約 3,146,360 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/59797.html
【検索用 あたしのかたち 登録タグ 2009年 UTAU あ じゃむまんじゅう(pom) ぱむ 曲 曲あ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:じゃむまんじゅう(pom) 作曲:じゃむまんじゅう(pom) 編曲:じゃむまんじゅう(pom) 唄:ぱむ 曲紹介 曲名:『あたしのカタチ』 ぱむのメッセージソング。 歌詞 (動画より書き起こし) テレビとか ラジオとか ステキなカタチが いっぱい きこえて あふれそう もう これいじょう あたらしい ステキなカタチを うみだす なんて ムリじゃないかな? でも… うまれたばかりの あたしには なにをみても まぶしくて なにをしても たのしくて これは だれとも おなじじゃない おもい じぶん だけの いとしい カタチ だれかと にてたり ちがっていたり するけど ひとのかずだけ ちょっとずつ ちがう カタチ あふれるほどの ステキが すでに あっても でつくしちゃった なんて そんなの ありえないよね! ただ… うまれたばかりの あたしには どんな(ひかりも)いろも (すごく)あざやかで どんな (ふわり ふわふわ)おとも やわらかで ウレシイも カナシイも クルシイも タノシイも ぜんぶ(きっと) あたしの(なかの) ココロを とおり あたし だけの カタチを えがく だれかと にてても ぜんぜん ちがってたとしても おもってたより そぼくで あじけなくても つたえてみなくちゃ なんにも はじまらないし ごちゃごちゃ こねずに そのまま うたってみるね♪ でも… たんじゅんな まんまには しておけないわ しっかり そだてたい あたしのカタチを ねぇ? あなたにも あるんでしょ? ステキなカタチが あたしに つたえて みせてほしいな いっしょに うたおう うたを うたおう コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/137.html
第1話:わたしたち、変身! タグ一覧 のじゃロリ猫 オリジナル女児 ジョジピュア プロローグ ――――号姫視点―――― 私の名前は天降 号姫(あまおり なづき)。 青空町に住んでいる、小学5年生だ。 今日、理科の授業で習ったこと。 それは、なんとか座(なんだっけ、忘れちゃった)流星群が極大を迎えるという話だった。 夜、星空を見れば、光のシャワーが降り注ぐさまをこの目で見られるという先生の話に、私はワクワクしっぱなしだった。 そしてついに夜がきた! どんな素敵な流れ星が見られるんだろう、とっても楽しみ! ――――奈緒視点―――― 私の名前は、古代 奈緒(ごだい なお)。 青空町に住んでいる、小学5年生。 パソコンから目を離して、窓越しに夜空をぼーっと眺めていたら、今日の理科の授業のことを思い出した。 流星群がどうとか、先生言ってたな。 それを聞いてた、確か…天降さん、そう天降さんが、えらくはしゃいで、うるさかったのを覚えている。 「流星、見えるかな…?」 なんて独り言を言いながら、私は窓を開けた。 ――――三人称カメラ―――― 一方その頃、青空町上空高度100km の宇宙空間では、少女が1人、流星群をひたすら小さく砕いていた。 驚くべきことに少女は宇宙服の類を着ていない。ひらひらとしたフリルがついた、かわいらしい装いである。 しかし見る人が見れば、動きやすい実用的な恰好であることがわかるだろう。 頭部や手足の一部は真空の宇宙空間にさらされている。 それでも少女は平気な顔で流星群と格闘していた。 そこに、ウサギと天使のキューピッドを足して割ったような、謎の生き物が羽をパタパタさせながら近付いてきた。 「ケートゥ、時間がありませんわ。これを使って!」 「わかった、キュビット」 ケートゥと呼ばれた少女は、小振りの矢の無い弓を受け取って構える。 「リュミエール、力を貸して…!」 すると少女の背後に、神々しい光に包まれた女性のようなシルエットが浮かび上がる。 「力を貸しましょう…」 威厳のある、よく響く声で答えた女性のシルエットは、少女の後ろでやはり光る弓を構える。 すると、何もないところに光の矢が現れた。 そして矢を放つと、一本の光の矢は無数の光の矢に分裂して、流星群を粉々に砕いていく。 「やった…」 そうつぶやくケートゥと呼ばれた少女。しかし、 「まだですわ!」 キュビットの叫びを聞いて、振り向くと、ひときわ巨大な流星が突っ込んでくるところだった。 流星にはね飛ばされる少女。 「ケートゥ!リュミエール様!」 落下していく少女を追いかけるキュビット。 そして大きな流星は、大気圏で燃え尽きることなくかろうじて残り、そして…。 ――――号姫視点―――― 「学校の裏山に落ちた!!」 そう叫ぶと、号姫の身体はすでに動き出していた。 「こんな遅くにどこ行くんだい」 号姫のおばあちゃんだ。 「学校の裏山ー!」 そう答える号姫におばあちゃんは、 「駄目だ!裏山には祟りの降りかかる大岩があるんだ。行っちゃなんねえ!」 「大丈夫ー!おばあちゃんは迷信深いんだからー!」 玄関で靴を履く号姫。 「駄目だと言って…!はわ、こ、腰が!いたたたた…!」 「いってきまーす!すぐ帰るからー!」 そう言うと号姫は、学校の裏山へ駆け出して行った。 出会い ――――号姫視点―――― 私、天降 号姫は、学校の裏山へと続く道を早足で歩いていた。 流れ星が落ちた。かけらなんか見つけたら、きっと大発見だ。 取材が来て、褒められたりなんかしちゃったりして…。 妄想を膨らませながら、角を曲がっ… ドシン! 何かにぶつかった。 「あいたっ!」 相手は私と同じくらいの背格好、おそらく同学年だろう。 「ごめんなさい、考え事していて…」 「こちらこそごめんなさい、よそ見をしてた…って、天降さん?」 相手が私のことを呼ぶ。えっ、同級生? 「って…えっと…」 「古代 奈緒」 「…!ああー、そうそう、古代さん!」 そうそう、古代さんだ。クラスでちょっぴり浮いていて、どこの輪にも入っていない、そんな子。 でも、電灯の下で浮かび上がる、眼鏡の向こうからの視線は、鋭くて知的だ。 いたずらが過ぎて、輪に入れない私とは違うタイプの子。 なんだかんだ言って、輪に入れない同士の二人がここにいる。 「裏山に行くの?」 古代さんが話しかけてきた。 「暗いわ、無理よ」 どうやら古代さんは、先に裏山に行こうとして、暗くて引き返してきたらしい。 「大丈夫!ほら、いたずら七つ道具の一つ、強力ペンライト〜」 ネコ型ロボットの真似をして、顔の下から光を当てる。 「お化けだぞー」 「ドラちゃんかQちゃんか、どっちなの」 古代さんがクスリと笑った。そのうえ私のネタにいい返しをしてくる。 実は私たち、もっと仲良くなれる? はっ!そんなことより流れ星だ。 「というわけで、灯りもあるし、一緒に行かない?」 古代さんに問いかけると、ちょっと考えてたようだけど、 「ええ、行く」 と答え、私たちは行動を共にする事になった。 ――――号姫視点―――― 「ねえ、古代さん」 「なに?」 裏山のてっぺんに続く、なだらかな坂道を歩きながら、私は聞いてみた。 「なんで古代さんは、裏山に落ちた流れ星を見たいと思ったの?」 「…私、放送部だから。明日のお昼放送のネタを拾いに…かな」 「放送部!?」 言われて言葉に詰まる。 なぜなら、私はその放送部の幽霊部員だからだ。 無言でしばらく歩く二人。 すると、生い茂った木々に遮られていた視界が開けた。 裏山のてっぺん、そこには寂れた神社があった。 そして神社で祀られている御神体こそ、おばあちゃんが祟りがあると私に警告した大岩だ。 雲間から満月が顔を覗かせると、サッと明るさが増し、状況が明らかになる。 大岩に大きなひびが入っていた。おそらく流れ星が直撃したのだろう。そして大岩に巻いてあった巨大な注連縄が、スパッと真っ二つに切れて垂れ下がっていた。 その注連縄の先には女の子が倒れていた。 ――――奈緒視点―――― 「…!!」 倒れている女の子を見ると、天降さんはもう駆け出していた。 こういう、すぐに行動するところはすごいと思う。 女の子の胸に耳を当てる天降さん。学校で防災訓練をしたのは一月前だったな。 「大丈夫、気を失っているだけみたい」 天降さんの言葉に、私も胸をなでおろす。 その時、 「あなたたち、誰ですの!」 甲高い声が響いた。 声のする方を見ると、うーん、何だろう。 ウサギと天使が悪魔合体したような、それでいてかわいらしい謎生物がいた。 かわいい羽でパタパタ飛び、足で水を汲んだ柄杓を掴んでいた。 「人に名前を聞くときは、まず自分から名乗るものじゃないの?」 「うっ!」 「古代さん、ツッコミが容赦ないね…」 「ま、まあ、いいですわ…私の名前はキュビット。光の御使いですわ」 「ヒカリノミツカイ?」 そうオウム返しに言いながら、天降さんは柄杓を受け取り、気を失っている子の口に水を含ませた。 「う、うーん…」 どうやら気がついたようだ。 「そしてその子が、ケートゥこと、らみこ。ジョジピュアですわ」 「「ジョジピュア??」」 私と天降さんの声がハモる。 「リュミエール様に力を与えられた戦士、輝きの使者ですわ」 何だろう、夢でも見てるのだろうか?と思った瞬間だった。 天降さんに、私のほっぺをつねられた。 「痛い…!」 「ごめん、もしかして夢かなーと思って」 「夢じゃないみたい。こういう設定なのかも」 「んまあー!設定などではありませんわ!」 キュビットが抗議の声を上げ、らみこが首をふるふると横に振って否定した。 その時、 ビシイッ!! 天降さんとらみこの背後の大岩の亀裂が深くなり、真っ二つに割れた。 そしてその中から、怪しい男が出て来たのだ。 脅威 ――――号姫視点―――― 「おお…!封印石が砕けたぞ。我が召喚魔法で、流星を召喚し続けた甲斐があったわ!」 怪しいお兄さんが、岩から出てきた。 私も古代さんも、状況についていくのがやっとだ。 「ワルフクケス…!とうとう封印を破りましたか!」 キュビットが声を絞り出すように言うと、ワルフクケスと呼ばれた怪しいお兄さんは、 「ふはははは、この勢いで我らが奇怪魔界の王、大魔王アンコクマー様も復活させてみせるわ!」 さらに不穏なことを言い放った。 「そのような企み、私とケートゥが阻止いたしますわ!」 「やってみるがいい!」 ケートゥこと、らみこちゃんが、怪しいお兄さんに立ち向かっていく。 しかし… またたく間に返り討ちにあってしまった。 「ああっ!宇宙での戦いのダメージが回復しきっていないのですわ!」 「そういうことは早く言ってよ!」 古代さんと二人で、倒れかかってくる、らみこちゃんを支えながら、私は言った。 ――――三人称カメラ―――― ところで、この騒ぎを見ていた者が、もう一人いた。 ふわっとした髪の毛にラフな恰好、そしてお尻の二股に分かれた尻尾。 木の上からそっと見つめる視線。 そう、のじゃロリ猫ちゃんだ。 「うーむ…割って入るタイミングを逃してしまったのじゃ…」 のじゃロリ猫は頭を足で掻いた。 「ま、いいじゃろ。連中とは、あまり関わりあいになりたくないし、あの子供らの片割れは…」 のじゃロリ猫の視線は、天降 号姫に注がれていた。 ――――奈緒視点―――― 「ちょっと!そこの怪しいお兄さん!」 「小娘め!我には大魔導師ワルフクケスという名があるわ!」 天降さんが大魔導師とかいうのに食ってかかっている。 「私にだって、天降 号姫って名前があるわよ!」 天降さんには、恐ろしいものというのがないのだろうか? 「小娘で十分だわい。我は大魔王アンコクマー様の復活の儀式に忙しいのだ。邪魔をするな!」 「謝れ」 「むっ?」 「らみこちゃんにひどい事をして!らみこちゃんに謝れ!」 ああ、違う。怖いものがないわけじゃないんだ。これは天降さんの、やさしさが彼女を衝き動かしているんだ。 そんなことを考えたその時、 ズズン…! 地面が揺れた。 「地震!?」 「違うなあ。この山に封じられているアンコクマー様がお目覚めになろうとしているのよ!」 えっ、それってかなりまずいのでは。 「この砕けた封印石こそ、アンコクマー様の自由を奪うクサビそのもの。これさえなければ、山を割りご復活あそばされることなど、お前らの手をひねるより簡単なことよ!」 ズシン…! また揺れた。あいつは本気なんだ…! その時、足元に地割れが走った。 本当に大魔王なんてのが復活するのかもしれない。 あまりにことが大きすぎて、理解が追い付かない。 巨大な地割れから、巨大な腕が天を衝くように伸び、私たちは振り下ろされてきた巨大な手のひらに… ――――号姫視点―――― 私たちが巨大な手のひらにつぶされる!…と思った瞬間、不思議なことが起こった。 らみこちゃんの体から光の奔流が飛び出し、巨大な手のひらを受け止めたのだ。 その光は、次第に人のような姿に変わっていく。 髪の長い、輝く女の人。そんな風に見えた。 「リュミエール様!ご無事だったのですね!」 キュビットが安心したような声を上げる。 「キュビット、心配をかけましたね」 「そんな、もったいないお言葉」 どうやらキュビットや、らみこちゃんよりえらい人のようだ。 「しかし、大魔王アンコクマーは強力です。私のすべてのエネルギーを使わなければ、再封印できないでしょう」 「リュミエール様…」 「リュミエール…」 キュビットと、ケートゥこと、らみこちゃんが心配そうに口を揃える。 その様子を見て、私は、口を開いた。 「何か、手伝えることはないですか?」 「天降さんっ!?」 古代さんが驚いたように私を見た。 私は言葉を続ける。 「私には、コミックに出てくるような『女児符号』なんてものはないけど、誰かのために何かしたいという気持ちはあります。何かお手伝いできませんか?」 「そうは、させるかあああ!!」 ワルフクケスが邪魔に入る。 「怒りに満ちた、天地を貫く雷の精霊よ、我が召喚に応じ、姿を現せ!」 何か呪文みたいなものを唱えると、リュミエールの周囲に雷が落ちる。ものすごい音と光だ。 私は思わず目を閉じ耳をふさいだ。 「いでよ、奇雷獣!!再封印など、させるなあああ!!」 雷は姿を持った奇妙な化け物になっていた。 これが、ワルフクケスの言う『奇雷獣』なのだろうか。 リュミエールの周囲に召喚された奇雷獣たちは、引っ掻いたり噛み付いたり、尻尾を叩きつけたりと、リュミエールを攻撃しはじめた。 リュミエールが苦しそうな呻きをあげ、膝をつく。 このままじゃ私たち、大魔王の手のひらに潰されちゃう! 「…私の力を、二人に渡すことならできる」 「ケートゥ!?」 らみこちゃんの言葉にキュビットが驚きの声を上げる。 「今の私では、戦えない。だから…」 「でも、らみこ…」 「キュビット…!」 ケートゥ=らみこちゃんの眼に決意が宿る。それを見たキュビットも決意を同じくしたようだ。 「いいですわ。二人とも、ケートゥからの力を受け入れる準備をして!」 「そうこなくっちゃ!」 私は応じる用意をする。 「ちょっと待って、私も!?」 古代さんが難色を示す。 「二人とも戦士としてはひよっこ同然、一人前の戦士の力を渡しても、制御しきれませんわ」 「う、いや、やるって話じゃなくて…」 「ねえー古代さん、やろうよ。私一人だと怖いからさあ」 「どこがよ!」 「実は足、震えてるんだ」 震えてるのは本当。 「でも、ここで大魔王に潰されたら、明日のおやつの、子門堂のクリームたい焼きが食べられないじゃない」 「たい焼き!?」 「だから、ここを乗り切ろう。たい焼き半分こしてあげるから」 「ふ、ふふ、あはははは!…いいわ」 「じゃあ!」 「ただし、私がクリームたっぷりの頭のほうね!」 「しょうがないなあー。オッケー!」 わたしたち、変身! ――――号姫視点―――― 「んまあー!たい焼きの話をしている場合ですか」 キュビットがちょっと呆れ気味だけど、らみこちゃんは、 「でも、大事なことだと思う」 とフォローしてくれた。 「さあ、いつでもいいよ。力をちょうだい!」 らみこちゃんがそれに頷く。そして、両手に力をため始める。 その力は、光り輝く球状のエネルギーとなり、私と古代さんの背中へと押し付けられる。 らみこちゃんがその手にぐっと力を込めると、球状のエネルギーは、私たちの体内にするっと入っていった。 体内に清らかな光が満ちるのを感じる。光の力は全身の隅々まで行き渡り、それから胸のあたりに集まってくる。 胸が…熱い。 そしてその熱さが胸から飛び出そうとしている。私はそのままエネルギーの流れに身を任せることにした。 ポンッ!! 私の中を駆け巡った光のエネルギーが胸から飛び出した。そして光は一枚のカードのような形をとり…… ピカッ! 一つのガジェットに姿を変えた。 それを手に取る私たち。これは…! 「やったー、スマホだー!」 「私も二台持ちか…」 なんか二人の反応が違うけど、私と古代さんは、変身アイテムを手に入れた! 「さあ、私に続いて、変身の言葉を言うのです!」 「「は、はいっ!」」 キュビットの言葉に答える私と古代さん。 「ピュアセッター!ジョジピュア メタモルフォーメーション!!」 ピュアセッターと呼ばれたスマホを前に向けて構える。 「「ピュアセッター!ジョジピュア メタモルフォーメーション!!」」 そう叫ぶと、私たちは噴き上がる光の柱に包まれた。 ――――三人称カメラ―――― 立ち昇る光の柱。 それを離れた樹上で見ていたのじゃロリ猫は、こう呟いた 「おや、おやおや、やはり美代の孫がそうなったか。これは『数奇』な」 さらに、凄味のあるにやけ顔を作って言葉を続ける。 「…いや、あなたは『好き』でしたなあ、そうやっていたいけな女児を弄ぶのが」 のじゃロリ猫はさらに相好を崩す。そのにたにたとした表情は、もはや女児離れした怪異のそれだった。 「…そうでしょう。ねえ、リュミエール」 ――――三人称カメラ―――― 立ち昇る光の柱。 「むうっ!まさか、この光は!」 少しの戦慄をおぼえるワルフクケス。 「新たなジョジピュアだとでもいうのか…!」 「そう、その通りですわ!」 キュビットが叫ぶ。 その時、光の柱が弾けた。 そして、地上に降り立ったのは… 「輝きの使者、ピュアゴダイ!」 「輝きの使者、ピュアテンゴウ!」 「「わたしたち ジョジピュア!!」」 「「まもれ日常 すてきな夢! 今日をふんばれ 明日のために!!」」 新たなジョジピュア、大地に立つ! ――――ピュアテンゴウ視点―――― 「これが…私?」 私はこれまで着たことが無いというくらい、かわいい衣装を身に纏っていた。古代さんも同様だ。 こんなひらひらとした衣装で、本当に戦えるのだろうか? 「ええい、所詮はなりたてのひよっこ。こけ脅しよ!奇雷獣、やってしまえ!」 ワルフクケスがそう叫ぶと、奇雷獣が私たちを認識したようだ。 奇雷獣と簡単に書いてるけど、相手は学校の校舎と見紛うばかりの大きさだ。そんな大きなモンスターに睨まれたら、背筋がブルブルしちゃう。 奇雷獣が、私たちを攻撃対象にしたことで、リュミエールへの攻撃はひとまず止んだ。 あとは、らみこちゃんとキュビットを守りながら、こいつらをやっつけなきゃだね。 私はピュアゴダイの方を見る。 「何かいい作戦、ある?」 「あるわ」 さすがピュアゴダイ、頼もしいー! 「先手必勝…よ!」 と言うが早いか、ピュアゴダイは奇雷獣のアゴまで跳躍してのアッパーカットをキメる。 アゴを砕かれた奇雷獣は頭を振り仰いで身悶える。 作戦…作戦? 古代さんの意外な一面かもしれない。 とはいえ、クリーンヒットしたアッパーカットは威力もあるし、何よりカッコイイ! 私もやろうっと。 私は別の奇雷獣のアゴに狙いを定めて… 跳んだ! 「でえええええっ!?」 確かに奇雷獣のアゴに狙いをつけた。 しかし私は、奇雷獣の高さを越え、リュミエールの高さも越え、青空町の上空まで跳んでしまった。 そして重力が私を捕まえる。 「今度は、落ちるうううううう!!」 ――――ピュアゴダイ視点―――― 私は奇雷獣にアッパーを決め、着地した。 なるほど、なかなかのパワーね。 ピュアテンゴウはどうしたかしら?と周囲に気を配ると、あらぬ方へと跳んでいくピュアテンゴウの姿が視界の端に写った。 まったく、世話が焼けるわね。 ピュアテンゴウの着地点を予測し、その地点へとダッシュする。 そして落ちてきたピュアテンゴウを抱きとめてキャッチした。 「あっはは…ありがとーゴダイ」 「大雑把に動くと今のテンゴウみたいになるわ。正確に体を動かす事を意識して」 「あは、アドバイスありがとう!」 「相手の数を減らすわ、私がダメージを与えた奇雷獣に攻撃を集中するわよ」 「オッケー、ゴダイ!」 ――――ピュアテンゴウ視点―――― 受け止めた私を下ろすと、ピュアゴダイは跳躍して、奇雷獣のほっぺ?辺りに蹴りを叩き込む。 よーし、私も負けてられないぞ! 低く跳躍する事を意識する。 そして…跳ぶ! これで高さは奇雷獣の手の高さくらいか。よーし! 奇雷獣の手が迫る。 次の瞬間、 ズズン…!! 奇雷獣がもんどり打って倒れ込んだ。 私が奇雷獣の指と指の間をすり抜けざまに、思いっきりひねってやったのだ。 赤子の手をひねる、というけど、これは奇雷獣の手をひねる? だんだんパワーのコントロールのしかたがわかってきたよ。 そこへ、倒れ込んだ奇雷獣に向かって、ピュアゴダイがものすごい勢いで落下してくる。 ピュアゴダイは勢いのままに、かかとを鋭く振り下ろした。 かかと落としが奇雷獣のお腹にヒット。 その衝撃で大地が揺れる。 そして奇雷獣は、もとの雷に戻り、雲散霧消した。これであと二匹! ふんばれ、ジョジピュア! ――――ピュアゴダイ視点―――― 私が着地すると、そばへピュアテンゴウが駆け寄ってくる。 「あと二匹だね!」 とピースサインを作るピュアテンゴウ。 「また、一匹づつ倒していこう」 と言って、ピースサインの手を中指、人さし指とたたんでいく。 「そうね、一匹づつ」 私もそう答える。 ところがこれが、うまくいかない。 二人とも、息が上がってきている。 そうか…! 今までは、狭い裏山のてっぺんに三匹の奇雷獣がぎゅうぎゅう詰めで動けなかったから、楽に一匹を倒すことができた。 ところが奇雷獣が二匹になって、動けるスペースができたんだわ。 だから、かわされてしまう。 戦いって、なかなか甘くはないわね…。 ――――三人称カメラ―――― そう、甘くはない。 実際、二匹目の奇雷獣を倒すのに、5分くらい動き回って、体力を消耗してしまった。 二人とも余裕がなくなってきた。 しかし、奇雷獣も残り一匹。 これを倒せは、後はリュミエールと取っ組み合いをしている大魔王アンコクマーが残っているのだが、まあリュミエールもいるし、何とかなると二人は考えていた。 しかし、ここにきて新たな動きが起きる。 「ふはははは、やっと見つけたぞ。封印石を砕いた流れ星!」 「まずいですわ!ワルフクケスは、キライ融合をするつもりですわ!」 キュビットはワルフクケスの周りを飛び回って邪魔しようとするが、 「ええい、邪魔だ!」 「きゅうっ!」 ワルフクケスに叩き落とされてしまった。 「奇雷獣よ!キライ因子を取り込んでパワーアップするのだ!」 「キライ!キラーイ!」 奇雷獣って、こんな風に鳴くんだ…とピュアゴダイとピュアテンゴウは思ったが、そのせいで反応が遅れた。 「奇雷獣、キライ融合!」 ワルフクケスが流れ星の欠片を放り投げる。奇雷獣はそれを体内に取り込むと、大きさを増していき… 巨大な流れ星となった! 「ふはははは、これぞキライ融合!奇雷獣の真の力を引き出す形態よ!」 ――――ピュアテンゴウ視点―――― 「で、でかい…!」 上空に浮く、流れ星に姿を変えた奇雷獣を見て、思わず私の口から声が漏れた。 「ええ、100メートルはありそうね」 「ゴダイ、100メートルってそれマジ?」 「ざっとね」 「それってどのくらいの重さ?」 「計算したくない」 「奇雷獣!ジョジピュアどもを押しつぶせ!」 「キラーイ!」 流れ星奇雷獣が、私たちに向かって落下を開始する。 ヤバイ。 ヤバイヤバイヤバイヤバイ!! このままじゃ、私たち押しつぶされちゃう! そして、 流れ星が落ちてきて、 私たちは……。 ズズズズン……!! 「キライ?」 「つぶされて、たまるかああああっ!!」 私たちは、思いっきりふんばって、流れ星奇雷獣を受け止めた。 「ふんばれ、私!ふんばれ、ゴダイ!!」 「ええ、テンゴウこそ、ふんばりなさい!」 そして私たちは、巨大な流れ星を、 「うわあああああああっ!!」 横にいなすように、地面へ叩きつけた!! すると、叩き落とされていたキュビットが、 「今ですわ、浄化の光を!」 いいタイミングで起き上がる。 「ゴダイ!」 「ええ、テンゴウ!」 何をすればいいか、もう大体わかる。 私たちは手をつないで… 「「かがやけ日常 きらめく夢! 光あふれる 未来めざして!」」 反対の手を奇雷獣に向けてかざす。 そして… 「「ジョジピュア シャイニング ピュリファイケイション!!」」 かざした手から、光が溢れだす。 奇雷獣を貫く、浄化の光だ。 「キライ…キラ…キラ…ダイスキー!…」 光を浴びた奇雷獣は、これもまた光となって、散り散りに消えていった。 「やったね、ゴダイ!」 「ええ、テンゴウ」 「なんだと…、我が奇雷獣が敗れるとは…!」 ワルフクケスが驚きの声を上げる。 残るは、大魔王アンコクマーと光の化身リュミエールの戦いのみ。 「ありがとう、新たなジョジピュア。あなた達が奇雷獣を倒してくれたおかげで、私は大魔王との戦いに全力を傾けられます」 リュミエールに感謝された。 「私たちも手伝います!」 「だめよ、テンゴウ」 「ゴダイ!?」 「今、大魔王とリュミエールは、私たちには想像もつかないレベルでの戦いを繰り広げているわ。私たちが割って入れば、足手まといになってしまう」 「そんな…」 「私たちにできるのは、ここまでよ」 「うん…」 気付くと、らみこちゃんとキュビットが私たちのそばに来ていた。 「二人とも、私の代わりに、ありがとう」 「ええ、よくやってくれましたわ」 少し離れて向こうに、ワルフクケス。 「くうぅっ、小癪なジョジピュアめ…!」 こうなってはワルフクケスも、大魔王アンコクマーとリュミエールの戦いを見守るしかないのだろう。 そうやって、一分くらい見守っただろうか? 決着は、あっさりと付いた。 大魔王は粉々になり、無数の黒い雪のようになって青空町じゅうに降り注いだ。 「ああっ、アンコクマー様が無数のキライシードに分裂されてしまわれた!回収を急がねば。リュミエール、そしてジョジピュア!覚えておれー!」 捨て台詞を残してワルフクケスは消えた。 「私たち、勝ったんだね!」 「そうも、いかなかったようですわ…」 キュビットの声が弱々しい。 リュミエールが膝を付いた。 「リュミエール!?」 「大魔王との戦いで、私は力を使い果たしました」 「そんな…」 「大魔王の体は、奇雷獣の源、『キライシード』に分裂しました。ジョジピュアたちよ、キライシードを回収して、大魔王の復活を阻止するのです」 「わかりました…!」 「私たち、やってみせます…!」 私たちの誓いを聞くと、リュミエールは安心したようだ。 「頼みました。青い星の子供たちよ…」 そう言うと、リュミエールの体も光の粒になって消えていった。そしてやはり、青空町じゅうに降り注ぐ。 私たちの目の前にも、光の粒が降ってきた。それは、小さなたまごのようにも見えた。 「それは『フェアリーエッグ』、ジョジピュアを導く妖精たちのたまご…」 らみこちゃんが説明してくれた。 え、つまりジョジピュアになれるのは、私たちだけじゃないってこと? 「さあ、明日からが大変ですわよ。キライシードを回収し、フェアリーエッグを集めなくては!」 ――――奈緒視点―――― …こうして、私と天降さんはジョジピュアになりました。 「ワルフクケスとの戦いが始まるのね…」 「うん、でも、私たちは負けないよ!」 「お気楽ね、学校の宿題もあるのよ」 「うへえ、それこそ無しにしてほしい。学校の宿題、きらーい!」 東から光が差す。夜明けだ。 「ひとまず、家に戻りましょう。放課後、たい焼きの頭側、おごってもらうわよ」 「ふわ〜い、また学校でね」 ――――三人称カメラ―――― みんなそれぞれの家の方向へ帰っていく。 しかし、誰も気付いていなかった。 この裏山の片隅に、黒い雪のようなものが、うごめいていることを。 ぶるぶると震えながら、少しづつ大きくなっていることを。 そしてそれは、 「シュクダイ キライ シュクダイ キライ キラーイ!」 と言いながら、山道をゆっくりと転がり始めた…。 ―かがやけジョジピュア!― ―第1話 完―
https://w.atwiki.jp/tisnrail/pages/63.html
わたし、花寺のどか。すこやか市に引っ越してきた中学2年生。 この子はラビリン。地球のお手当てをしているお医者さん見習いなんだ。 わたしたちはサーヴァントになっても、お手当てを頑張るよ! ◆ 「のどか、それにラビリンだね。よろしくお願いします」 「よろしくお願いします、マスターさん!」 「よろしくラビ!」 わたし・花寺のどかとラビリンは挨拶した。 相手はわたしたちのマスターさん。物腰が柔らかくて、素敵な笑顔が印象的な大人だよ。 だけど、マスターさんは『待って』と言いながら。 「えっと、私のことをマスターって呼ぶのは……今はまだナシにしたいんだ」 「あれ、どうしてですか?」 「確かに形式上、私は二人のマスターとして扱われている。でも、私は君たちのことをあまり知らないよ。一方的なルールを押しつけられた中で、上下関係を作るのはおかしい気がしてね……どうだろう?」 目線が合うようにしゃがみながら、にこりと微笑む。 この人は私よりも背が高いから、きちんと目を見るために膝を曲げている。 だって、マスターさんは『先生』だから。たくさんの生徒さんと向き合ったように、わたしとラビリンとも対等な立場で接してくれる。 「私はマスターじゃなくて、一人の大人として一緒にいたいんだ」 「わかりました、先生!」 「先生ラビー!」 「先生、か……ふふっ、ありがとう」 だからわたしたちも、この人はマスターじゃなくて『先生』と呼ぶよ。 右も左もわからない中なのに、わたしたちに優しいから。 誠意には誠意で応えたいな。 「でも、先生はわたしのことをクラス名……セイバーって呼んでも大丈夫ですよ! わたしは真名を知られちゃいけませんから」 「そうだね。ただ、私としてはとても申し訳ないよ。いくら君の安全の為とはいえ、名前を呼べないことは……悲しいな。名前は、二人が生きてきた大切な思い出がいっぱい詰まっている宝物だから。 君たちは、素敵なお友達と出会ってきたよね?」 「はい! わたしとラビリンの周りには、優しい人がたくさんいました!」 サーヴァントになるよりずっと前、人間だった頃のわたしは体が弱かった。 小さかったわたしはほとんどの時間を病院で過ごしたから、普通の人生や青春がどんなものかよくわからなかったよ。 それでも、みんなはわたしにたくさんのことを教えてくれた。 すこやか市に引っ越してから出会った沢泉ちゆちゃんと平光ひなたちゃんは、わたしとお友達になってたくさん遊んだ。 地球さんの願いから生まれた精霊さんの風鈴アスミちゃんと出会い、色んなことを教えてあげた。 「ラビリンものどかたちと一緒にいて楽しかったラビ!」 「そっか。君たちは最高のパートナーなんだね」 「そうですよ。わたし、ラビリンと出会えたから強くなれましたし……わたしのことをもっと好きになれたんです!」 「確か、伝説の戦士……プリキュアになれるんだっけ?」 ヒーリングガーデンからやってきたラビリンとパートナーになって、新しい自分になったわたし。 体がとても軽くなって、みんなを守れる強さをもらえた。 ビョーゲンズって悪い人たちが、わたしたちの生きる地球をむしばもうとしたんだ。 彼らの本拠地のビョーゲンキングダムには命がない。水がなく、草や木が生えないほどに荒れてて、歩くだけで病気になりそうな息苦しい世界だった。 ビョーゲンズのせいで病気になった世界はたくさんあって、ラビリンたちが生まれたヒーリングガーデンも傷つけられた。 ラビリンと初めて出会った日のことはずっと覚えてる。 ビョーゲンズと戦うプリキュアを探すため、ペギタンやニャトラン、それにラテと一緒にヒーリングガーデンから地球にやってきたラビリン。 ラビリンの助けになりたい。その願いを抱きながら、パートナーになったわたしたち。 気持ちを重ねて、花のプリキュアに……キュアグレースになったんだ! 誰も病気になって欲しくないし、みんなはいつも笑って欲しいからね。 「そうだ。二人のことを、もっと教えてもらってもいいかな? 知識で叩き込まれた逸話じゃない。君たちの口から、君たちの言葉として……のどかとラビリンがどんな子なのか、私は知りたいよ」 「いくらでも聞いてくださいね! わたしも、先生に知ってほしいです!」 「よし。その為にも、まずは買い物に行こうか」 「お買い物、ですか?」 「私たち三人の親睦会を兼ねた探検だよ。冬木市にどんなお店があるかを調べることも大事だから」 時計を見ると、もうすぐランチの時間だ。 サーヴァントになったから、今のわたしとラビリンは食事や睡眠は必要ない。でも、現界には先生から魔力をもらわないといけなかった。 その魔力はおいしいご飯からでもたくわえられるから、きちんと食べないとね。 そうして、わたしたちは冬木市にお出かけした。すこやか市みたいに穏やかで、胸がドキドキしちゃう。 キョロキョロと目移りするわたしの腕の中で、ラビリンはぬいぐるみのふりをしている。わたしの歩幅に合わせて、はぐれないように先生は歩いているよ。 レストランやデパート、お洋服屋さんや雑貨屋さんで……みんなが楽しそうにお買い物してる。 時々、先生はおもちゃ屋さんを横目で見てた。興味津々な先生の目に、親近感を抱いちゃう。わたしとラビリンも、ラベンだるまの人形を大事にしてたから。 「先生もお腹がペコペコだし、二人にはおいしいご飯をご馳走したいから……一緒に食べよう?」 お昼ごはんを買ってもらい、三人で公園に来てるよ。 街のパン屋さんでサンドイッチを、スーパーではフルーツジュースやサラダを先生に買ってもらった。 ちっちゃいラビリンのためには、おまんじゅうやプチトマトだって用意してくれてる。 「ここなら日当たりはいいし、人通りも少ない。ラビリンもゆっくりお食事できるね」 「ありがとうラビ! トマトがとってもジューシーラビ!」 「ふわぁ~! サンドイッチはおいしくて、風も気持ちいいし……生きてるって感じ~!」 見晴らしの良い丘の上で、穏やかな街を眺めながらおいしい食事を楽しめる。 鳥さんたちは元気に歌って、ワンちゃんとその家族が全力で走り、一面に生える草や花は風に揺られて優しく踊っていた。 サーヴァントになっても、こんな素敵な時間を過ごせることが、わたしはとても幸せだよ。 たまごと野菜がはさまったサンドイッチだって、本当においしい。 「のどか、ラビリン。これから新しい生活がはじまるけど、私と約束をしようか」 先にランチを食べ終わった先生は、わたしたちを真っ直ぐに見つめながら。 「約束、ですか?」 「うん。マスターじゃなくて、先生とのお約束。 君がどうしても許せない相手と出会ったら、悩む必要なんてない……遠慮なく戦ってもいい。 逆に、もしも戦いたくなかったら逃げていいし、辛い気持ちだっていっぱい打ち明けても大丈夫。悩みがあれば、何でも聞いてあげるから」 まるでわたしの心を見通しているような言葉。 ラビリンと一緒に召喚されたわたしは、先生を守るために悪い人と戦わなきゃいけない。 あのダルイゼンのように、人を平気で傷つける誰かと出会うときがいつか来る。 あるいは、聖杯に頼らなきゃいけない程の願いがあって、必死になっている人とも戦うかもしれない。 「他の人がどんな願いを持っていても、それは二人を傷つける理由にはならないよ」 絶対にね。 そう励ましてくれる先生の姿に、ある思い出が浮かび上がった。 大切で、忘れられないわたしの1ページ。 ーーお前の中に、オレをかくまってくれ あの日、傷ついたダルイゼンは助けを求めてきた。 キングビョーゲンに取り込まれそうになって、必死に地球まで逃げて、わたしにすがった。 幼かったわたしの体に入り込んで、長い時間をかけてわたしを傷つけながら育ったビョーゲンズ……それが、ダルイゼンの正体。 ダルイゼンは自分が助かるため、わたしの体の中に入り込もうとしたけど、その手を振り払っちゃった。 それからしばらくわたしは悩んだの。わたしは、わたしを苦しめたダルイゼンのことも、助けないといけないのかなって。 ーーのどかは……本当は、ダルイゼンを助けたかったラビ? でも、ラビリンは寄り添ってくれた。 わたしの本当の気持ちは何か、真剣に聞いてくれたよ。 みんなを助けたように、ダルイゼンだって助けなきゃいけない。その為に必要なのは、わたしの中にダルイゼンをかくまうこと。 そうしたら、わたしはまた苦しむかもしれない。 痛くて、辛くて、大切な時間をたくさん奪われた。 ーーのどかが苦しまなきゃいけない理由は、ひとつもないラビ! ダルイゼンを助けるために、わたしが苦しむのは絶対にイヤ。 わたしの心と体を誰かの好きにされたくない。 その想いをラビリンは真っ直ぐに受け止めてくれた。 それだけじゃない。ダルイゼンたちビョーゲンズはわたしの大切な人たちを平気で傷つけてきた。 だから、わたしはダルイゼンを助けなかった。わたし自身の意志で、地球に生きるみんなと力を合わせてビョーゲンズとの決着をつけたよ。 「先生と約束できる?」 「約束します!」 「約束ラビ!」 それは、どんな命令よりも強い効果を持った三人の言葉。 この約束がある限り、わたしの心は誰かに支配されたりしない。 寄り添ってくれる先生がいれば、わたしとラビリンはどんな敵とも戦えるよ。 「……先生には、お願い事はあるのですか?」 ふと、わたしは疑問を口にする。 「もちろん、あるよ! 生きて、生徒たちみんなが待ってるキヴォトスに帰ること。私がいなくなって心配しているはずだからね。でも……」 「でも?」 「その願いは、私自身の力で叶えたいな。みんなに恥じないためにも」 遠い空を眺める先生。 その目には、たくさんの生徒さんが映っているはずだよ。 誰にでも真摯に向き合っていて、周りからも慕われている。 キヴォトスがどんな所で、そこで先生が何をしていたのかわたしはよく知らない。 でも、こんなに優しい先生がいるから、きっと素敵な街なんだろうね! 「なら、わたしたちはそのお手伝いをしますね!」 「ラビリンも一緒にいるから大丈夫ラビ!」 「頼りにしてるよ、二人とも」 わたしたちの願いは決まった。 聖杯の力を借りないで、先生を帰してあげること。 本当なら、先生はキヴォトスの生徒さんと楽しく過ごすはずだった。 でも、聖杯戦争のために引き離されて、幸せな日々を台無しにされた。 そんなことを許しちゃいけない。 ちゆちゃんやひなたちゃん、それにアスミちゃんがいなくて、わたしとラビリン二人だけ。聖杯戦争は、ビョーゲンズとの戦い以上に過酷かもしれない。 それでも、信じてくれる先生がいるから、何があっても頑張るよ。 だからわたしたちは守るんだ。先生と、先生を信じてくれた生徒さんたちの心を。 ◆ 気がつくと、私の腕には奇妙な刻印が描かれていた。 私にはタトゥーや刺青の趣味はない。これは、“Holy Grail War”……聖杯戦争という悪質な儀式に巻き込まれた証だ。 古今東西の世界からマスターとなる参加者を、英霊(サーヴァント)として呼び寄せた歴史的偉人と組ませて、希望(エルピス)を得る戦いがゲームの意義。 でも、ルールを把握した私が抱いた感情はただ一つ。聖杯戦争と、この世界に対する強い嫌悪だけ。 マスターと認められたけど、その実態は拉致監禁。 電脳世界に閉じ込められては、ただの人間では手が出せない。 この世界のルール通り、聖杯を手にすればキヴォトスに帰れるかもしれない。 だけど。 ”こんなのは物語じゃないし、私は認めたくない。” ”私たちは物語の駒じゃない。” 聖杯への道を、さも希望のように輝かせている裏で。 そこからこぼれ落ちた者に待ち受けているのは、死という形の残酷な結末。 願いを叶えられない人間には、絶望しか与えられない。 一人でも取りこぼす時点で奇跡のはずがなかった。 これは、ただ人を破滅にまで追い詰める悪行。 ”もし、この世界に彼女たちが……” もう一つだけ、私にとって気がかりなこと。 ”生徒たちがいたら、みんなのことも傷つけちゃう” そう。 私を慕ってくれた生徒も、この世界に巻き込まれていること。 この仮説が正しかったとして、ルールに沿って敵対する…… いや。我が身の可愛さで生徒たちを裏切りたくない。 みんなと過ごした日々は、聖杯の奇跡なんかよりずっと大切だから。 ”ごめん、少しだけ待っててね。” 心の中で、私は生徒たちに謝罪した。 ”みんなのところには、必ず帰るって約束するよ。” ”もしこの世界にいたら、絶対に見つけるから。” 一番簡単なのは、聖杯戦争に勝ち残ること。 そんな選択肢は真っ先に捨てた。 彼女たちの元に帰るために、この手を血で染めるつもりもない。 いくら大変な状況でも、みんなから幻滅される大人にはなりたくないよ。 だって、情に篤い生徒たちだからね。 ”大切なのは、この二人だって同じ。” 私の相棒として巡り会った無垢な少女と妖精。 彼女たちは手を取りあえば、癒しの力を持つ戦士……プリキュアに変身できる。 友達と力を合わせて、ビョーゲンズの脅威から世界を守った。 心の底から、すごいと思った。 その真っ直ぐな想いで人々を救った彼女なら、確かに英霊と称えられる。 だけど、のどかは人の悪意に弱い。 純真で感受性が豊かな彼女は、それだけ悪意に傷つきやすい。 この世界には聖杯を求めて悪事を働くマスターが必ずいる。キヴォトスの生徒を陰謀で苦しめた悪い大人のように。 実力は関係ない。悪い大人の毒牙は、のどかすらも容赦なく狙ってくる。 絶対にさせないよ。 ”大人としてのどかとラビリンを守る。” 彼女たちに約束した。 今の私は何一つ後ろ盾を持たない無力な凡人だ。 連邦捜査部シャーレの顧問でなく、平凡な一教師というロールが与えられただけ。 用意された自室には、教員免許や筆記用具など必要な道具が置かれている。だからのどかたちも先生と呼んでくれた。 代わりにシッテムの箱や大人のカードといった切り札は手元になかった。 もちろん、サーヴァントと戦う力はないし、拳銃で撃たれたら終わり。 それでも…… ”私はマスターじゃなくて、彼女たちの先生だから。” この約束だけは捨てたくない。 のどかたちは私のために戦う責任を背負ってくれた。 なら、私も彼女たちの行動に全ての責任を持つよ。 私はのどかみたいに立派な英雄じゃない。けど、彼女の居場所を作れる。 家族や友達がいない今、隣にいてあげられるのは私だけ。 仮に悪意を振りまく誰かがいても、私がのどかたちを支えるよ。 サーヴァントだから? 関係ない。 プリキュアだから? その在り方は尊敬するし、とても眩いけど違うかな。 どこにでもいる普通の女の子で、もう私の生徒になったからね。 一人の大人として、のどかとラビリンを見守るだけだよ。 【クラス】 セイバー 【真名】 花寺のどか@ヒーリングっど♡プリキュア 【ステータス】 筋力B + 耐久C+ 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具EX (キュアグレースの変身時) 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:B キュアグレースの変身時、第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:- 騎乗の才能。 体力がないのどかは乗り物を乗りこなせない。 代わりに、パートナーのラビリンとは深い絆で結ばれている。 【保有スキル】 病弱:D 幼少期から体をむしばんだダルイゼンのせいで病気になった彼女は、長きに渡って入退院を繰り返す生活を余儀なくされた。 退院後は人並みの生活を過ごしているが、人間としての花寺のどかは体力がなく、勢いよく走るとすぐに息切れする。 非変身時は常にこのスキルが発動している。 ラビリン:B ヒーリングアニマルのラビリンとの絆を示すスキル。 唯一無二のパートナーであるのどかとラビリンが気持ちを重ね、手を取り合うことでキュアグレースに変身できる。 のどかにとって決して欠かせないパートナーたるラビリンがいなければ、膨大な魔力供給があろうともキュアグレースの変身は不可能。 二人の気持ちが重なり合う限り、どんな敵が相手でも無限大の力を発揮できる。 伝説の戦士:B+ 花寺のどかが変身するキュアグレースは病気の体現者たるビョーゲンズと戦い続けた。 彼女の決め技は命をむしばむあらゆる病気に効果を発揮し、必ず浄化を果たす。 人々を傷つけた逸話を持つ相手と対峙した時、キュアグレースの全ステータスは向上する。 敵対人物に呪いまたは病気に関する逸話が加われば、更に勇猛スキルが発動し、あらゆる精神干渉を無効化する。 【宝具】 『ゆめで起きるは奇跡の大変身(パートナーフォーム)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 東京でもらったゆめペンダントの力を使い、のどかとラビリンが合体して誕生した奇跡の姿。 この宝具を発動すれば全ステータスに+補正が追加される他、Aランク相当の戦闘続行及び無窮の武練スキルが発動され、霊核が破壊されるレベルの致命傷を受けても立ち上がれる。 ただし、この宝具はゆめペンダントの力で覚醒した後天的なフォームであり、キュアグレースの意志だけでは絶対に発動できない。 のどかとラビリンが持つ誰かを助けたいという想いと、彼女たちを信じた人の夢が重なり合えばーー 真の絆から生まれた奇跡を拝めるだろう。 『"重なる想い"でみんなの夢が花開く(カグヤグレースフォーム)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- 命がつきようとしていた我修院カグヤを救うために誕生した最大の奇跡であり、花寺のどかが得た最終宝具。 かぐや姫を彷彿とさせる華やかな和服をまとったキュアグレースが、ラビリンが宿った大きな杵を振るい、カグヤの命を救った。 この宝具を発動するには、街に生きる人たちの夢を一つにできるように呼びかけること。すなわち、キュアグレースの存在が人々に認知され、なおかつ心から信頼される必要がある。 その条件をクリアして、キュアグレースが誰かを救いたいと心から思えば、彼女の優しさが更なる奇跡を起こす。 死の淵に追いやられた誰かの命を救うことも夢ではない。 【weapon】 ヒーリングステッキ。 のどかが初めてラビリンと心を通わせた日に召喚された魔法のアイテム。 ラビリンと心を一つにした時に使用可能で、ステッキにセットされたラビリンをタッチすることでのどかはキュアグレースに変身できる。 ただし、二人の気持ちが少しでもずれていれば、キュアグレースに変身できない。 エレメントボトル。 エレメントとはのどかが生きる地球に生きる数多のものに宿る妖精であり、その力が込められたボトル。 自然の植物や水はもちろん、火や雷をエネルギーとする機械にもエレメントは宿っている。 実り、花、葉っぱの3つをキュアグレースは所持し、ヒーリングステッキにセットすればエレメントの力を借りられる。 なお、聖杯戦争の世界にエレメントさんはいない。 【人物背景】 TVアニメ『ヒーリングっど♡プリキュア』の主人公で、ヒーリングアニマルのラビリンと心を一つにしてキュアグレースに変身する少女。CVは悠木碧。 大人しいけど、前向きで好奇心が強く、誰かのために頑張れる優しい心を持つ。 ビョーゲンズに傷つけられて助けを求めたラビリンの声に応えた日、キュアグレースに覚醒する。 たくさんの出会いを経験し、強い友情で繋がった少女たちと力を合わせ、ヒーリングっど♡プリキュアとしてお手当てをした。 原因不明の病気によって長きに渡って入院生活を過ごしてきたのどか。 その真相は、幼少期にビョーゲンズのダルイゼンが体内に忍び込み、彼女をむしばみ続けたことだった。 ダルイゼンは己の危機からのどかに助けを求めたが、断固として受け入れず。病気からみんなを守るために戦うとのどかは宣言した。 【サーヴァントとしての願い】 ラビリンと一緒に、先生が元の世界に帰るためのお手伝いをしたい。 【マスター】 先生@ブルーアーカイブ 【マスターとしての願い】 のどかとラビリンを支えながら、聖杯の力に頼らずキヴォトスに帰る方法を見つける。 【能力・技能】 優れた知能と指揮能力、そしてキヴォトスの生徒たちと心を通わせた高いコミュニケーション力を誇る。 【人物背景】 連邦捜査部シャーレの顧問にして、キヴォトスの外からやってきた頼れる大人。 生徒達と誠実に向き合い、いくつもの危機を乗り越えた。 趣味はおもちゃとソシャゲで、おちゃめな一面を見せることも多い。 【備考】 この世界におけるロールはごく普通の教師です。 シッテムの箱や大人のカードなど、異能の力を持つ道具は一切所持していません。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5279.html
登録日:2012/05/31 Thu 21 30 57 更新日:2024/09/20 Fri 22 27 57NEW! 所要時間:約 9 分で読めるっ ▽タグ一覧 02年春アニメ 15年秋アニメ 1994年 23コマ漫画 AERA ×未納加茂市 あたしンち おかしいですよお母さん! けらえいこ さらば アエラ アニメ アニメ ←打ち切り局多し キンモクセイ コボちゃんと共に読売新聞を支えた漫画 シンエイ動画 テレビ朝日 メディアファクトリー 家族 愛すべきバカ達 日常系 日曜朝の楽しみ 映画化 朝日新聞出版 東京都 漫画 腹筋崩壊 西東京市 読売新聞 豪華声優陣 ◉概要 けらえいこ作の漫画で、1994年から2012年まで読売新聞の日曜版で連載された(単行本はメディアファクトリーから発売)。 夫である上田信治氏も編集構成等で協力しており、一部ネーム関与やネタ出しも行っているため共作者であるとも言える。 2019年からは朝日新聞出版で刊行されている雑誌『AERA』にて連載が開始されている。 高校生のみかんとその家族や友人、近所の方々との出来事や日常を面白おかしくユーモラスに描く。 言われてみないと気が付かないが、誰もが日常で一度は抱いたことがある些細な感情を取り上げるのが魅力で、「確かにあるある」と共感を抱けるものが多い。 その「あるある」を超越してくるキャラ(主にみかんと母)の思考や行動でさらなる笑いを誘う。 掲載した時期に合わせての季節ネタもある。 話は基本的に1話完結式。この漫画の特徴は4コマ漫画のようなコマ割を23コ繋げる23コマ漫画の形をとっていること。 そのため起承転結がより深くなり、フェルトペンで書いたような暖かみのある画風も相まって、よりデフォルメの愛らしさが引き出されている。 キャラクターはすべて2頭身で描かれているため、時々手足が伸び縮みするが気にしてはいけない。 ●主要キャラクター 立花家のみ記載。 立花みかん CV.折笠富美子 あたしンちの主人公格の、「の」の字のような目が特徴的な立花家の長女の高校生。 詳しくは該当項目参照。 母 CV.渡辺久美子 あたしンちを知らない方でも一度はどこかで見たことがあるだろう。 詳しくは該当項目参照。 立花ユズヒコ CV.阪口大助 糸目と天パがちな頭髪が特徴的なみかんの弟の中学生。 詳しくは該当項目参照。 父 CV.緒方賢一 タチバナ家の大黒柱。サラリーマン。趣味はパチンコ。 詳しくは該当項目参照。 ●アニメの変遷 2002年にアニメ化され『ドラえもん』と共に金曜夜のゴールデンタイムで放送開始。(クレしんはこの時期土曜夜に移動していた) 同時期の「こち亀」「ハム太郎」「ケロロ軍曹」などと国民的アニメの筆頭候補として肩を並べていた。 しかし、放送3年目からクレしんが金曜夜に戻る事となり、本番組は急遽ローカル枠に放送枠が移動となり、結果7年間約300回を全て放送された地域はネット放送を除いて近畿地方のみで、他の地域では『ボーボボ』のように途中で打ち切られた(北海道は終了から数年後再放送の帯番組枠で打ち切り直後から最終回まで放送)。 映画も2本作られたが、あまりよろしくなかった様子。 原作終了後、アニマックスでアニメ第二期『新あたしンち』が2015年10月から2016年4月まで放送された。 アニメ開始当初の大地丙太郎監督時は、「間」を多用したり、背景が真っ白になるシーンがあったりと演出がなんともシュールだった。 どちらかというとギャグに特化した作風となっており、大地監督らしいといえる。 そこから15話ほどしてやすみ哲夫監督に移行し、日常アニメの要素が色濃くなった。 この時期は、上述したように普段の生活で感じる感情の機微を汲み取った話が多く、あたしンちといえばこの辺の話、という人も多い。 352話からハイビジョン放送開始。 そして「旧」200話後半からアニオリのエピソードが追加されていき、300話台後半で顕著になっていく。 アニオリにはキャラが旅行などの何か特別なことをする物語性のある話が多く、それらは上記のようなあたしンち独自の要素が薄い。 400話台以降はキャラクターをそのままに世界観が違うパラレルワールドものも導入されるが、「あたしンちでやる必要はない」という批判は少なくない。 料理が下手で頭脳明晰でもない母が一流シェフ「マンマタチバナ」や名探偵「エプロン探偵」を演じるなど、設定が崩壊している箇所も多い。 (ネタ切れならやむを得ないが) しかし、その設定の自由さから、江戸回のユズヒコ×ゆかりんなど普段見れないキャラ同士の掛け合いが見れるという肯定的な意見もある。 「旧」終了から約6年後、「新」が開始。随所においてドタバタコメディな面が目立つ。 多くの変更点があり、賛否両論がある。詳細は新あたしンち参照。 2020年5月から公式youtubeチャンネルで第一期、第二期両方の配信開始。 さらに2021年7月から同チャンネルで原作の絵が動いて新たに声が吹き込まれる「ムービーコミック」が配信開始。 これにより、約6年ぶりに立花家のキャストが集結した。 ムービーコミックとはいえ、同じBGMの使用などにより「旧」に近い作風に回帰しており、幅広く評価されている。 第三期のアニメ化にも期待できるかもしれない…… と、期待に応えるように公式チャンネルで2024年6月から「あたしンちNEXT」と言うアニメ新シリーズが配信開始。 youtubeのみならず、AmazonプライムやAbemaなどでも視聴できる。 中でもAbemaでは美味しんぼ同様に全話が半ば恒常的に放送され続けており、定番アニメとして根強い視聴者を獲得している。静岡のキテレツ大百科に近い立ち位置 ●連載終了と復活 2005年から読者投稿のコーナーが設けられ、一時期隔週連載になった。 2008年にコーナーが終わり、週間連載に戻ったが、2012年に作者の体力的な問題や心境の変化から約17年間の連載に幕を閉じた。 ショックを受けた方も多いのでは? 後の作者インタビューでは、「描き続けるにつれて、主人公の視点がみかんではなく母や父に変わっていった」 と語っていて、心境の変化はこのあたりに関わっていると思われる。 連載終了は読売新聞側も気にかけていたらしく、新聞を取っている家に直接行き「(あたしンち終わったけど)読売新聞を購読し続けますか?」と訪ねたほど。 ところが、上述したように2019年に雑誌『AERA』にて連載が始まることとなり、実質的に期間を開けての移籍連載ということになった。 新聞連載時は作品を過去に見返しても違和感なく楽しめるようにあえて時事ネタはあまり取り上げないようにされていたが、AERA版ではかなり自由に頻繁に時事ネタも取り上げられている模様。 AERAの出版社は朝日新聞系列であり、連載開始前には傑作選の『あたしンちベスト』も同出版社から発売されている。 AERAでのエピソードの単行本「あたしンちSUPER」が朝日新聞出版より出版されている。 ●主題歌 さらば/キンモクセイ(1stオープニング) 本作のアニメを象徴する曲。本記事の冒頭のように印象的な挨拶で始まる歌詞。 映像は、歌に合わせて立花家の四人それぞれが夕方家へ帰る様子を順番に映していくもので、この際周りのモブは紫色で表現されている。 そして今度は最初に紫色だったモブに色が付いてズームアップされ、逆に立花家がモブのように表現されて、モブを主体に違う視点で同じ場面を繰り返す。 これにより「 立花家だけでなくどんな人にも各々の物語、『あたしンち』があり、その人達も他の人から見ればまた何者でもない 」 という、多角的な視野、人物の存在を意識させられるものとなっている。 オープニング曲なのに別れの言葉である「さらば」がタイトルであることからも、より「家」で始まる物語という斬新さが強調されている。 このオープニングは映像と曲の双方でとても評価が高いので、一見の価値あり。 来て来てあたしンち/平山あや(1stエンディング) E.エルガーの「威風堂々」をアレンジして歌詞を付けたもの。フルではラップ調のフレーズが入る。 映像は田無の実際の街並みの風景写真の中を立花家4人が一列で踊りながら行進するもの。 最後には一家全員で 体を大の字にして高速回転してジャンプする というやけにアクロバティックな動きをする。 本家よりも先に歌詞でこの曲を覚えた諸兄もいるかもしれない。 あたしンち/矢野顕子(映画「あたしンち」主題歌) ルンバ風の曲調で家族を歌う温かみを感じさせる曲。 本編の映画公開時期のアイキャッチでも母の謎ダンスと共にこの曲のワンフレーズが流れた。 あたしンちの唄/小泉今日子(2ndオープニング) 始めに立花一家それぞれの日常シーンが流れ、その後爽やかな自然の中を4人が自転車で駆け抜ける映像の楽曲。 LET'S GO!あたしンち/ザ・タチバナーズ(2ndエンディング) 立花一家がパート別にそれぞれの心情を歌う。放送時は家族1人分のパート+サビが流れる。 母パートのみ歌詞をそのまま表現した映像が制作され、みかん、ユズヒコは本編映像を編集したものとなっている。 しかし、みかん、ユズヒコは自身ではなく母への印象を歌う歌詞になっている。 新あたしンちではOPとして再び採用された。 ほっとっとっとな まいにち/キグルミチコ(3rdエンディング) 生活の中で心が「ほっとっと」する瞬間を歌い上げていく曲。 キグルミチコはマンマタチバナでアニメとして本人役で出演もした。 プロリンサイズ♪/森三中(3rdオープニング/4thエンディング) OPとしてもEDとしても使用された曲。 家族別に歌詞に合わせたエクササイズを実践してくれる。 みかんバージョンでは体操中に結んでいた髪がほどける愛おしいシーンがある。 ●余談 単行本のカバーは型押しと呼ばれる凸凹がどこかしらの絵に施されている。また最終巻はなぜか原作終了から3年後の2015年10月に発売された。 漫画は読売新聞に掲載されていたが、アニメは朝日新聞系のテレビ朝日系列で放送された。 逆のパターンとして朝日新聞で連載され、日本テレビ系のスタジオジブリがアニメを手掛けた『ホーホケキョ となりの山田くん(現:ののちゃん)』がある。 ただし、上述したように原作もアニメ版の終了後ではあるが朝日新聞系列の雑誌に移籍している。 本作は一見サザエさん時空に見えるが実は異なり、みかんが高1~高2(ユズヒコは中1~中2)の間の出来事を順不同で描くという形式をとっている。 そのため、後の回で先の回の後日談的な話が出てくることもあれば、逆に先の回が後の回の後日談だった、なんてこともある。 また、たとえば同じクリスマスを題材としたエピソードでも、 みかんが高2の時の友達とのパーティー 「1」と同時刻の母とユズヒコ 「1」の翌日のみかん ……といったように、時系列的な矛盾が生じないようになっている。 とはいえ上述したように基本1話完結式なので、このあたりの作りは特に意識しなくても問題なく楽しめる。 ただ「AEAR」で連載再開後は時事ネタを導入したり、3回目のクリスマスが行われたりしてる為あまりに気にしてはいけない。 フルネームが判明している主要キャラがわずかしかいない特徴がある。 原作で名前がないキャラはアニメで名字か下の名前のどちらか、あるいはあだ名が与えられることは多いが、フルネームまで与えられることはほぼない(*1)。 主要メンバーでフルネームが分かっているのはみかん、ユズヒコ、石田、ナスオくらいしかいない。 その他には出番は減るが越野あん、春山ふぶき、大和田マチ子、安藤里奈、袴田タクなどがいるが、どちらか一方の名前のみやあだ名で呼ばれることが大半。 むしろ1話限りのキャラの方がフルネームが与えられていることが多いほど。 ナスオは初登場の原作2巻では名前無しで、14巻で「ナスオ」の名、18巻で「那須野」の名字と長い道のりを経てフルネームが判明した稀有なキャラ。 それ以前のアニメ初期では「新井」の姓が与えられていた。 アニメ版での次回予告は「ただ今入りました情報によりますと、次回のあたしンち方面は~…」とニュースを読むような形で次回のサブタイトルが読み上げられるというもの。 「次回予告」ナレーションを担当していたテレ朝アナウンサー荻野志保子は、現在では『ドラえもん』(わさドラ版)の出木杉くん役を演じている。 アニメでは東京都田無近辺が舞台となっており、制作のシンエイ動画も田無に所在するためか、駅からバス停まで実在する場所が細かく再現されている。 一瞬映るようななんてことのない1シーンの背景も田無に実在する場所であることが多く、かなり聖地巡礼のしがいがある。 2004年5月、お母さん川柳のコーナーにて、投稿者の字幕テロップの住所が「岐阜県未納加茂市」と誤植されるハプニングがあった(*2)。 当時は年金未納問題が話題になっていた。 このアニメの商品に、「あたしンちグラグラゲーム」というものが存在する。これ自体は特筆することのない普通のバランスゲームなのだが、2019年にオークションサイトでの落札価格が1103兆3543億円(税0円)になったコラ画像が出回った。これは当時の国債と同じで、「国債をあたしンちグラグラゲームで返す」という突拍子のなさがウケたのか、後にグルメスパイザーでも同一のコラが作られたりした。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 父の「嫁ってのはいわば戦友だ!」ってセリフは今でも覚えてる。 -- 名無しさん (2013-12-05 19 34 53) アニメのエンディング楽しかった。特に父バージョン -- 名無しさん (2014-03-12 13 06 59) 情熱の赤いバラの歌、確か続きが歌われたことがあったんだが思い出せない。 -- 名無しさん (2014-03-12 13 50 36) 家のおかずも茶色系統なのでカラフルでは無いがうまい、ただし母の好みで「ちくわ」は出ない。おでんで食べる程度だな。 -- 名無しさん (2014-06-13 21 14 16) 石田と須藤ちゃんのコンビが好きだった -- 名無しさん (2014-06-13 22 06 58) ユズヒコと友人の会話が如何にも中学生って感じで面白い、姉がいるからパンツ取り放題だろ!とか。 -- 名無しさん (2014-06-13 22 10 46) 石田は裏表が無い透明な子なんだよな。だから須藤ちゃんに好かれる。 -- 名無しさん (2014-06-13 22 12 17) 今時のガキではなくて自然体なんだよね。みかんちゃんもユズ君も。 -- 名無しさん (2014-08-28 12 05 06) 母が父を尻にしくわけじゃないこの夫婦関係がいい。 -- 名無しさん (2014-08-28 12 21 18) 何かユズとその周囲の中学生がメインの話好き。 -- 名無しさん (2014-08-28 15 02 18) 情熱の赤いバラ~ そしてジェラシー 恋の花咲く~ -- 名無しさん (2014-10-21 19 42 35) どっちかといえばユズヒコは川島よりも石田ちゃんのほうがぴったりかもしれない。 -- 名無しさん (2014-10-21 21 07 26) まさかの再アニメ化。アニメ末期は時代劇とかやり始めて迷走してたけど大丈夫かな -- 名無しさん (2015-04-21 18 35 51) 最終巻の事見て思い出したが、あたしンちはコミックスの発売ペース事態が遅かったイメージ。最新巻買ってみたら中身は2年前位の連載だったとかザラだった記憶 -- 名無しさん (2017-11-15 16 55 46) 私アニメみてたのに、雑誌の完結記念特集をみるまでみかんのこと大学生だと思ってた。 -- 名無しさん (2018-10-31 16 02 49) この国にいる母親全員の最大公約数があの母だと思うと世の母親たちの毒親率の高さに泣ける。あるある系日常漫画だけど母親の言動に限ってはよくあっちゃ絶対ダメだね。 -- 名無しさん (2020-02-01 22 25 51) 中の人ネタで、しばしば「ガンダム一家」と呼ばれるタチバナ家。 -- 名無しさん (2020-10-18 21 11 04) 遅レスだけど、4月から期間限定で動画配信されていますね!懐かしい話がいっぱいでした!特にザクロの実の話が大好きです! -- 名無しさん (2020-10-26 17 23 31) 「今時の子はっ」などの話を見るたびに、みかんの胃が心配になってくる… -- 名無しさん (2020-11-08 22 43 30) ユズヒコ=新八 -- 名無しさん (2021-01-04 11 31 47) ちなみにあたしんちの最終回はスーパーマンに変身した母が買い物帰りに読者へのメッセージを残しながら家に帰宅して終了 -- 名無しさん (2021-06-25 20 02 33) ↑お母さんが空を飛ぶっての『LET,SGO!あたしンち』 のみかんverの伏線かも?歌詞に「空を飛んでる」ってあるし。それから、あたしンちがムビコミ配信したらしいよ! -- 名無しさん (2021-07-07 17 31 39) 新の方でなんであんな目にチカチカするような色になったんだ?おかげで新の方まったく見なくなったわ -- 名無しさん (2021-10-09 12 08 09) 公式から唐突にグラグラゲームのツイートがありましたね… -- 名無しさん (2021-11-23 23 11 56) また最終巻はなぜか原作終了から3年後の2015年10月に発売された。>単行本の刊行のペースが連載のスピードと比べて遅かったからね。おかげで連載終了後に4巻も刊行されるという事態になったんだよね。 -- 名無しさん (2022-05-27 22 28 54) 「だからそーじゃなくてっ」「母、デパートでっ」「ふしぎなあの子っ」各話リスト見てて思うが、高頻度でサブタイトルに「っ」を使うのは何故だろうか…ちびまる子ちゃんに於ける「まる子、○○の巻」的なのが多いのと同じ物だろうか -- 名無しさん (2022-06-07 19 29 47) 当時アニメ監督の存在を知らなかった自分でも監督変更したときは、素人目でも作風変わった?って思ったなぁ -- 名無しさん (2023-04-29 12 04 30) 探偵ものやらファンタジーやら時代劇やらやってたあたりであぁ原作ネタが貴重すぎるんだなってなった -- 名無しさん (2023-10-20 18 55 01) 新作アニメ制作決定やっとぅ~ -- 名無しさん (2024-01-12 20 53 21) 旧アニメ見直してるけどヤマカン演出回は構図から何から色々凝ってて記憶より思った以上に凄い ベア研回なんて同時期の作品と比べてもクオリティ高いんじゃないか? -- 名無しさん (2024-07-14 21 01 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oriontv/pages/360.html
わたしたち、花のオシオキ部!は2014年10月~12月にTNK/IOT制作で放映されるテレビドラマ。 2017年冬ドラマで第2シーズン「卒業編」が放映される。 スタッフ プロデューサー 関根和雄,早川修二(TNK)西村博則(IOT)結城佳宏,豊崎和彦(neOxt) 放映リスト 第1シーズン IOT本放送日 脚 本 監 督 2014/10/12 藤瀬 学 早川修二 2014/10/19 樹本 剛 2014/10/26 鹿谷圭輔 早川修二 2014/11/9 藤瀬 学 宮村直人 2014/11/16 山田由依 江坂貴則 2014/11/23 藤瀬 学 藤村慶彰 2014/11/30 井西真吾 村上俊哉 2014/12/7 藤瀬 学松原光一 佐久間央 2014/12/21 藤瀬 学玉井邦弘 早川修二 11/2はJBC展望、12/14は総選挙ライブいわての放送のため休止した。 第2シーズン IOT本放送日 脚 本 監 督 2017/1/15 藤瀬 学山田由依 本多謙一 2017/1/22 藤瀬 学 峯岸基規 2017/1/29 原田奈緒井西真吾 本多謙一 2017/2/5 藤瀬 学原田奈緒 樹本 剛 2017/2/12 玉井邦弘 佐久間央 2017/2/19 平田和範 2017/2/26 山田由依 戸村幸一 2017/3/5 井西真吾 平田和範 2017/3/19 藤瀬 学 早川修二 3/12はIOTドラマスペシャルのため休止
https://w.atwiki.jp/83452/pages/5831.html
唯(憂と一緒に帰るの久しぶり……えへへ)梓「そう言えば唯先輩、最近私に抱きついてこないですね」憂「」ジッ唯「あ、暑いからねー、そういう時もあるよー」梓「憂もアレ以来抱きつかないね」唯「アレ…以来…?(むむ…なんだろう)」憂「え、ぁ、梓ちゃん何言ってるのー」 ……唯「あずにゃんばいばーい!」憂「梓ちゃんまたね」梓「いつでもいいですからね、それでは」唯「?」憂「?」 ----------ガチャ唯「ただいま~」憂「ただいま」憂「…」唯(なんで…なんでそんな寂しそうな顔するの?)ジッ憂「」唯(後ろから抱きしめたら……)ソーヴーーーーヴーーー!!憂「?」唯「ふぇっ?あ、あずにゃんからだ」唯「もしもし」梓『いつでもいいですからね、……ツーツーツー』唯「……」憂「どうしたのお姉ちゃん?」唯「さぁ…」 ----------唯「憂は、私があずにゃんに抱きつくのってどう思ってる?」憂「楽しそうだなぁって……思う」唯「……」憂「……それと……ちょっとだけ…ちょっとだけ嫌かも」唯「ぇ……それってもしかして (下駄箱での気持ちと一緒かな……?)」憂「ま、待ってお姉ちゃん言わないで……」憂「お姉ちゃん、梓ちゃんと付き合ってるんだよね…」唯「ふぇ?付き合ってないよ」憂「あれ?でも…」唯「あずにゃんは可愛いよ、うん、すごく、でもね違うんだよ、そう言うのじゃないの」唯「それに、私にはもう……(憂がいるから)」ジー憂「お姉ちゃん……?」唯「うい、抱きしめていい…?(どんどん気持ちが大きくなってくるのがわかる)」憂「前は訊かずにしてきたよね…?」唯「だって…」憂「いいよ」唯「うい…(ドキドキドキドキ)」ソー憂「……」唯「ご、ごめん憂、深呼吸させて」スーハー憂「う、うん…?」唯「あー治まらないよ…(前みたいに抱きつくだけなのに…)」憂「どうしたの?」唯「さっきからずっと心臓ドキドキするんだよぉ…助けてうぃ…(もうあの頃とは違うんだ)」ギュ憂「っ……そ、それは……」唯「ういはどうなの?私だけ…?(私の、大切な、大切な妹…)」ギュゥゥ憂「えっと……少しだけするかな」 ……唯「明日の土曜日、あの広い公園行かない?」憂「じゃあお弁当作ろっかな」唯「やったぁ~憂のお弁当~」-----唯「でね~憂が膝枕してくれてね~」律「また憂ちゃんの話か朝からずっとだぞ」唯「だってうい可愛いんだよ~頭撫でるとすっごく幸せそうな顔してね~」律「はいはい」澪「じゃあ告白は上手くいったんだな」唯「してないよ」律「えーっ!?付き合ってないのになんでそんなにラブラブなんだよ!」唯「姉妹愛だよ」キリ律「……」澪「……」紬「」 律「はは、参ったねこりゃ」澪「Lovely Sister LOVE“素敵な姉妹愛”か、悪くないかも」タタタタ、バンッ梓「唯先輩!」唯「はい?」梓「あ、いや、なんでもないです」----------唯(憂は私の妹、私は憂の姉)唯(姉妹だから出来ないことはいっぱいあるだろうけど)唯(でも私と憂には、絶対に変わらない“家族”という絆があるから!)唯「あー!ういー!」憂「お姉ちゃんっ」唯「う~い~」ダキッ唯「今帰りなんだ?」憂「ちょっとジャズ研のお手伝いしててね」唯「初めてだよね、こうやって放課後に会うの」憂「そう言えばそうかも…」唯「ね、ねぇ……憂の教室行こ?(ちょっとくらい恋人同士の真似したっていいよね?)」憂「?……うん」 ……唯「憂の席どこー?」憂「ここだよ」唯「じゃあ座って、私はその隣の席」カタンッ唯「こうやって机をくっつけて……っと」憂「お姉ちゃん…」唯(かわいい……)ジー憂「……」唯「憂、机見てないでこっち向いてよ」憂「う、うん」チラ唯「」ジー憂「っ」唯「……えへへ、恋人同士みたいだね」憂「そ、そうかな?」唯(夕暮れに染まる教室に憂と二人っきり……)憂「なんか綺麗だね…」唯「…………ぅ、憂も」憂「おねぇちゃん、その台詞恥ずかしいよ…」唯「憂が先に言ったよね…?」憂「そういう意味じゃ……」唯「ぇ……違うの?」ジッ憂「……そういう意味です」 唯「ねぇ憂……もっと近付いていい?」憂「え、でも机はもうくっついてるよ?」唯「……床に座ろ?」憂「床に?………うん」ペタン唯「では失礼します、……んしょ」ギュ唯(ごめんね憂、色々心配させたよね)憂「うわぁ……凄く近い……」唯「……まだ遠いよ」ギュゥゥ唯(こんなにいとおしい存在が近くにいる私は幸せの者)憂「」唯(だからもう離さないって決めたから)ギュゥゥゥ唯「うぃ…(ずっと……)」憂「お姉ちゃん…」唯憂「」 ……唯「うい、そろそろ帰ろっか」憂「あのねお姉ちゃん……、すごく恥ずかしいんだけど聞いてくれる…?」唯「な、なに?」憂「腰抜けちゃって立てない…」唯( )憂「えへへ……」唯「うぃ…可愛すぎるよぉ…」ギュゥチュッチュ…… ……憂「お姉ちゃん」唯「何?うい」憂「ううん、なんでもない、…へへ」唯「うい、手繋いでいい?」憂「いいよ」ギュ唯(これが私達、ちょっぴり甘い姉妹)唯「憂、ずっと一緒だよ?」憂「うんっ」おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17751.html
呼び方は「すみれ」「あずさ」とかになっちゃうのかな? そこまでの関係になれるのかな? なれるとして、そこまでの関係になるのにどれだけの時間がかかるのかな? 私は一年生、梓先輩は三年生。一年間もお付き合い出来ない関係――なんてことはないっ! 梓先輩が卒業する時に第二ボタンを貰いながら「後を追います!」ってちゃんと告げれば私達の関係は終わらないはず! きっと梓先輩はお姉ちゃん達と同じ大学に行くだろうし、私もお姉ちゃんと一緒のところに行くことはやぶさかじゃないし! ……お姉ちゃんがノートとか貸してくれたら色々楽だろうし。 ……あ、でもお父さんとか許してくれるかなぁ……大学まで行くこと。 私達斉藤家は琴吹家に使える存在なのです。大学まで通えるような猶予を貰えるかどうかは…… ……まぁ、それは今考えててもしょうがない、か。 いきなり暗くなっちゃうのはよろしくない! というわけで次は二人の結婚生活を考えてみよう! ……け、結婚!? 自分で言っておいてだけど、ずいぶん突飛な…… ……ん…まぁ、同性婚だとか私の家の問題とかハードルはいろいろ高そうだけど、だからこそ明るい未来を想像して明日への活力に繋げるのもアリですよね! ――結婚式、ドレスを着た梓先輩。大事な大事なお嫁さんの手を引く私は、隣でどんな格好をしているんだろう? ううん、それとも年下の私が手を引かれるお姫様になっちゃうのかな? 梓先輩、お胸が貧しいから男装とかも似合――いえ、失礼しました、なんでもないです。 私個人としては…どっちがいいかなぁ。梓先輩は「先輩」としてすごく頑張ってるけど、それが私と「恋人」そして「婦妻」という関係になったらどう変わるのか、それは私にも予想がつかない。 変わらず手を引いてくれるのかな? 時々は甘えたりしてくれるのかな? ……わかんない。 ……けど、あの小さくて可愛い先輩は、どっちでも、何をしてても可愛いんじゃないかなぁ。 ――新婚生活。ここにも妄想を妨げるリアルな問題がまた一つ。 そう、住まいの問題です。私達斉藤家は、琴吹の家そのものに仕えている存在。 私が梓先輩をお嫁に貰う、というカタチの場合、梓先輩が琴吹の家にお邪魔することになる…んじゃないかなぁ、と。 お姉ちゃんは梓先輩のことを大好きだったし、そういうカタチで会えるのは嬉しいかもしれない。 けど…けど、やっぱ落ち着かないと思うの! 新婚なのに! 新婚なのに私達以外に顔見知りの人が沢山いる家なんて! ……ハッ!? 「なんて」って言いましたけど琴吹の家を悪く言ったわけじゃないですからね! ……と、とりあえずそういう色々も含めて、やっぱり新婚生活の理想といえば新居。二人きりの夢のお城。真っ白でステキなマイホーム! とはいえ、そんなお金があるかどうかはわかりません。いい土地もあるかどうかわかりません。 私達が結婚するって言ったらお姉ちゃんは全力で支援(金銭面も含めて)してくれそうな気がするけど、甘えるわけにはいきません。 二人でマンションの一室を借りるくらいなら何とかなる気もしますが……理想との兼ね合いはなかなか難しい。妄想でもどうにもならない現実的な問題かも。 となると、一番あり得るのは私が梓先輩の家に貰われていくカタチかなぁ。 なんだかんだで琴吹の家で鍛えたお手伝いスキルがあるから、梓先輩のご両親にアピールはできるはず! あの辛かった毎日もこういう所で活きるとなればキレイな思い出になります。 そうして住み込むことを許してもらって、キレイに掃除したお家で美味しいご飯を作って愛する人の帰りを待って、疲れて帰ってきた梓先輩に新妻定番の……あ、アレをしちゃう!? 「おかえりなさい、あなた。ご飯にする? お風呂にする? それとも……わ・た・し?」 「ふふふ、お風呂の中でキミというご飯を食べちゃうぞー!」ガバッ 「きゃー♪」 みたいな!? それやっちゃう!? 梓先輩に美味しく食べられちゃう!? きゃー!! ……って、梓先輩どんなキャラになってんですか。 まぁ、そんな梓先輩でも可愛いと思うけど。でもよくよく考えたらご両親もいらっしゃる家でそんな破廉恥なこと出来るでしょうか。考えたら負けでしょうね。 んー、遠い未来のコトを想像すると、どうしてもリアルな問題が絡んできてイマイチ妄想のノリが悪いかも。 じゃあ次は今のこと、部活のほうに切り替えよう。もしも私達が付き合ったら、軽音楽部内の光景はどう変わるのか。 梓先輩は見ての通りいろいろ抱え込むタイプだから隠し事をしても最終的にバレる人だと思うんですよね。 純先輩の独特の空気に流されたり、みんなのことをちゃんと見ている憂先輩に普通に見抜かれたりしてそう。 だからきっと私達の関係はいずれ皆に知られると思う。けど、みんな応援してくれそうな人達だって思うからそこは心配してません。 純先輩はきっと何も変わらない。そこがあの人の強さで、ステキなトコロで、梓先輩も、憂先輩でさえもそんなところに毎日助けられてる。 憂先輩は優しく見守ってくれると思う。一見すると完璧超人で、部内のお母さんのようで、なのに根っこはちゃんと普通の女の子。直ちゃんをしてそう言わせるあの人は、やっぱりいつも優しくてあたたかい。 直ちゃんももちろん私の背中を押してくれる。部活を通じて一気に距離が縮まった、今となっては一番の仲良しの親友。しかも二人だけの会話法を私達は持ってるから、なんかスゴいファインプレーを見せてくれそうな気がする。 ……そしてそんな私達を、最後の最後まで口は出さず、それでもちゃんといつも見守っていてくれている人もいる。 ……とりあえず、何かが壊れるような心配は全くないと思います。本当に、ステキな部です。 じゃあそんな部活の中で、恋人の私達がすることとは。 私が個人的に憧れるのは……二人っきりの秘密の特訓とかかな。 先輩達はそれぞれ重ねてきたものがあるけど、私は全くの初心者。 初心者なのは直ちゃんもだけど、直ちゃんは言ってしまえばパソコンさえあれば自分の家でもいろいろ出来る。私のドラムは楽器の置ける学校でしか出来ないから、夏休みとかにもコッソリ学校に来て特訓してた。付き合ってくれた直ちゃんにはいくらお礼を言っても足りないと思う。 とにかくそんなわけで、皆での部活が終わった後、私は居残り練習をさせてください、って先生に頼むんです。 皆さんが帰った後、家のほうにも少し遅くなるって電話して、さぁドラムを叩くぞー、って座ると、部屋の中に残っていた梓先輩と目が合って。 「帰ったんじゃなかったんですか?」なんて聞くけど、内心とっても嬉しくて。 「置いて帰れるわけないよ、部長だもん」なんて言う梓先輩に、本当はもっともっと甘い言葉で応えてほしくて。 見られてることに緊張して、しょうもないミスを繰り返しちゃう私に、本来はギターはずの梓先輩が見かねて手を取って教えてくれる。ううん、ドラムだから文字通り手取り足取り? 「ほら、ここはこうやって……」 「は、はい……っ」 梓先輩は本当に真剣に教えてくれているのに、私は梓先輩の体温、息遣いが近くにあるというだけで気が気じゃない。 せっかく大好きな人に教えてもらっているのに、言葉が耳から反対の耳へ全部抜けていく。 音楽に対して真面目な梓先輩に申し訳ないと思いつつも、梓先輩は恋人が近くにいるのに平気なのかな?と考えるとちょっと胸が痛んだりもして。 梓先輩が部活の時間と恋人の時間をちゃんと分けて考えているだけなんだと思うけど、それでも私に魅力がないのかな、とか思っちゃったりもして。 「どうしたの? 菫」 「………」 「……菫?」 「あ、あの……」 でも、もちろんそんなことは聞けないから、言葉を濁す。 「ちょっと、恥ずかしい、です……。その、近いと」 「っ……///」 ……あれ? 「……梓先輩?」 「…か、考えないようにしてたのに……。菫のばか」 「っ///」 な、なぁんだ、私だけじゃなかったんだ。梓先輩も私と一緒にいることで緊張してたんだ。 意識、してくれてたんだ…… (……可愛い) 先輩に対して、そう思う私はいけない子。 でも、恋人に対してそう思う私は、きっと誰よりもこの人の恋人。 ――とかいいよね!? たまらないよね!? わかるよね!? ね?? , ……そんなある日の部活の後。 「ねぇ、菫」 「なんですか?」 「……ドラム、叩いてみてもいい?」 「? はい、構いませんけど……」 首を傾げながら立ち上がる私に、梓先輩は少し照れながら、 「……ちょっと、菫のところから見える景色を見たくなって」 って言いながら、愛用のギター、ムスタング(ちゃんと覚えました)を私に差し出す。 梓先輩を見つめ返すと、小さく一度だけ首を縦に振る。意図するところはもちろん、私に梓先輩のところに立て、ということ。 「………」 ストラップを通してギターを構えると、そのギターは私のお腹より少し上あたりになって、弾きづらそうだなぁ、と思う。 そして視線を前に向けると、誰もいない。もしここに観客がいれば、観客と私を阻むものは何もない。 それはギターという立ち位置の宿命でもあって、同時に梓先輩の「部長」という立ち位置を現しているようにも思えた。 誰よりも前に立って、全部を受け止めなくちゃいけない立場。新歓の時だって、梓先輩は全部を背負って一人っきりで立っていた。 それがどれほどの重責だったのかは、私には想像もつかない。それでも梓先輩はやり遂げて、その後いろいろあって私達と出会って、そして「軽音」を続けている。 ……小さな身体で頑張る先輩を、支えてあげられたらいいな、と思う。恋人として、後輩として。せっかく私のほうが背も高いんだし、後ろにもたれかかってきてくれてもいいのにな、とか。 そう思って、後ろに座っているはずの梓先輩が見たくなって、振り向くと。 「……菫、やっぱ背が高いんだね。背が高いっていうか、座高も……」 ドラムセットの椅子の高さに脚の長さが足りてない先輩が、そこにいた。 ハイハットとかシンバルにも手が届きそうにない先輩が、そこにいた。 ――とかいいよね!? 可愛いよね!? ねぇ?? , はー、斉藤梓、中野菫、どっちがいいかなぁ…… 今度、画数占いとかやってみようかな…… というか個人的には梓先輩のネコミミメイドさん姿が見たいんですよねー…… もしメイド服が一人じゃ着れないようなら私がいろいろ教えてあげるのになぁ。いろいろ。イロイロ。うふふふ…… ――まぁそんなこと考えてる暇があったら、梓先輩と付き合える方法を真剣に考えるべきだと思うけど!」 直「……菫、うるさい」 おわりなさい 戻る
https://w.atwiki.jp/rm96/pages/118.html
あの人は天使で、太陽で、あたしなんかじゃぜんっぜん追いつかない、遠い存在。 でもね、でもね。 あの笑顔はね、まぶしいの。 いっつもみんなを照らして、いっつも励まされるの。 にこにこ笑って、ぽんと投げてくれる言葉がうれしくて…。 あぁ…あたし、ここにいられてよかった。 この人に逢えてよかったって…。 わかってるんだ。 わかってるんだよ。 でもね、でもね、その小さな体をね、ぎゅっとして一人占めしたいって思うの。 「梨華ちゃん」 うれしそうにあたしの名前を呼ぶあなた。 「なんですか? あべさん?」 臆病なあたしはドキドキを胸に隠して、そんな風にしか呼べない。 きらきらした笑顔が眩しくて、あたしは真っ白になっちゃうの。 お日様のような笑顔の影に、悲しいこともつらいこともあるのは、ちゃんとわかってます。 だって、あたしはずーっと遠くから見てきたから。 輝きが強いほど、影の色は濃くなるんだもん。 でも、だから、光はうんとまぶしくなるの。 その影の部分をせめて包んであげたい。 あたしにできるかわからないけど、たぶんね、あたしは太陽じゃないから。 だからね、その輝きを支えてあげたい。 せめて、月になりたい。 あなたに照らされて、その光でみんなを包んであげられたら…。 なんておこがましいよね。 ましてあたし、天使じゃないもん…。 「りかちゃん? どした? カオリみたいにこーしんしてぇ」 「えー。そんなことないですよぉ」 「いや。そんなことあるね。ずーっとなっちの顔見て、笑ってたじゃん」 口元にクッキーのカスをつけたまま、にかって笑うあべさん。 そっと指を伸ばす。 胸はドキドキ。それを悟られないように、ちょっとだけチャーミーモードで。 「ふふっ。だって、ほら」 口元のカスを指で払うと、あちゃーって顔をした。 「あれれ? なんかこれって、なっちお子様?」 「ふふ。ののとあんまり変わんないかも」 「あっ! ひどっ」 「ってか、さすがにののもあんまりこぼさないですよ? 最近は」 「梨華ちゃん、言うねぇ」 「そーですか? でも、あべさんらしいなぁって」 「なにそれー。梨華ちゃんそれちょっとひどくないかい?」 「そうですか? かわいくて、すきですよ」 わざとらしくいじけて見せるから、ちゃんと目を見て茶化さずにまっすぐ微笑んでみる。 そしたら、なんか急に真っ赤になった。 「そ…そうかなぁ?」 「そうですよ。なんたって天使ですから」 「やっぱ? って、あーもー。おだてたってなんもでないよ。梨華ちゃん」 「おだててなんかないですよ」 だって、本当のことだもん。 「あべさんには、ずっとそのままでいてほしいです」 そしたら、あべさんがぺたってあたしの額に手を置いた。 「あのー…」 「うん。熱はないね」 「はぁ。いたって元気ですよ。少し…疲れてはいますけど…」 「だからかな。今日も梨華ちゃんへん」 「今日…も、ですか」 「そっ。今日も」 軽くひどいんだけど、にこにこにこにこ笑うその笑顔で全部許せちゃう。 ほんとに不思議な人。 「あべさんほどじゃないですよぉ」 「あっ! 言ったなぁ!」 こらーって手を振り上げて抱きついてくる。 こんなこと言えるようになったんだよね、って、思いつつ、それ以上が言えないあたし。 ネタにしちゃってるけど、やっぱり歌なんかまだまだで…。 トークだって寒いだけだし、精一杯イタイ系な自分だいすきキャラを演じて…。 つらいわけじゃないよ。楽しいよ。みんなといるから安心してそのキャラをできるんだもん。 よっすぃやまりっぺ、美貴ちゃん、そしてね、あべさんがきっちりと拾ってくれるから。 そしてね、 『いつも一生懸命だよね』 って、うれしくて、その言葉であたしはがんばってる。 だってあたしにはそれしかないから。 そんなあたしをね、そうやってずっとあったかい笑顔で見守ってくれる。 そんなあなたが、すき。 「りかちゃん?」 首を傾げて子犬みたい。 「なんですか?」 「またこーしん?」 「違いますって」 「えー。うっそだー!」 「ほんとですって」 「えー。そーかなー」 「そーですー」 こうして一緒にいるだけで、あたしはドキドキしてるんですよぉ! 「ほら、また、今度はクリームがついてますよ」 「へっ!? ホント?」 「ホント。ほら」 指でほっぺについたクリームをとったら、ぱくっ…て! 「ん。おいし」 にこにこ笑うあべさん。固まるあたし。 うわーーーっ! なっちが…なっちがぁ…! どーしよ。手、洗えない…。 「ん? 梨華ちゃん?」 「あっ…あべさん!?」 あーっ、声が裏返ってよれよれだよぉ…。 「どーした? 目が泳いじゃってるけど」 「いえ…なんでも…」 あー! 心臓バクバク いってる。 まるっきり無意識なんですよね。だからこそ、質が悪い…んじゃなくって、困るの。 そんなところもすきだけど…。 「あべさん…」 「ん? なぁに? どーしたぁ? 顔、真っ赤だよ」 「そりゃそーですよぉ。だって、すきなんだもん」 あ゛っ…。 思ったよりも簡単にほろりと零れた言葉。 そしたら、満面の笑顔で、ほんっとに眩しくて目も開けてられないくらいのなっちスマイルで…。 「ありがと。梨華ちゃん。なっちも梨華ちゃんのことだいすきだよ」 あぁ…。それは娘。に対する愛とか、メンバーに対する愛とか、たぶんそんな感じ。 きっとそんな感じ。 だってさ、愛してるとかだいすきとかキスとか、あたしたちの中ではふつーなんだもん。 きっと恋じゃないし、愛じゃない。 なんていうのかなぁ…あたしっていう、石川梨華に対してのというのかなぁ。 あー…。上手く言えないんだけど、っていうか、あたしモーニングだいすきだし、みんなのことも愛してる。だけど、それとは違って…。 そう、恋人とか想い寄せる相手としてのっていうのかなぁ。 『梨華ちゃん。簡単だって、たった一言でいいんだからさ』 まりっぺに相談したら、そう言ってキャハハハッって笑うだけだった。 『よーく考えたらわかるって。大丈夫だから』 その一言が言えないあたし。 「梨華ちゃん? おーい! りかちゃーん」 「はっ! はいっ!」 「ほらほら。なっち置いてかないでよ。さびしーじゃん」 「あ…すいません」 「いいけどさ。ほんとに疲れてる?」 ふと、真剣な目で見つめられる。笑顔のままだけど、気遣ってくれてるのがわかって…。 「大丈夫ですよ」 「そぉ?」 「ふふっ。大丈夫ですよ。だってあべさんがすきなんだもん」 そしたら、『は?』って目を丸くして、 「なんだそりゃ」 って、照れたように真っ赤な顔で笑うから、思わずぎゅって抱きしめた。 「なっち、だいすき」 「梨華ちゃん!?」 ぱって体が離れて、あぁ…って思ってたらなっちが目をうるうるさせてあたしを見つめてた。 驚いた顔がぱーって笑顔に変わっていくの。 「梨華ちゃん。やっと呼んでくれたね」 「え…あ…! はい」 今更気づいた。それくらい、あたしの中から自然に出た「なっち」って。 なっちはあたしの手を取ると、 「梨華ちゃん。なっちもすきだよ。愛してる」 まっすぐに見つめられて…。 「あ…」 べさんって、いつものように言いそうになって、むうって軽くにらまれる。 てへって笑って、もう一度。 「…なっち…」 そしたらすっごく満足そうに、うれしそうに笑って…。 ああ…太陽だぁ。 「なっち」 「なぁに?」 「なぁーっち」 「ふふっ。なーんだい?」 たったこれだけのことなのに、こんな喜んでくれるんだ。 「キスしても、いい?」 そしたら、コクンってうなずいた。 きっとあたしとアナタの距離は変わらないかもしれないけど、ずっとそばで見つめさせて? ずっとずっと、そばにいさせて? (2004/4/14)
https://w.atwiki.jp/syoutyuu/pages/105.html
一応、矛盾が無いと思うので投下 前回は登場人物の紹介でしたが、今回は、村の紹介になります。 エロ分は少なめです。 ========= あ、あの、学校には、規則もあるので、学童らしい季節に合った服で行きますよ。 そのための、スリーマーや普通のパンツなどの下着と、冬は長ズボンや長袖ブラウス、セーターなどや、夏にはTシャツ、膝たけスカートや ワンピースなどを持っています。 保育園、幼稚園、小学校、中学校。などの通園や通学は自転車です。 今年の春休みまでは、お兄ちゃんが、送り迎えしてくれていました。 学校などの規則でも、3年生までは保護者の同伴が望ましいとなっています。5年生、6年生、または、中学生、の姉兄がいる場合は、親の必 要は有りません。 村立の小学校と中学校は同じ学校を使っています。子ども達の人数が少なくなったので、いくつかの学校をくっつけて、今の学校になりま した。 あたしは、学校から帰ると、自転車を自分の家に置き、お兄ちゃんの服や下着に着替えます。 学校で着ていた服や下着はお洗濯のためにカバンにしまいます。 お兄ちゃんがお仕事中は、お兄ちゃんの家に有るあたしの自転車でお店に行きます。 お兄ちゃんも自転車でお仕事に行きます。 だから、お兄ちゃんの自転車がおうちにあれば、お兄ちゃんは家にいますし、無ければお仕事中か、行き帰りの道、または、買い物中です 。 あたしがお店に行って、お兄ちゃんがいれば、鍵を借りて家に戻り、お掃除やお洗濯、お風呂の準備。 いなければ、とりあえず駅前商店街を見てから家に帰ります。合えるかもしれません。 「十分反省するまでのおやくそく」で 家に戻ってもお兄ちゃんがいなければ、自分の家でパンツを脱いで、カバンに仕舞い、迎えに来るのを待ちます。 お兄ちゃんが家にいるときは、パンツは、はかないで、持って行きます。 お隣、といっても、実際には、昔は畑、今は空き地が、間に有ります。 あたしたちの学校がわが、お兄ちゃんの家、駅がわが、あたしの家。 駅の反対がわに、例の、お嬢様幼稚園、お嬢様小学校、中学校が有り 通学時間帯には30分に1本、それ以外では2時間に1本の、電気でなくて、バスみたいな(?)鉄道。 5つ目の駅、新幹線の停車駅同士を結んでいる電車との接続駅に、お嬢様高校が、そして新幹線の駅にお嬢様大学が有ります。 この鉄道の、あたしたちの駅を挟んだ反対側の方に8駅行くと、この学校の合宿所と広い校庭があって、普通はクラブ活動や合同運動会、学 園祭などに利用され、夏休みや冬休みは一般の生徒が泊まって何かをしています。 この、高校の有る町には、幼稚園から高校までの寮が有るのですが、すごく立派で「お姫様」の生活が出来るそうです。 あたしたちの家から 小学校までは、あたしの自転車で30分位、 お兄ちゃんのコンビニエンスストアまでは、あたしの自転車で40分位、 お兄ちゃんの自転車は、速さを変えられるので、もっと短い時間で移動出来ます。 さて今日もいつもの通り、鍵を借りておうちに帰ってきました。 お洗濯とお掃除、そしてお風呂の準備。さっきの、着替えた服も一緒にお洗濯。 干し終わっても、お兄ちゃんが帰ってきませんから、この様に、皆さんにご報告。 あ、帰ってきました。続きは後で。 新しいスカートをくれました。 6っこの箱ヒダで、長さは太腿丸出し、多分パンツが見える位。表面の生地は結構カワイイのです。 ヒダはまん前と真後ろにもある、大体同じ間隔で6か所、ヒダは大体3cmの腰部分を残して作られています。 で、問題は箱の内側。折り目の粗く、透けている生地。その上、結構広がります。普通は、ヒダの内側も透けない生地を使うのですが。。 。。 それから、エプロン・・・・でなくホルターネックのミニワンピ。例によって短いスカートのが二着 1つ目は、水泳着みたいに、足を先に入れて、胸の前に来る布の先にあるヒモを首から背中に回して交差させ、スカートの腰部分に右脇と左 脇に2ヶ所づつある「輪っか」に通して吊るようなカタチにして、ヒモの先は腰の後ろで結んで着ます。 普通のワンピースの場合、頭から着るので逆です。それに、結び目が解けたら、その場で完璧に脱げちゃいます。 スカート部分の背中側は結構生地が余ってます。女の子の体型は、一般的に、お尻のほうが胴よりも太いのですから。この部分を上から覗 かれたら、きっと、多分、お尻などが見えます。 2つめは、殆どエプロン状。胸までの布でそこに付いているリボンを首の後ろで結わくのと 腰部分は、巻きスカートを前後逆に着るみたいな格好です。 前から左右に出てる生地をお尻側に回します。そして胴の部分にあるリボンを右脇腹に結びます。 しかし、いったい、どこで、この様な服を売っているのでしょう? とりあえず、怪人イジワルオジサンへの変身をさせないために、馬鹿みたいな笑顔で「アリガトウ」と言って受け取りました。 早速に、結わき目1っこの服を着て、家事と宿題。それから、食事。 おトイレは、後ろの生地が妙に折り返されて、少し不自由だけど、まぁ良いか。 そして、お風呂と、お勉強。 いつもの時間になったので、生乾きだけど洗濯の終わった学校の服とパンツを持って、明日午後にはく、股下が開くパンツを持って自分の家に帰ります。 パソコンも、もちろん持ち帰ります。 だってこんな作文を読まれたら、私、完璧に奴隷人生になっちゃうもの。今だって、奴隷みたいなものだし。 玄関先でイツモの「お休み」のキスをしたのですが。。。。。 お兄ちゃん、今日は、私を抱き上げると「こっちにも」ってお尻の谷間もキスをして・・・・・ 舐め始めて。。。。指を1本づつ、2つの穴に攻め入って出し入れします。痛いって言っても聞いてくれず、でも、何か言っても終わるわけが無いと自分に言い聞かせて、シバラク何も考えずに、その不快な刺激に耐えました。 不快といっても、それは、通常出すために有る穴から入ってくるので、頭が混乱するのでしょう。 気が付くと、口をだらしなく半開きにしています。唾液が流れ出ています。慌てて口を閉めて。つばを飲み込みます。 そして、お尻が勝手に動いています。あたしの考えではなくて、お尻自身に意思があるようです。 お兄ちゃんの指が出て行く時にはその指をより奥に入れようと指の動くほうにお尻を動かしています。 入ってくる時は、より奥に入れて欲しいと、お尻の穴を開ける様にしています。 条件反射でしょうか? いえ、今日で数回目。条件反射というほどの経験をしていません。 お兄ちゃんはズボンを脱ぐと、私のお尻に当て、でも、前回と違って。。。。 そう、後ろの穴に先端が。そして、私の体重を使うかの様にしてめり込ませてきます。半分くらい入ったでしょうか? 今度はゆっくり私を持ち上げて抜いていきます。 感じからしたら先端部分だけに、なったでしょうか?今度はかなり強引にねじ込みます。 何回も何回も繰り返しながら、だんだん奥深く入ってきます。 しかも、その棒が、だんだんに、硬く、熱く、なってきている感じです。 完全に抜いたので、「終わったのかな?」と、思って力を抜きました。 そしたら、ソレを待っていたかのように、勢い良く、一番奥まで、まるで、突き抜けるかと思うくらい。 そして、その棒は脈を打って腸から中に液体を入れてきます。 その間も、お兄ちゃんは出し入れを繰り返して・・・・・。 そして、その脈が収まって、棒が柔らかくなってきて、お兄ちゃんは抜き取りました。 あたし、足腰に力が入りません。 お兄ちゃんに腰を持ってもらって、何とか玄関先に立っています。 そして唇同士を重ねてきます。でも、触れる程度。 カバンと洗濯物を持たされました。 何とか、足に力が戻ってきました。 お兄ちゃんが「遅くなったので、家まで送るよ」と言ってくれて私の腰を支えながら外に出ました。 足が、外がわに向いています。がにまた?格好悪い歩き方ですね。 と、お尻から、粘り気の有るモノがあふれ出てきます。そして太腿に伝わってきたり、地面に落ちたりします。 何とか力を入れて閉じようとしましたが、そうすると太腿同士が擦れます。それで、足に付いた粘液が足に擦り付けられます。 おうち同士の真ん中辺りに来た時に。 「あれほどコンピュータは勉強用と言ったのに、勉強以外でも、いまだに使っているね?今日はそのお仕置きだ。」 そういうと、お兄ちゃんは立ったまま、ズボンを膝くらいまで脱いで、私を抱き上げて、また、お尻の穴に差し込みます。 さっきよりも、痛みを感じるくらい強引に差し込み、お腹が壊れるかと思うくらい無理やり出し入れします。そして、まるで腸に注ぎ込むかの様に粘液を入れます。 入れ終わった後で、ズボンを穿くと、私の家の玄関先までおぶってくれました。 でもお尻からは粘液が流れ出てきます。パンツを履いて無いので、お尻から地面に落ちていると思います。 何とか木戸を開け、玄関を開け、カバン類をその場に置くと、床を汚さないように、手を当ててお風呂場に行きました。 服を脱いで、よく見ると血液と粘液が混じっている様なものが膝の内側まで、付いています。 お湯のシャワーをかけて、洗い流そうとしましたがなかなか上手く出来ません。 石鹸も使ってみましたが、粘液を洗い流すのが困難です。 それに次々にお尻から粘液が流れ出てきます。 仕方なくパンツの内側に、お尻に2重にガーゼを当てて脱脂綿を敷きました。 コレで有る程度は吸収されるはず。 カバン類と洗濯物を部屋に運び、洗濯物は室内に干して、色々調べてみたら「水」が良いみたいでした。 あれ?そういえば、お兄ちゃんもパンツはいていなかった様な?
https://w.atwiki.jp/unnko3/pages/16.html
ここはみんなで話し合おうのコーナー たくさん話し合おうz コナンの道具について コナン -- (板チョコ) 2011-02-13 09 07 05 コナンはお前だ!!え?あ、、ああ、いやあのですね。ああはい、え?いや、あの流れ的にはああはいお疲れ様でした~。 -- (板チョコ) 2011-02-13 09 09 29 ばぐった -- (板チョコ) 2011-02-13 09 13 18 名前 コメント すべてのコメントを見る ドラえもんの道具がもし1つもらえるならなにもらう?(理由つき) 名前 コメント すべてのコメントを見る ❍❍はお前だ!! 名前 コメント