約 1,622,222 件
https://w.atwiki.jp/kitsunech/pages/21.html
画像をクリックすると別ウィンドウで表示されます。
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/261.html
劇場版 パラレルワールド・スーパー大戦feat.赤セイバーとプレイアデス聖団 予告編 ◆作者不明 暗い通りの中、一組の足音がまどかの耳に響く。 カツ、カツ、カツ まどか「あなたは…?」 ???「私は美国織莉子」 見慣れない学生服を着た少女はまどかを見下ろしながらそう名乗り――― 織莉子「あなたのような存在を、魔法少女として認めるわけにはいきません!」 襲い来る大量の使い魔達を前に、織莉子は手を掲げる。 織莉子「はっ!変身!」 キピーン ◇ N「パラレルワールドの皆は完全に僕達の敵に回ったようだ…」 ゆまとニャースを後ろに連れた士郎の前で、Nは語る。 そこにあるのは仁義なきバトルロワイヤル。 ぶつかり合うガブリアスとミュウツー。 セイバーオルタの刃とオーガのオーガストランザーがぶつかり合い火花を散らす。 ◇ 使い魔を前にファイズエッジを振るうファイズ、その後ろには車椅子の少女と黒髪で細身の少年。 「お前、パラレルワールドの人間だったのか、なら次は」 ゼロ「俺が相手だ」 困惑するファイズに対し仮面を被る細身の男―――ゼロ。 その強打がファイズの体を捕える。 織莉子「次はあなたの番よ」 ほむら「あら、どうして?」ファサ キリカ「別世界の君たちは許されないんだよ」 刃を振るうキリカと球体を飛ばす織莉子のコンビネーションに苦戦する美樹さやか。 ――――そして現る、パラレルワールドの管理者とは? 空間を切り裂く謎の一撃が、周囲の大量の黒き巨人を吹き飛ばす。 ◇ 巧、士郎、Nの向こうから現れる7人の戦士たち。 彼らは皆、パラレルワールドの住人。 士郎「パラレルワールドの人間…、戦うしかないのか…!」 「変身!」ファイズフォンを掲げる巧。 腕の聖骸布を剥ぎ取る士郎。 モンスターボールを構えるN。 全身を光に包ませ魔法少女衣装に着替えるほむら。 QB「全ての世界の力を結集させるんだ!」 まどか「パラレルワールドの皆が戦うっていうなら…、私も戦わなきゃ…!皆を守るために!」 ―――変身! 魔法少女が、サーヴァントが、オルフェノクが、仮面ライダーが走る。 多くの力が入り混じる混戦。 バーサーカーが駆け抜け、マークネモがその巨大な刃を振るう。 ピカチュウの電撃とドラゴンオルフェノクの青い炎がぶつかり合う。 どちらが勝つかを賭けて傍観する死神達と、真相解明に奔走する探偵達。 「天幕よ、落ちよ!花散る天幕(ロサ・イクトゥス)!」 「ニコ、サキ!行くわよ!」 赤きセイバーが剣を振るってKMFをなぎ倒し。 プレイアデス聖団が並び立ち。 イリヤ、美遊、クロの三人のコンビネーションが巨大な魔女を吹き飛ばす。 パラレルワールドで分かれ並び立つ総勢57人。 「問答無用!」 パラレルワールド・スーパー大戦feat.赤セイバーとプレイアデス聖団 2114年4月1日ロードショー―――― 入場者には特製QBステッカー、プレゼント! どちらの世界が勝つか、映画の結末を決めるのは君だ! 詳細はパラレルワールドバトルロワイヤルwikiにて!
https://w.atwiki.jp/twin_world/pages/8.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ コメント ニュース 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/631.html
三時間目は物理・・・か。 テキストを机の上に揃えながら、俺は溜め息をつく。 別に、授業が憂鬱な訳じゃない。 今日、間違いなく何らかの形で告げられる一つの最悪なニュース。 それが、溜め息の理由の全てだ。 登校してから今まで、それは告げられずにいた。 しかし、確実にその時が迫るのが判る・・・ 始業のベルが鳴る。 担当の教師が神妙な面持ちで教室へ入ってくる。 嫌な予感がした。 (今・・・来るのか・・・?) 「・・・皆さんに、残念なお知らせがあります。二年の朝比奈未来さんが、旅行中の事故で亡くなりました。」 ザワつく教室。 俺も動揺したフリをする。 仕方ないとはいえ、今の俺自身を俺は許せない。 そうだ、ハルヒは・・・? 息を飲みながら振り返る・・・ ハルヒは目を見開いたまま、呆然としていた。 「残念ながら・・・国内の事故では無い上に御家族全員が亡くなられたとの事で・・・今後の・・」 壇上でうつ向きながら教師が語り続ける。 教室の中のザワつきが激しさを増して行く。 俺は振り返ったまま、ただハルヒだけを見つめていた。 どれくらいの時が流れたのだろう。 気が付けば、教室には俺とハルヒ以外だれも居なくなっていた。 窓の外、グラウンドから野球部のかけ声が遠く聴こえてくる。 「アタシ、部室にいかなきゃ・・・」 突然、ハルヒはそう呟くと席を立って歩き始めた。 慌てて後を追う。 俺は、ハルヒを追いながら心の中で叫び続ける。 (なあ、朝比奈さん・・・いや、朝比奈さんを動かす未来の偉い人!こんなやり方、 正しい訳が無いだろ!なんとかしろ!なんとか・・・してくれっ!) 部室には、朝比奈さんの来ていた数々の衣装がハンガーに吊され、在りし日のままになっていた。 それらを目にした瞬間、ハルヒは床に崩れ堕ちて・・・ 泣いた。 俺は、ただ肩を抱いてやる事しか出来ない。 「っぐっ・・・ううう・・・信じないわよ・・・信じないんだから・・・」 気が付くと、俺の頬にも涙が流れていた。 もう、朝比奈さんに会えない事には・・・変わり無いんだよな。 あれから、何時間経ったのだろうか。 酷くだるい。 俺は床に座り、足を投げ出して壁によりかかり・・・そんな俺の胸にもたれかかる様にして、ハルヒは眠っていた。 ふと、人の気配を感じ部室の入り口に目をやる。 そこには、古泉が立っていた。 そして、いつの間に現れたのか、窓際には長門も居る。 よう。 おまえ達は・・・全て知っていたのか? いや、知っていたんだろうな。 ただ、俺は・・・今回の事は言うべき時が来るまで、本気で言わないでいようと思ってたんだ。 何か、こう・・・朝比奈さんの立場がまずくなるような気がして・・・・ 古泉が珍しく神妙な面持ちで答える。 「結果的な部分で把握していました。 キョン君の判断は賢明だったと思います。 しかし、こんな野蛮な方法を彼等が用いるとは・・・」 「彼等」というのは、朝比奈さんをこの世界に送りこんだ張本人達を指すのだろう。 唇を噛み締める古泉をじっと見据えたまま、長門が続ける。 「彼等の認識には欠落した部分が有る。そしてそれは、この後起こりうる事態を悪化させる危険性を持つ。また、朝比奈みくるの召喚手段も適切では無かった。」 つまり、ハルヒにとって朝比奈さんがどれほど大切な存在だったかを把握せずに、「役目が終わったから帰れ」「後が面倒だから死んだ事にしろ」って感じか? 「そう。」 どうなるんだ、この先一体・・・ 「とりあえず、涼宮さんは、このままでは目覚めません。」 ! 「そして既に、この世界は書き換えられつつあります。」 そういえば! 外からは、あれほど野球部や陸上部の掛け声が聴こえて来たのに、校庭には誰も居なかった・・・ ハルヒの仕業か? 「例の閉鎖空間を生み出す瞬間と次元のズレ方が酷似しています。しかし、全くの・・・別物で、こんなのは初めてです。」 長門が窓際から離れ、廊下の方を指さす。 「この近く。急速に情報の連結と解除が繰り返されている空間がある。」 「そこが異世界への入り口ですね!」 長門が黙って頷く。 とにかく行くしかないな! 俺はハルヒを机の上に寝かせると、少し待ってろな・・・と呟いた。 昔、何かの余興でバットを地面に垂直に立てて、こちらに向いているバットの先端部分に額をつけたまま、ソコを中心にクルクルと回り合図とともに駆け出す・・・というのをやった事がある。 当然、足はふらつき真っ直ぐに走る事は不可能なのだが、なんとかゴールを目指し必死に走る・・・ 今の俺は、正にそれだ。 部室を出てから間もなく歪み出した廊下を俺達は必死に駆け抜ける。 「こっち」 先導する長門も、いつものスタンスは崩さないものの、相当走り辛そうだ。 そして古泉と俺が長門を追う。 そして、長門はある場所で立ち止まった。 ここは!あの茶室じゃないか! 「ここ。でも、私には無理。」 そう言って長門は古泉を見つめる。 「はい、承知してますよ。」 古泉は以前、閉鎖空間に初めて俺を連れて行った時の様に、手をゆっくりとかざし茶室の入り口に触れた。 「むっ?ぐう。」 どうした? 「どうやら並の代物では無い様です。長門さん?ここは、ひとつ力を合わせるという事で構いませんね?」 「いい」 何だってんだ?説明しろ! 「ここは、僕レベルの能力者が単体で辛うじて侵入できる程の空間です。」 それほどか! 「ええ!ですからキョン君、アナタは当然此処には入れない!」 ああ、そうだな。 「そこで僕が此処の中に入り、中で得た情報を長門さんに全て送る様にします。」 なんだって? 「長門さんには、この情報により此処の中と同じ疑似空間を構築して頂く!これで、どうでしょう!」 なんとなく、わかった!任せる! 長門も、俺の横で頷く。そして手を差し出し、古泉に「はなさないで。」と言った。 やがて古泉は、長門の手を握った右腕だけを残し、体の半分以上を異空間であろう「茶室」に沈めて行った。 「来る」 ん?長門・・・? な に が く る ん だ あ あ 周りが し ろ い し ろ い し ろ し 俺は、夕闇の中を自転車で走る。 今日はいつもより忙しく疲れたものの、得意先に貰った手土産のおかげで、ペダルがすこぶる軽い。 長い橋を渡り、少し坂を登った所にある我が家は、狭いながらも最近出来たショッピングモールに近く、小さいけれど隣に公園もあって、わりと気に入っていた。 家に辿り着いた俺は、慌ただしく自転車に鍵をかけ、同じキーホルダーに付いている鍵で玄関を開ける。 ただいまーっ 「おかえり・・・あ、なにそれ?」 ハルヒは俺の手にぶらさがった包みを目ざとく見付け、瞳を輝かせる。 ああ、海老だ。 今日、取引先でさ?貰った。 そっけなく言ってみたものの、おそらく俺は得意げな顔をしてる・・・と思う。 「けっこう沢山入ってるじゃない?ウフフ・・・そうねぇ・・・」 ハルヒはニヤニヤしながら、この海老の運命の行く末を思案中らしい。 「よおし!喜びなさい?この海老は今夜天ぷらになる事が決定されたわっ!衣のサクサク感に悶絶するのよっ!」 そう言うと、ハルヒはキッチンへと勇み足で向かって行った。 ん? おい、ハルヒ? 「なーにー?」 みくるの泣く声がしないか? 「わかんなーい、みてあげてー?」 全くこの、お気楽極楽主婦は我が家に0歳児が居ることを自覚してるんだろうか。 普段の生活が懸念されるぜ。 俺は、みくるのベットのある部屋へと急ぐ。 「ふえ~ふえ~」 やはりだ。 我が家の愛娘、みくるは器量こそ良いものの泣き声に説得力がイマイチ足りない。 とりあえず、オムツは・・・大丈夫だな。 おーい、ハルヒー? ミルクは何時にあげたんだー? 「ん~三時ー」 おいおい、もう六時だろ! 待ってろな、今持って来てやるから。 バタバタとミルクの用意をしてると、ハルヒがキッチンから顔を覗かせてニヤニヤしてるのが見えた。 何だよ? 「な、なんでもないわよ・・・」 ふん。 「ただ・・・」 ? 「キョンで・・・良かったなあって・・・」 ・・・バカ ん ンくん ョンくん キョンくん 「キョン君!起きてくださいっ!」 ん・・・あがっ!? い、今のは何だっ? 気が付くと、俺は床に倒れていた。そして俺の横には、呆然自失して座りこむ長門を支える血まみれの古泉の姿があった。 どうした!何があった! 「申し訳ない・・・侮りました・・アレは閉鎖空間なんてもんじゃない・・・超現実空間です。」 なんだと? 「つまり・・・書き換えられた世界です・・・」 馬鹿な! 「今・・私たちが居る場所こそが・・閉鎖空間という事になります・・・。」 まさか・・・ 「そして、向こう側が凉宮ハルヒが望んだ・・・世界です。」 !! 確かに、さっきの・・・ハルヒが居た気がした。 しかも俺もだ。 赤ん坊も居たな・・・名前は・・・思い出せない・・・何故だ? 「もはやアナタはアナタでは無くなり始めている。いや、僕も長門さんも・・・。」 わからん、それはどういう・・・ 「つまり!アチラは現実の世界、こちらは夢の世界と・・・」 そう言いかけた途端、古泉は大量の血を吐いた。 「ハァハァ・・・体に負荷がかかり過ぎた様ですね・・・」 おい!古泉!しっかりしろ! 「大丈夫、僕は長門さん程じゃない・・・」 畜生、どうしたらいい? 俺は、どうしたらいいっ!? そうだ! あの中には、確かにハルヒが居た! ハルヒが元の世界を望めば! だが、どうする? 長門も古泉も、恐らくもう立ち上がる事も出来まい・・・しかし・・・ そうか! なあ、古泉! 向こうへの入り口を開けてくれ! 「なんですって!?」 俺が行く!行ってハルヒに言わなくちゃいけない事があるんだ! 「無理です!僕みたいに・・・肉体的に負荷を受けるだけじゃ済まない!既にアチラ側に存在する本物のアナタに取り込まれて、今のアナタは完全に消滅しますよ!」 俺は俺だ! 頼むから・・・ 「・・・解かりました。僕の手を握って・・・瞳を閉じて下さい・・・・そして・・・ゆっくりと体を・・・此方に・・ さ あ ど う ぞ 薄れていく意識の中で 俺は思ったんだ ハルヒ お前が今一番望む世界は そんなんじゃないだろ? 「ねえ、キョン!起きなさいっ!」 ん、ああ・・・今何時? 「もう十時よ?早く出掛けないと。午後になると、もう結構冷えてくるのよ。みくるに風邪ひかせる訳にいかないし。」 「陽射しが暖かいううちに・・・ね?」 ん、ああ。わかった・・・っ。 (そういえば、今日は日曜日だったな・・・。) 軽く朝食を済ませて、俺達は足早に出かけた。 十二月上旬とは思えない暖かな陽気に、少し背中が汗ばむのを感じた。 「ねえねえ、キョン?久しぶりに見晴らし台に行くってのはどうかしら!出産後のお腹のたるみを解消するには絶好のウォーキングコースだと思うのよ!」 少し遅れて歩く俺に、ベビーカーを押すハルヒが振り返りながら言う。 あの坂道を登るのか。 高校の頃は、良くハルヒを乗せて自転車でこの坂道を登ったものだが。 今は・・・正直一人で歩くのも遠慮したい。大体、日曜日に疲れてどうする?日曜日くらい体を休めなければ、我々サラリーマンは日々戦えんのだぞ? それに、ハルヒは出産前とそれほど体型は変わっていないと思うのだが。 自分の体型に過敏になるのは女の性か? 「さあ!もたもたしてると置いてくわよっ!」 やれやれだ。 おーい!初めからペース上げすぎると、息が上がるぞっ! (いいのよっ!キョン?風の伝説を感じさせる走りをするのよ!) んっ? ハルヒ、何か言ったか? 「えー?何?」 いや・・・なんでもない・・・ 見晴らし台に付く頃には、俺は汗だくになり息をきらしていた。 ハルヒは・・・そうだ、こいつは昔から無駄にパワフルでスポーツ万能・・・なんだったな。こんな坂道程度じゃ堪えない訳だ。 そういえば、色々な部活から誘われたが、飽きっぽいのが災いして結局三年間帰宅部だったんだよな・・・。 「こらっ!情けないわよっ!」 ああ。まったく、お前には敵わないよ! 「ふふん。まあ、いいわ!キョン?ちょっとベビーカーをお願い!」 そう言うと、ハルヒは販売機のある方へ走って行った。 「ちょっと!キョン?ボケーッとしているんじゃ無いわよ?ほら、コレ!」 ハルヒはそう言うと、俺に冷えた缶コーヒーを手渡した。 そして自分もカフェオレを開け、グイッと飲んで見せる。 「プハァーっ!旨いっ!スポーツの後のコーヒーは最高だわっ!」 ふん、本物のコーヒーは苦くて飲めない癖に (・・・アンタと同じでいい。) まただ。さっきから、一体なんだ・・・? 俺、疲れてるのか? とりあえずベンチに座る・・・か。 「どうしたの、キョン?」 ベンチに腰を降ろした俺の顔をハルヒが覗きこむ。 なんとなく、キスが出来る距離だな・・・と思う・・・ キス・・・ (喜びなさい?キョンの今回の申し出に対して、SOS団長として私は・・・) ああ、そうだ!俺は・・・ ハルヒ! 「な、なによ!キョン?」 俺は・・・平穏で、それなりに毎日が楽しければいいと思ってたんだ! 「?」 でも、高校に入って・・・・とんでもない女に出会っちまった! とにかく我が儘で強引で・・・でも繊細で優しくて・・・割と器用に何でもやってみせるんだ! でも、彼女は退屈してた!何をやっても楽しく無かった! だから、自分の思うままに仲間を見付けて、思うままに楽しく過ごそうと考えた! 普通なら・・・そんなに都合良くやれるもんじゃないさ! でも!彼女には、それが出来てしまうんだな! 「キョン?」 何故なら彼女は、自分の願うままに世界を変える不思議な力を持っているから! 「ちょっと、何を言っているの!?」 そんなある日、大切な仲間・・・いや!ある意味、愛してさえいたいた仲間がこの世から消えた! 「キョン、やめて!」 彼女は悲しくて悲しくて、今までの世界を終らせて新しい・・・世界を望んだ! 「いや・・・」 彼女の名は涼宮ハルヒ! 瞬間、俺とハルヒの周囲から全てが消えた。後に訪れたのは・・・ 闇 ハルヒの声がする 「願いは、叶うのかしら。」 叶うさ 「でも・・・アタシは・・・」 わかってる 「キョンは?」 ハルヒの・・・願うままに。 気が付くと俺は部室のドアの前にいた。 とりあえず、例によって朝比奈さんの生着替を警戒・・・ ん? 朝比奈さん? 俺は慌ててドアを開けた! 少し丈の短いチャイナドレスを纏った、朝比奈さんが居る! 今更敢えて言う事も無いだろうが・・・物凄く良い! 大満足のハルヒが腕を組んで頷く。 「うん!完璧ね!いますぐフカヒレスープを注文してあげたくなるわ!」 相変わらず、訳が解らない。 ところで、何でチャイナドレスなんだ? 「アンタ、知らないの?ミクルちゃん、一週間ほど南町の来来軒でバイトするんですって!」 何っ? ハルヒっ!お前、また何か!? 「何よっ!紹介料代わりに餃子無料券10枚貰っただけでしょ?アンタなんかには餃子あげないんだからっ!」 ・・・・お前なあ! 「餃子・・・十枚」 長門が呟く。 そして、古泉がニヤけながら上手くまとめた。 「まあまあ、皆さん!帰りにでも来来軒によって行きましょう!ね、朝比奈さん!」 終わり
https://w.atwiki.jp/staffdb/pages/22.html
Hironori Tanaka 1984年6月1日生まれ 愛知県出身 遊☆戯☆王5D s 原画 153話 ぶつかり合う魂! 遊☆戯☆王ZEXAL 原画 056話 宇宙大決戦!ネオ・ギャラクシーアイズの逆襲 143話 孤高の決闘者『ナッシュ』宿命のラストデュエル!!
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/1386.html
操兵闘技大会(リューディス・ガイズ) 聖刻群龍伝の舞台である神聖ロタール帝国で定期的に行われる操兵戦競技の大会。 個人戦と団体戦があり、団体戦は基本的に諸侯国の騎士団同士がぶつかり合う一種の代理戦争である。
https://w.atwiki.jp/mgrpgar2e/pages/1449.html
メニュー>パワー>シーフ共通>風と歩む者 ☆3 固定値的に十分な数字だが、所詮固定値だ。 パワーぶつかり合うクライマックスよりも、ミドルでの戦闘で効果を発揮する。もしそちらで不安があれば。 -- 名無しさん (2014-04-27 20 59 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/twin_world/
ここはボーカロイド二次創作サイトです。 版権とか販売元とか一切関係ありません。 すべてフィクションです。 パクリとか嫌いな人の閲覧は推奨できません。 それでもおkな方はどうぞ! 少しでも楽しんでいただければうれしいです。 詳しくはaboutへ。 管理人:かるな 名前 コメント なにやら非ログインユーザに編集されていたので修正。ご無沙汰ですみません…; -- かるな (2008-08-28 03 11 48) 第九話「マスターの不在・後編」を更新しました…! -- かるな (2008-05-26 05 07 28) 第九話「マスターの不在・前編」、第九話「マスターの不在・中編」を更新! -- かるな (2008-04-01 00 42 35) VR登場人物と、第八話の番外編「もう一人のカイト?」を更新 -- かるな (2008-03-07 04 28 50) お待たせしました…!第八話「僕とマスター・前編」、第八話「僕とマスター・後編」を更新! -- かるな (2008-03-05 03 27 16) 第七話「もう一人のミク」更新です! -- かるな (2008-02-23 03 34 51) 第六話「兄の手」を更新しました! -- かるな (2008-02-18 23 22 56) ボーカロイドとプリンセスの世界、開始! -- かるな (2008-02-15 15 16 19) 第五話「あの日の歌」を更新 -- かるな (2008-02-14 15 14 35) 第四話「ようこそ電脳空間へ」を更新 -- かるな (2008-02-11 15 06 30) 第三話「姉さん、現る!」を更新 -- かるな (2008-02-08 03 40 40) 第二話「はじめてのおつかい~KAITO編~」を更新 -- かるな (2008-02-07 15 30 52) 第一話「KAITO起動」を更新。 -- かるな (2008-02-06 05 53 16)
https://w.atwiki.jp/chojun/pages/31.html
第20話 さよなら巡査長 基本情報 項目 詳細 掲載号 週刊少年ジャンプ 2024年31号 単行本 未収録 前回 第19話 OB巡査長 次回 第21話 見守り巡査長 登場人物 超条 巡 一本木 直 ローボくん 獅子原 非有児 あらすじ 超巡の職務怠慢を見かねたローボくんは、珍宿西交番を飛び出します。 ローボくんはしばらくしたら超巡たちが探しに来ると思っていましたが、放置されたままでした。 見捨てられたと思ったローボくんはグレて、周りに八つ当たりをします。 そして不良たちに絡まれたところを獅子原 非有児に助けられます。 ローボくんは獅子原を慕い、ついていくと言います。 獅子原はローボくんから理由を聞いて「まだお前は相手の気持ちを聞いていない」と、もう一度あって話をするべきだと言います。 当てもなく街を彷徨うと、超巡たちがローボくんを探す姿が目に入ります。 ローボくんは気まずそうに顔を出し、怒られるかと思ったら優しく出迎えてくれました。 ローボくんは超巡たちの本音と向き合うことで、ぶつかり合うことを恐れないようになります。 メモ 獅子原はローボくんに対して「仲間にもう一度会うて来い。仲間に幻滅するだけかもしれん。自分が傷つくだけかもしれん。せやけどそのぶつかり合いを恐れたらアカン」という発言をしています このセリフから獅子原は、過去に「しっかり話し合うべき相手と話し合わずに、誤解を生んだままトラブルが大きくなった(誤解を生んだまま死別した)」などの出来事があったと推測されます 巻末コメント 『新宿区立左門公園』という場所をFLで教えていただきました。きっと良い公園。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/302.html
翼をもがれた鳥 第14話――重なり合う心―― 空の様子の移り変わり。それは、人の心に例えられるもの。人の心に影響を与えるもの。 早朝と呼ぶにもまだ早すぎる時間。せつなは窓から覗く景色をぼんやりと眺めた。 漆黒の闇が徐々に薄れ、緋色の陽光が夜空を切り裂いてゆく。 光は雲を照らし、陽が昇るまでのわずかな一瞬、辺りを金色に染め上げる。 やがて光は闇を払い、澄み切った清浄なる輝きを取り戻す。 青い空は迷いを断ち、白い雲は心を洗い、明るい陽射しは、人々に希望を与えてくれる。 朝の訪れと共に、せつなもまた、暗い気持ちが薄れていくのを感じていた。 せつなは、傍らに眠るもう一つの太陽に視線を移した。 ただ、在るだけで人の心を明るく照らす少女。 振りまく笑顔だけで、皆を幸せにする子。 あれほどの、苦悩の後だというのに。 昨夜だって、いつの間にか眠ってしまった。 ただの一度も――悪夢にうなされることもなく。 (おはよう、ラブ。ありがとう) せつなは心の中で囁いて、そっと布団を直した。 滑るようにベッドから抜け出して、なるべく音を立てないように身支度をする。 姿見に映る自分の姿。可愛らしい、新品の下着に気恥ずかしさを覚える。 ラブから借りたピンク色のジャージ、ピッタリとサイズも合う。当たり前のように袖を通す自分が不思議だった。 静かに部屋を出て階段を降り、家の外に出た。 戦士が一般人と同じ生活だけしているわけにはいかない。 ここ数日のコンディションと過ごし方はメチャクチャだった。鍛え直す必要を感じていた。 距離と起伏、人通りの有無。頭に叩き込んだ地形から適切なコースを選択する。 家の前で、軽く準備運動をしてから駆け出した。 始めはゆっくりと、徐々にはやく。身体の回復具合、体力の衰え具合を測るようにしながら速度を上げていく。 商店街の大通りに入ったところで、同じように走っている少女の姿が目に入る。 ジョギングと呼ぶにはやや速すぎるペース、跳ぶように軽やかな足取り。風も無いのに、長い髪が美しくなびく。 「せつな!? おはよう」 「おはよう」 美希だった。振り返り、一瞬驚いた顔をする。そして笑顔を作って挨拶してきた。 せつなの表情にわずかに緊張が走る。一言だけ挨拶を返して、速度を上げて抜き去った。 自分が行っているのは戦闘訓練の一環だ、健康運動に付き合う余裕は無い。 一気に抜いたはずが、気配は離れようとしなかった。 「ちょっと! それだけ?」 「トレーニングの邪魔をするつもりはないわ」 既に身体も十分に温まった。コンディションの回復も申し分ない。せつなは全力で走り出した。 しかし、美希は離れようとせず、懸命に追いかけてくる。一瞬速度を緩めようかとも思ったが、やめた。 加減も失礼な気がしたからだ。 それから三十分の間、そのままのペースで走り続けた。やがて公園の噴水の前に出る。そこで休憩することにした。 後から付いてくる美希の、体力の限界が近いと感じたからだ。 美希は苦しげな表情で懸命に呼吸を整える。座り込んでしまわないのが、せめてもの矜持なのだろう。 話せるようになるまで数分の時間を必要とした。 「はあ、はあ、はあ、一体……、はあ、はあ、どんな体力してるのよ」 「何か用なの?」 「用ってほど急がないけど……。少しお話したいなと思ってたのよ」 「――いいわ」 「美希ちゃん! それに……せつなさん」 同じくジャージ姿の祈里が、二人を見つけて駆け寄ってくる。 せつなは強い眼光で祈里と視線を合わす。しかし、すぐに警戒を解く。 祈里の様子にも驚きが感じられたからだ。それに、ここを目指したのは自分の意思。待ち伏せされたわけでもなさそうだった。 ここ数日忙しくてさぼっていたが、ダンス練習を兼ねて毎朝一緒に体操する約束だったと説明してくれた。 「美希ちゃん、お疲れ様。スポーツドリンクよ、せつなさんもどうぞ」 「ありがとう、ブッキー」 「ありがとう。でも、いらないわ」 せつなが警戒して断る。とても良好とは言えない関係だった。まして美希とは、ついこの前に命のやりとりをしたばかり。 今さら争いになることはないにしても、どんな話になるかわからないうちから施しは受けたくなかった。 「じゃあ本題に入るわね。アタシ、せつなに言いたいことがあったの」 「そうね、私もよ。先に聞くわ」 両者と、祈里の表情に緊張が走る。 そして、美希の長身が大きく沈み込んだ! 『翼をもがれた鳥――重なり合う心――』 「戻れ! ソレワターセ!」 ウエスターの命令で、大樹のような魔物は苗へと姿を戻す。 それを手に収めると同時に、苦しげな息を吐く。苗を握る手は震え、額には脂汗が滲む。 ここ数日、彼はソレワターセのコントロール訓練にかかりきりになっていた。 「精が出ることだね。まだモノにしていないのかい?」 「ただ暴れさせるだけなら、こんな訓練は必要ない」 「出撃してから行き先を決めるような君にしては、ずいぶんと慎重なことだね」 「お前こそ、何を企んでいる?」 ウエスターを差し置いて、慎重なサウラーが真っ先に街に繰り出す。それだけでも怪しかった。 サウラーは情報の収集を優先し、漁夫の利を狙うような作戦行動を信条とする。 ましてや、直接肉弾戦を繰り広げるなど考えられない。行動も、そして手段も、全く彼らしくなかった。 「イースの消去か奪回。不幸のエネルギーの収集にも勝る最優先任務だが」 「消去にしては回りくどいし、奪回目的にしては手ぬるいがな。それに、消去などさせん!」 「なるほど、加減のための完全なるコントロールかい? 優しいことだね」 「勘違いするな! イースの確実な奪回のためだ」 「まあ、急ぐことだね。こうしている間にも、彼女は居場所を固めて手ごわくなっているよ」 「誰のせいだと思っている!」 「おお、恐いことだ。では失点を取り戻してくるとしよう」 ウエスターは、去っていくサウラーを訝しげに見つめる。 余裕のある言動とは裏腹に、行動に焦りを感じる。いや、動揺と言ったほうがいいのかもしれない。 イースの離反以後、彼の心にも何か変化が起こったのは間違い無かった。 「頭のいい奴の考えることはわからん。仲間を取り戻し、奪った奴に制裁を加える。他に何がある!」 ウエスターは苗を床に置き、再びソレワターセを召還した。 せつなの前で、美希が深々と頭を下げる。 付き合いが浅いとは言え、おおよその性格はつかんでいるつもりだ。 他人に、まして同年代の子に屈辱的な姿を晒すのは、彼女の人生にとって異例中の異例に違いあるまい。 「ごめんなさい、せつな。アタシは、あなたを見捨てて命を奪おうとした」 「何を……言ってるの? 意味がわからないわ」 「わっ、わたしも同じ。美希ちゃんにそう持ちかけたのはわたしなの。ごめんなさい」 突然の美希の謝罪に、せつなは驚き、困惑する。責められるとばかり思っていたのに。 その混乱に追い討ちをかけるかのように、祈里も深々と頭を下げる。 「あなたたちは何も間違ったことをしていないわ。私は、敵だったのよ!」 「それでも、苦しんでいたことも知っていたわ」 「じゃあ、美希は間違ったことをしたと思っているの? あなたの判断こそ正しいわ」 「ううん、間違っていたわ。戦う前から、それはわかっていたの」 「それでも、わたしたちはラブちゃんを守ることを優先させてしまったの」 美希と祈里が必死で訴えかける。本気なのはわかる。でも、意味も目的も理解できなかった。 逆の立場なら、当然、自分もラブのためにこの二人を始末しようとするだろう。 ラブと違って、この二人と直接交流があったわけでもない。 そもそも自分が助かるなんて思ってもいなかった。その奇跡がなければ、ラブだってどうなっていたかわからない。 二人の決断と行動こそ正義であるはずだった。プリキュアの使命であるはずだった。 「あれは仕方なかった。私は死ぬしかなかったのよ」 「聞いて、せつな。アタシは結局、せつなは敵という考えを捨てられなかった」 「わたしも……。でも、ラブちゃんは違った……」 「結果が良かっただけで、間違っていたのはラブの方よ!」 「それでも、アタシはもう、二度とせつなを見捨てたりはしない!」 「わたしも!」 「もう、やめて! あなたたちは――私には眩しすぎる」 せつなは耳を塞ぐようにして叫ぶ。そして、首を振って後ずさり、背を向けて走り去った。 追いかけようとする、美希と祈里を拒んで―― (ごめんなさいですって? 何を許せばいいと言うの……) せつなは、広い公園の中を目的も無くとぼとぼと歩く。 美希の行動は何も間違っていない。非は、全て自分にあるのだから。 それなのに謝ろうとする。どこまでも、美しく生きようとする。 それが、眩しいと思った。 本当は――自分も謝りたかった。 例え許してもらえないとしても、それでも謝りたかった。 それすら、できなくなってしまった……。 あんなことに頭を下げる美希に、自分が同じ言葉を使うなんて許されないと思った。 (私も、ごめんなさい。――なんて、言えるわけないわ!) せつなは考え事に意識を取られ、注意力が散漫になっていた。 背後からよく知った声が投げかけられる。 「迷い、後悔、苦悩。今の君は、イースが忌み嫌っていた愚かな人間そのものだ。そうは思わないかい?」 「サウラー!」 「これだけ接近しても気が付かない。心が生み出す強さとやらも、今は期待できないね」 「ちょうどむしゃくしゃしていたの。相手をしてあげるわっ! スイッチ・オー」 「そうはさせないよ!」 “ナケワメーケ! 我に仕えよ!!” 緑色のダイヤが、飛び道具と化してせつなを襲う。 せつなは変身を中断して横に飛ぶ。間一髪で避けたように思えた。 しかし、それはせつなの影に突き刺さり、染みが広がるようにその姿を拡大していく。 「馬鹿なっ! 物質を持たない影に干渉するなんて!」 「ただの影ではない、君の心の闇だよ。自分が何者か思い出すといい」 ワガナハ……イース! 影は、イースのシルエットを完全に再現しつつ実体を形成する。 違うのは声。くぐもった、怒りと憎しみを秘めた声。幸せを妬み、呪う声。 光と対になる存在。幸せに影を落とす者。常に満たされぬ想いを抱えて、破壊の限りを尽くす怪物。 それは紛れも無く、イースだった。 「いくらもがき、あがいても、影に陽が射すことはない。君はイースだ」 「だとしても、光に寄り添うことはできるわ。それが影よ!」 数メートルの体躯から繰り出される攻撃がせつなを襲った。 大きい分だけ、イース本来の俊敏さは失われていた。それに、動きやすいジャージとランニングシューズが幸いした。 せつなはなんとかその攻撃をかいくぐり、両手を胸の中央に合わせた。 その手を開きかけて――止まった。 「クッ、ここじゃ……」 「変身できないのかい? まあ、その方が君のためだ」 視界の端に、数人の人影を捉える。 ナケワメーケの咆哮と地面を抉る炸裂音が、周囲に居た市民を呼び寄せたのだ。 なまじかラビリンスの襲撃に慣れてきているのが災いした。中には、せつなを助けようと機会をうかがう勇敢な者もいた。 (私が変身するところを見られたら、ラブやおじさま、おばさまに迷惑がかかるかもしれない) 影というだけあって、その動きはイースそのものだった。それに、感じるのだ。ナケワメーケの怒りと攻撃の意思を。 せつなは、ナケワメーケの動きを予測して回避していく。 単に読みやすいだけではない。なぜか、攻撃が甘い気がした。モーションの直前に躊躇いを感じる。 (私を傷付けずに捕えるため? それとも、他に何か――) その疑問はすぐに解決される。騒ぎを聞きつけてやってきたのは市民ばかりではなかった。 様子を見守っていた人々の間から歓声が上がる。 “ダブル・プリキュア・キック!!” キュアベリーとキュアパインの飛び蹴りが、ナケワメーケの胸に突き刺さる。巨体が宙に舞い、ベンチや木々をなぎ倒しながら転倒する。 プリキュアが来たことで安心したのか、戦いが激しくなることを予想したのか、取り巻いていた人々も避難しはじめた。 そして――せつなが苦悶の声を上げてうずくまった。 プリキュアの攻撃と同時に、胸を撃たれたような痛みが走る。 「せつなっ! 無事?」 「せつなさん、早く逃げて!」 「っ――」 「せつな、どうしたの? まさか怪我を?」 「君たちがやったんだよ」 「どういうこと?」 力で押すタイプのウエスターと違い、サウラーは特殊能力を持ったナケワメーケの召還を得意とする。 プリキュアがここに居ることも、その参戦も承知の上で仕掛けてきたのだ。 「このナケワメーケは、イースの生体情報を組み込んである特別製だ。彼女の精神や感覚器官の一部とリンクしているのさ」 「そして、互いの苦痛をそのまま相手に伝えるってことね。ベリー! パイン! 伝わるのは痛みだけよ。気にせずに倒して!」 「そんなことっ!」 「できるわけないでしょ!」 ベリーとパインは攻撃が繰り出せず、防戦一方に追い込まれる。 敵の攻撃手段は物理的な打撃だけのようだった。動きもイースの劣化版で、パワーもウエスターの呼び出すものほど強くない。 しかし、もう一つの特殊能力がやっかいだった。大小を問わず影の中に入り込み、影から影に移動する。 そして、不意打ちの形で攻撃を仕掛けてくるのだ。 「パイン、こうなったら!」 「うん。わたしの技なら、傷付けずに浄化できるかも」 「かもしれないね、一か八か試してみたらどうだい?」 「想定の範囲内ってわけね……」 ワガナハ……イース! 浄化に苦痛を感じるとしたら、その痛みはせつなも共有するかもしれない。確信が持てない以上は、使うわけにはいかない。 しかし、他に手段が無かった。回避に専念しているとはいえ、徐々に疲れが目立ち攻撃が二人の体をかすめる。 「何をしているの! ベリー! パイン! 他に手段が無いのなら、迷う必要なんてないわ!」 「そうね、迷わないわ。お断りよ!」 「せつなさんはお友達よ。傷付けるためには戦わない!」 「っぅ――」 「きゃあぁぁ!」 せつなは、成す術もなく翻弄される二人を呆然と見つめた。 この二人は――何を守ろうとしているの? 自分のため? 心を通わせたことなどなかったはず。 正義感? 使命? ならば、なおさら戦うべきだと思えた。 攻撃は痛みとして自分に跳ね返ってくる。だから、自分は戦力にならない。 悔しさに歯噛みする。 全力で戦うようにとの、再三の忠告も聞き入れてもらえなかった。 これ以上――イースのために傷付く人たちを見るのはまっぴらだった。 「どうして――私なんかをかばうの? 私が何をしてきたか知っているでしょ!」 ジュースの水流で、美希を弟と一緒に溺れさせようとした。 祈里の知り合いの子の飼い犬を使って、街を破壊しようとした。 練習のしすぎで、倒れるほど打ち込んできたダンス大会をメチャクチャにした。 憎まれて――当然のはずだ。 「仕方なかったと言ったわね。せつなだって、一緒じゃない! 従うより他に、希望が見えなかったんでしょ」 「せつなさんの可能性を信じてあげられなかった。だから、わたしもせつなさんと同じよ!」 「あなたたちの夢を――ダンス大会を壊したのは、私の意志よ」 「だったら、今度は一緒にやろう!」 「壊れてないわよ。より完璧な優勝のために、先延ばしにしただけなんだから」 いつの間にか、せつなの両目から涙がハラハラと流れていた。 ほんとうに、何を言ってるのかわからない……。 ほんとうに、あなたたちは、私には眩しすぎる……。 でも、だからこそ! もう、二度とあなたたちの邪魔はさせない! 絶対に!! せつなの両手が胸の中央で合わせられる。クローバーの幸せを祈るように。 せつなの両目が希望で輝く。そして、腕を大きく開く! 罪は呪おう。でも、償う力を、命を、チャンスを得られたことは喜ぼう。 そして――戦おう! この身体が――砕け散るまで! ラビリンスの野望を――砕ききるまで! “スイッチ・オーバー” 高らかな叫びと共に、全身に電流が駆け巡る。体内の細胞が、戦うための配列に切り替わる。 白銀の髪は朝日を浴びて輝き、全身が淡き光をまとう純白の衣に覆われる。 これが、本当の自分を生きるための力。大空を翔ける自由なる翼。 「あなたが私の闇だと言うなら、真っ先にこの手で倒すべき敵よ!」 「ダメッ! せつなっ!」 「せつなさん!」 イースの体が、飛翔の如く高く跳躍する。膝を丸め、高速で回転しつつカカト落しを叩きつける。 地面にめり込んで動きを止めたナケワメーケに、イースの連続攻撃が炸裂する。 歯を食いしばったイースの口から、苦しげな声が零れる。全身から嫌な汗が噴き出す。 だけど――こんなもの、あの時の苦痛に比べたら! ワガナハ…… 「そう、イースよ! そして、あなたは私には絶対に敵わない!」 イースは、ナケワメーケの攻撃に対して一切の防御をしない。 狙うはカウンター! 当たったって構わない、それも相手のダメージになるのだから。 「刺し違えたって構わない。これが――止めよ!」 イースの拳がナケワメーケのクリスタルに伸びる! ナケワメーケの渾身の一撃がイースの身体に届く! 「ダメッ――!!」 太陽の光を背負って、その化身のような眩き戦士が舞い降りる。 キュアピーチだった。両者の間に割って入り、イースの攻撃を止めるように背中で拳の進路を塞ぐ。 そして、ナケワメーケの攻撃を両手で受け止めた。 ワガナハ…… 「イースだよね。あたしの親友で、あたしたちの仲間だよ!」 「ピーチ……」 ォォォオオオオ!! 苦しみとも、悲しみともとれるような咆哮をあげて、ナケワメーケは小さくなっていく。 ピーチに倒れこむように。彼女の腕の中に飛び込むように。 そして、元の影となってイースの体に戻った。 クリスタルだけを――ピーチの掌の上に残して。 安心したような、けれど、少し寂しそうな表情でピーチはそれを見つめる。 イース、ベリー、パインが彼女の元に駆け寄った。 「ピーチ……どうして?」 「なんとなく、ナケワメーケが泣いてるみたいに感じたの」 「敵わないわね、ピーチには」 「うん。でも、きっと来てくれるって、わたし、信じてた」 サウラーが怒りの表情を浮かべて歩み寄る。 ピーチ、ベリー、パインの三人は、イースを庇うようにサウラーに立ちはだかった。 「これは、どういうことだ? ナケワメーケが自滅するなど」 「イースには闇なんてないよ! あるのは悲しみだけ。一緒に乗り越えるって決めたから!」 「「「だから、あなたたちにイースは渡さない!」」」 声を揃えて宣言するプリキュアたちには答えず、サウラーは背を向けて立ち去った。 次こそは、必ず闇を思い知らせてやる。そう、イースに言い残して。 ピーチは、イースにクリスタルを手渡す。 それは、イースの手の上で弾けるように砕け散った。 「一人で抱えちゃダメだよ、せつな。あたしたちは仲間なんだから」 「仲間? でも、私は美希と祈里に――」 「まだ、せつなの返事を聞いてないわ。アタシたちのこと、許してくれる?」 「せつなさんのお話も、まだ聞いてなかったね」 「許すことなんて――始めからないわ。私こそ――ごめんなさい」 深く頭を下げるイースの肩に、ベリーとパインが手を添える。 嬉しそうに微笑んで、ピーチが三人に向かって手を伸ばした。 ベリーが、パインが、そして、おそるおそるイースがその上に手を重ねた。 「あたしたちは仲間だよ。みんなで幸せゲットしようね!」 翌朝から、せつなのジョギングにラブが並んで走るようになった。 美希と祈里の待つ――公園を目指して。 第15話 翼をもがれた鳥――三位一体――へ続く