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ドクター58 「とりあえず、目立たない時間に目立たない格好で改めて調査するか……動きやすい服、調達しないとな」 犬メイドなどと呼称されている現状、何故か用意されている衣類はどれもこれもメイド服かその亜種ばかり 普通の服も買ってみたりはするものの、女物の服の組み合わせなど考えた事も無かったため、いまいちしっくりとこないのだ 「ま、作業着ならぶっちゃけ目立たない動きやすいだけでいいしな、帰りに買ってくか……つーかこの格好でうろついて不審がられないこの町ってホントすげぇわ」 そんな犬メイドの様子を、離れた場所から伺う女黒服の姿 彼女はその視線を介して、結界の中に引き篭もる中華黒服達への情報中継を行っているのだ ――― 「どうする、また面倒な輩が嗅ぎ回っているぞ」 「呂布めの拾い物だ。黒服のような『そのもの』ではない、人間のままの契約者だ」 「どちらにせよ探られるのは居心地が悪い」 「捕らえるか」 「消すか」 「どちらにせよ呂布に悟られると面倒だ」 「彼奴め、勘だけは恐ろしく良いからな」 「結界に気付かれなければ放置しても問題あるまい」 「『悪魔の囁き』の主めが跋扈しているうちは、大人しくしていると決めたばかり」 「巻き込まれてはたまったものではない」 「泳がせておけばよい、どうせ我らの元へは辿り着けぬ」 「この一騒動が落ち着いても我らの周りを嗅ぎ回るようであれば」 「その時には捕らえ黙らせれば良い」 「呂布めは暴れれば目立つ、監視はこの女に絞っておく方が無難であろう」 「どうせ無頼を気取っていても、あやつめは我らを裏切れまい」 学校町を映し出していた水鏡が、その映像を消して透明な水面を取り戻す その底には一人の女性が脈動する何かに包まれるような姿で沈んでいた ――― 背中を貫く凄まじい怖気に、犬メイドの尻尾の毛が思わず逆立つ 「今、なんかすげぇヤバい気がしたんだが……やべぇな、相手に感付かれたか」 どこかへっぽこな印象が目立つ彼女も、曲がりなりにも国家のお抱え諜報員である 「相手の正体も掴めないうちにコレか……どうすんだ俺、死亡フラグ立てちまったか、マジで」 ぺたりと寝た耳を更に伏せ、げんなりしながら物資調達のためににバイクを走らせていた 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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合わせ鏡のアクマ 29 南区、ある廃ビルの屋上で一人の女性がカラスの群れに囲まれていた。 「そう、そこが怪しいのね?」 カァー!と答えるようにカラス達が鳴く。 「おーい、姉さーん!入り口見つかった?」 扉を開いて一人の青年が屋上へ出てくる。 「ええ、見つかったわよ。そんなに離れてないみたいだからサクッと終わらせましょ」 「姉さんはホテルで待ってればいいのに・・・傷でも作ったら大事だろ?」 「だって関わっちゃったからには待ちぼうけは嫌だもーん」 「はぁ・・・子供っぽいよねぇ姉さんは」 「あーら、あなたに言われたくはないわね」 トントンとビルの階段を降りつつ、待て待たないと言い争う姉と弟。 「大体、あなただってカメラなんかぶら下げちゃって・・・商売道具は大事にしなさいよ」 「これは自分のだからいいんだよ、あと姉さんは体が商売道具でしょ」 ビルを出てからも言い合いは続く。はたから見れば微笑ましい風景だが、当人達は真剣だ。 その言い争いも、数分やりすごしたことで姉の勝ちに終わる。 「着いたわよー」 「し、しまった・・・またこのパターンかよ・・・」 目的地に着くまで言い争いを続ける。戦闘地域に姉がついてくる常套手段だ。 「毎回騙されるアンタがバカなのよー。じゃ、開けて」 「いや、これすっごく硬そうな扉なんだけど?」 「アンタの都市伝説ならやれるわよぉ・・・はい、いいからさっさとやる!」 「はいはい・・・・・・・・・撃てぇ!」 青年が伸ばした右腕から何かが飛び出す・・・と、一瞬送れて金属の扉がドガンと吹き飛ぶ。 「さー、いくわよぉ!!」 「はぁ・・・結局こうなるんだね・・・」 やる気満々の姉とエレベーターに乗って地下へ降りながら、弟は頭を抱える。 (普段は戦いとか嫌いなのに、どーして仕事明けは好戦的になっちゃうかなぁ・・・) エレベーターの扉が開く、と大勢の黒服が扉の前で待ち構えていた。 だが、これくらいは予想済みだ。 「さぁ、いっくわよー!!」 * 姉さんの掛け声と同時に、エレベーターに詰め込まれていたカラス達が飛び出す。 銃を構えながら一瞬戸惑う黒服達に、カラスは容赦なく襲い掛かった。 「ほーらどんどん食いちぎっちゃいなさい!」 普段の姉からは絶対に聞くことのできない言葉。 もしかして、別の都市伝説がとり憑いているのではないだろうかといつも思う。 カラスに襲われた黒服達がだんだんと冷静になり、銃を向けてくる。だが、させない。 さっきのカラスは囮である、真の狙い・・・足元に敷かれた線路に彼らはまだ気づいていない。 「さあ・・・行け!」 右腕を前に突き出して叫ぶ。その右腕の上に列車模型が括り付けられていた。 左手で括り付けていた布を取り外すと、右腕から模型が落ち・・・ることはない。 まばたきをする程の間に青年の横に列車が出現する。列車の車輪はしっかりと線路を噛んでいた。 「姉さん乗って!」 自身も列車へ乗り込みながら姉へ声をかける。彼女もすぐに乗り込む。 黒服達が銃で列車を撃つが、装甲を施された列車はびくともしない。 まじまじと見ると、その列車は奇妙な形をしていた。 窓もなく、装甲の施された車体・・・さらに屋根から大きな円筒形の物体が顔をのぞかせている。 その物体は、まるで巨大な大砲のような形をしていて・・・ 「行くぞ、発進!!」 動力もなさそうな列車が、ゆっくりと動いていく。立ちふさがった黒服達を巻き込みながら。 通路の幅ギリギリの車体を避けることは難しく、避けたとしてもカラスに襲われる。 「・・・それで、どっちに線路を敷けばいいの?」 「えーっとね・・・あ、右よ右」 「はいはい」 先行して通路を確認するカラスの情報どおり、線路が敷かれていく。 だが、弟は知らなかった。姉はほとんど何も考えずに適当に答えていたということを。 彼らの行く末に待つものは・・・本当に『組織』の「暗部」なのかどうか。 それは誰も知らない。そう、彼らを先導することになったカラス以外は・・・誰も、何も。 「行っけー!GoGo!!」 「あー・・・なんか黒服潰してばっかりだけど、車体もつかなぁ・・・」 頑張れ弟!また太陽を見るその時まで!! 「不吉な文を加えるなぁああ!!」 * 『謎の連絡線』 東京の地下鉄には、政治家の非難を目的とした「脇線」と呼ばれる、 蜘蛛の巣よりも複雑な線路が存在する、という都市伝説。 別にこのような目的の為のものではないが、連絡線自体は本当に存在するとか。 能力は【地下空間の一時的な通路作製】と【線路敷設】 簡単に言うと、地下へ存在しない通路を作ることができる能力。 ただし、普通は同時に線路が敷かれる。 今回は既に地中に通路が存在した為、線路敷設の能力のみ発動している。 『山手線の列車砲』 自衛隊は巨大な大砲を積んだ列車を持っていて、非常時には山手線を走らせて戦うという都市伝説。 ぶっちゃけ列車砲が使いたくて「列車砲 都市伝説」で検索したら、あるブログの記事が引っかかっただけ。 能力は【砲撃対象を遠方から視認できる】。つまり、望遠鏡能力。 さらに本体のサイズを大小に変更が可能で、腕に忍ばせて拳銃代わりに使うことも可能である。 しかも、小さくても反動は大きいが本来のサイズの威力を出すこともできる。 恐ろしく便利な能力なのだが、本来のサイズの時は近くのものしか狙えず、 小さい時は近くのものしか狙えないため中距離への攻撃が苦手。あと潮風も苦手。 契約者 『消えるカラス』の契約者の弟。モデルを撮ったりするのが仕事のカメラマン。 姉との仕事が非常に多いが、これは「彼が撮る方がいい表情をする」という理由から。 姉より一足遅くやってきたが、仕事が秋祭り1日目に終わり結局巻き込まれた苦労人。 巻き込まれたというより姉が首を突っ込んだ・・・というのが正しいかもしれないが。 ちなみに彼の姉がこんな風に積極的になるのは彼が一緒のときだけである。 たぶん、お姉ちゃんとしての威厳を見せたいとかそんな感じだろう。頑張れ弟!いつか報われるさ! 前ページ次ページ連載 - 合わせ鏡のアクマ
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【種別】 ガイアメモリ 【用語】 マスカレイドメモリ 【よみがな】 ますかれいどめもり 【ガイアディスプレイのイニシャル】 M (MASQUERADE) 【所持者】 火野(未) 【地球の声 ガイアウィスパー】 立木文彦 【登場話】 第13話 地球の記憶、マスカレイド(仮面舞踏会)の記憶が内包されている。メモリを差し込んだ場所から液体が肉体を包みながら、マスカレイド・ドーパントへ変身する。 ミュージアムの黒服の男、火野が好きになってしまった、園咲若菜にプロポーズをしたのだが、「しつこいわよ」と言われ、これに激怒した火野がマスカレイド・ドーパント変身して更にしつこく迫ってきたため、イライラした若菜はクレイドール・ドーパントに変身。左腕から放った光弾で一瞬にして抹殺された。 黒服の衣装はそのままで顔のみが変化する。黒いマスカレイドメモリと同じ色でガイアメモリの骨を模った形状の顔に変化する。主にミュージアム内でのボディーガードの役割を担当する者たちが所持し、同じタイプのメモリが複数ある。 【関連するページ】 マスカレイド・ドーパント 劇場版 仮面ライダーW ビギンズナイト 立木文彦 第13話
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基本データ 梶 博哉の妹。 帰宅場所:天釘花屋 好きなデート場所:銭湯 嫌いなデート場所: 好きな食べ物:甘い物 嫌いな食べ物: 合コン参加: 攻略性別:男女共可能 同棲条件:冷静・鬼畜での告白成功を確認 パチンコデート時のパラ:運 18 健 20 鋭 5 清 80 修 3 腹八分 攻略 1.ED後に出玉総合病院へ会いに行く。以降、1日ごとにイベントが進む。 2.3回目に会いに行くと、黒服達が美里を連れて行こうとしているのでそれを止める。黒服・三木と腹下し汁を飲んだ状態でパチンコ勝負して、これに勝利する。 3.翌日、出玉総合病院へ会いに行ってイベント。 4.更に翌日、出玉総合病院へ会いに行くと美里が退院する。その際に「劇団春秋 夏・増刊号」と電話番号ゲット。以降美里は天釘花店で働くようになる。 ※腹下し状態だとゲージが溜まらないので注意。 ※2で負けてしまうと攻略不可になるのでセーブしておくと吉。負けた場合は、2の時点で「劇団春秋 夏・増刊号」を入手出来る。 美里退院後に病院3Fに座っている男に話しかけると「美里のポスター」がもらえる。(バトル敗北後でも入手可能)
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○月×日 22:17 生徒会室横 階段踊り場 「…なぁ、ハーメルンの笛吹き」 「うん?」 …ある事を思い出し、冷静さが蘇ってきた あの野郎が言った事を思い出して冷静になるなんて腹が立つが、仕方ない 「俺が「組織」に居た頃、まぁそれなりに信用してやっていた黒服が一人いてな?そいつが、こう言ったんだよ…『ハーメルンの笛吹きは、ある意味俺と同じタイプのようだから気をつけておけ』ってな」 「ほう?それで、その黒服はどんな奴だったんだにゃ?」 「変態で大嘘吐き」 そう、あいつは「組織」1のど変態だった そして、「組織」1の大嘘付きでもあった 「俺も、お前はあいつと同じタイプなんじゃねぇの?って、さっきのお前の話を聞いてそんな気がしたよ」 「ちなみに、変態と大嘘付き、どっちが同じだと言いたいんだにゃ?」 「…さぁ、どっちだと思う?」 答えを言えば、それは……「大嘘吐き」 こいつがさっきまで俺に話していたこと、何割かは多分、嘘なのだろう あの髪の伸びる黒服が言った事を思い出し、それに思い当たる 「あぁ、それと。俺の事をトミーなんて呼ぶんじゃねぇ。俺には名前がある。今の俺には名前があるんだっ!」 「ほほぅ?それじゃあ、その名前を教えて欲しいもんだにゃあ」 「嫌だね。誰がてめぇなんぞに教えてやるか。俺の女を無数の悪意で怯えさせやがった野郎に、俺の名前を知られたくなんざないね」 そうだ、教えてなどやるか 大丈夫、とは思うのだが…名前を知られる事で、支配されては困る …認めたくは無いが あの黒服につけられた名前は、俺の唯一の本当の名前で、大切な事に変わりはないのだし 「…俺の女、ね。よっぽど大切な相手なんだにゃあ?」 「あぁ、そうさ」 きっぱり 堂々と、「13階段」は言い切った そうだ、大切な相手だ 生まれて初めてできた、愛しくて大切な相手だ 今まで適当に付き合って捨ててきた女とは、違うのだ 「そこまで言うくらいだから、よっぽど可愛いんだろうにゃあ?」 「…そりゃあ、もちろん」 ぐ!と 「13階段」は拳を握り緊めた 「男だった頃は全く感じなかった、いや、むしろ鬱陶しさすらちょっと感じていたと言うのに、女になった瞬間ストライクゾーンど真ん中!!」 「…ちょっと待てにゃ。真っ先に盛大に突っ込みたい単語があった気がするにゃ」 ハーメルンの笛吹きが何か言ってきたが、無視 「13階段」は熱く続ける 「あの顔立ち!体型!!言動に行動!!!その全てがストライクゾーンど真ん中!!魔女の一撃の契約者は「Dカップより小さな胸は胸と認めない」とか言ってたが、小さい胸には浪漫があるんだよ!!これから俺が育てて言ってやるんだって言う、希望があるんだよ!!あのAカップを俺がもうちょっと大きく育てていってやりたいって思うんだよ!!それに、あいつ体そんなに丈夫じゃないし、いつ発作起こしてもおかしくないからずっと傍にいてやりたいと思うし。今回だって本当ならずっと傍にいてやりたかったけど、あいつジャッカロープ連れてるから一箇所に留まってる訳にいかないからな。あぁ、もう、可愛くて可愛くて可愛くて仕方ねぇよ。他の連中になんぞやるか。指一本触れさせてやるかよ。あいつは俺の女だ。絶対に誰にも渡さねぇ」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ どこか、近づきがたいオーラを放ちつつ、熱く語る「13階段」 呆れたのか何なのか、上田からの返答は聞こえてこないのだった とぅーびー? 前ページ次ページ連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち
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「いいえ、あの人はみんなが思っているような傲慢な人でもなければ、 死と破壊に取り付かれたような怪物でもありません。 ただ、ちょっと怒りっぽくて、世界のあり方と自分の違いに苦しんで、でもそれをなんとかしようとしている。 ──そんな、どこにでもいるような男の子です。わたしの、大切なお兄ちゃんです」 横浜──。 日本でも有数の港町であり、世界でも有数の中華街、その街並みを一人の少年が歩いていた。 真夏だというのに長袖のシャツを着込んでいるが、暑そうに感じている様子はない。 かといって涼しそうな顔をしているわけでもなく、ただ暑さも寒さもどうでもいい、そんな風情だった。 「あ、ねえねえ、あの子可愛くない? 外国人?」 「モデルとかじゃない?」 そんな声が少年の耳に聞こえてきた。それが自分を指していることは、周囲から発せられる視線と 気配でなんとなく知れた。 (……くだらねえ。なにをじろじろ見てやがるんだ) 少年はかすかに眉をひそめた。そのせいで、もともと険しかった目つきがいっそう厳しいものになる。 無造作に伸ばされた金髪をかきあげると、青い瞳が苛立たしげに光を放った。 アーリア人種としての特徴を完璧にそなえたその相貌は、確かに人目を引くものではあった。 外国人を珍しがる日本人の性格についても知識の上では把握している。 なにかの明確な悪意がある訳ではないことは理解していた。 だが、それでも、少年の心に湧き上がるささくれた気持ちを抑えることは出来なかった。 唾でも吐いてやろうかと思ったが、それだと自分が今苛立っていることを認めているようで、 少年の気にはいらなかった。その代わりにがさがさとポケットから一枚の紙を取り出し、眺める。 「『卵ヨリ鵺ヘ──飼イ葉ヲ食ム黒イ羊ヲ屠殺セヨ』、か。ふん、何様のつもりだ」 誰にも聞こえぬように毒づき、 「まあいい。あんたらのお望みどおりに仕事をしてやるよ。オレは誰にも負けない」 ぐしゃりと紙を握りつぶす少年の瞳は、ぎらぎらと不穏に輝いていた。 横浜港から少し離れたところにある、倉庫街の一つ、古ぼけて打ち捨てられたその廃倉庫に、彼らは集っていた。 幾つもの木箱が山と積まれた真ん中で、二つの集団が微妙な緊張感を漂わせながら対峙している。 「それで、ブツはこれか?」 そう言ったのは二つの集団の片方側のリーダー格、明らかに日本のヤクザと分かる出で立ちの男だ。 「そうだ、確認してくれ」 それに答えるもう片方の──そいつらは、一目にはどういうやつらなのか計りかねる雰囲気を纏っている。 そいつらの身なりは黒のスーツで統一されているが、その着こなしはマフィアやギャングというには上品すぎた。 ただの武器商人というには染み付いた血の匂いがきつ過ぎる。どこかの諜報機関といわれればそんな気もするが、 やはり違和感はぬぐえない、そんな集団だった。 「しかし、これだけの銃器をどうやって──?」 「あんたたちが知る必要はない。契約の内容に不満が?」 言葉をさえぎる口調に、ヤクザたちは思わず息を呑む。そこにはおよそ人間らしい響きが欠落していた。 まるで人を人と思わない、自分たちをここに居並ぶ箱と同列の物として扱っているような──。 「い、いや、そんなつもりじゃないんだ。……お、おい」 「へい」 あたふたと、ジュラルミンのアタッシュケースが差し出される。 黒服がそれを受け取ろうとしたときだった。 「おいおい、火遊びが過ぎるんじゃねーのか」 そんな場違いな声が倉庫に響き渡った。 その場の全員が身構えるのへ、さらにどこか投げやりな言葉が降ってくる。 「ま、あんたらがどうやって小遣い稼ぎしようがオレには知ったこっちゃねーんだけど、よ──」 「上か!」 黒服の一人が懐から拳銃を抜く。それが示す先、うずたかく積み上げられた木箱の上に、一人の少年が座っていた。 「ただな、ボスの命令なんだ。ウチの物資を横流ししてる馬鹿の息の根を止めて来い、ってな」 その言葉に、黒服たちが真っ先に反応する。 「貴様、まさか──!」 少年は木箱を蹴って宙に踊る。数秒後にはだん、とコンクリートの床に着地した。 端正な顔立ち、無造作に伸ばされた金髪、その奥に光る青い瞳。 「で、ま、こうしてオレみてーなエージェントが派遣されたわけだ。 ……ああ、ヤクザのおっさん、あんたらは大人しくしてりゃ殺さない。命令に入っていないんでな」 冗談っぽく言う口の端は、きゅう、と吊上がっていた。 「ふざけるな!」 激昂したヤクザの一人が、少年に向けて発砲する。 だが、少年はそれをするりと避けた。まるで当然のように。歩くような速度で。 「ふん、相手の実力も見極められない馬鹿だってんならしょーがねえ」 少年はひらひらと両手を振り、今や黒服もヤクザたちもいっせいに銃を構え、 「全員、死にな」 その両手が背後に回された次の瞬間には、少年は両手に二丁拳銃を握り横に跳んでいた。 それは、信じられないような光景だった。 幾重もの銃口が向けられているにも関わらず、それらが放つ銃弾は一発たりとも少年に命中しないのだ。 その一方で、少年が吐き出す弾は確実にこちらの人数を減らしてゆく。 最初はヤクザから、そしてそれが全滅してから、黒服へと。 弱いものから戦力を削る──。 冷静に、かつ容赦のないその動きは、明らかに特殊な戦闘訓練を積んでいる者のそれだったが、 それを踏まえても、この圧倒的な人数差を覆す理由にはならない。 こいつは、人間なのか? 少年が発砲してから数分後、累々と重なる死体と、不敵な笑みを貼り付けてこちらを睨む少年とを眺めながら、 もはや最後の一人となった黒服はそんなことを思った。 「お前は……何者なんだ? 本当に人間なのか?」 そう問いながら、黒服は一歩後ろに下がった。 「さーな。オレが教えて欲しいくらいだ」 と、馬鹿にしたような答と共に少年が足を踏み出そうとするのを見て、黒服は内心でほくそ笑む。 そして、二人の間に隔たる六メートルほどの距離を、一歩で詰めた。 「なに──」 少年の口からそんなつぶやきが漏れるのにかまわず、黒服は己の右腕の内部から 特殊鋼のブレードを突き出し、それで少年の胴を斬りつけた。 がき、と鈍い金属音がする。少年が咄嗟にに交差させた拳銃が両断された音だ。 だが、手応えはあった。その障害物すら物ともせず、少年の胸と肋骨を切り裂いた感触が。 どさりと少年がうつぶせに倒れる。それを見下ろしながら、破れたスーツの袖を押さえる。 「悪いな、こっちもただの人間ではない。自分はサイボーグだ。湾岸戦争で右腕と両足を失い、そして新たな手足を得た」 もう聞こえてないだろうがな、と男が心の中で付け加えた。 だが。 「あんた、サイボーグだったのか」 確かに致命傷を負わせたはずの少年が、けろりとした表情で起き上がるではないか。 「しかもその異常な速度……最近、試験的に配備されてる高機動型か?」 血に染まった長袖を脱ぎ捨て、Tシャツ一枚になる。 「くそ、あいつ、そんなこと一言も言ってなかったぞ。情報を出し惜しみしやがって。 オレの戦闘能力でも計るつもりだったのか? ったく、マジで何様のつもりだ」 そして、少年はやっと男のほうを見た。その双眸は、怒りに燃えていた。 歯を剥き出しにして、身体全体から憤怒の感情を放射していた。 「チンケな裏切り者にこいつを使うつもりは無かったが……最新型のサイボーグだってんなら話は別だ」 少年は両腕を真横に伸ばした。引き締まった、よく鍛えられた腕だった。 「な……」 男は、今度こそ驚愕と恐怖に襲われた。 少年の両腕が、異様な音を立て、その形を変えていく。人間の、いや、生物のものとは思えぬ異形の腕へ。 そして、それは鋭角状の……まるで二本の刃のような形へと変貌した。 「貴様……何者だ!?」 再び発せられたその問いに、少年は苛立ちを隠せない、棘のある口調で答えた。 「ああ? 見て分からねーか? あんたと同じだよ。エグリゴリの生み出した怪物さ」 そう言い、少年はその大型のブレードを振るった。 男は無駄だと半ば悟りながら、それでも機械化された俺の腕でそれを防ごうとする。 だが、やはり、少年の刃は男の鋼鉄の腕を難なく断ち、もう片方の刃が男の胴体を真っ二つにしてしまった。 自分で作った血の海にぐちゃりと落ちる。消え行く意識の中、男は最後の力を振り絞って再三の問いをぶつけた。 「貴様は、いったい……」 男の思考が闇に溶けるその直前、少年の声が耳に届いた。 「レッド。オレは……キース・レッドだ」 夕暮れの横浜中華街を歩きながら、少年──レッドは、心の内でぶつぶつ呟いていた。 (ムカつくぜ……どいつもこいつも) 血染めの服は早々に着替えたが、肌に染みた血の匂いはまだこびりついているような感じであった。 問題なく仕事を終えたのだから、こんなにカリカリすることもないだろうと自分に言い聞かせてみるが、効果はない。 手傷を負わせられる不覚を取ったこと、その原因である情報の隠蔽、そしてそれを命令した──。 「キース・ブラック」 その言葉が口から漏れるとき、レッドはいつも叫び出したくなる。 胸に渦巻くあらゆる悪感情のすべてが、そこに起因しているような気がして。 「見てやがれ……オレはもっと強くなって、そして、あんたら全てを、あんたらの信じている全てを覆してやる」 ふと、振り返る。 真っ赤な夕日が街の向こうに沈もうとしていた。それを美しいと思うだけの心の余裕はあった。 キース・レッドの苛立ちは、まだ収まらない。 第一話『赤』 了
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「只今情報が届きました。どうやら涼宮ハルヒの力は消失した模様です」 『そうか・・・・下がれ』 「失礼します・・・」 『漸く、か・・・・なあ理鶯よ、どう思う?身勝手にも我々に奇怪な能力を植え付け、自分の作ったストレスを刈らせる・・・・ 我々は其れを拒否する権利すら無く、強制的に苦痛の日々を強いられた。不気味な化け物と闘いながら過ごさなければ ならない・・・・睡眠時間を取る事すら満足に許されず一歩間違えば死と隣り合わせだ。 我々が本来進むべき運命のベクトルは捻じ曲げられ、死を隣に置く恐怖に怯えながら過ごしてきた日常 神に・・・いや、元神に同等か其れ以上の苦痛を与えたいとは思わないか?』 「真に同感で御座います。涼宮ハルヒの確保・・・・手配して参ります。駁攣様」 『 さ あ 、 復 讐 の 時 間 だ 』 ============================================== ハルヒと付き合い始めてから一か月 とは言ってもラブラブ二人きりな下校をするのも団員に悪いというハルヒの配慮から 帰り道は普段通りSOS団五人で帰宅している 古泉「それにしても貴方がここまでやってくれるとは思いませんでしたよ」 もうその話はよしてくれ。何か恥ずかしい 古泉「いえいえ、貴方の功績は素晴らしいです。出来る事なら僕からスペクタクル賞でも受賞させて頂きたいものです」 その訳のわからん賞とやらより諭吉さんを100枚ほど手渡しして頂けた方が圧倒的に数億倍感謝するぜ お前を一生の大親友と認めてやってもいいな 古泉「一応機関に掛け合ってみましょうか?僕としても貴方に大親友と認めて頂くのは大変光栄な事なので」 いや、冗談だ そんなに貰っても第一使い道が無い 古泉「そう、ですか・・・・」 なに少し残念そうな顔になってるんだ そんな会話をしている内に、俺とハルヒ以外の団員は別々の帰路に足を運んでいった ハルヒ「ねえキョン、今日そっち行っていい?」 すまんな、妹がいるんだ 妹の塾がある日に俺から誘うよ ハルヒ「わかった・・・じゃあ・・・」 ・・・・なんだ? ハルヒ「お別れのキスよ!!鈍感ね `ヘ´ 」 ああ、すまん ほら ハルヒ「んっ・・・・・」 今日は深く口付けしてやるか ハルヒ「ありがと・・・・・大好き・・・・//じゃあねキョン!!」 そう言うとハルヒは自分の家のある方向に走って行った さて俺も我が家に帰るか ハルヒ「いやっ!!」 !? 俺が振り向くとハルヒが黒服の男二人に襲われている お前等何やってんだ!! 黒服「!!」 ハルヒ「助けてキョン!!」 ああ待ってろ今こいつらを始末して・・・・・ぐはっ!! 黒服の男の拳が俺のみぞおちに炸裂する ぐ・・・・・くそ ハルヒ「キョン大丈夫!?ちょっとアンタ達・・・・ふぐ・・むぐぅ~む~」 黒服「おとなしくしていろ」 くそっ・・・・ハルヒッ・・・ハルヒィィィィ!!!!!!!!! 意識が朦朧とする中、俺は心の中でハルヒの名前を叫び続ける事しか出来なかった 第二章へ続く
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【上田明也の探偵倶楽部18~禿、追撃~】 「筋肉の鍛錬は完璧か? 」 そう啖呵を切ると俺はマ神に正面から戦いを挑んだ。 決して勝つ自信が有った訳ではないのだが蜻蛉切を握っていると無意識のうちに気分が高揚してくるのだ。 忘れがちだがあれも妖刀村正の系譜に繋がる都市伝説。 持ち主の戦闘意欲を向上させる働きがあるのだろう。 「截断工程第一過程完了、寸断工程第二過程完了、両断工程第三過程完了。 目の前の肉塊の構造を鑑賞し設計を理解し概念を想像する。 演算終了。 戦況を切開しよう。」 紫とピンクのオーラを練り上げ、その身に纏った禿がこちらに突っ込んでくる。 ギリギリまで力を抜いて腰に修めた蜻蛉切を引き抜く。 それを頭上に掲げ、突っ込んでくる禿に向けて両手でまっすぐ振り下ろす。 その動作が客観的に見て速いのか遅いのかは知らないが、 俺にはその動作が朝起きて歯を磨きに行くまでの時間のようにゆったりとした物に感じられた。 しかしだ。 それはあの禿の黒服にとっても同じ事だったらしい。 彼は水鳥が湖上でステップでも踏むが如く俺の渾身の一太刀を躱して見せたようだ。 「初撃必殺、一之太刀を疑わず、成る程悪くない一撃だ。思わず躱したくなった。」 「………ありゃ、外れていたのか。」 刀を振るい終わってから俺は躱されたことに気がついた。 斬り合いは蜻蛉切に全て任せてしまっているので俺自身の反応はどうしても一瞬遅れるのだ。 「アブドミナル・アンド・サイ! 」 俺が一瞬だけ気を緩めた隙を突いて禿の黒服は妙なポーズを取り始めた。 なんだあれは……? 見ているだけで頭が痛い。 吐き気もしてきた。 グルグルグルグルグルルグルグルグルグルグと視界が揺れる。 目を瞑って彼の姿を視界の外に追い出す。 そうすれば隙ができている勘違いした禿の黒服は俺の背後をとるに違いない。 「――――――そこだ! 」 「アッー! 」 一瞬だけ俺の背後の空気が揺れた。 俺の履いていたデニムに何か生暖かい物が押しつけられる感触もする。 半ば反射のように俺は後ろをなぎ払った。 「危ない危ない、去勢されるところでした。」 「されちまえ。」 「それはお断りしましょう。」 彼がそう言った瞬間、その何気ない会話の一瞬を狙ってもう一度村正を振るう。 狙うのは勿論首。 彼のような筋肉の塊を殺害するには筋肉が比較的付きづらい首筋を狙うしかない。 「サイドトライセップス!! 」 辺りに響く金属音。 強調される上腕三頭筋が斬撃を受け止めた。 「………貴方の攻撃は非常に読みやすい。」 俺の蜻蛉切を簡単に受けた禿は呟いた。 「都市伝説の力によって何の修練もなく修めた剣技、それは良い。 精神に感応して切れ味を増す刀、それもまた良い。 しかし、肝心の貴方はその特質を生かし切れているのか? 」 「――――――どういうことだ? 」 「貴方の一撃は全て殺す為に振るわれている。 それはそれは効率の良い攻撃だし単純に誰かを殺すならばそれがベストなのだろう。 しかし貴方の持つ技術全てが意識するとしないとに関わらずパターン化されてしまっている。 だったら攻撃を読んで防御するなりカウンターするなりは非常にやりやすい。」 「つまり……。」 「ええ、貴方の技は全て見切った。もう貴方に勝ち目は無い。」 禿の黒服はそう言うと再びアブドミナル・アンド・サイの構えをとる。 黙って見ていると脳に悪いことが解ったので俺は禿に対して背中を向けた。 「あえて背中を見せて私の動揺を誘う気か? 」 そのまま男体化しているユナを抱えて走り去る。 「………って逃げた!?」 後ろから禿の絶叫が聞こえた。 「待て!」 上田明也は逃げ出した! しかし回り込まれた! 「やはり駄目だったか……。」 「う、う~ん……。」 どうやらユナさんが目を覚ましたようだ。 「あれ、私は……?」 「目を覚ましたみたいですね、ユナさん。 只今今回のラスボスと戦闘中です。」 ユナはガバッと起き上がって辺りを見回し、自分の身体をぺたぺた触る。 「やっぱり男になっている……。」 「………ご愁傷様です。犯人はそちらの方でございます。」 「目を覚ましましたか、安心して下さい、その男体化ガスはまだ不完全なので………。」 『いやああああああああああああああああ!!!! 』 当然の反応である。 「笛吹さん、私のこの姿を見た人は……今何人いますか? 」 「ええと、村長とその人と俺だけじゃないでしょうかネエ……。」 「……コロス。ブッコロス。」 余程見られたのが恥ずかしかったのだろう。 しかし殺害対象は俺も含めてなのだろうか?正直怖くなってきた。 「笛吹さん、ここは私に任せて下さい。」 「は、はい……。」 ユナさんの表情が引きつっている。 『都市伝説【ルーシー7】、行きます! 』 彼女、今は彼がそう言うと禿の背後からいきなり包丁を持った男性が現れた。 「――――――何ッ!? 」 包丁による背後からの一撃を背筋で受け止める禿。 その隙を突いてユナは銃器を取り出す。 「ユナさん、そいつに拳銃やらは効かないぞ! 」 「大丈夫です! 」 BANG!BANG! ユナのキャリコM100が禿に向けて火を噴く。 キャリコM100、1986年にキャリコ社(Calico Light Weapon Systems)が開発した短機関銃だ。 最大の特徴はヘリカルマガジンと呼ばれるユニークな弾倉で、 通常の銃だと弾倉がトリガー前部や内部にあるのに対し、 M100の弾倉は銃後方(他の銃で云うストック部)にある。 円筒状の弾倉の中には螺旋状に銃弾がストックされていて、 コンパクトな見た目とは裏腹に実に50発もしくは100発の.22LR弾が装填可能である。 「そのような銃弾など……! 」 当然禿はその山のような筋肉で銃弾を受け止める。 1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、すかさずもう一丁キャリコを取り出す……10秒。 「笛吹さん、彼を足止めする手伝いお願いできます? できればその間に貴方が先程の蜻蛉切とやらを準備してくれるとありがたい。 銃弾が尽き次第、もう一度蜻蛉切であの禿げた黒服を切って下さい。 彼にダメージを与えうる武器はそれだけでしょうから。」 「解ったユナさん、これを使え。」 俺も丁度持ってきていたMP7を取り出して彼女に渡す。 10秒+3秒の足止めだ。 一秒経過 確かに銃弾の一発や二発では禿は倒れない。 しかし、そんな銃弾一発でもその中にはプロボクサーのパンチ並の運動エネルギーが込められているそうだ。 故に、いくらこれを受けて死ななくても喰らい続ければ動きは止まる。 更に言えば禿の性格上、銃弾を正面から受け続けようとする。 その予想通り、禿は銃弾を真正面から受け止めてジワジワと近づいてくる。 二秒経過 本当に蝸牛のようにゆっくりゆっくりと近づいてくる。 10cm?5cm? そんなのどちらでも良い。 禿は一歩ずつ近づいてくる。 一歩でもわずかでも近づいてくる。 銃弾を正面から受け止めて近づいてくる。 それが恐怖。 俺は今確実に恐れている。 三秒経過 恐怖を制御しろ。 呼吸は極限までペースを落とせ。 恐れることは恥ずべきではない。 そんなことより大事なのは最高の状態を作り出すことだ。 恐れていても良い。 だがその感情すらいとも容易く手放せる心境が必要だ。 その心が身体に究極の脱力を生む。 脱力から緊張までの圧倒的な落差が爆発的な破壊力を生み出す。 手元にあるだけの破壊力をすべて爆発させて尚敵うか否かの相手なのだ。 禿は近づいてきている。 まるで王者のように薄ら笑いさえ浮かべているように見える。 俺がまだ恐れているからそう見えるのだろう。 ならばもっと感情を薄くしろ。 生まれた時の状態まで戻るんだ。 風の音が聞こえてきた。 よし、これで良い。 腰の刀に重量を感じる程の脱力。 「……動けない?」 禿の足下がまるでコンクリートで固められたかのように動かない。 「それがルーシー7の能力の一つです。 ルーシー7は彼らの起こした7つの事件にちなんだ能力を扱えます。 ちなみに先程貴方につかったのは『ルーシーseventh』、ルーシー序列七番目の殺人鬼を相手に直接送りつけます。 一応切り札のつもりだったんですが……。」 只の人間ではそいつは倒せない。殺人鬼が殺せるのは人だけってことですよね。 しかし今あなたに使った能力は違う。 ルーシーthirdの子供達をコンクリ詰めにした事件からとった能力だ。 名前はそのままルーシーthird、 私の半径6m以内に居る事を条件に、 10秒以上半径1mから外に動かない人間をコンクリ詰めのように金縛りにします。」 ユナはそう言うと俺に目配せをする。 「ただしこのルーシーthirdの能力。 相手を殺せません。 これを使っている間は私も動けないんですよ。 そこで上田さん、……一撃で頼みます。 攻撃を一撃でも食らえば金縛りは解けます。」 千載一遇の禿の黒服を殺すチャンス。 そう思った瞬間に俺の脱力にわずかな隙が生じていた。 「截断工程第一過程完了、寸断工程第二過程完了、両断工程第三過程完了。 目の前の肉塊の構造を鑑賞し設計を理解し概念を想像する。 演算終了。」 呪文のようにその言葉を唱える。 自分の身体がこれ以上なくスムーズに動くのを確認してから俺は禿に斬りかかった。 俺の一撃は禿を確実に捉えたように見えた。 しかしそれは違った。 「あなたの攻撃は、既に見切っている。」 「……馬鹿な。」 禿の首筋からわずかばかりの血液が零れている。 それが意味する所は俺の攻撃の失敗だ。 「……そこまで貴方は説得されたくないのか?」 「掘削の間違いじゃないのか?」 「おや、その二つの意味は違ったか?」 「ほらね。」 「じゃあ仕方ない、私が貴方を討伐せざるを得ないようだ。」 禿の拳が俺に迫る。 今の俺の精神状態じゃ防ぐことは出来ないし間に合わない。 死んだかな?と思い俺は禿の瞳を静かに見つめた。 ……絶対に目は閉じない。 ドバァン! 死を確かに覚悟した次の瞬間、俺達を土砂崩れが襲った。 「マスター、ずいぶん苦戦なさっているみたいですね。」 「遅いぞメル、待ちわびた。」 すっかり傾いてしまった陽の光を背に、土砂崩れの元になった山の上からこちらを見下ろす影がある。 ハーメルンの笛吹き、メルだ。 こちらにむけてトテトテ歩いてくる。 あ、転んだ。流石我らがチームの癒し要員である。 「メル、ユナさんは?」 「心配には及びません、誰ですかその子?」 「俺の契約している都市伝説だ。名前はメルとでも呼んでやってくれ。」 「ああ、貴方多重契約者だったんですか?」 「まぁね。」 俺達だけを見事に避けた土砂崩れは禿だけを飲み込んで河の中に消えていった。 この調子ならば禿が出てくるのにはまだしばらく時間がかかるだろう。 約10秒くらい。 「とにかく二人とも急いで車に乗ってくれ。 禿が出てくる前にこの町を離れよう。」 「え、車?」 ユナが首をかしげる。 「あんたを助けに来る途中、どっかの家から鍵ごと盗んだ。」 先程のどさくさに紛れて車と鍵を盗んでおいて正解だった。 「それじゃあ行くぜ、二人とも乗ったな?」 「「はーい」」 ユナとメルが乗ったのを確認してエンジンをかける。 車はランボルギーニのカウンタック。 今まで乗ったことはないが多分乗りこなせるはずである。 後ろから土砂を吹き飛ばす音が聞こえる。 俺達は急いで発進することに決めた。 山道を軽快に飛ばしてしばらく経つと後ろから禿がおいかけてきた。 「マスター、来ましたよ。」 助手席のメルがバックミラーを確認して俺に教える。 「解っている。しかしおかしいな、実は俺300km/h前後出しているんだが?」 「笛吹さん、なんでブレーキ踏まないでカーブ曲がれるんですか?」 「え、踏んでるよ?」 「ごめんなさい、そろそろ酔ってきて……。」 本日の犠牲者一名である。 俺は車に誰かを乗せる度にこのような不幸を運んでしまうのだ。 「マスター、横につけてきました。」 「構わん、カウンタックを舐めるな。」 ハンドルを小刻みに揺らして車を回転させる。 まだ冬の香りの残る路面なのでよく回ってくれた。 禿の黒服は予想もしない攻撃に丁度良く前に吹き飛ばされた。 このまま一気にひき殺すとしよう。 アクセルを全力で踏み込む。 スピードメーターもエンジンの回転数も先程から限界を迎えているようだ。 スピードはまったく変わることなく禿につっこむ。 ゴトォン! 「う……。」 「マスター!ユナさんが!ユナさんの三半規管が崩壊します!」 「うるせえ、とりあえず逃げ切るのが先決だ。ユナさん、応援呼べる?」 「……できるだけ、ウップ、頑張ってみます。」 もう一杯一杯みたいである。 だがもう少しだけ頑張って欲しい。 ユナさんは携帯電話で自らの所属する組織に応援を頼む。 車酔いで限界を迎えているのはわかるがこのままでは逃げ切れる気がしない。 先程轢いた禿の黒服はまだ生きているようだ。 本当に化け物だ。 恐らく村正で会心の一撃を放った所でびくともしなかったのではないだろうか? 「マスター!また近づいてきましたよ!」 山道も終わりにさしかかってあとはカーブを一つ越えれば直線だ。 只の直線道路になれば流石に禿でもスーパーカーには追いつけない筈だ。 しかしカーブを目の前にした直線で禿はまたも現れた。 ここからが本当の正念場だ。 「メル、そこらへんの物に捕まっていろ。」 「ユナさんも……。」 ユナ・オーエン、もしくは『ルーシー7』の契約者、乗り物酔いにより再起不能。 死体に構っている暇はない。 そろそろタイヤもエンジンも限界だ。 ここで一気に抜けるしかない。 カーブがドンドン迫ってくる。 しかし俺は構わずまっすぐに突っ切った。 ガードレールを破壊してカウンタックは宙を舞う。 俺のドライビングテクニックで直線道路に見事着地。 そのまま真っ直ぐに禿から逃げる。 数分後、禿の気配が無い。 無事に町中にも入れたしどうやら俺達は逃げ切ったようだった。 流石に禿も町中に出るのは『組織』に止められたのだろう。 とりあえずこれであの村はゲイパレスからプレゼントパレスに戻った筈だ。 そう思った瞬間だった。 妙な音を立ててカウンタックが動きを止める。 どうやら使いすぎたようだ。 俺が乗る車はどれもすぐに壊れてしまうから困る。 車を路肩に適当に止めると半死人になっているユナとメルを車から運び出した。 「あれ、無事帰って来たんですか?」 「なんとかね、とりあえずあとはNYまでなんとかして帰らないと……。」 「いえ、その必要は無い。」 場が凍り付く。 後ろに禿が居る。 「……まだ居たか。」 「貴方達もこれで終わりです。」 『いいや、終わりなのはお前だよ。』 俺達の目の前には黒い馬に乗った新しい黒服が現れた。 『あんたは誰だ?』 『そこの黒服の同僚だ。』 俺達の目の前に現れたのはどこからどう見てもカウボーイとしか言い様のない黒服だった。 カウボーイの服装なのに全てが黒。 しかもサングラス着用である。 「おお、アメリカ支部の黒服ですか……。」 『K-No.あんたは少しやりすぎた。反省して貰う。 あとこんな所で暴れられると一般人への記憶の消去が大変なことになる。』 どうやら今回は俺達の敵じゃないらしい。 カウボーイの黒服はKをロープで縛るとどこかに連れて行こうとする。 『お前ら、つかハーメルンの笛吹き、一応お前も俺達の敵だが……。 さっさと行ってくれ。 俺が殺意を抑えられている内にだ。 俺はお前みたいな男が一番嫌いだ。』 『恩に着る。』 俺はカウボーイの黒服の言うとおりにユナとメルを連れてとりあえずニューヨークに戻ることにしたのである。 【上田明也の探偵倶楽部18~禿、追撃~fin】
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2019年7月6日 新EPISODE 1:人類史の彼方から BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 先生:中根久美子/アナウンサー:貫井柚佳/隊員A:綿貫竜之介/隊員B:丸山エレキ/エンキ:草尾毅 2019年7月13日 EPISODE 2:天空(ソラ)が墜ちる日 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/少女:稗田寧々/研究員A:田所陽向/研究員B:峰晃弘 2019年7月20日 EPISODE 3:Penny Dreadful BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴八紘:山路和弘/風鳴訃堂:麦人/室長:前田弘喜/黒服A:沖野晃司/黒服B:斎藤寛仁/暴走族:石谷春貴 看護師:小松奈生子 2019年7月27日 EPISODE 4:花の名は、アマルガム BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/サンジェルマン:寿美菜子/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美 エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人/黒服A:沖野晃司/黒服B:斎藤寛仁 2019年8月3日 EPISODE 5:かばんの隠し事 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴八紘:山路和弘/風鳴訃堂:麦人/査察官:石狩勇気/女性職員:所河ひとみ 2019年8月10日 EPISODE 6:ゼノグラシア BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/査察官:石狩勇気/職員A:篠原孝太朗/職員B:中村和正 2019年8月17日 EPISODE 7:もつれた糸を断ち切って BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/レイア・ダラーヒム:石上静香 ガリィ・トゥ–マーン:村瀬迪与/ミカ・ジャウカーン:井澤詩織/ファラ・スユーフ:田澤茉純/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 2019年8月24日 EPISODE 8:XV BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人 2019年8月31日 EPISODE 9:I am a father BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/風鳴八紘:山路和弘/立花洸:関俊彦/ヴァネッサ:M・A・O ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/風鳴訃堂:麦人/黒服:佐原誠 2019年9月7日 EPISODE 10:卑しき錆色に非ず BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 風鳴訃堂:麦人/大統領:杉崎亮/職員A:村上裕哉/職員B:白石兼斗/職員C:金子誠 2019年9月14日 EPISODE 11:ハジメニコトバアリキ BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那 エンキ:草尾毅/シェム・ハ:日髙のり子/黒服A:峰晃弘/黒服B:山口崇浩/黒服C:蒔村拓哉 2019年9月21日 EPISODE 12:戦姫絶唱 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/立花洸:関俊彦 ヴァネッサ:M・A・O/ミラアルク:愛美/エルザ:市ノ瀬加那/エンキ:草尾毅/シェム・ハ:日髙のり子/大統領:杉崎亮 緒川総司:田所陽向/緒川捨犬:坂泰斗 2019年9月28日 EPISODE 13:神様も知らないヒカリで歴史を創ろう終 BS11デジタル:25時00分〜 立花響:悠木碧/風鳴翼:水樹奈々/雪音クリス:高垣彩陽/マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子/月読調:南條愛乃 暁切歌:茅野愛衣/小日向未来:井口裕香/エルフナイン:久野美咲/風鳴弦十郎:石川英郎/緒川慎次:保志総一朗 藤尭朔也:赤羽根健治/友里あおい:瀬戸麻沙美/キャロル・マールス・ディーンハイム:水瀬いのり/シェム・ハ:日髙のり子 大統領:杉崎亮/軍人:佐原誠/民衆:中村和正/僧侶:宮田哲朗 ==== 第1期:戦姫絶唱シンフォギア 第2期:戦姫絶唱シンフォギアG 第3期:戦姫絶唱シンフォギアGX 第4期:戦姫絶唱シンフォギアAXZ 第5期:戦姫絶唱シンフォギアXV
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登録日:2009/05/30(土) 04 07 41 更新日:2020/11/15 Sun 02 36 05 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 カイジ カイジ占い(笑) パチスロ ロデオ 原作と微妙に異なる作品 原作レイプ(良い意味で) 回胴黙示録カイジ 女のいる福本作品 生中! 賭博黙示録カイジ ロデオが開発した漫画、賭博黙示録カイジのタイアップ機 4号機、回胴黙示録カイジの後継機 特徴は設定6での高い機械割とドデカイ液晶画面を使ったド派手な演出 4号機時代と同じく普通のパチスロと違い、リールがある所全てが液晶画面となっており、それがリールの役割を果たしている しかし、それはあくまでも疑似リール 本当のメインリールは液晶画面の上に設置されている メインリールは中断無効の8ライン これも前作と同じである メインリールで揃った絵柄により、疑似リールで様々な演出が発生 子役を完全告知する 例 遠藤カットイン→リプレイ 圧倒的チャンス!→1枚役 リール爆発→子役 リール高速回転→リプレイ カイジがリールを剥がす→RTorボーナス などなど メインリールは初見では意味が分からない物が多いが組み合わせを覚えると演出無しでも子役を知る事が出来る 例 坂崎、美心、黒服→リプレイ 坂崎、佐原、黒服→ベル 石田、ANY、ANY→12枚役 坂崎、美心、坂崎→RT25G特殊リプレイ ボーナス絵柄、ボーナス絵柄、美心→1枚役 などなど RT、ざわざわタイム搭載 ざわざわタイムは1G、純増0.4枚のRT チャンスゾーンでの各特殊リプレイ成立で突入 それぞれ25G、50G、100G、300G のRTが存在 当然ながら高設定ほど、ロングRTに突入しやすい 特殊リプレイは 坂崎、美心、坂崎→25G 坂崎、佐原、美心→50G 坂崎、黒服、坂崎→100G 黒服、佐原、美心→300G となっている 2種類のチャンスゾーンが存在し 1つ目はざわざわチャンス ボーナス終了後に突入する、10G継続のチャンスゾーン 上記の特殊リプレイ成立でRTに突入する この際、疑似リールの色が変化 疑似リールの色により、RT突入度が異なる 黄色 紫 赤 の順にアツい なお、RT突入度はボーナスの種類によっても異なる BIG、約55% MID、約20% となっている もう1つのチャンスゾーン ざわざわゾーン こちらはいつでも突入するチャンスゾーン 上記にある1枚役不成立で突入 転落リプレイを引くまで継続 なお転落リプレイは 黒服、佐原、黒服 こちらは設定によりRT突入度が変化 高設定ほど、突入期待度は高い なお、この時は液晶にさしたる変化はないのでメインリールをしっかりと見よう が演出がかなり発生しやすいのですぐに分かるかも 更に激アツのRT「スーパーざわざわタイム」が存在する スーパーざわざわタイムはボーナス当選率が高く、またロングRTが確定の激アツRT 突入条件は ざわざわタイムでの昇格 この時、カイジのカットインが発生 RT100G以上の特殊リプレイ成立 なお、25G、50Gでのスーパーざわざわタイム突入はボーナス確定! またスーパーざわざわタイムへの昇格もボーナス確定となっている なお、100G以上のRTを引いても必ずスーパーざわざわタイムになる訳ではない これは通常時にも言えるがチャンスゾーン以外での特殊リプレイ成立はボーナス確定となっている それぞれ各設定機械割 設定1、96.5% 設定2、98.0% 設定3、100.5% 設定4、104.2% 設定5、109.3% 設定6、115.1% となっている なお、各設定の流れ あくまでも筆者が打ってでの主観なので参考程度に 設定1 回らない、出ない、ハマるの三点拍子 やるだけ金の無駄 1000ハマりも普通の恐怖の設定 大抵はこの設定 設定2 設定1よりは多少は出るがそれほどでもない ほんの少し連チャンする可能性があるが… 店が入れる可能性が次に高い設定 設定3 朝イチに短期間の連チャンがあるがそれ以降はハマる、単発の流れ 入れる可能性は少しある 設定4 やるならば最低限この設定 連チャン性もそこそこで1000枚以上は出る しかし波が荒く、過度な期待は出来ない 大体は出る→飲まれる→出る→…の流れが多い 入れる可能性は低い… 設定5 やはり爆発力は満点 理由は同色BIGの出やすさから がハマりも酷く、波は比較的に荒い がそれを有り余る爆発力を持っている 設定4よりも入れる可能性は低い 設定6 回転数、出玉、安定感、全てにおいて最高レベル ハマる可能性もあるが、RT突入率も高く、コインがあまり減らない点もある、優秀な台 入れる可能性が最も低いが店の性格などを読み、出来れば打ちたい至高の設定 なお、主な設定判別としては ベルの確率 やはり高設定ほどベル確は高い 12枚役の確率 こちらも同じく、高設定ほど出る確率が高い 青系BIG、赤MIDの確率 高設定は12枚役重複率が高いため、比較的にこれらのボーナスが出やすい 同色BIGでのスイカの確率 高設定ほど、同色BIGでスイカが出やすい やや確認しづらいが疑似リールをしっかりと見よう ざわざわゾーンでのRT突入率 高設定ほど、ざわざわゾーン(1枚役こぼし)でのRT突入率が高い これらの点が優秀ならば、高設定の期待は出来る 逆に悪いようならば、過度な期待はしない方が無難 ボーナスの種類について ボーナスはそれぞれ6種類 赤7のみ 青7のみ 同色BIGであり、純増は300枚ピッタリ 赤、青、赤7 青、赤、青7 異色BIG 純増は180枚ピッタリ ガッカリ感が否めないBIG RTに期待しよう! 赤、赤、BAR 青、青、BAR MIDDLE BONUS 純増は108枚ピッタリ いわゆるバケ、バケが出る台はハマる傾向がある 注意! なお、ボーナスは 赤系BIG、青MIDは1枚役重複 なお1枚こぼれでも重複はする 青系BIG、赤MIDは12枚役重複 となっている ちなみにボーナスは重複役が成立した時点で揃える事が可能 ぱっぱっと揃えるのもあり 余計な目押し等は一切不要、設定判別もそれなりに簡単なので初心者にもオススメ(ただし…設定が入らないのが現実…) 順押しで演出を楽しむのもあり 逆押しで1枚役を待つのもあり 楽しみかたは自由 どうぞ存分に夢を追いかけて下さい 女がいる福本作品と賛否両論 バニーちゃんの存在を認めるかは打ち手にかかっている メガネバニーのアイス早食いは必見 何気におじいさん、おばあさんに人気 まぁ演出のあるジャグラーみたいな物ですから 確定パターン一覧(RTも含め) 名言(全面)カットイン 来いっ…市民っ…! 待っていたそのセリフ…決戦だっ…! 美人だから…うちの美心は…! リール関連 リール消滅 リール全消灯 リールレインボー リールをペリカで隠す リールめくり リール吸い込み リール砂嵐 リールの種類変化 リールにクラゲ リールにフルーツの盛り合わせ 第一リール停止時に擬似リール全停止 第三リール停止時に対応子役の色が全点灯 チェリー成立時にリール爆発(同色確定) レバーon時に全消灯 子役の複数当選(リプレイ以外) リールにマンボー通過 ミニキャラ ミニバニー ボイス カイジ「疑ってるうちはまだしも、それを口にしたら戦争だろうが」 通行人 坂崎一家 会長 利根川 一条 バニー 虚無僧坂崎 村岡 石田さん(1枚役) 45組の少年時代?(1枚役) 坂崎「神が降りた」 遠藤「おめでとう」 美心「カイジくんこわ?い」 美心「美心こわ?い」 黒服「コングラッチェレーション」 (土下座強制機で土下座中の利根川) カットイン カイジカットイン (↑下記ギロチン落下参照) 当カットイン ざわざわタイム中 天使絵柄 亀絵柄 金星落下 A・Iのみ KAIJI揃い 絵柄V字揃い 全面同じ絵柄 半分同じ絵柄 ラスト5G以内に銀星 スーパーざわざわタイム昇格 死神全面揃いがRT終了前に出現 銀星落下時に1枚役取りこぼし(成立は未確認) 演出 各連続演出復活 (↑プレミアムービーが流れると同色確定) 競馬演出でパンダ 黒服にパンダ 鉄骨渡りで石田さんがパンダ 鉄骨渡りで太田の幻にパンダ 鉄骨渡りのガラスにパンダ Eカードでパンダカード 17歩麻雀で相手が役満or0点 アイス演出で背景がレインボー アイス演出相手が美心 坂崎家で美心登場 坂崎家で饅頭がカラッポ 坂崎家で坂崎のTシャツがカマー星人 美心バニー 特リプ未成立からのRT突入 ボーナス終了後10G以内に演出突入 (RT突入してからの10G以内に演出は無効) 名言演出 会長「わしの名は…「兵藤和尊」だ…!」 黒崎「カイジくんは「君」をはるかに凌駕する…!」 役物 ギロチン落下 (特リプ成立時以降のギロチン落下はRTで、それ以外のギロチン落下はボーナス確定) カイジが涙ぐむ メインリール 通常時の特殊リプレイ成立 演出中の特殊リプレイ成立 (↑必ずしもボーナス確定では無い。特リプ成立しても演出が終了してRTに突入する場合有り) RT中の特殊リプレイ成立 追記、修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント