約 1,141,850 件
https://w.atwiki.jp/dsofficial/pages/56.html
NAME_名前 ひゃっき SEX_性別 女性 RACE_種族 ニューター SHIP_資格 酔拳マスター SPECIAL.SHIP_特殊資格 DKF COMBAT.SKILL_戦闘技能 いろいろ MASTERY.SKILL_熟練技能 素手、キック、酩酊、強化、回復 BASICAL.SKILL_基本技能} なし PRODUCTION.SKILL_生産技能 なし PLAY.STYLE_活動方針 まだまだスキル上げ中、はやく酔拳聖になりたーい CHARACTER.PROFILE_人物評 毎週日曜日、夜の10時から素敵に酔わせてくれるドラゴンみたいなバーテンダーがいると聞いて楽しみにしてたのに、襲われるし装備もってかれるし散々な目に。おいしい話なんてめったにないのね。 PLAYER.PROFILE_人物評is中の人 素直なひねくれ者? SPECIALTY_特技 高い攻撃回避から繰り出される『ひゃっきの詠唱が中断された』。 E.T.C..._備考 ドブロクが好きです。でもウォッカの方がもーっと好きです。 FAMILYA_眷属 どりあん海戦士、他随時増殖中
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/902.html
元スレURL 璃奈「さっきはんぺんと遊んでたら、私の足を掴んで腰をカクカクさせてきた」 概要 教えて同好会 タグ ^虹ヶ咲 ^高咲侑 ^短編 ^コメディ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/536.html
(4巻P61からの展開です。) コジロー「―――俺が探してくる!うおおおおおっ!」(ダダダダ) サヤ「あ~あ、行っちゃった。キリノの友達に迷惑かけなきゃいいけど…」 △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ コジロー「あーいたいた!おい、キリ…」 旧友A「でさーキリノ!その後どうなったの?」 旧友B「そうそう!卒業式の時主将に告られてたよね?」 キリノ「……えっ。ちょっ、何で知ってるの?」 コジロー「!!」 コジロー「(―――なっ、何を隠れてんだ俺は?)」 旧友B「そりゃあまあ…ねえ。道場の裏でなんてベタだし…」 旧友A「何か無骨って言うか、変な人だったけど……いい人だったよね、しゅしょー。男前だったし」 キリノ「うん、いい人……だよね。うん」 旧友B「おお、その反応~」 旧友A「うわー、キリノに先越されちゃったかぁ」 キリノ「う~ん、えっと…」 コジロー「(………)」 コジロー「(…いっ、いや俺は別にその…)」 コジロー「(……生徒のプライバシー侵害だな、戻るか…)」 キリノ「(………ん?)」 キリノ「あ…!ごめん、二人とも。なんか呼んでるみたいだからもう行くね?」 旧友B「え?呼んでるって……あらら、もう行っちゃった」 旧友A「…相変わらず変なとこあるよねキリノって。どうなったのか、聞きたかったなぁ~」 キリノ「―――せんせー?」 コジロー「い゙っ!?き、キリノお前…友達はもういいのかよ?」 キリノ「やっぱり、来てたんじゃないっすかー、もう、声掛けてくれればいいのに」 コジロー「い、いや……(ヤベー、顔が見られん…)」 キリノ「……ひょっとして、聞いたりしてました?さっきの事」 コジロー「さ、さっきの事って?……俺には、関係ないと思うんだが…」 キリノ「……ぷっ」 コジロー「な、何がおかしい?」 キリノ「か、関係ないって、せんせー……あはははは!そりゃ自白してるようなもんじゃないっすか…」 コジロー「……い、いやでも実際そうだろ!お前が誰と付き合おうと、別に…」 キリノ「付き合ってないっすよ~、あたしは、まだ。誰とも」 コジロー「え…」 キリノ「残念ながら、あたし当時から好きな人が居てですね。ごめんなさい、って」 コジロー「……そっか。(付き合っていなくとも…好きな奴は、いるのか……まあ、そりゃそうだわな)」 キリノ「……妬いてくれてたりしました?」 コジロー「!!……な、何で俺がお前に妬かなきゃならん?」 キリノ「コロッケ独り占めできないなーとか」 コジロー「んなバカな事を…もう、いいだろ。戻ろう」 キリノ「おりょ、もうこんな時間っすか」 コジロー「……お前のコロッケが無いと俺の昼メシが始まらんからな」 キリノ「ふふ、はいはい…」 キリノ「(―――昔見た剣道の試合、たしか”昇龍旗”だったかな?)」 キリノ「(その時から、あたしの憧れてるのは……たった一人だけなんですよ、センセー)」 コジロー「…何ニヤけてるんだ?」 キリノ「えへへ、なーんでも」 おわり
https://w.atwiki.jp/ladio/pages/50.html
【ずっき】(ずっき) ラジオタイトル ずっきの女らしさを求めるな 放送状況 2005年12月24日 放送開始 不定期 特色・紹介 奈良に住む高校三年生 英語が得意。しかし最近低迷中 ピアノも弾ける 関連URL 放送用BBS http //jbbs.livedoor.jp/otaku/5871/ コメント 名前 コメント today - yesterday - total -
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/878.html
史無国 弐 数十分後、三組の親子は、一際大きな広間に通された。 奥には少し高い段が設えてあり、その上には華美な椅子と長机が置いてあった。 六人は机の向かい側に直立した。 間もなく、初老の男性が一人、入ってきた。 六人は、男性に向かって膝を折った。 はずだった。 「ちょ、エルムッド、何やってんだよ?」 「……え? ……ああ、そうか」 どうやらエルムッドはまた呆けていたらしい。 セリックに促され、ようやくエルムッドは膝を折った。 初老の男性はそれを微笑みながら言った。 「いまさらではないか、のう? エルの呆けぶりは」 「……申し訳ありません、公爵様」 エルムッドの父が首を垂れる。 「よいよい。形式的なことが嫌いじゃからのう、そっちの方が気が楽でいいわい、ほっほっほ」 侯爵はひげを揺らしながら笑う。 エルムッドはいまだに何が起こっているかわからない様子で、やり取りを見ていた。 「して、今日はどういう用件か? 大体の見当はついて居るが」 「はい。この度は、私たち三人の息子が19歳になりましたので、ご挨拶に参った所存です」 テレシスの父が言う。 「レイムッド・ヴァンディールが第一子息、これにエルムッドだ」 「クラムディン・フォンベルグが第二子息、これにテレセリノスでございます」 「ティタルニア・エレナーデが第二子息、これにシャムロックです」 三人の父親が次々に言う。 それにならって、エルムッドら三人も礼をした。 「ほっほっほ、今更じゃのう。とっくの昔より知って居るではないか。 エルもテレシスも、セリックもな」 「ですが、一応は形式を……」 「じゃから言ったじゃろう? わしは形式的なことが嫌いじゃと、な」 公爵は、その柔らかい言葉の中に、有無を言わせない威圧を含ませていった。 ようやく諦めたのか、レイムッドは公爵に近づきながら言った。 「本当に久しぶりだ、クォリアス。およそ一年ぶりか。息災だったか?」 「ほっほっほ、以前よりは、年をくった感じはしよるがのう。が、息災じゃて」 エルムッドら子供組は、ぽかんとした表情で見ている。 そんな事はお構いなしに、クラムディンとティタルニアも公爵――クォリアスの傍に歩み寄り、談笑していた。 公爵……だよなぁ?」 「たぶんそうだと思うぜ」 「……侯爵の間違いじゃないのか?」 「……いや、それはないと思うよ?」 三人は訝しげに、それぞれの父を見ているのだった。 数分後、談笑を終えたレイムッド達に、テレシスは尋ねた。 「あの、レイムッドさん?」 「何だ」 「さっきの人って、公爵、ですよね?」 「お前たちもこれまで何回か会っているだろう」 レイムッドは言う。 セリックが今度は聞いた。 「いや、でも、公爵相手に、あんな馴れ馴れしくていいんですかい? 公爵って言えば、一応はリムノール皇室の血を引く人でしょうが」 「ああ、まあ、そうだがな。が、クォリアスはちょっと頭が緩くてな」 「エルとどっちが緩いですかね?」 「……そこで俺を出すか、セリック……」 エルムッドの言葉に、笑いが起きる中、レイムッドは言った。 「エルとはちょっと違う緩さだがな。クォリアスは、公爵じゃない公爵なんだよ」 「どういうこと?」 セリックが身を乗り出して聞く。 彼がこういう態度を取る時は、決まって興味がある話の時だけだった。 他の興味のない話の時は、寝ているか、あるいは逃亡しているかのどっちかだった。 「別の言い方をすれば、公爵らしくない公爵、ってことかね。政務の一切は自分が見るし、巡察もするし、税はあんまり取らんし。正直、20年付き合ってきて、驚かされるばかりだ」 レイムッドが笑う。 それにつられて、クラムディンも笑いだした。 「本当に、ですよ。あの人は、まさに変人です」 「まあ、ともかく、今日公爵に顔を見せに行ったからな。近いうちに任官が有るだろう」 ティタルニアが言った。 「あー、かったるいな。任官、か」 「そういう事を言うもんじゃない、セリック」 「俺は、自由に遊び回ってる方が性に合っているさ」 セリックの言に、ティタルニアは溜め息をついた。 「はっはっは、これは仕方がない、セリック。うちのエルムッドですら受けるんだ。お前も諦めて受けるんだな」 「レイムッドさんに言われちゃあ、仕方がないね」 「おい、なんで父親の言う事は聞かんのに、レイの言う事は聞くんだ?」 「反抗期ってやつさ」 「……おまえなぁ」 ほんわかした空気が、六人の中に流れていた。 史無国 参へ
https://w.atwiki.jp/battleroyale/pages/142.html
122.聖なる大馬鹿者 見知った顔だった。会相えたのはほんの少しの時間なのに、腹立たしい程に記憶に焼きついた顔だった。 ―皆が助かりますように、ってか?手前だって、そこまで馬鹿じゃ… きょとん、とその頬から少し血を流しながら自分を見つめる顔。 水を補給するためにローグ達は地理を思い出しながら川原に来たのだが。 川についた途端、はしゃいでちょろちょろと動き回るアラームと、それを危ないからと止めようとするアーチャー。 そしてそのアーチャーの頭にのっかっているバフォメット。 その騒ぎをぼんやりと見つめてぶつぶつと不貞腐れる♂ローグを♀クルセが苦笑いしながら水をそれぞれの水袋に入れるのを手伝っていた。 が、2人と一匹が走っていった方向で悲鳴があがる。 悲鳴の上がった方向へと悪漢と聖堂騎士が駆ける。 そしてそこ…夕日で赤く染まる中、その夥しい赤に目を奪われた。 ―馬鹿野朗!! 助けたんじゃねぇ!! 手前みたいなInt1馬鹿は、わざわざ殺さんでもすぐにおっ死ぬから、手間省いただけだ!! びくりと震えて、涙のあとがのこる顔をこちらを向いて。 手に食べ物をもったまま突っ伏して死んでいる男、 少し離れたところで背中から大量に血を流してこときれているシーフ、 争った痕跡、血が乾いてこびりついたスティレット。 そして… そして少しうつむいて、ポツリと。 ―お優しいんですね 「……っとに…!!」 ローグは目を閉じ、拳をぎりと音が出るほど強く握る。 頭にくる。頭にくる。頭にくる…。 吐き気がする、ムネがムカムカする… どんな状況で殺されたのか、わからない…けれどきっとこいつは、そう…バカだから。 こんなところで、死んだ。 ♂ローグの思考が何か彼自身わからない感情に染まりきる寸前、その肩をたたくものが居た。 肩を叩いたのは沈痛な面持ちの♀クルセである。 「ローグ。もう、行こう…。」 この光景を目の当たりにして気付かぬうちに結構経っていたらしい。 日は既に完全に沈み、 スティレットをクルセが持っていた。 そのクルセの肩越しに顔色を暗くして、野花を供えているアラームたちの様子が見えた。 舌打ちをして歩き始めようとするが、プリーストのそばに転がっているものに気が付く。 それは、小さな青箱。 無言でプリーストの遺体とそれを交互に見つめ、ローグは青箱を拾い上げた。 「いくぞ、日が落ちる前に少し川上って休む所を探さないとな」 惨劇の場からしばらく離れた辺りで苛立っているローグを見て、 アーチャーが先頭を行くローグに小走りで追いついて話しかける。 「ねぇ…。」 「あんだよ」 胸の中でまだわからない怒りがぐるぐると渦を巻いている。 頭痛までしてきた。 「ローグ、もしかして…さっきの人たち、知り合…」 「しらねぇ。」 遮るように言う。それきりアーチャーは黙ってまた歩き続ける。 そうとも、理解なんかできない、あんな大バカは。 知らない、知らない、識らない。 あの馬鹿のせいで。 後ろを振り返る。 アラーム、アーチャー、クルセ。それにバフォ。 そういえばなんでこいつらがついてきているのか。どうして、自分は。 そして少しうつむいて、ポツリと。 「…ああ…馬鹿って、うつるもんなんだな…」 まったく、可笑しい。 そうとも、あんな大馬鹿は笑ってやる。くっくっとひとり笑う。 嘲笑の形を型作っているつもりだったが、ローグのそれは苦笑い。 うまく、笑えない。 最後尾を歩くクルセイダーは一人、考えていた。 『♀BSは…もしや』フラッシュバックする先程の光景。 ハッとなって頭の中から振り払う。 まだだ、まだ…。 しかし、ミョルニール山脈をどうやって超える。禁止区域、あの狂ったBSの脅威、アルデバランへ、約束の… 思考がまとまらない。 ふと、前を見る。 私には、一時的にとは言えパーティーが居る。 ♂BSは…ひとり。 そして♀BSも。 何かに焦る。 最初に集められた場所では、あの♂BSだって普通の青年の表情をしていた。 何が起きたのかわからない。 唯、狂気がそこに。 先程の川辺の光景は異様だった。 『私はひとりじゃない、しかし…』 唯不安が募る。 ♂BSの狂乱と、ひどく狼狽した♀BSの顔がちらついた。 ローグの乾いた笑い以外、誰も一言も発しないまま、日が落ちるまで一向は歩く。 <ローグ一行 また移動中 ♂ローグ→小さな青箱1個獲得 ♀クルセ→スティレット1個獲得> 戻る 目次 進む 121 目次 123
https://w.atwiki.jp/keizoku_eroparo/pages/16.html
「彩さぁぁん!!」 おはようさん、と弐係に足を踏み入れた瞬間に柴田が泣きついてきたものだから、彩は危うく抱えていた書類を取り落とすところだった。 「わっ、ちょっ、危ないやろ柴田!」 「だって、だって、聞いてくださいよ彩さん~……」 「はいはい、どないしたの。また真山さんにいじめられたん?」 ぐすぐすとべそをかく柴田がコクンと頷く、その後ろでは近藤や遠山らが助けを求めてすがるような視線を彩に送っていた。 一人真山だけが、そっぽを向いて知らん顔である。 その状況を即座に読み取った彩は、小くため息をついた。 柴田を宥めるのはやっぱりあたしの役目なんかい、ホンマに役に立たへん男共やな。 そんなことを考えながらもしかし、実のところ彩もまんざらではない。 今自分に泣きついているこの女は、年上であるにも関わらず、どこか保護欲のようなものを生じさせる性質なのだ。 「あーよしよし、可哀想になぁ。真山さんに何言われたのよ」 「さ、さっき、事件のことで女性の方が相談にいらっしゃったんです。その方が私と同じ年齢で、綺麗な方で、」 「うんうん」 「その方が帰ったあとに、私、綺麗な方でしたねー憧れちゃいますって言ったんです。そしたら真山さんが、」 「あー無理無理。お前は一生あんな風にはなれねーよ。夢見るのもほどほどにして、現実見たら? な」 唐突に口を挟んできた真山の方を見れば、彼は何食わぬ顔でスポーツ新聞に視線を落としたままだった。 それと対照的に、「……また言ったぁ~……」と呟いた柴田の瞳には再び涙が溜まっていく。 その様子に、彩は今度こそ大きくため息を吐き出す。 「真山さん、あんまり柴田いじめんといてよ。泣いてるやん」 「だってさ、ほんとに全然違うんだよ?さっきの人とコイツ」 「何がよ」 「ん?さっきの人、綺麗清潔礼儀正しい常識ありそう。あぁ、色気もあったな。 でコイツ、風呂入らない頭臭い化粧っけもない、オマケにいろいろ変。 ほら、全然違うじゃん。な?無理だよ」 「……別に、私がどう思おうと真山さんには関係ないじゃないですか」 「そりゃあ思ってるだけならな。でも目の前でいけしゃあしゃあと言われると、なんか腹立つんだよね」 「……彩さーん……」 「あー柴田よしよし、もー真山さん!」 なんでこうも素直になれないのだろう、この男は。好きな子いじめるガキかいな。 それが正直な感想だが、そのまま口に出すと真山に撃たれかねないので彩は口をつぐむ。 代わりに、ぐすっと鼻をすする柴田の顔を、子供にしてやるようにして覗き込んだ。 「アンタももう泣かんのよ、ほら」 「彩さん、私悔しい……」 「そーやなぁ……あ、したらあたしがキッチリ化粧したるわ」 「え?でも私お化粧はもうしてますけど」 「えっ?そーなの!?お前が!?」 「社会人としての身だしなみです!真山さん失礼です」 「はっ、どの口が『身だしなみ』なんて言うわけ?」 「もー柴田も真山さんも黙り!柴田のメイクは、ホンマに必要最低限だけやろ。そんなんやったらしててもしてなくても変わらへんわ」 「……」 「せやからあたしがちゃんとしてあげる。柴田はよく見たら元がええから、絶対可愛くなるで。な、そーしよ?」 「いいんですか?」 「そら、係長にいつまでも泣かれても困るしな。ほなそこ座り」 「彩さん……ありがとうございます……!」 そうして柴田の濡れた瞳が感動に彩られていくのを見ながら、ホンマにこの子は手ぇ掛かるなぁ、とどこか姉のような気持ちすら抱き。 彩は自分のバックから、使い慣れた化粧ポーチを取り出したのだった。 * * * 「ほら、どーよ!」 数十分後。 彩にずいっと押し出される形になった柴田は多少困惑顔だが、その顔にはきっちりとメイクが施されていた。 澄んだ強い瞳はアイラインの効果でさらに大きく見え、元々長い睫毛は更に1.5倍ほどの長さになっていて。 オレンジのチークのおかげでいつもよりずっと健康的な雰囲気になり、そしてなにより、唇にのったグロスが、妙に妖艶な輝きを放っていた。 普段のままの服装はともかくとしても、街ですれ違えば思わず振り返りたくなってしまうような美人だ。 近藤や遠山らから、思わず感嘆のため息が漏れる。 「うわー……すごく綺麗ですよ、柴田さん」 「ホンマにこれが、あの東大ちゃんかいな……」 「せやろー?この彩さまにかかればこんなん朝飯前よ!」 「あのぅ……私まだ、自分がどうなってるのかわかってないんですけど。鏡、貸してもらえませんか?」 「もー、鏡くらい自分で持っとき。ほら」 「ありがとうございます。……うわ」 手鏡に映った自分を見て、柴田はぱちぱちと瞬きをした。 そしていろんな角度から自分の顔を興味深げに眺め始める。 「え、すごーい、彩さん、すごいです!プロですね!」 「ふふん、せやろ。ホンマにかわええわ~柴田。な、真山さん?」 話を振られた真山は、しかし先程から柴田を凝視したまま微動だにしない。 「真山さん?聞いてんの?」 「……はは、これ、柴田?嘘だろ、うわ、気持ち悪ぃ」 「ちょっ、気持ち悪いって何ですかー!?せっかく彩さんが可愛くしてくれたのに、」 「やめて、顔近づけないで!来ないで!来ないで!」 「何でですか、え、真山さん?」 「こえー!女ってこえー!!」 「……真山さん、変ですよ?」 「あかん、許容範囲越えてもうてるわ……」 * * * 私は何か変なんだろうか。 定時も過ぎて皆が出払ってしまった弐係で、柴田は一人、不意に調書を読む手を止めて思った。 行動は完全にいつもの柴田だが、顔に施されたメイクは今朝のままである。 あの時鏡に映った自分は、自分で思うのも難だが、今まで見たこともないくらいに綺麗だった。 これで私も大人の女性の仲間入りだと、そう思ったのに。 それなのに真山の反応ときたら全く要領を得ず、柴田は未だに首をかしげるしかできない。 「気持ち悪いって言ったっけ……何が?んー……やっぱりお風呂入ってないのが悪かったのかなぁ。ここ数日忙しかったから仕方ないか」 そう無意識のうちにぶつぶつ呟いていると、背後から足音が聞こえた。 反射的に振り向くと、そこには真山の姿があった。 「あれ、真山さん。もう帰ったのかと思ってました」 「うん俺もね、帰りてぇよ。でもどっかの係長がさぁ、関係者の証言取ってきて報告するように命令しやがったから?」 「あ、そっか私が言ったのか。すいません、忘れてました」 「はぁ!?何だよお前ほんともう、どーでもいいことは怖いくらい憶えてるくせに!ちくしょー!」 「そんなに怒らないでくださいよ~。真山さん、今朝から何か変ですよ?」 真山は柴田の言葉を無視して自分のデスクに腰を下ろすと、一服し始めた。 柴田はその様子に返事を期待しても無駄だと悟ったのか、再び調書へと視線を落とした。 とたんに、弐係を沈黙が支配する。 途中「そういえば、関係者の証言はどうだったんですか」「変化なし。相変わらず調書と相違も矛盾もねぇよ」などといった会話を交わしたが、それ以外は時計の秒針と柴田が調書を捲る音が耳に届くだけだった。 やがて、煙草を指先で遊ばせる真山が思い出したように口を開くまでは。 「お前、まだ落としてねぇの」 「はい?何をですか?」 「化粧。落として寝ないとね、肌荒れるぞ」 「あぁ、大丈夫です。これ読み終わってからちゃんと落とします」 「そんなこと言って、絶対それ読んでる最中に失神とかしてんだろ。な。いい加減パターンなんだよ」 「やめてくださいよ、人をどこでも失神する女みたいに」 「あれ、自覚なし?うわー信じらんねぇ」 「……真山さん、うるさいです」 「……つーかさ、」 「何ですか」 「お前もさ、何も泣くことねーじゃん」 「……真山さんが、散々言うからじゃないですか」 「でもさー、普通泣かないでしょ。部下にちょっと言われたくらいで」 「っ、もうさっきから何ですか真山さん!仕方ないじゃないですか、悔しかったんです!悲しかったんです!」 張り合うつもりなんて毛頭なかったにも関わらず、勝手に美人と比べられて。 せっかく綺麗にお化粧してもらっても、まともに反応してもらえない。 その上に意図のわからない小言のようなことを言われて、柴田は思わず声を荒げた。 そうか、自分は悲しいのだ。 感情の機微に疎い柴田は、その悲しさが相手が真山であることに大きく起因していることに気付くことはないのだが。 柴田にキッと睨まれても、真山は表情ひとつ変えない。 むしろ冷静な目で向かいのデスクの女を観察した。 華やかに色付いた目元。艶やかに強調された唇。……くそ、落ち着かねぇ。 けれどもこの微かな苛立ちの原因は一体何なのか、真山はそれを考えようとは決してしない。 ただ、目の前のこの女に精神面でも振り回されそうになることが堪らなく癪にさわるのは確かだった。 「……それ、取ったら。化粧。柴田に見えないからさ」 「なん、」 「あ、取ってやろうか?」 わけのわからない、わかりたくない苛立ちを押し込めて、真山は『攻撃は最大の防御』を実践すべく煙草を灰皿に押し付けて立ち上がった。 あっという間に机を回り込んで、デスクのチェアに座ったままの柴田の顎をくいっと引き上げて。 そうしてそのまま、その色付いた唇に自分のそれを重ねた。 「っ、ん、んんー!?」 柴田が困惑した声を上げたが、真山はお構いなしにその口内に割って入る。 逃げる舌を探り当て、絡めとり、吸い出して。 自分の唇で柴田の唇を拭うようにもしながら、何度も角度を変えて味わう。 柴田は徐々に頭の芯がぼうっとしてくるのを感じる。 力が入らなくなってきて、チェアからずり落ちそうになれば、それでもまだ逃がすつもりはないと言わんばかりに真山に身体を抱き込まれた。 「……んっ……ふぅ……」 困惑の声が、次第に違う色を帯びてくる。 それを聴いて、真山はうっすらと開いた目を愉快そうに細めた。 そうして完全にくったりとなって自分に身を預けた柴田に満足したのか、仕上げにその唇を舐めあげてから、真山は柴田を解放した。 ずるずるとデスクに崩れ落ちた柴田は、肩で息をしながら涙目で真山を見上げて睨んだ。 グロスが剥がれ、代わりに唾液で濡れて光っている柴田の唇を見て、真山はクッと笑った。 「はい、取れた」 「……っも、真山、さん!」 「息上がってますよー係長。それじゃあ報告もしたり煙草も吸ったし、俺は帰りますかね」 「え、嘘ちょっと、」 「お先失礼しまーす、お疲れさまっしたー」 「真山さん!」 飄々と去っていく背中を追いかけたくても、まだ力が入らなくて立ち上がれもしない。 結局一人弐係に残されて、柴田は未だに整わない呼吸と共に呆然とするのだった。 * * * 「あー柴田、オハヨ」 「あ、彩さん。おはようございます」 「あれ、アンタまたいつも通りやん。何でメイクしてへんの、昨日教えたやろ?」 「いや、えっと……やっぱりこれでいいかなって」 「えー何で?せっかく可愛かったのに勿体無いやん」 「いえ、いいんです、私これで十分なんです」 「……?」 昨日と一変して頑なな、何故か恥ずかしそうでどこか焦ったような柴田に、彩は怪訝な顔をした。 しかしふと弐係を見回すと、鼻歌を漏らしながらスポーツ紙を読む妙に上機嫌な真山の姿が目に入って、あぁ、と納得した。 何があったのかはわからないが、確実に、何かがあったんだろう。 (……アホらし) 妙な脱力感を覚えて、彩は自分のデスクに腰を下ろすのだった。
https://w.atwiki.jp/sasoribinageki/pages/36.html
☆嘆きの樹 ワンモア 嘆き「よくもここまできたものだ」 嘆き「貴様等は私の全てを奪ってしまった」 嘆き「これは許されざる行為といえよう」 嘆き「この最終鬼畜譜面をもって」 嘆き「貴様等の罪に私自らが処罰を与える」 嘆き「死ぬがよい」 ☆白虎 SS 大桟橋 =白虎の休日= 白虎「しかし、急に休みを貰ったとて、どこに行けばよいのやら……。 まぁ、こういう風に街外れを歩いてみるのもなかなか面白いものだな……」 スタスタ………… ……~~♪ …~~♪♪ 白虎「ほう、歌か……。 しかしこの声、どこかで聞いたことがあるような……」 ??「…………ときも~♪ どんなときも~♪ 僕が僕らしくある~ために……♪」 白虎「ん? この声は、もしかして……」 …………。 大桟橋「~♪ こーたーえーになるこーと、僕は知ってる~か~ら~~♪」 白虎(……やっぱり大桟橋のおじ様だったか……) ~~♪ ~~…………♪ パチパチパチ…… 大桟橋「……えっ? ……ああ、白虎君じゃないか。こんにちは。こんな所にいるなんてどうしたんだい?」 白虎「そちらこそ。おじ様こそこんな街外れの寂れた公園で……。歌の練習ですか?」 大桟橋「ああ。流石に街中の方だと人に注目されて集中できないのでね」 白虎「確かに、街のこちら側の方は人の通りが少ないですし……」 大桟橋「そう言うこと。しかし君の方こそ、どうしたんだい?」 白虎「ええ、実は……」 …………。 白虎「……と言うわけがありまして」 大桟橋「そうか。ま、たまにはゆっくりするのもいいだろう。折角だし、どうだい? ちょっといいかな」 白虎「ええ」 大桟橋「緑茶でいいんだよね?」 白虎「すみません、わざわざ……」 大桟橋「気にする事は無いさ。ほら」 白虎「ありがとうございます……」 ……プシュッ! 白虎「んく、……んく……。…………ふぅ……」 大桟橋「しかし、もう春も終わりだねぇ……」 白虎「そうですね……。桜も殆ど散ってしまいましたし」 大桟橋「八重桜はこれからが本格的だろうけどね」 白虎「はい。……因みにおじ様。おじ様はよくここに来られるのでしょうか?」 大桟橋「ん……、まぁ、時々……ね。やっぱり歌と言うのは、常に練習していないといけないから」 白虎「おじ様の店は、おじ様の歌も売りですからね」 大桟橋「ははは……、そう言われると照れるなぁ」 白虎「でも、そう言えば、先ほど歌われていたのはおじ様自身の曲では無いですよね?」 大桟橋「ああ……。……あの歌は、最近ACから離れてしまった私の弟の曲なんだ……」 白虎「あ……、そうでしたか……」 大桟橋「なに、気にする事は無いさ。確かに寂しいことには変わりないが、離れていくのも一つの運命だろうからね。 私もいつ離れる事になるのか、それとも最後まで残るのかは分からないが、できる限りの事をするだけさ」 白虎「…………」 大桟橋「ほら、そんな湿っぽい顔をしないでくれ」 白虎「あ、申し訳ありません……」 ビュゥウウウ……… 大桟橋「ん……、少し今日は風があるね」 白虎「はい……。もうすぐこの樹の桜の花も全部散ってしまうのでしょうね」 大桟橋「そうだな……。結局、何にだって終わりはいつか来る。私達はその終わりが来るまで、頑張ろうじゃないか」 白虎「……そうですね。私もお嬢様を守る義務を終えても、それでも……」 大桟橋「ああ……」 白虎「……あの、おじ様」 大桟橋「何だい?」 白虎「おじ様自身の歌、歌っていただいても……宜しいでしょうか」 大桟橋「…………分かった。今日は特別サービスのライブだ」 白虎「はい、ありがとうございます」 大桟橋「すぅ……、はぁ…………。それでは、『大桟橋』、歌わせて頂きます」 ~~~♪ ~~~♪♪♪…… ☆玄武 SS ある所に一人のIIDXプレーヤーがいた。 そこそこの実力はあるものの、ランカーとは無縁の人間。 彼は今日もまた、人の少ないゲームセンターでひっそりとIIDXを楽しんでいる。 ランカーからは遠いとはいえ、ハイパーのゲートを開くほどの実力は持っていた。 そして朱雀、白虎、青龍の3人には普通に勝てるほどの力があった。 …………しかし、 玄武「これで、終わりですっ!」 プレーヤー「……くあっ……!」 最後の一人、玄武には今までに一度たりとも勝ちを収めたことが無かったのだ。 幾度と無く彼女に戦いを挑んでは、いつも、毎回のように叩きのめされ続けていた。 プレーヤー「…………まだ駄目か……っ!」 玄武「……あの……」 プレーヤー「……何だ?」 玄武「何故あなたは、そこまで私にこだわるんですか……? 自分で言うのもあれですが、あなたがこのレベルの私に勝つのは厳しいと思います……」 プレーヤー「……そんなのは分かってる」 玄武「ならどうして……。 そこまでして、私に買ったという称号が欲しいんですか?」 プレーヤー「……まぁ、それは否定しない。だけど、違くもある……。ただ……、あんたの曲が好きだから、さ」 玄武「……え?」 プレーヤー「好きな曲に挑むのに、それ以外の理由がいるのか?」 玄武「…………」 プレーヤー「確かに自分の力をぶつけ合い、しのぎを削り、高みを目指すのもいい。 だが、俺達プレーヤーと、あんた達楽曲が存在する意義は、それだけじゃないだろ? ……純粋に音楽を楽しむっていうのがよ」 玄武「…………あっ」 プレーヤー「俺のホームは人が少なくてな、ちょっとマニアックな曲をやればすぐに筐体トップが自分になっちまう。 でも、それでいい。例え他の人が選ばないような奴らでも、俺がそいつの曲を好きならばそいつに挑むだけだ。 俺にとっちゃ、俺の好きな曲に挑むのが一番楽しいんだ。 ……ま、やっぱり好きな曲に挑むからには勝ちたいってのはあるが……」 玄武「…………」 プレーヤー「いつか朱雀の人から聞いたが、あんた、解禁後には自分を選んでくれる人がいないんじゃ、って言ってたそうだな。 別にそんなのは気にしなくていいじゃねぇか。俺みたいに……、いや、俺だけじゃない。 俺『達』みたいにあんたを欲している奴らは大勢いる。だからあんたはあんたなりにすればいいんだよ」 玄武「……は、はい……!」 プレーヤー「全く、泣いてるんじゃねぇよ……。 ……それじゃあ、『また』な」 玄武「あ……っ! ……はい、『また』ですっ!!」 プレーヤー「次こそは負けねぇぞ! ……じゃあな!」 玄武「私だって、手は抜きませんからねぇっ!!」 キィィィィィ……………………ガシャン!! =GAME OVER!!= SS =其の壱・玄武の休日= 屋敷の近くの川辺にて……。 玄武「…………ふ~~~~~~んふ~~んふ~~んふ~~~~~~ん♪ やっぱりお散歩って気持ちいいなぁ……。…………あれ?」 ~~~♪ 玄武「何だろ、何か音楽が聞こえてくる……。しかも、何だか遅い曲で、いい感じ……」 ~~♪ ~~~~♪♪ 玄武「あ、あの人が流してるんだ。あの人の曲がこれなのかなぁ……」 ~~~♪♪~~………… 玄武「あ、終わっちゃった……。でも、何だか好きな感じの曲だったし、ちょっと聞いてみようっと。 ……あの~~」 ??「はい? …………あ、君って……!」 玄武「え?」 ??「君って、あのお屋敷にいる……」 玄武「あ、もしかして私のこと、知ってるんですか?」 ??「うん。玄武……さんだよね。巷じゃ4姉妹の仲で一番強いとか言われてる……」 玄武「あぅ、大げさだよぉ……。でも、そんなに有名なんだ、私……達って」 ??「そりゃもう。カーディナルゲートを守る4姉妹、って。俺が初めて来た時はそんなの無かったんだけどな……」 玄武「あ、そちらは結構前のシリーズからいたんですね。……あ、一応名前を聞いてもいいですか?」 ??「ああ、ごめん、つい夢中になっちゃって。俺、『I can fly,I've got reason』」 爆音で名前が聞こえません sage 残りの3人は別の機会に。 2006/04/13(木) 21 15 01 ID K/FinYuf 玄武「あははっ、長い名前だね~」 I can「そうだね。暫く俺はACの方から離れてたんだけど、今回やっと戻ってこられたんだよ……」 玄武「大変だねぇ……」 I can「うん……。やっぱりこっちに出てこられないってのは辛いな……」 玄武「そう言えば、さっき何か流してたけど、あれがあなたの曲なの?」 I can「ああ。BPMが遅い遅いって、人によっては結構嫌われるんだよな、俺の曲……」 玄武「あ、私、遅い曲好きだよ~。逆に速いのって苦手……」 I can「あ、そうなんだ」 玄武「ねぇ、聞かせてもらってもいい?」 I can「ああ、いいよ。 えっと……、はい」 ♪♪~~アイキャンフラーーイ(アイキャンフラーーイ)、アイガッリーズン!! アイガッリーズン!! アイガッリーズン!!・・・・ 玄武「あはは、何だか面白いね。うん、でも私も好きな感じの曲です~」 I can「気に入ってもらえて嬉しいよ。何かこう、遅くて、ズンズン来る感じの曲っていいよね」 玄武「うんうん。何だか気が合うね。……折角だから、私の曲も……」 ~~♪♪ ~~~~♪♪ I can「そっちはメロディーがシンセなんだ。俺のはギターやストリングスとかなんだけど……」 玄武「でも、遅くて重厚感がある感じは同じだよ」 I can「そうだね。でも最近って、やたら速い曲が多いよね。そりゃあ、悪いわけじゃないけどさ……」 玄武「そうそう~。ただ速くすればいいってわけじゃないのにね~」 I can「…………」 玄武「…………」 I can「あはははっ! 本当に気が合うね、俺達」 玄武「くすくす……、そうだね。ねぇ、もうちょっと一緒にお話しててもいい?」 I can「勿論。趣味が合う人がいて、俺も嬉しいし」 玄武「えっと、それじゃあ……」 MAX 300「ぶえっくしょん!!」 桜「は、はっくしょん!!」 パラ鯖「……いくしっ!!」
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1358.html
― 連合軍第501統合戦闘航空団 ― バルクホルン「ハルトマン!早く起きないか!!」 エーリカ「んん……あと720分……」 バルクホルン「そんなに待っていられるかっ!!」 サーニャ「すぅ………zzz…」 エイラ「………むにゃむにゃ……」 エーリカとバルクホルンはいつものように言い争いをしている そして、エイラはサーニャと仲良く添い寝をしている 早朝にもかかわらず、ルッキーニは元気に木の上で虫取りをしていた ルッキーニ「このムシかっちょいい~!!」 「ん?なんか飛行機が飛んできた」 501のウィッチ達が徐々に起きはじめている時、煙を吹いた一機の輸送機が基地に降り立った 坂本「ん?あれは……」 坂本は昨夜、ミーナに話された無免許医師 俺のことを思い出していた しかし、被弾している輸送機が目に入り、俺医師についての考えはどこかに吹っ飛んだ そして、被弾している輸送機の元へ駆け寄った 坂本が輸送機の元へたどり着くと同時に輸送機のタラップが降りた 俺「お、おい!医務室を案内してくれ!」 坂本「搭乗員が負傷したのか!?もしかして、ネウロイか!?」 俺「ネウロイなんかどうでもいい!!早く案内しろ!」 坂本「う、うむ!了解した!!」 坂本は負傷した搭乗員を背負っている男を医務室に案内した 坂本「わ、悪いが今、医師がいないんだ!!我々では治療できない…」 俺「かまわない。俺が手当てする」 坂本(…この男が……あの…医師か?…) 俺「……応急手当が良く効いたみたいだな…縫合を済ませば、大丈夫だな…」 機長「…うぅ……」 俺「麻酔は無いから、我慢しろ」 機長「!! くっ!!」 機長は苦痛を顔に浮かべ、悶絶している 俺「……よし……終わったぞ」 機長「…うっ……」 坂本「…この搭乗員は助かったのか?」 俺「…助かったさ……」 坂本「…お前は……俺医師か?…」 俺「……だからなんだ?」 坂本「いや…特に用は無いが…」 坂本は無免許医師と聞かされて、ある程度容姿を想像していたが、 想像には反して温厚な顔をしていて、身なりも普通の医師と変わらなかった 俺「俺はこいつを輸送機に戻す……」 坂本「や、休ませなくていいのか!?」 俺「心配ない…」 坂本「………」 坂本は異様な集中力をみせている俺医師に口出しができなかった - 滑走路 - 俺「と、いう事でこいつは問題ない」 副機長「ありがとうございます。俺さん」 俺「治療して今は容態が安定している。基地に戻る際にまたネウロイに遭わないよう気をつけろ」 副機長「了解です」 負傷した機長を機内に寝かせ、副機長は自軍基地へ帰還するために、輸送機を離陸させた 坂本「………」 俺「どうした?そんな所にボケーッと立って」 坂本「いや、なんでもない…俺医師には部屋を用意している」 俺「どうも。今日から世話になるぞ。いや、俺が世話する方か…」 坂本「今晩のミーティングで俺医師を紹介する。それまで、部屋でゆっくりしてほしい」 俺「了解した」 坂本「………」 坂本は負傷者を治療しているときの俺医師の表情、態度と違う今の俺医師にただ驚いていた - 廊下 - 俺(……さっきのヤツはウィッチか?…まだ、子供じゃないか…) 俺は噂に聞いていたウィッチとの同じ姿に少し驚いていた コツコツ コツコツ ルッキーニ「んにゃ?あれ誰だろ?男の人みたいだけど」 シャーリー「本当だ…でも、見たことないな……この基地の整備士か?」 2人は向かいから歩いてくる男とすれ違う際に服装、顔などを相手に気づかれない程度に見た ルッキーニ「ねぇねぇ、なんかお医者さんみたいだったね」 シャーリー「新しい医者かな?」 俺(この基地は子供ばかりじゃねぇか……それに男ひとりも見かけないんだが…) 俺は教えられた部屋に向かって静かに歩いていった - 夜 ミーティング - ミーナ「みなさん、今までお世話になった医務室のアレッシア・コルチさんが結婚で退役なさります」 宮藤「あの先生結婚するんですか!?」 リーネ「ちょっと意外かも…」 ミーナ「結婚することで、替わりの新しい医師が来ています。見かけた方もいるかもしれません。それでは、どうぞ」 ガチャッ ミーティングルームの一つのドアがゆっくりと開き、白衣を着た男が入ってきた ミーナ「こちらが替わりの医師の俺さんです」 俺「どうも…」 ルッキーニ「あ~っ!!さっきの人だ~!!」 シャーリー「本当だ!」 エーリカ「そんなことより……」 「「「「男の人~!!!?」」」」 バルクホルン「だ、大丈夫なのか!?ミーナ」 ミーナ「ええ、大丈夫よ。俺さんは医師免許を持ってはいないけど、腕は世界一といっても過言じゃないわ」 エイラ「だ、大丈夫なのかヨ!?医師免許持ってないとか危ないゾ!!」 坂本「まぁ落ち着け、エイラ。大丈夫だ、俺医師なら」 エイラ「大丈夫なのカ?…」 ミーナ「では、俺さんに質疑応答の時間を取ります」 エーリカ「はいはい!」 ミーナ「どうぞ、ハルトマン中尉」 エーリカ「専門は何~?外科?」 俺「専門は一応、内科だ」 ルッキーニ「はいはい!次は私~!!」 「俺は何の虫が好き~?」 俺「ヘラクレスオオカブト」 ルッキーニ「へらくれすおおかぶと?ピカピカでかっちょいい?」 俺「テカテカでかっちょいいな」 シャーリー「なぁ、私からもいいか?」 「趣味はなんかあるのか?」 俺「趣味は無い」 シャーリー「趣味が無くて、暇じゃないのか?」 俺「いや、基本寝てるからどうってことない」 バルクホルン「ふっ…どこかの誰かさんみたいだな」 エーリカ「なんで私を見るのさ~」 宮藤「次は私で。俺さんの出身は?」 俺「俺はスオムス生まれだ」 サーニャ「エイラと同じ…」 エイラ「スオムス生まれなのカ? じゃあ、スオムスの食べ物で何が好きなんダ?」 俺「そうだな…カレリアンピーラッカかな」 エイラ「それなら私も好きだゾ」 ミーナ「では、ここら辺で質問を終わりにします。明日から医務室には俺さんがいます」 「みなさんも何か体調不良が出たら、気軽に行くように。では、解散!」 ミーナが解散の号令をかけると、みんなは各自自分の部屋に戻り始めた そして、ミーティングルームにミーナ、坂本、俺だけの3人になった 俺「なぁ、ちょっといいか?」 ミーナ「なにかしら?」 俺「俺、ここのウィッチの名前、誰一人と知らないんだが…」 坂本「前に資料を渡されてなかったのか?」 俺「ああ…何でも急ぎでこっちに来たからな」 ミーナ「それなら、これを」 俺「ん?」 ミーナは俺にやや分厚く束ねられた紙を渡した ミーナ「ここの隊員の資料だわ。くれぐれも悪用しないように」 俺「したところで、俺は何も得しない… えーっと…」 「そっちが坂本美緒少佐…… で、こっちがミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐か……」 坂本「早めに名前を覚えてもらえると、助かる」 俺「了解…」 ミーナ「では、これで。明日から医務お願いします」 俺「了解…」 俺は2人と別れ、部屋に戻ることにした 続く
https://w.atwiki.jp/y256/pages/125.html
#75 1枚制限の罠 「エクシアをエクシア(セブンソード)に換装します」 「…!?」 「そしてエクシアを再介入、アストナージでバルチャーを付加したセブンソードを防御に出撃」 なにが”アストナージでリロールまでは解る”よ自分。 口に出してなくてよかった…。 「ダメージ判定ステップに行きたいですが?」 「いえいえ、防御ステップ規定後。セブンソードにツインバスターライフルをプレイ!」 あたしは流れるように手札からコマンドを出す。 ユニット1枚に5ダメージ。それだけ。でも強力! 「了解です、セブンソードが落ちて…交戦でエクシアが落ちますね」 矢田部は少し残念そうにエクシアをジャンクヤードに送った。 よし! あたしはグッと拳を握ってターンを終了する。 「ターン終了時にバルチャーポインイントが10あるのでガンダムエクシアを手札に移します」 「どうぞ」 あたしは許可をだす。 セブンソードでハイマットの戦闘力を下げて討ち取ろうとしてたってことは”捨てていいような手札”? 「僕のターン。配備フェイズにこのユニットをプレイするよ」 矢田部は手札からするりとカード1枚を取り、1資源を払い場に出す。 …なるほど。さっきの気落ちは嘘か。 「ガンダム(ラストシューティング)」 「…カットインします。ガンダムLOブースター(ロッシェ・ナトゥーノ機)!」 あたしは矢田部がユニット名を宣言した直後に口を開く。 このカードは、場に出ると敵軍キャラクター1枚を奪うことができるユニット。アストナージでリロールなんてさせないわ! 「了解。対象はもちろんアストナージだね」 「はい」 あたしはアストナージを受け取り、LOブースターにセットする。 矢田部はそこで少し考えるように止まり、少し間を空けて「ジャンクヤードと本国の枚数確認させてもらっても?」と言った。 「ええ。ジャンク5枚、本国26枚です」 「ありがとう。こっちは本国20枚だよ」 ラストシューティングの格闘は8。でも依然耐久は3のまま…撃破は余裕。 あとはテキストで本国廃棄が来るけど、8枚程度廃棄されても耐えられるわ。 「ターン終了だ」 「あたしのターン!」 やっぱりね。 このまま本国をガリガリ削れば行けそうだ! 「配備フェイズ、中東国の支援をプレイ。2ドローします」 あたしは2枚カードを手札に加える。 ジャンクは6枚になっちゃうけど、国力が足りないことにはどうしようもないからね。 「6枚目の白Gを配備します。そして、インフィニットジャスティスガンダムをプレイ」 「…まずいね。まずいよ、そのカードは。戦闘力がありすぎる」 矢田部は自分の手札をチラッと見る。 エクシアを温存したいでしょうけど、巻き返す暇なんか与えないわ! 「攻撃ステップ、仇名す者の資源2を払いアストナージをロールして、インフィニットジャスティスに水を。そして…」 あたしはLOブースターをロールし、宇宙にハイマット、地球にジャスティスを出撃させた。 エクシアが介入?それともまた換装ユニットでもある? 「いいでしょう。この17点を受けると負けてしまうので、エクシアをプレイ。インフィニット側に介入します。ハイマット側の8点は通しです」 「はい。じゃあエクシアを討ち取って、そちら8打点こっち8回復で」 あたしは捨て山のカードを見えるように8枚並べてから、本国の上に移す。 これで本国は25枚。あっちは11枚だ。 「ターン終了です」 ここから格闘8のラストシューティング1枚でどう巻き返す? あたしは横目で剣治を探す…2卓向こうでさっきの人と戦ってるし。なんだ1回戦からあたったのね。 「僕のターン、いいかな?」 「はい」 余所見をしていたあたしに矢田部が声をかけてくる。 「配備フェイズ、ラストシューティングにクルスト・モーゼスをセットしたいけど?」 手札の1枚、緑のキャラクターを表にしながら矢田部はそう言った。確かこっちのユニットの名称をブルーとしても扱う…みたいな効果のはず。 さっきまでよりも”通らない前提”みたいな口調なのはきっと部品ドロボウを有する白が相手だからかな。 戦闘修正もなしのあのキャラに部品を撃たせようなんて…なにかの罠?まぁ手札にないんだけどね。 「うーん…」 「迷うところかな?名前がブルーになって困るのは京子ちゃんの場のその2枚なんだけど?」 「…え?」 矢田部はあたしの配備エリアにあるハイマットを指差した。 名前。この2枚が困る。ブルー。…あ! 「1枚制限」 3枚とも名前がブルーになっちゃうから、1枚制限を持つ2枚はLOがいるから廃棄だ…! 「そういうこと。カットイン部品は…その反応だとないね」 「うっ…でもカットインはします。仇なす資源2、リフターコインを」 あたしはコインを1枚場に出し、レイ付きのハイマット、インフィニットジャスティスの2枚を廃棄した。 ユニットを2枚も一度に失うなんて…。それにジャンクは一気に9枚に。回復手段がない今、ラストシューティングは急に脅威になったわね。 「攻撃ステップに入りたいけど?」 「はい…大丈夫です」 あたしはリフターコインに手を出す。 こうなったらラストシューティングはここで討ち取る。格闘が12あろうが耐久はたった3なんだから! 「宇宙エリアにラストシューティングを出撃させるよ分かると思うけど、京子ちゃんのジャンクが9枚…格闘は12さ」 「えぇ。リフターを防御に!ここで討ち取らせてもらいます。ダメージ判定ステップまでどうぞ」 矢田部はそこでニヤリとする。 …何? 「世界の再編をプレイするよ」 …! 世界の再編こっちの本国を5枚見て指定したXの枚数だけカードを廃棄。 残りをあたしが本国の上か下に戻す効果。 「Xはもちろん4だよ」 「通しです」 あたしは本国の上のカードを5枚とって渡す。 それを受け取った矢田部はたいして悩むわけでもなく、ジャンクヤードに4枚のカード――中には頼みの綱の2枚目のハイマットが見えた――を落とす。 「どっちに戻す」 「下で」 あたしはそう言って残った1枚を本国の下に移す。 「世界の再編で君の本国は4点のダメージを受けジャンクは13枚になった」 矢田部は眼鏡をテーブルにおいてそう言った。 ラストシューティングはこのターン戦闘ダメージで破壊される。その格闘は現在16。 「12枚廃棄なら耐えられただろうけど、再編での事実上4ダメージとテキストによる16枚廃棄…その本国で耐えられるかな?」 「無理ですね。残って1、2枚です。だから…」 「…?」 あたしが手札のカードを1枚出すのを矢田部はだまって見守る。 青や緑のユニットにはサイズでは勝てても、テキスト負けが結構あった…だから。 「リライティング!このカードでラストシューティングのテキストを無効化。これでリフターが一方的に勝ち、テキストも起動しません」 「なるほど…どうやら僕の負けのようだね」 矢田部はあきらめたようにため息をついた。 よく見ると世界の再編で4資源払った彼の本国もかなり薄かった。 「「ありがとうございました」」 つづく 前へ / SeasonTOP / 次へ txt Y256 初出:あたしのガンダムウォー 掲載日:09.05.19 更新日:10.04.14