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『久遠荵は何故舞台にわんわんをぶち込み続けるのか』 ~ Why does Shinobu continue throwing a bowl bowl into the stage? ~ 「あーちゃんなんて、知りません」 そう考えていたこともありました。 まやかしだったてことなんだよ。と。 幻想を追いかければ、現実で傷つく。理想を追い求めれば、現実でつまずく。 でも、知りました。 生きてきた証をデリートするには、今も未来も、そして過去も全て失くさなきゃいけない。って。 あーちゃんなんて、消さなきゃいけませんか。 そんなの……悲しいことかも。 ×××××××××××××××××××× 『久遠荵は何故舞台にわんわんをぶち込み続けるのか』 Why does Shinobu continue throwing a bowl bowl into the stage? ×××××××××××××××××××× 黒咲あかねが演劇部の部室に行く途中、すれ違いざまに一人の少女から手紙をたたきつけられた。見知らぬ金髪のちっこい娘。 あかねは宛名の少女は桜色の封書をつまみ上げ、瞬きを繰り返したのちに、くんくんと匂いを嗅いでみた。 何でもない紙の匂いしか感じないけども、確かに春の香りがしたはずだ。 「誰だろう」 差出人の名前は知らない。確実なのは自分のことを知っている者があかねの居場所を訪ねてきたことだ。 部室に入り、もう一度くんくんと手紙を嗅いでみていると、背後でありえないほどの音が響いた。あんなに激しく扉を開けた荵を 初めて目にしたからだ。いつもならば「わおーん」だの「きゃん」だの叫んで来るはずだが、明らかに機嫌の悪そうな表情が あかねには見て取れた。あかねは理由は後から考えると分からないが、とっさに手紙を隠した。 荵はあかねの姿を見ると安堵に包まれたのか肩を落としてため息をついた。 「どうして、わたしの台本じゃダメなんだよお!わおーん!」 いきなりの荵の遠吠えにあかねは目を丸くして自分の二の腕を掴んだ。 「懐先輩に出ていただけることは決まっている。だから、懐先輩にぴったりのものにしようと思ったのに」 学園一目立つ男。黒鉄懐。 金髪ロングのヘビーなロック野郎。一度会えば忘れられないインパクト。巨漢だが、身の軽さは天性のもの。 以前、演劇部の舞台に客演した際に荵が気に入り、再度の出演となる運びとなった。 「『おれの肉体美がお役に立てるなら』ってノリノリなのに」 荵をどうしていいのか分からないあかねは戸惑う。戸惑ったときは、冷静に物事を進めるべし。 「イヌはダメなんだって」 「え?意味、わかんない」 「迫先輩が言うんだよ。『さすがに動物を舞台の上に上げるってのは、おれもどうかと思うんだ』って。でも、でも 『わたしの作品ですよ!』って言ったら『久遠だけの作品じゃない』って言い返されたの」 「だろうね」 「でも、わたしが書くの!わたしが懐先輩や迫先輩、みんなのために書くの!」 久遠荵と迫がぶつかった。一つの演劇のために、一つの作品のために意見をぶつけ合う。 迫は経験と計算から、荵は感性で物語を作り上げる。どちらがいいのかということは一切関係はない。 荵は丸めた大学ノートをあかねに差し出し、あかねは無意識に隠していたはずの封書を机の上に置いた。 表紙には筆ペンで『荵の脚本のーと』と文字が書かれ、付箋が付いたページをめくると『裸の王様』の書き出しが目に入った。 あかねはゆっくりとなぞるように、書き出しから口に出してみた。 「脚本:久遠荵。演出:迫文彦。配役。王様:黒鉄懐。仕立て屋兄弟:亀ノ井純、熊楚御堂有。街の男:迫文彦。幼き息子:久遠荵」 そして。あかねが静かに最後の一行を読む。 「その飼い犬:ゴールデンレトリバーの『小春』」 「わん!」 「『裸の王様』ねえ……」 はらりとノートの隙間から一枚の写真が床に落ちた。 あらすじ。 王様のパレードが決まった。長い間、争っていた国を服従させることが出来たからだ。先代、そのまた先代からの悲願だった。 盛大に祝わねばならぬ。だから、パレードだ。祝うべし。その日に王様が召す洋服を新たに仕立てることとなった。 選ばれたのは、街で名うての仕立て屋兄弟。ただ、二人は権力を嫌っていた。腕は確か。街の評判だけはピカイチだった。 上っ面の評判に気をひかれて、家臣は兄弟に打診をすると、兄弟は快諾する。そして、王様に謁見する機会が与えられた。 祝福の日だ。誰もが王を喜んで、功績に尊ぶ日だ。 しかし、王は悩む。悔いる。悲しむ。手に入れたものあれば失うものあり、と。 謁見の日。 兄弟は王様に向かって奏上した。 「最高級の生地をご用意いたしました。どこにもない物です。ただ……、愚か者の目には映らないという、曲者ですが」 兄弟は王を騙した。生地など無い。エア生地だ。 権力を嫌う兄弟は、いい機会だと、王様に恥をかかせることにしたのだ。 しかし、王様は愚か者と思われたくないために、ありもしない生地を褒め称え、さらにはその生地を手に入れたことを褒め称える 勲章を与え、さらには兄弟にその生地でパレードで着る召し物を仕立てるように命じた。 パレード当日。 もちろん、王様は裸だ。だが、仕立て屋兄弟は賞賛した。 愚か者に見えないというでっちあげは、市民に流布されている。 だが……。一人の男が血相を変えて叫ぶ。声を荒らげて、民衆、家臣、全ての人へと。 「お、王様は裸だ!」 民衆は騒然となる。当たり前だ。決して口にしてはいけない言葉。戒めるように、男の幼き息子が遮った。 「お、お父さん!王様は裸だなんて、何てこと言うんだよ?この上ない、素晴らしい服を着てるじゃないか!お父さん!」 「お前こそおかしいぞ!よく見ろ!何も着ていないのに、ありもしない召し物を褒め称えるだなんて失礼じゃないか」 「どうしてだよ!この素晴らしい袖の装飾、匠の技といえる針使い!どうしてオトナには見えないの?」 「息子よ……。気は確かか?王様は……素っ裸なんだだよ」 わん!わん!わん! 王様の前に駆け寄る一匹の大きなイヌ。飛びついたイヌは、王様の体を舐めまわす……。 # 「……どうだろうね」 正直な話、あかねは返答に困っていた。 内容はともかく、動物を舞台に上げることに不安を感じているあかねは迫の考えと同じだからだ。 台本どおり動いてくれるのか。 「この手紙、なに?あかねちゃんへのファンレター?ずるい!」 「え?なんでもない」 あかねが無意識に置いた封書に荵が気付いて目を丸くしていると、無駄だというのにあかねは必死にノートで隠そうとしていた。 きらきらと目を輝かせる荵はノートを払いのけた。この姿例えるならば、お散歩セットを嗅ぎ付けた子犬と皆が言おう。 もはや止めるすべなしと、あかねは素直にことを話した。 「『あこ』ってしか書かれてないね」 「多分名前だと思うよ。訳あって自分のことを知られないように、わたしに何かを伝えたかった」 憶測だけの会話をしていても何も生まれないから、あかねはくんくんと封書の匂いを嗅いでからハサミで封を開けた。 便箋は淡い色を帯びて丁寧に折りたたまれている。手紙は体を現すのならば、礼儀作法がきちんとされているのだろう。 あかねは一通り黙読した後、言葉に詰まった。きょとんとする荵のために手紙の文面を読み上げてあげた。 『わたしは学園・中等部に属します黒鉄亜子と申します。簡素な文面にて失礼します。 さて、わたしはとあるファッション誌で活躍していた読モ「あーちゃん」こと黒咲あかねさんのファンです。 あこがれです。わたしの目標でした。でも、それは過去の物になってしまいました。何故なら あーちゃんがいなくなってしまったからです。 しかし、雑誌と言う媒体の上、「あーちゃん」の都合でいなくなったことへの空虚感はわたし自身の勝手 でしかありません。それはまだまだ自分が夢見がちな人間なんだという証拠だからだと恥じております。 そんななか、一筋の光が差しました。 「あーちゃん」がこの学園のどこかにいるという噂を耳にしたからです。火の無いところに煙は立たぬ、 煙があるというのなら必ずや焔立つ。その焔の元は意外と側にあるもので、それはわたしの兄でした。 以前、学園で行われた演劇会で兄が不肖ながら参加させて頂いたことがあったと聞きました。そのときに 「黒咲あかね」さんのお名前が兄の口からわたしの耳に飛び込んできたのです。 忘れかけていたタイムカプセルを偶然掘り起こしたような思いがけない気持ちで一杯になりました。 不躾で、身勝手なことばかり文章に託したわたしです。怪しまれても仕方ありません。 ただ、同じ学び舎の下で時間を共有していることに喜びを抑えきれずに筆を取った次第です。 本当に申し訳ございません。そして、御部の活動、あかねさん……いや「あーちゃん」のご多幸を祈りつつ、 また、学園のどこかで出会えることを夢見ています。 早すぎる初夏の風が涼しく感じる卯月に於いて。 黒鉄亜子』 亜子の手紙は荵でさえも黙らせた。 沈黙の時間に耐え切れず、荵はゆっくりと机の上のノートを拾い上げて、ぎゅっと抱きしめた。自分の思いと亜子の思いが 重なったような気がして、何度も何度も書き込みされて厚みを帯びたノートを荵は開いた。 「王様はね、戦に出向く際に愛犬と別れたんだ。断腸の思いで。やがて、愛犬は城から姿を消した、王様を探すように。 その頃、王様は国のため、名誉のために戦っていた。そして、勝利。その日、愛犬のことすら忘れて喜んだ。 お城に帰った王様は愛犬が姿を消したことを知って悲しむんだ。愛犬が生きていることすら、絶望していた。 失ったものによって、自分の大切な守るべきものを思い出したんだ。栄光なんか捨ててしまいたいとさえ思った。 しかし……愛犬は生きていた。あまりにもみすぼらしい姿だったから、誰も王様のイヌと気付かなかった。 そして、城下のとある民家に拾われて、パレードで再会する運命を辿るんだ」 「え?何の話?いきなり」 「愛犬はずっとずっと……王様のことを忘れてはいなかったんだよ。そして、王様は自分が裸だってことにやっと気付く」 微かに手紙の差し出し主の姿を思い出したあかねは荵の気持ちを汲み取ろうと必死に言葉を噛み締めた。 「あかねちゃんもこの王様と同じだ。ただ、素敵なドレスに身を包まれて、みんなから尊敬の眼差しを浴びているのに 『わたし、何も着てない!恥ずかしいよお!』って思い込んでいるだけなんだ。王様と逆で」 「そうなの?だって、そんな」 「わたし。イヌさんたちの気持ち、すんごく分かるから自信持ってこの子を舞台に出してあげたいの。 でなきゃ……こんなお話書かないし」 ふとあかねは床に写真が落ちているのに気付き拾い上げると、荵は「わおーん!」と吠えた。 幼い頃の荵と並んでゴールデンレトリバーの姿が写っていた。 おしまい。 前:さよなら遠賀先輩 次:犬と鷲
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【芸能事務所エーライツ新人仕事】醍醐虎汰朗、舞台『弱虫ペダル』フランスへ! 『弱虫ペダル』フランスへ! 醍醐虎汰朗(エーライツ所属) 「Japan Expo」に参加 舞台『弱虫ペダル』醍醐虎汰朗、百瀬朔らキャスト5名と西田シャトナーが「Japan Expo」に参加 2017年7月6日(木)から7月9日(日)までフランス・パリで開催される日本のポップカルチャーイベント「Japan Expo Paris 2017」に、舞台『弱虫ペダル』のキャストと脚本・演出を手掛ける西田シャトナーが渡仏し出演する。 イベントに登場するのは、舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~に出演した小野田坂道役の醍醐虎汰朗(エーライツ所属)、鳴子章吉役の百瀬朔、 泉田塔一郎役の河原田巧也、真波山岳役の谷水力、御堂筋翔役の林野健志の5名。 各日、Saiko!Japanエリアの「Saiko!Stage」にて日替わりのスペシャルトークイベントを繰り広げるほか、最終日となる7月9日(日)には、キャスト5名と西田がステージに登場(西田は9日のみ登壇)。舞台上で自転車レースシーンを再現した後、フランスのファンに舞台『弱虫ペダル』を“体感”してもらうためワークショップ形式のスペシャルステージイベントを開催する。 このほか、舞台『弱虫ペダル』を主催するマーベラスは「マーベラスブース」も出展。主催作品のダイジェスト映像や物販グッズ、Blu-ray&DVD販売を行い、フランス、そし、ヨーロッパに日本の「2.5次元舞台/ミュージカル」の魅力を伝える。 「Japan Expo Paris 2017」の詳細は、以下のとおり。 【会期】7月6日(木)~7月9日(日) 【会場】フランス・パリ ノール・ヴィルパント展示会場 「YUZUステージ」イベント ◆「YUZUステージ」イベント 【日時】7月9日(日)11:45~12:30 【場所】HALL4 YUZUステージ 【内容】自転車レースシーンの再現、ワークショップ形式のスペシャルステージ ◆「Saiko!Japan」イベント 【日時】7月6日(木)~7月9日(日) 14:00~14:30 【場所】HALL5A Saiko!Japanエリア「Saiko!Stage」 【内容】日替わりトーク ※西田シャトナーは7月9日(日)のみの登壇 ⇒舞台『弱虫ペダル』公式サイト ⇒舞台『弱虫ペダル』フランスへ!醍醐虎汰朗、百瀬朔らキャスト5名と西田シャトナーが「Japan Expo」に参加 | エンタステージ ⇒【芸能事務所エーライツ所属タレント】醍醐虎汰朗、舞台『弱虫ペダル』インタビュー|エーチームオーディションに関するあれこれ ⇒【芸能事務所エーライツ所属タレントの噂】醍醐虎汰朗、舞台「弱ペダ」新作に続投! | エーチームグループ情報 ⇒【エーライツ噂】醍醐虎汰朗・小野田坂道役らが新曲ダンス披露で大盛り上がり|エーチームオーディションに関するあれこれ ⇒エーチーム|エーライツ 【エーライツ新人】醍醐虎汰朗が主演を務める舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~大阪公演の舞台写真到着! ⇒【エーライツ新人】醍醐虎汰朗がネクストブレイクの予感 - エーチームグループNews ⇒醍醐虎汰朗 | Twitter ⇒醍醐虎汰朗 • Instagram ⇒醍醐虎汰朗オフィシャルブログ ⇒醍醐虎汰朗プロフィール|エーチームグループ エーライツ ⇒エーチームグループオーディション|所属タレント|醍醐虎汰朗 舞台『弱虫ペダル』キャストコメント 舞台『弱虫ペダル』ダイジェスト映像 エーチームグループオーディション エーライツ エーライツ 仕事 エーライツ 宣材写真 エーライツ 所属 エーライツ 新人 エーライツ 評判 エーライツ噂 弱虫ペダル 醍醐虎汰朗
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涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート(京成1回目) 涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポートへ戻る 京成ローザ10(2010年03月06日 11 50の回終了後) 登壇者:茅原実里・後藤邑子・桑谷夏子・松岡由貴・松元恵(司会)・西山洋介(司会) 速記:アニメ映画板本スレPart81 900,906 Part82 209,249,309,313,423,562 900 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/06(土) 22 21 15 ID HOvmyh0J 西山 本日はお寒い中、また雨も降りしきる中お越しいただきまして誠にありがとうございます。 本日、司会を務めさせていただきます、谷口役の西山洋介です、よろしくお願いします。 (拍手) 西山、松元 皆様、改編後の世界にようこそ~。 (拍手) 松元 シーンとなる予定だったんですけど、ありがとうございます。 松元 同じく、今回司会進行を務めさせていただく、国木田役の松元恵です。よろしくお願いします。 (拍手) 松元 あの、質問なんですけど、本当の中の人は…? 西山 本当の谷口さん、白石稔さんですね。は、あの~京t (中略) 西山 さて、早速ですが、みなさんに登場していただきたいと思います。 松元 それではまずは、長門有希役の茅原実里様でございまーす。 (拍手) (みのりーん)×10人くらい 西山 続きまして、朝比奈みくる役の後藤邑子さんでーす。 (拍手) 松元 続きまして、鶴屋さん役の松岡由貴様でございまーす。 (拍手) 西山 そして最後は、朝倉涼子役の桑谷夏子さんでーす。 (拍手) ※マイクを持ってるのは、茅原、後藤のみ 茅原、後藤 こんにちはー。 松元 あの、ステージ広く使っていただいて… (場内、www) 後藤 この二人はあれ、(松岡、桑谷をさして)地声が大きいからマイクなしで大丈夫なの? (www) 西山 あの、仲良くマイクまわしてください。おねがいします。 松岡 なんか、こうジェスチャーで(変な踊り) (www) 後藤 なんかこれバミってあるね。 松元 ほんと段取り悪くてすみません (中略) 松元 今こちらにお越しいただいてる皆さんは、消失のほうご覧頂いているんですよね? (はーい) 松元 では皆様に向かって、これだけはお伝えしたいとか、お気に入りのシーンだとかありましたらどうぞ。 (www) 松元 茅原さんから 茅原 みなさん今見たばっかりということですか~? (はーい) 茅原 どうでしたでしょうか? (とても楽しかったよー) 茅原 ありがとうございます。ご挨拶が遅れました、長門有希役の茅原実里です。 涼宮ハルヒの消失、出来上がって、公開して約1カ月もう経ったんですね。もうたくさんの方から、感想のメールやお便りを いただきまして、 とても素敵な作品でしたという声ををいただいてとてもうれしいなと思っているんですけれども、 消失、私もずっと作りたかったエピソードだったので、こうして劇場版で作れてとっても良かったなーって思っています。 有希がこのお話では普通の女の子になってしまうということで、演じる前から緊張もいろいろあったんですけれども、 素敵なテーマソングも歌わせてもらえて、頑張って演じさせていただきました。 お気に入りはね… 後藤 そうだよwww 松元 思いの丈をぶつけていただければ 茅原 お気に入りのシーンはたくさんあるんですけれども、試写会で見たりとか、自分でもプライベートで見に行かせていただいたり とかしたんですけれども、やっぱりうるってきてしまうポイントがたくさんありまして、ここ!っていうのは言えないんですけれども、 1番最初にうるって来るポイントとしましては、 世界が変わってしまって、キョンが何でハルヒがいないんだ、朝倉涼子がいるんだ、 ってなったときに、廊下で初めて長門!ってとこがあるんですが、 そこで私はものすごくグッときてしまって、 1番最初のうるってきてしまうポイントなんですけれども、キョンの言葉でたくさんうるうるしてしまうところがありますね。 906 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/06(土) 22 23 17 ID HOvmyh0J 西山 ありがとうございます 後藤 順番的に私で? 何だろう、ホントに、杉田君がトップにいないってだけでこんなに厳かな雰囲気に… (www) 後藤 今までやってきた舞台挨拶と全然違うよね?あのその1はそんなに重要なんだね、方向性決めてたんだね。 どうしようあたしいつも杉田君が言い終わった後だから、プレッシャーない中でできたんだよね。 ホントに今日舞台挨拶を、3回目?やってきたんですけれども、この舞台挨拶ができたこともうれしいし、こうして1カ月大体公開から経って、 満員御礼の、ありがとうございましたの舞台挨拶ができるっていうのはとっても幸せなことだなって。 たくさんの人から感想をもらって、いまだにいろんなところでパンフレットが売り切れたりとか、満員でしたとかそんな話を 聞くから、あとね、ひとりで何回も見に来てくれた人もいるって え、じゃあ他見たの今日だけじゃないって人いますか? (ほぼ挙手) 一同 おおー、すごーい。 後藤 じゃあ逆、逆。1回だけって人手挙げてみてください。 (10人くらい挙手) 後藤 ああー、こっちのほうが少数なんだ~。 一同 すごーい 後藤 うれしいねー。これ、すっごいストーリーがよくできてて、複雑に入り組んでるからつい何度も見たく気持ちは。 やっぱり私も台本を読んでて、原作を読んでたはずなのに、仕組みわかってたはずなのに、あれ?ちょっと待って?ってwww でね、結構スタジオの中でもみんな物議を醸したり。これどういうつながりだっけみたいになったり。 もう頭こんがらがったりするんですけど、それだけ3時間弱の時間見終わった後の充実感もすごいというか。 お勧めのシーンは、ホントにみのりんが言ったとおりにたくさんありすぎて、しかも結構、このシーンお勧めしたいなっていう シーンがホントキョンがらみなんだよね。キョンが大活躍したんだねこの映画は。 茅原 ずっとしゃべってるもんね。 (www) 後藤 ホントだよ。収録の日程、何日か取られてたんだけど私たち、で、じゃあ1日目は台本ここまで持ってきてくださいって言われてて、 えっ、こんなに大量にやるんですか?目安として、1日収録眼どのくらいまでやるんですかって聞いたときに、制作会社が、 あ、杉田さんが持つまでってwww (www) 後藤 だから杉田君がね、朝10時くらいから夜8時くらいまでずっとしゃべりっぱなしで。 茅原 ほとんどしゃべってるの杉田さんだよね。 後藤 そうなんだよね。何だろう、すごくキョンに共感する部分もあり、頑張ってる杉田君を目の前で見てるこのSOS団? SOS団のために頑張ってるのが見られたのは非常にうれしい経験でした。 なんかハルヒシリーズ長くやったけど、クライマックスっていうと変だけど、ここまで到達できてよかったなって、消失が こうやって仕上がって。 何だろう、いつもよりすごくきれいに締められた気がするwww (www) 後藤 どうもありがとうございましたー。 (拍手) ---- 209 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/06(土) 23 28 15 ID HOvmyh0J 西山 すみませんマイクのほうまわしていただけますか? 松元 続きまして松岡様。 松岡 松岡様www やっとマイクが回って、みなさんに声を聞いていただくことができました。鶴屋さん役の松岡由貴です。こんにちはー。 (拍手) 松岡 ありがとうございます。さっきあの何回も見た方がたくさんいらっしゃって、あの舞台挨拶もあちこちでいろんなとこでやってると思うんですけど、舞台挨拶を何度も見た人? (結構数挙手) 松岡 うわぁああwww 一同 おおー 松岡 なんで?なんかさ、こないだ見た顔がいるなーって思ってたのよ。で、なんとなく袖から覗いたりとかしたら、あれ?あの人舞台挨拶のときいなかった?って話してて。 そんなことでですね、みなさん今日こうやってお話しするのも私は舞台挨拶は3度目、ほかのみんなはもっとやってるかもしれませんけども、あ、みんな同じ? 今日はキョンがいないということでですね、女子勢ということでいい香りを漂わせながらね、お届けしたいと思いますwww ハルヒのお勧めのシーン?みなさんは何か自分のお勧めのシーンを自分の中で思い描いてると思いますが、私は桑谷なっちゃんの殺戮シーン。 (www) 桑谷 私じゃないwww 松岡 いつも夏子に私じゃないって。私大好きでね、朝倉だ~いすきでね。 (www) 桑谷 ありがとうございますwww 松岡 やっぱり気持ちいいでしょ? 桑谷 そうねwww (www) 松岡 ああいう役いいよねー。 桑谷 やりたいんですか? 松岡 ちょっとwww (www) 松岡 なんかホラーとかオカルトばっか見てるので、ハルヒの中ではあそこ見たときのあのときめきったらなかったwww (www) 松岡 ぜひ繰り返し、もう一回見たいよwwwとくにあのシーン、大好きです。 桑谷 ありがとうございます。 松岡 心に残る、ホッとできるワンシーン。 (www) 松岡 なんかいつもね、サスペンスとかなんとなくかけながら寝てるので、心が一段と穏やかに。 桑谷 由貴ちゃん大丈夫?病んでない? (www) 249 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/06(土) 23 43 15 ID HOvmyh0J 松岡 さあ、そんなことでホントに今日チケットを取るのもすごい難関だったって聞いたんですけれども、大変だったですか、みなさん? (大変だったー) (13時間並びました) 松岡 13時間並んだの!?どこ?このへん? (銀座で) 松岡 銀座で並んだの? (僕17時間) (www) 松岡 1番だったでしょ? (0時間) 松岡 えっ? (0時間) 松岡 えっ、そうなの? (コンビニでとったよ) 松岡 コンビニで取れんの?いろんな方法でね、難関を突破しながらいらしていただいたと思うんですけど、ちらほらあいてる席は、来るときにきっと何か… (www) 松岡 そういうわけじゃなくてね、とりあえずですね、この後舞台挨拶はもう1回あるので。そんとき次も見る人? (数十人挙手) 一同 おおー 松岡 ほら、ネタかぶるといけないよwww じゃあその人たちはまたあとでということで、ありがとうございました。じゃあ桑谷夏子に代わります。 309 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/07(日) 00 01 21 ID 8+Ykn2o5 西山 はい、ありがとうございます。おねがいします桑谷さん。 桑谷 はい、朝倉涼子役の桑谷夏子です。 (拍手) 桑谷 ありがとうございます。えーっと、お気に入りのシーンですよね? 松岡 殺戮シーン? 桑谷 そうね、まあ自分のとこでいえば、朝倉のクルクルなんですけど。 (www) 桑谷 そうじゃないところでいえば…あの私、実はつい先日皆様にまぎれて見に行きました、映画。 で、平日で時間もすごいお昼の時間に見に行ったんですけど、すごく客席も埋まっていて、 うわー1カ月も経つのにありがたいことだなーって思って見てたんですけど、2回3回って見ると気付くところが結構出てきて。 たとえば、もうみなさん見たのでわかるとは思うんですけど、細かいところでいうと、 キョンが大きな、大人のみくるさんと一緒に長門さんのお家を訪ねるところ、助けを求めて訪ねるところとかあるじゃないですか、 あそこでエレベーター乗ってると5階で、まあ5階朝倉涼子住んでるんですけど、眉をひそめるんですよ。そういうシーンがあるのね、 そういうところを1回2回見ただけじゃ気付かなかったんですよ、ボーっと見てて。で、なんかすごい細かい演出がなんか気になっちゃって。 あとモブ?何か2回3回見ると今度も部が何言ってるのか聞きたくなっちゃうんですよね。 松岡 (会場に向けて)モブって何かわかる? 桑谷 ガヤ。 いろんな言葉が裏でいっぱい流れてて。あとで聞いたのは、結局たくさんのガヤやモブがしっかり作りこまれてたから。 普通はガヤってなんか私たち役者に渡されて、あと考えてセリフを言うじゃないですか、思いつきのままに。 でも意外に絵が、作りこまれてて空間ができてたので、ちょっとセリフを書き起こしたシーンも結構あるっていうのを聞いて。 松元 あの、今回私国木田以外の役もやらせていただいていて。 松岡 何役やってるの? 松元 えーっと言っちゃうと、ばれちゃうんでエンディングには名前のってなかったんで。 桑谷 だめなんだ。 松元 女の子役です。女生徒をやらせていただきました。 桑谷 そういう話も聞いていたんで、何度も見て何を言ってるのか聞きとりたいなとかいうのもあって。 松岡 松元さんをさがせ!だね。 313 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/07(日) 00 02 39 ID HOvmyh0J 松元 レストランのシーンとかも、実はいるんですよ。 一同 へー 松元 レストランのシーンも全部、この人が何席に座っていて、この人はこういう人で20代のおばさんで、とか書かれていて、 (ざわざわ) 一同 … (wwwwwwwwww) ※笑いすぎで記録できてないです 松元 違うの、待って、待って!台本に書いてあるの! ※かなり必死です 松岡 20代からおばさんになるんだwww 松元 あの…あぁあああああ ※松元、土下座 松岡 大丈夫、大丈夫www 西山 この後控室で殺戮シーンが行われるんじゃ… (www) 松岡 あたしそういうのだ~いすきだからwww 西山 この後もう1回舞台挨拶あるんで、それまでは殺戮しないようにおねがいします。 松岡 生かしておきましょう。 松元 すみません、すみません。 家族構成まで書かれていて。すごいですよね。 松岡 鶴屋さんの家族構成なんか全然知らないのにね。 誰も教えてくれない、いい家には住んでますけどね。 松元 お屋敷に。 鶴屋さんが大金持ちっていうのは、熊本県民にとっては普通なんですよ。 この中に実は熊本県民の人実はいる…? (一人挙手) 松元 いた!有名ですよね。 (首をかしげる) (www) 松元 ご存じないwww えーっと熊本で、大デパートが“つるや”っていうんですよ。 松岡 長野でこないだスーパー見つけて、写メっちゃったけどね。 あ、(CMソング)歌って! 松元 えーっとなんかすごいおばさんコーラスで歌われてるんですよ。 一同 … (wwwwwww) 松元 あぁああああ… ※松元、土下座 西山 あの、掘り返さないでください。傷ついているんです、意外と。 (www) 松元 今日が命日になるつもりです… (www) 松岡 犯人はアタシ~www (www) 松元 お、おねえさま… 松岡 大丈夫、大丈夫。 松元 それじゃあ心を込めて歌わせていただきます。 松岡 あ、ホントに歌ってくれるんだwww (拍手) 松元 私の地元、熊本県のつるやの歌です。 ♪つるや、ラララ~ つるや、ラララ~ ララララララ… 松岡 ありがとうございました! (wwwwww) (拍手) 松岡 何の話だっけね。 松元 あの、桑谷様の思いの中の… 桑谷 ああ、なんかもういいです。 (www) 松元 ホントすみません。 423 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/07(日) 00 32 19 ID 8+Ykn2o5 西山 なんかつるやの歌歌ってるうちに残りすでに5分になってしまったんですけど… なので、ちょっとここから先みなさんにクロストークをしていただこうかなと思いつつ、段取り上この後に言おうとしてた ゲームの話も実はあったりしてですね。 そういうことでここで4人の方々にクロストークをしていただこうかな、ということでちょっとマイクをお渡ししたいと思います。 たぶん3分ぐらいでぶつんと切らせていただくことになると思うんですけど。 松岡 だったらもうしちゃったらどうですか? 西山 いっそのことしちゃいましょうか。では先に必要情報だけ言ってしまいましょうか。 松元 ご存じのお客様いらっしゃるかもしれないんですけど、涼宮ハルヒの憂鬱という作品の中で、コンピ研が作っていた ゲームをやられたという方いらっしゃいますか? 西山 i-Phoneユーザー…あ、いらっしゃいますね。 松元 こちらがですね、The Day Of Sagittarius 3 for i-Phoneなんですけれども、間違ってます? 西山 大丈夫です。 松元 こちらのほうを先ほどですね、女性陣の皆様にやっていただきまして、おすすめをしていただきたいな、と。 西山 大変なことになってましたね。 松岡 杉田君来てぇーwww (www) 松岡 杉田君の得意分野なのにねー。 なんとも難しげなゲームでしたね。 後藤 でも、アニメのSagittarius? 松岡 あれはすごくうまく再現されている感じでね。 後藤 なんか、スタッフの方たちが、これこれこういうゲームですって一生懸命説明してくれているのに、ゲームを持ってみんなでポカーンwww 松岡 ホント説明のし甲斐のないあの部屋の雰囲気www 後藤 でもよくわからないけどなんかみのりんだけ1個勝ったよね。 茅原 そう!勝ちました。 後藤 どうやって勝ったの? 茅原 なにもしてないよね?どうして勝ったんだろう? (www) 後藤 ずーっと画面外のところで戦い始めてたよね。画面を移動できなくで、この辺でたぶん戦ってるっていうくらい。 あと、自分がやられる瞬間がすごい楽しかったです。 (www) 松岡 ドM? 後藤 そうかなー? 松岡 後藤ちゃんはやられてたよね。 後藤 まずね、スタートボタンがどこ押せばいいかわかんなくて、全然スタートしないんだよね。 松岡 ほら、夏子がね、ふわーっと、絶対振らないで見たいな。 夏子はどうなのよ。 桑谷 私さ、i-Phone自体使い方がわからない。 松岡 この文化にすらまだたどり着いてない。 後藤 だからね、私たちにこのゲームの宣伝を任されたのはたぶん思い付きっていうか。 お勧めポイント…だから言ってたのね、杉田君がいれば、この打ち合わせの30分の間にクリアするんじゃないかっていうね。 松岡 やつはやる男だね。わけわかんないこと言いながらきっとね。あるはずのない必殺技とか言いながらね。 (www) 松元 ありがとうございましたー 西山 はい、お時間でございます。というわけでですね、みなさんどうもありがとうございました。もう残りがなくなってしまったということで、 これにてお開きとなってしまいます。 どうですかね、最後に一言づつくらいの時間ってありそうですかね。あ、大丈夫ですか。じゃあホントに一言だけになっちゃうんですけど、 今日お越しいただいた皆様に、お願いいたします。 ではまず茅原さんのほうからお願いいたします。 562 見ろ!名無しがゴミのようだ! sage 2010/03/07(日) 01 10 55 ID 8+Ykn2o5 茅原 はい。みなさん今日はどうもありがとうございました。たくさんの方に見ていただいてとてもうれしいです。 みなさんの心の中にずっと残ってる作品であってほしいなと思います。これからも応援どうぞよろしくお願いします。 今日本当にどうもありがとうございました。 (拍手) 西山 ありがとうございました。つづいて後藤さんお願いします。 後藤 じゃあ、これ毎回小野君が言ってることなんで、代弁させていただきますと、 杉田君、キョンのセリフで、俺たちがここにいたことを忘れないでくれよ、っていうセリフがあります。 本当に涼宮ハルヒを作ってきたメンバーみんなの共通する思いだなって思って、その思いがみんなに届いていたら嬉しいなって思います。 今日は見に来てくれてありがとうございました。 (拍手) 西山 ありがとうございました。つづいて松岡さんお願いします。 松岡 はい。本当に何度も見ていただいた方がたくさんいらっしゃって、そして1回という方もこの後またやりますのでね、 そんな何度もなっちゃんが言ってたみたいに、いろんな見どころをこれからもたくさん見つけられると思うので、 ぜひスクリーンで、そして“DVDで”見ていただけたらなと思います。 では、後ほど会う方はまた後ほどということで、どうもありがとうございました。 松岡由貴でした。 (拍手) 西山 ありがとうございました。では、最後に桑谷さんお願いします。 桑谷 はい。本当に何度も見てくださって、初めての方もそうですけど、本当にありがとうございます。 ここまで来れたのは、皆様の支えがあってだと思っているので、 これからも、原作も続いてますし、みなさんこれからも応援してください。 どうも、今日はありがとうございました。 (拍手) 西山 はい、みなさん今日はどうもありがとうございました。名残惜しいのですがお時間となってしまいました。 あ、茅原さんマイク渡してもらってもいいですか。 出演者の皆様、本日は大変ありがとうございました。 (拍手) 西山 それでは茅原さんからご退場いただきます。 (みのりーん)×20人くらい (ありがとー) (ライブ行くよー) 松元 それでは皆様、外もまだ雨が降っておりますし、お気をつけてお帰りくださいませ。本日は本当にありがとうございました。 本日、司会進行を務めさせていただきました、国木田役の松元恵と 西山 谷口役のwww (www) 西山 角川書店の西山洋介です。どうも 松元・西山 ありがとうございました。 (拍手)
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西海岸 和風農村の東海岸とは対照的に 西海岸は西洋風の山の手 少数の金持ちの街です 主産業も工業 さまざまな変な金持ちが住んでますので そいつら相手に何かするなら住むと宜しい 西の守護は警察組織が直接行ってます 警察署長「音無慈恩(おとなし・ぢおん)」 こことコネがあれば当然あらゆる人間側の情報提供元となります 「てっきり、吸血鬼とか竜とかの大物アヤカシによる自治かと思った(w」 人間に化けた彼らが、住んでいる事とします 「表の顔として、人間社会でもそれなりの地位を持っているタイプね」 でも、表立って動かない そういうやつ等とは個人的にコネクションするか、若しくは アヤカシ達の園遊会 に入場してください。 「小さな事件は、人間達に任せて。大きな事件だと、彼らの眷属が動く。っと」 署長自体は人ですが 今は亡き署長夫人と、娘さんが鬼族です 警察のお嬢様「音無静音(おとなし・しずね)」 楚々としたロリっこお嬢様。中学生だね 「そして「あら、いやだ」と軽くエロネタ振った相手をはたくと天井までぶっ飛ぶと」 普段はお嬢様らしくしてるけど いざ、事件が起こると自分からくびつっこみたがります 巻き込まれ型のPCさんは彼女の友人として巻き込まれてください 「所長さんは、娘の事になると公私混同しちゃうタイプ?」 そうです 尚、警察さんの武器は妖怪には効果が薄いですが 火力で圧倒する勢力なので 物理攻撃無効でない限り大丈夫 (でもまあ、そもそも法律外存在を追う組織ではないので) PCはそっちで活躍してくださいw メリットは 現代兵器と、表世界の情報ですね<コネ効果
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初音映莉子がミステリアスな女性役で出演/舞台「死刑執行中脱獄進行中」 初音映莉子がミステリアスな 女性役で出演/ 舞台「死刑執行中脱獄進行中」 荒木飛呂彦原作による舞台「死刑執行中脱獄進行中」に、追加キャストとして初音映莉子が出演することが発表された。 初音映莉子(エーチーム所属) 原作「死刑執行中脱獄進行中」は殺人罪で死刑の判決を受けた男が、監獄からの脱獄を試みるサスペンス短編。舞台版では同短編をベースに、同じく荒木による読み切り「ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」の要素を織り交ぜたストーリーが展開される。 初音映莉子(エーチーム所属) 初音は「ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」パートで、ミステリアスな存在感を持つ女性役などの役どころで出演。転覆しかけたヨットを舞台に、青年とその飼い猫の生き残りをかけた駆け引きを描く原作「ドルチ」に、初音がどのようなエッセンスを加えるのか期待しよう。 舞台は東京の天王洲銀河劇場にて11月20日から29日にかけて上演。また12月には仙台、広島、札幌、富山、大阪を回る全国ツアーが敢行される。 初音映莉子(エーチーム所属) 構成・演出・振付:長谷川寧コメント 荒木飛呂彦作品に於ける女性には、その凛とした仕草と謎めく部分、「覚悟」を持った姿勢、が必要だと思い、紅一点、その女性像に相応しい初音映莉子さんに参加して頂く事になりました。 一見意外とも思える彼女の起用が、この舞台空間にどんな色彩を添えて貰えるか。 期待して仕上がりをお待ち下さい。 初音映莉子(エーチーム所属) 舞台「死刑執行中脱獄進行中」 出演 森山未來、初音映莉子、いいむろなおき、江戸川萬時、大宮大奨、笹本龍史、宮河愛一郎、森川弘和 初音映莉子(エーチーム所属) ⇒舞台「死刑執行中脱獄進行中」初音映莉子がミステリアスな女性役で出演 - コミックナタリー ⇒舞台「死刑執行中脱獄進行中」初音映莉子がミステリアスな女性役で出演 | マイナビニュース ⇒初音映莉子がミステリアスな女性役で出演/舞台「死刑執行中脱獄進行中」 - NAVER まとめ ⇒舞台 死刑執行中脱獄進行中 | Twitter ⇒初音映莉子がミステリアスな女性役で出演/舞台「死刑執行中脱獄進行中」|エーチームオーディションに関するあれこれ ⇒エーチーム/エーライツ/エープラス @ wiki - 初音映莉子がミステリアスな女性役で出演/舞台「死刑執行中脱獄進行中」 ⇒初音映莉子 | A-Team.Inc(エーチーム) ⇒エーチームグループオーディション|所属タレント|初音 映莉子 ⇒エー・チームとは - はてなキーワード ⇒初音映莉子とは - はてなキーワード 初音映莉子 古い映画好きの個性派女優 初音映莉子(エーチーム所属) エーチーム 事務所 エーチーム 噂 エーチーム 所属 エーチーム 評判 エーチームって エーチームグループ 噂 エーチームグループ 評判 初音映莉子 死刑執行中脱獄進行中
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レーザーポインター レーザーポインター青超強、スリムボデイだから、携帯にも便利 洗練なデザイン、輝くの外観、手触りがいい、とても豪華です 夜の照明、ガイドの示す、施工、天文の示すなど場所によく利用されます。 室外構造物の施工補修指示、工場、店頭倉庫、医療現場、スポーツ指導、天体観察、アウトドアなどに活躍 レーザーの応用範囲: 耐衝撃対応緑超高出力レーザーポインター 超高出力レーザーポインター・LEDライト ~指示にはレーザー、暗所ではLEDを点灯~ ボールペンを搭載したマルチで活用できるレーザーポインター ◆倉庫・建設現場・水周り等でも活躍するタフボディモデル ⇒他にもトンネル工事や発掘調査に、航空整備等 レーザーポインター製品仕様 1モデル:KGL-303 2材質:航空機アルミ 3外観表面処理:銀メッキ、手触りがいい 4スイッチの方法: タッチ 5電源:18650リチウム電池 1本 6波長:532nm 7レーザー出力:5000mW 8射程:5000-10000 9電圧:DC3v 10使用温度:0-35°C 11重量:57g(電池含まず) 12レーザー焦点:点状のスポット連続出力。 洗練なデザイン、輝くの黒色の外観、手触りがいい、とても豪華です。信頼性が高い、安定性が高い、一致性が良い、使用寿命が長いなど特徴を持ちしております。 5種類以上の模様が配り~綺麗!5パターン蛍/満天の星のような魅力満々なイメージ! キャップを外し、超高出力レーザーポインターとして使用可能!! レジャー、カラオケ、パーティ、舞台などのシーンで活躍!!! 是 非この機会に幻想的で認識性の高いグリーンレーザーグローブ販売 レーザーグローブ販売をご堪能下さい,輝度はきわめて高いグリーンレーザーポインター採用で産業?科学分野で適用、非常に便 利なツールです。また、高い安全基準に適合し、専門の光医療疼痛治療に適用なソース、政府の監視、ナイトビジョン照明等ターゲティング軍で証明された高い 安定性をもつレーザーポインター 人を魅了するレーザービームは銀河の星よりも綺麗だ。.レントゲン説明、オペ、学会発表で役立つ 高出力レーザーポインター 教育現場:授業のアシスタントに 理科、生物、化学、地理、図画工作、家庭科などなど、教育現場の色々なシーンでも活躍しています。洗練なデザイン、輝くの外観、手触りがいいな5000mw強力LEDライト付き 緑レーザーポインター LEDライト付き 緑レーザーポインター,満天の星キャップ付き フォーカス調整可能.トンネル工事や発掘調査に、航空整備等活躍の場は無限です!! お知らせ: 製品付属の電池に関して 現在、国際便の検査の厳格化に伴って、電池の取り扱いが厳しくなっております。 そのため発送をスムーズに行えるよう、スーパー等で簡単に入手可能である単4電池に関しましては、同梱せずに発送させていただきます。CR2電池、 CR123電池、18650電池については原則同梱しておりますが、同梱できないケースもございます。予めご了承下さい。 http //www.wholesalejp.com/c-4/p-1584.html
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♡舞台 私のホストちゃんTHE FINAL ~激突!名古屋栄編~ 【あらすじ】 高校ラグビー愛知県大会決勝。 ここで敗れた次郎丸力也は、監督の大曽根がオーナーの「club 金鯱」に璃来哉として入店。 「club Vanilla」の応援もあり、金鯱は名古屋一のホストクラブを目指して動き出す。 だが、それは名古屋の女帝、錦マミをホストにハマらせるための陰謀だった! そして紆余曲折の末、マミは名古屋のNo.1ホストを決めるコンテストを開催。 金鯱、Vannila、「club gorgeous」による三つ巴の戦いの幕が開ける! (PREMIUMパンフレットより引用) 【登場人物 - 演者】 鳳条夕妃 - 廣瀬智紀 白石咲夜 - 平田裕一郎 流星 - 久保田秀敏 一之瀬隼人 - 五十嵐麻朝 深雪 - 染谷俊之/輝山立 璃来哉 - 黒羽麻璃央 直 - 小澤廉 大湖 - 杉江大志 光星 - 井澤勇貴 何時果 - 瀬戸利樹 哀 - KODAI 憂 - T-MAX 圓城葵 - 向山毅 早乙女蓮 - 塩川渉 翔 - 鶏冠井孝介 ヒロ - 町田宏器 真純 - 青柳塁斗 寿司郎 - 中村龍介 温人 - 山口大地 松坂 - 渡辺和貴 大曽根 - 福井晶一 佐々田奈央 - 仁藤萌乃 甘王 - 緒方雅史(オキャディー) シナガワ - 加藤啓 錦マミ - 小川菜摘 和田瑠子 阿久澤菜々 藤澤希未 新谷真弓 西丸優子 【ゲスト出演】 1月31日(日) 17 30…SOLIDEMOよりシュネル、佐々木和也、佐脇慧一、手島章斗(木全寛幸は体調不良により出演無し) 2月2日(火) 13 30/18 30…松岡充 2月5日(金) 18 30…荒木宏文 2月9日(火) 14 00/19 00…松下優也 【イベント情報】 舞台「私のホストちゃん」カフェ バレンタインスペシャルハイタッチ会 ホストちゃん全員大集合!ハイタッチ会 ライブ・ビューイング 【映像配信】 CSテレ朝チャンネルにて本編放送(2017年1月7日):染谷俊之と久保田秀敏の副音声あり再放送(2017/5/20) 【劇中歌】 つかみ取れ! 運命の瞬間 私のホストちゃんメインテーマ~Haka version~ 甘く危険なバニラ 初めての客 IとYOU 鉄砲隊BANG×BANG 告白 モーニング色々つけすぎサンバ GORGEOUS 難しすぎる恋の歌 気持ちを伝えたいんだ DO-YA~club金鯱 version~ 追憶のバラード GIVE ME YOUR LOVE 愛をナメんなよ! あなたの愛でナンバー1 ホ・ス・ト 【関連記事】 栄 舞台公演
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【芸能事務所エーチーム評判】広澤草出演 舞台『あんちゃん』開幕! Kis-My-Ft2北山宏光 「観てくださった方に 必ず心のお土産を」 Kis-My-Ft2の北山宏光・初主演、舞台『あんちゃん』開幕! Kis-My-Ft2の北山宏光がストレートプレイ初主演に挑むことでも話題を呼んでいる舞台『あんちゃん』が、2017年6月27日(火)に東京・東京グローブ座にて幕を開けた。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、北山をはじめ、荻野目慶子、ベンガルが取材に応じた。 本作は、劇団「ONEOR8」をはじめ、様々な劇団やプロデュース公演の作・演出として小劇場から大劇場まで幅広いフィールドで作品を提供し続けている田村孝裕によるオリジナル作品。「人は誰かを悪者にしないと生きていけないのか?」という問いを、一つの家族を通して描かれる。 囲み会見ではまず、北山がオファーを受けた際の心境について「お話をいただいた時は、とても嬉しかったです」と率直にコメント。続けて「僕は一人っ子なのですが、田村さんの書かれたお話には共感する部分が多くあり、演じながら自分の中に刺さるものを感じました」と作品に対する印象を述べた。 物語は、瑛子(荻野目慶子)とその息子・凌(北山)が同居する一軒家に、幼少の頃に浮気が原因で出て行った父の国夫(ベンガル)が唐突に現れるところから始まる。家を出て自立した生活を送る凌の兄妹・冴(田畑智子)と准(広澤草(エーチーム所属))は、国夫を拒絶するが、凌は戸惑い顔を浮かべる。 広澤草(エーチーム所属) そんなある日、凌がアルバイトをしている、8ミリビデオなどをDVDにダビングする専門店に国夫が現れ、撮り貯めていた家族映像のダビングを注文する。その映像を見た凌は、小学校時代の恩師である芦沢(菅原永二)に語った父への想いが思い出され、もう一度家族の前に国夫を呼び、それぞれの想いを清算しようと試みるのであった・・・。 本作の見どころは、ストレートプレイ初主演とは思えない北山の熱のこもった演技であろう。囲み会見でも、北山はベンガルに「センスが良くて感も良く、進化のスピードが早い」と絶賛されていたが、父に複雑な想いを寄せながらも、なかなか自立できない凌の不安定な心情を見事に表現していた。 また荻野目は、北山の見どころ場面として「小学生の回想シーン」を挙げた。「本当に、かわいいんですよ。私には子どもがいないんですが、男の子いたら、こんなにかわいいんだろうなって思うんですよ」と、荻野目がうっとりした様子を見せていたように、小学生時代を演じるの北山のチャーミングな演技は見ものだ。 ほかの出演者の存在も、輝きを放っている。真意を隠し飄々とした振る舞いを続ける荻野目、自立した二人の姉のキャラクターが見事にはまっていた田畑と広澤、思っていることをなかなか言葉にできない不器用な父親のベンガル。そこに北山も混ざり、普遍的な説得力のある家族の風景が形成されていた。その中でも、北山は両親役を演じる荻野目とベンガルについて「本当のお父さん、お母さんに見える瞬間があって、特に荻野目さんの微笑みを見ていると、自分の母親を思い出します」と語った。 さらに、本作の魅力はハートフルな家族の物語というだけではない、哲学的な問いを孕んでいるところだろう。作・演出の田村は、本作を創作するにあたり「人間誰しも“悪”の部分を持っているはずなのに“善”ばかりが目についてしょうがない。(中略)どこかにいるはずの“悪”を垣間見るべく、必死になって稽古しようと思います」とコメントを寄せていたが、人間が隠し持つ“悪”にアプローチする作劇術は見事であった。 最後に北山は「必ず観に来てくださった方に、心のお土産を渡せるのではないかと思っています」と述べていたが、観た人の心に訴える人間ドラマが堪能できるだろう。ぜひ劇場で、ひとりの青年と、その家族の物語を目撃してほしい。 舞台『あんちゃん』は6月27日(火)から7月23日(日)まで東京・東京グローブ座にて、8月5日(土)から8月8日(火)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。 広澤草 プロフィール ドラマ・映画・舞台・CMなどで幅広く活動。韓国語を特技とし、2013年には韓国映画『コヤンイソニョ(原題直訳"猫少女")』に主演で出演を果たす。主な出演作は、映画『つむぐもの』『少女』『ちょき』、ドラマ THK『花嫁のれん第4シリーズ』NHK BSプレミアム『タイムスパイラル』TBS『IQ246』、舞台『ペノザネオッタ』『ひーるべる』『No.9 -不滅の旋律-』など。滝田洋二郎 監督『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』の公開を控える。 芸能事務所エーチーム所属。 広澤草 ⇒北山宏光主演 舞台『あんちゃん』公式サイト ⇒舞台『あんちゃん』開幕!Kis-My-Ft2北山宏光「観てくださった方に必ず心のお土産を」 | SPICE ⇒広澤草オフィシャルブログ「Soul of Sugary Toxic」 ⇒広澤草 | A-Team.Inc(エーチーム) ⇒エーチームグループオーディション|所属タレント|広澤草 広澤草出演・ヤングマガジン物語 広澤草 あんちゃん エーチーム エーチーム 事務所 エーチーム 所属 エーチーム 評判 エーチーム2ちゃんねる エーチームって エーチームグループ エーチーム噂 広澤草
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LIVE FOR YOU (舞台) 8 ・◆・◆・◆・ 「兄上っ!」 親しみの感情がこもった声に、神崎は司令室の入り口へと顔を向ける。 そこには彼の妹であり、この組織の中で唯一打算なく感情を向けられる美袋命と、彼女のお目付け役であるエルザの姿があった。 「また、基地の中を歩き回っていたのかい?」 獣のように跳ねて駆け寄ってきた命に神崎は優しく声をかける。 命は兄の問いに悪びれることもなく面白かったぞと返答し、満面の笑みを浮かべた。 「おみやげだ。兄上もいっしょに食べようっ!」 近くから椅子を引いてくると、命はそれを兄の隣に置きちょこんと腰かけ、抱きかかえていた紙袋を机の上に置いた。 ガサガサと乱暴な手つきで袋の口に手をつっこむと、すぐに大きな肉まんがその中から出てくる。 さてこれはどういうことかと、神崎はエルザへと視線で尋ねてみるが、しかしエルザはただ横に首を振るだけであった。 「知らないロボ。エルザが見つけた時には、もう持ってたロボよ。大方、勝手に食堂まで行って盗んできたに違いないロボ」 「私は欲しがったりはするが、人のものを勝手に食べたりはしないぞっ!」 エルザの適当な答えに命は剣幕を見せる。 だが、肉まんを手にしていることを思い出すと、それをふたつに割って片方を兄へと差し出した。 「さぁ、兄上も。まだあたたかくておいしいぞ」 神崎は肉まんの片割れを受け取り、妹にならって大口で齧りつく。確かに、その肉まんはあたたかくておいしかった。 「下働きは辛いロボ。エルザはシンデレラガールロボね」 ひとり、エルザは基地内の通路を歩いている。 朝から行方不明だった命の捜索を終えたと思ったら、またしてもお茶くみの仕事であった。 それぐらいなら誰でもいいと言えるし、なんなら司令室に給湯セットを置いておけばいいのにとも言える。 実際、他の職員は適当にそれでコーヒーなんかを飲んでいるのだが、しかし神埼の紅茶へのこだわりだけは別だった。 だとしても、ならば何故エルザがするロボか? と言ってみても、この非常時に基地内を出歩ける者は案外多くはないのだ。お茶くみでとなるとなおさらである。 「エルザを迎えに来てくれる王子様はどこにいるロボか……?」 ぽつりと呟き、エルザは通路の端々にできた水溜りを器用によけ、ただ歩いてゆく。 ・◆・◆・◆・ 闇に閉ざされた洞窟を仄かに照らすオレンジ色の炎。 その炎に照らされ、三人分の影が冷たい岩肌に長く伸びている。 「ほんと不思議だよねー、何にも燃やすものないのに焚火できるなんて」 と、相変わらず呑気な声で桂は濡れた衣服を乾かしている。 柚明は桂に相槌を打ちながら自らも濡れた衣服を乾かしていた。 「んー……わたしのほうはもう乾いた感じだけど……柚明お姉ちゃんはどう?」 「ごめんなさい……もうちょっとかかりそうね」 比較的軽装な桂の服と違って柚明は何枚も重ね着した和服である。 当然のことながら水をたっぷりと吸った和服は中々乾きづらく、また水を吸った着物はひどく重かった。 本当なら二人とも濡れた服を脱いで乾かしたいのだが―― 「僕にお構いなく~、物干し竿に使えそうな物はそこにあるからねー」 那岐は笑いながら壁に立てかけている金属製の棒状の物体にウインクした。 「……もう那岐君の冗談はスルーしてもいいかしら?」 「あはは……でも、確かにそれなら物干し竿として十分使えそうだね」 と、桂は立ち上がり立てかけたそれを持ち上げた。 九七式自動砲――かつて旧日本陸軍によって製造された対戦車ライフルである。 製造されてから半世紀以上経過しているのにも関わらずそれは新品同様の光沢を放っていた。 現代の主力戦車の装甲を打ち抜くには心もとないが、 装甲車程度の物なら安々と打ち抜くそれはその威力と射程にふさわしい重量と長さを誇っていた。 ――『全長2.06m 重量59.0kg』 まさに鉄塊ともいえるそれは銃架に備え付けて撃つ物であり、 ましてそれを抱えて移動しながら撃つなどということは本来不可能である。 だが桂はそれを片手でいとも容易く持ち上げる。 浅間サクヤの鬼の血は60kg近くある鉄塊を苦にすることなく持ち上げる膂力を桂に与えていた。 「さっすが桂ちゃん。それを君に渡して正解だね」 「うん……」 桂の顔に陰りが見える。 それもそうだろう、本来これは堅い装甲を撃ち抜く物であって人に向けて撃つ代物ではない。 人に向けた場合あまりにもオーバーキルすぎるのだ。 そして、今までは運よく戦いから逃れてこれていたが、今後もそうだという保証はない。 自らの身を守るためのに、仲間を守るためにその手を汚す。 そして、そのための力がそこにあった。 ――お前は戦えるのか? 相手は神崎や言峰だけじゃない、一番地とシアーズという組織が相手だ。 当然組織に忠誠を誓う人間達もいるだろう。 それを殺せるのか? ――才能を、力を持ってる癖に何もしようとしない事よ。あなた戦える力を持ってるんでしょ? 誰よりも銃弾を物とせず、ただの人間をボロ布のように引き裂く力を持ちながらなぜ戦おうとしないの。 例え敵であっても誰かを傷つけるのが嫌だから? 自分が汚れるのが嫌だから? いつかの玲二とファルの言葉が思い起こされる。 たった数日前のことがすごく遠い昔のことに思えた。 「桂ちゃん……」 柚明は桂の不安を痛いほど理解していた。 自分や那岐はある種戦いに関しては割り切った感情で臨める。 危害を加えようとする者に対し、無慈悲に断頭台の刃を振り降ろせる邪な覚悟ができてしまっていた。 願わくは桂にその業を背負わせたくないが―― 「きっともうすぐ――君の得た力の代償を支払う時がやって来る。大切な人達を守るための業を――だけど迷わないで、桂ちゃん」 いつも人前では飄々とした態度の那岐がいつになく神妙な口調で言った。 だが那岐に見つめられる桂は黙ったままであった。 重苦しい空気が三人の間に流れる。 誰も言葉を発しようとはしない。忍び寄る戦火の気配が、桂と柚明の口を閉ざさせる。 その空気に見かねた那岐がいつものような軽い口調で、重たい空気を振り払うように言った。 「すっかり忘れられてる感じなんだけどね、二人とも服乾かすのまだー? いつまでも火を維持するの疲れるんですけどー?」 「あっ……ごめん那岐君。わたしはもう大丈夫だよ」 「私のほうもすっかり乾いたわ」 二人の声を聞いた那岐はパチンと指を鳴らす。 すると赤々と燃え盛っていた炎がふっとかき消え、洞窟の中は再びわずかな明かりがあるだけの暗闇に閉ざされた。 「ふいーっ疲れた疲れたっと……それじゃあ桂ちゃん、約束通り贄の血を――」 「ん……ちょっと待ってね……」 約束通り贄の血を飲ませるため、桂は自らの荷物の中を漁る。 いつものように手首をちょっぴり切って、滲んだ血を直接啜ってもらえばいいのだが、 そうすると柚明が必死になって止めようとするのでコップを探してた。 確かに、言われて見れば男性相手に血を与えるのはどうも気恥ずかしい。 「(えっ? 女の子同士のほうがよっぽど恥ずかしくない?)」 ややあって桂は紙コップを取り出した。 時間がかかったのは、その上にわんさとホテルから持ち出したお菓子や飲み物があったからだ。 「あっ、お菓子もあるけど食べるー?」 「んー、遠慮しておくよ」 「はーい」 桂はナイフの代わりに武器として持ってきていた日本刀を鞘から抜き、切っ先を手首の静脈に軽くあてがった。 刃がごく浅く皮膚を裂くはずだったが…… 「痛っ……ちょっと深くやっちゃった」 「大丈夫……?」 「大丈夫大丈夫っ」 ぼたぼたと流れ落ちる血。桂はそれを急いで紙コップで受け止める。 白い紙コップに赤い血がとくとくと注がれてゆき、 四分の一ほど入ったところで、桂は贄の血を那岐に差し出した。 「はい、搾りたての新鮮贄の血だよー」 「し、搾り立て……桂ちゃんの搾り立ての……」 「サンキュー♪ (柚明ちゃんが何か妄想してるようだけど敢えてスルースルー)」 「柚明お姉ちゃん……もしもしー?」 「……(妄想中)」 「柚明お姉ちゃーーん!?」 「ふっふぇ!?」 贄の血の香り気に当てられ、明後日の方向に意識が飛んでいた柚明。 思わず間抜けな声を出してしまっていた。 「柚明お姉ちゃんも私の血いるよね?」 「桂……ちゃん」 にっこりと微笑む桂の笑顔が眩しい。 いつもそうだ。彼女の血を目の当たりにしてしまうと理性が保てなくなる。 愛おしい桂を、それが叶わぬ愛であったとしても。 その身体にむしゃぶりついて隅々まで味わいたい。 熟れた果実の薄皮を裂くように桂の白い肌からあふれ出る赤い果汁を嘗め回したい。 「柚明お姉ちゃん……? あっ――」 とさっと桂は地面に尻餅をつく。反転した視界が洞窟の闇を映す。 その上に覆い被さる柚明の姿。押し倒された桂の小さな身体。 「あの、血が出てるのはわたしの手首――」 桂の声も柚明の耳に届かない。 柚明は桂の白く細い首筋しか目に入っていない。 彼女はゆっくりと上気した顔を桂の首元に近づけて噛み付いた。 「あ……んっ、わざわざそ……んなところ……っ」 ぞわりとするような感覚が桂を駆け巡る。 重なり合った二つの影が洞窟の仄かな照明に照らされて岩壁に揺らめいている。 絡み合うアカイイト、いつも血を吸われるときに感じるあの感覚。 自分と他人の意識が混ざり合って自己の境界が一時的に失われてゆく恐怖と快感。 そしてその恐怖ですらも赤く溶け合った意識の中で快感に変じてゆく。 身体の奥底から湧き上がるような快感と浮遊感に桂は身悶えする。 久々に体験する深いトリップだった。 「駄目、だよ……那岐君が見て、んんっ……はずか、しいよ……」 「そんなの……んっ……別にいいじゃない……私は気にしてないから……ね?」 「柚明お姉ちゃんがよくても……わたしが恥ずかしいの……っ」 他人に見られてる。 それも見た目には同い年くらいの少年に己の痴態を見られている。 その背徳感がより一層、桂と柚明の快楽に火を灯す。 桂の位置からは那岐の姿は見えない。 だが見えないが『見られている』という状況が桂の不安をさらに快感へと転化させてゆく。 「お願い……那岐君……見ないで……」 桂の弱々しい声が闇の中に静かに木霊する。 そんな桂の訴えもやがて快楽の大きなうねりの中にかき消されていった。 一方、那岐はというと……、 二人から少し離れた位置で紙コップを片手に重なる二つの影を見つめていた。 「……確かに贄の血は最高においしいんだけど……おいしいけど何この差? シチュエーションの違いってやつ?」 そう言って那岐は最後の一口を飲み干した。 少し物悲しさを感じながら、那岐は二人の嬌声が治まるのを待ち続けていた。 ・◆・◆・◆・ キャットウォーク上からどうにか這い上がり、元居た通路まで戻ってはみたものの、仲間の姿はない。 耳に装着しているインカムは、依然として沈黙の状態を継続。 誰とも連絡がつかず、突入メンバーの安否は一向にわからないままだった。 「仮に、仮にですよ? このままみんなとはぐれたままだったら……」 「そんときゃ、俺たちがラスボスのところに一番乗りだな」 「そ、そんなぁ~! 私ひとりじゃ、なにもできないですよぉ……」 「てけり・り」 「うっ……一人じゃなくて、三人ですけど……でもでもっ」 「やよいにだって、いろいろ言いたいことはあるだろ? あの神崎ってヤローや……古書店の店主さんによ」 「あうぅ……」 誰もいない廊下を、おそるおそる歩いていく高槻やよい、その右手にはまるプッチャン、後ろに付き従うダンセイニ。 普段は一番地職員が――やよいにとっての“敵”が歩いているだろう通路は、無機質な壁と床がただ延々と続く。 歩きながらに思い浮かべるのは、病院だ。物静かで清潔的な空間。ここが敵地のど真ん中だとは、到底思えない。 「誰もいません……」 「敵さんの数も無尽蔵ってわけじゃねーからな。たぶん、他に回ってるんだろうよ」 「他って?」 「玲二や九郎たちのほうさ。奴らにとって、本当に食い止めておきたいのはそっちだろうからな。俺たちなんて後回しってことだよ」 プッチャンの言葉の意味は、やよいにもわかる。 相手側の立場になって考えてみるならば、警戒すべきはやよいのような弱者よりも九郎たちのような強者。 人員を割くとしたら当然、そちらのほうになる。状況を見るなら、やよいはただ単に捨て置かれているだけとも取れるのだ。 「ありがたいっちゃありがたいけどな。このプッチャン様がついている高槻やよいの存在を軽んじるなんざ、愚かにもほどがあるぜ」 プッチャンは大胆不敵にこの状況を受け入れる。 対して、やよいは悲観的だった。 自分が弱いことは十分に理解している。できれば誰に襲われることもなく進みたいと、そう願ってもいる。 だが、やよいに敵兵があてがわれないということはつまり、その分だけ他の仲間が苦境に置かれているということでもある。 仲間の危険と自分の安全は両天秤に置かれている。そう考えてしまうと、通路を進む足も重くなる一方だった。 もし、このまま自分たちだけで神崎黎人のもとまで辿り着いてしまったとして――はたしてなにができるだろう? 吾妻玲二は神崎黎人を殺すと豪語していた。それは殺し屋、“ファントム”である彼だからこその道だ。 一介のアイドルであるやよいには、逆立ちしたって真似できない。真似をしたくもない。 たくさんの人を死に追いやった神崎黎人は許せない。 だけど、その『許せない』という感情は決して、殺意には昇華しえない。 他の人間なら露知らず、少なくとも、高槻やよいにとっては。 だからこそ――進む道の先にある、到着点。そこまで行くのが、怖い。 視線は、前ではなく足下に向いてしまっていた。 「……――やよいっ! 前! 前見ろっ!」 その、数秒。 やよいの意識は『戦場』から外れ、プッチャンの声を耳にしてようやく戻る。 一本道の通路、進みゆくその先に、人が複数名、現れていた。 ある意味では仲間の証たる首輪、それにインカムもつけてはいない。 代わりにベストのようなもの――防弾チョッキだろうか――を身につけ、各々が銃器で武装している。 数えてみると、人数は五。一人が大声を出して他四人に行動を促し、一人、また一人と、携えていた銃器をこちらに構える。 銃口はすべて、やよいのほうへと向いていた。 「てけり・り!」 叫んだのはダンセイニだった。軟体の体を素早く床に這わせ、やよいの足を絡め取る。 バランスが取れなくなったやよいはそのまま後ろに倒れ、ダンセイニの体内に取り込まれた。 ねばねばとした感触を覚え――その次の瞬間、銃声。 乾いた一発ではない。弾雨と称すべき音の波涛が、実際に無数の銃弾という形でやよいの身に降りかかった。 侵入者、高槻やよいを発見した一番地戦闘員は男性五人。武装はマシンガンだった。 「うっ、わ、わっ!?」 突然の窮地にまともなリアクションを取ることもできず、やよいの頭はパニックに陥った。 ダンセイニに守られ、運ばれるがまま、元来た通路を引き返していく。 後方からは絶え間ない銃撃が押し寄せ、何発かはダンセイニに命中する。 だが、それらは中のやよいに到達するよりも先に軟体に威力を吸収されてしまっていた。 黄色いボディの中に、困惑する少女の身と、いくつかの銃弾、そして一つ目が浮かんでいる。 ダンセイニ自身にダメージはない。床を這う速度も、その形状からは想像もつかない獣のそれだった。 通路の曲がり角を左に折れ、敵兵の射程範囲から逃れる。 銃声がやむと、バックミュージックは靴が床を叩く音に切り替わった。敵兵が追ってきているのだ。 「ちっ……応戦するぞやよい! ダンセイニ、コンビネーションAだ!」 「てけり・り!」 「ふぇ、えぇ~っ!?」 プッチャンの思わぬ発言に気が動転するやよい。 追ってくる敵兵の足音は徐々に大きくなっていき、身の危険を按じさせる。 「きゅ、急にそんなこと言われても~っ!」 「腑抜けてんじゃねー! 俺たちゃ遊びに来たわけじゃねーんだぞ!」 「てけり・り!」 言い合う内、『食堂』と書かれたプレートが下げられた部屋を通り過ぎる。 廊下側の窓ガラスから、テーブルや椅子が並べられた内部の様子が見て取れた。 ああ、一昨昨日の今頃はみんなで楽しくお昼の準備をしていたなぁ……とやよいは現実逃避に走る。 それも一瞬。 床を這って進んでいたダンセイニが不意に停止し、敵兵が迫ってくるほうへと向き直る。 やよいの体をがっちりと固定したまま、軟体をそれぞれ右上、右下、左上、左下の四方向に突出させた。 通路の四隅に粘度抜群の液体を付着させ、ダンセイニ自体もここに固定。バッテン印のような形状に変化を遂げた。 その中心に、一つ目とやよいの身が置かれている。 迫る敵兵たちはダンセイニの奇行に対し怪訝な面持ちを浮かべていたが、臆することなくこちらに向かってくる。 『食堂』の辺りにまで差し掛かったところで立ち止まり、銃を構えた。そこが射程距離なのだろう。 ダンセイニは彼らが立ち止まり、銃を構える――その一連の動作の際に生じた隙に付け込み、体の中心部をやよいごと後方へと仰け反らせる。 「やよい! 俺を――右手を前に突き出しておけ!」 今にも銃弾を放とうとしている敵兵を正面に置きながら、やよいは予感した。 プッチャンとダンセイニが、いつの間にか編み出していたコンビネーション。 単体での破壊力、一方の軟質さや粘着力を活かした、つまりはゴム鉄砲の要領。 それはさながら、通路全体を利用した巨大スリングショットのようだった。 「受けてみやがれ! これが俺とやよいとダンセイニの合体攻撃――『弾丸プッチャン弾』だ!」 引っ張られていたダンセイニの中心部が、ふっ、と消える。 通路の四隅に接着していた部分が支点となり、中心部には戻る力が加えられたのだ。 ショゴス――それはウォーターベッドのような柔らかさと、スライムのような粘度、そしてゴムのような性質を併せ持つ謎の生物。 それがスリングショットのように体を働かせた結果、そこに反動が生まれ、 やよいの身体は人間大砲もびっくりの勢いで敵兵らに向かって射出された。 「こいつはおまけだ! プッチャン――」 言われたとおり右手を突き出していたやよいは、プッチャンを先端とした矢のようなものだ。 掛け声と共にプッチャンの体が赤く燃え上がり、やよいごと一つの大きな炎弾と化す。 それは五人程度の戦闘員など一撃で全部巻き込めてしまえる規模で、結果、 「――バーニング!」 五人が五人とも、高槻やよいの突進に蹴散らされることとなった。 「ぶっ!? わっ、ひゃっ、ぎゃ~!」 甲高い悲鳴は、敵兵のものではない。ダンセイニに撃ち出されたやよいのものだった。 勢い衰えることのない弾丸はそのまま向こう側の壁際にまで届き、衝突してやっと停止。 バーニングの威力で壁が陥没したが、幸いにもやよい自身に外傷はなかった。 「よっしゃあ! 一網打尽だぜ!」 「うぅ……が、がくっ」 外傷がないのはプッチャンが上手く力をコントロールしていたからだが、その身にかかる負担までは軽減しきれない。 自身が弾丸として撃ち出されるという衝撃に、やよいの脳は揺れ、内臓はひっくり返り、過度の車酔いにも似た症状に襲われる。 「てけり・り……」 ダンセイニが申し訳なさそうな瞳を浮かべながら、やよいの足下に這い寄ってきた。 「おーい、大丈夫か? これくらいでへばってちゃ、先が思いやられるぜ」 「……き、今日のプッチャンは激しすぎ……ますぅ」 「なに言ってんだ。あの特訓の日々を思い出せ! 俺はおまえをそんな軟弱者に育てた覚えはねぇ!」 「育てられた覚えもありませーん!」 緊張は一瞬だけ。 危難が過ぎ去った後はもう、いつものやよいとプッチャンだった。 「ああいうことするんなら、ちゃんと事前に言ってください!」 「にゃにおう! 事前に言っちまったら、やよいは嫌がるだろうが!」 「あたりまえですっ!」 「てけり・り」 怖くなかったわけではない。むしろすごく怖かった。だがその怖さを埋め尽くすほどに、安心感があったのも確かだ。 プッチャンと、ダンセイニ。みんなと離れ離れになってしまったやよいを、身を挺してでも守ってくれる心強い二人。 一人ぼっちだったらきっと、敵兵と顔を合わせたところですぐに撃たれて死んでしまっていただろう。 一人じゃないから戦える。二人が一緒だから前に進める。不安感と安心感が混在する、曖昧な気構え。 それが――高槻やよいの内包する『危うさ』。 「さて、もたもたしてると次の敵が来ちまうからな。とっとと先に進むぞ」 「む、むぅ~……は、はい……」 錯覚などではない。今日のプッチャンはやよいに対して一際厳しかった。 しかしその厳しさの裏には、確かな甘さ、そして優しさがある。 おまえのことは俺が守るから、気にせず先に進め――と、そんなメッセージが感じられる。 だから頑張れる。プッチャンがくれる安心感に、応えることができる。 それが――高槻やよいとプッチャンが共有する『危うさ』。 ここは、決戦の地なのだ。 誰もが皆、命を危険に晒す場。 絶対の安心など、絶対にありえない。 「てけり・」 元居た通路に戻ろうと、一歩目を歩みだして、二歩目は踏み止まらざるを得なかった。 耳慣れした、ダンセイニが放つ独特の音が、不意にそこで途切れたから。 定位置となっていた自らの背後を振り返り、やよいは見る。 ダンセイニの透き通った体に、一本の剣が突き刺さっている。 先端から柄までを目で追っていくと、それは見知らぬ女性の腕に直結していた。 剣は握られているのではなく、腕とじかに繋がっている。そこが、見知らぬ女性の正体を察知するポイントとなった。 女性の顔を探る。無表情。見ているのではない。ただやよいに己が双眸を向けているだけ。機械的な所作。 その姿はどことなく、深優・グリーアの第一印象に酷似していた。否、まったくの同一と言ってしまってもいい。 女性のすぐ傍には、先ほどやよいが視界に捉えた『食堂』の入り口がある。中から出てきたらしい。 伏兵だ――どうしてこんなところに――思い、数秒。 これは人間じゃない――深優さんが言ってたアンドロイド――思い、数瞬。 女性型アンドロイドはブレードアームに突き刺さったダンセイニを乱暴に振って剥がし――そして。 「あっ――」 やよいがようやくの声を上げた頃――その凶刃を、殺意の矛先を、無垢な色の顔面へと差し向けた。 銀の光沢が視界を埋め尽くす。 両の脚は棒と貸し、床に植えられた。 表情を変える方法を忘れてしまう。 ただ、右手だけが動いた。 「やよいには――指一本触れさせねぇ!」 既視感。 これは何度目のことだろうか。 やよいの右手に嵌っていたプッチャンが、アンドロイドの繰り出す刃を受け止めていた。 指も持たない、その小さな両腕で刀身を挟み込む、白羽取りの形。 押す力と押さえる力、双方に差はなく、生まれたのは均衡。 やよいにはまだ、なにが起こったのか認知できない。 目に映る光景を、ただの映像として捉えているだけで、現況という形では理解できていない。 まるで、他人の夢を外枠から覗き見しているような心持ちだった。 見えているのは、三つ。 やよいに剣を突き立てんとするアンドロイドと、それを受けるプッチャン。 壁際の辺りに黄色い半透明の物質を撒き散らし、目を回すダンセイニ。 倒れ伏す四人の敵兵と、瀕死と窺える動作でこちらになにかを投げようとしている一人。 新たに見えたものが、一つ。 気絶には至らなかった敵兵が一人、懐から取り出した小さなそれを、投擲してくる様。 宙を舞うそれは、昨日さんざん投げたり打ったりした白球に似た大きさ。 形状はどちらかというと、オレンジよりもパイナップルに近かった。 (――あ、そっか) 刹那の瞬間に、やよいは教訓としてそれを受け入れた。 ここでは、一瞬が勝負なんだ。 片時も気を緩めてはならない、安心なんてしちゃいけない。 緊張と集中の継続が肝心と言える、ステージにも似た場所。 駆け出しの自分なんかが上がるべき舞台ではなかったのだと、 手榴弾が爆発するのを最後に確認して、 痛感した。 ・◆・◆・◆・ 少年は走る。背にかけられた言葉を力とするように、決して振り向くことはせず、ひたむきに、まっすぐな道をただ進む。 クリス・ヴェルティンは決して強い人間ではない。 硬い床を叩く足はすぐにおぼつかなくなり、筋肉は悲鳴をあげ、息はあがり、額にはいくつもの汗の玉が浮かんでいる。 それらの現実を凌駕する堅固な心の強さがあるわけでもない。 彼の心はいつだって這い寄る影に怯え蝕まれている。 しかし、それでも彼は走る。ただまっすぐに。愚直なまでに。それを自覚してもなお、ただ前へと走る。 彼女と会わなくてはいけない。交わす言葉があるはずで、伝えたい気持ちがあるはずだから。 これまでの全てを嘘にしない為。彼女のこれまでを嘘にしない為。自分のこれまでを嘘にしない為。 クリス・ヴェルティンはまっすぐな道をただ進む。 見通しのいいまっすぐな通路を駆けているクリスの目の前に、不意に黒い影が射した。 何か? そう思う間はなかった。 天井より染み出すように現れた黒い影は物言わずクリスを強く打ち据え、彼のか細い身体を辿ってきた道へと押し返す。 「――――っ!」 少しの滞空の後、背中から床へと叩きつけられたクリスの口から声にならない悲鳴が吐き出された。 まるで糸の切れた人形のように床の上を転がり、そしてそれのようにクリスは床の上から立ち上がることができない。 たったの一撃で身体のそこらじゅうが痛みと痺れを訴え、心臓が不吉な音を立て、意識は白く朦朧としている。 その、朦朧とした意識の中で彼が見たのは、通路の先からこちらを冷たい目で見ている巨大な黒猫だった。 「もう…………」 遠回りはしていられないんだ。と、クリスは全身を苛む苦痛に抗い、弱々しくもその身体を起こす。 目の前にいるのは話に聞くオーファンというものだろう。 禍々しくはあるが、なつきのデュランや碧の愕天王とどこか似ている。きっと、同じように強いに違いない。 そこまで思って、しかしクリスは逃げようとも引き返そうともしない。 この先に、この先をまっすぐ行けばそこに彼女がいるのだ。だから――。 「……ロイガー。……ツァール」 2本の短剣をクリスは両手の中に現した。 そして、風の神性を持つ一対のそれを胸の前で交差させると、全て追い切り裂く渦巻き――手裏剣と変化させる。 次の瞬間。クリスの手を離れた手裏剣が風きり音だけを残しながら黒猫のオーファンへと肉薄し、黒毛を通路の中にばら撒いた。 「あ――!」 クリスの口から驚きの声が漏れる。 通路一杯の大きさがあった黒猫は、猫のようにしなやかに身をかがめるとそれを容易く避けたのだ。 切り裂いたのは体毛の一部だけ。 それは派手に散らばったものの黒猫そのものは無傷で、かがんだ状態から身体を伸ばすとクリスへと飛び掛ってくる。 見誤ったと後悔するも遅く、 「――がぁっ!」 再びクリスの身体がボールのように転がり通路を戻ってゆく。 なんとか立ち上がろうとするものの痺れる身体は先ほどよりもなお言うことを聞かず、なすすべなくクリスは黒猫に踏みつけられる。 足裏の感触は柔らかいが、黒猫は大きくそして重たい。どこかで何かが折れる音が鳴り、潰れた悲鳴が漏れ聞こえた。 たったこれだけで終わりなのだろうか? しかしそれも正しいことだとも思える。何かを成すというには彼は弱く、現実とは決して誰かを贔屓するものではないのだから。 「…………でも、まだなんだ。……まだ……死ねない」 その時、黒猫がビリビリと通路を震えさせるような悲鳴をあげて仰け反った。 押さえつける脚から力が抜けて、クリスはその隙に床を転がってその場を逃れる。 これは奇跡ではない。クリスの意志が齎した順当な結果。ブーメランとして戻ってきた手裏剣が黒猫の背中に突き刺さったのだ。 「ここじゃないんだ――」 クリスは口元をべったりと濡らす血を拭い、また再び立ち上がる。 「僕の命は――」 約束された勝利の剣を取り出し、針金のような毛と血を振りまく黒猫へとその切っ先を向けた。 「君たちなんかには絶対に――」 それが黒猫のオーファンが持つ能力なのだろうか、宙に舞っていた毛が突如として矢のように飛びクリスを傷つける。 「あげられないんだ――」 身を切り刻むそれを無視してか、それともすでに痛覚はないのか、クリスは懐に手を差し込むと、ジャラと一握りの宝石を取り出した。 「だから――」 宝石を握り締める拳の内から光が漏れ溢れ、炎のようなそれはクリスの全身を包み、熱と力を循環させてゆく。 「もう――」 光があったのは一瞬で、それはすぐに失われた。なのに黒猫はクリスへとは近づかない。まるで、まだそこに火があるかのように。 「邪魔をしないでくれ――」 ただの石となったそれが床の上でバラバラと音を立て、灰となって散った。 クリスは両手で聖剣を掴むとそれを天の方へと掲げた。 そして振り下ろされる。 それは最強の幻想。 想いを囚われし者を導く道標。 人々が追い求める理想を実現する為の輝き。 悲しみの連鎖を断ち切る剣――が、全てを白く埋め尽くした。 ・◆・◆・◆・ 「クリス……」 彼女以外の誰もいない冷たい通路に響く寂しそうな呟き。 玖我なつきは先程まで感じていた手のぬくもりを懐かしそうに思いながら、単身奥へと向かって進んでいた。 あの後、何体かのアンドロイドを蹴散らしてからは特に一番地からの追撃にも会ってはいない。 多少の面倒や不可解なことがあったりはしたが、進行は順調だ。 心配事といえばやはりクリスの事だった。 図らずして、彼を単独にしてしまった。 いくら、魔法の武器があろうとクリスはただの音楽少年で。 オーファンとの戦いに明け暮れたなつきの様に戦いになれているわけじゃない。 そんな彼がオーファンやアンドロイドなんかに襲われたら……? 「……大丈夫、クリスは大丈夫」 不意に浮かんだ最悪な結末を頭を大きく振ってかき消す。 そんな結末は有り得ない、あってはいけない。 それになつきは信じている。 クリスがちゃんと目的を果たせる事を。 クリスが自身の望みを叶える事を。 信じて、願っているのだから。 「だから……行こう」 だから、なつきは進む。 一歩ずつ、一歩ずつ。 だけど、確実に。 なつき自身の目的の為に。 もう、クリスの目的はクリスのだけものではないのだから。 それは、玖我なつきの目的にもなっているのだから。 何故、そうなつき自身で思えたかは本人でもよくわかっていない。 来ヶ谷唯湖の事を棗恭介に託されたから? なつきの為に手を汚して、そしてなつきだけの為に散った藤乃静留の生き方の為に? 心の底から愛しているクリス・ヴェルティンを支える為に? 「……知るか、そんなもの」 そんなもの、知らない。 難しい事、ごちゃごちゃ考えたくない。 とりあえず決まっている事。 ただ、 「やりたい事をするだけだ」 なつきがやりたい事をするだけ。 自分がしたい、ただ、そう思ったから。 理屈とか、理由とかどうでもいい。 素直に、やりたいそう思ったことをやるだけ。 それがきっと自分の為に。 結果として、それが皆の為になるんだろうと思いながら。 「…………おや、伴侶はいないんだな」 ―――そして、ついに出会う。 一人の少年を心の底から愛している少女達が。 その少年の為に全てを懸けている少女達が。 「……来ヶ谷……唯湖」 「……初めまして……と言いたい所だが、そんな気がしないよ。玖我なつき君」 この地獄の島においてついに出会ってしまった。 一方はその目に強い意志を宿らせ、相手を見つめている。 一方はその目に底の見えない深い諦観を宿らせ、薄い笑みを浮かべていた。 「こっちもだ……色々話したい事もあるしな」 「ほう……さて、どんな事を話してくれるのかな? 泥棒猫君?」 「……なっ!?」 蒼い髪の少女は両手に銃を握り。 黒い髪の少女は右手に銃を、左手には剣を。 そして、 「まぁ尤も……聞く必要性もないがな!」 「……っ!?」 一人の少女を愛し続けている故の衝突が 始まりを告げたのだった。 ・◆・◆・◆・ 「おはようございます。ゆうべはおたのしみでしたね」 開口一番、那岐は秘密の花園から舞い戻った桂と柚明に皮肉を込めて言った。 「えっと……どういう意味……?」 「さあ……?」 顔を見合す桂と柚明。 せっかくの皮肉も二人には通用しなかった。 「いいですよーっだ。男なんて基本ハブられて当然の存在だもん」 「えっと……なんだかよくわかんないけど、ごめん」 「ま、別にいいけど。さてと……気を取り直してそろそろ出発しよう。準備のほうはOK?」 「あ、うん。大丈夫だよ」 「柚明ちゃんは?」 「ええ、私も準備はOKよ」 「なら、出発だね。あまりぐずぐずしてはいられない。行こう」 「うんっ!」 頷く桂と柚明。三人はさらに洞窟の奥へ向かって歩を進めた。 三人は緩やかに傾斜した坂道を登ってゆく。 右手に見える地下水脈はいつしか崖下を流れており、左手の岩壁にはオレンジ色の照明が所々に点在し、淡い光を放っていた。 壁から崖まではおよそ三メートル。普通に歩く分には何ら危険なことはない。 しかし、いざここで戦闘となると狭く、戦いには不向きな地形だった。 「もうどれくらい歩いたんだろう……」 「小一時間は歩いてるかな。方角もほぼ真南に向かってる」 いつしか会話も少なくなり無言になってゆく。 さらに数十分歩いたところで洞窟はその様相を変貌させた。 崖下を流れる地下水脈は広大な湖になり、傾斜した坂道はまるで野球場のように広大な広場に繋がっていた。 そして広場の最奥に、複数の篝火と注連縄に囲われた区画がある。何らかの祭壇のようだった。 祭壇の中心には数人の烏帽子を被った狩衣姿の男達が輪になっている。 三人が様子を伺う岩陰からは遠すぎて詳しくはよくわからないものの、何らかの儀式を執り行っているようだった。 「へぇ……あれ一番地お抱えの陰陽師じゃないか……そしてあそこが『力』の中心」 「あそこを押さえるのがわたし達の目的だね、でも警備がすごいね……」 祭壇の周りには陰陽師を守るように女性型のアンドロイドが大量に配備されている。 まるで蟻の一匹通さないと言った風であった。 「それだけあの祭壇が連中にとって重要な施設であることの証明さ」 「私の『蝶』でもう少し詳しく探りましょうか?」 「いや、あの陰陽師はそれなりに術に長けている。柚明ちゃんの『蝶』は逆に感づかれる危険性がある」 「そうですか……」 「でも……このまま正面突破するのは――」 と、その時だった。 バサバサとまるで鳥が羽ばたくような音がした。 「白い鳩……ううん、白い鴉……?」 見上げた桂の視線の先の岩に白い鴉が留まっていた。 鴉はじっと桂達を見つめていたが、ほどなくして翼を広げ飛び去って行く。 飛び去る瞬間、那岐は見る。 鴉の両翼に赤く刻まれた五芒星を―― 「しまった! あれは奴らの哨戒用式神――」 その瞬間、洞窟全体に警報が鳴り響き、薄暗かった洞窟全体に次々と白色の蛍光灯が点灯してゆく。 あっというまに洞窟は昼間のように白い光で覆われた。 そして祭壇に変化が訪れる。 何もない空間に光の粒子が現れ、異形の獣の姿を次々と象ってゆく。 「そうか……! ここの地脈を利用してオーファンを……」 「なら……あの祭壇を何とかすれば」 「うん、施設内に召喚されるオーファンを抑えることができる! 行くよみんなッ!」 LIVE FOR YOU (舞台) 7 <前 後> LIVE FOR YOU (舞台) 9