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ある相談事例1 ??? 「こんにちわ♪匿名でお願いします。」 HSウメダ 「お悩みごとは何ですか?」 ??? 「みなさん、あなたやクロフネさんのことを不遇だ不遇だって言われるんですが、一番の不遇は僕じゃないかって思うんです。」 HSウメダ 「確かに私が見てもあなたの扱いは酷いですね。」 ??? 「はい。確かに僕は女の人には興味がありません。でもだからといってあの扱いはないと思う。」 HSウメダ 「例えば。」 ??? 「例えばって言っても、全然僕が活躍するシーンがないじゃないですか!」 HSウメダ 「私よりマシでしょう。」 ??? 「うっ。そう言われてしまえばミもフタもないんですけど。」 HSウメダ 「何が不満なんですか?」 ??? 「どうして僕がパシリでタコ焼きを買いに行かないとダメなんですか!」 HSウメダ 「たぶん、他に適役がいなかったためでしょう。」 ??? 「確かに・・・。まあそれはいいとして、僕あのシーンで財布を忘れたことにされているんですよ。」 HSウメダ 「間抜けキャラに落とされたのが気に入らないと?」 ??? 「いいえ。僕が一生懸命ボケてるのに、誰も突っ込んでくれないことです!」 HSウメダ 「今、私が突っ込んであげますよ。いいかげんにしなはれ。ちゃんちゃん。」 ??? 「うぐっ。それはそれで、あと僕の思いが全然成就していない!」 HSウメダ 「誰か好きな人がいるのですか?」 ??? 「そ、それは。」(ポッ) HSウメダ 「言いたくなければ、言わないくてもいいですよ。大体わかりますから。」(それにまた叱られるし) ??? 「※※※ャ※さま・・・。」 HSウメダ 「伏せ字にしておきましょうね。で、思いを成就したいですか?」 ??? 「もちろんです。」 HSウメダ 「では、私が占って進ぜましょう。」 ??? 「これ何ですか?」 HSウメダ 「八卦です。」がちゃがちゃ ??? 「ふ~ん。本格的なんですね。」 HSウメダ 「でました。」 ??? 「ごくっ。」 HSウメダ 「水山蹇。蹇は西南に利あり、東北に利あらず。大人を見るに利あり。貞にして吉。」 ??? 「どういう意味ですか?」 HSウメダ 「どうにもならない。万事休す。頑張れ。」 ??? 「うわ~ん。ロンシャンさま~!!!」 HSウメダ 「お代千円いただきます。」 ??? 「うわ~ん!!!」 HSウメダ 「是非またご利用くださいね。」
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正月短編 『あけましておめでとうございます』~私のために、鐘は鳴る~ ~1944年 12月23日 扶桑皇国 横須賀第四中学校~ みなさんお久しぶりです、宮藤芳佳です! 女生徒「芳佳ちゃん、またね~」 今日は2学期の終業式、学び舎とはしばしのお別れですね 芳佳「うん!3学期にね!」 2学期が終わりと言うと、実感するのはやっぱり「1年の終わり」ですね 特に今年は私にとっては激動の1年となりました ウィッチとして戦場を駆け、お父さんとの約束“その力を多くの人のために”戦った先に 私はかけがえの無い仲間達と共にガリア解放を成し遂げました 今年あった数ある出会いは、私にとってとても大切な物です 私を応援してくれた赤城の方々 上述の通り、かけがえの無い仲間『ストライクウィチーズ』のみんな そして・・・ 俺「姫、お疲れ様でした、お荷物お持ちいたします」 いきなり音も無く現れ私の前に跪いたのは、明らかに堅気の雰囲気を持っていない眼光の鋭い少年 芳佳「いや、これくらい大丈夫だから・・・だから・・・恥ずかしいからもうヤメテ・・・」 そう、この少年こそが私の「大切な出会い」の最後の一人 時代錯誤の扶桑忍者 そして、私のちょっと気になるお相手です ~帰り道~ しんしんと雪が横須賀の街に降る中、私と俺さんは傘を差しながら肩を並べて歩きます 芳佳「今年も寒いね~」 俺「そうですね、寒いのは正直苦手です」 お!以外な発見!なんででしょうね?こういう何気ない会話の中に見える彼の一面に私はいつも興味津々なんです 学生A「ゥオラーッ!!」 学生B「てめぇどこ中だコラ!」 家までの帰り道で私達の行く手を遮るかのように、第四中の生徒と他校の生徒が殴り合いの喧嘩をしています はぁー・・・またですか・・・ 芳佳「俺さん!お願いします」 俺「はっ!!」 私の命令と共に、忠実な影は喧嘩中の2人に飛びかかり 音も無く、手刀の一撃で気絶させます 芳佳「いつもありがとう、俺さん」 お礼を述べて、殴り合いの結果怪我を負っている2人へ治癒魔法をかけて治療を開始する こうして喧嘩を俺さんに鎮圧してもらい、私が治療をするのは今週に入ってもう実に5回目です 俺「やはりあまり治安が良くありませんね」 芳佳「うん」 というのも理由があり、私の通っている横須賀第四中学校の番長『横須賀の狂犬』が隣の学校『横須賀第三中学校』と抗争状態にあるからなんです・・・ 俺「まったく、相変わらずこの国は平和ボケしていますね」 芳佳「本当にいい迷惑だね」 はぁ・・・ 今世界はあんなにも大変な事になっているのにね・・・ ~12月30日 宮藤診療所~ どうやら、あれから抗争はなお激化したようで、毎日診療所に私と同じくらいの年のツッパリ達が次々と怪我して運ばれてきます 芳佳「はぁ・・・」 やっと全ての治療が終わり、少し休憩 私もお母さんとおばあちゃんのお手伝いで治癒魔法を利用した診察をしているんです 俺「姫、お疲れ様です」 俺さんがお茶を淹れて持ってきてくれる、うん気がきくね 芳佳「うわぁ、ありがと~」 二人で縁側に座って、雪の積もる庭を眺めながらお茶を啜ります、これぞ扶桑って感じだね 芳佳「そう言えば、俺さんは大晦日はどうするの?やっぱり家族と過ごすの?」 俺「いえ、平常通り姫の護衛をさせていただきます・・・それに・・・」 芳佳「それに?」 俺「俺には家族などおりませんので、誰かと年を越すという概念は持ち合わせておりません」 また、新たな彼の一面を知った こんな時、俺さんは少し寂しそうな顔をするんです 芳佳「じゃあ!今年は私と一緒だから、誰かと年を越すのは初めてだね!!」 俺さんがキョトンとした表情をしています 俺「あ、いやだから俺はあくまで護衛であって・・・」 芳佳「一緒に除夜の鐘聞こうよ、この街の鐘はね山の上のお寺で突くんだけど、すっごい澄んで綺麗な音が鳴るんだよ!お父さんもこの鐘の音が大好きだったんだ!!」 芳佳「私も大好き!毎年楽しみにしてるんだ!だから・・・俺さんにも聞いて欲しい」 俺「は、はぁ・・・」 まだ驚いた顔してる、ふふふ 芳佳「そうだ!年越し蕎麦も食べようね!」 さて!明日が俄然楽しみになってきたよ!! ~12月31日 宮藤診療所~ 今日は1944年最後の日、年の暮大晦日です みんながゆく年に想いを馳せ、来る年に希望を持つ素敵な日に、今日もまた学生服のツッパリ達は次々と治療にやってきます 芳佳「はい!もう大丈夫ですよ!ダメですよ、喧嘩なんかしちゃ!!」 そう言って注意を促すものも、ツッパリ達はバツの悪そうな顔をするばかりでまた怪我してやってくる、もう! 芳佳「次の方どうぞー!」 私の声に反応し、入ってきたのは同級生の男の子でした 同級生「悪いな、宮藤・・・」 芳佳「また怪我して!せっかくの大晦日なんだから、除夜の鐘でも聞きながらノンビリすればいいのに」 同級生「あぁー・・・多分今年は鐘、鳴らねぇぞ」 芳佳「え!なんで!?」 そんな!せっかく俺さんが初めて誰かと一緒にすごす大晦日なのに! 同級生「うちの番長『横須賀の狂犬』が言ってたんだ、今日の日付変更時間・・・大晦日に第3中の奴らと決着つけるって・・・」 芳佳「で・・・場所が・・・」 お寺って事ですね、なんでよりによって 同級生「お互いに100人くらい集めて戦争するんだってよ!俺も呼ばれてる」 芳佳「100人・・・合計で200人か・・・」 そすがにそんな数、私にはどうする事もできない 聞いて欲しかったな・・・除夜の鐘の音・・・ ~同時刻 屋根裏~ 戦いに向かう準備を始めよう 姫に悲しみを与える者はすべて俺が排除する それが俺に与えられた任務であり、使命だ 戦いに赴くと姫に伝えれば、きっと止められる つまり魔力供給は受けられない 200対1の闘い・・・いくら相手が素人とはいえ、楽な戦いではなさそうだ しかし、俺は天駆忍者・・・姫の為なら不可能を可能にしなければならない 俺「ただ・・・」 そう、これだけが心残りだ 俺「一緒に過ごすという約束、守れません」 姫との約束を破る事になってしまう・・・が 俺と過ごす約束よりも、姫が1年間待っていたという鐘の音 一郎様との思い出の鐘の音 こちらを優先するべきだろうから ~同日 夜 23時頃 山の上にあるお寺~ 狂犬「遅い!!舎弟共はなにしてやがんだ!!半分しかきてねぇーじゃねぇか!!」 俺は人呼んで「横須賀の狂犬」横須賀産まれのド演歌育ち 悪そうな奴はだいたい舎弟、悪そうな奴とだいたい同じ 今日は因縁の3中のヤロー共との決着をつける日! お互い総力をぶつけ決着をつける日だってのに、舎弟共は集まりやがらねぇ まさかあいつら逃げたんじゃないだろうな!! 雪の降る寺の境内で俺は寒さを我慢して待ってるのによぉ! 舎弟「そ、それがここに集合する途中に何者かの襲撃にあったみたいで!!次々に連絡が取れなくなってんすよ!!まるで俺達がバラバラの所を狙ってるみたいに!!」 狂犬「何者かってのはどいつだ!!3中のクソ共か?いやあいつらにそんな頭はねぇ!!それに・・・静かすぎねぇか!?」 そう、静かすぎるのだ不自然なほどに 大晦日の夜は静かな物だ しかし、今ここには3中の頭の弱い筋金入りのツッパリ共役100人が向かっているはずなのだ 今すぐにも抗争を始められ程に頭に血が上っている、悪ガキ100人が・・・くるはずなのに 静かなのだ おかしい!正常ではない! なにか、危険な物が迫っていると喧嘩で鍛えた野生の勘とでもいうべき直感が告げる この場所に居座るべきではないと、告げる 「ぐわぁ」 「ぶっ!」 寺の入り口、麓の街から神社につながる階段の付近にいた舎弟が、信じられない高さまで悲鳴をあげながら吹き飛ぶ 狂犬「な!何事だ!!」 あきらかな異常事態に、俺の脳は正常な判断を放棄したようだ 階段を上って現れたのは、俺とさほど年の変わらない眼光の異様に鋭い少年 その少年がおかしいのは、この街に住んでいるのに、この日にこの寺まで一人で現れた事とか・・・ そいつに絡んだ舎弟共が、掌底の一撃で吹き飛ばされ、手刀の一閃で昏倒させられた事とかよりも・・・ その目的・・・ 俺「鐘を鳴らすために、まかりとおる」 俺「大切な人のためなんだ」 俺「邪魔するなら容赦はせんぞ!」 狂犬「な、なに言ってやがんだ!こっちは50人いんだぞ!!そんな勝手な事させてたまるかよ!!」 「鐘くらい鳴らさせてやればいい」なんて思うのはきっとパンピー共だ、俺達ツッパリが守ら無ければいけないたった一つの物は“メンツ” いきなりふらっと現れた小僧がちょっと強ぇーからって「はい、どうぞ」と道を譲ったとあればもう俺達は2度とツッパリとは名乗れねェ! 俺「そうか・・・」 呟いた瞬間、小僧の姿がまるで霧のように消え・・・ 「うわぁー」 「ひぇー」 寺の境内四方にあらかじめ設置してあったのであろうか? 爆発と煙幕が凄い勢いでまき上がる これでは何が起こっているか把握できない 「ぐはっ!」 「ぎゃっ」 再び悲鳴が響く、どれもこれも聞き慣れた舎弟共の声 狂犬「なんだよ・・・こいつ一体なんなんだよ・・・」 悲鳴が次々と響く中、ようやく煙が晴れる その先に転がっていたのは20名程の気を失っている舎弟達 これを・・・これだけの数をこの煙幕を張っていた、たった数秒でやりやがったのか? 俺「どうやら、残っているのはお前1人みたいだな?」 ちっ!残りの30人は逃げやがったな! まぁ当然だろう、この小僧だってパニックにさせて集団の利を損なわせる事が目的だったのだろう事は俺にだって解かる 狂犬「くっくっく・・・はっはっはっ!俺の・・・俺達の完敗だ!ここにこねぇ3中のクソヤロー共もどうせお前がやったんだろ!?」 俺の前に佇む小僧は、否定も肯定もしない 狂犬「だがな!やられっぱなしで終わるわけにはいかねぇんだよ!!」 俺は懐からドスをだす、もちろん喧嘩には使いやしねぇが、箔つけるためにな!持ち歩いてんのよ!! 狂犬「てめぇの目的は鐘鳴らす事なんだろう?」 ゆっくり、鐘のある場所へ警戒しながら歩いていく そして、鐘を突くための木の棒を吊るす縄を手にしたドスで切る 狂犬「これで鐘を突く事はできねぇな!!」 狂犬「もう年越しまで1分もねぇ!!てめぇも目的を果たせねぇんだから!おあいこだよな!!」 俺は勝ち誇っていた、あの小僧は当然悔しそうな顔をしていると信じて疑わなかったさ しかし あの小僧は 俺「なんの問題も無い、頭を使えば鳴らす方法はいくらでもある」 そう言って俺の前に立っていた 迷いなど、微塵も感じさせない瞳をして ~同時刻 宮藤診療所~ 芳佳「俺さん、どこいっちゃったんだろう?」 いけない、思わず独り言が出てしまった 私は目前に迫った年越しに向け、年越し蕎麦を茹でています 芳佳「散々な年越しになっちゃったなぁ・・・」 こうなるはずじゃなかったのに、本当は俺さんと一緒にこたつ入ってミカン食べたり 一緒にお蕎麦食べたり・・・ 一緒に除夜の鐘聞いたり・・・ そういうふうにすごすはずだったのに・・・ 芳佳「どこ行っちゃったんだよ・・・」 ばーか ~年越し30秒前 山の上にあるお寺~ 俺「忍法、金剛縛り」 そう小僧が耳を疑うような言葉を発した瞬間、俺の身体が一本の棒のように硬直する 狂犬「な、なにしやがった!!動けねぇ!!」 年明け10秒前 そんな俺の言葉を無視して、小僧は俺を肩に担ぐ 5秒前 俺の頭を鐘の方向に向けて、まるで・・・・ 4秒前 まるで、俺の頭で鐘を突くかのように・・・ 3秒前 狂犬「え!!??頭を使うってそういう意味っすか!!??」 2秒前 またも小僧は俺の言葉を無視しておもいきり振りかぶり・・・ 1秒前・・・ 俺「姫に・・・届けぇぇ―――――ッ!!!!」 『ゴ――――ン!!!!!!』 『ゴ―――ン・・・』 『ゴ――ン・・』 ~1955年1月1日 0時00分 宮藤診療所~ 『ゴ――――ン・・・・』 芳佳「え!?鐘・・・鳴ってる・・・」 なんで?だって今年はあそこで横須賀中のツッパリ達が集まってそれどころじゃないはずなのに・・・ 芳佳「あ!!」 そこで私は思いだす、私が困った時いつも、いつだって無理してでも助けてくれる人を・・・ 私の望みを、どんな無茶だって叶えてくれる人を・・・ 今、ここにいない私の待ち人を・・・ 芳佳「私が・・・除夜の鐘を・・・楽しみって言ったからだ・・・」 ~宮藤診療所 玄関前~ 雪がしんしんと降る中、私は傘をさして彼を待つ 私の為に、鐘を鳴らしてくれた、お節介な優しい忍者を 家から真っ直ぐ続く道の先に、見慣れた少年が歩いてくるのを見つける 思わず、彼の方へ駆けだしてしまう、持っていた傘すら放り投げて 芳佳「俺さん、おかえり」 俺「あ・・・はい・・・」 俺さんの吐く息は白く、手にとってしまった彼の指はとても冷たく、震えている 芳佳「こんなになるまで・・・」 芳佳「どこ行ってたの?」 俺「ちょっと、散歩を・・・」 芳佳「こんなに寒いのに?肩にそうやって雪が積もるまで外にいたの?」 俺「っ!?・・・・はい」 なんという強情な男なんでしょう!? こっちには丸わかりだってのに・・・ 芳佳「私はね・・・俺さんと一緒に大晦日すごしたかったんだよ」 俺「すいません」 芳佳「約束破った罰として、明日・・・あ、もう今日か・・・一日私と一緒に遊んでね!」 芳佳「初詣行って、甘酒飲んで、おせちとお雑煮食べて、書き初めして・・・一杯!一杯!!遊ぼうね!!」 俺「はい」 少し、驚いた表情をして家に入っていく俺さんに、後ろから私は声をかける 芳佳「俺さん!!」 俺「はい?」 芳佳「鐘!ありがとう!!とっても嬉しかった!!」 そう、あの鐘は・・・間違い無く私のために鳴った鐘だった 彼が・・・私のために・・・ また驚いた顔をして・・・イタズラがばれた子供のような顔に変わって・・・最後は少し照れくさそうに、彼ははにかむ それを見て、なんだか私は・・・少しドキっとして・・・ それを誤魔化すように・・・私は・・・ 芳佳「あけまして、おめでとう!!」 こう告げて、彼に微笑みかけます うん、終わってみれば とっても素敵な年越しになりました きっとこの日を、私は忘れないでしょう 胸に芽生え始めた感情の名前もまだ知らないまま 私はそう思ったのでした
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清江苑 池袋東口店のテレビ情報 激安の裏側を探る為に取材をしていた東京・池袋のサンシャイン通りにある焼肉店。 この店の本格的な肉が魅力とのことで、ジューシーなカルビ、ロース、タン塩、豚トロなどが90分間・2950円で食べ放題でき、また700円上乗せした3650円では上特厚ロ-ス、中落ちカルビなどが食べ放題になるという。 様々なメニューの中でも、新鮮な肉を使わなければ提供できないユッケが一番人気とのこと。 来店していた客に取材してみると 「いつも行っている焼肉屋と違う」 「ウマっ!」 とかなり好評の様子だった。 安くて旨い肉を提供できるシステムは本社ビルにあるとのことで、自社ビルに訪れてみると、精肉センターを料理人の経験もある韓国人が仕切っていた。 また、肉を加工していく過程の中で、牛タンを床に叩きつけていて、センター長は 「叩くと伸びる、肉が柔らかくなる」 と話していた。 他にも、こだわりは肉だけではなく、キムチにもあり、店で出している本格キムチはセンター長のみが味付けを許されているという。 会社の部長は 「微妙な味は韓国人でなければ出せない」 と味に自信をのぞかせていた。 住所:東京都豊島区東池袋1-12-13 5・6F 電話:03-5951-0005 URL:http //www.seiko-en.jp/ TVaisより引用 http //www.tvais.jp/html/2009_05_31/it_1963497/ 汚いと掲示板で問題になったようです↓ 焼肉店・床に肉を叩きつけるシーンは嘘「テレビ局に言われてやった」 (2009-05-31) 日本テレビ『ザ・サンデーNEXT』(2009年5月31日放送)で、池袋の焼肉店『清江苑』の韓国人シェフが「床に肉を叩きつけて美味しくする」として、土足で人間たちが歩く地面に牛肉を叩きつけているシーンが放送され、「衛生的に問題があるのでは?」とインターネットの掲示板で指摘させていた件で、新たな事実が判明した。 ロケットニュース24編集部が実際に『清江苑』(池袋店)に取材をしてお話をうかがったところ、「実はテレビ局のディレクターに言われてやったことで、実際はあんなことしていません」とコメント。 なんと、日本テレビのディレクター(もしくは番組制作会社のディレクター)に言われ、あのようなシーンを撮影することになったというのだ! さらに驚きの事実がある。 『清江苑』のスタッフは床に叩きつけることになった流れをこう話している。「本来は肉をテーブルの上で叩きつけて美味しくしています。しかし今回はテレビ的にいいシーンが欲しいといわれまして、叩きつけるときの音をもっと迫力あるものにするため、地面に叩きつけて強い音を出すことになったんです」(スタッフ談)。 このことをまとめると、ディレクターは「叩くというインパクトがもっと欲しい」「もっと激しい音を出してインパクトを出したい」という演出が欲しいため、実際とは違う嘘の報道をさせたことになる。 スタッフは「床に叩きつけるのはあのときだけで、普段はやっておりません。どうかご安心ください」とも話していた。 『清江苑』は焼肉ツウにも人気の焼肉店であり、多くのファンや常連客に支持されている。テレビ局のやらせ報道は許せないが、人気の焼肉店として、お客さんに不安を与えてしまうことはしてほしくないものだ。 ロケットニュース24(β)より引用 http //rocketnews24.com/?p=10261 実は韓国人の言ったことが嘘でした・・・↓ 日テレ報道の焼肉店「取材の方に嘘をついた。いつも床に肉を叩きつけている」 (2009-06-01) 日本テレビが5月31日(日曜日)に放送した番組『The サンデー NEXT』にて、焼肉店が肉のかたまりを地面に叩きつけて肉質を良くしているというシーンが放送された。そのシーンを見た視聴者の多くが「不衛生極まりない行為」と判断したようで、インターネット掲示板『2ちゃんねる』やブログ等で大きな話題に。 インターネットニュースサイト『ロケットニュース24』が焼肉店『清江苑』(池袋店)に取材をして得たコメントによると、店舗スタッフが「テレビ局(日本テレビ)の指示で肉を叩きつけました」と語っており、これが事実であれば、ヤラセ行為を指示した日本テレビにも責任があるし、その指示を実行した焼肉店にも責任があることになる。 ガジェット通信編集部は、この問題に対して『清江苑』と日本テレビの双方に取材をおこない、どうしてこのような報道をするに至ったのか、一連の流れを聞いてみることにした。日本テレビは日曜日に取材をしたものの連絡が取れなかったため、改めての取材となる。 <『清江苑』> 質問: 実際にいつも床に肉を叩きつける行為はしているのか? 回答: はい、実はいつも床に肉を叩きつけております。 質問: 他の報道機関には御社スタッフが「叩きつけていない」と発言していたが? 回答: あれは弊社のスタッフが取材の方に嘘をつきました。 質問: どうしてそのような嘘を? 回答: 世間の反響を恐れてのことです。 質問: 日本テレビに指示されて肉を床に叩きつけたというのは完全に嘘ですね? 回答: はい。話がここまで大きくなるとは……、反省して痛感しております。 質問: 肉を床に叩きつける行為は衛生上、問題なのでは? 回答: 床に叩きつけたあと、洗い場で洗浄しているんです。 質問: テレビでは洗い場のシーンがなかったが? 回答: はい。重要な部分なのですが、なぜか放送されませんでした。 質問: 今後も床に肉を叩き続けるのか? 回答: いいえ。専用の鉄板を注文したので、今後はその上で叩きつけます。 質問: 放送後、日テレから何らかの連絡はあったか? 回答: 何もありません。 質問: 放送後、視聴者から問い合わせなどはあったか? 回答: いろいろと頂いております。 <日本テレビ> 記者: 『The サンデー NEXT』の番組内容について取材しているのですが。 日テ: ファクスなどの文書にてお送りいただけますか? ~FAX送信~ 記者: 数時間前にお送りしたファクスに対しての返答を頂きたいのですが? 日テ: 広報部が全員いないので電話があったことだけ伝えておきます。 記者: ファクスの回答がいつごろになるか、言付けをお願いしたいのですが。 日テ: 私は隣の部なので、電話があったことを伝えておきます。 記者: ファクスの回答がいつになるかもお願いしたいのですが。 日テ: 電話があったとは伝えておきます。 記者: ファクスの回答日時などは言付けダメなんですか? 日テ: 電話があったということは伝えます。 記者: 一緒に回答の日時がいつごろになるかもお願いしたいのですが。 日テ: 電話があったとは伝えます。 記者: 難しいですか? 日テ: 電話があったことだけは伝えます。 記者: ありがとうございました。 日テ: 失礼します。 日本テレビに問い合わせをしているものの、なかなか返答をもらうことができない状態だ。このことから察するに、今回の件に関しては日本テレビは、はじめからスルー(関与しない態度)をする態度をとっているように思える。弊社記者が日曜日(5月31日)に取材を申し込もうと連絡をとったものの、誰も応答しなかったという。 また『清江苑』の広報スタッフはこう語っていた。「床に肉を叩きつける行為は普通のことで、他の店でもやっているところはあります。しかし、今回のことを反省し、よりお客さまに満足していただくため、床に叩きつけるのをやめることにしました。そのために鉄板を発注し、今後はその鉄板の上で肉を叩きつけていきます。このたびは皆さまにご不安を与えまして、誠に申し訳ありませんでした」(広報スタッフ)。飲食店の最低限のルールとして、美味しいものを提供する以前に、安全な食材で調理する必要がある。今後もそれを怠らずに頑張ってほしいものだ。 ガジェット通信より引用 http //getnews.jp/archives/15966
https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/51.html
夢を見る。雨の中、黄金の桜は嵐となって全てを追い越していく。全てを。私のことも。 やっと足を止めて、あぁ、また負けてしまったという思いと、私の親友が勝った誇らしさが同時に胸に湧き上がり、誰よりも、あの子のトレーナーよりも早く、「おめでとう」と声をかけようとして… その背中は崩れ落ちる。 世界から、音も光も消え去った。 『栄光の代償-ジェット-』 悪夢から目を覚ます。汗をびっしょりかいた体はまだ震えている。私がこんなふうになっているのに心配きてくれる優しい声はない。それこそが、これが現実だとありありと証明していた。 グローリアがいない部屋。 あの有馬記念から、グローリアはまだ戻ってこない。 季節は移ろい、薄紅の花が蕾を膨らませる頃には、 サクラグローリアの名前がトレセン学園生の口に上ることはなくなっていった。 あの子はいつも誰かの理想になろうとしていた。 いつも強くて、恐ろしいくらい眩しくて、惹きつけられる走り。可憐な容姿も相まって、全てを焼き尽くす天使のようだった。 グローリアがいないなら、私はどうして走っているんだろう。 何か大事なものを忘れそうで、忘れないために、或いはもしかしたら既に忘れてしまったことを紛らわすために、私は走ることだけに没頭した。 グローリアは無敗の女王だった。彼女が戻るまで、自分も無敗で王座を守ると決めた。 いつしか、好きだった和菓子を作ることも、食べることもなくなった。 大阪杯。G1という大舞台。誰が相手だろうと関係ない。誰にも追い付かせない。喉がちぎれそうになっても、脚がバラバラになりそうでも、走る、走る、限界を越えるまで。 前には誰もいない。やっと、やっと一着!! 「やった!グローリア……ぁ……」 ゴール板を通り過ぎて、お互いの健闘を讃えあおうとした。あの子がいつもそうするように。 もちろん、そこにはグローリアは居ない。居るはずがなかったんだ。 そんな当たり前のことに気がついて… それからどうやって帰ったか、覚えていない。 「お前、あんま無理すんなよ。大阪杯のウイニングライブ、ひっでー顔してたぞ。ちょっと休憩してはちみー飲みいこうぜ?抹茶ラテでもいいけど」 勝てればどうでもいいじゃないか。 そんなことより、トレーニングの邪魔をしないでくれないか?グローリアが戻ってくるまで、私は負けるわけにはいかないんだ。出かけるのは遠慮しておくよ、パストラル。 闇の中に足を取られるような心地がする。 何か、怒号のような、悲鳴のような、歓声のような、地響きのような唸りが聴こえる。 でもそれは、いつも聴こえてきた、肌が粟立つほどに恐ろしい、それでいて魂が昂るような足音ではなかった。 細かいことはどうだっていい。前を行く奴ら全員、邪魔だ!退け!! 「大阪杯に続いてシンボリレクイエムが一着ーーー!!!見事、二冠達成!!!春の盾を勝ち取りましたーーーっ!」 天皇賞春、出走の方はウイニングライブの準備を… そんなアナウンスが聴こえてくる。くだらない。そんなことをしている場合か。 「ちょっと、どこいくの」 「……っ。気分が優れないので、ウイニングライブは欠席します。運営の方に伝えておいてください」 「え、待って、どこか悪いなら医務室に……っ!!」 敗者は黙ってろ。 そんなことよりも。もっと。勝たなければ。これからも。もっと強くならなければ。 グローリアが戻ってくるまで、誰にも負けるわけにはいかないんだ。 「レクイエム、あれは良くない。ウイニングライブを欠席してトレーニングをするなんて」 次の日、ルドルフさんに呼び出された。 動けるならウイニングライブに出ろ、勝ったとはいえ先輩に失礼な態度を取るな、わかってる、わかってるけど。聴こえてきたのは意外な言葉だった。 「あまり、私を心配させないでくれ」 「ルドルフさんには、わかんないよ!」 なんだよそれ。思っていたよりも大きな声が出た。 「心配してくれなんて頼んでない!こんなところで足を止めている場合じゃないの、私は!だって、こうしている間にも、グローリアは」 はっとした。ルドルフさんが、やるせないような、今にも泣きだしそうな顔をしていたから。 そんな顔を見るのは初めて……いいや、テイオーが菊花賞を諦めた時以来で…… 「…っ、失礼します」 逃げるように立ち去った。自室に戻ったら苦いものが喉から迫り上がってきて、胃の中のものは全て戻した。ほとんど何も入ってはいなかったが。 不思議と、涙は出なかった。 それから、ルドルフさんとは話せていない。 時々、目の端に何かもの言いたげなパストラルが映った。全て無視した。君はそうやって人に構うようなタチではないだろう。放っておいてくれ。 春の二冠を獲って、その頃の私は「絶望の黒」「死神の鎮魂歌」と呼ばれるようになっていた。 ジェットという宝石をご存知ですか? ヴィクトリア女王が好んで身につけていた漆黒のモーニングジュエリー 宝石言葉は「忘却」 散りゆく桜は美しい 弾けて落ちる線香花火も 黄昏時に移ろう空も 掌で溶けていく結晶も 時を巻き戻すことはできません 失われたものは元通りにはなりません 儚いものは美しいのでしょう 忘れることが癒しになることもありましょう それでも 忘れてはいけないものまで 忘れてはならない だって、まだ何も失われてはいない 今も夢を見ながら 黄金の桜は再び咲く日を待っているのだから 「シンボリレクイエム」 誰だ?地下道で立ち塞がる奴がいる。 「勝負だ。勝ったらオレの言うこときけよ」 「……あぁ」 どうでもいい。勝つのは私だから。 「皇帝シンボリルドルフを思わせる圧倒時な走りでこれまで春二冠を勝ち取りました。三冠が期待されています。1番人気、シンボリレクイエム」 「マイルスプリント路線から距離を伸ばして参戦、春のグランプリを華やかに彩ります。 3番人気はこの娘、パストラル」 「……今、一斉にスタートしました!」
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美琴は路地を駆けていた。 常盤台が設定している門限はとっくに過ぎ去り、それどころか、日付の変わり目もかなり前に過ぎた時刻。 スキルアウトのたまり場となっている、街灯もろくにないビルとビルの間を、彼女はまるで見えているかのように全力で疾走する。 御坂美琴は都市最高の電気の使い手だ。レーダーよろしく力場を展開することで、夜の中でも障害物を把握するのは容易である。 もっともその領域内に立ち入った者は若干とはいえ痺れるし、電子機器は狂いを生じてしまう。普段であれば美琴もこんなことをしようとは思わないし、やらない。 にもかかわらず彼女がこの方法を選択しているのは、先ほど件のパソコンで最新情報を入手しようとして、新たな被害者が出たことを知ったからだ。 ギリ、と奥歯が鳴る。 被害者は別の学校であったが、電撃使いのレベル4。自身の寮内で倒れているところを発見された。 美琴が疾駆しているのは、その際に新たに取得した情報『セーラー服の女』を追ってのことだ。 今回は連休のさなかの、しかも寮内ということもあって、目撃者がいたのである。ただし、倒れている被害者を介抱している拍子に、寮の前を走り去る影があった、という程度のものであったが。 それでも他に情報がない以上、風紀委員も警備員もそれを足がかりにしているようだ。ここ数時間でセーラー服姿の女子生徒の捉えた監視カメラをピックアップし、順次調査に向かっているとのことである。 いま美琴が向かう先も、その中のひとつだ。人員不足で風紀委員や警備員も向かっていない、後回しにされている場所。 正直、そこに到着したとしても、手掛かりが得られる可能性は低い。(でも・・・!) それでもじっとしているわけにはいかなかった。 美琴は走りつづける。規格外の力を常に放出し、『超電磁砲』はここにいると示しながら。 だが。「っ!」 美琴は、いきなりその疾走に急制動をかけた。 レーダーで迷いなく走っている上、微細電流で身体能力を強化しているところだ。靴が滑り、数メートル進んでから、ようやく停止する。 その彼女の数メートル先に、 ドン! と、長剣が突き刺さった。「……」 刀身半ばまで地面に突立ったその剣は、刀身から柄尻に至るまで、すべて黒で統一されている。 ビィ…ン、と震えるその様は、まるで墓標として設えられた十字架であるかのようだった。 まとめに視界も利かない闇の中ですら逆に沈み込んで見えるほどの漆黒の剣は、あのまま速度を落とさずに進んでいたら、間違いなく美琴を上から下まで貫通していただろう。「……」 自然の落下ではあり得ない。 真上からの、投擲だ。 「流石ねぇ、いまのを避けるなんて。褒めてあげてもいいわぁ」 そしてその予想を肯定するように、透き通るような女の声が響いた。 長剣の落下軌道の大元。 美琴のほぼ真上からだ。「……何よアンタ」 美琴が怒りまじりの視線を、上向けた。 そこには、薄い雲ごしの月明かりを受けた、大きな翼のシルエットが浮かび上がっていた。 シルエットは優雅に一礼。長い銀髪がゆらりと動く様は美しかったが、それは完全に侮蔑と余裕のこもった、揶揄の一礼だ。 形式だけの礼をこなし、シルエット――――水銀燈が、ゆっくりと顔を上げる。「はじめまして、超電磁砲。私の名前は水銀燈。ローゼンが創りし、誇り高き薔薇乙女の第1ドールよ」 水銀燈は大きく翼をはためかせ、無数の羽を撒き散らした。それらは重力に囚われることなく、水銀燈を護るかのように、渦を巻いて滞空する。「本当は貴女のことなんかどうでもいいんだけれど……でもわたしの目的のために、ジャンクになってもらうわぁ」 ゆっくりと水平に持ち上げられた水銀燈の左腕。そこに紫色の光球が、螺旋を描いて絡み付く。「……」 美琴は、水銀燈が何者なにかを問いもしない。 何の能力なのか――人形を動かす能力なのか、幻覚を見せるものなのか、はたまた変身できるような能力なのか――考えない。 だが相手の行動と、言葉。なによりこのタイミングで自分を『超電磁砲』と知って攻撃してくるという事実。 一連の事件と関係がないわけがなかった。 「・・・安心しなさい、命まではとらないわ」と、美琴。バチバチッ、と前髪で電撃が弾けた。「でも、知ってることは洗いざらい吐いてもらうわよ。アンタこそジャンクになりたくなかったら、いまの内に降参しなさい」 次いで、ザアっ! と身体から電気が溢れ、周囲を青白く染め上げる。 目の前に突き立つ長剣が避雷針のように電撃を集め、アースのごとく大地に逃がすが、『超電磁砲』はその逃げた電気すらも掌握。 地面に、壁に、空間に対流する電撃は、暗い路地裏を彼女の領域に作り替えた。踏み入る者を一瞬で焼き尽くす、高圧電流の結界だ。「面白いことを言うのねぇ・・・少し特殊な力があるからって、貴女は所詮は人間なのよ?」 それを見てもなお、水銀燈は余裕を崩さない。人差し指を唇に当て、見た目だけは友好的な笑みを浮かべた。「・・・まぁでも、この私相手にそんな言葉を吐けただけでも、大したものねぇ」 しかし一転、その瞳がギラリと危険な光を帯びる。彼女の周囲を舞っていた黒羽の先端が、一斉に美琴に向いた。「ご褒美にその言葉、後悔させてあげるわぁ!」 水銀燈が左腕を振り下ろす。 絡み付いていた光球ーー人工精霊メイメイを先頭に、無数の黒羽が美琴に殺到した。「はっ! やれるもんならやってみなさい!」 対する美琴は切り裂くような視線を水銀燈に向ける。その意思を受けた電撃が、一気に光量を増した。 銀の放った黒羽と紅の放った紫電が、真正面からぶつかりあった。 上条の部屋。 そのリビングに鎮座する、大きな鞄。「・・・・・・」 夜は眠りの時間。そう言って鞄に篭った真紅は目を閉じていたが、しかし眠りについていなかった。「・・・・・・」 胸に当てた右手。そこにある違和感を探るように、彼女の眉はたわめられていた。 過去のこと――――『前回』についてのあやふやな自分の記憶。 どのようにして『前回』が終わり、いまがあるのか。 それを明確に記憶していないのは、なぜなのか。 そしてなによりも、 ・・・なぜ、それを上条たちに言わなかったのだろう。 言うべきだった、と思う。 しかしあの病室で雛苺のことを説明したとき、どうしてかそのことに触れたくなかったのだ。(私は……) 真紅は、ぎゅっ、と手を握った。閉じた瞼にさらに力が入り、彼女の表情が辛そうに歪む。「……」 そう、真紅は怖かった。 言葉にすることで、いまの違和感が明確になってしまいそうで。 水銀燈は、あそこまで好戦的だっただろうか。 雛苺は、あんな風に笑ったことがあっただろうか。 そして……(そう、私は確か……) だが一度浮かんでしまった考えは、自分でも抑えきれない確固たる疑問となって胸中に渦巻いていく。 スフィンクス。 小萌の家で、そしてこの上条の部屋で。 インデックスが抱えていた猫。 なぜかまったく怖いとも思わず、まったく気にもならなかった、嫌いなはずの、猫。「……」 真紅は息を飲み込むように詰め、一度だけ強く首を振る。 今夜、彼女に眠りが訪れるのは、まだ先であった。 朝。 夏の名残だろうか、抜けるような青空に恵まれた連休の二日目である。 多くの学生が夜通し遊んで沈没していたり、そうでなくとも惰眠を貪るであろう時間帯だがしかし、それらに反して、上条家の朝は早い。 もちろん、その原因は言わずもがな。 インデックスだ。 シスターらしく朝が早いから…ではなく、彼女の朝のお祈りが終わるまでに朝食を用意しなければ上条の頭が頂かれてしまうから、である。 どっちにしても目が覚めるなら、上条にしても痛くない方がいいに決まっていた。「朝から不幸だ…」 上条はベランダの掃出窓を前に、そう呟いた。 右手でかじられた頭を撫でるが、幻想殺しといえども噛み付きによるダメージを消すことは不可能である。 普段であれば自然に目が覚めるか、そうでなくても目覚まし時計で起床するのだが、全力疾走を繰り返した昨日は流石に疲れていたらしい。 目覚まし時計という幻想を無意識の内に右手で破壊して寝こけていたところを、牙を向いたインデックス(スフィンクス同梱)に襲われたのだ。「だ、大丈夫なの当麻。その…朝から激しかったみたいだけれど」 上条の背後。 初めて会ったときと同じように、ソファーで紅茶片手の真紅が、そんな風に問うた。 彼女の表情は微妙に気まずそうなものであったが、背を向けている上条は気がつかない。(ごめんなさい…私が止めていたら、もう少し傷は浅かったのかもしれないのだけれど…) 上条の壮絶な悲鳴に驚いて飛び起きた後、『惨状』を一目見るなり鞄に逆戻りしたのは真紅だけの秘密であった。 「あっはっは、いやいや。このくらいは慣れてますので、上条さんは大丈夫ですよ……ええ、慣れてますので」 どこか乾いた笑いとともにパタパタと手を振る上条。本当にそう思っているというよりは、そう思うことで自分を納得させているような口調と仕草である。「慣れている、の……」 あれが日常なのだろうか。なんと恐ろしい。 真紅が色々と含みある見る視線をインデックスに向けた。「むーっ、とうま! それじゃ私がいつもいつも噛みついているみたいに聞こえるかも!」 子供向けのテレビ番組から視線を離し、インデックスがそれこそ子供のように頬を膨らませる。「お、おまえなぁ。腹が減ったら噛みつくわ、恥ずかしくなったら噛みつくわ、揚句に俺が入院したら噛みつくわ、これがいつもって言わなかったらなんて言うんだよ?」「そ、それは、噛み付かれるようなことをするとうまが悪いんだよ!」「どこがだこのバカ! いまの台詞の中で俺に非がある部分がどこにあるってんだ!?」 上条の言葉に、インデックスは「うー」などと唸りながらもテレビの前から動こうとはしない。 大覇星祭の一件で『噛み付き』という行為に新しい光明を得たようだが、照れに近いものもそれなりに得たらしい。 もっとも真紅の方をちらちらと見ているあたり、上条相手に照れている、というよりは、真紅というお客様相手にそういうシーンを見せるのは控えたい、ということのようであったが。「と、ところで、当麻はさっきから何をしているの?」と、真紅。 後ろめたさもあって、なるべくその話題に触れたくない。 何気なさを装った問い掛けにも、不自然さが否めないが、上条もインデックスもそれに気がつかなかったようだ。それくらい噛み付きが日常なのであろう。 「え? いや、」上条は一度振り向いたあと、再び窓ガラスの方に向き直り、「触っても大丈夫なのか、と思ってさ」 と、言った。 彼の右手は傷ひとつない窓ガラスに触れている。 この窓ガラスは昨日水銀燈に砕き割られ、そして昨夜のうちに真紅の魔術によって修復されたものだ。 その時は姫神と待ち合わせをしていたこともあって、特に確認していなかったのだが、下手をすれば上条が触れた瞬間にガラスが元の状態に戻る可能性だってあったのである。 もっともそう思うなら、触るよりも先に確認すべきであるのだが、上条はそこまで思い当たっていない。 「昨日のって、やっぱ魔術、だよな? でも魔術で直したんなら、右手で解除されるかもしれないし」 洗濯物を干そうとするたびに気を遣うのは流石に面倒だ。それに、何かの拍子に触れてしまうことだってある。 上条家の懐的に、これだけのガラスを入れ換えるのは清水の舞台ものの覚悟が必要だった。 幸いにも窓ガラスは幻想殺しで触れても問題ないらしい。そうなるとそれはそれで、なぜ壊れないのか、と疑問に思ってしまう。 なにか特殊な魔術なのか、と上条は視線で問うた。 だが真紅は軽く首を傾げる。「魔術…と言われても、私にはわからないのだわ。私は時のゼンマイを巻き戻して『壊れる前』の状態に戻しただけよ」 魔術の産物であっても魔術のことはよく知らない真紅にして見れば、言葉以上のことをしたつもりはないし、それを説明できるものでもない。本当に出来ることをしただけなのである。 助け舟を出したのはインデックスだ。「しんくが昨日使ったのは確かに魔術だよ? だけど、別に魔術でガラスを支えてるわけじゃないから大丈夫かも」「どういうことだよ」「えっとね……」 と、インデックスは僅かに言いよどんだ。それから、少し気まずげに、しかしどこか嬉しそうに、続ける。「ほら、『あのとき』にわたしの怪我を魔術で治したけど、あの後、とうまがわたしに触れても大丈夫だったよね」「……」上条は無言。 しかしインデックスはそれに気が付かない。「魔術で治しても、治った結果に魔術が残存するわけじゃないから、その後ならとうまが触っても壊れないんだよ」 砕けたガラスを魔術で結束し続けているなら話は別だが、ガラス自体を修復しているので大丈夫、ということのようだ。「ふ、ふーん……そういうもんなのか」 ペタペタとガラスを叩く上条。どこか余所余所しく、インデックスから視線を逸らした。 「……?」 妙な態度の上条に、インデックスは首を傾げる。「……当麻、ひとつ聞いていいかしら?」「ん? あ、ああ」「? どうしたの? なにか気になることでもあった?」「い、いやいやっ、なんでもない! ちょっとぼーっとしちまっただけで」「そう?」「あ、ああ」ごほん、と上条は咳払いをひとつ。「…そんなことより、聞きたいことってなんだよ?」「…今日は、貴方は何か特別な用事があったりするかしら?」「今日? 今日は午前中に、姫神と小萌先生の見舞いに行くことになってるんだけど…」 昨夜、あの後別れ際に姫神に誘われたのである。 着替え自体は昨日届けているが、差し入れも兼ねて顔を出しておこう、ということになったのだ。「小萌? ……昨日の?」 真紅の表情が僅かに曇った。 「……」 上条としては真紅に責任はないと思うのだが、いくらそれを言っても彼女の胸の内は晴れないだろう。もしも上条が真紅と逆の立場だったら、同じように責任を感じることは間違いない。「ま、姫神の話じゃ、そう大したことなかったらしいからさ。すぐ退院できるって」 だから上条は真紅の表情に気がつかない振りをして、殊更なんでもない口調で言った。 しかし真紅は、眉を潜めまま、「そう…」 と、言った。「どうしたんだよ。なんかやりたいことがあるってんなら、午後からでよかったら手伝うぜ?」「その…」真紅は少しだけ迷う素振りを見せたあと、「ホーリエがまだ戻ってこないのよ。だから、もし大丈夫なら探しにいきたかったのだけれど…」 昨日、雛苺を追わせた人工精霊からはいまだ連絡がなかった。 仮に攻撃を受ければ危険な旨を伝えてくるであろうし、力を失った彼女が倒れたなら戻ってきてその位置を知らせるだろう。 いまも追跡している可能性もあったが、雛苺の残存エネルギーやゼンマイの量から、それは考えにくい。 だとすれば、ホーリエはその能力を上回る存在に脅かされた可能性があった。(……) 思い当たる相手はただ一人。 真紅の脳裏に、銀と黒の存在が浮かび上がった。 「あー、あいつかぁ。そういや確かにあれから戻ってきてないな。じゃあ、お見舞いが終わったら…」 そう上条が言おうとして、ちょうどそのとき―――「あれ?」 と、インデックスが首を傾げた。 彼女の視界。 上条の背後の窓、そこから見える青空にひとつ、見慣れない黒い点が見えた。「……」 鳥、でもない。アドバルーンというものでもないだろう。 そもそもそれは鳥のように視界を横切っていくわけでもなく、また、アドバルーンのように一定の場所に留まっているわけでもなさそうだ。 具体的に言えば、その黒い点はインデックスが見ているうちに、どんどん大きくなってきて、「近づいてきてる…かも」「え?」「は?」 インデックスの言葉と視線に、真紅が気づき、上条が振り向いた瞬間。 破砕音! 昨日に引き続く甲高い音とともに、振り向いた上条の向かって右側を抜け、一抱えほどの大きさの何かが窓ガラスを突き破って飛び込んできた。「うわっ!?」「っ!」「ひゃあ!?」 ガラスの砕ける音に、三者三様の声が混じる。「な、なんだぁっ?」と、上条。 飛び込んできた何か。 それは、鞄だった。 丁寧な装丁を施された古い鞄が、ガラスの破片にまみれて床に転がっている。 だがそれに対し三人が何かアクションを起こすよりも早く、鞄の蓋が蹴り上げられるような勢いで開き、中から翠色の人影が跳びだした。 その体躯は子供のように小さく、なるほど、鞄に入ることも無理ではない。 だが。 鞄。色。小さな身体。 薔薇乙女「!」 上条が右手を構えながら、赤と翠との間に立った。 インデックスは驚きを残しながらも、知識を総動員してその正体を見極めようとする。 彼らの視線の先で、鞄から跳びだしてきた人影は、「ふゆ…痛いですぅ」 しかし、ひらりと床に着地するなり、頭を抑えて床にうずくまってしまった。「は?」「え…」 水銀燈のように、あるいは雛苺のように襲い掛かってくる可能性ばかり考えていた上条とインデックスが目を丸くする。そんな彼らの背後で、「翠星石!」 と、真紅が叫んだ。 翠星石、と呼ばれた彼女が、真紅の声に顔をあげた。 色違いの瞳―――オッドアイが、間に立つ上条とインデックスを無視して真紅に向けられる。「……」 それを追うようにしてこちらを向いた上条とインデックスの視線を感じながらも、真紅は翠星石を真正面から見た。 敵なのか、味方なのか。 しかし翠星石の顔に浮かんでいるのは、驚きにも似た表情と、目じり端の涙のみ。 水銀燈のような敵意も、雛苺のときのような狂気もそこからは読み取れなかった。「真紅!?」 と、上条。 彼が問うているのは、間違いなく、いま真紅自身が考えている事柄だろう。 その娘は敵ではない。敵であるはずがない。 前回、共存の道を模索していた仲間だ。 そんな言葉が、喉元にまで競りあがってくる。「っ」 しかし真紅はそれを言葉にして放つことができなかった。 昨夜、鞄の中で浮かび上がった己への疑問。 胸中で頭をもたげるその疑惑が、翠星石は敵ではない、と断ずることをせき止めていた。 真紅は断言できず、上条は返答を待ち、インデックスはそもそも判断のしようがない。 それぞれの空白。 その瞬間に動いたのは、今しがた飛び込んで来た翠星石だった。 「真紅ー! 会いたかったですー!」 そんな叫びとともに、翠星石がいきなり駆け出した。「!?」 虚を付かれた上条とインデックス。完全に反応が遅れた彼らに出来たことは、翠星石の動きを視線で追うのみ。 脇目も振らずに二人の間を通り抜けた翠星石は、同様に動けなかった真紅の首根っこに、駆けた勢いそのままに思い切り跳びついた。「きゃあっ!?」 自分と同程度の質量+走る勢いを、真紅は支えることができない。 翠と紅が、もつれるようにして床に転がった。「ちょ、ちょっと離しなさい翠星石!」「真紅ー! よかったですぅ! 会えてよかったですぅ!」 らしくなくジタバタと暴れる真紅だが、翠星石はかなり強くしがみついているらしく、まったく離れる様子がない。 上条は一瞬、組み付いて攻撃しているのか、とも思って身構えかけたのだが、「ふえぇえん、真紅ー!」「ぐぐぐっ!? す、翠星石……く、苦しいのだわ……」「……」 どう見ても迷子が縋り付いているようにしか見えなかった。抱きついた翠の両腕が、綺麗に真紅の首を絞めているようだが、まぁ、たぶん大丈夫の範疇だろう。「……インデックス?」 インデックスに目を向ける。 上条の表情にも口調にも、緊張感がない。 思いっきり臨戦態勢を作っていたところに、立て続けに『敵』らしくないことが起こったせいで、なんとなく気が抜けてしまった。 「う、うん。いま鞄から出てきた子も、薔薇乙女、かも」 それはどうもインデックスも同様のようだ。上条と同じように、やや唖然としながらも首肯する。 かも、とは言っているが、単に口癖なだけで、不確かな意味ではない。 禁書目録の知識とインデックスの見識から導かれる魔術形式は、真紅とも雛苺とも同一である。 間違いなく薔薇乙女だった。「あー…っと」 インデックスの答えを確認し、上条はちらりと二人(?)を見た。 話しかけてもいいのかなーどうしようかなー、とでも言うような表情で後ろ頭を掻きながら、赤と翠に歩み寄る。「真紅? そいつもやっぱり、その?」「え、ええ」 と、なんとか立ち上がった真紅が頷いた。 見せてしまった醜態を隠すかのように平静を装っているが、整えられていた金髪は乱れに乱れ、ドレスも若干皺になってしまっている。 その上、件の翠星石がいまだに真紅の首元でグスグスと泣いている始末。 何も取り繕えていないが、上条もインデックスも流石にそこに突っ込むほど気が遣えないわけではなかった。 真紅はコホンとわざとらしく軽い咳ばらい。それから乱れた髪をさりげなく手櫛で直しながら、「彼女の名前は翠星石。薔薇乙女の第3ドールよ」 と、言った。 「第3? ってことは、お前の姉貴になるのか?」 意外そうに真紅を―――いや、真紅の背中に隠れる翠星石を見る上条。「あ、あぅぅ……」 翠星石の方は上条と目が合うと、それだけで真紅の肩に顔を埋めるようにして目を閉じてしまった。 その様子ははっきりいって、姉を頼る妹、という風情で、とても真紅よりも早く創られたようには見えない。「人形に姉や妹という表現が適切なのかはわからないけど、創られた順番では確かにこの娘の方が先なのだわ」 一息。「でもはっきり言って、これは性格の違いよ。彼女は私たちの中でも特に臆病で人見知りなの」「し、真紅ぅ」「大丈夫なのだわ翠星石。彼の名前は上条当麻。私の契約者よ」 ほら挨拶、とでも言うように、横に一歩ずれ、軽く翠星石を押し出す。「え、あうっ」 軽くよろめいた翠星石が前に出るが、「っ」 上条と目があった途端、はビクリと身を震わせて、ささっ、と真紅の後ろに隠れてしまった。「……」 沈黙する上条。 本人は知りえないことであるが、幼少より数々の不幸に見舞われた彼の精神力は、大抵のことでは動じない。それでも見た目が幼児のような相手にこうまで怯えられるのは、なんというか、軽くショックであった。 はぁ、と真紅はため息。 ジュンとの暮らしで少しはマシになったかと思ったのだが、どうも相変わらずのようだ。 もっとも、(……確かめないと、わからないのだけれど) その『記憶』が―――自分のものも含めて―――幻想ではないのかは、まだわからない。 「……」 真紅は肩越しに翠星石を見た。 今度は猫を抱えたインデックスに「私はインデックスって言うんだよ」と言われ、こっちには「す、翠星石ですぅ」と応じている。 それを見た上条が「インデックスには返事をするのになんで俺だけ……不幸だー!」などと仰け反り、またそれで翠星石がビクビクと隠れてしまう。 これはこちらで促さなければ、話になるまい。 そう判断した真紅はもう一度ため息。そして、「……ところで」と、翠星石に向き直った。「翠星石。貴女、どうしてここがわかったの? ここを知っているのは水銀燈しかいないと思うのだけれど……」「え」 妙な表情で翠星石が固まった。「そ、それはその……」「ええ」「その、ですね」 翠星石は、なにやら言いづらそうにモジモジとしている。「?」 眉根をつめ、軽く首を傾げる真紅。「どうしたの? はっきり言いなさい」「あぅ、それは」「それは?」 翠星石は一瞬だけ迷ったように視線を泳がせた後、「ホ、ホーリエ、ですぅ」「「!?」」 その名詞に、上条とインデックスが目を見開き、「ホーリエ!? ホーリエが、どうしたと言うの!?」 先ほどとは反対に、真紅が翠星石に詰め寄った。 「ぐえっ、ですぅ!?」「ホーリエに会ったの!? ホーリエはどこに……それに雛苺はどこにいるのよ!?」 桃色の少女を追っていった人工精霊に出会ったというのなら、雛苺にも会っているはずだ。 ガクガクと、翠星石の肩を、というか、首を前後に揺さぶる真紅。「くくくく、苦しいですぅ!」 「あ、ご、ごめんなさい」「けほっ、けほっ、し、死ぬかと思ったです……」 ぜーぜー言いながら翠星石が首をさする。「わ、悪かったのだわ翠星石。でも事は一刻を争うのよ。早く説明してほしいのだわ」 真紅は再び飛びつきかねない様子だ。 翠星石が「わ、わかったです」と、頷き、 「その……ホーリエが、翠星石をここに案内してくれたです」 と、言った。「案内?」「そうです。昨日の夜遅く、ちょっと離れたところでふらふらしてるのを見つけて、それで案内を頼んだですよ」「ふらふらしていたの? ホーリエだけで?」「です」「……」「?」「……でも、それじゃあホーリエはどこに?」「そ、それは……」 何やら言い淀みながら、翠星石はリビングに転がっている、彼女の鞄に視線を移した。 「?」 上条たちもそれに倣い、鞄を見た。 ガラスまみれのそれは、掃除しなければ今夜にでも困りそうな有様だったが、まぁそれはともかく。 案内、ということは当然、翠星石の前を飛んでいなければならない。 そして窓ガラスに突っ込んできた鞄は、着地というよりも落下の体で床に衝突している。 もしホーリエが『何事もなく』一緒に入ってきたなら、すぐに真紅の近くに飛んできたであろう。「!」 状況を察した真紅の顔色が、さっ、と変わった。 そして、主人の動揺でも感じ取ったのだろうか。 ―――…… 鞄と床との隙間から微妙に漏れる、紅い光。 それは『光った』というより『明滅した』という方が正しいように思えるもので―――「ホ、ホーリエ!」 真紅の切迫した声が、朝の上条家に大きく響いた。 つづく
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Stage 2 世が始まった城門 霊夢「うわー、本当に立派なお城。なんだか歴史を感じさせられる古さねー。」代華「そうでしょう?ここは創世城。この世の中が創られた場所です。いつ建てられたのかは私にも分かりません。」霊夢「あ、ここの門番さんね。わざわざありがとう。(はぁ。どっかの居眠り門番より断然真面目ねー。)」代華「いえいえ。私は都護 代華というものでここの門番をしています。それで、あなたは一体どちらさまでしょうか?今日は来客の予定はなかったはずなのですが。」霊夢「私は博麗霊夢。この城の主に会いたいのだけれど、いいかしら?」代華「おっとっと。それはいけません。不審者や人間は絶対に通すなと言われておりますの で。」霊夢「それは残念。不吉な予感がするから来てみたのだけど。」代華「不吉・・・ですか?」霊夢「そうよ。あなたたちこの城で何かたくらんでいるでしょう?」代華「えー残念ですが、その質問には答えられません。いわゆる企業秘密ですから。」霊夢「企業じゃないと思うけど・・・。なら、やっぱり主とやらに直接聞かないといけないのかしら?」代華「まぁ、そうですね。でも、『ここは通しません』というのはもう言いましたよね。」霊夢「ええ、聞いたわよ。そうねー。じゃあ無理やりにでも通してもらおうかしら。」代華「無理やりですか。失礼ですがひとつ忠告させてください。あまり門番というものを舐めないほうがいいですよ。」霊夢「門番もいろいろいるからねー。まぁ、舐めているわけじゃないけどね。」*霊夢「さてと、これでここを通してくれるでしょ?門番さん?」代華「お強いですね。すみません、媛子様。ここ、守りきれませんでした。」代華「でも、きっと媛子様たちなら・・・。」霊夢「媛子様たち?主って何人もいるものだったっけ?まぁいいわ。やっと城には入れるもの。」
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ニカさんが入室しました ニカ ……… ニカ …… ニカ …はぁ。 ニカ (キアシス 夜。 ニカ (後味の悪い交流会から退散し、寮に戻ろうかという所で ニカ (更にテンションを鬼下げする連絡が入る。 ニカ (キアシス街のとある区画。 ニカ (元老院を始めとする魔術名家。…特に表に出たがり権威を振りかざしたがる系の名家の邸宅が建ち並ぶ区画。 ニカ (キアシス流貴族街とでも言えばいいか。 ニカ ……(整然と並ぶ石畳の床を踏み締め、俯きがちに歩く ニカ ……くっそだりぃ。 二カ (引きずるような歩みはやがて、区画の奥地の、一際大きな敷地の前で止まり。 二カ ……… 二カ はぁ。。。(溜息一つ付いて中に入っていく ニカ (ロンズディール邸・内部。 ニカ (無駄に広く長く、無駄に豪奢な魔術灯が控えめに照らす廊下を歩き ニカ (とある扉の前で立ち止まる ニカ ……… ニカ ……はぁ。(また溜息吐いて ニカ (コンコン、とノック 扉さんが入室しました 扉 『はい。どうぞ。』(扉越しに声がする ニカ …… ニカ …入る。(ぶっきらぼうに呟き、ドアノブを回し中へと 扉さんが退室しました イオンさんが入室しました イオン (完璧に整頓された、塵一つ無いようにさえ見える清廉な室内 イオン ふふ。良かった。来てくれたんですね。(嬉しそうに微笑む長髪の男性 ニカ …や。来させたのアンタだろ。 …なんだよあの文面。 イオン ふふ、そんなに気になる文面でしたか? まあまあ、お入りなさいよ。 ニカ ………(無言で中へと イオン ……「実行委員会に報告有り」。私が送ったのはそれだけなのに。 イオン 二霞くんは、随分活動熱心な部員なんですね。 ニカ ……はぁ。そんなん人の勝手だろ。 ニカ 「学業のみならず、学内活動にも積極的に従事する」生徒のが、家もアンタも嬉しいんじゃねーのかよ。 イオン それはそうですね? ふふ、でもその様子なら… イオン 仲の良いお友達も沢山できたんでしょうね? ニカ ………は? ニカ 何だそれ。嫌味で言ってんのかよ。(溜息気味に、瞑目気味に ニカ リー大の偏屈魔術師に友達なんか出来る訳ねーだろ。 イオン それは流石に主語が大きくありません??何かあったんです??(逆に心配そうに ニカ ……… や。別に。あっても言わんけど。 ニカ リー大生のコミュニケーション手段は煽りとディスりと嫌味しか無いんで。 イオン あ、あのう……(オロオロ ニカ 到っていつも通りですけど。…んで? イオン …ええ。いえ。まあ、…いいのですよ。 それならば逆に。(眉間に指当てて、気を取り直して ニカ ……わざわざあんな思わせぶりな連絡。 一体何なんだよ? ニカ (言う通りにホイホイやって来るのはあんまりにも癪だ。だが、だからと言って無視もできない。 ニカ (コイツは――リーズベルト大学の教授。「大学祭実行委員会」の現在の「活動内容」を知っている側の人間だ。 ニカ (そんな人物「報告」は、停滞した現状を僅かでも打破する足掛かりに成り得る、…かもしれない。…死ぬ程気分が乗らなくても、致し方なかった。 イオン あのですね。私、夏頃から二霞くんに、言いたい事があったんです。 イオン 辞めません? 大学祭実行委員会。 ニカ は? ニカ 嫌だが。(思わず即答して) …や、何だよ? ニカ ……何で急にンな事言い出す?(…まともに取り合うべきではない、頭では解るが、どうにも理解が追い付かなすぎる。 イオン だって、あの委員会…いえ、組織は、とうに学生の領分では無いですよ。 イオン 大学脅かすものは学内の人間で対処する。その方針には私も従う心算です。ですけど… イオン 二霞くんが、わざわざそこに加担する必要はあるんですか? イオン …貴方には将来があるんですから。こんな些事に足を引っ張られず、励んだ方が有益だと思いませんか? ニカ ……いや、言ってんだろ。全部俺の勝手だろうが。 ニカ ああでも、一応、アンタの流儀にのって喋るなら。…この「活動」、最終的に成功さえすれば、 ニカ みんなの大好きな「世間の評価」も跳ね上がるだろ。…別にそっちに都合悪い話、無いんじゃねーの。 イオン ……そういう考え方もできるでしょうね。(頬に手を当てて瞑目し イオン でもね、二霞くん。 そういう一発逆転的な理想は… イオン 劣等生集団にありがちなものですよ。 ニカ 。 ニカ (思わず唖然と目見開いて イオン …学内の「落ちこぼれ七連星」に、「グリアスの娘」と呼ばれる異端の生徒達。 イオン ああ、ミカエル女史は非常に優秀な生徒ですが…今は「堕天」されているとか。 ニカ ・・・ イオン 彼等彼女等が、貴方の魔術師としての成長に寄与する存在だとは… イオン …すみません、どうしても思えないんですよ。(心から申し訳なさそうに、心配そうに ニカ ・・・ ニカ (何かもう逆にびっくりして言葉が出てこない。 ニカ (恥ずかしげもない、清々しいほどの選民思想。 この従兄、昔からそういう所はあった気もするが… ニカ ………教師とは思えない発言だな。(……ここまでだったか? イオン ……教師の立場であれば、流石にもう少し発言を選びますよ。 イオン 今の私は、純粋に従兄として貴方に話をしています。 ニカ …… ニカ アンタは、俺が「優秀な跡取り」になってくれないと困るんだもんな。 イオン ……ええ。 二霞くんがロンズディールを継ぐべきですからね。 ニカ …… だからって。 ニカ (「勝手に人に成長を押し付けるな?」…そんなんは今更だ。家の人間にも言われ尽くしてる。 ニカ ……、、、ッ(じゃあ、何がこんなに――― ニカ …「血筋」以外に、俺を当主にできそうな要素が無いんだよな。…何もかもアンタの方が優れてる。 イオン ……… そんな事は… イオン ありません……よ。 当主を継ぐような才覚なんて、私には。 ニカ ………(自分で言ってて死ぬ程情けない。相手の、否定になっていない否定も。 ニカ ……だから血筋に執着してんのか?(――だから、あんな風に部員達(あいつら)を―― イオン ………… ニカ ……てめえの勝手な価値観押し付けんなよ。これ以上――… イオン それの何がおかしいんですか? ニカ は? イオン ええ。 …だって、血筋 ソレ が正しいでしょう? ニカ …… …は? イオン ……ええ、私、そう教えられたんです。 イオン 血筋。血統。 『人種による不公平こそが真実だ』 …と。 ニカ … … … え? ニカ (何言ってんだコイツ??? ニカ (いや。 …待て。 何で聞き覚えがあるんだ。このフレーズ。 イオン ――…… 何かおかしいですか? イオン ……人脈も、学歴も、称号も、私を救ってくれやしなかったじゃないですか。 イオン 私を「次期当主」の重荷から解放してくれるのは――……信心 コレ だけなんですよ。 ニカ ――――……(『人種による不公平こそが真実』 ニカ (―――『彼は今、芥川家よりも、』 ニカ (―――『PURE本部に潜伏してます。』 ニカ お前……… まさか、PUREに――…… イオン …… ・・・ イオン ……… 周りには内緒にしてくださいね。 あまり外聞が良くない事は、承知していますから。 ニカ ……いやっ、そんな事はどうでもいーよ。…(…正気と狂気が入り交じってる。どう考えてもイカレてるのに、妙な所で冷静で。 ニカ ………そんな事はいい。 それより… ニカ ……つまり、お前は、 芥川綺麗を知ってるよな。 イオン ええ。彼は私のゼミ生ですから。 ニカ ……… アンタも、……委員会 ソッチ 側、って事か? イオン いいえ。 イオン 芥川くんの思想には共感を抱きますけどね。『生徒会』そのものの活動には加担していません。 ニカ …………(…PUREが『生徒会』の黒幕、って訳じゃないのか?…それはそうか。噛み合わない部分も多い。… イオン ……ですから。(ふぅ、と イオン ここに君を留め置くのも、『生徒会』に味方する為ではないとご承知おきくださいね。 ニカ ―― は? ニカ (――殆ど同時に。ポケットに入れたスマホが震え出す。 ニカ っ、――、ッ(咄嗟に携帯をチェックする。 とある委員から。敵の行動を確認・急遽学園に向かう旨。 ニカ てめえ、まさかっ……(嫌な予感を抱えながらも、入口の扉に振り向き イオン 『スロウ』。(どこか悲しそうに呟くと、 ニカ ――(ニカの身体に異変が起きる。 イオン 『クイック』。(もう一つ呟くと、ニカの行動を先回りし扉の前に立っている ニカ 、、ッ イオン …ココは私の部屋(領域)ですからね。 イオン 君には己の身体を大事にして欲しいんですよ。…魔術師の手は、大事でしょう? ニカ ――最初からこの心算で呼び付けたってのか!? (手にしたスマホを翳し― イオン (その動作よりも早く。ニカの手首を掴んで動きを止めている イオン ………はぁ。(溜息吐いて ニカ 、、、っ、(『刻魔法』と呼ばれるイオンの魔術。その力は、自身も当然知っている イオン ……君が私の妨害を乗り越えてくれるくらい優秀だったなら。 イオン そもそもこんな事をせずに済んだのに…… ニカ っどこまで自分勝手なんだよ!?!?(悉く神経を逆撫でしてくるこの従兄に ニカ (――この領域にあって己に為す術が無い事も、悲しいかな知っている。 ニカ ……っくそ、ふざけんな。ふざけんなよ……!!(―――こうして。仲違いの夜に。遂にの決戦に。駆け付ける事もできないまま ニカ (刻々と夜は更けていく。 ニカさんが退室しました イオンさんが退室しました
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制作の前に 制作の前準備についての説明です。 制作手順 制作手順は大まかに以下のとおりです。 ①テーマ、制作意図、あらすじの決定。 ┗制作の根本となるため、非常に深い審議が必要です。 ②スタッフ、制作日程の決定。 ┗できるだけ具体的に日程を決める。 ③取材、素材集め。詳細の決定 ┗資料などはできるだけ多く。デジタル化しておく。 ④仮決定版作成。 ┗③を元に形としてつくりあげる。 ⑤評価。 ┗一度完成したものをなるべく客観的に評価する。 ⑥調整。 ┗評価時に不足であったところを修正する。 ⑦完成。 ┗アウトプットする。 アポ方法&インタヴューの前に 取材の機会は何度もできるものではありません。前もって綿密な打ち合わせが必要でしょう。 下調べ ┗インタ相手の名前、経歴、その会社について、など周辺の知識はつけておきましょう。 インタ内容 ┗インタの内容は最初は緊張をほぐすためのもの、後半にいくにしたがって核心を聞いていくといいでしょう。また、多すぎるぐらいのインタ内容を用意しておきましょう。また、Yes/Noで答えられるような質問はなるべく避けましょう。 あいづちは声を出すと適当に受け取られてしまいます。 あいづちは表情で行いましょう。 質問は冗長でなく、短めにしましょう。 カメラの位置 ┗カメラの位置はインタ相手より上にならないほうが良いでしょう。基本的にちょっとしたか同じぐらい。インタヴュアーは映らずマイクと相手だけか相手だけが映ると良いでしょう。 マイク ┗ピンマイクをつけてもらうのがベストでしょう。もし無いときは画面ギリギリまで近づけて、よりきれいな音が取れるようにしましょう。また、エアコンがうるさい場合は遠慮なくきってもらいましょう。一度しか無い機会に遠慮は無用です。 資料 ┗資料がある場合は前もってお願いしてより多く確保しておきましょう。後後突然必要になったり役立つことがあるはずです。 アポは責任者が取ったほうが良い。 ┗アポイントは一応責任者が取ったほうが良いでしょう。不測の事態が存在するので。 著作権について 著作権の注意 飲み物でも何でも映像のなかに「意図的」と思われるように入っていると 著作者に確認をとらなければなりません。 モザイクをかけるでもごまかせますが、 モザイクを使うとやっぱり見ているひとの注目が集まってしまうので もとより著作物の入らない環境で撮影をするようにしましょう。 著作権をとる方法 Undergoing... JASRACについて 既成の(著作権フリーでない)楽曲を使う場合には、 JASRACに申請し、使用料を払う必要があります。 利用する人の身分、利用する媒体によって料金が異なるので、 必ずJASRACに問い合わせるなりwebサイトで確認したりしましょう。 最近著作権関係は何かと煩いですから^^; よく分からなかったら、学生の皆さんは顧問に相談しましょう。 詳しくは↓ 社団法人 日本音楽著作権協会 JASRAC http //www.jasrac.or.jp/ JASRAC PARK http //www.jasrac.or.jp/park/ 法律は? Undergoing... ここでは映像や音声に関する法律についての説明です。 サブリミナルについて 著作権について