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【A】 翌日、何故かあ〜ちゃんの家の最寄の駅の改札口にのっちがいた。 「おはよう」 そう言うのっちはまだ暑いのにいつものストールを巻いている。 「おはよう」 もしかして、昨日痣を見られたから心配して来てくれたのかな? 「一緒にがっこ行っていい?」 「・・・うん」 あ〜ちゃんたちは一緒に電車に乗った。 満員電車で立ってるのがやっとの状態。必然的にのっちと密着する形になった。 ヤバイ、のっちがめっちゃ近い。 昨日のっちに抱きしめられた事を思い出してしまった。 ヤバイヤバイ、あ〜ちゃん絶対今顔真っ赤だ。恥ずかしい。 「大丈夫?苦しくない?」 のっちが小声で耳元で囁く。ドキっとした。 目線だけ少し上げると、のっちはハノ字眉になってた。 そして見る見るとのっちの顔も赤くなっていった。 満員電車の中、ふたりして赤面してるって・・・なんだか可笑しい。 電車を降りて学校まで徒歩。 その間、のっちは不自然すぎるほど、あ〜ちゃんの痣の事は触れなかった。 誰も知らないようなお笑い芸人の話や、今ハマってるTVゲームの話をノンストップで喋ってた。 これってもしかしてのっちなりの気遣いなのかな? 不器用すぎるのっちの優しさにちょっと可笑しくなった。 「そうだ!あ〜ちゃん今日暇?」 突然のっちが思い立ったように訊いて来た。 今日は彼との約束はないから暇っちゃー暇よ。 「うん。特になんもないけぇ」 「じゃあさ、一緒に遊ぼうよ。のっち今日バイト休みだから暇なんだよね」 のっちのすこしだらしがない笑顔は見てると不思議と和む。 「ええよ。何して遊ぶん?」 「うーんと、カラオケとか?カフェとかファミレスでまったりするとか?」 「ええね。じゃあ、今日はのっちとデートじゃねw」 あ〜ちゃんがそう言うと、のっちはまた赤面になった。今日ののっちはゆでだこみたい。 【N】 おいおい、デートって言葉・・・あ〜ちゃんからの口から出てくるとは、思ってもみなかった。 電車の中でも、上目遣いで見てくるし、のっちは今日は朝からドキドキしっぱなしだよ。 とりあえず、今のっちに出来る事はあ〜ちゃんを楽しませる事って思った。 だから、あえて金髪ヤローの事、痣の事は訊かない。 きっとあ〜ちゃんも訊かれるの嫌だろうし、訊かれたら訊かれたでどう答えていいかわからないだろうし。 放課後は、金髪ヤローの事を忘れさせてあげるくらい楽しませてあげよう。 よしよしこれで村人Aから兵士Aってくらいにランクアップしたかな? 【A】 のっちとのデートは楽しかった。 のっちが異様に高いテンションで可笑しかった。 久々に声を出して笑った気がした。 ずっとのっちと遊びたかった。 でも楽しい時間はあっという間に過ぎていく。 それを終わらせたのが携帯の着信音。 【N】 あ〜ちゃんとのデートは成功だった。 とにかくあ〜ちゃんはケラケラ笑って楽しそうだった。 誘ってよかった。あ〜ちゃんがあんなに楽しそうに笑ってるの初めてみるよ。 また好きになっちゃったよ。 一緒にいる時間が長くなるほど、どんどん好きになっちゃうよ。 ファミレスで、ちょっと早い夕飯をふたりで食べてると、あ〜ちゃんの携帯からあの初期設定の着信音が流れてきた。 その音を聞いてふたりして一瞬硬直した。 あ〜ちゃんの顔が瞬時に青ざめた。 「ごめん。ちょっと・・・」 あ〜ちゃんはのっちに対して申し訳なさそうに携帯を持って、席を離れた。 最悪だ。 今さっきまで最高に楽しい時間を過ごしていたのに、たった携帯の着信だけで地獄に突き落とされた。 金髪ヤロー、すげぇ・・・。さすが、王子だけあるわ。 のっち見事に完敗じゃん。村人Aから兵士Aにランクアップしたのに、もう瀕死の状態じゃん。 ヤベー・・・。どうすりゃいいの、この空気。 あ〜ちゃんが帰ってきた。 明らかにテンションがた落ちって感じだ。 「ごめんね、のっち。あ〜ちゃん、ちょっと急用が出来たけぇ。帰るわ」 マジかよ。帰っちゃうの。 てか、奴に呼び出されたんでしょ。ダメだよ、行っちゃ。また、痣が増えるだけじゃん。 「・・・わかった。じゃ、駅まで送るよ」 「うん・・・。ありがと」 のっちはまだ食べかけのぺペロンチーノを残して、あ〜ちゃんと一緒に駅に向かった。 駅に着くと会社帰りの人たちで混雑していた。 「じゃあ、ありがとう。また明日学校でね」 あ〜ちゃんが弱々しく手を振ってきた。 のっちはその手を掴んだ。 「アイツのところに行くんでしょ?」 そんな弱ってるあ〜ちゃんを放っておけるわけないじゃん。 「うん」 「行かないでよ」 のっちはあ〜ちゃんを真っ直ぐに見る。 あ〜ちゃんは泣きそうになってる。 「無理。行かなきゃいけんのよ」 あ〜ちゃんの掴んだ手に力が入った。 「行っちゃダメだよ。また傷つくよ」 「そんなんわかっとるけぇ!でも、どうしようもないんよ・・・放して!!」 のっちの手はあ〜ちゃんにいとも簡単に振り払わされた。 のっちはあ〜ちゃんを追いかける事が出来ずに、ただ地べたに座り込む事しか出来なかった。 自分がこれほどまで無力なのかって、初めて気付いた。 なんの役にも立たない自分が心底嫌んなった。 好きな人が嫌な奴に傷つけられてるのを知ってるのに、何も出来ない悔しさ。 そんな自分に腹が立った。 そんな自分に泣けてきた。情けなすぎるだろ。がんばれよ、自分。 がんばれよ。
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アビリティ 習得ジョブLv 名称 系統 消費AP 回数 効果説明 初期 ショットウェーブLv.1 前衛(攻撃) 15 1 素早く放った矢で、敵単体に大ダメージ 5 フラッシュアローLv.1 後衛(遠撃) 25 1 光の早さで矢を放つ。敵単体にクリティカルヒットすることがある。 10 ショットウェーブLv.2 前衛(攻撃) 15 3 素早く放った矢で、敵単体に大ダメージ 15 フラッシュアローLv.2 後衛(遠撃) 25 3 光の早さで矢を放つ。敵単体にクリティカルヒットすることがある。 奥義 名称 準備時間 発動時間 効果説明 シャープアイズ 3分0秒 3分0秒 敵の陣形の穴を見抜き勝機を見出した。敵全体の物防・魔防を一定時間ダウン。 獲得マスターボーナス 物攻 魔攻 物防 魔防 +0.25% +0% +0.5% +0.25%
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なるほど、とマスターとして覚醒したアリスは先程までの自分を思い返す。 自分を失い、NPC――人形として操られるだけだった自分。 何も考えることなく、意思が伴わないまま外面だけで喜怒哀楽を表現し 意思持つ人間と何一つ遜色無い行動をとり続ける自分。 自立人形の完成を目指し、数多くの人形を作ってきたが、 まさか自分自身が人形になることを体験することになるとは思わなかった。 アレこそ単なる人形の限界、自分が目指すのはその先の先。 少なくとも自分の人形はあの意思を持たない段階を越えている、それは自信を持って言える。 しかし、一歩進んだだけでは、幾らかの心が宿っているというだけでは、 結局のところ他者の命令に従うという人形の人形たる限界を本当の意味で越えたわけでは無いのだ。 本当に自分の人形はアレと違うのかと言われれば、自分のどこか冷静な部分は 根本では同じだと認めてしまうかもしれない。 そう思ってしまうことに屈辱感のようなものを感じざるを得ない。 しかしだ、それを知ることができたというのは重要だ。 どれだけ長いかわからない自分の目標までの道のり。 その道中のどこに自分がいるのか、何が足りないのか、それを実体験として幾分か理解できたのだ。 そして、少し前まで人形であった自分は今、自立して動いている。 操り人形が自分の紐を切ったその瞬間を、自分自身で観測できたのだ。 無論、これは封じられていた意思を解放しただけであるので、本当の意味の人形の自立とは異なる。 しかしそれに通じる現象ではあるだろう。 これを経験できただけでも自分の目的に対する大きな糧になった。 この『方舟』で一つ、とても貴重な経験をし、学んだ。 それは良い。良いのだが、それはそれとして。 今現在直面している問題に目を向け、頭を悩ませた。 「本気の殺し合い、というのはね……。 まるで私向きじゃないわ」 アリスは本気を出さない。 魔法使いとして非常に高い能力を持ち、挑まれた勝負は避けない程度には好戦的なアリスであるが、 力押しで勝利するというのはどうも合わず、何事も相手の力を見極め、 それを少し上回る程度の力を上限として戦うのが彼女のスタイルだ。 例えそれで負けても構わない。 勝負自体は楽しいものになるだろうし、本気を出して負けて後が無くなってしまうのも嫌だ。 余りの強者と戦うのも好まない。余裕を持つことが第一だ。 そんな彼女が、魔術師と英霊が命と願いをかけて鎬を削る 聖杯戦争なんてものに参加するということ自体がまずありえない。 戦いに自信が無いというのではないが、弾幕ごっこならともかく、 どんなに商品が豪華なマジックアイテムであろうが形振り構わない全力本気の戦いをするなんて御免なのだ。 ではなぜここにいるのかというと、それもわからない。 願いが無いとは言わない。さしあたっては完全な自動人形の完成だ。 しかしそれはアリスの力で到達してこそ意味があるもので、聖杯に叶えてもらうものではない。 そんな彼女が、なぜ『方舟』とやらに呼ばれてしまったのか。 そもそも、召喚に必要な『ゴフェルの木片』とやらも心当たりが無い。 ここに来る前の最後の記憶では魔法の森の上空を飛んでいたはずだが、 そんな木片など持っていなかったし、木をぶつけられたということもなかった。 普段はそれこそ人形の様に表情を崩すことなく優雅に振る舞っているはずの少女が、 珍しく眉間に皺を寄せて本気で悩んでいた。 □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ ……一人で悩んでも仕方ない。サーヴァントとやらの意見も聞いてみましょうか。 と、ここでようやく気付いた。サーヴァントはどこだ? 見回して、少し離れたところにそれらしき何かがいるのを見つけた。 実体化はしていないようだが、ラインの繋がりとアリスの幻視は霊体を捉えることを可能としていた。 悩んでいたアリスを気遣って待っていてくれたようだ。 ステータスを確認し、声をかける。このサーヴァントは―― 「――アーチャー。 ごめんなさい。気を遣わせたみたいね。 少しお話ししましょう。実体化してくれる?」 (――はい) やわらかい女性の声、続いてその姿が現れる。 胸当てと赤い袴を身に着けた黒髪の女性。弓を持つのはまさしくアーチャーらしい。 しかし右肩に妙に大きな盾?を身に着け、背にも矢筒と金属製らしい何かゴタゴタしたものを背負っている。 「アーチャーのサーヴァント。航空母艦、赤城です。 空母機動部隊を編成するなら、私にお任せくださいませ」 「コウクウ…ボカン?」 意思持つ人形を目指す少女と、 意思持つ船である女性。 その出会い。 □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ 「ふぅん……つまり、付喪神みたいなものね?」 「ええ、そういう認識で大体合ってますよ。 私の様な物が実体を持ちやすい神秘のあり方の世界線がありまして、 その世界でこういうヒトガタの英霊として成ったものですので」 お互いに自己紹介と情報交換を済ませたが、このアーチャー、本来は巨大な『船』だという。 それが人に似せた意思と姿を以て現世に現れた『艦娘』という存在だと。 付喪神ならば幻想郷にもそれなりにいるが、聖輦船が付喪神になって動いている様なものと考えれば 幻想郷のそれらとはスケールが違うことを実感できる。 彼女は自立する船で、自分は人形を以てそこに至らんとしている。 器もあり方も異なるが、それでもある意味自分の目指す様な存在が召喚されたというのは、何かの縁だろうか。 戦闘方法に近しい所があるのも興味深い。彼女の場合は力押しの部分もかなり大きいが。 まだ少し話をしただけであるが、結構こちらに好意的な態度をとってくれているようだ。 これなら相談してみるのも悪くないか。 嘘はつきたくないからどちらにせよ話さなければならないことであろうし。 ……彼女を怒らせることにならなければ良いのだが。 普段のすました所のあるアリスでは考えにくいことであるが、 すんなりと自分の悩み、あるいはこの聖杯戦争においては弱みとすらいえるものを打ち明けることとした。 状況が状況だから、大分まいっていたところがあったのだろう。 「実は、私にはこの戦いに参加する動機は無いのよ」 □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ □ ◆ ◇ ■ 「―――それでは、何とか脱出する方法を探しますか?」 「………貴女はそれで構わないというの? 何か願いがあって、この戦いに参加したのではなくて?」 「ええ、無いとは言いません。 私が成った世界では、今この時も多くの提督と仲間達が戦い続けているでしょう 彼らを助け、私たちの敵を根絶することが私の願いです」 そう言って、何かを思い出す様に目を伏せるアーチャー。 自分の世界に思いを馳せているのか。 「しかし、彼らも私達も、それぞれ覚悟や想いを抱いて命がけの戦いに挑むものです。 自分たちが守るべきもののために、剣を取り盾となる。 その戦いに、無関係の方を巻き込むのは皆に顔向けができませんし、私自身もそれを認められません。 マスターが自分の願いの為に戦いたいというならば、私も共に願いを叶えることを目指したでしょうが、 貴女は純粋に巻き込まれた被害者です。 ならば私は貴女を助けるために力を尽くしたい」 アーチャーの眼差しがこちらを向く。 その眼と言葉からは、心からの自分への慈しみが伝わってくる。 ……これが物が意思を持つことか、と思う。 使われるだけだったはずの物が、心を持ち、その有り方に誇りを持ち、 自らの意思と望みとして役割を果たす者となる。 自分が目指す者、その同類である彼女にこれだけの想いを向けられている。 そのことに、彼女の願いを叶えられないことに申し訳なさを感じるとともに、 それでも、嬉しいと思ってしまった。 ……そこまで言ってくれるなら、甘えさせてもらおうかしら? 「フフッ。ありがとう、アーチャー。 それならお願いするわ。家まで送ってくれるかしら?」 「ええ、了解しましたマスター。 これでも無敵艦隊と呼ばれた身ですからね。 大船に乗ったつもりでいてください!」 アーチャーが自信満々に言い、二人で笑いあう。 うん、きっと何とかなりそうね。 【高松/2014年7月14日(月)1730】 【サーヴァントステータス】 【出典】 艦隊これくしょん -艦これ- 【CLASS】 アーチャー 【マスター】 アリス・マーガトロイド 【真名】 赤城 【性別】 女性 【属性】 秩序・中庸 【ステータス】 筋力D 耐久A++ 敏捷D(C) 魔力E 幸運C 宝具E+++ 【クラス別スキル】 対魔力:E+++ 魔術に対する守り。 本来であれば無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する程度であるが、 宝具の効果により、対人規模の魔術であればダメージを著しく下げる。 単独行動:E- マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクE-ならば、マスターを失っても30ターンの現界が可能。 自立しているとはいえ、『人に使役されるもの』としての本質も残しているため、 このスキルは最低ランクでしか持てない。 【固有スキル】 艦娘 『軍艦』が、人型をとって現界した英霊であることを示すスキル。 本来は武装や宝具として扱われるべき『物』でありながら、意思を持ち自立的な行動を可能とする。 また、『資材』を消費することにより魔力の補充、損傷や武装の修復が可能となる。 『軍艦』であるので水上に対するBランク相当の地形適応スキルの効果を備え、 水上では敏捷をワンランク上げての行動を可能とするが、水中や陸上では逆に敏捷がランクダウンする。 服従:C+ 『軍艦』である故の上官に従う性質。 令呪の範囲および効果が強化され、命令行動に伴なう判定に補正がかかる。 命令者が『提督』であるか否か、及びアーチャーが命令者に向ける感情に応じて ランクが上下する。 千里眼:C++ 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。 艦載機を通してより遠方を見ることを可能とする。 自己改造:C 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 資材の取り込み、他の艦装の装備、および近代化改装によるステータスの向上を行うことができる。 本来であればこのランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていくが、 アーチャーは『軍艦』であり、改造により強化されることはそのあり方として正常なものであるため、 英雄の格が低下するペナルティは発生しない。 【宝具】 『零式艦上戦闘機』『九九式艦上爆撃機』『九七式艦上攻撃機』 ランク:E+ 種別:対軍宝具 レンジ:10-99 最大捕捉:100人 アーチャーの搭載機。 人型をとる英霊の武装としては、弓により射る矢として発艦され、 小型化された機体はアーチャーの意思とパイロットである妖精により操縦される。 航空機であるために長時間・長距離の飛行が可能で、それぞれの機体に搭載された武装で攻撃する。 艦載機は補充が可能なものであるという性質を宝具化しても保持しており、破壊された場合でも 宝具としては少ない魔力の消費で復元が可能。 真名解放と共に発艦させることにより、発艦後に機体のサイズとスペックが航空機としてのものに戻る。 本来の対軍規模の攻撃力を発揮するが、逆にピンポイントの対人攻撃は難しくなる。 また、真名解放後は完全な航空機であり飛び道具の領域を逸脱するため、 矢避けの加護による機体への対応を無効化する。 『赤城』 ランク:E+++ 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1隻 アーチャー自身が宝具である。 アーチャーの服と体そのものがEランクの神秘を帯びた装甲としての性質を持ち、非常に頑強。 また、本質が巨大な『軍艦』であるために、あらゆる対人規模の攻撃のダメージを大幅に削減し、 生物を対象とするスキルや宝具等の特殊効果の一切を受け付けない。 真名解放により、アーチャーは人型から本来の航空母艦へと姿を変える。 このとき、周囲に自分のマスターがいる場合、瞬間移動させ自分に乗せることができる。 宝具としてのランクは低いが、非常に巨大な質量を実体化させるため相応に魔力を消費する。 また、当然ながら水上でなければ移動は不可能。 しかし、人型のアーチャーがいた場所の周囲の任意の場所に出現することができるため、 実体化すれば周囲の物を吹き飛ばし、敵の頭上に出現すればその大きさと重量で押し潰すことが可能。 【Weapon】 『無銘・弓』 人型をとったアーチャーの艦装。 小型化された艦載機を矢として発艦させる。 『高速修復剤』 艦娘を高速で修復させる作用を持つ。 但し、修復に必要な魔力や資材は通常通りに消費する。 【人物背景】 大日本帝国海軍に所属する航空母艦。 「八八艦隊」で設計された天城型巡洋戦艦の2番艦として建造を開始されるが、 ワシントン軍縮条約の締結により建造途中で空母への改装を受ける。 完成した正規空母「赤城」は、その当時は空母そのものが運用の黎明期であったために 実験的な要素を多数持っており、それ故に問題が多かった。 しかし、後に近代化改装を受け、第一航空戦隊旗艦として太平洋戦争初期に大活躍を遂げる。 だが、1942年6月5日、ミッドウェー海戦にてアメリカ海軍空母「エンタープライズ」の艦載機の攻撃を受け大破炎上。 第四駆逐隊の雷撃処分により沈没した。同年9月25日、除籍。 英霊は人間ではない動物や機械などでも成る可能性があり、 彼女はその後者、艦船が英霊の域へと到達した存在である。 深海棲艦と呼ばれる存在が跋扈する世界において、『艦娘』と呼ばれる人型の英霊体で現界し、 自分たちを扱う素養のある提督(マスター)の指揮下に入り、祖国の人々を守るために日夜戦い続けている。 【サーヴァントとしての願い】 マスターに従い、助ける。 【基本戦術、方針、運用法】 アーチャークラスの中でも、広域破壊に特に長ける。 空母であり、武器が航空機であるために、攻撃範囲と破壊力は人間の延長に過ぎない他のアーチャーの追随を許さない。 サーヴァントの戦闘力は戦闘機1機分と例えられるが、それを数十機も操るわけである。 しかし、音速の攻撃にすら対応可能なサーヴァントの領域にあって、彼女の航空機は遅い部類に入る。 至近距離で不意打ち気味に巨大化させてぶつける場合などでない限り、 真名解放した航空機を1機や2機程度サーヴァントに向かわせても対処されてしまう可能性は否定できない。 宝具としてのランクも低いので、相応の宝具や技の持ち主が相手では破壊されやすいもの問題である。 対人攻撃を狙うのではなく、一度に多数の機体を投入して 敵には対応不可能な距離・高度から敵マスターを巻き込むことも視野に入れた 爆撃や機銃掃射などの範囲攻撃で一方的に叩くのが基本的な戦術となる。 宝具ランクの低さから大軍宝具としては真名解放の魔力消費は少な目で、 それにもかかわらず破壊力そのものは兵器であるために飛びぬけている。 しかし、効果的な運用には数が必要で、そのうえ戦場を選ばずに爆撃などやると 周囲への被害が大きくなるためペナルティを負う危険がある。 対人戦闘では、艦載機の真名解放は有効活用法が極めて限られるため基本的に小型のまま運用せざるを得ないが、 前述の通り速度に劣るため、接近戦の領域では容易く撃墜される可能性がある。 しかし、矢を射た後も矢が方向を自在に変えて自立的に動くのは通常のアーチャーには無い特性である。 放たれた後も敵を狙い続ける矢を多数放ち、数で攻めるのが常套手段となる。 また、軍艦であり自身が宝具あるために単純に頑丈であることに加え、 対人規模の攻撃である限り宝具であろうと彼女には殆ど通用しないのも強み。 接近戦での奥の手は、航空母艦としての船体での押し潰し。 4万トンを超える重さの鋼鉄の宝具が瞬時に頭上に現れ降ってくるという攻撃は、 どれだけ筋力・耐久・敏捷が高くとも対処は困難。 敵のマスターを巻き込めるならばなおさらである。 しかし、咄嗟の大軍宝具で撃墜される危険性はゼロとは言えないし、 天を支えたヘラクレスの様に非常に重いものを支えた逸話がある英霊には真っ向から対抗されてしまうかもしれない。 そしてこちらの宝具も周囲への被害が馬鹿にならない。 総合的に見て、主兵装が多数の同時運用を前提とする大軍宝具であるため、 燃費はかなり悪い部類のサーヴァントであり、運用する部隊の規模は常に注意が必要となる。 しかし通常のサーヴァントとは異なり資材による維持が可能であるので、 纏まった量を手に入れられれば逆に魔力効率は劇的に改善する。 たとえそうでなくとも、現在のマスターが魔法使いとして非常に優秀であるので、 資材の補給が無くとも十分な戦闘が可能である。 最大の問題は、周囲への被害を考慮する場合かなり戦場が限定されてしまうこと。 【マスターステータス】 【出典】 東方Project 【名前】 アリス・マーガトロイド 【性別】 女性 【参加方法】 『方舟』による召還。 しかし彼女は『ゴフェルの木片』に関する一切の心当たりが無い。 【マスターとしての願い】 幻想郷への帰還。 『方舟』からの脱出方法を探す。 【能力・技能】 『主に魔法を扱う程度の能力』『人形を操る程度の能力』 七色の人形使いの二つ名を持つ、万能型の魔法使い。 しかし基本的には自作の人形を魔法で操って戦うスタイルをとる。 弾幕と人形で敵を追い詰める業師。 十体以上の武器を持つ人形を同時に操り、敵に多対一を強いることで優位に立つ戦術をとるが、 アリス本人は人形の操作で手一杯になってしまうらしく、そこが弱点である。 だが実際は人形を操りつつも縦横無尽に動けるので、本当に弱点なのかは疑わしい。 また、人形を大切に思ってはいるが、爆発物を搭載して特攻させることもある。 能力は高いが、戦闘での欠点として、本気を出したがらないというものがある。 本気を出して負けてしまうと後が無くなり、それを嫌うためである。 そしてその結果負けても、それはそれで構わないと思っている。 後が無くなるということを単純に嫌う性格をしているだけなのか、 戦略上奥の手を見せることを避けているのか、その詳しい理由は不明。 流石に聖杯戦争において本気を出さずに負けて殺されることを受け入れはしないだろうが、 それでもこの流儀が基本となっていることは大きな隙となるかもしれない。 【Weapon】 『人形』 自作の人形。魔法により操作する。 どれだけの数を持っているかは不明だが、非常に多い。 人形は色々な武器を持っていたり、弾幕を放ったり、爆発したりする。 人形が他の人形を操ることもできる。 【人物背景】 魔法の森の洋館に住む魔法使い。 属性の得手不得手の無い、万能型の魔法使いにして人形師。 元人間で、修行を積んで種族としての魔法使いなった妖怪の一種である。 しかし、人間の感覚がかなり残っており、不要であるはずの食事や睡眠をとり、 祭りになると街中で人形劇を披露するなど人里との交流が深い。 かつては魔界と呼ばれるところに住んでいたらしいが、経歴には不明な点が多い。 【方針】 幻想郷への帰還手段を探すことを第一とする。 戦闘自体には忌避感は持っておらず、必要であれば戦うが、 あまり本気を出す様なことはしたくはないと思っている。 【備考】 ○赤城は艦これ世界の彼女よりもだいぶ強化されている。 あちらは艦娘という英霊が当たり前の様に出現する、それが常識である世界であるため、 艦娘そのものの神秘の格が全体的に低くなっている。 それに対してこちらは本来の英霊としての格を保持したまま現界している。 上記の様な宝具を持っているのはそのため。 ○赤城が残念なところを見せるのは多分これから。お互いに気を許してから。 まあ最初だし、しっかりしたところを見せたがるよね。
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味方軍 アーロイス エドワード テレサ ヨリヤ リオ リダス リューカ 中立軍 リウ 敵軍
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アーチャー アビリティ名 種別 詳 細 time cost 熟練度 ハンティング ア 自身が次に使用するアビリティの敵視値を一定値低下する 追加効果 10秒間15%の確率で魔法攻撃ダメージを0にする 4 2 50 ポイズンアタック ア 敵1体に威力110の物理攻撃 追加効果 攻撃対象に25%の確率で毒を20秒間付与 コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力140の物理攻撃 追加効果の毒付与確率を40%に上昇 7 9 20 アビリティ毒付与率アップ ク 種別「弓・銃」をメイン装備にしている時「ポイズンアタック」「ポイズンアサルト」「デッドリーポイズン」の毒付与率+10% - - 40 VSランサー Lv1 ク クラス「ランサー」系統に与える攻撃・魔攻アビリティ威力+7 - - 80 チャージショット ア 敵1体に威力110の魔法攻撃 追加効果 攻撃対象の魔法攻撃力を40秒間10%低下 コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力140の魔法攻撃 追加効果の魔法攻撃力低下率を20%に上昇 7 7 125 魔法防御力アップ Lv1 共 魔法防御力が2%上昇する - - 200 森の守り ア 味方1体を中心として上下1体ずつの魔法防御力を60秒間10%上昇 15 12 125 ハットプラス Lv1 ク 種別「帽子」の魔法防御力+3% - - 80 クロースプラス Lv1 ク 種別「服」の魔法防御力+3% - - 40 癒しの風 ア 味方1体を5秒毎に30秒間(最大HPの)5%の連続回復効果を付与 20 15 20 ハンター アビリティ名 種別 詳 細 time cost 熟練度 ハイサークルスナイプ ア 敵1体に威力70の物理攻撃2回、魔法攻撃2回(確率でミス) コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力90 6 12 ポイズンアサルト ア 敵1体に威力120の物理攻撃 追加効果 攻撃対象に25%の確率で毒を20秒間付与 コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力150の物理攻撃 追加効果の毒付与確率を40%に上昇 8 10 60 サークススナイプ命中アップ ク 種別「弓・銃」をメイン装備にしている時「サークススナイプ」「ハイサークルスナイプ」「リーサルストライク」の命中率+20% - - 125 VSランサー Lv2 ク クラス「ランサー」系統に与える攻撃・魔攻アビリティ威力+8 - - 250 チャージスナイプ ア 敵1体に威力120の魔法攻撃 追加効果 攻撃対象の魔法攻撃力を40秒間10%低下 コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力150の魔法攻撃 追加効果の魔法攻撃力低下率を20%に上昇 8 8 400 魔法防御力アップ Lv2 共 魔法防御力が3%上昇する - - 600 妖精の守り ア 味方全体の魔法防御力を60秒間10%上昇 25 15 400 ハットプラス Lv2 ク 種別「帽子」の魔法防御力+4% - - 250 クロースプラス Lv2 ク 種別「服」の魔法防御力+4% - - 125 バランシング ア 敵全体のバフ効果を取り除く 60 20 60 レンジャー アビリティ名 種別 詳 細 time cost 熟練度 リーサルストライク ア 敵1体に威力60の物理攻撃3回、魔法攻撃3回(確率でミス) コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力80 7 13 300 デッドリーポイズン ア 敵1体に威力130の物理攻撃 追加効果 攻撃対象に25%の確率で毒を20秒間付与 コンボ効果 「ハンティング」を使用後、次に使用した場合威力160の物理攻撃 追加効果の毒付与確率を40%に上昇 9 11 250 癒しの風効果アップ ク 種別「弓・銃」をメイン装備にしている時「癒しの風」「世界樹の癒し」の効果値+5% - - 600 VSランサー Lv3 ク クラス「ランサー」系統に与える攻撃・魔攻アビリティ威力+10 - - 1100 チャージレイン ア 敵1体を中心として上下1体ずつを対象に威力70の物理攻撃(確率で1~3回) 25 15 1600 魔法防御力アップ Lv3 共 魔法防御力が5%上昇する - - 2500 精霊の守り ア 味方全体の魔法防御力を60秒間20%上昇 35 20 1600 ハットプラス Lv3 ク 種別「帽子」の魔法防御力+8% - - 1100 クロースプラス Lv3 ク 種別「服」の魔法防御力+8% - - 600 世界樹の癒し ア 味方1体を中心として上下1体ずつを5秒毎に30秒間(最大HPの)5%の連続回復効果を付与 40 20 250
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目の前で金色の粒子に崩れ、呆けた表情を浮かべながら消えていった斥候めいた服装の男。 どうやらサーヴァントという奴は、力で崩しても残骸が残らないらしい。 さんざっぱら痛め付けられて身体中が痛むが、青年はぎょろりとその双眸で残ったもう一人の"敵"を捉えた。 身体をがたがたと恐慌に震わせ、這うようにして逃げていく男。 サーヴァントが居る間はえらく居丈高な態度を取っていたが、今となっては見る影もなかった。 「おいおい……駄目だろ。 人に暴力振るっといて、ちょっとやり返されたら尻尾巻くなんて」 待て、だとか。やめろ、だとか。 何なんだお前は、だとか。ありえない、だとか。 何やら色々喚き散らしていたが、耳は貸しても足は止めない。 「大人なんだからさ……自分のやったことにはきちんと責任持とうぜ」 腰が抜けているのかまともに立てない様子の獲物に追いつくのは実に容易かった。 虫でも潰すように上から踏み付けて、地面に縫い止め身動きを封じる。 もはや喚く声は、本当に言葉としての意味を一切持たない雑音に変わっていた。 辛うじて助けて、やめて、という音が聞き取れた気もするが――どうでもいいことだ。 主従共々油断して、丸腰のマスターが相手と舐めた結果、まんまとサーヴァントを殺された愚かな男。 その背中に、青年は彼の英霊に対してそうしたように五指で触れる。 それで、もうすべて終わりだった。ぼろぼろと形を失って崩れ、末期の叫びもあげられずに男は泥や砂の仲間入りを果たす。 後に残った残骸も、夜風が一陣びゅうと吹けば簡単に吹き散らされ、そこに人間が居た痕跡は完全に消滅した。 たかだか一マスターの身で、相手の油断があったとはいえ英霊に頼らず一つの主従を脱落させた。 その快挙を誇るでもなく、マスターの青年は廃墟の床へと座り込む。 「人が久々に気持ち良く寝てたってのに……邪魔しやがって」 ――異様な風体の青年だった。 黒いコートを羽織り、身体の随所に人間の手を装着している。 顔立ちは端正だが、しかし老人のように深い皺と乾きで醜く彩られていた。 見る者を不安にし不吉な予感を抱かせる、"凶兆"という概念が人の像を結んだかのような青年。 サーヴァント不在の身で敵と遭遇し殺されかけながらも、それを逆に殺し返した負の可能性の器。 社会を憎み、敵(ヴィラン)と呼ばれ、同じ名で呼ばれる犯罪者たちが集まった"連合"を率いていた若き大悪。 最悪の魔王の寵愛を恣にした彼の名を――死柄木弔、といった。 「身体が痛え。疲れが抜けねえ。率直に言って最悪の気分なんだが……」 張り裂けそうに乾いた唇。 そこから紡がれる声は嗄れ、とてもではないが二十歳の若者のそれとは思えない。 そしてどうやら、その言葉は単なる手慰みの独り言ではないようだった。 「とりあえず言い訳してみろよ、サーヴァント。 どうせあんたがけしかけたんだろ? さっきの連中」 「けしかけた、とは失敬だなァマイマスター。 大意としては間違っちゃいないが、もっと含蓄のある言い方をして欲しいところだ」 一体、いつからそこに居たのか。 或いは、今この瞬間まで本当に存在していなかったのか。 定かではないが――老獪な笑みを浮かべて笑うその老紳士は、今死柄木弔の前方に立っていた。 「そう不貞腐れないでくれたまえよ。 君がもし本当に殺されそうになったなら、その時はちゃんと助太刀に入るつもりだったとも。 私にとってもこれほど大きな混沌に立ち会えるのは稀有なんだ、投げ捨てるのは些か惜しいのでネ」 混沌、というのは言わずもがなこの舞台そのもののことなのだろう。 死柄木は彼の婉曲な言い回しを鬱陶しく思っていたが、そのくらいは理解できた。 聖杯戦争。万能の願望器、界聖杯を巡るルール無用のバトルロワイアル。 なるほど確かに混沌(カオス)だ。死柄木の望む形の混沌とは、また少々異なっていたが。 「そんな事ぁ分かってる。あんたは自殺するような殊勝なタイプには見えねえ」 「無論、やるからには最後に笑えるよう立ち回るつもりサ。 しかしそれならそれで、共犯者の能力がどの程度なのかは把握しておかねばならんだろう?」 眼鏡の奥から死柄木を見つめる眼光は、紳士然とした身なりとは裏腹の剣呑さを帯びていた。 そこにあるのは、"悪"のハイエンドを知る死柄木をして息の詰まりそうな感覚を覚えるほどの――悪の輝き。 社会を、人を、主義を、主張を、差別を、格差を、富を、力を、罪を、罰を。 それら全てを、あまねく手のひらで転がす支配者の光。これによく似たものを、死柄木は過去に見た覚えがあった。 「テストしたってことかよ。最近の年寄りはどいつもこいつも若者を試すのが好きで困るぜ」 「ととと年寄りちゃうわ! 私はまだアラフィフだよアラフィフ。ようやく魅力が円熟してくる頃合いだとも!」 「……で? その赤ペン先生の目から見て、俺はどうだったんだよ」 「結論から言えば――期待通りだよ」 一瞬緩んだ空気が、次の瞬間すぐに冷え締まる。 柔和な微笑を浮かべ、髭を指先で弄びながら、続けた。 「信じて貰えないかもしれないがね、私は君を一目見た時実に興味深いと感じた。 君の瞳は滅びを呼ぶ者のそれだ。追及することはしないが、余程悲惨な人生を送ってきたのだと推察する」 「まァ……間違っちゃいない」 「洗練されてはいないが、開花しつつある――と言ったところかな。 師に恵まれたネ、死柄木弔。君からは大きな、とても大きな悪の気配を感じるよ」 「――そういうあんたは、俺の"先生"とよく似てる。 やけに舌がよく回るし、ナチュラルに上から講釈垂れてくるところなんかそっくりだ」 「はっはっは、そうかなー? 私としては、どうにも君の先生殿とは音楽性が合わない予感がしてるんだが……、おっと、話が逸れてしまった。元に戻そう」 コホン、と咳払いを一つする。 老境に差し掛かり始めた者特有の、乾いた咳だった。 「これは私の持論だがね。聖杯というのは実に巨大な力だが、それ単体ではただ大きいだけだ。 重要なのは変数――"X"の値なのだよ。私は件の界聖杯とやらに対して知見が深いわけではないが、あれもこの論の例外ではないと思っている。 そしてだ、死柄木弔。君は間違いなく、聖杯を掴むに足る規格外の変数であると保証しよう」 「回りくどいな……何が言いたい」 「私は、君が聖杯を手にした未来を見てみたい」 その、意味合いは――。 死柄木弔という人間の悪性、その内に眠る凶暴性を垣間見た者であれば誰もが理解できるだろう。 死柄木はただのありふれた犯罪者、テロリストではない。 彼がその程度の器でしかなかったなら、この犯罪王に並ぶ闇の支配者であるかの者が見初めることもなかった。 彼の進む道に付き従う同胞ができることもなければ、こうして聖杯戦争の舞台に辿り着き、そして邪智を極めた犯罪王を呼び寄せることもなかったはずなのだ。 死柄木の進む先には破壊と、破滅しかない。 それを確信した上で、尚も"悪"は彼へと尋ねた。 さながら、そうすることに意味がある、とでも言うかのように。 「聞かせてくれたまえ、我がマスター。 君は――かの界聖杯を手にし、何を願う?」 「……力」 数拍置いて死柄木が口にした答えに、紳士はピクリと眉を動かした。 「あんたは勘違いしてるのかもしれねェが……俺は別に、聖杯の力で願いを叶えたいなんて思っちゃいない。 俺の願いを叶えるのはあくまで俺だ――俺は俺の手で、何もかもをぶっ壊すんだよ」 死柄木弔の憎悪は、もはや単純な結果の提供だけで収まるものではない。 聖杯を用いて破壊衝動を叶えることは簡単だろう。 願いを告げればただそれだけで、人も草木も全てが滅んだ死の荒野が出来上がるはずだ。 だが、それでは意味がない。願って叶ってはい終わりなどという簡単なプロセスで満たされるほど、彼の心に眠るその衝動は軽くないのだから。 「聖杯は……所詮、ただのガソリンだ。 俺にありったけ力を渡してくれりゃ、別に願いは叶えてくれなくてもいい――ああ、いや……これが"願い"になるのかな」 死柄木は、自分が未だ不完全な存在であることを自覚している。 だが聖杯の力があれば、社会の破局を齎せるだけの領域に上り詰める道中を全て無視できる。 あらゆる願いを叶える力とやらに希って手に入れる力は、さぞかし強大なのだろう。 先生の持つどの"個性"よりも強く。 ドクターの唱えるどの理論よりも早く。 怪物・ギガントマキアさえも瞬時に平伏させ、忌々しいヒーロー共さえ鎧袖一触に蹴散らせる究極の力。 想像しただけで心が躍る。笑みを堪えられなくなって、くつくつと笑い声が溢れていく。 その邪悪極まりない笑顔に――犯罪界のナポレオンと呼ばれた男さえもが、一瞬怖気を覚えた。 そして思う。ああ、間違いない。彼こそは、この己が教え導くに足る変数であると。地平線上の全てを破局と滅亡に追いやる、破滅の子であると。 「素晴らしい。さっきは期待通りだと言ったがね、あれは訂正させて貰おう。君は――期待以上だ」 脳内に過ぎったのは、彼を悪の道に踏み入らせた原点(オリジン)。 星を砕く空論は、ついぞこの身で実現させるには至れなかったが。 今目の前にあるのは、それを追い求めていた時の情熱をすら思い起こさせる"可能性"だった。 「君の魔道にお供しよう、死柄木弔」 「もっと早くそう決めてくれてたら、俺はモブ共にボコられないで済んだんだけどな」 「はっはっはっは、過ぎたことは気にしないのが楽しい人生のコツだぞ死柄木君。 この私が――ジェームズ・モリアーティが、君に知恵を貸すと決めた。 その傷の慰謝料としてはお釣りが来るくらいの誠意だと思うぞう?」 「……やっぱり、あんたは先生に似てるよ」 うんざりしたように嘆息して、会話を打ち切る青年。 彼はこの時、まだそのことを知らないが。 彼の肉体は、後に魔王の器となることが確定していた。 しかしその野望は、界聖杯による可能性蒐集というイレギュラーによって阻まれ。 代わりに死柄木弔は、別世界の大悪と手を組んだ。 無限の悪意を持ち、世に蔓延り続ける闇の支配者。 至上の叡智を持ち、蜘蛛の糸を垂らして事件を起こす邪智のカリスマ。 果たしてどちらと組んだ未来が、世界に対してより深い爪痕を刻み込むのか。 その答えは、未だ――地平線の彼方に。 【クラス】アーチャー 【真名】ジェームズ・モリアーティ 【出典】Fate/Grand Order 【性別】男性 【属性】混沌・悪 【パラメーター】 筋力:C 耐久:D 敏捷:A 魔力:B 幸運:A 宝具:C 【クラススキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 単独行動:A+ マスターからの魔力供給なしで活動できるスキル。 ランクが高いほどサーヴァント単体で活動できる時間が延びる。 A+のランクではマスターが不在でも支障なく行動可能である。 【保有スキル】 魔弾の射手:EX 歌劇「魔弾の射手」の幻霊より取り込んだ能力。その魔弾は狙った獲物を必ず仕留める。 蜘蛛糸の果て:A++ 邪悪を画策する能力。 秩序を破壊し、善を穢し、しかして自分に対して因縁や罰を向かわせない。 蜘蛛が作った網のように相手を取り込み、貶める。 邪智のカリスマ:A 国家を運営するのではなく、悪の組織の頂点としてのみ絶大なカリスマを有する。 モリアーティの悪性カリスマはA、英国だけでなく世界全土を影から支配することも可能なランク。 【宝具】 『終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:100人 モリアーティが目指す"惑星破壊"を具現化した宝具。 サーヴァントとして召喚されたため、"対軍"程度の規模に留まっているが、力を増幅させれば「対都市」「対国」と範囲が広がっていく。 モリアーティが目標としている、窮極の破壊。 【weapon】 超過剰武装多目的棺桶、銃の仕込まれた杖 【人物背景】 飄々とした五十がらみの壮年男性。 親しみやすいが大変に胡散臭く、当人も自身を「悪人」と推定している。 しかしながら途轍もない頭脳を有しており、僅かばかりの手掛かりからサーヴァントの真名を的中させ、手にした情報から間違いない最善策を講じてみせる。 真名――ジェームズ・モリアーティ。 本来の性格は冷静、冷徹、理路整然とした厳粛な紳士。 遠慮深謀を突きつめた完全犯罪を画策し、華麗な手口で遂行"させる"最凶の策士。 常に余裕と気品を以て他者と相対し、その人物の性質を卓越した頭脳で明確に分析してみせる知略の怪物。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯以上に、死柄木弔という"悪"の羽化に強い興味。 【マスター】 死柄木弔@僕のヒーローアカデミア 【マスターとしての願い】 全てを破壊する。 そのために、界聖杯から力を絞り出す。 【能力・技能】 個性"崩壊" 五本の指で触れた人や物を崩壊させる。対象は触れられた部分から徐々に崩れていき最終的には跡形もなく崩壊する。 五指すべてが対象に触れることで個性が発動するが、死柄木自身にもオンオフを切り換える事はできず、条件を満たせば強制的に発動してしまう。 不安定なメンタルが影響し、無意識の内に力にセーブがかかっており、本来は崩壊したものと接触したものまでもが崩壊していく、極めて広範囲の破壊を可能とする個性である。 【人物背景】 "個性"を悪用する犯罪者集団・敵連合のリーダーを務める、病的な痩身の青年。 作中最大の大悪に"次の自分になりうる歪みを持って生まれた男"と称される、恐るべき可能性の器。 当初は短絡的で幼稚な人物として描かれていたが、様々な経験から多くのことを学び、悪の指導者として日々成長を遂げている。 本企画では師の従者・ギガントマキアを"認めさせる"為の戦いを繰り広げている最中からの参戦とする。 【方針】 普段と何も変わらない。 敵連合のトップとして、一人の敵(ヴィラン)として、悪の限りを尽くす。
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あーちゃー 転職したらLv20制限初期化ポーションが貰えるクエが出るから適当に振って確かめる 21以上のスキルはよくわからんギルチャで聞け
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旧サイト分はこちら
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旧サイトでは、カ行と同一括りになっています
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アーチャー(あーちゃー) 概要 PS版デスティニーから登場した弓使い型のモンスター。 登場作品 + 目次 ファンタジア(PS) デスティニー(PS) エターニア シンフォニア TOWなりきりダンジョン2 TOWなりきりダンジョン3 関連リンク関連種ファンタジア(PS) エターニア シンフォニア なりきりダンジョン2 ネタ ファンタジア(PS) 作中説明 No. 012 レベル 23 HP 2330 TP 0 攻撃力 150 防御力 74 回避 50 敏捷 40 命中 125 攻撃属性 物 重さ 2 気絶耐久 58 EXP 128 ガルド 288 状態付加 - 異常耐性 落とすアイテム ブレッド・セルフボウL 盗めるアイテム - 出現場所 過去ミッドガルズ大陸北部 防御属性 無 地 水 火 風 雷 光 闇 物 耐性率 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% -10% (※基準はNormal) 行動内容 前方に矢を放って攻撃する。 総評 過去のダオス城周辺に出現する弓を持った人型のモンスター。 ブッシュワーカーの強化版。 能力値は下位種とあまり変わっておらず、やはり特に強い敵ではない。 ▲ デスティニー(PS) HP 900 TP 0 攻撃力 350 防御力 16 命中 158 回避 45 EXP 137 ガルド 110 レンズ 13 重量 2 属性防御 - 状態異常 - 落とすアイテム コンポジットボウ・アップルグミ 盗めるアイテム - 出現場所 ハイデルベルグ街詰所ハイデルベルグ城 行動内容 矢を放って前方の相手を攻撃する。 総評 ハイデルベルグ城に出現するボウガンを装備した神官型のモンスター。 ハイデルベルグ街のダリス戦で2体出現する。 長ったるしいモーションで矢を放って来るだけなのでさっぱり強くない。 コンポジットボウをうざいくらい落とす。 ▲ エターニア 作中説明 No. 57 攻撃属性 物 Lv 9 HP 600 攻撃力 54 防御力 20 命中 103 回避 74 知力 30 幸運 44 重量 1 状態異常 - EXP 14 ガルド 72 落とすアイテム ブレッド(35%)スペクタクルズ(50%) 盗めるアイテム ブレッド(90%) 出現場所 ラシュアン周辺(平原)ミンツの岩山 防御属性 物 水 風 火 地 氷 雷 光 闇 元 時 弱属性 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 強属性 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% (※基準はNormal) 行動内容 貫通する矢を放って前方の相手を攻撃する。 総評 ラシュアン周辺の平原やミンツの岩山のつり橋に出現する弓を装備した人形のモンスター。 バンデッドと一緒に出現し、遠距離から矢を放って攻撃してくる。 攻撃力は低いが、放ってくる矢は射程が長いうえに貫通するので注意。 遠距離戦だと当然不利なので素早く接近戦に持ち込みたいところ。 ▲ シンフォニア 後方からの遠距離攻撃が得意のようね矢は確実にガードしたいところだわ No. 090 系統 人間系 Lv 11 攻撃属性 - HP 1050 TP 0 攻撃 232 防御 19 EXP 24 ガルド 25 弱点属性 - 耐性属性 - 落とすアイテム ロールパン 盗めるアイテム スペクタクルズ 出現場所 オサ山道パルマコスタ周辺(街道)アスカード周辺(街道) (※基準はNormal 落とす(盗める)アイテムの数値は入手確率) 行動内容 キックで目の前の相手を攻撃する。 矢を放って前方の相手を攻撃する。 総評 オサ山道やパルマコスタ周辺の街道に出現する弓を装備した人型のモンスター。 接近戦ではキック、遠距離戦では弓から矢を放って攻撃してくる。 ▲ TOWなりきりダンジョン2 弓使い何でも狙いたがる No 001 備考 - HP 460 属性 - 攻撃 268 防御 72 知力 96 素早さ 144 経験値 79 ガルド 3 弱点属性 - 耐性属性 - 特殊性能 - 落とすアイテム オレンジグミ(5%)ロングボウ(5%) 盗めるアイテム ロングボウ(?%) 貰える食材 パスタ(?%) 出現場所 狩人の森・狩り場への道・エリャンテの泉への道水の古城・盗賊のアジト1階 (※落とす(盗める)アイテムや貰える食材の数値は入手確率) 行動内容 矢を前方へ射る。貫通はしない。矢は落ちていく為、射程制限有り。 矢を前方へ放物線状に射る。射程は横撃ちと変わらない。 通常攻撃はどちらも隙が大きめ。その間に一気に接近すべし。 総評 単体では大したことはないものの、同時に出現するバトラーやウィザードとの同時攻撃が厄介。 前衛にバトラーを任せ、その間に射程圏外からの魔法等で仕留めたい ▲ TOWなりきりダンジョン3 作中説明 No 001 備考 - HP 属性 - 攻撃 防御 - 知力 素早さ - 経験値 ガルド - 弱点属性 - 耐性属性 - 特殊性能 - 落とすアイテム - 盗めるアイテム - 貰える食材 - 出現場所 (※基準はNormal 落とす(盗める)アイテムや貰える食材の数値は入手確率) 行動内容 行動名/簡易的行動内容 対策、注意点、行動条件 形態解説、総評 ▲ 関連リンク 同名の称号 関連種 ファンタジア(PS) ブッシュワーカー レンジャー スカウト エターニア ハンター レンジャー シンフォニア レンジャー なりきりダンジョン2 アクアシューター エレキシューター ガストシューター ヨイチ ▲ ネタ アーチャー(英:archer)とは、弓矢を用いる者のこと。 ▲