約 1,476,109 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1532.html
505 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 24 42 ID n8ssXefA ~~水泳大会会場~~ とーか「とうとう来ましたわね、この時が。 お誂え向きに天気も快晴、正に勝負日和ですわ!」 カイジ「勝てよ、龍門渕。 さて、俺は怪我人が出ないように監視員でも務めるとするか」 小萌「せんせーも監視員ですぅ」 美琴「あれ? あの馬鹿来てないの?」 部長「ああ、上条君なら外で売り子よ」 美琴「外?」 池田ァ「水着の用意が間に合わなかったから、一部はアーチャー製の投影品だし。 あいつが触ったら、ポロリじゃすまないし」 部長「まあ、美穂子をポロリなんかしたら……こうだけどね」 池田ァ「未開封のコーラ缶を素手で握り潰すなし。 まじで怖いし」 ムギ「うーん、いい天気ね」 唯「いっちばん乗りー!!」 律「あ、唯ずるいぞー!!」 あずにゃん「あー、あの二人勝負だって忘れてますね」 真宵「まあ、大会が始まるまでは好きにさせてあげましょう。 最近暗い事ばかりでしたし、いい気分転換ですよ」 神原「うむ、ゴーストの言う通りだ。 私もこの機会に目の保養を……」 ガハラ「お待たせ」 神原「ぶはっ!?」(鼻血) あずにゃん「か、神原さん大丈夫ですか!?」 ムギ「流石に憧れの先輩のセクシーショットは刺激が強すぎたみたいね」 ガハラ「失礼ね、人を痴女みたいに。 勇気を出して黒ビキニにしてきただけじゃない」 神原「わ、我が人生に悔い無し……」 506 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 32 28 ID u1KJjL7s リボンズ「荒耶宗蓮にアリー・アル・サーシェス、インデックスも追加で参加させよう」 イリヤ「ほとんどぶっつけ本番だけど大丈夫なの?」 リボンズ「なに、もしものときは言峰綺礼を審判にするから問題ない」 イリヤ「問題ありまくりよ…」 言峰「審判はまかせろ」 イリヤ「やめて!」 507 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 43 53 ID n8ssXefA リボンズ「さあ、僕達も行こうか」 イリヤ「ほら、ブルマ穿いてきたわよ。 これでいいんでしょ?」 カマやん「全く、後一歩で根源に到れるという時に助っ人とは」 ミサカーシェス「おいおい、俺は参加するなんて言ってねえぜ? 殺し合いじゃねえ戦いなんて真っ平御免だぜ」 リボンズ「そこを何とかお願い出来るかな? ちょうどいい息抜きだと思って、ね」 ミサカーシェス「……ちっ、スポンサーの意向じゃしゃあねえか」 カマやん「……ふむ、たまには水と戯れるのも悪くは無いか」 リボンズ「そういえば、残り三人はどうしたのかな?」 ミサカ「原村和と宮永咲は着替え中、禁書目録は外で売り子を襲撃中です、とミサカは報告します」 リボンズ「そうか。 まあ、開会式までには間に合うだろう。 じゃあ、行こうか。 僕達の「戦場」にね」 508 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 51 43 ID BYkljqFs 咲「の、和ちゃん、なんで私こんなところに居るの?!」 和「水泳大会ですよ?さぁ早く着替えてください。後がつかえてますので」 咲「和ちゃん、目が怖い」 和「あと迷子になるといけないので咲さんはTHU・NE・NI私と手をつないでいてください」 咲「う、分かったよ…」 和「いいですか?常にですよ?THUNENI!(グフフ…)」 509 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 25 26 ID WkneqE2k 小萌「では開会式をはじめますよー。龍門渕ちゃんお願いします」 とーか「アー、アー……オホン。今日は天気もよく、絶好のプール日和ですわ!その中でスポーツマン(ry」 ひたぎ「面倒ね、こういうの」 イリヤ「つまんない」 とーか「そして特攻野郎&主催チーム。今日は全力を持って叩き潰させていただきますわ!」 おおーっ! ひたぎ「あら、なかなか言うじゃない」 真宵「上等です、これくらい言ってもらえば後で吠え面をかかせる楽しみが増えるというものです」 イリヤ「言ったわね……今日は勝つわよ!」 妹達「おーっ!っとミサカは右手の拳を突き上げあらんかぎりの気合いを入れて叫びます」 あずにゃん「その割には棒読みのような」 ムギ「梓ちゃん、突っ込んだらだめよ」 【水泳大会 開始!】 510 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 57 59 ID n8ssXefA ◇第一競技 とーか「さあ、早速始めますわよ! 第一の競技は「水上ウレタンマット50m走」ですわ!」 ガハラ「足なら任せて貰おうかしら」 カマやん「笑止。 身の程を思い知れ」 ライダー「お二人共やる気ですね。 まあ、手加減はして差し上げますよ」 小萌「それでは、位置について! よーい、どん!」 511 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 14 41 28 ID z7EN4Nj. D「…では、コメンテーターの私ディートハルトと解説者の言峰氏が会場の実況中継を行います 言峰氏、本日はよろしくおねがいします」 K「こちらこそよろしく」 512 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 06 25 ID WkneqE2k ライダー「特攻野郎の代表はただの人間、ならば!」ジャラララ! カマやん「!」 ライダー「貴女を抑えれば勝てるということです。そこで静かにしておいてくださいね」 カマやん「これしきのことで我を封じたつもりか、サーヴァント!」 ひたぎ「あらオバサン同士の争いだわ。なんて醜い……」 ライダー「……今なんと言いましたか?」 ひたぎ「オバサンにオバサンと言ってなにが悪いのかしら」 ライダー「貴様ぁぁぁぁ!」 カマやん「我はオバサンでは」 ツルッ オバサン二人「あっ」 どっぱーん 小萌「ライダーさん、カマやんさんはプールへの落下により失格です。よって勝者は戦場ヶ原ちゃんです!」 ひたぎ「ああ、あんな風に歳はとりたくないわね……死んでるからもう歳はとらないか」 ◇第二種目 とーか「第二種目は水鉄砲シューティングですわ!」 小萌「三人一組のチームでの対戦ですぅ。胸につけた的を撃たれたら失格で最後まで生き残った人のいたチームの勝ちです」 ムギ「さぁ、行くわよ。私たちの戦場へ」 律「ああ、いっちょやったるぜ!」 キャスター「援護は任せてね」 プリシラ「向こうの面子がチートだよぅ」 かじゅ「ムギに律か。これは強敵だな」 美琴「でもやんなきゃ。さっ、がんばるわよ」 首輪ちゃん「この空気、まさに戦場だぜ」 妹A「正直よくわかりません、とミサカはぼそりとつぶやきます」 妹B「右に同じ、とミサカは妹Aに対し同意を示します」 小萌「ではよーいどん!」 513 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 00 ID z7EN4Nj. D「それでは実況を交えつつ各チームの紹介を行います」 D「まずは本大会の主催運営を取り仕切る風紀委員! 正規メンバーは司令塔の龍門渕透華!エースの御坂美琴とセイバー!一般人ながら参加した加治木ゆみ! そして助っ人は、痴女は任せろ!のプリシラ!恐怖の粛清部長竹井久!ツインボムの福路美穂子! スカウトされたアーニャ!そして特別講師のライダー!とバラエティーに富んでいます!」 K「今回彼女らは風紀を忘れて様々な水着を着こなしているところが実に素晴らしい! 一部の観客も観客も彼女たちが露出を少なくすることを危惧していたが、ごらんの通り歓喜の声が D「おおっと!会場に動きが!」 514 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 02 ID BYkljqFs ムギ「りっちゃん、風紀委員はとりあえず無視していいわ」 キャスター「あれくらいなら私の魔術で足止めが十分可能ね」 律「あぁ、なら狙うのは…あんたたちだぁぁぁぁ!」 美琴「特攻野郎は牽制以外の攻撃はしてこないみたいね」 プリシラ「なら、美琴ちゃんに壁作ってもらってる間にあたしが遊撃しかけるね」 かじゅ「あぁ頼む」 首輪ちゃん「クソッ!三人がかりとは卑怯だぞ!」 妹A「ウワァッ!とミサカは被弾した状況を的確に言葉に出して表します」 妹B「それにしても水鉄砲のはずなのになぜこのように白濁としたどろり濃厚な液体なのでしょう、とミサカは疑問を呈します」 首輪ちゃん「くそっ!援護しろ!素人二人に負けてたまるかよ!」 パシャ! 律「うっ!直撃…だと?!」 ムギ「りっちゃん!?よくも!」 パシャ!パシャ! 首輪ちゃん「ちくしょおおおおおおおおお!」 妹B「やられたー!とミサカは読者にやさしいセリフを吐いて倒れます」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!あぁどうしてこんな男汁だらけのイヤらしい身体に!」 律「キャスターさん、卑猥なこと言わないで!な、舐め取らないでええええええ!」 ムギ「ぶはっ!ど、どんなことをしているんですか?!あっ?!」 パシャ!パシャ! プリシラ「まさか、こんな簡単に特攻野郎の陣地に入れるなんて…」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!ぬるぬるさせてあげるわよおおおおおおおおお!」 律「キャスターさん!もうゲーム終わってる!終わってるから!」 小萌「まさかの風紀委員無傷の勝利!3-0-0でポイントはジャッジメントに入りますぅ!」
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3888.html
『おうち宣言を証明してね!』 55KB いじめ 自業自得 お家宣言 同族殺し 共食い 群れ 野良ゆ ゲス 現代 虐待人間 「ゆゆっ?どうしてくそにんげんがまりささまのおうちにいるんだぜ?」 「ゆっくりしないではやくでていってね!ここはくそにんげんごときが、きやすくはいっていいばしょじゃないんだよ!」 「おうちせんげんしたんだからこのおうちはもう、まりささまのおうちなんだぜ!」 「でみょそにょみゃえにあみゃあみゃはおいちぇっちぇにぇえ!そちたられいみゅのうんうんをたべしゃせてあげちぇもいいよ!」 「うんうんたべちゃらまりちゃちゃまのどれいにして、しぬまでこきつかってやっちぇもいいんだじぇ!げらげら!」 歩いて2分のコンビニにちょっと振込みにいって自宅に帰ってみると。 野良と思われる糞饅頭どもが俺の家に入り込んで部屋を荒らした挙句、偉そうに俺に命令してきやがった。 どうやら俺が家を留守にした隙を狙い、おうち宣言のルールを盾に家を乗っ取ろうという魂胆のようだ。 まったく、おうち宣言なんつーゆっくりが作った手前勝手なルールなんか 人間には通用しないというのがなんでいまだに理解できないのかねえ…… 「ゆっ!まってねまりさ!れいむはむかしぱちぇりーからきいたことがあるよ!」 「なにをきいたんだぜれいむ!?」 「くそにんげんはゆっくりのでんっとうっのぎしきである『おうちせんげん』をりかいできないていのうっなんだって!」 「な、なんだってぇぇぇっ!くそにんげんはそんなにっ!あたまがっ!かわいそうっ!なのかぜぇぇぇぇっ!?」 「おうちせんげんはぜっちゃい!なんだじぇ!そんにゃのこどものまりちゃでもしっちぇるんだじぇぇぇっ!」 「そうだね!おちびちゃんはかしこいね!でもくそにんげんはばかだからわからないんだよ!」 ……そうだな、ここんとこ忙しくてゆっくりの虐待ができずストレスが溜まってた所だ。 ちょうど汚ねえ糞野良どもが自分からのこのこやってきたんだし、ひとつ暇つぶしに遊んでやるかな? 「で、でもれいむ!もしかしたらこのじじいはばかじゃないかもしれないんだぜ!?」 「ばかだったらおうちせんげんのるーるすらりかいできないくずだよ!まんがいちこのじじいがばかじゃなかったら このおうちをれいむたちにあけわたすはずだよ!」 「ばかはゆっくちできにゃいにぇえ!げらげら!」 「じじいはばかにゃの?ばかはゆっくちできないのじぇ!」 うん、こいつらまごうことなき正真正銘のゲスだな。たった今お前らの命運は尽きたぞ?ははっ。 糞野良ゆっくりに家を乗っとられたらどうする! どうする?どうする?君ならどうする!?まかせるんだ!鬼意惨にッッ! さあさあっ虐待鬼意惨のパーフェクト糞野良いじめタイムがはじまるよー! 「おいっもういちどきくのぜ!じじいはおうちせんげんがわからないばかじゃないのぜ!?」 「ばかだとおもわれたくなかったら、いますぐれいむたちにおうちををあけわたしてね!」 「おうちせんげんがりきゃいできにゃいくしょにんげんはばきゃ!」 「ばきゃといわれたくなかっちゃらおうちをよこすんだじぇ!あとあみゃあみゃももってくるんだじぇ!」 へえ?頭の悪い糞野良のクセに少しは知恵を出してきたじゃないか。 わざとバカだのなんだのとプライドを刺激する挑発的な言葉を使い、バカだと言われたくなかったら おうち宣言を認めろと誘導しているわけだ。まあ誘導がヘタクソすぎてゆっくりしか騙せない話術だがな。 ふーん……いいよ?あえて乗ってやるよそれ。そういう相手を騙して貶めることをやらせたら 人間の方が一枚も二枚も上手だということを思い知らせてやるぜ。 「とんでもない!俺はバカじゃないよ!ゆっくりの伝統の儀式であるおうち宣言を理解できないはずないじゃないか!」 「ゆ……ゆわぁぁぁい!や、やったのぜ!じじいがおうちせんげんをみとめたのぜぇぇぇぇっ!」 「このゆっくりできるおうちはきょうかられいむたちのものだよぉぉぉぉっ!」 「ゆぷぷ!でもじじいはやっぱりばかなのじぇ!」 「じぶんがばかだっちぇみとめたくないからって、おうちせんげんをみとめりゅなんちぇにぇえ!」 「ゆんっ!でももうおそいよ!ゆっくりげんちはとったんだからね!おうちはもうかえさないよ!」 「まりささまのずのうてきしょうりなのぜぇぇぇっ!ねえおうちとられてどんなきもち?どんなきもちぃ~~?」 いやあ見事なまでに調子こいてるなあ。 まあ今のうちにせいぜいいい気になってればいいさ……ククク。 「まあ心配せずとも本当におうち宣言したのならこの家の所有権はちゃんと認めてやるさ。 ああそうだ、出て行く前にちょっといくつか聞きたいことがあるんだけど……まずお前たちはいつおうち宣言したの?」 「さっきだぜ!」 「さっきじゃわからないよ。何時何分何秒?だいたいでいいから教えてくれよ」 「ゆっ?……さ、さっきはさっきだぜ!しついこいとまりさおこるんだぜ!」 「ふーん。じゃあ今はそれでいいや。あと君たちがおうち宣言したときにこの家に誰かいたかい?」 「ゆっ?なにいってるの?わざわざじじいのるすをねらっておうちにはいりこんでおうちせんげんしたんだよ? だれもいるわけないよ!」 おいおい。このれいむ空き巣同然におうち強盗をしたと自分から白状しちまいやがったよ。 「ふむ……つまりお前達がおうち宣言をした正確な時間はわからず、おうち宣言を証明してくれる人もいないと……」 「それがどうしたのぜ!?もういいからくそじじいはさっさとまりささまのおうちからでていくのぜ!」 「はやくでていってね!ここはもうおまえのおうちじゃないんだからね!りかいできないならもういちどいうよ! このおうちはれいむたちがおうちせんげんしたんだよ!だからもうじじいの……」 「嘘、だな」 「……ゆっ?」 「お前ら本当はおうち宣言なんてしてないんだろ?俺が意外に早く帰ってきたからとっさに嘘をついたんじゃないか? おうち宣言しましたってさ……まったく最低だな!嘘つきゆっくりなんて!」 しばしの沈黙……野良ゆっくりどもは俺が言ったことを即座には理解できない。 そりゃそうだ餡子脳と言われるくらい低脳なゆっくりだからな。 だが時間をかけてだんだん俺の言葉が理解してくる……そうそう理解しつつあるのが表情に現れてきたぞ。 顔を赤くして歪ませてぷるぷるふるえて……さんはい! 「ゆうううううううっ!な、なにぞれえええええええええええっ!?」 「れいぶはうそなんてづいでないぃぃぃぃぃっ!ほんとうにちゃんとおうちせんげんをしたんだぁぁぁぁぁっ!」 「えー本当にしたのぉ~?」 「まちがいなくおうちせんげんしたよ!ちゃんとかぞくみんなで!ここをみんなのゆっくりぷれいすにするよって!」 「じゃあ確かにそのおうち宣言をしたという証拠を見せてよ!」 「ゆ?ゆゆゆゆゆゆっ!?」 「ど、どぼいうごとぉぉぉぉぉっ!?」 「おうち宣言をしたらこの家はお前達のもの……それはいいよ!ゆっくりの伝統の由緒正しい儀式で常識だものね! 認めるよ!でもおうち宣言をしたという嘘をついただけならば話は別だよ!」 「だ、だきゃらぁ!まりしゃたちはおうちせんげんしたっちぇいっちぇるでしょぉぉぉっ!?」 「じじいはばきゃにゃの!れいみゅのことばがわきゃんにゃいにょ!?ちぬにょおおおおおおおっ!?」 「だっていつ宣言したのか時間もわからない!宣言を聞いた者もいない!それじゃ本当におうち宣言をしたのかどうか 不明瞭すぎて信用できないよ!だからお前ら親子がここで確かにおうち宣言したという証拠もしくは証人を見せてね! 今すぐでいいよ!」 「しょ、しょんなごといわれちぇにょ……」 もちろん「おうち宣言した証拠」なんてものがこの糞野良親子に出せるわけがない。 そりゃそうだ。ゆっくりが写真だの動画だの撮れるわけないし、 そもそも留守狙いなんだから宣言に立ち会った第三者の証人もいるわけがない。 というわけで今回は頭からおうち宣言を否定して痛めつけるというお決まりの虐待ではなく、 おうち宣言を認めた上でおうち宣言の成立を否定するという少し変わった虐待いじめをするよ! 「じゃあおうち宣言したなんて嘘をついた嘘つきゆっくりは今すぐでていってね!ここはお前らのおうちなんかじゃないよ!」 「だがらぁぁぁぁっ!ばりざはおうちせんげんしたっていっでるでしょぉぉぉっ!?」 「じじいはばかなの!?じぬのぉぉぉっ!なんでれいぶだちがうそついたってきめつけるのぉぉぉぉぉっ!」 「だったら嘘じゃないという証拠を見せてってば!おうち宣言が嘘じゃないなら簡単に出せるでしょ!」 「ぞ、ぞれはぞの……しょ、しょうこさんはないげど、ぞれでもたじかにばりざはおうちせんげんじだんだぜぇぇぇっ!」 「ぞうだよ!ばりざのいうどおりだよ!いいがかりっもたいがいにじでねぇぇぇっ!」 「証拠を出せないんだ?じゃあやっぱりおうち宣言したというのは嘘だったんだね!」 「だぁぁぁぁっ!かぁぁぁぁっ!らぁぁぁぁっっっ!!」 野良まりさとれいむは必死に自分達はおうち宣言を確かにしたんだと俺に喰らいついてくる。 ここまでおうち宣言したと主張するということは宣言自体は本当に行われたのだろう。 嘘をついていたら必ずどこかで諦めたり折れたり矛盾したりする。 事実だからこそしつこく食い下がる。 だけど俺はその言葉を信じない。いや信じないフリをする。 何故ならばそれが真実を訴える者にとって一番堪える行為だからだ。 「おうち宣言の証拠を出せないようだね!じゃあ俺のおうちに不法侵入したゲスにゆっくりお仕置きするよ!」 「だきゃらおうちせんげんしたっちぇ、いっちぇりゅでしょぉぉぉっ!?」 「なんでじじいはれいぶのおはなしがりかいできないのぉぉっ!ばかなの?じ……」 ピシャァァンッ! 「い……っ?い、いだいぃぃぃっ!?」 「れいぶぅぅぅっ!じ、じじいぃぃぃぃっ!ばりざのれいぶになにをじだぁぁぁぁっ!?」 「なにってただハエ叩きでぶっただけだよ!嘘つきゆっくりには罰を与えないとね!」 「だきゃらうしょなんちぇちゅいてにゃいぃぃぃぃっ!ど、どぼじでぇぇぇっ!? どぼじてくしょじじいはれいみゅのおはなしをしんじにゃ」 ピシャァッ! 「ゆぴぃぃぃっ!」 「じ、じじいぃぃぃっ!おばえなにやっでるんだぁぁぁっ!?ばりざのおちびをいじめるなぁぁぁぁっ!」 「うるさいよこの嘘つきゆっくり!嘘をついたお前らが悪いんだよ!ゆっくりしないでりかいしてね!」 「り、りがいでぎるがぁぁぁぁっ!ゆがああああああっ!」 「嘘つきまりさはゆっくりおしおきするよ!」 ピシィッ! 「ゆぴょぉっ!?い、いだいいいいい!おぼにぜんしんがいだいいいいいいいっ!」 「おうち宣言を悪用した、悪いゆっくりのおうち強盗はお兄さんが許さないよ!」 「きょ、きょにょぉぉぉ!へりくつばきゃりいうくちょじじいは、さいっきょうのまりちゃがしぇいしゃいちてや」 ピシィッ!ピシッ! 「ゆんやああああ!いじゃいぃぃぃ!きゃわいいまりちゃのびはだしゃんぎゃぁぁぁぁぁっ!?」」 「ばりざにのりりしいおちびがぁぁぁっ!」 「ばりざぁぁぁ!はやくじじいをせいさいっじでねぇぇぇっ!?はやくじでねぇぇぇぇぇっ!」 「ゆっ?ゆゆっ!ぞ、ぞうだぜ!つよいばりざがくそじじいをせいさいっすれば」 「うっせバーカ」 ピシャッ!ピシャッ!ピシャァァンッ!! 「ゆぎゃぁぁぁぁっ!や、やらぁ!はえたたきさんはもうやらぁぁぁっ!?いたいのはもうやらぁぁぁぁっ!」 「ばりざぁぁぁぁっ!ゆっぐじ!ゆっぐじじでよぉぉぉっ!ゆああああっ!どぼじてぇぇぇぇっ!? どぼじてごんなごとにぃぃぃぃっ!?」 「ゆんやあああああ!」 「ゆっくちできにゃい!こんにゃのじぇんじぇんゆっくちできにゃいんだじぇぇぇぇぇっ!?」 「嘘つきはゆっくり反省してね!嘘つきはゆっくり反省してね!嘘つきはゆっくりしないで猛省してねっっっ!!」 ピシャッ!ピシィッ!ピシャァッ!ピシャァァァッ! 俺は糞野良一家どもを優しく、やさ~~しく手加減しながらハエ叩きで全身をまんべんなく叩き続けた。 あまり力を入れすぎると脆弱なこいつらは皮が破れて餡子が漏れすぐ死んだり狂ったりしてしまう。 それでは興醒めなのだ。せめて自力でここから逃げ出せるくらいの力はあえて残すようにしないと…… ふむ、ハエ叩きによる打撃で糞野良の四匹は全身のいたる所が赤く腫れまくってきたな。 砂糖水の涙をちょちょぎらせてゆんやーゆんやーと叫ぶばかりでもはや反撃も抵抗もしようとはしない。 もうすぐだ。ほうらもうすぐ心が折れるぞ…… 「も、もうやらぁっ!ばりさおうちかえるぅぅぅぅっ!」 「ま、まっでよばりざぁぁぁっ!れいぶをおいていかないでぇぇぇぇっ!」 「ゆわーん!れいみゅはゆっくちにげりゅよぉぉぉっ!」 「ゆっくち!ゆっくちぃぃぃ!だれでもいいきゃら、きゃわいいまりちゃをゆっくちしゃせりゅのじぇぇぇぇっ!」 やっと出たかおうち帰る宣言。 糞野良どもは泣きながらケツをぷりぷり振りつつ懸命にいずこかへと一直線に這っていく。 ああくそ、あのうんうんがこびりついた汚ねえケツをこのハエ叩きで思う存分叩きてえぇぇぇぇっ! だがまて!我慢しろ俺……!ここでこの糞どもを逃がしとかねえと後が続かないんだ。辛抱するんだ俺! ……ん?あ、糞どもが逃げる先をよくよく見れば庭に面した引き戸が開いてやがる。 糞野良どもめあそこから入ってきたのか? まったく俺がうっかり鍵を閉め忘れた隙を抜け目なく突きやがって……! 「おじびぃぃぃぃっ!おどうさんのおぼうしのながにはいるんだぜぇぇぇっ!」 「おかあさんのおくちのなかにはいればあんっぜんっだよぉぉぉっ!」 「ゆゆっ!はやくおちょうしゃんのおぼうちにひなんっしゅるのじぇ!」 「ゆえーんゆえーん!もうこんなゆっくちできにゃいおうちはいやりゃよ!はやくおきゃあしゃんのおくちにはいりゅよ! でもいっぴゃいはねちぇちゅかれちゃきゃら、ひとやすみしてきゃらいきゅよ!」 にしてもこいつら逃げるのが遅いなー 命がかかった逃走劇だというのにトロすぎるなんてもんじゃねえわ。 これはいくらなんでもゆっくりしすぎだろ…… 「ゆひぃ!ゆひぃ!もうすぐでぐちさんなのぜぇぇぇっ!」 「ゆゆーん!おちょうしゃんのおぼうちのにゃかはゆっくちできりゅんだじぇ!」 「おきゃあしゃんのおくちのなかはてっぺきっだにぇえ!くそじじいはてもあしもだしぇないもんにぇえ!」 「ゆゆっ!くそじじいはれいむたちのじんっそくっなえくそだすさんにおいつけないみたいだよ!?」 「れいぶぅぅぅっ!はやくあんっぜんっなここまでくるのぜぇぇぇ!はやくぅぅぅっ!」 ……そして俺の足元から糞野良一家が逃走を開始してからおよそ5分後。 糞野良一家はようやく庭に面した引き戸に到着すると、 よほど疲れたのかしばらくはゆへーゆへーと息を整えていた。 息を整えたらそのまま引き戸の隙間から外へ逃げるのかな?と俺は思っていたのだが…… なぜか一家が揃って一勢に俺の方を振り向きやがった。 わざわざ親まりさの帽子の隙間からまりちゃが顔を出し、親れいむも口を開いて中のれいみゅが顔を見せている。 そして今しがたまで泣き喚きながら俺から逃げてたというのに、急に勝ち誇ったような不愉快なドヤ顔で俺に捨て台詞を吐いた。 「「「「まりさ(れいむ)においつけないくそじじいはのろまでばかだね!そこでゆっくりせずにしんでね!げらげらげら!」」」」 そう言い放って連中は俺に背を向けると野良一家は引き戸の隙間に飛び込んでそのまま庭へと逃げた。 親れいむはお返しだとばかりに去り際にぷぴぃ~!屁をこくというオマケつきだ。 野郎。わざと逃がしたとはいえムカつく最後っ屁を放ってくれたじゃねえか…… 今のは少しピキィッ!ときたぞ? ……ふん、まあいいさこれで終わりってわけじゃねえんだ。むしろこれからが本番さ……ククク…… お兄さんの家の敷地を出てほんの少しだけ離れた道にある電柱の陰。 脱出になんとか成功した野良まりさ一家はひとまずそこで休憩をとっていた。 親まりさは周囲を見渡して先ほどのお兄さんが追ってこないかどうか警戒していた…… が、どうやらその心配は杞憂に終わったようだ。 「ゆっ?ゆっ?……ゆふん!もうあんしんっなんだぜ!くそじじいはおいかけてこないんだぜ!」 「ゆゆ~ん!れいむたちのあまりのあんよのはやさにおいつけなかったんだよ!ほんとじじいはのろまだね!」 「まりさ、うさいん・ぼるときゅうのしゅんっそくっでごめんね!」 「ゆぷぷ!じじいはのろま!じじいはのろまぁぁぁっ!」 「ゆっくち~!」 ついさっきまでお兄さんにハエ叩きでさんざんに痛めつけられて泣かされたことは都合よく忘れ、 ゆっくりできない人間から逃げきれたことに有頂天になってゆっくりする野良まりさ一家。 とりあえず一通り家族で生還の喜びを分かち合ったが人間のおうちを失ったという事実は変わらない。 これからどうするかと思案する野良一家であったが…… 「ねえまりさこれからどうするの?ゆっくりしたおうちはへりくつこねるくそじじいにとられちゃったんだよ……?」 「ゆん……しかたないんだぜ!ひとまずこうえんさんにある、まえのおうちにかえってゆっくりするんだぜ!」 「ゆゆっ?おうちしゃんをもらうのはやめちゃうにょ?れいみゅもっちょあみゃあみゃたべちゃいよ!」 「くしょじじいをしぇいしゃいっしないのじぇ?おちょうしゃん、しょれはゆっくちできないんだじぇ……?」 「ゆっ!かんちがいしないでねおちびたち!しんぱいせずともまりさたちのおうちをひきょうで ふとうっなしゅだんでうばった、あのくそじじいはあとでかならずせいっさいっするんだぜ! でもさっきまでゆっくりできなかったから、とりあえずいまはかえってゆっくりするんだぜ! ゆっくりしたらこうえんさんのむれのみんなにこのひどうっをうったえるんだぜ! そうすればかならずみんながまりさたちのせいせんっにきょうりょくするはずなのぜ! そのときこそがくそじじいへのりべんじっ!のときなんだぜ!」 「ゆゆ~~ん!かっこいいよぉまりさぁ~~♪さすがれいむのまりさだよぉぉぉっ!」 「ゆううううう!そうっだいっなびじょんっにもとづいたかんっぺきなけいかくなのじぇぇっ! しゃしゅがさいっきょうっのまりちゃのおとうしゃんなのじぇぇぇぇっ!」 「しょうときまれば、ゆっくちこうえんしゃんのおうちにかえろうにぇ!」 「ゆんっそうだね!まえのおうちにかえって!みんなでとっておきのあまあまさんをたべて!すーやすーやして! それからむれのどれいどもをあつめて、くそじじいにふくしゅうっするんだぜ!」 「「「ゆっくり(ち)~~~~♪」」」 そう言いたい放題いってひとまずゆっくりすると、 野良まりさ一家は「公園のむれにある前のおうち」とやらに意気揚揚と帰っていったのであった。 その様子をほくそえみながら隠れて見ている者がいるとも知らずに…… 「ゆんっ!ようやくこうえんさんにかえってきたんだぜ!」 そして野良まりさ一家は、お兄さんの家から200mほど離れた場所にある児童公園にやっと帰還した。 本当にやっとである。ずーりずーりと這っては疲れたと言って休憩してはゆっくりをし、 そしてまたずーりずーりと移動を再開してはすぐに疲れたといって休憩をし…… まあハエ叩きでやられたダメージもあるのだろうが結局人間なら遅くても徒歩5分、 元気なゆっくりなら遅くとも15分で到達するところをこの一家は40分近くもかかってようやく公園に辿り付いたのだった。 「はやくまえのおうちにかえろうね!かえってすぐにゆっくりしようね!」 「ゆゆ~ん♪まりしゃゆっくちするんだじぇ!」 「れいみゅみょ、あみゃあみゃしゃんをたべちぇゆっくちしゅるよ!」 「まえのおうちはこっちにあるんだぜ!みんなおとうさんについてくるんだぜ~~♪」 公園内に入り込んでもう危険はないと思ったのか、 無警戒にぴょんぴよん跳ねながら前のおうちへと向かう野良まりさ一家。 目指すは公園の隅にあるブルーシートがかけられた横倒しのダンボール箱である。 それがこの野良まりさ一家が言う「おうち」だ。 はやく帰ってむーしゃむーしゃしよう、ゆっくりしてすーやすーやしよう、ただそれだけを思って跳ねていくまりさ達。 だがおうちに近付くにつれ親まりさはおうちに普段とは違う違和感を感じた。 おうちの前に誰かがいるみたいだという違和感を。 (……ゆっ?まりさのまえのおうちのまえにだれかいるんだぜ?だれだぜ?どこかでみたような……) 親まりさが跳ねながらそう思ったそのとき。 その誰かは野良まりさ一家にゆっくりと振り向き突如宣言した。 「ゆっくりしていってねっ!ここはお兄さんがおうち宣言をした、お兄さんののおうちだよ! 糞野良が気安く入っていい場所じゃないよ!ゆっくり理解したらゆっくりしないでとっととどこかへ消えてね!」 「「「「ゆっ…………?ゆ、ゆうううううううううううううっっ!??」」」」 ダンボール箱のおうちの前で折り畳み式のイスに座ってゆっくりしつつ、おうち宣言したその人物とは。 先ほど野良まりさ一家をハエ叩きで痛めつけて家から追い出したお兄さん……いや虐待鬼意惨その人であった! やれやれ、やっと糞野良どものお帰りか……まったく待ちくたびれたぜ。 ん?俺が公園に来てまで何をしているかって?そりゃもちろんさっきの虐待いじめの続きさ。 仮にも虐待鬼意惨を名乗る者がおうち宣言したゲス相手にたったあれだけで済ますわけないだろぉ? というわけで連中が公園のおうちに帰ると盗み聞きした俺は、先回りしてこの公園へとやってきたわけだ。 野良ゆっくりの行動範囲なんてどうせ狭いに決まってるんだから、公園といえば俺の家から一番近いここしかないだろう。 そう思ってこの公園にきて、ここに住んでいる群れの野良どもにあの一家のことを聞いたら見事ビンゴだったというわけだ。 群れの野良どもからさらに糞野良一家の「前のおうち」とやらの場所も聞き出した俺は、 こうしておうち宣言返しという新たなステージへと虐待いじめを進めたというわけなのである。 「ど、どぼいうごどおおおおおおおおおっっ!?」 「おうちせんげんっちぇ……れいみゅたちのおうちとられちゃったにょぉぉぉっ!?」 「にゃにしょれぇぇぇぇぇっ!しょんにゃのゆっくちできにゃいんだじぇぇぇぇぇっ!?」 「じ……じじいぃぃぃっ!?な、なにいっでるんだぜぇぇぇっ!?ぞこはばりざのおうちなのぜぇぇぇぇっ!」 「だーかーらー!俺がここでおうち宣言したんだってば!よってこのクソ汚ねえダンボール箱はもう俺のおうちだよ!」 「ふ、ふ、ふざけないでねぇぇぇぇっ!ぞのおうちはれいぶだちのおうちでしょぉぉぉぉっ!」 「おやぁ~?もしかしてれいむはおうち宣言を破る気なの?ゆっくりの由緒正しい伝統の儀式なんでしょお~?」 「ゆぐっ!?ぞ、ぞれは……ぞの……!」 「おうち宣言を破るのはゲスのやることだよ!ゆっくりしないで即座に理解してね!」 「り、り、り、りがいなんででぎるかぁぁぁぁぁっ!」 「そしてそこのまりちゃ!お前さっき言ってたよなあ?おうち宣言は絶対!で子供でも理解してるルールだってな!」 「ゆぅぅっ!?」 「だったらお前も俺のおうち宣言に文句なんてないよな?だっておうち宣言は絶対っ!のルールなんだから!」 「まりちゃのばきゃぁぁぁっ!どぼじてぞんなよけいなごといっだにょお!」 「ま、まりちゃはわるくにゃいんだじぇぇぇぇっ!」 案の定、俺のおうち宣言返しに糞野良一家どもは狼狽してやがる。 ああこれだよーこの野良どもの焦燥と絶望感がたまんねえ~。いい気味いい気味♪ 「で、でぼっ!でぼおうちをとるなんてあんまりでしょぉぉぉぉっ!?ごれかられいぶたちはどこで むーしゃむーしゃやすーやすーやをすればいいのぉぉぉっ!?」 「さあ?そんなの知らないよ!とにかくここはお兄さんのおうちになったんだからいますぐでていってね!」 「ぞ、ぞんなひどいっっ!ぞんなのっでないでしょぉぉぉぉ!いくらなんでもりふじんっすぎるでしょぉぉぉぉっ!? ぞのおうちにはいっぱいっ!いっばいっっ!いーっぱいのおもいでがつまっている、 れいむとばりざとおちびじゃんたちのめもりあるっ!なんだよぉぉぉぉっ!? しんこんじだいっのれいぶとまりざのっ!おちびじゃんだちがうまれてゆっくりしたときのっ! たくさんのおもいでがつまったかけがえのないおうちなんだよぉぉぉぉっ! ぞれをとるなんであまりにもひどすぎるでしょぉぉぉっ!?」 「と、言われてもおうち宣言はそういうものだから仕方ないよ!それに理不尽と言われても、 そもそもおうち宣言はゆっくりが自分たちで決めたルールなんだから人間であるお兄さんに文句言われても困るよ!」 「ゆ、ゆぐぅぅぅっ!?ぞ、ぞんな……!ぞんなぁぁぁぁっ!」 ふん。他人の家を奪うときには偉そうにおうち宣言を大義名分にするくせに、 自分の家がおうち宣言で奪われたら理不尽だって泣き叫ぶのかよ。 なんなんだろうなこいつらゆっくりって? 思い出がたくさん詰まったメモリアルであるお家とやらを口先ひとつで奪われた奴の気持ちを考えれば、 おうち宣言なんていう穴だらけのルールはおかしいと普通思うはずだが…… ゆっくりはそういう事を誰も考えようとはしないんだろうか? ……まあ考えないんだろうな。所詮こいつらは自分だけがゆっくりできればそれでいいわけで、 ゆっくりを奪われた他の連中が泣こうが喚こうが悲しもうがどうなってもいいんだろう。 むしろその嘆き悲しむ姿を見てさらにゆっくりしようという貪欲で腐れ外道なナマモノときたもんだ。 ま、そんな腐れナマモノだからこそ俺も糞ゆっくりどもに対して遠慮無用で思う存分やれるってわけだがな。 「も、もうゆるちぇないのじぇぇぇ!おうちをうばうげしゅなくしょじじいは、さいっきょうっのまりちゃがしぇいしゃい…」 「ん?なに?もう一度お兄さんとやりあおうっていうの?」 「は、は、はえたたきしゃんだぁぁぁっ!?」 「ゆんやああああ!ありぇでたたきゃれるのはゆっくちできにゃいぃぃぃぃっ!」 「ゆううう!お、おちびじゃんはおがあさんがぜっったいっにまもるよぉぉぉっ!ぷくーっ!ぷくく――――っ!」 まりしゃとれいみゅを背後に隠した親れいむが俺に頬を膨らまして威嚇してきやがる。 毎度お馴染みのぷくーってやつか。ああハエ叩きでこいつの膨らんだ横っツラをおもいっきりはたきてぇー。 「ゆっ!くそじじいっそこまでなんだぜっ!」 「……?」 と、その時。今まで黙りこくってた親まりさが突然俺の前に出てきた。 妙に自信たっぷりなニヤニヤ顔がムカつく。ふーんこいつ……その浅知恵でなにか思いつきやがったのかな? 「ねんのためにじじいにもういちどきくのぜ?くそじじいはまりさのおうちでおうちせんげんをしたのぜ?」 「ああ、したよ?」 「おうちせんげんのるーるはぜったいっ!なのぜ。いちどおうちせんげんされたらそれはもうくつがえらないのぜ。 つまりそのおうちはもう……じじいのおうちってことになるのぜ」 「だな」 「ぷしゅるるるぅぅぅぅ~~……ばりざぁぁぁっ!な、なにをいって…」 「れいむはだまっててね!」 「ゆゆっ!?」 「もういちどいうのぜ?おうちせんげんはくつがえらないんだぜ…… ただし!それはおうちせんげんをほんとうにしたのなら、のはなしだぜぇぇぇぇっ!」 「ゆゆっ!?ば、ばりざぞれっで!」 「さあくそじじいぃぃぃっ!おまえがおうちせんげんをたしかにした!というしょうこさんをいますぐみせるのぜぇぇぇっ! しょうこさんがなければそのおうちはじじいのおうちじゃなくて、やっぱりまりさたちのおうちなのぜぇぇぇぇっ!!」 「す……すごいよばりざぁ!じじいのへりくつをさかてにとったんだねぇぇぇっ!」 「ましゃにべつりょういきからのやいばっ!なのじぇぇぇっ!」 「おちょうしゃん、あちゃまいい~~~~!」 「さあさあさあ!しょうこさんをいますぐだすんだぜ!でもおうちせんげんのしょうこなんてだせるはずないんだぜ!」 「けいせいっぎゃくてんっだねくそじじいっ!ねえいまどんなきもち?ねえねえどんなきもちぃ~~? くやしい?ねえくやしい~~?ぷぷぷっ!くやしがってるひまがあったらさっさとおうちからでていってね! そこはれいむたちのおうちなんだよ!」 「……いいよ?見せてあげるよ」 「しょれにしても、しゃしゅがまりちゃのおとうしゃんにゃのじぇ!おうちせんげんのもうてんっをつくなんて すごしゅぎるのじぇ!」 「ゆゆ~~ん♪それほどのことはあるのぜおちび!」 「ばりさはかりだけじゃなくて、ずのうもてんさいっだったんだね!れいむはながたかいよ!」 「ゆふん!あたまがおばかじゃよのなかわたっていけないのぜ!もっとほめてくれていいのぜ!」 「いますぐ証拠を見せてあげるからちょっと待っててね~」 「こりぇでおうちはふたたびれいみゅたちのもにょだにぇえ!」 「まりちゃはいつかこのしゅごいおとうしゃんをのりこえてみしぇるのじぇ!そちたらしぇかいをしぇいふくちて くそにんげんどもをみ~んなまりちゃのどれいにしてやるのじぇえ!」 「まりさにのおちびちゃんならば、おとうさんがなしえなかったゆめをきっとかなえることができるんだぜ!」 「りりしいよまりしゃとおとうしゃん……まさにかんっどうっのおやこあいだよぉぉっ!」 「ゆっ……!れいむ、なんだかなみだがでてきちゃったよ……これがかんっどうっのなみだなんだね…!」 「これとこれと……」 「ゆふふ……かんっどうっはおうちでゆっくりしたあとでおもうぞんぶんしたらいいのぜ! って、まだいたのかぜくそじじいっ!さっさとそこをどくんだぜぇ!じじいのむだにでかいずうたいがじゃまで まりさたちがおうちにはいれないんだぜぇぇぇっ!」 「あ、安い三文芝居はおわった?はいこれ。俺がおうち宣言した証拠だよ!」 「…………ゆっ?」 「……ゆっ?」 「…ゆっ?」 「………しょ……しょうこ……しゃん?」 俺はとりあえず数枚の写真を取り出して野良まりさ達に見せた。 なんかこいつら、さっきまで人の話も聞かずに異様に勝ち誇って盛り上がっていた反動ゆえか 出るはずがない証拠という現実に唖然とした顔で固まってやがるな。 思考が追いつかないのか?まあ口出ししてくれない方が話が早いのでさっさと説明してやることにしよう。 「ほらこの写真見てみろ。お前らのダンボール箱の前で俺がピースしてるだろ?これがまずおうち宣言した証拠その1な」 「……」 「写真の隅に時刻もちゃんとあるのがわかるだろ?2011年10月○日、午後2時12分……今からだいたい20分前だな」 「……」 「まあこれだけじゃ本当におうち宣言したと認めない恐れがあるので……おうち宣言した証拠その2、 ハンディカムデジカメ~!これに全部録画してあるよ!俺がおうち宣言した所をいま見せてあげるね!」 「……」 俺はデジカメをちゃっちゃと操作すると画面を固まっている糞野良一家に見やすいように向けた。 画面内では俺が汚いダンボールの前でピースしながら「ここをお兄さんのゆっくりプレイスにするよ!」と叫んでいる。 ……しかし我ながらなんと恥ずかしい。ゆっくりのやる行為ってまさにアホ丸出しのものばかりだな。 「とまあこんなもんかな?さあちゃんとおうち宣言した証拠を出したんだから、今度こそ出て行ってよね!」 「……」 「……」 「……」 「……」 物的証拠を出して完璧におうち宣言を立証した俺。 しかし完璧にやり込めたわりには糞野良どもになんの反応もないのが気になるな。 ショックのあまり死んだか?うーんこのまま様子見ていても埒があかないし、 蹴飛ばして生きてるのかどうか反応を確かめてみるかな……と思ったその時。 「……っぞう……な…ぜ……」 「ん?」 「…んなの……しょうこさんじゃ…んだぜ……ねつっぞうした…うその……さんなんだ…ぜ……」 「……はあ?」 そう呟くや野良一家どもは目に涙をためた汚いツラをキッ!と上げて、俺に猛然と喰ってかかってきやがった。 「ぞんなのっ!ぞんなのっ!ばりざだちからおうちをうばうためにねつっぞうっした、うそのしょうこさんだぜぇぇぇっ!」 「おうちせんげんじたじょうこざんなんであるわけないんだ!だがらぞれはうそなんだぁぁぁっ!」 「じじいのおうちせんげんにゃんかむこうっなんりゃぁぁぁっ!れいみゅがそういうからそうなんりゃぁぁぁぁっ!」 「みとめないのじぇぇぇぇっ!まりちゃのおうちはまりちゃのものなのじぇぇぇぇっ!」 「おいおい、写真や映像にちゃんと日時もはっきり表示されてるのに捏造なんて出来るわけないだろ?バカなの?死ぬの?」 「ば、ばかはじじいのほうだぁぁぁぁっ!さっぎも!いまも!ふとうっでひきょうなしゅだんでばりざがら おうちをうばおうとしやがっでぇぇぇっ!」 「だいいち、おうちせんげんおうちせんげんってじじいがひどりでがっでにいっでるだけのごとでしょぉぉぉっ!?」 「ちょうだよ!じじいがおうちせんげんをしちゃというにゃら、しょれをしょうめいしちぇくりぇる しょうにんしゃんをちゅれちぇきょい!」 「ゆふん!でもどうせしょんにゃのいないにきまっちぇるのじぇぇぇぇ!」 「ゆ……ゆゆっ!?おちびたちそれはいいかんがえなのぜ!じじいのおうちせんげんにしょうにんさんなんて」 「いるぞ?」 「いるわけな……はあああああああっ!?」 「おーいみんなでてこーい」 俺が声をかけると公園のあちこちから野良ゆっくりどもがぞろぞろと出てきた。 こいつらはこの公園で群れて細々と暮らしている野良ゆっくりたちだ。 さっきまでの俺たちのやり取りを見ていたからか、どいつもこいつもなんか複雑な顔をしている。 そんな野良ゆっくりどもの中から年老いたぱちゅりーが一匹進み出てきた。こいつはこの公園の群れの長である。 「まりさ……れいむ……」 「お、おさぁ!こ、これはいったいどういうことなのぜぇぇぇっ!?」 「……なあ長。俺あの薄汚いダンボール箱の前でおうち宣言したよなぁ?」 「むきゅ。たしかににんげんさんはおうちせんげんしたわ……」 「おざぁぁぁっ!?ど、どぼじでぞんなごというんだぜぇぇぇぇっ!?」 「どぼじてくそじじいのみかたをずるのぉ!?れいぶがごんなにごまっでるんだよ!?ぱちゅりーはばかなのぉぉぉっ!?」 「みかたもなにないわ。だってじじつだもの。むれのみんなでにんげんさんのおうちせんげんにたちあったんだから、 だれにきいてもおなじこたえがかえってくるはずよ。むきゅ」 「「「「ど、どぼじてぞんなごというのぉぉぉぉぉぉっ!?」」」」 さて説明せねばなるまい。 先回りして公園にきたとき、俺はまっ先にこの群れのゆっくりどもを味方につけておいたのだ。 なに味方につけるといっても一番安いゆっくりフードをバラまいて あとは逆らうと一勢駆除しようかなーとかなんとか言って軽く脅すだけでいい。 飴と鞭をちょっと使うだけで、公園の野良ゆっくりという輩はおとなしく人間の言うことをきくようになる。 それに俺の要求というのはこれから誰も住んでいないダンボール箱の前でおうち宣言するから、 みんなでその宣言に立ち会って証人になってくれというだけのものだ。 その程度のことならば野良どもにとって断る理由などなにもあろうはずがない。 しかしまあ結果的に群れの一員である野良まりさ一家にとって不利な証言をしなければならないのだから、 連中の心中は穏やかではないと思う。ゆっくりフードで買収されたという後ろめたさもあるのだろう。 それが連中の複雑な表情の理由となっている。 はっはっはっこれもまた野良ゆいじめの醍醐味という奴だな!愉快愉快♪ 「にんげんさんのおうちせんげんはせいとうっなものだったわ。だからもうこのおうちはまりさたちのものじゃないわ まりさとれいむにはわるいけど……このおうちはにんげんさんのおうちってことね。むきゅ…」 「もんくのつけようのないおうちせんげんだったのぜ。こうなったらまりさたちはなにもてだしできないのぜ」 「これはもうどうしようもないんだねー。まりさとれいむはゆっくりあきらめてねー!」 「お、おさぁぁぁっ!みんなぁぁぁ!?どぼじでえ!?どぼじでみんなしてばりさたちにいじわるずるのぉぉぉっ!?」 「ひどいよぉぉぉぉっ!れいぶがゆっくりしてるからみんなしっとしでるのぉぉぉぉっ!?」 「しっとなんかしてないわ。それよりも……まりさにれいむ?あなたたちにんげんさんのおうちへいったそうね!」 「ゆ……ゆゆっ!?」 「ど、どぼじておさがぞれをじっでるんだぜぇぇぇっ!?」 「このにんげんさんからすべてきいたわ。あなたたちがしたことをぜんぶね!」 「ゆ、ゆげえええええええっ!?」 「むれのおきてで、にんげんさんのいえにはいりこんでのおうちせんげんはきんしされているはずだみょん!」 「おきてをやぶるなんていなかもののすることよ!?」 「ちぇんにはわからないんだねー!どうしてそんなばかなことをしたのー!?」 「まりさたちのかってなこうどうのせいで、むれがくじょされちゃったらどうせきにんをとるつもりなの!」 「な……なんでぇぇぇぇっ!?なんでまりざたちがみんなにおこられでるのぉぉぉぉぉっ!?」 「なんなのごれぇ!どぼじてれいぶがごんなめにあわなぎゃならないのぉぉ!?どぼじてぇぇぇぇっ!?」 「ゆううううっ!き、きょわいんだじぇぇぇぇっ!」 「なんでもいいきゃられいみゅをゆっくちしゃせてよぉぉぉぉっ!」 さーて今度は野良まりさ一家が群れから弾劾される番だ。 何故ならばこの群れではおうち宣言のみならず、とにかく人間に迷惑をかける行為のすべてが禁止されている。 当たり前の話だ。人間にお目こぼししてもらう事でなんとか公園で辛いながらも生き延びてる状態だというのに、 その人間の機嫌を損ねたらこんなチンケな公園の群れなどたちまちのうちに駆除されてしまう。 この群れの連中は人間を敵に回すことの愚かさを嫌というほど思い知っているのだ。 「むきゅ!さあまりさ、ゆっくりせつめいしてちょうだい。なんでにんげんさんのおうちをとろうとしたの!」 「だ、だって……ばりさのおうちせまくなっできたじ……くそじじいのおうちのほうが……ぞの、 ゆっくじでぎそうだったし……」 「だからって、にんげんさんにかかわってはだめでしょ!ぱちゅはおさとしてあなたがおちびちゃんのころから くちがすっぱくなるほどおしえたはずよ!にんげんさんのものをとろうとしたらゆっくりできなくなるって!」 「で、でぼ……でぼぉぉ……」 「むきゅぅぅっ……!あとれいむ!」 「ゆっ!?」 「れいむもどうざいっよ!なんでまりさをとめようとしなかったの!」 「れ、れいぶはとめたんだよ!?で、でもばりさがくそじじいはせいさいっするからだいじょうぶっていうから! れいぶもばりさにだまされたんだよ!せ、せいさいっするならばりさだけにしてね!?」 「れ、れいぶうううううっ!?どぼじてぞんなごというのぜぇぇぇぇっ!」 「……むきゅ、そうはいかないわ。おきてをやぶったゆっくりはどんなじじょうであれせいさいっされるのよ!」 「ゆ、ゆげぇぇぇぇぇっ!?だ、だかられいぶはだまされただけでわるくないんだってばぁぁぁっ! ぱちゅりーはみみがとおいのぉぉぉぉっ!?」 「……れいむ。れいむがほんとうにまりさをとめるきがあったのなら、 れいむはさいごまでまりさをせっとくっして、にんげんさんのおうちにいくのをやめさせるべきだったのよ。 けっきょくれいむもいっしょににんげんさんのおうちにいったってことは、まりさにさんせいしたってことでしょ? いいだしっぺはまりさかもしれないけど、おうちにいったじてんでれいむにもれんたいせきにんがあるのよ!」 「ゆ、ゆがあああああ!わけのわがらないごとをいうなああああああああっ!」 「どぼじてぇぇぇぇっ!?どぼじてみんなしてまりざにいじわるするのぜぇぇぇぇっ!? まりざがおうちせんげんしたらそこはもうまりざのおうちでしょぉぉぉぉっ!? しょうことかしょうにんとかごちゃごちゃとなんなのぉぉぉぉっ!? じじいのおうちも!こうえんさんのおうちも!ぜんぶぜーんぶまりざのおうちだろぉぉぉぉッ!!」 親まりさと親れいむはもはや、じたばた地面を転がって駄々をこねるだけの子供と化した。 その姿はでおもちゃ売り場でおもちゃを買ってとねだる子供そのものだ。 泣いて喚いて暴れて。それもゆっくりの成体という大の大人がやってるんだからまったくウザいことこの上ない。 最初は申し訳なさそうな複雑な顔をしていた群れのゆっくりたちも、 親まりさとれいむの醜態を見ているうちにだんだんといーらいーらしてきたようだ。 そして遂にさっきから何か言いたそうにしてた野良ありすが、意を決して駄々をこねまくる親まりさ達の前に進み出てきた。 「まりさ……!」 「……ゆっ!?お、おとなりのありす!?たすけにきたのぜ?かわいそうなまりざをはやくたすけるのぜぇぇっ!」 「ねえまりさ。きょうのおひるごろ、まりさがこのおうちからでてきたところをありすとあったわよね。おぼえてる?」 「ゆ……ゆっ?」 「ありすがおちびちゃんたちまでつれてどこへいくの?ってきいたら『あたらしいおうちをさがしにいくんだぜ』って まりさはじょうきげんでありすにいってたでしょ?」 「ゆっ……!た、たしかにこうえんさんをしゅっぱつするときにありすにはあったのぜ。でも」 「そのときありすはなにげなくまりさにきいたわ。『じゃあこのおうちはどうするの?』って」 「ぞれが…」 「そしたらまりさはえがおでこういったわ!『こんなせまくてちいさいおうちなんかもういらないんだぜ!』ってね!」 「どうし……ゆ、ゆああああああああっ!?」 「おもいだした?まりさはじぶんからこのおうちをすてたのよ!にんげんさんのおうちせんげんがどうあろうと このおうちはもうまりさたちのおうちじゃないの!」 「あ、あああ……!ぞ、ぞんなぁぁぁっ……」 「ば、ばりざあああああ!どぼじてぞんなよけいなごといっちゃったのぉぉぉぉっ!?」 「だっでくそにんげんのおうちへおひっこしすれば、もうこのおうちはいらないでしょぉぉぉぉっ!?」 「だがらっでぇぇぇっ!」 「まちなさいよ。れいむもたしかまりさのあとにこういってたわ…… 『うんうんまみれのきたないおうちでいいならありすにあげてもいいよ!せいぜいだいじにすんでね!げらげら』って!」 「ゆううううううううううっ!?」 「おきゃあしゃんのばきゃぁぁぁぁっ!どぼちてしょんなこちょいっちゃったにょぉぉぉぉっ!?」 「ゆんやああああ!おうちがないのはいやなんだじぇぇぇっ!じぇんじぇんゆっくちできにゃいんだじぇぇぇぇっ!」 これで野良まりさ一家のおうち所有権の正当性、そのすべてが崩れ去ったわけだ。 引越し先を決めずに無計画の行き当たりばったりで行動してばかりいるからそういう目にあうのだバカめ。 それに何がメモリアルだ。偉そうな御託並べてたくせに最初から捨てる気満々だったんじゃねーか。 さて、そろそろ頃合かな……俺は糞野良どもの「前のおうち」の前に行くとわざとらしく言った。 「でもまあ……おうち宣言したはいいけれど、こんなダンボール箱じゃ小さすぎてお兄さんじゃとても住めないよなー 住めないもんはどうしようもないし、これどうしようっかなー?」 そう呟く俺の言葉に糞野良一家どもの目が一勢に輝いた。 住めないのだから自分たちにおうちを返してくれるかもしれないとかそういう都合のいいこと考えているんだろう。 ゆっくりってほんとすぐこういう薄っぺらい希望に飛びつくよなぁ。 「そ、そうだぜ!そのおうちはくそじ…にんげんさんにはちいさすぎるのぜぇ!」 「すめないおうちをもっててもしかたないでしょ!だったられいぶたちに…」 「そうだな!住めないおうちを持ってても仕方ないしな!公園の美観を損ねることだしこんなおうち壊して捨てちまおう♪」 「……ゆっ?」 「まずはゴミ袋をとりだして……箱の中のガラクタやゴミを捨てまーす♪」 「ゆ、ゆぎゃああああ!ばりざのふかふかざん(古タオル)がぁ!おちびのべっどさんがぁぁぁっ!?」 「ゆんやああああ!まりしゃのたかりゃものぉぉっ!きれいないししゃんがあぁぁ!かえちて!かえちてよぉぉぉぉっ!」 「中身をカラッポにしたらダンボール箱をバラして……びーりびーり!しあわせ~♪」 「どぼじてだんぼーるさんをやぶいちゃうのぉぉぉぉっ!?」 「やめちぇぇぇっ!ゆっくちちたれいみゅのおうちしゃん!おうちしゃんをこわしゃないぢぇぇぇぇっ!」 「ついでにブルーシートも二度と野良どもが利用できないようにカッターで細切れにしちまおう♪」 「やべて!やべてやべてやべてぇぇぇっ!ばりざのおうちっ!ぐろうじてつくったばりざのおうちぃぃぃぃっ!」 嬉々としておうち破壊に勤しむ俺に我慢できなくなったのか、野良一家どもが俺に向かって突進してきた。 しかしそんな野良一家の前に公園の群れのゆっくりたちが立ちふさがる。 口にくわえた尖った枝を突きつけて野良まりさ達を威嚇しはじめた。 「ちかづくんじゃないみょん!」 「あれはもうまりさたちのおうちじゃないんだねー!にんげんさんがじぶんのものをどうしようがかってなんだよー!」 「かってっでごとないでしょぉぉぉぉぉっ!?あれはばりざのおうちなんだよぉぉぉぉっ!?」 「いいえっ!あれはにんげんさんのおうちよ!これいじょうじぶんのおうちだといいはるつもりならまりさ!れいむ! にんげんさんにめいわくをかけたつみでこんどこそほんとうにせいっさいっするわよ!むきゅっ」 「ゆ、ゆぎぃぃぃぃぃっ!」 「ゆんやああああああああああああああああああっっ!!?」 それから野良一家は歯を折れんばかりにかみ締め、大量の涙を流し、俺を睨み殺さんばかりの目でおうち破壊を見続けていた。 もちろん俺はそんな恨みだの悲しみだのはどこ吹く風だけどね♪ ゆっくりごときの怨念が怖くて虐待鬼意惨がやってられるかい。 そうこうしている内に作業は終わりおうちを完全に破壊した。2つのゴミ袋におうちの残骸を詰めてはい終了。 さーていい暇つぶしになったしそろそろ帰ろうかな。 「じゃあ長、俺そろそろ帰るわ。このゴミは俺の方で処分しとくから心配すんな」 「むきゅ、わかったわにんげんさん」 「ああ、あと……あの野良一家だけどさ。掟破りらしいけど制裁はしないでくれるかな?」 「むきゅ?に、にんげんさんがそういうのならせいさいっはしないけど……でもどうして?」 「なーに俺は迷惑かけられたなんてこれっぽっちも感じてない。別に怒ってないからいいってことさ」 「あ、ありがとうにんげんさんっ!むきゅきゅっきいた?まりさ!れいむ!じひぶかいにんげんさんがゆるしてくれるそうよ! ほらっあなたたちからもにんげんさんにちゃんとおれいをいいなさい!」 「ゆ、ゆぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃっ!」 「ゆごぐげごごごごっっ!」 顔を醜く歪ませ、今にも俺に飛び掛らんばかりの形相で怒りを懸命にこらえている野良まりさと野良れいむ&ちび。 ま、俺にお礼を言えといわれたって悔しくて悲しくて腹が立って、とてもそんな気持ちにはなれないだろうよ。 そんなわけだから俺の方から野良一家どものところへ行くと、しゃがんで野良まりさたちにやさ~しく語りかけた。 「おいてめーら俺に感謝しろよ?本来ならお前達はな、俺の家で虐待されて死ぬよりも辛くて恐ろしい苦しみを味わうか、 もしくは掟破りで群れに制裁されるかのどちらかしかねーんだ。それをお前、お飾りもおさげも破壊しないでさ、 多少ハエ叩きで痛めつけただけという無事な状態で帰してやろうってんだから俺はなんて優しいんだろうな? こんなに優しい虐待鬼意惨はめったにいないぞ!お前ら運がよかったな!」 「ゆぎぎぎぎっっっ!だ、だばれぇぇぇ……!おばえの……おばえのぜいでぇぇぇぇっ!」 「お、おうち……れいぶのおうちをこわじでおいで……こわじでおいでおばえはなにをいっでるんだぁぁぁぁっ……!」 「ころちてやりゅぅぅぅ……ぜっちゃいにころちてやりゅのじぇぇぇぇ………っ!」 「いちゅかかならじゅ、おばえをゆっくちできにゃくちてやりゅぅぅぅぅぅ……!」 「あっそ。んじゃそんときをせいぜい楽しみにしてるわ♪じゃーな糞野良ども!はっはっはっ……すっきりぃ―――っ!」 「「「「ゆ、ゆがあああああああああああああああっっっ!!」」」」 俺は糞野良一家の怨嗟の絶叫をゆっくりした気持ちで聞きつつゴミ袋を手に公園を後にした。 確かに俺のいじめは人間の家に侵入しておうち宣言をした野良ゆっくりに対する処罰としては軽いものかもしれない。 虐待鬼意惨のやることとしては物足りないと誰もが思うだろう。 だが俺にとってはこれで充分だった。なぜって俺には確信があるからだ。 このゲスっぷりじゃあどうせこの一家は長く生きられねーだろーなー……という確信がな。 「ざ、ざぶいぃぃぃぃっ!」 「しゃむしゅぎるんだじぇぇぇぇっ!おきゃあしゃぁぁぁん!もっちょまりちゃにしゅーりしゅーりちてぇぇぇぇっ!」 「おちびじゃん!もっどおかあさんのそばによっでね!ほらすーりーすーり!すーり!すーりぃぃぃぃっ!!」 「し、しゃぶいのもうやらよぉぉぉ……れいみゅおにゃかしゅいたよぉぉぉぉ……」 男が公園から去った後……すぐに日が暮れて夜となった。 秋の日はつるべ落としとはよく言ったもので、野良まりさ一家が破壊されたおうちの代わりを探す暇などまったくなかった。 しかも群れの制裁は免れたものの、掟を破って醜態を晒したまりさ一家に対する群れのゆっくり達の態度はどこか冷たい。 今夜はどこか他のゆっくりのおうちに泊めてもらい、翌日新しいおうちを探しにいこう…… と考えていた野良まりさ一家であったが、群れのゆっくり達にことごとく宿泊を断わられたのであった。 まあ四匹もの野良ゆっくりに宿を貸せるほど広いおうちをもった野良ゆっくりなど この公園にはいないというのが実情ではあるが。 で、結局野良まりさ一家はこうして新聞紙で身をくるんだだけの状態で野宿する羽目となった。 秋も深まり寒くなりつつあるこの時期に野宿は辛い。 長ぱちぇりーから一応群れの一員だから、という理由で貰った晩ごはんはとっくにみんなで食べ尽くした。 外のあまりの寒さにガタガタ震えるばかりでゆっくりはもちろん、すーやすーやなんてとてもできない。 すーりすーりを繰り返して少しでも暖を取ろうとするが、そんな運動をしていれば段々体力を消耗してお腹がすいてくる。 だが食べるものなどもうどこにもないのだ。 「ど、どぼじてぇぇぇ……?どぼじてまりさたちがごんなめにあわなきゃいけないのぜぇぇぇっ……?」 親まりさはわけがわからなかった。 本当ならば今頃クソジジイのおうちで快適にゆっくりしているはずなのに…… いやクソジジイのおうちが駄目だったとしても公園のおうちでゆっくりできてたはずだ。 なのにクソジジイのおうちは手に入らず、公園のおうちはそのジジイに破壊されて今はもうない。 (なんでぇ?ばりさなにもわるいことしてないんだぜ?りふじんっなのぜ。ごんなのゆっぐりできないんだぜぇぇぇ……) 新聞紙で身をくるんで震えていると周囲のゆっくり達のおうちからゆっくりとした声が聞こえてくる。 「むーしゃむーしゃしあわせー!」だの「しゅーりしゅーり!」だのといった幸せいっぱいの声ばかりが。 家族団欒の楽しげな会話……喜びの声……夕食時は群れのゆっくりたちの貴重なゆっくりタイムだ。 それらの声や会話は今の親まりさ、いやこの一家全ゆんにとって聞きたくないものだった。 何故なら周囲が楽しげであればあるほど今の自分たちのみじめさを嫌でも思い知らされるから。 「おかあしゃん!ちぇんにしゅーりしゅーりちてにぇえー!」 「ゆふふっ!ありすのおちびちゃんはあまえんぼうね!ほうらすーりすーり!」 「ゆっくちできりゅんだにぇ~わきゃるよぉ~!」 「ちぇんのおちびちゃんはあまえたいざかりなんだねー。ほほえましいんだねーわかるよー!」 「……」 「……」 野良まりさたちが震えている所から一番近い場所にある少し大きめのダンボールのおうち。 その中では野良ちぇんと野良ありす、そしてそのおちびちゃんである子ちぇんが家族団欒の時間を楽しんでいた。 しばらくの間、寒さに凍えながら虚ろな表情で野良まりさ一家はちぇん一家の様子を聞いていた。 親まりさは最初ちぇん達はゆっくりしているなと思った。次に羨ましく思った。次に惨めな気分になった。 そして……だんだんゆっくりしているちぇん一家が妬ましく、そして終いには憎らしく思えてきた。 (なんでまりさがゆっくりでぎてないのに、ちぇんのやつだけがゆっくりしてるんだぜ……?ぞんなのおかしいんだぜ… きっとまりさのゆっくりをふとうっでひきょうっなしゅだんでひとりじめにしているにちがいないのぜぇっ……!) 親まりさは家族の元をふらりと離れて、ふらふらとちぇんとありすのおうちへと向かっていった。 他の家族も親まりさと同じことを考えていたのだろうか、 くるまっていた古新聞を捨てて3匹とも親まりさの後についてふらふらと移動を開始した。 「それじゃそろそろみんなですーやすーやするんだねー!おやす……ゆっ?」 「ま、まりさ?れいむにおちびちゃんたちも……?こんなよなかにどうしたの?ありすのおうちになにかよう?」 「……」 ちぇんとありすのおうちの入り口に立った親まりさと親れいむ。 野良ありすの問いに答えることはなく死んだような目でちぇんのおうちの中をじろじろ見ている。 その様子はゆっくりにとってたまらなく不気味であった。 「……ゆふん。かけっこしかのうがないちぇんにしては、なかなかわるくないおうちなのぜ?」 「そうだね。れいむもそうおもうよ……くずにしてはじょうできなんじゃない?」 「ごひゃんしゃんもありゅにぇえ……」 「べっどしゃんもねごこちよさそうなのじぇ……」 「な、なにをいってるのー?ちぇんにもわかるようにいってねー!」 (なにかしら……まりさたちのようすがいつもとちがう。おかしいわ………ゆっ?まさか……!) その時。ありすの脳裏に昼間の出来事が強く思い浮かんだ。 おうち宣言が問題となった昼間のあの騒動……ありすは理屈ではなく直感で感じた。 もしかしたら親まりさ達はちぇんとありすのおうちを奪おうとおうち宣言をしようとしている?……と。 そしてその直感は的中した。親まりさたちはいきなりニヤリとゲス丸出しの顔をすると高らかにおうち宣言を始めたのだ! 「まりさはこのおうちがきにいったんだぜぇぇぇ!」 「れいむもきにいったよぉぉぉぉっ!」 「れいみゅもぉ!」 「まりちゃもなんだじぇぇぇっ!」 「ここをまりさ(れいむ)たちのゆっくりぷれいすにす『だめよっ!ここはありすとちぇんのおうちよっ!』……ゆっ?」 おうち宣言にはたったひとつだけ合法的に宣言を無効にする方法が存在する。 それはおうち宣言をしている最中に異議を唱えることだ。 おうち宣言の最中にそのおうちの持ち主等に宣言を邪魔されたらその宣言は成立せず無効となる。 だがこの方法でゆっくりがおうち宣言を阻止できた例は天文学的に少ない。 何故ならば突然、他のゆっくりが巣に入り込んできていきなりおうち宣言をするという 一種の奇襲に対応できるほどゆっくりの頭の回転は早くないからだ。 だからおうち宣言はまず防げないのが常識となっている。 ならばなぜ野良ありすは奇跡的ともいえるおうち宣言阻止を成しえたのであろうか? それは親まりさ達がおうち宣言をするであろうと直感で見抜き、宣言に備えて身構えていたからである。 奇襲が奇襲でなくなれば。相手の次の行動を予測して備えることができれば。 ゆっくりでも三分七分くらいの確率でおうち宣言阻止はできるはず。 野良ありすは運良く稀少なおうち宣言阻止成功という目を引き当てたのだ。 「ど、どぼじてばりさのおうちせんげんをだめだなんていうのぉぉぉぉぉっ!?」 「なんでぇ?なんでぇぇ?おうちせんげんはしたらぜったいにせいこうっするはずなのにぃぃぃぃっ!?」 「もうわけがわかりゃにゃいよぉぉぉぉっ!」 「わけがわからないのはこっちのせりふよ!このいなかものっ!」 「「「「ゆっ!?」」」」 「ありすとちぇんのいえでおうちせんげんをするなんて、まりさたちはいったいなにをかんがえているの!? あぶないところだったけれど……あなたたちのおうちせんげんはありすがだめっていったからむこうよ! さあっ!さっさとありすのおうちからでていきなさい!」 「…………はっ!?そ、そうなんだねー!ありすのいうとおりなんだねー!まりさたちはとっととでていってねぇー!」 「ま、まつのぜちぇん!おそとはさむいさむいでとてもゆっくりできないのぜ!? おねがいだからこんやだけでもこのおうちにとめてほしいのぜ!」 「はあ?たったいまありすのおうちをうばおうとしておきながら、いまさらなにをいってるの?そんなのおことわりよ!」 「ぞこをなんとかおねがいじまずぅぅぅっ!れいぶのおちびじゃんたちがかわいそうでしょぉぉぉぉっ!?」 「いつおうちせんげんするかわからないまりさたちをいえにとめるなんて、 ゆだんもすきもなくてぜんぜんゆっくりできないんだねー!それくらいわかれよーっ!」」 「きゃわいいれいみゅがゆっくちできにゃいのはきゃわいしょうでしょ……?だきゃらおうちちょうりゃいにぇ……?」 「まりちゃにおうちをくれちゃら、おれいにありしゅをちゅっきりーどれいにしちぇあげてもいいんだじぇ?」 「……っ!な、なんてずうずうしいのこのいなかものどもは……!」 「とにかくっ!ちぇんのおうちにまりさたちはとめないよー!そしてまりさたちがおうちせんげんしようとしたことは、 あさになったらおさにほうこくするよー!まりさたちはかくごしていてねー!」 「「ゆ、ゆげえええええええええええっ!?」」 ちぇんの一言に親まりさと親れいむは心底震え、己の前途に絶望した。 何故ならばおうち宣言による巣の取り合いは群れの掟で禁止されている。 長に報告されるということは今度こそ掟破りの罪で制裁されることを意味するのだ。 野良まりさ一家は焦った。と同時に苛立ちがつのって爆発寸前にもなっていた。 それはそうであろう。人間のおうちを奪おうとして空き巣同然のおうち宣言をやったら宣言は屁理屈で無効にされ、 公園のおうちは壊され、群れのみんなからゆっくりできない目で見られるようになった。 おうちをなくしたせいで夜は寒さに震え、ちぇんのおうちを奪おうとしたらありすに邪魔をされ、 そして今また掟破りによる制裁の危機。 すべて野良まりさ一家の自業自得とはいえ今日はやることなすことすべて失敗ばかり。 親まりさ達はこの理不尽の数々に腹がたって仕方なかった。 そしてちぇんの一言で袋小路に追い詰められた野良まりさ一家は遂に爆発したのであった。 「ゆ、ゆがああああああっ!おうちをひとりじめにするちぇんはじねぇぇぇぇぇっ!!」 「ゆっ……わがらなっ!?」 突然、親まりさはちぇんに全力の体当たりを喰らわせた。 ちぇんは悲鳴をあげながらおうちの奥の壁に叩き付けられる。 「ちぇん!?な、なにをするのまりさ!ぼうりょくをふるうなんていなかもののすることよ!」 「うるざいぃぃぃっ!どいつもこいつもれいぶたちをばかにじでぇぇぇっ!おうちせんげんをじゃまずるげずはじねえ!」 「ゆぎゃっ!?」 「いいきみなのぜぇぇぇっ!れいぱーのぶんざいでおうちをひとりじめにずるからそういうめにあうのぜぇぇぇっ!」 「れいぱーありすはゆっぐじじね!れいぱーありずはゆっぐじじねぇぇぇぇっ!」 「むーしゃむーしゃ!これうみぇえ!まじぱにぇえ!」 「じあわぜぇぇぇぇっ!むーじゃむーじゃじあわぜぇぇぇぇぇっ!」 「ゆびゃぁぁっ!やべちぇぇぇぇっ!ちぇんをたべにゃいでぇぇぇぇっ!」 「お、おちびじゃ………ありずの…おち……ゆっ!も、もっと……ゆっぐりじた・……が…」 もう地獄絵図であった。 親まりさと親れいむがありすの上に乗っかって押しつぶし、あまりの空腹ゆえかその死体を夢中で喰らっている。 子ちぇんも同様で餓鬼のごときれいみゅとまりちゃに食い殺されていった。 だが野良まりさ一家がちぇんの家族を食べるのに夢中だったことは親ちぇんにとっては幸いした。 野良まりさ一家に占拠されたダンボールのおうちから脱出することになんとか成功したのだ。 痛む体を引きずりつつも、ちぇんは長ぱちゅりーのおうちへと懸命に跳ねる。 この凶行をなんとかできるのはもう長しかいないからだ。 「お、おさ……おさー!」 「むきゅ?こんなよなかにいったいなにごと……ち、ちぇん!?そのけがはどうしたの!」 「ま、まりさにやられたんだねー!そ、それにありすが……ちぇんのおちびちゃんが……!まりさたちに……!」 「まりさたちに?どうなったの!」 「え、えいえんにゆっくりさせられたうえに、たべられちゃったんだよぉぉぉぉっ!わ、わからないよぉ―――っ!」 「な、なんですってええええええっ!?」 ゆっくり殺し。同族喰い。どれもゆっくりにとって最大のタブーと言われている最低のゲス行為である。 もちろん群れの掟でもそれらは禁止されている。その掟破りをよりにもよってをあのバカまりさとアホれいむがやったのか! おうち宣言どころの話ではない!長ぱちゅりーはもう吐きたい気分を懸命に抑えるので精一杯であった。 だがことは急を要する。長としての仕事はちゃんと果さなければならない。 「ちぇん、あなたはあしがはやいわ!からだがいたむでしょうけどひとっぱしりいって、むれのかんぶたちを このおうちのまえにつれてきてちょうだい!」 「わかったよー!ちぇんもありすとおちびちゃんのかたきをうちたいんだねー!かんぶにこのじけんをしらせるのが ちぇんのかたきうちなんだねーっ!わかるよ―――っ!」 そう言うやちぇんは公園のあちこちのおうちに走っていく。 この夜、ちぇんの知らせによって召集された群れの幹部が長ぱちぇりーと共にちぇんのおうちを家宅捜索した。 そこで腹を膨らませて幸せそうにぐーすか眠る野良まりさ一家を発見。ただちに叩き起こして連行した。 さらにちぇんのおうちからありすのものと思われるカチューシャと、子ちゃんのものと思われる帽子をも発見。 これによってありすと子ちぇんの死亡と野良まりさ一家の同族殺し&同族喰いの罪が明らかになったのである。 そして翌朝…… まあ確信はあってもやはり気になるものは気になるわけだ。 俺はその後の糞野良一家の様子を確かめに公園に足を向けた。 するとグッドタイミングなことに俺はちょうどカーニバルのまっ最中にでくわした。 「むきゅ!みんなきいてちょうだい!このまりさたちはゆうべ、ちぇんとありすのおうちをのっとろうとしたわ!」 「しかもありすにおうちせんげんをそしされたのにもかかわらず、むししておうちをとろうとしたんだぜ!」 「さらにおうちせんげんをじゃましたことにはらをたてて、ありすをえいえんにゆっくりさせちゃったんだねー!」 「まりさたちはきのうにんげんさんにめいわくをかけただけじゃなく、むれのゆっくりまでころしたわ! これはもうぜったいにゆるすことはできないわ!むきゅっ!」 「「「「「せいっさいっ!せいっさいっ!せいっさいっ!せいっさいっ!」」」」」 「ばりざはわるぐないのぜぇぇぇ!おうちせんげんしたんだがらちぇんのおうちはばりざのおうちなのぜぇぇぇ!」 「ぞうだよぉぉぉ!ありすはおうちをひとりじめにするげすだったんだよ!だからせいさいっしたんだよぉぉぉっ!」 「ゆええええん!もうしゃむいのみょ、おにゃかしゅくのもいやなのじぇぇぇぇっ!」 「もういやりゃぁぁぁぁっ!おうちかえりゅぅぅぅぅっ!」 昨日の糞野良一家を群れのゆっくりどもが取り囲んでいる……何事だこれは? どうも長ぱちゅりーが糞野良連中の罪状を群れの連中に説明しているのを聞くに、 お家をなくした一家は公園の野外で一夜を過ごそうとしたが、 あまりの寒さに我慢できなくなって群れのゆっくりのおうちを奪おうとしたらしい。 しかもお粗末なことにおうち宣言に失敗して、阻止されたことに逆上して群れのゆっくりを殺してしまったんだとさ。 ……なにそれ?まったくバカとしか言いようのない連中だなおい。 「いいかげんにかんねんしなさいまりさ!ちぇんのしょうげんで、ありすがおうちせんげんをむこうにしたことは わかっているのよ!」 「お、おさぁ!なにいっでるのぜぇぇぇっ!ばりざはほんどうにおうちせんげんしたのぜぇぇぇっ! ちぇんのおうちもうはばりさのおうちなのぜぇぇぇぇぇっ!?」 「むきゅぅ……ありすをころしてちぇんのおうちをうばおうとしただけでなくうそをつくとはね! やっぱり…しんじたくなかったけど、きのうにんげんさんがいってたのはほんとうだったようね……」 「にんげ……?く、くそじじいがなんだというのぜぇぇぇぇっ!?」 「まりさ!れいむ!ぱちゅはにんげんさんからきのうぜんぶきいたわ!まりさたちはにんげんさんのおうちで おうちせんげんをしたんじゃなくて、おうちせんげんをしたと『うそ』をついたってね!むきゅっ!」 「ゆっ……?」 「そしてこんかいもまた、うそをつくのね!ありすにおうちせんげんをむこうにされておきながら、 おうちせんげんしたという『うそ』をっ!!」 「ゆ……ゆっ……ゆあああああああああああああああああああっ!!?」 「やっぱりそうだったのね!あなたたちはへいきでうそをつく……『うそつきゆっくり』だったのね!むきゅ」 「!?!???」 あーあ、長ぱちゅさんよーそりゃねーんじゃないの? まあ糞野良どものおうち宣言を嘘だと決め付けたのは確かに俺だけどさ、 しかし糞野良ども本人にとっちゃ俺の家でしやがったあのおうち宣言は本当の出来事だったんだろうよ。 ゆうべの群れで起きたおうち宣言はまあ嘘だったとしてもさ、 俺の家の場合といっしょくたにされて嘘つき呼ばわりしたらあの糞野良どもも浮かばれないんじゃね? ……て、まあいっか別に。ゲス野良を擁護する気なんて俺には毛頭ねえ。 つかそれより糞野良どもの顔が面白いことになってる。 長ぱちゅに嘘つき呼ばわりされて相当ショックだったんだろう。 ほら見ろよ。顔面蒼白になって、口をパクパクさせて、ぶるぶる震えて、涙は滝のように流し…… 多分いま連中の頭ン中はぐちゃぐちゃだぞ間違いなく。 あーそろそろ爆発しそうだぞ。表情からしてもうすぐ……もうすぐだ……そらきた! 「「「「うそつきっていうなあああああああ!うそじゃないっ!うそなんがついでな……ゆぎゃあああああああああっ!」」」」 俺の予測どおり野良一家の無駄にでかい大口から魂からの…と言うに相応しい無念の叫びが迸った。 そしてその瞬間、長ぱちゅりーの合図で口に枝を咥えたゆっくり達が 四方八方から襲いかかって四匹の糞野良を串刺しにしたのだった。 「ゆがぁ!ゆがぁぁぁぁっ!うそじゃないぃぃぃっ!ばりざはぁ!ばりざはぁぁぁぁっ!」 「じ、じねぇぇぇぇっ!れいぶをうそづきよばわりずるげすはそくざにじねぇぇぇぇっ!」 「まりちゃはゆっくじっ!ゆっくじじゅる……ゆびぃ!もっちょもっちょゆっくじじゅるんじぁぁぁぁっ!」 「れいみゅはうしょちゅきじゃないぃぃぃっ!ゆべぇっ!う、うぞじゅき…・…じゃ……も、もっちょ……ゆ……」 「むきゅっ!なにしているの!いちげきっでせいかくにちゅうすうあんをつきなさい!つぎ!」 「じねぇ!じねぇぇぇぇっ!ゆぶっ!くぞじじぃぃぃっ!ありずぅぅぅっ!ぱじゅりぃぃぃっ!みんなじねぇぇぇっ!」 「じぬもんがぁぁぁぁっ!れいぶはもっどゆっくじずる…ゆべぇ!?………もっと……ゆっく……りじ………」 「ま、まりちゃはしぇかいのおうっ!になりゅうちゅわなんだじぇ!こんなときょ…ゆぴょぉ!」 「まりさのとどめがまだよ!つぎ!はやくっ」 「う……ぞつぎ……じゃない……ばりざ……ばり……………ゆっ!」 ……制裁は終わったか。糞野良どもの最後を見届けると俺はもうこれ以上ここにいる必要はないと公園を後にした。 ほら見ろ、おうち宣言をするゲスの末路なんてこんなものだ。 俺が直接手を下すまでもなく勝手に自滅するのさ。 むしろ野良を一匹道連れにした分すっきりー♪てなもんだ。 まあアレだな、こうなった野良一家に俺が言えることはもうひとつだけだ。 ざまあみろ。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1007.html
部室 咲「…………」恋愛小説読書中 ペラッ 『恭介……私……』 『……悪い。俺はもうお姉さんと……』 『そんな……ねえ、恭介……恭ちゃん……』 『……ごめんな』 パタン 咲「……うっ、うう」じわっ 咲(ここまで来て、こんなに幼馴染が報われないなんて…) 咲(それに実は幼馴染のお姉さんと付き合ってたなんて!!) 咲(あんまりだよ……恭介くん…恭ちゃん…) 咲「グスッ…酷いよ。こんな、こんな終わり方なんて…」 ガチャ 優希「ただいま参上だじぇ~って咲ちゃん!?」 和「優希、もっと静かに…咲さん!?なんで泣いているんですか!?」 咲「ゆ、優希ちゃん……和ちゃん……」 優希「い、一体何があったんだじぇ!?」 咲「きょ、恭ちゃんが……」 和「須賀くんが!?」 咲「ううっ。ち、違…あの、恭ちゃんとお姉さんが……うううっ」ポロポロ 優希「お、落ち着くんだじぇ!そんなに泣かないで!」 和「ゆっくり話して下さい。なにがあったか、話せる範囲でいいので」 咲「なにがあったのか……」 咲(恭ちゃんにやっとの思いで告白した幼馴染) 咲(けど、実はすでに幼馴染のお姉さんと付き合っていて…) 咲「う、うわーーん!恭ちゃんの馬鹿ーーー!!」号泣 京太郎「うーっす。ってなんで咲が泣いてるんだ!?」 優希「……犬……覚悟はできてるか?」 和「何をしたか知りませんが……弁護の余地も無いですね」 京太郎「は?いや、何のことだよ!おい咲!」 咲「京ちゃん……」 咲(恭ちゃんは実はお姉さんと付き合って…) 咲「わーーーーーん!!」さらに号泣 京太郎「なんでさらに泣く!?」 和「咲さん、大丈夫ですからね」咲抱きしめる 優希「おらああああ!!断罪してやるじぇええええ!!」 京太郎「だからなんなんだああああああ!!」 おまけ 照「…………」恋愛小説読書中 ペラッ 『恭介……私……』 『……悪い。俺はもうお姉さんと……』 『そんな……ねえ、恭介……恭ちゃん……』 『……ごめんな』 パタン 照「…………」 照(やっぱり姉の勝利か……) 照「……良し」グッ カンッ!!
https://w.atwiki.jp/moecc/pages/1071.html
「どうもっ!アトリエさくらのさくらだよ~ん♪ 今日は天気がいいねっ! 外は温かくて気持ちいいよん♪ こんな日は「かくれんぼ」に限るんだじぇ~!!」 (笑) 【そうだね~】 ◆―――◆―――◆―――◆―――◆―――◆ 「【マイロイド】ちゃんはすごく遊びたがってるみたいだよっ! 【マスター】さん! 【マイロイド】ちゃんと、かくれんぼをして遊んであげてよん♪」 (ウイ) 【楽しそう!】 ◆―――◆―――◆―――◆―――◆―――◆ 「かくれんぼをしながら【見つ券】を集めてみてねん♪ いっぱい集めたら、すごいプレゼントがもらえちゃうんだじぇ~!!」 (ウイ) 【分かりました!】 ◆―――◆―――◆―――◆―――◆―――◆ この公園はかくれんぼするには絶好の場所だから、思う存分楽しんでねっ! 探すときはみんなが【マスター】さんの力になってくれるよん♪ (笑) 【イベントを始める!】 【またあとで】
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3795.html
『ゆっくり一家の炸裂する熱い夜』 23KB 虐待 飾り 番い 野良ゆ 赤ゆ 現代 虐待人間 よくある気がしますが、どうぞ 『ゆっくり一家の炸裂する熱い夜』 二人の青年が、今後の予定について話し合っていた。 頭にタオルを巻いた青年がいろんな案を出すが、もう一人のメガネの青年に駄目だしをされている。 しかし、数打てば当たるのか、その中で幾つかは採用されていく。 いろいろと話を進めていると、一つの話が出てきた。 「花火やろうぜ、花火」 「花火ぃ? 野郎二人で悲しくないか」 「いや、中々面白い花火になるとおもうぜ」 まあ、やるかと、適当に了承すると青年達はまた話を続けた。 「と、言うわけで花火大会と相成りました!」 「テンション高いなー」 場所は見晴らしの良い空き地、あまりの見晴らしの良さにゆっくりすら住んでいない。 住んでいても、すぐにここを遊び場にする子供達の餌食になってしまうからだ。 これなら何かに燃え移ることもないだろう。 青年達の傍らには花火の入ったビニール袋と一抱えほどのダンボールが用意され。 花火はタオルを巻いた青年が用意した、金は折半だ。 そして水の入ったバケツ、準備は万端といったところか。 「で、バケツだが、一応用意したけど、基本的に使うつもりはない!」 「は?」 燃え移るようなものがないとはいえ危ない。 メガネの青年は頭にタオルを巻いた青年を訝しげに見る。 「大丈夫、我らの火消はこれだ!」 その腕には傍らに置いてあった一抱えほどあるダンボール。 「さっきから思ってたが、なんなんだそれ?」 「ゆっくりだ、ラムネで眠らせておいた」 「ほう……」 ラムネはゆっくりに対して、睡眠作用がある、これを使えば運搬程度ではゆっくりが起きることはない。 そしてゆっくりと聞き、聞いた青年は嬉しそうに笑みを浮かべる。 何を隠そう、この二人はゆっくり虐待の趣味を持つのだ。 ダンボールを開けると夏の蒸し暑さにも負けず、少しばかり苦しげに寝入っているゆっくりの一家が入っていた。 タオルを頭に巻いた青年はダンボールの出入り口の部分を上に向けた。 「ゆびゃ!?」 「ゆゆっ?」 「ゆぎぃ!」 「ゆぎゅ?」 「いじゃぃ!?」 突然、床が壁になり、ゆっくり一家の5匹は重力に引っ張られ床に叩きつけられた。 「な、なんなんだぜ!」 「ゆっくりできないよ!」 「ゆゆゆっゆ?」 「にゃににゃに?」 「いじゃいんだじぇ!」 痛みに騒ぐゆっくり一家だが、青年達は気にせず花火の用意を始めた。 「じゃあ、ここはまず普通にこれを使うかー、うわっ、懐かしいな!」 まずタオルを頭に巻いた青年が手に取ったのは変色花火と呼ばれる花火だ。 名前の通り、火花の色が途中で変わっていくと言う、とても綺麗に映る花火である。 たった今用意した蝋燭を使い花火に火を灯す。 パシュゥという音とともに花火の筒の先端から美しい閃光が数え切れないほど炸裂する。 その閃光は赤、緑、黄、青、白、と徐々に色を変えて見る人を楽しませる。 「ゆわー、きれいなんだぜ」 「ゆっくりできるね」 「ゆゆ! にゃんだきゃしゅぎょいよ!」 「ゆっくちできりゅね!」 「まりしゃしゃまにふしゃわしいきりゃきりゃしゃんにゃんだじぇ!」 メガネの青年も既に同じタイプの花火を両手に空中にその軌跡を作ったり落ち葉に当てたりと遊んでいる。 数十秒もすると、花火は消え蝋燭の火だけが当たりを照らすだけになった。 「すごかったんだぜ……、ゆゆ! にんげんさん! みんなにげるんだぜ!」 「に、にんげんさん!?」 「ゆゆ! にんげんしゃん!」 「ゆっくちゆっくち!」 「ゆっ! おんしょくのききょうしのまりちゃがゆっくちにげりゅんだじぇ!」 人間の危険性を知っている親まりさはすぐに逃げるように指示 逃走経路を探すべく、辺りを見渡す。 そして気付く。 「どうしてでぐちさんがないんだぜぇぇぇぇぇ!!」 「なんでぇぇぇぇぇ!!」 そんなコントをやっている、親ゆっくり達。 赤ゆっくり達は困惑していた。 その予想通りの反応に満足しながら青年達が動き出した。 「じゃあ、バケツ代わりは親のまりさとれいむね」 「あいよ」 そう言うと、青年達は先端が筒の部分が焦げた棒をまりさに向けた。 アレを突き刺すのだろうか、まりさは餡子脳の奥から震えあがることを感じだ。 狭いダンボールの中では逃げる場所もなく、まりさに棒の先端が付いた。 「あづぃっぃぃぃ」 棒の先端は熱かった。 当たり前だ、今の今まで火を吹き出していたのだから、熱を持っていて当然だろう。 まりさは泣き叫ぶ、その尋常ではない痛みに、しーしーも漏らして、ただ少しでも痛みを散らそうと叫んだ。 続いて二本目はれいむに突き刺さる。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!」 異物が体内に入っていく感覚。 そして感じる灼熱。 蒸し暑いれいむの中の餡子程度ではすぐに冷えることは無く、じわじわとれいむに熱を与え続ける。 今まで感じたことの無い痛み、焼き貫かれる痛みは、あまりに辛く。 れいむは、ボトボトと砂糖水の涙を垂れ流した。 「次これ行くか!」 タオルを頭に巻いた青年が次に取り出されたのは練りモノと呼ばれる花火。 所謂、スパークラー、電気花火とも呼ばれる、まるで電気を発する様な火花が飛び出す花火である。 火をつけると、先ほどの筒に付けられたように一方向だけでなく、周囲に火花を散らす花火だ。 「オレこれ苦手だったんだよね、火花が手に当たりそうでさ」 「あー、そうな」 そして、その電気花火を、ゆっくり一家が入ったダンボールに近づける。 「ほーら、さっきお前達が綺麗って言ってた花火だぞー」 ダンボールの中心に電気花火を持っていく。 バチバチと全体に火花を散らす。 「ゆ、きらきらさんなんだぜ! ゆっくりつかまえるんだぜ! ぎゃぁぁぁぁ!!! あづぃぃぃぃ!!」 「なんであづいのぉおおおぉ!! やめでぇぇぇぇぇ!」 「ゆびぃぃぃぃ!!!」 「どぼぢでごんにゃごどじゅるにょっぉぉぉぉl!!!」 「やべるんだじぇぇぇえぇ!!! ぎらぎらじゃんやべべぇぇぇぇ!!!」 最初は綺麗でゆっくりしていた火花、しかしそれは見た目だけだった。 最初は無謀にも捕まえようとしたまりさ、しかし無理という話だ。 親のまりさとれいむは目に火花を入れないようにか、逃げようとしてか火花に背を向けた。 赤まりさの一匹は四隅に体を突っ込むように尻をブリブリと振っている。 赤れいむは親のれいむの陰に隠れ、別の赤まりさはピョンピョン逃げ回っていた。 「あづぃぃぃぃぃぃ!!」 「ゆひぃぃぃぃ!!」 「あじゅいがらやめるんだじぇぇえぇぇぇ!!!」 「ゆふうゆふう、これにゃらあちゅくにゃいよ!」 「にゃんでぎらぎらじゃんごっぢぐんだじぇぇぇぇぇ!!」 必死にまりさ達は火花から逃げる為にダンボールに壁に体を擦りつけるようにへばり付く。 砂糖水の汗がダンボールの壁を濡らすだけだった。 ダンボール内を逃げ回っても、あまりにも狭すぎて無意味だった。 殆ど一か所に固まっているゆっくり一家に、その花火は徐々に近づいてくる。 花火のほうを向いていないまりさ達は熱い何かが近づいてくると思っているだけだろう。 しかし、火はまりさ達に触れる前に消えた。 まりさ達の髪には、幾つも焦げ跡が付いている。 そして、火が消えた花火の棒はれいむに刺さった。 「ゆびぃぃぃぃ!!」 今度は棒の先端だけでなく、れいむに突き刺さる部分殆どに熱を持つ。 れいむの苦しみが増え、涙の量も増えた。 「次行こうぜ、次」 「はいよ」 「それじゃー、この赤れいむもらい」 頭にタオルを巻いた青年が、親れいむの陰に隠れていた赤れいむをダンボールから引っ張り出す。 「おしょらとんでりゅみたい!」 親れいむの陰に隠れて、もう安心だと思っている赤れいむは空を飛んだことを本能のままに喜んだ。 自分飛んでいる、親を越え、家を越え、夜空に舞っている。 なんてすごいんだ、赤れいむは自画自賛だ。 「ゆゆ! にんげんしゃん!」 そして赤れいむは青年に気付いた。 頭にタオルを巻いた青年の顔ほどに宙に浮いた赤れいむ、今にも食べられそうなほど近くに顔がある。 しかし赤れいむは恐れない、何故なら地に足付けている人間なんかの足よりも、よっぽどすごい空飛ぶあんよを持っているからだ。 「にんげんしゃんにゃんてこわくにゃいよ! れいみゅおしょらとべりゅんだきゃら!」 顔をキリッとさせ、実質の勝利宣言を告げる赤れいむ。 「しゃああんよしゃん! にんげんしゃんにゃんかおいておしょらにとんでにぇ!」 赤れいむは更に空を飛ぶべく、あんよにそう言う。 数秒、赤れいむなりに格好をつけた体勢で待つが動かない。 あんよの方はいつものように動く感じがしても、まったく空を動く気配はない。 「ゆ? あんよしゃんにゃんで! どうしちぇ! うぎょいてよ! にぇえ! にぇえ!!」 幾ら言っても先ほど軽やかに飛んだ風に動かない。 「どびょじでぇぇぇぇぇ!!!」 涙を流してあんよに言う。 当たり前のように空中で静止したままだ。 「れいみゅのしゅてきにゃそらとびゅあんよしゃん、にゃんでうぎょいてきゅれなにゃいの…… れいみゅがきゃわいいきゃらしっとしてりゅの?」 その発言は冗談ではなく、本気でそう思っての発言だ。 赤れいむの必死の説得の中、頭にタオルを巻いた青年がようやく口を開いた。 「やっぱゆっくりはおもしれーなぁ」 ただ持って見るだけでこれだ。 頭にタオルを巻いた青年は笑いをこらえながら、赤れいむを地面に置く。 「ゆぅ、じめんしゃんについちゃったよ……」 よほど残念なのか、沈んだ声で言う赤れいむ。 「まー、良いじゃないか、遊ぼうぜ!」 「……ゆぅ? あしょんでくりぇりゅの?」 「あー、遊ぼう遊ぼう」 「にゃにしてあしょんでくりぇりゅの?」 先ほどのこともさっぱり忘れるため、遊んでくれると言う言葉にのる赤れいむ。 嫌なことはすぐに忘れる。 それがゆっくりだ、赤ゆっくりならそれが顕著に表れる。 「良い子はしちゃいけない、火遊びだ」 「ゆ?」 頭にタオルを巻いた青年はそう言うと、ライターで手に持った花火に火をつけた。 吹き出し筒物と言う、よく見るタイプの花火を取り出す。 細長い棒の先端にタバコほどの大きさの筒がつけられている。 それはススキ花火という、火花がススキの穂のように広がる花火だ。 バシュと音をたてて、火花を散らす花火。 しかし、先ほど怖い目に合わされた赤れいむにとって、その閃光は美しいモノではなく、なんとなく怖いモノに映る。 「しょれであしょぶの?」 「そうさー」 頭にタオルを巻いた青年はライターをしまうと、もう一本、同じススキ花火を取り出し、火のついたススキ花火で取り出したススキ花火に火を着けた。 「鬼ごっこだ」 そして、その花火を赤れいむに向けた。 火花が赤れいむに当たる。 「ゆ、ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」 頭にタオルを巻いた青年が意図的に遠くから火花を当てているため、致命傷にはならない。 赤れいむは背を向け逃げ出した。 「あじゅぃぃぃぃぃ!!」 「あはははは!!」 火花は熱いが、見た目ほどの威力はないのだ。 よほど接近させなければゆっくりも燃やすことはできない。 「やべべぇぇぇぇぇぇ!!」 「逃げないともっと熱いよぉぉ!!」 「きょにゃいでぇぇぇぇぇ!!」 それでもその熱量はゆっくりでは日常で感じるモノではなかった。 赤れいむはその小さい体を無駄に必死に体を跳ねさせ、逃げている。 「ほーらほーら、熱いよぉぉぉ、燃えちゃうよぉぉぉ!!」 「ぎょにゃいでぇぇぇぇ、ぎらぎらしゃんぎょにゃいでぇぇぇぇぇぇぇ!! ゆ゛っ!」 躓いたのか、顔面に突っ込むように地面に転がり動きを止める。 その顔は、地面に接触したままなので見えない。 ピクピクと底部を震わせているが、力尽きたのかその場から突っ伏したまま気配はない。 頭にタオルを巻いた青年はすぐに追い打ちをかけることなく、次のススキ花火を準備しながら赤れいむに声をかける。 「おや、れいむちゃん、早く逃げないと熱いよ?」 「も、もうやじゃぁぁぁぁぁあ、おうちぎゃえりゅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「そんなつれないこと言うなよ」 そう言いながら赤れいむの右側に花火を近づける。 「ゆ゛ぢゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!」 熱源が近づき、赤れいむの顔の皮を焦がすが、赤れいむは叫び声を上げその場で最後の力を振り絞るように暴れた。 赤れいむの顔の右半分は炭化し、残った片側の顔も痛みと皮が引きつったせいで醜いものだった。 花火の一部は赤れいむの髪にも及び、火の手を上げた。 赤れいむの後頭部に着いたリボンに火は回る。 「あ゛ぢゅぃよ゛ぉぉ…… ゅ、ゆ゛ゆ゛!!」 最初は痛みで気付かなかった赤れいむだが、すぐに自分の命の次に大切なリボンが燃えていることに気付いた。 「れ゛い゛み゛ゅの゛お゛り゛ぼん゛じゃん゛も゛え゛に゛ゃい゛でぇぇぇぇぇえ゛!!」 「もーえろよ燃えろーよーっと」 しかし叫ぶだけで体を動かす力も残っていない赤れいむは大切な大切なリボンが焼失する感覚を味わうしかなかった。 「れ、れいみゅのきにゅしゃんのしゃわりごごちもびっきゅりのお、おりぼんじゃんぎゃ……」 「おーっと、そんなこと言ってる暇があるのかなー?」 そう、未だに赤れいむの頭の火は消えていないのだ。 「ゆ? ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」 その火は赤れいむの髪を全て燃やし、皮も燃やし、口すら覆い、赤れいむは炭と化していく。 さらに追い打ちをかけるように、まだ火花を発する花火を赤れいむに向ける。 次第に全部分を覆う。 表皮だけが炭と化し中身はまだあるようだ。 その証拠にたまに震えて、目があった部分から涙の様な汁が流れる。 「消火消火と」 頭にタオルを巻いた青年はその赤れいむだったものを念入りに踏み付ける。 断末魔を上げることもなく赤れいむは死んだ。 「おーやってるやってる、あいつの背後にサングラスでモヒカンの姿がうっすらと見えるぜ」 もう一人の青年は手に持つタイプの花火で遊んでいるメガネの青年を横目に別な花火を手に取った。 「これこれ」 手に持ったのは、少し太い紙が円状になっている花火。 ねずみ花火だ。 「どうせならゆっくりを使った花火にしたいからな」 そう言うと、メガネの青年は赤ゆっくりを一匹引っ張り出す。 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!! やじゃぁぁぁぁ!! あっちのまりちゃにしちぇえぇぇ!!」 「どぼぢでぞんにゃごぢょいうんだじぇっぇぇぇえ!! ぞっぢのまりじゃのほうぎゃいいんだじぇぇぇぇえ!!」 手の中と巣の中で騒ぐ2匹。 「おやー、楽しいこと言うなぁ、どっちにしようかねぇ」 どうするか悩んだことに気付いたのだろう、手の中の赤まりさが更に騒ぐ。 「そうなんだじぇ! あっちのまりちゃのほうがいいんだじぇ!」 「ふーん、何がどういいの?」 「そりぇは…… あっちのまりちゃのほうがいいんだじぇ!」 「そうかい……」 赤まりさの小さい餡子脳の語彙力ではこんなことしか言えないようだ。 まったく説得にもなっていないのだが。 しかしとうの手の中の赤まりさはもう説得は完璧にこなしたつもりになって、もはや自分が助かった気でいる。 「ゆっへん、しゃあまりちゃをはなすんだじぇ! きちゃにゃいおててでしゃわったんだからあまあましゃんをよこすんだじぇ!」 もう赤まりさの頭の中では、メガネの青年は泣いて土下座しながら非礼を詫びて自身に甘いものを献上する、そんな妄想が浮かんでいる。 ゆっくりの夢物語は口に出さず頭の中だけにして欲しいものだ。 メガネの青年はそんな赤まりさの横を少し潰し、ねずみ花火の輪に入る様にする。 「にゃにしゅりゅんだじぇ!」 もがくが無意味。 赤まりさの目と口の間あたりにねずみ花火の輪が嵌まる様にした。 「にゃんにゃんだじぇぇぇぇぇ!!!」 「それはこれからのお楽しみだ」 体に訳の分からないモノが付いている不快感、これから何が起こるかという恐怖感が走り、赤まりさは騒ぐ。 メガネの青年は、巣の中にいる先ほど、手の中の赤まりさと騒いでいたもう一匹の赤まりさを引っ張り出した後、ライターでねずみ花火に火をつける。 すると花火の先端から火花が飛ぶ。 「ほら、まりさよく見てろよ?」 「にゃ、にゃんにゃんだじぇ……」 「ゆ? ゆ? ゆ? ゆ?」 いきなり火花を飛び散らすモノに赤まりさは動揺する。 ねずみ花火は最初の数瞬は動かない、それに普段にはない赤まりさがあることでその時間が伸びた。 それはただ単に赤まりさの混乱する時間が延びただけだが。 「にゃんにゃびゅゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!!!!」 と、いきなりまわり始めた。 人間から見ても早いのだ、ゆっくりから見ればそれはもう高速である。 中の赤まりさはあまりのゆっくりしてなさに機能停止しているかもしれない。 高速回転することで、あんよもガリガリと削られ、餡子が洩れている。 赤まりさが動いたところには餡子がへばり付いていた。 パンっと音が鳴る。 そう、ねずみ花火の最後は爆発するのだ。 ついでに薄い白煙が爆発した辺りを少しばかり見えなくし、火薬のにおいが辺りに漂った、爆発の中心が白煙が消えるとともに見える。 そこには、高速で回ったせいで口から餡子を垂れ流し、ねずみ花火の爆発のせいで体が半ば吹き飛んでいる赤まりさだった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 そんな瀕死の声を上げ始め、オレンジジュースでもぶっかけなければ数秒も待たず死んでしまうだろう。 もちろん、メガネの青年はそんなことする気もないし用意もない。 その光景に手の中の赤まりさはガタガタと歯を鳴らし、おそろしーしーを垂れ流す。 冷や汗をだらだらと流す。 「さあ、今度はお前の番だ」 手に持ったもう一つのねずみ花火を持って、メガネの青年は赤まりさから見て凶悪な笑みを浮かべながら言った。 「ゆ、ゆ、ゆんやぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!」 「待った!」 そこに赤まりさを助けるかの如く、待ったの一声が響く。 その救世主の様な声の持ち主、頭にタオルを巻いた青年に赤まりさは希望を見出す。 「お、おにーしゃん……」 「あん? なんだ?」 「いや、同じの2回でもつまらないだろう、これを使うべきだ!」 「ゆがーん!」 救世主は悪魔だった。 持ってきたのは、ロケット花火。 ロケット花火というのは、やはりその名の通り、ロケットのように飛ぶ花火のことである。 しかし、花火にしては珍しく、その火花を楽しむモノではなく、飛ばすことが楽しいと言う話だ。 この花火はパイプの部分がプラスチックでできているため自然崩壊しない、環境の為にロケット花火は打ったら回収しよう。 まあ、そんなロケット花火だが、普通は導火線に火をつけて飛ばすだけだが、今回は違う。 「パイロットはまりさだ!」 「おー、よかったじゃねーか、まりさ」 パイロット付きである。 「やじゃぁぁぁあ!!! やじゃぁああああ!!」 そう騒ぐのは、ロケット花火に紐でくくりつけられた赤まりさである。 ロケット花火は地面に刺さり、夜空に向かって伸びている。 赤まりさは体をグネグネと動かし、必死に逃げようとするがまったく逃げられそうにない。 赤まりさの貧相な発想ではどうなるか見当もつかないが、目の前で姉妹の一匹が凄惨な死にざまを迎えたのだ。 流石に鈍感なゆっくりでも次は自分と察せる。 「じゃあ、火つけっか」 「ああ」 「どぼじでごん゛なごどずる゛の゛っぉぉぉぉお゛お゛お゛!! お゛ぎゃーじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!! お゛どーじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ライターを取り出した頭にタオルを巻いた青年の姿に、赤まりさの脱走の為の体の動きはさらに加速する。 「よし、点火!」 遂に、ロケット花火の導火線に火がつく。 「夕日に向かって飛びたとうぜ!」 「今、夜だけどな」 「ゆ゛ん゛や゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 そのまま、赤まりさは悲鳴を残しながら夜空へ消えて行った。 ロケット花火はピューと笛を吹くような音と共に軌跡を作りながら、空を飛ぶ。 軌跡の最後に爆発が生じ、破裂した音も聞こえた。 「おーおー、いったねぇ」 そしてパラパラと何がか降ってくる。 赤まりさの破片だろう。 「汚い花火だ」 「それ言っちゃうの?」 メガネの青年に突っ込みが入った。 赤ゆっくりも尽きてしまったので、ここで二人は普通に花火を消化することにした。 メガネの青年が使い終わった花火を片手にまりさに近づく。 「なー、まりさよ、ゆっくりってなんで目が二つ付いていると思うー?」 「そ、そんなのしらないんだぜ!」 まりさは自身に降りかかる何かゆっくりできないモノを感じた。 「それは片方は潰れたりするためだと思うんだ!」 そして、まりさの右目に使い終わった棒が突き刺さる。 熱を持つそれは、まりさの餡子を熱する。 「ゆがぁぁぁぁぁ!!!」 まりさの悲鳴を楽しみながら、メガネの青年は次の花火に火をつけた。 しばらくするとまりさとれいむには数十本モノ使い終わった花火が突き刺さり、その痛みで不細工な顔お更に醜くしていた。 餡子の焦げたにおいと火薬のにおい、まりさとれいむの悲鳴がこだまする。 「線香花火やるか」 「いいね、先に落ちた方がジュース奢りな!」 そして、線香花火を用意した。 細い、こよりの様な花火である。 線香花火の名前とは、火花の飛び方から由来する。 まず、火花を飛び方を咲き方と呼び、その様子を花にちなんで表現したそうだ。 「あー、これやってると、花火も終わりって気がするなー」 「あ、そう言えば、もうひとつ大きいの残ってたわ」 「お前っ」 とやりながら火をつける。 パチパチと最初は弱い火花を散らすが、徐々にその火花が強くなっていく。 その火花は繊細で、触れれば壊れそうなほど、儚い火に見える。 「よくよく考えたら、これ終わったら寂しくなるから大きいの残しておいてよかったかもな」 「だろー」 「いや、やっぱ静寂感は変わらない気がするわ」 徐々に火花が強まっていく線香花火の先端に紅い球体ができて行く。 これこそが、さっき二人が言っていた、先に落ちたら負け、と言っていたモノだ。 そこを中心にバチバチと火花が咲く。 そして1分ほどで球がぽとりと落ちた。 「ふっ、俺の勝ちだな! 静寂とか何だとか、気合入れてないからだ!」 「んなもんで変わるわけないだろ、運だ運」 どうやらメガネの青年が負けてしまったようだ。 二人の勝負が終わり、最後の花火の用意が始まった。 「さーて、最後の締めだ、ド派手に行くぜ!」 「ドラゴン花火か」 そうして用意されたのが、ドラゴン花火。 地面に置いて着火する花火であり、決して持つモノではない。 大きく火花が散ったり、色が変わったりと色々と賑やかな花火である。 「ここにセットする」 セットされた場所は先ほどゆっくり一家が寝ていたダンボールだ。 中にはまだ、使い終わった棒が幾本も突き刺さりハリネズミと化したれいむとまりさがいる。 先ほどまで、痛い熱いと騒いでいたが、今は静かになっている。 どうやら、気を失っているようだ。 その顔は非常に辛そうである。 その姿を見て、メガネの青年がなぜこうなったか考える。 「花火とかで散々遊んでやったしな、普通のゆっくりはおねむの時間帯だ、疲れてるだろうし気を失ったのか寝たのか」 「まー、その方が滞りなく進むけどな!」 そうして、ドラゴン花火をセットし、青年が火をつける。 まず、大きな火柱が上がった。 その輝きは強く、あたりを昼間の様に照らした。 「ゆゆ? なんなんだぜ?」 「ゆう、もうあささん?」 ダンボールの中の二匹は呑気な目覚めだった。 二匹は体にだるさを覚えながら、辺りを見渡す。 しかし、すぐに事態を把握する。 「ぎらぎらざんがなんでごんなどごろにあるんだぜぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆんやぁぁぁあ!! まりさぁぁぁ、どうにがじでよぉぉぉお!!!」 朝のように思えたのは、ドラゴン花火の火柱で明るく感じたから。 二匹はそろって驚く。 ドラゴン花火は、続いて火花を上げながら徐々に色を変え、小さい球の様な火花を飛ばす。 「やめでぇぇぇぇ!! ぎらぎらざんやめでぇぇぇぇ!!」 「いだがっでるんだよ! やめであげでね!」 必死にドラゴン花火に向かって言うが、ドラゴン花火は気にせず火柱を吐き続ける。 「ゆぎぎ! まりさもゆっくりなんだぜ! れいむ! あいしていたんだぜ!」 「ま、まりさ!」 まりさは決意した様に顔をキリッとさせ、れいむに別れの言葉のように言った。 「まりさすぺしゃるろーりんぐだいなまいとあったーーーっく!」 小学生でももっとマシな名前を考えるであろう、技名を発しながらまりさはドラゴン花火に体当たりをした。 元々、軽いそれだゆっくりの力でも倒れる。 もちろんそれは。 「ゆふう、ゆふう、やったんだぜ!」 「まりさ!」 「れいむ……!」 「まりさ……!」 「……なんだかまだあついよ」 「ゆっ、れいむとまりさのあいっのあつさだよ!」 余計に悪いことにしかならない。 まりさが倒したドラゴン花火は、そのまま火を発し続け、ダンボールに火をつけた。 二匹は気付かず、そのまま愛とやらを語り合おうとする。 見つめ合う二匹だが、火がダンボールに廻っていることにようやく気付いた。 「ゆっ! ゆゆっ! いったいどうなってるんだぜ!」 「めらめらさんが! めらめらさんがきてるよ! どぼじで!」 もちろん、まりさのせいだ。 ドラゴン花火は真上にしか火を発さない、青年達はせいぜいまりさ達の悲鳴が上がればいいな程度で考えていたのだが、まりさが勝手に事態を悪くした。 ダンボールの火はすぐにまりさ達を襲った。 「れ゛い゛む゛も゛う゛ぢょっどむ゛ごう゛い゛ぐん゛だぜ! ばり゛ざがも゛え゛じゃう゛ん゛だぜ!」 「も゛え゛じゃえ゛ばい゛い゛でじょっぉお゛お゛お゛!!! でい゛ぶばい゛ぎの゛ごる゛ん゛だよ゛ぉぉぉ!!!!」 先ほどまでの二匹はなんだったのか、二匹の間にもはや情なんてものは存在しない。 迫りくる火の手に二匹はどうすることもできない。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! ばり゛ざの゛お゛ぼう゛じざん゛がぁぁぁぁ!!」 遂に、火に近かったまりさの帽子に火がついた。 「や゛べでぇぇぇぇ!!!」 帽子を燃やしつくすまでもなく火はすぐにまりさを燃やし始めた。 「ゆ゛ぎゃぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 帽子を燃やし、髪を燃やし、遂には皮をも燃やしていく。 燃えて行くのは背面からなので、まりさは大粒の涙と大量の涎、そして汗をかいて痛みで動かなくなった体で必死に耐えるしかなかった。 「ゆふふ! でいぶはだすかるんだよぉぉぉ!! まりさはそこでもえてね! れいむはにげるよ!」 流石餡子脳、なぜ火がここまで回って逃げられなかったのかさっぱり忘れている。 そして辺りを見回す。 「どぼじででぐぢざんがないのおぉおおぉ!!!」 やはり絶望的だと思い出す。 「めらめらさんはさっさときえてね! ふーふー!」 暑い時は風、そう思ったれいむは火に向かって息を吐く。 しかしそれは焼け石に水どころではない。 「どぼじでぇぇぇぇえぇl!!!」 火は消えず、寧ろ勢いを増してれいむに襲いかかってきた。 すぐに火は全身に廻り、まりさを焼きつくし、れいむに火が移り、同じように全身に回った。 「や゛め゛でぇぇぇぇ!! でい゛ぶがぁぁぁ!! ぜがい゛の゛だがら゛も゛の゛の゛でい゛ぶがも゛じゃう゛よ゛ぉぉぉぉ!! ぜがい゛の゛ぞん゛じづだよ゛ぉぉぉぉぉお゛お゛!!!」 「おい、そろそろやばいぞ、水水」 「アイアイサー!」 れいむ全身に火が回った頃、青年達はが水をかけ、消化したのだ。 流石に火が大きくなりすぎて、何回もバケツを汲んでくる羽目になったが。 何も無い広い空き地でよかったということだ。 「見事に炭饅頭が出来上がったな」 「こりゃまずそうだ」 真っ黒な炭と化した二匹。 流石に中枢餡とまでは行かなくとも、ほぼ全部が炭である。 もはや反応も見込めないだろう。 「さて、ゴミは持ち帰りますか」 「だな」 バケツに二つの炭の塊を入れると潰す。 サッカーボールほどの大きさだったそれは崩され、バケツの中に入る程度に崩れた。 そして二人は立ち去る。 花火の後の騒がしさは、耳が痛いほどの静寂を持って幕を閉じるのであった。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー 大きく振りかぶったあき http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/2248.html 個人感想掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1283009109/l50 25作目です。 では、最後まで見ていただけたら幸いです。 anko3685 『れいむとまりさのうた』の挿絵ありがとうございました。 大きく振りかぶったあき
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1796.html
437 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 12 51 ID MjITemYk ♪ルールル♪ルルル♪ルールル♪ルルル♪ルール―ルール―ルールル♪ ♪ルールル♪ルルル♪ルールル♪ルルル♪ルール―ルールール―ル♪ル♪ルー♪ 戦場ヶ原「さあ今日も始まりました、『毒吐き代行の部屋』。パーソナリティは私、戦場ヶ原ひたぎと…」 C.C.「私、C.C.と…」 戦場ヶ原「下僕…もとい、アシスタントの上条当麻君でお送りします」 上条「………」 戦場ヶ原「あら、どうしたの、上条君?」 C.C.「いつもの面白おかしいツッコミはどうした?」 上条「いや…もうその手の毒舌に一々反応してたらホント疲れるから…ある程度のことはもうスルーすることにした…」 C&戦「「つまらない男…」」 上条「何とでも言え…で、今日は一体何をするんだ?見た感じ、某有名長寿トーク番組みたいになってるが…」 C.C.「トークをするに決まっているだろう。何の為にその某有名長寿トーク番組みたいに、オープニングに曲を流したと思ってる?」 上条「いやそれいつもの雑談と一緒じゃねーか…」 戦場ヶ原「まあそうだけど…何事も楽しまないと損じゃない」 C.C.「マンネリ化を防ぐ為にも、色々とやってみないとな」 上条「…最近のお前ら…ホントイキイキしてるよな…」 C.C.「まあ、確かにそうだな」 戦場ヶ原「『死者充』の仲間入りも近いわね…」 上条「お前らはどんだけ『死者スレ用語解説』にこだわってるんだ…」 438 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 13 25 ID MjITemYk 戦場ヶ原「まあ、とりあえずゲストをお呼びしましょうか」 上条「ん?ゲストなんかいるのか?」 C.C.「当り前だろう…3人だけで話していたら本当にいつも通りだ」 戦場ヶ原「ええ、いつも通り上条君をいじって終わってしまうわ」 上条「…ツッコまねーからな…」 C.C.「ふん…本当に今日はつまらんなお前は…」 戦場ヶ原「まあ、それもいつまでもつかしらね…」ニヤッ C.C.「まあそうだな…」ニヤッ 上条「?」 戦場ヶ原「それでは本日のゲストは…」 C.C.「この2人だ」 ジャーーーン!!! セイバー「……どうも……」 黒子「……ですの……」 上条「」 戦場ヶ原「という訳で本日のゲストは、死者スレでの上条君によるそげぶ脱衣被害者2号のセイバーさんと…」 C.C.「上条当麻とは御坂美琴を巡る犬猿の仲の白井黒子さんだ」 上条「ちょっと待てぇぇぇーーーーーーー!!!!!!!」 439 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 13 57 ID MjITemYk C.C.「おや、もうツッコんでしまうのか?」 戦場ヶ原「あっさりし過ぎてて、逆につまらないわね…」 上条「やかましい!!さすがにこれはスルーできるかっ!!」 C&戦「「どの辺が?」」 上条「色々あるが順番にツッコんでいく!まず1つ目!何で2人の紹介文で俺がいじられてんだ!?」 C.C.「決まっているだろう」 戦場ヶ原「そこに上条君がいるからよ」 上条「何でもそれで通ると思うなよ!!2つ目!これを書いてる人は原作知らないからセイバーは出さないんじゃなかったのか!?」 戦場ヶ原「確かにそんなことも言ってたわね… 374」 C.C.「だがこの死者スレでは、原作のキャラなんてあまり関係ないということについ最近気付いたそうだ。現にセイバーはもうキャラがほとんど崩壊してるのが、アニメしか知らなくても分かるしな」 上条「それはお前らにも言えるけどな!!3つ目!!これが一番重要な所だ!!!」 C&戦「「何?」」 セ&黒「「………」」 上条「何でこの2人をセットで呼んだんだぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!」 戦場ヶ原「え?別に意味はないけど…」シレッ C.C.「その辺にいたのを適当に呼んだだけだ」シレッ 上条「嘘つけっ!!!どう見ても悪意しか感じられねーよっ!!!」 440 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 14 27 ID MjITemYk セイバー「…あの…それで…」 黒子「私達はいつまで放置されてればいいんですの?」 戦場ヶ原「あら、ごめんなさい」 C.C.「この童貞ボーヤがどうでもいいことで喚くのでな」 上条「今童貞なの関係ないだろ!!」 戦場ヶ原「あら?認めたわね」 上条「うるせぇ!!」 C.C.「まあ、いい加減雑談を始めようじゃないか」 戦場ヶ原「じゃあ質問いいかしら?」 セイバー「はい、どうぞ」 黒子「答えられることには答えますの」 戦場ヶ原「では遠慮なく…2人共、衛宮君とはどうなってるの?」 セ&黒「「………」」 上条「いきなり地雷踏んでんじゃねぇぇぇーーーーーーーっ!!!!!!!」 戦場ヶ原「だってこれを聞かなかったら、2人一緒に呼んだ意味がないじゃない」 上条「やっぱり狙って呼んでんじゃねーかっ!!」 C.C.「何を分かり切ったことを…」 セイバー「いや、あの…そのことは…できれば触れないでいて欲しいのですが…」 黒子「み、右に同じくですの…」 戦場ヶ原「あら?別にいいのよ…ドロドロの言い合いをしてくれても…」 C.C.「むしろそれを期待して呼んだのだからな」 上条「煽ってんじゃねーよ!!」 441 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 14 54 ID MjITemYk 戦場ヶ原「じゃあ個別に質問していくわね…まずはセイバー」 セイバー「は、はい」 戦場ヶ原「今アニメやってる『Fate/Zero』は、『Fate/stay night』の10年前の話ってことだけど…」 セイバー「はい、『Fate/stay night』は『第五次聖杯戦争』の話、『Fate/Zero』は『第四次聖杯戦争』の話です」 C.C.「だが、それだと気になることがあるのだが…」 セイバー「何でしょう?」 C.C.「『聖杯戦争』は60年周期で行われると第1話でも言っていたが、何故第四次、第五次の間が10年しか空いていないんだ?」 黒子「そういえばそうですわね…」 上条「意外と真面目な質問だ…」 セイバー「ああ、それは…いえ、ここで言うより、アニメを最後まで見てもらった方がいいでしょう」 戦場ヶ原「上手く宣伝に繋げたわね…」 C.C.「まあ、ネットで調べればすぐに分かると思うがな」 セイバー「いやだからアニメを見てくださいよ!!」 戦場ヶ原「そういえば『Fate/Zero』、『Fate/stay night』両方に登場してたキャラが、セイバーの他にもいたわね」 C.C.「うむ…衛宮切嗣にイリヤスフィール、言峰綺礼やギルガメッシュ…いや『Fate/Zero』では『アーチャー』と呼ぶべきか…」 上条「俺達の知ってるアーチャーと混同するよな…」 セイバー「まあ、『セイバー』や『アーチャー』等は、そのサーヴァントの『クラス』の呼び名ですから…」 上条「ふ~ん…あだ名みたいなもんか?」 セイバー「違います…」 戦場ヶ原「そんな訳ないでしょ…」 C.C.「何を言ってるんだお前は…」 黒子「これだから類人猿は…」 上条「そこまで言う!?」 C.C.「話を戻して…他には遠坂凛や間桐桜も登場していたな」 黒子「!」ピクッ 上条「ん?どっかで聞いたような…」 戦場ヶ原「前に衛宮君がハーレム自慢してたじゃない」 上条「ああ、あのt」 セイバー「シロウはハーレム自慢などしてません!!」 黒子「そうですの!ただ周りに女の子が多いだけですの!!」 上条「いや…そういう話されるだけで、モテない男には自慢にしか聞こえないんですよ…」 戦場ヶ原「それに2人共、それ言ってて虚しくならない?」 セ&黒「「うっ…」」ズーン C.C.「後上条、お前がそれを言うな」 上条「へっ?何で?」 戦場ヶ原「分からないならいつか刺されるといいわ…肝臓の辺りを…」 上条「何で!?しかもやけに具体的!?」 442 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 15 16 ID MjITemYk 戦場ヶ原「じゃあ次は白井さんに質問ね」 黒子「はいですの」 戦場ヶ原「白井さんの能力『空間移動(テレポート)』は、『学園都市』でもかなり希少な能力らしいけど…」 C.C.「それはどれぐらい希少なんだ?」 黒子「そうですわね…少なくとも、『常盤台中学』には、私以外に『空間移動』能力者はいませんわ」 上条「確か『常盤台』って、生徒の数200人くらいいたよな…その中で1人だけってすごくないか?」 セイバー「確かに…」 戦場ヶ原「資料によると、『学園都市』全体でも、白井さんを含めて58人しかいないそうよ」 C.C.「同時に複数の物体を転移できるのは、白井を含めて19人しかいないそうだ」 黒子「…って資料があるなら質問した意味がないじゃありませんの…」 C.C.「作者的裏設定では、『白井黒子よりも見た目とインパクトが≪派手で強い≫』ことがLEVEL5の条件の1つらしい」 黒子「…メタ発言まで飛び出しましたの…」 上条「気にするな…こいつらいつもこんな感じだ…」 C.C.「そうだ、すっかり忘れていた…お前に返すものがあったんだ」 黒子「何ですの?」 C.C.「このマル秘ノートだ」 黒子「なななな、何故それがここにーーー!!!!???」 戦場ヶ原「さあ?誰かの支給品に紛れていたか…」 C.C.「あるいは島のどこかに隠されていたか…いずれにせよいつの間にかここに来ていたのだ」 黒子「そ、そんな…はっ、まさかこの前お姉様が、出合い頭に電撃を浴びせて来たのは…」 戦場ヶ原「そういえば随分怒ってたわね…」 黒子「や、やっぱり…ばれないように名前は暗号にしましたのに…」 上条「いや、あれ暗号とかじゃねーだろ…」 C.C.「あれでごまかせると思っていたのか…?」 443 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 15 47 ID MjITemYk 戦場ヶ原「じゃあここからは軽ーい雑談をしましょうか」 C.C.「そうだな、軽ーい雑談をしよう」 上条「お前らにとっての軽いがどの程度か気になるんだが…」 戦場ヶ原「先日アーニャさんが出してくれた『死者スレ登場回数集計結果』のことだけど…」 上条「ああ、あれか…お前ら『『ミホミホに勝ったーーーーー!!!!!』』って大喜びしてたな」 C.C.「その後のお前の余計な一言で、一気に冷めたがな…」 上条「いや…事実を言っただけだし…」 戦場ヶ原「でも『毒吐き代行』がなければ、第5回放送組は、福路さんのダントツだったわね…」 C.C.「うむ…あれだけ雑談をしても、逆転できたとは言えギリギリだった…どれだけ書き手に愛されてるんだ…」 戦場ヶ原「『死者スレラジオ』も5人も順番を抜くくらいだしね…」 上条「お前らまだ言ってんのかよ…」 C.C.「この集計結果について2人はどう思う?」 セイバー「そうですね…私は大分早い段階からここに来ていますから、順位もそれなりに高い位置にいますね…」 C.C.「まあ、本編で『シロクロ』が投下される度に、大暴れしていたらしいしな」 黒子「へぇ~…」 セイバー「な、何故それを!?」 C&戦「「みんなに聞いた」」 上条「前は衛宮と白井の予約が入っただけで、みんな臨戦態勢に入ってたらしいな…」 セイバー「そ、そこまで…」 戦場ヶ原「それでその度に…え~と…フライさんが死んでたのよね…」 上条「らしいな」 C.C.「いやツッコまないのか?」 上条「あの人の名前は別にいいだろ」 戦場ヶ原「でも、そげぶ脱衣ショーには驚いたわね…」 上条「唐突にその話すんの!?」 C.C.「ああ…その後セイバーが猫耳メイドで登場したのにも驚いたな…」 セイバー「は!?いや私はそんな恰好していませんよ!!」 戦場ヶ原「何を言っているの?他にもチャイナドレスとかミニスカナースとか、色々コスプレしてたじゃない」 セイバー「してません!!デタラメを言わないでください!!」 上条「うん…確かにそんな恰好はしていなかったと思うが…」 黒子「私も記憶にありませんの…」 セイバー「ほら!2人もこう言ってるじゃないですか!」 C.C.「甘いな…たかが2人が味方についた程度で…」 戦場ヶ原「ねえセイバー…真実って何だと思う?」 セイバー「何を突然…真実とは実際に起こったことではないですか」 C.C.「違うな、間違っているぞ」 戦場ヶ原「真実とはね…大多数の人達がそれが本当の事だと信じた事を言うのよ」 C.C.「現に歴史では『アーサー王』は男だと信じられ、それが真実となっているじゃないか」 セイバー「そ、それは…」 戦場ヶ原「つまり今私達が言ったことも、この雑談を読んだ読み手の人達が本当の事だと信じたら、それが真実になるのよ」 セイバー「そ、そんな馬鹿な!!私は断じてそんな恰好していません!!みなさん信じて下さい!!」 C.C.「今セイバーはバニーガール姿で涙目上目使いで訴えているぞ…」 セイバー「だからデタラメを言わないで下さい!!!」 444 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 16 07 ID MjITemYk 戦場ヶ原「それで、第5回放送まで本編出演回数トップだった白井さんはどう思う?」 黒子「何か嫌味に聞こえますの…」 C.C.「嫌味に決まっているだろう、私達は本編で空気だったのだからな…」 黒子「開き直るんですのね…そうですわね…ここに来てからあまり目立っていないような気がしますの…」 戦場ヶ原「むしろ本編に出ていた時の方が、ここに与えていた影響も大きいわね…」 C.C.「誰かさんが大暴れしていたからな…」 セイバー「そ、それを言わないでください…!」 上条「でも何で死者スレではあんまり出番が増えないんだろうな?」 戦場ヶ原「単純に白井さんが来た頃には、もうスレの過疎化が始まっていたからでしょう」 上条「おーーーいっ!!!それ言っちゃダメだろ!!」 C.C.「だが白井はまだマシな方だぞ…ファサリナや浅上など…」 黒子「そ、そうですわね…まだ恵まれてますわよね…」 戦場ヶ原「誰かファサリナさんと浅上さん、そこに馬イクを加えたコントを書いてくれないかしら…」 上条「何無茶振りしてんだ…」 445 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/09(日) 12 16 27 ID MjITemYk C.C.「そういう訳で、そろそろ『毒吐き代行の部屋』も終わりの時間が近づいて来たな…」 戦場ヶ原「単純にネタが尽きただけなんだけどね」 上条「それを言うな」 セイバー「何だかどっと疲れました…」 黒子「私もですの…」 C.C.「では最後に、2人に質問をして終わりにするか…」 セイバー「何ですか…?」 黒子「ここまで来たら何でも答えますの…」 上条「嫌な予感しかしない…」 C.C.「結局2人は、衛宮とはどこまで進んでるんだ?」 戦場ヶ原「デートは週何回?どれくらいの周期で交替してるの?」 セ&黒「「」」 上条「やっぱり碌なオチじゃねーーーーーっ!!!!!」 ♪ルールル♪ルルル♪ルールル♪ルルル♪ルール―ルール―ルールル♪ ♪ルールル♪ルルル♪ルールル♪ルルル♪ルール―ルールール―ル♪ル♪ルー♪
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/1353.html
828 :名無しさんなんだじぇ:2012/08/18(土) 05 48 30 ID 5O5SNKrg とーか「サバイバルゲーム大会?」 デュオ「あぁ、なんか停滞しているときに、なんにも考えずに銃をぶっ放すってのはなかなかいい気晴らしになるぜ?」 とーか「そんなものをやった所で紬さんと田井中さん、それに本職の方々が有利になるだけだと思われますわ」 デュオ「…一般人の人間がサバゲーで爽快感を感じたいとか思うのか?」 とーか「わたくしどもが認可するのは、みなさんが(←ウェイト)明るく楽しく参加できる催しだけですから」 デュオ「お前のところの娘が活躍できないからってハッキリ言ったらどうだよ?」 とーか「それでもいいですけど」 デュオ「いいのかよ! ちょっとは否定しろよ!」 とーか「衣が明るく楽しく参加できるようなイベントであれば、こちらとしても認可できるものになる、という言い方ではいかがでしょうか」 デュオ「アイツが基準かー…。 そりゃ難題だな」 とーか「イベントはあるに越したことはありませんから、基準をクリアできる案が浮かんだらいつでも相談してくださいまし」 デュオ「分かった。 もうちょっと練ってくるわ」 とーか「楽しみにしてますわ」 829 :名無しさんなんだじぇ:2012/08/19(日) 23 21 35 ID mA2Tr8UU ~~格納庫~~ デュオ「……てな訳で、サバイバルゲームは却下。 ま、確かに天江みたいな奴にゃ本職相手は荷が重いだろうな」カチャカチャ ヒイロ「成程、なら天江のような子供でも問題無く楽しめれば問題は無いのか」カチャカチャ デュオ「それが問題なんだよな……」カチャカチャ 刹那「ホンダム、そこのコイルを取ってくれ。 ……要はBB弾や豆で怪我をしなければいいのだろう? カギ爪の義手に組み込んだ小型GNフィールド発生装置を持たせてみるのはどうだ?」キュイイイイイン デュオ「あれ結構重いぜ? それに、考えてみりゃこのくそ暑い中重いモデルガン担がせて森の中を延々歩かせて、熱中症になられても困るしな」バヂバヂバヂ ヒイロ「………………」キリキリ デュオ「やっぱ今回は却下かねえ……」シュウウウ ヒイロ「………………デュオ」 デュオ「お? どうしt」 ヒイロ「お前を殺す」チャキッ デュオ「へ――」 ビシャッ!! デュオ「…………おいヒイロ、こりゃ何の真似だ……?」←頭からびしょ濡れ ヒイロ「他意は無い。 ただ、これなら危険は無いだろうと思っただけだ」つ水鉄砲 デュオ「だったら口で説明しろよ……けどまあ、確かにこれなら危険もねえし、暑い夏にはうってつけかもな」 刹那「いっその事、舞台も水泳大会の時のプールでやったらどうだ? せっかくの夏だ、たまには息抜きも悪くないだろう」 デュオ「よし、そうと決まれば話は早いぜ! ちょっとひとっ走り行ってくるわ!」 ファサリナ「流石はヒイロ達ですね。 あれだけ話し込みながらでも、少しも作業ペースが落ちません」 プリシラ「確かにすごいけどさ、なんかホバーベースの形状が文章じゃ言い表せないような状態になってきてるんだけど……」 830 :名無しさんなんだじぇ:2012/08/21(火) 22 51 16 ID wCndoaEE リボンズ「ふふふ、今度こそ水泳大会の時に没になってしまった隠しステージを使う時だね、イリヤスフィール」 イリヤ「やめい」 831 :名無しさんなんだじぇ:2012/08/29(水) 00 12 00 ID ofJzt8X6 ~プール~ とーか「それでは只今より、プールでの水鉄砲大会を始めますわ!」 ワーワー! とーか「各自、水鉄砲と的は行き渡りましたわね。的を撃ち抜かれた方から失格! 残った方の優勝ですわ!」 ワーワー! とーか「それでは……よーい……スタート!」 ~数十分後~ とーか「終了ですわ~」 デュオ「いやちょっと待てぃ!」 とーか「何ですの騒々しい」 デュオ「スタートと終了が同じレス内で収まるってどういうことだ! ゲームの経過とか読み手に全く伝わらねぇじゃねーか!」 とーか「いきなり随分メタなツッコミですわね」 デュオ「やかましい! さすがにツッコまずにはいられねぇよこれは!」 とーか「だってもう次の本編投下まで日がありませんし、そもそもリレーも期待できない今の死者スレでこんな長々続きそうなイベントを始めるのは無理がありますわ」 デュオ「だったら最初から始めなきゃいいだろ」 とーか「でもそれだとせっかく企画した書き手さんが可哀想ですし、一応やったという体は見せておかないと」 デュオ「そっちの方が何か嫌な感じがするけどな!」 とーか「とりあえず、優勝は衣ですわ!」 衣「わーい!」 デュオ「……それもツッコみたいんだけどよ、明らかに天江の的が他のより小さくねぇか?」 とーか「錯覚ですわ」 デュオ「じゃあゲーム中に天江を守るように周りの奴らを蹴散らしてた執事の残像が見えた気がしたんだが?」 とーか「幻覚ですわ」 デュオ「……あぁそうですか」 ~んで~ ヒイロ「戻ったかデュオ」 刹那「向こうは何と?」 デュオ「ダメだ、聞く耳持たねー」 ヒイロ「そうか、まぁたかがゲームにムキになることもないだろう」 デュオ「でも俺らプロがあんな子供に負けたってのはなー」 刹那「一応言っておくが、天江はお前たちより年上だぞ」 デュオ「……まぁそうなんですけどね」 ヒイロ「……ところでずっと気になっていたんだが」 デュオ「何だ?」 船井「」チーン プカプカ ヒイロ「何故奴は水鉄砲の大会で死んでいるんだ?」 デュオ「いや……俺に訊かれても……」 刹那「それが船井だから……としか説明できないな」
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/81.html
↑ 26 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/14(水) 17 56 52 ID W7OQ+xw3 前スレ955のつづきだじぇ タコだのイカだの:いちもどおりののどちゃんだったじぇ 超会長:おっかしいわねー。私がこの前入ったときはとてもスパルタンだったわよ? タコだのイカだの:きっと別人だったんだじぇ 超会長:優希はどういう名前で入ったの?まさかタコだのイカだのじゃないでしょ? タコだのイカだの:tomberだったじぇ? 超会長:tomber? 絶世の美ワカメ:ウチがつけたんじゃ 超会長:まこが? 絶世の美ワカメ:別のところでnamberってのがいてな 絶世の美ワカメ:お前、そりゃnumberじゃろう、と突っ込んだら 絶世の美ワカメ:これは私が南場で最強だから付けたんです数字は関係ありません! 絶世の美ワカメ:ってエライ怒られてのぉ。ま、その時にふと思いついたんじゃ タコだのイカだの:我、東場の神、tomberなり!だじぇ 超会長:んー、もしかしたら和はそのHNで優希と気づいたんじゃないかしら? タコとかイカとか:まさか、だとしたらのどちゃんえすぱーだじぇ! 超会長:それより優希? タコだのイカだの:なんだじぇ? 超会長:tomberって外人が読むと「とんま」って読むかもしれないからやめた方がいいわよ? タコだのイカだの:じぇ!? 超会長:それからtombってお墓って意味だからね? タコだのイカだの:じぇじぇっ?! 絶世の美ワカメ:優希にぴったりと思ったんじゃがのぅ・・・ タコだのイカだの:じぇぇ~~~~~~~~~~~~~~っ!!? 29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 18 32 28 ID owAUWZn5 26 tonberなら何とかなっていたのかなw どうせならEasterの方がよかったのかもw 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1761.html
317 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/14(月) 04 29 10 ID CLyVfJBc 部長「あ、刹那君ちょうどよかった。はい義理チョコ」 刹那「あぁすまない」 部長「全く面倒な風習だとは思うけど、コレも人付き合いの一環なのよねー まぁ、ちゃんとお返ししてよね?あ!エツァリくーん!」タタタタタ 刹那「…」 ヒイロ「どうしたガンダムバカ」 刹那「チョコを貰った」 ヒイロ「そうか」 刹那「義理チョコといわれた」 ヒイロ「そうか」 刹那「俺は…喜ぶべきなのだろうか…」 ヒイロ「お前はどう思う」 刹那「分からない…本当に分からないんだ…」 318 :名無しさんなんだじぇ:2011/02/14(月) 20 11 04 ID h2P9qrEk 部長「はい、エツァリ君。義理チョコ」 エツァリ「あ、ありがとうございます…こんなに大きいチョコ、作るの大変でしたでしょ?」 部長「義理チョコ一つにそこまで感謝されると、それはそれで嬉しくなるわね」 エツァリ(あぁ僕にはミサカさんがいると言うのに、やっぱりこういうのを貰えると嬉しいものなんだなぁ… まだ未練があるのかなぁ、僕…) 部長「あー、でも彼女がいるエツァリ君には上げない方がよかったかー。嫉妬されても困るしねぇ?」 エツァリ「い、いえ!ありがたく頂きます!」 部長「そう?それじゃお返し、よろしくね」タタタタタ 小萌(竹井さん、今更嫉妬とか気にするようなものなんですかぁ?)ヒソヒソ 玄霧(これはいわゆるブラフですね)ヒソヒソ 小萌(あぁ、自分への思いをふっきれてるかどうか、試したわけですねぇ!) 玄霧(なるほど、そういうものなんですか) 小萌(でぇ、結局海原さんは吹っ切れてないことを露呈しちゃったわけですねぇ。情けないけどそれもまたせーしゅんですぅ!
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/713.html
327 :名無しさんなんだじぇ:2010/07/17(土) 23 50 22 ID /k01ytWk 部長「原作で悲惨な目にあっているのを見て落ち込むとか贅沢な話よねぇ」 海原「どうしました、竹井さん」 部長「んー、海原君もうちょっと下お願い」 海原「こ、この下って!」 部長「え?ただのマッサージでしょ?なに遠慮してるのよ」 海原(お、おかしい!現世では女体なんて見慣れていたはずなのに!なぜ、こんなにも興奮を…?!) ビリビリ「あれー、海原君どうしたの?」 海原「ひぃあ?!!」 部長「あら、御坂さん。いえね、海原君がマッサージできるっていうからお願いしてるのよ」 ビリビリ「へー、あたしもお願いしていい?」 海原「あ、あ、あ、あ、あ…」 リリーナ「あれはわざとやっているのでしょうか?」 池田「清澄の部長はともかく、御坂に身体使った誘惑とかできるわけないし」 アーニャ「二人とも絶対安静」 マリアンヌ「感電死直前なのに復活早いのねぇ池田さん」 328 :名無しさんなんだじぇ:2010/07/18(日) 00 06 32 ID 7M6c7Cno カイジ「ところでビリビリの能力で電気マッサージとか可能なのか? 手加減出来ずに黒こげとかは勘弁なんだが」 とーか「手加減はできるみたいですから可能じゃないんですの? ただあの人が他人にそんなことをするタイプには見えませんけど」 池田「御坂なら最初は断るけど好奇心でやるかもしれないし」 329 :名無しさんなんだじぇ:2010/07/18(日) 00 14 14 ID uu1R4RZY ガガガガガガガガ とーか「あら、救急隊ですわ」 カイジ「誰だろうな」 アーチャー「なんでこんなになるまで我慢したんだ!」 海原「御坂さんが…面白そうだからやってみたいって…」 ビリビリ「死なないで!海原君!」 部長「加減が分からないからって電圧変えて何十回も試すからよ…」 カイジ「黒焦げだな」 とーか「よく生きてますわね」 池田「もう死んでるし!」