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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430494916/ 桃子(どうも、東横桃子っす……突然の告白ってどう思うっすか?私は……) 桃子「ウチの高校は駅から遠くて嫌になるっすねー」 桃子(バスは混んでるからむぎゅ……押し潰されるし、こんなときも影の薄さが嫌に、むぐっ) 京太郎「あの、よかったら座りますか?」 桃子(?……ご老人も妊婦さんもいないみたいですけど) 桃子「……もももも、もしかして私に言ってるっすか!?」 京太郎「?ああ、女子でこの混雑は大変でしょ?」 桃子「あ、ありがとうっす!」 桃子(この人、清澄の人っすよね!?私が普通に見えるっすか!?) 桃子「……清澄の麻雀部員さんっすよね?」 京太郎「そうですよ、鶴賀の東横桃子さんでしすよね。須賀京太郎です」 桃子(普通に会話できる!?しかも覚えられてるなんて……) 桃子「た、タメ口でいいっすよ!どうしてこっちに?」 京太郎「実は買い出しで……」 桃子(普通に会話……それに男子となんて、もしかして久しぶりどころか初めてじゃないっすか?) 桃子「あはは、面白いっすね……あ、着いたみたいっす」 京太郎「いつの間にか、なんだか時間が経つのが早く感じるな」 桃子「なんっすかそれ、おじいちゃんの台詞っすよ。本当に京太郎は面白いっすね、それじゃあ」 桃子(本当……こんなに楽しい『普通』、時間が経つの早すぎるっすよ。あーあ、メアドとか聞ければよかったっすねー……もう会えないかも、とか、思っちゃ……) 京太郎「桃子!」 桃子「え、京太郎!?ど、どうしたっすかバス降りるのここじゃ」 桃子(も、もしかして同じようにまた、話したいから連絡先とか思ってくれたり) 京太郎「好きだ!一目惚れした!俺と」 京太郎「付き合ってくれ!」 桃子「え」 桃子「……ええええええええっ!?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 01 02 10.11 ID HVcox0U2O [3/11] 桃子「……ッハ!?いつの間にか自分の部屋に」 桃子(そ、そうだ少し考えさせて欲しいっすって言って連絡先だけ、交換して……) 桃子「突然の告白なんてどうしたらいいか分からないっすよー!もー!」 桃子「こういう時、どうすればいいっすか?……そもそも京太郎とは会ったばかりで」 京太郎(美化30パーセント増)『あっはっはっは、おもちおもち』 桃子「そりゃかっこいいし、話してて楽しいし……あれ?断る理由ないっすね?」 桃子「……いやいやいや!そもそも一目惚れって、私のどこが……そうだ!こんな時は友達に相談っす!」 桃子「友達いなかったっす……いや!麻雀部のみんなが私にはいるっす!」 桃子「えーと、ケータイ取りだしポパピプペっと、『私のいいところってどこっすか?』」 桃子「三通しか返ってこなかったっす……」 桃子「妹尾先輩は多分メールに気づいてないっすね……」 睦月『悩みがあるなら相談してほしい』 桃子「違うっすよ津山先輩……そうじゃな、いや、でも悩みではあるっすね」 智美『モモは麻雀が強いなー』 桃子「智美先輩、そうじゃなくてこう外見とか特徴とか……」 加治木『モモは特徴がなくとも、それを逆手にとり武器にする……言うなれば特徴のないことこそが特徴に……』 桃子「それはその通りですけど!うう、どうすれば……余計こんがらがっただけっす、いや、これは悩むだけ無駄ってこと。そもそもそんなこと京太郎にしか分からない、なら私は当たって砕けていくだけっす!いや、砕けたくはないっすね」 桃子「兎に角京太郎にメール、そうだ!デートに誘ってそこで答えを出すっす!ポパピプペっと」 桃子『今度の土曜日、駅前で待ち合わせっす!』 桃子「……よし、送ったっす。あれ?妹尾先輩から返信が」 妹尾『桃子ちゃんはふくよかで可愛いよ』 桃子「……」ふにっ 桃子「ど、土曜日まで後三日!とりあえずダイエットっす!」 桃子「グロスを塗って……アヒル口ってどうやるんっすかね?い、いや別にキスを期待してるわけじゃないっすけどね……一応!一応!あ、いいものが 」 アヒルちゃんプロペラ「」 桃子「……むー?こ、こうひゅかね?」 智美「なんでモモはアヒルとにらめっこしてるんだー?」 桃子「わっひょい!?」 桃子「ね、ネイルって……今時の女子高生ってそんなことまでやるっすか?」 ゆみ「むしろ私は今までやってなかったことに驚きだよ」 佳織「駄目だよーちゃんとしないと」 桃子「うひっ、くすぐったいっすよ!」 睦月「カラコンとマスカラ、とりあえず色々揃えてみたけど……」 桃子「ありがとうございます!」 睦月「こういうのはやり過ぎても……って行っちゃった」 桃子「よし!装備は完璧っす!あとら明日に備えて寝るだけっす」 桃子「ぜ、全然眠れない」ドキドキ 桃子(だ、大丈夫っす目覚ましも三個セットしてあるし安心して寝れる……会うだけ、会うだけでそんな緊張する意味なんて) 桃子(……可愛いって言ってくれるっすかね、みんなと相談して、多分人生で一番のオシャレっす) 桃子(だ、か、ら!寝ないといけないっす!クマだらけの顔で京太郎に会うわけには……) 桃子(もしかしたら、明日から彼氏が……できるかもしれない、本当に今までだったら考えられないこと……) 桃子(あ、あはは……もう外が明るいっす……こうなったらこのまま起きてハイテンションのまま乗りきるしか……よく、考えればその方がいいっす、素面のままあったら恥ずかしくて顔みれな) 桃子「ぐう」 桃子「……んが」 桃子「……」 桃子「……」 桃子「……」 時計『待ち合わせ十分前やな』 桃子「ね」 桃子「寝坊したぁあああああああ!?」 桃子「あ、ど、どうしよう、と、とりえず顔洗って、着替え、着替え、あ、化粧……諦めるしかないっすね……と、にかく早くしなきゃ、京太郎が……」 桃子「はぁ、はぁ……急げばバスに間に合うっすね、ちょっとマナー悪いっすけど、バスの中で髪は整えるしか……」 桃子「痛っ……あ、ああ……ヒール折れたっす……これじゃあ間に合わない……こうなったらもう片方も折るっす!えい!」 桃子「ああ、もう時間が……とりあえずバスに乗って、って、なんでこんなに混んで、むぎゅ……押さないで欲しいっす、服が、今日のために用意した綺麗な服……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 02 16 35.75 ID HVcox0U2O [8/11] 京太郎「……どうしたんだろ、桃子。電話も出ねーし、なんかあったのか?」 京太郎「振られた?……いやいや!探そう、行き違いになってるかもしれないし」 京太郎「……ああ、いたいた。どうしたんだ桃子?」 京太郎(街路樹の下で、隠れるようにうずくまる桃子がそこにいた) 桃子「……今日ほど、消えたいと願った日はないっす」 京太郎「どうしたんだ?具合でも悪いのか?」 桃子「なんで怒らないっすか?遅刻したっすよ、私……遅刻して、髪もぐしゃぐしゃで、化粧もしてないし、部活のみんなで選んだ服もぐちゃぐちゃになって、背伸びして履いたヒールも折れて……」 桃子「こんな、こんなんじゃ、京太郎に会わせる顔なんて、ないっす」 桃子「私が、目立とうとしたのが間違いだったんっす、恋人なんて、誰かに、好かれるなんて、夢みたのが……」 京太郎「えーと、さ、それってつまり、いつもの桃子ってことだろ?」 桃子「……そうっすよ、いつもの、地味で、影の薄い」 京太郎「そんなことねえよ」 桃子(頭、撫でて……) 京太郎「俺は、その、なんだ、いつもの、普段の、バスで隣通し喋った桃子がとっても魅力的で、ぴかぴかして惚れたんだ。地味でもないし、影なんて薄くない、めちゃくちゃかわいい女の子だよ」 桃子(涙を流す私の顔を見て、京太郎はそう言ってくれたっす……そのとき、私が京太郎を気になっていたのは顔でも性格でもなくて……その) 京太郎「あ、また告白しちまったな……これで恥ずかしさおあいこってことでさ」 桃子(その、まっすぐに私を見てくれる眼が……) 桃子「京太郎」 京太郎「元気でたか?それじゃむぐっ!!???」 桃子「……っぷは、あ、アヒル口忘れてたっす」 京太郎「も、桃子今の……」 桃子「モモって呼ぶっすよ、だって」 桃子「恋人っすから」 京太郎「……へーへー、じゃあ買い物にでもいくか、モモ」 桃子「ってうわぁ!?お姫様だっこって……恥ずかしいっすよ……」 京太郎「お返しだ」 桃子「買い物って、どこに……」 京太郎「そうだな、服屋に化粧品……とりあえずは」 京太郎「靴屋だな」 桃子(その日、私は彼氏に買ってもらった靴を履いて帰ったっす) 桃子「と、言うわけでこれが私の告白作戦っす!同じようにすればきっとその好きな人と恋人になれるっすよ!」 咲「あーうん、もういいや、っていうか目的がなくなったというか、試合になってなかったっていうか……うぅ」 桃子「どうしたっすか?加治木先輩から恋愛相談されたときはビックリしたっすけど、大丈夫っす!他にも色々話すことはあるっすよ!」 咲「うう、部長に相談したら恋愛経験ある人紹介してくれるって言ったけどこれじゃああんまりだよ……」 桃子「代わりにと言ってはあれっすけど、ちょっと京太郎のことで聞きたいことがあって……宮永さんは幼馴染みっすから色々……」 咲「うわぁあああああん!」 カンッ!
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京太郎「ふんふ~ん♪」 マスター「随分と機嫌が良いですね」 京太郎「まぁ昨日は有名人に二人も会いましたからね。いや、福与さんも入れて三人か」 マスター「そうですか。浮かれすぎてミスはしないでください」 京太郎「もっちろんです!」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 菫「先週は世話になったな」 照「またきた」 淡「私もいるよ」ヒョコ 京太郎「あれ?仲良さそうですね」 淡「テルのことは認めたから」 京太郎(こいつは自分が認めないと仲良くなれないのだろうか?) 淡「それからあんたに借りを返しにきた!」 京太郎「借り?」 淡「そ、こないだは少しやられちゃったけど、今回は負けないよ!」 京太郎「……マスター?」 マスター「ええ大丈夫ですよ」 京太郎「じゃあ打ちましょうか」 照「ケーキ食べてから」 淡「私も!」 菫「私はブレンドコーヒーだけで」 京太郎「かしこまりました」 ───────── ────── ─── 淡「また負けたー!」 菫「今回は私が四位か」 京太郎「相性がいいみたいです」 菫「ほう」 照「……逆境に強い」 京太郎「ですです。なんか最初の配牌が悪いとツモがいいみたいです」 菫「それを普通に明かしていいのか?」 京太郎「結局のところ上手くないといけないので。って言われました」 菫「なるほど」 淡「……あんた名前は」 京太郎「須賀京太郎です」 淡「きょーたろー!あんたのことは下の名前で呼ぶから私のことも『淡』って呼んでいいよ!」 京太郎「おう、よろしくな淡」 淡「いきなり敬語じゃなくなった!?」 京太郎「なんかお前相手だとこっちのがしっくりきて……駄目か?」 淡「いいよ。敬語好きじゃないし」 京太郎「ありがと」 菫「私のことも下の名前でいい。これからも世話になりそうな予感がするからな」 照「私も」 京太郎「ではそうさせていただきます。……えっと、菫さん、照さん」 京太郎「そういえば照さんと菫さんってかなり凄かったんですね。雑誌見てびっくりしちゃいました」 京太郎「まさか全国一位の高校の部長さんと個人戦一位の人だとは思ってもいませんでしたよ」 菫「そうか知らなかったのか。麻雀をしているのなら気付きそうだとは思ったが自意識過剰だったようだな」 京太郎「いえいえ、自分こないだ始めたばっかりで高校麻雀もみたことなかったもんですから」 淡「にしては強いねー」 京太郎「淡のオカルトがあるからじゃないか?」 照「……一回淡抜きでうってみる?」 淡「えー、私も打ちたい」ブーブー 京太郎「本人はこう言ってますが?」 菫「気にしないでくれ。それで、どうだ?」 京太郎「……」チラリ マスター「」コクリ 京太郎「まだ大丈夫みたいですので一局だけ」 京太郎「でも三麻かー」 ??「なら私も混ぜてもらっていいかねぃ」 京太郎「四人で打てるならそっちのほうがいいので……え!三尋木プロ!?」 咏「ありゃ、すぐばれちった」 京太郎(そりゃ特徴的すぎてインパクト強いからな) 咏「それで混ざっていいかい?」 京太郎「えっと……」 菫「どうぞ。プロと打てるのならこちらとしては嬉しい限りです」 照「……」ゴッ 京太郎(ひぇぇぇ、照さんオーラ変わってるよぉ……) ───────── ────── ─── 京太郎「……点棒残ったのが奇跡だ」 菫「……これほどまでに実力が違うものなのか」 咏「悪いねお二人さん!インハイチャンプがどうしても手加減させてくれなかったからさ」 照「……もう一局」 咏「悪いけど帰らないといけないからねぃ。また機会があったらということで」 咏「そこの少年」 京太郎「なんでしょうか?」 咏「ノヨリさんによろしく言っといて。それじゃねぃ」ヒラヒラ カランカラン 菫「……のよりさんとは野依プロのことか?」 京太郎「だと思います。教えてもらってますから」 菫「なるほど、当たり牌が読みにくくなってると思ったけどそういうことだったのか」 淡「ね!ね!プロと知り合いなんだったら打たせてよ!」 京太郎「うーん、理沙さん……野依プロとは仲良いけど、他はほんとに知り合ったばっかりだからなぁ……」 淡「なーんだ」 菫「他にも知り合いがいるのか?」 京太郎「えっと、小鍛治プロと瑞原プロに昨日会いました。知り合いかって言われたら微妙なラインですね」 菫「で、今日は三尋木プロか。トッププロばかりじゃないか」 京太郎「自分でもびっくりです」 照「京太郎は凄い」 京太郎「俺の力では無いですけどね」 菫「それじゃ私達は帰るとするよ」 照「また来る」 淡「またね~」ブンブン 京太郎「はい、またのご来店お待ちしております」 カランカラン 京太郎「いやーすいません。こんな長い間麻雀しちゃって」 マスター「いえ、訪れたお客様がこちらで用意したサービスを楽しめるようにするのも店員の務めです」 マスター「決してサボっていたわけではありませんから」 マスター「さ、テーブルを拭いてきてください」 京太郎「了解です!」 ―――次の日――― 京太郎「喫茶店って結構のんびりしていかれるお客様多いですよね」 マスター「ええ」 京太郎「まぁコーヒー飲みたいだけならスタバとか行きそうですもんね。あ、もしかして意識して落ち着ける感じに作ってます?」 マスター「そうですね。居心地の良い空間作りを心がけてます」 京太郎「なるほど」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 ???「一人だ」 京太郎「お好きな席へどうぞ」 京太郎(どっかで見たことあるような……) ???「マスター。久しぶりだな」 マスター「お久しぶりです智葉さん」 京太郎(知り合いか) 客A「麻雀したいんですけど、いいですか?」 京太郎「あ、はい。ご注文いただいてるので半荘一回無料です」 客A「んじゃ使います。オッケーだって」 客B「三麻かー久しぶりだなー」 客C「ほんとは4人だったら良かったんだけどね」 京太郎「なら自分が混ざりましょうか?混ざってもいいならですけど」 客A「ここそういうサービスもあったんだ。んじゃお願いします」 智葉「……賑わっているようだな」 マスター「ええ。ありがたい限りです」 智葉「充実してるか?」 マスター「これ以上ないほどに」 智葉「それはよかった」 京太郎「ありがとうございましたー」 京太郎「よしテーブル拭きますか」 マスター「そのままテーブルのほうは片付けにはいってください」 京太郎「でもお客様まだいらっしゃいますよ?」チラ マスター「この方は私のお客様ですから」 智葉「いや、もう帰るよ」 マスター「そうですか」 智葉「次は私も麻雀をやらせてもらおうかな」 京太郎「お、お待ちしております」 智葉「それじゃ」 カランカラン 京太郎「……どういった関係なんですか?」 マスター「昔お世話になった人の娘さんです」 京太郎「へぇ……どっかで見たことあるような気がするんだけどなー」 マスター「麻雀を続けてれば気付くことがあるかもしれませんね」 京太郎「?」 京太郎「お疲れ様でしたー」 カランカラン 京太郎「さ、帰って晩御飯作りますかー……ん?」 理沙「」ビクン! 京太郎「…………」 理沙「…………」 京太郎「何やってるんですか?」 理沙「た、たまたま」 京太郎「へぇ……」 トコトコ ギュ 理沙「!?」 京太郎「手、冷えてますよ。暖かくなってきましたけど夜は冷えるんですから」 理沙「……っ!」 理沙「仕事帰り!」プンスコ 京太郎「わかってます。たまたま近く通っただけなんですよね」 理沙「」コクコクコク! 京太郎(ほんとはちょっと待ってたんだろうな……) 京太郎「せっかくたまたま会ったんでどっか食べに行きましょうか」 理沙「……来て!」 京太郎「……?」 ───────── ────── ─── 理沙「上がって」 京太郎「ひゃい」 京太郎(ま、まじかよ……お、おおおおお、女の人の部屋だ) 京太郎(どことなく良い香りするような……駄目だ駄目だ駄目だ!雑念を払え雑念を払え雑念を払え!) 京太郎(ここで変な行動見せて嫌われたくない。大丈夫、俺の心は林の如く!) 京太郎(てか良い部屋住んでるなー……あ、下着干してる) 京太郎(ああいうのはいてるのか……) ムスコ(ん?出番かい?) 京太郎(うおおおおおおおおおおおお!静まれえええええええええええええええ!!) 理沙「ここ座ってて」 京太郎「は、はい」 京太郎(あ、カレーの良い匂いしてきた。作り置きしてたのかな?カレーなら簡単に出来るし俺もしてみようかな) 京太郎(……お、落ち着かない。なんかお洒落だし可愛いし) 京太郎(隣に座ってる熊さん気になる。こいつをいつも理沙さん抱いてんのかな……) 京太郎「……くぁいいな」 理沙「何が?」 京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp」 理沙「? 持ってきた!」 京太郎「カレー……とスティックサラダですか」 理沙「嫌い?」 京太郎「まぁ……サラダって少し苦手なんで」アハハ 理沙「食べなきゃ駄目!」 京太郎「みさきさんにもそれ言われました」 理沙「当たり前!」 京太郎「あ、美味しい!」 理沙「よかった」 京太郎「正直母さんのより好みかも」 理沙「」テレテレ 京太郎「うめー」ガツガツ 理沙「……」クス 理沙「おかわりもある」 京太郎「やったー!」 京太郎「おかわり!」 理沙「早い!?」 京太郎「あー、満足です」 理沙「……京太郎」 京太郎「なんですか?」 理沙「サラダ食べてない」 京太郎「」ギク! 京太郎「あはは……そうでしたかね……」 理沙「……あーん」 京太郎「うぇ!?」 理沙「あーん!」 京太郎(ま、前あーんされた時は店で恥ずかしかったけど、二人っきりの状況だと前以上にドキドキがヤバイ) 京太郎「あ、あーん……あ、このドレッシングいいですね」 理沙「ネットにあった!」 京太郎「手作りってすごいですね」 理沙「あーん」 京太郎「ま、まだするんですか」 理沙「止めたら食べない」 京太郎(よくわかってらっしゃる) 京太郎「あ、あーん」パク 理沙「!?」サッ 京太郎(うあ、理沙さんの指まで口に含んじゃった!?)ドキドキ 京太郎「す、すみません」ミミマッカ 理沙「き、気にしてない」ミミマッカ 京太郎(め、目合わせずれー!) 理沙「て、手洗ってくる」トタトタ 京太郎(流石にやちまったのがわかるぜ……) 京太郎「そ、それじゃ失礼します」 理沙「また来て」 京太郎(き、嫌われてない……よな。また来てって言うくらいだから)ホッ 京太郎「はい、それでは」 理沙「」フリフリ バタン 理沙「」フリフリ 理沙「…………」 ペロッ ピンポーン 京太郎「はいはい」 ガチャ みさき「様子見に来たよ」 京太郎「……なんか久しぶりな気がする」 みさき「そうだっけ?そう言っても一月も経ってないけど」 京太郎「それもそうか」 みさき「まぁそれだけ充実した時間を過ごしてるってことだと思うよ」 京太郎「まぁいいや、上がって」 みさき「ん」 みさき「ここに住み始めて一月経ってるけど結構綺麗に使ってるね」 京太郎「当然!そんなに忙しいわけじゃないからな」 みさき「勉強ちゃんとしてる?」 京太郎「やってる」 京太郎「……学校で」ボソッ みさき「なんで小声になってるの?」 京太郎「……」メソラシ 京太郎「しゅ、宿題もやってる」 みさき「まぁそれならいいんじゃない?成績酷くなければ」 京太郎「が、ガンバル」 みさき「なんか理沙に言い方似てきてない?」 京太郎「そんなこと無い!」 みさき「さっきからほぼ単語だよ」 京太郎「き、気のせい」 京太郎「!」ハッ みさき「あははははは、まぁ暇があれば京太郎に会い行こうとしてるみたいだからね」 京太郎「へ、へぇ」 京太郎(そっか、そうなんだ)ニマァ みさき「……」 みさき「そうそう、京太郎のこと可愛いって言ってたよ」 京太郎「……へ?」 京太郎(可愛いってことは……かんっぜんに年下扱いで恋愛対象じゃないってことだろ!?)ガーン みさき「……なるほどね」ボソッ みさき「もうお昼近いしご飯作ってよ」 京太郎「え!?なんで!」 みさき「どんな料理出てくるのかなって思って。いつも作ってるのでいいから」 京太郎「う、わかったよ。じゃぁちょっと待ってて」 トコトコ 京太郎「ってなんでついてくるのさ!」 みさき「駄目?」 京太郎「なんか見られながら料理って恥ずかしいというかなんというか」 みさき「気にしてたら作れないよ。ほら早く」 京太郎「わかったって」 みさき「ん?玉ねぎ水につけてたの?」 京太郎「生野菜も時々食べてんだよ。今回はこれ」 みさき「でもこれ栄養もほとんど抜けちゃうよ」 京太郎「まじ!?」 みさき「うん」 みさき「薄く切ったら広げておいとくだけでいいよ。それで食べてみて、辛味が無理そうならレンジで少しチンしたらいいと思う」 京太郎「それ生じゃないじゃん」 みさき「栄養が抜けきってるよりいいと思うけど?」 京太郎「まぁ……うわぁまじか……」 みさき「これから覚えていけば大丈夫」 京太郎「どうしようこれ?」 みさき「全部抜け切ってるわけじゃないし食べたらいいよ。それにどっちが美味しいって聞かれたら多分水にさらしてたほうだし」 京太郎「じゃぁ作るけど……文句言うなよ」 みさき「そんな念押さなくても」 京太郎「ほい、焼き鳥。串に刺してないしフライパンで焼いたけど」 みさき「……正直びっくりした」 京太郎「」ドヤァ みさき「そのドヤ顔やめて。焼き鳥のタレを自作したことにびっくりしたよ」 京太郎「ググった」 みさき「それは言わなくもわかるから。でもそうやって覚えていくものだからいいんじゃない?」 みさき「ごちそうさま。うん、味も美味しかったよ」 京太郎「よかった」ホッ みさき「それじゃ仕事あるから帰るね」 京太郎「土曜日も仕事なんだ」 みさき「まぁそんなものだよ」 みさき「あ、おじさんとおばさんに電話してあげなよ?おばさん少し寂しがってたよ」 京太郎「そういや電話もメールもしてなかった」 みさき「それじゃ」 バタン 京太郎「……かけてみるか」 プルルルル プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「あ、もしもし。俺俺」 ガチャ プープー 京太郎「……」 プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「もしもし。京太郎だけど……流石に酷くない?」 京太郎母『オレオレ詐欺かと思ってつい切っちゃったわ』 京太郎「名前言わなかった俺も悪いけどさ。ていうかオレオレ詐欺って良い方古いし」 京太郎母『え?ほんと?』 京太郎「振り込め詐欺って言うんだよ」 京太郎母『京太郎の口座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』 京太郎「……もういいや」 京太郎母『元気でやってる?』 京太郎「電話かけて現状報告するぐらいにはね」 京太郎母『ちょっと学校のこととか聞かせてよ』 京太郎「いいよ」 京太郎「そういやバイト始めたけど来月……いや再来月ぐらいから食費ぐらい自分で出せると思うけど」 京太郎母『あ、そうなの?でもそれは京太郎が自分で使うお金にしていいわよ』 京太郎母『あんたが自分で稼いだお金だから自由に使いなさい』 京太郎母『あ、少しは貯めたほうがいいと思うけどね』 京太郎「うん、じゃあそうするよ」 京太郎母『あんまり変な使い方しないようにね』 京太郎「わかってる。父さんにもよろしく言っといて」 京太郎母『はいはい』 ガチャ 京太郎「……そっか、自分で初めて稼いだお金だったな」 京太郎「うわぁ、そう思うと使うの躊躇っちゃいそう」 京太郎「大切に使お」 ―――月曜日――― 京太郎「んじゃ!」 「ばいばーい」「また明日ー」「じゃあなー」 京太郎「今日もバイト~♪」 京太郎「ん?」 淡「あれ?きょーたろーじゃん!学校帰り?」 照「今からバイトだと思う」 京太郎「そうです」 淡「へー、大変だねー」 京太郎「好きでやってることだから特に大変じゃないな。時々麻雀打てるし」 淡「それいいよね。私もやろうかなー」 照「うちはバイト禁止」 淡「知ってる。言ってみただけ」 京太郎「そっちは?」 淡「テルがお菓子を買いに出たのについてきたんだよ!」 照「欲しいのが学校の近くになかったから」 京太郎「お菓子好きなんですね」 照「うん」 淡「今からまた学校だけどね。部活だし」 淡「しょーじき打たなくても結果わかってるんだけどねー」 照「慢心は良くない」 淡「でも他の人ら弱いし。うちのチームにも……」 照「……」 京太郎「チーム?」 淡「そうそう、うちの学校って部活内でチーム組んでやってるんだよ」 淡「それで成績の良かったチームが大会に出られるんだ」 京太郎「へぇー、変わったことしてんだな」 淡「うちのチームはテルと私、あとスミレがいるから負けようがないんだよね」 京太郎「それは強そうだ」 淡「きょーたろーと打ってたほうがいいよー」 照「大会出るためだし仕方無い」 京太郎「なんか少し嬉しいかも」テレテレ 淡「打ち筋は微妙だけどね」 京太郎「…………」 淡「でも私の練習相手にはうってつけだし」 京太郎「はいはい。うちに来てくれれば練習相手にでもなんでもなってあげますよーだ」ブー 淡「あ、ちょっとむくれた顔かわいーかも!」ウリウリ 京太郎「ちょ、やめろって!同じ一年にかわいいとか言われるとなんか屈辱だわ!」 淡「私は麻雀の実力的に高校100年だから」ドヤ 京太郎「俺に負けるくせに」 淡「なにをー!!」 照「淡、そろそろ」 淡「むー、首洗って待っててよ!暇な時に行くから!」 京太郎「ご来店お待ちしておりまーす」 京太郎「おわ!時間ぎりぎりじゃんか!急げ!」 京太郎「昨日一昨日と面白いことなかったなぁ……今日はバイトすらもないしなぁ」 京太郎「しゃーない、ネトマするか」 ~♪ ~♪ 京太郎「ん?二つ着信音なったな」 淡 >麻雀しよー(>v<) 京太郎「あいつ部活はいいのか?もう一人は……」 理沙 >おしゃべり! 京太郎「仕事休みだったのか、どこに行って喋ろう……あ」ピコン 京太郎 >雀荘行って麻雀打ちませんか?他の人も呼ぶことになると思うんですけど 理沙 >わかった! 京太郎「よし、じゃぁ淡のほうにも連絡して」 京太郎 >いいぞ。ついでにこないだ言ってたプロと打たせてやるよ 淡 >ほんと!?やったぁ!(≧v≦)♪ 京太郎 >それでもう一人連れて来て欲しいんだけど、できれば照さんはやめてくれ 淡 >なんで? 京太郎 >ガチで打とうってわけじゃないのに、あの人プロがいると絶対本気になるだろ 淡 >あー・・・うん、なると思う 淡 >わかった。誰か連れてくねー 淡 >どこ行けば良い? 京太郎 >えっと――――― 京太郎「……オッケーかな。よし出かけよう」 京太郎「あ、理沙さーん」 京太郎「すみません、おまたせしました」 理沙「大丈夫」 京太郎「多分他に呼んだ人はもうすぐ来ると思うんですけど……」 淡「おまたせー」ダキ! 理沙「!?」 京太郎「おわっ!?淡!?」 京太郎(せ、背中に素晴らしい感触!!!!以外とあるな!!) 理沙「離れる!!」グイ 淡「うわっとっと」 京太郎(くそ!淡のくせに俺をドキドキさせるとは……男の本能には逆らえぬぞ)ドキドキ 菫「すまない。まったく……礼儀を弁えろ」 淡「ごめんなさーい」 照「……野依プロ」 京太郎「……ねぇ淡さん」 淡「何?」 京太郎「なんで照さん呼んだの?この人やばいくらい本気になっちゃうじゃん。俺泣いちゃうよ?」 淡「ほんとはスミレだけのつもりだったんだけど、ついてきちゃった」 菫「淡が普通に自慢してたからだな」 京太郎「お前なー!!!」ムニー 淡「ひっふぁらふぁいれー!」 京太郎「はい、ということで最後の一戦以外、照さんは本気で打たないこと」 照「納得いかない……」 京太郎「納得してください。普通に打つ分にはいいですから」 京太郎「ごめんなさい、理沙さん。大丈夫ですか」 理沙「」コクリ 京太郎「わかりました」 京太郎「それと取る部屋一つでいいですか?一人あぶれちゃいますけど」 菫「あぁ、今日は遊びに来ただけだしな。打たない時は誰かの後ろにでもついてるさ」 淡「問題無いよ」 照「わかった」 ───────── ────── ─── 菫「本日はありがとうございました」 理沙「……っ!」 菫「京太郎も。この機会を設けてくれたことに感謝する。実に有意義な時間だった」 京太郎「遊びに来ただけって言ってたのに一番真剣にやってたの菫さんでしたしね」 菫「まぁトッププロに教われるなんて滅多にあるわけではないからな」 淡「私も色々わかったしね」 京太郎「最後のほうはダブル立直しなくなってたな」 淡「私はさいきょーだけど、打ち方ちゃんと考えないとって……」 淡「思ったから」ボソボソ 京太郎「……頑張れよ」 淡「きょーたろーに言われるとむかつく!!」 京太郎「はいはい」 照「……再戦したい」 京太郎「あとちょっとだったじゃないですか」 照「でも野依プロは一度も振り込んでない」 照「他家が高い手の時は全部安手で流されてる」 照「まだまだ本気じゃない」 京太郎「そうだったんですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「ま、まぁまた機会があると思いますから」 照「じゃ、あs」 菫「野依プロも予定があるだろ」チョップ 照「痛い……」 菫「すまないな。こいつ麻雀となると良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ突き進んでしまうから」 京太郎「気にしないで下さい」 淡「野依プロ!」 野依「!」 淡「また打って頂けたら嬉しいです」ギュ 野依「……っ。わ、わかった」 淡「ありがとうございます」ニコッ 京太郎「淡が……敬語を使ってる……」 淡「私だって使うべき時は使うよ!!」プクー 菫「ほら、そろそろ帰るぞ」 淡「わかった。またねー」ブンブン 照「また」 菫「ありがとうございました。それでは」 京太郎「さて、皆帰りましたね……理沙さん?」 理沙「?」 京太郎「もうちょっと喋ってくださいよ」 理沙「!?」 京太郎「麻雀教えてた時は普通だったのになんでそれ以外の時はほぼ喋らないんですか」 理沙「……っ!」 理沙「き、緊張」 京太郎「……へ?」 京太郎「それだけですか?え?」 理沙「……………………」コクリ 京太郎「…………はぁ」 京太郎「今度は一日中喋りましょう。話す練習しないと」 理沙「わかった」 京太郎「ていうか俺と一緒の時みたいに喋ればいいのに」 理沙「……っ。きょ、京太郎……は……」 理沙「話しやすい…………」ギュ 京太郎(理沙さんが接続詞……だと……!?) 京太郎(お、俺との会話が理沙さんの成長を促してるのか!!)パァァァ 京太郎「理沙さん!」ガシッ 理沙「!?」 京太郎「頑張りましょう!」 理沙「わ、わかった?」 京太郎「とりあえずご飯食べにいきましょう!」 理沙「どこ?」 京太郎「うーん……理沙さんってラーメン食べます?」 理沙「結構好き!」 京太郎「あっさりとこってりどっちが好きなんですか?」 理沙「あっさり」 京太郎「俺もあっさりのほうが好きなんですよ!それじゃこないだ見つけたとこ案内しちゃいますよー!」 理沙「」クスッ 京太郎「ほら!れっつごーです!」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「……お客さんいなくなっちゃいましたね」 マスター「この時間帯は仕方ないです」 マスター「休憩がてらコーヒーでも入れましょうか」 京太郎「お、ありがとうございます」 京太郎「ついでにケーキももらっていいですか?これはお金払いますんで」 マスター「ふむ……サービスでだしますよ。京太郎君には頑張ってもらってますしね」 京太郎「やった!」 マスター「今日のコーヒーはAAという品種です」 京太郎「お店には出してないやつですね」 マスター「ええ。今まで取り扱ってなかったのですが出してみようかと思っているものです」 マスター「一番近い味のものはブルーマウンテンですね。同じ品種ですので」 京太郎「ブルーマウンテンなら知ってますよ!缶コーヒーのやつですよね」 マスター「正確には缶コーヒーのものはブルーマウンテンとは違います」 京太郎「そうなんですか?」 マスター「ええ。詳しいことについては調べてください。本来のブルーマウンテンは輸出量が少ないため価格が高いのです」 マスター「その為、コーヒーについてしっかり調べている方ならば同じ品種で味も近いこちらのAAを選ぶと思います」コト 京太郎「ふぁぁ、いい香りぃ」 マスター「この芳醇な香りも特徴の一つです。ブルーマウンテンも同じです」 マスター「本物を使っていたとしても、缶コーヒーにすればこの香りはとんでしまいますから、どちらにせよ間違っていると言わざるを得ないです」 京太郎「今日は饒舌ですね」 マスター「……すみません、語りすぎてしまいました」 京太郎「いえいえ、普段こんなに喋るマスター見れませんから」 京太郎「それにコーヒーのことがほんとに好きだって伝わってきたので自分も楽しく聞けました」 マスター「……そうですか。それは良かったです」 カランカラン 恒子「やっほ!久しぶり!」 京太郎「いらっしゃいませ。久しぶりって……会ったの先週ですよね?」 恒子「細かいことは気にしなーい」 健夜「早いよこーこちゃん!」 理沙「ふぅ」 みさき「落ち着き無いね」 京太郎「あれ?仕事帰りかなんかですか?」 みさき「うん。といっても私は後から合流しただけだけどね」 恒子「すこやんがうちに泊まるからどっかで時間つぶそー、ってなってここにきたんだよ」 健夜「それで京太郎君のとこだし理沙ちゃんも誘ったんだよ」 恒子「ものすごい喰い気味に来るっt、もがっ」 理沙「…………」パッ 恒子「ナンデモナイデス」 京太郎「ははは、仲良いんですね。とりあえず座ってください」 理沙「……わかった」 京太郎「……」 みさき「んー……結構似合ってるんだね、制服」 京太郎「ほんとですか?言われたことなかったので嬉しいです」 理沙「!!……っ」 理沙「」アワアワ 理沙「……っ!」フイ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「な、なんでもない」 恒子「」ニヤニヤ 健夜「…………」 ゴツン 恒子「いたっ!?なんで叩くのさ!」 健夜「え?こーこちゃんとLINEでやり取りしてたの?」 京太郎「まぁ」 恒子「いやぁ、この子ノリいいからつい私もノっちゃう」 恒子「気になっちゃう?」 健夜「いや、そんn「気になる!」」 恒子「それじゃぁ見せちゃおう」 京太郎「え?いいんですか?」 恒子「なんかまずいやり取りあったっけ?」 京太郎「まぁ俺に害は無いからいいんですけど」 恒子「? まぁいいや」 恒子 >やっほー!! 京太郎 >どうも! 恒子 >私達は出会って間もない……そこで仲を深める為良い画像をあげよう 京太郎 >お、どんなですか 恒子 >活目してみよ! 恒子 >【健夜の寝顔画像】 恒子 >かわいいでしょ( ・´ー・`) 京太郎 >すごく…可愛いです… 恒子 >でしょでしょ? 恒子 >でも京太郎君的には野依さんの画像が良かったかな? 京太郎 >…ノーコメントで 恒子 >くふふ、恥ずかしがっちゃってー 恒子 >まぁ持ってないんだけどね 京太郎 >なんで聞いたんですか!? 恒子「ほらノリいいでしょ?」 健夜「……ねぇ、なんでこんな画像持ってるのカナ?」 恒子「……そっかー、撮ったって言ってなかったかー」 健夜「もーーー!!!」ポカポカポカ 京太郎「やっぱりこうなった」 健夜「京太郎君も!画像保存なんてしてナイヨネ?」 京太郎「……ノーコメントで」 健夜「……」ジリジリ 京太郎「ひぃ!?」 みさき「ねぇ」クイクイ 理沙「?」 みさき「~~~~」ボソボソ 理沙「!?」ミミマッカ 恒子「それじゃまた来るねー」 健夜「バイバイ」 みさき「あとちょっとバイト頑張ってね」 京太郎「はい、それでは」 理沙「……」フリフリ カランカラン マスター「閉店まで少し時間がありますが、お客様もいらっしゃいませんし片付けに入ってください」 京太郎「了解です」 京太郎「お疲れ様でしたー」 マスター「お疲れ様でした」 カランカラン 京太郎「さてと……」 ピンポーン ガチャ 理沙「!?」 京太郎「急に来てすみません。上がっていいですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「えっと……今日なんかありましたよね?」 理沙「……」 京太郎「勘違いならすみません。ただ元気無いように見えたので」 理沙「…………」 ギュ 京太郎「り、理沙さん!?」 理沙「……大丈夫」 理沙「ちょっとだけこのまま」ギュウ 京太郎(い、いきなり抱きついてくるなんて……)ドキドキ 京太郎(この行き場の無い手はどこにやればいいんだ)フラフラ 京太郎「で、結局何があったのですか?」 理沙「……振り込んだ」 京太郎「え?」 理沙「……」 京太郎(あー……理沙さんって防御力?の高い打ち手だってwikiに書いてたな) 京太郎(自信あったけど振り込んじゃったから少し落ち込んでるってことか) 京太郎(えっと……えぇい!言えることは何もねぇ!!情けねぇ!!) 京太郎(でもこうしてくれるってことは少しは頼りにしてくれてるってことだ!ままよ!)ナデナデ 理沙「……ありがと」ボソ 京太郎「……どういたしまして」ボソ 京太郎(なんか恥ずかしいぞ)ナデナデ 理沙「……写メ」 京太郎「写メがどうしたんですか?」 理沙「あげる」 京太郎「まじっすか!」 理沙「待って……」 理沙「……なかった」ショボン 京太郎「無理しなくっても……」 理沙「……今撮る」 ピロリン 理沙「……上手く写らない」ショボン 京太郎「お、俺が撮ります」 京太郎(勢いで言っちゃったけど手震えるよー)ブルブル 京太郎「い、いきますよ」 理沙「……」 京太郎「好きなもの思い浮かべてください」 理沙「……」ニコ カシャ 京太郎(おぉ!めちゃくちゃ良い顔撮れた気がする) 京太郎(……なんだろう、この微笑んだ顔見てるとドキドキする)ドキドキ 理沙「見せて」 京太郎「は、はい」 理沙「……もっかい」 京太郎「なんでですか!良い表情じゃないですか!」 理沙「は、恥ずかしい」 京太郎「やです!これがいいです!」 理沙「もっかい!」プンスコ 理沙「わ、わかった。それでいい」ゼーゼー 京太郎「そ、そうですか」ゼーゼー 理沙「……ぷ」クスクス 京太郎「あはははははは」 京太郎「何やってんですかね」 理沙「不毛!」 京太郎「ほんとですよ」 理沙「楽しかった」 京太郎「そうですね」ニコ 理沙「!」ドキッ 理沙「お、おなかすいた」 京太郎「おわ!もう8時半だったんですか」 理沙「作る!」 京太郎「それじゃ手伝います」 ───────── ────── ─── 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「それじゃそろそろ帰りますね。時間も結構遅くなっちゃいましたし」 理沙「」コクリ 京太郎「それでは失礼しました」 理沙「バイバイ」フリフリ バタン 理沙「……京太郎」 ドキ ドキ 理沙「???」 京太郎「理沙さんの画像を手に入れてしまったぞ」ドキドキ 京太郎「しかも超絶可愛い」 京太郎「……壁紙にしようかな」 京太郎「いやいやいや、ばれたら恥ずかしいし」 京太郎「……ロック画面は壁紙表示されないしばれないかな」 京太郎「でもでもでも、いじってる時に見られたら……」 京太郎「でも…………」 京太郎「あぁ!もう!画像一枚で何悶えてんだ俺は!」 京太郎「やっぱやめておこう、恥ずかしいし」 京太郎「…………パソコンに送っとくか、消えたらやだし」 京太郎 >明日は日曜ですね 京太郎 >何か予定ありますか? 理沙 >休み! 京太郎(よし!遊園地誘うぞ!このチケットがあるからな) ───────── ────── ─── 京太郎「え?何これ?」 みさき「見たらわかるでしょ」 京太郎「遊園地の一日フリーパスチケットが二枚」 みさき「そうそう。仕事先でもらってきたの」 みさき「ほんとは理沙でも誘って行こうかなって思ったんだけど……」 みさき「今回は京太郎君にあげるよ」 京太郎「まじで!」 みさき「まぁ誘う人は結局変わらないと思うけどね」 京太郎「あはは……」 ───────── ────── ─── 京太郎(チケットくれたみさきさんには感謝だぜ!) 京太郎 >よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >チケット二枚あるんでタダでいけるんですけど 京太郎「……あれ、返事来ない……既読はついてるけど」 京太郎「ま、まぁすぐに返せないことあるし……」 京太郎「」ソワソワ ~♪ 京太郎「きた!」ガタッ! 理沙 >行く 京太郎「っしゃーーー!!!!」 ドンドンドン! 京太郎「ひぃ!?ごめんなさい!」 京太郎「……思わず壁ドンが来るぐらい叫んじまった」 京太郎「理沙さんと遊園地デートかぁ」デヘヘ 京太郎 >あの…よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >フリーパスチケットが二枚あるんでタダでいけるんですけど 理沙「!?」 理沙「」ソワソワ 理沙 >デート誘われた! 理沙 >どうしよう! みさき >行けばいいと思うよ みさき >京太郎君でしょ? 理沙 >みさきすごい! みさき >それ以外にいるの? 理沙「……」 理沙「」ソワソワ ウロウロ 理沙 >行く 京太郎 >ありがとうございます!集合場所とか時間はまた今度決めましょう 理沙「!!」プンスコ 理沙「服!」 バタバタ ―――5月5日――― 京太郎「一時間前に着いちゃったな……まだ理沙さんはいないよな。当たり前だけど」ドキドキ 京太郎「髪型とか大丈夫かな……でもここまできたら直せないし」 トントン 京太郎「服装もこれで良かったのか……」 京太郎「違和感とか無いよな。うわぁ、緊張してきた」 トントン 京太郎「大丈夫だよな、きっと大丈夫、大丈夫に決まってる……って思いたい」 「大丈夫」 京太郎「そうだよな……え?」 理沙「おまたせ」 京太郎(な、なんかいつもより綺麗に見える。いやいや、いつも綺麗だけどさ!)ドキドキ 京太郎(けどやっぱ普段は可愛いって感じだけど今日は綺麗な感じというか)ドキドキ 京太郎(この理沙さんと一日遊園地デートなんだよな。やばいよ、心臓が凄く鳴ってるのがわかる)ドキドキ 京太郎(と、とりあえず遊園地行かなきゃ!) 京太郎「い、行きましょうか」ドキドキ 理沙「」コクリ 京太郎「えっと……よしあってますね。違うバス乗ってしまってたらどうしようと思いましたよ」 京太郎「ははは……」 理沙「……」 京太郎「……」 京太郎(うまく喋れねぇ……理沙さんも口数少ないし) 京太郎(ほんとは来たくなかった……とかじゃないよな) 京太郎(ダメだダメだ!まだ今日始まったばかりじゃないか!ここから盛り上げていかないと!)グッ 理沙「……」 ドキドキ 京太郎「さ、着きましたよー!」 理沙「」プンスコ! 京太郎(理沙さんの頬が膨らんでる!期待してくれてるってこと……だよな?) 京太郎(理沙さんも緊張してるのか) 京太郎(そんなことあったりするのか?いつも通りに見えるけど……) 京太郎(いや、理沙さんのことばかり考えてて俺が固くなってちゃダメだ!) 京太郎(うおっしゃ!楽しむぞー!!!)オー! 理沙「?」 京太郎「さてまずどこから行きましょうか?」 理沙「どこでも!」 京太郎(最初っからジェットコースターってのもアレだしなー。なんか無いかな……お) 京太郎「これなんかいいんじゃないですか?レーザーをかいくぐってゴールするアトラクション」 京太郎「二人で一緒に出来るみたいですよ」 理沙「面白そう!」 京太郎「それじゃ行って見ましょうか」 理沙「」ソワソワ 京太郎「なんかあれですね……カップル多いですね」 京太郎「もしかしたら俺達もそう見られてるかも……なんて」ポリポリ 理沙「!」カァァ 京太郎「あ、えっと……冗談……です」カァァ 京太郎「順番回ってきましたね」 理沙「」コクリ 京太郎「一番難関コース選びましたけど、頑張りましょう!」 理沙「頑張る!」 京太郎「お、ほんとにレーザーが伸びてますね。これに三回当たるとゲームオーバーか」 京太郎「まぁ最初の部屋は余裕そうですね。ほっ!っと」 理沙「行く!……!」ピョン グラ 京太郎「おっと」ダキ 京太郎「大丈夫です……か……あ」 理沙「!?」 京太郎(顔が近い!それに良い匂いが……) 理沙「ご、ごめん!」バッ 京太郎「あ!そっちは」 ブー 京太郎「あちゃー」 理沙「ご、ごめん」シュン 京太郎「まぁまだ一回目ですし。後二回当たらなければ問題無しです」 理沙「……頑張る!」プンスコ! 京太郎「さてここまで順調に来れましたけど……」 理沙「動いてる!」 京太郎「ここは難しそうですね」 京太郎「えっとここはこっちから……よし」 京太郎「理沙さんいけますか?」 理沙「……」ウー 京太郎「理沙さん理沙さん。手出してください」 理沙「? わかった」サッ 京太郎「はい。俺が支えになりますから」ギュ 京太郎「これならいけますよね」ニコ 理沙「……ありがと」ピョン 京太郎「最後のとこですが……」チラ 理沙「?」 京太郎「いえ、なんでもないです」 京太郎(手離さないのかな……ちょっと恥ずかしい……) 京太郎「……一緒に飛びましょうか」 理沙「……」コクリ 京太郎「それじゃ行きますよ。せーのっ!」 ピョン 京太郎「やった!これでクリアですよ!」パァァァ 理沙「」クス 京太郎「お昼何食べます?そろそろ良い時間ですけど」 理沙「」ソワソワ 京太郎「ファーストフードですかね、やっぱり。あ、味噌ラーメン専門店とかありますよ」 理沙「こ、これ!」 京太郎「え?もしかして……お弁当ですか?」 理沙「…………」コクリ 京太郎「ひゃっほーーーー!!」 理沙「!?」 京太郎(まじかまじか!!初デートで手作り弁当とか都市伝説かよ!!) 理沙「み、見られてる」アセアセ 京太郎「すみません、思わずテンションあがっちゃいました」テヘペロ 理沙「座れるとこ!」 京太郎「そうですね、行きましょう」 京太郎「開けていいですか?いいですよね」ワクワク 理沙「いい」 京太郎「さてさて中身は……おお!サンドイッチ!!ポテトサラダと唐揚げも入ってる!うまそーー!!」 理沙「手拭き!」 京太郎「あ、ありがとうございます。それじゃ、いっただっきまーす!」 京太郎「モグモグ……うめーー!!なんだこれ!自分で作ったサンドイッチもう食えねーよ!」 京太郎「ポテトサラダも、これマスタード入ってるんですか? いいですねこれ」 京太郎「唐揚げも味付けが美味し過ぎてとまんない!父さんが食べたらビールが美味い!って言いそうだ!」 理沙「ゆっくり食べて」ニコ 京太郎「はーい」 京太郎「いやー美味しかったです」 理沙「よかった」 京太郎「また食べたいくらいです!」 理沙「」テレテレ 京太郎「さて次は……あれなんてどうですか?」 理沙「お化け屋敷……」 京太郎「なんか有名な人がプロデュースしてるみたいですよ。知らないですけど」 理沙「華道家!」 京太郎「へぇー。なんか華道とお化け屋敷って結びつきませんね」 京太郎「でも去年もやってたみたいですからきっと怖いんですよね」ゴクリ 京太郎「行って見ましょうか」 キュ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「他の行こう」 理沙「……こわい」ギュ 京太郎「」キュン 京太郎「わ、わかりました。他のアトラクションに行きましょう」ドキドキ 京太郎「ジェットコースター行きましょう!」 理沙「一回転!」 京太郎(お?結構乗り気だ。こういうのは好きなのかな?) 京太郎「では行きましょうか」 京太郎「なんかこのコースターが発進する前から発進して上ってる時って少しドキドキしますよね」 理沙「」コクリ プルルルルルルルルルル ガタン 京太郎「お、来ましたね。上がってきました、テンションもコースターも!」 理沙「……寒い」 京太郎「みさきさんばりの毒舌ェ……お、おわわあああああああああああ!!」 理沙「~~~~~!!!!!」 京太郎「あははははは、結構良かったですね」 理沙「良かった!」 京太郎「髪乱れちゃってますよ」ナデナデ 理沙「京太郎も」ナデナデ 「すみません、早く降りてもらっていいですか?」 京太郎「す、すみません!」 理沙「」カァァ 京太郎「あはは、怒られちゃいましたね」 理沙「……」 ギュ 京太郎「!?」 京太郎(理沙さんから手を握ってきた!?デートのテンションなのか!?) 京太郎「く、クレープでも買いますか?」 理沙「……うん」 京太郎(……理沙さんは俺のこと好きなのだろうか……) 京太郎(俺はどうだろう?俺は―――) 京太郎「もうすぐ帰る時間ですね」 京太郎(なんかあっと言う間だったな。楽しい時間はすぐ過ぎるんだよなー) 京太郎(うん。今日一日、すっごい楽しかった) 理沙「」コクリ 京太郎「最後にあれ乗りますか」 理沙「観覧車!」 京太郎「やっぱ定番ですよね」 理沙「いこ!」プンスコ! 京太郎「はい!」 理沙「綺麗!」 京太郎「そうですね」 京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ) 京太郎(けど、本当に綺麗だ) 京太郎(……ここだ。ここしかない) ドクン 京太郎(デートで二人きり、誰もいない場所、綺麗な夜景の見える観覧車の中……きっとこんな機会はもうない) ドクン ドクン 京太郎(ここで言え!) ドクン ドクン ドクン 京太郎「理沙さん!」 理沙「何?」 京太郎「聞いてください」 出会って一ヵ月半 いつからだろうか? 理沙「……」ドキドキ 理沙さんの少し落ち込んだ姿を見た時? 初めて手料理を振舞って貰った時? 京太郎「俺、理沙さんのこと―――」 俺のことをプロ仲間に話していると知った時? お互い名前を呼び始めた時? いや、初めて話して麻雀を教えてもらった時からきっと――― 京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」 惹かれていた気がするんだ
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. 陽を遮る新緑、安らかにそよぐ風、人から見れば涼しげな制服を着ている私 ある夏の、昔の、私 京太郎「こんなところにいたのか」 泉「たまには一人になりたいときがあるんです」 京太郎「へーじゃあ俺帰るな」 泉「どうしてそうなるんですか!?」 京太郎「いや、だって一人がいいんだろ?」 泉「京太郎は特別です……って何言わせるんですか!まったく!」カァァ 京太郎「じゃあ隣座るな」 泉「ど、どうぞ」 京太郎「ありがとさん……っと」 彼は須賀京太郎 私をいつも慰めてくれる人 私をいつも救ってくれる人 私をいつも励ましてくれる人 私といつも一緒にいてくれる人 私の親友 私の……好きな人 京太郎「そういえば、今年もそれ着てるんだな」 泉「この制服のことですか?」 京太郎「そうそう、いつも寒くないのか?」 泉「元々暑がりでしたし、女子高生になったら大胆にしてみよ思とったんで、まあ」 京太郎「それを三年間も着続けてるってのもな」 泉「一年中半袖着てる人みたいですよね」 京太郎「たしかにそんな感じだな……」 小学校や中学校でいたな、あまり友だちいなさそうだったけど …………あれ、私に友だちがいないのってひょっとして……いやいや、この服かっこいいから大丈夫、うん 泉「……でも、もう三年生ですか」 京太郎「二年のときに急に三箇牧が廃校になって千里山が共学になって転校して」 泉「二年のときは咏ちゃんたちと全国行きましたね」 京太郎「今年の全国はどうなることやら」 泉「心配ですよね……私が部長でいいのかどうか」 京太郎「あーいや、それに関しては保証しておく、泉なら大丈夫だ」 京太郎「咏なんかに任せたらどうなるかわかったもんじゃないからな」 京太郎「だから自信持ってくれよな」 泉「ふふっ、おおきに」ニコッ 京太郎「まあ……どうってことねえよ」 ずっと私の顔を見ていた目がそれる 思わず私も目線を膝の上へ移す 彼に私の赤い顔が見えないようにしてしまう こうしていると、また想ってしまう ……あのときは諦めたけど、やっぱり 泉「……好き」ボソッ 京太郎「ん?なんか言ったか?」 泉「い、いえ!何も!」 京太郎「そうか……あ、もうすぐ部活だな」 京太郎「それでは行きましょうか、お姫様」スッ 泉「まったく、京太郎ってば」ガタッ そうして、彼の手を取って立ち上がろうとしたそのとき―――― 泉「わわっ!」ズルッ 足がもつれて転んだ私が倒れ込んだのは―――― チュッ あれ? 京太郎「…………」 泉「…………」 今の唇の感触……これは、そういうこと? 京太郎「す、すまん!先行ってるな!」タッタッ 泉「は、はい……」 呆然と立ちすくみ……へたりこむ 私の初めてが……たしかに彼に奪われるのが本望やったけど、まさか、こんな形で…… 泉「はぁ……」 人差し指を唇に当ててみる、ほんのりとした温もりは、やがて顔中に広がっていった 京太郎「仕返しだ!」 泉「……は?」 京太郎「俺は泉に初めてを奪われた!だから仕返しをする!」 私は奪われたものだと思っとったんやけど…… 泉「……って、わかりましたから!静かにしてください!」 京太郎「ん?今わかったって言ったよね?」 泉「いっ!……言ってしまいました…………」 泉「それで、何をすればいいんですか?」 京太郎「キス!」 泉「さっきやったやないで……え?」 泉「今、キスって……」 つまり、今度は恋人みたいにってこと…… 京太郎「そう!泉のヘソに!」 泉「……は!?」 んなわけないか 泉「お、おへそ、ですか?」 京太郎「実はな……俺、臍が好きなんだ」 泉「な、なぜ……?」 京太郎「長くなるけどいいか?」 泉「やめておきます」 言いたくてたまらないような顔、本当に好きなんやろう 泉「ふふっ」 京太郎「で、いいのか?」 泉「え?」 京太郎「一応同意はほしいんだ、じゃないと愉しむに愉しめないし」 彼には散々振り回されていた、私もそれなりに彼を振り回していた せやったら、このくらい…… 泉「私たちの間に、遠慮とかそんなもの必要ないですよ」 泉「せやから……」ススッ 泉「…………どうぞ」カァァ ……大丈夫じゃないですね、これ 京太郎「んじゃ……」チュウ 泉「んっ……」 京太郎「はぁ…………はぁ……」 息荒すぎやしないですかね!? 京太郎「いぃ……」レロッ 泉「ひゃぅ!」 泉「な、舐めないでぇ……っ!」 京太郎「あぁっ……あぁ!」レロレロ 泉「ゃっ……ぁっ……」 気持ち良くて、気持ちよくて 何も、考えられなくなって とけそうになって、がまんできなくなって 京太郎「はぁっ、はぁっ」レロレロ きもちよくて、きもちよくて 泉「んっ、あっ、…………んんっ!」 思えば、このときからすでに始まっていたのかもしれない 私と、彼の関係が―――― ――――夢は覚める――――
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京太郎「あのちびっ子タコス娘、今日という今日は許さねえ」 京太郎「普段のあの俺への仕打ちはあまりにも目に余る」 京太郎「やれタコスを作れだのタコスを持って来いだのタコスを食べさせろだの」 京太郎「マジで俺は頭にきた」 京太郎「復讐してやる……」 京太郎「まずはタコスの差し入れだ!」 京太郎「いつもいつも頑張っている優希へのタコスの差し入れをしてやる!」 京太郎「おい優希。タコス食うか?」 優希「じょ?」 京太郎「ほら」 優希「おおう。何だいきなり」 京太郎「タコスの差し入れだよ」 優希「別に頼んだ覚えはないが……。うむ。いい心がけだ、犬!」 京太郎「ははあ」 優希「う~ん。おいしいじぇ~」 京太郎「お手製だからな」 優希「褒めて使わす」 京太郎「ふふふ……。タコスを差し入れてやったぜ……。次はiPS細胞で咲と和との子供を作ってやる!」 京太郎「咲、ちょっといいか」 咲「なに京ちゃん?」 京太郎「ちょっとじっとしててな」 咲「?」 京太郎「……」 咲「痛っ」 京太郎「白髪が生えてたんでな」 咲「もう。そういうのは言ってからにしてよ」 京太郎「悪りい悪りい」 京太郎「和」 和「何でしょう」 京太郎「ちょっと髪を触らせてくれないか?」 和「な、なんでそんなこと!」 京太郎「いや咲に頼まれてさ」 和「さ、咲さんが?」 京太郎「前に咲の頭を撫でたことがあったんだけど、変にゴワゴワしててな」 和「頭を……」 京太郎「それを言ったら咲のやつ、ゴワゴワなんかしてないよって怒っちまってさ」 和「それは怒りますよ」 京太郎「んでさ、咲が前に和の髪を触ったらサラサラだったって言ってな」 和「……」 京太郎「俺が和の髪をさわってもゴワゴワだって言うんなら、俺がオカシイだけだろうって話になったんだ」 和「な、なるほど」 京太郎「ちょっと触らせてくれないか?」 和「……そういう訳なら、構いませんけど」 京太郎「すまんな」 京太郎「よし、髪の毛が手に入った!」 京太郎「これを元に卵子を作って俺の精子と受精させてやる!」 京太郎「調べてみたが、どうやらそういうことを秘密裏に請け負う機関があるらしい」 京太郎「ふふふ……待ってろよ……」 京太郎「はい、はい。ええ、分かりました」 京太郎「たった一ヶ月で赤ん坊ができちまうとは……」 京太郎「えっと、この病院に預けてあるらしいな。行ってみるか」 京太郎「すいませーん」 京太郎「ええと、俺の赤ちゃんがこの病院に入院してるって連絡があったんですけど」 京太郎「ええ、はいそうです。須賀です」 京太郎「どうもすみません……」 京太郎「まじかよ……。あんな簡単に通っちまうもんなのか……」 京太郎「すげえなあの裏機関」 京太郎「ええと、この部屋だな」 京太郎「……ドキドキするな」 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「……寝てるな。あ、プレートがある」 京太郎「柔(やわら)と誇(ほこる)……。依頼する時に決めた名前だけど、ちょっと変な名前か?」 柔「すう……すう……」 誇「くう……くう……」 京太郎「まあ、いっか。可愛いもんな。これで晴れて二児の父だ」 京太郎「……マジでどうしようこれ」 京太郎「……おむつが膨れてる」 京太郎「消臭剤が効いてるせいか、臭いは感じないが……」 京太郎「うっ……これはうんちか……」 京太郎「しかも二人とも……」 京太郎「ええっと、あ、替えのおむつが用意されてる」 京太郎「くさっ!」 京太郎「説明通りにやれば大丈夫だよな?」 京太郎「……こういうことしてるとちょっと実感湧いてくるな」 京太郎「手、洗ってくるか」 京太郎「どうすっかな……」 京太郎「あ、そうか。ベビー用品買わないといけないな」 京太郎「しばらく大変そうだなあ」 京太郎「よし、おむつやらなんやら色々揃えたぞ!」 京太郎「育児に役立つ本や器具までありえないほどたんまり買い揃えたぜ」 京太郎「とりあえず大きくなるまでは一人でも育てていけるな」 京太郎「……大きくなった後のことはあとで考えよう」 柔「ぐうぐう……」 誇「すやすや……」 京太郎「……かわいい」 京太郎「……やっぱ母親って必要だよな」 京太郎「遺伝学的には俺と咲、和との子なんだけど」 京太郎「うーん。頼んだら殺されるか」 京太郎「優希に頼んでみようかな。まずいか?」 京太郎「……あ、優希か? おう、いや。あのさ、電話じゃ言いにくいことがあるんだ」 京太郎「明日うちに来れないか? うん。そう」 京太郎「ん、じゃあな」 京太郎「……ふう」 京太郎「どうなることやら」 京太郎「……」 優希「……」 京太郎「……かわいいだろ?」 優希「……」 京太郎「優希?」 優希「誰の……?」 京太郎「え?」 優希「誰の、子供なんだ?」 京太郎「……さあ」 優希「さあって……」 京太郎「拾ったんだ」 優希「……赤ん坊が拾えるわけ無いだろ!」 京太郎「……うん」 優希「お前のか?」 京太郎「……うん」 優希「……あ、相手は」 京太郎「言えない」 優希「ど、どこ行ったんだ?」 京太郎「知らない」 優希「……そうか」 京太郎「……うん」 優希「……ううっ……」 京太郎「ど、どうしてお前が泣くんだよ」 優希「うっ……だって……」 京太郎「泣くなって」 優希「うううぅ……」 京太郎「もう大丈夫か?」 優希「……うん」 京太郎「悪いな」 優希「悪いなってお前なあっ!」 京太郎「……すまん」 優希「謝って済む問題じゃないじょ……」 京太郎「うん」 優希「……これからどうするんだ?」 京太郎「育てようかと」 優希「一人でか?」 京太郎「……そのつもりだったけど」 優希「つもりだったけど?」 京太郎「優希、母親になって貰えないか?」 優希「は?」 京太郎「男親一人だけって可哀想だろ?」 優希「そ、そういう問題か!?」 京太郎「……頼む」 優希「頼むって……」 京太郎「優希、お願いだ」 優希「……それって、結婚するってことか?」 京太郎「……そうなる」 優希「そうなるって……そんな仕方なくみたいな言い方……!」 京太郎「……嫌なら、いいよ」 優希「嫌ならって……」 京太郎「こんなこと頼んで悪かった」 優希「……待って欲しいじょ」 京太郎「……?」 優希「しばらく、時間をくれ……」 優希「……おう」 京太郎「久しぶりだな」 優希「……そうだな」 京太郎「何で部活休んでたんだ?」 優希「来れるわけ無いだろ!」 京太郎「ちょ、大声出すなって」 優希「……ボケ犬」 京太郎「ボケ犬って」 優希「いいじょ」 京太郎「ん?」 優希「いいって言ってんだじょ」 京太郎「……あ。……ああ、うん。そうか」 優希「……クソ犬」 京太郎「……仰るとおりです」 京太郎「なあ」 優希「……ん?」 京太郎「実はさ」 優希「おう」 京太郎「これ実は全部ドッキリなんだ」 優希「……?」 京太郎「あの赤ん坊はただの親戚の子だし」 優希「は?」 京太郎「今こうして一緒に暮らしてるのも今日が最後なんだ」 優希「は?」 京太郎「婚姻届もせっかく書いてもらったけど出してない」 優希「あ?」 京太郎「……ほら。あのプレート見えるか?」 今日までお疲れ様でした優希ちゃん!! 優希「…………この。……こんのクソ犬がああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 京太郎「ぐはっ」 カン!
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357370912/ 私は暗い部屋に呼び出され一つの御遣いを賜った。 今神代家は危機に瀕している。 その解決策として私が出向く事となった。 ですが、それはあまりにも人道に悖ること。 一筋縄では済まない、罪の意識を背負って人生を歩む事を強いられる。 その中の一人として私が使者として呼ばれたのです…… 「失礼致します。」 「来たか……」 「それでご用件は……」 「姫様のことについてだが……」 「上の協議の結果、ある結論に到った。」 「五年前の時と同じ方法で祓う。」 「! ですが、既に出来る者が……」 「そうだ、今ここに出来る人物はいない、だが飽くまで『ここには』だ。」 「……あの男の息子も15になった、もう十分に大人だ。」 「本家を守る為にもあの少年の力を貸りる。」 「指し当たってお前にはあやつの説得をしてもらうぞ。」 「……何故、私なのですか。」 「六女仙の中であの少年と仲が良かったのはお前だろう。」 「姫様は動けるわけが無い上に、姫様自体この方法に反対するはずだ。」 「……あとはわかるな、霞。」 「……はい、わかりました、御爺様。」 今更どの面さげてあの子に会いに行けば良いのでしょう。 確かに私達が仲が良かったとは言え、それは飽くまで5年前迄の話。 5年前起きた出来事と私達がしてきた仕打ちのことを知れば溜息も出る。 あの子達親子が私達に抱くものを考慮して説得するのがどれだけ無理難題な事なのか。 御歴々には分からない事なのでしょう。 私とて小蒔ちゃんには死んでほしくない。 だがそのためにあの子に「小蒔ちゃんの身代わりになってくれ」とどうして言えようか。 私はやり切れない感情を捨て切れないまま、長野へ飛んだ。 ――清澄―― 京太郎「何か久し振りの部活って感じだー。」 咲「インターハイ終わってやっと帰ってきたって気分だよ。」 京太郎「部室の扉を開けてあげましょう。」 咲「うむ、苦しゅうない。」 京太郎「ようこそお姫様……あっ」 咲「誰がお姫様か、あと「あっ」てなにさ。」 京太郎「ハハハ、わりーわりー、気にすんな。」 京太郎(何か、昔の癖が出ちまったな……) ――長野―― インターホンを鳴らして家人が出てくるのを待つ。 久しぶりに会う人だが疎遠になってしまっていたので緊張する。 緊張する理由はそれだけではないのだけれど…… やがて訪問宅の扉が開き、懐かしい顔と対面する。 「はい。」 「お久しぶりです、おば様。」 「……なにしに来たの?」 おば様が私の顔を見るなり纏った空気が強張った。 明らかな怪訝な顔付きに、緊張した空気がより一層張り詰める。 「……本日はお願いにやって参りました、主におば様のご子息にですが。」 「帰って。」 おば様の表情が途端に変わり、憎悪の視線が私に刺さる。 覚悟はしていた、罵られるのも蔑まれるのも。 それでもここで引き下がるわけには行かない。 「お願いです、話だけでも……」 「帰って! 私から旦那を奪ってその上一人息子まで奪うつもり!?」 「その件に関しては申し訳ありませんでした……ですが今は事態が事態なのです。」 「ですから、何卒お力添えを……」 「帰って……帰って頂戴、これ以上私から大切なものを奪おうとしないで……」 最後にそう言ったあと、おば様は扉を閉めた。 こうなったら直接あの子の元に行くしかない。 確か清澄高校に通っているはず…… 清澄といえば私達がインターハイで対局した相手校よね。 麻雀部に顔を出して少し手を貸してもらおうかしら…… 説得に成功する可能性を考えると藁にも縋る気持ちだった。 ――清澄高校・麻雀部―― まこ「さーて、心機一転部活始めとするかのう。」 優希「うー、だるだるだじぇー……おい犬ー、ダコスーダコスをくれー……」 京太郎「お婆ちゃん、タコスはさっき食べたばかりでしょう?」 優希「はて、そうだったかのう、爺さんや。」 そんな下らないやりとりをしていると 突如部室内にノックの音が響き渡る。 扉が開き、見覚えのある一人の女性が入ってきた。 霞「こんにちは、失礼するわね。」 まこ「あんた、確か鹿児島の……」 霞「はい、永水女子の石戸霞です、今日はお願いにやってきました。」 京太郎「…………!」 咲「ひっ……」 和「? どうかしましたか? 咲さん。」 咲「……ううん、なんでもないよ、和ちゃん。」 京太郎「あ、お茶葉切れてるみたいなんで、ちょっと俺買出しに行って来ます。」 まこ「……おう、行ってきんさい。」 優希「いぬー! ついでにタコスも買って来ーい!」 咲(京ちゃん……行っちゃった……) 咲(さっき、一瞬……ほんの一瞬だけど……京ちゃんが、今まで見たことないくらい恐い顔をしてた……) まこ「で、遠路はるばる鹿児島からやってきた理由はなんじゃい?」 霞「ええ、実は人を捜しているのよ。」 石戸さんが懐から一枚の写真を出した。 そこには複数人の女の子と1人の男の子が写っている。 どこか見覚えがある面々の中で一人だけ浮いた男の子は、黒髪ではあるが、正しく京ちゃんだった。 霞「この男の子を捜しているんだけど、誰か心当たりはないかしら?」 まこ「うーん、さぁのう?」 咲「あの、石戸さん?」 霞「何かしら? もしかしてこの子に心当たりがあるのかしら?」 咲「……いえ、その……この男の子を捜し出してどうするつもりなんですか?」 霞「……御家の関係もあって詳しくは言えないけど、鹿児島に一緒に来てもらうわ。」 優希「そういや名前はなんていうんだじぇ?」 霞「名前は須賀、須賀京太郎よ。」 優希・和「「え!?」」 久「あら、うちの須賀君と同じ名前ね。」 咲「部長……どうして……」 久「今、学生議会の仕事を終えてきたばかりなのよー。」 霞「それじゃさっきの男子が京太郎君ってことなのかしら?」 まこ「……まぁ、そういうことになるのう。」 霞「……京太郎君を借りてもいいかしら? こちらとしてもそれなりに便宜は図るわ。」 久「別に構わないわよ。」 咲「部長!?」 まこ「久、お前、京太郎にも聞かずに勝手に決めおって……」 久「あら別にいいじゃない、須賀君をちょっと貸すだけなんだし。」 霞「…………」 咲「でも京ちゃんが首を縦に振らなかったら……」 久「行かせるわ、恩を売っておくことは部にとってプラスになることだしね。」 咲「でも……」 久「これは部長としての最後の仕事よ、あなた達にはこれからがあるんですもの。」 霞「……では私はこれから本人に聞いてくるわ。」 優希「……行っちゃったじょ。」 まこ「…………」 優希「染谷先輩、戸棚なんて開けてどうしたんだじぇ?」 まこ「うん? いやちょっと確認をのう。」 まこ「……なんじゃ、やっぱりお茶葉は切れておらんかったか。」 京太郎「…………」 霞「捜したわよ、久しぶりね、京太郎君。」 京太郎「……お久しぶりです、霞さん。」 霞「金髪にしたのね、最初は京太郎君だと気付けなかったわ。」 京太郎「……それで、今更俺に何のようですか?」 霞「……単刀直入に言わせてもらうわ、私と一緒に鹿児島へ来て。」 京太郎「……俺らはもうそっちとは関係ないはずでしょう?」 霞「……そうも言ってられないくらいこちらは危機的状況なの。」 霞「このままだと、神代本家……いえ、霧島全体が危ういわ。」 霞「だから貴方に、助けて欲しいの。」 京太郎「……んな……」 霞「お願い、貴方の力が必要なの。」 京太郎「ふざけんな!! そっちがしてきたこと忘れたとは言わせねぇぞ!?」 霞「…………」 京太郎「あんたらが俺の親父見殺しにして! 恐くなって俺ら一家を追出したくせに今度は助けてくれだぁ!?」 京太郎「ざけんな! 虫が良すぎんだろうが!!」 霞「そう、そうよね……今更、虫の良すぎる話よね……」 霞「でも、その狙われてるのが小蒔ちゃんだと聞いたら貴方はどうする……?」 京太郎「!……どうもしませんよ……俺は、聖人君子でも何でもないんです。」 京太郎「追出された俺たちが今更あなた方を助ける義務も義理も無い……」 霞「それともう一つ、姫様を狙っているのはおじ様を喰い殺した、あの化け物よ。」 京太郎「っ!……むかつくぜ……!」 霞「恨んでくれても、殴られても構わないわ……私たちはそれほどのことをしたもの。」 霞「それを承知の上で小蒔ちゃんを助けて欲しいの。」 霞「神職に携わる人間としてでも、分家の人間としてでもなく、小蒔ちゃんの友人として……」 京太郎「……少し時間をください。」 霞「……わかったわ、あまりに急なことだし、今後の事も含めて考える時間は必要よね……」 霞「……ちなみに部長さんには既に了承を貰っているわ。」 京太郎「……搦め手ですか、貴女らしくもない。」 霞「それほど切羽詰ってるの……」 京太郎「……あまり良い返答は期待しないで下さいよ。」 霞「……でも、それでも私は待ち続けるわ。」 霞「貴方が来るまで……小蒔ちゃんのために……」 京太郎「…………」 ――須賀家―― 京太郎「ただいま。」 京太郎母「……おかえり。」 京太郎「もしかして、霞さん、家にも来たのか?」 京太郎母「そうよ、あんたどうするつもり?」 京太郎「……わからねぇよ。」 京太郎母「私は鹿児島に戻るのは反対だからね……」 京太郎「……そんなの分かってるよ。」 京太郎母「……ごはん出来てるわよ。」 京太郎「ああ、わかった、食ったら寝るよ。」 京太郎母「……そう、それがいいわね、このことはさっさと寝て忘れちゃいなさい。」 飯を食い終わったあとベッドに横たわり、身の回りのことについて整理した。 鹿児島から昔馴染みの霞さんがやってきて、姫様が危険だからと俺を呼び戻しにきた。 部長には既に話は通っていて了承済み。 姫様を狙っている相手は俺の親父の仇。 親父は糞爺共の命令で一人で行った。 その結果、相手に手傷を負わせ、何とか一時的に祓う事は出来たが、親父はそのときに死んでいる。 お袋は先代の時の元六女仙の一人だが、祟りや須賀の力を 危険視した爺共が下したあまりの仕打ちに、俺を連れて長野に越した。 まだ中学に上がる前の俺は、何の事情も聞かされずに長野に移り住んだ事に不思議だった事を今でも覚えている。 そのあとお袋にことの成り行きを聞かされ、本家とか因習というものはあまり好きではない単語になった。 頭の中で整理してもどうすれば良いか分からず、思考はぐるぐると迷い回る。 そのうちいつの間にか俺は、目蓋の重さによって眠りに落ちていた。 『京太郎くん、遊びましょう!』 『あ、姫様、いいけどどこで遊ぶ?』 『京太郎くんのお部屋がいいです。』 『わかったよ、ちょっと散らかってるけど文句は言わないでよ。』 『文句なんて言いません!』 『それでは……』 『俺の部屋へようこそ、"お姫様"』 はっとして起きる。 幼少の頃の思い出だ。 忘れたいと思っていた過去が、思い出が追いかけてきた。 そんな錯覚すら覚える夢の内容。 "くだらない"と、"切り捨てたものだ"と、そう思っていた。 それでも過去はやってきた、過去から逃げる事は出来ず、今も「まだかまだか」と俺を執拗に付回す。 どうやっても自分が生きてきた道程は、無かった事には出来ない。 「因縁ってものは、切っても切れないものなんだな……」 「"大切な仲間や家族を護るのが使命"か……それが俺達一族なんだもんな……なぁ親父……」 多分、鹿児島に行ったら長野にはもう戻って来れない。 今の内に身の回りの整理をしておこうと思った。 京太郎「よし、これでいいか。」 京太郎母「何がいいの?」 京太郎「ああ、お袋……俺行くよ、鹿児島に。」 京太郎母「あんた最大の親不孝者だね、いやこれからなるのか。」 京太郎「悪いとは思ってるよ。」 京太郎母「思っているなら鹿児島には行くな。」 京太郎「……鹿児島に戻るのは俺個人の感情だよ、決して分家とか本家とかじゃない。」 京太郎「それに、親父の仇討ちでもあるんだ。」 京太郎母「わかったよ……あんた頑固になったね、まったく誰に似たんだか……」 京太郎「ごめん、お袋。」 京太郎母「さっさとご飯食って学校行きなさい、荷物は私が纏めといてあげるから。」 京太郎「ああ、わかったよ。」 京太郎「その前に電話掛けとく。」 京太郎「もしもし、霞さん?」 霞『はい、京太郎君ね。』 京太郎「鹿児島行きの話、受けます。」 霞『そう、受けてくれるのね。』 京太郎「ええ、学校に顔出したら直ぐに支度しますんで。」 霞『では飛行機のチケット手配しておくわ。』 京太郎「お願いします。」 霞『京太郎君……ありがとう、そしてごめんなさい。』 京太郎「俺は自分の都合で鹿児島に行くだけです、霞さんに言われたからじゃありません。」 京太郎「それでは。」 学校まで行き、職員室で担任と少しばかり話して書類に少しばかり署名をした。 放課後になり、部室に顔を出す。 部室には既に染谷先輩と部長がいた。 京太郎「こんちわー」 久「あら、こんにちは須賀君。」 京太郎「部長、鹿児島の話なんですが。」 久「ええ、石戸さんから聞いたのね、もう聞いているとは思うけど須賀君には鹿児島に出向いてもらうわ。」 京太郎「そうですか、ではこれを。」 懐から退部届けを出した。 先程書いていた書類はこれである。 まこ「なんのつもりじゃ、京太郎?」 久「……須賀君、これ、どういうことなの?」 京太郎「鹿児島に行くという事は、俺が清澄から『転校』する可能性があるってことです。」 久「ちょっと……そんな事聞いてないわよ!?」 京太郎「でしょうね、霞さんが素直に言うわけが無い。」 京太郎「霞さんなんて言ってましたか?」 久「ただ須賀君を借りたいとしか言ってないわ。」 京太郎「あの人が一言でも『返す』なんていいましたか?」 久「っ!……石戸さん……とんだ食わせ者ね……」 京太郎「まぁ、飽くまで『転校』する可能性があるだけです。」 京太郎「だから退部届けだけ部長に渡しておきます。」 久「そう、わかったわ、でも『預かる』だけよ?」 京太郎「ご自由に、それでは俺は鹿児島に向かいますんで。」 まこ「京太郎。」 京太郎「はい、なんですか?」 まこ「咲達にはもう言ったのか?」 京太郎「……大丈夫ですよ『転校』するときはちゃんと咲達には言いますから。」 京太郎「……短い間ですが今までお世話になりました。」 京太郎「さようなら。」 まこ「…………」 久「…………」 まこ「……のう、久。」 久「私のせいかしら……」 まこ「さてのう、そんなことわからんよ。」 久「はぁ……」 俺は迎えに来た母親の車に乗って空港まで向かい、霞さんと合流したあと鹿児島行きの飛行機に乗った。 霞「こんな事に巻き込んでごめんなさい。」 京太郎「いいですよ、最終的には俺が決めたことですし、それに部長達には挨拶は済ませましたから。」 霞「許されたくて言うわけじゃないけど……事が終わったら、貴方の言う事なら何だってしてあげるわ。」 京太郎「"事が終わったら"ですか、そのとき俺はどうなっているんでしょうね……」 霞「あ……ごめんなさい、無神経な発言だったわ。」 京太郎「いえ、気にしないで下さい。」 霞「…………」 それから鹿児島に着くまでは重たい沈黙の中、一切話すこともせず、本家へと歩を進める。 神代家の敷居を跨ぐなんていつ振りだろうか。 もうこの門を潜るの事なんてないと思っていたのに。 妙な郷愁感を抱きつつ敷居を跨ごうとしたら掛け声と共に俺の体へと何かが衝突してきた。 「お久しぶりです! 京太郎君!」 「うおっ!? ……お久しぶりです、姫様。」 姫様、おもちがあたってます、今まで冷静でシリアスモードの 京太郎君の京太郎君がおかしな方向に向かっちゃうので離れてください。 絶対俺のおもち好きは霞さんとお姫様のせいだ、うん、そうに違いない。 そんな誰に言ってるかもわからない言い訳をしてる最中に矢継ぎ早に声を掛けられる。 「お久しぶりなのですよー」 「久しぶり、京太郎。」 「お久しぶりです初美さん、巴さん。」 小柄な体躯でだらしなく巫女服を着ているのは薄墨初美さん。 眼鏡を掛けた赤髪の人は狩宿巴さん。 信じられない事に(主に初美さんの方だが)二人とも俺より二つ年上である。 最後の一人に黒糖を齧りながら現れる女がいた。 「ん、久しぶり。」 「おう、久しぶりだな、春。」 こいつは少し離れた親戚(と言ってもここにいる全員は漏れなく親戚なのだが)の滝見春。 一番血筋と歳が近いはずなのに何考えてるか一番分からん奴だ。 「すまないな、京太郎君……」 「おじさん……」 中年の男性が出て来て申し訳なさそうな顔をしながら俺に声を掛けてきた。 お姫様の父親だ。 京太郎「祓う側の尻拭いは任せてください。」 自分では冗談っぽく言ったつもりだが、姫様以外には苦笑い物だったらしい。 と言うより姫様以外は全員顔に暗い影を落としていた。 知らぬは当事者の姫様のみ、ってところか…… おじさんに中に入るよう促がされ、大きな屋敷の一室に通される。 二人きりになりおじさんは少し間が空いたあと、苦々しい顔をしながら口を開いた。 小蒔父「すまないね、こんな事に巻き込んでしまって。」 京太郎「……須賀家の宿命みたいなものですから。」 京太郎「逃げられるものでもないですよ。」 小蒔父「君たちがされた仕打ちを考えたらこんな事頼める立場ではないが……」 小蒔父「君に小蒔を護って貰いたい……」 京太郎「……ええ、分かっています。」 小蒔父「……私は、我が子可愛さに君に犠牲に成ってもらおうとしている。」 小蒔父「君のお父さんの件についても……」 小蒔父「私は……最低な大人だ……」 京太郎「…………」 小蒔父「それでも私は……一人の父親として小蒔には生きていて欲しい……」 京太郎「別におじさんたちに想う事が無いとは言いませんが、親父はみんなを守るために動いた。」 京太郎「それに本家とか分家とかは好きではないですけど、おじさんがやらせたわけじゃないし、姫様も関係ない。」 小蒔父「でも、それでは君の気持ちは晴れないんじゃないのかね?」 京太郎「……もし怒りをぶつけるとしたら爺共と親父の仇に対してですよ。」 京太郎「どうせ今回、俺を呼ぶように考えたのも、奥に引篭もって偉そうに踏ん反り返ってる糞爺共でしょう?」 小蒔父「気持ちはわかるが、あまりそういう言い方は感心出来ないな……」 京太郎「っと、失礼しました。」 京太郎「とりあえず、化け物退治の方法でも考えますよ。」 小蒔父「そうか、こういう知識は君たちの方があるだろうから、そこは君たちに任せるよ、必要なものがあるなら言ってくれ。」 そう言っておじさんは部屋を出て行った。 多分、俺は生きては帰って来れないかもしれない。 少なくとも、俺自身ただではすまない。 親父が手傷を負わせたとはいえ、相手はとてつもない化け物なのだ。 ものの数分も経つと、巴さんと春がおじさんに連れられてやってきた。 この狩宿家と滝見家の二人と須賀家の俺は、所謂祓う側の人間だ。 と言っても各々の家は役割が違うし、何より須賀家は代々、祓う側の中でも少々特殊なのだが…… 巴「早速だけど、京太郎君、どうやるか決まってる?」 春「やりかたによっては必要なものが変わる……」 京太郎「八つ門で奴を祓おうと考えています。」 小蒔父「八位門、あそこか……」 京太郎「内容を簡単に言うと。」 京太郎「八つ門の一つを開けておいて俺と奴が入ったら門を閉めてください。」 京太郎「そのあと、各門の周りにお酒を撒いて札を貼ってください、そこからあとは俺がやります。」 春「そんなことしたら京太郎も一緒に閉じ込められる……」 京太郎「ああ、そうだよ。」 京太郎「そのあとは内側からもお札を貼って二重に結界を張る。」 京太郎「それが須賀のやり方だ。」 それだけ言うと周りが意味を察したのか、空気が少し変わった。 小蒔父「…………」 巴「……京太郎君、何か入用な物ってある?」 春「私たちはサポートしか出来ないけど……」 京太郎「サポートだけで十分。」 京太郎「巴さん、清めの酒とお札をお願いします。」 巴「直ぐ用意するね。」 京太郎「春には仕事用の剣を頼めるか?」 春「わかった。」 小蒔父「私に出来る事はないかね?」 京太郎「……では、女物の服……白無垢がいいか、それと玉串とかを用意してもらえますか。」 小蒔父「何に使うかは知らないが揃えておこう。」 これでいいのか、これでいいんだ。 これからやる事に、皆に少しは巻き込まれて貰おう。 どうせ貧乏くじ引かされたのは俺なんだ、少しわがまま言って皆に動いてもらっても罰は当たらないだろう。 春と巴さんが戻ってきた。 どうやら明日までには用意できるらしい。 小蒔「何をしてるんですか?」 初美「あ、姫様、今の隣の部屋の会話を聞いているんですよー。」 霞「初美ちゃん……なんでそんなことしてるの……」 初美「えー、だって気になりませんかー?」 初美「私たち"降ろす側"は"祓う側"のやってる事を知らないんですよー?」 霞(そうだったわ、初美ちゃんや小蒔ちゃんは知らないのね。) 霞(私は事前に聞かされていて知っていたけれど、この二人には聞かせない方がいいんじゃないかしら……) 霞「ちょっと、盗み聞きなんて行儀が良くないわよ。」 初美「ちょっとだけですよー。」 初美「ほら、姫様も。」 小蒔「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ、ちょっとだけですよ……」 霞「小蒔ちゃんまで……んもう!」 小蒔父「言われた物は粗方揃ったみたいだね。」 小蒔父「それで他になにかあるかい?」 京太郎「……では、準備が整ったら姫様との婚礼の儀を執り行わさせてください。」 小蒔「え!? えー!?」 霞「しっ、小蒔ちゃん、静かに。」 初美「バレちゃうですよー。」 小蒔「ごめんなさい……」 小蒔父「それで玉串や白無垢を用意させたのかね……」 小蒔父「……だが、君の年では結婚は出来ないだろうに。」 京太郎「ええ、ですから形だけで良いんです。」 京太郎「少しでも作戦を成功する確率を上げるためにも。」 初美「どういうことですかー?」ボソボソ 霞「……多分、神様の前で縁を取り持ってもらい、お酒を飲むことによって神様のお力添えをしてもらうつもりなのね。」 霞「婚礼で使う玉串も神様の依代とされているのよ。」 霞「お酒は神様との交流の手段でもあるわ、特にお神酒とかは神様の霊力が宿っているから。」 初美「あー、そういうことですかー。」 京太郎「そのあと姫様が着た白無垢を頂いてもいいですか?」 小蒔父「白無垢なんて使って何をするつもりだね?」 京太郎「相手を油断させやすくするためですよ。」 おじさんとの話が終わったところで、一度向き直り、やや大きい声を出す。 京太郎「と、言う事で良いですか? 姫様。」 小蒔「ひゃい!?」 初美「……どうやらバレてたみたいですよー。」 霞「久しぶりだったから忘れてたわ……須賀家の人はこういうのには妙に鋭いのよね……」 3人がおずおずと部屋に入って来た。 姫様が俺の顔とおじさんの顔を交互に見やり、口を開く。 小蒔「あの、あの……本当にやるんですか……?」 京太郎「形だけでいいので、付き合ってもらえませんか?」 京太郎「俺が嫌なら仕方ないですけど。」 小蒔「い、いえ、そういうことではないんですが……」 小蒔父「小蒔、精々白無垢を着て三献の儀(三々九度のお酒)をするだけだ、付き合ってあげなさい。」 小蒔「あ、は、はい、わかりました。」 おじさんが何かを思い出したように俺の傍にやってくると、軽く耳打ちした。 小蒔父「……そうだ、もし、御歴々に復讐したいと思っても意味のないことだと思うよ。」 京太郎「?……どういうことですか?」 小蒔父「人が許されざる道を選んだときは勝手に自滅の道を選ぶものなのさ。」 小蒔父「まぁその前に老い先短いのだからお迎えが来るだろうがね。」 何となくおじさんも爺共の姿勢が嫌いなのはわかった。 こっち側の人間という事がわかって少し嬉しい。 そしていよいよ、神前で婚礼の儀をしたのだが、緊張していて、あまり覚えていない。 それは小蒔ちゃんや斎主をやったおじさんも同じだったようだ。 小蒔ちゃんは巫女だし、おじさんは神主だからこういうことは慣れているはずだろうに…… 俺の記憶にあるのは三々九度のお酒を飲んだくらいか…… もうやる事はやった、これから根の国へ向かうカウントダウンが始まるだろう。 逃げられないし、逃げる気もない。 独り、昔懐かしい場所で気持ちを固めていたら、横から声を掛けられた。 霞「京太郎君、少し良いかしら。」 京太郎「構いませんよ。」 霞「……いつ、出るの?」 刺さる視線と共に、短く、そう聞かれた。 京太郎「お酒が抜けたら、着替えて八つ門へ向かいます。」 霞「そう……」 短く返され沈黙が続く。 ふとお酒を飲んでいた小蒔ちゃんが気になった。 京太郎「霞さん、お姫様はどうしていますか?」 霞「小蒔ちゃんはお酒を飲んだせいか寝ているわ。」 京太郎「そうですか。」 京太郎「……それでは霞さん、さようなら。」 霞「ええ、さようなら……」 霞「……さようなら、か。」 彼は覚悟していたのだろう、これが今生の別れになるかもしれないと。 それが自分の、延いては須賀家の歴史が終わるとわかりながら、宿命を受け入れたのだ。 霞「京太郎君はおじ様と同じ道を辿るのよね……」 小蒔「え……」 霞「!?……小蒔ちゃん……?」 小蒔「どういう……ことですか……?」 小蒔「京太郎君が須賀のおじ様と同じ道を辿るって、どういうことですか……!?」 霞「そ、それは……」 小蒔「須賀のおじ様は数年前に川の氾濫に巻き込まれて亡くなったって……」 小蒔「それでどうして……京太郎君も同じ道を……辿るんですか?」 霞「…………」 迂闊だった、聞かれてしまった。 姫様にこのことが知れたらこうなる事がわかっていたのに…… 霞「わかったわ、簡単にだけど話すから聞いてね……」 小蒔「はい……!」 もうそろそろ、支度をするとしよう。 家から持ってきた鞄から、親父の仕事着を取り出す。 下には純白の括り袴を穿き、上半身には白小袖を。 更にその上から、動きやすいように多少作り変えられた浄衣を着る。 そのあと朱色の指貫のグローブを着けて、用意してもらっていた数枚の御札と剣を携える。 あとは白無垢を被れば準備完了だ。 当の白無垢を取りに行く為、小蒔ちゃんの部屋を訪ねる事にした。 部屋の前で声を掛ける。 少しの間のあと、小蒔ちゃんの声が返ってきた。 何処か暗い声色。 戸を開けると、何故か不機嫌な顔をした小蒔ちゃんと霞さんがいた。 霞さんは俺の顔を見て立ち上がると、近くまで寄ってきて耳打ちした。 霞「ごめんなさい、成り行きとはいえ、少し、小蒔ちゃんに貴方の事を話してしまったわ。」 京太郎「……わかりました。」 そう言ったあと霞さんは部屋を出て行った。 小蒔「霞ちゃんから聞きました、京太郎君、これから危険な所へ行くんですよね……」 どうやら霞さんは小蒔ちゃんに全てを話した訳ではない様だ。 単純に妖魔退治の類だと思ってくれているのだろう。 小蒔ちゃんに咎められない事をほっとしていると小蒔ちゃんが続ける。 小蒔「白無垢がいるんですよね?」 京太郎「ええ、出来れば頂きたいのですが……」 小蒔「そこで待っていてください。」 小蒔「……はい。」 小蒔ちゃんが俺に白無垢を着せてくれた。 そして片手に何か持っていて、それを目の前に差し出してきた。 小蒔「これを、私だと思って持っていってください……」 京太郎「これは、簪?」 小蒔「これが京太郎君を護ってくれることを祈ってます。」 京太郎「櫛の原型、髪に挿すことによって魔を払う、ですか。」 京太郎「有り難く頂いていきます。」 小蒔「必ず……生きて帰ってきてください……」 京太郎「それは……」 小蒔「約束です!」 そういって小蒔ちゃんは、俺の右手を無理矢理取って、小指を絡ませた。 小蒔「ゆーびきーりげーんまーん、嘘吐いたーら針せんぼーん飲ーます、ゆびきった。」 京太郎「死人には、針は飲めませんよ……」 小蒔「京太郎君は死にません!」 京太郎「でも、もし死んだら?」 小蒔「そうしたら私が飲みます。」 京太郎「そんなことしたら姫様が死んじゃいますよ。」 小蒔「……そういう意味です。」 京太郎「俄然、死ねなくなってきましたね……」 小蒔「はい、だから生きて帰ってきてくださいね。」 きっと小蒔ちゃんは察したんだろう、今回のがどれだけ危険なのかを。 もし、祓い切れなかった時は須賀の人間がどうするか、そしてどうなるかを。 最低で道連れ。 最善で生還。 これが目標になる。 京太郎「それでは行って来ます。」 小蒔「いってらっしゃい……」 軽い別れを告げ、決戦場まで足を向ける。 八つ門に辿り着くとそこには既に春と巴さんが待機をしていた。 巴さんも春も何も言わない。 これから起こることが、これから何をするのか大体想像が付いているからだ。 声を掛けないでいるのは信頼の証と思って受け取った。 八つ門の内、一門開いているところから入る。 あとは待つだけだ。 暫くするとなにやら音が聞こえてきた。 川が流れてくるような地を這う音。 傷を負ってか隻眼ではあるが、牛など軽く一飲みしそうな巨躯の大蛇が一門から入ってきた。 その大蛇が語り掛けて来る。 《白無垢を着て花嫁の真似事か?》 《我に嫁入りとは殊勝な心掛けだな……》 大蛇がそうせせら笑う様に言うと一門が閉められた。 蛇は門のことなど意にも介さず続ける。 《だがな、臭う……臭うぞ……》 《どんなにその白装束で誤魔化しても臭う……》 《忌まわしいあの男と同じ血の臭いが!》 「なんだ、バレてたのか、小細工って案外通用しないものだな。」 白無垢を脱ぎ捨てて剣を構える。 門に貼るお札の準備も大丈夫だ。 《この眼の代償は貴様ら一族の血で償ってもらうぞ!》 この世の物とは思えないほどの巨体がうねりながら、その隻眼を以って俺へと照準を定める。 金切り声を発したと思った次の瞬間、その巨大な顎が俺を飲み込もうと大口を開け、禍々しい牙を突き立てようとしていた。 攻撃を寸での所で右へ左へ身を躱しながら門にお札を貼る。 これで第一目標はクリアだ。 大蛇はその巨大な尾を以って叩きつけようとしてくる。 なんとかフェイントを入れながら横っ飛びに転がって回避する。 当たったら堪ったものじゃないだろう、その証拠に叩きつけられた石畳の床が捲れている。 尾や噛み付きに因る攻撃を躱しながらも剣で一太刀、二太刀と切り込んでいく。 その内傷だらけになった蛇が怒号を飛ばす。 《ええい! ちょこまかと煩わしい!》 その声と共に顎と尾の同時攻撃が始まる。 同時となると躱し切れなくなって来る。 このままではいずれ手詰まりになるので、跳躍して落下する勢いで尻尾を切断した――が…… 切断したと同時に剣が折れてしまった。 どうやら硬い何かに刃が当たってしまったようだ。 「やべぇ……!」 剣が折れたことに戸惑っていると蛇の巨体が鞭のように撓り、俺の身体を叩きつける。 とっさに左手で庇ったものの、体が玩具のように吹き飛ばされてしまい、 壁に叩きつけられ、糸の切れた操り人形のように床に落ちる。 どうやら先の攻撃で身体を庇った左手が原型がわからないくらい拉げ、肋骨も何本か折れたようだ。 痛みで動けないでいると大蛇の顎が俺の身体を捕らえる。 《かかかか……どうした? 我の尻尾を切断したくらいで勝利を確信したか?》 この世の不吉全てが籠もっているような瞳で俺をニヤニヤと嘲笑するように覗いている。 《忌々しい血族の生き残りだ……このままじわじわと絞め殺してやろう!》 「ぐあああぁぁ!?」 折れた骨が顎で締め付けられる。 体が軋み、悲鳴を上げる。 《良い鳴き声だ……もっと聞かせて貰いたいな……》 「余裕かましていると……足元掬われるぜ……これでも食らいな!」 勝利を確信し、俺を嬲り殺そうとする蛇の残った片目に髪に挿していた簪を突き刺した。 《ぐおおおぉぉぉ!?》 京太郎「へへっ、目刺しになった気分はどうだ、姫様の櫛は特別効くだろう?」 残った片目を簪で潰された蛇が悲鳴を上げながらのたうつ。 折れた剣を捨て、とある神様を降ろすために目を瞑り、所謂トランス状態になるよう意識をシフトする。 祈るように神降ろしの成功を願う。 その内、どこからともなく頭の中に直接、声が聞こえてきた。 『俺を呼ぶのはお主か? 童(わっぱ)、名はなんと言う……』 「須賀京太郎と申します。」 『して、何のためにこの大蛇と戦う?』 「……可愛い女の子を助ける為というのは駄目でしょうか?」 『くくくく、そうか女子(おなご)のためか……』 『豊穣の稲田を彷彿とさせる頭髪も中々に良い……』 『何より須賀という姓……』 『……気に入った、童に力を貸してやる。』 『そこにある剣を取れ、俺が力を貸すのはこれだけだ。』 『あの蛇を屠れるかどうかはあとは童次第だ、くたばらんようにな。』 「ご助力感謝致します。」 切断した蛇の尾から覗く剣を引き抜き確かめてみる。 錆びてはいるもののやはり親父が持っていた剣だった。 俺が錆びた剣を手に取り、翳(かざ)した途端、剣が様変わりしていく。 今まで実際には見たことの無い剣だったが、どういうものかはわかっている。 京太郎「やっぱり大蛇と言えばこの剣だな……」 京太郎「拾い食いしたら腹壊すってこと、良く覚えておけ!」 京太郎「親父の剣でてめぇに引導渡してやんぜ!」 剣を逆手に取り、巨大な大蛇の脳天に刺す。 今度は剣を順手に持ち替え、引き抜き、そのまま蛇の首を落とし、致命傷を負わせた。 切り落としたあと、蛇の断末魔と恨み言が木霊する。 《ぎゃああぁぁぁぁ!!》 《おのれ……おのれぇ……忌まわしい須賀の血を絶やせなかったのが口惜しや……口惜しや……》 それだけ言って大蛇は毒々しい紫の血の泡となって消えていった…… 役目を終えた親父の剣は、元の錆びた剣に戻り、ぼろぼろに朽ち壊れてしまった。 まずい、意識が朦朧とする…… 蛇から食らった攻撃で満身創痍になっていた身体をなんとか這いずって門の外へと出る。 簪を片手に俺の意識はそこで途切れた。 春ちゃんと巴ちゃんがぼろぼろの京太郎君を担いで戻ってきた。 小蒔ちゃんは酷く狼狽している。 とにかく彼の手当てをして、床に就かせることにした。 今は小蒔ちゃんが彼の傍に付いている。 だけどそろそろ小蒔ちゃんも限界だ。 怪我を負った京太郎君よりも…… 京太郎君の看病をする小蒔ちゃんの様子が痛々しかった。 小蒔ちゃんの手は何度も身体を拭くために水に付けたせいで赤くなり、目の下には濃い隈が出来ている。 もう何日も小蒔ちゃんは寝ていない。 私が小蒔ちゃんに休むように言っても、首を頑として縦に振らない。 京太郎君から離れようとしない。 京太郎君は生きているだけでも奇跡であるくらいの傷を負っていた。 逆を言えば今は小康状態を保っているとはいえ、いつ容体が急変してもおかしくはなかった。 未だに意識を取り戻さない彼に対して、小蒔ちゃんはいつも語りかけている。 「知っていましたか? 京太郎君。」 「私、実は『姫様』って呼ばれるのは好きじゃないんです。」 「周りが私に期待してそれが重圧に感じて……」 「でも、不思議とあなたの『お姫様』は嫌いじゃありませんでした……」 「あなたの呼び方は揶揄う様で、どこか優しくて。」 「でも、どうせなら『小蒔ちゃん』って呼んでくれた方が私は嬉しいです……」 「だから早く元気になってください……」 それを聞いて胸が苦しくなる。 罪悪感が私の胸に圧し掛かる。 これが彼を巻き込んだ私への罰なのかしら…… 「小さい頃はよく皆で遊びましたね……」 「京太郎君は稽古を抜け出していたから怒られていましたけど……」 「川に行って水遊びしたときも楽しかったです……」 「うふふ、あのときは水に流されかけてびっくりしました。」 「今となっては良い思い出ですね……」 「あと、小さい頃といえば……」 そこまで言って小蒔ちゃんの言葉が詰まった。 目には滲む何かがある。 彼と話すことは子供の頃ばかり…… 「なんで……でしょう、今……あなたはここにいるのに……」 「小さい頃のことばかり思い出すのは……」 涙がぽろぽろと零れ落ちている。 やはり小蒔ちゃんも限界だったのね。 女の子を泣かせるなんて、京太郎君も酷い男だわ…… 小蒔ちゃんは涙声で彼に言葉を投げかける。 「急に遠くへ行ってしまって……」 「いきなり戻ってきて……」 「かと思ったら今度は大怪我をして戻ってきて……」 「京太郎君は勝手過ぎます……」 「もう……勝手なことしたらだめですよ……」 「勝手に逝ってしまったら、許しません……」 「絶対に許しませんから……」 小蒔ちゃんが言い終わったとき、微かに彼の眉が動いた。 「うっ……」 「!?」 「……あの神様、やる事が荒っぽいぜ……」 「京太郎君……? 京太郎君!? 京太郎君!」 「へ? 姫様?」 「良かった……意識を取り戻してくれました……」 「本当に良かったです!」 小蒔ちゃんが思わず京太郎君に抱きついていた。 これで一先ず安心できる。 「ぬわぁ!? いっだだだ!? 姫様離れて!? 俺、骨折ってるから!」 「あ、すみません、私ったら……」 「……あーその、姫様にはお世話かけましたみたいで。」 「そんなことありません……私が掛けた迷惑に比べれば……」 「姫様のおかげで、俺は帰って来れたんですよ。」 右手にずっと持っていた簪を差し出し、笑顔で応える。 「多分これがなかったら俺は帰って来れなかった。」 「簪、汚れちゃいましたし、他のを用意しないとですね……」 「怪我が治ったら新しい簪を買いに行きましょう。」 「はい! 一緒に行きましょう!」 「あ、その時はちゃんと私を守ってくださいね?」 「ええ、いいですよ。」 「なんたって俺は……」 「神代の……いや、小蒔ちゃんの守人ですから。」 【京太郎「神代の守人」~蛇殺し編~】 カン
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516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 37 50.83 ID xM9k7R830 [4/6] 京太郎「サボるか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 519 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 39 57.02 ID xM9k7R830 [5/6] ミス 京太郎「引きこもるか」 京太郎「それなら……1度学校に行くか」 京太郎「きっと上手くやれる……よな?」 孤立をすればいい、上手に。 京太郎は上手く学校で孤立することが出来るかの安価 コンマ判定 0~30 失敗 31~99 成功 安価下1 523 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 41 40.92 ID xM9k7R830 [6/6] またミスしてしまったぁ!! すいません! 京太郎「学校に行くか」 誰とも会わないようにゆっくり行こうかな?どうしようかな? 安価 1.早く行く 2.普通に行く 3.ゆっくり行く 安価下4 529 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 44 48.92 ID 02Yfjm4T0 [4/6] 京太郎「行くか」 ゆっくりね。 ーーー 京太郎「……」スタスタ 安価 コンマ判定 0~5 智葉 6~15 ネリー 16~20 明華 21~50 ダヴァン 51~99 ハオ 535 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 47 58.62 ID 02Yfjm4T0 [5/6] ゆっくりと早くを間違えて打ってしまった ゆっくりを早くに解釈してください ネリー「おはよう」 京太郎「お、ネリーか」 ネリー「どうして学校に来なかったの?」 京太郎「いやー体調悪くて」 ネリー「体調悪いなら言ってよ、ネリーが看病するから」 京太郎「そうだな、気が向いたら」 ネリー「……」ブツブツ ネリーの依存度が10上がりました 537 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 50 11.18 ID 02Yfjm4T0 [6/6] 京太郎「よし、放課後だ」 1.麻雀部に顔を出す 2.奉仕活動に勤しむ 3.まだしばらく教室で時間を潰す 4.自由安価 安価下5 545 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 17 58 29.13 ID 4lvgnPqN0 [1/3] 京太郎「見つからないように部室の様子を伺うか」 ーーー 京太郎「意外と普通にやってるなぁ」 京太郎「……」 京太郎「ん?」 京太郎「今一瞬こっちを見たな……」 京太郎「智葉さんか」 ーーー 智葉「ふふっ……」 部活でも眼鏡を取ってみたんだ、そんな私に京太郎も興味深々か…… ーーー 京太郎「どうしようかな」 京太郎「………」 1.帰る 2.部室に入る 3.まだ様子を見る 4.自由安価 安価下4 551 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 02 54.08 ID 4lvgnPqN0 [2/3] ゾロ目ボーナス ネリー「……」チラッ ネリーの事心配で見て来てくれたんだ、嬉しいな。 明華「……」チラッ 京太郎君に見守られて嬉しいです。 智葉「……」チラッ もう行くのか、たまには入ってくれば良いのに。 依存度は上がりませんでした。 また次からは少し放置できるようになりました。 京太郎「よし、帰るか」 552 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/03(土) 18 04 05.98 ID 4lvgnPqN0 [3/3] 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「何をしようかな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗き見 7.バイト 8.自由安価 安価下3 556 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 09 48.27 ID CYDCuBf50 [1/4] 京太郎「バイトするか」 ーーー 土方「っらぁぁぁぁ!!!!」 京太郎「ひぃぃぃ!!」 ーーー 土方「ほれ今日の給料」 京太郎「ありがとうございます」 土方「おめぇ筋がいいな」 京太郎「ありがとうございます!」 身体を鍛えた甲斐があったかな? 土方「近々奈良の旅館の改装工事をするけど、お前も来るか?」 京太郎「……」 コンマ&安価 1.はい、行きます! 2.考えさせてください 3.遠慮します 0~5 「ネリーの差し入れだよ!」 6~10 智葉さんの差し入れ 11~15 明華の差し入れ 16~99 何も無し 安価下4 563 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 16 32.66 ID IUwTevBp0 [2/3] 京太郎「遠慮します」 土方「そうか、気が向いたらいつでも言ってくれよ!」 土方「ほれ!電話番号!」 土方に電話をしたらいつでも奈良に行けるようになりました。 ーーー 行動フェイズ夜 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.学校を覗きみ 7.バイト 8.自由安価 &コンマ 0~5 ネリーが遊びに来る 6~10 智葉が遊びに来る 11~15 明華が遊びに来る 16~99 何も無し 安価下4 568 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 20 05.33 ID IUwTevBp0 [3/3] 京太郎「電話するか」 京太郎「……一大事な気がする」 ピンポーン ピンポーン ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎母「はーい」 京太郎「……」 誰に電話しよう。 安価下3 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 577 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 25 55.24 ID Na1JiLNd0 [1/2] 京太郎「はぁはぁ……!!」 prrrr ネリー『もしもし?』 京太郎「ネリー!助けてくれ!」 ネリー『!』プツッ 京太郎母「智葉さんって人が来てるわよ」 京太郎「今……行くよ」 ーーー 智葉「やぁ京太郎」 京太郎「智葉さん……」 智葉「ちょっと顔を見たくなったんだ」 京太郎「はい、安い顔ですけど大丈夫ですよ」 智葉の依存度が20上がりました。 智葉「少し、散歩をしないか?」ニコッ 京太郎「大丈夫ですよ」 581 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 33 04.74 ID TGkAGKv90 [1/2] 公園 智葉「眼鏡を取ったんだ、可愛いか?」スリスリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 智葉「ふふっ」スリスリ 京太郎「やけに引っ付きますね」 智葉「気付いているだろう?京太郎」スリスリ 京太郎「……」 智葉「私の物にならないか?」スリスリ サワッ 京太郎「っっ!」ビクッ 智葉「私なら京太郎を幸せにできる」 智葉の依存度が20上がりました 安価 コンマ判定 0~30 「大丈夫?ネリーの京太郎に手を出して」 31~60「私の京太郎君に何をしているんですか?」 61~99「「へぇ……許さない」」 安価下1 587 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 38 58.15 ID uvonyhRi0 [1/2] 明華「私の京太郎君に何をしているんですか?」 智葉「明華か」 京太郎「明華さん……」 智葉「明華と言えど邪魔をしたら……分かっているな?」 京太郎「逃げてください明華さん!」 智葉「何……手は出さないさ」 智葉「明華ぐらい一捻りだがな」 明華「へぇ……随分と余裕ですね」 京太郎「頼む……お願いします……二人とも…….今日は帰ってください」 安価 コンマ判定 0~30 ネリーだよ! 31~77 帰る(明華と智葉が) 78~99 逃げる 591 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 46 45.25 ID qD+5qU480 京太郎「もう……」 嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!! 京太郎「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 明華さんはナイフ持ってるし……智葉さんは刀持ってる……俺が何をしたんだよぉ!!! ダダダダッ ーーー バタンッ 京太郎母「京太郎!?どうしたの!?」 京太郎「絶対に誰も家に上げないでくれ……」 京太郎「お願いだから!」 京太郎母「……」ナデ 京太郎「うぅっっ」ポロポロ 京太郎母「私に任せて寝てなさい……」 一日が終了しました 596 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 18 53 22.98 ID a8xSaQeJ0 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 起きたらまとめられた荷物があった。 そしてリビングに降りたら母親が座って俺を待っていた。 京太郎「母さん……」 京太郎母「裏口から行きなさい」 京太郎母「あんたみたいな迷惑をかける子供なんかもう要らないわ」 京太郎母「早く出て行きなさい親不孝者」 京太郎「母さん……ありがとう」 京太郎母「死んじゃ駄目よ……?」ボソッ 京太郎「さて……何をしよう」 1.失踪 2.土方に電話 安価下6 良く良く考えてください 607 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 10 33.10 ID TGkAGKv90 [2/2] 京太郎「行ってくる」 京太郎母「帰る時は連絡しなさい」 京太郎「うん」 バタンッ 京太郎母「……」 ーーー ピンポーン 京太郎母「はーい」 智葉「お母様。京太郎は?」 明華「お母様。京太郎君はいらっしゃいますか?」 京太郎母「京太郎は智葉ちゃんと行ったっきり見てないけど……?」 京太郎母「智葉ちゃん?どういう事かしら?」 智葉「!!」 智葉「失礼します」ガチャ 明華「……」 智葉「京太郎……何処に?」 ーーー 人気の無い公園 京太郎「もしもし……土方さん……はい」 京太郎「奈良に行きます」 一応……オールバックにしたけど……意味あるかな? 京太郎「はい、前の現場で待ち合わせで」 京太郎「出来れば今すぐ……あ、はいありがとうございます」 京太郎「行くか」 608 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 15 01.43 ID CYDCuBf50 [2/4] 明華とネリーの依存度が40上昇しました (あとは勝手に300になるのみです。会えないから) 606 そこに気付くとは……天才か 京太郎「TwitterとFacebookの更新はどうしようかな?」 1.やめる 2.やめない 安価下4 617 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 30 47.64 ID CYDCuBf50 [3/4] 京太郎「やめるか」 ーーー 土方「ほら、隣に乗れ」 京太郎「はい、ありがとうございます」 ーーー 高速道路 京太郎「……」 土方「グラサン着けて作業着着てどうしたんだ?」 京太郎「色々あって……」 土方「ふーん……っち!」 土方「渋滞か」 土方「京太郎……お前も大変だなぁ」 土方「この歳で逃亡生活だもんな」ハハハッ 京太郎「ばれてましたか……」 土方「俺も経験あるからなぁ!」 土方「安心しろよ、お前の履歴書とかデータは全部消しとくから」 京太郎「ありがとうございます」 土方「仕事の時はマスク着けて養生だけやってろよ」 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 37 16.08 ID 8qb/vyha0 京太郎「……」 土方「尾けられてるな」 京太郎「!」 土方「任せろって……慣れてんだよこっちは」 土方「撒くぞ」 安価 コンマ判定 0~5 ネリーだよ! 6~10 黒服 11~99 成功 625 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 47 42.15 ID 9JROa+PO0 [1/3] ドラローは余程京太郎が好きと見える 土方「よし、撒けたな」 京太郎「途中から車を捨てて山を微妙に通るなんて思ってなかったですよ」 土方「よし、じゃあな」 京太郎「え?」 土方「旅館の改装はとっくに終わってるよ」 京太郎「……」 土方「お前のお母さんには昔お世話になってな、今回頼まれたんだ」 土方「じゃあな、頑張れよ」 土方「とりあえず松実旅館にいけ、世話をしてくれるよ」 京太郎「ありがとうございます!!」 土方「いいってことよ」 ーーー 京太郎「そろそろ……着くな」 バッグの中に水筒があったな、そういえば。 京太郎「……ん?」 京太郎「!」 50万と手紙…… 627 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 19 55 53.91 ID CYDCuBf50 [4/4] 京太郎へ 前から異変がありましたね 良く私の方にもネリーちゃんや智葉ちゃんや明華ちゃんから電話が来てました 常に様子がおかしかったのを覚えています 次行く学校ではサボらないでくださいね 手続きは済ませてあります 50万だけでごめんね 困った事があったら旅館の人に頼ってね 何もしてあげられなくてごめんなさい 母より 京太郎「うぅっ……」ポロポロ ーーー 松実館 京太郎「……」 ここが 京太郎「失礼します」ガラガラ 「いらっしゃいませ!」 「いらっしゃいませ~」 631 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 07 03.14 ID uvonyhRi0 [2/2] 玄「あ!貴方は!」 宥「えっと……京太郎君……ですよね?」 京太郎「はい……」 玄「じゃあ部屋用意してあるから早く早く!」 宥「あったかくしてるよ~」 好感度安価 コンマ判定 安価下1 玄 安価下2 宥 638 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 23 10.26 ID 9JROa+PO0 [2/3] 玄「ほらほら!早く早く!」グイグイ 宥「玄ちゃん焦りすぎだよぉ」 京太郎「うわわ」 変な人だな…… ーーー 玄「晩御飯ですのだ!」 京太郎「うめぇ!!」ガツガツ 宥「良かった」ホッ ーーー 玄「えっと……」 宥「怖い人達に追われて来たんだよね……」 京太郎「はい、まぁ……合ってます」 玄「大丈夫だよ!阿知賀まで来ないって!」 宥「そうだね~大丈夫だよ」 640 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 31 56.61 ID wfkdOeLX0 [1/4] 京太郎「寝るか」 いい人達だったなぁ…… prrrrrr 電話…… 自由安価 今まで会った人にしてくださき 安価下5 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 43 08.80 ID 7rBHreNh0 [3/4] 京太郎「もしもし」 ネリー『京太郎!?』 京太郎「!」ビクッ ネリー『今どこ!?』 京太郎「ははは……いろいろあってなぁ……」 ネリー「ネリーは京太郎が心配で心配で……」 京太郎「大丈夫だって」 ネリー『大丈夫じゃないよ!』 ネリー『はやく場所をおしえて?ね?ね?ね?迎えに行くから!!』 プツッ 京太郎「……寝るか」 一日が終了しました ーーー ネリー「京太郎を何処かにやった人……」 ネリー「必ず……[ピーーー]」 655 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 20 45 22.85 ID 7rBHreNh0 [4/4] 652 全員病んだり場所一周したらゲームオーバーですね、まぁ基本ゲームオーバーばかりだと思っていてください クリアは智葉観覧車のように奇跡的なタイミングでのゾロ目でグンっと近づきます 664 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/03(土) 20 59 03.16 ID JNQpjxZJ0 654 携帯です 656 あの世に?(難聴) ゲームオーバー行けばゴールインOK 658 ゾロ目に祈ろう 659 忘れてた…… 殺すで脳内変換お願いします 660 Yes 京太郎「朝だ」 玄「京太郎君!学校行きますよ!」 宥「共学になった阿知賀だよ~」 京太郎「こっちでも高校に通えるなんて……」 ーーー 先生「転校生の須賀京太郎君だ」 京太郎「よろしくお願いします」 パチパチ 665 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 09 08.11 ID Na1JiLNd0 [2/2] 京太郎「さて……帰るか」 玄「京太郎君!麻雀部へ行くのです!」 また、麻雀部か…… 京太郎「顔を出すだけなら……」 ーーー 京太郎「ども」 穏乃「あ、転校生」 憧「いきなり顔を出すなんてね」 灼「邪魔にならなければ大丈夫」 安価 好感度判定 安価下1 穏乃 安価下2 憧 安価下3 灼 679 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 18 13.64 ID 9JROa+PO0 [3/3] (白目) 憧 好感度max 依存度176 憧「ふふっ……」ペタペタ 京太郎「?」 あれ? 嫌な予感。 憧「綺麗な身体ね、素晴らしいわ」 玄「むっ……」 穏乃「憧ー気持ちわるーい」 灼「変な憧」 京太郎「?」カリカリ 687 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/03(土) 21 33 46.79 ID W7PQA8Fj0 ちょっと 1も頭が疲れてしまったんよ また深夜ぐらいに投下します 憧「京太郎は麻雀出来るの?」 京太郎「まぁネトマなら少し……」 玄「それならやりましょう!」 ーーー 京太郎「……難しい」 憧「まぁ実際に牌を触るとなるとね」 玄「京太郎君は筋が良いですのだ!」 穏乃「意外と上手だね!」 灼「うん」 宥「皆居るとあったかいね~」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 716 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 02 35.55 ID h3DEJibz0 [1/2] 失礼 再開します 阿知賀麻雀部の好感度が20上がりました(レジェンド含みます) 晴絵「すまない、遅れた」ガララッ 灼「ハルちゃん遅い」 晴絵「ははっすまないすまない」 晴絵「っと……君は?」 京太郎「須賀京太郎です!」 晴絵「あぁ!転校生か!」 京太郎「はい!」 晴絵「私は阿知賀麻雀部の顧問赤土晴絵だ、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 玄「京太郎君は麻雀部の見学に来ましたのです!」 晴絵「そうかそうか」ウンウン 晴絵「ゆっくりしていってくれ」 晴絵の好感度判定安価 コンマ判定 安価下 724 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 11 54.50 ID To24DaVF0 ゾロ目ボーナス! この場合は100とします 赤土晴絵の好感度・依存度120 晴絵「!」ドキッ 晴絵(結構かっこいいな) 晴絵(年下も悪くないかも) 晴絵(なーんてな) 晴絵「そろそろお開きだ、帰るぞ」 玄「はーい」 宥「早く帰らないとあったかくないよぉ……」 憧「京太郎はどこに住んでるの?」 京太郎「えっと……」 京太郎「今度教えるよ」 憧「なにそれー!?つまんなーい」ブー 穏乃「あはは……変な憧」 灼「早く帰ろう」 ーーー 玄「私達と住んでるって事はまだ言わないの?」 京太郎「まだやめといた方が良いと思って」 宥「そうだね……変な誤解されそうだし」 玄「私は良いけどね」ボソッ 726 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 15 31.77 ID Jnx69B+t0 [1/2] 夕方コマンド夜コマンドは今回省略 物陰。 憧「へぇ……玄と宥姉の所に住んでるんだ」ジッ 憧「訳ありかな?私が慰めてあげる……」フフッ ーーー 京太郎「さて、そろそろ寝ようかな」 コンマ判定 0~20 アコチャー 21~40 玄 41~99 電話 731 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 19 05.33 ID Jnx69B+t0 [2/2] ガララッ 京太郎「え?」 京太郎「窓から……」 / \ー─ | ハ \ \ /′ ./ / \ .|. . \ / / / ; \ \ 〈/ / , \ . / / | l\ \ ゙ / | , \ . / / | | ./ | │ | | \ \ ∨. / | , 丶 . / / | | | | │ | | / │ │ ∨ | . . | │ .| |¬ト 八 | イ __| _ | .∧ /∨ | | | | │ .| | | |_| │ \ /斗午冬ミ ハ | ⌒ │ | | | | │ | | |八 {\仏冬ミ \|\∨ 〃{ト。 ハ }| |l / | | | | |. .| | | い\ア{ト。 ハヾ __) ノ } | |__, _ j | | | l | | | ∧{{ ,,) ノ } 乂__,,ン |/ { ∨ | | | | | \ | | { lヘヽ 乂__,,ソ | (゙\ | |/ ) | | | | |\ ト \∧ , /// | _|\ ヽ} | / | | | | | |  ̄トヘ /// イ(`ヽ } j/ ,∧ | . | | | | │ | . __ ノ / | ハ }ノ / / /| , │ , | | | | ∨ | ゝ /ト、/}丿 ∧| , | , | | | | /| //> .,,_ イ |>'´ )____/| } | , | , | | | | ,、. ∨ // / \| ̄ _,,.. ´ イ/ | | 厶 | , 、 | | | |/ \ | / __>ァ'´ _/|___,,{. | | /` 〉 |、 , \ | | / |∨ / {/ イ{/ {  ̄¨二二つ/|,,/ /| |ハ . \ ; | , / |/ / / ∠\リ/⌒{ ´_,,. -─一’/ /{ | | . .\ , | , ノ / | ⌒【__/{ /} ──=ミ/_/ 〉 | | |. . \ .\ . | , 〈 { / | 〈 / 人_x┬……'’ / | | .. \ .\ / | / ∧ | / . | 丿 レ く\ イ | . | . \ .\ / / / \| /l .| /} 、_/ / ー〉 / | ( 人 ∨| \ . \. / ' / 〈/ |/八 ,,ン´ | / / | \ \\ \ . \ /. .// |. /|/ ∨ \ /_/ / │ \\ \ . \ 憧「やっほー」 京太郎「新子……どうしたんだ?」 憧「会いに来ちゃった♪」 733 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 24 07.58 ID 6J385Epy0 [1/2] 京太郎「てか、どうして俺がここに居るって事を……」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ 憧「えへへ、好きな人に会う事に理由なんて必要なのかな?」 京太郎「……」 蘇るトラウマ これは不味い 俺の中の物が逃げろと叫んでいる どうすればいい? 俺は……呪われているのか? 憧「ねぇ……」 憧「辛い事沢山あったでしょ?」 人の心の隙間に入り込む 憧「どんな事があったのかな?辛かったでしょ?可哀想に……」 自由安価 この場を打開する安価を考えてください とても重要です 安価下7 742 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 01 35 07.89 ID ErezCrwL0 京太郎「俺って女性を良く惹きつけるらしくてさ」 京太郎「そのせいでストーカーの被害にも会ったんだ」 憧「……」 憧「辛かったんだね」 京太郎「誰か特定の彼女でも出来ればそういう事は無くなるのかな……?」 俺には照さんがいるけど……まだ内緒にしないとな。 憧「じゃ、じゃあさ!」 憧「私と付き合おうよ!」 憧「私が居たら誰も寄って来ないわ!」 京太郎「新子」 憧「憧って呼んで」 安価判定 非常に重要です 1.ゴメン 2.無理だ 3.女が無理なんだ 4.そうだな、付き合おう 5.自由安価 安価下7 756 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 42 35.64 ID 3BmOA/400 [1/4] 京太郎「正直な話、女性が怖いから友達で……(震え声)」 憧「へぇ……そうなんだ」 憧「女が怖いんだ」 憧「京太郎をそうしちゃった奴ら全員殺したいけど……」 憧「ねぇ……」 憧「私が女嫌いの克服手伝ってあげる」 . .--―‐--ミ ´ \ / rf‐ 、 _/ \ /ゝ‐ 、\. // . i | ∨ |ハ \\ / 〃 . | | l ∨ . i i ヽ ヽ. / / i | | | | l l | | ハ ゙ ハ i ハ. i | | | 八 ヽ / l | | | ハ i i |i | | i | | l ┼-\\ 斗≠示レヘ| l i | | |i | | i ト、八 |x===ミ \\乂zソ ||{リ! ! . | | | |i | |八 |/\ 小乂zソ , ||_/i l ト | l. Vハ /二二| i|人 __ || | ハ ∨ /. Vハ 二二| 八 ト . ー┴' イ _!!_ / /_ .∨ ∧ V !ニニ≠≪ヽ ∨/≧r- < ト,リ'/ ///7 ∧ハ i| i|'二/ ∨i ∨/「| У/ /'//イ .「ヽ',| || i|ニ/\ } Ⅵ |/∧>‐<//'{ {/// | |ー{ヘ || リニ} ノ 人| i|//∧ ///'| |/ /| | }∧. / / / {/ ノノト 、/∧/'//>| | \{ | | } ∧ /ィ'rく ゚Y / _>‐=7-=彡 ( }| l 人 ∧. //|ノ >从 _ > ¨二二 ` \ 从 | ⌒} ∧ { {人 /゚ア'´ { └‐┐ ‐=ニ二〈 八 ( ∧. У xイ 八 ∧ _ ニ7⌒\ < }=-‐ { ∧. {/ / \/ _>┬‐くヽ‐┬.\_{_ ' |ハ. / / ノ「.i i l__|__|⌒ |__|__i_i | / } || i. _{ イ/二二__/ ̄_ ̄\ ア ノ 〃ノ_' ̄/¨ \__ イ ///  ̄ /⌒ / //'  ̄ヽ // Т | | i ∨-=≠{ ̄「 ̄¨ア ´ ̄\ヽ / /T(\', | || | | 人 ノ¨ア´{'//{/7⌒'/⌒\ ハ /__ i i | || | || | |二 }/{///∨'/{//{_/ ∨┴rく/|/ヽ 八| | || | || | | /{// ,// 彡'⌒ノ/ u }// ノ'//|ヽ∧' |\| || | || | |{/_人/ ̄ 7 ,へ _(( i├‐く彡 ┴==ミヽ | || | || | |{/ | .′ | |ヽ | } \} | || | || |/ | | (( | ト } |/ \ || | ||. / ∪ 、)}| | jl | n \.|| | ||/ !八,ノ {Υ〃 \ |/ . i }八( \ . ' 人(( 、 ノー=彡⌒ノ≧=-\ /ニニニニ7/ニニニニ\ /三三三三{(三三三三三 \ 憧「ねぇ見て……私まだ処女なんだよ?」 京太郎「!」 安価 重要な安価です 1.無理だ!やめてくれ! 2.逃げる 3.助けを呼ぶ 4.身を流す 5.自由安価 783 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 01 59 03.69 ID I0D3WrjQ0 [2/2] 757を取ります ゾロ目ボーナス! 京太郎「っっ!」ダッ 憧「なっ!」 無我夢中に逃げた。 ここまで走り続けたのは初めてだ。 京太郎「ぁぁぁああ!!!」 誰かに呼び止められた気もした。 俺はこれからどうなるんだ? 次に辿り着く所は……? 自由安価 奈良に近い所でお願いします そのまま阿知賀を逃げ切って、今日はやり過ごす事も出来ます(阿知賀滞在継続) 安価下7 795 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 11 11.26 ID gVjqTW7m0 [1/3] ピンポイントで姫松行く辺り大変すばらっですね、愛宕ネキ最高に可愛いよなぁ!?(錯乱) 一日が終わりました 電車も使ったかも知れない 幸いにもまだ広げていなかった荷物を掴んで辿り着いたのは…… 京太郎「ははっ……なんだよそれ」 京太郎「大阪かよ……」バタッ 「!」 京太郎を介抱するのは? 自由安価 姫松のキャラでお願いします 安価下7 810 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 02 21 58.37 ID gVjqTW7m0 [2/3] 荒川憩ちゃんも天使だから仕方ないね、採用(姫松は関係ない模様) 憩も大阪だから仕方ないねうん、口調違ったらごめんなさい 荒川病院 京太郎「う……ん?」 ここは? 白い天井 病院? そして 白衣の天使が俺の目の前に居た . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , '''''''' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ -=≦ / ゝ ー ' < l ∧ |` ー---` ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ' .V / \ { ヾr‐ァ' トヘ/ ___/ \ __ / \_____ / \ /ー一ヘ / ハ ハ \/ }/ ̄} / i ヽ } } | У } ∨ .| ′ / } } .. {. / { } } . | | } ,. i i ハ } ' . | ??「大丈夫か~?」 ??「道端で倒れとったけど」 京太郎「あなたは……?」 荒川憩 好感度判定安価 コンマ判定 安価下1 822 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 28 42.07 ID gVjqTW7m0 [3/3] 憩「うちは、荒川憩。憩って呼んでなー」 憩「大丈夫か~?無理したらアカンで~?」 京太郎「だ、大丈夫です」 憩「訳ありやろ?」 憩「今まで何があったん?」 憩「話して貰いたいな~」 京太郎「……」 安価 1.話す 2.話さない 3.自由安価 安価下5 831 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 34 20.40 ID 6J385Epy0 [2/2] 京太郎「ーー実は」 ーーー 憩「……」 憩「訳あり所ちゃうやろ?」 京太郎「……」 憩「警察頼りーや」 京太郎「母は多分……頼ってますね」 憩「って事は、そのヤバい人達が捕まるまで京太郎君は逃亡生活なん?」 京太郎「はい……」 憩「可哀想……ウチに滞在しいや」 憩「私がなんとかしてあげる」 京太郎「ありがとうございます……」 憩好感度上昇安価 コンマ下 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 02 39 13.70 ID Q7k713450 ゾロ目神の降臨を待とう(アヘ顔) 憩の好感度が30上がりました 京太郎「そろそろ疲れました……」 憩「そっか~さっきまで寝てても疲れてるなんてなぁ……それじゃあおやすみ~」 京太郎「おやすみなさい」 京太郎「携帯を見よう」 京太郎「うわぁ……」 京太郎「着信履歴やLINEやメールに、ネリーと明華さんと智葉さんと憧ばっかりだ……」 安価下5 自由安価 電話を誰にする 今まで出会ったキャラを選んでください(阿知賀とも連絡は交換済み) 849 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 49 55.60 ID zR2e+kT/0 [1/2] ゾロ目ボーナス! 京太郎「もしもし」 母『もしもし!?』 京太郎「母さん、俺だよ」 母『京太郎……良かった』 京太郎「母さんも無事なんだね」 母『毎日京太郎をどこにやったのか聞かれるけど、毎回追い返してるから大丈夫』 京太郎「母さんは凄いな」アハハ 母『あんたは今何処にいるの?』 どうしてこの質問を? 京太郎「今は大阪だよ」 母『へぇ……今は長野に居るんだね』 なるほど! 京太郎「うん。そうだよ」 母『警察に何度も相談したら、留学生とあっち系の人の娘……そして奈良の女の子が要注意危険人物として取り上げられたみたい』ボソッ 母『奈良でも色々あったみたいだけど、頑張りなさい』ボソッ 母『留学生とあっち系の人の娘じゃなかったら動いてもらえない可能性もあったわ……良かったわね』ボソッ 京太郎「ありがとう」 母『頑張りなさい』プツッ プツッ 855 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 56 09.29 ID 3BmOA/400 [3/4] 京太郎「いきなり切れたぞ?」 京太郎「大丈夫かな?」 ーーー 母「ーー!」 ギリギリ腹を掠めたわね…… ネリー「京太郎はどこ?」 ネリー「ネリーの京太郎はどこ?」 ネリー「お母さんも邪魔するもんね、ネリーと京太郎を」 母「ナイフをしまいなさい、ネリーちゃん良くないわ」 ネリー「うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!」 ブスッ 母「~~っっ!」 ネリー「京太郎を返せ~~!!」 バンッ ケイサツダゲンコウハンデタイホスル 858 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 02 57 18.48 ID 3BmOA/400 [4/4] 京太郎「さて、次は誰に電話をしようかな」 自由安価下6 今までに出会ったキャラをお願いします 867 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 03 35.44 ID kxlDw1V20 [1/2] アラサーへの愛は深い 京太郎「健夜さん」 健夜『京太郎君!?』 京太郎「あははっ」 健夜「大丈夫!?どうしたの?」 健夜「東京からなんでいなくなったの!?」 京太郎「まぁ色々ありまして……」 健夜「東京でも話題になってるよ、行方をくらました少年って」 普通に阿知賀へ転校したけどな。 京太郎「俺は大丈夫です。また会いましょう」 健夜「うん。またね」プツッ 健夜の好感度・依存度が10上がりました 869 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 04 59.00 ID kxlDw1V20 [2/2] 京太郎「次は誰に電話をしようかな」 京太郎「これで最後にしよう。一応病院だしな」 自由安価 今までに出会ったキャラをお願いします 安価下6 876 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 11 18.93 ID yu2WamJn0 [1/2] 京太郎「もしもし」 照『京ちゃん……』 京太郎「お待たせしました」 照「もう…….待ってたよ」ポロポロ 京太郎「えぇ……そろそろ全て終わりますから、待っててください」 照「うん……待ってる」 京太郎「照って……呼んでいいですか?」照「京太郎って呼んでいい?」 京太郎・照「「勿論」」 照「ふふふ……タメ口はやめてね」 京太郎「ありがとう。あともう少し……待っててくれるか?」 照「うん。いつまでも待ってる」 照の依存度が30下がりました 一日が終わりました 878 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 17 17.99 ID AtZX+XVS0 翌朝 京太郎「んっ……」 憩「なぁ……凄いことなってるで」 京太郎「え?」 憩「ほら」 京太郎「!!」 今までよく頑張った皆、いいタイミングのゾロ目が何回も出てイッチも何度かアヘ顔してしまった。 最後の安価行くで 0~30 1.京太郎の母親死亡の新聞 犯人集団逃走 大阪を徘徊しているとの噂あり 31~60 2.母親死亡 しかし、奈良の女の子も含めヤンデレ全員逮捕 61~99 3.母親生存 ヤンデレ全員逮捕 安価下10までコンマで最も多かった物が選ばれます。強制多数決 894 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 32 16.20 ID Es/GBnqK0 やっぱりこうなったか コンマに愛された住民達(牌ではない) 京太郎「!!」 京太郎「俺の母親が刺された所を取り押さえ」 京太郎「協力していた少女達も逮捕」 京太郎「臨界三年女子 フランス留学生 グルジア留学生 阿知賀一年女子」 京太郎「臨界高校の方向性には何かと疑問が上がっており、臨界高校にも操作が入る」 京太郎「留学生達は母国に強制送還、そして向こうの警察で更に逮捕される方針」 京太郎「暴力団組織も協力していたとの見方あり」 憩「なぁ……帰った方がええんちゃう?」ニコッ 京太郎「はい!ありがとうございました!」 憩「今度は彼女と大阪来てや~」 京太郎「はい!」ダッ 896 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 38 20.93 ID E6uKmimU0 [1/6] 東京に戻ったら俺も勿論取り調べを受けた。 警察の人に逆に励まされた、そんな可哀想だったのか俺。 智葉さんの両親が俺に頭を下げた、二度とそんな事をさせないように見張りを付けるらしい。 母親俺が全然金を使ってない事を喜ぶと直様回収した。 うん、元気な母親だ。 ダヴァンさんとハオさんには謝られた、でも悪いのはあの人達では無い。 そして…… 全てが終わった俺は駆けつけた。 ーー最愛の人の元へ。 899 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 40 00.79 ID E6uKmimU0 [2/6] 895 憧はクロチャー達が警察に相談した結果別件ですが、京太郎関連で繋がりがあったので同じ枠組み逮捕されました。臨界とは繋がりが無いです。 902 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/04(日) 03 45 39.00 ID E6uKmimU0 [3/6] ニュースで彼氏の周りで凄いことが起きていた事を私は知った。 咲からも連絡が来た。 京ちゃんは無事なのか、と。 今度二人で会いに行くと伝えた。 ハァハァ テル! 待ってたら来たみたい。 最愛の人が。 / . . / / i / / . / . . ; イ / . ! ! // .. _ / . / ; イ ;ィ // / / . ! /;/´ ̄ / . / ; -‐/T77i ̄ ; -‐' / 7ナー-、_ / レ ! | ´ / . ∠ イ ___! / /ノ!ナ| // ! /. ;ヘ! ァ"7 iヾ '´,;-ァ=! ;ィ、 / / ! /; イ {ヽ|.'{ b ! h レ i ' /イ !、 // / / | ! ` ゝ ン_ ,!'_ ;ン/ / i 、ヽ、 .!/ !/ / ヽ i , , , , , , , i / / iヽヽ / / / ゙、_| | | /_ノ . ゙、 \ヽ / // ;ハ _ _ ! i 、 、 . i ヽ! ∠./‐' / / 、  ̄ /v、 ヽ 丶 .. ! / / / _,ノ ` r 、 , イ、/ ' ! /\ .、 ! / /;/ `ヽ、__;ィ | ー-`〒´-‐ ' ´ | レ' ヽ;ハノ // _,..-'´ | || !丶,、 _,... -―' ´ | || | `ー-、 照「ーーお帰り」 905 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 46 27.36 ID E6uKmimU0 [4/6] カンッ! 918 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 03 56 33.29 ID E6uKmimU0 [6/6] 次はもっとゲス安価で行こう (前世の記憶の引き継ぎシステムも使おう) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が入学する高校は? 安価下7 953 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 12 57 40.98 ID yu2WamJn0 [2/2] 宮守ですね 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね。 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20豊音 21~40胡桃 41~60エイスリン 61~80塞 81~99 白望 安価下1 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 13 30.47 ID Oro7zx/I0 京太郎「うわっ……」 京太郎「でかい人が来てる……」 京太郎「って……女性?」 .. ´ ` . / \ / / ∧ / / イ | | | . ′ ′ / /,,_| l | | | . | | /| /- | l从| l | l | | | l l芹苧ト八 l苧| l | |リ | | 从 Vツ \ V人 l | / | 八∧ . . ' \{ . |l |/ | `iヘ r―┐ ヽ八 | | | | 込、 --' .. イ | | | | | 〕 -- i〔 | ∨ |. / | レ'~\ 八 | ∨ | / l // \_/ ∧ ⅵ __厶ィ^~リ/={ /⌒⌒い ∧ ‘,. /二二二//ニニ}_彡へ\__//\_}∨ ∧ニ=、 /二二二//{ニニ∧ ∨// /二∨ ∧ニニ //二二二//ニ\ニ∧ ///\/ニ\/\ ∧ニニ //}二二二l/二二∨ ∧// /^∨/,〉二ニ〉ニ\\lニ| 豊音「おはよー」 京太郎「おはようございます!」 京太郎「俺は須賀京太郎です」 豊音「私は姉帯豊音だよ~よろしくね」 好感度判別安価 コンマ判定 安価下1 959 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 23 10.64 ID h3DEJibz0 [2/2] 豊音 23 豊音「豊音って呼んでねー!」 京太郎「京太郎って呼んでください!」 豊音「じゃあさ麻雀部おいでよ!」 京太郎「え?」 ーーー 京太郎「失礼します」 白望「ダルッ……」 エイスリン「トヨネ!……?」 胡桃「入部希望者かな?」 塞「初めての一年生だね」 京太郎「俺は須賀京太郎と言います」 豊音「あれがシロで胡桃ちゃんでエイスリンさんとさえだよー」 京太郎「よろしくお願いします!」 好感度判別 安価 下1 シロ 下2 エイスリン 下3 胡桃 下4 塞 970 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 32 59.60 ID 0gBRGVkR0 [10/11] シロ 93 エイスリン 100 胡桃 155 塞 73 京太郎「……」 なんか……ピリピリしてるな。 シロ「京太郎……だっこして」 京太郎「ええ!?」 胡桃「こらっそこ!京太郎は私に充電するんだよ!」 エイスリン「キョウタロウ!ヨロシク!」 / \-、 / \\. / | |l \ \ \ \\ / | | |l | ll \ |l\ | ハ l| )'. ′ | | |l | 斗- |\ リ _)ノイ リ' | | { { |l { 从 八 }/ /心∨ ∧ | |〃 八 \x云ミ)' V)リ'∨ ∧ | | |l l \ \l\/ん 刈 `~. .‘, \ l | |l | | \ \{{乂),ツ ` }\ \ l | |l | |_//\ \\. . ┐ / \ \ ,′ | リ | / ){/ ̄\ \\ ` =' ∧\ \ } ′ l/ |‘イ个ー=ニ=┬ \\____∧ ‘,\ )ノ / / { l| | l| | l l|___} }/( l| l ll l |l/ { { | l| | l| | |∧__|/`ヽ)ハ八 リリ ノ' 八八 l 从 l|八 乂乂 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/__ )八 ( ∨ \廴_彡' ∨// )' ー/ ∨__ / ∨ ´ \ / ∨ ___,\ /} \| / | / / \_\ | . / | / { \\ } /| | / { ∧ \「 | | ./ \ ∧ \| 「 | /`ー‐┬‐ ' { | | l| 京太郎「はい、よろしくお願いします」 976 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 37 24.66 ID 0gBRGVkR0 [11/11] 胡桃「京太郎は麻雀出来る!?」 京太郎「ネトマなら少し……」 胡桃「じゃあさ!わたしが教えてあげる」ギュッ エイスリン「!!」 白望「胡桃……だるい」 胡桃「うるさいそこ!」 胡桃「絶対離さないから」ボソッ / / ヽ / /、 / ∧ ヽ / / /∧ // / i } ! ', //__ { /` / / '; ハ } ハ //rzzミヽ {/ j ト! l } i / ん//c゙ ` ノ ノ/ /7 ! ! 廴>" 二`ノ // }{ /77ヽ ノイ / jゝ " ト、/Cリ〉/ / / `ー " イ / //\ `-‐ "" /ノ / // /\ / ノ ノノ≧zzz三ニ―― < / / . . . . . ./ . . . / ̄、ヽヽ . {、\ヽ . . . . . { . . . . . .{ィヘヽヽ 〉 ヽj // 塞「変な胡桃だなぁ」 979 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 45 19.57 ID fj6Xg76a0 白望「まぁ……よろしくね」 白望「ダルッ……」 京太郎「あはは、よろしくお願いします」 > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } / l 、 / / / /〃 ∧ 、、 、ヽ - /ノ, ノイ ノイ `  ̄ > < |_ ´ r‐| ィ `ヽ __ ノ `''', /、´ 〉< ,, -  ̄ | /\/\ / < r'"| ! / \∧ } \ / l |' / / .ヽ \ j | ヽ ./ ! ',, \ / ', / / / ヽ l ! / 、 / ヽ| ! ヽ | / / \ / ', | \ / ,' 、 / ',/ \ / { ヽ/ } ヽ /___ , .. ...\ .. , / ヽ /`ヽ ', ... ... ..\ ... ... , / ー/ --ヽ ヾ イ丶-,-- ''".∨ / / ', ヽ / ', ∨ 京太郎「うん」 中々良いおもちを…… 981 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 48 51.47 ID zR2e+kT/0 [2/2] エイスリン「キョウタロウ!キョウタロウ!」 京太郎「はい?」 エイスリン「スキ!」 京太郎「はいはい、冗談はやめてくださいね」 豊音「エイスリンさん、ちょー面白いよー」 塞「まぁ変人揃いだけどよろしくね」 i i i i i i i i| i i i i i i i i i i l i i i | i |i i i i i i| i i i| i i i i i i i| i | || i i i i i i| | i i i i || i i i l i i ii i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | i i i | i |i i i i i i| i i i| i i i i i i リ i l || i i i i i i| | i i i i || i i i | i i ii i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | i i i | i |i i i i i i| i i リ i i i i i / /リ リ i i i i i i| | i i i i || i i i | i i i| i i i i | | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i l i i i i| i |i i i i i i| i / i i i i i/ / / / i i i i /リリ i i i i リ i i iリ i i リ i i i iリ | i i i i i i i i| i i i i i i i i i i |」」」」从 i i i i/}/ i i i /}/ / / i i i i / // i i i i / i i i/ i i / i i/ i/ リ i i i i i i i i| i i i i i i i i i i | ‐--- __ ̄ / / i i i i / // i i i i / i i i/ i i / i i/i / ノ' i /´ ̄`| i i i i i i i i i i |  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄_二  ̄77厶イ i | / | i i i i i i i i i i |___ ‐-  ̄ /i i i| i l { | i i i i i i i i i i ≧竓芹芙莱ミx, -‐ /i i i i| 八`ー、 | i i i i i i i i | 〈{{ {_) }}刈ヾ〉 x竓芹莱ミ / i i i | i| i i i \__| i i i i i i i i | |从{ 乂__ク リ /_) }} / }// i|i i i| i| i i i i i| i i| i i i i i i i i | | 乂 ′ { 乂,ク/// i i | i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | `¨¨¨ 乂_ ' / i i i i| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | \l\l\ /i i i i ii| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| | ' \l\ /i i i i i i i| i i | i| i i i i i| i i| i i i i i i|i i| l 、 / i i / i i i i| i i | i|\i 从i i| l |i i i i|i i| ト、 \ \__フ ..イ i i i/ i i i i i| i i | i|. ヾl从 i i i|i i| | ニ=- .. . '" { i i / i i i i i リ i リ i| { \i|i i| | ー=ニ二> . . '" ∨ i i i i i i/ i i/i i| /^\ \从 ー=ニ二 `¨¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄` \ 」」/i/}i/. / \ ー-----‐=ニ二 /\ 京太郎「はい!」 983 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 53 36.12 ID nCvBJrvG0 京太郎「麻雀か……」 豊音「麻雀やろー」 塞「いいね、それ」 シロ「京太郎もやろ……」 胡桃「がんばるよー!」 エイスリン「ガンバル!」 好感度上昇安価 コンマ判別 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 987 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/04(日) 13 59 57.22 ID TC58QXMy0 [1/3] 宮守麻雀部の好感度・依存度が20上がりました 京太郎「皆強いですね」 塞「全国目指してるからねー」 トシ「やってるねぇ」 トシ「あんたは……」 京太郎「須賀京太郎と言います!」 トシ「そうかい、まぁゆっくりしていってね」 ーーー 京太郎の部屋 京太郎「携帯に麻雀部の人達の番号とアドレスとLINEが登録されたぞ」 京太郎「そして……誰だこれ?」 京太郎「照さんのが何故か入ってるのはまだしも……ネリー?智葉?明華?憧?……なんなんだ一体」 一日が終わりました
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6051.html
たいがいの人は初対面の時、緊張して上手く喋れないだろう それでも喋らなくてはいけないとなると何度か会話を投げかける努力をするものだ しかし――― 京太郎「……」 理沙「……」 京太郎「ここにはよく来るんですか?」 理沙「……っ」 理沙「……」フルフル 京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」 理沙「あっち!」 京太郎(どこだよ!!!) どうしてこうなってしまったのか それは2日前に遡る――― ───────── ────── ─── 京太郎父「明日にはお前が行ってしまうと思うと少し寂しい気もするな」 京太郎「一人暮らし興味あったし東京に親戚がいてよかったよ」 京太郎母「そうよ、みさきちゃんには改めてお礼を言わなきゃね」 京太郎父「時々ちゃんと生活できてるかみさきに寄ってもらうからな」 京太郎「わかってるって」 プルルルルル 京太郎母「ちょっと出てくるわ」 京太郎「はいはい。まぁちゃんとごみの日も確認とらせてもらったし、料理も最低限は作れるようになったから平気でしょ」 京太郎父「油断は駄目だぞ」 京太郎母「京太郎、みさきちゃんよ」 京太郎「? なんだろ?」 京太郎「もしもし」 みさき『もしもし、明日からこっちにくるんだよね』 京太郎「うん」 みさき『明日は私も手伝いにいくから』 京太郎「ありがとう」 みさき『明日は荷解きするから……明後日時間ある?』 京太郎「まぁ学校まで暇だから」 みさき『頼まれて欲しいことがあるんだけど……』 京太郎「何?」 みさき『口下手な人がいるんだけど……治すの手伝ってくれない?』 京太郎「……え?」 京太郎「どういうこと?みさきさんの知り合い?」 みさき『うん。ちょっと前に仕事で知り合った人なんだけど、結構仲良くなったの』 みさき『でもその人びっくりぐらい口下手なの』 京太郎「どのくらい?」 みさき『ほぼ単語』 京太郎「仲良くなっても?」 みさき『うん』 京太郎「…………」 みさき『しかも私とその人で高校麻雀インターハイの実況のオファーがきてるの』 京太郎「え?ほぼ単語しかしゃべらないのに?」 みさき『そうそう。流石にやばいかなぁって思って』 京太郎「……わかった。まぁみさきさんには世話になるし、それぐらいなら」 京太郎「でも何したらいいんだ?」 みさき『普通に話してくれるだけでいいよ』 京太郎(それなら全然問題なさそうだな……) 京太郎「わかった。それじゃまた明日」 みさき『うん、また明日』 プツッ 京太郎「しかしどんな人なんだろ?」 ―――次の日 東京――― みさき「うん、OK」 京太郎「ありがとう」 みさき「これから一人でやっていくんだからこれぐらいはね。今日の晩御飯は私が作ってあげるから」 京太郎「明日からは自分でか……」 みさき「頑張って」 京太郎「そういえば明日会う人ってどんな人なの?」 みさき「ご飯食べ終わったら説明するよ」 京太郎「わかった」 京太郎「うん、美味しかった」 みさき「まぁ何年も自分で作ってるからね。京太郎君もそのうち上手くなるよ」 京太郎「ならいいけど」 みさき「うん。それで明日会う人なんだけど、野依理沙っていう麻雀プロなんだけど……しらない?」 京太郎「麻雀やらないからなぁ……興味はあるんだけどな」 みさき「知らないんだ……麻雀プロの中ではかなり有名なんだけどね。国内でもトップクラスの雀士だよ」 京太郎「そんな人と仲良いの!?」 みさき「まぁたまたまね」 京太郎「アナウンサーってすごいんだなぁ」 みさき「テレビに出てるわけだから」 みさき「まぁそれは置いといて、理沙って怒ってるように見えるときがあるんだけど、それは怒ってるんじゃなくて気持ちが昂ぶってる時だからそれだけは注意してね」 京太郎「なるほど……」 京太郎「にしてもそんな感じでも麻雀プロになれるんだな」 みさき「まぁ麻雀打つのにコミュ障とか関係無いから」 京太郎「それ何気に酷くないか?」 みさき「事実だから。麻雀で語って仲良くなるってこともあるらしいし」 京太郎「麻雀『を』じゃなくて麻雀『で』なんだ」 みさき「うん。まぁそれがなくてもわりと気配り上手だから」 京太郎「へぇ」 みさき「それじゃ帰るね。明日よろしく」 京太郎「わかった。気をつけて」 バタン 京太郎「野依理沙さんか……まぁなんとかなるなる」 ―――次の日――― みさき「えっと、先に座ってもらってるんだけど……あ、いたいた」 理沙「……」ズズ 京太郎「えっと……」 理沙「……」 京太郎「……よろしくお願いします」 理沙「!?……よろ!」プイ 京太郎(これはなかなか厚そうな壁を感じるな……) みさき「それじゃ私は帰るから」 京太郎「え!?」 理沙「!?」 みさき「あれ?言ってなかったっけ?今から仕事だから」 京太郎「聞いてないって!」 理沙「」コクコクコク! みさき「でも予定なんて変えられないし、それじゃね」 トコトコ 京太郎「」パクパク 京太郎(ぜっっったいわざとだ!!!!) 京太郎(……はぁ、とりあえず座ろう)スト 理沙「……」カラカラカラ 京太郎(とりあえず何かしゃべらなきゃ) 京太郎「ここにはよく来るんですか?」 理沙「……っ」 理沙「……」フルフル 京太郎「みさきさんといつも話すときはどこで話すんですか?」 理沙「あっち!」 京太郎(どこだよ!!!) 京太郎(くそぉ……いったい何を話せばいいんだ?) 京太郎(ていうか俺も少し焦ってるな。これじゃ普通の人でも一回か二回のやりとりで終わるような言い方になってる) 京太郎(……考えてもわからんし、とりあえず適当に何か相手が食いつきそうな話題いくつか振ってみるか) 京太郎「そういえば麻雀のプロなんですよね」 理沙「!!」プンスコ! 京太郎(うおっ、頬を膨らませた!?もしかしてみさきさんが言ってたのってこれか?) 京太郎(一発目で食いついてくれる話題を振れたのはいいけど、もしかして麻雀するって思われたかな?) 京太郎(わからん、どういう反応なのか) 京太郎(とりあえず出来ないってことを言ってみるか) 京太郎「自分は麻雀出来ないんですけど、プロって凄いですね」 理沙「そ、そんなに……すごくない」ショボン 京太郎(あれ?ションボリした?麻雀出来ないって言うのは間違いだったか……) 京太郎「興味はあるんですけどきっかけがないんですよね。ルールも難しそうですし」 理沙「……!」ガタッ 理沙「い、いこ!」 京太郎「い、行くってどこにですか?」 理沙「雀荘!」 京太郎「えっと、教えてくださるってことですか?」 理沙「……っ」コクリ 京太郎(うぉおおおおお!まじか!プロに教わる機会なんてねえ!) 京太郎「よろしくお願いします」 ───────── ────── ─── 理沙「こんな感じ」 京太郎「ありがとうございました。今までやってなかったのが勿体無いくらい面白いですね」 理沙「!!」プンスコ 理沙「初めて!」 京太郎「? えっと……教えるのがですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「ほんとですか?すごいわかりやすかったですよ!」 理沙「よかった」ホッ 京太郎(表情は結構豊かだよな。口に出せないだけかな?) 京太郎「また教えて欲しいぐらいです」 理沙「……っ。あ、明日も」 京太郎「え?明日もいいんですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「自分としてはまだ学校は無いですし嬉しいですが、野依さんは大丈夫なんですか?」 理沙「大丈夫!」 京太郎「それじゃよろしくお願いします」 京太郎「そろそろ帰りましょうか。結構時間経ってますし」 理沙「」コクコク 京太郎「あ、先に連絡先交換しないと。明日合流できません」 理沙「!?」ゴソゴソ 理沙「……ふるふる」フリフリ 京太郎「あぁLINEのやつですね。ちょっと待ってください……」 京太郎「……はい、きました」 理沙「こっちも!」 京太郎「それではまた明日」 理沙「……っ」フリフリ 京太郎「……最初はちゃんと意思疎通出来るか心配だったけど、なんとなくわかるな」 京太郎「それに……可愛いし」 京太郎「って、忘れてたけどみさきさんに連絡しよう」 プルルルル プルルルルル プルルルルル 京太郎「……出ないな。ぐぬぬぬ。……なんで野依さんと俺を二人きりにしたんだろ?」 京太郎「……まぁいいか。とりあえず帰ろう」 京太郎「そうだ、飯作んなきゃいけないんだ……はぁー……」 ~♪ 京太郎「ん?」 理沙 >喫茶店 13時 京太郎「……はは、LINEでも単語なんだ」 チュンチュン 京太郎「んー!よく眠れた!」 京太郎「さて飯は……お茶漬けでいいか」 (梅) (茶漬け) 京太郎「梅茶漬けうめー!!……かちゃづけよう……」 京太郎「…………」 京太郎「人恋しいぜ……」 プルルルルル 京太郎「お?みさきさんじゃん」 ガチャ みさき『あ、もしもし?昨日どうだった?』 京太郎「どうもこうもないって!なんで仕事行くこと黙ってたんだよ!」 みさき『あはは、ごめんごめん。私がついてちゃ意味無いからね』 京太郎「それにしても先に伝えといてくれてもいいじゃねーか」 みさき『二人きりで喋るってなったらもっと躊躇してたでしょ?』 京太郎「まぁそうだけどさ」 みさき『それに理沙は楽しかったって言ってたよ』 京太郎「まじで?」 みさき『うん』 京太郎「よかった」ホッ みさき『それじゃ私は仕事だから』 京太郎「ん、それじゃ」 プチッ 京太郎「やっぱ麻雀好きなんだな」 京太郎「時間までゆっくりしてるか」 京太郎「おまたせしました」 理沙「待ってない」 京太郎「それはよかったです」 理沙「今日はこっち!」 京太郎「昨日のところじゃないんですか?」 理沙「個室」 京太郎「昨日のとこは個室って書いてたのにほぼついたて置いただけのようなとこでしたからね」 理沙「防音もある」 京太郎「へぇ凄いですね。でも高いんじゃないですか?」 理沙「常連!」 京太郎「えーっと……常連だから安くしてもらえるんですか?」 理沙「」コクリ 京太郎(てかこれって……野依さんと外に音の漏れない場所で二人っきり!?) 京太郎(おいおい、思春期の俺にそれはきついぜ。この人めっちゃ可愛いしな)ジー 理沙「……」トコトコ 京太郎(それに同級生には無い大人な雰囲気とか……正直たまらんぜよ) 京太郎(くくく、巨乳巨乳と言っているやつらにはわからんだろうな)←つい最近まで言っていた人 京太郎(こんな人と付き合えたらどんだけ最高だろうか) 京太郎(……はぁ、虚しい妄想は止めておこう) 理沙「あそこ!」 京太郎「雰囲気良さそうな場所ですね」 理沙「お気に入り!」 京太郎(他んとこの二倍以上の値段じゃねーか!) 京太郎(流石プロ、金持ってるな……今日のところはそれに甘えておこう) ───────── ────── ─── 京太郎「うーん、揃わねぇ」 理沙「みせて」ズイ 京太郎「は、はい」 京太郎(ちけーよ!いい香りだよ!!) 理沙「……基本は平和。無理に染めない」 京太郎「あー、昨日言ってましたね。すみません」 理沙「まだ二日しかやってない。これから!」 京太郎「ありがとうございます」 理沙「もっかい」スッ 京太郎(もっと体くっつけて教えてくんねーかなー……) 理沙「チートイ、ドラドラ」 京太郎「うわ、これが当たりだったんですか」 理沙「これは リーチしないほうがいい」 京太郎「なんでですか?」 理沙「手変えられるから」 京太郎「相手が出しそうなのに変えて待つのがいいってことですか?」 理沙「」コクリ 理沙「それであてた」 京太郎「捨て牌偏ってたか……でも絶対単騎で待たなきゃいけないから大変ですね。あがってみてー!」 理沙「やめたほうがいい」 京太郎「でも特殊な形ってあがってみたくなりますよ」 理沙「経験不足。もっと簡単なのから」 京太郎「はーい」 京太郎「お疲れ様でした」 理沙「おつかれ」 京太郎「こんだけ何時間も打ってたら疲れますね」 理沙「次は4人!」 京太郎「おぉようやく普通の麻雀に……でも誰か呼ぶんですか?」 理沙「店の人」 京太郎「店の人が加わってくれるんですか?」 理沙「」コクコク 京太郎「サービスいいんですね」 理沙「どこでも!」 京太郎「それが普通なのか」 京太郎「また野依さんが空いてる時お願いしてもいいですか?」 理沙「……」 クイクイ 京太郎「ん?どうしたんですか?」 理沙「理沙」 理沙「……っ。で、いい」 京太郎「下の名前で呼んでもいいってことですか?」 理沙「」コクコク! 京太郎「えっと……じゃあ理沙さんで。俺のことも下の名前で呼んでください」 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「はい」ニコッ 京太郎「理沙さん……か」 京太郎「袖引っ張ってきたとき可愛かったなぁ」デヘヘ 京太郎「おっとダメだダメだ。顔がゆるむ」 ~♪ 理沙 >怒られた 麻雀無しで会話 京太郎「怒られたって……みさきさんか」 京太郎「口下手なのを治すことが目的で会ってるのに得意な麻雀通して会話したら駄目って事か」 京太郎「はっ!?これが麻雀『で』会話するってことなのか!?」 京太郎「確かに普通の時より口数多かった気がする」 京太郎「あれ?麻雀の実況するんならそれでよくね?」 京太郎「……まぁいいか。楽しいし」 京太郎 >それでは今度は普通に喫茶店かどこかで喋りましょう 理沙 >わかった 明々後日 京太郎 >大丈夫です。それでは明々後日に今日待ち合わせした喫茶店で 京太郎「ふぅ……3日後が楽しみだ!」 京太郎「あ゛~……暇だ~」 京太郎「周辺は昨日歩き回ったし、今日どうしようかな~」 京太郎「もっかい歩いてこようかな……あ、そうだ、ネット麻雀してみよう」 京太郎「ある程度ルールは覚えたし、いけるいける!」 ピンポーン 京太郎「なんだ?せっかく人が常勝街道突っ走ろうとしてるときに……はいはーい」 ガチャ みさき「あ、いたいた」 京太郎「何?」 みさき「ちゃんと生活出来てるかなぁって思って一応」 京太郎「あー、まぁあがって」 みさき「おじゃまするね」 みさき「今のとこちゃんと片付いてるね」 京太郎「そりゃまだ4、5日しか経ってないからな」 みさき「それぐらいでもぐちゃぐちゃにする人いるよ?」 京太郎「そんな馬鹿な」 京太郎「もしかして、みさきさん自身そうだったんじゃないの?」 みさき「私はそんなちらかさないの知ってるでしょ。友達だよ」 京太郎「ふーん、まぁいいや」 みさき「野菜もちゃんと食べてる?」 京太郎「食べてるよ」 みさき「何作ってるの?」 京太郎「もやしと豚肉の炒め物、きゃべつと豚肉の炒め物、青梗菜と鶏肉の炒め物」 みさき「全部炒め物!?サラダ作ろうよ」 京太郎「サラダそこまで好きじゃないんですよねー」 みさき「つべこべ言うの禁止。どうせ炒め物に入れてる野菜の量も少ないんでしょ?」 京太郎「…………」 みさき「他はちゃんと出来てる。ゴミも分けてるし」 みさき「以外としっかりしてるんだね」 京太郎「以外とってひでーな」 みさき「まぁ私の中の京太郎はもっと小さいから」 京太郎「親戚のおばさん皆それ言うよな」 みさき「…………」ゴゴゴゴゴゴッ 京太郎「すみませんでしたお姉様」フカブカ みさき「……まぁ一安心かな」 京太郎「だろ?」 みさき「調子に乗らない。高校始まってからが本番だしね」 京太郎「だよなー」ハハハ… みさき「そういえば部活とかって入るの?」 京太郎「んー、ホームページ見る限り麻雀部あるみたいだから麻雀部入ろうかなって」 みさき「あ、そうなんだ」 京太郎「……それだけ?」 みさき「うん」 京太郎「反応薄いなー」 みさき「まぁなんとなく気になっただけだから。どうせ理沙の影響でしょ」 京太郎「!」ギクッ みさき「わかりやすいって」 京太郎「まぁ楽しく感じるものがあるだけいいってことで」 みさき「そうだけどね」 みさき「現状はわかったしそろそろ帰るね」 京太郎「おつかれー」ヒラヒラ バタン 京太郎「んじゃネト麻でもしますか」 京太郎「ここに一人の天才雀士が……フフフフフ」 京太郎「」チーン 京太郎「駄目だ全然勝てねぇ」 京太郎「ネト麻やってるやつらはバケモノか!!」 京太郎「……はぁ初心者には厳しいかなぁ」 京太郎「とりあえずFLASHゲームで役作る練習するか」 京太郎「FLASHの敵もつえーじゃねーか!!」 京太郎「ぐぬぬぬ、役作る前にあがられちまうぜ」 京太郎「明日理沙さんに……って駄目だ。明日は普通に話そうって決めたじゃないか」 京太郎「飯食ったらまた挑戦するか。挑戦にこそ意味がある!」 京太郎「やった!奇跡的にもプラスになったぞ!」 京太郎「FLASHの敵が相手とはいえこれは嬉しいな」 京太郎「最後にあがったやつが理沙さんの言ってたメンタンピンってやつだよな」 京太郎「しっかり覚えとこう」 ~♪ 理沙 >明日 京太郎とおしゃべり楽しみ 京太郎「おぉ……よし、『俺もたのし』ん?」 理沙 >まちがえた 理沙 >消えない 理沙 >消えた? 京太郎「他の誰かに送るつもりだったのか?」 京太郎 >一度送っちゃうと相手側では消えませんよ 京太郎「……途絶えたな」 京太郎「にしてもなかなか好感度高いようで安心した」 京太郎「シャワー浴びて寝るか!」 ───────── ────── ─── 京太郎「…………」 理沙「…………」ブクブクブク 京太郎「あの」 理沙「っ!」プイ! 京太郎「理沙さん?」 理沙「っ!!」プイ! 京太郎(だ、駄目だ。もしかして昨日のあれが原因か?) 京太郎(何か怒らせるようなこと書いたか?) 京太郎(いやいや冷静に考えろ。相手はあの理沙さんだ) 京太郎(怒ってる以外で……間違って恥ずかしがってる?) 京太郎(とりあえず恥ずかしがってるという考えで話してみよう) 京太郎「ミスって誰にでもありますよ」 理沙「…………」ミミマッカ 京太郎(当たり……かな?) 京太郎「それでも、あの送り間違えは嬉しかったというかなんというか」 京太郎「あ、あははは、何言ってんすかね」 理沙「…………」ジー 京太郎(もう一押し!) 京太郎「それより!ほら、話しましょうよ。せっかく来たんですから。普通に話すのが億劫なら雀荘でも行きますか?なんて」 理沙「…………っ」 理沙「ご、ごめん」 京太郎「いえいえいえ、気にしないでください!」 京太郎「そういえば気になってたんですけど、あっちのほうに見える奇抜な色の建物ってなんなんでしょうか?」 理沙「! 知ってる!」 京太郎「あれってなんなんですか?」 京太郎(よかったぁ、無事気分を乗せられたみたいだ) 京太郎「結構長い間話してましたね」 理沙「五時間!」 京太郎「そんなに経ってましたか!コーヒー一杯で粘られて店員もたまったものじゃないですね」 理沙「」クスッ 京太郎(今笑った!?笑ったよな!!ひゃっはー!可愛いぞぉぉぉぉ!!) 京太郎(落ち着け、落ち着け俺。顔に出すなよ) 京太郎「ひっひっふー、ひっひっふー」 理沙「?」 京太郎「よし、おちついた」 理沙「?」クビカシゲ 京太郎(いちいち可愛いな) 京太郎「もう6時超えてるんですね。お腹減ってきましたし解散しましょうか」 理沙「……っ。た、食べに行く!」 京太郎「誰かと食べに行くんですか?約束してるなら急がないと」 理沙「違う、一緒に!」 京太郎「……俺?」 理沙「」コクコク 京太郎「あー、でも月の初めからそこまで使うわけには」 理沙「奢る!」 京太郎「いやでも、こないだとか雀荘代も出してもらいましたし……」 理沙「」ジーーーー 京太郎「……わ、わかりました。行きましょう」 京太郎(勝てねぇ。あの瞳に見つめられたら勝てる気がしねぇ) 京太郎「あの……高くないですか?」 理沙「リーズナブル!」 京太郎(いやいやいや!主食になるやつの値段どれも軽く1000円超えてんじゃん!) 京太郎(やっぱ感覚違うのかなぁ。俺の基準サイゼだしな) 理沙「好きなの!」 京太郎(好きなのって言われても名前見てわからんのもあるし……安めのやつ言っとくか) ウェイトレス「ご注文をお伺いします」 京太郎「アラビアータで」 理沙「アルフレッド」 ウェイトレス「かしこまりました」 京太郎「アルフレッドってなんですか?」 理沙「クリームパスタ」 京太郎「ふーん」 京太郎(わっかんねー) 京太郎「後で少しもらってもいいですか?」 理沙「」コクリ 京太郎「なんで今日ご飯誘ってくれたんですか?しかもお金も出してもらって」 理沙「……っ。お、お礼」 京太郎「お礼?」 理沙「楽しかった。麻雀も」 理沙「だから」 京太郎(……ええ人やでぇ。正直たまらんぜよ、とか思ったりしてすみません) ウェイトレス「おまたせしました」 京太郎(うぉい!いいとこで運んでくんなよ!ここは俺も……とか言えた場面じゃん!) 京太郎(別れ際だ、別れ際に言おう。雰囲気もばっちりだぜ) 京太郎(腹が減ってはなんとやら!ていうか良い匂いすぎて我慢できねぇ!) 京太郎「えっと、巻いて……パク。モグモグ……美味い!」テーレッテレー 理沙「よかった」 理沙「……京太郎!」 京太郎「なんですか?」 理沙「あーん」 京太郎「ふぇ!?」 京太郎(欲しいとは言ったけど!あーん!?あーんなのか!?) 理沙「あーん!」プンスコ 京太郎「あ、あーん。……モグモグ。おぉ、チーズの香り、凄くいいですねこれ」 理沙「好きなやつ!」 京太郎(なるほど、こういうのが好きなのか) 京太郎(にしても、いきなりあーんって……駄目だろ……)ドキドキ 京太郎「ごちそうさまでした。美味しかったです」 理沙「また来よう!」 京太郎「ええ、また一緒に食事出来たら嬉しいです」 京太郎「……あの」 理沙「?」 京太郎(うぉぉぉ、何故か緊張する。頑張れ俺!)ドキドキ 京太郎(これからもこうして会えたらいいなって言うだけだろ)ドキドキ 京太郎(なんでこんなに緊張してんだ)ドキドキ 京太郎「……えっと、俺も理沙さんといれて楽しいです」 京太郎「な、なので、学校が休みの時に会えたらなぁ、なんて」 京太郎「思ったり、思わなかったり……」ボソボソ 理沙「……っ!」プンスコ 理沙「ら、らいん!」 理沙「連絡する!」 京太郎「は、はい!俺も連絡する!」 京太郎「そ、それでは!」 京太郎(なんだよ!なんなんだよ!!落ちつかねぇーーー!!!) 理沙「……」フリフリ 理沙「……」 理沙「かわいい……」 チュンチュン 京太郎「……」 理沙「理沙……っ。で、いい」 理沙「あーん!」プンスコ 理沙「ら、らいん!連絡する!」 京太郎「はっ!」ブンブンブン 京太郎「い、いやー美人って怖いわ。2、3回会っただけなのにドッキドキしちゃうもんな」アハハ… 京太郎「そんなことより今日から学校だ!」 京太郎「とっもだち100人でっきるっかな♪」 京太郎(んー、連絡先交換出来たのが7人か……まぁ初日だし上等だろ) 京太郎(女子とも2人交換出来たしな) 京太郎(明日また話せなかった人とかに話しゃいいし) 京太郎(そんなことより部活だ!まさか初日に入部届けを配られるとは思わなかったぜ!) 京太郎(麻雀部っと……あ、先に先生に教室聞いとかなきゃな) 京太郎「先生、ちょっといいですか」 担任「ん?なんだ?」 京太郎「麻雀部行きたいんですけど、どこの教室ですか?」 担任「あー……すまん、須賀……だったな」 京太郎「はい」 担任「麻雀部な……廃部がほぼ決まってるんだわ」 京太郎「……わっつ?」 担任「それを言うなら Why?な まぁ単純に人数不足なんだ」 京太郎「……ちなみに今何人なんですか?」 担任「0。いやお前が入ったら1か。とにかく5人集めたら部として存続が認められる」 担任「幸い、俺が顧問だから人数さえ集めてきたらいいぞ。まぁ俺は飾りみたいなもんだから指導は出来んけどな」 担任「頑張れよ」 京太郎「どうしよーかなー……とりあえず今日知り合ったやつらに送ってみるか。幽霊部員でもいいからって」 京太郎「……よし。これで後は待つだけか」 京太郎「しっかしまさかの廃部とは。わりと一般的な競技なんだけどなぁ」 京太郎「……最近までほぼルール知らなかった俺の言えた事じゃないな」 京太郎「お、返ってきてる。……二人もオッケーか。てことはあと二人か」 京太郎「明日他のやつらに話してみるか。喋ったことないけど」 京太郎「とりあえず飯まで麻雀じゃー!!」 京太郎「CPUボッコボコにしてやんよ」シュッシュッ 京太郎「ふっ、半荘10回やって-12か……今日のところは許しといてやるよ」 ―――次の日――― 京太郎「~~~だからさ。入ってくんね?」 クラスメイトA「うーん、俺部活決めてるからなぁ」 クラスメイトB「俺いいぜ、どうせ帰宅部のつもりだったし。幽霊でもいいんだよな?」 京太郎「おう!入ってくれるだけでいいぜ!よし、あと一人か」 クラスメイトC「そういや隣のクラスに同中のやついるんだけど、そいつも部活入る気ないっていってたな」 京太郎「まじで!?紹介してくんね?」 クラスメイトC「ほいほい、ちょっと待ってて」 同級生A「わかった、幽霊でいいなら」 京太郎「助かるよ!あ、入ってくれるよしみで連絡先交換しとこうぜ」 同級生A「おう」 担任「早いなー。昨日の今日だぞ」 京太郎「友人に恵まれました。友人になって一時間経ってないやついるけど」 担任「そのコミュニケーション能力と行動力は素直に褒めてやるよ」 担任「まぁ5人集まったし部として存続は決まったわけだが……活動はするのか?他の奴らには入ってもらっただけなんだろ?」 京太郎「そうですね……とりあえずインターハイの個人戦に出ようかと。団体戦は実質無理だし」 担任「まぁお前の話だとそうなるわな。……わかった個人戦登録はこっちでしといてやるよ」 京太郎「あざーす」 担任「といってももうちょっと先の話だがな。予選はたしか……6月だったか」 担任「でも練習はどうするんだ?あてとかあるならいいが……」 京太郎「まぁ探してみます。あてがないわけでもないので」 京太郎「それと……この学校ってバイト禁止でしたっけ?」 担任「申請書さえだしてくれたら問題無い。なんだ?雀荘でバイトでもするのか?」 京太郎「まぁその方向で考えてます」 担任「そうか。とりあえず職員室に紙取りに来い。決まったら記入して俺に渡してくれ」 京太郎「了解っす」 京太郎「まぁ理沙さんに時々教えてもらえるからって毎日じゃないしな。さっそく探しにいくか!」 京太郎「俺の雀力だったらすぐ採用確定だな」フフフ ───────── ────── ─── 京太郎「何故……何故採用されないのか」 京太郎「いや、わかってる。弱すぎるんだ」 京太郎「くそー、FLASHの敵にはだいたい+で終われるようにはなってきたんだけどなぁ」 京太郎「ん?麻雀喫茶?こんなおしゃれなとこでも麻雀ができるのか。ちょっと入ってみよう」 カランカラン マスター「いらっしゃいませ」 京太郎(うお、めちゃくちゃ渋カッコイイ!) マスター「ご注文は何になさいますか?」 京太郎「うーん……このスポンジケーキとコーヒーのセット安!これにします」 マスター「かしこまりました」 京太郎(良い感じのお店だなぁ……匂いもコーヒーの匂いでなんていうか落ち着く感じ) 京太郎(自分の語彙力のなさにびっくりするがすごいいいな、この店) マスター「お待たせしました」コト 京太郎「いただきます。モグモグ……うめぇ!こんなに安くて大丈夫なんですかこれ」 マスター「恥ずかしながら、私の手作りですので」 京太郎「へぇ!たまたま入ったけどすっげー当たりじゃん!」 マスター「気に入っていただけたようで嬉しい限りでございます」 京太郎「そういえば麻雀喫茶って書いてたけど……」 マスター「実は最近アルバイトの子が辞めてしまって、この時間帯は来ていただいても一人だと出来ないのです」 マスター「申し訳ございません」 京太郎(なるほど……ひらめいた!) 京太郎「じゃあさ、俺のこと雇ってよ!学校の後のこの時間は空いてるしバイト出来るぜ」 マスター「失礼ですが麻雀は?」 京太郎「修行中です!」 マスター「……少し打ってみましょうか。今は他にお客様もいらっしゃいませんし」 京太郎「わっかりました!」 京太郎「マスター……」 マスター「なんでしょうか?」 京太郎「鬼強いっすね」 マスター「こんなお店開くくらいですから」 京太郎「ですよねー」 マスター「ふむ……最低限打てるようですので」 京太郎「てことは雇ってもらえるんですか?」キラキラ マスター「……ええ、よろしくお願いします」 京太郎「やったー!!ありがとうございます!!」 マスター「いつから来ていただけますか?」 京太郎「今すぐ……って言いたいところですけど、土日も来たほうがいいですか?」 マスター「土日は他に働いてくれる子がいるので出来れば平日の夕方がありがたいです」 京太郎「じゃあ平日学校終わってからで」 マスター「はい。水曜日は定休日ですのでそれ以外の曜日に来てください」 京太郎「わかりました」 マスター「では来週からお願いします。最後に採寸だけさせてください」 京太郎「あ、俺の制服ですか」 マスター「はい、土日の間に頼んでおくので」 京太郎「了解っす」 ───────── ────── ─── 京太郎「なんてことがあったんですよ」 理沙「頑張って!」 京太郎「理沙さんも暇があったら是非来てください」 京太郎「マスターの焼くケーキめっちゃくちゃ美味いんで!」 理沙「行く!」ガタッ 京太郎「え?今からですか?」 理沙「」コクコク 京太郎「喫茶店はしごですか」 理沙「問題無い」 バイト「いらっしゃいませー」 マスター「いらっしゃいませ……おや、京太郎君どうなさいましたか?」 京太郎「あはは……コーヒー飲みにきました」 理沙「」ヒョコ マスター「なるほど、コーヒーだけでよろしかったですか」 理沙「……っ。け、ケーキも」 マスター「かしこまりました……ん?貴女は……」 理沙「?」 マスター「いえ、失礼しました。どうぞゆっくりしていってください」 京太郎「ほんとに美味しいですから期待しててください」 京太郎「土日は結構繁盛してるんですね」 マスター「平日のランチタイムもなかなか繁盛してますよ」 京太郎「そうだったんですか」 マスター「もちろん京太郎君が働いてくれる時間も来るときは来ます。昨日は逆に珍しかったです」 京太郎「これだけ美味しかったらそうですよね」 マスター「おまたせしました」コト 理沙「良い匂い!」 理沙「パク……モグモグ……!!」 理沙「美味しい!」プンスコ 京太郎「そうですよね!いやー気に入っていただけて俺も嬉しいです!俺が作ったわけではないですけどね」 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「なんですか?」 理沙「次からここ!」 京太郎「ん?……あぁいいですよ。次からはこの店に集合しましょう」 マスター「お二人はこうしてよく会っているのですか?」 京太郎「最近知り合ったばっかです」 理沙「四回目!」 京太郎「ですね、もっと会ってるような気がしますけど」 理沙「一回が長い」 京太郎「あー確かに」 京太郎「こんなに長い間いてすみません」 マスター「いえ、大丈夫ですよ」 理沙「また来る!」 マスター「ええ、また来てください」 カランカラン 京太郎「結局またこんな時間まで話してしまいましたね」 理沙「ずっといたくなる」 京太郎「あの店すっごい雰囲気いいですからね」 理沙「制服」 京太郎「ん?あぁ制服いいですよね。いかにもって感じの白黒なやつで」 理沙「京太郎も?」 京太郎「ええ着ますよ」 理沙「楽しみ!」 京太郎「なんで!?」 理沙「食べにいこ!」 理沙「奢る!」 京太郎「んー……わかりました。でもバイト代とか入り始めたらちゃんと自分の分払いますから」 理沙「わかった」 理沙「明日は雀荘!」 京太郎「なんか出してもらってばっかりだな。やっぱり今日の晩御飯は自分で……」 理沙「奢る!」 京太郎「アッハイ」 京太郎(結構押し強いんだな……ていうか今日テンション高いなー) 理沙「早く!」グイグイ 京太郎「わ、わかりましたから!」 京太郎(うおっ、手!手握られてるぅっ!) 京太郎「やわらかい……」ボソッ 理沙「? ……っ!!」バッ 理沙「い、いこ!」カオマッカ 京太郎「は、はい!」カオマッカ 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「……ふぅ」 マスター「おつかれ」コト 京太郎「お、いいんですか」 マスター「ああ、お客様は全員捌けましたから」 京太郎「では遠慮なく」ズズ 京太郎「ん~!やっぱコーヒー美味いっすねー!」 マスター「それはよかった」 京太郎「これあれですね。こないだのやつより……えーっと……そう!酸味が利いてますね」 マスター「少しわかるようになりましたか」 京太郎「これでもしっかり覚えようとしてますから」 京太郎「……気のせいじゃなかったらですけど、なんかすっごく美味しいような気がします。香りも全然違うというか……」 マスター「なかなか良い感性をお持ちのようで。それはハワイコナと呼ばれる豆です」 京太郎「ハワイ?」 マスター「名前通りハワイが原産地です。ちなみにこの間出したエチオピア……イルガチェフェG1という豆の倍以上の値段です」 京太郎「ぶっ!?ゴホッ!ゴホッ!」 マスター「大丈夫ですか?」 京太郎「だ、大丈夫です。それより、え?倍?」 マスター「はい」 京太郎「そんなのこんな休憩の時にだして良かったんですか?」 マスター「ええ。お客様に聞かれたときにそれをすすめればいいかわかるようになってくれたら一番です」 マスター「それにせっかくここでバイトしてるんですから、コーヒーのこと好きになっていただけたらと思って」 京太郎「マスター……よし!頑張って覚えますよー!!」 ??「ここ」 ???「確かに良さげなお店だが……」 ??「ケーキ美味しいから」 ???「しかし制服でこんな店に寄るなんて……」 ??「菫は気にしすぎ。今時誰でもやってる」 菫「しかしだな……」 京太郎「お客さんですね」グイ 菫「あ、おい!待て、照っ!」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませ。好きなお席へどうぞ」 照「あっちの窓際に行こう」 菫「わかったから……まったく……」 京太郎「ご注文が決まりましたらお呼びください」 照「ケーキセット二つ」 菫「勝手に決めるな!」 照「……他にも頼むの?」 菫「いや……あぁもう」 京太郎(なんだコイ……この人たち……) 京太郎「あの……」 菫「あぁすまない。注文はそれでいい」 京太郎「かしこまりました」 京太郎(二年……いや三年生っぽい。俺と同い年ってことはないだろ) 京太郎(にしても二人ともレベルたけーなーおい) 京太郎(可愛いお姉さんとはよく会ってるけど、ああいうクール系も悪くないなぁ)デヘヘ マスター「……お客様が見てる前でそういう顔はしないでください」 京太郎「はっ!?」 京太郎「おまたせしました」コト コト 菫「……うん良い香りだ」 照「パクパク」 京太郎(うおっ、胸無いほうケーキ食べるのはや!クールビューティさんの方は匂いの楽しみ方がお嬢様っぽいな) 菫「パク……なるほど、美味しいな」 照「だからおすすめだって言った」 菫「お前が私を引っ張ってまでここに来た理由がわかった気がする」 照「見つけたのは最近だけど」 菫「少し奥まった位置にあるからな」 照「このスポンジケーキはここの店主の手作りらしい」 菫「なるほど、ここでしか味わえないわけだな」 京太郎(女の子同士の会話というのはなんとも言い難い、そう、素晴らしいものがあるな。二人とも美人だし) バァン! 京太郎「何事!?」 ???「見つけた!ミヤナガ テル!」 京太郎(またレベル高いのが出てきた!しかも同じ制服……うむ可愛い) 菫「お前か……」 照「モグモグ」 ???「さっき部活でやられた分、100倍にして返してやる!」 菫「落ち着け大星……って、照!それは私のスポンジケーキだ!」 照「モグモグ……ゴクン。淡、ここでやるの?」 菫「無視するな!」 淡「呼び捨てにするな!仕返しできるとこならどこでもいいよ!」 京太郎(厄介なのが現れたなー。ここでなんかすんのかな……?) 菫「すまないが雀卓を借りるぞ」 京太郎(お、麻雀か) 京太郎「あ、はい。注文いただいたお客様は半荘一回無料です」 菫「ありがとう」 淡「えー!!私何にも頼んでないよ!」 照「ケーキセット美味しい」 淡「ほんと?じゃぁ頼んじゃおうかな!おにーさん!」 京太郎(こいつらほんとは仲良いんじゃなかろうか……) 京太郎「かしこまりました。マスター」 マスター「ケーキセットですね」 淡「でも三麻かぁ」 菫「仕方ないだろう。三人しかいないのだから」 京太郎(ここは俺の出番か!) 京太郎「よろしければ混ざりましょうか?」 菫「ん?あぁなるほど。よろしく頼む」 淡「んー!美味しかった!」ニコニコ 京太郎(可愛いなー) 淡「さ、早くやろ!」 カチャカチャ 菫「……君は初心者なのか?」 京太郎「まぁ歴はそんな長くないです」 菫「本分は大星と照の対決だから問題は無いか」 京太郎(まだ打ち始めてないのにわかるもんなんだな) 京太郎(って手悪っ!なんじゃこりゃ) 淡「親なんだから早くしてくださいよ、ぶちょー」 菫「わかっている」タン 京太郎(んー、揃うかなー?)タン 照「……」タン 淡「立直!」 京太郎(はや!どうしろっていうんだよ!) 菫「……」タン 京太郎(一切動揺してないよこの人ら。むむむ、当たったら事故だよこんなの!)タン 照「……」タン 淡「カン」 菫「……」タン 京太郎(やりたい放題だな)タン 淡「ロン」グルン バシィ 京太郎(なんぞその見せ方!カッコイイ!!) 淡「裏ドラ……5だから7飜、12000」 京太郎(泣きたい……)ドウゾ 淡「立直」 京太郎(またダブル立直かよ!) 京太郎(こういう時どうしたらいいかわっかんねぇよなー……あ、今度は一巡でカンしなかった) 京太郎(お、良い感じで揃ってきたなぁ。さっきロンされた分取り戻さねぇとな) 照「ツモ、300・500」 京太郎(あちゃー先に上がられた……親流されちゃったけど点数低いしいいか) 照「ロン 2000」 菫「……」カチャ 京太郎(またあがったのか) 照「ツモ 一本場 1100オール」 京太郎(……なんかやばい匂いしてきた) 照「ロン 二本場は4500」 淡「ぐぅ……はい」 京太郎(独壇場じゃねーか!くっそぉ、引きは悪くないんだけどなぁ……最初めっちゃ酷いけど) 京太郎(あがれんのかなぁ、これ。まぁ集まってきてるのは集まってきてるんだが……) 京太郎(金髪の子はまたダブル立直してるし、親の人も怖いし……魔境に潜り込んだみたいだ)ウゥ 京太郎(……お、おぉ!きた!ほぼ無駄なツモなし!あがれれば立直と南だから……2600かな?だけどあがれるだけで悪くないぞー) 京太郎「立直!」 照「」ピク 淡「……へぇ」 菫「……」ジー 京太郎(えぇ、俺なんかしたかなぁ……) 京太郎(三人の視線がこわいよ……お!) 京太郎「つ、ツモ!えーっと立直、一発、ツモ、南で……2000・3900かな?」 菫「……三本場だから2300・4200だ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(な、なんかさっきよりめっちゃ見られてる……なんでなんだ……) 南3局 親:照 菫 24100 京 21200 照 33900 淡 20800 京太郎(南3局……今三位か、今までになく調子いいな……ていうか胸無い人強すぎぃ!) 京太郎(ま、まぁあの人が良い感じに二位のクールビューティーさんを削ってくれたから下三人はどっこいなわけだが……) 京太郎(高い手なら一位も見えてるし!いけるいける!) 京太郎(でもなぜか最初の配牌終わってるんだよな……ツモはいいだけにもったいないぜ) 京太郎(さて最後は……あれ?今までより悪くないんじゃないか?端っこばっかだけど……チャンタってやついけるか?) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │六│八│九│①│②│④│.1 │.4 │.7 │.7 │.9 │.9 │ │發│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(金髪のダブル立直も見慣れてきたな……3ピン、うんうん良い感じ。4ピンと入れ替えで) 京太郎(次は發か、うーん……なんかきそうだし入れとくか) 京太郎(揃った……これで發か9ソウで上がれる……あれ、一位と点差12000ちょっとだから立直したら直であてるかツモで一位いけるんじゃね?うおおおお!!) ┌──┐ │.1 索│ ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┼─┬┴┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │七│八│九│①│②│③│.1 │.1 │.7 │.9 │.9 │ │発│発│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎「立直!」 京太郎(さぁ!こい!……一発はなかったか。しょうがない、一発じゃなくてもいけるぞ!) 淡「……」タン 京太郎「ロっ……」 京太郎(あ、つい当たり牌がきたから言っちまった……でもオーラスがある) 京太郎(どうせ金髪がリー棒出すから3飜以上で一位確定……狙うしかないな) 京太郎「ロン 立直、發、チャンタで8000です」 淡「……」ギリ 京太郎(こわっ!……そりゃそうか。一位の人を倒しに来たんだもんな) 京太郎(まぁだからといって負けたくはないけど!) 南4局 親:淡 菫 24100 京 30200 照 33900 淡 11800 京太郎(さてさて最後は……うーん……やっぱりあんまりよくないなぁ) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ │ │ │ │一│四│七│⑤│⑦│⑧│.1 │.3 │.4 │.7 │ │南│西│北│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ 京太郎(ドラは5ピンだな。幸い一つ入ってる……喰いタンと678の三色で3飜……これだ!) 淡「立直!」 京太郎(うん、もうそれはわかってた。さて俺は……お!ドラが来た!てことは鳴いて鳴いてタンヤオでいける!) 照「……」タン 淡「……」タン 菫「ふむ……」タン 京太郎「チー!」 京太郎(流れが来てる!) 淡「カン!」 京太郎(きた……俺が最初振り込んだ時みたいにカンをした。最初はわからなかったがなんか寒気がする……え?) 淡「もういっこカン!」ゴッ 京太郎「!?」ビクッ 京太郎(な、なんだ!怖い……あ、あがらなきゃヤバい……頼む、当たり牌!) ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┐ ┌─┬─┐ │三│四│五│⑤│⑤│.3 │.4 │ ┌──┤⑦│⑧│ ┌──┤.7 │.8 │ │萬│萬│萬│筒│筒│索│索│ │⑥筒│筒│筒│ │.6 索│索│索│ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘ └──┴─┴─┘ 菫「…………」タン 京太郎(くそ!違うかったか……俺のツモは……)ブルブル 京太郎(ち、ちがう……あの金髪の子、ツモ番がきたらあがる気がする……くそ!なんでこんな怖いんだ!) 照「ツモ 400・700」 京太郎「……へ?……終わった?」 菫「あぁ。照のあがりで終わりだ」 淡「……くっ!」タッタッタッ バタン! 京太郎「……お、追いかけなくていいんですか?泣いてましたよ」 菫「……まぁ少し泣かせてやったほうがいいだろう。それに私達が行ったところで反発されるだけだろうしな」 照「それより」ズイ 京太郎「な、なんですか?」 照「……なかなか」 京太郎「え……あぁそうですかね?麻雀は始めてから短いんですけど」 照「麻雀はそんなに」 京太郎「さいですか」 照「ただ面白いものを持っている」 京太郎「……?」 京太郎(わけわかんねー) 照「……また今度来る」 照「これ」 京太郎「あ、料金ですね」 照「淡の分もあるから。美味しかった」 菫「それでは失礼するよ」 京太郎「あ、ありがとうございましたー」 カランカラン 京太郎「……なんだったんだ一体」 マスター「少しは麻雀も上手くなってるみたいですね」 京太郎「まぁ結構勉強してますから」 マスター「勤勉なことはいいことですよ。……それより引きが良かったように見えましたが」 京太郎「あ、マスターもそう思いました?」 マスター「……ふむ、もしかしたらオカルトと呼ばれるものかもしれません」 京太郎「はぁ」 マスター「私はそういったことに詳しくないのですが……もしかしたら詳しい人がいるかもしれませんね。例えば……」 カランカラン 理沙「京太郎!」 京太郎「おぉ理沙さん!どうしたんですか?」 マスター(野依プロ、この人もきっと詳しいですね) 理沙「明日、会えないから来た」 京太郎「日曜は会えますよね?」 理沙「……っ!」 理沙「せ、先週……」プイ 京太郎(もしかして先週とかは会ってたし……ってことか?か、かわええええええええええ!!!!) 京太郎(勘違い!勘違いしちゃうぞコノヤロー!!) 京太郎「とりあえず座ってくださいな」 理沙「」コクリ 理沙「」ク~ 理沙「……け、軽食」 マスター「……ふむ。京太郎君、今日はもうあがりなさい」 京太郎「え?いいんですか?」 マスター「あぁ。野依さんと一緒に食事をとるといい」 京太郎「あざーっす!理沙さん、一緒に食べましょう!」 理沙「わ、わかった」 京太郎「ナポリタン美味しかったですねー」 理沙「料理上手い」 京太郎「あの人なんでも出来るよな。かっこいいぜ!」 理沙「……きょ……も……かっこ……」ボソボソ 京太郎「え?何か言いましたか?」 理沙「な、なんでもない!」プンスコ 京太郎「わ、わかりました。あ、そういえば、麻雀でオカルトってわかりますか?」 理沙「……知ってる。時々いる」 京太郎「そうなんですか。実は俺もオカルトっていうのが憑いていた?のかも。マスターがそう言ってました」 理沙「……日曜確かめる」 京太郎「わっかりました。できるだけ今日の麻雀再現しますね」 理沙「うん」 京太郎「ふんふーん♪麻雀雑誌でも読むかー」ペラペラ 京太郎「お、高校特集か。ふむふむ……へぇ東京に個人戦三位だった人がいるのか」 京太郎「お、二位の子可愛いな。どう見てもぺたんだけど」 京太郎「一位は……え?……え?」ニドミ 京太郎「えええええええええ!!!今日戦った人じゃん!!!!!」 京太郎「そりゃ強いわけだよ。てかあれも本気じゃない可能性……こわ」 京太郎「白糸台高校か……お嬢様学校だっけ?いいとこの育ちなわけだ。そりゃクールビューティーさんみたいな人がいるわな」 京太郎「にしても強い人に胸無い人多いな」 京太郎「そういや理沙さんも……いや突っ込むのはやめておこう」 京太郎「……可愛いし関係無いな!うん!さ、おやすみー」 《神戸》 京太郎「どこ連れてってくれるんですか?」 理沙「こっち!」 京太郎「にしてもこの辺って賑わってるんですね。有名なんですか?」 理沙「観光スポット」 京太郎「へぇー、そうなんですか。うみえ……でしたっけ?」 理沙「そう」 京太郎「これだけ大きかったらなんでもありそうですね」 理沙「ここ!」 京太郎「ええっと……観音屋、ですか」 理沙「チーズケーキが美味しい」 京太郎「早速入りたいですが……人すっごく多いですね」 理沙「海が見れて綺麗」 京太郎「んー、確かにこのテラスで美味しいケーキ食べらたらいいですもんね。客も来るってもんですよ」 理沙「下にもある」 京太郎「近くにもう一店舗あるんですか?そっち見に行ってみましょうか」 京太郎「お、こっちは雰囲気のいい喫茶店って感じですね」 京太郎「どうやら空いてるみたいです」 理沙「よかった」 京太郎「さっそく入っちゃいましょう。理沙さんのオススメチーズケーキ楽しみです!」 京太郎「おぉ、これが……予想と違いましたけどすっごく美味しそうです!」 京太郎「スポンジの上に本当のチーズがとろけてるんですね。こういうチーズケーキは初めてです」 京太郎「それでは一口……って結構伸びますね」 理沙「」クスクス 京太郎(可愛いなぁ) 京太郎「んー!!んまい!スポンジのほんのりとした甘さとチーズがマッチしてますね!」 京太郎「結構たっぷり乗ってるからちょっとくどいんじゃないか?って思ったんですけど全然そんなことないですよこれ!」 理沙「買って帰れる」 理沙「でも店のほうが美味しい」 京太郎「なんでなんですか?」 理沙「チーズのとろけ具合」 京太郎「あー、このチーズの感じが普通に温めただけじゃでないんですね」 京太郎「もしかしたらお店の雰囲気もあるかもしれません。お祭りみたいな」 理沙「そうかも!」 京太郎「つい買っちゃいました。どれくらい違うのか気になっちゃって」ハハハ 京太郎「観音屋も美味しかったですけどまだまだここには美味しいとこいっぱいありそうですね」 理沙「あ、ある!」グイグイ 京太郎「い、今からいくんですか?ケーキ食べたばっかですよ」 理沙「歩いてれば減る!」 京太郎「俺は大丈夫ですけど、理沙さん大丈夫ですか?」 理沙「……」 京太郎「晩御飯にどっか寄りましょう!それに今日だけじゃなくて他の日もありますから」 理沙「……わかった」ギュ 京太郎「……普通にショッピングしましょうか」ニコ カン!
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2 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 27 06.61 ID tIHYXMM5O [2/5] 前回までのあらすじ 須賀京太郎15歳 好きな物はおもち 苦手な物は麻雀 最近は幼馴染の視線が気になっていました ひょんな事から恋人が出来ました そして全国大会 ホテルに滞在している筈の人が行方不明、不穏な空気と焦燥感……そして行方をくらましたりする独り言が不気味な幼馴染、俺はとりあえず照と合流してから明らかにおかしいホテルを出ようとしていたーー 京太郎「咲ーー」 5 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 32 27.65 ID tIHYXMM5O [3/5] 咲「あいつか……」 不倶戴天。 京太郎「お、おい咲?」 分かり合う事は永遠に無い。 照「……?」 煮えたぎる嫉妬と悪意。 咲「鴨がネギしょってきたよ」 最愛の人に近づこうものならば絶望を、恐怖を、終わりをもたらそう。 咲「久しぶり、お姉ちゃん」 ニコッ 醜い笑顔。 京太郎「皆を知らないか?」 私は悪魔でも後。 京太郎「和と優希以外……清澄の皆が……」 私の事は心配しない。 咲「あははっ」 でも、許してあげるよ。 / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . / . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚ . ' . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . / . . . . . / . . . . . i . ,| i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . .′ . . . /i . . . . ,|ノ | ト、 . i . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ / . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . .. ' . . | . . . . . ' | . . . / | | | ヽ . . ト、_ . . . . i . . . . . . . . . ゚ ./ . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . ' . . | . . . . ' | . . . | | |_」 -| . .Τ 丶 i | . . . . . . . . ハ / . . . . . /| . . . . . . . . . . . . . ' . . . | . . . . ' | . . . | |/| ,′ | . ./ Ⅵ | . . . . i . . . ./∧ ./ . . . . 'フ . | . . . . . . . . . . . . i. . . . | . . . . ' | . . . .i '| |' . . 」ィ芹丐 Ⅵ| . . ∧ . // . .i / . . . '´ / . ∧ . . . . . . . . . . . . |. . . ∧ .;. ′ | . . / |' . .x豕刋 芍⌒マⅥ . ∧ V .'i . . | ./ . . '´ ' . . / ∧ . . . . . . . . . /|. . . ' V ;| | . / . . . ,狄i[_ o -i| . . }! | / i i . | . ′ / . '´ .i . /i/ ∧ . . . . . . . / | . . . .' ∨| | / . . . . . .汽,. 、汐 . . リ .|イ / / . . | . ′./'´ .| . / .| / ∧ . . . . . . i′ | . . .;' V| |' . . . . . . . .`¨¨´ ' ' / |_/ / . . . |/ .| / | ./ ∧ .. . . . . | | . / ゙| . . . , '´ .| / . ∧| .|' .| / ./ .∧ . . . . | | / . .; ´ |イ . . ./ .| .| | / . / ∧ . . . . Ⅳ |' -‐--- '´ ' /i/ .| / . / /i . \ . . .| iム / 、 イ /| .| . ./ / .| . . . .\ .从_ムー---‐ ´ .イ '! / .| / ./ .| . . . . 厂 ´ト、. ヽ _.. / / |′ .|' ./ | . . . ∧ . /| . `¨¨へ '´ ./ iル′ .|/' | / ∨ !、 . / |>o。_ / .!-ー-- .._ {. | ./ ∨{. Y/ | . . . ./i . ¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄ 咲「私が皆を壊しちゃった」ニコッ これからは沢山刻み込んであげるから。 京太郎「さ……き?」 照「……!」 7 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 37 51.72 ID tIHYXMM5O [4/5] 咲「えへへ」クスクス 京太郎「壊したってどういう……」 咲「京ちゃんは黙っててね」 京太郎「!!」ゾクゾクッ 声が出ない……恐怖なのか……それとも……? 照「咲……もうやめて」 咲「お前の所為なのに……良く言うよね」 咲「とりあえず、壊したり、殺したりじゃあ許すつもりは無いよ」 京太郎「……」 照「?」 咲「あっ!」 咲「チャンスをあげるよ!」 照「チャンス?」 咲「もしかした……助かるかもね」ニコッ 8 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 41 27.71 ID tIHYXMM5O [5/5] 咲「ーー安価下1~5を全部ゾロ目にしたら助かるかもね」 安価下1~5 0~30 耳削ぎ 31~60 目潰し 61~99 鼻削ぎ 多数決 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 22 51 31.79 ID KlVY+ADtO [1/2] ブシュッ 咲「あーあ残念」 咲「これでいいかな?」 包丁、かなり刃こぼれをしているが斬られたら相当痛い物だ。 咲きはその包丁を持って照へとにじり寄る。 京太郎「!」 咄嗟に声が出た。 がーー身体が動かない、どうしても動かせない。 京太郎「照!!」 懸命に叫ぶ、助けを乞うように。 京太郎「やめろ!やめてくれ!!!」 グリッグリッ 咲「あははっ」 照「!!」 照「~~っ!」 京太郎「照!!」 咲「動けないお前を嬲るのはたのしいね!」 ゴリゴリと削るように、錆びたノコギリで枝を切り落とすかのように。 手間はかかりはしたけれど、簡単に照の鼻は落ちた。 咲「これじゃあ京ちゃんに顔を向けられないね」ニコニコ 照(!) 照「……」サッ 京太郎「照……」 照は俺から顔を背ける、当然だ……でも…… 俺は…… 咲「私はまだチャンスを与えるよ!」 16 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 53 17.78 ID KlVY+ADtO [2/2] 咲「えへへっ」 咲「私は優しいから安価下1~3が全部ゾロ目なら許してあげる!」 安価下1~3 多数決 0~99 京太郎が刺される 24 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 00 28.42 ID hsTGDysAO [1/2] おc……正直驚いた 咲「残念……さようならお姉ちゃん」 咲はゆっくりと包丁を振り上げる。 次はピカピカだ。 砥ぎたてのように綺麗な包丁だ。 それをーー照にーー ブスッ 京太郎「刺させる訳ねーだろ……!」プルプル 咲「え……?」 咲「嘘でしょ?……そんな……」 照「京太郎!京太郎!京太郎!」 照が後ろから俺を抱き締める。 俺の傷に手を当てているみたいだけど、無駄だろう、こんな事で血が止まるはずない。 咲「ご、ごめんね京ちゃん……痛いよね」 咲「つ、次こそは、い、動けない筈だから……あ、あいつを殺したらすぐに病院に連れて行ってあげる」プルプル 咲は震えていた……怖いのだろう、でも……それ以上に照が怯えているんだよ! 京太郎「無駄だ……次も俺が止める」 照「咲……もうやめて」ポロポロ 咲「う、うわぁぁぁぁぁ!」 25 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 02 43.44 ID hsTGDysAO [2/2] 安価下1~3 全てゾロ目なら助かるかもね 0~99 京太郎死亡 31 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 23 12 04.01 ID FTkDTE/QO ブスッ 京太郎「……」 良かった…… 本当に……良かった…… ーー照 無事で良かったーー 京太郎「ごふっ」ドサッ 照「京太郎!京太郎!」ユサユサ 京太郎「も、もう駄目だ、逃げろーー」 咲「嘘、嘘だ……心臓なんて……京ちゃん……」 照「……」 京太郎「照……出来ることなら……お前とこれからもずっと……」 ポタッ 照「うん……分かった。叶える」 京太郎「ありがとうーー」ガクッ ポタッ 照「京太郎、おやすみ。また起きてね」 咲「……へぇ」 32 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 23 18 56.04 ID QiM8+4MpO [1/5] 咲「殺す、今ここで、すぐに」 照「黙って」 咲「お前には呪いをかけた」 咲「永遠に京ちゃんと結ばれない呪い」 照「そんな事はどうでもいい」 照「これから、何度も何度でもやり直すから」 咲「私と一緒の考えだ」 咲「その記憶、厄介だね」 照「お互いに」 咲「死ぬつもり?」 照「咲だって」 咲「次会う時が楽しみだね、えへへ」 照「……」 咲「バイバイ」 ブスッ 34 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 23 10.29 ID QiM8+4MpO [2/5] 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 35 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 23 46.00 ID QiM8+4MpO [3/5] 京太郎「今日は臨海学園の入学式だ!」 京太郎「必死に勉強して、なんとかギリギリで合格した臨海……今年から共学になるからなんといっても女子が多い」ニヤッ そこで彼女の一人や二人…… 母「遅刻するわよーー!!」 京太郎「分かってるって!!」 京太郎「行ってきまーす!」ダッ 母「もう……東京に来て浮かれちゃってるのかしら?」 カンッ 42 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 34 38.10 ID LBcEpYKUO [3/3] 現在解放されているのが ゆみルート シロルート 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜はコンマを全回避しました。次回怜ルートのピンチ時に使用できます) つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) (鶴賀、宮守は強制ルート入ります) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下7 53 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 48 31.81 ID xz3SEwMAO [1/2] 有珠山はごめんなさい よって宮守です(ゾロ目ボーナスをおまけにつけてあげる!!) ーー第三次宮守大戦勃発 シロは強制引き継ぎです 京太郎も強制引き継ぎです (ヤンデレと元ヒロインの)記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 好感度・依存度判定安価 安価下3 エイスリン 安価下5 胡桃 安価下7 塞 安価下9 豊音 67 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 02 52.10 ID 40f41PNfO [1/2] ゾ、ゾロ目ボーナス!!! 初期好感度+50 エイスリン 74 胡桃 62 塞 好感度max 依存度max 豊音 好感度max 依存度128 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね(三回目) 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20白望 21~40エイスリン 41~60胡桃 61~80 塞 81~99 豊音 安価下1 70 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 07 08.99 ID 40f41PNfO [2/2] 豊音「あっ!シロの彼氏さん!」 京太郎「あ、豊音さん。おはようございます」 顔は笑っているのに、目はとても冷たい。 何故かは分からないが……どこか恐ろしい。 そんな雪道だった。 豊音 依存度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 74 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 17 46.09 ID gbvqePZGO [1/3] 豊音 好感度max 依存度138 放課後 京太郎「よしっ!」 ガララッ 京太郎「今日から入部する須賀京太郎です!」 豊音「わーおめでと」パチパチ 白望「だるっ……」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 塞 76 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 20 07.15 ID gbvqePZGO [2/3] 胡桃「あ、京太郎だ!」 ガララッ 胡桃「おめでとう!」 京太郎「はい!今日から頑張ります!」 胡桃「よろしい!」 白望「変なの……」 京太郎「あははー」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 78 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 25 44.67 ID gbvqePZGO [3/3] 胡桃92 京太郎「……」ゾクッ 白望「!」ゾクッ 白望「京太郎、おいで」チョイチョイ 京太郎「あ、うん」 白望「……」ギュッ 京太郎「……」 豊音「わー……熱々だよー」 胡桃「妬いちゃうなー!」 0~50 エイスリン 51~99 塞 80 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 32 35.01 ID T6XDrm2qO 塞「こら、早く部活の準備するよ」 塞「ね?」 白望「……」ギュッ 塞「……シロも手伝ってくれるかな?」 白望「……勿論」 塞「それは良かった。さっ……はじめよ」 京太郎「……」タジッ 白望「塞」 白望「どうして京太郎に近付くの?」 塞「……」 京太郎「……」 確かに塞さんは俺の方を向いていた。 81 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 40 07.45 ID 3t69K0oMO [1/4] 塞「部活の邪魔……だからかな?」 白望「……」 エイスリン「!」 京太郎「あ、エイスリンさん」 白望「近づかないで!」 シーンッ 京太郎「……え?」 塞「変なシロ」 豊音「修羅場だよー」 胡桃「もうっ!」 エイスリン「????」 エイスリン好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 84 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 57 50.21 ID LWeCASTAO [1/2] エイスリン好感度max 依存度104 京太郎「……」 何かがおかしい…… どこからだ? 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 91 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 17 29.61 ID t5GbTmtmO [1/2] 京太郎「街をうろうろするかな」 0~50 エイスリン 51~80 塞 81~99 プロ 94 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 21 33.73 ID t5GbTmtmO [2/2] 0~20 すこやーん 21~40 わっかんねー 41~60 しゃーまん 61~80 はやや 81~99 ぷんすこ 96 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 29 41.61 ID 3t69K0oMO [2/4] 咏「迷子だよ、道がわっかんねー」 咏「そこの少年」チョイチョイ 京太郎「え?」 咏「とある場所を目指しててねぇ、分かるかな?」 京太郎「何処ですか?」 咏「それはーー」 ーーー トシの家 咏「まさか知り合いだったとはね」 咏「ありがとう、少年」 咏 好感度判定 安価下 98 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/15(日) 01 33 05.36 ID 3t69K0oMO [3/4] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 109 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 15 57 43.88 ID 3t69K0oMO [4/4] 京太郎「よし、バイトするか」 ーーー 1.山菜狩り 2.土方 安価下2 112 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 16 08 13.18 ID LWeCASTAO [2/2] 京太郎「山菜狩のアルバイトか……へぇ」 ーーー 山 村人「あともう一人来るぞー」 京太郎「へぇ……だれかな?」 0~30 天使 31~60 小粋で小生意気 61~99 塞ぐよ~ 115 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/06/15(日) 16 11 32.93 ID bT8183WDO / \\. / | |l \ \ \ \\ / | | |l | ll \ |l\ | ハ l| )'. ′ | | |l | 斗- |\ リ _)ノイ リ' | | { { |l { 从 八 }/ /心∨ ∧ | |〃 八 \x云ミ)' V)リ'∨ ∧ | | |l l \ \l\/ん 刈 `~. .‘, \ l | |l | | \ \{{乂),ツ ` }\ \ l | |l | |_//\ \\. . ┐ / \ \ ,′ | リ | / ){/ ̄\ \\ ` =' ∧\ \ } ′ l/ |‘イ个ー=ニ=┬ \\____∧ ‘,\ )ノ / / { l| | l| | l l|___} }/( l| l ll l |l/ { { | l| | l| | |∧__|/`ヽ)ハ八 リリ ノ' 八八 l 从 l|八 乂乂 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/__ )八 ( ∨ \廴_彡' ∨// )' ー/ ∨__ / ∨ ´ \ / ∨ ___,\ /} \| / | / / \_\ | . / | / { \\ } /| | / { ∧ \「 | | ./ \ ∧ \| 「 | /`ー‐┬‐ ' { | | l| 京太郎「頑張りましょう」 エイスリン「ウン!」 エイスリン好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 118 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 16 16 07.19 ID 8SS8E5cRO エイスリン 144 エイスリン「……」 京太郎「どうしましたか?」 エイスリンさんは黙って俺の頬に手を当てる。 その手はひんやりとしていて、心地のいいものだった。 ーーー シロルート確定なので三連電話は省略 prrrr 京太郎「あ、電話だ」 0~50 エイスリン 51~99 豊音 122 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 12 10.93 ID 3oVrXa7nO [1/2] エイスリン 174 京太郎「はい、もしもし?」 エイスリン「……」 無言 非通知 京太郎「……」 沈黙 京太郎「あのー?」 プツッ 京太郎「え?」 切られたし…… 123 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 15 06.13 ID 3oVrXa7nO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 129 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 25 02.51 ID fdJTFAAUO 京太郎「シロを見に行くか」 白望「何?」 京太郎「どぅわー!」ガシャッ 白望「……?」 京太郎「ど、ど、どうして俺の部屋に」 白望「おんぶ」 京太郎「あ……学校ね」 ーーー 京太郎「放課後か……」 1.部活 2.帰宅 3.ブラブラ 4.まだ学校にいる 安価下2 134 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 47 46.82 ID QeqH12kRO [1/2] 胡桃「てやっ」ビシッ 京太郎「いってえ!」 胡桃「あははっ」 京太郎「もう……胡桃さんですか」 俺の隣にちょこんと立ったいた小柄な先輩。 小学生と言っても問題はない、むしろ高校生であるのが問題なのだ。 胡桃「今日は部活やすみだってさ」 京太郎「あ、そうだったんですか」 胡桃「塞が一人で残って部室掃除してるよ」 京太郎「あの人も凄いな……」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 136 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 52 29.53 ID QeqH12kRO [2/2] 胡桃 122 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 141 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 00 40 13.11 ID LpU1D43UO [1/3] 京太郎「シロ!!」 白望「遅い……」 京太郎「ごめんごめん……」 白望「で、まだ思い出して無いの?」 京太郎「またその話?もう飽きたぞ」 白望「でも、大事な話……だるくない」 京太郎「……」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 豊音 143 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 03 48 08.93 ID /ejD039NO [1/2] 白望「!」キッ 京太郎「え?」 シロが珍しく睨んでいる。 俺の手を掴みながら睨む先にはエイスリンさんが居た。 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「シロ!」ニコッ 白望「ダルッ……」 空気がピリピリしているのが分かる。俺の手を握る力は更に強く、シロは手を引っ張って俺を引き寄せる。 エイスリン「……」カキカキ バッ エイスリンさんが描いたのは俺を含めた麻雀部全員が皆で手を取り合っている絵。 何故か俺だけは五人描かれていた。 エイスリン好感度上昇安価 0~30 超大 31~60 超特大 61~99 真・超大 145 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 03 53 19.02 ID /ejD039NO [2/2] エイスリン 224 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 151 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 16 56 19.48 ID DcyPrBy0O ゾロ目ボーナス! 土方「おらぁぁぁぁ!!!」 京太郎「ひえええええええええ!!!」 土方「きりきり動けやぁぁぁあ!!」 京太郎「はぁぁぁあい!!!!!」 土方「……」 土方「今回も一度だけなら手を貸してあげましょう……」 ーーー prrrr 京太郎「電話だ」 0~50 エイスリン 自由安価 今までに出会ったキャラ 前週キャラは無し 153 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 01 11.32 ID 6i5qIC3FO [1/2] エイスリン 254 京太郎「……」 エイスリン「……」 また無言電話……そして非通知。 京太郎「そろそろ怒りますよ?」 エイスリン「……」 京太郎「あのさぁ……」 エイスリン「スキッ」ボソッ 京太郎「え?」 プツッ 京太郎「そろそろ非通知拒否しようかな……」 一日が終わりました。 154 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 02 55.90 ID 6i5qIC3FO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 158 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 15 33.60 ID cHqVie3pO 京太郎「よし、サボるか」 京太郎「どこに行こうかなーっと」 ーーー 京太郎「結局街をフラフラするだけってのも侘しいな」 京太郎「さて、どうするか」 京太郎「うーん」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 塞 160 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 28 08.93 ID LpU1D43UO [2/3] 天使 好感度max 依存度max トクンッ トクントクンットクントクンッ エイスリン「……」 京太郎「……」 京太郎「……?」 記憶の断片、何かを思い出してしまいそうなーー エイスリン「ア、ア、AHHHHHHHHH」 京太郎「エイスリン……さん?」 エイスリン「ヒサシブリ!」 とてもとても綺麗な笑顔だった。 ーーー 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 165 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 02 19.49 ID 1+TXij0YO [1/3] 白望「ねぇ……」 京太郎「もしかしたら……思い出して来てるかも」 京太郎「何を思い出しているかは分からないけど……」 白望「京太郎……」 白望「好き」ギユッ シロは俺を抱き締める。好きなのは当然俺もだけど、どうしてか……心が苦しい。 白望「でもごめん……」 京太郎「えーー?」 166 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 03 07.61 ID 1+TXij0YO [2/3] 白望「ーー別れよう」 167 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 04 56.09 ID 1+TXij0YO [3/3] 京太郎「えーーどうしてーー」 白望「ごめんね」スタスタ 京太郎「シローーシロ!」 愕然とした。力が抜けていく……俺はただただ去って行くシロを後ろから見ているだけだった。 0~50 豊音 51~99 胡桃 169 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 09 17.59 ID NT3yGy4mO [1/4] 胡桃「え……大丈夫?」 京太郎「あ……あ、あ……」 胡桃「シロが……そんな……」 京太郎「あはは、見られちゃいましたね」 胡桃「ううん、大丈夫。大丈夫だから」 京太郎「へへっ……へへ」 胡桃「……」ナデナデ 俺を撫でる手、その手が何よりも心地よかった。 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 171 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 12 32.63 ID NT3yGy4mO [2/4] 胡桃 172 大戦不可避 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 176 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 42 51.90 ID LpU1D43UO [3/3] 俺は失意の中街を歩いていた。 何故別れることを伝えられたのか、何故シロは俺の事をそれでも好きと言ったのか。 理解不能な事が沢山起きていた。 そして最後の胡桃さんの表情。 ーー確実に口が醜く歪んでいた。 京太郎「……」ゾクッ 0~50 豊音 51~99 胡桃 181 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 51 56.14 ID hSZG1zR5O [1/3] ゾロ目ボーナス!二連続ボーナス! 胡桃 272(ここから好感度上昇安価含むので) ↓ 胡桃 好感度max 依存度max 胡桃「やぁ、京太郎」 京太郎「胡桃……さん?」 胡桃「良ければ私の物になって欲しいなって」 京太郎「は……?」 何を考えているんだこの人は……彼女と別れたばかりの俺にそんな言葉をかけるなんて普通じゃない……むしろおかしい。 京太郎「そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか!」 胡桃「そう言うと思ってたよ」 胡桃「絶対に私の物にしてみせる……約束だよ」ニコッ 京太郎「……」 胡桃「ふふっ」 ーーー prrrr 京太郎「あ、電話だ」 自由安価 185 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 02 36.86 ID 0xAeNslDO [1/2] 豊音 148 豊音「元気ー?」 京太郎「ま、まぁ少しは」 豊音「それなら良かったよー」 京太郎「もしかして……知ってますか?」 豊音「え、えぇ!?そ、そんなの知らないよ!シロが振ったなんて話は知らないよ!」 京太郎「知ってるんですね……」 豊音「ごめんねー」 京太郎「どうして……?」 豊音「“たまたま”見ちゃって……」 一日が終わりました 186 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 03 04.77 ID 0xAeNslDO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 190 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 09 48.58 ID NT3yGy4mO [3/4] 京太郎「あーやってらんねー」 サボり決定! どっか行こうかな。 ーーー 何もない自然の中、俺は一人で歩く。 この雄大な自然は俺の傷付いた心を癒やしてくれるかと思う、が、そうでもなかった。 京太郎「ハァ~」 京太郎「もうダメだ……」 京太郎「いっそ……」 死んでしまおう。 そんな事を考えてしまう。 豊音「駄目だよ!」ギユッ 豊音「早まっちゃダメ!」ギューッ 京太郎「え?え?え?」 豊音好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 192 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 13 26.53 ID NT3yGy4mO [4/4] 豊音 178 勃発かな? 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 197 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 23 24.41 ID 1h2GzjlvO [1/2] 京太郎「バイトするか」 1.山菜狩 2.土方 安価下2 202 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 03 38.04 ID hSZG1zR5O [3/3] 村人「今日は使える人間が来たぞー」 京太郎「使える人間?」 豊音「来たよー」ニコニコ 京太郎「あ、豊音さん」 豊音「よろしくねー」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 京太郎「よし、どこからやろうか」 豊音「いっぱいとれたよー」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 京太郎「うわ!凄え!」 豊音 好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 204 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 09 40.84 ID jBRoZ9vLO 豊音 218 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 209 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 57 06.73 ID 2s0Fv3baO [1/3] ここで電話を選ぶとは、やはり天才か 京太郎「よし、電話するか」 自由安価 前週キャラ無し 安価下8 重要な安価です、よくよく考えてください 218 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 06 14.68 ID cpz1ySZeO [1/2] 216 217 エイスリン「モシモシ!」 京太郎「あ、エイスリンさん」 エイスリン「……」 京太郎「エイスリンさん?」 京太郎「もしかして……」 あの無言電話って…… 京太郎「エイスリンさん、俺に無言電話しましたか?」 エイスリン「……!」パァァァ 京太郎「?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「なんだーー怖いから非通知とかやめてくださいよ!」 京太郎「実際に会わないと意思の疎通、取れませんし」 エイスリン「ゴメンネ……」 ーーー prrrr 京太郎「ん?電話だ」 安価下3 自由安価 224 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 23 47.99 ID 1h2GzjlvO [2/2] 京太郎「もしもし……」 白望「……」 京太郎「シロ……」 白望「……」 京太郎「……」 沈黙。一切の言葉も発せられない。 京太郎「どうして俺の事を……」 白望「これは……最後の忠告」 白望「岩手を離れた方がいい」 白望「そして、宮守の人間とは永遠に関わらない」 白望「それだけでダルくないし、京太郎は幸せになれる」 京太郎「っ……!」 流石に頭に来た。 ここまで嫌われるとも思っていなかった。 京太郎「っざけんな!」 白望「!」ビクッ 京太郎「俺はこんなにお前の事が好きなのに……!」 0~80 ?????? 81~99 ???? 227 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 28 19.39 ID 5wOEbOjZO [1/2] 白望「私と居ると不幸になる……!」 白望「だから駄目」 京太郎「意味分からない事言うなよ!」 白望「宮守の人間は京太郎を不幸にする」 京太郎「それだけの理由で俺とは二度と会えないのかよ!?」 白望「っっ!」 白望「違う!!」 白望「大好きだけど……これ以上不幸な京太郎は見たくない!」 白望「それはとてもダルい……」 0~10 ???? 11~99 ?????? 231 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 34 06.19 ID duH7CEpqO 所詮この程度か…… 京太郎「俺はシロと一緒に居れたら幸せなんだよ!」 京太郎「いくら不幸になったってそんなの苦にならない!」 白望「私だって私だって……」 京太郎「ならっ……!」 白望「……」 ラストチャンス~ 0~30 ???? 31~99 ?????? 233 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 38 05.62 ID eRscWzdkO karma ズキッ ズキッズキッズキッ 京太郎「っ……ぐぅ」 京太郎「頭が……頭がぁ」 白望「京太郎……もう大丈夫」 白望「ね?」 京太郎「どうしてこんな時に限って優しく語りかけてくるんだよぉ……!」 白望「もう、無理しないで」 プツッ 一日が終わりました 236 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 44 43.43 ID 2s0Fv3baO [3/3] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 243 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 28 41.39 ID 5wOEbOjZO [2/2] 京太郎「もうダメだ……引きこもろう」 京太郎「はぁ~あ」 どうしようもない気分だ、くだらない事もやってきたけど昨日の事はやっぱり凹んでしまう。 0~20 白望 21~40 エイスリン 41~60 塞 61~80 胡桃 81~99 豊音 246 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 36 33.46 ID 5Z/Tahq1O 京太郎「ん?」 ピンポーン 京太郎「誰だ……?」 --- 京太郎「はーい」ガチャ 目の前に立っていたのは元恋人、シロだ。 白望「京太郎……」 京太郎「シロ……」 白望「学校……最近サボり過ぎだから行こう」 京太郎「やめてくれよ、そういうの……」 京太郎「もう……」 ズキズキッズキズキ 京太郎「ぐうぅ……!」 またこの頭痛だ! 前から変な時に頭痛が来る時もあったけど……また来やがるなんて! 白望「京太郎……大丈夫?」ギュッ シロは俺を担いで家の中まで運んで行った。 0~20 思い出す 21~99 思い出せない 250 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 43 06.98 ID iOC17i37O 白望「んっ」 ペタッ 京太郎「……ありがとう」 白望「冷えピタだけど」 京太郎「十分だよ」 白望「良かった。頭痛は大丈夫?」 京太郎「……ずっと凄い」 京太郎「更に激しくなってる」 白望「だと思った。でも我慢して」 京太郎「分かってるよ」 白望「……怒ってる?」 京太郎「少し」 白望「……」 0~30 思い出す 31~99 思い出せない 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 00 13.30 ID pm4uWPCrO [1/2] 白望「京太郎?」 京太郎「ぐぅぅ……あっ……」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ --- シロ「京太郎……元気?」 ドクンッドクンッドクンッ 京太郎「はい!元気ですよ!」 シロ「今度デートしよ、ダルッ」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ シロ「好きだよ」 京太郎「は、はい!」 --- シロ「お願い……やめて、それだけは」ブルブル エイスリン「ダメッ!」 グググッ シロ「ぐふっ……ぐ」 シロ「やめて……私はどうなってもいいからこの子だけは」ポロポロ シロ「やめて……!」ポロポロ グググッグググッ --- 京太郎「……シロ」 京太郎「白郎」 白望「きょ……きょうたろぉ……う……」ポロポロ 京太郎「待たせてごめんな」 256 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 04 47.85 ID qMeZg3jtO 京太郎「今回は一番まずいぞ」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 白望「どうして……?」 京太郎「宮守の皆が危険だ」 京太郎「塞さん豊音さん胡桃さん……エイスリン・ウィッシュアート」 京太郎「全員が狂気を孕んでいる」 白望「エイスリンがおかしくなったのは気付いていた……」 白望「他の皆は……ダルい」 京太郎「よし、行くぞ」 「どこに行くのかなー?」 京太郎「っっ!」 窓からは豊音さんの顔…… 豊音「逃がさないよー」 京太郎「くそっ……!」 豊音「ずっと居てもいいよ、この部屋にずーっと!」 0~50 脱出 51~99 「こら!逃げるな!」 260 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 13 51.49 ID ftJV644MO [1/3] 豊音「あれー?逃げられちゃったよー」 豊音「でもねー私に気に入られた人間は皆……この村から出れないって……知ってるかなー?」 --- 京太郎「はぁ!はぁ」ダダッ 白望「はぁ……!はぁ……!」ダッタッ 京太郎「大丈夫か!シロ!」 白望「うん……まぁまぁ」 白望「足に蔦が絡んだけど……」 京太郎「はぁぁ!?」 京太郎「マジかよ!?」 白望「抜けない……ダルい」グイグイ 塞「……ねぇ」 塞「どこに……行くのかな?」 京太郎「っっ!」 京太郎「ちょっとしたデートですよ」 塞「いいねそれ、私も連れて行ってよ」 京太郎「お断りします」 舐めるように俺の事を見る。じわりじわりと迫ってーー 0~50 脱出 51~99 「こら!独り占めはダメ!」 263 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 24 28.79 ID kjHxNHDAO ブチッ 塞「本当……昔から自由奔放だよね……シロは!」 白望「ごめん、蔦が千切れた」 京太郎「よーっし!行くぞ!!」 ダダダッッ 白望「ダルッ」 --- ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 胡桃「やっほー」 京太郎「この人……沢山凶器持ってるな」 胡桃「逃げると……投げるよ?」 京太郎「目の焦点が合ってませんよ」 胡桃「大丈夫。当てるから」 0~50 脱出 51~99 オマタセ! 266 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 29 22.41 ID Qt4gh0CWO [1/2] あのシロが……何故だ 京太郎「あと少しで村を越える……けど」 京太郎「一番厄介な人が来たな」 白望「……」ブルッ エイスリン「キョータロウ!シロ!」 カキカキ バッ 今度は胎児の絵……か? ひどい人だ。 _ / |ハ i . ,´ j [ | 斗ー┼ぃ」 i i , { { _j斗 i| i 」 八」ft| |、 i |ハ [ ィ 仆八 || j抖汽j「f対 沁 | l{ 小 人れj「外、」 rJ 「 仆 扞仆辻 、 | 乂対 rJ | 乂 _ツ] 「 个イ丁 \L ]人乂ツ ,.,.,., Lノ [ ‘, 「 |小 .,.,., ' i 厂 ! ‘, 〔 ¦い 、 ノ ,| 〔 ¦ ;込、 仆 { , ゙、 ,; | 「 > .,__, ィ 人 `. iト 小 , 小 」i [ rt]___彡 ⌒ヽ ぃ, L, ト; /_ノ 八iト〔 jLリ汽,厂「 沁 匕L _j「リノ イ{ _j斗ャヒ ¨ア/ j圦 t┐ _彡ノ丿 ~^ __ ‘'廴」 i 〈 イ _⌒L戎r‐‐匕 /^ ¨¨丁 r==や-や==┬‐. ア入 j广Y^ 圦 坏 ケ¨¨ケ 坏'/, ノ i{ , r イ /, ,} '/  ̄ ̄ __ '//, ,'^ i ∨ /人 イ _j 」 ^j '/ - - - - '//, ´ 〉’ / 〃 ハ\ 八ア ; ` '/ - - - - '//,. , ,´ ^ 、,_j L..」 Ⅵ ,′ } '/ - - - - '//, / / ヽ|/ } 0~30 脱出 31~99 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 270 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 33 07.37 ID Qt4gh0CWO [2/2] 今まで出なかった分の低コンマを吐き出す住民、有能 京太郎「よし、なんとか宮守を抜けたぞ」 白望「これから……どうするの?」 京太郎「安心しろって……ほら」 ブルルルンッブブーッ 土方「おらぁ!早く後ろの荷台に乗れやぁ!」 土方「……何処に行く?」 土方「愛の逃避行……お供させていただきますよ」 何処に行く? 自由安価下8 281 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 01 26 41.61 ID bvUUCjVpO [1/5] 福岡 京太郎「助かりました」ペコッ 土方「おうっ」 ブルルルンッ --- 京太郎「さぁどうする?」 白望「眠くてダルい」ウトウト 京太郎「そうか、じゃあどっか泊まりたいけどなーー」 「おや、あなたは?」 京太郎「ん?」 京太郎「こんな夜中にどうしたの?おばあさん」 「ふふふ、今遠くに出かけてる旦那に似てると思いまして」 「かっこいいあなたと可愛いガールフレンドに免じて泊めてあげますよ、宿にこまっていそうですし」 京太郎「ありがとう、おばあさん」 白望「……ありがとうございます」 「すばらですね」 京太郎「変な口癖だ」 「おっと、過去の口癖が」 301 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 13 34.10 ID 4T17l/dTO 3年後 京太郎「あーー」 京太郎「シロ」 白望「京太郎……おんぶ」 京太郎「はいはい」 俺とシロは岩手を離れ、福岡の大学に通っていた。 シロの打ち筋に気づいた福岡の強豪の大学からスカウトが入学の誘いをする、シロはダルがったもののトシさんの一喝でなんとか嫌々福岡の()大学に通う事にした。 俺から離れたくなかったとの事らしい。 それを聞いた時は顔が真っ赤になりましたとも、えぇ。 京太郎「東京のプロチームから誘いが来てるんだって?」 白望「うん、もう一つはオーストラリア」 京太郎「どうするつもり?」 白望「勿論東京」 京太郎「そっか……じゃあこの大学の分校がある東京に俺も入学しないと」 白望「本気?」 京太郎「勿論。どこまでも着いて行くよ」 白望「へぇ……」クスッ 白望「もう離れ離れは嫌だから?」 京太郎「おう、次は絶対離れない」 白望「いっつも後を追うからね……馬鹿」 京太郎「あはは……ごめんな」 303 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/17(火) 02 18 59.04 ID pm4uWPCrO [2/2] エピローグ 五年後 苦難に負け続けて来た。 理不尽に殺され続けて来た。 でも、最後は打ち勝つ事が出来た。 人生山あり谷ありとは言うが、谷底人生が二度連続するなんて誰が思うものか。 でもーー 今は違う。 共に歩き、笑顔を絶やさずに夢を見る。 少し怠けがちな恋人だげれども、俺は後ろから背中を押し続ける。 最愛の人を。 305 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 25 45.04 ID XnD/rmIMO [1/2] シロ「……」 いつ見てもかっこいい。 頼りになる、常におんぶされたい。 シロ「……今日はカレー」 京太郎「やりぃ!」 シロ「ダルッ……」 塞と豊音と胡桃には困る程に謝られた。でも許してあげた、何も行動に移していない人間をどう許すなと言うのか私には分からない。 エイスリンは結局自分から顔を見せなかった。許してあげるつもりでは居たけど、自殺されたらどうしようも無い、私から顔を見に行く羽目になるのは皮肉じみている。 ただーーとても安らかな顔をして眠っていたらしい。 シロ「京太郎」 京太郎「ん?」 シロ「かっこいいよ」 京太郎「は?」 ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 307 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 28 53.17 ID XnD/rmIMO [2/2] 京太郎「あのさ」 白望「なに?」 京太郎「これからも一緒だぞ」 白望「当然」 京太郎「子供も作ろう」 白望「いいよ」 > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } ……ダル / l 、 / / / /〃 ∧ 、、 、 ヽ - /ノ, ノイ ノイ `  ̄ ミ゙丶 __ , イ ≦´ ̄ ̄`ヽ , ' _ ノ〔.リ ,、‐-彡/ / / ', _/ ´ ム ハ ゞ=く . } ., ー- ..,,__/ / } γ {/ { . . // `ヽ__ ', > ´ ̄、ヽ / )' ァ--- == 、 __},,.> |. _r ´ __, ヽヽ}/ ; '> `¨´ ヽ ̄ r。 ! l {(´/_,,..-≦--´ー==チ } | {、 | > ´ / . .;.' . /ィ"´ ノー-rォ- 彡ヽ ! r ´ , . . . ' . . ′ {. | | } | i `ミ、,! . . . . . .{ . | | | y' リ. ! ! . . . . . . | . !. |」 | {. ', . |. . . . . . . | . ' .} } ! | ハ . ! . . . . . . .| ,. ' .| ヾ |. / ヽ . . | . . . . . . . ,.ィ´ / ´ ハ ミ、 ' `ー-、 | . . . . . . . ! "´ ' { 〉. { ', ';. . . . ./! ´ } / } } ';. /| | ハ / ! / ハ | | \ / ヽ _ ,,..イ | '/.', Vハ `゙ ヽ ゝ __ ,,..ィ } ∧ ', { / ;′ / ∧ハ. ヽヽ / ,! ,' } マハ ` \ / / / マハ \ / / ,' マハ \\ / ,! ,′ マハ \\ / , | ∨', \\ / ;___ \ \\ / !三}__{三三彡ヽ \\. / |ヽ,|∞ i!77リ////,.\ /ノ ム !ミ/| ̄ !///}.//////\ ,.イ/! '. ///ヽ |/∧ |///!///////,'∧ //,i!/! {////,\ |///ミ、j///!////////∧ ,ィ/////i!/! iレ/////,'≧x |,'///ヾ,////////////∧,,イ///////,i!/! |/////////ミ≧='ミム、//}//////'////////////////,'i!/| |//////////////ヾミ、刈////ムイ彡'///////////////,i!/! .!//////////////////ム≧ー-{////////////////////,i!/| 京太郎「今度はもうやり直さない」 ずっとーー 309 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 39 07.19 ID sxY7slsNO [1/6] 15年後 「やっべーっ!遅刻だ!」 白望「起こしたのに……」 京太郎「遅れる遅れるーー!!」 白望「2人揃って……もう」 白望「入学式早々遅刻はやめて欲しい」 「分かってるって!!!」 「白君ーー!はやくー!」 「やっべ!エイスリンの奴が来てる!」 「早く行かないと!」 京太郎「白!俺は先に行くぞ!」 「裏切り者ーー!」 白望「あなた……ネクタイ忘れてる」 京太郎「ぎゃー!シロはそろそろ炬燵から出てくれ!!」 白望「断る」 京太郎「あー!遅刻だー!」 「行くぞエイスリン!」バンッ 「ウンッ!」 京太郎「ついさっきまでシロと炬燵でぐーたらしてるとおもったら勝手に慌てて、颯爽と行きやがった……」 白望「私達にそっくりでいい子……白郎の弟だもん」ムクッ 京太郎「あぁ……そうだな」 シュルシュル キュッ 白望「行ってらっしゃい、あなた」 京太郎「おう」 チュッ 白望「会場でまた会おう」 京太郎「おう!」 ずっと、ずっと、ずっと、幸せだ。 カンッ 325 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 03 01 12.84 ID pdUjaJ/FO [2/3] 次はバッドエンドスレ作ろう(提案) 現在解放されているのが ゆみルート 一 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜はコンマを全回避しました。次回怜ルートのピンチ時に使用できます) 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) (宮守は強制ルート入ります) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下9 356 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 15 59 13.09 ID bvUUCjVpO [4/5] 玄 3 宥 51 憧 好感度max 依存度max 灼 2 穏乃 51 晴絵 96 平和じゃん!やったねたえちゃん! 二個下だったらなぁ……(血涙) 大正義阿知賀編がついに始まりますね、すばらっ パワー系ヤンデレ 追跡系ヤンデレ 束縛系ヤンデレ 純粋系ヤンデレ 策士系ヤンデレ 伝説系ヤンデレ 今回も阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよなぁ」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 359 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 16 56 55.83 ID RxPPfs9oO / //// / _ _ / .//' ./ /// / r――- _ _ -―…‐- / ム' // r―… ̄ \ / / r三ニ ヽ / / _ -――- _ [_ , / / _ -――< ̄ {__/ _ -‐- / 厶 ` __{三ィ _- ` 、 / | /. \ \\ ̄ ̄ ./ー‐ ´/ _ -‐´` 、 / | ____/. .\、 \ヽ、. . / 厶 -‐  ̄ ` 、/ |____i | |; .|Lミxヾ、. . -‐ ¨ / l | l ;ィ |ト ハ|_}!ト }\`}/ / 八 l ハ. .l //|-jj } / ネ灯〈ィ、 く _____/ 、 '; ハ ヽ/ ネィ ゞ',, ;{ l ト、 . _ ―  ̄ ', '; ヘ 込_リ ` ハヽ、ヽ マ ̄ ’ '; ヘ ヽ'''' r ア /、「イ Ⅵ ハ マ\ .`マァ<ニユ込、` ノ'ヘ ____/ |ヘ .`\ \ `| } 入 ̄ `ー /二ニ=- //. ヽ  ̄ア {‐' ト \ / / 丁 ` ー-| | ハ `ー--イ \ ′ ̄ ̄{イ λ{ `| 、 ハ {`ぐ、__}`、ゝ´ヽ | _ 八 { ヾ ヽ.`ー才 .| }ヽ ._|、 γ´ `、r‐、 ヽ、 `/ ノ .|イ j . j \ | | __ - ― …´ヘ { l リ }o ノ \ |. ノ γ´ ヾ、 / /o t‐ ´ `ー- 、 ヽ x } ヽ }\ ./ | ヽ \ ´.. _} 「 ` ´ o .L /アi__ } `´ `ー‐…  ̄ ̄ /くヽ、 | γ { .| `ー-一´ | `ー` 〉 j ヽ/ / o 〈 l _ { 、 o 〉 `ー' し' _____/ . . . ` 、 ∧o,.イ / . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . ‐- ____/ . . ′| 宥「おはよ~京太郎君」 京太郎「あ、宥さん」 宥「憧ちゃんが早く部室に来てって言ってるよ」 京太郎「また憧か……分かりました」 宥「頑張ってね~」 0~30 小 31~60 中 61~99 大
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7月30日 114日目・朝- 京太郎「ふぇ、あぁ夜更かししたもんなぁ」ググッ 京太郎「昼はどうすっかなぁ」 京太郎「さて、なにか買ってこないとなぁ」 京太郎「ないない、ノーウェイノーウェイ……とりあえず弁当でも買って帰るかなー」 昼過ぎ- 京太郎「ふぅ、食べた食べた……さてと、どうするかなぁ」 京太郎「誰かに電話してみるかなぁ」 京太郎「恭子さんに電話してみるかな!」 プルルルルッ 恭子『もしもし?』 京太郎「あぁ恭子さん、今大丈夫ですか?」 恭子『うん、暇やからね』 京太郎「練習とかいいんですか?」 恭子『もうすぐ東京やからね、ちょっと休み入れんと』 京太郎「なるほど、また全員集合ですねー」 恭子『そやねー、最近はなんか疲れてるから』 京太郎「インハイまでに体調直してくださいね、うちもそうじゃないと勝った気しませんし」フッ 恭子『ほぉ、言うやん、楽しみやなぁ』 京太郎「そうですね、それじゃまた!」 恭子『うん、それじゃ!』 プツッ 京太郎「よし、頑張ろう……俺関係ないけど!」 夕方- 京太郎「ん~いい天気だなぁ」 京太郎「どっか行くかなぁ」 京太郎「適当にふらつくかなぁ」 京太郎「ん、優希じゃないか」 優希「ん、また京太郎だじょ!」 京太郎「またってなんだよ……」 優希「東京行っても元気でやれよ」 京太郎「引っ越さねぇよ!?」 優希「はははっ、まぁあたしも行くけどな!」 京太郎「ん、そうなのか?」 優希「のどちゃんと向こうで会う約束してるしなぁ」 京太郎「あぁ、納得」 優希「まぁとりあえず、あっちでもまた会おうじぇ」 京太郎「おう」 優希「あぁあと、お前のタコスおいしかったからまた作ってくれ」グッ 京太郎「任せとけ」ハハッ 夕方2- 京太郎「ん、どうするかな」 京太郎「もうちょっとな」 京太郎「あれ、竹井さん」 久「あら須賀君、偶然ね」 京太郎「そうですね、前はありがとうございました」 久「気にしないで、そう言えば前の買い物のお礼はどうなるのかしら?」フフッ 京太郎「ん、また今度ですかねぇ」 久「なるべく東京に行く前が嬉しいんだけどねぇ、私も行くけど」 京太郎(結局行くんですか!) 京太郎「ん~」 京太郎「晩御飯でもどうですか、お礼もかねて」 久「あら、ナンパ?」 京太郎「嫌ならいいですけど」 久「嘘嘘、行きましょ!」 京太郎「どこ行きますかぁ」 久「あそこのレストランとか」 京太郎「学生が行ける値段じゃないですね、適当にステーキハウスとかにしときましょう、安い」 久「えー」 京太郎「えーじゃありません、行きますよ」 久「まぁいっか」フフッ 京太郎「待ちますかぁ」 久「そうねぇ……須賀君はこうやって女の子を手籠めにしてるわけね」 京太郎「ひ、人聞きが悪いですね」 久「でも美穂子も咲もでしょ、それにあの三尋木プロも須賀君を見る目が違ったし」フフッ 京太郎「色々わかるんですね」ハハッ 久「へぇ、そうだったんだ」 京太郎「鎌かけましたね」 久「まぁね、須賀君と話てると楽しいわぁ」 京太郎「弄ばれてる気がしますけどね」ハァッ 久「あら、御飯来たわよ」 京太郎「清澄ってメンバーギリギリでしたよね、そう言えば」 久「そうね、私が卒業すれば三人だけど……来年には四人目が来ることは確定してるし団体戦に出るならあと一人」 京太郎(ん、負けたから転校することになったらしいしなぁ) 久「……気にしすぎよ」フフッ 京太郎「えっ、いや!」 久「顔に出てるわよ」 京太郎「あ、ははっ……わかりやすいですか?」 久「かなりね、まぁホントただの優男って感じねぇ、なんで咲や美穂子が好きになったかわからないわ」 京太郎「余計なお世話ですよ」 久「冗談よぉ」フフッ 京太郎(遊ばれてるなぁ) 久「でも須賀君みたいな人、結構好きよ」 京太郎「だから遊ばないでくださいって!」 久「あははっ」 夜- 自宅- 京太郎「さて、どうすっかなぁ」 京太郎「電話するかぁ」 京太郎「照ちゃんに電話してみるかぁ」 プルルルルッ 照『もしもし、京ちゃん?』 京太郎「あぁ、なんとなく電話してみたんだけどさ」 照『ん、もうすぐ東京で会えるのに』 京太郎「まぁまぁ、東京にいるうちになんか奢るからさ」 照『ほんと!?』 京太郎「おう」 照『早く来てね!』 京太郎「せめてインハイが終わってからなぁ」 照『インハイ終わった後じゃ京ちゃん落ち込んじゃうんじゃない?』 京太郎「はぁ、言うなぁ」 照『まぁね、私たちが勝つから』フフッ 京太郎「はいはい、それじゃ、良い時間潰しになったよありがとう」 照『うぅん、またね』 京太郎「おう、またなー」プツッ 京太郎「ん、メールか?」 京太郎「誰からだろ?」 京太郎「淡からだ」 差出人:淡 本文『夢で会えるだけじゃ寂しいぞ!』 京太郎「めっちゃ電波!」 本文『おう、悪い悪い、東京行ったらなんか奢ってやるから、照ちゃんと一緒に行こうぜ』 差出人:淡 本文『ゲスだね』 京太郎「なんで!?」 本文『わけわかんねぇよ』 差出人:淡 本文『照に私も一緒に行くこと言っといてね』 京太郎「ん?」 本文『おう』 差出人:淡 本文『それじゃ東京でね、おやすみ!』 京太郎「おう、おやすみっと……ん、メールって透華からか」 差出人:透華 本文『いつ頃から東京入りしますの、こちらは準備はできているので京太郎しだいでしてよ』 京太郎「ん、俺に合わせてくれるのか……」 京太郎「二日に行こうぜっと」 京太郎「さて、寝るかなー」パチンッ 京太郎「カピー……?」ボソッ 京太郎「……寝るかぁ」 114日目終了- ?- 京太郎「今日もかぁ」 「落ち込んでるな」ククッ 京太郎「うっせぇよ」 「ほらよ」パチンッ 京太郎(やな奴……・) 京太郎「恭子さんのとこに行くかなぁ」 「最近お気に入りか?」 京太郎「嫌な言い方すんなよ」ギィッ 「まぁ、あいつも役立たず候補だからな……丁度良さそうだぞ」ククッ バタンッ 京太郎「どうも恭子さん!」 恭子「ん、京太郎君」ニコッ 京太郎「調子はどうですか?」 恭子「うん、悪くはないけど絶好調でも無いんよ」 京太郎「迷惑でした?」 恭子「大丈夫やよ」ニコッ 京太郎「姫松、どうですか?」 恭子「あぁ、主将がご機嫌やったらしいよ」 京太郎「へぇ、なら良かった」 恭子「……ちゃんと自分のこと好きになった相手のこと考えたりや?」 京太郎「はい、そうですねぇ」 恭子(……やっぱ私はおさえとこ) 京太郎「どうかしましたか?」 恭子「うぅん、なんでもあらへんよ」ニコッ 7月31日 ※あと2日 115日目・朝- 京太郎「ん、今日は早く起きれたなぁ」 京太郎「誰にするかなぁ」 京太郎「胡桃さんにメールしてみるか」 本文『もうすぐインハイですけど、いつ頃現地着くつもりですか?』 差出人:胡桃 本文『三日に着く予定だよ』 京太郎「じゃあ一日違いかぁ」 本文『なるほど、東京で会える日が楽しみですね』 差出人:胡桃 本文『京ちゃんのおかげでだいぶ楽になったからね』 京太郎「能力取りに行ったしなぁ」 本文『そりゃ良かったです、また今度打ちましょうね!』 差出人:胡桃 本文『うん、それじゃそろそろ出かけるから、またね!』 京太郎「またっと……」 昼前- 京太郎「ん、どうすっかなぁ」 京太郎「よし、食べに行こう!」グッ 京太郎「さすがに一人は寂しいよなぁ」 京太郎「たまにはモモでも誘うかぁ」 プルルルルッ 桃子『もしもし京さん!貴方の隣のステルスモモっすよ!』 京太郎「おうおう、昼でも一緒にどうだ?」 桃子『すぐ行くッす!どこですか!?』 京太郎「あぁ、えっと」 京太郎「じゃあファミレスあたりにしとくか」 桃子『了解っす!すぐ行くっすよ!』 京太郎「俺も今から行くからゆっくりでいいからな」 桃子『はいっす!』 京太郎「じゃ、また後でな~」プツッ 京太郎「さて、行くかぁ」 ファミレス- 京太郎「えっと、俺の方が先だな良かった」 桃子「丁度良かったっすね!」グッ 京太郎「そっか、じゃあ入ろうぜ」 桃子「はい!」 店員「ではお二人様どうぞ」スッ 京太郎「!?」 桃子「ふふふっ、私も進化してるっすよ……意識してないけどまた消えますけど」 京太郎「大変だなぁ」 京太郎「さて、注文もしたしドリンクバーも行ってきたし……なんでお前隣座るんだよ」 桃子「数少ない同学年じゃないっすかぁ~」 京太郎「いや、そういう問題じゃないだろ」 桃子「そうっすか?」 京太郎「そうだよ……まぁ良いけどさ」 桃子「京さん大好きっすよ~」ギュゥー 京太郎(おもちがおもちだよ、おもちぃ!) 桃子「ふふふっ、当ててるっすよぉ」ニコニコッ 京太郎(話をそらさんと!) 京太郎「オンオフが前より楽になったなら色々と変わったか?」 桃子「いえ特にって感じっすねぇ、特に変えたいとも思ってないせいかもしれないっすけど」 京太郎「そうなのか?」 桃子「京さんに見つけてもらって、先輩や部長さんたちにも見つけてもらって……私は満足っすよ」 京太郎「……んなことで満足してんじゃねぇよ」ナデナデ 桃子「へ?」 京太郎「お前はこれからもっと光れる、俺が保障する!」グッ 桃子「……えへへ、やっぱり京さんは京さんっすね」 京太郎「は?」 桃子「なんでもないっすよ」ニコニコ 昼過ぎ- 桃子「この後はどうするっすか?」 京太郎「ん、そうだなぁ」 京太郎(とりあえず桃子と別れるかこのままどっか行くかだなぁ) 京太郎「デートでもするか!」ニッ 桃子「え、今日デートしてもいいんすか!?」 京太郎「あぁ、どこでも良いぞ」 桃子「やったっす!」 桃子「遊園地行きましょう!デートっぽく!」 京太郎(前も行ったけど) 京太郎「オッケーだぜ!」グッ 遊園地- 京太郎「混んでるなぁ」 桃子「土曜っすからね!」 京太郎「はぐれないように手ぐらい繋ぐか」ギュッ 桃子「!」パァッ 京太郎(ま、前ので少し慣れたァッ!!) 桃子「きゃーっ♪」ギュゥッ 京太郎(おもちに耐性は一生つかんぞ!)ビクッ 桃子(京さんったら冷静で、カッコいい!) 夕方- 京太郎「次はどうするかぁ」 桃子「ポップコーンがおいしいっす!」 京太郎「食べ終わってからなにか乗ろうな」ナデナデ 桃子「あはは、もっと回すっすよー!」グルグル 京太郎「やめろモモ!これ以上はっ!」ウッ 桃子「さっき食べたポップコーンがっ……」ウッ ※諸事情によりカットさせていただきます 京太郎「……ははは」 桃子「ごめんなさぃ~」エグエグッ 京太郎「大丈夫だぞ~」ナデナデ レイプメ 夕方2- 京太郎「次はなに乗るか!」 桃子「どれにするか迷うっすね!」 京太郎(お化け屋敷も前言ったしなぁ) 桃子「うぅ、怖いっすよ~」 京太郎「大丈夫だからなモモ」ナデナデ 桃子(まったくビビッてない!さすが京さんっす~)キュン 京太郎(おもちがやばい) 桃子(頼りになるっす!)ギュゥッ 京太郎(ピィッ!?) 夜- 京太郎「さて、あと一個ぐらい乗って帰るかぁ」 桃子「そうっすね!」グッ 桃子「やっぱ最後は観覧車っすよねぇー」 京太郎「いや、そうかもしれんけど、こんな密着しなくても良いだろ……」 桃子「えぇ、なんでっすかぁ?」ムギュッ 京太郎「……」カァッ 桃子「えへへ、京さんを落とすための必殺武器っすからね!」 京太郎「おもちは武器じゃない」キリッ 桃子「へぇ、じゃあ平気っすよね~?」ニコニコ 京太郎(ど、どうする!?) 京太郎「モモッ……」 桃子「京さんのこと好きなんっすよ?」 京太郎「そりゃ、俺もだよ……」 桃子「へ?」 京太郎「俺も好きだよ、これからずっと一緒にいたいぐらいには、好きだ……」 桃子「ほ、本当っすか?」 京太郎「嘘は言わねぇよ」 桃子「え、えへへっ……京さんっ!」ギュッ 京太郎「!?」 桃子「大好きっす!」 京太郎「俺もだよ」ハハッ 東横桃子ED2 桃子「やっぱ最後は観覧車っすよねぇー」 京太郎「いや、そうかもしれんけど、こんな密着しなくても良いだろ……」 桃子「えぇ、なんでっすかぁ?」ムギュッ 京太郎「……」カァッ 桃子「えへへ、京さんを落とすための必殺武器っすからね!」 京太郎「おもちは武器じゃない」キリッ 桃子「へぇ、じゃあ平気っすよね~?」ニコニコ 京太郎(ど、どうする!?) 桃子「京さぁ~ん」ムギュッ 京太郎「」プツンッ 京太郎「も、モモ!」グィッ 桃子「ひゃっ、か、観覧車ではまずいっすよっ!」 ガタンッ 桃子「へ?」 『大変申し訳ありませんお客様方、不具合のため止めさせていただきました、しばらくお待ちください!』プツッ 桃子「えへへ、しょうがないっすねぇ」スッ 桃子「こんなこともあろうかと用意はしてきてあるっすよ~まぁ三つあれば平気っすよね」ニコッ 京太郎「すまん」 桃子「どうぞ、京さん♪」グィッ 一年後- ゆみ「そう言えば、桃子だがな」 智美「ん、京太郎と結婚したよな、しかもデキ婚」ワハハ ゆみ「さらに胸が成長したらしい」 智美「ワハ!」ガタッ! 咲「」ガタッ ゆみ「いつ来た宮永」 京太郎「お待たせしました~」 桃子「先輩たち久しぶりっす~」 咲「と、東横さんが抱いてるのって!」 透華「間違いなく京太郎との子供!」 ゆみ「いつからいた龍門渕」 美穂子「あらあら」ニコニコ ゆみ「福路もか」 京太郎「うちの可愛い息子ですよー」 桃子「京さんに似て可愛いっす」 京太郎「桃子に似た可愛い子に育てよぉ」 美穂子「あらあら、私たちの前に来て」 咲「そんなにいちゃつくんだぁ?」 京太郎「おっと失礼」 桃子「ついついいつもの乗りで、京さんったらあまり家に帰らないからぁ」 京太郎「いやぁ、プロもつらいよ」 桃子「でももうすぐで二人目も作れるっすよ」 京太郎「よし、頑張ろう!」 桃子「楽しみにしてるっすよ、あなた♪」 ゆみ「誰か止めてくれ」 京太郎「どうしましたゆみさん!?」ガタッ 桃子「どうしたっすか先輩!?」ガタッ ゆみ「うん、もう放っておいてくれ……お前たちが今幸せなら何でもいいから、野球チーム作れるぐらい頑張れ」 京桃「はい!」ニコッ 桃子「んふふ、私たちの子づくりはこれからっすよ!」 京太郎「あぁ!」グッ 桃子「大好きっすよあなた~!」 京太郎「俺も二人が大好きだぞー!」ギュッ 東横桃子ED1 桃子「やっぱ最後は観覧車っすよねぇー」 京太郎「いや、そうかもしれんけど、こんな密着しなくても良いだろ……」 桃子「えぇ、なんでっすかぁ?」ムギュッ 京太郎「……」カァッ 桃子「えへへ、京さんを落とすための必殺武器っすからね!」 京太郎「おもちは武器じゃない」キリッ 桃子「へぇ、じゃあ平気っすよね~?」ニコニコ 京太郎(ど、どうする!?) 京太郎(とっさに撫でてみたら) 桃子「えへへ~」ニコニコ 京太郎(押し付けてこなくなったから良しとしよ―――) ガコンッ 京太郎「ん?」 『大変申し訳ありませんお客様方、不具合のため止めさせていただきました、しばらくお待ちください!』プツッ 京太郎「面倒なことになったなぁ」 桃子「京さんとこうして同じ場所にいられるなら嬉しいっすよ♪」 京太郎(かわいい) 桃子「それにしてもここからの景色は綺麗っすねー」 京太郎「もうすぐてっぺんだったんだけどなぁ」 桃子「てっぺんで止まればロマンチックだったんすけどねぇ」 京太郎「ははっ……」 桃子「えへへ」ギュッ 京太郎(だからくっつくな、とは言えないよなぁ)ナデナデ 桃子「えへへ……」 桃子「えへへ~♪」 京太郎(かわいい) 桃子「ん~♪」スリスリ 京太郎(エロい) 京太郎「ふぅ、予期せぬハプニングに巻き込まれたがなんとかなったな」グッ 桃子「あのままでも良かったっすけど」ニコッ 京太郎「勘弁してくれ」ハハッ 桃子「ん、そろそろお別れっすねー」 京太郎「だなぁ……」 京太郎「モモ……これからもさ、こうやってずっとお前とくっついてたい」 桃子「へ?」 京太郎「ほら、お前を一番最初に見つけた立場としてはやっぱりお前とずっと一緒に居たいって言うかさ……」ポリポリ 桃子「えっと、それってつまり……」 京太郎「だから、俺と付きあ」 桃子「結婚っすね!」 京太郎「早い!早すぎる!たとえるなら名古屋から東京まで1時間!」 桃子「じゃ、じゃあ子作りっすか!?」ポッ 京太郎「まだ早い!御徒町から新宿間3分!」 桃子「じゃあ、つ、つまり……」 京太郎「だから、お前のことが好きだって言ってるんだよ……」 桃子「ほ、本当っすか?」 京太郎「あぁ、本当だよ」 桃子「や、やったす!」ギュゥッ 京太郎「も、モモっ!?」 桃子「良かったっすよ~」ポロポロ 京太郎「……ははっ、泣くなよ」ナデナデ 桃子「嬉しいんだからしょうがないっす~」ボロボロ 京太郎「ははっ」ナデナデ 3年後・雀荘『龍門渕』- 京太郎「だから卒業してからで良いだろうに」 桃子「いえ!今すぐ書いてもらわないと心配っす!」 京太郎「いや、ほらあと二ヶ月で卒業だからそれと同時に」 桃子「京さんモテモテすぎっすー!ほら、ちゃんと京さんのお義父さんとお義母さんにも許可もらって、私のお父さんとおお母さんにも許可もらったじゃないっすか!」 京太郎「いや、お前のご両親が泣いて喜んでた時は俺もくるものがあったけどな……けど、早いって!お前は!」 桃子「この世の理はスピードっすよ!」 ゆみ「またやってるのかあの二人は」 智美「OGとして身に来たらこれだ」ワハハ 睦月「らしいと言えばらしいんですけどね」 一「いや、見に来てあれはちょっと」 佳織「け、喧嘩してるよ!」 衣「犬も食わんぞ」 智紀「二人は食いあっt」 純「言わせねぇよ!?」 透華「私をさしおいて目立ってますわ!」 後輩「せ、先輩方すみません!」ペコペコ 後輩2「放っておいてあげてください!」ペコペコ 京太郎「俺が信用できないのか?」 桃子「そ、そんなわけないっす」 京太郎「ならさ、ほら……指輪ももう用意してあるんだぞ」スッ 桃子「きょ、京さんっ」パァッ 京太郎「だから、な?もう少しだけ我慢してくれ」 桃子「……はいっす!」ニコッ 京太郎「良い子だ」ナデナデ 京太郎「さてみんな、練習はじめるか!」 みんな「」タンッ タンッ 桃子「どうしたんっすかね?」 京太郎「どうしたんだろうな?」 桃子「み、みんなが見てない今ならキスぐらいっ」バッ 京太郎「まったくしょうがないな」ニコッ 二人は幸せなキスをして――― 東横桃子EXED 京太郎「ふぅ、予期せぬハプニングに巻き込まれたがなんとかなったな」グッ 桃子「あのままでも良かったっすけど」ニコッ 京太郎「勘弁してくれ」ハハッ 桃子「ん、そろそろお別れっすねー」 京太郎「だなぁ……」 京太郎(胸ばっか押し付けるモモにいたずらしてやろう、そうだ!) ムニュッ 桃子「へ?」 京太郎「良いさわり心地だ」ムニュムニュッ 桃子「ひゃんっ!」ビクッ 京太郎(いや、俺なにやってんだ、もれなく犯罪だろ)スッ 京太郎「すまんモモ」 桃子「ぜ、全然平気っすよ!」 京太郎「この借りはいずれ返す、すまぁぁぁぁん!」ダッダッダッ 桃子「えへへ、京さんならもっとしても……って京さん!?」イナイ! 深夜- 自宅- 京太郎「若干自己嫌悪だが、たまらんかったな」ニヘラ 京太郎「ネトマをしよう!」 一人目 のどっち 二人目 とよねー 三人目 かまぼこ 京太郎「よし、やるぞ!って原村さん!?」 のどっち:よろしくお願いします とよねー:のどっちだー!よろしくねー♪ かまぼこ:ワハハ、でっかい胸を借りるつもりでやるぞー キョータロ:それじゃ、よろしくお願いします! 京太郎「さて、楽しむとするか!」 トップ 京太郎 二着 のどっち 三着 かまぼこ ラス とよねー のどっち:さすがですね とよねー:相変わらずつよいよーのどっちも強かった! かまぼこ:ワハハ、やっぱり勝手が違うなぁ キョータロ:ネトマですからね のどっち:私はネトマの方が調子が良いのですけれど 京太郎「だろうなぁ」 京太郎「あれ、豊音さんからだ」 とよねー:今度東京に行くんだよ! キョータロ:俺もですって とよねー:うん、一杯遊ぼうね! キョータロ:はやりんとか小鍛冶プロとかも紹介しますよ とよねー:ありがとーちょー楽しみだよー!サイン色紙一杯もっていかなきゃ! キョータロ:じゃあ、また今度! とよねー:うん!おやすみー 京太郎「ん、ログアウトした」 京太郎「ん、原村さんからか」 のどっち:お久しぶりです キョータロ:久しぶり、東京に行く前以来だな のどっち:はい、結局帰ってきてしまいました キョータロ:良いんだよ、自分のやりたいことをやれば……まだ子供なんだしな のどっち:おもしろい言い回しですね(笑) キョータロ:確かにちょっとおかしかったかも(笑) のどっち:でも、不思議と心に響きました キョータロ:そりゃよかったよ のどっち:また、一緒に打ちましょう キョータロ:あぁ、またな! 京太郎「ログアウトしたか」 京太郎「寝るかぁ……カピー、もう帰ってこないのか?」パチンッ 115日目終了- ?- 京太郎「よし、今日は誰に会いに行くかな!」 「なんだ、ずいぶんご機嫌だな」ククッ 京太郎「うっせぇ」 「ふん」パチンッ 京太郎「さて、どうするかな!」 京太郎「シロに会いに行くかな」 「行ってこい」 京太郎「珍しいな」ギィッ バタンッ 「……特に言うことがないからな」フッ 京太郎「ようシロ!」 白望「ん、京太郎?」 京太郎「おう、相変わらずぐてってるなぁ」 白望「ダルい……」 京太郎「そうだなぁ」 京太郎「宮守ってどうだ?」 白望「みんな会いたがってるよ」 京太郎「東京にいったら会いに行くよ、一日そっちのが遅いみたいだけどさ」 白望「うん、ついたらメールするね」 京太郎「おう、楽しみにしてるよ」ニコ 白望「……うん」コクリ 京太郎「どうした?」 白望「京ってモテるよね」 京太郎「お、おう?」 8月1日 116日目・昼前- 京太郎「ん、昼前かぁ……」アァ 京太郎「昼飯どうするかー」 京太郎「よし、食べに行くかな!」グッ 京太郎「よし、誰誘うかなぁ」 京太郎「妹尾さんを誘ってみよう」 プルルルッ 佳織『も、もしもし!?』 京太郎「あぁ妹尾さん、一緒にお昼でもどうかなって……平気ですか?」 佳織『うん、全然大丈夫だよ!』 京太郎「そりゃ良かった、じゃあ……」 京太郎「じゃあ喫茶店にしましょう」 佳織『うん、それじゃまた後でね!』 京太郎「それじゃまた後で!」プツッ 喫茶店- 佳織「お待たせ京太郎君!」 京太郎「いえ、大丈夫ですよ妹尾さん」 佳織「だから佳織で良いって」ニコッ 京太郎「そうでしたね、佳織さん」ニコッ 佳織(きゃー!デートっぽい!)グッ 京太郎「とりあえず」 佳織「アイスコーヒーかな、食べ物はまた決めてからで」 京太郎「じゃあアイスコーヒー二つ!」 京太郎「インターハイに向けてどうですか?」 佳織「次鋒だからね、頑張らないと」 京太郎「みなさんずいぶん強くなってましたらかね、しかも本気じゃなかったみたいですし」 佳織「私はいつも本気なんだけどねー、ゆみ先輩と智美ちゃんと睦月ちゃんはなんだか余裕があるみたいで」 京太郎「あぁ、別格に強くなりましたよねあの三人……」 佳織「うんインターハイもこれで頑張れるよ!」グッ 京太郎「決勝で会いたいですね」 佳織「そうだね!」ニコッ 昼過ぎ- 佳織「このあとどうするの?」 京太郎「ん、そうですね」 京太郎(どうしようかな、佳織さん誘ってどこか行くか……ていうか来てくれるか?) 京太郎「それじゃ、一緒に出かけませんか?」 佳織「うん!」 京太郎「それじゃどこ行きますかぁ」 佳織「動物園行こうよ!」 京太郎「じゃあ行きますかぁ」 佳織「そうだね!」 佳織(デート!人生初デート!) 京太郎「うお、なんか懐かしい感じ」 佳織「そうだね、久しぶりだよねぇ」 京太郎「どこ行きます?」 京太郎「やっぱり動物園っていえばここですね!」 佳織「へ、蛇だよ蛇!」 京太郎「いやぁ、じめじめしてますけど楽しそうでなによりです」 佳織「ほらイグアナ!舌びよーんって伸びる!」 京太郎「あはは、それはカメレオンです」 佳織「うわぁ、すごいなぁ~じめじめしてるけど」 京太郎「そうですね、なぜか蛇とかイグアナって水族館でも見ますよね」 佳織「そういえばそうだね、飼いやすいのかな?」 京太郎「そうなんですかねー」 京太郎「じめじめしましたね」 佳織「でもおもしろかったよ」ニコッ 京太郎「なら良かった」 京太郎「メガネザルですよ、あんま動かないですね」 佳織「そうだね、動かないねぇ」 京太郎「まぁ動物園の動物ってそうですよねぇ」 佳織「うん、眠くなってくるね」 京太郎「ほら、ネズミですよノネズミ、こっちはプレーリードック」 佳織「わぁ可愛い!!」ユサッ 京太郎(かわいい) 夕方- 京太郎「なんか疲れましたねぇ」 佳織「色々歩き回ってるからね」 京太郎「ほら、ゾウですって」 佳織「歩いてるだけだね」 京太郎「動物ですからねぇ、あっちはトラ」 佳織「ホワイトタイガーいないかな?」 京太郎「いないですねぇ、お、ライオン」 佳織「そういえばライオンのオスって可哀そうだよねぇ」 京太郎「そうなんですか?」 佳織「うん、一夫多妻制なんだけどね」 京太郎「へぇ」 佳織「あっ、ま、まぁここから先は」カァッ 京太郎「へ?はい……?」 夕方2- 京太郎「あとは、どこ見ましょうか」 佳織「そうだねぇ」 京太郎「おぉ、カピバラですね」 佳織「本当だぁ」 京太郎(……カピー) 佳織「あ、ヤギだよヤギ!」タッタッタッ 京太郎「佳織さん、あんまりそいつらに近づくと!」 ヤギ「んめぇぇぇぇ!」ガブッ 佳織「きゃぁぁっ、服がぁっ!」 京太郎「言わんこっちゃうない!」バッ ヤギ「んめぇぇぇぇぇ!?」 京太郎「……」ゴゴゴゴゴゴッ ヤギ「んめぇぇぇぇぇ!?」タッタッタッ 佳織「こわかったよー」ウェーン 京太郎「おぉ、可哀そうに」ナデナデ 夜- 京太郎「閉園ですって」 佳織「楽しかったぁ~」 京太郎「俺もですよ」 佳織「さ、帰ろうか♪」ギュッ 京太郎「そうですね」ギュッ 佳織(す、好きかもっ!)カァッ 京太郎「それじゃまた」バッ 佳織「うんまたね!」ギュッ 京太郎(さすが鶴賀!おもちがっ!) 佳織「今度は東京で会おうね♪」タッタッタッ 京太郎(可愛い!) 深夜- 自宅- 京太郎「ふぅ、どうするかなぁ」ググッ 京太郎「誰かに電話してみるか!」 『咲』 京太郎「咲に電話してみるか」 プルルルルッ プルルルルルッ プルルルルッ 京太郎(出ないな……) プルルルルッ プルルルルッ プルルルルッ 京太郎「……?」 『留守番電話サービス』 京太郎「ダメか……留守電入れる必要はないよな」プツッ 京太郎「ん~残念だ」 京太郎「それにしても明日から東京だしさっさと寝るか!」ウシ 京太郎「東京から帰ったらカピーが帰ってきてますように」パチンッ 116日目終了- ?- 京太郎「さて、明日から東京だ!」 「終わりも近いな」ククッ 京太郎「は、終わり?」 「あぁ、終わりの始まりだ」パチンッ 京太郎「ドローソースだな」 京太郎「よし、この扉だ!」 「忘れるくせに」 京太郎「無駄じゃないだろ?」 「まぁな」 京太郎「よし!」ギィッ 「さぁ、終わりが近い」 バタンッ ?「久しぶり」 京太郎「ん、久しぶり」 ?「ごめん」 京太郎「なにが?」 ?「いや、色々とね……とりあえずなにか聞きたいことがあって来たんでしょ?」 ?「5日目以降の朝の決戦に出るかどうかの安価によって出るかどうか決まるわけだが決戦をすればその時点でその週は終了と思っていい、あとはエピローグが待ってる」 ?「だからと言ってこの週での好感度やら立場やらを惜しんでいるとろくなことにならないとだけは伝えておく」 ?「まぁそこまで緊迫した雰囲気が漂うわけではないから安心しといて」 ?「5日からできることはいつもとそれほど変わりないから、とりあえず好きにしといてね」フフッ ?「あと、明日を最後に夜は強制的にあたしと一緒だから覚えておくように」ビシッ 8月2日 117日目・朝- 京太郎「ふぁ~」 ハギヨシ「おはようございます京太郎君」 京太郎「おはよう、ハギヨシさん!」 ハギヨシ「ではどうぞ」 京太郎「お邪魔しまーす、おはよー」 透華「おはようございますわ!」 衣「都入りだぞ!」 京太郎「楽しみだな!」 純「行こうぜ京太郎!」グッ 智紀「データは沢山ある」クィッ 一「ボクらが優勝するんだから!」 歩「精一杯頑張ろう!」 京太郎「よし、行こうぜ!」 昼- 東京- 京太郎「いやぁ、東京だなぁ!」 透華「東京ですわね!」 衣「一年ぶりだ!」 歩「私は初めてです」 純「前回は京太郎も歩も連れてこれなかったからなぁ」 衣「昼時だぞ、あれだ!」 智紀「そう、あれだね」 一「あははは、行くんだ」 透華「もちろんですわ!」 京太郎「なにが?」 透華「ファミレスですわよ、このファミレスのプロ龍門渕透華、ファミレッサーとお呼びなさい!」 京太郎「それはちょっと……」ドンビキ ハギヨシ「では私は車の方で」 京太郎「行きましょうよハギヨシさん」グイッ ハギヨシ「おっと?」 京太郎「ね?」 ハギヨシ「……」 衣「行くぞハギヨシ!」ニコッ 透華「さぁ、行きますわよ!ハギヨシ!」 ハギヨシ「……はい」フッ ファミレス- 京太郎「なるほど、そんなことが」 歩「なんだか、良いですね」 純「あぁ、なんか良いよなぁ」 智紀「うん、良いね……」 京太郎「……本当に普通のファミレスなんだなぁ」 透華「当然でしてよ!」 一「透華、店内では静かに」 透華「むっ、そうですわね」スッ 衣「わーい、エビフライだ……また、タルタルソースが少ないぞ」シュン 京太郎「」ブチッ 透華「」ブチッ 一「すみませーん!」バッ ハギヨシ(危うくお二人が激怒なさるところでしたね)フッ 衣「皆のも来たな!」 京太郎「さて、食うか!」 透華「ん、ハギヨシや京太郎の足もとにもおよびませんが、なんとも言い難し美味!」 京太郎(ぜんぜんファミレッサーじゃねぇじゃん) 一「ん~久しぶりの味」 純「ん、結構いけるな!」 智紀「……」モグモグ 歩「メイド服でこさせられなくて本当に良かった!」 京太郎(一の服で目立たないんだったらメイド服程度目立たないと思うけどなぁ) 衣「でも、来年で最後かもしれないな」 京太郎「毎年来ることになるだろ、なぁ歩?」 歩「そうですよ、卒業してもその一年後には行くことになりますし、毎年来れるんだから」 純「……そうか」ハハッ 透華「できればインターハイのついでに来たいですわねぇ?」 歩「お、おまかせください!」 智紀「頑張ってね」 一「期待してるよー」 ハギヨシ「……期待してますよ?」 京太郎「誰に言ってるんですか、これでもハギヨシさんに勝ったんですから」エッヘン ハギヨシ「フッ、頼もしいですね」 夕方- 京太郎「そういや泊まるところって?」 透華「どんな場所だと思いますの?」 京太郎(たぶん会場からそんな離れた場所ではないよなぁ……)ウム 京太郎「ホテルか?」 透華「まぁそうですわね」 京太郎「おい、なんでつまんなそうな顔するんだよ、正解だろ」 透華「まぁそうなのですけれど、ほら着きますわよー」 京太郎「今日はとりあえず休むのか?」 透華「それが一番ですわねー」 夕方2- ホテル・自室- 京太郎「さて、暇だなぁ」ハァッ 京太郎(ハギヨシさんは隣の部屋なんだよなぁ) 京太郎「とりあえずどうするかなぁ」 京太郎「出かけるかな」スクッ 京太郎(どこ行くよ?) 京太郎(夜御飯までには戻らなきゃならないからなぁ) 京太郎(連絡も完了したし) 京太郎「さて……」 歩「お待たせ!」 京太郎「なんで着替えてるんだ?」 歩「べ、別に良いでしょ」フィッ 京太郎「あぁ、そうだよなぁ……」 歩「さ、買い物行こ!」 京太郎「おぉ、東京の服屋……」 歩「長野の服屋とそれほど変わらないね」 京太郎「商品が違うだろ、ほれ買ってやるから」 歩「え、ほんと?」 京太郎「ほんとほんと」 歩「ありがと!」ニコッ 夜- ホテル- 京太郎「うん、美味いな!」 透華「美味しくなかったら訴えてますわ」 京太郎「そりゃ怖い」 一「本当、おいしいね」 純「量もあるしな!」 智紀「……さすがに、食べきれないかも」 衣「衣が全部食ってやる!」 京太郎(無理だろうなぁ) 京太郎「ふぅ、風呂も入ってさっぱりしたし……どうするかな」 京太郎「誰かに電話してみるかぁ~」 京太郎「新子さんに電話してみるかな」 プルルルルルッ 憧『もしもし、京太郎?』 京太郎「ん、おう憧、今東京なんだが阿知賀はもう来てるのか?」 憧『うぅん、明日そっちに着く予定よ』 京太郎「やっぱ基本的に三日かぁ」 憧『四日に抽選と開会式だから当然ね』 京太郎「じゃあ、当たっても悔いなくやろうぜ」 憧『やるのはあんたじゃないでしょ?』 京太郎「まぁそうなんだけどさ」ハハッ 憧『それじゃまたね!』 京太郎「あぁ、また!」 京太郎「ん、メールが来てる?」 京太郎「誰からだろ?」 京太郎「あれ、健夜さんから?」 差出人:健夜 本文『もう東京にいるのかな?』 京太郎「おぉ」 本文『はい、もういますよ、他校は明日からくるとか言ってましたけど』 差出人:健夜 本文『私も解説で出るから東京にいるんだけど、会いたくなったらいつでも連絡してね!』 京太郎「優しいなぁ健夜さんは」 本文『はい、会いたくなったら連絡させてもらいます!』 差出人:健夜 本文『うん、また今度 おやすみ!』 京太郎「おやすみなさいっと……はやりさんだ」 差出人:はやり 本文『京ちゃん、明日の夜にみんな集合ね!』 京太郎「へ?」 本文『どういうことですか?』 差出人:はやり 本文『集合しないと大変なことになっちゃうゾ☆』 京太郎「……」 本文『わかりました、場所は?』 差出人:はやり 本文『また明日にでも送るよ、それじゃあまた明日ね! おやすみ♪』 京太郎「ふぅ」 本文『では、また明日 おやすみなさい!』 ホテル・自室- 京太郎「さて、寝るかなぁ」パチンッ 京太郎「眠い……」zzz 117日目終了- ?- 京太郎「明日みんな来るらしいよなぁ」 「もうすぐだぞ」ククッ 京太郎「だからなんだって」 「好きに考えろ」パチンッ 京太郎「わけわからん」 京太郎「池田に会いに行ってみるかなぁ」 「あぁ、好きにしろ」 京太郎「珍しいな」ギィ 「どうなるにしろ、最後かもしれないからな」 バタンッ 京太郎「よう池田」 華菜「ん、須賀ァ……いい加減後輩だって自覚ぐらい持てし!」 京太郎「前までに比べればお前元気になったよな」 華菜「そうだな、大分回復したし!今度は個人戦でも華菜ちゃん大勝利だし!」 京太郎「おう、頑張れ頑張れ」ポンポン 華菜「や、やめろし」カァッ 京太郎「なんだか、おかしいんだよ」 華菜「おかしいって?」 京太郎「俺がこうしてお前たちのところに来るときにさ、必ず俺の恰好をした奴が出てくるんだけどそいつが終わりが始まるって言ってたんだ」 華菜「……お前病気だし」 京太郎「そうじゃねぇよ!」 華菜「そうじゃないって、どういうことだし?」 京太郎「だから、なにかあるんじゃないかって、あいつが言うってことは俺たちに関係あることが」 華菜「安心しろし」 京太郎「?」 華菜「あたしが助けてやるし、アホな後輩のためだからしかたないな」ハハッ 京太郎「……ありがとな」 華菜「おう、お前のピンチはあたしのピンチだし……きょ、京太郎」ニコッ 京太郎「……ありがとうな、華菜」ニッ
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京太郎「今日は雀さんのサイン会が昼に中心街、夜に三箇牧であるらしい」 京太郎「雀さんは地区予選大丈夫なんだろうか……?」 京太郎「やるべきは麻雀、だよな」 京太郎「よし、頑張るぞっ!」 京太郎「ひさしぶりにネト麻でもするか」 京太郎「MAO……超本格的なオンライン麻雀ゲーム」 京太郎「開発者の意図がうんたらかんたらってニュースに取り上げられてたな」 京太郎「待機待機、っと」 京太郎「お、来た来た」 とよねー:よろしくだよー 最強☆ちゃん:よろしくお願いします 魔法少女志望:よろしく 開局 京太郎「お、いい配牌、これは清一色だな」カチッ 京太郎「どんどん揃ってくな」カチッ 京太郎「お、面清一通で聴牌だ」カチッ 京太郎「この調子で……」 京太郎「来た!」 京:ツモ、8000オール 東1局 親 京 49000 魔法少女志望 17000 最強☆ちゃん 17000 とよねー 17000 京:ツモ、8000オール 豊音「わわっ、いきなり親倍だよー」 豊音「私も負けてられないよねー」カチッ とよねー:ツモ、3100・6100 東2局 京 42900 親 魔法少女志望 13900 最強☆ちゃん 13900 とよねー 29300 菫「シャープシュートの特訓にネト麻をすることになったのだが……」 菫「上手くねらえないな……ってツモか」カチッ 魔法少女志望:ツモ、2600オール 東2局1本場 京 40300 親 魔法少女志望 21700 最強☆ちゃん 12300 とよねー 26700 京太郎「さっきからツモばっかりだな…」カチッ 京太郎「いい感じいい感じ」カチッ 京太郎「よし」 京:ツモ、3100・6100 東3局 京 56600 魔法少女志望 13600 親 最強☆ちゃん 8200 とよねー 22600 菫「この京とかいうプレーヤー、凄い火力だな」カチッ 菫「だが、狙えはしないが……」 菫「勝たせてもらおう」カチッ 魔法少女志望:ツモ、4000・8000 東4局 京 52600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 親 とよねー 18600 京太郎「なんだこれ……」 京太郎「トイトイ三槓子、槓ドラモロ乗りで三倍満…って」 京太郎「あ、来た」 京:ロン、24000 終局 京 76600 魔法少女志望 29600 最強☆ちゃん 200 とよねー -5400 京太郎「……」 京太郎「倍満倍満三倍満で飛ばす、とか嬉しすぎて実感が湧かないな」 prrr prrr 京太郎「はい、須賀です」 豊音『うわあああああん!!』 京太郎『えっ!?』ビクッ 豊音『須賀ぐーん』 京太郎『あ、姉帯さん!?落ち着いてくださいよ』 豊音『ぐやじいよーでも楽しがっだよー』 京太郎『どうしたんですか?』 豊音『えっぐ、あの、ね』 京太郎『ネトマで飛ばされた、と』 京太郎『よりにもよって三倍満に振り込んでしまって』 豊音『うん、ズズッ』 京太郎(あれ、これ和了ったの俺じゃね?) 京太郎(と、すると姉帯さんがとよねーさんか……) 京太郎(うん、黙っておこう) 京太郎「姉帯さんを慰めるのに小一時間かかってしまった」 京太郎「なんとかばれないで済んだな」ホッ 京太郎「昼は、どうしよう」 京太郎「そういえば、中心街で雀さんのサイン会があったんだっけな」 京太郎「行ってみよう」 ―――――――――――― 明華「いつもありがとうございマスネ」ニコッ 明華「お次ノ人ー!」 京太郎「どうも」 明華「須賀クン!」パァァ 明華「来てくれたンダネ!」 京太郎「この前約束しましたしね」 明華「ありがとっ!」 明華「そだ!アト1時間待ってテ!」 京太郎「どうするんですか?」 明華「一緒ニ遊ビニ行こっ!」 京太郎「いいですね、行きましょうよ!」 明華「うんっ!」 明華「須賀クン、コッチコッチ」 京太郎「あ、はい」 明華「…」ササッ 京太郎「あの、どこへ?」 明華「私ノ楽屋」ササッ 京太郎「俺が入ってもいいんですか?」 明華「……タブン」 明華「…バレタラ、危ない…カモ」 京太郎「えぇ……」 ―――――――――――― 明華「到着ッ!」 京太郎「おお、ドッキリ番組で見た部屋そのものだなぁ」 京太郎「そういえば、ここで何するんです?」 明華「それハネ……」 明華「一緒ニ話そっ」 京太郎「雑談ですか、いいですよ」 明華「何カ聞きたいことトカある?」 京太郎「ききたいこと……あ、歌」 明華「歌?」 京太郎「いつごろから歌ってるんですか?」 明華「ンー、小さいときカラ」 明華「パパンハ麻雀ノプロデ、ママンハ歌手デ」 明華「ダカラ、麻雀ト歌ハずっとやってる」 京太郎「ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~」 明華「……」 京太郎「……」 京太郎「話すこと、無くなっちゃいましたね」 明華「ウ……ン」 京太郎「じゃあどこか行きますか」 明華「ウン!」 京太郎「というわけで、大阪城の近くにあった喫茶店に来てみましたー」 明華「オ城、キレイ」キラキラ 京太郎「周りの風景も見れるのもこの店のいいところだよな」 明華「あ、この歌」 ~~♪ 京太郎「これが雀さんの歌ですか?」 明華「ウン、ドウ思う?」 京太郎「いい歌だと思いますよ」 明華「ワァ、ありがと!」 京太郎「大阪と言ったらこれ!」 テッテレテッテッテー 京太郎「大阪パフェ~」ダミゴエ 明華「普通ノパフェト、違うノ?」 京太郎「……」 京太郎「……寸分違わずです、はい」 明華「ふふっ、はい、これ」アーン 京太郎「え?い、いいんですか?」 明華「なにが?」 京太郎「あーん、なんて」 明華「パパンヤママントしたことある、ダイジョーブ」 京太郎「え、えーっと、ですね」 京太郎「そういうのは、少し、早い、と言いますか、そのー」 明華「ふふっ、ジョーダン」パクッ 京太郎「えっ」 京太郎「……」 明華「ふふっ」 京太郎「お、男の純情をもてあそびましたね!」ウキー 京太郎「そんな明華さんには、こうです!」アーン 明華「エ?」 明華「……」 京太郎「あれ、食べないんですか?」 明華「……アーン」 京太郎「はい」パクッ 明華「アー……アレ?」 京太郎「仕返しです」フフン 明華「~~///」 ―――――――――――― 明華「今日ハありがと!」 京太郎「俺なんかでよければ、また遊びにいきましょうよ」 明華「ウン!」 京太郎「さて、まだ中心街にいるわけだが、何をしようかな」 京太郎「通天閣、大阪に来てから初めてだな」 京太郎「こうしてみると、賑やかな街なんだな、ここ」 京太郎「……あ」 もこ「~♪」 京太郎「対木さん……でしたよね」 もこ「ん?」 もこ「き、貴様は…ッ!」 もこ「ゴ、ゴールデンフレ「須賀です」」 京太郎「須賀京太郎です、元気そうで何よりです」 もこ「ククク、あんなもの、我には些細なこと……に、すぎない」グスッ 京太郎「ああ、元気出してくださいよ」 京太郎「ほら、元気元気!」 もこ「元気?」 京太郎「元気元気元気元気元気元気ごほっ、ごほっ」 もこ「大丈夫?」 京太郎「元気、出しすぎちゃいました」テヘペロ もこ「ククッ」 京太郎「ははっ」 もこ「クーックックックク」 京太郎「あーはっは」 もこ「気に入ったぞ、須賀」 もこ「これをやる、マイセルコードだ」 京太郎「セル…携帯、コード……ああ、連絡先ですか」 もこ「……ん、不要…か?」 京太郎「いえ、嬉しいです。これ、俺のえっとセルコードです」 もこ「あ、ありがと」ニヘラ 京太郎「地元に戻ってきたぞ」 京太郎「三箇牧のサイン会は…また邪魔すると悪いからやめておくか」 夜 京太郎「憩さんと勉強するか」 コンコン 京太郎「憩さん、勉強しましょう!」 ドタドタ 「ま、待っててーな!」 憩「はぁ…はぁ、べ、勉強?」 京太郎「顔赤いですけど、どうしました?」 憩「い、いや、なんでもないよ!」アセアセ 憩(あとちょっとで見られるとこやったな……) 憩(オカズは京太郎君……なんて、言えへんよな) 【7月第2週 休日】終 【7月第3週 平日】 京太郎「いよいよ今週末か!」 京太郎「気合いれていこう!」 京太郎「ふぁああ」 エイスリン「スガクーン!」パタパタ 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨッ!」 京太郎「エイスリンさんは、休日何をしていたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ バッ |牌に埋もれるエイスリンの絵| 京太郎「…えーっと…」 京太郎「麻雀漬け?」 エイスリン「ミンナデ、ウッタ!」 エイスリン「スガクンハ?」 京太郎「俺もネトマしてましたよ」 エイスリン「スガクンハエライ!エライヨー」 京太郎「あ、ありがとうございます」 京太郎(言えない……東風戦やっただけで他の時間は遊んでただけなんて) 京太郎(到底言えない……) エイスリン「ソウダ、カスミガダイジナハナシガアルカラ」 エイスリン「ヒルヤスミ、ブシツニシュウゴウダッテ!」 京太郎「わ、わかりました」 京太郎(大事な話……?) 京太郎「というわけで、部室に来たけど」 霞「あ、来たみたいね」 京太郎「話…とは?」 霞「地区予選のことよ、まずは日程から」 【地区予選1日目】 朝:自由行動 昼:自由行動 夕:女子団体戦 決勝 夜:自由行動 【地区予選2日目】 朝:女子個人戦 予選 男子個人戦 予選 昼:女子個人戦 本戦 夕:男子個人戦 本戦 霞「こうなっているわ」 霞「予選は東風3回で2回2位以上で通過」 霞「本戦は半荘2回の内どちらかで1位で通過よ」 京太郎「ありがとうございます。あ、そういえばオーダーってどうなっているんですか?」 霞「そのことなんだけど……実は」 霞「迷ってるのよ、だから京太郎くんの意見を聞こうかと」 京太郎「俺が決めてしまってもいいんですか?」 霞「私より、あなたの方があの子たちをわかってると思うから、どう?」 京太郎「そう…ですね」 京太郎「じゃあ、まずは先鋒からですか」 霞「先鋒は基本エースポジションね」 霞「高火力プレーヤーが置かれることが多いわ」 霞「それで、誰にするの?」 京太郎「照…がいいんじゃないんですか?」 霞「照ちゃん?去年は大将だったけど」 京太郎「あいつと同じ卓に入ったら、あんまり和了れないんですよね」 京太郎「だから、照に任せておけば安心かと」 霞「確かに…そうね」 京太郎「次は、次鋒ですか」 霞「ここは……事故が結構起きるポジションね」 霞「あと、キンクリされがちよ」 京太郎「キンクリ……?」 京太郎「郁乃さんか、咏ですかね」 霞「その心は?」 京太郎「狙い目だから?」 霞「何よそれ」 京太郎「でも、どっちにしましょうか……」 霞「そうね……」 京太郎「じゃあ、郁乃さんに任せましょうか」 霞「あの子は、なんとかするでしょうからね」 京霞「「多分……」」 京太郎「次は、中堅ですか」 霞「ここは自由に打つプレーヤーが多いわね」 霞「先鋒の次に高火力プレーヤーが置かれるポジションよ」 京太郎「ここを咏にしましょうか」 霞「そうね、あの子に合ってそうだし」 京太郎「残るは、副将と大将ですか」 霞「エイスリンちゃんか憩ちゃんね」 霞「副将はごくまれにおかしなプレーヤーが置かれることがあるから注意ね」 霞「基本は守りの堅いプレーヤーばかりよ」 霞「大将はいわずとしれた魔物区域」 霞「私も去年は大将だったわね」 霞「それで、どうするの?」 京太郎「副将は憩さん、大将はエイスリンさんにしようかと」 霞「ふんふむ……」 霞「歴の浅いエイスリンちゃんはちょっと心配だけど」 霞「ま、いいでしょう」 霞「まとめると……」 先鋒 宮永照 次鋒 赤阪郁乃 中堅 三尋木咏 副将 荒川憩 大将 エイスリン・ウィッシュアート 霞「こうなるわ、これでいいのね?」 京太郎「はい、大丈夫だと思います」 霞「それじゃあもう戻っていいわ、ありがとう」 京太郎「了解です、失礼しました」 京太郎「いよいよ大会って感じがしてきたな」 京太郎「放課後はどうしようかな」 京太郎「部活一択!」 霞「今日は大会前だからたくさん練習できるようにしておいたわ」 京太郎「おお!よし、頑張るぞ!」 エイスリン「スガクン!トックン!」 京太郎「おっ」 エイスリン「トックン、シヨ?」 京太郎「俺もそう言おうと思ってました」 京太郎「張り切っていきましょう!」 エイスリン「ウン!」 京太郎「こんなところ、でしょうかね」 エイスリン「アリガト、スガクン!」 京太郎「いえいえ、頑張ってくださいね」 京太郎「あとこれ」 エイスリン「ナニコレ?」 京太郎「お守りです、使ってください」 エイスリン「ア、アリガト、キョ、キョウタロークン!」 京太郎「あれ、今」 エイスリン「エヘヘ、ナマエデ、ヨンデミマシター」 エイスリン「ガンバローネ、キョウタロークン!」 京太郎「はい!」 京太郎「エイスリンさん!まだ特訓続けましょう!」 エイスリン「イイノ?」 京太郎「どうってことないですよ、エイスリンさんの力になりたいだけですから!」 霞(あらあら、いい雰囲気ね)クスッ 京太郎「ふぅ……」 エイスリン「ツカレタァー」 京太郎「まだまだ頑張りましょうね!」 エイスリン「オマカセア「それは言ってはいけません」」 京太郎「まだまだ行きますよー!」 エイスリン「オーッ!」 照(京、こっちには来ないのかな…) 憩(大会直前……か) 霞「はい、今日はここまでよ」 霞「あとはみんな週末に備えて調整しておくこと」 霞「それじゃ、解散よ」 エイスリン「キョウタロークン、キョウハ、アリガトウデシタ」ペッコリン 京太郎「俺も、エイスリンさんの力になれたようで嬉しいです」 京太郎「地区予選、頑張りましょうね!」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「キョウタロークン!チョットキテ!」 京太郎「どこにいくんですか?」 エイスリン「book store!」 お品書き 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 戒能良子のものまね王!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 女性を落とす40の方法…1000円 小説…600円 京太郎「エイスリンさんはどこか行っちゃったけど、何を買おう」 京太郎「この2冊にしておくか」 エイスリン「オマタセ!」 京太郎「今までどこに?」 エイスリン「comic!」 京太郎「漫画コーナーですか」 エイスリン「ウン!」ズコッ エイスリン「アッ」 バサバサッ 京太郎「あ、本落としました……」 漫画「アーッ!」 京太郎「よ」 【7月第3週 平日】終 地区予選・朝 京太郎「霞さんの家から春の千里山の映像を借りてきたぞ」 京太郎「これで対策を立てよう!」 京太郎「誰にしよーかなー」 京太郎「お、このおもちは、清水谷さんか」 京太郎「この人にするか」 京太郎「……」 京太郎「なんにも浮かばないな……」 京太郎「対策なんて似合わない、か」 京太郎「みんなの役に立ちたかったんだけどな……」 京太郎「はぁ……」 昼 京太郎「いや、ここで諦めてたまるか!」 京太郎「対策係須賀京太郎!清水谷さんを攻略する!」 京太郎「そういえば、清水谷さんの調子って」 京太郎「半荘の間に何回も変わってる気がするんだよな」 京太郎「配牌がめちゃくちゃいいときが3回続いたり、悪い時が続いたり」 京太郎「この調子を乱せば……」 京太郎「でも調子とかどうやって乱すんだよ……」 京太郎「藁人形でも作っておくか」 京太郎「一回戦、三箇牧は……」 京太郎「先鋒戦は、照が250000点、他校を全て50000点で圧倒」 京太郎「次鋒戦、郁乃さんは地和を2回も和了して、結果は三箇牧300000点、他校は……」 京太郎「次鋒戦後、卓を点検して」 京太郎「中堅戦、咏が和了り続けて他校は全て10000点台」 京太郎「副将戦の憩さんは他校を0点で回す」 京太郎「大将戦はエイスリンさんの開局ツモで全員トビ…か」 京太郎「なんだこれ」 霞「地区予選もいよいよ決勝よ!みんな、優勝してインターハイに行きましょう!」 一同「おーっ!」 霞「まずは照ちゃん、頑張ってね!」 照「……善処する」 実況「さあ、始まりました、北大阪インターハイ地区予選」 実況「実況は私、解説は野依プロでお送りします」 理沙「村吉さんは!?」プンスカ 実況「村吉アナは他局なのでいません」 理沙「そうだった……」シュン 実況「それでは、決勝に駒を進めた4校を紹介していきましょう!」 実況「まずは、モブA高校!火力重視のチームです」 実況「お次はモブB学園、モブA高校とは対照的に、速度重視のチームです」 実況「そして、1年ぶりの出場、三箇牧高校!」 実況「昨年の個人戦ベスト2の宮永照、荒川憩擁するまさにドリームチーム!」 実況「そしてそして、最後は全国2位、関西最強の高校!」 実況「千里山女子!」 実況「野依プロ、本日の見どころは?」 理沙「制服!」プンスカ 実況「ああ、確かに三箇牧高校の制服は個性的ですよね……ってちがーう!」 実況「対局についてお聞きしたかったのですが、まあおいておきましょう」 実況「間もなく、先鋒戦スタートです」 照(早く行っておくか……) 照「行ってきます」 京太郎「頑張れよ!照!」 照「うん」 竜華「怜、もう始まるで」 怜「……ん、そうやな」 怜「じゃ、行ってくるわ」 竜華「無理はせんといてな!」 怜「わかっとるって」 【対局室】 怜「お」 照「ん」 怜「その節は、お世話になりました」 照「いや、こちらこそ」 照「よろしく、園城寺さん」 怜「よろしくな、チャン……いや、宮永さん」 照「うむ」 怜(チャンピオンになるのは……私たちや) 開局 親 モブA1 100000 南 怜 100000 西 モブB1 100000 北 照 100000 怜(宮永さんは東1には和了らん) 怜(今のうちに、攻める!) 【先読み―シングル】発動! 2000から4段階上昇で満貫 怜「リーチ」 照(リーチ…立直……直立) A1(これが園城寺のリーチか!) B1(あ、ど、どれ捨てよう……)トン 怜「ロン、リーチ一発メンタンピンで、8000や」 B1「あうっ」 実況「園城寺選手、早速リーチ一発」 実況「園城寺選手は牌譜を見てみると一発率が多いのですが、どう思いますか?野依プロ」 理沙「鏡!」プンスカ 実況「鏡?」 照(ここから、いく)ゴッ 【照魔鏡】発動! 東2局 A1 100000 親 怜 108000 B1 92000 照 100000 怜(親番……) 怜(まだまだ行く!) 怜「リーチ」 照(うむむ……) 怜「ツモ、リーチ一発チートイドラドラ、6000オールや」 照(うむぅ……) 東2局1本場 A1 94000 親 怜 126000 残り体力:4 B1 86000 照 94000 照(2連続一発……不思議) 照(でも、私も負けない) A1(園城寺さんに注意しておこう)トン 照「ロン、タンヤオのみ、1000の1本場は1300」 A1(うわっ、チャンピオンかー……) 東3局 A1 92700 怜 126000 残り体力:4 親 B1 86000 照 95300 照「ツモ、500・1000」 照(調整は、終わり) 照(言い訳じゃない……うん) 怜(宮永さんの、親番……か) 実況「とうとう始まったか、チャンピオン宮永選手の連続和了!」 野依(テレビ、慣れない……どうしよぉ…) 実況「どう思いますか?」 野依「まだまだ!」プンスカ 野依(またわけのわからないことを……) 東3局 A1 92200 怜 125500 残り体力:4 B1 85000 親 照 97300 同コンマのため、流局 照(親…ここで、稼ぐ!)トン 怜(連続和了は防がんとな)トン 照「あ」 A1「はい?」 照「いや、なんでも」 照(捨て牌間違った……) 東4局1本場 A1 93200 怜 122500 残り体力:4 B1 86000 親 照 98300 怜(テンパイ……宮永さんの連続和了も止まったことやし) 怜(一発がつくとして……よし)キィィン 【先読み―シングル】発動! 怜の体力が減った! 4→3 倍満から4段階上昇で、役満 怜「リーチや」 B1(ま、またですかぁ……)トン 怜「ロン、リーチ一発面混タンピン二盃口ドラ2、裏は…2」 怜「数え役満、32000の1本場は32300や」 B1「は、はいっ!」 怜(これで折り返しや……)ハァハァ 霞「照ちゃん、あまり和了れないわね……」 京太郎「まだ大丈夫ですよ!照なら大丈夫です!」 郁乃「まあ、照ちゃんが稼げなくても私がその分頑張るから安心してな~」 咏(それが不安なんだよねぃ) 南1局 親 A1 93200 怜 154500 残り体力:4 B1 53700 照 98300 実況「これは……どういうことでしょうか」 実況「宮永選手は2回和了したのみ」 実況「千里山女子の園城寺選手が着実にリードを広げていってますが」 理沙「まだまだ!」プンスカ 怜(体力、オーラスまでもつかな……) 怜(いや、もたせたるわ!) 照「ツモ、300・500」 照(もう、和了られてなんていられない) 南2局 A1 92700 親 怜 154200 残り体力:4 B1 53400 照 99400 照(ここから先は、私の独壇場) 照「ロン、2000」 B1「は、はいっ!」 照(園城寺さん……) 照(あなたを) ゴッ 照(倒す) 南2局 A1 92700 怜 154200 残り体力:2 親 B1 51400 照 101400 照「ツモ、1000・2000」 照(まだまだ、和了り続ける)ギュルッ 怜(そろそろ、きつぅなってきたな……) 実況「宮永選手はようやく調子を取り戻したらしいですね」 理沙「期待!」プンスカ 実況「は、はぁ……」 オーラス A1 91700 怜 153200 残り体力:2 B1 49400 親 照 105400 照(最後の親番、削れるだけ削ろう) 照(徹底的に) 照「リーチ」 怜(な……1巡後にツモ!?) 怜(ズラすしかない!) 怜(でもこの手牌じゃ鳴けへん) 照「ツモ、リーチ一発、2600オール」 怜(しくったなぁ……) 怜の体力が減った! 2→1 オーラス1本場 A1 89100 怜 150600 残り体力:1 B1 46800 親 照 113200 怜(宮永さん……静かやな……) B1(テンパイできました!次で終わりです!) A1(流局か、ノーテンってのがなぁ) 照(まだ)スチャ 照「ツモ、海底ホンチャン、3300オール」 オーラス2本場 A1 85800 怜 147300 残り体力:1 B1 43500 親 照 123100 照(一発、海底) 照(次は……そうだな) 照「カン」 A1(暗槓……?) 照「嶺上ツモ、メンゼンドラ2」 照「4200オール」 実況「チャンピオン止まらない!圧倒的!圧巻です!」 理沙(またフラれそうだな……どうしよぉ) 理沙(でも、頑張らないとっ!ファイト!私!) 実況「そして、3本場開始です」 理沙(あれ?) オーラス3本場 A1 81700 怜 143200 残り体力:1 B1 39400 親 照 135700 照(次は……) 照「ツモ、面混小三白中」 照「6300オール」 怜「こほっこほっ」 怜(そろそろきついかな……) オーラス4本場 A1 75400 怜 136900 残り体力:1 B1 33100 親 照 154600 照「リーチ」 A1(ダ、ダブリーですか) A1(今日は変な役ばかりですね) 怜(アカン、このままやと、ツモられる!) B1(あーもう、難しいですよぉ!) 照(いける!)ギュルルルル 照「ツモ、ダブリー一発メンタンピン一盃口、裏1」 照「8400オール」 オーラス5本場 A1 67000 怜 128500 残り体力:1 B1 24700 親 照 179800 怜(宮永さん…やっぱ強いなぁ…) 怜(よく頑張ったわ、私) 怜(でも、ここで終わるわけにはいかへん) 怜(一点でも多く、リードを作る……そのために) 怜(ごめんな、竜華、セーラ、みんな) 怜(無理、するわ)キィィン 【先読み―シングル】 怜の体力が減った! 1→0 跳満から4段階上昇で役満 照「…っ」 怜「リーチ…や」 怜(最後、これで…最後や) 実況「おーっと、ここで来ました園城寺選手のリーチ、一発なるか?」 理沙「お、おお!」 怜「ツモ、四暗刻」 怜「8500・16500」 終局 モブA 58500(-41500) 千里山 162000(+62000) モブB 16200(-83800) 三箇牧 163300(+63300) 【次鋒戦】 実況「先鋒戦終了ー!」 実況「昨年度インターハイ個人戦チャンピオン宮永照の1人浮きに終わる試合かと思われていましたが」 実況「千里山女子の無名のエース、園城寺選手との拮抗状態で幕を閉じました」 実況「野依プロはこの対局、どう思いましたか?」 理沙「興奮!」プンスカ 理沙「し、しました!」プンスカ 実況「は、はぁ……次鋒戦は休憩をはさんで行われます」 京太郎「終わりました、か」 霞「凄かったわね、照ちゃん」 京太郎「じゃあ俺、照を迎えに行ってきますね」 霞「行ってらっしゃーい」 怜(なんとか、もったな……帰ろか) 照「園城寺さん、大丈夫?」 怜「仮病やから、大丈夫」 竜華「怜!」 怜「りゅ、竜華……」 照「じゃあ、私、もう行くね」 怜「ありがとな、宮永さん」 照「また打とう、次も負けない」 怜「お手柔らかに頼むわ」 ――――――――――――― 霞「あら?帰ってきたの?」 京太郎「対局室に行っても誰もいませんでした」 京太郎「ところで、郁乃さんは?」 霞「すれ違いね、もう行ったわよ」 京太郎「そういえば、郁乃さんの名前ってどうしたんですか?」 霞「それはね……」 実況「さて、各校の選手が対局室に向かい始めました」 実況「モブA高校の次鋒は、部長のA2選手」 実況「モブB学園の次鋒は、またもや1年生のB2選手、B1選手のリベンジなるか」 実況「そして現在2位の千里山女子の次鋒は、これまた1年生の二条泉選手」 実況「現在1位の三箇牧高校、次鋒は赤阪郁代選手!」 実況「赤阪選手は姫松の元監督、赤阪郁乃さんの妹、とのことです」 実況「それでは、次鋒戦開始です!」 京太郎「設定、ですか」 霞「そうよ、設定」 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 泉(園城寺先輩が作ったリード、私が広げますよ!) 泉「ロン!16000!」 郁乃「あ~倍満か~しゃあないな~」キュオオオオオ 泉「は……!?」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局 親 B2 16200 区間1位 南 泉 162000 区間2位 西 A2 58500 区間3位 北 郁乃 163300 区間4位 B2(1ちゃん、泣いてた) B2(私、取り返す!) B2「ロン!国士無双!48000!」 A2「うげぇっ!」 実況(なんだこの大会……) 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「ロン!24000の1本場は24300!」 郁乃「うぇぇ~もったいないけど~」 郁乃「まあ、ええか~」キュオオオン 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局1本場 親 B2 54200 区間1位 +48000 泉 162000 区間2位 A2 10500 区間4位 -48000 郁乃 163300 区間3位 A2「はっ!」 B2「ん、どうした?」 A2「いや、なんでも!」 郁乃(わ~お、またやな~) 郁乃「ツモ~地和で~8100・16100や~」 実況「またもや役満、赤阪選手はこれで今大会3度目の地和です」 理沙(確かに、赤阪さんに似てるなぁ) 理沙「うーむ……」 東2局 B2 38100 区間2位 +31900 親 泉 153900 区間3位 -8100 A2 2400 区間4位 -56100 郁乃 163300 区間1位 +48300 泉(テンパイ、これで和了れば7800……ですか) A2「うぅ……」トン 泉(うっ、あなたから和了ってもどうにもならないんですよ……) 流局 東2局1本場 B2 35100 区間2位 +28900 親 泉 154900 区間3位 -7100 A2 3400 区間4位 -55100 郁乃 164300 区間1位 +49300 郁乃(泉ちゃん、聴牌しとったんか~) 郁乃(あの子も危ないし……しゃあないな) 郁乃(咏ちゃん、憩ちゃん、エイちゃん、ごめんな) 郁乃(逃げ切ったるわ~!)ゴッ 同コンマのため、流局 東3局1本場 B2 33600 区間2位 +27400 泉 153400 区間3位 -8600 親 A2 4900 区間4位 -53600 郁乃 165800 区間1位 +50800 A2(聴牌できないなぁ、このまま、負けるのかなぁ)ジワッ B2(聴牌、ただし、和了れるかは、不安) 泉(さっきからずっと手が進みませんね……) 郁乃(ツモ、ギリギリやな~) 郁乃「ツモ、2100・4100や~」 東4局 B2 31500 区間2位 +25300 泉 151300 区間3位 -10700 A2 800 区間4位 -57700 親 郁乃 165800 区間1位 +50800 郁乃(みんなで勝ちたかったけど、少し暴れすぎたな~) 郁乃(これ以上進めても危ないから) 郁乃「ツモ、3200オールや~」 郁乃(これで、お終い) 地区予選決勝 終了 モブB 28300 千里山 148100 モブA -2400 三箇牧 175400 実況「次鋒戦、そして、北大阪インターハイ地区予選終了ー!」 実況「三箇牧高校の次鋒、赤阪選手がA高校を飛ばして、優勝!」 実況「関西最強、千里山女子の連覇を阻止しました!」 実況「野依プロはこの試合、どう思われましたか?」 理沙「とっても不思議!」 実況「あ、そうですか」 実況(村吉アナ、尊敬しますわ) 【対局室】 郁乃「……お疲れさま~」 A2「うっ、うぇっ、ひぐっ」 B2「おつ、かれ」 泉「お疲れ、でした……っ!」 泉(負けた、私が、負けた) 泉(私は高1最強のつもりだった、でも) 泉(そんなのは唯の傲慢、結果として、私は) 泉(千里山女子の連覇を、何年も前からの先輩たちからのバトンを) 泉(園城寺先輩から渡されたバトンを、江口先輩に渡せなかった) 泉(後の人たちに渡せなかった) 泉(私の、せいで私のせいで) 泉(私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ) 【三箇牧高校控室】 咏「あっさりだったねぃ」 照「もう少し、手加減すれば……」 霞「ダメよ、手加減なんて、相手に失礼じゃない」 照「はい……」 京太郎「泉……」 憩「……あ」 憩「京太郎くん、飲み物買ってきてくれる?」 京太郎「はい?」 憩「心配、なんやろ?」ヒソヒソ 憩「泉ちゃんが」 京太郎「!」 憩「前私にやったときみたいに、慰めてな」ヒソヒソ 京太郎「……わかりました、行ってきます」 バタム エイスリン「デバン、ナカッタナ……」 【千里山女子高校 控室】 セーラ「あー、負けてしもたかー」 怜「みんな、ごめんな」 怜「私がもう少し頑張っとったら、泉にも無理させんで済んだのに」 竜華「怜のせいやない……」 セーラ「せや、泉のせいでもない」 セーラ「誰のせいでもない、せやから誰かを責めたりするんは無しや」 セーラ「泣くのも、無しや」 セーラ「泉は、みんなで笑って迎えてやるんや」 セーラ「泣いたら、っ、あかん」 竜華「うんっ、うん」 怜「泣いた、ら、罰ゲーム、やな」 浩子「コスプレ、ぇっ、とか、ですか?」 竜華「じゃあ、みんなでコス、プレ、やな」グスッ セーラ「うん……うぇっ」 ―――――――――――――――― 京太郎(あの状態の二条がいそうなところ……) 京太郎(人がいなさそうなところ、か) 京太郎(だとすれば、こっち) 京太郎(ぼっちでよかったと思える瞬間) 【休憩室】 泉(こらえなきゃ、今は、先輩たちの前で悲しんでなんて、いられない) 泉(だから、一人で……) 京太郎「二条、いるかー?」 泉「はいっ!?」 京太郎「やっぱり、ここにいたのか」 泉「どうして、ここが?」 京太郎「勘、かな」 京太郎「二条が心配だったから、来た」 京太郎「勝った俺が何しに、って話なんだけどな」 京太郎「二条」 泉「はい」 京太郎「堪えなくっても、無理しなくても、いいんだぜ」 京太郎「悲しいときは泣いて、楽しいときは笑う」 京太郎「だから、さ、泣いてもいいんだぜ」 京太郎「みんな、受け止めてくれる」 京太郎「笑って控室に戻りたいんなら、俺の胸を貸してやる」 京太郎「無理、するなよ」 泉「はい、はいっ、う、ううっ」 泉「うえええええええっ」 京太郎「もう、大丈夫か?」 泉「はい」 泉「その……制服グチャグチャにしちゃいましたね」 京太郎「ああ、いいよ、着替え持ってきてるし」 泉「なんで!?」 京太郎「霞さんに弁当の買い出しとか、帰りに部の備品の買い出しとか頼まれてたからな」 京太郎「それに今日、結構暑いし」 泉「いや、そういう問題やないでしょ」 京太郎「そうかなー?」 京太郎「あ、そろそろ帰らないと」 京太郎「じゃあ、会えたらまた明日な」 泉「今日はありがとうございました、須……京太郎くん」 京太郎「……あ、ああ、じゃあな、泉」タッタッ バタム 泉「えへへ」 泉「勇気出して呼んでみました、けど」 泉「泉、ですか……」 泉「えへへ」 京太郎「いよいよ明日が俺の大一番か!」 京太郎「頑張るぞ!」 夜 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「邪魔するなら帰ってや~」 京太郎「じゃあどうしろと」 郁乃「関西人の冗談やで~」 京太郎「そういえば、清水谷さん用に作った藁人形どうしようかな……」 京太郎「持っておくか」 京太郎「エイスリンさん、特訓しましょ!」 エイスリン「イイヨ……」 京太郎「元気ないですけど、どうかしたんですか?」 エイスリン「ナンデモナイデスヨー、ダ」 京太郎「あ、ひょっとして出番がなかったの気にしてます?」 エイスリン「チ、チガワイ!」 京太郎「そのぶん、三箇牧のリーサルウェポンとして活躍しやすいじゃないですか」 エイスリン「Lethal Weapon……イイネ!」 京太郎「明日は頑張りましょう!」 エイスリン「ウン!」 【7月第3週 地区予選1日目】終