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383 名前:月影 投稿日:2006/11/06(月) 20 00 57 [ wetx2aOg ] え~と、初めてでやり方が判らないので…最初の内はご勘弁下さい(必死的に) 突拍子も無く書き始めたという点もあるので、書きながら変な箇所などありましたら…先に謝っておきます(すいません。 自分なりに書いて行こうと思い、さらにはオリジナル要素も含めたドイツ第三帝国を作り上げていくので…出来うる限り頑張っていくので、応援=特に感想(指摘も大歓迎!) 戦記物は初めてなので、これから頑張っていきますので、本当によろしくお願いします。 では。 追伸 皇軍(明治~WW2の日本軍)がファンタジー世界に召喚されますたvol.12 での自分への応援?してくれた人へ。 もちろん、思い知らせてやるのが自分の目標ですよ!(頑張ります!) 384 名前:ヨークタウン ◆r2Exln9QPQ 投稿日:2006/11/06(月) 20 03 40 [ yrNM.ueg ] 月影様、初めまして&投下お疲れ様です。 ドイツ軍が召喚されるSSは初めて見ますね。 それにしても、総統閣下はかなり混乱を来たしてそう。総統をどうあしらうか、 次回に期待ですね。 385 名前:皇軍スレ221 投稿日:2006/11/06(月) 20 35 43 [ Uks5r/P2 ] 月影さん乙!! ヒトラー総統は病に伏せられましたか~ こういう国難では独裁がモノを言うのですがね まぁ総統閣下が現状を認識できるかはわかりませんが…… これからの展開が楽しみですね。 最後に一つ ナチスの技術は世界一いぃぃぃっっッッッツ!!!!!!!!!!!! 386 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 21 08 48 [ YEeEnmCU ] 投稿激しく乙です アドルフ!先生、僕の大好きなアドルフが! 387 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 21 57 37 [ KjCQvN0. ] そのままくたばってくれるのが、世のため人のためだ! 388 名前:陸士長 投稿日:2006/11/06(月) 22 04 29 [ ZcsonqCU ] 投下乙です。楽しみにしています。 伍長がお目覚めになったら、E世界SSで前例の無い優良種世界統一を目標とした話が展開する訳ですね。 389 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 22 26 05 [ NSykqyAY ] 投下乙 のついでにふと思った 現代ドイツ軍がWW2守勢期の東部戦線に転移とかいう火葬小説は 今のドイツには存在しないのだろうか ナチス=絶対悪だから無理なのか 390 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 22 33 51 [ VyAbiJFg ] ナチスドイツが呼ばれたのはポーランド戦の直前なんですよね。 この時代なら副総統のルドルフ・ヘスが健在のはずですからヒトラーが居なければ彼がナチスの指揮を執るはずですが。 副総統の名前のとおり彼はナチスのNO2ですから。 391 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 22 34 08 [ tqMp5/Fw ] 投下お疲れ様です。 陸軍国が召喚されるというのはこれまでにないパターンなので、 とても楽しみにしています。 しかし、このような指摘をするのは心苦しいのですが、 若干文章表現がおかしいところがあるように思います。 Word等でスペルチェックをしたり、もう一度読み返したりされると 良いのではないかと思います。 392 名前:長崎県人 投稿日:2006/11/06(月) 22 51 41 [ 2FpTlyyE ] 月影さん乙です! しかし結局は嫌がらせ海軍にしか過ぎないドイツ海軍、潜水艦じゃ戦えないこの世界、レーダーさんの時代が・・・時代が、来る? ともかくノルウェーで英海軍に駆逐艦の虐殺くらったりしないようにしませんと・・・ワイバーンあたりが危険かな? というか、あんまりに単艦で動き過ぎて各個撃・・・ごほんごほん(艦隊としての運営がドイツ海軍のイメージとしてないもので) あんまし外洋向きでないドイツ水上艦のスタイルにも変化あるかな?とりあえず、シュレージェンでの艦砲射撃はしてもらえるものと期待しておりますw あとは測量艦というよりかは武装探検艦としての役割で就役するグラーフツェッペリンとか萌えですな! ちなみに海軍の事をこうつらつらアホのように連ねたのを、鉄道網が使えない場合、物資、兵力、双方の移送に海洋路が大事になって来るんじゃないかなぁ~と、今思いついた言い訳をしつつ退却! 続き期待してますよ~ 393 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 23 00 58 [ xsS49mlo ] 随一の技術力を持つ第三帝国の進路や如何に こっち側の魔術師とかきっとwktkしてるんだろうなあ ヒットラーはそういうのにもはまってたからw とにかく乙! 地図とかもおいおい挙げて下さると有り難いです 394 名前:名無し三等兵@F世界 投稿日:2006/11/06(月) 23 23 21 [ DUErFeR2 ] 月影さん、投下乙です。 ドイツが召還されたストーリーは初めて読んだので、これからの展開に期待しています。 個人的には列車砲や、超重量級戦車の活躍が楽しみです。 しかし、こんなときこそ、航続距離のある装甲艦が役にたつなあ。 他にもドイツには様々な兵器がありますしね。 395 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 00 00 08 [ V1.EcQjw ] 投下乙であります。 ドイツの海岸線とかデンマークなんかの地形はそのままなのしょうか? あと飛び地とか。 転移前に『ドイツ転移予定地』にあった国なんかは無かったのか、なんかも気になります。 総統が目覚めたら中身は……関西弁のおっちゃん? 396 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 00 06 29 [ IN/Ac1uk ] いやいや総統が目覚めたら前世の総統のクローンの人格が浮き彫りになって、超天才戦略家に・ 397 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 00 27 09 [ 0bhIGE2s ] 個人的には関西弁のおっちゃんがいいなあ・・・マイソフさん、更新しないかなあ・・・ 仮想戦記にヒトラーは数多くいるけど、あれほど好感が持てるヒトラーはいないと思うね。 398 名前:所員F(仮) 投稿日:2006/11/07(火) 00 49 11 [ Pusv3SwY ] ドイツ移転ですか……せっかく機械化を進めた(とは言っても1.2.号戦車ばっかり)のに、 「国内に油田がない」ばかりに日本バリの石油欠乏症に!! まぁ、国内には世界最大規模の炭田もあるし、人造石油技術もあるし、 ポーランドを始め国境近くまでは戦争計画通り鉄道が走ってるし、 初期をしのげば細々と戦えるんじゃないかなぁ? ……まかり間違っても史実の4.5.6号戦車は出なさそうだけど。 空軍はBf109もまだDB601乗ってないし(もうすぐ出るけど)、戦術空軍で外征には向かないし、 海軍は戦艦はおろかUボートもまともにそろってない状態だ。 ドイッチュランド級でがんばれ。 なんか、日本と大差ない? 海軍の押し出しが弱い分、人造石油とエンジンで勝ってる。 ラダール(レーダー)も無いか。たぶん日本より遅れてる。 あ~、独逸がんばれ。超がんばれ。 399 名前:所員F(仮) 投稿日:2006/11/07(火) 01 05 36 [ Pusv3SwY ] そういえば東プロイセンの扱いで話が変わりそう。 飛び地は危険。 しかもインフラはぶったぎられていて、別の国の中。 さらに言えば、独逸がどの程度の軍事力を持つ国か全く知らない。 攻めてくるね? しかも転移初期に。 厳しいときに。 転移元も面白そうだなぁ。 ポーランドがモトロフ=リッペンドロップ条約の影響で ソビエトに攻め込まれるのは目に見えている上、独逸が無くなったと有れば 当然、スターリンはフランスまで軍を進める。 日独防共協定の絡みで、ちょいと早い東西冷戦が始まるかも。 まぁ「冷」ではなさそうだけど……日本が西側にはいるかな。 400 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 01 19 52 [ If04Q5F. ] ポーランド侵攻前のドイツ機甲師団の装備は非常にお寒い。 主力戦車の量産型3号E型でさえ、46.5口径37㎜砲、最大装甲30㎜、最大時速40㎞。と帝國のチハタン改と同程度のスペックしかなかったとか F、G型以降は42口径50㎜砲になりましたが。 ポーランド戦では装甲車でしかない1号と2号が主力として活躍していたくらいですから。 幸いにもチェコとオーストリアを併合していますけど。特にチェコCKD社製の35t、38t戦車はポーランド戦、フランス戦では3号戦車の穴を埋められるほど性能も良かったですから、一概にドイツ機甲師団は余話かたっとも言えないんですけどねw 本格的な戦車は4号F2型以降ですが、それまで持つのかドイツ第3帝國機甲部隊は(マテ 401 名前:月影 投稿日:2006/11/07(火) 03 59 51 [ wetx2aOg ] 久々の作品らしいのを書くので…ダメだ、勉強やら修行のやり直しですね。 仮想戦記物はほんとうに(史実を題材)は初めてなので、これからも頑張って行きたいです。 まさか、これだけの感想を頂けるなんて思いもしなく…之からも頑張っていきます! ヨークタウン様初めまして! 日本とアメリカがあるのに…ドイツは?! 世界に冠たるドイッチュラントは?! あの虎戦車の雄姿は? な、考えからくろべえ作品を読んで行き、書き始めた次第です。 皇軍スレ221様 はい、ヒトラー総統は病身で病み上がった場合はどうなるでしょうかね? これからの展開上、十分必要かな?とでもなるように頑張っていきます。 最後の言葉は同意権です! >386様 アドルフ大好きですか? さて、次回からはどうなるのかな? 作者でさえも判らなかったり…え? >387様 ですね。 史実でも、この当時ぐらいに亡くなっていたら、まだ(多分)良き政治家だといわれるぐらいでしょうに。 陸士長様 優良種世界統一ですか~(考えてなかった) 自分なりには、まぁ~それと同じ考えですが、別段不良も優良もこの世界では隔てる題材が無いので、多分人権上の目的で…おっぱじめるでしょうね。 >389様 いや~それは…中々のアイディアでしょうが、先祖を助けても、政権があれじゃね~。 >390様 そういや、そんなの居ましたね(え? 少し忘れていたけど、やはり非常事態は軍が動くものなのだと考えているので。 でも、ナチスも今は国内向けに大いに奔走しているはず… どうしよう(汗 >391様 はい、陸軍国で頑張って行きます。 でも、その海軍も頑張ってもらいたいです。 文章表現ですが、少し苦手と言うことと、久々の文構成(作品)を書き始めたので、当分の間かそれ以上に改善されるかどうか…微妙です(気長に見てやってください。 402 名前:月影 投稿日:2006/11/07(火) 04 00 51 [ wetx2aOg ] 分割して返信させていただきます。 それでも省略されるなんて(汗)もう少し使い方をしらないとな。 長崎県人様、初めまして! はい、ドイツ海軍には頑張ってもらわないと。 潜水艦の有効性があんまりないし、レーダーも後4~5年ぐらいは待たないと(それ以上かも ワイバーンは、ドイツ海軍にとって脅威ですね。 なにせ、ドイツは最初からも、その後からもアレへの導入があまり目立っていないし。 >シュレージェンでの艦砲射撃はしてもらえるものと期待しておりますw シュレージェンってどこでしたっけ? すいません、ドイツ資料片手に作品書いているんで、他への余裕が >あとは測量艦というよりかは武装探検艦としての役割で就役するグラーフツェッペリンとか萌えですな! あ、それナイスかも! ちょい以上に考えていたけど、このように作り上げるのも… ましてや、萌えの部分で、女性仕官等も導入できないかな? 鉄道網あんまり使えないけど、海軍もあんまり使えないので…数年間は国政に資金が大量して舞込むでしょうね。 >393様 技術力と魔術ですね。 ヒトラーははまっていたし、多分重宝されるでしょうね。 地図も追々ですが(今場合はくろべえ氏に許可を貰いまして、くろべえ氏の世界情勢の地図から大体の位置を決めております) 大まかですが、何時か地図の場所を書いて行こうと思います。 >394様 列車砲はこの世界では有効な火器ですね。 超重量戦車は~たぶん開発費の問題があるから微妙ですね。 装甲艦ですか、でもアレもな~考えでは…色々と問題あったりします。 >395様 ドイツ海岸線はそのままです。 まぁ、国土そのものの形は変わっていないのですが。 飛び地は考えていないのですが、外国のドイツ人やドイツ資本は総て国内に出現。 転移後の位置と、予定地の場所も追々話を出していきますです。 >396様 新○○の艦隊みたいにですか(汗 まだ、そこいらは設定段階なので、考えておきます。 >397様 そのような作品があるのですか? 見たいですね~、そのようなヒトラーを見てみたいです。 所員F(仮)様 石油欠乏症なので、形振りかわまずに石油産出国を攻めるでしょうね。 初期だけしのげたら、後は細々としていけば、何時かは超大国に(多分 4~6戦車ですが、微妙に開発されて生産させたいと願っています。 どうにかして、作らせようか…戦訓を得れば良いのですけど。 いえいえ、日本以上にあぶないかもしれません。 なにせ、陸続きの上に海軍の艦艇は日本以下ですしね。 とりあえず、頑張らせて行きます! 東プロイセンはあんまり考えていませんでしたが、人と資本と土地以外の建物や所有物は総てドイツ国内に出現させているという形にでも。 転移元…泥沼化発生ですね(汗 >400様 はい、戦車開発をこのまま続けてくればありがたいけど…どうなるのだろうか? >本格的な戦車は4号F2型以降ですが、それまで持つのかドイツ第3帝國機甲部隊は(マテ はい、この分だと数年先でしょうね。 しかも、国内向けの経済発展に向けて軍の配分が制限されそうな気配が(汗 403 名前:長崎県人 投稿日:2006/11/07(火) 10 49 34 [ CDVnjlgM ] シュレージェン ドイツ海軍シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン級戦艦の二番艦でして二次大戦初期にはホルシュタインと共にポーランドへの開戦の口火となる艦砲射撃を行っておりまして、以降バルト海で活躍しております ポケとシャル両級しかないドイツ海軍ではこんな艦でも使わにゃならんのです ちなみにバルト海で氷が張ってUボートが出れないおりに、彼女が氷を割って出れるようにしてあげたりと、地味~に活躍しております 404 名前:くろべえ ◆7dmdXxLH3w 投稿日:2006/11/07(火) 11 07 45 [ ccXtmzTc ] 月影様、投稿乙です。 党、SS、陸軍、空軍……どうやらまず国内の政争を制する必要がありそうですね。 ボルマンあたりなんか反対のための反対とかしそうだ。 405 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 18 20 56 [ yT8otrt. ] 帝國は大内海の真ん中にポツンと置かれたのが 国防上のアドバンテージであり、兵站のデメリットだったけど、 第三帝国の場合は陸続きだから、 兵站が楽で国防が難しいんだろうなぁ~ まぁ陸軍国家に見合った召喚なんだろうし、 ドイツにはそれくらいのハンデを与えても独力で(魔法無しで)対空誘導弾やら弾道ミサイルやら巡航ミサイルやら造っちゃうんだろうなぁ~…… あれ?確か『帝國召喚』と同じ世界だっけ? ヤバい帝國負けるorz 406 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 18 59 50 [ /0GFVvK6 ] 405ドイツが日本の東に召還されてれば、あの人がなんとかしてくれるさ。 407 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 20 14 45 [ 7FqL.Nek ] 372 今読み直していたら、Ⅱの2章に戦略砲兵旅団なる部隊の名前が出てたが ひょっとして弾道ミサイル装備か 408 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 22 23 14 [ XFWUMJp6 ] 407 あ、ホントだ。気付かなかった。Iの最初の方で核兵器持ってるくさいセリフがあったけど、 弾道ミサイル持ってるのは意外だ。射程どんだけか知らんが。 409 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/07(火) 23 26 37 [ G/8yU6yc ] ローリダ視点でF世界との交流・・・・・ダメだエロ小説にしかならねぇ。。。 408 そんな台詞あったっけ? 410 名前:所員F(仮) 投稿日:2006/11/07(火) 23 43 08 [ Pusv3SwY ] >月影様 >シュレジエンの艦砲射撃 式典にかこつけてダンチヒに入港、28cm砲4門を打ちまくったというエピソードがあるのですよ。 ちなみにシュレジエン(シロンスク)はポーランドの南西、ブレスラウの近く。 そういえば国歌はどうするんだ? 当時ドイツ国歌といえば1番、「マース川からメーメルまでエチュ川からベルトまで」 って歌われてるのに。 マース川はフランスの東部、メーメルはリトアニア国内、 エチュ(アディジェ)川はイタリア北部、ベルト海峡はデンマークの真ん中あたり、 どう考えても当時のドイツ国内にはないから転移と共に元の世界に置き去りだ。 411 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 00 54 32 [ V1.EcQjw ] なあ、ふと思ったのだが、 海外に高飛びしていた犯罪者も、一緒に強制召喚かな? 412 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 11 15 16 [ UFGlcPy. ] 407 砲兵だから、旧ソ連みたいに大砲使って核撃つのかもね 413 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 11 53 59 [ FOfDwXBk ] 409 民族防衛隊の指揮官のセリフで、「我らが最強兵器は一撃でひとつの街を破壊する」 というのがIの2章にある。 412 それは萌える。射程へぼすぎだが。それともパリ砲? 414 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 12 37 32 [ KU8QS5YM ] 412 そういえば野砲がたくさんあるというだけで 「戦略砲兵」と呼ばれていた軍隊が大昔無かったっけ? 415 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 13 09 38 [ 5fJDqMRY ] 砲兵っていうだけで別に装備しているのが大砲じゃなくともいいしょ。 中共みたいにさ。 >我らが最強兵器は(ry 燃料気k(PAMPAM 技術レベルからいって核もっててもおかしくないだろうねぇ。 作者は使わせる気だろうか?多分無いとは思うが。 土地ごと消滅 or 無制限潜水艦作戦で総饑餓地獄deデスマーチなローリダ本国きぼんw 416 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 13 59 59 [ KU8QS5YM ] 415 核やFAEと思わせておいて、 実はトールボーイやグランドスラムよりもでかい 超大型航空爆弾だったら萌える 417 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 15 59 23 [ SREQNKOU ] 「総統のつぎはおとぎ話かいな、もうエエ加減にして欲しわホンマに」 とか言いそう>おっちゃん 418 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 23 28 16 [ 0bhIGE2s ] シュペーアがなんだか好きな奴挙手 ノ 419 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/08(水) 23 36 31 [ XcGV8q3Y ] 一代記ではいい奴だったなぁ>シュペーア アレ読んだせいで何となくいい人のイメージが。 でも芸術の趣味は合わないと思う。 420 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/09(木) 00 58 48 [ 8RNT3GbA ] 場末更新。相変わらず驚異的な速筆だな… 421 名前:名無し三等陸士@F世界 投稿日:2006/11/09(木) 01 20 01 [ XcGV8q3Y ] 戦況図も更新されてるな。 てか、あのABの機動は無理だろw 自軍右翼から機動せんと間に合わないというか、 あの機動に成功した時点でローリダ軍三個師団は撃破と判定していい気がするお。 422 名前:月影 投稿日:2006/11/10(金) 20 46 22 [ wetx2aOg ] どうも、やっと週末になって自由を得た月影です。 これからも返信が遅くなるかもしれませんが、何卒よろしく。 長崎県人様 ああ、そういえば旧式戦艦の保有を認められていましたね(その名か?! 今までドイツではポケやシャルやビス等しか資料がなかったから見落としていましたね。 しかも、今探しているけど艦名やらスペックの情報が見つからない(汗 >ちなみにバルト海で氷が張ってUボートが出れないおりに、彼女が氷を割って出れるようにしてあげたりと、 それにしても、まさかそこまでの地味さで頑張っていたなんて(汗 うむむ、現在作品の進行案状態では…出現する確立ないかもしれません。 でも、その代わりが後年でてくる予定かも。 情報ありがとうございます! くろべえ様 >党、SS、陸軍、空軍 政争本当に制してもらわなくては(汗 これは今以上に資料集めして、作品を考えないと思わぬ落とし穴に落ちそうかも(汗汗… 405様 兵站楽ですね~ 陸軍は本当に楽そうだ~、何せ鉄道関連ではドイツは抜きん出ていますしね。 弾道ミサイルはかなり後だとしても、巡航ミサイルまではいかないでしょうね。 其れ相応の戦訓を得れば尚更でしょうけど、さすがに之からの現状が精一杯。 帝國召喚と同異世界と同じ世界(?) あ~まぁ、他国が召喚されていない異世界に帝国が召喚させられたようなものです。 でも、くろべえさんから許可頂いたら外伝として面白いのができそうだ。 絶対的にも、帝國に勝てる自信は…第三帝国には今現在ありません(だって海軍の差が…… 406様 あの人って誰ですか? 所員F(仮)様 おお、先ほど調べたら判明したけど…ダメだ戦力外通告しか自分にはできないかも。 >そういえば国歌はどうするんだ? その様な国家だとは(汗 知りませんでしたが、ドイツは最優良国家とした歌詞(オリジナル)でも作り上げようかな? ドイツ、ドイツ、世界に冠たるから始まって、当時のドイツ国家の2番と3番を歌うように設定しましょう。 411様 犯罪者ですか~…どうなんでしょうかね? 絶対にそのような人はいないとは言い切れないし、外交官やスパイも一緒に転移されているから、いるでしょうね。 ただし、犯罪者は総て刑務所いきでしょうけど(終身労働でもさせようかな?) さて、もう少ししたら(本日中)に02を投稿開始させてもらいます。
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3月16日。 現在確実なのは、この時空転移によって地球からこの惑星へとやってきたのが北海道、本州、四国、九州、沖縄と、その他日本が領有している島嶼であるという事だった。 日本政府が領有権を主張している北方領土と竹島もその中に含まれていたため、竹島は駐留している韓国警察及び、 震災当時に付近を航行中だった海洋警察庁の警備艦が存在を確認されている。 北方領土もロシアの住人と、やはりロシアの沿岸警備隊がそのまま付いてきている状態となっていた。 彼らは今の所、本国と切り離された状態であることは認識しているが、今なお日本に対してそれぞれの領有権を主張している。 日本政府は彼らに対し、ひとまず意思を尊重、配慮して現状を維持しひとまずこの問題を置く事を決定。 そっちに関わっている暇が無かったし、彼らが意地を張れるのもどうせ時間の問題である。 時空転移した先の世界は地球によく似ている。 ロシア・朝鮮半島・中国ににた大陸東部の地形は既に確認された通りであり、 北海道宗谷岬の沖には樺太に相当するらしき島影が見え、日本の西端である与那国島の向こうには台湾のような島がある だがひとつ、不明な点があった。 ここまで地球に酷似した惑星なら、元々この世界には日本列島は無かったのか? それとも時空転移の際にそっくりそのまま、こちらの列島が我々の元居た地球に交換の形で転移してしまったのか? そこだけは、まだこの時点では判明していなかった。 既に日本政府は震災以後の異常事態に対して情報を完全に公開し、日本列島が地球とは異なる惑星に時空転移したこと、 そして、世界から孤立したために資源や食糧の輸入がストップし危機的状態に陥った事、それを踏まえ、 当面の危機を乗り越える間は経済を統制することなどを宣言していた。 しかし、国民は宣言をしたものの何の事態の進展もないままの政府に対し不信感を強めていき、野党も表面上は この危機的状況に対して震災前の対立姿勢を一転、与野党は一致して危機状況対応対応特措法の早期成立に合意したものの、具体的な状況の解決策には激しく対立を続けていた。 断たれた資源や食糧をどこから調達するのか、という事については、やはり現地で手に入れるほかに道は無い。 この惑星のロシア・韓国・中国に相当する地域にもどうやら人が居住し、なんらかの国家組織が存在するというのは推測できたが、 それらとどうやって接触を図り、国交を結んで資源や食糧を買い付けるのかには様々な議論が飛んだ。 そもそも、この惑星、この世界の住人達は他者に対して友好的な存在なのだろうか? 突然出現した日本国を警戒し、攻撃を仕掛けてこないとは言い切れないだろうか? 彼らの文明水準は、木造帆船などが確認されていることから高くは無いのではないか? もし国交を結ぶ事ができたとして、資源や食糧は必要な量を調達できるのか? また、日本まで輸送ができるのか? 既に国内の一部では不安から明日にも全ての資源がなくなるかのようなデマが飛び交い、個人・家庭ごとに物資の買占め・買い置きや値上がりなどが始まっていたが、それでも暴動や略奪に発展しないのは流石は国民性と言えた。 ネットは回線が重すぎて、その大部分が静かだった。 それまで国民同士を繋いでいたソーシャルコミュニティなどが半分以上機能しなくなり、新たな国内サーバーが設置されるなど改善に努めていたが、震災前のネット状態を取り戻すのはまだ難しかった。 一部の国民は日本が資源と食糧を手に入れるためにはこの世界の海外に進出しなければならない事を知っていたし、TVに出演する専門家たちもその必要性を強く説いた。 その一方で、それは武力侵略に繋がり憲法違反になる可能性や、自衛隊が戦前の軍部の暴走を踏襲することを警戒して反対する声も あがり、TVの報道番組内でも専門家同士が激しい議論に発展することも度々あった それを見た視聴者から、ネット上の掲示板に議論や質問が飛び火する事もあり急激なアクセス数の増加により折角新設したサーバーが度々落ちると言った事も幾つか発生した。 しかし、それら掲示板の中の特定のごく一部は、まるでこういう事を予期していたかのように、妙に落ち着いていた。 「まさかリアルでF世界への転移が起こると思って居なかった」 「まだF世界と決まった訳じゃないだろ」 「宇宙の何処かの別の惑星説があるけどそれにしては大陸の形が地球と似すぎ そこでパラレルワールド説を推す エルフがいるかは知らんけど」 「帆走飛行船がある程度にはファンタジーな世界である事は確実。 なんにせよこっちの世界の生物とか国家とか産業の情報がまだ何にも無い 早く調査しろよ」 「衛星写真で人が住んでそうな所とかわからんの?」 「わかっても文明が中世レベルだと都市の規模が小さすぎて判りにくい 観測機飛ばして航空写真が欲しい所」 「竹島一緒に召喚されてて韓国ザマァw あいつら水や食糧の補給無くなってどうやって生きるのw」 「そういや在日外国人どうすんだろ ニュースとかで何にも言われないけど」 「言ってはなんだが、こういう事がリアルに起こって一気に活気を取り戻したな 懐かしい名前が一杯だ、過去の住人や職人が殆ど戻ってきてるんじゃないか」 「それにしても内閣の対応が悪すぎる 俺らはこの先の展開がある程度予見というか予習できてるけど、首相や官房長官は危機感とか現実感とか無いんじゃないか?」 「現実に起こってみると全く笑えない しかも今の与党とか少しも期待できない」 「だれか首相官邸にここの作品や議論のログと、『ゲート』の1~3巻を送ってやれよ」 「やっぱ自衛隊は中世的なこっちの世界の軍と戦うことになるんだろうか? 海外進出するにしても、向こうが攻めてくるにしても」 「日本が転移したんじゃなくて、こっちの世界の連中が日本を呼んだってのはあるかもな スレタイ通りに そしたらF世界軍との戦争はありうる」 「何の目的で呼んだのかによる。 勇者様呼ぶつもりで日本を召喚しちゃったのかもしれないし、魔王と戦うかもしれんぞ」 「とりあえず地本に連絡してもし召集があったら応じる旨を伝えてきた。 予備自に出番があるか知らんけど」 「営内から書き込んでるが、災害派遣に出ている連中の他は『待機中』だ。 外出許可が当分下りない身の上だよ。 あと、海岸線とか警戒しなきゃいけないと思うんだが海保と警察任せなのが歯がゆい。 日本の警察じゃ沿岸監視に手が足りないだろう」 「今から自衛隊入って間に合うかな…」 「問題はだ。 本スレでも分家でもさんざん言われてきた事だけど、このままだと日本は資源を得る前に崩壊する。 民間への燃料供給規制が始まって、海外の輸出先も無くなった工場とかが停止して石油や電気の消費量を抑えようとしてるけど 国会中継とかの政治情勢見てるとSSみたいに転移してすぐ、資源をえるために海外進出ってすんなり決まりそうにない」 「食糧は来年以降持たないな。 石油は下手すると半年。 こっちの大陸で原油が手に入っても、石油にして日本まで持ってこれるようになるには相当な時間が要る。 石油採掘施設と精製施設を急ピッチで建設して、港湾整備…」 「マンパワーをつぎ込みまくって強引に突貫工事……結局時間が無さすぎるか」 「地球と地形が同じなら、地下資源の埋蔵地域はほぼ同じと考えられる。 調査や試掘をすっ飛ばせるのは救いだな」 「原発止まってるのが痛い。 夏には電力不足で本気で死人が出るぞ」 「風力と太陽光発電を増設しまくるって案が出てる。 正直足りな過ぎるけど。 あと人造石油と石油藻のプラントを大量に建設する動きもある。 なんだかんだ省庁とか企業はやれる事に動き始めてるな」 「この際数万人規模の犠牲者は避けられないべ。 あとはどのようにして、被害や犠牲を少なくして日本をギリギリ生き延びさせる所まで持っていくか。 既に10人が死ぬのが確実で、残り人数は30人、救助が遅れると一人ずつ死んで行くとしても助ける行動のスタートが早ければ最終的な被害は少なくなる」 「でも俺らがこうして議論したって現実的にできることって何にもなくね」 「…やりようによっては、あるかも知れない」 「何があるってんだよ?」 「情報戦…? 国内向けの」 ネットの片隅で、空想ごとが現実になったとき、同様に空想ごとを現実化しようと動き始めた連中が居た。 3月17日。 福岡市内の繁華街の薄暗い路地裏を、外套を纏いフードを目深に被った不審な人間たちが疾走していた。 既に節電計画が段階的に始まり、店舗の半数以上が営業を停止し明かりの極端に少なくなった繁華街は表通りすら暗く、裏通りはいつにも増して暗い。 先頭の一人が水溜りを飛び越え、続く一人はそれを踏み込んでパシャという音と水しぶきを上げ、後尾の一人は脇に避けた。 彼らの後ろから、二人組みの警察官が「止まれ! 止まりなさい!」と叫びながら追って来る。 震災及び転移以後、全国各地で治安が悪化の傾向を見せ、特に在日外国人の一部による窃盗などが多発しているために県警察は特に警邏行動に力を入れていた。 そんな中、まだ気温の低い3月とはいえ頭から足元までをすっぽりと覆う外套に身を包んだ怪しい三人組を見かけたため、職務質問をしようと近づいて声を掛けた所、彼らが急に逃げ出したため、追いかけることになったのだ。 若い巡査とベテランの巡査長の二人は全力で彼らを追う。 路地の先で道はT字路に分かれており、追われる三人組は一瞬だけ立ち止まってお互いに視線を合わせると、示し合わせたかのように1人と2人に別れて別々の方向へと走った。 2人組みは真っ直ぐ、1人の方は横道へ。 それを見てベテランの巡査長は無線機を使い、彼らが二手に分かれたことを付近にて応援に駆けつけているだろう別組の同僚に伝え、自分たちは2人の方を追うべくそのまま真っ直ぐの道を選んだ。 警察官のペアがT字路を通り過ぎた時、横道に逃げていったはずの外套を被った1人が戻ってきて外套を跳ね上げて棒状の物体を警察官たちの背中へと向ける。 後ろを走っていた若い方の巡査がそれに気づいて振り返るよりも早く、棒の先端…卵型の金属物体が取り付けられたそこから青い光が迸り、光が稲妻へと変化して若い巡査を襲った。 後輩でもある相棒の悲鳴に、ベテランの巡査は振り返る。 若い巡査の体からは肉の焼け焦げる異臭と共に煙が立ち上り、衣服や肌が黒く焦げた状態で、数秒の間彼は立ち尽くしていたものの、やがてゆっくりと倒れて力を失った。 ベテランの巡査の後ろでも足音がし、逃げていた2人の不審者が戻ってきた事を彼は知った。 そして、その手に小ぶりの、暴力団関係者が所持しているドスにも似た刀剣が握られているのも。 無線機で応援を……いや、拳銃を抜き、威嚇、そうじゃない発砲……その思考の一瞬の刹那、巡査は飛び込んできた凶漢の突き出す刃を腹部に受け、何度も抉るように突き上げられて絶命した。 警察官2名を殺害した不審者たちは、お互いに汗の流れ強張る顔を見合わせながら、日本語にどこか似た部分のある言語で言葉を交わした。 「タイカでも無い。 ウルシアでも無い。 都市の様子はまるで第3期文明の遺跡を蘇らせたかのよう。 民の話す言葉、髪や目、肌の特徴は、しいて言うならば我らもしくはヤウフに似ている。 一体こいつらは何者で、どこの国から来た人間なのだ」 「少なくとも、わずかな間に本国を侵略し、これだけ大きな町を作り上げられる技術と国力を持った恐るべき相手だというのは確実です」 「わからぬ。 だが、考えなくてもいい。 我々の任務は、見たものをありのままに報告するだけでいい」 この日、福岡県警は2名の殉職者を出し、容疑者と思われる不審な三人組が緊急手配されたが、その行方はようとして知れなかった。 また、この三人組以外にも同様の格好をした不審な複数の人物が目撃され、市民や警察官による通報や目撃報告が相次いだ。 しかし、それらが報道され警察が一般市民に不審者への警戒を呼びかける頃には、彼らは来た時と同様、数隻の小船にて沖合いの船へと脱出していた後だったのである。 おまけ 直前までちょっと迷った物 251の会話、現地語版 「タイカであなー ウルシアであなー みやこんさまばまあででーさんきぶんめいばいづかをふっかあせたさま やっこばはなすもんば、へえこやまあこ、はだばふうば、よってゆうならわがへだんばヤウフのよった いっで、こんらはなにもんで、どこんくにがらばぎだやっこだのよ」 「すらずんば、しいたらまんにほんもをおかし、こんばがったらまじをたてんばわざどぢからばもった、こわがやっこだばいうんはきまりだべさ」 「げえさん んだも、だあもつかんでえが わがらのかせぐば、みだもんをそんもんにおりつだわずだけでえが」 …そのまんまだと何を話してるのかさっぱりだし、 ()付きで日本語訳を併記しようと思ったけど、それだったら日本語訳そのままでいいんじゃないかと思って 結局投下では 251のようにした
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作 月影 場所 分家板・F世界との交流その2 ※ナチス政権下のドイツが召喚されます。 第三帝国召喚1 第三帝国召喚1あとがき 第三帝国召喚2 第三帝国召喚2あとがき 第三帝国召喚3 第三帝国召喚3あとがき 第三帝国召喚4 第三帝国召喚4あとがき 第三帝国召喚5 第三帝国召喚5あとがき 第三帝国召喚6 第三帝国召喚6あとがき 第三帝国召喚7 第三帝国召喚7あとがき 第三帝国召喚8 第三帝国召喚8あとがき 第三帝国召喚外伝 前世界編(第三帝国の外伝です) 第三帝国召喚9 第三帝国召喚9あとがき 第三帝国召喚10 第三帝国召喚10あとがき 第三帝国召喚11 第三帝国召喚11あとがき 第三帝国召喚12 第三帝国召喚12あとがき 第三帝国召喚13 第三帝国召喚13あとがき 第三帝国召喚14 第三帝国召喚14あとがき
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92 :創る名無しに見る名無し:2014/06/17(火) 01 17 46.50 ID 67YYssxz 空中大陸の進行ルートに穢れた大地と呼ばれる広大な毒沼が広がっている地域がある。 そこは、沼地から湧き出る瘴気に当てられた変異した生物が生息しており、現地民も滅多にそこに近寄らないため、周辺国からも重要視されていない場所であった。 だが、大陸の地殻の海域に突如出現した謎の島国にとって、とても興味を引いた場所でもあった。 「異世界と言っても、見慣れた様な地形が広がっているだけと思っていたけど、こういう場所を見ると異世界って感じがするねぇ。」 「本当に見ているだけで息苦しくなってくるよ、禍々しい光景だ。」 現地調査のため訪れた、学者で構成された現地調査隊は穢れた大地の禍々しい光景に息をのんでいた。 「魔物だっけ?なんでも、魔鉱石に被曝して凶暴化した大型生物がわんさか生息しているらしいじゃないか」 「地球の常識では当てはまらない化け物ばっかりだからね、気を付けないと危険だよ。」 「一応、自衛隊の人が目を光らせてくれているから、幾らか安心できるけど、やっぱり不安だよね。」 「銃弾弾く虫が生息している時点で安心出来んよ、まぁそんなこと言っていても資源の調査は進まんから、さっさと始めてしまおう。」 地質調査、生物サンプル、気象観測、様々な用途の器材をトラックから降ろしていると、突如遠方で黒い水しぶきが上がり、調査隊の視線がそこに集まる。 「な・・・なんだ!?」 「でかいミミズ!?なんて大きさなんだ!?」 「警戒態勢!くそっ、調査を始めてそうそう化け物かよ!」 巨大なミミズの様な生物は、地中から突如現れ、コケを食べていた大トカゲを丸呑みにし、再び黒い水しぶきを上げ、地中へと潜っていった。 「こっちには気づいていないみたいだが、大丈夫なのか?地中にあんなのが生息しているなんて聞いてないぞ?」 「それにしても、少し掘っただけで黒い液体がにじみ出てくるが、本当に油田があるのかね?成分を調べてみないと何とも言えんが・・・。」 「現地民が試料として寄越してくれた黒い液体は炭化水素を含む混合液だ、ここで採集したものと同一のものと判明したのならば原油とみて間違いないだろう。」 「やや内陸になってしまうが、油田がもし確定したのならば、安泰とまでは行かないが、大分希望が見えてくるだろうさ、問題は先ほどの様な原生生物なんだが・・・。」 「石油プラントをここに建設したとしても、野生動物の襲撃で施設が破壊されることも起こりうるだろうな、何にしても一筋縄ではいかんという事か・・・。」 数日後・・・事態は起こった。 「はぁはぁーー・・・ああーー・・・うおー」 どす黒く染まった迷彩服と土色に顔を染めた自衛隊員が最寄りの駐屯地の医療施設に運び込まれ、意識混濁の重症を負っていた。 「大丈夫か?しっかりしろ!」 「くそっ、例の巨大生物か!?一体何をやられたんだ?」 「調査隊をかばって巨大生物が吐き出す液体を浴びたらしいのです、恐らく毒か何かかと・・・」 「毒の成分はわかっているのか?早く処置しなければ手遅れになる!」 「現在血液検査中です、そもそも初めて遭遇する生物の毒素なんてわかりやしませんよ!」 「畜生、何てことだ!とにかく、急がせろ!!」 突如、自衛隊員の容体が悪化し、天を仰ぐように体をくねらせ口から黒いあぶくを吹き出し始めた。 「あうおぉぉーー!うぐごげぇーーー!」 「おい!大丈夫か!しっかりしろ!」 「ぐ・・げっ・・・・げびっ!!!」 体をのけぞらせ口から黒い液体を吐き出すと、体中から黒く変色した体液を吹き出しながら、見る見るうちに黒く溶けた肉片となり、無菌テント内は大参事となっていた。 「う・・・うぅっ・・・・お・・おえぇぇ!」 「なんだこれは・・・一体何なんだ!!」 「ありえない・・・・こんな・・・こんなこと!」 遺体や血液中から見つかった物は、毒素などでは無かった、この世界特有の嫌気性の細菌で、あらゆる物質を分解し、黒く禍々しい汚泥へと変貌させてしまう危険生物であった。 「現時点で治療法は見つかっていない、しかし、なんて凶悪な菌なんだ。」 「あの化け物が吐き出す液体は、この菌の培養液、恐らく体内にこの菌を培養するための器官があるのでしょう」 「何にしても、この地の生物は危険すぎる、未開の地の調査は犠牲がつきものとは言え・・・こんなことは・・・。」 「原住民はかの生物のことを蝕怪虫と呼んでおります、彼らも時々この生物による被害が発生しているとか・・・。」 「今更そんな情報を・・・・しかし、このままでは調査どころではないぞ?あの化け物を何とかしなければ!」 自衛隊に犠牲者が出たことで、調査隊のベースキャンプは物々しい雰囲気に包まれていた。 「いくら周辺警備のためとは言え、戦車まで用意するなんて・・・。」 「まぁ、乾燥してヒビが割れている場所と、ぬかるんでドロドロになっている場所と極端な地形だからなぁ、キャタピラが無いと動きにくいんだろう」 「それにしても、74式とは・・・まぁ、本土防衛用に10式が動かせないのは分かるし、数が揃っているのは未だに74式だし、仕方ないのかもね。」 「61式が送られてくるよりはマシでしょう、何にしてもあんな化け物が生息している以上、慎重になるに越したことはありません。」 「61式をなめるなや・・・。」 「おい、押さえろ、学者連中につっかかっても意味がないぞ」 「チッ、わかっている、化け物め・・・見てろよ、今度襲いかかってきたら105mmライフル砲をぶち込んでやる」 明朝、ベースキャンプ近くの毒沼で揺れを観測し、地響きの起きた場所へ重装備の部隊を派遣した。 「状況を報告せよ」 「毒沼に変化なし、ごく少数、毒沼に生える草を食べる動物が確認できますが、例の巨虫は確認できず。」 「了解。」 「まったく、馬鹿でかいサソリは居るわ、生き物を溶かすミミズは居るわ、本当に異世界は物騒だわ。」 「ゴジラを相手にするよりはマシと思ったほうが良いでしょう、銃が効く相手なら何とかなります。」 「ははっ、そんなこと言っていると、その内、熱線やビームを撃ってくる化け物が出てくるぞ?」 「止めて下さいよ、本当に出てくるかもしれないじゃないですか、ましてや異世界ですし。」 グボオオオオオオオオオオォォォォォォ!! 突如黒い水しぶきとともに現れ、遠方で草を食んでいた山羊のような野生動物に蝕怪虫が食らいついた。 「なっ!?」 「や・・・奴が現れた!早く車内に戻れ!」 「いや、この距離には流石にいきなりやって来れないだろう、俺が監視する、砲撃の準備をしておけ!」 双眼鏡で確認すると、山羊のような野生動物は、蝕怪虫の口から逃れようと暫く暴れるが、その内、目や鼻・口などから黒い液体を吐き出し、溶けながら蝕怪虫飲み込まれていった。 「なんてえげつない捕食の方法だ・・・照準を合わせろ、外すなよ」 「了解!」 再び、地中に潜ろうとする蝕怪虫、しかし、大気を裂く音と共に、側頭部が突如破裂する。 グボオオオオオオオオオオォォォォォォ!? どす黒い血飛沫を上げて、その巨体を大地に横たわらせ、痙攣すると次第にどす黒いヘドロ状の物体に溶け始め、魔石と思われる鉱物器官のみを残して原型を失った。 後の調査で、元々この生物、蝕怪虫は食物連鎖の頂点にある生物で、個体数もそれほど多くないため、新たな個体が縄張りを作らない限り、襲撃は起こらないと判明した。 その他にも石油の海を泳ぐ生物は多数存在し、調査の障害になるのだが、それはまた別の話。 アビスワーム 別名.蝕怪虫 和名:ジュウユオオナマコ 重油の海を泳ぐ巨大な軟体生物、地球でいうナマコに近い生物だが、隔離された環境で独自に進化した。 普段は地下を掘り進みながら地中の微生物をこしとって捕食しているが、大型動物も襲うことがあり、体内に共生した微生物を含む重油を吐きつけ、弱ったところ土ごと捕食する。 地底での生活が長いため視覚はなく、太陽光線を微妙に感じる細胞を残すのみで、振動や熱に反応して獲物を探す。 体内に特殊な微生物を培養させる器官があり、この微生物を浴びると体内から分解され、どろどろの黒ずんだ炭化水素の塊にされてしまう。 この生物の生息地は穴だらけであり、原油の底なし沼が点在している。 あとがき まさに、フォールアウトのミュータントクリーチャー FF8のオイルシッパーをモデルにしております。 本来こんな過酷な環境に大型の生物が生息できるはずないのですが、魔鉱石による突然変異で適応してしまうものがポチポチ存在する模様。 いわゆるテキオー灯ですね、地球の生物に対しては効果が薄いものの一部の研究施設で魔光の照射で、微生物レベルでは変化が確認されております。 見つかっても、ただでは、石油は手に入らないです。異世界は厳しい 石油合成できるじゃないか! 確かに、炭化水素の塊に分解されますが、黒い汚泥=原油とは限らず、精製しても車などが動かせるか未知数です。 っというよりも、重鉄騎みたいにあらゆるものが分解されてしまうアウトブレイク状態にならないか不安が残りますね。(重鉄騎の場合はシリコンカビが世界中のマイクロチップなどを分解しておりましたが 何にしても扱い次第でかなり、危険な事になりかねないのでペスト菌並みに厳重管理する必要があるかもですね。 生ごみ処理 その発想はありませんでした、しかし使い方によっては確かに便利かもしれませんね。 異世界の国々から見るとどう見ても黒魔術か何かにしかみえませんがw ちなみに、異世界では毒矢に使われ、その入手の難易度・危険度と殺傷力の高さから非常に高値で売られています。(ただし、嫌気性の細菌なので長時間空気に晒す事で、失活して効果が薄くなってしまったものが多数 うーむ、ネタのストックが不足気味・・・資料を読む時間もあまり無いです。 人魚・サハギン・ハーピーと来たから、そろそろナーガかラミアあたりが出現しても良い頃なのかな?(ポジション決めてませんが うーむ、ラミアかリザードマンを登場させたいけど、どういう名称にするべきか・・・。 ちなみに、リザードマンは恐竜人間みたいな生物で、いわゆるリクビトやウミビトと別の起源をもつ知的生命体です。(彼らでいうウミビトに当たる種族にサハギンみたいなのが居ます。 海の国のサハギンが、ウミウロコビトなら普通のリザードマンはウロコビトになるのかな? ところで、ラミアの居そうな場所ってどこだろう、洞窟?それとも亜熱帯? 細菌 実際かなり有益な価値があると思われますが、実際にどのような炭化水素の塊を作り出すのか判明していない以上、ホイホイ利用するわけにもいかないので、研究は必要になりますね。 しかし、危険がつきものとは言え、独自の生態系が出来上がるほど広大な原油の海が地底に眠っているのは魅力的かもしれません。 クリーンな万能エネルギーの魔鉱石が実用化されたら、原油は化学工業用に使われるようになっていくのでしょうけど。 出現予定のモンスター うーむ、ワーム系モンスターは出現させたけど、残るはシーサーペントやグリフォンなどでしょうかねぇ・・・。 自衛隊の知識が、まだあんまり無いので変に知ったかぶって書くのもあれだし、異世界人の日常パートでお茶を濁すべきか・・・。(日本の異世界での影響をちまちま散りばめつつ そう言えば、異世界人が乗る乗り物に走竜が居た様な・・・ランポスやらロードランナーやらに似た姿のをイメージしているけど、登場の機会がないOTL ところで、ファンタジー世界の人が乗り物とする動物ってオーソドックスなものでドラゴンやら巨鳥などが居ますけど、本当にファンタジーの世界の生物なんだなぁ、と思う乗り物ってどういうのでしょうかね? 変わったもので、FF9のガルガントみたいな巨大甲虫があるけど・・・。 シーワームやフライングワームやスネークワームは居るかもしれませんね。 基本的に浮気性な遺伝子を持つ生物が多い気がします。(白菜なみに 別種に見えて実は人種の違い程度しか遺伝子が離れておらず、交配可能・・・みたいな生物が多いですね。 うむ、ネタ切れかもしれません・・・暫く充填期間に入るかもです。(某所で地味にモチベーション削られていますが、それも関係しているかも 異世界で大日本帝国を復活させる予定はありませんよ。
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11 名前:魔術師1 (zbg2XOTI) 投稿日:2004/04/22(木) 18 44 [ .x0B7VLM ] 最近仕事とかであまり時間も無いので少しづつ投下。 世界観や状況設定などは元1だおー氏他のコテ諸氏本スレで議論された内容をかなり参考にしています。 話を作る上でかなり調度よかったので。 大陸の東部を支配する『帝国』が枯渇する魔力資源問題を解決するために、魔力の消費されていない異世界から環状列島を実験的に召喚したのは今から20年前。 召喚が行なわれた直後、召喚された列島を領有していた国家、『日本』は元の世界、諸外国との連絡や資源・食料輸入を絶たれ経済危機に瀕したこの状況を打開するため、大陸に進出し資源や食料を求める方針にでた。 当初は『帝国』との交渉による平和的解決が叫ばれたが、『帝国』側が強硬的態度に出たため交渉は決裂。 最初の接触の時点での、不幸な軍事的衝突の経緯も加わり、両国は全面戦争に突入する事になる。 日本側は、『帝国』の異質な魔法技術や原始的白兵戦に苦しめられたものの、高度な科学技術と近代兵器の火力により、わずか数ヶ月で『帝国』領土の3分の2を制圧。 『帝国』内部の分裂・反乱も加わり開戦より1年経たずして『帝国』は崩壊した。 その後、大陸奥に逃れた帝国残党の抵抗は続いたが、日本は大陸東部の広大な肥沃な領土を手に入れ、これにより資源と食糧の問題は一応の解決を見る。 日本は占領した領土をいくつかの殖民領と、土着の異世界生物種の自治領に区分し、日本国領土として統治下に入れた。 だが、この戦争により自衛隊員に数千人の殉職者が、そして一時的な資源と食糧不足による民間人に数万人の餓死、凍死者がでたことも明記しておく。 12 名前:魔術師1 (zbg2XOTI) 投稿日:2004/04/28(水) 23 53 [ WRJfIr7s ] 植民地領や自治領においての異世界種族の扱いは、日本国民となった以上は一応形式上の人権は保障された。 しかし、日本人や、元『帝国領民』の人間種に比べれば明らかに差別を受けている現実があった。 資源と食料を求め、それを搾取するために進出してきた日本人からは、「異世界の、人間とは異なる異種知性体」としての恐れと嫌悪、元『帝国領民』からは、帝国支配時代から続く人間種選民思想ゆえの蔑視。 しかしそれでも、日本本土に移住した異世界種族に比べれば随分と豊かで穏やかな生活水準といえた。 『帝国』との戦争が中期ごろ、日本に亡命を求めてきた異世界種族の家族数世帯がいた。 『帝国』に迫害され、奴隷扱いされている獣人族の、人狼族と呼ばれる氏族だった。 彼らは、自衛隊が占領した『帝国』領地の領民・奴隷を解放し人権を保障しているのを聞きつけ、難民として保護を求めに来た。 当初日本政府はこれを受け入れ、その後これをきっかけに獣人を始めとした『帝国』に迫害を受けている異世界種族が次々と流入する事になる。 最初は表面上穏やかにこれを受け入れてきた政府だったが、亡命希望者が増えるに連れ、人間とは異質の文化と、人間より優れた身体能力や特殊能力を持つ異世界種族に危機感を覚え始めた。 流入してきた彼らが、もし日本国内で犯罪でも起こそうものなら手が付けられなくなる… 人類が始めて接触した、知性を持つ異種族。 しかも、人間以上の能力を持っている。 政府は、そして国民は彼らに恐れと疑いを抱いた。 すぐに、彼らが国内で犯罪や破壊活動などを行なわないよう、対策が考えられた。 検疫の強化。 入国審査の条件の厳格化。 入国する異種族に対する、能力の封印措置。 そして、一般市民との隔離。 交戦中の『帝国』の破壊工作員の潜入を防ぐ対策と同時進行で、それは行なわれた。 結局、日本国に亡命・移住を希望する異世界種族はその危険度の分類に応じて占領地での入国審査、そして国内での隔離区域での審査を通った後、 彼らの能力を抑制する魔力拘束具をつけた上で入国が許可される事になった。 13 名前:魔術師1 (zbg2XOTI) 投稿日:2004/04/29(木) 00 10 [ WRJfIr7s ] 異世界種族が国内で姿を見られる事が多くなってから間もなく、それは起こった。 原因は、異種族、未知のモノに対する怖れ、そして、政府の対応の仕方とメディアがそれを煽った事、そしてさらにインターネット上での様々な情報や憶測が飛び交い、イメージだけが先行した事による物だった。 現在でこそ異種族といえども、種族に差はあれどその思考形態や文化に人間と大きな差が開いているというわけでもなく、理解の範疇を超えているというような事は無いと知られているが、当時はそうでもなかった。 異種族=異質な力を持つ危険生物としての認識が普通だったのである。 故に、異種族に対する潜在的、あるいは顕在的恐怖とともに、蔑視の風潮が世論を占めていた。 折りしも、資源と食料を求めるために異世界に進出して土地を占領せねば、数千万人の人間が餓死するという状況下ゆえに、異世界種族<<<(越えられない壁)<<日本人という図式、あるいは異世界種族は敵という認識と世論が広まりつつある時期でもあった。 そして、インターネット上の某巨大掲示板のとある板にて、このようなスレが立てられることになる。 『危険生物駆除スレ』 悲劇は、その「オフ会」と呼ばれた一連の計画、それが実際に実行されたことから始まる。 序章部分の1、此処まで。
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16 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 14 04 [ I0lzEwTo ] 皇軍スレvol.7 418の続き、あちらに投下するのはややスレ違いになってきたので、 こちらを間借りさせてもらいます。 ……とてもSSとは呼べない、殴り書きで恐縮ですが。 17 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 24 21 [ I0lzEwTo ] 皇軍スレのくろべえさんの作品を大元に、かなりのネタが組み合わさってます。 それでは。 帝國が消失し、その際の激戦で世界が荒廃してしまってから早60年。 生き残った列強各国は、帝國が残した科学技術の内のいくつか(蒸気機関とか)を習得し、 わりと復興していた。 そんな中、帝國本土のあった場所に、新たな日本が出現する。 対米戦争に敗北し、以後60年間アメリカの庇護の下で平和を享受していた“正史”日本国である。 海外との連絡が全て不可。 衛星も一切反応がない。 実際に船や航空機を出してみても、朝鮮半島も中国大陸もない。何もない。 異世界に放り込まれたことを知らない彼らは混乱の極みを経験していた。 その状況下、かつての日本海上を警戒していた護衛艦みょうこうは、北西方向から日本に近づいてくる 一隻の不審船を捉える。 18 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 25 34 [ I0lzEwTo ] 「右舷75度、不審船を目視で確認」 「不審船はどのような形状か」 「……帆が張られたマストを二本確認、帆船のようで……いえ! マスト後方に大型の煙突を確認。 その船型は、まるで……」 「まるで、何だ。報告は正確にせよ」 「は。その、あえて似ているものを挙げるとするなら……いわゆる“黒船”に近いかと」 「……。その“黒船”の所属がわかるような旗、あるいはマーキングのようなものは見えるか」 「船体にそれらしきものなし。旗も確認できず……あ! 今メーンマストに旗が掲げられました!」 「日の丸! 不審船のマストに掲げられているのは、日の丸です!!」 「……どういうことだ」 ※調査船上では、国旗掲揚と共に船長以下全員整列で君が代を熱唱中。 19 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 26 33 [ I0lzEwTo ] その後、なんだかんだで接舷。 拡声器で船名と所属、目的を尋ねられた調査船一行は初めて聞くネイティブの日本語に感動し、 本日二度目の万歳三唱。 だが、どう見ても日本人でない一行が日本語で「大日本帝国万歳」「天皇陛下万歳」を絶叫する姿に、 みょうこう乗組員達は「何なんだこいつら?」と困惑する。 さらに、その後の一行とみょうこう艦長の接見では両者の話が見事なまでに噛み合わず ますます不審がられてしまう。 一行が持ってきていた写真や、日本語で書かれた書物などを提供し、紆余曲折を経てようやく両者ともに 「平行世界の、帝國とは異なる日本なのか。でも、日本には変わりないから良いか」 「戦前の日本に世話になったと言っているが、我々とは違った世界の日本なんだろう(無理矢理納得)。 なるべく早く彼らの“組織”とやらと接触して、詳しく調査を行う必要がある」 と状況を理解し、調査船はみょうこうと共にいったん日本本土へ。 20 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 31 59 [ I0lzEwTo ] 調査隊転じて使節団となった一行は写真や本、伝承で知る日本とのあまりのギャップに困惑しつつも 政府関係者と接触、世界の現状を訴えて速やかなる世界進出を提言する。 しかし当然ながら政府はなかなか動こうとしない。 ダークエルフの長老らも本土に招聘されて情報提供と強力を申し出るも、かつての帝國とあまりに違う日本人達に、 不満を募らせていく。 それでも備蓄の石油は減る、食糧は絶対的に足りない。 何もしない結果は、誰の目にも明らかだ。 政府はようやく、日本国民生存とダークエルフら抑圧されている民衆の保護を名目に、まず自衛隊の大陸派遣を決定する。 上陸前、「旧日本軍の支配地域」と聞いて「反日教育」というキーワードが浮かんだものの、予想に反して行く先々で こっちが引くほどの大歓迎を受ける自衛隊。 だが新しい地域に進出するたびに「大日本帝国万歳」という横断幕が掲げられていて、いいかげん説明するのが めんどくさくなってくる。 そして時を経ずして日本復活は全世界に知れ渡り、獣人とダークエルフ、かつての邦国の人間が続々と進出地域に集ってくるようになる。 「自分達は帝國人じゃない」といってもお構いなしに彼らは、自分達を慕ってくる。 戦闘らしい戦闘もなく、開墾や飛行場設営、道路整備といった地味な作業ばかりの毎日だが、国内で色々言われていた今までとは違う、 キツイが働き甲斐のある毎日に、隊員達はある種の充実を感じるようになっていった。 だが、平穏な日々は長くは続かない。 帝國じゃないといっても聞かないのは、列強も同じだった。 21 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 34 26 [ I0lzEwTo ] 帝國の復活を認めない列強は日本側の交渉に応じず、列強の侵攻開始をもって日本は自衛権を発動。 ついに戦闘が始まった。 日本側は当初こそ圧倒的な「次元が違う」技術差と戦術で優位に立つが、補給が続かず、なかなか攻めきることが出来ない。 逆に、日本との戦い=聖戦と幼少時から教え込まれているF世界住民の命を顧みない戦術は、 日本側にじわりじわりとダメージを与え、自衛隊員に大量の銭湯恐怖症患者を出させるほどだった。 戦場は、徐々に泥沼の様相を呈するようになる。 ――そんな中。 22 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 35 19 [ I0lzEwTo ] とある月の明るい夜、宮中の一角で、御歳14歳になられた秋篠宮親王殿下の御子息が、どこからか聞こえてくる「奇妙な声」に 耳を傾けていた。 その「声」曰く、 「この世界に日本をつれてきたのはある邪悪な魔神である。その魔人を倒せば日本はもとの世界に戻れる。 そして、その魔人を倒せるのは天照大神の力を正統に受け継ぐ男子、つまり殿下をおいてほかにはいない」 と。 その声の主は、日本から遠く離れた小さな国で、昏々と眠り続ける一人の男だった。 我らが辻ーんである。 煎餅魔神の影響で不老不死となった辻ーんはその魔力を次第にコントロールできるようになり、 ある日思い立った彼はその全エネルギーを集約して究極召喚魔法を発動させた。 日本国を召喚したのは、何を隠そう辻ーんその人だったのである! さしもの辻ーんも強力すぎる魔法の発動で昏睡状態になり、その魂だけが千里を超えて日本へと帰還した。 だが、アメリカに敗れた日本、戦いを知らず、平和を享受してきた日本人の姿に辻ーんは絶望する。 この国は日本であって日本帝國でない……。 戦いを望まぬお優しい陛下と陛下の民を戦乱の世界に連れて来た小官は大逆人である。 罰を受けねばならぬ。 そして、一刻も早くこの日本を元の世界へ戻さねば……! 23 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 36 44 [ I0lzEwTo ] 今回の召喚魔法はマナを使わず、煎餅魔神の存在を媒介にして魔界から取り出した魔気をエネルギー源としている。 それは今現在も継続中である。 つまり、魔法を使った小官の身体が消滅すれば、日本をこちら側へ引っ張っている力も消滅し、 自動的に日本は元の世界へと戻る。 簡単な話だ。小官が死ねばよい。 だがそれが出来る者は…… 一人居られる! こちらから出向くことはもはや不可能、不敬ではあるが、御身に来て頂いた上で草薙の剣で小官を突いてもらわねば……。 ならば、小官が梅雨払いをつとめよう。魂だけとはいえ、それなりの力はある。 辻ーん早速国から側近の獣人とダークエルフ、それにドラゴンを護衛に遣し、自らは殿下の説得にかかる。 ……自分がその魔神だとは告げず。 男と生まれて、獣人とダークエルフ、おまけにドラゴンを仲間に、ファンタジー世界で大魔王を倒せと頼まれて断る法はない。 殿下は迷うこともなく、目を輝かせて、辻ーんが拍子抜けするくらい簡単に応じた。 かくして殿下の冒険が始まった! 24 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 37 44 [ I0lzEwTo ] ――以下大幅略で最終局面。 「無理だよ……出来るわけないよ……魔神が辻ーんだったなんて、こんなの……酷すぎるよ……!」 「小官は大罪を犯したのです、殿下。そしてこの小官を罰することのできる人間は、殿下。貴方のみ……」 「そんな……!」 「殿下が小官に草薙の剣を振り下ろせば、全てが終わるのです。日本は元の世界に戻り、殿下の臣民もまた平和な生活に戻れるのです。 それにご安心を。この小官が消えてなくなるわけではございません。肉体は滅ぶとも、精神は永遠でございます」 「じゃあ、ダークエルフや獣人のみんなはどうなるの?」 「彼らはこの世界の住人……日本が消えれば、また以前のように流浪の民となるでしょう」 「……そんなの、もっと嫌だ! ずっと一緒に旅をしてきた、シンディやガリルや……旅の途中で出会ったダークエルフの人たち…… みんな、見捨てるってことじゃないか!」 「畏れながら殿下、我らのことはどうかお気になさらずに」 「左様。殿下のお心遣い……それだけで我ら数万の同胞が救われましょう」 「どうしてみんなそんな悲しいこと言うんだよ……! 仲間じゃないか、僕達は……!」 「殿下……」 「……辻ーん、日本が好きだといってくれる人たち、日本がないと生きていけない人たちを、みんな置き去りにして…… 僕達だけ逃げろって言うの? この僕に、そんな酷いことをしろって言うの?」 25 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 39 41 [ I0lzEwTo ] 「答えてよ、辻ーん!!!」 「……」 「……本当に、他に方法は何もないの?」 「その者が……」 「?」 「小官が消滅するとき、この世界にとどまりたいと願っていれば、その者はこの世界にとどまることができます」 「本当に?」 「本当です殿下。元の世界との“縁”を絶つかどうかは、その者の心次第なのです」 「建物や船や道具なんかは?」 「所有者がとどまりたいと願えば、その所有物も同様です。……さすがに日本列島そのものは確実に消え去りますが……」 「……よし、わかった! それだけ聞けば十分!」 「殿下、何処へ!?」 「日本に戻る。戻って、このことをみんなに知らせて、残りたい人と帰りたい人を分ける。残りたい人は大陸に、 帰りたい人は日本にいてもらう。そして準備が終わったら、もう一度ここへ来て……全てを終わらせる」 「殿下……」 「それから、僕は残るよ、辻ーん。お姉さまやお父様……お母様は反対するだろうけどね。この世界の、日本を好きでいてくれる人たちは みんな曾お爺様のことを尊敬してるみたいだった。天皇制がどうとか難しいことはわかんないけどさ。 ……多分、僕が残ってれば、国の形が違っても、住んでる人たちはちょっとは安心できると思うんだ」 「……感服いたしました、殿下。その暁にはこの辻ーん、全身はなくとも、全霊でお遣え奉ります」 「うん、ありがと。 じゃあ……行こうか!」 26 名前:418 投稿日:2006/05/12(金) 21 43 11 [ I0lzEwTo ] ――今度こそ続かない。 全てが思いつきで構成されてます。完全なネタとして割り切ってくだされば幸いですw 33 名前:418 投稿日:2006/05/13(土) 11 04 14 [ i3AOIi5Y ] ちょこっと設定。 読んだらわかるけど、これ現在から15年ほど未来の日本が召喚されてますw 15年の時間差で、食糧問題解決の技術や非石油依存型エネルギー開発とかが今より少し進んでたり、改こんごう級が配備されてたり。 あと、日本本土が井戸の役割を果たして、現実世界の未使用状態の高濃度マナが世界に拡散し、魔法が一部復活してたりします。 それから、ラストに関して。 「日本国が“帝國後”の世界に召喚」された場合、帰還がかなっても、帰還できなくても、どちらにも悲劇が待っているわけです。 一般国民は帰還を熱望しているはずだし、逆に大陸に進出した日本人や自衛隊員には、Dエルフ達を見捨てることが出来ない者も 多数出てきており、そして実際、Dエルフらは日本がなければ人並みの生活すら送れない。 どちらに転んでも、ハッピーエンドは無い。 しかしその、1かゼロかの選択を迫られる中で、その中間のギリギリの妥協点を探り、現実的な決断を下す。 正に、日本人的解決法だったわけです。 召喚したのが辻ーんだったから可能なオチですがw 34 名前:418 投稿日:2006/05/13(土) 11 18 50 [ i3AOIi5Y ] あ、それから、 旅の途中で悪徳領主が支配する町に立ち寄って 「この御紋章が目に入らぬか!」 「!!!」 「ここにおわすお方を、何方と心得る! 日本国第2位皇位継承者、秋篠宮親王殿下が御嫡男にあらせられるぞ!!」 ド―――――――――――ン! っていうのもやってみたかったなぁw 以上!
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第三話「交渉」 さて……ここはたかおの士官室だ。 こちら側から出席したのは艦長、私、伊吹、それと護衛に西条とその他2名の計6名だ。 「さて……とりあえず自己紹介からいきましょう。私は日本国海上自衛隊所属、 ミサイル護衛艦[たかお]艦長の葛西博正 一等海佐だ」(英) 「副長の深海真一 二等海佐」階級的に次は私だな 「砲雷長の伊吹隼人 三等海佐です」 「VL……「お前はいい」……わかりました」その他扱いの3人は必要ないだろう。 「では、こちらも名乗ろう。私はリスノル王国第一王子、リザードマンのレイオンだ」 リザードマンが王子ですか。 「そしてこちらが、エルフのハルーン。私の教育係だ……」 まあ、見るからにエルフだね。 「で、こちらがレセウス。私の警護係のドワーフだ」 リザードマンにボディーガードは必要なのか? 「そして、魔女のシェリー。こうみえて俺と同じ2 「はい、乙女の歳をばらすのはいい加減にしましょう」……はいはい」 ……何者だ? 彼女は? 一瞬で移動しやがったぞ……本当に魔女なのか……。 それ以前に王子にクレイモア(地雷ではない方)を突きつけていいのか? 「コホン、続けよう、彼がセルラ。リスノ 「ウボェェェェェ」……リスノルのドラゴン対策省の役人だ」 二度も話を折られて不機嫌そうだ。 「園谷、彼に酔い止めとバケツをもってこい」これ以上、汚されるわけにはいかないな。 「わかりました」 「ここ……ろづかい……ありが ウヴォェー」 「無理しないでください、汚れます」 「さて、彼はほっといて続けよう。彼は芳n 「自分でやる。芳野雄一、アセリルス商会の会長だ」 ……これで全員だ。何か聞きたい事は? 」 いっぱいあって何から聞けばいいのかわからねえよ。 「どれから聞けばわからないようなので、一方的に説明させてもらう。 ここはフェルリアスと呼ばれる異世界だ。リスノルとはこの世界の国の一つだ。 魔法とはこの世界独自の物理法則のようなものだと考えればわかりやすいだろう」 芳野さんが説明してくれる。すっごくわかりやすい。ありがとう。 「では、お聞きしますが私たちはどうしてこの世界にやってきたんでしょう? 」 艦長が聞く。うん、それが最大の謎だ。 「……シェリー、説明してやれ」 「わかりましたレイオン。まずリスノルに今起こっている危機から説明しましょう。 現在リスノルはストラント大陸とリスノル本土との間に存在するリスヴァ島からドラゴンの飛来に悩まされています。 王国はリスヴァ島に対する攻撃作戦を実行しましたが、新種の飛行型との交戦で約3分の1以上が撃沈もしくは大破の大損害を受けました。 さらに、隣接するファルノル王国で不穏な動きがあり、残存戦力の約半分をデルタール海峡に集結させることになりました。 これによりリスヴァ島攻撃作戦に参加する艦艇は予定の半分以下になってしまいました。 このため王国はかつて40年戦争やリスノル統一戦争にて使用された準戦略級魔法の使用を決定しました」 「ちょっと待った」伊吹が聞く。あ 「それってひょっとして、異世界から何か召喚する類の魔法ですか? 」怖い事考えているな、伊吹。 「まあ……そうゆうことになりますね。理解が早くて助かります」当たったー。 「聞かれる前に言いますが、今からあなたがたを戻すのは無理です。召喚したものが絶対に召喚者の言う事を聞くように、 召喚者が被召喚物にしてもらいたいことを叶えなければ帰ることができ無いようになっています。別に帰るつもりが無いなら手伝わなくても大丈夫ですが」 「ちょっとまってくれ」何だその理不尽極まりない魔法は? 「勝手に呼び出しておいて手伝わなければ帰さないなんてふざけた話があるか!? 」 「一応、選ぶ権利があるの魔法もあったのですが、これしか現代に残っていません。 それに私は頼まれた魔法を使っただけです。文句はレイオンに言ってください」 「まあ、実際不誠実極まりない魔法だが、それを言ったところで始まらないだろう。 もし仮に手伝わないのなら、また違うのを呼び出せばいいだけだ。もしもここで暮らしたいなら、芳野に世話をさせる。じっくり考えればいいさ」 そうはいっても結局手伝わなければ帰れないじゃないか!! 文句を言おうとしたちょうどそのときだった。 『艦長!! SPY-1Dレーダーに感あり、数は約130……いや150!! 内30が艦にまっすぐ向かってきます!! 指示を願います!!』 三日月が無線で叫ぶ。これがたかおにとって初めての戦闘であり、 世界一運の悪い戦闘艦の伝説の始まりとなる。
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8月12日、午前8時 サイフェルバン南飛行場 ここサイフェルバン南飛行場には陸軍第790航空隊が、急造された滑走路の脇に 所属機をずらりと並べていた。この日は雨だった。 「では、ちょっと司令部に行ってくる。」 航空隊司令官のビリー・ゲイガー大佐がそう言って、サイフェルバンの中央にある 司令部に出かけていった。 その光景を、愛機のB-25を機内で点検しながら見ていたポール・フランソワ大尉は、 後ろにいるドイツ系アメリカ人のトニー・バイエルン軍曹に声を掛けた。 バイエルン兵曹は新人で背が低いために、仲間からはちびのトニーとあだ名されている。 「なあトニー。最近おかしくないか?」 「え?何がっすか?」 「航空隊司令さ、5日前から3回も司令部に出かけている。この間はずっと指揮所に 張り付いていたのに、ここ数日はずっとおでかけだ。」 「そういえば、何か多いですよね。」 バイエルン軍曹は首をひねる。だが、歴戦の猛者であるフランソワ大尉は自信ありげに言った。 「トニー、もしかしたら、近いうちに俺たちの出番があるかも知れんぞ。」 「なぜ分かるんです?」 「まあ、俺が今考えたんだが、作戦前には必ず高級将校があちらこちらに飛び回るもんなんだ。 高級将校がそこらに飛び回るとしたら、次に来るのは作戦だ。ダンピール海峡の爆撃作戦でもそうだった。」 フランソワ大尉は、1942年に陸軍飛行中尉として前線任務についた。 8月になると、フランソワは南西太平洋軍所属のカクタス航空隊に配属され、B-26に乗って日本軍と渡り合った。 その後、ダンピール海峡海戦やニューギニアの爆撃作戦にも参加し、今では第790航空隊 でも屈指のベテランパイロットとして知られている。 フランソワ大尉の左頬には痛々しい傷跡がある。その傷跡は、ニューギニアで日本軍の戦闘機、 隼の機銃弾でつけられた傷である。 その後、なんとか基地まで辿り着いたものの、機体はひどく損傷し、後日廃棄されている。 搭乗員は彼と2人が生き残った。 44年4月に第790航空隊に転属になり、4月29日にクェゼリン環礁の飛行場に配属となった。 そしてこの召喚に巻き込まれたのである。 召喚された当初、陸軍航空隊の乗員たちは口々に召喚した魔道師たちを罵った。フランソワも、 「所詮、剣と盾しか使わん奴らに、俺たちが出て行く必要が無い。元の世界のほうが危険だが100倍ましだ。」 と、皮肉を言ったものだ。 しかし、バーマントという敵は意外に発展した国で、航空機や強力な軍艦で、第5艦隊の 新鋭軽巡や新鋭戦艦などを相手に猛然と戦いを挑んでいる。 陸軍航空隊も、戦闘機主体の第774航空隊が王都上空戦で敵飛空挺集団を相手に 暴れ回って全滅させる快挙を上げた。 それに対し、召喚した側のヴァルレキュアは、文字通り剣と盾が主体で、文字通り中世の軍隊を持っているに過ぎない。 大砲は装備しているが、威力はバーマント軍の砲に劣る。 銃器の開発も急いでいるというが、こっちはまだ実用化のメドに至っていない。 あらゆる点でバーマントに遅れを取っているが、軍はとても精強で、少ない兵力にも関わらず装備に 勝る大国バーマントを四苦八苦させている。 この事には誰もがバーマントを賞賛している。 それはともかく、陸軍航空隊の爆撃機乗り達は内心不満だった。 主に活躍しているのは第58任務部隊や護衛空母の航空隊ぐらいで、陸軍航空隊はあまり敵と戦っていない。 唯一、B-24爆撃隊によるララスクリス、クロイッチ空襲が1回だけあったほどで、 あとは基地で座学やイメージトレーニングなどの訓練に勤しんでいるだけであった。 だが、その悶々とした日々も終わるかもしれない。フランソワ大尉はそう思ったのだ。 「近いうちに何かあるな。」 「何かですか・・・・・例えば、どこぞの大きなダムを吹っ飛ばすとかですか?」 「スキップボミングでか?」 「そうです。最近敵さんもスキップボミングを活用して、海軍の駆逐艦や軽巡、空母 を痛めつけたそうです。なんか敵に持ち技をパクられたような気がして、仕方がないと思うんすよ。」 「俺も同感だね。まあ、バーマントはあの技を自分で開発したのだろうが、ここはいっちょ 本家の技を敵さんに見せたいものだな。本物のスキップボミングを。といっても、 何を攻撃するか分からんから、スキップボミングを見せられんと思うがね。」 フランソワ大尉はぶすりとした口調で言った。だが、近々出撃があるのは間違いないだろう。 フランソワはそう確信しながら、計器の点検を続けた。 8月13日 午後4時 この日の夕刻、魔道師のレイム・リーソンが、リリアとマイントを連れてインディアナポリスにやってきた。 3人は作戦室に案内された。作戦室には第5艦隊司令長官であるスプルーアンスとその幕僚、 それに第58任務部隊司令官ミッチャー中将とバーク参謀長が座っていた。 「かけたまえ。」 スプルーアンスは空いている3つの席に座らせた。 「さて、本題に入ろう。君たちが呼ばれたのは、ある事を確認しようと思ったからだ。」 「ある事とは、元の世界に帰る方法・・・・・ですね?」 レイムがそう聞くと、スプルーアンスは頷いた。 「そうだ。リーソン魔道師、何か方法はあるかな?」 その問いに、リーソンは待ってましたとばかりに口を開いた。 「方法はあります。私はここ2ヶ月間、召喚魔法を応用した帰還魔法の基礎を開発していました。 開発には私と他の魔道師で行いました。現在、工程は3割がたが終わっています。」 レイムの答えに、米側一同からほっとするようなため息が漏れた。 レイムらが来る前に、彼らはもし彼女が帰る方法が無いと応えていたらどうなったかと色々討議していた。 まず第1案がバーマントを攻略した後、バーマントの領土を一部割譲してそこに新たな国家を作るか。 第2案がヴァルレキュアの庇護の下にそのままそこに住み着くか。 しかし、珍しいことにどっちの案でも結論は見出せなかった。そうして延々と話し合っている うちにレイムらが来たのである。 「現状でいくと、帰還魔法の完成には早くて4ヶ月、普通で行くとあと半年かかります。」 「そうか。」 彼女の言葉を聞いて、スプルーアンスは満足そうな表情を浮かべた。 「君たちの努力に、私が全米軍を代表して礼を言う。ありがとう。」 スプルーアンスはわずかに頭を下げた。 (これで兵の士気もなんとか保つことができる) スプルーアンスは、ここ最近兵の士気が落ちてきているという話を聞いている。 士気は依然高いものの、中にはこの戦争に悲観的な感じを抱くものも少なくない。 だが、これからは違う。帰る方法は確実にあるのだ。 レイム達には多大な負担を掛けることにはなるが、それでも頑張ってもらうしかない。 「ちょっと聞きたいことがあるのだが」 その時、ミッチャー中将が声を上げた。 「君たちの製作する帰還魔法だが、その魔法というものは元の時間、つまり召喚された5月の時点 に戻るのかね?」 ミッチャーの問いにレイムは表情を曇らせた。 「実は、元の時間に戻すのは、はっきり言って不可能です。」 彼女はその後、理由を長々と説明した。レイムの話によると、召喚された時の日付は5月。 今は8月である。仮に今帰るとしても、元の召喚された時間には戻ることができず、 現世界でも時間の進んだ時間にしか戻れないのである。 例を挙げれば、1944年5月に召喚され、異世界で半年を過ごしたとする。 そうすると、異世界から戻るときは、現世界の半年後、つまり1944年11月に戻るというわけだ。 これはいくらレイムらでもどうしようもなく、第5艦隊幕僚は、ややがっがりした。 (しかし、ようやく道が開けてきた。バーマント国内には、ジュレイ中将の言う革命グループも 存在しているという。我々は確実に、この戦争を終わりに導くことができる。そして、元の世界に戻ることができる。) そうスプルーアンスは確信した。 その後も、今後の作戦内容などについて、2時間ほど彼らは話し合った。
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「今後の計画だが、どうする。 オレとしては他の生存者と合流しつつ、帰還する道を探りたいと思う」 装具の確認をしつつ謎レンジャーが言った。 「レンジャー、しかし任務はどうする?まあ任務以前になんでこんな場所へ放り出されたのか判らんが」 「記憶喪失に任務も作戦もない、指揮系統も違う、当然階級もな」 4人の中で謎レンジャーは1等陸尉、階級が1番上だ、特殊作戦郡という身分もある。 順当に行けば彼が分隊のリーダーになる、冬レンジャーは釘を刺した。 「肯定だ。だがあんな化け物が居るんだ、助け合わないと生きていけない。 ところで昨日、この世界は甘くないと言っていたがあんたは何処まで知っている?」 状況が状況だけに皆殺気立ち、誰も上官に対して敬語を使わない。 一番階級が高いはずの謎レンジャーが砕けた口調で話すのでなおさらだ。 皆昨日知り合ったばかりの他人だ、知らない相手に命を託したいとは思わないからだ。 「あんたらより速く目覚めて、一緒にいた仲間が足の生えたポリタンクに燃やされた。 それから生存者を探してあんたらと合流できた訳だ」 この世界には砲弾撃つナナフシの他に火を吐くポリタンクがいるらしい。 何もかもが常識の外で頭が痛くなってきた。 BC兵器の他にUAVもばら撒かれているようだ。無差別に、大量に。 他に生存者がいるのだろうか? 「方針は生存者と合流しつつ、帰還するでいい。さて、とりあえずの目標だが」 先輩達が進める会話に参加しようと私は手を上げた。 意見は常識的なものに留まる。 「水と食料の調達をしながら、森を抜けるのが先決だと思います。 川を見つけたら下ります、水辺には人が居る可能性があり、 現地人にも会える可能性があると提案します」 「ふむ、異論はないな」と冬レンジャー。 「ああわたしも異論はない……が言っておきたい事がある、新人」 空挺レンジャーは考え込むように言った。 「水辺は食料が多く生き物が集まる、人が居る場所は敵にもいい場所だ。 敵が居るとしたら下流に居る可能性があるだろう」 「生き物か、あのデカイ蟻の群に出会う可能性があるってことだあな」 「蟻は水のある場所へ近寄らないと聞いたが」 「蟻は雑食だよ、茸から草まで食べる。昨日人間も齧ろうとしていた。 種類によっては水の上も歩き空も飛ぶ、地球の覇者だ。蟻は何処にでもいる」 と冬レンジャーは言った。 「蟻か、なあヒヨケムシって知ってるか?」 謎レンジャーだ、ニヤついた顔は真顔に戻っている。 「いや、知らない。学がないもんでな」答えたのは冬レンジャーだった。 「海外派遣された時見たんだがな、ちょうど蟻ほどの大きさの蜘蛛なんだ。 噛まれた米兵がめまいやら吐き気で寝込んでな、後方送りになった」 冗談だと思った、昆虫は体が大きくなると重力に耐えられなくなると聞いた。 「そいつが現地でなんて呼ばれてると思う?」 皆一様に息を呑んだ。 「ラクダ喰いだよ。鳥やネズミ、トカゲも食べる肉食だ」 「肉食動物は群を作りにくいものだが……蟻は、群れる。」 語尾が切れる。私は考えるほど思考の深みに嵌まっていく気がした。 「30cmの蟻が群をなして来たら……ぞっとするな。 おまけにバルカン付けた芋虫だ、蟻の方もどんな改造がされているか知れたもんじゃない」 「思ったんだが、蟻は明らかにBC兵器だよな」 ガトリング芋虫や大砲ナナフシ、不自然な生き物達、まともじゃないと誰もが思っていた。 「何処かの馬鹿がばら撒いたのかもな」 「BC兵器ばら撒くって馬鹿かよ、制御できるのかよ」 制御できなくなった結末が、これなのかもしれない。 「中華かロシアかアメリカか」 「……何処もやりそうだ」 「BC兵器のせいで喰えるもの探すにも苦労しそうだな」 「アフガンみたく生態系変える兵器ばら撒かれたら終わりだ」 「ははっ、食い物が放射能汚染されて食べられなくなってたりしてな」 「過程の話をしてもな、リスクの先に結果はある」 空レンジャーはパンパンと手を叩いた。 「川に沿って進めば。少なくともまともな食い物にありつけるだろう。 川魚や鳥でも捕って喰えばいい、幸い銃はある」 「気にするだけ無駄ってことか、それに食べ物の心配もあるしな。餓えるのは怖い」 私達は冬レンジャー、謎レンジャー、私、空レンジャーの順に縦隊で山を下りながら水を探す。 先頭を専門の訓練を積んだ山岳レンジャーである冬レンジャー、中央に指揮をとる謎レンジャー 後ろに新人の私、殿にベテランの空レンジャーである。 「そういや自己紹介がまだだった。尾原 克秀(オハラ カツヒデ)特殊作戦郡所属、1等陸尉だ」 「柿崎 金二郎(カキザキ キンジロウ)第一空挺団、2等陸尉」 「弥富 辰哉(ヤトミ タツヤ)北部方面隊第七、2等陸尉」 「夏乃 涼菟(ナツノ リョウト)所属未定、3等陸曹です」 全員尉官なのに私だけ曹か、肩身が狭い。 「新人、状況だけに階級は気にせずいこうや。敵は区別しちゃくれない。 紹介が済んだところで、水と食料でも探すか」 「2手に別れ食べられそうなものを持ってくる。場所は此処で落ち合う。 新人とベテランの空挺、山岳とオレで組む、戦闘は出来るだけ避けろ。では行け」 尾原の命令は素早く簡潔だ、判断が速い。 口こそ悪いが、出来る人物なのかもしれない。 「「「レンジャー」」」 「レンジャー言うな。了解と言え、此処は敵地だ」
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732 :303 ◆CFYEo93rhU:2013/12/13(金) 23 10 55 ID txgvgQ0.0 これだけ待たせておいて投下量これだけかよ! というお叱りは覚悟の上ですが、今回の投下は以上です。 前回から投下間隔が空いているので、実は投下済みの部分を再投下してる気がしないでもない。 また本編中に出てきていない北部戦線が主攻なのにポゼイユ付近の描写で右往左往しているのは、単純に私の技量不足です。 667-680 銃(武器)自体の性能向上もそうですが、ドクトリン面での改良も一つの方法論と考えています。 将兵の練度次第で、既存の武器でも戦闘効率は高まるでしょうから。 リンド王国製ライフルドマスケット等は、あくまで習作というか“ライフル工房(ライフル銃身工場)”の生産ライン構築というのが第一義です。 ライフルといっても後装式のドライゼ銃かスナイドル銃くらいのレベルにないと、そこまで大幅な戦力強化にはならないでしょうが、大砲と同程度の 射程が確保できるライフル銃があれば、局所的には敵砲兵を無力化する事も可能なので、習作といっても全く実戦で使い物にならない訳でも無いでしょうし。 737 :303 ◆CFYEo93rhU:2013/12/24(火) 21 31 44 ID /cUjTbSQ0 NORADによる例の追跡劇がクライマックスの時期ですね。 子供の頃は、夜の数時間の間にプレゼントを配り終えるのは無理だろうと思っていましたが、 地球の自転と日付変更線があるので日本はとっくに昼間でもまだ夜の地域があって間に合う訳だ。 大人になってから知って驚いたのは、トナカイは架空の動物だったという事です。 700 243さん、投下乙の挨拶が遅くなってすみません。 「ふははは!どうだ!これで明るくなったろう!」 「どうだ、明くなつたろう」というフレーズには哀愁が……。 734-736 報告ありがとうございます。 念の為、私303と件の作者様は別人です。 744 :303 ◆CFYEo93rhU:2014/01/16(木) 21 06 58 ID /cUjTbSQ0 あけましておめでとうございます。 新年最初の投稿として、外伝的掌編を投下します。 739 空を飛ぶ鹿はいたんですか!? 空を飛ぶ竜もいますか!?(錯乱) 皇国召喚版の飛竜は最大速度120km/hですが、トナカイは余裕でマッハのようですね。鹿に負ける竜。 設定を考えた時に、実在する(した)鳥や過去に実在した恐竜や翼竜を参考に、飛行速度は最大限 盛ったつもりでしたが、そうかトナカイを参考にすればファンタジーっぽかったんだなぁ(遠い目) 740-743 “自衛隊がF世界に~”系の作品はここ2、3年の間に書籍化(小説、漫画化)されたものがあり、 一部ではアニメ化希望の声もあるようですから、ニッチな業界ではあるものの需要はあると思っています。 戦記小説や歴史関連の書籍は、だいたいの書店の片隅に置いてありますし、大型書店やアニメ専門店だと 萌え系軍事書籍もありますから、私のようなライトなミリオタが生まれやすい土壌は整っている感じですね。 ここは皇軍スレなので、萌え×皇軍の話として『艦娘』の畝傍ちゃん(皇国召喚版)とか妄想する303です。