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書き手@かっこいい閣下 とある街の遥か上空にて。 それはなんとも形容し難いものだった。 鉄色の球体に、窓のようなものをつけた単純な見た目だったが、それが何の支えも無しに飛ぶというのは、物凄く奇怪であった。 そう、それは一言で言えば、未確認飛行物体…俗に言うUFOといったところだ。 そのUFOの窓から顔を覗かせる者は意外にも人間の少女の形をしていた。 「うっひょおこの宇宙技術で作りあげた女の子の服が透けて見える双眼鏡でまんすじ見放題!!!ゴーゴーヘブンだぜぇええええええ!!」 だがまともなのは見た目だけで、その本性は性欲に身をまかせる野獣。 そう、筋金入りのロリコンである。双眼鏡を見ながら鼻血を大量噴出し、目を血走らせる姿は変態以外の何者でもなかった。 「クレイお嬢様、とりあえず未確認飛行物体から身を乗り出すのはやめて下さい。」 そして色々と矛盾した発言をする執事服を纏った男性は、この少女を命を張って守る『凄腕の殺人鬼』である。 「ステファニー、未確認飛行物体ではないLOLITA-VIRGIN号だ。こんな可愛いマンスジを前にして身を乗り出さずにいられるか馬鹿者!!」 「お嬢様、脱ぎながら言うのははしたないですよ。」 「黙れ!こんな可愛いマンスジを前にしてオナニーせずにいられるか! よぉおおおおおし!!まずはあの旬な三色団子を口でもごもごしてる娘でオナるぞぉおおおおおお!!」 そう言って神テクで自分の股間をシェイクし始めるお嬢様。 ステファニーと呼ばれた執事はそれをYAREYARE☆と溜息をつき、 何を考えているのかわからない目(少なくとも目の前の野獣をどうにかする目ではない)でその光景を見ていた。 すると、野獣が「ウヒ!?」と奇声を上げる。イったかな?とステファニーがスコッティティシューを用意しようとするが、その前に少女が言葉を発した。 「おい、あの幼女!男連れだぞ!?許せん!あんな可愛い幼女の男だぞ!?変態的な趣向を持った性犯罪者に違いない!!」 ステファニーは「変態?あなたのことですか?」と言ったが少女は無視した。 「天誅だ!天罰だ!天翔十字鳳だァー!!おい、ブルカノ砲を発射しろォー!!」 「そんな機能はありませんよお嬢様。何なら私のチェーンソーが火を吹きますが。」 ニヤリとする執事服。だが、少女の表情が再び凍りつく。 「どうしました?」 ヤバイ顔シリーズに載ってもおかしくない顔を維持するお嬢様という名の淫獣を冷ややかな顔で心配するステファニー。 「お、お、お……」 「お?おまんこ?」 「違うわ!ヤバイ!黒服を着た性犯罪者の集団に幼女誘拐された!車で!!」 「あらまぁ」 「この私を差し置いて幼女拉致などぉおおおおおおおお愚の骨頂ううううううううう!!!!あの黒服を追跡せよステファニィイイイイイイイ!!!!」 「車、異次元空間に逃げました。どうしますか?」 「最強の宇宙技術から逃げられると思うなよ虫ケラがぁああああああああああああああ!!!!追え!追うんだッ!!!」 「あ、お嬢様。LOLITA-VIRGIN号に侵入者です。」 「なんだとぉおおおおおおおおおおおおお!!!?!??!?殺せ!!!!!」 最早冷静な思考などできない状態のお嬢様だった。 「殺す…なんていい響きなんでしょうッ!?さぁかかって来なさい侵入者!この私ステファニーが切り刻んデ殺シ尽くして上げマショウ!!」 クレイと同じように狂いだすステファニー。所詮宇宙人は宇宙人、まともなわけがなかったのだ。 ステファニーとクレイ、元々二人用のLOLITA-VIRGIN号である。狭いので『侵入者』が来たとなれば一瞬でわかる。 つまり…っ!彼女達のすぐ後ろ…っ! 「クレイ・ブラク様、ステファニー様、あなた方二名は我が主人主催のパーティに招待されました。拒否権はありません。」 そこには例の黒服が平然とした顔(サングラスをつけているが)で立っていた。 「ほう…ッ!?テメェの方から来るとは…!?良い度胸じゃねぇかファァアアアアック!!!やっちまえステファニィイイイイイイ!!!」 「サァアアアアアアアアアアアアイ!!!!!!!」 ステファニーが掛け声を上げて黒服の頭にチェーンソーを突き立てるゥゥ!!! しかしィ!頭がパックりと割れただけで脳漿がぶちまけられる事はなかった!!その上、未だ平然と立ち尽くしているッッ!!!! 「な、何故死なないィイイイイイイイ!!!」 黒服は無言で指を鳴らす! すると、今度はクレイ達の体に異変が起きたッ! 「ぐッ…!何だ…急に目眩が………!!」 「ガアアアアアッッ!血潮ヲ…!血潮ヲ……」 そして淫獣とキチガイ執事は先程までの威勢の良さが失せ、次の瞬間地面に倒れ伏してしまった。 ――次の日、とある街で鉄の球体…未確認飛行物体が墜落した。 その中からは何も発見されなかったという
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日本武道館で始まった『ドヴァイを討伐するのは誰だ! チキチキ! 毒ガスデスマッチ!!(仮称)』 その参加者は20人近くいるが、その戦いももう佳境を迎えていた。 「カズヤァァァ!!!!!!!!!」 「りゅうちょォォォ!!!!!!!」 どうせやるなら一番気に食わないやつをやる。 それが二人―――カズヤとりゅうちょうの見解だった。 互いの拳が互いに顔面に入る。 互いのアルターは既に解除されている。 両者ともに体力が持たなかったのだ。 あと両者一撃で倒れる所まで来た。 だが、しかし……… 「さっきからうるせぇぞ!! ウラァァァァァァッ!!!」 「「!?」」 ――― ACCEL!! ――― ――― MAXIMUM DRIVE!! ――― 【カズヤ(カズマ)@スクライド 死亡確認】 【りゅうちょう(劉鳳)@スクライド 死亡確認】 死因:マキシマムドライブ MEIKOに後からばっさり斬られた。 イライラマキシマムドライブである。 「そこの仮面ライダーこっちに来なさい!」 「アァッ!?」 「ドヴァイですよ!! ドヴァイ!!」 「そうだ、ドヴァイだ!!」 そして、MEIKOは黒服の指示に従い、その部屋から退却した。 彼女はそのドヴァイを倒せば、このイライラから解放されると思っているからだ。 彼女のイライラは留まることを知らない。 (クソッ……一体、どうすりゃ……) クロウは悩みに悩んでいた。 人を殺さないと、自分は生き残れない。 だからこそ、悩む。人の命と自分の命を天秤に掛けられたのだ。 天秤は大きく揺れ動く。 ―――――そして、クロウは吹っ切れた。 「…………なんだ、簡単なことじゃねぇかッ! そんな下らねえ選択をさせる奴をぶちのめす事だ!」 『揺れる天秤…どうやら目覚めたみたいだね』 「なっ……お前は……!?」 この場の誰のものでもない声が聞こえた。 立っていたのは黒衣の男だった。 今までそこに居なかったはずだったが突如として、そこに現れた。 『――――君の魂は僕が狩る!!』 現れた黒衣の青年。 クロウの胸に一本の剣が突き刺さった。 そして、『何か』がクロウから抜けた。 【クロウ・ブルースト@第二次スーパーロボット大戦Z 死亡確認】 死因:刺殺 『揺れる天秤のスフィア……確かに貰ったよ』 誰もこのことに気付かなかった。 まるでそこだけ靄がかかっているようだった。 その後、黒衣の男を見たものは誰も居ない。 「よう、また会ったな。お嬢ちゃん?」 「あ、あなたは……」 「悪いけど、死んでくれ?」 ひろしと澪。 ひろしとしては殺し損ねた相手だった。 澪は完全にひろしに恐怖している。 腰を完全に抜かしている。 ひろしは大きく剣を振り上げた。 「シャァァァァァァァッ!!!!!!」 しかし、次の刹那、ひろしの顔面に鳥人の膝が入った。 鳥人の飛膝蹴りがひろしの顔面がぐちゃぐちゃに潰され、即死した。 急所に直撃である。 その鳥人の横には一人のサムライが立っていた。 「立てるか?」 「………い、いいえ」 「そうか、弱者に興味はない」 澪の身体を無数の木刀が貫いた。 これもまた即死である。 あまりにもあっさりと……澪は自分が死んだことすら気付かずに逝った。 「弱い女になど……興味ない。 やはり、拙者の嫁は強いものでなければな!」 「シャァッ?」 がくぽは嫁を探していた。 それは修行の相手を探している時であったか…… 強い奴が居ないなら、自分が作ればいい。 それが彼の修行の旅で辿り着いた一つの境地であった。 (妖夢やあの黒服の女がいればよかったが……仕方ないな) そして、バシャーモとがくぽも黒服に導かれてその部屋を出た。 さらなる強者と嫁を求めて。 【秋山 澪@けいおん 死亡確認】 【野原ひろし@クレヨンしんちゃん 死亡確認】 「ごめんなさい」 二人を殴り殺したジャイ子は涙を流した。 この腕は漫画を書くためにあった。 だが、その腕で二人の人間を殺めてしまった。 もう、自分は戻れないと悟ってしまった。 「……ごめんなさい」 ジャイ子の後悔の念は消えない。 【ダイスキ=ミヤザワ(宮川大輔)@現実 死亡確認】 【瀬川おかぷ(瀬川おんぷ)@おジャ魔女どれみシリーズ 死亡確認】 「やってる、やってる」 「いいぞ! そこだ!」 「目だ! 鼻だ! 耳!!」 「あれ、あの魚雷と田舎モンがいないな」 「少しは静かにしないか?」 その頃、ゲーチスと黒服の数人は参加者は参加者が苦しむ姿を見て、爆笑していた。 人が苦しむ姿を見るのは非常に楽しい……だが、その時である。 壁がいきなり切られ、参加者の二人が乗り込んできたのだ。 「妖怪首おいてけ! 推参!!」 「てめぇら、全員細切れにしてやるぜ……!!」 「「ええーーーっ!??」」 何故か仮の姿に戻っている突撃ガール……否、OVERと… 戦国最強クラスの武人、妖怪首おいてけである。 負け戦ほど面白いものはない。 妖怪首おいてけとOVERが取った行動は敵陣を正面突破である。 迫り来る黒服達を掻き分けて突き進んでいく。 「おいてけよ!! アンタが大将だろ!!!!」 「なっ…………!?」 「ゲーチス様を守r……!?!?」 「遅ぇよ……雑魚ども! 極 悪 斬 血 真 拳 奥 義 ザ ク ロ 」 警備の黒服が無残にもOVERの鋏で切り刻まれていく。 流石はマルハーゲ四天王最凶の男と言ったところである その切り刻まれた警備の黒服の上を、妖怪首おいてけは駆けて抜けていく。 狙いは只一つ、【大将首】。つまりは……ゲーチスの首。 「なぁ!! 大将首だっ!! 大将首だろうっ!? なぁっ!?」 「ひっ……」 そして―――――凶刃が一閃する。 「――――大将首、獲ったど!!!!!!」 ―――――その左手にはしっかりとゲーチスの首が掴まれていた。 【ゲーチス@ポケットモンスターBW 死亡確認】 「はッはー!! やったど!!」 「皆の者撃てィ!!!」 「で?」 黒服達が放った銃弾はOVERの鋏で弾かれる。 そして、OVERと妖怪首おいてけは黒服達をさらに殺そうとするが…… ――――ポン。 爆発音の後、二人の首が飛んだ。 【妖怪首おいてけ(島津豊久)@ドリフターズ 死亡確認】 【OVER@ボボボーボ・ボーボボ 死亡確認】 「おい、どうするんだよ……?」 「仕方ねぇよ……俺たちは死にたくないんだよ」 「とりあえず、毒ガスの発生装置を切って、生き残った奴らを集めるか」 緊急用首輪爆破スイッチを起動させた。 黒服達のとっさの判断であった。 出なければ収集が付かなかったのだ。 「とりあえず、辞表の準備を……」 「諦めんなよ!」 「まぁ、上からの指示を待とうか」 黒服達は各々の仕事に戻っていく。 「――疾きこと風の如し」 放置されていた木刀を拾い上げ、居合抜きの要領で振るう。 木刀を振るう男の名は『真田弦一郎』、中学三年生である。 今まさにその中学生により、一人の執事の身体が真っ二つになった。 所詮、只の金持ちの一執事だったのだ。 【斎藤@けいおん! 死亡確認】 (すまないな……だが、やるからには全力で勝利を狙うのみ! ――――それが我が立海の精神……! そうだ、ロイドさんは?) 一人殺害し終えた真田は一先ず、先程まで一緒に行動していたロイドさんを探すことにした、 しかし、そのロイドは……一人の男と二人の少女と共に倒れていた。 「すまねぇ、しくじっちまった、真田……ぐふっ……」 「ロイドさん! 大丈夫か!? やったのは誰だ!?」 「……気を付けろ、『奴』は……見た目がやけに可愛い……」 メガネが取れた、覚醒ロイド状態のはずだが…… 完全に重傷である、恐らくはもう―――― 「コイツを……頼む」 「だが、それは……」 「持ってけよ……そいつは俺の魂、だ……大事にしろよ……」 「ロイドさん、起きんか……ロイド…… 起きんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」 真田の咆哮とは裏腹にロイド安藤の眼が開くことはなかった。 その真田の手にはしっかりとロイドの魂、『シーザー・カエサル・エンペラー』が握られている。 なお、四人を殺したのは――― \アッカリ~ン/ \はーい!/ ;;○;;,-''''''''○,;;;;;; ;;;;;;;;;;i´ `i;;;;; ;;;;;;;;┌' 'ヘ;; ;;;;;;;;;)ュ, ,r(;;; ;;;;;;;;; 、 ,ノヾ;;;;;;; ;;; ,チ''゛ ` ' ' ゙゙Y;;;; ;;;;y'´ , `{;;;;; ;;;.(, ″ '(;;; ;;;;; `,ll'-〟 ll | | ゙;,_ , ゙ i;;;;,,,,,,,,, i .'-、;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;ハ i .... 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now loading…… now loading…… now loading…… TEAM "DAFT PUNK!!" INTRODUCTION…… 【Episode 00-THE LITTLE BUSTERS】 ◇◇◇ 腫れ上がった両目を開けば、燃え尽きたような夕焼けが広がっていました。 山の麓の水力発電ダム、湿度が高いここからの空はいつも赤く見えます。 「ナイスファイト」 水浸しの地面に倒れ込んだ僕を見下ろすのは、ヒビの入った黒縁メガネの青年。 「良くないよ……すごく痛かったし怖かったし……それに、僕は何もできなかった、ただ君を巻き込んだだけだよ」 「違う、二人だ、俺たち二人が勝った」 「……うん」 生傷だらけの手に引き起こされ、僕は彼と向かい合う。 「俺たち二人で勝ち上がる、このクソ田舎を出て全部のしがらみを引きちぎって『トップ』を手に入れる」 「お前も来るだろ、ナミタ」 ———でも、彼となら。 何か、退屈が裏返るような予感がしたのです。 ◇◇◇ 「いってらっしゃい」 「———おう、ちょっと行って来るわ!」 六年前、兄は自動販売機に飲み物でも買いに行くような物言いで家を出て、次に見たのは新聞のスポーツ記事だった。 某野球チームの若きエース。 才能に恵まれ、周囲に愛され、適切な鍛錬を積んで、順当に芽が出た。兄はそんなタイプの天才だった。 その天才の出汁ガラ、漆原の弟、地元一の進学校には通っちゃいるが、真面目なだけで面白みの無い男。 それが、漆原トウマだ。 「これはお前に託す! 漢ならトップを狙え!」 ある日、国際便で届いたのは使い込まれた金属バットと一通の手紙。断っておくが俺は選手を目指すどころか野球のルールなぞほとんど知らない。兄は結局、何を期待していたのか。 兄のことは尊敬している。 だが俺は天才ではない、そこそこ頭の出来が良いという点でのみ世間体を保っている退屈な男だ。 トップじゃなくて良い、苦しまない程度の二番か三番で良い。 この凡そ想定内の世界で苦しみの無い生活を享受する。きっとそういう様に設計されて生まれてきたのだ。 「良いよな、それで」 劇的な人生の苦しみは、目の前で見ていたから。 俺は、諦念を受け入れるようにバットを捨ててしまった。 ———だが、俺はこの諦念が突き崩されるのを、心の底で待っていた。 あの日、あの時、あの場所で。 俺の中にある何かが、決定的に覆ったあの瞬間を。 ◇◇◇ 僕は時雨ナミタ、家が貧乏で、学校では特に理由無くいじめられていました。 特技は泣くことです。 「……じゃあ取り敢えずこのガキは、事務所の方連れてけばいいですね、オス、了解しました」 「ったく、手間かけさせやがってよ」 両親が僕を残して夜逃げして一週間のことです、黒服のおじさんが数人、僕の家を訪ねてきました。 いつかは来るだろうと思っていましたが、意外と早かったので何も準備ができませんでした。 逃走虚しく捕まった僕は、両手両足を縛られボコボコにされました。気がつけば町外れの山間、水力発電所横のスクラップ置き場に停められたワゴン車のトランクの中です。 カンカンに怒ったおじさんたちは明らかにカタギではありません、銃も持っていました。 僕は怖くて泣いていました。 「ガキ一人捕まえても、肝心の親父と金庫がな……」 「まぁ、事務所で改めてゲロさせましょう、きっと吐きますよ」 僕はあの日、大きな金庫を車に積んで帰ってきた父に、頼まれました。 「———ナミタ、これで最後だ、これで最後だから、父さんに手を貸してくれないか」 魔人能力『 涙を飲んで生きる(SummerRainDiver) 』 僕はこの頃、理屈も分からずこの力を使っていました。触れた物に水を吸い込ませる能力、高野豆腐や、水で膨らむ恐竜のおもちゃとかを想像してもらったら分かりやすいでしょうか。 僕はその能力で、父の盗みの手伝いをしていました。 鍵の破壊、金庫破り、水をかければ分厚い金属板だろうが何だろうが、餅を手で千切るように簡単に突破、音も匂いも無いのでとても犯罪向きでした。 罪悪感はありました。けれど明日の飯にも困る人間を、どうやって咎められるでしょう。 まして親は盗んだ金でその日暮らし、高校にも行けず、学がなければ根性も無い。 「———これで最後だから」 この言葉だけが本当でした。その金を握って、僕のことは置いて出て行ったのですから。 僕は、悲しくて泣いていました。 これって全部、僕のせいでしょうか。 車の中で、僕は諦め混じりに泣いていました。勝てっこない、まして逃げきれるわけがない。 どん詰まり、涙で前も見れない自分に。 「トウマ……やっぱり無理なのかな」 こんな時、彼ならどうしたでしょう。 僕は、泣いていました。 ◇◇◇ 昨日、日暮れ時、バス停があるいつものコンビニの前で、僕は家に居ずらい時は決まってここのベンチに座っています。 「よお、少し痩せたか?」 「あはは、この前貰ったご飯代で何とか食べてるよ」 学校帰りのトウマは隣町の勉強塾へ行く時、決まってここで時間をつぶしているので、いつしかここは僕ら二人の集合場所でした。 「ね、今朝の新聞見た? トウマのお兄さん今シーズンも大活躍だってよ!」 「……あぁ、らしいな」 彼はどうにも浮かない顔で、静かに僕の顔を眺めていました。なるべく友達の前では明るく振る舞おうと思っていましたが、両親の夜逃げがそこそこダメージになっていたようです。 「遠慮とかは、要らないからな」 「俺らは友達で、当然の権利として俺を頼った、お前はそれを後で俺に還元する、だから貸し借りは無いんだ」 「お前はあの親父とは違うだろ」 「……どうかな」 僕は何だか情けなくて、やはり泣いていました。 「そういえばお前、声をかけるまで何か熱心に読んでいたが、そのチラシは何だ?」 ぐしゃりと握りしめられ、涙に濡れたそれは、偶然コンビニのフリーペーパーラックに置かれていた物でした。 "闘技大会イグニッション・ユニオン"参加者求む。 大きく目立つ文字で書かれた煽り文句と賞金の五億円。僕は何だかそれから目が離せなくなって、気がつけばそれを手に取ってベンチに座っていたのでした。 「プロレスか?」 「もっと凄いよ、魔人能力者限定2vs2のタッグマッチトーナメント、賞金は五億円出る」 「これで優勝したら、僕の人生変わるかな」 「見せてみろよ、それ」 もしかしたら彼も乗り気になったのかもしれないと、僕はこの時淡く期待を抱いていました。 「これ、裏は白紙か?」 「裏は無いよ……ってトウマ! なんか血で汚れてるんだけど!?」 「……あぁ、さっきノートの端で指切ったの忘れてた、まだ血が止まってなかったみたいだ」 「新しいのに取り替えてくるか?」 「……いいよもう、別に」 ……しかし、彼はチラシを端から端まで余すことなく読み切ると、鼻で笑いました。 「ていうか優勝も何も、お前はこれ出れないだろ」 「なっ———!」 驚愕しました、出れない? 何故? 「こういうのは、ある程度名前がある選手に元々目星をつけて集めてるんだ。賞金が出て観客が付く『興行』だからな、飛び入りの素人は相手にされないんだよ」 「僕だって魔人能力あるよ!? 喧嘩は……そんなに得意じゃないけど……」 「それでタッグだろ? 誰がお前と出るんだよ」 「と、トウマは……?」 「俺が魔人能力あったら、参加シートを書くのくらいは手伝ってやったかもなぁ」 「…………」 僕はこの日、いつに無く意固地になっていて。カラカラと笑う彼の腕を、無意識に掴んでいました。 「バットは振らなきゃ当たらないよ」 「———あ?」 しまった、と思った時には遅かったです。そのフレーズはトウマのお兄さんがインタビューで何度も繰り返し使っているキャッチフレーズで。 トウマが、一番嫌いな言葉でした。 「いや、悪い、威圧するような声出して、忘れてくれ」 「……僕もごめん」 「俺、そろそろバス来るから」 久々に、とても気まずかったです。先週お金をもらった時より気まずかったです。 僕は自分の気持ちがよく分からなくなって。 また、泣いていました。 「また明日、俺はここに居るからさ」 「……一人で、馬鹿な真似はしないでくれよな」 「分かってるよ」 いつも10分は遅れてやってくるバスは、今日に限って時刻通りにやってきて。僕は彼の少し丸まった背中を黙って見送りました。 「———分かってるさ、自分のことくらい」 ◇◇◇ 「ナミタ、寝心地はどうだ?」 「トウマ……? どうしてここに……?」 「約束の時間に約束の場所に来なかった、お前は約束を破らない、だろ?」 泣き腫らしたんだか殴られたんだか分からないほど酷い顔だ。 直感もいいところだが、怪しい黒服の集団を追いかけて正解だった。加えて昨日つけたチラシの裏の『血判』、これが役に立った。 何の役に立ったかって? 俺にはまだ秘密があるのさ。 「お前、本当に運が良いよ」 「ど、どこがだよ!?」 遠くから黒服達の怒鳴り声とエンジンを吹かす音、ナミタがビクリと反応する。もう集まって来てしまったようだ。 「草むらの中に隠したんだが、案外早く見つかったな……さっさと逃げようぜ」 「こ、殺したの?」 「物騒なこと言うなよ、寝かせただけだ」 芋虫のようにジタバタするナミタに飲みかけのコーヒーのボトルを浴びせてやる、こいつはその気になればこの程度の拘束、ワケ無いのだ。 「これミルクと砂糖入ってる奴でしょ……他の無かったの?」 「うるせえな、俺の小便か黒服のゲロの方が良かったか?」 「自殺した方がマシだ………」 拘束を解いたナミタの腕を掴んで引き起こす、俺たち二人は物陰を伝って出口を目指した。武装して数が多くたって奴らは戦闘のプロではない、必ず逃げ切れるはず。素早く、静かに。 「居たぞ!!」 「撃て! 撃っちまえ!!」 どこから湧いて来たのか、拳銃を構えた三人の黒服の男達は通路を取り囲んでいた。十字砲火、遮蔽物無し、回避不能。たまたま見つけたにしてはポジショニングもタイミングも的確で最適。 どうしても、俺たち二人を逃がすつもりが無いようだ。 「トウマ!!」 泣きながら頭を抱えるナミタ……違う、俺の視線はその先にあった。 金属バットだ。 ずっと昔に捨てたそれは、目の前にあった。どこに捨てたかなぞ、覚えているわけがない。ましてこの日、この時、この場所に。 ———これはお前に託す! ———漢なら…… 「トップを狙え、だろ」 構える、絶望を場外へ弾き飛ばすように遠くを見据えて。 「当たれェ!!!」 号砲は放たれた! しかし五月雨のように降り注ぐ弾道は捻じ曲がる。その全てが金属バットの『芯』に押印された血判に向かって。 「———なっ!?」 黒服達は、ナミタは、俺は、弾丸が明後日の方角へ打ち上げられるのを見送った。 場外ホームランだ。 魔人能力『トップを狙え(Aim for the Top)』。俺の指紋と血液を使った血判が、20m以内のあらゆる『意思の無い運動』を引き寄せる。 「———ナミタ」 「ちゃんと当たっただろ?」 「……うん!!」 ———打ったら走れ! トウマ! コルト1911の粗製コピー品、シングルカラム7+1発、ちゃんと弾数は数えたし銃はホールドオープンしている。リロードの時間など与えない。強い踏み込み、狙うは側頭部。 具体的には……耳! 「一塁ヒット」 脳震盪、加えて耳から鼓膜、三半規管への二重攻撃。何せ金属バットの音は、よく響く。 倒れ込む黒服を踏み台に廃車の上へ、手元に気を取られた黒服はこちらを見てすらいない、続け様に後頭部、脊髄と脳幹の隙間へ一発。 「二塁で」 背後から銃撃、三人目は流石にリロードが間に合ったか。しかし全て軌道は金属バットへ収束する。不意打ちだろうと関係ない、そして——— 「三塁打だ」 二発の45口径弾丸を叩き返し下半身へ撃ち込んだ。 「ナミタ、まだ来るぞ、脇道から逃げろ」 「トウマ、でも……!」 「いつもの場所で合流する、俺を信じろ」 「……わかった」 黒服はナミタではなく俺を追いかけて集まってくるだろう。それで良い、守りながら戦うよりかやりやすい。 「このクソガキが!! 舐めやがって!!」 振り向きざまにバットを横薙ぎに振るう。鎖骨の複雑骨折、見なくても中で派手に出血したのが分かる、アレはもう立たない。だが悲鳴を上げてのたうち回る黒服の後ろからもう一人、二人、三人。 増援か或いは控えの人員か。あっという間に逃げ道は塞がれていた。 「子供相手に、マジになってんじゃねーよ」 銃が効かないのを見ていたのだろう、鈍器に刃物、それぞれ獲物を持った男達がじりじりと迫る。対面としてはあまりよろしくない、調子に乗れるような力量差でも無いだろう。 「俺たちはいつだってマジだぜ、スカしてんじゃねーぞ!!」 けれど、俺は妙に心がたぎっていた。退屈な日常が、諦念が崩される予感。 「なら、もうワンセット行ってみようか」 ◇◇◇ 走って、走って、走って。 薮の中を突っ切って、コンビニ前のあのバス停を目指して僕は走り続けました。 トウマは無事でしょうか。 もっと強ければ……僕は所詮口だけで、彼を助けることも出来ず、まして闘技大会など。 「見つけたぞ! 最初に捕まえた方のガキだ!」 「ひぇ……っ!」 背後から迫る黒服達の追走、足を止めちゃダメだ、緊張で爆発しそうな心臓を押さえ込んで走れ。 パッと視界が開ける、薮が途切れるとコンクリートで護岸された大きな湖……水力発電所のあるダム湖が現れました。 「〜〜っ!」 コンクリートの絶壁、右は山肌の崖、左は激流の放水口。奥は施設を取り囲むワイヤーフェンス。言うまでも無い行き止まり。 「止まれ!!」 フェンスを突破すれば活路があるかもしれない、すぐには追いつけないはずだし、動く物に照準を合わせるのは難しいってトウマが——— 「———あれ」 フェンスにかけた指はフワリと離れました。何故でしょう、あと一歩で乗り越えられたのに。着地することもままならず鉛のように重くなった身体は地面に転がりました。 血が、出ていました。 「痛……あァッ!!」 被弾と出血を自覚した瞬間焼けつくような痛みで全身が強張り、呼吸すらまともに出来ない有様でした。脳の全てが『痛い』で満たされて他に何も考えられない、痛い、痛い、痛い!!! 「よし! そのまま動くんじゃねえぞ……」 「止血してやれ、ゲロさせるにしろバラすにしろ死なれちゃ困る」 ……悔しい。 僕はまた無様に利用されて捨てられるだけ、大きな運命から逃れることは出来ないでしょう。 血溜まりが広がってゆくのにつれて、意識は遠のきました。辛い、苦しい、痛い。 『"闘技大会イグニッション・ユニオン"参加者求む。』 僕はあのチラシに惹かれていた、賞金五億、クソみたいな人生を一気にひっくり返すチャンス。 ———これで優勝したら、僕の人生変わるかな。 「悔しいよなぁ……!」 何か、この絶望を覆すような一手を! 「僕は……前を向くって決めたんだ!」 走り出したのは左側———ダム湖! 水面までの落下距離約12メートル! 要件は足りている、必要なのは覚悟だ!! 「ッ!? あいつ自殺する気か!?」 「自殺なんてするもんか! 僕は前へ向かう! 明日に辿り着く!!」 投げ出されて浮遊する身体、着水まで3、2、1……! ———魔人能力『 涙を飲んで生きる(SummerRainDiver)』。触れたものに『吸水性』を与え、膨張させる能力。 今まで僕はこの能力を、手近な無機物に対してしか使ってこなかった……もし、この能力を『僕自身』に対して使ったら。 予行練習無し、博打も良いところ。けれどもし望むような結果が得られたなら。 それが、明日に続く道だと信じて。 ◇◇◇ 「……ナミタは、もう逃げ切った頃か」 気絶させた黒服で、山が出来そうかという勢いだった。 身体をもっと、鍛えておくべきだった。もう体力切れだ、へばっちまって肩が上がらない。 「……流石にもう無理だな、逃げよう」 怒り現に丘を駆け登ってくる黒服の集団、俺は全身を引き摺るように歩み出した、しかし。 「逃さねえぜ……お前はッ!!」 足にしがみつく息も絶え絶えの黒服が一人、二人、いやもっとだ。振り解けない、何と言う執念か。 俺にはこんなどうでも良いいざこざに命を賭ける度胸も無ければ、徹底的に殴り倒すだけの覚悟も無かった。 彼らは魔人ではない、だが度胸と覚悟だけはあった。 「だから嫌いなんだよなぁ……! なりふり構わない馬鹿は嫌いだ……!」 悪態をついたところで多勢に無勢となれば俺の能力では対処に限度がある、調子に乗っていつまでも付き合ってたのが悪かったかもしれない。 体勢を崩しかけたその時、風向きが変わった。 「イギャァッ!!!」 ダム湖の方角……ナミタが逃げた方向からの大きな悲鳴。大地が微かに揺れる、息遣いが聞こえる、誰かの、確かに聞き覚えのある涙混じりの嗚咽が。 「ナミタ……?」 ドプリ、ドプリと奇妙な足音が響く。ざわめく林の枝葉を突き抜けて現れたのは全長10mはあろうかと言うゲル質の巨人。 黒服の注意が巨人に集まる、一斉砲火、一斉投擲、しかし無意味だ、アレはもう殴った程度じゃ止まらないだろう。 「なんだ、なんなんだこいつ!!」 「祟りだ! 土地神の祟りだ!!!」 黒服の一人は、絶望した顔で拳銃を取りこぼした。力任せの薙ぎ払い、人の形をした濁流の一挙手一投足が圧倒的な質量差によって『暴力』となる。 雑草を刈るように人間が薙ぎ払われ、宙を舞う。振り下ろされた掌が、立ち上がろうとする意思までも押し潰す。 まさにそれは『巨人』だった。 「くそッ、どうして俺のことだけを追いかけてくるんだ………!?」 一人、戦意喪失して逃げ出そうとした黒服がいた。 「このバケモノ……どうして俺だけを執拗にッ! 何処に逃げても目が合うしよお……ッ!!」 おそらく最後の残党、他の誘導用の血判が無くなったから彼だけを追いかけているのだ。 「何でだよぉ〜〜ッ! 俺一人が何したって言うんだよォ〜〜ッ!!!」 俺の血判はあらゆる『意思の無い運動』を引き寄せる。それは、銃弾のような無機物に限った話ではない。少なくとも生物の反射的行動、無意識の動作は程度によるが血判に向かって引き寄せられる。 巨人化したナミタの無意識は、向かうべき道を掴み取ったのだ。 「た、頼むよォ〜ッ! 俺はもう武器も持ってなけりゃ追いかけようなんてつもりもねえんだってさァ〜〜ッ! 助けてくれよォ〜〜ッ!!!」 やはり、その男のシャツの襟には、俺の指紋……『血判』が押韻されていた。 「———ダメだね」 命乞い虚しく、濁流に最後の一人が飲み込まれる。 静まりかえったダム湖の水面は、夕日に焼けてたぎるような赤に染まっていた。 ◇◇◇ 夕陽に照らされた巨人は、力を使い果たしのか、溜め込んだ水を放出して元の大きさに戻った。 ナミタは自分の中にある大きな壁を乗り越えたのだろう。その寝顔は、とても満足そうだった。 「……期待以上だったぜ」 何か、新しい風が吹き込んできた気がしている。俺がずっと待ち望んでいた、諦念を突き壊す熱い感情が。 泣き腫らした瞼を開くナミタに、手を差し伸べる。 「ナイスファイト」 これが、俺たちの記念すべき初のタッグマッチとなった。 ◇◇◇ 「俺たち二人で勝ち上がる、このクソ田舎を出て全部のしがらみを引きちぎって『トップ』を手に入れる」 「———お前も来るだろ、ナミタ」 「もちろん!」 僕たちは水浸しのスクラップ置き場を駆け抜け、黒服から奪ったバイクのキーで、明日へ走り出すためにエンジンをかけました。 雨晒しのような停滞と、退屈を打ち砕く夕暮れの風に、強く背中を押されて。 向かうは東京。 闘技大会イグニッション・ユニオンでの優勝へ辿り着くために。 どうしようもなくロクでなし、向こう見ずで馬鹿な子供だった僕ら二人。 あのチラシを手に取った時から、舞台へ上がる時の名前はもう決まっていた。 チーム『 ダフト・パンク!!(DAFT PUNK!!)』と。
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少女「あった♪」 ガラスを割って進入した職員室にてお金発見 うん、これ無いと私の能力使えないしね 泥棒は犯罪だけどばれなきゃ良いのよ いや、この場合は仕方ないのよ うん、私は悪くない 正直、後で黒服にバレたら怒られそうだが背に腹は変えられないのだ 少女「よし」 財布は小銭でパンパンだ お札も欲しかったけど今は戦闘向けの小銭で我慢 少女「後は・・・・・・」 自分の現状確認 服装は浴衣と狐のお面 持ち物は小銭が一杯の財布 携帯 カード・・・は役にたたないわね こんな物か 少女「さてと・・・」 正直余り連絡したくないけど・・・仕方ないわね チャラ男『どうした!?』 携帯から聞こえてくるあの男の声 少し焦った感じがするけど戦闘中? まぁ、良いか 少女「連絡先知ってる相手って黒服除くとアンタ位しかいないのよ・・・今何処?」 チャラ男「北区から東区に移動してるけどどうかしたか!?」 東区・・・丁度良いわ 少女「東区にでかい中学校あるでしょう?マスコットを見つけたらその中学校の体育館に放り込みなさい、無力化できるわ・・・ただし、自分は体育館に入ったらダメよ、出られなくなるから」 チャラ男「デカイ中学って・・・確かそこ結界あるとか聞いたぞ!?」 少女「そうなの?私達は判らなかったけど・・・とりあえず伝えられる範囲で良いから伝えて、マスコットに困ったら東区の中学校の体育館に放り込めって」 チャラ男『できたら、な』 少女「それで十分よ・・・あ!」 チャラ男「まだ何かあんのか!?」 少女「あのさ、何処か寝泊りできる場所知らない?」 チャラ男『ハァ!?』 そりゃ、行き成りこんな質問したらそう言いたくなるわよね・・・ 少女「いや、さっき家が吹っ飛んでね・・・綺麗さっぱり跡形なく」 チャラ男『何で?』 少女「しらないわよ・・・それでまぁ、一言で言うなら『同情するなら金をくれ』な状態で」 チャラ男『・・・・・・気にはしとく』 少女「悪いわね、じゃ」 これで、少しは伝わるだろう 少なくとも東地区のマスコットを押さえる事は可能なはずだ 少女「あ、黒服の現状も聞いて置けば良かったかな?」 今更気付いても後の祭だけど・・・まぁ、無事だと信じる事にしましょう そう結論付けて私は職員室を後にした 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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2019年7月6日 新EPISODE 1:人類史の彼方から BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 先生:中根久美子/アナウンサー:貫井柚佳/隊員A:綿貫竜之介/隊員B:丸山エレキ/エンキ:草尾毅 2019年7月13日 EPISODE 2:天空(ソラ)が墜ちる日 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/少女:稗田寧々/研究員A:田所陽向/研究員B:峰晃弘 2019年7月20日 EPISODE 3:Penny Dreadful BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴八紘:山路和弘/風鳴訃堂:麦人/室長:前田弘喜/黒服A:沖野晃司/黒服B:斎藤寛仁/暴走族:石谷春貴 看護師:小松奈生子 2019年7月27日 EPISODE 4:花の名は、アマルガム BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/サンジェルマン:寿美菜子/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美 エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人/黒服A:沖野晃司/黒服B:斎藤寛仁 2019年8月3日 EPISODE 5:かばんの隠し事 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴八紘:山路和弘/風鳴訃堂:麦人/査察官:石狩勇気/女性職員:所河ひとみ 2019年8月10日 EPISODE 6:ゼノグラシア BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/査察官:石狩勇気/職員A:篠原孝太朗/職員B:中村和正 2019年8月17日 EPISODE 7:もつれた糸を断ち切って BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/レイア・ダラーヒム:石上静香 ガリィ・トゥ–マーン:村瀬迪与/ミカ・ジャウカーン:井澤詩織/ファラ・スユーフ:田澤茉純/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 2019年8月24日 EPISODE 8:XV BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人 2019年8月31日 EPISODE 9:I am a father BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/風鳴八紘:山路和弘/立花洸:関俊彦/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人/黒服:佐原誠 2019年9月7日 EPISODE 10:卑しき錆色に非ず BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/大統領:杉崎亮/職員A:村上裕哉/職員B:白石兼斗/職員C:金子誠 2019年9月14日 EPISODE 11:ハジメニコトバアリキ BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 エンキ:草尾毅/シェム・ハ:日髙のり子/黒服A:峰晃弘/黒服B:山口崇浩/黒服C:蒔村拓哉 2019年9月21日 EPISODE 12:戦姫絶唱 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/立花洸:関俊彦 ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/エンキ:草尾毅/シェム・ハ:日髙のり子/大統領:杉崎亮 緒川総司:田所陽向/緒川捨犬:坂泰斗 2019年9月28日 EPISODE 13:神様も知らないヒカリで歴史を創ろう終 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/シェム・ハ:日髙のり子 大統領:杉崎亮/軍人:佐原誠/民衆:中村和正/僧侶:宮田哲朗 ==== 第1期:戦姫絶唱シンフォギア 第2期:戦姫絶唱シンフォギアG 第3期:戦姫絶唱シンフォギアGX 第4期:戦姫絶唱シンフォギアAXZ 第5期:戦姫絶唱シンフォギアXV
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登録日:2009/05/30(土) 04 07 41 更新日:2020/11/15 Sun 02 36 05 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 カイジ カイジ占い(笑) パチスロ ロデオ 原作と微妙に異なる作品 原作レイプ(良い意味で) 回胴黙示録カイジ 女のいる福本作品 生中! 賭博黙示録カイジ ロデオが開発した漫画、賭博黙示録カイジのタイアップ機 4号機、回胴黙示録カイジの後継機 特徴は設定6での高い機械割とドデカイ液晶画面を使ったド派手な演出 4号機時代と同じく普通のパチスロと違い、リールがある所全てが液晶画面となっており、それがリールの役割を果たしている しかし、それはあくまでも疑似リール 本当のメインリールは液晶画面の上に設置されている メインリールは中断無効の8ライン これも前作と同じである メインリールで揃った絵柄により、疑似リールで様々な演出が発生 子役を完全告知する 例 遠藤カットイン→リプレイ 圧倒的チャンス!→1枚役 リール爆発→子役 リール高速回転→リプレイ カイジがリールを剥がす→RTorボーナス などなど メインリールは初見では意味が分からない物が多いが組み合わせを覚えると演出無しでも子役を知る事が出来る 例 坂崎、美心、黒服→リプレイ 坂崎、佐原、黒服→ベル 石田、ANY、ANY→12枚役 坂崎、美心、坂崎→RT25G特殊リプレイ ボーナス絵柄、ボーナス絵柄、美心→1枚役 などなど RT、ざわざわタイム搭載 ざわざわタイムは1G、純増0.4枚のRT チャンスゾーンでの各特殊リプレイ成立で突入 それぞれ25G、50G、100G、300G のRTが存在 当然ながら高設定ほど、ロングRTに突入しやすい 特殊リプレイは 坂崎、美心、坂崎→25G 坂崎、佐原、美心→50G 坂崎、黒服、坂崎→100G 黒服、佐原、美心→300G となっている 2種類のチャンスゾーンが存在し 1つ目はざわざわチャンス ボーナス終了後に突入する、10G継続のチャンスゾーン 上記の特殊リプレイ成立でRTに突入する この際、疑似リールの色が変化 疑似リールの色により、RT突入度が異なる 黄色 紫 赤 の順にアツい なお、RT突入度はボーナスの種類によっても異なる BIG、約55% MID、約20% となっている もう1つのチャンスゾーン ざわざわゾーン こちらはいつでも突入するチャンスゾーン 上記にある1枚役不成立で突入 転落リプレイを引くまで継続 なお転落リプレイは 黒服、佐原、黒服 こちらは設定によりRT突入度が変化 高設定ほど、突入期待度は高い なお、この時は液晶にさしたる変化はないのでメインリールをしっかりと見よう が演出がかなり発生しやすいのですぐに分かるかも 更に激アツのRT「スーパーざわざわタイム」が存在する スーパーざわざわタイムはボーナス当選率が高く、またロングRTが確定の激アツRT 突入条件は ざわざわタイムでの昇格 この時、カイジのカットインが発生 RT100G以上の特殊リプレイ成立 なお、25G、50Gでのスーパーざわざわタイム突入はボーナス確定! またスーパーざわざわタイムへの昇格もボーナス確定となっている なお、100G以上のRTを引いても必ずスーパーざわざわタイムになる訳ではない これは通常時にも言えるがチャンスゾーン以外での特殊リプレイ成立はボーナス確定となっている それぞれ各設定機械割 設定1、96.5% 設定2、98.0% 設定3、100.5% 設定4、104.2% 設定5、109.3% 設定6、115.1% となっている なお、各設定の流れ あくまでも筆者が打ってでの主観なので参考程度に 設定1 回らない、出ない、ハマるの三点拍子 やるだけ金の無駄 1000ハマりも普通の恐怖の設定 大抵はこの設定 設定2 設定1よりは多少は出るがそれほどでもない ほんの少し連チャンする可能性があるが… 店が入れる可能性が次に高い設定 設定3 朝イチに短期間の連チャンがあるがそれ以降はハマる、単発の流れ 入れる可能性は少しある 設定4 やるならば最低限この設定 連チャン性もそこそこで1000枚以上は出る しかし波が荒く、過度な期待は出来ない 大体は出る→飲まれる→出る→…の流れが多い 入れる可能性は低い… 設定5 やはり爆発力は満点 理由は同色BIGの出やすさから がハマりも酷く、波は比較的に荒い がそれを有り余る爆発力を持っている 設定4よりも入れる可能性は低い 設定6 回転数、出玉、安定感、全てにおいて最高レベル ハマる可能性もあるが、RT突入率も高く、コインがあまり減らない点もある、優秀な台 入れる可能性が最も低いが店の性格などを読み、出来れば打ちたい至高の設定 なお、主な設定判別としては ベルの確率 やはり高設定ほどベル確は高い 12枚役の確率 こちらも同じく、高設定ほど出る確率が高い 青系BIG、赤MIDの確率 高設定は12枚役重複率が高いため、比較的にこれらのボーナスが出やすい 同色BIGでのスイカの確率 高設定ほど、同色BIGでスイカが出やすい やや確認しづらいが疑似リールをしっかりと見よう ざわざわゾーンでのRT突入率 高設定ほど、ざわざわゾーン(1枚役こぼし)でのRT突入率が高い これらの点が優秀ならば、高設定の期待は出来る 逆に悪いようならば、過度な期待はしない方が無難 ボーナスの種類について ボーナスはそれぞれ6種類 赤7のみ 青7のみ 同色BIGであり、純増は300枚ピッタリ 赤、青、赤7 青、赤、青7 異色BIG 純増は180枚ピッタリ ガッカリ感が否めないBIG RTに期待しよう! 赤、赤、BAR 青、青、BAR MIDDLE BONUS 純増は108枚ピッタリ いわゆるバケ、バケが出る台はハマる傾向がある 注意! なお、ボーナスは 赤系BIG、青MIDは1枚役重複 なお1枚こぼれでも重複はする 青系BIG、赤MIDは12枚役重複 となっている ちなみにボーナスは重複役が成立した時点で揃える事が可能 ぱっぱっと揃えるのもあり 余計な目押し等は一切不要、設定判別もそれなりに簡単なので初心者にもオススメ(ただし…設定が入らないのが現実…) 順押しで演出を楽しむのもあり 逆押しで1枚役を待つのもあり 楽しみかたは自由 どうぞ存分に夢を追いかけて下さい 女がいる福本作品と賛否両論 バニーちゃんの存在を認めるかは打ち手にかかっている メガネバニーのアイス早食いは必見 何気におじいさん、おばあさんに人気 まぁ演出のあるジャグラーみたいな物ですから 確定パターン一覧(RTも含め) 名言(全面)カットイン 来いっ…市民っ…! 待っていたそのセリフ…決戦だっ…! 美人だから…うちの美心は…! リール関連 リール消滅 リール全消灯 リールレインボー リールをペリカで隠す リールめくり リール吸い込み リール砂嵐 リールの種類変化 リールにクラゲ リールにフルーツの盛り合わせ 第一リール停止時に擬似リール全停止 第三リール停止時に対応子役の色が全点灯 チェリー成立時にリール爆発(同色確定) レバーon時に全消灯 子役の複数当選(リプレイ以外) リールにマンボー通過 ミニキャラ ミニバニー ボイス カイジ「疑ってるうちはまだしも、それを口にしたら戦争だろうが」 通行人 坂崎一家 会長 利根川 一条 バニー 虚無僧坂崎 村岡 石田さん(1枚役) 45組の少年時代?(1枚役) 坂崎「神が降りた」 遠藤「おめでとう」 美心「カイジくんこわ?い」 美心「美心こわ?い」 黒服「コングラッチェレーション」 (土下座強制機で土下座中の利根川) カットイン カイジカットイン (↑下記ギロチン落下参照) 当カットイン ざわざわタイム中 天使絵柄 亀絵柄 金星落下 A・Iのみ KAIJI揃い 絵柄V字揃い 全面同じ絵柄 半分同じ絵柄 ラスト5G以内に銀星 スーパーざわざわタイム昇格 死神全面揃いがRT終了前に出現 銀星落下時に1枚役取りこぼし(成立は未確認) 演出 各連続演出復活 (↑プレミアムービーが流れると同色確定) 競馬演出でパンダ 黒服にパンダ 鉄骨渡りで石田さんがパンダ 鉄骨渡りで太田の幻にパンダ 鉄骨渡りのガラスにパンダ Eカードでパンダカード 17歩麻雀で相手が役満or0点 アイス演出で背景がレインボー アイス演出相手が美心 坂崎家で美心登場 坂崎家で饅頭がカラッポ 坂崎家で坂崎のTシャツがカマー星人 美心バニー 特リプ未成立からのRT突入 ボーナス終了後10G以内に演出突入 (RT突入してからの10G以内に演出は無効) 名言演出 会長「わしの名は…「兵藤和尊」だ…!」 黒崎「カイジくんは「君」をはるかに凌駕する…!」 役物 ギロチン落下 (特リプ成立時以降のギロチン落下はRTで、それ以外のギロチン落下はボーナス確定) カイジが涙ぐむ メインリール 通常時の特殊リプレイ成立 演出中の特殊リプレイ成立 (↑必ずしもボーナス確定では無い。特リプ成立しても演出が終了してRTに突入する場合有り) RT中の特殊リプレイ成立 追記、修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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ケモノツキ_01_三月の夜と昼のあわいに 茜色に染まる学校町を、ジャージ姿の少年が走る。 そのスピードはジョギングなどという生易しいものではなく、ほぼ全力疾走に近い。 「20m先、左の路地へ入ってください。その後、10m先の標識を右へ。」 「…はぁ…はぁ…っ、はい!」 イヤホンマイクから聞こえる声に従い、少年は路地へと駆け出す。 後ろからは、コーラのボトルを携えた男が追ってきている。 「待てやガキィ!!逃げてんじゃねええええ!!」 さきほどから数分は追いかけっこを続けているが、男は一向に疲れた様子を見せない。 「はぁ…はぁ……。そろそろ…っ、しんどいです…っ!」 「分かりました。30m先、左方向に廃工場があります。そこに黒服を向かわせますので、彼らの到着まで隠れていてください。」 少年は高い塀に囲まれた敷地の中に走りこむ。 しかしそこには工場などは無く、広い空き地が広がっていた。 「黒服さん!ここ空き地だよ!?」 「…おかしいですね、こちらの記録ではそこは工場のはずですが…。」 「そんな事言っても、ないものはないんですよ!」 とにかくこの空き地から出ようと思い振り返ると、入り口にさきほどの男が立っていた。 持っているコーラを一気に飲み干し、ボトルを投げ捨てる男。 そしてポケットからバタフライナイフを取り出すと、その切っ先を少年に向けた。 「あ~あ、てめえに飲ませようと思ってたのに、ついつい飲んじまったぜ。こりゃあ、てめえを拉致って飲ませるしかねえなぁ…。」 「…何を…言ってるんですか?」 右手のナイフを揺らしながら、男は少年に歩み寄る。 少年は肩で息をしながら、じりじりと後ずさりする。 「橘野悠司、その男は何と?」 「持ってるコーラを飲んじゃったから拉致って飲ませてやるぞ、と…。それより、ここから逃げるルートは?」 「いいえ、逃げずにその場で待機していてください。もしくは、その男を倒してもかまいません。」 「えっ、待機って…どういうことですか!?」 「最近のコーク・ロア騒動にその男が関わっている可能性がありますので、『組織』で回収して関連性を調べます。 あなたが逃げることが、その男を逃がす結果につながりかねません。ご協力を。」 「今まで散々走らせておいて!?」 「最新の情報に基づいた判断です。後は”あなたたち”にお任せしますので、黒服の到着まで男を引き止めてください。」 少年は体格がいい方でもなく、持っているものといえば携帯電話と財布、そして耳に取り付けたイヤホンマイク。 対する男は190cmに届くかという大柄な体で、ナイフを持っている。 普通に考えれば、黒服の指示は明らかに無謀である。 「さあて…適当に痛めつけて大人しくしてもらおうかああああああ!!!!」 男は叫びながら駆け出し、右手のナイフで少年に切りかかる。しかしその攻撃は空を薙いだ。 少年は男から数歩離れたところに立ち、うっすらと微笑みを浮かべながら男を見据えていた。 「もう、油断しちゃだめじゃない、主様。」 発せられた声は少年のもの。だが、その口調は明らかに先ほどとは異なっていた。 「主様一人の体じゃないんだから、もっと自分を大切にしてね?」 『いやミズキ、確かにその通りなんだけど、その発言はなんか違う!』 「あら、だって事実じゃない。それはそうと黒服、主様に無茶はさせないでくれる?」 「橘野悠司の能力を総合的に考えた上で、十分可能であると判断しました。」 「ま、あたしたちを当てにしてくれるのはいいんだけどね。主様の体には傷一つ付けさせないわよ?」 女言葉で話し続ける少年。声質が高いせいか、さほど違和感は無い。 「避けてんじゃねえよガキがぁ!!」 男は再び少年に向けてナイフを振るう。 しかし少年はあわてる様子も無く上体を後ろにそらし、その攻撃をかわす。 続けざまに繰り出される攻撃を、地に伏せ、飛び退き、受け流し、さながら猫のようなしなやかな動きで次々とかわしていく。 「ねえ黒服。他の黒服が来るまで、あとどれくらい?」 「早く見積もって20分。遅くとも30分後には到着すると思われます。」 「20分かー…。あたしは大丈夫だけど、このあとの主様が心配だなぁ。」 『早いに越したことは無いけど、それくらいなら十分我慢できるし、心配しなくても大丈夫だよ。』 男の攻撃をひらりひらりと避けながら、少年は半ば独り言のようにつぶやく。 『そういうことなら俺に代われ!3分で片付けてやるよ!』 『そうですね、この場合はタイガに任せるのが適当と思われます。』 『タイガはともかくタマモまで!?僕のことなら大丈夫だよ?』 『主の負担もありますが、あの男が主に固執する保障がありません。黒服の到着前に、この場を去る可能性があります。』 『う…それはたしかに…。』 言葉に詰まる”少年”。 『じゃあ決まりだな!おい雌猫、さっさと代わりやがれ!』 「うるさい馬鹿犬!主様、ホントにタイガと代わってもいいの?」 『うん、大丈夫。でもタイガ、あいつに大怪我させるのは駄目だからね!?』 「ちょこまかと逃げんじゃねええええ!!!」 男は攻撃が当たらないことに苛立ち、少年を捕まえようとナイフを投げ捨てて覆いかぶさってくる。 だが少年は男の股の間をスルリと抜け、そのまま男の尻を思い切り蹴飛ばした。 先の勢いと相まって、そのまま前のめりに倒れる男。 あわてて立ち上がり振り返ると、先ほどとはうってかわってギラギラと目を輝かせながら男を睨む少年がいた。 「さあて、久しぶりの獲物だ…じっくりなぶっていたぶってぶっ殺してやるよおおお!!!」 『殺しはもっと駄目えええええ!!!?』 ”少年”の叫びを意に介さず、少年は男へ向かって走り出す。 虚を突かれた男に少年の飛び蹴りが決まり、もんどりうって再び倒れる男。 立ち上がろうと顔を上げたとき、少年の靴が眼前に迫っていた。 「おせえよボケェ!!」 「ぐガっ!?」 サッカーボールキックが顔面に入り、その勢いで男の頭が地面にバウンドする。 少年はすぐさま振り返り、瓦割りの要領で男の顔面に拳を打ち下ろす。 そして男の髪を掴んで引っ張り上げ、無理やり立ち上がらせる。 「この程度で倒れてんじゃねえ…ぞッ!」 ぱっと手を離し、体を回転させながら後ろ蹴りを放つ。 その蹴りは腹のど真ん中を捉え、男はコンクリートの壁に背中から叩き付けられる。 げふっ、と咳き込む音と共に口から血を吐く男。 『ちょっ、タイガ、やりすぎ!本当に死ぬって!』 「ああん?甘いぜ主よぉ…。二度と起き上がれない程度に痛めつけるくらいが丁度良いんだよ。」 少年は更なる追撃を行うために、壁にもたれかかってぐったりしている男へと歩みを進める。 男の胸倉を掴もうと手を伸ばした瞬間、男は突然カッと目を見開き、少年を殴りつけた。 顔を殴られた少年はよろけ、男との距離をとる。口の中に血の味が広がる。 「…はん、まだまだ元気そうじゃねーか。やり甲斐があるってもんだぜ。」 『ちょっと馬鹿犬!主様の体に傷つけてんじゃないわよ!』 「黙れ雌猫、こんなん効いたうちに入らねーよ。」 『誰もあんたのダメージなんか気遣ってないわよ!主様を傷つけるなって言ってるの!』 「ぎゃーぎゃーうるせえなぁ。こんなんツバ付けとゃそのうち治る。」 「てめぇこの餓鬼…調子に…ッゲフッ、乗ってんじゃねーぞ!!」 咳き込み、血を吐き、ふらつきつつも、少年に悪態をつく男。 その姿を見て、少年は楽しそうに笑みを浮かべる。 「いいねぇ、かかってこいよ。今度は立ち上がれなくなるまで痛めつけてやるぜ。」 『…あの男はもしかしたら、”痛めつける”では止まらないかもしれませんね。』 『どういうこと、タマモ?』 『あの男にはコーク・ロアの麻薬作用が働いていると思われます。痛みも疲れも恐怖も感じず、体が壊れるまで戦い続ける狂戦士…とでも言いましょうか。』 「つまり、二度と動けないようにぶっ殺せばいいんだろ?」 『殺すのは駄目だってば!タマモ、どうしよう?』 『骨を折るなどして動けなくするというのも一つの方法ですが、私が代わるという手もあります。ただ、そうすると主の負担が甚大になってしまいますが…。』 『僕なら大丈夫。このままじゃあいつが本当に死んじゃうかもしれないし、それよりはましだよ。』 「けっ、甘すぎて反吐が出るぜ…。あ~あ、萎えちまった…後は勝手にしやがれ。」 そう言うと少年はふっと目を閉じ、ゆっくりと瞼を開く。 そして射抜くような眼差しで、男の目をまっすぐに見据える。 「主は優しいですね。その優しさは、主の一番の強さだと思いますよ。」 『そこが主様のいいところ~♪』 『盛ってんじゃねーぞ雌猫。耳障りだから黙ってろ。』 『なにさ!主様に怪我させただけの馬鹿犬のくせに!』 『ああん!?あのままやってりゃ、あいつをぶっ殺して終わってんだよ!』 『ミズキもタイガも落ち着いて!?二人とも十分頑張ってくれたから!』 「てめえ、半殺し程度で済むと思うなよおおおおお!!!」 男は少年に襲い掛かろうと走るが、少年の眼前でガクリと地面に膝をついた。 立ち上がろうとするが下半身に力が入らない。足を見ると、両脚が変な方向に曲がっている。 それも骨が折れた様子ではなく、まるで骨がなくなったかのようにぐにゃりと弧を描いていた。 「お、おおお俺の脚があああああ!!!?!?」 「あなた、さっきコーラを飲んでましたよね。【コーラを飲むと骨が解ける】って聞いたことありませんか?」 それもコーク・ロアの一つとして語られている内容の一つだ。 しかし、男の契約しているコーク・ロアにそんな能力は無いし、あったとしても自分の意思と無関係に発動するはずが無い。 半ばパニックに陥る男。続いて上体を支えていた両腕までもが、足と同じようにぐにゃりと曲がった。 支えを失った男の体が地面へと倒れる。 「先ほどの威勢も何も無い、無様な姿ですね。」 「ちくしょう!どうなってやがる!?てめえは何なんだ!!?!」 顔を横に向けてうつぶせになっている男。その頭部に少年の足がかかる。 風船を潰さない程度の力で頭を踏む。頭蓋骨すら柔らかくなってるようで、ぷにぷにと弾力がかっている。 男はどうにか抗おうとするが、体はもぞもぞとうごめくだけで、思うように動かない。 「このまま力を入れたら…どうなるんでしょうね?」 「おい、待て!止めろ!いや、止めてくれ!!!」 徐々に足に力を入れていく少年。頭の形が風船のように歪んでいく。 男の顔が恐怖で歪む。少年の口元がにやりと歪む。 「麻薬漬けの脳でも恐怖は感じるんですね。一つ勉強になりました。」 「俺が悪かった!もう他人は襲わない!!コーク・ロアの契約も解除する!!あいつにも関わらない!!頼む、殺さないでくれ!!」 「ふむ…。では、もう二度と他人を傷つけないと誓えますか?」 「ああ誓う!!だからお願いだ、助けてくれ!!!」 その言葉を聞いた少年は微笑み、足を持ち上げ 「ダメです。」 踏みおろした。 * 路地裏に立つ少年。その足元には、仰向けで泡を吹いて気絶している男。 『何を見せたの、タマモ?』 「コーク・ロアで骨が溶けた幻覚を少々。」 それだけであのような状態になるのかと疑問を抱いたが、結果的にほぼ無傷で無力化できたので気にしないことにした。 「橘野悠司、終わりましたか?」 イヤホンから黒服の声が聞こえる。 「ええ、男は完全に伸びてます。しばらくは目を覚まさないでしょう。」 「分かりました。もうじきその男を回収しに黒服が到着しますが、自宅までお送りしましょうか?」 『…黒服さんに迷惑はかけられないよ。自分で帰れるから大丈夫。』 「主は大丈夫だと言っています。もう帰ってもよろしいですか?」 「はい、問題ありません。お疲れ様でした。」 プツン、と音がして通信が切れる。少年はイヤホンを外し、ポケットにしまいこむ。 「さて主、体をお返ししてよろしいですか?」 『ふぅ…。うん、大丈夫だよ。』 『またぶっ倒れるんじゃねえだろうなぁ?』 『主様はそんなに弱くないってば!』 少年は静かに目を閉じる。直後、少年の体がその場に崩れ落ちる。 数キロを全力疾走したような疲労、体中の筋肉が切れたような痛み、内側から割れるような頭痛。 少年の体をさまざまな苦痛が襲い掛かる。 『ほらみろ、やっぱりぶっ倒れてんじゃねーか。』 『主様ぁ…大丈夫?』 「久しぶりの…三人同時は…っ、きついや…。」 それは、複数の能力を連続使用したゆえの重い代償。 少年は歯を食いしばって体に力を込め、ゆっくりと立ち上がる。 「橘野悠司だな?」 かけられた声に視線を上げると、真っ黒なスーツにサングラスをつけた数名の大人が立っていた。 その後ろ、空き地の入り口には、黒塗りの高級車が停まっている。 「あの男は、しばらく目覚めないと思います。…すみませんが、あとはお願いします。」 「既に報告は受けている。ご苦労だった。」 少年は黒服たちに一礼し、よろよろと歩きながら空き地を後にする。 少年は気づかない。遥か後方から聞こえる、犬の群れが駆けてくる音に。 その後、空き地で起こった出来事も、このときの少年は知るよしもなかった。 【ケモノツキ_01 _三月の夜と昼のあわいに】 終 * A-No.218_report_01へ続く 前ページ次ページ連載 - ケモノツキ
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【種別】 ガイアメモリ 【用語】 マスカレイドメモリ 【よみがな】 ますかれいどめもり 【ガイアディスプレイのイニシャル】 M (MASQUERADE) 【所持者】 火野(未) 【地球の声 ガイアウィスパー】 立木文彦 【登場話】 第13話 地球の記憶、マスカレイド(仮面舞踏会)の記憶が内包されている。メモリを差し込んだ場所から液体が肉体を包みながら、マスカレイド・ドーパントへ変身する。 ミュージアムの黒服の男、火野が好きになってしまった、園咲若菜にプロポーズをしたのだが、「しつこいわよ」と言われ、これに激怒した火野がマスカレイド・ドーパント変身して更にしつこく迫ってきたため、イライラした若菜はクレイドール・ドーパントに変身。左腕から放った光弾で一瞬にして抹殺された。 黒服の衣装はそのままで顔のみが変化する。黒いマスカレイドメモリと同じ色でガイアメモリの骨を模った形状の顔に変化する。主にミュージアム内でのボディーガードの役割を担当する者たちが所持し、同じタイプのメモリが複数ある。 【関連するページ】 マスカレイド・ドーパント 劇場版 仮面ライダーW ビギンズナイト 立木文彦 第13話
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陽之出学園から去る、 1ヶ月が経ったぜ、 残り4ページだ。 首相官邸 兵士「こちらC班、かなり押されています!」 えいじ『うぉぉぉ!』 四季「連中が攻めてきただと?」 兵士「ハッ!いかがいたしましょう?」 四季「ふふふふ、ついにきた、」 ダイヤ『なんだ、あっけないな、はは』 すずき『こいつら弱すぎるぜ、ひゃっははいん!』 七海『すずきがリピドー発現して助かるな、』 えいじ『オタクラ、スバルのは どこにいる?』 通信から本部 オタクラ『この構図だと そのまま真っ直ぐ行ったところ』 囚われのスバルを救出しつつ 奥へ ここは俺達に任せと 仲間に推され奥へ 薬でキングコング化した谷教人と淀水アキラァが待ち構える だが知ったことでない 剣のように切り裂く 続いて 固まって待ち構え閣僚達 なんのことはない そんなやつらもズバズバ裂く 大和に報告するグラサン黒服ヤロ 後ろの扉が/に切られ 黒服ヤロは吹っ飛ぶ 砂埃立つ中見つ大和 対峙。 衛児は刀を、大和は竹刀を、 互いに構えし飛ぶ 戦いはこれからも続く的に終わる。 ご愛読ありがとうございました! 次回作を ご期待ください!
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146 名前:深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 08 14 19 ID b5apGo9c [2/7] 「どうして、どうしてなの・・・・・・ねぇ、お兄ちゃん、 どうしてそんなに楽しそうなの?苦しいよ、息が詰まりそうだよぉ」 そう何度も、小さく呟きながら、仲良くする二人をこそこそと眺めます。 「あんなに激しい口づけを交わしたのに・・・・・・やっぱり、 目を離したのがいけなかったんだ・・・・・・ぐすん・・・・・」 良くないと分かっているのに、お兄ちゃんに人を憎むなと教えられてきたのに、 コルネリアさんに対して激しい嫉妬の炎が轟々と舞いあがります。 お兄ちゃんと女の人が仲を良さそうにしているのを見ると、 大体、今回と似た心境に至るのですが、それとは別に、 もう一つの感情も湧きあがってきます。 その正体は私にも良く分かりません、でも危険な感じです。 いつなん時か、 この感情が湧きあがったことのあるような・・・・・・気のせいならいいのですが。 「深優さん、隠れていないで、こっちに来たらどうです?」 えっ!ばれました・・・・・・隠れ方が甘かったかなぁ。 なぜか、お兄ちゃんも焦っています。 「ごにょごにょ・・・おい、約束と違う、気付かないふりじゃ・・・」 「ふふ、修羅場が怖いのですか?わたしが守るから安心して下さい。 おかしな行動を取る人間には、注意をしてあげるべきです」 「なんだよそれ・・・・・・頼むから、きつく当たらんでくれ。 繊細な子なんだ。柔和にな」 こそこそ話をしている二人に、思い切って近づきます。 ううぅ・・・コルネリアさんは苦手です、それに私を嫌っているみたいです。 「どうして隠れていたんですか?挙動不審ですよ」 「ごっごめんなさい・・・」 「理由を簡潔に答えなさい」 「そのっ・・・たまたま、通りかかったら、コルネリアさんと、お兄ちゃんがいて、 楽しそうだなぁって思ったけど、で、でも、邪魔したら駄目かなって思って、それで・・・・・・」 「嘘ですよね」 「えっ、あっあの、その・・・・・・私っ・・・」 「最初から後ろを付けていたじゃないですか。 気味の悪い行動を取る上に、平気で嘘を付くんですね」 そう言われた瞬間頭が真っ白になります、どう返せばよいのか見当もつきません。 ただ謝ることで精いっぱいです。 「ごめんなさいごめんなさい嘘付いてごめんなさいごめんなさい、許して下さい、 罰を受けますから、許して下さい、ごめんなさい・・・」 「謝れば泣けば、なんでも許してもらえると思っているんですか? いい機会だからはっきり言いますが、あなたのお兄ちゃん、 あなたの歪で異常な愛情にうんざりしているんですよ」 「おいっ、ネリア言い過ぎだ。そんな大したことじゃ無いだろ。 ほらっ、ミューおいで」 「だめ。そうやってすぐ慰めようとするから、依存されるのですよ」 お兄ちゃんは少し悩む表情を見せましたが、決心したように私を引き寄せます。 「ごめんなさい、私、悪い事したのに、ありがとう・・・」 「やる気あるんですか?わたしはもう・・・帰ります・・・」 語気から不満を感じ取れます。 コルネリアさんはそう言い残すと、この場を立ち去って行きます。 147 名前:深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 08 14 45 ID b5apGo9c [3/7] 「おい、ちょ、ちょっと、戻ってこーい・・・・・・あーあ行っちゃった」 「お兄ちゃん、ごめんね。折角仲良くしてたのに・・・・・・」 お兄ちゃんは返事することなく、私の頭を撫でています。 私もしばらく、黙ってお兄ちゃんの胸に顔を埋めます。 しばらくして、大きなため息が聞こえてきます。 「はぁ・・・・・・なぁ、そんなにお兄ちゃんのことが好きか」 「うん、大好き。今ある言葉じゃ足りない、表わしきれないくらい好き」 「どうしたら俺のこと嫌いになってくれる?」 「嫌いにならないよ。お兄ちゃんの嫌いな私は私じゃない。 いっぱい痛いことされても、罵られても、全然へーき」 「ミュー、俺は、俺の情で北嶺の運命が決まってしまうことに畏れを感じている」 「もう忘れよ・・・・・・私は一介の陽ノ国娘、ただそれだけ」 「だめだ、戻るんだ。俺は深優を想っているからこそ頼んでるんだ。 北嶺は半ば暴走気味の侵略国家だ、だからこそ、ミューの優しさで変えるんだ。 ルカさんのような被侵略国の人々は、ミューを希望の星として待っている。 もう、そんな我ままを言っていい時じゃないんだ・・・」 「・・・・・・お兄ちゃんも一緒に来てくれたら頑張る・・・・・・」 「俺のやるべき事じゃないし、それに、女王と懇意にするよそ者なんて鬱陶しいだけだ」 「じゃあ、お兄ちゃん・・・・・・国王になって・・・・・・。 それで私が王妃。あっ、逆でもいいよ」 「・・・・・・結婚しなきゃいけなくなるぞ」 「愛してるから問題ないよ・・・・・・」 お兄ちゃんは驚きの声を上げます。 だって今伝えるべきだと思ったんです、愛してるって。 「愛してるってのは異性として意識している奴に使うもんだぞ。 初めて愛してるなんて言われたよ・・・・・・」 「私は好きだよ、兄として、男の人として。 狂おしいくらい愛してる・・・・・・ お兄ちゃんの匂い、髪、瞳、肌、声、仕草、癖、価値観、信念、嗜好・・・・・・全てが・・・。 どうしてこんなにお兄ちゃんが愛おしいんだろうって、自分でも不思議」 私を押しのけて、後ずさりするお兄ちゃん、初めて見る表情。 「いやっ、でも、ミュー、俺の、妹であって・・・・・・ああっ駄目だ、 何言ってんだ俺、考えが頭で纏まらない」 「言いたいこと分かるよ、お兄ちゃんは私のこと妹としか考えられないんでしょう? えへへっ・・・・・・それでもぜーんぜん構わないよ、 お兄ちゃんの傍に置いてもらえるだけで大満足だから・・・・・・」 「・・・・・・し、質問だけどよっ、 いつから俺のことを、い、異性としてっ、意識したんだ・・・?」 「六歳くらいかなぁ。 その時期くらいから、お兄ちゃんが何倍もカッコよく思えてきちゃって。 もう、それから心臓がドキドキしっぱなし・・・・・・、 特にお風呂なんて気持ちを抑えるのが大変だったよ・・・ふふっ・・・」 (あんな小さな時から、俺の事を男として見てたってのか? そんなこと知らなかった、騙された気分だ) 「とにかく、ミューは俺の妹だからなっ!それ以上ではないぞ・・・・・・」 いざ、妹でしかないと面と向かって言われると、とても悲しくなります。 でも、私は遂に本当の気持ちを伝えられたんです、 抑えつけられていた愛が一気に解放されたような気がします。 もっと好きになってくれるよう、遠慮なく攻めていいんだよね、お兄ちゃん? 148 名前:深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 08 17 04 ID b5apGo9c [4/7] 雌猫め、どうやら告白したようだな。 私が怒って帰ってしまった日以降、 雌猫の甘えっぷりが私に吐き気を促すほどに酷くなっている。 ふざけるな・・・・・・少々痛い目にあって貰うからな・・・ふふっ、明日から決行だ。 専ら草むしりに精を出す雌猫の近くに水筒が。 これを見て、ちょっとした毒薬を混ぜることを思いついた。 量は私が雌猫を見ると催す程度だ。 だが、竜史のかわいいかわいい妹ちゃんなので多めにしてやった。 しばらくすると、水筒の水を飲み始める。 雌猫は剣を振らずに、道場の雑用仕事ばかりやっている、何しに来たんだか。 「おいしい・・・・・・さーて、がんばろっと・・・」 雌猫のまぬけな独り言聴こえてくる、ふふっ、 今に見てろ、すぐに腹を押さえてのたうち回るぞ。 と、ほくそ笑んだが、結局何も起こらなかった。 一体どんな胃袋してるんだか、あれは即効性のある毒なんだぞ。 その後、毒を変えたり、量を増やしたりしたが雌猫は至って健康だった。 毒薬作戦は一旦止めて、雌猫の頭に植木鉢を直撃させる計画を考えた。 下準備として、あいつが良く通る場所の屋根に、重い鉢を設置し、 風圧の天術で落とす、これなら誰にも気付かれまい。 門下生たちの稽古着を持って、洗濯場に向かう雌猫。 よし、乙地点の屋根を通るぞ・・・・・・・・・・・・・今だっ! 雌猫に直撃、やったぞ、あの高さだ、額から血ぐらいは流すだろう。 「わぁ、びっくりしたなぁ~。 あっ、破片片付けなきゃ、次通る人怪我しちゃうよね」 あいつ!頭の土を払うだけで、痛がるそぶりはなしとは・・・・・・。 破片を片付け、むき出しになった植木を近くの鉢に植え直して、 何事もなかったように去って行った。 前回同様、重量を増やして何度も落としたが、 まぬけな驚き声をあげるだけで、一切怪我をしなかった。 鉢を割り過ぎると、誰かに不審がられるので、一旦中止にした。 むぅ・・・雌猫を潰さねば、竜史との未来はない。 まぁ、いい、今日は竜史と二人っきりで出かける約束があるのだ。 もちろん、雌猫には内緒だ、でないと私も行く、とか言いかねないからな。 「よぉ、ネリア、行こうか」 愛しの彼が笑顔で傍に来た。 私は竜史の手を引いて、大通りに繰り出していく。 日が沈んでも、人々の喧騒は止まず、灯りがいたるところで揺れている。 そんな、人ごみの中を連れだって歩き、 普段じゃあまり話さないような話題を交わしながら互いに笑顔になる。 食事をとったり、色んな品物を見たりしている内に、 人気のない公園のような場所に来ていた。 「楽しかったです、ありがとうございます」 「俺もすごく楽しかったよ」 「あの、妹さんと私、どちらが好きですか、女として」 竜史の顔が赤く染まる、まぁ仕方がない。 「まぁ、女性としてなら、ネリアかな・・・なんてなっ」 「じゃあ、しても構わないですよね?」 「何を・・・」 「本当は分ってるんですね、さぁ・・・・・・」 私の唇に竜史の唇が触れる。 「嬉しい、もっとします?」 「まぁ、取りあえず今日はこのくらいでっ・・・ねっ?」 「ふふっ、竜史さんがそう言うなら・・・・・・ふふっ、次は期待し・・・」 「待て、しっ・・・!静かに」 竜史は私を静かにするよう指示し、耳をすませる。 「ネリア・・・・・・なんか、殺気を感じる。 暗がりで姿は確認できないが、間違いなく四、五人はいる、しかも囲まれている」 「暴漢でしょうか・・・ならば、私の天術であなたを守ります・・・!」 「ありがとう。でも、俺はいい、自分の身を守ることは優先してくれ」 気配から、草を踏みしめる足音に変わった。 四方八方から、わらわらと黒づくめの連中やって来た。 149 名前:深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 08 17 47 ID b5apGo9c [5/7] 「女いるじゃねぇか、まあ、後でもう一人分請求すりゃぁいい、殺れ!!」 怒号のような声で竜史の真正面の黒服が叫ぶと、 他の黒服が襲いかかって来た! 真正面の黒服に対して、高圧縮された風圧の球を放ち、先手取る。 もう片方の手にもあらかじめ風圧球を込めていたので、右の黒服にも放つ。 胃液と血を吐きながら、二人は腹を抱えて地に伏せる。 左の黒服は差し迫った間合いにいるため、念じる時間が無い。 なので迷わず刀を抜き、やつの薙ぎ払いを受け止め、鍔迫り合いに持ち込む。 奴が力で強引に崩そうとするのを逆手にとって、 力を抜いて相手を崩す。間合いを取ることに成功。 対峙したはいいが・・・・・・黒服の刀身の銀色が月光に反射して、 やたらと目に焼きつく。 それを見ていると、殺し合いをしているという現実が徐々に頭を支配するようになる。 切っ先が震える・・・・・・怖い、死ぬの?こんなところで?嫌だ、誰か・・・! 助けを求めるように、一瞬だけ竜史の居た場所を一瞥するが居ない。 刀の金属音だけが遠くで響く。竜史、死なないでっ・・・・・・。 もたもたしていたせいか、痛そうにうずくまっていた黒服たちが起き上って、 鬼の形相でこちらにゆっくりと近づいてくる。 同時に三人相手なんて無茶だ、出来っこない・・・・・・誰か、誰か、お願いっ・・・! 「なんだお前、引っ込めっ!」 私と他の黒服共々、怒鳴り声をあげる黒服の方へ向く・・・・・・雌猫?なんでっ・・・!? 怒鳴り声を上げた黒服が、雌猫に近付いて行く。 すると、雌猫まであと三歩というところで、夜空に盛大な血しぶきが上がる。 ??・・・・・・!!ひっ・・・黒服の頭がないっ!? 「なっ、なんだお前!!何をしたっ!!!」 「頭を蹴っただけだよ?」 二人の黒服は大慌てで雌猫に襲いかかる。 雌猫は右の黒服の突きをひらりとかわし、 もう一方の黒服が斬り下ろしてきた刀を素手で掴み、 へし折ると同時に、空いた方の手で腹を殴る・・・・・・いや、突き刺した! 雌猫の腕は腹部を突き破って、空高く上がっていた。 血だらけになった手をすぐに抜き、 尋常ならざる機敏さで、残りの黒服に接近し、胸倉と袖を掴んで頭から叩き落とす。 鈍い音が大地に響く。 首があり得ない方向へ曲がって、背中の骨が突き出ている。 血だらけの雌猫は私を一瞥して、近寄ってくる。恐怖で体が動かない。 「ば、化け物っ!!!来るなっ!」 「大丈夫?助けにき・・・」 殺されると思い、走って奴から離れた。 雌猫が異様な怪物に映って、竜史のことを考える余裕はなかった。 「四人もやられた、クソっ・・・強ぇじゃないかよ、こいつ・・・・・・割りに合わん」 「我流は基礎できていないから、脇が甘い・・・・・・死にたくないだろ?失せろ」 なんとかまだ生きている、首の皮一枚残っているような状況だ。 太股と肩を斬り付けられてるが深くはない。 しかし、ネリアが気がかりで、あまり集中できない・・・・・・。 それにしても、こいつら誰なんだ? 「お前、誰に雇われてんだ」 「ああ?金さえ貰えりゃ、誰に雇われようが、知ったこっちゃねぇ」 雇われただけのゴロツキのようだ・・・・・・誰が指示したんだ? 「大人しく・・・・・・死ねっ!!」 「胴がガラ空きだ!」 強烈な一振りを捻じ込み、黒服をよろめかせる。 最後に延髄に一撃。泡吹いて気絶。 もちろん峰打ちだ、殺しなんて御免こうむる。 「ネリア!!」 休む間もなく、全力で丘を駆け上がり、ネリアを探す。 すると、いつもの見慣れた顔があった、ミュー・・・? 「どうしたんだ?」 「コルネリアさんなら大丈夫だよ、走ってお家に帰ったのぉ」 「どういう事だ?」 「私が助けたんだよ、ほら見て!悪い人が眠ってるでしょ」 下方に目を向けると、無残な人型が三体。 恐る恐る近づき、一体一体生死の確認をする・・・・・・だめだ、完全死んでいる。 150 名前:深優は泣いた ◆J9zPo6rgI.[sage] 投稿日:2011/07/09(土) 08 18 12 ID b5apGo9c [6/7] 「ミュー・・・・・・いや、何も言うまい。 ありがとう、ネリアを助けてくれて」 うん、と無邪気な微笑みを見せる。深優が幼い頃の笑顔とそっくりだった。 「ネリアが心配だから、あとを追おう」 「コルネリアさんは大丈夫。それより、お兄ちゃんいっぱい怪我してる。 ・・・・・・許せない、許せない・・・!誰がやったの?」 「ああ、あっちで気を失っているよ。後で治安隊に突き出す。 って・・・・・・おい!どこ行く!」 目にも止まらぬ速さで丘を下って行く。 その僅か二秒後、肉を包丁でぶっ叩いたような音が四回聴こえる。 その後、ミューが嬉しそうに丘を駆け上がってきて、俺に抱きつく。 「お兄ちゃん、キズ見せて、治すよ」 ミューのあまりにも無慈悲な行動は、俺から気力を奪った。 まじまじと傷口見つめ、恍惚とした表情になるミュー。 「痛かったでしょう? 良く頑張ったね・・・・・・舐めたら治るかも・・・・・・ぴちゃ、ぺろっ・・・」 優しい滑らかな舌使いで、患部を刺激する。 痛さと気持ち良さが半々といったところか。 「お兄ちゃんの血、お兄ちゃんの血・・・はぁはぁ・・・・・・鉄の味がするぅ・・・」 「治るわけないだろ、そんなので」 「じゅっる、ん、ぴちゃぺろぺろ、はぁはぁ・・・・・・すごく綺麗になったよ。 お兄ちゃんの体の一部が・・・私の体に取り込まれているなんて、ぞくぞくするよ」 ミューはこんな残酷で淫らな顔をする子じゃなかった。 優しく、清楚な子になるよう育てたのに、 どうしてこんな一面を持ち合わせるようになったんだ、俺はどうすればいいんだ・・・。 「ねぇ、世の中って意地悪な人いっぱいるね」 「そうだな」 「お兄ちゃんと二人っきりの世界に行きたい。 そうすれば余計な心配もしなくて、 お互いだけを見ていられるのにね・・・・・・はみゅ、ぺろぺろ・・・」 ミューの混じりっ気のない白い肌と鮮やかな朱色が、月の光で美しく煌めいている。