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出会い この子たちは皆、私が作ったんですよ。えっ、皆可愛いですか?えへへ、ありがとうございます。…え?私も?えっ、えっ? マイページ 通常 えっ、可愛いって、私のことですか? えへっ、[名前]先輩みーつけたっ♪ このマスコット、似合ってますか? [名前]先輩も何か作ってみませんか~? ねぇ[名前]先輩、この子可愛いでしょ? 日直 登校 朝 [名前]先輩の後ろ姿を発見しました! えいっ! おはよーございます。[名前]先輩よりも先に起きましたぁ 今日は[名前]先輩と一緒に登校していいですか? [名前]先輩に起こされて1日ハッピーになりそうです。 むにゃむにゃ…まだ眠いです……はふぅ~……。 昼 [名前]先輩、何かリクエストありますか~? この子、ちょっとだけ[名前]先輩に似せたんですよ。 ふにゅぅ…[名前]先輩の腕枕でお昼寝です……。 時間があるときは、こうして編み物をしたりも? [名前]先輩の分のお弁当も持ってきましたよ。 夜 おやすみなさーい。楽しい夢が見られますように♪ ぬいぐるみに囲まれて、夜でも寂しくないです~。 今お風呂上がりですよぉ。…[名前]先輩のえっち~ 宿題が終わらなくて。ひ~ん…助けてくださぁい。 今編んでる子が出来たら、[名前]先輩にあげますね。 アルバイト [名前]先輩と同じシフトにしてもらってるんですよ。ふふふっ。 好感度レベルアップ [名前]先輩。私、[名前]先輩のこと…尊敬しちゃいます! 好感度MAX あわわ、え、な、なに言ってるんですか!急に言うから、びっくりですよ、もう。だって、そうじゃないですかぁ。お世辞でも驚きますよぉ。私なんて、ちんちくりんで、子供みたいで……そこが可愛い、ですか? あの、先輩…もしかして、小さい方が好きとか…そういう趣味の人だったんですか!?…どうしたんですか、突っ伏しちゃって? デート 約束 当日 ボス戦 勝利 敗北 バトル 勝利 敗北
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ドスのいる村 ある小さな村の近くの森を、 大小さまざまなゆっくりが100匹ほど列をなして村へ向かって跳ねていた。 先頭に立つのはは大きな黒いとんがり帽子、3メートルを超える巨体を持つゆっくりの指導者、ドスまりさ。 この群は、先週まで別の里の近くに住んでいたのだが 条約を結んでいたにも関わらず若者ゆっくりが行う度重なる畑荒らしに対し 堪忍袋の尾が切れた人間によって山狩りが実行されることを 直前に運良く知り、慌てて引っ越しを始めたのだった。 群のゆっくり達はそんなドスを臆病者と罵り、何故人間と戦わないのかと疑問を抱いた。 ドスまりさは一撃必殺の技、ドスパークを持っている。 これは対人でも効果があり、条約を結ぶ際の脅迫にも使われる。 しかし、人間にも効くといっても当たるかどうかは別である。 十数秒という長いチャージ。そして一発で一人しかしとめられないこと。 これらをこのドスは知っていた。自分が人間に勝てないことを知っていた。 だからこそこの引っ越しを実行したのだ。たとえ罵られようと、ドスとはそういうものなのだと信じてきたから。 『むれのりーだーをよんでね!まりさはそのひととはなしがしたいよ!』 村に着いたドスが叫ぶ。 村人は慌てることなく村長を呼びに行った。 条約がすぐに破れてしまうのは知っている。 しかしやらなければならないのだ。 複雑な感情をドスまりさは抱いていた。 「私が村長です」 立派な白髭を生やした老人がやってきてそういった。 『まりさはじょうやくをむすびにきたよ!むすばないと・・・』 そういった後、人のいない方へ顔を向け キュウウウウウウン ドドーーーーン ドスパークを放つ。こうすることによって人間はドスの恐ろしさを理解し、条約を結ぶのだ。 「だが断る」 しかし、村長の言ったことはまりさの予想していたのとは全く違うものだった。 『じょうやくをむすばないとまりさはドスパークをむらにむかってうつよ!』 明らかな脅しをかけるまりさ。 しかし村長は脅しには屈せず、村の何者かを呼んでくるように周りの人に手配をしていた。 ズン ズン と地面が揺れる。 何か大きいものが跳ねる音だ。 無論このまりさは動いていないため、別のものであることは明白である。 そして、その音の主が姿を現した。 『ゆっくりしていってね!』 『そんちょうさん、またどすがきたんだね!』 『こんどのまりさはききわけがいいといいね!』 『だいじょうぶだよ!そうだ!まりさたちもてつだおうよ!』 『そうだね!おなじまりさどうしならはなしをきいてくれるよ!』 二十体近くのドスまりさだった。 しかも群のドスとは違い、みずみずしい肌、美しい髪、そして5メートルを超える巨体を持っていた。 これには群のゆっくりも驚き、戸惑った。 人間だけが相手なら、ゆっくり達は人間の強さをあまり理解していないため何とでも言うことができるが、 相手が自分達の群のリーダーと同じドスなら、力の違いを理解している故、どうすればいいかわからないのだ。 そんなゆっくり達を尻目に村長は群のドスまりさに向かってこう言い出した。 「まりさよ・・・きみはゆっくりできているかい?」 『ゆ!?まりさはゆっくりしているよ!へんなこといわないでね!』 「いや、できていないだろう。 群のゆっくりの為に働いているというのに 群のゆっくりに感謝もされず、 規則も守らず言うことを聞かない。 それなのに自分がピンチになったら媚びを売り助けを求める。 そんなゆっくり達にうんざりしているんだろう。 そんなドスはみんなおまえさんみたいな顔をしてここに来るのじゃ。」 『ゆう・・・』 群のまりさは黙ってしまった。 村長の言うことはもっともで、まりさも今までの生活に疑問を抱いていたのだ。 群のゆっくりに目をやる。 「そんなことないよ!ドスはれいむのあかちゃんみてゆっくりできるんだよ!」 「ドスがゆっくりをゆっくりさせるのはとーぜんなんだぜ!」 「そーよそーよ!ドスにとってのゆっくりはゆっくりのためにはたらくことなのよ!うそつきはとかいはじゃないわ!」 「にんげんのみかたをするドスなんてゆっくりしていないんだぜ!」 そう叫ぶ群のゆっくりを見て、ドスまりさは思った。 ゆっくりの為に働くことがゆっくり? 違う!一日が終わって巣で一人でゆっくりしているときが一番ゆっくりできた。 人間の見方をするドスがゆっくりしていない? 違う!村から出てきたまりさたちは自分よりもずっとゆっくりできていることは一目瞭然だ。 村のまりさたちに目を移す。 『まりさもむらのなかまにはいるんだよ!』 『むらでいっしょにゆっくりしようよ!』 『まりさはまりさたちとゆっくりくらそうよ!』 よく見れば全員野生では見られないくらいの美ゆっくりだ。 それにまりさという呼ばれ方。 自分がドス化してから、誰もまりさをまりさとは呼ばなくなった。 皆からドスと呼ばれ、慕われ自分は特別なものだと自覚していながら、 他に頼れる者がいない、自分と同じ立場の者がいないという孤独感を常に味わっていた。 まりさ。 懐かしい響きだ。 あの村の仲間になれば、自分がずっと探していたゆっくりができる。 まりさと呼んでもらえる。 群のゆっくりの為に一人で働かなくてもいい。 もう、ゆっくりしていいよね・・・。 群のドスが村に向かって跳ねる。 そして、村長に言った。 『まりさもむらのなかまにいれてください!』 「「「「「どぼじでそんなごどいうのおおおおおおおおお!!!!」」」」」 群のゆっくりが騒ぎだした。 『まりさはきみたちといてぜんぜんゆっくりできなかったよ!』 「あかちゃんみせてあげたでしょおおおおおおお!!」 『たにんのあかんぼうなんて、まりさにはかんけいないよ! むしろ、ふえたせいでしょくりょうがへってゆっくりできなかったよ!』 「どすのためにたべものとってきたでしょおおおおお!!!」 『ほとんどまりさがとってきていたし、にんげんさんのはたけからなんどもぬすんできったよね! そのたびにまりさはあやまらなくちゃいけなかったんだよ! ゆっくりできないよ!』 「どすのためにはたらいてきたでしょおおおおおお!!」 『たのんでないし、かってにやってただけだよね! むしろひとりになれなくてぜんぜんゆっくりできなかったよ!』 「「「「「「どぼじでぞんなごというのおおおおおお!!!!」」」」」」 「承諾してくれてありがとうまりさ君、我々は君を歓迎する」 『やったねそんちょうさん!かぞくがふえるよ!』 『よろしくね!まりさ!』 『むらでいっしょにゆっくりしようね!』 『むらでのきまりをおしえてあげるよ!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!!』 群のドスは今までのゆん生の中で一番ゆっくりできていた。 賢く、美しく、そして自分をまりさと呼んでくれる新しい仲間。 優しそうな村の人たち。 自分のほしかったゆっくりが、この村にはある。 慣れないうちは大変かもしれないけど、ゆっくり頑張ろう! これを見ておもしろくないのは群のゆっくり達だった。 今までドスに依存する生活を送ってきたため、今更ドス無しでは生きられないからだ。 「まりさ君、このゆっくりはどうするかね?」 『まりさはもうみんなにみれんはないよ!そんちょうさんにまかせるよ!』 「わかった。さあ皆の者よ、聞いたか!加工場へ送るなり捕まえるなり、好きにするが良い!」 「「「「おおおおおおおおー!」」」」 村長の後ろから出てきた老若男女が籠を持って群のゆっくり達に向かって駆けだした。 中には飼いゆっくりを肩に乗せている者もいる。 「はなして!れいむをはなして!」 「へっへっへ!家でたっぷりかわいがってやるから覚悟しやがれ!」 彼は村一番の虐待お兄さんだった。 「「「「「おきゃーちゃーん」」」」」 「まりさのかわいいあかちゃんをゆっくりはなしてね!」 「おめえもくるか?みんな潰して畑の肥やしにするべ」 「「「「「そんなあああああああ!!!!」」」」」 いかにも農夫な人がまりさ一家を捕まえた。 「つかまえるなんてとかいはじゃないわああああ」 「帰ったらお菓子作ってあげるよ!ちぇん!」 「シュークリームなんだねーわかるよー!」 料理のうまいお姉さんがちぇんと一緒に帰っていく。 「どすううううううたすけてえええええええ!!!」 「ちょうどコンポスト用のゆっくりが切れたところじゃからちょうどよかったわい」 「ほんとうだな、おやつにちっこいのは食べてしまおうか」 「まりしゃはおいちくにゃいよ!ありしゅをたべちぇにぇ!」 「おにぇーちゃんどうしてちょういうにょーーー!」 「心配せんでもええ、全部食ってやるから安心しなはれ」 「「しにちゃくにゃいよーーーーー!!」」 老夫婦が仲良く話しながらゆっくりを捕まえていった。 そんな地獄絵図を尻目に、群のドスをやめたまりさはとてもゆっくりしていた。 この村に最初のドスがきたのは二年前のことだった。 畑を荒らし、家に侵入しおうち宣言するゆっくりに手を焼いていたころ。 ある瀕死のドスまりさが村の近くで倒れていたのだ。 村人はそのドスを殺そうとしたが、哀れに思った村長が自宅の庭に運び、治療をしてあげた。 元気になったドスから村長は話を聞いた。 群のゆっくりの為に働いているというのに 群のゆっくりに感謝もされず、 規則も守らず言うことを聞かない。 それなのに自分がピンチになったら媚びを売り助けを求める。 そんなゆっくり達にうんざりして群れを出て行ったところれみりゃに襲われたという。 それからドスは、助けてもらった恩返しのために村のために働いた。 畑の水やり、重い荷物の運搬、喧嘩があればゆっくり光線で仲直りさせた。 ドス魔理沙はうれしかった。 村の人の役に立てるだけではなく、何よりありがとうと言われる事がうれしかった。 それから月日がたち、村人からの呼ばれ方がドスからまりさになったころに、 別のドスの群れが現れ、村に条約を要求してきた。 まりさはそのドスから出るオーラが、自分と似ていると思った。 群れのゆっくりに疲れているというオーラを。 だからまりさは言った 『まりさ・・・まりさはゆっくりできてる?』 この村の大きな仲間は、これからも増えていくだろう。 村長が代わっても。村が町になっても。 かつてドスと呼ばれていた大きなゆっくりに、見守られているのだから。 おわり あとがき pomeraなるものを購入したアサシンの人です なかなか便利なこの機械。学校や電車の中でSSが書けるのはうれしい。 これを機に虐待SSのメジャーライターになろうかしら 今までに書いた作品 「ゆっくり兵」 「アサシンゆっくり~お兄さん遊び編~」 「ゆっくり焼き串」 「ゆっくり護身術」 「ゆっくりになった男1」 「ゆっくりになった男2」
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カッサータ砂漠 [#xfa74de7] ?流砂に足を奪われし道 [#b91e8da9] ?死をまといし砂の王 [#tb2f2660] ?想いが散ったあと [#n7c54294] 移動先拠点 [#wbc4d7ff] カッサータ砂漠 A | ? | ┌―――┐ | | | | ? | | | ――― | ? | B ?流砂に足を奪われし道 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (カッサータ砂漠_流砂に足を奪われし道.jpg)フロアレベル5 出現するモンスター ゴブリン(025)、サキュバス(037)、ひとつ目ミイラ(048)、魔法のランプ(055) ボランクドラゴン(074) 固定シンボル×9 どくガエル(017)、がぶりんちょ(030) ?死をまといし砂の王 にゃんきー・チェーン(033)、にゃんにゃんにゃん(144)は強力なモンスターなので、序盤にこのMAPに来るのは避けた方がよい。 高ランク素材を落とすので、倒す事が出来るのなら稼ぎ場所になる。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (カッサータ砂漠_死をまといし砂の王.jpg)フロアレベル8 出現するモンスター にゃんきー・チェーン(033)、地獄の番犬(089)、フグアンコウ(099) こんがりボム(107)、にゃんにゃんにゃん(144) 固定シンボル×0 ?想いが散ったあと #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (カッサータ砂漠_想いが散ったあと.jpg)フロアレベル5 出現するモンスター(ワーニングゾーン有り) びっくりオウム(010)、ゴブリン(025)、サキュバス(037)、ひとつ目ミイラ(048) セイントゴーレム(071)、クラッシュタニシ(095)、ヤドリギ(098) X 3 Y 15(ヴォローネのお願い) 固定シンボル×3 どくガエル(017)、がぶりんちょ(030) 移動先拠点 Aセミフレッド村 Bカッサータ砂漠基地
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門番ゆっくり 11KB 観察 自業自得 引越し 群れ 赤子・子供 捕食種 ドスまりさ 希少種 自然界 現代 虐待人間 愛護人間 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです 僕の考えた最強ゆっくり注意 希少種優遇注意 虐待無し注意 門番ゆっくり 山の中の道を進んでいたバスは、昼過ぎに目的地に到着した。 乗客がバスを降り、駐車場に隣接する建物に向かう中、男は建物の横に設置された門を潜り抜けた。 門を抜けた先には、周囲を木々に囲まれたちょっとした野球場並みの広さを持つ広場があった。 上を見れば、放送用のスピーカーに加え、防犯用なのか四方に監視カメラや集音マイクが見える。 下を見れば、隙間なく草花が生え、暖かい日差しも相まって昼寝に丁度良さそうだ。 実際、広場ではゆっくりめーりんが気持ち良さそうに昼寝をしており、ゆっくりるーみあやゆっくりさなえ等、希少種と呼ばれるゆっくり達が人と戯れている。 広場から見える面に窓の無い建物の前には池と花壇があり、池の周りではゆっくりちるのが跳ね回り、ゆっくりすわこが水浴びをしている。花壇ではゆっくりゆうかが花や果樹の手入れをしていた。 まさにゆっくりを愛でることを好む人々が、思い描いたようなゆっくりぷれいすであった。 男は昼寝をしているめーりんに近寄り、その体を仔細に眺めた。 体は大きく、肌にはつやがあり汚れも無い、ただ帽子には傷があった。 ここはY町の施設、名前は無いがここを利用する人達からはゆっくりんランドなどと呼ばれている。 Y町は数年前までは特に見るところも無い、過疎に苦しむ町だったが、いまではゆっくりによって地域振興に成功した町として知られている。 ゆっくりんランドには愛で派のゆっくり愛好家がよく足を運び、町にお金を落としていた。 男はここで撮られたとされるある動画を目にして、興味と疑問を持ち、事情を詳しく知る管理人に話を聞く為にここに来たのだった。 広場を一通り見て回った男は、管理人に会う為に建物に入る。 建物の中の休憩所では、愛で派と思しき人達が思い思いにくつろいでいた。 あらかじめ電話でアポはとってあったので、受付で話をするとすぐに一室に通され、話を聞けることになった。 通された部屋で管理人は、個人的に知られる分には問題ないが、周知するようなことはしないで欲しい、と前置きしてここが出来た経緯を話し始めた。 「最初は一匹のゆっくりが役場に来て、山は誰のものか聞いた事から始まりました。 町のものだと話してやると、生えている花や茸は食べてもよいのかと聞き返してきました。 当時は特に手入れも利用もしていなかったから、誰も気にしなかったんでしょうな、いいよと返します。 するとそのゆっくり、山で取れた茸だと松茸やら何やらを取り出して、取引して欲しいと言い出したんです。 まあなんやかんやあって、町の損にはならないってんで取引することに決まりまして、で、取引する為の場として出来たのがここです。 ここの管理とゆっくり達との連絡役に私は雇われたんですな。住み込みで家族と一緒にゆっくりやっとりますよ」 「山のゆっくり全部と取引してるんですか?」 「いえ、取引を言い出したゆっくりの群れだけですよ。 取引し始めてから分かったんですが、この群れは他のゆっくりから爪弾きにされた連中の群れなんです。見た目が違う、行動が違う、数が少ないって理由でね。 邪険にされてるから満足に餌を集められない。だから、取引を思いついたんでしょうね」 「群れごと町の飼ゆっくりになったというわけですか」 管理人は首を横に振る。 「ゆっくり達はここで生活しているわけでも、飼われているわけでもないんです。他のところにある巣で暮らし、餌は自分で採ってますよ。 町がやっているのは他の人が連れて行かないように身分を保証したりね。欲しがる人が多いんですよ、希少種が多いから売る為に捕まえようとしたのもいましたね。 あと餌が足りなくなった時に収穫物の代金から餌を買ってやったり。ああ、あまあま―ケーキやお菓子を食べているわけではありません。ここに来る人も餌やりはやめてもらっています。 何かあって取引が御破算になっても生きていけるようにしてるんですな。賢い連中ですよ、娘のいい遊び相手です。長はどこかの飼ゆっくりだったんですかね、分を知ってます。 そうしていたら、何処から耳にしたのか人が見に来るようになりまして、形を整えたらこうなったわけです」 「動画のことなんですが…」 ここ、ゆっくりとの取引所の出来た経緯を聞き終えた男は、最も気になっていたこと、ここに来たきっかけとなった動画のことを聞き出そうとした。 「野生のゆっくりが近付いて来ています。事前に御説明した通り、広場や駐車場にいる方は建物の中に入って下さい。繰り返します…」 その時、スピーカーから放送が流れ、話が中断される。 「続きは観覧室で話しましょう」 男と管理人は部屋を移った。 管理人が案内した観覧室には複数の男女がいた。服装も年齢もまちまちで一見して何の集まりかは分からない。唯一の共通点はゆっくりを愛でていた表では誰も見なかったということだけだ。 部屋には大型ディスプレイ、スピーカー、テーブルと椅子が備え付けられていた。 壁の一面には細い溝らしきものが見える。溝には分厚いガラスが嵌め込まれており、そこから外が見えた。 外には先程までいたゆっくりや人の姿は見えない。放送を聞いて建物の中に戻ったようだ。 勧められた壁際の椅子に男が座る。 「そういえば、なんで野性のゆっくりが近付いて来ると分かったんです?」 隣に座った管理人が説明する。 「広場の外側に監視装置が設置してありますから、他のゆっくりが近付けばすぐ分かります。ほら、あそこ、来ましたよ」 管理人が示した先、森の奥から野生のゆっくりの一団が現れた。 ドスまりさを含む大小合わせて100匹程の群れだ。 広場のこちら側にはいつの間にかめーりん達が並んでいた。敵を迎え撃つ軍隊の如く隊列を組んでいる。 先程まで昼寝をしていた筈の帽子に傷があるめーりんも見えた。 「あのめーりん達は門番ゆっくりと呼ばれてます」 管理人は節々で解説を入れることにしたようだ。 広場に設置されたマイクがゆっくりの声をを拾い、部屋のスピーカーから流れる。 「ひろいね」「ゆっくりしてるね」「ゆっきゅりしちぇるね」「とってもとかいはだわ」「まりささまのゆったとおりなんだぜ」「まりさはすごいね」「しゅごいしゅごい」 はしゃいでいる。中でも偉そうにしているゆっくりまりさが群れをここに連れてきたようだ。 「ぐずのめーりんがいるよ」「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ」「ぐずのめーりんはどっかいってね」「ぐじゅーぐじゅー」 前の方にいるゆっくり達は、居並ぶめーりん達に罵声を浴びせながら、ゆっくりぷれいす宣言をしている。 「むーしゃむーしゃ、しあわせーっ」「おはなさんはゆっくりできるね」「ゆっくちころがるよ」「ゆーん、まっちぇー」 横や後方のゆっくりは、花を食べたり、じゃれたり、好き勝手にしている。 子ゆっくり、赤ゆっくりもいるところを見ると、群れ総出でここを奪いに来たようだ。 「小規模なものなら月に何回か、群れごとのような大規模なものは何ヶ月か置きに来ますよ。何時頃来るかは大体分かります。冬前には越冬準備に失敗した群れが来たりしますね」 「ぐずのめーりんのくせにまりさたちをむしするなんてなまいきだね」「せいっさいっするよ」「しぇーしゃいしぇーしゃい」 普段は喋れないことを馬鹿にするくせに、喋らないことが癇に障ったようだ。無言のままめーりん達に何匹かのまりさが体当たりを仕掛けようと跳ねて行く。 「「「ぐずのめーりんはゆっくりしねっ!」」」 一斉に飛び掛り、 「「「ゆべっ」」」 弾き返された。 それを見た後続のゆっくり達も加勢するが、隊列を保っためーりん達に弾き返される。 めーりん達はただ耐えるだけでやり返そうとしない。 「どすぅー、このぐずをやっつけるのぜぇー」 めーりん達の隊列を崩すことが出来ないまりさが、ドスに助けを求める。 「ゆっくりできないめーりんはゆっくり死んでね」 ゆっくりしている自分の群れが、さらにゆっくりする為に必要なゆっくりぷれいすを独り占めしているばかりか、 ゆっくり出来ないことをするめーりんから群れのゆっくりを守るべく、ドスは額に生えているきのこを噛み砕き、ドススパークを口中から放とうとする。 「大丈夫なんですか?射線上にここがありますけど」 ドススパークに不安を覚えた男が尋ねる。 「大丈夫です。この壁の強度はちょっとした要塞並ですよ。戦車でも持ち出さない限り貫けはしません。それに門番達がいますから」 それまでただ耐えていただけだっためーりん達に動きがあった。 壁を築くかの様に積み重なっていく。 ドスがドススパークを放った時、ドスと建物の間には重厚な盾が出来ていた。 盾―めーりん達にドススパークが突き刺さる。 盾が弾け飛んだ。めーりん達が焼け焦げ地面に散らばった。直撃を受けた者は当然即死している。余波を受けた者も軽くない傷を負っていた。 地面に散らばっためーりんの中にはあの傷ついた帽子のめーりんも見える。 「やったよ」「さすがドスだよ」「ぐずがまりさたちにさからえばどうなるかおもいしったのかぜ」「ちーんぽ」 吹き飛んだめーりん達を見て、ゆっくり達が歓声を上げている。 盾は崩れた。しかし、ドススパークはこちらに届かなかった。脆弱なゆっくりが大型動物でも食らえば只では済まぬドススパークを防いでのけたのだ。 生き残っためーりん達は素早く隊列を組みなおし、ドス達と向き合っている。 「むだなのぜ、ドスもういっぱつかますのぜ」「かなわないのがわからないの?ばかなの?しぬの?」「わからないんだねー、わかるよー」 それを見たゆっくり達は嘲り笑い、ドスは再度ドススパークを放とうとする。しかし、 「ふ、ふ、ふ、ふらんだーーーっ!!!」 後方のゆっくりが上げた悲鳴によって中断を余儀なくされた。 宝石の様な羽を持った捕食種、ゆっくりふらんがドスの群れの側面と後方に現れた。 ドスの群れは包囲され、完全に退路を断たれた状態だ。 めーりん達が耐えていたのは、ふらんが後方に回り込むまでの時間稼ぎ。ゆっくり達を退却不可能な場所に引き込む為だったのだ。 動画で見た光景だ、と男は思う。動画で見た時から浮かんでいた疑問が頭に浮かぶ。 窮鼠猫を噛むという言葉があるように、完全に包囲する必要は無いのではないか。いや、それどころかふらんがいるのであれば、それを示していれば他のゆっくりは来ないのではないか。 なぜこのゆっくり達はする必要の無い戦いを行うのか? 男は疑問を管理人にぶつける。 「襲ってきた連中は肥料や餌になります。その数は多ければ多いほどいい。群れの食料に余裕が出来ますからね。 前にも言いましたが、ここは巣ではないんです。いうなれば囮、敵を引きつけ巣を守る為の防衛線。ふらんがいるのが伝わるとゆっくりの行動が予測出来なくなりますから、殲滅するのは情報が伝わるのを防ぐ為でもあるんです。 それに、言うなればこの群れのゆっくりは死ぬことを当たり前だと考えているんです。まあ、ただ死ぬだけなら当然嫌がりますよ。 死ぬことに意味を付加したんですな。前に立ち、死に行くものは周りから認められ、優遇される。門番ゆっくりの名が与えられ、多く生まれることが出来る。埋葬もされる」 「埋葬?」 「墓を作るわけじゃありませんがね。草木の元に埋め一体となったと考えているようです。 上手い方法じゃありませんか。恵まれた環境で死ぬことが少なければ、個体の数は増え続ける。いつしか餌等の需給関係が崩れ、群れは破綻します。だから適度に死に、適度に生まれる。 この方法、これは人間が教えたわけじゃないですよ。少なくともここが出来た後ではないです」 管理人の解説を聞き終え、男は自分の疑問が解けていくのを感じていた。 ここではゆっくり達の戦いと死を見ることが出来る。愛で派が表でゆっくりと戯れるならば、虐待派はここでゆっくりの死ぬ様を眺める。 周りを見れば、表では見なかった虐待派の人達が戦いに釘付けになっている。 男は目を広場に戻す。 ふらんの登場を契機に戦場は大きく動いていた。 今まで隊列を維持していただけのめーりん達、その中の一隊がドスに向かって駆け出した。 ドスは近付くめーりん達を踏み潰そうとする。 めーりん達はドスのあんよを巧みに避け、ドスの顔を駆け上り、帽子を上に載っていたぱちゅりーごと地面に叩き落とした。 「ゆゆっ、ドスのおぼうしがぁーっ!」 続いて額のキノコを取り去った。 「ドスのキノコがぁーっ!」 ドスが頭の上に気をとられている隙に、数匹のふらんがドスのあんよを噛み千切る。 「いぎゃーっ、いだいーーっ!!」 ドスはもう満足に動けず、ドススパークも撃てず、帽子の中のものも使えない。クリームを吐いたぱちゅりーからは知恵も借りられない。 ただただ、自分の群れのゆっくり達が蹂躙される様を見続けるだけしか出来ない。ゆっくりが全滅するまでの間、悲鳴と助けを求める声と怨嗟を聴き続けなければならない。 何匹かが逃げ延びることを期待することも出来ない。 ふらんは逃げ散ろうとしているゆっくりを優先して狙い、めーりんは包囲を抜けようとしたゆっくりを中央に押し返す。どちらもゆっくりを逃しはしないからだ。 「どすぅーたすけるんだぜぇー」 群れを連れてきたまりさが、顔に穴を開け中身をぶちまけている。 「いやじゃー、じにたくないー」 泣き叫びながら逃げ惑っていたれいむは、めーりんに阻まれ、逃げようとしていた他のゆっくりに踏み潰された。 「やめちぇねやめちぇね」 ふらんに持ち上げられた子ゆっくりは、地面に叩きつけられ、自分が食べた花の代わりに餡子の花を咲かせた。 「やめてね、やめてあげてね」「ゆっくりさせてね」「ゆっくりさせてあげてね」 ドスはそんな有様を見ながら、ひたすらに願うだけだ。自分の群れを殺戮する憎むべきゆっくりに向かって。無力であるがゆえに、絶望と後悔で一切の思考が塗りつぶされたがゆえに。 「疑問は解けましたか」 管理人が問いかけてくる。 「ええ、しかしゆっくりと戯れる場でゆっくりの殺し合いが行われる。しかもそれを人に観させる。人によっては好ましくないものと考えるのでは?」 「町が仕組んだわけじゃないですよ。あくまでゆっくり達が生きる為に自分でやっていることです。利益を得ていることは否定しませんがね。あなたはそう考えるのですか?」 「いえ、ただおもしろいと思っただけですよ。表と裏の対比がね」 ドスの悲鳴が聞こえる。 他のゆっくりをすべて討ち取ったのか、ふらん達がドスに襲い掛り始めたようだ。 悲鳴は徐々に小さくなり、最後の呟きをマイクが拾った後は聞こえなくなった。 「もっとゆっくりしたかった…」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 所詮通常種はクズなのだ -- 2018-06-20 18 14 25 一般的なゆっくり設定だと、 ・多対一ならドスでも勝てない ・見た目が違うという意味なら、群に唯一匹の希少種もゆっくり出来ないゆっくりという扱いでは? ・めーりん種とふらん種は仲がいい ・種族の特徴としてぱちゅりー種は覚えがいいだけで、知能の高さには個ゆん差がある こんな感じだから矛盾は生じない。 虐待派は施設側が動向を監視しているけど、愛で派の横槍が入らないか心配だなww -- 2018-02-16 01 21 54 ゆ愛で派だけど希少種はゆっくりできないゆっくりなをじゃないかな?(たとえば早苗とか →お飾り無しだから) -- 2017-06-17 15 07 35 ↓↓↓↓スゲえなじっちゃん -- 2016-09-14 20 05 25 流石めーりん -- 2014-12-25 21 41 44 ゆっくりでも頭いい奴いるんだな(ぱちゅいがいの話) -- 2014-01-02 22 23 57 じっちゃんすげえ -- 2011-11-05 11 07 45 ↓そのじっちゃんはまさかドス3体を一人で倒したおいうあの伝説の!? -- 2011-11-05 00 18 49 「ドスは確かに一般的なゆっくりと比べるとかなり強いけど防御力は紙 普通に蹴られただけでも痛がるから案外大したことない」ってじっちゃんが言ってた。 -- 2011-10-16 01 51 07 ドスって捕食種よりつよいんじゃなかったけ。 人間に通用する唯一のゆっくりだし。 -- 2011-07-12 21 25 03 めーりん好きだから嬉しい。 こんな共存の道もあっていいのだろうなぁ -- 2010-11-15 02 12 39 自発的なゆっくり同士の戦いが見れるのか、これは面白いなw 喋れないだけで罵倒するは殺そうとするドゲス共に負けるな、めーりん達! -- 2010-10-30 20 26 32 おもしろい。ゆっくり同士が戦術とか用いて戦うのって 楽しいなぁ。 -- 2010-06-17 10 35 08
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・この話には愛でられるゆっくりが多数出ます、嫌いな方は読まないほうがいいかも ・基本的に出てくるのは胴付きゆっくりばかりです。話し方も漢字を遣うので違和感を感じる方を読まないほうがいいかも ・これを書いたのはHENTAIあきです!一番重要なのでご注意ください ・毎度のことですが作者に都合の良い独自設定があります ・某ゲームのパロディした部分があります ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! 心がピュアな者しか入店することが出来ないというゆっくりクラブ。 そこには可愛らしい胴付きゆっくりが従業員として働いており、疲れた体と心を癒してくれるという。 ゆっくりと一緒にお喋りをしたり、食事をしたり、運が良ければ個人的な付き合いもできるようになる。 一部の紳士だけに配布される入店の証であるゆっくりカード。憎たらしいでいぶが笑顔を浮かべているが、 この程度で怒るようでは入店などできない。店の中には少々プライドの高いゆっくりもいるのだ。 多少生意気な言動もあるので、でいぶごときに腹を立てているようでは入店など出来ない。 そんな店に今新たな紳士が入店することになる。 「いらっしゃいませ。ようこそゆっくりクラブへ!」 笑顔で挨拶をする妙艶な美女。自称齢2X(にじゅうちょめちょめ)とは思えないほどの美しさだ。 もちろんゆっくりではなく、この店を経営しているミスアラサワと呼ばれる謎の人物だ。 「本日も可愛らしいゆっくりと楽しい一時を過ごしてくださいね。」 そう言われて初入店となる青年を店の中へと案内する。 「あの、初めてなんですがどんなゆっくりがいるんですか?」 「そうですね、ほぼすべてのゆっくりがいますよ。れいむやまりさといった基本種の他にも、 希少種のゆうかやうどんげ、それに珍しいまちょりーやゆるさなえなんてのもいますけど。」 ここゆっくりクラブには世間では珍しい胴付きがいるだけでなく、希少種と呼ばれるゆっくりの胴付きもいる。 そのため多くのゆっくり愛好家やHENTAIお兄さんが入店を希望するが、店独自の基準があり中々許可は出ない。 「じゃあれいむをお願いできますか。」 「わかりました、ではここでお待ちください。すぐにれいむちゃんが来ますから。」 そうしてしばらく待っていると、腋がよく見える巫女服を着たれいむが青年の席へとやってきた。 「お客様いらっしゃいませ!今夜はゆっくりしていってね!」 サービスであるソフトドリンクを持ってれいむは青年の横に座ると、楽しそうに喋りだす。 「お客様はどうしてここに来たの?ゆっくりが好きならやっぱりお家でゆっくりを飼ってるの?」 「家ではゆっくりは飼えないんだよ。ゆっくりが好きで悩んでいたけど、昨日このゆっくりカードが届いたから来たんだ。」 そう言って世間話を続けていると、れいむが青年にある提案をした。 「お客様お腹は減らない?今なられいむが特別料理を作るよ!」 そういってれいむは店のメニューを青年に差し出す。ここでは従業員であるゆっくりが料理や飲み物を進めてくる。 大抵はありきたりな物だが、中には従業員手作り料理やここでしか食べられない料理もある。 「これは何だい?『れいむの手作りおにぎり』ってあるけど?」 「それはれいむがお客様の目の前で好きな具を入れておにぎりを握るの。」 れいむの説明を聞いてもただのおにぎりではないかと思う青年だが、値段もそこまで高くないので頼んでみることにした。 注文をするとウェイターでもあるまちょりーがご飯と具材を持ってくる。 「とりあえず梅干しでお願いできるかな。」 「梅干しだね、ゆっくり作るよ!」 そういってれいむは小さな手にご飯を握り真中に梅干しを乗せると、その上からまたご飯を乗せて形を整えた。 そしてある程度の形が出来ると、おにぎりを腋に押し付けてまた少しづつおにぎりを作っていく。 「はいどうぞ!れいむの特製おにぎりだよ!」 唖然とする青年にれいむは笑顔でおにぎりを手渡す。これがこのゆっくりクラブれいむ名物の『れいむの腋にぎり』だ。 ある時ゆーtubeで胴付きれいむがこのようにおにぎりを作っているのが話題となり、似たような商品が大量に出回った。 だが実際に腋で握っているのは人間であり、それに気づいた購入者がショック死したという都市伝説が生まれたため、 商品は回収されてしまい新商品が販売されることはなかった。 だがここゆっくりクラブでは目の前でれいむが握っているため、そういった心配はなく今では名物となりこのために 店にやってくる者もいるのだ。 「どうしたの?もしかして食べたくない?」 「いや食べるよ!?いただきます!?」 涙目のうえ悲しそうな声でれいむが言ってくるため、青年は覚悟を決めておにぎりにかじりつく。 「美味すぎる!?」 「そうでしょ!れいむのおにぎりはすごく美味しいんだよ!」 「うっめ!マジでうめえ!れいむちゃんこんどはおかかでお願い!」 味に魅了されてしまった青年はあっという間におにぎりを食べると、おかわりをれいむに頼む。 れいむのおにぎりを堪能した青年は満足して家に帰って行った。ここに新たな常連客で生まれることになった。 れいむがおにぎりを握っている時、隣の席では胴付きまりさが常連のお兄さんからプレゼントを貰っていた。 「本当にまりさにこれをくれるの!?」 「もちろんだ。前にまりさちゃんがこの本を欲しいって言ってたから、わざわざ買ってきたんだ。」 お兄さんが渡したのはまりさが尊敬する作家ゆっくり魅魔がデビューする前に書いた同人誌『あたしゃここにいるよ』だ。 離れ離れになった魅魔とまりさが、長い旅の末に再開するという感動物語でプレミアが付いており中々手に入れることが出来ないものだ。 「お兄さんありがとうなんだぜ!まりさ大事にするよ!」 「いやー、まりさちゃんにお兄さんって呼ばれるなんて俺は嬉しいよ。」 基本的にこのお店に来る者は皆お客様と呼ばれる。しかしある程度仲が良くなると、お兄さんと呼ばれるようになる。 ただ店に通い続けるだけでは多くのお客の一人だが、こうしてプレゼントをしたり一緒に食事を続けなければ従業員から 覚えてもらえるようにはならない。 「お兄さん、まりさはお兄さんにお礼がしたいよ!」 「そうだな、じゃあまりさの手作りデザートを注文しようかな。」 そう言ってお兄さんはデザート盛り合わせを注文する。席に持ってこられたのは様々なゆっくりであった。 「ゆ?ここはどこなの?」 「なんだかぴかぴかしてゆっくりできないんだぜ。」 「どこだかわからないよー!」 「むきゅ、このけんじゃにもわからないものがあるなんて・・・。」 自分たちがどのような目にあうなど分からずに、おろおろするゆっくり達。 「それじゃあいくんだぜ!まずはねーじねーじするんだぜ!」 「ゆぎゃあああああああああああ!」 「「「うわああああああああ!れいむうううううううううううう!」」」 そう言って一番近くにいたれいむを摘まみあげると、その体がちぎれない程度にねじり始めるまりさ。 苦痛を与えて甘みを増すだけでなく、皮が柔らかくなり食べやすくなるゆっくりの料理法だ。 「ぴこぴこさんをちぎっておめめに突っ込めば、れいむの海老の生け作り風の出来上がりなんだぜ!」 「さすがまりさちゃんだね、こんなに美味しいあまあまが出来るのはまりさちゃんぐらいだよ。」 美味そうに痙攣するれいむを口に放り込むと、お兄さんはまりさを褒める。 褒められて嬉しがるまりさは、こんどは震えているありすを掴む。 「はなしなさい、このいなかもの!」 「次はお兄さんが大好きなありすの極上すっきり死を作るよ!」 まりさがありすの体を揺すり、すっきりーしそうになるとやめるということを繰り返す。 ありすのぺにぺには膨れ上がり、今にも破裂しそうになるまでそれは続けられた。 「もうすっきりさせてえええええええ!」 「出来たんだぜお兄さん。はい、いつもみたいに食べてね。」 お兄さんがありすを受け取るとそのぺにぺにを口に加え、まりさはおもいっきりありすの体を揺すった。 「すっきりいいいいいいいいいいいいい!」 「うーん、この口からこぼれそうになるぐらい出てくるカスタードはいつ食べても美味いな!」 中身をすべて出しつくしてしわしわになったありすを皿に戻すと、お兄さんは満足した声をあげる。 すっきり出来ないむらむらで中身が甘くなり、寸止めされており抑制の利かなくなったありすのぺにぺにからは 中身がすべて出てしまう。手間がかかるがその分満足できる一品だ。 「まだまだたくさんあるんだぜ!こんどは何が食べたい、お兄さん?」 皿に載せられたゆっくり達は自分たちが食われることを理解し、体を震わせることしか出来なくなっていた。 ここは従業員がお客に呼ばれるまでいる待機部屋だ。ほとんどの従業員はお客に呼ばれて店にいるが、一匹だけ待機している者がいる。 「のうかりんちゃん、いつものお客さまよ。何だか今日は随分とそわそわしてるわ。」 声をかけられて慌ててお飾りである麦わら帽子をかぶるのうかりん。あまり人気がないため、 ほぼ一人のお客以外には呼ばれないのでこの店では不人気のゆっくりだ。 「いらっしゃいっぺお兄さん。いつもおらを呼んでくれてありがたいだぁ。」 そう挨拶をする相手は今年ゆっくりクラブに入店することが許可された若い男だ。 田舎から上京して大学に通う彼には、のうかりんの雰囲気と言葉はどこか故郷を思い出させてくれるため いつものうかりんばかりを指名している。 「こんばんわのうかりん、とりあえずいつものお漬物が食べたいな。」 「お兄さんも好きだなぁ、おらのお漬物を頼むのはお兄さんぐらいだっぺ。」 そう言いながらものうかりんは嬉しそうに自分で漬けたゆっくり漬けを用意する。 中々味は良いのだがのうかりんを指名しなければ注文できないため、あまり注文されることはない。 店の従業員の中にはお客に勧める者もいるのだが、いまいち注文はされない。 「やっぱりのうかりんのお漬物は美味しいな。お袋の味っていうのかな、本当に美味しいよ。」 「て、てれるっぺ!そんなに褒めたって何にもでないだぁ。」 赤くなるのうかりんを男は幸せそうに見つめる。しばらくお喋りを続けていると、男は真剣な顔でのうかりんを見る。 「実はねのうかりん、今日は大切な話があるんだよ。」 「何だっぺ一体?もしかしてもうおらに飽きちゃっただか!」 顔を青くしてお兄さんにすがりつくのうかりん。ここで男に飽きられてしまえば、もうのうかりんを指名するものはいない。 そうなれば役に立たないゆっくりとされて店を辞めさせられ、HENTAIお兄さんを相手にするいかがわしい店に売られてしまう。 「飽きるなんてとんでもない!俺はのうかりんが大好きだ!」 立ち上がり大きな声をあげてしまい、店中の注目を浴びてしまう男。恥ずかしそうに席に座ると咳払いをしてのうかりんに視線を合わす。 「俺はね、本当にのうかりんが好きなんだよ。だけどここに来なきゃのうかりんに会えないのが嫌なんだよ。」 そう言うと男はのうかりんに輝く金バッジを手渡す。 「お兄さん、これってもしかするっと・・・。」 「俺と一緒に暮らしてくれないかのうかりん?」 この店でゆっくりがいなくなるのは二つの理由がある。一つはのうかりんが心配した店を辞めさせられることだ。 そしてもう一つは常連となったお客の飼いゆっくりとなることだ。 だが常連なら誰でも飼いゆっくりとして従業員を買うことは出来ない。あくまで本人も了承して、店側が認めたときだけだ。 「駄目かな?」 「駄目なはずないっぺ!おらぁ、嬉しくて涙が止まらないだぁ・・・。」 嬉し泣きをするのうかりんの側に、経営者であるミスアラサワが近付く。 「おめでとうのうかりん。そしてお客様、どうかのうかりんを幸せにしてあげてくださいね。」 店にいるすべての人間、ゆっくりが立ち上がり男とのうかりんに拍手と祝福の言葉を送る。 「のうかりんおめでとう!」 「幸せになるんだぜ兄ちゃん!」 「飼いゆっくりなるなんて妬ましい・・・。でもおめでとう。」 「ぱるすぃにもいつか白馬の王子様が来るんだぜ!」 「「「ゆっくりしあわせになってね!!!」」」 そう言って男とのうかりんを抱えると大きく胴上げをし始める。嬉しそうなのうかりんの顔は実に綺麗であったという。 おまけ こちらグリフォン、ゆっくりランドに潜入した。 「聞こえるかグリフォン?」 「聞こえているぞ鬼意、この世の天国であるゆっくりランドに潜入することに成功した。」 「いくら招待されないからってまさか不法侵入するとはな・・・。」 「失礼なことを言うんじゃない。俺はちゃんと段ボールで正装してこの店に入った。」 「いや、立派な不法侵入だよ。それでめぼしいゆっくりは見つかったか。」 「よく分からないな。なんだか店中の者がお祝いをしていて愛しいゆっくりが見つからない。」 「さっさと見つかって捕まればいいんだぜ!そうしたらもう変なことはされないんだぜ!」 「馬鹿まりさ!大きな声で話すんじゃない!」 「むきゅ!今変な声がしたわ!」 「まずい見つかった。うわあああああああああああああああああ!」 「どうしたグリフォン!返事をしろ!グリフォオオオオオオオオオオオン!」 その後HENTAIお兄さんはまちょりーに見つかってしまい、その鍛え抜かれた筋肉から繰り出される 肉弾幕によってぼろぼろにされてゴミ捨て場の放置されている所を、無線で連絡していた友人に助け出された。 これに懲りたと思ったが、まちょりーというのもありだなとまた新たな属性を手に入れることになった。 後書き 前回ゆっくりの寿命であまり改行すると読みづらいという意見もあったので、今回は改行をあまりせずに書いてみました。 以前の書き方と比べてどちらが読みやすいですかね?誤字脱字は自分でなんとかなりますが、読みやすさは人それぞれですから。 こんなSS書いたけど、作者はドリームクラブはやったことないんだ・・・。でもアイマスの小鳥さんは好きだよ! 一部メニューで参考にしてしまった鼻毛スパンキンあきさん、お説教されたいあきさんすいません。 やっぱりHENTAIは書きやすいですね、餡コンペの方もいい加減考えないと。 餡サイクロペディアに自分の名前が出ることを夢見るHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命
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※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける
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もくじを見る 概要 所持ポケモン 関連項目 コメントフォーム 概要 所持ポケモン No. 名前 特性 通常特性 隠れ特性 関連項目 特性 あ行 ARシステム アイスフェイス アイスボディ あくしゅう あついしぼう あとだし アナライズ あまのじゃく あめうけざら あめふらし ありじごく アロマベール いかく いかりのこうら いかりのつぼ いしあたま いたずらごころ いやしのこころ イリュージョン いろめがね いわはこび うのミサイル うるおいボイス うるおいボディ エアロック エレキスキン エレキメイカー えんかく おうごんのからだ オーラブレイク おどりこ おみとおし おもかげやどし おもてなし おやこあい おわりのだいち か行 カーリーヘアー かいりきバサミ かがくのちから かがくへんかガス かげふみ かぜのり かそく かたいツメ かたやぶり かちき カブトアーマー かるわざ かわりもの がんじょう がんじょうあご かんそうはだ かんろなミツ ききかいひ きけんよち きずなへんげ ぎたい きみょうなくすり きもったま ぎゃくじょう きゅうばん きょううん きょうえん きょうせい ぎょぐん きよめのしお きれあじ きんしのちから きんちょうかん くいしんぼう クイックドロウ クォークチャージ くさのけがわ くだけるよろい グラスメイカー クリアボディ くろのいななき げきりゅう こおりのりんぷん こだいかっせい こぼれダネ ごりむちゅう こんがりボディ こんじょう さ行 サーフテール サイコメイカー さいせいりょく さまようたましい さめはだ サンパワー シェルアーマー じきゅうりょく じしんかじょう しぜんかいふく しめりけ しゅうかく じゅうなん じゅくせい じょうききかん しょうりのほし じょおうのいげん じりょく しれいとう しろいけむり しろのいななき しんがん シンクロ じんばいったい しんりょく スイートベール すいすい すいほう スカイスキン スキルリンク スクリューおびれ すじがねいり すてみ スナイパー すなおこし すなかき すながくれ すなのちから すなはき すりぬけ するどいめ スロースタート スワームチェンジ せいぎのこころ せいしんりょく せいでんき ぜったいねむり ゼロフォーミング そうしょく そうだいしょう ソウルハート た行 ダークオーラ ターボブレイズ たいねつ ダウンロード だっぴ たまひろい ダルマモード たんじゅん ちからずく ちからもち ちくでん ちどりあし ちょすい テイルアーマー てきおうりょく テクニシャン てつのこぶし てつのトゲ テラスシェル テラスチェンジ テラボルテージ デルタストリーム テレパシー でんきエンジン でんきにかえる てんきや てんねん てんのめぐみ とうそうしん どくくぐつ どくげしょう どくしゅ どくのくさり どくのトゲ どくぼうそう どしょく とびだすなかみ トランジスタ トレース とれないにおい どんかん な行 ナイトメア なまけ にげあし にげごし ぬめぬめ ねつこうかん ねつぼうそう ねんちゃく ノーガード ノーてんき ノーマルスキン のろわれボディ は行 ハードロック はがねつかい はがねのせいしん ばけのかわ はじまりのうみ パステルベール はっこう バッテリー はとむね バトルスイッチ ハドロンエンジン はやあし はやおき はやてのつばさ はらぺこスイッチ バリアフリー はりきり はりこみ パワースポット パンクロック ばんけん はんすう ビーストブースト ヒーリングシフト ひでり ひとでなし ひひいろのこどう ビビッドボディ びびり ひらいしん びんじょう ファーコート ファントムガード フィルター ふうりょくでんき フェアリーオーラ フェアリースキン ふかしのこぶし ぶきよう ふくがん ふくつのこころ ふくつのたて ふしぎなうろこ ふしぎなまもり ふしょく ふとうのけん ふみん ふゆう プラス フラワーギフト フラワーベール フリーズスキン プリズムアーマー ブレインフォース プレッシャー フレンドガード ヘヴィメタル ヘドロえき へんげんじざい へんしょく ポイズンヒール ぼうおん ほうし ぼうじん ぼうだん ほおぶくろ ほのおのからだ ほろびのボディ ま行 マイティチェンジ マイナス マイペース マグマのよろい まけんき マジシャン マジックガード マジックミラー マルチスケイル マルチタイプ ミイラ みずがため ミストメイカー みずのベール みつあつめ ミラーアーマー ミラクルスキン むしのしらせ ムラっけ メガランチャー メタルプロテクト メロメロボディ めんえき もうか ものひろい もふもふ もらいび や行 やるき ゆうばく ゆきかき ゆきがくれ ゆきふらし ようりょくそ ヨガパワー よちむ よびみず よわき ら行 ライトメタル リーフガード リベロ リミットシールド りゅうのあぎと りんぷん レシーバー わ行 わざわいのうつわ わざわいのおふだ わざわいのたま わざわいのつるぎ わたげ わるいてぐせ コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る ※こちらは「情報提供欄」です。質問や雑談はご遠慮ください。
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【名前】鎖雪(さゆき) 【年齢】14 【性別】女 【容姿】大きめの目。顔のパーツは全体的に丸みを持っており年の割に子供っぽい印象を与える。肌は雪のように白くてさらさらだけど体中に痛々しい虐待の跡が残り、ひっぱたかれた後、やけどの跡、刺されたような跡、縛られたような跡がいっぱい残っており、その体について常に「汚らしい」と、つつましやかな胸とおしりが作る幼さの中に少しの色気が混じったような体つきは「ちんちくりん」丸みのある顔については「締まりがない」と言っており容姿には自信がない 【性格】臆病でおとなしく、命令に従順。運動も勉強もへたくそで頭も悪いが言いつけに従順で地道な努力をいとわず単純作業なら得意で忍耐強い。 【魔法・得物】魔道具は氷でできたように冷たく、硬い腕輪。その腕輪から氷でできた鎖や枷を射出し、拘束するという魔術が使える。普段使用許可が下りていないときは腕輪を首に巻き鍵をかけてもらう。腕に巻かなきゃ魔法を使えないのだ
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咲「暑いよぉ…」 京太郎「残暑厳しいなあ…ほれ、水分ちゃんと取れよ」 咲「うえ、飲みかけ! もう、デリカシーないよ京ちゃん!」 京太郎「今更だろーがお前! 中学の時あんだけ人の飲みかけパクっといて!」 咲「ち、中学の頃の話持ち出さないでよ! あの頃はそう、子どもだったんだからいいの! 私たちももう高校生なんだからね!」 京太郎「何言ってんだちんちくりんが。その胸どうにかしてから主張しろよ」 咲「あー! 言っちゃいけないこと言ったよ京ちゃん! 私も怒るよ!」 京太郎「ほー、怒ったからどうだってんですかねー」 咲「卓に着きなよ! 一時間で2度も3度もトばしてあげる!!」 京太郎「誰がやるかおっかねえこと言いやがる!」 咲「ふーん! 逃げるんだー! なっさけなーい!」 京太郎「トーシロ掴まえてトばす気満々の魔王様には言われたくありましぇーん!」 咲「なにをー!」 京太郎「なんだー!」 久「暑苦しいー……」 まこ「バカップルじゃのう……」 和「見てるだけでこっちの意識がトびそうですよ」 優希「せめて部室の外でやって欲しいじぇ……」 カン!
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放送日:1991年6月24日 エンディングテーマ:勇気りんりん A「すなおとことスコップマン」 脚本:桜井 正明 演出:鈴木 壽美 B「ハンバーガーキッドとちくりん」 脚本:ごうど かずひこ 演出:日巻 裕二 声の出演 アンパンマン:戸田 恵子 ばいきんまん:中尾 隆聖 ドキンちゃん:鶴 ひろみ ジャムおじさん:増岡 弘 バタコ:佐久間 レイ チーズ:山寺 宏一 ハンバーガーキッド:三ツ矢 雄二 砂男:玄田 哲章 山口 奈々 神代 知衣 浅野 典子 中村 ひろみ ソフト化情報 【DVD】 それいけ!アンパンマン’92(8)