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「私の研究室では、安斎育郎とは口を利かないになっていましたから、 朝行っても誰も口を利きません。教育業務から外され、研究発表も 教授の許可なくしてはいけないと申し渡されました。もっとも、それは研究者固有の 研究発表の権利を侵すことになりますから、無視していました。 私の隣には、電力企業から派遣された人が席を占め(世に言うスパイですね)、 講演に行けば「安斎番」という人が尾行していて、一部始終を録音して報告する 仕組みができていました」(p.149) 1970年代、安斎が東大医学部の助手だったころのエピソード。
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タグ 2002年 BasiL 作品名そ それは舞い散る桜のように DVD-ROM版 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP days 2G70 BasiL アッチョリケ かっこいい ED dear Nori BasiL coldhand 挿入歌 beloved ~桜の彼方へ~ spanky BasiL 内藤侑史 おっとり
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3話 それはとっても酷いなって 下村正人はただの不細工なエロゲオタクの青年である。 そんな彼が殺し合いなどと言う異常状況下に放り込まれ平静でいられるはずが無かった。 病院の二階の一室にて、頭を抱えて震えている正人。 「どうして殺し合いなんか…! 畜生、畜生、やるしかねぇのか…!」 支給された自動拳銃Cz75 1stモデルを構える。 「知り合いはいない…そうだよ、ここで俺が誰か殺した所で」 何か吹っ切れたように、デイパックを背負いCz75を携え病室の出口に向かった。 扉を開け、廊下に足を踏み入れる。 「俺を咎める奴なんて誰も――――」 ザクッ 病室を出た瞬間、正人は脇腹に違和感を感じる。 その違和感はすぐに凄まじい熱さとなり何か温かい液体が流れ出ているようだった。 何が起きたのか理解する前に彼の意識は途絶した。 床に崩れ落ちた青年を見下ろす、黒と白の毛皮を持った雌の人狼。 その右手には千枚通しが握られている。 「あんまり美味しそうじゃないわね…」 雌人狼、シャルロッテは残念そうな様子で言った。 そして青年が持っていた拳銃と、デイパックの中の予備のマガジンを入手する。 自身に支給された千枚通しと鋸に比べれば遥かに良い武器だ。 「これ、貰ってくね」 Cz75 1stモデルに装備を切り替えシャルロッテは立ち去った。 【下村正人:死亡】 【残り29人】 【早朝/E-2病院:二階廊下】 【シャルロッテ】 [状態]健康 [装備]Cz75 1stモデル(15/15) [持物]基本支給品一式、Cz75 1stモデルのマガジン(3)、千枚通し、鋸 [思考] 0:皆殺し。気に入った人間は食べる。 [備考] ※特に無し。 ※E-2病院:二階廊下に下村正人の死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。 ≪キャラ紹介≫ 【下村正人(しもむら まさと)】 エロゲオタの不細工青年。19歳の大学生。気弱かつ卑屈で童貞。 エロゲオタ及びパソコンの知識が半端無い。 【シャルロッテ】 黒と白の毛皮の雌人狼。20歳。胸は余り大きく無い。 人間を食べるのが好き。別名「人食いシャルロッテ」。 002:桃源郷にグッドバイしたのならば 目次順 004:何なんだこれは GAME START 下村正人 GAME OVER GAME START シャルロッテ :[[]]
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それはきっと未来へと繋がる行動 ◆5xPP7aGpCE 燃え続ける大火は既にデパートをその勢力図に治め尚も先を目指していた。 焼け落ちるのを待つばかりのその屋上、沈み行く夕日を眺めながらゼクトールは思う。 ―――終わった 悲願を果たした男の胸に在ったのはそれだけだった。 滾っていた情熱の炎は今や湖水の様に穏やかになっている。 支えてきたものを失った肉体は立つ事さえ許してくれなかった、先の傷も相当な深手だったが来るべき時が少しだけ早まったに過ぎない。 間も無くこのデパートは全焼するだろう、だが苦しむ事は無い。 ―――その前に彼は死んでいるだろうから。 僅かな猶予の中で考える、悪魔将軍は果たして待ち人に会えたのだろうかと。 かって同行していた少女の顔も思い出す、再戦を望まれていたが果たせそうも無い。 (フッ……俺の名が放送で呼ばれたら腹を立てるだろうな) このまま朽ち果てた所で悔いは無いと思ったがそうでもないらしい。 アプトムを討ち果たせたのは将軍の情報があったからこそ、借り一つ返さずに逝くというのは男として不本意だ。 そんな事を思っていると突然語りかける声が聞こえた。 『気は済んだかね? ネオ・ゼクトール君』 驚いたゼクトールが首を動かして見た物は黒い餅を思わせる闇の住民ネブラだった。 一瞬アプトムの分体かと警戒するが首輪を破壊した事を思い出す。 「何者だ……?」 『初めましてと言うべきだな、私はネブラ。アプトム君の支給品だったものだ』 自己紹介しながらもネブラは目を出しただけで全く動かなかった。 他人の頭に乗せられて初めて本領を発揮できるものだという事をゼクトールに説明する。 爆発と電撃のダメージからようやく立ち直りかけたので口を開いたとの事だ。 『君は生きたいと思わないのかね? 飛べんというなら私が力を貸そう、ここで消し炭になりたくないのでね』 それは新たなる主人への誘いであった。 小砂、ズーマ、アプトム……以前の主人は皆死んだ、そして今度はゼクトールに使われたいとネブラは望んでいるのだ。 「蝙蝠め」 ゼクトールは唾棄同然に言い放つ。 彼は忘れてはいない、ネブラがどれ程障害になったのかを。 アプトムだけならば喫茶店で終わっていた、ここまで手間取ったのはこの支給品が邪魔をしたからなのだ。 なのにアプトムが死んだ直後にぬけぬけと協力を申し出る変わり身の早さ、一つの組織に忠誠を誓っていた彼には不愉快でしかない。 『私は君達と違って恥を感じないのでね。第一動けない私にはそうするしか無いのだ、どんな手を使っても娘の元へと帰らねばならん』 「利用したあげく俺が死ねば次の主に取り入るつもりか? 生憎お前の様な死神はここで焼け死ねとしか言いようが無いな」 血塗れの拳を黒い塊に叩きつける。 飛び散りはしなかったが餅の様に粘るそれは潰れて大きく変形した。 『う……止めてくれたまえ、せめて話ぐらいはさせてくれんかね?』 「いいだろう、最後に話すのが貴様の様な蝙蝠とは残念だがな!」 助けを求める気は更々無いし助かるとも思っていない、かといって死を待つ状態で他にする事も無い。 一方のネブラにとっては会話を繋ぐことが生存の鍵、冷静な口調だが内心薄氷を踏む思いであった。 屋上は既に煙と炎に包まれて灼熱地獄と化している。 ガス爆発に始まって、ブラスター・テンペストと屋上の水素爆発と続いた災厄はいつ建物が倒壊してもおかしくない程のダメージを与えていた。 何としてもゼクトールを変心させ、生存の糸口を掴まねばならなかった。 『では聞くが君は何故あれ程までにアプトム君を狙ったのだね? 手を組んでいれば今の状態は無かっただろうに』 ネブラもそこが気になっていた、誘いに乗らなかった気持ちはわからぬでも無い。 しかし死さえ恐れずに追ってくるのは理解できなかった、結果相打ち同然になろうとも満足げな彼を見て疑問は更に膨らんだ。 その質問はゼクトールの気分を悪くした、あの時の苛立ちを思い出したらしい。 「奴は俺の大切な仲間を殺した、最後に残された俺は復讐を誓って全てを捨てた。手を組むなど考えられるか!」 『それは本当かね? アプトム君は君と顔を合わせた事も無いと言っていたが』 「間違いなどあるか! 奴は笑いながら俺の脚を奪ったのだぞ!」 声を荒げるゼクトールに嘘の気配など感じられなかった。 ネブラは信じざるを得ない、それなら交渉が決裂したのも当然だ。 この街の有様もただアプトム一人を追い詰める為、ここに到って助かろうとしない理由をネブラは察した。 しかし―――この話には明らかに矛盾がある。 アプトムの言っていた事も恐らくは正しい、彼によれば何一つ心当たりが無い筈なのだ。 どう考えるべきかと困惑するネブラは似た事があったのを思い出す、接触が無い筈の黒い蛙は恥をかかされたと襲ってきた。 あの時の自分とアプトム、考えれば考える程酷似している。 『一つ訊ねるが……君はアプトム君に何かおかしな点を感じなかったのかね? どんな違和感でも構わない』 「奴は弱かった、俺を襲った時の奴とは比べ物にならん程弱体化していた。だがそれがどうした!? 奴は間違いなく本物のアプトムだった」 ゼクトールは素直に違和感を述べた、悪魔将軍から話を聞いた時から感じていた疑問。 しかし目的は謎解きではなく殺す事、だから本物と確信した以上考える事はしなかった。 ―――奴は確かに仲間を殺したのだ! 『話を聞いて欲しい、私もこの島でとある参加者に身に覚えの無い恨みをぶつけられた。知ってはいるが会ってない相手にだよ。 実に奇妙だ、君に私にアプトム君、皆が同じ違和感を抱いていた。原因は解らんがまるで記憶を抜き取られたようなものではないか』 「つまり奴は俺の記憶を失っていたとでも言うのか? 何の為にそんな事を……」 ネブラも同じ体験をしたと聞いてゼクトールも話に興味が湧いた。 馬鹿馬鹿しいと切り捨てないのは彼もまた納得出来ないものがあったからだろう。 妥当な仮説かどうか考えてすぐ、ゼクトールはそれが成り立たず更に不可解な事実が在った事を思い出す。 「いや待て、記憶がどうのこうのでは違和感の全てを説明できん。俺は開始直後にギュオーという男に会っているが奴は確かに死んだ筈。それに何故かゾアクリスタルを持っていた」 『ほう……? 是非とも詳しい話を聞かせてくれ』 裏切り者の事を教えるのに躊躇う理由は無かった、簡単にギュオーが失脚した顛末を伝えるとネブラは再び考え込む。 ギュオーについてはアプトムから合流を目指す相手として聞いていたがそんな話は初耳である。 死んだと思われた人間が生きていた事はありえなくも無いが、ゾアクリスタルは非常に希少でクロノス以外の者が持っている事は在り得ないという。 全ての矛盾を解決できる仮説―――やがてネブラはそこに辿り着いた。 しかし確証は無い、あくまで矛盾が無いというだけで材料一つで覆るかもしれない。 『ゼクトール君、残酷な質問かもしれないが聞こう。君は……アプトム君が本当に君の仲間を殺してないとしたらどう思うかね?』 ネブラは仮説そのものを口にする事は避けた、代わりに仮定の質問という形でゼクトールにそれを告げる。 ゼクトールもエリートとしての教養がある男、ネブラの言いたい事を直ぐに察した。 「満足だ。俺の考え通りならここでアプトムを殺した事で未来は変わる、犠牲になる筈だった奴は生きられる」 その声は晴れやかだった、復讐という後ろ向きの行いでは無く未来に繋がる行いなら素晴らしいとゼクトールは思った。 ネブラも考えが一致した事に満足する、間違い無いとは言い聞けないが可能性は高い。 二人共疑問が解けた所で話は続く、ゼクトールも仮説を誰にも伝えないまま終わるのは惜しいという気持ちが生まれていた。 「俺からも聞こう、放送でキン肉マン、ウォーズマン、高町なのはという名は呼ばれたか?」 今度は俺の方が気になっていた事を質問した。 探し人が既に死んでいたのではこれからの話が無意味になる。 ネブラそのものは好きになれんが利用する価値はあると割り切ろう。 『呼ばれてはいないな、今回の死者は次の十人だ。それに気になる事を言っていたな』 ネブラが上げた名前はいずれも知らぬ人間だった、悪魔将軍やその探し人が一人も呼ばれなかった事に安堵する。 どうやら俺はまだ役に立てそうだった。 そしてもう一つ、放送で彼等自身が言っていた事によると『主催者は時々会場に姿を見せている』 心当たりが有ると告げるとネブラは目を丸くした。 「巨大カナブンを追っていた俺は草壁を見た、奴は裏切り者がカナブンをバックに入れたと言っていたぞ」 俺はその時の光景や草壁の言動を出来るだけ思い出してネブラに話す。 ”情報統合思念体の科学の結晶”、”島全体を監視するのは流石に無理だから”、気になるキーワードはいくつか有る。 奴が裏切り者候補として挙げていた名前については最後の一人がよく聞こえなかったのは残念だ。 この情報が悪魔将軍に伝われば恩を返せた事になるやもしれん、蝙蝠が生存を目指すのなら確立を高められる。 「教えてやろう、俺の見たところ優勝にも脱出にも一番近いのが悪魔将軍だ。娘の元へ帰りたいのなら将軍に取り入るのだな」 そして俺は悪魔将軍とノーヴェの特徴、二人が湖でキン肉マン達三人を待っていた事を伝える。 聡い蝙蝠の事だ、情報とその三人を手土産にすれば将軍が喜ぶと気付いただろう。 『期待に沿えるかはわからんが会えば必ず伝えると約束しよう、早く私を頭に乗せてくれたまえ』 奴が急かす、俺が生きていなければ頭に乗っても力を発揮できないらしい。 ここでのんびり死ぬのも悪くないと思ったが手間を掛ける奴だ、止む無く掴んで頭に乗せる。 だが出来た翼は歪なうえに羽ばたきも弱弱しい。 「どうした、まるで飛び立つ気配が無いぞ?」 『まだダメージが抜け切れていない……それに君の体重は重過ぎる』 一言多いな、ここで獣化を解除した時点で焼死するだろうが。 俺は蝙蝠を頭から降ろすと焼け焦げたバックに詰めた。 「俺に考えがある、お前は次に開けられるまで中で待ってるがいい」 本当に世話が焼ける奴だ、俺は入っていたピアノ線の一方をバックに結ぶ。 片方はこっちだ、生体ミサイルを炸薬無しの長射程モードに調整して結びつける。 湖まで飛ぶか解らんが火災の範囲からは逃れられるだろう。 もはや使う事の無い残りのミサイルはバックに入れる、アプトムの首輪も将軍への土産になるだろう。 俺の残したものが後で役に立ってくれれば気分良く眠れるというものだ。 時間は残されてなかった、足元に立て続けに伝わる揺れは建物の崩落が始まった事を伝えている。 それに次第に目の前が薄れてきた、体力の限界も近いか。 「将軍に会ったらゼクトールはアプトムを討ち満足して死んだと伝えろ! ノーヴェが怒ったら悪かったとでも言っておけ!」 最後にそう告げてバックを閉める。 直ちに推力と射程の調整が終わったミサイルを南に向けて発射した。 やや遅れてピアノ線に曳航されたバックがその後を追っていく。 高度良し、方向良し、速度良し、これで思い残す事は何も無い。 熱さは既に感じなくなっていた、ゆっくりとその場に横たわる。 殆ど煙が埋める視界だったが風が吹く度に星か見えた。 (フッ、星を眺めるなど何年ぶりの事だろうな) サバイバル訓練で方向を知る手掛かりにした時以来か、何もかも懐かしいものだ。 地鳴りの様に建物全体が震え始めた、そろそろ眠らせてもらうとしよう。 俺は睡魔に抵抗する事を止めた、こんなにも気持ちの良い眠りにつけるのは久しぶりだった。 エレゲン、ダーゼルブ、ザンクルス、ガスター、今そちらにゆくぞ…… 【アプトム@強殖装甲ガイバー 死亡確認】 【ネオ・ゼクトール@強殖装甲ガイバー 死亡確認】 【残り26人】 ※バックには以下の荷物が入っています。 ネブラ=サザンクロス@ケロロ軍曹、 光の剣(レプリカ、刀身折損)@スレイヤーズREVORUSION、金貨一万枚@スレイヤーズREVORUSION ヴィヴィオのデイパック、デイパック×3(支給品一式入り、水・食糧が増量)、、ウィンチェスターM1897(1/5)@砂ぼうず ナイフ×12、包丁×3、大型テレビ液晶の破片が多数入ったビニール袋、スーツ(下着同梱)×3、高校で集めた消火器、砲丸投げの砲丸、喫茶店に書かれていた文面のメモ 黄金のマスク型ブロジェクター@キン肉マン、ストラーダ(修復中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ゼクトールの生体ミサイル(10/10)、首輪の残骸(アプトムのもの) 【拘束具@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 管理局員が用いる物理拘束具。対象の動作と魔力発動を阻害して行動を封じる。 普段は薄いボックス状で、使用の際に金具とベルトに展開させる。 第12話でルーテシアとアギトの拘束に使用したものと同型。 ※B-7のデパートは全焼しました。 ※碇指令のサングラス@新世紀エヴァンゲリオンは失われました。 ※拘束具@魔法少女リリカルなのはStrikerSは失われました。 ※ミサイルは南方向に向かいました。どこに着弾するのかは次の方にお任せします。 時系列順で読む Back 決着! 復讐の終わり Next 燃え上がれ! 闘志は胸を焦がしてる 投下順で読む Back 決着! 復讐の終わり Next 燃え上がれ! 闘志は胸を焦がしてる 決着! 復讐の終わり ネオ・ゼクトール GAME OVER
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時の流れは早いもの。月日は瞬く間に過ぎた。 春四月。 地元の志望校へ無事合格を果たした俺は、あと何日かで晴れて大学生になる。 新生活の節目を迎えようという今日、俺と加奈子は―― じつはケンカしてたりする。 いや、ケンカってほど大した事じゃない。あいつがちょっとヘソを曲げてるだけなんだが。 これがまた、微笑ましくも手強くて参ったもんだ。 「おっす、加奈子、お前のが早く来てるなんて珍しいな」 「……はよ」 これである。 可愛くねー!と言ってやりたい気持ちと、そんな不景気な面も可愛いなとからかってやりたい気持ちが相半ばする。 こうしてデートに繰り出すのも何回目だろう。 いちいち数えてられんくらいには二人一緒に居るのが馴染んできた。 いまの加奈子のご立腹がどれだけか正確には測れないが、今日も小洒落た格好で来てるところからすると、出掛けるのを楽しみにしてくれてはいるようだ。 もしかして拒否られるんじゃ…と、恐る恐るの内心をひた隠しに小さな手を取る。 僅かな静止。 のち、加奈子はチラと視線を寄越して普段通りに俺の手を握り返した。 自然と安堵の溜め息を漏らしていると、ご機嫌ナナメの姫君から叱責のお言葉。 「なに安心してんのよ。言っとくけど、加奈子まだ怒ってんだからね」 拗ねた様子にもかかわらず、俺たちは全くもっていつも通りの距離感で歩む。 申し合わせた訳でもないが、たまたま二人とも朝は抜いていたためカフェで軽食タイムに。 日曜であり、さらに春休みとあって、俺らと同年代の客が多く入っている。 「さてと、じゃぁ聞かせてもらおうじゃない。なんでこないだはアタシの誘い蹴ってあやせと街にいたワケ?」 「話せば長いことながらだな…」 「余計なボケはいらないから。」 「つれねぇやつー」 そんなシリアスにとるような中身でもないんだ。そう前置くと、無言で先を促された。 「前からの約束で買い物に行っただけだって。疚しいことはございません、だ」 「でも…」 ? 適当な言葉が浮かばないのか少し言い淀んで、加奈子は続ける。 「聞いてない。言ってくんなかった」 どうも、ただ買い物に行くだけなら何故一言断らなかったか、自分も一緒じゃ不都合だったのかと言いたいらしい。 やけにたどたどしく主張して、加奈子、怒ってるというより沈んでいる……んだろうか。 さすがに悪い事をしたと胸が痛む。 話さなかったのは、今日のために加奈子への贈り物を買いに行っていたから。 ただ俺のセンスだけでは不安でアドバイザーをあやせに頼んでいた、というのが事の顛末である。 恥ずかしながら事情を加奈子に打ち明けた。 あの程度でここまで凹まれるとは思いもよらなかったが、 怒らすならまだしも悲しませたとあっては俺の配慮が足りなかったと反省する他ない。 「というわけだ。スマン!」 思い切りよく頭を下げる。 馬鹿の一つ覚えと言うなかれ。いや言われても仕方無いが。 加奈子は幾らか溜飲を下げたようで、それでもまだ眉を八の字にしてツンツンしている。 「それにしたってさあ、加奈子本人をほっぽってあやせといくことなくない?」 「あぁ、悪かったよ。ホワイトデーの時みたく当人同士でって考えなくもなかったんだけどな…」 つい先日の回想が脳裏に浮かぶ。 あの日、俺がツッコミ役をしなきゃ、こいつはどんな「お返し」を用意してきたことか。 物思いに耽っていると、今度は正面の加奈子から盛大な溜め息。 「そ、そこまで責めんでも。勘弁してくれ、反省はしてる」 「……今のは別に、京介を責めてるとかじゃなくて……」 まだ何か言い切れない部分があったらしく、やりづらそうな顔でワシワシと頭を掻いている。 ついぞ見たことのない雰囲気。 このさき発せられる言葉に俺は姿勢を新たにする。 「前にもちょっと話したけど、アタシって自分で思ったより重い女かなぁ、…なんて、実感しちゃったり」 「んなことはないと思うぞ。前にも言ったけど」 「京介があやせと二人で買い物にいくだけで耐えらんない、短気な女だけど」 「まぁ、そういうものなんじゃねえの、一般的に。好いた惚れたってのは」 かく言う俺も、仮に加奈子が俺の知らないところで他の野郎と親しくしてたら取り乱すろうしな。間違いなく。 「でも、彼氏でもない男相手にだよ…?」 言わんとするところはわかるつもりだ。 だが、俺はそこに引け目を感じてほしくなかった。だから 「ok,ちょっと黙れ。こいつを受け取ってもらおう。せっかく買ってきたんだ」 カバンから小さな包みを取り出す。 プレゼントっつーにはやや大袈裟なぐらいの、あまり飾り気のない腕時計。 「俺のとペアなんだけどな。危うく男物の買っちまうとこだった。連れのお陰で寸前で回避したもんさ」 「連れとかー」 「おまえ今日は神経質すぎ。他意はねぇって。ホラ、着けて見せてくれ」 「うん」 加奈子が腕時計の包装を開ける間に、自分の腕に巻いたソレに一瞥をくれる。 『11 55am』 「わりと好みかも」 「そいつぁ良かった」 渡した時計に柔らかな笑みを浮かべる加奈子に、充足感が胸を満たす。 「でだ。さっきの、あやせのことだけどな」 「…うん」 「お前がそこまで抵抗あるなら、無断で二人で買い物とかは控えるから。安心しる」 「(しる…?)そんな言っちゃっていいの?」 「約束するよ」 「でも京介って、あやせのこと滅茶苦茶タイプって聞いてるけど。結構しつこくからんでたらしいじゃん」 誰が話したんだ、そんなん。まさか…あやせ本人か…? 「まぁ、確かにあやせたんはマジ天使だと今でも思ってるが」 「うへぇ……それ引くって、本気で。しかも結婚してくれとか言ったりもしたんでしょー」 い、一番聞かれてはならん人間の一人に伝わってたなんてな… いや気を取りなおせ。今はそれどこじゃない。 「撤回する、二度と言わない」 「ふーん。どうだか」 加奈子がヤレヤレの仕草で苦笑するので、満を持して俺は言う。 「結婚してくれなんていう相手は一人いれば充分だ。だろ?」 「ふぇ?」 「加奈子。俺の彼女になってほしい。結婚を前提に付き合わないか」 加奈子が固まった。 10秒が経ち、20,30……たっぷり一分以上オブジェのように硬化している。 そして時は動き出す。 「えぇと――エイプリルフール?」 「ん、今日は四月一日に違いないが、ネタでこうは言わないっつの」 それにだ 「だいいちエイプリルフールのドッキリが通用するのは正午までって決まってる」 告げると加奈子は素早くさっき腕に巻いたばかりの時計に目を走らせた。 「午後、だ」 「ああ」 我ながらなんちゅー滑稽なやり取りかと思う。 思うが、愛の告白なんてのは必ずしもロマンチックとは限らない。これくらいサバサバしててもいいだろう。 でないと俺自身あまりに恥ずくて耐えられんっ 「その、だいぶ待たせた……いつかの返事はもう決めてたが、やっぱしこういうのは俺から改めて言うべきかってな」 「ホントだよ、正直待ちくたびれて切なかったぞー」 「…泣くなって」 「ばか。こんなときくらい好きに泣かせろ」 泣き笑いの加奈子に、テーブル越しに小突かれる。そうこなくちゃな。 ちっと人目を集めすぎた、俺たちは飲み食いもそこそこに店を後にする。 「ついては今後の付き合いに関して話しとくことがある」 「あ、ん、なに」 ふわふわとした足取りで加奈子。こいつ大丈夫かぁ? 「これも言わないままにしててスマンが、大学通うのに家出ることにしたんだわ、俺」 「マジで?」 「マジです。この機に自立性を養うとかいう名目が半分、あと半分は言わなくてもわかってくれんだろ」 「え~と……」 「わかれよ、そんぐらいは。いつまでも親元で暮らしてちゃ逆に不自由もあるってこった。色々と、な?」 「色々と……!!……そっか、そういう…」 ようやく理解が及んだっぽい。慌てるさまがなんとも加奈子らしい 「お前のそんな鈍いとこも好きだぞ、うん」 「なにそれ微妙に喜べねー」 じゃれてくる加奈子を軽く制して、取り出したるは…… 「本日のプレゼント第二段だ。まだ引越しは済ませてねーけど、落ち着いたら遊び来いよ」 ありふれた形の、それでも特別な意味を持つ、銀色の鍵。 「ありがと……ぜってー行くから。もう毎日通うから」 「いや毎日はさすがに」 「え~~」 弾む足取りの加奈子をどうどうと宥めつつ、何となく通りの公園に寄った。 「とうとう恋人かぁ」 「そだな。つっても、ここしばらくの俺たちって実質付き合ってるようなもんだった気もするが」 「でも、だって『ようなもん』とじゃ大違いじゃん」 そりゃまあ。 「強いて言うと、もっと流れとか場所とかこだわるべきだったかもしれん。そこまで余裕がなかったわ」 「あの、プロポーズ?」 「プロポーズ、になるか。やっぱ」 「それ以外の何でもないって。心臓が飛び出るかと思ったもん」 まだ興奮冷めやらぬ様子で、加奈子は言う。 「京介。アタシのほうこそ改めてヨロシク。重い女だけど、そこは覚悟しろーってことで」 「まぁだ言ってんのか。重かないって……言ってる、だろ!!」 「うひゃっ」 あまりしつこいから、抱き上げてやる。 「どうよ、軽い軽い~」 「こらぁ、まーわーすーなー」 実のところ加奈子をどうこう言えないくらい浮かれていた俺は、所謂お姫様だっこのままグルグル…グルグルと… 二人揃って多幸感に笑いを張り上げ、 じきに回りすぎて気持ち悪くなって、また笑った。 俺をその気にさせたんだ、覚悟するのはお前のほうだ。 言ってやろうとしたんだが、ま、そのうち…
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17話「研の秘密を探れ!」 より ジュラル星人から救出された吉阪博士が研に弱点を聞いた時の一言 「え?僕の弱点ですって?そんなものは一つも・・・ と、言いたいんだけど・・・一つあるんです」 「え?なんだね、そいつは研君」 「それは・・・算数なんです」 ナックなりのギャクシーンなんだろう。 ちなみにこの台詞を言っている時の研のどや顔は作中トップクラスのウザさである 一応、他の弱点(?)としてトマトジュースが挙げられる
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動かない猫の置物 アイドレスWiKiの該当ページ L:動かない猫の置物 = { t:名称 = 動かない猫の置物(アイテム) t:要点 = いかにも動き出しそうな、にゃーん、猫 t:周辺環境 = 家 t:評価 = なし t:特殊 = { *動かない猫の置物のアイテムカテゴリ = 設置型アイテム。 *動かない猫の置物の特殊 = 見てない時に限って動き、動いているところを見ることが出来たらプラチナチケットをくれる。 } t:→次のアイドレス = マジで挑戦する(イベント),じーと見る(イベント),あきらめたふり(イベント),家に置いて守ってもらう(イベント) } 派生前 臨時裁定のダイス景品
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ステータス 初期値 LvMAX スコア 65 947 スキル画面上にボムが出現するよ 必要ぷち数 36 30 出現数 1~2個 4~6個 特技開始から10秒間ぷちぐるのつながる範囲が広くなるよ 発動確率 5.0% 100.0% 効果 2.0% 4.5% スキルLv 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 必要ぷち数 36 35 34 … 33 … 32 … 31 30 出現数 1~2 … 1~3 2~3 … 2~4 … 3~5 … 4~6 必要スキルExp - 1 1 2 3 4 5 6 8 10 (累計) 1 2 3 5 8 12 17 23 31 41 入手方法 ガチャで入手 【えらべるチケット】(それは僕たちの奇跡)と交換 解説 スキル「画面上にボムが出現するよ」 スキルの基本的な使い方に関しては、「スキル 特技」内の解説項目を参照。 ボム系のスキルの中では必要ぷち数・出現数ともに少ない。 スキルレベル3以下では出現数の下限が1個と、割に合わない結果になることもしばしば。 ボム出現数の下限が2個になるまでは非常に使いづらい。 ボイス パズル開始 パズル開始にゃ! パズル終了 パズル終了にゃ! ショータイム ショータイムにゃ! スキル レッツゴーにゃ! 特技 助けに来たにゃ! ミッションクリア やったにゃ!
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5HY/W83-121 カード名:警戒しないで? 中野 二乃 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《五つ子》・《料理》 【永】他のあなたの《五つ子》のキャラが2枚以上なら、このカードのパワーを+2000。 【永】このカードの正面のキャラのコストが0以下なら、このカードはリバースしない。 クッキー嫌い? レアリティ:U 五等分の花嫁収録
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autolink GT/W29-T13 GT/W29-096 カード名:届かない贈り物 カテゴリ:イベント 色:青 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 あなたは自分の山札を上から4枚まで見て、《タロット》?のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。残りのカードを控え室に置く。 TD:真美…… U:はぁ――… レアリティ:TD U illust. 13/10/04 今日のカード。 こそばゆい日常の同型カード。詳しい説明はそちらを参照。 サーチ手段に乏しいネオスタン構築において貴重なサーチカードであり、ストックを使わずデッキも削れるため非常に強力。特に必要なパーツが多いるな早出し型ではほぼ必須といえる。