約 1,622,001 件
https://w.atwiki.jp/angel_senki/pages/85.html
大型アップデート詳細 エンジェル戦記「運命の聖戦(ラグナロク)」 第八話「運命の聖戦(ラグナロク)」 静かなしずかな夜。 星ひとつ無い黒い空に漂う霞。 大地は見渡す限りの白。 しんしんと雪が降り積もり、ガイアの大地は未だ誰も経験したことのない程の 大雪に見舞われていた。 凍てつく大地では作物が育たない。 海辺の村の人々は飢えに苦しみながら、この酷寒と戦っていた。 なかには飢えに耐え切れずに略奪する者、 一向に良くならない状況下での苛立ちから争い合う者も。 世界樹ユグドラシルの頂にそびえるアスガルド。 そこに生息する金冠鳥は、ヒトの悲鳴にも似た鳴き声を上げ、 共鳴するようにニヴルヘイムの地底深くに生息する紅冠鳥もけたたましく鳴き続けている。 この不吉な現象こそが、聖戦のきざしであることを この時、誰一人知るよしもなかった。 その頃、ルーミルは巨人族を率いてヤルンヴィドを経由し、ビフレストに到達していた。 ビフレストに到達した巨人族は破壊の限りを尽くし、美麗であった景観は崩壊して石片と成り果てた。 密かにこの暴走を静観していた虹の守護者ヘイムダルは、 この状況をアスガルドの神々へ知らせる為、角笛ギャラルホルンをユグドラシル全域に響かせると、 敵勢力に対抗するための戦力を集めるべく、一時アスガルドへ退いたのだった。 一方、深淵の魔女ヘルの力で復活を遂げた大蛇ヨルムンガンドは自分を死に追いやった神々への怒りと憎悪から 絶えず炎を吐き続け、彼が移動した場所は草の根も残らない程に焼き尽くされていた。 やがてエルフの里に行き着いたヨルムンガンドは、生い茂る深緑の草花を炎に散らした。 今、はじまらんとする戦のため、神々の軍勢はヴァルハラに540存在するゲートを抜け、巨人を迎え討つ。 雨のように降り注ぐ矢、武器と武器がぶつかり合う金属音。それはまるで雷の様。 秩序と混沌の聖戦「ラグナロク」が今、始まろうとしている――。
https://w.atwiki.jp/dangerosussaj/pages/54.html
我道 蘭 ■キャラクター名:我道 蘭 ■ヨミ:ガドウ ラン ■性別:女 ■武器:基本は素手だが状況に応じて何でも使う ■アルカナ:戦車 特殊能力『大見解』 全身の関節を自在に回転させる能力。 手首を回転させてドリルパンチのように使うのがお気に入り。 回転による自損はない。 設定 裏社会に名を轟かす喧嘩屋。 年齢:27歳 身長:198㎝ 体重:75㎏(自己申告。明らかに嘘だが誰も指摘しない) 好き:上海ガニ 嫌い:ピータン 背も胸も尻も声も何もかもがデカい、熊を彷彿とさせる迫力のある女。 目鼻立ちは整っているが、長身のインパクトが全てを消し飛ばす。 明るい茶髪、ショートの外ハネ。外ハネと自分では言っているが強烈な癖毛である。 パンツスーツに編み上げブーツ。ネクタイにはこだわりがあり、シンプルな無地を好んでいる。 体格に似合う服があまりないため、試しにメンズスーツを羽織ってみたら気に入ってしまった。 自分用に特注し何十着も所持している。コレクションというより喧嘩で壊しがちだからである。 極度の愛煙家であり喧嘩の前後には一服している。 「さぁ!闘争しようぜ!」 言葉より先に正拳突きを覚えた 水・空気・喧嘩が生存条件 鎌倉時代に生まれるべきだった 地震・雷・火事・我道 出会った熊が死んだふりをする 様々な逸話を持つ根っからのバトルジャンキー。 闘争が好き、というより闘争を信仰している。 互いの全てを振り絞りぶつかり合うことは最高のコミュニケーションであり、命が輝く美しい場だと思っている。 正々堂々と戦うのもいい、策を弄して不意を突くのもいい、ありとあらゆる手段で互いに相手を打破しようとするその姿をこそ尊ぶ。 故に戦う覚悟なしに戦場に立つ者を嫌う。 戦場に立ったからには徹底的に相手をぶちのめすことを考えるべきだし、自分が徹底的にぶちのめされる覚悟もするべき。とにかく純粋にして苛烈な闘争を求めている。闘争自体が目的であり手段ではない。 願い 『至高の闘争を味わうこと。』 【ラン・ガドー・ラン】
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/53.html
《人混(ひとご)みの中(なか)の壮絶(そうぜつ)な戦(たたか)い/Sublime fight in the crowd》 その日、大勢の人たちが楽しく話をしたりと賑わっていた。 そんな中で、さりげなく壮絶な戦いの火蓋が、密かに切って落とされた。 大勢の人達の目を盗んで(?)、剣と剣がぶつかり合い、強大な魔力同士が激しくぶつかり合っていた・・・ 主な登場人物 リンク ご存知緑の勇者。 フェニックスと剣を交える。 フェニックス 以前にもリンクと戦っていたらしい謎の人物。 昨日の続きと称し、リンクと剣を交える。 相当な剣の腕前の持ち主。 ダークカービィ メフィレスの手下。 カービィやフランを付け狙う黒いカービィ。 手から爪を出して戦うだけじゃなく、口から破壊光線を出すことができる。 レミリアと一戦交える。 レミリア・スカーレット 紅魔館当主の吸血鬼であり、フランの姉。 フランに代わってダークカービィと一戦交えるが…。 フランドール・スカーレット レミリアの妹。ダークカービィに向かっていこうとするも、桃虹桜に止められ、仕方なくレミリアに任せる事に。 桃虹桜 フランの娘。相変わらずの平和主義者。 カオス 近くで釣りをしていた。 シルバー バルザ BGCOLOR(silver) 関連ページ 歴史へ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/fourze13/pages/254.html
「変・身・却・下」 【種別】 放映リスト 【脚本】 中島かずき 【監督】 石田秀範 【アクション監督】 宮崎剛 (JAE) 【収録DVD&Blu-ray】 未定→DVD&Blu-ray予定 【OP主題歌】 Switch On! 【放映日】 2012年03月18日 前回 第26話「卒・業・後・髪」←第27話→次回 第28話 「星・嵐・再・起」 「変・身・却・下」【あらすじ】 【仮面ライダー】 【フードロイド】 【怪人・ゾディアーツ】 【幹部怪人・ゾディアーツ】 【登場人物・出演俳優】 【用語】 【関連するページ】 【あらすじ】 「あたしと組んで面白いことしようよ」。 なんと鬼島は流星との共闘を呼び掛ける。冗談じゃない、と即座に断った流星は、鬼島に隠れてメテオに変身。鬼島もキャンサーに変身し、2人は激しくぶつかり合うが、メテオはキャンサーの姑息な罠にはまってしまい…。 一方、ライダー部のメンバーは弦太朗の自宅で鍋パーティー。弦太朗の幼いころの話などで盛り上がっていると、流星が遅れて合流してきた。 しかし、なぜかその表情は硬い。いったい流星に何があったのか!? 【仮面ライダー】 仮面ライダーフォーゼ 記号 アストロスイッチ フォーゼモジュール 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツ ○ 01 ロケットスイッチ ロケットモジュール × 02 ランチャースイッチ ランチャーモジュール △ 03 ドリルスイッチ ドリルモジュール □ 04 レーダースイッチ レーダーモジュール 必殺技・リミットブレイク 【フードロイド】 【怪人・ゾディアーツ】 ゾディアーツ ゾディアーツスイッチ スイッチャー ・ゾディアーツ 【幹部怪人・ゾディアーツ】 ゾディアーツ ゾディアーツスイッチ スイッチャー リブラ・ゾディアーツ リブラ 速水公平 【登場人物・出演俳優】 【第27話、第28話登場人物】 【レギュラー】 登場人物 出演俳優 登場話 【用語】 【関連するページ】 中島かずき 各エピソード登場人物 宮崎剛 放映リスト 石田秀範 第26話 第27話 第27話、第28話登場人物 第28話 鬼島夏児
https://w.atwiki.jp/kakiterowa/pages/167.html
【参加者名】ルーキー 【トリップ】◆yHJSlOJmms 【所属ロワ】AAAロワ 【ロワ内性別】男 【外見設定】 【特徴その他】 【書き手紹介:前】 ZhOaCEIpb2氏が『力と力のぶつかり合い』をよく書くのに対し、『力と頭のぶつかり合い』をよく書く書き手。 咏唱完成までの時間稼ぎバトルや回復アイテムと偽って爆薬を食わせて回るステルスマーダー、GACHI☆HOMOアルベルなど多種多様な話を書ける。 宝箱(ランダムでアイテムが3つ出てくるアイテム)を使わせた所で引いて、 「ご都合主義にならないよう、以下三人のレスの書き込み時間下2桁で中身を決める」として時間と中身の一覧表を出すなど斬新なことをやってくれた。 ていうかよく出てきたアイテムの2/3が同人誌で逆転劇が書けたなこの人。 (パロロワ企画交流所雑談所・毒吐きスレ 2176より) 【登場話:全十話】 038 AAA(トライエース)は永遠に不滅です 115 おっぱいの大きい熟女は好きですか? 130 一種のカミングアウト 154 書き手ロワ2ndの火薬庫 168 侵食汚染 172 ハートブレイク・ショット 174 没ネタから通しになった話 186 禁忌の技 198 大いなる意思(前編)大いなる意思(後編) 217 あるがままに/君らしく、誇らしく
https://w.atwiki.jp/beast_gree/pages/157.html
チルドザウルス 名前 --- 種族 チルドザウルス 年齢 --- 守護聖 --- 使役獣 なし Max Lv 20 攻撃力 410 防御力 920 統率 4 Special 進化の素質 売値 イラスト konnyaku やや小柄な恐竜。一定時期までは他の恐竜と同じスピードで成長するが、早い段階で成長が止まる事から『子供』『凍る』というふたつの単語をもじってチルドと命名された。 入手方法 進化の素質 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/374.html
《人混(ひとご)みの中(なか)の壮絶(そうぜつ)な戦(たたか)い/Sublime fight in the crowd》 その日、大勢の人たちが楽しく話をしたりと賑わっていた。 そんな中で、さりげなく壮絶な戦いの火蓋が、密かに切って落とされた。 大勢の人達の目を盗んで(?)、剣と剣がぶつかり合い、強大な魔力同士が激しくぶつかり合っていた・・・ 主な登場人物 リンク ご存知緑の勇者。 フェニックスと剣を交える。 フェニックス 以前にもリンクと戦っていたらしい謎の人物。 昨日の続きと称し、リンクと剣を交える。 相当な剣の腕前の持ち主。 ダークカービィ メフィレスの手下。 カービィやフランを付け狙う黒いカービィ。 手から爪を出して戦うだけじゃなく、口から破壊光線を出すことができる。 レミリアと一戦交える。 レミリア・スカーレット 紅魔館当主の吸血鬼であり、フランの姉。 フランに代わってダークカービィと一戦交えるが…。 フランドール・スカーレット レミリアの妹。ダークカービィに向かっていこうとするも、桃虹桜に止められ、仕方なくレミリアに任せる事に。 桃虹桜 フランの娘。相変わらずの平和主義者。 カオス 近くで釣りをしていた。 シルバー バルザ 関連ページ 過去ドラマへ戻る コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2713.html
まりさたちは生きてるの? 12KB 虐待-凄惨 理不尽 自然界 現代 虐待人間 精神的虐待 季節は春。 厳しい冬を乗り越えておうちから出たまりさとれいむを待っていたのは、緑の生命に溢れる世界だった。 群れのゆっくりの姿は見えない。どうやらまりさたちが一番乗りのようだ。 ふたりは飛んだり跳ねたり、おうたを歌ったりして、希望に満ちた生活の始まりを実感していた。 「ゆっゆ~ん!! まりさ! こっちに きれいなおはなさんが さいてるよ! こんにちは、おはなさん!」 「ゆゆっ!! ほんとだ! きれいだね! ……でも、れいむのほうが もっときれいだよ!」 「ま、まりさ、はずかしいよ。おはなさんが みてるよぉ」 「ゆふふ。だって まりさ、ほんとに そうおもってるもん!」 「も、もう! ……あっ! こっちには とってもゆっくりした ばったさんがいるよ!」 長い冬を狭いおうちの中で過ごしてきたふたりには、やりたい事や食べたい物がたくさんあった。 真っ暗闇の中で体をすり寄せ、お互いの温もりを感じながら、春が来たら何をしよう、あれを食べようとたくさん考えていた。 実際、そのように楽しい春を想像してゆっくりすることが、過酷な冬を乗り切るためには必要なのだ。 けれども、いざ外に出てみると想像以上に多くのものに出迎えられ、頭に想い描いていた計画なんて吹き飛んでしまった。 「れーいむっ!」 「ゆわぁ!」 頬を引っ張りっこして、じゃれあうふたり。 群れの友達はまだやって来ないけど、ちっとも寂しくなかった。 楽しい時間はあっという間に過ぎていく。 おひさまが真上に昇る頃になって、まりさが言った。 「ねぇ、れいむ。おひさまも ぽかぽかしてて あったかいし、すこしとおくへ おでかけしようよ!」 蟻の行列を見つめて、「ゆっくりしてるね!」と声をかけていたれいむが振り向く。 「ゆぅ……。でも、あんまり とおくへいくと あぶないよ……」 心配そうに呟くれいむ。 「だいじょうぶ! まりさは なにがあっても れいむを まもってみせるよ!」 冬篭りを無事に終えたという自信が、まりさをほんのちょっぴり大胆にさせていた。 その目を見て、れいむの心からも不安が吹き飛ぶ。 「……うん。……そうだね! わかった! いこう、まりさ!」 「もっと いっぱいゆっくりしようね!」 「れいむ、まりさと いっしょなら どこでもゆっくりできるよ!」 こうしてふたりは、生まれてから一度も言ったことの無い場所を目指して、ぴょんぴょんと元気に跳ねていった。 まりさとれいむの瞳は、優しい陽射しと、これから始まる冒険への期待で、きらきらと輝いていた。 まりさとれいむが、冒険の終着点である小高い丘の上に登ったときには、おひさまは山の向こうに沈むところだった。 空は茜色に染まり、山の稜線は、まるでそれ自身が輝いているかのように光を湛えている。 その雄大な光景に、ふたりはしばらく何も言えなかった。 「……きれいだね」 「……うん」 ぽつりと呟くまりさと、それに相槌を打つれいむの顔も、夕陽で赤く染まっている。 今まで見たこともない圧倒的な景色を、ふたりは頬をくっつけるようにして眺めていた。 「ねぇ、まりさ」 「なぁに、れいむ?」 「……れいむ、まりさのこと だいすきだよ」 「……うん。まりさも、れいむのこと だいすきだよ」 まりさとれいむの頬が、夕日よりも赤くなる。 寄り添うふたりを、いつの間にか昇った月が、優しく見守っていた。 月明かりが煌々と照らす森の中を、まりさとれいむはおうちに向かって急いでいた。 「ちょっと ゆっくりしすぎちゃったね!」 「でも、たのしかったね!」 楽しそうに跳ねる、まあるい影がふたつ。 「こんどは、ありすやぱちゅりーも さそってあげよう!」 「うん! みんなといっしょに ゆっくりしようね!」 もうそろそろ目覚めているであろう友達の顔を思い浮かべ、笑い合う。 明日も、あさっても、それから先も、ずっとずっとゆっくりしよう。 ふたりのステップはとても軽やかだ。 おうちまであともう少し、というところまで来たときだった。 ふたりの前に、いきなり黒い影が現れた。 「二匹か……」 まりさとれいむを見下ろす、大きな体。長い手足。 それは人間で、山歩きの服装をした男だった。 「ゆっ……!?」 「ゆゆっ!? にんげんさん……?」 ふたりとも、人間を間近で見るのは初めてだった。 突然の出会いに驚き、少しだけ緊張する。 でも、大丈夫。どんな相手とも仲良くなれる、魔法の言葉を知っているから。 「にんげんさん、ゆっくりしていってね!」 「いっしょに ゆっくりしようね!!」 とびきりのスマイルで挨拶する。 しかし、男は応えてくれない。 「……この辺りのは、全部××したと思っていたが……。どうして、まだまだいるものだな」 男が小声で何かを言い、笑った。 まりさにもれいむにも、男の言葉はよく聞き取れず、意味が解らなかった。 一瞬きょとんとして、ふたりは顔を見合わせたが、相手の笑顔に安心する。 「にんげんさん、ゆっくり……」 満面の笑みを浮かべて、もう一度挨拶をしようとしたれいむに、男の腕が伸びる。 「ゆっ……!?」 男の素早い動きに反応できず、れいむは顔を掴まれた。 男の手からは、甘く、どこか懐かしい匂いがした。 * * * 「やめてぇえぇぇええっ!! れいむが かわいそうだよぉおぉぉぉおおお!!」 まりさの悲痛な叫びが森の中に響き渡る。 その目の前で、男はれいむを殴り続けていた。 「ゆぎっ! いっ! いだっ! ゅぶっ! ゆべっ! べっ! ゆぎぃ!」 もちもちで柔らかいれいむのほっぺに、男の拳が何度もめり込む。 その度に悲鳴を上げるれいむと、暴力を振るいながら微笑む男を、まりさはただ見ることしかできない。 男に体当たりしても、なんの効果も無かった。 男は、「逃げたければ逃げてもいいぞ。無駄だから」と言っていた。 けれども、まりさにはれいむを見捨てて逃げることなどできない。 「や……やべで……。ばりざ、だずげ……で……。ゆっぐり……じだい……」 助けを請うれいむの声も、途切れ途切れになってきた。 何とかしたいけど、何にもできない。早くしないとれいむが死んでしまう。 水気をたっぷり含んだ餅を叩くような、規則的な音が、どこか遠い。 どうしようもない焦燥感にとらわれ、まりさはひたすら叫び続けた。 「やめてよぉっ! にんげんさん、ゆっくりしてよぉおぉぉおおっ!!」 まりさの叫びは届かない。 男はまるで、まりさなどいないかのようにれいむを殴る。 「まりさたち、なにか わるいことしたなら あやまりますっ! だから れいむを なぐらないでぇえぇぇぇえええっ!!」 男は殴り続ける。れいむの声は弱々しくなる。 「まりさたちはっ、まりさたちは いきてるんだよっ!! にんげんさんと おなじだよっ!! だからもうやめてよぉおぉぉぉおおお!!」 打撃音が途絶えた。 れいむを殴りつけるのを止め、男は緩慢な動作でまりさを振り返る。 「今、なんて言った……?」 深く澄みきった、しかしどこか虚ろな瞳に見つめられ、まりさは竦みあがる。 今や、男の興味は完全にまりさに移っていた。 ボロ雑巾のようになったれいむを打ち捨て、れいむの吐き出した餡子で汚れた手を拭いつつ、男はまりさに向き直る。 「まりさ。お前は、今、なんて言ったんだ?」 「あ……、ま、まりさ……」 まりさは男の顔を見ることすらできない。 そのとき、まりさの視線が、地面に転がるれいむを捉えた。 顔は黒く腫れ上がり、口の周りには生乾きの餡子がこびりついていたが、まだ微かに息がある。 れいむは、生きている。 その事実が、まりさに勇気を与えた。 震える体を必死に動かし、男の目を見つめて、言う。 「ま、まりさたちはいきてるよ……! いたいことされたら、かなしいし、くるしいよ……! だから、こんなこと、もう、やめて……!」 「ハッ!!」 男は嬉しそうに笑った。 まりさの訴えを聞いて、どうしてこんな笑顔になれるのか、まりさにはまるでわからない。 いや、そもそも男がれいむに暴力を振るった理由もわからなかった。 次から次へと押し付けられる理解不能な現実を目の当たりにして、まりさの体を再び恐怖が支配し始める。 そんなまりさに構わず、男は腰を下ろし、楽しそうに話し出す。 「そうか、お前たちは『生きている』のか。それは知らなかった。もしそうなら、こんなことをしてはいけないよな。 だけど、まりさ。お前たちは本当に『生きている』のか?」 「……ゆ?」 男の言っている意味がわからず、まりさは呆けたような顔をした。 この人間は何を言っているのだろう。 まりさたちが生きているかどうかなんて、見ればわかることだ。 だが、まりさの考えは、続く男の言葉に打ち砕かれた。 「『見ればわかる』なんて言うなよ? そんな曖昧なことじゃなく、もっとはっきりとした理由を教えてくれ。 どうしてお前たちが『生きている』と言えるのか、証明しろ。俺を納得させてみろ。 それができたら解放してやる。できなければ、潰す」 「ゆ、ゆぅうぅぅぅううううううっ!?」 男の提案、いや、宣告に、まりさは驚愕した。 生きているからここにいる。ここにいるということが生きていることの証明ではないのか。 いったいどうすれば、男を納得させることができるのか。 みるみるうちに蒼白になるまりさの顔面を可笑しそうに見つめながら、男はまりさに助け舟を出してやった。 「まりさ、あまり難しく考えるな。お前たちが普段、どんなことをしたら生きていると感じるのか、それを教えてくれればいいんだ」 「いきているとかんじる……?」 「そうだ。それに俺が納得できたら、お前たちは自由だ。簡単だろう?」 こんな状況でなければ、とてもゆっくりできる笑顔で男は言う。 まりさは怖くて堪らなかったが、やらなければ殺されるのだ。 もう一度だけ、痛々しい姿のれいむを見る。 まりさは、何があってもれいむを守ると約束した。 意を決して、まりさは口を開く。 「まりさたちは むーしゃむーしゃすると ゆっくりできるよ! だから まりさたちは いきてるよ!」 「草や花や木はどうなるんだ? 『むーしゃむーしゃ』しないだろう? お前たちがいつも挨拶する『おはなさん』は生きていないのか?」 自信満々だったまりさの言葉は、男に届いた瞬間、両断された。 これで助かる、れいむとゆっくりできる、と思っていたまりさは、しばらく動けなかった。 「もう終わりか? 残念だな……」 男は立ち上がろうとした。 その動作が、まりさの意識に鞭を打って覚醒させる。 「……ま、まだまだ いっぱいあるよ! ゆっくりきいてねっ!」 「それは良かった。それじゃあ、続けてくれ」 まりさにとっては地獄のような、男にとっては児戯のような問答が始まった。 「まりさたちは ぴょんぴょんしたり、のーびのーびしたら ゆっくりできるよ! だから まりさたちは いきてるよ!」 「まりさ、これは腕時計だ。よく見ろ。針が動いているのがわかるだろう。こいつは生きているのか?」 「ま、まりさたちはおちびちゃんをうむよっ! おちびちゃんはかわいいよっ! だから まりさたちは いきてるよっ!」 「年を取ったら子供を産めなくなるぞ。おばあさんは生きていないのか?」 「まりさたちは……、まりさたちは うまれたときは ちっちゃかったけど、いまは こんなにおおきいよ……! だから まりさたちは いきて……!」 「空に浮かぶ雲は大きくなったり、小さくなったりするが、雲は生きているのか?」 「まりさはっ、まりさは れいむをみて きれいだなっておもうと しあわせだよっ……! だから……!」 「俺はれいむを見ても綺麗だとは思わないな。俺は生きていないのか?」 まりさは死に物狂いで、自分たちが『生きている』ということを叫び続けた。 どれくらいの時間が経ったのだろうか。 全身汗まみれで、目からはとめどなく涙が溢れているまりさとは対照的に、男は涼しい顔をしている。 まりさは、男を納得させることができなかった。 それどころか、自分たちが生きていると思えることをことごとく否定され、言いようの無い喪失感に包まれていた。 「こんなところか。まあ、よく頑張ったとは思うよ」 男のねぎらいの言葉に、まりさは反応しない。 精も根も尽き果てたまりさを一瞥すると、男は腰を上げようとした。 その脚に、まりさが力無くぶつかった。 「……てる」 「ん? 何だって?」 「いきてる……。まりさたち いきてるよ……。にんげんさんと おはなしできるよ……。いたいのは いやだよ……。 おうちにかえりたいよ……。ゆっくりしたいよ……。れいむ……」 ややあって顔を上げ、縋るような目で男を見つめた。 「納得できないか? それなら、もっとわかりやすい方法で考えてみるか」 男はそう言うと、適当に殴ってから放置していたれいむを掴み上げ、まりさの前に置いた。 幾分回復したのか、まりさの姿を見て、れいむは「まりさ……」と呟く。 腫れ上がった瞼の隙間から、涙が零れた。 その悲惨な姿を、まりさは見ていたくなかった。 それでも、目を逸らすことができず、二匹は悲しげに見つめ合った。 れいむ。ごめんね、れいむ。まりさ、やくそくまもれなかったよ……。 まりさがれいむに声をかけようとしたとき、 「よく見ておけよ、まりさ」 男はごく自然な動作で、れいむの両目を抉った。 「い゙あ゙あ゙あ゙っぁあ゙ぁあ゙あ゙あ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 どこにそんな力が残っていたのかと思えるほど、れいむは激しく暴れ、絶叫する。 「まりさ、これでもう、れいむは何かを見て綺麗だなんて思うことはできない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさは答えることができない。目の前の出来事を理解したくなかった。 男はれいむの口をこじ開け、舌を掴むと、勢い良く引き千切った。 「んぐびゅぅゔゔゔぅぅぅゔゔゔゔゔゔっ……!!」 れいむの口からだらだらと餡子が漏れ出す。 「まりさ、これでもう、れいむは何かを食べておいしいとは感じない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさの頬を涙が伝う。 男はれいむの上顎と下顎に手をかけ、そのまま引き裂いた。 「お゙ごぉっ……」 れいむは二つになった。 「まりさ、これでもう、れいむは赤ちゃんを産むことができない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさの視界は滲んで、何が何だかよくわからなくなっていた。 男は立ち上がると、まりさの目の前にれいむを叩きつけた。 餡子と皮が降り注いだが、まりさは目を瞑ることもせずに立ち尽くしていた。 「まりさ。れいむは動かなくなったぞ。それ、『生きている』のか?」 『れいむ』を見つめたまま、まりさは何事かを呟いた。 「そうか。じゃあ、“殺して”やるよ」 男は笑った。 これまでの微笑とは違う、本性を垣間見せるような笑みだった。 「ゆあ゙……」 見上げたまりさの顔に、男の履いているブーツのつま先がめり込む。 まりさはもう何も感じなかった。 まりさは××された。 (了) やっと十作目。 そうだね、ゆっくりだね。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生物と無生物の境界・・・人間にも明確に定義できていないものだしな。 正解がない以上、ゆっくりを精神的に痛め付けるにはうってつけというわけだ。 とってもゆっくりできたよ! -- 2015-01-08 14 59 28 ゆっくりは生き物じゃない、生物(ナマモノ)だ -- 2014-08-23 03 15 22 ゆっくり相手には屁理屈で十分だな -- 2013-03-03 16 52 28 じゃあお兄さんはどうなの?生きてるの? ていうか生きていることを認めないならなんでころすの? 生きてないものは死なないよ?って感じ 問答物は作者なりの正答が欲しいね、屁理屈でもいいから -- 2012-02-13 03 49 58 死ぬことができる。だから生きている これくらいしか答えられない 自分が同じ質問されてもまともに答えられないかも知れない ゆっくりに聞くのは酷だよなぁ -- 2011-07-18 11 12 01 AならばBが否定されてもBならばAの否定にはならない事なんて 餡子脳にわかりようもないのだった -- 2010-12-18 05 57 16 人間に相手をしてもらえたんだ このまりさは幸せだな -- 2010-12-11 12 31 16 何も出来ない全てにおいて最底辺のゴミクズが、地上を支配している人間様と対等などとぬかす根拠は何だろう -- 2010-11-16 14 33 11 本当に動く饅頭なら嬲ったって楽しくないからなぁ。 普通に生き物って設定の方が背徳感があっていいや。 -- 2010-09-23 18 49 49 ともあれ、喋ったり動いたりする饅頭なんか食べたくないな -- 2010-08-12 14 54 20 ゆっくりが無生物だとしたら、ただの饅頭だとしたら 虐殺して捨てるなら食べ物で遊ぶ悪いやつ、虐めて食べるなら料理人 -- 2010-07-25 07 55 56 悪魔の証明か、、、 くさった饅頭は生ごみでしょ? お話してあげるなんて優しすぎでしょ~w -- 2010-07-25 00 47 16 どこかの大佐が「人がゴミのようだ」と言ってた。大佐レベルから見るとゆっくりも人間も同じようなモンなんだろうか? -- 2010-07-21 11 29 37 大局的視野でドライに見た場合どっちも同じようなものであるのは間違いないな 生存って概念は人間が勝手に作ったものだし -- 2010-07-20 17 59 04 ゆっくりが無生物だとしたら、ただの饅頭だとしたら、 我々はそんなもん相手になにしてるんだろう? -- 2010-07-14 11 48 41 ゆっくりが生物なんて絶対に認めん。ただの動くゴミだ -- 2010-07-12 23 57 11 ゆっくりはまんじゅうと呼べるものになった時点で生きていると言い切れなくなった まあ生きてようが許さないけど -- 2010-07-12 23 00 27 一応、ゆっくりは代謝、繁殖などの生物としての要件は備えているよね。 考えてみれば、人間とゆっくりが生きている要件って実は同じようなモンだよな。 -- 2010-07-09 00 03 16 まりさ「にんげんさんはいきているの?」 鬼意山「お前らゆっくりを殺すことに生きがいを感じているんだよ!だから、生きている」 -- 2010-06-07 08 05 12 面白かったけど、そっくりそのまま人間に対して同じことした場合、 ゆっくりと同じようになる問いかけはちょっとなぁ このまりさの助かる手段は「じゃあ人間さんは生きてるの?」って聞くことだったな -- 2010-05-31 19 54 48
https://w.atwiki.jp/raysuntie/pages/114.html
+ ? ⾦城勇希 (Yuki Kinjou) CV 芹澤優 所属 ██████ 生年月日 ████年01月14日 出生地 ██ ██ 血液型 B型 (思い出アルバム) 身長 145cm 趣味 折り紙 (思い出アルバム) 好きなもの かわいい小物/洋菓子 嫌いなもの 病院/辛いもの 体重 41kg 登場作品 BLUE REFLECTION TIE/帝 経歴 星崎愛央(TIE)が異世界に来る前に暮らしていた少女のうちの一人。 この世界で目覚める前の記憶を失っているらしい。 常に元気いっぱいで、考えるよりも先に行動を起こすタイプ。 他の仲間たちと違い、自分だけリフレクターに変身できないことに不満を覚えている。 折り紙が特技であり、ドラゴンを作れるほどだが作り方は企業秘密。 学年は愛央と同じと思われる。 ネタバレ注意 + ... 勇希は灰病により既に亡くなっていた。 本人曰く、真っ暗な空間で目覚め、具体的には言い表せないものの、神とされる存在が自分自身の魂を作り替え、世界システムの一部となった。 世界システムはその魂を利用し、勇希を復活させてスパイとして雫世界に送り込んだ。 彼女に与えられた役目とは、発信機として雫世界内部にとどまり続け、消滅機構が攻撃する際の目印となること。 罪悪感からわざと嫌われようとする勇希だが、愛央たちはそんな彼女を受け入れた。 全員で助かる。それは、勇希も例外ではない。みんなの優しさに救われ、そして宮内伶那と本心からぶつかり合うことが できた勇希は、そのとき真の意味での仲間となった。 一度死んだ自分が、元の世界で再び生を受けることをどこかで諦めていた勇希だったが、ココロトープに刻まれた 雫世界での新たな思い出が勇希の心を動かし、生への渇望を見出す。 病気でできなかったいろんなことを、新しい世界ですべてやりつくすのだと。 そうして勇希と愛央は、限りある命を全力で共に生きていく親友として特別な関係を築いた。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/8467.html
ふしきなくにのるか【登録タグ ふ 乱数P 巡音ルカ 曲 曲は】 作詞:乱数P 作曲:乱数P 編曲:乱数P 唄:巡音ルカ 曲紹介 曲名は『不思議な国のルカ』(ふしぎなくにのるか) 「ルカのブレッシーな声に思いつく限りの魔改造を施し、張りのある声にしてみました。」(作者コメ転載) 巡音ルカ発売1周年を記念して投稿された。 モチーフはもちろん「不思議の国のアリス」なのだが…ルカが迷い込んでしまったのは、なんと乱数Pワールド!? 歌詞 Ladies Gentlemen! This is Luka's wonderland story! いつもの木陰で読書をしていたら かわいいウサギがひとりテクテクテクテクやってきた 忙しそうに走り出し私に目もくれず 木の穴にウサギが飛び込んでいった 私も後について飛び込んでみたら 目の前に広がるオリエンタル世界 手近なおうちに入ってみたらなんなの この家はまるでウサギ小屋のようね とても窮屈で動けないから 床板踏み抜いた 変すぎるこの世界さまよい歩いたら さっきのウサギがひとりテクテクテクテク走ってた 時間気にして走り出し私に目もくれず お城方面へ消えて行ったの 私も後を追って駆け出してみたら 小鼻をくすぐるおいしそうな香り 野点をしている子猫さん お茶請けにアイスクリームはどうかと思うわ 日本人なら和菓子でしょ かわりに食べたげる! 城下町たどり着き辺りを見回せば やっぱりウサギがひとりテクテクテクテク慌ててた 右見ても左見ても町中土俵だらけ 肉塊がぶつかり合うドスコイシティ 上手投げ切り返し寄り切り掴み投げ 大股外掛け三所(みどころ)を攻め続けると不浄負け まわしをしている女の子 恥じらいというものを知らないのかしら 私も無理矢理脱がされて その時目が覚めた コメント 1周年おめでとう! -- 名無しさん (2010-01-31 17 13 59) 題名見た瞬間吹いたww -- トリュフ(´・ω・`) (2011-11-20 20 36 22) 名前 コメント