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校内イベント(氷上くんと)1回目 2回目 3回目 校内イベント(姫子さんと)1回目 2回目 3回目 校内イベント(氷上くんと) 1回目 ●● (あ、氷上くんと若王子先生だ。) 氷上 「若王子先生。 芳香族化合物の有機結合について 教えていただきたいんですが……。 若王子「あぁ、それならまず代表的なところで ベンゼンの有機結合について 教えてあげます。 氷上 「ありがとうございます! じゃあ、これから自習室で—— 若王子「や、これからですか? それは……困りました。 先生、急いで購買へ行かないと……。 氷上 「購買ですか? 若王子「だってほら、 今話題の超熟カレーパン…… 早く並ばないと、今日も買えないです。 氷上 「……は? 若王子「ごめんなさい! 氷上 「あ、若王子先生! ●● 「……氷上くん、残念だったね。 氷上 「●●君、見てたのかい。 ●● 「うん。……若王子先生も 超熟カレーパン争奪戦に 参加してたんだね。 氷上 「勉強不足だったよ……。 でも、こんなことで諦めるもんか! 2回目 ●● (あ、氷上くんと若王子先生だ。) 氷上 「若王子先生! 若王子「や、氷上君。 氷上 「お急ぎのところ申し訳ないですけれど、 今の授業で質問があります。 若王子「あの、えぇと…… 先生、実は急いでまして。 氷上 「”超熟カレーパン”ですね? それなら僕が一つ確保しておきました! ですから—— 若王子「氷上君、遅いですよ。 今はみんな ”夜店の焼きそばパン”に夢中です。 氷上 「そんな! だって、この間までみんなあんなに…… 若王子「わかってないなぁ! 流行ですよ! じゃあ! 氷上 「あっ! 待ってください! ●● 「氷上くん、残念だったね。 若王子先生、購買の新メニューに ハマってるみたい。 氷上 「君か。……また見られたな。 二度もパンにしてやられるとは 思いもしなかったよ。 ●● 「質問するのも大変だね。 若王子「……いや、若王子先生の言うとおりだ。 僕が甘かった。 次こそは、万全の態勢で臨むぞ。 3回目 ●● (あ、氷上くんだ。) ●● 「氷上くん! 氷上 「君か。ちょうどいい、見ていてくれ。 今日こそは若王子先生に、 僕の質問に答えてもらう。 ●● 「なんだか自信たっぷりだね。 氷上 「ああ、秘策があるんだ。 ……あ、見つけた。 若王子先生! 若王子「や、氷上君。 先生、今日も急いでまして。 ……やや、それは!! 氷上 「やはり、ご存知でしたね? そう、今噂の”極まろメロンパン”です。 若王子「そんな…… だって、購買では明日入荷予定って! 氷上 「もちろん、 生徒会執行部の権限を悪用しました。 若王子「氷上君! ズルイじゃないですか! 氷上 「わかっています。 だから、これ以上僕に 道を踏み誤らせたくなければ—— 氷上 「あるいは この”極まろメロンパン”が 欲しければ…… 氷上 「答えてもらいましょうか? 僕の質問に。 若王子「……よろしい。 氷上 「で、今日の質問なんですけれど、 ベンゼン環のπ電子雲の 軌道について…… 若王子「あぁ、それならちょうどいいレポートが 今月の学会誌に…… ●● (氷上くん、 とうとう先生を超えた?) 校内イベント(姫子さんと) 1回目 ●● (次の授業は化学。 予鈴の前に準備しなきゃ!) ●● (あれ? 若王子先生と姫子先輩だ……) 花椿 「カメリア倶楽部の専属になれば、 お給料は今の倍……いいえ、 3倍お支払いすると言っているのよ? 若王子「はぁ、 もうそのお話は何度も…… ●● 「あの、若王子先生? 若王子「●●さん。 花椿 「あら、デイジー。 ごきげんよう。 ●● 「すみません、お話中。 次の授業の準備なんですけど…… 花椿 「お話って? わたくしたち、何も話してなくてよ? ねぇ、若王子先生? 若王子「はい、なにも。 ●● 「え? でも今、お給料がどうのって…… 花椿 「やだ、おかしな子! きっと夢を見ていたのね? 乙女の白日夢を。 女生徒A「姫子様、 こんなところにいらしたんですか? 女生徒B「そろそろ授業のお時間です。 花椿 「いけない! 姫子、授業に遅れちゃう! チャオ! 女生徒AB「チャオ! 若王子「さぁ、授業の準備をしましょう! ●● (なんか、怪しい……) 2回目 ●● (次の授業は化学。 予鈴の前に準備しなきゃ!) ●● (あっ! また、若王子先生と姫子先輩だ……) 花椿 「いい加減に、あんなボロアパート、 引き払っておしまいなさいな。 若王子「はぁ、 しかし、あれでも 住めば都というかですね…… 花椿 「よくて? 花椿財団を味方につければ、 研究所の一つや二つ—— ●● 「あの、若王子先生? 若王子「●●さん。 花椿 「まあ、デイジー。 ごきげんよう。 今日も可愛らしくてよ? ●● 「は、はい、 ありがとうございます。 花椿 「デイジー…… もしかして、 また、何か聞こえたのかしら? ●● 「いいえ! わたし、なにも! 花椿 「クスッ#ref error :指定ページの閲覧権限がありません。ログインするか、別のページの画像ファイルを指定してください。 お利口さん。 女生徒A「姫子様、 こちらにいらしたんですね? 女生徒B「お昼寝の準備が整いました。 花椿 「あら、もうそんな時間? 姫子、もう行かなきゃ。 チャオ! 女生徒AB「チャオ! ●● 「あの、若王子先生—— 若王子「さあ、僕たちも授業の支度だ! ●● (ゼッタイ変だよぉ!) 3回目 ●● (次の授業は化学。 予鈴の前に準備しなきゃ!) ???「もう、見過ごせないわ。 教頭には姫子から厳しく 言っておきます。 若王子「や、それだけは! 本当になんともありませんから! ●● (若王子先生と……姫子先輩!? よし! 今日こそは……) 花椿 「いいえ。 今朝の職員会議での あなたに対する失礼は許せません。 若王子「あれは、僕が悪いんです。 姫子さんが心配しているような ことは何も…… 花椿 「あら、遠慮なくて水臭くてよ? 若王子君とは 古いお付き合いですもの。 ●● (……若王子”クン”!?) ●● (いけない!!) 花椿 「だぁれ? 盗み聞きをするはしたない子は? 若王子「●●さん。 ●● 「あの…… ごめんなさい。 わたし…… 若王子「姫子さん! 彼女には言って聞かせます。 ですから—— 花椿 「いやだ、若王子先生! 何を慌ててらっしゃるの? デイジーとわたくしは大の仲良しよ? 花椿 「そうよね? デイジー#ref error :指定ページの閲覧権限がありません。ログインするか、別のページの画像ファイルを指定してください。 ●● 「あの……はい。 女生徒A「姫子様、 午後のお茶のお時間です。 女生徒B「吾郎先生がお待ちかねですよ? 花椿 「いけない! 姫子、急がなくちゃ! じゃあね、チャオ! 女生徒AB「チャオ! ●● 「若王子先生、 姫子先輩って、いったい—— 若王子「●●さん、よく聞いて欲しい。 ●● 「は、はい! 若王子「世の中には、 知らない方がいいこともある。 ……例えばこれがそうだ。 ●● (も、もう深追いはやめよう……)
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179 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/07(木) 06 28 46 [ lVzUnRF6 ] 白玉楼の庭の手入れを夜中に全部やっておきたい。 白玉楼の部屋という部屋、廊下という廊下を隅から隅までピカピカに掃除しておきたい。 溜まってる洗濯物を全部真っ白にするぐらいの勢いで洗濯しておきたい。 幽々子様が満足出来るぐらいの量と味の朝食を用意しておきたい。 そして仕事を全部奪われてオロオロする妖夢を物陰からニヤニヤ見つめていたい。 180 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/07(木) 13 36 24 [ v7ooEgdw ] そんな事常人が真似できる訳もなく、中途半端にゆがめられた庭木を前で愕然となり しかし善意からやってもらった事だから怒るに怒れないで固まってる 妖夢をみてにやにやしたい 181 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/07(木) 14 17 36 [ kcjOzncM ] そして勝手に庭木を弄って妖夢に斬り潰される 180をみてニヤニヤする俺 182 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/07(木) 15 07 13 [ nZFfqXPA ] 巻き添えを喰らいつつもニヤニヤする俺。
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#blognavi 新年あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 気の置けない友人と飲む酒というのはよいものですね。 でも、どちらかというと睡眠障害けのある私は、みんなが寝ている中起きてしまってちょっと寂しい部分があるんですがね。 ところで、起きている間は、WEBを見たりするんですが、貰ったMACを使う訳です。 このMAC(iBookG4)がですね、サイズ的にとても使いやすくて、ブラウジングとかはデフォでこれを使う可能性が高くなってきましたよ。 DELLのPCはでかすぎの上、底面に通気口があるから、おなかの上におけないし、TypeUは持ち歩くには便利だけど、通常使用にはちょっと微妙だし。 12インチのディスプレイをつんだこのiBookのサイズがちょうど良いかも。 ついでにいえば、ニコニコが普通に再生できるんですが。。。 いいのかな。 カテゴリ [雑記] - trackback- 2008年01月01日 03 41 50 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/goodgames/pages/816.html
日の丸×64 日本国内からの接続であって本当に日本人かどうかはわかりませんが。 GoodGames NOOBs Conquestでは62/64ぐらいまで日本人になったのを確認していましたが、 こちらのサーバでは58/64程度が限界でした。 今回は他の国の方々には遠慮して頂いたため、 当然と言えば当然なのですが64/64を達成いたしました。 (2013/07/21 追記) と言ってる側から「何もしてないのにBANされました」と機械翻訳されたメールが... 説明が大変だ。(苦笑) ( - )
https://w.atwiki.jp/howtoffxi/pages/18.html
PS2でプレイできますか? HDD搭載型のPS2でプレイする事はできます。 HDD搭載型のPS2含め、PS2自体が生産終了しているため、新品を入手するのは極めて困難な状況です。また、導入するためには拡張コンテンツ(ジラート・プロマシア・アトルガン・アルタナ)をPS2のHDDへインストールするにはディスクメディアしか存在せず、流通している品としてはPS2用ディスクメディアは現在(2012年1月末日)ではヴァナディールコレクション2しかありません。 セット品以外では基本ディスク・別途拡張ディスクという組み合わせもありますが、新品での流通は無いに等しいという状況です。 (単品での購入は費用がかかってしまうため、オススメはしません。) 型式 HDDの有無や対応内容 備考 SCPH-10000 〇(外付SCPH-10390で対応) 外付けHDDともに生産終了 SCPH-15000 〇(外付SCPH-10390で対応) 外付けHDDともに生産終了 SCPH-18000 〇(外付SCPH-10390で対応) 外付けHDDともに生産終了 SCPH-30000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-35000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-37000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-39000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-50000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-55000 〇(後付SCPH-10400で対応) 本体、後付セット品含めて生産終了。HDD(SCPH-20401)は在庫のみ。 SCPH-50000系MB/NH ◎(標準で内臓) 通称:BB Pack。生産終了 SCPH-70000系 ×(外付も後付も不可) 生産終了 SCPH-90000系 ×(外付も後付も不可) 生産終了 導入手順1 HDD搭載型のPS2を準備します。 ヴァナディールコレクション2(新品)と拡張ディスクの「アドゥリンの魔境」を入手します。 ディスクメディアを使用してPS2のHDDにFF11のインストールを行います。 使用するアカウントは同梱の物を利用し、追加コンテンツのアビセアは別途購入していきます。 導入手順2(オススメ) HDD搭載型のPS2を準備します。 ヴァナディールコレクション2(中古でも新品でもいいので)と拡張ディスクの「アドゥリンの魔境」を入手します。(拡張ディスクの「アドゥリンの魔境」は新品でも構いません) ディスクメディアを使用してPS2のHDDにFF11のインストールを行います。 スクウェアエニックスのオンラインストアDL販売にて 【ヴァナディールコレクション3のレジストレーションコードのみ】を購入 します。 購入した【ヴァナディールコレクション3のレジストレーションコード】で登録を行っていきます。 (PC版、Xbox360版、PS2版のアカウントが全て共通なのを利用して行う方法です。) 備考 ヴァナディールコレクション2の収録内容 ジラートの幻影 プロマシアの呪縛 アトルガンの秘宝 アルタナの神兵 追加シナリオ「石の見る夢」「戦慄!モグ祭りの夜」「シャントット帝国の陰謀」 ※:追加コンテンツ「アビセア」以降は一切収録されていない為、追加で購入する必要があります。 ヴァナディールコレクション3(PC版のみ)のDL販売収録内容 ジラートの幻影 プロマシアの呪縛 アトルガンの秘宝 アルタナの神兵 追加シナリオ「石の見る夢」「戦慄!モグ祭りの夜」「シャントット帝国の陰謀」 追加コンテンツ「禁断の地アビセア」「アビセアの死闘」「アビセアの覇者」 ヴァナディールコレクション4(PC版のみ)の収録内容(e-STORE専売(スクウェアエニックス通販)2013年03月27日発売) ジラートの幻影 プロマシアの呪縛 アトルガンの秘宝 アルタナの神兵 アドゥリンの魔境 追加シナリオ「石の見る夢」「戦慄!モグ祭りの夜」「シャントット帝国の陰謀」 追加コンテンツ「禁断の地アビセア」「アビセアの死闘」「アビセアの覇者」
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10980.html
平沢憂は、朝方、クーラーを作動させて間もないリビング、そこに繋がるダイニングキッチンで、冷水に手を晒して食器を洗っていた。 どんどんと体温が奪われているような気がして、憂は窓から外を見た。 外ではじーわ、じーわ、と蝉の声が響いている。 その声はコンクリートと金属に住家を侵されているようで、心なしか寂しそうに聞こえた。 「みーんみーん」 小声で蝉の声真似をしてみてから、彼女は後悔した。 壁が声を吸いきってしまった後で彼女に残ったのは、虚しさだけだったから。 体の境界線を侵食してしまいそうな、物質的な圧力を持った静寂を、電子音が揺らして霧散させた。 憂は顔を輝かせて、急いで濡れた手を拭き、受話器を取った。 受話器から能天気な声が聞こえてきた。 『あ、憂? なんか梓が遊んでくれないんだよね。私一人だけど、憂の家行ってもいいかな?』 憂はその友人と、その日遊ぶ約束をしていたわけでは特に無い。 けれど、息苦しい空気の不動を、彼女なら簡単に崩してくれる気がして、憂は顔を綻ばせた。 「うん、是非来て」 あーい、という間延びした友人の返事を聞いてから、憂は受話器を置いた。 またしばらく、部屋には無音が闊歩した。 けれど、憂は外から聞こえてくる蝉の声に合わせて、歌うように呟いた。 「じーわ、じーわ、みんみん、つくつくぼーし」 だって、彼女は少し騒がしいもの、きっと部屋は賑やかになるだろう。 彼女なら、彼女と一緒にいる私なら。 そんな他力本願な考えを持つ憂の体温を、クーラーは少しずつ奪っていた。 すっかり部屋が冷え切ってしまった頃、憂は皿洗いを終わらせた。 少し肌寒く感じたけれど、それでも外の蒸し暑さを思って、憂がクーラーを切りかねているところで、インターフォンが鳴った。 憂は、はっと顔を上げて、玄関へと駆けていった。 扉を開けると、思わず顔をしかめるほどの暑さと、元気な声が飛び込んできた。 「やっほー、憂。いや、暑いねえ、たまったもんじゃなく暑いよお」 憂が渡したタオルで額を拭きながら、癖毛の女の子、鈴木純はへらへらと笑った。 楽しそうに、人差し指を立てて言う。 開いた扉から入ってくる蝉の音も、彼女の闊達さを際立たせているような気がした。 「アレだねえ、やっぱ夏はこう、空が透き通ってて気持ちいいね、思わず走りたくなる」 「そうなんだ」 空なんてまともに見ていなかった自分のことを思い出して、憂は曖昧に笑った。 純がさっさとリビングの方へ歩いて行ったので、憂は純の靴を揃えた。 靴の中にも熱気がこもっていて、やはり外はずいぶん暑いのだろう、憂は少し躊躇ってから、玄関の扉を閉めた。 「寒っ!」 リビングから声が聞こえて、憂は慌てて振り返った。 純がリビングから顔をのぞかせて、不満げな、そして心配そうな声を上げる。 「憂、この部屋寒すぎるよ……風邪引いちゃうんじゃないの」 でも、と憂は眉尻を下げて笑った。 「クーラー切ると、暑いし」 純は眉をひそめて、リビングへ顔を引っ込めた。 憂は笑顔を崩さないままため息をついて、同じくリビングへと向かう。 リビングに入ると、純が窓際に寝転んでいるのが見えた。 「なにやってるの?」 「日向ぼっこ」 ふうん、と返事をして、憂は冷蔵庫から麦茶を取り出して、氷を入れたグラスにそれを注いだ。 すぐにグラスは白く曇る。 暑いところと、寒いところの壁、薄いガラス一枚のその壁を憂は確かにその手に感じていた。 「憂、憂のお姉さんは、今日はいないみたいだね?」 憂は相変わらず笑顔のまま、純のいる窓際まで歩いていき、正座をして床に盆をおいた。 盆にはストローが顔をのぞかせているグラスと、ただ、冷たい麦茶だけが入っているグラスが載っていた。 「うん、なんか今度の合宿の準備するんだって。梓ちゃんが新しく入部してくれたから、凄く楽しみにしてたよ」 へえ、と気のない返事をして、純は首だけ持ち上げてストローに口をつけて、麦茶を吸い込んだ。 憂は彼女が、姉がリビングのテーブルにおいていた漫画を読んでいるのに気づいた。 純は憂の目線に気づいて、へらっと笑った。 「この漫画も合宿シーンだよ。果たして、彼らはあの強豪男子高校エースの魔球を打ち破ることが出来るのだろうか――」 純は寝転んだまま、大げさに腕を天井に向けて、ゆらゆらと振った。 憂はその様子をじっと不思議そうに見つめていた。 外の熱気をまとったままの彼女の腕が、一生懸命に部屋の空気をかき回しているようだ。 「なあんて、あっついよね、憧れるよ、合宿」 そう言ってため息をつき、純は腕を下ろした。 その腕が床についたとき、彼女は小さく悲鳴を上げた。 「冷たっ」 憂はなんとなく、掌をフローリングに当ててみた。 冷たい、だろうか。正座をしているから足に広く接しているはずの床も、彼女には冷たく感じられない。 少しずつ、少しずつ、クーラーは彼女を冷やしていったのだ。 憂は少し寂寥を込めた目で、純を、そして窓の外を見た。 「ういー、ういー」 純が自分の名前を呼んでいるのが、ずっと遠くでのことに感じられた。 憂は目を細めて、外の光景を見つめた。 蝉はどこにいる? 人工物の中で、一生懸命に鳴き続ける蝉は。 蝉の声はずっと聞こえていた、けれど、蝉は見つからなかった。 「ういってば……もう」 純がごろごろと、起き上がること無く移動していく。 彼女が転がっていた床は、体温と日光とで少し暖かくなっていて、憂はほっとした。 自分の太ももは、掌は、まだ温かくて、憂はほっとした。 ここだ。ここにいた。 後ろで電子音が聞こえた。 クーラーが悔しそうに、最後に大きく息を吐いて、動きを止めた。 憂が振り向いてみると、安心したように大の字に床に寝そべる純の姿が見えた。 「ふう。やっぱこんなに寒いのは駄目だよ。風情が無いもんねえ」 憂は彼女の言葉を聞いて、また外を眺めた。 歩道の脇には木があった、建物には日が当たっていた。 蝉は見えないけれど、やはり声は聞こえている。 「ねえ、純ちゃん……外はさ」 憂は背後の友人に声をかけて、窓ガラスに手を当てた。 ひんやりと冷たかったけれど、その薄いガラス一枚の壁は、これから確実に熱を帯びてくる、 そして、この部屋の中も。 「外は、暑いねえ」 ならば、いらない。 必要のないときは、窓を開けよう。 憂は顔に当たる熱気を感じて、明るく笑った。 「そりゃあね」 純は不思議そうに、相変わらずだらしなく寝転んだまま首を起こしてみたけれど、 窓から無遠慮に、楽しげに入ってきた熱気が額に当たって、引きかけていた汗がまたうっすらと滲むのを感じ、自然と笑顔になった。 どちらから言ったかは、どちらも覚えていないけれど、確かに彼女たちはこう言った。 「外に出よう、暑いから!」 蝉の声が膨張した空気を軽やかに揺らしていた。 …… 「軽音楽部、また今年も合宿するのよ」 クーラーの効いた生徒会室で長い髪を暑苦しく思いながら、山中教諭は冷たい麦茶を飲んでいた。 どうしてこんなことを言ったのかは分からないけれど、言ってしまった以上、教諭は相手の返事を待った。 生徒会室にいるもう一人の人物、短髪の真鍋生徒会長は、反応に困ったように小さく笑った。 「そうですか」 そう言って、生徒会長はまた書類とにらめっこをし始めた。 主に夏季休業中の部活動についてだろう。 しばらくして、生徒会長は顔を上げて言った。 「ああ、そうだ。一応先生も付いて行ってくださいね。監督責任者がいないと何かと困りますから」 山中教諭はつまらなそうに頬をふくらませて真鍋生徒会長を見つめて、麦茶に視線を落とした。 生徒会長は教諭のやけに子どもじみた表情に驚き、気まずくなって、窓の外を見た。 ぎらぎらと太陽が照っている。 めらめらと地面は熱されている。 ゆらゆらと熱くなった空気が揺れている。 薄い窓ガラスと、一生懸命動くクーラーがその熱を完全に生徒会室から締め出しているのを確認して、生徒会長は微笑んだ。 彼女には蝉の声も聞こえていなかった。 聞いているのは、ただ、かつかつと鳴り響くシャープペンシルの音と、クーラーの立てる低い音だけだった。 「のーどーかーちゃあん」 それと、教諭の歌うようなきれいな声。 冷たい大理石のような、透き通った声。 少し気だるそうな、つまらなさそうな声だった。 「どうしました?」 「合宿で泊まる別荘の傍にはね、海もあるの」 そういえば、軽音楽部が泊まる、とある部員の別荘は随分と広いと幼馴染から聞いた。 きっと大きな冷房やら、風呂場やら、色んな物があるのだろう。 ちょっと、羨ましい。 生徒会長はくすりと笑った。 「羨ましいですね」 教諭は顔を輝かせて、身を乗り出して言った。 「でしょう! それでね、良かったら和ちゃんも来ましょうよ。水着、選んであげる」 生徒会長は苦笑して、首を振った。 教諭の表情が曇った。 「私はあまり泳ぐのは……それに、暑そうだから遠慮しておきます」 最後まで言い切らないうちに、教諭はぐい、と麦茶を一息に飲み干して、一つ大きく息を吐いてから、呟いた。 「つまんないの」 生徒会長は、あんなに一気に麦茶を飲んでしまって、胃が冷えすぎやしないか、そればっかりを気にしていた。 自分もやろうかしら、そんなことばかりを考えていた。 …… 二人の女の子が日の照り返す道路を元気に歩いていた。 柔らかい髪を縛って、ショートポニーにした女の子は、優しく笑って言った。 「暑いね……どこ行こうか?」 憂はコンクリートのヒビから草が顔を覗かせ、車のタイヤの叫び声の間に蝉の求愛の歌が聞こえているのに気づいて、嬉しくなった。 まだまだ外は暑い。 暑さに顔をしかめて――自分から提案しておいたくせに、だ――癖毛を二つに縛った女の子は、うーん、と唸った。 彼女は空を見上げた。空には道路もビルも、車も人ごみも何もなくて、彼女は楽しい気持ちになった。 空に浮かぶ雲のうち一つが、やけに丸っこい形をしていたから、彼女は思いつくままに言った。 「グラウンド……学校の。そんで、キャッチボールでもしようよ」 「じゃあ、グローブとボール持ってこないとね?」 純は思ったより乗り気の憂に驚き、一度家に帰る手間を考えて、猫背になりながら言った。 「面倒くさい……適当にソフト部の友達から借りようよお」 そんな純とは裏腹に、憂の声は不自然なほど明るく、大きかった。 「よっし、じゃあ急いでいこう! 楽しみだね?」 少し歩調を上げた憂についていきながら、純はため息を付いた。 あんまり暑くて、楽しい気持ちも訳が分からなくなってしまいそうだ。 額にうっすらと汗が浮かんできて、ちょっとばかり涼みたいとすら思った。 「うい、暑すぎるよう……」 早歩きで高校へ着き、自主練をしていたソフト部に頼み込んで、予備のグローブとボールを貸してもらった頃には、二人は汗で襟元を湿らせていた。 憂は相変わらずにこにこと笑った。 「よーし、じゃあ行くよ。胸元の高さに、こう、しゅっ、だね」 大げさに動作の確認をして見せて、憂は大きく腕を広げ、膝を曲げて体を沈めさせ、腰を回して球を放った。 乾いた音を立てて、ボールは純のグローブに収まった。 純は、わあ、と短く声を上げた。 「上手いね、やっぱ流石は憂だね」 グラウンドはやけに暑かった。 運動部の空気特有の熱気が残っているようで、純は少し気が引き締まるように感じた。 だから、子供っぽく飛び跳ねる憂を見て、純は顔をしかめた。 「えへへ、ソフト部入ればよかったかもね」 憂は大きく手を振って、純にボールを催促した。 純は手元のボールを見つめて、球を放った。 力の無い球はひょろひょろと放物線を描いて憂の元へ届いた。 「純ちゃん、真面目にやってよね」 憂が頬を膨らませた。 一直線にボールが純のもとへ戻ってくる。 あれ、と純は首をかしげた。 それでも、もう一度ボールを投げた。 えへい、と妙な声が出た。 「純ちゃん、変な声」 くすくすと憂が笑った。 憂はグラウンドから見える並木や、雑草や、鳥がみんな暑さに歓喜して踊っているように思った。 彼女はとても楽しかった。 「純ちゃん、私……」 だから、胃の中に残っている氷を、クーラーの置き土産を、とっとと溶かしてしまおうと思った。 ボールを放りながら、言った。 「私ってさ、大人っぽいかな?」 ボールは真っ直ぐに純の胸へと向かっていった。 純はボールを右手に持ち替えて、しばらく憂を見つめた。 気の抜けた動作でボールを投げて、言った。 「しっかりしてるよね」 憂は放物線上を旅してきたボールを、真っ直ぐに投げ返した。 「それは、大人っぽいってことなの?」 また、力のない軌道で純から憂へボールが放られる。 「そうなんじゃない。なんかよくわかんないけど」 真っ直ぐに憂から純へ。 「それはさ、なんでだろうね。私もみんなと同じ高校生なのにね」 ゆっくりと純から憂へ。 「そりゃあ、お姉さんがあんな感じだから」 そこでボールは一旦止った。 ぎゅっと強くボールを握りしめて、憂は精一杯笑った。 「じゃあさ」 戸惑いがちな、小さな声は、それでもしっかりと純へ届いた。 純は耳を澄ませた。蝉の声が聞こえた。 「今はお姉ちゃんいないから……最近は部活で忙しいみたいだから」 憂は大きく足を開いた。 しなやかに腕を振って、ボールを放る。 ボールは遠慮がちに、山なりに純へと向かっていった。 「ちょっとだけ、子供っぽくてもいいかな?」 純は腕を上へ伸ばして、少し的を外れたボールを捕って、憂を見た。 相変わらずにこにこと笑っていた。 時折、いたずらっぽい、子どもじみた表情が覗いた。 純は手元のボールを見つめて、あれ、と思い笑った。 なんだか、可愛いじゃない。 「どうぞ!」 純は嬉しさに、外気以上に内側から体が熱くなるのを感じて力いっぱいボールを投げた。 きっと、憂はこの話を私以外にはしていない。 私以外は憂のこの話を聞いていない それって、嬉しいな。 にやにやと笑いながら投げたボールは、憂を通り越して、蝉の声が、夏の日差しが、熱気が、雲が満ち溢れる空へと飛んでいった。 憂はそれをぼうっと見上げて、そしてそのまま後ろへ倒れこみそうになり、なんとか足で体を支えた。 後ろを向いて、純が暴投したボールを拾いに行こうとして、ちらと純のほうを見た。 「……ありがと」 戸惑いがちな、小さな声は、やはり純のもとへ届いた。 純が親指を立てて、走って近づいてきたから、憂は大きく声を張り上げて、笑って言った。 「ありがとう、純ちゃん!」 2
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インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
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幸雄「うぁー、前回はひどい目に遭ったぞ。」 康成「・・・どうしたんだ?何かいつの間にか裕太の家の地下室にいたけど。ていうか二ヶ月間いなかったから存在が空気同然になってたぞ。」 裕太「・・・そもそもお前が怪我してたということも忘れてたからね。」 弘樹「・・・一応やめなよ。また怪我してもらっても困るしね。」 一夫「(・・・この人たち、絶対また怪我させる気だったでしょ!!!)」 朋美「・・・ヒロクン・・・実は怪我させたかったんでしょ。」 弘樹「・・・それは禁句で頼むよ♪」 歌乃「康成さん・・・人によって性格変わりますよね・・・」 康成「そ、それも禁句で頼むぞ?」 幸雄「・・・お前ら(一夫以外)、フルボッコにしてやるぞ。・・・まぁ、それは置いといて、今日はちょいとあの馬鹿共のところに」 康成「アイツらのことを馬鹿って言うな!」 裕太「アイツらは意外といいヤツだよ。」 弘樹「そんなこと言うなら行かなきゃいいじゃん♪」 一夫「ちょ、そろそろやめにしませんか・・・?」 幸雄「・・・さっさと行くぞ!(乱暴にドアを開けて6人を中に放り込む)」 一同「うわぁぁぁぁぁ・・・」 そして、6人はごくでヴぁる様のサイトへと飛んでいったのであった・・・。 一人『計画通り!』的なポーズをしている幸雄以外。 幸雄「ようし、グッジョブ!これでゆっくりと原稿が書ける!」 ~歌とヒットマンのサイト内・某地下室~ (ボン!)←ドアがいきなり開いた 康成「ぐはッ?!」 裕太「うわッ?!」 弘樹「うわぁ!」 一夫「うっ!」 朋美「わわッ!」 歌乃「きゃっ!」 (ドサッ、ドサドサドサッ!) 6人は当然のことながら着地に失敗し、折り重なるようにして倒れた。 康成「ちょ、重い!!!!ちょ、降りろ!!降りろ降りろ!!!」 裕太「ちょ、無理だよ!それならこの上の4人に言えよ!」 弘樹「イテテ・・・ちょ、皆・・・退いてよ・・・重い(涙)」 一夫「そうは言われましても・・・。」 朋美「う、歌乃ちゃん、早く退いてよぉ(泣)」 歌乃「・・・(何か気絶してる)」 朋美「・・・ダメだ、気絶してるよぉ(悲)」 ガチャ(地下室のドアが開く。) ガット「な、何だ?」 ねこ「何かすごい音がしたけど。」 サクラ「確か、ここってあのドアがある部屋だよね。」 さゆり「何かいる!」 ごくでヴぁる「ま、まさか!」 ガット「うわっ、来てるよ。」 サクラ「と、とりあえず助けなきゃ。」 五分後 裕太「ふう、助かった、ありがとう。」 弘樹「め、召されるかと思ったよぉ・・・ありがとう!」 一夫「う、上が女の子でよかった・・・」 裕太「どういう理由だよ。」 朋美「だ、大丈夫だった皆?」 歌乃「は、はひぃ・・・あれ?!ここはどこですか?!」 康成「・・・ほげぇー。(重すぎたせいか気絶中)」 ごくでヴぁる「・・・起きろ!」 バシャアアアア(康成にマイナス二度の水をかける。) 康成「うわぁ!・・・ひい、召されるかと思ったぜ・・・ごくでヴぁるさん、ありがとう。」 ごくでヴぁる「当然のことだ。」 ガット「・・・・(もっと、やり方があった気がするんだけど。)」 ねこ「あれ、そういえばそっちの作者は?」 康成「・・・アイツの陰謀にはまったんだ。」 裕太「・・・帰ったらアイツフルボッコにしてやる。」 弘樹「あー、えっと、説明するとね、幸雄君があのドアに僕らを無理やり放り込んで、自分は『計画通り!』的な顔で「ようし、グッジョブ!これでゆっくり原稿が書ける!」とか言いながら帰っていったんだけど・・・。」 ごくでヴぁる「・・・あいつのところに水を流し込んでやる。・・・ウォーターバーン!」 その頃、幸雄は 幸雄「ぐわぁぁぁ?!!!冷てぇ!!」 幸雄の頭上から、どこからともなく大量の水が流れ落ちてきた。 幸雄「わぁぁぁ、びしょぬれだ!って、うわーーー!原稿がぁぁぁぁぁ!!!!どうしよう!どうしよう!どうしよーーーーう!!!!」 そのとき、幸雄の小説が載っている『M・Y・stories』の編集長が入ってきた。どうやら小説の原稿を取りに来たようだった。 編集長「おーい、真下ー!原稿どうなったかー?!」 幸雄「あ・・・えっと・・・なんか、上から水が降ってきて、このとおりです・・・。」 編集長「・・・却下。そんな嘘っぱち、信じてられるかいちいち!もっとマシなウソを考えろ!」 幸雄「・・・すみませ~ん。(泣)」 その頃、歌とヒットマンでは ごくでヴぁる「コレでよしっと。」 ガット「確実に何かしたな。」 ねこ「まあ、どうでもいいけど。」 さゆり「で、何しに来たの?」 康成「・・・幸雄・・・大家さんに放り込まれて・・・でも何もすること無かったからしばらくここで暇つぶししたいんだ。」 裕太「まあ、そっちが忙しいならいいんだけどね。」 サクラ「いや、むしろ逆だよ。」 ガット「暇すぎて死ぬかと思ってたところだ。」 弘樹「そっか、それならいいけど。」 康成「じゃあ、どうするか?」 裕太「とはいっても、あまりできることといっても少ないんだけどね。」 ごくでヴぁる「・・・・なら、此処の家の案内でもするか?」 ねこ「じゃあ、僕らがそれぞれ分かれて案内するから。」 康成「そうだなー、そういや今まで一回もこの家の中見たことなかったしな。」 裕太「ちょうどいい暇つぶしにはなるね。」 一夫「トレーニングルームにでも行こうかなぁ。」 弘樹「じゃあ、着いたら僕といっしょに訓練しよう!」 一夫「はい!」 ガット「じゃあ、分けるぞ俺とねこが男どもの案内をしてやる。」 サクラ「じゃあ、女の子達はこっちについてってね。」 康成「おう!」 裕太 弘樹 朋美「うん!」 一夫 歌乃「はい!」 まず、男達のグループ ガット「まず、この部屋について説明しよう。」 弘樹「うわー、広いねぇ!」 一夫「もしかして、ここがトレーニングルーム?」 康成「・・・多分な。いろいろ用具とか置いてあるし。」 ねこ「ここは、家の中にあるトレーニングルームの一つだよ。」 康成「一つって・・・ほかにもあるのか?」 ガット「ああ、剣士専用のトレーニングルームもあるぞ。」 裕太「つまり、兵科ごとに分けられてる、とか?」 弘樹「じゃあ、銃使い用の部屋も・・・」 康成「俺みたいに自分の拳で闘うような人の部屋もあったりするのか?」 ガット、ねこ「あるよ。」 康成「おおー、それはいいじゃねぇか。」 裕太「そういえば僕の家の地下にもそれらしき所、あったよね。」 康成「ああ。でも3つしかないから、兵科ごとに分けるってのは難しいけどな。」 一夫「でも、部活以外でも練習できるからいいじゃないですか!」 ガット「まずは、この普通のトレーニングルームの使い方を教えるから。」 康成「おう!頼むぜ!」 裕太「よろしく頼むよ。」 弘樹「うん!」 一夫「よろしくお願いします!(礼)」 トレーニングルーム内 ガット「じゃあ、まずはこれだな。」 カチッ シュッ(ホログラムの裕太がでる。) 康成「うわ?!」 裕太「・・・僕か?しかも、黒い・・・。」 弘樹「もしかして、能力とか技とかもちゃんと使えたりするのかな?」 一夫「あのときの冒険(※mugen共和国の『長編』を参照)でよく観察してましたが・・・気は抜けそうに無いですね。」 裕太(ホログラム)「行くぜwwwやる夫ファイアーバーストォ!!w」 裕太「・・・何だこれは・・・口調が今のようになる前の僕みたいじゃないか。」 康成「・・・こっちの裕太と戦うの、面倒なんだよな・・・orz」 裕太「・・・なんかゴメン。」 弘樹「ま、まあ、しょうがないよね。悪いのは全部幸雄君の方だし。」 一夫「・・・また言ってるよ・・・。」 ガット「今回のこの馬鹿との対戦者は裕太だ!」 康成「え、何このオチ。」 弘樹「自分と戦うって・・・どんな感覚なんだろう・・・。」 裕太「僕か・・・予想外の展開になったねこれは。」 裕太(ホログラム)「ちょwww俺のことを馬鹿なんて言うなおwwww傷つくじゃんかwwww」 裕太「・・・もうコイツうるさいからさっさと倒してくるよ。」 康成「・・・頼むぞ。」 ねこ「じゃあ、馬鹿vs裕太。バトル開始!」 ガット「あ、ちなみに怪我はしないけど痛みはくるから。」 裕太「・・・その方が実践みたいでいいんだろうけどね。・・・じゃあ、行くよ!」 裕太(ホログラム)(以下、ホロ裕太)「ようし、こっちからいくおwwwやる夫ファイアーアローォ!www」 裕太「よっと!(でも、追っかけてくるから嫌なんだよな・・・。)」 裕太はその進行方向を予測しながら、追いかけてくる炎の矢を交わしていく。もう昔の裕太とは違う。 ホロ裕太「ウヒェヒェヒェwwwどうだおwww自分に苦戦する気持ちはおwwww」 裕太「・・・うるさい。そんなの消してしまえばいいだろ。・・・アクアフォース!」 裕太が手を上に向けると、どこからともなく滝のような水が降ってきた。それにより、さっきまで裕太を追尾していた炎の矢が消え去った。 裕太「どうだ!」 ホロ裕太「クソッ、やるなお主www」 裕太「じゃあ、今度はこっちだ!サンダーランス!」 裕太の手から今度は一筋の電気の矢が放たれた。 ホロ裕太「よっ!ww」 ホロ裕太はそれを軽々と避けた。しかしその矢は近くにあった鏡によって反射され、地面へと落ちた。 ホロ裕太「うわわわっ?!」 しかし、ホロ裕太の足元の水たまりに当たり、ホロ裕太はあっさりと先制攻撃を食らってしまった。 ホロ裕太「くそー、やるなお主wwwなら、これならどうだおwwwファイアーバーストォ!!!」 ホロ裕太は巨大な炎の塊をその手から放った。 裕太「くそっ、この魔法は弾が大きくて速度も速いから嫌いだ。・・・でも、これなら!テレポーテーション!」 裕太がその場から消えたかと思うと、ホロ裕太の後ろにその姿を現した。 ホロ裕太「うお?!ど、どこに消えたおwwww」 裕太「・・・(フッ)」 ホロ裕太「え、ちょwww何でこっちに向かってくるんだおwwwwww」 裕太「・・・馬鹿かお前は。それは僕が君の後ろにいるからだよ。」 ホロ裕太「な、いつの間に居たんだおwwwwちょ、避けれないおwww」 あわてて避けようとするが、時すでに遅し。その塊はホロ裕太に向かって一直線。ホロ裕太はもうどうすることもできなかった。 ホロ裕太「ぐぇあ!!」 裕太「危ないな。テレポーテーション!」 (シュッ) 康成「おお!アイツ、いつの間にあんな強くなったんだ?!」 弘樹「裕太君もあれから名誉挽回のために地下で特訓してたからね。」 康成「・・・ちょっと使い方違うかもだがな。」 ホロ裕太は弾をまともに食らい、あっさり吹き飛ばされてしまう。その一瞬一瞬が彼には少し長く感じたようだった。しばらくすると、後ろの壁にぶつかり、その体は力なくその場にもたれかかるようにして倒れてしまった。 裕太「・・・やったか?」 ホロ裕太「こ・・・こんなので、俺が、負けるわけが・・・ない・・・お。」 (シュウ・・・) 裕太「・・・よし。終わったな。」 康成「おお!裕太、よくやったぞ!!(ホロがすごくうるさかった的な意味と、強くなったな的な意味で)」 弘樹「裕太君、いつからそんなに強くなったんだい?」 裕太「ま、まあね。あれからすごく特訓してたからね。」 一夫「これなら、すぐ僕らなんかより強くなりますよ!」 ねこ「第一回戦の勝者は裕太。」 ガット「よし、第二回戦は弘樹&康成&一夫vsホロガット&ホロねこ&ホロ康成だ!」 弘樹「なるほど、3対3ってワケだね?」 一夫「これは、仲間との協力・連携が大切になってきますから、皆さんしまっていきましょう!」 康成「おう!・・・って、何で埋め合わせに俺を使うんだ?」 弘樹「そういえば、これじゃ相手に素手で戦う子が二人になっちゃうね。」 一夫「まあ、いいんじゃないですか?」 康成「・・・だな。まあ、早いこと決着をつけとくか。」 ガット「まあ、長いので。」 ねこ「次に続く。」 果たして、勝つのはどちらのチームになるのか。そして、どんな展開が待っているのか・・・
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管理人 「やあ、どうも箱庭館へ。歓迎するよ、お嬢さんとそのお弟子君」 「どうも、あなたは?」 「俺はこの館の管理を任されている。だがまあ、主ってわけじゃあない。ただの管理人だよ」 僕らだけかと思ったが、ここまで綺麗に整備されているのだ。管理人くらいいるだろう。 管理人を名乗る男が、手を差し出す。華奢に見えるが、それなりに鍛えているのだろう。皮の厚い手の平だ。 煙草を吸っているのか、少しヤニの残り香が服についていた。 「さて、部屋だが、っとその前に、ここの儀式をしておこう……」 男は玄関の扉に手を掛けて、しばし留まる。それから手を顎に当て、やや思案顔を浮かべた。 「儀式? 一体? なんなんですか?」 「……個人的には、もう少しグラマラスな方が趣味だっ――ひでぶっ!」 「気が済んだか? 管理人」 管理人は、僕は怖くて言えない言葉をさらりと吐いて、ついでに血を吐きながら盛大に吹き飛ぶ。 師匠に胸とか小さいとか、そういった言葉を投げかけるとはなんと勇者な。 おお、立った。なんか蛙を潰したような音が鳴ってたのに、すげえ。 「まあ……げほっ…とりあえず、この町流の挨拶だ」 「レディの感想を素直に述べることがですか? それとも、不躾で率直にリビドーを吐き出すことがですか?」 「おや? 君はルールを知らないのか? 俺が手取り足取り教えてやってもいいんだぜ?」 「遠慮しておきます」 「なあに、俺は付いててもいけるんだぜ?」 空恐ろしいものを感じて、じりじりと距離を開ける。 管理人は、なにかを知りながら、その秘密を楽しむように笑顔を浮かべていた。 同時に、その笑顔から、どこか言いようのない不自然さを感じながら、僕らは館の中へと通された。 「ところで管理人、あなたはエキストラか?」 「これでも脇役志望だ。どう転ぶかは流れ次第だろう」 僕は会話に耳を傾けつつ、師匠の荷物を引きながら廊下を進んだ。 なにか、良く理解できない会話が師匠と管理人との間で交わされている。 さっきから、なにか自分には知らされていないルールがあるようで、だが、僕はそれの片鱗すら掴めない。 「そうだな。ところで、ブ男管理人……くっ」 「どうやら、主導権は君にはないみたいだな。俺はこれでも、すごくモテる部類なんだよ。可愛いお嬢さん」 「お前、私を自分の理想にしてないか?」 「さあ? 単に君の弟子がそういう趣味なんじゃないか?」 あれ? なんか管理人の顔がぼやけて…… 目をこする間に、男は足を止めた。僕らも従って扉の前に並ぶ。 「さあ、着いた。ここが君たちの部屋だよ」 「買い物なんかは、どこですればいい?」 「さっそくかい? 随分と早いんだな。まあ、俺も長さより回数に自信があるんだが」 トバす管理人に、師匠の拳と視線が硬くなる。 それを読み取ってか、男はすらすらと周辺の環境を説明し始めた。 「まず、この町にコンビニなんて便利なものはないよ」 「コンビニもないんですか? 生活用品はどうすれば?」 「生活用品なら、駅前のホームセンターとスーパーが合体したような店がある。そこが一番品揃えがいい」 「ああ、途中にありましたね。やたら駐車場が広い」 「それは田舎だからな。喫煙するなら、煙草屋が駅前の大通りを左に曲がってすぐにある。そこはちょうど商店街の入り口だ」 「なるほど、煙草は吸いませんが、大まかな生活用品は、その二つで済みますね」 しかし、どちらも遠いな。なんとも、難儀な生活になりそうだ。