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407 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 13 33.50 ID VTE/lByx0 一応記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたらヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 423 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 35 19.22 ID S4PnUnkc0 [4/4] 姫松Vやねん!(歓喜) 好感度判別安価 コンマ判定 漫 安価下1 由子 安価下3 洋榎 安価下5 絹恵 安価下7 恭子 安価下9 郁乃 安価下10 ヤンデレ居ないので引き継ぎ無し 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 46 15.37 ID 2lp7PkYm0 [6/7] 愛宕ネキ最高やで~^ 愛宕ネキは天使やで、最高や! 前回の愛宕ネキの初回好感度も88やで~ 漫 10 由子 25 洋榎 276 絹恵 12 恭子 9 郁乃 86 京太郎「今日は姫松の入学式だ!」 京太郎「はぁ……!はぁ……!」 遅刻する! 入学初日から遅刻は勘弁してくれよ! 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~20 漫 21~40 由子 41~60 洋榎 61~80 絹恵 81~99 恭子 安価下1 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 19 54 15.04 ID 2lp7PkYm0 [7/7] 441 今日のMVP ゾロ目ボーナス! 依存度max 洋榎連続ゾロ目ボーナス _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| ─ _ (⌒Y⌒) 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . .  ̄ノ ̄ / \ \_/ ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「大丈夫やで、京太郎」ニコッ 京太郎「へっ……?」 ビリリッ 京太郎「がっ……!?」 バタッ 洋榎「……」 洋榎「ほな、遊び行こか」 洋榎「よいっしょっと」ガシッ 洋榎「重いなー京太郎。うちの愛よりは軽いけどな」ズルズル 洋榎「三年前から目付けとって正解やなー」 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 19 59 46.73 ID cxSwqdDo0 [3/5] う……ん? 頭が、痛い。 視界が戻ってきた……ここは? どこだ? 京太郎「うっ……?」スクッ 洋榎「ぅ……はぁ……京太郎ぉ……」 京太郎「!?」 洋榎「はぁ……はぁ……責任取ってや?」 淫らな腰使い、甘美な音。 京太郎「うっ……」 とても気色悪い。 463 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 03 34.72 ID cxSwqdDo0 [4/5] 全ての行為が終わった。 強制的だった、ゴムも付けてなかった。 _ --―――-ミ _,,.. \ ヽ \ _彡 ´ ; =-―‐-ミ ) / ノ // / \_ / / / 厶=--―…/ `く | / / / / ヽ | ! /イ / // // |  ̄',. 八| l/l / ̄ ̄ /イ /. /| ′ /二二ィレ| .|芹弌く | ィ/Χ| | | ', | / /人_\|辷ン |ノ芹ミ У / |, ′ |' / /¨入 '''' 廴ソ / /. 八 i. / |/ /`、 ’ ''' /彡/ ィ∨ノ ′ / |\__゚_,,... イ ィ、 || | | | ヽ | | / /ノィ / ノ / ノ // ∨l |/丁へ. / // ⌒' { / `| /|\ \/ | , | レ∧ 〉 // |__ } | / | V {/ /⌒ヽニ、-、 \_ 八 ( | l / /ハ \\. Т¨ \ 八 ′ / \ \ヽ. ! {\ ̄ヽ | / } ′ |  ̄「_゙ト、 / / | } | | ` ¨卞¨ _彡 / ′ _ .′ヽ ゙, ′ i  ̄「\_ノ___/ / , ‐-<⌒ ' | i ,′ Ⅴ .′ { / | | ,′ } | ' / / ! ! ′ | ,/ / ′ { ' / | .′ / ′ ∧ | / ' i ' i / ′ | / / | | | ,′ ′ ! / , ′ | | | ヽ ! 〃 ' ノ ! | ≧=ヘ / / | | ≧‐=彡 ///⌒ヽ_{ / ! 洋榎「ふふっ」スリッ 京太郎「やめてください……もう」 洋榎「なに言うとんねん」 洋榎「京太郎はうちの恋人であって」 既に、奴隷。 465 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 08 51.91 ID cxSwqdDo0 [5/5] / / ;ィ; ハ . / | i .\ ,' / ./// / i ./\ i .ハ .} \ { /{( { i i =ヤ斧示\! 厶斗イ ハ ____ i / / .八 ! 辷 り イ テ心i }i } / `丶 i /{ .Y⌒ \| { cり ノリ / さ さ お i | ( .\i (ソi | ` |< < ん ん .つ | . \ . \`,i ! r ´ i ト、 ヽ i. こ さ か ! ,' ,'ヘ\ .!. ー ′ 人 〉 } | ろ ん れ ! / / } | | ≧。 < i./ / .| り i / / ヽ| ! `≧‐''"´ | | / .| | ./ / / |/ `ヽ. |_ i | \ / , ' . / _ r''"´ \ ノハ | ! ` ー --- ‐. / >''"´ `ヽ ∧ハ \ i / / / \ /`Y YVi \ 洋榎「中に出してしまったなー?」 洋榎「な?」 洋榎「京太郎」ニタァ 京太郎「はい……」 洋榎「なぁ、いい話があるんやけど」 京太郎「……」 洋榎「ここにピルがあるやろ?」 京太郎「!」 洋榎「これで避妊出来るねん」 京太郎「っっ!」 洋榎「条件があるんやけど」チュッ 京太郎「条件ーー?」 洋榎「条件はーー」 472 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 13 16.79 ID 9B1+/EQS0 [2/2] エピローグ 絹恵「あっ……君、お姉ちゃんのーー」 京太郎「……」スッ 絹恵「?」 ーーー 洋榎「京太郎、まっとったでー!」ダキッ 京太郎「はぁ……はぁ……!」ギュッ 京太郎「もう俺……!」ハァハァ 洋榎「仕方ないなぁ~こんな大きくして」ニヤッ 洋服「ほれ、空き教室行くで」 京太郎「……!」コクコクッ‼ #65038; 洋榎「可愛いなぁ」ナデナデ 478 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 19 11.78 ID o7hmJziC0 [5/7] 京太郎「洋榎さーん」タッ ,. ´ r‐ 、 `ヽ〔_ノ-‐==‐- ____{___`ー゙ } _ `>ー- ヽ / _,,_ `ヽ_ノ´ ` 了 〃ツ ノ \ {__  ̄ γ´ / ,ィ、 \ /{ ハ ノ " / }ハ 丶 . 八_ノ i|⌒´ " / " 、 / | iト、 ヽ i| .、 / 从 ,イ { / \, | リ ∨ / リ 〕 ,′ y′ ; i { { / _,, | /ー‐' Ⅴ .′.′ / / _{ {/斗七示ミ.、 | / __,, } / | i ,′. / 丶 /从 / 乂 ソ } ' 仞ヾ 〃 /. 乂 イ ∧ 〈 / / V | `¨ 、″' ハ /  ̄ ´ | _′乂_/ /、__ | | ′ , ノ' 人 > 〔\ | | 、 /  ̄ ' ヽ i | \ ∠) ' | リ ,イ j ┌‐- _丿 />‐ 〕′ ∨///////=‐- _ 〔 ´ ____ |////////////=- .,_ 》ニニニニ《 |‐-/////////////=- .,_ |iニニニニi| j//////////////////∧ 乂三三ノ /////////_人_////////∧ || .'/////////`V´/////////∧ || |/////////////////////// \ /ヽ||/〕 Ⅴ'////////////////////////\ / .ノ´ /〕 Ⅴ////////////////////\///..\ j ' / 〕. Ⅴ ハ //////////////////∧//// \ ′ ' ノ、. Ⅴ ,.ゝ//////////////////∧///// \ . ' / ┌-Ⅴ/////////////////////∧////// 〕 | ' ___、| 〕////////////////////∧//////| | / | l| l|///////////////\////∧ ////リ | / | l| l|'///////人////////\///〕 //// i .′ | l| l|/////< >////////\/|///∧_ i 〔 〔 八///////Υ////////////丶/////_ , | ` ` ┌──┐/////////////// ヽr==イ | \ i | |//////////////////| | / │ 洋榎「せっかくのデートなんやから、洋榎って呼んでや」 京太郎「わかったよ」 お願いは絶対叶える。 永遠に離れない。 たった二つの呪縛。 洋榎「ふふっ……いい子や♪」チュッ サワッ 京太郎「……ここでもですか?」 洋榎「まだお預けやでー」クスクス 483 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 28 25.92 ID ol+69BT/0 洋榎「絹に告白されたやろ?」 京太郎「はい」 洋榎「分かるな?」 京太郎「勿論ですよ」 洋榎「流石京太郎やっ」ギューッ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「……」 京太郎「卒業するまで」ボソッ 京太郎「卒業したら段々疎遠になるだろう」 ーーー 対に洋榎が卒業した。 これで、これで……疎遠になれば……! ーーー 一ヶ月後 京太郎「ふふっ……洋榎から連絡が来ない……へへっ」 京太郎「やっと解放された!」 京太郎「一人暮らしの住所も電話番号も教えてきたけど、無視無視♪」 京太郎「やったぜ」 京太郎「……」 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 20 33 58.31 ID wIuWoKo60 一ヶ月後。 駄目だった。 京太郎「……ここか」 遅かったんだ。 いつからか、も分からないけど、遅かったんだ。 京太郎「……」ピンポーン あの日あの時、全ての積み重ね。 全ての行為が俺を蝕んだ。 もう、俺は、ずっと……この人の物だ。 ガチャ 洋榎「京太郎……まっとったで♪」ニコニコ 京太郎「……」ポロポロ 洋榎「どうして泣いてるんや?辛い事があったんか?ほれ、慰めたるから入りっな?」ポンポンッ 京太郎「……」コクッ ギイィ……バタンッ 洋榎「今美味しいもん作ったるからなー」 トントントン 京太郎「……」 俺はもう…… 491 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/11(日) 20 38 15.25 ID o7hmJziC0 [6/7] 俺はーー . . `丶、 / \ . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . \ / . . . . /. . . /|. . . |. . . . . . . |. . . . . . . . . \ \ // / . . . . . ¬ ト| . ./| . . . . . . | ∧_ . . . . . . 〈 ハ . / 人7 . . . . . . | . | ノ |\ノ . . . . . . ノ|/|∧ | . . . . . . ∨ ./ . / |│ . . . [斗予屶イ . .∠斗屶ミ] j . . . . . .|. トく \ 〈 〈 |人 . .. | .゙厂ト{ j│ |_/ ト{ j |刀 . . . . . .| .「 \ \ \ \. /. 人[ ヒ..ン ヒ.ソ 7 . . . 乂|/ 〉. . 〉 丶_\/ /(」 . ._>、 、 、 . 、 、 厶 イ\ \__/ ./ 〈 〈 / | . | /| . .| ∧ . .〉 / ∨. ゙| . トヘ. ー' ー 厶| . .|⌒フ . / ∨\| . |. . . \ .イ⌒] . .j∠ ´ / . . .| . | . . . . 〕ト ,,__. ´ | . | / / . | . |. .厂'^ト _ |ー┐ | .リ / / . . .人_レ'゙ >匕人. |/ / /⌒ ̄ \ ___,人___jハ \_ . / >──=ァ}_}二\〉 ̄`丶 / /|/ ∧ {{ _//⌒\丶\ 、 }\ / //.;/ ∧ 、_レ'´ノ⌒'く \\}} ; } / / /ノ } Υ ,/ / /゙\ ト- ' ∧ , / / ; │ ,/ / ノ│ | l ∨ | {/ / ∨ │ | | | ∨/∧ / x冖トミ,_ | │ ,/ [ ∨ | |< | `'トミ「 / イ | │ [/ \__] [__,/ Λ] | │ ノ '´ / 丿 | │ 洋榎「よしっ美味しく出来た」グッ 京太郎「洋榎」ギュッ 洋榎「ほれほれ、先にご飯や」ナデナデ 洋榎「後でたーっぷりしような?」 京太郎「……」コクッ 洋榎「本当……美味しく出来たわ」 堕ちていた。 カンッ 533 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/11(日) 21 09 43.80 ID +rIXsr0U0 [6/6] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 603 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 05 39.10 ID G4YB/5hH0 方言自信ないです 京太郎「今日は新道寺の入学式だ!」 京太郎「修羅の国とは思えない程平和だなー」ボケッ 悠々と登校中。 入学初日から完璧だぜ! ドンッ 「キャッ!」 京太郎「わっわっ……」 京太郎「ごめんなさい!」 ぶつかったのは? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 610 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 11 10.35 ID 0WJs3i7/0 煌「大丈夫ですか?ごめんなさい」ペコッ 京太郎「いえいえ!俺が周りを見なかったばかりに!ごめんなさい!」ペコペコ 煌「ふふっ……あなたとは何か近い物を感じますね、すばらです」 煌「お名前は?」 京太郎「新道寺の一年男子!須賀京太郎です!」 煌「すばらな名前ですね、京太郎君」スバラッ 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎(変な言葉使いをする人だなー) 京太郎(数少ない男子に優しくしてくれてるし、いい人そうだ) 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価した1 616 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 31 58.87 ID 504xfxPk0 方言がおかしくても気にしない気にしない 煌の好感度が30上がりました 煌 50 放課後 京太郎「よしっ麻雀部に入ろう」 煌先輩に勧誘されたし、入らなきゃ漢が廃るぜ! ーーー 麻雀部 京太郎「失礼しまーす……」オソルオソル ジロッ 京太郎「うっ……」 数少ない男子だからそりゃあ……睨まれるよな。 哩「新入生か?」 京太郎「……」 京太郎「はい!」 哩「男子は少なかから、歓迎すっよ」 哩「まぁ適当に卓に座って」 / /────; / . . .. . . . . . . . . .. ∨ . . . . . ∧ .' / ̄ ̄ ̄ ̄ / . . / . . . . . . . . .. l|. . . .. . . . . . . . ′. . . ../ . . ..′ V .. .. . . 〔、 . . . }|. . . .. . . . . . . . . . .. .,イ . . . ! i .i. .. . .ハ . .八. . . . . . . . i . .| . . 〔 |_ ! | | . i -‐/─} ..}/ |. . \. . . .. . | | . |{ . . ..{人 八{ }八 / 〕ノ'| .|. . . .. 丶 . . . | |.. 八 .. . { ,,___ __,, | i| . . .. . .ハ . . | |. . . .. \〃え/ハ` ´ぅ//ハヾ l リ. . . .. . . .! . | |. . . .. .〔″ V/ ソ V/ソ 〕γ ヽ .. i . ! |. . . .. 小 } .. | . .; |. . . .. . | ' ノ. . . .. |. . . .. . | __/i.. . . ./ |. . . .. . | 圦 - - /〔 . . i| . / |i . . .. .| 八 ` .. イ\. ... . リ . / ___ |i . . .. .|__\ . > ├─\_/'´ /〉 |i . . .. .||//// 〕ニ{´ 〕_斤 y∧// }_.] //. 八. . .. .|∨// / . .ト /|/ / \/ ト //{ ′ \ . | V_/'. . .Ⅴ_ゝ _/ `ト |  ̄. Ν_ -‐= ´ / へ ノ =‐- _ 京太郎(優しい……!) 618 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 38 47.47 ID IpK4u7li0 [1/2] 姫子「部長!」 哩「?」 姫子「新入部員が入って来て嬉しかばいね!」 哩「しかも男子だ、頑張ってもらわなかと」 京太郎「……」 難しい言葉使うなぁ…… 姫子「君は何処の地方から来たの?」 京太郎「煌さんと同じで、長野です!」 姫子「そいはすばらだね、頼むばい!」 京太郎「……?」 姫子「君と話す時は標準語を意識するけん……」 京太郎「あはは」 ,..ィ''" . . . . . . . . . . ``丶、 / . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . .`ヽ、 / . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ / . . . . . . 癶\. / . . . . . . . . .} . . . . . . . . . .ヽ / . ,;,;,;彡 . . . . . У . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . ゙、 x==ニ二 ̄ . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . .l . . . . .Y / / . . . / . . . . . . . . / . . . /メ、// ./ . . . . . . . . .} . .i. . . } ∥ / . . . ./ . . . . . . . . . ./ . // ./\ ./ . . . . . . . /. j . . !. . .i {{ // . / . . . . . . . . .// ./ __ ̄ //l . . . . . . ./. /l . . ! . . l \ / j/ . . . . . . . . . 癶{ . {/-=斧ミx メ / . . . . // / j . .j. . . l / ./. . . . . . ./ Ⅵ ∥( (,八∠ -‐''" //~`ト、j== ∥{ .{ . . . . . ./ヽ_ -气,,,少 _メ j ./ . . . ト、 { い . { . / . . . . 八 斧f,汽Xノ/ . . . . l .ヘ 乂从ト . . . . . . . } 〈(;;ン゙ ///. . . . . . lヽ ゙、 \∧ ./ r- ` `Y/ノ/ l. . . . . . l } .} / ̄>x \ 乂 _) / . . . / i. . . . . . l ノ ノ /-―-、 ` \ __ / ./ ./ i . . . . . l/ / ヽ メ、ノ . _ ./ノ } . .j . .l \/ Y O {/メ ̄ 、_ / .ノ }. j ∨ l\ノ\}  ̄ ノノ ∨ ヾ L / ∨ 〈 } ∨ / / ヾ┤ ∨ミx/ // ヾx、 ∨/ / V゙、 V/ V゙、 哩&姫子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 626 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 50 37.75 ID IpK4u7li0 [2/2] 哩と姫子の好感度が30上がりました 姫子 47 哩 68 美子「君が京太郎」 京太郎「あ、はい!」 美子「煌からから話は聞いとるよ」ナデナデ 美子「よろしく」 京太郎「はい!」 < / / / ヽ、 } ', .冫 ./ ,ィ ./ ! ! . ヽ,/i i / / /// .l ! .l! .', .ト、.i/i l / , イ / l/ l l,,イ .!ト,,!_ | .', i/! l / / ,' / l l l,, -‐''! jハ i i ! 厂 ! ! l ! ,'/ ,' ,ィ´ l ,.l-‐''.l\ l. ' , ! |/j∠ lハノl ! ,'/ l l ト{\{ ≧ミ ヽノ イ,ィo .ミヽ、l l ! l l\i /,.ィ O ヽ ` { { )} ,l l .l .l l___'' { { }} r==ュ 乂ー'.ノ l} ! l l i-{ 乂ー' ノ .ノ ヽ、_ _,,. イ l ! ', ', ヽ、  ̄ / ', l ! l .', ',  ̄ ̄ l ! ,' .', ', __ .、 イ / .,' ', 、 ', .. ´ /.ノ .// ヽ{\ \ > ... イl/j/´ ` \(\ヾ /, }≧ ー' |\ 美子 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 635 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 00 58 29.75 ID KqweYmnB0 [1/2] ゾロ目ボーナス! 美子の好感度が50上がりました 美子 147 美子「……」 美子「好きに……なってしまった」ボソッ 京太郎「?」 仁美「君の京太郎か、よろしゅう」 京太郎「はい!よろしくお願いします」 仁美「まぁ気楽にやってと」 _, . .- ‐ ‐ '´ " ‐-. 、_ / _,.r "´ . . . . . . . . . . . . . . `` .、 γ / . / i . . _、; `-.、_ | / . ; イ ; ハ ;; / . . \ .| ・ 政 な / / / | i i . .i ;;;; ∥ 、 . ヽ .| ・ 治 ん ,.r "⌒ ヽ、 / / ┤ | |ニ廴 ;;;;;; | ) | .| ・ が も / . . ゙i イ /_―| | !―弌/ア;;; ゝ、__/ . ∥ | ・ 悪 か i f j /;| 7ヘミ i | |――丈 ;;;;; ;ハ |. い ん { . 弋__,/∥ハ ! . . .ミミヘ !|-―彡-`ゞ、;_ ; イ i i .|. も ゙、 . . /ノ . リョニャニヘ ヘニニ羊三≡ミミヨT " ´ ;.r宀・ト、 .| .\ _/ャビ毛鬱"|ニニヘ ヘニニ⊇;;;;;;;;;;;. リ i .f . . . . . .、 ヽ | / ̄ヾ ゙l . . ⊇ ;;;;;;;; リニニニ`‐- 八 ''''''' / . | { . . . . . . } | | / . . . 川 . . 叉__ノ . .ニニニニニ .` ‐-‐" . . ゙、 . ゝ、 _ ;ノ . ∥ .| i { . . . リ|| l . . . . . . . . _又 . . . . . / | .! `` " }; . __,.ィ 、__,. ,.r ´ `ミ‐-- i イ γ `ヽ ゞ、 . . . . . _ノヘ. l、 ,ノ /. . ; r‐- . .川 | o ◯ 弋__.ノゝ、______  ̄.「´ . ;r ゝ、_  ̄ ∥. . f . ノ/ / .| . { . . ; `` ;,.、_ _,イl . ゞ、;_;彡'. / ゙、 ゞ、ソ . . . .| コ;;;‐-,,-匕´ . ト乂 . . . / \ ._ノ !/(_|__ _; rイ \`‐--‐" ` ̄.´ / .λ f^`i ‐ァ_ _,. -‐" ヘ. / 人_.ノ i / '´ .``‐ 、_ ,.r " ヘ λゝ、 Y// 》// ``‐.、 ./.! ∨、 ヘ_0_|/ // / .ヽ / .| i 》" ``7 / .゙、 ./ | | } 7 , }、 / |.∨ };;;;;;;;;;;_/ / ,. ハ ./ .f |./ / | .i ./ .! ' .゙、./ 、 {、Y / | | / | ノ .゙、ノ ゙、 `| / | l { / ./ ゙、―- 、_゙、 | i { ゙}} // -‐‐-、. ゙、 仁美(扱いが酷い気がするわ……) 仁美の好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下 642 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 05 44.25 ID KqweYmnB0 [2/2] 仁美の好感度が20上がりました 好感度 44 京太郎の部屋 京太郎「皆レベル高かったなー」 京太郎「自信なくしたわ」グダー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 653 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 12 03.13 ID vylg8Mse0 [1/6] 京太郎「誰だこれ?」 prr 京太郎「もしもし」 憧「もう……ばかっ」 憧「待ってたんだから……」 京太郎「え?」 憧「えへへ、久しぶり」 京太郎「誰ですか?」 憧「……」 憧「は?」 憧「酷いよ……京太郎」 京太郎「なんなんだ……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 661 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 16 07.51 ID vylg8Mse0 [2/6] 京太郎「……」プツッ prrr 京太郎「もしもし……警察ですか?」 京太郎「相談が……はい……お願いします」プツッ ーーー 京太郎「よし、気を取り直して……」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 672 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 22 23.73 ID vylg8Mse0 [3/6] 京太郎「もしもし?」 哩「もしもし……京太郎か」 京太郎「はい、教えてもらった番号に早速電話してみました」 哩「感心感心」 哩「これからも精進すると?」 京太郎「はい!頑張ります!」 哩「よかよか」 哩の好感度が10上がりました ーーー 京太郎「本当……いい人だったなぁ」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険 安価下7 689 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 32 33.68 ID vylg8Mse0 [4/6] エイスリン「キョータロウ!」 京太郎「ん?」 外人? 京太郎「どちら様ですか?」 エイスリン「!」 エイスリン「コイビト!」 京太郎「……」 京太郎「また電波さんか……」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 696 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/19(月) 01 37 45.79 ID vylg8Mse0 [5/6] プツッ 京太郎「……つうほう」 prrr 京太郎「はい……またすいません」 京太郎「はい……今度は外人で……」 京太郎「……」 そろそろ寝るか。 京太郎「おやすみ」 一日が終了しました。 712 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 12 20.23 ID 6bXBrjRP0 京太郎「おはよう」 京太郎「……鎖に首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 719 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/20(火) 00 19 22.12 ID 1f6d5gPh0 京太郎「よし、学校行くか」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 724 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 25 03.55 ID OTDtMNkJ0 京太郎「麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 京太郎「ちーっす」 頑張って追いつかないと! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 728 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 00 34 21.62 ID Qhi0TZIw0 煌「早くに来るとは、感心ですね」スバラッ 京太郎「あはは……当然ですよ」 煌「少し、麻雀を教えましょうか?」 京太郎「え?本当ですか?」 レギュラーに麻雀を教えてもらえるなんて! 煌「まずは絶対に飛ばないように頑張りましょう!」 京太郎「はい!」 / . / ' ; -‐- i | ⌒マ'*; \ .' . -‐- i ' ! ト、 | | \ i} ヽ ,.i | | \|\ト;..ユ., \}\/ | }! }! /! '; ∧{ ,zf丐 芯㍉ ∨ | ,゙ / , /; V,ィ'丐心 r' } } ,リ }! j / . . /{ ;゙ \N W゙ r' } } 弋ーク _,.⊥ 仁..孑≦ . , { 弋, ,. 代゙弋ーク ー-==- ! `* ;_; >'´ 厶イ 丶 '""" \ / ‘; } '"" / r≧;ァ‐-‐ッ ; ≠´ \ ;ハ  ̄ / / ⌒¨¨´ \ </^Yゝ. イ / `¨¨¨⌒{ i `iト . イ Κ i i zf´ / \ ,,. -‐…‐-ミ. { | /ⅵ _/ マ^´ ,. | |-‐‐- -‐ァ゙ ∧_∧ } ′. /{ | / / } } / } 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 安価下1 738 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 08 34.55 ID bHLiTR1G0 (最初にそのコンマが来てたらなぁ) 煌の好感度が50上がりました 煌 100 ドンッ 京太郎「うわ!」 煌「キャッ!」 ドサッ 京太郎「たたっ……」 京太郎「ごめんなさ……」 モミュ 京太郎「……」 煌「……///」 ーーー 京太郎「すばらなおもちでした……」 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 744 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 01 15 02.89 ID wcC74eWE0 土方「オラァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」 京太郎「ひえええええええぇぇぇ!!」 土方「ちゃんとやれやぁぁぁぁ!!!」 京太郎「はぁぁぁぁぁぁぁいいい!!」 土方「奥歯ガタガタ言わせっぞぉぉ!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「あざっす!」 土方「お前、手際良かったなぁ」 土方「前もこういう仕事やってたのか?」 京太郎「?やってないですよ」 土方「そーか、まぁ体には気をつけよよ」 土方「うーん……中々遠い土地の依頼が入ったな」 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 767 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 39 41.98 ID O3mJ/c1g0 [2/12] 記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 建夜「……?」 京太郎「あの人は……」 京太郎「プロの……名前は……えっと」 建夜「あの……」 小鍛冶建夜 好感度 判定or引き継ぎ安価(ゾロ目±1で引き継ぎ) 安価下1 770 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 43 37.84 ID O3mJ/c1g0 [3/12] 健夜でした 健夜「迷子になってしまって……」 京太郎「道なら教えますよ!」 健夜「ありがとうございます」ペコッ 京太郎「こっちです!」 好感度上昇安価 0~30 少 31~60 中 61~99 大 774 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 46 49.82 ID O3mJ/c1g0 [4/12] 健夜の好感度が79になりました 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 782 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 15 57 50.33 ID O3mJ/c1g0 [6/12] 観覧車を忘れたか? ラストチャンスはあるんだぜ?(気分では無い) 京太郎「もしもし」 煌「あの……京太郎君……ですか」 京太郎「あ、煌先輩」 京太郎「どうしたんですか?」 煌「私……京太郎君の事がとても好きになってしまいました」 京太郎「あはは……何言ってるんですか~すばらじゃないですよ~」 煌「本当です!」 煌「大好きなんです!」 煌「すばらな貴方に惚れてしまいした」 京太郎「……」 1.俺も好きですけど 2.無理です 3.自由安価 安価下5 790 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 04 21.33 ID O3mJ/c1g0 [7/12] 京太郎「よし、じゃあ結婚するか」 煌「えっええ?」 煌「ええええええ!?」 京太郎「驚きすぎですよ」 煌「本当……ですか?」 京太郎「勿論!」 煌「それはとってもすばらです……///」 煌「よろしくお願いします……京太郎」 プツッ 京太郎「いやっほおおおおう!!!!」 一日が終わりました 791 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 05 28.56 ID O3mJ/c1g0 [8/12] 京太郎「おはよう」 京太郎「……クワガタに首を締められる夢をみた」 京太郎「嫌な目覚めだ」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5 798 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 16 55.36 ID O3mJ/c1g0 [9/12] すばらは愛されてる 登校するか ーーー 通学路 京太郎「おーい!」 煌「はうわっ!」 コソコソ 京太郎(木に隠れてるけど髪の毛が見えてる……) 煌「ふふっ……」 京太郎「行きましょう?」スッ 煌「そうですね、京太郎」ギュッ 京太郎「へへっ」 ーーー 放課後 京太郎「よし、放課後だ」 京太郎「さて、どうしようか」 1.麻雀部に顔を出す 2.まだ教室に残る 3.帰る 4.自由安価 安価下3 802 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 20 04.76 ID O3mJ/c1g0 [10/12] 京太郎「よし、麻雀部に顔を出すか」 ガララッ 煌に恥じぬように頑張ろう! えーっと……先に部室に居るのは……? 0~15 煌 16~30 哩 31~45 姫子 46~60 美子 61~75 仁美 76~99 姫子&哩 安価下1 805 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 23 09.80 ID O3mJ/c1g0 [11/12] 姫子「うん京太郎か」 京太郎「はい!」 姫子「まぁ教えてあげるからおいで」 京太郎「ありがとうございます!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 808 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 25 35.26 ID O3mJ/c1g0 [12/12] 姫子の好感度67 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 813 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 36 33.89 ID LxN1E2Zh0 [1/2] 京太郎「外食に誘おう」 ーーー 京太郎「おいしいですか? 煌「ええ、とってもすばらです」スバラッ 京太郎「へへっ……それなら良かった」 煌「はい、これからもよろしくお願いします」 京太郎(天使だなぁ) ーーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 819 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 41 42.53 ID LxN1E2Zh0 [2/2] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 修羅の街 京太郎「……」 発砲の音が聞こえるなぁー おっかない。 ん?あれは? 0~30 煌 31~60 プンスコ 61~99 健夜 823 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 50 04.79 ID 9nAnhF8y0 煌「あれ?京太郎?」 京太郎「煌さん、どうしたんですか?」 煌「ふふっ……なんとなくですよ」 煌「でも……京太郎に会えるなんて、とてもすばらですね」 京太郎「煌さん……」 ギュッ 煌「煌……と呼んでください」 京太郎「煌……」ギュウウ ーーー 京太郎の部屋 京太郎「そろそろ寝るか」 prrrrr 京太郎「ん?」 京太郎「電話だ」 自由安価 この週で出会ったキャラのみ 前週キャラは不可 コンマ85~99 は強制的に前週orこの週のヤンデレが選択されます 安価下1 828 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 54 34.38 ID th966HKl0 [1/2] 京太郎「もしもし?」 煌「もしもし」 京太郎「煌か、どうした?」 煌「とっても幸せな気分になってしまって、電話してしまいました」 京太郎「なんだそりゃ」アハハ 煌「幸せですよ、私」 京太郎「知ってる」 煌「どうしてですか?」 京太郎「俺も幸せだから」 煌「……ずるい人です」 832 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 16 58 26.50 ID Mj+QoyAZ0 エピローグ 「?」 「悪いー待たせた!」ハァハァ 「もうっ!遅いですよ!」 「へへっ行こうぜ」 「はい!」 愛を沢山積み重ねた。 最初は地元が同じの単なる先輩後輩。 特に劇的な事も無く、平凡だった。 それでも二人の愛は劇的だと思う。 837 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 04 14.66 ID B0Q35Q7T0 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「京太郎」 京太郎「煌」 煌「すばらな名前です」 京太郎「煌だってすばらな名前だろ?」 お互いに褒めるところが簡単に見つかる。 お互いに欠点が見当たらない。 たとえ欠点を見たとしてもそれすら愛してしまう。 煌「これからも一緒ですよ?」 京太郎「当然だ」 煌「先に行ってしまってごめんなさい」ペコッ 京太郎「俺こそ待たせちゃってごめんな」 煌「いえいえ、苦痛ではありませんでしたよ……でも」 京太郎「孫がどんな顔をしてるか……だろ?」 煌「はい、よく分かりましたね」 京太郎「お前にびっくりするほどそっくりだったよ。きっと何があってもめげない優しい子になる」 839 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 08 24.67 ID r2jzGiJ50 [1/2] ーー先に行かれた時は年甲斐も無く、沢山泣いた。 後を追いかけようとしてしまった。 だが…… それを煌が望むのかと考えた時、俺の人生はとてもすばらな物だと気付かされた。 たとえどんな事があっても一生一緒。 なに、これからはずっとデートだ。 彼女の笑顔はこれからも…… 永遠にーー . ヤ { -‐ニ二二ニz、 -‐  ̄ ̄. ヤ ヘ / / ___/ ` ヤ ∨ ム-‐  ̄/ \ ヤ / ', ./ / / / _. -/ ヽ. ヽ | ヽ / / ./ / ./、 / ./ / /. |. `ーァ /,.イ / ,ヘ/ / ./ ./ .| ’ ’ 入 マ ̄| /ィ=≠z、|/.ヘ /| / / .|. | r‐ト、 ∨ /ヽ 、 \| /7ん)心ヾ′ /|ム-‐‐ / |. 不、 \. ∨ \ー---r` 弋;;;ーツ | i | |/.| ./ j/ /.|ヽヽ ` マ | /` Y 、、、 `¨´ ヽ,==z| / / / | | ’. ヽl/ | ん_)心ヾく/ ./ / .! / .i |!. 八 , 、 ′ 弋;;;__ツ ノケ ,イ/ / j/ ! 厂丁 / { ` 、 、、、 _ チ/ヾ< ___/ | | / \. ヽ __ ノ 入`ー-ム≧=- / | ̄ ̄| | i 、__ _ イァ‐\ / | | |_o_ -≧ / ̄ / く`ー /\ ヽ. _| ヽ ト、} 廴__厶. o / ` ーァ… く____ . . .` 、. .∧八 ヘ.| . .`<__イヽ / / }ト,-、 ヽ . . . . . . . .` / マヤヽ、 }ノ、 . . . . ./ / /_/ノ ー- __ _ ィ―‐ ュ_ . . . . . . . . . . . . > _マィく_`>< . . . .>‐' / _ -  ̄/ /  ̄ ̄ /二__ /ミ)< . . . . . . . . . . . . .\\// . . . . . . 人 _{_≦_ ̄_/ /______ --― { ― /ぅソ < . . . . . . . . ,、` ー-<__ マ _ イ、ヽシ  ̄ ̄` ー―-- ____ -< マ二 {¨´ / フi「 ー―一 フ¨´ {_`ヘ ≧=≦ヽ ヽ /\_ノ ` ー `‐-┘ マ{ | / ` ヽOヽ ヽ_ .<\ イ ` ´| / マOベ_ -へつィ´|」 | , `´ /二`λ .{、 八 , /二ニィチ‐} リ ` ー, /二ニ/ {==} / /ヽニニ/ ヽ-- ′ i . ノ /. 八 / イ"´ 855 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/20(火) 17 31 51.70 ID KoWsjf8L0 [2/3] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下11 903 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 18 49.74 ID ZUDhR/k70 [1/2] アコチャーの引き継ぎは無しか……ちっ 玄 54 宥 40 憧 24 灼 4 穩乃 好感度max 依存度254 春絵 74 今回は阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよなぁ」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 910 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 00 53 17.63 ID h6V3Gtu00 [1/2] 穩乃「あ、京太郎」 京太郎「お、穩乃」 穩乃「へへっ元気?」 京太郎「ああ、当然だろ?」 穩乃「それなら良かった」 京太郎「……」 もう、どうするか決めていた。 穩乃「……まだ気付かないのかぁ」ボソッ 京太郎「さ、行こうぜ」 赤土さんに沢山教えてもらったのにこの様。 そして、全国へ羽ばたく親友達。 とても誇らしいけど一人だけ余分な奴が居るんだ。 穩乃「……」ギュッ 穩乃(最近……京太郎が何処か遠くに行ってしまいそうで怖い。逃がさないようにしないと) 京太郎「……」 俺は今日、麻雀部を辞める。 好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 923 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 03 56.67 ID JexaDiT50 1は麻雀弱いんじゃ 放課後 京太郎「よしっ」 穩乃「……?」 穩乃(いつもより部活に行くのが早いなぁ……着いて行ってみよう) ーーー 部室 京太郎「赤土さん……これ」スッ 晴絵「おい……本気か?」 穩乃(……)コソコソ 京太郎「はい、俺がこれ以上ここに居ても、ですね」 晴絵「皆そんな事思っていないさ、それに……やっと上手くなってきたじゃないか」 京太郎「上手くなってきた?」 晴絵「っつ」ピクッ 京太郎「流石に俺も赤土さんも、それは苦しいと思いますよ?」 晴絵「……麻雀が嫌いになったのか?」 京太郎「好きになり過ぎたからこそ……辛くなってしまいました」 穩乃(嘘……?) 927 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 12 36.93 ID cRKYXXwA0 晴絵「すまない……君に教える時間だけ少なかった事も自覚してる」 京太郎「……穩乃達に時間をかけるのは当然ですよ、あいつらは団体だってあるんだから」 晴絵「考え直さないか?」 京太郎「無い……ですね」 京太郎「正直、ここに居てもこれ以上何も得られない」 京太郎「必ず皆の不安になると思うと……っ」 くそっ……目頭が……泣かないって決めてるのに。 晴絵「すまない、私には止める事も出来ない」 京太郎「ごめんなさい。いきなり……俺は……俺は」 穩乃「京太郎……」ボソッ 「あれー?シズ?何してるのー?」 穩乃「!」ピクッ 京太郎「……それじゃあ」スッ 憧「京太郎?」 宥「京太郎……君?」キョトン 晴絵「あっ……」 穩乃「京太郎……!」ダッ 930 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/05/21(水) 01 16 31.16 ID yBf97nwI0 誤字でした 穏乃「待って!」ダダッ 京太郎「っっ!」ダダッ 京太郎「……」 穏乃「待ってよ……京太郎……」 京太郎「もう合わせる顔が無いんだよ」ボソッ ダダッ 穏乃「行っちゃった……」 933 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 23 06.22 ID DYIcnQgC0 翌日 京太郎の部屋 京太郎「……」 サボってしまった…… 京太郎「本当……俺ってダメだなぁ」 京太郎「折角麻雀をここまで頑張ったのにこんな様になるなんてな……」ボソッ 「キョータロー」 京太郎「ん?」 京太郎「穏乃の声だな、あいつ……どこまで俺に……」 ピンポーン 京太郎「無視だ無視」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎「!」 俺の家がいくら人通りが少ないからって……! ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン 938 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 27 31.64 ID pCe9YleB0 「いるんでしょー?」 京太郎「ちっ!」 タタタッ 京太郎「うるせーよ!」ガチャ 穏乃「……良かった」ポロッ ポタッポタッ 京太郎「どうして泣いてるんだ?」 穏乃「このまま無視されたらどうしようって……馬鹿」ギュッ すごいクマ。泣き腫らした瞼。 嗚咽を上げながら穏乃は俺を抱き締めて来た。 京太郎「穏乃……」 ギュウウゥゥゥ 力強いな…… 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「勝手に寝るし……」 940 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 30 51.67 ID lteGcE7C0 [1/2] 数時間後。 京太郎「……」 穏乃「……」スーッスーッ 京太郎「ったく……」 勝手に来て、勝手に寝るなんてな。 はた迷惑な奴だ。 京太郎「それにしてもこいつのジャージのポケット……やけに膨らんでるな」 ゴソッ 京太郎「!」 京太郎「おいおい……どういうことだ?」 鈍器が沢山。 身震いがする程だった。 944 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 32 40.61 ID lteGcE7C0 [2/2] スクッ 京太郎「っつ!」 ゴンッ 京太郎「このっ……!」 ガンッ 京太郎「っ!」 ドサッ 穏乃「これからはずっと離さないよ」 946 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 36 28.61 ID exLNEE370 京太郎「……っつ」 ズキズキ 京太郎「……!」ムクッ 俺の部屋……特に代わりは無い、な。 穏乃「ごめんね?京太郎、大丈夫?」ナデッ 京太郎「お前なぁ……」 穏乃「大丈夫、縛ったりはしてないから」 京太郎「どうして俺を殴ったんだ?」 穏乃「えへへ、力の誇示……かな?」 京太郎「馬鹿野郎」 穏乃「うん、ごめんね」 京太郎「今回の事は内緒にしてやるからもう帰ってくれ、俺はもうお前達と関わるつもりも無い」 949 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 39 41.39 ID N1ENjLLo0 [1/2] 穏乃「どうして麻雀部やめたの?」 京太郎「足手まといは不要だからさ」 穏乃「嘘だ」 京太郎「本当だよ、正直もう着いていけない」 穏乃「京太郎が辞めるなら私だって……」 京太郎「ダメだ、お前達は阿知賀の希望なんだから」 穏乃「京太郎、私を置いてやめるの?」 京太郎「俺は、もう……駄目だ。心から折れた」 穏乃「そんなぁ……やだよ」ポロポロ 穏乃「京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎京太郎」ブツブツ 950 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 41 55.28 ID N1ENjLLo0 [2/2] 穏乃「……」ギュッ ギュギュギュッ ギユゥゥゥゥゥ グググググッ 京太郎「っつ!」ゴホッ こいつ首を……! だけど……このまま締められてもイイかも知れない……もう正直俺は楽になりたかった。 しがらみが多過ぎた。 このまま楽に…… 952 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/21(水) 01 46 00.41 ID ZUDhR/k70 [2/2] 穏乃「やっぱり暴力には屈しないんだね」スッ 穏乃「はぁ……っ」 穏乃「私の力知ってるよね?」 京太郎「……」コクッ 穏乃「誰から殺す?」 穏乃「京太郎のお母さん?それとも麻雀部の誰か?」 京太郎「!」 京太郎「お、おい……嘘だろ?」 穏乃「京太郎をここまで追い詰めた原因は必ず居ると思うんだ」 穏乃「だからこそ、ね?」 京太郎「頼む……それだけは、それだけは……」 穏乃「じゃあ……分かってるよね?」 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 51 52.85 ID Ia9ofma80 エピローグ 母「京太郎……ご飯よ、出てきなさい」 京太郎「……」 母「ご飯……置いとくわね」コトッ 京太郎「……」 俺は家から出なくなった。 どうせ辛いだけだから。 それでも慰めてくれる奴も居た。 一人だけ、強制的に、優越感に浸りながら、自己満足で。 コンコン 「入るよ」 京太郎「……」 ガチャ 穏乃「京太郎の部屋の合鍵を持ってるのは私だけ、えへへ」 穏乃「全国大会、荷物持ちお願いね」 京太郎「分かった」 穏乃「皆の為……にね」 我ながら引きこもることは良案だと思う。 この悪魔の被害者を抑える意味でも。 959 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 01 57 16.91 ID 9GvuoYRF0 /  ̄ >― ― . .、 ,.´ / ` .、 / / / \ / / / / / ∧ ヽ ヽ / i / / ! / i i i }′ / ト ハ _レイプ{ }`トi 川 / 八 ヽ ハ ハ ィテ示 fハ〉レイ / /´ ヽ r┤ {'ゝ 辷ソ └' ! ! / 彡'′ { i ! ,,,,,,,, `''''ノ { / / ̄/ --ミート ヽ ト フ / V ! レ"´ / V ヽ ヽミフ>― ´ V / } `ll彡!`ヽ 〃 〈 〃 ..; } _r彡 ̄ 彡〈_', V . . . . ll. . / / ///.. .. . ハ V . . 〃./ /. / // .. . . ハ V . 〃 / , ′ {i{ . . ハ V彡イ / { ヾ、 ハ V { ′ '、 ゞ=三 〃 / i ヽ { ! \ \-< l ハ l ! \ \ ` ー 、', i ! ′ ` 、 ヽヽ _ ヘ ∨ ,′-―  ̄ ̄`ヽ、 ヽ ´ヘ V 〈 \ ヽ ヘ ヽ `ミ、 ̄ ̄ ―― __ _ノ { ii iiヽ⌒´´ 京太郎「なぁ……これいつまで続くんだ?」 穏乃「ずっと」 京太郎「外に出たくない……んだけど」 穏乃「可哀想に……」ギュッ 京太郎「穏乃ぉぉ……」ポロポロ ギュッ 理解者は一人の悪魔だけになっていた。 穏乃「今日も慰めてあげるね、京太郎♥ #65038;」 京太郎「うっ……ひっぐ……くそっ」ポロポロ 962 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 01 54.24 ID BZ1HOsXz0 [1/4] 翌日 自殺しようとしていたらしい。 信じられない。 穏乃の提案で俺は穏乃と共に住むことになった。 それでもイイかも知れない。 穏乃の家には不思議と家族が一人も居なかった。 穏乃と俺だけ。 鎖付き。 抗う気も起きない。 穏乃はこれからも俺を愛し続けるだろうーー 俺はきっとーー カンッ 965 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 04 08.95 ID BZ1HOsXz0 [2/4] ,. ´ /´ \ / , ∧ \ / / / ∧ \ / l| / } ヽ , /, l| / | } { { | { イ l| | 八从 l|r、 , .| | }' | |{)}从 / . | / | 人 \ _イ、 / / 从 >-_´ ̄/ / _{'´ ̄ / / /  ̄/ イ\ ∧ / ´ ̄ ∧ / 、 / '. , ∨ { l / ∨ | | { }/ , l _ _∧ / | | / / } / | l {ノ{{{ / ,{ . ` ー __, ' {| } / || | / ヽ | , } | { j | 〉´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{| } {二二二二二二二二二二}、___」 } ´{ {` ー | |====| | , . | `T7フ' { , | ´´ こんなに早く終わるとは思っていなかったんだけどなぁ 971 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 02 11 01.91 ID BZ1HOsXz0 [4/4] 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3462.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379321075/ 8・ 京太郎「さあ、今日も牌ちゃんと戯れに、牌の世界に行こう」 部室に一番乗りした京太郎は、卓の上に整理された牌に触れる。 触れた瞬間に感じる、頭から血が抜けるような感覚にも随分と慣れた。 京太郎「到着っと……」 辺りを見まわす。 京太郎「あ、いた。おーい、牌……」 声をかけようとしたところで、あることに気づく。 京太郎「え……牌のそばにいるやつ、誰だ?」 牌のそばにいたのは、遠目にもわかるイケメン高身長な男だった。 京太郎「は……? ちょ……どういうことだよ」 頭が働かない。どうしてこんなことになっているのか。 牌は、楽しそうな表情でその男と会話していた。 京太郎「……いや、別に……あいつが誰と話してようが俺には関係ないし」 そうだ。牌と京太郎の関係はただのライバル関係なのだ。 牌が誰と仲良かろうが、それはどうでもよいことなのだ。 ――だけど。 京太郎「……帰ろう」 話しかけることは出来なかった。 京太郎「咲……俺の白でお前の萬子の混一色に放銃してもいいか?」 京太郎「う゛ん゛、い゛い゛よ゛(裏声)」 友人「……何やってんのお前」 誰もいない教室。 そこでの一人小芝居を見られていた。 京太郎「ゆーと! 見て分かんないのか? 咲を麻雀に誘う練習だ!」 友人「へー、別のことを誘ってるようにしか見えなかったわ」 京太郎「真剣にやってたのに」 友人「はぁ……まったくお前は。もっと普通に誘えばいいだろ」 京太郎「うっ……そうなんだけど、恥ずかしくってさ」 友人「普通に話すみたいに誘えばいいだけだっつーの」 京太郎「あ、そうだ、ゆーと。麻雀部に入ってくれ」 友人「いいぜ」 京太郎「優しい」 友人「今の感じで咲ちゃんを誘えよ」 京太郎「難易度高い」 友人「ヘタレめ」 京太郎「言い訳できねえ」 友人「じゃ、ちょっと練習してみるか。俺を咲ちゃんだと思え」 京太郎「咲はもっとかわいい」 友人「うるせえ、さっさとやれ」 京太郎「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! 入部しろ!」 友人「自由意志を尊重しろ」 京太郎「安心しろ! ――俺、須賀京太郎は不可能の力と共にここにいるぜ!」 京太郎「俺が咲の入部を受け止めてやる! だからお前は入部届を持っていけ!」 友人「壮大過ぎる」 京太郎「一緒の部に入部して、友達に噂とかされると恥ずかしいし……」 友人「もはや誘ってねえ」 京太郎「な゛ん゛で゛入゛部゛し゛な゛い゛ん゛だ゛よ゛! ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 友人「文字数稼げて便利!」 いよいよ咲を誘う時がやってきた。 特別なセリフも気障な口説き文句もいらない。 ただ普通に言えばいいだけだ。 外で本を読んでいる咲を見つけた。 友人「さあ、行け!」 京太郎「あ、明日にしないか?」 友人「行け!」 どんと押された。 京太郎(ええい、ままよ!) 京太郎「咲~!」 咲「京ちゃん」 京太郎「まーじゃ……」 咲「まーじゃ?」 京太郎「まあ、じゃあ、学食へ行こうぜ!」 咲「その間投詞いる?」 食堂。 咲にレディースランチを注文してもらってる間に友人に首を絞められた。 友人「何やってんだお前は」 京太郎「く……苦しい。だ、だってさ」 友人「だってじゃねえ」ギュウウウウ 京太郎「しまってるしまってる! ここで決める! ここで決めるから!」ゴキゴキゴキ 咲「はい、レディースランチ、持ってきたよ」 京太郎「おーう……サンキュー……」ギュウウウ 咲「仲いいね、二人!」 京太郎「これが、仲良くしてるように……見えるのか」ゴキゴキギュウ 咲「じゃれてるだけでしょ?」 それはひどい。 友人は一旦その場を離れ、遠くから俺達を見守ることにしたようだ。 正直友人にはこの場にいてアシストをして欲しかったのだか、この件は俺一人で片付けるべき問題らしい。 京太郎「咲……あのさ」 咲「おいしい?」 京太郎「あ、美味いぜ」 咲「それはよかった」 京太郎「…………ういっす」 タイミングが見つからない。 あれ、勧誘ってこんなに難しいことだっただろうか? ……いや、これは俺のせいだ。 俺が咲に特別な感情を抱いているから、こんなふうになってしまったのだ。 今は咲への感情は切り離そう。 大切な友人を部活に誘う。それだけのことだ。 京太郎「咲、麻雀部に入らないか」 溜めもせず、情緒もなく、京太郎はそう言った。 咲「……ごめん京ちゃん、麻雀キライだから」 京太郎「キライってことは、麻雀、出来るんだ?」 咲「まあ、そうなるけど」 京太郎「なら、大丈夫だ」 咲「大丈夫って……」 京太郎「どんな理由で麻雀が嫌いになったのかは知らねーけど、うちの麻雀部なら大丈夫」 京太郎「あそこなら、あのメンバーなら、たとえ嫌いでも――楽しく麻雀を打てる」 咲「……よくわかんないよ」 京太郎「えっと、つまりだな……あの、その」 咲「でも、京ちゃんがそう言うなら、そうなのかもね」 京太郎「咲……」 咲「いいよ、わかった。行ってみる」 部室。 新メンバー友人と見学の咲を連れてやって来た。 京太郎「みなさんいますかー!!」 本藤「しっ、須賀! 静かにしろ」 京太郎「ど、どうしたんです?」 本藤「部長が眠っていらっしゃる」 京太郎「はあ」 本藤「怖いから起こしてはならない」 本藤先輩、トラウマ克服できてねえ。 本藤「っと、客か?」 でかい図体、威嚇するような面で本藤先輩は言った。 咲のやつ、怖がらねえよな……? 咲「宮永咲です。よろしくお願いします」 なんの緊張もない様子で、咲はお辞儀をした。 そういえば咲は他人に物怖じしないタイプなんだっけか。 友人「こここここんにちは! うううううう梅原友人です」 ……よっぽどこっちのほうが怖がってた。 和「お茶入れますね」 咲「あっ……さっきの――」 京太郎「お前和のこと知ってんの?」 和「先ほど橋のところで――」 八坂「悪いね、ちょっとこいつに用事があるから先に打っといて!」 京太郎「やっさん?」 和の言葉を全部聞く前に、やっさんに腕を引っ張られ、部室の外に出た。 京太郎「どしたよ」 八坂「……あいつはなんだ」 京太郎「どっちのことだ」 八坂「宮永さん」 京太郎「咲か……友だちだけど」 フラれた相手だとは言えない。 京太郎「……どうしたやっさん、顔色、悪いぞ」 八坂「分かんないのか、お前には」 京太郎「え?」 八坂「……化け物だぜ、あいつ」 京太郎「なっ……」 八坂「いや、魔王か……?」 麻雀の強い人間が発する何か。 それは悪魔だとか魔物だとか、にも例えられる。 京太郎「いやいやいや、ちょっと待てよ。俺もそういうのを感知する力があるんだぜ? でも咲からは特に何も」 八坂「隠してるんだ」 京太郎「…………」 八坂「いや、隠れているのかもしれないな。意図的にか偶発的にかはわからないけど、強さが隠れている」 京太郎「なんでお前はそんなことがわかるんだ」 八坂「同種の物を見たことがあるからだ」 京太郎「同種の……もの?」 八坂「あの日――俺が麻雀をやめた日――見たんだ。あれに似た、なにかを」 部室に戻り咲の打ち方を確認する。 京太郎「(……まじかよ)」 八坂「(わざと手を安くしたな。何のためだと思う)」 京太郎「(一位にならないため……とかか)」 咲が麻雀を嫌った理由はわからない。だが人が麻雀を嫌いになる理由は限られている。 その定番といえば、自分が勝つと他の人の機嫌が悪くなる、とかか。 八坂「(一位にならないため、か。それもあるが……それだけじゃない気がする)」 京太郎「(えっ!?)」 八坂「(もう一局見よう)」 ――そこから始まる物語は、咲と和の物語。 その日、咲は3連続プラマイゼロを達成したのだった。 その日の放課後。 一太「部員、九人揃ったのかい」 京太郎「えっと、副会長さん。お久しぶりです」 一太「君ならやると思っていたよ。麻雀部再建」 京太郎「……あと一人、男子が足りてませんよ」 一太「僕を、入れてくれないか?」 京太郎「え?」 一太「君がいれば、会長はもう悲しまなくて済む」 京太郎「よくわからないですけど……入部なら大歓迎ですよ」 ――こうして、男子も女子も団体戦に出られることになった。 一週間後。 通学路の途中、京太郎は草むらに隠れて観察していた。 友人「……何してんの、お前」 京太郎「指」 友人「……は?」 京太郎「いま、和が小指にキスしたんだ」 友人「おう」 京太郎「昨日、咲と和は指切りをしてたんだ。隠れて見てた」 友人「本格的に気持ち悪いなお前は」 京太郎「あれは百合名場面名鑑収録『あなたの触れた場所がじんじんするの……』だ!」 友人「もしかしてこれから先、原作にそって百合百合してる様子を観察するだけの話になるのか!?」 京太郎「いいな、それ!」 友人「よくねーよ。あと2週間しかないんだぞ。盛大に何も始まらないにもほどがあるわ」 学校。 咲「じゃあお昼一緒に食べようねー」 和「はい、ではまた」 京太郎「咲……おまえ……和と仲良くなったのか」 百合ップル誕生への歓喜で、京太郎はそう言った。 咲「うんっ」 京太郎「お……俺もお昼ご一緒してよろしいですか」 もちろん、百合の観察のためである。 合宿をしよう。 そういうことになった。 そして合宿の前日。 京太郎はある場所にやって来ていた。 百合オンリーイベントである。 合宿の日程と重ならないか心配であったが、ギリギリ一日ずれていたのだ。 京太郎「買うぞー! 超買うぞー!」 pixivで追ってる好きな絵描きさんの新刊を素早く買う。 しかし、京太郎にとっての本番はこれからだ。 それは新人の発掘である。 この業界は常に新しい人が入ってくる。 そこにある金の卵を探す。やりがいのあることだった。 京太郎「とりあえず、まずは好きなカップリングの同人誌から見ていくか」 絵柄も好みな「はるちは本」を発見。 京太郎「あの、読んでみてもいいですか」 女性「どうぞ!」 ……うん、やっぱり好みの絵柄だ。 ??「すみません、俺も読んでみていいですか」 女性「はい!」 他に客が来たようだ。 京太郎「あ、俺、邪魔ですか? すみません」 本藤「いえいえ、そんなことは」 紙袋を両腕にいっぱい抱えた、いかつい顔の男が、そこにいた。 まさしく本藤先輩であった。 京太郎「…………」 本藤「…………」 京太郎「き、奇遇ですね」 本藤「お、おう、そうだな須賀」 ??「ちょっとあんたら、そんなとこで立ち話してるんじゃねえよ」 京太郎・本藤「あ、すみませ」 八坂「…………」 つんつん頭の、小柄でツリ目な少年が、そこにはいた。 疑う余地なく、やっさんだった。 京太郎・本藤「……」 八坂「や、やあ!」 京太郎・本藤「……あ、この本、一部ください」 女性「ありがとうございます! やった、完売だよイッチー!」 一太「本当ですか!? やりましたねササヒナ先生」 京太郎・本藤・八坂「おっす」 一太「 」 京太郎「……」 本藤「……」 八坂「……」 一太「……」 あのあと、四人は互いに連携し合い、目当ての同人誌を買い漁った。 ほとんど無言でである。 会場の出口で、その空気に耐え切れなくなった本藤先輩がようやく口を開いた。 本藤「……お前ら明日の合宿の買い物は終わったか」 八坂「あ、まだっす」 京太郎「じゃ、今からみんなで買いに行きますか!」 一太「いいですね、梅原くんも誘いましょう!」 三十分後。 友人「みんなで集まって買い物って……。女子じゃねーんだから」 ぶつくさ言いながらも集合場所にやって来た友人。 友人「お、いたいた。もうみんな集まってんのか」 四人は、何か会話をしているようだった。 タッタッタッと小走り気味に四人に近づき、耳を傾ける。 八坂「女にも性欲はあるんだよ勝手な童貞の妄想を押し付けんな !!」 京太郎「プラトニックラブをバカにしてんのかボケ! 距離感を楽しむものだろうが!」 一太「ひたすらにイチャイチャラブラブしてりゃいいんですよ!」 一太「現実感やら修羅場やらシリアス展開やら、そういうのは作者の自己満足ですよ!」 本藤「笑わせるな! 葛藤や修羅場を乗り越えてこそ真実の愛に辿り着けるのだ!」 本藤「そこに至っていない百合なぞ見せかけ! お前の意見こそ本当の自己満足なのだ!」 八坂「そう、肉体関係まで描かなくても良いみたいな風潮が広まったせいだ!」 八坂「それでアリバイ百合とかいうただの金儲け作品が量産されたんだ!」 友人「よし、帰ろう!」 こんなやつらと同じ場所にいられるか! 俺は一人で買い物するぞ! 京太郎「来たか、ゆーと!」 見つかった。 友人「帰ります!」 本藤「今からカラオケ店で朝まで『百合ソング大会&百合談義』をするのだ。貴様には審査員になってもらうぞ」 友人「いやだああああああああああああ」 一太「僕が一番正しいことを証明してみせましょう」 八坂「はっ、笑わせるぜ先輩。今から宗旨変えの準備をしといたほうがいいですよ」 京太郎「つーか――……」 ――梅原友人はこの日、未来永劫絶対に百合作品を読まないことを心に誓ったのだった。 ――ただし、ゆるゆりは除く。 次の日。合宿の日。 合宿棟に向かう前に、京太郎は牌の世界に来ていた。 京太郎「……よう」 牌「京太郎!」 牌の笑顔。 それを見た瞬間、心がチクリとした。 牌が見知らぬ男と会話をしていた場面を思い出したのだ。 京太郎「……すまん! 今から合宿なんだ。今日はもう帰る!」 牌「ちょっと待ってよ!」 牌に腕を掴まれた。 京太郎「……どうした」 牌「最近、なんか変だよ」 京太郎「……気のせいじゃないか?」 牌「ち、違うもん」 牌が握っている場所がじんじんする。 京太郎「ごめんっ!」 手を振りほどき、元の世界に戻る。 京太郎「はあ、はあ、はあ……」 部室で卓に掴まりながら、呼吸を整える。 咲「大丈夫、京ちゃん?」 京太郎「咲!? 合宿棟に行ったんじゃ……今の、見てたのか」 咲「道に迷っちゃって……いま来たばかりだよ。大きな音が聞こえたからびっくりして」 京太郎「そ、そうか」 咲「京ちゃん……辛そうな顔してるよ?」 京太郎「……んなことねーよ」 誤魔化すしかなかった。本当のことを言うわけにもいかないし。 咲「……信じてあげて、京ちゃん」 京太郎「咲……?」 事情がわからないはずなのに、咲はそう言った。 もしかしたら何となくバレているのかもしれない。 まさか俺が牌の世界に行ってるとまでは思わないだろうが。 ……そうだ。ちゃんと聞こう。誰と話していたのか。その人とどんな関係なのか。 勝手に勘違いするのはやめよう。 次の日。合宿中。 早朝に合宿棟を抜けだした京太郎は部室に向かった。 牌に会いに行くためだ。 旧校舎にはまだ誰もおらず、静かな空気が薄気味悪かった。 卓の上に並べられた牌に触れようとして、手が止まった。 京太郎「まだ怖がってるのか、俺は」 真実を知るのが怖い。 出来るのならば真実を知らないままで生きていたかった。 京太郎「なんたるヘタレ具合だよ、俺は……!」 目を瞑って、勢い良く牌を握りしめる。 牌の世界。 最近はどんどんと明るくなっていった牌の世界も、最近また少し暗くなった気がする。 京太郎「牌……」 牌「……来てくれたんだ」 視線が合う。 どうしようもなく逸らしたくなったけど、我慢した。 目を逸らしてはいけない。 逸らした瞬間にまた勇気を失ってしまいそうだった。 京太郎「牌、聞きたいことがある」 牌「……なに?」 京太郎「10日ほど前、お前が会話してた男、あいつ誰だ?」 聞いてしまった。 怖い。 どうしてなのかわからないけど怖い。 牌は、ゆっくりと口を動かした。 牌「お兄ちゃんだけど?」 京太郎「………………」 牌「?」 京太郎「……お兄ちゃん?」 牌「うん」 京太郎「あ……は……はははは!」 牌「え!? 笑うとこ!?」 なんだ、なんだ、そういうオチか! うじうじ悩んでいたのがアホらしい。 さっさと聞いてしまえば楽だったのに。 京太郎「……よかった」 牌「京太郎……」 京太郎「牌……」 自然と、二人は体を近づけあった。 そして――お互いの身体が触れ――。 卓「妹を貴様には渡さーーーーーーーーーーーーん!!」 触れる前に突き飛ばされた。 卓「この獣め! 我が妹に気安く触れるとは!」 牌「あ、卓兄! おはよ」 卓「うへへへへ、おはよ我が妹よ」 京太郎「何だお前は!」 卓「我か? 我は《麻雀 卓》! 配牌を操る神なり!」 京太郎「配牌を操る、神?」 卓「敬い給えよ!」 京太郎「なーるほど……なぁ……」 卓「なんだ!?」 京太郎「お前かあああああ! 俺の配牌を8シャンテンとかいう糞配牌にしたのは!!」 卓「そのとおりだが?」 京太郎「だが? じゃねえ! さっさと治せ! ろくに麻雀できねーよ!」 卓「我から妹を奪おうとする蛮族にはピッタリの誅罰だ」 京太郎「悪魔あああああああああ!」 卓「野蛮人がああああああああ!」 牌「二人とも元気だねー」 牌はニコニコしていた。 牌「卓兄、京太郎の配牌を良くして、とまでは言わないけど、普通に戻してあげてよ」 卓「な、なぜだ我が妹よ! どうしてこんなやつの味方をする!?」 京太郎「へっ」ドヤッ 卓「ええい、うっとおしい!」 牌「お願いだよ」 卓「く……」 牌「お・に・い・ちゃ・ん?」 卓「任せ給え!!」 あれが兄という種族か……。なんと業の深い……。 卓「我が妹の頼みだから仕方なく貴様の配牌を普通にしてやったが……よく覚えとけ! これは貴様を認めたわけではない!」 京太郎「わかってるよ」 卓「貴様に妹はやらん!!」 京太郎「わかりましたってば、お義兄」 卓「おいいまてめえなんつった」 京太郎「つーかマジモンの兄妹なのか」 牌「んーとね、神様になってから兄妹になったんだよ。牌と卓は兄妹関係になる決まりなのだ」 卓「我は本物の妹と思っておるぞ!」 京太郎「オーケーオーケー」 卓「ええい、聞けいっ!」 ……さてと。 ここらで一つ、片をつけよう。 今あるピースで思い出せることは全て思い出した。 京太郎「さて……そろそろ覚悟を決めるか」 牌「覚悟?」 京太郎「逃げていたことに立ち向かう」 合宿の起床時間は7時半。 現在は6時半。あと1時間ある。 京太郎は自分の家に向かった。 京太郎「母さん」 母「どうしたの、京太郎。合宿中でしょ」 京太郎「俺が小学校1年生だった頃のことを、教えてよ」 母「……そっか。もう、いいのね」 京太郎「もう子どもでいられる年齢でもないしな」 母「ちょっと待ってて」 京太郎の母は薄いアルバムを持ってきた。 母「これが、その時の写真よ」 アルバムを受け取る。 薄くて小さいアルバムなのに、ずしりと重く感じた。 ゆっくりアルバムを開く。 京太郎「……ああ、そうか……やっぱり、そうなのか」 そこに写っていたのは四人の子ども。咲、照、京太郎、そして――牌ちゃん。 京太郎「いや――牌ちゃんじゃない――みなも――宮永みなも」 あの日、8年前。飛行機事故で命を落とした少女。 咲の従姉妹である少女。 俺が――。 初めて好きになった少女。 8・終
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363548712/ 【3人の初デート】 京太郎「結局色々わからないままこの日を迎えてしまった」 京太郎「ったく、都合よく泊まりが親がいない日になるなんてそんなの考慮できますかってんだ……」 京太郎「つーか泊まりに来る話だけだったのに、なんで俺達朝から待ち合わせして電車に揺られてんの?」 優希「さっきからブツブツうるさいじょ、京太郎」 咲「そうだよ京ちゃん、せっかくなんだから楽しまないと!」 京太郎「何が起こるかわからないのに楽しめるか! いや、もうどうしようもないのはわかってるけどさ」 優希「言わなかったか? 今日は京太郎の家に行く前に3人でデートなんだじぇ!」 咲「私、遊園地なんて久しぶりだから楽しみ!」 京太郎「マジっすか……」 京太郎(くそ、本当に2人が何を考えてるかが読めない! なんで初デートがこんな胃が痛みそうな状況なんだよぉ!) 優希「京太郎はせいぜい両手に花の状況を楽しめ! 大丈夫、取って食べたりはしない……たぶん」 京太郎「おいなんだ、今のたぶんって!」 咲「あっ、優希ちゃん、タコス作ってきたけど食べる?」 優希「おお、咲ちゃんのタコスは久々だじぇ! 食べる食べる!」 京太郎「なんなんだよ、このアウェイ感……」 【楽しむ事が一番いい】 優希「着いたー!」 咲「まずはどれに乗ろうか?」 優希「そうだな、まずはやっぱり……」 京太郎「楽しそうだなあいつら……」 京太郎(確かに気にしてたってしょうがないっちゃしょうがないんだよな……) 京太郎(優希と咲の2人が俺に何かやらかす気ならなんとなくわかるだろうし、少し頭を切り換えるか) 京太郎「……2人共、どこ行くか決まったか?」 優希「おう、ジェットコースターに行くぞ京太郎!」 京太郎「お前乗れんの? 身長制限的な意味で」 優希「失礼な奴だな京太郎は! 私だってこれくらい余裕だじぇ!」 咲「ええっと、優希ちゃん……本当にジェットコースター乗るの?」 優希「なんだ、怖じ気づいたのか咲ちゃん」 咲「そ、そういうわけじゃ……」 京太郎「無理しなくていいんだぜ? 咲が耐えられるとは思えないしなー」 咲「むっ……わかった、乗るよ。 行こう優希ちゃん!」スタタッ 優希「それでこそ咲ちゃん!」トテテッ 京太郎「意地になったな、ありゃ……大丈夫なのかね」 咲「や、やっぱりやめとけばよかったかも……」カタカタ 優希「今さら何を言うんだ咲ちゃん、もう後戻りは出来ないじぇ!」 京太郎「そろそろてっぺんだぞー」 咲「えっ、ちょっと待って、まだ心の準備が……」 ガタンッ 咲「きゃあああああああ!!?」 優希「わああああ!」 京太郎「うおおおお!」 ――…… 咲「はへ、ほへ……」フラフラ 京太郎「だから無理すんなって言ったのに……」 優希「咲ちゃん大丈夫かー?」 咲「だ、大丈夫だよ~……ちょっと地面が揺れてるだけだから~……」 京太郎「ちょっと休憩させた方がいいな、これは」 優希「同感だじぇ」 咲「うう、ごめんねぇ……」 【それはトラウマなんです】 咲「ご迷惑をおかけしました」ペッコリン 京太郎「気にすんなって。 じゃあ次は……定番のお化け屋敷でも行くか!」 咲「え゛っ」 優希「じょ!?」 京太郎「えっ、なに咲だけじゃなくて優希もダメなのか?」 優希「そ、そんなわけないだろ!」 咲「わ、私だって苦手なわけじゃないもん! だいたいお化けなんて、SOAだよSOA!」 京太郎「SOAってなんだよ?」 咲「そんなオカルトありえません!」 優希「全くだ! そんなオカルトありえないじょ!」 京太郎「麻雀ではオカルトの塊みてえな奴らがよくもまあ言えたもんだな……じゃあ問題ないだろ、作り物しかないなら余計に」 咲「優希ちゃん……も、もしかして墓穴を掘ったって言うのかな、これ」カタカタ 優希「だ、大丈夫だよ咲ちゃん……京太郎の言う通り作り物しかないなら臆する事はないじぇ」カタカタ 咲「そ、そうだよね!」 京太郎「あっ、そういえば言い忘れてたけどお化け屋敷は今期間限定でなんかコラボしてるらしいぜ」 咲「そ、そうなんだ」 優希「い、いったい何とコラボしてるんだ?」 京太郎「ええっと確か……【ミスミソウ】だったかな」 咲「」 優希「」 【悲劇は繰り返される】 優希「ごめんなさいごめんなさい……」カタカタ 咲「あうあうあう……」カタカタ 京太郎「歩きにくい……お前らもうちょっと離れて……」 ガタンッ! 優希「じぇぇぇ!?」ギュッ 咲「うひゃう!?」ギュッ 京太郎「……ダメだこりゃ」 ――…… 京太郎「もうすぐ出口か。 なんか怖いというより虚しさとかがあって、あっさりな感じだったな」 優希「ふ、ふふん! 大したことなかったじぇ!」ウルウル 咲「ほ、本当だよ! やっぱり作り物は作り物だよね!」ウルウル 京太郎「散々泣いておきながらどの口が言うか……ん?」 優希「ど、どうした京太郎?」 京太郎「今なんか聞こえなかったか?」 咲「ふえっ!? き、京ちゃん冗談はやめてよ……」 京太郎「いや本当なんだって、ちょっと耳澄ましてみろ」 優希「……」 咲「……」 ……パーイ、…コス…カー… 優希「ひいいっ!?」 咲「ほ、本当になにか聞こえるよぉ!?」 京太郎「だよなあ……まさか最後の最後にこんなのがあるとは油断してたぜ」 ……キセン……イ…… 優希「な、なあ京太郎、なんかこの声近づいてきてないか?」 京太郎「あー、そういえばさっきより声が大きくなってる気が……」 咲「や、やだあ……」 アッ、チョウドイイトコロニ!オーイ! 優希「あ、足音が……」 咲「だんだん近づいてきて……」 京太郎「背後に……」 モモ「リンシャンさん、タコスさん、ちょうどいいところにいたっす! 加治木先輩を……」ポンッ 優希「ぎにゃああああああっ!!」 咲「いやああああああっ!!」 京太郎「うわっ、引っ張るな! 痛い痛い、ぶつかってるから、おいこら落ち着けえええ!」 モモ「……」ポツーン ゆみ「な、なんだ、今のこの世のものとは思えない叫び声は!?」 モモ「……先輩」 ゆみ「モモ!? まさかお前鶴賀祭みたいに誰かを……モモ?」 モモ「わ、わたわた、私……金髪の幽霊を見たっす……!」カタカタ 【回る回る】 京太郎「いてて……」 咲「ご、ごめんね京ちゃん。 さっきは本当に怖かったから……」 京太郎「別に気にしてないから安心してくれ」 優希「いやあ、あのお化け屋敷はなかなかのなかなかだったな!」 京太郎「お前は少し反省しような!?」 咲「あはは、ねぇねぇ、お昼食べたら次はどうしよう?」 京太郎「なるべく疲れないので頼む。 そっちも走り回って少し疲れてんだろ?」 優希「ふむふむ、じゃあこれにするか!」 ――…… 優希「……」 京太郎「……」 優希「……」バッ! 京太郎「させるか!」ガシッ! 優希「ちいっ、やるな京太郎!」 京太郎「お前にだけは触らせねえ、今の平穏を守るためには絶対にな!」 優希「ぐぎぎ……!」 咲「ほ、本当に私が回す役でいいの?」 京太郎「もちろんだ咲! このタコス娘にそれを触らせたら最後、俺達は昼飯をリバースする事になるぞ!」 優希「お前は何もわかっていない京太郎! コーヒーカップに乗ったのなら最大速度で回すのは礼儀であり、義務なんだじぇ!」ギリギリ… 京太郎「そんな義務があってたまるか……!」ギリギリ…… 咲「えっとこんな感じでいいのかな?」グルグル 京太郎「うぐぐ、なんでこんな時だけ力が強いんだよお前……!」 優希「ふふふ、麻雀部員である以上この程度の力は最低ラインだじぇ……!」 京太郎「それ、絶対おかしいだろうが……!」 優希「何とでも言え、最後に勝つのはこの優希ちゃんだじょ……!」 咲「うーん、加減がわからないよ」グルグルグルグル 京太郎「……おい、なんか周りの景色がすっげえスピードで回ってないか?」 優希「そういえば……おおう、目が回るじぇー!」 咲「なんだか楽しくなってきたかも!」グルグルグルグルグルグル!! 京太郎「お前もか、お前も触らせちゃいけない人種だったのか咲ぃ!?」 優希「うっ、もうダメ……」ガクッ 京太郎「優希っ!?」 咲「コーヒーカップって楽しいよね!」グルグルグルグルグルグルグルグル!! 京太郎「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」 【楽しい時は早く過ぎ去る】 京太郎「ううう……」 優希「気持ち、悪いじぇ……」 咲「ごめんなさいごめんなさい!」 京太郎「さすがにもうあの手のは無理だ、うぐっ」 優希「同感だじぇ、うぷっ」 咲「本当にごめんなさーい!」 ――…… 京太郎「はあ……なんだか今日の三分の一は休憩に費やしてた気がするぞ」 優希「情けない奴だ」 京太郎「誰のせいだ、誰の!」 咲「……」 京太郎「……咲!」 咲「えっ……あっ、なに?」 京太郎「いや、今優希とも話してたんだけどそろそろ帰ろうと思うんだよ」 咲「……そうか、もうそんな時間なんだ」 優希「おーい京太郎! どうせなら最後にアレに乗ろうじぇ!」 京太郎「観覧車か……確かに締めには相応しいかもな。 行こうぜ、咲」 咲「うん……」 ――…… 優希「おぉ、見ろ京太郎、咲ちゃん! まさに絶景だじょ!」 京太郎「ゴンドラが揺れるから落ち着けっつーの」 咲「……」ボー 京太郎「咲? どうした、気分でも悪いのか?」 咲「ううん、大丈夫……ただ」 京太郎「ただ?」 咲「楽しい時間は本当にあっという間なんだなって……」 京太郎「……まだ1日は終わりじゃないぞ」 咲「そうなんだけどね……京ちゃん、今日なんで私と優希ちゃんが京ちゃんの家に行くのか気になってるよね?」 京太郎「まあな……結構唐突だったし、気になってなかったってのは嘘になるな」 優希「……」 咲「その理由を今話すよ、それで1つの区切りにしたいから……」 京太郎「区切り?」 咲「うん……京ちゃん、その前に大前提になるお話をするね」 京太郎「お、おう、って優希?」 優希「……」ギュッ 咲「――私、京ちゃんが好きなの」 【彼女の中の1つのけじめ】 京太郎「は……?」 咲「言っておくけど友達としてとかじゃないよ?」 京太郎「いや、まあ、それは、わかるけどよ……」 優希「……」ギュウッ 咲「京ちゃん、人って手が届かなくなった時に初めてその存在の大きさに気付くんだ」 咲「お母さんやお姉ちゃんと離れて暮らす事になった時も、東京に行ってお姉ちゃんに拒絶された時も」 咲「私は後になってなくしたものの大きさに気付いたよ」 京太郎「……」 咲「それと同じ感覚を久しぶりに感じた。 そう、あの日……京ちゃんに告白しに行く優希ちゃんの背中を押したあの日に」 京太郎「なっ……」 優希「咲ちゃんは、その時わかったんだよな?」 咲「そう、私は京ちゃんが好き。 意地悪だけど優しくて」 咲「中学の時に塞ぎ込んでた私の友達になって引っ張ってくれた、私にまた麻雀を始めるきっかけをくれた京ちゃんが、大好き」 京太郎「咲……」 咲「後からこんな事言うなんておかしいよね? でも抑えられなかった……」 咲「信じられないかもしれないけど、私にとって京ちゃんは結構大きな存在なんだよ」 京太郎「……」 咲「だから優希ちゃんにお願いしたの。 1日だけでいいから優希ちゃんと一緒に京ちゃんと過ごさせてほしいって」 京太郎「なんで、優希も一緒に?」 咲「見たかったんだ、京ちゃんと優希ちゃんがどんな会話をして、どんな風に遊ぶのか」 咲「ごめんね、優希ちゃん……デートの邪魔しちゃって」 優希「一歩違ったら、たぶん咲ちゃんの立場は私だった……だから気にしないでほしいじょ」 咲「ありがとう……京ちゃん」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの答えはわかりきってる。 そういうところも私が好きになった京ちゃんのいいところだから」 京太郎「それでも、お前は言えたんだ……強いな、咲」 咲「違うよ、強くないから耐えられなくてこんな事してるの……私は、はっきり言われなきゃわからないんだよ、きっと」 京太郎「そう、か」 咲「京ちゃん……だからお願いします。 答え、聞かせて?」 京太郎「……」ギュウッ 優希「あっ……」 京太郎「――咲の気持ちを俺は受け入れられない」 咲「あ……」 京太郎「俺は、こいつが、優希が好きだから。 わがままも言うし、子供っぽいところもあるけど優希じゃなきゃ俺はダメなんだ」 優希「京太郎……」 京太郎「だから、ごめんな」 咲「……ありがとう、京ちゃん」 【まだ1日は終わらない】 咲「ふう……ちょっと悲しいけど、なんだかそれ以上に清々しい気分だよ」 京太郎「そうか」 咲「でも京ちゃんも酷いよねー」 京太郎「えっ、なにがだよ」 咲「ただ断ればいいのにわざわざ優希ちゃんとの惚気をサービスしてくれちゃうんだもん」 京太郎「んなっ!?」 優希「あうっ!?」 咲「今だってしっかり手つないでるし……あーあ、独り身には目の毒だなあ」 京太郎「お、お前なあ! さっきまでのしおらしさはどこ行った!?」 咲「残念でした、あれは好きな人にだけ見せる乙女型咲ちゃんなんだよ! 私をフッた京ちゃんは二度と見られないんだからね!」 京太郎「へぇへぇ、そうですか……じゃあ今のずいぶん頼もしそうな咲さんはもう迷子にならないだろうから、助ける必要ないよな?」 咲「そ、それとこれとは話が別だよ!」 京太郎「聞こえない聞こえない」 咲「き、京ちゃんのバカ! 優希ちゃんも何か言ってあげてよ!」 優希「……///」 咲「……優希ちゃん?」 京太郎「あ、これフリーズしてるわ」 優希「///」 咲「……かわいいね」 京太郎「やらんぞ」 咲「いや、奪わないよ……」 ――…… 優希「うーん、帰ってきたじょ!」 京太郎「そろそろ七時か……って咲どこ行くんだ?」 咲「えっ、帰るんだよ?」 京太郎「帰るってお前……」 咲「だってもう私のけじめはついたし、泊まる必要はないよね?」 咲ふふっ、京ちゃんは優希ちゃんだけを泊めてあげなよ。 彼氏なんだからさ」 京太郎「お前、部長に似てきてないか……」 咲「あっ、酷い! まあ、とにかく……もうお泊まりはいいから帰……え?」ギュッ 優希「……ダメだじぇ、咲ちゃん。 まだ1日は終わってないんだ、ここまで来たら付き合ってもらうじょ」 咲「えっ……で、でも優希ちゃんはいいの?」 優希「構わん! 片岡優希、交わした約束は最後まで守るのだ!」ニコッ 京太郎「……だ、そうだが?」 咲「……京ちゃんはどう思う?」 京太郎「俺、客2人分のもてなす用意しちゃってるんだよ、だから来てくれないと困るんだよなー」 咲「……」 京太郎「来いよ咲、友達が泊まっちゃいけない道理はないぜ?」 優希「行こう、咲ちゃん!」 咲「……うん、お邪魔します!」 【三人寄れば騒がしい】 京太郎「いらっしゃい」 咲「お邪魔しまーす」 優希「邪魔するじぇ!」 カピ「キュー」トコトコ 京太郎「ただいま、カピ」ナデナデ 優希「おぉ、あれが京太郎のペットのカピバラか」 咲「京ちゃん、あの子の事すごいお気に入りなんだよね。 毎日帰ってきたら一緒に遊んでたんだって」 京太郎「さてと、カピに新しく餌やったら俺達も夕飯にするか」 咲「あっ、手伝うよ」 優希「私も私も!」 京太郎「咲はともかく優希は料理できるのか?」 優希「タコスなら作れるじぇ」 咲「……優希ちゃんは私と一緒にやろうか」 京太郎「そうしてくれ……俺は別口でやっとくわ」 優希「なんか馬鹿にされてる気がするじょ!」 ――…… 京太郎「今日はタコライスでも作るか……材料はタコスに似てるからいけるだろ」 咲「優希ちゃん、私達は……」 優希「タコス以外作れない私なんて……」ブツブツ 咲「と、とりあえず簡単なのをいくつか作ろう、ね!」 優希「うん……」 京太郎「ふんふん……」 ――…… 咲(とりあえず出来る限り優希ちゃんの様子を見ながら肉じゃがとか作ったけど……どうしても) 咲(優希ちゃんの作った玉子焼きだけこの場から浮いてる……!) 京太郎「と、とりあえずいただくとするか……いただきます」 咲「そ、そうだね、いただきます」 優希「う、うむ! いただきます!」 京太郎(さて、あの浮いてる玉子焼き……やっぱり俺がいくべきだよな……よし) 京太郎「ま、まずはこれからいくか……」ヒョイッ、パクッ 京太郎「……」ジャリッ、ガリッ、モゴッ、ブチュッ 咲(なんか音がおかしいよ!?) 優希「き、京太郎、どうだ?」 京太郎「……」ニコッ 優希「あ……」 京太郎「」ドサッ 咲「京ちゃん!?」 優希「京太郎!?」 京太郎「甘辛苦酸っぱしょっぱい……」カタカタ 咲「京ちゃん、しっかりして!」 優希「京太郎ー!」 【命の洗濯】 優希「京太郎、大丈夫かな……」 咲「京ちゃん、青白い顔してたもんね……」 京太郎『ちょっと横になってれば治るから、お前達はお風呂にでも入っといてくれ……』 優希「ううっ、さすがに落ち込むじょ。 私才能ないのかなあ……」 咲「だ、大丈夫だよ! 私だって最初は失敗ばっかりだったし!」 優希「そうなのか……?」 咲「うん。 そうだね、一番酷かった失敗はお父さんもお母さんもいなくって」 咲「お姉ちゃんと2人でお留守番してた時に作った、間違えて卵の殻が半分以上入っちゃった卵焼きかな」 照『お、おいしいよ咲、歯ごたえがあって……』ガリッ、ガリッ 咲「あの時はお姉ちゃんに悪い事したなあ……お姉ちゃんはレンジでゆで卵やろうとして爆発させてたけど」トオイメ 優希「あはは、咲ちゃんでもそんな失敗するんだな!」 咲「それはそうだよ、私だって麻雀もお料理も初心者で失敗した事はたくさんある」 咲「京ちゃんだって昔はタコスなんてまともに作れなかったでしょ?」 優希「そういえば……」 咲「だから優希ちゃんも練習すればきっと美味しいお料理が作れるようになるよ」 優希「……そうだな、私諦めないじょ! タコスが作れて他のが作れないなんて事ないもんな!」 咲「その意気だよ優希ちゃん、頑張って!」 優希「うん!」 ――…… 優希「そういえば咲ちゃん」 咲「どうしたの優希ちゃ……ひゃわあ!?」 優希「やっぱり……咲ちゃんの胸が少し大きくなってる!」ムニュムニュ 咲「ちょっと優希ちゃ……だめだよぉ!」 優希「むむむ、悔しいじぇ……私と同じ小さい胸同盟の一員でありながら成長するなど!」ムニュムニュ 咲「そ、そんなの知らないよぉ……いいから離して……」 優希「おおっと、ごめんごめん。 危うくダークサイドに堕ちるところだったじょ」パッ 咲「はあはあ……もう酷いよ優希ちゃん……」 優希「うぐぐ、それにしてもなぜだ、なぜ私は大きくならないのだ?」 咲「私に聞かれても……」 優希「今まで散々調べて試してきたけどどれもこれもダメだった。 こうなったら最終手段に打って出るしかないか……!」ザバァ 咲「さ、最終手段? えっ、優希ちゃんどこ行くの!?」 【普通は逆】 京太郎「あー、やっと腹が落ち着いてきた……しかしこれは急いで改善させないと俺の命に関わるな」 優希「京太郎!」 京太郎「お、出たのか? ちょうどこっちも話が……」クルッ 優希「私の胸を揉め!」 京太郎「ぶっ!? いきなり何を言い出してんだ! つーかパジャマを着ろ、バスタオル一枚でうろうろするな!」 優希「この方が揉みやすいだろ、さあ遠慮するな!」 京太郎「バカやめろ、その格好で俺に近付くな、ちょっと咲、助けてくれ!」 咲「ゆ、優希ちゃんダメだってば!」 京太郎「本当に来たか……ってお前もパジャマ着ろやあ!」 咲「あっ、わっ、きゃああああ!」 京太郎「悲鳴をあげたいのはこっちだ、さっさと戻って服着てから出直してこーい!」 ――…… 京太郎「はい、それじゃあちょっとそこに正座しろ」 優希「……」 咲「……」 京太郎「お前らさあ、俺をいじめて楽しいか?」 京太郎「 普段和と関わってるせいで自分達じゃわかってないかもしれないけど、お前らは十分美少女の部類に入るんだよ」 咲「そんな美少女だなんて……///」 優希「照れちゃうじぇ……///」 京太郎「モジモジしてる場合か!」 京太郎「そんな奴らにバスタオル一枚でうろうろされる思春期男子の苦痛を少しは鑑みてくれよ! 本気で襲うぞ、こら!」 優希「私は別にいつだって構わないと言ったはずだ!」キリッ 京太郎「咲がいるって事を考えろ! つーか普通そういうの嫌がるのはそっちだろうが!」 咲「だ、大丈夫! なるべく見ないようにするよ!」 京太郎「そういう問題じゃない! フッた子が見てる中でやるとか何の拷問だ、恥ずかしさで死ねるわ!」 優希「やるなんて、京太郎ってばエッチだじょ……」 京太郎「そこを恥ずかしがるならさっきの行動を見直してくれよ、頼むから!」 咲「き、京ちゃん、とりあえず落ち着こう? あんまり大声出すと近所迷惑だし……」 京太郎「誰のせいだと思ってるんだよ、ああん?」 咲「京ちゃん怖い……」カタカタ 【わざととしか思えない】 京太郎「はあ……そんな怯えるなよ。 まるで俺が悪者みたいじゃねえか」 優希「か弱い女の子にこんな拷問を強いてるんだからあながち間違ってないじぇ」 京太郎「ちょっと正座させたくらいで大げさすぎるだろ! ああ、もういい……よけい疲れるし俺はシャワー浴びてもう寝る」 優希「じゃあ私達も一緒に寝るか、咲ちゃん」 咲「いいのかな……?」 京太郎「ああー、別にいいんじゃね?」 優希「ほら、京太郎もこう言ってるし行こう!」 咲「あっ、優希ちゃん引っ張らないで……」 京太郎「元気なもんだ……さて、2人は一緒に寝るみたいだし俺は1人でゆっくりするか」 京太郎「」 優希「遅いじぇ、京太郎!」 咲「お、お邪魔してます……」 京太郎「絶対わざとだろ、お前ら……」 ――…… 京太郎「なんでこんな事になった……」 京太郎(女の子に挟まれて眠る……それは男の夢の到達点の1つだ、俺だって夢想した事がないわけじゃない) 咲「な、なんか緊張するね」 優希「安心しろ、咲ちゃん。 ここは京太郎の隣で眠った先輩の私が色々教えて……」 京太郎「優希だってまだ二回目だろ」 優希「うっ」 京太郎(だけどそれがまさか優希と咲相手に現実になるとか……人生ってわからんもんだ) 優希「京太郎、狭い」 京太郎「3人一つのベッドに入ってりゃそうなるに決まってるだろ、我慢しろよ」 優希「いいや、我慢できん! だから……」ゴソゴソ、ピトッ 京太郎「……おい」 優希「んふふ、京太郎あったかいじぇ」スリスリ 京太郎(こいつ、本当にわざとじゃないのか……それにしてもなんかいい匂いするな、家にあるシャンプーこんないい匂いしたっけ?) 咲「いいなあ……ねぇねぇ京ちゃん、私もちょっとだけ寄るね」モソモソ、ピトッ 京太郎「は?」 咲「えへへー……」 京太郎(咲までおかしくなった……これ、眠れるのか俺……) 【彼は知らない秘密の話】 京太郎「くかー……」 優希「京太郎の奴、あっさり寝ちゃったじぇ」 咲「本当に早かったね……そんなに疲れてたのかな」 優希「だとしてもこんな美少女達に囲まれてこの反応は失礼にも程があるじょ」 咲「あはは、そうかもね」 優希「全くだ」 咲「……優希ちゃん」 優希「咲ちゃん?」 咲「今日は本当にありがとうね。 おかげで楽しい思い出ができたよ」 優希「それは約束したし、気にしないでって言ったはずだじぇ」 咲「だけど本当は優希ちゃんがこんな提案受ける必要なかったんだよ?今日は結局私のわがままにただつき合わせてただけで……」 優希「それは違うじょ、咲ちゃん。 私だって今日は楽しかった、この3人で出かけた事なんてなかったしな」 咲「そういえば、そうだね」 優希「咲ちゃんは色々気にしすぎなんだじょ。 もっとドーンと来てもいいんだじぇ」 咲「そう言われてもなあ……」 優希「簡単に揺らぐほど私達は甘くないぞ?」 咲「優希ちゃんはすごいね」 優希「何が?」 咲「私だったら不安でそこまで言えないよ……ねぇ、どうしてそこまで言えるの?」 優希「うーん、私も京太郎と一緒になる前はスッゴくやきもち妬いてたんだけど……今はあんまりそういうの感じないんだじょ」 咲「なんで?」 優希「こんな好みと正反対でも私を選んでくれた京太郎を信じてるのが半分で……」 優希「――咲ちゃんならそんな事はしないってわかるのが半分だじぇ」 咲「えっ」 優希「咲ちゃんだってなんでわざわざ私に約束を取り付けたんだ?」 優希「その気になれば私には内緒で京太郎と2人きりのデートができたかもしれないのに」 咲「そ、そんなの無理だよ!」 優希「咲ちゃん、京太郎が起きちゃうじぇ。 なんでできないんだ?」 咲「……だって、京ちゃんは確かに好きだけど、優希ちゃんだって私にとって大切な……」 優希「そこ、そういうところが、私が咲ちゃんを信じられる根拠」 咲「あっ……」 優希「私、これでも人を見る目はあるんだじぇ。 尊敬する先輩は麻雀で捨て駒にされてもそれを全うするいい人だし」 優希「後輩達は素直ないい子ばかり、のどちゃんだって厳しいのは思ってくれてるからだってわかってるし――」 優希「私が恋した人はちょっとスケベだけど、すごく優しい人だから」 咲「優希、ちゃん……」 優希「だから、私は咲ちゃんもいい子だって信じられるんだ」ニコッ 【少女達の絆の話】 咲「あは、ははは……優希ちゃんこそ、いい子すぎるよ……」ポロポロ 優希「咲ちゃん、また泣いて……泣き虫すぎるじぇ」 咲「だって、だってぇ……」 優希「京太郎の服使っていいからまずは泣き止んでほしいじょ」 咲「う、うん……」 優希「落ち着いた?」 咲「……うん、もう大丈夫」 優希「よかった、咲ちゃんを泣かせたら京太郎にも怒られちゃうじぇ」 咲「あはは、ごめんね。 最近の私、どうも涙腺が弱くて」 優希「迷子とかになったらすぐ泣くって京太郎は言ってたじょ」 咲「……ひ、ひどい。 京ちゃんってばそんな事まで話してたの?」 優希「他にも咲ちゃんがカピバラをおっきいハムスターだって言って抱きついてあまりの毛の堅さに泣いちゃった話とか色々聞いた」 優希「京太郎って咲ちゃんの話も結構するんだじぇ……それはもう羨ましいって思えるくらいに」 咲「そ、そうなんだ……///」 優希「咲ちゃん、喜んでるのが丸わかりだじょ」 咲「あう、ごめん」 優希「別にいいじぇ、そこにやきもち妬くほど私は狭量じゃない!」 京太郎「んっ……」 咲「ゆ、優希ちゃん、京ちゃんが起きちゃうよ!」 優希「あわわ! 枕で口を押さえれば……」 咲「死んじゃうからダメだよぉ!」 京太郎「すう……」 優希「なんとか寝たじぇ」 咲「危なかったね」 優希「そろそろ私達も寝た方がいいかもな」 咲「そうだね……優希ちゃん。 私、京ちゃんが好き」 優希「うん」 咲「だけどね、優希ちゃんも大好き……だから、私とこれからもお友達でいてくれる……?」 優希「えっ、ええっ?」 咲「ダ、ダメ……?」ウルウル 優希「……はあ、京太郎やのどちゃんが咲ちゃんをほっとけない理由がよーくわかったじぇ」 咲「へっ?」 優希「そんな事言われなくても、私はこれからもずっと咲ちゃんと親友でいたいんだけど……」 咲「あ……よかったあ」 優希「咲ちゃんは天然すぎるじぇ。 私がもう咲ちゃんは友達じゃないとか言うと思ったか?」 咲「ご、ごめん……えへへ、でも今日は本当に最高の1日だったよ!」 優希「それは違うぞ、咲ちゃん。 私達が親友でいる限りもっと最高の日が来るに決まってる! そうでしょ?」ニコッ 咲「優希ちゃん……うん!」ニコッ 京太郎(全く、騒がしくて寝れやしない。 けどまあ、いいか……よかったな、2人共) 【ガーネット】 咲「んっ、ふぁぁ……もう、朝?」 優希「むにゃむにゃ……」 咲「優希ちゃん、まだ寝てる……あれ、京ちゃんは……?」 ――…… 京太郎「……」ズズッ 咲「京ちゃん」 京太郎「起きたのか、咲」 咲「うん、京ちゃんも早いね?」 京太郎「なんでか早く起きちまったんだよ……コーヒー飲むか?」 咲「う、うん」 京太郎「砂糖とミルクは多めに入れとくからな」 咲「……」 京太郎「……」カチャカチャ 咲「ねぇ、京ちゃん。 私達が初めて会った時の事覚えてる?」 京太郎「唐突だな……もちろん覚えてるぜ」 咲「私ね、その時から京ちゃんがちょっと怖かったんだ」 京太郎「金髪だから不良に見えたってか? その手の話は聞き飽きたぞ」 咲「違うの、最初はそれもあったけど私が怖かったのはもっと別の事」 京太郎「なんだよ?」 咲「――私が何よりも怖かったのは、京ちゃんが私の中から麻雀を消しちゃうんじゃないかって事だった」 京太郎「……」 咲「京ちゃんが優しいのはすぐわかったし、過ごした日々はわざわざ思い出す必要がないくらい胸に焼き付いてる」 咲「だから怖かったんだ……京ちゃんと一緒にいた私に麻雀は必要なかったから」 咲「お姉ちゃんとの最後の絆を、私は自分から手放しちゃうんじゃないかって」 咲(たぶん……だから私は京ちゃんへの恋心を見て見ないふりをしたんだ) 咲(もし恋人になったらきっと私は京ちゃんを優先して二度と麻雀に関わろうとしなかったから) 京太郎「……なるほどね」 咲「だけどそんな心配いらなかった」 咲「麻雀を楽しむようになったのは色々な人達のおかげで、その最初の一歩は京ちゃんがいたから踏み出せた」 京太郎「今から考えたら身の程知らずもいいとこだったけどな」 咲「それはしょうがないよ……だから京ちゃんはね、私の恩人でもあるんだよ」 京太郎「恩人か……そんな大層なもんじゃなくてもいいだろ」 咲「えっ」 京太郎「俺達は親友だ、男女とか関係なくな。 ただそれだけじゃダメなのか?」 咲「……京ちゃんはやっぱり優しいね」 京太郎「なんだそりゃ」 咲(私がもし、他の誰かに好きになったとしても……京ちゃんはきっと特別で大切な……) 咲「京ちゃん!」 京太郎「なんだ、咲」 咲(やっと私も……前に進めるよ。 ありがとう京ちゃん、優希ちゃん……) 咲「私達、ずっと親友だからね!」 【麻雀がメジャーになった世の中で雑用が得意な普通の少年須賀京太郎を待っていたのは……】 咲「京ちゃん!」 優希「京太郎!」 咲・優希「私とつきあってください!」 京太郎「……どうしてこうなった」 なんと2人の少女からの告白だった! 咲「京ちゃん、お弁当作ってきたよ!」 優希「京太郎、タコスを作ってきたぞ!」 京太郎「……俺、弁当あるんだけど」 様々な手練手管でアピールしてくる2人にたじたじな京太郎 そして2人のアピールはどんどんエスカレートしていき…… 京太郎「お前ら、人の家でなにしてんの?」 咲「京ちゃん、私達……」 優希「今日からここに住む事になったじぇ!」 京太郎「はあああ!?」 対決の舞台はとうとう須賀家に移行、わざとなのかそうじゃないのかわからない ハプニングも連続し京太郎の胃はボロボロになっていくばかり しかし一緒に住むにつれ京太郎は2人の真剣な気持ちに向き合っていく事になる 咲「京ちゃんは私にとってかけがえのない人だから」 優希「年月とか関係ない、私は京太郎が好きなんだ!」 京太郎「……」 まるで対称的な2人の違う魅力にそれぞれ惹かれ始める京太郎……しかし1人しか選べないというジレンマが彼の足を鈍らせる 悩む京太郎に無理強いは出来ないと咲と優希が途方に暮れていたそんな時、ある人の言葉が閃きを生み出した 久「いっそ2人共恋人になっちゃえば? なーんて冗d」 咲・優希「それだ!!」 久「えっ」 倫理や常識などゴッ倒すと言わんばかりに2人揃ってのアピールを始めた咲と優希 少女達は止まらない、ひたすら想い人に好かれるために加速していく 京太郎「ちょっと待て、それはおかしいだろ!」 咲「京ちゃん、大切なのは当人同士の気持ちだよ!」 優希「そうだそうだ! 両手に花のなにが不満なんだ、諦めてお縄につけい!」 京太郎「むちゃくちゃ言うなー!」 はたして京太郎は2人の思惑通り両手に花になってしまうのか? それともあくまで1人だけを貫くのか? これは1人の少年と2人の少女達のある意味熱い戦いの記録である! 咲「京ちゃん!」 優希「京太郎!」 京太郎「もう勘弁してくれ!」 【時々出てくる風潮被害・3人の場合】 咲「私達、ずっと親友だからね!」 京太郎「……」 咲「京ちゃん?」 京太郎「うーん……なあ、咲?」 咲「なあに?」 京太郎「もしお前がいいなら、優希に隠れてつきあうか?」 咲「……えっ?」 京太郎「いや、なんか今のお前見てたらよ」 京太郎「すっげえフッたのが惜しく思えてさ……なあ、優希にはバレないように立ち回るから俺とつきあわない?」 咲「き、京ちゃん!? 自分がなに言ってるかわかって……」 京太郎「わかってるよ、なあダメか咲?」 咲「そ、そんなのダメに決まって……」 京太郎「優希に遠慮してんのか? いいじゃないか、バレなきゃあいつが泣く事なんてないんだ……」 京太郎「俺達がうまくやれば俺もお前もあいつも幸せなままだ」ギュッ 咲「あ……ダメ、ダメだよ京ちゃん……」 京太郎「――好きだぜ、咲」 咲「――!!」 京太郎「答えは?」 咲「……バレなきゃ、みんな幸せ?」 京太郎「そうだ」 咲「……うん、いいよ」ギュッ 京太郎「そうか、ありがとうよ咲……」ニヤァ 咲(バレなきゃいいんだ……そうすればみんな幸せになれるんだ……) ――…… 優希「京太郎! これからデートしようじぇ!」 京太郎「あ、悪い優希……今日は親に早く帰ってこいって言われてるんだ」 優希「あ、そうなのか……」 京太郎「悪い、埋め合わせは必ずするから!」 優希「家の用事ならしょうがないから謝るな! それじゃあ今度のデートできっちり埋め合わせしてもらうじぇ!」 ――…… 咲「家の用事だなんて京ちゃんもずいぶん平気で嘘をつくようになったよね……」 京太郎「はっ、あいつがあんな単純な嘘でも信じるから悪いんだよ」 咲「……本当に、これでいいのかな?」 京太郎「今さらそりゃないぜ咲……お前だって今の状況を受け入れたんだからここにいるんだろ?」 咲「……」 京太郎「まあ、せいぜい楽しもうぜこれからも」 咲「……うん」 ――…… 照「もしこんな事になってたら許さない」ギュルルルル 咲「なるわけないでしょ! 変な妄想しないでよ、お姉ちゃんの馬鹿!」 風潮【須賀京太郎が恋愛において屑化する】 風潮【須賀京太郎と片岡優希がつきあってる時、宮永咲が浮気相手として存在する】 風潮【片岡優希は須賀京太郎をNTRされる】 【雑用サポート魂は麻雀にも影響するか?】 優希「あっはっはっはー! 圧倒的一位のまま逃げ切るじぇー!」タンッ 京太郎「ぐぎぎ……まずい、トぶ、トんでしまう……!」タンッ 和「2人共、少し落ち着いてください」タンッ 和(まずいですね……須賀君はゆーきからの直撃で点棒がほとんど残っていない……) 和(ゆーきから逆転するには須賀君に影響しない安いツモでは意味がない……ここはゆーきを直撃狙いでいきます) 咲「き、京ちゃん、しっかりして!」タンッ 咲(京ちゃんの口からなんか白いのが出てきてる……) 咲(南場だから優希ちゃんは落ち着いたけど、ここは差し込んで京ちゃんを一回浮上させないとマズいかも) 優希「むむむ、調子が悪い……やっぱり南場は得意じゃないじぇ」タンッ 京太郎(ふ、ふふふ……優希のやつめ、俺が死に体だからって油断してやがるな……だけど舐めるなよ!) ・京太郎手牌 一一一m 222p ⑧⑧⑧s 北北 中 白 ツモ牌北 京太郎「くふっ、ふふ……!」 京太郎(張った張った張った! 四暗刻、張らせてもらったあ! まだまだ逆転劇のチャンスは残ってるぜ!) 優希(京太郎、高いの来たな) 和(バレバレです……) 咲(これ、差し込んだら私がトんじゃうかも……どうしよう) 京太郎「さあ、ここから逆転といきますか!」タンッ 打牌・白 優希「京太郎、それポン!」 京太郎「なにっ!?」 京太郎(いや待て、下家の優希が鳴いたおかげですぐにまた俺のツモ番が来た! 和了る可能性はむしろ増えたはず!) 京太郎「っ、違う!」タンッ 優希「それもポン!」 京太郎「んなっ!?」 京太郎(う、嘘だろ……二回連続で優希に鳴かせちまった……いや、だけどまさか) 京太郎「……」タンッ 優希「それもポンだ!」 京太郎「」 和(まずい、須賀君とゆーきにしか番が!) 咲(な、なにも出来ない……) 京太郎(ありえない、ありえない! いくら普段が無茶苦茶だからってこんな、こんな……!) 京太郎「そんなの……!」タンッ 優希「……京太郎、それもだ、ポン」 京太郎「あ……」 京太郎(そんな、アホな……) 京太郎「……」タンッ 優希「ロン、7700。 京太郎のトビ、だじょ」 京太郎「は、ははは……なんだ、これ」ガクッ 久「……あれも才能なのかしら?」 まこ「さすがにあれが京太郎の才能だったらあんまりすぎるわ」 【ただの惚気】 京太郎「」チーン 優希「京太郎ー!」 咲「京ちゃんが真っ白になっちゃったよ……」 和「さすがにあれはショックだったでしょうからね……役満を崩してでも回避なんて考えられなかったでしょうし」 久「それにしてもさっきのはすごかったわねー……さしずめ相手の有効牌を必ずひく能力ってやつかしら」 まこ「なんじゃそのイジメみたいな能力は……いや、場合によっては相手の当たり牌を握り潰すからアリか?」 京太郎「……はっ!?」 優希「京太郎、目を覚ましたか!」 京太郎「俺は……ああ、そうか。 役満張ってイケると思ったら粉砕されたんだっけか」 優希「あ、謝りはしないじぇ……」 京太郎「謝罪なんかこっちもいらねえよ、勝負事なんだしな。いや、あれはむしろ優希がすごかったって褒め称える場面だな」ナデナデ 優希「京太郎ー……」フニャア 久「さすが私が鍛えただけの事はあるわね須賀君、人によってはトラウマを植え付けられそうな中なかなかタフじゃない」 まこ「それは褒めるところじゃないじゃろ……」 京太郎「よっし、もう一回やるか!」 咲「だ、大丈夫なの京ちゃん?」 京太郎「はっ、トビで一々落ち込んでたらお前らの相手なんかできるかよ! 優希、今度こそリベンジしてやるぜ!」 優希「ふん、またトバしてやるじぇ!」 京太郎「そうはいくかっつーの!」 和「心配は杞憂だったようですね?」 咲「そうだね……」 ――…… 京太郎「よっし、カン! 嶺上……なわけはないよなっと」タンッ 優希「ツモ! ドラ乗って倍満、8000オール!」 京太郎「ぐあっ、カンが裏目に出た!」 久(今の、須賀君が鳴いてずらさなきゃ優希ツモれなかったんじゃないの?) 京太郎「通らばリーチ!」 優希「通らん! ロン、1600!」 京太郎「だああ!?」 咲(親番流されちゃったよぉ……) 京太郎「それっ」タンッ 優希「ポン!」 京太郎「げっ!?」 和(有効牌が……) 久「で、まるで須賀君が優希のサポートしてるようにしか見えなかった今の半荘から出た結論は?」 咲「さっきのあれも含めてこれは明確な惚気です」 和「遠回しな惚気にしか見えませんね」 まこ「これは惚気じゃろうなあ」 京太郎・優希「何が!?」 【世の中には知らなくていい事がある】 咲「じゃあ私達こっちだから」 和「また明日です、2人共」 京太郎「おーう、また明日なー」 優希「咲ちゃん、のどちゃんバイバーイだじょ!」 京太郎「うああ、今日も勝てなかったなー」スタスタ 優希「今日も京太郎のサポートのおかげでバカ勝ちだったじぇ! ご苦労様だったな!」トテテ、トテトテ 京太郎「やめて、別にしたくてしてるわけじゃないんだからそれ言うのやめて」スタスタ 優希「まあまあ、もしかしたらコンビ打ちで最強になれるかもしれないぞ?」トテテ、トテトテ 京太郎「だったら俺にも和了らせてくれ……ん?」ピタッ 優希「どした?」 京太郎「いやなんでもない、行こうぜ」トテトテ 優希「そうか」トテトテ 京太郎「あーあ、いつになったら背中くらい見えるようになるんだか」 優希「ははっ、寝言は寝て言え」 京太郎「ひでえ」 優希「そんな事より京太郎」 京太郎「そんな事って……なんだよ」 優希「私、1つ気になってた事があるんだけど」 京太郎「気になる事?」 優希「私とのどちゃんは高遠原時代からの同級生だじぇ」 京太郎「そうだな、まるで俺と咲みたいだ」 優希「そう、京太郎と咲ちゃんも中学の同級生だったわけだ」 京太郎「それが?」 優希「普通に考えたら私とのどちゃん、咲ちゃんと京太郎の家の方が近いはずなのに」 優希「なんで一緒に帰る時咲ちゃんとのどちゃん、私と京太郎って組み合わせに分かれるんだ?」 京太郎「優希……」 優希「おぉ、わかるのか?」 京太郎「世の中には知らなくていい事があるんだよ」 優希「えっ」 京太郎「大人の都合とか色々あるんだよ……深くつっこまないのが皆のためなんだ」 優希「そ、そうなのか……」 京太郎「そうなんだ……こんな話よりもっと楽しい話をしようぜ」 優希「わ、わかった!」 優希(私は危うく開けてはいけない扉を開けるところだったのか……危なかったじぇ) 京太郎(うーん、ちょっと脅かしすぎたか? 別に深く考えた事なんてないけどちょっとからかってみただけなんだが……) 【もしも立場が違ったら】 京太郎「ほれ、今日のタコス」 優希「ご苦労様だじぇ!」 咲「京ちゃんもすっかり優希ちゃんのお世話が板についたよね」 京太郎「そうか? ああ、優希口元にソースついてるぞ」フキフキ 和「ええ。 ゆーきとの付き合いは私の方が長いのに、まるで須賀君の方が昔からの付き合いみたいに感じる時もありますし」 優希「ふむふむ、つまり私と京太郎、咲ちゃんとのどちゃんが同じ中学だったらという話だな!」 京太郎「いや、違うから。 つーか優希と俺がねぇ……」 ――…… 優希「おい京太郎! ちょっと私に付き合え!」 京太郎「なんだよ優希、付き合うってまたタコス屋か?」 優希「違う違う、今日はこれから麻雀部に行くから一緒に入部してほしいんだじょ」 京太郎「いや、なんで俺が」 優希「私いるところに京太郎ありってやつだ!」 京太郎「意味分からんわ……麻雀なんて俺やった事もないのに」 優希「だったら優希ちゃん専属マネージャーとして……」 京太郎「今と変わらないじゃねえか!」 優希「なあなあ、ダメかー? 私が1から教えるから一緒に入ろうじぇー」 京太郎「……はあ、しょうがねえな」 京太郎「ぐあ、また焼き鳥……初心者に容赦なさすぎだろお前!」 優希「ふははは! これで京太郎が私に作るタコスは3つになったな!」 ――…… 優希「あっ、京太郎……」 京太郎「おつかれさん。 残念だったな、インターミドル」 優希「あの人、強すぎるじぇ……悔しいじょ」 京太郎「原村だっけか? 確かにお前が東場で手も足も出ないのは初めて見たな……まあ高校でリベンジ、だな」 優希「うん……」 ――…… 京太郎「優希は高校どこ行くんだ?」 優希「清澄に行こうと思う」 京太郎「清澄? 麻雀なら風越か去年インターハイ出場の龍門渕の方がよくないか?」 優希「だって清澄にはタコスがあるんだじぇ! それに、清澄以外だと京太郎と一緒に通えないし……」 京太郎「あー……そう、か」 ――…… 京太郎「うーん、咲の時以上に苦労しそうだ」 優希「なんでだ!?」 咲「私達は関わってるかどうかもわかんないね」 和「私も清澄に来ていたかどうか……」 京太郎「まっ、結論から言うならやっぱり今が一番って事だな」 優希「質問に答えろー!」 【清澄麻雀部の黄金世代】 優希「タコスうまー」 京太郎「優希からの評判もいいし俺のタコス作りも上達したな……これも師匠のおかげだぜ」 咲「文化祭でクラスでタコス喫茶やらないかって意見もあるよね」 優希「なぬっ!? タコス喫茶だって!?」 京太郎「それ俺ばっかり働かされるフラグじゃね? 後優希、食ってる途中で叫ぶなよ、牌につくだろ」フキフキ 優希「京太郎! もしタコス喫茶を実現させたら私は終わりまでいるからな!」 京太郎「店としては助かるのか迷惑なのか悩ましいところだな」 優希「なんだとー!」 咲「あはは……そういえば部長、麻雀部では何もやらないんですか?」 久「うーん、なんせ私が議会長としての役目に追われそうだから、何かやるにしてもあんまり見られないのよね」 まこ「別にわしが責任者をしてもええんじゃが……」 久「ちなみに皆はなんかやりたい事ってある?」 和「実際の対局を含めた初心者用の麻雀教室とかどうですか?」 京太郎「麻雀やめるかトラウマになる奴が増えるな」 和「そんなオカルト……ありえるのが問題ですね」 咲「ここの本を使って読書会とか」 優希「やめてください、しんでしまいます」 咲「そうだね、ごめん……」 京太郎「メイド喫茶とか」 咲「ええー、またあの格好するの恥ずかしいよ」 和「……私はそれもありかと」 咲「ええ!?」 優希「ここはやっぱりタコス喫茶を!」 和「ゆーきが食べてしまってお客様に出す分がなくなる光景が容易に想像出来ますね」 優希「のどちゃん、それを言ったらおしまいだじぇ……」 京太郎「いや、我慢する努力しろよ」 久「うーん、やっぱりすぐには決まらないか。 だけど何かしらしたいわよね……この6人でいられるのは今年だけなんだし」 まこ「またらしくない事を……悪いもんでも食ったのか?」 久「私だってたまにはセンチになるわよ……夢が叶った後だと余計にね」 京太郎「よし、咲の中学時代の自作小説を印刷して配るか」 咲「なにを言い出すの!? ダメだよ、絶対やめて!」 優希「ここは来た人にタコスを作らせて私が審査を……」 和「ゆーきはまずタコスから離れましょうか」 優希「そんなご無体な!」 久「――本当、最後の年がこんな楽しい麻雀部になってよかった」 【言葉が無粋な時もある】 京太郎「今日は皆来ないのか……俺はネトマしてるけど優希はどうするよ?」 優希「とりあえず京太郎の対局を見てるとするじぇ」 京太郎「そっか、わかった」 ――…… 京太郎「よっしゃ、また一位!」 優希(さすがに半荘何回も見てるのも飽きたし暇だじぇ……)ジー 京太郎「今日は調子がいいなー……よしもう一度」 優希(タコスうまー……京太郎、楽しそうだじぇ。 声とかかけづらいな)モグモグ 京太郎「リーチっと……よし、一発ついた!」 優希(早く終わらないかな……京太郎、ネトマばっかりだ)クルクル 京太郎「うがっ、捲られた!? 油断しちまったなあ……」 優希(ベッドは気持ちいいじぇ……寝ちゃおうかな)パタパタ 京太郎「よしっ、対局終了っと」 優希(あっ、終わった?)ガバッ 京太郎「次はもうちょっと上でやってみるか」 優希(なーんだ、まだやるのか……)ポスンッ 京太郎「うわ、やっぱり上は強い……げえっ、【のどっち】って和が相手かよ!?」 優希(京太郎、京太郎ー、かーまーえー)コロコロ 京太郎「くそっ、やってやる!」 優希「……むう」 京太郎「あっ、無理だ、勝てないこれ」 優希「……」トテトテ 京太郎「ううっ、すごすご逃げる羽目になるなんてついてない……次はここ辺りでやるか」 優希「……」ギュッ 京太郎「えっ、優希? どうかしたか?」 優希「……」 京太郎「黙ってちゃわからないんだけど……あっ、部屋しめきっちまった」 優希「……」スリスリ 京太郎「……はあ」 優希「……」ビクッ 京太郎「……」ナデナデ 優希「あ」 京太郎「……」ナデナデ 優希「……///」モジモジ 京太郎「……」ナデナデ 優希「京太郎……」フニャフニャ 京太郎「……」ギュッ 優希「……えへへ///」ニコニコ 京太郎「……ったく///」 【片岡優希専用充電器須賀京太郎】 優希「京太郎ー」パタパタ 京太郎「どうした?」 優希「ちょっとベッドに座るんだじぇ」 京太郎「えっ、なんで」 優希「いいから座れ!」 京太郎「なんなんだよ……これでいいか?」 優希「うむ、そのままじっとしてろよ」ギシッ 京太郎「はいはい……って」 優希「おぉ、これはなかなか……」 京太郎「……あの優希さん、いきなり人の膝に座ってきましたけどこれはどういう事でしょうか?」 優希「充電だじょ!」 京太郎「充電って、何を?」 優希「……何をだろう?」 京太郎「わかんねえのかよ!」 優希「だって見たのを真似してるだけだし……」 京太郎「こんな事してたのが実際にいるのかよ……」 ――…… 白望「くしゅんっ……」 胡桃「くちゅん!」 塞「あらら、2人共風邪?」 白望「だからダルいのか……」 胡桃「それいつもでしょ!」 ――…… 京太郎「で、何を充電してるかもわからないのにこんな事してて何か意味があるのか?」 優希「何かがわからなくても充電してるのは間違いないから問題ないじぇ!」 京太郎「ふーん……そんなもんか」 優希「そんなもんだ! というわけでちょっと腕借りるじぇ」 京太郎「ああ、もう好きにしてください」 優希「京太郎の腕を私のお腹に回して……これでよし! 充電なんだからしっかり固定しないとな! 」 優希「さあ存分に充電頼むじぇ、充電器京太郎!」 京太郎「俺はお前の充電器なのか……本当いったい何が出てるんだろうな」 優希「うーん、それは……」ポクポクポクポク…… 京太郎「……」 優希「そうか!」チーン! 京太郎「わかったのか?」 優希「わかったじぇ! 充電器京太郎から充電されるのはこの優希ちゃんへの愛情……」 京太郎「恥ずかしい事を……優希?」 優希「ううっ……///」 京太郎「……恥ずかしくなるくらいなら言わなきゃいいじゃねえか」 優希「う、うるさいうるさいうるさい!///」 【京太郎の中の人は麻雀が上手い】 京太郎「ふははは!」 優希「京太郎、気をしっかり持つんだ京太郎!」 咲「京ちゃん落ち着いて!」 和「この高笑い、どこかで聞いたような……」 久「……えーっと、これは何事?」 まこ「いや、いつも通り一年達に打たせてたんじゃが……京太郎がトビになってからあんな風に」 久「とうとう壊れてしまった、と……耐えきれなかったのね須賀君」 京太郎「……もう一回だ。 今度は負けはしない」 和「休んだ方がいい気もしますけど……部長、どうしますか?」 久「うーん、とりあえずやらせてみたら?」 ――…… 京太郎「……」タンッ 咲「ロン、2400だよ」 京太郎「やはりゲームと同じようにはいかないな……」 和(なんででしょう、今の須賀君に妙な既視感が……) 京太郎「条件はクリアされた、リーチ……ツモ、跳満3000、6000」 咲「今日の……ううん、今の京ちゃん、何か変……」 京太郎「うはははははっ!! やれるじゃないか! やれる、やれるぞ」 和(聞けば聞くほど何かが頭にちらつきますね……なんなんでしょうか?) 優希「ずいぶん好き勝手やってくれたな京太郎……だけどそれもここまでだ!」 京太郎「ふん、戦術的勝利などいくらでもくれてやる」 優希「むかっ……だったら全力で潰すまでだ! ツモ! 6000、12000!」 咲「今の京ちゃんはいつもの京ちゃんじゃない……だから私が、私達が止めるよ! カン! 嶺上開花、4000、8000!」 京太郎「ほわあっ!?」 和(思い出せないというのはなかなか辛いですね……あっ) 京太郎「制圧された? こんなに簡単に……ゲームにすらなっていないぞ!」 咲「京ちゃん、もう終わらせるよ!」 優希「目を覚まさせてやるじぇ!」 和「須賀君」 京太郎「くっ、ここから逆転するには……んっ?」 和「ロン、大三元、48000です」 ――…… 京太郎「……条件が同じならば負けはしなかった」 優希「負け惜しみはやめろ!」スパーン! 京太郎「痛っ! あれ、俺は……」 咲「き、京ちゃん、元に戻ったんだね!」 京太郎「な、何の話だ!?」 久「……これならいけるかも」 まこ「おい久、なんか変な事考えとりゃせんか?」 和「あの既視感は何だったんでしょう……」 【つく嘘にも限度がある】 優希「京太郎……」 京太郎「なんだよ優希、元気ないじゃないか」 優希「私、京太郎に言わなきゃいけない事があるんだじぇ」 京太郎「まじめな話っぽいな……改まってどうした?」 優希「実は……デキちゃった」 京太郎「……は?」 優希「もう3ヶ月だってこの前病院で……」 京太郎「な、なに言ってんだよ」 優希「……ごめん」 優希(慌ててる、慌ててる♪ 京太郎、エイプリルフールの嘘だって全然わかってないみたいだじぇ!) 京太郎「ふ、ふざけてるんだろ? だって、そんな、ありえない! 俺達、まだそんな事してないじゃないか!」 優希(あ、そうだった……) 京太郎「なんなんだよ、たちの悪い冗談はやめてくれよ……」 優希「……ひっく、ううっ」 優希(くそう、なんて初歩的ミスを……情けなくて涙が出てくるじぇ) 京太郎「!?」 京太郎(な、なんで泣くんだよ……冗談じゃ、ないって言うのかよ……) 京太郎「ま、まさか……嘘、だろ?」 京太郎(この反応、とんでもない事があったとしか思えない……だけど、もし優希が今頭に浮かぶそんな目にあったんだったら……!) 優希「うっ、ううっ……」 優希(ああ、嘘ってバレちゃった……ダメダメだじぇ……) 京太郎「無理やり……」 京太郎(馬鹿か俺は!? 優希が本当にそういう目にあったのなら口に出すべきじゃないだろ!!) 優希「京太郎の、言う通りだじぇ……」 優希(今年は上手くいかずか。 確かに京太郎の言う通り無理やりで現実味のない嘘だったな……もっと練っとくんだったじょ) 京太郎「そう、か……」 京太郎(優希……くそっ、俺は何をやってんだよ! 優希を守ってやれなかった) 京太郎(今も泣かせちまった、思い出すだけで辛いだろうにそれを口に出させちまった!!) 優希「もう帰ろう、京太郎」 優希(来年はもっと凄い嘘をついてやるから覚悟しとくじぇ!) 京太郎「……わかった」 京太郎(……許さねえ、優希をそんな目にあわせた奴を俺は絶対に許さねえ……!) ――数日後…… 京太郎「……」ギュウッ 優希「京太郎、もう許して……」 京太郎「うるせえ、あんなふざけた嘘で俺の寿命は縮んだんだ、黙って抱きしめられてろ」 優希「ううっ///」 優希(まさかそんな勘違いしてたなんて思わなかった……) 京太郎(嘘でよかった……本当に、よかった……!) 【しっぺ返しは痛いもの】 京太郎「よぉ、優希。 急に学校に呼び出してどうしたんだよ」 優希「京太郎……」 京太郎「んっ?」 優希「今まで黙ってたんだけど実は私、タコスがあんまり好きじゃないんだじょ……」 京太郎「はっ?」 優希「むしろ毎日食べてたから見るのも嫌いなんだ……だから作ってくる京太郎もあんまり快く思ってないんだじぇ」 京太郎「な、なんだよそれ……」 優希「だから、私達もう終わりにしよう……」 京太郎「ま、待てよ優希! そんな急に言われても……」 優希「さようなら京太郎……」スタタッ 京太郎「優希!」 ――五分後…… 優希「……驚いたか京太郎!」 京太郎「優希……」 優希「今日はエイプリルフールだじぇ、京太郎! だからさっきのも全部嘘だったのだ! 」 優希「私がタコスを嫌いになるなんてありえないし、京太郎と別れるなんてもっとありえないじぇ!」 京太郎「……」 優希「あれ、どうした? 」 京太郎「優希、いい事教えてやるよ」 京太郎「――エイプリルフールってな、午前中までなんだよ」 優希「えっ」 京太郎「あの時計見てみろ……逆算してお前がさっき別れを切り出したのが12時5分過ぎになる計算……」 京太郎「つまりアレをエイプリルフールの嘘だって事には出来ないんだよ」 優希「そ、そんな、嘘だよな!?」 京太郎「だいたいさ、こんな酷い嘘つく奴をこれから先も好きでいられると思うか?」 優希「あ、いや、それは……」 京太郎「お前には失望したよ、優希……じゃあな」 優希「ど、どこ行くんだ!」 京太郎「どこだっていいだろ、俺達はもう赤の他人なんだからな」 優希「あ……」 京太郎「……」スタスタ 優希「そんな、こんなのってないじぇ……でも、自業自得、なのか……うっ、ううっ」 京太郎「えっ!?」 優希「うっ、京太郎っ……やだ、やだやだやだあ……別れるなんていやあ……!」 京太郎「!」スタタッ 優希「京太郎……?」 京太郎「すまん、やりすぎた! お前も半分わかっててノってたもんだと……!」 優希「どういう、事だじぇ」 京太郎「いや、お前が何かすると思ってあらかじめあの時計の時間を進めてたから まだ12時にはなってないんだよ。 すっかりわかってるもんだとばかり……」 優希「……」プルプル 京太郎「優希、さん?」 優希「こんの、バカバカバカアアアア!」 【清澄高校麻雀部の弱点】 京太郎「うおお、また負けたあ!」ガクッ 久「うーん、上達はしてるはずなんだけど」 まこ「さすがに相手が悪すぎるんじゃないか? ネト麻なら安定した成績を出せているんじゃし」 久「だけど一番時間を割いてる部内で勝ててない現状で須賀君は自分の成長を実感できてるのかしら……」 まこ「難しい、ところじゃな」 久「どうしよう…来年になれば初心者もそれなりに来るだろうし、今の内にみんなの指導スキルもアップさせておきたかったんだけど……」 京太郎「うおおお! ツモ来いツモ来い……ちくしょう、来ねえー!」 和「須賀君、ちょっとうるさいです」 京太郎「あ、はい、すいません」 久「本当にまいったわね……全国を制覇した私達清澄高校麻雀部にこんな弱点があったなんて」 まこ「圧倒的なまでの指導力不足か……」 久「指導に向いていない咲と優希はもちろん、和も麻雀に関しては堅物だから萎縮する恐れがあるのよね」 久「能力持ちなんか指導させたら……考えただけで酷い事になりそう」 まこ「わしも部長職があるけぇ、付きっきりではできんし……」 京太郎「ツモ! 2600オール!」 優希「むっ、京太郎に和了られたか!」 京太郎「いよっしゃあ! ここからの連荘で逆転してやるぜ!」 咲「あっ、京ちゃんそれロン。 12000の一本付けで12300」 京太郎「」 久「となると、一番初心者に指導できそうなのが須賀君なのよねぇ……だけど」 まこ「今年の夏は雑用ばかりやらせてきた京太郎に来年も自分の精進より初心者指導に時間を割け、というのはさすがにな……」 京太郎「ふいー、なんとか三位か」 優希「ぐぎぎ、親被りで最下位なんて……!」 京太郎「悪いなあ優希」ニヤニヤ 優希「むきー! そのにやけ面腹立たしいじぇ!」 咲「ど、どうどう優希ちゃん……」 和「須賀君もあまりゆーきをからかわないでください」 京太郎「悪い悪い、えーっとこれで今日は半荘4回やって最下位2回、三位2回か」 京太郎「 トバなかっただけマシだな、途中優希にぶち当ててトップに立ったし」 優希「その後咲ちゃんに責任払いさせられて一気に最下位になったくせに」 京太郎「それを言うなよ!」 咲「あはは……」 久「……それにしても、本当によく折れないわね須賀君」 まこ「不思議なもんじゃな」 【彼が折れない理由】 京太郎「今日も打った打った」 優希「相変わらず負けてばっかだけどな!」 京太郎「うっせー、人が余韻に浸ってんだから水差すなっつうの」 優希「負けて余韻に浸るなんて聞いたことないじょ」 京太郎「だからそういうのをやめろって言ってんだよー」グリグリ 優希「いたた……でも京太郎はよく投げ出さないな」 京太郎「何が?」 優希「普通これだけやって一位が全然取れなかったら嫌になって辞めても不思議じゃないじょ」 優希「私だって勝てないとやっぱりつまんないし」 京太郎「うーん、そんなもんか? 」 京太郎「正直入った時からみんなとのレベルに差がありすぎて、負けた悔しさよりこいつらすげえって思う方が強いんだよなあ」 優希「確かに京太郎は完全に初心者だったからな。 少しでもやってた方がキツいのかもしれないじぇ」 京太郎「それに一時期はほとんど牌に触ってなかったしな。 その時に比べたら対局できるだけありがたい話だ」 優希「ふむふむ」 京太郎「それにさ、全国優勝のお前ら相手に和了ったり一時的にでもトップに立てたりするだけですっげえ嬉しいんだよ俺」 京太郎「だからなんつうかあれだ……実力差で勝てないのは当たり前なんだから、勝つ以前にまずは和了る事だけ考えとくかって感じ」 優希「一位への欲とかないのか?」 京太郎「そりゃもちろんあるさ、やるからには一位狙いに決まってる」 京太郎「だけどそんなの今の俺にはまだまだ高望みなんだって理解もしてるんだよ。 京太郎「だから今一番意識してるのは和了る事と振り込まない事の2つくらいだな」 優希「むう、やっぱりそうなる思考回路がよくわからないじょ」 京太郎「ははっ、お前はそれでいいんだよ」 優希「うーん……」 京太郎「そんな事で悩んでるとあっという間に俺がお前を追い越しちまうぞ?」 優希「ふっ、馬鹿も休み休み言え! 清澄高校エースのこの私が京太郎に抜かされるなんてそんなオカルトありえないじぇ!」 京太郎「はいはい、せめて咲と和に勝ち越してからエースを名乗ろうな」 優希「馬鹿にするなよ! 見てろ、京太郎が惚れ直すくらい鮮やかに勝ってやるからな!」 京太郎「期待しない程度に楽しみにしとく」 優希「やっぱり馬鹿にしてるだろ、京太郎ー!」 京太郎(まっ、もし俺が簡単に折れないのに理由があるんだとしたら……) 京太郎(それはきっと、負け続けてもいたいくらい麻雀部の日常が楽しいから、なんだろうな) 【いったい何がしたいのか】 優希「暇だじぇ」 京太郎「暇だな、皆は打ってるしパソコンはメンテで使えないし」 優希「正直対局見ててもあまり参考にならないし……もう2人でイチャイチャする?」 京太郎「アホ、皆が真面目に麻雀してるのにそんな事出来るか。 時と場合を考えなさい」 優希「むう、じゃあしりとりでもするじょ」 京太郎「まあ、小声でやるなら構わないぜ」 優希「じゃあ私からだな……タコス」 京太郎「スイカ」 優希「カマキリ」 京太郎「リンゴ」 優希「ゴーカート」 京太郎「トナカイ」 優希「インターネット」 京太郎「またトか……トイレ」 優希「レンタカー」 京太郎「カピバラ」 優希「ライオ……じゃなくてラーメ……でもなくてラジオ!」 京太郎「おっぱ……いや待て、変えるからそんな目で睨むな……オランダ」 優希「だし巻き卵」 京太郎「ゴルフ」 優希「風紀委員……会!」 京太郎「上手く避けたな……インテリア」 優希「アーモンド」 京太郎「ドーナツ」 優希「ツバメ」 京太郎「めかじき」 優希「……京太郎」 京太郎「どうした、お前の番だぞ?」 優希「今言った。 次は【う】だじょ」 京太郎「……おい、人名はさすがに」 優希「早くしろ」 京太郎「……ウーロン茶」 優希「チャイム」 京太郎「昔馴染み」 優希「味噌汁」 京太郎「ルーキー」 優希「京太郎」 京太郎「おい」 優希「早く」 京太郎「……牛」 優希「醤油」 京太郎「……優希」 優希「!」 京太郎「……早くしろよ」 優希「京太郎」 京太郎「牛」 優希「醤油」 京太郎「優希」 優希「京太郎!」 京太郎「優希!」ギュッ 優希「京太郎!」ギュウッ 咲・和・久・まこ「うるさいそこ!」 【風潮被害……?】 優希「今日は京太郎とデートだじぇ♪」 優希「準備に手間取ってたらもうこんな時間だじょ……早く行かないと!」 ガチャガチャ 優希「あれ、扉が開かない……なんでだ?」 ガチャガチャガチャガチャ 優希「鍵は確かに開いてるのにどうなってるんだ……あれ、ドアになんか時計とボタンと紙が……」 優希は扉を コンマ01~50…開けられない コンマ51~98…開けられる ぞろ目…京太郎から来ました 優希「」 優希「……えっ、なんだこれ」 優希「コンマ……つまりストップウォッチみたいにこのスイッチを押してコンマ51以上で止めればいいのか?」 優希「ふん、誰だか知らないけどやってやるじぇ!」タンッ 優希「……そこだ!」 コンマ21……開けられない 優希「んなっ!? ええい、もう一度!」タンッ コンマ24、コンマ13、コンマ04…… 優希「なんで、なんで上手くいかないんだ! もうこれで10回以上試してるのに!」 優希「このままじゃ間に合わない……京太郎にメールしないと……えっ」 優希が送ったメールは コンマ01~50…通信障害で届かない コンマ51~98…無事に届く ぞろ目…おや、誰か来たようだ 優希「携帯にまで変な文章が……っ、やるしかないのか!」タンッ コンマ26…通信障害で届かない 優希「なんでだあ!? この、この、このー!」 コンマ03、コンマ42、コンマ15、コンマ10…… 優希「もう、やだあ……待ち合わせ時間も過ぎちゃったじぇ……」 ヴーヴー! 優希「あっ、京太郎から電話……」 優希が電話に出ると コンマ01~10…そこには怒り狂った京太郎が! コンマ12~50…京太郎は呆れながらも苦笑いしている コンマ51~98…京太郎は心配しているようだ ぞろ目…京太郎が迎えに来ている途中らしい 優希「……まあ、わかってたじぇ」 優希「でもこれならいくらなんでも上手くいくはず……」タンッ コンマ01…そこには怒り狂った京太郎が! 優希「」 ――…… 優希「はっ!?」 優希「ゆ、ゆめ……?」 優希「ううっ……コンマなんか、コンマなんか大っきらいだー!」 風潮というか事実【片岡優希はコンマの神に愛されていない】 【たまには静かにゆったりと】 優希「うわーうわー! 遅刻遅刻遅刻ー! すっかり寝坊だじぇ!」 優希「ただでさえテスト赤点でいい印象もたれてないのに! 急がないと留年の危機だじょー!」 ――…… 優希「はあ、はあ、はあ……ま、間に合った~……」 京太郎「なんだ、今日はやけに遅かったな」 優希「ね、寝坊しちゃった」 京太郎「まあそれは見りゃわかるけどな……もしかして朝飯も食ってないのか?」 優希「それどころじゃなかったからな!」ドヤッ 京太郎「なんで偉そうなんだよ……昼の分は減るけど一個食うか?」 優希「いただくじぇ」 京太郎「ちなみに今日は一時間目自習だからここまで急ぐ必要もなかったんだぜ?」 優希「なにぃ!? 走ってきて損したじぇ……」ガクッ 京太郎「ははっ、髪もクシャクシャでやんの」 優希「笑うな笑うな! くそう、いくら美少女たる優希ちゃんでもこんな身だしなみでは魅力が半減だじぇ」 京太郎「自分でそういう事を言うなって……櫛持ってるし髪くらいなら直してやろうか?」 優希「なんだ、京太郎櫛なんか持ってたのか?」 京太郎「ハギヨシさんから教えてもらったんだよ。 男たるものいざという時のためにハンカチと櫛は最低限持ち歩けってな」 優希「へぇ……それならお願いするじぇ!」 京太郎「それじゃあ椅子にお座りくださいお姫様?」 優希「へっ、変な事言うな!」 京太郎「悪い悪い、髪留め外すぞ?」 優希「おー」ファサッ…… 京太郎「……」 優希「んっ、どうしたんだ?」 京太郎「あっ、いや、なんでもない……始めるからな」 京太郎(髪留め外して髪おろしただけでちょっとドキッとしたなんて言えるかよ……) 優希「ふぁ……んっ……」 京太郎「結構サラサラしてんな……なんか特別な事やってんの?」 優希「いや、特にはやってないじょ。 あふっ、くすぐったいけど気持ちいいじぇ……」 京太郎「それはようござんした」 優希「……」ウトウト 京太郎「眠いのか? じゃあ寝ていいぞ。 髪は整えとくから」 優希「……だったらお言葉に甘えて、少し寝るじぇ……」 京太郎「おやすみ、優希」 優希「おやすみだじょ……」 京太郎「……」 優希「すー……」 京太郎「いいもんだな、こういうのも」 咲「教室なのを忘れてなければね……」 京太郎「……あ」 【その温もりは特別なもの】 京太郎「むにゃむにゃ」 優希「部活に来てみたら京太郎がベッドで寝てたじぇ」 京太郎「Zzz……」 優希「前にもこんな事あったな。 その時には確か顔に落書きしたんだっけ」 京太郎「んんっ……」 優希「きっとこれはまたタコスの神様が悪戯をしなさいと言っているんだじぇ!」 優希「でも今度はどうしようかな……同じ事は芸がないから別の事をしてやりたいじょ」ポクポクポクポクポクポク…… 優希「そうだ!」チーン! ――…… 咲「こんにちはー」 咲「あれ、まだ誰も来てないのかな……京ちゃんと優希ちゃんが先に来てると思ったんだけど」 京太郎「くかー……」 咲「あ、京ちゃん寝てるの?」ヒョイッ 京太郎「んう……」 優希「すうすう……」 咲「」 咲(えっ、ええええええっ!? なんで京ちゃんと優希ちゃんが一緒にベッドで寝てるの!?) 京太郎「Zzz」 咲(いや、京ちゃんと優希ちゃんの関係を考えれば一緒に寝てるのは不思議じゃないんだけど! ) 咲(でも、でも部室でそういうのはおかしいというか、そもそもまだ早いんじゃないかなって私は思うよ!) 優希「Zzz」 咲(と、とにかく起こした方がいいよね……他のみんなが来たら騒ぎになっちゃう) 咲「き、京ちゃん、優希ちゃん起きて……」ユサユサ 京太郎「Zzz……んあ?」 咲「お、おはよう京ちゃん」 京太郎「あー……おはよ、咲……」 咲「京ちゃん、2人が恋人なのは理解してるけど、私こういう事はあんまり感心はできないよ?」 京太郎「はぁ? なに言って……」 優希「Zzz……京太郎……」 京太郎「どわああああああっ!?」ドスンッ! 咲「き、京ちゃん大丈夫!?」 京太郎「いたた……な、なんで優希が一緒に寝てるんだよ!」 咲「京ちゃんが連れ込んだんじゃないの?」 京太郎「んなわけねえだろ! こちとらキスだってまだ……」 咲「えっ」 京太郎「やべっ、今のは忘れてくれ!」 咲「京ちゃん……」 京太郎「やめろ、そんな情けない奴を見る目で俺を見るなぁ!」 優希「えへへ、京太郎暖かいじぇ……Zzz」 【だから何がしたいのか】 京太郎「また暇だな、今日は皆が来てないってだけだけど」 優希「暇だじぇ……パソコンはいつになったら直るんだ?」 京太郎「俺に聞くなよ……壊したのはネト麻しながらタコス食ってソース機械の内側に入れたお前と変な操作した咲だろ」 優希「うっ、か、過去の事をチクチクつついてたら大物にはなれないじょ」 京太郎「お前は過去を振り返らなさすぎなの」 優希「ああ言えばこう言う……それで今日はどうする?」 京太郎「なんかしりとり禁止されたからな……」 優希「暇つぶしになるゲームとかちょっと調べてみるじぇ」カチカチ 京太郎「おー、頼む」 優希「……おっ、これとかどうだ!」 ――…… 咲「今日もいっぱい打とうね和ちゃん!」 和「そうですね、先に誰か来てたら早速始めましょうか……あら?」 久・まこ「……」 咲「何してるんですか、部長と染谷先輩。 部室の扉に耳を着けて……」 久「あっ、2人共、ちょっと静かにして。 中に気付かれちゃうから」 和「須賀君とゆーきですか……今度は何をしてるんですかあの2人は」 まこ「聞いてみればわかる……ちょっと耳を澄ましてみい」 京太郎『優希、愛してる』 優希『あうっ///』 京太郎『なんだ、照れてんのか?』 優希『て、照れてなんかいないじぇ! 私も愛してる京太郎……』 京太郎『うっ……』 優希『京太郎こそ、照れてるんじゃないのか?』 京太郎『そんなわけ、ないだろ……愛してるぞ優希』 久「この調子で何回も愛してるって言い合ってるのよ、あの2人」 まこ「仲がいいのは構わないんじゃが……」 和「な、な……」 久「あっ、和何を……!」 和「何をしてるんですかあなた達は!」バーン! 京太郎「おわっ!?」 優希「のどちゃん!?」 和「別にするななんて言いませんし、仲がいいのは喜ばしいですけど、ここは皆が来る部室なわけで……」 京太郎「落ち着け和! 何を勘違いしてるか知らんけど俺達はゲームをしてただけだぞ!」 優希「そ、そうだじぇ! 2人で愛してるって言い合って照れた方が負けってゲームを……」 和「……あなた達はそうやって紛らわしいまねをして! ちょっとお話があるのでそこに座りなさい!」 京太郎・優希「えっ、なんで怒って……ひいいっ!?」 咲「三麻しましょう」 久「そうね」 まこ「じゃな」 【エースの座はまだまだ遠い】 京太郎「ロン、8000!」 優希「捲られたー! ううっ、南場はやっぱり苦手だじぇ!」 和「須賀君に直撃を受けるようではまだまだ南場のゆーきには課題が多そうですね」 京太郎「さりげなくバカにされてる気がする」 咲「そ、そんな事ないよ京ちゃん」 優希「京太郎が下家なら連続ポンから和了れるのに……京太郎、早く私の右側に座れ!」 京太郎「ざけんな! 俺にまた思わず上家と下家( 352)を間違えるような目にあえっていうのか!」 優希「うー!」 久「こんな時南場の不調を補う力があればいいんだけどねぇ。 龍門渕の井上さんの麻雀も少しは参考に出来はしたけど……」 和「だから能力とかそんなオカルトありえません!」 京太郎(俺からしたら和も十分オカルトなんだが……) まこ「そうじゃのう……いっそ東場で決着がつくような能力が優希にあったらいいんじゃが」 和「だからそんなオカルト……」 咲「ま、まあまあ和ちゃん、話が進まないから落ち着こう?」 和「むう……」 京太郎「東場で決着が着く……阿知賀の先鋒の人とかみたいにですか?」 優希「ドラのお姉さんか! 確かにあのお姉さんにはいっぱいドラが集まるからな」 久「優希の東場速攻とドラが集まる能力か……」 京太郎「数え役満連発されて相手のトラウマになる未来しか見えません」 久「そうね……咲のお姉さんにボロボロにされてたせいで」 久「ドラが使えない事からの点数低下ばかり注目されるけど、あの子本当に恐ろしい能力持ちよ」 和「玄さんのアレは別にそんなオカルトじゃないんですが……」 優希「ほほう、つまりあのお姉さんから能力を頂けば私は名実共に最強というわけか!」 まこ「能力を頂戴なんて出来んじゃろう、さすがに……」 咲「マホちゃんなら平気でやっちゃいそうですけどね……」 京太郎「ん、マホって誰だ?」 優希「私の後輩だじぇ! 将来は私達清澄の名を受け継ぐものになるだろう逸材だ!」 和「人の打ちまねより、未だにチョンボしてしまうのを何とかした方がいいと思うんですけどね」 久「まあ、言ってはみたけど結局ないものねだりでしかないし、とにかく優希の集中力を伸ばすしかないのよね……」 久「このままじゃ優希、須賀君に負けちゃうわよ?」 優希「ううっ、それは嫌だ!」 京太郎「やっぱりバカにされてるよな、これ」 咲「き、気のせいだよ……」 【そこは彼女の特等席】 京太郎「うーん……」ペラッ 優希「京太郎、何してるんだ?」 京太郎「見ればわかるだろー……和から渡された麻雀テストやってんだよ。和曰わくそろそろ次のステップに進んでもいいだろうって」 優希「なるほど、それでやってみたはいいけど全然わからくて唸ってたわけだな!」 京太郎「だってこれ難しすぎるんだもんよ……本当にちんぷんかんぷんだ」 優希「困ってるなら手伝ってもいいじぇ」 京太郎「ああ、そりゃありがたい。 少しこの暗号文解読を手伝ってくれよ」 優希「その代わりに今度のテスト勉強を手伝ってもらうじぇ!」 京太郎「俺に出来る範囲なら別にいいぞ」 優希「じゃあ早速手伝ってやろう!」 京太郎「……おい」 優希「んっ?」 京太郎「なんで人の膝に座ってんだよ。 また充電とでも言うつもりか?」 優希「これが一番やりやすいだろ?」 京太郎「いや、隣でいいじゃねえか」 優希「私はこれがやりやすいんだじょ! ほら、さっさとわからないところを言うじぇ!」 京太郎「わかったよ、ったく」 京太郎(俺が集中出来ないんだけどわかってんのか、優希の奴……) 優希「これはだな……」モゾモゾ 京太郎(ええい、モゾモゾ体を動かすな! 色々危ないだろうが!) 優希「それでここはー……」 京太郎(くそっ、優希の体が密着して話が耳に入ってこない! こいつが誘ってるとかじゃないのがわかる分余計にキツい!) 優希「……京太郎?」 京太郎「……えっ、どうした?」 優希「手が止まってたけど、もしかして私の話わかりにくかったか?」 京太郎「い、いやそんな事ないぞ?」 優希「それならよかったじぇ。 ほれほれ、続きだ続き」 京太郎(いかんいかん、見返りありとはいえ優希は本当に親切で教えてくれてるんだ……まじめに聞いてやらないと申し訳ないだろ) 優希「ここは……うーん」 京太郎(……だけど、まあこれくらいは許されるだろ)ポンッ 優希「じょ?」 京太郎「それで続きは?」ナデナデ 優希「うっ、えっと、たぶんこう……///」 京太郎「たぶんって大丈夫なのかー? 頼りにしてるんだから頼むぜ優希先生?」ナデナデ 優希「ま、まかせろ!///」 【アンバランスで似たもの同士な2人】 優希「うー、手が届かない、じぇ!」ピョンピョン! 咲「どうしよう……」 京太郎「何してんだ優希、咲」 優希「あの棚の、上の、箱が取りたいんだ、じょ!」ピョンピョン! 咲「脚立持ってこなきゃいけないね……私ちょっと取りに行ってくるよ」 京太郎「いや、普通に取れるだろ……よっと」ヒョイッ 咲「あっ、最初から京ちゃんに頼めばよかったんだね……」 京太郎「お前、やっぱりどこか抜けてるよな……」 優希「むぐぐ……私は京太郎みたいに無駄にでかくないんだ!」 京太郎「別に無駄じゃねえし!」 ――…… 京太郎「優希、待て! よくも俺の弁当を食ってくれたな!」 優希「あんな風に出されてたら食べてくださいと言ってるようなものだじぇ!」 京太郎「その食い意地を矯正してやる! 待てや、こらー!」 優希「お断りだじぇ!」 京太郎「くっ、狭い路地に逃げられた……体格差があって俺じゃ通れないし回り込むしかないか」 優希「はっはっはー! ざまあみろだじぇ、京太郎!」 和「ゆーき、何してるんですか?」 優希「」 京太郎「あっ、和! そいつ捕まえといてくれ、俺の弁当食いやがったんだ!」 和「……ゆーき、そういうのはやめなさいとあれほど……」 優希「じょぉぉぉ!?」 ――…… 優希「ふえー、今日も麻雀漬けで疲れたじぇ」グデー 京太郎「雑用もしてる俺に比べたらマシじゃんかよー」グデー 優希「最近は買い出しなんてほとんどしてないだろ」グデー 京太郎「まあなー」グデー まこ「あんたら、部室のベッドでグダグダするくらいなら家に帰らんかい!」 ――…… 京太郎「うーん、やっぱり上級者卓となるとネト麻でもなかなか勝てないな……」 優希「京太郎は脇が甘いんだじぇ。 例えばこことか……」 京太郎「あー、確かにこれは凡ミスだったな……」 咲「優希ちゃん、なんの躊躇いもなく京ちゃんの膝の上に座ってるね」 和「もう一々注意するのも疲れました……」 まこ「仲がいいのはいい事じゃ、いい事なんじゃ……」 久「体格とかは凸凹コンビなのにああいうところは似たもの同士よね、あの2人って」 京太郎「やった、上級者卓初一位だ!」 優希「よくやったじぇ、京太郎!」 【信頼できるからするんです】 京太郎「疲れた……さすがに1日ぶっ続けでネト麻はキツいわ」グデー 優希「おぉ、京太郎よ、死んでしまうとは情けない」 京太郎「疲れた原因のほとんどが今膝に乗ってる誰かさんに振り回されたからなんだが、そこんとこどう思います優希さんや」 優希「全く京太郎をここまでボロボロにするなんて不届き千万だじぇ!」 京太郎「お前の事だよ、こんにゃろめ」 優希「なんと!? 衝撃的すぎて言葉が出ないじょ!」 京太郎「むしろなんでお前はそんなに元気なんだよ……」 優希「京太郎と一緒だからな!」ニッコリ 京太郎「……」 優希「ん?」ニコニコ 京太郎「なんでもない……」ギュッ 優希「おわっ、急に抱きしめたらビックリするだろー!」 京太郎「知らん知らん」ポテッ 優希「頭にあご乗せたらおーもーいーじぇー!」 京太郎「ああ、こりゃ楽だわー」グリグリ 優希「あごでグリグリするなー!」 京太郎「いいだろー、マッサージだマッサージ」グリグリ 優希「そんなマッサージはいらな……んにゃー!」 京太郎「そういえば部長から聞いたんだけどなー……こうしてあごを乗せるのはそれだけ相手を信頼してるからなんだってよー」 優希「……」 京太郎「いつの間にかそこまで深みにはまってたんだな、俺って……ふぁぁ、眠い……」 優希「……京太郎」 京太郎「んー?」ウツラウツラ 優希「し、しょうがないから私の頭を少しだけ貸してやるじぇ。 あごを乗せるのも好きにしていいじょ」 京太郎「……どういう風の吹き回しだ?」ウツラウツラ 優希「べ、別にちょっとした気まぐれだ! 京太郎のあごが頭にあるくらいで私は困らないってだけだじょ!」 京太郎「ふうん……だったら好きにさせてもらうわ……つーかちょっと寝るかも」 優希「えっ、ちょっと待っ……」 京太郎「……ぐう」 優希「本当に寝ちゃった……ま、全く卑怯にもほどがあるじぇ、あんな事言われたら邪険になんかできるわけないじょ」 京太郎「……Zzz」 優希「寝息がくすぐったいじぇ……あっ、こら、私の髪の毛は食べ物じゃない!」 京太郎「カピ、逃げるなよー……」 優希「私はカピじゃないじぇ! ええい、だから髪の毛を食べようとするなー!」 【相手だけ見たら主人公レベル】 京太郎「牌譜牌譜っと……あった、これだ」 京太郎「優希のやつ、こんなところにしまいっぱなしにして……」 京太郎「勉強のために全国大会の牌譜貸してくれんのは嬉しいけどちゃんと整理しとけよ」 京太郎「それにしてもやっぱりあいつの牌譜は東場と南場で全然違う様相だな……」 京太郎「えーっと全国で清澄が打ったのが永水、宮守、姫松、有珠山、臨海、阿知賀、白糸台……」 京太郎「それで優希の相手が……」 京太郎「……」 京太郎「よくよく見たらなんだ、このムリゲー」 京太郎「二回戦の相手は確か神を降ろすとか言われてる神代さん」 京太郎「準決勝は去年全国三位の辻垣内さん」 京太郎「で、決勝は咲の姉ちゃんでチャンピオンの宮永照さん……」 京太郎「全国はすごいとか先鋒にエースが多いって言っても限度があるだろ……他の高校も決して弱くはなかったし」 京太郎「だけど優希も+はほとんどないけどなんだかんだで酷い」 京太郎「大量失点もしてない……むしろ最初はハイペースで和了りまくってる」 京太郎「思い返せばあいつが東場で全く和了れなかったのって県大会決勝くらいなんだよな……」 京太郎「うーん……」 優希「京太郎、牌譜見つかったか?」 京太郎「優希、お前実はすごい奴だったんだな」 優希「い、いきなりなんだ!?」 【勘違いは往々にしてあるもの】 京太郎「いくぞ、優希」 優希「う、うん……痛いのは嫌だからな?」 京太郎「わかってるって……んっ」 優希「ひゃうっ!」 京太郎「大丈夫か?」 優希「だ、大丈夫だじぇ……続けていいじょ」 京太郎「じゃあちょっと奥まで行っても大丈夫かな……」 優希「はぁ……ふっ……」 京太郎「どうだ、気持ちいいか?」 優希「あっ、うっ……そこ、擦れて気持ちいいじょ……」 京太郎「そうかそうか、それはよかった」 優希「京太郎……そこ、そこもっと……!」 京太郎「ここか?」 優希「ひゃあんっ! うん、そこ……そこが一番っ……」 京太郎「確かにここが一番アレみたいだな……ちょっと強くいくぞ」 優希「はぁ、ぁ……んんっ!」 京太郎「もう少しで終わるからな、ちょっとだけ我慢してくれよ」 優希「あっ、っ……つうっ……!」 京太郎「ふうっ……終わったぞ優希」 優希「はぁ……はぁ……」 京太郎「おいおい、まだ終わってないのにそんなにクタクタになってどうすんだよ」 優希「だって、京太郎上手すぎるじぇ……」 京太郎「そうなのか? そんなに経験ないからわかんないんだけど……」 優希「間違いないじぇ! 店を開いてもいいレベルだじょ!」 京太郎「はいはい、わかったから続きやるぞ。 逃げてたらいつまでも終わんないからなー」 京太郎「自分でやると痛いからって人に耳掃除させたのお前なんだから。 言ったからには最後までおとなしくやられろよな」 優希「そんなの言われなくてもわかってるじぇ……」 ドタンッ、バタンッ! 京太郎「んっ?」 優希「なんだ?」 久「あいたたた……」 まこ「メガネが飛んでってしもうた……」 和「きゅう……」 咲「……和ちゃん、胸が、胸が顔に当たって息が……」ジタバタ 京太郎「何してるんだ、みんな……」 優希「なんだか楽しそうだじぇ!」 京太郎「1人死にそうだけどな……微妙に羨ましい」 優希「むっ、今のは聞き捨てならないじょ!」 咲「誰か助け……むぐうっ!」 【染められる心】 京太郎「今日は随分雨が降るな」 優希「警報も出てるみたいだじぇ」 京太郎「マジか。 こりゃ外は危ないな……」 京太郎「優希、家には連絡しとくからお前今日は泊まってけ。 さすがに警報まで出てる中で帰らせるわけにはいかない」 優希「じょ? でも着替えとか持ってきてないじぇ」 京太郎「俺のジャージ貸すからそれ着てくれ。 大きいだろうけど我慢してくれな?」 優希「しょうがないな……じゃあおじゃまするじぇ」 京太郎「それじゃあ俺は電話してくるからそこのタンスからジャージ取り出しておいてくれ、確か下から二番目の棚に入ってるはずだ」 優希「わかった」 ガチャッ、バタンッ 優希「えーっと下から二番目、二番目……あった! ちょっと試着してみるか」ゴソゴソ 優希「うーん、やっぱり大きいじぇ……袖はブカブカだし、これなら下を履く必要もないな」 優希「そういえばこれ、京太郎が着てるやつなんだよな……」 優希「……」クンカクンカ 優希「……はっ!? わ、私は何をしてるんだじょ! 匂いを嗅ぐなんてまるで変態だじぇ!」 優希「こ、こういうのは京太郎の専売特許で……」 優希(でも、なんだかこの匂いを嗅いでると落ち着く気がする……) 優希「……」キョロキョロ 優希「京太郎はまだ帰ってこない、誰も見てないんだ……なら、我慢なんて意味ないじょ」 優希「……」クンカクンカ 優希(京太郎の匂い……前に一緒に寝た時を思い出すじぇ。 まるで抱きしめられてるみたいで落ち着くじょ……) 優希「……でも、物足りないじぇ」 優希「あ、あー、そういえば、少し眠くなってきたかもしれないじぇ……だからベッドに入ってもそれはしょうがないよな!」 優希「お、おじゃまするじぇ……」モソモソ 優希「あうっ……これは予想以上に、強烈だじょ……」 優希(全身が京太郎に包まれてる……胸がドキドキして、おかしくなっちゃいそう……) 優希「ううっ、なんだか身体が切ないじょ……」モジモジ 優希「……」ドキドキ 優希「す、少しだけなら……いい、よね?」ソー… 京太郎「戻ったぞー」 優希「わひゃあ!?」 京太郎「あれ、どうした? ベッドに入って具合でも悪いのか?」 優希「べ、別にそんなんじゃないじぇ!」 優希(わ、私何しようとして……ううっ、恥ずかしくて京太郎の顔が見られないじょ……) 京太郎「?」 【知らず知らずに深みに堕ちていく】 優希「……」 優希(どうしよう……京太郎のジャージ持って帰ってきちゃったじぇ。 せっかくだから洗濯して返すってほとんど無理やりだったけど……) 優希(これを着たら、昨日みたいにおかしくなっちゃうのか……?) 優希「……」ゴクッ 優希(怖いのに、身体がそれ以上に期待してる……こんなの、おかしいじょ) 優希「ダメだダメだ! あんなの私じゃない、私じゃない……!」 優希(タンスの奥にしまっておこう……そうすればもう誘惑に負ける事はないんだじぇ……!)ゴソゴソ 優希「はあ……」ボスッ 優希(これでいいんだ、これで私と京太郎は元通り馬鹿やってじゃれあういつもの日常に戻れ、る……) 優希「あれ……?」 優希「そういえば私達、つきあってるのに、何かそれらしい事したっけ……?」 優希(京太郎は前以上に私に構ってくれるし、デートだってしてるけど……似たような事は前からしてた) 優希「ほとんど昔と変わってないんだ……私達の間には決定的な何かが足りないんだじょ……」 優希「なんだじぇ、何をしてないんだ……? 私と京太郎がつきあってからしてない事……」 優希「――あ」 優希「そうだ、私達まだ……キス、してない」 優希「もう何ヶ月も経つのに一回もキスをしてないんだじぇ!」 優希「くうっ、ラブラブなカップルを自称していたのに基本すらこなしていなかったなんて、私はまだまだだった!」 優希「よし、決めた! 私は近い内に京太郎と絶対にキスしてやるじぇ!」 優希「待ってろよ京太郎! 私は必ずやお前の唇を奪って今以上にメロメロにしてやるからな!」 優希(それで、そうしたら私は京太郎と……)ゾクッ 京太郎「はっくしゅんっ!」 京太郎「なんだ、なんか寒気がするぞ……」 京太郎「何もなきゃいいんだがなあ……」 【優希空回り最前線】 優希「よし、行くじぇ!」 京太郎「ふぁぁ……結局寒気が気になって眠れなかったな」 優希「京太郎ー!」 京太郎「んっ? よぉ、優希おはよう」 優希「おはようだじぇ! ところで京太郎、ちょっと話があるんだけどいいか?」 京太郎「話?」 優希「うん、あのな……私と、その……」 京太郎「優希と?」 優希「……な、なんでもないじぇ!!」スタタッ!! 京太郎「えっ、おい優希!?」 優希(言えるか言えるか言えるか! 私とキスしろーなんて言えるわけないじょ!) 優希「うわああああああ……」 京太郎「な、なんだったんだいったい……」 ――…… 優希「ムシャムシャ!」 和「ゆ、ゆーき、そんな食べ方をしたら危ないですよ?」 優希「そっとしておいてくれ和ちゃん! 私は今情けない自分に喝を入れてるんだじぇ!」ガツガツ! 咲「京ちゃん、何かしたの?」 京太郎「俺にもわかんないんだよ……優希、どうしちまったんだ?」 優希「タコスおかわり! もういっこおかわり! さらにもう一つおか……」 和「もう! いい加減にしなさいゆーき!」 ――…… 優希「ロン、12000!」 京太郎「ぐえっ!?」 優希「ロン、24000!」 京太郎「ぎゃあ!?」 優希「ロン、48000ー!」 京太郎「ぐわああああ……!」 まこ「おお、なんとえげつない……」 和「どうやら今日のゆーきは須賀君を徹底的に狙い打ちするみたいですね」 久「喧嘩でもしたのかしら?」 咲「そういうわけじゃないみたいですけど……」 優希「ロン、1500! ロン、1500の一本付けで1800! ロン、1500の二本付けで……」 京太郎「点数が低い分余計なぶられてる気分になる、うおおおおおお!?」 優希(そもそも私がこんなに悩む事になったのも全ては京太郎がヘタレなせいだじぇ! 」 優希「この根性なしめ、ボコボコにして鍛えてやるじょー!) 京太郎「もうトんでる、トんでるからやめ……」 優希「うるっさい! ロン、ロン、ローーン!」 京太郎「誰か優希を止めてくれー!」 【背中を押されて向き合って】 京太郎「」プスプス 優希「ガルルルルル」 咲「京ちゃんが焼き鳥状態になっちゃったよ……」 和「ゆーき、もう須賀君は戦えません! これ以上いたぶるような真似はよしなさい!」 優希「フー、フー……」 優希(ああ、何やってるんだ私は……こんなの自分の思い通りにいかない鬱憤を京太郎に八つ当たりして発散してるだけだじぇ……) 京太郎「くっ……」 久「須賀君、生きてるー?」 京太郎「大丈夫ですよ、部長。 これくらいの惨殺は今までの部活で何度も味わいましたから」 まこ「それは笑顔で言う事じゃないんじゃないかのう……」 京太郎「ははは、まあ今回は優希の気迫もすごかったし、正直ちょっとビビりましたけど……」 優希「……」 京太郎「――彼女がこんなに強いなんて、彼氏冥利につきますよ」 優希「……あ」 京太郎「だけど今度はこうはいかねえからな! 覚悟しとけよ優希」ワシャワシャ 優希「……ひっく」 京太郎「えっ」 優希「うっ、うわあああああん……!」 京太郎「」 咲「あー、京ちゃんが優希ちゃんを泣かせた!」 和「須賀君……ゆーきを悲しませたらどうなるか忠告しましたよね?」 まこ「すまんが味方はできんのう、許せ京太郎」 久「これは色々聞かなきゃいけないわねー?」 京太郎「」 ――…… 久「つまり、須賀君がキスしてくれないから不安になっちゃったのね?」 まこ「それで色々やろうとしたが空回りして、結果さっきのアレになったと」 優希「そうだじぇ……」 和「咲さん、どう思います?」 咲「京ちゃんが悪いね、まさかまだしてないなんて思わなかったよ」 京太郎「うぐうっ!?」 京太郎(なんでだ、なんでいつの間にか俺が裁判の被告みたいになってるんだ!? ) 京太郎(いや、確かにちょっとスローペースかなと思わないでもなかったけどまさかこんなに思い詰めてるとか思うか、普通!) 久「須賀君ってガツガツしてそうに見えて意外に純情だったのね?」 まこ「大切にしたいといったところじゃろうが、それで不安にさせては世話ないぞ?」 和「ゆーきも今回はやりすぎでしたし、思うところがあるなら私からは何も言いません」 咲「京ちゃん、不幸になるなんて私は許さないよ?」 京太郎「……もう、わかった、わかりました!」 京太郎「そんなに言うなら、この場でキスしますよ!」 優希「えっ」 【レモン味とはほど遠いけれど】 久「えーっと、それ本気で言ってるの?」 京太郎「えぇ、もちろんです!」 咲「京ちゃん、自棄になってるんじゃ……」 京太郎「自棄になってなんかいねえよ! ここまで不安にさせたならちゃんとした方がいいだろ!」 和「だ、だからといってここでやる必要は……」 京太郎「今さらするななんて言わせねえぞ! こうなったら見せつける勢いでやってやる!」 まこ「落ち着かんかい、京太郎! 優希だってみんなに見られながらなんて望まんはずじゃろう!」 京太郎「そうなのか優希」 優希「えっ、えっと……」 京太郎「否定しないって事はOKなんだな。 じゃあするぞ」 優希「き、京太郎……」 久「ダメだわ、まるで聞く耳持ってない……このままだと優希のファーストキスが衆人環視の羞恥プレイになってしまう」 まこ「どうするんじゃ、久!」 久「しょうがない……ここは優希のためにも退くしかないわね。 外に出ましょう、みんな」 和「そうですね……優希だって今の状況は好ましいはずがありません」 まこ「部室を変な事には使うなよ2人共!」 咲「……京ちゃん、上手くいったね」 バタンッ 京太郎「……やっぱり咲にはバレてたか」 優希「京太郎? それどういう……」 京太郎「あのな、いくらなんでもみんなが見てる中でキスなんか出来るわけないだろ……」 京太郎「ああ言えば気つかって出てってくれると思ったんだよ」 優希「な、なんだそうだったのか……ホッとしたじぇ」 京太郎「……でだ、とにかくこうして2人っきりになったわけだけど」ギュッ 優希「う、うん……」 京太郎「ごめんな優希。 まさかあそこまで不安がってたなんて、思ってもなくてさ。 こんな形じゃムードもクソもないけどよ……いいか?」 優希「いちいち、聞かないでほしいじぇ……///」 京太郎「……それもそうだな」スッ 優希「あっ、京太郎……」 京太郎「優希……」 「んっ……」 京太郎「……ぷはあっ!」 優希「……///」 京太郎「息止めちまった……やっぱり上手く出来ないもんなんだな……」 優希「顔が熱いじぇ……///」 京太郎「俺も心臓バクバク言ってる……」 優希「……///」 京太郎「……///」 優希「か、帰ろうじぇ! 京太郎!」 京太郎「そ、そうだな! 今日はもう帰るか優希!」 【思春期には刺激が強い】 京太郎「……」ポケー 京太郎「キス、したんだよなあ……」 京太郎「はあ……」ポケー カピ「キュー」トコトコ 京太郎「おぉ、カピー、ちょっと聞いてくれよ」ダキッ カピ「キュー?」 京太郎「俺な、今日優希とキスしちゃったんだよ」 京太郎「ほら、最近家にもよく来るようになった俺の彼女、お前もタコス食わされかけたあいつ」 カピ「キュー」コクコク 京太郎「それでな……そのせいかなんだか知らないけどあいつの顔が今まで以上に頭の中ちらつくんだ」 カピ「キュー」フンフム 京太郎「心臓はうるさいし顔も熱いまんま、母さん達にも心配されちゃって正直困ってるんだよ……なんとなく電話もかけづらいし」 カピ「キュー」 京太郎「俺って確かにあいつが初めての彼女だけど、ここまでになるとはさすがに思ってなかった……」 京太郎「恋は盲目ってこういう事を言うのかもな」 カピ「キュー」 京太郎「でも本当、どうしたらいいんだろうなー……明日どんな顔してあいつに会えばいいんだか」ナデナデ カピ「キュー」 ――…… 優希「……」 優希「……うう」 優希「うわあああああああ!」ゴロゴロ! ユウキ、シズカニシナサーイ! 優希「あっ、ご、ごめんなさーい」 優希「ふうっ……」 優希「とはいっても落ち着くなんて無理だじょ……」 優希「長期戦覚悟の戦いが1日で終わるなんてさすがの私も予想してなかったじぇ」 優希「まさか京太郎とこんな早く、キス……」 優希「あうっ、また顔が熱いじぇ……///」 優希「うー、あー……なんだかソワソワして落ち着かないー!」ゴロゴロ 優希「京太郎に電話しようかな……でも今声を聞いたら頭真っ白になっちゃう気もするし……」 優希「ううっ、私はどうしたらいいんだー!」 ユウキ!イイカゲンニシナイトオコルワヨ! 優希「ま、またやっちゃったじぇ! ごめんなさーい!」 優希「……もう寝るか」 優希「動揺してるのバレるのも嫌だし、明日なんて声をかけようか考えとくじぇ……」 【京太郎、風邪をひく】 京太郎「う、あ……朝か……」 京太郎「なんだ、身体ダルい……起き上がれねえ……」 京太郎「母さーん、ちょっと来てくれー……」 ――…… 咲「えっ、京ちゃんが風邪?」 優希「そうだじぇ、熱も結構高いらしくて電話でもうんうん唸ってた」 咲「あんな事があった次の日に風邪って京ちゃんらしいと言えばらしいね……」 優希「あんな事……うっ///」 咲「あっ、変な事言ってごめんね」 優希「べ、別に構わないじぇ! それより咲ちゃん、今日私部活休むからよろしく頼む!」 咲「えっ、なんで……って聞くのは野暮かな。 うん、いいよ」 咲「部長が来てくれるから練習はなんとかなるし、みんなには私から伝えておくよ。 京ちゃんによろしくね」 優希「ありがとう、咲ちゃん!」 ――…… 京太郎「38度5分……まだまだ引きそうにない、か。 最近ネト麻やってそのまま机で寝ちゃう事も多かったからな……」 京太郎「それにしても、一昨日からの寒気とか昨日顔がずっと熱かったのは熱があったからだったのかよ……」 京太郎「よりによって昨日じゃなくてもいいだろうに……変に悩んだ俺が馬鹿みたいじゃないか」 京太郎「ダルいなあ……どうせ何も出来ないんだし寝るとするか」 京太郎(優希のやつ、どうしてるんだろうな……) ――…… ピンポーン 京太郎「Zzz……」 ピンポーン 京太郎「Zzz……」 ……ガチャッ 京太郎「……んうっ?」 パタパタ 京太郎「母さんか?」 ガチャッ、ギィィ…… 京太郎「母さん、どうかした……あ」 優希「えっと、お、お見舞いに来たじぇ」 京太郎「優希、来てくれたのか……あれ、まだ部活やってる時間じゃないか?」 優希「京太郎が心細いと思って休んできた! どうだ、誰もいなかったし愛しの優希ちゃんが来て嬉しいだろう!」 京太郎「……ああ、嬉しいな」 優希「えっ!?///」 京太郎「なんだよ、その反応」 優希「い、いや、まさか素直に答えられるとは思わなくて……」 京太郎「病気の時くらい素直になるさ……照れ隠しする余裕もないからな。 そういえば誰もいないってお前どうやって入ったんだ?」 優希「京太郎のお母さんから緊急用の鍵の隠し場所を教えてもらってるからな!」ドヤァ 京太郎「なにそれ、俺知らない」 【ただ遊びたかっただけ】 優希「京太郎、頭なんか抱えてどうしたんだじぇ。 もしかして頭が痛いのか?」 京太郎「いや……確かに頭の痛い問題は発覚したけど、本当に頭が痛いわけじゃないから心配するな」 優希「本当に? どこか痛むとかそういうのはないのか?」 京太郎「大丈夫だって。 まあ熱はまだあるし身体もダルいけどさ……あっ、体温計取ってくれないか?」 優希「これか?」 京太郎「サンキュー」 優希「そういえば京太郎、ご飯とかはどうしたんだ?」 京太郎「さっきまで寝てたから何も食べてない。 食欲もあんまりないしな」 優希「それはよくないじぇ! こういう時はちゃんと食べなきゃダメだってのどちゃんも言ってたじょ!」 京太郎「わかってはいるけどさ……んっ、38度ちょうどか」 優希「まだ高いな……よし、わかった。 ここはこの私が京太郎のご飯を作ってやろう!」 京太郎「え゛っ」 優希「遠慮はいらないぞ、これでも少しは練習したからな! 京太郎はせいぜいお腹を空かせて待ってるんだじぇ!」 京太郎「いや、待て、待ってくれ……!」 バタンッ、パタパタ…… 京太郎「マズい…今の弱ってる体で前に食べたようなの食わされたら、俺死ぬかもしれない。そ、それだけはなんとか回避しないと…!」 カピ『キュー』 優希『あっ、カピじゃないか! どうしたんだ、スカートくわえられたら先に進めないからはなしてほしいじぇ』 カピ『キュー……』 京太郎「カピ!? そうか、カピのやつ俺を助けるために優希を止めようとしてくれてるんだな」 京太郎「恩に着るぜカピ、元気になったらいつもよりいっぱい餌をあげるからな……!」 カピ『キュー、キュー!』グイグイッ 優希『うわわわっ!? そ、そんなに引っ張っちゃダメだじぇ、カピ!』 カピ『キュー!』 京太郎「よし、いいぞ。 そのまま優希を引き止めるんだ……母さんさえ帰ってくれば優希が料理をする必要もなくなる!」 優希『まるで私を行かせたくないみたいだじぇ……だけど諦めるほど私はヤワじゃない!』 カピ『キュー!?』 優希『ははは、乗っちゃえばこっちのものだじぇ! おっ、なんだカピ、私をキッチンに連れて行ってくれるのか!』 カピ『キュー♪』 優希『じゃあ出発進行ー!』 カピ『キュー!』 京太郎「……」 京太郎「ははっ、カピはただ遊びたかっただけだったのか……」 【たがはとうに外れてる】 京太郎「どうする、どうすればいい……このままだと俺が腹をこわすのは確定だ」カタカタ 京太郎「布団にくるまってるせいで部屋の外で何が起きているのかわからないのがさらに怖さを引き立たせるぜ……」 優希「京太郎ー、おかゆ持ってきたじぇ!」 京太郎「ああ……」 京太郎(もう覚悟を決めるしかないのか……あれ?) 京太郎「見た目は、美味そうだなこれ……」 優希「むっ、今のはどういう意味だじぇ! 言っただろ練習したって、私は日々成長しているのだ!」 京太郎「確かに見た感じは成長したな……だけどやっぱり食べてみない事には」 優希「なら食べてビックリすればいいじぇ!」 京太郎「わかったわかった……んっ、レンゲがないぞ?」 優希「レンゲならここにあるじぇ」 京太郎「ああ、じゃあそれをこっちに……」 優希「あーん」 京太郎「」 優希「ほれ、早く口を開ける」 京太郎「別に自分で食え……」 優希「いいや、ダメだ! さっき布団に潜ってたしキツいんだろ? こんな時くらい私に甘えるんだじぇ!」 京太郎(こりゃお前の料理にビビってたとか言えないな……) 京太郎(かといって他に上手いいいわけも思いつかない……というかわざわざ拒否する意味もないか……) 京太郎「じゃあ、あーん……」 優希「あーん」 京太郎「んっ……あむっ」モグモグ 優希「ど、どうだ?」 京太郎「……美味い」 優希「本当か!?」 京太郎「嘘ついたってしょうがないだろ……美味しいぞ優希」ナデナデ 優希「え、えへへ……///」 京太郎「……で、これは本当にお前だけで作ったのか?」 優希「……」 京太郎「……」 優希「……帰ってきた京太郎のお母さんに手伝ってもらったじぇ」ガクッ 京太郎「……どうせさっきまで覗いてた母さんに自分が全部作った事にでもしろって言われたんだろ」 優希「えっ、京太郎のお母さんいたのか?」 京太郎「扉の陰にな……いつの間にか帰ってきてたと思ったら何してんだ、そんなに人の彼女に興味津々なのかよ」 優希「み、見られてたのか……なんか急に恥ずかしくなってきたじぇ」 京太郎「別に来たら見せつけてやればいいだろ……それより水くれないか?」 優希「見せつける……わかった水だな、ちょっと待って」ングッ 京太郎「えっ」 優希「……」スッ 京太郎「優希、お前何を――」 チュッ 【ある意味熱が上がる看病】 京太郎「んぐっ!?」 優希「んっ……」 京太郎「……!」ゴクッゴクッ 優希「はぁ……」 京太郎「お、お、おおまおまお前何して……!」 優希「み、水を飲ませただけだじぇ///」 京太郎「だけってなあ!」 優希「騒ぐと治る病気も治らないじょ」 京太郎「誰のせいで……はあ、もう風邪移っても知らねえぞ」 優希「大丈夫だ、私は風邪をひかないと親に太鼓判を押されてるくらいだからな!」 京太郎(それって健康体だって褒めてるのか、それともなんとかは風邪をひかない理論でバカにされてるのか……後者だな) 優希「むっ、今バカにされた気がするじぇ」 京太郎「気のせいだ」 優希「……」ジー 京太郎「そ、それよりご飯の続きをくれないか?」 優希「こっちも口移しにするか?」 京太郎「頼むからやめろ、熱が余計上がって死ぬ」 優希「はーい、じゃあ口を開け京太郎!」 京太郎「あーん……」 ――…… 京太郎「ごちそうさま……えっと水」 優希「水か! 今準備するからちょっと待って……」 京太郎「またやる気か!? そのままペットボトルで俺によこせばいいだろ!」 優希「えー、だって間接キスになっちゃうじぇ……」モジモジ 京太郎「自分がさっきやった事思い出せや!」 優希「あれは看病のためだからしょうがないんだ! さあ、覚悟を決めろ!」ングッ 京太郎「いや、だから俺にだって心の準備が――」 ――只今色々アレな事になっているので見せられません―― 優希「んちゅ……はぁ」 京太郎「お、おい優希……もう、水とか関係なくなってないか? それに冗談抜きで風邪移るぞ……」 優希「……」ポフッ 京太郎「優希……?」 優希「……別に移ったっていいじぇ」 京太郎「へっ?」 優希「京太郎のいない学校で食べるタコス、美味しくないんだじぇ」 優希「前だったらまだ耐えられたけど一歩進んだ矢先にこれなんてあんまりじゃないか……」 京太郎「……」 優希「だから、早く京太郎に元気になってほしいじょ……移して治るなら、それでも私は――」 京太郎「優希」 優希「えっ……」 チュッ 【その気持ちが特効薬】 優希「あ、えっ……///」 京太郎「……今は、それで我慢しとけ。 後そんな事言うなよ」 優希「京太郎……」 京太郎「なるべく早く治すようにするから。 万が一お前が風邪ひいたら、俺もなんか気が抜けるしそれに……」 優希「寂しいのか?」 京太郎「お前なあ……」 優希「違うの?」ウルウル 京太郎「……悪いのかよ、寂しいのが」 優希「そんなわけないじぇ! むしろ京太郎が私にメロメロだってわかって大満足だ!」 京太郎「っ、調子に乗るなっての!」グリグリ 優希「じぇぇ! 頭をグリグリするのはやめろー!」 京太郎「ああ、もうお前今日は帰れ! これ以上いたら本気で風邪移すぞ!」 優希「それはいけないじぇ! 私が風邪で休んだら京太郎が寂しくて泣いちゃうもんな!」 京太郎「このやろ、言わせておけば言いたい放題言いやがって……お前治ったら覚悟しとけよ」 優希「期待しないで待ってるじぇ! じゃあ私は帰る、また明日な!」 京太郎「……おう。 今日はありがとうな」 優希「いいってことだじぇ!」 パタンッ、パタパタ…… 京太郎「全く、これはさっさと治さないとな……」 優希『あっ、京太郎のお母さん! 今日はもう帰りますじぇ!』 優希『えっ、京太郎の事……も、もちろん! 私は京太郎の彼女だから!』 優希『明日? 京太郎が来ないならまた……えっ、京太郎が家で私の事を?』 優希『明日来たら教えてもらえる……了解しましたじぇ!』 京太郎「おい、待て、優希の奴母さんと何を――」 優希『京太郎の秘密本の隠し場所? それは気になる、いや、気になりますじぇ!』 京太郎「おい……!」 優希『そ、そんなところに隠してたのか……京太郎』 京太郎「教えたのか、おい、マジで教えたのか? というか母さん気付いてたのかよ!?」 優希『えっ、これがその中の1つ……?』 京太郎「!?」 優希『あ、うっ……節度さえ守れば別にいいって……』 京太郎「何吹き込んでんだあの親はあああ……」 優希『わ、わかった、じゃなくてわかりましたじぇ! これ読んで勉強して京太郎と……』 京太郎「なんて、事だ……!」 優希『さようならー!』 ガチャッ、バタンッ…… 京太郎「絶対治す、今日中に、治す……!」 【血は争えない】 優希「た、ただいまだじぇ……」 優希「誰もいない……今の内に部屋に戻ろう」パタパタ 優希「……京太郎のお母さんからもらったこれ、どうしよう」 優希「どうせ京太郎の事だからおっきいおっぱいの女の子がいっぱい載ってる本なんだろうな……」 優希「なんかムカつくな……このまま捨ててやろうか。 でもそんな事したらきっと京太郎怒るじぇ……」 優希「……敵を知ればなんとやら、ちょっとだけ、見てみようか?」 優希「こ、これはっ!?」 京太郎「くそっ、どれだ、どれを持ってかれた!? ある、ある、ある……あれ?」 京太郎「俺のコレクション一冊も減ってない……どうなってるんだ?」 優希「ち、小さな女の子ばっかりだじぇこの本……!」 優希「うわ、うわ、うわわわ……///」 ペラッ、ペラッ…… 優希「こ、こんな事して大丈夫なのか!?」 ペラッ、ペラッ…… 優希「~~~~!?」←声にならない パタンッ 優希「あうう、全部読んじゃったじぇ……///」 優希「き、京太郎がなんでこんな本を……あいつ巨乳好きに見せかけたロリコンだったのか……?」 優希「いいや、そんなはずない! そうだったら私のアピールは早い内に実を結んでたはずだじぇ!」 優希「でもこれ、実際京太郎の家にあった本らしいし……も、もしかして京太郎、私とこういう事したいのか……?」 優希「そ、そんなの無理だじぇぇぇ……///」プシュー ――…… 京太郎「……母さん」 須賀母「京太郎、起きてきて大丈夫なの?」 京太郎「汗かいたせいかだいぶよくなった気がする……それより聞きたい事があるんだけど」 須賀母「なあに?」 京太郎「母さん、優希が帰る時本渡してたよな?」 須賀母「あらら、気付いちゃった? ふふ、京太郎のコレクションの中でも一番喜びそうなのを渡しておいたから安心しなさい」 京太郎「いや、何を渡したんだ? 俺のコレクションは一冊たりともなくなってなかったけど」 須賀母「えっ……じゃあ、あのコミックLOって本は……」 京太郎「……たぶん、父さんが俺の部屋に隠したやつだろ。 ほら、父さん……母さんみたいな小さい子好きだし」 須賀母「」←135cm 京太郎(父さんがあんなだから俺は巨乳好きになったはずなんだけどな……血は争えないのか?) 【執念と誤解】 京太郎「……んー、よし! 熱も下がった、身体も支障が出るほどダルくない!」 京太郎「須賀京太郎、完全復活だ!」 京太郎「おはよー」 須賀母「おはよう」 須賀父「」チーン 京太郎「……母さん、父さん魂抜けてるけど」 須賀母「知りません!」プクー 須賀父「俺の秘蔵品がぁ……なんでちゃんと隠してくれなかったんだ京太郎!」 京太郎「知らねえし! つうか息子の部屋に自分の趣味のエロ本隠すなよ!」 須賀父「別にいいじゃないか、京太郎だってこっちに目覚めたんだろう?」 京太郎「違う、俺は小さい子がどうとかじゃなくて優希が好きなだけだよ!」 須賀母「京太郎、よく言ったわ! 父さんみたいに小さい子なら誰でもいいような人にはなっちゃだめだからね?」 須賀父「ゴフッ!?」 京太郎「自業自得だし俺は助けねえからな……じゃあ俺部活あるし早めに出るから!」 須賀母「行ってらっしゃーい」 カピ「キュー」 須賀父「……」ヘンジハナイ、タダノシカバネノヨウダ ――…… 京太郎「さて、急いで優希と合流しねえと……あいつの事だからとんでもない勘違いしてる気がする」 優希「あ」 京太郎「おっ、優希! おはようさん」 優希「あ、う、お、おは……///」 京太郎(あっ、これ完全に勘違いしてるわ) 京太郎「あ、あのな優希、昨日母さんに本渡されたと思うんだけど」 優希「じょ!?」 京太郎「あれはその、なんて言うか……」 京太郎(い、言えねえ……あれは俺の父親の趣味とかそんな事言えるわけないだろ……!) 優希「京太郎……?///」ドキドキ 優希(京太郎、言いにくそうだじぇ……やっぱり京太郎、私とあの本に描いてあったみたいに……) 京太郎「え、えっとだからつまりだな!」ガシッ 優希「ひゅいっ!?」ビクッ! 京太郎「ゆ、優希……あ、あれは!」グイッ 優希「あ、あわわわ……ダメーー!」ドンッ! 京太郎「おわあっ!?」 優希「わ、私あんなの無理だじぇ、無理! だからその」 京太郎「ま、まて優希、話を……」 優希「~~~~!!///」ダッ! 京太郎「あっ、待て優希! 頼むから話だけでも聞いてくれよー!」ダッ! 咲「……相変わらず2人共仲いいなあ」 【2人の歩みはまだまだ続く】 京太郎「な、なんとか誤解が解けた……」 優希「わ、私は京太郎を信じてたじぇ!」 京太郎「どの口が言うんだよ……まあ、そんなわけだから家に来ても父さんには絶対近づくなよ?」 優希「わかったじょ……後これ」 京太郎「ああ、この本はきっちりこっちで処分しとくから」 優希「助かった……正直どうすればいいのか途方に暮れてたじぇ」 京太郎「本当に悪いな、父さんは母さんにしっかり締めてもら……いや、母さんもある意味同罪だから俺から2人にはしっかり言っとく」 優希「うん……と、ところで京太郎?」 京太郎「なんだよ」 優希「京太郎は、私とそういう事したいのか?」 京太郎「はあ?」 優希「い、いや、さっきは逃げちゃったし今だって出来る気はしないけど……も、もし京太郎がしたいなら」 京太郎「ばかやろ」ピンッ 優希「あうっ!? い、いきなりデコピンなんて酷いじぇ!」 京太郎「そりゃしたいかしたくないかって聞かれたらしたいに決まってるけどな」 京太郎「別にお前に無理させて今すぐどうこうしたいとは思わねえよ」 優希「そうなのか……?」 京太郎「まあ、時間はまだまだあるんだし俺達のペースで進めばいいんじゃないか?」チュッ 優希「んっ……」 京太郎「……少なくとも俺は、今はこうしてるだけで満足だぞ?」 優希「……京太郎、顔真っ赤だじぇ///」 京太郎「うっせ、お前に言われたくねえよ///」 和「……」ピクピクッ 咲「の、和ちゃん、落ち着いてね?」 和「わかっています、今何を言ったところで無駄なのは……」 和「だけど誰が来るかわからない屋上であんな事をされたら注意の1つくらいしたくもなります……!」 優希「京太郎」 京太郎「ん?」 優希「やっぱり京太郎は私の婿だじぇ!」 京太郎「は? なに言ってんだお前」 優希「えっ……」 京太郎「お前が俺の嫁になるんだろ、優希?」 優希「じぇ!?///」 京太郎「いやか?」 優希「……いや、じゃないじぇ///」 京太郎「そうかそうか」ニヤニヤ 和「もう誰かあの2人を止めてください……」シクシク 咲「もうあれは言っても治らないと思うなあ……」トオイメ 京太郎「いいか優希、お前は俺の嫁だからな!」 優希「も、もちろんだじぇ、京太郎!」 【ちょっとした未来のお話】 実況『さあ、第1回ペア麻雀大会もとうとう決勝! はたして栄冠を掴むのはどちらのペアなのか!』 咲「はあ……」 照「どうしたの咲?」 咲「私決勝棄権したい……」 照「どうして?」 咲「だって……このペア麻雀大会で勝てる気が全くしないんだもん」 実況『さあ、既に卓についている宮永姉妹に少し遅れて現れたのは今回全試合をトビ終了させた優勝候補!』 ?「緊張、するな」 ?「ここで勝てば初めてのタイトル獲得だから?」 ?「それもあるけど、相手が咲とそのお姉さんだからな……俺達のやり方が通用するかどうか」 ?「……大丈夫」ギュッ ?「えっ?」 ?「私達が負けるわけがない。 私達はこの大会を皮切りにペア麻雀無敗神話を築くんだからな!」 ?「……そうだな」 ?「頼むじぇ、あなた!」 ?「おっ、その舌っ足らずな喋り方も学生時代以来で懐かしいな……任せとけ奥さん」 実況『その麻雀はペアでこそ真価を発揮する! 』 実況【個人ではタイトルこそ取れないものの、初心者への指導力から今やテレビで見かける事も多い【牌のお兄さん】!』 実況『差し込み率はプロ内トップ! 麻雀界屈指の名サポーター! 須賀京太郎!』 京太郎「嬉しくねえ紹介だなおい!」 実況『そのパートナーは今年オリンピック東風戦部門を大会記録を大幅に塗り替えて優勝した期待のルーキー!』 実況『今回のペア麻雀大会も須賀京太郎プロのサポートで全ての対戦相手を東場でトバしてみせたその姿はまさに【東風の女神】!』 実況『この大会で夫婦そろってタイトルホルダーとなれるか! 須賀優希!』 優希「今日はいつも以上に暴れてやるじぇ!」 咲「久しぶりだね、京ちゃん、優希ちゃん」 京太郎「おう、オリンピック以来だったか? 相変わらずのほほんとしてるな咲」 咲「むっ、それどういう意味!」 優希「……こうして戦うのはインターハイ以来だな、チャンピオン!」 照「そうだね」 優希「あの時の雪辱今こそはらす! 今度は負けないから覚悟するんだな、宮永照!」 照「今度も、負ける気はない……」ギュルルルル 京太郎「積もる話は後にしとくか……やるぞ優希!」 優希「おう、サポートは任せた京太郎!」 京太郎・優希「それと言わせてもらう……」 京太郎・優希「この試合、南場は来ない!」 【えげつないプロ雀士】 実況『さあ、今回の対局もいよいよ南3局! 一位はモブAプロ! 』 実況『次いで須賀プロと続き、モブCプロ、モブBプロが大差をつけられてラスという形になっています!』 京太郎(さて、と……そろそろやるか) 京太郎「カン」 実況『おっと、ここで須賀プロがカンをしました! しかし、これはむしろモブBプロの手牌のドラを増やしてしまっていますが……』 京太郎(モブAプロの当たり牌はたぶんこれだから握り潰して……次にやる事はと……) 京太郎「ポン」 実況『須賀プロ、鳴いてモブAプロのツモ番を飛ばしました! しかしこれで須賀プロはますます和了りにくく……』 モブBプロ「あっ……ツ、ツモ! 三倍満、6000の12000!」 実況『なんとここでモブBプロが三倍満をツモ和了りで二位に浮上! 』 実況『親被りでモブAプロは三位転落、須賀プロが棚ぼたで一位に浮上しました!』 モブAプロ(くそっ、須賀プロがカンしなけりゃここまでの痛手にはならなかったのに……!) 京太郎「……」 モブCプロ(というか、須賀プロがさっき鳴かなかったらモブBプロはツモれなかった……やばくねこれ) モブBプロ(やった、二位浮上! このまま須賀プロをまくってやる!) 京太郎「ん、ツモ。 300、500」 モブBプロ「んなあっ!?」 モブAプロ「おう……」 モブCプロ「やられた……」 実況『し、試合終了! なんと棚ぼた一位だった須賀プロが最後にゴミ手を和了ってそのまま逃げきりましたー!』 京太郎「お疲れ様でした!」 モブプロ「……お疲れ様でした」 京太郎(ふう……やっぱり東場でメチャクチャにひっかき回されたり) 京太郎(デジタルの極致で早和了りされたり、嶺上開花で責任払いさせられまくる事がない卓は楽でいいわ) 京太郎「弱い奴は弱いなりの戦いをさせてもらいますってな……おっとそろそろ麻雀教室の時間だ、急がないと!」 【こっちもえげつない】 優希「ダブルリーチ!」 実況『プロ大会東風戦部門はまさに波乱の展開となっております! 』 実況『ただいま東一局四本場、ここまで和了っているのは片岡……失礼しました』 実況『須賀優希プロただ1人! 他の面子はただひたすらに須賀プロに点棒を支払わされ続けています!』 優希「ツモ! 跳満6000オールの四本付けで、6400オール!」 実況『またもや須賀プロが和了りました! いくら宮永プロなどが参加していないとはいえこれはまさに圧倒的な戦いとなっております!』 優希「ポン、ポン!」 実況『須賀プロ、連続で中と白をポン! これは来るのか、来てしまうのかー!』 優希「ツモ、大三元。 16000オールの五本付け、16500オール!」 実況『決まったー! 須賀プロ、役満を和了って他三家をトバし、見事勝利を勝ち取りました!』 優希「ありがとうございました!」 モブプロ「」チーン 優希(やっぱり京太郎がいないと速さがちょっと落ちちゃうな……) 優希「私は、私達は咲ちゃん達みたいな魔物になれないならこうやって地道に頑張るしかない……今日も京太郎と特訓しよう」 優希「あっ、京太郎の麻雀教室が始まっちゃう! 急がないと!」 ――そして、時は経ち 京太郎「いよいよ今日か……長野県予選の解説とか緊張するなー、優希も一緒とかよけいに緊張するよ」 優希「でも一番緊張してるのは……」 京太郎「やっぱりあいつらかな?」 優希「私達、この前つい本気出しちゃったし……」 京太郎「あいつらときたら人のコンビ打ちを真似するんだもんなー、あれに焦ってつい昔みたいな事しちまった」 優希「……あの子達勝てるかな?」 京太郎「勝つさ、だけどまあ……解説する時は贔屓目なしでな?」 優希「もちろん! むしろ下手な打ち方したらお説教!」 京太郎「怖い怖い……それじゃ行くか」 優希「うん!」 実況『さあインターハイ長野県予選がいよいよ始まります!』 実況『前大会は名門風越がインターハイ過去5連覇の清澄をくだし全国へのキップを手にしたが、落ち目の清澄はどうなるのか!?』 京太郎「好き勝手言うよ……清澄は元々5連覇を始めたあの時代がすごすぎたんだ。 その後も正直あの時代には到底及ばなかった」 優希「でも今年はきっと違う。 だって今年の清澄には」 京太郎「身内びいきなしでも強い俺達の子供達がいるんだからな」 カン!
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36 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 17 43 08.86 ID DYIcnQgC0 [1/2] 展開、描写が適当な物になってしまうのが安価スレの( 1)の良くない所と言うか まぁストレス発散用だし、イイよね!? 今回は大会を終えた頃の休息期間を描いた龍門渕のお話です。 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 38 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/21(水) 17 48 15.60 ID DYIcnQgC0 [2/2] 一「あ、京太郎だ」 京太郎「一、今日も部活か?」 一「うん。京太郎もそのつもりでしょ?」 京太郎「まぁな、さぁ早く行こうぜ」 一「はいはい」モウッ 一 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 55 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 00 11 38.47 ID yVDhusvM0 一応身体鍛えてある京太郎なんですよねぇ…… 一の好感度が30上がりました 一 好感度max 依存度108 一「えへへっ」 / ./ ;..' / i '' 、 .. i / / ム ,ン 、_ヽ __ ;; -―-''' .. / ; ' / / i ___ `; `i ヽ ,.' /i / ; / ヽ、 __ 二 =-.'-、'、 i. i / i / / ;' ; ' ; i \ヽ、 \/ i | ;' | / / ;' / ; ' .,'! ; ! i \ ヽ、 i | | ! ! ; / ! /! ;__ / ._,,/ ;'i ii ii ヽ._)' | i ! i/ / i i´! / i ;' ̄ / , ;' i / i!i i i | .',! ,' ,' , i';i '; i.‐i i-. / ; ',';' ,' ;'ゝ、i /! i | i ; , ! ' ゛' ';! 〃 ,',..' , ' ,' X .; ;'! | i ,' i |―‐- 、 ' ,..'./ .,..'; ' / /.i ! | i i! i ヽ " ,,. '/ン i i | i ii i !//// ___ , ' i i ; | i; ii'; i'; i、 `ヽ./ ,' i ;' '; .'; ', '; ','; 丶 ,- _ ///// .,' , , ;';' '; ' ; ', '; , '; |\ !  ̄フ ,, ,.' ;'i ;'' ,, ''  ̄,, ̄ \、 ''、\ \ ー-_"_ _''_., - , ' ; ' ,.' ; ' / ヽ、 i` ヽ、 ゛ / ,_ \ ,_ './ヽ,.' ;'' ./ i ,,!-‐――-`、-レ'/_`_ ヽ ,..' ,. ーーー 麻雀部 京太郎「ふーむ……ここは」トンッ 純「悪いな、ロンだ」 京太郎「ぐえーっ!」 京太郎「ビリだ……」 純「精進が足りねーぞ」 純 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 61 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 00 53 27.87 ID Y3ntRMuP0 [1/2] 純の好感度か10上がりました 純 30 純「まだまだだな」 |、 \ , | | , / ノ| | 、 // | // / | _ヽ ,.-f--〈___//|/ / /,ヘヾ | \ ノ / / ∧/! i 、 \、i 彡 / |`゛´|、ヾ ゙、 ゙、、i、 / / ゙、 匕、___ゝ | .|´ / / ‐ナ ゝう 「ヽ `|r.、|. // / ,イ/,ィ=ミ `ー'' ヘ}// / /i、 i !ヾ-' i ,ィ/ // / ハ i / | レ ゙、 / i .| \ ´ ̄ ハ_|ヾ `-、_ / Y\ / i ̄ / `iー――--,-、 ,イ 〉 | 、 / ∧ \ // ゙、 |__ ,.=-'//\| | | | / //! i | // i | i i / レ' |. / // i i i i / i | |.|\i / // 、 V | | 透華「まだまだ甘いですわね!京太郎!」 京太郎「うげっ……見られてたか」 透華「次は私が指導してさしあげますわ!」 京太郎「お手柔らかにな」 透華「わ、分かっていますわ!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 65 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 00 19.63 ID YRMZQTV10 [1/2] 透華の好感度が20上がりました 透華 好感度max 依存度108 透華「今度……二人きりで教えてあげてもいいですわ」ボソッ 京太郎「なんか言ったか?」 透華「な、な、な、な!なんでも無いですわ!」 ー==、‐、 _, -‐'´ ̄ヽ ̄`ー-,ヘ、 ゝ ' / ト、 //| \ / / | i、、! .// | i i / |.| ヽV//| | ! ./ /||```ヽ´´| |. i / ___/__リ__, )__|,ィ_ | ノ' / / / /|` | _, -ァ' ´ メr‐/=ミ、 / ,ィ==レ | / / / ,イ./ '`ー'"( ー'"!. !. i /,イ / .∧レ ヽ ; イ ヽ レ |ハ / / / 、 ,.--, ノ! ,ハ i / ハ |/ /r|` 、  ̄ ,..イノ . / !.|、 !_/ \ 、!.//\__ _, ー ヽ./ ,.ヘ リ. ヾ==' ,----) !-メ r^、 / , - ´`ー-/、 (´ / ./, -‐ ´ ,ノ ゙、 / K゙、 i / / i ヽ /'´ _, -‐ ´ ゙、_///.|.| ヽ ヽ.〈 / / 京太郎「みんなつえーなー!これなら来年は全国行けるんじゃないか?」 智紀「うん……そう思う」 智紀「だから、京太郎も頑張って」 京太郎「おう!」 智紀 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 70 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 06 35.64 ID oqpz1qs/0 [1/3] 智紀の好感度が10上がりました 智紀 17 智紀「応援してる」 | i i i i i i | i || i | | | | | | | i |.| || | | | | |. | | | i | | | | | | | | |.| | || | | | |._| z. ┤+‐‐ | | | | |.| | | _| |ュス | | ´| | | ソ リ| リ| | l | | |. | |从| | | | ! l  ̄〟 _ | | | | | |. ‐‐‐ `l lvュ 、 ´. l ;;; `ト| | | トャ | | .|l lャl d´ ̄ヤ .| ゝフリ| | | | l lヘ | |ハ l l=ソ ゝ  ̄``` .| | | |' l |. | `|// `  ̄ ̄///.| | | | / | |. | | | | | |' | |. | | ` | | | | | | | | | l l| | | | | |\ `ー‐‐ / / l | | | | | | \ / / / .| | i | i | | | \ _ </ /l | | | | | | |. | | _. ヘ` l / / | |- ‐ヘ | | | | | | |. / _く / / .| |. ヽ l | | | | | |/ // / / | |_ -‐\ l | | | | 衣「どうだ京太郎?有象無象から変わることが出来たか?」 京太郎「少しずつ……な」 衣「そうか、日進月歩する事は大事だぞ」 京太郎「分かってる分かってる」ナデナデ 衣「子供扱いするなー!」ウガー 京太郎「あ、悪い悪い」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 80 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 13 14.50 ID oqpz1qs/0 [2/3] 71 98でした。ありがとうございます(色んな意味で) ゾロ目ボーナス!!! 衣の好感度が50上がりました 衣54 衣「ふふっ分かれば良い」 衣「これからも共に歩もう」 京太郎「おう!当然だ!」 衣「見守っているぞ」フフンッ / / | | | | | | | | ト、 ト. | ! i! ハ .! ! ト. | | |ハ .! ! ! ! ! ! ト. .ハ.! ',.!ハ |,|斗 | | | | | ! | .| | | | | | | | | | | | | || !|.イ 从 i! | | i! .! ! ! | .| | | | | | | | | i!i! ! | i!/リ |/ }|| ! | !| | | / .! _|_|_|_|__」__!_!__|__/ |,リ | /イ! ,}zチ芋ミxリ| ,| 从! リ }' .| | i!.八 { .N .|/`77 i! / rイ ハ }} |/ | //' |イ .∧ i! i! ,_z≠乞卞ミx' / / .う oリ ,リイ } / ! / .∧ Ⅳ〃 ん ハ / / 乂辷ン ! /イ 八 ./ / \. ヘ 《. う o リ '´ ー ' | ! ̄`ヽ.∧ / / |\ヘ.ヾ 乂辷ン 、 ハ | ヽ∧ ./ / ! `\ `¨´ / .! ! V∧ / / 厂¨\ _, / | | ∨∧./ / / \.` ー ´ . イ .| | ∨∧ ./ / \ ` ....._ / ,| | | ∨∧../ ./ \ `¨ ー┬‐< / | | | }/ ∧ 一(本人は髪色とかでお姉ちゃんの気分なんだろうなぁ……どう見ても逆だけど) 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 85 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 16 48.38 ID oqpz1qs/0 [3/3] 京太郎「バイトするか」 京太郎「なんのバイトするかな」 1.執事雑用 2.土方 3.雀荘 安価下4 93 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 24 50.27 ID fQSD3kSk0 ハギヨシ「来てくれましたか」 京太郎「はい!」 ハギヨシ「それでは、雑用を教えますね」 京太郎「はい!」 ハギヨシ「いきますよ、京太郎君」 ーーー 京太郎「土方よりも疲れた……」 ハギヨシ「こっちが本業ですからね」 京太郎「?」 ハギヨシ「さっ、本日のお給与です。どうぞ」 京太郎「ありがとうございます」 京太郎「……?」 「あ……」 京太郎の事を見かけたのは? 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 96 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 28 33.72 ID CnRRqRRw0 [1/5] 透華「上手にやっているみたいですわね」 ハギヨシ「はい、京太郎君は筋が良いですよ」 京太郎「へへっ」 ハギヨシ「集中力もかなりの物です」 京太郎「そこまで褒められると……」タジッ ハギヨシ「全て事実ですよ」 ハギヨシ「運動神経もかなり良いですね、昔に何かされてましたか?」 京太郎「あぁ……ハンドボールを少し」 透華「ハンドボール!?意外ですわね」 京太郎「へへっよく言われるよ」 透華「もうハンドボールはやらないのかしら?」 京太郎「まぁ……色々あってな」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 100 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[ ] 投稿日:2014/05/22(木) 01 32 04.66 ID CnRRqRRw0 [2/5] 透華の好感度が10上がりました 透華 好感度max依存度108 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 105 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 35 17.01 ID CnRRqRRw0 [3/5] 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 115 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 41 50.59 ID j6cv7N8k0 [1/3] 透華の好感度が10上がりました 透華 118 透華「なんの用でしょう?」 京太郎「いや、全国行けなくて落ち込んでるかと思って」 透華「落ち込んでなんかいませんわ!」 透華「京太郎が気にしてはいけませんわ!」 京太郎「そうだなー俺なんか初戦負けだし」 透華「……」 透華「京太郎は頑張ってましたわ……」 ボソッ プツッ 京太郎「あ、切れた」 116 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 43 38.87 ID j6cv7N8k0 [2/3] 元々一日の終了時に電話三回やる予定でしたので、あと三回電話 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 126 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 49 42.93 ID j6cv7N8k0 [3/3] ともきーの好感度が10上がりました 智紀 27 智紀「もしもし……」 京太郎「お、智紀」 智紀「どうしたの?」 京太郎「相談があってさ」 ーーー 京太郎「意外と親身に聞いてくれるんだよなぁ」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 140 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 01 59 56.68 ID +eJzfApi0 [1/6] ネリーダヨ ネリー「京太郎!!」 京太郎「ん?」 外人? 京太郎「誰だ?」 ネリー「とってもひさしぶり!」 ネリー「忘れたの!?」 京太郎「……」 京太郎「誰だ」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 145 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 02 03.67 ID +eJzfApi0 [2/6] 京太郎「宗教の勧誘は間に合ってます」 ネリー「ちょっ!」 プツッ 京太郎「物騒な世の中だな、本当」 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 156 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 07 02.95 ID LoSpiG6s0 [1/4] 衣の好感度が10上がりました 衣 64 衣「もしもし」 京太郎「本当に携帯持ってたんだ……」 衣「愚弄するではない!私とて当然持っている」 衣「ふふん」 京太郎「嬉しそうだなぁ……」 一日が終了しました 160 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 10 20.36 ID LoSpiG6s0 [2/4] 京太郎「おはよう」 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.部活 2.サボる 3.自由安価 安価下5 169 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 14 46.84 ID fWEyjbcM0 [1/3] 京太郎「よし、頑張るぞ!」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 安価下1 172 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 16 40.17 ID fWEyjbcM0 [2/3] 純「おーっす、先来てたのか」 京太郎「おう!」 純「ほれ、牌譜だ」 京太郎「サンキュー!」 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 177 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 19 35.40 ID fWEyjbcM0 [3/3] 純 40 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 182 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 22 39.04 ID +eJzfApi0 [3/6] 京太郎「街をウロウロするか」 ーーー 京太郎「と、言ってもな、誰もいないんだよね」 京太郎「ん?あれは?」 0~20 優希 21~40 まこ 41~60 久 61~80 和 81~99 咲 ゾロ目 鶴賀のヤンデレもしくはゆみ 185 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 24 39.26 ID +eJzfApi0 [4/6] 優希「お、お前は咲ちゃんの幼馴染だじぇ」 京太郎「話は聞いてるぜ、タコスが好きなんだってな」 優希「ふふん、今度食わせてやる」 京太郎「遠慮するよ」 好感度判定AND上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 25 57.60 ID +eJzfApi0 [5/6] 優希の好感度が20上がりました 優希 63 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 193 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 29 32.46 ID +eJzfApi0 [6/6] 京太郎「雀荘に行くか」 ーーー roof top 京太郎「まあやっぱりここになるか」 まこ「いらっしゃい」 京太郎「あ……」 まこ「ん?あんたは咲の幼馴染の京太郎じゃったか?」 まこ「まぁゆっくりしていきんさい」 京太郎「はい、ありがとうございます」 京太郎「さて、どの卓に座ろう」 0~20.ちっちゃなプロが居る卓 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99.アラサー 196 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 02 32 13.57 ID Y3ntRMuP0 [2/2] 今日の分は終わりです はやりんこそは素晴らしい風をおこせると期待 そろそろテルーの物語を完結させたいですね ゆみのルートも完結させたい気持ちがある シロもハッピーで完結させてあげたい (ヤンデレが邪魔をしないとは言っていない) 208 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 09 07 07.85 ID d1A15eMN0 京太郎「よろしくお願いします!」 はやり「うんっ☆よろしく」 ーーー 京太郎「」 はやり「弱いねっ☆」 京太郎「強すぎです」 まこ「そりゃあ……勝てるわけはないのぉ」 ーーー 京太郎「」 はやり「☆」 ーーー 京太郎「あのプロでしたか……」 はやり「うんっ☆そうだよ」 好感度判定 AND 上昇安価 下1.はやり 下2.まこ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 222 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 16 08 51.30 ID k/5s3Om90 ゾロ目ボーナス!! まこ 好感度max 依存度max / . . . . . /ヽヽ .//| . . . . .ヽ . . . . . ヽ ノ . . . . |``゛゛´""'' | . . . . . . | . . . . . i i´.. .. . . / | . . . . . . . ! i _ノ . . . . ;<_ 、 .... .... \ . . .! i;ハ . i. i _ヽ __.>、 . . . . ..| . . | ! |;ハ !f' r ヽ _´__i ; ; ヽ . . !. . | ! b i)_i´ '"f' ヾ、 ノ! ハ| . . ゙、 /ィ. . ゙、 ! ゝンi´h !. P ノノ!. レ ノ . .i、. i. i;ハ. !ーy' ,ィ' .i h゙、 `ー‐ 'ノ ノ .ハ! ヽ i / .i/ | ||`ー--‐'/ ̄ / / / レVノ | イ , ;;; /;人 i | |-‐'´ .|_" '" ゛ ._| / トミ 、_ ,/ ̄ . . ._)_ / | . . . .`ー-、 . ゛、 . . . /__ . .`ヽ_/iー-、 -‐-i . . . . . . . . . . `ー-,、 京太郎「はやりさんも行っちゃったし」 京太郎「俺も帰るか」 まこ「サービスじゃ」コトッ 京太郎「アイスティーですか。ありがとうございます」ゴクゴクッ 京太郎「っっ!」 ドサッ 226 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 16 12 44.96 ID CnRRqRRw0 [4/5] 京太郎「ここ……は?」 清澄? 全国大会? 皆が居る……! 京太郎「咲……?」 和「咲さん」 咲「和ちゃん」 京太郎「おい!!」 シーンッ 京太郎「どう言う事だ!無視すんなよ!」 まこ「……」ポンッ 京太郎「染谷先輩……」 まこ「お主の事は誰も認識しとらんよ」 239 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 00 16.99 ID OQwk1hmt0 [2/2] 京太郎「どう言う事だよ!?」 京太郎「だって俺には龍門渕の皆が居て、麻雀部で……」 まこ「お前さんは元々は清澄の生徒だったんじゃよ」 まこ「元々お前さんはこの世界の住民……」 京太郎「な……な……」 まこ「この部活でも空気のような存在」 まこ「こっちが本当の京太郎じゃよ」 京太郎「ふざけるな……ふざけるなぁ!!」 まこ「これでわしだけの物じゃな、京太郎」ニコッ まこ「これから何が起こるのかも、何が始まるのかも、何をするのも誰にも興味も認識もされない」 京太郎「そ、そんなっ……」 まこ「ずっと一緒じゃ」ニコッ 京太郎「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」 240 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 04 32.54 ID ZhJQZYCL0 [1/2] 一ヶ月後 「知ってますか咲さん」 「どうしたの?」 「須賀君が自殺したらしいですよ」 「京ちゃんが!?」 「えぇ……」 「悲しいですね」 「そうだね」 「麻雀部に行きましよう」 「うん、行こう」 カンッ 248 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/22(木) 19 22 18.05 ID YRMZQTV10 [2/2] 存在をキンクリされた京太郎だったとさ チャンチャン つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13 302 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 00 41 47.71 ID cBXoxg7D0 シロ 58 エイズリン max 胡桃 51 塞 58 豊音 26 頑張りましょう 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね(二回目) 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20白望 21~40エイスリン 41~60胡桃 61~80 塞 81~99 豊音 安価下1 308 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 00 49 29.73 ID 4g6FeT+H0 白望「ダルッ……」 京太郎「……」 道端で座り込んでる…… 京太郎「大丈夫ですかー?」オソルオソル 白望「……」 京太郎「?」 -- >  ̄ ` 、 __ / ム __ `/ ヽ _ ム > | '' < ,' お ,´ -- ` > ´ ..-||  ̄T ニ二 ! .ん | ヽ / Y 。 || i | -―― | ぶ | \ , 乂 ||/ =- / し | ヽ. / 〃/  ̄! て | / ` / -‐ ''"/ ', : | ヽ l !} i/ ∧. : / l ', __ 〃| / 、___/ } | / 、 Y 。 || //! イ / ,' ! ̄ \ \ 乂 || 〃 イ/ ' / 、\ \_ \ ||// / / / ヽ \ ´ ヽ>x / ./! / /ヽ 、 / \ ヽ ー、 / / / / ヾ 、 / ヽ / ー‐/ 〃 / / ' .{/ヽ } } !ヽ. / |!〃 !∥ / 从 | |! l j リ } 京太郎「えっ?」 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 319 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 05 06.50 ID uclcytju0 白望の好感度が30上がりました 白望88 京太郎「どっかで会ったことありますか?」 白望「ナンパ……?」 京太郎「いやいやいやいや!!そんな訳無いですよ!」 白望「そう……」 ーーー 「……」 「……」 _ / |ハ i . ,´ j [ | 斗ー┼ぃ」 i i , { { _j斗 i| i 」 八」ft| |、 i |ハ [ ィ 仆八 || j抖汽j「f対 沁 | l{ 小 人れj「外、」 rJ 「 仆 扞仆辻 、 | 乂対 rJ | 乂 _ツ] 「 个イ丁 \L ]人乂ツ ,.,.,., Lノ [ ‘, 「 |小 .,.,., ' i 厂 ! ‘, 〔 ¦い 、 ノ ,| 〔 ¦ ;込、 仆 { , ゙、 ,; | 「 > .,__, ィ 人 `. iト 小 , 小 」i [ rt]___彡 ⌒ヽ ぃ, L, ト; /_ノ 八iト〔 jLリ汽,厂「 沁 匕L _j「リノ イ{ _j斗ャヒ ¨ア/ j圦 t┐ _彡ノ丿 ~^ __ ‘'廴」 i 〈 イ _⌒L戎r‐‐匕 /^ ¨¨丁 r==や-や==┬‐. ア入 j广Y^ 圦 坏 ケ¨¨ケ 坏'/, ノ i{ , r イ /, ,} '/  ̄ ̄ __ '//, ,'^ i ∨ /人 イ _j 」 ^j '/ - - - - '//, ´ 〉’ / 〃 ハ\ 八ア ; ` '/ - - - - '//,. , ,´ ^ 、,_j L..」 Ⅵ ,′ } '/ - - - - '//, / / ヽ|/ } 321 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 11 33.24 ID IiAe2jf50 [1/2] 放課後 誘われたし、麻雀部に行ってみるか。 京太郎「うわっ」 皆可愛い…… 「!」 エイスリン「キョウタロウ!」ギュッ 京太郎「うわっ!」 京太郎「どちら様ですか!?」 エイスリン「……」ギュウウウ 0~20 エイスリンの スタンガン! 21~99 特に何も無かった 325 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 09 16 29.01 ID bVWgxZUr0 [1/2] エイスリン「スキッ」 チュッ 京太郎「えぇ!?」 豊音「うわぁーー凄く熱々だよー」 京太郎「わわわっ……!」 京太郎「そんなんじゃありませんから!」 エイスリン「……」 豊音「えー?そうなんだね」 豊音「シロから話は聞いてるよーよろしくね」 ´ -=ニニア´ ニニニニニニニ\ \ニニ {\ニニニニニニニニ /\ \ ニニ\\ニニニニニニ/ ヽ /`.、ニニ\ -=ニニニ/ } / | | / -=ニ=- -=ニ{ {,.ノ <| \ 人 .V 笊| ‐=ニニ └'^ー――┘ニヽ \ ^ゞ| i x=ミ __‐=ニニニニニニニノ. xf爪〈 |八 . }ツ厂 | .⌒´ |/\ 〉 、 _\ ` \ | i . |ニニ,ハ___ < ト | i ..\. /l/ / /f´ } / l ト、 .\ / /ニ〉、/∧r‐=≦ / |=∧! .\ ...\ / //, 斗辷| /ニ /ニ|ニ乂_,ノ^Y .\ .... ー‐=彡 / // //└‐く-=ニニ ′/-=ニ/ニ| . ニ=- ..、 /. , く/| //-=ニニニ/-=ニニニ, -=ニ| . ニ=- \. /. |ニ∧| .′ニニニ {ニニニニ/‐=ニニ | .、 \ .\ /. 八ニ,∧L{ニニニニニニニニ,/ ニニ∧ .\ \ .. /. // `゙ヽニ\ニニニニニニニニ|ニニ/ニ} .\ ヽ . /. / 〉、 ニニニニニニニニ| 〉,ニニニ .\ i | 〈 / ∧\ ‐=ニニニニニニ| ∧ニニニ .. | | 八 .. / / /ニoヽ-=ニニニニニ八 ∧ニニニ -―-ミ、 ト、 . | ; \\_ / ∧ニニニ〉ニニニニニニ \ .ニニ∧ニ=‐-〈 | . ,ノ ′ `⌒Y / |\‐=∧ニニニニニニニ ハ.ニ/ニ〈 /ニハ | ../´ _,ノ / |ニ`Yニ\ニニニニニニニ∧ニニ〈/ニニ| ; . i ′ ニニlニニ \ニニニニニ//∧ニニ〈/ニニ∨ i . | | ニニ| lニニニニ≧=‐‐=≦ニニ,/∧ニ゚o,〉rnニ'. | | ' . L|ニ| lニニニ\ニニニ=-‐=ニニニ\´ )ーぅニ} | l | 乂___, |ニ| lニニニニ丶ニニニ=-‐=ニニニ ≧=く/ ; l | |__ニニニニニニニ\ニニニ\ニニニ|_/ /. ハ | \ニ\‐=ニニニニ`、ニニニ\ニ /´ /. / ,リ 337 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 43 34.47 ID IiAe2jf50 [2/2] ゾロ目ボーナス 豊音の好感度が50上がりました 豊音 76 塞「仲睦まじいね」 京太郎「おお……」 凄くいい腰をおもちで…… 塞「よろしくね、シロから話は聞いてるよ」 白望「……」グテーッ 京太郎「よ、よろしくお願いします!」 塞「あはは、かしこまらなくていいよ」 . / . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . < { . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . .〉. ∨ . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\/ | . . . . . . . .l . . l . l . . . . l . . . . .l| . . . .}_」Lノ | . . . . . . . .l . . l . l . . . . l . . . . .l|__/- |. . . | . . . . . . . .|_从_l\_l\__八´ ___| . . .\ |. . . . . . . . . . __ -‐ ィ刈 i| . . . . . \ | . .| ∧ . . . . .´ __ l炒 ! . | . . . 〈\ _ | . .l { ∧ . . . . . __,彡'^` . .| . . | . . . . |\\ { ‘, | . .八___, . . . . \ . . ' 八 .| . . . . | ', \/\l |. . . . . . . . \ . . . . \ ___ ノ /. |. . | . . . .八 ', / -ヘ. 八 . . . \ . . . .\ . . . . \ ___/―┘ノ__/ . ー┴┐ \ . . . \__/´ ̄ `ヽ〉/--、_ | 々〉  ̄ ̄ /-―‐ 、 //∨_\ \ | ∨ / \/====}} \ \ | ‘, / } \ {{\ \ \ i ノ { \ \\\ \ \___/ / { \ \\l \ ,/ / {\ \ \| \/ / {\\ \ \ / / \ ∨ \ \ / ./ / ∨ ∧ __彡へ}/ , / ∨ ∧ - ´ / , '/ / ∨ ∧ / __\ /l/ / \  ̄ ̄ \ / l / ∨ / \_/ | / ∨ / -‐ . / 〈/ -‐ ∨ { -‐ / . / / \n / / \^ / / \__ 〈 / } \ / \ /\ / ̄ ̄ ̄} / | \ / l\ / / / | |i\ / l |\ /  ̄ ̄ ̄\. / | |i \ / \ l l \_ / \ 〉. 〈 | |i  ̄ \ \ \ \ \ / ∨ | |i | \ \ \ \/⌒∨ /\八 |l | 〉 /} / ̄ ̄ | / \ 八 { 斗 ''" ̄  ̄ |. /  ̄ ̄ ̄ /´ | | 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 342 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 51 49.18 ID WO3R5wI70 [1/2] ゾロ目ボーナス(震え声) 塞の好感度が50上がりました 塞 好感度max 依存度108 塞「ふふっ……よろしく」 胡桃「ほんわかしてるね」 豊音「いつもの事だよー」 白望「……」 胡桃「シロ!」 白望「……?」 人 / { / .! | \ 、 \ ヽ __ > {/! イト、{~ {~-\ ヽ ヽ } }、 . 八 ┬‐┬\_N _____ヽ } } } ./ ヽ ・・・・・・・・ ノィ / {! ゝ-' ! .ノ` /イノY 丶ヽ ( イ l '' , ,,¨ | } ト } ) i { .人 / } }/ V、 { .丶..-...==..ュ. ィ ~ }ヽ / ) ... ´ ` イ ノ ノ / /}./ . / /! ヽ彡イ / / / , ! , ∨ .' ト l! l | / l 斗ヤl ., < 充電充電! y | 从 ミ ! !/´ |/ |/l } ! //>、 / l /んム` /んムY/ノ l// ヽ / l | l 辷 ソ 辷ソ l ;' !イ ', . / l | | ,, ,, l , ,イ , ' i ! ゝ ┌ ┐ l ,' //! , / | | _> __ ィ / '_ ;;///イ / .',. / |/////,-| _,,! //´/////} ハ /___ |./>イ 〉 ´ .〉、_ ///////l ヽ \ ヽ三 x>´///! /Y ', /////ヽ、////! _ヽ ┤ /´ |/////!/小 V //////ヽ/! _ ≦三イ |./ |//// /! /////// | Lイ |三__イ 胡桃 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 347 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 12 57 27.68 ID WO3R5wI70 [2/2] 胡桃の好感度が20上がりました 胡桃 71 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 354 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/23(金) 17 55 11.41 ID f9yoD/8M0 京太郎「よーしっ!雀荘いくぞー!」 ーーー 店員「いらっしゃい」 0~20.ちっちゃなプロが居る卓 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99.アラサー 359 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 31 03.37 ID q6q7KNDq0 [1/4] 咏「ふーん……面白い奴が来たねぇ」 咏「知らねーけど」ニカッ 京太郎「!!」 こ、こ、こ!!! この人は!! プロじゃねーかよ! サイン後でもらおう。 ーーー 京太郎「」 咏「弱いねー」 京太郎「あばば」ブクブク 咏「あはは、泡吹いちゃってるよ。分かんねー」 /.............................................\ ............. ..................ヽ /...........i l l l ................ハ ′ / i | | |ト ................ i......i i i | | '⌒ヽ i i........i |..... 匕丁j |/ ハ =- ヾ ヾ | | ......| |i ...| i { |{_V⌒" ´_斗=tV ハ... |l |i ...| 从i |⌒ r七ぅ j | {.....Ⅵl |ト..1 ハ」ト=彡 乂_ ソノ 廴7... |l !{ ヽ / ヘヾ とつ/....... }|l |{ vヘ 从}} `~' /....... /八 _ ヾ {ト=- r=≦.............__彡 / \ / \ />=ミ=彳 ニ=- ¨/ 人 \ . / ※ i ∨ / /※r 7´ ̄/\/〃⌒ヽ ヽ 「i ※ 1※V{ / 〃 _У r=' ※ .\ ※ ト- |入 ※ ノ ヾ f´/`7//ト\ j ヽ. | |{ 〉 イ ※ ※ | {/イ※i 〉〉※ / ※ \! 0~30 小 31~60 中 61~99 大 363 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 54 43.16 ID tmA54kM40 [1/3] 初期好感度 94 30 咏 好感度 MAX 依存度 124 咏「君、かっこいいねぃ」 咏の扇子が京太郎の唇に触れる。 まるでこれから口付けを交わそうとする恋人同士のように顔が近い、吐息が鼻を撫でる。 咏「これからも連絡をくれたら教えてあげるよ、麻雀」 京太郎「は、はい」 大人の女性の掌の上で踊らされる感覚。京太郎はそれを初めて知る事になった。 咏「ふふっ名前は?」 京太郎「す、須賀京太郎です」 咏「私は咏。よろしくねぃ」 京太郎「は、はいよろしくお願いします。三尋木さん」 咏「咏って呼んで」 咏「私達の間に苗字は必要無いって、分かってるからねぃ」 京太郎「?」 ´ ` 、 / \ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. 丶 . . . . . . . . \ . . . . . . . 、 / . . | . . . . . ¦ . . \ . . \ . . ` . . . . .| . . . . . | i . , . . . . . . . , ; . . . . . .| . . . 、_|__j_|ノ|ハ . . |i . . l i. .. .. |. . .| i . . . . ..| i | 人 ⅰ . |i . . i | | | . i. |. . .|八 . . . . ∨i,x圻幵竹, . |i . . | | | | . i. |/l ∧ . ___ノ 〃 トィ/f心| . |i . . | | | | . i. | . ァヒ扞ト′ _)ツ| . |i . . | | | i . . i. | 爪 トィ心 ,,, | . l/ . .. | 八 | | . i. | . |i' )ツ | ; ′ . . | \ /㍊i | i ’. ,. | . || 、 ,,, ′ ィ / . . . ノ| / ㍊i |/ V/, |i . 〈癶 ーく ノ / . . . / |/ ㍊i V 八 . . V .ゝ / . . . ィ/ / ァ㌻¨ \ \ . \i . \ . ≧=ー/ . . ≠≪'/ / ,ァ㌻¨。 ゚xヘ \ }≧=\------辷r< //。※゚l/ ァ㌻¨ ※/。※ハ ` / ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| | / / /。※゚.。※゚/ {※゚/ ゚| | ァ㌻¨ /。※゚〃※。※゚。※゚| |. / イ/ /※|。/。※/ {/。※゚| |¨l /※/゚/゚。※゚。※゚。※゚| ノ 咏「よろしく、京太郎。知らねーけど」 だが……実際に踊らされているのは自分だと咏は既に気付いていた。踊らせている本人は、その事にすら気付かずに間抜けな顔をしているのが不幸を呼ぶ原因か否か、分からない。 367 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 00 58 29.78 ID tmA54kM40 [3/3] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 374 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 01 06 58.11 ID m5/CDXts0 京太郎「バイトするか」 バイトだバイトだ! 金さえあればなんでも出来るんだよ! ーーー 土方「働けやおらぁ!!!!」 京太郎「ひえええええ!!!」 ーーー 土方「ほれ、今日の給料」 京太郎「ありがとうございます!!」 土方「おまえ筋が良いからな、次来たら遠方の仕事も回してやるよ」 京太郎「はい!!ありがとうございます!!」 遠方の仕事なんか行く意味無いだろ。 ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 それにしても電話帳に知らない人が居るのはなんでなんだろうな、暇潰しにかけるのもいいかも知れない。 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 385 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 01 15 58.46 ID 85PMFPjk0 [1/3] 豊音「もしもし?」 京太郎「豊音さんこんばんは!」 豊音「うわ!びっくりしたよー」 京太郎「折角電話番号を聞いたので、かけてみました!」 豊音「ありがとー」 京太郎「これからもよろしくお願いします」 豊音「うん。よろしくー!」 豊音の好感度が10上がりました 豊音86 ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 403 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 02 50 38.68 ID 7yXjkWAi0 どくんっ 胸が大きな音を立てた。 prrrr ほんの5秒前のくだらない遊び心、それがぐしゃぐしゃに崩れた。 たった一回のコール。 そのコールの音で、やってはいけないことをしたのだと気付かされたのだ。 もう、戻れないのかもしれない。 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ 手が震えていた。 だが、手は携帯を離す事が無く。 耳は声を聞き逃す事が無かった。 「ーー久しぶりやな、京太郎」 405 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 02 55 24.69 ID MBQZdGPS0 洋榎「なんや、覚えとらんのか?」 京太郎「あ、はい」 洋榎「ふふっ……相変わらず面白い奴やな」クスクス 京太郎「どちら様でしょうか?」 俺の声が震えてるのに対して、電話相手の声はとても嬉しそうだ。 洋榎「安心しぃや、これから沢山思い出させてやるさかい」 洋榎「な?」 0~30 電話を切る 31~40 電話が切れない 41~60 通報 61~99 話を聞く 416 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 05 17.81 ID 5SggA6DQ0 [1/4] プツッ ツーツーツーツー 京太郎「はぁ……はぁ……!!」 ーーー 洋榎「……」 洋榎「めげるわ……」クスッ ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 32 05.23 ID FWTMcChu0 ゾロ目ボーナス 白望の好感度が50上がりました 白望 好感度max 依存度138 京太郎「よし、シロさんに電話するか」 prrr 白望「!!」 今日会った時には薄々と思い出していたのかも知れない。 京太郎「もしもし?」 白望「京太郎……久しぶり」 涙がこぼれそうになった。 最愛の人とまた出会えるなんて、劇的だ。 京太郎「???」 でも……聞きたいことがある。 震えた声で聞く、不安と共に。 白望「覚えてる……?」 京太郎「……」 俺は…… 重要なコンマAND安価 1.思い出せないけど、詳しく教えて下さい 2.思い出せません 3.自由安価 0~50 思い出す→再びテルールート 61~99 思い出さない→安価が採用される 安価した5 435 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/24(土) 12 42 07.78 ID aWQff/BJ0 ミス シロルートでした 京太郎「?」 あ……手が滑った。 プツッ ツーツーツーツー 京太郎「……」 明日謝ろう、そうしよう。 一日が終了しました。 ーーー 白望「酷い」グスッ 白望「だるいけど明日また聞こう」 ーーー 朝 行動フェイズ 京太郎「さて……何をしよう」 1.登校 2.サボる 3.自由安価 安価下5
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. 「カン!」 「もいっこカン!」 「またカン!」 「またまたカン!」 「ツモ!」 マホ「48000の責任払いですっ!」 桜子「ロンだあああああああ!」 桜子「24300!」 優希「ロン、36000だじぇ!」 優希「これでトビだな!」 泉「あ……あ……」カタカタ 泉「ただいま…………」 京太郎「おかえりー」 京太郎「飯と風呂どっちにする?」 泉「ご飯で」 京太郎「じゃあ温めるからちょっと待っててな」 泉「うん……」 泉「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 泉「見とった?」 京太郎「今日の試合か?」 泉「」コクッ 京太郎「見てたよ」 泉「…………酷かったやろ、あんなに振り込んでもうて」 泉「負けてしもうて」 泉「かっこ悪かったやろ?私が働くから家のことは京太郎に頼む言うたのに、こんな……」 泉「こんなに情けなくて…………」グスッ 京太郎「…………」ガタッ 泉「ぅぅ……」ポロポロ 京太郎「俺は、そんなこと無いと思うぜ」ギュッ 京太郎「俺は泉が頑張ってるのを知ってる、だからかっこ悪い、とか情けないとか思わない」 京太郎「いつも感謝してるんだよ、泉には」 京太郎「感謝してもしきれないくらいにな」ギュッ 泉「京太郎……」 京太郎「俺は泉の味方だ」 京太郎「何があったって側にいる、いつだって慰めるし励ます」 京太郎「だから元気出してくれないか?」 泉「…………うん」 泉「元気出たわ!」ガタッ 京太郎「うおっ!急に立つなよ!」 泉「あはは、ごめんごめん」 泉「京太郎!」 京太郎「ん?」 泉「いつもおおきに!」ニコッ 京太郎「へへっ、こちらこそだ!」
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京太郎(牌に愛された奴らってのがいるらしい) 京太郎(咲とかもそいつらの一部とかなんだとか) 京太郎(……) 京太郎(俺も牌に愛されたい) ―部室― ガチャッ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……ありゃ」 京太郎(誰もいないのか……皆遅いのかな) スタスタ ガタ、ストン 京太郎「ふー……」 京太郎「……」 京太郎(皆が来るまで暇だな……) 京太郎「……」 京太郎「……」チラッ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎(……“牌に愛された奴ら”……か) 京太郎(俺もそんな星の下に生まれたかったな……) 京太郎(……) 牌「……」 京太郎(……ん) 京太郎(待てよ……) 京太郎(確かに、牌は俺を愛してないみたいだけど) 京太郎(俺が牌を愛したことがあったか?) 京太郎(いや、無い) 牌「……」 京太郎(……そうだよ) 京太郎(自分の事を愛してくれない奴を、愛せはしないんだ) 京太郎「……そうか」 京太郎「俺が……牌を愛すればいいんだ」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……こんにちわ」 牌「……」 京太郎「……いい天気だな」 牌「……」 京太郎「…………突然だけど」 牌「……」 京太郎「……好き、です」 牌「……」 京太郎「ずっと、好きでした」 京太郎「第一印象から決めてました」 京太郎「フォーリンラブというヤツです」 京太郎「オナシャス」 牌「……」 京太郎「……へへっ、照れるな」 牌「……」 京太郎「でも……本当の事だから」 牌「……」 京太郎「なんだよ……なになに、何か言えよ~」ツンツン 牌「……」 京太郎「ははっ、お堅いヤツだぜ」 牌「……」 京太郎「……ふっ、もう半荘ってとこか」 ―部室外― 咲「……」 和「あ、咲さんいらしてたんですか」 咲「和ちゃん、帰ろう」 和「えっ」 咲「帰ろう、今日の所は帰ろう」 ―次の日― ガチャ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……」 スタスタ ガタ ストン 京太郎「はぁ……また今日も」 京太郎「俺とお前だけか」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……ふたりきり、だな」 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……お前って、綺麗だよな」 牌「……」 京太郎「嘘じゃねえよ?嘘じゃねーって」 牌「……」 京太郎「……なんていうか、すげえ、白いし」 牌「……」 京太郎「丸っこくて、可愛いし」 牌「……」 京太郎「竹みたいに、しなやかで」 牌「……」 京太郎「鳥っぽいし……」 牌「……」 京太郎「東西南北揃ってるし……」 京太郎「最強、じゃん」 牌「……」 京太郎「……なあ」 京太郎「…………触っても……いいか?」 牌「……」 京太郎「……いいん……だな……?」 京太郎「……」ゴク 京太郎「さわ……る、ぞ」 ソッ 牌「……」 京太郎「……っ」 サワッ 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……すべすべ、してる」 京太郎「……」サワ 牌「……」 京太郎「……っふ……ん」サワワ 牌「……」 京太郎「……」サワサワ 牌「……」 京太郎「……」ピタ 牌「……」 京太郎「や、わりぃわりぃ……つい熱中しちまったよ」 牌「……」 京太郎「……いつも、乱暴に触れてただけだったけど……」 京太郎「お前を想って触れたら……」 ニコッ…… 京太郎「こんなにも……愛おしいもの、なんだな」 牌「……」 京太郎「……はは、悪かったよ悪かったって」 牌「……」 京太郎「……少しずつ」 京太郎「少しずつ……近づいていけばいいから」 京太郎「今日は……ここまで、な」 牌「……」 京太郎「……なんだよ、何か言えよ~」ツンツン ―部室外― 和「……」 優希「お?のどちゃんどうした?入らんのかー?」 和「優希」 優希「ん?」 和「帰りましょう」 優希「え?」 和「疲れてるのは彼じゃなく私なんでしょうか……いえ、帰りましょう」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「ちわす」 シーン 京太郎「また皆いないのか」 京太郎「……まあ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「そっちの方が……好都合とか思ってたり……する?」 牌「……」 京太郎「……ちぇっ、無反応なヤツー」 京太郎「…………ま、そこが……可愛いんだけどな」 牌「……」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「しっかし、今日もあっついなぁー」 京太郎「服が汗びっしょりだぜ」パタパタ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……あ」 京太郎「…………もしかして、今」 京太郎「俺のYシャツのはだけた所、じっとみてたろ」 牌「……」 京太郎「え、何」 京太郎「もしかしてお前って、むっつりさんなワケ?」 牌「……」 京太郎「おいおーい、だんまりかー?」 京太郎「いやーん、牌ちゃんのスッケベー」 牌「……」 京太郎「ははははっ、冗談だって!悪かったよ、そんな怒るなよ」 牌「……」 京太郎「だから悪かったって言ってるだろー」 牌「……」 京太郎「……えい」ツン 牌「……」 京太郎「……何か言えよ」 牌「……」 京太郎「……もしかして、本当に怒った?」 京太郎「…………ごめん、な」 牌「……」 京太郎「……つい、さ」 京太郎「好きなヤツには……ちょっかいだしたくなるんだよ」 京太郎「……お前の事、本当……好きなんだ」 牌「……」 京太郎「……」 ソッ… ギュッ 牌「……」 京太郎「ふふ……冷たいヤツだな……」 京太郎「ま……でも、丁度いいのかもな」 牌「……」 京太郎「この俺の……すげえ、熱い想いと」 京太郎「お前の冷たさで……きっと、丁度いいんだよ」 京太郎「二人で、一つなんだ……俺達」 ―部室外― 優希「……」 まこ「お?なんじゃそんなところで」 優希「先輩、帰ろう。帰りましょう、本当、冗談抜きにして」 まこ「どうしたんじゃ、ってか口調おかしい」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「おーっすっす」 シーン 京太郎「……おはよ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「寂しかったか?」 牌「……」 京太郎「……素直じゃないヤツだな」 京太郎「……」 京太郎「俺は……寂しかったよ」 京太郎「お前に…………会えなくて」 京太郎「………………寂し、かった」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……なぁ」 牌「……」 京太郎「あのさ……」 牌「……」 京太郎「お前、お前ってさ……」 京太郎「他に……好きなヤツとか、いるのか……?」 牌「……」 京太郎「やっ、あの、違うんだ、なんていうか、その、さ!」 京太郎「……なんていうか」 京太郎「…………お前、結構、素っ気無いっていうか」 京太郎「なんていうか……無機質っていうかさ……もしかして……」 京太郎「……俺の他に……好きなヤツがいるから……そんな態度、なのかな、とか、思ったり、したワケ、です。はい」 牌「……」 京太郎「……そ、そうなの、か?」 牌「……」 京太郎「……な、なぁ、なんとか言ってくれよ」 京太郎「不安になるじゃんか……」 牌「……」 京太郎「……っ!」 京太郎「何とか言えよぉっ!」ガシャーン!! 牌「……」ガラガラ 京太郎「お前がそんな……思わせぶりな態度じゃ……」 京太郎「もう……俺……!」 京太郎「もっと……もっと、お前の事、好きに……なっちまうよ……!!」フルフル 京太郎「迷惑なら!迷惑だってハッキリ――……!!」 京太郎「……――え?」 牌[中] 京太郎「……」 京太郎「……この牌……」 京太郎「……え?」 京太郎「中…………って」 京太郎「……」 京太郎「えぇ~~~~~っ!!!?」 牌 [中] 京太郎「ちゅう、ちゅうって」 京太郎「俺と!?お前がか!!?」 牌 [中] 京太郎「い、いやいや!!いやいや!!嫌なわけないし!!!!」 京太郎「で、でもっ!!でもでも!……」 京太郎「………………俺、で……いい、のか……?」 牌 [中] 京太郎「わ、わかってるよぉっ!そんな急かすな!」 京太郎「お、お、俺……初めて、なんだからな?」 牌 [中] 京太郎「わかってるってば!!」 スッ 京太郎「……い、いきます……よ?」 牌 [中] 京太郎「……っ」 京太郎「あ、あの、さ」 牌 [中] 京太郎「……キスの前に……コレだけ、言わせてくれ……」 京太郎「……………………大好き」 チュッ 京太郎「……――ん……!」チュゥッ 牌「……」 京太郎「……んはっ……んぅ」チュッ 牌「……」 京太郎「……っは、駄目、止まらな……んぷ」チュパァ 牌「……」 京太郎「牌……んぅ、んぴゅ、牌っ……ぷふ」チュポ 牌「……」 京太郎「んっ、んっ、んっ……」キュポキュポ 牌「……」 京太郎「ん――…………っは」キュポキュポ ポン 牌「……」 京太郎「はぁ……はぁ……」 牌「……」 京太郎「……ごめん……なんか、好きすぎて……わからなく、なっちまった」 牌「……」 京太郎「……」モジモジ 牌「……」 京太郎「……しちゃっ……た……な」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「…………しばらくは」 京太郎「しばらくは……自分に歯止め効かなくなりそうだから……おあずけ、な」 ―部室外― まこ「……」 久「あら?どしたのまこ」 まこ「帰ろう、きっとアンタがこき使いすぎたせいじゃ」 久「えっ?な、何が?え?」 ―別の日― ガチャ 京太郎「……」 スタスタ ガタ 京太郎「ふう……びしょ濡れになっちまった」 牌「……」 京太郎「すげえ雨だよ……こんな時間なのにまるで夜だ」 牌「……」 京太郎「っくし!……あー……ん?」 牌「……」 京太郎「あはは、大丈夫だっての。この俺にかかれば風邪なんて」 京太郎「っくし!!」 牌「……」 京太郎「わかったよ……ちゃんと体拭くっての」 ゴソゴソ 牌「……」 京太郎「っと……ん?」 牌「……」 京太郎「……別にいいだろ、脱がなきゃ体拭けないし」 牌「……」 京太郎「へーへー、私がわるうござんすよー」 牌「……」 京太郎「……」ゴソ 京太郎「……」 京太郎「……何」 牌「……」 京太郎「…………何、見てんだよ」 牌「……」 京太郎「……お前、ほんとにスケベな」 牌「……」 京太郎「いや、だって実際そうじゃん!この前もさ!」 牌「……」 京太郎「俺は別に誘ってねえよ!なんだよその目!」 牌「……」 京太郎「なんだってのその冷たい態度は!っていうか」 京太郎「そうやって色目で俺を見てきて……誘ってるのはお前のほうだろ!!!」 牌「……」 京太郎「まーた御得意のだんまりですか!」 京太郎「そうやっていつもいつも――……!」スタスタ ガタッ 京太郎「わっ!?」 ガシャーン パラパラ…… 京太郎「いてて……」 京太郎「すまん、置いたバッグに躓いて――……」 京太郎「!!」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……わ、悪い」 牌「……」 京太郎「すぐ、どく」 牌「……」 京太郎「…………ごめん」 京太郎「体………………動かせないや」 京太郎「………………――お前から…………目が、離せない」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……お前」 牌「……」 京太郎「……やっぱり、肌……凄く」 京太郎「………………白い」 牌「……」 京太郎「……」 ガバァッ!!!! 京太郎「牌ぃ!!!!」 牌「」 ゴソゴソ 京太郎「牌ぃ、牌ぃっ」ハァハァ 牌「」 京太郎「ごめ、も、止まらない……!」 京太郎「気持ちっ」 京太郎「抑えらんな……っ!!」 牌「」 京太郎「はぁっ、んちゅっ」 京太郎「んはぁっ」 京太郎「牌っ、牌っ」 牌「」 京太郎「な、いいだろ?いいだろ?なぁっ」 京太郎「いいだろ!?な!?」 牌「」 京太郎「んちゅっ!!」 京太郎「ぷはっ!!!!はぁっ!はぁっ!」 京太郎「お前の、真っ白で……綺麗だ……!!」 牌「」 京太郎「う、くっ……!」 京太郎「も、駄目」 京太郎「もう、抑えられねえっ!!」 ボロン 京太郎「ふーっ……!ふーっ……! 京太郎「お前を…………抱く……!」 牌「」 京太郎「へ……へへっ……!」 京太郎「こんな時までだんまりかよ……!お得意のよぉ!」 ゴソッ 京太郎「ほら!お前がそんなだから……!こんな事になってんだ!!」 京太郎「何か言わねぇのかよ!!」 京太郎「“嫌だ”とか“やめて”とか!!」 牌「」 グイッ 京太郎「“離せ”とか!“死ね”とか!!!」 グイッ 京太郎「“お前の事なんて、好きじゃなかった”とか!!」 グイッ! 京太郎「“今までのは遊びだった”とか!!」 グイッ!! グイッ!! 京太郎「“京太郎の事なんか”……!オレの事なんか……っ!!」 グイッ!! ピタ…… 京太郎「……“嫌い”……とか……!」ポロポロ 牌「……」 京太郎「言え……よ……!!」ポロポロ 京太郎「ひぐっ……!!ぐすっ……!!」 京太郎「オレを……オレを……!!」 京太郎「愛して、くれないならっ!!!!」 京太郎「嫌いだって!!!!言っでぐれよぉ!!!!!!!!!」 グイッ グイッ 京太郎「ぐぞぉっ!!ぐぞぉっ!!!」 京太郎「ぐぞぉっっ!!!!入らねぇっ!!!!!!」 牌「……」 京太郎「お前は!!」 京太郎「お前はオレの事なんか!!!!!」 グイッ パタン 京太郎「愛して――……」ピタ 牌「……」 京太郎「………………――え?」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……おま、え」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……」 京太郎「自分から……見せるって」 京太郎「そんな大事な所見せるって……ことは」 京太郎「……」 京太郎「…………いい、のか?」 牌 [萬子] 京太郎「……牌!!」 グニュッ!!! 京太郎「うっ……!!」 牌 [萬子] 京太郎「うっ、くっ!!あぁっ……!いいっ……!!」グイッ グイッ!! 牌 [萬子] ―部室外― スタスタ 久「だからー、なんなのよー」 咲「ですから!部室はなんというか駄目なんです!」 和「多分須賀君、今日も部室にいます!!」 久「須賀君が部室に居たっていいじゃない。みんないじわるねぇ」 優希「そういう問題じゃないんだじぇ!!」 まこ「とにかく悪い事は言わん!!今日はわしらだけでわしん家で部活を!!」 久「だーめだってば。理由も教えてくれないし」 久「それにこの雨じゃまこの家まで行くので疲れちゃうわよ」 まこ「それは、そうじゃがっ」 久「もう、皆変よ?気持ちをビシっと入れ替えて部活するわよ!」 ザッ 久「さあ、着いt」 ギュッ ギュッ ギュッ!! 京太郎「あああああ――――っ!!!!!!!!」 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコ 京太郎「いっ……いいっ……!!!!」 京太郎「いいよぉ!!!気持ちっ!!!!!」 京太郎「気持ちいいっ……!!!!牌っ!!!!!!」 京太郎「 愛 じ で る ッ ッ ッ !!!!!!!」 久「 」 咲「 」 和「 」 優希「 」 まこ「 」 京太郎「はぁっ!はぁっ!」 牌「」 京太郎「お前の、肌っ!!!」 京太郎「眼差しっ!!匂いっ!!」 京太郎「全部、全部っ!!」 牌「」 京太郎「万子も……!!!!索子もっ!!!!」 京太郎「筒子も!!東西南北白發中も!!!!!!」 牌「」 京太郎「全部!!!全部!!!」 京太郎「全部全部っ!!!!あぐっ!!!!」 京太郎「全部!!!!!愛おしい!!!!!!」 牌「」 京太郎「あひぃっ!!!!!!めくれるッッ!!!!!!」 京太郎「牌!!!!!……うっっ!!!!!」 京太郎「イグッ!!!!イグゥッ!!!!!!」 京太郎「牌ィ!!!!!!出すぞっ!!!!!!!」 牌「」 京太郎「牌!!!!!」 ドポォォォ!!!!!!! 京太郎「愛してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぁアァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 ボピュゥゥッ!!!!ピュパァァァッ!!!! 京太郎「アァァァアアアア」 牌「 」 久「」 咲「」 和「」 優希「」 まこ「」 ビュルゥッ ピュフッ ピチュッ…… 京太郎「オォォアアアアアアア」 京太郎「オアアアアアアアアアアア」 京太郎「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」 ガシッ!!!! 京太郎「こんなんでッッ!!!!!!!!!!!!」 ガッッッッシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「麻雀が上手ぐなるがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゴッシャアアアアアアン!!!!!!!! 久「ちょちょっ!!!!須賀くん!!!!!」 京太郎「ボゲがあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアン!!!!! まこ「お、落ち着け!!落ち着くんじゃ!!!!!」 京太郎「ごんなもんっっ!!!!!!!!!!!」ガシィ!!!!! 咲「あぁっ!!!!!雀卓が!!!!」 京太郎「ベランダに"っっっっ!!!!!!!!!!!!!!」 ゴシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「こうじゃああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!」 和「きゃあああああ!!!!!」 久「なんて事を!!!!」 京太郎「やあああああああ!!!!!!!!!!」ガシィィィッ!!!!!! 優希「ロッカーが!!!!」 京太郎「全部!!!!!!!全部!!!!!!!!!!!!」ブォン!!!!!!!! 京太郎「ごうじゃボゲエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!! 咲「あぁっ!!染谷先輩が巻き添えに!!!!!!」 和「落ち着いて下さい!!須賀君!!落ち着いて!!!!」 京太郎「死ね糞があァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 優希「京太郎!!お願い!!落ち着いて京太郎!!!!」 京太郎「うあぁぁっ!!!!!!うぁああああアアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!!!」 咲「京ちゃん!!京ちゃぁん!!!!!」 ピタ 久「……え?」 咲「……きょ、京、ちゃん?」 京太郎「……」 京太郎「……呼んでる」 咲「え?」 京太郎「…………呼んでる」 京太郎「牌が……俺の、名前……呼んでる」 バッ!!!!! 和「あっ!!!?」 優希「京太郎!!!?」 京太郎「牌ぃ!!!!!牌――――!!!!!」タッタッタ 久「須賀君!!!?」 咲「京ちゃん!!!?京ちゃ――ん!!!!!!」 タッタッタ…… ッタ…… … ・ ザァァァァ…… 和「……」 優希「ひぐっ……!!ぐすっ……」 久「……行っちゃった……わね……」 咲「…………京、ちゃん……」 ザァァァァァァ…… タッタッタ… 京太郎「はぁっ……はぁっ……!!」 京太郎「頑張っちゃったっ」 京太郎「頑張ったわれわれっ」 京太郎「東西南北っ」 京太郎「ワ――――イ!!!ワ―――――イ!!!!!!」 タッタッタ…… …… … 壊れたベランダから飛び出して 全裸で雨の中を走って それから、京ちゃんはもう……帰ってこなかった ………… …… … ・ スタスタ…… ピタ… 咲「ふう……」 ヒュゥゥ…… 咲「……」 和「咲さん?」 咲「あ、和ちゃん」 和「大丈夫ですか?早く部室に行きましょう」 咲「うん」 咲「……」 でも、きっと京ちゃんは帰って来る あの日、あの時……牌と過ごした日々は 京ちゃんの中で、偽りでもなんでもなく……存在していると思うから ビュゥゥゥ… 咲「……」 ――――冬が来る 和「咲さん!」 咲「あ、ごめんっ、すぐ行く!」 咲「……」 タッ 咲「待ってー」タッタッタ ――――――全裸の京ちゃんが、凍えないといいのだけれど カン
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7 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 27 23.85 ID GHP5eZFYO コンマ……次第やね(ニッコリ) 京太郎「!」 逆らえる気がしない、この人の一言一言が俺の脳髄を刺激する。 蕩ける感覚、壊れる間隔に脅されるーー 洋榎「憩の所……おしえてぇな」 京太郎「はい」 いやだ。 --- 荒川病院 病室444号室 憩「京太郎~」ギュッ 京太郎「憩……逃げて……」 洋榎「荒川憩、久しぶりやな」 憩「あ、洋榎さん~久しぶり~」 京太郎「あ、あ、あ」 0~50 正気に戻る 51~99 京太郎は、うちの物やで? 13 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 33 38.79 ID dcDjxF6CO 京太郎「はっ……!」 洋榎「……なんや、つまらんな」 憩「洋榎さんはどうして京太郎と?」 京太郎「無理矢理……!」 洋榎「京太郎を譲ってもらいにきたんや」 憩「え……?」 洋榎「ええやろ?」 憩「頭打ったん?怒るよ?」 京太郎「憩……」 洋榎「うちの方が、京太郎の事沢山知っとるで?」 0~50 憩「これから知ることにします~」 51~99 洋榎「提案があるんや」 17 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 37 04.41 ID 13mKIdu8O [1/4] 憩「これから知ることにするから帰ってください」ギューッ 洋榎「しゃあないなぁ……」 洋榎「……」テクテク 洋榎「京太郎」フゥッ 京太郎「~~っ!」ビクビク 耳に吐息をかけられただけで身体はこんなに感じる物なのか……!? 洋榎「な、京太郎の身体はうちを望んどるで?」 0~61 憩「帰ってください」 61~99 洋榎「提案があるんやけど?」 23 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 40 41.93 ID 13mKIdu8O [2/4] 憩「帰ってください」 洋榎「分かった。自分……半信半疑やろ?」 憩「なっ……!」 洋榎「これから京太郎は自分の物になるか」 洋榎「毅然と振舞ってはいるけど、いつうちに取られるか心配でしょうがないって顔や」 洋榎「そりゃあそうやな、目の前でこんな京太郎を見せられたらなぁ」ピトッ 京太郎「……」ビクッ 0~70 帰る 71~99 洋榎「提案があるんや」 28 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 43 40.04 ID 13mKIdu8O [3/4] ゾロ目ボーナス! 0~30 憩ちゃん、病む 31~60 憩ちゃんと幸せに 61~99 なんや、結局うちの事が忘れられないんか ゾロ目は強制的に31~60 にカウント 安価下13 多数決 54 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/22(日) 23 58 08.98 ID J6w+ZINwO 一週間後 憩「あーんっ」 京太郎「あーん」パクッ 憩「美味しい~?」 京太郎「最高!」 憩「良かったー♡」 京太郎「これからも、一緒だな」 憩「当たり前やろ~?」 京太郎「えへへ~」 憩と一緒に居るだけで満たされる。 俺は憩の事が大好きだ。 憩「大好きやで~京太郎」 京太郎「うへへ」 何があっても健康で、健やかに。 楽しく毎日を過ごすーー 京太郎「それが俺の望みだ」 雅枝「部外者は帰れやぁぁぁぁぁ!」ガオオ 59 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 00 03 41.37 ID SrUeN6/1O [1/2] セーラ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」 浩子「もう嫌や……」 憩「んー」 京太郎「え?」 マジで? 憩「んー♡」 京太郎「はいはい」 チュッ 雅枝「荒川表出ろやワレエエェ!!!」 憩「じゃあまたな~京太郎」 京太郎「はーい!」 憩「ばいばーい」 この時までは幸せだった。 そう……この時までは確実に。 67 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 00 38 44.66 ID 9nCduH2uO [1/4] 憩「……」 憩「ごめんなぁ」 憩「やっぱり洋榎さんの言葉……気になっちゃった」 京太郎「憩……どうしてだ……俺の事……信用出来ないのか?」 憩「んーん、ちゃうよ……私が自分の事……信じられなかったん」 444号室……あの時と同じ病室。 なるほど……憩さんはあの時から俺を…… 憩「ずーっと一緒やで♡」 京太郎「俺は求めてないよ……そんなの」 憩「……」ニコニコ 憩「なんてな、冗談や」 京太郎「おわっ!」ビクッ 憩「監禁なんてするわけないやろ」チュッ 京太郎「憩……」 憩「京太郎……」 心が寄り添うーー 洋榎「ラブラブやなー自分達」 68 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 00 47 00.30 ID 9nCduH2uO [2/4] 京太郎「洋榎さん……?」 洋榎「いやぁ何もせぇへんよ」 洋榎「ほな……また」ガチャ 憩「何しに来たんやろ?」 京太郎「さぁ……」 憩「洋榎さんはよう分からんなぁ~」 京太郎「だな」 71 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 01 01 16.24 ID 9nCduH2uO [3/4] エピローグ 憩「お父さん~?」 憩「お母さんー?」 憩「え……?」 プラーン 憩「嘘……やろ?」 --- 京太郎「ん?」 京太郎「荒川病院……執刀ミス」 京太郎「患者をミスにより殺害……」 昨日だけで10件……!? 京太郎「前々から隠蔽していたものを含めると約100件にも登る……」 京太郎「先日明るみになったと同時に院長夫妻は自殺」 憩「残された多額の借金はうちが背負うらしいな~」 京太郎「憩……」 憩「京太郎」ニコッ 常に笑顔でいろと言われた。 お父さんとお母さんの大事な教え。 72 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 01 02 11.77 ID 9nCduH2uO [4/4] 憩「ーーお別れ……言いに来たで」ニコッ 73 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 01 13 07.45 ID P0CkL/rJO [1/10] 京太郎「……」 その後、憩が何処に行ったのかは分からない。 ただ確かに言えるのは……憩はこの世には居ないと言う事だ。 --- 憩「今度は……助けてな」 憩「京太郎ーー」 プラーン --- 洋榎「病院って意外と脆いんやな、笑えるわ」 洋榎「うちは次の京太郎は粛々と待つことにするわ」 カンッ 84 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 01 29 52.32 ID P0CkL/rJO [8/10] 憩ルートは洋榎ルートと共に封印されました 穏乃ルートは悪魔共々封印されました 次回穏乃ルート選択時は(土方を使うまでも無く回避してたので)土方使用可能。 そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが ゆみルート 一ルート ネキ 憩 穏乃 一 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜と穏乃はコンマを全回避しました。次回怜か穏乃ルートのピンチ時に使用できます) 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 鶴賀(ゆみ)か龍門渕(一)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 鶴賀or龍門渕 安価下10 112 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 17 56 33.16 ID r3t6Q8IEO 純 87 智紀 78 一 276 透華 82 衣 70 やったね!ハーレムだよ!(意味無) 今回は大会を終えた頃の休息期間を描いた龍門渕のお話です(三回目) 夏休みです。 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当凄かったなぁ」 まぁ、俺も負けないように頑張りますよっと。 京太郎「あ、あれは」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 116 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/23(月) 23 51 37.92 ID SrUeN6/1O [2/2] 純「おーっす」 京太郎「おお!純!」 純「元気してっか?」 京太郎「おう!」 純「透華が買って来て欲しい物があるんだってよ」 京太郎「分かったわ、じゃあ先に行ってるぞ」 純「おう、悪いな」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 118 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 00 04 51.15 ID HKoqwnuqO [1/2] 純 117 麻雀部 京太郎「頼まれた物買ってきたぞー!」ガララッ 智紀「ありがとう、助かった」 京太郎「気にすんなって、ほら」スッ 透華「助かりましたわ、京太郎」 京太郎「おうよ」 衣「京太郎っ!」 衣「選ばれし至上の遊戯を……」 京太郎「おうっ!後でな」 衣「よろしい」 純(肩車だな) 智紀(肩車……) 透華(肩車ですわね) 好感度上昇安価 安価下 智紀 安価下2 透華 安価下3 衣 123 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 00 36 55.35 ID HKoqwnuqO [2/2] 智紀 108 透華 102 ゾロ目ボーナス! 衣 120 ガララッ 京太郎「」ビクッ 純「おでましだせ」ケラケラ 透華「……」 衣「む、むぅ……悍ましき感覺」 智紀「凄い……」 一「京太郎!」ダキッ 京太郎「うわっ!」 一「だいじょーぶ?怪我はない?」 一「具合悪い所はない?」スリスリ 一「困った事があったら言ってね……すぐに駆けつけるから!」 一「京太郎が言うなら……久しぶりに……」デレデレ 一「身体と身体を……」カァァァ 京太郎「……」 一 依存度低下安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 125 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 03 57 45.23 ID 3qphzKhRO 一 246 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 130 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 09 13 09.66 ID BPztJqnkO [1/3] 京太郎「LINEするか」 前週キャラあり、自由安価 安価下3 134 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 09 36 57.14 ID BPztJqnkO [2/3] 京太郎 誰ですか? エイスリン hi エイスリン I LOVE YOU 京太郎 ふざけてますか? エイスリン いまどこですか? エイスリン どこにいますか? エイスリン すぐにむかえにいきます 京太郎「なんだ……ふざけているのか?」 0~50 場所を教える 51~99 ブロック 136 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 09 39 27.91 ID BPztJqnkO [3/3] 京太郎「はい、ブロック。さよなら」 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 156 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 12 58 15.47 ID 3b96FJWqO [2/2] 一 196 京太郎「あ……」 一「京太郎~♡」ダキッ 京太郎「やっぱり~!」 一「京太郎っ京太郎っ京太郎♪」スリスリスリ 京太郎「スリスリするなー!」 一「ねぇねぇ!キスしてよキス!」 京太郎「嫌だ!」 一「どうしてさ」ブスー 一「こんなに愛し合っていたのを忘れたの!?」 京太郎「知らねーよ!」ガーンッ 一「しょうがないな……麻雀教えてあげる」 京太郎「おうっ」 一「……」チョコンッ 京太郎「尻を押し付けるなよ……グリグリと……」 一「充電!」 一好感度低下安価下 透華好感度上昇安価下2 0~30 小・大 31~60 中・特大 61~99 大・超大 161 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/24(火) 17 50 05.53 ID 6LYdSF7nO 一 166 透華 132 京太郎「誰かに電話するか」 前週キャラあり 自由安価 安価下4 166 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 00 39 29.46 ID 8bVaI/H7O 一 156 一「京太郎!」 京太郎「おわっ」 一「どうしたの!?どうしたの!?」 京太郎「いや、なんとなく電話しただけだよ」 一「そうなんだ……」シュンッ 京太郎「おう、またな」 一「うんっ」 --- 京太郎「誰かに電話するか」 前週キャラあり 自由安価 安価下4 172 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 01 28 03.88 ID kOo3bOLjO [1/4] 一 146 京太郎「……」 京太郎「一」 手が自然と動く。 携帯を手に取って最愛の人間に電話をかける。 本当の意味で今回初めての電話。 prrr 一「もしもし……どうしたの?」 間を置かずにたった一度のコールで一が応答する。 京太郎「一……」 一「ごめん京太郎、僕おかしかったみたいなんだ……恥ずかしい事ばっかり……///」 京太郎「久しぶり」 一「えっ……?」 京太郎「嫌……全部思い出したよ」 京太郎「今度こそずっと一緒だぜ?」 175 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 01 43 13.95 ID kOo3bOLjO [2/4] あの時 一「京太郎……」 京太郎「一……」 私を守ってくれた貴方。 一「もう……寝ちゃうの?」 京太郎「ごめんな、ほんの短い間で」 自分の身を呈してでも守ってくれた。 一「おやすみなさい……ボクはずっと京太郎が好きだからね」 その最期を淑やかに見届けた。 京太郎「おや……すみ」 一「京太郎……?京太郎……?」 一「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」ポロポロ 絶対泣かないって決めてたのになぁ…… 176 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 01 44 14.79 ID kOo3bOLjO [3/4] 一日が終わりました 京太郎の記憶が戻りました またもう一人記憶が戻りかけている子に気を付けながらハッピーを目指してください 177 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 01 45 43.42 ID kOo3bOLjO [4/4] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 181 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 01 55 52.46 ID +1gaklDsO 京太郎「学校行くか」 0~20 純 21~40 智紀 41~60 一 61~80 透華 81~99 衣 183 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 02 11 36.79 ID SIrxzI/TO [1/8] 一「あ、京太郎……」 京太郎「よっ」 一「久しぶりだね」 京太郎「久しぶりだな」 一「……」スッ 京太郎「これも、久しぶりか」ギュッ 久しぶりに一と手を繋いだ。 その感触は今も昔も変わらない、慣れ親しんだものだった。 一「懐かしいね」 一(おかしくなっていた時に夜な夜な京太郎の部屋に侵入して、手を握っていたなんて言えないけどね) 京太郎「?」 184 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 02 17 46.56 ID SIrxzI/TO [2/8] 夏休み中だから登校じゃなくて、部活に行くでした 麻雀部 京太郎「ちーっす」ガララッ 0~20 純 21~40 智紀 41~80 透華 81~99 衣 186 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 02 48 42.91 ID SIrxzI/TO [3/8] 智紀「京太郎…….」 京太郎「おっ智紀、どうした」 智紀「この牌譜見て」 京太郎「これは……」 智紀「京太郎の今までの牌譜をまとめて良くないところを指摘した物になってる」 京太郎「ありがとな!」 智紀「うん……」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 188 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 03 07 08.05 ID SIrxzI/TO [4/8] 智紀 118 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 193 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 03 21 58.51 ID SIrxzI/TO [5/8] 安価下3 自由安価 前週キャラあり 197 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 03 32 45.02 ID SIrxzI/TO [6/8] 憧「もしもーし」 京太郎「ん?誰だ」 京太郎「どちらさまでしょうか?」 憧「ま、覚えてないわよね」 憧「とりあえず家を教えなさいよ」 京太郎「え……?」 憧「そうしたら幸せになれる……♡」 0~50 県を教える 51~80 通報 81~99 電話を切る 199 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 03 36 39.68 ID SIrxzI/TO [7/8] 京太郎「長野県……だけど?」 憧「へぇ……面白い」 憧「家……は?」 0~30 家を教える 31~90 電話を切る 91~99 通報 203 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 03 39 09.26 ID SIrxzI/TO [8/8] プツッ ツーツー 憧「へぇ……」ペロッ 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 208 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 04 30 02.65 ID 4FK4N6eAO 1.執事雑用 2.土方 安価下2 214 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/26(木) 13 33 03.26 ID 398FkfayO 土方「しっかりやれよ」 京太郎「は、はい!」 --- 土方「ほれ、給料」 京太郎「ありがとうございます」 --- prrrr 京太郎「ん?電話だ」 安価下2 自由安価 223 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 00 23 25.67 ID cFq8gm0LO [1/6] 一「もしもし?」 京太郎「ん?どうした」 一「透華には気を付けてね」ヒソッ 京太郎「……」 一「もしかしたら……覚えているかもね、もしかしたら」 京太郎「冗談だろ?」 一「分からないけど様子がおかしいのは確かだよ」 京太郎「透華……がね」 一「うん……それは間違いないよ」 一日が終わりました 224 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 00 32 14.06 ID cFq8gm0LO [2/6] 同時刻 龍門渕高校 校庭 透華「須賀……京太郎」 透華「京太郎……京太郎」 憧「へぇ……」 透華「!?」 透華「こんな時間にどうしましたの?」 憧「ねぇ……今」 憧「京太郎って言ったよね?」 透華「確かに言いましたわ」 憧「好きなんだ」クスッ 透華「ち……ち……違いますわ///」 憧「図星だね」 透華「~っ!」 憧「匂い……正しかった」ボソッ 透華「?」 憧「ねぇ……」チロッ 225 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 00 33 44.10 ID cFq8gm0LO [3/6] 「ーー私の好きな人を教えてあげるよ」 226 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 00 34 16.42 ID cFq8gm0LO [4/6] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 235 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 01 56 51.73 ID ZO1EIAO0O [1/10] ぞろ目ボーナス 一「もしもし」 京太郎「一、一緒に今後の相談を……」 一「今は無理だよ」 京太郎「え?」 一「京太郎……もう別れよう」 京太郎「え……え?」 一「逃げて」ボソッ 京太郎「!」 プツッ 京太郎「一の身が危ない……!」 0~80 龍門渕家へ 81~99 憧「は~い♡」 237 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 02 01 51.46 ID ZO1EIAO0O [2/10] 龍門渕家 門 京太郎「……ここ通してくれよ」 SP「断る」 京太郎「一人の人間の命がかかっているんだぞ?」 SP「帰れ」 京太郎「……」 SP「……」 京太郎「……」ググッ 0~80 SP気絶 81~99 別ルートを探す 239 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 02 06 49.75 ID ZO1EIAO0O [3/10] バキッ SP「……」ピクッピクッ 京太郎「意外と隙だらけだったな」 --- 京太郎「はじめっ!!」 一「京太郎……どうして来るのさ……馬鹿」 京太郎「助けるに決まってるだろ」 京太郎「大好きだからな」 憧「ふ~ん……今回はこの子なんだ」 京太郎「!」 憧「いっつも貧乳で小動物みたいな人を好きになるわね、京太郎は」 一「逃げて……京太郎……透華が……」 0~80 一の拘束を解く 81~99 オーッホッホッホッ 242 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 02 34 34.87 ID ZO1EIAO0O [4/10] 憧「へぇ……早いね」 京太郎「鍛えてるからな」 憧「前より……力付いてるね」 憧「でも手を下すのは私じゃない……それが大事」 憧「京太郎は私の元へ帰ってくればいいの」 憧「やり直しなんか絶対させない」 0~80 龍門渕家を脱出 81~99 オーッホッホッホッ 244 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 02 47 58.04 ID ZO1EIAO0O [5/10] 京太郎「はぁはぁ……!」 一「やっと逃げ出せたね」 京太郎「警察……動いてくれるか心配だな」 一「大丈夫」チュッ 京太郎「……」 一「きっと大丈夫」 --- 0~80 土方「おう、乗れ」 81~99 オーッホッホッホッ 246 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 03 09 41.73 ID ZO1EIAO0O [6/10] 京太郎「土方の人に乗せて貰ったな」 一「うん…….」 一(ハギヨシは一体……なんで) --- 自由安価下3 何県に行く? 252 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 03 21 05.92 ID ZO1EIAO0O [7/10] 岩手ってシロ以外全部地雷やで…… 京太郎「着いたな」 一「うん、良かった」 京太郎「よし、どこ行くか」 0~50 トシ 51~80 シロ 81~85 てんし 86~90 こらっ! 91~95 ふさぐ 96~99 ぽぽぽ 257 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 03 35 50.22 ID ZO1EIAO0O [8/10] 256 さん付けは必須でしたね、失礼しました 「ん……」 一「ホテルどうする?」 京太郎「どうするか」 一「無計画!?」ガーンッ 京太郎「仕方ないだろ!」 一「もう……ばか」 「……泊まる?」 京太郎「え?」 「そう、大好きだから助けてあげる」 「ダルくないし、嬉しい」ニコッ 「もう、大丈夫」 「辛かったね」 一「……はい」 272 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 13 18 39.03 ID AgAwSVrEO [1/2] 翌日 prrrr 京太郎「もしもし?」 ハギヨシ「もしもし京太郎君」 京太郎「ハギヨシさん」 ハギヨシ「透華お嬢様は龍門渕家で厳重な監視、唆した女は逮捕です」 京太郎「……!」 ハギヨシ「お疲れ様でした。長野へ戻って来てください」 京太郎「はい」 一「どうしたの?」 京太郎「戻るぞはじめ」 273 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 13 27 50.22 ID AgAwSVrEO [2/2] 龍門渕家 ハギヨシ「お待ちしていました」 京太郎「透華はやっぱり……」 ハギヨシ「ええ、貴方方を[ピーーー]つもりでした」 一「……」 ハギヨシ「発見が早くて助かりました」 京太郎「……」 バンッッッ ハギヨシ「!」 京太郎「!」 一「!」 透華「……」カチャ 透華の手には悍ましい凶器、前回よりも確実に連射性が優れているのは間違いない。 その照準は…… 一「っ!」 京太郎「はじめっ!!!」 ハギヨシ「ッッッ!」 275 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/27(金) 17 51 58.82 ID C8ioGuJgO ダダダダダダッッッダダダダダダッッッダダダダダダッッッダダダダダダッッッ 280 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/28(土) 14 46 58.85 ID d3MS2NMoO [1/5] ハギヨシ「……」 ハギヨシ「大変申し訳ありません……透華お嬢様」ツー ダラダラ ポタッポタッ 一「嘘……」ポロポロ 透華「あ……あ……」 京太郎「っっ~!」 俺は錯乱状態の透華からマシンガンと思われる銃を取り上げた。 けど……もう。 ハギヨシ「私はこれにて失礼させていただきます」ニコッ 一を助けたのはハギヨシさんだった。 背中で大量の銃弾を全て受け止めた。 何よりも驚くべき事は所々で腕も使い銃弾を受け止めた事だ。 透華「そんな……そんなつもりじゃ……」 京太郎「ハギヨシさん!!!」 一「ハギヨシさん!!!」 ハギヨシ「……」 ハギヨシ(国広さん……) ハギヨシ(嫌ーーはじめ) 281 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/28(土) 14 48 21.96 ID d3MS2NMoO [2/5] カンッ 283 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/28(土) 15 04 26.58 ID d3MS2NMoO [4/5] 憩ルートは洋榎ルートと共に封印されました 穏乃ルートは悪魔共々封印されました 次回穏乃ルート怜ルート選択時は(土方を使うまでも無く回避してたので)土方使用可能。 そろそろ 1はこのスレを終わらせます。先にこっちを終わらせる 現在解放されているのが ゆみルート 怜ルート ネキ 憩 穏乃 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜と穏乃はコンマを全回避しました。次回怜か穏乃ルートのピンチ時に使用できます) 一エピローグは衣編クリア時に解放 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! 鶴賀(ゆみ)か千里山(怜)のどっちかを多数決で選んでください(他の高校は不可) プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 鶴賀or龍門渕 安価下10 312 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/28(土) 23 02 16.03 ID 14zD0C3cO [1/3] 怜 31 泉 84 セーラ 85 浩子 16 竜華 4 雅枝 76 京太郎「白糸台の入学式」 京太郎「うーん、道に迷ってしまった」 京太郎「さて……どうするか」 大阪はまだ慣れないからな、仕方ないな。 「ーー」 0~50 怜 51~60 泉 61~70 セーラ 71~80 浩子 81~99 竜華 322 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 07 54 25.44 ID 8bBwYb4hO [1/4] ゾロ目ボーナス! 怜81 怜「どうしたん?」 京太郎「あ……先輩ですよね」 怜「見た感じ君は迷子やろ?」 京太郎「はい……」 怜「しゃあない、学校までの道を教えたる」 京太郎「ありがとうございます!」 怜「ほれ、おんぶ」 京太郎「え?」 323 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 08 31 08.00 ID 8bBwYb4hO [2/4] 放課後 京太郎「怜さんに誘われたし……行ってみるか」 泉「ん?君も新入生なん?」 京太郎「はい、えっと……」 泉「私も新入生やで、一応特待やよろしゅうな」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 泉「タメ口でええよ、京太郎君」クスッ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 325 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 08 36 30.73 ID 8bBwYb4hO [3/4] あなたと過ごした日々が~♪ 泉 134 泉「……」クスッ --- 京太郎「新入部員の須賀京太郎です!」 浩子「話は聞いとるで~よろしゅうな」 京太郎「はい!」 浩子「ほな、どんな打ち筋か見させてもらうわ」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 327 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 08 43 59.23 ID 8bBwYb4hO [4/4] 浩子 26 セーラ「お前が新入生かぁ~」 セーラ「俺程では無いな」 京太郎「あはは……」 セーラ「頑張って進歩しぃや」 セーラ「すぐ置いていかれるで?」 京太郎「は……はい!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 331 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 20 09 47.76 ID XPpyss/jO [1/6] セーラ 105 竜華「ん?新入生やな」 竜華「どれほどの腕か見してぇや」 京太郎「はい!」 --- 竜華「……」 京太郎「……」 竜華「普通……やな」 京太郎「はい」 竜華「ま、これからも教えたるさかい」 京太郎「ありがとうございます!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 333 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 20 31 52.24 ID XPpyss/jO [2/6] 竜華 14 雅枝「練習出来とるか?」 雅枝「お、新入生やな」 雅枝「これからはビシバシ行くで」 京太郎「はい!」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 335 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 20 50 31.48 ID XPpyss/jO [3/6] 雅枝 106 怜「なぁなぁ」 京太郎「あ、先輩」 怜「怜でええよ」 京太郎「は、はい」 怜「どうや?部活は」 京太郎「そうですね、結構慣れました」 怜「そうかぁ……なら良かったわ」ニコッ 京太郎「はい」クスッ 京太郎「先輩、お身体はお大事に無理をしないでください」 怜「なんや?唐突やな」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 338 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 21 21 54.74 ID XPpyss/jO [4/6] 怜 111 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 343 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 21 29 57.90 ID XPpyss/jO [5/6] カーンカーンカーンカーン 土方「ほれ、頑張れよ」 京太郎「はい!」 カーンカーンカーンカーン --- 土方「はい給料」 京太郎「ありがとうございます!」 --- 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 348 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 21 39 17.02 ID XPpyss/jO [6/6] 京太郎「街をうろうろするか」 0~50 アラフォー 51~99 トキィッ 352 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 23 40 14.13 ID rgPBoWbEO [1/2] 「……」 「見つけた」 京太郎「ーーえ?」 「久しぶり、だね」 健夜「京太郎君」ニコッ ,. .. . ´ . . . . . . . . . .. `丶 / . . . . . . . .. . . .. . .. . . . . . . \ / . ./ . . . . .ィ . . . . . .ヽ . . . . . . . . .ヽ. / ./ ./ . ./| . | l | . | .l. i. . . . . . . . . . . . i . {ハ{从{. ヽ{八|\{人| . . . . . | . . . . .i | . |-─  ̄` ー-| . . . . . | . . . . .| | . l -‐  ̄` | . . . . . | . . . . .| | . | f芋ミ 笊芋ミメ、 . . . .| } . . . | |. . . ∨ソ 弋 ソ | . . . . lノ . . | | . .ハxx xxx | . . . . | . . . . .| | . . 人 _ _, ! . . . | . . . . .| | . . . . . .ゝ . イ . . . . リ . .i . .l | .i. | . | . . . . >ーr } . . /i . | . .| | .i. | . ト、 . | . .| . . } 厶ィ´、l . 八 | {ハ八 {. ヽ{-‐ ' ___, 厂/`丶. ,. ´}} | ' /// `丶 i }} | _____ /// i | }ノ 人 / { { } | | / ヽ / ./Y ′ |./ \ / ∨ / l{ 丶 Y ∨ / 京太郎「ーーっ!」 喉が灼ける。 声が出ない……身動きも取れない。 京太郎「あ……あ」ゾクゾクッ 健夜「お話、しよっか」ニコニコ 0~30 逃げ切れる 31~60 怜と遭遇 61~99 お話する 355 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/29(日) 23 58 23.94 ID rgPBoWbEO [2/2] 京太郎「はぁ……!」 京太郎「はぁ……!」 ダダダダッ --- 京太郎の部屋 京太郎「良かった……」 京太郎「助かった……!」 prrrr 京太郎「ん?電話だ」 自由安価 安価下3 前週キャラあり 362 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 11 59.49 ID RQeQQt85O [1/20] ゾロ目ボーナス! 京太郎「はい、もしもし」 健夜「へぇ、ここなんだ」 京太郎「え?」 健夜「またね」 プツッ 一日が終わりました 363 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 15 55.03 ID RQeQQt85O [2/20] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 369 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 25 09.35 ID RQeQQt85O [3/20] 京太郎「サボるか、そうしよう」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 374 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 32 17.43 ID RQeQQt85O [4/20] 京太郎「街をうろうろしますか」 0~50 トキィ 51~99 アラフォー 377 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 36 38.09 ID RQeQQt85O [5/20] 京太郎「あ、あ……」 健夜「知ってた?」 健夜「私からは逃げられないって」 0~30 逃げ切れる 31~60 怜遭遇 61~99 お話する 381 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 41 40.03 ID RQeQQt85O [6/20] 京太郎「なんなんだよあのストーカー……」 行動フェイズ夕方 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 386 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 00 49 34.60 ID RQeQQt85O [7/20] ゾロ目ボーナス! 好きなキャラをえらんでね! 重要な安価です 安価下6 396 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 01 40.98 ID RQeQQt85O [8/20] 怜「……」 京太郎「……」 沈黙ーー 互いに何かを悟った表情……それには、慈しみ、愛しさも含んでいた。 京太郎「怜」 怜「京太郎」 京太郎「久しぶり」 怜「やな」 京太郎「思い出した……よ」 怜「そか、なら……今度こそは健やかにさせてくれるん?」 京太郎「ああ……絶対に」 怜「なら良かったわ」ニコッ ′ / // /j / l l. ′ / / ′| / ,' / | } ′ /,斗-++! / ' /─--.+ !_ l / | i .|j .| / ./ / | l .} | ! |l { .| l .|l l / ./ / .j / | ∧ .| { l | l |--+-弋 / .// _'_ j / | ′ l ∨≧=≠≦ミ、/ ノ' ,升=≠≦ミ〈 | . l l /´ _ )o い _ )o 刈 ヽV ′ 代. トiv li! ,刈 トiv li! rf;} }.| ′ |. ∨ っ ∨ っ /.| ./ ト ゝzz r,ノ ゝ zz ツ | |.} .| | l. 〃〃〃 , 〃〃〃 .| | } .| ` l | l ノ´ 、 ── ' イ > ,< > < .| > 、 <. | __ } |r ⌒j _ 斗'´ ! .| //j / r ' j /// ' ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | / // / / 397 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 02 47.67 ID RQeQQt85O [9/20] 京太郎「記憶が最初からあったら健夜さんと接触しなかったのに……」 行動フェイズ夜 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 403 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 22 53.57 ID RQeQQt85O [10/20] 怜の家 怜「今後の相談か?」 京太郎「健夜さんと遭遇してしまった……」 怜「それはアカン」 京太郎「健夜さんをどうしようか……」 怜「うち……あの人のせいで早死にした気がするんや」 京太郎「俺もそんな気がする」 怜「今度こそ守ってな」ピトッ 京太郎「分かってるよ」 怜「うちが死んだ後……どうしてたん?」 怜「恋人作ったん?」 京太郎「生涯独身だったよ……」 怜「……アホ」 京太郎(それに……すぐ死んじゃったからなぁ) 404 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 25 40.75 ID RQeQQt85O [11/20] 京太郎「電話だ」 怜「あんたに来る電話はロクな事にならんわ」 自由安価 前週キャラなし 安価下4 411 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 30 09.88 ID RQeQQt85O [12/20] セーラ 115 セーラ「元気か?」 京太郎「はい」 セーラ「あんまり学校サボりすぎるなよ」 京太郎「分かってます」 セーラ「ん」 プツッ --- 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 420 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 44 20.78 ID RQeQQt85O [14/20] ゾロ目ボーナス! 京太郎「サボるかー」 怜「どうしてなん?」 ピンポーン 京太郎「ほら」 怜「また旅行なん?楽しみや」 0~30 ガチャ 31~60 裏口から逃走 61~99 様子見 422 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 48 03.42 ID RQeQQt85O [15/20] 怜「……」ゴクリッ 京太郎「……」 怜「準備……出来たで」 京太郎「これでいざという時も安心だな」 怜「ほな、そろそろ」 京太郎「せやな」 怜「へったくそな関西弁やな」 京太郎「ひどい……」 0~30 裏口から逃走 31~60 ガチャ 61~99 警察も呼んどくか 424 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 01 52 37.18 ID RQeQQt85O [16/20] 京太郎「警察も呼んどいた」 怜「うちらが悪者みたいやな」 京太郎「そうか?」 怜「そうやで」ギュッ 京太郎「さてそろそろ……」 0~30 裏口から逃走 31~60 ガチャ 61~99 一巡先見といたる 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 02 00 37.90 ID RQeQQt85O [17/20] ガチャ 怜「ちょっ!うちの家に何勝手に入ってるんや!?」 怜「不法侵入やで!」 京太郎「まてまてまてまて、まずいまずいまずいまずい」 京太郎「逃げるぞ!」 怜「はよそうしぃや!」 0~50 窓から脱出 51~80 「ここかな?」 81~99 一巡先見るわ! 431 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 02 06 21.82 ID RQeQQt85O [18/20] 京太郎「よし、掴まれよ」ガシッ 怜「え?」ギュゥゥゥ 京太郎「よっ」ガララッ ヒュッ ヒュウウウ ドンッ 京太郎「よしっ!」 怜「よしっ!ちゃうわアホ!!!二階やぞ!」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ 怜「怖かったわぁ……」グスッ 京太郎「あはは、ごめんごめん」 0~50 大阪駅 51~99 窓から飛び降りるなんて凄いね 433 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 02 07 21.10 ID RQeQQt85O [19/20] 京太郎「よし、どこに行くか」 怜「次はどこ行くか楽しみやなぁ」 自由安価 何県に行く? 安価下5 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 02 20 54.39 ID zlIoKp0CO [1/11] 0~20 俺たちのドラロー 21~40 あったか~い 41~60 アコチャー 61~80 アラタソ 81~99 俺たちの悪魔 446 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 02 27 31.43 ID zlIoKp0CO [3/11] ゾロ目ボーナス! 「ん?」 「んんん?」 「京太郎!?」 京太郎「え?」 怜「知り合いなん?」 京太郎「いや、知らないです」 「あ、そっか……分からないんだ」 「じゃあ二人とも私の家に泊まりなよ」 怜「ええの?」 「うん、彼には恩があるから」 「幸せになってもらいたいんだ」 京太郎「名前は……?」 「たかがも……」 「たかがもしずの!」 468 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 03 07 37.07 ID zlIoKp0CO [7/11] 一ヶ月後 千里山 京太郎「ん、出来た」 怜「何してるん?」 京太郎「待てって」 怜「もう……はよしてな」 京太郎「ほら」 怜「麻雀牌?」 京太郎「手作りでお守り代わりだ」 怜「ありがとな、おおきに」 京太郎「おう、大切に扱ってくれ」 怜「なぁ……うち今日親居ないんやけど」 京太郎「……」ピクッ 怜「……」クスクス 京太郎「ずっと一緒だ」 怜「分かっとるで」 / ヽ , ' . . . . 、 / / / ; . . . .ヽ ヽ ,' /. / / ;ィ ,'.| | . ! .゙. 'ヽ' /-!-',' ; イ,'__| _ ! ! . .| .! | !> |/ |'|'-l /; / l /!ヽ ! . |<! j ´| /リ | / / !x、| /| ' ! .| ,' ハ l〈 ,ァ=ミ´ ,..‐==ミ / / ! .| / l ヽ !′ ` `〃 ,' ! / ! {.! ,, ,, , ,'| ! l. / . | `l " " ,'_j ! 、 / | 、,r===~ ノ ,' l . ヽ ヽ .' ハ | '/≧ ... _ ,.._ < / / . . |ヽ! | ' l .! '/ λ! ´ _,,レヽ / ,' /L. -─、! i! |' | ,r=、 、 '/ _ ノ 、 r ´ 7イ /;' /- 、 i! / ` `ヽ.、 ノ、 `ヾ 、 // ' ;' ハヽ li! / \=X=K=、ニ_Y ! ,' ! | /二ニゝ //「| トヽ、7/ | .,'l | r'´-‐ 、\ ,.チ/|| | | \'./| |.,' | | 471 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 03 19 29.34 ID zlIoKp0CO [8/11] 更に月日が経ち 全国大会 準決勝 怜「行かせてもらうでチャンピオン……」 怜(トリプル……!) '" `\ / 、 \ ../ . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ \ -'" . . . . . ヽ \ ./- "´.. /\ \ ヽ ヽ ~ 、 ./´" / / \ ` ヽ 、 ヽ ヽ " l /{ // \ .l`、i ヽ、 、 ヽ { / ./ .メ、∠、 _ -‐  ̄ l ヽ`ヽ .、 l' / ヽ,、一、 ─‐‐ヽ、 { } ヽ } / ./ i ( { 。 . i 。 ヽ/ `l 、ヽ } ./ / l ゝ-' ゝ '' ′ .ヽ }ヽ、 1 } {./ .l ′ / i } }/ l{.{ 、 i{ l ` 、_/ λ } 〈 l{ .{ lλ ヽ t ュ /lλi '"}/ .}/ V N 〈{.\. ゝ _ _ < {"`' " ヽ ` `' ` ` "_.} ゝ‐"ヽ、__ -' ' " ` ヽ、 -‐ _ - '"./ 〉 〃/ー _ \ { {{ ../ ./ /' / ヽ .{ .{{ ./-ー '"/ /' /'~ 'ヽ l {{ / ''" / /' / / ヽ l.{{ / / /-'"{ / \ 決勝へ進む学校は? 安価下8 多数決 0~30 白糸台 31~70 千里山 71~90 阿知賀 91~99 新道寺 487 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 03 53 06.91 ID zlIoKp0CO [10/11] 決勝戦 怜「……」 怜(倒れた時は京太郎がすぐに抱き留めてくれたなぁ……) 怜(その前にうちを抱き留めてのはチャンピオンやったけどな)クスッ 怜「頑張らせてもらうで……!」 怜「本気や!」 怜(トリプル……!) 優勝する学校は? 0~60 千里山 61~80 白糸台 81~90 清澄 91~99 臨海 安価下8 多数決 503 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 17 40 38.02 ID M3SP2RsfO [1/5] 怜「……」 照「……!」 智葉「っ!」 優希「なっ……」 怜「これでうちがトップや」 怜「ツモ!」 .\. \ \\ \ / _ - `ー.、\ 丶、ヽ `" \ _ ...イ / / ヽ__ヽ.._`" `ヽ、 ィチ ./ ' , ' // ゙─- .._ \ r..、 ,イ/ /' ./ / , ' / / / ! `ーァ‐- ...__,.- `ー- ...____ ,r‐≧、{! | /|/ / / /, ' , / / / , / l , | / `゙ヽ、_/ ヽヽ、ヾ | ,' ,' // ./ / / / / ./ ,ィ ./; /, l ヽ-──- 、 `ー-. .ヽ `ヾ | l/ ,' / / ハ7' / _/x._ _' / / / `ー--─-- 、 ヽ ! \ヾ、! | /〃 У /リ' ,ィチ圷/_彡ィイ \ l}.| ヽヾ、' 从/ / `"´ ´´ 〈㌦ ! ` 、 . . / ハ ヽ.!|! |Y / ハ ,ィ' ,' ! |ニ三三iニニt-、...__ ./ / \ ||! !|'| . ト 、 tァ.イ /,' ,' |三三ニ|ニニゝ、ヽ ノ'ノ ∧! | ∨ィ´| λー 彡' /从/ l三三ニlニニニヾヽ'' / ゙ 、 !ー ´,ィ! //!  ̄ー ' ´ |三ニ ,'ニニニ/>ヽ─ '' ∨ l-‐' ∧ /λ |三ニ|ニニニ / .' ∨ ! ハ ハ., /} |三ニ!ニニ/ ,' ∨ !. ,' / / |三ニ !ニニ' ' __ |∨!/ /_.ァ ´ |三ニ|ニニ ' ' r'" ` ー-ゝYチ ヽ |三ニ!ニニ| ,' ヽ _ >-''7ハ ヽヽ ` 、 |ニニ !ニニ/ヽ /| ノ \ ヽ、..───────────────┴--!--' /...________/_´___`_、.__\_ ____________________________________ ___ │ 二 │ 三 │ 四 │ 二 │ 三 │ 四 │ 二 │ 三 │ 四 │ ◎ │ ◎ │ ◎ │ 伍 │| 伍 | │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ 萬 │ ◎ │ ◎ │ ◎ │ 萬 │| 萬 | 504 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 17 46 28.42 ID M3SP2RsfO [2/5] 恒子「優勝は名門千里山ーーーー!!!」 咏「千里山の先鋒……ありゃ凄くなるよ」 咏「知らねーけど」 恒子「○○○プロの再来……とか?」 咏「そうだねぃ、彼女の場合はーー」 /. / / / \ / / / / /}/ / \ / / / / / / / / . / / / / / / // / /| | . / / / / 7´~~//-/ // / ! ! l . ∨ l /l/ /´___/ /、,/ / ! ! l | / /|l /xァ≠=-ミ l / /__彡 へ | | | | / i 八/{ /三三 ハ| //  ̄ ̄、 \ 从 l | | |. . --./ l ′rうく三/ }/´ ____ // l | | | / / l ′ `う ⌒7三≧x // / 从 / ; / / l ′/// /三三三ハ/ / )イ ; / . / / ′ / てうぅ三ジ 厶イ / . / . / / / { し `う゚ ´ / / { / . / / / / .| /// /イ l l .. / | / / / .| / .、 乂_) / l l . / l/ l / |l ∧ .、 U / l l l l .. / l/ 八{ ∧ | \ / l l l |\{\{.. /----=ニ二. \从 l≧=--------‐┬=≦>-/ l l l | ニ=- 二/ /二二二二二ニ===ニ二ニ==\/ / / l l |)ノ \/ニ/ /二二二二二二二ニ二二二二′ / / l l / / ̄| lニ/ /二二二二二二ニニニ二/ / / / l l / / . | 怜「竜華ぁ……疲れた」グター 竜華「はいはい、お疲れさん」ニコニコ 咏「見ててワクワクするよ、これからが楽しみだねぃ……知らねーけど」ニコッ 咏(そこが小鍛冶健夜との違いかな) 505 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 17 48 27.12 ID M3SP2RsfO [3/5] HAPPY ENDING 506 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 17 48 59.12 ID M3SP2RsfO [4/5] ーーepilogue その先も、これからも 507 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 17 55 27.67 ID M3SP2RsfO [5/5] 一ヶ月後 怜「引退してもうた」ボケー 京太郎「はぁ」 怜「もう存在価値無いわ」 京太郎「いやいや、プロからめっちゃスカウト来てるし」 怜「プロなんか行ったら身体もたんわ」 京太郎「今回は単純に運動不足なだけだろ」 怜「それ言うたらおしまいやろ」 京太郎「運動なら付き合うよ」 怜「これからもよろしく頼むで」 京太郎「こちらこそ」ニッ 509 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/30(月) 23 54 24.26 ID RQeQQt85O [20/20] 卒業式 竜華「怜……結局学校来なくなったなぁ」 京太郎「はい……」 竜華「どこ行ったんやろ」 セーラ「頭可笑しいわあいつ」 泉「彼氏放っておいてどっか行くなんて」 浩子「何考えてんやろ」 京太郎「怜……」グスッ セーラ・竜華「お前が泣くなや」 京太郎「あ、はい」 浩子・泉(鍛えられとるわ、主にボケ) 京太郎「怜……」
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えり「大将戦決着ー!」 えり「開局時一位だった大阪選抜は成す術なく三位陥落」 えり「東北選抜は東一局の倍満による得点を守り二位浮上」 えり「関西選抜は25400得点と大きな追い上げを見せるも最下位で試合を終えました」 えり「そして今回の国民麻雀大会地区選抜団体の部、王座に就いたのは関東選抜でした、おめでとうございます」 えり「表彰式は引き続きご覧のチャンネルで中継いたします」 秋一郎「実にいい勝負だったと思う」 えり「以上、実況は針生、解説は大沼プロでお送りしました」 秋一郎(マイクにも拾える声で話したのにノーコメント……)ウジウジ 京太郎「ふぁーぁ」 京太郎「表彰式もそろそろ終わりみたいだな、ちょっとうろついてくるか」 郁乃「はぁ……」 京太郎「幸せが逃げますよ」 郁乃「きょ京太郎くん!あ、あはは、そういえばそうやったっけ」 京太郎「ちょっと隣座りますね」 郁乃「別にええで、はい」ポンポン 京太郎「どうも、よっこいしょういちっと」 郁乃「あはは、なんか古いな~」 京太郎「結構お気に入りなんですけどね、善野さんは一緒じゃないみたいですね」 郁乃「まあいつも一緒ってわけやあらへんしな~」 京太郎「…………」 京太郎「」ポン 郁乃「きょっ、何するんや」 京太郎「照、強かったですね」ナデナデ 郁乃「……なんで撫でるん?」 京太郎「さあ?こうしなきゃいけない気がして」 郁乃「さあ?、って何やねんそれ、あはは」 京太郎「何でしょうね。でも、無理しなくていいんですよ」 京太郎「みんなが見てるからって強がらなくっても」 京太郎「泣きたいときは泣いてください、一人で溜め込むよりもそっちの方が楽ですよ」 京太郎「俺はあっち向いてるんで、ね?」 郁乃「なんでそないなこと……」 京太郎「いやだって目が赤いんですもん、誰だってわかりますよ」 郁乃「せやけど、私これでも大人やし……」 京太郎「今は17歳の女の子なんだから、女の子らしく泣いていいんですよ」 京太郎「悲しんで悔しがって怒っていいんですよ」 郁乃「…………」 京太郎「……じゃあこうしておきますよ」ギュッ 郁乃「!?」 京太郎「抱きしめておけば誰にも見られないですよ」 郁乃「…………もう」 郁乃「京太郎、くんは、だいっ、たん、ひくっ、やなっ」グスッ 京太郎「何とでも言ってください」ナデナデ 京太郎「まだ胸があったかい……」 京太郎「これから自由時間らしいけど、どうしよ」 京太郎「明日から二日くらいオフなんだよな」 京太郎「そんで明々後日からはまた麻雀の日々……なんか嫌だな」 照「それじゃ」モグモグ 豊音「ありがとうございましたー!」 照「」テクテク モグモグ 豊音「……~~!!」 豊音「やった!やった!やった!」ハッパタイ 豊音「宮永さんにサイン書いてもらっちゃった!」 豊音「これは家宝にするしかないよね!」 豊音「あ!須賀くんだ!……チャンピオンコンビのサインかー」ジュルリ 豊音「おーい須賀くー……ん……」 京太郎(近藤さん……近藤さんを使って一人で頑張ったらどうなるんだろうか) 京太郎(今二個持ってるけど予備の予備に欲しいよな……) 京太郎(よし、買おう) 豊音(あわわ、なんか如何わしいものを持ってるよー) 豊音(話しかけちゃダメな気がする……) 照「……」モグモグ 照(京太郎のひもQ、新しい味でも出たのかな?)モグモグ 京太郎「なんか誰かに見られてた気がするけど、気のせいだよな」 雅枝「須賀やないか、何しとるん?」 京太郎「か、監督!」ババッ 雅枝「今何隠したんや?」 京太郎「なんでもないです!ええなんでも!」 雅枝「まあええけど……」 雅枝「…………」 京太郎「監督、他に何か?」 雅枝「あー、前々から気になっとったんやけど、いい加減監督っていうのやめてくれへん?」 京太郎「いえいえそんな!監督は監督ですよ!」 雅枝「もっと他の呼び方があるやろ」 京太郎(呼び方?愛宕さんじゃあ洋榎さんたちと被っちゃうしな……) 京太郎「じゃあ……雅枝……」 京太郎(いやいや、呼び捨てはふざけすぎだろ) 京太郎「雅枝、さん」 雅枝「ん、まあええか」 京太郎「いいんですか!?」 雅枝「お前のことやし呼び捨てにしてくるか思うたんやけど案外普通やったな」 京太郎「じゃあ他の人の前でもそう呼んでいいんですね?」 雅枝「ん、別にええけど、それがどうかしたんか?」 京太郎「いえいえ、ひょっとすると……」 京太郎『雅枝さーん!』 雅枝『なんや須賀?』 怜『今、京くん監督のこと名前で呼んでたで』 竜華『これはもしかしてもしかすると……』 浩子『データの取り甲斐がありそうですね』キラーン 雅枝「私と須賀が付き合う……」 雅枝「いやいやいやいやいやいやいやいや、それは流石にないやろ」 京太郎「うわ、すっごい否定の嵐」 雅枝「まあ感謝はしてるで、赤阪のこと励ましてくれてたやろ?」 京太郎「見てたんですか……」 雅枝「お前が抱きしめとるところだけやけどな」 京太郎「何それ恥ずかしい!」 雅枝「お前やったら別に洋も絹も嫁にやってもええなーって思ったわ」 京太郎「いいんですか!?」 雅枝「嘘にきまっとるやろアホ」 京太郎「せっかく絹恵さんのあの……」グヘヘ 雅枝「考えが見え見えやで」ジトッ 京太郎「なんで明日からオフなのに俺はホテルにいるのか」 京太郎「夜にチェックアウトだからそれまで適当に時間つぶすか」 京太郎「みんな部屋で休んでるらしいし、誰かの部屋に遊びに行ってもいいのか」 京太郎「どうしよ」 京太郎「部屋に遊びに行ってみるか」 京太郎「どこにしようかなー」 京太郎「えっと、ここどこだ?」 ガチャ 雅枝「須賀、ここで何しとるんや」 京太郎「雅枝さん!?」 良子「私もいるけど」オズオズ 京太郎「良子さんまで、どうしてここに?」 雅枝「どうして言うてもなぁ、ここ私らの部屋やし」 京太郎「ああ、そうだったんですか」 良子「それで京太郎はどうしたの?」 京太郎「いやーただ適当にぶらつこうかと」 善野「せやったら私らと特訓せえへん?」 京太郎「勝てる気がしないので遠慮しておきます」 雅枝「まあまあ、そないなこと言わんで、な?」 良子「私も、京太郎と打ちたいな」 京太郎「手加減してくださいよ」 善野「さあ、どうやろな?」ゴッ 雅枝「男子チャンピオンに手加減なんているんか?」ゴッ 良子「ハードにいくよ」ゴッ 京太郎「」 京太郎「ロン」 京太郎「ツモ」 京太郎「ロン」 京太郎「ノーテン」 京太郎「何とか逃げ切った……」 雅枝「なんや十分強いやん」 善野「今度はもうちょい頑張ろかな」 京太郎「結局手加減してたんですね……」 雅枝「そこまで子供っぽいことはせえへんせえへん」 良子「最初と比べて京太郎はストロングになったよ」 京太郎「そうですかね?あんま変わってない気がするんですけど」 良子「うん、ここまでできれば個人戦はいいとこまで進める」 京太郎「そう言ってもらえるとなんか嬉しいっすね」 善野「……」ジーッ 善野「須賀くんと戒能さんって仲ええけど、二人はどういう関係なん?」 良子「リレイションですか……」 良子(関係……肉体、関係、とか……)カァァ 良子「///」ボンッ 京太郎「ただ仲がいいだけですよ、特別な関係だとかそんなのは別にないです」 善野「へぇ、せやったら私が狙ってもええわけやな」 京太郎「狙うって……」 京太郎「善野さんには末原先輩がおりますし、戒能さんは俺の大切な人ですからこればかりは譲れないですよ」 良子(大切な……)テレテレ 善野「せやな、恭子ちゃんおるからええか、けほっ、でも須賀くんと恭子ちゃんと一緒に暮ら、けほっ、ありや、けほっ」 京太郎「大丈夫ですか?」 善野「うん、いつも通りやか、けほっ」 雅枝「落ち着いてコーヒー飲み」 善野「おおきにです、けほっけほっ」 京太郎「大変そうですね」 善野「もう慣れてもうたからな、慣れたくないことやけど」 雅枝「無理はせんようにな」 善野「わかってます、須賀くんそろそろ帰った方がええんとちゃう?あと30分で晩ごはんやろ」 京太郎「あー……じゃあ俺もう帰りますね」 雅枝「ん、お疲れさん」 善野「また打とな、ごほっ」 京太郎「はい、失礼しました」 ガチャ バタム 京太郎「俺があのときちゃんと郁乃さんを守っていれば、善野さんが無理をしないで済んでたのかな……」 京太郎「……部屋に戻るか」 ガチャ 良子「京、太郎……」モジモジ 京太郎「良子さん、どうしたんですか?」 良子「あの、さ……さっきの言葉って、どういう……」モジモジ 京太郎「さっき?」 良子「私が、大切って」モジモジ 京太郎「ああ、そんなん当たり前じゃないですか、だって良子さんは……」 良子「私、は?」 京太郎「良子さんは……」 京太郎(……あれ?俺って良子さんのことどう思ってるんだ?) 良子「……」ゴクリ 京太郎(一緒に遊びに行ったり、風呂に入ったり、特訓したり) 京太郎(…………) 京太郎「そりゃあ、俺の友だちなんですから。大切に決まってるじゃないですか」 良子「…………」ズーン 京太郎(心なしか落ち込んでる!?) 良子「そう、だよね、うん、そうか」ズーン 良子「ありがとう……嬉しいよ、それじゃあまた後で」 京太郎「お疲れ様っした!」 京太郎「…………暇だ」 京太郎「何かしたいな、何しよ」 洋榎「京太郎ーあそぼー」ゴロゴロ 京太郎「何するんですか?」 洋榎「せやなー……」ゴロゴロ 洋榎「なーんも思いつかんわー」ゴロゴロ 京太郎(浴衣がめくれてるけどあんまりそそらないなぁ……) 京太郎「福笑いでもしましょうか」 洋榎「正月には3か月早いで」 京太郎「そういうアプリがあるんでやってみましょうよ、はいチーズ」カシャ 洋榎「な、なにいきなり撮っとるんや!」 京太郎「絹恵さんとは違って洋榎さんだと失敗したときの罪悪感が無くていいんですよね」 洋榎「ウチがいおもろい顔や言うとるんか?」 京太郎「何言ってるんですか、洋榎さんは十分可愛いですよ」 洋榎「なんやいきなり!もー!」ウガー 京太郎「まあまあ落ち着いて、それじゃあ始めましょうか」 _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . . ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「…………誰やこれ」 京太郎「こんな写真いつ撮ったっけ……」 洋榎「なんか頭に輪っかついとるわ」 京太郎「ですね、三角巾もついてますし」 洋榎「なんか羽がついとるし」 京太郎「ですね、ところどころ骨が見えますね」 洋榎「なんかあれやな、死んどるみたいやな……って、なんでやねん」ビシッ 京太郎「流石は関西人ですね!」グッ 洋榎「せやけどこんな写真いつ撮ったんや?」 京太郎「えっと、確か絹恵さんと喋ってるときに撮ったやつだと思います」 洋榎「ほんま抜け目ないな」 京太郎「でも可愛いですよ」 洋榎「可愛い……か、そんなん男子に言われたん久しぶりやな」 京太郎「ええっ!?洋榎さん可愛いのに!?」 京太郎「こんなに天使なのに!?」 洋榎「や、やめえや、なんか……恥ずかしい///」ポッ 京太郎「……まあ冗談ですけど」 洋榎「キレてもええか?」 【三日目】終了 【四日目 オフ】 京太郎「頭を撫で続けたら怒りは収まったらしい」 京太郎「その反動として……」 洋榎「きょぉたろぉ……」ギュゥッ 京太郎「抱き枕になった」 京太郎(朝だし散歩に行きたいな) 京太郎(とりあえず洋榎さんを起こすか) 京太郎「洋榎さーん、起きてー」ユッサユッサ 洋榎「やわらかぃわぁ……」 京太郎「起きなさそうだな……」 京太郎「別の方法で起こしてみるか」 洋榎「……すぅ……」タラーリ 京太郎「幸せそうに涎垂らしてるよ、拭き取っておくか」 京太郎「……指でいいよな、別に」 洋榎「んにゅぅ……」 京太郎「大人しくしといてくださいよ……っと、顔小っちゃいな」 京太郎「元気だし恋人くらいいそうなのにな」フキフキ 洋榎「ん……?」フニッ モキュッ 京太郎「あ……」 洋榎「はふひゃほへ?」ハムハム 京太郎「俺の指です」 洋榎「…………」 京太郎「散歩、行きません?」 洋榎「…………」ジトッ 京太郎(なんか俺が変なことしたみたいに思われてる……) 京太郎(朝の散歩なのに気まずいな) 京太郎(どうしよ) 京太郎「あのー」 洋榎「なんや?」 京太郎「ひょっとしてさっきのこと気にしてます?」 洋榎「……別に」プイッ 京太郎「なんか変なことしちゃって、すみません」 洋榎「ウチは全然気にしてへんもん」 京太郎「……つい」 京太郎「洋榎さんの顔が可愛かったので……」 洋榎「お、おう……」 京太郎「涎を垂らしてる洋榎さんも子どもらしくって、拭いてあげようと思ったんですけど」 京太郎「結局……」 洋榎「結局?」 京太郎「指をくわえてる洋榎さんも可愛かったです!」 洋榎「お、おぅふ……」 京太郎「…………」 洋榎「…………」 洋榎(黙って聞いとったけど……) 京太郎(勢いに任せて言っちゃったけど……) 京洋(これなんか恥ずかしい!!) 京太郎「昼間もすることないなー」 京太郎「誰かと遊びに行くか」 京太郎「にしても俺の携帯すげーな、父さん以外の男の連絡先が一つもねえ」 京太郎「辻垣内さんを誘ってみよう」 智葉『辻垣内の携帯だが』 京太郎「どうも、須賀です」 智葉『なんだお前か……はぁ』 京太郎「すっごく落ち込んでる!?」 京太郎「というか電話かかってきたら名前とか出るでしょう」 智葉『親と部員以外の連絡先は登録していないんだ』 京太郎「ん?つまりそれって友だちが……」 智葉『い、いるに決まっているだろうが!』 京太郎「まあ冗談ですけどね」 智葉『何なんだお前は……』 京太郎「あ、ところで今日一緒に遊びに行きません?」 智葉『遊びに?』 京太郎「ひょっとして練習とかありました?」 智葉『わかった、いいだろう』 智葉『私もちょうどオフで退屈していたんだ、どこで待ち合わせようか』 京太郎「じゃあとりあえず11時に新大阪駅前で」 智葉『了解だ、それではまた』 京太郎「もう11時だけど、辻垣内さんまだかな」ソワソワ 京太郎「服とか大丈夫だよな、流行のユニ○ロ着てきたんだから、うん」 智葉「すまない、待たせたな」 京太郎「いえいえ、今来たところですよ……?」 智葉「そうか、ん?どうかしたか?」 京太郎「誰?」 智葉「臨海女子三年、辻垣内智葉だ」 京太郎「いやいやいやいや!どう見ても別人でしょうが!」 京太郎「いつもの眼鏡と髪ゴムはどうしたんですか!」 智葉「遊びに行くのだから簡単な恰好がいいと思ったのだが……」 京太郎「Tシャツにジャージっていうのがらしいっちゃらしいんですけど、そっちもアリだと思いますよ」 智葉「うむ、そうか。それはよかった」 智葉「そういえば、何処へ行くんだ?」 京太郎「あー……そうですね、バッティングセンターとか?」 智葉「……無計画だったのか」 京太郎「思いつきなんで」 智葉「まあいい、それでは行こうか」 京太郎「辻垣内さんは野球とかできるんですか?」 智葉「近所の子供たちと偶にな」 京太郎「まずは80㎞くらいから行ってみますか」 智葉「そうだな、そうするか」 カキーン カキーン ポスッ ガギィィン ポフッ ポスッ ポスッ カコン 智葉「とりあえずはこんなものか」 京太郎「案外打てるんですね!」 智葉「そ、そうか?じゃあ次はもう少し速い方に行ってみるか」 京太郎「あんまり無理はしないでくださいね」 智葉「わかっているさ、次は120㎞だな」ガチャ 京太郎「えっ?」 ポスッ ポスッ カコン ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ 智葉「」チーン 京太郎「40㎞の差はでかいですって」 智葉「情けないところを見せてしまったな……」 京太郎「十分かっこよかったですよ」 智葉「ふっ、君は優しいんだな」 京太郎「メゲてたってしょうがないですよ!次は俺が打ってきます!」 ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ 京太郎「」チーン 智葉「まあ、そのなんだ……気を落とすなよ」 京太郎「なんだかんだで楽しかったな、あの辻垣内さんも新鮮だったし結果オーライだ」 京太郎「次は何をしよっかな」 夕 京太郎「今日は一日遊び倒すぞー!」 洋榎「またウチなんか……」 京太郎「洋榎さんと遊ぶの楽しいですよ?」 洋榎「さらっと嬉しいこと言うてくれるやん」 京太郎「洋榎さんはしたい遊びとかあります?」 洋榎「ん~せやなー」 洋榎(昔は確か絹とサッカーやったりしとったっけ) 洋榎(そういえば恭子とは……) 洋榎「……お医者さんごっこ」ボソッ 京太郎「!?」 洋榎「久しぶりにやりたいなぁ……」 洋榎(絹のを合法的に……むふふ) 京太郎(おいしゃさんごっこ……だと……?) 京太郎(あの合法的に非合法な遊びをやろうというのか!?) 京太郎「じゃあやってみましょうか」 洋榎「ばっちこいや!」 洋榎「ほな手術を始めます」 京太郎「お手柔らかにお願いします」 洋榎「麻酔効いとるんやから京太郎はシーッやで」 京太郎「局所麻酔ってことで」 洋榎「これからバチスタ手術のつもりなんやけど」 京太郎(結構本格的だ!?) 洋榎「メス」 洋榎(裏声)「はい」 京太郎(一人二役なのか……) 洋榎「これより腸を引きずり出します」 京太郎(言い方おっかねえな) 洋榎「」ツツー 京太郎(指がメス代わりなのか、なんか柔らかくて気持ちいい) 京太郎(なんで女の人の指ってこんなに柔らかいんだろうな……) 京太郎(このまんま寝るか) 洋榎(男子の裸見るなんて久しぶりやな……) 洋榎(ええ体しとるやん) 洋榎(……それはええとして) 洋榎(ツッコミあらへんとつまらん……) 夜 洋榎「きょーたろー」ペシペシ 京太郎「……終わったんですかぁ?」 洋榎「そろそろ別のことしよー」 京太郎「はいはい」 京太郎「おいしゃさんごっこもやったことですし次はリアルおままごとでもしましょうか」 洋榎「リアルおままごと?」 京太郎「名前のごとくリアルなおままごとですよ、夫が不倫したとか」 洋榎「ああ……そゆこと」 京太郎「とりあえずやってみましょうか」 須賀京太郎と結婚した愛宕洋榎は突如現れたトラックによって轢かれてしまうのであった! 洋榎「きょ、たろぉ、ウチがいな、ゴホッ、くっても、ゴホッ」 京太郎「洋榎……なんで、なんで俺なんかを庇ったんだ」 洋榎「きょたろぉが、これからも、ゴホッ生きてほしかったから」 京太郎「洋榎……洋榎……!!」 洋榎「元気でな、ゴホッゲホッガホッ、ガックシ」 京太郎「洋榎ぇぇぇぇぇええええええ!!!!!」ガシッ 京太郎「洋榎……ぅう、洋榎ぇ……」ボロボロ 京太郎「ずっと……愛してるよ」ギュッ 洋榎「///」 京太郎「洋榎さーん、終わりましたよー」 洋榎「///」ボシュー 京太郎「熱でもあるのかな?寝かせておくか」 洋榎「///」ポシュー 京太郎「くかー、ぐごー」 洋榎(……アカン) 洋榎(さっきの言葉が気になって全然寝れへん)ドキドキ 【四日目】終 【五日目 オフ】 京太郎「ふぁ……ん」 洋榎「すぅ……すぅ……」 京太郎「今日は抱き着いてこないみたいだな」 洋榎「…………すぅ」 京太郎「さてと、朝はどうしようかな」 洋榎「むぅ……なんやまだ朝の7時やっちゅーに……」 京太郎「何かして遊びません?」 洋榎「……京太郎、ウチとばっか遊んでへん?」 京太郎「そうですかね?」 洋榎「昨日やってほとんど京太郎と一緒におったし」 京太郎「昼間を除けばそんな気もしないでもない……」 洋榎「まあええわ、で、何するん?」 京太郎「そうですね……」 京太郎「うーん……」 洋榎「思いつかへんの?」 京太郎「何かしたいことあります?」 洋榎「……昨日の続きとか」 京太郎「リアルおままごとの方ですか?」 洋榎「いや、そっちやなくてお医者さんごっこの方」 京太郎「じゃあ前回と同じじゃつまらないんで初診から入院生活までやりましょうか」 洋榎「お、ええやんそれ!」 京太郎「名付けて、お医者さんごっこハードモード!」 京太郎「それじゃあ次の人、どうぞー」 洋榎「あ……お願いします」 京太郎「今日はどうなさったんですか?」 洋榎「最近気分が悪ぅてたまらんのや」 京太郎「気分が悪い……ですか」 洋榎「急に動悸がして、夜も寝られんようになって……」 京太郎「とりあえず診てみますね」 洋榎「ん……」 京太郎「…………」メヲミル 京太郎「はい、あーん」 洋榎「あーん」 京太郎(洋榎さんの口……か) 洋榎(なんか恥ずかしいな……) 京太郎「次、胸出してくださーい」 洋榎「えっ、やらなきゃダメなん?」 京太郎「何素に戻ってんですか、そうしないと見れないじゃないですか」 洋榎「せやな……診れへんもんな」ペラッ 京太郎(桃色……か)ゴクリ 洋榎「…………」ドキドキ 京太郎「それでは……」 洋榎「入院、ですか」 京太郎「持病の方が悪化してきたみたいなんで、そろそろ外科の方で治した方がいいかと」 洋榎「でも、それやと先生に会えなくなる……」 京太郎「お見舞い行きますよ」 洋榎「……そうなんか」 洋榎「……先生」 京太郎「なんですか?」 洋榎「この前言ったウチの病気なんやけど……」 京太郎「……恋の病、ですか?」 洋榎「あ…………はい」 京太郎「俺も最近似たような症状が出てきたんですよ、だから……」 洋榎「先生、それって……!」 京太郎「俺は、貴女のことが好きになってしまったみたいです」 京太郎「それじゃあ次の人、どうぞー」 洋榎「あ……お願いします」 京太郎「今日はどうなさったんですか?」 洋榎「最近気分が悪ぅてたまらんのや」 京太郎「気分が悪い……ですか」 洋榎「急に動悸がして、夜も寝られんようになって……」 京太郎「とりあえず診てみますね」 洋榎「ん……」 京太郎「…………」メヲミル 京太郎「はい、あーん」 洋榎「あーん」 京太郎(洋榎さんの口……か) 洋榎(なんか恥ずかしいな……) 京太郎「次、胸出してくださーい」 洋榎「えっ、やらなきゃダメなん?」 京太郎「何素に戻ってんですか、そうしないと見れないじゃないですか」 洋榎「せやな……診れへんもんな」ペラッ 京太郎(桃色……か)ゴクリ 洋榎「…………」ドキドキ 京太郎「それでは……」 洋榎「入院、ですか」 京太郎「持病の方が悪化してきたみたいなんで、そろそろ外科の方で治した方がいいかと」 洋榎「でも、それやと先生に会えなくなる……」 京太郎「お見舞い行きますよ」 洋榎「……そうなんか」 洋榎「……先生」 京太郎「なんですか?」 洋榎「この前言ったウチの病気なんやけど……」 京太郎「……ああ、動悸のやつですか」 洋榎「それが何なんか、わからんかったけど、今わかったわ」 洋榎「多分……あれは――――」 京太郎「……恋の病、ですよね」 洋榎「えっ」 洋榎「な、なんで……」 京太郎「俺も最近似たような症状が出てきたんですよ」 京太郎「愛宕さんのことを考えてると胸が苦しくなって寝れなくなるんです」 京太郎「中学生かって話ですよね、でも……でも俺は――」 京太郎「俺は、貴女のことが好きになってしまったみたいです」 京太郎「コンコン」 洋榎「はーい」 京太郎「今日も来たよ」 洋榎「いつもおおきにー」 京太郎「元気?」 洋榎「元気元気、当たり前田のクラッカーやで」 京太郎「そっか、良かった」 京太郎「今日はさ、言いたいことがあって来たんだ」 洋榎「う、ウチも……あるんや」 京太郎「そっか、じゃあどっちから話す?」 洋榎「んー、京太郎からでええで」 京太郎「……わかった」 京太郎「洋榎、弟がいただろ?」 洋榎「…………」 洋榎「……なんで京太郎が知っとるんや、話したことなんてあらへんのに」 京太郎「俺には、姉がいた」 京太郎「昔父さんと母さんが離婚して、俺は父さんに引き取られたんだ」 京太郎「姉さんはいつも元気でさ、俺を外へ連れて行ってくれたんだ」 京太郎「……真っ赤な髪の毛揺らしてさ」 洋榎「……ッ」 京太郎「気になって調べたんだ、洋榎と姉さんが似てたから」 京太郎「名前だって滅多にないのに同じ字、同じ読みだった」 京太郎「そうじゃないって信じたかった、でもさ」 京太郎「愛宕洋榎、貴女が俺の姉さんだったんだ」 洋榎「京、太郎……」 京太郎「俺と姉さんは結婚できない」 京太郎「だから、その婚姻届無駄になっちゃうんだ」 洋榎「ッ!……なんで、なんでや!」 京太郎「俺だって……嫌だよ」 京太郎「ずっと姉さん……洋榎と一緒にいたい」 京太郎「子どもだって欲しいし、ずっと幸せに暮らしたい、一緒にいたい」 京太郎「だから結婚は無理だけど、洋榎がここを出たら一緒に暮らそう」 京太郎「ずっと、愛してる」 洋榎「……おおきに」 洋榎「ウチも、京太郎のこと、めっちゃ、めっちゃ好き」 洋榎「京太郎も、ずっと傍にいてな」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 洋榎「///」カァァ 京太郎「///」カァァ 京太郎(ちょっとハードにしすぎたぁぁぁああ!) 洋榎(好き……好き……愛してる……)カァァ 昼 京太郎「疲れた……話考えるのも疲れたし」 京太郎「こういうときはモモと遊びに行くか」 京太郎「出てくれるかな?」 prrrr prrrr 桃子『なんっすか?』 京太郎「なんか怒ってる?」 桃子『質問に質問で返さないでほしいっす』 京太郎「遊びに行かねえか?」 桃子『ははーん、おしゃべりさんとヤンキーさんの次は私っすか』 桃子『一体何人の女に手を出すんっすかね』 京太郎「おい待てなんでお前がそんなこと知ってんだ」 桃子『だって、京太郎のことはずっと見てるっすから』 京太郎「」ゾクッ 京太郎「いやこえーよお前」 桃子「で、どこ行くっすか?」 京太郎「そうだなー」 京太郎「神社に現地集合」 京太郎「駅前に待ち合わせとかだったら見つけられ無さそうだからな」 ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ 京太郎「電話……誰からだ?」 桃子『私、モモ』 桃子「今あなたの後ろにいるよ」 京太郎「だからこえーつってんでしょうがぁ!」 桃子「ふふっ、冗談っすよ」 京太郎「お前がやるとホラーでしかないんだよ」 桃子「それはそうと、今日は何をするっすか?」 京太郎「そりゃお前神社と言ったら」 桃子「巫女さんプレイっすね!」 京太郎「ちげーよありえねーよ!」 桃子「じゃあおみくじっすか?」 京太郎「急に普通になったな」 桃子「そうと決まれば縁結びのおみくじ引いてくるっすよー」 京太郎「やっぱり普通じゃなかった!」 大吉 あなたの隣にいる人は人生の伴侶となることでしょう 桃子「だって!だって!」ピョンピョン 京太郎「はいはい静かに静かに」 桃子「これはあれっすね!もう婚約指輪を買いに行くしかないっすね!」 桃子「いやいやその前にまずはキスからっすね!」 京太郎「待て待て待て!早すぎだろ!それに俺まだ16歳だし!」 桃子「ということはその気はあるってことっすね!言質はとったっすよ!」 京太郎「レコーダーだと!?」 桃子「ふっふっふ、咲にたーっぷり聞かせてやるっす~」 京太郎「待て!それを渡せ!」グイッ 桃子「えっ」 京太郎「あっ」 バタバタッ 桃子「い、いくらなんでも早いっすよ、私を押し倒すなんて……」 京太郎「流石にそれはねーっつーの」 京太郎「ほい、立てるか?」 桃子「もちのロンっすよ」 京太郎「そうか……なあモモ」 桃子「なんっすか?」 京太郎「そんなこと言ってると勘違いした奴に襲われるぞ」 桃子「別に大丈夫っすよ」 京太郎「大丈夫って、お前なぁ」 桃子「……だって、こんなこと、京太郎くらいにしか言わないっすよ」 京太郎「はぁ……なんか疲れた」 京太郎「モモといるとなんか疲れるんだよな、楽しいからいいけど」 京太郎「あー夕方も暇だなー」 京太郎「このまんま帰るのもあれだしまた誰かと遊びに行くか」 京太郎「良子さんに連絡してみるか」 良子『戒能です、ただいまコールに出ることがインポッシブルです』 良子『発信音の後にサブジェクトをどーぞ』 良子『……これで録れてる?』 京太郎「」ピッ 京太郎「繋がんねえか、まあいいやホテルに戻って休も」 夜 京太郎「晩飯とかもう自由なんだよな」 京太郎「とりあえず食べに行くか」 京太郎「そこで誰かがいたらその人の部屋で遊べばいいし」 由子「あ、京太郎くんなのよー」 京太郎「由子さんもこれからですか?」 由子「恭子と一緒にね」 恭子「主将は一緒やないんやな」 京太郎「昼からは別行動ですよ、絹恵さんと買い物に行ったとか」 恭子「それにしても朝は仲良かったなぁ」 京太郎「えっ」 由子「愛してるーとか好きーとか、聞いてるこっちが恥ずかしかったのよー」 京太郎「聞かれてた!?」 恭子「丸聞こえやで、隣の部屋やし」 京太郎「そうだったの!?」 由子「良かったらこの後遊びに来ぉへん?」 京太郎「いいんですか?」 恭子「ほな主将と一緒にあれの続き見せてもらおか」 京太郎「やめてくださいしんでしまいます」 恭子「ほなこれからリアルおままごと?でもしよか」 京太郎「昨日も聞いてたんじゃないですか!」 由子「まあまあ落ち着くのよー」 京太郎「お恥ずかしいと言うかなんと言うか……」 恭子「偉い人はこう言うた、赤信号みんなで渡れば怖くない」 京太郎「だから俺たち三人でやろうと」 恭子「そういうことやで」ニコッ 京太郎「はぁ……わかりましたよ」 京太郎「おい由子、酒はどうした」 恭子「おとーちゃん!もうお金ないんやからはたらいて!」 京太郎「うるっせんだよ!」ゴンッ 恭子「ひぃっ!」 京太郎「こっちだって休みたくって休んでるわけじゃねえんだよ!」 京太郎「あのクソ上司、こき使いやがって挙句の果てに人員削減のため、だと?」 京太郎「ふざけんじゃねえよ!」 恭子「もう、いやや……」カタカタ 京太郎「ああん?……そういや恭子、お前今年で12だよな」 京太郎「…………」サワッ 恭子「ひゃっ!おとーちゃん、どこ触っとるん……」 京太郎「黙れ」 京太郎「邪魔なんだよ」 由子「ただいまなのよー」 恭子「いやぁ!グズッ、やめて!」 京太郎「何回も潮吹いてるくせに何言ってんだ!出すぞ!」 恭子「いやぁぁぁぁあああ!」 由子「京太郎……恭子……」 京太郎「遅えよ、早く酒寄越せ!」 由子「何、しとるんや……」 京太郎「見りゃわかんだろ、調教してんだよ」 恭子「はぁ……んぐっ、はぁ……」 由子「調教て……こんなん……」 京太郎「……由子、久しぶりにどうよ」 由子「嫌や、こんなんもう京太郎やない……」 京太郎「がたがたうっせえんだよ!早くこっちこい!」 由子「嫌……嫌……いや、イヤ、厭、嫌、いや、いや!」 由子「うあぁぁぁあああ!」 ザシュッ! 恭子「めでたしめでたし」 京太郎「どこがめでたいんですか!何ですかこのシナリオ!徹底的に俺が悪じゃないですか!」 由子「京太郎くんみたいな金髪が言ってもしょうがないのよー」 京太郎「由子さんも立派な金髪ですよね!?」 恭子「せやけど須賀は損な役回りしそうやからな」 由子「しょうがないことなのよー」 京太郎「でも確かに由子さんが奥さんで恭子さんみたいな子が娘だったらなぁ……」 恭由「「うわっ……」」ズザザ 京太郎「メゲるわ……」 夜 京太郎「お医者さんごっこといいモモといいあの二人といい、どうして今日はこうも疲れるんだ……」 京太郎「もう最後は部屋でゆっくりしよう、明日から試合だし」 京太郎「…………」 京太郎「ってもう明日からかよ!」 洋榎「なんやうっさいなぁ」 京太郎「あ、いたんですか」 洋榎「言い方ひどない!?」 京太郎「もういいや、今日も遊び倒そ」 京太郎「今朝みたいなことすると疲れるんで五目並べでもしましょうか」 洋榎「は?五目並べ?」 京太郎「知らないんですか?」 洋榎「ボードゲームなんて麻雀しか知らんし」 京太郎「そういう家系ですもんね」 洋榎「せやせや」 京太郎「じゃあ俺が教えますんでしっかり聞いててくださいよ」 京太郎「ということです、わかりました?」 洋榎「すぅ……」コクッ 京太郎「寝ちゃったか。今日も疲れたんだろな、いつも元気だし」 京太郎「布団まで運ばないとな」 洋榎「すぅ……すぅ……」 京太郎「よいしょ、っと」 洋榎「ん……ぅっ」ギュッ 京太郎「うえっ!?」 京太郎「また抱きしめられた……」 京太郎「はぁ……」 洋榎「きょぉたろぉ……」 京太郎「もう寝ちゃえばいいか」 京太郎「まず布団に寝かせて」ササッ 京太郎「俺がその隣に寝る、と」ササッ 洋榎「すぅ……んぅ……」 京太郎(寝息がくすぐったいけど、気持ちいい) 京太郎(なんつーか、平和だな) 【五日目】終了 【六日目】 京太郎「また別のホテルにいくんですか……」 霞「間違って一人分取っちゃってね」 京太郎「どういう間違いですか」 霞「まあまあ、新しい出会いがあるかもしれないし」 霞「荷物は部屋に置いてあるのをそのまま送っておくから帰りにそのまま行ってね」 京太郎「えぇぇ……」 朝 洋榎「京太郎、どうかしたん?」 京太郎「なんか別のホテルに行くことになりました」 洋榎「何やそれ」 京太郎「洋榎さん、午後から試合ですけど練習とかするんですか?」 洋榎「んー……今は京太郎と遊んでたいな」 京太郎「じゃあまた遊びますか」 洋榎「せやな」 京太郎「今日も今日とておままごとを」 洋榎「またか……」 京太郎「今日はリアルじゃないです理想です」 洋榎「理想?」 京太郎「俺たち二人の理想を実現させるわけです」 洋榎「ウチの理想かぁ……」 京太郎「ただいまー」 洋榎「遅いで、まったく何しとったんや」 京太郎「いつも通り仕事して帰って来たんだけど、それにまだ9時だし」 洋榎「めんどいからご飯とか自分で作ってなー」 京太郎「またピザ頼んだのか?」 洋榎「はよ飯食って皿洗ってウチの肩揉んでやー」 京太郎「毎日だらけすぎなんじゃないのか?」 洋榎「どーせ太らへんもーん」 京太郎「ほら下腹とか」プニッ 洋榎「ちょっ!」 京太郎「ほれほれー」プニプニ 洋榎「ちょっ、やめーやぁ……」 京太郎「今日も何だかんだ幸せだなー」 洋榎「これがウチの理想、鬼嫁洋榎ちゃんや!」 京太郎(全然鬼嫁じゃねえ……) 京太郎「でも結構下腹柔らかかったですよ」 洋榎「ほんま?」 京太郎「ほんまもほんまです」 洋榎「はぁ……なんで上の方に行かんのやろ……」 京太郎「今回の大会は完全抽選らしい」 京太郎「色んな人と打てるんだから、楽しみだな!」 京太郎「俺の対局室は……ここか」 京太郎「絶対に、決勝まで行くんだ」 ゆみ「やあ、久しぶりだな」 京太郎「加治木さん……でしたっけ?」 ゆみ「ああ、驚いたよ。まさか男子チャンピオンと初戦で当たるとはな」 京太郎「はは、まあお手柔らかにお願いしますよ」 咏「話が終わったんならとっとと座れよなー」 京太郎「咏!?お前も相手なのか!」 咏「へへっ、手加減しねーかんな!」 京太郎「マジか……お前とか……」 怜「ウチもおるけどな」 京太郎「怜さんまで!」 怜「さっきからリアクションでかいなぁ」 京太郎「そうは言っても……ここまで知り合いばっかりだと」 ゆみ「勝っても負けても恨みっこなしだ、お互いベストを尽くそう」 怜「せやな、楽しくやろうや」 咏「ま、私が勝つけどねぃ~」 京太郎「そう……ですね」 京太郎「始めましょうか!」ゴッ 京太郎(照の鏡……) 京太郎(一回だけやってみるか) 京太郎(まずは相手の仕草を観察して……) 怜(……なんやこれ) 怜(先が読めへん?) 怜(見えそうで見えへん、もどかしい感じ) 怜(力が無くなった、みたいな……)スチャ 怜(……まあええ) 怜「リーチ」 ゆみ(園城寺のリーチ……確かこれが出た後は、必ず……) 咏「ポン」 咏(一発なんてさせねっつーの) 怜(……ナイスなポンや) 怜「ツモ、2000・4000」 咏「親っ被りかよ……」 京太郎「…………」 京太郎(なるほど、な)ゴッ 【照魔鏡】(コピー)発動! 京太郎「…………」 ゆみ(なっ……) 咏(鏡……!?) 怜(これ、宮永さんと打ったときの……) 他家の能力の影響を受けなくなりました 東二局 咏 21000 親 怜 33000 ゆみ 23000 京太郎 23000 京太郎(加治木さんのスタンスは様子見、こっちへの対策を練っている) 京太郎(咏のスタンスはいつも通りの速攻且つ高火力狙い) 京太郎(怜さんは……よくわかんねえけど、場を読もうとしている?) 京太郎(確かに場の雰囲気とか流れとかはあるけど……) 京太郎(とにかく、和了っちまえば無問題だ!) 京太郎「ツモ!4000・8000!」 ゆみ(圧倒的、だな) 咏(また私の十八番が、くっそぉ……) 東三局 咏 17000 怜 25000 親 ゆみ 19000 京太郎 39000 咏(……なんっか変だねぃ) 咏(いつも通りじゃない、牌がみえねぇ) 咏(なんっつうか、んー……) 咏(何なんだこの感じ、さっぱりわっかんねぇ) 咏(……ん?これって何翻だっけ?) 京太郎(加治木さんに聴牌気配、か) 京太郎(それでも和了るけどな!) 京太郎「ツモ!2000・4000!」 オーラス 咏 15000 怜 23000 ゆみ 15000 親 京太郎 47000 ゆみ(……私はもう、高校の麻雀から引退した) ゆみ(だが、蒲原に誘われてこの会場へ来た) ゆみ(恐らくは公式戦もこれが最後だろう) ゆみ(冬のプロアマ交流戦の代表に選ばれることなんてあり得ないからな) ゆみ(それなのに一年生相手にここまでやられている……) ゆみ(私は今、新しい世代と打っている) ゆみ(だから、なのだろうか) ゆみ(だから、こんなにも――) ゆみ(こんなに追い込まれているのに、私は――) 怜(はぁ……やっぱり京くんは強いなぁ) 怜(ほんまは竜華とセーラと打ちたかったんやけどな) 怜(昔は、あの二人相手に満貫も和了れんかったっけ) 怜(でも今はちゃう) 怜(ウチも、あの頃からは成長したんや) 怜(なんやろ、これ) 怜(この麻雀……) ゆ怜(――すっごく楽しい) 咏(ここまで来て2000かよ……) 咏(どー見ても伸び無さそうだしな……) 咏(京太郎相手にむかつくけど……) 咏「ロン、2000」 咏(別に知らんし、和了っちゃえ) 終局 咏 17000 怜 23000 ゆみ 13000 京太郎 47000 京太郎「よっし!勝ったぞ!」 京太郎「まずは初戦勝利だな!」 ピンポンパンポーン 『ただいま、本日予定の全試合が終了しました』 『これより中央ホールにて次の対戦表を発表します』 京太郎「もう発表するのか、行ってみよ」 京太郎「えーっと、次は鹿倉さん、臼沢さん」 京太郎「この人たちって確か東北選抜の人たちだったよな……」 京太郎「最後が弘世さんか、合宿のとき以来だよな」 京太郎「うっし、確認終わったし帰るか」 二回戦の対戦相手が鹿倉胡桃、弘世菫、臼沢塞になりました
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430494916/ 桃子(どうも、東横桃子っす……突然の告白ってどう思うっすか?私は……) 桃子「ウチの高校は駅から遠くて嫌になるっすねー」 桃子(バスは混んでるからむぎゅ……押し潰されるし、こんなときも影の薄さが嫌に、むぐっ) 京太郎「あの、よかったら座りますか?」 桃子(?……ご老人も妊婦さんもいないみたいですけど) 桃子「……もももも、もしかして私に言ってるっすか!?」 京太郎「?ああ、女子でこの混雑は大変でしょ?」 桃子「あ、ありがとうっす!」 桃子(この人、清澄の人っすよね!?私が普通に見えるっすか!?) 桃子「……清澄の麻雀部員さんっすよね?」 京太郎「そうですよ、鶴賀の東横桃子さんでしすよね。須賀京太郎です」 桃子(普通に会話できる!?しかも覚えられてるなんて……) 桃子「た、タメ口でいいっすよ!どうしてこっちに?」 京太郎「実は買い出しで……」 桃子(普通に会話……それに男子となんて、もしかして久しぶりどころか初めてじゃないっすか?) 桃子「あはは、面白いっすね……あ、着いたみたいっす」 京太郎「いつの間にか、なんだか時間が経つのが早く感じるな」 桃子「なんっすかそれ、おじいちゃんの台詞っすよ。本当に京太郎は面白いっすね、それじゃあ」 桃子(本当……こんなに楽しい『普通』、時間が経つの早すぎるっすよ。あーあ、メアドとか聞ければよかったっすねー……もう会えないかも、とか、思っちゃ……) 京太郎「桃子!」 桃子「え、京太郎!?ど、どうしたっすかバス降りるのここじゃ」 桃子(も、もしかして同じようにまた、話したいから連絡先とか思ってくれたり) 京太郎「好きだ!一目惚れした!俺と」 京太郎「付き合ってくれ!」 桃子「え」 桃子「……ええええええええっ!?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 01 02 10.11 ID HVcox0U2O [3/11] 桃子「……ッハ!?いつの間にか自分の部屋に」 桃子(そ、そうだ少し考えさせて欲しいっすって言って連絡先だけ、交換して……) 桃子「突然の告白なんてどうしたらいいか分からないっすよー!もー!」 桃子「こういう時、どうすればいいっすか?……そもそも京太郎とは会ったばかりで」 京太郎(美化30パーセント増)『あっはっはっは、おもちおもち』 桃子「そりゃかっこいいし、話してて楽しいし……あれ?断る理由ないっすね?」 桃子「……いやいやいや!そもそも一目惚れって、私のどこが……そうだ!こんな時は友達に相談っす!」 桃子「友達いなかったっす……いや!麻雀部のみんなが私にはいるっす!」 桃子「えーと、ケータイ取りだしポパピプペっと、『私のいいところってどこっすか?』」 桃子「三通しか返ってこなかったっす……」 桃子「妹尾先輩は多分メールに気づいてないっすね……」 睦月『悩みがあるなら相談してほしい』 桃子「違うっすよ津山先輩……そうじゃな、いや、でも悩みではあるっすね」 智美『モモは麻雀が強いなー』 桃子「智美先輩、そうじゃなくてこう外見とか特徴とか……」 加治木『モモは特徴がなくとも、それを逆手にとり武器にする……言うなれば特徴のないことこそが特徴に……』 桃子「それはその通りですけど!うう、どうすれば……余計こんがらがっただけっす、いや、これは悩むだけ無駄ってこと。そもそもそんなこと京太郎にしか分からない、なら私は当たって砕けていくだけっす!いや、砕けたくはないっすね」 桃子「兎に角京太郎にメール、そうだ!デートに誘ってそこで答えを出すっす!ポパピプペっと」 桃子『今度の土曜日、駅前で待ち合わせっす!』 桃子「……よし、送ったっす。あれ?妹尾先輩から返信が」 妹尾『桃子ちゃんはふくよかで可愛いよ』 桃子「……」ふにっ 桃子「ど、土曜日まで後三日!とりあえずダイエットっす!」 桃子「グロスを塗って……アヒル口ってどうやるんっすかね?い、いや別にキスを期待してるわけじゃないっすけどね……一応!一応!あ、いいものが 」 アヒルちゃんプロペラ「」 桃子「……むー?こ、こうひゅかね?」 智美「なんでモモはアヒルとにらめっこしてるんだー?」 桃子「わっひょい!?」 桃子「ね、ネイルって……今時の女子高生ってそんなことまでやるっすか?」 ゆみ「むしろ私は今までやってなかったことに驚きだよ」 佳織「駄目だよーちゃんとしないと」 桃子「うひっ、くすぐったいっすよ!」 睦月「カラコンとマスカラ、とりあえず色々揃えてみたけど……」 桃子「ありがとうございます!」 睦月「こういうのはやり過ぎても……って行っちゃった」 桃子「よし!装備は完璧っす!あとら明日に備えて寝るだけっす」 桃子「ぜ、全然眠れない」ドキドキ 桃子(だ、大丈夫っす目覚ましも三個セットしてあるし安心して寝れる……会うだけ、会うだけでそんな緊張する意味なんて) 桃子(……可愛いって言ってくれるっすかね、みんなと相談して、多分人生で一番のオシャレっす) 桃子(だ、か、ら!寝ないといけないっす!クマだらけの顔で京太郎に会うわけには……) 桃子(もしかしたら、明日から彼氏が……できるかもしれない、本当に今までだったら考えられないこと……) 桃子(あ、あはは……もう外が明るいっす……こうなったらこのまま起きてハイテンションのまま乗りきるしか……よく、考えればその方がいいっす、素面のままあったら恥ずかしくて顔みれな) 桃子「ぐう」 桃子「……んが」 桃子「……」 桃子「……」 桃子「……」 時計『待ち合わせ十分前やな』 桃子「ね」 桃子「寝坊したぁあああああああ!?」 桃子「あ、ど、どうしよう、と、とりえず顔洗って、着替え、着替え、あ、化粧……諦めるしかないっすね……と、にかく早くしなきゃ、京太郎が……」 桃子「はぁ、はぁ……急げばバスに間に合うっすね、ちょっとマナー悪いっすけど、バスの中で髪は整えるしか……」 桃子「痛っ……あ、ああ……ヒール折れたっす……これじゃあ間に合わない……こうなったらもう片方も折るっす!えい!」 桃子「ああ、もう時間が……とりあえずバスに乗って、って、なんでこんなに混んで、むぎゅ……押さないで欲しいっす、服が、今日のために用意した綺麗な服……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 02 16 35.75 ID HVcox0U2O [8/11] 京太郎「……どうしたんだろ、桃子。電話も出ねーし、なんかあったのか?」 京太郎「振られた?……いやいや!探そう、行き違いになってるかもしれないし」 京太郎「……ああ、いたいた。どうしたんだ桃子?」 京太郎(街路樹の下で、隠れるようにうずくまる桃子がそこにいた) 桃子「……今日ほど、消えたいと願った日はないっす」 京太郎「どうしたんだ?具合でも悪いのか?」 桃子「なんで怒らないっすか?遅刻したっすよ、私……遅刻して、髪もぐしゃぐしゃで、化粧もしてないし、部活のみんなで選んだ服もぐちゃぐちゃになって、背伸びして履いたヒールも折れて……」 桃子「こんな、こんなんじゃ、京太郎に会わせる顔なんて、ないっす」 桃子「私が、目立とうとしたのが間違いだったんっす、恋人なんて、誰かに、好かれるなんて、夢みたのが……」 京太郎「えーと、さ、それってつまり、いつもの桃子ってことだろ?」 桃子「……そうっすよ、いつもの、地味で、影の薄い」 京太郎「そんなことねえよ」 桃子(頭、撫でて……) 京太郎「俺は、その、なんだ、いつもの、普段の、バスで隣通し喋った桃子がとっても魅力的で、ぴかぴかして惚れたんだ。地味でもないし、影なんて薄くない、めちゃくちゃかわいい女の子だよ」 桃子(涙を流す私の顔を見て、京太郎はそう言ってくれたっす……そのとき、私が京太郎を気になっていたのは顔でも性格でもなくて……その) 京太郎「あ、また告白しちまったな……これで恥ずかしさおあいこってことでさ」 桃子(その、まっすぐに私を見てくれる眼が……) 桃子「京太郎」 京太郎「元気でたか?それじゃむぐっ!!???」 桃子「……っぷは、あ、アヒル口忘れてたっす」 京太郎「も、桃子今の……」 桃子「モモって呼ぶっすよ、だって」 桃子「恋人っすから」 京太郎「……へーへー、じゃあ買い物にでもいくか、モモ」 桃子「ってうわぁ!?お姫様だっこって……恥ずかしいっすよ……」 京太郎「お返しだ」 桃子「買い物って、どこに……」 京太郎「そうだな、服屋に化粧品……とりあえずは」 京太郎「靴屋だな」 桃子(その日、私は彼氏に買ってもらった靴を履いて帰ったっす) 桃子「と、言うわけでこれが私の告白作戦っす!同じようにすればきっとその好きな人と恋人になれるっすよ!」 咲「あーうん、もういいや、っていうか目的がなくなったというか、試合になってなかったっていうか……うぅ」 桃子「どうしたっすか?加治木先輩から恋愛相談されたときはビックリしたっすけど、大丈夫っす!他にも色々話すことはあるっすよ!」 咲「うう、部長に相談したら恋愛経験ある人紹介してくれるって言ったけどこれじゃああんまりだよ……」 桃子「代わりにと言ってはあれっすけど、ちょっと京太郎のことで聞きたいことがあって……宮永さんは幼馴染みっすから色々……」 咲「うわぁあああああん!」 カンッ!
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京太郎「ふんふ~ん♪」 マスター「随分と機嫌が良いですね」 京太郎「まぁ昨日は有名人に二人も会いましたからね。いや、福与さんも入れて三人か」 マスター「そうですか。浮かれすぎてミスはしないでください」 京太郎「もっちろんです!」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 菫「先週は世話になったな」 照「またきた」 淡「私もいるよ」ヒョコ 京太郎「あれ?仲良さそうですね」 淡「テルのことは認めたから」 京太郎(こいつは自分が認めないと仲良くなれないのだろうか?) 淡「それからあんたに借りを返しにきた!」 京太郎「借り?」 淡「そ、こないだは少しやられちゃったけど、今回は負けないよ!」 京太郎「……マスター?」 マスター「ええ大丈夫ですよ」 京太郎「じゃあ打ちましょうか」 照「ケーキ食べてから」 淡「私も!」 菫「私はブレンドコーヒーだけで」 京太郎「かしこまりました」 ───────── ────── ─── 淡「また負けたー!」 菫「今回は私が四位か」 京太郎「相性がいいみたいです」 菫「ほう」 照「……逆境に強い」 京太郎「ですです。なんか最初の配牌が悪いとツモがいいみたいです」 菫「それを普通に明かしていいのか?」 京太郎「結局のところ上手くないといけないので。って言われました」 菫「なるほど」 淡「……あんた名前は」 京太郎「須賀京太郎です」 淡「きょーたろー!あんたのことは下の名前で呼ぶから私のことも『淡』って呼んでいいよ!」 京太郎「おう、よろしくな淡」 淡「いきなり敬語じゃなくなった!?」 京太郎「なんかお前相手だとこっちのがしっくりきて……駄目か?」 淡「いいよ。敬語好きじゃないし」 京太郎「ありがと」 菫「私のことも下の名前でいい。これからも世話になりそうな予感がするからな」 照「私も」 京太郎「ではそうさせていただきます。……えっと、菫さん、照さん」 京太郎「そういえば照さんと菫さんってかなり凄かったんですね。雑誌見てびっくりしちゃいました」 京太郎「まさか全国一位の高校の部長さんと個人戦一位の人だとは思ってもいませんでしたよ」 菫「そうか知らなかったのか。麻雀をしているのなら気付きそうだとは思ったが自意識過剰だったようだな」 京太郎「いえいえ、自分こないだ始めたばっかりで高校麻雀もみたことなかったもんですから」 淡「にしては強いねー」 京太郎「淡のオカルトがあるからじゃないか?」 照「……一回淡抜きでうってみる?」 淡「えー、私も打ちたい」ブーブー 京太郎「本人はこう言ってますが?」 菫「気にしないでくれ。それで、どうだ?」 京太郎「……」チラリ マスター「」コクリ 京太郎「まだ大丈夫みたいですので一局だけ」 京太郎「でも三麻かー」 ??「なら私も混ぜてもらっていいかねぃ」 京太郎「四人で打てるならそっちのほうがいいので……え!三尋木プロ!?」 咏「ありゃ、すぐばれちった」 京太郎(そりゃ特徴的すぎてインパクト強いからな) 咏「それで混ざっていいかい?」 京太郎「えっと……」 菫「どうぞ。プロと打てるのならこちらとしては嬉しい限りです」 照「……」ゴッ 京太郎(ひぇぇぇ、照さんオーラ変わってるよぉ……) ───────── ────── ─── 京太郎「……点棒残ったのが奇跡だ」 菫「……これほどまでに実力が違うものなのか」 咏「悪いねお二人さん!インハイチャンプがどうしても手加減させてくれなかったからさ」 照「……もう一局」 咏「悪いけど帰らないといけないからねぃ。また機会があったらということで」 咏「そこの少年」 京太郎「なんでしょうか?」 咏「ノヨリさんによろしく言っといて。それじゃねぃ」ヒラヒラ カランカラン 菫「……のよりさんとは野依プロのことか?」 京太郎「だと思います。教えてもらってますから」 菫「なるほど、当たり牌が読みにくくなってると思ったけどそういうことだったのか」 淡「ね!ね!プロと知り合いなんだったら打たせてよ!」 京太郎「うーん、理沙さん……野依プロとは仲良いけど、他はほんとに知り合ったばっかりだからなぁ……」 淡「なーんだ」 菫「他にも知り合いがいるのか?」 京太郎「えっと、小鍛治プロと瑞原プロに昨日会いました。知り合いかって言われたら微妙なラインですね」 菫「で、今日は三尋木プロか。トッププロばかりじゃないか」 京太郎「自分でもびっくりです」 照「京太郎は凄い」 京太郎「俺の力では無いですけどね」 菫「それじゃ私達は帰るとするよ」 照「また来る」 淡「またね~」ブンブン 京太郎「はい、またのご来店お待ちしております」 カランカラン 京太郎「いやーすいません。こんな長い間麻雀しちゃって」 マスター「いえ、訪れたお客様がこちらで用意したサービスを楽しめるようにするのも店員の務めです」 マスター「決してサボっていたわけではありませんから」 マスター「さ、テーブルを拭いてきてください」 京太郎「了解です!」 ―――次の日――― 京太郎「喫茶店って結構のんびりしていかれるお客様多いですよね」 マスター「ええ」 京太郎「まぁコーヒー飲みたいだけならスタバとか行きそうですもんね。あ、もしかして意識して落ち着ける感じに作ってます?」 マスター「そうですね。居心地の良い空間作りを心がけてます」 京太郎「なるほど」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 ???「一人だ」 京太郎「お好きな席へどうぞ」 京太郎(どっかで見たことあるような……) ???「マスター。久しぶりだな」 マスター「お久しぶりです智葉さん」 京太郎(知り合いか) 客A「麻雀したいんですけど、いいですか?」 京太郎「あ、はい。ご注文いただいてるので半荘一回無料です」 客A「んじゃ使います。オッケーだって」 客B「三麻かー久しぶりだなー」 客C「ほんとは4人だったら良かったんだけどね」 京太郎「なら自分が混ざりましょうか?混ざってもいいならですけど」 客A「ここそういうサービスもあったんだ。んじゃお願いします」 智葉「……賑わっているようだな」 マスター「ええ。ありがたい限りです」 智葉「充実してるか?」 マスター「これ以上ないほどに」 智葉「それはよかった」 京太郎「ありがとうございましたー」 京太郎「よしテーブル拭きますか」 マスター「そのままテーブルのほうは片付けにはいってください」 京太郎「でもお客様まだいらっしゃいますよ?」チラ マスター「この方は私のお客様ですから」 智葉「いや、もう帰るよ」 マスター「そうですか」 智葉「次は私も麻雀をやらせてもらおうかな」 京太郎「お、お待ちしております」 智葉「それじゃ」 カランカラン 京太郎「……どういった関係なんですか?」 マスター「昔お世話になった人の娘さんです」 京太郎「へぇ……どっかで見たことあるような気がするんだけどなー」 マスター「麻雀を続けてれば気付くことがあるかもしれませんね」 京太郎「?」 京太郎「お疲れ様でしたー」 カランカラン 京太郎「さ、帰って晩御飯作りますかー……ん?」 理沙「」ビクン! 京太郎「…………」 理沙「…………」 京太郎「何やってるんですか?」 理沙「た、たまたま」 京太郎「へぇ……」 トコトコ ギュ 理沙「!?」 京太郎「手、冷えてますよ。暖かくなってきましたけど夜は冷えるんですから」 理沙「……っ!」 理沙「仕事帰り!」プンスコ 京太郎「わかってます。たまたま近く通っただけなんですよね」 理沙「」コクコクコク! 京太郎(ほんとはちょっと待ってたんだろうな……) 京太郎「せっかくたまたま会ったんでどっか食べに行きましょうか」 理沙「……来て!」 京太郎「……?」 ───────── ────── ─── 理沙「上がって」 京太郎「ひゃい」 京太郎(ま、まじかよ……お、おおおおお、女の人の部屋だ) 京太郎(どことなく良い香りするような……駄目だ駄目だ駄目だ!雑念を払え雑念を払え雑念を払え!) 京太郎(ここで変な行動見せて嫌われたくない。大丈夫、俺の心は林の如く!) 京太郎(てか良い部屋住んでるなー……あ、下着干してる) 京太郎(ああいうのはいてるのか……) ムスコ(ん?出番かい?) 京太郎(うおおおおおおおおおおおお!静まれえええええええええええええええ!!) 理沙「ここ座ってて」 京太郎「は、はい」 京太郎(あ、カレーの良い匂いしてきた。作り置きしてたのかな?カレーなら簡単に出来るし俺もしてみようかな) 京太郎(……お、落ち着かない。なんかお洒落だし可愛いし) 京太郎(隣に座ってる熊さん気になる。こいつをいつも理沙さん抱いてんのかな……) 京太郎「……くぁいいな」 理沙「何が?」 京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp」 理沙「? 持ってきた!」 京太郎「カレー……とスティックサラダですか」 理沙「嫌い?」 京太郎「まぁ……サラダって少し苦手なんで」アハハ 理沙「食べなきゃ駄目!」 京太郎「みさきさんにもそれ言われました」 理沙「当たり前!」 京太郎「あ、美味しい!」 理沙「よかった」 京太郎「正直母さんのより好みかも」 理沙「」テレテレ 京太郎「うめー」ガツガツ 理沙「……」クス 理沙「おかわりもある」 京太郎「やったー!」 京太郎「おかわり!」 理沙「早い!?」 京太郎「あー、満足です」 理沙「……京太郎」 京太郎「なんですか?」 理沙「サラダ食べてない」 京太郎「」ギク! 京太郎「あはは……そうでしたかね……」 理沙「……あーん」 京太郎「うぇ!?」 理沙「あーん!」 京太郎(ま、前あーんされた時は店で恥ずかしかったけど、二人っきりの状況だと前以上にドキドキがヤバイ) 京太郎「あ、あーん……あ、このドレッシングいいですね」 理沙「ネットにあった!」 京太郎「手作りってすごいですね」 理沙「あーん」 京太郎「ま、まだするんですか」 理沙「止めたら食べない」 京太郎(よくわかってらっしゃる) 京太郎「あ、あーん」パク 理沙「!?」サッ 京太郎(うあ、理沙さんの指まで口に含んじゃった!?)ドキドキ 京太郎「す、すみません」ミミマッカ 理沙「き、気にしてない」ミミマッカ 京太郎(め、目合わせずれー!) 理沙「て、手洗ってくる」トタトタ 京太郎(流石にやちまったのがわかるぜ……) 京太郎「そ、それじゃ失礼します」 理沙「また来て」 京太郎(き、嫌われてない……よな。また来てって言うくらいだから)ホッ 京太郎「はい、それでは」 理沙「」フリフリ バタン 理沙「」フリフリ 理沙「…………」 ペロッ ピンポーン 京太郎「はいはい」 ガチャ みさき「様子見に来たよ」 京太郎「……なんか久しぶりな気がする」 みさき「そうだっけ?そう言っても一月も経ってないけど」 京太郎「それもそうか」 みさき「まぁそれだけ充実した時間を過ごしてるってことだと思うよ」 京太郎「まぁいいや、上がって」 みさき「ん」 みさき「ここに住み始めて一月経ってるけど結構綺麗に使ってるね」 京太郎「当然!そんなに忙しいわけじゃないからな」 みさき「勉強ちゃんとしてる?」 京太郎「やってる」 京太郎「……学校で」ボソッ みさき「なんで小声になってるの?」 京太郎「……」メソラシ 京太郎「しゅ、宿題もやってる」 みさき「まぁそれならいいんじゃない?成績酷くなければ」 京太郎「が、ガンバル」 みさき「なんか理沙に言い方似てきてない?」 京太郎「そんなこと無い!」 みさき「さっきからほぼ単語だよ」 京太郎「き、気のせい」 京太郎「!」ハッ みさき「あははははは、まぁ暇があれば京太郎に会い行こうとしてるみたいだからね」 京太郎「へ、へぇ」 京太郎(そっか、そうなんだ)ニマァ みさき「……」 みさき「そうそう、京太郎のこと可愛いって言ってたよ」 京太郎「……へ?」 京太郎(可愛いってことは……かんっぜんに年下扱いで恋愛対象じゃないってことだろ!?)ガーン みさき「……なるほどね」ボソッ みさき「もうお昼近いしご飯作ってよ」 京太郎「え!?なんで!」 みさき「どんな料理出てくるのかなって思って。いつも作ってるのでいいから」 京太郎「う、わかったよ。じゃぁちょっと待ってて」 トコトコ 京太郎「ってなんでついてくるのさ!」 みさき「駄目?」 京太郎「なんか見られながら料理って恥ずかしいというかなんというか」 みさき「気にしてたら作れないよ。ほら早く」 京太郎「わかったって」 みさき「ん?玉ねぎ水につけてたの?」 京太郎「生野菜も時々食べてんだよ。今回はこれ」 みさき「でもこれ栄養もほとんど抜けちゃうよ」 京太郎「まじ!?」 みさき「うん」 みさき「薄く切ったら広げておいとくだけでいいよ。それで食べてみて、辛味が無理そうならレンジで少しチンしたらいいと思う」 京太郎「それ生じゃないじゃん」 みさき「栄養が抜けきってるよりいいと思うけど?」 京太郎「まぁ……うわぁまじか……」 みさき「これから覚えていけば大丈夫」 京太郎「どうしようこれ?」 みさき「全部抜け切ってるわけじゃないし食べたらいいよ。それにどっちが美味しいって聞かれたら多分水にさらしてたほうだし」 京太郎「じゃぁ作るけど……文句言うなよ」 みさき「そんな念押さなくても」 京太郎「ほい、焼き鳥。串に刺してないしフライパンで焼いたけど」 みさき「……正直びっくりした」 京太郎「」ドヤァ みさき「そのドヤ顔やめて。焼き鳥のタレを自作したことにびっくりしたよ」 京太郎「ググった」 みさき「それは言わなくもわかるから。でもそうやって覚えていくものだからいいんじゃない?」 みさき「ごちそうさま。うん、味も美味しかったよ」 京太郎「よかった」ホッ みさき「それじゃ仕事あるから帰るね」 京太郎「土曜日も仕事なんだ」 みさき「まぁそんなものだよ」 みさき「あ、おじさんとおばさんに電話してあげなよ?おばさん少し寂しがってたよ」 京太郎「そういや電話もメールもしてなかった」 みさき「それじゃ」 バタン 京太郎「……かけてみるか」 プルルルル プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「あ、もしもし。俺俺」 ガチャ プープー 京太郎「……」 プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「もしもし。京太郎だけど……流石に酷くない?」 京太郎母『オレオレ詐欺かと思ってつい切っちゃったわ』 京太郎「名前言わなかった俺も悪いけどさ。ていうかオレオレ詐欺って良い方古いし」 京太郎母『え?ほんと?』 京太郎「振り込め詐欺って言うんだよ」 京太郎母『京太郎の口座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』 京太郎「……もういいや」 京太郎母『元気でやってる?』 京太郎「電話かけて現状報告するぐらいにはね」 京太郎母『ちょっと学校のこととか聞かせてよ』 京太郎「いいよ」 京太郎「そういやバイト始めたけど来月……いや再来月ぐらいから食費ぐらい自分で出せると思うけど」 京太郎母『あ、そうなの?でもそれは京太郎が自分で使うお金にしていいわよ』 京太郎母『あんたが自分で稼いだお金だから自由に使いなさい』 京太郎母『あ、少しは貯めたほうがいいと思うけどね』 京太郎「うん、じゃあそうするよ」 京太郎母『あんまり変な使い方しないようにね』 京太郎「わかってる。父さんにもよろしく言っといて」 京太郎母『はいはい』 ガチャ 京太郎「……そっか、自分で初めて稼いだお金だったな」 京太郎「うわぁ、そう思うと使うの躊躇っちゃいそう」 京太郎「大切に使お」 ―――月曜日――― 京太郎「んじゃ!」 「ばいばーい」「また明日ー」「じゃあなー」 京太郎「今日もバイト~♪」 京太郎「ん?」 淡「あれ?きょーたろーじゃん!学校帰り?」 照「今からバイトだと思う」 京太郎「そうです」 淡「へー、大変だねー」 京太郎「好きでやってることだから特に大変じゃないな。時々麻雀打てるし」 淡「それいいよね。私もやろうかなー」 照「うちはバイト禁止」 淡「知ってる。言ってみただけ」 京太郎「そっちは?」 淡「テルがお菓子を買いに出たのについてきたんだよ!」 照「欲しいのが学校の近くになかったから」 京太郎「お菓子好きなんですね」 照「うん」 淡「今からまた学校だけどね。部活だし」 淡「しょーじき打たなくても結果わかってるんだけどねー」 照「慢心は良くない」 淡「でも他の人ら弱いし。うちのチームにも……」 照「……」 京太郎「チーム?」 淡「そうそう、うちの学校って部活内でチーム組んでやってるんだよ」 淡「それで成績の良かったチームが大会に出られるんだ」 京太郎「へぇー、変わったことしてんだな」 淡「うちのチームはテルと私、あとスミレがいるから負けようがないんだよね」 京太郎「それは強そうだ」 淡「きょーたろーと打ってたほうがいいよー」 照「大会出るためだし仕方無い」 京太郎「なんか少し嬉しいかも」テレテレ 淡「打ち筋は微妙だけどね」 京太郎「…………」 淡「でも私の練習相手にはうってつけだし」 京太郎「はいはい。うちに来てくれれば練習相手にでもなんでもなってあげますよーだ」ブー 淡「あ、ちょっとむくれた顔かわいーかも!」ウリウリ 京太郎「ちょ、やめろって!同じ一年にかわいいとか言われるとなんか屈辱だわ!」 淡「私は麻雀の実力的に高校100年だから」ドヤ 京太郎「俺に負けるくせに」 淡「なにをー!!」 照「淡、そろそろ」 淡「むー、首洗って待っててよ!暇な時に行くから!」 京太郎「ご来店お待ちしておりまーす」 京太郎「おわ!時間ぎりぎりじゃんか!急げ!」 京太郎「昨日一昨日と面白いことなかったなぁ……今日はバイトすらもないしなぁ」 京太郎「しゃーない、ネトマするか」 ~♪ ~♪ 京太郎「ん?二つ着信音なったな」 淡 >麻雀しよー(>v<) 京太郎「あいつ部活はいいのか?もう一人は……」 理沙 >おしゃべり! 京太郎「仕事休みだったのか、どこに行って喋ろう……あ」ピコン 京太郎 >雀荘行って麻雀打ちませんか?他の人も呼ぶことになると思うんですけど 理沙 >わかった! 京太郎「よし、じゃぁ淡のほうにも連絡して」 京太郎 >いいぞ。ついでにこないだ言ってたプロと打たせてやるよ 淡 >ほんと!?やったぁ!(≧v≦)♪ 京太郎 >それでもう一人連れて来て欲しいんだけど、できれば照さんはやめてくれ 淡 >なんで? 京太郎 >ガチで打とうってわけじゃないのに、あの人プロがいると絶対本気になるだろ 淡 >あー・・・うん、なると思う 淡 >わかった。誰か連れてくねー 淡 >どこ行けば良い? 京太郎 >えっと――――― 京太郎「……オッケーかな。よし出かけよう」 京太郎「あ、理沙さーん」 京太郎「すみません、おまたせしました」 理沙「大丈夫」 京太郎「多分他に呼んだ人はもうすぐ来ると思うんですけど……」 淡「おまたせー」ダキ! 理沙「!?」 京太郎「おわっ!?淡!?」 京太郎(せ、背中に素晴らしい感触!!!!以外とあるな!!) 理沙「離れる!!」グイ 淡「うわっとっと」 京太郎(くそ!淡のくせに俺をドキドキさせるとは……男の本能には逆らえぬぞ)ドキドキ 菫「すまない。まったく……礼儀を弁えろ」 淡「ごめんなさーい」 照「……野依プロ」 京太郎「……ねぇ淡さん」 淡「何?」 京太郎「なんで照さん呼んだの?この人やばいくらい本気になっちゃうじゃん。俺泣いちゃうよ?」 淡「ほんとはスミレだけのつもりだったんだけど、ついてきちゃった」 菫「淡が普通に自慢してたからだな」 京太郎「お前なー!!!」ムニー 淡「ひっふぁらふぁいれー!」 京太郎「はい、ということで最後の一戦以外、照さんは本気で打たないこと」 照「納得いかない……」 京太郎「納得してください。普通に打つ分にはいいですから」 京太郎「ごめんなさい、理沙さん。大丈夫ですか」 理沙「」コクリ 京太郎「わかりました」 京太郎「それと取る部屋一つでいいですか?一人あぶれちゃいますけど」 菫「あぁ、今日は遊びに来ただけだしな。打たない時は誰かの後ろにでもついてるさ」 淡「問題無いよ」 照「わかった」 ───────── ────── ─── 菫「本日はありがとうございました」 理沙「……っ!」 菫「京太郎も。この機会を設けてくれたことに感謝する。実に有意義な時間だった」 京太郎「遊びに来ただけって言ってたのに一番真剣にやってたの菫さんでしたしね」 菫「まぁトッププロに教われるなんて滅多にあるわけではないからな」 淡「私も色々わかったしね」 京太郎「最後のほうはダブル立直しなくなってたな」 淡「私はさいきょーだけど、打ち方ちゃんと考えないとって……」 淡「思ったから」ボソボソ 京太郎「……頑張れよ」 淡「きょーたろーに言われるとむかつく!!」 京太郎「はいはい」 照「……再戦したい」 京太郎「あとちょっとだったじゃないですか」 照「でも野依プロは一度も振り込んでない」 照「他家が高い手の時は全部安手で流されてる」 照「まだまだ本気じゃない」 京太郎「そうだったんですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「ま、まぁまた機会があると思いますから」 照「じゃ、あs」 菫「野依プロも予定があるだろ」チョップ 照「痛い……」 菫「すまないな。こいつ麻雀となると良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ突き進んでしまうから」 京太郎「気にしないで下さい」 淡「野依プロ!」 野依「!」 淡「また打って頂けたら嬉しいです」ギュ 野依「……っ。わ、わかった」 淡「ありがとうございます」ニコッ 京太郎「淡が……敬語を使ってる……」 淡「私だって使うべき時は使うよ!!」プクー 菫「ほら、そろそろ帰るぞ」 淡「わかった。またねー」ブンブン 照「また」 菫「ありがとうございました。それでは」 京太郎「さて、皆帰りましたね……理沙さん?」 理沙「?」 京太郎「もうちょっと喋ってくださいよ」 理沙「!?」 京太郎「麻雀教えてた時は普通だったのになんでそれ以外の時はほぼ喋らないんですか」 理沙「……っ!」 理沙「き、緊張」 京太郎「……へ?」 京太郎「それだけですか?え?」 理沙「……………………」コクリ 京太郎「…………はぁ」 京太郎「今度は一日中喋りましょう。話す練習しないと」 理沙「わかった」 京太郎「ていうか俺と一緒の時みたいに喋ればいいのに」 理沙「……っ。きょ、京太郎……は……」 理沙「話しやすい…………」ギュ 京太郎(理沙さんが接続詞……だと……!?) 京太郎(お、俺との会話が理沙さんの成長を促してるのか!!)パァァァ 京太郎「理沙さん!」ガシッ 理沙「!?」 京太郎「頑張りましょう!」 理沙「わ、わかった?」 京太郎「とりあえずご飯食べにいきましょう!」 理沙「どこ?」 京太郎「うーん……理沙さんってラーメン食べます?」 理沙「結構好き!」 京太郎「あっさりとこってりどっちが好きなんですか?」 理沙「あっさり」 京太郎「俺もあっさりのほうが好きなんですよ!それじゃこないだ見つけたとこ案内しちゃいますよー!」 理沙「」クスッ 京太郎「ほら!れっつごーです!」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「……お客さんいなくなっちゃいましたね」 マスター「この時間帯は仕方ないです」 マスター「休憩がてらコーヒーでも入れましょうか」 京太郎「お、ありがとうございます」 京太郎「ついでにケーキももらっていいですか?これはお金払いますんで」 マスター「ふむ……サービスでだしますよ。京太郎君には頑張ってもらってますしね」 京太郎「やった!」 マスター「今日のコーヒーはAAという品種です」 京太郎「お店には出してないやつですね」 マスター「ええ。今まで取り扱ってなかったのですが出してみようかと思っているものです」 マスター「一番近い味のものはブルーマウンテンですね。同じ品種ですので」 京太郎「ブルーマウンテンなら知ってますよ!缶コーヒーのやつですよね」 マスター「正確には缶コーヒーのものはブルーマウンテンとは違います」 京太郎「そうなんですか?」 マスター「ええ。詳しいことについては調べてください。本来のブルーマウンテンは輸出量が少ないため価格が高いのです」 マスター「その為、コーヒーについてしっかり調べている方ならば同じ品種で味も近いこちらのAAを選ぶと思います」コト 京太郎「ふぁぁ、いい香りぃ」 マスター「この芳醇な香りも特徴の一つです。ブルーマウンテンも同じです」 マスター「本物を使っていたとしても、缶コーヒーにすればこの香りはとんでしまいますから、どちらにせよ間違っていると言わざるを得ないです」 京太郎「今日は饒舌ですね」 マスター「……すみません、語りすぎてしまいました」 京太郎「いえいえ、普段こんなに喋るマスター見れませんから」 京太郎「それにコーヒーのことがほんとに好きだって伝わってきたので自分も楽しく聞けました」 マスター「……そうですか。それは良かったです」 カランカラン 恒子「やっほ!久しぶり!」 京太郎「いらっしゃいませ。久しぶりって……会ったの先週ですよね?」 恒子「細かいことは気にしなーい」 健夜「早いよこーこちゃん!」 理沙「ふぅ」 みさき「落ち着き無いね」 京太郎「あれ?仕事帰りかなんかですか?」 みさき「うん。といっても私は後から合流しただけだけどね」 恒子「すこやんがうちに泊まるからどっかで時間つぶそー、ってなってここにきたんだよ」 健夜「それで京太郎君のとこだし理沙ちゃんも誘ったんだよ」 恒子「ものすごい喰い気味に来るっt、もがっ」 理沙「…………」パッ 恒子「ナンデモナイデス」 京太郎「ははは、仲良いんですね。とりあえず座ってください」 理沙「……わかった」 京太郎「……」 みさき「んー……結構似合ってるんだね、制服」 京太郎「ほんとですか?言われたことなかったので嬉しいです」 理沙「!!……っ」 理沙「」アワアワ 理沙「……っ!」フイ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「な、なんでもない」 恒子「」ニヤニヤ 健夜「…………」 ゴツン 恒子「いたっ!?なんで叩くのさ!」 健夜「え?こーこちゃんとLINEでやり取りしてたの?」 京太郎「まぁ」 恒子「いやぁ、この子ノリいいからつい私もノっちゃう」 恒子「気になっちゃう?」 健夜「いや、そんn「気になる!」」 恒子「それじゃぁ見せちゃおう」 京太郎「え?いいんですか?」 恒子「なんかまずいやり取りあったっけ?」 京太郎「まぁ俺に害は無いからいいんですけど」 恒子「? まぁいいや」 恒子 >やっほー!! 京太郎 >どうも! 恒子 >私達は出会って間もない……そこで仲を深める為良い画像をあげよう 京太郎 >お、どんなですか 恒子 >活目してみよ! 恒子 >【健夜の寝顔画像】 恒子 >かわいいでしょ( ・´ー・`) 京太郎 >すごく…可愛いです… 恒子 >でしょでしょ? 恒子 >でも京太郎君的には野依さんの画像が良かったかな? 京太郎 >…ノーコメントで 恒子 >くふふ、恥ずかしがっちゃってー 恒子 >まぁ持ってないんだけどね 京太郎 >なんで聞いたんですか!? 恒子「ほらノリいいでしょ?」 健夜「……ねぇ、なんでこんな画像持ってるのカナ?」 恒子「……そっかー、撮ったって言ってなかったかー」 健夜「もーーー!!!」ポカポカポカ 京太郎「やっぱりこうなった」 健夜「京太郎君も!画像保存なんてしてナイヨネ?」 京太郎「……ノーコメントで」 健夜「……」ジリジリ 京太郎「ひぃ!?」 みさき「ねぇ」クイクイ 理沙「?」 みさき「~~~~」ボソボソ 理沙「!?」ミミマッカ 恒子「それじゃまた来るねー」 健夜「バイバイ」 みさき「あとちょっとバイト頑張ってね」 京太郎「はい、それでは」 理沙「……」フリフリ カランカラン マスター「閉店まで少し時間がありますが、お客様もいらっしゃいませんし片付けに入ってください」 京太郎「了解です」 京太郎「お疲れ様でしたー」 マスター「お疲れ様でした」 カランカラン 京太郎「さてと……」 ピンポーン ガチャ 理沙「!?」 京太郎「急に来てすみません。上がっていいですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「えっと……今日なんかありましたよね?」 理沙「……」 京太郎「勘違いならすみません。ただ元気無いように見えたので」 理沙「…………」 ギュ 京太郎「り、理沙さん!?」 理沙「……大丈夫」 理沙「ちょっとだけこのまま」ギュウ 京太郎(い、いきなり抱きついてくるなんて……)ドキドキ 京太郎(この行き場の無い手はどこにやればいいんだ)フラフラ 京太郎「で、結局何があったのですか?」 理沙「……振り込んだ」 京太郎「え?」 理沙「……」 京太郎(あー……理沙さんって防御力?の高い打ち手だってwikiに書いてたな) 京太郎(自信あったけど振り込んじゃったから少し落ち込んでるってことか) 京太郎(えっと……えぇい!言えることは何もねぇ!!情けねぇ!!) 京太郎(でもこうしてくれるってことは少しは頼りにしてくれてるってことだ!ままよ!)ナデナデ 理沙「……ありがと」ボソ 京太郎「……どういたしまして」ボソ 京太郎(なんか恥ずかしいぞ)ナデナデ 理沙「……写メ」 京太郎「写メがどうしたんですか?」 理沙「あげる」 京太郎「まじっすか!」 理沙「待って……」 理沙「……なかった」ショボン 京太郎「無理しなくっても……」 理沙「……今撮る」 ピロリン 理沙「……上手く写らない」ショボン 京太郎「お、俺が撮ります」 京太郎(勢いで言っちゃったけど手震えるよー)ブルブル 京太郎「い、いきますよ」 理沙「……」 京太郎「好きなもの思い浮かべてください」 理沙「……」ニコ カシャ 京太郎(おぉ!めちゃくちゃ良い顔撮れた気がする) 京太郎(……なんだろう、この微笑んだ顔見てるとドキドキする)ドキドキ 理沙「見せて」 京太郎「は、はい」 理沙「……もっかい」 京太郎「なんでですか!良い表情じゃないですか!」 理沙「は、恥ずかしい」 京太郎「やです!これがいいです!」 理沙「もっかい!」プンスコ 理沙「わ、わかった。それでいい」ゼーゼー 京太郎「そ、そうですか」ゼーゼー 理沙「……ぷ」クスクス 京太郎「あはははははは」 京太郎「何やってんですかね」 理沙「不毛!」 京太郎「ほんとですよ」 理沙「楽しかった」 京太郎「そうですね」ニコ 理沙「!」ドキッ 理沙「お、おなかすいた」 京太郎「おわ!もう8時半だったんですか」 理沙「作る!」 京太郎「それじゃ手伝います」 ───────── ────── ─── 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「それじゃそろそろ帰りますね。時間も結構遅くなっちゃいましたし」 理沙「」コクリ 京太郎「それでは失礼しました」 理沙「バイバイ」フリフリ バタン 理沙「……京太郎」 ドキ ドキ 理沙「???」 京太郎「理沙さんの画像を手に入れてしまったぞ」ドキドキ 京太郎「しかも超絶可愛い」 京太郎「……壁紙にしようかな」 京太郎「いやいやいや、ばれたら恥ずかしいし」 京太郎「……ロック画面は壁紙表示されないしばれないかな」 京太郎「でもでもでも、いじってる時に見られたら……」 京太郎「でも…………」 京太郎「あぁ!もう!画像一枚で何悶えてんだ俺は!」 京太郎「やっぱやめておこう、恥ずかしいし」 京太郎「…………パソコンに送っとくか、消えたらやだし」 京太郎 >明日は日曜ですね 京太郎 >何か予定ありますか? 理沙 >休み! 京太郎(よし!遊園地誘うぞ!このチケットがあるからな) ───────── ────── ─── 京太郎「え?何これ?」 みさき「見たらわかるでしょ」 京太郎「遊園地の一日フリーパスチケットが二枚」 みさき「そうそう。仕事先でもらってきたの」 みさき「ほんとは理沙でも誘って行こうかなって思ったんだけど……」 みさき「今回は京太郎君にあげるよ」 京太郎「まじで!」 みさき「まぁ誘う人は結局変わらないと思うけどね」 京太郎「あはは……」 ───────── ────── ─── 京太郎(チケットくれたみさきさんには感謝だぜ!) 京太郎 >よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >チケット二枚あるんでタダでいけるんですけど 京太郎「……あれ、返事来ない……既読はついてるけど」 京太郎「ま、まぁすぐに返せないことあるし……」 京太郎「」ソワソワ ~♪ 京太郎「きた!」ガタッ! 理沙 >行く 京太郎「っしゃーーー!!!!」 ドンドンドン! 京太郎「ひぃ!?ごめんなさい!」 京太郎「……思わず壁ドンが来るぐらい叫んじまった」 京太郎「理沙さんと遊園地デートかぁ」デヘヘ 京太郎 >あの…よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >フリーパスチケットが二枚あるんでタダでいけるんですけど 理沙「!?」 理沙「」ソワソワ 理沙 >デート誘われた! 理沙 >どうしよう! みさき >行けばいいと思うよ みさき >京太郎君でしょ? 理沙 >みさきすごい! みさき >それ以外にいるの? 理沙「……」 理沙「」ソワソワ ウロウロ 理沙 >行く 京太郎 >ありがとうございます!集合場所とか時間はまた今度決めましょう 理沙「!!」プンスコ 理沙「服!」 バタバタ ―――5月5日――― 京太郎「一時間前に着いちゃったな……まだ理沙さんはいないよな。当たり前だけど」ドキドキ 京太郎「髪型とか大丈夫かな……でもここまできたら直せないし」 トントン 京太郎「服装もこれで良かったのか……」 京太郎「違和感とか無いよな。うわぁ、緊張してきた」 トントン 京太郎「大丈夫だよな、きっと大丈夫、大丈夫に決まってる……って思いたい」 「大丈夫」 京太郎「そうだよな……え?」 理沙「おまたせ」 京太郎(な、なんかいつもより綺麗に見える。いやいや、いつも綺麗だけどさ!)ドキドキ 京太郎(けどやっぱ普段は可愛いって感じだけど今日は綺麗な感じというか)ドキドキ 京太郎(この理沙さんと一日遊園地デートなんだよな。やばいよ、心臓が凄く鳴ってるのがわかる)ドキドキ 京太郎(と、とりあえず遊園地行かなきゃ!) 京太郎「い、行きましょうか」ドキドキ 理沙「」コクリ 京太郎「えっと……よしあってますね。違うバス乗ってしまってたらどうしようと思いましたよ」 京太郎「ははは……」 理沙「……」 京太郎「……」 京太郎(うまく喋れねぇ……理沙さんも口数少ないし) 京太郎(ほんとは来たくなかった……とかじゃないよな) 京太郎(ダメだダメだ!まだ今日始まったばかりじゃないか!ここから盛り上げていかないと!)グッ 理沙「……」 ドキドキ 京太郎「さ、着きましたよー!」 理沙「」プンスコ! 京太郎(理沙さんの頬が膨らんでる!期待してくれてるってこと……だよな?) 京太郎(理沙さんも緊張してるのか) 京太郎(そんなことあったりするのか?いつも通りに見えるけど……) 京太郎(いや、理沙さんのことばかり考えてて俺が固くなってちゃダメだ!) 京太郎(うおっしゃ!楽しむぞー!!!)オー! 理沙「?」 京太郎「さてまずどこから行きましょうか?」 理沙「どこでも!」 京太郎(最初っからジェットコースターってのもアレだしなー。なんか無いかな……お) 京太郎「これなんかいいんじゃないですか?レーザーをかいくぐってゴールするアトラクション」 京太郎「二人で一緒に出来るみたいですよ」 理沙「面白そう!」 京太郎「それじゃ行って見ましょうか」 理沙「」ソワソワ 京太郎「なんかあれですね……カップル多いですね」 京太郎「もしかしたら俺達もそう見られてるかも……なんて」ポリポリ 理沙「!」カァァ 京太郎「あ、えっと……冗談……です」カァァ 京太郎「順番回ってきましたね」 理沙「」コクリ 京太郎「一番難関コース選びましたけど、頑張りましょう!」 理沙「頑張る!」 京太郎「お、ほんとにレーザーが伸びてますね。これに三回当たるとゲームオーバーか」 京太郎「まぁ最初の部屋は余裕そうですね。ほっ!っと」 理沙「行く!……!」ピョン グラ 京太郎「おっと」ダキ 京太郎「大丈夫です……か……あ」 理沙「!?」 京太郎(顔が近い!それに良い匂いが……) 理沙「ご、ごめん!」バッ 京太郎「あ!そっちは」 ブー 京太郎「あちゃー」 理沙「ご、ごめん」シュン 京太郎「まぁまだ一回目ですし。後二回当たらなければ問題無しです」 理沙「……頑張る!」プンスコ! 京太郎「さてここまで順調に来れましたけど……」 理沙「動いてる!」 京太郎「ここは難しそうですね」 京太郎「えっとここはこっちから……よし」 京太郎「理沙さんいけますか?」 理沙「……」ウー 京太郎「理沙さん理沙さん。手出してください」 理沙「? わかった」サッ 京太郎「はい。俺が支えになりますから」ギュ 京太郎「これならいけますよね」ニコ 理沙「……ありがと」ピョン 京太郎「最後のとこですが……」チラ 理沙「?」 京太郎「いえ、なんでもないです」 京太郎(手離さないのかな……ちょっと恥ずかしい……) 京太郎「……一緒に飛びましょうか」 理沙「……」コクリ 京太郎「それじゃ行きますよ。せーのっ!」 ピョン 京太郎「やった!これでクリアですよ!」パァァァ 理沙「」クス 京太郎「お昼何食べます?そろそろ良い時間ですけど」 理沙「」ソワソワ 京太郎「ファーストフードですかね、やっぱり。あ、味噌ラーメン専門店とかありますよ」 理沙「こ、これ!」 京太郎「え?もしかして……お弁当ですか?」 理沙「…………」コクリ 京太郎「ひゃっほーーーー!!」 理沙「!?」 京太郎(まじかまじか!!初デートで手作り弁当とか都市伝説かよ!!) 理沙「み、見られてる」アセアセ 京太郎「すみません、思わずテンションあがっちゃいました」テヘペロ 理沙「座れるとこ!」 京太郎「そうですね、行きましょう」 京太郎「開けていいですか?いいですよね」ワクワク 理沙「いい」 京太郎「さてさて中身は……おお!サンドイッチ!!ポテトサラダと唐揚げも入ってる!うまそーー!!」 理沙「手拭き!」 京太郎「あ、ありがとうございます。それじゃ、いっただっきまーす!」 京太郎「モグモグ……うめーー!!なんだこれ!自分で作ったサンドイッチもう食えねーよ!」 京太郎「ポテトサラダも、これマスタード入ってるんですか? いいですねこれ」 京太郎「唐揚げも味付けが美味し過ぎてとまんない!父さんが食べたらビールが美味い!って言いそうだ!」 理沙「ゆっくり食べて」ニコ 京太郎「はーい」 京太郎「いやー美味しかったです」 理沙「よかった」 京太郎「また食べたいくらいです!」 理沙「」テレテレ 京太郎「さて次は……あれなんてどうですか?」 理沙「お化け屋敷……」 京太郎「なんか有名な人がプロデュースしてるみたいですよ。知らないですけど」 理沙「華道家!」 京太郎「へぇー。なんか華道とお化け屋敷って結びつきませんね」 京太郎「でも去年もやってたみたいですからきっと怖いんですよね」ゴクリ 京太郎「行って見ましょうか」 キュ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「他の行こう」 理沙「……こわい」ギュ 京太郎「」キュン 京太郎「わ、わかりました。他のアトラクションに行きましょう」ドキドキ 京太郎「ジェットコースター行きましょう!」 理沙「一回転!」 京太郎(お?結構乗り気だ。こういうのは好きなのかな?) 京太郎「では行きましょうか」 京太郎「なんかこのコースターが発進する前から発進して上ってる時って少しドキドキしますよね」 理沙「」コクリ プルルルルルルルルルル ガタン 京太郎「お、来ましたね。上がってきました、テンションもコースターも!」 理沙「……寒い」 京太郎「みさきさんばりの毒舌ェ……お、おわわあああああああああああ!!」 理沙「~~~~~!!!!!」 京太郎「あははははは、結構良かったですね」 理沙「良かった!」 京太郎「髪乱れちゃってますよ」ナデナデ 理沙「京太郎も」ナデナデ 「すみません、早く降りてもらっていいですか?」 京太郎「す、すみません!」 理沙「」カァァ 京太郎「あはは、怒られちゃいましたね」 理沙「……」 ギュ 京太郎「!?」 京太郎(理沙さんから手を握ってきた!?デートのテンションなのか!?) 京太郎「く、クレープでも買いますか?」 理沙「……うん」 京太郎(……理沙さんは俺のこと好きなのだろうか……) 京太郎(俺はどうだろう?俺は―――) 京太郎「もうすぐ帰る時間ですね」 京太郎(なんかあっと言う間だったな。楽しい時間はすぐ過ぎるんだよなー) 京太郎(うん。今日一日、すっごい楽しかった) 理沙「」コクリ 京太郎「最後にあれ乗りますか」 理沙「観覧車!」 京太郎「やっぱ定番ですよね」 理沙「いこ!」プンスコ! 京太郎「はい!」 理沙「綺麗!」 京太郎「そうですね」 京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ) 京太郎(けど、本当に綺麗だ) 京太郎(……ここだ。ここしかない) ドクン 京太郎(デートで二人きり、誰もいない場所、綺麗な夜景の見える観覧車の中……きっとこんな機会はもうない) ドクン ドクン 京太郎(ここで言え!) ドクン ドクン ドクン 京太郎「理沙さん!」 理沙「何?」 京太郎「聞いてください」 出会って一ヵ月半 いつからだろうか? 理沙「……」ドキドキ 理沙さんの少し落ち込んだ姿を見た時? 初めて手料理を振舞って貰った時? 京太郎「俺、理沙さんのこと―――」 俺のことをプロ仲間に話していると知った時? お互い名前を呼び始めた時? いや、初めて話して麻雀を教えてもらった時からきっと――― 京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」 惹かれていた気がするんだ