約 106,059 件
https://w.atwiki.jp/muchaking/pages/74.html
ィi〔 ノ ヽ -ミ ィi〔 / イ / ) / ≦ _ノ (. / / ィ仙{ イオ =ミ (__ノ⌒ヽ て ( / イ 厶 ___ノ ` 、 \ ( (. / | / `ヽ \ i ノ (_ / l| 〃 / ヽ 〕iト . | ノ ノ .′ /∧ { { { /`^ヽ. } } } 、 〕iト. 从そ / i ′ ≧ー从 ゝ≠‐ ノ厶斗 イ l} ⌒ヽ \.ノ イ 乂 | / > ´ ヾ.}迄ア 迄ア/ .イ / ) )イ / ⌒ヽソ | しイ ./ ( (爪 、 '__ ィ’{ ( ( (  ̄`ヽ' ハ | / / ーっ/ / ≧ー‐/人 ヽ X_/⌒ヽ⌒ヽ _ノ ヽ. } し 人 {i ト、 { く { /\ )..ノ / ' .イ /⌒Y/(/ ∨ ,===彡’ __\ヽ(ヽ=x レ'介x _ / / / / / /⌒ヽ. | .ハ / >-- }i| 廴 l|_ _ _〉 ( ( しし' 〃 しへ | ′ ` フ _ノi| ィ l {//廴__ { (/ イ ! |{ /⌒ヽ 厶イ//イ / | \ }/////イ (/ {/ |!.ゝ _{, ノ/ _/ V⌒{ ヽ _ _ /⌒レ'⌒ヽ (/ {/.ノ {{ / 〕iト. ⌒Y⌒ヽ _厶斗=≦⌒ (/ .ノ ′ ≧= \ 〕iト. _ _ _ ィi〔 / , / (/ / / / / / ./ (/ )/)/ ' / .イ ィ’ ィ" / / ′ / (/ ィ´ / / レ{ / } / / / {i { / .イ / .メ .ノ ./ // / ノ .イ / / 人 イ 【アザトース】 あざとーすちゃんかわいい!(白目 破壊神:何もかもを破壊しつくす破壊神としての側面。1ゲームにつき一回、対象文明に大ダメージ。 万象の母:アザトース宇宙を生み出した創造神としての側面。1ゲームにつき1回、必要技術を無視して何かを生産できる。 沸騰する混沌の核:万象を狂わせる狂気の化身。1ゲームにつき一回、全文明に精神的な大ダメージ。
https://w.atwiki.jp/karensenki/pages/745.html
あざみ野 清華 (あざみの さやか) 身長 182㎝ 体重 63㎏ 異界人。 紫の皮膚と単眼が特徴的な女性。 茶屋「まほろば」を経営している。ネオ・大江戸中の人が集まる人気店であり、開店から閉店まで行列が途切れない。 話し方が一々エロい。煽情的な格好をしている。 超能力を使う事が出来る。その為、一人でも繁忙店を切り盛りできる。その超能力を攻撃に転用した時は驚異的であり、イムにも「あれほどの者があそこで眠っているのは勿体ない」と言わしめる程。 神器は無い。 「どうもォ…茶屋まほろばでぇす…」 「あっ…大丈夫でェす…」 「私…強いですよォ…??」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/53204.html
登録日:2023/02/02 Thu 19 59 23 更新日:2024/01/14 Sun 23 07 34 所要時間:約 18 分で読むがいい ▽タグ一覧 イーグル エネルギー生命体 オーガニックドライアス ギアナ高地 タイガー デビルの塔 ドッドッ♪ドラドラ♪ド~ラジャン~♪ ドライアス ドライアスジェット ドライアス様 ドラゴン マイナスエネルギー ラスボス 三獣合体 勇者シリーズ 勇者シリーズラスボス項目 太陽の勇者ファイバード 宇宙皇帝 悪のカリスマ 暗黒食品ドラジャンヌードル 理想の上司 絶対暗黒神 見てはおれぬわ! 邪悪の化身 郷里大輔 首領 ※推奨BGM:必殺!フレイムソード ミラクル大変だ! アメリカがドライアスに乗っ取られちゃったんだ! 人間をみんな奴隷にしてこき使ってやるなんて、奴ら一体何を企んでるんだろう? あっ!? なに、あのロボット? ファイバードよりでっかいぞ! もしかして、あれがドライアスの正体なの!? 次回・太陽の勇者ファイバード! アメリカ征服宣言 来週も世界平和だ! △メニュー 項目変更 人間どもよ、よぉーく聞け! 私の名は、 宇宙皇帝ドライアス。 地球の支配権は、私が握る……!! ドライアスは、サンライズ・名古屋テレビ(現:メ~テレ制作のロボットアニメ『勇者シリーズ』第二作『太陽の勇者ファイバード』のラスボス。 CV 郷里大輔 概要 性格 分離メカデスイーグル デスタイガー デスドラゴン 合体形態三獣合体ドライアス武装 ドライアスジェット デビルの塔 オーガニックドライアス 顛末 余談 概要 マイナスエネルギーをまき散らし、地球制覇を目論む悪のマッドサイエンティスト・Dr.ジャンゴの海底基地に舞い降りたエネルギー生命体。 その目的は、暗黒宇宙を創世し暗黒神として君臨すること。 配下のゾルとシュラがジャンゴの作ったアンドロイドに融合する一方で、ドライアスは海底基地内にある三つの神像と融合。 基地内の奥深くに身を潜め、幹部とジャンゴに指示を下す。 一人称は基本的に『私』だが、回によっては『余』『俺様』と称することもある。 性格 『宇宙皇帝』を名乗るだけのことはあるのか、性格は傲慢にして尊大、残虐にして非道。 人間の苦しみと絶望を何よりも好む『邪悪の化身』ともいえる彼の存在は、すべての命を愛するファイバードこと火鳥勇太郎も唯一嫌悪するほど。 それもそのはず、火鳥ら宇宙警備隊がプラスエネルギーのエネルギー生命体であるのに対し、ドライアスはマイナスエネルギーで構成されているためである。 それ故か、プラスマイナス問わずエネルギー生命体と対極のエネルギー波を発する謎の隕石・デビルストーンにも弱い。 第26話「デビルストーンの謎」ラストではその破片を入手し一泡吹かせようとしたジャンゴに気付き、設備を利用して破壊している。 とはいえ、抜け目のないジャンゴは翌話の「悪魔の音楽」にてその欠片を利用し電波ジャック。 ドライアス一味には妨害用チップを手渡し、「暗黒食品ドラジャンヌードル」のCMに偽装させ火鳥ら宇宙警備隊を苦しめた。 そんな悪の親玉っぷりを見せるドライアスだが、忠誠を誓う部下や自身の協力者に対しては寛大で、ゾルとシュラの口争いを諌めたり手助けする描写が見受けられる。 両名の忠誠心は、グレートファイバード初陣回で自ら操縦するメカ獣で主君の楯になる場面でも明らか。 思想と利害が一致するジャンゴは地球のことを知らないドライアスにとって貴重な頭脳係ではあるものの、第3話「勢ぞろい宇宙警備隊」で実行させた「皆殺し作戦」(*1)に対し「皆殺しはまずいぞ。奴隷になる人間どもを残しておかねば、地球を征する意味がない」と苦言を呈したこともある。 馬鹿者!!(電撃を放出) 待て!この次こそは必ず……! もはや貴様らには任せておけん!! おのれ、宇宙警備隊め……! 必ずや貴様らを葬り去り、地球を我が物にしてくれる!! 余は…… 宇宙皇帝ドライアスなのだ!!! 分離メカ 第17話「狂ったコンピューター都市」ラスト、度重なるジャンゴと部下の失態に業を煮やしたドライアスは、海底基地内にある三体の彫像と融合。 三体のメカ獣の姿を得て、自ら前線に出るようになる。 デスイーグル 身長:19.1m 翼長:35.5m 重量:36.3t 最高速度:マッハ7.9 第17話より先駆けて、第16話「Dr.ジャンゴの大地震」にて初登場。 ドライアスが神殿内の鷲型モニュメントと融合し、大鷲型メカとなった。 ガードスターの援護射撃を受けた武装ファイバードがメカ獣を破壊した後、 Dr.ジャンゴが乗った脱出ポッドを回収。そのまま高速で離脱した。 嘴や角からは「デッドインパルス」という5万サイクルの超高周波を発し、あらゆる物質を粉砕する。バリアーとしても使用可能。 また、両足の鋭い爪はジャンボジェットを掴み上げ、そのまま叩き落とすほどの握力を持っている。 飛行能力を持たないデスタイガーを上に乗せ、上空から攻撃することも可能。 本編において、分離形態ではこのデスイーグルから声を発している場面が目立っており、他のメカはバロンチームのように超能力で操っていると思われる。 デスタイガー 身長:18.1m 重量:40.5t 走る速さ:285.0km/h ジャンプ力:245.5m 第17話ラストにて、虎の彫像がサーベルタイガー型のメカとなった姿。 第18話「消えた街の謎」では、メカ獣を破壊されたシュラを救わんとデスドラゴンと共に出陣。 ファイバードはシュラを連れ撤退したその二体にドライアスの影を見るのであった。 俊敏なスピードで相手を翻弄し、鋭い牙と爪と背部に装備された二門の「デスキャノン」で攻撃する。 設定では、強靱な顎で噛みつき50億ボルトもの電流を流して相手を麻痺させる「キラーファング」が得意技。 デスドラゴン 身長:24.0m 重量:44.0t 走る速さ:155.2km/h ジャンプ力:150.2m こちらも第17話ラストにて初登場。 竜の彫像が直立歩行のドラゴン型メカとなった。 デスイーグルほどではないが飛行能力を持つ模様。設定では水中戦が得意。 口から電撃光線だけでなく、「ディスウォーター」という溶解液を吐き出す。 合体形態 フフフフフ…… 宇宙警備隊……ようやく揃ったようだな。 貴様たちに、俺様の仕事の邪魔はさせん……! 三獣! 合体! ドラィィィィィアスッ!!! 三獣合体ドライアス 身長:33.5m 重量:120.8t 走る早さ:200㎞/h ジャンプ力:360.5m 第20話「アメリカ制服宣言」にて、ファイバードたちの前に姿を見せたドライアスの戦闘形態。 デスタイガーが右半身、デスドラゴンが左半身を形成。 そこにデスイーグルがパーツに分離し脚部アーマー、胸部アーマーとして装着。 デスイーグルの頭部が胸部・頭部を形成し両翼部を逆デルタ状に展開することで合体完了する。 合体したファイバードらより1.5倍の巨体を持ち、初陣では武装ファイバードの必殺技であるフレイムソード・チャージアップを打ち破るほどの強さを見せつけた。 以降はゾルとシュラが窮地に陥った際に、「見てはおれぬわ!」と自ら出陣。 幾度となく宇宙警備隊の前に立ちはだかることになる。 その強さも半端なく、宇宙警備隊のメンバーでは太刀打ちできなかった。 ファイバードがグレートファイバードにグレート合体を果たしたことで、ようやく互角に渡り合えるようになる。 武装 デスブレード ドライアスが使用する長剣で、音叉にも似た二又の剣先が特徴。 そこから『デビルフォーン』というマイナスエネルギーと超振動波を発することで、威力が倍増する。 デスシールド デスドラゴンの翼部が巨大な楯となり、ドライアスの左腕に召喚される。その頑強さは折り紙付き。 本編でもフレイムソード・チャージアップだけでなく、スーパーガーディオンのガードフラッシュやジェット合体グランバードのグランキャノン、果ては第46話「出現!デビルの塔」で使用したカタルシスエネルギーですらヒビ一つも入らないほどであった。 シールドの下部にはデスブレードが収められており、使用時にはそこから引き抜かれる。 デスキャノン デスタイガーの背部に装着されていたビーム砲が両肩に装着。 強力な破壊光線を発射する。 ホラーハーケン 両肩のデスタイガーとデスドラゴンの頭部を射出。 ドライアスの意のままに動き、四方八方から敵を遠隔攻撃する。 ダークブレイザー 設定のみ存在する技。 デスブレードの刀身からマイナスエネルギーを発生させ、衝撃波を炸裂させる。 ヘルブラスト 設定のみ存在する技。 イーグル、タイガー、ドラゴンの三つの口から吐く炎を合体させ、40万度の超高熱火炎に変えて相手を焼き尽くす。 ドライアス様!今日のところはお引き上げを! ファイバード! この借りは、必ず返す……! ドライアスジェット 全長:36.4m 最高速度:マッハ12.0km/h 合体したドライアスのもう一つの姿。 ロボットモードからそのままジェット形態に組み換え変形。 両腕部は収納され、デスイーグルのパーツが尾翼となり、バックパック部が機種部を形成する。 宇宙警備隊の飛行メカ/飛行形態をはるかに上回る飛行速度を誇り、戦線離脱および部下の救出に用いられる。 武装は翼部に装備されたデスキャノンのみだが、第29話「飛べ ファイヤーシャトル」では、ファイヤージェットを半壊寸前にするほどの威力を見せた。 邪心・邪悪・退廃・腐敗・不義・不浄……。 宇宙羅刹の神々よ……! この星のあらゆる不幸をエネルギーとし、 我に力を与えたまえ! 暗黒宇宙の封印を解き、 我を暗黒創世の絶対神として迎えたまえ……!! デビルの塔 ドライアスとジャンゴが建立しようとする悪魔の塔。 終盤でジャンゴの口から語られた「暗黒宇宙神話」によると、北極星と太陽とサタンギア星が半年に一度、正三角形を描く地点に建てると暗黒エネルギーがそこに結集するという。 そこから創世される暗黒宇宙の神として君臨するのが、ドライアスの真の目的であった。 当初、ドライアスはアメリカのワシントンにデビルの塔を建てる予定だったが、宇宙警備隊によって阻まれる。 だがドライアス一味は完全に諦めてはおらず、それから半年後にギアナ高地で建立することを計画する。 火鳥をおびき寄せるためにドライアス一味は天野博士と国枝美子を誘拐するが、最終的に海底基地は壊滅。 だが海底基地はギアナ高地に到達。デビルの塔建立のために世界各地から人々を次々と拉致。 天野博士と火鳥も急ピッチで宇宙警備隊を修理を余儀なくされ、最終決戦の趣が強くなっていった。 結局、デビルの塔は完成しマイナスエネルギーはそこに集まっていくことになる。 それはドライアスに更なる力が加わるだけでなく、ジャンゴをハゲた老人の状態から フサフサの黒髪を生やした姿に若返らせるまでに至った。 オーガニックドライアス 貴様に私の本当の力を見せてやろう…… 絶対暗黒神となった、この私の力を!! 第47話「決戦!ギアナ高地」にて登場した、ドライアスの最終形態。 ギアナ高地に建造したデビルの塔の頂に立ったドライアスが、全宇宙のマイナスエネルギーを取り込み歪に変貌した。 胸部のイーグルヘッド以外は通常のドライアスより大きく異なり、異様にマッシブな上半身と細い下半身、そして鉤爪状の両足という、バランスを欠いたシルエット。 胸部の飾りやや両膝部にも二つ目が施されており、チチク少年からも「悪魔」と呼ぶほどに恐ろしい姿となっている。 自らを「絶対暗黒神」と名乗るだけあって、全身から凄まじいマイナスエネルギーを放つ。 その力はグレートファイバードに苦戦するゾルとシュラにエネルギーを与え、2人が乗るメカ獣ソドムとゴモラを融合し巨大化させるほど。 サンダーバロンとスーパーガーディオンの攻撃にびくともしない耐久力や、 グレートファイバード必殺のフレイムソードをも片手で掴み取り、そのまま剣身をへし折る腕力といった恐ろしさも見せている。 戦闘スタイルも通常形態がデスブレードとデスキャノンが中心だったものから、有機的なものに変化。 全身からエネルギー弾や火炎弾、円月輪状のカッターを繰り出すだけでなく、相手のエネルギーを吸収する触手も放つ。 また、腕を鋭角状に変化させることで格闘戦も可能。伸縮自在なそれは槍のように相手を突き刺した後、デスフォーンの応用で全身からマイナスエネルギーの波動を浴びせ追い打ちをかけることも可能。 さらに、暗黒フィールド内にいる限り、いくら致命傷に至るダメージを与えても再生する能力を持っている。 これを打ち破るには、プラスのエネルギー生命体が持つ善の波動を浴びせなければならないのだ。 顛末 ギアナ高地から人々を救い出そうと奮闘する宇宙警備隊だったが、すべて救い出すことはできず、佐津田警部まで残ることになってしまう。 デビルの塔の周囲の監視をサンダーバロンとガードチームに任せた火鳥は、天野博士の指示を受け、ヒルマン博士を連れて天野平和科学研究所に帰還する。 天野博士がヒルマンを呼んだのは、いまだ未完成のカタルシスエネルギー発生装置に彼が開発した大気元素浄化装置のシステムを組み込むためであった。 しかし、その完成を待たずしてデビルの塔が完成。 地球全土を赤黒いマイナスエネルギーの雲が覆いつくし、ドライアスに全宇宙の暗黒エネルギーが包み込んでしまう。 その光景に耐え切れずにサンダーバロンとスーパーガーディオンは、 火鳥と天野博士の静止を振り切りデビルの塔に突入するが、オーガニックドライアスの触手の餌食となってしまう。 フハハハハ……奴隷など、これでもう不要だ。 お前たちのエネルギーをすべて吸い取ってくれるわ! デビルの塔に響き渡る絶叫……それに反応した火鳥は、国枝美子の前で覚悟を決める。 火鳥さん……あなた、まさか!? ……いいえ、わかっています。 この宇宙は、俺たちだけのものじゃありません。 小さな命がひとつひとつ集まってできているんです。 今、感情だけで行動すれば、どういう結果をになるか……。 いま、我慢することが必要なのは理解しています。 そこへケンタとチチクが駆け付け先ほどの状況を伝えるが、火鳥は二人がそう簡単にやられるはずはないと安心させる。 しかし、デビルの塔の人柱にされた仲間たちの悲痛なエネルギー反応を感じてしまう。 それと比例するかのように、デビルの塔に集まるマイナスエネルギーはさらに勢いを増していく。 苦しめ、苦しめ……! 人間などの苦しみより、お前たちの苦しみの方が 私のパワーをさらに高めてくれるのだ! フフ……フハハハハ……!! 不眠不休で新カタルシスビーム砲の完成を急ぐ天野博士ら。 残り1時間で完成するという状況の中、火鳥はそれを待たずにファイヤージェットに乗り込む。 火鳥さん!! 行っちゃダメだよ、火鳥兄ちゃん! なぜなの!? さっきは我慢するって言ってたのに! あと少しでドライアスは、邪悪な野望を遂げてしまいます。 もうこれ以上は待てません! でも、もうちょっと待てばじいちゃんの武器ができるんだよ! そうよ!それまで待った方がいいわ! 眠りから覚め、火鳥を引き留めようとするケンタとハルカ、そして国枝に対し火鳥は首を横に振る。 ……ドライアスが野望を遂げてからでは、手遅れなんだ。 昨日まで聞こえてきた命の喜びの声が、今ではほとんど悲しみの声に変っている。 そしてこの悲しみの声は、地球だけではなく全宇宙にまで広がっていくだろう。 俺の故郷の星も、そこから逃れられない。 それを阻止するためには、今行くしかないんだ! だけど!だけど……! サンダーバロンもスーパーガーディオンも連絡が途絶えちゃったんだよ!? ……わかっているさ。 しかし、何としても止めてみせるよ。 たとえこの命が燃え尽きたってね。 三人の静止を振り切り火鳥はファイヤージェットで出撃。ファイヤーシャトルを追従させてギアナ高地へと向かった。 そして訪れた決戦の地にて、火鳥は一気にグレートファイバードへと合体するが、マイナスフィールドに阻まれて内部に突入できない。 それをあざ笑うかのごとく、シュラとゾルの駆るソドムとゴモラの集中砲火を受けてしまう! それでも立ち上がり、フレイムソードで二体を両断するが、オーガニックドライアスのエネルギーを受けソドムとゴモラは融合合体。 より巨大なメカ獣となり、グレートファイバードに襲い掛かる! そこへ天野博士らの乗るジェット機が到着。 遂に完成した新カタルシス砲のプラスエネルギーを受け、傷つきゾルとシュラに苦戦するグレートファイバードが復活! 合体メカ獣を両断し、デビルの塔に突入しサンダーバロンとスーパーガーディオンを救出した。 しかし、新カタルシスビーム砲のエネルギーの消耗は激しく、オーガニックドライアスから二人を逃すのがやっとであった。 フレイムソードを折られ、串刺しにされマイナスエネルギーの奔流を浴びてしまう太陽の勇者。 次第にマイナスエネルギーの侵食が早まり、地球暗黒化の秒読みが始まった。 オーガニックドライアスのマスクから針状の触手が伸び、グレートファイバードにトドメを刺さんとした時、そうはさせじとすさまじいプラスのエネルギーの奔流が迸る! その主は、新カタルシスビーム砲のエネルギーを受け復活したサンダーバロンとスーパーガーディオンであった。 ドライアス! 俺たちの命の力だ! 受け取れぇいっ!! サンダーバロンとスーパーガーディオンは、これまでデビルの塔の人柱にされたお返しとばかりにカタルシスエネルギーをぶつけていく。 ぐぬぅぅぅ……! おのれ、雑魚どもがぁぁぁっ!! これに怒ったオーガニックドライアスは円月輪状のカッターを投擲、サンダーバロントスーパーガーディオンはカタルシスビーム砲ごと両断される! サンダーバロン……スーパーガーディオン……! 巻き起こる爆発に、呆然と仲間の名を呼ぶグレートファイバード。 その額に向かい、二条の閃光が吸い込まれ……全身が一瞬虹色に輝く。 あたかも友にすべてを託すかのように。 雑魚どもめ!手間をかかせおって……! 暗黒絶対神に歯向かった報いだとあざ笑うオーガニックドライアスに対し、ついに太陽の勇者の怒りが燃え上がる! ドライアス……! 許さん……! 貴様だけは、絶対に…… 許さぁぁぁぁぁんっ!!! 胸部からの破壊光線にひるまず、超高速で突進するグレートファイバード。 グレートキャノン、脚部装甲と、あらゆる部位が打ち砕かれながらも勢いはとどまることを知らない。 な、何故……奴は倒れぬのだ!? 私はケンタたちや、この世に住むすべての命に約束したのだ! たとえこの身は滅びても、貴様を倒すとな!! ほざくなぁぁぁぁぁっ!!! 口からの火炎弾が直撃、フェイスガードが粉々になり、素体のファイバードの顔が露わになる。 歯を食いしばりながら、最後の力を振り絞りグレートファイバードは叫ぶ! 行くぞ、ドライアス!! でぇぇぇぇやぁぁぁぁぁぁっ!!! 魂の叫びと共に、太陽の勇者は黄金色の不死鳥となり、暗黒絶対神に向かい飛び掛かった! なにいっ!? ドライアス!! 受けるがいい!! これが俺たちの最後の力だぁぁぁぁぁっ!!! スーパーガーディオン、サンダーバロン、そして火鳥の熱き命を受け、不死鳥の羽ばたきは勢いを増し……最大最後の必殺技・トリプルファイヤークロスが炸裂! オーガニックドライアスの胴体を貫いた! ぐぉおおおおおおおおおおおおお!!? 私は敗れぬ!敗れぬわけがない!! 私は、宇宙皇帝……!! ドライ……アスなのだぁぁぁぁぁっ!!! 敗北を認められず、絶対暗黒神は宇宙皇帝を名乗る存在に戻り……断末魔と共にこの世から消滅する。 マイナスエネルギーの奔流が止まり、邪悪な触手も消滅し、デビルの塔もまた崩れ落ちた。 かくして絶対暗黒神を名乗り、宇宙を恐怖で支配しようと目論んだ邪悪なエネルギー生命体の野望は、宇宙警備隊の活躍により阻止された。 捕獲されたシュラとゾルも宇宙警備隊本星に送還され、Dr.ジャンゴも若々しい状態からよりヨボヨボの老人となった姿で佐津田警部に逮捕されるのであった。 半年後、ヒルマン博士の莫大な資金援助により天野エアレスキュー隊が結成。 天野博士の発明はいささか不安が残るものではあるものの、彼らは地球に帰還した火鳥と共に、今日も世界平和に活躍することであろう。 余談 ▼放送当時、スポンサーのタカラから『三獣合体ドライアス』が発売。 劇中通りにデスイーグル・デスタイガー・デスドラゴンがドライアス/ドライアスジェットに合体する。 デスタイガーとデスドラゴンは、武器パーツを外して四肢を収納後、内側に折りたたみ伸ばすことで脚部を形成。胴体部にはロボット形態の腕部が収納されている。 前番組『勇者エクスカイザー』のウルトラレイカーを発展させた変形ギミックが光る。 デスドラゴンの尾は折りたたむことでロボット形態のバックパック、引き延ばすことでジェット形態の機首部を構成する。 胸パーツを組み替え、両腕部をタイガー/ドラゴンの顎に施された凹部に合わせて下に180度回転後、下に引きおろしデスドラゴンの尾と組み合わせることでジェット形態に変形。両脚部はエンジン部となる。 ロボット形態のヘッドパーツには凹部ジョイントが施されており、デスイーグルの背部やデスドラゴンの尾にも格納可能。 ▼2022年にはバンダイからファイバードのSMPが発売。 ドライアスはプレミアムバンダイ限定として発売された。 差し替えなしで劇中の体型を維持しながらも、独自のアレンジが施されている。 胸部と尾パーツは分割されており、合体形態でロール軸の回転を妨げないものとなっている。 手パーツも平手・握り拳に加え、指の関節を曲げたものの三種。特に、指を曲げた平手は合体バンクの再現に役立っている。ボールジョイント方式で首と手足も可動可能。 スーパーミニプラ版ファイバードおよびグランバードより1.2倍も大きく、グレートファイバードともつり合いが取れる身長のため、劇中でのシチュを再現しやすくなっている。 ▼シリーズ第4作『勇者特急マイトガイン』第43話「悪魔の洗礼」では、ウォルフガングが開発したロボ「ツェット」が登場。 初期こそドライアスを思わせるデザイン・カラーではあるものの、エグゼブを操っている巨悪・ブラックノワールの魔のオーラを受け禍々しく変化。 再生能力を施されマイトガインを苦しめ一度は葬り去るが、ヒロインの吉永サリーのイノセントウェーブを受け魔のオーラが無効化され、逆転敗北となった。 洗礼ロボとなったツェットは、オーガニックドライアスを思わせるデザインでありながら、青と金を基調にしたカラーとなっている。 ▼PS専用SLG『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』にもドライアスとその一味が登場。 第40話「出現!デビルの塔」および第41話「マイナスの嵐」にて、決戦の地であるデビルの塔がキリマンジャロに建立される。 バーンら勇者チームはそれを阻止しようと試みるが、オリジナルの敵勢力であるナイトメアの大幹部セルツ・バッハの乱入により、結局完成を許してしまう。 暗黒空間がマイナスエネルギーの嵐であるため、プラスエネルギー生命体である火鳥ら宇宙警備隊には入ることが許されなかった。 しかし、その山頂で眠っていた『太古の大地を守りし者』こと伝説の勇者ガ・オーンの復活によりプラスエネルギーが発生。勇者たちはそこでドライアス一味との最終決戦に挑んでいく。 第41話マップ終了後、ドライアス一味を倒しガ・オーンが塔を破壊したものの、膨大なマイナスエネルギーの影響で次元嵐が発生。 主人公である芹沢瞬兵は、『機甲界ガリアン』の舞台である惑星アーストへと飛ばされることになる……。 見てはおれぬわ! 追記! 修正! ドラィィィィィアスッ!!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] グレートファイバードが不死鳥になってドライアスを貫いた技は「トリプルファイヤークロス」ね -- 名無しさん (2023-02-02 21 56 22) ↑修正しました。ダイノガイストと違った意味で正統派悪の首領らしさが出てるキャラだったと思います。でも個人的にはブレイブサーガ1で演技忘れたのか、某塾長のようなテンションだったのが残念… -- 名無しさん (2023-02-02 23 20 09) ドライアス一味の声優、全員亡くなってるんだよね -- 名無しさん (2023-02-03 00 53 29) ↑ファイバードがスパロボに参戦したらドライアスの代役が三宅健太さんになると思う…チェンゲのコーウェンを見る限り -- 名無しさん (2023-02-03 08 02 05) SMPだけど、グランバードは一般販売です -- 名無しさん (2023-02-03 12 57 35) 叶うなら、ダイノガイストとともに、ガンプラで言うマスターグレードクラスのプラモで立体化してほしい。是非ともこの2体を並べて飾りたい。 -- 名無しさん (2023-02-03 14 05 22) マイトガインにツェットというそっくりさんなロボが出てくる上に洗礼後もご丁寧にオーガニックドライアスに似たような見た目になる -- 名無しさん (2023-02-03 20 43 08) ドラゴン、イーグル、タイガーモチーフの悪役というと、(厳密には違うけど)トランスフォーマーVのデスザラス様を思い出す。勇者シリーズとTFの関係を考えると、意識していたりして。 -- 名無しさん (2023-02-03 22 08 34) ジャンゴが一度若返って、その反動でヨボヨボになったところは書かないの?追加しようかと思ったんだが、どこに書けば良いのか分からなくて。 -- 名無しさん (2023-02-03 23 15 31) ツンデレ -- 名無しさん (2023-02-17 22 43 25) ↑3 そのデスザラスも翌年のダ・ガーンでレッドガイストとして再生することに(イーグルブレストにあたるメカはオミットされてるけど) -- 名無しさん (2024-01-14 23 07 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sippu/pages/35.html
クラン戦での戦略 編成 基本は敵の注目を集める係りと囮に躍起になっているやつをあざ笑いながら MG.AR.SMGなどでHPを削る係りに分かれます。 もっともバランスがいいのは 囮:削り=2 1 かな? 2名待機>囮1、削り1 または削り2 3名待機>囮2、削り1 または囮1、削り2 4名待機>囮2、削り2 または囮3、削り1 または囮1、削り3 こんな感じでしょうか、ちなみに囮=KSではないです。もちろんKSは有効ですが。 もしも削りばかりの編成の場合は相手KSにやられがちですので、 場所を考えて、↓のような状況で戦うと有効、かな?(ガーデンの場合など) MAPごとの戦略は→MAPごとの戦略
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7149.html
何かひとつ、――大切なものを失くした ベットに預けた体を起こし、スタンドに座るギターへ目をやる 小さい頃から頑張って練習してきたギター、今は触れる気も起きない。 ――触れることが怖い 私の失くした“何か”を思い出すから 思い出すと、勝手に涙がこぼれてくるから こぼれた涙は、意味も無く私の心を濡らすだけだから また私は体を横にして目を瞑る 無が全てを覆いつくし、爛れた私の心を癒してくれるのをジッと待つ。 「――じゃあね、あずにゃん。」 一月前に聞いた最後の言葉 私に明るく言い残していった言葉 その日は週番もなく、早めに部室へ向かっていた。 いつも通り階段を上り、いつも通り部室の扉を開ける。 「今日は早いんだねー。」 日頃荷物置き場になっている長椅子、そこに掛けている唯先輩 「ええ、それより他の皆さんはまだ――」 言い掛けると私は彼女に抱きしめられていた。 日頃のそれよりずっと優しく、大切に 「お願いだよ、――何も言わないで?」 肩まで伸びた髪が私の顔を優しく撫でる。 行き場のない私の両手、離れ際にそれをそっと手にとると 「――じゃあね、あずにゃん。」 そう言い残し、唯先輩は部室を出て行った。 夢はいつもここから始まる―― ―――――――――――― 「――ニシシ、照れるな照れるなっ?」 「ひ、人をからかうな! バカ律!」 一人きりだった部室の扉が開く 澪先輩に律先輩が覆いかぶさりながら部室に入ってくる。 いつも仲の良さそうな二人、続いて入ってきたムギ先輩に 「あら、こんにちは、梓ちゃん。」 そう呼びかけられ、私は意識を取り戻す。 「あ、皆さんこんにちは、さっき唯先輩が――」 「ん? 唯なら今日欠席だぞー?」 ――え? 「ああ、憂ちゃんから聞いてないのか?」 「でも、さっきまで――」 「…………?」 みんな不思議そうな顔 私がおかしなことを言い始めた、そう言いたそうな顔 ――その顔をやめて あの眠りに落ちそうな心安らぐ瞬間を、夢だったとは思いたくない。 「それじゃあ練習するか、梓は唯の代わりにリードで――」 めずらしく律先輩がそう言う、それをかき消すように 「――それよりお茶にしよっか? 唯ちゃんもお休みだし」 ムギ先輩は“空気”を気にしてくれる、心優しい人。 練習するぞ、となっても私の指は動いてくれなかったと思う。 それから後、お茶をしているときの会話は頭に残っていない。 どんな話しを澪先輩がしていたか それを律先輩がどうからかっていたか 二人のやり取りを見て、ムギ先輩がどんな笑顔だったか 私は適当に相槌をうちながら、心の中で唯先輩を必死に探していた。 そうしていないとさっきの彼女が幻になってしまいそうな気がしたから。 唯先輩は何をしにきていたのか 唯先輩は何故私だけに会ったのか 唯先輩は私にとってどんな存在なのか ――ちゃぷん 水槽から音がする。 それを境に私の意識は段々と白に溶けてゆく。 その私の夢は真っ白―― ぼんやりと形はわかるけど、目の前の物が何だかよくわからない。 いや、何でもいい。 「梓ちゃん、今日は天気がいいからギター洗って干しておきなさーい」 「うん」 お母さん、なのかな? とりあえず返事だけして私は家を出る。 空を何かが飛んでいる。 トンちゃんかな? それとも飛行機? ――どうでもいいや 「おはよー!」 私の脇を何かが二つ過ぎていった。 クラスメイトなのか 散歩中の犬とその飼い主なのか 「そんなことより今は朝なんだ」 その方が私の興味を引いた。 学校と思わしき建物に着くと、記憶を頼りに私のクラスへ向かう ぼんやりとしか見えない階段の段差を慎重に上りながら。 クラスに着くと 「梓、おはよっ!」 ――純、かな? 「どうしたの? トレードマークのツインテールは?」 「ん? ああ、家に忘れてきちゃったみたい」 「あはは、梓ちゃんらしくないね」 ――憂か 憂は他の人と比べて少しだけ色が付いてるから見やすい そんなやり取りをしつつ私は席に座る、ちょうど先生が入ってきた。 「中野さーん、椅子に座らないでちゃんと机に座ってくださいねー?」 「あ、すみません」 急いで机に座り直す。 純? がこっちを見て笑っている気がした。 「一時間目と二時間目の授業は、“平沢 唯さん”についてです」 ――またこの授業か 「ではまず、平沢 憂さんから、平沢 唯さんのことをどう思っていますか?」 「はい、――平沢 唯、私の姉です 姉と私はいつも一緒、泣くときも笑うときも」 ――お願い、ヤメテ 「小さい頃からずっと一緒、姉が居てくれれば私は幸せです 私は姉を想い全てをささげています、当然姉もその想いに答えてくれます」 憂は私に向かってそう読むのは何故? 「はい、ありがとう――では中野 梓さん、感想をどうぞ」 憂が話し終わった後、必ず私が指される。 クラス全員の視線を浴び、声を震わせながらいつもの答え 「わ、私は、その――よくわかりません」 「どうして? 平沢さんがせっかく読んでくれたのに、 あなたにとって“平沢 唯さん”って何なの? それを聞かせて下さい」 「それが、わかんないです」 「ふふっ、おかしいわね? あなたのことなのに――」 ――私のことなのに、ね 「カンタンなことでしょ?」 「いつまでナヤメバ答はでるの?」 「あなたハ逃げてるダケでしょ?」 「ソウやって悲劇のヒロイン気取り?」 ――アハハハハハ ハハッ ウフフ アッハッハッハ ワタシハ―― わたし自身のことが、わからない 「…………」 ふらふらと教室から出ていった。 誰も私を止めることはない、ただ後ろから笑い声が聞こえるだけ またぼんやりとしか見えない階段を下りてゆく 下駄箱を開け、靴を取り出す 「あはは、――そう言えば上履きに履き替えてなかったなー」 ポツリと独り言 誰かが聞いてくれて、面白く返してくれるわけでもないのに ――私はなんでこんな夢をみているのかな 口惜しくなって上履きに履き替えて家に向かった。 「ふーん、ふふふーん」 真っ白な夢の世界で 真っ白な頭の私は下を向いて歩く トンッ、と何かにぶつかりあわてて顔を上げた。 「すみません! ボーっとしてて」 返事がない、人じゃないのかな? 目を凝らしてよく見る 四角い、――ポスト? 道の真ん中に立つ白いポスト 学校に向かっているときにはなかったのに 「…………」 少しでもいい、救ってほしい そんな思いでカバンからノートを取り出す。 その一枚を破りとると、漠たる思いを書き連ねてゆく 真っ白いノートに見えない白い文字で 短く書ききると、それを二つ折りにしてそっとポストに入れた。 ―――――――――――――――――― ―――――――――――――― 平沢 唯さんへ 私はどうしてこんな夢ばかり見るんでしょうか? 私にとってあなたは一体どんな存在なんでしょうか? あなたにとっての私はどんな存在なんでしょうか? 中野 梓 「――おかしな手紙」 鼻で笑う でもほんの少し、気持ちは晴れ間を見せて不安は除かれたようだ。 顔を上げ、歩き出す 何も考えないで歩いていると家にすぐ着くんだよね この真っ白で嫌な世界も、自室に入りベットに座ると終ってくれる。 出した手紙のこともあったのだと思う、 いつもは気にしないのに、なぜか今日は郵便受けが気になった。 「手紙、返って来てたり?」 郵便受けの中には先ほど出した二つ折りの手紙が入っていた。 おそるおそる手にとると “宛先不明”の文字 「ふふ、やっぱり――そうだよね」 返事は諦めていた、答えよりも誰かに縋りたい、そんな一心で書いた手紙 夢の世界なのに生意気なくらい良く出来てる。 我ながら関心、小さなため息を交えながら裏返すと ――平沢 唯さんに代わり、ポストがお答えします。 赤い文字が並んでいた。 「ええっ?」 予想外の出来事に私は驚き、握り潰しかけた手紙を開く ―――――――――――――――――― ―――――――――――――― 平沢 唯さんへ Q.私はどうしてこんな夢ばかり見るんでしょうか? →A.あなたの持つ喪失感が、無意識下でこの様な夢を創ります。 Q.私にとってあなたは一体どんな存在なんでしょうか? →A.きっと大好きなんだよ、ボクに言われる前に気付いて欲しかったな。 Q.あなたにとっての私はどんな存在なんでしょうか? →A.そればかりは平沢 唯さんに聞いてみて、 あなたが『会いたい』と、強く願えば叶うはずだから。 中野 梓 追記、この夢は“平沢 唯”の夢にもリンクしている。 ポストより もっと―― もっと聞かせてほしい、一人じゃ何も導き出せなかったから 私は来た道を走って戻る。 一心不乱、――右足の上履きが何処に飛んでいったか? 気にも留めない 「はあ、――はあ」 日頃、学校の授業以外でこんなに走ったことはあったかな? もっと簡単に、考えてみればよかったのに 新入生歓迎ライブのあの日から、彼女に惹かれていたって あの日の唯先輩は私の手では届かない、別世界の人みたいで キラキラ輝いて、澄んだ夜空のお星様みたいで 軽音部に入って練習しない先輩にちょっと幻滅もしたけど ううん、下手ないい訳はもういらない ――彼女が好き、答はそれでよかった 辛い、授業のそれよりも ただ走るのではなく、何かを想い走ることはこれほど辛いことなのか それが夢の世界であっても 「はあ、はあ、もう――変なところだけ、リアルなんだから」 「唯先輩の夢に、はあ、――リンク、どういう意味なの?」 力無くこぼれる。 私の視線の先には、もうポストは立っていない。 「あはは、もう、――教えてくれないんだね?」 ビュウと風が、こぼれた息を浚っていった。 呼吸を整えるため、私はそれを胸いっぱい吸い込む ふと悲しく、あの日の唯先輩の匂いがした。 「――唯先輩っ!」 ―――――――――――――――――― 「――唯先輩っ!」 自分のそんな寝言で目が覚める。 午前三時か、変な時間に起きてしまった。 スタンドに座るギターが目に入る。 「もう、――怖くないから」 私はギターを手にとり、薄ら錆びの浮き始めた弦を優しく撫でた。 何時間こうしていたのだろうか 「あら、寂しい音色が聴こえると思ったらここだったのね?」 お母さんの声 「ご飯よ、って呼んでもギターが返事するだけなんだもの」 優しく微笑むお母さんに無言で頷く 「今日は顔色いいわね、――学校には行けそう?」 少し考えてから私は短く、うんと答えた。 「そう、じゃあ早くご飯食べちゃってね」 お母さんは嬉しそうに私の部屋をでて、階段を下りていく 学校へ行く、なんて本当は嘘 もう少し時間が欲しかった、私の気持ちに決着をつけようと 彼女の居ない学校、部活へ行くとなればこの心は簡単に乱れてしまう。 階段を下り居間に入る、目の前には暖かそうなごはんが並べてあった。 お母さんが私たち家族を思い、一生懸命作ってくれたごはん それを前にして先の嘘が私の胸にチクリと刺さる。 なるべく早く飲み込み、ごちそうさまと言いながらその場から逃げた。 カバンだけ担ぎ家の扉を開ける ギターは持たない、お母さんの顔も見ない 「純? 今日も休むね」 「あ、梓? いい加減にしなよ。憂も来ないし、私寂しいん――」 “憂”と聞いて反射的に電話を切ってしまった。 別に憂を嫌いになったわけではない、 あの夢で私に話す憂を思い出す、それが怖い 学校には行きたくない、家には帰れない 図書館が開くまでぶらぶらしてよう、宛てもなく歩み出す。 「学校サボってのん気に散歩ですか? ――ははは、どうしようもない私」 誰に話すわけでもない、自分をそうあざ笑う。 後ろ向きに考える私、それに後ろ指をさすもう一人の私、それで丁度いい 「…………」 人間は意識しないで歩いていると、過去の記憶や 印象深く残った思い出を頼りに目的地を作り上げ、そこへ向かうのかな? 「――唯先輩と、ここで練習したなぁ」 演芸大会の練習をした川原 私は軽いカバンを投げ、そこに寝転んだ。 日頃だったら服が汚れる、そう思うだろうけど気にしない 朝の風は爽やかで心地良い 風に優しく頭を撫でられ、浅い眠りに落ちてゆく。 ―――――――――――――――――― 「――じゃあね、あずにゃん」 「ま、待って下さい、唯先輩っ!」 ここは、――部室? 今までのただ白いだけの世界はなく、その世界は淡く色付いていた。 夕方? ぼんやりとだけど、そうわかるくらいに 「あら、梓ちゃん、一人で居残り?」 振り返る、さわ子先生の声? 「ああ、ごめんね? よく見えないか、じゃあコレあげるわ」 「メガネ、ですか?」 「そうよ? 私には必要ないから、――それと頑張ってね」 メガネ越しに覗き込んだ ぼやけた夢の世界に段々とピントが合う そこは見慣れた、現実世界とそっくりな部室 「よく、――見えますよ」 鮮明に見えた西日の差し込む部室に、先生の姿はもう無かった。 よく見えるようになった階段を下りてゆく、 下駄箱でコインローファーに履き替え校舎を出た。 現実ではふらふら彷徨うだけの私も 夢の中では目的地がある、そこに向け歩み出す。 真っ白な夢の中ではわからなかった、 私はいったい何をすれば良いのか、何を目指しているのか 「今は、わかるから」 ――“平沢”の表札 呼び鈴を強目に押す、が返事はない 失礼だろうなと思いつつも私はドアを開けた 「失礼しま――」 それ以上言葉は出なかった。 2
https://w.atwiki.jp/arinsu/pages/7.html
(注) 温泉話の続き。しきみ×あざみのはずが、とんでもないことになっちゃいました。 しかもなんか前回と似たり寄ったり、またもやクソ長いですorz それと先に謝っときます。 「ひまわりの中の人及びファンの人、ゴメンなさい」 温泉での一件後、あざみとしきみの関係が、以前と比べ少しギクシャクしていた。 視線を合わす事が出来ず、いつものなら一方的に話しかけているあざみも、 必要であれば遠慮がちに一言二言の言葉を交わすのみで、それはとても会話と呼べるものではなかった。 「しきみさんとあざみちゃん、何かあったんれすか?」 舌足らずな声で、ひまわりがゆすらに尋ねる。 「さぁ? いつもはタヌキ並みに仲がいいのにねー」 肩をすくめ、お手上げポーズをしながら、ゆすらが答える。 「ヒメジさんは何か知ってます?」 振り返り、後方に居たヒメジにも問う。 「んー……、わらわにもさっぱりでありんす」 何処で覚えたのか、いつものありんす詞で返すヒメジ。 「でも、あの二人がギクシャクしだしたのって、温泉に行くって話しを聞いた後だった気がするわね」 顎に手をやり、眉間を寄せながらゆすらが呟く。 「温泉って、あの満月の時のれすか?」 ひまわりの問いかけに、コクリと頷くゆすら。 「私達が行けないから、二人で行くって言ってたでしょ? もしかしたら、何かあったのかも……」 「な、何かって、なんれすか……?」 怪訝な表情で言うゆすらに、ひまわりが恐る恐る聞き返す。 「言わなくちゃ分からない?」 にやりと不敵な表情を浮かべ、ゆすらはひまわりの目を見る。 「……!」 ゆすらの言わんとすることを察したのか、瞬く間にひまわりの顔色が真っ赤に染まる。 「そ、そ、そ、そ、れて、あのっ……!」 視線を泳がせ、あたふたと挙動不審になるひまわり。 「まあまあ、落ち着いてー。あくまでも予想だから」 予想通りの反応を見せたひまわりを、ゆすらがなだめる。 「とりあえず、二人から事情を聞きださないとね。 何かあったのは確かだと思うし、このままだと私達も気まずいからねー」 ―― 「で、なんで俺なんだ?」 俺は目の前に立っている、ひまわりとゆすらに問いかける。 何でも、しきみとあざみの間に何かあったようだから、探りを入れて欲しいのだそうだ。 「だって一応せんせーだし」 「俺よりもお前らが聞いたほうがいいだろー? 仲いいんだし」 (どうせ俺なんてシカトされるのがオチだろうし、何より面倒だ。どうにか断りたいなぁ) 「ごす人様は心配じゃないのれすか?」 「いや、全然。ほっときゃどうにかなるだろう」 どんな理由か知らんが、仲違いしたら自力で仲直りすることも、集団生活の中で学ぶべきことだ。 友達ならばともかく、教師が介入するべきじゃないだろう。勿論、ケースバイケースではあるが。 「あいつらの事だ、俺らが苦心せんでも、自分達でなんとかするだろうよ。 同じ空間いるのもイヤって程の大喧嘩をしたってワケじゃないんだろ? なら、ほっときゃいいさ」 「そんなコト言って、ホントは心配なんじゃないのー?」 (何を根拠にそんなことを言いやがるのか、このスク水娘は) 「ん、んなワケねーよ。あんまり面倒なことに、俺を巻き込むなっつってんのっ」 (で、何故どもる? 俺よ) 「でもあの二人、口には出せないようなコト……、したかもしれないんだよ?」 「な、なんだよ? 口には出せないようなコト、って……」 (んま、まさかなぁ……。い、いくらなんでもあんなコトやこんなコトを、あの二人が……。 って! イカンイカンっ! 何想像してんだ! 俺はっ! 相手はガキだぞ!) 「鼻の下が伸びてるよー?」 「ハッ! な、なんでもないぞぉ! なんでもっ!」 (そのガキにからかわれている俺って……) 「で! どーなの? 手伝ってくれるの? くれないの?」 (断りたいのは山々だが……、コイツの言ってることが事実だとしたら、マズイよな……。 ヘタすりゃ俺が責任問われてクビってことも……。って、それはそれでいいとは思うが……) ちらりとひまわりに目をやると、すがる様な目で俺を見上げている。 「はぁ……。ちょろっと探りを入れるだけだぞ? 何も聞き出せなくても、文句は言うなよ?」 ―― 「用って何よ? ハヤト」 俺の部屋のベッドに腰掛け、その前で椅子の座る俺に、あざみが問いかける。 俺は自室にあざみを呼びつけていた(呼びに行ったのはヒメジだが)。 ゆすら曰く、話の内容的に、中庭とかで話すよりも、個室の方がいいからだそうだ。 (幸いコイツは男だし、呼びつけても気兼ねせずに済むからいいが……) 「いや、なんというか、たまには生徒とコミュニケーションを図るのもいいかもなーってな。あはははは」 あからさまにおかしい俺の態度に、あざみが訝しげな目で俺を見つめる。 (しっかし、改めてみると、コイツが男だとは信じられんな……。 風呂入った時も、全くそんなそぶり見せなかったもんな……。別に注視してたワケじゃないが) 制服姿なので当然だが、キチンと膝を揃えて座る仕草は、まさしく女性そのものである。 「どうせ、ゆすらやひまわりの差し金でしょ?」 「えぇっ? な、何のことだっ?」 普段のひまわり達の態度からも分かっていたのだろう。あっさり見抜かれてしまった。 しかも全く対処法を考えていなかったため、誤魔化しの言葉がまるで出ない。 「私を見くびってもらっちゃあ困るなぁ。これでもニュース屋よ?」 人差し指をチッチと左右に振り、口元を緩ませた得意げな表情で言う。 「なら……、単刀直入にいかせてもらうが、しきみと何があった? ゆすらの話だと、二人で温泉に行ってからギクシャクしているそうだが?」 「聞いてどうするの?」 痛いところ突いてくれる。確かに聞いたところで、いったい何をすればいいのやら。 (とりあえずひまわり達に報告する、くらいだよな……?) 「俺はこれでも教師だぞ? 生徒が悩んでるなら、話ぐらい聞いてやらんとなっ」 心にもないことを言って誤魔化す。 「へー。全っっ然っ! ハヤトらしくないよねー……?」 目を細めて、ニヤニヤとからかうように言ってくる。 「まあー、なんだ……。とりあえず、言ってみろよ。実際、ちょっとは役に立つかもしれんぞ?」 反論するとまた余計にからかわれるだけなので、空気を変えようと、ちょっとだけ真剣に尋ねてみた。 するとあざみも、先程とは打って変わって鋭い顔つきになる。 「ダメダメなハヤトが、珍しく真面目にしてるんだ。仕方ないから相手してあげるよ」 言って、また表情を緩ませる。 (なんつー言い草だ、全く……。せっかく人が心配してやってるってのに……) 「んー、何から話せばいいんだろ」 あざみは、人差し指を顎先にあてがい、可愛らしく軽く首を傾げる。 「……一応先に言っとくが、俺はお前が男だって知ってるからな」 俺は、以前しきみ達から聞いていたことを、スパイであるということを除き、白状する。 無論、口外しないとのフォローも入れて。 「そっかー……、みんな知ってたんだね。私のこと」 ホントにバレていないと考えていたのだろう。思ったより落ち込んだ様子を見せるあざみ。 「ああ。だからこそ気になってな。しきみと何かあったんじゃないかってさ」 「な、何かって、な、何よ?」 俺の言葉に、あざみが分かり易く動揺する。 明らかに何かがあったことを示唆する反応だが、まだ話すには躊躇があるようだ。 「何かあったんなら、さっさと吐いちまった方が楽になるぞ?」 「一番のトラブルメーカーが、偉そうに言うなっ」 あざみが立ち上がり、俺の脳天に強烈なチョップをかます。 「いってぇぇ……! いきなり何すんだよっ?!」 頭の天辺を押さえながら、怒鳴る。 「あんたが偉そうなこと言うからよ」 腕組みをしたあざみが、俺を見下ろしながら言い放つ。 「お、お前なぁー……。話す気はあるんだろ? なら、さっさと話せよなー」 「なーんか気に入らない言い方だけど、まぁいいわ」 あざみは再びにベッドに腰掛け、俺の目を真っ直ぐに見つめる。 その透き通った鋭い眼差しに、思わずドキリとし、同時に顔が火照っていくのが分かる。 (こ、コイツは男だぞ?! 何を動揺してるんだ?! 俺は!) 「……? なに変な顔してんの?」 「な、何でもないから、早く話せっ」 顔色どころか表情まで変化していたのか、俺の顔を見て首を傾げるあざみに対し、 俺はそっぽを向くというガキっぽい反応しか、示すことができなかった。 「う、うん……。じ、実はね、その……、わ、私……、えーとね、あのぉ――」 今度はあざみの方が顔を赤らめ、ウジウジと、全くもってらしくもない態度で、ボソボソと語りだした。 ―― 「なるほどな……。そんなことがあったのか……」 (ったく、俺の風呂で何してんだよコイツらは) 「でもまっ、その程度で済んでよかったじゃないか。 ってぇ、よかったのか? いやっ、よかったよ。うんうん」 喧嘩をしていたわけでもなければ、何か深刻な状況に陥っていた訳でもない。 ただお互いに照れくさくてギクシャクしていただけなのだ。きっと。 (そうと分かればもう用はない。とっととお引取り願うとするかな) 俺は椅子から立ち上がり、 「うしっ、ほんじゃもう心配はいらないな。帰っていいぞ」 伸びをしながらあざみに言う。 「それってなんか冷たくない? 用事がすんだらもうポイってやつ?」 「ひ、人聞きの悪いことを言うな。実際、俺に出来ることなんてなーんもねーだろ」 言って、あざみの方に向き直ると、あざみが妙に寂しげな視線を俺に投げかけていた。 (んな……) 「は、ハヤト? どうかした?」 あざみが俺に問いかける。だが、頭が何も処理しない。考 え よ う と し な い。 「え? ハヤト……? ちょ……!」 気がつけば、俺はベッドに両手と左膝を突いていた。 そして、目の前には驚いた表情を見せるあざみが、仰向けに寝転がっていた。 「は、ハヤト? い、いったい何のつもり……?」 そんなこと、俺にも分からない。何を思ったのか、何がしたかったのか。まるで自分が理解できない。 唯一つ分かるのは……、今俺は、この部屋にあざみと二人っきりで、共にベッドの上に居るということだけ。 そう考えると、急に何もかもがどうでもよくなり、 今自分が置かれている状況に流されるべきだという思考が、俺の理性を塗りつぶしていく。 本能に支配された俺は、右手をあざみの左腿へと運ぶ。 「!! ち、ちょちょ、何してんのよ?!」 そこは、男ものとは思えない程にすべすべとしており、鍛え上げられた筋肉の上に 程よく軟らかい脂肪がついていて、撫でるとまるで掌に吸い付くようで、非常に心地よい。 「ん……、だ、ダメだよハヤト……こんなの……」 そう言いつつも、俺を押しのけようという姿勢は見せない。 むしろ、涙目で見つめてくるその表情は、俺を誘っているようにしか思えなかった。 「あ……」 俺は顔を近づけ、あざみの小さく柔らかい唇に、そっと口付ける。 「……ん……」 先程の言葉とは裏腹に、あざみは嫌がるどころか目を瞑って俺を受け入れたようだ。 その仕草に刺激された俺は、唇の隙間から舌を突き入れる。 「んんっ……」 キスをするのは始めてなのだろう。あざみの舌が、どうすればいいのかと戸惑っていた。 俺はリードするようにあざみに舌を絡ませる。 すると互いの唾液が混ざり合い、くちゅくちゅと湿った音を奏で出す。 「……ン……はぁ……んん」 だいぶ要領を掴んだようで、あざみは初めてとは思えない舌遣いで俺を求めてきた。 ただ舌を絡ませているだけだというのに、頭は朦朧とし、いつまでもこうしていたいと思わせる。 「んん……は……ぁ……ん……、……んはぁっ!」 しかし、欲求とはエスカレートしていくものであり、 次第にキスだけでは物足りなくなってしまった俺は、ひとまずあざみから唇から口を離す。 あざみは目で何かを訴えかけているが、そんなことはどうでもいい。 俺はあざみの首筋にそっと口付けながら、右手を左腿に沿って上へと滑らせ、スカートの中に侵入させた。 「あッ……!」 スカートの中は熱っぽく、それでいて湿り気が充満していた。 俺は熱気と湿気の源を求め、スカートの中をまさぐる。しかしそれは、随分と呆気なく俺の手に収まる。 言うまでもなく俺もあざみも男だ。ならば相手が何を求めているかなど、考える必要はない。 本来なら、男を相手にするなんて、想像もしたくない程に嫌悪感を覚えるところなのだが、 あざみが相手だと、不思議とその様な感情は顔を出さず、むしろ俺に強い興奮を与えてくれる。 「ンンンっ……! ああっ……ん……、やぁ、は、ハヤトぉ……!」 俺は、下着越しにくっきりと形を現している、あざみの熱くたぎった部分の先端を、軽く指で擦った。 すると、あざみは身体を震わせながら、男とは思えない程の艶っぽい声を上げる。 「あ、あ、アアアアアっ! ダ、ダメぇ……! そ、そんなことされたら……、で、出ちゃうぅッ!」 しきみとの一件を聞いた時にも思ったことだが、あざみは随分と感じやすい体質のようだ。 この程度の刺激で、大きく痙攣し早くもオーガズムに達しつつあるのだから。 ならばと、俺は右手を最大限駆使し、より広範囲に亘って刺激する。 さらに擦る指の速度を速め、フィニッシュへと持ち込む。 「ンあぁ! ア、ああッ! も、もぅ……! ふわぁッ……ん! くるッ! キちゃうぅぅッ……!!」 ―― 「ああぁ……ァ……」 ビクンビクンと、あざみの下着の中で、隆起したその部分が激しく跳ね上がる。 同時に、下着がじわじわと濡れていき、俺の手を湿らせる。 「はぁ……、はぁ……、はぁ……、はぁ……、はぁ……」 あざみは頬を紅潮させ、閉じた瞼の端に輝きを携えていた。 その息は荒く、その姿を目の当たりにした俺は、ふと我に帰る。そして呆然とする。 (な、なんてことしてんだよ……! おれはぁッ!) 相手は男であるとかという以前に、教え子だ。 いくら普段敬われていないとは言え、こんなことをしていいはずがない。 俺は激しい後悔の念に襲われる……。 「は、ハヤト……」 呼吸を整えたあざみが、俺に話しかける。 「あ、あざみ……。す、すまん……、お、俺……」 自らに嫌悪した俺は、きゅっと目を閉じ、下唇をきつく噛み締める。 「……え……?」 不意に、暖かくて柔らかい感触が、俺の唇を包み込む。 目を開けると、眼前にあるのはあざみの顔。俺は、何が起きているのか理解できなかった。 あざみがそっと唇を離す。 「あ、あざみ……」 「ハヤト……」 しばし見つめ合う二人――。 あざみが微笑みながら告げる。 「今度は私がしてあげるっ!」 (注) あざみ話の続き。字数が多いと読み手もダルかろうと、モノローグ削って軽くしました。要するに手ぬ(ry 「お、おいっ……! あ、あざみっ! お前っ、何考えてんだよっ?!」 「ソッチから迫ってきておいて、なに言ってんのよっ? いまさら」 「い、いや、さっきのはその、なんてゆーか……お、俺がどうかしてたよ……スマン……」 「別に謝らなくてもいいけどさ……そ、そんなに、イヤじゃ、なかったし……」 「……お、おまえ……まさかっ……?」 「い、いやっ! 違うからっ! こー見えても私、ノーマルだからねぇ?!」 「……」 「ほ、ホントだって! てゆーかっ、ハヤトのほうが怪しいじゃん! 私のこと襲っといてさぁ!」 「そ、それは……、ホラ、なんだ……お、お前がそんな格好してるから悪いんだろぉ?!」 「うっわー……逆ギレ? 教え子に手ぇ出しといて、ソレは無いんじゃない?」 「ぐっ……そ、それを言われると、何も言えません……」 「だから、さ……一方的にやられっぱなしってのも悔しいしさ……だから……」 「……何が"だから"なのかよく分からんが……。流石にこれ以上はマズイだろう。さっきまではどうかしてたが、もう俺は正気だからな。お前も言った通り、こんなことはダメだ」 「それじゃ私の気がおさまんないんだって!」 「んなこと言われてもな……。ってぇ! こ、コラ! どこ触ってんだよっ?! お前っ!」 76 名前: 名無しさん@ピンキー 2006/07/24(月) 18 24 41 ID oF0OEy45 「なぁーんだ、ふふ……何だかんだ言ってハヤトのコレ、まだ治まってないんじゃん……中はどうなってるのかなぁ?」 「ば、バカ! や、やめろって! あ、ああッ……!」 「うわぁ……。あ、案外大きいんだね……ハヤトのって……。体格差って関係あるのかな……?」 「くっ……あ、あざみっ……やめるんだっ……!」 「ふふんっ! じゃあ、私を突き飛ばしてやめさせたら? ムリだよねー? カラダは正直に反応してるもんねぇ?」 「そ、それは、お前がっ……!」 「……ふむふむ……なるほど……コレは是非ひまわりに報告しないとねー。私の情報によれば、ハヤトは結構感じやすい……と」 「お、お前に言われたくない……てか、んなことひまわり達には絶対に言うなよなっ……!」 「安心しなって。こんなの話せるワケないでしょ? 私までヘンタイだと思われちゃう」 「な、ならいいが……って、よくねーよ! さっさとやめるんだっ……!」 「ダーメっ! せっかくだから、特別サービス。やっぱ手だけじゃムリそうだから、口でしたげる」 「んば、バカっ! ふざけんなっ! 何考えてるんだよ、お前っ?!」 「なんかさっきも聞いた気がするね、ソレ。別にソッチの気があるワケじゃないけど……ホントに出血大サービスだからね?」 「んなサービスいらんっ! マジで取り返しのつかないことになっても知らんぞッ?!」 「何よ? 取り返しのつかないことって? 私男だから、妊娠できないんだけど?」 「そ、そういうことじゃなくてだなっ! って、おい! き、聞いて……う……」 77 名前: 名無しさん@ピンキー 2006/07/24(月) 18 25 22 ID oF0OEy45 「ン……んん、あむ……んん、ン……」 「くッ……あ、あざみっ……」 「あむ、んむ、んん……ン……ちゅちゅ……んっ……」 「……うぅ……」 「ンン……あん、じゅる……ん、んむ、んむ」 「……」 「ん、んんん……れる……ん、んはぁ……!」 「……」 「……ふぅ……ちょっと、ハヤト?」 「んな、なんだ……?」 「なんてゆーか、そのぉ……もうちょっと、声出してくんない? 反応が薄いとやりがいがないんだけど?」 「と言われてもなぁ……普通、男は声なんて出さねーだろ? AV男優じゃあるまいし……」 「……それって……私に対するイヤミ? 私はAV男優だと言いたいワケ?」 「い、いやっ、そういう意味じゃなくてだなっ……お、お前の場合は、まぁ、アレだし……」 「アレって何よ? オカマだから別だとか言いたいの?」 「だ、だからっ、その……だぁーっ! い、いいじゃねーか、んなこたぁどーでも! さ、さっさと、つ、続き、やれよっ……」 「へいへい……ようやく素直になった……あー、あむっ……」 (に、にしてもっ……妙に上手いなっ……コイツ……は、初めてじゃないんじゃないか……?) 「ンン……んむ……ん……ん……ん……」 「んくッ……! や、ヤバイ……で、出るぞッ……!」 「ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん……!」 「く、くぅッ……!」 「ンんッ?!」 78 名前: 名無しさん@ピンキー 2006/07/24(月) 18 26 04 ID oF0OEy45 ―― 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」 「ンー……ふひほははひひっはひへはほぉ(訳 くちのなかにいっぱいでたよぉ)……」 「そ、そこにティッシュあるから吐き出せよ……(何言ってるか分からん)」 「ン、んんー……ンっ、くんっ……! ぷはーっ!」 「って! お、お前、の、飲み込みやがったのかっ?!」 「? 普通飲むもんなんじゃないの? 身体にいいって聞いたことあるし」 「んなワケねーだろっ! そもそも口に出すこと自体、あんまり普通じゃねーってのっ」 「ま、マジでぇ?! うわぁ……飲まなきゃ良かった……喉に引っかかって気持ち悪いし、ニオイは残ってるし……サイアク……」 「あ、あのなぁ……勝手に飲まれてそんなこと言われる方の身にもなってくれ……」 「ホントのことだからしょーがないじゃん」 「ハァ……俺はシャワー浴びてくるから、お前は自分の部屋に帰れ……」 「一緒に浴びるっ?」 「あ、アホかっ! さっさと帰れっ!」 「て言われてもなー……誰かさんのせいで、パンツびしょびしょだしなぁ……」 「へ、部屋に帰るくらいヘーキだろ!」 「……じぃー……」 「そ、そんな目をしてもダメなもんはダメだっ!」 と言いつつも、結局は一緒にシャワーを浴びる二人であった。最中、スキンシップがあったのは言うまでもない……。
https://w.atwiki.jp/mizuto25/pages/13.html
暖かく僕らを照らしつずける太陽を包み込むやさしい空・・・まるで僕らの罪をあざ笑っているように見える・・。 幾千もの星が瞬く夜・・君が祈った星は君に何を囁きかけたのだろうか・・人間の愚かな欲望のために何を言ったのだろう・・。 僕らが見ている空は僕らをいったいどれだけ知っていて僕らを見捨てつずけたのだろう。君の願いなんてかなえてくれるはずがないのに・・。 果てしなくつずく道を永遠に歩きつずける・・君を捜し求め果てしなく続く空を黒い翼で羽ばたき続ける・・君の愛を得るために・・。 どんなに叫んでも叶うはずがない僕の愛・・どんなに叫んでももう届くはずがない君の声・・空は果てしなく遠いのだから・・。 神と悪魔が手をつないでも僕らの恋は叶わない・・君が死ぬまで・・・。
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/320.html
「今この『虫たち』をお前らの周囲に向かわせた! 虫たちの『高速の飛行風圧』は! チョヤッの針を標的に向けて自由自在に飛ばせるッ!」 虫が、チョヤッへと向かう。 それを見て、ジャイロは、顔をこわばらせた。 「そしてオレの秘密を知り終えたなら……」 ミセス・ロビンスンはジャイロを睥睨する。 「くらえッ! このレースでオレの前を走るやつはいねえッ!」 左目から霞のように虫が溢れ出した。 ジョニィと妹紅の顔が凍りつく。 だが、ジャイロの顔は笑っていた。 「じゃあ~基本的にオレと同じ考えだぁ~ッ! 『鉄球』をただ落としただけだと思ったか? じ・め・ん・に! 大切な『鉄球』をよぉ~ッ!」 あざ笑うかのように金歯をきらめかせるジャイロ。 辺りに、何かが振動する音がしはじめた。 さっきまで異常なまでのハイテンションだったミセス・ロビンスンは黙りこみ、辺りを見回す。 その様を見て、 「オレの狙いは正確じゃねーが……回転の振動はそっちへ行っててめぇを取り囲んだ……」 ジャイロは馬を下がらせた。 「とばっちりこねぇよーに離れとっかな」 瞬間、 「どばあああああああああああ」 針の雨が馬上のミセス・ロンビスンに降りかかる。 地面に落ちた鉄球はひとりでにジャイロの手元に戻ってきた。 「さーて、二人ともさっさとここから離れようぜ。また針が飛んで来ないうちにな」 ジャイロは二人の方を見て、にやりと金歯を輝かせる。 その表情はまさに『どや顔』であった。 不死鳥は失敗を恐れない 十二話『麻酔のない話』 三人がキャンプを張った場所は、サボテン地帯から30キロ近く離れた場所であった。 本日の走行距離は約95キロ。 次の水場まで、約50キロ。 夜の砂漠は寒い。 影ができるほどの星明りの下、ジャイロとジョニィはたき火を囲んでいた。 「おい、ジャイロ。交代の時間だ」 近くで周囲を見ていた妹紅が振り返り、ジャイロの肩を叩く。 「あいよ。何か見逃してねぇだろうな?」 「見逃してないわよ。私は夜目がきく方だ」 「ニョホホ。ま、ここからは俺にまかせなさい」 ニョホニョホ笑いながら、ジャイロと妹紅は拳を突き合わせる。 「で、ジョニィは背を丸めて何やってるわけ?」 妹紅は、悪戯っぽい笑みを浮かべてジョニィの手の中を覗き込んだ。 コルク。 ジョニィの手にはコルクが握られていた。 彼はそれを親指で何度も弾く。 「ほほう、早速練習か。精が出ますねぇ」 「ま、早く回転を使いこなせるようになりたいからね」 「で、どうなのよ。順調?」 「う~ん……」 ジョニィは唸って、コルクを眼前にかざす。 「『イメージ』はあるんだ……『回転』のイメージはな……」 「と、言うと、どんなイメージ?」 「そうだね……風の中、木の葉がバレエ・ダンサーのようにくるくるって『舞うイメージ』っていうか……」 そういって、ジョニィは再び親指でコルクをはじき始める。 ビシ、ビシッと何回かはじくと、グルグルとコルクが回転を始めた。 「「おおっ!」」 二人は感嘆の声を漏らす。 「「おおおおおおっ」」 回転するコルクはジョニィの腕を駆け上がっていく。 「ま、回っ……ジャイロ!」 ジャイロを呼ぶジョニィ。 慌てるジョニィの肌にぴったり張り付いて駆け上がるコルクは、彼の肩をカタパルトにして空高く飛ぶ。 ジョニィに呼ばれたジャイロは、そっぽを向いていた。 「なんだジャイロ! 見てないのかよ~ッ」 がっかりした表情で、ジョニィはジャイロを呼ぶ。 「今見てくれなかったか? 何で見てないんだ!?」 なおもジャイロはそっぽを向く。 「凄かったんだ! 絶対に回ったぜッ! コルクが! 妹紅も見たよな!」 「うん。すっげー回ってた」 あまりにもジョニィが騒ぎ立てるので、ジャイロはため息をついて振り返った。 「なんで俺が四六時中あんたらを見てないといけないんだ? 本当にそーなのかー? もう一回やって見せろよ」 そう言われたので、ジョニィはコルクを握ろうとして、 「あれ?」 一つのことに気付いた。 コルクが、無い。 「おかしいな……コルクどこに落ちた?」 コルクが見つからず、辺りをきょろきょろと見まわすジョニィ。 それを見て、クスクスと笑う妹紅。 「背後は岩だから、飛び出すはずはない……どこだ? 消えるなんておかしいぞ」 しゃがみこんで、コルクを本格的に探し始めるジョニィ。 そんな彼のフードに、ぽふん、と何かが落ちた。 「ポン?」 思わず上を向くジョニィ。 そこには、馬のケツ。 妹紅は、口を塞いで笑いをこらえはじめた。 「なんだ今の音は……どこにあったんだ?」 ついに背中を探り始めるジョニィ。 それに手を触れた。 「うおっ! ちょっと湿ってる!! 背中落ちてく……!」 そして青ざめた。 「う……ぷっくくく……」 妹紅は笑いを抑えられなくなってきている。 「まさか! 馬のお尻の……ッ!」 「アッハハハハハ!」 ジョニィの挙動に、妹紅は声高らかに笑い始めた。 「二人とも、あそこに誰かいるぞ」 バカをやる二人に、ジャイロが冷や水を浴びせた。 ジャイロが指差す方向には、馬に乗っている選手の人影が。 「まさか夜通しで走る気かな? あいつ」 ジョニィは表情を一変させて、人影を見る。 「考えられねぇな……夜の闇で馬が事故を起こすだけだ」 顔をしかめて、人影を見つめるジャイロ。 「多分こっちに来ているんじゃないか? ほら、火を焚いてるんだし」 笑い転げるのをやめて、妹紅も人影を見る。 「ジョニィ、さっきこのルートは『変な奴ら』ばっかりと言ったよな。二人とも、武器は持ってきてるのか?」 妹紅は、ホルスターに収まっている銃身を切り詰めたウィンチェスターを注視した。 「ウィンチェスターだ。薬室に入ってる1発と弾倉の6発。あとはよく切れるナイフが一本」 ジャイロに耳打ちをする妹紅。 「ジョニィ、お前はどうだ?」 ジョニィは、バッグの中をあさり始める。 「と、とりあえず銃は持ってきたけど……撃ったことはない……」 がさごそと自分の銃を探していると、ジャイロのバックに肘が当たって、中身が出てくる。 思わず、それを見てしまう。 それは、『紋章』のついた書簡入れだった。 「『紋章』がついた書簡入れ……盗んだのか? 『紋章』ってヨーロッパでは領主とかの許可なしでは持つことが許されない宝だが……」 ジョニィは、書簡入れからはみ出している紙を調べてみる。 どうやら新聞のようだ。 新聞には、 『少年死刑確定。罪状は反逆罪』 『ツェペリ法務官、少年有罪に抗議するも認められず』 『裁判やり直しに五千万ドルが必要』 といった文字が並ぶ。 「おたくは他人の物を盗み見る教育を受けて育ったのか?」 ジャイロの低い声が、ジョニィの耳に刺さった。 振り向くと、ジャイロが立っている。物凄い殺気を撒きながら。 「……べ……別に盗み見たわぜじゃないぜッ! だが、アンタ……何者なんだ! この国の人間じゃないのか?」 見張りに戻ろうとするジャイロに、冷や汗を流しながらジョニィが質問すると、ジャイロは目線だけを彼に向けて、 「開けるのは自分の荷物だけにしとくんだな」 とだけ言った。 「おい、アイツやっぱりこっちに来てるぞ!」 さっきの流れを気まずく思った妹紅が、声を上げて人影を指さした。 「気球も着陸しているようだし、もはや走行妨害ありのルートになったのかもな。奴を絶対に近づかせるな」 ジャイロも、人影を見据えながら、鉄球をなでる。 ジョニィも拳銃を持って、馬に乗る。 人影が、近づいてきた。 「よォーしそこで止まれェェーッ! それ以上こっちに近づくなッ!」 ジャイロは大声で叫び、人影を静止を促す。 しかし、人影はこちらに近づいてくる。 「おめーだよッ! おめーに言ってんだッ! そこで止まれと言ったんだッ!」 怒鳴るジャイロ。 人影が、止まった。 「う……撃たないでくれェ~」 怯えた少年の声を、人影は出した。 「怪しいもんじゃねぇッ! 火が見えたから来たんだよォォ~ッ!」 馬上で慌てる人影。 「アイツ……まだガキじゃないの」 人影を見て、妹紅が一言漏らす。 「……アイツが見えるのか? この暗さで?」 横で拳銃を握るジョニィが、目を丸めて妹紅を見る。 「私は夜目がきくのよ。どれ、アタシが様子見てきてやるよ」 妹紅は勝手に人影へと向かい始める。 と、妹紅の肩をジャイロが掴んだ。 「なんだよ」 妹紅は、ジャイロの顔をにらむ。 「アイツがまだ怪しいか、そうでないかはまだわからねぇぞ」 「大丈夫だって」 怪訝な表情のジャイロ。 対してにやけ気味の妹紅。 彼女はジャイロの手を振り払って、歩き出す。 「どうしたんだ? そんなに慌てて」 妹紅が人影の横に立つ。 馬上の人影は、そばかすが目立つ顔の少年だった。 「噛まれちまったんだよォ~凄くヤバいッ!」 慌てる少年は、左手を差し出す。 左手の指は、明らかにおかしい色に染まって火ぶくれを起こしている。 「何に噛まれたんだ? ガラガラヘビか?」 「毒トカゲだ! 黄色と黒のシマシマの奴ッ!」 「わかった。わかったから落ち着け。まずは馬から降りろ」 妹紅が少年の相手をしているのを、ジョニィとジャイロは遠くから見る。 「ウソの傷かもしれねぇぜ」 ジャイロは、怪訝な表情を崩さない。 「黄色と黒のシマをしたトカゲと言えば『スポテッド・サラマンダー』っていう種類だ。毒が全身に回れば死ぬ」 ジョニィも拳銃を取り出して、弾を詰める。 一方の妹紅は、少年の手を見ていた。 「ああ~やっぱり毒のところ抉って火で消毒するついでに血清打たないとな~。ガラガラヘビの血清で大丈夫かな~」 多分それは間違っているぞ妹紅。 妹紅は振り返って、 「お~い、ジャイロ。アタシのバッグ取ってよこしてくれ!」 大声でジャイロを呼ぶ。 呼ばれたジャイロは顔をしかめて、 「ったく……俺はパシリじゃねーんだけどよー」 ぶつくさ言いながら妹紅のバッグをひっつかんで投げる。 そのやり取りの間、少年は何をやっていたかというと、 「ありがとう~ありがとう~~ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう~」 と、膝立ちになって妹紅を拝んでいたりするのであった。 「ほら、火だ。今から手当てしてやるからな」 妹紅が手のひらから火を出し、そこら辺の枯れ木に火をつける。 「さ~て、それじゃ始め……って」 そう意気込んで、妹紅が振り返ると、少年はベルトを首にかけていた。 「何やってんだてめェェェーッ!」 自殺寸前のマックイイーンを見たエルメェスのごとく、妹紅は叫んだ。 突然の大声に少年は驚き、ベルトを落とす。 「何って……麻酔だよォ~麻酔。今から毒のところだけ抉るんなら痛み止め必要だろう? 俺だけがぶっ飛んだ方法だぜ……」 したり顔でナイフを取り出す少年。 その肩を、妹紅は両手でつかんだ。 「……ガキ、知ってるか?」 「……何を?」 「世界初の手術は、紀元前のインドで行われた……麻酔無しでなッ!」 少年は、今から何をされるのか悟った。 「ヒッ……」 妹紅と少年を取り囲むように、炎が燃え上がる。 「歯を食いしばれ少年……武士道とは死ぬことと見つけたりッ! 一思いに断ち切ってやるッ!」 妹紅の『凄み』に当てられた少年は、すくみ上って動けなくなった。 妹紅の手に握られている『よく切れるナイフ』が炎に煌めいた。 少年の絶叫が夜の砂漠に響き渡った。 ←To be continued... 次回予告 魔理沙「魔理沙だぜ。不死鳥はともかく、フランにも出番がないぜ」 ディアボロ「ディアボロだ。筆者からの扱いがひどいのは気のせいか?」 魔理沙「フランはギャグ作品だからしょうがない」 ディアボロ「ギャグで死んでいいのか!? オレの持ちネタは死ぬだけか!?」 魔理沙「まあ、『永遠に終わることのない程度の能力』だから仕方がないぜ」 ディアボロ「まさか、ゲストを呼んだ張本人がゲストをマスパで消し飛ばしたりしないだろうな……?」 魔理沙「まさか。私自身が手を下すわけが無いぜ」 ディアボロ「というと…………」 魔理沙「本日のもう一人のゲスト、幽香さんの入場だぜ」 次回ッ! 不死鳥は失敗を恐れない第13話 『砂漠で生まれなならず者』 お楽しみにッ! 幽香「なんかアンタの顔、気に入らないからぶっ飛ばすわね」 ディアボロ「オレのそばに近寄るなァァァー!」 魔理沙「流石幽香さん、私にはできないことを平然とやってのけるぜ……」
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/339.html
【涼邑零】 [名前]涼邑零(すずむら-れい) [出典]牙狼 [異名]銀牙騎士絶狼(ゼロ)、本名:銀牙 [俳優]藤田玲 [性別/年齢]男性/1期の時点で18歳 [一人称]俺 [二人称]お前、君、貴様 [三人称]あいつら、奴ら 「じゃあ、俺もお前のザルバだな」 養父と婚約者(義理の妹)を殺害され、その復讐を誓い名前を捨てた魔戒騎士。 家族を殺した騎士が、ガロの称号を持つ者の太刀筋に似ていたために彼を付けねらい続けた。実際に、鋼牙と会ってからも幾つかの誤解から剣をぶつけ合っている。 しかし、彼の使命に対するひたむきさを見ていくうちにだんだんと彼が仇だという確証が持てなくなり、最終的には「俺たちは魔戒騎士じゃないのか!」という彼の一喝から魔戒騎士の使命を思い出し、本当の仇がバラゴという男だと知って共闘。 数々の死闘や共闘が彼ら二人に友情をめばえさせ、それ以降の彼らは強い信頼で結ばれた関係となっている。 上記の斜字の台詞は、最終回での別れの台詞である。ザルバとは、旧魔戒語で「友」を意味する言葉である。 二期では鋼牙を差し置いてその回の主人公を張ることも多く、甘党になった経緯なども明かされた(一期開始時点では甘いものが好き)。 彼と似た境遇は仮面ライダーに多い(風見志郎、結城丈二、村雨良、照井竜など)。 名前、甘党、寂しがり屋、女好きなどの細かい特徴は涼村暁に似ているが、あまり参考にしないように。 [外見] 中の人の身長は179cm。 中世的な美形であり、かなり長髪。髪はパーマがかかっていたり、サラサラヘアーだったりする。回想シーンでは髪が外側にハネている。 全身黒ずくめで、背中にはドリームキャッチャーを象った刺繍が繕われている。よく見ると服はかなりボロボロ。 シルヴァというネックレス型の魔導具を着用している。 [性格] 参戦時期の時点ではこんな感じ。 普段は無邪気で余裕ある女好きという姿を見せているが、自分の本心を隠す為の姿。本来は非常にクールで冷酷。 初期は復讐のためには手段を選ばず、鋼牙を苦しめる為とはいえ、関係のないカオルまで騙して人質にするなどの卑劣な行動もした(愛する人を失う苦しみを味あわせるためと思われる)。 己の仇のことを思い出すと怒りに我を忘れるが、基本的に心滅獣身はせず、純粋な実力で鋼牙と戦おうとしている節がある(作中では、本当は黄金騎士に憧れていたことを漏らしており、黄金騎士だけはそれまで培った努力で倒したかったものと思われる)。 しかし、一方では元々の優しさが残っており、魔戒騎士としての使命は彼の胸の奥深くに眠っている。旅の途中でも、鋼牙と関係のないところでは行き先の人と普通にコミュニケーションを取っていることが多い(二期など)。 努力家で、魔戒騎士の家系に生まれた身ではないのに辛い修業をこなし、黄金騎士に匹敵する力を手に入れるに至ったりと、元から人間離れした根気も見られる。認めた戦士に対する敬意も忘れない。 シルヴァによると、実は寂しがり屋らしい。 [他キャラとの関係] 鋼牙は当初、仇と互角して襲い掛かったが、後に親友となる。 バラゴは本物の仇であり、暗黒騎士キバとしての姿は彼の記憶におぼろげながら残っている。 [能力] 銀牙騎士になりソウルメタルを自在に操る。魔界の知識も広い。 鋼牙に匹敵する剣技(零は二刀流)の持主で、時折彼を圧倒することまである。しかし、頭脳明晰という描写は少なく、普段も旅をしていたりと一般的な学習が身についているかは不明。 彼に確実に勝ってる点というと、(特に女性に対して)高いコミュニケーション能力を有し、各地であらゆる人との絡みが多いことだろうか。老人や男性も含め、彼と仲良くなる人間はなかなか多い。女子高に入るなりキャーキャー騒がれている描写も。 自分の服を繕っているので、裁縫などはできる模様。バイクにもよく乗っている。 もしかすると、家事や生活力に関しては鋼牙よりマシかもしれない。 二期によると、毒が効かないため毒殺不可能。魔弾も効かない。 以下、変身ロワにおけるネタバレを含む + 開示する 涼邑零の本ロワにおける動向 基本情報 初登場 028 銀の意志・金の仇 最終登場 190 みんなの言葉! 思い出は未来のなかに!! 参戦時期 一期十八話、三神官より鋼牙が仇であると教えられた直後 スタンス 対主催 変身回数 銀牙騎士ゼロ(2)、ソルテッカマン1号機改(1) 所持品 魔戒剣、魔導火のライター 支給品 スーパーヒーローセット、薄皮太夫の三味線 参加者関係表 キャラ名 状態 関係 呼び方 本名 初遭遇話 生死認識 結城丈二 仲間 行動を共にする。 結城さん 051 復讐の戦鬼 死亡 相羽タカヤ 情報を得ようとする。 泉京水 斬ろうとする。 変なオッサン 東せつな 情報を得ようとする。 相羽シンヤ お互いの探し人の情報を交換したのち別れる 104 Predestination 石堀光彦 協力 情報交換の後別れる 110 あざ笑う闇 生存 西条凪 西条さん 死亡 涼村暁 友好 生存 黒岩省吾 中立 死亡 村雨良 協力 共闘の後別れる 112 牙狼~SAVIOR IN THE DARK~ 冴島鋼牙 敵対→仲間 元の世界で仇と勘違いするも和解。再会・共闘後別れる 鋼牙 生存 バラゴ 敵対 記憶にはないが、父と妹の仇。現在は仇だと認識 バラゴ 死亡 左翔太郎 協力 勘違いされるも和解。情報交換後、別れる 180 孤独も罪も(前編) 生存 フィリップ 佐倉杏子 桃園ラブ 情報交換して共闘の後、別れる 184さようなら、ロンリー仮面ライダー(前編) ゴ・ガドル・バ 敵対 戦闘する 死亡 名前のみの情報 キャラ名 状態 情報 情報伝達者 説明 第一回放送まで 又の名を銀牙騎士・零狼。鋼牙に次ぐチート対主催。 今回は参戦時期の都合から、鋼牙を仇と誤認しているほか、精神面ではまだ不安定で、目的のためなら手段を選ばない部分が多い。とはいえ、一応は魔戒騎士として加頭を倒すという意志は持っている。 グロンギ遺跡である程度の考察を終えた彼は街へと向かい、京水、タカヤ、せつな、結城に会う。京水のアプローチも軽々と受け流し、初めて支給品を確認。そこで冴島邸の存在に気がつき、そこへ向かうことにする。 そこでついでに情報を得ようとした彼はNEVERについて聞き、京水を危険人物と判定。彼を斬ろうとするも、ライダーマンとなった結城に邪魔をされ、それから京水チームとは離れ、結城と一緒に行動することとなる。 京水たちと別れた後、復讐についての是非を結城と軽く問答をした。 第二回放送まで パンスト太郎の死体を発見した彼らは、その埋葬を行った後、首輪や主催者について筆談。改めて冴島邸へ向けて歩き出した。 冴島邸で相羽シンヤから鋼牙が少し前にやってきたことを聞き、すれ違ったことに憤るも、気を持ち直して次の目的地を定める。移動中、石掘光彦、西条凪、涼邑暁、黒岩省吾と出会い、情報交換のため再び冴島邸に戻る。その際、名字が同じ「スズムラ」の暁と意気投合し、黒岩を警戒する。そして、石掘の話により闇に堕ちた魔戒騎士で、実は本当の仇であるバラゴの事を知る。 情報交換の後、再び移動を開始すると、村雨良と、そして鋼牙・シルヴァと再会する。鋼牙に襲いかかる零だったが、鋼牙は彼に真の仇がバラゴだと伝える。鋼牙の言葉を嘘だと突っぱねる零だったが、鋼牙の悪人には見えないその姿勢にやはり迷いを抱く。 そんな中、張本人であるバラゴが現れる。彼の変身姿を見た零は、鋼牙の言っていたことが本当で、バラゴこそが仇であることを知った。復讐に身を任せて戦う零だったが、しばらくすると激情から冷めて、落ち着いて戦うようになる。そして、変身の時間制限が迫る中、鋼牙、村雨、結城の3人によって身体を抑えつけられたバラゴに対し渾身の一撃を放つが、バラゴは倒れず、逆に相棒であるシルヴァを破壊されてしまう。 戦闘後、シルヴァを破壊されて自暴自棄になった彼は、心滅獣身してバラゴを倒そうとするが、鋼牙の熱い言葉を受けて魔戒騎士としての誇りを取り戻し、魔戒騎士として彼を倒すことを胸に誓う。そして、鋼牙・村雨とはいったん別れ、再び結城と共に行動する。 第三回放送まで 放送後森を抜けると結城の提案によりボーナスがあると思われる翠屋を目指して村をめざし、翠屋で時空魔法陣を発見する。その後勇気と手分けして周辺の探索をするが、零はこっそりケーキをつまみ食いしていた。結局結城に見つかり彼と共にケーキを食べた後、今度は志葉屋敷を目指す。 道中速水達彦の首輪を発見して回収する。そして志葉屋敷にてもう一つの第二回放送で伝えられた緑と青の強力な武器の片割れを発見する。それの封印が解かれるのを待っている間に結城が首輪の解析をすることになり、零はその間屋敷内を探して工具などを探していた。 爆発音を聞いて結城の元に戻ると、彼から首輪や主催者に関する考察を筆談ではなく口頭で伝えられる。考察を終えた後、ザボーガー(結城命名)ことソルテッカマン1号機改の封印が解け、さらにその説明書と共にメモが送られ、零は時空魔法陣の管理権限の準対象者となる。 封印の解けたザボーガーには零が乗り込み、結城と共に再び時空魔法陣のある翠屋へと戻る。 第四回放送まで 放送後、ゴハットの言葉に憤りを感じるも、鋼牙や結城からの助言とシルヴァの遺志を思い出してそれを鎮める。 結城に自身の首輪の解除をするように申し出るが、断られてしまう。しかしその後、三影英介や園咲冴子の遺体から首輪を回収して、ライダーマンは解体を再会する。 それからライダーマンの手によって、ついに首輪から解放された。 結城と共に村の捜索を続けていると、三本のT-2ガイアメモリやシトロエン2CVを発見するも、扱いようのない車は放置する。 午後九時。再び翠屋に辿り着いてから、ニードルと出会う。時空魔法陣を使って結城と共に鳴海探偵事務所の上に転送された彼は、ソルテッカマンをそちらに放置して、スカルボイルダーに乗って移動した。 左翔太郎、フィリップ、佐倉杏子の三人と出会うが、首輪が無いせいで敵と誤解されてしまう。ライダーマンに変身した結城と仮面ライダーW ファングジョーカーに変身した翔太郎とフィリップの戦いを見守った。 戦いが終わり、情報交換を済ませてから中学校に向かう。ようやく辿り着いた頃、暁からの叫びを耳にした。 第五回放送まで 暁達と合流してから、集まった全員で支給品の確認をする。 それから全員で警察署に向かおうとしたが、ゴ・ガドル・バと戦闘になった。その圧倒的戦闘力を前に撤退を選択するが、ガドルは迫ってくる。 首輪のカバーが外れてから、数分の時間稼ぎをライダーマンと共に行うが、その最中にライダーマンのロープアームによってデパートにまで放り投げられてしまう。 アタッチメントも託されてから、改めて仲間達を助けることを結城に誓った。それからすぐに別れた仲間たちと再会して、警察署に向かう。
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/343.html
【黒岩省吾】 [名前]黒岩省吾(くろいわ-しょうご) [出典]超光戦士シャンゼリオン [異名]暗黒騎士ガウザー [俳優]小川敦志 [性別/年齢]男性/20代後半~30代前半? 本性 [一人称]俺 [二人称]お前、貴様 [三人称]あいつ、奴 都知事モード [一人称]私 [二人称]あなた、君 [三人称] 「知っているか!」 参考動画 http //www.nicovideo.jp/watch/sm4574020 暁のライバルであるダークザイドの騎士。自分に惚れた女のラームを好む。 表向きは「黒岩相談所」の所長をしており、人間界に馴染めないダークザイドの相談を受けて励ましている。 中盤で都知事選に立候補してからは、人間界では東京都知事・黒岩省吾として著名になる。 南エリと恋仲になり、人間たちと馴染み人の心を知っていくが、終盤で東京征服を企て卑劣なダークザイドに戻る。 最後は彼への復讐に燃える子供たちに銃殺されるというトンデモない展開により、一部地域では彼の死亡回が放送禁止になった。 [外見] 中の人の身長は179cm。中肉中背で、周囲にモテる美形。 長い髪を真ん中で分けているが、たまに風などで前髪になっている事がある。 左耳には銀色のピアスをしており、基本的に立派なスーツを着用している。 [性格] 常に他人を見下しているプライド高き自信家。人間は勿論、ダークザイドであっても本質的には見下しており、自分の知識を鼻にかけている。 しかし本質は勉強熱心で几帳面であり、人間界に馴染むために図書館などで知識を集め、常識はもちろんかなり深い事まで学習するに至った。人間界を征服するのに武力ではなく、東京都知事への立候補という形で進めていったのは、「人間界のルールで人間界を征服する」という本人のポリシーによるもの。そうした徹底した几帳面さがある。 その性格が災いして、真剣に「だるまさんが転んだ」をするなどの暴走したギャグに走ることも。都知事選に立候補するのもギャグだが、本人は至って真面目。 暁が正真正銘のバカで、速水がその上を行く妄想バカなら、この人は真面目な顔でトンデモない規模のバカをやっている。ウンチクは暁にも呆れられた。 正々堂々とした行いをしない者を嫌い、姑息な者には味方であろうともとことん容赦がない。暁に関しても当初はそういう相手だと考えていたのかもしれないが、戦闘中に、秘書が愛情をこめて作った弁当をひっくり返されたシャンゼリオンが敵に対してキレたのを切欠に本格的にライバルとして認めた。その後、こぼした弁当を(食べられないだろうが)直してあげるなど、優しく紳士な性格も目立つ。 その他、弱い者や意思の無い者をとことん嫌う。反面、意思の強い者は強く認めている。その死に際にも子供たちに向けて「撃って弱い人間では無いことを証明してみろ!」と丸腰で訴えかけており、人間界にもダークザイドの世界にもそういう強さを求めていた節があり、意思の無い人間や自分の考えにそぐわない相手の話を聞いているときは露骨にイライラしている。 [他キャラとの関係] 暁に対してはとことん負けず嫌いで、正々堂々と戦いを挑む反面で、子供の喧嘩じみた醜い争いにまで発展することも。ウンチクを言い返されると手をぷるぷると震わせて悔しがったり、権力を行使してポイ捨てや信号無視などの軽い罪で暁を逮捕したりと、負けず嫌いな性格は地味に暴走する。 なんだかんだで互いを信頼しているからこそライバルと認めているわけで、ラジオドラマでは何気に暁と結構仲が良い。 速水とはあまり絡まないが、速水には暁以上に信用されている。 参加者ではないが、南エリという人物と関係が深く、彼女と恋仲になってからは人間味が強くなっていった。現に、自分に惚れた女のラームを吸う彼もエリにだけは手を出していない。 [能力] 暗黒騎士ガウザーとなり、自分に惚れた女のラームを吸う。 基本的に知識やコミュニケーション能力は豊富だが、その知識の中にはよくガセネタや真偽不明のもの、明らかに怪しいものや細部が間違っているものが含まれており、暁には反論されたことがある。細かいことまで知っているわりには、「だるまさんが転んだ」は知らない。 闇生物界隈では顔が効くらしく、黒岩相談所には依頼者がたくさんおり、彼らの転職なども手配するほど。終盤でも大量のダークザイドが黒岩の作戦に協力している。 以下、変身ロワにおけるネタバレを含む + 開示する 黒岩省吾の本ロワにおける動向 基本情報 初登場 020 紳士怪人? 最終登場 167 黒岩、死す!勝利のいちご牛乳(後編) 参戦時期 東京都知事になってから東京国皇帝となるまでのどこか スタンス 対主催→??? 変身回数 ガウザー(6)、ダークメフィスト・ツヴァイ(2) 支給品 デリンジャー(2/2)、evil tail、恐竜ディスク 参加者関係表 キャラ名 状態 関係 呼び方 本名 初遭遇話 生死認識 速水克彦 敵対? 元の世界の敵 認識済み 未遭遇 死亡 花咲つぼみ 姿を見る 020 紳士怪人? 生存 石堀光彦 協力 彼が危険だと暁に伝える 巴マミ 姿を見る 055 野望のさらにその先へ 死亡 モロトフ 知らない 生存 桃園ラブ 利用 暁と黒岩の戦いを見ていた 桃園さん 認識済み 井坂深紅郎 協力→敵対 共に行動する→敵に回る 井坂さん、井坂 075 新たなる戦い! 思いは駆け巡る!! 死亡 ティアナ・ランスター ティアナさん 涼村暁 協力 元の世界の敵。決着をつける 暁 097 ライバル!!誰?(前編) 生存 西条凪 協力 警戒しつつ共に行動する→別れる 103 ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(前編) 死亡 涼邑零 中立 情報交換の後別れる 涼邑君 110 あざ笑う闇 生存 結城丈二 ゴ・ガドル・バ 敵対 交戦する 122 温度差 溝呂木眞也 中立 サイクロン・ドーパントの姿で現れる。正体は知らない 知らない 135 死神の祭典(第3楽章 超光の祝福) 死亡 天道あかね 利用 交戦し、利用する 152 Aが求めるもの/やがて怪物という名の雨 生存 名前のみの情報 キャラ名 状態 情報 情報伝達者 説明 第一回放送まで 都知事選に出馬した暗黒騎士ガウザーである。本来、生粋の悪人ではあるが、主人公の暁より遥かに紳士的であり、速水にも「黒岩さん」と呼ばれ信頼されている。 その目的は世界征服だが、今回はまだその過程であるため、迂闊に本性を現すことができず、現在は表向きにも実質的にも対主催となっている。 石堀とつぼみに声をかけるか否かで迷っていたところ、結局声をかけていないので、石堀とつぼみには認識されていない。 その後、キュアピーチ&魔法少女マミVSテッカマンランスの戦いを目撃し、ピーチ=桃園ラブに声をかけ、プリキュア世界の情報を得た彼は、ラビリンスの力を得ようと画策する。 第二回放送まで 第一回放送後、ラブとともにトリガードーパント(ティアナ)に襲撃され、彼はキュアピーチにその場を任せ撤退。その先で井坂、ティアナと遭遇した彼は、彼らと協力して村に向かうことになったが、ラブが自分を探しているため、井坂たちと別れて彼女のもとへ戻ることになった。 ラブのもとへやってくると、敵でありライバルでもある暁と出くわし自分の正体の露見を恐れて焦るが、暁が黒岩に出会う前の時間軸からやってきたため事なきを得る。ちなみに黒岩本人は暁が自分を忘れた理由を頭がおかしくなってぼけたからだと解釈している。 ラブ達との再会後、ティアナことトリガー・ドーパントが襲ってくる。黒岩は戦闘を二人に任せ傍観していたが、自身に攻撃が向かってきたためやむなくブラックアウトし、ガウザーに変身する。変身したガウザーは一瞬の内にトリガー・ドーパントを追い込むも、井坂深紅郎ことウェザー・ドーパントの妨害が入り逃げられてしまう。 戦闘終了後は、暁からはダークザイドではないかと疑われるも、ラブからは不審がられる事は無く、彼らと行動を共にする。暁と喧嘩しながら村に向かう途中、石堀光彦と西条凪と遭遇。一文字を助けに行ったラブと別れ、石堀達と行動を共にしている。 移動中、涼邑零と結城丈二と出会い、冴島邸で情報交換の後別れる。しかし、暁がしきりにダークザイドだと疑うこともあり、目を覚ました凪を中心に全員から警戒され、密かに焦燥している。また、情報交換により、暁が自分が知るより過去から連れてこられている可能性があることを知る。 第三回放送まで ニードルのなぞなぞを解いた後、拡声器の呼びかけを行うゴ・ガドル・バから逃れようとするも見つかり戦闘になる。ガウザーに変身…したのだがいつものノリで暁と漫才のようなやりとりをしてしまい結局暁共々全く戦闘の役に立たなかった。凪の神経断裂弾によりガドルがひるんだ隙に逃走する。 逃走後しばらく情報交換したのち、ガドルが襲ってきたためネクサス組が時間稼ぎをしている間に暁と共に逃げることになる。が、ガドルの誘導により結局彼らと合流してしまい、川に流され暁がどこかへ行ってしまった中でガドルと交戦することになる。ネクサス組が突然現れたサイクロン・ドーパントこと溝呂木眞也を相手している間、黒岩はガウザーに変身してガドルと戦うが、無様にやられてしまいプライドをひどく傷つけられるが、ひとまず戦闘から離脱し様子見に徹する。 凪と石堀から戦闘から離脱して逃走すると、彼らに合流。黒岩はバイクモードの石堀に乗って凪に優しい言葉をかけ彼女が気を許したすきにラームを吸って体力を回復する。が、その行動こそが彼にとって命とりであった。石堀によって闇のウルトラマンの力を授かった黒岩はガドルとの敗戦により喪失していた自信を取り戻し、ウルトラマンネクサスへの執着と暁との決着を胸に一人歩き出した。 道中天道あかねに襲われ交戦する。互角の戦いだったが、あかねの行動の不審さに気づいたこともあり難なく勝利。自分のことを機械だと罵るあかねに対し、黒岩はあかねの思考と行動が殺人者である自己を正当化したものであると指摘。そして実験と称して先ほど手に入れたメフィストの力を解放してメフィスト・ツヴァイに変身し、【闇黒皇帝メフィスト】を名乗って、暴走状態のRナスカに完勝した。 その後一度はあかねを殺そうとするが、利用価値があるとみた黒岩はあかねにファウストの意思を植え付け見逃した。 第四回放送まで 放送でゴハットが恩を忘れて自分を殺し合いの場に連れ込んだことに怒りを示す。 その後中学校にて暁・ラブ・石堀と再会。凪の死の遠因である黒岩に怒りを示す暁に対し決着をつけることとなるが、自分のかつての薀蓄の数々が間違っていることを暁に指摘され、精神攻撃を受ける。その後新たな薀蓄で盛り返そうとするが、いずれも暁や石堀に言い負かされ、キレた黒岩はガウザーに変身してシャンゼリオンとなった暁と、今度こそ戦いが始まる。 シャンゼリオンのブラフ言動に引っかかってクロウバーストによる攻撃の直撃を受けると、ダークメフィスト・ツヴァイに姿を変えてシャンゼリオンを倒そうとする。しかし、ダークメフィストの強大な力は黒岩の心を捻じ曲げ、シャンゼリオンとの1対1の勝負をやめラブや石堀までもを襲い皆殺しにしようとする。 だが、そんな美学や誇りを捨てた黒岩の行動に暁は怒り、彼の言葉によって黒岩は目を覚ます。自分はダークメフィストではなく暗黒騎士ガウザーであり、ガウザーとして戦ってこそ涼村暁――超光戦士シャンゼリオンのライバルたる事を思い出した黒岩は、自力でメフィストの闇を払いのける。メフィストから解放された黒岩は、卑怯な真似をして傷を負わせた報いとして持っていた銃を暁に渡し、撃つように言うが、暁はわざと銃弾を外した。 そして再び行われるシャンゼリオンとガウザーの戦い。お互いの意地と意地がぶつかりあった激戦の末に、最後はシャンゼリオンのシャイニングアタックを受けてガウザーは敗れた。 死の直前、暁のみを残して人払いをした黒岩は、暁に石堀に気をつけろと伝言した。そして暁がその場を去ると、かつて愛した人間、南エリのことを思い浮かべながら、消滅していった。 称号【シャンゼリオンの永遠のライバル】