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前へ 《インターミッション》 ドラミです。 物語も中盤を越えたんで、私が今の状況を整理しますね。 まずタケシさん。 今ミナモからトクサネに向かっている最中のようね。 手持ちはラグラージLV46、バクーダLV41、ペリッパーLV32、コドラLV40、マタドガスLV35、ヘラクロスLV31。 天気研究所での限界バトルがかなりの戦力アップになったようね。 コドラが進化すればさらに戦力アップよ。 スネ夫さんはお兄ちゃん達から隠れて送り火山で何かを探しているわ。 みんなに敗北してかなり慎重になってるわね。 手持ちポケモンは結構変化してるみたい。 ジュカインLV38、キノココLV40、クロバットLV38、ヌケニンLV38、マルノームLV33、そして120番道路で得た新しい仲間。 いったい何なのかしら? 控えはコノハナLV32、テッカニンLV35、秘伝用のジグザグマがいるわね。 のび太さんはお兄ちゃんやしずかさんと送り火山。 地道に、しかし確実に戦力を上げてるわね。 手持ちは色違いドククラゲLV39、ケッキングLV42、トロピウスLV41、ジュペッタLV44、そしてしずかさんと交換したマッスグマLV32。 手持ちはまだいっぱいじゃないから、今後何をゲットするか気になるわ。 しずかさんは相変わらずサーナイトメインで戦ってるわ。 手持ちはサーナイトLV45、マリルリLV37、マッスグマLV35、マッスグマLV31、マッスグマLV29、そして新しい仲間、ロコンLV29。 近ごろのしずかさんは妙に計算高くなっている気がするわ。 炎の石を入手後にロコンをゲットしたり、のび太さんからヒンバスをゲットしたり。 実はポケモンやったことがあるんじゃないかしら…… お兄ちゃんは今のところ一番戦力が劣るわね。 手持ちはグラエナLV36、ヤミラミLV46、エアームドLV38、アブソルLV28、そして癒し用のチリーンLV28。 わが兄ながらこの体たらく、がっかりね。 出木杉さんは…… 何かすごいことになっているわね。 近況としては、子供離れした性生活のおかげでついに精通が始まったらしいわ。 まぁタケシさんと違って一人プレイの必要はないんだけど。 部下にジムリーダーのツツジ、アスナ、ナギを従え、アクア団のイズミも彼のスパイね。 手持ちポケモンは変幻自在、カントーやジョウトのポケモンも使ってるらしいわ。 どうやってゲットしたのかしら? 以上、ドラミが今の皆の状況をお知らせしました! トクサネシティ。 「すっげー、ロケットだぜロケット!」 ジャイアンは塔のようにそびえるロケットにただ感動していた。 「やっぱ近くで見たいよな、宇宙は男のロマンだぜ!」 ジャイアンはジム戦の前に意気揚揚と宇宙センターに向かう。 そこでジャイアンが見たのは壮絶な光景だった。 宇宙センターの前に数人の赤装束の男女達が倒れている。 「こいつら、マグマ団か……どうなってんだよ」 ゲームの世界である以上、宇宙センターへのマグマ団襲撃に誰かが関わっているはずだ。 ジャイアンより前に進めるだろう奴は出木杉しかいない。 「出木杉がやったのか?畜生、遅れを取ったぜ!」 ジャイアンは急いでセンター内に駆け込んだ。 しかしそこにいたのは出木杉ではなく、以前戦ったあの女だった。 「確か、アクア団の女幹部……」 「イズミよ。よろしく、ゴウダタケシ」 なんでコイツが俺の本名を…… 事態がさっぱり飲み込めないジャイアンにイズミが語りかける。 「タケシ、あんたに復讐したくてココで待ってたらこいつらが喧嘩ふっかけてきたんでね」 ジャイアンがごくりと唾を飲む。 「俺と戦う前に…こいつらを全滅させたってのか」 「ええ、ウォーミングアップにもならなかったけどね」 ジャイアンがモンスターボールを握る。 「じゃあ、やりましょうか。タケシ……」 イズミはニヤリと笑った。 「くそ、ラグラージ!あんな女コテンパンにしてやれ!」 ジャイアンが繰り出したのはエースのラグラージ。 それに対するイズミのポケモンは…… 「トドゼルガ、蹂躙しろ!」 「な、なんだって、そんな馬鹿な!」 ゲーム中のイズミはトドゼルガなど使わない。 「あくびだ、トドゼルガ!」 あくびがラグラージの眠気を誘う。 「くそ、とっしん!」 ラグラージの突進がヒットするも、さしたるダメージにはならない。 「こりゃやばい、交替だ!」 あくびによる眠りを恐れたジャイアンはポケモンをマタドガスに入れ替える。 『とりあえず粘ってから自爆でも使うしかない』 そんなジャイアンの目論みもイズミの力の前には無力だ。 「ぜったいれいど!」 トドゼルガの絶対零度が炸裂し、マタドガスを一撃で葬り去る。 「あら、当たっちゃった。ラッキー」 イズミは余裕の台詞で挑発する。 「ちくしょう、次はこいつだ!」 ジャイアンが繰り出したのはペリッパー。 しかしこれでも圧倒的に分が悪い。 「のしかかり!」 トドゼルガに先制され、のしかかられてペリッパーも一撃で撃破される。 「ぷ、弱っ!」 イズミが吹き出す。 「わ、笑うな、笑うな!」 ジャイアンは頭に血を上らせてバクーダを繰り出す。 イズミがすっとぼけたように声を上げる。 「いやーん、私のトドゼルガ、水技を持ってないわ!」 「へへ、ざまあみろ……」 相手の狼狽ぶりに正気を取り戻すジャイアン。 しかし次のイズミの行動に凍り付いた。 「じゃあ交替ね、次はキングドラ!」 現われたのはまたも所持していないはずのキングドラ。 「やばい、ラグラージ出ろ!」 ポケモンを交替するジャイアンに対し、イズミのキングドラは竜の舞で戦闘力を上げる。 「次はキングドラかよ……」 「とりあえず、その気持ち悪いポケモンは沈んでもらうわよ」 キングドラは破壊光線を発射し、ラグラージを一撃で倒してしまう。 「あら、次のターンは動けなくなっちゃうわね」 『か、勝てねえ……どうなってんだこいつ!』 コドラやバクーダでは傷すら付けられずに瞬殺、育成が不十分なヘラクロスではまともに戦えない。 とりあえずバクーダを出すが、ジャイアンの敗北は決定していた。 破壊光線の余波で倒れているジャイアンの腹をイズミが蹴りとばす。 「うああっ……」 「ガキの分際で大人のやることに顔を出すからこうなるんだよ、覚えときな!」 イズミは懐から何やら布切れを取り出す。 「お前、ジムリーダーのアスナの下着で毎晩シコシコご盛んらしいじゃないか。私のもくれてやるよ、ありがたく使いな!」 ジャイアンの鼻先に上下の下着を押しつける。 「使用済みだからしっかりクンクンしなよ、ハーハハハッ!」 イズミが去った後、ジャイアンは地に這いつくばりながら悔しさに唇を噛み締める。 「ちくしょう、何もできなかった……」 いや、何もできなかったわけではない。 この直後、ジャイアンはセンター近くの木陰でイズミの残したものを使って男のたしなみだけはやり遂げたのだ。 「くそっ、くそっ!ウッ、アアッ!」 ジャイアンの涙の自慰は1時間にも及んだ。 イズミは満足気にトクサネを後にする。 「さて、本当はノビノビタも倒してしまいたいところだけど、タイムオーバーね」 そう、ここでマグマ団を倒すと次のステップに進める。 出木杉様の言う事が真実なら、そこでは…… 「アオギリ様も好きだったけど、出木杉様にはかなわないわね。ふふふ……」 ミナモシティ。 スネ夫はミナモデパートで買い物をしていた。 「まもるとはかいこうせん、後はふぶきとかみなり……」 この町の民家の人から眠るの技マシンも貰った。 「リフレクターにひかりのかべ……は必要なときに買いにくればいいか」 当面はこれで大丈夫だろう。 それよりも…… 「この天気、これはあのイベントだよな」 そう、ついさっきから雨と日照りが繰り返されている。 こんな異常気象が起こるとすれば、あれしか考えられない。 『まさかジャイアンがルネを越えたのか?』 時間的には不可能に思えるが、それでも起こっている事は事実だ。 「こりゃ急がないといけないなぁ」 このイベントを起こしたのがジャイアンならば、奴はトクサネにはいないはず。 ジャイアンとの勝負はチャンピオンロードになるはずだ。 トクサネシティ。 「やっぱりジャイアンはいないようだね」 トクサネに着いたスネ夫は念入りにジャイアンがいないことを確認していた。 ジャイアンの目撃報告はほとんどなく、話に上がっているのは宇宙センター襲撃事件の話題ばかり。 「よし、さっさとジム戦を終えてルネに向かわないと」 トクサネジム。 このジムはエスパーとゴーストタイプの使い手が多い。 そしてジムリーダーに対してはこちらも切り札を持っている。 「よし、やるか」 スネ夫はワープ床に足を踏み入れた。 スネ夫はジュカインを主軸にしてトレーナー達を退け、攻略ノートを見ながら巧みにスイッチとワープのトラップを攻略していき、ついにジムリーダーの間に辿り着いた。 そこにはいたのは双子のジムリーダー、フウとラン。 「あなたの力、私たちに見せてもらいましょう」 「ふ、ボクの力を見せてあげるよ」 フウとランはそれぞれネンドールとネイティオを繰り出す。 「お前達がエスパータイプを使うことはリサーチ済みさ、行け!」 スネ夫が繰り出したのはなんとダーテングとドジョッチ。 「トクサネに来るまでコイツを集中的に稼いで、やっとLV49さ!」 草技を持たないダーテングでひたすらトレーナー戦を繰り返し、秘伝用ジグザグマがときおり拾ってくる不思議な飴も全部投入した。 おかげで他のポケモンがほとんど育っていない。 120番道路で釣ったドジョッチもそのままだ。 「ダーテング、シャドーボールだ!」 シャドーボールも送り火山にわざわざ出向いて入手した技マシンを使っている。 その攻撃を受け、ネイティオが一撃で戦闘不能になった。 「どうだい、君たちと次のアダンを攻略するための切り札、ダーテングの力は」 さすがに悪タイプのポケモン相手ではジムリーダーとはいえ分が悪い。 ドジョッチの方は完全に守りに入っている。 おそらく経験稼ぎのつもりで出しているのだろう。 スネ夫の勝利はゆるぎなかった。 「完敗です、よくぞここまでポケモンを育てましたね」 フウからバッジを受け取るスネ夫。 「ああ、このダーテングとドジョッチは奴と対戦するときの切り札だからね」 「ライバルとの対戦ですか、目標を持つことはいいことですね」 ランもスネ夫の健闘を讃える。 ジムから出たスネ夫はニヤリと笑う。 「奴のバクーダやコドラ対策はナマズンで、マタドガスはダーテングのじんつうりき……」 そう、スネ夫の眼中にはジャイアンしか見えていない。 「無計画なフルアタ馬鹿にはフルアタでガチ勝負してやろうじゃないか」 そう、力に頼る奴を力で押さえ込む。 それが最大の復讐、そして力関係の逆転につながるのだ。 ミナモシティ。 のび太一行はしずかにせがまれてコンテスト会場にいた。 「えいっ!えいっ!」 三人はひとつの機械を囲んでなにかを回している。 数十分前。 「ねぇ、お願いがあるんだけど」 「な、なんだい?」 しずかのいきなりの切り出しにのび太とドラえもんがびっくりする。 「のび太さんから貰ったヒンバスちゃん、かわいそうだから少しでも綺麗にしてあげたいんだけど……」 「しずちゃん、そんなに僕のヒンバスを大切に……」 のび太は自分が大切にされているかのごとく感動する。 「ミナモシティのコンテスト会場にポケモンを綺麗にするお菓子を作る機械があるらしいの」 「要するにそこでお菓子作りをしようっていうの?しずかちゃん」 ドラえもんの言葉にしずかが頷く。 「ドラえもん、しずちゃんのために行こうよ!」 「んー、まあそんなに急ぐ旅でもないしね。行ってみよう」 「ありがとう、ドラちゃん、のび太さん!」 のび太はしずかの感謝の言葉にすっかり舞い上がっている。 しかしドラえもんはなんとなく腑に落ちない何かを感じていた。 そして3人はコンテスト会場で「ポロック」というお菓子を作るために木の実ブレンダーを囲んでいるのだ。 「うーん、イマイチだね」 ドラえもんが言うのも無理はない。 完成したポロックが思うようにレベルが上がらないのだ。 「やっぱり回転数が低いからかなぁ」 「いいんじゃない?これをとりあえずあげてみようよ」 のび太が妥協しようと提案する中、しずかが口を開いた。 「見ててくれない?」 「はい?」 「のび太さん、見ててくれない?」 「そんな、僕だって手伝おうと一生懸命頑ば」 「あなたがやると回転数が落ちるのよ!」 しずかがこの旅でのび太に対し初めて怒りの感情を顕にした。 のび太はドラえもんに助けを請おうと目で助けを求めるが、ドラえもんは下を向いたままだ。 「そ、そんなぁ……」 目の前でドラえもん、しずか、そして見知らぬじいさんの三人が木の実ブレンダーを回転させている。 のび太はただそれを見ているしかなかった。 「のび太さん!ヒンバスがすごく綺麗になったわよ!」 「ああ、そう……」 進化したミロカロスをうれしそうに見せるしずか、そしてがっくりするのび太。 そんな様子を見ながら、ドラえもんは考えていた。 『ミロカロスといい、ロコンの件といい、やっぱりしずかちゃんはポケモン知ってるよなぁ。知らないふりしてたのかな?』 女って恐い、ドラえもんはつくづくそう思った。 浅瀬の洞穴。 ジャイアンは食料を買い込み、ここで泊まり込みの特訓をしていた。 「バクーダ、いわなだれ!」 タマザラシを一撃で撃破するバクーダ。 「俺は、俺はもっと強くなるんだ!」 ジャイアンは異様に燃えていた。 イズミに敗北した後、トクサネジムでのジム戦には勝利できた。 しかし、今の戦力であのイズミと再び出会っても勝ち目は薄い。 電気系ポケモンをゲットするという選択肢もあったが、ジャイアン脳で強い雷ポケモンはライコウかサンダーくらいしか思い浮かばない。 そしてジャイアンが修業の場にここを選んだ理由がもうひとつあった。 修業を終えたジャイアンは洞穴の入り口から外を覗いている。 「マホちゃん、ナホちゃん、はっ、はっ」 例にもよって男のたしなみだ。 「こ、この、痛苦しいのが……たまんねぇ!」 最奥の氷フロアで特訓していたため睾丸が萎縮しているのだ。 その時不意にオカズ対象の二人の女の子がジャイアンのほうを向いた。 「きゃっ!」 「ウッ!」 驚いたジャイアンは瞬間的に達してしまった。 「ま、ママママママホセンパイ!」 「ナホ、あの子なんか白いの出してる!」 「イヤアアアアアアアアア!(×2)」 ジャイアンは完全に取り乱し、必死で頭を巡らせる。 『ヤバい、俺ヤバい!どうすればいい……そうだ、前にインターネットで……』 そう、ポケモン情報を得ようとしてスネ夫のパソコンで調べていた時にこんな文を見たんだ。 『ポケモンが強ければ女抱きたい放題』 そうだ、この世界は強ければなんとかなる世界のはずだ! ジャイアンはマホとナホに指を突き付ける。 「お、お前達にバトルを申し込む!!」 しかし、ジャイアンが予想したリアクションは返ってこなかった。 「ば、バトルって……アンタ子供のくせに私たちになにしようっていうの……」 「センパイ、あんなネバついた指で私たちを指差してるわ!」 「変態、変態っ!コイツおかしいわ!」 マホとナホは脇目も振らずに逃げていってしまった。 「あ…ああ……」 どうしていいかもわからず、ただ立ち尽くすジャイアン。 もうこんな事はやってはならない。 俺はジャイアン、ガキ大将であって変態ではない。 「男のたしなみなんてやってる場合じゃないよな」 その足元にはマホとナホの旅の荷物。 ジャイアンはここでの特訓を切り上げ、逃げるようにトクサネを後にしたのだった。 大量の荷物を持って…… ルネシティ近郊。 その海上では2体の超巨大ポケモンが壮絶な戦いを繰り広げている。 大陸ポケモン・グラードンと海底ポケモン・カイオーガ。 陸と海を創ったとして神話にも登場する伝説のポケモンだ。 眠りについていたそのポケモン達を呼び覚ましたのはアクア団とマグマ団なのだが…… 「くそっ、なぜ制御できんのだ!」 アクア団リーダーのアオギリが悔しそうに事態を見ている。 そんなアオギリにマグマ団リーダーのマツブサが怒鳴る。 「貴様も私も思惑通りにはいかなかったということだ!」 「くそっ、マツブサ……このままでは天変地異でどちらの願いもかなわんぞ」 マツブサは空を見上げる。 雨と日照りが争うようにせめぎあう不安定なこの天候はあの2体のポケモンが呼び起こしたものだ。 アオギリは力のかぎり叫ぶ。 「カイオーガ、なぜ私の言うことを聞かない!」 「あなた方にその器がなかったからですわ」 アオギリの背後から答えが返ってくる。 「い、イズミ……」 アオギリもマツブサも唖然とする中、イズミが言葉を続ける。 「何も知らない無知なあなたが大それた野望を抱くからこのザマ……ピエロね」 「貴様っ、リーダーに対して!」 イズミは鼻で笑う。 「吠えるのはおよしなさいな、私の本当の主人がこの事態を収めてくださるわ」 睨み合いを続ける二人のリーダーとイズミ。 その均衡を裂くように空に影が現れる。 「あれは……カイリューじゃないか!」 マツブサが驚くのも無理はない。 ドラゴンテイマーであるワタルも愛用するカントー最強クラスのポケモンだ。 『しかも、乗っているのは少年……なのか』 その少年はイズミのそばに降り立つ。 「ごくろうさま、イズミさん」 少年がイズミの首筋にキスをし、イズミは顔を赤らめながらなすがままにされている。 「イズミ、お前はてっきり俺の事を好きだと……」 アオギリが動転しながら問う。 「加齢臭ただようひげオヤジより出木杉様のほうが全然いいわ」 出木杉と言われた少年がニコリと笑う。 「アオギリさん、ごめんね。ボク、イズミさん食べちゃったよ」 「貴様ぁぁぁぁっ!大人をなめやがって!」 モンスターボールに手を掛けたアオギリを遮るように出木杉のポケナビが鳴る。 「ああ、ナギさん。どうだった……ん、りょーかい。帰ったらご褒美あげるね」 出木杉が唖然とする二人に語りかける。 「さて、このイベントももうすぐ終わりです。空を見てください」 全員が空を見上げると、雲の裂け目から何かがおりてくる。 「あ、あれは……」 「あれは空の柱の主、天空ポケモン・レックウザですよ」 皆の見守る中、レックウザの叫び声が響き渡る。 その声に呼応したように、グラードンとカイオーガは戦いを止め、その場から立ち去ろうとしている。 「ど、どうなってるんだ」 出木杉が二人のリーダーに説明する。 「グラードンとカイオーガが争うとき、それを鎮められるのはレックウザのみ、ということです」 「なぜそんな事を知っているんだ……何者だ、お前」 アオギリの疑問に出木杉が答える。 「ただの小学生ですよ」 その両手にはモンスターボールが握られている。 「あ、今日からは『たったひとりでアクア団とマグマ団を倒した小学生』になりますがね」 出木杉はモンスターボールを放った。 「あわわわ、なんてこった。出木杉が……」 その様子を岩礁の影から見ていたのはスネ夫。 その戦いは一方的だった。 出木杉のカイリューとイズミのトドゼルガはマツブサやアオギリのポケモンを次々と撃破していく。 「あ、あのカイリューは70レベルはあるぞ…あんなのに勝てるわけがないよ」 5分ほどでその場にいた赤と青の軍団は全員気絶していた。 「に、逃げないと……」 振り向いたスネ夫の目の前にはツツジとアスナが立っていた。 「のぞき見とはよろしくないわね、少年」 「ふう、掃除終わり…と」 一仕事終えた出木杉の前にナギ、ツツジ、アスナ、そしてスネ夫が連れ出された。 「出木杉様、ネズミが一匹いましたけれど……」 「やあ、骨川君。元気だった?」 顔は笑っているが、目は全然笑っていない出木杉にいいようのない恐怖を覚えるスネ夫。 「で、出木杉!お前何やってんだよ!」 「何って、君たちと同じでゲームを楽しんでいるだけさ」 そう言いながらナギの太ももを弄ぶ出木杉。 『こいつ、キレちまったのか……』 優等生である出木杉にこんな一面が隠れていたことにも驚きだが、今はそれよりも聞きたいことがあった。 「おい、出木杉。お前そのカイリューは……」 「ああ、これを使わせてもらったよ」 出木杉はGBAのソフトをひらひらさせる。 「くそ、インチキしやがって!」 「骨川君、卑怯な作戦は君の十八番だろう?他人が使うことに怒る権利があるのかい?」 出木杉に言い負かされて何も返せないスネ夫。 「さて、時間切れだ。骨川君、僕は行くよ」 「ち、ちょっと待てよ!」 引き止めようとするスネ夫を尻目に、出木杉はカイリューに乗り込む。 去りぎわに出木杉が言い捨てる。 「あ、今回の件を見た君をただで帰すつもりはないからね!」 そう言い残すとカイリューは空高く飛び去っていった。 「何をやろうってんだ……」 「あなたが知る必要はありませんわ」 不意に声をかけられ、スネ夫は思わず身構えた。 「あんたは、カナズミジムの……」 「ツツジですわ。お久しぶりですね、今日はコバンザメじゃなかったみたいね」 スネ夫は挑発してくるツツジを睨み付けた。 「出木杉の部下になったってことなのか……なんでアイツの下についたんだよ」 ツツジは体をくねらせながら答える。 「それは出木杉様が私の穴という穴を……と、そんなことはどうでもいいわね。あなたにはしばらくリタイアしてもらうわ」 ツツジがモンスターボールを投げる。 現れたのはアーマルド。 「なんでアーマルドなんか持ってるんだ!」 「出木杉様からのプレゼントよ。じゃあ、さようなら」 スネ夫が出したナマズンはアーマルドの地震を食らって瞬殺された…… 出木杉はカイリューを駆り、サイユウを目指す。 「さて、僕がポケモンリーグのチャンピオンになって、アイツらを待つとしようか」 そしてあのしずかを絶望の中で屈伏させ、服従させてやる。 それが出木杉のただひとつの望みなのだ。 《インターミッション》 いままで誰も語らなかったが、実はポケモン世界は多分にトレーナーの腕力、体力が必須となる。 アニメで主人公がピカチュウの電撃を受けるシーンを見たとき 「これはやばいんじゃないか?」 と思ったことはないだろうか? ロケット団の二人と一匹が空高く吹き飛ばされるのを見て 「普通なら死ぬって!」 と苦笑いを浮かべることはなかっただろうか? 実はポケモントレーナーになる少年少女は下手な大人顔負けのトレーニングを行い、厳しい体力測定を受けた後にようやくトレーナーになることを許される。 「そんな馬鹿な」と思うかもしれない。 だが、よく考えてほしい。 小学生にこれだけの過酷な旅を強いるポケモン世界の異常さを。 人間を超える力を持つポケモン達を使役するトレーナー達を。 全高30cm・体重2.3kgの小さなスバメに掴まって空を飛ぶ人々を。 (民〇書房・怪物使いの謎から抜粋) 124番水道。 ドラえもん一行は洋上をトクサネシティに向かっている。 しずかはミロカロス、ドラえもんはホエルコに、そしてのび太はヒトデマンに乗っている。 ドラえもんとしずかはのび太の様子を心配そうに見ている。 「のび太くん、ボクのホエルコに乗りなよ」 しかしのび太から返事はない。 話し掛けられたのび太の体は水面を出たり入ったりしているのだ。 ミナモシティでの釣りで二人は今後の足であるポケモンを釣り上げた。 ドラえもんのホエルコは洋上の旅で使うのはうってつけ。 だが、のび太が釣り上げたヒトデマンは明らかに長距離の旅に向いていなさそうだった。 心配したドラえもんとしずかは「ホエルコを釣ろう」と提案したのだが、 「こいつにも波乗り使えるし、星型でかっこいい」 というのび太に押し切られ、仕方なく了解してしまった。 最初はヒトデマンの上に乗って波乗りしようとしたが、これは非常に乗り心地が悪かった。 「あ、あ、あ、あ~~~……」 ヒトデマンは高速回転し、まるで「子ガ〇ラに乗った亀仙人」のような状態。 のび太は1分も持たず放り出され、砂浜に嘔吐してしまった。 そして今のような「ヒトデマンにしがみつく」というスタイルに決まったのだ。 しかし、アニメのハナダジム水中ショーみたいに華麗に牽引される、というわけにはいかなかった。 のび太は意固地になってヒトデマンに乗りつづけ、現在に至る。 「やっぱりこのままじゃ無理よ」 ミロカロスの背に立つしずかも心配そうだ。 「仕方ない、無理矢理にでものび太くんをこっちに……ってアレ?」 二人に付いてきているヒトデマンには、のび太はしがみついていなかった。 のび太が気が付いた場所、そこは岩礁だった。 「僕はたしか……」 力尽きてヒトデマンから手を離し、そのまま意識を失ったのだ。 「出てこい、ドククラゲ」 ドククラゲがのび太の頭に触手を乗せ、なぐさめるようなポーズを取る。 「やっぱりキミに波乗りを覚えさせればよかったよ」 それをしなかったのは、ドククラゲがヌメヌメしていて、上に座ると尻が濡れてしまうからだ。 「ドラえもーん、しずかちゃーん!」 のび太の叫びが虚しく消えていく。 何度か叫び、無駄なことが分かるとのび太は仕方なく岩礁に腰を下ろした。 夕日が洋上に隠れていく時間になっても、のび太には助けが来なかった。 膝を抱えるのび太。 「今夜はどうしよう……ん?あれは何だ?」 夕日を背にして何かが近づいてくる。 それが近づくにつれ、のび太の目にもぼんやりとその姿が確認できる。 「あれは確かエアームド……まさかドラえもん?ドラえもーん!」 のび太は必死で大声を上げ、手を振る。 しかしその背に乗る人物はのび太の予想とは違っていた。 「お久しぶりね、ノビタくん」 「あ、あなたは……ナギさん!」 ドラえもんではなかったが、それでも助けには違いない。 のび太が喜びのあまりナギの腰に抱きついた。 「ナギさん、ナギさん、助かった~~」 しかし、ナギはそんなのび太の髪の毛をつかんで無言で引き倒した。 「痛いッ!」 「ふう……ちょうど良かったわ。あなたに会いたかったところなの」 ナギの目に暗い光が漂う。 見たことのないナギの冷たい目に、のび太は声一つあげることができなかった。 「ノビタ君、あなたを切り離すことで私はよりあの方に近づくことができるのよ……」 ナギはのび太とは違う岩礁に飛び移る。 「お前を倒す!」 ナギがモンスターボールを放った。 「やるしかないの、ナギさん?」 のび太の叫びも虚しく、ナギのチルタリスが竜の息吹で足元の岩礁を砕く。 「抵抗しないと海の藻屑になるわよ」 「くそっ!」 のび太はドククラゲを繰り出す。 「れいとうビーム!」 ドククラゲの冷凍ビームがチルタリスを襲い、氷漬けにする。 「そうよ、そうでなくては……」 ナギはチルタリスを戻し、新たなポケモンを繰り出した。 ファンタジー世界のドラゴンを思わせる姿、それはボーマンダだ。 「くそ、こいつにもれいとうビームだ!」 交替直後の隙をつき冷凍ビームが直撃するが、倒すには至らない。 「つ、強い……」 ナギが邪悪な笑みを浮かべる。 「お遊びはここまで。あなたはもう何もできないわ……」 ボーマンダが急降下し、地震攻撃でドククラゲを瞬殺する。 「うわぁっ!」 のび太が地震の余波で倒れ、その岩礁はさらに崩れていく。 「岩礁がなくなるのが先か、ポケモンが全滅するのが先か、楽しみね」 「ナギさん、ナギさんがこんな事を……」 のび太は負けずにトロピウスを繰り出す。 「こうなったらソーラービームで……」 「遅いわね」 ボーマンダが華麗に舞い、そして凄まじい勢いで突進してくる。 竜の舞で強化された捨て身タックルがトロピウスに直撃し、のび太もろとも別の岩礁へ吹き飛ばす。 「うう……う……」 のび太は傷だらけになりながらもまだ立ち上がる。 次のボールを投げようとするが、右腕が折れていて思うように動かない。 「あ……うっ、あああっっ!」 激痛に涙を流しながら、左手でボールを次々と投げる。 現れたのはケッキングとジュペッタ。 「ダブルバトルに変更かしら?」 ナギも新たなポケモンを繰り出した。 「出木杉様からお借りしたリザードンよ」 『出木杉……だって!』 思わぬ名前を聞いたのび太、その目の前でボーマンダの捨て身タックルがケッキングを一撃で撃破する。 そしてリザードンが繰り出すのは…… 「最後よ、ブラストバーン……」 戦いは終わり、立っているのはナギだけだ。 足元には少年が倒れている。 「あなたは私の最後の良心、あなたが消えれば私は出木杉様に近付ける……」 ナギはゆっくりとのび太に手を伸ばした。 トクサネシティ。 ドラえもんとしずかは補給をすませ、のび太捜索のために再び来た道を戻ろうとしている。 「もう夜だけど、もし遭難してたら一刻を争うんだ」 ドラえもん達は夜の海を決死の捜索に出るつもりだ。 その時、ポケモンセンターの扉が開く。 入ってきたのはデボン社長の息子ダイゴと、抱えられているのは…… 「きゃあああああっ!のび太さん!」 しずかが悲鳴を上げる。 ダイゴに抱えられたのび太は全身血塗れ、右腕があらぬ方向に曲がっている。 「のび太さん、のび太さぁぁん!いゃぁぁぁ……」 「触るな!今は一刻を争うんだ!」 号泣するしずかをダイゴが一喝し、センターの奥に駆け込んでいく。 ドラえもんは床に点々と落ちている血痕を見て膝を落とす。 「ボクが、ボクがのび太くんをちゃんと見ていなかったから……」 泣き崩れるしずかをなぐさめることもできず、ドラえもんはただ後悔の言葉を呟いていた。 ナギは出木杉の後を追い、サイユウに向かう。 ナギの手にはのび太の血がこびりついていた。 「甘いわね、私も……」 結局ナギは瀕死ののび太をトクサネの海岸まで運んだ。 手に付いた血を拭き取り、そのハンカチを二の腕に縛る。 「もう、前に進むしかない」 ナギの目からは涙が溢れていた。 ルネシティ。 後ろめたい思いをしつつ、ジャイアンはこの町に来ていた。 ここのジムを抜ければ、後はポケモンリーグに向かうだけだ。 しかし、今のルネシティはぴりぴりと緊迫した空気に包まれている。 「いったいどうしたってんだよ……」 ポケモンセンターに着くと、そこは戦場のような有様だった。 「あ、アクア団にマグマ団……」 アクア団員とマグマ団員が傷を負い、センターで介抱されているのだ。 見覚えのある顔がいた。 天気研究所で戦ったことのある下っぱだ。 「おい、いったいどうしたんだよ」 「お前は……ふっ、不様だろ」 アクア団員が唇を震わせる。 「アクア団とマグマ団はたった二人のトレーナーに壊滅させられたのさ」 そんな事ができるトレーナーがいるのだろうか。 心当たりがあるとすれば出木杉とスネ夫なのだが…… 「おい、マツブサやアオギリはどうしたんだ?」 「ああ、二階にいるよ」 ジャイアンは事の真相を確かめるために二階に駆け上がる。 「勝手に入らないでください!」 制止するジョーイを振り切ろうとするジャイアン。 「マツブサ!アオギリ!お前達を倒したのは出木杉やスネ夫なのか!答えやがれっ!」 力のかぎり叫ぶと、奥から松葉杖を付いたアオギリが現れた。 アオギリは詰め寄ると、ジャイアンの胸ぐらをつかみ上げた。 「貴様っ!あのデキスギというトレーナーを知っているのかっ!」 「アイツは俺たちの仲間だよ!」 アオギリの剣幕にも負けず言い返すジャイアン。 アオギリは通路の椅子に腰を下ろし、ジャイアンを睨み付ける。 「ということは我々を裏切り、出木杉についたイズミもお前達の仲間か……」 「イ、イズミが出木杉の仲間だって!」 どういうことだ。 『イズミが出木杉と仲間だということは、イズミが俺を襲ってきたのは……』 ジャイアンはひとつの結論に辿り着く。 「まさか俺を足止めして、ポケモンリーグを制覇するつもりじゃないだろうな」 アオギリが呟く。 「いや、デキスギがその気になれば簡単にポケモンリーグのチャンピオンになれるはずだ」 そう言うとアオギリはガクガクと肩を震わせる。 「アイツの強さは半端じゃない……一人のガキに怯えて震えてやがる、このアオギリ様が」 「アオギリ……さん」 ジャイアンはかける言葉が見つからない。 アオギリは病院の天井を見上げてため息を吐いた。 「マツブサも意識が戻らん……これで俺たちはおしまいさ」 ジャイアンがセンターの一階に降りると、そこには白マントの男が立っていた。 「私はミクリ、元ルネのジムリーダーだ」 「俺はタケシ、ジャイアンって呼ばれてる」 二人は待合室のソファーに腰を下ろした。 「君は今回の事件の首謀者を知っているようだね」 ジャイアンは拳を握り締める。 「アオギリの言うことが本当なら、同じ日に旅立った仲間……なんだ」 ミクリはコーヒーを片手に、ジャイアンにもコーヒーを勧める。 「アクア団もマグマ団も悪い奴らだが、君の仲間はトレーナーにまで攻撃するという非道を行なっている」 「あいつは……出木杉は優等生だった。そんな事をするやつじゃねえんだよ!」 ジャイアンは机に両拳を叩きつける。 「何が出木杉を変えちまったんだ……」 その時、ミクリのポケナビが鳴る。 ミクリは席を外すと、なにやら険しい顔をして話をしている。 しばらくして帰ってきたミクリはまたジャイアンの前に座る。 「どうやら、ポケモンリーグに挑戦者がやってきたようだ。かなり強引な事をしているらしい」 「まさか、出木杉か!」 ミクリは無言で頷き、懐から出したものをジャイアンの前に置く。 「こ、これは?」 「秘伝マシン「たきのぼり」だ。君が持っていてくれたまえ」 わけがわからないままジャイアンは秘伝マシンを手に取る。 「ど、どうして俺に……」 ミクリが笑う。 「彼を救うことができるのは友達の君だけだと思ったのさ」 そう言うとミクリは立ち上がり、ジャイアンに「がんばれよ」と声をかけた。 「そうか、あんたチャンピオンだったな……行くのか?」 ジャイアンの言葉にミクリが目を見開いた。 「ほう……ほとんど知られてないはずなんだがな」 「ああ、ちょっとな。奴も、出木杉もアンタの事は知っているはずだ」 おそらくミクリは勝てない。 そう声をかけようとするジャイアンに、ミクリは背を向けると無言で手を振る。 「チャンピオンは誰の挑戦でも受けるものさ」 ジャイアンは立ち上がると、ミクリの後を追うようにセンターを出る。 いよいよ最後のジムだ。 次へ
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ドラえもんの提案によって森の火事は鎮火されたが、その隙に鬼五郎に逃げられてしまう。 のび太はパカポコに乗って鬼五郎を追いかけるが、狙撃で怯んでしまう。 鬼五郎「やい小僧! 俺と勝負だ。出てこい!」 のび太「うっ……」 鬼五郎「やい! 隠れてたって無駄だぞ。そこだ!」 拳銃を打つとそれは草の集合体だった。 鬼五郎「な、なんだありゃ?」 森の植物たちがのび太のふりをして鬼五郎を翻弄しているのだ。 鬼五郎「こっちだ! やい、本当の小僧はどこだ?」 のび太「森の植物たちが、僕を助けてくれてるんだ。鬼五郎!!」 鬼五郎「小僧!」 のび太は「命のねじ」を踏んで転ぶが、「フワフワ銃」を発射。 鬼五郎は膨らんで浮いてしまう。 鬼五郎「うわああーっ!」 のび太「やった……」 その後、鬼五郎はのび太に持たれていた。 鬼五郎「おーい、助けてくれよ。もう逃げ隠れしないから……」 ジャイアン「本当のび太、射撃は名人だな」 のび太「いやあ、それほどでも……」 ピーブ「いろいろとありがとうございました……」 のび太「ドラえもん。鬼五郎たち、このまま地球に返すわけにはいかないね……」 ドラえもん「だから、『たまご逆転装置』で元に戻ってもらうのさ」 しずか「あっ!」 その後、「たまご逆転装置」が鬼五郎を元に戻していた。 ドラえもん「これで元の1人になっているはずだ……」 ふたが開くと、鬼五郎は黒子となっていた。 ホクロ「俺、なんか生まれ変わったような気分がする。本当に、みんなに迷惑かけた…… ごめんね」 しずか「ホクロさんになったのね……」 ホクロ「俺、地球に戻って自首するよ……」 しずか「ホクロさん」 ドラえもん「『どこでもドア』!」 ホクロ「じゃあみんな、元気でな。さよなら」 ホクロは「どこでもドア」をくぐって地球に戻った。 のび太「さぁ次はねじまきシティを元に戻そう!」 ドラえもん「のび太くん。もうこの星はピーブたちに任せたほうが良さそうだよ。それより時々みんなで遊びにこよう……」 のび太「うん、そうだね」 しずか「ピーブ、プピー、頑張ってね。必ずまた遊びに来るわ」 ピーブ「しずかさんもお元気で!」 ジャイアン「弟ティラ、兄ちゃんははるか地球よりお前の幸せを願っている……」 スネ夫「ジャイアン、オーバーなんだから」 のび太「パカポコ、元気でね……」 しずか「さようなら!」 スネ夫「また来るね」 ジャイアン「さようなら!!」 のび太「きっとまた会いに来るよ」 ドラえもん「じゃあみんな、元気でね!」 ドラえもんたちは「どこでもドア」で地球に帰って行った。 (終)
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前へ 『雨』 『何だこの建物……黒男内科?』 ママは商店街外れの廃墟の様な建物に入って行った。 見た目はボロボロで人が住んでる様には見えないが、 屋根には錆び付いた看板がしっかりとついている。 どうやらこの建物は私営の内科のようだ。 のび太は怖いのを我慢して建物に近づき、窓から中を覗くことにした。 すると中から声が…… 「待ってたよ。久しぶりだな、玉子」 「のび助さん……いったいどこに居たの?心配してたのよ!」 『玉子はママの本名……あれは!?』 玉子と話していたのは、パパこと野比のび助だった。 だが、何かがおかしい…… パパもママも……どこか暗い表情をしているのだ。 しかし、そんなのび太の心配をよそに、二人は隣の部屋へ入っていった。 『あっちには窓が無い……こうなったら!』 のび太は窓を開け、中へと侵入した。 一瞬、受付のナースに気づかれたかとも思ったが、 何とか気づかれずに中に侵入することが出来たようだ。 そして、のび太は部屋の会話を聞くため、ドアに耳を当てた。 「先生……本当にどうにもならないんですか?」 のび助が震える声で聞く。 「悪いな。いくら俺にも出来ないことはある……諦めてくれ」 「でも!」 「奥さんと最後の思い出でも作るんだな。 奥さんの寿命の……残りの2ヶ月間」 えっ? のび太の思考が止まった。 ザーッザーッ 気づけば外は大雨になっていた。 二人は内科を出て野比家の前まで来ていた。 「それじゃあ……のび太のこと頼んだわよ」 「ああ……安静にしてろよ。必ずお前は俺が助けるから」 玉子の目にうっすらと涙が浮かぶ…… 二人は軽く唇を重ね、玉子は家の中へ入っていった。 『後……二ヶ月か』 今まで……二ヶ月何てかなり早く感じていた。 いつもの様に起き、髭を剃って朝食を食べた後駅まで走る。 変わらないこの日常に充分満足していた。 そう……変わらない日常に…… 変化はある日急に訪れた。 いつもの様にのび太が朝食も食べずに学校へ行くのを二人で見送った後の出来事…… 「まったく…のび太の寝坊ぐせはどうやったら治るのかしら」 「ははっ、暖かい目で見守ってやろうよ。 僕も昔は良く寝坊をして怒られたものさ」 「そうね…ゴホッゴホッ」 「玉子?体の調子が悪いのか?」 「ええ……先月からゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ!」 「お…おいおい、病院に行った方が良いんじゃないか?」 「ゴホッ、そうね…そう…する……わ」 バタッ 「玉子!おい、玉子!おい!返事をしろ!」 あの日からもうすぐ半年が経つだろうか。 あの日……玉子の体が原因不明の病魔に侵されてることを知った。 そして医者は言った。 その病魔は日本で治すことは不可能で、 治すにはアメリカに行き、ワクチンを射つしか無いと…… 「……パパ」 ドームへ向かっていた俺を、雨の中一人で待っていたのび太が呼び止めた。 雨で全身がずぶ濡れで体が震えている。 だが、その目は俺を真っ直ぐに見つめていた…… 「のび太……風邪…ひくぞ」 「パパ……僕知ってるんだよ。ママのこと」 「そうか……」 「他に……言うことは無いの?ごめんとか……嘘だ……とか」 「……………」 俺は何も答えられ無かった。 どんなに隠したって……これは事実なのだから…… ギュッ のび太が俺の腰に抱きついた。 冷たい…… 雨のせいもある……だが、何か違う。 何か違う……冷たさ…… 「ママが……ママが居なくなる何て嫌だよ!…」 のび太は抱きついたまま大声で泣いた。 まるで赤ん坊の頃に戻ったように…… 俺は持っていた傘を捨て、のび太を両手で強く抱き締めた…… 明日、自分と戦うことになる息子を…… 雨に濡れることも気にせず強く……強く抱き締めた。 大粒の涙を流しながら…… のび太VSパパ 前編 『世界が変わる数ヶ月前 深夜2時』 スーッ… 音も立てずタンスが開く。 そして、熟睡しているドラえもんに近づく男が一人… 「ねぇ、ドラえもん。起きてよ、ねぇったら!」 「ぐふふ……ミーちゃん…そこは違うよ……」 僕の名前は野比のび太。 未だに一人でトイレに行けないシャイボーイだ。 今日もドラえもんにトイレに付いてきて貰おうと、 熟睡中のドラえもんの体をユッサユッサと揺らしている。 だが、今日のドラえもんは一味違う様だ。 とても心地良い夢を見ているのか、僕の行動は全て失敗に終わってまった。 「良いよもう!一人で行くよ!」 僕は勇気を振り絞り、一人でトイレに行くことを決意した。 「……ひぃっ!」 ギシギシと階段が揺れる。 こう言う時の階段はやたらと怖いものだ。 『後ろには誰も居ない後ろには誰も居ない』 必死で自分にそう言い聞かせながら、僕は何とか階段を下りきった。 カタカタッ カタッ ドクンッ! 心臓が一瞬飛び上がる。 居間から何か物音がしたのだ…… 「だ、だだだだれか居るましゅですか?」 そう言いながら居間の扉を開けた。すると…… 「ひぃっ!…………パパ?」 僕の目に映ったのはパソコンの前に座るパパの姿だった。 「のび太!…どうしたんだこんな夜中に」 「トイレだけど……パパは何やってるの? 何でこんな夜中にパソコン何か……」 パパは僕の言葉に焦っていた様だが、少し考えた後口を開いた。 「のび太、2ちゃんねるって知ってるか?」 僕はうなずいた。 昨年流行ったドラマ「電波男」内に出てきたこともある有名なサイトだ。 学校でもあの独特の喋り方が一時期流行り、ダイパが発売した時も、 スネ夫が「アルセウスの入手方2chで知ったもんねw」 とか言っていた(何故かスネ夫はアルセウスを見せてくれなかったけど) 「2chがどうかしたの?」 「実はなのび太…… 俺は……2chの常連何だよ。俺は2chオタク何だ」 「え?……」 言葉が止まる。今目の前に居るパパが。 このパパが2chオタク?ウソだろ…… 「ママには内緒だぞ。 毎晩こうやって2chのモー娘板を見るのが俺の生き甲斐なんだ。 俺の楽しみを奪わないでくれ……頼む」 僕は無言で居間から出ていった。 僕はそれ以来パパの近くに寄らなくなった。 何かその……キモかったから 僕は控え室でそんな昔のことを思い出していた。 『俺は2chの常連なんだ』 あの言葉。 今考えると、パパの必死の言い訳だったのかも知れない。 パパは僕に頼まれれば2ch用語で喋っていたが、 普段は普通に会話し、2chの話題など出したことが無いのだ。 昨日、パパからママの話を聞いた。 ママの病気のことが分かったのは9ヶ月前。 ママの病気は、まだ日本では研究が進んでいない病気で、 治療に必要なワクチンを手に入れるには、アメリカの大病院に行くしかないらしい。 だが、アメリカに行く費用、高価なワクチンの入手、手術料。 お金が足りないのは明らかだ。 ママを助けたいと言う気持ちはある。 だが、気持ちだけでは奇跡など起こらない。 では、パパはこの9ヶ月間何をしていたのだろうか…… そして、僕はある1つの答えにたどり着いた。 『インターネットでの治療方の検索』だ。 パパはきっと睡眠も取らず、インターネットで治療方を調べていたのだろう。 僕があの時見たのは、「夜中に2chで遊ぶパパ」ではなく、 「妻の為に夜中まで働くパパ」の姿だったのだ。 しかも、僕に心配をさせない為にあんなウソまでついて…… 僕は自分が情けなかった。 尊敬すべき父親を避けていた自分が……情けなくてしかたがなかった…… 「ルギアサイド、のび太選手!」 司会のいつもの言葉で僕は入場した。 パパが腕組みをして僕を待っている。 「この戦いには特別ルールが導入されました。 壁から少し離れてください。……スイッチオン!」 ガコンッ! 大きな音を立てながら周りの壁に変化が起こり始めた。 壁が黒い鉄板に包まれ、その板が赤く光り始めたのだ。 「これって…」「のび太、触るんじゃない!」 壁に触れようとした僕の手が止まる。 そして、パパはポケットの中からライターを取りだし、 壁に向かって勢い良く投げつけた。 バリバリッ! ライターは音を立て黒コゲになり、地面に落ちた。 「やっぱりな……この壁には高圧の電流が流れてる。違うか?司会者」 「すいません、言い忘れていました。 この壁には約20万ボルトの電流が流れています。 あまり長時間触れているとポケモンでも死んでしまいますよ」 20万ボルト。 気軽に言ってるが笑っていられる物ではない。 ピカチュウの技は10万ボルトとは言っても、せいぜい1000ボルト程度だろう。 アメリカの死刑に使われる電気イスでも最高2000ボルトだと言われている。 20万ボルトの電流などくらったら、間違いなく人は死んでしまうのだ。 僕は血の気が引いていくのを感じた。 「のび太……準備は良いか? こんな仕掛けに驚いてる様じゃまだまだだぞ」 パパは冷静にそう言う。 『パパの言う通りだ』 僕はそう思い、前に一歩踏み出した。 「パパ、悪いけど……この勝負僕が勝つ!」 僕とパパは同時に腰のモンスターボールを手に取った。 フィールドにピカチュウとウィンディが現れた。 「ウィンディ、高速移動!」 現れてすぐにウィンディはピカチュウに飛びかかった。 だが、ピカチュウはそれを影分身で避け、ウィンディの周りを囲む。 「ウィンディに電磁波!」 「ウィンディ、上にジャンプしろ!」 ウィンディは空中に飛び上がり、電磁波を避けた。 「ウィンディ、地面に大文字!」 大の文字の形をした炎にピカチュウ達は包まれ、フィールドから姿を消した。 地面に着地したウィンディは訳が分からず困惑する。 「今だ、ピカチュウ!」 「甘いぞ、のび太!ウィンディ、後ろに下がれ!」 地面からピカチュウが飛び出し、ウィンディを攻撃した。 だが、ウィンディはそれを紙一重で避けた。 「ウィンディ、フレアドライブ!」 完全に隙を突かれたピカチュウはウィンディの一撃を避けれず、 フィールドの端の壁の近くまで吹き飛ばされる。 「ピカチュウ、電光石化で体勢を戻せ!」 ピカチュウはギリギリの所で壁に当たるのを防いだ。 「大文字!」「10万ボルト!」 炎と電気がぶつかり、お互いに攻撃を打ち消しあった。 『パパはやっぱり強い! 間違いなく今まで戦ってきた相手の中で一番の強敵だ』 「どうしたのび太? 来ないなら…こっちから行くぞ!」 ウィンディが高速移動でピカチュウとの距離をつめる。 『まずい、後ろにはあの壁が……』 「ピカチュウ、アイアンテールで吹き飛ばせ!」 ピカチュウの勢いある攻撃がウィンディに当たった。 この試合初めての攻撃のヒット。 だが、気を抜く暇は無かった。 「ウィンディ、大文字!」 大きな炎がピカチュウに迫る。 「ピカチュウ、電光石化で炎の真下に飛込め!」 ピカチュウは大文字の小さな隙間に飛び込み、大文字を避けた。 「しまっ…」 「ピカチュウ、そのまま電光石化!」 その一撃でウィンディは吹き飛んだ。 「良し、ピカチュウ。そのままウィンディを電光石化で追え!」 吹き飛ぶウィンディの横にピカチュウが追い付く。 「まずいぞウィンディ!早く体勢を直せ!」 ウィンディは体勢を直そうと体を動かす。 だが、ピカチュウと違い体の大きなウィンディには無理なことだった。 「ピカチュウ!アイアンテールでウィンディを壁に叩き付けろ!」 ピカチュウのとどめの一撃により、ウィンディは壁に直撃した。 そして、電流に焼かれたウィンディは、その場に倒れこみ、動かなくなった。 「ピカチュウ、戻れ」 ウィンディに勝ったピカチュウだが、少し疲労している様だったので、 のび太は一度ボールに戻し、ピカチュウを休ませることにした。 その様子を見ていたパパは少し笑い、話し始めた。 「のび太、成長したな。 あの特訓で、以前のお前には無い冷静さが身についたようだ」 のび太は久しぶりにパパに褒められたのが、かなり嬉しかった。 だが、のび太はそれを顔には出さず控室での自分の考えを話した。 パパは、本当は2chオタクではなく、 あの時ネットでママの病気の治療方を調べていたのでは無いかと…… のび太が話している間パパは黙ってのび太の話を聞いていた。 そしてのび太が全ての話を終えると、悲しそうな表情で口を開いた。 「正解だ。あの時俺はとっさにウソをついた。 お前に心配をかけない為にな……」 『やっぱりそうか……』 「だが、お前はまだ気づいてないことがあるぞ、のび太」 『えっ……』 のび太は予想外のパパの一言に驚き、はっと前を向いた。 「……気づいてないことって?」 「俺に……町が変わる前の記憶があるってことだよ」 パパの一言に会場の静まりかえった。 司会が慌ててフォローするが、パパは話を止めない。 「ウソ……でしょ?どうしてパパに…そんなこと…」 「のび太、良く考えろ。 この世界ではインターネットが使えなくなってる。 なのに何で俺は2chやインターネットのことを知ってるんだ?」 ……そうだ。 この世界では他の町への通信手段が全て使えなくなっている(wiki①参照)。 パパがインターネットをやれるなど有り得ないことなのだ。 でも……何で…… 「何で……パパはこの町が変わったことを知ってるの? あの時部屋に居なかったはずなのに……」 「あの時、二階からドタバタと音がしてうるさかったからな。 俺はお前らを注意しに行ったんだ。 そしたら以前見たことがあるドラえもんの道具 「もしもボックス」の周りに集まっているお前らを見つけたんだ。 「何やってんだ?」と言おうとしたら…… まぁそこからはお前が一番分かるよな?のび太」 もしもボックスの効果。 もしもボックスの半径数メートルに居た者の記憶は変わらない。 つまり扉の隙間から部屋を覗いていたパパの記憶も、変わらなかったのだ。 「じゃあ……パパは世界が変わったことを知っていてこの大会に出たの?」 パパは無言でうなずいた。 「どうしてだよ!この大会が罠だってことくらい分かるだろ!」 「……のび太。世界が変わった後何があったと思う? 出木杉が俺に会いに来たんだ」 『まさか……』 のび太の頭に最悪の考えよぎる。 「出木杉はこの大会で優勝出来れば玉子の病気を直すと約束したんだ。 あのミュウの力を使ってな」 その頃VIPルームの出木杉はミュウと共にこの戦いを観戦していた。 部屋中に響く程大きな声で笑いながら…… 『クソッ、まさか出木杉がこんなことまでしてる何て……』 ミュウはただ自分の失敗を悔み、拳を固く握ることしか出来なかった。 『のび太VSパパ 完結編』 ブォン!!! ハッサムの拳が、空を斬った。 ハッサムの周りを、何十匹ものオレンジ色の生き物が囲んでいる。 その生き物はライチュウ。 パパの二番手であり、その圧倒的なスピードでハッサムを翻弄している。 影分身で分身出来る数は、普通15、6匹。 だが、このライチュウはその数倍の数の分身を作り出していた。 のび太の顔を汗が流れる。 『何てスピードだ! こんなスピードじゃ攻撃を当てる所か、狙いを定めることも出来ない!』 「ライチュウ、アイアンテール!」 数十匹ものライチュウのシッポが光り出し、 中央で身構えるハッサムに一斉に飛びかかった。 「いくら数が多くても本物は一匹、攻撃も一回だ! 守るで防げ、ハッサム!」 ガキィィィッ!! 大勢が突撃する見た目と裏腹に、 一発耳障りな金属音が、ドーム内に響くだけで攻撃は終わった。 「良い判断だ」 パパが評価する様に、のび太に言う。 だが、のび太からは今までに無い反応が返ってきた。 「ハッサム、パパに向けて破壊光線!」 「!? ライチュウ、俺を守れ!」 素早くライチュウがパパの前に現れ、破壊光線を代わりに受けた。 破壊光線の威力で軽く後ろに仰け反ったライチュウだったが、まだ戦う体力は残っているようだ。 「のび太……何の真似だ!」 パパが今までに無いほど冷たい声でそう吐いた。 その目は鋭く、子供を見る目では無い。 だが、のび太も負けないほど鋭い目で睨み返した。 「こうすれば本物のライチュウが分かるだろ? ライチュウのスピードなら、パパを守りきれるだろうしね。 あと…… 僕の指示を評価するのはもう止めろ!」 あまりの声の大きさにパパは驚いた。 だが、さらにのび太は言葉を続ける。 「どうして今まで仲間みたいに接してきたんだよ! パパは…パパは出木杉の仲間なのに!」 のび太の震えた声がドームに響く。 その声を聞いたパパは、のび太を指さし、静かに言った。 「ライチュウ、雷だ」 驚く間も無くのび太の頭に電流が落ちる。 薄れる意識の中のび太は見た。 涙に濡れた……パパの顔を 「終わったな……」 パパは、そう一言を吐き後ろを向いた。 「待て!」 短い一言がパパの足を止める。 のび太だ。 のび太はふらつきながらも立ち上がり、身構える。 「次は……電圧を最大にして撃つぞ!のび太!」 冷酷な一言。 もはや親子とは思えない会話がドームに 伝わる。 「撃ってみろよ。 撃った瞬間破壊光線がパパに直撃するぞ」 ハッサムの左腕がパパに向けられる。 緊張で喉が渇いてきた。 一瞬の油断でこの試合にピリオドが打たれる。 そう思うと自然に観客までもが、身構えてしまっていた。 カコーン!カコーン!コーン!コーンコン… 誰かがメガホンを落とした音。 静かなドームにそんな小さな音が響き渡る。 だが、その音を合図にするかのように、ドームの静寂は破られた。 「雷!」 太い電気の線が地面に落ちる。 だが、のび太に落ちた訳ではなかった。 「ハッサムか!」 そう。 ハッサムがメタルクローを上に上げて、 避雷針の役目をしたのだ。 ハッサムは焦げ付いた体を動かし、ライチュウに迫る。 だが、ライチュウは、さっきの巨大な雷の反動でしびれて動けない様だ。 「メタルクロー!」 ハッサムの精一杯の攻撃が、ライチュウの腹にめり込んだ。 一発目の破壊光線はオトリ。 二発目は、破壊光線を撃つと思わせて撃たない。 完全に作戦負けだ。 冷静にならず、実の息子を殺そうとする何て…… 俺は……父親失格だ。 「パパ!」 のび太の一言でパパは気づいた。 まだライチュウが力尽きていないことに…… ライチュウは必死で立ち上がり、パパの方を向く。 『ライチュウ…』 「ライチュウ…ヴォルテッカーだ!」 ハッサムに向かって、電流を帯びたライチュウが走り出す。 「ハッサム、ギガインパクトで迎え撃て!」 最大パワーのライチュウとハッサムが中央で交わった。 轟音が響き、ドームの中央が白い煙に包まれる。 「ハ、ハッサム……」 煙が晴れるとそこにはハッサムがボーッと立っていた。 ライチュウの頭を腹に刺したまま…… だが、ライチュウもその体勢のまま動く気配が無い。 「ハッサム、砂嵐だ」 ハッサムは最後の力を振り絞り、巨大な砂嵐を起こしフィールドに倒れた。 そして……ライチュウもまた、その場に倒れて動かなくなった。 「ピカチュウ、もう一度頼むぞ!」 再びピカチュウが現れ、戦闘体勢を取る。 「この試合を……終わらせてこい、カイリュー!」 『2ヶ月前』 最近、町にある1つの噂が広まっている。 ドーム周辺にまだ駆け出しのトレーナーのくせに、 プロのトレーナーに挑む小学生が居ると言う少し変わった噂だ。 その噂のせいで、 ドーム周辺にはその小学生を一目見ようとする野次馬や 小学生なら勝てると考えた 性格のねじ曲がったトレーナーが大勢集まっていた。 「おーい、しょうねぇん。生きてるかぁ?」 返事が無い。ただのメガネの様だ。 「まぁ、連れてくかな」 ズリッ ズリッ……ズリッ 「……………はっ!、先生ごめんなさい!」 のび太は気づくと暖かい布団の中に居た。 少し狭い南国風の部屋。 少し先では老人が料理を作っている。 「起きたか?じゃあ、メシにしよう!」 「?」 状況が飲み込めないのび太。 だが、今ののび太にとってそんな疑問どうでもよかった。 のび太が今一番満たしたいのは、この鳴り止まない腹なのだ。 「う、うまい!」 久しぶりの温かい食事。 体の芯まで温まるのをのび太は感じた。 「旨いじゃろ?これはわし特性ゼニガメ汁じゃ」 「えっ?……」 久しぶりの温かい食事。 それは忘れられない小学生の頃の思い出となった。 「ふわぁぁぁ……良い天気じゃのう…」 「バナバナぁ」 ボリボリと背中を掻く老人。 その横では萎れたフシギバナが日光浴をしている。 「ピカチュウ、10万ボルト! ストライクは峰打ちだ!」 急に現れた二体のポケモンが老人に攻撃する。 「まだまだじゃのう…」 その瞬間フシギバナの体から無数の触手が飛び出し、 二体の攻撃を一瞬で打ち消した。 「うわぁぁぁぁっ!」 残った触手は、のび太を空中に吊り上げ、動きを奪う。 「ホッホッホ。今日で3日目。 タイムリミットまであと2日しか無いぞ、少年」 事の始まりは3日前。 この謎の老人に助けられたのび太は、老人に「ゲームをしないか」と誘われたのだ。 ゲームの内容は簡単。 5日以内に老人の体に一撃でも攻撃を加えればのび太の勝ち。 攻撃出来なければのび太の負け。 のび太は、助けられた側と言うこともありしぶしぶゲームを始めた。 だが、このゲーム。予想以上に難しい。 と言うよりも、この老人めちゃくちゃ強い! この3日間、のび太は老人が寝てる時でさえ攻撃を加えることが出来なかった。 「何が足らんか分かるかの?少年」 老人は、のび太を吊り上げたままの状態で問う。 「足りないって?…何が?」 老人はヤレヤレと言った様な顔をし、一言だけ言った。 「逝ってこい」 ブォン! 「ああああぁぁぁぁ!」 ヒュー ドスン! 勢い良くツルに投げられたのび太は柔らかい砂の上に着地した。 「イチチ…何だここは?」 その問いの答えは、すぐに分かった。 理由は1つ。 周りに大量のヒポポタスとカバルドンが居たからだ。 「ここは……裏山のふもとのカバルドンの巣じゃないかぁ!」 その頃、老人は一人茶をすすっていた。 カバルドンが大きな口を開け威嚇する。 それと同時に砂嵐が起き始め、のび太の視界を奪った。 どうやら、さっきまで居た家は裏山のふもとの近くだったようだ。 のび太は周りを見渡して逃げる方法を必死で考える。 『逃げる?どこにだ?』 のび太は気づいた。 こんな視界が悪い 状況じゃここから脱出なんて出来る訳ないと。 《何が足らんか分かるかの?》 あの老人の言葉。 もしかしたらここで戦えばこの言葉の意味が分かるかも知れない。 そして、のび太は腰の2つのボールを手に取った。 「かかってこい!お前らをカバ焼きにしてやる!」 ゲーム開始から5日目。 最近続いていた青空とは異なり、空には曇雲が漂っていた。 「こりゃあ一雨来るのぅ。 いや……それよりも先に小さな客人が来たかの。 違うか?そこの茂みの少年よ」 ガサッ! 茂みの中から少年が飛び出す。 だが、それより先に触手が前を塞ぎ、のび太の体をまた吊し上げた。 「ホッホッホ、甘いのぅ」 老人は満足げにのび太を見る 。 のび太の顔は……笑っていた。 「!?」 周りを砂が混ざった風が覆う。 「ホホッ、どうやら分かった様じゃのぅ! だけど……砂嵐を起こす程度じゃわしは倒せんぞ!」 砂の中からピカチュウが飛び出す。 しかし、意表は突いたが簡単にフシギバナの触手に捕まってしまった。 ニヤニヤ笑う老人。 だがその時、笑顔を奪うかの様な風が老人を襲った。 「うおぉっ!危ないじゃないか!」 辛うじて避けた老人。 だが、その老人の上にはストライクが鎌を向け、立っていた。 「……ギブアップじゃ」 のび太は満足そうに地面に下り、 ストライクに老人の上から退くよう支持を出した。 「騙されましたね。ストライクは砂嵐何て使えません。 さっきの技は銀色の風です」 「さぁ何をくれるんですか?」 「はぁ?何言ってるんじゃ?」 『そう言えば……そんな約束して無かったぁ……』 『10分後』 「まぁ、そう泣くな、少年」 「だってぇ…何の為に僕はぁ……」 「でも分かったじゃろ?足りないこと」 のび太はあえて何も言わなかった。 どうせこの老人は、言葉にしなくても全て分かっていそうだから。 「それじゃあ…僕行きますね」 「待った!ちょいとストライクのボール貸してみろ」 老人は強引にボールを奪い取ると、家の中に消えて行った。 「ほいよ」 ボールの中からハッサムが飛び出す。 「ありがとうございます!」 「それとこれは、砂嵐の技マシン。お主なら上手く使えるはずじゃ。 わしが教えることはもう何も無い。後はとにかく戦い続けろ。 バトルで最後に身を結ぶのは……経験値の量じゃ」 その日から町には新たな噂が流れ始めた。 上級トレーナーを狩る、砂嵐を巧みに使う少年トレーナーが現れると言う噂が…… 「くっ、何て嵐だ!」 砂嵐がパパの視界を奪う。 この砂嵐、通常よりかなり風が強く、例えるなら規模を小さくした台風。 きっと、一般人なら目を開けることも出来ないだろう。 だが、メガネの奥ののび太の目はしっかり捉えていた。 フィールドのカイリューの姿を。 「ピカチュウ、アイアンテール!」 カイリューの悲鳴がドームに響く。 ピカチュウは攻撃すると、直ぐ様砂嵐の中に消え、その姿を隠した。 「なるほど……お前のピカチュウ。 砂嵐の中での戦いに慣れているな。だけど、このカイリューは一味違うぞ」 パパはそう言うと、周りの砂嵐を見渡した。 ガリッ 「そこだ!カイリュー、竜巻!」 カイリューが羽をバタつかせると竜巻が現れ、砂嵐の一部分を弾き飛ばした。 砂嵐のあった場所に居たピカチュウは、驚きの表情でカイリューを見る。 「砂壊光線!」 パパはピカチュウを指さし、そう叫んだ。 「まずい!ピカチュウ、電光石火で避けろ!」 ピカチュウが素早くカイリューの頭上へと移動する。 だがカイリューの光線は発射されなかった。 「悪いな、のび太。俺はさっき砂壊光線と言ったんだ。 今から言うのが本当の破壊光線の指示だ」 「しまっ…」「破壊光線!」 破壊光線はピカチュウに直撃し、一撃でピカチュウを瀕死にした。 ハッサムが倒れ、ピカチュウも倒れた。 後は切り札のホウオウのみ。 だが、今回の戦いでホウオウを使うことは、なるべく避けねばならないことだった。 「のび太、どうした?ホウオウを早く出すんだ」 パパがわざとらしくそう言う。 パパはもう気づいてる。 ホウオウでは、カイリューには勝てないと言うことに…… 『もう、あの作戦しか……』 僕は決意を固めた。 投げたボールからホウオウが飛び出す。 その体は、砂嵐に隠れてもなお、美しさを保っていた。 「のび太、お前は良く頑張った。 だが、ここまでだ。カイリュー、雨乞いをしろ!」 ドームの上空に雨雲が現れ、雨を降らす。 その雨は、砂嵐で生まれた砂を泥に変え、フィールドの地面を泥で埋め尽くした。 『後は……もう簡単だ。 ホウオウに雷は効果抜群。そしてこの雨。雷は確実にホウオウを捉える。 この試合……悪いが俺の勝ちだ』 パパは目前の勝利を見据え、笑った。 「おかしい…」 パパは体に何か違和感を感じた。 そう、まるで足に軽い電流が流れている様な…… 「まさか!」 パパが前を見ると、のび太はホウオウの上に乗っていた。 地面に広がる泥、高電圧のフィールドの壁、電気の漏電…… このヒントが導く答えは1つ。 「そうか! この泥を流れて壁の電流が……」 バリバリッ! 音を発てて、泥の中を電流が勢い良く流れ込む。 「ありがとう…カイリュー」 まさに間一髪。 カイリューがパパを泥の中から救いだし、その背中にパパを乗せた。 だが、パパは気づいていない。 のび太がこのチャンスを狙っていることを…… 「パパ、カイリューの影に隠れて!」 「!?」 高速で接近するホウオウ。 パパを助けるので精一杯だったカイリューは、ホウオウの攻撃に反応出来ない。 「ホウオウ、鋼の翼!」 ホウオウは音も発てずカイリューを切り裂き、その意識は一瞬で吹き飛ばした。 「やった…うあっ!」バリッ! 安心したのび太。 だが、その瞬間のび太に雷が浴びせられた。 白眼を向いたカイリューがのび太達の前に立ちはだかる。 「のび太…まだ…だぞ」 「パ、パパ…」 「のび太、俺を気遣い危険が少ない技を選んだのが間違いだったな。 もう、これで終わりだ」 パパの指がのび太とホウオウを捉える。 降り続ける雨。……もはや逃げ場は0 張りつめた空気が間に流れ、二人の顔を強張らせる。 「のび太、頼む。負けを認めてくれ… 下は高電圧の電流が流れる泥沼。落ちたら命は無いんだ」 パパの最後の説得。 だが、のび太は負けを認めずこう言った。 「僕は今までずっとパパに守られて生きてきた…… 泣き虫で人に頼ってばかりで……本当に情けなかった。 でも……でも今は違う!これからは僕がパパやママを、そしてみんなを守るんだ! この試合僕が勝つ!」 『のび太…』 パパの目に涙が溢れる。 この試合、自分が負ける。そんな予感がしたのだ。 だが、パパは試合を止めようとはしなかった。 息子の成長を見守る為…親としての義務を果たすために。 「のび太、後悔しないな?」 無言でうなずくのび太。 カイリューの体に周りの粒子が集まっていく。 「これが最後だ… カイリュー、最大及の雷!」 ドームを一筋の大きな閃光が走った。 『眩しい!』 観客は皆、雷の光で目が開けられず数秒間目をつぶっていた。 この数秒の間に何が起こったのか。 それを理解している者は、ドーム内にただ一人として居ない。 ただ、今分かることは ホウオウのクチバシがカイリューの腹に突き刺さっているとう目の前の現実だけ。 だが、さっきまで降っていた雨が止んでいることから、 今カイリューが瀕死の状態であることは充分理解出来る。 「のび太、お前いったい何をしたんだ?」 この数秒間の出来事が全く理解出来ないパパが、のび太に問いかけた。 確実に雷はホウオウを捉えたはず。 なのに……何故ホウオウはカイリューに攻撃を…… 「あの時…… ホウオウは僕たちがしゃべっている間、ずっとある攻撃の準備をしていたんだ」 「準備……そうか!」 「そう、ゴッドバードだよ。 あの時、雷の到達速度を上回るスピードで、 ホウオウはカイリューの腹に突進し、腹を貫いたんだ。 いくら雷でも高速で動く目標にあてるのは無理だしね」 のび太は誇らしげにそう話した。 その姿は、まるで父親に百点のテストを見せる子供の様だ…… パパはそんなのび太の姿を笑顔で見つめ、ある決意を固めた。 「のび太……頼みがある」 いつになく真剣な顔でパパは話す。 「パパ……どうしたの?改まって」 「これからも玉子を……ママを守ってあげてくれ」 そう言うとパパは思いきり足を振り上げ、カイリューに叩きつけた。 ホウオウのクチバシだけで支えられていたカイリューの力無い体が、バランスを崩す。 そしてもちろん……そのカイリューに乗っていたパパの体も地面へと落ちていった。 「じゃあな、のび太…」 泥沼へとパパの体が… バシッ! パパの太い腕をのび太の細腕が掴んだ。 次へ
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桝田 浩史 【ますだ ひろふみ】 J.C.STAFF出身。エフェクト大好き。 映画ドラえもんシリーズや劇場版NARUTOなどにおいて、とにかく高密度なエフェクトを圧倒的な物量で描く。 佐々木政勝氏や柿田英樹氏、橋本敬史氏に並ぶエフェクトアニメーターの一人と言っても過言ではない存在。 twitter ■アップフェルラント物語(劇場/1992) 動画 クレジットは「桝田浩文」だが、おそらく誤記。 ■BAD BOYS 2 原画 ■ダークサイド・ブルース 動画 ■超時空世紀 オーガス02 動画 2話 3話 5話 6話 原画 6話 ■キャプテン翼 最強の敵!オランダユース 動画 ■メタルファイター♥MIKU(1994) 原画 5話 ■アルスラーン戦記 VI 征馬弧影 下 原画 ■銀河お嬢様伝説ユナ 哀しみのセイレーン 原画 1話 2話 ■聖ミカエラ学園漂流記II(18禁OVA/1994~1995) 原画 2話 ■それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ(OVA) サブメカニックデザイン 2話 原画 ED 2話 3話 ■闘神伝 原画 1話 ■新 破裏拳ポリマー 原画 1話 2話 ■MAZE☆爆熱時空(OVA/1996) エフェクト作画監督 大胆素敵な挑戦者!!、大胆過激な冒険者!! ■スレイヤーズ すぺしゃる 原画 1話 3話 ■スレイヤーズ RETURN(劇場/1996) エフェクト作画監督 原画 ■超人学園ゴウカイザー -THE VOLTAGE FIGHTERS- 原画 1話 2話 3話 ■少女革命ウテナ 原画 OP 4話 9話 11話 12話 19話 25話 28話 31話 35話 39話 ■スレイヤーズ ぐれえと(劇場/1997) エフェクト作画監督 原画 ■それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコII 原画 OP 1話 3話 ■MAZE☆爆熱時空(TV/1997) 原画 23話 ■VIRUS 原画 1話 ■電脳戦隊ヴギィ ズエンジェル 原画 1話 ■超魔神英雄伝ワタル メカ作監 9話 18話 24話 32話 38話 50話 原画 9話 18話 32話 38話 50話 ■Bビーダマン 爆外伝 原画 18話 ■MAZE☆爆熱時空 天変脅威の大巨人(劇場/1998) エフェクト作画監督 ■名探偵コナン 14番目の標的 原画 ■南海奇皇 作画監督 21話 原画 1話 12話 ■ラングリッサーIII(SS/1996) プロモーションアニメ原画 ■シャーマニックプリンセス(1996~1998) 原画 6話 ■ダブルキャスト(PS) 原画 ■スレイヤーズ ごうじゃす(劇場/1998) エフェクト作画監督 原画 ■魔術士オーフェン 作画監督 7話 原画 2話 7話 8話 24話 ■スレイヤーズ えくせれんと 原画 1話 2話 3話 ■影技 SHADOW SKILL 原画 25話 ■彼氏彼女の事情 原画 16話 ■名探偵コナン 世紀末の魔術師 原画 ■デュアル!ぱられルンルン物語 原画 OP 1話 ■エースコンバット3 エレクトロスフィア(PS) 原画 ■劇場版 アキハバラ電脳組 2011年の夏休み 原画 ■それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ(TV) 原画 21話 ■少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 原画 ウテナカーが変形してお城の下に突っ込んで外に出るまで(本人のTwitterより) ■てなもんやボイジャーズ 原画 1話 ■BLUE GENDER 原画 OP ■THE ビッグオー メカ作画監督 4話 9話、原画 1話 4話 9話 11話 12話 13話 ■地球防衛企業ダイ・ガード 原画 22話 ■名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 原画 ■からくりの君 作画 ■聖ミカエラ学園漂流記II 原画 2話 ■バブルガムクライシス TOKYO 2040 原画 25話 ■サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ 本編原画 ■エイリアン9 原画 4話 ■パルムの樹 原画 ■超重神グラヴィオン 原画 1話 ■名探偵コナン ベイカー街の亡霊 原画 ■THE ビッグオー second season メカ作画監督 17話 20話 26話、原画 14話 15話 17話、デザイン協力 22話 ■鋼の錬金術師(TV/2003~2004) 原画 13話(NC) 13:ご本人が引用ツイートしているシーンの中盤あたり(ご本人のXより) ■妄想代理人 原画 13話 Bパートの初めのストレスボンドあたり? ■ケロロ軍曹 原画 13話 38話 70話 75話 102話 103話 102:パワード夏海が攻撃から逃げて校舎内から屋上まで飛び出す、複雑なカメラワークで長尺の背景動画。単価3500円だったが、さすがに10倍にしてくれたとのこと(ご本人のツイートより) ■Grasshoppa! 4 彼岸 原画 ■スチームボーイ 原画 ■劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!! 作画監督補佐・原画 ■ファンタジックチルドレン 原画 3話 ■ハウルの動く城 原画 ■シャイニング・ティアーズ(ゲーム) 原画 ■映画犬夜叉 紅蓮の蓬莱島 原画 ■エレメンタル ジェレイド メカニックデザイン メカニック作画監督 1話 2話 原画 2話 26話 26:操られたレンとの戦闘? ■交響詩篇エウレカセブン 原画 OP3 49話 ■劇場版 NARUTO -ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ 原画 ■鴉 -KARAS- 原画 2話 ■機動戦士ΖガンダムII A New Translation -恋人たち- 原画 ■機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛- 原画 ■ドラえもん のび太の恐竜2006 原画 ■超劇場版ケロロ軍曹 原画 ■真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 レイアウト ■ひぐらしのなく頃に 原画 OP ■劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ プロップデザイン・作画監督・エフェクト作画監督・原画 ■ロックマンエグゼ BEAST+ 原画 26話 ■Shining Force EXA(PS2) OP原画 エルフが弓を引いてキャラがロングショットになるところ(ご本人のツイートより) ■ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~ 原画 ■NARUTO -ナルト- 疾風伝(TV/2007~放映中) 原画 OP2 OP3 OP9 OP11 343話 704話 OP2:エフェクト全般 ■劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 作画監督・エフェクト作画監督・原画 ■セイント・ビースト~光陰叙事詩天使譚~ 原画 OP ■ストレンヂア 無皇刃譚 原画 ■ドラえもん のび太と緑の巨人伝 エフェクト作画監督 ■コードギアス 反逆のルルーシュ R2 原画 OP ■劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆(劇場/2008) 作画監督・エフェクト作画監督・原画 ■テガミバチ(OVA/2008) 作画監督補佐 ■HALO LEGENDS Episode4 【Prototype】(OVA/2010) 原画 ■REDLINE(劇場/2010) 原画 ■ドラえもん 新・のび太の鉄人兵団-はばたけ、天使たち-(映画/2011) 作画監督 冒頭の南極のシーン、商店街の戦闘シーン前半(ご本人のTwitterより) ■STAR DRIVER 輝きのタクト(2010~2011) 原画 25話 ■映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(劇場/2011) 原画 ラストの大爆発(憶測) ■鬼神伝(劇場/2011) 作画監督協力(共同) 原画 ■鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星(劇場/2011) 原画 ■劇場版 NARUTO -ナルト- ブラッド・プリズン(2011) エフェクト作画監督補佐 原画 ■機動戦士ガンダムUC(2010~) 原画 5話 7話 5:序盤のメカ戦闘シーン(メカニック&ワールドep7より) 7:シルヴァ・バレドによる戦闘シーン(メカニック&ワールドep7より、大破したあたりからは伊藤秀次) ■ドラえもん のび太と奇跡の島-アニマル・アドベンチャー-(劇場/2012) 作画監督、原画 ■しろくまカフェ(2012) 原画 OP 50話 ■クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(劇場/2012) 原画 ■虹色ほたる~永遠の夏休み~(劇場/2012) 原画 ■ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-(劇場/2012) エフェクト作画監督・原画 ■Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもん パーマン 危機一髪!?(Fシアター/2012) 原画 ■ドラえもん(2005~) 原画 OP9 504話 577話 722話 868話 911話 12/09/07 504話「アリガトデスからの大脱走」 飛び飛びでビーム、爆発、水しぶきなどを担当(ご本人のツイートより) 13/09/13 577話「真夜中の巨大ドラたぬき」 15/09/04 722話「のび太特急と謎のトレインハンター」 沢山の電車をロボットアームで摘まんでは投げ摘まんでは投げというシーン(ご本人のツイートより) 17/07/28 OP9 ドラえもんが雲を突き抜けるカット ■スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!(劇場/2012) 原画 ■アイカツ!-アイドルカツドウ-(2012-2013) 原画 OP2 ■ドラえもん のび太とひみつ道具博物館(劇場/2013) 作画監督 ■プリキュアオールスターズNew Stage2 こころのともだち(劇場/2013) 原画 ■クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(劇場/2013) 原画 ■銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(2013) 原画 8話 ■攻殻機動隊ARISE GHOST IN THE SHELL(劇場/2013~2014) 原画 1話 ■SHORT PEACE 「武器よさらば」(劇場/2013) 原画 ■キングダム 第2シリーズ(2013) 原画 13話 ■魔女っこ姉妹のヨヨとネネ (劇場/2013) 原画 ■絶滅危愚少女 Amazing Twins(OVA/2014) 原画 1話 ■ジョバンニの島(劇場/2014) 原画 C500:監視艇に追跡されるところ(ジョバンニの島アートワークスより) ■ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜(劇場/2014) 原画 前半のロケット発射シーンと後半の遠吠え砲のあたり。氷像が倒れてのび太が逃げるとこもちょこっと(ご本人のツイートより) ■キャプテン・アース(2014) 原画 1話 ■それでも世界は美しい(2014) 作画監督 7話(共同) 12話(共同) 作画監督協力 9話(共同) 原画 7話 12話 ■マジンボーン(2014) 原画 10話 ■翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜(OVA/2014) メカ・エフェクト作画監督 前編 ■ガンダム Gのレコンギスタ(2014) メカ作画監督 2話 原画 26話 ■暁のヨナ(2014) エフェクト作監協力 1話 ■THE LAST-NARUTO THE MOVE-(劇場/2014) プロップデザイン(共同) レイアウト監督(共同) 原画 ■映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!(劇場/2014) 原画 ■怪盗ジョーカー(TV/2014) 原画 12話 ■ドラえもん のび太の宇宙英雄記(劇場/2015) 原画 ■クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 (劇場/2015) 原画 ■攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE(TV/2015) 原画 4話 ■BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-(劇場/2015) プロップデザイン 作画監督(共同) 原画 ■日本アニメ(ーター)見本市 「ザ・ウルトラマン」(WEB配信/2015) 原画 ■屍者の帝国(劇場/2015) 原画 ■映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!(劇場/2015) 作画監督(共同) 原画 ■機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TV/2015~2016) 原画 24話 ■ディバインゲート(TV/2016) 原画 12話 ■クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 (劇場/2016) 原画 ■ドラえもん 新・のび太の日本誕生(劇場/2016) 作画監督(共同) 原画 ■パズドラ クロス(TV/2016) モンスターデザイン(共同表記) 総作画監督 3話 原画 OP1 1話 15話 ■ラブライブ! サンシャイン!!(TV/2016) 原画 13話 ■この世界の片隅に(劇場/2016) 原画 ■ポケットモンスター サン ムーン(TV/2016) 原画 OP ■映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(劇場/2016) 原画 ■TALES OF THE RAYS オープニングアニメーション(iOS・Android/2017) 原画 ■ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(劇場/2017) 作画監督(共同) 原画 ■BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-(TV/2017~) 作画監督 65話(共同) エフェクト作画監督 14話 原画 OP2 OP12 65話 135話 OP12:ノンクレジット映像 ■メアリと魔女の花(劇場/2017) 原画 ■神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TV/2017) 原画 24話 ■ラブライブ!サンシャイン!! セカンドシーズン(TV/2017) 原画 1話 ■ゲゲゲの鬼太郎(TV/2018) 原画 8話 ■アイカツフレンズ!(TV/2018) 原画 OP2 ■PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に(劇場/2019) 原画 ■デュエル・マスターズ プレイス 世界観ムービー(PV/2019) 原画 ■GREAT PRETENDER(TV/2020) 原画 7話 9話 16話 22話 23話 ■テイルズ オブ クレストリア オープニングアニメーション(GAME/2020) 原画 リオンのカット(岡田麻衣子氏のTwitterより) ■テイルズ オブ ザ レイズ ラスト クレイドル オープニングアニメーション(GAME/2020) 原画 頭の炎(岡田麻衣子氏のTwitterより) ■ドラえもん のび太の新恐竜(劇場/2020) 原画 ■シン・エヴァンゲリオン劇場版(劇場/2021) 原画 ■王様ランキング(TV/2021~2022) 作画監督 9話(共同) 21話(共同) 原画 1話 9話 23話 21:ボッジ様お下がりくださいの後、ボッス倒した直後、ボッスのラストの攻撃辺りの作監が島袋奈津希氏で、島袋氏が回り込みのカットの煙を桝田氏に相談したところ、煙を全部描いてくれたとのこと(御所園翔太氏のTwitterより) ■ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021(劇場/2022) エフェクト作画監督(共同) ■ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン(Web配信/2022) 原画 3話 ■すずめの戸締り(劇場/2022) 原画 ■映画ドラえもん のび太と空の理想郷(劇場/2023) メカニック作画監督(共同) エフェクト作画監督(共同) 原画 ■テイルズ オブ ザ レイズ リコレクション OP(GAME/2023) 原画 ■王様ランキング 勇気の宝箱(TV/2023) 原画 10話 ■機動戦士ガンダム 水星の魔女(TV/2022~2023) 原画 23話 ■PLUTO(Netflix/2023) 原画 1話 ■窓ぎわのトットちゃん(劇場/2023) 原画 ■映画ドラえもん のび太の地球交響楽(劇場/2024) 原画 ■戦隊大失格(TV/2024) 原画 1話 11話 ■T・Pぼん(Netflix/2024) 原画 8話 12話
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登録日:2018/08/06 Mon 01 47 21 更新日:2024/06/07 Fri 09 12 12NEW! 所要時間:約 9分で読めます ▽タグ一覧 お転婆 かかずゆみ しずか しずかちゃん しずちゃん のび太の嫁 コメント欄ログ化項目 ツインテール ドラえもん ドラえもん登場人物項目 バイオリン ヒロイン ピアノ 何故かなかなか立たなかった項目 優等生 国民的小学生 小学生 怒らせると怖い 怒ると怖い 恵比寿まさ子 暴力ヒロイン(たまに) 毒舌 源 源静香 男子に力で勝つ 美少女 野村道子 静香 風呂 キャー!のび太さんのエッチ! 源静香は、漫画及びアニメ『ドラえもん』の登場人物の一人。 両作に於いてメインヒロインを務める。 基本的に作品内外で「しずか(ちゃん)」とひらがな表記されることが多いため、当記事でもその慣例に従う。 なお初期は「しず子」という名前で、静香という名前は「のび太のおよめさん」という話が初出である。苗字の源もこの話が初出である。 ▷ 目次 演者声優 俳優 概要 性格 趣味嗜好 勉強 運動神経 大長編での扱い 家族・親類 名言・迷言 演者 声優 恵比寿まさ子(日テレ版) 野村道子(大山版) かかずゆみ(わさドラ版) カサンドラ・モリス(海外版) 俳優 すほうれいこ(舞台『アニマル惑星』08年度) 樋口日奈(舞台『アニマル惑星』17年度) 水川あさみ(トヨタ自動車CM) 概要 副主人公の野比のび太やその他のクラスメートと同じく、漫画では小学4年生・アニメでは小学5年生として登場する。 (ただし漫画版は掲載誌の都合で年齢が小学1年生〜小学6年生まで変動する) 原作では「しずちゃん」と呼ばれることが多いが、アニメでは全バージョンで「しずかちゃん」と呼ばれることが多い。 これは複数説が存在し、「呼びづらかった」「響きが悪い」などが言われるが、現在では不明である。 作中で苗字で呼ばれることや呼び捨てで呼ばれることは少なく(親や先生などが数少ない例外)、 男性陣からはいつも「しずかちゃん」と呼ばれる。 一方彼女から男性陣への呼称は時期によって変動し、原作初期ではドラえもんを「ドラえもんさん」とさん付けにしてみたり、 アニメ初期では「のび太くん」「タケシくん」と君付けにしてみたり、ジャイアンをジャイアンと呼んだり、ドラえもんを呼び捨てにしたりしていた。 現在はドラえもんは「ドラちゃん」、他の男性陣はさん付けで呼称することが定着している。 交友関係は広く、ドラえもんたちいつもの面々や出木杉、女子の友達など幅広く付き合いがある。 特にいつもの面々とは毎度毎度危険な場所に冒険に行く基本メンバーと化している。 男友達とばかり遊んでいる描写が目立つので、女友達はいないのかと言われることもあるが、エピソードによってはしっかり女子グループとして動いている。単に普段のお話の大半がのび太視点なので、そちらの交友関係が目立たないだけである。 作中に於いてかなり出演率が高い割に、彼女の設定にはかなりの謎が多い。 例えばのび太との身長差は一定せず、のび太より低い時もあれば高い時もある。 誕生日もこたつがあったりする描写が原作であると思えば、半袖だったり、日テレ版のアニメでは9月中旬ということになっていたり、 テレ朝のアニメでは5月ということになってたりする。 (まあ掲載誌がその読者の該当する学年に向けたものであることを考えると、あながち不思議でもないが…) 誕生月が「5月」は、コロコロコミックに連載された『最新ドラえもんひみつ百科』で設定され、以後は公式でもそれに準じている模様。 (ただし、2月生まれのスネ夫と同様具体的な日にち≒星座までは不明) 髪色はアニメでは日テレ版・大山ドラ時代は栗毛色だったが、わさドラからは黒髪に変更された。 基本髪はツインテールにしているが、アニメでは極まれに下ろすこともある。 三次元でのツインテールを嫌う人からは地味に「しずかちゃんヘア」として逆に認知されていたりする。 まあスネ夫の髪型ほどは人口に膾炙してないけど。 服装はスカート姿が基本で、大山版で登場した「ピンクのシャツにピンクのスカート(白線入り)」というデザインが一番印象に残っているだろう。 それでも同じスカート姿ながら違うデザインで登場することも多く、珍しいものではオーバーオール姿を披露したことがある。 わさドラ版では2017年頃からレギュラーの服装が大山版に近いデザインへ回帰したが、しずかのみピンクのシャツに赤いスカートという独自のものとなっている。 原作・アニメ問わずのび太以外からも好意を寄せられることが多いため、おそらく美少女として描写されていると思われる。 F先生もしずかの描写には注文をつけていたほどであり、わさドラ版では最近のアニメファンにも受け入れられやすい美少女描写がされている。 原作でも後期では思春期を迎え第二次性徴と見られる胸部のふくらみなどが見られている。 一方で、のび太曰く学校一の美少女はしずかではなく、「河井伊奈子」という隣のクラスの女子だったりする。 性格 原作・アニメ問わず、困っている人は放っておけない性格で、彼女視点では数ある友人の一人であるのび太を、 ひみつ道具の虫スカンの影響を跳ね除けてトイレに連れて行き吐かせるなど、とんでもない精神力まで有する。 「魔女っ子しずちゃん」では、困っている少女を見つけた彼女が、ドラえもんから借りた道具で人助けする描写もある。 …とはいえ、アニメに比べて原作はやや性格が厳しくなっており、のび太に対して 「クラス一わすれんぼのあんたが?ホホホ」とぎゃはははと笑いながら指差す描写があったりする。 まあ原作はドラえもんが超絶毒舌キャラだったりするなど結構酷い描写のオンパレードなため彼女だけが美化されたというわけでもないのだが。 原作後期ではそのような描写が落ち着いたほか、単行本収録時に書き直しされて描写が減るなど、 F先生の意向で「ヒロインは好感度が大事」とされてきたこともうかがえる。 おしとやかなイメージは母親による教育の賜物でもあり、他人の目が届かない所ではピーナッツの投げ食いをしていたり、下着姿で寝転んだりとはしたない行動を取っている。 家族の留守中には深夜番組を見たりしているほど。 ピアノのお稽古をサボったり、有名人に対してはミーハーぶりを見せたり、時折結構やらかしてたりする。 ヒステリックな一面も持ちあわせており、大事な人形が壊されたり、プライバシーの侵害を受けたり、 果てはのび太の「いっしょに赤ちゃんを作る」という発言を受けるとフルボッコにしたりする(*1)。 他にものび太とドラえもんが盗撮写真を見ていた時に出くわした時もボコボコにしている。。 また、のび太とドラえもんが道端で服を脱がそうとしたときも殴っているうえ更に、「薬が切れたことを隠されたとき 」や「シネマラン」でののび太の誤解を招くような発言や映画撮影のときスネ夫からキワドイ衣装を当てられたときも他人を殴っている。 未来世界で息子のノビスケが全然のび太と異なる腕白な性格になったことを「誰に似たのかしら」と訝しんでいるが、 どう考えてもしずかに似たとしか言いようがない(*2)。 他にも原作・アニメを問わずのび太をそっちのけてジャイアンやスネ夫の誘いに便乗してのび太をハブってしまったり、のび太のお人好しさに付け込んでひみつ道具を借りるなど、計算高い部分も垣間見える。 彼女もまたのび太やジャイアン達と同様一面的ではなく、悪い面も持っているという事であろう。 露骨に馬鹿にして笑うようなことはなくなったが、のび太をさりげなく傷付けるような毒を吐くことは原作後期でもしばしば。 映画「雲の王国」では、ジャイアンを罵倒したスネ夫に対して「ダメよそこまで本当のこと言っちゃ・・」と追い打ちをかけるような毒を吐いている。 上記のように悪印象を抱かれやすい面もあるが、キャラのイメージ通り心優しく他人思いな一面もしっかり持っており、 困っている人や動物を見かけた際には手助けしたり、ドラえもんやのび太と共に問題解決のために尽力することも多い。 上記の虫スカンやわさドラオリジナル回「のび太の中ののび太」などでのび太が危機に瀕している際には身を顧みずに助けようとしたり躊躇なく助けに行く意思を見せたり、のび太がジャイアンとスネ夫にいじめられている際には止めに入って落ち込んでいるのび太を慰めたり、「神さまロボットに愛の手を!」では豚の姿になってしまったジャイアンとスネ夫を最後の願い事を使って元の姿に戻してあげたりと、のび太・ジャイアン同様に友達思いで強い友情を見せる描写も多い。 最終的に結婚相手にのび太を選ぶが「危なくて見てられない」という理由である。要するに駄目男に尽くすタイプ 趣味嗜好 一日3回はお風呂に入る風呂好きであり、他のキャラクターからも認知されるレベル。 そのせいでのび太がどこでもドアなど様々な道具で源家に向かうと、まず間違いなく入浴中のしずかがいる風呂場に出くわす。 風呂場はともかくなぜタイミングまで合うのだろうか。もはや「ひみつ道具で源家に向かう→入浴に出くわす」がフラグと化している。 大抵前述のヒステリックな性格が発現し、「のび太さんのエッチ!」といって水をかける、洗面器を投げつけるなどの実力行使に出る(*3)が、 あまりに毎度毎度出くわすためにのび太の方も「アヤカリンで幸運を」では遂に「どうしてそういつもお風呂にばかり入ってるの。(中略)人の都合も考えてよ」と逆ギレしたこともあれば、「かぐやロボット」や「カチンカチンライト」では、しずかがお風呂に入っていることを前提に訪ねたこともあった。 ただ、ひみつ道具でしずかの裸を見ていたりするのび太もたいがいだとは思うが…。男だからしゃーないか。 風呂好きの描写は大長編ではミルク風呂、空中の風呂などサービスシーンに活かされたり、 それどころか「入浴中に敵に出くわす」「奴隷商人に拘束されている時に入浴を要求する」などもはやしずか=お風呂のレベルになっている。更に、わさドラでは初登場の場面が入浴シーンである。 しまいには入浴中に入ってきた敵を石鹸を浴びせて倒し、敵の弱点が石鹸であることが重大な伏線になるほどである。 (公式ガイドブック曰く「アルキメデスの浮力の発見に並ぶ人類が風呂で得た最大の知識」) ヴァイオリンの演奏が好きで、逆にピアノは親から言われるからやるというだけで嫌い。 一方母親はしずかを将来ピアニストにしたいらしく、無理矢理ピアノを習わせている。ただし欲しいものに電子オルガンを要求したこともあり、この辺はブレブレ。 ただしヴァイオリンの腕はオバケのQちゃんや『キテレツ大百科』のミヨちゃんに匹敵、ありていに言えばジャイアンの歌と比較されるほどに酷い(*4)。 一応ヒロインである事や声さえあれば歌える歌と違って演奏にヴァイオリンが必要なこと等から音波兵器扱いされる事は少ないものの、わさドラの「ドラえもんvsドラキュラ」で満を持して使用された際にはジャイアンの歌をも完封してみせたひみつ道具をいとも容易く破壊し、ドラキュラロボットを苦しめるという驚愕の戦果を挙げている。また、わさドラの「どら焼きが消えた日」ではヴァイオリンの音色で宇宙人を撤退に追い込んだ。 ゲーム「ドラえもん月の王国」でも合体技がバイオリンになっている。 ちなみに母親がしずかにバイオリンの練習をやめろと言い出すのは周囲からガチで苦情が来ているかららしい。 わさドラ版では公園の花見でバイオリンを披露しようと一旦は恐怖に陥れたが、たまたま撮影に来ていた世界的ヴァイオリニスト・ひかせ太郎氏(*5)にまねラジコンを取り付け事なきを得た。 しずか本人の歌唱力は特に問題なく、ピアノの腕前も中々高いのに、バイオリンだけは壊滅的なのだろうか。 他にも編み物や裁縫が好きだったり、料理をすることも多く、どちらともその腕前はもなかなかのもの。 特にお人形の服を自前で作ったりと、手先はかなり器用な面も見られる。 ドラえもんがどら焼き、のび太がホットケーキが好きいう描写があるように、しずかは焼き芋が好き。 ただし藤子・F・不二雄先生の世界における焼き芋とはおなら誘発100%のシロモノであり、故にあまり明かさない。 そのため嘘をつけない「アンケーター」の彼女すら2番目に好きなチーズケーキや3番目に好きな寿司を大好物と称して、1番好きなのが焼き芋であることをなかなか明かさなかった。 わさドラ版オリジナル回「ヤキイモの気持ち」では、幼少期から好きであったのにもかかわらず周りに隠し通す為に「大嫌い」と嘘をついてしまっている。 意外と嫌いなものは多く、カエルや蜘蛛・ゴキブリ・トカゲなどの嫌な生き物(特にカエルに関しては忍者ハットリくん並みのリアクションを見せる)、 男の子が好きそうなヒーロー番組などの争いがあるもの、地震、歯医者、そしてデリカシーのない人や暴力を振るうときののび太が嫌いだったりする。 さすがに大長編等で「やむを得ない事情で戦う事になったのび太が嫌い」ということはないと思われるので、おそらく「秘密道具で増長したのび太」の事であろう。 逆に言えば、普段のび太を「暴力を振るうことのない優しい人」という評価をしているようである。 勉強 勉強に関しては、出木杉やガリ勉くんと違い順位は明かされないが、テストで95点を取ったり、先生から褒められたりとクラスでも上位であるようだ。 スチュワーデス筆頭にいろいろな将来の夢を持っている彼女だが、夢幻三剣士では「外交官になって世界平和のために働く」ために勉強を頑張っていた。 スネ夫と異なり学習塾には通っていないが、家庭教師をつけているようである。 ただ、その家庭教師も変にしつこかったり(「身がわりバー」)、妙に馴れ馴れしかったり(「にっくきあいつ」)、人選に問題がある気がする。 なお、母親は妙に教育に厳しいらしく、テストが85点で「もっと勉強しろ」と叱ったことがある。30点でも褒めたのび太のママとの差がすごい(のび太の普段の点数が悪すぎるのもあるが)。 日テレ版のアニメでは体育が4で、あとは5であることが明かされている。 運動神経 TC42巻「男女入れかえ物語」でのび太と心を入れ替わった際は念願の木登りを敢行し、一度も落下せずてっぺんまでたどり着いている。 更には一度やってみたかったとジャイアンたちの草野球に参加し、高めの打球を大ジャンプでキャッチした上にさよならホームランを決めるなど、運動神経はかなり高いようである。 前述のとおりノビスケの腕白っぷりや運動神経は間違いなく母親ゆずりであろう。 正確グラフでは体力はのび太以上スネ夫以下。 まあ、夢風鈴で寝ぼけていた時ですら相撲でのび太を秒殺していたくらいだしまず間違いなくのび太よりは強い。指相撲でもカウンターでのび太に勝利した 『ワンニャン』では予備知識なしでトラックの運転を行っているところを見ると、車の運転も得意のようだ。 大長編での扱い ヒロインポジ全開。 『ドラビアンナイト』では攫われる、『宇宙小戦争』『銀河超特急』では入浴中に襲われるといったヒロインの役目をしっかり果たし、 女性のゲストキャラとは多くの場合交流を持つことが多い(ただし女性ゲストキャラがメイン格の場合はのび太と交流することになる)。 また、『創世日記』では小学生ながらかなり核心をついたことを発言したり、 いくつかの作品では機転をきかせてトラブルを解決することもある。 ただし全体的にはヒーローのような活躍をするのび太や、戦闘をこなすジャイアンと異なり、 サポートキャラとしての一面が多く見られる。あとパンチラや入浴などのサービスシーン(*6)が多い。 とは言え『海底鬼岩城』ではメンバー中ただ一人バギーと仲良しになりそれが切っ掛けでラスボスのポセイドンの撃破につながり、 『鉄人兵団』では初期からザンダクロス建造計画に参加してリルルとはのび太と同じくらいに心の交流が描かれるなど、決してサブばかりではない。 ただ、しずかがメインで交流を持ったメインゲスト(バギーやリルル)はいずれも戦いの最中、しずかの目の前で犠牲になっており、そういう意味では悲劇のヒロイン補正も受けてしまっていると言える。 家族・親類 父親と母親、画家をしているおじ、そのおじさんの妻ではないと思しきおば 子孫にのび太と結婚した場合のノビスケ、ノビスケの子 孫の孫としてセワシがいる(*7)。 また、エピソードによってはペット(大型犬か小鳥である事が多い)を飼っていたり従兄弟・従姉妹がいる描写もある。 というわけでわかる範囲内で解説(CVは大山版/わさドラ版の順)。 ママ 声優:よこざわけい子→松原雅子/折笠愛 何気ない場面でよく登場するが、原作とアニメで大きく姿が異なっている。…まあ、原作でもしょっちゅうイメチェンしているが。 アニメの姿はTC1巻収録「コベアべ」に登場した時に似ている。 一見優しそうだが前述の通りテストで85点で説教したり嫌がるしずかに無理矢理ピアノを習わせたり、友達が遊びにきているにもかかわらず庭の水撒きを手伝わせたりインクが倒れているのをみてしずかのせいと決め付け謝罪を要求したりしている。(実際に倒したのはしずかのパパだった) ただ、しずかに厳しく当たりすぎたと反省するなど玉子やスネ夫ママ同様本当はとてもやさしいママである。 ちなみに『ザ☆ドラえもんズ スペシャル』では20年前(中学生くらい?)の姿で登場しており、外見はただしずかちゃんを成長させただけ。 本エピソードではバイオリンコンテストで優勝したというとんでもない設定が明かされており、 そのことを知ったのび太からは「仮に子供が生まれても絶対にバイオリンを習わせないでくださいね」と懇願されている。 パパ 声優:加藤正之→池田勝→久米明/田原アルノ 本名は「源義雄」とされている。(TC28巻「入れ替え表札」) あまり登場しないことに加え、大山版では外見が安定しておらず(*8)毎回違う人物になっている。 しかし今では初登場で見せた姿が主流であり、彼は「のび太の結婚前夜」という大きな見せ場が存在する為、知名度はそれなりに高い。 初期のエピソードで家にまで仕事(書き物)を持ち込んでいるが、上記の名場面でもわかる通り非常に優れた表現力と感性を持っているイケオジである。 妻には真珠のネックレスやオパールの指輪をプレゼントしているが、だいたいいつもしずかちゃんが勝手に持ち出し騒ぎを起こす。 あと、キャンプに行ってアクビした時口の中にカナブンが飛び込んだ。 ペロ 白い大型犬。赤ちゃんの頃からしずかちゃんと一緒だった愛犬(つまり人間だと老人並みの年)で、野良犬からしずかちゃんを身を挺して守るほどの名犬。 しかし初登場でいきなり死亡という悲惨な扱いであった。 原因は病死だったようで、峠を越す前にタイムマシンで戻ったドラえもんが「万病薬」を飲ませたことで奇跡的に息を吹き返した。 時々作者が名前を忘れていたのかシロだったりチロだったりする。 TC14巻「ヨンダラ首輪」では息子(娘?)と思しき二代目ペロが登場しており、こちらはまだ子犬。 鳥 しょっちゅう逃げる。寿命でご臨終なんてまだいい方で、挙句野良猫に食べられたこともある。種類は文鳥、ジュウシマツ、インコ、オウム等。 最終的にカナリアのピーコが最後まで出張るが、のび太に22世紀の生態研究所に連れていかれて世界最強のカナリアにされた。 ハツカネズミ ネズミ年に飼いはじめ、頭に乗るまで芸を仕込んだ。 (ドラえもんの苦手をタッチさせられた)のび太を一発でダウンさせた。わさドラでは、ハムスターに変更されている。 おじさん TC10巻収録「ロボットがほめれば?」登場。 パパに似た外見のヒゲがおしゃれな画家。スネ夫の絵を見て「下手だが伸びしろがある」と高く評価する。 のび太のは「幼稚園児の頃描いた絵かい?」と本気で聞いていたが おばさん TC27巻収録「細く長い友だち」、TC43巻収録「宇宙戦艦のび太を襲う」に登場。 「宇宙戦艦のび太を襲う」では飛行機が墜落する夢を見たので旅行の予定を延長したら自分の乗る予定だった飛行機が墜落した。 わさドラでは「観光予定だったヨーロッパのお城が崩壊した夢を見たら正夢だった」に変更されている。 従妹(従姉?) TC8巻収録「見たままスコープ」登場。 しずかちゃんとはあまり似てないが結構美人。 お正月に来ていたところをのび太がジロジロ見ていた(ことが後で発覚した)のでしずかちゃんは不機嫌になっていた。 よっちゃん TC+5巻「ウルトラ・スーパー・デラックス錠」に登場した従弟の赤ちゃん。 まだ幼くイクラちゃん並の語彙しかないが、のび太が通販で頼んだウルトラスーパーデラックス錠を飲んでしまい世界最強の赤ちゃんになってしまった。 なぜこうしずかちゃん関連には世界最強が頻発するのか。 なお日テレ版のアニメでは田舎からでてきたボタ子というお居候(原作ではTC3巻に出た一発キャラ)が住み着いている。 原作のボタ子同様小太りな少女で、日テレ版ではいなかったジャイ子のポジションを担うキャラクターでレギュラー化。 うそつきかがみやのろいのカメラなどの作品ででしゃばっている。 初期のジャイ子の代わりだけあり粗暴なキャラクターだが捨てられた赤ちゃんをみて「赤ん坊さ捨てるなんて許せねえ」と怒るなど良識的な面も。 更に途中からガチャ子まで居候することになった。ガチャ子に関しては当該項目を参照。 名言・迷言 『いくら四月ばかでも、喜ばせといてがっかりさせるのはかわいそうよ。それより、びっくりさせといて、あとでほっとさせるほうが、親切だわ。あたし、親切なうそついてあげよう』 「ハリ千本ノマス」より。エイプリルフールネタ。 「結局だますんじゃないか」とジャイアンが的確な突っ込みをしている。 なお、この後のび太に「あんたの家が火事よ!」となかなか酷い嘘を発する。 『クラスでいちばんわすれんぼのあんたが?ホホホ』 「アンキパン」より。腹を抱え、指を指して将来の旦那を『あんた』呼ばわり。流石にのび太もかなり激昂している。 のぶドラ版1回目(帯番組時代)はそのまま残っていたが(笑い声は『アハハ』)、のぶドラ版2回目はそのシーンその物がカットされ、 わさドラ版ではそのシーンが存在しているも大笑いせずにマイルドになっている。 ちなみに、のぶドラ版1回目では『あなた』、わさドラ版では『のび太さん』と呼んでおり、いずれも『あんた』呼びをしていないのが分かる。 『あんたは、クラスでも有名なへたくそなのよ』 「自信ヘルメット」より。『あんた』呼ばわり再び。 「へたくそ」なのはのび太の絵のこと。まあ確かにそうなんだけど。 ちなみにこの話はてんとう虫コミックス未収録である。 『ウッソー!のび太さんの顔はもっとおもしろい顔よ。』 「顔か力かIQか」より。「いいとこ選択しボード」で力を下げて顔を上げたのび太がアプローチしてきたのだが、のび太本人だとは気付かなかったため正体不明のナンパ男をぶった切る。 この頃になると優しいヒロイン路線が大分固まってきたあたりなのだが、まだまだエッジが研ぎ澄まされている。 『人間のねうちは、テストの点数だけできまるものじゃないのよ。のび太さんは優しくてすなおないい人だわ。テストが0点でもいいじゃない。力を落としちゃだめよ。このつぎ、がんばってね』 「な、なんと!! のび太が百点とった!!」より。 「もしもぼくが百点とったといったら…。信じる?」というのび太の質問に対する返答がこれ。 発言の内容には一切の悪意はなく、いつも0点ばかり取って落ち込んでいるのび太の成績を馬鹿にせず励まそうとするその姿勢は小学生でありながらに非常に立派で、言葉一つ一つが優しさに溢れているが、そんな優しい彼女ですらのび太が百点を取るなどと一切信じないという事実がのび太にとって何よりもキツイのは言うまでもない。 なお、この場面では複数のコマに渡るそこそこの長台詞の間、のび太の顔は一切映されていないのだが、一体どんな表情でこの遠まわしなdisりも同然の労わりを黙って聞いていたのかは読者の想像にゆだねられている。 『あたりまえでしょ!!お友達だもの!!』 『しずちゃんさようなら』より。 虫スカンの過剰摂取により瀕死に陥っていたのび太をしずかが助けた際の「そんなに心配してくれたの?ボクのこと」というのび太の問いに対する返答。 彼女の困っている人は放っておけない優しさに溢れたセリフ。 この直後に「あなた弱虫よ!!先生にしかられたくらいで…」と泣きながら叱責しており、のび太を大切な友達の一人として本気で心配していたことが窺える。 『私、忘れないわ。バギーちゃんのこと…』 『海底鬼岩城』より。自らを犠牲に地球を救ったバギーへの想いは彼女が大人になっても消えることはないだろう。 ……バギーちゃんが後に復活したことをしずかちゃんは知らない。 『ときどき理屈に合わないことをするのが人間なのよ。』 『鉄人兵団』より。小学生でここまで悟っているあたりがとんでもない。 スパロボではこれをしずかちゃんに言われたリルルと中の人が同じであるイクサー1が「時々、理屈に合わない事をするのが人間だと聞いたことがあります」と引用していたりする。 『私たち人間は、自分たちの生活を豊かにすることだけに夢中で、周りの事を全く気にかけなくなっていたんです。でも今は違います。自然を大切にしなくちゃと気がついた人たちが増えてきたのです。地球を守ろうという運動も広がっているのです。』 『雲の王国』より。審判という名の地上人公開処刑の場にいきなり呼び出されてこの発言は凄い。 『困ったのが宗教戦争ね。どっちも神様のためにと言いながら殺し合ったのよ。あたし、そんな事頼んだ覚えも無いのに。』 『創世日記』より。神様視点で宗教戦争を否定している。 追記・修正は焼き芋を食べ、お風呂に三回入り、どこでもドアで同級生に来訪される方にお願いしています。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ のぶドラの静香は少し大人びた思春期の女の子って雰囲気なのに対してわさドラの静香は年相応の可愛い女の子って感じがする。 -- 名無しさん (2022-07-15 14 50 55) ↑映像技術の違いもあるけどわさドラの静香は本当可愛いよな。かかずさんの声質も手伝って下手な萌えキャラよりも断然推せる -- 名無しさん (2022-08-05 15 21 06) ↑ただし、規制強化で大山時代よりお色気描写は激減してるだろ。 -- 名無しさん (2022-08-13 12 44 03) 最近暇潰しにアニメを見てたけど、わさドラの静香は大分毒気が抜けていい子になっちゃっててこれはこれで良いなって気持ちとなんかこれじゃないって気持ちがせめぎ合ってた -- 名無しさん (2022-08-13 13 11 31) ジャングルの王者「彼女のことが好きなら良い面も悪い面も愛してやれるはずだ。」 -- 名無しさん (2022-08-30 08 45 16) 大魔鏡のリメイクではスーパー手袋があったとはいえ、満面の笑みでゴリラを空中に投げ飛ばす暴挙(投げた後キャッチはした)に出ててそのシーンだけサイコ感があって笑えた -- 名無しさん (2022-09-14 13 04 03) 女子から「あんた」呼びされるの個人的には萌える -- 名無しさん (2022-09-30 00 29 45) ↑5 大山時代の時点で段々と激滅していたという事実を無視するな -- 名無しさん (2022-12-24 12 41 20) わさドラ2回目の「しずかちゃんさようなら」見てからわさドラキャラの中で一気に好きなキャラになった。この話のしずかちゃんはかかずさんの演技も相まって彼女の優しさが全面に出てる感じで思わず見惚れてしまった。 -- 名無しさん (2022-12-27 23 13 51) 「いたずらオモチャ化機」や「海に入らず海底を散歩(ry」などではジャイスネと共にいじ -- 名無しさん (2022-12-29 01 07 24) 失礼・・いじめの加害者側に回っているような感じだったと思う。のび太を気遣うことはほぼせずに終始傍観してたり、泳げないことをいじるようなこと言ってたりしてたし。こういう時はいつもならしずかちゃんだけ助けたり配慮することが多いドラえもんとのび太も一切容赦なく報復してたよね(ジャイスネへの報復に巻き込む形で -- 名無しさん (2022-12-29 01 18 21) ↑「連載の前期後期」だけじゃなくて「雑誌と単行本」でも度々描き直されてたキャラだからね。F先生も思い入れがある分「ギャグ漫画のキャラ」と「理想のヒロイン」との間での微調整に苦労したんだろうね。 -- 名無しさん (2023-01-08 02 24 43) わさドラに移行する時オトンや兄貴はめっちゃ文句垂れてたけど、静香の声やキャラデザを見た途端綺麗な掌返しを披露してくれたことは今でも忘れられない -- 名無しさん (2023-03-07 19 03 53) ↑野村さん声のしずかちゃんも可愛いけどかかずゆみさんのしずかちゃんも負けず劣らずだからね。 -- 名無しさん (2023-03-07 20 08 17) わんにゃん時空以降ドラえもんはとんと見てなかったけど、最近友達とわさドラ映画鑑賞をしたらめっちゃ可愛くなってて結構驚いた -- 名無しさん (2023-03-23 15 27 28) 最近原作とかアニメをいくつか見てるが、悪い面も確かにあるものの、それ以上に友達思いで優しい一面も多いキャラなんだよね。「ボケて」や某創作コミュ記事等・一部二次創作ネタでは原作前期の毒吐きシーンや悪い面ばかり挙げられていて、性悪・腹黒キャラ扱いされているのが最近見てて辛くなってきたな。 -- 名無しさん (2023-03-24 00 59 54) 空の理想郷で「ちょっと強情なところがある」って言われてたのはなんかわかる。というかのび太も薄々そう思ってたんか -- 名無しさん (2023-04-03 13 00 07) 誰にでも親身になれる、負けず嫌い、爆発した時の行動力が凄いと何かと共通点が多い上に几帳面だけど頑固な静香とがさつだけど柔軟なのび太という互いの欠点を補える点から見てもこの二人はこの上なくお似合いなんだよな -- 名無しさん (2023-04-21 13 03 10) 「人間のねうちは~」を、ドラえもんの「いじわるされるたびに、しんせつにしてやったらどうだろう。」と同じく賞賛する人を見かけるけど、その話をちゃんと読んだ上で賞賛しているのか疑問だ。前後を無視して台詞だけを持ち上げている可能性もあるが、恐らくそういう人なのだろうな。 -- 名無しさん (2023-05-31 19 51 45) F先生のヒロインはかわいらしい見た目に勝ち気かおてんばなヒロインが多い。(マミ公、パー子、怒った時のしずかちゃん) -- 名無しさん (2023-06-13 21 11 29) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-07-18 11 27 40) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-07-24 09 55 05 従姉妹の娘やのぶドラの竜の騎士でバンホーさんの妹にデレデレしてるのび太を見て不機嫌になってる所が可愛らしい。 -- (名無しさん) 2023-08-24 19 37 03 スネ夫が「ジャイ子とのび太って意外とお似合いじゃない?」と言ってた時も明らかに不機嫌そうな顔してたからね。 あと、のび太が怒らせた時はしょっちゅう「のび太さんなんか大嫌い!」って言ったりするけど、のび太から嫌いだと言われると、すごく落ち込んだりもしてたよね。 -- (名無しさん) 2023-08-27 16 35 39 しずかちゃんがちょっと子供らしいワガママ言うシーンをやたら極悪人みたいに叩く人いるけどやめてほしいね -- (名無しさん) 2023-10-18 18 39 32 ↑入れ替えロープで入れ替わった時に「こんな格好で笑われないかしら(ドラえもんからのび太が聞いたら怒るよとツッコミが入った)」とさりげなくひどいムーブがある時もあるがのび太が野球で活躍しと時は「ホントにステキだったわ、今日ののび太さん。」と褒めてくれたりもする。 -- (名無しさん) 2023-10-18 19 05 55 確かにワガママな部分もあるにはあるがのび太が悪くて怒ってる時すらまるでしずかちゃんが悪いかのようにいってる奴いたのはどうかと思ったわ -- (名無しさん) 2023-12-31 16 34 12 PV撮影に事実上乱入しても一切お咎め無しな上に良い話っぽく終わるとか、やはり静香ちゃん補正ってすっげ~♪ それを踏まえると『魔女っ子しずちゃん』の回がいかに異端な回であるかがよく分かりますな。 -- (名無しさん) 2024-03-17 10 24 09 「動物パワーでサバイバル」での全裸水浴びで見せたお尻には非常にお世話になった -- (名無しさん) 2024-06-07 05 54 07 F先生のヒロインで一番有名な娘 -- (名無しさん) 2024-06-07 07 42 11 名前 コメント すべてのコメントを見る
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攻略 アイテム武器 特技 小ネタ 攻略 難しい 弾が不足しやすい為、弾の節約をしたほうが良いでしょう。 謎解きなどは、本家とほとんど変わらない為詰まりそうな場所はないと思います。 アイテム 武器 家宝の剣 2周目の野比家居間の金庫から入手可能。 攻撃力、防御力が500も上昇する最強武器。 その効果はEasyの死神の剣と同じものである。 無限バンダナ のび太の部屋のスイッチを30回調べる。 モデルガン 現在入手不可。 攻撃力1の雑魚武器であり、おまけ武器として考えれば良い。 ※モデルガンを手に入れても使用しない事 使用したらフリーズします。 特技 ピンポイントショット 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 一回の攻撃だけ+20、加算する。 消費TP 10 備考 のび太のTP自体低いため使う価値は低い。 応急処置 覚え方 聖奈が最初から覚えている。 効果 HPを15回復する。 消費TP 10 備考 現Verでは、聖奈は出番がほとんどないので、使うことは少ないだろう。 狂喜の刃 覚え方 出来杉が最初から覚えている。 効果 ナイフの攻撃がクリティカルに変化する。 消費TP 10 備考 出木杉編では必須の特殊能力。 昼寝 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 死ぬ。 消費TP 0 備考 使用すると死ぬだけのおまけの特殊能力。 やせがまん 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 のび太の防御力が一定時間アップする。 消費TP 5 備考 現Verでは使用することが多いと思います。 小ネタ ベースは本家ですが、アイテムの配置や敵の配置などが若干異なります。 ∞バンダナの位置について ∞バンダナは机ではなくのび太の部屋のスイッチにあります。(30回調べる)
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★マスターコード(M) 80005C4B 4158374A F2383D40 023FC000 メダル99999 2222D1C4 0001869F バトル時ライフ999(へらない) 222351D4 000003E7 バトル時魔力99(へらない) 022351D8 00000063 バトル時スペシャルゲージまんたん(へらない) 122351DA 00006363 バトル時敵の体力0※1 12235616 000003E7 バトル時[L]ボタンで敵の体力0※1 D4000130 00400200 12235616 000003E7 バトル時敵の魔力0 22235618 00000000 バトル時敵のスペシャルゲージたまらない 1223561A 00000000 全カード99枚所持 4222B602 103D0002 00000001 00000001 4222B6F6 10190002 00000065 00000001 4222B75A 10690002 00000191 00000001 4222B8FE 103C0002 00000321 00000001 4222B604 10FB0002 00000263 00000000 所持カード変更追加※2 1枚目 1222B602 00000### 1222B604 000002xx 2枚目 1222B606 00000### 1222B608 000002xx 3枚目 1222B60A 00000### 1222B60C 000002xx 4枚目 1222B60E 00000### 1222B610 000002xx 5枚目 1222B612 00000### 1222B614 000002xx ~以降各アドレスに+4h 251枚目 1222B9EA 00000### 1222B9EC 000002xx ※1 ターン移動するか、どちらかが攻撃するとその後勝利となります。 ※2 ### カードリスト参照、xx(枚数)=01(1枚)~63(99枚) 1枚目、2枚目…というのは取得した順番です。デッキ作成時には、その順番ではなく、種類ごと にソートされて表示されます。このコードを使って、今までに持っていなかったカードを追加した場合 「コレクション」にも追加されます。 【カードリスト】 キャラカード 001 (No.001)なまけもののび太 002 (No.002)くうそうずきなのび太 003 (No.003)泣き虫のび太 004 (No.004)ガンファイターのび太 005 (No.005)のび太のひるね 006 (No.006)たちむかうのび太 007 (No.007)たのもしいドラえもん 008 (No.008)デレデレドラえもん 009 (No.009)ドラえもんのポケット 00A (No.010)ドラえもんとドラやき 00B (No.011)ドラえもん大あわて 00C (No.012)ドラえもんとネズミ 00D (No.025)やさしいしずか 00E (No.026)ロマンチストなしずか 00F (No.027)魔法がつかえるしずか 010 (No.028)しずかの思いやり 011 (No.029)しずかのおやつ 012 (No.030)おフロずきなしずか 013 (No.019)スネ夫のじまん 014 (No.020)スネ夫のしゅみ 015 (No.021)スネ夫のコレクション 016 (No.022)スネ夫のヒステリー 017 (No.023)スネ夫のわるだくみ 018 (No.024)ナルシストなスネ夫 019 (No.013)ケンカだジャイアン 01A (No.014)ジャイアンの友じょう 01B (No.015)ガキ大将ジャイアン 01C (No.016)ジャイアンと母ちゃん 01D (No.017)おうぼうなジャイアン 01E (No.018)ジャイアンリサイタル 01F (No.054)魔界の王デマオン 020 (No.055)デマオンのいかり 021 (No.052)じゃあくなメジューサ 022 (No.053)メジューサののろい 023 (No.044)みがまえるタウロス 024 (No.045)タウロスのいかり 025 (No.046)ウイッチのくろまほう 026 (No.047)ぶきみなウイッチ 027 (No.048)きがつよいシータ 028 (No.049)われをわすれたシータ 029 (No.050)イーブルリサイタル 02A (No.051)イーブルのさくりゃく 02B (No.034)ちからをためる悪魔 02C (No.035)悪魔のいかずち 02D (No.036)悪魔のやいば 02E (No.037)悪魔のねんりき 02F (No.038)けっかいをはる悪魔 030 (No.039)悪魔のゆうわく 031 (No.040)悪魔のかくしだま 032 (No.041)ちからをうばう悪魔 033 (No.042)よくばりな悪魔 034 (No.043)悪魔のいびき 035 (No.031)美夜子のちょう魔法 036 (No.032)けんをふるう美夜子 037 (No.033)ゆうかんな美夜子 038 (No.246)満月牧師 039 (No.247)たよりになるドラミ 03A (No.248)ドラミとメロンパン 03B (No.249)ドラミとゴキブリ 03C (No.250)ドラえもんとドラミ 03D (No.251)7人の魔法使い まほうカード 065 (No.056)ほのおのこぶし 066 (No.057)ふくしゅうのわな 067 (No.058)みなぎるちから 068 (No.059)きんだんのちから 069 (No.060)もえさかるほのお 06A (No.061)ふくしゅうのやいば 06B (No.062)しのびよる手 06C (No.063)いやしのつるぎ 06D (No.064)わなやぶりのつるぎ 06E (No.065)たてこわしのつるぎ 06F (No.066)いのちのうつわ 070 (No.067)てっぺきのたて 071 (No.068)いましめのいかずち 072 (No.069)てっぺきのしろ 073 (No.070)わきでるいのち 074 (No.071)つきぬけるやり 075 (No.072)あれくるうたつまき 076 (No.073)ねらいうちのや 077 (No.074)ちえのふういん 078 (No.075)つるぎのまい 079 (No.076)ひきさくつめ 07A (No.077)わきでる魔力 07B (No.078)のろいの目 07C (No.079)ぜつぼうの新月 07D (No.080)のろいのかお まものカード 191 (No.081)ドラいむ 192 (No.082)ひのたまご 193 (No.083)ファィアールーパー 194 (No.084)モー 195 (No.085)ウズマキラー 196 (No.086)バッファイアー 197 (No.087)フレイムゴーレム 198 (No.088)キラービー 199 (No.089)ゴーズ 19A (No.090)ジン 19B (No.091)マー 19C (No.092)ケンタウロス 19D (No.093)バーストフェニックス 19E (No.094)オシンかめん 19F (No.095)フレアドラゴン 1A0 (No.096)ミー 1A1 (No.097)くりドラいむ 1A2 (No.098)ウッドゴーレム 1A3 (No.099)バッファロード 1A4 (No.100)ツノクジラ 1A5 (No.101)プチヒリュー 1A6 (No.102)ボムリン 1A7 (No.103)デボコ 1A8 (No.104)いがまる 1A9 (No.105)ウロボロバイパー 1AA (No.106)メガトンボ 1AB (No.107)デメニア 1AC (No.108)ブロッキューブ 1AD (No.109)ほおずきぼうず 1AE (No.110)ウッキー 1AF (No.111)ユニコーン 1B0 (No.112)マーマリア 1B1 (No.113)カーバンジェル 1B2 (No.114)イワオ 1B3 (No.115)ツチノコ 1B4 (No.116)シャイニングドラゴン 1B5 (No.117)メガネザール 1B6 (No.118)ダークキューブ 1B7 (No.119)いがばち 1B8 (No.120)ヨーガン 1B9 (No.121)デュラハン 1BA (No.122)コンロン 1BB (No.123)なやみのたね 1BC (No.124)きのこのこ 1BD (No.125)コロボックル 1BE (No.126)ドリアード 1BF (No.127)フェアリーパピヨン 1C0 (No.128)ダンデライオン 1C1 (No.129)バラバラ 1C2 (No.130)あくまのもん 1C3 (No.131)マウンテントータス 1C4 (No.132)シェルクラーケン 1C5 (No.133)こんじょうだいこん 1C6 (No.134)ポイズンフロッグ 1C7 (No.135)ウッディー 1C8 (No.136)マンドラゴラ 1C9 (No.137)フォレストドラゴン 1CA (No.138)カウンター 1CB (No.139)レプラコーン 1CC (No.140)サンダーフラワー 1CD (No.141)ギラギラ 1CE (No.142)ケルベロス 1CF (No.143)チビクォーツ 1D0 (No.144)カブトいもむし 1D1 (No.145)まぼろしむささび 1D2 (No.146)ふしぎなけむり 1D3 (No.147)モジャティ 1D4 (No.148)ストームグリフォン 1D5 (No.149)キックバッタ 1D6 (No.150)イナズマキリン 1D7 (No.151)あやかしこうもり 1D8 (No.152)キラーウルフ 1D9 (No.153)かみそりとかげ 1DA (No.154)アクマンティス 1DB (No.155)ウィンドビートル 1DC (No.156)いっかくうお 1DD (No.157)トリックケロッピ 1DE (No.158)トルネードドラゴン 1DF (No.159)アーマービートル 1E0 (No.160)ドッタバッタ 1E1 (No.161)ダークグリフォン 1E2 (No.162)シンゲツキリン 1E3 (No.163)ドッペルゲンガー 1E4 (No.164)ライオンかめん 1E5 (No.165)ドロロン 1E6 (No.166)ネズソルジャー 1E7 (No.167)やみふくろう 1E8 (No.168)ネズキング 1E9 (No.169)クモイダー 1EA (No.170)カプリコーン 1EB (No.171)コブラングル 1EC (No.172)こずっち 1ED (No.173)ダークバロン 1EE (No.174)ムカデロン 1EF (No.175)まかいのハイエナ 1F0 (No.176)ウィングウルフ 1F1 (No.177)まかいのもうじゅう 1F2 (No.178)まかいのにんぎょ 1F3 (No.179)スカルドラゴン 1F4 (No.180)ネズレンジャー 1F5 (No.181)ネズエンペラー 1F6 (No.182)オロロン 1F7 (No.183)ナイトメア 1F8 (No.184)ファントム 1F9 (No.185)デマオンドラゴン ひみつ道具カード 321 (No.186)ビッグライト 322 (No.187)SLえんとつ 323 (No.188)ムードもりあげ楽団 324 (No.189)スモールライト 325 (No.190)ガリバートンネル 326 (No.191)ペタンコアイロン 327 (No.192)ビョードーばくだん 328 (No.193)アタールガン 329 (No.194)空気ほう 32A (No.195)ペンシル・ミサイル 32B (No.196)無敵砲台 32C (No.197)ころばし屋 32D (No.198)のろいのカメラ 32E (No.199)悪魔のパスポート 32F (No.200)どくさいスイッチ 330 (No.201)チョーダイハンド 331 (No.202)自動買いとり機 332 (No.203)税金鳥 333 (No.204)ばっ金箱 334 (No.205)ひい木 335 (No.206)呼びつけブザー 336 (No.207)くろうみそ 337 (No.208)桃太郎のきびだんご 338 (No.209)Yロウ 339 (No.210)まあまあ棒 33A (No.211)時限バカ弾 33B (No.212)ひらりマント 33C (No.213)コンク・フード 33D (No.214)ミニドラえもん 33E (No.215)人生やりなおし機 33F (No.216)お医者さんカバン 340 (No.217)元気の出る爆弾 341 (No.218)万病薬 342 (No.219)しかえし伝票 343 (No.220)おもちゃの兵隊 344 (No.221)ハンディキャップ 345 (No.222)ガンじょう 346 (No.223)デンデンハウス 347 (No.224)くすぐりノミ 348 (No.225)ショックガン 349 (No.226)ゴルゴンの首 34A (No.227)ハッスルネジ巻き 34B (No.228)わすれろ草 34C (No.229)カムカムキャット 34D (No.230)とりよせバッグ 34E (No.231)タイムトリモチ 34F (No.232)タイムふろしき 350 (No.233)かたづけラッカー 351 (No.234)バショー扇 352 (No.235)エスパーぼうし 353 (No.236)月光とう 354 (No.237)夜ランプ 355 (No.238)そくせき岩のもと 356 (No.239)ドンブラ粉 357 (No.240)山びこ山 358 (No.241)ペコペコバッタ 359 (No.242)そっくり銅像キット 35A (No.243)いないないシャワー 35B (No.244)復原光線 35C (No.245)かぜうつし機 上へ
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キャラクターファイル目次 山田 太郎 出典:オリジナル 登場作品:本家のび太のBIOHAZARD他多数 本家のび太のBIOHAZARD のび太達とは別に、偶然街を離れていて無事だった生存者。 のび太達と同じ小学校の小学1年生。 同じ小学生であるのび太達は銃を持って戦うのだが、流石に1年生の彼には荷が重過ぎるのか全編を通して戦うことはない。 何故か健治にとてもよく懐いており、チームを決める際には自ら「じゃあ僕このお兄ちゃんと行く!」と健治を指名している。 生存ルートではその後も健治と行動を共にしており、健治の方も満更ではないようだ。 のび太が保健室に到着した直後に、太郎のトイレに付き添うイベントがあるのだが、この際に彼を守りきれないと死亡してしまう。 なお、このイベントまでに何らかの武器を入手していない場合、トイレイベントで出現するゾンビを倒せず進行不可能になってしまう。 必ず野比家の台所にある包丁か、野比家の外にあるハンドガンのどちらかを入手しておくこと。 無理のないシリーズ 本作では、本家からのオリジナルキャラが聖奈以外削除されているため、出てこない。しかし、どこかで太郎や健治の死体と思わしきものは出てくる。(あくまでもグラフィックが同じというだけ) 新訳 本家と同じ役回りで登場。 旅館の大広間で健治が死んでしまったとのび太に聞かされたときに、自分の事を責めていた。健治にはやはり懐いていたようである。 ちなみに、健治がピアノを弾くシーンで登場する時に健治のピアノが怖くて泣いていた。かなり曲が面白いので一度聞いてみるといい。 The Dawn版 まさかの敵として登場。立場としてはバイオ4のラモン・サラザールとなる。 中盤のボスとしてのび太の行く手を阻むが、あまり強いとは.....。 キャラクターファイル目次
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前へ 『ミュウ:準々決勝までのあらすじ』 ある日、出木杉はもしもボックスを使い、 のび太達の町を自分が支配するポケモンの世界に変えた。 ドラえもんを監禁し、強力なポケモンを使う出木杉に怯えるのび太達だったが、 ドラえもんを助け、出木杉を改心させるために、 3ヶ月後に開かれるポケモン大会に出場し、出木杉と闘う事を決意する。 その日から3ヶ月…思い思いの修行で心身共に強くなったのび太達は、 試合会場のドームにやってきた。 そして、4人は厳しい予選を勝ち抜き、全員無事に本戦出場を決める…… 一回戦……通常ルール ゴヘエ、出木杉の刺客"業火"など… スネ夫が業火との戦いで大怪我を負ったが、全員勝利。 二回戦……ダブルバトル 出木杉の刺客が次々と現れ、のび太達を追い詰めた。 出木杉四大からくりの疾風は試合中に、雷電は試合後にそれぞれ破壊される。 そして、しずかが謎の男ジンに拉致された事が判明。 ジンは、その圧倒的な力と雷電から奪ったサンダーでシロナ、ダイゴを倒した。 その試合の後、のび太がジンに勝負を挑むが、返り討ちに合い腹に怪我を負う。 ジャイアンの試合では、幹部のリーダー清姫極が初登場。 その圧倒的な実力と、他を寄せ付けない狂った性格で読者に強烈な印象を与えた。 二回戦後……裁きの穴 のび太達は、のび助の助言により、実験に使われたポケモンの廃墟場にて修行を始める。 その内部にて、この時代の調査に来たタイムパトロールの1人、 隊員B(通称ビー)が幹部の1人ミクリに拷問を受けているのを発見。 三人は素早くビーを助け、あなぬけの紐で外に逃がした後、ミクリを倒した。 さらに奥へと進む三人は、雷電の研究室を辿り着き、研究用のコンピュータ発見する。 そこに載っていたのは、 この世界のポケモンが、世界が変わる前は皆違う物質だったということや、 ミュウなどの改造ポケモンのこと、そして、この大会を開いた目的などが記されていた。 驚きの事実を知り、地下からの脱出を図る三人。 だがその途中、炎に耐性を持った改造アリアドスに襲われる。 敢えて真っ向勝負を挑み、勝利したのび太だが、 改造ポケモンの強さを、そして、改造される痛みと恐怖を知る事になった。 ついに地下の出口に近付いた三人。 だが……そんな三人を襲ったのは、天井から降り注ぐ大量の瓦礫の山だった。 反射的に気絶するのび太。 目を冷ました彼の前には、タイムパトロールの1人、隊員C(クッド)が立っていた。 そして、隊員Cの持っていた道具により九死に一生を得た三人は、 なんとか地下から脱出することに成功した。 次の日の早朝、のび太はクッドから話を聞かされる。 それは、未来で出木杉を攻撃する準備が始まっているという驚愕の事実。 焦るのび太だが、クッドに「5日はもたせる」と言われ、 出木杉との対決に集中すると心に決めたのだった。 三回戦……通常バトル 一般人である優作、麻美とのバトル。 それぞれに特別な理由がある二人だったが、敗北。 ジャイアンは、麻美を助ける為に、次の試合で使うポケモンを二体に減らした。 比較的平穏に進んでいた三回戦だが、最後の試合で事件が起きた。 スネ夫の親戚であるスネ吉がクリスとのバトル中…… レジスチルの大爆発を至近距離から受け、瀕死の重症を負ってしまったのだ。 大きな病院に連れていかれたスネ吉、それに付いていくスネ夫。 残されたのび太達は、久しぶりに家に帰ることにした。 ……バラバラになった三人は、別々の場所でそれぞれ違う事実を知る。 母が重い病気に侵されていると知ったのび太。 ジャイ子が行方不明だと教えられたジャイアン。 そして、スネ夫。 スネ夫は、突然現れたミュウから、この戦いの真実を知らされることとなった。 ミュウは言った。 最初にのび太達を見逃したのは、自分の独断だと…… この大会を開こうと提案したのは自分で、出木杉に恨みがあると…… ミュウは、改造され弟を殺された事を恨み、出木杉への復讐を狙っていたのだ。 大会を開くまでに3ヶ月の間を入れたのも、のび太達が強くなる時間を稼ぐため。 のび太やジャイアンに強力なポケモンを与えたのも、実はミュウだった。 ミュウは、スネ吉の怪我を治し、スネ夫にある物を渡して姿を消す。 ミュウに認められたスネ夫は再び、強くなろうと決意するのだった。 準々決勝……特殊フィールド それぞれの試合で特殊なフィールドが使われ、 時にはのび太達を苦しめ、時には勝利に貢献したりもした。 のび太対のび助(パパ)の親子対決で使われたのは、高圧電流が流れるステージ。 少し触れただけでも重症に繋がる中、二人の対決は非常に激しい物となった。 最終的に、電流を活かしきったのび太が勝利したが、 負けたのび助は電流が流れる泥沼の中に飛び込み、自殺しようとする。 のび助を助けようとするのび太だが、子供の腕では支えきれない。 余りの激痛に顔を歪めるのび太。 そんな様子を、出木杉は楽しそうに眺めていた。 その様子に激しい怒りを感じるミュウ。 そして、見るに耐えられなくなったミュウは、 出木杉を攻撃してのび太達の救助へと向かった。 のび太達は、ミュウの力で無事助かり、出木杉を裏切っている事も知らされる。 更に、ミュウは玉子(のび太の母)の病気の治療を行った。 ……だが、裏切りは許されない。 ミュウは裏切りの代償に思考を支配され、完全なる出木杉の部下になった…… 因縁の対決である…ジャイアン対ゴクの試合は、 圧倒的ゴク有利の状況からスタートすることになった。 ジャイアンの手持ちは二体のみ、ステージは炎タイプが活きる灼熱のステージ。 普通に考えれば……勝機は0。 だが、ジャイアンの気合いはそれら全てをはね除けた。 ゴクの虚言による撹乱も、改造されたポケモンも、灼熱地獄も…… 全て乗り越え、ジャイアンはついに勝利を勝ち取ったのだ。 だが、ゴクは……地下で復讐の機会を狙っている。 準々決勝最終試合、スネ夫体クリス。 これは、まさに逆転劇と言うに相応しい内容だった。 スネ夫は、頑張りも虚しく、クリスの切り札レジギガスに敗れた。 そして、素顔を見せるクリス。 クリスの正体は、出木杉に操られたジャイ子だった。 このまま行けば、出木杉の思惑通り、準決勝では兄妹対決が実現する。 だが、その時……スネ夫の逆転劇が始まった。 そう、今までのは全て伏線。 ジャイ子を催眠術で眠らせ、レジギガスを毒で倒し、試合に勝利する為の…… 作戦通り、準決勝進出を決めたスネ夫。 だが、彼はある作戦の為にリタイヤを希望し、ジャイ子と一緒に地下へ落ちた… 仲間を1人失い、落ち込むのび太とジャイアン。 だが、いつまでも落ち込んでは居られない。 二人は、近付く最後の闘いに向け、気合いを入れ直した。 ……裏で進行する出木杉の計画を知らずに…… 物語の捕捉 この物語では、3つの舞台で話が進行している。 1つは現代。 のび太達が住む時代だ。 大会が終わりに近付く中、出木杉が裏で計画を進めている…… 2つ目は未来。 クッド達が住む時代だ。 クッドは知らないが、未来の法律により、現在は活動を休止中。 よって、クッドがいくら攻撃の延期を頼んだ所で意味は無い。 最後は……クッド達が住む10年前の時代。 物語中に描写は無いが、出木杉を消す準備を進めている。 未来では、出木杉を消したのはこの時代のパトロールだと知られており、 この未来は絶対に揺るがない。 出木杉の計画の失敗は、逃れられない運命なのだ。 登場キャラのまとめ~現在の状況 【何としても…】野比 のび太【ドラえもんを助ける!】 手持ちはピカチュウ、ハッサム、切り札のホウオウ。 この戦いの中で勇気と強さを身につけ、トレーナーとしてもかなりの実力者になった。 【俺を支えてるのは】ジャイアン【熱い心だ!】 手持ちはカビゴン、ブーバーン、切り札のバンギラス。 ゴクを倒すまでに成長し、これからも活躍が期待される。 【もう僕は……】骨川 スネ夫【逃げない!】 手持ちはジバコイル、ナッシー、主力のクロバット。 自ら地下へ行った真意は謎。 だが、きっと彼はのび太達を助けるだろう。 【私達は…】源 静香【五人で1つ】 物語序盤でジンに捕まったため、手持ちはマリルリ以外不明。 のび太は彼女を助ける事が出来るのか? 【それは…】ドラえもん【良いアイディアだね!】 現在監禁中(-ω-∥) 【終わらない…】出木杉 英才【悪夢を…】 事件を起こした張本人。 唯一の心の安らぎだった母が死に、暴走している。 手持ちは、人を操る力を持つデオキシスと圧倒的強さのミュウ。 現在、裏で計画を進めている。 【のび太君達なら…】隊員C(クッド)【きっと…】 物語のキーパーソン。 だが、彼の努力も虚しく、タイムパトロールの攻撃は間もなく始まる。 【まぁ…】隊員B(蜂倉)【落ちつけ…】 事件の真実を知る数少ない人物。 実は、出木杉を消す張本人である。 【遊戯王カード】清姫 極【しよ!】 エンテイを愛する自称ハデス。 もう1人の天才、ゴヘエと出会った彼は、これからどうなるのか? 未確認情報だが……彼は数種類の色違いエンテイを持っているらしい。 【お任せください】流水【出木杉様…】 正体不明の出木杉四大からくり、隠密活動機。 【この町の…】ゴヘエ【真の支配者だ】 狂った性格の虫使いで、自称タイタン。 再登場した彼は、いったいどんな活躍をしてくれるのか? 要注意人物である。 【必ず……】ジン【出木杉を殺してやる!】 しずかに成り済まし、大会に参加する謎の男。 ジンも偽名であり、本名はジェフ。 しずかに変装しているのか、操っているのかは不明。 【母親を…】???【生き返らせたいか?】 謎の男。 だが、出木杉の変貌にこの男が関わっているのは間違いない。 未公開設定……雷電編 実は、狂いバージョンの雷電はゴクがモデルです。 いつも狂ってるゴクを見て、「コイツの真似すればバカに思われる」と考えたんだね。 ついでに、雷電はシロナに恋心を抱いてました。 だから雷電は、立場的に自分より下のシロナの部下になっていたんです。 ついでに、シロナは雷電を弟的存在と見ていたので、雷電の片想いで終わりました。 出木杉四大からくりについて…… 業火=奇襲役 可愛い外見で相手を油断させ、不意を突く事を得意とする。 ついでに、彼の見た目がコロ助だったのは出木杉個人の趣味である。 疾風=捜索役 作中では語られていないが、彼は凄まじい速さで移動する事が出来る。 その為、序盤でのび太達が消えた時、疾風は捜索役に選ばれていた。 だが、何者かに(実はミュウ)妨害され捜索が失敗し、したっぱに降格。 その後は、本性を隠す雷電の代わりに戦う、影武者として利用されていた。 ……一番可哀想な子。 雷電=頭脳役 他の3体をまとめるリーダー的存在。 彼は、出木杉の頭脳をコピーした人工頭脳を持ち、 出木杉に代わって、幹部に指示を出したり、計画の進行を進めていた。 ミュウが提案した今回の大会を効率良くまとめ、 出木杉の思い通りに進行が進む様にしたのは、紛れもなく雷電。 その事からも、彼の頭脳が相当高性能だと分かるだろう。 流水=隠密役 彼の情報は、幹部達にも隠されている。 彼と雷電、そして一部の幹部のみが計画の内容を知っており、裏でその準備をしている。 彼ら四体の戦闘能力は、かなり高い物となっている。 だが強いと言っても、ポケモンで言えばゴローン。 ポケモンと戦えば、一瞬でバラバラに破壊されてしまうだろう。 ――準決勝前夜 のび太はベッドに横になりながらも、未だ眠れずに居た。 『明日はついに……アイツと戦うんだ』 まだ完全に完治していない腹の傷が、ザワザワと疼く。 以前戦った時は、ジンのルカリオに手も足も出せないまま、負けてしまった。 《のび太さん…私怖いの…》 あの時、もし止めていれば……しずかちゃんは… そんな後悔の念が、一気に押し寄せてくる。 しずかちゃんは言っていた。 ジンは人間じゃない、このままじゃ殺されてしまう、と。 そして、僕はしずかちゃんの事を守ると約束した。 助け出すと約束した。 本当にしずかちゃんが襲われるとも知らずに…… 「僕は……嘘つきだ」 コン…コン… 「ん?」 そんな一言を漏らした時、不意にドアがノックされた。 ジャイアンは横で寝ているし……一体誰だろう? 僕はゆっくりと起き上がり、そのドアを開けた。 『……………あれ?』誰も居ない。 暗闇の向こうから、少し急ぎ目の足音が聴こえる。 追いかけようか迷ったが、自分の足下の箱に気づき、足を止めた。 「……おにぎりだ」 箱の中には、3色のおにぎりが一個ずつ入っていた。 このおにぎりを……僕は知っている。 そう、このおにぎりは…… 「…ゴク、どうしてお前は自分の事を神だと思うんだ?」 地面に木の棒で絵を描いてるゴクに、ゴヘエはそう聞いた。 「どうしてって……僕は神に選ばれた特別な人間だからさ」 「…あのなぁ、だからどうしてそういう風に思うのかって聞いてるんだ。 普通の奴は思わないだろ? 自分は神様だ、なんて」 ゴクは、呆れた表情でゴヘエを見つめ、そして言った。 「そりゃ皆は神様に選ばれて無いもん、思う訳無いよ。 僕はねぇ、他の皆とは違うんだ。 何故なら、僕は清姫極。 天才を超えた天才、未来を担う逸材だから」 そんなゴクの戯れ言を、食い止めるかの様に黒タイツの男が現れた。 「清姫極、お前は何やってるんだ? 仕事の時間だろ?」 「あっ、今国さん。 これ、見て下さい。 30分掛けて、あなたの似顔絵を一生懸命描きました」 そう言って、ゴクはイ○クニ?に絵を見せる。 イマク○?の目に、その壮大な絵が入り込んだ。 「…………清姫極、お前は幹部だからって調子に乗ってる様だな。 この絵が俺だと? ふざけるのもいい加減にしろよォォォッ!!!」 ゴクの傑作は、○マクニ?の足により一瞬で只の地面へと戻った。 そして、その怒りの形相でゴクを睨む。 「絶対殺してやるッ! 俺をバカにしやがってェェェッ!」 ゴクはそんな今国の姿を見つめ、ため息を吐いた。 「ふぅ、やれやれ。 これだから芸術が分からない奴は困る。 じゃあこれから、僕がアンタを芸術にしてやるよ。 僕の相棒である、ゴッドエンテイ(シーズン2)でね、フヒャヒャ!」 「ゴッドエンテイ…」「シーズン2だって?」 ゴヘエとイマ○ニ?が口を揃えて言った。 冷や汗を垂らすイ○クニ?。 だが、直ぐに余裕の表情に戻り、大声で笑いながら言った。 「フハハハ、負けた幹部が何言ってやがる! お前達敗北者はもう出木杉様に見放されてんだよぉ! 立場をわきまえろ、立場をぉ!」 イマク○?の言葉を聞いたゴクは、ニヤリと笑い、ポケットから何かを取り出した。 「そ、それは…!?」 「さぁ、ショータイムだよ。 解体ショーか丸焼きショー……今国さんはどっちが見たい?」 ガタガタと震え、地面に腰をつくイマ○ニ?。 彼は思いっきり土下座をして、泣き叫びながら謝罪をした。 「ずびばぜん…ゴクざまぁ…ゆるじでぐだざい… 魔が刺しただげなんでず…少し魔が刺しただけなんでずぅ…」 ○マクニ?が地面に頭を何度も擦り付ける。 そんな様子を見て、ゴクは言った。 「良いよ、僕は神であって悪魔じゃないし。 謝るんなら、ちゃんと君の事を許してあげるよ」 「ほ、本当でずか!?」 「うん、もちろん本当だよ。 但し僕のゲームには付き合って貰うけどね」 「…ゲームって?」 恐る恐るそう聞くイマ○ニ?に、ゴクはスゴく楽しそうに言った。 「普通のゲームさ! 但しエジプトに昔から伝わる闇のゲームだけどね!」 GOKU GAME~神に選ばれた少年 【ルール説明】 まず先攻がサイコロを振る。 次に後攻がサイコロを振り、先攻より大きい目が出れば後攻の勝利。 後攻の方が小さい、又は先攻と同じ目の場合、先攻の勝ち。 「僕は確実に勝てるから、今国さんは有利な先攻をどうぞw」 「よし、じゃあ振るぞ。 …そぉいッ!」 サイコロが勢い良く放たれ、壁に命中する。 出たサイコロの目は… 「イヤッホーイッ! 6だ、6が出た! 俺の勝ちだぁ!」 「良し、次は僕の番だね」 「おいおいw 何出したって俺の勝ちだってw 7以上の目はサイコロに無いだろ? もう俺の勝ちなんだよぉw」 横で騒ぐ黒タイツを無視して、ゴクはサイコロを振った。 出た目は… 「な、なんだと…」 「出た目は9だね。 さぁ、罰ゲームを受けて貰おうかな」 ゴクが投げたのは、0から9までの10面サイコロ。 ハッキリ言って、ただのイカサマである。 「ひ、卑怯者ぉッ! 10面サイコロなんてイカサマだ!」 「アヒャ?何言ってるの? これはGOKU GAME。 僕がルールであり、神。 神は何をやったって許されるんだよ、もっと常識知ろうね」 必死で逃げ出そうとする○マクニ?。 ゴクのボールから青いエンテイが飛び出て、黒タイツに狙いを定めた。 「罰ゲーム! God Judge!」 激しい炎がイマク○?を包み、その体を焦がしていく。 「ぽわァァァァッ!」 「アヒャヒャヒャヒャッ!これこそ芸術! 神にのみ許された悦楽だぁ!」 黒い灰になったイ○クニ?。 ゴクはその上に小さな石を置き 、今国さんの幕と書き込んだ。 「ゴク、流石にやりすぎだろ。 俺達の様な神にだって、やって良い事と悪い事が有る」 「何だよ、オッサン…説教臭いなぁ。 確かにオッサンの事は尊敬してるけど、説教される筋合いは無いよ」 ゴクはそう言って、ゴヘエから離れそうとする。 だが、ゴヘエはゴクの腕を掴み、それを許しはしなかった。 「…な、何すんだよ! 汚らわしい!」 「ゴク、聞け! お前、これからもその性格で生きるつもりか! 絶対に周りから孤立するぞ!」 「う、うるさいな! 黙ってろよ!」 ゴクが右足を振り上げ、ゴヘエに蹴りを入れる。 だがゴヘエはそれを防ぎ、逆に強力な突きを顔面に入れた。 「はがぁッ!…よくも殴ったなぁッ!」 口から血を流すゴクの前に、ゴヘエは立った。 そして、その口を開く。 「ゴク、分かれよ。 神なんて居ない。 お前は、妄想の世界に入り込んでるだけなんだよ。 ちゃんと性格を直せば、皆からも孤立しない。 もう寂しくなくなるんだ」 ゴヘエは、ゴクにそう優しく言い聞かせ、頭に手を乗せた。 「なぁ、一緒に家に…」 「エンテイ、早くこっちに来い!!!」 さっきのエンテイが、素早くゴクの前に移動し、その背中に彼を乗せた。 「アヒャヒャ、さよならオッサン! 僕には出木杉様の計画に携わる任務が有る! さっさと脱出させて貰うよ!」 そう言って、エンテイは穴を掘るで地面の中に消えていく。 ゴヘエは、ゴクの体を掴もうと手を伸ばしたが、届かない。 「待て、ゴクッ!」 「アヒャヒャヒャヒャ! バイバーイ!」 ゴヘエの声が響き渡る中、ゴクは地面の中に消えていった…… ……ゴヘエを一人残して…… 次の日の朝、町中に放送が鳴り響いた。 《今日は、町を完全封鎖します。 住民の人は皆、午前9時までに出木杉ドームに集まって下さい》 困惑する人も居たが、支配者である出木杉の命令には逆らえない。 人々は皆、時間通りにドームの前へと集まった。 客席には入りきらない為、フィールドにも特別席を設ける等、 ドームの中に数万人の人々が押し込められた。 そして、ドームの外では… 「何のつもりだ……出木杉の野郎」 ジャイアンとのび太は、空き地に集められた。 住民が一人も居ない違和感を感じながら、土管の上で待つ二人。 そんな二人の愚痴を聞いていたかの様に、出木杉が放送を開始した。 《やぁ、しずかちゃんに野比君、それに郷田君。 君達ならきっと勝ち進んでくれると思っていたよ。 さて、今回のバトル……少し今までに無い仕様になってるんだ。 何だと思う? ヒントは住民が居ない事だよ》 「住民が居ないって……まさか!」 《ふふふ……今回のバトルの舞台は、この町全てさ! しずかちゃんと野比君には、別々の場所からスタートして貰う。 町の物、野生のポケモン、家……何でも使って良いよ。 とにかく相手を倒せばOK。 簡単だろ? 住民の皆さんも、ドームの巨大モニターで見てるから頑張ってね。 剛田君は自由にバトルを見学して良いけど、試合を邪魔したら失格になるから注意だよ。 それじゃあ…………5分後の合図と同時に、試合スタートだ!》 「えっ、スタートって…」 のび太は、頭の整理がつかず、ただ呆然と立つ事しか出来ない。 「バカ、のび太! 早くどっかに隠れろ! 先に見つかった方がこの試合、絶対に不利だ!」 「な、なるほど…」 「相手はもう動き出してるはずだ! 分かったなら早く走ってどこかへ行け!」 ――裏山付近 「フン、どうやって料理してやるかな。 出てこい、ルカリオ」 ジンの横にルカリオが現れる。 息づかいが荒く、戦闘準備はもうバッチリといった感じだ。 「お前も早くあのメガネを八つ裂きにしたいか。 フン、それじゃあ……猿狩りへと出発だ、付いてこい!」 ジンとルカリオは、ゆっくりと動き始めた。 その目に、欲望と野望を宿して…… ――試合開始2分前 「はぁ…はぁ…取り敢えず、ここなら見つからないよね」 のび太は、商店街の雑貨屋に身を隠していた。 ゆっくりと呼吸を落ち着かせ、作戦を練ってみる。 『……ジンの手持ちで分かってるのは、ルカリオとサンダーだけだ。 後の手持ちは分からないけど、最初に出してくるのはルカリオのはず。 タイプ的に考えて……ここはホウオウで行くべきか…』 《ビーーーッ!!!》 スタートを知らせる機械音が鳴り響いた。 「や、ヤバい! もう時間が…」 遂に始まった準決勝……のび太は慣れない環境の中、焦りの色を隠せずに居た。 次へ
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アブジルとの戦いを終え、ドラえもんたちは帰路につこうとしていた。 シンドバッド「ありがとう…… 君たちの友情には感謝する。おかげで黄金急に平和が戻った、ありがとう…… アブジルたちは今度こそちゃんと忘れぐすりを飲ませてバグダッドへ返そう…… ところで君たち、どうしても帰るのかね?」 のび太「ええ。家族が心配しますから……」 シンドバッド「そうか、家族か……」 しずか「またすぐ来ますよ」 のび太「そうだ! 今度『シンドバッド』の絵本を持ってきます」 シンドバッド「おおっ、そりゃ嬉しい…… 約束したよ」 のび太「はい!」 ミクジン「その時はまた、是非とも我が社のツアーをご利用くださいませ」 ジャイアン「いいけど。でも、もう少しガイドが素直だといいけどな……」 ミクジン「ええっ? じゃあ、僕は素直じゃないっていうんですか? フンだ!」 一同「あははは!」 のび太たちは20世紀に帰還していった。 (終)