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「ふたば系ゆっくりいじめ 493 独り占め/コメントログ」 つまんね そうでもねーですよ。 -- 2010-07-14 16 07 22 ちょっとまわりくどいかな… -- 2010-07-16 12 01 22 破滅するところまで見てみたかったです -- 2010-07-20 01 37 26 確かにそうでもないな -- 2010-09-09 23 05 17 回りくどいなぁ。 個人的には、仲良く野菜を分けた後で、野菜を見ながら甘味に慣れた舌のせいで餓死していくゆっくりが見たかったw -- 2010-10-12 20 32 24 このお兄さん演技してるのは分かるが こんな無駄にテンション低い喋り方する必要性はあったのか? -- 2010-10-14 00 48 57 逆にゆっくり相手ならどんな喋り方でもいいんじゃね 低かろうが高かろうが気にならない -- 2010-11-05 05 42 23 『鬼異惨は、なんとなくたくさんもらうよ!!!』 が好き -- 2010-11-15 00 15 01 まわりくどいような気がしないでもないかもしれないこともない ってくらいにはまわりくどかったかもね 「平等にみんなに分ける」を軸にしたやりとりだけど お兄さんのテンションが低くボソボソした感じの為 「平等にみんなに分ける」を何度もしつこく言われると チッ!ウゼエ!!ドススパークに焼かれちまいな!!! って感じでお兄さんをふっとばしたくなったよ 仲間の鬼威山達はとってもゆっくりしてたけどね -- 2010-11-17 06 55 51 ↓気がみじかいな〜 あれは後でゆっくりがしてくるであろう反論をあらかじめきっちり潰しておく下拵えだよ。 -- 2011-01-30 20 21 53 「だからぁぁぁぁああ!!!なかまになったにんげ」 『独り占めするゲスは制裁するよ!!!』 結局最後は暴力で鎮圧してるのがややマイナスか -- 2011-04-12 21 20 52 これはおもしろい -- 2011-05-23 00 29 33 おお愚か愚か -- 2011-08-23 06 35 37 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ドスのセリフをかれいにスルー -- 2012-07-13 14 31 04 甘味って肥料にはならないのかな?ゆっくりなんて韓国人と大して変わらないからな -- 2012-12-17 21 55 31 ドスをスルーするときドス「ハァッ☆」 -- 2016-09-19 08 56 50 サイコーwww. -- 2018-01-12 17 45 49
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「ふたば系ゆっくりいじめ 903 <悪い奴>―――後日談という名の真相―――/コメントログ」 え・・・お詫びがこれ? 更に酷いことになってるじゃん、何が悪いのかもわからないまま更に投下したの? 自己満足SSを見てもらうためだけに?自己中。 -- 2010-04-09 17 27 25 コレって確信犯かアスペルガーじゃね? -- 2010-05-25 04 02 20 それが警官のする事かああああ!! -- 2010-06-09 22 11 17 ゲス過ぎるw 更に酷くなっているし... -- 2010-06-23 12 03 26 ここまでゲスだと感心するわー -- 2010-07-01 23 13 40 幻想郷の外の世界でも、死んだ者は閻魔さまの裁きを受けるんだよね… 閻魔さまから「地獄行き」の判決を下され、 しかも…その理由が「饅頭(ゆっくり)に非道いことをしたから」… このクズ野郎は…その時、どんなアホ面をさらすのだろうか? -- 2010-07-03 15 58 17 虐待で饅頭に対して非人道的行為をやってるんだから、別に問題ないだろ? -- 2010-07-04 12 26 31 「自分のドーナツを盗まれた」と店員に偽証させてるし、 ゆっくりに所有権が認められないとしても、ドーナッツの所有権が自分に無いことを知りながら、 ドーナッツを自分の物にしたのだから、占有離脱物横領になるんじゃないか? 立証できなくても罪は罪だろう。 -- 2010-07-08 08 37 42 ちぇんにはこのSSさんがわからないよー。 -- 2010-07-08 17 39 49 野良、店員に迷惑をかけた、しかもゴミ漁りをして町の景観を汚そうとした せいっさいされるには充分なんだぜ みんなはもっとよくゆっくりの行動を考えてみるといいんだぜ というより、作者さんが最初に書いた注意書きを読んで、予め覚悟しておいたほうがいいんだぜ で、このssさんの感想なんだけど あの漫画のラストを見てまだすっきりーできなかった自分にとって、 これ以上ないくらいすっきりーできた制裁なんだったんだぜ 警察官GJなんだぜ -- 2010-07-08 18 54 55 饅頭如きに必死だなホントに… いじめss読みに来てんだから、ちょっとくらい理不尽に苛められてるゆっくりがいてもそれはそれで面白いじゃないか ホントに偽善者ばっかりだな もっと理不尽なssでも面白いからな、頑張れよ~ -- 2010-07-27 12 58 27 いいじゃん。偽善って気持ちいいんだよ。それに善・偽善を0か100かでスッパリ割り切れるほど人間って単純な生き物じゃないんだよ。 自身の行為や発言が偽善だとわかっていても、何もしないことの居心地の悪さや、倫理観という脳内警察官の働きで、正論を吐いたり、手を差し伸べたりしちゃうものなんだよ。 何にでも理由や大義を求めちゃうのって文明人の性なんだと思うよ。「めんどくせぇ。どーでもいいじゃん。」って放り出せない真面目な人たちなんだよ。 それに、批判する人たちって、「ゆっくりがヒドイ目にあう」のが見たいのであって、「人間の醜い精神や行動」を見たいわけじゃないって性質もあるんじゃないかな。 ゆっくりに同情しているんじゃなくて、人間の醜さに対して拒否反応が生じてしまい、それが作品の批判って形で具現化しちゃってるんではなかろうかな? ゆっくりはフィクションだよ。でもフィクションに本気になれるのは人間だけに可能な高等な精神活動だと思うよ。 どうでもいいことや、非生産的なことに必死になれるって贅沢なことだよ。ステキなことだよ。 肯定する人も、否定する人も、どっちもアリだと思うよ。それぞれのスタンスで批判でも批評でもすればいいじゃん。交わることなんてないし、わかり合うこともないし、仲良くなんてできるわけない。罵り合うのって楽しいよね。こっちの主張を絶対に受け入れないであろう相手にぶつけて、相手も同じように肯定不能な主張をぶつけてくる。達観したように「所詮、フィクションじゃん」と言う奴もいる。 そうやって罵り合い、否定し合い、けなし合う。とっても楽しいよ。スゴク楽しい。 -- 2010-07-27 16 19 38 放り出せない真面目な人たちなんだよ。 小うるさいだけ、とも言うがな~ -- 2010-07-27 17 11 29 >小うるさいだけ、とも言うがな~ ぬるい。もっと酷いこと言え。全然たりない。そんなんじゃ効かない。ダメだ。 -- 2010-07-27 20 32 33 自分でやれば~w -- 2010-07-27 22 14 44 どうであれゆっくりが酷い目にあって泣き喚いて一切報われずに苦しみぬいてくたばってくれりゃ俺は話の内容や人物描写、モラルなんかにはこだわらん。不幸なゆっくりが見られればそれでいい。 -- 2010-08-18 13 13 52 なんでコメントが長文になるんだよ~? おもしろかったで済むんじゃないの~?わかんないよ~ -- 2010-08-19 02 10 50 面白がった.話としてならこういうのガンガンやっていいと思うよ。区別すんのは個人だし。 -- 2010-08-20 21 44 30 国民を守るのが警察の役目だからなんら問題はないと思うぞ。作者は自分の作品を誇っていいよ! -- 2010-08-25 02 57 01 面白くてイイ話しだと思うよ。ゆっくりの末路なんてこんなもんじゃん。もっとゆっくりをふしあわせーにしてやって下さい。 -- 2010-09-01 19 40 56 ゆっくりは街の景観を汚す糞饅頭だよ。何をしてもいいんだよ。その点、この警官は偉いよ -- 2010-09-02 14 11 32 運の悪い奴 これ程ゆっくりというものを的確に表現してる言葉はないな・・・ -- 2010-09-05 15 08 04 なにしろゆっくりに生まれて来るって時点で地球上のどんな生物より運が無いしな その中から最も運の無い奴が出てきてもおかしくない <意地の悪い奴>がいたドーナッツ屋で、<間の悪い奴>をいびりながら、ドーナッツを買ってしまったために ↓ <意地の悪い奴>がいたドーナッツ屋で、ドーナッツを買ってしまったために、 こうなるだけでまた結末は少しだけ違ったかもしれない -- 2010-09-11 04 06 48 あくまで少しだけだろうね。どの道最後はぶち殺されるんだもん。 -- 2010-09-11 09 53 21 みじめに生き長らえて死ぬか 一斉駆除を巻き起こして死ぬか アロハ警察官の追撃虐待で死ぬか この三つの中じゃ他のゆっくりを巻き込む最悪のパターン選んでるな やっぱり<運の悪い奴>だったのかもしれない -- 2010-09-11 18 30 03 どう考えてもまりさの自業自得 人間がやっても、その後うわさを立てられたりするような態度なのに 饅頭ごときがやったら潰されて当然 -- 2010-09-16 13 25 31 なるほど、全員<悪い奴>だったのかwwうめぇww -- 2010-11-21 19 41 14 オレ正解したアロハさんが警察官(刑事)だってこの前のssで言ったも やったーーーーーーーーーーーー\(^o^)/ -- 2011-10-03 21 46 57 お汁粉パーンチwww! -- 2016-02-23 13 14 39
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FrontPage 登場キャラ国家別紹介 国の脇の数字は愛あん化人数。MODに追加していないものを含みます。 ヨーロッパ ドイツ・きゃらくたー(98) イギリス(39+ファシスト1) コモンウェルス諸国(19) フランス(24) イタリア(14) ソ連(40) スカンディナビア(6) フィンランド(15) スペイン(7) ポーランド(4) ベネルクス(13) ルーマニア(7) ロシア帝国(7+AA1) オーストリア帝国(23) ハンガリー(2) ユーゴスラビア(2) アルバニア(3) アジア 日本(43+AA3+ロボ1) 中国大陸(25)(+AA1+非愛あん9) 中国共産党(15) 満州(7) モンゴル(1+英雄4) トルコ(2+写真3) ペルシア(6) インドシナ(6) ネパール(3) アメリカ アメリカ(42) アメリカ連合国(CSA)(4) 中南米(2) メキシコ(13) ブラジル(6+ナマモノ1) 英雄 英雄フランス(16) 英雄イギリス(12) 英雄イタリア(11) 英雄ドイツ(6) 英雄ソ連(4) 英雄オーストリア(16) 英雄スカンディナビア(6) 英雄オリエント(17) 英雄トルコ(5) 英雄ビザンツ(5) 万国暗君連合(7) 大東亜連合(41) 暗黒アメリカ(32) その他 エアーランド(11+黒タイツ2) トハランド 無所属 その他 世界の神様たち 理知・混沌(カオス8) ABLAS
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換 28KB 虐待 理不尽 同族殺し 群れ ドスまりさ 現代 ある意味こいつはゲスですね ※エルダーあき様『「餡子ンペ09」ドスの上手い活用法』、必殺引篭り人様『「餡子ンペ09」ゆ身売買 』リスペクトです ※死なないゆっくりが存在します ※何も悪くないゆっくりが苦しみます 換 作:いむあき ある森にドスが治める群れが存在していた。 400匹程で構成されており、規模がかなり大きいところを除けば希少種が存在しているわけでもない普通の群れだ。 「ゆゆ~。皆おはよう!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!おさ、おはよう」 「おはようなんだぜ!」 「おしゃ、おひゃよ~」 「まじゃねみゅいよ…ゆぴー」 広場に多くの家族がやってきていた。成体のそばにはまだ眠そうな子ゆっくりがおり、そんな親子が広場を埋め尽くしてる。 「ゆゆー!じゃあおちびちゃん達、さっそく学校に行こう。ドスの特大スィィィに乗ってね!先生達は最後に乗ってね!」 この群れにはある掟が存在しており、それが先程ドスが言っていた『学校』だ。 ゆっくりの餡子脳は成体では完全に矯正不可能であることは周知の事実である。ならば、子供のうちに矯正すればいい。 その理念のもとに数世代前に創設されたのが学校である。群れに所属しているゆっくりは、自分の子供をこの学校へ一定期間通わせる義務を負っているのだ。 教員は主にぱちゅりーやその他次世代幹部候補であり、校長等の要職は現幹部が担っている。 「じゃあ教師のみんな!今日もおちびちゃん達のことよろしくね!」 「むきゅ!さあみんな、きょうはたべものをとりすぎたときのおはなしをするわ」 「そのつぎはありすのとかいはなおうちのかくしかたよ!」 「ぜんぎ!むつごと!じご!」 「校長、おちびちゃん達の教育は上手くいってる?」 「むきゅう…うえのこたちはじょうじょうよ。でもしたのこたちはちょっとげす、いえ、おばかがおおいわね」 「かたたま…」 「そうよね。みょんのいうとおり、ちいさいおちびちゃんはかずがおおいからいまのきょうしのかずじゃたいおうしきれないのよ」 「ゆーん。群れが今より少なかった時のシステムだからね…増員を検討しておくよ…」 「まりさはもういくんだぜ。そろそろまりさのたんとうのじかんだぜ」 「ちぇんもいくよー。ろうたいにはつらいけどやらなきゃがっこうがまわらないよーわかってねー」 ドスは帰る前に幹部陣と今後の教育方針について議論していた。 この学校は先程も話したように数世代前に作られたシステムだ。そのころはまだ群れは50匹未満であり、ドスと当時の幹部だけでも十分機能していた。 ところが学校で教育した世代が台頭してくると、数が急激に増えた。越冬成功率や赤・子ゆっくり生存率、家の倒壊防止対策などが向上されたからだ。 当初はゆん口が増えたことを喜んだが、今では飽和状態に近づいてきており、群れの経営に少しずつ綻びが生じ始めていた。 現在の幹部は教育を受けた第1期生であり、いつ永遠にゆっくりしても不思議ではない。 そんな年寄りすら現場に立たなければいけないほど子供が増えていたのだ。 「ただいま!おちびちゃん達は送ってきたよ!大人は狩りに行こうね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「ちぇんちーむはこっちくるんだよー!さいきんごはんさんがすくなくなってきたからちょっととおくまでかりにいくよー!」 「じゃあまりさちーむはみずうみにいくぜ!まりさいがいのはんいんはみずくささんをかわかすんだぜ」 「えんこー!……」 大人のゆっくり達を狩りに行かせる時は、必ずチームで行かせた。数匹で行かせた方が見落としなどが減るし、捕食種が来ても対処しやすいからだ。 そのような方法でも広い地域を詮索できるのは大所帯のなせる技だ。 だが最近は遠くへ行かなければ必要な食料が確保しづらくなってきていた。 来年のために採りすぎてはいないのだが、故にゆん口を賄うための食料を遠くまで採りに行かねばならない。それも年々範囲が広がっており、限界を迎えるのも時間の問題だった。 この群れの問題の根源…それはドスがすっきり制限を行っていなかったからだ。 ドスは元々野良ゆっくりであった。亜成体時代に森へ移住し、その後ドス化したのだ。 野良時代は仲間がとにかくたくさん死んだ。昨日知り合ったゆっくりが翌日には保健所に連れて行かれ、竹馬の友はゴミ漁り中に見つかって殺された。両親に至っては、人間の子供におもちゃにされて死んでいった。 そして周りの大人もゆっくりでありながら多産を危険視し、子供に囲まれた生活を我慢して胎生による少数の出産や間引きを行った。 そんな大人達の姿を見て育った、後にドスとなるまりさは森に来て衝撃を受けた。 なにせ街では子供はせいぜい1~3匹。なのに森では4=いっぱいどころか2ケタすらいるのだ。 少数であるが故に唯一無二となった仲間が次々と死に、大人は夜な夜なもっと子供が欲しいとため息をつく。そんな姿とは程遠い、ゆっくりできる光景があったのだ。 だからドスは普通は真っ先に行うすっきり制限を行わなかった。なぜなら肝心のドスがそれをゆっくりしていないと群れで一番思っていたから。 だが、それもいずれ破滅を迎える。もうその足音が聞こえてきているのだ。 (仲間を増やすために頑張ったけど、増えすぎて逆に困っているなんて笑えないよ……) ドスは巡回中も問題の解決法について考えていた。 教員増強のための優秀なゆっくりの登用。その穴埋めのための異動や若手の投入。だがそのために若手への指導をより強化しなければいけない。 そういえばちょっと離れた場所に1人立ちの集団が新しく巣を作るらしいからあらかじめ安全確認を…。 次から次へと勝手に生えてくる問題に頭を悩ませていた。 いつのまにか歩くのをやめ、ブツブツと問題点について独り言まで言っていた。 「それならいい方法があるよ!」 何かが喋りながら茂みから出てきた。ドスが驚いて出てきたものを見下ろすと、なんと人間がその場にいた。 人間は白衣を着た色白の男性であり、とてもピクニックや森林浴で来たとは思えない。というか、ドスを見て目の前に飛び出すなど重度の虐待派か同じく重度の愛で派ぐらいだ。 ちなみにこの男はどちらでもない。 「やあ、僕は研究お兄さん!話は聞かせてもらったよ!」 研究一筋で生きていたから少々常識が欠落しているだけだった。 「ゆー!?虐待鬼意山!?鬼意山はゆっくりしないでやっつけるよ!」 「まあ落ち着いてくれよドス。僕は鬼意山じゃなくてお兄さんだよ。それに君に朗報があるのさ!」 「な、何?」 「実は僕は飼いゆっくりになれるゆっくりを探しているんだ。でも今手頃なゆっくりがいなくてね、大量のゆっくりが欲しいんだ」 「それとドスとどう関係があるの?」 「つまりだ、僕が君のところのゆっくりを適正個体数まで引き取るよ!引き取る量に応じて食べ物をあげるし、増えすぎたことによる弊害も未然に防げる。一石二鳥だよ」 「…連れて行かれる皆はどうなるの?」 「ペットショップ関連の企業に行って、適性検査や訓練を受けるんだ。うまくいけばとても快適なゆっくりプレイスを貰える飼いゆっくりになれる!」 「……」 ドスは悩んでいた。 確かにゆっくりの数が減れば問題が一気に解決できる。だか初対面のこの男を信用すべきなのだろうか? いや、信用などできるはずがない。怪しすぎる。信用どころかむしろ長としてこの男を粛清すべきだ。 しかし、ドスの頭にはもう1つの考えが浮かんでいた。 仲間は多ければ多いほどゆっくりできる。だが最近はいくらなんでも多すぎでは?ここ数年は昔比べて親密なゆっくりも少なくなってきている。 それにこのまま冬が訪れれば、久しぶりに大量死が発生するであろう。ならば『信用した』ということにして口減らしすればいいのでは? そうすれば必要な食糧も少なく済み、来年以降への大きな影響も与えずにすむ。何より、ゆっくり殺しの禁忌に触れない。 むしろ長としては、この冷酷ながらも確実な方法をとるべきなのでは? 昔のドスならこんな思考はしなかっただろう。だが今は超ベテランの大規模な群れの長なのだ。 汚いやり方や秘密裏の処刑を行ったことも少なくない。それになまじ頭がいいせいで、長期的な群れの維持まで考えてしまうのだ。 すなわち長という『立場』と、ゆっくりできない制限はしない理想の長という像を守るという『プライド』で物事を考えてしまうのだ。 結局、自分が『最もゆっくりできない』すっきり制限よりも『いくらかマシ』な頭数のリセットを選択した。 「…分かったよ。その提案受けるよ」 「おお!じゃあ大人1匹かおちびちゃん10匹と食糧一食分で換えてあげよう」 「?…おちびちゃん1匹とじゃなくて?」 「おいおい欲張りだなあドス。子供はちっちゃいんだから10匹分で大人と等価だよ」 「ふーん。ゆっくり理解したよ」 「では計画について話し合おう。まずは……」 一週間後 ―――――学校 「おちびちゃんたち!すーぱーすーやすーやたいむだよ!おひるねぷれいすでゆっくりしていってね!」 「教員と幹部は見張りを除いて皆集まってねー!運営について会議するよー!」 学校ではお昼寝の時間を設けていた。ゆっくりはゆっくりすることで成長を促進されるので、こうしてお昼寝させて勉強で疲れた餡子脳を癒すのだ。 ドスはその時間を利用して教師たちを会議という名目で集めていた。 見回りとして若手のれいむ・まりさ・ありすの計3匹だけが残り、他は皆おちびちゃんを起こさないように離れた場所に行ってしまった。 「皆集まったね!じゃあまず増員の件だけど……」 「こっちはいじょうなしなんだぜ。つぎはあっちをみるんだぜ」 いつものルートを見回りをしているまりさがそういいながら移動していた。 がさごそ! 「ゆ?」 「初めまして!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!れいむはだれなんだぜ?このへんじゃみかけないんだぜ?」 れいむの皮を頭からかぶった屈強な若者がまりさに話しかけた。だが、まりさは皮に付いているリボンのせいでれいむと認識してしまい、さほど警戒していなかった。 「この辺にゆっくりした群れがいるって聞いてやってきたんだよ!まりさは知ってる?」 「それだったらちょうどいいんだぜ!いまおさのどすがちかくに『ヒョイ』ゆゆっ!まりさのおぼうしさ…ゆぐ!?」 若者はまりさが後ろを向いたすきを狙って帽子を取った。そして大声を出される前にまりさの上あごと下あごを掴んで引っ張り始めた。 ミチミチミチッ! 実は以外にもゆっくりは潰されることに強い。成体では皮が固く厚くなり破れづらいので、かなり体重をかけなければ1/3の餡子の流出に至らないからだ。 また、餡子量も多いので、中枢餡への力も他の餡子に吸収されてしまうのだ。 だが、引っ張られることには弱い。幾ら皮が固く厚いとはいえ、衝撃に耐えるためのものなのだ。引っ張られることには対応していない。 だから今まりさは今までのゆん生で体験したことのない苦痛にパニックになっていた。 ピッ! まりさの頬が次第に破れてきた。 「ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 まりさは突然の出来事に驚いていたが、自身の頬が破れた痛みで現実を理解し始めた。 ―――――痛い痛い痛い!どうしてこんなことになっているんだ!?帽子を盗られたと思ったらいきなり口を無理矢理開かされた。 このままじゃ体が裂けてしまう。嫌だ!死にたくない! まりさは必死で抵抗し、若者は逃げられないようにさらに強く握りしめ始めた。 だが強く握りすぎたのか、まりさの唇と歯茎を握りつぶしてしまい、そのまままりさを地面に落してしまった。 「いじゃいよおおおおどぼじでごんな『ガッ』 「危ない危ない。ここで大声出されたら後で教授に怒られるとこだったぜ」 今度は若者はまりさの口に片足を入れ、両手で上あごを引っ張った。先程よりも力が入り、裂けかけていた頬の傷が再び広がり始めた。 (ゆあああああやべでえええええまりさしにたくないいいいいいい) ビリビリビリッ まりさの体は力に耐えきれず、とうとう上下真っ二つなってしまった。 下半分についている舌は伸び切っており、どれだけ必死に助けを求めていたのかを物語っていた。 だがまりさはまだ生きていた。 上半分がについている目がぎょろぎょろ動いており、少しでも苦痛を和らげようとしているかのようであった。 しかし若者はそんなことは全く気にせず、上半分を下半分の横に落とした。 それによりまりさは自分と分離した下顎を嫌でも視界に入れてしまい、自分の状態を理解してしまった。 (どす…わるいやつがいるよ…はやくたすけに…) 死の間際、まりさはドスがこの事態に気付くことを願っていた。せめておちびちゃん達は逃がさないといけない。 だが、まりさは信じられない言葉を聞いてしまった。 「ふぅ。声を出させないように殺してくれ、なんてドスも面倒くさい注文付けてきたなあ。いくら大声を上げる余力が残っちゃうかもしれないからって、潰す方がはるかに楽だな」 ――――――え?ドスが殺せと言った?まさか…。なんで…? だが疑問を口に出すこともその答えを考えることもなく、まりさは永遠にゆっくりしていった。 まりさが死んだことを確認した若者は、その死体を袋に詰めて回収しておいた。 他の2か所でも同様の惨劇が繰り返されており、彼の仲間が飾りを奪った後声を出されないように気をつけてゆっくりを殺した。 「こっち終わったぞーどうぞー」 「こっちも終了どーぞー」 「じゃあぼちぼち始めますかどうぞう」 学校は群れから少々離れた場所にある。 昔は群れの中で行っていたのだが、授業中に子供時代に教育を受けていない新参者が餡子脳丸出しの発言で授業にちゃちを入れてくることがよくあったのだ。 やれ食べ物はいくらでも勝手に生えてくる。やれ冬篭りは早めにするなんてゆっくりしていない。etc… せっかく教育しているのに、そんなことをされては何の意味もない。 だからドスはそんなゆっくりを秘密裏に処刑していたが、子供の数が増えてきたので丁度いいからと遠隔地で行うようになったのだ。 だからこのあたりには大人は教員ゆっくりしかいない。そして彼女らは全員ドスに離れたところに集められ、見張り役もすべて殺した。 だから現在、すーぱーすーやす−やたいむで寝ている子・赤ゆっくりを守れる者はだれもいないのだ。 「うわっ。小饅頭が地面にびっしり敷き詰められてる。気持ち悪りぃ」 「ホントによく寝てるな。勉強疲れだからって無防備すぎだろ。警備はどうした!」 「まったくだ!見張りもいないなんて危機感が無さ過ぎるぜ」 子ゆっくり達が寝ている場所に集合した若者たちは、先程自分たちで葬っておきながら見張りがいないことを非難していた。 とはいえ、離れているが一応教師たちに聞こえないようにトーンを落として話していても、子・赤ゆたちはちっとも起きなかった。 やはり見張りとして最低数匹は常にこの場にいるべきであった。 「じゃあちゃちゃっとやるか」 若者たちは先程奪った見張り達の飾りを新たに装着し、箒とちりとりで子ゆっくり達を回収し始めた。一杯になったら袋に入れて紐で縛り、また集めて袋に入れて…を繰り返していく。 「ゆぴー…ゆ?しぇんしぇい?」 「あ、やべ」 ぷちっ 「ゆぶ」 ときどき起きるものがいたが、その都度すぐに指で潰して騒がせないようにした。 このとき人間の姿や知らないゆっくりの飾りであればすぐに大声で誰なんだ?と質問してきただろう。 ここで先程装着した飾りが生きてくる。生きている状態で外したので死臭も移っていないし、信頼している大人のゆっくりなので騒ぎ立てることもしない。 ゆっくりの飾りをしたまま、という案はもともとあったのだが、見張りの飾りを使って騒ぐ可能性を最小限にするという発想はドスが考えたものだ。 小さいく柔らかいのであまり袋に入れられないので、必然的に袋は多くなった。15袋に入れたところで、これ以上は持てないと判断して作業を終了した。 先程は地面を埋め尽くしていたゆっくりが、今では先程の2割弱しかいない。ドスの所望なので比率は子ゆと赤ゆで2:1ほどだ。 若者たちは再び飾りを変えた後、袋を持って走る準備をした。 「じゃあいくぞ。…ゆっへっへ!!!おちび饅頭がいっぱい落ちてたんだぜ!!!きっとゆっくりしているまりさ様達へのご褒美なんだぜ!!!」 「れいむはシングルマザーだからいーーーっぱいこのおちびちゃん達を食べるよ!!!他の子なんてれいむにとってはただの甘々だよ!!!」 「んほおおおおおお!!!さっきのまりさたちも都会派だったけどこのおちびちゃん達も都会派ねえええ!!!ありすの愛の伝道のためにご飯になってねええ!!!」 若者たちはドスがいる方向へ大声でゆっくり風のセリフを吐いた。 直後、「ゆ゛ー!?どうなってるのおお!?」とか「おちびちゃああん!いまたすけるよおお!」とか「げすゆっくりのしゅうげきだよー!いそぐよー!」という声が聞こえてきた。 最後に、 「ゆうう!ドスの群れのおちびちゃんには手を出させないよ!ゆっくり死ねえええ!」 というドスの声とドシンドシンという音が聞こえてきた。 流石にこの事態には子・赤ゆっくり達も目を覚ましたようで、 「ゆうううう!?どうなっちぇるのおお!?」 「ゆえーん!きょわいよー!」 「みんにゃがいにゃいよー!」 と泣き叫んでいた。 袋の中でも起きたらしく、ずももも、と袋が蠢いていた。 「さあ走るぞ!」 若者たちは駈け出した。 といっても小走り程度の速さであり、まるで追いついてくれ、といわんばかりであった。 「ゆゆっ!!!ドスが来るからまりさ様は逃げるんだぜ!!!」 「れいむが先だよ!!!シングルマザーなんだから優先するのは当然でしょ!!!」 「んほおおお!!!ありすに死ねだなんてドスったらツンデレねえええ!!!」 自分達はここにいるぞ、ちゃんと付いてこいよ、という意味を込めて大声で叫んだ。 「ゆうう!!逃がさないよおお!!ゆっくり死ねえ!!」 分かった、そっちだね。という意味をこめてドスも叫んでそちらの方向へ走った。 それなりに走ったところで若者たちは一旦立ち止り、先程回収しておいた3匹の見張りの死体を地面に置き、今つけている飾りを上に乗せた。 直後にドスの姿が見えてきた。先程は物騒な発言をしていたが、顔には怒りの感情が見られない。 ドスに準備完了のサインを送った後、若者たちはそのまま帰って行った。 そしてドスはその場まで走っていき死体を確認した後、 「とうとう追いつめたよ!ゆっくり潰れてね!」 という掛け声とともに死体を踏みつぶした。 そう、この逃走劇もあらかじめ決められていたことなのだ。 人間への敵対心を群れに抱かせないために、『流れのゲスゆっくりがおちびちゃん達を食べ尽くした』ということにしておいたのだ。 残った子ゆっくり達に飾りを見せてそう思わせ、さらに死体にその飾りを付けてドスに潰してもらうことで『犯人』の確保もできる。 この後大人のゆっくり達にこれを見せれば工作完了だ。 こうして食べ盛りで、対応しきれないほどの子供達を一気に減らすことに成功した。 ――――――群れ 「ぎゃおーアマギった後わさびを塗りたくってラー油を飲ませて食ーべちゃーうぞー」 れみりゃの帽子をかぶった人間が麻袋にゆっくりを詰めていく。 最初は立ち向かってくる者もいたが、枝は厚手のズボンに阻まれ、石も目をゴーグルで守られ全く通用しなかった。 そして何度もれみりゃを退けてきた歴戦のゆっくり達が次々と捕まっていき、ついに全く歯が立たないことを理解した。 「こっちににげるんだぜええええ」 「むきゃああああ」 ゆっくりたちは人間…いや巨大なれみりゃの襲撃にパニックになっていた。 普段はドスが学校から戻ってきた後で狩りなどに出発するので、この場には群れのゆっくりがほとんどいた。 事前にそのことをドスから聞いていた人間達は、ドスが行ったのを見計らって襲撃したのだ。 「皆!こっちだよ!この袋に入ればあのれみりゃは追ってこないよ!」 「都会派な袋の前にはれみりゃも手も足も出ないわ!」 「とっても丈夫なんだよー!分かるねー!」 「(放送禁止用語)!(放送禁止用語)!!(放送禁止用語)!!!」 「ありがとなんだぜ!みんないそぐんだぜえええ」 「いそぐんだねえええわかるよおおおお」 「れいむはしんぐるまざーだからさきにいれてね!」 「むぎゅうつぶれるうううう」 「んほおおありすのぺにぺにふんでるのだれええええ!?」 バサッ! 「はい捕獲完了」 「カチューシャだけでこんな簡単に騙せるなんてすごいわね。すり替わりネタ…アリね!」 「俺の彼女が君らの作品見て目覚めかけてるから本気でやめて!」 「女子もいるのにあんな事ずっと言えってどんな羞恥プレイだよ…」 れみりゃ役以外にも多くの人間がゆっくりの飾りを付けて自分の麻袋に誘導していた。 全滅させるつもりはないが、1匹でも多く確保するために大声を出して安全を主張し、森の奥へ逃げなかったものは次々と自ら中へ入って行った。 「まりさあああこわいわおおおお」 「だだだだいじょうぶなんだぜええおうちのおくにいればつかまらないんだぜええええ」 この番は逃げるのではなく家の中に隠れることを選んだようだ。だがこれは一番悪い選択であった。 ザッザッザ 「ゆひいいいいい」 足音が巣穴の入り口で止まり、れみりゃの帽子をかぶった青年が中を覗き込んだ。 「ゆああああああああ」 「ゆうううううううう」 「ちっ。深く掘って外敵対策してやがる。あのドスの教育能力すげーな」 そういうと青年は立ち上がり入口からどいてしまった。 「ゆ?た、たすかった?」 「ゆああああよかったよおおおお『ドスッ』…ゆ?」 ホッとして互いの安全を喜ぼうとした矢先、まりさのまむまむ付近に銛が突き立てられた。 青年は去ったわけではなかった。先程しゃがむのに邪魔だったので銛を木に立てかけておいたのだ。それを取るために立ち上がっただけだったのだ。 無論この銛を準備したのは、ドスが巣の構造を教えたからだ。自分で考案したのだから、ドスは弱点も把握していたのだ。 「ゆぎゃああああああああああああああ」 銛を見て激痛を自覚してしまい、まりさは悲鳴を上げた。 「ばりざああああああああああああああ」 番のありすもそんな夫の姿を見て悲鳴を上げた。 ズズズズ まりさの体が外に引きずられていく。その先には、無論れみりゃ帽子の青年がいる。 「ゆあああああああぼうさんぬけてええええ!!!っていじゃいいいいいいいい」 まりさは必死で体をよじるが、銛には返しが付いているので抜けることはなかった。それどころかよじったせいで体内で返しがあちこちを傷つけ痛みをさらに大きくしていった。 青年まりさを引きずりだすと、銛を無理矢理引き抜いた。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 銛が体内の餡子を切り裂く。その痛みは今までよりもさらに大きく、まりさの意識を簡単に刈り取った。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 巣穴からその光景を見ていたありすも絶叫をあげる。 ――――きっとありすもあの棒さんで刺される。そしてまりさのように地獄の苦しみを味わうんだ。 …その予想は間違っていた。ただしより悪い方向で。 青年が再び銛を構え、ありすに向けて放った。しかし手元が狂ったのであろう。あろうことか銛はまむまむでなく左目に突き刺さった。 「ゆ゛っっぎゃあああああああああっっっっ!!!!!!!!!!!」 ぬちゃっという音と共に眼球が崩れた。金属の冷たさが眼球から伝わってきて、その直後に今まで感じたことのない究極の苦痛が襲ってきた。 だがそれで終わりではなかった。銛はそのまま眼球を貫通し、カスタードにまで届いたのだ。 究極の痛みをはるかに超える激痛にありすは声をあげるが、それは口をあけるために上体を起こすということ。銛は口よりも上に刺さっているのだから、それにより銛が体内で動く。 それによりさらに新たに痛みが訪れ、より大きな声を上げる。それで体が振動して銛がカスタードを傷つける。 どうしようもない痛みの無限連鎖の始まりだった。 結局、その後ありすは精神を崩壊させてしまった。青年は仕方ないのでありすごと銛を出すと、引き抜いてそのままありすを捨ててしまった。 この日、群れの大人のゆっくりは死亡1割、行方不明1割、捕獲5割で計7割のゆっくりが群れから消失した。 「いやードス、助かったよ。まさかこんなにたくさんのゆっくりが手に入るとはね」 研究お兄さんは車にゆっくりを積み込みながら楽しげにドスに話しかけていた。 この場には群れや学校を襲撃した若者達もおり、お兄さんの車とは別に用意した車にゆっくりを乗せていた。 「こっちも程良く数が減って助かったよ。まあこの後の再建が大変だけど」 「とか言って重役や優秀な奴はみんな生き残ってるんだろ?抜け目ないね」 「…それより、約束守ってね」 「ああ、帰ったら数を調べてそれに見合った量のごはんを持ってきてあげるよ」 「なるべく早くね。人間さんの特別おいしいごはんでも食べなきゃ今は皆しあわせーになれないよ」 「わかった。でも買い込んだりいろいろ忙しいから1週間は待ってくれ」 「先生!もう行きますよ!」 車から若者が声をかける。いつの間にはゆっくりはすべて乗せられており、あとは研究お兄さんが乗るだけであった。 「いけない!じゃあドス、近いうちに来るから待っててくれよ」 お兄さんが車に乗り込みながらドスに話しかける。 「お兄さん!」 「ん?」 「なるべく苦しませないでね!」 「え?」 車は出発した。ドスの姿がどんどん小さくなっていき、やがてドスも後ろを向いて群れへと帰って行った。 お兄さんは直前のドスの言葉をが空耳だと思いたかった。自分は飼いゆっくり用を求めていると言ったはずだ。 アレは言っていないはずなのに何故あんな言葉が出てきたのだ? 次に会う時は1週間後。お兄さんは底知れぬ不安を感じていた。 ―――――――1週間後 お兄さんは約束通り大量の食料を持って森に来ていた。しばらくすると特大スィィィに乗ってドスも現れた。 お兄さんはドスに引き取った数と食料の量を確認してもらい、その後二人でスィィィに食料を乗せていった。 その間黙々と作業が行われたが、お兄さんは内心先週の言葉を聞くべきかどうか悩み続けていた。 ―――――先週のあの言葉は気のせいだったのか?それとも飼いゆっくり用の訓練について言っていたのか? 聞きたいけど、下手なこと言って襲われたらたまらない。ドスもこのまま何も言わないでくれ! だがお兄さんのは天に聞き入れられなかった。すべて積み終わった後、ドスの方から聞いてきたのだ。 「お兄さん」 「何だい?ドス」 「引き取られた皆は、どんなことを言って永遠にゆっくりしたの?」 「……」 お兄さんの額に汗が浮かんだ。 「何のことだい?」 「別に怒ってないし、お兄さんをどうこうするつもりはないよ。ただ原因を作った張本人として、結末を知りたいだけなんだよ」 「…言ってることが分からないな」 「ドスは共犯者だよ。今さら責めるつもりはないし、他の皆にも言わないよ」 「…ふう。やっぱりドスは一味違うな。どうしてわかったんだい?」 「…おちびちゃん」 「え?」 「本当に飼いゆっくりにしたいんだったら、おちびちゃん達の方が大人よりも価値が高いはずでしょ?でもはるかに低い価値で交渉してきたんだから、絶対飼いゆっくりにしてもらえないって確信してたよ」 「ほう」 お兄さんは流石ドスだ、とゆっくりにあるまじき知能に対し状況を忘れて感心した。 「それに実はね、ドスは元野良なんだよ。だから『飼いゆっくり』とか『ペットショップ』って言葉の意味も分かったけど、他の森育ちのドスだったら始めから交渉の理由自体分からなかったと思うよ」 「参ったな完全に僕の負けだ。OK、教えるよ。だがこの話はとてつもなくゆっくりしてない。それでも聞く覚悟はあるかい?」 「大丈夫だよ。それにドスにはそれを聞く義務があるよ」 「分かった。じゃあ教えよう…僕は研究お兄さん。大学で教授をしていて、今はゆっくりの病気について研究している」 「…」 「そして今僕が調べているのは、中枢餡以外の餡子が急速に腐っていく病気のメカニズムの解明と特効薬の開発だ」 「そのためにまず君の仲間をその都度病気にしたよ」 『やっやめてええええええぷすぷすさんささないでえええ』 ぶすっ。ちゅー。 『ゆがああああいだいいいいいいい』 『おぎゃあしゃああああんごわいよおおお』 『おでがいじまず!おぢびじゃんだげばあああああ』 『ゆぶっゆげええええええ』 『あんござんでじゃだべゆぼあああああ』 『ぎもぢわるい゛あだばいだい』 『ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛』 「その後、サンプル用の個体は鮮度が落ちないように意識があるうちに解体したよ」 『にんべんざん…ぎもぢばるいよ゛…だずげで』 ざくっ 『ゆがあああああだま゛わでるうううううう!?』 ずぼ 『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛なにもびえないよおおおみんなどごおお!?』 『この検体は目の裏側の餡子をホルマリン漬けにする。他はいらないから掘り進もう』 『ゆぎゃあああんござんげずらな゛いでええぇえ゛っ!ぱぴぷぺぽお!ぱぴぷぺぽおおおお!』 「にんっしん中の胎ゆや実ゆへの影響も調べた」 『ゆうううぷすぷすさんいたかったよおお。ゆゆっ!?うっうばれるうう!まだはやいよおおお!?』 『ゆぎゃあああああおちびちゃんれいむのからだのなかたべばいでええええ』 『ゆお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛あだまからでないでえええ』 めりめり 『ゆっぐくgydmydtjysytsjstsyぬfy』 『お、おちびちゃ…がふ』 『ゆ~。ありすのおちびちゃんたちもうすぐうまれるわ♪』 ぷちぷちぷち 『ゆっくりしていってね♪』 『ゆっくちちちぇいっちぇねぇ』 『…』 『ゆfんzgrshtyんtyc、ぉjひう』 『奇形1、死産1、発狂1、確認されている症状と一致』 『ゆああああああ。どぼじでおちびちゃんみんなへんなのおおおお!?』 「他にも薬の致死量を調べたり、中枢餡を移植したり、逆に病気餡を投与したり…いろんな方法をゆっくりに試した」 「糖度によって発症率が変わるかどうかも調べるために、虐待鬼意山に依頼したこともあった」 「子ゆと赤ゆは早期の予防の実験や若い餡子への予防薬の副作用を調べるのに利用した」 「とはいえ多くの犠牲のおかげである程度メカニズムも解明できたし、特効薬の糸口もつかめたんだ」 「ただ、まだまだ謎だらけ。これからももっとたくさんのゆっくりで実験しなきゃならない。そのために残りは冷凍庫で凍り漬けになって自分の番を待ってるよ」 『どすうううううここからだしてえええええ』 『どしゅーちゃしゅけちぇえええゆんやああああ』 『どす……はやく…たす…け…』 「そして既に実験に使われたゆっくりは、最期は皆ドスに助けを求めて死んでいったよ」 「これが君の仲間の末路だ」 ドスはただただ涙を流していた。あまりにもゆっくりしていなさすぎる。 お兄さんの交換条件から主に大人の、すわなち食いでのあるゆっくりを欲しがっていたと解釈し、加工所に連れて行かれて食べ物にされると思っていた。 だがそんな甘いものではなかった。無理矢理病気にさせられ、解体され、薬で生き地獄を味わされたという。 そんな場に皆を送り込んだのだ。ゆっくりの守護者であるべき自分が。浅はかな考えと自分のゆっくりのために。 しかし、、ドスは激情に任せてお兄さんを攻撃はしなかった。 薄々気づいていながらそんなむごい仕打ちに自分も関与していたのだ。自分も共犯者なのだ。それを棚に上げて責めることなどできない。 「僕をどうする気だい?殺すなら、それなりに抵抗させてもらうよ」 「しないよ…しないよ…ゆああああああああ」 その後も、ドスはお兄さんに言った通り他の者には誰一人言わなかった。 群れのゆっくりたちは多くの仲間を失った悲しみをもう乗り越えている。それに数が減ったとはいえ、中核をなすゆっくりは皆学校に集まっていたから残っているのだ。 これからどんどん群れは再生していく。そこへこれを話すなど、ただ無用な混乱を招くだけなのだ。 だが、ドスは一つ大きな変化を与えた。すっきり制限を打ち出したのだ。 これであの規模まで成長することはもうない。環境の崩壊一歩手前までいくことも、教育の手が届かなくなることも、強制的に仲間を減らすことももうないのだ。 今の群れの安定は死んでいった皆の苦しみと換えて手に入れたもの。だからドスも自分のゆっくりを群れの幸せと安定にすべて換えた。 ゆっくりしないために、ドスはすっきり制限を行使した。 研究室では、子供への耐性遺伝を調べるために、あるゆっくりはレイプされ続けて死んだ。 ゆっくりしないために、ドスは捕食種の集団に単騎で挑んだ。 研究室では、経口での病気餡接種の影響を調べるために、あるゆっくりは苦しみぬいた末れみりゃに食われた。 ゆっくりしないために、ドスは睡眠時間を最小限にして群れに尽くした。 研究室では、過剰投与した薬による副作用で、あるゆっくりは体をほとんど動かせなくなった。 ゆっくりしないために、ドスは後継者が育った後でドススパークを暴発させて自殺した。 研究室では、凍り漬けが病気だったため、すべてのゆっくりは殺されるまで苦しみ続けて生かされた。 【あとがき】 「数が多すぎるのをネタにしよう」 ↓ 普通はすっきり制限するだろうがタコ ↓ 「数が少ないのは嫌だからすっきり制限には否定的ってことに」 ↓ じゃあなんで口減らしはOKなんだよトンマ ↓ 「最近は長としての立場で物事を考えるから…」 ↓ じゃあなんですっきり制限しないなんて我を通してるんだよユックリ ↓ 「どすっだてゆっくりなんだよおおお!じぶんのゆっくりをゆうせんしたいんだよおおおおおお!」 という誤魔化しの上に成り立つ今回の小話。 頭の回転が悪いくせに整合性にこだわっちゃうからいつも展開に悩むんですよねぇ…。 【参考資料】 必殺引篭り人様『「餡子ンペ09」ゆ身売買』 エルダーあき様『「餡子ンペ09」ドスの上手い活用法』 お説教されたいあき様『「餡子ンペ09」ゆっくりの電車』 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 498 腐 ふたば系ゆっくりいじめ 488 裁 ふたば系ゆっくりいじめ 452 体3 ふたば系ゆっくりいじめ 401 体2 ふたば系ゆっくりいじめ 393 体 ふたば系ゆっくりいじめ 310 仏 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このドス賢いな~ 勉強ができる、という意味ではなく、 矛盾点がわかる、という頭が回る意味で賢い。 -- 2018-01-02 12 05 43 深(・∀・)イイ!! -- 2011-06-04 07 02 41 いきなり出てくる研究お兄さんに噴いたw それはともかくれいむの飾りだけじゃなく皮ごとつけてたのは何の意味があったんだろ? -- 2011-05-11 00 27 35 深い話だったな…賢いどすだ…そのせいで苦しんだか -- 2010-10-14 21 03 52 俺もそう思う。いい作品です。 -- 2010-09-02 14 27 47 研究モノとしては秀逸な作品だと思う。 -- 2010-07-30 22 40 08 どす… -- 2010-07-02 00 11 19
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ムシゴロウ王国6 11KB 虐待-普通 愛で 自滅 ドスまりさ 希少種 自然界 現代 虐待人間 愛護人間 ムシゴロウin The USA こんばんは、ムシゴロウです。今回はアメリカにやってきました。 この壮大な土地が育んだゆっくり、いやー楽しみですねー 今回も旅のお供に「王国の拳者」まっちょりーを連れてきました。 なぜかゆるさなえも一緒なんですよ。かわいいですねーかわいいですねー 「…むきゅ、こんかいはぼうそうしたらゆるさなえにかみついてもらうわ!」 「ゆるさなえ!」ガブッ! はっはっはっ、ゆるさなえも喜んでいるんですねーかわいいですねー 「…むきゅ?そうなのかしら?」 「ゆるさなえ!!」 今回は当然飛行機でアメリカに渡ることになります。 ゆるさなえもまっちょりーも飛行機に乗るのは初めてなんですね。たのしみですねー ゆるさなえは緊張しているんでしょうか?先ほどから私に噛み付いていますねー まっちょりーは楽しんでいる様なんですね。かわいいですねー 「…むきゅきゅ!おそらをー…こほん………えこのみーさんはせまいわ…」 いやーやって来ました、アメリカですねー 今回は国立ゆっくり公園にお邪魔する予定なんですね、楽しみですねー 今回はアメリカと言うことで面白い道具を借りてきたんですねー これですよ、「めーリンガル」と言うものです。 これは外国産のゆっくりが何を喋っているのか翻訳してくれるんですねー便利ですねー 試しにゆるさなえに使ってみましょうね。 「?!ゆるさなえ!!」ガブッ!※寝てたのに邪魔しないでください! はっはっはっ、アメリカに来て喜んでるみたいですねー かわいいですねーかわいいですねー 「……ムシゴロウさんにはいみのないどうぐのようなきがするわ…」 まずは町のゆっくりの様子を見てみましょうね。 ここはニューヨークシティーですね、近代的ですねー 王国周辺は平地ばかりなのでまっちょりー達は緊張してますね。 「…むきゅぅ、へんなしせんをかんじるわ」 アメリカゆっくりと言っても、生息場所はあまり変わらないんですね。 少し探しに行って見ましょう。 「!ゆるさなえ!」※れいむの臭いがします! ゆるさなえが反応しましたね、これは近くにゆっくりが居る可能性があるんですね。 ゆるさなえは時々こうやって王国に侵入してくる野良ゆっくり見つけるんですね。 「むきゅ!かまれているぶんよくわかっているのかしら?」 野良ゆっくりも面倒を見てあげているんですが、いつの間にか数が減っているんですねー やはり自然のゆっくりは王国の生活に馴染めないんですね。むずかしいですねー 「…それはゆるさなえや、ゆゆこがくじょしているからよ……むきゅ!やっぱりよくわかってないわ」 ゆるさなえが反応した方へ向かってみる事にしましょう。 楽しみですね。 「ゆ・ゆ・ゆ・ゆっくり・くりくりしてててていってね~♪」※面倒なので翻訳済みの会話をお楽しみください。 「むきゅ!あめりかゆっくりはうたいかたもちがうのね」 居ましたね、ストリートれいむですね。 この辺はこうしたストリートゆっくりが沢山居るそうなんですね。 野生のゆっくりも可愛いですが、野良ゆっくりも負けていませんね。 れいむ種はですね、こうした鳴き声でほかのれいむ種と連絡を取り合っているんですね。 「おかね・おかね・おかねををををいれっていってねねねね♪あま・あまでもももいいよぉぉ♪」 「むきゅぅ…ものごいにしかみえないわ…」 「ゆるさなえ!」※れいむは殺します! さっそくゆるさなえがれいむと遊んでいますね、良いですねーゆっくり同士何か通じるものがあるんですね。 ゆるさなえはですね、王国の中でも活発な子なんですね。お気に入りはれいむ種なんですね。 れいむ種が疲れて走れなくなるまで追いかけるんですね、ちぇん種よりかけっこが好きなんですねー その後、疲れ果ててしまったれいむに噛み付くんですね、これは親愛の印なんですねー 僕も良く噛まれるんですが、これは敵意がないんですよ。じゃれているんですねー 「なんなのこのゆっくりは?れいむをおいかけないでぇぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆるさなえ!ゆるさなえ!れいむはゆるさなえ!!」※泣け!叫べ!命乞いをしてください! 「…むきゅぅ…これじゃおうこくとかわりないわね…」 はっはっはっかわいいですねーかわいいですねー 「ゆるさなえ!」※死でください! 「ゆぎゃぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 いやーゆるさなえはれいむとあそべてご機嫌のようですね。疲れて寝てしまいましたね。 ほかにもストリートゆっくりが居ないか探してみることにしましょう。 「ゆ!いえろーもんきーさんがいるのぜ!いいかもなのぜ!!」 「あらぁ?にくたいはのぱちゅりーね、おやすくしておくわぁ!すっきりしましょぉ!」 「…むきゅ…たちのわるそうなゆっくりね…」 「ゆゆゆ…ゆゆゆ…ゆるさなえ…」※むにゃむにゃ、もう噛めません いやー運が良いですね、シティまりさとスラムありすですねー 見てください、妊娠しているわけでもないのに下膨れが目立ちますね。 アメゆ(※アメリカ産ゆっくりの総称)はですね、基本的に太っているものが多いんですね。 これはですね、食糧事情によるものなんですねー 脂っこい残飯や添加物たっぷりのお菓子を食べているせいでこうなるんですねー(偏見) ゆっくりも人間も食生活注意しないと大変なことになるんですねー 「むきゅ!ためになることをいっているわ……あしたははりけーんさんかしら?」 「ゆん!なにをいっているのかわからないのぜ!これだからいえもんさんはめんどうなのぜ!!」 「ぱちゅりーすっきりしましょぉぉぉ!おだいはあまあまでいいわぁぁぁぁ!」 「…むきゅぅ!かってにひとりですっきりしてなさい!!」ガシッ!ヒューン! グチャ!「…おぞらを…どんで…だわ…」 「………むきゅ…おもわずやってしまったわ……まあ、のらだからいいかしら?」 「ありずぅぅぅぅ?!」 はっはっはっまっちょりーはたくましいですね、見ましたか?アメゆにも負けていませんね。 これはいつも王国で畑仕事をしているから鍛えられているんですね。 王国のドスでもまっちょりーには勝てないんですね。 まっちょりーはじゃれたつもりだったんですね、ですがありすが耐え切れなかったんですね。 遊んでいるつもりでも、相手を傷つけてしまうことがあるんですねー 「…むきゅぅ…そういうことにしておくわ」 「よくもありすをぉぉ!!しね!ぱちゅりーはしねぇぇ!」 今度はまりさが遊びたがっていますね、場所は変わってもやはりゆっくりは遊びが好きなんですね。 まっちょりーはこれに答えたいけど、それをするとまりさを傷つけてしまうんですね。 ですから代わりに僕が遊んであげることにしましょう。ガシッ! 「なにをするんだぜぇ!いえもんさんはじゃまするんじゃないんだぜぇぇ!!!」 かわいいですねー見てください、泣いて喜んでいるんですね。 これは町の生活で人間と触れ合う機会がなかったんですね。 こうして人間に遊んでもらって喜んでいるんですね。 かわいいですねーかわいいですねー ぎゅううぅぅぅぅ!! 「やべろ…ぐるじ…ゆぐぐぐ…」 「……さっきぱちゅにこうげきしてきたから、たすけるのはやめておこうかしら?」 まりさがぐったりしてきましたね、これは遊び疲れてしまったんですね。 このまりさはもう放してあげましょうね。さよならまりさ。 ポーイ! 「…おぞら…を…」ぐちゃ! 「…あいからわずようしゃないわね」 いやーやって来ましたよー、ここは国立ゆっくり公園なんですね。 ここでは、アメリカ全土の貴重なゆっくりを自然の姿のまま保護しているんですねー 今日は案内役もいるんですよ。彼は僕の学生時代からの友人なんですねー 「やぁ、ムシゴロウ!よく来てくれたね、歓迎するよ。」※深夜の通販風の声で脳内再生おねがいします。 彼の名前はD・シカトニー、学生時代に僕と彼は鬼威参、欧牙参(オーガさん)なんて呼び合う仲だったんですね。 彼も虐待派の人間だったんですが、ゆっくりの魅力に取り付かれこうしてここの保安員をしているんですね。 「ムシゴロウ、古い話はよしてくれよ!やあ、君はまっちょりーだね話は聞いてるよ、 シカトニーだ、よろしくね。こっちはゆるさなえかい?よろしくね!」 「むきゅ、よろしくねシカトニーさん」 「がぶっ!ゆるさなえ!」※ムシゴロウさんと同じ臭いがします。 「ハッハッハこいつはまいったね!熱いラブコールだ、モテル男はつらいね。焼くなよムシゴロウ」 いやー早速仲良しですね。やはりゆるさなえには解るんですね、彼がゆっくりに優しいことを知っているんですねー 「……むきゅぅ…ムシゴロウさんのどうるいさんね……」 「ここの森には国内固有のゆっくりが数十種類いるんだ、貴重な胴付にも運がよければお目にかかれるよ。 …ここを見てくれ、これはしーしーの後だ、この臭いは……これはきめぇ丸のものだ!それも胴付だ! ひゃぁぁぁほおぉぉぉぉう!きめぇ丸俺だー結婚してくれー!」 彼は胴付のきめぇ丸が大好きなんですねーきめぇ丸の事になると止まらなくなってしまうんですよー 彼と僕は学生時代に山に行っては、きめぇ丸やゆうかにゃんと一緒に遊んだものですよ。 いやー懐かしいですね。シカトニーが嬉しそうですねー 「ようぅ!きめぇ丸ーおれだ、シカトニーだ!俺とランデブーしてくれー!!」 「おぉ、HENTAI HENTAI」 「むきゅ…がくせいじだいからへんたいさんだったのね…あたまがいたいわ…」 「ゆるさなえ?」※この人にも噛み付いたほうが良いんでしょうか? 「俺の股間のマグナムが火を吹くぜぇぇ!きめぇ丸、俺の愛の弾丸をうけとめろぉぉぉ!!」 「さっきは俺だけ楽しんでしまって済まなかったな、今度お詫びにいいゆうかにゃんを紹介するぜ! っと、話がそれたな。こっちに来てくれ、面白いもんが見られるぜ。」 「こいつだよ、これはこの前保護された「ガラガラありす」だ。こっちは「クロコダイルゆゆこ」だ。 どっちも危険だから注意してくれよ。」 「んほぉぉぉぉ!!」シャカシャカシャカシャカ! 「こぼね!こぼね!」※美味しそうなありす! これは珍しいですね、僕も話には聞いていましたが実際に見るのは初めてなんですね。 ガラガラありすはぺにぺにを高速で振ることで、音を出し敵を威嚇するんですね。 ぺにぺにから毒液を飛ばし、ほかのゆっくりを捕獲するんですねー 「むきゅ…ただのれいぱーじゃないのかしら?」 このゆゆこは王国にいるものより大型ですね、これくらいの大きさならドスも丸呑み出来そうですね。 クロコダイルゆゆこに食べられてしまったら、消化されるか、あにゃるから出てくるしかないんですね。 僕も王国のゆゆこに食べられた時は、あにゃるから脱出したんですね。 あの時は死ぬかと思いましたが、楽しかったですねー勇気のある方は一度試してみると良いですよ。 「こぼね!こぼね!」※いただきます。 「?!んほぉぉぉ?たべないでぇぇぇ!!」 「はっはっは、まいったね、早速仲良しになれたみたいだ。ゆゆこが飲み込むのは敬愛の証なんだよ、 俺も飲み込まれた事があるがあれは新鮮だったね。新しい境地に目覚めた気がしたよ。」 「…へんたいさんのかいわは、きいていてつかれるわ…」 「ゆるさなえ…」※同感です。 「ついたぜ、ここがドス牧場だ!今ではだいぶ乱獲されてしまったドスだがこうしてここで保護しているんだ。 安全のためドススパークを撃てないようにしてはあるんだが、根性のある人間ならあんなものは効かないよ。 ここには全部で30頭のドスが居るんだ。最近「ゆーシェパード」って過激な愛護団体がここを攻撃してきたけど、 全部追い返してやったよ、はっはっは!何でもドスを人間の手で管理するのは反対なんだそうだ。」 いやー広大な牧場ですね。これだけドスが居るのは壮観ですねー 「アメリカオオドス」はですね、アメリカの国ゆにもなっているほどなんですね。 かわいいですねーかわいいですねー 「おい、ムシゴロウ!そんなにあわてて走ってもドスは無くならないぞ!あいつは昔からドスが好きだな」 「なんなのこのおじいさんはぁぁぁぁぁ!!!どすをおいかけないでぇぇぇぇぇ!」 「……ぱちゅにはとめられないわ、つっこみをいれるのがせいぜいね」 「ゆるさなえ…」楽しそうですね、ドスは逃げてますけど… 「はっはっは、俺も負けて入られないぜ!どすぅぅぅぅ!待ってろよぉぉぉぉ!!!」 「ゆひぃぃぃぃ!!シカトニーさんだぁぁぁぁ!!!!こっちにこないでぇぇぇぇ!!!!」 「ゆぎゃぁぁぁ!!どずにだぎずがないでぇぇぇぇ!!!!」 「そんなに嬉しいのかい、どす?かわいいやつだなぁぁぁ!」 「………どすよりつよいにんげんさんが、ふたりもいるのね……むきゅ、せかいはひろいわ…」 「…ゆるさなえ」※噛み付くタイミングを逃しました… いやー今回の旅も楽しかったですね、広大な土地で育ったゆっくり達、可愛かったですねー 世界にはまだまだ僕らの知らないゆっくりが沢山居るんですね。 その土地ならではのゆっくりに合いたいですね。まっちょりーもゆるさなえも大満足ですね。 「…むきゅぅ…なんだかつかれたわ…」 「ゆるなさえ!」※噛むのにも疲れました… 完 この話を書くにあたっておもいついたのが「めーリンガル」です。 プロトタイプは「ゆんリンガル」でした。 ゆんリンガル→めーリンガル→性能テストで1本話が書けるかな? の流れで書きました。 さなえはもう飽きたとかいう人はゆるさないんですねーかわいいですねー 徒然あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ムシゴロウってあんまりいい人間じゃないな 国ゆを虐待して大丈夫か? 現実だったら国際的な逃亡・亡命が必要になるぞ -- 2011-09-16 17 15 32 ムシゴロウさんとまっちょりーのコンビは最高だね! シカトニーさんは羨ましすぎる! ゆるさなえが意外と空気で笑った! -- 2010-12-12 20 21 11 どすも強い人間相手にはやっぱりゆっくりなんやなww -- 2010-11-17 21 51 55 初めてドスまりさを可愛いと感じた。 -- 2010-08-18 21 14 03
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(1)表 エクセル (2)プログラム ダウンロード (3)グラフ (4)出所 うたばんのゲスト Music TV (5)メモ (6)作業記録 9月3日 表修正 9月23日 表追加 11月22日 表追加 2017年12月18日 エクセル要修正 2018年7月9日 ページ修正 -
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裏準決勝戦SS・マンションその1 ◆ 「テメー、どういうつもりだ。ふざけんなよ……」 「えーっと、すみません……何が?」 「覚悟できてんのかッ!って訊いている!」 雲類鷲ジュウが地を破裂させ、加速する。彼の走行速度は尻上がりだ。速度が増すごとに、地を蹴る強さは増し、地に取り付けられる『圧力メーター』の性能も上昇し、まるで重力に引かれるように加速する。 「ああもうッ何でいきなりキレてんのよ!」 古沢糸子の安楽椅子が、ギュン、とバックし、滑るように左へスライドした。彼女の安楽椅子は一本の回転する支柱から伸びた六つ脚で支えられている。それぞれの脚の先には360度どの方向にも回転可能な球体が取り付けられており、指向的な弱点を持たない。 40階立ての高層マンションの屋上に二人はいた。 都心の駅から徒歩6分、対魔人構造の施された重厚な質感あふれるエントランス。トリプルオートロックのセキュリティ。ホテルのようなエレベーターホールにはエレベーターが3つ。 広い屋上は所々に花壇があり、ゆったりとくつろげるベンチやテーブルが設置されている。 そこで、二人の魔人による超高速戦闘が行われていた。 糸子の拳銃から放たれるチョコレートの弾丸。 いくつかの弾丸は、モチの様に隆起した防御壁に防がれる。ジュウが地を蹴り、膨張させたものだ。 残りのチョコレートは空中で軌道を変えジュウに命中する。しかし、そのほとんどはジュウの衣服に仕込まれた巨大消しゴムやスーパーボールの『膨張』によって防がれた。 戦いながら、ジュウの興奮は度を超えて激しさを増し、糸子を罵倒するようになる。 その怒りの原因は、ジュウの17年間長年培ってきた野生の勘と言うあやふやなものに裏付けされていた。 「俺が、テメーをPTAから『解放してやる』だけの『価値』があるのかって訊いてんだ!」 「はあ?」 「少なくとも、今まで俺が殺してきた奴らには、それだけの『価値』があったぜ……」 弾丸の隙間を掻い潜り走る。安楽椅子の白い煙と、PTAの黒い蒸気が直線を描く。 「だが!テメーは違う!テメーには覚悟がねえ!やる気がねえ!胸の内で蠢くドス黒い蒸気ってもんが!圧倒的に足りねえんだよッ!」 ジュウの蹴りが糸子の安楽椅子を狙う。エンジンが火を吹き、かろうじて回避。 「えーーっと何、これ、ひょっとして私、叱られてんの!?」糸子は引きつった笑いと共に叫ぶ。 19歳年下の少年に、戦闘中に叱られるはめになるとは、さすがの糸子も予想だにしていなかった。 「テメーは何のためにこの戦いに参加した!?さっきから!何故俺の脳みそを狙わねえ!?アアッ!?相手がもっと小せえガキだったらどうする!?異世界に残りたくねえと泣いて懇願されたらどうすんだよッ!俺だってガキは殺さねえ、だが、テメーみてえに生半可な覚悟で参加するくれーなら、さっさと異世界で途中下車してるぜ!くたばれ!くたばれくたばれくたばれくたばれくたばれくたばれ」 「もーうッ!うるさいな!私だって好きでこんな事――」その台詞半ばにして糸子は口を紡いだ。 少年が責めているのは、おそらく彼女のこの『姿勢』であろう。糸子は当初、依頼されてこの戦いに参加したわけではない。必死で戦っているのも、基準世界を失いたくない為であって、特別な望みがあるわけでも無かった。もちろん、田園でラトンに正式な依頼(?)は受けた。だが、命を賭してでも完遂すべき依頼かというと、疑問の余地がある。 『依頼を完遂』『領分を超えてはならない』師匠の教えがフラッシュバックする。 『その線を踏み越えた者から、死ぬ』 「わかってるわよ」 パン、とジュウの脇腹をチョコレートの弾丸が襲った。ジュウの堅い皮膚に、弾丸がわずかに食い込む。 糸子は闇雲に銃撃を繰り返していたわけでは無かった。敵の動きをつぶさに観察し、的確に防御の隙をつく。ハードボイルド派探偵術の基本である。 「確かに私は、明確な目的を持って戦いに参加したわけじゃない。だ・か・ら……な・あ・に?……誰もが夢を持たなきゃいけないなんて、近頃の学校教育の弊害ね?」 「くたばれ……」ジュウは、一瞬、ふらりと身をゆらす。 ラム酒入りの弾丸。アルコール度数70%のチョコレートが彼の肉体に侵入する。異常な耐久力を誇る彼にも、この『酔い』はある程度効き目があったようだ。 「ちッ……」銃創を破裂させ、チョコレートを排出する。 この状態で広い場所を動き回るのは不利と見たのか、彼はひらりと屋上の柵を乗り越え、階下へ落下する。 「まずは」拳を握りしめ、震わせる。「人払いだ……ッ!」 ◆ パン、とクラッカーが鳴り、カラフルな紙吹雪が少年の頭上に振りかかる。 「誕生日おめでとう!金成!」 10人を超える小学生が、マンションの居間でテーブルを囲んでいた。 「いやーありがとう、ありがとう」少年は10本のろうそくを吹き消す。その日、金成善夫は10歳の誕生日を迎えていた。「なんかもう悪ィなァ、俺なんかの為に集まってもらって」 「てめーの誕生日じゃなきゃこんな金持ちのマンションまでわざわざ来ねーよ!成金!」 「そーだ!何だあのエレベーター!ボタン全部押したら勝手に消えやがったぞ!」 「最近のはそーなってんの!お前ら貧乏人にはわかんねーよ!」金成は笑いながら悪態を返す。 「これこれ、乱暴な言葉はやめなさい。善夫」 ケーキにパウダーをふりかける父親が息子をたしなめる。「男なら、お前も、紳士を志しなさい」 モデルガン、プラモデル。息子の周りにはプレゼントの山。 少年が腕に抱くのは『ウィー、アー、チャンプ』でお馴染みの『ミスターチャンプ』の可動精密フィギュアである。この世界におけるチャンプは、迷宮時計の戦いに巻き込まれず、子供に夢を与え続けていた。 夢はチャンプのプロレス団体『代々木ドワーフ採掘団』への入団。金成善夫は、見た目はドワーフらしく少し肥満体型だが、性格はやや成金基質な点を除けばさわやか。見た目のせいで女子の人気は薄いが、関係ねーぜとばかりに給食を掻き込み体型を維持する姿勢は男子から一定の評価を受けている。 「…………」テーブルの隅で黙りこくった眼鏡の少年もまた、彼の親友であった。金成と違い、身体も小さく貧弱で、家庭は貧乏。彼は、金成の為に持ってきたプレゼントを渡せずにいた。 「おや」キッチンから現れた金成の父親がその子の様子を見て、言った。「渡さなくていいのかね?」 「う、うん……」 「あ!何だよお前!プレゼントまだもらってねーじゃん!」 盛り上がる子供たちの会話から抜け、ケーキを掻っ込んでいた金成が、眼鏡の少年に声をかける。 「もらうぜ、いいよな?」少年がわずかに頷いたのを見ると、金成は白い包み紙を手際よく開封した。 「おおおーーーッ!」金成が声をあげそれを掲げる。「すげーッ!すげーよお前!こんな才能あったんだな!」 「う、うち、お金無いから……さ、そんな物しか作れなくて、ごめん……」 「何言ってんだよあほ!そりゃあこっちと比べたら大した事ぁねーけどさ!それでもスゲーよ!」 粘土細工で造られたミスターチャンプの像は、精密可動フィギュアと比べると余りにもいびつで、顔は不自然に歪み、腹はたるみ、手は少し長すぎた。チャンプよりむしろ自分によく似たそのプレゼントを抱えて、彼は立ち上がり、壊さないように自分の部屋に持って行く。 「ええ、ですから、塾までには間に合うように誕生会は終わらせますので、ハイ……」 父親の電話する声が聴こえてくる。相手はおそらくPTA役員であろう。 PTAは子供の誕生日会にまで口を出す。 いかに金持ちであろうとも、PTAの武力を伴う圧力には頭を垂れる以外にない。 金成は二体のチャンプ像を本棚の上に置いた。スペースに空きが無い為、可動フィギュアを粘土フィギュアより後ろに置く。彼が満足気にそれを眺めていると、そのフィギュアが突然、床に落ち、割れた。 ゴゴ、という地鳴り。 ドスン、と部屋が揺れた。耐震構造の施された高級マンションが、かつてない衝撃を受ける。 (地震か……!?) 本棚の可動フィギュアが揺れ、それも落下する。 ぐらり、と本棚が大きくバランスを崩し、彼の頭上に振りかかる。「……え」 「危な、い!」金成の父親が電話を投げ捨て、彼の身体を突き飛ばす。 パン、とトマトが弾けるように、息子の代わりに本棚に頭を打ち砕かれた。 チャンプのフィギュアが血で染まる。「……は」父親が死んだ。 「…………!!」少年はすぐに立ち上がり、部屋から飛び出した。 マンションはまだ揺れている。 「――金成!じ、地震が……!」眼鏡の少年が金成に走り寄る。 「落ち着け」金成は友人の両肩に手を置いて言った。「揺れが収まるまで、じっとしてろ」友人を廊下の隅に座らせる。こういう時、まずはどうするんだったか。キッチンへ行き火を止めなければ。 ふらりと立ち上がると、振り返る。「おい……」 友人はもう、意識を失っていた。 ◆ 「まさか地震まで起こせるなんて、物体を『膨張』させる能力……、あれが、ウルワシ製薬の、十番目の息子……」古沢糸子はジュウを追い、マンションの廊下を走行していた。 雲類鷲殻、雲類鷲カズマ、雲類鷲ツグミ、雲類鷲ミチル、雲類鷲アズマ…………。 事前に調べた結果、雲類鷲ジュウという人物は基準世界には存在しなかった。ただ、ウルワシ製薬の子供達の名前に全て、男女関係なく生まれた順に数字が込められていることから、未来における雲類鷲家10番目の子供ではないか、という仮説を立てていた。ジュウを探すことに時間をとられ、それ以外の調査では大した成果を得られなかったわけだが……。 とにかく、ジュウの能力が設置型であることは、先ほどの戦闘から推理済み。 敵に有利だとわかっていても、敵に罠を仕掛ける余裕を与えるわけにはいかない。 (ここにはいない、もっと下か……) 「すみません!誰か!いませんか!」 子供の声。 揺れが収まり、大半の住民はエレベーターや非常階段で脱出したはずであった。 「ちょっと、どうしたの?」糸子は躊躇なく声をかけた。 「友達が13人倒れてるんです!」 「原因は?」 「ふ、不明です」 「不明ィ?」もしかしたら雲類鷲ジュウの仕業かもしれない、という予感が頭をかすめる。 「し、死んではいません。誕生日会をしていて……地震が起きて……それで……」 「よし、パッと見るだけだけど、案内して!」 「はい!」 糸子は少年を前に歩かせ廊下を進む。 廊下は凹の形をしており、中央はエレベーターホールとして開けたスペースとなっている。 二人は中心からその左に向かって進もうとした。廊下の角を曲がる瞬間。 「オラアアッ!」逆方向の曲がり角に潜んでいた雲類鷲ジュウが背後から襲いかかる。 「……っ!そっち!?」安楽椅子のエンジンが炎を噴き出す。少年を抱き上げ猛烈な勢いでダッシュ。 パン、とジュウの拳を受けた壁が破裂する。 「ち……っ、バックミラーでもついてんのか?」狙いを外したジュウが、糸子を追う。 ◆ 「ハァ……ハァ……こ、ここです!」 「ひどい……地震のせいね」 糸子が逃げながら案内されたマンションの2110号室は実際ひどい有様だった。 廊下を進んですぐの部屋には本棚に頭を割られた男性。 途中の廊下や居間では子供達が全員、死んだように寝ており、落ちたケーキやお菓子が床に散乱していた。 (……子供達は睡眠薬を盛られたみたいね) 走りながら、糸子はケーキに振りかけられた白い粉をすくい取る。 「ここかァッ!ガキのいる部屋ってのはッ!」背後から敵の声。 「悪いね少年……ゆっくりと現場検証してる暇は無いみたいっ!」 「え……」 糸子はベランダの窓ガラスを開くと、少年を抱えたまま飛び降りる。 「ええええーーーっ!?」 ◆ (確認できただけでもガキが14人か……多いな。揺れを強くしすぎたか) ベランダから飛び降りた糸子を追いながら、ジュウは考える。 その獰猛な性格とは裏腹に、彼は定量的に物事を捉える人間である。 同じ赤の他人の子供なら、一人より二人。二人より三人の方が価値は重い。 (やっぱマンションの完全破壊は出来ねェな……。つまんねえ……ぶっ壊してぇ……ッ!) 現在、マンションに取り付けたメーターの性能では、せいぜいさっきのように、連続した圧縮、膨張による振動を引き起こす程度。建物の完全破壊は不可能である。 また、今取り付けてある低性能のメーターでは、メーターから位置の離れた箇所の局所的な破壊も難しい。 だからと言って高性能のメーターを取り付ける為に内圧操作で筋力を上げようにも、それでは体温が上がってしまう。酒の回りをこれ以上良くするわけにはいかない。 糸子は少年を抱えたままマンションの『外壁』を走り、非常階段へと向かう。 ジュウもそれを追う。垂直に壁を走る安楽椅子と男の姿は、異様である。 (狙うなら、これみよがしにむき出した安楽椅子の『脚』だ。が、敵がそれを考慮してねーはずがねえよな) ジュウは、相手が敵であろうと他人をPTAの抑圧から解放する事は基本的に『善』であると信じていた。 解放され強化された敵をかっ食らってこそ、力を得られるのだと、人喰い民族のような盲信にとらわれていた。 (だが、あの『ババア』は気に食わねえ!本体を叩いて能力を強化させる事は絶対にしねえ、ぶっ壊すのは!あの安楽椅子だ!ただし脚は狙わねーぜ、怪しいからなァ……狙うべきは――――) ◆ 安楽椅子探偵はガタン、と非常階段を3つ飛びに駆け下りる。 無理な姿勢でも転倒しないのは、愛機の姿勢制御機構と、彼女の卓越した安楽椅子技術の賜物だ。 「な、何なんっすか今の人!」 「えーとね、物体を膨張させる能力を持った魔人、かな。戦ってるんだ、今」 少年を膝に抱いた古沢糸子は答える。 小学生にしては少し重い。がっしりしているな、と糸子は思った。子供だが、その凛々しく太い眉毛はハードボイルド的に見て満点である。 「そっか、じゃあ、地震を引き起こしたのは……あの赤髪の人ですね」 「おおその通り!少年、キミ、賢いね!」 「もしかして、おねえさんは魔人警備会社の方っすか?」 「ああ、うん、それはどうかな……っ。しかし、若いのに礼儀正しい子ね」 それと比べて……、と糸子は上階の階段に意識をやる。未来の若者がけたたましい破裂音をあげ階段を爆走する。 「待・ち・や・が・れ・う・ん・こ・た・れ・クソバアアーーーーーーーーーーッ!」 「くそがき」糸子はチョコレートの弾丸で応戦。 非常階段では上手く防御壁が作れない為、糸子のほうが有利だ。 「何だろ、あの身軽さで……」安楽椅子に揺られ、少年がぼそりと呟いた。「上からの攻撃をしてこない。側面からの攻撃にこだわってるみたいだ。確かに空中では動きが制限される、でも狭い階段なら同じことだ……」 どこまでも冷静な少年だ、と糸子は思った。 「少年、推理の途中悪いけど、タクシーはここで終点よ」20階まで到達した所で、糸子が少年に行った。 「そうか……わかりました!敵は――――うわっ!?」 襲いかかるジュウから少年を守るため、ぐるりと勢いをつけて少年を投げ飛ばす。 「できるだけ早くこの建物から離れて。お友達の事は私が何とかするから」と糸子は親指を上げ、グッジョブのサインをした。「キミの結論には私もたどり着いた、少年、キミのヒントのおかげ」 少年を置いて、糸子は建物中央のエレベーターホールまで凄まじい勢いでバックする。 ジュウは離れた位置の少年をちらりと一瞥すると、糸子を追い、早足で建物内へ入った。 「へえ……ガキを守る為、逃げるのを止めたか。いい根性してやがる……」 「少しは見なおしてもらえたかしら?」 「全ー然ッ!」ジュウは両手の指の間に幾つものスーパーボールを挟み込んだ状態で取り出した。 『スーパーボールの所持は勉学に関係ありません。『不要物』禁止法に抵触します。違反者には――』 右腕のPTAが唐突に喋りだす。ジュウはそれを無視。 「ハッ!」駈け出すと同時に放たれるカラフルなスーパーボール。 それらは勢い良くバウンドし、空間にジグザグに直線を描く。 「何……?」糸子は訝しんだ。スーパーボールを膨張させ足止めに使うつもりだろうか?少なくとも彼の身体を守っていたスーパーボールが減り、先程よりも無防備に近づいたのは確実である。 「これはテメーのチョコレートと同じさ、こいつにはあらかじめ高性能のメーターが取り付けてある、俺の身体の一部みてーなもんだ……」 「……っ!まさか」 スーパーボールの圧縮、膨張。それは適切なタイミング――壁や床に当たる寸前に行えば、『弾性操作』となる。 ブランコをこぐように、スーパーボールは加速を繰り返し、あっという間に目で追えない速度まで到達する。 (嘘でしょ、どんな頭脳の演算機能よ、聖徳太子じゃないんだからさァ……!) パン、と安楽椅子の背もたれにスーパーボールが命中。頑丈な背もたれに少しヒビが入る。 糸子はジュウに狙いを定める。狙うは彼がスーパーボールを取り出し、防御が手薄になった部位。 ヒュン、と彼女の鼻先をスーパーボールが掠めた。 さらに、ボン、とスーパーボールが一斉に膨張。安楽椅子の進行方向を妨げる。 その隙をつき、ジュウが彼女に迫る。 「オラァッ!く、た、ば、れェェ――――ッ!」 ジュウのローキックが安楽椅子に命中する。 彼が狙ったのは安楽椅子本体ではない。 その背面に設置されたジェットエンジン。その『水冷装置』である。 「チョコレートを武器にする魔人を見て真っ先に思いつくのは『熱』でそれを溶かす攻略法だッ! テメーがその対策をしてねーはずがねーよなァ~ッ!?」 仮に安楽椅子の脚を破壊された所で、強力なジェットエンジンの出力ならば、ある程度の飛行が可能である。かつて夜魔口黒犬に追われ、建物の13階から身を投げた時も、この愛機のおかげで一命を取り留めた。 一方で、エンジンの水冷装置は安楽椅子の肘掛け――チョコレートの保管庫と繋がっている。ここをやられれば、安楽椅子のエンジンが吐き出す炎の熱でやがてチョコレートは溶けてしまうだろう。 ジュウが椅子の脚では無く水冷装置を狙ったのは、敵の攻撃手段を無効化する上で最も正解に近かった。 その『点』においては。 「あ……?」 ジュウのローキックが命中した水冷装置は、何故か『破裂しない』。 「『推理』したわ……あんたの行動から」糸子が口を開く。「あんたが私『本体』では無く、安楽椅子を狙っていることや、あんたの言っていた『解放』という言葉から――私はその能力を推理した」 水冷装置には、『糸』の様な物が巻きつけられていた。 カカオ99%のブラックチョコレートの如き黒い、糸。 「ね、それがあんたの『制約』なんじゃない?他人の肉体は破裂させられない、それがあんたの能力の『制約』なのだとしたら――――……」 「て……めええェッ!!」ジュウが怒りの声を上げる。エンジンが稼働し、脚が装置から引き離される。 水冷装置に巻きつけられた、たった数本の古沢糸子の長い『黒髪』――――肉体の一部。 ジュウの能力は他人の肉体には『解放効果』にエネルギーを取られ、正常に作用しない。 「おばさんナメんじゃないわよ」 パァン、と甲高い衝撃音が二つ、エレベーターホールに鳴り響いた。 一つは、雲類鷲ジュウがその右足の先から『血』を水圧カッターのごとく発射し、水冷装置を破壊した音。 もう一つは、古沢糸子の安楽椅子の肘掛けに収納された幾つもの『チョコレート』が、糸子の手で一瞬で弾丸へと変化し、ミサイルの如き破壊力でジュウの右脚の膝から下を破壊した音。 サヴォイ・トラッフル『ACT2』 『キング・メイカー』の解放効果により進化した糸子の能力。 本来『拳銃』への装填が必要な彼女の能力は、もはや『拳銃』無しでも発射が可能となっていた。 (ピストルバリツを使いたいときは拳銃を使えばいいわけで、無いよりはずっと有難い能力ね……!……調子に乗ってちょっと撃ち過ぎたけど!) 椅子に仕込んだチョコレートは全て使い切った。糸子は衣服に仕込んだ弾丸をジュウに向け発射。 意を決して頭部を狙うも、右腕に防がれる。ジュウの右腕が時計の欠片ごと破壊される。 「――ぐッ!」空中を飛び交うスーパーボールが彼女の腹を撃ち、いくつかの狙いは外れる。パン、と壁に当たったチョコレートが茶色の花を咲かせた。 (まずいまずいまずい、無い、チョコが足りない) 水冷装置を破壊された時点で、残りのチョコレートを使い切る勢いで発射してしまった。そうしなければ、ジュウの追撃からは逃れられなかっただろう。 (ここは一旦引いて――……)糸子はスーパーボールの網をかいくぐり、非常階段出口まで戻る。 「待、ち、や、が、れェェ――――ッ!」 雲類鷲ジュウの獣の如き咆哮がそれを追う。 何という勝負への執念。 ジュウは巨大な三角定規を失われた右膝の下に突き刺し、 さらにその下にスーパーボールを取り付けていた。 彼が歩く度に、不格好な義足は鼓動を繰り返し、衝撃を吸収する。 「な――何よ、それぇ……!」糸子がその姿を見て悲鳴を上げる。 非常階段側から足音。 「ねえさん!」小太りの少年が非常階段を駆け下り、声をかける。 「少年!?逃げてって言ったのに!」そう言って、彼女は両手を合わせた。「ってああー!ごめん!友達、私が何とかするって言ったんだよねぇ……」 「いや、オレ、やっぱりねえさんに協力したくって……って、それより何か来てるッス!ヤバそうなのがッ!」 「く……た……ば……れェェ~~~~ッ!!」 右脚と右手を失い、異形の姿となった雲類鷲ジュウが迫る。 「だよね、どう見ても、ヤバイってヤツよね、これ」 ……この少年を置いて階下へ逃げるべきか? 敵は子供は殺さないと言ったが、傷つけない保障は無い。一瞬の逡巡。 「甘口ハードボイルドも気楽じゃないわね」 「――え?」 「少年、キミ、名前は何ていうの?」 「か、金成です。金成善夫――――――」 「そう、ちょーっと、ごめんね」糸子は金成の胸ポケットに手を入れた。 そのポケットに隠されていた、金文字の記されたプレートを、パリン、と二つに割る。 「ハッピーバースデー、善夫くん」 パンッ、と雲類鷲ジュウの両目が爆ぜた。 「ウ!オ!オ!オ!オ!オ!オ!オ!オ!オ!!!」獣の如き咆哮がホールに響く。 『Happy Birthday!!』と描かれたチョコレート製のプレートが、一瞬にして弾丸へと変化し、敵の両目を破壊していた。体温で半ば溶けかけた柔らかな弾丸も、目つぶしには有効である。 「善夫くん、協力したい……と言ったわね。さっきのタクシーの代金分、一つ配達を頼みたいんだけど、いいかしら」少年に向き直り、眼を合わせる。「……睡眠薬入りの、キミの誕生ケーキが欲しいんだ」 「わ……わかりました!」少年が階段を駆け上がる。 糸子は前を向いた。目の前ではジュウが苦悶の叫びを上げている。 (子供達を眠らせた犯人は――おそらく善夫くん) だが、ハードボイルド派の探偵にとって重要なのは真実の追求ではない。 (重要なのは、チョコレートケーキに睡眠薬が仕込まれている、ってこと!) 「ウラアアッ!」ジュウが迫り、非常階段の踊り場が破裂する。 「おっと」糸子は安楽椅子のジェットを吹かし、誘導するように非常階段を昇る。 ◆ 義足に取り付けられたスーパーボールがべこん、べこんと奇妙な音を立て、階段を叩く。 ジュウは糸子を追い上階まで昇り上がった。酔いが回り、右腕と右脚を失い、多量に出血した今となっては、マンションにメーターを取り付けている体力など無い。 高級マンションにしては珍しく、廊下は外気に晒されている。四方が壁に囲まれているのは、エレベーターのあるホールのみである。彼は廊下の外に意識をやった。微かに救急車のサイレンが聴こえてくる。「時間が無え……さっさと終わらせるぞ」 「少しは落ち着いた?さっきまで獣みたいに吠えてたようだけど」 「ああ……!ワンワン鳴いたらなあ、涙も枯れてこの有り様さぁッ!」 真っ赤に充血した右眼。ジュウの左眼は完全に失明していたが、右眼はかろうじて無事だった。彼は、涙腺を圧縮し、涙を水圧カッターとして放出することで、チョコレートの弾丸を間一髪切り裂く事に成功していた。 「さっさとくたばりな!クソババアッ!!」ジュウが左手を振るう。 シャープペンシルの芯が何本も突き刺さった消しゴムが炸裂弾のように破裂し、糸子を襲う。 その隙に近づいたジュウの手が糸子に伸びる。 POW!! 「――ッ!」予想外の位置から銃声が鳴り響き、ジュウの手が止まる。 「――親に……」金成善夫が『モデルガン』を握り、BB弾を発砲していた。プレゼントに友人に貰ったものだ。 「親に、習わなかったのか――男なら、女性に汚い言葉を使うべきじゃないッ!」 「善夫君、ナイス!」その隙に糸子は体勢を立て直す。 「ケーキを……お届けに参りましたっ」 「サインは後でいいかしら」ケーキが糸子の手に渡る。握られたケーキが圧縮され、幾つもの銃弾と化す。 彼女はまるで、推理の犯人当てのように指先をジュウへと向けた。 「獣には――」銃弾が空中で回転。「――麻酔銃がお似合いよッ!」 「効、く、かァッ!」対するジュウの左脚が廊下を蹴り、マグマの如き壁が隆起。 ヒュン、と風切音。睡眠薬入りの弾丸が音もなく発射された。 「当た……れッ!」 チョコレートの弾丸は隆起した壁を迂回し、ジュウの背中を狙う。 (手応えあり……ッ!) 「………………ッ!」壁の向こうで、敵の声。 いかに耐久力の高い男でも、睡眠薬を直接体内に注入されればひとたまりもないはずである。 少なくとも、まともに動くことはもうできまい。 壁の後ろで、カン、と高い音が響く。ジュウの倒れる音。義足として使っていた三角定規が地を叩く音。 「待ってたぜ……この時、を」 「えっ?」糸子が声を上げる。彼女の背後でボン!という音が鳴る。 背後で何かがが膨張したのだ。「う!わッ!?」金成善夫の叫び声。 「ちょ……うそッ!?」糸子は振り返る。 (スーパー……ボール!?義足として使っていたそれを……私が壁の向こうに意識を集中するのを見計らって、切り離していた……)隆起した坂道は、それを転がした。糸子の背後、少年のいる位置まで。 「ハッピィーーバーースデイッ!クソガキッ!ハハハハッ」スーパーボールの急膨張! 「うあああああっ!?」金成善夫のふくよかな体型が弾き飛ばされる。廊下の外。マンションの21階の外へと。 「ッ……ハ……テメーがガキを『使う』ってんなら……俺も『使わせてもらう』までだ!それなら、『フェア』だよなァ?待っていたぜ……テメーがガキを利用する瞬間をよォ」ジュウは倒れた姿勢で、柵の隙間から、糸子を見る。「…………心配いらねェ、クソガキは無事だ……何故なら――――」 「あああっ!もうッ!!」糸子がエンジンを鳴らし、ジェットの炎が廊下を照らす。 「クソガキは!どっちよ……ッ!」白い煙を吹きあげ、安楽椅子が跳んだ。 「何故ならッ!テメーが助けるんだからなァ――ッ!ハハハハハハハハッ!!」 「わあああああああッ!」空中で叫ぶ金成少年。 その少年の裾を、糸子の手が捉える。「――っと、落ち着いて」 糸子は少年を空中でしっかりと抱えると、二回、三回と回転しながら落下する。 「しっかり、少年――ハードボイルドの語源を知ってるかい」 安楽椅子が徐々に姿勢を正す。 落下速度は増々速まり、 風圧が糸子の長い髪をゴオ、と吹き上げる。 「落ちても割れないから――ハードボイルド(堅茹で卵)って言うんだぜ」 ◆ 「ハァ……ハ……ふざけ、やがって、あのアマ……」 ジュウは朦朧とする意識の中、途切れ途切れに言葉を発する。 「麻酔……だと……ただの睡眠薬じゃ……ねーか。アホか、効くわけねーだろ。過去、どれだけ、喰らったと思ってやがる」 視界を、銀色の風が覆った。 「俺に、『ウルワシ製薬』の……薬が、効くわけ、ねーだろッ!アホ、か……」 悪態をつきながら、ジュウの身体は光に包まれ消滅する。 ◆ マンションの敷地は表側が狭く、裏側が広い駐車場となっている。 糸子が落下したのは表側、玄関でも無い道路――『戦闘領域外』だ。 糸子の安楽椅子は衝撃に耐え切れず、脚はひしゃげ、肘掛けの片方は潰れていた。 救急車のサイレンが徐々に大きくなる。 「じゃあ、やっぱり、睡眠薬を仕込んだのは善夫君だったの?」 「はい……オレと父さんが」 糸子の考えはこうであった。ケーキに睡眠薬をふりかけた場合、それを自分も食べるのならば、何らかの細工をしなければ自分も薬を摂取するはめになる。それを避けるには、ある特定の条件――例えば誕生ケーキなら、プレートは誕生日の本人が受け取るのが普通だろう。睡眠薬が振りかけられたケーキの内、プレートの置かれたケーキだけが、それに守られて、薬を摂取せずに済む。 金成善夫の胸ポケットに何故かチョコレートプレートが隠されていた理由は、これで説明がつく。 糸子は壊れた椅子に座ったまま、少年の言葉に耳を傾けた。 「チャンプの巡業試合のチケットが取れたんです、20周年の、特別なやつ。父さんが、取ってくれました。それで、オレの友達も行きてーだろーなって……。でも、場所も遠くて、青森なんです、北海道への軌道エレベーターがある青森。……みんな、塾とかあるし、そんな長旅、PTAは絶対許さないだろうって。だから、父さんが無理やり連れて行ったことにすれば、PTAに糾弾されるのは父さんだけだから……って、馬鹿ですよね」 本棚に頭を打ち砕かれた父親。 この子が平然としていたのは、この子に親子の情が無いからでは無い、抑えていたのだ。 突然の異常事態に置かれたとてつもないプレッシャーの中で。 「くそ……くそッ!あの赤髪!ぶっ殺して……やろうと……思ったのに……消えた!アイツ!逃げたのか……畜生!アイツは!ねえ……どうして――おねえさん!」 少年は、初めて感情を露わにした。糸子のコートに掴みかかる。 「どうしてオレを助けたんですッ!アイツを殺せるチャンスだったのに!父さんの――」 少年は掴んだ手を離さずに、うつむく。 「父さんの……仇……父さんは、成金って周りに馬鹿にされて、実際、馬鹿みたいにっ……お人好しで、さいごも、オレを助けて!くそッ……うちの家系は、昔から、人に甘くて、損、ばかりして……!」 「――そりゃ、私もさ」 糸子は少年の頭に手をおく。 無性に甘いチョコレートが食べたくなった。 甘い、甘い、甘い、どこまでも、甘い。睡眠薬の入ったチョコレートを思わず食べそうになり、笑う。 自分は甘さで勝って、甘さで負けたのだ。あの、くそがきに。 「だって、糖分抜きのブラックチョコなんて」糸子は独り言を呟いた。 「苦くって、とても、食えたもんじゃありませんよ。ねえ、師匠」 糸子は、少年が泣き止むまでその場にいる事にした。 ◆ このページのトップに戻る|トップページに戻る
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たまたま 14KB 虐待-普通 理不尽 共食い 野良ゆ れいぱー 希少種 現代 ぺにまむ 大量れいぱー ある意味テンプレです 最近、世間はゆっくり達の扱いについて煩くなっている。 虐待や捨て野良などの心無い飼い主の行動。 だが、それを縛る法律は無い。 ゆっくりは生き物として扱われていないのだから。 中には声を高らかに叫ぶ者がいる。 ゆっくりは人語を喋る賢い生物だと。 一般人が言うならば問題ない。 しかし、それなりの権力が持つ者が言い始めると厄介だ。 保護団体活動を始めて同士の輪を広げる。 ゆっくり保護団体。 ゆっくりんピース。 呼び名は様々だ。 保護。 虐待抑制目的。 恵まれないゆっくりに対する募金活動 俺はそんな活動に関心は無い。 当然、運営に対しての文句なども言わない。 遠い地域で行われている活動に興味を示すことはなかった。 だが、近所に支部が出来た。 自宅の裏側に立つテナントに事務所を構えた。 それでも保護活動に対する関心は何一つ湧かなかった。 それから数日後。 事務所が宴会のように騒がしくなる。 壁を伝って大声が絶え間なく聞こえてきた。 平日ならさほど問題無い。 しかし、休日ならば話は別だ。 段々ストレスが溜まっていく。 俺は事務所に抗議をした。 もう少し穏やかに活動をしてくれと。 テナント内部に居たのは成金風の婦人達。 気の無い返事で軽くあしらわれて追い出された。 警察にも足を運んで相談窓口で騒音問題を伝える。 しかし、それも徒労に終わってしまう。 事件性が皆無ならば動くのは難しいと言う説明。 面倒事に関わりあいたくないとの魂胆が見え見えだ。 もう、この一件には関わらないように勤める。 俺が我慢すれば何も問題ないのだから。 「んっほおぉおおっ゛!? まりさのまむまむきつきつねぇええぇっ゛!!」 「いんやぁぁああっ゛!? ずっぎりじだぐないよぉおおっ゛!!」 俺の庭に住み着いた野良ありす。 それと、先程来たどっかの野良まりさ。 庭の端で塀をカリカリ引っ掻きながら脱走を試みているのは野良れいむ。 このれいむは、ありすに襲われている野良まりさのパートナーだ。 「「すっきりーっ!」」 ありすとまりさが良い顔をしてすっきり完了。 まりさの額から緑色の茎が伸びていく。 たわわに実る赤ゆの顔ぶれ。 殆どがありす似の可愛いおチビちゃんだった。 赤ゆは強姦した種を優先する傾向があるらしい。 これらも立派なれいぱーになってくれるだろう。 「まだまだいくわよおおぉおっ゛!? んっほおぉおっ゛!!」 「いやぁあぁあぁっ゛!? ぼうあがぢゃんうびだぐないぃいぃいいっ゛!!」 いや、無理かもしれない。 まりさの頭から次から次に生えてくる緑色の茎。 にょきにょきと伸びた後、茎先の実ゆが黒ずんでいく。 涙の粒を地面に落としながら全身を炭色に変える小さな実ゆ。 力なく茎から毀れ落ちて土の上にその身を投げた。 「「まりさはとかいはだわぁああぁっ! んっふぅうっ゛! べろべろぉおんっ゛!!」」 「んぶぶぶっ゛!? ぎもじわるいよぉおおぉっ゛!!」 何時の間にか野良まりさを囲む数体のありす。 長い舌をまりさに絡めながらすっきり行為を強要する。 べろべろ、にゅちょにゅちょ。 すぱんすぱーんっ! お子様にはとても見せられない光景だ。 「…もっぢょ…ゆっぐ…うげぇえっ゛」 「「すっきり! すっきり! すっきりーっ!!」」 多産したまりさは死んでしまった。 周囲には黒ずんだ実ゆのなれの果てが散らばる。 野良ありすの集団は舌を伸ばして、黒い塊をぱくぱくと食らった。 まりさの体もぺろりと平らげたありすたち。 その大勢の目がれいむに向けられる。 塀にへばりついていた野良れいむは、更に平たくなって壁に張り付く。 必死の回避行動。 涙を流すれいむのまむまむに、無常にもありすのぺにぺにが差し込まれた。 その後は予想通りの大乱交。 ひとつの固体に、我も我もと群がっていくありす達。 れいむは強制的にすっきりをさせられて、死んだ。 「とかいはなれいむだったわっ!」 「でも、しょうじき、しまりがたりないわねっ!」 「まりさのほうがきつきつだったわっ!」 それぞれ感想を言い合う多数のれいぱー。 「…ゆっくち…うみゃれるよっ! きゃわいいれいみゅがうみゃれるよっ!?」 死んだ野良れいむの頭に生い茂っていた茎から声が聞こえた。 全滅状態に近い地獄の中で奇跡的に実った唯一の希望。 小ぶりの赤れいむは、ぷるぷると体を小刻みに動かす。 そして、頭に茎の一部を付けながら生れ落ちた。 落下点は死んだ親れいむ。 残骸の上から地面に向かって転がる赤れいむ。 目を瞑り楽しそうな声を上げている。 赤れいむは、" この可愛い姿にメロメロだ " と、思っているに違いない。 回転がぴたりと停止した赤れいむは元気よく叫んだ。 「ゆっくちしていってにぇっ!」 最高の挨拶。 これは赤ゆが行う最初のお仕事。 挨拶が満足に出来ない赤ちゃんは親から見離されてしまう。 ここで全てのゆん生が決まるのかもしれない大事な儀式。 だが、それは親が健在と言う前提でのお話。 目の前に居るのは野良ありす。 全てを性的な眼差しで見ることが出来るケダモノの群れ。 「れぇいみゅはちょかいはねっ!」 ケダモノの群れから小さなありすが顔を出す。 それはあっという間に距離を詰めて赤れいむの側へと接近する。 赤れいむは友好のすりすり行動をし始める。 「ありちゅはちょてもゆっくちできりゅねっ! れぇいむとおちょもだちになってにぇっ!? ちゅーりちゅーりっ!!」 「ゆ~んっ! ちゅーりっちゅーりっ!!」 しかし、赤ありすのすりすりは、かなり情熱的だった。 頬を紅く染める赤ありす。 対照的に赤れいむの全身は青く染まっていく。 ゆっくり出来ない何かを感じているのだろう。 「にゃんだか、きもちよきゅにゃってきたよっ!?」 「ゆ! ゆ! ゆっ!? はにゃれてにぇ!? ゆっくりできにゃいよっ!?」 「ちぇっくちゅ! ちぇっくちゅ!」 「やめちぇにぇっ! ありちゅは、れぇいみゅからはにゃれてにぇ!?」 「すっきりーっ!」 「いやぁああぁあぁっ゛!? ゆぎぃいいぃいっ゛!」 赤れいむの体が黒く染まっていく。 緑色の茎は瞬時に炭化してボロボロと崩れ落ちる。 何かをやりとげた赤ありすは堂々と胸を張っていた。 「おちびちゃんはとかいはねっ!」 「すばらしいすっきりだったわっ!」 「とってもゆっくりできるよっ!」 親ありす達は赤ちゃんを大絶賛。 褒められて照れた赤ありすの腹が鳴る。 赤ありすはすっきり死させた赤ゆを空きっ腹に収めていく。 親達もれいむの残骸を処理し始める。 庭に投棄していたダンボールの中に入り眠りにつくありすの集団。 その顔はとても幸せそうだった。 「…ゆ? ここからはいれそうだよ」 「まりさはすごいねっ! ほれなおしちゃうよっ!!」 がさがさと物音をさせながら庭に侵入してくるゆっくり達。 その顔は良い所見つけたと言わんばかりの最高の笑顔。 「「ここをゆっくりぷれいすにするよっ!」」 早々に宣言を済ませた進入者。 浮かれきったまりさ達はありすの集団に気づいてはいないようだ。 「「「…とかいはなまりさだわあぁああっ!? んっほおぉおぉっ゛!!」 突撃してくるありすの…、 いや、れいぱーの集団。 大好物のまりさに目標を定めて折り重なるように圧し掛かる。 野良れいむの人気は今ひとつのようだ。 「ゆっんびゅぅうぅっ゛!? ごごはまりざだじのゆっくぢぷれ…」 「「「んっほおぉおおぉっ゛!」」」 「ででいっで…。うわぁああっ゛!? れいぶだずげでぇええぇえっ゛!!」 れいぱーに理屈は通じない。 お家宣言? それってすっきり出来るの? ありす達はそう思っている。 「だずげでぇえええっ゛!? れいばーはゆっぐぢでぎないぃいぃっ゛!!」 「まりさったら、つんでれねっ!?」 「いやよいやよもすきのうちっ!」 「たっぷり、とかいはなあいをかんじさせてあげるわっ!」 泣き喚くまりさに群がるれいぱー達。 助けを求められた野良れいむは、前回同様に塀を穿っているだけ。 なぜならば、脱出する経路が見つからないのだ。 入っていた通路が消えている。 ここは一体何なのだろうと思っているに違いない。 塀の一部に置かれた廃材の一部。 それは外界との一方通行を生み出していた。 道路側から入るときは問題なく進入できる。 しかし、庭から外に出る時は、穴より大きな返しが引っかかって開かないのだ。 偶然が起こした産物。 そう、これは庭に積み上げた廃材が作り出した偶然の産物なのだ。 最初に進入してきたありすは我がもの顔で庭を闊歩し始める。 荒れていく庭に業を煮やした俺は警察へと被害届を出す。 しかし、全く相手にして貰えなかった。 ゆっくりに関しては法的に動けないとの説明を受ける。 俺は肩を落としながら帰宅したのだ。 ありす達に占拠された庭。 食われていく家庭菜園。 さすがに目に余る光景だ。 何か対策をしなければならない。 でも、俺はあんなナマモノは触りたく無い。 ぬめぬめ光っていて、病気でもうつされたらたまらない。 泣き喚く野良れいむに腰を振りながら犯すれいぱーを横目に見ながらそう思っていた。 仕方なく、知り合いのブリーダーへと駆除依頼。 返ってきたのは絶望を味あわせる言葉だった。 最近忙しいからとても遅くなるらしい。 俺はうな垂れながら了承を伝えた。 高級そうな車が歩道に横付けされた。 「さあ、着きました」 「降りましょうね。怪我しないでね?」 「うふふ」 「おほほ」 「ゆっくりしますわっ」 「かっぱっぱ」 「れいむはゆるさなえっ」 「ぷりんだどぅ」 車から降りてきたのは婦人達。 高そうな衣装を身に纏っている。 その側を連れ添っているのは希少種ばかり。 見栄と対抗心が滲み出る。 お高く希少なゆっくり達。 今日も事務所で長いお喋りが始まるのだろう。 婦人達が建物に入る際、遠くでクラクションの音が響いた。 「「「…何?」」」 婦人達は声を揃えて目を向けると道端には一台の車両。 その車に向かって慌しく走る女性の姿。 止めた位置を知らせる目的で鳴らしたらしい。 良くある光景。 婦人達はそれに気を取られてしまった。 極めて短い時間。 しかし、それが致命的なミスを招く。 「「「んっほおおぉおおぉおぉっ゛!?」」」 「「「うわぁああぁぁああっ゛! れいぱーだぁあぁあああっ゛!?」 何と言う偶然なのだろう。 気を取られた婦人の足の間を潜り抜けたれいぱー達。 その一団は分散して希少種へと襲い掛かる。 「んゅほおぉおっ!? とっておじょうひんなまむまむねぇえっ゛!」 「やめてくださいっ!?」 「ぬめぬめして、とってもきもちいぃいわぁああっ!?」 「ぽろろっかーっ!?」 「れいむなんてめじゃないわっ!? とってもとかいはねぇえええっ゛!!」 「れいぱーもゆるさなえっ!?」 ぬちゃぬちゃ。 れいぱー達は思いのままに腰を振る。 「「「ちぇっくちゅ! ちぇっくちゅ! ちゅっきりーっ!」」」 「うばぁあぁんっ゛! ざぐやぁあぁああっ゛!?」 れいぱー集団に突き飛ばされて地面に転がった一体の胴付き。 怖い物知らずの赤ありすの団体は、捕食者とされているゆっくりに群がっていた。 「「「すっきりーっ!」」」 「「「ずっぎりーっ゛!?」」」 何時もとは違う快感を味わったれいぱー達。 あっという間に果てて強引なすっきりを終えた。 頭に生えてくる茎にはありす似の赤ちゃんが連なっていた。 基本、まむまむすっきりでも望まない妊娠ならば植物型が優先される。 しかし、ゆっくり達の精神力が低下すれば不幸な事故を起こす可能性が高まるだろう。 既に一体のお腹が望まない妊娠で膨らみつつある。 「「「きゃぁあぁあぁっ゛!? 私の可愛いゆっくりがぁああぁあっ゛!!」」」 婦人達は甲高い悲鳴を上げる。 顔は有名な絵画みたいな表情をしていた。 涙も半端無い。 「「「ありすにの、かわいいあかちゃんつくってあげたよっ! ゆっくりかんしゃしてねっ! かんしゃしたなら、とかいはなおかしをもってきてねっ!?」」」 満面の笑顔で声を揃えて叫ぶれいぱーの集団。 その側にはすんすん泣く希少種達のぽっこりお腹。 豊富な栄養と強い生命力ですっきり死までには至らなかったようだ。 「「「ちょかいはなありちゅがちゅっきりーっ!」」」 胴付きが泣き喚いたとき、婦人達は行動を起こす。 しかし、何もかもが遅かった。 歩道で繰り広げられている凄惨な光景。 頭にカチューシャをしたゆっくりが悲鳴をあげている。 それに慈悲を微塵もかけずに捻り潰していく鬼の形相をした婦人達。 「いだぁあぁああぃっ゛!? どぼじでごんなごどずるのおおぉっ゛!」 「どがいはじゃないわぁああぁあっ゛!?」 みちみちと体を軋ませながら裂けていく一体のありす。 乳白色をした内容物が道路に散らばっていく。 「ゆんぎいぃいぃっ゛!? あじずじんじゃうよおぉおぉぅ゛!!」 「やめてあげてねっ!? いたがって…ぶぎゅうぅうぅうっ゛!!」 ピンヒールで踏まれた。 ありすのおでこに穴が開く。 そのまま、ぐしゃりと踏み潰された。 「…ゆぎゅっ…えれえれ…ぶぎゅっ!? ゆっ! ゆげぇえぇっ゛!?」 何度も何度も潰される。 ゆっくりなどはさせない。 死の恐怖を与えると言うよりは、完全に殺しにかかってる。 「「「いじゃいよぉおぉおっ゛!? ゆぅわぁああぁああんっ゛!」」」 赤ありすも満遍なく始末されていく。 あるものは握り潰され、蹴られて壁にぶつかり汚い花を咲かせた。 「どがいはなあがぢゃんがぁああぁっ゛!?」 「あじずは、どがいばなずっぎりをじであげただげなのにぃいいぃっ゛!? ずっぎりをざぜでぐれない、にんげ……ぶぼぉおぉおおっ゛!?」 悲痛な叫び。 誰も耳を貸さない。 胴体を引き裂き、中身を穿り、地面へとばら撒いていた。 歯を食いしばりながら涙を流すれいぱーありす。 希少種の側で、力なく呟いて地面に落ちた虫の息だった小さな実ありす。 婦人達はれいぱーが作り出した赤ちゃんを足の裏で磨り潰していく。 ある婦人は緑色の茎を素手で引っこ抜き、実った物体を片手で圧殺する。 実ゆ達は、ゆぎゆぎと呟きながら涙を大量に流して生まれる前に死んでいった。 しかし、それでも腹の虫が収まらない婦人達。 虫の息だったれいぱーを何度も何度も踏み潰す。 半狂乱になりながら希少種のお腹に手を突っ込んでいる婦人もいた。 引きずり出したれいぱーの赤ちゃんを地面に叩きつけて踏み潰す。 ずりずりと地面を這って逃げようとしているありす。 恐怖でれいぱー状態から脱したありすを踏み潰す。 婦人達は怒り収まらぬその気持ちをれいぱーにぶつけていた。 まだまだ続く地獄の一丁目。 サバトが行われている現在位置。 そこは、保護団体支部の事務所前。 " ゆっくりを保護しよう! " 窓にはモデルが笑いながら銘打ったポスターが貼られている。 その前で繰り広げられている正反対の行動。 道行く人は携帯を開いた。 たまたま目撃した最高のネタに飛びつく多数の通行人。 シャッター音が周囲に鳴り響く。 しかし、怒りで沸騰していた婦人達は虐殺を辞める事は無い。 それを見て満足そうな顔をした車両の主がその場から立ち去る。 この惨事は後に話題を攫う。 最高の煽りと最低の見出しは一目を引いて、あらゆる情報機関で波紋を呼んだ。 俺は携帯を閉じる。 駆除依頼の撤回を伝えたのだ。 庭を見てみるとれいぱー達の姿はどこにも無い。 塀の廃材が崩れて大きな穴が外界と繋がっている。 そこから道路に出て行ったのだろう。 駆除される危険を感じて逃げ出したのかもしれない。 偶然と言う物はあるものだ。 無駄な出費が抑えられた事に感謝しなければ。 先程、家の裏で悲鳴が聞こえた。 甲高く響いたその金切り声は俺の耳にも伝わってきた。 何か事件があったのかもしれないな。 でも、その事件がゆっくり関連ならば警察は動かない。 ゆっくりは妊娠しやすい。 外出にはそれなりの覚悟がいるのだ。 飼いゆ達が野良ゆっくりに襲われて孕まされても苦情は通らない。 むしろ、飼い主達の管理不足が問われる。 その場合はお気の毒と言うしかあるまい。 ……まさか、庭に不法滞在していたありすが主犯とか? いやいや。 そんなハズはないだろう。 たまたま、ここに居て逃げ出したれいぱー達が希少種を襲う。 そんな奇跡的な偶然などありえないのだから。 ・ありすをミサイルにするお話 何故か支部の婦人様は金持ち集団 偶然ならば仕方がない ・やっぱりお金持ちには希少種が良く似合う さなえ可愛いです ・一部他作者様の設定をお借りしています ゆるさなえとかちぇっくちゅとかまりさネチョとか 事後承諾になりますがお許しください 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、6点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 愛誤団体ざまぁwwwwww -- 2019-03-30 01 14 40 「たまたま」だしね「たまたま」 -- 2016-01-08 23 31 20 レイパーを駆除したって別に問題じゃないだろ。 ハムスターの飼い主だってネズミ駆除くらいはする。 -- 2013-08-07 09 53 47 「たまたま」なら仕方ないな -- 2011-09-01 05 43 20 ゆっくりんピースざまぁwwww ゆっくりんピース苛め物もっと欲しいねぇ -- 2010-11-01 19 33 52 金と権力に品性が伴ってない人たちってたくさんいるよね。セレブ(笑) -- 2010-07-03 19 25 35 ゆっくりんぴーす虐めってジャンルはないのかな? -- 2010-07-03 16 10 38 所詮偽善者の集まりだからな。ちょっと突けば本性なんてこんなもんだ -- 2010-06-29 00 09 07 面白かった。偶然が重なったとはいえ、ゆっくりんピースのうざいところを潰せるのは面白い -- 2010-03-26 18 36 26
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小ネタです。 さっくり感覚で読んで下さい。 「ゆゆ~ん、どらいぶさんはゆっくりできるよぉ~♪」 「そうか、それは良かったな」 「でもしーとべるとさんはきゅうくつでゆっくりできないよ。 おにーさん、ゆっくりこれをはずしてね!」 「運転中は揺れるし、まりさが転がったり暴れたりしたら危ないだろう?」 「ゆぅ……あばれたりはしないけど、ゆっくりりかいしたよ。 でもおにーさん、ゆっくりかんしゃするよ! この前のりょこうさんの時にはおいてかれたけど、これでちょうけしだね!」 「ん、別に帳消しにしなくてもいいぞ」 「ゆっ?」 「だってこれからお前捨てるんだし」 「ゆ? ゆ? ──ゆげええええええええ!? なんでなんだぜぇ、おにーざん!!」 「ほらもう馬脚をあらわした」 「ゆ゛っ!? な、なんのこと? まりさゆっくりりかいできないよ~」 「ムリしてよそわなくていいって。お前がゲス化してることはもう知ってる」 「何いってるのおにーさん! まりさはゲスなんかじゃないよ! きんばっじさんだよ!?」 「今朝、登録解除の届け出したから。無意味な金バッジだけどね」 「な、何てことすんだぜええぇぇぇ!? おにーさんばかなのぉぉぉぉ?」 「そうだな。お前がゲス化してることに友人の家に お前を預けるまで気付けなかった俺は馬鹿なんだろう」 「だ、だいたいまりさはおにーさんのペットなんでしょぉぉぉ!? ペットはせきにんをもってゆっくりさせないとダメなんだよぉぉぉ!!」 「お前が俺のペットならな、御主人様」 「ゆゆっ!?」 「さっさとあまあま持ってくるんだぜ! どれいのなかまはやっぱりくずなんだぜ!」 「ゆぐっ!?」 「友人にそう言ったらしいな。だったら、ペットじゃなく御主人様であるまりさを 見捨てたところで、何の問題もないだろ?」 「ゆがあああああ! ごしゅじんさまをゆっくりさせないゲスなどれいは せいっさいっするんだぜえええぇぇぇぇ!!」 「無駄だよ。ゆっくり用のシートベルトは、運転を妨害しないようしっかり 固定するように出来てるんだから。だから言ったろ、暴れたりしたら危ないってな。 それに──もう着いた」 “じねえええええええ!!! ぐぞどれいはじねええええええええ!!! ゆっぐりまでええええええ!! まりざをおいでぐなああああああああ!!!! まづんだぜえええええええ!!!! まっでええええええええええ!!!!!! おにいいいざあああああああああああん!!!!!” 「はぁ……ゲスとはいえ飼いゆを潰せないのも馬鹿である証拠なのかもな。 どうせ騙すなら最期まで騙して欲しかったよ、まりさ」 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1335 ドライブ』 トップページに戻る
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うたばん 色 出演者 備考 黄色 石橋貴明(とんねるず) 水色 中居正広 緑色 -