約 1,716,321 件
https://w.atwiki.jp/cokkie_zikkyou/pages/12.html
こいし「はあぁぁぁ。うぇぇ、外はすっかり寒くなっちゃったわね~」 こいし「地霊殿は年中あったかいから堪えるわ^~」 こいし「それにしても、この季節になると人間たちはお鍋ばかり食べてるわね……」 こいし「あっ!そうよ!お鍋だわ!地底のみんなと、お鍋をしましょう!」 こいし「みんなー!じっこしょーかい、いっくよー!」 こいし「私、古明地こいし!心を閉ざして早数百年、今日も元気に放浪中よ!」 こいし「みんなに好きな食材もってきてね、って言ったけどちゃんと持ってきてくれたかしら?」 こいし「じゃあ次、お姉ちゃん!」 さとり「姉の古明地さとりです。地霊殿の主をしています」 さとり「この子ったらたまに帰ってきてお鍋をしようだなんて……」 さとり「それも闇鍋とは……」 さとり「では、次は私のペットを2匹紹介します」 さとり「まずは貴女よ、お燐」 燐「あたいは火焔猫燐!長いから、『お燐』って呼んで!」 燐「死体が大好きだから、死にそうになったらいつでもあたいの所においで~?」 燐「じゃ、次はお空ね」 空「はーい!お空でーっす!えーと、名字は……えへへへへ、忘れちゃった♪(池沼)」 空「とにかく、みんなも私と一緒にニュークリア、フュージョンしていきなさい?」 空「えーと、次は……誰だっけ?」 パルスィ「私よ、この鳥頭」 パルスィ「私は、水橋パルスィ。地底の門番をしているわ」 パルスィ「でも、一体なんで私が呼ばれたの?地霊殿の奴らだけでしていればいいのに……」 パルスィ「どうせ、勇儀を呼びに行ったついでね。そうに違いないわ」 パルスィ「そうなんでしょ?勇儀」 勇儀「はは……それは私に聞かれても知らんさぁ」 勇儀「んんっ、星熊勇儀だ。鬼の四天王をしている……いやー、していた……か?」 勇儀「酒が呑めるっていうから来たけど、相変わらず騒がしい奴らだなぁ」 こいし「これくらいが楽しいんじゃない!」 こいし「さぁみんな、明かりを消して、持ってきたものドンドン入れていくわよ」 カチカチ グツグツグツ・・・・・・ こいし「みんな、一品ずつ入れたわね?」 さとり「えぇ、でも、本当にするの?お肉や野菜もあるんだし、普通に食べたほうがおいしいんじゃない?」 こいし「そんなんじゃだめよぉ、みんなが無意識にもってきたものを食べる、それがこのお鍋の醍醐味よ。 ふつうのお鍋がしたいなら、これを楽しんでからにして?」 さとり「そうなの……?でも、あんまり危ない物入れたりしてないでしょうね?」 パルスィ「そうよ勇儀、あんた、オニオンリングとか入れてないでしょうね?猫もいるんだから」 勇儀「入れてねぇよ!オニオンリングどっから出てきたんだよ!」 こいし「あ、そうだわ!せっかく一人一品あるんだから、順番にとっていきましょ? もちろん、一度とったものは絶対に残しちゃいけません!」 さとり「えっ?困るわよそんなの……この子等ったら何を入れたかわかったもんじゃないのに」 こいし「あー!お姉ちゃん今心読もうとしたでしょ?あん、ダメダメ!そんなのしたら面白くないから、心読むの禁止!」 さとり「うー、禁止……できるかな」 こいし「ズルしようとしたから、順番はお姉ちゃんからね?時計回りでグルーっといって、私が最後。 ちょうどお鍋も煮えてきたんじゃない?え、じゃーお姉ちゃん!早速いっちゃおう!」 さとり「私が最初なの……?もう……じゃあ、とるわよ?」 さとり「な、なんか固い感触が……こっちは柔らかいし……」 こいし「選り好みしない!さっととるのよ?」 さとり「うぅ……えいっ!」ポチャ さとり「じゃあ……いただきます」 さとり「んっ、んっ、んっ、んっ、ん!なに……これ……甘っ!えっ、お饅頭?」 こいし「あー!それ私が入れたお饅頭だ!お姉ちゃん早速あたり引いたねー!」 さとり「んむぅー……醤油味の汁に絡まる、餡子の甘味……無理よ、こんなの食べられないわ!」 こいし「えぇー!?残すなんてダメよ、食べきらなきゃ許さないからね?」 さとり「うぅー……はぁ、あむっ……んっ、んっ、んっ……んはぁ、はぁ……食べきったわよ。これでいいでしょ?」 こいし「はい!お疲れ様。次は……お燐の番ね」 燐「ほーい!チョコと玉ねぎ以外なら何でも食べるよー!っと、じゃあこれ!」ポチャ 燐「うにゃ?これは……何?わっ、これミカンだ!わーい、こたつにミカーン!」ムキッ ムキッ ムキッ ムキッ さとり「私が入れた奴ね……あれ?でも猫ってミカン嫌いじゃなかったっけ」 燐「えー?そうですかぁ?っはぁ、あたいは大好きですよ?やっぱり冬は猫はこたつに入ってミカンでしょ!」 燐「んっ、んっ……うぅ、ちょっと出汁の味がしみ込んでるけど」 こいし「まったくお姉ちゃんったら~お燐が喜んでるじゃなーい」 さとり「え?なによりでしょう?おいしいほうがいいじゃない」 こいし「それじゃ面白くないのっ!次、お空ね!」 空「わーい!ずっとセリフがなくて退屈だったよー!さぁて、ど・れ・に・し・よ・う・か・なぁーっと」 空「んーん、これだっ!」ポチャ 空「んえっ?なにこれ~?」 こいし「どしたのー?お空」 空「んんんんー?これは……瓶?なんかの瓶がとれたよ」 勇儀「あっ、それは私が入れた酒だなぁ。チッ、あーそれ私が呑みたかったのになぁ~」 パルスィ「いや、あんた酒好きなのは分かるけど、一升丸々って……」 パルスィ「しかもこれじゃあ鍋関係ないし」 勇儀「えぇ?熱燗みたいでいいだろ?それとも瓶から出して入れるべきだったか?」 パルスィ「はぁ……あーもうどうでもいいや」 空「んえぇ、えーとー、じゃあ、いただこうかなー……んっ、んっ」 燐「おっ、お空!そういえばあんたお酒弱いんじゃなかったっけ?」 空「んひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ、おり~ん」 燐「んにゃ!ちょっと、やっぱあんた酔っぱらってんじゃん!」 空「えぇ~?そんなこっとないよぉ~うわぁ~お燐のお腹気持ちいい~」 燐「どっ、どこに顔埋めてんの!離れなさい!さとり様も助けてくださいよぉ~!」 さとり「んはっ、ははは」 パルスィ「妬ましい……客がきてるっていうのに人前でいちゃつきやがって発情猫……」 パルスィ「見せつけてんのか?あぁ?見せつけるために呼んだのか?」 燐「ちょ、妬んでないで助けて、オノォオオオオ!」 空「おり~ん」 さとり「はぁ……まったく、この子達ったら……」 こいし「まぁ、二人ともちゃんととったもの食べたから、よしとしましょう!次はパルスィね!」 パルスィ「たく、あんなの見せつけられてなんかイライラするわ…… ん、あぁ、私?あはいはい、じゃあひとついただきましょう」 パルスィ「はぁ……いっそ私にもお酒とか当たんないかな……」ポチャ パルスィ「っと……これは何かしら?ん、どれ一口……あむ、んっんっんっ…… あ、やっぱり!これ私が入れた大根だ!」 こいし「大根、ってこれまた無難なものを~」 パルスィ「いいじゃない。好きなのよ、大根。おいしいじゃない」 パルスィ「んっ……っはぁ。妬ましいわね」 勇儀「おおっ?どうした、パルスィ?」 パルスィ「私だけ……私だけ何の面白味もないじゃない、これ」 パルスィ「自分で入れた普通の食材を、自分で食べて……はぁ、ネタ要素があった他の奴らが妬ましいわ」 勇儀「あっ……駄目だこれ。さっきの一件ですっかり妬みが緩くなってる。大安売りだなぁ」 パルスィ「うっ……ちょっと妬み過ぎて気分が……横になるわ。勇儀、あとは宜しく」 勇儀「おっ、あぁ……やっと私の番だなぁ。もう腹減っちゃってさぁ~私には何が当たるかな、っとぉ」ポチャ 勇儀「お?なんか、デカいぞこれ。なんだぁ……?魚ぁ?」 燐「あ!それ多分あたいの入れたカツオだぁ!」 勇儀「カツオ?お前猫キャラアピールしたいからってカツオ丸々一本はねーだろ~」 こいし「あんたが言うな!ていうかお燐、いつの間に抜け出したの?」 勇儀「たたきとかならつまみで食うこともあるけど、頭からかじりつくのは初体験だなぁ」 勇儀「はぐっ、んぐっ……おおぉ!うまいぞこれ!いいカツオだ、酒が欲しくなるなぁ~」 こいし「もう~、さっきからみんな普通のばっかりでつまんないぃ!ちゃんと食べられるものばっかりじゃない」 さとり「いや、だからそれでいいじゃない。貴女だって変なのに当たったら嫌でしょう?」 こいし「なにをおっしゃるさっちゃん!私くらいになるとねぇ、どんなにまずい物が出てきても、 無意識のうちにペロッと平らげちゃうんだからぁ」 こいし「えと、そうか、もう私の番ね。じゃあいきましょうか!最後の一品!とおっ!」ポチャ こいし「あっ、ああっ?えっ、えぇなにこれ、うぅお箸で、つかめなっ……」ツルッポチャ こいし「あっ、んぐ、はぁ、っていうか重い!んぐんむぅ~ちょっとなにこれ、ほんとに食べ物?なん、か棒みたいな……」 こいし「んぁあお姉ぇちゃん、明かりつけてぇ~!」 さとり「えっ?うん」カチャ さとり「はい」ピンッピンピン こいし「え?ちょっと、これってお空の制御棒じゃな~い!」 空「うにゅ?あぁ、それ私の入れた奴だぁ~」 燐「お空、あんた、なにそんな大事なもんを入れてんのよ」 空「いやちーがーうよ、あれはスペアだよ?スーペーアー」 さとり「その棒スペアなんてあったの!?」 こいし「いやそんなことどうでもいいのよ!お空!なんでも入れていいって言ったけど、食べ物を入れなさいよ!」 空「うへへへへぇ~、ごめんなさーいこいし様ぁ~」 さとり「えぇ?でもこいし?一度とったものは、絶対残しちゃいけないんだったわよね?」 こいし「え、えぇっとぉ……」 さとり「ほらどうしたの?早く食べなさいよ」 こいし「う、う、ううぅ~!食えるかぁ~!」 ピチョンピチョンピチョン パシャパシャ さとり「はぁ~いいお湯。気持ちいいわねぇ」 こいし「ねぇ~みんなもお泊りしていけばよかったのに。お燐とお空も酔いつぶれて寝ちゃうし」 さとり「そうね。でも久しぶりにみんなでお夕飯できて楽しかったわ」 さとり「あの後普通のお鍋ができて本当に良かった……」 こいし「うん!またやりましょ!」 さとり「えぇ。でもこいし?それならあなたもいつまでも心を閉ざしたままじゃダメよ?」 こいし「んえぇ?私はこれでいいのよー!んへへ、考えておくわ」 さとり「うん。それにもっとずっと地霊殿にいてほしいし……あんまり、私ひとり置いて出ていってほしくないし……」 さとり「ん、はっ!いや、忘れて?こいし。今のはね……あれ、こいしがいない……」 さとり「あっ!こいし!どうしよう、こいしが溺れてる!のぼせたの?」 さとり「はっ、そういえば、この子もお酒呑んでて……あぁ^~こいしぃ~!」 MSRMZNM「古明地さとり役、ましろまぜにまです。ぇ皆様、いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけましたでしょうか?」 MSRMZNM「ぇ私はまだ、あのー完成版を聞けていないんですけども、きっとね、ぇ素敵な作品になっている、ことだと思います!」 MSRMZNM「えーあのさとりなんですけどぉ、ちょっとね、ツッコミのイメージがッハ、あまりぃ、なくてですね、 ちょっとこうキャラを作っていく中でちょっと大変……でしたが、その辺り、いかがでしたでしょうか 違和感なく聞けていると、とてもうれしいです」 MSRMZNM「えと、最後に宣伝なんですけども、あのー、ましろま普段あのー漢字で金銭の『銭』に『麻』で『銭麻』という漢字のお名前で えー、歌ってみたなどなど、上げておりますので、もしよければw、そちらも是非聞いていただければなんて思います(半笑い)」 MSRMZNM「はい、それでは古明地さとり役の、ましろまぜにまでした!ありがとうございましたー」 HSI「火焔猫燐役、緋翠と申します。やぁ、とてもね、楽しくて、とても、お鍋が食べたくなりましたフフッw」 HSI「でもちょっと、闇鍋は、遠慮しようかなハハハッw」 HSI「あのぉ実体験でね、あのフルーティな鍋になった記憶があるので、 それは是非とも……二度と食べたくないハハハハッw」 HSI「できれば普通に、お鍋が食べたいです!」 MKMK「お空役のむくむくです。前回のアリス役に続いて参加させていただきました」 MKMK「つたない演技でしたが、聞いていただきっありがとうございました」 JOKER「水橋パルスィ役をさせていただきました、ジョーカーです」 JOKER「最初パルスィの声ってどんなん、なんだろうって考えた時に、パッと浮かばなくて、 画像と、にらめっこしながら、こんな声かなぁ……いやもうちょっと違うかなぁ……って考えながら、 いろいろ考えながらさせていただきました」 JOKER「今回の企画はとてもたのしかったです。ありがとうございました」 OSNIKTR「星熊勇儀役の、尹乃小鳥です。え、この度は、お聞きくださいましてありがとうございますっ♪」 OSNIKTR「えぇー、まこんな声してますけれども、今回は、勇儀の、役を、やらせていただきましたっ 皆様のイメージ通りに、なったでしょうか?」 OSNIKTR「私のイメージでは、まぁ、姉御なんだけれども、その東方キャラクター独特の、やっぱり、 まだ少女らしさが残るような、あどけない感じを、残したつもり……です」 OSNIKTR「ボケ役なのか、ツッコミ役なのか、びみょ~な位置にいるキャラでしたけれども、 みなさんでワイワイ、やれたことがとても、うれしく思いますっ」 OSNIKTR「最後までお聞きくださいましてほんとにありがとうございます」 SNNN「古明池こいし役さなななです。 はい、ということで闇鍋のお話でございました。 はい、闇鍋いいですね一度やってみたいです。 はい、ウフフw 今回あの~地霊殿で一番好きなこいしちゃんを演じさせていただいて しかもほんとに素敵なキャスト様方に囲まれて はい、すごく楽しく演じさせていただきました~ありがとうございます。 はい、え~皆さんもね、是非楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております。 はい、ということで今回参加させて下さいました企画主さん。 え~ご一緒させていただきましたキャスト様方。 そしてそしてなにより!ここまで聞いてくださった皆さん。 本当にありがとうございました~!」
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/707.html
「こんにちは。」 「ん?・・・あぁ、タマキか。」 「この間はどうも。」 「いえいえ、無理に付き合わせ悪かったね。」 「大丈夫ですよ、むしろ楽しかったです。」 「そうかい、それなら良かった。」 「あぁ、そうそう・・・氏型さんなんですが、経過は特に悪くなく、 徐々に能力のセーブも効く様になってきてます。旅行の件もあってか、 積極的に物を受け入れようと気持ちにも変化が現れてきてますし・・・ 特に悪くはないと思いますよ。」 「・・・そう、願ってた通りに彼女が変わってるなら、旅行を企画した身としては嬉しいよ。 ・・・あ、そうだ注文は?」 「コーヒーで。」 「あいよ。」 「「・・・・・・・・・」」 「はい、お待ち。」 「なんだかラーメン屋みたいな言い方ですね。」 「うちはレストラン、別にそんなつもりはないんだけどね?」 「分かってますよ、・・・いただきます。」 「・・・・・・・・・」 「・・・亜音さん、元気無いですね?」 「へ?そう、かい?」 「はい、なんというのでしょうか・・・覇気というものがないと言いますか・・・」 「・・・うーん、特に意識はしてなかったんだけどねぇ、働き過ぎかな?」 「亜音さんが気を張らなくても、事は順調に進んでますから大丈夫ですよ。」 「・・・それはどういう意味だ?」 「ただ流れ行くままに進んでる、ということです。」 「・・・・・・・・・」 「いいんじゃないんですか?良くも悪くも、由衣ちゃんをアースセイバーの一員として 確立させたわけですから。」 「・・・おや、なんで分かったのかね?あたしが関わってるって。」 「弱い由衣ちゃんが、自分でアースセイバーに入るなんて言わないと思いましたので。」 「結構言うな・・・」 「言いますよ、現実的に見て彼女は弱いです。力も精神も。」 「・・・」 「でも大丈夫です、きっと今回の騒動を乗り越えれば彼女は強くなれます。 少なくとも僕は信じてますし。」 「・・・胡散臭い気休めね。」 「言葉は、ね。」 「・・・」 「亜音さん、僕と会話するの嫌ですか?さっきから口数少なくありません?」 「ああ、そうやって表の面をして会話する奴は嫌いだね。」 「・・・・・・・・・」 「タマキはブラックなんか飲まないよ、あいつは甘くしないと飲めないんだ。 それに、いつもならマサムネを連れてここに来る。」 「・・・っは、人間観察は流石だなぁ。まぁ人間不信なら、 人の顔色疑わなきゃ生きていけねぇしな?」 「黙れ。」 「黙らねぇよ、これはお前が望んだことだろ?」 「・・・・・・・・・」 「人と付き合えば自分は傷付く、だから他人と自分とに一線を置いて接触を極力拒む。 他人がずけずけと自分の中に入って、壊されないようにする為に。」 「っあんたにはあたしのことなんて、何も分からないだろうが!!」 「ああそうさ、知りたくもねぇよお前の事なんざ。」 「っ・・・」 「お前が他人を信頼しないなら俺もお前を信頼しねぇ、だから知りたくない。」 「それは・・・」 「それともなんだ?お前は信頼しないくせに他人からは信頼されてぇのか? おーおー、酷ぇ女だな。」 「っ帰れ、今すぐに!あたしの目の前から消えろ!!」 「へいへい、お望みならば今すぐにーっと。」 「っはぁ、はぁ・・・」 「・・・ああ、そうだ亜音、」 「・・・何?」 「働き過ぎなら一旦店閉めて、そして寝ろ。お前の病んでる表情見ながら飲むと、 気分が悪いし不味くなる。」 「・・・・・・・・・」 「じゃあな。」 店長と軍人 (気遣いか、ただの文句か) (どちらにせよ店長は知ろうともしないだろう)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5393.html
京太郎「…という話をこの前咲の奴としたんだけどさ」 憧「何?私惚気られてるの?それとも喧嘩売られてるの?いいよ、買ったろうじゃん」 京太郎「なんでそうなるんだよ」 憧「自分の胸に手を当ててよく考えてみなさいよ」 京太郎「うーん…さすが俺、いい筋肉してるな~」 憧「比喩表現んん!!」 京太郎「冗談だって。それで憧に聞きたかったことなんだが」 憧「あぁ、もう…何よ?」 京太郎「穏乃との付き合いでいいもん食ってそうなお前でもそういう和菓子買うとかってあるの?」 憧「なんか癪に障る言い方ね…まぁ、あるわよ。無性に甘いものを食べたくなった時とかね。下手な洋菓子よりよっぽど満足感あるもの」 京太郎「栄養もたっぷりだもんな。腹につく系の」 憧「いい加減表出るか?今なら小鍛治プロでもトバせる気がするわ」 京太郎「オーケー、ときに落ち着け憧。聞きたいことはまだあるんだ」 憧「がるるるるるるる…」 京太郎「どうどう…」 憧「ふぅーー……あたしは馬じゃないわよ。で、何?」 京太郎「あぁ、それなんだけど…なんでそういう時こそ和菓子屋に行かないんだ?どうせ食うなら美味いもんの方がいいんじゃないか?」 憧「…逆に聞くけどね。あんたは腹が減ってる時って濃い味つけの山盛り丼か最高級のフレンチとどっちが食べたい?」 京太郎「…あぁ、そういう?」 憧「それだけじゃないけどね。大部分はそういうこと。安いからじゃなくてそのチープさが好みなのよ。 あたしは堅苦しく礼儀正しく食べる和菓子じゃなくて友達と喋りながらジュースと一緒に流し込めるような和菓子が食べたいの」 京太郎「ま、そこらへんは同感だな。…てかこんな話してたら食いたくなってきたな。ちと買いに行くか?」 憧「そうね、もちアンタの奢りで」 京太郎「そこらへんはしゃーねぇな。こんくらいご馳走してやるさ」 憧「やりぃ♪それじゃシズの店に直行ー!」 京太郎「はぁ!?スーパーのじゃねえのかよ!?」 憧「他人の金なら話は別よー。特にアンタのはね♪」 京太郎「なんつー性悪…!そんなんだから胸ちいせぇんだよ…」 憧「」カチン 京太郎「あ、やべ」 憧「…なーんか今日はいっぱい食べれそうな気がするわねー?全品種制覇いっちゃおっかー?」 京太郎「止めてえええええええええええええええええええええええええ!!!!」 モイッコカンッ
https://w.atwiki.jp/bochinessreturns/pages/24.html
ボッチネス美術館にて作品展を開催したいと申し出たところ、快く受けてくださった乃愛画伯。 さらに、特別インタビューにも答えてくださいました! りんた「今、巷で噂の乃愛画伯に急遽、来ていただきました」 乃愛画伯「どうも」 「今回の開催に当たり、どういうところを見てほしいかとかってありますか?」 「ああ…まぁ、クオリティですね」 「乃愛画伯の、乃愛クオリティを見ていただきたい、と」 「そうですね」 「やっぱり自信のある絵と言いますか、すべてに自信が満ち溢れてる絵というのを昔聞いたことがありますし、私自身もそう思っているんですが」 「まぁ最初はただおふざけで描いていたんですが(笑)」 「おふざけであんだけかいたと」 「はい」 「ほぉ そして今となっては本業となって」 「なんか…ほんとにプロの方には申し訳ないんですけど(笑)」 「いえいえいえ!これは多くの人に画伯の絵が認められたからこそですよ。だからこそ私どもの美術館で乃愛画伯の絵集をお借りできないかな、と。こちらとしてはすごく嬉しいんですよ。OKをいただいたので」 「フフッ。いや、あの…ありがとうございます(照)」 「いえ、こちらこそ本当にありがとうございます」 Q.一つの作品にあてる制作時間はどのくらいなのでしょうか? 「そうですね…基本は10分以内では終わるけれども、りんたさんのサムネと『え?ああ、そう。』のサムネは30分かかりましたね」 「お!30分もかけてくれたんですか、あれは?」 「はい」 「ありがとうございます。やっぱりいつもより力の入れようが違いましたね。背景とか塗ってありましたもんね」 「フフッ」 「やっぱ違うな、と思いましたもん!ほんと嬉しかったんですよ、あれ!やっぱり、30分くらいかけるときつくなって来たりしはますか?絵を描くことに苦痛を感じたりは?」 「あー…。あの『え?ああ、そう。』のサムネは、描いてる時に後ろに親がいまして…「え、ちょっと待って…あんたこれ…怖い!この絵怖いから今すぐ閉じて!!」って言われましたけど」 「(笑)」 「気にせず描いてましたね」 「ああ。やっぱりね、そこは集中力の差ですよね」 「そうですね」 「周りから何と言われようと、『これは初音ミクだ!』と」 「そうです」 「まぁどこからそういう発想とかタッチが生まれるか、とかいろいろ詳しく聞いてみたいですけどね」 Q.制作中はどういう思いで描かれているのですか? 「そうですね…早描き企画の時は、とにかく必至で描いてましたね」 「あーやっぱり、無…というか『無心』ですね」 「そうですね、早描きの時は基本。で、サムネの時は、その人がツイッターやこえ部で使っているサムネとかを参考に、ちゃっちゃっと描いてますね」 「そう”ちゃちゃっと”ですぐ自分の描こうって思うものが出来上がる、というのがすごいですね」 「ああでも、みかげさんは正直本当に苦労しました」 「みかげさんのあのサムネを描くときですか?」 「想像がつかなかったから」 「あー。やっぱ無心でも、そういうイメージとかが湧きづらい時ってあるんですか?」 「ありますね、それは」 「情報が少なかったんですよね」 「そうですね」 「画伯といえども、これだけの情報は必要だってものはあるんですね」 「そうですね。一応『え?ああ、そう。』のサムネも、参考画像はありますからね。本家を見ながら描いて、あれになりましたからね」 「ほぉ~。本家を見て、自分のインスピレーションを浮かべて、自分らしさをアピールした、と」 「そうです」 「素晴らしい!」 「ありがとうございます」 では最期に、乃愛祭典開催にあたっての意気込みをお願いします。 「なんだろう…。まぁ、見たいと思ったら見てください。たぶんいないだろうけど!(照)」 「いえいえ!そんな自分を卑下にしないで!自信を持ってください」 「はい(笑)」 突然の話に恥ずかしがりながらも、絵のことに関しては自信を持って真剣に答えてくださった乃愛画伯。楽しそうに話す姿からは、絵を描くことがなによりも好きなのだという想いが伝わってくるようだった。 わずか16歳にして才能を開花させた稀代の天才絵師。そんな彼女の作品たちを世に広めるきっかけとなれたことを、当美術館も誇りに思っている。 彼女がこれから先描き上げていく作品は、より多くの人に感動を与えることだろう。 会場TOPへもどる
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/1124.html
久しぶりにキョンに会って、こんなに心が揺れるなんて思ってなかった。 昔みたいに他愛のない話ができると思っていた。 こんな気持ちはもうとっくに過去になったと思っていた。 僕が自分の気持ちを抑えていられる間に……でないともうあの頃には 戻れないから…… 「キョン、急に呼び出して悪かったね。コーヒーでよかったかな?」 「あぁ、それよりも大事な話って?」 あぁ、キョン…そんなに急がないでくれないか。 僕にだって迷いが無い訳じゃないんだよ。 「キョン……キミはどうしてSOS団にいるんだい?」 「どうしても何も、ハルヒが無理矢理俺を巻き込んでだな…」 キョン、涼宮さんの話をする時はいつもそんな顔なのかい? ひょっとして気付いていないのかな?少し困ったような、でも目がキラキラしてるよ。 キミの表情を見るだけで、SOS団と涼宮ハルヒがキミにとって どれだけ重要で、大切かがわかるよ。 だから……こんな事を言う僕を許して欲しい…… 自分の気持ちの為だけにキミに決断をせまる僕を…… 「くっくっ、じゃぁ、キョンはこの一年涼宮さんに振り回されっぱなしだった訳だ」 「まったくだ。アイツのせいで俺がどれだけ苦労したか……やれやれ」 「…………」 「佐々木?」 「キョン……」 「どうした?」 キミはずるいな。そんなに優しい目で促されたら僕の決心が鈍ってしまうじゃないか。 いや、こういうキョンだからこそなのか、僕があれほど敬遠していた精神病にかかって しまったのは…… 「……キョン……橘さん達に会って……全てではないけれど、キミの話を聞いたよ。 そして、キミと出会って涼宮さんがどんな風に変わっていったのか……。涼宮さんに 嫉妬したよ。あぁ、そんな顔をしないでくれ。僕が常々恋愛感情なんて精神病だと言って いたのを思い出しているんだろう?あの頃の僕は確かにそう思っていたよ。でも、それは 間違っていたんだ。会えなくなって初めてわかった……僕は精神病にかかっていたんだって事を。 ……気付くのが少し遅かったけど」 「佐々木……お前……」 「そこでだ、キョン……キミは涼宮さんの事をどう思っているんだい?」 「どうって……ハルヒと俺はただの団長と団員その1であってだな」 「あぁ、僕の質問の仕方が悪かったようだね。 キミはこの手の事は苦手だったという事を失念していたよ。 つまりこういう事だよ……キミは涼宮ハルヒの事が好きかい?」 「むぅ…………わからん……」 「キョン……僕はキミと親友だと思っているし、これからもそうありたいと思っているよ。 だから、キョンには僕のようになって後悔はして欲しくない。それに……涼宮さんが キミに好意を抱いているのも気付いているんだろう?そして自分自身が涼宮さんの事をどう 思っているかも気付いているんだろう?気付いていているのに気付かないフリをして いるんじゃないのかい?」 「…………」 「前に涼宮さんは世界を造り変えようとしたらしいね。その時キミもその場にいた。 そして、改変を止めた。その時キミは何を思っていた?」 「なんでそれを……」 「くっくっ、こちらも色々と個性的なメンバーが揃っているからね。質問をはぐらかさないで くれよ。そして、長門さんだっけ?彼女が世界を改変した時もキミが一役買ったそうじゃないか。 その時キミは誰を思っていた?」 「……それは……」 「キョン……キミが自分を誤魔化す、という事は同時に涼宮さんを傷つけてしまう事なんだよ。 キミがそんな事を望んでいなくてもね。キミは涼宮さんの気持ちに向き合わなくてはいけない んだよ。ひょっとして、本当にキミは涼宮さんの気持ちに気付いていないのかい? だとしたら、それは涼宮さんにとって……残酷過ぎると思わないかい?」 「……佐々木、そうかもしれない。俺は気付かないフリをして逃げていたのかもしれない。 ハルヒの気持ちから。そして自分に言い訳をしていた。これはハルヒの為なんだって、 SOS団の存続をハルヒも望んでいるんだから、いいんだって……思っていた……」 「中途半端な優しさは時に人を傷つけるものさ。特に男女の関係ではね。くっくっ」 「佐々木……」 「ちゃんと涼宮さんに伝えるんだよ。自分の気持ちを……好きだって事を」 「う…わ、わかったよ」 「キョンにはここまで言わないとね、くっくっ」 キョン、感謝される事じゃないんだよ……僕が言わなくてもいずれキミは自分の気持ちに 気付いただろう。ただ、僕は自分の気持ちがこれ以上揺れてしまわないために……背中を押した だけにすぎないんだ……そうしないともう自分を押さえられないんだよ……そうなったらもう 友達には戻れないんだ……僕はせめてキミの親友でありたいんだよ……僕のほうこそ傷つくのが 怖い臆病者なんだよ……キョン…… 「……そろそろ出ようか」 「ん、そうだな」 「送っていくよ」 キョンは優しいね。でも、こういう時は一人にしてあげるものだよ。 さっき、中途半端な優しさは人を傷つけるって言ったばかりじゃないか。 まだまだ、修行が足りないね。 「くっくっ、遠慮しておくよ。少し寄る所もあるしね」 「そうなのか?」 「そういう事にしておいてくれないか」 「?…まぁ、それならいいんだが。気をつけてな」 「バイバイ……キョン……」 終わった……こうなる事は判ってた。いや、こうなる為にキョンを呼び出したんじゃないか。 だから、全然辛くない……哀しくない……。最初から予想していれば、自分の気持ちを コントロールするのは簡単なんだ……今までだってそうして来たじゃないか。 っと、こんな時にメールとは無粋な奴だな……キョン……から? ――― 送れなくてすまん。 そして今日はありがとう。 やっぱり、佐々木は俺の 大事な親友だよ。 じゃあ、またな ――― ずるいよ……キョン……せっかく、家に着くまでは涙を出さずにすみそうだったのに…… こんなに簡単に決意を崩してしまうなんて……キョン……キョン……キョン! キミに親友だと言われる事……僕の恋が終わるという事……それがこんなにも哀しいなんて…… キミの親友だというたった一言がこんなにも僕を救ってくれるなんて…… 言葉にすればたったこれだけの事に僕はどれだけ遠回りをしたんだろう? ……涙で画面が見えないよ……ホントはもっと伝えたいけど、手が震えちゃって…… 今日はこれだけ……ごめんね……キョン ――― ありがとう またね ―――
https://w.atwiki.jp/madoka-magica/pages/180.html
さやか「あっ」 看護婦A「あら、上条君のお見舞い?」 さやか「えっ、あっ、え、えぇ…」 看護婦A「あ、ごめんなさいね。診察の予定が繰り上がって、今ちょうどリハビリ室なの。」 さやか「あぁ、そうでしたか…。どうも」 看護婦B「良く来てくれるわよね、あの子」 看護婦A「助かるわ、難しい患者さんだしね。励ましになってくれてるといいんだけど」 看護婦B「事故に遭う前は、天才少年だったんでしょ、バイオリンの」 看護婦A「歩けるようになったとしても、指の方はね…。もう二度と楽器を弾くなんて、無理でしょうね」 さやか(何で恭介なのよ。私の指なんて、いくら動いてたって、何の役にも立たないのに) さやか(何で私じゃなくて、恭介なの?もしも私の願い事で、恭介の体が治ったとして、それを恭介はどう思うの?ありがとうって言われて、それだけ?それとも、それ以上のことを言って欲しいの?) さやか「あたしって…嫌な子だ」 さやか(思えばその時の私は、まだ何も分かっていなかった。奇跡を望む意味も、その代償も) 詢子「どーどどどど。ほくろか?…あ、取れた」 詢子「まどか?」 まどか「え?」 詢子「おぅ、さっさと食べないと遅刻だぞぅ」 まどか「う、うん…」 知久「ん?」 詢子「え?」 タツヤ「姉ちゃ、どうったの?」 知久「…ま、不味かったかな?」 まどか「ううん、美味しいの。すごく美味しい」 まどか「生きてると、パパのご飯が…こんなに美味しい」 さやか「でもってー、ユウカったらさー、それだけ言ってもまだ気付かないのよ。『え、何?私また変な事言ったー?』とか半べそになっちゃってー。こっちはもう笑い堪えるのに必死でさー!」 まどか(さやかちゃん、昨日のこと…) さやか(ゴメン、今はやめよう。また後で) 仁美「ユウカさんったら本当に不思議な人ですね」 さやか「そう、そうだよねー。どうかと思うよねー」 仁美「うふふふふ、さすがにそこまでは」 和子「えー確かに、出産適齢期というのは、医学的根拠に基づくものですが」 和子「そこからの逆算で婚期を見積もることは大きな間違いなんですね」 和子「つまり、30歳を超えた女性にも、恋愛結婚のチャンスがあるのは当然のことですから」 和子「したがって、ここは過去完了形ではなく、現在進行形を使うのが正解…」 キュゥべえ「ん?」 まどか「何か…違う国に来ちゃったみたいだね」 まどか「学校も仁美ちゃんも、昨日までと全然変わってないはずなのに」 まどか「何だかまるで、知らない人たちの中にいるみたい」 さやか「知らないんだよ、誰も。」 まどか「え?」 さやか「魔女の事、マミさんの事、あたし達は知ってて、他のみんなは何も知らない。それってもう、違う世界で、違うものを見て暮らしているようなもんじゃない」 まどか「さやかちゃん…?」 さやか「とっくの昔に変わっちゃってたんだ。もっと早くに気付くべきだったんだよ、私達も」 まどか「う、うん…」 さやか「まどかはさ、今でもまだ、魔法少女になりたいって思ってる?」 まどか「ん…」 さやか「…そうだよね。うん、仕方ないよ」 まどか「ずるいってわかってるの…今さら虫が良すぎだよね。でも…無理…」 まどか「あたし、あんな死に方、今思い出しただけで息が出来なくなっちゃうの。怖いよ…嫌だよぅ」 さやか「マミさん、本当に優しい人だったんだ。戦う為に、どういう覚悟がいるのか、私達に思い知らせる為に…あの人は…」 さやか「ねえキュゥべえ、この町、どうなっちゃうのかな?マミさんの代わりに、これから誰がみんなを魔女から守ってくれるんだろう」 キュゥべえ「長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他の魔法少女が黙ってないよ」 キュゥべえ「すぐにも他の子が魔女狩りのためにやってくる」 さやか「でもそれって、グリーフシードだけが目当ての奴なんでしょ?あの転校生みたいに」 キュゥべえ「確かにマミみたいなタイプは珍しかった。普通はちゃんと損得を考えるよ。誰だって報酬は欲しいさ」 さやか「じゃあ…」 キュゥべえ「でも、それを非難できるとしたら、それは同じ魔法少女としての運命を背負った子だけじゃないかな」 キュゥべえ「はぁ、君たちの気持ちは分かった。残念だけど、僕だって無理強いはできない」 キュゥべえ「お別れだね。僕はまた、僕との契約を必要としてる子を探しに行かないと」 まどか「ごめんね、キュゥべえ」 キュゥべえ「こっちこそ、巻き込んで済まなかった」 キュゥべえ「短い間だったけど、ありがとう。一緒にいて楽しかったよ、まどか」 まどか「…ごめんね」 まどか「ごめんなさい…。私、弱い子で…ごめんなさい」 まどか「あっ…ほむら…ちゃん…」 まどか「えっ…?」 ほむら「貴女は自分を責めすぎているわ。鹿目まどか」 まどか「え?」 ほむら「貴女を非難できる者なんて、誰もいない。いたら、私が許さない」 まどか「…っ」 ほむら「忠告、聞き入れてくれたのね」 まどか「…うん」 まどか「私がもっと早くにほむらちゃんの言うこと聞いていたら」 ほむら「それで、巴マミの運命が変わったわけじゃないわ」 ほむら「でも、貴女の運命は変えられた。一人が救われただけでも、私は嬉しい」 まどか「ほ…ほむらちゃんはさ、何だかマミさんとは別の意味でベテランって感じだよね」 ほむら「そうかもね。否定はしない」 まどか「昨日みたいに…誰かが死ぬとこ何度も見てきたの?」 ほむら「そうよ」 まどか「…何人くらい?」 ほむら「数えるのを諦める程に」 まどか「あの部屋、ずっとあのままなのかな」 ほむら「巴マミには、遠い親戚しか身寄りがいないわ。失踪届けが出るのは、まだ当分先でしょうね」 まどか「誰も…マミさんが死んだこと、気づかないの?」 ほむら「仕方ないわ。向こう側で死ねば、死体だって残らない。こちらの世界では、彼女は永遠に行方不明者のまま」 ほむら「魔法少女の最期なんて、そういうものよ」 まどか「ひどいよ…」 まどか「みんなのためにずっと一人ぼっちで戦ってきた人なのに、誰にも気づいてもらえないなんて、そんなの…寂し過ぎるよ」 ほむら「そういう契約で、私達はこの力を手に入れたの」 ほむら「誰のためでもない、自分自身の祈りのために、戦い続けるのよ」 ほむら「誰にも気づかれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ」 まどか「私は覚えてる」 まどか「マミさんのこと、忘れない。絶対に!」 ほむら「そう。そう言ってもらえるだけ、巴マミは幸せよ。羨ましい程だわ」 まどか「ほむらちゃんだって、ほむらちゃんのことだって、私は忘れないもん!昨日助けてくれたこと、絶対忘れたりしないもん!」 まどか「…ほむらちゃん?」 ほむら「貴女は優し過ぎる」 まどか「え?」 ほむら「忘れないで、その優しさが、もっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ」 まどか「あ…」 まどか「あぁ…」 さやか「何を聴いてるの?」 恭介「……『亜麻色の髪の乙女』」 さやか「ああ、ドビュッシー?素敵な曲だよね」 さやか「あ、あたしってほら、こんなだからさ、クラシックなんて聴く柄じゃないだろってみんなが思うみたいでさぁ、たまに曲名とか言い当てたら、すごい驚かれるんだよね。意外すぎて尊敬されたりしてさ。恭介が教えてくれたから。でなきゃ私、こういう音楽ちゃんと聴こうと思うきっかけなんて、多分一生なかっただろうし」 恭介「さやかはさぁ…」 さやか「なーに?」 恭介「さやかは、僕を苛めてるのかい?」 さやか「え?」 恭介「何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」 さやか「だって恭介、音楽好きだから…」 恭介「もう聴きたくなんかないんだよ!」 恭介「自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて」 恭介「僕は…僕は…っ!ああ!!」 さやか「あっ……。あぁ、あ!」 恭介「動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんてっ」 さやか「大丈夫だよ。きっと何とかなるよ。諦めなければきっと、いつか…」 恭介「諦めろって言われたのさ」 恭介「もう演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって」 恭介「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない」 さやか「あるよ」 恭介「え?」 さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ」 まどか「ほむらちゃん、ちゃんと話せばお友達になれそうなのに」 まどか「どうしてマミさんとは喧嘩になっちゃったのかな」 まどか「あ!仁美ちゃん…?」 まどか「仁美ちゃ~ん。今日はお稽古事…ぁ」 まどか(あれ・・・あの時の人と同じ) まどか「仁美ちゃん。ね、仁美ちゃんってば」 仁美「あら、鹿目さん、御機嫌よう」 まどか「ど、どうしちゃったの?ねえ、どこ行こうとしてたの?」 仁美「どこって、それは…ここよりもずっといい場所、ですわ」 まどか「仁美ちゃん…」 仁美「ああ、そうだ。鹿目さんもぜひご一緒に」 仁美「ええそうですわ、それが素晴らしいですわ」 まどか(どうしよう…これってまさか…) まどか(あぁ…あぁ…ほむらちゃんに連絡できたら…あぁダメだ、携帯の番号わかんない) 町工場の工場長「そうだよ、俺は、駄目なんだ。こんな小さな工場一つ、満足に切り盛りできなかった。今みたいな時代にさ、俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな」 詢子「いいか?まどか」 詢子「この手の物には、扱いを間違えるととんでもないことになる物もある」 詢子「あたしら家族全員あの世行きだ。絶対に間違えんなよ?」 まどか「ダメ…それはダメっ!」 まどか「あっ…ぇ?」 仁美「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式ですのよ」 まどか「だって、あれ危ないんだよ?ここにいる人達、みんな死んじゃうよ!」 仁美「そう。私達はこれからみんなで、素晴らしい世界へ旅に出ますの」 仁美「それがどんなに素敵なことかわかりませんか?」 仁美「生きてる体なんて邪魔なだけですわ」 仁美「鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」 まどか「え…」 まどか「放してっ!!」 まどか「ええい!」 まどか「えぇ?」 まどか「…ど、どうしようっ…どうしようっ」 まどか「や、やだっ…こんな…」 まどか「あっ…いやだっ、助けてっ…誰かあぁぁ!」 まどか「あっ、こ」 まどか「罰なのかな…これって」 まどか「きっと私が、弱虫で、嘘つきだったから…バチが、当たっちゃったんだ」 まどか「あ、ああぁ!あーあ!あ、あぁ。あっあっ、あ…」 まどか「えっ…さやかちゃん!?」 さやか「これでとどめだぁ!!」 さやか「いやーゴメンゴメン。危機一髪ってとこだったねぇ」 まどか「さやかちゃん…その格好」 さやか「ん?あーはっは、んーまあ何、心境の変化って言うのかな?」 さやか「ん?大丈夫だって!初めてにしちゃあ、上手くやったでしょ?私」 まどか「でも…」 さやか「あ!」 ほむら「貴女は……」 さやか「ふん、遅かったじゃない。転校生」 キュゥべえ「はあ…。まさか君が来るとはね」 杏子「マミの奴がくたばったって聞いたからさぁ、わざわざ出向いてやったっていうのに」 杏子「何なのよっ!?ちょっと話が違うんじゃない?」 キュゥべえ「悪いけど、この土地にはもう新しい魔法少女がいるんだ。ついさっき契約したばかりだけどね」 杏子「何ソレ?超ムカつく」 杏子「でもさあ、こんな絶好の縄張り、みすみすルーキーのヒヨッ子にくれてやるってのも癪だよねぇ」 キュゥべえ「どうするつもりだい?杏子」 杏子「決まってんじゃん。要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょう?」 杏子「…その子」 さやか「舞い上がっちゃてますね、あたし」 さやか「これからも見滝原市の平和は、この魔法少女さやかちゃんが、ガンガン守りまくっちゃいますからね」 さやか「後悔なんて、あるわけない」
https://w.atwiki.jp/moemoequn/pages/411.html
和「でも、唯のまわりって、なぜか人が集まるし、唯といると優しい気持ちになれるのよね」 澪「確かに」 和「天性の才能を持ってるし、天才肌なのかしら」 澪「それは私も思った」 和「顔もかわいいし、守ってあげたくなっちゃう雰囲気を醸し出してるし」 澪「わかるわかる。唯は女の子の私から見ても本当にかわいいよ」 和「でしょ?」 澪「うん。それで、和はわざわざ私の前まで来て幼馴染の自慢をしに来たのか?」 和「言ったじゃない、唯が狂ったのかどうか確かめに来たって」 澪「狂った言うな」 和「気違いって言ったのはあなたよ」 澪「確かに言ったけど、どっちもどっちだと思う」 和「見事にトンちゃんね」 澪「よくわからないけど、ありがとう」 和「けなしてるのよ?」 澪「和ひどい!」 和「あ、そういえば澪、あなた今裸よね?」 澪「!!///」バッ 和「そんな短い手足で隠しきれると思うてか」 澪「なんなんだよ!」 和「ムギが『澪ちゃんで遊んでみると楽しいわよ』って助言をくれたから」 澪「あんのメス豚ぁぁぁあああぁあぁあぁぁああああぁあああああああ!!!」 和「まぁまぁ、落ち着きなさい」 澪「ごめん、取り乱した」 和「私はそんなひどいことしないから(多分)」 澪「優しいな、和は……」グスッ 和(泣くスッポンってシュールね……) 澪「ところで和、授業は?」 和「生徒会長の権限を使ってサボったわ」 澪「は?」 和「生徒会長だもの。当然でしょ」 澪「何が当然?」 和「職権乱用」 澪「黒い。和がどこまでも黒い」 和「何のために私が生徒会長になったと思ってるの?」 澪「よりよい学校づくりのため」 和「違うわ。学校を意のままに操るためよ」 澪「……は?」 和「牛耳るとも言うわ」 澪「言葉の意味はわかるけど、言ってる意味がわからない」 和「私はあなたがわからない。何でトンちゃんなの?」 澪「今更だろ、それ」 澪「学校牛耳ってどうするんだ?」 和「思い通りにことを運ぶのよ」 澪「例えば?」 和「女同士の交際を認めるとか、オナ禁強化週間をつくるとか」 澪「何言ってんだお前」 和「そして、そう………澪をトンちゃんに変えるとかね……」ニヤ 澪「!! ま、まさか和が……!?」 和「……」 澪「……」 和「……まぁ」 澪「!!」 和「嘘だけど」 澪「こんちくしょう!」 和「そんなことできるわけないでしょバカ」 澪「ひどいよ、こんなのあんまりだよ」 和「じゃあ私生徒会に行くね」 澪「え?あぁ、もう行くのか」 和「そろそろ授業が終わる頃だし」 澪「どうしちゃったんだよ和は」 和「そんなときもあるのよ」 澪「そっか」 和「それじゃ」 澪「うん、また」 バタン 澪「……」 澪「言葉がでない」 澪「言葉……コトバ………」 澪「コットッバッじゃないねー時に心をー♪」 澪「結ぶのは目くばせだったりー呼吸だったりー♪」 澪「……」 澪「青春Vibrationか……」 澪「バイブレーションと聞いてどうもローターが浮かんでしまう私は思春期だからか?」 澪「思春期……あ、だから青春か」 澪「なるほど、さすが天才澪ちゃん」 キーンコーンカーンコーン 澪「放課後のチャイム……もうそんな時間か」 澪「今日は練習するのかな」 澪「私は無理だけど」 ガチャ 唯「おいっすー!」 澪「おーす唯。一人か?」 唯「りっちゃんが今日は自主練にしようだって。澪ちゃんがこの状態だし」 澪「そっか、悪いな」 澪「で、唯はなぜここに?」 唯「みんな帰っちゃったら澪ちゃん一人になっちゃうでしょ?」 澪「唯……」 唯「だからここにやって来ました!」ビシッ 澪「……ありがと」 唯「えへへ、全然いいよ」 澪「それでさー……っと、暗くなってきたけど大丈夫か」 唯「大丈夫だよ!」 澪「憂ちゃんが心配するぞ?」 唯「憂ならもうすぐ来ると思うよ」 澪「へ?」 ガチャ 憂「失礼します」 唯「うーいー」 澪「ほんとに来た」 憂「こんばんは澪さん」 澪「よく来たな、まぁ適当に座ってくれ」 憂「ありがとうございます」 澪「それで、憂ちゃんはどうしてここに?」 憂「お姉ちゃんの着替えを届けに」 澪「どういうことだ?」 唯「澪ちゃんが一人になっちゃうから、今晩は私が一緒にいるよ!」 澪「唯……」 憂「というわけなんで、姉をよろしくお願いします」ペコ 澪「いやむしろこっちが頭下げなきゃいけないんだけど」 憂「それじゃあね、お姉ちゃん」 唯「うん、ありがとー」 憂「澪さんも、さようなら」 澪「うん、また」 バタン 澪「憂ちゃん、私のこの姿を見ても何にも言わなかったな」 唯「憂だからね」 澪「何もないかのように普通に接してきたし」 唯「憂だからね」 澪「若干言動が硬かった気もするけど」 唯「憂だからね」 澪「でもいいのか本当に」 唯「学校にもちゃんと許可を取ったよ」 澪「よく許可してくれたな」 唯「和ちゃんがなんとかしてくれたみたい」 澪「なるほど、そういう使い方をするわけか」 唯「ん?」 澪「いや、こっちの話だ」 唯「なかなか戻んないね、澪ちゃん」 澪「うん、何でだろうな。でも何とかなる気がする」 唯「どうして?」 澪「わかんないけど、唯がいてくれてるし……」 唯「そっか」ニコ 澪「ありがと、唯」 唯「うん!」 唯「ふぁ~……」 澪「眠そうだな、そろそろ寝るか」 唯「そうだね、澪ちゃんはそのまま寝るの?」 澪「今のところそれ以外に方法はないな」 唯「だよね」 澪「でもぷかぷか浮いてるからハンモックみたいで気持ち良いぞ?」 唯「えーいいなー」ブー 唯「電気消すよー」 澪「うん」 パチッ 澪「唯、今日はほんとにありがと」 唯「うん」 澪「朝起きて戻れてたら、一緒に買い物行こうな」 唯「約束だよ?」 澪「約束だ」 唯「うん!おやすみ、澪ちゃん」 澪「おやすみ、唯」 唯「……zzZ」スー 澪(……寝つき早いな) 澪(唯が来てくれてよかった。すごく安心できた) 澪(でも、何でここまでしてくれるんだろ……) 澪(もしかして唯、私のこと……って、違う違う!何言ってんだ私!!) 澪(……うー、そんなこと言ってたら気になってきたじゃないかよぅ) 澪「……」 澪(なんでなんだろー気になる夜キミへのーこの思い♪) 澪(便せんにねー書いてみるよー♪) 澪(もしかして気まぐれかもしれない♪) 澪(それなのに枚数だけー増えていくよー♪) 澪(好きの確率ーわりだすー計算式ー♪) 澪「……あればいいのにな、ほんと」チラッ 唯「……ムニャ」スー 澪「……かわいい」 澪(てゆーか私戻れるのかな?早く戻って唯と買い物行きたいなぁ……) 澪(キラキラ光る願い事もーグチャグチャへたるー悩み事もー♪) 澪(そーだホッチキスでーとじちゃおー♪) 澪(ホッチ、キス。キス……キス………唯と、きす……って何言ってんだ私!) 澪(はぁ……あんまり悩んでてもしかたないか。トンちゃんのことも、唯のことも) 澪(明日になれば何かしらの変化が起きてるだろ。と、いうわけで) 澪(ララ☆また明日♪) 澪(おやすみ、唯) 唯「澪ちゃん!澪ちゃん!!」 澪「……んー」 唯「みーおーちゃーん!」 澪「ん、唯……?」パチッ 唯「おはよう、澪ちゃん!」 澪「おはよー唯……って、あ………」 唯「どうしたの?」 澪「戻ってる……私、戻ってる!!」 唯「よかったね、澪ちゃん!」 澪「これで一緒に買い物にもいけるぞ!って、あれっ、唯どこだ?」 唯「ここだよー」 澪「どこだよ?」 唯「こーこ!」 澪「……まさか!」バッ 唯「えへへ、当ったり~」 澪「唯……お前…………」 唯「今度は私がトンちゃんになっちゃったみたいです」テヘッ 【おしまい】 戻る
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3124.html
春休みを目前に控えた、とある昼休み。俺は学校の中庭で人を待っていた。 もちろん、女の子に手紙で呼び出されて…などという甘酸っぱい展開はなく、悲しいことに俺の待ち人は男だ。 ハルヒのヤツがまた何か始めるつもりのようで、俺と古泉はその準備のために色々と備品類を集めることになっているのだが…。 …古泉のヤツ、遅いな…。 眠気を誘う、気持ちのいい春の風を感じつつ、まだ来ない古泉に団則に則ってコーヒーでも奢らせようかと考えていると、古泉ではなく谷口と国木田が俺の前に現れた。 「あ、キョン。ここにいたんだ」 よう、どうかしたか? 「喜べ!キョン!国木田様が合コンの話を持ってきて下さった!」 合コン? 「知り合いの子にセッティング頼まれてね」 へぇ~…相手は? 「光陽園女子の一年。その子は中学も一緒だったんだけど、キョンとは面識ないかも?」 おぉ、あのお嬢様学校。うちの中学からも行った奴がいたのか。 「で、どうだ?キョン?行かないか?」 合コンかぁ…。 正直、少し惹かれるものがある。SOS団が結成されてからというもの、普通の女の子と遊ぶ機会なんて全くなかった。 SOS団の面子が超の付く美少女トリオなのは認めるが…如何せん面子が特殊すぎる。 たまには何も考えず、普通の子と普通の話をして普通に遊びたい。なんせ俺はただの高校生なんだ。 …しかし…ハルヒたちになんとなく後ろめたさを感じるのは、俺の一人よがりなんだろうか? …どうするかな? 「キョン入れてもあと一人必要なんだけどね」 そうなのか?…ん~…でも、悪いけど俺は…。 「話は聞かせて頂きました!」 お前は…。 「古泉!?」 「あ、古泉君も来る?」 …つーか、いつ現れた?気配が全くなかったぞ。 「えぇ、是非参加させて頂きたいですね」 「じゃあ、これで四人決まりかな」 「ちょっと待てぇぇぇい!国木田!よく考えろ!」 「何さ?谷口。いきなり叫んで?」 「自分よりレベルの高い男を連れていくなんて正気か!?」 「向こうの話じゃ合コンの真似事したいって程度らしいから、そんなにガツガツしても仕方ないと思うよ。それに谷口よりレベル低いってのもなかなか難しいよ」 「ひどっ!爽やかにひどっ!」 …もしかして、俺は谷口より下のレベルに見られているんだろうか? そのことは後で問い詰めるとして、俺は意外な参戦者に声を掛けた。 お前がこういうイベントに参加したがるとは思わなかったぞ、古泉。 「僕も超能力高校生である前に一匹のオスだということです」 オス言うな、生々しい。あと、超能力高校生という肩書きはどうかと思うぞ。 「…実は機関から恋愛禁止令が出ていましてね」 …はぁ? 「涼宮さんの監視の妨げになると!信じられますか!?僕だって16歳の高校生ですよ!?」 ちょ、落ち着け。デカイ声で監視とか言うな。 「学内にも機関メンバーがいるから全部森さんに筒抜けだし…この前なんてクラスの子と一緒に昼食を食べただけで、その日の内に森さんから警告が来たんですよ…」 …た、大変だな。 「しかも僕だけですよ!?SOS団に関わってないメンバーは普通に高校生活を謳歌しているというのに…」 …もういい…。 「SOS団にはもちろん魅力を感じてますし、やめる気もありません…ですが…恋愛くらいは…もう僕には学外しかないんです!残された道は…!」 …分かった、分かったから…もういいから…もう何も言うな…。 古泉による剥き出しの魂の叫びは俺の心に確実に突き刺さった。 こいつはこいつで大変なんだな…いつも微笑を湛えている裏ではそんな苦労があったなんて。 「分かって、くれましたか…?」 あぁ、お前たち三人で楽しんでこい。 「……お前たち『三人』で?」 ん?あぁ、俺はいいや。光陽園との合コンなら参加希望者が…。 「よく聞いて下さい」 ガシッと肩を掴んで語り掛けてくる古泉。いつものように顔が近いぞ、とチャカそうとしたが、あまりにその声が真剣だったので、俺は思わず頷いていた。 え?あ、あぁ…。 「合コンというのは個々のハントのように見えて、チーム戦の一面も持っているんですよ?」 …はぁ、そういうもんなのか? 「谷口君、国木田君はいいかも知れません。補充メンバーはある程度仲のいい知り合いでしょうし」 まぁ、そうだろうな。流れ的にクラスの親しい誰かに…。 「それでは僕が孤立無援になってしまいます。いくら僕のレベルでも、フォローなしでは少し厳しい戦いになるでしょう」 …なんか強気なのか弱気なのか分からん台詞だな。 でも、まぁ、お前のスペックなら大丈夫だろ?国木田は空気読んでフォローしてくれるだろうし…。 「いえ!僕にはあなたが必要なんです!」 デカイ声でそんな台詞を言うな!周りで何人かの(ピー)女子が反応しただろうが! 「あなたが頷くまで何回でも言いましょう!僕にはあなたが…!」 分かった!分かったから!俺も参加するから!だから黙れ! 「あ、国木田君、そちらも話は終わりましたか?僕と彼は参加です。では日時のほうの確認を…」 ……はぁ。 友人の見てはいけない裏の一面を見てしまった感がある俺には、最早ツッコミを入れる気力は残っていなかった。 「待て!俺はまだ貴様が合コンに出ることを認めた訳では…」 「そんなに一緒に行きたくないなら谷口を外そうか?」 「当日は頼むぜ!ブラザー!」 「足を引っ張らないで下さいよ?谷口君」 「…チッ」 「んじゃ、予定は今週末だから。詳しいことは決まったら連絡するね」 ……本当にこの組み合わせで大丈夫か? こうして、俺は胸に一抹どころか山売り出来そうなほどの不安を残しつつ、なし崩し的に初めての合コンへの参加が決定した。 ちなみにハルヒの命令を忘れていた俺たちは、放課後の部室で、いかに命令無視という罪が重く許しがたいことかをハルヒによって延々と説教されたのだった。 その間、古泉のニヤケ顔がいつもと違って見えたのは、多分気のせいじゃないだろう。 「――です。あんまりこういうのに参加したことはないけど、今日はよろしく」 当たり障りなく自己紹介を終えようとする俺に、ある意味予想通りの横槍が入った。 「あ、こいつはキョンでいいから、皆そう呼んでるし」 「キョン君ね」 「分かった~」 …もうこの展開には慣れたけどさ。 「んじゃ次は俺な。谷口ッス!趣味は読書とクラシック鑑賞と…」 …いくらお嬢様学校相手でも、その趣味はマイナスな気がするぞ、谷口。 さて、今の状況を簡単に説明すると、駅前の喫茶店で初々しく自己紹介をする八人の男女。御覧の通り、健全な高校生同士の合コンである。 俺の知る一般的な合コンのイメージとは少し違うが、ビギナーばかりの俺たちならこんなもんだろう。 「古泉一樹です。僕もこういう場にはあまり慣れていませんが――」 今は当然のように合コンに参加している俺と古泉だが…実は問題が一つあった。 合コン開催日と不思議探索の日が重なったのだ。 流石に活動をサボってまで合コンに行くのは気が引けるので、元々ノリ気ではなかった俺は古泉に今回は諦めようと伝えた。すると古泉は、 『あ、僕はバイトで活動に参加出来ないと既に涼宮さんに伝えてあります。ついでにあなたの用事もでっち上げておきましたので、ご安心を』 という答えを返してきた。 その日の放課後、ハルヒにそのことを聞いてみると、驚いたことに渋々ながら了承の言葉を頂いた。 俺は古泉の根回しスキルを甘く見ていたらしい。 という訳で、退路を断たれた俺は罪悪感にチクチクとイジメられながら合コンに参加しているのだった。 「ほら、キョン!ボケっとすんな!女の子たちに失礼だろうが!」 ……と、ヤバッ。 気が付くと女子の自己紹介が終わっていた。辛うじて彼女たちの名前だけは頭に入ってくれたようだ。 「ごめんねぇ~こいつたまにトリップするクセがあって」 おい、フォローになってねぇぞ、それ。あとそんなクセはねぇよ…多分。 「二人とも愉快な人だねぇ」 ケラケラと声に出して笑われた…喜んでいいのか微妙なところだ。 えーと、この子は皆見さんだっけ? 彼女はいつも笑っているような人で、イメージ的には鶴屋さんが近いかな? その隣でクスクスと笑う喜多野さんは、少しおとなしそうな感じ。 端の席に座っている仁志さんは、見るからにお嬢様タイプ。早くも彼女にターゲットを絞ったらしい古泉と楽しそうに会話している。 国木田の友人という吾妻さんは、話し方や振る舞いから姉御肌なことがよく分かる。 今も国木田の服装についてダメ出しをしていた。 「国木田はそんなんだから彼女出来ないんだよ」 「あはは、彼女いないって決めつけないでよ」 「ッ……いるの?」 …ん? 「いや、いないんだけどさ」 「……もう、驚かさないでよ。国木田に先越されたかと思ったじゃない」 そう言ってカラカラと笑う吾妻さんだったが…今のやりとりで分かった。 なるほど、この子は国木田のことが…そう考えると自ずとこの合コンをセッティングした理由も見えてきた。 …邪魔をするのは無粋ってもんか。 俺は古泉と谷口にアイコンタクトを送り、国木田と吾妻さんに交互に視線を送ってから頷いた。 古泉は既に把握していたのか、すぐに真面目な顔で頷く。谷口も理解したようで親指をグッと立てた。 だがな、谷口。親指立てる時にペコちゃんよろしく舌を出すのはやめろ。ついでに片目も瞑るな。殴りたくなる。 しかし、理解したはずの谷口は、何故か国木田たちへ体を寄せていった。 「ほら、そこ!知り合い同士で話さないの~」 空気読め、谷口。そういうことじゃねぇよ。 「まぁまぁ、谷口君。旧友同士積もる話もあるでしょうし」 「え~…でもよぉ…」 でも、じゃねぇ。古泉のフォローに乗っかってくれ、頼むから。 「ねぇ、谷口君。こっちで話そぉよ」 「喜んで!」 …やれやれ。 どうやら向こうも事情は分かっているのか、谷口の包囲網が出来上がった。 …つーか、気を遣ってばっかだな、俺。せっかく来たんだし、俺も楽しもう。 そこからは国木田たちを除いた3対3のお喋りが始まった。 最初のほうこそゴチャゴチャと会話していたが、時間が経つにつれ、自然と二人だけの会話が多くなっていく。 古泉は流石というべきか、他人には割り込みにくい二人きりの世界を仁志さん相手に築き上げ、更にしばらくすると、携帯を取り出して番号の交換を始めていた。 …あいつの本気を初めて見た気がする。 予想外だったのは、谷口のブレーキがぶっ壊れたような暴走が、皆見さん相手にひたすらウケていたことだ。 …まぁ、皆見さんは実際に箸が転がっても笑いそうな人だしな。 俺?俺はごく普通の会話を喜多野さんとしてただけだ。 少し口下手な喜多野さんだったけど、ノーリアクション女王・長門の相手よりは遥かに楽で、たまに俺の話にクスクスと可愛く笑ってくれる。 可もなく不可もなく、普通の高校生同士の会話。そんな感じだ。 この空気こそ俺が求めたもので、普通の高校生たる俺にはふさわしいもののはずなのに…。 ……なんか、凄く物足りないのはなんでだろう? さて、その後の展開だが…カラオケで谷口が皆見さんに勢い余って告白、玉砕した以外はつつがなく終了し、今俺は一人で自転車を押して暗くなってきた道を歩いている。 解散時に国木田と吾妻さん、古泉と仁志さんがそれぞれ一緒の方向に帰っていったのにはかなり驚いた。 ぽかんと古泉たちを見送った後、慌てて俺たちも送ったほうがいいのかも?と思い、谷口と二人で喜多野さんたちに声を掛けたがやんわりと断られた。地味にショックだ。 …その時の谷口の同類を見るような優しい視線が更に辛かった。 …それにしても合コンか…楽しかった。うん、たまにはこういうのもいいかもな。 …でも、たまには…だな。 喜多野さんと話している時も、皆でカラオケを歌っている時も、何故かハルヒの顔が頭から離れなかった。 今日遊んだ彼女たちが何かする度にハルヒと比べている俺がいた。 …なんだかんだで、俺もあいつに毒されてきてるよな。 なんとなく、ハルヒの自己紹介を思い出してクスクスと苦笑する。 「俺も普通の人間には興味なくなっちまったのかな?…な~んて…」 「ニヤニヤしちゃって…気持ち悪…」 「え?」 ふいに掛けられた声に顔を上げると、そこには…。 「随分と楽しかったみたいね?キョン」 …長門と朝比奈さんを両脇に従えるように、坂の上で仁王立ちしているハルヒがいた。 その顔は…恐ろしいことに笑顔だ。 「ハ、ハルヒ…なんで…」 「三人で買い物に行った帰りにね、谷口とあんたが女の子と別れてるところを見掛けたのよ。谷口を締め上げてみれば合コン…ね…あたしたちに嘘吐いてまでねぇ」 …モロバレらしい。 「覚悟、出来てるわよね?」 「待て、話せばわか…」 「言い訳する権利なんかないわよ?あんたには辞世の句すら詠ませてあげない」 …まともに話せる雰囲気じゃなさそうだな。 取り付く島のないハルヒを諦めて、長門と朝比奈さんに助けを求めるように視線を送るが、 「キョン君…酷いです」 「……愚か」 …味方はいないようだ。 後頭部の辺りにピシピシと刺激を感じる。本能が危険信号を送っているんだろう。 ヤバイ。これは逃げないと本気でヤバイ。 取り敢えず自転車に乗ろうと足を上げようとしたが、足は1ミリたりとも動いてくれなかった。 …って、え…?足が地面と一体化して…?…まさか!? こんな芸当が出来る唯一の人物、長門に目を向けると、口元だけが早送りしたみたいに動いていた。 …おいおい、長門さん、そこまでやりますか? 「へぇ?逃げ出さないところだけは誉めてあげるわ」 …いや、逃げられないだけなんだけどな。 団長様は身動きが取れない俺に悠然と近付き、俺の腕に自分の腕をしっかりと絡めて、 「取り敢えず、有希の部屋に行きましょうか?」 と満面の笑顔でおっしゃられた。 状況が状況なら別のドキドキが俺の胸を満たしただろうが、今の俺には腕に絡まる温もりを楽しむ余裕など全くなかった。 俺は肉体的な罰か、精神的な罰か、あるいはハルヒなら両方かな?などと意味のない思索に更けつつ…やっぱり、もう少しだけ普通な生活がいいな…と、黒く染まっていく空を見上げながら思うのだった。 End? すっかり暗くなった夜道を一人で歩く。その足取りは羽毛よりも軽く、今にもスキップを始めてしまいそうだ。 僕は今日の合コンの結果に満足していた。 一人の女の子とずっと二人で会話し、携帯の番号を交換して、更には彼女が一人暮らしをしているというマンションまで送り届るところまで漕ぎつけた。 マンションに入る時に彼女が言った、 『また近い内にお会いすることになるでしょう』 という台詞を聞いて、僕は今回の成功を確信していた。 それにしても…仁志さん…か。 …間違いなく初対面のはずなのに、彼女からはずっと昔から知っているような不思議な感覚を覚えた。 それは性格が合うとかそういうレベルではない、もう魂が繋がっているとしか思えないような共感…。 …これが運命の相手というものかも知れません。 思わずニヤケてしまう顔に手を当てていると、携帯の着信音で現実に引き戻された。 着信…?もしかして仁志さんでしょうか? 携帯を取り出し、相手を確認する。ディスプレイに表示された名前は…。 …ッ…森さん! …落ち着け、古泉一樹。今日の件を知りうる手段は敵にはない。普段通りのお前で行けばバレるはずはないんだ。ここを乗り切れば薔薇色の高校生活が待っている。 ……よし! ピッ 『あ~…もしもし?古泉?』 「森さん?何かご用ですか?」 『かなり大きな閉鎖空間が発生したんだけど…理由は分かる?』 「…いえ、今日は班分けの結果、涼宮さんとは別行動でしたので」 『…そうなの?…ま、いいわ』 …なるほど、彼のことが涼宮さんたちにバレましたか…まぁ、僕のこともバレたとしても長門さん以外は誤魔化せるでしょう。 彼には悪いですが、僕には涼宮さん相手に一年間培ってきた信頼がある。いざという時は嘘を交えてでも乗り切って見せましょう。 それと長門さんですが…彼女はまず大丈夫でしょう。涼宮さんさえ誤魔化せば彼女が自主的に動くとは考えにくいですし。 『そうそう』 頭の中で数パターンの言い訳を考えていると、森さんの声によって思考を中断させられた。 『北高だけにメンバーを集めておくのも何か起きた時に危険だと判断してね。実は最近北高周辺にもメンバーを置くことにしたの』 「それは初耳ですね」 『例えば…光陽園学院とか』 「…はい?」 『あそこって北高から結構近いじゃない?いざと言う時になかなか便利な位置だと思わない?』 「…え、えぇ…そうですね…」 まさか…ね。 『その内の一人は最近機関に来た子なんだけど、巧く溶け込んでるみたいよ?』 …そんな偶然が…。 『…クラスメートに合コンに誘われるくらいには』 「…………」 あぁ…なるほど、仁志さんも僕と同じ超能力者だったんですね。道理で共感を覚えるはずですよ…ふふ。 そんな現実から目を背ける思考もガクガクと震える足を止めてはくれない。 『偶然ってのは怖いわね』 …いやだ、その先は聞きたくない…お願いですから、誰か嘘だと言っ…。 『「…運がなかったわね、古泉一樹」』 ひっ…! 背後と耳元でハモった台詞に驚き、後ろに振り向くと、そこには携帯を持った笑顔の森さんが立っていた。 そんな馬鹿な!今まで誰もいなかったはずなのに…! 「上司の命令無視、職務放棄…か。少しお痛が過ぎたわね?」 「ど、どうやって背後に?」 「……私」 「え?」 再び掛けられた背後からの声に驚き、もう一度振り返ると、そこには…。 「な、長門さん!?」 「まぁ、偶然仁志が同席してなくても、長門さんが知らせてくれただろうけどね」 なんで長門さんが!? 「よかったね、古泉。今日は閉鎖空間行かなくていいわよ?」 …いやだ。 「その代わり…ちょ~っと狭くて窓がない部屋に行きましょうか?」 いやだぁぁぁぁぁぁぁッ! 森さんにガッチリとホールドされた僕は、必死に誰かに助けを求めるように手を伸ばした。 その手の先には蔑むように僕を見つめる長門さん。 その冷たい瞳を見て、僕は悟りました。 あぁ、そうですね…僕はもう終わったんですね…。 そう思った時、体中から力が抜けて、僕はずるずると森さんに引きずられていった。 最後にもう一度だけ長門さんを見る。月を背にして立つ彼女は綺麗だな、なんて場違いな感想を抱いていると、ふと、ある疑問が浮かんできた。 何故彼女はあんなにも怒っているのでしょうか? 「……古泉一樹の、バカ」 End
https://w.atwiki.jp/vcard/pages/83.html
ガールズ 82 久保田友季 83 この荒井薫を編集 84 音羽ユリ 雑談掲示板 プロフィール イラスト プロフィール @k_arai ガールズ名 荒井薫 年齢 20才 学年 なし 部活 陸上部 誕生日 04月11日生まれ 星座 おひつじ座 身長 165cm 体重 51kg B-W-H 81cm-60cm-83cm 趣味 釣り 好きな食べ物 酒全般 嫌いな食べ物 甘いもの 声優 センバツボーナス 攻援センバツボーナス 守援センバツボーナス - - - - - - - ←クリックで目次表示 荒井薫(R)[COOL]荒井薫/データ/セリフ集 [SWEET]荒井薫/データ/セリフ集 [POP]荒井薫/データ/セリフ集 その他の情報 [部分編集] 荒井薫(R) [COOL]荒井薫 + ←クリックで詳細表示(名簿番号316) データ [COOL]荒井薫 タイプ クール レアリティ R レベル上限 1 好感度上限 80 レベル1攻撃値 1(1コスト比0) レベル1守備値 1(1コスト比0) 最大攻撃値 1(1コスト比0) 最大守備値 1(1コスト比0) コスト 40 卒業祝い 5,000ガル 声援 なし 入手 イベントなど セリフ集 出会い [苗字]!忘れ物だよ!…うん、ちょっとこっちにおいで。…ねね、このオトナの本はキミのだよねぇ?あぁ、大丈夫~。没収なんかしないって!ささ、しまってしまって! マイページ おーい、青年!今日も元気に妄想してるー? ↑この詳細の上部へ↑ [SWEET]荒井薫 + ←クリックで詳細表示(名簿番号317) データ [SWEET]荒井薫 タイプ スイート レアリティ R レベル上限 1 好感度上限 80 レベル1攻撃値 1(1コスト比0) レベル1守備値 1(1コスト比0) 最大攻撃値 1(1コスト比0) 最大守備値 1(1コスト比0) コスト 40 卒業祝い 5,000ガル 声援 なし 入手 イベントなど セリフ集 出会い [苗字]!忘れ物だよ!…うん、ちょっとこっちにおいで。…ねね、このオトナの本はキミのだよねぇ?あぁ、大丈夫~。没収なんかしないって!ささ、しまってしまって! マイページ おーい、青年!今日も元気に妄想してるー? ↑この詳細の上部へ↑ [POP]荒井薫 + ←クリックで詳細表示(名簿番号318) データ [POP]荒井薫 タイプ ポップ レアリティ R レベル上限 1 好感度上限 80 レベル1攻撃値 1(1コスト比0) レベル1守備値 1(1コスト比0) 最大攻撃値 1(1コスト比0) 最大守備値 1(1コスト比0) コスト 40 卒業祝い 5,000ガル 声援 なし 入手 イベントなど セリフ集 出会い [苗字]!忘れ物だよ!…うん、ちょっとこっちにおいで。…ねね、このオトナの本はキミのだよねぇ?あぁ、大丈夫~。没収なんかしないって!ささ、しまってしまって! マイページ おーい、青年!今日も元気に妄想してるー? ↑この詳細の上部へ↑ ▲このページの上部へ▲ [部分編集] その他の情報 あだ名投票やコメントはこちらから 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 荒井神 2 (40%) 2 かおちゃん 1 (20%) 3 かおる 1 (20%) 4 注 1 (20%) その他 投票総数 5 名前 コメント あなたは - 人目の閲覧者です(今日 - 昨日 - ) モバイル版表示はこちら このページの更新日時 2014年11月07日 (金) 08時19分45秒このページを編集 ▲このページの上部へ▲ 関連ページ 関連ページはありません
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/2326.html
我が青春のヒソウテンソク(歌:東風谷早苗) ♪朝焼け背に受けて 天駆ける姿 変身 今 神へと 幻想郷(ルビ:せかい)が掌で踊る 跪け 愚民ども 泣く子も黙る 嗚呼 ありがたき 見目姿 しかと見よや 崇め奉れよ 幻想の巨神 ヒソウテンソク 早苗「ズバっと惨状バシっと怪傑!人呼んで幻想のヒロイン、東風谷早苗とは私の事です!」 神奈子「どうしてこうなった……」 諏訪子「あっはっは、やっぱり友達は選ばないと駄目だよねぇ」 にとり「うんうん、いい出来だよ!これならどんなファイトでも怖くはないね!」 一輪「負けてられないわ!巨大化よ、雲山!」 雲山「……」 一輪「戦いたくない?……ふぅーん……そうよねぇ、雲山は私と違って、出番がたくさんあるもんねぇ」 雲山「……!」 一輪「ここで雲山が私の言う事を聞かなくなったら、ますます日陰者だわ」 雲山「……!!」 一輪「そうそう、それでいいの。さぁ、早速ファイトよ!」 霊夢「んー……冬本番で寒いのよね。どっかの冬将軍もやる気満々だし。だから、腋カバーでも編んでちょうだい」 早苗・一輪「「……」」 早苗「このヒソウテンソクの核融合エネルギーを、そんな事のために使えと言うんですか!」 一輪「どうして久々の出番なのに、そんな地味なファイトなのよ!」 霊夢「じゃあ無効試合でいい?」 早苗・一輪「「……ぐぅ」」 一輪「さあ雲山、ちゃっちゃと編んじゃって」 雲山「……」 一輪「駄目よ、巨大化の指定がかかってるんだから。それとも私を反則負けにさせたいのかしら?(じと)」 雲山「……!」 一輪「じゃ、お願いね。あぁ、サイズは当然人間大だからね?」 雲山「……(こくこく)」 早苗「ヒソウテンソクの力は、こんな事のためにあるんじゃないのに……あぁ、また糸が切れた……」 にとり「一応指も独立可動だけど、そんな細かい細工は考えてないからねぇ」 早苗「……やはり東方ファイトでは常識に囚われてはいけないのですね!」 にとり「お、なんかいい案でもあるんだ?」 早苗「ええ、それはですね……」 霊夢「で、これは何」 早苗「私とヒソウテンソクで組み上げた巨大人型巫女、メカレイムです! あ、ちゃんと極太ワイヤーで腋カバーは編んで取り付けてありますよ」 にとり「ちなみに設計は私がしたけど、作ったのは早苗だからセーフだよね」 諏訪子「発想の転換っていうか、メカに乗っちゃったら腋とか寒いとか関係なくない?」 神奈子「……孟母三遷に倣って、妖怪の山から引っ越すべきかしら」 霊夢「ふーん……まあ、神社裏に空地はたっぷりあるし、別にいいかな」 神奈子「あんたこれでいいの?」 霊夢「要は冬の寒さを凌げればいいの」 雲山「……(ふぁさ)」 霊夢「……ぅん?なに、これ……ショール?あんたが編んだの?」 雲山「(こくこく)」 霊夢「へー、白をベースに赤糸があしらってあるのね。意外とまともで安心したわ。 肩かけだけど、そこそこ長いから腋までカバーしてるし……合格ね」 雲山「(照れ)」 早苗「その巨体でその細工、なかなかやりますね!しかし私のメカレイムもそれだけではありませんよ!」 神奈子「……とりあえず、状況が悪化する前に結論をお願い」 霊夢「考えるまでもなくこっちのショールでしょ」 諏訪子「まあそうよね」 にとり「ロマンがないなぁ」 早苗「いいんです、このメカレイムの性能を見れば、霊夢さんも考えを改めるはず!」 霊夢「いいけど、動かす振りをして博麗神社を壊したりしたら容赦しないわよ?」 早苗「……そんなわけないじゃないですかー」 神奈子「……もうだめかなこのじんじゃ」 諏訪子「……もうだめですわこのじんじゃ」 霊夢「そういえば、あんたの主人はどうしたのよ」 雲山「…………」 結果:雲山の手編みショールによりジャイアントウンザン&一輪の勝ち。 一輪「むにゃむにゃ……姐さんの力が狙いかー……(すーすー)」 雲山「……(ふぁさ)」 一輪「ぅん……うんざん……?あぁ、布団……じゃないわね。ショール……?ありがと……(すーすー)」 雲山「……♪」