抗する。 「貴様っ」 パーン! 「人様にっ」 パーン! 「どれだけっ」 パーン! 「迷惑をかければっ」 パーン! 「気が済むんだっ!」 パーン! 「や゛べでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! い゛だい゛の゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 涙と鼻水とよだれで顔をグシャグシャにする豚。 すぐにでも殺してやりたいところだが、これだけは聞いておかなければいけない。 「おい、おまえの飼い主は誰だ」 「ぅーー……」 パーン! 「答えろっ!」 「う゛ぅぅぅぅ!!!! ざぐやにい゛い゛づげでや゛る゛ううううう!!!」 「ざぐや……か」 最近、ゆっくりを利用した飼い主の窃盗事件が相次いでいる。 特にれみりゃは扱いやすく、犯罪に活用されるケースが多くなっている。 こいつをいたぶり続けると、そのうち特定の名前や、お兄さん、おじさんといった誰かに助けを求めるのだが、 こうして遺伝子的に組み込まれている咲夜という人物の名前が出てくる場合は、野良ゆっくりであるということなのだ。 飼い主がいる場合は警察に届けなければならないのだが、野良ゆっくりのこいつを生かしておくべき理由はなくなった。 「おまえが与えた経済的損失、せめて死んで償ってもらうからな」 「ぅぅ……? うううぅぅわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」 邪魔な翼をもぎ取ったあと、後頭部を鷲掴みにし、顔面を地面に叩きつける。 ガスッ!! 「う゛ぇ゛ア゛ア゛ア゛あ゛あ゛!!! ごべんだざい゛い゛い゛い゛!!!」 右目の眼球が破裂し、前歯がいくつか砕ける。 ガスッ!! 「ぅぶっ……ごボぉお゛っ……!!」 衝撃と共に身体全体を揺さぶられ、体内のプリンを嘔吐する。 ガスッ!! 「ぶゥッ……!!」 後頭部から握り潰さんばかりに突き立てた俺の爪が豚の頭にぐいぐいと食い込み、指先に生温かい肉まんの感触が伝わる。 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い! ガスッ!! ガスッ!! ガスッ!! 「あ゛ア゛ッ……!! あ゛がっ……!! ガあ゛ッッ……!!」 やがて顔面の皮が全て剥がれ落ち、肉まんの具から身体が生えている状態となる。 身体はヒクヒクと痙攣し、もはや声を上げようにもヒューヒューというおかしな音しか出ない。 「……気持ち悪い」 わき腹から思い切り蹴飛ばす。肉塊はぐるぐると回転し、頭部の肉を撒き散らしながら宙を舞う。 石ころを蹴飛ばしながら通学路を帰るように、頭部のなくなった豚の身体を何度も蹴飛ばしながら入り口の方へと向かう。 途中で豚の胴体と下半身が千切れてしまった。体内に残っていたプリンがどろりと溢れ出す。 俺はその胴体を踏み潰し、残った下半身を股裂きの要領で引き千切って放り投げてから、新人君へ声をかけた。 「おーい、そろそろ引き上げるぞー。……って、まだやってんのかー?」 新人君は、妊娠中のゆっくりだけを何匹か生かして縛り付け、 同じ妊婦ゆっくりに薬品を少しずつかけて、じわじわと膨れ上がる様を楽しんでいた。 「ゆ゛ぐう゛う゛い゛い゛い゛い゛……!!!」 「苦しいか? ん? おい饅頭、苦しいか? ふひゃひゃひゃ!」 「も゛う゛や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「まりさちゃん、君、俺が指でちょっとでも触れたら破裂しちゃうけど、どうする? ねぇ、どうする?」 「ゆ゛ッ……!! ゆ゛ぅ゛ッッ……!!!」 破裂寸前のまりさは、この世のものとは思えないほど不細工な表情で、体中から変な汁を垂れ流し続けている。 ところどころ破けた皮から餡子が溢れ出し、耐え難い激痛に喘いでいる。その耳元で新人君が語りかける。 「これからかわいいかわいい赤ちゃんが産まれるって矢先に、残念だったねぇ♪ じゃ、バイバイ♪」 フッと息を吹きかけると、妊婦まりさはたちまちバシャッと破裂し、新人君の顔を餡子で染めた。 飛び散った餡子は、縛り付けられたほかの妊婦ゆっくりたちの顔にもふりかかる。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛ざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 弾けた妊婦まりさから未成熟の赤ちゃんまりさがコロッとまろび出る。 口の周りについた餡子を舐め回しながら、新人君は今にも崩れ落ちてしまいそうな胎児まりさをそっと手に取り、 ほかの妊婦ゆっくりたちの眼前に掲げ、握りつぶす。そしてその餡子を妊婦ゆっくりたちの顔に塗りたくった。 「あ゛ッ……!!! あヒッ……!!」 壮絶な光景を見せられ、一匹の妊婦れいむは発狂してしまう。 もう一匹の妊婦まりさは流産してしまい、それを示す餡子が下部からどろりと流れ出た。 ショックのあまり、もう言葉を発することもできず、ただヒクヒクと痙攣する。 「おーい、もういいかー?」 腹を抱えて爆笑している新人君に再度声をかけ、区画殲滅用の使い捨て薬品発生器の封を切る。 「ふひゃひゃひゃひゃ!! あ、先輩、もう満足したっす! いやーやっぱ饅頭の断末魔はたまらんっすわー!」 新人君は、ゆっくりを痛めつけることを心底楽しんでいるようだった。 ”できるだけ凄惨なやり方で虐殺し、人間を畏怖させ野に帰す”という国の指針からしても、彼はこの仕事に適任だ。 俺はいつしか虐待することにも飽きてしまって、淡々と仕事をこなすようになってしまった。もう歳かな。 「発信機は回収したか? 盗まれた食料は?」 「え、ええっ。こちらに。飼い主はいないみたいですね。こいつらただの野良ゆっくりの集まりですわ」 「そうか。よし、それじゃあ引き上げるぞ」 「あっ、待って下さいよぉ先輩っ! あのれみりゃはどんな風にぶっ殺したんすかっ? 聞かせてくださいよぉ!」 設置した薬品発生器が辺りを煙で包み込む。 大量のリボンや帽子が散らばる洞穴内。 そこからはもう、物音一つ聞こえない。ただただ甘い香りが充満するのみだった――。 人と共存することを選択しなかったゆっくりたち。 人間界の衣食住を崩壊せしめ、食物連鎖の構造を根底から破壊してしまう害獣。 こいつらをペットに、などと考える人間ももういない。 最初はうるさかった動物愛護団体も、ゆっくりが環境にもたらす深刻な悪影響に口を閉ざさざるを得なくなった。 ゆっくりも、別の世界に生まれていたのなら、もっと幸せに暮らすことができたのかもしれない。 だが、爆発的に繁殖し続けるゆっくりは、この世界では害獣でしかない。狩られ続けるしかない存在なのだ。 俺はせめてもの慰めとして、仕事が終わるとやつらの魂にこう語りかけてやる。 あの世でゆっくりしていってね、と。 完 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/637.html
「じゃあ、そのおまんじゅうは食べられるの?」 「ええ、結構美味しいんですよ」 闇の妖怪ルーミアと、パチュリーの従者である名も無き小悪魔。 あまり接点のなさそうな2人だが、仲は良いらしく、楽しげに話していた。 「ゆっくりかー……お腹空いたから、一匹食べてみたいな」 「どこにでもいるから探してみるといいですよ。見つけたら、軽く洗ってからいただくのがオススメです。焼いていただくと、とても良い香りがして素敵ですね」 「焼いたおまんじゅう……美味しそうだなー」 ルーミアがよだれを垂らしそうな声色で呟くと、タイミング良く腹がきゅるるるる、と鳴る。 「あ、あのさ小悪魔! それで、そのおまんじゅうが沢山いるところってどこなの?」 「どこにでもいますよ。ちょっと周りを見渡したら、10匹や20匹はすぐ見つかります」 明らかに話を切り替えようとしているルーミア。その顔は、微妙に赤く染まっている。 小悪魔は、内心妹の様に思っている可愛らしい友人に、ニコニコと笑いながら教えてやった。 「じゃ、じゃあ探してみるね! ありがとう小悪魔!」 ばいばーい、と手を振るが、すぐに周りを真っ暗にしてしまったので何をしているか分からない。 だが、そんな事はおかまいなしに小悪魔も笑顔で手を振り、図書館へと戻っていった。 『ルーミアとゆっくり』 「ゆっくり~♪ ゆっゆっゆっくり~♪」 「「「ゆっきゅり~♪ ゆゆゆゆゆっきゅり~♪」」」 ゆっくりれいむの親子が楽しそうに飛び跳ねている。 風がさらさらと草を揺らし、暑すぎない程度に太陽が輝いている、そんな最高のゆっくりデイ。 親子は、今この時がずっと続いて欲しいと思いながらゆっくりとすごしていた。 だが、幸せな時は永久に続くものではない。 「ゆゆ? おかーしゃん、ゆっきゅりへんなのがきゅるよー」 「おかーしゃん、あれなーに?」 一匹の子れいむが何かを見つけたらしく、怖そうに親れいむにくっつきつつ訴える。 親れいむが視線の先を見ると、何やら真っ黒くて丸い物体がふらふらしながら動いていた。 「ゆっ? おかーさんもわからないよ!」 「まっきゅろだね」 「きょれなんだろー?」 「ゆうー……みんなきをつけてね、ちかづいたらだめだよ」 きゃいきゃいと、オバケ屋敷の幽霊でも見ているかの様に怖がりつつも楽しそうに騒ぐ子れいむ達。 親れいむは、そんな子れいむ達をたしなめつつ、黒い物体が何なのか見極める様な厳しい顔で見つめている。 「ゆっ? ちかづいてきゅるよ!」 黒い物体が段々と自分達の所に近づいてきていると分かったゆっくり家族は、流石に緊張した。 「きょないでよ! ゆっきゅりあっちいってね!」 「ゆっ! ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ! ゆっくりどっかいってね!」 気味が悪そうに親の近くに集合する子供、体を大きく膨らませて子供を自分の後ろに隠す親。 ゆっくり親子は、奇妙な黒い物体の真正面に立ちはだかり「どっかいってね!」「こっちこないでね!」などと言いはじめた。 黒い物体は、そんな必死なゆっくり達をあざ笑う様にどんどん近づいてくる。 「ぎゅううううう! ぎょないでよおぉぉぉ!」 「ゆっぎゅりあっぢいぎぇえええぇぇぇぇぇ!」 「さっさとべつのところにいってね! ゆっくりしね!」 どんどん近づいてくる黒い物体。ゆっくり達は、もう声も出ないほど震え上がり、腰でも抜かしたのか一歩も動けないでいる。 ゆっくり親子が、黒い物体に立ちふさがった事自体が間違いであると気付いたのは、闇の中に閉じ込められてからだった。 「「「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁ!!! ぐらいよおおおぉぉぉ! ごわいよおおおぉぉぉ!」」」 暗闇の中にいる恐怖。いつどこから何が襲ってくるか分からない。 「ゆぎゅ!?」 ぶちゃっとアンコが飛び散る音と温かい何かが頬に張り付く感触。どのゆっくりかは分からないが、一匹殺されたらしい。 もしかしたら、この闇の中にゆっくりれみりゃやゆっくりフランなどの捕食種がいるのかもしれない……ゆっくり親子は、あまりの恐怖から意識を失った。 さらさらと草の揺れる音で、親ゆっくりは目を覚ました。 「ゆー、ゆー……ゆっくりしていってね!」 起き抜けで、即座にいつもの鳴き声をあげるのは、生物的な習性だろうか。 「みんな、ゆっくりおきたよ。きょうは、なにをしてあそぼうかなぁ、あかちゃんも……??」 なぜ眠っていたか忘れていたらしく、寝ぼけ眼で周囲に語りかけていた親ゆっくりだったが、思い出した途端、素早く辺りを見始めた。 すでに辺りは真っ暗になっており、いつ捕食種が現れてもおかしくない。 親ゆっくりは、せめて一人だけでもと祈る様な気持ちで声を張り上げた。 「どご!? どごにいるの!? れ”い”む”のあがぢゃあ”あ”あ”ぁぁぁぁぁんんん!!!」 「ゆぎゅ……おかーしゃん、いるよー」 ノドが張り裂けるかの様な悲痛な叫びに答えて、一匹の子ゆっくりがぴょんぴょん飛び上がった。 「みんな……みんな……ぶじだっだのぉ!?」 「「「ゆっきゅりげんきだよー!!!」」」 良く見ると、全員いるらしい。 先ほどやられた子も含めて何匹かいなくなっているのかもしれないが、それでも無事な子ゆっくりはまだまだいる。 更に、ぴょんぴょんと飛び跳ねる子ゆっくり達に外傷はほとんどない。 一匹若干元気がないが、そのゆっくりの傷すら、小石にぶつかった程度の軽い傷だ。 命に別状はないし、数時間ゆっくりしていたらすぐに治るだろう。 ――これで、またみんなでいっしょにゆっくりできるよ。 親ゆっくりは、心の底から安堵し、大きく息をついた。 「もうくらいから、ゆっくりおうちにかえろうね!」 「「「おうちでゆっきゅりしようね!」」」 笑顔でぴょんぴょんと飛び跳ねるゆっくり一家。 後ろから今の騒ぎを聞きつけたゆっくりフランが追いかけている事に気付いたのは、もう絶対に逃げられなくなった後の事だった。 「お腹すいたなー」 ルーミアは、いつもの様に自分の周りを闇で覆い、食べ物を探してふらふらと飛び回っていた。 しばらく何も食べていないらしく、お腹から可愛らしく「くきゅるるる」などと聞こえてくる。 その音をきっかけとして、少し休む事にしたらしい。 闇を出すのとは違い、飛ぶためには栄養が必要だ。 「休憩休憩。ふぅ」 のんびりと地面に降り立ち、原っぱに座った。 上品に座っているその姿は、良家のお嬢様に見える。……姿を見るためには、闇の中で目が見える必要があるが。 「そういえば、さっきのは何だったんだろう?」 可愛らしく小首をかしげて、妙な声の事を思い出す。 ふらふらと飛んでいたら「ゆぎゃあ」とか何とか聞こえてきた。 それほど時間を開けずに「ゆぎゅっ!?」という声と、甘いニオイが鼻を刺激したのだが、どこから聞こえたのか、甘いニオイはどこから漂っているのか分からず、結局そのまま通り過ぎた記憶。 「あれは食べられるものだったのかなー?」 そうだったら惜しい事をした。 ルーミアは、憮然とした表情でバタバタと足を動かして、先ほど見逃した食事の事を悔やんだ。 少しの間足をバタバタさせてから、ルーミアは気を取り直した。 ――ご飯は他にもあるし、もうすぐ暗くなるから、何か食べるものが見つかるかもしれないもんね。 周りの闇を解くと、既に日は落ち、暗くなっている。 「休憩おしまい。ご飯はどこかな~?」 のんびりと飛びながら食事を探すルーミアの目に、口元を黒く汚したゆっくりフランが見えた。 「こんばんは。あなたは食べてもいいおまんじゅう?」 感想で東方キャラを希望されて書いた。せっかくなので精神的いじめをやってみようと思ったらこうなった。今は次のSSを考えている。 なお、私は全ての東方シリーズはプレイしていないため、人称や設定など間違っている部分もあるかもしれません。 不快に感じた方は、ご容赦下さい。 by319 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/359.html
しーしー描写あり 「ある赤ゆっくりれいむの生活」 「ゆっくりしていってね!」 赤ゆっくりれいむは生まれてはじめてのゆっくりしていってね!をした。しかし 「ゆっ?おきゃーしゃん?どきょー?」 この赤ゆっくりは親れいむがアリスにレイプされて生まれたゆっくりだった。 だから目の前にある黒ずんだ物体が親だとは思ってもいなかった。 「ゆっ!早くでてこにゃいとれいみゅおこるよ!ぷんぷん」 怒ってはみたものも周りには親の死骸以外には何もなかった。 本来なら姉妹ゆっくりもいるはずだが、なぜか姿が見えない。 「ゆっ!きっとれいみゅのためにごはんをとりにいっているんだね!」 赤れいむはそう考えて、黒い餡子の塊の前で待つことにした。 数時間後 「ゆっ…ゆっ…」 すでに息も絶え絶えな赤れいむの姿がそこにあった。 生まれてから一度も何も食べていない赤れいむは もうすぐで衰弱死するところだった。 「おきゃーしゃん…どうしてきちぇくりぇないにょ…」 赤れいむが短い一生を終えようとしていると、その時 「むきゅ!大変よ赤れいむが死にかかっているわ!」 そこに現れたのは成体ぱちゅりーだった。 「しっかりしてね!お母さんはどうしたの?」 ぱちゅりーが水とすこしの草を噛み砕いて与えると赤ゆっくりは少しずつしゃべりだした 生まれたら母親や姉妹がいなかったこと 赤れいむのために餌をとってきてくれると思ってここで待っていたこと そしてぱちゅりーに出会ったこと 「むきゅ…残念だけどあなたのお母さんはもう死んでるわ…」 「ゆっ!!!そんなことないよ!!おきゃあさんはれいみゅのために えさをとりにいってくれていりゅんだよ!! そんなきょともわかりゃないぱちゅりーはばきゃなの?しにゅの?」 命の恩人に向かってこれだけの暴言を吐けるようになった赤れいむを見てぱちゅりーは 「そう、じゃあうしろにあるくろいあんこの塊はなに?」 「ゆっ?あんこってにゃに?」 「餡子っていうのは私達の中に入っている大切なものよ、 なくなると死んでしまうの、あなたのお母さんは死んでしまって 餡子の塊になってしまったのよ」 「ゆっ!うしょだよ!この汚いのがおきゃあちゃんなわけないでちょ!?」 「じゃああなたのお母さんはどこに行ってしまったの?」 「ゆっ!?」 「あなたのお母さんはおそらくレイパーありすに犯し殺されたのね あなたはレイパーありすの子よ」 「よきゅわかんにゃいけど!れいぱーはいやだよ!ゆぅーんゆぅーん…」 本能がレイパーという言葉に反応して泣き出した赤れいむをみて 「むきゅー、レイパーの子供はレイパーになるわ。 今のうちに殺しておこうかしら」 「ゆぇーん!ゆぇーん!きょろされたくないよぉ! ぱちゅりーおねえちゃんたしゅけてぇー!」 ぱちゅりーは悩んだ、レイパーの子供はレイパーになりやすい。 だがこの子はれいむ種だ、レイパーになる可能性は低いのではないか。 しかし群れへ連れて行くわけにも行かない。 レイパーの子は群れへと入れてはいけないルールなのだ。 それになによりぱちゅりー自身ゆっくり殺しにはなりたくなかったのである。 なら方法はひとつしかない。 「れいむ、あなたは一人で生きていかなければいけないのよ」 そう赤ゆっくりならほおって置けば勝手に死んでしまうだろう そうすればぱちゅりーには何の責任もない。 だが赤れいむはそんなぱちゅりーの発言で怒り出してしまった 「きょんなきゃわいいれいみゅひとりおいていくなんて ぱちゅりーはほんちょにくじゅだね!ばきゃなの?しにゅの?」 ぱちゅりーも今の一言で吹っ切れたように言った 「ならいいわ、そこでお母さんが来るまで死ぬまで待ってなさい こないでしょうけどね。助けたお礼ひとついえないくずゆっくりを 助けてしまうなんて、ばかなことをしたわ」 そういってぱちゅりーは去っていってしまった。 「ゆん!ぱちゅりーなんていにゃくちぇも しゅぐおかあちゃんがきてきゅれりゅもん!!」 赤れいむはぱちゅりーを追うことなくその場でお母さんれいむを待つことにした。 「ゆぅ…ゆぅ…」 いつの間にやら寝てしまったようだ、こんな平原のど真ん中で寝るなんて自殺行為だが 赤れいむはそんなことは知らない、おしえてくれるゆっくりがいないからである。 「うー☆おいしそうなあまあまだどぉー☆」 そこに胴なしれみりゃがやってきた。 「あまあまさんがいっぱいあるどぉー☆おなかすいたどぉー☆」 れみりゃは元お母さんゆっくりの餡子をゆっくりと食べ始めた。 「うー☆でりしゃすなんだどお☆でもぷっっでいーんのほうがもっとでりしゃすなんだどお☆」 れみりゃのこえを聞いてあかれいむは目を覚ました。 「ゆっ?にゃんにゃにょ?きょきょはりぇいみゅのゆっくりぷれいすだよ! じゃましにゃいでほしいよ!ぷんぷん!」 れみりゃのまえに躍り出た赤れいむは怒りの言葉と体を膨らませて威嚇した。 「うー☆あまあまだどぉ☆でもおじょうさまは腹八分目がマナーなんだどお このあまあまはぽいぽいだどぉー☆」 そういうとれみりゃは赤れいむをむんずとつかみ遠くへ放り投げた。 「ゆーおしょらをちょんでりゅみちゃいー」 のんきにゆっくりしていると ドスン! 「ゆぎゃああぁぁぁぁ!あちゃまがいちゃいいいぃぃぃぃ!!?」 (全身頭のような気がするが気にしない方向で) まっさかさまに落下したところは やわらかい草の上だったのでつぶれずにすんだ、しかし 「この草さんはゆっきゅりしちぇないよ!れいみゅおこったよ!」 そういうと積み上げてあった草をちぎり捨てあたりに捨て始めた。 赤れいむが草に八つ当たりしているとあたりはすっかり朝になっていた。 「ゆっ!おはようダーリン」 「おはようなんだぜマイハニー」 近くの木の洞からありすとまりさの番の声が聞こえてきた 二匹は朝食をとろうと貯蔵庫へむかった、そこでみたものは 「ゆぎゃああ貯蔵庫がぁぁ!」 「こんなのとかいはじゃないわぁぁぁ!」 そこには汚くてとても食べられないような状態の青草と その中で眠る汚らしい赤ゆっくりの姿だった。 「ゆっ!ゆっくりしていちぇにぇ!」 あかれいむはうれしかった、久しぶりにまともに話ができそうなゆっくりに出会えたのだから。 しかし… 「貯蔵庫をめちゃくちゃにしたわるいゆっくりはじねえぇぇぇ!!」 ズドン! 「どうじでぇぇ!!」 赤れいむはまりさの一撃で洞の外へ放り出された。 「いちゃいよおぉ…どうちてれいみゅが…」 「このくそれいむがああああ!!!」 れいむがふりむくとそこにはものすごい形相でこちらに向かってくるまりさの姿があった 「ふんぎゃあぁぁ!!おきゃあちゃんたしゅけちぇぇぇぇ!!」 赤れいむは逃げた、これ以上走れないというほど逃げた 「ぜはっ…ぜはっ…ゆ?きょきょどきょ?」 赤れいむはすっかり道に迷ってしまった。といってももともと帰る場所もないのだが。 「ゆぅ…おにゃかしゅいたよ…」 当たり前である、赤れいむが食べた物と言えば ぱちゅりーからもらった水とほんの少しの雑草だけだったのだから 雑草!赤れいむは思い出した。 あのときぱちゅりーは草さんを食べさせてくれた。 おなかがすいたのならそのへんにある草を食べればいいのではないか とっさにそう思った赤れいむはそこに生えていた雑草を口に放り込んだ 「むーちゃむーちゃ、しあわ…ゆげぇぇぇぇ!エレエレエレ」 赤れいむが食べた草はとても苦い草だったのだ ただでさえ小さいからだが餡子をはいたことによってさらに小さくなってしまった。 普通のゆっくりならお母さんに食べられる草と食べらない草の違いを教えてもらうのだが 赤れいむにはお母さんがいないため、どの草が食べられるかわからなかった。 ちなみに赤れいむが食べた草は「よもぎ」である 餌としてよりも薬としてゆっくりたちに食されている草である。 「ゆぅ…もうつかれちゃよ…」 もはや精根尽き果てようかと言う赤れいむは ついにその場に倒れこんでしまった もはや死を待つだけの饅頭になってしまったのである。 じょろじょろ… 「…ゆ」 そう、赤れいむは思い出した 草さんのほかに水さんもぱちゅりーにもらったのであった その水さんの流れる音がする、 本能がそう告げていた、赤れいむははいずるようにその方向へ向かっていった。 ザァァァァ 「ゆっ!お水しゃんだよ!これでゆっくちできりゅよ!」 そこには多少流れは急だが川があった 「ゆっ!ゆっくちしにゃいでゆっくちのむよ!」 川の水を飲んで赤れいむはかなり回復した 「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!」 だがサイズは生まれたときよりもかなり小さくなっていた それとともに知能のほうも徐々に退行していっていたのである そのためいまでは『ゆっくりしていってね』とはっきり言えないまでになってしまった。 数分後 「ゆっ!なんだかむずむずするよ!」 水分を取りすぎたゆっくりは餡子の水分濃度を保つため 適度にしーしーをして水分を排出するのだが、 この赤れいむはそんなことは勿論知らない。 「むずむずさん!むずむずしないでどっかいっちぇね!」 赤れいむはしーしーを我慢していた、ゆっくりだってしーしーをがまんするのは体によくない。 「ゆっ…ゆっ…何か出てきそうだよ…」 ついに我慢できなくなった赤れいむは大量のしーしーをした。 「ゆぎゃあああにゃにこりぇぇぇぇぇ!れいみゅしんじゃうにょおおおお!!!」 赤れいむは大パニックになってしーしーをしながら川原を走り回った、そして ズルッ!バシャーン! 「ゆぎゃ!」 自分のしーしーで滑って川に転落してしまったのでした。 「がぼがぼ…おみじゅさん…ゆっきゅりしちぇ…がぼがぼ」 こうなってはもはや助かる手段はない 幼いれいむにもそれがわかった。 「もっちょ…ゆっぐり…」 ゴン!ザバアア! 「しちゃか!」バチン! なんと流れが急なことが幸いしたのか 赤れいむは岩にぶつかり跳ね返って川原へと戻ってきたのであった。 しかし、赤れいむの皮は水をふんだんに吸っており 乾くまで一歩も動くことができそうになかった しかしそんなことも知らない赤れいむは 必死になって何かから逃げようとしていた。 「ゆっ…ゆっ…」べりっ 塗れた状態で移動しようとしたために皮の一部が裂けて餡子が出てきてしまった。 「ゆっ…餡子さん出て行かないでね…ゆっくりできなくなっちゃうよ…」 それでも赤れいむは前進した、何かに導かれるようにして。 「ゆ…」 だがついに力尽きその場に倒れこんでしまった。 「あっゆっくり目が覚めたみたいね」 赤れいむは生きていた それどころか暖かい部屋で枯葉までかけてもらっていた。 「わたしはれいむよ!あなたはどこからきたの?」 「ゆ…れいみゅはれいみゅだよ…」 「れいむが倒れていたから私が助けてあげたのよ」 「ゆ…ありがちょうおねえちゃん…」 「ところであなたどこの群れのれいむ?」 「れいみゅはれいみゅだよ…群れなんかじゃないよ…」 「ゆ?つまりどこの群れの子でもないのね? じゃあげんきになるまでれいむがお世話してあげるわ」 「ゆ…ありがちょ…おねえちゃん…」 赤れいむは再び深い眠りについた それは生まれてはじめての暖かい眠りだった。 数日後 赤れいむは元気になった おいしいご飯を食べさせてもらって ゆっくり眠って 本当にゆっくりとした生活だった。 「ゆっ!ここがハニーのハウスなのかだぜ!」 「ええそうよ、ゆっくりしていってね」 家の中にお姉ちゃんれいむと見たことのない?まりさが入ってきた 「ゆっくちしていっちぇね!」 赤れいむは元気よく挨拶をした、しかし 「ゆゆっ?ハニーこの汚いのはなんなのだぜ?」 「ごめんねダーリン怪我をしてたから看病してあげたら出て行かなくなっちゃったのよ」 「こんな汚いれいむを看病してあげるなんてほんとに優しいハニーなんだぜ!」 「ゆっふん…照れるわダーリン」 赤れいむには話がよくわからなかったが、ばかにされたことだけはわかった。 「ぷんぷん!れいみゅはきちゃにゃくにゃいよ!ゆっくちていしぃしちぇにぇ!」 「うるさいんだぜ!この泥饅頭!」 「そうよ!少しやさしくしてあげたら調子に乗っちゃって!おお みぐるしい みぐるしい」 「ゆゆっ!?」 まりさはおろかれいむにまで罵声を浴びせられて赤れいむは混乱してしまった。 「さっそく新居のごみそうじをしてあげるんだぜ!」 「まりさたくましいわぁ!あとですーりすーりしようねぇ~」 そういうとまりさは赤れいむをくわえると 「ぽーい!だぜ!」 赤れいむは捨てられた。その後穴の中からすっきりーという声が聞こえてきたが赤れいむには関係なかった。 赤れいむは半ばあきらめたように歩き出した せめて死ぬときくらい自分の死にたい場所で死のうと思ったのである。 それはあの餡子の塊、つまり母のところであった。 本当はわかっていたのだ、自分の母親は死んでしまっていたこと、 あの時ぱちゅりーにひどいことを言ってしまったこと いろいろなことを思い出した、しかし 「みゃみゃ…どきょ…」 れみりゃにぽーいされて、まりさに追い立てられ、川にも流された今 あの生まれた場所に戻れる保障は万に一つもないだろう それでも赤れいむは歩き出した。 このとき初めて赤れいむは生きる目的を見つけた。 『死ぬ場所を探すためにゆっくり生きる』 本末転倒ではあるが、赤れいむは死ぬ場所を探して歩きはじめた。 終わり