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思えば、当時の世界はどこか閉塞感があり鬱屈したものがあった。 20世紀の半ばに、アルバートが見つけてしまった呪いによって 人類はけして光より早く飛ぶ事が許されなかったし、 宇宙開発は過熱ぎみな時代を終え、スペースシャトルですら落ち、月で暮らす事すら夢物語となったのだ。 のちに地球側11門管理人の一人となるゴドルフィン卿は、 「人類が光の速度を超え、この深遠なる宇宙の果てまで、 別世界まで探検の足を伸ばせるのならば、私は神にも悪魔にも魂を売ろう。出来ればYENで」 という名言を残している程だ。 そんな矢先、90年代に入った途端に歴史的大事件が起こる。 言うまでもなく、<向こう側>とを繋ぐ11門の開門である。 1991年1月16日。大ゲートオープン。 人類はアルバートの呪いを解く事なく、異世界へのチケットを手に入れたのだ。 開門当初は世界中で悲劇、喜劇のたぐいが続いた。 特に打撃を受けたのは合衆国である。 北米でのゲート開放日にそこから出現したのは、他国のそれとはまったく異質の、 それどころか、<向こう側>においても極めて異質の存在であったのだ。 ドラゴンである。 後の記録でISE‐01として記されているその『巨大生物』は、 全長およそ10km、影響範囲は実に400kmにも達したという。 ゲートから出現して一度太平洋へと飛行進路を取り、 合衆国海軍の誇る原子力空母を易々と轟沈させ、護衛艦隊も壊滅させている。 直後、飽きたとでも言わんばかりに門へと戻り、<向こう側>へと飛び去ったという。 合衆国が開門から二十余年を過ぎてなお、世界で唯一<向こう側>に 懐疑的な姿勢を崩さないのは、こうした事情もあるのである。 今も北米ゲートは、ゲートのみを狙撃できるよう主砲位置を固定された戦艦によって監視され続けている。 なお、当時の合衆国は酷く混乱をきたしていたのと、これらの状況を 自然災害で片付けて隠蔽しようとした影響もあってか、無数の都市伝説を生んだ。 日本のヒロシマで、巨人もドラゴンも撃破したというのがその最たるものだが、 これは言うまでもなくプロ野球の話である。 そんな中、1991年後半より異世界に渡り見聞を重ねるブームが生まれ、 十一門全てを制覇した者を畏敬の念を込めて『門覇者』と呼ぶに至る。 93年の第1次ブーム終焉時には、日本人で10人目の覇者が誕生した。 彼らの語る<向こう側>の話は大衆の関心を誘い、ゲート周辺の各地で、 交流を深めるための施設建造のムーブメントが起こるに至るのである。 「で、その記念すべき日本人10番目の覇者が私だったと言うワケなのよ。 ちょっと子供が心配だったけど、みんな良く育ってくれたわ。 その時にもう産まれていたのが勇人と勇矢でしょ。 で、<向こう側>で仕込んで、勇陣に、勇旗ときて、勇馬を産んだのよね」 どこまで本当なのやら極めてアヤしい昔話を延々としつつも、 謎の豪快主婦こと僕の母親、犬塚愛は笑いながら本日5枚目の煎餅に手を伸ばす。 十津那高校剣道部の冬合宿を終えて、帰ってきてみたらこのノリだ。 僕、犬塚勇馬は母の異様にウキウキとした様子を、なかば呆れながら眺めていた。 少々大家族であるからか、ウチの居間はゆとりを持って作られている。 なので、同じく剣道部の川津と浮田、それと何故かついてきてしまったオーク娘の奥山さんに、 川津と一緒によく下校しているミズハミシマ移民の蛇人の蛇神さんが居間に揃っていた。 「それでミズハミシマにはどうでしたか?」 奥山さんが本日10枚目となる煎餅に手を伸ばし、パリパリと食べ始める。 一口サイズの薄焼き煎餅とは言え、食べるペースが早い。 「キレイな所よね。 何て言うのかしらね。竜宮城?ん〜、もっとキレイだったわねぇ 食べ物は大延の方が良かったかもしれないわね。 そうだ!あのフラフラ長男を大延にでも修行に出せばいいんじゃないかしら? 修行とか言って店を変えてはすぐトラブルに巻き込まれて料理勝負とかして、 そんな不真面目な態度なら、いっそ<向こう側>で勉強すべきよね」 母親に好き勝手に人生の行く末を決まられている勇人兄も不憫なものだ。 それより、こんな話を延々と聞かされて、皆に申し訳無いな。 「あの、さ。ちょっと狭いんだけど、僕の部屋に行かないか?」 「あら、ちょっともう行っちゃうの? 私もうちょっと奥山ちゃんとお話したいんだけど〜」 「お前の部屋、糞殺風景だな」 川津が言うが、自分でもそう思う。 「整頓されたお部屋ですね。川津君の部屋とは大違い」 蛇神さんが笑みを浮かべながら感想を述べた。 川津から聞いたところによれば、ゲート研究者として早くからこの地に来ていた川津家のすぐ隣の家に、 中学1年生の頃から留学生として下宿をしているのだという。 来た当初は『鱗がある』『首が伸びる』というだけで随分と人間に虐められていたようだが、 そのたびに川津が追い払っているうちに異常に懐かれたのだとか。 ただ、さすがに首を全開に伸ばして巻き付かれて顔を覗き込まれるのはちょっと怖い、とは同じく川津の話ではあるが。 艶のある黒髪と、牛乳瓶の底のような分厚いメガネが真面目な印象をもたせる。 事実、彼女は極めて真面目で大人しい性格をしている、と少なくとも僕は思っている。 加えて天才剣士の川津といつも一緒ときた。 <向こう側>の人を相手の無差別剣道になら、僕の無茶苦茶な剣筋でも太刀打ちできる。 けれども、人間相手のマトモな剣道なら、川津に勝てる気がしない。 リア充死ね、と何度思ったことか。 「しっかし、冷静に考えるとリア充死ねとしか言えないねホント」 浮田が浮かれた口調でそう言った。 「まったくだな。無差別部門の大将にして、『門覇者』の父母持ち。 しかも自分の部屋が20畳だ?広すぎだろ。そりゃ殺風景にもなる」 川津はやや呆れた拍子で言った。 「お前らだって3年生を押しのけて、人間の部の団体メンバーじゃないか。 死ねまで言われる筋合いじゃないぞ」 秋の終わりの選抜戦を皮切りに、合宿中に実施された複数回の剣道部内選抜戦。 僕は日本最強とまで言われた鮫人の王仁主将に競り勝ち、見事大将に。 川津は人間の部の先鋒、浮田は団体控えの座を射止めたのである。 今日集まっているのは、それのささやかな慰労会もかねているのだ。 「そんで犬塚はさ、ぶっちゃけ奥山ちゃんとどこまでいっちゃったの?」 浮田がニヤニヤしながら尋ねた。 川津と蛇神さんはその一言で表情をしかめた。当然だろう。 「すいぞくかんにいきましたよ?にちようびです」 奥山さんは質問の意図が読めていないようで、素でそう答えた。 手には、先ほど居間に置いてあった煎餅の入ったバスケットを持っている。 「ああ、瀬戸内ウルトラマリン水族館ね。 確かにあそこはいいデートスポットだな・・・ って、アタシが教えたんじゃないかー!」 浮田のノリツッコミ的な怒号が、20畳の部屋にこだました。 「慰労会にジュースだけってのも味気ないな。酒でも持ち込むか?」 何気なく川津がつぶやいた。 「いや、法律は守ろうぜよ。未成年は禁酒禁煙!まだまだ子供なのよね」 浮田が反論しているが、ニンゲン向けの法律を<向こう側>からの人たちに どう適用するかは、まだ議論の決着がついていない分野でもある。 何にせよ、僕も川津も浮田も法律で飲めないが。 「こどもですが、おかあさんはわたしとおなじとしで、こどもをうみましたです」 「私のお母様も15歳で私を産んだと聞いています。 もしかしたら、そういうところも<地球側>と<私たち>では違うかもしれませんね」 奥山さんと蛇神さんが「そんなもんだよね」といった風にミズハミシマの言葉で話し始めた。 対象外言語か方言なのか、翻訳の加護が上手く働いていない。 『私たちヤーマン氏族は早婚かもしれません。 だいたい15歳と聞きますので。 私も実家にいたならば、もしかしたらもうお嫁に行っていたかも。 族長である父からは「いっそ婿殿を連れてくるくらいでも良い」と言われています。 先んじて行動したがるのは、種族の良い面とは思いますけど。 なかなか難しいですよね・・・そんな簡単に良い人なんて見つかりません』 『まーたまたー!勇馬くんがいるじゃないコノコノー! でも実際難しいよね。 ママは気楽に「惚れた男の赤ん坊の一人や二人孕んできな」なんて言うけどさぁ あ、ママっていうのは下宿先でお世話になってる人の事ね。 それはそうと、水族館は実際のところどうだった? アタシ今度の休みにテンちゃんと行こうかなって思ったんだけど』 「ちょっとー・・・さっきから二人だけで盛り上がんないでよ。 何の話してんのさ?コイバナ?なんでアタシを抜かすかな」 浮田のクレームで、奥山さんと蛇神さんの会話は中断された。 「でさ、明日から普通に冬休みじゃん。 各自でバイトしてお金貯めてさ、旅行に行こうよ。ね?ね?」 話題が2転3転するうちに、どうも旅行に行くことになったらしい。 大会が近いのに何を言っているのやら。 「奥山ちゃんと蛇神さんのバイトはアタシが一緒に探すからさ。 男2人は自分で探しなさい。はい決まり」 確か<向こう側>の人たちは、生活エリアが限定されているからアルバイトを探すのも大変そうだ。 などと思いつつも、浮田の能天気なプランに魅力を感じてもいた。 問題は、そう都合良くバイトが見つかるかどうかだけの話だ。 冒頭の怪獣映画の雰囲気と開門からの時代推移や設定に説得力がありました。まさかの人の息子だったというのは驚きました。しかし誰と誰とであっても友達と一緒に部屋の中でわいわいというのは和みます -- (名無しさん) 2013-08-10 19 55 02 名前 コメント すべてのコメントを見る
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登録タグ まとめサイト カオスな分類 グロ サイケ・点滅 ジョーク・ネタ セクシャル ビックリ フォビック ホラー 危険度5 殿堂入り 狂気 病気・畸形 真実 絵画 蓮コラ 電波 非常識 検索するとdeath論教という宗教についてのサイトが多数出てくる。 death論教.jpというサイトには複数のかわいくさせての画像が背景全体に広がっており、掲示板には意味不明な羅列の文章が書かれている。 掲示板の書き込みにはビックリ系の画像も掲載されているので閲覧注意! 現在削除されている。が、アーカイブが残っている アーカイブ ttps //web.archive.org/web/20201101112331/ttp //www3.ezbbs.net/28/nihongirai/ 画像検索するとグロ・ホラー画像がヒットする。 また、『こだまネットワーク』というサイト内は現在は削除されているページが多く、殆どのページは見れないものの、たった数ページだけ閲覧することが可能となっている。 その中でも特に『叫鈴《SIREN》』というページはあらゆる検索してはいけない言葉wikiに掲載されている動画や画像が掲載されており、ホラー系の動画からビックリ系の画像、更には蓮コラ画像まで掲載されている。 + 一覧 赤ちゃんケーキ アステカの祭壇 アタマがしわくちゃ アパート 祭り あはははは 石川県 キャンペーンCM イヌッマ イメケン 噂のジョニーの画像の一部 オコシテオコシテ おもいっきりDON! アナログ カールマイヤーep 過剰歯 仮面少年 顔 かわいくさせて 看板ベスト50の画像の一部 消える砂の像 おにぎり食べたい キッチンマザー 暗い日曜日 コオイムシ さとるくん シアトル ガム ジョン・ゲイシー 城島 ゴエモン 清算 テープ それいけ菊間 タイ パン屋 チベット 鳥 直前に撮られた写真 鉄棒 髪の毛 とびだしゃみえる ドラえもんの歌 韓国版 空耳に使われているドラえもんの画像 苗山さん 二十八衆句 野崎コンビーフ 蓮コラ ハトヤグループ 不思議じゃない 百目 ベーコン 絵 ベクシンスキーの絵 松山 ドクハラに貼られている死体画像 ムター博物館 雪道コワイ ワット・パイローンウア BestGoreの画像 Bryan Lewis Saunders Bunbunmaru News Networkのグロ画像 CBC 今様 doll face FLASHBACK DMT Hydnellum peckii inca pan JUNGLE CM kfee CM NNN臨時放送 Rainbow Candy SUR-FAKE ZZZZZの加工前の画像 閲覧にはご注意を。 ちなみにこのサイトには『古ノ月 ーイニシエノツキー 』や『Dark Viola』というページがあるが、こちらは至って普通のページであり、危険な要素はない。 分類:グロ、ビックリ、ホラー、電波、非常識、真実、病気・畸形、ジョーク・ネタ、フォビック、サイケ・点滅、セクシャル、殿堂入り 危険度:5 コメント かつては危険度6クラスだったが後からどんどん危険なワードが登場したせいで一時期は危険度3までに降格した伝説のワード -- (おそらく名無し) 2023-05-03 17 29 25 全部兼ね備えてんな -- (みぃ) 2023-07-30 18 47 53 見たけどどれか分からん -- (名無しさん) 2023-12-09 14 56 18 アーカイブあった! -- (名無しさん) 2023-12-09 17 21 25 ttps //web.archive.org/web/20201101112331/ttp //www3.ezbbs.net/28/nihongirai/ -- (半ライス大盛り) 2023-12-09 17 21 51 ↑マジで探してた助かる -- (ろりた) 2024-02-23 21 36 47 アップローダーの所で大量の死体画像があった… -- (名無しさん) 2024-02-24 21 11 09 その他の関係ないサイトもヒットするので注意 -- (not good search mans) 2024-02-28 21 32 45 気持ち悪いや...ちなみに全然違うサイトになってた。 -- (scratch大好き) 2024-02-28 21 35 14 作者らしき人を見つけた。ttps //reikai1-0.jimdofree.com/ (ttps→https) -- (論教判断者) 2024-02-29 16 15 15 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/942.html
勉強中である。 自分は生真面目なつもりは無いが、受験生ともなれば勉強くらいはする。 大学くらいは出ておけという父の言葉を守っているのだ。 という訳で図書館で勉強中である。 のだが。 まったく落ち着かない。 理由は3つある。 ひとつは、今までの人生において今の時間は剣道の稽古の時間なのだ。 最初に竹刀を手にとったのはいくつの年齢だったろうか。 小学校、中学校、そして高校3年間ずっと竹刀を振り続けてきた。 ああ体がウズウズする。道場に行ったら皆普通に練習してるだろうな。 次の大会っていつだったっけ?自分の試合もついこの前のようだ。 ああ落ち着かない。 二つ目の理由は、この図書館の広さにある。 学園全体の総合図書館なだけあって、その蔵書量はもの凄いものなのだそうだ。 それはいい。だが、それによって必要な空間もまたもの凄い規模になっている。 なので、閲覧スペースを含めて呆れかえるほどの広さを誇るのだ。 地下など、どこまで続いているのか見当もつかない。 ああ落ち着かない。 そして最後の一つは・・・フゥカの事だ。 フゥカというのは、ミズハミシマから留学してきた豚人系オークで、 オークオーク・ヤーマン・フーウーウー、通称奥山さんという名前の女の子の事だ。 彼らは部族の風習として真の名前を普段は使わないけれど、本当に親しい者にはその名をあかす。 フゥカというのは、彼女の本当の名前だ。 詳しい人の話では一括りにオークと呼んでいる人たちは、実際にはいくつもの種族が居るそうだ。 ドニー・ドニーを中心に勢力を持つ鬼人系オーク種。 大陸からドニー経由でミズハミシマ陸地に渡った豚人系オーク種。 そして大延国を中心に生活圏を持つ獣人系猪人(これが本来の豚人系では?とする話もあるようだ)。 僕とフゥカの関係はというと、一応恋人という事になるのだろうか。 一応というのは、まあ紆余曲折あって恋仲になり、その後も色々と事件があって気づいたら婚約していたからだ。 つまり、嫁という事になる。 2番目の兄には学生の身分で何をやっているかとかなり叱責されたものだが、父母は大笑いして了承したものだ。 そのフゥカが、普段なら一緒に受験勉強しているのだが今日は居ない。 手芸部の活動でもあるのかと思って尋ねて見ても「ひみつです」の一点張りだ。 ああ落ち着かない。 落ち着かない。 「どう見ても落ち着かねぇって雰囲気だな、お前」 不意に後ろから声をかけられた。元剣道部所属の川津だ。 こいつも僕と同様、今年の大会で引退して受験勉強中だ。 「どうせ奥山さんが隣に居なくて落ち着かないんだろ。 <向こう>の連中、どっかに集まって何かやってるみたいだぜ? ヤマカの姿も見当たらねぇし、杉浦さんも鬼怒川さんも居ない。 なんか今月、行事あったっけ?」 彼の言う<向こう>とは、明石海峡に浮かぶ異世界への門をくぐり抜けて到達する<11門世界>の事だ。 そこには幾多の亜人が暮らす世界がある。僕も夏休みに<向こう側>へと赴き、ちょっとした冒険を重ねてきた。 で、ヤマカってのがミズハミシマ鱗人の『蛇人』で川津の彼女。リア充は死ねばいいと思う。 杉浦さんはミズハミシマ鱗人の『人魚』で特に『スキュラ』と呼ばれる種族、鬼怒川さんはドニー・ドニーから来た『鬼』だ。 異世界からの留学生たちは地球の文化に飢えているようで、どんな些細なイベントでも絶対に参加してくる。 でも11月だろ。何かあったか? 「明日って祝日だったよな。それと何か関係があるんじゃないか」 確か祝日があった記憶がある。 「さっき調べたよ。文化の日だってさ」 あ。 「あー!全日本剣道選手権大会!」 「そうか。すっかり忘れてた。 犬塚さ、受験勉強もいいけどその辺で切り上げて部室行こうぜ。 去年撮ったのも録画設定ついでに見に行こう」 その後の僕らは久々に道場に行き下級生をフルボッコにする嫌がらせを敢行し、 「センパイ達本気でもう引退してください」と現主将に泣きつかれてニヤニヤと笑いつつ、 部室で無駄にエキサイトしながら去年の全日本剣道選手権大会を見ていた。 現役部員は呆れて皆帰宅してしまっていた。 そう言えば去年の今頃、王仁先輩が道場に来てたなぁとか思い出した。 先輩たちも、どこか名残惜しい気持ちがあったのだろうか。 となると、この迷惑のかけかたもある意味で伝統なのかもしれないな。 「やっぱ鬼族は強いわ。スラヴィアンとどっちが上かってトコかね。 ニンゲンじゃ勝ち目ねーな」 川津はそう言ってため息を吐いたが、僕は戦いようがあるのではないかと思ってしまう。 本当の殺し合いならともかく、ルールのある試合だ。 学園内で強そうなのは・・・リビングメイルの片平あたりか。 スラヴィアの饗宴でなら殺されるかもしれないけれども、剣道の試合ならどうだろう。 通常ならばありえない戦術を組み合わせればあるいは。それとも。 ふと外を見ると、もう随分と暗くなってしまった。フゥカにメール入れないと。 その時だった。 ガタガタと部室のドアが震えだした。 「あん?なんだ」 川津が面倒臭そうにドアの方を見ている。 次に換気扇の辺りがガタガタと音を鳴らす。 天井付近に設置したものだ。3mは頭上にあるのに。風か? さらに天井までもがバタバタと音を鳴らしだした。 僕はドアの方へ外の様子を見に行った。 「強風の予報なんて出てたかね」 川津が換気扇の下へと歩み寄ると、直下の窓がガタンと鳴った。 「と、とりっくおあとりーとぉ」 ドアの向こうから聞き覚えのある声がした。 ああ、そういう事か。 ハロウィンか。 馴染みがなさすぎてまったく想定してなかった。 「イタズラかお菓子か~!テンちゃんどっちがいい?」 窓の方からも声がする。 「イタズラ」 川津が即答する。おい、それでいいのか。 僕がドアを開けると、そこには身長180cmのグラマラスなカボチャ頭と、8本足のドラキュラ伯爵と、 オレンジ主体の魔女風な格好をした鬼と、カボチャ帽子をかぶって首を伸ばした蛇人がいた。 「とりっくおあ・・・これはなしかける方向あってますか?」 とりあえず目の前のカボチャ頭をヒョイと持ち上げると、そこには満面の笑みを浮かべたフゥカが居た。 「ヒウマくん、とりっくおあとりーとですよ?」 「で、トリックを選ぶと何があるんだい?」 「こんばんイタズラしちゃいます」 「お菓子は?」 「ポッキー買ってきてます。いっしょにたべましょう」 元カボチャ頭は懐をゴソゴソとあさり、ポッキーをひと箱出して見せた。 「ねえ、奥山さん。 ハロウィンって本当にこんなイベントなのかな。 仮装するのは楽しいんだけどさ」 8本足のドラキュラ伯爵こと、スキュラの杉浦さんは腑に落ちない様子だ。 「可愛い格好が出来たからいいじゃないですか。 そろそろ皆さん中央広場に集まってるんじゃないですか? 私たちも行きましょう!」 オレンジの魔女こと鬼怒川さんは上機嫌な様子。 「ヒウマくん?」 「両方で」 後ろの方から川津の「リア充死ね」の呟き声が聞こえた。 お前もだバカヤロウ。 なんとなく続きそうな雰囲気?期待してます -- (名無しさん) 2012-11-04 01 26 37 異種族混同でも競技の中でなら張り合えるはずっ -- (とっしー) 2012-11-04 14 30 38 「こんばんイタズラしちゃいます」 この一言で全てを爆発させたくなる ぐぬぬ -- (名無しさん) 2012-11-04 18 20 11 種族の解釈や説明の説得力がある -- (名無しさん) 2012-11-04 19 47 57 試験と勉強は学生にとっての試練ですね。学生キャラにつなげての種族小ネタも面白いシリーズですね。自然に異種族が触れ合っているのが微笑ましく思います -- (名無しさん) 2015-04-12 18 37 13 名前 コメント すべてのコメントを見る
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これは、私が秋山さんを知るよりも、前のお話。 私の名前は佐々木曜子。 桜が丘女子高に通う、普通の高校二年生です。 部活は特にやっていませんが、受験のために塾に通っています。 夏休みの間は夏期講習があるので大変です。 でも、塾にも友達はいるし、退屈はしていません。 先生「こないだのテストですが、秋山さんが満点でした。おめでとう」 澪「あ、ありがとうございます・・・」 彼女の名前は秋山澪さん。 私と同じ、桜が丘女子高に通う二年生。 一年の頃は同じクラスだったけど、今は別のクラスです。 秋山さんはとっても頭が良くて、塾でもよく褒められています。 秋山さんと話したことはほとんどありません。 塾が一緒と言っても、秋山さんは講習だけ出ていて、平常授業は受けていません。 学校でも仲良しグループは違うし、なんとなく顔を知っているだけの関係。 お互い意識したりもしませんし、声をかけたりもしません。 先生「それじゃあ今日はここまで。次回までにちゃんと復習をしておいてくださいね」 授業が終わると、当然みんなが帰る支度を始めます。 文恵「曜子ちゃん、帰ろー」 曜子「うん」 帰り道。 仲良しの文恵ちゃんと一緒に帰ります。 文恵「あ・・・」 曜子「どうしたの?」 文恵「前歩いてるの、秋山さんじゃない?」 曜子「・・・ほんとだ」 秋山さんとは帰る方向が同じです。 でも、講習生の秋山さんは、塾に仲良しの人はいないようです。 文恵「秋山さんって美人だよね~」 曜子「そうだね、スタイルもいいし・・・」 文恵「ねぇ、知ってる?秋山さんって、ファンクラブあるんだよ」 曜子「ファンクラブ?」 文恵「うんうん、去年の学園祭で、とってもカッコよかったから出来たんだって!」 曜子「へぇ・・・」 カッコいい人だとは思ってたけど、ファンクラブがあるなんて知りませんでした。 なんだか住んでる世界が違う人のようです。 曜子「じゃあ私こっちだから、またね」 文恵「うん!また明日!」 文恵ちゃんと別れて、私は家へと向かいました。 ―――― 曜子「ただいまー」 曜子母「おかえり曜子」 曜子「ママ、今日のテスト、成績良かったんだよ」 最近、私の成績はなんだか良い感じです。 それはもしかしたら、塾が楽しいからかもしれません。 友達と一緒なら、たとえ勉強だって楽しいです。 曜子「じゃあお風呂入って寝るね」 曜子母「はいはい。明日は確か、登校日だったわね?」 曜子「うん」 明日は夏休みの間の登校日。 久々にクラスのみんなと会うことができます。 やっぱり友達に会うのは楽しみです。 曜子「それじゃおやすみなさい、ママ」 次の日。 今日は登校日です。 久々の制服に袖を通して学校へ向かいます。 朝早くから教室は騒がしく、みんながお喋りをしていました。 律「お、佐々木さん久しぶりー」 曜子「久しぶり、田井中さん。おはよう」 田井中律さんとは、一年の頃からクラスは一緒。 一緒に遊んだことはないけれど、いつか遊んでみたいです。 律「でさームギ、今日珍しく澪のやつが寝坊してさー」 紬「起こさなかったの?」 律「電話で起こしたけど、待ってるの暑いしー置いて来ちゃった」 田井中さんは、軽音楽部の部長をやっています。 一緒に話してる琴吹さん、まだ来てないけど平沢さん、そして秋山さんも、軽音楽部です。 高校でバンドだなんて、いかにも「青春っ!」って感じがして、少しうらやましいです。 澪「今朝はごめん!律!」 放課後、秋山さんが教室に飛んできて、田井中さんに謝っていました。 律「澪が寝坊なんて珍しいなー、唯じゃあるまいし」 唯「あ、酷いよりっちゃん、今日だって遅刻しなかったのに」 澪「実は遅くまで作詞しててさ・・・ママも起こしてくれないし」 唯律紬「ママ?」 澪「お、お母さん!」 秋山さんは、恥ずかしそうに顔を赤らめていました。 ママって言うのがそんなに恥ずかしかったのかな。 4人はとっても仲良しです。 律「じゃあ部室行くか」 澪「あ、今日夕方から塾あるから、練習はそれまでな」 唯「今日のおやつは何~?」 紬「今日はいちごタルトよ」 今日も夏期講習はあります。 学校は午前で終わるので、講習が始まるまで少し暇です。 文恵ちゃんと一緒に、適当に商店街でもぶらぶらしようかな。 文恵「曜子ちゃん、行こー」 曜子「うん」 文恵ちゃんに誘われ、美味しいと評判のケーキ屋に来ました。 店内の甘い香りが、食欲をそそります。 文恵「何にしよっか」 曜子「うーん、私は・・・いちごタルト、かな」 店の中のお客さんはほとんど女性です。 やっぱり女の人は誰でも甘いものには目がないみたいです。 文恵「ねぇ、曜子ちゃん」 曜子「何?」 文恵「曜子ちゃんって、秋山さんのこと好きなの?」 曜子「ぶっ」 文恵「あ、変な意味じゃなくて」 曜子「な、何で?」 文恵「だって最近、何かと秋山さんのほうばっかり見てるし・・・」 言われて初めて気づきました。 そういえば最近、秋山さんをなんとなく意識していたかもしれません。 今までそんなことは無かったのに、何でだろう。 曜子「・・・き、気のせいじゃない?たまたまだよ」 文恵「何だぁ、つまんないの」 特にやましいことはないけど、文恵ちゃんにはとりあえず黙っておくことにしました。 もしかしたら、私の勘違いかもしれないし。 曜子「秋山さんとはほとんど話したことないし、クラスも違うしね」 文恵「そっかー、でも秋山さんってほんと美人だしクールだし、憧れちゃうなぁ」 曜子「そんなに言うならファンクラブ入ってみたら?」 文恵「えー、そこまではいいよー、恥ずかしいしねー」 文恵ちゃんと他愛の無い話をしていたら、塾の時間が来ました。 曜子「あ、そろそろ塾行かないとね」 文恵「そうだね、もうこんな時間。行こっか」 お店のいちごタルトはとっても美味しく、3つも食べてしまいました。 お小遣いが少しピンチだけど、美味しかったからいいよね。 私たちはお会計を済ますと、そのまま塾へ向かいました。 ―――― 先生「で、ここが已然形なことから・・・」 授業中、さっき話に挙がった秋山さんに、自然に目がいってしまいました。 秋山さんは少し身長が高いので、座っていても少しだけ頭一つ飛び出ています。 真っ黒でまっすぐな髪は、お手入れも大変そうです。 先生「はい、じゃあ今日はここまで」 ・・・考え事をしていたら、いつの間にか授業が終わっていました。 帰ったらちゃんと復習しないと。 文恵「曜子ちゃん、帰ろー」 曜子「うん、そうだね」 ――― 文恵「じゃあね、曜子ちゃん」 曜子「じゃあね」 文恵ちゃんといつもの場所で別れて、家へと向かいます。 と、ここで用事を思い出しました。 曜子「あ、そうだ、シャー芯の換え、買うんだった・・・」 私は向かう方向を変え、コンビニへ立ち寄ることにしました。 コンビニに入ると、そこには見知った顔がありました。 曜子「あ、秋山さん・・・」 たまたま秋山さんがレジの前で会計をしていました。 私には気づいてないみたいです。 秋山さんが買っていたのは・・・・・・マシュマロとココアでした。 曜子「・・・・・・ふふっ・・・」 クールな印象の秋山さんが、甘くて可愛いものを買っていたのを見て、 私はなんだかおかしくなるとともに、どこか親近感を覚えました。 2
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登場人物 CITY KART の社長です!!
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電撃hp(&電撃文庫MAGAZINE)で不定期連載中。 短編3編に書き下ろしを加えて文庫化されている。 エナミカツミ&ヤスダスズヒトのダブルイラストレーターが特徴的 文庫『世界の中心、針山さん』収録内容 『世界の中心、針山さん(2)』収録内容 『世界の中心、針山さん(3)』収録内容 未収録『世界の中心、針山さん としれじぇ! ~お昼休みのWIKIWIKIウォッチング~』 文庫 『世界の中心、針山さん』 定価:\702E 2005/10/10発売 411P 平凡な針山さんに大きな秘密が!? 世界の中心には何があるのか──!? 埼玉県所沢市を舞台に巻き起こる、さまざまな出来事――。 ベッドの下で斧男が命を狙っているという都市伝説の流布、 いきなり天井を破って舞い降りてきた魔法少女、 自らを勇者と名乗る住人たちが忽然と消えた孤島、 そして、さまざまな人々の運命が絡み合う悲劇の結末。 それらすべての事件には、必ず1人の人物が絡んでいた。 その男の名は、針山真吉……。 憎めない顔をしていて、眼鏡以外にほとんど特徴のない普通の人。 なぜ彼は、毎回事件に巻き込まれるのか? はたして彼は何者なのか!? 表紙:ヤスダスズヒト 口絵:エナミカツミ 収録内容 『としれじぇ』ジャンル《都市伝説》 イラスト:ヤスダスズヒト 初出:「電撃hp」31号 『魔法少女893号』ジャンル《魔法少女》 イラスト:ヤスダスズヒト 初出:「電撃hp」33号 『拝啓、光の勇者様』ジャンル《デンセツノユウシャ》 イラスト:エナミカツミ 初出:「電撃hp」34号 『奇跡の中心、針山さん』ジャンル《メドレー》 イラスト:エナミカツミ&ヤスダスズヒト 書き下ろし 『世界の中心、針山さん(2)』 定価:\702E 2007/2/10発売 414P 彼が事件を惹きつけるのか、それとも彼が世界の中心なのか──!? 埼玉県所沢市に住むその男の名前は、針山真吉。 眼鏡をかけて憎めない顔をしている普通の人。 父・母・姉・弟の四人家族の世帯主。 他に特徴は──── 特になし。 そんな一般人の針山さんの周囲では、毎度毎度様々な事件が起きている。 狂気の出来事に遭遇するタクシーの都市伝説、ヒーローよりも強い無敵な雑魚戦闘員の悲哀、殺し屋と死霊術師と呪術士のゾンビ戦争、そして、様々な人々が絡み合う惨劇の結末──。 人気イラストレーターコンビで贈る短編連作、待望の第2弾が登場です! 表紙:エナミカツミ 口絵:ヤスダスズヒト 収録内容 『としれじぇ2~たくしぃえれじぃ~』ジャンル《都市伝説2》 イラスト:エナミカツミ 初出:「電撃hp」39号 『37564人目の悲劇』ジャンル《雑魚戦闘員》 イラスト:ヤスダスズヒト 初出:「電撃hp」36号 『THE DON T OF THE DEAD』ジャンル《ゾンビ》 イラスト:エナミカツミ 初出:「電撃hp」43号 『柏木クロスの真っ赤な死』ジャンル《戦隊ヒーロー》 イラスト:エナミカツミ&ヤスダスズヒト 書き下ろし この他に間章3つと余章が書き下ろされている 『世界の中心、針山さん(3)』 定価:\637E 2009/10/10発売 357P 彼の名前は針山真吉。眼鏡をかけて僧めない顔で、他に特徴は―特になし。 涙もろいことを必至に隠そうとする姉と疑うことを知らないやんちゃな弟を持つ、 ごくごく一般的な四人家族の世帯主だ。 そんないたって普通な針山さんが住む所沢市では、毎度毎度様々な出来事が起きている。 竹から生まれたかぐや姫がなぜか忍パンダとショーを繰り広げたり、 巨大ロボに乗るという昔からの夢を叶えるために工場長まで上りつめたり、 気づけば黒服 サングラスという都市伝説みたいな格好で記憶を失っていたり―。 世界の中心は、今日も忙しいのだ。 人気イラストレーターコンビで贈る短編連作、第三弾登場。 表紙:ヤスダスズヒト 口絵:エナミカツミ 収録内容 『なよ竹の姫君は伝奇パンダの夢を見るか 上 下 』ジャンル:『御伽噺』 イラスト:ヤスダスズヒト&エナミカツミ 初出:「電撃hp」 47、48号 『工場長のドリームチェイス』ジャンル:『夢追い人』 イラスト:エナミカツミ 初出:「電撃文庫 MAGAZINE」Vol.9 『としれじぇ3~メン・イン・ブラックの閻魔帳~』ジャンル:『都市伝説3』 イラスト:エナミカツミ 書き下ろし 『子供の中心、針山くん』ジャンル:『おまけ』 イラスト:ヤスダスズヒト 書き下ろし 未収録 『世界の中心、針山さん としれじぇ! ~お昼休みのWIKIWIKIウォッチング~』 電撃文庫MAGAZINE 電子限定号 Vol.2(2014年5月)掲載
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(いさやまさん) 使用PC アリアンロッド スコルピウス その他項目 コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ついに僕は11門世界へと足を踏み入れた。 父も、母も、兄も訪れた異世界の地へと。 初めての地であるにも関わらず、どこか懐かしさを覚える。 土地の匂い、なのだろうか。 ゲート出口でキョロキョロと周りを見渡していると、案内人らしき魚人が来た。 ナマズとも何ともつかないツルリとした風貌で、着ている服もゆったりとして、 まるでどこぞの寺の僧侶のようにも見える。 僕と一緒にゲートを通った50人ほどの人が、彼の後をついて行く。 暫く薄暗い通路を歩くと、急に明るい広間に出た。 そこには横断幕に墨でこう書かれていた。 「ミズハミシマにようこそ」と。 奥山さんからの手紙を受け取った時、僕が最初にした事は、勇矢兄の部屋を訪ねる事だった。 勇矢兄は、父と同じく十一門対策自衛隊の自衛官だ。 通常の手続きならば軽く10日はかかる渡航手続きを、少しでも短くできないかと考えたのだ。 勇矢兄は僕の話を聞き終えると、深くため息をつき、しばし苦笑して言った。 「全然似てないと思ってたんだけど、お前さ、勇人とか母さんにソックリだよ。 無茶苦茶な事をサラリと言ってくるところがさ」と。 そのあとしばらくPCに向かい、何かの手続きをしているようだったが、30分ほどして 「4日後の<渡航便>で向こうに行けるぞ。 ああ、別に門自の独自ルートとか使ってないからな。 俺が向こうに渡る際の同行者として登録して渡るんだ。 お前が向こうで何をしたいのか、別に詳しく聞く気は無いけど、 タイムリミットは2週間だから気をつけろよ」 勇矢兄はそう言って、プリンタで印刷された仮日程を僕に手渡した。 その日から渡航までの4日間は、ひたすら準備に追われていた。 何せ初めての土地だし、初めての長期旅行だし、そこで何があるかもわからないんだ。 できうる限りの準備をしてから渡りたい。 そう考えて学校に顔を出した時に、ふと工業科の工作室の明かりが目にとまった。 以前誰かから聞いた事がある。工業科の工作室の主、惑う才媛ティスト、 クルスベルグ出身の留学生、名前はナフ・レノム。通称ノームのノム子さんだ。 彼女なら<向こう側>で便利な物の一つや二つは所有しているだろう。 僕は初めて工業科の棟、機械と鋼鉄の楽園『アイアンガーデン』へと足を踏み入れた。 異常なまでに堅牢に出来た門を開けて校舎に入ると、そこには漆黒の回廊が伸びていた。 廊下の先、最も奥の部屋に明かりが灯っている。 重々しいドアをガチャリと開けると、そこにはどこにでも居そうな男子学生と、 高校生の平均身長を随分と下回るだろう女子生徒の二人が居た。 一見して僕なんかじゃ何のための装置か理解できそうにない機械をいじくっていた。 「ノム子さんってのは、君で間違いない?」 僕がそう聞くと、二人揃って怪訝な表情を浮かべたが、先に女子の方が口を開いた。 「どこで聞いたかは知らないけれど、そのあだ名は私のものだ」 そう言うと、カツカツと床を鳴らして僕の近くへと歩み寄ってくる。 近くで見ると、本当に小柄な人だ。 「で、どうせ厄介事の依頼なのだろう?さあ話せ」 僕はこれまでの経緯をかいつまんで話した。 男子生徒は両手をグッと握り締めて、うんうんと何度もうなづいて聞いていたが、 ノム子さんの方はイマイチ乗らないのか、あまり興味無さそうだった。 「つまり、愛のために異世界に渡るのか。燃える展開だな。 オレに出来る事なら何でも言ってくれ」 「君に出来る事など、たかが知れているだろう。 フラれたのなら新しい女でも見つければ良さそうなものだが、な。 聞いた手前だ。いいものをやろう」 そう言うと、明らかに落胆した表情を浮かべた男子生徒を置き去りにして ノム子さんは奥の物置室へと向かった。 ガタゴトとハデな音を立てて何かを探し当てたあと、身の丈の数倍はするような 巨大な箱を持ち出してきた。 「これだ。ああ、せっかくだから<向こう>に行ってから開けた方がいいな。 取り扱い説明書もつけてやるから、熟読しておけ」 そう言うと、ノム子さんは分厚いテキストを手渡してきた。 どれと思ってパラリとページを開けると、今まで見たことのない文字がビッシリと書き込まれていた。 「クルスベルグの文字で書いてあるから、お前がクルスベルグ語を熟知でもしてない限りは 『翻訳の加護』を得ないと読めないぞ」 「それはどこで得られるの?」 「<向こう>に行った時に、受付で貰えるから安心しろ。 私だってそれが無ければ会話もままならん。 あとハイケプラー繊維とミスリル繊維を編み合わせた無敵ジャケットもやろう。 ルーンも躍字も使わないで着装者へのダメージを皆無に抑える異常な逸品だぞ。 二つとも、帰ってきてから返却してくれよ。 あと、使い勝手のレポートも書いてくれ」 ノム子さんは邪悪な笑いを浮かべながら、そう言った。 次に剣道場に足を向けると、特に待ち合わせた訳ではないのに入口に川津が居た。 「よお。来ると思ったよ」 相変わらず何を考えているのかよくわからない所があるが、大方の事情を何故か知っているようだった。 「何を持って行きたいのかは予想がつくけれど、アナタの持って行きたいモノはゲートで没収される。 <向こう>だってそこまで治安は悪くないし、まさか武者修行に行くつもりでも無いでしょ?」 川津の後ろから、ヒョイと蛇神さんが現れた。 そうか。奥山さんは蛇神さんにも手紙を出していたのだろう。 「二人とも、僕が何を取りに来たのかわかっているのか?」 僕がそう言うと、二人は顔を見合わせた。 「まあ、これ、だろ?」 川津の手には僕の愛用している居合刀『犬鳴虎鉄』が握られていた。 「お前の腕でこんなモノを使ったら、死体の山しかできねぇだろ。 悪いコトは言わねーから、こんな物騒なモンを持ってくのはやめとけよ。 僕がもっといいモノを餞別にやるからさ」 川津がそう言って『犬鳴虎鉄』を蛇神さんに手渡すと、1本の木刀を僕に手渡した。 側面には雑な彫り味でNordmeerstraseと刻まれている。 「お前の木刀じゃないか」 僕が呆れてそう言うと、川津はニヤリと笑った。 「大暴れしてもロクな怪我人も出さなかった逸品だぜ。 お守りにするにゃ丁度いいんじゃねーか」 お守り、ね。 「わかった。ありがたく預かっておく。 ああそれと蛇神さん。首筋、キスマークついてるよ」 顔を真っ赤にして大騒ぎする蛇神さんと、ついて無いから騒ぐなと慌てる川津を後に残して 僕はその場を立ち去った。リア充め。 ミズハミシマの受付にて『翻訳の加護』を受けた僕は、手荷物を受け取って外に出た。 「あとは自由に動け。俺は門自の駐屯地に行くからな。 リミットだけは守れよ。そんじゃな」 勇矢兄とは、ミズハミシマのゲート敷地で別れた。 ノム子さんから借りた無敵ジャケットを着込み、お守りの木刀を背にさし、 あらためて、自分の目的を確認する。 目的地は、ミズハミシマ陸地にあるオークのヤーマン氏族居住地。 期間は、今から10日以内。 目的は、奥山さんを奪還し!<地球>に連れ帰ること! 決意に燃える僕の耳元で、なにやら小さな囁き声が聞こえてきた。 (・・・箱、開けないんですか?) なんだろう。この声は。 箱とは。ああ、ノム子さんから貰った超巨大な箱か? ガチャリと箱の鍵を開けると、箱は自然にガチャガチャと中身を展開し始め、 気づいた時には、まるでバイクのような形状へと変形を完了していた。 「なん・・・だと・・・?」 僕は慌てて貰ったテキストを開くと、まったく理解出来なかった文字がスラスラと読めた。 そもそも表紙にはデカデカとこう書かれていた。 『精霊式バイク』と。 (・・・これは・・・過ごしやすそうです) また耳元で声がした。 思わず横を向くと、なんだか真っ黒なよくわからないモノが宙に浮いていた。 「お前がしゃべったのか?」 言葉があるなら意思疎通が出来るかもしれない。 淡い期待を込めて話かけて見ると、黒いモノは普通に返答してきた。 (・・・わたしです・・闇精霊です) 精霊!? (・・・その箱の中に入ってもいいですか) 「あ、ああ。いいよ」 思わずそう言ってしまったが、どういう意味なのかは理解できていない。 すると、周囲の空気がザワめきはじめた。 (入っていいんだってよー!) (ひゃっはー!久々にわけのわからんモノが来たぜー!) (ルーンが仕込まれてんぞ!こっちだ!こっちだ!) (箱の中であばれまわってやんよ!) ビヒョウ!とつむじ風が吹いたかと思うと、バイクがブルブルとアイドリングを始めた。 (・・・あ・・・入りそこねました。 ・・・風精霊さんはすばしっこい・・・ですね) 黒いのはどうも先をこされたらしいな。 テキストを読んでみると、箱を解放すると、ルーンの導きにより精霊が寄ってくる。 それを動力源にしてエンジンが回り、バイクは機能しだす、とある。 偶然ながらも手順通りだったと言う事か。 僕はバイクに荷物をくくりつけ、ハンドルを握り締めた。 (・・・あの) 黒いのがスピードメータの辺にチョコンと座った。 より正確に言えば、座ったように見えた。 (・・・わたしもご一緒していいですか?) 心無しか、寂しそうに見える。 「一緒にって言っても、あての無い旅になるんだぞ。 ヤーマン氏族の村に行かなければならないんだけれど、どこにあるかわからないんだから」 僕がそう言うと、黒いのはちょっと嬉しそうに言った。 (・・・わたし、知ってますよ。案内します) 渡りに船とはこのことか。 僕はこの幸運を神に感謝しつつ、バイクのアクセルをふかした。 想像以上に速度が出たが、あとは目的地まで一直線だ。 「それならナビゲートを頼むよ!黒いの!」 (・・・名前、ありますよ) 「なんて名前!?」 (・・・アシタです) 無茶苦茶続きが気になる…続き待ってます。 -- (名無しさん) 2012-04-16 20 47 23 一大決心から皆の協力を得て彼女の故郷へ!今からという準備だけなのに胸が熱くなりました。バイクとベストと木刀が思ったよりも頭の中で合っていました -- (名無しさん) 2014-05-28 01 44 12 名前 コメント すべてのコメントを見る
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次の日。 今日は一日何も無い日です。 家でだらだらしていると、ママが声をかけてきました。 曜子母「休みの日くらい、どっか出かけてきたらどうなの」 曜子「最近ずっと塾だったんだから休ませてよー」 曜子母「高二といったら、遊び盛りなんだから・・・」 昨日だって文恵ちゃんと遊んだし、遊んでないように思われてるなら心外です。 曜子母「曜子も何か部活にでも入ればよかったのにねぇ」 ママはもったいなそうに私を見ていました。 曜子「部活入らなくても友達いるからいーの」 曜子母「だって去年の学園祭だって、曜子ヤキソバ作ってただけじゃない。何か出し物でもすればよかったのに」 親としては、子供が晴れ舞台に立つ姿が見たいのかもしれません。 そう思うと、少し複雑な心境になりました。 曜子母「ほら、今の時代高校生でバンドとか組んだりするんでしょ?友達にいない?」 曜子「・・・・・・・・・うーん、友達には・・・いないかな」 曜子母「曜子もバンドでも組んで、ステージで演奏とかしてほしかったわぁ」 曜子「・・・っ、私は楽器なんて出来ないからそんなの無理なの」 そう、私は楽器が出来ません。 だから軽音楽なんて、始めから無理に決まってます。 それに、音楽がやりたいなんて、ママにも誰にも一言も言ったことありません。 やりたいなんて、思ったことないですし。 結局その日は昼寝をして、だらだらしたまま一日が終わってしまいました。 明日は塾です。 鞄に教科書を詰めているときに、予定表に目がいきました。 曜子「あ、明日って、夏期講習の最終日・・・」 長いようで短かった講習も明日で終わり。 でも、終わるとそのまま平常授業が始まります。 特に変わったことはありません。 次の日。 今日は講習の最終日。 いつものように塾に向かい、授業を受けています。 先生「中国の歴史は農民反乱が転機となり・・・」 昨日もたくさん寝たし、体調が悪いわけではありません。 それなのに何故だかぼーっとして、先生の言葉が頭に入りません。 集中できないまま、授業は進んでいきました。 終業のチャイムがなり、先生が教室を後にしました。 これで夏期講習は終わりです。 でも、講習生と違い、塾生の私たちには関係ありません。 ふと教室の出口を見ると、秋山さんが出て行くのが見えました。 曜子「・・・」 文恵「曜子ちゃん、帰ろっ」 曜子「あ、うん」 文恵ちゃんに言われて、私も教室を後にしました。 文恵「はー、それにしても夏期講習が終わって、次の日から平常授業っておかしいよねー」 曜子「少しくらい休み欲しいよね」 文恵「そうそう、勉強ばっかで嫌になっちゃう」 曜子「でも私、文恵ちゃんがいるから塾楽しいよ」 いつものように、雑談をしながら帰ります。 何もかも、いつも通りです。 文恵「じゃあ、また明日ねー」 曜子「うん、さよなら」 薄暗い帰り道を一人で歩きます。 途中、意味も無くコンビニに立ち寄ってみました。 コンビニにはお客さんはおらず、店員が暇そうにしていました。 曜子「・・・」 何も買わないのは気まずいので、私は適当にお菓子を手に取り、レジへと向かいました。 商品を渡すと、店員は気だるそうにレジ打ちを始めました。 店員「えー、マシュマロ一点で、105円です」 私はお金を払い、店を後にしました。 次の日。 今日も塾です。 教科書を鞄に詰めているときに、ふと思いました。 夏期講習も終わり、今日から平常授業です。 曜子「・・・・・・つまんないなぁ」 私は意味も無く、独り言をつぶやきました。 いつもどおり塾へ向かい、いつもどおりの席に座ります。 講習生がいた昨日とは違い、今日は教室にいる人数も少なめです。 文恵「あ、曜子ちゃん」 文恵ちゃんも教室にやってきて、一緒に授業を受けます。 そのまま授業は進み、終了のチャイムが響きました。 今日の授業はこれで終わりです。 曜子「ふぅ・・・」 教科書を鞄に詰めて、一息つきます。 今日は何故か、少し疲れてしまいました。 文恵「曜子ちゃん曜子ちゃん」 曜子「何?文恵ちゃん」 文恵「ちょっと今日の授業でわかんないとこ先生に聞いてくるから、先外で待ってて」 曜子「うん、わかった」 文恵ちゃんに言われたとおり、私は先に外で待つことにしました。 校舎の外に出て、ぼーっと空を見上げました。 今日は比較的涼しくて、いよいよ夏も終わりといった過ごしやすい日でした。 もうすぐ新学期も始まります。 曜子「はぁ・・・」 考え事をしながらふとバス停のほうへ目をやると、思わぬ人物と目が合いました。 曜子「あ・・・」 澪「あ・・・」 そこには、楽器を背負った秋山さんが、立っていたのです。 曜子「えっと・・・」 澪「・・・」 お互い目があったまま、動けません。 口を開いたまま、二人で立ち尽くしていました。 しばらくすると、秋山さんがようやく喋り始めました。 澪「あ・・・さ、佐々木さん・・・だよね?」 曜子「う、うん」 澪「塾の・・・帰り?」 曜子「う、うん」 澪「そ、そっか」 何故かお互い、とても緊張していました。 ぎこちないまま、会話は続きました。 曜子「あ、秋山さんは・・・部活?」 澪「うん、そ、そうだよ」 曜子「それって・・・ギター?」 澪「あ、いや、これはギターじゃなくてベースっていうんだ」 曜子「へぇ・・・」 澪「佐々木さん、ずっとこの塾に通ってるよね・・・」 曜子「えっ」 澪「ああいや、よくこの建物に入ってくの見るし、夏期講習でも見かけたから・・・」 曜子「あっ・・・」 秋山さんは私のことを覚えてくれてたみたいで、少し驚きました。 澪「偉いよね、ちゃんと勉強してて・・・」 曜子「わ、私って勉強苦手だし、その分頑張らないといけないから・・・」 曜子「秋山さんだって、部活も勉強もして偉いよ」 澪「そ、そうかな、部活なんて遊びだし・・・」 曜子「ううん、秋山さんすごいよ。学園祭で演奏しちゃったりもしてるし・・・憧れちゃうかも・・・・・・」 文恵「ごめんごめん、待たせちゃった~?」 秋山さんと話していると、文恵ちゃんがやってきました。 それを見た秋山さんは、少し顔を伏せながら言いました。 澪「えっと・・・それじゃあ私・・・帰るから・・・」 曜子「あ、うん・・・」 文恵「あれ?秋山さん?」 文恵ちゃんも秋山さんに気づきました。 澪「そ、それじゃあ・・・」 帰ろうとする秋山さんに、私は勇気を出して言いました。 曜子「あのっ!」 曜子「・・・今年の学園祭・・・楽しみにしてるからっ!」 澪「あ・・・」 秋山さんは驚いた表情を浮かべた後、笑顔で答えました。 澪「ありがとう、今度は・・・学校で話そう!」 そう言って、秋山さんは帰路に着きました。 文恵「あれー?いつの間に秋山さんと仲良くなったの?」 文恵ちゃんは不思議そうな表情を浮かべていました。 さっきまで私の心の中にあったもやもやは綺麗に無くなって、とても清々しい気分でした。 曜子「さ、文恵ちゃん、帰ろっ」 文恵「あ、ちょっとまってよ曜子ちゃーん!」 先に歩き出した私をあわてて追いかける文恵ちゃん。 今日は、とても過ごしやすい気候です。 私の名前は佐々木曜子。 桜が丘女子高に通う、普通の高校二年生です。 部活は特にやっていませんが、受験のために塾に通っています。 もうすぐ学園祭の季節です。 今年はクラスで何を出すのか、今から楽しみです。 澪「あ・・・」 曜子「あ・・・」 彼女の名前は秋山澪さん。 私と同じ、桜が丘女子高に通う二年生。 澪「い、今から塾?」 曜子「うん、秋山さんは・・・練習?」 澪「うん、もうすぐ学園祭だしね・・・」 律「おーい澪!何やってんだ、早く行くぞー」 澪「あ・・・じゃあ・・・」 曜子「うん、また・・・ね」 彼女は私の、大切な友達です。 終わり 戻る
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6:ミシェル(難易度:中)007 性別:女 立場:街角の占い師 説明:フードをかぶった女性。そのオーラは神秘的というよりかは暗い。くすくすと笑うが可愛いというよりかは不気味。 年齢:23歳 容姿:金髪、かなりのウェーブが入っている。目を全開にすることはなく、常にふし目がち。 口調:~ですわ 1人:私(わたくし) 2人:あなた 性格:ダウナー :::男嫌い プラスキーワード 「性格:マイペース」「性格:おしとやか」 「アイテム:宝石類」「アイテム:神秘的、宗教的なもの」「シチュエーション:静かな場所」 マイナスキーワード 「性別:男」 「性格:子悪魔系」「性格:和み」「性格:博愛」「性格:熱血」「性格:正義」「性格:世話焼き」「性格:強気」 能力:8/8/14/14/14 報酬:プレゼントに宝石類を渡している場合、その宝石に対応した装身具のリング(P134防具表)。それ以外はMPポーション一つ 15:(○やま):リース・ヴェルート(難易度:易) 性別:男性 立場:神官見習いの少年 説明:神殿で雑用係をしている神官見習いの少年。親は従軍神官として前線にでている。親と同様に立派な神官になることを期待されているが、本人は物書きになって世界を旅することを夢見ている。 年齢:12 容姿:かわいいと言われる顔立ちで、よく女の子と間違われる。普段着は見習い用の質素な衣服。実は近眼なのだが眼鏡が高くて買えていない。部屋の机に書きかけの作品がしまってある。 口調:ですます口調。いつもおっとりした感じ。 1人:ぼく 2人:あなた、~さん、~くん(同年代同性のみ) 性格:おしとやか :::ドリーマー プラスキーワード 「クラス:バード」 「性格:和み」「性格:博愛」「性格:おしとやか」 「プレゼント:百科辞典」「プレゼント:本」「プレゼント:眼鏡」 「シチュエーション:劇場」「シチュエーション:図書館」「シチュエーション:二人きり」「セリフ:作品を読ませてほしい」 マイナスキーワード 「性別:男性」 「性格:高飛車、高慢」「性格:甘えん坊」「性格:強気」 「プレゼント:女の子向けのもの」 「セリフ:可愛い」 能力:6/8/10/12/16 報酬:フェイト一点回復 16:(○やま):ミラ・ラキオ(難易度:中) 性別:女性 立場:救国の勇者さま・・・の子孫 説明:大昔にま王を倒したと言われている勇者の子孫の女の子。魔王軍との戦いに参加すべく故郷の村を飛び出して来たが、詐欺にあって家宝の剣を失ってしまい途方にくれている。 年齢:16 容姿:長髪を白い布切れでしばってまとめている。傷跡や汚れが目立つ年代物の鎧を身にまとっている。元々は剣を下げていたが、今はない。 口調:~だ、~だな。ややぶっきらぼうな感じ。 1人:私(わたし) 2人:あなた、(名前呼び捨て) 性格:純真 :::正義 プラスキーワード 「性格:マイペース」「性格:世話焼き」「性格:純真」 「プレゼント:可愛いドレス」「プレゼント:リボン」「プレゼント:名剣」 「シチュエーション:デート」「シチュエーション:手をつなぐ」「セリフ:可愛い」 マイナスキーワード 「性格:ツンデレ」「性格:女・男嫌い」「性格:子悪魔系」 「他のキャラクターにも手を出している」 能力:8/8/10/16/16 報酬:~~精霊(PCにあわせる)のオーブ(P142) 17:(○やま):アルマ(難易度:難) 性別:女性 立場:盗賊ギルドのアネゴ 説明:現在の盗賊ギルドを切盛りしている女性。腕の良いシーフは密偵として動いているため、今のギルドに残っているのは若い連中ばかり。その面倒を見るために忙しそうにしている。朝は弱い。 年齢:29 容姿:笑顔が素敵なお姉さん。 口調:~だね。~かい? 1人:あたし 2人:あんた、(名前呼び捨て) 性格:世話焼き :::強気 プラスキーワード 「性格:ロマンチスト」「性格:ドリーマー」「性格:クール」 「プレゼント:バラの花束」「プレゼント:高いお酒」「プレゼント:指輪」 「シチュエーション:洒落たバー」「シチュエーション:夜」「シチュエーション:二人きり」「シチュエーション:キス」「セリフ:口説き文句」 マイナスキーワード 「性格:ダウナー」「性格:人見知り」「性格:鈍感」「性格:正義」「性格:熱血」 「シチュエーション:朝」 能力:8/10/12/14/16 報酬:まだ得ていない情報を1D6個 18:(○やま):パル・パルナ(難易度:特殊) 性別:女性? 立場:ようせいさん 説明:結界をくぐり抜けて王都内に入り込んでしまったフェアリー。入ったはいいがなぜか外に出られなくなって困って・・・はいないらしい。食料を求めて広場の朝市に出没するのをよく目撃されている。なくしてしまった大切なもの(自分の名前)を探している。名前を取り戻すことで本来の力と姿を取り戻すことができる。 年齢:よくわからない 容姿:ごく普通のフェアリー。名前を取り戻すと姿が変わる。 口調:~だよー。~かなー?頭が悪そうにしゃべる。実際よくない。間延びした感じ。名前を取り戻すと丁寧口調に変わる。 1人:わたし 2人:きみ、(名前呼び捨て)~ 性格:子悪魔系 :::マイペース プラスキーワード 「プレゼント:食料品全般」「プレゼント:きらきらしたもの全般」 「セリフ:パル・パルナ(失われた名前を教える)/特別に+3」 マイナスキーワード 「プレゼント:食料品やきらきらしたもの以外」 能力:6/10/14/14/16 報酬:妖精のチェインメイル(P141)